(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-06
(54)【発明の名称】使用データに基づいた充電ステーションの管理
(51)【国際特許分類】
G06F 11/30 20060101AFI20241129BHJP
【FI】
G06F11/30 155
G06F11/30 140D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532408
(86)(22)【出願日】2022-11-29
(85)【翻訳文提出日】2024-07-24
(86)【国際出願番号】 US2022051267
(87)【国際公開番号】W WO2023101976
(87)【国際公開日】2023-06-08
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】510192916
【氏名又は名称】テスラ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ポトハスト,ジェームス
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042GB08
5B042JJ29
5B042MA08
5B042MA11
(57)【要約】
本開示は、収集された使用データを利用する複数の充電ステーションの管理に関する。ネットワークサービスは、相関する充電ステーション使用データを時系列データとして受信し維持する。時系列データは、個々の時間間隔が充電ステーションの使用又は不使用として特徴付けられ得る定義された時間窓に対応する。不使用を、識別し、動作可能であると特徴付けられた充電ステーションに関連する不使用の閾値と、比較することができる。不使用の個々の時間間隔が閾値を超える場合、個々のユニットは、動作可能であるがサービスに利用できないと見なされ得る。より具体的には、連続した不使用の任意の特定のインスタンスが、確立された不使用期間の統計的に有意な偏差に対応するか否かを、ネットワークサービスは、決定する。そのような偏差が発生した場合、連続する不使用期間を、充電ステーションの利用不可能性を示すと見なすことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電ステーションを管理するためのシステムであって、
充電ステーションデータサービスを実施するコンピュータ実行可能命令を実行するための1つ又は複数のコンピュータプロセッサ及びメモリを備え、
前記充電ステーションデータサービスが、
少なくとも1つの充電ステーションサイトから充電ステーション使用情報を受信することであって、該充電ステーションサイトが、複数の充電ステーションを含む、受信することと、
前記充電ステーションサイトに対応するトリガイベントを決定することと、
前記トリガイベントを決定することに応答して、前記トリガイベントに対応する前記複数の充電ステーションの履歴セッション基準を取得することと、
前記複数の充電ステーションに関連する現在の時系列データを取得することと、
前記現在の時系列データ内の不使用期間を識別することと、
前記現在の時系列データ内の前記識別した不使用期間が前記履歴セッション基準を超えたと決定したことに応答して、前記複数の充電ステーションのうちの少なくとも1つの充電ステーションが利用不可であることを示すものとして1つ又は複数の不使用期間を特徴付けることと、
前記利用不可充電ステーションの特徴付けを検証することと、を実施するように構成された、システム。
【請求項2】
前記充電ステーションデータサービスが、前記利用不可充電ステーションの特徴付けを、他の充電ステーションに対して比較することによって、前記利用不可充電ステーションの特徴付けを検証する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記トリガイベントが、時間ベースの基準に対応し、該時間ベースの基準が、少なくともスケジュールされた時刻に基づく、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記トリガイベントが、定義されたイベントに対応し、該定義されたイベントが、地理的充電ステーションサイトの電力消費メトリックを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
連続した不使用のインスタンスが、前記充電ステーションの確立された不使用期間の統計的に有意な偏差に対応することを決定するように、前記充電ステーションデータサービスが更に構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
少なくとも充電ステーション使用情報を含む前記現在の時系列データが、定義された期間にわたる前記充電ステーションの使用の特徴付けに対応する、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記充電ステーション使用情報が、定義された期間にわたる前記充電ステーションの使用の特徴付けに対応し、該定義された期間が、前記現在の時系列データの個々の時間間隔に対応する、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
充電ステーションを管理するためのシステムであって、
充電ステーションサイトに関連する複数の充電ステーションの履歴セッション基準を取得することと、
前記複数の充電ステーションに関連する現在の時系列データを取得することと、
前記現在の時系列データ内の不使用期間を識別することと、
前記現在の時系列データ内の前記識別した不使用期間が前記履歴セッション基準を超えたと決定したことに応答して、前記複数の充電ステーションからの個々の利用不可充電ステーションを示すものとして該不使用期間を特徴付けることと、
を含む、システム。
【請求項9】
前記利用不可充電ステーションの特徴付けを検証すること、を更に含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記充電ステーションサイトから充電ステーション使用情報を受信することと、前記複数の充電ステーションの不使用期間を識別するためのトリガイベントを決定することと、を更に含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記トリガイベントが、時間ベースの基準に対応し、該時間ベースの基準が、少なくともスケジュールされた時刻に基づく、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記トリガイベントが、定義されたイベントに対応し、該定義されたイベントが、地理的充電ステーションサイトの電力消費メトリックを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
連続した不使用のインスタンスが、前記充電ステーションの確立された不使用期間の統計的に有意な偏差に対応することを決定するように、前記システムが更に構成される、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記システムが、前記利用不可充電ステーションの特徴付けの結果に少なくとも基づいて、車両への通知を生成すること、を更に含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
少なくとも充電ステーション使用情報を含む前記現在の時系列データが、定義された期間にわたる前記充電ステーションの使用の特徴付けに対応する、請求項8に記載のシステム。
【請求項16】
充電ステーションを管理するためのコンピュータ実装の方法であって、
少なくとも1つの充電ステーションサイトから充電ステーション使用情報を受信するステップであって、該充電ステーションサイトが、複数の充電ステーションを含み、該充電ステーション使用情報が、時系列データに対応する、ステップと、
前記トリガイベントに対応する充電ステーションの履歴セッション基準を取得するステップと、
現在の時系列データ内の不使用期間を識別するステップと、
前記現在の時系列データ内の前記識別した不使用期間が前記履歴セッション基準を超えたと決定したことに応答して、利用不可充電ステーションを示すものとして前記不使用期間を特徴付けるステップと、
前記利用不可充電ステーションの特徴付けを検証するステップと、
を含む、コンピュータ実装の方法。
【請求項17】
前記利用不可充電ステーションの特徴付けを検証するステップが、前記利用不可充電ステーションの特徴付けを他の充電ステーションに対して比較するステップを含む、請求項16に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項18】
前記利用不可充電ステーションの特徴付けを検証するステップが、少なくとも1つの車両から使用データを取得するステップを含み、該使用データが、前記充電ステーションサイトに対応する、請求項16に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項19】
前記トリガイベントが、時間ベースの基準に対応し、該時間ベースの基準が、少なくともスケジュールされた時刻に基づく、請求項16に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項20】
前記トリガイベントが、定義されたイベントに対応し、該定義されたイベントが、地理的充電ステーションサイトの電力消費メトリックを含む、請求項16に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項21】
連続した不使用のインスタンスが、前記充電ステーションの確立された不使用期間の統計的に有意な偏差に対応することを決定するステップを、前記方法が更に含む、請求項16に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項22】
少なくとも充電ステーション使用情報を含む前記現在の時系列データが、定義された期間にわたる前記充電ステーションの使用の特徴付けに対応する、請求項16に記載のコンピュータ実装の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、参照によりその全体があらゆる目的のために本明細書に組み込まれる、2021年11月30日に出願された「MANAGING CHARGING STATIONS BASED ON USAGE DATA」と題する米国仮特許出願第63/284,548号の非仮出願であり、その優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
一般的に説明すると、コンピュータデバイス及び通信ネットワークは、データ及び/又は情報を交換するために、利用することができる。一般的なアプリケーションでは、コンピュータデバイスは、通信ネットワークを介して別のコンピュータデバイスにコンテンツを要求することができる。例えば、パーソナルコンピュータデバイスにおけるユーザは、ブラウザアプリケーションを利用して、ネットワーク(例えば、インターネット)を介してサーバコンピュータデバイスにコンテンツページ(例えば、ネットワークページ、ウェブページなどで)を要求することができる。そのような実施形態では、ユーザコンピュータデバイスは、クライアントコンピュータデバイスと呼ぶことができ、サーバコンピュータデバイスは、コンテンツプロバイダと呼ぶことができる。別の実施形態では、ユーザコンピュータデバイスは、情報を収集又は生成し、収集された情報を、更なる処理又は分析のためにサーバコンピュータデバイスに提供することができる。
【0003】
一般的に説明すると、電気自動車、内燃機関車両、ハイブリッド車など、様々な車両による利用のためのインフラストラクチャを、様々な地理的領域に構成することができる。特定のシナリオでは、サービスプロバイダは、車両ユーザによる利用のために、電力充電ステーションなどの車両インフラストラクチャ設備を提供する場合がある。そのような車両インフラストラクチャ設備を、個々の地理的充電ステーションサイトが複数の充電ステーションを含むことができる様々な地理的充電ステーションサイトに配備することができる。いくつかの個々の充電ステーションは、充電ステーションの電子構成要素の操作性を決定し得る自己テスト又は自己評価機能を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本開示は、特定の実施形態の図面を参照して本明細書で説明し、これは、本開示を例示することを意図しているが、本開示を限定することを意図していない。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本明細書に開示した概念を例示するためのものであり、縮尺通りではない場合があることを理解されたい。
【0005】
【
図1】本出願の1つ又は複数の態様による、充電ステーション管理にネットワークサービスを提供するための例示的な環境のブロック図である。
【0006】
【
図2A】本出願の1つ又は複数の態様による、充電ステーションサイトに対応する環境を示す図である。
【0007】
【
図2B】本出願の1つ又は複数の態様による、車両に対応する環境を示す図である。
【0008】
【
図3】本出願の態様による、充電ステーションデータサービスを実装するための例示的なアーキテクチャを示す図である。
【0009】
【
図4A】一実施形態による、ネットワークサービスと充電ステーションとの間の相互作用の例示的な環境のブロック図である。
【0010】
【
図4B】一実施形態による、収集された充電ステーションデータを処理する、ネットワークサービスと充電ステーションとの間の相互作用の例示的な環境のブロック図である。
【0011】
【
図5】本明細書に開示される1つ又は複数の実施形態による、時系列データを処理して利用不可能性の特徴付けを生成するために充電ステーションデータサービスによって実施される例示的なプロセスの流れ図である。
【0012】
【
図6】時間間隔のセットにわたる「使用」又は「不使用」としての充電ステーションの使用を特徴付ける時系列データの例示的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
特定の実施形態の以下の詳細な説明は、特定の実施形態の様々な説明を提示する。しかしながら、本明細書に記載した技術革新は、例えば、特許請求の範囲によって定義され、包含されるように、多数の様々な方法で実施され得る。この説明では、同じ参照番号が同一又は機能的に同様の要素を示し得る図面を参照する。図面に示している要素は、必ずしも縮尺通りに描かれていないことが理解されよう。更に、特定の実施形態は、図面に示されているよりも多くの要素を、及び/又は図面に示されている要素のサブセットを含み得ることが理解されよう。更に、いくつかの実施形態は、2つ以上の図面からの特徴の任意の適切な組合せを組み込んでもよい。
【0014】
一般的に説明すると、本開示の1つ又は複数の態様は、使用データに基づくインフラストラクチャ設備の構成及び管理に関する。例示的な例として、本出願の態様は、充電ステーションの相関使用データに基づいた、車両充電ステーションの動作状態の管理に対応する。例示的には、相関使用データは、定義された時間窓に基づいて、動作可能な充電ステーション(例えば、自己決定エラーなし)の使用の時系列データとして処理される。個々の時間間隔は、充電ステーションの使用、又は充電ステーションの不使用として特徴付けられてもよい。不使用の連続した時間間隔は、識別され、更にそれは、動作可能で使用に関し利用可能である充電ステーションに関連する不使用の定義された閾値と、比較することができる。不使用の個々の時間間隔が閾値を超える場合、個々のユニットは、動作可能であるがサービスに利用できないと見なされ得る。次いで、システムは、通知を生成し、軽減又は是正措置のための命令を生成することができる。
【0015】
一般的に説明すると、充電ステーションは、自己テスト又は診断プロセスの様々な形態に基づいて、動作可能であると見なされてもよい。そのような自己テスト又は診断プロセスは、充電ステーションの構成要素が、コネクテッド車両に電力を供給し得るか否かに、主に焦点を合わせている。例えば、自己テスト又は診断モジュールは、充電ステーション上の任意のソフトウェアモジュールが故障を経験したか否か、又はそうでなければ充電ステーション内のプロセッサによって実行可能でないか否か、を決定することができる。別の例では、自己テスト又は診断モジュールは、充電動作の実施を妨げる充電ステーションの構成要素(例えば、破損したコネクタ)への何らかの検出可能な物理的損傷があるか否かを決定することができる。
【0016】
自己テスト又は診断プロセスは、一般に、充電ステーションの動作状態(例えば、電気的、ソフトウェア的、又は機械的な動作機能)の特徴付けに限定される。しかしながら、特定のシナリオでは、環境条件又は他の外部の影響は、通常は動作可能な充電ステーションの利用可能性に影響を及ぼす場合がある。例えば、充電ステーションに近接して、車両ユーザが充電ステーションを使用することを制限し得る障害物を配置する場合がある。別の例では、本来なら動作可能な充電ステーションの少なくとも一部がもはや利用できないように、汚れ、雪などの不要物が、充電ステーションサイトの一部上に蓄積される場合がある。更に別の例では、車両ユーザが充電ステーションの利用を選択しないように、動作可能な充電ステーションの外観を損ねたり、破壊したりする場合がある。更に別の例では、動作可能な充電ステーションは、ユーザに見えないか、又は場所(例えば、駐車場の一部)に起因して使用の選択がされないように、その場所内に実装される場合がある。これらのすべての例、及び明示的に開示されていない追加の例では、従来の自己テスト又は診断プロセスは、動作可能な充電ステーションが利用可能でないか、又は充電ステーションに比べて意図した使用で利用されていないことを、識別又は診断することができない。
【0017】
更に、他の用途では、特定の自己テスト又は診断プロセスは、起こり得るすべての潜在的な動作状態エラーを診断するように構成されていない場合がある。例えば、電気システムの適切な機能を試験するが、インターフェース、機械的コネクタ、ソフトウェア実行など、潜在的な問題を識別する能力を有しない、限定された機能の自己テスト/診断動作で、充電ステーションは、構成される場合がある。例えば、個々の充電ステーションは、電気システムの機能を損なうことなく、充電ステーションの外部部分に損傷をもたらし得る破壊行為を受ける場合がある。更に、他の充電ステーションは、充電ステーションが動作可能であると誤って特徴付けられる(例えば、偽陰性)可能性があるように、自己テスト又は診断機能の動作を妨げる障害を経験する場合がある。これらのすべての例では、従来の自己テスト又は診断プロセスは、充電ステーションが動作可能でないか、又は意図した使用に利用可能でないか、を識別又は診断することができない。
【0018】
上述の非効率性な少なくとも一部に対処するために、ネットワークサービスプロバイダは、収集された使用データを利用して複数の充電ステーションの管理を容易にすることができる。ネットワークサービスプロバイダは、相関する充電ステーション使用データを時系列データとして受信し、維持する。相関する充電ステーション使用データは、動作可能であると見なされる、又は特徴付けられる充電ステーション(例えば、自己決定又は報告されたエラーはない)について考慮される。時系列データは、定義された時間窓に対応し、個々の時間間隔は、充電ステーションの使用、又は充電ステーションの不使用として特徴付けられてもよい。不使用の連続した時間間隔は、識別され、更にそれは、動作可能であると特徴付けられて使用に関し利用可能であると考えられる充電ステーションに関連する不使用の定義された閾値と、比較することができる。不使用の個々の時間間隔が閾値を超える場合、個々のユニットは、動作可能であるがサービスに利用できないと見なされ得る。より具体的には、例示的な実施形態では、連続した不使用の任意の特定のインスタンスが、充電ステーションの確立された不使用期間の統計的に有意な偏差に対応するか否かを、ネットワークサービスは決定することができる。そのような偏差が発生した場合、連続する不使用期間を、充電ステーションの利用不可能性を示すと見なすることができる。ネットワークサービスは、定義された地理的充電ステーションサイト内の他の充電ステーションも、そのような統計的偏差を経験しているか否かを更に比較することができ、これは、充電ステーションサイトごとに大きい利用不可能性の原因を示す場合がある。
【0019】
次いで、ネットワークサービスは、充電ステーションの利用不可能性の決定及び特徴付けに応答して、通知を生成し、軽減又は是正措置のための命令を生成することができる。例えば、ネットワークサービスは、識別された利用不可能性を検証するために、追加又は代替の診断システム、ビジョンシステム、あるいは他の検出プロセスを開始することができる。他の例では、ネットワークサービスは、充電ステーションを診断又は潜在的に修理するために、直接対話によるサービスコールでスケジュールするか、又はそれにスケジュールさせることができる。他の例では、ネットワークサービスは、充電ステーションの個々の又はグループ化された利用可能性情報を識別するインターフェース又は通信を、生成することができる。
【0020】
様々な態様を例示的な実施形態及び特徴の組合せに従って説明するが、当業者は、例及び特徴の組合せが本質的に例示的であり、限定として解釈されるべきではないことを理解するであろう。より具体的には、本出願の態様は、様々なタイプの車両インフラストラクチャ設備又はサービス設備に適用可能であり得る。したがって、当業者は、本出願の態様が必ずしも任意の特定のタイプの充電ステーション又は充電ステーションへの適用に完全に限定されないことを理解するであろう。
【0021】
図1は、システム100の一実施形態のブロック図を示している。システム100は、充電ステーションエリアごとに、それぞれ1つ又は複数の充電ステーションサイト110A、110B、及び110Cと、複数の充電ステーション(例えば、ユニット)112A、112B、及び112Cと、を含むことができる。複数の充電ステーション112A、112B、及び112Cは、1つ又は複数の車両に電力を供給することができる。複数の充電ステーション112A、112B、及び112Cは、充電ステーションのサブセットに共通の充電ステーションサイト110A、110B、及び110Cに従って論理的及び物理的に編成される。様々な充電ステーションサイトを定義するために利用される編成基準は、そのような個々の充電ステーションが単一の地理的充電ステーションサイトに対応し得るように実装されてもよい。あるいは、個々の充電ステーションが固定された地理的位置を有するか否かにかかわらず、1つ又は複数の個々の充電ステーションが、2つ以上の定義された充電ステーションサイトに論理的にグループ化され得るように、個々の充電ステーションサイトは、いくつかの重複を伴って定義されてもよい。例示的には、充電ステーションが車両に電力を供給しているか否かに基づいて、個々の充電ステーション112A、112B、及び112Cを、使用中又は非使用中として特徴付けることができる。次いで、充電ステーション(又は他のプロキシ構成要素)は、特徴付けられた使用データをネットワークサービスに送信することができる。
【0022】
システム100はまた、ネットワーク、つまり充電ステーションサイト110A、110B、及び110Cを接続するネットワーク150、ネットワークサービス120、及び/又は車両130を含むことができる。例示的には、ネットワークサービス120において、充電ステーションデータサービス122、履歴使用データストア124、及び使用時間データストア126に関連する様々な態様を、1つ又は複数の機能又はサービスに関連する1つ又は複数の構成要素として実装することができる。したがって、ネットワークサービス120の構成要素は、サービスの論理表現と見なされるべきである。
【0023】
個々の充電ステーション112A、112B、及び112Cの1つ又は複数はまた、個々の充電ステーション112A、112B、及び112Cの1つ又は複数の構成要素が動作可能であることを少なくとも部分的に決定し得る自己テスト又は診断モジュールに関連付けられてもよい。上述したように、自己テスト又は診断モジュールに基づいて非動作であると決定された個々の充電ステーション112A、112B、及び112Cを、本明細書で説明するように更なる処理から除外することができる。例示的には、個々の充電ステーション112A、112B、及び112Cは、複数の通信媒体及び通信プロトコルのうちの1つを介した相互作用を容易にする、ハードウェア及びソフトウェアを含む通信機能を含むことができる。あるいは、地理的充電ステーションサイトは、物理的又は短距離無線通信を介して個々の充電ステーション112A、112B、及び112Cと通信し、次いでネットワーク150などの追加のネットワーク接続を介して充電ステーションデータを送信するように、機能する追加のコンピュータデバイスを含んでもよい。
【0024】
図1に示すように、ネットワーク150により、充電ステーションサイト110A、110B、及び110Cと、車両130と、ネットワークサービス120と、の間のデータ通信が可能になる。いくつかの実施形態では、充電ステーションサイト110A、110B、及び110C、ネットワークサービス120、並びに/あるいは車両130は、商用的に利用可能な有線通信規格のいずれかを使用する有線通信を介して接続されるように、ネットワーク150は、有線通信ネットワークとすることができる。いくつかの実施形態では、ネットワーク150は、無線通信ネットワークである。これらの実施形態では、ネットワーク150は、Bluetooth、Bluetooth low energy(「BLE」)、及び/又は近距離無線通信(「NFC」)など、短距離通信プロトコルを使用することができる。ネットワーク150は、1つ又は複数の直接通信チャネル、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、パーソナルエリアネットワーク、及び/又はインターネットなど、有線及び/又は無線ネットワークの任意の組合せを備えることができる。いくつかの実施形態では、ネットワーク150は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、5G通信、又は任意の他のタイプの無線ネットワークなど、1つ又は複数の無線ネットワークを含んでもよい。ネットワーク150は、インターネット又は他の前述のタイプのネットワークのいずれかを介して通信するためのプロトコル及び構成要素を使用することができる。例えば、ネットワーク150によって使用されるプロトコルは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、HTTPセキュア(HTTPS)、メッセージキューテレメトリトランスポート(MQTT)、制約付きアプリケーションプロトコル(CoAP)などを含んでもよい。インターネット又は任意の他の前述のタイプの通信ネットワークを介して通信するためのプロトコル及び構成要素は、当業者に周知であり、したがって、本明細書では詳細に説明しない。いくつかの実施形態では、ネットワーク150を介した無線通信は、SSL(例えば、256ビット、軍事グレードの暗号化)を介して暗号化データと通信するなど、1つ又は複数の安全なネットワーク上で実施されてもよい。本明細書で説明する様々な通信プロトコルは、単なる例であり、本開示は、それに限定されない。
【0025】
ネットワークサービス120は、例示的には、充電状態データサービスをホストするように動作可能な1つ又は複数のコンピュータデバイスに対応し、充電状態データサービスは、本明細書に記載の報告された(又は報告されていない)使用データに対応する時系列データの処理を容易にし得るものである。ネットワークサービス120は、本明細書で説明するように統計的偏差を決定するために利用される履歴使用データを維持するために、履歴使用データストア124など、1つ又は複数のデータストアを更に含むことができる。ネットワークサービスは、本明細書で説明するように時系列データを記憶し得る使用時間データストア126を更に含むことができる。ネットワークサービス120は、簡略化された論理形式で表され、ネットワークベースのサービスに関連する機能を提供するために実装され得る物理ソフトウェア及びハードウェア構成要素のすべてを反映しない。
【0026】
車両130は、例示的には、充電ステーションサイト110A、110B、及び110Cにそれぞれ関連する個々の充電ステーション112A、112B、及び112Cの利用可能性を受信することができる。例えば、車両130は、利用可能充電ステーションを決定するためにネットワークサービス120にアクセスしてもよい。車両130は、充電ステーションサイト110A、110B、及び110Cごとに配置された、処理された充電ステーションデータに少なくとも基づいて、利用可能な1つ又は複数の充電ステーションサイト110A、110B、及び110Cを提供することができる。
【0027】
充電ステーションサイト110A、110B、及び110C、充電ステーション112A、112B、及び112C、車両130、並びにネットワークサービス120は、単に例示を目的として示されているにすぎない。本出願は、
図1に示すように、充電ステーションサイト110A、110B、及び110C、充電ステーション112A、112B、及び112C、車両130、並びにネットワークサービス120の表現及び/又は数によって限定されない。
【0028】
例示の目的で、
図2Aは、本出願の1つ又は複数の態様による各充電ステーション112(例えば、ユニット)に対応する環境を示している。個々の充電ステーション112は、例示的には、自己テスト又は診断モジュールなどの管理モジュール114を含む。管理モジュール114は、本明細書に記載の本出願の1つ又は複数の態様を実施するように動作可能とすることができる。一態様において、管理モジュール114は、時系列データを生成することができる。
【0029】
一態様では、時系列データ内の個々の時間間隔に対応する定義された期間にわたって、充電ステーションの少なくとも使用の特徴付けを実施するように、管理モジュール114を構成することができる。例えば、管理モジュール114は、充電ステーションの使用のインスタンスを示す使用データを収集することによって、充電ステーションの利用可能性を推定してもよい。これらのデータを、データストア118に記憶することができる。管理モジュール114は、通信116を介してネットワークサービス120及び/又は車両130と通信してもよい。
【0030】
例示の目的で、
図2Bは、本出願の1つ又は複数の態様による車両130に対応する環境を示している。個々の車両は、例示的には、本明細書に記載の本出願の1つ又は複数の態様を実施するように動作可能な管理構成要素210を、含む。
【0031】
車両130の環境は、本明細書で説明するように、車両の動作又は情報の収集のための入力を提供し得るセンサ212を含むことができる。車両に含まれるか、又は動作中に車両によってアクセス可能な、1つ又は複数のセンサあるいはセンサベースのシステムを、センサ212の集合は含むことができる。センサ212は、車両に統合されてもよい。あるいは、センサ212は、物理的接続、無線接続、又はそれらの組合せなど、車両に関連するインターフェースによって提供されてもよい。
【0032】
一態様では、センサ212は、物体の検出、検出された物体の属性(例えば、位置、速度、加速度)、環境条件の存在(例えば、雪、雨、氷、霧、煙など)など、車両への入力を提供するビジョンシステムを含むことができる。例えば、車両130は、複数のセンサ212(カメラ、動作センサなどを含む)と、管理構成要素210と、データストア214と、を含んでもよい。この例では、センサ212は、車両動作パラメータをリアルタイム又はほぼリアルタイムで管理構成要素210に提供してもよい。管理構成要素210は、操舵方向、加速度、制動など、車両の制御に関連するデータを提供してもよい。データストア214は、現在の車両動作環境に関する情報を記憶してもよい。いくつかの実施形態では、車両130は、他の従来の検出システムからの支援なしに、又はそのシステムの代わりに、定義された車両動作機能のためのそのようなビジョンシステムに依存することができる。
【0033】
更に別の態様では、センサ212は、車両の測位情報を決定する際に様々なレベルの精度を可能にする、外部ソースから参照情報を取得し得る1つ又は複数の測位システムを更に含むことができる。例えば、測位システムは、GPSソース、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント情報ソース、Bluetooth情報ソース、無線周波数識別(RFID)ソースなどからの情報を処理するために、様々なハードウェア及びソフトウェア構成要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、測位システムは、複数のソースから情報の組合せを取得することができる。例示的には、測位システムは、様々な入力ソースから情報を取得し、車両の測位情報、現在位置における特定の高度を決定することができる。他の実施形態では、測位システムはまた、走行方向、速度、加速度など、走行関連動作パラメータを決定することができる。測位システム218は、自動運転アプリケーション、運転強化又はユーザ支援ナビゲーションなどを含む複数の目的のための車両の一部として構成されてもよい。例示的には、測位システムは、様々な車両パラメータ又は処理情報の識別を容易にする処理構成要素及びデータを含むことができる。
【0034】
更に別の態様では、センサ212は、ナビゲーション関連情報を識別するための1つ又は複数のナビゲーションシステムを含むことができる。例示的には、ナビゲーションシステムは、測位システムから測位情報を取得し、標高、道路勾配など、識別された位置に関する特性又は情報を識別することができる。ナビゲーションシステムはまた、車両ユーザに提供又は予想されている方向に基づいて、多車線道路において、提案された又は意図された車線位置を識別することができる。位置特定システムと同様に、ナビゲーションシステムは、自動運転アプリケーション、運転強化又はユーザ支援ナビゲーションなどを含む複数の目的のための車両の一部として構成されてもよい。
【0035】
環境は、1つ又は複数の動作状態に従って使用するための様々な動作パラメータに関する情報を提供するように動作可能な様々な追加のセンサ構成要素又は検知システムを更に含むことができる。環境は、通信出力220を介したデータの送信、メモリ内のデータの生成、他の処理構成要素への出力の送信など、出力を処理するための1つ又は複数の制御構成要素216を更に含むことができる。
【0036】
ここで
図3を参照して、ネットワークサービス120上に充電ステーションデータサービス122を実装するための例示的なアーキテクチャについて説明する。充電ステーションデータサービス122は、充電ステーションデータ処理に関連する機能を提供し得る構成要素/システムの一部であってもよい。充電ステーションデータサービス122は、個々の充電ステーションを評価し、検証するように更に構成されてもよい。
【0037】
図3のアーキテクチャは、本質的に例示的なものであり、充電ステーションデータサービス122に特定のハードウェア又はソフトウェア構成を必要とすると解釈されるべきではない。
図3に示す充電ステーションデータサービス122の一般的なアーキテクチャは、本開示の態様を実施するために使用され得るコンピュータハードウェア及びソフトウェア構成要素の構成を含む。図示のように、充電ステーションデータサービス122は、処理ユニット302と、ネットワークインターフェース304と、コンピュータ可読媒体ドライブ306と、入力/出力デバイスインターフェース308と、を含むことができ、それらはすべて通信バスを介して互いに通信してもよい。充電ステーションデータサービス122の構成要素は、1つ又は複数の回路及びソフトウェアモデルを含み得る物理ハードウェア構成要素であってもよい。
【0038】
ネットワークインターフェース304は、
図1のネットワーク150など、1つ又は複数のネットワーク又はコンピュータシステムへの接続性を提供してもよい。したがって、処理ユニット302は、ネットワークを介して他のコンピュータシステム又はサービスから情報及び命令を受信してもよい。処理ユニット302はまた、メモリ310との間で通信し、入力/出力デバイスインターフェースを介して出力情報を更に提供してもよい。いくつかの実施形態では、充電ステーションデータサービス122は、
図3に示す構成要素よりも多い(又は少ない)構成要素を含んでもよい。
【0039】
メモリ310は、処理ユニット302が1つ又は複数の実施形態を実施するために実行するコンピュータプログラム命令を含んでもよい。メモリ310は、一般に、RAM、ROM、又は他の永続的若しくは非一時的メモリを含む。メモリ310は、管理構成要素210の一般的な管理及び動作において、処理ユニット302が使用するコンピュータプログラム命令を提供するオペレーティングシステム312を記憶してもよい。メモリ310は、本開示の態様を実施するためのコンピュータプログラム命令及び他の情報を更に含んでもよい。
【0040】
メモリ310は、充電ステーションデータ収集構成要素314を含んでもよい。いくつかの実施形態では、充電ステーションデータ収集構成要素314は、個々の充電ステーションによって収集された充電ステーションusデータを受信するように構成される。例示的には、充電ステーション使用データは、時系列データの、又は現在の時系列データの、個々の時間間隔に対応する定義された期間にわたる充電ステーションの少なくとも使用の特徴付けに対応することができる。例えば、個々の時間間隔は、固定期間の選択、車両が電力を受電するであろう推定最小時間量、又は他の何らかの選択された時間セットに対応することができる。使用の特徴付けは、充電ステーションが使用中であることの検証を試み得ることを検証し得る、車両、ビジョンシステム、センサなどに供給される電力の測定値など、追加の検証パラメータを更に含むことができる。例示的には、充電ステーションは、充電ステーションの使用のインスタンスを示す使用データを収集することができる。充電ステーションが使用を登録しないか、又は検証パラメータが満たされない場合、充電ステーションはまた、時間間隔を「不使用」として特徴付けてもよい。他の実施形態では、充電ステーションは、いかなる不使用イベントも能動的に通信しなくてもよく、むしろ、充電ステーションの報告された使用の欠如が不使用として解釈され得ると、ネットワークサービスは推測することができる。更にいくつかの実施形態では、報告された使用の欠如が、通信機能の障害又は中断によるものではないように、充電ステーションをネットワーク接続性について監視することができる。これらの実施形態では、ネットワーク障害などの代替原因が、報告された使用の欠如に起因しないことの検証は、潜在的な偽陽性を軽減することができる。個々の充電ステーション及び/又は個々の充電ステーションサイトは、使用データをネットワークサービスに送信する。
【0041】
(例えば、充電ステーションデータ収集構成要素314によって収集される)到来する充電ステーション使用データを処理し、充電ステーション使用データを窓の時系列データとして記憶するように構成される充電ステーションデータ処理構成要素316を、メモリ310は、含んでもよい。例示的には、使用データの処理は、時系列データの作成を含み得る。更に、新規の充電データが、時系列データに追加され、最も古い以前に収集された時系列データが、削除されるように、使用データの処理は、以前に処理された時系列データの更新を含むことができる。例示的には、動作可能及び利用可能充電ステーションの使用の変動が、非統計的変動と見なされ得るように、時系列データは、固定数の時間間隔を含む。例えば、一実施形態では、時系列データは、50,75,100,125,150,175,200などの連続間隔で表すことができる。更に、選択された数の時間間隔は、時系列データの処理の結果(例えば、利用不可能性の潜在的な偽陽性の特徴付け)、時刻、季節、又は他の外部要因(例えば、予想される高使用期間)に基づいて、ネットワークサービスによって動的に選択されてもよい。時間間隔はまた、個々の充電ステーション又は充電ステーションのセット間でも異なり得る(時間間隔のセットにわたる「使用」又は「不使用」としての充電ステーションの使用を特徴付ける時系列データの図を
図6に示す)。
【0042】
メモリ310は、個々の充電ステーション評価のトリガイベントを決定することによって、個々の充電ステーション評価構成要素318を含んでもよい。トリガイベントは、スケジュールされた時刻又は周期性などに基づいた時間ベースの基準に対応することができる。トリガイベントはまた、充電ステーションサイト(例えば、地理的充電ステーションサイト)の電力消費メトリック、手動(管理者又は車両所有者)で生成された要求、ネットワークサービスプロバイダが受信した要求など、定義されたイベントに対応することができる。例示的には、連続した不使用の任意の特定のインスタンス(又は個々の充電ステーション)が、充電ステーションの確立された不使用期間の統計的に有意な偏差に対応するか否かを、個々の充電ステーション評価構成要素318は決定することができる。そのような偏差が発生した場合、連続する不使用期間を、充電ステーションの利用不可能性を示すと見なすことができる。個々の充電ステーション評価構成要素318は、定義された地理的充電ステーションサイト内の他の充電ステーションも、そのような統計的偏差を経験しているか否かを更に比較することができ、これは、充電ステーションサイトごとに大きい利用不可能性の原因を示す可能性がある。したがって、個々の充電ステーション評価構成要素318は、識別した不使用の評価期間に利用される統計的偏差量の選択に対応する充電ステーションの履歴セッション基準を取得することができる。例示的には、一態様では、履歴セッション基準は、閾値量を設定するための固定数又は式の識別を含むことができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、式は、現在の時間窓を用いて、測定された充電の非活動のパーセンタイルに基づく。例えば、パーセンタイルは、限定しないが、75%、80%、85%、90%、95%、99%、及びそれらの間の任意のパーセンテージ値を含む任意のパーセンテージ値とすることができる。更に、いくつかの実施形態では、式は、2x、3x、4x、5xなどのパーセンテージ値の乗数も含むことができる。閾値を時系列データの現在の窓のパーセンタイルとして識別することによって、季節、天候、あるいは動作可能な充電ステーションの使用又は不使用の変動を引き起こし得る他のイベントによる、使用の変動を説明するために、閾値を、本質的に動的であると見なすことができる。更に、式が乗数を含む実施形態では、乗数は、可能性のある陽性をフィルタリングする閾値の確立を支援する。例示的には、いくつかの偽陰性(例えば、利用可能性の不正確な特徴付け)に基づいて乗数を調整するなど、フィードバックに基づいてパーセンタイル又は乗数を調整することによって、式を修正することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、個々の充電ステーション評価構成要素318は、現在の時系列データ窓を取得し、時系列データ内の不使用期間を識別することができる。個々の充電ステーション評価構成要素318はまた、識別した不使用期間が閾値を超える(例えば、パーセンタイルx乗数の閾値を超える)か否かを決定するために時系列データを処理することができる。そうである場合、個々の充電ステーション評価構成要素318は、充電ステーションの利用不可能性を示す1つ又は複数の非活動期間を特徴付けることができる。識別した不使用期間が閾値を超えない場合、ネットワークサービスは、充電ステーションを動作可能で、利用可能であると特徴付けることができる(故障の自己テスト又は診断報告がないと仮定する)。
【0045】
メモリ310はまた、個々の充電ステーションの利用不可能性の任意の特徴付けを検証するために、個々の充電ステーション検証構成要素320を含んでもよい。一実施形態では、個々の充電ステーション検証構成要素320は、定義された充電ステーションサイト又は充電ステーションサイトのセット内で、充電ステーションの利用不可能性の個々の特徴付けを他の充電ステーションに対して比較することができる。例示的には、履歴セッション基準はまた、充電ステーションの総数に対する特徴付けられた利用不可充電ステーションのパーセンテージとして、充電ステーションサイト利用不可能性閾値の定義を含むことができる。例えば、充電ステーションサイト利用不可能性閾値が、60%に設定されている場合、充電ステーションの総数に対する特徴付けられた利用不可充電ステーションのパーセンテージが、閾値を超える場合、個々の充電ステーション検証構成要素320は、個々の充電ステーション又は充電ステーションのサブセットに限定され得ない重大なイベントを有するものとして充電ステーションサイトを特徴付けることができる。例えば、ほとんどの(すべてではないにしても)充電ステーションへのアクセスを妨げる地理的充電ステーションサイトへの障壁を識別することができる。他の例では、この充電ステーションのサイトレベルイベントを使用して、ローカル領域内の充電ステーションの利用可能性の増加などの外部条件により使用が自然に減少しているシナリオで、偽陽性を識別又は排除してもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、充電ステーションが利用不可であると特徴付けられ、利用不可能性の特徴付けが検証された場合、個々の充電ステーション検証構成要素320は、通知を生成し、充電ステーションの利用不可能性の決定及び特徴付けに応答して、軽減又は是正措置のための命令を生成することができる。例えば、個々の充電ステーション検証構成要素320は、識別された利用不可能性を検証するために、追加又は代替の診断システム、ビジョンシステム、あるいは他の検出プロセスを開始することができる。他の例では、個々の充電ステーション検証構成要素320は、充電ステーションを診断又は潜在的に修理するために、直接対話によるサービスコールでスケジュールするか、又はそれにスケジュールさせることができる。他の例では、個々の充電ステーション検証構成要素320は、充電ステーションの個々の又はグループ化された利用可能性情報を識別する、インターフェース又は通信を生成することができる。
【0047】
ここで
図4A~
図4Bを参照して、個々の充電ステーションと充電ステーションデータサービス122との間の例示的な相互作用について説明する。単一の相互作用のみを示しているが、本出願は単一の相互作用に限定しない。むしろ、図示の相互作用の個々の反復は、個々の充電ステーション、充電ステーションのセット、1つ又は複数の地理的充電ステーションサイトなど、異なる評価をもたらすことができる。
【0048】
図4Aは、時系列データを形成又は更新するために、充電ステーション使用データの初期収集、及び充電ステーションデータの送信を示している。(1)において、充電ステーションは、個々の充電使用データを収集することができる。例示的には、充電ステーション使用データは、時系列データ内の個々の時間間隔に対応する定義された期間にわたる充電ステーションの少なくとも使用の特徴付けに対応することができる。例えば、個々の時間間隔は、固定期間の選択、車両が電力を受電するであろう推定最小時間量、又は他の何らかの選択された時間セットに対応することができる。使用の特徴付けは、充電ステーションが使用中であることの検証を試み得ることを検証し得る、車両、ビジョンシステム、センサなどに供給される電力の尺度など、追加の検証パラメータを更に含むことができる。例示的には、充電ステーションは、充電ステーションの使用のインスタンスを示す使用データを収集することができる。充電ステーションが使用を登録しないか、又は検証パラメータが満たされない場合、充電ステーションはまた、時間間隔を「不使用」として特徴付けてもよい。他の実施形態では、充電ステーションは、いかなる不使用イベントも能動的に通信しなくてもよく、むしろ、充電ステーションの報告された使用の欠如が不使用として解釈され得ると、充電ステーションデータサービス122は、推測することができる。なお更に、いくつかの実施形態では、報告された使用の欠如が、通信機能の障害又は中断によるものではないように、充電ステーションをネットワーク接続性について監視することができる。これらの実施形態では、ネットワーク障害などの代替原因が、報告された使用の欠如に起因しないことの検証は、潜在的な偽陽性を軽減することができる。(2)において、個々の充電ステーション、プロキシ構成要素又は管理構成要素は、使用データを充電ステーションデータサービス122に送信する。
【0049】
(3)において、充電ステーションデータサービス122は、到来する充電ステーション使用データを処理し、充電ステーション使用データを窓の時系列データとして記憶する。例示的には、使用データの処理は、時系列データの作成を含み得る。更に、新規の充電データが、時系列データに追加され、最も古い以前に収集された時系列データが、削除されるように、使用データの処理は、以前に処理された時系列データの更新を含むことができる。例示的には、動作可能及び利用可能充電ステーションの使用の変動が、非統計的変動と見なされ得るように、時系列データは、固定数の時間間隔を含む。例えば、一実施形態では、時系列データは、50,75,100,125,150,175,200などの連続間隔で表すことができる。更に、選択された数の時間間隔は、時系列データの処理の結果(例えば、利用不可能性の潜在的な偽陽性の特徴付け)、時刻、季節、又は他の外部要因(例えば、予想される高使用期間)に基づいて、充電ステーションデータサービス122によって動的に選択されてもよい。時間間隔はまた、個々の充電ステーション又は充電ステーションのセット間で異なり得る。時間間隔のセットにわたる「使用」又は「不使用」としての充電ステーションの使用を特徴付ける時系列データの図を
図6に示している。
【0050】
次に
図4Bを参照すると、充電ステーションデータサービス122は、個々の充電ステーション又は充電ステーションのグループの利用可能性を特徴付けるために、時系列データを処理することができ、(1)において、充電ステーションデータサービス122は、充電ステーション評価のトリガイベントを決定する。トリガイベントは、スケジュールされた時刻又は周期性などに基づいた時間ベースの基準に対応することができる。トリガイベントはまた、地理的充電ステーションサイトの電力消費メトリック、手動(管理者又は車両所有者)で生成された要求、充電ステーションデータサービス122プロバイダが受信した要求など、定義されたイベントに対応することができる。
【0051】
上述したように、例示的には、連続した不使用の任意の特定のインスタンスが、充電ステーションの確立された不使用期間の統計的に有意な偏差に対応するか否かを、充電ステーションデータサービス122は決定することができる。そのような偏差が発生した場合、連続する不使用期間を、充電ステーションの利用不可能性を示すと見なすことができる。充電ステーションデータサービス122は、定義された地理的充電ステーションサイト内の他の充電ステーションも、そのような統計的偏差を経験しているか否かを更に比較することができ、これは、充電ステーションサイトごとに大きい利用不可能性の原因を示す可能性がある。したがって、(2)において、充電ステーションデータサービス122は、識別した不使用の評価期間に利用される統計的偏差量の選択に対応する充電ステーションの履歴セッション基準を取得することができる。例示的には、一態様では、履歴セッション基準は、閾値量を設定するための固定数又は式の識別を含むことができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、式は、現在の時間窓を用いて、測定された充電の非活動のパーセンタイルに基づく。例えば、パーセンタイルは、限定しないが、75%、80%、85%、90%、95%、99%、及びそれらの間の任意のパーセンテージ値を含む任意のパーセンテージ値とすることができる。更に、いくつかの実施形態では、式は、2x、3x、4x、5xなどのパーセンテージ値の乗数も含むことができる。閾値を時系列データの現在の窓のパーセンタイルとして識別することによって、季節、天候、あるいは動作可能な充電ステーションの使用又は不使用の変動を引き起こし得る他のイベントによる、使用の変動を説明するために、閾値を、本質的に動的であると見なすことができる。更に、式が乗数を含む実施形態では、乗数は、可能性のある陽性をフィルタリングする閾値の確立を支援する。例示的には、いくつかの偽陰性(例えば、利用可能性の不正確な特徴付け)に基づいて乗数を調整するなど、フィードバックに基づいてパーセンタイル又は乗数を調整することによって、式を修正することができる。
【0053】
(3)において、充電ステーションデータサービス122は、現在の時系列データ窓を取得し、時系列データ内の不使用期間を識別することができる。(4)において、充電ステーションデータサービス122は、任意の識別した不使用期間が閾値を超える(例えば、パーセンタイルx乗数の閾値を超える)か否かを決定するために時系列データを処理することができる。そうである場合、充電ステーションデータサービス122は、充電ステーションの利用不可能性を示すものとして、1つ又は複数の非活動期間を特徴付けることができる。識別した不使用期間が閾値を超えない場合、充電ステーションデータサービス122は、充電ステーションを動作可能で、利用可能であると特徴付けることができる(故障の自己テスト又は診断報告がないと仮定する)。
【0054】
(5)において、充電ステーションデータサービス122は、個々の充電ステーションの利用不可能性の任意の特徴付けを更に検証することができる。一実施形態では、充電ステーションデータサービス122は、定義された充電ステーションサイト又は充電ステーションサイトのセット内で、充電ステーションの利用不可能性の個々の特徴付けを他の充電ステーションに対して比較することができる。例示的には、履歴セッション基準はまた、充電ステーションの総数に対する特徴付けられた利用不可充電ステーションのパーセンテージとして、充電ステーションサイト利用不可能性閾値の定義を含むことができる。例えば、充電ステーションサイト利用不可能性閾値が、60%に設定されている場合、充電ステーションの総数に対する特徴付けられた利用不可充電ステーションのパーセンテージが、閾値を超える場合、充電ステーションデータサービス122は、個々の充電ステーション又は充電ステーションのサブセットに限定され得ない重大なイベントを有するものとして充電ステーションサイトを特徴付けることができる。例えば、ほとんどの(すべてではないにしても)充電ステーションへのアクセスを妨げる地理的充電ステーションサイトへの障壁を識別することができる。他の例では、この充電ステーションのサイトレベルイベントを使用して、ローカル領域内の充電ステーションの利用可能性の増加などの外部条件により使用が自然に減少しているシナリオで、偽陽性を識別又は排除してもよい。
【0055】
(6)において、充電ステーションが利用不可であると特徴付けられ、利用不可能性の特徴付けが検証された場合、充電ステーションデータサービス122は、通知を生成し、充電ステーションの利用不可能性の決定及び特徴付けに応答して、軽減又は是正措置のための命令を生成することができる。例えば、充電ステーションデータサービス122は、識別した利用不可能性を検証するために、追加又は代替の診断システム、ビジョンシステム、あるいは他の検出プロセスを開始することができる。他の例では、充電ステーションデータサービス122は、充電ステーションを診断又は潜在的に修理するために、直接対話によるサービスコールでスケジュールするか、又はそれにスケジュールさせることができる。他の例では、充電ステーションデータサービス122は、充電ステーションの個々の又はグループ化された利用可能性情報を識別する、インターフェース又は通信を生成することができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、車両130は、特定の充電ステーションサイトでの充電ステーションの利用可能性を提示するために、ユーザインターフェースを提供してもよい。例えば、運転者、所有者、管理者、技術者など、車両のユーザは、ユーザインターフェースを使用することによって、特徴付けられた充電ステーションの利用可能性にアクセスすることができる。いくつかの実施形態では、車両130は、充電ステーションの利用可能性に基づいて、利用可能充電ステーション及び/又は経路指定情報を提供する。いくつかの実施形態では、車両に提示される充電ステーションの利用可能性情報を自動的に更新することができる。これらの実施形態では、充電ステーション利用可能性情報は、特定の充電ステーションサイトでの充電ステーション利用率、又は充電ステーションサイトが放棄されているか否かとして提示することができる。例えば、特定の充電ステーションでの充電ステーションの一部が稼働していない場合、この充電ステーションを「放棄されていない充電ステーションサイト」として表すことができ、車両は、その充電ステーションサイトを使用することができる。しかしながら、充電ステーションサイトが放棄された場合、充電ステーションサイトが放棄されたという(例えば、利用可能でない)情報が車両に提示されることになる。
【0057】
いくつかの実施形態では、充電ステーションサイトの利用可能性を、充電ステーションサイト内の充電ステーションの時間待ち又は利用率など、第3の要因に基づいて決定することができる。例えば、充電ステーションデータサービス122は、充電ステーションサイトでの待ち時間の回数など、第3の要因を収集してもよい。待ち時間が閾値を上回る場合、充電ステーションデータサービス122は、これらの充電ステーションサイトを放棄されたと指定してもよく、車両は、放棄された充電ステーションデータとして充電ステーションサイトデータを受信してもよい。これらの実施形態では、充電ステーションサイトごとの待ち時間を、車両に実装された測位システム218に基づいて決定することができる。例えば、車両は、com220を介してその測位システム218を提供してもよく、充電ステーションデータサービス122は、各充電ステーションサイトのジオフェンスエリア内に何台の車があるかを決定することができる。
【0058】
充電ステーション及び/又は充電ステーションサイトの上記の利用可能性は、リアルタイム又はほぼリアルタイムで更新され、車両のUIに提供することができる。
【0059】
図5は、時系列データを処理して、利用不可能性の特徴付けを生成するために、充電ステーションデータサービス122によって実施される例示的なプロセスの流れ図を示す。
図5に示すプロセスは、本質的に例示的なものであり、限定するものと解釈されるべきではない。いくつかの実施形態では、時系列データを処理する充電ステーションデータサービス122に起因する例示的なプロセスの一部は、1つ又は個々の充電ステーションに分散して実装されてもよい。この代替案では、個々の充電ステーションは、利用可能性情報を決定、特徴付け、又は識別するプロセスを実施してもよい。特定の実施形態では、充電ステーションは、次いで、充電ステーションデータサービス122によって検証され得る、又は応答を引き出し得る潜在的な問題を報告してもよい。更に別の変形形態では、1つ又は複数の充電ステーションが、充電ステーションサイト処理による充電ステーションサイトの目的のためのネットワークサービスに起因する例示的なプロセスを実装し得るピアツーピアモデルを、充電ステーションサイトは実装してもよい。そのような実施形態及び変形形態はすべて、本出願の範囲内であると見なす。ルーチン500は、例示的には、充電ステーションデータサービス122によって実施される。
【0060】
ブロック502において、充電ステーションデータサービス122は、識別した不使用の評価期間に利用される統計的偏差量の選択に対応する充電ステーションの履歴セッション基準を取得することができる。例示的には、一態様では、履歴セッション基準は、閾値量を設定するための固定数又は式の識別を含むことができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、式は、現在の時間窓を用いて、測定された充電の非活動のパーセンタイルに基づく。例えば、パーセンタイルは、限定しないが、75%、80%、85%、90%、95%、99%、及びそれらの間の任意のパーセンテージ値を含む任意のパーセンテージ値とすることができる。更に、いくつかの実施形態では、式は、2x、3x、4x、5xなどのパーセンテージ値の乗数も含むことができる。閾値を時系列データの現在の窓のパーセンタイルとして識別することによって、季節、天候、あるいは動作可能な充電ステーションの使用又は不使用の変動を引き起こし得る他のイベントによる、使用の変動を説明するために、閾値を、本質的に動的であると見なすことができる。更に、式が乗数を含む実施形態では、乗数は、可能性のある陽性をフィルタリングする閾値の確立を支援する。例示的には、いくつかの偽陰性(例えば、利用可能性の不正確な特徴付け)に基づいて乗数を調整するなど、フィードバックに基づいてパーセンタイル又は乗数を調整することによって、式を修正することができる。
【0062】
充電ステーションデータサービス122は、充電ステーション評価のトリガイベントを決定する。トリガイベントは、スケジュールされた時刻又は周期性などに基づいた時間ベースの基準に対応することができる。トリガイベントはまた、地理的充電ステーションサイトの電力消費メトリック、手動(管理者又は車両所有者)で生成された要求、充電ステーションデータサービス122プロバイダが受信した要求など、定義されたイベントに対応することができる。
【0063】
いくつかの実施形態では、連続した不使用の任意の特定のインスタンスが、充電ステーションの確立された不使用期間の統計的に有意な偏差に対応するか否かを、充電ステーションデータサービス122は決定することができる。そのような偏差が発生した場合、連続する不使用期間を、充電ステーションの利用不可能性を示すと見なすことができる。充電ステーションデータサービス122は、定義された地理的充電ステーションサイト内の他の充電ステーションも、そのような統計的偏差を経験しているか否かを更に比較することができ、これは、充電ステーションサイトごとに大きい利用不可能性の原因を示す可能性がある。
【0064】
ブロック504において、充電ステーションデータサービス122は、現在の時系列データ窓を取得し、時系列データ内の不使用期間を識別することができる。ブロック506において、充電ステーションデータサービス122は、任意の識別した不使用期間が閾値を超える(例えば、パーセンタイルx乗数の閾値を超える)か否かを決定するために時系列データを処理することができる。そうである場合、充電ステーションデータサービス122は、ブロック508において、充電ステーションサイトの利用不可能性を示すものとして、1つ又は複数の非活動期間を特徴付けることができる。識別した不使用期間が閾値を超えない場合、充電ステーションデータサービス122は、充電ステーションを動作可能で、利用可能であると特徴付けることができ(故障の自己テスト又は診断報告がないと仮定する)、ブロック512でルーチン500を終了することができる。
【0065】
ブロック508において、充電ステーションデータサービス122は、充電ステーションサイト内の利用不可又は利用可能充電ステーションのパーセンテージを決定することによって、個々の充電ステーションの利用不可能性の任意の特徴付けを更に検証することができる。一実施形態では、充電ステーションデータサービス122は、定義された充電ステーションサイト又は充電ステーションサイトのセット内で、充電ステーションの利用不可能性の個々の特徴付けを他の充電ステーションに対して比較することができる。例示的には、履歴セッション基準はまた、充電ステーションの総数に対する特徴付けられた利用不可充電ステーションのパーセンテージとして、充電ステーションサイト利用不可能性閾値の定義を含むことができる。例えば、充電ステーションサイト利用不可能性閾値が、60%に設定されている場合、充電ステーションの総数に対する特徴付けられた利用不可充電ステーションのパーセンテージが、閾値を超える場合、充電ステーションデータサービス122は、個々の充電ステーション又は充電ステーションのサブセットに限定され得ない重大なイベントを有するものとして充電ステーションサイトを特徴付けることができる。例えば、ほとんどの(すべてではないにしても)充電ステーションへのアクセスを妨げる地理的充電ステーションサイトへの障壁を識別することができる。他の例では、この充電ステーションのサイトレベルイベントを使用して、ローカル領域内の充電ステーションの利用可能性の増加などの外部条件により使用が自然に減少しているシナリオで、偽陽性を識別又は排除してもよい。充電ステーションサイト内の充電ステーションの利用可能性が閾値パーセンテージを超えた場合、このルーチンはブロック512で終了する。別の例では、充電ステーションデータサービス122は、充電ステーションサイト内の充電使用に関して個々の車両によって報告された使用データを比較することによって、個々の充電ステーションの利用不可能性の任意の特徴付けを更に検証することができる。この態様では、充電ステーションサイトにアクセスし、1つ又は複数の充電ステーションを利用した、車両の数を、充電ステーションデータサービスは、独立して検証することができる。充電ステーションサイト内の充電ステーションの利用可能性が閾値パーセンテージを超えない場合、ルーチンはブロック510に進む。
【0066】
ブロック510において、充電ステーションが利用不可であると特徴付けられ、利用不可能性の特徴付けが検証された場合、充電ステーションデータサービス122は、通知を生成し、充電ステーションの利用不可能性の決定及び特徴付けに応答して、軽減又は是正措置のための命令を生成することができる。例えば、充電ステーションデータサービス122は、識別した利用不可能性を検証するために、追加又は代替の診断システム、ビジョンシステム、あるいは他の検出プロセスを開始することができる。他の例では、充電ステーションデータサービス122は、充電ステーションを診断又は潜在的に修理するために、直接対話によるサービスコールでスケジュールするか、又はそれにスケジュールさせることができる。他の例では、充電ステーションデータサービス122は、充電ステーションの個々の又はグループ化された利用可能性情報を識別する、インターフェース又は通信を生成することができる。
【0067】
いくつかの実施形態では、車両130は、特定の充電ステーションサイトでの充電ステーションの利用可能性を提示するために、ユーザインターフェースを提供してもよい。例えば、運転者、所有者、管理者、技術者など、車両のユーザは、ユーザインターフェースを使用することによって、特徴付けられた充電ステーションの利用可能性にアクセスすることができる。いくつかの実施形態では、車両130は、充電ステーションの利用可能性に基づいて、利用可能充電ステーション及び/又は経路指定情報を提供する。いくつかの実施形態では、車両に提示される充電ステーションの利用可能性情報を自動的に更新することができる。これらの実施形態では、充電ステーション利用可能性情報は、特定の充電ステーションサイトでの充電ステーション利用率、又は充電ステーションサイトが放棄されているか否かとして提示することができる。例えば、特定の充電ステーションでの充電ステーションの一部が稼働していない場合、この充電ステーションを「放棄されていない充電ステーションサイト」として表すことができ、車両は、その充電ステーションサイトを使用することができる。しかしながら、充電ステーションサイトが放棄された場合、充電ステーションサイトが放棄されたという(例えば、利用可能でない)情報が車両に提示されることになる。
【0068】
いくつかの実施形態では、充電ステーションサイトの利用可能性を、充電ステーションサイト内の充電ステーションの時間待ち又は利用率など、第3の要因に基づいて決定することができる。例えば、充電ステーションデータサービス122は、充電ステーションサイトでの待ち時間の回数など、第3の要因を収集してもよい。待ち時間が閾値を上回る場合、充電ステーションデータサービス122は、これらの充電ステーションサイトを放棄されたと指定してもよく、車両は、放棄された充電ステーションデータとして充電ステーションサイトデータを受信してもよい。これらの実施形態では、充電ステーションサイトごとの待ち時間を、車両に実装された測位システム218に基づいて決定することができる。例えば、車両は、com220を介してその測位システム218を提供してもよく、充電ステーションデータサービス122は、各充電ステーションサイトのジオフェンスエリア内に何台の車があるかを決定することができる。
【0069】
充電ステーション及び/又は充電ステーションサイトの上記の利用可能性は、リアルタイム又はほぼリアルタイムで更新され、車両のUIに提供することができる。
【0070】
図6は、時間間隔のセットにわたる「使用」又は「不使用」としての充電ステーションの使用を特徴付ける時系列データの一例を示す図である。例示的な時系列データの各行は、サイト、又はサイトのサブセットなど、個々の充電ステーションの使用データを表す。以下で詳細に説明するように、時系列データは、充電ステーションの使用、及び充電ステーションの不使用を識別することができる。場合によっては、不使用間隔は、確立された閾値を超えず、充電ステーションの利用不可能性を示すとは見なされない。他の例では、
図6で識別されるように、1つの不使用間隔は、確立された閾値を超え、特定の充電ステーションを利用不可として特徴付けるために利用されてもよい。
【0071】
前述の開示は、本開示を、開示した正確な形態又は特定の使用分野に限定することを意図しない。したがって、本明細書に明示的に記載しているか暗示されているかにかかわらず、本開示に対する様々な代替の実施形態及び/又は修正が本開示に照らして可能であると考えられる。このように本開示の実施形態を説明してきたが、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく形態及び詳細に変更を行い得ることを認識するであろう。したがって、本開示は特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0072】
文脈上明らかに他の意味に解釈すべき場合を除き、明細書及び特許請求の範囲を通して、「備える(comprise)」、「備えている(comprising)」、「含む(include)」、「含んでいる(including)」などの単語は、排他的又は網羅的な意味とは対照的に、包括的な意味で解釈されるべきであり、すなわち、「限定しないが、含んでいる」という意味である。本明細書で一般的に使用される「結合される」という単語は、直接接続されるか、あるいは1つ又は複数の中間要素によって接続され得る2つ以上の要素を指す。同様に、本明細書で一般的に使用される「接続される」という単語は、直接接続されているか、あるいは1つ又は複数の中間要素によって接続されている2つ以上の要素を指す。文脈が許す場合、単数又は複数の数字を使用する上記の詳細な説明の単語はまた、それぞれ複数又は単数を含み得る。2つ以上の項目の列挙に関連する「又は」という単語は、その単語の以下の解釈のすべて、すなわち、列挙内の項目のいずれか、列挙内の項目のすべて、及び列挙内の項目の任意の組合せを網羅する。
【0073】
更に、本明細書で使用される条件付き言語、とりわけ、「できる(can)」、「あり得る(could)」、「してもよい(may)」、「例えば(for example)」、「例えば(such as)」などは、特に明記しない限り、又は使用される文脈内で他の意味で理解されない限り、特定の実施形態は、特定の特徴、要素、及び/又は状態を含むが、他の実施形態がそれらを含まないことを、伝えることを一般的に意図している。したがって、そのような条件付き言語は、特徴、要素、並びに/あるいは状態が1つ又は複数の実施形態に何らかの形で必要とされることを暗示することを、一般的に意図しない。
【0074】
上記の明細書では、特定の実施形態を参照して本開示を説明した。しかしながら、当業者が理解するように、本明細書に開示する様々な実施形態は、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な他の方法で修正又は実施することができる。したがって、この説明は例示と見なされるべきであり、開示した換気アセンブリの様々な実施形態を作成及び使用する方法を当業者に教示する目的のためである。本明細書に示し、説明する開示の形態は、代表的な実施形態として解釈されるべきであることを理解されたい。同等の要素、材料、プロセス、又はステップは、本明細書で代表的に示し、説明したものに置き換えられてもよい。更に、本開示の特定の特徴は、本開示のこの説明の利益を得た後に当業者に明らかになるように、他の特徴の使用とは無関係に利用され得る。本開示を記載及び特許請求するために使用する「含む」、「備える」、「内蔵する」、「からなる」、「有する」、「である」などの表現は、非排他的な方法で解釈されること、すなわち、明示的に記載されていない項目、構成要素又は要素も存在することを可能にすることを意図している。単数形への言及はまた、複数形に関連すると解釈されるべきである。
【0075】
更に、本明細書に開示した様々な実施形態は、例示的で、説明的な意味で解釈されるべきであり、決して本開示を限定するものと解釈されるべきではない。すべての結合についての言及(例えば、取り付け、固定、結合、接続など)は、読者の本開示の理解を助けるためにのみ使用され、特に本明細書に開示するシステム及び/又は方法の位置、方向、又は使用に関して限定を生じさせるものではない。したがって、結合についての言及がある場合、それは広く解釈されるべきである。更に、そのような接合についての言及は、2つの要素が互いに直接接続されていることを必ずしも意味しない。
【0076】
更に、限定しないが、「第1」、「第2」、「第3」、「1次」、「二次」、「メイン」などのすべての数値用語、あるいは任意の他の通常及び/又は数値用語もまた、本開示の様々な要素、実施形態、変形形態及び/又は修正形態の読者の理解を助けるために、識別子としてのみ解釈されるべきであり、特に、任意の要素、実施形態、変形形態及び/又は修正形態の順序又は優先に関して、あるいは、別の要素、実施形態、変形形態及び/又は修正形態に対する順序又は優先に関して、いかなる限定も生じない。
【0077】
特定の用途に応じて有用であるように、図面/図に示した要素のうちの1つ又は複数はまた、分離又は統合された方法で実装されてもよく、あるいは特定の場合には動作不能として除去又は放棄されてもよいことも理解されよう。
【0078】
本開示及び実施例を添付の図面を参照して説明したが、様々な変更及び修正が当業者には明らかになるであろう。そのような変更及び修正は、本開示の範囲内に含まれると理解されるべきである。
【国際調査報告】