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特表2024-545440使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-06
(54)【発明の名称】使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 15/00 20060101AFI20241129BHJP
【FI】
A61H15/00 350E
A61H15/00 350C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024533242
(86)(22)【出願日】2022-11-23
(85)【翻訳文提出日】2024-06-03
(86)【国際出願番号】 KR2022018607
(87)【国際公開番号】W WO2023101302
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0171053
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524210127
【氏名又は名称】セラゼム カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム ス ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チェ サン ホ
(72)【発明者】
【氏名】イ ドン ミョン
(72)【発明者】
【氏名】イ スン ジョン
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AF03
4C100AF07
4C100CA03
4C100CA13
4C100DA04
4C100DA05
4C100DA06
(57)【要約】
本発明は使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置に関する。さらに詳細には、使用者が座った状態(座式)でマッサージを遂行したり、横になっている状態(臥式)でマッサージを遂行するように使用状態の切り換えが可能であるものの、座式状態から臥式状態に使用状態が切り換えられる時に使用者の腰が完全に伸びた状態(脊椎が上向き湾曲しながら正しく伸びた状態)でマッサージを遂行できる使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の上体を支持する第1支持面と、前記第1支持面に沿って移動しながら使用者の上体をマッサージするマッサージモジュールが備えられ、使用者が座っている第1状態または使用者が横になっている第2状態に切り換えが可能であるように回動可能な背もたれ部;および
使用者の下半身を支持する第2支持面が備えられた座席部;を含み、
前記マッサージモジュールは前記第1状態である場合は使用者の上体をマッサージし、前記第2状態である場合には使用者の上体と下半身をマッサージし、
前記背もたれ部は前記第2状態である場合に前記マッサージモジュールが使用者の下半身まで移動するように前記第1支持面に沿って延長形成された延長部材を含み、
前記座席部は前記第2状態である場合に前記延長部材が挿入される挿入溝を含む、使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置。
【請求項2】
前記第1状態である場合は前記第1支持面と前記第2支持面の相互間に第1傾斜が形成されるように傾いて配置され、
前記第2状態である場合は前記第1支持面と前記第2支持面が同一線上に配置される、請求項1に記載の使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置。
【請求項3】
前記背もたれ部と前記延長部材には前記マッサージモジュールの移動方向に沿って延びるレール部材がそれぞれ備えられる、請求項1に記載の使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置。
【請求項4】
前記背もたれ部が前記第2支持面から上向き離隔したヒンジ点を中心に回動するように前記背もたれ部をヒンジ固定するヒンジ部をさらに含む、請求項1に記載の使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置。
【請求項5】
前記ヒンジ部は、
前記ヒンジ点が前記第2支持面から上向き離隔した位置に配置されるように上向きに延びた第1支持バー;および
前記背もたれ部が前記ヒンジ点を中心に回動するように前記ヒンジ点と前記背もたれ部を連結する第2支持バー;を含む、請求項4に記載の使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置。
【請求項6】
前記ヒンジ部は、
前記背もたれ部に備えられた第1ガイドバー;および
前記座席部に備えられ、前記第1ガイドバーの移動経路を提供する第1ガイドホールが備えられた第1ガイドプレート;を含み、
前記第1ガイドホールは前記ヒンジ点を中心とする同心円と同一の曲率を有する、請求項4に記載の使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置。
【請求項7】
前記座席部に第2傾斜が形成されるように前記座席部を回動させるティルティング部をさらに含む、請求項1に記載の使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置。
【請求項8】
前記ティルティング部は、
前記第1状態である場合、前記座席部の後方が前記座席部の前方より低い位置に位置しつつ前記座席部に上向き傾斜が形成されるように前記座席部を回動させ、
前記第2状態である場合、前記座席部の前方と後方が同じ高さに位置しつつ前記座席部が水平に配置されるように前記座席部を回動させる、請求項7に記載の使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置。
【請求項9】
前記ティルティング部は、
前記座席部の後方に備えられた第2ガイドバー;および
前記第2ガイドバーの移動経路を提供する第2ガイドホールが備えられた第2ガイドプレート;を含み、
前記第2ガイドホールは前記座席部の後方が高さ方向に移動するように高さ方向に沿って形成される、請求項8に記載の使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置。
【請求項10】
前記ティルティング部は、
前記座席部の前方に備えられた第3ガイドバー;
前記第3ガイドバーの移動経路を提供する第3ガイドホールが備えられた第3ガイドプレート;
前記座席部の後方に備えられた第4ガイドバー;および
前記第4ガイドバーの移動経路を提供する第4ガイドホールが備えられた第4ガイドプレート;を含み、
前記第3ガイドホールは前記座席部の前方が前後方向に移動するように前後方向に沿って形成され、
前記第4ガイドホールは前記座席部の後方が高さおよび前後方向に移動するように高さおよび前後方向に沿って形成される、請求項8に記載の使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置。
【請求項11】
前記第1状態から前記第2状態に切り換えるために前記背もたれ部が回動する過程で前記座席部が水平に配置されるように前記背もたれ部の下端が前記座席部の後端を持ち上げながら上向き移動させる、請求項1に記載の使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置。
【請求項12】
前記背もたれ部の下端には前記第2状態で前記座席部の後端を支持する係止部材が備えられる、請求項11に記載の使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置。
【請求項13】
前記座席部には前記第1状態で使用者の下半身が前記挿入溝に落ちることを防止するように使用者の下半身を支持するカバー部材が備えられる、請求項1に記載の使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置に関する。さらに詳細には、使用者が座った状態(座式)でマッサージを遂行したり、横になっている状態(臥式)でマッサージを遂行するように使用状態の切り換えが可能であるものの、座式状態から臥式状態に使用状態が切り換えられる時に使用者の腰が完全に伸びた状態(脊椎が上向き湾曲しながら正しく伸びた状態)でマッサージを遂行できる使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来には、不適切な姿勢で長い間作業を継続したり長期間このような姿勢が習慣化されることによってできる脊椎部位の筋肉および神経組織で発生する急性または慢性的な痛みを緩和させ、身体の血液循環を改善したり瞬間的な筋肉のこりなどを解消するために身体部位に沿って移動しながら痛み発生部位の温熱による刺激を通じて血行を改善させるマッサージ装置が広く使われていた。
【0003】
本出願人の出願として、韓国公開特許公報第2012-0118398号には従来のマッサージ装置が開示される。このようなマッサージ装置には、温熱治療装置が設けられる胴体と、このような胴体からスライディング方式で展開または重なりながら全体装置の長さを変化させる下部ベッド部材が備えられる。すなわち、使用者は下部ベッド部材を展開した後に胴体(上体支持)と下部ベッド部材(下半身支持)に横になって使用(臥式)するか、または下部ベッド部材が胴体の上部に重なるように配置した状態で下部ベッド部材の上に座って使用(座式)することになる。このようにマッサージ装置を臥式で使う場合、胴体と下部ベッド部材の間の角度が180°をなしながら並んで配置されるため使用者の腰が完全に伸びた状態(脊椎が上向き湾曲しながら正しく伸びた状態)で横になることができるようになり、マッサージ過程で温熱治療装置を通じて脊椎の指圧および使用者の脊椎を持ち上げる牽引動作が可能となる。ただし、座式で使う場合には下部ベッド部材が胴体の上部に配置されるので胴体に備えられた温熱治療装置を使用することができず、下部ベッド部材に備えられた発熱装置を通じて温熱による刺激のみを提供できる限界がある。
【0004】
ニンボコンポートヘルスイクイップメントカンパニーの韓国登録実用新案公報第0477442号には従来のマッサージチェアが開示されており、使用者の上体を支持する背中部と、下半身を支持する椅子部が備えられ、背中部には椅子部の下部に延びる部分が備えられている。このような背中部にはマッサージ機が移動する内部レールが備えられて使用者が椅子部に座っている座式状態では使用者の上体をマッサージし、使用者が斜めに横たわっている臥式状態では使用者の上体から下半身までマッサージするように構成され、このために椅子部に備えられた平たい板にはマッサージ機が通過する溝が形成されている。この時、臥式状態でマッサージ効果を最大化するためには使用者の腰が完全に伸びた状態(脊椎が上向き湾曲しながら正しく伸びた状態)で腰を持ち上げながら脊椎を牽引しなければならないが、前述した通り、平たい板に形成された溝にはマッサージ機のみ通過できるように構成されることにより、背中部が回動しながら臥式状態に切り換え時に、背中部に備えられた延長部分と椅子部の相互間で干渉が発生しない程度までにのみ背中部が回動できるようになって背中部と椅子部の間の角度が180°より小さく形成されざるを得なくなり、このような状態では使用者の腰が完全に伸びなくなってマッサージ効果が減少することになる問題がある。
【0005】
したがって、このような部分に対する改善が必要であるのが実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許公報第2012-0118398号
【特許文献2】韓国登録実用新案公報第0477442号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明で解決しようとする技術的課題は、前述した従来技術の問題点を解決するためのものであって、使用者が座った状態(座式)でマッサージを遂行したり、横になっている状態(臥式)でマッサージを遂行するように使用状態の切り換えが可能であるものの、座式状態から臥式状態に使用状態が切り換えられる時に使用者の腰が完全に伸びた状態(脊椎が上向き湾曲しながら正しく伸びた状態)でマッサージを遂行できる使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を提供することである。
【0008】
本発明で解決しようとする技術的課題はこれに制限されず、言及されていない他の技術的課題は下記の記載から通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の技術的課題を解決するための本発明に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置は、使用者の上体を支持する第1支持面と、前記第1支持面に沿って移動しながら使用者の上体をマッサージするマッサージモジュールが備えられ、使用者が座っている第1状態または使用者が横になっている第2状態に切り換えが可能であるように回動可能な背もたれ部および使用者の下半身を支持する第2支持面が備えられた座席部を含み、前記マッサージモジュールは前記第1状態である場合は使用者の上体をマッサージし、前記第2状態である場合には使用者の上体と下半身をマッサージし、前記背もたれ部は前記第2状態である場合に前記マッサージモジュールが使用者の下半身まで移動するように前記第1支持面に沿って延長形成された延長部材を含み、前記座席部は前記第2状態である場合に前記延長部材が挿入される挿入溝を含む。
【0010】
この時、前記第1状態である場合は前記第1支持面と前記第2支持面の相互間に第1傾斜が形成されるように傾いて配置され、前記第2状態である場合は前記第1支持面と前記第2支持面が同一線上に配置され得る。
【0011】
この時、前記背もたれ部と前記延長部材には前記マッサージモジュールの移動方向に沿って延びるレール部材がそれぞれ具備配置され得る。
この時、前記背もたれ部が前記第2支持面から上向き離隔したヒンジ点を中心に回動するように前記背もたれ部をヒンジ固定するヒンジ部をさらに含むことができる。
【0012】
この時、前記ヒンジ部は、前記ヒンジ点が前記第2支持面から上向き離隔した位置に配置されるように上向きに延びた第1支持バーおよび前記背もたれ部が前記ヒンジ点を中心に回動するように前記ヒンジ点と前記背もたれ部を連結する第2支持バーを含むことができる。
【0013】
この時、前記ヒンジ部は、前記背もたれ部に備えられた第1ガイドバーおよび前記座席部に備えられ、前記第1ガイドバーの移動経路を提供する第1ガイドホールが備えられた第1ガイドプレートを含み、前記第1ガイドホールは前記ヒンジ点を中心とする同心円と同一の曲率を有するように構成され得る。
【0014】
この時、前記座席部に第2傾斜が形成されるように前記座席部を回動させるティルティング部をさらに含むことができる。
この時、前記ティルティング部は、前記第1状態である場合、前記座席部の後方が前記座席部の前方より低い位置に位置しつつ前記座席部に上向き傾斜が形成されるように前記座席部を回動させ、前記第2状態である場合、前記座席部の前方と後方が同じ高さに位置しつつ前記座席部が水平に配置されるように前記座席部を回動させることができる。
【0015】
この時、前記ティルティング部は、前記座席部の後方に備えられた第2ガイドバーおよび前記第2ガイドバーの移動経路を提供する第2ガイドホールが備えられた第2ガイドプレートを含み、前記第2ガイドホールは前記座席部の後方が高さ方向に移動するように高さ方向に沿って形成され得る。
【0016】
この時、前記ティルティング部は、前記座席部の前方に備えられた第3ガイドバー、前記第3ガイドバーの移動経路を提供する第3ガイドホールが備えられた第3ガイドプレート、前記座席部の後方に備えられた第4ガイドバーおよび前記第4ガイドバーの移動経路を提供する第4ガイドホールが備えられた第4ガイドプレートを含み、前記第3ガイドホールは前記座席部の前方が前後方向に移動するように前後方向に沿って形成され、前記第4ガイドホールは前記座席部の後方が高さおよび前後方向に移動するように高さおよび前後方向に沿って形成され得る。
【0017】
この時、前記第1状態から前記第2状態に切り換えるために前記背もたれ部が回動する過程で前記座席部が水平に配置されるように前記背もたれ部の下端が前記座席部の後端を持ち上げながら上向き移動させることができる。
【0018】
この時、前記背もたれ部の下端には前記第2状態で前記座席部の後端を支持する係止部材が備えられ得る。
この時、前記座席部には前記第1状態で使用者の下半身が前記挿入溝に落ちることを防止するように使用者の下半身を支持するカバー部材が備えられ得る。
【発明の効果】
【0019】
前記の構成を有する本発明の使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置は、第1状態から第2状態に使用状態を切り換えるために背もたれ部が回動する過程で背もたれ部から延長形成された延長部材が座席部の挿入溝に挿入されるので、背もたれ部と座席部の相互間で干渉が発生しなくなって背もたれ部と座席部が完全に広がることができるようになることによって使用者の腰が完全に伸びることになってマッサージモジュールを通じて脊椎の指圧および使用者の脊椎を持ち上げる牽引動作を通じてマッサージ効果を最大化でき、第1状態では背もたれ部に延長形成された延長部材が座席部の高さ方向の下部に位置することによって第1状態でマッサージ装置の重心の位置が低くなることにより構造的安定性を確保することができ、延長部材を除いた残りの背もたれ部は使用者の上体(頚椎、胸椎、腰椎)のみ支持すれば良いので、背もたれ部の長さが短くなるにつれて背もたれ部の上端の回転半径が減少することになって第1状態から第2状態に切り換えられる過程で発生するマッサージ装置の重心の移動が最小化されて構造的安定性を確保できるようになる。
【0020】
また、第1状態では背もたれ部に備えられた第1支持面と座席部に備えられた第2支持面が第1傾斜をなすように配置されて使用者が楽な姿勢で座ってマッサージを受けることができ、第2状態では1支持面と第2支持面が同一線上に配置されて使用者の腰が完全に伸びることになってマッサージモジュールを通じて脊椎の指圧および使用者の脊椎を持ち上げる牽引動作を通じてマッサージ効果を最大化できるようになる。
【0021】
また、背もたれ部と延長部材にレール部材がそれぞれ備えられた状態で互いに連結配置されたり、一体のレール部材が背もたれ部と延長部材に配置されることによって第2状態でマッサージモジュールが頚椎から仙椎まで連続的なマッサージが可能となり、マッサージモジュールが延長部材を乗り越えて行く過程で感じ得る異質感を除去することによって使用者満足度が向上し、第2状態で延長部材に備えられたレール部材が挿入溝に挿入配置されることによりマッサージモジュールの高さ方向の位置である基準位置が一定になるので、使用者の体形に合うオーダーメード型マッサージのためにマッサージモジュールに備えられた温熱陶磁の高さ方向位置を調節しなければならない場合にも温熱陶磁の高さ方向位置を制御することが容易となり、温熱陶磁が上昇するためのガイドレールのような機具の設計が容易となる。
【0022】
また、背もたれ部の回動中心となるヒンジ点が座席部の第2支持面から上向き離隔した位置に形成されるようにヒンジ部が備えられることにより、第1状態から第2状態に使用状態が切り換えられる過程で背もたれ部が回動しても第1支持面が使用者の上体を支持する状態が一定に維持されて、使用状態切り換え時に感じ得る不便な点を除去することによって使用者満足度が向上する。
【0023】
また、第1支持バーと第2支持バーを通じてヒンジ点が第2支持面から上向き離隔した位置に配置された状態で背もたれ部の安定した回動が可能となる。
また、仮想のヒンジ点を中心に背もたれ部が回動するように第1ガイドプレートに備えられた第1ガイドホールが仮想のヒンジ点を中心とする同心円と同一の曲率を有するように形成され、背もたれ部に備えられた第1ガイドバーがこのような第1ガイドホールに沿って移動する過程で背もたれ部が回動することによって使用状態切り換えによる背もたれ部の回動時に使用者が不便な点を感じなくなる。
【0024】
また、ティルティング部により座席部が回動可能であるように構成されて使用者が座って使う座式状態または横になって使う臥式状態に合うように楽な姿勢でマッサージを受けることができるようになる。
【0025】
また、座席部が前後方向に沿って移動可能に構成されることによって使用状態が切り換えられる過程で背もたれ部によって使用者の下半身が前後方向に移動することになっても座席部によって使用者の下半身が安定的に支持され得るようになる。
【0026】
本発明の効果は前記の効果に限定されるものではなく、本発明の詳細な説明または請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能なすべての効果を含むものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が座って使う座式状態をそれぞれ図示した側面図と平面図である。
図2】本発明の一実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が座って使う座式状態をそれぞれ図示した側面図と平面図である。
図3】本発明の一実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が横になって使う臥式状態をそれぞれ図示した側面図と平面図である。
図4】本発明の一実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が横になって使う臥式状態をそれぞれ図示した側面図と平面図である。
図5】本発明の他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が座って使う座式状態を図示した側面図である。
図6】本発明の他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が横になって使う臥式状態を図示した側面図である。
図7】本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が座って使う座式状態(座席部回動)を図示した側面図である。
図8】本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が横になって使う臥式状態(座席部回動)を図示した側面図である。
図9】本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が座って使う座式状態(座席部回動および前進移動)を図示した側面図である。
図10】本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が横になって使う臥式状態(座席部回動および前進移動)を図示した側面図である。
図11】本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置に備えられた第4ガイドプレートの多様な実施例を図示した側面図である。
図12】本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置に備えられた第4ガイドプレートの多様な実施例を図示した側面図である。
図13】本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が横になって使う臥式状態(背もたれ部が座席部を持ち上げる構造)を図示した斜視図である。
図14】本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置に備えられたカバー部材を図示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。図面で本発明を明確に説明するために説明に関わらない部分は省略し、明細書全体を通じて同一または類似する構成要素に対しては同じ参考符号を付した。
【0029】
本明細書で、「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分「の上に」あるとする場合、これは他の部分の「真上に」ある場合だけでなくその中間にさらに他の部分がある場合も含む。反対に層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「下に」あるとする場合、これは他の部分の「真下に」ある場合だけでなくその中間にさらに他の部分がある場合も含む。
【0030】
図1および図2は本発明の一実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が座って使う座式状態をそれぞれ図示した側面図と平面図であり、図3および図4は本発明の一実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が横になって使う臥式状態をそれぞれ図示した側面図と平面図である。ここでX方向は背もたれ部と座席部の長手方向を意味し、Y方向は背もたれ部と座席部の幅方向を意味し、D方向は前後方向を意味し、Z方向は地面を基準とした高さ方向を意味する。
【0031】
図1図4に図示された通り、本発明に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置は使用者の上体を支持する第1支持面101と、第1支持面101に沿って移動しながら使用者の上体をマッサージするマッサージモジュール10が備えられ、使用者が座っている状態(座式)の第1状態Aまたは使用者が横になっている状態(臥式)の第2状態Bに切り換えが可能であるように回動可能な背もたれ部100および使用者の下半身を支持する第2支持面201が備えられた座席部200を含み、マッサージモジュール10は第1状態Aである場合は使用者の上体をマッサージし、第2状態Bである場合には使用者の上体と下半身をマッサージすることになる。
【0032】
マッサージモジュール10は使用者の身体(特に、脊椎領域)を温熱マッサージすることができる。背もたれ部100の幅方向Y中央にはマッサージモジュール10が長手方向Xに沿って移動するように中空が形成され得る。マッサージモジュール10には別途の移動手段が備えられて長手方向Xに沿って移動しながらマッサージを遂行することになり、マッサージモジュール10の経路を提供するために後述するレール部材120が備えられ得る。このような背もたれ部100と座席部200が地面から離隔配置されるようにレッグ部材が備えられた別途のフレーム部20部が備えられ得る。また、背もたれ部100の回動およびマッサージモジュール10の動作を制御する別途の制御部が備えられ得、このような制御部は第1状態Aである場合にはマッサージモジュール10が使用者の上体をマッサージするように制御し、第2状態Bである場合にはマッサージモジュール10が使用者の上体と下半身をマッサージするように制御することができる。
【0033】
このような背もたれ部100は第2状態Bである場合にはマッサージモジュール10が使用者の下半身まで移動するように第1支持面101に沿って延長形成された延長部材110を含む。すなわち、使用者が座っている第1状態Aでは使用者の上体(頚椎、胸椎、腰椎)をマッサージするが、使用者が横になっている第2状態Bではマッサージモジュール10が延長部材110を通じて使用者の上体(頚椎、胸椎、腰椎)から下半身(尾椎、仙椎)までマッサージすることになる。
【0034】
この時、第2状態Bでマッサージ効果を最大化するためには使用者の腰が完全に伸びた状態(脊椎が上向き湾曲しながら正しく伸びた状態)で横になることができなければならず、このために座席部200は第2状態Bである場合、前述した延長部材110が挿入される挿入溝210を含む。すなわち、第1状態Aから第2状態Bに使用状態を切り換えるために背もたれ部100が回動する過程で背もたれ部100から延長形成された延長部材110が座席部200の挿入溝210に挿入されるので、背もたれ部100と座席部200の相互間で干渉が発生しなくなって背もたれ部100と座席部200が完全に広がることができるようになる。一例として、背もたれ部100と座席部200が完全に広がった状態は背もたれ部100と座席部200の間に形成される角度が180°となる状態であり得る。第2状態Bで背もたれ部100と座席部200がこのように配置されると、使用者の腰が完全に伸びることになってマッサージモジュール10を通じて脊椎の指圧および使用者の脊椎を持ち上げる牽引動作を通じてマッサージ効果を最大化できるようになるのである。
【0035】
一方、第1状態Aでは背もたれ部100に延長形成された延長部材110が座席部200の高さ方向Zの下部に位置するように構成され得る。このように構成すると、第1状態Aでマッサージ装置の重心の位置が低くなることにより構造的安定性を確保することができ、延長部材110を除いた残りの背もたれ部100は使用者の上体(頚椎、胸椎、腰椎)のみ支持すれば良いので背もたれ部100の長さが短くなるにつれて背もたれ部100の上端の回転半径が減少することになって第1状態Aから第2状態Bに切り換えられる過程で発生するマッサージ装置の重心の移動が最小化されて構造的安定性を確保できるようになる。
【0036】
図1図4に図示された通り、第1状態Aである場合、第1支持面101と第2支持面201の相互間に第1傾斜Θ1が形成されるように傾いて配置され、第2状態Bである場合、第1支持面101と第2支持面201が同一線上に配置され得る。すなわち、第1状態Aでは使用者が座ってマッサージを受けることになるので使用者の上体(頚椎、胸椎、腰椎)を支持できるように背もたれ部100が一定の角度立てられることになり、これによって背もたれ部100に備えられた第1支持面101と座席部200に備えられた第2支持面201が第1傾斜Θ1をなすことになるのである。一例として、このような第1傾斜Θ1は使用者が楽な姿勢で座ってマッサージを受けられるように90°以上および180°未満の角度で形成され得、使用者の選択により前記角度範囲内で第1傾斜Θ1を変更して使うことができる。この時、背もたれ部100から延長形成される延長部材110は座席部200の高さ方向Zの下部に配置される。
【0037】
また、第2状態Bでは使用者が横になってマッサージを受けられるように背もたれ部100が回動し、背もたれ部100の回動過程で延長部材110が上向き移動することになり、このような延長部材110が座席部200の挿入溝210に挿入されながら使用者の下半身(尾椎、仙椎)を支持することになる。この時、背もたれ部100と座席部200は使用者の腰が完全に伸びた状態(脊椎が上向き湾曲しながら正しく伸びた状態)となり得るように配置され得、このために第1支持面101と第2支持面201が同一線上に配置され得る。すなわち、第1支持面101と第2支持面201の間に180°の角度が形成されるように配置されるのである。第1支持面101と第2支持面201がこのように配置されると、使用者の腰が完全に伸びることになってマッサージモジュール10を通じて脊椎の指圧および使用者の脊椎を持ち上げる牽引動作を通じてマッサージ効果を最大化できるようになる。一方、第2状態Bで第1支持面101と第2支持面201は地面と平行に配置され得るが、必ずしもこれに限定されず、第1支持面101と第2支持面201が同一線上に配置され得るのであれば地面と傾斜するように配置されることも可能である。
【0038】
図1図4に図示された通り、背もたれ部100と延長部材110にはマッサージモジュール10の移動方向に沿って延びるレール部材120がそれぞれ具備配置され得る。すなわち、第1状態Aで使用者の上体をマッサージする場合、マッサージモジュール10は背もたれ部100に備えられたレール部材120に沿って長手方向Xに移動しながら使用者の上体(頚椎、胸椎、腰椎)をマッサージし、第2状態Bで使用者の上体と下半身をマッサージする場合、マッサージモジュール10は背もたれ部100に備えられたレール部材120と延長部材110に備えられたレール部材120に沿って長手方向に移動しながら使用者の上体(頚椎、胸椎、腰椎)と下半身(尾椎、仙椎)をマッサージすることになる。このために背もたれ部100と延長部材110にはレール部材120がそれぞれ備えられ得、それぞれのレール部材120はマッサージモジュール10が頚椎から仙椎まで連続的に移動できるように互いに連結配置され得る。または一体のレール部材120を背もたれ部100と延長部材110に配置して構成することも可能である。このように背もたれ部100と延長部材110にレール部材120がそれぞれ備えられた状態で互いに連結配置されたり、一体のレール部材120が背もたれ部100と延長部材110に配置されると、第2状態Bでマッサージモジュール10が頚椎から仙椎まで連続的なマッサージが可能となり、マッサージモジュール10が延長部材110を乗り越えて行く過程で感じ得る異質感を除去することによって使用者満足度が向上する。
【0039】
また、前述した通り、第1状態Aから第2状態Bに使用状態が切り換えられる過程で背もたれ部100の延長部材110が座席部200の挿入溝210に挿入されることにより延長部材110に備えられたレール部材120も挿入溝210に挿入配置される。このように構成すると、第2状態Bでマッサージモジュール10が移動する高さ方向Zの位置が一定になる。すなわち、使用者の体形に合うオーダーメード型マッサージのためにマッサージモジュール10に備えられた温熱陶磁の高さ方向Zの位置を調節しなければならない場合にもマッサージモジュール10の高さ方向Zの位置である基準位置が一定になるので温熱陶磁の高さ方向Zの位置を制御することが容易となり、温熱陶磁が上昇するためのガイドレールのような機具の設計をする場合にも基準位置が一定になることにより背もたれ部100の長手方向Xに沿って形成されるすべての区間で同じ高さ方向Zの位置を基準として設計することが可能となる。
【0040】
図1図4に図示された通り、背もたれ部100が第2支持面201から上向き離隔したヒンジ点Pを中心に回動するように背もたれ部100をヒンジ固定するヒンジ部300をさらに含むことができる。すなわち、背もたれ部100の回動中心となるヒンジ点Pが座席部200の第2支持面201から上向き離隔した位置に形成されるようにするのであり、一例として、ヒンジ点Pは使用者の股関節位置から幅方向Yの延長線上に配置され得、このように構成する場合、第1状態Aから第2状態Bに使用状態が切り換えられる過程で背もたれ部100が回動しても第1支持面101が使用者を支持する状態が一定に維持されることによって使用状態切り換え時に感じ得る不便な点を除去して使用者満足度が向上する。このようなヒンジ部300は別途のフレーム部20部に備えられ得る。
【0041】
図1図4に図示された通り、ヒンジ部300はヒンジ点Pが第2支持面201から上向き離隔した位置に配置されるように上向きに延びた第1支持バー310および背もたれ部100がヒンジ点Pを中心に回動するようにヒンジ点Pと背もたれ部100を連結する第2支持バー320を含むことができる。すなわち、第1支持バー310と第2支持バー320を通じてヒンジ点Pが第2支持面201から上向き離隔した位置に配置された状態で背もたれ部100の安定した回動が可能となる。
【0042】
図5は本発明の他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が座って使う座式状態を図示した側面図であり、図6は本発明の他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が横になって使う臥式状態を図示した側面図である。
【0043】
図5および図6に図示された通り、前記のヒンジ部300は背もたれ部100に備えられた第1ガイドバー330および座席部200に備えられ、第1ガイドバー330の移動経路を提供する第1ガイドホール341が備えられた第1ガイドプレート340を含み、第1ガイドホール341はヒンジ点Pを中心とする同心円OCと同一の曲率を有するように構成され得る。すなわち、仮想のヒンジ点Pを中心に背もたれ部100が回動するように第1ガイドプレート340に備えられた第1ガイドホール341が仮想のヒンジ点Pを中心とする同心円OCと同一の曲率を有するように形成されるのであり、背もたれ部100に備えられた第1ガイドバー330は第1ガイドホール341に挿入された状態でこのような第1ガイドホール341に沿って移動する過程で背もたれ部100が回動するように構成するのである。このような仮想のヒンジ点Pも使用者の股関節位置から幅方向Yの延長線上に配置され得、使用状態切り換えによる背もたれ部100の回動時にも使用者が不便な点を感じなくなる。
【0044】
図7は本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が座って使う座式状態(座席部回動)を図示した側面図であり、図8は本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が横になって使う臥式状態(座席部回動)を図示した側面図である。
【0045】
図7および図8に図示された通り、座席部200に第2傾斜Θ2が形成されるように座席部200を回動させるティルティング部400をさらに含むことができる。すなわち、ティルティング部400により座席部200が回動可能であるように構成することによって使用者が座って使う座式状態または横になって使う臥式状態に合うように楽な姿勢でマッサージを受けることができるようになる。座席部200に形成される第2傾斜Θ2は約5°~10°の間の角度で形成され得るが、これは製品の設計仕様に合わせて変更可能である。
【0046】
この時、前述したティルティング部400は第1状態Aである場合、座席部200の後方が座席部200の前方より低い位置に位置しつつ座席部200に上向き傾斜が形成されるように座席部200を回動させ、第2状態Bである場合、座席部200の前方と後方が同じ高さに位置しつつ座席部200が水平に配置されるように座席部200を回動させることができる。一例として、座席部200の高さ方向Zの位置は地面から離隔した位置であり得る。すなわち、使用者が座って使う第1状態Aである場合、座席部200の前方が後方より相対的に高い位置に配置されることによって使用者に安定感を与えることができ、使用者が横になって使う第2状態Bである場合、座席部200が水平になるので使用者が安らかな状態でマッサージを受けることができるようになる。
【0047】
このためにティルティング部400は座席部200の後方に備えられた第2ガイドバー410および第2ガイドバー410の移動経路を提供する第2ガイドホール421が備えられた第2ガイドプレート420を含み、第2ガイドホール421は座席部200の後方が高さ方向Zに移動するように高さ方向Zに沿って形成され得る。この時、座席部200の前方には座席部200が回動する基準点が備えられ得、座席部200の後方はこのような基準点を中心に高さ方向Zに沿って移動することになる。第2ガイドホール421が備えられた第2ガイドプレート420はフレーム部20に備えられ得、座席部200の後方に備えられた第2ガイドバー410が第2ガイドホール421に挿入された状態で回動するようにすることによって構造的安定性が向上する。
【0048】
図9は本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が座って使う座式状態(座席部回動および前進移動)を図示した側面図であり、図10は本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が横になって使う臥式状態(座席部回動および前進移動)を図示した側面図であり、図11および図12は、本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置に備えられた第4ガイドプレートの多様な実施例を図示した側面図である。
【0049】
図9および図10に図示された通り、前述したティルティング部400は座席部200の前方に備えられた第3ガイドバー430、第3ガイドバー430の移動経路を提供する第3ガイドホール441が備えられた第3ガイドプレート440、座席部200の後方に備えられた第4ガイドバー450および第4ガイドバー450の移動経路を提供する第4ガイドホール461が備えられた第4ガイドプレート460を含み、第3ガイドホール441は座席部200の前方が前後方向Dに移動するように前後方向Dに沿って形成され、第4ガイドホール461は座席部200の後方が高さおよび前後方向Z、Dに移動するように高さおよび前後方向Z、Dに沿って形成され得る。前述した通り、第1状態Aまたは第2状態Bに応じて座席部200が回動するように構成することによって使用者が安らかで安定した姿勢でマッサージを受けることができるようになるが、これと共に背もたれ部100が第2状態Bに切り換えられる過程で使用者の下半身が前方に押されることに備えて座席部200が前後方向Dに沿って移動可能であるように構成するのである。このように構成すると、使用状態が切り換えられる過程で背もたれ部100により使用者の下半身が前後方向Dに移動することになっても座席部200により使用者の下半身が安定的に支持され得るようになる。
【0050】
この時、座席部200の後方に備えられた第4ガイドプレート460は座席部200の後方が高さ方向Zおよび前後方向Dに移動する過程で安定的に支持しなければならず、このために第4ガイドプレート460に備えられた第4ガイドホール461は図9および図10に図示された通り、第2状態Bに切り換えられる過程で座席部200の後方が高さ方向Zに移動(座席部ティルティング)した後に座席部200が前方に移動するように構成され得るが、または図11に図示された通り、第2状態Bに切り換えられる過程で座席部200が前方に先に移動した後に座席部200の後方が高さ方向Zに移動(座席部ティルティング)するように構成されてもよく、または図12に図示された通り、座席部200の後方が高さ方向Z移動と同時に前後方向Dに移動するように構成することも可能である。
【0051】
図13は、本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置を図示した図面であり、使用者が横になって使う臥式状態(背もたれ部が座席部を持ち上げる構造)を図示した斜視図である。
【0052】
図13に図示された通り、第1状態Aから第2状態Bに切り換えるために背もたれ部100が回動する過程で座席部200が水平に配置されるように背もたれ部100の下端が座席部200の後端を持ち上げながら上向き移動させることができる。すなわち、第1状態Aでは座席部200の後方が座席部200の前方より低い位置に位置しつつ座席部200に上向き傾斜が形成された状態であり、このような第1状態Aから第2状態Bに切り換えられるためには座席部200の前方と後方の高さ方向Zの位置が同一に水平配置される必要があり、前述した通り、回動する背もたれ部100を利用して座席部200の後方を持ち上げるように構成すれば別途の駆動部が備えられなくても座席部200の後方を簡単に持ち上げることによって座席部200を水平に配置させることができる。この時、背もたれ部100の下端には第2状態Bで座席部200の後端を支持する係止部材130が備えられ得る。すなわち、このような係止部材130を利用して座席部200を持ち上げるのであり、第2状態Bで使用者が横になっている場合、係止部材130が使用者の荷重を支持しながら水平を維持できるようになる。このような係止部材130は延長部材110の下端にも備えられ得、このように構成すると、第2状態Bで係止部材130に印加される使用者の荷重が分散されて安定した支持が可能となる。
【0053】
図14は、本発明のさらに他の実施例に係る使用状態の切り換えが可能なマッサージ装置に備えられたカバー部材を図示した平面図である。
図14に図示された通り、座席部200には第1状態Aで使用者の下半身が挿入溝210に落ちることを防止するように使用者の下半身を支持するカバー部材220が備えられ得る。このようなカバー部材220はメッシュ(mesh)形態のカバーを使用でき、第2状態Bではこのようなカバー部材220を通じてマッサージモジュール10が使用者の下半身をマッサージできるように構成される。
【0054】
前述した通り、第1状態Aから第2状態Bに使用状態を切り換えるために背もたれ部100が回動する過程で背もたれ部100から延長形成された延長部材110が座席部200の挿入溝210に挿入されるので、背もたれ部100と座席部200の相互間で干渉が発生しなくなって背もたれ部100と座席部200が完全に広がることができるようになることによって使用者の腰が完全に伸びることになってマッサージモジュール10を通じて脊椎の指圧および使用者の脊椎を持ち上げる牽引動作を通じてマッサージ効果を最大化でき、第1状態Aでは背もたれ部100に延長形成された延長部材110が座席部200の高さ方向Zの下部に位置することによって第1状態Aでマッサージ装置の重心の位置が低くなることにより構造的安定性を確保することができ、延長部材110を除いた残りの背もたれ部100は使用者の上体(頚椎、胸椎、腰椎)のみ支持すれば良いので背もたれ部100の長さが短くなるにつれて背もたれ部100の上端の回転半径が減少することになって第1状態Aから第2状態Bに切り換えられる過程で発生するマッサージ装置の重心の移動が最小化されて構造的安定性を確保できるようになる。
【0055】
本発明の一実施例について説明したが、本発明の思想は本明細書に提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同じ思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案できるであろうが、これもまた本発明の思想範囲内に入ると言える。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図13
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【国際調査報告】