特表 2024-545474 チャネル推定方法、端末、ネットワーク側機器及び可読記憶媒体

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-12-06

(54)【発明の名称】チャネル推定方法、端末、ネットワーク側機器及び可読記憶媒体

(51)【国際特許分類】

   H04L 27/26 20060101AFI20241129BHJP

   H04W 72/0446 20230101ALI20241129BHJP

   H04W 72/0453 20230101ALI20241129BHJP

   H04W 72/23 20230101ALI20241129BHJP

   H04B 17/309 20150101ALI20241129BHJP

   H04L 27/00 20060101ALI20241129BHJP

【ＦＩ】

H04L27/26 410

H04W72/0446

H04W72/0453

H04W72/23

H04B17/309 200

H04L27/00 Z

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2024539041

(86)(22)【出願日】2022-12-23

(85)【翻訳文提出日】2024-06-26

(86)【国際出願番号】 CN2022141567

(87)【国際公開番号】W WO2023125311

(87)【国際公開日】2023-07-06

(31)【優先権主張番号】202111619639.4

(32)【優先日】2021-12-27

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】517372494

【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＶＩＶＯ ＭＯＢＩＬＥ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮ ＣＯ．， ＬＴＤ．

【住所又は居所原語表記】Ｎｏ．１， ｖｉｖｏ Ｒｏａｄ， Ｃｈａｎｇ’ａｎ， Ｄｏｎｇｇｕａｎ，Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ ５２３８６３， Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】110001519

【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】チアン、ターチエ

(72)【発明者】

【氏名】ホアン、ウェイ

(72)【発明者】

【氏名】チアン、ロンリン

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067AA21

5K067DD11

5K067EE02

5K067EE10

5K067LL11

(57)【要約】

本出願は、チャネル推定方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び媒体を開示し、通信の技術分野に属する。本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法は、ＵＥが通信機器から第１目標情報を受信するステップであって、該第１目標情報が、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであるステップと、ＵＥが第１目標情報に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定するステップと、を含み、ここで、上記後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものである。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

ユーザ機器ＵＥが通信機器から第１目標情報を受信するステップであって、前記第１目標情報が、後方散乱通信ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであるステップと、
前記ＵＥが前記第１目標情報に基づき、前記第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを決定するステップと、を含み、
前記後方散乱信号は、前記ＢＳＣ機器が前記第１信号を変調することにより得られたものである、チャネル推定方法。

【請求項2】

前記第１目標情報は、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、
前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータは、
前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信する目標時間情報と、
前記後方散乱信号の少なくとも１つの周期の長さと、
前記後方散乱信号のシンボルの長さと、
前記後方散乱信号の伝送時間長と、
前記後方散乱信号の変調方式と、
前記後方散乱信号の符号化方式と、
前記後方散乱信号の区切り文字の長さと、
前記区切り文字の時間オフセット量と、
前記後方散乱信号のプリアンブルの長さと、
前記プリアンブルの時間オフセット量と、
前記ＢＳＣ機器の同期に関連する情報と、
前記ＢＳＣ機器が前記第１信号に対して周波数偏移を行う関連情報と、
目標時間長と、のうちの少なくとも１つを含み、
前記区切り文字は、前記後方散乱信号の開始時刻を指示するためのものであり、
前記目標時間長は、前記後方散乱信号の振幅と位相が変化しない最小時間長である、請求項１に記載の方法。

【請求項3】

前記目標時間情報は、
非周期的伝送モード情報及び非周期的伝送の時間情報のうちの少なくとも１つを含む第１時間情報と、
周期的伝送モード情報、伝送周期及び周期的伝送の時間情報のうちの少なくとも１つを含む第２時間情報と、のうちのいずれか１つを含む、請求項２に記載の方法。

【請求項4】

前記ＢＳＣ機器の同期に関連する情報は、
前記後方散乱信号のシンボル又はタイムスロットの開始時刻と、
前記ＢＳＣ機器のタイミングと目標タイミングの間の偏差情報と、のうちの少なくとも１つを含み、前記目標タイミングは、前記第１信号のタイミング、前記通信機器のタイミングのうちのいずれか１つを含む、請求項２に記載の方法。

【請求項5】

前記ＢＳＣ機器が前記第１信号に対して周波数偏移を行う関連情報は、
周波数偏移をサポートするか否かと、
周波数ポイント移動後の中央周波数ポイントと、
周波数ポイント移動後の帯域幅と、のうちの少なくとも１つを含む、請求項２に記載の方法。

【請求項6】

前記第１目標情報は前記目標時間長を含み、
前記ＵＥが前記第１目標情報に基づき、前記第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを決定するステップは、
前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信する目標時間周波数リソースと前記第１信号の時間周波数リソースとが重複する場合、前記ＵＥが、前記目標時間長内に前記共同チャネル推定を行うと決定するステップを含み、
前記目標時間周波数リソースは、前記第１目標情報に基づいて確定されたものである、請求項２から５のいずれか１項に記載の方法。

【請求項7】

前記ＵＥが、目標時間長内に前記共同チャネル推定を行うと決定するステップは、
前記目標時間長が前記第１信号のＮ個の時間ユニットの長さ以上である場合、前記ＵＥが、前記目標時間長内に前記Ｎ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うと決定するステップを含み、
前記方法は、
前記目標時間長が前記第１信号のＮ個の時間ユニットの長さより小さい場合、前記ＵＥが、前記目標時間長内に前記Ｎ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行わないと決定するステップをさらに含み、
Ｎは正の整数である、請求項６に記載の方法。

【請求項8】

前記第１目標情報は、前記第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであり、
前記第１目標情報は、
前記ＵＥが前記第１信号に対してＭ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行わないことを指示するための第１指示情報と、
前記ＵＥが前記第１信号に対して前記Ｍ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うことを指示するための第２指示情報と、
前記ＵＥが前記第１信号に対してＴ個のシンボルの前記共同チャネル推定を行わないことを指示するための第３指示情報と、
前記ＵＥが前記第１信号に対して前記Ｔ個のシンボルの前記共同チャネル推定を行うことを指示するための第４指示情報と、
前記ＵＥが前記第１信号に対してＲ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うことを指示するための第５指示情報と、のうちの少なくとも１つを含み、
前記Ｔ個のシンボルは同一の時間ユニット内のシンボルであり、Ｍ、Ｔはいずれも１より大きい正の整数であり、Ｒは０より大きく、且つ１未満の小数である、請求項１に記載の方法。

【請求項9】

前記ＵＥが前記第１目標情報に基づき、前記第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを決定するステップは、
前記第１目標情報が前記第１指示情報を含む場合、前記ＵＥが、前記第１信号に対して前記Ｍ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行わないと決定するステップ、又は、
前記第１目標情報が前記第２指示情報を含む場合、前記ＵＥが、前記第１信号に対して前記Ｍ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うと決定するステップ、又は、
前記第１目標情報が前記第３指示情報を含む場合、前記ＵＥが、前記第１信号に対して前記Ｔ個のシンボルの前記共同チャネル推定を行わないと決定するステップ、又は、
前記第１目標情報が前記第４指示情報を含む場合、前記ＵＥが、前記第１信号に対して前記Ｔ個のシンボルの前記共同チャネル推定を行うと決定するステップ、又は、
前記第１目標情報が前記第５指示情報を含む場合、前記ＵＥが、前記第１信号に対して前記Ｒ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うと決定するステップを含む、請求項８に記載の方法。

【請求項10】

前記通信機器は、基地局、前記ＢＳＣ機器、他のＵＥのうちのいずれか１つを含む、請求項１に記載の方法。

【請求項11】

前記第１目標情報は、前記通信機器が第２目標情報に基づいて確定したものであり、
前記第２目標情報は、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、前記第２目標情報は、第１機器から前記通信機器に送信されたものであり、前記第１機器は、前記ＢＳＣ機器、前記他のＵＥのうちのいずれか１つを含む、請求項１０に記載の方法。

【請求項12】

前記ＵＥが通信機器から第１目標情報を受信する前に、前記方法は、
前記ＵＥが前記通信機器に第１要求メッセージを送信するステップをさらに含み、前記第１要求メッセージは、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを要求するためのものである、請求項１に記載の方法。

【請求項13】

前記ＵＥが前記通信機器に第１要求メッセージを送信するステップは、
受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられることが前記ＵＥによって確定された場合、前記ＵＥが前記通信機器に前記第１要求メッセージを送信するステップを含む、請求項１２に記載の方法。

【請求項14】

前記ＵＥが通信機器から第１目標情報を受信する前に、前記方法は、
前記ＵＥが前記通信機器から第２要求メッセージを受信するステップであって、前記第２要求メッセージが、受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するように前記ＵＥに要求するためのものであるステップと、
受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられることが前記ＵＥによって確定された場合、前記ＵＥが前記通信機器に第１フィードバックメッセージを送信するステップであって、前記第１フィードバックメッセージが、前記ＵＥにより受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられることを指示するためのものであるステップと、をさらに含み、
前記第１目標情報は、前記通信機器が、前記第１フィードバックメッセージを受信した場合に送信するものである、請求項１に記載の方法。

【請求項15】

前記第２要求メッセージは、
目標リソース上に受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するように前記ＵＥに要求するための第３要求メッセージであって、前記目標リソースが目標時間領域リソースと目標周波数領域リソースのうちの少なくとも１つを含む第３要求メッセージと、
目標配列情報が受信されたか否かを確定するように前記ＵＥに要求するための第４要求メッセージであって、前記目標配列情報が前記ＢＳＣ機器の識別子と関連づけられ、又は前記後方散乱信号のスクランブル配列と関連する第４要求メッセージと、のうちの少なくとも１つを含む、請求項１４に記載の方法。

【請求項16】

通信機器がＵＥに第１目標情報を送信するステップを含み、前記第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであり、
前記後方散乱信号は、前記ＢＳＣ機器が前記第１信号を変調することにより得られたものであり、
前記第１目標情報は、前記ＵＥが、前記第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを決定するためのものである、チャネル推定方法。

【請求項17】

通信機器がＵＥに第１目標情報を送信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記通信機器が第１機器から第２目標情報を受信するステップをさらに含み、
前記第２目標情報は、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、前記第１目標情報は、前記第２目標情報に基づいて確定されたものであり、
前記第１機器は、前記ＢＳＣ機器、他のＵＥのうちのいずれか１つを含む、請求項１６に記載の方法。

【請求項18】

通信機器が第１機器から第２目標情報を受信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記通信機器が前記第１機器に第５要求メッセージを送信するステップをさらに含み、前記第５要求メッセージは、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを要求するためのものである、請求項１７に記載の方法。

【請求項19】

通信機器がＵＥに第１目標情報を送信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記通信機器が前記ＵＥに第２要求メッセージを送信するステップをさらに含み、前記第２要求メッセージは、受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するように前記ＵＥに要求するためのものであり、
通信機器がＵＥに第１目標情報を送信する前記ステップは、
前記通信機器が前記ＵＥから第１フィードバックメッセージを受信した場合、前記ＵＥに前記第１目標情報を送信するステップを含み、
前記第１フィードバックメッセージは、前記ＵＥにより受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられることを指示するためのものである、請求項１６に記載の方法。

【請求項20】

受信モジュールと決定モジュールを含む第１チャネル推定装置となるチャネル推定装置であって、
前記受信モジュールは、第２チャネル推定装置から第１目標情報を受信するために用いられ、前記第１目標情報は、後方散乱通信ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであり、
前記決定モジュールは、前記受信モジュールにより受信された前記第１目標情報に基づき、前記第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを決定するために用いられ、
前記後方散乱信号は、前記ＢＳＣ機器が前記第１信号を変調することにより得られたものである、チャネル推定装置。

【請求項21】

前記第１目標情報は、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、
前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータは、
前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信する目標時間情報と、
前記後方散乱信号の少なくとも１つの周期の長さと、
前記後方散乱信号のシンボルの長さと、
前記後方散乱信号の伝送時間長と、
前記後方散乱信号の変調方式と、
前記後方散乱信号の符号化方式と、
前記後方散乱信号の区切り文字の長さと、
前記区切り文字の時間オフセット量と、
前記後方散乱信号のプリアンブルの長さと、
前記プリアンブルの時間オフセット量と、
前記ＢＳＣ機器の同期に関連する情報と、
前記ＢＳＣ機器が前記第１信号に対して周波数偏移を行う関連情報と、
目標時間長と、のうちの少なくとも１つを含み、
前記区切り文字は、前記後方散乱信号の開始時刻を指示するためのものであり、
前記目標時間長は、前記後方散乱信号の振幅と位相が変化しない最小時間長である、請求項２０に記載のチャネル推定装置。

【請求項22】

前記目標時間情報は、
非周期的伝送モード情報及び非周期的伝送の時間情報のうちの少なくとも１つを含む第１時間情報と、
周期的伝送モード情報、伝送周期及び周期的伝送の時間情報のうちの少なくとも１つを含む第２時間情報と、のうちのいずれか１つを含む、請求項２１に記載のチャネル推定装置。

【請求項23】

前記ＢＳＣ機器の同期に関連する情報は、
前記後方散乱信号のシンボル又はタイムスロットの開始時刻と、
前記ＢＳＣ機器のタイミングと目標タイミングの間の偏差情報と、のうちの少なくとも１つを含み、前記目標タイミングは、前記第１信号のタイミング、前記第２チャネル推定装置のタイミングのうちのいずれか１つを含む、請求項２１に記載のチャネル推定装置。

【請求項24】

前記ＢＳＣ機器が前記第１信号に対して周波数偏移を行う関連情報は、
周波数偏移をサポートするか否かと、
周波数ポイント移動後の中央周波数ポイントと、
周波数ポイント移動後の帯域幅と、のうちの少なくとも１つを含む、請求項２１に記載のチャネル推定装置。

【請求項25】

前記第１目標情報は前記目標時間長を含み、
前記決定モジュールは、具体的には、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信する目標時間周波数リソースと前記第１信号の時間周波数リソースとが重複する場合、前記目標時間長内に前記共同チャネル推定を行うと決定するために用いられ、
前記目標時間周波数リソースは、前記第１目標情報に基づいて確定されたものである、請求項２１から２４のいずれか１項に記載のチャネル推定装置。

【請求項26】

前記決定モジュールは、具体的には、前記目標時間長が前記第１信号のＮ個の時間ユニットの長さ以上である場合、前記目標時間長内に前記Ｎ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うと決定するために用いられ、
前記決定モジュールはさらに、前記目標時間長が前記第１信号のＮ個の時間ユニットの長さより小さい場合、前記目標時間長内に前記Ｎ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行わないと決定するために用いられ、
Ｎは正の整数である、請求項２５に記載のチャネル推定装置。

【請求項27】

前記第１目標情報は、前記第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであり、
前記第１目標情報は、
前記第１チャネル推定装置が前記第１信号に対してＭ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行わないことを指示するための第１指示情報と、
前記第１チャネル推定装置が前記第１信号に対して前記Ｍ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うことを指示するための第２指示情報と、
前記第１チャネル推定装置が前記第１信号に対してＴ個のシンボルの前記共同チャネル推定を行わないことを指示するための第３指示情報と、
前記第１チャネル推定装置が前記第１信号に対して前記Ｔ個のシンボルの前記共同チャネル推定を行うことを指示するための第４指示情報と、
前記第１チャネル推定装置が前記第１信号に対してＲ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うことを指示するための第５指示情報と、のうちの少なくとも１つを含み、
前記Ｔ個のシンボルは同一の時間ユニット内のシンボルであり、Ｍ、Ｔはいずれも１より大きい正の整数であり、Ｒは０より大きく、且つ１未満の小数である、請求項２０に記載のチャネル推定装置。

【請求項28】

前記決定モジュールは、具体的には、前記第１目標情報が前記第１指示情報を含む場合、前記第１信号に対して前記Ｍ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行わないと決定し、又は、前記第１目標情報が前記第２指示情報を含む場合、前記第１信号に対して前記Ｍ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うと決定し、又は、前記第１目標情報が前記第３指示情報を含む場合、前記第１信号に対して前記Ｔ個のシンボルの前記共同チャネル推定を行わないと決定し、又は、前記第１目標情報が前記第４指示情報を含む場合、前記第１信号に対して前記Ｔ個のシンボルの前記共同チャネル推定を行うと決定し、又は、前記第１目標情報が前記第５指示情報を含む場合、前記第１信号に対して前記Ｒ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うと決定するために用いられる、請求項２７に記載のチャネル推定装置。

【請求項29】

前記第２チャネル推定装置は、基地局、前記ＢＳＣ機器、他のチャネル推定装置のうちのいずれか１つを含む、請求項２０に記載のチャネル推定装置。

【請求項30】

前記第１目標情報は、前記第２チャネル推定装置が第２目標情報に基づいて確定したものであり、
前記第２目標情報は、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、前記第２目標情報は、第１機器から前記第２チャネル推定装置に送信されたものであり、前記第１機器は、前記ＢＳＣ機器、前記他のチャネル推定装置のうちのいずれか１つを含む、請求項２９に記載のチャネル推定装置。

【請求項31】

前記第１チャネル推定装置は送信モジュールをさらに含み、
前記送信モジュールは、前記第２チャネル推定装置に第１要求メッセージを送信するために用いられ、前記第１要求メッセージは、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを要求するためのものである、請求項２０に記載のチャネル推定装置。

【請求項32】

前記送信モジュールは、具体的には、受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられることが前記第１チャネル推定装置によって確定された場合、前記第２チャネル推定装置に前記第１要求メッセージを送信するために用いられる、請求項３１に記載のチャネル推定装置。

【請求項33】

前記受信モジュールはさらに、前記第２チャネル推定装置から第２要求メッセージを受信するステップであって、前記第２要求メッセージが、受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するように前記第１チャネル推定装置に要求するためのものであるステップと、受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられることが前記第１チャネル推定装置によって確定された場合、前記第２チャネル推定装置に第１フィードバックメッセージを送信するステップであって、前記第１フィードバックメッセージが、前記第１チャネル推定装置により受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられることを指示するためのものであるステップと、に用いられ、
前記第１目標情報は、前記第２チャネル推定装置が、前記第１フィードバックメッセージを受信した場合に送信するものである、請求項２０に記載のチャネル推定装置。

【請求項34】

前記第２要求メッセージは、
目標リソース上に受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するように前記第１チャネル推定装置に要求するための第３要求メッセージであって、前記目標リソースが目標時間領域リソースと目標周波数領域リソースのうちの少なくとも１つを含む第３要求メッセージと、
目標配列情報が受信されたか否かを確定するように前記第１チャネル推定装置に要求するための第４要求メッセージであって、前記目標配列情報が前記ＢＳＣ機器の識別子と関連づけられ、又は前記後方散乱信号のスクランブル配列と関連する第４要求メッセージと、のうちの少なくとも１つを含む、請求項３３に記載のチャネル推定装置。

【請求項35】

送信モジュールを含む第２チャネル推定装置となるチャネル推定装置であって、
前記送信モジュールは、第１チャネル推定装置に第１目標情報を送信するために用いられ、前記第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであり、
前記後方散乱信号は、前記ＢＳＣ機器が前記第１信号を変調することにより得られたものであり、
前記第１目標情報は、前記第１チャネル推定装置が、前記第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを決定するためのものである、チャネル推定装置。

【請求項36】

前記第２チャネル推定装置は受信モジュールをさらに含み、
前記受信モジュールは、第１機器から第２目標情報を受信するために用いられ、
前記第２目標情報は、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、前記第１目標情報は、前記第２目標情報に基づいて確定されたものであり、
前記第１機器は、前記ＢＳＣ機器、他のチャネル推定装置のうちのいずれか１つを含む、請求項３５に記載のチャネル推定装置。

【請求項37】

前記送信モジュールはさらに、前記第１機器に第５要求メッセージを送信するために用いられ、前記第５要求メッセージは、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを要求するためのものである、請求項３６に記載のチャネル推定装置。

【請求項38】

前記送信モジュールはさらに、前記第１チャネル推定装置に第２要求メッセージを送信するために用いられ、前記第２要求メッセージは、受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するように前記第１チャネル推定装置に要求するためのものであり、
前記送信モジュールは、具体的には、前記第２チャネル推定装置が前記第１チャネル推定装置から第１フィードバックメッセージを受信した場合、前記第１チャネル推定装置に前記第１目標情報を送信するために用いられ、
前記第１フィードバックメッセージは、前記第１チャネル推定装置により受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられることを指示するためのものである、請求項３５に記載のチャネル推定装置。

【請求項39】

プロセッサ及びメモリを含み、前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドが前記メモリに記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項１から１９のいずれか１項に記載のチャネル推定方法のステップが実現される、端末。

【請求項40】

プロセッサ及びメモリを含み、前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドが前記メモリに記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項１６から１９のいずれか１項に記載のチャネル推定方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。

【請求項41】

プロセッサにより実行されると、請求項１から１９のいずれか１項に記載のチャネル推定方法のステップが実現されるプログラムもしくはコマンドが記憶されている、可読記憶媒体。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本出願は通信の技術分野に属し、具体的にはチャネル推定方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び媒体に関する。

【背景技術】

【0002】

現在、後方散乱通信（ＢａｃｋＳｃａｔｔｅｒ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ，ＢＳＣ）において、ＢＳＣ機器は、他の機器が送信した高周波信号を変調し、該高周波信号と関連づけられる後方散乱信号を生成することができ、該後方散乱信号で該ＢＳＣ機器のデータ情報が搬送されており、それにより、受信機器は該後方散乱信号を復調して、該データ情報を取得することができる。

【0003】

しかし、該高周波信号はユーザ機器（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ，ＵＥ）に向かって送信されるものである場合があり、この場合、ＵＥが該高周波信号に対して行うチャネル推定は、該高周波信号と関連づけられる後方散乱信号の影響を受けることがあり、このため、該チャネル推定の性能に影響を及ぼすことがある。このように、ＵＥが高周波信号を復調する性能を低下させる。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

本出願の実施例は、ＵＥが高周波信号を復調する性能が低いという問題を解決できるチャネル推定方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び媒体を提供する。

【課題を解決するための手段】

【0005】

第１側面において、ＵＥに応用されるチャネル推定方法であって、ＵＥが通信機器から第１目標情報を受信するステップであって、該第１目標情報が、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであるステップと、ＵＥが第１目標情報に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定するステップと、を含み、ここで、上記後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものである、チャネル推定方法を提供する。

【0006】

第２側面において、受信モジュールと決定モジュールを含む第１チャネル推定装置となるチャネル推定装置を提供する。ここで、受信モジュールは、第２チャネル推定装置から第１目標情報を受信するために用いられ、該第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものである。決定モジュールは、受信モジュールにより受信された第１目標情報に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定するために用いられ、ここで、上記後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものである。

【0007】

第３側面において、通信機器に応用されるチャネル推定方法であって、通信機器がＵＥに第１目標情報を送信するステップを含み、該第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものである、チャネル推定方法を提供する。ここで、上記後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものであり、上記第１目標情報は、ＵＥが、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定するためのものである。

【0008】

第４側面において、送信モジュールを含む第２チャネル推定装置となるチャネル推定装置を提供する。ここで、送信モジュールは、第１チャネル推定装置に第１目標情報を送信するために用いられ、該第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものである。ここで、上記後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものであり、上記第１目標情報は、ＵＥが、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定するためのものである。

【0009】

第５側面において、プロセッサ及びメモリを含み、前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドが前記メモリに記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第１側面に記載の方法のステップが実現され、又は第３側面に記載の方法のステップが実現される、端末を提供する。

【0010】

第６側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、ここで、該通信インタフェースが、通信機器から第１目標情報を受信するために用いられ、該第１目標情報が、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものである、端末を提供する。該プロセッサは、第１目標情報に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定するために用いられ、ここで、上記後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものである。

【0011】

第７側面において、プロセッサ及びメモリを含み、前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドが前記メモリに記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第３側面に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク側機器を提供する。

【0012】

第８側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、ここで、該通信インタフェースが、ＵＥに第１目標情報を送信するために用いられ、該第１目標情報が、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものである、ネットワーク側機器を提供する。ここで、上記後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものであり、上記第１目標情報は、ＵＥが、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定するためのものである。

【0013】

第９側面において、端末及びネットワーク側機器を含み、前記端末が、第１側面に記載の方法のステップを実行するために用いることができ、前記ネットワーク側機器が、第３側面に記載の方法のステップを実行するために用いることができる、チャネル推定システムを提供する。

【0014】

第１０側面において、前記プロセッサにより実行されると、第１側面に記載の方法のステップが実現され、又は第３側面に記載の方法のステップが実現されるプログラムもしくはコマンドが記憶されている、可読記憶媒体を提供する。

【0015】

第１１側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが、プログラムもしくはコマンドを実行して、第１側面に記載の方法を実現し、又は第３側面に記載の方法のステップを実現するために用いられる、チップを提供する。

【0016】

第１２側面において、記憶媒体に記憶されており、第１側面に記載の方法のステップを実現し、又は第３側面に記載の方法のステップを実現するように少なくとも１つのプロセッサにより実行される、コンピュータプログラム／プログラム製品を提供する。

【発明の効果】

【0017】

本出願の実施例において、ＵＥは、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ（又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否か）を指示するための第１目標情報を通信機器から受信することができ、該後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものであり、それにより、ＵＥは、該第１目標情報に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定することができる。ＵＥは、直接第１信号に対して共同チャネル推定を行うことではなく、通信機器が指示した、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ（又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否か）に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定することができるため、ＵＥが第１信号に対して行う共同チャネル推定は、該第１信号と関連づけられる後方散乱信号の影響が受けられることを回避することができ、それにより、チャネル推定の性能に影響を及ぼすことを回避することができ、このように、ＵＥが高周波信号を復調する性能を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【0018】

【図1】本出願の実施例で提供される無線通信システムのブロック図（その１）である。

【図2】本出願の実施例で提供される無線通信システムのブロック図（その２）である。

【図3】ＢＳＣ機器のビットごとの送信時間長と高周波信号のタイムスロット／サブフレームの長さとの関係模式図（その１）である。

【図4】ＢＳＣ機器のビットごとの送信時間長と高周波信号のタイムスロット／サブフレームの長さとの関係模式図（その２）である。

【図5】ＢＳＣ機器のビットごとの送信時間長と高周波信号のタイムスロット／サブフレームの長さとの関係模式図（その３）である。

【図6】本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法のフロー模式図（その１）である。

【図7】本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法のフロー模式図（その２）である。

【図8】本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法のフロー模式図（その３）である。

【図9】本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法のフロー模式図（その４）である。

【図10】本出願の実施例で提供されるチャネル推定装置の構成模式図（その１）である。

【図11】本出願の実施例で提供されるチャネル推定装置の構成模式図（その２）である。

【図12】本出願の実施例で提供される通信機器の構成模式図である。

【図13】本出願の実施例で提供される端末のハードウェア構成模式図である。

【図14】本出願の実施例で提供されるネットワーク側機器のハードウェア構成模式図である。

【発明を実施するための形態】

【0019】

以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が得た全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。

【0020】

以下において、本出願の実施例に関する用語について説明する。

【0021】

１、ＢＳＣ
ＢＳＣとは、ＢＳＣ機器が、他の機器（例えば、ＵＥ、ネットワーク側機器等）又は環境内の高周波信号を変調することにより、該高周波信号でＢＳＣ機器のデータ情報を搬送するプロセスである。

【0022】

ここで、ＢＳＣ機器は、ＢＳＣ機器の回路の反射係数を制御するようにその内部インピーダンスを調整することにより、高周波信号の振幅、周波数、位相等を変更し、高周波信号の変調を実現することができる。

【0023】

ＢＳＣ機器は、無線周波数識別（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ，ＲＦＩＤ）システムにおけるタグ（Ｔａｇ）、又はパッシブ（Ｐａｓｓｉｖｅ）モノのインターネット（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｏｆ Ｔｈｉｎｇｓ，ＩＯＴ）ユニット、又はセミパッシブ（Ｓｅｍｉ－Ｐａｓｓｉｖｅ）ＩＯＴユニット、又はインテリジェントメタサーフェス中の再構成可能インテリジェントサーフェス（Ｒｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｂｌｅ Ｉｎｔｅｌｌｉｇｅｎｔ ｍｅｔａ－Ｓｕｒｆａｃｅ，ＲＩＳ）ユニット等であってもよい。

【0024】

２、後方散乱信号
ＢＳＣ機器が高周波信号を変調した後に生成された信号であり、即ち該高周波信号と関連づけられる後方散乱信号である。

【0025】

３、他の用語
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第１」、「第２」等は、特定の順序又は前後順を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、且つ、「第１」、「第２」で区別する対象は通常、１つのカテゴリーに属し、対象の数を限定することがなく、例えば、第１目標情報は１つであってもよいし、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び／又は」は、接続対象のうちの少なくとも１つを表し、符号の「／」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。

【0026】

指摘すべきことは、本出願の実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ，ＬＴＥ）／発展型ＬＴＥ（ＬＴＥ－Ａｄｖａｎｃｅｄ，ＬＴＥ－Ａ）システムに限定されず、例えば符号分割多元接続（Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ，ＣＤＭＡ）、時分割多元接続（Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ，ＴＤＭＡ）、周波数分割多元接続（Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ，ＦＤＭＡ）、直交周波数分割多元接続（Ｏｒｔｈｏｇｏｎａｌ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ，ＯＦＤＭＡ）、シングルキャリア周波数分割多元接続（Ｓｉｎｇｌｅ－ｃａｒｒｉｅｒ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ－Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ，ＳＣ－ＦＤＭＡ）及び他のシステムのような、他の無線通信システムに用いることもできる点である。本出願の実施例における用語「システム」と「ネットワーク」はしばしば交換可能に使用され、説明される技術は上述したシステムと無線電信技術に加えて、他のシステムと無線電信技術に用いることもできる。以下の説明では例示の目的で新しい無線（Ｎｅｗ Ｒａｄｉｏ，ＮＲ）システムを説明し、且つ以下の説明の多くにおいてＮＲ用語を使用するが、これらの技術が、第６世代（６ｔｈ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ，６Ｇ）通信システムのような、ＮＲシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも応用可能である。

【0027】

図１は本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは端末１１とネットワーク側機器１２を含む。ここで、端末１１は、携帯電話、タブレットパソコン（Ｔａｂｌｅｔ Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ（Ｌａｐｔｏｐ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）、パーソナルデジタルアシスタント（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ，ＰＤＡ）、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ（ｕｌｔｒａ－ｍｏｂｉｌｅ ｐｅｒｓｏｎａｌ ｃｏｍｐｕｔｅｒ，ＵＭＰＣ）、モバイルインターネットデバイス（Ｍｏｂｉｌｅ Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｄｅｖｉｃｅ，ＭＩＤ）、拡張現実（ａｕｇｍｅｎｔｅｄ ｒｅａｌｉｔｙ，ＡＲ）／仮想現実（ｖｉｒｔｕａｌ ｒｅａｌｉｔｙ，ＶＲ）デバイス、ロボット、ウェアラブルデバイス（Ｗｅａｒａｂｌｅ Ｄｅｖｉｃｅ）、車載機器（ＶＵＥ）、歩行者端末（ＰＵＥ）、スマートホーム（冷蔵庫、テレビ、洗濯機又は家具等のような無線通信機能を備えるホームデバイス）、ゲーム機、パーソナルコンピュータ（ｐｅｒｓｏｎａｌ ｃｏｍｐｕｔｅｒ，ＰＣ）、現金自動預払機又はキオスク等の端末側機器であってもよい。ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、スマートリストバンド、スマートイヤホン、スマートメガネ、スマートアクセサリー（スマート腕輪、スマートブレスレット、スマート指輪、スマートネックレス、スマート足輪、スマートアンクレット等）、スマートリストレット、スマートウェア等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例では端末１１の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器１２はアクセスネットワーク機器又はコアネットワーク機器を含んでもよく、ここで、アクセスネットワーク機器は、無線アクセスネットワーク機器、無線アクセスネットワーク（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ， ＲＡＮ）、無線アクセスネットワーク機能又は無線アクセスネットワークユニットと呼ばれてもよい。アクセスネットワーク機器は基地局、ＷＬＡＮアクセスポイント又はＷｉＦｉノード等を含んでもよく、基地局はノードＢ、発展型ノードＢ（ｅＮＢ）、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局（Ｂａｓｅ Ｔｒａｎｓｃｅｉｖｅｒ Ｓｔａｔｉｏｎ，ＢＴＳ）、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット（Ｂａｓｉｃ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｅｔ，ＢＳＳ）、拡張サービスセット（Ｅｘｔｅｎｄｅｄ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｅｔ，ＥＳＳ）、ホームＢノード、ホーム発展型Ｂノード、送受信ポイント（Ｔｒａｎｓｍｉｔｔｉｎｇ Ｒｅｃｅｉｖｉｎｇ Ｐｏｉｎｔ，ＴＲＰ）又は当分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果を達成できれば、前記基地局は特定の技術用語に限定されるものではなく、説明すべきことは、本出願の実施例ではＮＲシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。

【0028】

以下において、図面を参照しながら、いくつかの実施例及びその応用シーンによって本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び媒体を詳しく説明する。

【0029】

本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法はＢＳＣシーンに適用することができる。

【0030】

図２は本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムはＵＥ２１、ＵＥ２２、ＢＳＣ機器２３及び他の機器（例えば、ネットワーク側機器２４）を含む。

【0031】

図２に示すように、ネットワーク側機器２４がＵＥ２１にデータ情報を送信しようとすると仮定すると、ネットワーク側機器２４はＵＥ２１に高周波信号を送信することができ、該高周波信号でネットワーク側機器２４が送信しようとするデータ情報が搬送されることで、ＵＥ２１はネットワーク側機器２４が送信しようとするデータ情報を受信することができる。また、ＢＳＣ機器２３は、ＢＳＣ機器２３が送信しようとするデータ情報を該高周波信号に変調して、該高周波信号と関連づけられる後方散乱信号を生成することができ、それにより、ＵＥ２２はＢＳＣ機器２３が送信しようとするデータ情報を受信することができる。しかし、ＵＥ２１が該高周波信号に対して行うチャネル推定は、該高周波信号と関連づけられる後方散乱信号の影響を受けることがあるため、該チャネル推定の性能に影響を及ぼす場合がある。

【0032】

以下において、後方散乱信号がどのようにしてＵＥのチャネル推定の性能に影響を及ぼすかを３つの例を挙げて説明する。

【0033】

一例において、図３に示すように、ＢＳＣ機器２３のビットごとの送信時間長が高周波信号の１つのタイムスロット／サブフレームの長さに等しいと仮定し、このように、ＢＳＣ機器２３は、０を送信する際に、高周波信号の１つのタイムスロットが占有される。例えばＦＭ０符号化に基づく振幅シフトキーイング（Ａｍｐｌｉｔｕｄｅ Ｓｈｉｆｔ Ｋｅｙｉｎｇ，ＡＳＫ）変調の原理によれば、ＢＳＣ機器２３が０を送信する場合、前の半分のタイムスロットがハイレベルであり、後の半分のタイムスロットがローレベルであり、１を送信する場合、タイムスロット全体がハイレベルであり、したがって、ＵＥ２１は、高周波信号の１つのタイムスロット内にチャネル推定の補間を行う時、該高周波信号と関連づけられる後方散乱信号の影響が受けられ、それにより、前の半分のタイムスロットの基準信号と後の半分のタイムスロットの基準信号の振幅が非連続になるという問題が発生し、さらにチャネル推定の性能に影響を及ぼす。

【0034】

別の一例において、図４に示すように、ＢＳＣ機器２３のビットごとの送信時間長が高周波信号の１つのタイムスロット／サブフレームの長さより大きく、例えばＢＳＣ機器２３のビットごとの送信時間長が高周波信号の２つのタイムスロット／サブフレームであると仮定し、このように、ＢＳＣ機器２３は、０を送信する際に、高周波信号の２つのタイムスロットが占有される。例えばＦＭ０符号化に基づくＡＳＫ変調の原理によれば、ＢＳＣ機器２３が０を送信する場合、１番目のタイムスロットがハイレベルであり、２番目のタイムスロットがローレベルであり、したがって、ＵＥ２１は、高周波信号の２つのタイムスロット内に共同チャネル推定を行う時、該高周波信号と関連づけられる後方散乱信号の影響が受けられ、それにより、２つのタイムスロットの境界での基準信号の振幅が非連続となるという問題が発生し、さらにチャネル推定の性能に影響を及ぼす。

【0035】

さらに別の一例において、図５に示すように、ＢＳＣ機器２３のビットごとの送信時間長が高周波信号の１つのタイムスロット／サブフレームの長さより小さく、例えばＢＳＣ機器２３のビットごとの送信時間長が高周波信号の２つのシンボルであると仮定し、このようにＢＳＣ機器２３は、０を送信する際に、高周波信号の２つのシンボルが占有される。例えばＦＭ０符号化に基づくＡＳＫ変調の原理によれば、ＢＳＣ機器２３が０を送信する場合、２つのシンボルのレベルが異なり、１を送信する場合、２つのシンボルのレベルが同じであり、したがって、ＵＥ２１は、高周波信号の１つのタイムスロット内に共同チャネル推定を行う時、該高周波信号と関連づけられる後方散乱信号の影響が受けられ、それにより、２つのシンボルの基準信号の振幅が非連続となるという問題が発生し、さらにチャネル推定の性能に影響を及ぼす。

【0036】

以上より、ＵＥが高周波信号に対して行うチャネル推定は、該高周波信号と関連づけられる後方散乱信号の影響が受けられ、このため、チャネル推定の性能に影響を及ぼす場合がある。

【0037】

しかし、本出願の実施例において、ＵＥ２１は、通信機器（例えば、ネットワーク側機器、他のＵＥ、ＢＳＣ機器等）から指示情報を受信することができ、該指示情報は、ＢＳＣ機器２３が後方散乱信号を送信するパラメータ（又は高周波信号に対して共同チャネル推定を行うか否か）を指示するためのものであり、それにより、ＵＥ２１は、直接高周波信号に対して共同チャネル推定を行うことではなく、直接該指示情報に基づき、高周波信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定することでき、このため、チャネル推定の性能に影響を及ぼすことを回避することができる。

【0038】

図６は本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法のフローチャートを示す。図６に示すように、本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法は下記のステップ１０１からステップ１０３を含んでもよい。

【0039】

ステップ１０１では、通信機器はＵＥに第１目標情報を送信する。

【0040】

ステップ１０２では、ＵＥは通信機器から第１目標情報を受信する。

【0041】

本出願の実施例において、上記第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであり、該後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものであり、該第１目標情報は、ＵＥが、第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを決定するためのものである。

【0042】

選択的に、本出願の実施例において、上記通信機器は、基地局、ＢＳＣ機器、他のＵＥのうちのいずれか１つを含む。

【0043】

さらに選択的に、本出願の実施例において、通信機器が基地局である場合、該基地局は、他のＵＥ、中継（ｒｅｌａｙ）機器、端末間通信（Ｄｅｖｉｃｅ ｔｏ Ｄｅｖｉｃｅ，Ｄ２Ｄ）機器、サイドリンク（ｓｉｄｅｌｉｎｋ）機器等のうちのいずれか１つであってもよい。

【0044】

さらに選択的に、本出願の実施例において、通信機器がＢＳＣ機器である場合、該ＢＳＣ機器はさらにＲＩＳ機器であってもよい。ここで、該ＢＳＣ機器のエネルギー供給源と高周波源（即ち第１信号）は、同一の機器であってもよく、異なる機器であってもよい。

【0045】

ここで、ＢＳＣ機器のエネルギー供給方式は、ＢＳＣ機器が基地局からの高周波信号を介してエネルギー供給を行うこと、ＢＳＣ機器が他の高周波信号を介してエネルギー供給を行うこと、ＢＳＣ機器が非高周波信号を介してエネルギー供給を行うことのうちの少なくとも１つを含んでもよい。この非高周波信号を介したエネルギー供給は、機械的エネルギー供給、振動によるエネルギー供給、太陽によるエネルギー供給、熱エネルギーによるエネルギー供給等のうちの少なくとも１つを含んでもよい。

【0046】

選択的に、本出願の実施例において、通信機器が基地局である場合、基地局は、ＵＥに第１目標情報を送信するように、ダウンリンク制御情報（Ｄｏｗｎｌｉｎｋ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ，ＤＣＩ）、又はプリアンブル配列、又は無線リソース制御（Ｒａｄｉｏ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ，ＲＲＣ）シグナリング、又はメディアアクセス制御（Ｍｅｄｉａ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｏｎｔｒｏｌ，ＭＡＣ）の制御要素（Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｅｌｅｍｅｎｔ，ＣＥ）によって第１目標情報を搬送することができる。

【0047】

選択的に、本出願の実施例において、通信機器がＢＳＣ機器（又は他のＵＥ）である場合、ＢＳＣ機器（又は他のＵＥ）は、ＵＥに第１目標情報を送信するように、二段サイドリンク制御情報（Ｓｉｄｅｌｉｎｋ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ，ＳＣＩ）、又はプリアンブル配列によって第１目標情報を搬送することができる。

【0048】

選択的に、本出願の実施例において、上記第１信号は、通信機器によりＵＥに送信された信号、又はデータ等であってもよい。この時、第１目標情報は第１信号のスケジューリングシグナリング（例えば、ＤＣＩ）で搬送することができる。

【0049】

選択的に、本出願の実施例において、第１目標情報が、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものである場合、該パラメータは、時間領域パラメータ、周波数領域パラメータ等のうちの少なくとも１つを含んでもよく、該パラメータは、具体的には、ＢＳＣ機器により通信機器に送信されるものであってもよい。理解できるように、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する前に、ＢＳＣ機器は該パラメータを通信機器に報告することができる。

【0050】

選択的に、本出願の実施例において、第１目標情報が、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものである場合、該第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータに基づいて通信機器により確定されたものであり、ここで、該パラメータは、具体的には、ＢＳＣ機器により通信機器に送信されたものであってもよい。

【0051】

以下において、例を挙げて第１目標情報について説明する。

【0052】

選択的に、本出願の実施例の可能な一実現形態において、上記第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、該ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータは、
ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する時間情報を指示するための目標時間情報と、
後方散乱信号の少なくとも１つの周期の長さと、
後方散乱信号のシンボルの長さと、
後方散乱信号の伝送時間長と、
後方散乱信号の変調方式と、
後方散乱信号の符号化方式と、
後方散乱信号の区切り文字の長さと、
区切り文字の時間オフセット量と、
後方散乱信号のプリアンブルの長さと、
プリアンブルの時間オフセット量と、
ＢＳＣ機器の同期に関連する情報と、
ＢＳＣ機器が第１信号に対して周波数偏移を行う関連情報と、
目標時間長と、のうちの少なくとも１つを含む。

【0053】

選択的に、本出願の実施例において、上記目標時間情報は、具体的には、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する可能な時間帯を指示するためのものである。

【0054】

選択的に、本出願の実施例において、上記目標時間情報は、
非周期的伝送モード情報及び非周期的伝送の時間情報のうちの少なくとも１つを含む第１時間情報と、
周期的伝送モード情報、伝送周期及び周期的伝送の時間情報のうちの少なくとも１つを含む第２時間情報と、のうちのいずれか１つを含む。

【0055】

ここで、非周期的伝送の時間情報は、具体的には、非周期的伝送の可能な時間帯であってもよい。例えば、一日中の朝４時から５時等である。

【0056】

伝送周期は、具体的には、１つの伝送周期の時間長（例えば、１０ミリ秒（ｍｓ）の伝送周期）であってもよく、１つの周期には後方散乱信号の信号伝送時間（例えば、５ｍｓ）と信号非伝送時間（例えば、５ｍｓ）が含まれる。ここで、ＢＳＣ機器が信号を伝送しない時間内に、ＢＳＣ機器はエネルギー収集を実行することができる。

【0057】

周期的伝送の時間情報は、具体的には、周期的伝送の可能な時間帯であってもよい。例えば、どちらの周期に情報を伝送できるか。

【0058】

選択的に、本出願の実施例において、上記した後方散乱信号の少なくとも１つの周期の長さ内の各周期の長さは、サブフレーム又はタイムスロットの長さ、１つのサブフレーム又はタイムスロットに含まれるシンボルの個数等のうちの少なくとも１つであってもよい。

【0059】

選択的に、本出願の実施例において、上記した後方散乱信号のシンボルの長さは、ＢＳＣ機器が０又は１を送信する際に占有された時間の長さであってもよい。例えば、０又は１を送信する際に１つのサブフレーム又はタイムスロットが占有される。

【0060】

選択的に、本出願の実施例において、上記した後方散乱信号の伝送時間長は、具体的には、後方散乱信号の伝送が経た周期の長さであってもよい。理解できるように、ＵＥは、復調を行うために該伝送時間長の後方散乱信号をバッファリングする必要がある。

【0061】

選択的に、本出願の実施例において、上記した後方散乱信号の変調方式は、ＦＭ０符号化に基づく変調方式であってもよい。

【0062】

選択的に、本出願の実施例において、上記した後方散乱信号の符号化方式は、ミラー（Ｍｉｌｌｅｒ）符号化、マンチェスター符号化、ＦＭ０符号化等であってもよい。ここで、符号化方式は１つのシンボル内のハイ・ローレベル変換の最小時間粒度を決める。

【0063】

本出願の実施例において、上記区切り文字は、後方散乱信号の開始時刻を指示するためのものであり、上記プリアンブルは、後方散乱信号の受信機器が同期又はチャネル推定を行うためのものである。

【0064】

選択的に、本出願の実施例において、上記したＢＳＣ機器の同期に関連する情報は、
後方散乱信号のシンボル又はタイムスロットの開始時刻と、
ＢＳＣ機器のタイミングと目標タイミングの間の偏差情報と、のうちの少なくとも１つを含み、該目標タイミングは、第１信号のタイミング、通信機器のタイミングのうちのいずれか１つを含む。

【0065】

さらに選択的に、本出願の実施例において、上記した後方散乱信号のシンボル又はタイムスロットの開始時刻は、具体的には、絶対時刻、又は相対時刻であってもよい。

【0066】

例示的に、開始時刻がＴ１であると仮定し、該開始時刻が絶対時刻である場合、後方散乱信号のシンボル又はタイムスロットの開始時刻はＴ１となる。

【0067】

該開始時刻が相対時刻である場合、後方散乱信号のシンボル又はタイムスロットの開始時刻は、目標時刻のＴ１の前（又は後ろ）の時刻であってもよく、ここで、目標時刻は、第１信号のシンボル又はタイムスロットの開始時刻であってもよい。

【0068】

選択的に、本出願の実施例において、上記したＢＳＣ機器が第１信号に対して周波数偏移を行う関連情報は、
周波数偏移をサポートするか否かと、
周波数ポイント移動後の中央周波数ポイントと、
周波数ポイント移動後の帯域幅と、のうちの少なくとも１つを含む。

【0069】

本出願の実施例において、上記目標時間長は、後方散乱信号の振幅と位相が変化しない最小時間長である。

【0070】

選択的に、本出願の実施例において、上記した後方散乱信号の振幅と位相が変化しない最小時間長は、具体的には、絶対値、又は時間ユニットの長さであってもよい。ここで、時間ユニットは、タイムスロット、サブフレーム、シンボル、マイクロタイムスロット、ミニタイムスロット等のうちのいずれか１つであってもよい。

【0071】

例示的に、後方散乱信号の振幅と位相が変化しない最小時間長は、１ｍｓ、又は少なくとも２つの第１信号のシンボルの長さ、又は少なくとも２つの第１信号のサブフレーム又はタイムスロットの長さであってもよい。

【0072】

選択的に、本出願の実施例の別の可能な実現形態において、上記第１目標情報は、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであり、該第１目標情報は、
ＵＥが第１信号に対してＭ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行わないことを指示するための第１指示情報と、
ＵＥが第１信号に対してＭ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うことを指示するための第２指示情報と、
ＵＥが第１信号に対してＴ個のシンボルの共同チャネル推定を行わないことを指示するための第３指示情報と、
ＵＥが第１信号に対してＴ個のシンボルの共同チャネル推定を行うことを指示するための第４指示情報と、
ＵＥが第１信号に対してＲ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うことを指示するための第５指示情報と、のうちの少なくとも１つを含む。

【0073】

本出願の実施例において、上記Ｔ個のシンボルは同一の時間ユニット内のシンボルであり、Ｍ、Ｔはいずれも１より大きい正の整数であり、Ｒは０より大きく、且つ１未満の小数である。

【0074】

さらに選択的に、本出願の実施例において、Ｒは、具体的には、０．５より大きく、且つ１未満の小数であってもよい。例えば、Ｒは０．６又は０．７５等であってもよい。

【0075】

本出願の実施例において、通信機器には、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを予め設定することができ、又は通信機器は事前に他の機器（例えば、ＢＳＣ機器、他のＵＥ等）からＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを取得することができ、それにより、通信機器は、該パラメータに基づき、ＵＥに第１目標情報を送信することができる。以下において、例を挙げて通信機器がどのようにして後方散乱信号のパラメータを取得するかについて説明する。

【0076】

選択的に、本出願の実施例において、図６を参照すると、図７に示すように、上記ステップ１０１の前に、本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法は下記ステップ２０１をさらに含んでもよい。

【0077】

ステップ２０１では、通信機器は第１機器から第２目標情報を受信する。

【0078】

本出願の実施例において、上記第２目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、上記第１目標情報は、第２目標情報に基づいて確定されたものであり、上記第１機器は前記ＢＳＣ機器、他のＵＥのうちのいずれか１つを含む。

【0079】

本出願の実施例において、第１目標情報は、通信機器が第２目標情報に基づいて確定したものである。理解できるように、第２目標情報が指示するコンテンツは、第１目標情報が指示するコンテンツのサブセット又はフルセットである。

【0080】

さらに選択的に、本出願の実施例において、通信機器と第１機器とは接続が確立された場合、通信機器は第１機器から第２目標情報を受信することができる。

【0081】

ここで、第１機器が他のＵＥを含む場合、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータは、ＢＳＣ機器が信号を送信する前に、他のＵＥに報告したものである。

【0082】

さらに選択的に、本出願の実施例において、通信機器は具体的には基地局であってもよい。

【0083】

本出願の実施例において、ＢＳＣ機器が送信する後方散乱信号は、ＵＥがチャネル推定を行う性能に影響を及ぼす場合があるため、通信機器は、ＢＳＣ機器（又は他のＵＥ）からＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを受信することができる。

【0084】

このことから分かるように、通信機器は直接ＢＳＣ機器（又は他のＵＥ）からＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを受信することができ、このように通信機器は、後方散乱信号のパラメータを正確に確定し、又はＵＥが第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを正確に決定することができ、これにより、ＵＥは、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを正確に決定することができ、このため、ＵＥがチャネル推定を行う性能に影響を及ぼすことを回避することができる。

【0085】

選択的に、本出願の実施例において、上記ステップ２０１の前に、本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法は下記ステップ３０１をさらに含んでもよい。

【0086】

ステップ３０１では、通信機器は第１機器に第５要求メッセージを送信する。

【0087】

本出願の実施例において、上記第５要求メッセージは、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを要求するためのものである。

【0088】

さらに選択的に、本出願の実施例において、通信機器と第１機器とは接続が確立された場合、通信機器は第１機器に第５要求メッセージを送信することができる。

【0089】

このことから分かるように、通信機器は直接第１機器にＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを要求することができ、このため、ＢＳＣ機器（又は他のＵＥ）がネットワーク上の問題に起因して、通信機器に該パラメータを送信できないという状況を回避することができ、このように、通信機器が該パラメータを取得できないという状況を回避することができる。

【0090】

ステップ１０３では、ＵＥは第１目標情報に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定する。

【0091】

選択的に、本出願の実施例において、ＵＥが、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定した後に、第１信号に対して共同チャネル推定を行うとＵＥが決定した場合、ＵＥはさらに、第１目標情報に基づき、共同チャネル推定を行う方式を決定して、第１信号に対して該方式の共同チャネル推定を行うことができる。

【0092】

説明すべきことは、本出願の実施例（全ての実施例を含む）における共同チャネル推定は、主に時間領域補間を含むチャネル推定中の補間を指す点である。例えば、２つの異なる時刻での基準信号リソース要素（Ｒｅｓｏｕｒｃｅ ｅｌｅｍｅｎｔ，ＲＥ）上のチャネル応答又はチャネル状態情報を推定することにより、該２つの時刻での他のＲＥ又は他の時刻でのＲＥ上のチャネル応答又はチャネル状態情報を取得する。

【0093】

共同チャネル推定についての説明は、関連技術中の具体的な説明を参照することができ、本出願の実施例では詳細な説明を省略する。

【0094】

以下において、２つの異なる例を挙げて具体的に説明する。

【0095】

例１では、第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものである。

【0096】

選択的に、本出願の実施例において、上記第１目標情報は前記目標時間長を含む。具体的には、上記ステップ１０３は、具体的には、下記ステップ１０３ａによって実現することができる。

【0097】

ステップ１０３ａでは、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する目標時間周波数リソースと第１信号の時間周波数リソースとが重複する場合、ＵＥは、目標時間長内に共同チャネル推定を行うと決定する。

【0098】

本出願の実施例において、上記目標時間周波数リソースは、第１目標情報に基づいて確定されたものである。

【0099】

さらに選択的に、本出願の実施例において、目標時間周波数リソースは、第１時間領域リソースと第１周波数領域リソースを含んでもよい。ここで、第１時間領域リソースは、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する可能な時間帯を指示するためのものである。

【0100】

説明すべきことは、上述した「目標時間周波数リソースと第１信号の時間周波数リソースとが重複する」ことは、全てが重複する又は一部が重複すると理解可能である点である。本出願の実施例では、これが限定されない。

【0101】

理解できるように、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する可能な時間帯と第１信号の時間領域リソースとが重複し、且つＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する第１周波数領域リソースと第１信号の周波数領域リソースとが重複する場合、ＵＥは、共同チャネル推定を行うと決定する。

【0102】

本出願の実施例において、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する目標時間周波数リソースと第１信号の時間周波数リソースとが重複する場合において、第１信号に対して共同チャネル推定を行う時、信号の振幅が非連続となるという問題が発生することがあると考えられ、このため、該共同チャネル推定に対して後方散乱信号の影響が受けられることを回避し、さらに信号の振幅が非連続となるという問題を回避するように、ＵＥは、後方散乱信号の振幅と位相が変化しない最小時間長内に共同チャネル推定を行う。

【0103】

このことから分かるように、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する目標時間周波数リソースと第１信号の時間周波数リソースとが重複する場合、ＵＥは目標時間長内に共同チャネル推定を行うことができ、このため、信号の振幅が非連続となるという問題を回避することができ、このようにチャネル推定の性能に影響を及ぼすことを回避することができる。

【0104】

選択的に、本出願の実施例において、上記ステップ１０３ａは、具体的には、下記ステップ１０３ａ１により実現することができる。

【0105】

ステップ１０３ａ１では、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する目標時間周波数リソースと第１信号の時間周波数リソースとが重複する場合、目標時間長が第１信号のＮ個の時間ユニットの長さ以上であると、ＵＥは、目標時間長内にＮ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うと決定する。

【0106】

本出願の実施例において、Ｎは正の整数である。

【0107】

さらに選択的に、本出願の実施例において、Ｎは具体的に１であってもよい。

【0108】

さらに選択的に、本出願の実施例において、上記時間ユニットは、具体的には、タイムスロット又はサブフレームであってもよい。

【0109】

本出願の実施例において、目標時間長が第１信号のＮ個の時間ユニットの長さ以上である場合、Ｎ個の時間ユニットの長さ内に、後方散乱信号の振幅と位相が変化せず、即ち、Ｎ個の時間ユニット内に、第１信号に対する共同チャネル推定は後方散乱信号の影響が受けられないと考えられ、このため、ＵＥはＮ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うことができる。

【0110】

理解できるように、ＵＥは目標時間長と第１信号の時間ユニットの長さに基づき、共同チャネル推定を行う方式を決定することができる。

【0111】

選択的に、本出願の実施例において、上記ステップ１０３ａ１はさらに下記ステップ１０３ａ２に置き換えてもよい。

【0112】

ステップ１０３ａ２では、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する目標時間周波数リソースと第１信号の時間周波数リソースとが重複する場合、目標時間長が第１信号のＮ個の時間ユニットの長さより小さいと、ＵＥは、目標時間長内にＮ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行わないと決定する。

【0113】

さらに選択的に、本出願の実施例において、目標時間長が第１信号のＮ個の時間ユニットの長さより小さく、且つ第１信号のＸ個の時間ユニットの長さ以上である場合、ＵＥは、目標時間長内にＸ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うと決定することができ、ＸはＮより小さい正の整数である。

【0114】

本出願の実施例において、目標時間長が第１信号のＮ個の時間ユニットの長さより小さい場合、Ｎ個の時間ユニットの長さ内に、後方散乱信号の振幅と位相が変化することがあり、即ち、Ｎ個の時間ユニット内に、第１信号に対する共同チャネル推定は、後方散乱信号の影響が受けられることがあると考えられ、このため、ＵＥはＮ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行わなくてもよい。

【0115】

選択的に、本出願の実施例において、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する目標時間周波数リソースと第１信号の時間周波数リソースとが重複しない場合、ＵＥは、第１信号に対して共同チャネル推定を行うと決定する。

【0116】

本出願の実施例において、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する目標時間周波数リソースと第１信号の時間周波数リソースとが重複しない場合、該後方散乱信号は、第１信号に対する共同チャネル推定の性能に影響を及ぼすことがないと考えられ、このため、ＵＥは直接第１信号に対して共同チャネル推定を行うことができる。

【0117】

例２では、第１目標情報は、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものである。

【0118】

選択的に、本出願の実施例において、上記ステップ１０３は、具体的には、下記のステップ１０３ｂ又はステップ１０３ｃ又はステップ１０３ｄ又はステップ１０３ｅ又はステップ１０３ｆによって実現することができる。

【0119】

ステップ１０３ｂでは、第１目標情報が第１指示情報を含む場合、ＵＥは、第１信号に対してＭ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行わないと決定する。

【0120】

ステップ１０３ｃでは、第１目標情報が第２指示情報を含む場合、ＵＥは、第１信号に対してＭ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うと決定する。

【0121】

ステップ１０３ｄでは、第１目標情報が第３指示情報を含む場合、ＵＥは、第１信号に対してＴ個のシンボルの共同チャネル推定を行わないと決定する。

【0122】

ステップ１０３ｅでは、第１目標情報が第４指示情報を含む場合、ＵＥは、第１信号に対してＴ個のシンボルの共同チャネル推定を行うと決定する。

【0123】

ステップ１０３ｆでは、第１目標情報が第５指示情報を含む場合、ＵＥは、第１信号に対してＲ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うと決定する。

【0124】

理解できるように、ＵＥは、第１信号に対して第１目標情報が指示する方式の共同チャネル推定を行っても、第１目標情報が指示する方式の共同チャネル推定を行わなくてもよい。

【0125】

本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法では、ＵＥは、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ（又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否か）を指示するための第１目標情報を通信機器から受信することができ、該後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものであり、それにより、ＵＥは、該第１目標情報に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定することができる。ＵＥは、直接第１信号に対して共同チャネル推定を行うことではなく、通信機器が指示した、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ（又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否か）に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定することができるため、ＵＥが第１信号に対して行う共同チャネル推定は、該第１信号と関連づけられる後方散乱信号の影響が受けられることを回避することができ、それにより、チャネル推定の性能に影響を及ぼすことを回避することができ、このように、ＵＥが高周波信号を復調する性能を向上させることができる。

【0126】

本出願の実施例において、ＵＥは、様々な異なる場合に、通信機器から第１目標情報を受信することができ、具体的には次のとおりである。

【0127】

ケース１
ＵＥは、通信機器と接続が確立された場合、直接通信機器から第１目標情報を受信することができる。

【0128】

ケース２
ＵＥは通信機器に要求を送信することができ、これにより、通信機器はＵＥに第１目標情報を送信することができる。以下において、第１目標情報が、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであることを例として説明する。

【0129】

選択的に、本出願の実施例において、図６を参照すると、図８に示すように、上記ステップ１０１の前に、本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法は下記のステップ４０１とステップ４０２をさらに含んでもよい。

【0130】

ステップ４０１では、ＵＥは通信機器に第１要求メッセージを送信する。

【0131】

ステップ４０２では、通信機器はＵＥから第１要求メッセージを受信する。

【0132】

本出願の実施例において、上記第１要求メッセージは、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを要求するためのものである。

【0133】

理解できるように、通信機器は、第１要求メッセージに基づき、直接ＵＥに第１目標情報を送信することができる。

【0134】

選択的に、本出願の実施例において、上記ステップ４０１の前に、本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法は下記ステップ５０１をさらに含んでもよい。

【0135】

ステップ５０１では、受信された信号が後方散乱信号と関連づけられることがＵＥによって確定された場合、ＵＥは通信機器に第１要求メッセージを送信する。

【0136】

さらに選択的に、本出願の実施例において、ＵＥは、受信された信号を検出し、該信号の振幅が異なる時間ユニット（例えば、異なるタイムスロット）で周期的非連続（例えば、周期的ジャンプ）が発生したか否かを確定して、該信号が後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定することができる。該信号の振幅が異なる時間ユニット（例えば、異なるタイムスロット）で周期的非連続（例えば、周期的ジャンプ）が発生した場合、該信号が後方散乱信号と関連づけられると確定することができ、即ち、ＢＳＣ機器は自体の情報を該信号に変調した。

【0137】

本出願の実施例において、受信された信号が後方散乱信号と関連づけられることがＵＥによって確定された場合、第１信号に対する共同チャネル推定は、該第１信号と関連づけられる後方散乱信号の影響が受けられて、ＵＥがチャネル推定を行う性能に影響を及ぼすことがあると考えられ、このため、ＵＥは、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを通信機器に要求することができる。

【0138】

説明すべきことは、第１目標情報が、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであることについて、上記実施例における説明を参照することができる点である。本出願の実施例では、詳細な説明を省略する。

【0139】

ケース３
ＵＥは通信機器の要求に応じて、ＵＥが予め設定された条件（例えば、該ＵＥが受信した信号は、後方散乱信号と関連づけられるか否か）を満たすか否かを検出することができ、且つ該ＵＥにより受信された信号が後方散乱信号と関連づけられると確定した場合、ＵＥは通信機器に要求を送信することができ、これにより、通信機器はＵＥに第１目標情報を送信することができる。以下において、第１目標情報が、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであることを例として説明する。

【0140】

選択的に、本出願の実施例において、図６を参照すると、図９に示すように、上記ステップ１０１の前に、本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法は下記のステップ６０１からステップ６０３をさらに含んでもよく、且つ上記ステップ１０１は、具体的には、下記ステップ１０１ａにより実現することができる。

【0141】

ステップ６０１では、通信機器はＵＥに第２要求メッセージを送信する。

【0142】

ステップ６０２では、ＵＥは通信機器から第２要求メッセージを受信する。

【0143】

本出願の実施例において、上記第２要求メッセージは、受信された信号が後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するようにＵＥに要求するためのものである。

【0144】

説明すべきことは、ＵＥが、受信された信号が後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定することについての説明は、上記実施例における具体的な説明を参照することができる点である。本出願の実施例では、詳細な説明を省略する。

【0145】

選択的に、本出願の実施例において、上記第２要求メッセージは、
目標リソース上に受信された信号が後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するようにＵＥに要求するための第３要求メッセージであって、該目標リソースが目標時間領域リソースと目標周波数領域リソースのうちの少なくとも１つを含む第３要求メッセージと、
目標配列情報が受信されたか否かを確定するようにＵＥに要求するための第４要求メッセージであって、該目標配列情報がＢＳＣ機器の識別子と関連づけられ、又は後方散乱信号のスクランブル配列と関連する第４要求メッセージと、のうちの少なくとも１つを含む。

【0146】

さらに選択的に、本出願の実施例において、上記ＢＳＣ機器の識別子は、具体的には、ＢＳＣ機器の機器デジタル識別子（Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｄｏｃｕｍｅｎｔ，ＩＤ）であってもよい。

【0147】

ステップ６０３では、受信された信号が後方散乱信号と関連づけられることがＵＥによって確定された場合、ＵＥは通信機器に第１フィードバックメッセージを送信する。

【0148】

本出願の実施例において、上記第１フィードバックメッセージは、ＵＥにより受信された信号が後方散乱信号と関連づけられることを指示するためのものである。

【0149】

本出願の実施例において、上記第１目標情報は、通信機器が、第１フィードバックメッセージを受信した場合に送信するものである。

【0150】

ステップ１０１ａでは、通信機器がＵＥから第１フィードバックメッセージを受信した場合、ＵＥに第１目標情報を送信する。

【0151】

説明すべきことは、第１目標情報が、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであることについて、上記実施例における説明を参照することができる点である。本出願の実施例では、詳細な説明を省略する。

【0152】

このことから分かるように、ＵＥは、通信機器の要求に応じて、ＵＥにより受信された信号が後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定することができ、それにより、受信された信号が後方散乱信号と関連づけられることがＵＥによって確定された場合のみ、通信機器はＵＥに第１目標情報を送信し、ＵＥが共同チャネル推定を行うか否かを決定できるようにするため、ＵＥの電力消費を低減することができる。

【0153】

本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法では、実行主体は、ＵＥ（又は通信機器）であってもよい。本出願の実施例では、ＵＥ（又は通信機器）がチャネル推定方法を実行することを例とし、本出願の実施例で提供されるチャネル推定方法を説明する。

【0154】

図１０は本出願の実施例に係るチャネル推定装置の１つの可能な構成模式図を示す。該チャネル推定装置は第１チャネル推定装置である。図１０に示すように、第１チャネル推定装置６０は、受信モジュール６１と決定モジュール６２を含んでもよい。

【0155】

ここで、受信モジュール６１は、第２チャネル推定装置から第１目標情報を受信するために用いられ、該第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものである。決定モジュール６２は、受信モジュール６１が受信した第１目標情報に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定するために用いられる。ここで、上記後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものである。

【0156】

可能な一実現形態において、上記第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、上記したＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータは、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する時間情報を指示するための目標時間情報と、後方散乱信号の少なくとも１つの周期の長さと、後方散乱信号のシンボルの長さと、後方散乱信号の伝送時間長と、後方散乱信号の変調方式と、後方散乱信号の符号化方式と、後方散乱信号の区切り文字の長さと、区切り文字の時間オフセット量と、後方散乱信号のプリアンブルの長さと、プリアンブルの時間オフセット量と、ＢＳＣ機器の同期に関連する情報と、ＢＳＣ機器が第１信号に対して周波数偏移を行う関連情報と、目標時間長と、のうちの少なくとも１つを含む。ここで、上記区切り文字は、後方散乱信号の開始時刻を指示するためのものであり、上記目標時間長は、後方散乱信号の振幅と位相が変化しない最小時間長である。

【0157】

可能な一実現形態において、上記目標時間情報は、非周期的伝送モード情報及び非周期的伝送の時間情報のうちの少なくとも１つを含む第１時間情報と、周期的伝送モード情報、伝送周期及び周期的伝送の時間情報のうちの少なくとも１つを含む第２時間情報と、のうちのいずれか１つを含む。

【0158】

可能な一実現形態において、上記したＢＳＣ機器の同期に関連する情報は、後方散乱信号のシンボル又はタイムスロットの開始時刻と、ＢＳＣ機器のタイミングと目標タイミングの間の偏差情報と、のうちの少なくとも１つを含み、該目標タイミングは、第１信号のタイミング、第２チャネル推定装置のタイミングのうちのいずれか１つを含む。

【0159】

可能な一実現形態において、上記したＢＳＣ機器が第１信号に対して周波数偏移を行う関連情報は、周波数偏移をサポートするか否かと、周波数ポイント移動後の中央周波数ポイントと、周波数ポイント移動後の帯域幅と、のうちの少なくとも１つを含む。

【0160】

可能な一実現形態において、上記第１目標情報は目標時間長を含み、上記決定モジュール６２は、具体的には、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する目標時間周波数リソースと第１信号の時間周波数リソースとが重複する場合、目標時間長内に共同チャネル推定を行うと決定するために用いられる。ここで、上記目標時間周波数リソースは、第１目標情報に基づいて確定されたものである。

【0161】

可能な一実現形態において、上記決定モジュール６２は、具体的には、目標時間長が第１信号のＮ個の時間ユニットの長さ以上である場合、目標時間長内にＮ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うと決定するために用いられる。上記決定モジュール６２はさらに、目標時間長が第１信号のＮ個の時間ユニットの長さより小さい場合、目標時間長内にＮ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行わないと決定するために用いられる。ここで、Ｎは正の整数である。

【0162】

可能な一実現形態において、上記第１目標情報は、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであり、上記第１目標情報は、第１チャネル推定装置６０が第１信号に対してＭ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行わないことを指示するための第１指示情報と、第１チャネル推定装置６０が第１信号に対してＭ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うことを指示するための第２指示情報と、第１チャネル推定装置６０が第１信号に対してＴ個のシンボルの共同チャネル推定を行わないことを指示するための第３指示情報と、第１チャネル推定装置６０が第１信号に対してＴ個のシンボルの共同チャネル推定を行うことを指示するための第４指示情報と、第１チャネル推定装置６０が第１信号に対してＲ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うことを指示するための第５指示情報と、のうちの少なくとも１つを含む。ここで、上記Ｔ個のシンボルは同一の時間ユニット内のシンボルであり、Ｍ、Ｔはいずれも１より大きい正の整数であり、Ｒは０より大きく、且つ１未満の小数である。

【0163】

可能な一実現形態において、上記決定モジュール６２は、具体的には、第１目標情報が第１指示情報を含む場合、第１信号に対してＭ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行わないと決定し、又は、第１目標情報が第２指示情報を含む場合、第１信号に対してＭ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うと決定し、又は、第１目標情報が第３指示情報を含む場合、第１信号に対してＴ個のシンボルの共同チャネル推定を行わないと決定し、又は、第１目標情報が第４指示情報を含む場合、第１信号に対してＴ個のシンボルの共同チャネル推定を行うと決定し、又は、第１目標情報が第５指示情報を含む場合、第１信号に対してＲ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うと決定するために用いられる。

【0164】

可能な一実現形態において、上記第２チャネル推定装置は、基地局、ＢＳＣ機器、他のチャネル推定装置のうちのいずれか１つを含む。

【0165】

可能な一実現形態において、上記第１目標情報は、上記第２チャネル推定装置が第２目標情報に基づいて確定したものである。ここで、上記第２目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、該第２目標情報は、第１機器から第２チャネル推定装置に送信されたものであり、該第１機器は、ＢＳＣ機器、他のチャネル推定装置のうちのいずれか１つを含む。

【0166】

可能な一実現形態において、上記第１チャネル推定装置は送信モジュールをさらに含む。ここで、送信モジュールは、第２チャネル推定装置に第１要求メッセージを送信するために用いられ、該第１要求メッセージは、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを要求するためのものである。

【0167】

可能な一実現形態において、上記送信モジュールは、具体的には、受信された信号が後方散乱信号と関連づけられることが第１チャネル推定装置６０によって確定された場合、第２チャネル推定装置に第１要求メッセージを送信するために用いられる。

【0168】

可能な一実現形態において、上記受信モジュール６１はさらに、第２チャネル推定装置から第２要求メッセージを受信することであって、該第２要求メッセージが、受信された信号が後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するように第１チャネル推定装置６０に要求するためのものであることと、受信された信号が後方散乱信号と関連づけられることが第１チャネル推定装置６０によって確定された場合、第２チャネル推定装置に第１フィードバックメッセージを送信することであって、該第１フィードバックメッセージが、第１チャネル推定装置６０により受信された信号が後方散乱信号と関連づけられることを指示するためのものであることと、に用いられる。ここで、上記第１目標情報は、第２チャネル推定装置が、第１フィードバックメッセージを受信した場合に送信するものである。

【0169】

可能な一実現形態において、上記第２要求メッセージは、目標リソース上に受信された信号が後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するように第１チャネル推定装置６０に要求するための第３要求メッセージであって、該目標リソースが目標時間領域リソースと目標周波数領域リソースのうちの少なくとも１つを含む第３要求メッセージと、目標配列情報が受信されたか否かを確定するように第１チャネル推定装置６０に要求するための第４要求メッセージであって、該目標配列情報がＢＳＣ機器の識別子と関連づけられ、又は後方散乱信号のスクランブル配列と関連する第４要求メッセージと、のうちの少なくとも１つを含む。

【0170】

本出願の実施例で提供されるチャネル推定装置では、該チャネル推定装置は第１チャネル推定装置であり、第１チャネル推定装置は、直接第１信号に対して共同チャネル推定を行うことではなく、第２チャネル推定装置が指示した、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ（又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否か）に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定することができるため、第１チャネル推定装置が第１信号に対して行う共同チャネル推定は、該第１信号と関連づけられる後方散乱信号の影響が受けられることを回避することができ、それにより、チャネル推定の性能に影響を及ぼすことを回避することができ、このように、第１チャネル推定装置が高周波信号に対して復調を行う性能を向上させることができる。

【0171】

本出願の実施例における第１チャネル推定装置は、電子機器、例えばオペレーティングシステムを備える電子機器であってもよく、電子機器における部材、例えば集積回路又はチップであってもよい。該電子機器は、端末であってもよく、端末以外の他の機器であってもよい。例示的に、端末は上記で挙げられた端末１１のタイプを含んでもよいが、それらに限定されず、他の機器は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ａｔｔａｃｈｅｄ Ｓｔｏｒａｇｅ，ＮＡＳ）等であってもよい。本出願の実施例では、具体的に限定されない。

【0172】

本出願の実施例で提供される第１チャネル推定装置は、図６から図９の方法実施例において実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは詳細な説明を省略する。

【0173】

図１１は本出願の実施例に係るチャネル推定装置の１つの可能な構成模式図を示す。該チャネル推定装置は第２チャネル推定装置である。図１１に示すように、第２チャネル推定装置７０は送信モジュール７１を含んでもよい。

【0174】

ここで、送信モジュール７１は、第１チャネル推定装置に第１目標情報を送信するために用いられ、該第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものである。ここで、上記後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものであり、上記第１目標情報は、第１チャネル推定装置が、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定するためのものである。

【0175】

可能な一実現形態において、上記第２チャネル推定装置７０は受信モジュールをさらに含む。ここで、受信モジュールは、第１機器から第２目標情報を受信するために用いられる。ここで、上記第２目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、上記第１目標情報は、該第２目標情報に基づいて確定されたものであり、該第１機器は、ＢＳＣ機器、他のチャネル推定装置のうちのいずれか１つを含む。

【0176】

可能な一実現形態において、上記送信モジュール７１はさらに、第１機器に第５要求メッセージを送信するために用いられ、該第５要求メッセージは、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを要求するためのものである。

【0177】

可能な一実現形態において、上記送信モジュール７１はさらに、第１チャネル推定装置に第２要求メッセージを送信するために用いられ、該第２要求メッセージは、受信された信号が後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するように第１チャネル推定装置に要求するためのものである。上記送信モジュール７１は、具体的には、第２チャネル推定装置７０が第１チャネル推定装置から第１フィードバックメッセージを受信した場合、第１チャネル推定装置に第１目標情報を送信するために用いられる。ここで、上記第１フィードバックメッセージは、第１チャネル推定装置により受信された信号が後方散乱信号と関連づけられることを指示するためのものである。

【0178】

本出願の実施例で提供されるチャネル推定装置では、該チャネル推定装置は第２チャネル推定装置であり、第１チャネル推定装置は、直接第１信号に対して共同チャネル推定を行うことではなく、第２チャネル推定装置が指示した、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ（又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否か）に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定することができるため、第１チャネル推定装置が第１信号に対して行う共同チャネル推定は、該第１信号と関連づけられる後方散乱信号の影響が受けられることを回避することができ、それにより、チャネル推定の性能に影響を及ぼすことを回避することができ、このように、第１チャネル推定装置が高周波信号に対して復調を行う性能を向上させることができる。

【0179】

本出願の実施例における第２チャネル推定装置は、電子機器、例えばオペレーティングシステムを備える電子機器であってもよく、電子機器における部材、例えば集積回路又はチップであってもよい。該電子機器は、端末であってもよく、端末以外の他の機器であってもよい。例示的に、端末は上記で挙げられた端末１１のタイプを含んでもよいが、それらに限定されず、他の機器は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ａｔｔａｃｈｅｄ Ｓｔｏｒａｇｅ，ＮＡＳ）等であってもよい。本出願の実施例では、具体的に限定されない。

【0180】

本出願の実施例で提供される第２チャネル推定装置は、図６から図９の方法実施例において実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは詳細な説明を省略する。

【0181】

選択的に、本出願の実施例において、図１２に示すように、本出願の実施例は、通信機器８０をさらに提供する。該通信機器はプロセッサ８１及びメモリ８２を含み、メモリ８２には前記プロセッサ８１において実行可能なプログラムもしくはコマンドが記憶されており、例えば、該通信機器８０が端末である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ８１により実行されると、上述したチャネル推定方法の実施例の各ステップが実現され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。該通信機器８０がネットワーク側機器である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ８１により実行されると、上述したチャネル推定方法の実施例の各ステップが実現され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは詳細な説明を省略する。

【0182】

本出願の実施例は端末をさらに提供する。該端末はプロセッサ及び通信インタフェースを含み、該通信インタフェースは、通信機器から第１目標情報を受信するために用いられ、該第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであり、該プロセッサは、第１目標情報に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定するために用いられる。ここで、上記後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものである。該端末の実施例は上記端末側の方法実施例に対応し、上記方法実施例の各実施プロセスと実現形態はいずれも該端末の実施例に適用することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。具体的には、図１３は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構成模式図である。

【0183】

該端末１００は、高周波ユニット１０１、ネットワークモジュール１０２、オーディオ出力ユニット１０３、入力ユニット１０４、センサー１０５、表示ユニット１０６、ユーザ入力ユニット１０７、インタフェースユニット１０８、メモリ１０９及びプロセッサ１１０等のうちの少なくとも一部の部材を含むが、それらに限定されない。

【0184】

当業者であれば理解できるように、端末１００は、各部材に給電する電源（例えば、電池）をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムを介してプロセッサ１１０に論理的に接続され、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができる。図１３に示す端末の構成は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組み合わせ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。

【0185】

本出願の実施例において、入力ユニット１０４は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置（例えば、カメラ）が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット（Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ，ＧＰＵ）１０４１及びマイクロホン１０４２を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット１０６は表示パネル１０６１を含んでもよく、表示パネル１０６１は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット１０７はタッチパネル１０７１及び他の入力デバイス１０７２のうちの少なくとも１つを含む。タッチパネル１０７１はタッチパネルとも呼ばれる。タッチパネル１０７１はタッチ検出装置及びタッチコントローラの２つの部分を含んでもよい。他の入力デバイス１０７２は物理キーボード、機能ボタン（例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等）、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されない。ここでは詳細な説明を省略する。

【0186】

本出願の実施例において、高周波ユニット１０１は、ネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ１１０に伝送して処理することができる。また、高周波ユニット１０１はアップリンクデータをネットワーク側機器に送信することができる。通常、高周波ユニット１０１は、アンテナ、増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。

【0187】

メモリ１０９は、ソフトウェアプログラムもしくはコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ１０９は、オペレーティングシステム、少なくとも１つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド（例えば、音声再生機能、画像再生機能等）等を記憶可能な、プログラムもしくはコマンドを記憶する第１記憶領域及びデータを記憶する第２記憶領域を主に含んでもよい。また、メモリ１０９は揮発性メモリ又は非揮発性メモリを含んでもよく、又は、メモリ１０９は揮発性及び非揮発性メモリの両者を含んでもよい。ここで、非揮発性メモリは、読み取り専用メモリ（Ｒｅａｄ－Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ，ＲＯＭ）、プログラマブル読み取り専用メモリ（Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ，ＰＲＯＭ）、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ（Ｅｒａｓａｂｌｅ ＰＲＯＭ，ＥＰＲＯＭ）、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ ＥＰＲＯＭ，ＥＥＰＲＯＭ）又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ，ＲＡＭ）、スタティックランダムアクセスメモリ（Ｓｔａｔｉｃ ＲＡＭ，ＳＲＡＭ）、ダイナミックランダムアクセスメモリ（Ｄｙｎａｍｉｃ ＲＡＭ，ＤＲＡＭ）、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ（Ｓｙｎｃｈｒｏｎｏｕｓ ＤＲＡＭ，ＳＤＲＡＭ）、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ（Ｄｏｕｂｌｅ Ｄａｔａ Ｒａｔｅ ＳＤＲＡＭ，ＤＤＲＳＤＲＡＭ）、強化型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ（Ｅｎｈａｎｃｅｄ ＳＤＲＡＭ，ＥＳＤＲＡＭ）、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ（Ｓｙｎｃｈ ｌｉｎｋ ＤＲＡＭ，ＳＬＤＲＡＭ）及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ（Ｄｉｒｅｃｔ Ｒａｍｂｕｓ ＲＡＭ，ＤＲＲＡＭ）であってもよい。本出願の実施例におけるメモリ１０９はこれらのメモリ及び他のいかなる適切なメモリを含むが、それらに限定されない。

【0188】

プロセッサ１１０は１つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ１１０に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等に関する操作を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサのような無線通信信号を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ１１０に統合されなくてもよいことが理解可能である。

【0189】

ここで、高周波ユニット１０１は、通信機器から第１目標情報を受信するために用いられ、該第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものである。

【0190】

プロセッサ１１０は、第１目標情報に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定するために用いられる。

【0191】

ここで、上記後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものである。

【0192】

本出願の実施例で提供される端末では、端末は、直接第１信号に対して共同チャネル推定を行うことではなく、通信機器が指示した、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ（又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否か）に基づき、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定することができるため、端末が第１信号に対して行う共同チャネル推定は、該第１信号と関連づけられる後方散乱信号の影響が受けられることを回避することができ、それにより、チャネル推定の性能に影響を及ぼすことを回避することができ、このように、端末が高周波信号を復調する性能を向上させることができる。

【0193】

選択的に、本出願の実施例において、上記第１目標情報は目標時間長を含む。

【0194】

プロセッサ１１０は、具体的には、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する目標時間周波数リソースと第１信号の時間周波数リソースとが重複する場合、目標時間長内に共同チャネル推定を行うと決定するために用いられる。

【0195】

ここで、上記目標時間周波数リソースは、第１目標情報に基づいて確定されたものである。

【0196】

このことから分かるように、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信する目標時間周波数リソースと第１信号の時間周波数リソースとが重複する場合、端末は目標時間長内に共同チャネル推定を行うことができ、このため、信号の振幅が非連続となるという問題を回避することができ、このようにチャネル推定の性能に影響を及ぼすことを回避することができる。

【0197】

選択的に、本出願の実施例において、プロセッサ１１０は、具体的には、目標時間長が第１信号のＮ個の時間ユニットの長さ以上である場合、目標時間長内にＮ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うと決定するために用いられる。

【0198】

プロセッサ１１０はさらに、目標時間長が第１信号のＮ個の時間ユニットの長さより小さい場合、目標時間長内にＮ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行わないと決定するために用いられる。

【0199】

ここで、Ｎは正の整数である。

【0200】

選択的に、本出願の実施例において、プロセッサ１１０は、具体的には、第１目標情報が第１指示情報を含む場合、第１信号に対してＭ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行わないと決定し、又は、第１目標情報が第２指示情報を含む場合、第１信号に対してＭ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うと決定し、又は、第１目標情報が第３指示情報を含む場合、第１信号に対してＴ個のシンボルの共同チャネル推定を行わないと決定し、又は、第１目標情報が第４指示情報を含む場合、第１信号に対してＴ個のシンボルの共同チャネル推定を行うと決定し、又は、第１目標情報が第５指示情報を含む場合、第１信号に対してＲ個の時間ユニット内の共同チャネル推定を行うと決定するために用いられる。

【0201】

選択的に、本出願の実施例において、高周波ユニット１０１はさらに、通信機器に第１要求メッセージを送信するために用いられ、該第１要求メッセージは、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータを要求するためのものである。

【0202】

選択的に、本出願の実施例において、高周波ユニット１０１は、具体的には、受信された信号が後方散乱信号と関連づけられることが端末によって確定された場合、通信機器に第１要求メッセージを送信するために用いられる。

【0203】

選択的に、本出願の実施例において、高周波ユニット１０１はさらに、通信機器から第２要求メッセージを受信することであって、該第２要求メッセージが、受信された信号が後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するように端末に要求するためのものであることと、受信された信号が後方散乱信号と関連づけられることが端末によって確定された場合、通信機器に第１フィードバックメッセージを送信することであって、該第１フィードバックメッセージが、端末により受信された信号が後方散乱信号と関連づけられることを指示するためのものであることと、に用いられる。

【0204】

ここで、上記第１目標情報は、通信機器が、第１フィードバックメッセージを受信した場合に送信するものである。

【0205】

本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。該ネットワーク側機器は、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、該通信インタフェースは、端末に第１目標情報を送信するために用いられ、該第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものである。ここで、上記後方散乱信号は、ＢＳＣ機器が第１信号を変調することにより得られたものであり、上記第１目標情報は、端末が、第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを決定するためのものである。該ネットワーク側機器の実施例は上記ネットワーク側機器の方法実施例に対応し、上記方法実施例の各実施プロセスと実現形態はいずれも該ネットワーク側機器の実施例に適用することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。

【0206】

具体的には、本出願の実施例はネットワーク側機器をさらに提供する。図１４に示すように、該ネットワーク側機器２００はアンテナ２０１、高周波装置２０２、ベースバンド装置２０３、プロセッサ２０４及びメモリ２０５を含む。アンテナ２０１は高周波装置２０２に接続される。アップリンク方向において、高周波装置２０２はアンテナ２０１を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置２０３に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置２０３は送信される情報を処理し、且つ高周波装置２０２に送信し、高周波装置２０２は受信した情報を処理してからアンテナ２０１を経由して送信する。

【0207】

以上の実施例におけるネットワーク側機器が実行する方法はベースバンド装置２０３で実現することができ、該ベースバンド装置２０３はベースバンドプロセッサを含む。

【0208】

ベースバンド装置２０３は、例えば、複数のチップが設置された少なくとも１つのベースバンドボードを含んでもよく、図１４に示すように、その中の１つのチップは、例えば、バスインタフェースを介してメモリ２０５に接続され、メモリ２０５中のプログラムを呼び出して、上記方法実施例に示されたネットワーク側機器の操作を実行するベースバンドプロセッサである。

【0209】

該ネットワーク側機器はネットワークインタフェース２０６をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース（ｃｏｍｍｏｎ ｐｕｂｌｉｃ ｒａｄｉｏ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ，ＣＰＲＩ）である。

【0210】

具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器２００は、メモリ２０５に記憶され且つプロセッサ２０４で実行可能なコマンド又はプログラムをさらに含み、プロセッサ２０４はメモリ２０５内のコマンド又はプログラムを呼び出して図１１に示す各モジュールで実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果が達成される。繰り返して説明しないように、ここでは詳細な説明を省略する。

【0211】

本出願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体にはプログラムもしくはコマンドが記憶されており、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサにより実行されると、上記チャネル推定方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは詳細な説明を省略する。

【0212】

ここで、前記プロセッサは上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリＲＯＭ、ランダムアクセスメモリＲＡＭ、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。

【0213】

本出願の実施例はチップをさらに提供する。前記チップはプロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが、プログラムもしくはコマンドを実行し、上記チャネル推定方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは詳細な説明を省略する。

【0214】

本出願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。

【0215】

本出願の実施例はコンピュータプログラム／プログラム製品をさらに提供する。前記コンピュータプログラム／プログラム製品は記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム／プログラム製品は上記チャネル推定方法の実施例の各プロセスを実現するように少なくとも１つのプロセッサにより実行され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここでは詳細な説明を省略する。

【0216】

本出願の実施例はチャネル推定システムをさらに提供する。該チャネル推定システムは、上述したチャネル推定方法のステップを実行するために用いることができる端末と、上述したチャネル推定方法のステップを実行するために用いることができるネットワーク側機器とを含む。

【0217】

説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「１つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されるものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。

【0218】

以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はコンピュータソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体（例えば、ＲＯＭ／ＲＡＭ、磁気ディスク、光ディスク）に記憶され、端末（携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク側機器等であってもよい）に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。

【0219】

以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。

【0220】

（関連出願の相互参照）
本出願は、２０２１年１２月２７日に国家知識産権局に出願した、出願番号が２０２１１１６１９６３９．４で、出願の名称が「チャネル推定方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は参照により本出願に組み込まれる。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【手続補正書】

【提出日】2024-06-26

【手続補正2】

【補正対象書類名】特許請求の範囲

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【請求項1】

ユーザ機器ＵＥが通信機器から第１目標情報を受信するステップであって、前記第１目標情報が、後方散乱通信ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであるステップと、
前記ＵＥが前記第１目標情報に基づき、前記第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを決定するステップと、を含み、
前記後方散乱信号は、前記ＢＳＣ機器が前記第１信号を変調することにより得られたものである、チャネル推定方法。

【請求項2】

前記第１目標情報は、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、
前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータは、
前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信する目標時間情報と、
前記後方散乱信号の少なくとも１つの周期の長さと、
前記後方散乱信号のシンボルの長さと、
前記後方散乱信号の伝送時間長と、
前記後方散乱信号の変調方式と、
前記後方散乱信号の符号化方式と、
前記後方散乱信号の区切り文字の長さと、
前記区切り文字の時間オフセット量と、
前記後方散乱信号のプリアンブルの長さと、
前記プリアンブルの時間オフセット量と、
前記ＢＳＣ機器の同期に関連する情報と、
前記ＢＳＣ機器が前記第１信号に対して周波数偏移を行う関連情報と、
目標時間長と、のうちの少なくとも１つを含み、
前記区切り文字は、前記後方散乱信号の開始時刻を指示するためのものであり、
前記目標時間長は、前記後方散乱信号の振幅と位相が変化しない最小時間長である、
請求項１に記載のチャネル推定方法。

【請求項3】

前記目標時間情報は、
非周期的伝送モード情報及び非周期的伝送の時間情報のうちの少なくとも１つを含む第１時間情報と、
周期的伝送モード情報、伝送周期及び周期的伝送の時間情報のうちの少なくとも１つを含む第２時間情報と、のうちのいずれか１つを含む、
請求項２に記載のチャネル推定方法。

【請求項4】

前記ＢＳＣ機器の同期に関連する情報は、
前記後方散乱信号のシンボル又はタイムスロットの開始時刻と、
前記ＢＳＣ機器のタイミングと目標タイミングの間の偏差情報と、のうちの少なくとも１つを含み、前記目標タイミングは、前記第１信号のタイミング、前記通信機器のタイミングのうちのいずれか１つを含む、
請求項２に記載のチャネル推定方法。

【請求項5】

前記ＢＳＣ機器が前記第１信号に対して周波数偏移を行う関連情報は、
周波数偏移をサポートするか否かと、
周波数ポイント移動後の中央周波数ポイントと、
周波数ポイント移動後の帯域幅と、のうちの少なくとも１つを含む、
請求項２に記載のチャネル推定方法。

【請求項6】

前記第１目標情報は前記目標時間長を含み、
前記ＵＥが前記第１目標情報に基づき、前記第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを決定するステップは、
前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信する目標時間周波数リソースと前記第１信号の時間周波数リソースとが重複する場合、前記ＵＥが、前記目標時間長内に前記共同チャネル推定を行うと決定するステップを含み、
前記目標時間周波数リソースは、前記第１目標情報に基づいて確定されたものである、
請求項２に記載のチャネル推定方法。

【請求項7】

前記ＵＥが、目標時間長内に前記共同チャネル推定を行うと決定するステップは、
前記目標時間長が前記第１信号のＮ個の時間ユニットの長さ以上である場合、前記ＵＥが、前記目標時間長内に前記Ｎ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うと決定するステップを含み、
前記チャネル推定方法は、
前記目標時間長が前記第１信号のＮ個の時間ユニットの長さより小さい場合、前記ＵＥが、前記目標時間長内に前記Ｎ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行わないと決定するステップをさらに含み、
Ｎは正の整数である、請求項６に記載のチャネル推定方法。

【請求項8】

前記第１目標情報は、前記第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであり、
前記第１目標情報は、
前記ＵＥが前記第１信号に対してＭ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行わないことを指示するための第１指示情報と、
前記ＵＥが前記第１信号に対して前記Ｍ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うことを指示するための第２指示情報と、
前記ＵＥが前記第１信号に対してＴ個のシンボルの前記共同チャネル推定を行わないことを指示するための第３指示情報と、
前記ＵＥが前記第１信号に対して前記Ｔ個のシンボルの前記共同チャネル推定を行うことを指示するための第４指示情報と、
前記ＵＥが前記第１信号に対してＲ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うことを指示するための第５指示情報と、のうちの少なくとも１つを含み、
前記Ｔ個のシンボルは同一の時間ユニット内のシンボルであり、Ｍ、Ｔはいずれも１より大きい正の整数であり、Ｒは０より大きく、且つ１未満の小数である、
請求項１に記載のチャネル推定方法。

【請求項9】

前記ＵＥが前記第１目標情報に基づき、前記第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを決定するステップは、
前記第１目標情報が前記第１指示情報を含む場合、前記ＵＥが、前記第１信号に対して前記Ｍ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行わないと決定するステップ、又は、
前記第１目標情報が前記第２指示情報を含む場合、前記ＵＥが、前記第１信号に対して前記Ｍ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うと決定するステップ、又は、
前記第１目標情報が前記第３指示情報を含む場合、前記ＵＥが、前記第１信号に対して前記Ｔ個のシンボルの前記共同チャネル推定を行わないと決定するステップ、又は、
前記第１目標情報が前記第４指示情報を含む場合、前記ＵＥが、前記第１信号に対して前記Ｔ個のシンボルの前記共同チャネル推定を行うと決定するステップ、又は、
前記第１目標情報が前記第５指示情報を含む場合、前記ＵＥが、前記第１信号に対して前記Ｒ個の時間ユニット内の前記共同チャネル推定を行うと決定するステップを含む、
請求項８に記載のチャネル推定方法。

【請求項10】

前記通信機器は、基地局、前記ＢＳＣ機器、他のＵＥのうちのいずれか１つを含み、
前記第１目標情報は、前記通信機器が第２目標情報に基づいて確定したものであり、
前記第２目標情報は、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、前記第２目標情報は、第１機器から前記通信機器に送信されたものであり、前記第１機器は、前記ＢＳＣ機器、前記他のＵＥのうちのいずれか１つを含む、
請求項１に記載のチャネル推定方法。

【請求項11】

前記ＵＥが通信機器から第１目標情報を受信する前に、前記チャネル推定方法は、
前記ＵＥが前記通信機器に第１要求メッセージを送信するステップをさらに含み、前記第１要求メッセージは、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを要求するためのものである、請求項１に記載のチャネル推定方法。

【請求項12】

前記ＵＥが前記通信機器に第１要求メッセージを送信するステップは、
受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられることが前記ＵＥによって確定された場合、前記ＵＥが前記通信機器に前記第１要求メッセージを送信するステップを含む、請求項１１に記載のチャネル推定方法。

【請求項13】

前記ＵＥが通信機器から第１目標情報を受信する前に、前記チャネル推定方法は、
前記ＵＥが前記通信機器から第２要求メッセージを受信するステップであって、前記第２要求メッセージが、受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するように前記ＵＥに要求するためのものであるステップと、
受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられることが前記ＵＥによって確定された場合、前記ＵＥが前記通信機器に第１フィードバックメッセージを送信するステップであって、前記第１フィードバックメッセージが、前記ＵＥにより受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられることを指示するためのものであるステップと、をさらに含み、
前記第１目標情報は、前記通信機器が、前記第１フィードバックメッセージを受信した場合に送信するものであり、
前記第２要求メッセージは、
目標リソース上に受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するように前記ＵＥに要求するための第３要求メッセージであって、前記目標リソースが目標時間領域リソースと目標周波数領域リソースのうちの少なくとも１つを含む第３要求メッセージと、
目標配列情報が受信されたか否かを確定するように前記ＵＥに要求するための第４要求メッセージであって、前記目標配列情報が前記ＢＳＣ機器の識別子と関連づけられ、又は前記後方散乱信号のスクランブル配列と関連する第４要求メッセージと、のうちの少なくとも１つを含む、
請求項１に記載のチャネル推定方法。

【請求項14】

通信機器がＵＥに第１目標情報を送信するステップを含み、前記第１目標情報は、ＢＳＣ機器が後方散乱信号を送信するパラメータ、又は第１信号に対して共同チャネル推定を行うか否かを指示するためのものであり、
前記後方散乱信号は、前記ＢＳＣ機器が前記第１信号を変調することにより得られたものであり、
前記第１目標情報は、前記ＵＥが、前記第１信号に対して前記共同チャネル推定を行うか否かを決定するためのものである、チャネル推定方法。

【請求項15】

通信機器がＵＥに第１目標情報を送信する前記ステップの前に、前記チャネル推定方法は、
前記通信機器が第１機器から第２目標情報を受信するステップをさらに含み、
前記第２目標情報は、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを指示するためのものであり、前記第１目標情報は、前記第２目標情報に基づいて確定されたものであり、
前記第１機器は、前記ＢＳＣ機器、他のＵＥのうちのいずれか１つを含む、請求項１４に記載のチャネル推定方法。

【請求項16】

通信機器が第１機器から第２目標情報を受信する前記ステップの前に、前記チャネル推定方法は、
前記通信機器が前記第１機器に第５要求メッセージを送信するステップをさらに含み、前記第５要求メッセージは、前記ＢＳＣ機器が前記後方散乱信号を送信するパラメータを要求するためのものである、請求項１５に記載のチャネル推定方法。

【請求項17】

通信機器がＵＥに第１目標情報を送信する前記ステップの前に、前記チャネル推定方法は、
前記通信機器が前記ＵＥに第２要求メッセージを送信するステップをさらに含み、前記第２要求メッセージは、受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられるか否かを確定するように前記ＵＥに要求するためのものであり、
通信機器がＵＥに第１目標情報を送信する前記ステップは、
前記通信機器が前記ＵＥから第１フィードバックメッセージを受信した場合、前記ＵＥに前記第１目標情報を送信するステップを含み、
前記第１フィードバックメッセージは、前記ＵＥにより受信された信号が前記後方散乱信号と関連づけられることを指示するためのものである、請求項１４に記載のチャネル推定方法。

【請求項18】

プロセッサ及びメモリを含み、前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドが前記メモリに記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項１から請求項１７のいずれか１項に記載のチャネル推定方法のステップが実現される、端末。

【請求項19】

プロセッサ及びメモリを含み、前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドが前記メモリに記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項１４から請求項１７のいずれか１項に記載のチャネル推定方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。

【請求項20】

プロセッサにより実行されると、請求項１から請求項１７のいずれか１項に記載のチャネル推定方法のステップが実現されるプログラムもしくはコマンドが記憶されている、可読記憶媒体。

【国際調査報告】