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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-06
(54)【発明の名称】洗剤ケース及び衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/02 20060101AFI20241129BHJP
【FI】
D06F39/02 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539275
(86)(22)【出願日】2022-12-28
(85)【翻訳文提出日】2024-07-19
(86)【国際出願番号】 CN2022142612
(87)【国際公開番号】W WO2023125603
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111621416.1
(32)【優先日】2021-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524217322
【氏名又は名称】青島海爾洗濯電器有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER WASHING ELECTRIC APPLIANCE CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Room 221, Management Committee of Sino German Ecological Park, No. 2877 Tuanjie Road, Huangdao District Qingdao, Shandong 266426 China
(71)【出願人】
【識別番号】520148792
【氏名又は名称】海爾智家股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】類 成山
(72)【発明者】
【氏名】王 美静
(72)【発明者】
【氏名】李 楊
(72)【発明者】
【氏名】孫 雲朋
(72)【発明者】
【氏名】張 純鋒
【テーマコード(参考)】
3B166
【Fターム(参考)】
3B166AA01
3B166AA11
3B166AE01
3B166AE02
3B166BA52
3B166BA82
3B166DC03
3B166DC45
3B166FB01
3B166FB05
3B166FB08
(57)【要約】
本願は、洗剤ケース及び衣類処理装置を開示する。該洗剤ケースは、第1収容室(111)を備え、第1収容室(111)の頂部に少なくとも1つの入水口(21)が設けられ、入水口(21)に入水モジュール(3)が設けられており、入水モジュール(3)は、入水口を流れる水流を増圧させ且つ水流を第1収容室(111)の側壁にぶつけることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
頂部に少なくとも1つの入水口が設けられた第1収容室を備え、
前記入水口には、前記入水口を流れる水流を増圧させ且つ水流を前記第1収容室の側壁にぶつけることが可能な入水モジュールが設けられている、
洗剤ケース。
【請求項2】
前記入水モジュールは、
前記第1収容室内に設けられ、第1端が前記入水口と連通する入水管と、
前記入水管内の水流を受けるように構成され、第1端が前記入水管の第2端に接続され、第2端が前記第1収容室の底部へ傾斜し且つ前記第1収容室の側壁へ延伸し、前記第1収容室の側壁との間に第1長尺流路が形成された増圧板と、を備える、
請求項1に記載の洗剤ケース。
【請求項3】
前記増圧板はL形状を呈し、前記増圧板の縦板は前記入水管に接続され、且つ前記縦板に、下へ延伸し且つ前記増圧板の横板に向かって設けられた弧状切欠きが設けられ、前記増圧板の横板の上表面に下へ傾斜する斜面が設けられている、
請求項2に記載の洗剤ケース。
【請求項4】
前記入水モジュールは、前記増圧板に接続されて前記水流の前記第1収容室の側壁から離反する流動を遮断するように構成される遮水材を更に備える、
請求項2に記載の洗剤ケース。
【請求項5】
前記遮水材はL形板であり、且つ前記増圧板の前記第1収容室の側壁から離反する側に設けられ、縦板が前記増圧板の第1端に接続され、横板が前記増圧板の第2端に接続される、
請求項4に記載の洗剤ケース。
【請求項6】
前記入水モジュールは、前記入水口の周方向に沿って設けられ且つ前記第1収容室内へ延伸するガイド板を備え、前記第1収容室の側壁に対向する前記ガイド板には、前記第1収容室の底部へ傾斜し且つ前記第1収容室の側壁へ延伸する導流面が設けられており、前記導流面と前記導流面に対向する前記ガイド板との間に第2長尺流路が形成されている、
請求項1に記載の洗剤ケース。
【請求項7】
前記入水口における前記水流の流動方向に面する側には、遮水凸起が設けられている、
請求項6に記載の洗剤ケース。
【請求項8】
ケース本体と、
前記ケース本体に接続され、前記ケース本体と、前記第1収容室を形成し、前記入水口が設けられた主体部品と、を更に備える、
請求項1に記載の洗剤ケース。
【請求項9】
前記主体部品には、前記第1収容室を取り囲んで設けられた第1流路が設けられており、前記入水口は前記第1流路内に設けられる、
請求項8に記載の洗剤ケース。
【請求項10】
ドラムと、請求項1~9のいずれか1項に記載の洗剤ケースと、を備える、
衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2021年12月28日に中国専利局に出願された、出願番号が202111621416.1である中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全ての内容は引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、衣類処理装置の技術分野に関し、例えば、洗剤ケース及び衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0003】
衣類処理装置とは、衣類等を洗濯したり乾燥したりすることができる装置である。そのうち、衣類処理装置は、洗濯機、衣類乾燥機又は洗濯乾燥機であってもよい。衣類処理装置は、衣類を投入する方式に従って前方投入式又は頂部投入式に分けることができる。また、洗濯する方式に従って、パルセータ又は洗濯槽が回転する垂直式と、ドラムが回転する水平式とに分けられる。関連技術において、洗濯機能を持つ最も代表的な衣類処理装置はドラム洗濯機及びパルセータ洗濯機である。
【0004】
衣類洗濯時の洗剤の収納を実現するために、通常、衣類処理装置に引き出し可能に配置された洗剤ケースが設けられている。関連技術の洗剤ケースは、洗い流し速度が、低水圧で洗剤を素早く洗い流すという要求を満たすことができず、且つ洗剤ケースの側壁に付着した洗剤を洗い落とせないという問題もあり、洗剤の利用率が低くなる。
【発明の概要】
【0005】
本願は、低水圧時に洗剤を素早く洗い流すことを実現し、且つ洗剤ケースの側壁に付着した洗剤を洗い落とせる洗剤ケース及び衣類処理装置を提供する。
【0006】
第1側面において、本願の実施例は、
頂部に少なくとも1つの入水口が設けられた第1収容室を備え、
前記入水口には、前記入水口を流れる水流を増圧させ且つ水流を前記第1収容室の側壁にぶつけることが可能な入水モジュールが設けられている、
洗剤ケースを提供する。
【0007】
第2側面において、本願の実施例は、
ドラムと、上記いずれか1項に記載の洗剤ケースと、を備える、
衣類処理装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本願の実施例1に係るケース本体及び主体部品の第1画角の構造模式図である。
図2】本願の実施例1に係る主体部品の第1画角の構造模式図である。
図3】本願の実施例1に係る入水モジュールの構造模式図である。
図4】本願の実施例1に係るケース本体の構造模式図である。
図5】本願の実施例1に係る主体部品の第2画角の構造模式図である。
図6】本願の実施例1に係るケース本体及び主体部品の第2画角の構造模式図である。
図7】本願の実施例1に係る第1ケース蓋部品、ケース本体及び主体部品の接続構造の模式図である。
図8】本願の実施例1に係る洗剤ケースが台面に取り付けられた構造模式図である。
図9】本願の実施例1に係る洗剤ケースが台面に取り付けられた断面図である。
図10図9のA箇所の拡大模式図である。
図11図9のB箇所の拡大模式図である。
図12】本願の実施例1に係る第1ケース蓋部品の第1画角の構造模式図である。
図13】本願の実施例1に係る第1ケース蓋部品の第2画角の構造模式図である。
図14】本願の実施例2に係るケース本体及び主体部品の構造模式図である。
図15図14のC箇所の拡大模式図である。
【符号の説明】
【0009】
100・・・台面、101・・・環状凸起部、
1・・・ケース本体、2・・・主体部品、3・・・入水モジュール、4・・・サイフォンキャップ、7・・・環状シール材、
11・・・第1チャンバ、111・・・第1収容室、112・・・バッフル部品、12・・・第2チャンバ、13・・・排水室、14・・・係着ブロック、15・・・凸起リブモジュール、
21・・・入水口、22・・・第2収容室、23・・・第3収容室、24・・・投入口、25・・・支持部品、26・・・係着溝、27・・・第1導水リブ、28・・・第3導水リブ、29・・・第5導水リブ、210・・・第6導水リブ、211・・・第7導水リブ、212・・・分水凸起部、
31・・・入水管、32・・・増圧板、33・・・弧状切欠き、34・・・斜面、35・・・遮水材、
301・・・ガイド板、302・・・導流面、312・・・第2長尺流路、303・・・遮水凸起、
51・・・第1ケース蓋部品、511・・・第2導水リブ、512・・・第4導水リブ、513・・・導水リブ板グループ、52・・・第2ケース蓋部品、
61・・・シール本体、62・・・当接支脚部、63・・・歪み部、
81・・・第1流路、82・・・第1嵌合流路、83・・・第2流路、831・・・第1入水切欠き、832・・・排水孔、84・・・第2嵌合流路、85・・・第3流路、851・・・出口部、86・・・第4流路、861・・・第2入水切欠き、87・・・第3嵌合流路、88・・・第4嵌合流路、
91・・・第1入水管、92・・・第2入水管、93・・・第3入水管、94・・・第4入水管。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面と結び付けて本願の実施例を説明し、説明される実施例は、全ての実施例ではなく、本願の一部の実施例に過ぎない。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わない前提で得られる全ての他の実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0011】
本願の説明において、別途明確な規定及び限定がない限り、用語「繋がる」、「接続」、「固定」は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、もしくは一体になってもよく、機械的接続であってもよく、電気的接続であってもよく、直接繋がってもよく、中間媒体を介して間接的に繋がってもよく、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用の関係であってもよい。当業者であれば、本願における上記用語の意味は、具体的な状況に応じて理解できる。
【0012】
本願において、別途明確な規定及び限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1特徴と第2特徴との直接接触を含んでもよく、第1特徴と第2特徴とが直接接触せず、それらの間の他の特徴を介して接触することを含んでもよい。さらに、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」及び「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上及び斜め上にあることを含むか、或いは単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも高いことを示す。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」及び「下面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真下及び斜め下にあることを含むか、或いは単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも低いことを示す。
【0013】
関連技術において、洗剤ケースの洗い流し速度が、低水圧で洗剤を素早く洗い流すという要求を満たすことができず、且つ、洗剤ケースの側壁に付着した洗剤を洗い落とせず、洗剤の利用率が低くなるという問題も存在することに対し、本実施例は、上記技術的問題を解決するための洗剤ケース及び衣類処理装置を提供する。
【0014】
実施例1
図1及び図2に示すように、本実施例において、洗剤ケースは、第1収容室111を備え、第1収容室111の頂部に少なくとも1つの入水口21が設けられ、入水口21に入水モジュール3が設けられており、入水モジュール3は、入水口21を流れる水流を増圧させ且つ水流を第1収容室111の側壁にぶつけることができる。第1収容室111内には、洗剤を載置可能であり、水流は、第1収容室111の頂部の入水口21を介して第1収容室111内に入り、入水モジュール3は、入水口21を流れる水流を増圧させ、低水圧で第1収容室111内に入る出水圧力を確保し、これにより、洗剤を素早く洗い流せ、入水モジュール3は同時に、水流が第1収容室111の側壁に付着した洗剤を洗い落とすように水流を第1収容室111の側壁にぶつけ、洗剤の利用率を向上させることもできる。
【0015】
図2及び図3に示すものと結び付け、入水モジュール3は入水管31を備え、入水管31は第1収容室111内に設けられ、入水管31の第1端は入水口21と連通し、入水管31の第2端に増圧板32が接続され、増圧板32は、入水管31内の水流を受けるように構成され、増圧板32は第1収容室111の底部へ傾斜し且つ第1収容室111の側壁へ延伸し、増圧板32と第1収容室111の側壁との間に第1長尺流路が形成されている。入水管31内に入った水流は増圧板32にぶつかり、増圧板32は下方へ傾斜し且つ第1収容室111の側壁と間隔をあけて設けられて第1長尺流路を形成し、第1長尺流路は入水圧力を増大させることができ、増圧板32は、さらに、水流が側壁全体を覆って流下可能となるように水流を分散させる作用を果たし、水流が第1収容室111の側壁にぶつかる面積を拡大し、洗剤が第1収容室111の側壁に残留しないことを確保することができる。
【0016】
本実施例において、増圧板32はL形状を呈し、増圧板32の縦板は入水管31に接続され、且つ縦板には、下へ延伸し且つ増圧板32の横板に向かって設けられた弧状切欠き33が設けられ、増圧板32の横板の上表面には下へ傾斜する斜面34が設けられており、入水管31内に入った水流が弧状切欠き33の弧状面にぶつかって1つの分散して噴射する扇面を形成することで、水流が第1収容室111の側壁にぶつかる面積を拡大する。本実施例において、増圧板32は入水管31と一体に接続されてもよく、構造強度が高く、且つ加工が容易である。
【0017】
弧状切欠き33の内側壁は円弧状であり、弧状切欠き33の開口は、第1収容室111の側壁に向かって設けられ、これにより、第1収容室111の側壁に向かう方向に扇形の水流を形成し、第1収容室111の側壁を洗う面積を拡大する。
【0018】
入水モジュール3は遮水材35を更に備え、遮水材35は増圧板32に接続され、遮水材35は、水流の第1収容室111の側壁から離反する流動を遮断するように構成され、水流が分散されて第1収容室111の側壁に付着した洗剤を洗い落とす効果に影響を及ぼすことを回避する。
【0019】
遮水材35の取り付けを容易にして入水モジュール3の構造を簡略化するために、遮水材35はL形板であり、且つ増圧板32の第1収容室111の側壁から離反する側に設けられ、水流の流出に影響を及ぼさない前提で水流を遮断する作用を果たすことができる。遮水材35の縦板は増圧板32の第1端に接続され、遮水材35の横板は増圧板32の第2端に接続される。例えば、遮水材35の縦板は増圧板32の縦板に接続され、縦板は、遮水面積を増大させるために、入水管31の入水口21に接続される端部まで延伸することができる。遮水材35の横板は増圧板32の横板の下面に接続され、増圧板32の横板に対して一定の支持作用を果たす。
【0020】
遮水材35は、増圧板32及び入水管31と一体に成形されてもよく、これにより、入水モジュール3の構造強度を高める。
【0021】
本実施例において、図1図4図5及び図6に示すように、洗剤ケースは、ケース本体1と主体部品2とを更に備え、主体部品2はケース本体1に接続され、主体部品2とケース本体1とは第1収容室111を形成し、入水口21は主体部品2に設けられる。
【0022】
図4に示すものを参照し、ケース本体1には、第1チャンバ11及び第2チャンバ12が内へ凹むように形成されており、第1チャンバ11及び第2チャンバ12はケース本体1の長さ方向に沿って並設され、例えば、ケース本体1内には、ケース本体1を第1チャンバ11及び第2チャンバ12に分割するための仕切り部品が設けられている。ケース本体1の幅方向には、第1チャンバ11及び第2チャンバ12に対して垂直に設けられて第1チャンバ11及び第2チャンバ12と連通する排水室13が横方向に設けられており、排水室13は水流を外へ排出するために、外部の排水管と連通する。
【0023】
ケース本体1の強度を増強するために、ケース本体1の外側の側壁には複数グループの補強リブ板が更に設けられており、複数グループの補強リブ板はケース本体1の周方向に沿って配置される。
【0024】
図5に示すものを参照し、主体部品2は、第2収容室22及び第3収容室23が下へ凹設されるように形成される本体支持板を備え、第2収容室22及び第3収容室23は主体部品2の幅方向に沿って並設される。本体支持板には投入口24が設けられており、投入口24は、第2収容室22及び第3収容室23と並設される。投入口24は、例えば、長方形の投入口24であってもよい。
【0025】
投入口24の一側には、支持部品25が設けられており、支持部品25は、本体支持板から下へ延伸して形成される。支持部品25は支持板であり、その幅は投入口24の幅に近い。
【0026】
図4図5及び図6に示すものと結び付け、ケース本体1及び主体部品2の取り付けが済んだ後、第2収容室22及び第3収容室23は第1チャンバ11内に位置する。第2収容室22及び第3収容室23は第1チャンバ11との間にいずれも間隔を有し、第2収容室22、第3収容室23と第1チャンバ11との間に導流室が形成されており、導流室は排水室13と連通する。
【0027】
第2収容室22及び第3収容室23に入って希釈された液体洗剤が導流室内に入って排水室13に入ることが可能となるように、第2収容室22及び第3収容室23には、いずれもサイフォンキャップ4が設けられており、液体系の洗剤の載置に適する。
【0028】
いくつかの実施例において、第2収容室22には、漂白剤を載置可能であり、第3収容室23には、柔軟剤を載置可能であり、使用時に、水流は第2収容室22及び第3収容室23に入った後、第2収容室22に位置する漂白剤及び第3収容室23に位置する柔軟剤を希釈し、そして、それらが各収容室に位置するサイフォンキャップ4により導流室に吸い込まれ、導流室を通過した後に導流室と連通する排水室13内に流入し、最終的に衣類処理装置のドラムの内部に排出されて洗濯作業を行う。
【0029】
本体支持板における投入口24は第2チャンバ12に対応して設けられ、主体部品2がケース本体1に取り付けられた後、主体部品2と第2チャンバ12とが囲んで設けられることで、投入口24を開口として有する第1収容室111が形成され、第1収容室111は排水室13と連通する。
【0030】
第1収容室111はサイズが大きく、第2収容室22及び第3収容室23と並設され、粉末洗剤又は液体洗剤を載置するために使用可能である。第1収容室111に投入口24を介して粉末洗剤を注ぎ、そして、第1収容室111に入った水流により粉末洗剤が希釈されてから直接排水室13に排出され、そして、排水管路に入り、衣類処理装置の内部に到達する。
【0031】
本実施例において、本体支持板における下へ延伸する支持部品25と第1収容室111の底壁との間には隙間が設けられ、隙間内に複数のバッフル部品112が設けられており、複数のバッフル部品112の間に、第1収容室111内の水流を排水室13に導入するためのガイド通路が形成されている。
【0032】
バッフル部品112はバッフル板又はバッフルブロックであり、隣り合うバッフル部品112の間のガイド通路により、第1収容室111からの水流が排水室13内に急速に流入することを回避し、第1収容室111内の洗剤が完全に溶ける前に衣類処理装置の内部に素早く流される状況の発生を回避することができ、同時に、バッフル部品112は、第1収容室111に注がれた洗剤に存在する異物をある程度遮り、異物が衣類処理装置に入ることを防止することもできる。
【0033】
本実施例における主体部品2はケース本体1に覆設される。例えば、主体部品2とケース本体1との間には互いに嵌合する係止モジュールが設けられており、設置時に、ケース本体1に係着ブロック14を設け、主体部品2に係着溝26を設けることができ、これにより、係着ブロック14と係着溝26との嵌合により両者を接続する。設置時に、係着溝26及び係着ブロック14は複数グループ設けられ、且つ、主体部品2及びケース本体1の周方向に沿って配置されてもよい。
【0034】
ケース本体1及び主体部品2と衣類処理装置との設備の接続を実現するために、ケース本体1には第1接続ボスが設けられ、主体部品2には第2接続ボスが設けられており、第1接続ボスと第2接続ボスとは突き合わさり、接続時に、ロック雄ネジが第1接続ボス及び第2接続ボスを通過することで主体部品2、ケース本体1を衣類処理装置にロックして固定する。
【0035】
ケース本体1と主体部品2とが一緒に係合されて接続されるシール性を保証し、水流が外へ漏れる状況の発生を防止するために、ケース本体1の頂面及び主体部品2の底面には、互いに嵌合可能な凸起リブモジュール15が設けられており、凸起リブモジュール15が囲んで設けられることで、ケース本体1及び主体部品2の周方向に沿って配置されたシール溝が形成されており、シール溝内にシールストリップが組み付けられることで、両者間のシール性を保証する。
【0036】
図6図7図8及び図9に示すように、本実施例に係る洗剤ケースは、主体部品1に組み付けられるケース蓋モジュールを更に備え、主体部品1とケース蓋モジュールとの間には、第1収容室111、第2収容室22及び第3収容室23に沿って周設された、水流を第1収容室111、第2収容室22及び第3収容室23内に導入可能な導水流路が囲設されて形成されており、導水流路には、導水流路内の水を第1収容室111、第2収容室22及び第3収容室23内に導入する入水導水部が設けられている。
【0037】
本実施例における洗剤ケースは、設置時に、主体部品2とケース本体1とを嵌設して固定する方式により、両者間には、洗剤を載置する複数の第1収容室111、第2収容室22及び第3収容室23が形成可能であり、且つ、希釈後の洗剤を衣類処理装置内に導入可能な相応する導流室及び排水室13が設けられており、複数の洗剤載置室の設置が実現され、大容量で多様化した設置が実現され、ユーザの異なる種類の洗剤を投入する使用ニーズを満たすことができる。
【0038】
そして、本実施例における洗剤ケースは、設置時に、主体部品2とケース本体1との間に、第1収容室111、第2収容室22及び第3収容室23の周囲を取り囲む導水流路を設けて、導水流路に入水導水部を設けることで、水流を直接、導水流路を介して相応する収容室内に導入することができ、水流が漏れる状況の発生を回避するだけでなく、導水流路が相応する収容室を取り囲んで設けられたものであるため、入水導水部により、導水流路に位置する水流を第1収容室111、第2収容室22及び第3収容室23の周辺に沿って第1収容室111、第2収容室22及び第3収容室23の内部に導入することができ、収容室の周辺から入水する方式は、水流が複数の方向から洗剤を洗い流すことを可能にすることができ、洗剤に対する洗い流しがよりキレイになり、且つ、内部に位置する洗剤に対する希釈効果がより良くなる。
【0039】
設置時に、入水導水部の第1収容室111、第2収容室22及び第3収容室23の周辺に沿う設置方式は、入水導水部が第1収容室111、第2収容室22及び第3収容室23のうちの1つの側辺に沿って配置されること、又は入水導水部がそれぞれ第1収容室111、第2収容室22及び第3収容室23の2つの対向する側辺に沿って設けられること、又は入水導水部が第1収容室111の周方向に沿って配置され、第2収容室22の周方向に沿って配置され、第3収容室23の周方向にも沿って配置されることを含む。上記の配置方式は、いずれも本実施例で限定される周辺配置に属する。
【0040】
本実施例において、ケース蓋モジュールは、第1ケース蓋部品51及び第2ケース蓋部品52を備え、ケース蓋モジュールは、台面100に組み付けられて固定されるために使用される。第1ケース蓋部品51は台面100の下方に設けられ、第2ケース蓋部品52は台面100の上方に設けられる。
【0041】
台面100には開口エリアが開設され、開口エリアの周囲には折り返し接続辺が形成されており、第1ケース蓋部品51は折り返し接続辺の下方に設けられ、第2ケース蓋部品52は折り返し接続辺の上方に設けられ、第2ケース蓋部品52には雌ネジ柱が設けられており、雄ネジは、底部の第1ケース蓋部品51におけるネジ孔、折り返し接続辺におけるネジ孔を通過した後、第2ケース蓋部品52の雌ネジ柱内に回されて固定され、これにより、三者間の接続固定を実現する。
【0042】
図10に示すように、第1ケース蓋部品51と台面100との間にはシール部品が設けられており、シール部品は第1ケース蓋部品51に形成された環状嵌装部内に取り付けられる。
【0043】
シール部品はシール本体61を備え、シール本体61は環状嵌装部内に挿装される。シール本体61から、環状嵌装部の側壁に当接する当接支脚部62が外へ延伸して形成されており、当接支脚部62は当接支脚であり、下から上へ傾斜するようにシール本体61に設けられ、シール部品と第1ケース蓋部品51との間の強固なシール固定を実現する。シール本体61の頂部には、環状嵌装部から突出して設けられて内部に中空の歪みチャンバが形成され、圧力を受けた後に歪んで台面100と第1ケース蓋部品51とをシール可能である歪み部63が設けられている。
【0044】
環状嵌装部は環状嵌装溝であり、第1ケース蓋部品51の周方向に沿って配置される。環状嵌装溝には台面100に向かう環状開口が開設されており、環状嵌装溝は、環状底壁と、環状底壁の両側に設けられた環状側壁とを備え、環状開口は環状底壁に向かう。シール部品は、第1ケース蓋部品51と台面100との間に設けられ、環状嵌装部との嵌合を実現するために、シール部品も環状に設けられる。
【0045】
第1ケース蓋部品51は方形又は円形等のいずれであってもよく、材質が塑性材であり、成形時に、環状嵌装部は直接、第1ケース蓋部品51と一体に成形される。
【0046】
シール及び取り付けの使用ニーズを満たすために、シール部品はゴム材質を選択使用し、成形時に、直接、一体に成形される。
【0047】
本実施例において、シール本体61は圧設部及び鉛直部を備える。圧設部は鉛直部の頂面に設けられ、鉛直部は鉛直棒であり、シール本体61が環状嵌装部内に素早く組み付けられることが可能となるように、鉛直部の最大幅は、環状嵌装溝の2つの環状側壁の間の間隔よりも小さい。圧設部は圧設棒であり、その最大幅は鉛直部の最大幅よりも大きく、且つ2つの環状側壁の幅よりも大きい。組付時に、鉛直部が環状嵌装溝の内部に挿入され、圧設部が2つの環状側壁の間の環状開口位置を相応して閉塞することで、シールを行う。
【0048】
シール本体61の両側には複数の外へ延伸する当接支脚部62が設けられており、シール本体61は環状嵌装部の内部に挿装された後、シール本体61の両側に斜めに配置された当接支脚部62により環状嵌装溝の両側の側壁に当接することができ、当接支脚部62は斜めに配置されるため、環状嵌装溝内に組み付けられると、環状嵌装溝の内側壁に対して当接作用が生じ、これにより、シール部品が第1ケース蓋部品51内に組み付けられた後に第1ケース蓋部品51から落下又は脱落する状況の発生を効果的に回避することができる。
【0049】
当接支脚部62とシール本体61との間の挟角の角度は45度~60度である。
【0050】
歪みチャンバは、形状が菱形、長方形又は楕円形等のいずれであってもよく、圧力を受けた後、平らに押圧されることが可能であり、且つ台面100との接触面積が大きくなる。
【0051】
例えば、歪み部63は圧設部の上方に設けられ、歪み部63の内部に歪みチャンバが形成されたため、台面100及び第1ケース蓋部品51を組み付ける時、台面100により台面100と第1ケース蓋部品51との間に位置する歪み部63における歪みチャンバを圧設することができる。
【0052】
歪みチャンバの内部は中空であるため、台面100の取付時、中空の歪みチャンバは圧縮空間を提供することができ、取付時に、シール部品を第1ケース蓋部品51の環状嵌装溝の内部に押圧して押付け固定することがより容易である。
【0053】
そして、本実施例における歪みチャンバは中空であるため、それが台面100の圧力作用を受けた後、歪み部63全体は平らに押され、立体の歪み部63から平面のものに変わり、これにより、歪み部63全体の面積を増大させて、台面100と第1ケース蓋部品51との間の接触面積を増大させ、さらに台面100と第1ケース蓋部品51との間のシール効果を増強し、洗剤ケース内の水蒸気が台面100から外へ逃げる状況の発生を効果的に回避する。
【0054】
図11に示すように、第2ケース蓋部品52は台面100の上方に設けられ、第2ケース蓋部品52は、第2ケース蓋体と、前記第2ケース蓋体に回動可能に接続された反転蓋体とを備え、第2ケース蓋体と台面100との間にはシール構造が設けられている。
【0055】
第2ケース蓋体の頂面には窪み室が内へ凹むように形成され、窪み室の底壁に回転軸が設けられており、反転蓋体は窪み室内に設けられ、回転軸に回動可能に接続され、反転するように回動することにより投入開口を開放又は閉鎖することができる。
【0056】
上記のシール構造は、前記第2ケース蓋体の周囲に開設された環状溝を備え、環状溝内には環状シール材7が嵌装されており、環状シール材7は環状シールストリップである。台面100には環状凸起部101が設けられており、環状凸起部101は環状シール材7の底部に当接する。台面100と第2ケース蓋体とが接続されて固定された後、第2ケース蓋体における環状シール材7は台面100における環状凸起部101によって押付け固定され、これにより、第2ケース蓋体と台面100との間のシール接続を実現する。
【0057】
環状溝内にはストッパ部が更に設けられており、ストッパ部は環状嵌装溝の周方向に沿って配置され、ストッパ部の高さは環状溝の側壁の高さよりも小さく、環状シール材7が所定の位置に取り付けられた場合、ストッパ部は環状シール材7に当接する。ストッパ部は、環状溝内に設けられた支持凸起であり、環状溝の頂壁から環状取付口へ延伸して形成され、ストッパ部と環状凸起部101とは対向して設けられる。
【0058】
環状シール材7は、環状溝内に組み付けられた後、環状溝内のストッパ部の下への当接力の作用を受けるとともに、台面100に位置する環状凸起部101の当接作用も受け、受けた2つの作用力は大きさが同じで、方向が逆であり、ストッパ部及び環状凸起部101という2つの部材の作用力の作用により、環状シール材7が台面100及び第2ケース蓋体との間に強固に接触して嵌合可能であることを保証でき、シール効果が良い。
【0059】
図6図12及び図13に示すように、第1ケース蓋部品51は主体部品2に覆設され、主体部品2との間に導水流路が囲設されて形成されている。本実施例において、導水流路は、第1収容室111を取り囲んで設けられた第1導水流路と、第2収容室22を取り囲んで設けられた第2導水流路と、第3収容室23を取り囲んで設けられた第3導水流路とを備える。
【0060】
本実施例において、主体部品2には第1導水リブ27により形成された第1流路81が形成され、第1ケース蓋部品51には第2導水リブ511により形成された第1嵌合流路82が設けられており、第1流路81と第1嵌合流路82とは突き合わさって第1導水流路を形成する。
【0061】
例えば、第1導水リブ27は2本置かれており、いずれも主体部品2の頂壁から上へ延伸して形成され、第1収容室111の周方向に沿って配置され、2つの第1導水リブ27の間に第1流路81が形成されている。第2導水リブ511は2つ設けられており、第1ケース蓋部品51の底部から下へ延伸して形成され、2つの第2導水リブ511の間に第1嵌合流路82が形成されており、第1嵌合流路82及び第1流路81は形状が同じであり、両者は、完全に合致して突き合わさることを実現できる。
【0062】
第1流路81は第1収容室111を取り囲んで設けられ、入水導水部は上記の入水口21であり、入水口21は第1流路81に設けられ、例えば、第1流路81の底壁に設けられてもよく、入水口21には、入水口21を流れる水流を増圧させ且つ水流を第1収容室111の側壁にぶつけることができる入水モジュール3が設けられている。
【0063】
本実施例において、入水口21は1つ設けられている。他の実施例において、入水口21は複数設けられてもよく、複数の入水口21は第1流路81の底壁に等間隔に開設され、各入水口21にはいずれも入水モジュール3が設けられており、これにより、水流は第1収容室111内に素早く入ることができ、且つ、第1収容室111の各側壁に付着した洗剤を洗い落とし、洗剤の利用率を向上させることができる。
【0064】
本実施例において、主体部品2には、第3導水リブ28により形成された第2流路83が形成され、第1ケース蓋部品51には、第4導水リブ512により形成された第2嵌合流路84が設けられており、第2流路83と第2嵌合流路84とは突き合わさって第2導水流路を形成する。
【0065】
例えば、第3導水リブ28は2本設けられており、いずれも主体部品2の頂壁から上へ延伸して形成され、第2収容室22の周方向に沿って配置され、2つの第3導水リブ28の間に第2流路83が形成される。第4導水リブ512は2つ設けられており、第1ケース蓋部品51の底部から下へ延伸して形成され、2つの第4導水リブ512の間に第2嵌合流路84が形成されており、第2嵌合流路84及び第2流路83は形状が同じであり、両者は、完全に合致して突き合わさることを実現できる。
【0066】
第2収容室22に近い第2流路83の側壁には入水導水部が設けられており、入水導水部は第1入水切欠き831であり、第1入水切欠き831は複数設けられており、隣り合う第1入水切欠き831の間隔は等しい。
【0067】
素早い入水を実現するために、第2流路83の2つの位置が対向する側壁にいずれも第1入水切欠き831を設けることができ、これにより、水流が第2収容室22内に素早く入ることを可能にすることができる。
【0068】
第2流路83には、第2流路83の底壁を貫通する排水孔832が更に開設されており、排水孔832は第2流路83と導流室とを連通させ、これにより、第2流路83内の水流に対する素早い排水を実現し、第2流路83に水が溜まることを防止する。排水孔832は第2流路83の水流の入口から離れて設けられる。
【0069】
第2導水流路内の水流に対するガイドを実現するために、第4導水リブ512の側壁には導水リブ板グループ513が設けられており、各グループに2枚の導水リブ板が備えられ、2枚の導水リブ板は第1入水切欠き831の位置に対応し、第2導水流路内の水を第1入水切欠き831に導入するために使用される。
【0070】
本実施例において、主体部品2には、第2収容室22の1つの側辺に沿って第3収容室23の側辺まで延伸する第3流路85が形成されており、第3流路85は出口部851を有する。第3流路85は、2本の第5導水リブ29と、第5導水リブ29に位置する主体部品2とが囲んで設けられることで形成され、第5導水リブ29は第2収容室22の1つの側辺に沿って第3収容室23の側辺まで延伸する。
【0071】
主体部品2には、それぞれ第3収容室23の両側に配置される2本の第4流路86が更に形成されており、第4流路86は入口部を備え、入口部は出口部851と連通し、少なくともそのうちの1つの第4流路86には第3収容室23と連通する入水導水部が形成されている。
【0072】
入水導水部は第2入水切欠き861であり、第2入水切欠き861は複数設けられてもよく、第3収容室23の長さ方向に沿って等間隔に設けられる。
【0073】
第1ケース蓋部品51には、第3流路85と突き合わさる第3嵌合流路87と、第4流路86と突き合わさって嵌合する第4嵌合流路88とが設けられている。第3嵌合流路87と第3流路85とは突き合わさって嵌合して第1突き合わせ流路を形成し、第4流路86は、相応して第4嵌合流路88と突き合わさって嵌合して第2突き合わせ流路を形成し、第1突き合わせ流路及び第2突き合わせ流路は前記第3導水流路を形成する。
【0074】
水流は入る時、先に第1突き合わせ流路に入り、第1突き合わせ流路の出口部851から流出してから両側の第2突き合わせ流路に入り、両側の第2突き合わせ流路における第2入水切欠き861から第3収容室23内に流入して洗剤を希釈する。
【0075】
例えば、第3収容室23の周囲には第6導水リブ210が設けられており、内側の第5導水リブ29と第6導水リブ210との間にはそのうちの1つの第4流路86が形成され、第7導水リブ211は第5導水リブ29と対向して設けられ、且つ、第3収容室23の他側に位置し、第6導水リブ210との間にもう1つの第4流路86が形成される。
【0076】
第1ケース蓋部品51に位置する第3嵌合流路87及び第4嵌合流路88も凸起リブにより形成され、凸起リブの設置方式は、合致を実現するために、主体部品2における設置方式と同じである。
【0077】
分水凸起部212は第6導水リブ210に設けられ、出口部851の位置に対向し、第3流路85内の水流を2つの第4流路86内に分流するために使用される。
【0078】
第1導水流路、第2導水流路及び第3導水流路には、水管が挿入されて水流を相応する導水流路内に輸送するように、いずれも水流入口部が相応して設けられている。
【0079】
本願のいくつかの実施例において、それぞれが第1入水管91、第2入水管92、第3入水管93及び第4入水管94である4本の入水管が設けられており、接続時に、第1入水管91及び第2入水管92を第1導水流路の水流入口部に挿入し、第3入水管93を第2導水流路の水流入口部に挿入し、第4入水管94を第3導水流路の水流入口部に挿入する。
【0080】
複数の導水流路をそれぞれ複数の異なる入水管に接続する方式により、異なるチャンバに、相応する洗剤の使用ニーズに応じて冷水又は温水を相応して注入可能であることを実現して、異なる洗剤の溶解ニーズを満たし、衣類処理装置全体の洗濯効果を向上させることができる。
【0081】
本実施例は、ドラムと上記の洗剤ケースとを備える衣類処理装置を更に提供し、本実施例における衣類処理装置は、工業用衣類処理装置又は家庭用衣類処理装置である。
【0082】
実施例2
図14及び15に示すように、本実施例は、洗剤ケースを提供し、実施例1とは、本実施例における入水モジュール3が入水口21の周方向に沿って設けられ且つ第1収容室111内へ延伸するガイド板301を備え、第1収容室111の側壁に対向するガイド板301に第1収容室111の底部へ傾斜し且つ第1収容室111の側壁へ延伸する導流面302が設けられており、導流面302とそれに対向するガイド板301との間に第2長尺流路312が形成されている点で異なる。
【0083】
水流は第1流路81内に入った後、入水口21を介して流入し、且つ、水流は導流面302に沿って下へ流れるとともに、ガイド板301の作用で第2長尺流路312から流出し、これにより、第1収容室111内の洗剤を素早く洗い落とせるように入水水流の水圧を増大させ、且つ、水流は直接、第1収容室111の側壁にぶつかり、第1収容室111の側壁に付着した洗剤をキレイに洗い流し、洗剤の利用率を向上させ、洗剤が第1収容室111の側壁に残留することを回避する。また、形成された第2長尺流路312は、出水圧力を増加させるとともに、出水面積も拡大し、これにより、第1収容室111の側壁を洗う面積を増加させる。
【0084】
本実施例において、第1流路81内に複数の入水口21を設けて、入水口21に本実施例に係る入水モジュール3を設けることで、第1収容室111の側壁の各部分がいずれも洗われ得ることを確保することができる。
【0085】
本実施例において、入水口21は4つ設けられており、第1流路81が第1収容室111を取り囲んで設けられるため、2つの入水口21を第1流路81の対向する2つのストレート流路に設け、他の2つの入水口21を第1流路81の2つのカーブに設けることで、第1収容室111の側壁の各部分がいずれも洗われ得ることを確保することができる。
【0086】
本実施例において、導流面302と水平面との間の挟角の角度は45度~60度であり、入水速度に影響を及ぼさないことを保証するとともに、入水水圧を最大限に高める。入水口21の長さを15ミリメートル~35ミリメートルに設定することで、第1収容室111の側壁を洗う効果を向上させる。
【0087】
入水口21における水流の流動方向に面する側には、遮水凸起303が設けられている。
【0088】
遮水凸起303により、入水口21に入ろうとする水流に対して一定の遮断作用を果たし、水流の流速を下げ、水流が速すぎて出水口の上から直接、第1収容室111内に流入することを回避することができ、遮水凸起303により、水流が入水口21から流下することを保証することができる。
【0089】
本実施例に係る洗剤ケースの他の構造は実施例1と同じである。
【0090】
本実施例は、ドラムと上記実施例に記載の洗剤ケースとを備える衣類処理装置を更に提供し、本実施例における衣類処理装置は、工業用衣類処理装置又は家庭用衣類処理装置である。
【0091】
実施例3
本実施例は、洗剤ケースを提供し、実施例1及び実施例2とは、本実施例において、第1流路81に複数の入水口21を設け、入水口21に入水モジュール3を設け、そのうちの一部の入水モジュール3が実施例1に係る入水モジュール3の構造であり、他の一部の入水モジュール3が実施例2に係る入水モジュール3の構造であり、両者を組み合わせて使用することにより、水流が第1収容室111の側壁を洗う効果を向上させる点で異なる。
【0092】
例示的に、第1流路81は第1収容室111を取り囲んで設けられ、第1流路81の対向する2つの縦方向ストレート流路に入水口21を設け、該入水口21における入水モジュール3は、実施例2に係る入水モジュール3の構造であってもよい。2つの縦方向ストレート流路を接続する横方向ストレート流路の中間部には入水口21が設けられており、該入水口21における入水モジュール3は、実施例1に係る入水モジュール3の構造であってもよく、これにより、第1収容室111の3つの側壁を洗うことを実現する。
【0093】
本実施例に係る洗剤ケースの他の構造は実施例1と同じである。
【0094】
本実施例は、ドラムと上記実施例に記載の洗剤ケースとを備える衣類処理装置を更に提供し、本実施例における衣類処理装置は、工業用衣類処理装置又は家庭用衣類処理装置である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】