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特表2024-545496ヘモグロビンのモジュレーターを投与する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-09
(54)【発明の名称】ヘモグロビンのモジュレーターを投与する方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/5377 20060101AFI20241202BHJP
   A61K 31/17 20060101ALI20241202BHJP
   A61P 7/00 20060101ALI20241202BHJP
   A61P 7/06 20060101ALI20241202BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20241202BHJP
   C07D 413/06 20060101ALI20241202BHJP
【FI】
A61K31/5377
A61K31/17
A61P7/00
A61P7/06
A61P43/00 121
C07D413/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024533948
(86)(22)【出願日】2022-12-09
(85)【翻訳文提出日】2024-07-12
(86)【国際出願番号】 US2022052411
(87)【国際公開番号】W WO2023107697
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】63/288,377
(32)【優先日】2021-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/421,524
(32)【優先日】2022-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/429,376
(32)【優先日】2022-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515252271
【氏名又は名称】グローバル ブラッド セラピューティクス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133927
【弁理士】
【氏名又は名称】四本 能尚
(74)【代理人】
【識別番号】100174447
【弁理士】
【氏名又は名称】龍田 美幸
(74)【代理人】
【識別番号】100185960
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 理愛
(72)【発明者】
【氏名】アリーン バース
(72)【発明者】
【氏名】ケン ダチン
(72)【発明者】
【氏名】カーラ ビー. ワシントン
(72)【発明者】
【氏名】アーサー ロ
【テーマコード(参考)】
4C086
4C206
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC73
4C086GA08
4C086GA09
4C086GA15
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA07
4C086MA52
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZA51
4C086ZA55
4C086ZC75
4C206AA01
4C206AA02
4C206HA26
4C206MA04
4C206MA12
4C206MA72
4C206NA05
4C206NA14
4C206ZA51
4C206ZA55
4C206ZC75
(57)【要約】
本明細書では、ある特定の投薬レジメンに従って、ヘモグロビンのモジュレーターである化合物Iを投与することを含む、鎌状赤血球症を処置するための方法が提供される。
【化1】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、第1の用量の式
【化1】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、
その後続いて、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含み、
第1の用量および第2の用量の投与が、化合物Iによる約25%~約60%のヘモグロビン占有率をもたらす、方法。
【請求項2】
第1の用量および第2の用量の投与が、化合物Iによる約30%~約50%のヘモグロビン占有率をもたらす、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約200mg~1日当たり約1600mgの第1の用量の式
【化2】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、
その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約500mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法。
【請求項4】
対象に、1日当たり約300mg~1日当たり約1500mgの第1の用量の式
【化3】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、
その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約250mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
対象に、1日当たり約200mg~1日当たり約900mgの第1の用量の式
【化4】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、
その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約250mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
第1の用量が、1日、2日、3日、または4日間投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
第1の用量が、1日、2日、または3日間投与される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
第1の用量が、4日間投与される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
第1の用量が、3日間投与される、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
第1の用量が、2日間投与される、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日または2日間投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日または2日間投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
第1の用量が、
1日のための、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日または2日間投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて、1日、2日、3日、または4日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日または2日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日または2日間投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日または2日間投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日、2日、または3日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
第2の用量が、1日当たり約25mg~1日当たり約250mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
第2の用量が、1日当たり約25mg~1日当たり約150mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
第2の用量が、1日当たり約25mg~1日当たり約100mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
第2の用量が、1日当たり約50mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
第2の用量が、1日当たり約100mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
第2の用量が、1日当たり約150mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
第2の用量が、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
第2の用量が、1日当たり約250mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項60】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、1日1回(QD)投与される、請求項1~67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、1日2回(BID)投与される、請求項1~67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項70】
第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、1日3回(TID)投与される、請求項1~67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項71】
第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、1日4回(QID)投与される、請求項1~67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、6時間ごとに(Q4H)投与される、請求項1~67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項75】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項76】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項77】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項78】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項79】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項80】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項81】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項82】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項83】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項84】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項85】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項86】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項87】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項88】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項89】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項90】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項91】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項92】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項93】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項94】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項95】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項96】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項97】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項98】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項99】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項100】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項101】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項102】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項103】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項104】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項105】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項106】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項107】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項108】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項109】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項110】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項111】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項112】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項113】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項114】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項115】
第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、4日間投与される、請求項47~114のいずれか一項に記載の方法。
【請求項116】
第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、5日間投与される、請求項47~114のいずれか一項に記載の方法。
【請求項117】
第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、6日間投与される、請求項47~114のいずれか一項に記載の方法。
【請求項118】
第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、7日間投与される、請求項47~114のいずれか一項に記載の方法。
【請求項119】
それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、約200mgが1日2回(BID)の第1の用量の式
【化5】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、
その後続いて、1日当たり100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
を投与することを含む方法。
【請求項120】
それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、約300mgが1日2回(BID)の第1の用量の式
【化6】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、
その後続いて、1日当たり150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
を投与することを含む方法。
【請求項121】
それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、約400mgが1日2回(BID)の第1の用量の式
【化7】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、
その後続いて、1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
を投与することを含む方法。
【請求項122】
第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、少なくとも1週間投与される、請求項1~121のいずれか一項に記載の方法。
【請求項123】
第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、少なくとも10週間投与される、請求項1~122のいずれか一項に記載の方法。
【請求項124】
第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、少なくとも50週間投与される、請求項1~123のいずれか一項に記載の方法。
【請求項125】
第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、少なくとも1年間投与される、請求項1~124のいずれか一項に記載の方法。
【請求項126】
第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、少なくとも5年間投与される、請求項1~125のいずれか一項に記載の方法。
【請求項127】
第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、対象の生涯にわたって投与される、請求項1~126のいずれか一項に記載の方法。
【請求項128】
第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、1日1回(QD)投与される、請求項1~127のいずれか一項に記載の方法。
【請求項129】
化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、医薬組成物として投与される、請求項1~128のいずれか一項に記載の方法。
【請求項130】
化合物Iが、医薬組成物として投与される、請求項1~129のいずれか一項に記載の方法。
【請求項131】
化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、経口的に投与される、請求項1~130のいずれか一項に記載の方法。
【請求項132】
化合物Iが、回折計でCu-Kα放射線を使用して決定される、以下のピーク:18.3°、23.4°、および26.1°2θ±0.2°2θを含むX線粉末回折によって特徴付けられる結晶形態(化合物Iの形態I)である、請求項1~131のいずれか一項に記載の方法。
【請求項133】
ディフラクトグラムが、10.8°または17.3°2θ±0.2°2θにおける1つまたは複数のピークをさらに含む、請求項132に記載の方法。
【請求項134】
結晶形態が、約111℃(開始温度)における吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)曲線によって特徴付けられる、請求項132または133に記載の方法。
【請求項135】
追加の治療剤を投与することをさらに含む、請求項1~134のいずれか一項に記載の方法。
【請求項136】
追加の治療剤が、ヒドロキシウレアである、請求項135に記載の方法。
【請求項137】
化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントが、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の約8時間~約24時間後に約25%~約60%に達する、請求項1~136のいずれか一項に記載の方法。
【請求項138】
化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントが、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の約8時間~約12時間後に約25%~約60%に達する、請求項137に記載の方法。
【請求項139】
化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントが、第2の用量(または維持用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与前に約25%~約60%に達する、請求項1~136のいずれか一項に記載の方法。
【請求項140】
化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与が、約50μg/mL~約800μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす、請求項1~139のいずれか一項に記載の方法。
【請求項141】
化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与が、約300μg/mL~約475μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす、請求項137に記載の方法。
【請求項142】
それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物であって、化合物が、式
【化8】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、方法が、請求項1~141のいずれか一項に記載の方法である、化合物。
【請求項143】
それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物であって、化合物が、式
【化9】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、方法が、対象に、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含み、第1の用量および第2の用量の投与が、化合物Iによる約25%~約60%のヘモグロビン占有率をもたらす、化合物。
【請求項144】
それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物であって、化合物が、式
【化10】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、方法が、対象に、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約500mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、化合物。
【請求項145】
それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物であって、化合物が、式
【化11】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、方法が、対象に、約200mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、
その後続いて、1日当たり100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、化合物。
【請求項146】
それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物であって、化合物が、式
【化12】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、方法が、対象に、約300mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、
その後続いて、1日当たり150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、化合物。
【請求項147】
それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物であって、化合物が、式
【化13】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、方法が、対象に、約400mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、
その後続いて、1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、化合物。
【請求項148】
第1の用量および第2の用量の化合物Iの投与が、化合物Iによる約30%~約50%のヘモグロビン占有率をもたらす、請求項143に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項149】
方法が、対象に、1日当たり約300mg~1日当たり約1500mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約250mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、請求項143、144、および148のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項150】
方法が、対象に、1日当たり約200mg~1日当たり約900mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約250mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、請求項143、144、および148のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項151】
第2の用量が、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり200mg、または1日当たり250mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である、請求項143、144、および148~150のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項152】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項143、144、および148~151のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項153】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項143、144、および148~151のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項154】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項143、144、および148~151のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項155】
第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、1日1回(QD)、1日2回(BID)、1日3回(TID)、1日4回(QID)、または6時間ごとに(Q4H)投与される、請求項143、144、および148~154のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項156】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項143、144、および148~151のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項157】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項143、144、および148~151のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項158】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項143、144、および148~151のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項159】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項143、144、および148~151のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項160】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項143、144、および148~151のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項161】
第1の用量が、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、請求項143、144、および148~151のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項162】
第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、4日間投与される、請求項143~161のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項163】
第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、少なくとも1週間、少なくとも10週間、または少なくとも50週間投与される、請求項143~162のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項164】
第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、少なくとも1年間、少なくとも5年間、または少なくとも10年間投与される、請求項143~163のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項165】
第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、対象の生涯にわたって投与される、請求項143~164のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項166】
第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、1日1回(QD)投与される、請求項143~165のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項167】
第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、医薬組成物として投与される、請求項143~166のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項168】
化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が、経口的に投与される、請求項143~167のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項169】
化合物Iが、回折計でCu-Kα放射線を使用して決定される、以下のピーク:18.3°、23.4°、および26.1°2θ±0.2°2θを含むX線粉末回折によって特徴付けられる結晶形態(化合物Iの形態I)である、請求項143~168のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項170】
ディフラクトグラムが、10.8°または17.3°2θ±0.2°2θにおける1つまたは複数のピークをさらに含む、請求項169に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項171】
結晶形態が、約111℃(開始温度)における吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)曲線によって特徴付けられる、請求項169または170に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項172】
追加の治療剤を投与することをさらに含む、請求項143~171のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項173】
追加の治療剤が、ヒドロキシウレアである、請求項172に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項174】
化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントが、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の約8時間~約24時間後に約25%~約60%に達する、請求項143~173のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項175】
化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントが、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の約8時間~約12時間後に約25%~約60%に達する、請求項143~174のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項176】
化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントが、第2の用量(または維持用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与前に約25%~約60%に達する、請求項143~175のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項177】
化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与が、約50μg/mL~約800μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす、請求項143~176のいずれか一項に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【請求項178】
化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与が、約300μg/mL~約475μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす、請求項177に記載の処置する方法において使用するための化合物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で、2021年12月10日出願の米国仮出願第63/288,377号、2022年11月1日出願の米国仮出願第63/421,524号、および2022年12月1日出願の米国仮出願第63/429,376号の利益を主張するものであり、それぞれの出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、鎌状赤血球症を処置するための方法であって、ヘモグロビンのモジュレーターである化合物I、(S)-2-ヒドロキシ-6-((4-(2-(2-ヒドロキシエチル)ニコチノイル)モルホリン-3-イル)メトキシ)ベンズアルデヒド、または薬学的に許容されるその塩を、ある特定の投薬レジメンに従って投与することを含む方法を提供する。
【背景技術】
【0003】
鎌状赤血球症(SCD)は、特にアフリカ系および地中海系の人々に見出される赤血球の障害である。SCDの基礎は、ヘモグロビンA(HbA)の一般的なペプチド配列に対して点突然変異を含有している鎌状ヘモグロビン(HbS)に見出される。
【0004】
ヘモグロビン(Hb)は、肺から体中の種々の組織および臓器に酸素分子を輸送する。ヘモグロビンは、構造変化により酸素に結合したり、酸素を放出したりする。鎌状ヘモグロビン(HbS)は、グルタミン酸がバリンで置き換えられている点突然変異を含有しており、それにより、低酸素状態下ではHbSが重合しやすくなって、HbS含有赤血球(RBC)にそれらの特徴的な鎌状の形状が与えられる。鎌状化赤血球はまた、正常なRBCよりも硬く、それらの柔軟性が失われることにより血管の閉塞に至ることがある。
【0005】
ヘモグロビンをモジュレートし、異常Hb(例えば、HbS)によって媒介される障害の処置に有用な化合物、例えば化合物Iは、米国特許第10,683,285号に開示されており、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、第1の用量の式
【0008】
【化1】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与し、続いて、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0009】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含み、第1の用量および第2の用量の投与が、化合物Iの約25%~約60%のヘモグロビン占有率をもたらす、方法を提供する。
【0010】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約200mg~1日当たり約1600mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約500mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0011】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、約200mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、その後続いて、1日当たり100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0012】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、約300mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、その後続いて、1日当たり150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0013】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、約400mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、その後続いて、1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0014】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症の処置において使用するための化合物であって、対象に、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含み、第1の用量および第2の用量の投与が、化合物Iによる約25%~約60%のヘモグロビン占有率をもたらす、化合物を提供する。
【0015】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症の処置において使用するための化合物であって、対象に、1日当たり約200mg~1日当たり約1600mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約500mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、化合物を提供する。
【0016】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症の処置において使用するための化合物であって、対象に、約200mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、その後続いて、1日当たり100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、化合物を提供する。
【0017】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症の処置において使用するための化合物であって、対象に、約300mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、その後続いて、1日当たり150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、化合物を提供する。
【0018】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症の処置において使用するための化合物であって、対象に、約400mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、その後続いて、1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、化合物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】単回用量の化合物I(上の線)が、健康なボランティアのHb占有率パーセントにおいて用量依存的上昇を示すことを示す図である。これらのHb占有率は、単回用量の化合物Iの後、Br J Clin Pharmacol.2019;28(6):1290~1302に報告されている通り、類似範囲にわたって単回用量のボキセロートル(下の線)を受けた健康なボランティアで報告された占有率を上回る。
図2】300mgの第1の(負荷)1日用量化合物Iを3日間受け、続いて、15mg、25mg、50mg、または75mgの第2の(維持)1日用量を14日間受けた後の健康なボランティアにおける、化合物Iのヘモグロビン占有率パーセントを示す図である。
図3】実施例3に詳説されている通り、SCD患者における100mgの単回用量(SD)、ならびに50mg(MAD-1)、100mg(MAD-2)、および150mg(MAD-3)の第2の1日用量レベルでの複数回漸増用量(MAD)について示す一般的概略図である。
図4】6人のSCD患者における化合物IのMAD-1およびMAD-2の両方の投薬後(すなわち、これらの2ラウンドの処置後である8週目における)の、ヘモグロビンの変化を示す図である。
図5】6人のSCD患者におけるベースライン、ならびに化合物IのMAD-1およびMAD-2の両方の投薬後(すなわち、8週間の処置後)の、網状赤血球の変化を示す図である。
図6】6人のSCD患者におけるベースライン、ならびに化合物IのMAD-1およびMAD-2の両方の投薬後(すなわち、8週間の処置後)の、網状赤血球絶対数の変化を示す図である。
図7】6人のSCD患者におけるベースライン、ならびに化合物IのMAD-1およびMAD-2の両方の投薬後(すなわち、8週間の処置後)の、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)の変化を示す図である。
図8】6人のSCD患者におけるベースライン、ならびに化合物IのMAD-1およびMAD-2の両方の投薬後(すなわち、8週間の処置後)の、間接ビリルビンの変化を示す図である。
図9】ベースライン(8週目)、ならびに本開示に従う化合物IのMAD-1およびMAD-2の両方の投薬後(すなわち、8週間後および16週目における)の、SCD患者の酸素スキャンパラメーターを示す図である。Elmaxは、最大変形能または伸び率(赤血球(「RBC」)細胞骨格力学の情報を与える)であり、Elminは、RBCが最も伸長できない場合に対応し、PoSは、鎌状化の点または脱酸素中に鎌状化が始まる曲線上の点を指す。
図10】化合物IのMAD-1およびMAD-2の両方の投薬後、Hbが、SCD患者の血液試料中、Oで20%飽和(p20)および50%飽和(p50)したときのOの分圧(mmHg)のヘモキシメトリー(hemoximetry)のについて示す箱ひげ図である。統計的有意性は、チューキー検定を使用して決定した。P<0.05;**P<0.01;****P<0.0001。
図11】MAD-1、MAD-2、およびMAD-3の投薬後の患者における化合物Iの平均Hb占有率%を示す図である。150mgデータ点における患者0003からのHb占有率データは、順守の欠如により除外された。
図12】化合物IのMAD-3の投薬後、Hbが、SCD患者の血液試料中、Oで20%飽和(p20)および50%飽和(p50)したときのOの分圧(mmHg)のヘモキシメトリーについて示す箱ひげ図である。統計的有意性は、チューキー検定を使用して決定した。
図13】ベースライン、ならびに実施例3に記載されるMAD-3の投薬レジメンに従う6週間の化合物Iでの処置後の、SCD患者の酸素スキャンパラメーターを示す図である。Elmaxは、最大変形能または伸び率(赤血球(「RBC」)細胞骨格力学の情報を与える)であり、Elminは、RBCが最も伸長できない場合に対応する。鎌状化の点または脱酸素中の曲線上の点は、鎌状化が始まる時点を指す。AA血液は、HbAA遺伝子型対照からのものである。
図14】ベースラインおよび6週間の化合物IのMAD-3の投薬後の、SCD患者における鎌状化赤血球のパーセンテージを示す図である。ベースラインは、MAD-3の1日目であり、患者は処置を受けていなかった。患者0001(患者番号1)は、ベースラインにおける鎌状化赤血球のパーセンテージがより低かった。
図15】一連の2つの第1の(負荷)用量レジメンを2日間にわたって投与し、続いて第2の(維持)用量の化合物I(それぞれ数週間にわたって投与される50mg QDおよび100mg QDの1日用量レジメン)を毎日投与した後の、観察されたトラフでのヘモグロビン占有率パーセンテージ(平均およびSD)をモデル予測(網掛け部分)と比較したものを示す図である。
図16】実施例5に記載される研究のパートAの研究スキームを示す図である。
図17】実施例5に記載される研究のパートBの研究スキームを示す図である。
図18】実施例5に記載される研究のパートCの研究スキームを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
詳細な説明
1.定義
本明細書で使用される場合、以下の用語および句は、一般に、それらが使用される文脈が別の意味を示す場合を除き、以下に定める意味を有することが意図される。
【0021】
「含む(comprise)」という用語およびその変化形、例えば、「含む(comprises)」および「含むこと(comprising)」は、オープンで包括的な意味で、すなわち「含むが、それらに限定されない」として解釈されるべきである。さらに、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上明らかに別の意味を示さない限り、複数の参照物を含む。したがって、「化合物」への参照は、複数のこのような化合物を含み、「アッセイ」への参照は、当業者に公知の1つまたは複数のアッセイおよびその同等物への参照を含む。
【0022】
本明細書において「約」が付いた値またはパラメーターへの参照は、その値またはパラメーター自体を対象とする実施形態を含む(かつ説明する)。ある特定の実施形態では、「約」という用語は、示された量±10%を含む。他の実施形態では、「約」という用語は、示された量±5%を含む。ある特定の他の実施形態では、「約」という用語は、示された量±2.5%を含む。ある特定の他の実施形態では、「約」という用語は、示された量±1%を含む。また、「約X」という用語は、「X」の説明を含む。
【0023】
本開示全体を通して、値の数値範囲への言及は、その範囲を画定する値を含む範囲内に入るそれぞれ別個の値を個々に言及する簡単な表記法として働くことが意図され、それぞれ別個の値は、それがあたかも本明細書で個々に列挙されているかのように本明細書に組み込まれる。
【0024】
本明細書では、化合物Iまたはその塩もしくは溶媒和物の形態が提供される。一部の実施形態では、化合物Iまたはその塩もしくは溶媒和物の一形態への参照は、組成物中に存在する化合物Iまたはその塩もしくは溶媒和物の少なくとも50%~99%(例えば、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、または少なくとも99%)が、指定された形態であることを意味する。例えば、一部の実施形態では、化合物Iの形態Iへの参照は、組成物中に存在する化合物Iの少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、または少なくとも99%が、形態Iであることを意味する。
【0025】
「固体形態」という用語は、非晶質形態および結晶形態を含む、一種の固体状態の材料を指す。「結晶形態」という用語は、多形および溶媒和物等を指す。「多形」という用語は、特定の物理的特性、例えば、X線回折、融点等を有する特定の結晶構造を指す。
【0026】
「溶媒和物」という用語は、溶媒分子と溶質の分子またはイオンとの組合せによって形成された複合体を指す。溶媒は、有機化合物、無機化合物、または両方の混合物であり得る。溶媒のいくつかの例として、メタノール、N,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、および水が挙げられるが、それらに限定されない。一般に、溶媒和形態は、非溶媒和形態と等価であり、本開示の範囲内に包含される。
【0027】
「脱溶媒和されている」という用語は、本明細書に記載される溶媒和物であり、その溶媒和物から溶媒分子が部分的または完全に除去されている、化合物Iの形態を指す。脱溶媒和されている形態を生成するための脱溶媒和技術には、真空への化合物Iの形態(溶媒和物)の曝露、上昇させた温度に溶媒和物を供すること、空気もしくは窒素などの気体の流れへの溶媒和物の曝露、またはそれらの任意の組合せが含まれるが、それらに限定されない。したがって、脱溶媒和されている化合物Iの形態は、無水であり、すなわち完全に溶媒分子を含まなくてもよく、または部分的に溶媒和されていてもよく、ここで溶媒分子は、化学量論または非化学量論的な量で存在する。
【0028】
「非晶質」という用語は、材料が、分子レベルで長距離秩序を欠いており、温度に応じて、固体または液体の物理的特性を示し得る状態を指す。典型的に、このような材料は、特有のX線回折パターンを与えず、固体の特性を示していても、より正式には液体として説明される。加熱すると、固体特性から液体特性への変化が起こり、これは状態の変化、典型的には二次転移(「ガラス転移」)によって特徴付けられる。
【0029】
本明細書で与えられる化合物Iを含むいずれの式または構造もまた、化合物の非標識化形態および同位体標識形態を表すことが意図される。所与のいずれの原子についても、同位体は、本質的にそれらの天然存在率に従う比で存在することができ、または1つもしくは複数の特定の原子は、当業者に公知の合成法を使用して1つもしくは複数の同位体に関して増強され得ると理解される。したがって、水素には、例えばH、H、Hが含まれ、炭素には、例えば11C、12C、13C、14Cが含まれ、酸素には、例えば16O、17O、18Oが含まれ、窒素には、例えば13N、14N、15Nが含まれ、硫黄には、例えば32S、33S、34S、35S、36S、37S、38Sが含まれ、フッ素には、例えば17F、18F、19Fが含まれ、塩素には、例えば35Cl、36Cl、37Cl、38Cl、39Cl等が含まれる。
【0030】
「薬学的に許容される」または「生理学的に許容される」は、獣医学的なまたはヒトへの薬学的な使用に好適な医薬組成物を調製するのに有用な、本明細書に記載される形態、組成物、剤形および他の材料を指す。
【0031】
所与の化合物の「薬学的に許容される塩」という用語は、所与の化合物の生物学的有効性および特性を保持しており、生物学的にも他の点でも望ましい塩を指す。「薬学的に許容される塩」または「生理学的に許容される塩」には、例えば、無機酸との塩および有機酸との塩が含まれる。加えて、本明細書に記載される形態が酸付加塩として得られる場合、遊離塩基は、酸塩の溶液を塩基性化することによって得ることができる。それとは逆に、生成物が遊離塩基である場合、付加塩、特に薬学的に許容される付加塩は、塩基化合物から酸付加塩を調製するための従来の手順に従って、遊離塩基を好適な有機溶媒に溶解させ、その溶液を酸で処理することによって生成することができる。当業者は、薬学的に許容される非毒性の付加塩を調製するために使用され得る種々の合成法を認識されよう。薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸および有機酸から調製され得る。無機酸から誘導された塩には、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等が含まれる。有機酸から誘導された塩には、例えば、酢酸、プロピオン酸、グルコン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエン-スルホン酸、サリチル酸等が含まれる。同様に、薬学的に許容される塩基付加塩は、無機塩基および有機塩基から調製することができる。無機塩基から誘導された塩には、単なる例として、ナトリウム、カリウム、リチウム、アルミニウム、アンモニウム、カルシウムおよびマグネシウム塩が含まれる。有機塩基から誘導された塩には、第一級、第二級および第三級アミンの塩が含まれるが、それらに限定されない。好適なアミンの具体例として、単なる例として、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリ(イソ-プロピル)アミン、トリ(n-プロピル)アミン、エタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、N-エチルピペリジン等が挙げられる。一部の実施形態では、薬学的に許容される塩は、第一級アミンの塩を含まない。
【0032】
「処置」または「処置すること」は、臨床結果を含む有益なまたは所望の結果を得るための手法である。有益なまたは所望の臨床結果には、以下の1つまたは複数が含まれ得る。a)疾患または状態を阻害すること(例えば、疾患もしくは状態から生じる1つもしくは複数の症状を低減すること、および/または疾患もしくは状態の程度を軽減させること)、b)疾患または状態に関連する1つまたは複数の臨床症状の発症を遅延させるまたは停止させること(例えば、疾患もしくは状態を安定させること、疾患もしくは状態の悪化もしくは進行を防止するもしくは遅延させること、および/または疾患もしくは状態の拡大(例えば転移)を防止するもしくは遅延させること)、ならびに/またはc)疾患を緩和する、すなわち臨床症状の退行を引き起こすこと(例えば、病状を改善すること、疾患または状態の部分もしくは完全寛解をもたらすこと、別の医薬品の効果を増強すること、疾患の進行を遅延させること、生活の質を向上させること、および/または生存期間を延長すること。)
【0033】
「防止」または「防止すること」は、疾患または状態の臨床症状を発症させないようにする、疾患または状態のいずれかの処置を意味する。本明細書に記載される化合物、本明細書に記載される固体形態、またはその塩もしくは溶媒和物は、一部の実施形態では、疾患または状態のリスクがある、または家族歴を有する対象(ヒトを含む)に投与され得る。
【0034】
「対象」は、処置、観察または実験の目的とされている、またはそれらの目的となる、動物、例えば哺乳動物(ヒトを含む)を指す。本明細書に記載される方法は、ヒトの治療および/または獣医学的用途において有用であり得る。一部の実施形態では、対象は哺乳動物である。一部の実施形態では、対象はヒトである。
【0035】
本明細書に記載される化合物もしくは固体形態、またはその塩もしくは溶媒和物の「治療有効量」または「有効量」という用語は、対象に投与されたときに、治療利益、例えば症状の改善または疾患進行の遅延をもたらす処置を効果的に行うのに十分な量を意味する。例えば、治療有効量は、鎌状赤血球症の症状を低減するのに十分な量であり得る。治療有効量は、処置される対象、および疾患または状態、対象の体重および年齢、疾患または状態の重症度、ならびに投与方式に応じて変わることがあり、当業者によって容易に決定することができる。
【0036】
一部の実施形態では、治療有効量は、処置される疾患または障害のバイオマーカーを評価することによって確認することもできる。SCDの場合、バイオマーカーには、血中Hbレベル、溶血(例えば、血中ビリルビンレベルにより)、化合物によるHb占有率パーセント、HbがOで20%飽和(p20)または50%飽和(p50)したときのOの分圧、ならびに正常酸素圧状態下での最大RBC変形能(EImax)、低酸素状態下での最小RBC変形能(EImin)、およびRBC鎌状化が生じるときの特定のpOレベル、すなわち鎌状化点(PoS)の決定を含む、酸素分圧(pO2)の関数としてのRBC変形能を測定することが含まれ得る。SCDにおける治療有効性には、例えば、拡散相関分光法(DSC)および/または周波数領域近赤外分光法(FDNIRS)によって測定され得る、例えば、微小血管系酸素飽和、脳血流量、酸素摂取率、および脳酸素消費率を含む、組織への酸素送達を測定することも含まれ得る。
【0037】
一部の実施形態では、治療有効量は、化合物によって占有されたヘモグロビンパーセント、すなわちHb占有率パーセントを測定することによって決定される。Hb占有率パーセントは、RBC中の化合物(例えば、化合物I)のモル濃度をRBC中のヘモグロビンのモル濃度(血液学的パネルから計算される平均赤血球ヘモグロビン濃度)によって割ったものとして計算された、化合物(例えば、化合物I)によって結合したヘモグロビンのパーセンテージとして定義される標的関与の尺度である。RBC中の化合物(例えば、化合物I)の濃度の値は、全血および血漿中濃度、ならびにヘマトクリットから計算される。
【0038】
本明細書に記載される方法は、in vivoまたはex vivoの細胞集団に適用することができる。「in vivo」は、動物またはヒト内のような生物個体内を意味する。この文脈では、本明細書に記載される方法は、個体において治療的に使用され得る。「ex vivo」は、生物個体外を意味する。ex vivoの細胞集団の例として、in vitroの細胞培養物および個体から得られた体液または組織試料を含む生体試料が挙げられる。このような試料は、当技術分野で周知の方法によって得ることができる。例示的な生体体液試料として、血液、脳脊髄液、尿、および唾液が挙げられる。この文脈では、本明細書に記載される形態および本明細書に記載される組成物は、治療および実験目的を含む様々な目的で使用することができる。例えば、本明細書に記載される形態および本明細書に記載される組成物は、所与の適応症、細胞型、個体および他のパラメーターについて、本開示の一形態の投与の最適なスケジュールおよび/または投薬量を決定するために、ex vivoで使用することができる。このような使用から収集された情報は、実験目的で、または診療所内でin vivo処置のプロトコールを設定するために使用することができる。本明細書に記載される形態および本明細書に記載される組成物が適し得る他のex vivoでの使用は、以下に記載されており、または当業者に明らかとなろう。本明細書に記載される選択された形態は、ヒトまたは非ヒト対象における安全性または耐容投薬量を調査するために、さらに特徴付けることができる。このような特性は、当業者に一般的に公知の方法を使用して調査され得る。
【0039】
「ヘモグロビン」という用語は、本明細書で使用される場合、正常ヘモグロビン(HbA)および異常ヘモグロビン、例えば、鎌状ヘモグロビン(HbS)を含む、いずれかのヘモグロビンタンパク質を指す。
【0040】
「鎌状赤血球症」という用語は、ヘモグロビン(Hb)の単一点突然変異から生じる鎌状ヘモグロビン(HbS)によって媒介される疾患を指す。鎌状赤血球症には、鎌状赤血球貧血(HbSS)、ヘモグロビンSC疾患(HbSC)、ヘモグロビンSベータ-プラス-サラセミア(HbS/β+)およびヘモグロビンSベータ-ゼロ-サラセミア(HbS/β0)が含まれる。
【0041】
「第1の用量」は、対象において所望の時間で標的治療レベルを達成するために与えられる、本明細書に記載される化合物の初期用量、または一連のこのような用量を指す。一部の実施形態では、「第1の用量」は、「負荷用量」を指す。一部の実施形態では、「負荷用量」は、「第1の用量」を指す。
【0042】
「第2の用量」は、対象において化合物の所望の治療レベルを維持するために投与される、本明細書に記載される化合物の用量、または一連のこのような用量を指す。一部の実施形態では、「第2の用量」は、「維持用量」を指す。一部の実施形態では、「維持用量」は、「第2の用量」を指す。
【0043】
標的治療レベルは、ヘモグロビン占有率パーセントまたはそれに関するパラメーター、例えば、対象のヘマトクリットに対する対象の血中の化合物Iの濃度に基づいて評価することができる。
【0044】
2.化合物Iおよびその使用方法
本明細書では、鎌状赤血球症(SCD)を処置するための方法が提供される。鎌状ヘモグロビン(HbS)は、グルタミン酸がバリンで置き換えられている点突然変異を含有しており、それにより、低酸素状態下ではHbSが重合しやすくなって、HbS含有赤血球にそれらの特徴的な鎌状の形状が与えられる。鎌状化赤血球はまた、正常な赤血球よりも硬く、それらの柔軟性が失われることにより血管の閉塞に至ることがある。重合は、低酸素状態下で、脱酸素化状態においてのみ生じるので、治療手法がHbSを酸素化状態に維持することが企図される。
【0045】
本明細書では、鎌状赤血球症(SCD)を処置するための方法であって、(S)-2-ヒドロキシ-6-((4-(2-(2-ヒドロキシエチル)ニコチノイル)モルホリン-3-イル)メトキシ)ベンズアルデヒド(化合物I)または薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法が提供される。化合物Iは、次式を有する。
【0046】
【化2】
【0047】
化合物Iは、ヘモグロビンのモジュレーターであり、その合成および使用方法は、米国特許第10,683,285号に記載されている。
【0048】
一部の実施形態では、化合物Iは、固体形態である。
【0049】
一部の実施形態では、化合物Iは、結晶形態である。一部の実施形態では、化合物Iは、回折計でCu-Kα放射線を使用して決定される、以下のピーク:18.3、23.4、および26.1°2θ±0.2°2θを含むX線粉末回折によって特徴付けられる結晶形態(化合物Iの形態I)である。一部の実施形態では、ディフラクトグラムは、10.8または17.3°2θ±0.2°2θにおける1つまたは複数のピークをさらに含む。一部の実施形態では、結晶形態は、約111℃(開始温度)における吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)曲線によって特徴付けられる。
【0050】
非晶質化合物Iは、当技術分野で公知の方法に従って作製され得る。非晶質化合物Iのアセトニトリル溶液(540mg/mL超)を4日間冷蔵し、次に冷凍庫に1日入れた。固体を濾過し、窒素下で乾燥させて、化合物Iの形態Iを得た。
【0051】
化合物Iの形態Iを、以下のようにも調製した。非晶質化合物Iに、エーテル中、別の実験からの化合物Iの形態I(本明細書に記載される通り調製した)を播種することにより周囲温度で1日スラリー化させて、化合物Iの形態Iを得た。
【0052】
X線粉末回折(XRPD):XRPD図は、未検証ソフトウェアであるSSCI Pattern Match 3.0.4を使用して作成された。XRPDパターンを、PANalytical X’Pert PRO MPDまたはPANalytical Empyrean回折計で、Optixロングファインフォーカス光源を使用して生成したCu放射線の入射ビームを使用して収集した。楕円形段階化多層ミラーを使用して、CuKα X線を、検体を通して検出器上に収束させた。分析前に、ケイ素検体(NIST SRM 640eまたはNIST SRM 640f)を分析して、Si 111ピークの観察位置がNIST認定位置と一致していることを検証した。試料検体を、厚さ3μmのフィルムに挟み、透過幾何配置で分析した。ビームストップ、短い散乱防止延長部、および散乱防止ナイフエッジを使用して、空気によって生じるバックグラウンドを最小限に抑えた。入射および回折ビームのためのソーラースリットを使用して、軸方向の発散からの広がりおよび非対称を最小限に抑えた。回折パターンを、検体から240mmに位置する走査型位置感応検出器(X’Celerator)およびData Collectorソフトウェアv.2.2bまたはv.5.5を使用して収集した。
【0053】
示差走査熱量測定(DSC):DSCを、Mettler-Toledo DSC3+示差走査熱量計を使用して実施した。タウラグ(tau lag)調整を、インジウム、スズ、および亜鉛を用いて実施する。温度およびエンタルピーは、オクタン、サリチル酸フェニル、インジウム、スズ、および亜鉛で調整する。次に、調整を、オクタン、サリチル酸フェニル、インジウム、スズ、および亜鉛で検証する。試料を、密閉したアルミニウムDSCパンに入れ、重量を正確に記録した。次に、パンをDSCセルに挿入した。試料パンとして構成された秤量済みアルミニウムパンを、セルの参照側に置いた。試料を分析する前に、パンの蓋に穴を開けた。試料を、10°/分で-30℃から250℃まで分析した。
【0054】
本明細書で提供される一部の実施形態は、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与する方法を含む。本明細書で提供される一部の実施形態は、化合物Iを投与する方法を含む。本明細書で提供される一部の実施形態は、化合物Iの薬学的に許容される塩を投与する方法を含む。一部の実施形態では、化合物Iの薬学的に許容される塩の用量は、化合物Iの用量に等価になるように調整される。
【0055】
一部の実施形態は、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって鎌状赤血球症を処置するための方法であって、投与が、約25%~約80%のヘモグロビン占有率をもたらす、方法を提供する。一部の実施形態は、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって鎌状赤血球症を処置するための方法であって、投与が、約20%~約60%のヘモグロビン占有率をもたらす、方法を提供する。
【0056】
一部の実施形態は、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって鎌状赤血球症を処置するための方法であって、投与が、約30%~約50%のヘモグロビン占有率をもたらす、方法を提供する。
【0057】
本明細書に記載される方法は、標的とされたヘモグロビン占有率を達成し、所望の血液学的効果を得ることができ、したがってSCDの個人の臨床転帰を改善する(例えば、血管閉塞性クリーゼの回数を減少させる)ことが企図される。
【0058】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、第1の用量の式
【0059】
【化3】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、続いて、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含み、その後、第1の用量および第2の用量の投与が、化合物Iによる約25%~約80%のヘモグロビン占有率をもたらす、方法を提供する。
【0060】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、第1の用量の式
【0061】
【化4】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、続いて、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含み、その後、第1の用量および第2の用量の投与が、化合物Iによる約25%~約60%のヘモグロビン占有率をもたらす、方法を提供する。
【0062】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、第1の用量の式
【0063】
【化5】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、続いて、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含み、第1の用量および第2の用量の投与が、化合物Iによる約30%~約50%のヘモグロビン占有率をもたらす、方法を提供する。
【0064】
一部の実施形態では、化合物Iの投与によって提供されるヘモグロビン占有率パーセントは、約25%~約80%である。一部の実施形態では、化合物Iの投与によって提供されるヘモグロビン占有率パーセントは、約25%~約75%である。一部の実施形態では、化合物Iの投与によって提供されるヘモグロビン占有率パーセントは、約25%~約70%である。一部の実施形態では、化合物Iの投与によって提供されるヘモグロビン占有率パーセントは、約25%~約65%である。一部の実施形態では、化合物Iの投与によって提供されるヘモグロビン占有率パーセントは、約25%~約60%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約25%~約55%である。
【0065】
一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセント(化合物Iの投与によって提供される)は、約25%~約50%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約25%~約45%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約30%~約60%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約30%~約55%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約30%~約50%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約30%~約45%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約30%~約40%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約30%~約35%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約35%~約60%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約35%~約55%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約35%~約50%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約35%~約40%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約40%~約60%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約40%~約55%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約40%~約50%である。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、約40%~約45%である。
【0066】
一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、本明細書に記載される通り計算され得る。一部の実施形態では、ヘモグロビン占有率パーセントは、赤血球中のHb濃度に対する化合物I濃度のモル比である。
【0067】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与して、対象において標的治療レベルを達成し、続いて第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与して、その後、対象において標的治療レベルを維持することを含み、1日用量に基づいて第1の用量が第2の用量よりも多い、方法を提供する。
【0068】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与して、対象において標的治療レベルを達成し、その後続いて、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与して、対象において標的治療レベルを維持することを含み、1日用量に基づいて第1の用量が第2の用量よりも多い(すなわち、1日当たりの第1の用量が1日当たりの第2の用量よりも多い)、方法を提供する。
【0069】
一部の実施形態では、第1の用量の第2の用量に対する比は、約88:1~約2:1である。一部の実施形態では、第1の用量の第2の用量に対する比は、約60:1~約2:1である。一部の実施形態では、第1の用量の第2の用量に対する比は、約40:1~約2:1である。一部の実施形態では、第1の用量の第2の用量に対する比は、約20:1~約2:1である。一部の実施形態では、第1の用量の第2の用量に対する比は、約10:1~約2:1である。
【0070】
一部の実施形態では、1日当たりの第1の用量の1日当たりの第2の用量に対する比は、約88:1~約2:1である。一部の実施形態では、1日当たりの第1の用量の1日当たりの第2の用量に対する比は、約60:1~約2:1である。一部の実施形態では、1日当たりの第1の用量の1日当たりの第2の用量に対する比は、約40:1~約2:1である。一部の実施形態では、1日当たりの第1の用量の1日当たりの第2の用量に対する比は、約20:1~約2:1である。一部の実施形態では、1日当たりの第1の用量の1日当たりの第2の用量に対する比は、約10:1~約2:1である。一部の実施形態では、1日当たりの第1の用量の1日当たりの第2の用量に対する比は、約4:1~約2:1である。一部の実施形態では、1日当たりの第1の用量の1日当たりの第2の用量に対する比は、約9:1~約4:1である。
【0071】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約100mg~1日当たり約2200mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約500mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0072】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約200mg~1日当たり約1600mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約500mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0073】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約300mg~1日当たり約1500mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約500mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0074】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約300mg~1日当たり約1500mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約250mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0075】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約300mg~1日当たり約900mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約250mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0076】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約200mg~1日当たり約900mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約250mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩をその後投与することを含む方法を提供する。
【0077】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約200mg~1日当たり約900mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0078】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約200mg~1日当たり約900mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0079】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約200mg~1日当たり約1600mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1~5日間投与し、続いて、1日当たり約50mg~1日当たり約500mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0080】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約300mg~1日当たり約1500mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1~5日間投与し、続いて、1日当たり約50mg~1日当たり約500mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0081】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約200mg~1日当たり約900mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1~5日間投与し、続いて、1日当たり約50mg~1日当たり約250mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0082】
一部の実施形態では、第1の用量は、1~7日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、1~6日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、1~5日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、1~4日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、1~3日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、1~2日間投与される。
【0083】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、1日当たり約300mg~1日当たり約900mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1~3日間投与し、続いて、1日当たり約50mg~1日当たり約250mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む方法を提供する。
【0084】
一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約100mg~1日当たり約2200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約200mg~1日当たり約2000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約200mg~1日当たり約1800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。
【0085】
一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約200mg~1日当たり約1600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約300mg~1日当たり約1500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約200mg~1日当たり約1500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約200mg~1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約200mg~1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。
【0086】
一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約1500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約1400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約1300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約1200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約1100mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、第1の用量は、1日当たり約100mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を含む。
【0087】
一部の実施形態では、第1の用量は、1~7日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、1~6日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、1~5日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、1~4日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、1~3日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、1~2日間投与される。
【0088】
一部の実施形態では、第1の用量は、7日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、6日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、5日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、4日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、3日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、2日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、1日投与される。
【0089】
一部の実施形態では、第1の用量は、1日、2日、3日、または4日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、1日、2日、または3日間投与される。
【0090】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日または2日間投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
を含む。
【0091】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日または2日間投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0092】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日または2日間投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0093】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日または2日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0094】
一部の実施形態では、第1の用量は、
少なくとも1日投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日、2日、3日、または4日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0095】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて3日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0096】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日または2日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0097】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日または2日間投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0098】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日または2日間投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0099】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0100】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0101】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0102】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0103】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日、2日、または3日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0104】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0105】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0106】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
その後続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0107】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日の間に、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日の間に、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0108】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日の間に、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日の間に、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0109】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日の間に、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日の間に、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0110】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日の間に、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日の間に、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0111】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日の間に、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日の間に、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0112】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日の間に、1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日の間に、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0113】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日の間に、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日の間に、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
である。
【0114】
本明細書に記載される方法の一部の実施形態では、方法は、約50mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、1日当たり約100mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。
【0115】
一部の実施形態では、方法は、約75mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、1日当たり約150mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。
【0116】
一部の実施形態では、方法は、約100mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、1日当たり約200mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。
【0117】
一部の実施形態では、方法は、約150mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、1日当たり約300mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。
【0118】
一部の実施形態では、方法は、約200mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、1日当たり約400mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。
【0119】
一部の実施形態では、方法は、約250mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、1日当たり約500mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。
【0120】
一部の実施形態では、方法は、約150mgが1日4回(QID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、約150mgが6時間ごと(Q6H)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、約200mgが1日3回(TID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、約300mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、1日当たり約600mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。
【0121】
一部の実施形態では、方法は、約150mgが1日4回(QID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、約150mgが6時間ごと(Q6H)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、約200mgが1日3回(TID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、約300mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、1日当たり約600mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与することを含む。
【0122】
一部の実施形態では、方法は、約350mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、1日当たり約700mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。
【0123】
一部の実施形態では、方法は、約400mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、1日当たり約800mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。
【0124】
一部の実施形態では、方法は、約450mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、1日当たり約900mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。
【0125】
一部の実施形態では、方法は、約500mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。一部の実施形態では、方法は、1日当たり約1000mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与することを含む。
【0126】
第1の用量を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間にわたって投与して、対象において化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の標的治療レベルを達成した後、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与して、その後、対象において標的治療レベルを維持する。一部の実施形態では、化合物Iの治療レベルは、化合物Iによって占有されたヘモグロビンパーセント、またはHb占有率%を測定することによって決定される。
【0127】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0128】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約275mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0129】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約250mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0130】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約225mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0131】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0132】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約175mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0133】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約150mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0134】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約100mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0135】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約75mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0136】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約50mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0137】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約50mg~1日当たり約150mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0138】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約50mg~1日当たり約100mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0139】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約550mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約450mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約350mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg~1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0140】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約50mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約75mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約100mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約125mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約150mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約175mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約225mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約250mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約275mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約350mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約450mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0141】
一部の実施形態では、第2の用量は、1日1回(QD)投与される。
【0142】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0143】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0144】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0145】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含み、
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
方法を提供する。
【0146】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0147】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0148】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0149】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0150】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0151】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0152】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0153】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0154】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0155】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含み、
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
方法を提供する。
【0156】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0157】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0158】
一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置するための方法であって、対象に、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含み、
第1の用量が、
1日投与される、1日当たり約300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される、
方法を提供する。
【0159】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約500mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0160】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0161】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0162】
一部の実施形態では、第1の用量は、
1日投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩、
続いて1日投与される、1日当たり約700mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩
であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0163】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約100mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0164】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約100mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0165】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約100mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約25mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0166】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約150mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0167】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約150mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0168】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約150mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0169】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約150mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0170】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約150mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約25mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0171】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0172】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0173】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0174】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0175】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0176】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0177】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約200mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約25mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0178】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0179】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0180】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0181】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0182】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0183】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0184】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0185】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0186】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0187】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0188】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0189】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0190】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0191】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0192】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0193】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0194】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0195】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0196】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0197】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0198】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0199】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0200】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0201】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0202】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0203】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0204】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0205】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0206】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0207】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0208】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0209】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0210】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0211】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0212】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0213】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0214】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0215】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0216】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0217】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0218】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0219】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0220】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0221】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0222】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0223】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0224】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0225】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0226】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0227】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0228】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0229】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0230】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0231】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0232】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0233】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0234】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0235】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0236】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0237】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0238】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0239】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0240】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0241】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0242】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0243】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0244】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0245】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0246】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0247】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約900mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0248】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約450mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0249】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約450mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0250】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約450mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0251】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約450mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0252】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約450mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0253】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約450mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0254】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約450mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0255】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0256】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0257】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0258】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0259】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0260】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0261】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約1000mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0262】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約500mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0263】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約500mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約175mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0264】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約500mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0265】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約500mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約125mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0266】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約500mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0267】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約500mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約75mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0268】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約500mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、
その後続いて、1日当たり約50mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0269】
一部の実施形態では、第1の用量は、4日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、5日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、6日間投与される。一部の実施形態では、第1の用量は、7日間投与される。
【0270】
一部の実施形態では、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日2回(BID)投与され、第2の用量の化合物Iは、その後1日1回(QD)投与される。
【0271】
一部の実施形態では、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日3回(TID)投与され、第2の用量の化合物Iは、その後1日1回(QD)投与される。
【0272】
一部の実施形態では、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日4回(QID)投与され、第2の用量の化合物Iは、その後1日1回(QD)投与される。
【0273】
一部の実施形態では、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、6時間ごとに(Q6H)投与され、第2の用量の化合物Iは、その後1日1回(QD)投与される。
【0274】
一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日1回(QD)投与される。一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日2回(BID)投与される。一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日3回(TID)投与される。一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日4回(QID)投与される。一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、6時間ごとに(Q6H)投与される。
【0275】
一部の実施形態では、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日2回(BID)投与され、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、その後1日1回(QD)投与される。
【0276】
本明細書で開示される実施形態では、第2の用量は、患者がこのような投与によって提供される治療効果を必要とするか、または治療効果から利益を得る限り投与される。
【0277】
一部の実施形態では、第2の用量は、1~4週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~5週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~6週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~7週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~8週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~9週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~10週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~20週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~30週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~40週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~50週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~60週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~70週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~80週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~90週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、1~100週間投与される。
【0278】
一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも1週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも2週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも3週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも4週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも5週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも6週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも7週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも8週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも9週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも10週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも15週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも20週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも30週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも40週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも50週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも60週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも70週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも8週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも90週間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも100週間投与される。
【0279】
一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも1年間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも2年間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも3年間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも4年間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも5年間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも6年間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも7年間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも8年間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも9年間投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、少なくとも10年間投与される。
【0280】
一部の実施形態では、第2の用量は、対象の生涯にわたって投与される。一部の実施形態では、第2の用量は、対象が亡くなるまで投与される。
【0281】
一部の実施形態では、第1の用量および第2の用量は、継続的に投与される。例えば、一部の実施形態では、第1の用量は、4日間にわたって継続的に投与され、第2の用量は、5日目に初めて投与される。
【0282】
一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の約8時間~約24時間後に約25%~約60%に達する。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の8時間~約20時間後に約25%~約60%に達する。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の8時間~約16時間後に約25%~約60%に達する。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の8時間~約12時間後に約25%~約60%に達する。
【0283】
一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の約8時間~約24時間後に約25%~約55%に達する。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の約8時間~約24時間後に約25%~約50%に達する。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の約8時間~約24時間後に約25%~約45%に達する。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の約8時間~約24時間後に約25%~約40%に達する。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の約8時間~約24時間後に約25%~約35%に達する。
【0284】
一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、本明細書に記載される通りの負荷用量レジメン後に約25%~約60%に達する。例えば、一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が1日2回(BID)で4日間の投与を含む負荷用量レジメン後に約25%~約60%に達する。
【0285】
一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率は、第2の用量(または維持用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与前に約25%~約60%に達する。例えば、一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が1日2回(BID)で4日間の投与を含む負荷用量レジメン後、かつ第2の用量(または維持用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与前に約25%~約60%に達する。
【0286】
一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、対象において約20%~約50%のヘマトクリット値をもたらす。
【0287】
一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、対象において少なくとも約20%のヘマトクリット値をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、対象において少なくとも約30%のヘマトクリット値をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、対象において約40%のヘマトクリット値をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、対象において約45%のヘマトクリット値をもたらす。
【0288】
一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約50μg/mL~約800μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約95μg/mL~約775μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約95μg/mL~約750μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約140μg/mL~約700μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約190μg/mL~約650μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約250μg/mL~約475μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約300μg/mL~約450μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約300μg/mL~約475μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。
【0289】
一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約1,200μg時/mL~約19,200μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約2,280μg時/mL~約18,600μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約2,280μg時/mL~約18,000μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約3,360μg時/mL~約16,800μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約4,560μg時/mL~約15,600μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約6,000μg時/mL~約11,400μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約7,200μg時/mL~約10,800μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約7,200μg時/mL~約11,400μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。
【0290】
一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約1,200μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約2,280μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約3,360μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約4,560μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約6,000μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約7,200μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約10,800μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約11,400μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約15,600μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約16,800μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約18,000μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約18,600μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約19,000μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。
【0291】
一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、医薬組成物として投与される。一部の実施形態では、化合物Iは、医薬組成物として投与される。
【0292】
一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、経口的に投与される。
【0293】
本明細書で提供される一部の実施形態は、追加の治療剤を投与することをさらに含む。
【0294】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、ヘモグロビンのモジュレーターである。一部の実施形態では、追加の治療剤は、鎌状赤血球症を処置するのに有用である。一部の実施形態では、追加の治療剤は、鎌状赤血球症の合併症を処置するのに有用である。鎌状赤血球症の合併症の非限定的な例として、鉄過剰、疼痛、感染、急性胸部症候群、脳卒中、および肺高血圧症が挙げられる。一部の実施形態では、追加の治療剤は、ヒドロキシウレア、L-グルタミン、クリザンリズマブ、またはデフェリプロンである。一部の実施形態では、追加の治療剤は、ヒドロキシウレアである。
【0295】
本開示の処置の実施形態の方法は、使用タイプの形式で提示され得ることが理解されるべきである。
【0296】
したがって、本開示は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物であって、化合物が化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、方法が本明細書に記載される通りである、化合物を提供する。
【0297】
本開示の一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物であって、化合物が、式
【0298】
【化6】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、方法が、対象に、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含み、第1の用量および第2の用量の投与が、化合物Iによる約25%~約60%のヘモグロビン占有率をもたらす、化合物を提供する。
【0299】
使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量および第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩による約30%~約50%のヘモグロビン占有率をもたらす。
【0300】
本開示の一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物であって、化合物が、式
【0301】
【化7】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、方法が、対象に、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約500mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、化合物を提供する。
【0302】
本開示の一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物であって、化合物が、式
【0303】
【化8】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、方法が、対象に、約200mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、その後続いて、1日当たり100mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、化合物を提供する。
【0304】
本開示の一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物であって、化合物が、式
【0305】
【化9】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、方法が、対象に、約300mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、その後続いて、1日当たり150mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、化合物を提供する。
【0306】
本開示の一部の実施形態は、それを必要とする対象における鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物であって、化合物が、式
【0307】
【化10】
【0308】
の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、方法が、対象に、約400mgが1日2回(BID)の第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を4日間投与し、その後続いて、1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、化合物を提供する。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、方法は、対象に、1日当たり約300mg~1日当たり約1500mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約250mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む。
【0309】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、方法は、対象に、1日当たり約200mg~1日当たり約900mgの第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日間投与し、その後続いて、1日当たり約25mg~1日当たり約250mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む。
【0310】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第2の用量は、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり200mg、または1日当たり250mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩である。
【0311】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約400mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0312】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約600mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0313】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、1日当たり約800mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0314】
本明細書に記載される方法の一部の実施形態、または鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日1回(QD)、1日2回(BID)、1日3回(TID)、1日4回(QID)、または6時間ごとに(Q4H)投与される。本明細書に記載される方法の一部の実施形態、または使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日1回(QD)投与される。本明細書に記載される方法の一部の実施形態、または使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日2回(BID)投与される。本明細書に記載される方法の一部の実施形態、または使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日3回(TID)投与される。本明細書に記載される方法の一部の実施形態、または使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日4回(QID)投与される。本明細書に記載される方法の一部の実施形態、または使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、6時間ごとに(Q4H)投与される。
【0315】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0316】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約300mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0317】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約200mgが1日3回(TID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0318】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが1日4回(QID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0319】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約150mgが6時間ごと(Q6H)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0320】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量は、4日、5日、6日、または7日間投与される、約400mgが1日2回(BID)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩であり、その後続いて、1日当たり約25mg、1日当たり50mg、1日当たり75mg、1日当たり100mg、1日当たり125mg、1日当たり150mg、1日当たり175mg、または1日当たり200mgの第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が投与される。
【0321】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、4日間投与される。
【0322】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、少なくとも1週間、少なくとも10週間、または少なくとも50週間投与される。使用するための化合物の一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、少なくとも1週間投与される。使用するための化合物の一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、少なくとも10週間投与される。使用するための化合物の一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、少なくとも50週間投与される。
【0323】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、少なくとも1年間、少なくとも5年間、または少なくとも10年間投与される。使用するための化合物の一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、少なくとも1年間投与される。使用するための化合物の一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、少なくとも5年間投与される。使用するための化合物の一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、少なくとも10年間投与される。
【0324】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、対象の生涯にわたって投与される。使用するための化合物の一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、対象が亡くなるまで投与される。
【0325】
使用するための化合物の一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、1日1回(QD)投与される。
【0326】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の約8時間~約24時間後に約25%~約60%に達する。使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の8時間~約20時間後に約25%~約60%に達する。使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の8時間~約16時間後に約25%~約60%に達する。使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第1の用量(または負荷用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与完了の8時間~約12時間後に約25%~約60%に達する。使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量および第2の用量の化合物Iの投与は、化合物Iによる約30%~約50%のヘモグロビン占有率をもたらす。
【0327】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、本明細書に記載される通りの負荷用量レジメン後に約25%~約60%に達する。例えば、使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が1日2回(BID)で4日間の投与を含む負荷用量レジメン後に約25%~約60%に達する。
【0328】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、第2の用量(または維持用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与前に約25%~約60%に達する。例えば、使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与によって提供される、対象におけるヘモグロビン占有率パーセントは、300mgの化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩が1日2回(BID)で4日間の投与を含む負荷用量レジメン後、かつ第2の用量(または維持用量)の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の前に約25%~約60%に達する。
【0329】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、対象において約20%~約50%のヘマトクリット値をもたらす。
【0330】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、対象において少なくとも約20%のヘマトクリット値をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、対象において少なくとも約30%のヘマトクリット値をもたらす。使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、対象において約40%のヘマトクリット値をもたらす。一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、対象において約45%のヘマトクリット値をもたらす。
【0331】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約50μg/mL~約800μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約95μg/mL~約775μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約95μg/mL~約750μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約140μg/mL~約700μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約190μg/mL~約650μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約250μg/mL~約475μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約300μg/mL~約450μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約300μg/mL~約475μg/mLの化合物Iの血中濃度をもたらす。
【0332】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約1,200μg時/mL~約19,200μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約2,280μg時/mL~約18,600μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約2,280μg時/mL~約18,000μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約3,360μg時/mL~約16,800μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約4,560μg時/mL~約15,600μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約6,000μg時/mL~約11,400μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約7,200μg時/mL~約10,800μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約7,200μg時/mL~約11,400μg時/mLの化合物IのAUC0~24をもたらす。
【0333】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約1,200μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約2,280μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約3,360μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約4,560μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約6,000μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約7,200μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約10,800μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約11,400μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約15,600μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約16,800μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約18,000μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約18,600μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩の投与は、約19,000μg時/mL超の化合物IのAUC0~24をもたらす。
【0334】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第1の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、医薬組成物として投与される。鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、第2の用量の化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、医薬組成物として投与される。
【0335】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iまたは薬学的に許容されるその塩は、経口的に投与される。
【0336】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、化合物Iは、回折計でCu-Kα放射線を使用して決定される、以下のピーク:18.3°、23.4°、および26.1°2θ±0.2°2θを含むX線粉末回折によって特徴付けられる結晶形態(化合物Iの形態I)である。
【0337】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、ディフラクトグラムは、10.8°または17.3°2θ±0.2°2θにおける1つまたは複数のピークをさらに含む。
【0338】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、結晶形態は、約111℃(開始温度)における吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)曲線によって特徴付けられる。
【0339】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、鎌状赤血球症を処置することにおける使用は、追加の治療剤を投与することをさらに含む。
【0340】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、追加の治療剤は、ヘモグロビンのモジュレーターである。一部の実施形態では、追加の治療剤は、鎌状赤血球症を処置するのに有用である。一部の実施形態では、追加の治療剤は、鎌状赤血球症の合併症を処置するのに有用である。鎌状赤血球症の合併症の非限定的な例として、鉄過剰、疼痛、感染、急性胸部症候群、脳卒中、および肺高血圧症が挙げられる。一部の実施形態では、追加の治療剤は、ヒドロキシウレア、L-グルタミン、クリザンリズマブ、またはデフェリプロンである。一部の実施形態では、追加の治療剤は、ヒドロキシウレアである。
【0341】
鎌状赤血球症を処置する方法において使用するための化合物の一部の実施形態では、追加の治療剤は、ヒドロキシウレアである。
【0342】
3.医薬組成物および投与方法
本明細書に記載される化合物I、または薬学的に許容されるその塩、またはその結晶形態は、医薬組成物で投与され得る。したがって、本明細書では、本明細書に記載される化合物I、またはその塩もしくは溶媒和物の形態の1つまたは複数、ならびに1種または複数の薬学的に許容されるビヒクル、例えば担体、アジュバントおよび賦形剤を含む医薬組成物が提供される。薬学的に許容される好適なビヒクルには、例えば、不活性な固体希釈剤および充填剤、滅菌水溶液および種々の有機溶媒を含む希釈剤、透過促進剤、可溶化剤、ならびにアジュバントが含まれ得る。このような組成物は、薬学分野で周知の方式で調製される。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mace Publishing Co.,Philadelphia,Pa.17th Ed.(1985)、およびModern Pharmaceutics,Marcel Dekker,Inc.3rd Ed.(G.S.Banker&C.T.Rhodes,Eds.)を参照されたい。
【0343】
医薬組成物は、単独で、または他の治療剤と組み合わせて投与され得る。
【0344】
医薬組成物は、単回または複数回の第1および/または第2の用量で投与され得る。医薬組成物は、例えば、直腸、口腔内頬側、鼻腔内および経皮的経路を含む種々の方法によって投与され得る。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、動脈内注射、静脈内、腹腔内、非経口、筋肉内、皮下、経口、局所により、または吸入剤として投与され得る。
【0345】
1つの投与方法は、例えば注射によって非経口で行われる。注射による投与のために本明細書に記載される医薬組成物を組み込むことができる形態としては、例えば、ゴマ油、トウモロコシ油、綿実油、またはピーナッツ油を用いる、水性または油性の懸濁液、またはエマルション、ならびにエリキシル、マンニトール、デキストロース、または滅菌水溶液、および類似の薬学的ビヒクルが挙げられる。
【0346】
経口投与は、本明細書に記載される化合物、本明細書に記載される固体形態、またはその塩もしくは溶媒和物を投与するための別の経路であり得る。投与は、例えば、カプセルまたは腸溶コーティング錠剤により行うことができる。本明細書に記載される少なくとも1つの化合物、本明細書に記載される固体形態、またはその塩もしくは溶媒和物を含む医薬組成物を作製する場合、活性成分は、通常、賦形剤によって希釈され、および/またはカプセル、サシェ、紙もしくは他の容器の形態であり得るそのような担体に封入される。賦形剤が希釈剤として働く場合、賦形剤は、活性成分のビヒクル、担体または媒体として作用する、固体、半固体、または液体の材料の形態であり得る。したがって、組成物は、錠剤、丸剤、散剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁液剤、エマルション剤、溶液剤、シロップ剤、エアロゾル剤(固体としてまたは液体媒体中で)、例えば、10重量%までの活性成分を含有する軟膏剤、軟および硬ゼラチンカプセル剤、注射可能な滅菌溶液剤、ならびにパッケージされた滅菌散剤の形態であり得る。
【0347】
好適な賦形剤のいくつかの例として、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアガム、リン酸カルシウム、アルギネート、トラガント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、滅菌水、シロップ、およびメチルセルロースが挙げられる。加えて製剤には、滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸マグネシウムおよび鉱物油、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、保存剤、例えばヒドロキシ安息香酸メチルおよびヒドロキシ安息香酸プロピル、甘味剤、ならびに香味剤を挙げることができる。
【0348】
本明細書に記載される少なくとも1つの化合物もしくは固体形態、またはその塩もしくは溶媒和物を含む組成物は、当技術分野で公知の手順を用いることによって、対象への投与後に、活性成分の急速、持続または遅延放出をもたらすように製剤化することができる。経口投与のための制御放出薬物送達システムには、浸透圧ポンプシステム、およびポリマーコーティングリザーバーまたは薬物-ポリマーマトリックス製剤を含有する溶解システムが含まれる。制御放出システムの例は、米国特許第3,845,770号、同第4,326,525号、同第4,902,514号、および同第5,616,345号に示されている。本明細書に開示される方法における使用のための別の製剤は、経皮送達デバイス(「パッチ」)を用いる。このような経皮パッチは、本明細書に記載される化合物もしくは固体形態、またはその塩もしくは溶媒和物を制御された量で連続的または不連続的な注入を提供するために使用され得る。医薬品を送達するための経皮パッチの構築および使用は当技術分野で周知である。例えば、米国特許第5,023,252号、同第4,992,445号および同第5,001,139号を参照されたい。このようなパッチは、医薬品の連続、拍動性またはオンデマンド送達のために構築され得る。
【0349】
固体組成物、例えば錠剤を調製するために、主活性成分を医薬賦形剤と混合して、本明細書に記載される化合物もしくは固体形態、またはその塩もしくは溶媒和物の均質な混合物を含有する製剤化前の固体組成物を形成することができる。これらの製剤化前の組成物を均質と呼ぶ場合、組成物が、錠剤、丸剤およびカプセル剤などの等しく有効な単位剤形に容易に細分され得るように、活性成分は、組成物全体にわたって均一に分散させられ得る。
【0350】
本明細書に記載される化合物もしくは固体形態、またはその塩もしくは溶媒和物の錠剤または丸剤は、持続的作用の利点を与える剤形を提供するため、または胃の酸性条件から保護するために、コーティングされてもよく、またはその他の方法で配合されてもよい。例えば、錠剤または丸剤は、内部投薬成分および外部投薬成分を含むことができ、外部投薬成分は、内部投薬成分を覆うエンベロープの形態である。2つの成分は、胃内での崩壊に耐えるのに役立ち、内部成分が未変化で十二指腸へと通過し、または放出が遅延されるのを可能にする腸溶性層によって分離され得る。このような腸溶性層またはコーティングのために、様々な材料を使用することができ、このような材料には、いくつかのポリマー酸、ならびにポリマー酸とセラック、アセチルアルコールおよび酢酸セルロースなどの材料との混合物が含まれる。
【0351】
吸入または吹送のための組成物には、薬学的に許容される水性もしくは有機溶媒、またはそれらの混合物中の溶液および懸濁液、ならびに粉末が含まれ得る。液体または固体組成物は、本明細書に記載される通り、薬学的に許容される好適な賦形剤を含有し得る。一部の実施形態では、組成物は、局所または全身効果のために、経口または鼻呼吸経路によって投与される。他の実施形態では、薬学的に許容される溶媒中の組成物は、不活性ガスの使用によって噴霧され得る。噴霧された溶液は、噴霧デバイスから直接吸入され得るか、または噴霧デバイスは、テント型フェイスマスクもしくは間欠性陽圧呼吸器に取り付けられ得る。溶液、懸濁液または粉末組成物は、好ましくは経口または経鼻で、製剤を適切な方式で送達するデバイスから投与され得る。
【実施例
【0352】
(実施例1:健康なボランティアおよび単回漸増用量(SAD)研究)
化合物Iの単回漸増用量の安全性および耐容性を評価するために、二重盲検式の無作為化された逐次的方式で、18~55歳の48人の健康なボランティア(絶食状態で42人および摂食状態で6人)に、単回漸増用量(50mg~2200mg)の化合物Iを投与し、一方、18~55歳の16人の健康なボランティア(絶食状態で14人および摂食状態で2人)に、プラセボを投与した。
【0353】
一次エンドポイントは安全性および耐容性であり、重要な二次エンドポイントには、PKおよび食品(高脂肪食)の効果が含まれていた。
【0354】
盲検研究での健康なボランティアの人口統計およびベースライン特徴は、表1にまとめられており、群を通じて類似していた。非盲検以外同じ研究の詳細は、表2に含まれる。盲検研究のすべての群は、化合物Iを受けた6人の健康なボランティアおよびプラセボを受けた2人の健康なボランティアで構成された。
【0355】
【表1】
【0356】
【表2】
【0357】
盲検研究における処置後に生じた有害事象は、表3に示す通り、大部分が有害事象一般用語基準(CTCAE)v5.0を使用してグレード1または2であった。非盲検以外同じ研究の有害事象を、表4に示す。薬物に関連すると考えられた少数の有害事象は、介入がほとんどまたは全くなく回復した。組織低酸素を示す有害事象はなかった。
【0358】
【表3】
【0359】
【表4-1】
【0360】
【表4-2】
【0361】
実際の試料収集時間を使用した全血薬物動態(PK)パラメーター、および単回漸増用量後のヘモグロビン占有率を、表5(健康なボランティアおよびSCD対象の両方からのデータを含有する)および表6(健康なボランティア対象だけからのデータを含有する)に示す。
【0362】
【表5】
【0363】
【表6】
【0364】
maxおよびAUCinfに関する血漿に対する血液の平均比は、50~2200mgの用量範囲について、それぞれ20~42および177~219の範囲であった。それとは対照的に、CmaxおよびAUCinfに関する血漿に対するRBCの平均比は、50~2200mgの用量範囲について、それぞれ49~99および420~530の範囲であった。
【0365】
ヘモグロビン占有率パーセントは、以下の通り計算され、ここでMCHCは、平均赤血球ヘモグロビン濃度を指し、Hctは、ヘマトクリットを指す。
Hb占有率%=[化合物I]RBC/MCHC
[化合物I]RBC=([化合物I]全血-(1-Hct)[化合物I]血漿)/Hct
【0366】
単回用量の化合物Iは、健康なボランティアのHb占有率パーセントにおいて用量依存的上昇を示した(図1)。絶食状態と摂食状態との間のHb占有率に、観察可能な差異はなかった(200mg)。これらのHb占有率は、類似の範囲にわたって単回用量のボキセロートルを受けた健康なボランティアで報告されたHb占有率を上回る。
【0367】
(実施例2:健康なボランティアおよび複数回漸増用量(MAD))
化合物Iの複数回漸増用量(MAD)の安全性および耐容性を評価するために、18~55歳の7人の健康なボランティアに、300mgの負荷用量の化合物Iを3日間投与し、続いて、15mg、25mg、50mg、または75mgの維持用量の化合物Iを14日間投与した。18~55歳の3人の健康なボランティアに、プラセボを14日間投与した。一次エンドポイントは、安全性および耐容性であり、重要な二次エンドポイントには、PKおよび心電図(ECG)パラメーターに対する効果が含まれていた。
【0368】
図2に示す通り、化合物Iは、健康なボランティアにおいて複数回漸増用量を用いたコホートの中で、用量に比例した線形PKを明示した。
【0369】
複数回漸増用量の化合物Iの安全性および耐容性を評価するために、18~55歳の健康なボランティアで別の研究を開始した。それぞれ10人の対象(化合物Iでn=7、プラセボでn=3)の4つのコホートを、逐次的な二重盲検方式で評価した。定常状態レベルに達するために、各対象は、負荷用量レジメンを3日または4日間受け、続いて、医薬品を1日1回、最長14日間にわたって受けた。一次エンドポイントは、安全性および耐容性であり、重要な二次エンドポイントには、PKおよび心電図(ECG)パラメーターに対する効果が含まれていた。以下の表7は、各コホートにおいて使用された化合物Iまたはプラセボの用量の概要を提供する。
【0370】
【表7】
【0371】
エンドポイントは、安全性(臨床研究の検査結果、有害事象、心電図(DCG)パラメーター、身体検査知見)および耐容性、ならびにPKであった。
【0372】
すべてのコホートについての健康なボランティアの人口統計およびベースライン特徴を、表8にまとめる。
【0373】
【表8】
【0374】
処置により発生した有害事象を、表9にまとめる。
【0375】
【表9】
【0376】
研究薬物は認容性が高かった。安全性データは、この時、研究が進行中であり、盲検であるため、コホートによって分析されなかった。グレード4のCPK上昇が報告されたが、研究終了時の激しい運動に起因しており、したがって研究薬物には関係していなかった。
【0377】
15mg、25mg、50mg、および75mgのMADコホートの健康なボランティアにおける予備的な全血PKパラメーター(幾何平均およびCV%)およびヘモグロビン占有率を、表10にまとめる。血漿PKパラメーターを、表11に提示する。
【0378】
【表10】
【0379】
【表11】
【0380】
(実施例3:鎌状赤血球症(SCDコホート))
鎌状赤血球症の対象の単回用量(SD)および複数回漸増用量(MAD-1、MAD-2、およびMAD-3)コホートの研究設計を、図3に示す。
【0381】
5.5g/dL以上かつ10.5g/dL以下のベースラインHbを示し、30日間のスクリーニングの間に血管閉塞性クリーゼ(VOC)または輸血がない、HbSS(SCDのホモ接合体)を有する18~60歳の患者に、100mgの単回用量の化合物Iを投与した(単回用量期間、SDコホート;実施例1の表5、SCD 100mgを参照されたい)。
【0382】
MAD-1およびMAD-2コホート
少なくとも56日間のウォッシュアウト期間(化合物Iの排出PKを評価することができるように)の後、患者に、1日当たり300mgの負荷用量の化合物Iを1日投与し、続いて、1日当たり200mgの化合物Iを1日投与し、次に1日当たり50mgの維持用量の化合物Iを5週間投与した(「MAD-1コホート」)。次に、同じ患者に、1日当たり500mgの別の負荷用量の化合物Iを1日受けさせ、続いて、1日当たり400mgの化合物Iを1日受けさせ、次に1日当たり100mgの別の維持用量の化合物Iを3週間投与した(「MAD-2コホート」)。MAD-1コホートおよびMAD-2コホートの全処置期間は、8週間であった。
【0383】
一次エンドポイントは、安全性および耐容性であった。重要な二次エンドポイントには、PKおよび時間を一致させた化合物Iの濃度と、貧血および溶血の臨床的尺度におけるベースラインからの変化との間の関係が含まれていた。
【0384】
薬力学的(PD)マーカー、例えば、p20(HbがOで20%飽和するときのOの分圧)およびp50(HbがOで50%飽和するときのOの分圧)を、2つの用量漸増後に、酸素平衡曲線(OEC)を測定することによって決定した。OECを、Oの分圧(pO)に対するHb-O飽和の程度に関し、HbへのOの結合親和性を測定するヘモキシメトリーによって作成した。
【0385】
SCDコホートの人口統計およびベースライン特徴を、表12にまとめる。SCDコホートの処置により発生した有害事象を、表13Aおよび表13Bにまとめる。処置により発生した有害事象の大部分は、グレード1または2であり、研究薬物とは無関係であった。化合物Iは、単回漸増用量部分および複数回漸増用量相の両方において安全であり、認容性が高かった。
【0386】
【表12】
【0387】
【表13】
【0388】
【表14】
【0389】
全血および血漿における100mgの単回用量のPKプロファイルを、標準的な非コンパートメント解析を使用して評価した。SCD対象からの知見を、表14に示す通り、健康な対象における知見と比較した。SCD対象の全血中の化合物Iの予備的なPKパラメーター推定値は、排出t1/2、AUC、Tmax、および血漿に対する血液の比に関して健康な対象と異なっていた。手短には、排出t1/2およびTmaxは、それぞれ、健康な対象よりもSCDにおいてほぼ3倍急速であり、またはより早く生じ、血漿に対する血液の比は、健康な対象の値の約30%であった(健康な対象と比較してRBCがより少ないことに起因する可能性が最も高い)。血漿コンパートメントについては、2つの集団の間の差は、排出t1/2に関して最も顕著であり、やはりSCDの方が約2.5倍急速であった。
【0390】
【表15】
【0391】
図4は、6人のSCD患者における化合物Iの2ラウンドの処置(56日目~112日目)後である8週目における、ヘモグロビンの変化を示す。研究終了時に、Hbは最大1.3g/dL上昇し(2.3g/dLの平均上昇)、6人のすべての対象が、網状赤血球(図5)、網状赤血球絶対数(図6)、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)(図7)、および間接ビリルビン(図8)を含む溶血マーカーの改善を経験した。5週間の50mg QDおよび3週間の100mg QDの後の、血漿および全血中の平均(SD)Hb占有率パーセント、または研究薬物のトラフ(Cmin)および見かけのピークレベル(Cmax)に達したときの値を、表15に示す。100mgコホートのCmaxにおける個々のHb占有率の値は、19.7%~41.8%の範囲であった。各処置期間の終了時に定常状態に達したときのCminとCmax値との間の差はほとんどなかったが、これは健康な対象における知見と一致している。100mg用量レベルでは、6人の患者のうちの2人が、40%超のHb占有率を達成した。平均値は、1日1回の50mgおよび100mgでの処置期間の終了時、または反復用量処置(維持用量)の5週目および7週目において得られた値に先行する数週間の間に観察された値と一致している。
【0392】
【表16】
【0393】
ベースラインから処置の8週目の最後までのヘマトクリットの平均上昇は、6.5%であった。化合物Iの最終用量の後、研究薬物の濃度を、約15週間にわたって評価し、排出t1/2の平均は約10日であった。これは、平均ヘモグロビンの2.2g/dLの低下によって達成された。この15週間のウォッシュアウト期間の後、5人の対象の平均ヘマトクリットは、ベースラインレベルに戻った(23.46%対23.02%)。
【0394】
エクタサイトメーター(ektacytometer)レーザー光学回転赤血球分析器(Lorrca、RR Mechatronics、NL)を使用して、浸透圧勾配を増大しながら定義されたせん断ストレスの値(浸透圧スキャン)、および赤血球を段階的脱酸素に曝すより新しい技術を使用し(酸素スキャン)、これらの赤血球の変形能を分析した。酸素スキャン試験によって実証される通り、すべての患者において赤血球の健康状態の改善が見られた(図9)。
【0395】
ヘモキシメトリー箱ひげ図(図10)は、化合物Iの投薬中に、SCDの患者(n=6)から収集した血液のp20およびp50値を示す。ベースライン(8週目)~10週目、および13週目~16週目についてのp20およびp50値は、それぞれ50mgおよび100mgの化合物Iの投薬期間を表す。p20およびp50値は、共にベースラインから低下したが、このことは、化合物Iによって血液のHbが修正され、Hb-O親和性が用量依存的に上昇することを示している。化合物Iを用いる処置中のp20およびp50値のこれらの変化は、ベースライン(処置なし)に対してOECの左シフトに対応する。用量当たりのp20の変化は、p50の変化よりも大きく、Hb修正のより感度の高い尺度を表し、Hb-O親和性の上昇の指標となる。これらの結果は、OECの測定値が、Hb-O親和性の上昇度の高感度なモニタリングを可能にし、処置中の化合物IによるHb修正を表すことを示している。
【0396】
MAD-3コホート
前述の通りMAD-1およびMAD-2研究に参加した6人の患者のうちの4人は、MAD-3研究に進んだ(n=4)。患者003のデータが提供されているが、この患者は、MAD-3投薬レジメンに従っていなかった。
【0397】
MAD-2研究の終了および約8カ月間のウォッシュアウト期間の後、選択された患者(n=4)に、300mgの負荷用量をBIDで4日間投与し、その後続いて、150mgの維持用量をQDで投与した(MAD-3コホート)。
【0398】
一次エンドポイントは、安全性および耐容性であった。重要な二次エンドポイントには、PKおよび時間を一致させた化合物Iの濃度と、貧血および溶血の臨床的尺度におけるベースラインからの変化との間の関係が含まれていた。
【0399】
薬力学的(PD)マーカー、例えば、p20およびp50を、ヘモキシメトリーによって作成したOECを測定することによって決定した。
【0400】
MAD-3のSCDコホートの人口統計およびベースライン特徴を、表16にまとめる。MAD-3のSCDコホートの処置により発生した有害事象を、表17にまとめる。
【0401】
【表17】
【0402】
【表18】
【0403】
MAD-3コホートに参加した患者の6週目におけるヘマトクリットおよびHbレベルを、表18に示す。
【0404】
【表19】
【0405】
MAD-3コホートに参加した患者の6週目における全血および血漿中の化合物Iの濃度を、表19に示す。
【0406】
【表20】
【0407】
MAD-3コホートに参加した患者の6週目における化合物IのHb占有率%を、表20に示す。
【0408】
【表21】
【0409】
3つのすべてのコホート、MAD-1、MAD-2、およびMAD-3にそれぞれ参加した患者の平均Hb占有率%を、図11に示す。
【0410】
MAD-3コホートに参加した患者から収集した血液のp20およびp50値を示すヘモキシメトリー箱ひげ図を、図12に示す。図13に示す通り、SCD患者の同じMAD-3コホートでも赤血球の健康状態の改善が観察された。すべてのMAD-3コホートのSCD患者についての鎌状化赤血球のパーセンテージにおける変化の概要を、図14に示す。
【0411】
結論
SCDの成人において、維持用量が100mgおよび150mg QDであった、本明細書に記載される投薬レジメンを使用する化合物Iでの処置では、平均Hb占有率が30%を超え、ヘマトクリットが上昇し、Hbレベルが上昇した。150mgの毎日の維持用量の化合物Iは、SCDの成人において認容性が高かった。ヘモキシメトリー、エクタサイトメトリー、および末梢血塗抹標本からの結果は、100mgおよび150mgの維持用量の化合物Iが、赤血球の健康状態を改善することを示唆している。
【0412】
(実施例4:化合物Iの反復投薬のためのモデルを活かした(Model-Informed)用量選択)
「学習および確認」モデルを活かした手法は、健康なボランティアおよび鎌状赤血球症(SCD)の患者における研究のための第1の用量を選択するために使用され、(1)入手可能なデータを使用して非機構的母集団薬物動態(popPK)モデルを開発し、血漿および全血中濃度を特徴付けるために継続的に精密化するステップ、ならびに(2)モンテカルロシミュレーションを使用して、その後のコホートにおける処置の第1週の間に第2の(維持)用量の標的化Hb占有率を達成するのに適した第1の(負荷)用量を選択するステップの、2ステップを含んでいた。
【0413】
モデルで選択された第1の用量は、図15に示すように、処置持続期間にわたってモデル予測と比較して一貫したトラフ濃度が観察されたことによって実証された通り、1週間以内に定常状態濃度を達成し、50mgの第2の用量によって維持された。1週間以内に定常状態濃度を達成する新しいモデルで選択された第1の用量でその順序が反復され、100mgの第2の用量によって維持された。
【0414】
popPKモデルを使用し、300mgが1日2回(BID)で4日間の第1の(負荷)用量、続いてその後、1日当たり150mgの第2の(維持)用量を選択して、38%~59%の標的化Hb占有率を達成した。
【0415】
(実施例5:鎌状赤血球症の参加者に経口投与される化合物Iの第2/3相の無作為化多施設研究および鎌状赤血球症の小児参加者におけるオープンラベル薬物動態研究)
この実施例は、SCDの参加者に経口投与される化合物Iの3つのパートによる第2/3相研究を記載する。
【0416】
パートA
この研究のパートAは、SCDのおよそ60人の成人参加者における第2相の無作為化されたオープンラベルの用量設定研究である。この研究のパートAの一次目的は、ヘモグロビンの変化によって測定される通り、SCDの成人参加者における化合物Iの効果を評価することである。研究のパートAの研究スキームを、図16に示す。
【0417】
参加者は、-28日目から-1日目まで、研究への適格性についてスクリーニングされる。適格とされた参加者は、1日目に1:1(100mg:150mg)の割付けに基づいて無作為化され、参加者の初期用量(負荷用量)の化合物Iを受ける。1日目の評価およびその後の負荷用量が完了した後、参加者は、12週目まで、参加者の維持用量の投与を毎日続ける。
【0418】
150mg処置群の6人の成人参加者への少なくとも6週間の投薬が完了した後、安全性、耐容性、および入手可能なPK、Hb占有率、ならびにPDデータを審査して、維持用量が最大200mgまで増大され得るかどうかを評価する。
【0419】
より高用量の処置アームを含むことが決定された後、その後登録された参加者は、1:1:1(それぞれ100mg:150mg:最大200mgまでの化合物I)またはバランスを確保するための適応的方法で無作為化され、負荷用量レジメンを4日間にわたって受け、続いて、12週目まで維持用量を毎日受ける。この研究で使用されることになる負荷用量は、24時間以内の期間で2200mgを超えない。
【0420】
用量群ごとに所望の曝露および標的化Hb占有率%を達成するために提案された負荷および維持用量を、以下の表21に示す。
【0421】
【表22】
【0422】
研究のパートAの一次エンドポイントは、ベースラインから12週目までのヘモグロビンの変化を評価することである。
【0423】
研究のパートAの二次エンドポイントは、全ヘモグロビンおよび溶血の臨床的尺度に対する化合物Iの効果を評価すること、ならびに複数回用量の化合物Iの投与の安全性および耐容性ならびにPKおよびPD特性を評価することである。研究のパートBのさらなる二次エンドポイントには、以下も含まれる。
・12週目までのHbのベースラインからの上昇が1g/dL超の参加者の割合、
・12週目までの間接ビリルビン、網状赤血球絶対数および%、ならびにLDHを含む溶血尺度のベースラインからの変化パーセント、
・有害事象の発生率、研究室評価値の変化、ECG、およびバイタルサイン、
・12週目までのp50によって測定されるHbのOECに対する効果、ならびに
・第1の用量後のこれらのPKパラメーター(Tmaxを除く)のAUC0~24、Cmax、Tmax、血液と血漿(B:P)の比。
【0424】
研究のパートAの探索的エンドポイントは、神経認知機能、エリスロポエチン(EPO)レベル、生活の質(QOL)の評価、RBC変形能、RBCミトコンドリア含量、VOC、および他のバイオマーカーに対する化合物Iの効果を評価することである。研究のパートAのさらなる探索的エンドポイントには、以下が含まれる。
・NIHツールボックス認知モジュール(NIH Toolbox Cognition Module)によって評価される12週目までの実行能力複合スコアのベースラインからの変化(寸法変化カード分類テスト(Dimensional Change Card
Sort Test)、フランカー抑制制御および注意テスト(Flanker Inhibitory Control and Attention Test)、ならびにパターン比較処理速度テスト(Pattern Comparison Processing Speed Test)を使用する)、
・12週目までのEPOレベルのベースラインからの変化、
・12週目までのPGI-C、CGI-C、EQ-5D-5L、およびPROMIS-29を含むQOL評価のベースラインからの変化、
・12週目までのRBC変形能およびRBCミトコンドリア含量のベースラインからの変化、
・12週目までのVOCの年率、
・無作為化から初回VOCまでの時間、
・12週目における他のバイオマーカーのベースラインからの変化(ゲノム解析、膜脆弱性、フロー接着(flow adhesion)、ならびにICAM、VCAM、P-セレクチン、E-セレクチン、ACR、KIMを含み得るマルチプレックスアッセイによるタンパク質マーカー、ならびに溶血マーカー、例えば、ハプトグロビン、ヘモペキシン、可溶性C3、および無細胞ヘモグロビンのレベルを含む)。
【0425】
パートB
パートBは、成人および小児の参加者における、第3相の無作為化された二重盲検式のプラセボ対照研究である。パートBは、研究のパートAから最適な用量を選択した後に開始される。研究のパートBでは、SCDのおよそ380人の成人および小児の参加者で、Hb応答の増大における化合物Iの安全性および有効性を評価し、およそ190人の参加者はプラセボを受け、およそ190人の参加者は、研究のパートAから選択された最適な用量の化合物Iを受ける。研究のパートBの研究スキームを、図17に示す。
【0426】
研究のパートBの一次目的は、SCDの成人および小児の参加者において、ヘモグロビン応答によって測定される通り、プラセボと比較した最適な用量の化合物Iの効果を評価することである。
【0427】
研究のパートBでは、参加者は、-28日目から-1日目まで、研究への適格性についてスクリーニングされる。適格とされた成人参加者は、1日目に1:1(化合物I:プラセボ)の割付けに基づいて無作為化され、臨床現場で参加者の初期用量(負荷用量)を受ける。1日目の評価およびその後の負荷用量が完了した後、参加者は、1週目から48週目まで、参加者の維持用量の投与を毎日続ける。参加者は、安全性、有効性、およびPK/PDの評価のために臨床現場に戻ることになる。VOC事象の発生率を、4週間ごとに収集する。48週目(337日目)における処置の完了後、参加者は、最終的な追跡調査訪問のために、最終用量のおよそ5半減期後である8週間後(56週目、393日目)に戻ることになる。参加者は、48週目の訪問が完了した後、別個のプロトコールの下でOLE研究に登録することを選択することができる。OLE研究にエントリーしない参加者は、安全性をさらに評価するために、投薬の完了後およそ8週間追跡される。
【0428】
研究のパートBの一次エンドポイントは、48週目におけるHbがベースラインから1g/dLを超えて上昇した参加者の割合を評価することである。
【0429】
研究のパートBの二次エンドポイントは、全ヘモグロビン、溶血の臨床的尺度、および関連する臨床転帰に対する化合物Iの効果をプラセボと比較して評価すること、ならびに48週間の化合物Iの毎日の投与の安全性および耐容性を評価することである。さらなる二次エンドポイントには、以下も含まれる。
・48週目の最後までのVOCの年率、
・24週目におけるHbがベースラインから1g/dLを超えて上昇した参加者の割合、
・24週目および48週目までのHbのベースラインからの変化、
・48週目までの間接ビリルビン、網状赤血球絶対数および%、ならびにLDHを含む溶血尺度のベースラインからの変化パーセント、
・48週目までのPGI-C、CGI-C、およびPROMIS-29身体機能、不安、うつ、疲労、社会的機能、疼痛の干渉、および疼痛の強度を含むQOL評価のベースラインからの変化、
・有害事象の発生率、研究室評価値の変化、ECG、およびバイタルサイン、
・トラフ血漿および血中濃度、B:P比、
・48週目までのHb占有率パーセント、
・無作為化から初回VOCまでの時間、
・研究中、初回Hbがベースラインから1g/dLを超えて上昇するまでの時間。
【0430】
研究のパートBの探索的エンドポイントは、神経認知機能、EPOレベル、QOL評価、RBC変形能、RBCミトコンドリア含量、VOC、および腎臓バイオマーカーに対する化合物Iの効果をプラセボと比較して評価することである。さらなる探索的エンドポイントには、以下も含まれる。
・48週目までの他のバイオマーカーのベースラインからの変化(ゲノム解析[任意選択による] 膜脆弱性、フロー接着、ならびにICAM、VCAM、P-セレクチン、E-セレクチン、ACR、KIMを含み得るマルチプレックスアッセイによるタンパク質マーカー、ならびに溶血マーカー、例えば、ハプトグロビン、ヘモペキシン、可溶性C3、および無細胞ヘモグロビンのレベルを含む)
・NIHツールボックス認知モジュールによって評価される48週目までの実行能力複合スコアのベースラインからの変化(寸法変化カード分類テスト、フランカー抑制制御および注意テスト、ならびにパターン比較処理速度テストを使用する)、
・48週目までのEPOレベルのベースラインからの変化、
・48週目までのEQ-5D-5Lを含むQOL評価のベースラインからの変化、
・48週目までのRBC変形能およびミトコンドリア含量のベースラインからの変化。
【0431】
パートC
研究のパートCは、SCDの小児参加者の4つの年齢群コホートにおける、単一アームによるオープンラベルの複数回用量PK研究であり、研究のパートCの複数回用量部分は、研究のパートBのために用量が選択された後に始まる。研究のパートBの研究スキームを、図18に示す。
【0432】
小児参加者は、35日間のスクリーニング期間の間に研究適格性について評価される(小児参加者における採血量が制限されることに起因して、スクリーニングをさらに延長することが許可された)。研究の1日目に、適格とされた小児参加者は、単回用量の化合物Iを受ける(コホートC1は100mg用量、コホートC2、C3、およびC4の用量レベルについては、新たに得られたデータに基づいて決定される)。化合物Iの安全性、耐容性、および入手可能なPKデータは、各コホートにおいて少なくとも4人の参加者が単回用量(SD)投与を完了してからおよそ7週間後に評価され、それらのデータにより、複数回用量(MD)投薬に進むことが推奨される。小児参加者は、4日間にわたって負荷用量レジメンを受け(MDの1日目に開始する)、続いて14日間の全処置持続期間に1日1回の投薬を受ける。MD部分で与えられる用量は、新たに得られた臨床試験データによって通知され、成人の臨床試験または以前の小児コホートにおいて安全であると確立された用量レベルを超えない。参加者は、MDの2週目の訪問を完了した後、別個のプロトコールの下でオープンラベル延長(OLE)研究に登録することを選択することができる。OLE研究にエントリーしない参加者は、安全性をさらに評価するために、投薬の完了後およそ8週間追跡される。
【0433】
パートCは、4つのコホートから構成される。
・コホートC1には、12~18歳未満のおよそ10人の参加者が含まれ、参加者の少なくとも30%は、12~15歳未満でなければならない。
・コホートC2には、6~12歳未満のおよそ10人の参加者が含まれ、参加者の少なくとも30%は、6~9歳未満でなければならない。
・コホートC3には、2~6歳未満のおよそ10人の参加者が含まれる。
・コホートC4には、6カ月~2歳未満のおよそ7人の参加者が含まれる。
【0434】
コホートC2~C4は、14日間のMD投薬の完了後に開始され、安全性、耐容性、およびPKデータのデータモニタリング委員会(DMC)の審査が、先行するコホートの少なくとも4人の参加者で評価された。さらなる用量レベルを評価するため、および/または必要とみなされる場合にはPKもしくは安全性をさらに特徴付けるために、必要に応じて10人までのさらなる参加者が各コホートに登録されてもよい。パートCからの参加者は、研究のパートBへの登録には適格とされない。
【0435】
組み入れ基準
パートA、B、およびCのための重要な組み入れ基準には、以下が含まれる。
・SCDの男性または女性。鎌状赤血球対立遺伝子のSCD遺伝子型ホモ接合体(HbSS)または鎌状ヘモグロビン(HbS)およびβ-0サラセミア(HbSB)の二重ヘテロ接合体の文書化は、研究室検査歴に基づくことができ、またはスクリーニング中の研究室検査によって確認されなければならない、
・スクリーニング中にHbが5.5以上かつ10.5g/dL以下であり、治験責任医師によって安定であるとみなされる、
・ヒドロキシウレア(HU)および/またはL-グルタミンを摂取している参加者については、その用量は、ICFへの署名または同意の前少なくとも90日間安定でなければならず、研究中、治験責任医師の意見で用量調整の必要性が予期されないこと、
・妊娠可能な女性参加者は、研究開始から研究薬物の最終用量の120日後まで、高度に有効な避妊方法を使用するか、または禁欲することに同意しなければならない。妊娠可能なパートナーがいる、不妊外科手術を受けていない男性は、研究中および研究薬物の最終用量の後120日間、高度に有効な避妊方法を使用することに同意しなければならない。加えて、妊娠中のパートナーがいる、不妊外科手術を受けていない男性は、研究中および研究薬物の最終用量の後120日間、コンドームを使用するか、または性的禁欲を維持することに同意しなければならない、
・妊娠可能な女性参加者は、研究薬物の投与前に妊娠検査が陰性でなければならない、
・参加者が、文書化されたインフォームドコンセント(パートAおよびパートBの成人参加者について)、または書面による親/保護者のインフォームドコンセントを提供し、医薬品規制調和国際会議(ICH)の指針(パートBの小児参加者についておよびパートC)に一致して、治験審査委員会(IRB)/倫理委員会(EC)の方針および要件に従って参加者の同意が得られている。
【0436】
パートAについての重要なさらなる組み入れ基準には、以下が含まれる。
・スクリーニング時に18~65歳以下、
・男性は、研究開始から最終用量の後120日まで、精子を提供しないことに同意しなければならない。
【0437】
パートBについての重要なさらなる組み入れ基準には、以下が含まれる。
・スクリーニング時に12~65歳以下。12~18歳未満の参加者は、パートCのコホートC1の安全性の評価後にのみパートBに登録される、
・男性は、研究開始から最終用量の後120日まで、精子を提供しないことに同意しなければならない、
・12カ月のスクリーニングの間に2以上かつ10以下のVOC。
【0438】
除外基準
パートA、B、およびCについての重要な除外基準には、以下が含まれる。
・12カ月のスクリーニングの間に10超のVOC、
・授乳中または妊娠中の女性参加者、
・スケジュールされたRBC輸血療法(長期的、予防的、または防止的輸血とも呼ばれる)を定期的に受けているか、または1日目までの90日以内にいずれかの理由によりRBCもしくは交換輸血を受けた、
・ICFへの署名までの14日以内の、鎌状赤血球クリーゼまたは他の血管閉塞性事象での入院、
・アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の研究室スクリーニング検査値が年齢に対する基準値上限(ULN)の4倍超、
・研究薬物投与前14日以内に抗生物質を必要とする急性細菌感染を含む、治療を必要とする急性疾患または臨床的に有意な細菌、真菌、寄生虫もしくはウイルス感染、
・活動性肝炎A、BもしくはC、またはヒト免疫不全ウイルス(HIV)を有することが公知の参加者、
・活動性症候性コロナウイルス疾患2019(COVID-19)感染を有している参加者、
・中央検査室によって計算されるスクリーニング訪問時の推定糸球体濾過量(eGFR)が60mL/分/1.73m未満、または慢性透析中である、
・1日目の処置前の過去2年間以内の、化学療法および/または放射線を必要とする悪性腫瘍の病歴(非黒色腫性の皮膚悪性腫瘍のための局所的治療は除外される)、
・同意前6カ月以内の不安定なまたは悪化しつつある心臓または肺の疾患の病歴、
・1日目以前の7日間以内に地域の規制当局によって認定されたCOVID-19ワクチン(第1の用量、第2の用量、またはブースター用量)を受けた、
・ICFへの署名までの28日間以内にEPOもしくは他の造血成長因子処置を受けたか、または研究中にこのような薬剤を必要とすることが予期される、
・現在または最近のボキセロートルの使用。最近の使用とは、1日目以前の10日間以内として定義される、
・現在または最近のクリザンリズマブの使用。最近の使用とは、1日目以前の90日間以内として定義される、
・シトクロムP450(CYP)またはCYP3A4/CYP3A5の強力なまたは中等度の誘発物質の現在進行中のまたは最近の使用。最近とは、1日目以前の5排出半減期または14日間以内のいずれか長い方として定義される、
・CYP3A4/CYP3A5の強力なまたは中等度の阻害剤の現在進行中のまたは最近の使用。最近とは、1日目以前の5排出半減期以内として定義される、
・P糖タンパク質基質であるジゴキシンまたはダビガトランの現在進行中のまたは最近の使用。最近とは、1日目以前の5排出半減期以内として定義される、
・禁止された処方薬または非処方薬物および栄養補助食品(生薬および代替医薬品を含む)の使用。評価スケジュールに概略が記載される通り、神経認知評価前の24時間を除いて、マリファナの使用は許可される、
・化合物Iまたは他のHb重合阻害剤に対する公知のアレルギー、
・いずれかの物質に対する重度のアレルギー反応歴(アナフィラキシーを含む)、または気管支喘息重積発作の既往歴、
・研究手順を順守する可能性が低い。
【0439】
パートCについて、重要なさらなる除外基準には、
・脳卒中の病歴があるか、または脳卒中の一次予防の基準を満たしている(非イメージングTCDにより2回の経頭蓋ドプラ[TCD]測定値が200cm/秒以上、またはTCDiにより185cm/秒以上の病歴)
が唯一含まれる。
【0440】
用量
用量選択は、実施例1、2、および3に記載される以前の研究からの安全性およびPK結果に基づく。
【0441】
負荷用量が投与され、続いて複数回用量レジメンの毎日の維持投薬が投与される。
【0442】
処置持続期間
パートAでは、すべての成人参加者は、およそ12週目まで維持投薬を受ける。
【0443】
パートBでは、すべての成人および小児の参加者は、維持投薬を48週間受ける。
【0444】
パートCでは、コホートC1の小児参加者は、100mgの単回用量を受け、続いて、およそ8週目に開始して14日間継続する毎日の投薬を受ける。すべてのパートCのコホートについての複数日の投薬レジメンおよびコホートC2~C4についての単回用量レベルは、新たに得られたデータによって通知される。利用される用量は、成人または年長の小児コホートにおいて耐容性が許容されると決定された用量を超えない。パートCのコホートC3およびC4には、経口溶液のための散剤、または分散性錠剤のいずれかとして化合物Iが投与される。
【0445】
本明細書において引用されるすべての特許および他の参考文献は、本開示が関係する当業者の技術レベルを示しており、あたかもそれぞれの参考文献が個々に参照によりその全体が組み込まれるのと同じ程度に、表および図面を含むそれらの全体が参照により組み込まれる。
【0446】
当業者は、本開示が、言及されている目的および利点、ならびにそれらに固有のものを得るのに十分に適合することを容易に理解するはずである。現在、好ましい実施形態の代表的なものとして本明細書に記載されている方法、変種および組成物は、例示的なものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。その変更および他の使用は、当業者が思い付くものであり、それらは本開示の精神に包含され、特許請求の範囲によって定義される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】