IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 華為技術有限公司の特許一覧

特表2024-545519無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置
<>
  • 特表-無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置 図1
  • 特表-無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置 図2
  • 特表-無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置 図3
  • 特表-無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置 図4
  • 特表-無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置 図5
  • 特表-無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置 図6
  • 特表-無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置 図7
  • 特表-無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置 図8
  • 特表-無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置 図9
  • 特表-無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置 図10
  • 特表-無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-09
(54)【発明の名称】無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0457 20230101AFI20241202BHJP
   H04W 36/06 20090101ALI20241202BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20241202BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20241202BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
H04W36/06
H04W8/24
H04W72/0453
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536022
(86)(22)【出願日】2022-12-15
(85)【翻訳文提出日】2024-07-19
(86)【国際出願番号】 CN2022139175
(87)【国際公開番号】W WO2023109879
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202111542892.4
(32)【優先日】2021-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,フオン
(72)【発明者】
【氏名】ジャーン,シュイ
(72)【発明者】
【氏名】プオン,ジンリン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA12
5K067AA13
5K067DD19
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ39
(57)【要約】
本件出願は、無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置を提供する。本方法は、端末デバイスが、第1の情報をネットワーク・デバイスから受信することを含み、第1の情報は、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように端末デバイスに指示している。端末デバイスは、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定し、第3のキャリア・グループは第1のキャリア・グループ又は第2のキャリア・グループであり、伝送リンクの切り替え期間は第3のキャリア・グループ内に位置付けられている。第1のパラメータは、以下のパラメータ:少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、又は、キャリアの数のうちの1つ以上を含んでいる。これは、リソースの無駄を削減し、リソースの利用性を改善することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数リンク切り替え方法であって:
端末デバイスが、第1の情報をネットワーク・デバイスから受信するステップであって、前記第1の情報は、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように前記端末デバイスに指示している、ステップ;及び
前記端末デバイスが、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するステップであって、前記第3のキャリア・グループは前記第1のキャリア・グループ又は前記第2のキャリア・グループであり、前記伝送リンクの切り替え期間は前記第3のキャリア・グループ内に位置付けられている、ステップ;
を含み、前記第1のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、又は、キャリアの数のうちの1つ以上を含んでいる、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
前記第3のキャリア・グループは、包含されるキャリアの第1のパラメータのパラメータ値の合計が、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で最大又は最小であるキャリア・グループである;又は
前記第3のキャリア・グループは、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で、第1のパラメータのパラメータ値が最大又は最小であるキャリアが属しているキャリア・グループである、方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法において、前記端末デバイスが、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するステップは:
前記第1のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値が、前記第2のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値と同じである場合に、前記端末デバイスが、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて前記第3のキャリア・グループを決定するステップを含み、
前記第2のパラメータは、前記第1のパラメータとは異なり、前記第2のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、キャリアの数、又は少なくとも1つのキャリアの切り替えパラメータのうちの1つ以上を含んでいる、方法。
【請求項4】
請求項1ないし3のうちの何れか一項に記載の方法において、更に:
前記端末デバイスが、複数の第2の情報を前記ネットワーク・デバイスから受信するステップを含み、前記複数の第2の情報は複数のキャリアに対応し、前記複数のキャリアは、前記ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって前記伝送リンクを切り替えるために使用されるものであり、第2の情報の各々は対応するキャリアの第1のパラメータのパラメータ値を示す、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法において、更に:
前記端末デバイスが、第3の情報を前記ネットワーク・デバイスから受信するステップを含み、前記第3の情報は前記複数のキャリアを示し、前記第1のキャリア・グループと前記第2のキャリア・グループは前記複数のキャリアに属している、方法。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の方法において、更に:
前記端末デバイスが、前記複数のキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、前記最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定するステップを含み、前記端末デバイスは前記伝送リンクを前記スロット長の中で高々1回切り替える、方法。
【請求項7】
請求項1ないし5のうちの何れか一項に記載の方法において、更に:
前記端末デバイスが、第1の能力情報を前記ネットワーク・デバイスへ送信するステップを含み、前記第1の能力情報は第1の継続期間を示し、前記端末デバイスは前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替える、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法において、
前記第1の能力情報は第1のサブキャリア間隔を具体的に示しており、前記第1のサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の周波数バンドを具体的に示しており、前記第1の周波数バンドのサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の事前に設定された継続期間のシンボルの数Nを具体的に示しており、N個の第1の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Nは正の整数である;又は
前記第1の能力情報は第2の事前に設定された継続期間のスロットの数Mを具体的に示しており、M個の第2の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Mは正の整数である、方法。
【請求項9】
請求項1ないし5のうちの何れか一項に記載の方法において、更に:
前記端末デバイスが、第1のサブキャリア間隔に基づいて第1の継続期間を決定するステップを含み、前記端末デバイスは、前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替え、前記第1のサブキャリア間隔は、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔であり、前記少なくとも1つの周波数バンドは、前記端末デバイスが前記伝送リンクの切り替えをサポートしている周波数バンドである、方法。
【請求項10】
キャリア切り替え方法であって:
ネットワーク・デバイスが、第1の情報を端末デバイスへ送信するステップであって、前記第1の情報は、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように前記端末デバイスに指示している、ステップ;及び
前記ネットワーク・デバイスが、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するステップであって、前記第3のキャリア・グループは前記第1のキャリア・グループ又は前記第2のキャリア・グループであり、前記伝送リンクの切り替え期間は前記第3のキャリア・グループ内に位置付けられている、ステップ;
を含み、前記第1のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、又は、キャリアの数のうちの1つ以上を含んでいる、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、
前記第3のキャリア・グループは、包含されるキャリアの第1のパラメータのパラメータ値の合計が、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で最大又は最小であるキャリア・グループである;又は
前記第3のキャリア・グループは、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で、第1のパラメータのパラメータ値が最大又は最小であるキャリアが属しているキャリア・グループである、方法。
【請求項12】
請求項10又は11に記載の方法において、前記ネットワーク・デバイスが、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するステップは:
前記第1のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値が、前記第2のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値と同じである場合に、前記ネットワーク・デバイスが、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて前記第3のキャリア・グループを決定するステップを含み、
前記第2のパラメータは、前記第1のパラメータとは異なり、前記第2のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、キャリアの数、又は少なくとも1つのキャリアの切り替えパラメータのうちの1つ以上を含んでいる、方法。
【請求項13】
請求項10ないし12のうちの何れか一項に記載の方法において、更に:
前記ネットワーク・デバイスが、複数の第2の情報を前記端末デバイスへ送信するステップを含み、前記複数の第2の情報は複数のキャリアに対応し、前記複数のキャリアは、前記ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって前記伝送リンクを切り替えるために使用されるものであり、第2の情報の各々は対応するキャリアの第1のパラメータのパラメータ値を示す、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法において、更に:
前記ネットワーク・デバイスが、第3の情報を前記端末デバイスへ送信するステップを含み、前記第3の情報は前記複数のキャリアを示し、前記第1のキャリア・グループと前記第2のキャリア・グループとは前記複数のキャリアに属している、方法。
【請求項15】
請求項13又は14に記載の方法において、更に:
前記ネットワーク・デバイスが、前記複数のキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、スロット長を決定するステップを含み、前記ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記スロット長の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示する、方法。
【請求項16】
請求項10ないし14のうちの何れか一項に記載の方法において、更に:
前記ネットワーク・デバイスが、第1の能力情報を前記端末デバイスから受信するステップを含み、前記第1の能力情報は第1の継続期間を示し、前記ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示する、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法において、
前記第1の能力情報は第1のサブキャリア間隔を具体的に示しており、前記第1のサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の周波数バンドを具体的に示しており、前記第1の周波数バンドのサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の事前に設定された継続期間のシンボルの数Nを具体的に示しており、N個の第1の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Nは正の整数である;又は
前記第1の能力情報は第2の事前に設定された継続期間のスロットの数Mを具体的に示しており、M個の第2の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Mは正の整数である、方法。
【請求項18】
請求項10ないし17のうちの何れか一項に記載の方法において、更に:
前記ネットワーク・デバイスが、第1のサブキャリア間隔に基づいて第1の継続期間を決定するステップを含み、前記ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示し、前記第1のサブキャリア間隔は、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔であり、前記少なくとも1つの周波数バンドは、前記端末デバイスが前記伝送リンクの切り替えをサポートしている周波数バンドである、方法。
【請求項19】
キャリア切り替え方法であって:
端末デバイスが、アクティベートされた状態にある少なくとも1つのキャリアを決定するステップであって、前記少なくとも1つのキャリアは、ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものに属している、ステップ;及び
前記端末デバイスが、前記少なくとも1つのキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、前記最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定するステップであって、前記端末デバイスは前記伝送リンクを前記スロット長の中で高々1回切り替える、ステップ;
を含む方法。
【請求項20】
キャリア切り替え方法であって:
ネットワーク・デバイスが、アクティベートされた状態にある少なくとも1つのキャリアを決定するステップであって、前記少なくとも1つのキャリアは、端末デバイスのために前記ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものに属している、ステップ;及び
前記ネットワーク・デバイスが、前記少なくとも1つのキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、前記最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定するステップであって、前記ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記スロット長の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示する、ステップ;
を含む方法。
【請求項21】
無線周波数リンク切り替え装置であって:
第1の情報をネットワーク・デバイスから受信するように構成されたトランシーバー・ユニットであって、前記第1の情報は、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように、前記無線周波数リンク切り替え装置に指示している、トランシーバー・ユニット;及び
前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するように構成された処理ユニットであって、前記第3のキャリア・グループは前記第1のキャリア・グループ又は前記第2のキャリア・グループであり、前記伝送リンクの切り替え期間は前記第3のキャリア・グループ内に位置付けられている、処理ユニット;
を含み、前記第1のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、又は、キャリアの数のうちの1つ以上を含んでいる、装置。
【請求項22】
請求項21に記載の装置において、
前記第3のキャリア・グループは、包含されるキャリアの第1のパラメータのパラメータ値の合計が、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で最大又は最小であるキャリア・グループである;又は
前記第3のキャリア・グループは、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で、第1のパラメータのパラメータ値が最大又は最小であるキャリアが属しているキャリア・グループである、装置。
【請求項23】
請求項21又は22に記載の装置において、前記処理ユニットは:
前記第1のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値が、前記第2のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値と同じである場合に、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて前記第3のキャリア・グループを決定するように更に構成されており、
前記第2のパラメータは、前記第1のパラメータとは異なり、前記第2のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、キャリアの数、又は少なくとも1つのキャリアの切り替えパラメータのうちの1つ以上を含んでいる、装置。
【請求項24】
請求項21ないし23のうちの何れか一項に記載の装置において、
前記トランシーバー・ユニットは、複数の第2の情報を前記ネットワーク・デバイスから受信するように更に構成されており、前記複数の第2の情報は複数のキャリアに対応し、前記複数のキャリアは、前記ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって前記伝送リンクを切り替えるために使用されるものであり、第2の情報の各々は対応するキャリアの第1のパラメータのパラメータ値を示す、装置。
【請求項25】
請求項24に記載の装置において、更に:
前記トランシーバー・ユニットは、第3の情報を前記ネットワーク・デバイスから受信するように更に構成されており、前記第3の情報は前記複数のキャリアを示し、前記第1のキャリア・グループと前記第2のキャリア・グループとは前記複数のキャリアに属している、装置。
【請求項26】
請求項24又は25に記載の装置において、
前記処理ユニットは、前記複数のキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、前記最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定するように更に構成されており、端末デバイスは前記伝送リンクを前記スロット長の中で高々1回切り替える、装置。
【請求項27】
請求項21ないし25のうちの何れか一項に記載の装置において、
前記トランシーバー・ユニットは、第1の能力情報を前記ネットワーク・デバイスへ送信するように更に構成されており、前記第1の能力情報は第1の継続期間を示し、端末デバイスは前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替える、装置。
【請求項28】
請求項27に記載の装置において、
前記第1の能力情報は第1のサブキャリア間隔を具体的に示しており、前記第1のサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の周波数バンドを具体的に示しており、前記第1の周波数バンドのサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の事前に設定された継続期間のシンボルの数Nを具体的に示しており、N個の第1の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Nは正の整数である;又は
前記第1の能力情報は第2の事前に設定された継続期間のスロットの数Mを具体的に示しており、M個の第2の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Mは正の整数である、装置。
【請求項29】
請求項21ないし25のうちの何れか一項に記載の装置において、
前記処理ユニットは、第1のサブキャリア間隔に基づいて第1の継続期間を決定するように更に構成されており、端末デバイスは、前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替え、前記第1のサブキャリア間隔は、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔であり、前記少なくとも1つの周波数バンドは、前記端末デバイスが前記伝送リンクの切り替えをサポートしている周波数バンドである、装置。
【請求項30】
キャリア切り替え装置であって:
第1の情報を端末デバイスへ送信するように構成されたトランシーバー・ユニットであって、前記第1の情報は、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように前記端末デバイスに指示している、トランシーバー・ユニット;及び
前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するように構成された処理ユニットであって、前記第3のキャリア・グループは前記第1のキャリア・グループ又は前記第2のキャリア・グループであり、前記伝送リンクの切り替え期間は前記第3のキャリア・グループ内に位置付けられている、処理ユニット;
を含み、前記第1のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、又は、キャリアの数のうちの1つ以上を含んでいる、装置。
【請求項31】
請求項30に記載の装置において、
前記第3のキャリア・グループは、包含されるキャリアの第1のパラメータのパラメータ値の合計が、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で最大又は最小であるキャリア・グループである;又は
前記第3のキャリア・グループは、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で、第1のパラメータのパラメータ値が最大又は最小であるキャリアが属しているキャリア・グループである、装置。
【請求項32】
請求項30又は31に記載の装置において、
前記処理ユニットは、前記第1のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値が、前記第2のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値と同じである場合に、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて前記第3のキャリア・グループを決定するように更に構成されており、
前記第2のパラメータは、前記第1のパラメータとは異なり、前記第2のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、キャリアの数、又は少なくとも1つのキャリアの切り替えパラメータのうちの1つ以上を含んでいる、装置。
【請求項33】
請求項30ないし32のうちの何れか一項に記載の装置において、
前記トランシーバー・ユニットは、複数の第2の情報を前記端末デバイスへ送信するように更に構成されており、前記複数の第2の情報は複数のキャリアに対応し、前記複数のキャリアは、ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって前記伝送リンクを切り替えるために使用されるものであり、第2の情報の各々は対応するキャリアの第1のパラメータのパラメータ値を示す、装置。
【請求項34】
請求項33に記載の装置において、
前記トランシーバー・ユニットは、第3の情報を前記端末デバイスへ送信するように更に構成されており、前記第3の情報は前記複数のキャリアを示し、前記第1のキャリア・グループと前記第2のキャリア・グループとは前記複数のキャリアに属している、装置。
【請求項35】
請求項33又は34に記載の装置において、
前記処理ユニットは、前記複数のキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、スロット長を決定するように更に構成されており、前記ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記スロット長の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示する、装置。
【請求項36】
請求項30ないし34のうちの何れか一項に記載の装置において、
前記トランシーバー・ユニットは、第1の能力情報を前記端末デバイスから受信するように更に構成されており、前記第1の能力情報は第1の継続期間を示し、ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示する、装置。
【請求項37】
請求項36に記載の装置において、
前記第1の能力情報は第1のサブキャリア間隔を具体的に示しており、前記第1のサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の周波数バンドを具体的に示しており、前記第1の周波数バンドのサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の事前に設定された継続期間のシンボルの数Nを具体的に示しており、N個の第1の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Nは正の整数である;又は
前記第1の能力情報は第2の事前に設定された継続期間のスロットの数Mを具体的に示しており、M個の第2の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Mは正の整数である、装置。
【請求項38】
請求項30ないし37のうちの何れか一項に記載の装置において、
前記処理ユニットは、第1のサブキャリア間隔に基づいて第1の継続期間を決定するように更に構成されており、ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示し、前記第1のサブキャリア間隔は、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔であり、前記少なくとも1つの周波数バンドは、前記端末デバイスが前記伝送リンクの切り替えをサポートしている周波数バンドである、装置。
【請求項39】
メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む通信装置であって、
前記メモリはプログラム又は命令を記憶するように構成されており;
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記プログラム又は前記命令を実行して、前記装置が請求項1ないし20のうちの何れか一項に記載の方法を実行することができるように構成されている、通信装置。
【請求項40】
少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェースとを含むチップであって、
前記通信インターフェースは、前記チップに入力される信号、又は前記チップから出力される信号を受信するように構成されており、前記プロセッサは、前記通信インターフェースと通信し、論理回路を通じて又はコード命令を実行することにより、請求項1ないし20のうちの何れか一項に記載の方法を実行する、チップ。
【請求項41】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶しており、前記命令がコンピュータにおいて実行されると、前記コンピュータは請求項1ないし20のうちの何れか一項に記載の方法を実行することができるようになる、記憶媒体。
【請求項42】
命令を含むコンピュータ・プログラム製品であって、前記命令がコンピュータにおいて実行されると、前記コンピュータは請求項1ないし20のうちの何れか一項に記載の方法を実行することができるようになる、コンピュータ・プログラム製品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本件出願は、2021年12月16日付で中国国家知識産権局に出願された「無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置」と題する中国特許出願第202111542892.4号に対する優先権を主張するものであり、その全体が参照により本件に援用される。
【0002】
[0002] 技術分野
本件出願は通信分野に関連し、より具体的には無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置に関連する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 無線通信デバイスの無線周波数(radio frequency, RF)リンクは、ベースバンド信号を無線周波数キャリアに変調して無線周波数信号を取得し、無線周波数信号を無線チャネルに放射することが可能である。1つの無線通信デバイスは、1つ又は複数の無線周波数リンクを含む可能性がある。
【0004】
[0004] 移動通信システムにおけるネットワーク・デバイスは、周波数ドメインのリソース利用状況に基づいて、無線周波数リンクを或るキャリアから別のキャリアへ切り替えるように端末デバイスに指示することが可能である。しかしながら、端末デバイスは、無線周波数リンクを切り替えるために一定の切り替え期間を必要とし、しかも、端末デバイスが無線周波数リンクの切り替えプロセスを実行する際には、ネットワーク・デバイスと通信することはできない。端末デバイスとネットワーク・デバイスが、端末デバイスによる無線リンクの切り替えのための切り替え期間について合意に到達できない場合、リソースの無駄が生じてしまう。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 本件出願は、無線周波数リンク切り替え方法及び通信装置を提供して、リソースの無駄を削減し、リソースの利用率を向上させる。
【0006】
[0006] 第1の態様によれば、無線周波数リンク切り替え方法が提供される。本方法は、端末デバイス、又は端末装置において設定(又は使用)されるモジュール(例えば、チップ)、によって実行されてもよい。以下では、説明のために、端末デバイスが方法を実行する例を使用している。
【0007】
[0007] 方法は:端末デバイスが、第1の情報をネットワーク・デバイスから受信することを含み、第1の情報は、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように端末デバイスに指示している。端末デバイスは、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定し、第3のキャリア・グループは第1のキャリア・グループ又は第2のキャリア・グループであり、伝送リンクの切り替え期間は第3のキャリア・グループ内に位置付けられている。第1のパラメータは、以下のパラメータ:少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、又は、キャリアの数のうちの1つ以上を含んでいる。
【0008】
[0008] 前述の解決策によれば、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定する同じ方法において、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定し、その結果、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間が位置付けられるキャリアについて合意に到達する。これにより、リソースの無駄を削減し、通信の信頼性を向上させることができる。
【0009】
[0009] 第1の態様に関し、第1の態様の一部の実装において、第3のキャリア・グループは、包含されるキャリアの第1のパラメータのパラメータ値の合計が、第1のキャリア・グループ及び第2のキャリア・グループの内で最大又は最小であるキャリア・グループである;又は
第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループ及び第2のキャリア・グループの内で、第1のパラメータのパラメータ値が最大又は最小であるキャリアが属しているキャリア・グループである。
【0010】
[0010] 第1の態様に関し、第1の態様の一部の実装において、端末デバイスが、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するステップは:
第1のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値が、第2のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値と同じである場合に、端末デバイスが、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するステップを含む。第2のパラメータは、第1のパラメータとは異なり、第2のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、キャリアの数、又は少なくとも1つのキャリアの切り替えパラメータのうちの1つ以上を含んでいる。
【0011】
[0011] 前述の解決策によれば、端末デバイスとネットワーク・デバイスが、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定する前に、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、第1のキャリア・グループの第2のパラメータと第2のキャリア・グループの第2のパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを個別に決定する。次いで、第1のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値が第2のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値と同じである場合、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループは第3のキャリア・グループであると判定する。端末デバイスとネットワーク・デバイスが、キャリア・グループの第2パラメータに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定できない場合、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、キャリア・グループの第1のパラメータに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定することができ、その結果、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間が位置付けられるキャリアについて合意に至ることができる。これは、リソースの無駄を削減し、通信の信頼性を向上させることができる。
【0012】
[0012] 第1の態様に関し、第1の態様の一部の実装において、本方法は、端末デバイスが、複数の第2の情報をネットワーク・デバイスから受信するステップを更に含み、複数の第2の情報は複数のキャリアに対応し、複数のキャリアは、ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものであり、第2の情報の各々は対応するキャリアの第1のパラメータのパラメータ値を示す。
【0013】
[0013] 第1の態様に関し、第1の態様の一部の実装において、本方法は、端末デバイスが、第3の情報をネットワーク・デバイスから受信するステップを更に含み、第3の情報は複数のキャリアを示し、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループは複数のキャリアに属している。
【0014】
[0014] 第1の態様に関し、第1の態様の一部の実装において、本方法は、端末デバイスが、複数のキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定するステップを含み、端末デバイスは伝送リンクをスロット長の中で高々1回切り替える。
【0015】
[0015] 前述の解決策によれば、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、ネットワーク・デバイスにより設定される複数のキャリアのサブキャリア間隔であって伝送リンクを切り替えるために使用されるものに基づいて、最大のサブキャリア間隔を決定し、端末デバイスが、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長において、伝送リンクを最大1回切り替えることを決定することができる。これにより、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、端末デバイスにより伝送リンクを切り替える時間制限や回数制限について合意することができ、端末デバイスが伝送リンクを頻繁に切り替えることに起因して通信品質が影響を受けることを回避することができる。端末デバイスの能力によってサポートされる場合、端末デバイスの能力は最大限に活用され、ネットワーク・デバイスのスケジューリングの柔軟性を向上させることができる。
【0016】
[0016] 第1の態様に関し、第1の態様の一部の実装において、本方法は、端末デバイスが、第1の能力情報をネットワーク・デバイスへ送信するステップを更に含み、第1の能力情報は第1の継続期間を示し、端末デバイスは伝送リンクを第1の継続期間の中で高々1回切り替える。
【0017】
[0017] 前述の解決策によれば、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、端末デバイスの能力に基づいて、端末デバイスにより伝送リンクを切り替える時間制限又は回数制限を決定し、その結果、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、端末デバイスにより伝送リンクを切り替える時間制限又は回数制限について合意に至ることが可能になり、端末デバイスが伝送リンクを頻繁に切り替えることに起因して通信品質が影響を受けることを回避することができる。端末デバイスの能力によってサポートされる場合、端末デバイスの能力は最大限に活用され、ネットワーク・デバイスのスケジューリングの柔軟性を向上させることができる。
【0018】
[0018] 第1の態様に関し、第1の態様の一部の実装において、第1の能力情報は第1のサブキャリア間隔を具体的に示しており、第1のサブキャリア間隔に対応するスロット長が、第1の継続期間である;
第1の能力情報は第1の周波数バンドを具体的に示しており、第1の周波数バンドのサブキャリア間隔に対応するスロット長が、第1の継続期間である;
第1の能力情報は第1の事前に設定された継続期間のシンボルの数Nを具体的に示しており、N個の第1の事前に設定された継続期間が、第1の継続期間であり、Nは正の整数である;又は
第1の能力情報は第2の事前に設定された継続期間のスロットの数Mを具体的に示しており、M個の第2の事前に設定された継続期間が、第1の継続期間であり、Mは正の整数である。
【0019】
[0019] 第1の態様に関し、第1の態様の一部の実装において、本方法は、端末デバイスが、第1のサブキャリア間隔に基づいて第1の継続期間を決定するステップを更に含み、端末デバイスは、伝送リンクを第1の継続期間の中で高々1回切り替え、第1のサブキャリア間隔は、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔であり、少なくとも1つの周波数バンドは、端末デバイスが伝送リンクの切り替えをサポートしている周波数バンドである。
【0020】
[0020] 前述の解決策によれば、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、端末デバイスが伝送リンクの切り替えをサポートしている周波数バンドのサブキャリア間隔に基づいて、端末デバイスにより伝送リンクを切り替える時間制限又は回数制限を決定し、その結果、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、端末デバイスにより伝送リンクを切り替える時間制限又は回数制限について合意に至ることが可能になり、端末デバイスが伝送リンクを頻繁に切り替えることに起因して通信品質が影響を受けることを回避することができる。端末デバイスの能力によってサポートされる場合、端末デバイスの能力は最大限に活用され、ネットワーク・デバイスのスケジューリングの柔軟性を向上させることができる。
【0021】
[0021] 第2の態様によれば、無線周波数リンク切り替え方法が提供される。有利な効果については、第1の態様における説明を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。本方法は、ネットワーク・デバイス、又はネットワーク・デバイスにおいて設定(又は使用)されるモジュール(例えば、チップ)、によって実行されてもよい。以下では、説明のために、ネットワーク・デバイスが方法を実行する例を使用している。
【0022】
[0022] 方法は:ネットワーク・デバイスが、第1の情報を端末デバイスへ送信するステップを含み、第1の情報は、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように端末デバイスに指示している。ネットワーク・デバイスは、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定し、第3のキャリア・グループは第1のキャリア・グループ又は第2のキャリア・グループであり、伝送リンクの切り替え期間は第3のキャリア・グループ内に位置付けられている。第1のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、又は、キャリアの数のうちの1つ以上を含んでいる。
【0023】
[0023] 第2の態様に関し、第2の態様の一部の実装において、第3のキャリア・グループは、包含されるキャリアの第1のパラメータのパラメータ値の合計が、第1のキャリア・グループ及び第2のキャリア・グループの内で最大又は最小であるキャリア・グループである;又は
第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループ及び第2のキャリア・グループの内で、第1のパラメータのパラメータ値が最大又は最小であるキャリアが属しているキャリア・グループである。
【0024】
[0024] 第2の態様に関し、第2の態様の一部の実装において、ネットワーク・デバイスが、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するステップは:
第1のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値が、第2のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値と同じである場合に、ネットワーク・デバイスが、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するステップを含む。第2のパラメータは、第1のパラメータとは異なり、第2のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、キャリアの数、又は少なくとも1つのキャリアの切り替えパラメータのうちの1つ以上を含んでいる。
【0025】
[0025] 第2の態様に関し、第2の態様の一部の実装において、本方法は、更に:ネットワーク・デバイスが、複数の第2の情報を端末デバイスへ送信するステップを含み、複数の第2の情報は複数のキャリアに対応し、複数のキャリアは、ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものであり、第2の情報の各々は対応するキャリアの第1のパラメータのパラメータ値を示す。
【0026】
[0026] 2の態様に関し、第2の態様の一部の実装において、本方法は、更に:ネットワーク・デバイスが、第3の情報を端末デバイスへ送信するステップを含み、第3の情報は複数のキャリアを示し、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループは複数のキャリアに属している。
【0027】
[0027] 第2の態様に関し、第2の態様の一部の実装において、本方法は、更に:ネットワーク・デバイスが、複数のキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、スロット長を決定するステップを含み、ネットワーク・デバイスは、伝送リンクをスロット長の中で高々1回切り替えるように端末デバイスに指示する。
【0028】
[0028] 第2の態様に関し、第2の態様の一部の実装において、本方法は、更に:ネットワーク・デバイスが、第1の能力情報を端末デバイスから受信するステップを含み、第1の能力情報は第1の継続期間を示し、ネットワーク・デバイスは、伝送リンクを第1の継続期間の中で高々1回切り替えるように端末デバイスに指示する。
【0029】
[0029] 第2の態様に関し、第2の態様の一部の実装において、第1の能力情報は第1のサブキャリア間隔を具体的に示しており、第1のサブキャリア間隔に対応するスロット長が、第1の継続期間である;
第1の能力情報は第1の周波数バンドを具体的に示しており、第1の周波数バンドのサブキャリア間隔に対応するスロット長が、第1の継続期間である;
第1の能力情報は第1の事前に設定された継続期間のシンボルの数Nを具体的に示しており、N個の第1の事前に設定された継続期間が、第1の継続期間であり、Nは正の整数である;又は
第1の能力情報は第2の事前に設定された継続期間のスロットの数Mを具体的に示しており、M個の第2の事前に設定された継続期間が、第1の継続期間であり、Mは正の整数である。
【0030】
[0030] 第2の態様に関し、第2の態様の一部の実装において、本方法は、更に:ネットワーク・デバイスが、第1のサブキャリア間隔に基づいて第1の継続期間を決定するステップを含み、ネットワーク・デバイスは、伝送リンクを第1の継続期間の中で高々1回切り替えるように端末デバイスに指示し、第1のサブキャリア間隔は、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔であり、少なくとも1つの周波数バンドは、端末デバイスが伝送リンクの切り替えをサポートしている周波数バンドである。
【0031】
第3の態様によれば、無線周波数リンク切り替え方法が提供される。本方法は、端末デバイス、又は端末デバイスにおいて設定(又は使用)されるモジュール(例えば、チップ)、によって実行されてもよい。以下では、説明のために、端末デバイスが方法を実行する例を使用している。
【0032】
[0031] 方法は:端末デバイスが、第3の情報をネットワーク・デバイスから受信するステップを含み、第3の情報は複数のキャリアを示し、第1のキャリア・グループと前記第2のキャリア・グループは前記複数のキャリアに属している、複数のキャリアは、ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものである。端末デバイスは、複数のキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定し、端末デバイスは伝送リンクをスロット長の中で高々1回切り替える。
【0033】
[0032] 第4の態様によれば、無線周波数リンク切り替え方法が提供される。本方法は、ネットワーク・デバイス、又はネットワーク・デバイスにおいて設定(又は使用)されるモジュール(例えば、チップ)、によって実行されてもよい。以下では、説明のために、ネットワーク・デバイスが方法を実行する例を使用している。
【0034】
[0033] 方法は:ネットワーク・デバイスが、第3の情報を端末デバイスへ送信するステップを含み、第3の情報は複数のキャリアを示し、複数のキャリアは、ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものである。ネットワーク・デバイスは、複数のキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定するステップを含み、ネットワーク・デバイスは、伝送リンクをスロット長の中で高々1回切り替えるように端末デバイスに指示する。
【0035】
[0034] 第5の態様によれば、無線周波数リンク切り替え方法が提供される。本方法は、端末デバイス、又は端末装置において設定(又は使用)されるモジュール(例えば、チップ)、によって実行されてもよい。以下では、説明のために、端末デバイスが方法を実行する例を使用している。
【0036】
[0035] 方法は:端末デバイスが、アクティベートされた状態にある少なくとも1つのキャリアを決定するステップを含み、少なくとも1つのキャリアは、ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものに属している。端末デバイスは、少なくとも1つのキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定し、端末デバイスは伝送リンクをスロット長の中で高々1回切り替える。
【0037】
[0036] 第6の態様によれば、無線周波数リンク切り替え方法が提供される。本方法は、ネットワーク・デバイス、又はネットワーク・デバイスにおいて設定(又は使用)されるモジュール(例えば、チップ)、によって実行されてもよい。以下では、説明のために、ネットワーク・デバイスが方法を実行する例を使用している。
【0038】
[0037] 方法は:ネットワーク・デバイスが、アクティベートされた状態にある少なくとも1つのキャリアを決定するステップを含み、少なくとも1つのキャリアは、端末デバイスのためにネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものに属している。ネットワーク・デバイスは、少なくとも1つのキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定し、ネットワーク・デバイスは、伝送リンクをスロット長の中で高々1回切り替えるように端末デバイスに指示する。
【0039】
[0038] 第7の態様によれば、無線周波数リンク切り替え方法が提供される。本方法は、端末デバイス、又は端末装置において設定(又は使用)されるモジュール(例えば、チップ)、によって実行されてもよい。以下では、説明のために、端末デバイスが方法を実行する例を使用している。
【0040】
[0039] 方法は:端末デバイスが、第1の能力情報をネットワーク・デバイスへ送信するステップを含み、第1の能力情報は第1の継続期間を示し、端末デバイスは伝送リンクを第1の継続期間の中で高々1回切り替える。
【0041】
[0040] 第1の能力情報については、第1の態様における説明を参照されたい。簡明性のため、詳細はここで再び説明されない。
【0042】
[0041] 第8の態様によれば、無線周波数リンク切り替え方法が提供される。本方法は、ネットワーク・デバイス、又はネットワーク・デバイスにおいて設定(又は使用)されるモジュール(例えば、チップ)、によって実行されてもよい。以下では、説明のために、ネットワーク・デバイスが方法を実行する例を使用している。
【0043】
[0042] 方法は:ネットワーク・デバイスが、第1の能力情報を端末デバイスから受信するステップを含み、第1の能力情報は第1の継続期間を示し、ネットワーク・デバイスは、伝送リンクを第1の継続期間の中で高々1回切り替えるように端末デバイスに指示する。
【0044】
[0043] 第1の能力情報については、第2の態様における説明を参照されたい。簡明性のため、詳細はここで再び説明されない。
【0045】
[0044] 第9の態様によれば、無線周波数リンク切り替え方法が提供される。本方法は、端末デバイス、又は端末装置において設定(又は使用)されるモジュール(例えば、チップ)、によって実行されてもよい。以下では、説明のために、端末デバイスが方法を実行する例を使用している。
【0046】
[0045] 方法は:端末デバイスが、第2の能力情報をネットワーク・デバイスへ送信するステップを含み、第2の能力情報は、端末デバイスが伝送リンクの切り替えをサポートしている少なくとも1つの周波数バンドを示す。端末デバイスは、第1のサブキャリア間隔に基づいて第1の継続期間を決定し、端末デバイスは、伝送リンクを第1の継続期間の中で高々1回切り替え、第1のサブキャリア間隔は、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔である。
【0047】
[0046] 第10の態様によれば、無線周波数リンク切り替え方法が提供される。本方法は、ネットワーク・デバイス、又はネットワーク・デバイスにおいて設定(又は使用)されるモジュール(例えば、チップ)、によって実行されてもよい。以下では、説明のために、ネットワーク・デバイスが方法を実行する例を使用している。
【0048】
[0047] 方法は:ネットワーク・デバイスが、第2の能力情報を端末デバイスから受信するステップを含み、第2の能力情報は、端末デバイスが伝送リンクの切り替えをサポートしている少なくとも1つの周波数バンドを示す。ネットワーク・デバイスは、第1のサブキャリア間隔に基づいて第1の継続期間を決定し、ネットワーク・デバイスは、伝送リンクを第1の継続期間の中で高々1回切り替え、第1のサブキャリア間隔は、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔である。
【0049】
[0048] 第11の態様によれば、処理ユニットとトランシーバー・ユニットとを含む通信装置が提供される。トランシーバー・ユニットは、処理ユニットの制御下でデータを送受信するように構成される。処理ユニットは、ストレージ・ユニット内のコンピュータ・プログラムを読み込み、第1の態様ないし第10の態様、又は第1の態様ないし第10の態様のうちの可能な実装のうちの任意の何れかにおける方法を実行するように構成される。
【0050】
[0049] オプションとして、通信装置はストレージ・ユニットを更に含む。
【0051】
[0050] 第12の態様によれば、プロセッサを含む通信装置が提供される。プロセッサは、第1の態様ないし第10の態様、又は第1の態様ないし第10の態様のうちの可能な実装のうちの任意の何れかにおける方法を実施することが可能である。
【0052】
[0051] オプションとして、通信装置はメモリを更に含む。プロセッサはメモリに結合され、メモリ内の命令を実行して、第1の態様ないし第10の態様のうちの任意の可能な実装における方法を実施するように構成されていてもよい。
【0053】
[0052] オプションとして、通信装置は通信インターフェースを更に含み、プロセッサは、通信インターフェースに結合される。本件出願の実施形態において、通信インターフェースは、トランシーバー、ピン、回路、バス、モジュール、又は別のタイプの通信インターフェースであってもよい。これは制限されない。
【0054】
[0053] 実装において、通信インターフェースは、トランシーバー又は入力/出力インターフェースであってもよい。
【0055】
[0054] 別の実装において、通信装置は、通信デバイス(例えば、ネットワーク・デバイス又は端末デバイス)内に設定されたチップである。また、通信装置が通信デバイス内に設定されたチップである場合、通信インターフェースは入力/出力インターフェースであってもよく、プロセッサは論理回路であってもよい。
【0056】
[0055] オプションとして、トランシーバーはトランシーバー回路であってもよい。オプションとして、入力/出力インターフェースは、入力/出力回路であってもよい。
【0057】
[0056] 第13の態様によれば、入力回路、出力回路、及び処理回路を含むプロセッサが提供される。処理回路は、入力回路を介して信号を受信し、出力回路を介して信号を送信して、プロセッサが第1の態様ないし第10の態様のうちの任意の可能な実装における方法を実行できるように構成されている。
【0058】
[0057] 特定の実装プロセスにおいて、プロセッサは1つ以上のチップであってもよく、入力回路は入力ピンであってもよく、出力回路は出力ピンであってもよい。
【0059】
[0058] 第14の態様によれば、コンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品は:コンピュータ・プログラム(コード又は命令と言及される場合もある)を含む。コンピュータ・プログラムが実行されると、第1の態様ないし第10の態様のうちの任意の可能な実装における方法を実施することができる。
【0060】
[0059] 第15の態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ・プログラム(コード又は命令と言及される場合もある)を格納する。コンピュータ・プログラムがコンピュータ上で実行されると、第1の態様ないし第10の態様のうちの任意の可能な実装における方法を実施することができる。
【0061】
[0060] 第16の態様によれば、上記の少なくとも1つの端末デバイスと、上記の少なくとも1つのネットワーク・デバイスとを含む通信システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図1】[0061] 図1は、本件出願の実施形態による通信システムの図である。
図2】[0062] 図2は、本件出願の実施形態による伝送リンクの切り替えを示す図である。
図3】[0063] 図3は、本件出願の実施形態による伝送リンクの切り替えを示す別の図である。
図4】[0064] 図4は、本件出願の実施形態による無線周波数リンク切り替え方法の概略フローチャートである。
図5】[0065] 図5は、本件出願の実施形態による伝送リンクの切り替えを示す図である。
図6】[0066] 図6は、本件出願の実施形態による伝送リンクの切り替えを示す別の図である。
図7】[0067] 図7は、本件出願の実施形態による伝送リンクの切り替えを示す別の図である。
図8】[0068] 図8は、本件出願の実施形態による無線周波数リンク切り替え方法の概略フローチャートである。
図9】[0069] 図9は、本件出願の実施形態による通信装置の一例を示すブロック図である。
図10】[0070] 図10は、本件出願の実施形態による端末デバイスの一例を示す構成図である。
図11】[0071] 図11は、本件出願の実施形態によるネットワーク・デバイスの一例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
[0072] 以下、添付図面を参照して、本件出願の技術的解決策を説明する。
【0064】
[0073] 本件出願の実施形態の目的、技術的解決策、及び利点をより明確にするために、以下、本件出願の実施形態における添付図面を参照しながら、本件出願の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。説明される実施形態は、本件出願の実施形態の全てではなく、単に一部分に過ぎないことは明白である。当業者が、創作的労力を伴うことなく本件出願の実施形態に基づいて取得される他の全ての実施形態は、本件出願の保護範囲内にあるものとする。
【0065】
[0074] 本件出願の明細書、特許請求の範囲、及び実施形態の添付図面において、「第1」、「第2」などの用語は、同様な対象を区別するために意図されており、必ずしも特定の順序又はシーケンスを示すとは限らない。このような方法で使用されるデータは、適切な状況においては交換可能であり、その結果、ここで説明される本件出願の実施形態は、本件で図示又は説明される順序以外の順序で実施されることが可能である、ということが理解されるべきである。更に、「含む」及び「有する」という用語、並びにその他の変形は、非排他的な包含をカバーするように意図されている。例えば、ステップ又はユニットのリストを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、明示的に列挙されたステップやユニットに必ずしも限定されず、明示的には列挙されていない他のステップ又はユニット、又はそのようなプロセス、方法、製品又はデバイスに固有の他のステップ又はユニットを含む可能性がある。
【0066】
[0075] 本件出願の実施形態における技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution,LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex,FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex,TDD)システム、ユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunications system,UMTS)、マイクロ波アクセスのための世界的な相互運用(worldwide interoperability for microwave access,WiMAX)通信システム、第5世代(5th generation,5G)システム、又はニュー・ラジオ(new radio,NR)システム、及び、第6世代移動通信システムのような将来の通信システムに適用されることが可能である。これは、本件出願において限定されない。
【0067】
[0076] 図1は、本件出願に適用可能な通信システムの構成図である。
【0068】
[0077] 図1に示すように、通信システム100は、図1に示されるネットワーク・デバイス101のような少なくとも1つのネットワーク・デバイスを含むことが可能である。通信システム100は、図1に示される端末デバイス102ないし107のような、少なくとも1つの端末デバイスを更に含んでもよい。端末デバイス102ないし107は、移動可能であってもよいし又は固定されていてもよい。ネットワーク・デバイス101は、無線リンクを介して端末デバイス102ないし107のうちの1つ以上と通信することが可能である。また、本件出願の実施形態で提供される無線リンク切り替え方法は、ネットワーク・デバイスと端末デバイスとの間で使用されて、端末デバイスの上りリンク伝送を実現してもよい。
【0069】
[0078] 本件出願の実施形態における端末デバイスは、ユーザー装置(user equipment,UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、遠隔局、遠隔端末、モバイル・デバイス、ユーザー端末、端末、無線通信デバイス、ユーザー・エージェント、又はユーザー装置と言及されてもよい。本件出願の実施形態における端末デバイスは、携帯電話機、タブレット・コンピュータ、無線トランシーバー機器を備えたコンピュータ、仮想現実(Virtual Reality,VR)端末デバイス、拡張現実(Augmented Reality,AR)端末デバイス、産業制御における無線端末、無人運転における無線端末、遠隔医療における無線端末、スマート・グリッドにおける無線端末、交通セキュリティにおける無線端末、スマート・シティにおける無線端末、スマート・ホームにおける無線端末、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol,SIP)電話、無線ローカル・ループ(Wireless Local Loop,WLL)ステーション、パーソナル・デジタル・アシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、無線通信機能を備えた携帯デバイス、演算デバイス、車載デバイス、ウェアラブル・デバイス、5Gネットワークにおける端末デバイス、将来的に発展した公衆陸上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network,PLMN)における端末デバイスなどであってもよい。なお、本件出願において、端末デバイスの具体的な形態は限定されていない、ということが理解されるべきである。
【0070】
[0079] 本件出願の実施形態におけるネットワーク・デバイスは、アクセス・ネットワークにおいて無線トランシーバー機能を有するデバイスであってもよい。デバイスは:基地局、エボルブドNodeB(evolved NodeB,eNB),無線ネットワーク・コントローラ(radio network controller,RNC)、ノードB(NodeB,NB)、基地局コントローラ(base station controller,BSC)、ベース・トランシーバー・ステーション(base transceiver station,BTS)、ホーム基地局(例えば、ホーム・エボルブド・ノードB、又はホームNodeB,HNB)、ワイヤレス・フィデリティ(wireless fidelity,Wi-Fi)システムにおけるアクセス・ポイント(access point,AP)、無線中継ノード、無線バックホール・ノード、送信ポイント(transmission point,TP)、又は送受信ポイント(transmission reception point,TRP)を含むが、これらに限定されない。代替的に、gNBや送信ポイントを形成するネットワーク・ノード、例えば、分散ユニット(distributed unit,DU)であってもよい。なお、本件出願において、ネットワーク・デバイスの具体的な形態は限定されていない、ということが理解されるべきである。
【0071】
[0080] 以下、本件出願の実施形態における関連技術及び用語について説明する。
【0072】
[0081] 1.キャリア・アグリゲーション
[0082] ネットワーク・デバイスは、UEのために複数のセルを設定することが可能である。各セルは、1つのダウンリンク・キャリアと、0ないし2つのアップリンク・キャリアとを含む。ダウンリンク・キャリアは、ネットワーク・デバイスによりUEへ送信されるダウンリンク情報を搬送するために使用され、アップリンク・キャリアは、UEによりネットワーク・デバイスへ送信されるアップリンク情報を搬送するために使用される。ネットワーク・デバイスは、UEのために、設定された複数のセルのうちの一部を活性化する可能性があり、ネットワーク・デバイスは、一部のセルのキャリアにおいてUEと通信する可能性がある。UEのアップリンク通信能力に基づいて、異なる数量の設定及び活性化されたアップリンク・キャリアをサポートすることが可能である。
【0073】
[0083] 2.伝送リンク(transmitter,Tx)
[0084] 伝送リンクは、信号を送信するために使用される無線周波数リンクであり、伝送経路又は無線周波数・伝送経路と呼ばれることもあり、ここで、伝送経路及び無線周波数・伝送経路は全て本件出願では伝送経路と呼ばれる。本件出願において、伝送経路は次のように動作することが可能であるが、それに限定されない:伝送経路は、ベースバンド信号をベースバンド・チップから受信し、ベースバンド信号に対して無線周波数処理(アップ・コンバージョン、増幅、及びフィルタリングなど)を実行して無線周波数信号を取得し、アンテナを介して無線周波数信号を空間へ放射することが可能である。具体的には、伝送経路は、アンテナ・スイッチ、アンテナ・チューナー、低雑音増幅器(low noise amplifier,LNA)、電力増幅器(power amplifier,PA)、ミキサー(mixer)、局部発振器(local oscillator,LO)、及びフィルタ(filter)のうちの1つ以上の電子部品を含む可能性があるが、これらに限定されない。これらの電子部品は、条件に基づいて1つ以上のチップに集積されてもよい。更に、アンテナは、代替的に、伝送経路の一部と考えられてもよい。オプションとして、本件出願における伝送経路は、無線周波数チェーン、Tx、アンテナ、無線周波数、伝送経路、伝送ポート、受信経路、又はそれらの任意の組み合わせで置換されてもよい。
【0074】
[0085] 移動通信システムにおいて、テーブル1に示される2つの方法は、2つの伝送リンクを有する端末デバイスであって2つのキャリアの間での伝送リンクの切り替えをサポートしている端末デバイスに対して定められている。キャリア1とキャリア2は、それぞれ2つのアップリンク・キャリアを表し、Tは、無線周波数チェーンを表す。テーブル1における方法1は、端末デバイスがキャリア1において1つの伝送リンクを有し、端末デバイスがキャリア1において1ポート(port)伝送を実行する可能性があり;端末デバイスがキャリア2において1つの伝送リンクを有し、端末デバイスがキャリア2において1ポート伝送を実行する可能性があることを示している。方法2は、端末デバイスがキャリア1において伝送リンクを有しておらず、キャリア2において2つの伝送リンクを有していることを示す。このようにして、端末デバイスは、キャリア2において2ポート伝送を実行することが可能である。端末デバイスは、キャリア1において最大1つの伝送リンクをサポートし、キャリア2において最大2つの伝送リンクをサポートする、ということを知ることができる。端末デバイスは、2つの方法を切り替えることが可能であり、換言すれば、キャリア1とキャリア2の間で1つの伝送リンクを切り替えることが可能である。端末デバイスによる伝送リンクの切り替えには、切り替え期間が必要である。この切り替え期間は、アップリンク切り替えギャップ(uplink switching gap)と呼ばれることがある。端末デバイスは、アップリンク切り替えギャップ内にある、2つのキャリアのうちの何れかにおいて、伝送を実行するようには予定していない。
【0075】
テーブル1
【0076】
【表1】
【0077】
[0086] ネットワーク・デバイスは、端末デバイスのために、コンフィギュレーション情報に基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリアを設定することが可能である。例えば、ネットワーク・デバイスは、アップリンク伝送リンク切り替え情報(UplinkTxSwitchingとして示されるもの)を、端末デバイスに伝送することが可能である。情報は次のようなものであってもよい:
【0078】
【数1】
【0079】
[0087] アップリンク伝送リンク切り替え情報は、アップリンク伝送リンク切り替え期間・位置情報(uplinkTxSwitchingPeriodLocation)及びアップリンク伝送リンク切り替えキャリア(uplinkTxSwitchingCarrier)を含む可能性があるが、これらに限定されない。uplinkTxSwitchingCarrierは、キャリア1(carrier 1)とキャリア2(carrier 2)の中の1つのキャリアを一つ一つ挙げ(ENUMERATED)、換言すれば、ネットワーク・デバイスは、その情報に基づいてキャリア1とキャリア2の中のキャリアのうちの1つを指定し、uplinkTxSwitchingPeriodLocationに基づいて真(True)又は偽(False)を指定して、アップリンク伝送リンク切り替え期間がそのキャリア内に位置付けられているどうかを、端末デバイスに通知する。例えば、uplinkTxSwitchingCarrierはキャリア1を指定している。uplinkTxSwitchingPeriodLocationがTrueを示す場合、端末デバイスは、切り替え期間はキャリア1に位置付けられている、と判断することが可能であり;或いはuplinkTxSwitchingPeriodLocationがFalseを示す場合、端末デバイスは、切り替え期間はそのキャリア1に位置付けられてはいない、と判断することが可能である。
【0080】
[0088] 本件出願において、伝送リンクが或るキャリア内にあるということは、端末デバイスはその伝送リンクのパラメータを調整することが可能であり、その結果、端末デバイスは伝送リンクに基づいてそのキャリア上でアップリンク伝送を実行することが可能である、ということとして理解することが可能である。また、伝送リンクの切り替え期間がキャリア内にあるということは、切り替え期間がそのキャリア内の伝送リンクの時間範囲に属していると理解されてもよいし、或いは、切り替え期間がキャリアの上り時間ユニット内にあると理解されてもよい。例えば、伝送リンクの切り替え期間がキャリア1に位置付けられている場合、切り替え期間はキャリア1のアップリンク・スロット内にあることを示す。
【0081】
[0089] 一例において、ネットワーク・デバイスが、伝送リンク切り替え情報に基づいて、伝送リンクの切り替え期間はキャリア1に位置付けられていることを、端末デバイスに通知することが可能である場合、端末デバイスは、アップリンク伝送リンク切り替え情報を受信した後に、切り替え期間はキャリア1に位置付けられている、と判断する。例えば、図2に示されるように、切り替え前に、端末デバイスの2つの伝送リンクが双方ともキャリア2内にあり、ネットワーク・デバイスが、キャリア1において2ポート伝送が実行される予定であることを、端末デバイスに通知した場合、端末デバイスは、2つの伝送リンクをキャリア2からキャリア1へ切り替える必要がある。この場合、端末デバイスは、伝送リンク切り替え情報に基づいて、図2に示さえるように、切り替え期間はキャリア1に位置付けられていると判断する。別の例では、ネットワーク・デバイスが、伝送リンクの切り替え期間はキャリア2に位置付けられるように設定し、ネットワーク・デバイスは、2つの伝送リンクをキャリア2からキャリア1へ切り替えるように端末デバイスに指示する場合、図3に示すように、端末デバイス及びネットワーク・デバイスは、伝送リンクの切り替え期間がキャリア2に位置付けられていると判断し、端末デバイスは、キャリア2内の切り替え期間において伝送リンクを切り替えることが可能である。これにより、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、切り替え期間が位置付けられるキャリアについて合意に至ることが可能であり、切り替え期間の中では通信を実行しない。換言すれば、ネットワーク・デバイスは、切り替え期間において、上りリンク情報を送信するようには端末デバイスをスケジューリングせず、端末デバイスは、切り替え期間において、ネットワーク・デバイスに上りリンク情報を送信しない。端末デバイスとネットワーク・デバイスとが、切り替え期間が位置付けられるキャリアについて合意に至らない場合、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、切り替え期間が切り替え前のキャリアに位置するのか、切り替え後のキャリアに位置するのかを判断することができない。これはリソースの浪費を引き起こす。
【0082】
[0090] 技術の向上により、端末デバイスは、伝送リンクを切り替えるために使用される、より多くのキャリアをサポートする可能性がある。例えば、端末デバイスは、少なくとも3つのキャリア間で伝送リンクを切り替える可能性がある。切り替え期間を指定する前述の方法は、端末デバイスが2つのキャリア間で伝送リンクを切り替えるように設計されているので、切り替え期間が1つのキャリア内にあるか否かだけを指定することが可能である。端末デバイスがより多くのキャリア間で伝送リンクを切り替えることをサポートする場合、ネットワーク・デバイスが端末デバイスに対して、切り替え期間が位置付けられるキャリアを指定する前述の方法は、もはや適用可能ではない。例えば、端末デバイスは、キャリア1、キャリア2、及びキャリア3という3つのキャリア間でのアップリンク伝送リンクの切り替えをサポートする。前述の方法において、ネットワーク・デバイスが、キャリア1、キャリア2、キャリア3に切り替え期間が位置付けられるか否かを個別に設定する場合、例えば、キャリア1、キャリア2、キャリア3に対応するuplinkTxSwitchingPeriodLocationは、それぞれ“true”,“false”,“false”を示す。端末デバイスは、切り替え期間がキャリア1に位置付けられており、切り替え期間はキャリア2に位置付けられてはおらず、切り替え期間はキャリア3に位置付けられていない、と判断することが可能である。ネットワーク・デバイスがキャリア2とキャリア3で伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示する場合、ネットワーク・デバイスにより設定される切り替え期間は2つのキャリア内には無いので、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、切り替え期間が位置付けられるキャリアを判別することができない。或いは、ネットワーク・デバイスが、3つのキャリアのうちの2つのキャリアに位置付けられるように切り替え期間を設定する場合に、ネットワーク・デバイスが、2つのキャリアにおいて切り替えを実行するように端末デバイスに指示すると、2つのキャリアの双方が1つの切り替え期間を含むことになる。しかしながら、実際には、端末デバイスは、伝送リンクを切り替えるためにそれほど長い期間を必要としない。これはリソースの浪費を引き起こす。従って、今のところ、切り替え時間を示すことに適した方法であって、端末デバイスが複数のキャリア間で伝送リンクを切り替えることをサポートする場合に、切り替え期間が位置付けられるキャリアについて、ネットワーク・デバイス及び端末デバイスが合意に至ることを可能にする方法、は依然として欠如している。
【0083】
[0091] 以下、添付図面を参照しながら、本件出願で提供される伝送リンク切り替え方法を説明する。
【0084】
[0092] 図4は、本件出願の実施形態による無線周波数リンク切り替え方法の概略フローチャートである。
【0085】
[0093] S401:ネットワーク・デバイスは、第1の情報を端末デバイスへ送信し、第1の情報は、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように端末デバイスに指示する。
【0086】
[0094] これに対応して、端末デバイスは、ネットワーク・デバイスから第1の情報を受信し、第1の情報に基づいて、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えることを決定する。
【0087】
[0095] オプションとして、端末デバイスの少なくとも1つの伝送リンクが第1のキャリア・グループにある場合、ネットワーク・デバイスは、第1の情報を端末デバイスに送信することが可能である。第1の情報は、具体的には、第2のキャリア・グループにおいてアップリンク伝送を実行するために、端末デバイスの少なくとも1つの伝送リンクをスケジューリングするか、又は設定するために使用される。端末デバイスは、第1の情報を受信し、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えることを決定する。このように、ネットワーク・デバイスは、第1の情報に基づいて、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように端末デバイスに指示する。
【0088】
[0096] 例えば、端末デバイスの2つの伝送リンクがそれぞれキャリア1とキャリア2にある場合に、ネットワーク・デバイスは、第1の情報を端末デバイスに送信し、第1の情報は、キャリア3において2ポート伝送を実行するように端末デバイスをスケジューリングするために使用される。この場合、端末デバイスは、2つの伝送リンクを第1のキャリア・グループ(キャリア1とキャリア2を含むもの)から第2のキャリア・グループ(キャリア3を含むもの)に切り替えることを決定する可能性がある。
【0089】
[0097] オプションとして、ネットワーク・デバイスは、第3の情報を端末デバイスへ送信する可能性があり、第3の情報は、複数のキャリアを示し、複数のキャリアは、端末デバイスのためにネットワーク・デバイスによって設定された複数のキャリアであって、伝送リンクを切り替えるために使用されるものである。第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループは、複数のキャリアに属する。
【0090】
[0098] 本件出願において、端末デバイスのためにネットワーク・デバイスによって設定された複数のキャリアであって、伝送リンクを切り替えるために使用されるものは、端末デバイスのためにネットワーク・デバイスによって設定された複数のキャリアであって、伝送リンクを動的に切り替えるために使用される可能性のあるものとして理解することが可能である。
【0091】
[0099] これに対応して、端末デバイスは、ネットワーク・デバイスから第3の情報を受信し、第3の情報に基づいて、ネットワーク・デバイスによって設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものを決定する。
【0092】
[0100] ネットワーク・デバイスは、複数のキャリアから第2のキャリア・グループを決定し、第1の情報に基づいて、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように端末デバイスに指示することが可能である。
【0093】
[0101] S402:ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを個別に決定する。
【0094】
[0102] ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて、第3のキャリア・グループを別々に決定してもよい。端末デバイスが少なくとも1つの伝送リンクを切り替えるための切り替え期間は、第3のキャリア・グループに位置する。第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうちのキャリア・グループ、即ち、第1のキャリア・グループ又は第2のキャリア・グループである。
【0095】
[0103] ネットワーク・デバイスと端末デバイスはS402を別々に実行する、ということに留意すべきである。少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように端末デバイスに指示することを決定した後、ネットワーク・デバイスは、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定してもよい。第1の情報を受信し、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えることを決定した後に、端末デバイスは、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定してもよい。ネットワーク・デバイスによりS402を実行し、端末デバイスによりS402を実行する順序は、本件出願の実施形態において限定されない。ネットワーク・デバイスと端末デバイスの双方は、切り替え前後のキャリア・グループの第1パラメータに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定し、その結果、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループについて合意に至る。これは、リソースの無駄を削減し、通信の信頼性を向上させることができる。
【0096】
[0104] 第1のパラメータは、以下のパラメータのうちの1つ以上を含むことが可能であるが、これらに限定されない:
キャリアの数、
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、
少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分(bandwidth part,BWP)、
少なくとも1つのキャリアの識別情報、
少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、
キャリアが位置付けられるセルがプライマリ・セル(primary cell,PCell)であるか又はプライマリ・セカンダリ・セルであるかを示すパラメータ、又は、
少なくとも1つのキャリアのスイッチング・パラメータ。
【0097】
[0105] セカンダリ・セル・グループ(secondary cell group,SCG)内のプライマリ・セルは、プライマリ・セカンダリ・セル(primary SCG Cell,PSCell)と呼ばれる場合がある。
【0098】
[0106] 以下、第1のパラメータが前述のパラメータのうちの1つ以上を含む特定の実装を別々に説明する。しかしながら、本件出願はそれらに限定されない。
【0099】
[0107] 実装例1:第1のパラメータはキャリアの数であり、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループのキャリア数と第2のキャリア・グループのキャリア数とに基づいて、第3キャリア・グループを個別に決定する。
【0100】
[0108] ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、伝送リンクの切り替え前後のキャリア・グループに含まれるキャリアの数量に基づいて、切り替え期間が、切り替え前のキャリア・グループ内にあるか、又は切り替え後のキャリア・グループ内にあるかを個別に判断する。ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、同一のパラメータに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定し、その結果、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間が位置付けられるキャリアについて合意に至る。これは、リソースの無駄を削減し、通信の信頼性を向上させることができる。
【0101】
[0109] 一例では、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループの中でキャリアの数量が最も少ないキャリア・グループである。
【0102】
[0110] 例えば、図5に示すように、端末デバイスの2つの伝送リンクがそれぞれキャリア1とキャリア3にある場合、ネットワーク・デバイスは、第1の情報に基づいて、2つの伝送リンクをキャリア2に切り替えるように端末デバイスに指示する(例えば、端末デバイスがキャリア2において2ポート送信を行うようにスケジューリングする)。具体的には、第1のキャリア・グループはキャリア1とキャリア3を含み、第1のキャリア・グループのキャリア数は2であり、第2のキャリア・グループはキャリア2を含み、第2のキャリア・グループのキャリア数は1である。端末デバイスは、第1の情報を受信した後に、2つの伝送リンクを、キャリア1とキャリア3からキャリア2へ切り替えることを決定する。ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループのキャリア数が2であり、第2のキャリア・グループのキャリア数が1であることに基づいて、第2のキャリア・グループのキャリア数が最も少ないこと、及び、切り替え期間は第2のキャリア・グループに位置付けられる(即ち、切り替え期間が位置付けられる第3のキャリア・グループは第2のキャリア・グループである)と判定する。このようにして、端末デバイスとネットワーク・デバイスは合意に至ることが可能である。このように、切り替え期間は、少数のキャリア・リソースを占有することができる。これは、リソースの無駄を削減し、リソースの利用性を向上させることができる。
【0103】
[0111] 別の例として、図6に示すように、端末デバイスの2つの伝送リンクが双方ともキャリア2にある場合に、ネットワーク・デバイスは、第1の情報に基づいて、2つの伝送リンクをそれぞれキャリア1とキャリア3に切り替えるように端末デバイスに指示する。具体的には、第1のキャリア・グループはキャリア2を含み、第1のキャリア・グループのキャリア数は1であり、第2のキャリア・グループはキャリア1とキャリア3を含み、第2のキャリア・グループのキャリア数は2である。ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループのキャリア数が1であり、第2のキャリア・グループのキャリア数が2であること、第1のキャリア・グループのキャリア数が最も少ないことに基づいて、切り替え期間は第1のキャリア・グループに位置付けられること(即ち、切り替え期間が位置付けられる第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループであること)を個別に判定する。端末デバイスとネットワーク・デバイスの双方は、切り替え前後のキャリア・グループにおけるキャリアの数に基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリアを決定し、その結果、端末デバイスとネットワーク・デバイスは合意に至ることが可能になり、合意に至らないことに起因して切り替え前後のキャリア・グループの双方で切り替え期間を確保することにより生じるリソースの無駄を削減することができるようになる。これは、リソースの無駄を削減し、通信の信頼性を向上させることができる。
【0104】
[0112] 別の例では、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループの内で最大数のキャリアを有するキャリア・グループである。
【0105】
[0113] ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え前後のキャリア・グループのうち、最大数のキャリアを有するキャリア・グループを、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループとして使用し、その結果、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループについて合意に至る。
【0106】
[0114] 例えば、図5に示す例において、端末デバイスが2つの伝送リンクを第1のキャリア・グループ(キャリア1とキャリア3を含むもの)から第2のキャリア・グループ(キャリア2を含むもの)に切り替える場合に、ネットワーク・デバイスと端末デバイスの双方は、切り替え期間は、最大数のキャリアを有する第1のキャリア・グループに位置付けられること、即ち、切り替え期間は切り替え前のキャリア1とキャリア3に位置付けられることを判定することができる。
【0107】
[0115] 別の例として、図6に示す例において、端末デバイスが2つの伝送リンクを第1のキャリア・グループ(キャリア2を含むもの)から第2のキャリア・グループ(キャリア1とキャリア3を含むもの)に切り替える場合に、ネットワーク・デバイスと端末デバイスの双方は、切り替え期間は、最大数のキャリアを有する第2のキャリア・グループに位置付けられること、即ち、切り替え期間は切り替え後のキャリア1とキャリア3に位置付けられることを判定することができる。
【0108】
[0116] 実装例2:第1のパラメータはキャリア帯域幅であり、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループ内の少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅と、第2のキャリア・グループ内の少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅とに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを個別に決定する。
【0109】
[0117] オプションとして、ネットワーク・デバイスは、複数の情報Aを端末デバイスに送信してもよく、複数の情報Aは複数のキャリアに対応し、複数のキャリアは、ネットワーク・デバイスによって設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものであり、各々の情報Aは、対応するキャリアのキャリア帯域幅を示す。
【0110】
[0118] 複数の情報Aは、同じメッセージ内で運ばれ、ネットワーク・デバイスによって端末デバイスへ送信されてもよいし、或いは、複数の情報Aは異なるメッセージで運ばれ、ネットワーク・デバイスによって端末デバイスへ別々に送信されてもよい。これは、本件出願において限定されない。
【0111】
[0119] オプションとして、情報Aは、無線リソース制御(radio resource control,RRC)メッセージ又はシステム情報ブロック(system information block,SIB)1で搬送されてもよい。
【0112】
[0120] 例えば、複数の情報Aは、ネットワーク・デバイスにより端末デバイスへ送信される同一のRRCメッセージで搬送されてもよいし、或いは異なるRRCメッセージで搬送されてもよい。
【0113】
[0121] 一例において、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループとのうち、包含されるキャリアのキャリア帯域幅の合計が最も小さいキャリア・グループである。
【0114】
[0122] ネットワーク・デバイスが第3の情報に基づいて端末デバイスに対して3つのキャリアを設定する場合に、キャリア1のキャリア帯域幅は20 MHzであり、キャリア2のキャリア帯域幅は100 MHzであり、キャリア3のキャリア帯域幅は40 MHzである。
【0115】
[0123] 例えば、図5に示される例において、ネットワーク・デバイスは、2つの伝送リンクをキャリア1とキャリア3からキャリア2へ切り替えるように端末デバイスに指示する。第1のキャリア・グループに含まれるキャリア1とキャリア3のキャリア帯域幅の合計は60 MHzである。第2のキャリア・グループに含まれるキャリアのキャリア帯域幅の合計は100 MHzである。端末デバイスとネットワーク・デバイスは、第1のキャリア・グループ(キャリア1とキャリア3を含むもの)及び第2のキャリア・グループ(キャリア2を含むもの)のうち、キャリアのキャリア帯域の合計が最も小さいキャリア・グループが、第1のキャリア・グループであると判定し、切り替え期間は第1のキャリア・グループに位置付けられる、と判定することが可能である。例えば、端末デバイスは、第1のキャリア・グループの終了時点tよりも前の切り替え期間Tにおいて、2つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループに切り替えることができる。しかしながら、本件出願はこれに限定されない。ネットワーク・デバイスは、切り替え期間Tにおいて、端末デバイスがアップリンク情報を送信するようにはスケジューリングせず、端末デバイスは、切り替え期間Tにおいて、アップリンク情報を送信しない。この解決策によれば、端末デバイスとネットワーク・デバイスは合意に達することが可能である。また、このようにして、切り替え時間は、少量のキャリア・リソースを占有することが可能である。これにより、リソースの無駄を削減し、リソースの利用性を向上させることができる。
【0116】
[0124] 別の例として、例えば、図6に示される例において、ネットワーク・デバイスが、2つの伝送リンクをキャリア2からキャリア1とキャリア3へ切り替えるように端末デバイスに指示した場合、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、第1のキャリア・グループ(キャリア2を含むもの)と第2のキャリア・グループ(キャリア1とキャリア3を含むもの)のうち、キャリアのキャリア帯域幅の合計が最小であるキャリア・グループを、第2のキャリア・グループであると判定し、切り替え期間は第2のキャリア・グループに位置付けられる、と判定することが可能である。例えば、端末デバイスは、第2のキャリア・グループの開始時点tから、2つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えることが可能である。しかしながら、本件出願はこれに限定されない。ネットワーク・デバイスは、切り替え期間Tにおいて、端末デバイスがアップリンク情報を送信するようにスケジューリングせず、端末デバイスは、切り替え期間Tにおいてアップリンク情報を送信しない。
【0117】
[0125] 一例において、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループとのうち、包含されるキャリアのキャリア帯域幅の合計が最大であるキャリア・グループである。
【0118】
[0126] 例えば、ネットワーク・デバイスは、第3の情報に基づいて端末デバイスに対して3つのキャリアを設定し、各キャリアに対応する情報Aに基づいて、各キャリアのキャリア帯域幅を示す。端末デバイスは、3つのキャリアの情報Aに基づいて、キャリア1のキャリア帯域幅が20 MHzであり、キャリア2のキャリア帯域幅が100 MHzであり、キャリア3のキャリア帯域幅が40 MHzであると判定する。
【0119】
[0127] 例えば、図5に示される例において、端末デバイスの2つの伝送リンクがそれぞれキャリア1とキャリア3にある場合、ネットワーク・デバイスは、第1の情報に基づいて、2つの伝送リンクをキャリア2に切り替えるように端末デバイスに指示する。端末デバイスは、第1の情報を受信した後に、2つの伝送リンクをキャリア1とキャリア3からキャリア2に切り替えることを決定する。この場合、第1のキャリア・グループはキャリア1とキャリア3を含み、第1のキャリア・グループに含まれるキャリアのキャリア帯域幅の合計は60 MHzであり、第2のキャリア・グループはキャリア2を含み、第2のキャリア・グループに含まれるキャリアのキャリア帯域幅の合計は100 MHzである。ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第2のキャリア・グループが、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、包含されるキャリアのキャリア帯域幅の合計が最大であるキャリア・グループであることに基づいて、切り替え期間は第2のキャリア・グループに位置付けられると判定する。例えば、切り替え期間はTであり、端末デバイスは、第2のキャリア・グループの開始時点から始まる切り替え期間Tにおいて、2つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループに切り替える。本件出願はこれらに限定されないということが理解されるべきである。切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループにおける切り替え期間の特定の開始時点及び終了時点は、特定の実装に基づいて決定されてもよい。ネットワーク・デバイスは、切り替え期間Tにおいて、上りリンク情報を送信するようには端末デバイスをスケジューリングせず、端末デバイスは、切り替え期間Tにおいて、上りリンク情報を送信しない。これにより、端末デバイスとネットワーク・デバイスは合意に至ることが可能である。これは、リソースの無駄を削減し、リソースの利用性を向上させることができる。
【0120】
[0128] 別の例として、図6に示される例において、端末デバイスの2つの伝送リンクがキャリア2にある場合に、ネットワーク・デバイスは、第1の情報に基づいて、2つの伝送リンクをキャリア1とキャリア3にそれぞれ切り替えるように端末デバイスに指示する。具体的には、第1のキャリア・グループはキャリア2を含み、第1のキャリア・グループに含まれるキャリアのキャリア帯域幅の合計は100 MHzであり、第2のキャリア・グループはキャリア1とキャリア3を含み、第2のキャリア・グループに含まれるキャリアのキャリア帯域幅の合計は60 MHzである。ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、包含されるキャリアのキャリア帯域幅の合計が最大であるキャリア・グループが第1のキャリア・グループであることに基づいて、切り替え期間は第1のキャリア・グループに位置付けられると判定する。例えば、切り替え期間は第1のキャリア・グループに位置し、端末デバイスは、第1のキャリア・グループの終了時点より前に、2つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループに切り替える。このように、端末デバイスとネットワーク・デバイスは合意に至ることが可能であるので、合意に至らないことに起因して、切り替え前後のキャリア・グループの双方で切り替え期間を確保することにより生じるリソースの無駄を削減することができる。これは、リソースの無駄を削減し、通信の信頼性を向上させることができる。
【0121】
[0129] 他の例では、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、キャリア帯域幅が最大であるキャリアが属するキャリア・グループである。
【0122】
[0130] 例えば、ネットワーク・デバイスは、第3の情報に基づいて、端末デバイスのために3つのキャリアを設定し、キャリア1のキャリア帯域幅は20 MHzであり、キャリア2のキャリア帯域幅は100 MHzであり、キャリア3のキャリア帯域幅は40 MHzである。ネットワーク・デバイスは、キャリア1、キャリア2、キャリア3の間で伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示すると、端末デバイスは、キャリア帯域幅が最大であるキャリア2が属するキャリア・グループを、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループであると判定することが可能である。例えば、図5に示される例において、ネットワーク・デバイスが、キャリア1とキャリア3からキャリア2へ伝送リンクの切り替えを端末デバイスに指示した場合に、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間が、キャリア2が属する第2のキャリア・グループに位置付けられると判定することが可能である。別の例として、図6に示す例において、ネットワーク・デバイスが、キャリア2からキャリア1とキャリア3へ伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示した場合に、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間が、キャリア2が属する第1のキャリア・グループに位置付けられると判定することが可能である。このようにして、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、切り替え期間について合意に至ることが可能である。これは、リソースの無駄を削減し、通信の信頼性を向上させることができる。
【0123】
[0131] 他の例において、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、キャリア帯域幅が最小であるキャリアが属するキャリア・グループである。
【0124】
[0132] 例えば、ネットワーク・デバイスは、第3の情報に基づいて、端末デバイスに対して3つのキャリアを設定し、キャリア1のキャリア帯域幅は20 MHzであり、キャリア2のキャリア帯域幅は100 MHzであり、キャリア3のキャリア帯域幅は40 MHzである。ネットワーク・デバイスが、キャリア1、キャリア2、キャリア3の間で伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示すると、キャリア帯域幅が最小であるキャリア1が属するキャリア・グループを、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループであると判定してもよい。例えば、図5に示す例において、ネットワーク・デバイスは、伝送リンクをキャリア1とキャリア3からキャリア2へ切り替えるように端末デバイスに指示する場合、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間は、キャリア1が属する第1のキャリア・グループに位置付けられると判定することが可能である。別の例として、図6に示される例において、ネットワーク・デバイスが、伝送リンクをキャリア2からキャリア1とキャリア3へ切り替えるように端末デバイスに指示した場合、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間は、キャリア1が属する第2のキャリア・グループに位置付けられると判定することが可能である。このようにして、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、切り替え期間について合意に至ることができる。これにより、リソースの無駄を削減し、通信の信頼性を向上させることができる。
【0125】
[0133] 他の例において、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、キャリア帯域幅が最大であるキャリアが属するキャリア・グループ以外のキャリア・グループである。換言すれば、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、キャリア帯域幅が最大であるキャリアが属するキャリア・グループは、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループではない。
【0126】
[0134] 例えば、ネットワーク・デバイスは、第3の情報に基づいて、端末デバイスに対して3つのキャリアを設定し、キャリア1のキャリア帯域幅は20 MHzであり、キャリア2のキャリア帯域幅は100 MHzであり、キャリア3のキャリア帯域幅は40 MHzである。ネットワーク・デバイスが、キャリア1、キャリア2、キャリア3の間で伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示した場合、端末デバイスは、キャリア帯域幅が最大であるキャリア2が属するキャリア・グループは、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループではないと判定することが可能である。例えば、図5に示される例において、ネットワーク・デバイスが、伝送リンクをキャリア1とキャリア3からキャリア2へ切り替えるように端末デバイスに指示した場合、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間は、キャリア2が含まれない第1のキャリア・グループに位置すると判定してもよい。別の例として、例えば、図6に示す例において、ネットワーク・デバイスが、伝送リンクをキャリア2からキャリア1とキャリア3へ切り替えるように端末デバイスに指示した場合、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間は、キャリア2が含まれない第2のキャリア・グループにあると判定してもよい。これにより、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、切り替え期間に関して合意に至ることができる。これにより、リソースの無駄を削減し、通信の信頼性を向上させることができる。
【0127】
[0135] 実装例3:第1のパラメータは、キャリア内の帯域幅部分(bandwidth part,BWP)である。ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループに含まれるキャリアにおけるBWPと、第2のキャリア・グループに含まれるキャリアにおけるBWPとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを個別に決定する。
【0128】
[0136] オプションとして、ネットワーク・デバイスは、複数の情報Bを端末デバイスへ送信してもよく、複数の情報Bは複数のキャリアに対応し、複数のキャリアは、ネットワーク・デバイスによって設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものであり、各々の情報Bは、対応するキャリアにおける少なくとも1つのBWPを示す。複数の情報Bは、ネットワーク・デバイスから端末デバイスへ送信されるものと同一のメッセージ又は異なるメッセージで搬送されてもよい。
【0129】
[0137] 1つのキャリアにおけるBWPは、そのキャリアのキャリア帯域幅以下である。ネットワーク・デバイスは、周波数ドメイン・リソース・ブロック(resource blocks,RBs)の数量に基づいて、BWPの帯域幅サイズを設定することが可能である。オプションとして、BWPのサイズは、RBの数量に基づいて決定されてもよい。BWPに含まれるRBの数が多いほど、BWPの帯域幅が広いことを示し、BWPに含まれるRBの数が少ないほど、BWPの帯域幅が狭いことを示す。代替的に、BWPのサイズは、RBの数とBWPのサブキャリア間隔とに基づいて決定されてもよい。
【0130】
[0138] 一例において、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、包含されるキャリアのBWPsの帯域幅の合計が最大又は最小であるキャリア・グループである。
【0131】
[0139] 他の例では、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、含まれるBWPの帯域幅が最大又は最小であるキャリアが属するキャリア・グループである。
【0132】
[0140] 別の例において、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、含まれるBWPの帯域幅が最大であるキャリアが属するキャリア・グループ以外のキャリア・グループである。具体的には、キャリアに含まれるBWPは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのキャリアに含まれるBWPsのうちのBWPであって帯域幅が最大であるBWPである場合、帯域幅が最大であるBWPを含むキャリアが属するキャリア・グループは、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループではない。
【0133】
[0141] キャリア内のBWPの帯域幅に基づいて第3のキャリア・グループを決定する実装は、キャリアのキャリア帯域幅に基づいて、第3のキャリア・グループを決定する前述の実装と同様である。簡明性のため、詳細はここで再び説明されない。
【0134】
[0142] オプションとして、第1のパラメータは、キャリア内で活性化されたBWPであり、活性化されたBWPは、キャリア内において活性化されたBWPであって、アップリンク情報の伝送のために使用されるものである。
【0135】
[0143] 例えば、BWPのサイズは、RBの数量に基づいて決定される。ネットワーク・デバイスは、端末デバイスのために、伝送リンクを切り替えるために使用される3つのキャリアを設定する。キャリア1において活性化されたBWPの帯域幅が100 RBsであり、キャリア2において活性化されたBWPの帯域幅が75 RBsであり、キャリア3において活性化されたBWPの帯域幅が30 RBsである場合に、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループに含まれるキャリアの活性化されたBWPsの帯域幅に基づいて、第3のキャリア・グループを決定してもよい。
【0136】
[0144] 別の例として、BWPのサイズは、RBの数とサブキャリア間隔とに基づいて決定される。ネットワーク・デバイスは、端末デバイスのために、伝送リンクを切り替えるために使用される3つのキャリアを設定する。キャリア1において活性化されたBWPが100個のRBを含み、サブキャリア間隔が30 kHzであり、各RBが12個のサブキャリアを含む場合、キャリア1におけるBWPのサイズは、100×12×30=36 MHzとなる。キャリア2において活性化されたBWPの帯域幅が75 RBsであり、サブキャリア間隔が30 kHzである場合、キャリア2におけるBWPの帯域幅は、75*12*30=27 MHzとなる。キャリア3において活性化されたBWPの帯域幅が30 RBsであり、サブキャリア間隔が120 kHzである場合、キャリア3においけるBWPのサイズは、30*12*120=43.2 MHzとなる。この場合、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループに含まれるキャリアのうち、活性化されたBWPsの帯域幅に基づいて、第3のキャリア・グループを決定することが可能である。
【0137】
[0145] 実装例4:第1のパラメータは、キャリアの識別情報であり、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループに含まれるキャリアの識別情報と、第2のキャリア・グループに含まれるキャリアの識別情報とに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを個別に決定する。
【0138】
[0146] 一例において、ネットワーク・デバイスは、第4の情報を端末デバイスに送信することが可能であり、第4の情報は、切り替え期間が位置付けられるキャリアの識別情報を示す。
【0139】
[0147] 例えば、ネットワーク・デバイスは、第1の情報に基づいて、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループに切り替えるように端末デバイスに指示する。ネットワーク・デバイスは、更に、第4の情報を端末デバイスに送信し、第4の情報は、切り替え期間が位置付けられるキャリアの識別情報を示すことが可能である。第4の情報は、1つのキャリアの識別情報を示し、端末デバイスは、切り替え期間は、第4の情報により示されるキャリアが属するキャリア・グループに位置付けられる、と判定する。代替的に、第4の情報は、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループ内の各キャリアの識別情報を示し、端末デバイスは、第4の情報に基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定してもよい。
【0140】
[0148] 限定ではない例として、第4の情報は、RRCメッセージ、媒体アクセス制御(medium access control,MAC)制御要素(control element,CE)、又はダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI)であってもよい。
【0141】
[0149] 第1の情報と第4の情報は、同じメッセージで運ばれ、ネットワーク・デバイスによって端末デバイスへ送信されてもよいし、或いは、第1の情報と第4の情報は、異なるメッセージで運ばれ、ネットワーク・デバイスによって端末デバイスへ送信されてもよい。
【0142】
[0150] この実装において、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループにおけるキャリアの識別情報のサイズと、第2のキャリア・グループにおけるキャリアの識別情報のサイズとに基づいて、切り替え期間が属するキャリア・グループを決定してもよい。
【0143】
[0151] 一例において、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループとのうち、キャリアの識別情報の和が最大又は最小であるキャリア・グループである。
【0144】
[0152] 別の例において、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、識別情報が最小又は最大であるキャリアが属するキャリア・グループである。
【0145】
[0153] オプションとして、ネットワーク・デバイスは、複数の情報Cを端末デバイスへ送信し、複数の情報Cは複数のキャリアに対応し、複数のキャリアは、ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものであり、各々の情報Cは、対応するキャリアの識別情報を示す。複数の情報Cは、ネットワーク・デバイスにより端末デバイスへ送信される同一のメッセージ又は異なるメッセージで搬送される可能性がある。
【0146】
[0154] 実装例5:第1のパラメータは、キャリアが属するセルの識別情報である。ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループのキャリアが属するセルの識別情報のサイズと、第2のキャリア・グループのキャリアが属するセルの識別情報のサイズとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定してもよい。
【0147】
[0155] 例えば、ネットワーク・デバイスは、第5の情報を端末デバイスに送信し、第5の情報は、複数のセルと、複数のセルのそれぞれのキャリアとを設定するために使用される。複数のセルのキャリアは、伝送リンクを切り替えるために使用されるキャリアである。オプションとして、第5の情報は、代替的に、複数のセルのそれぞれのセル識別情報を示してもよい。伝送リンクの切り替えるように端末デバイスに指示する際に、ネットワーク・デバイスは、切り替え前のキャリア・グループ(即ち、第1のキャリア・グループ)が属するセルの識別情報と、切り替え後のキャリア・グループ(即ち、第2のキャリア・グループ)が属するセルの識別情報とに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定してもよい。
【0148】
[0156] 実装例6:第1のパラメータは、キャリアの切り替えパラメータであって端末デバイスのためにネットワーク・デバイスにより設定されたものであり、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループのキャリアの切り替えパラメータと第2のキャリア・グループのキャリアの切り替えパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを個別に決定する。
【0149】
[0157] ネットワーク・デバイスは、第3の情報に基づいて、伝送リンクを切り替えるために使用される複数のキャリアを端末デバイスのために設定し、更に、ネットワーク・デバイスは、情報Dを端末デバイスへ送信することが可能であり、情報Dは対応するキャリアの切り替え期間パラメータを示す。ネットワーク・デバイスが、伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示すると、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループにおけるキャリアの切り替えパラメータと、第2のキャリア・グループにおけるキャリアの切り替えパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリアを個別に決定する。
【0150】
[0158] オプションとして、切り替えパラメータは、切り替え期間に関連する値であってもよい。
【0151】
[0159] 例えば、ネットワーク・デバイスは、第3の情報に基づいて、端末デバイスに対して、伝送リンクを切り替えるために使用する4つのキャリアを設定し、更に、ネットワーク・デバイスは、情報Dに基づいて、複数のキャリアのそれぞれに対応する値を設定する。情報Dは2ビットであってもよく、ネットワーク・デバイスは、その2ビットに基づいて4つの値0ないし3のうちの1つを指定してもよい。例えば、キャリア1の切り替えパラメータは3であり、キャリア2の切り替えパラメータは2であり、キャリア3の切り替えパラメータは1であり、キャリア4の切り替えパラメータは0である。
【0152】
[0160] 一例において、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループ及び第2のキャリア・グループにおけるキャリアの切り替えパラメータの合計の最大値又は最小値に基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループ、即ち第3のキャリア・グループを決定してもよい。
【0153】
[0161] 例えば、ネットワーク・デバイスが、伝送リンクをキャリア1とキャリア2からキャリア3へ切り替えることを端末デバイスに指示した場合に、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループ(キャリア1とキャリア2を含むもの)のキャリアの切り替えパラメータの合計は5であり、第2のキャリア・グループ(キャリア3を含むもの)のキャリアの切り替えパラメータの合計は1である、ということを個別に判定することができる。切り替え期間は、切り替えパラメータの和が最大であるキャリア・グループに位置付けられる場合、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間は第1のキャリア・グループに位置付けられる、ということを判定することが可能である。代替的に、切り替え期間は、切り替えパラメータの和が最小であるキャリア・グループに位置付けられる場合、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間は第2のキャリア・グループに位置付けられる、ということを判定することが可能である。このようにして、端末デバイスとネットワーク・デバイスは合意に至ることが可能である。これは、リソースの無駄を削減し、リソースの利用性を向上させる。
【0154】
[0162] 別の例において、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループ(即ち、第3のキャリア・グループ)が、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、対応する切り替えパラメータが最大又は最小であるキャリアが属するキャリア・グループであると判定してもよい。
【0155】
[0163] 例えば、ネットワーク・デバイスが、伝送リンクを第1のキャリア・グループ(キャリア1とキャリア2を含むもの)から第2のキャリア・グループ(キャリア3を含むもの)に切り替えるように端末デバイスに指示した場合、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、キャリア1、キャリア2、キャリア3に対応する切り替えパラメータをそれぞれ3、2、1であると個別に判定することができる。例えば、プロトコルは、切り替え期間は、切り替えパラメータが最大であるキャリアが属するキャリア・グループに位置付けられる、ということを指定することが可能である。この場合、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間は、キャリア1が属する第1のキャリア・グループ内に位置付けられる、と判定することが可能である。例えば、端末デバイスは、第1のキャリア・グループの終了時点よりも前の切り替え期間内に伝送リンクを切り替える。代替的に、プロトコルは、切り替え期間は、切り替えパラメータが最小であるキャリアが属するキャリア・グループに位置付けられる、ということを指定することが可能である。この場合、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間は、キャリア3が属する第2のキャリア・グループ内に位置付けられる、と判定することが可能である。例えば、端末デバイスは、キャリア3の開始時点から始まる切り替え期間内に伝送リンクを切り替える。このようにして、端末デバイスとネットワーク・デバイスは合意に至ることが可能である。これは、リソースの無駄を削減し、リソースの利用性を向上させる。
【0156】
[0164] オプションとして、切り替えパラメータは、切り替え期間が1つのキャリア内にあるかどうかを示すパラメータであって、ネットワーク・デバイスによって設定されるものであってもよい。
【0157】
[0165] 例えば、ネットワーク・デバイスは、情報Eに基づいて、伝送リンクを切り替えるために使用される各キャリアは、切り替え期間が位置付けられるキャリアであるかどうかを設定することが可能である。例えば、情報Eは、uplinkTxSwitchingPeriodLocationパラメータであってもよい。パラメータがTrueである場合、切り替え期間はそのキャリアに位置付けられていることを示す。パラメータがFalseである場合、切り替え期間はそのキャリアに位置付けられていないことを示す。パラメータは、代替的にヌル(null)であってもよい。換言すれば、パラメータは、伝送リンクを切り替えるために使用されるキャリアについて、ネットワーク・デバイスによって設定されない場合がある。このプロトコルによれば、端末デバイスが伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替える際に、切り替え期間は、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、包含されるパラメータがTrueであるキャリアが位置付けられているキャリア・グループに位置付けられる。第1のキャリア・グループ及び第2のキャリア・グループの何れも、パラメータがTrueであるキャリアを含んでいない場合、切り替え期間は、第1のキャリア・グループ及び第2のキャリア・グループのうち、包含されているパラメータがFalseであるキャリアが位置付けられているキャリア・グループに位置付けられる。
【0158】
[0166] 別の例において、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループ(即ち、第3キャリア・グループ)は、対応する切り替えパラメータが最大であるキャリアを含まないキャリア・グループ、又は、対応する切り替えパラメータが最小であるキャリアを含まないキャリア・グループであると判定してもよい。換言すれば、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、対応する切り替えパラメータが最大であるキャリアを判定して、切り替え期間は、切り替えパラメータが最大であるキャリアが属するキャリア・グループに位置付けられていない、と判定することが可能である。代替的に、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、対応する切り替えパラメータが最小であるキャリアを判定して、切り替え期間は、切り替えパラメータが最小であるキャリアが属するキャリア・グループに位置付けられていない、と判定することが可能である。
【0159】
[0167] 実装例7:第1のパラメータは、キャリアが位置付けられるセルがPCellであるか又はPSCellであるかを示す。ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、各キャリアの第1のパラメータに基づいて、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうちのキャリアが属するセルが、PCellであるか又はPSCellであるかを判定し、切り替え期間は、PCell又はPSCellにおけるキャリアを含むキャリア・グループにおけるものではない、と判定することが可能である。
【0160】
[0168] オプションとして、第1のキャリア・グループの第2のパラメータが第2のキャリア・グループの第2のパラメータと同じである場合、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定する上述した方法で、第3のキャリア・グループを決定してもよい。第2のパラメータは第1のパラメータとは異なり、第2のパラメータは:
キャリア数、少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、キャリアが位置付けられるセルはPCellであるか又はPSCellであるかを示すパラメータ、又は、少なくとも1つのキャリアの切り替えパラメータ、のうちの1つ以上を含む。
【0161】
[0169] 換言すれば、実装において、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータと基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定する前に、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、第1のキャリア・グループの第2のパラメータと第2のキャリア・グループの第2のパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを個別に決定する。次いで、第1のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値が、第2のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値と同じである場合、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループは第3のキャリア・グループであると判定する。
【0162】
[0170] 以下、第1のキャリア・グループの第2のパラメータが第2のキャリア・グループの第2のパラメータと同じである場合に、第1のキャリア・グループの第1のパラメータと第2のキャリア・グループの第1のパラメータに基づいて第3のキャリア・グループをどのように決定するかを一例を用いて説明する。第1パラメータと第2パラメータは、キャリアのキャリア帯域幅、キャリア内のBWP、キャリアの識別情報、キャリアが属するセルの識別情報、キャリア・グループに含まれるキャリアの数、少なくとも1つのキャリアの切り替えパラメータを含むが、これらに限定されない2つの異なるパラメータである。以下における第1パラメータ及び第2パラメータは、単なる例であるに過ぎない。しかしながら本件出願はこれらに限定されない。
【0163】
[0171] 一例において、第2のパラメータは、キャリアの切り替えパラメータであり、第1のパラメータは、キャリアのキャリア帯域幅、キャリア内のBWP、キャリアの識別情報、キャリアが属するセルの識別情報、又はキャリア・グループに含まれるキャリアの数である。
【0164】
[0172] オプションとして、切り替えパラメータは、切り替え期間が1つのキャリア内に位置付けられるかどうかを示すパラメータであって、ネットワーク・デバイスによって設定されるパラメータであってもよい。例えば、ネットワーク・デバイスは、情報Eに基づいて、伝送リンクを切り替えるために使用される1つのキャリアは、切り替え期間が位置付けられるキャリアであるか否かを設定することが可能である。情報EがTrueを示すということは、切り替え期間がそのキャリア内に位置付けられていることを示し、パラメータがFalseを示すということは、切り替え期間がそのキャリア内に位置付けられていないことを示す。
【0165】
[0173] 例えば、ネットワーク・デバイスは、第3の情報に基づいて、端末デバイスに対して、切り替えに使用される4つのキャリア:キャリア1、キャリア2、キャリア3、キャリア4を設定することが可能である。また、各キャリアの切り替えパラメータが設定される。例えば、キャリア1の切り替えパラメータはTrueであり、キャリア2の切り替えパラメータはFalseであり、キャリア3の切り替えパラメータはTrueであり、キャリア4の切り替えパラメータはFalseである。
【0166】
[0174] 例えば、端末デバイスの1つの伝送リンクがキャリア1にある場合、ネットワーク・デバイスは、第1の情報に基づいて、伝送リンクをキャリア2からキャリア4に切り替えるように端末デバイスに指示する。端末デバイスとネットワーク・デバイスは、第1のキャリア・グループ(キャリア2を含むもの)の切り替えパラメータ(即ち、第2のパラメータの一例)と、第2のキャリア・グループ(キャリア4を含む)の切り替えパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定する。次いで、キャリア2及びキャリア4の切り替えパラメータが双方ともにFalseであり、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、第1のキャリア・グループの切り替えパラメータのパラメータ値が、第2のキャリア・グループの切り替えパラメータのパラメータ値と同じであると判定した場合、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、キャリア2の第1のパラメータとキャリア4の第1のパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを判定する。第1のパラメータは、キャリアのキャリア帯域幅、キャリア内のBWP、キャリアの識別情報、キャリアが属するセルの識別情報、又はキャリア・グループに含まれるキャリアの数であってもよい。
【0167】
[0175] 別の例として、端末デバイスの2つの伝送リンクがそれぞれキャリア1とキャリア2にある場合、ネットワーク・デバイスは、第1の情報に基づいて、2つの伝送リンクをキャリア1とキャリア2からキャリア3へ切り替えるように端末デバイスに指示する。端末デバイスとネットワーク・デバイスは、第1のキャリア・グループ(キャリア1とキャリア2を含むもの)の切り替えパラメータと、第2のキャリア・グループ(キャリア4を含むもの)の切り替えパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定する。次いで、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループとが同じ切り替えパラメータを含む場合、例えば、第1のキャリア・グループのキャリア1と第2のキャリア・グループのキャリア4との切り替えパラメータが双方ともにTrueであり、端末デバイスとネットワーク・デバイスが、第1のキャリア・グループの切り替えパラメータのパラメータ値は第2のキャリア・グループの切り替えパラメータのパラメータ値と同じであると判定した場合、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、キャリア1の第1のパラメータとキャリア3の第1のパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを判定する。
【0168】
代替的に、切り替えパラメータは1ビットである。その1ビットが1を示す場合、それはTrueを示し;或いは、1ビットが0を示す場合、それはFalseを示す。端末デバイスとネットワーク・デバイスは、第1のキャリア・グループにおけるキャリアの切り替えパラメータの和(即ち、キャリア1の切り替えパラメータ1とキャリア2の切り替えパラメータ0の和は1であること)は、第2のキャリア・グループにおけるキャリアの切り替えパラメータの和(即ち、キャリア3の切り替えパラメータ1)に等しいことに基づいて、第1のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値は、第2のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値に等しいと判定してもよい。次いで、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、キャリア1の第1のパラメータとキャリア3の第1のパラメータに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定する。
【0169】
[0176] 別の例において、第2のパラメータは、キャリア・グループ内のキャリアの数量であり、第1のパラメータは、キャリア・グループ内のキャリアのキャリア帯域幅である。
【0170】
[0177] 例えば、図7に示されるように、端末デバイスの2つの伝送リンクはそれぞれキャリア2とキャリア4にあり、ネットワーク・デバイスは、第1の情報に基づいて、伝送リンクをキャリア2とキャリア4から、キャリア1とキャリア3に切り替えるように端末デバイスに指示する。第1のキャリア・グループはキャリア2とキャリア4を含み、第1のキャリア・グループのキャリア数は2であり、第2のキャリア・グループはキャリア1とキャリア3を含み、第2のキャリア・グループのキャリア数は2である。ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループの第2のパラメータは、第2のキャリア・グループの第2のパラメータと同じであると判定することが可能である。次いで、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループのキャリアのキャリア帯域幅と、第2のキャリア・グループのキャリアのキャリア帯域幅とに基づいて(即ち、キャリア・グループの第1のパラメータに基づいて)、第3のキャリア・グループを決定する、即ち、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定する。例えば、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、キャリアのキャリア帯域幅の和が最大又は最小であるキャリア・グループである。あるいは、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、キャリア帯域幅が最大又は最小であるキャリアが属するキャリア・グループである。
【0171】
[0178] 別の例において、第2のパラメータはキャリア・グループ内のキャリアの数量であり、第1のパラメータはキャリア・グループ内のキャリアの切り替えパラメータである。
【0172】
[0179] 例えば、図7に示される例において、端末デバイスは、キャリア2とキャリア4から、キャリア1とキャリア3に伝送リンクを切り替える。第1のキャリア・グループに含まれるキャリアの数量は、第2のキャリア・グループに含まれるキャリアの数量と同じである。ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループにおけるキャリアの切り替えパラメータと、第2のキャリア・グループにおけるキャリアの切り替えパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを判定することが可能である。例えば、切り替えパラメータは、切り替え期間に関連付けられる値であり、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、キャリアの切り替えパラメータの和が最大又は最小であるキャリア・グループである。あるいは、第3のキャリア・グループは、第1のキャリア・グループと第2のキャリア・グループのうち、切り替えパラメータが最大又は最小であるキャリアが属するキャリア・グループである。
【0173】
[0180] 別の例において、第2のパラメータは、キャリア・グループ内のキャリアの切り替えパラメータであり、第1のパラメータは、キャリア・グループ内のキャリアが属するセルが、PCellであるか又はPSCellであるかを示す。
【0174】
[0181] 例えば、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループにおけるキャリアの切り替えパラメータと第2のキャリア・グループにおけるキャリアの切り替えパラメータとに基づいて、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定することができず、例えば、第1のキャリア・グループにおけるキャリアの切り替えパラメータの和が、第2のキャリア・グループにおけるキャリアの切り替えパラメータの和と同じである。次いで、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、第1のキャリア・グループ及び第2のキャリア・グループにおけるキャリアが属するセルが、PCellであるか又はPSCellであるかに基づいて、切り替え期間は、PCell又はPSCellを含むキャリア・グループにおけるものではないことを判定する。即ち、切り替え期間は、PCell又はPSCellを含まないキャリア・グループ内にある。
【0175】
[0182] 本件出願のこの実施形態で提供される前述の実装によれば、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、切り替え期間が位置付けられるキャリア・グループを決定する同じ方法に従っており、その結果、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、伝送リンクの切り替えの間に、切り替え期間が位置付けられるキャリアについて合意に達することができる。これは、リソースの無駄を削減し、リソースの利用性を向上させることができる。
【0176】
[0183] 上記は、端末デバイスが2つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループに切り替える例を用いることにより、本件出願の具体的な実装を主に説明している、ということに留意すべきである。本件出願は、これらに限定されないことが理解されるべきである。切り替え期間を決定する方法であって本件出願で提供されるものは、端末デバイスが、1つ、3つ、4つ、又はそれ以上の伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるシナリオにも適用可能である。
【0177】
[0184] 図8は、本件出願の実施形態による無線周波数リンク切り替え方法の別の概略フローチャートである。なお、図8に示される実施形態は、図4に示される実施形態と別々に実施されてもよいし、或いは組み合わせて実施されてもよい。
【0178】
[0185] S801:ネットワーク・デバイスは、第3の情報を端末デバイスへ送信し、第3の情報は複数のキャリアを含み、複数のキャリアは、ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものである。
【0179】
[0186] これに対応して、端末デバイスは、第3の情報をネットワーク・デバイスから受信し、第3の情報に基づいて、ネットワーク・デバイスによって設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものを決定する。
【0180】
[0187] 複数のキャリアの各々は、あるタイプのサブキャリア間隔に対応し、サブキャリア間隔は、周波数ドメイン・リソースの最小割当単位であり、サブキャリア間隔は、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing,OFDM)シンボルの時間ドメイン長を決定する。例えば、サブキャリア間隔が15 kHzである場合、シンボル長は、1/15 kHz=66.7μsとなる。スロットに含まれるOFDMシンボルの数量が、予め設定された値である場合、1つのキャリアのサブキャリア間隔が大きいほど、そのキャリアにおける時間ドメイン・リソースでのスロット長は短くなること示す。例えば、1スロットは14個のOFDMシンボルを含み、各OFDMシンボルは1つのサイクリック・プレフィックス(cyclic prefix,CP)を含む。サブキャリア間隔が15 kHzである場合、スロット長(即ち、1スロットの持続時間)は1 msである。サブキャリア間隔が30 kHzである場合、スロット長(即ち、1スロットの持続時間)は0.5 msである。
【0181】
[0188] オプションとして、搬送波のサブキャリア間隔は、15 kHz,30 kHz,60 kHz,120 kHz,又は240 kHzであってもよいが、これらに限定されない。
【0182】
[0189] S802:ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、複数のキャリアのサブキャリア間隔のうち最大のサブキャリア間隔に基づいて、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定し、端末デバイスは、スロット長の中で高々1回伝送リンクを切り替える。
【0183】
[0190] ネットワーク・デバイスと端末デバイスは両方とも、端末デバイスのためにネットワーク・デバイスにより設定され且つ伝送リンクを切り替えるために使用される複数のキャリアのサブキャリア間隔に基づいて、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定する。ネットワーク・デバイスは、スロット長の中で高々1回伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示し、端末デバイスは、スロット長の中で高々1回伝送リンクを切り替える。換言すれば、端末デバイスは、ネットワーク・デバイスが端末デバイスに対して、スロット長の中で複数回にわたって伝送リンクを切り替えるように指示することを予期していない。
【0184】
[0191] 例えば、ネットワーク・デバイスは、第3の情報に基づいて、端末デバイスに対して4つのキャリアを設定し、ここで、キャリア1のサブキャリア間隔は30 kHzであり、キャリア2のサブキャリア間隔は15 kHzであり、キャリア3のサブキャリア間隔は30 kHzであり、キャリア4のサブキャリア間隔は60 kHzである。ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、4つのキャリアのサブキャリア間隔のうち、最大のサブキャリア間隔は60 kHzである、ということを判定することができる。各スロットが14個のOFDMシンボルを含む場合に、60 kHzに対応するスロット長が0.25 msであるとすると、端末デバイスは、0.25 msの中で高々1回伝送リンクを切り替える。換言すれば、端末デバイスは、0.25 msの間に複数回、伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示することを予期しておらず、ネットワーク・デバイスは、0.25 msの間に高々1回、伝送リンクの切り替えるように端末デバイスに指示する。この例では、最大のサブキャリア間隔60 kHzは、キャリア4のサブキャリア間隔である。本件出願で提供される伝送リンク切り替え方法では、ネットワーク・デバイスが、伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示する際の切り替え前の第1のキャリア・グループと、ネットワーク・デバイスが、伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示する際の切り替え後の第2のキャリア・グループとが、キャリア4を含むか否かに関わらず、端末デバイスとネットワーク・デバイスの双方が、端末デバイスは0.25 msの中で伝送リンクを1回だけ切り替えることを想定する。
【0185】
[0192] 本件出願の前述の解決策によれば、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、ネットワーク・デバイスによって構成され且つ伝送リンクを切り替えるために使用される複数のキャリアのサブキャリア間隔に基づいて、最大のサブキャリア間隔を決定して、端末デバイスは、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長の中で高々1回伝送リンクを切り替える、ということを判定することができる。このようにして、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、端末デバイスにより伝送リンクを切り替える時間制限や回数制限について合意に至ることができ、端末デバイスが頻繁に伝送リンクを切り替えることに起因して通信品質が影響を受けるケースを回避することができる。端末デバイスの能力によりサポートされる場合に、端末デバイスの能力は十分に活用され、ネットワーク・デバイスのスケジューリングの柔軟性を向上させることができる。
【0186】
[0193] 本件出願の実施形態は、更に、ネットワーク・デバイスと端末デバイスが、活性化された状態にあり且つ伝送リンクを切り替えるために使用されるキャリアのサブキャリア間隔のうち最大のサブキャリア間隔に基づいて、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定することが可能であること、及び、端末デバイスがスロット長の中で最大1回伝送リンクを切り替えることを提案する。
【0187】
[0194] 例えば、ネットワーク・デバイスは、第3の情報に基づいて、端末デバイスに対して4つのキャリアを設定する。ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、活性化された状態にある3つのキャリアのサブキャリア間隔のうち最大のサブキャリア間隔に基づいて、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定する。ネットワーク・デバイスは、スロット長の中で高々1回伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示し、端末デバイスは、スロット長の中で高々1回伝送リンクを切り替える。
【0188】
[0195] 例えば、4つのキャリアのうち、キャリア1のサブキャリア間隔は30 kHzであり、キャリア2のサブキャリア間隔は15 kHzであり、キャリア3のサブキャリア間隔は30 kHzであり、キャリア4のサブキャリア間隔は60 kHzである。現在アクティベートされた状態にあるキャリアがキャリア1、キャリア2、キャリア3である場合、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、3つのキャリアのサブキャリア間隔のうち最大のサブキャリア間隔は30 kHzであると判定し、30 kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長は0.5 msである。このケースにおいて、3つのキャリアがアクティベートされた状態にある場合、端末デバイスは、0.5 msの中で高々1回伝送リンクを切り替えるか、又は、端末デバイスは、0.5 msの中で複数回伝送リンクを切り替えることをネットワーク・デバイスが端末デバイスに指示することを予期しておらず、ネットワーク・デバイスは、0.5 msの中で高々1回伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示する。また、30 kHzのサブキャリア間隔を有するキャリア1とキャリア3が伝送リンクの切り替えに関与するか否かに関わらず、即ち、キャリア1とキャリア3が第1のキャリア・グループに属するか又は第2のキャリア・グループに属するかに関わらず、3つのキャリアがアクティベートされた状態にある場合、端末デバイスとネットワーク・デバイスは双方ともに、伝送リンクの切り替えに対する時間制限として0.5 msを使用する。キャリア4がアクティベートされた状態にある場合、キャリア4のサブキャリア間隔は、伝送リンクを切り替えるために使用されるキャリアのうちサブキャリア間隔が最大であるキャリアであるので、ネットワーク・デバイスと端末デバイスは、キャリア4の60 kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長は0.25 msであると決定する。この場合、キャリア4がアクティベートされた状態にある場合に、端末デバイスは、キャリア4が伝送リンクの切り替えに関与しているか否かに関わらず、0.25 msの中で高々1回伝送リンクを切り替える。
【0189】
[0196] 本件出願の実施形態は、端末デバイスとネットワーク・デバイスが、端末デバイスの能力に基づいて、伝送リンクを切り替えるための時間制限を決定してもよいことを提案する。
【0190】
[0197] 端末デバイスは、第1の能力情報をネットワーク・デバイスへ送信し、第1の能力情報は第1の継続期間を示し、端末デバイスは、第1の継続期間の中で高々1回伝送リンクを切り替える。
【0191】
[0198] 換言すれば、端末デバイスは、端末デバイスにより伝送リンクを切り替える能力情報をネットワーク・デバイスに報告し、端末デバイスが第1の継続期間の中で高々1回伝送リンクを切り替えることを、ネットワーク・デバイスに通知し、その結果、ネットワーク・デバイスは、第1の能力情報を受信した後に、第1の継続期間の中で高々1回伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示する。
【0192】
[0199] 一例において、第1の能力情報は、第1の継続期間又は第1の継続期間の識別情報を指定してもよい。
【0193】
[0200] ネットワーク・デバイスは、第1の能力情報における第1の継続期間又は第1の継続期間の識別情報に基づいて、第1の継続期間の中で高々1回伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示することを決定してもよい。
【0194】
[0201] 別の例において、第1の能力情報は、具体的には、第1のサブキャリア間隔を示し、第1のサブキャリア間隔に対応するスロット長は第1の継続期間である。
【0195】
[0202] 第1の能力情報は、第1のサブキャリア間隔を示す方法で第1の継続期間を暗黙的に示すことができる。例えば、端末デバイスがネットワーク・デバイスへ送信した第1の能力情報により示されるサブキャリア間隔は30 kHzである。第1の能力情報を受信した後に、ネットワーク・デバイスは、30 kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長は0.5 msである(例えば、1つのスロットが14個のOFDMシンボルを含む)と判定することが可能である。この場合、第1の継続期間は0.5 msである。ネットワーク・デバイスは、0.5 msの中で高々1回伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示し、端末デバイスは、0.5 msの中で高々1回伝送リンクを切り替える。オプションとして、第1の能力情報は、第1のサブキャリア間隔の識別情報を指定してもよい。
【0196】
[0203] 別の例において、第1の能力情報は、具体的には第1の周波数バンドを示し、第1の周波数バンドのサブキャリア間隔に対応するスロット長は、第1の継続期間である。
【0197】
[0204] 第1の能力情報は、第1の周波数帯域を示すように、第1の継続期間を暗黙的に示すことができる。第1の能力情報は、第1の周波数バンドの識別情報を含んでもよい。第1の能力情報を受信した後に、ネットワーク・デバイスは、第1の継続期間が、第1の周波数バンドのサブキャリア間隔に対応するスロット長であると判定する。第1の周波数バンドに対応するサブキャリア間隔は、プロトコルで予め定められていてもよいし、ネットワークで予め定められていてもよいし、端末デバイスによって報告されたものであってもよい。
【0198】
[0205] 別の例において、第1の能力情報は、具体的には、シンボルの数量Nを示し、時間ドメインにおけるN個のシンボルの継続期間は第1の継続期間であり、Nは正の整数である。
【0199】
[0206] 第1の継続期間を決定するために使用されるシンボルのシンボル継続期間(即ち、時間ドメインにおけるシンボルの継続期間)は、プロトコルにおいて予め定義されていてもよい。例えば、プロトコルは、第1の能力情報が示すシンボル数に対応するシンボル継続期間が、30 kHzのサブキャリア間隔に対応するシンボル継続期間であることを規定していてもよい。1つのシンボル継続期間は、CPを伴わない継続期間、又はCPを伴う継続期間である可能性がある。これは、本件出願において限定されない。別の例に関し、シンボル継続期間は、第1の能力情報を搬送するOFDMシンボルのシンボル継続期間であってもよい。あるいは、シンボル持続期間は、端末デバイスのためにネットワーク・デバイスにより設定され且つ伝送リンクを切り替えるために使用される複数のキャリアのサブキャリア間隔のうち、最大のサブキャリア間隔に対応するシンボル長であってもよい。あるいは、シンボル継続期間は、別の方法で決定される。これは本件出願において限定されない。
【0200】
[0207] ネットワーク・デバイスは、第1の能力情報によって示されるシンボルの数Nに基づいて、第1の継続期間はN個のシンボルの継続期間であると判定することが可能である。この場合、ネットワーク・デバイスは、第1の継続期間の中で高々1回伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示し、端末デバイスは、第1の継続期間において伝送リンクを高々1回切り替える。
【0201】
[0208] 別の例において、第1の能力情報は、具体的には、スロットの数Mを示し、時間ドメインにおけるM個のスロットの継続期間は第1の継続期間であり、Mは正の整数である。
【0202】
[0209] 第1の継続期間を決定するために使用されるスロットの継続期間(即ち、時間ドメインにおける1つのスロットの継続期間)は、プロトコルにおいて予め定義されていてもよいし、第1の能力情報を搬送するスロットの継続期間であってもよいし、又は、端末デバイスのためにネットワーク・デバイスによって設定され且つ伝送リンクを切り替えるために使用される複数のキャリアのサブキャリア間隔のうち、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長であってもよい。あるいは、スロットの継続期間は、別の方法で決定される。これは本件出願において限定されない。
【0203】
[0210] 本件出願の実施形態は、端末デバイスとネットワーク・デバイスが、端末デバイスが伝送リンクの切り替えをサポートしている周波数バンドに基づいて、伝送リンクを切り替えるための時間制限を決定してもよい、ということを提案する。
【0204】
[0211] 端末デバイスは、第2の能力情報をネットワーク・デバイスへ送信してもよく、第2の能力情報は、端末デバイスが伝送リンクの切り替えをサポートする少なくとも1つの周波数バンドを示す。
【0205】
[0212] これに対応して、ネットワーク・デバイスは、端末デバイスから第2の能力情報を受信し、第2の能力情報に基づいて、端末デバイスが伝送リンクの切り替えをサポートしている少なくとも1つの周波数バンドを決定する。
【0206】
[0213] ネットワーク・デバイスは、第2の能力情報により示される少なくとも1つの周波数バンドに基づいて、第1のサブキャリア間隔を決定してもよい。第1のサブキャリア間隔は、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔のうち最大のサブキャリア間隔である。ネットワーク・デバイスは、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長が第1の継続期間であると判定してもよい。ネットワーク・デバイスは、第1の継続期間の中で高々1回伝送リンクを切り替えるように端末デバイスに指示する。
【0207】
[0214] 端末デバイスはまた同様な方法で、端末デバイスが伝送リンクの切り替えをサポートする少なくとも1つの周波数バンドに基づいて、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔のうちの最大のサブキャリア間隔を決定し、最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長は第1の継続期間である。端末デバイスは、第1の継続期間において、高々1回伝送リンクを切り替える。
【0208】
[0215] オプションとして、本件出願において、第1の継続期間において端末デバイスが伝送リンクを高々1回切り替えることについての理解する可能な方法は、端末デバイスが伝送リンクを切り替える2つの連続する時点の間のインターバルが、第1の継続期間以上であること、ネットワーク・デバイスが伝送リンクを切り替えることを端末デバイスに指示する2つの連続する時点の間のインターバルが、第1の継続期間以上であること(即ち、第1の情報は2回連続して送信される)、又は、ネットワーク・デバイスが伝送リンクを切り替えることを端末デバイスに指示する2つの連続する時点の間のインターバルが、第1の継続期間未満であることを端末デバイスが予期していないことである(即ち、第1の情報は2回連続して送信される)。別の可能な理解する方法において、第1の継続期間がスロット長である場合に、端末デバイスは、1つのスロット長の中で高々1回だけ伝送リンクを切り替えることができ、そのスロット長の次のスロット長の中で高々1回伝送リンクを切り替えることができる。伝送リンクが、2つの連続するスロット長の両方で1回切り替えられる場合、伝送リンクを切り替える2つの時点の間のインターバルは、スロット長よりも短くてもよい。例えば、端末デバイスは、先行するスロット長の中で最後から2番目のシンボルの継続期間に伝送リンクを1回切り替え、次のスロット長の中で2番目のシンボルの伝送期間に伝送リンクを1回切り替える。しかしながら、本件出願はこれらに限定されない。
【0209】
[0216] 本件出願の前述の解決策によれば、端末デバイスとネットワーク・デバイスは、端末デバイスが伝送リンクを切り替える時間制限や、端末デバイスが伝送リンクを切り替える回数制限について合意に至ることが可能になり、端末デバイスが頻繁に伝送リンクを切り替えることに起因して通信品質が影響を受けるケースを回避することができ、端末デバイスの能力が最大限に活用されて、ネットワーク・デバイスのスケジューリングの柔軟性を向上させることができるのは、端末デバイスの能力によりサポートされる場合である。本件出願の様々な実施形態において、特に明記されない限り、又は論理上の矛盾がない限り、様々な実施例における用語及び/又は説明は一貫しており、相互に参照することが可能であり、異なる実施例における技術的特徴は、その内部の論理的関係に基づいて組み合わせられて、新たな実施例を形成することが可能である。
【0210】
[0217] 本件出願の実施形態で提供される方法は、添付図面を参照しながら上記に詳細に説明されている。本件出願の実施形態で提供される通信装置及び通信装置を、図9及び図10を参照しながら詳細に説明する。本件出願の前述の実施形態で提供される方法で機能を実現するために、各ネットワーク要素は、ハードウェア構造及び/又はソフトウェア・モジュールを含み、ハードウェア構造、ソフトウェア・モジュール、又は、ハードウェア構造とソフトウェア・モジュールの組み合わせの形態で前述の機能を実現することが可能である。前述の機能のうちの機能を、ハードウェア構造、ソフトウェア・モジュール、又は、ハードウェア構造とソフトウェア・モジュールの組み合わせの何れを用いて実現するかは、特定のアプリケーションや技術的解決策の設計制約に依存する。
【0211】
[0218] 図9は、本件出願の実施形態による通信装置のブロック図である。図9に示すように、通信装置900はトランシーバー・ユニット920を含んでいてもよい。
【0212】
[0219] 可能な設計において、通信装置900は、前述の方法の実施形態における端末装置に対応してもよく、通信装置900は、端末デバイス又は端末デバイス内に設定された装置、例えばチップであってもよい。
【0213】
[0220] 通信装置900は、本件出願の実施形態による方法における端末デバイスに対応してもよい。通信装置900は、図4及び図8の方法において端末デバイスにより実行される方法を実行するように構成されたユニットを有してもよい。また、通信装置900におけるユニット、及び上述したその他の動作及び/又は機能は、図4及び図8の方法における対応する手順を実現するために、別々に用いられる。
【0214】
[0221] オプションとして、通信装置900は処理ユニット910を更に含んでもよい。処理ユニット910は、命令又はデータを処理して、対応する動作を実施するように構成されてもよい。
【0215】
[0222] 更に、通信装置900が端末デバイスにおいて設定(又は使用)されるチップである場合、通信装置900のトランシーバー・ユニット920はチップ内の入力/出力インターフェース又は回路である可能性があり、通信装置900の処理ユニット910はチップ内のプロセッサであることが理解されるべきである。
【0216】
[0223] オプションとして、通信装置900はストレージ・ユニット930を更に含んでもよい。ストレージ・ユニット930は、命令又はデータを記憶するように構成されている可能性がある。処理ユニット910は、ストレージ・ユニットに記憶された命令又はデータを実行して、通信装置が対応する実施できるようにすることが可能である。
【0217】
[0224] ユニットが前述の対応するステップを実行する特定のプロセスは、前述の方法の実施形態において詳細に説明されている、ということが更に理解されるべきである。簡明性のため、詳細はここで再び説明されない。
【0218】
[0225] 別の可能な設計において、通信装置900は、前述の方法の実施形態における通信装置に対応してもよい。通信装置900は、通信デバイス、通信デバイス内に設定された装置、例えばチップであってもよい。通信デバイスは、端末デバイス又はネットワーク・デバイスであってもよい。
【0219】
[0226] 通信装置900は、本件出願の実施形態による方法における通信装置に対応する可能性がある、ということを理解すべきである。通信装置900は、図4及び図8の方法において通信装置が実行する方法を実行するように構成されたユニットを含んでいてもよい。また、通信装置900におけるユニット、及び上述したその他の動作及び/又は機能は、図4及び図8の方法における対応する手順を実現するために、別々に使用される。
【0220】
[0227] オプションとして、通信装置900は処理ユニット910を更に含んでもよい。処理ユニット910は、命令又はデータを処理して、対応する動作を実施するように構成されてもよい。
【0221】
[0228] 更に、通信装置900が端末デバイスにおいて設定(又は使用)されるチップである場合、通信装置900のトランシーバー・ユニット920はチップ内の入力/出力インターフェース又は回路である可能性があり、通信装置900の処理ユニット910はチップ内のプロセッサであることが理解されるべきである。
【0222】
[0229] オプションとして、通信装置900はストレージ・ユニット930を更に含んでもよい。ストレージ・ユニット930は、命令又はデータを記憶するように構成されている可能性がある。処理ユニット910は、ストレージ・ユニットに記憶された命令又はデータを実行して、通信装置が対応する実施できるようにすることが可能である。
【0223】
[0230] ユニットが前述の対応するステップを実行する特定のプロセスは、前述の方法の実施形態において詳細に説明されている、ということが更に理解されるべきである。簡明性のため、詳細はここで再び説明されない。
【0224】
[0231] 通信装置900のトランシーバー・ユニット920は、通信インターフェース(例えば、トランシーバー、入力/出力インターフェース)を介して実施されてもよく、例えば、図10に示す端末デバイス1000のトランシーバー1010に対応してもよい、ということが理解されるべきである。通信装置900の処理ユニット910は、少なくとも1つのプロセッサを用いて実施されてもよく、例えば、図10に示す端末デバイス1000のプロセッサ1020に対応していてもよい。代替的に、通信装置900における処理ユニット910は、少なくとも1つの論理回路を介して実現されてもよい。通信装置900におけるストレージ・ユニット930は、図10に示される端末デバイス1000のメモリに対応していてもよい。
【0225】
[0232] 通信装置900がネットワーク・デバイスである場合、通信装置900のトランシーバー・ユニット920は、通信インターフェース(例えば、トランシーバー又は入力/出力インターフェース)を介して実現されてもよく、例えば、図11に示すネットワーク・デバイス1100のトランシーバー1110に対応してもよい、ということが理解されるべきである。通信装置900の処理ユニット910は、少なくとも1つのプロセッサを用いて実施されてもよく、例えば、図11に示すネットワーク・デバイス1100のプロセッサ1120に対応していてもよい。通信装置900における処理ユニット910は、少なくとも1つの論理回路を介して実現されてもよい。
【0226】
[0233] 図10は、本件出願の実施形態による端末デバイス1000の構造図である。端末デバイス1000は、図1に示すシステムにおいて、前述の方法の実施形態における端末装置及び通信装置の機能を実現するために使用される可能性がある。図示されるように、端末デバイス1000は、プロセッサ1020と、トランシーバー1010とを含む。オプションとして、端末デバイス1000はメモリを更に含む。プロセッサ1020、トランシーバー1010、及びメモリは、内部接続チャネルを介して互いに通信し、制御信号及び/又はデータ信号を転送することができる。メモリは、コンピュータ・プログラムを格納するように構成され、プロセッサ1020は、メモリ内のコンピュータ・プログラムを実行して、信号を送受信するようにトランシーバー1010を制御するように構成されている。
【0227】
[0234] プロセッサ1020とメモリは、1つの処理装置に統合されてもよい。プロセッサ1020は、メモリに格納されたプログラム・コードを実行して、前述の機能を実現するように構成される。特定の実装の際に、メモリは、代替的に、プロセッサ1020に統合されてもよいし、或いはプロセッサ1020から独立していてもよい。プロセッサ1020は、図9の処理ユニットに相当していてもよい。
【0228】
[0235] トランシーバー1010は、図9のトランシーバー・ユニットに対応していてもよい。トランシーバー1010は、受信機(又は受信機マシン又は受信機回路と呼ばれる)及び送信機(又は送信機マシン又は送信機回路と呼ばれる)を含む可能性がある。受信機は信号を受信するように構成され、送信機は信号を送信するように構成される。
【0229】
[0236] 図10に示す端末デバイス1000は、図4及び図8に示す方法の実施形態における端末装置の処理を実現することが可能である、ということが理解されるべきである。端末デバイス1000におけるモジュールの動作及び/又は機能は、前述した方法の実施形態における対応する手順を実現するために、別々に使用される。詳細は、前述の方法の実施形態における説明を参照されたい。繰り返しを回避するため、詳細な説明はここでは適宜省略される。
【0230】
[0237] プロセッサ1020は、端末デバイスの内部で実施される動作であって前述の方法の実施形態で説明された動作を実行するように構成されてもよく、トランシーバー1010は、前述の方法の実施形態で説明した送信又は受信の動作を実行するように構成されてもよい。詳細については、前述の方法の実施形態の説明を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
【0231】
[0238] オプションとして、端末デバイス1000は、端末デバイス内の様々な構成要素又は回路に電力を供給するように構成された電源を更に含んでもよい。
【0232】
[0239] また、端末デバイスの機能をより完全なものとするために、端末デバイス1000は、例えば、入力ユニット、表示ユニット、音声回路、カメラ、センサ等の1つ以上を含む入/出力装置を更に含んでいてもよく、音声回路は、スピーカー、マイク等を更に含んでもよい。
【0233】
[0240] 図11は、本件出願の実施形態によるネットワーク・デバイスの構造図である。ネットワーク・デバイス1100は、図1に示すシステムにおいて、前述の方法の実施形態における通信装置の機能を実行するために使用されことが可能である。図11に示されるように、ネットワーク・デバイス1100は、プロセッサ1120と、トランシーバー1110とを含む。オプションとして、ネットワーク・デバイス1100は、メモリを更に含む。プロセッサ1120、トランシーバー1110、及びメモリは、内部接続チャネルを介して互いに通信し、制御信号及び/又はデータ信号を転送することが可能である。メモリは、コンピュータ・プログラムを格納するように構成され、プロセッサ1120は、メモリ内のコンピュータ・プログラムを実行して、信号を送受信するようにトランシーバー1110を制御するように構成される。
【0234】
[0241] プロセッサ1120とメモリは、1つの処理装置に統合されてもよい。プロセッサ1120は、メモリに格納されたプログラム・コードを実行して、上述の機能を実現するように構成される。特定の実装の際に、メモリは、代替的に、プロセッサ1120に統合されてもよく、又はプロセッサ1120から独立していてもよい。プロセッサ1120は、図9の処理ユニットに相当する可能性がある。
【0235】
[0242] トランシーバー1010は、図9のトランシーバー・ユニットに対応していてもよい。トランシーバー1110は、受信機(又は受信機マシン又は受信機回路と呼ばれる)及び送信機(又は送信機マシン又は送信機回路と呼ばれる)を含む可能性がある。受信機は信号を受信するように構成され、送信機は信号を送信するように構成される。
【0236】
[0243] 図11に示すネットワーク・デバイス1100は、図4及び図8に示す方法の実施形態における端末装置の処理を実現することが可能である、ということが理解されるべきである。端末デバイス1100におけるモジュールの動作及び/又は機能は、前述した方法の実施形態における対応する手順を実現するために、別々に使用される。詳細は、前述の方法の実施形態における説明を参照されたい。繰り返しを回避するため、詳細な説明はここでは適宜省略される。
【0237】
[0244] プロセッサ1120は、通信装置の内部で実施される動作であって前述の方法の実施形態で説明された動作を実行するように構成されてもよく、トランシーバー1110は、前述の方法の実施形態における送信又は受信の動作を実行するように構成されてもよい。詳細については、前述の方法の実施形態の説明を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
【0238】
[0245] 本件出願の実施形態は、プロセッサ及び(通信)インターフェースを含む処理装置を更に提供する。プロセッサは、前述の方法実施形態の何れか1つに従った方法を実行するように構成される。
【0239】
[0246] 処理装置は1つ以上のチップであってもよいことが理解されるべきである。例えば、処理装置は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array,FPGA)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、システム・オン・チップ(system-on-chip,SoC)、中央処理装置(central processing unit,CPU)、ネットワーク・プロセッサ(network processor,NP)、デジタル信号処理回路(digital signal processor,DSP)、マイクロコントローラ(microcontroller unit,MCU)、プログラマブル・ロジック・デバイス(programmable logic device,PLD)、又は別の集積チップであってもよい。
【0240】
[0247] 本件出願の実施形態で提供される方法によれば、本件出願は、更に、コンピュータ・プログラム製品を提供する。コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ・プログラム・コードを含む。コンピュータ・プログラム・コードが1つ以上のプロセッサによって実行されると、そのプロセッサを含む装置は、図4及び図8に示される実施形態における方法を実行することが可能になる。
【0241】
[0248] 本件出願の実施形態で提供される技術的解決策は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせによって、完全に又は部分的に実施されてもよい。ソフトウェアが実施形態を実施するために使用される場合、実施形態の全部又は一部は、コンピュータ・プログラム製品の形態で実施されてもよい。コンピュータ・プログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ・プログラム命令がコンピュータにロードされ、実行されると、本件出願の実施形態によるプロシージャ又はファンクションは、全体的又は部分的に生じる。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータ・ネットワーク、ネットワーク・デバイス、端末デバイス、コア・ネットワーク・デバイス、機械学習デバイス、又は他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよいし、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体から別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体へ伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバー、又はデータ・センターから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバー、又はデータ・センターへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者回線(digital subscriber line,DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体、又は1つ以上の利用可能な媒体を統合するデータ記憶デバイス、例えばサーバー又はデータ・センターであってもよい。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー・ディスク、ハード・ディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタル・ビデオ・ディスク(digital video disc,DVD))、半導体媒体などであってもよい。
【0242】
[0249] 本件出願の実施形態で提供される方法によれば、本件出願は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プログラム・コードを格納する。プログラム・コードが1つ以上のプロセッサによって実行されると、そのプロセッサを含む装置は、図4及び図8に示される実施形態における方法を実行することが可能になる。
【0243】
[0250] 本件出願の実施形態において提供される方法によれば、本件出願はシステムを更に提供する。システムは、上述した複数の端末デバイスを含む。システムは、上述した1つ以上の通信装置を更に含んでもよい。
【0244】
[0251] 本件出願において提供される幾つかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方法で実施されてもよい、ということが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施形態は単なる例であるに過ぎない。例えば、ユニットへの分割は、論理機能分割であるに過ぎず、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素を組み合わせたり別のシステムに統合したりしてもよく、一部の特徴を無視したり、実行しなかったりしてもよい。更に、表示又は説明された相互結合、直接的な結合、又は通信接続は、何らかのインターフェースを介して実施されてもよい。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電子的、機械的、又はその他の形態で実施されてもよい。
【0245】
[0252] 別個のパーツとして記載されているユニットは、物理的に別々であってもなくてもよく、ユニットとして表示されているパーツは、物理的なユニットであってもなくてもよく、一カ所に配置されていてもよく、又は複数のネットワーク・ユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するための実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0246】
[0253] 前述の説明は、本件出願の特定の実装であるに過ぎず、本件出願の保護範囲を限定するようには意図されていない。本件出願で開示された技術的範囲内で当業者によって容易に把握される如何なる変更や置換も、本件出願の保護範囲内にあるものとする。従って、本件出願の保護範囲は、クレームの保護範囲に従うものとする。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数リンク切り替え方法であって:
端末デバイスが、第1の情報をネットワーク・デバイスから受信するステップであって、前記第1の情報は、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように前記端末デバイスに指示している、ステップ;及び
前記端末デバイスが、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するステップであって、前記第3のキャリア・グループは前記第1のキャリア・グループ又は前記第2のキャリア・グループであり、前記伝送リンクの切り替え期間は前記第3のキャリア・グループ内に位置付けられている、ステップ;
を含み、前記第1のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、又は、キャリアの数のうちの1つ以上を含んでいる、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
前記第3のキャリア・グループは、包含されるキャリアの第1のパラメータのパラメータ値の合計が、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で最大又は最小であるキャリア・グループである;又は
前記第3のキャリア・グループは、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で、第1のパラメータのパラメータ値が最大又は最小であるキャリアが属しているキャリア・グループである、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、前記端末デバイスが、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するステップは:
前記第1のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値が、前記第2のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値と同じである場合に、前記端末デバイスが、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて前記第3のキャリア・グループを決定するステップを含み、
前記第2のパラメータは、前記第1のパラメータとは異なり、前記第2のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、キャリアの数、又は少なくとも1つのキャリアの切り替えパラメータのうちの1つ以上を含んでいる、方法。
【請求項4】
請求項1ないし3のうちの何れか一項に記載の方法において、更に:
前記端末デバイスが、複数の第2の情報を前記ネットワーク・デバイスから受信するステップを含み、前記複数の第2の情報は複数のキャリアに対応し、前記複数のキャリアは、前記ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって前記伝送リンクを切り替えるために使用されるものであり、第2の情報の各々は対応するキャリアの第1のパラメータのパラメータ値を示す、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法において、更に:
前記端末デバイスが、第3の情報を前記ネットワーク・デバイスから受信するステップを含み、前記第3の情報は前記複数のキャリアを示し、前記第1のキャリア・グループと前記第2のキャリア・グループは前記複数のキャリアに属している、方法。
【請求項6】
請求項4に記載の方法において、更に:
前記端末デバイスが、前記複数のキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、前記最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定するステップを含み、前記端末デバイスは前記伝送リンクを前記スロット長の中で高々1回切り替える、方法。
【請求項7】
請求項1ないし3のうちの何れか一項に記載の方法において、更に:
前記端末デバイスが、第1の能力情報を前記ネットワーク・デバイスへ送信するステップを含み、前記第1の能力情報は第1の継続期間を示し、前記端末デバイスは前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替える、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法において、
前記第1の能力情報は第1のサブキャリア間隔を具体的に示しており、前記第1のサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の周波数バンドを具体的に示しており、前記第1の周波数バンドのサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の事前に設定された継続期間のシンボルの数Nを具体的に示しており、N個の第1の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Nは正の整数である;又は
前記第1の能力情報は第2の事前に設定された継続期間のスロットの数Mを具体的に示しており、M個の第2の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Mは正の整数である、方法。
【請求項9】
請求項1ないし3のうちの何れか一項に記載の方法において、更に:
前記端末デバイスが、第1のサブキャリア間隔に基づいて第1の継続期間を決定するステップを含み、前記端末デバイスは、前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替え、前記第1のサブキャリア間隔は、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔であり、前記少なくとも1つの周波数バンドは、前記端末デバイスが前記伝送リンクの切り替えをサポートしている周波数バンドである、方法。
【請求項10】
キャリア切り替え方法であって:
ネットワーク・デバイスが、第1の情報を端末デバイスへ送信するステップであって、前記第1の情報は、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように前記端末デバイスに指示している、ステップ;及び
前記ネットワーク・デバイスが、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するステップであって、前記第3のキャリア・グループは前記第1のキャリア・グループ又は前記第2のキャリア・グループであり、前記伝送リンクの切り替え期間は前記第3のキャリア・グループ内に位置付けられている、ステップ;
を含み、前記第1のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、又は、キャリアの数のうちの1つ以上を含んでいる、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、
前記第3のキャリア・グループは、包含されるキャリアの第1のパラメータのパラメータ値の合計が、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で最大又は最小であるキャリア・グループである;又は
前記第3のキャリア・グループは、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で、第1のパラメータのパラメータ値が最大又は最小であるキャリアが属しているキャリア・グループである、方法。
【請求項12】
請求項10に記載の方法において、前記ネットワーク・デバイスが、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するステップは:
前記第1のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値が、前記第2のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値と同じである場合に、前記ネットワーク・デバイスが、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて前記第3のキャリア・グループを決定するステップを含み、
前記第2のパラメータは、前記第1のパラメータとは異なり、前記第2のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、キャリアの数、又は少なくとも1つのキャリアの切り替えパラメータのうちの1つ以上を含んでいる、方法。
【請求項13】
請求項10ないし12のうちの何れか一項に記載の方法において、更に:
前記ネットワーク・デバイスが、複数の第2の情報を前記端末デバイスへ送信するステップを含み、前記複数の第2の情報は複数のキャリアに対応し、前記複数のキャリアは、前記ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって前記伝送リンクを切り替えるために使用されるものであり、第2の情報の各々は対応するキャリアの第1のパラメータのパラメータ値を示す、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法において、更に:
前記ネットワーク・デバイスが、第3の情報を前記端末デバイスへ送信するステップを含み、前記第3の情報は前記複数のキャリアを示し、前記第1のキャリア・グループと前記第2のキャリア・グループとは前記複数のキャリアに属している、方法。
【請求項15】
請求項13に記載の方法において、更に:
前記ネットワーク・デバイスが、前記複数のキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、スロット長を決定するステップを含み、前記ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記スロット長の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示する、方法。
【請求項16】
請求項10ないし12のうちの何れか一項に記載の方法において、更に:
前記ネットワーク・デバイスが、第1の能力情報を前記端末デバイスから受信するステップを含み、前記第1の能力情報は第1の継続期間を示し、前記ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示する、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法において、
前記第1の能力情報は第1のサブキャリア間隔を具体的に示しており、前記第1のサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の周波数バンドを具体的に示しており、前記第1の周波数バンドのサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の事前に設定された継続期間のシンボルの数Nを具体的に示しており、N個の第1の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Nは正の整数である;又は
前記第1の能力情報は第2の事前に設定された継続期間のスロットの数Mを具体的に示しており、M個の第2の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Mは正の整数である、方法。
【請求項18】
請求項10ないし12のうちの何れか一項に記載の方法において、更に:
前記ネットワーク・デバイスが、第1のサブキャリア間隔に基づいて第1の継続期間を決定するステップを含み、前記ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示し、前記第1のサブキャリア間隔は、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔であり、前記少なくとも1つの周波数バンドは、前記端末デバイスが前記伝送リンクの切り替えをサポートしている周波数バンドである、方法。
【請求項19】
キャリア切り替え方法であって:
端末デバイスが、アクティベートされた状態にある少なくとも1つのキャリアを決定するステップであって、前記少なくとも1つのキャリアは、ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものに属している、ステップ;及び
前記端末デバイスが、前記少なくとも1つのキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、前記最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定するステップであって、前記端末デバイスは前記伝送リンクを前記スロット長の中で高々1回切り替える、ステップ;
を含む方法。
【請求項20】
キャリア切り替え方法であって:
ネットワーク・デバイスが、アクティベートされた状態にある少なくとも1つのキャリアを決定するステップであって、前記少なくとも1つのキャリアは、端末デバイスのために前記ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって伝送リンクを切り替えるために使用されるものに属している、ステップ;及び
前記ネットワーク・デバイスが、前記少なくとも1つのキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、前記最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定するステップであって、前記ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記スロット長の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示する、ステップ;
を含む方法。
【請求項21】
無線周波数リンク切り替え装置であって:
第1の情報をネットワーク・デバイスから受信するように構成されたトランシーバー・ユニットであって、前記第1の情報は、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように、前記無線周波数リンク切り替え装置に指示している、トランシーバー・ユニット;及び
前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するように構成された処理ユニットであって、前記第3のキャリア・グループは前記第1のキャリア・グループ又は前記第2のキャリア・グループであり、前記伝送リンクの切り替え期間は前記第3のキャリア・グループ内に位置付けられている、処理ユニット;
を含み、前記第1のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、又は、キャリアの数のうちの1つ以上を含んでいる、装置。
【請求項22】
請求項21に記載の装置において、
前記第3のキャリア・グループは、包含されるキャリアの第1のパラメータのパラメータ値の合計が、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で最大又は最小であるキャリア・グループである;又は
前記第3のキャリア・グループは、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で、第1のパラメータのパラメータ値が最大又は最小であるキャリアが属しているキャリア・グループである、装置。
【請求項23】
請求項21に記載の装置において、前記処理ユニットは:
前記第1のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値が、前記第2のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値と同じである場合に、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて前記第3のキャリア・グループを決定するように更に構成されており、
前記第2のパラメータは、前記第1のパラメータとは異なり、前記第2のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、キャリアの数、又は少なくとも1つのキャリアの切り替えパラメータのうちの1つ以上を含んでいる、装置。
【請求項24】
請求項21ないし23のうちの何れか一項に記載の装置において、
前記トランシーバー・ユニットは、複数の第2の情報を前記ネットワーク・デバイスから受信するように更に構成されており、前記複数の第2の情報は複数のキャリアに対応し、前記複数のキャリアは、前記ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって前記伝送リンクを切り替えるために使用されるものであり、第2の情報の各々は対応するキャリアの第1のパラメータのパラメータ値を示す、装置。
【請求項25】
請求項24に記載の装置において、更に:
前記トランシーバー・ユニットは、第3の情報を前記ネットワーク・デバイスから受信するように更に構成されており、前記第3の情報は前記複数のキャリアを示し、前記第1のキャリア・グループと前記第2のキャリア・グループとは前記複数のキャリアに属している、装置。
【請求項26】
請求項24に記載の装置において、
前記処理ユニットは、前記複数のキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、前記最大のサブキャリア間隔に対応するスロット長を決定するように更に構成されており、端末デバイスは前記伝送リンクを前記スロット長の中で高々1回切り替える、装置。
【請求項27】
請求項21ないし23のうちの何れか一項に記載の装置において、
前記トランシーバー・ユニットは、第1の能力情報を前記ネットワーク・デバイスへ送信するように更に構成されており、前記第1の能力情報は第1の継続期間を示し、端末デバイスは前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替える、装置。
【請求項28】
請求項27に記載の装置において、
前記第1の能力情報は第1のサブキャリア間隔を具体的に示しており、前記第1のサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の周波数バンドを具体的に示しており、前記第1の周波数バンドのサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の事前に設定された継続期間のシンボルの数Nを具体的に示しており、N個の第1の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Nは正の整数である;又は
前記第1の能力情報は第2の事前に設定された継続期間のスロットの数Mを具体的に示しており、M個の第2の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Mは正の整数である、装置。
【請求項29】
請求項21ないし23のうちの何れか一項に記載の装置において、
前記処理ユニットは、第1のサブキャリア間隔に基づいて第1の継続期間を決定するように更に構成されており、端末デバイスは、前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替え、前記第1のサブキャリア間隔は、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔であり、前記少なくとも1つの周波数バンドは、前記端末デバイスが前記伝送リンクの切り替えをサポートしている周波数バンドである、装置。
【請求項30】
キャリア切り替え装置であって:
第1の情報を端末デバイスへ送信するように構成されたトランシーバー・ユニットであって、前記第1の情報は、少なくとも1つの伝送リンクを第1のキャリア・グループから第2のキャリア・グループへ切り替えるように前記端末デバイスに指示している、トランシーバー・ユニット;及び
前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて第3のキャリア・グループを決定するように構成された処理ユニットであって、前記第3のキャリア・グループは前記第1のキャリア・グループ又は前記第2のキャリア・グループであり、前記伝送リンクの切り替え期間は前記第3のキャリア・グループ内に位置付けられている、処理ユニット;
を含み、前記第1のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、又は、キャリアの数のうちの1つ以上を含んでいる、装置。
【請求項31】
請求項30に記載の装置において、
前記第3のキャリア・グループは、包含されるキャリアの第1のパラメータのパラメータ値の合計が、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で最大又は最小であるキャリア・グループである;又は
前記第3のキャリア・グループは、前記第1のキャリア・グループ及び前記第2のキャリア・グループの内で、第1のパラメータのパラメータ値が最大又は最小であるキャリアが属しているキャリア・グループである、装置。
【請求項32】
請求項30に記載の装置において、
前記処理ユニットは、前記第1のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値が、前記第2のキャリア・グループの第2のパラメータのパラメータ値と同じである場合に、前記第1のキャリア・グループの第1のパラメータと前記第2のキャリア・グループの第1のパラメータとに基づいて前記第3のキャリア・グループを決定するように更に構成されており、
前記第2のパラメータは、前記第1のパラメータとは異なり、前記第2のパラメータは、以下のパラメータ:
少なくとも1つのキャリアのキャリア帯域幅、少なくとも1つのキャリアにおける帯域幅部分BWP、少なくとも1つのキャリアの識別情報、少なくとも1つのキャリアが属するセルの識別情報、キャリアの数、又は少なくとも1つのキャリアの切り替えパラメータのうちの1つ以上を含んでいる、装置。
【請求項33】
請求項30ないし32のうちの何れか一項に記載の装置において、
前記トランシーバー・ユニットは、複数の第2の情報を前記端末デバイスへ送信するように更に構成されており、前記複数の第2の情報は複数のキャリアに対応し、前記複数のキャリアは、ネットワーク・デバイスにより設定された複数のキャリアであって前記伝送リンクを切り替えるために使用されるものであり、第2の情報の各々は対応するキャリアの第1のパラメータのパラメータ値を示す、装置。
【請求項34】
請求項33に記載の装置において、
前記トランシーバー・ユニットは、第3の情報を前記端末デバイスへ送信するように更に構成されており、前記第3の情報は前記複数のキャリアを示し、前記第1のキャリア・グループと前記第2のキャリア・グループとは前記複数のキャリアに属している、装置。
【請求項35】
請求項33に記載の装置において、
前記処理ユニットは、前記複数のキャリアのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔に基づいて、スロット長を決定するように更に構成されており、前記ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記スロット長の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示する、装置。
【請求項36】
請求項30ないし32のうちの何れか一項に記載の装置において、
前記トランシーバー・ユニットは、第1の能力情報を前記端末デバイスから受信するように更に構成されており、前記第1の能力情報は第1の継続期間を示し、ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示する、装置。
【請求項37】
請求項36に記載の装置において、
前記第1の能力情報は第1のサブキャリア間隔を具体的に示しており、前記第1のサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の周波数バンドを具体的に示しており、前記第1の周波数バンドのサブキャリア間隔に対応するスロット長が、前記第1の継続期間である;
前記第1の能力情報は第1の事前に設定された継続期間のシンボルの数Nを具体的に示しており、N個の第1の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Nは正の整数である;又は
前記第1の能力情報は第2の事前に設定された継続期間のスロットの数Mを具体的に示しており、M個の第2の事前に設定された継続期間が、前記第1の継続期間であり、Mは正の整数である、装置。
【請求項38】
請求項30ないし32のうちの何れか一項に記載の装置において、
前記処理ユニットは、第1のサブキャリア間隔に基づいて第1の継続期間を決定するように更に構成されており、ネットワーク・デバイスは、前記伝送リンクを前記第1の継続期間の中で高々1回切り替えるように前記端末デバイスに指示し、前記第1のサブキャリア間隔は、少なくとも1つの周波数バンドのサブキャリア間隔の中で最大のサブキャリア間隔であり、前記少なくとも1つの周波数バンドは、前記端末デバイスが前記伝送リンクの切り替えをサポートしている周波数バンドである、装置。
【請求項39】
少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェースとを含むチップであって、
前記通信インターフェースは、前記チップに入力される信号、又は前記チップから出力される信号を受信するように構成されており、前記プロセッサは、前記通信インターフェースと通信し、論理回路を通じて又はコード命令を実行することにより、請求項1ないし3又は10ないし12のうちの何れか一項に記載の方法を実行する、チップ。
【請求項40】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶しており、前記命令がコンピュータにおいて実行されると、前記コンピュータは請求項1ないし3又は10ないし12のうちの何れか一項に記載の方法を実行することができるようになる、記憶媒体。
【国際調査報告】