(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-09
(54)【発明の名称】信号送信、信号受信方法、装置、機器および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20241202BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20241202BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04B7/06 984
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536037
(86)(22)【出願日】2022-08-11
(85)【翻訳文提出日】2024-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2022111653
(87)【国際公開番号】W WO2024031504
(87)【国際公開日】2024-02-15
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】518056748
【氏名又は名称】新華三技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】NEW H3C TECHNOLOGIES CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孔磊
(57)【要約】
信号送信、信号受信方法、装置、機器および記憶媒体であって、通信技術分野に関する。当該方法は、第1通信相手がDMRSポートグループのうち第2通信相手に送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定することであって、DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのリソースエレメントを占用し、DMRSポートを用いて参照信号を送信することと、第2通信相手がDMRSポートグループのうち第1通信相手が送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確認し、DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのリソースエレメントを占用し、DMRSポートを用いて送信された参照信号を受信することと、を含む。本発明にかかる実施例が提供する技術案によれば、CP―OFDM波形で支持可能の最大なDMRSポートの数は、DMRSポートグループに占用されるOFDMシンボルが含むREの数に達する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信相手に適用される信号送信方法であって、
復調用参照信号DMRSポートグループのうち第2通信相手に送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定することであって、前記DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのリソースエレメントを占用することと、
前記DMRSポートを用いて前記参照信号を送信することと、を含み、
前記第1通信相手が基地局であり、前記第2通信相手がユーザ機器UEであり、または、前記第1通信相手がUEであり、前記第2通信相手が基地局である、ことを特徴とする、信号送信方法。
【請求項2】
前記DMRSポートグループに占用されるシンボル数は1であり、
前記DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
前記DMRSポートグループに含まれる各符号分割多重CDMグループは、第1プリセット長の周波数領域CDM方式で第1プリセット数のリソースエレメントを占用し、各CDMグループは、前記第1プリセット数のDMRSポートを含み、前記第1プリセット数の値が前記第1プリセット長の値とは同じであり、前記第1プリセット数の値は2以上であり、
各CDMグループに占用される前記第1プリセット数のリソースエレメントは隣接し、または、
各CDMグループに占用される前記第1プリセット数のリソースエレメントは隣接しない、ことを特徴とする、請求項1に記載の信号送信方法。
【請求項3】
前記DMRSポートグループに占用されるシンボル数はプリセット値であり、前記プリセット値が2以上であり、
前記DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
前記DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
前記DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式および時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
前記DMRSポートグループに含まれる符号分割多重CDMグループ以外の各DMRSポートは周波数分割多重方式および時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、前記DMRSポートグループに含まれる各CDMグループは周波数分割多重方式および長さが前記プリセット値である時間領域CDM方式で前記プリセット値の数のリソースエレメントを占用し、各CDMグループは前記プリセット値の数のDMRSポートを含み、または、
前記DMRSポートグループに含まれる各CDMグループは第2プリセット長の周波数領域CDM方式および長さが前記プリセット値である時間領域CDM方式で第2プリセット数のリソースエレメントを占用し、各CDMグループは前記第2プリセット数のDMRSポートを含み、前記第2プリセット数の値が前記第2プリセット長の値以上、かつ前記プリセット値の倍数の前記第2プリセット長の値以下であり、または、
前記DMRSポートグループに含まれる各CDMグループは第3プリセット長の周波数領域CDM方式および時分割多重方式で第3プリセット数のリソースエレメントを占用し、各CDMグループは前記第3プリセット数のDMRSポートを含み、前記第3プリセット数の値が前記第3プリセット長の値以上であり、
前記DMRSポートグループに占用される全てのシンボルのうちのターゲットシンボルにおいて、占用されるリソースエレメントが前記ターゲットシンボルの開始位置に対してプリセットの量だけオフセットされ、前記ターゲットシンボルは、前記DMRSポートグループに含まれるDMRSポートによって占用されていないリソースエレメントが存在するシンボルである、ことを特徴とする、請求項1に記載の信号送信方法。
【請求項4】
各シンボルにおいて各CDMグループに占用される複数のリソースエレメントは隣接し、または、
各シンボルにおいて各CDMグループに占用される複数のリソースエレメントは隣接しない、ことを特徴とする、請求項3に記載の信号送信方法。
【請求項5】
前記DMRSポートグループに占用されるシンボルの一部は前方シンボル位置に位置し、前記DMRSポートグループに占用されるシンボルの他の一部は追加シンボル位置に位置し、または
前記DMRSポートグループに占用される全てのシンボルは前方シンボル位置に位置し、または、
前記DMRSポートグループに占用される全てのシンボルは追加シンボル位置に位置する、ことを特徴とする、請求項2~4の何れかに記載の信号送信方法。
【請求項6】
前記DMRSポートグループに占用されるシンボルは1つまたは複数のタイムスロットに割り当てられ、
前記DMRSポートグループに占用されるシンボルは複数のタイムスロットに割り当てられた場合、前記複数のタイムスロットは連続または不連続であり、
前記復調用参照信号DMRSポートグループのうち第2通信相手に送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定することは、
現在のタイムスロットに割り当てられたDMRSポートグループに占用されるシンボルに基づいて、現在のタイムスロットにおけるDMRSポートグループのうち第2通信相手に送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定することを含む、ことを特徴とする、請求項2~4の何れかに記載の信号送信方法。
【請求項7】
前記第1通信相手が基地局であり、前記第2通信相手がUEである場合、前記第2通信相手にプリセットビット数のダウンリンク制御情報DCIを送信することであって、前記DCIがDMRSポートグループのうちの前記参照信号に対応するDMRSポートを指示し、前記プリセットビット数に対応する最大値が前記DMRSポートグループに含まれるDMRSポートの最大数以上であることと、
前記第2通信相手が基地局であり、前記第1通信相手がUEである場合、前記第2通信相手から送信されたプリセットビット数のダウンリンク制御情報DCIを受信することであって、前記DCIがDMRSポートグループのうちの前記参照信号に対応するDMRSポートを指示し、前記プリセットビット数に対応する最大値が前記DMRSポートグループに含まれるDMRSポートの最大数以上であることと、をさらに含む、ことを特徴とする、請求項1~4の何れかに記載の信号送信方法。
【請求項8】
第2通信相手に適用される信号受信方法であって、
復調用参照信号DMRSポートグループのうち第1通信相手が送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定することであって、前記DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのリソースエレメントを占用することと、
前記DMRSポートを用いて送信された前記参照信号を受信することと、を含み、
前記第1通信相手が基地局であり、前記第2通信相手がユーザ機器UEであり、または、前記第1通信相手がUEであり、前記第2通信相手が基地局である、ことを特徴とする、信号受信方法。
【請求項9】
前記DMRSポートグループに占用されるシンボル数は1であり、
前記DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
前記DMRSポートグループに含まれる各符号分割多重CDMグループは第1プリセット長の周波数領域CDM方式で第1プリセット数のリソースエレメントを占用し、各CDMグループは、前記第1プリセット数のDMRSポートを含み、前記第1プリセット数の値が前記第1プリセット長の値とは同じであり、前記第1プリセット数の値は2以上であり、
各CDMグループに占用される前記第1プリセット数のリソースエレメントは隣接し、または、
各CDMグループに占用される前記第1プリセット数のリソースエレメントは隣接しない、ことを特徴とする、請求項8に記載の信号受信方法。
【請求項10】
前記DMRSポートグループに占用されるシンボル数はプリセット値であり、前記プリセット値が2以上であり、
前記DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
前記DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
前記DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式および時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
前記DMRSポートグループに含まれる符号分割多重CDMグループ以外の各DMRSポートは周波数分割多重方式および時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、前記DMRSポートグループに含まれる各CDMグループは周波数分割多重方式および長さが前記プリセット値である時間領域CDM方式で前記プリセット値の数のリソースエレメントを占用し、各CDMグループは前記プリセット値の数のDMRSポートを含み、または、
前記DMRSポートグループに含まれる各CDMグループは第2プリセット長の周波数領域CDM方式および長さが前記プリセット値である時間領域CDM方式で第2プリセット数のリソースエレメントを占用し、各CDMグループは前記第2プリセット数のDMRSポートを含み、前記第2プリセット数の値が前記第2プリセット長の値以上、かつ前記プリセット値の倍数の前記第2プリセット長の値以下であり、または、
前記DMRSポートグループに含まれる各CDMグループは第3プリセット長の周波数領域CDM方式および時分割多重方式で第3プリセット数のリソースエレメントを占用し、各CDMグループは前記第3プリセット数のDMRSポートを含み、前記第3プリセット数の値が前記第3プリセット長の値以上であり、
前記DMRSポートグループに占用される全てのシンボルのうちのターゲットシンボルにおいて、占用されるリソースエレメントが前記ターゲットシンボルの開始位置に対してプリセットの量だけオフセットされ、前記ターゲットシンボルは、前記DMRSポートグループに含まれるDMRSポートによって占用されていないリソースエレメントが存在するシンボルである、ことを特徴とする、請求項8に記載の信号受信方法。
【請求項11】
各シンボルにおいて各CDMグループに占用される複数のリソースエレメントは隣接し、または、
各シンボルにおいて各CDMグループに占用される複数のリソースエレメントは隣接しない、ことを特徴とする、請求項10に記載の信号受信方法。
【請求項12】
前記DMRSポートグループに占用されるシンボルは1つまたは複数のタイムスロットに割り当てられ、
前記DMRSポートグループに占用されるシンボルは複数のタイムスロットに割り当てられた場合、前記複数のタイムスロットは連続または不連続であり、
前記DMRSポートグループに占用されるシンボルが複数のタイムスロットに割り当てられた場合、前記複数のタイムスロットのうちの一部または全てのタイムスロットにおける前記DMRSポートグループが持っている前記参照信号によってチャネル推定を行うこと、さらに、を含み、
前記複数のタイムスロットのうち一部または全てのタイムスロットにおける前記DMRSポートグループが持っている前記参照信号によってチャネル推定を行うことは、
前記複数のタイムスロットのうちの1つのタイムスロットに前記DMRSポートグループが含まれていない場合、当該タイムスロットの前のタイムスロットにおける前記DMRSポートグループが持っている前記参照信号によってチャネル推定を行い、または、当該タイムスロットの後ろのタイムスロットにおける前記DMRSポートグループが持っている前記参照信号によってチャネル推定を行い、または、当該タイムスロットの前のタイムスロットおよび当該タイムスロットの後ろのタイムスロットにおける前記DMRSポートグループが持っている前記参照信号によってチャネル推定を行うことと、
前記複数のタイムスロットのうちの1つのタイムスロットに前記DMRSポートグループが含まれている場合、当該タイムスロットにおける前記DMRSポートグループが持っている前記参照信号によってチャネル推定を行い、または、当該タイムスロットおよび当該タイムスロットの前のタイムスロットにおける前記DMRSポートグループが持っている前記参照信号によってチャネル推定を行い、または、当該タイムスロットおよび当該タイムスロットの前のタイムスロットにおける前記DMRSポートグループが持っている前記参照信号によってチャネル推定を行い、または、当該タイムスロット、当該タイムスロットの前のタイムスロットおよび当該タイムスロットの後ろのタイムスロットにおける前記DMRSポートグループが持っている前記参照信号によってチャネル推定を行うことと、を含む、ことを特徴とする、請求項9~11の何れかに記載の信号受信方法。
【請求項13】
前記第1通信相手が基地局であり、前記第2通信相手がUEである場合、前記第1通信相手から送信されたプリセットビット数のダウンリンク制御情報DCIを受信することであって、前記DCIがDMRSポートグループのうちの前記参照信号に対応するDMRSポートを指示し、前記プリセットビット数に対応する最大値が前記DMRSポートグループに含まれるDMRSポートの最大数以上であることと、
前記第2通信相手が基地局であり、前記第1通信相手がUEである場合、前記第1通信相手にプリセットビット数のダウンリンク制御情報DCIを送信することであって、前記DCIがDMRSポートグループのうちの前記参照信号に対応するDMRSポートを指示し、前記プリセットビット数に対応する最大値が前記DMRSポートグループに含まれるDMRSポートの最大数以上であることと、をさらに含む、ことを特徴とする、請求項8~11の何れかに記載の信号受信方法。
【請求項14】
第1通信相手に適用される信号送信装置であって、
復調用参照信号DMRSポートグループのうち第2通信相手に送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定し、前記DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのリソースエレメントを占用する、確定手段と、
前記DMRSポートを用いて前記参照信号を送信する、送信手段と、を含み、
前記第1通信相手が基地局であり、前記第2通信相手がユーザ機器UEであり、または、前記第1通信相手がUEであり、前記第2通信相手が基地局である、ことを特徴とする、信号送信装置。
【請求項15】
第2通信相手に適用される信号受信装置であって、
復調用参照信号DMRSポートグループのうち第1通信相手が送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定し、前記DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのリソースエレメントを占用する、確定手段と、
前記DMRSポートを用いて送信された前記参照信号を受信する、受信手段と、を含み、
前記第1通信相手が基地局であり、前記第2通信相手がユーザ機器UEであり、または、前記第1通信相手がUEであり、前記第2通信相手が基地局である、ことを特徴とする、信号受信装置。
【請求項16】
プロセッサと機械可読記憶媒体とを含む電子機器であって、前記機械可読記憶媒体には、前記プロセッサによって実行可能な機械実行可能命令が記憶されており、前記機械実行可能命令は前記プロセッサに、請求項1~4の何れかに記載の信号送信方法のステップを実現させ、または、請求項8~11の何れかに記載の信号受信方法のステップを実現させる、ことを特徴とする、電子機器。
【請求項17】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~4の何れかに記載の信号送信方法のステップを実現し、または、請求項8~11の何れかに記載の信号受信方法のステップを実現する、ことを特徴とする、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信技術分野に関し、特に信号送信、信号受信方法、装置、機器および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
MIMO(Multiple Input Multiple Output、多入力多出力)はNR(New RAT、新しい無線アクセス技術)システムの重要な技術の1つである。MIMOシーンでは、各種類のユースケースからのDL(Down Link、ダウンリンク)およびUL(Up Link、アップリンク)のDMRS(De―Modulation Reference Signal、復調用参照信号)の多重化容量に対する要求が高まっている。この場合、CP―OFDM(Cyclic Prefix―Orthogonal Frequency Division Multiplexing、循環プレフィックス―直交周波数分割多重)波形でより多くのDMRSポートの数を支持する必要がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明にかかる実施例の目的は、CP―OFDM波形で支持されるDMRSポートの数を増加させる信号送信、信号受信方法、装置、機器および記憶媒体を提供することにある。具体的な技術案は以下の通りである。
【0004】
第1態様として、本発明にかかる実施例は、第1通信相手に適用される信号送信方法を提供し、前記方法は、
【0005】
DMRSポートグループのうち第2通信相手に送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定することであって、前記DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのリソースエレメントを占用することと、
前記DMRSポートを用いて前記参照信号を送信することと、を含み、
前記第1通信相手は基地局であり、前記第2通信相手はUE(User Equipment、ユーザ機器)であり、または、前記第1通信相手はUEであり、前記第2通信相手は基地局である。
【0006】
第2態様として、本発明にかかる実施例は、第2通信相手に適用される信号受信方法を提供し、前記方法は、
DMRSポートグループのうち第1通信相手が送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定することであって、前記DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのリソースエレメントを占用することと、
前記DMRSポートを用いて送信された前記参照信号を受信することと、を含み、
前記第1通信相手は基地局であり、前記第2通信相手はUEであり、または、前記第1通信相手はUEであり、前記第2通信相手は基地局である。
【0007】
第3態様として、本発明にかかる実施例は、第1通信相手に適用される信号送信装置を提供し、前記装置は、
DMRSポートグループのうち第1通信相手が送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定し、前記DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのリソースエレメントを占用する、確定手段と、
前記DMRSポートを用いて前記参照信号を送信する、送信手段と、を含み、
前記第1通信相手は基地局であり、前記第2通信相手はUEであり、または、前記第1通信相手はUEであり、前記第2通信相手は基地局である。
【0008】
第4の態様として、本発明にかかる実施例は、第2通信相手に適用される信号受信装置を提供し、前記装置は、
DMRSポートグループのうち第1通信相手が送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定し、前記DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのリソースエレメントを占用する、確定手段と、
前記DMRSポートを用いて送信された前記参照信号を受信する受信手段と、を含み、
前記第1通信相手は基地局であり、前記第2通信相手はUEであり、または、前記第1通信相手はUEであり、前記第2通信相手は基地局である。
【0009】
第5の態様として、本発明にかかる実施例は、プロセッサと機械可読記憶媒体とを含む電子機器を提供し、前記機械可読記憶媒体には、前記プロセッサによって実行可能な機械実行可能命令が記憶されており、前記機械実行可能命令は前記プロセッサに、第1態様で提供されたいずれかの記載の方法ステップを実現させ、または、第2態様で提供されたいずれかの記載の方法ステップを実現させる。
【0010】
第6の態様として、本発明にかかる実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体内にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第1態様で提供されたいずれかの記載の方法ステップを実現し、または、第2態様で提供されたいずれかの記載の方法ステップを実現する。
【0011】
第7の態様として、本発明にかかる実施例は、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行すると、第1態様で提供されたいずれかの記載の方法ステップを実現し、または、第2態様で提供されたいずれかの記載の方法ステップを実現する。
【0012】
本発明実施例が提供する技術案では、参照信号を受信または送信する際に、第1通信相手がDMRSポートグループのうち対応するDMRSポートを用いて、第2通信相手に参照信号を送信し、当該DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのREを占用し、このように、CP―OFDM波形で支持可能の最大なDMRSポートの数は、DMRSポートグループに占用されるOFDMシンボルが含むREの数に達する。
【0013】
もちろん、本発明のいずれかの製品または方法を実施することは、上記のすべての利点を同時に達成する必要は必ずしもない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明実施例および従来技術の技術案をより明確に説明するために、以下では実施例および従来技術に使用される図面について簡単に説明するが、以下で説明される図面が、単に本発明に係るいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって創造的労力を行わない場合にこれらの図面に基づいて他の図面が得られることは、明らかである。
【0015】
【
図1】
図1は関連技術においてDMRSポートグループがOFDMシンボルを占用する第1種類の模式図である。
【0016】
【
図2】
図2は関連技術においてDMRSポートグループがOFDMシンボルを占用する第2種類の模式図である。
【0017】
【
図3】
図3は本発明実施例が提供する信号送信方法の1つのフローチャートである。
【0018】
【
図4】
図4は本発明実施例が提供するシングルOFDMシンボルの1つの模式図である。
【0019】
【
図5】
図5は本発明実施例が提供するデュアルOFDMシンボルの第1種類の模式図である。
【0020】
【
図6】
図6は本発明実施例が提供するデュアルOFDMシンボルの第2種類の模式図である。
【0021】
【
図7】
図7は本発明実施例が提供するデュアルOFDMシンボルの第3種類の模式図である。
【0022】
【
図8】
図8は本発明実施例が提供するデュアルOFDMシンボルの第4の種類の模式図である。
【0023】
【0024】
【
図10】
図10は本発明実施例が提供するデュアルOFDMシンボルの第5の種類の模式図である。
【0025】
【
図11】
図11は本発明実施例が提供する、前方DMRSおよび追加DMRSでDMRSポートグループを実現することの1つの模式図である。
【0026】
【
図12】
図12は本発明実施例が提供する、前方DMRSでDMRSポートグループを実現することの1つの模式図である。
【0027】
【
図13】
図13は本発明実施例が提供する、追加DMRSでDMRSポートグループを実現することの1つの模式図である。
【0028】
【
図14】
図14は本発明実施例が提供する、連続タイムスロットで実施されるDMRSポートグループがシンボルを占用することの1つの模式図である。
【0029】
【
図15】
図15は本発明実施例が提供する、タイムスロット間で実施されるDMRSポートグループがシンボルを占用することの1つの模式図である。
【0030】
【
図16】
図16は本発明実施例が提供する信号受信方法の第1種類の概略フローチャートである。
【0031】
【
図17】
図17は本発明実施例が提供する信号受信方法の第2種類の概略フローチャートである。
【0032】
【
図18】
図18は本発明実施例が提供する信号送信装置の1つの概略構成図である。
【0033】
【
図19】
図19は本発明実施例が提供する信号受信装置の第1種類の概略構成図である。
【0034】
【
図20】
図20は本発明実施例が提供する信号受信装置の第2種類の概略構成図である。
【0035】
【
図21】
図21は本発明実施例が提供する電子機器の1つの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明実施例の図面を参照し、本発明にかかる実施例の技術案について、明確かつ完全に説明するが、説明する実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本発明における実施例に基づいて、当業者が本発明に基づいて得られる他のすべての実施例は、本発明の保護の範囲に属する。
【0037】
以下、本発明実施例に現れる用語について説明する。
【0038】
DMRSはチャネル推定に用いられ、アップリンクおよびダウンリンクの参照信号の復調に用いられる。
【0039】
DMRSポートグループは1つまたは複数のOFDMシンボルを占用し、DMRSポートグループは複数のDMRSポートおよび/またはCDM(Code Division Multiplexing、符号分割多重)グループを含み、1つのCDMグループは複数のDMRSポートを含む。同じCDMグループにおけるDMRSポートは時間領域または周波数領域で区別できず、コード領域でしか区別できない。
【0040】
本発明実施例において、前記シンボルはOFDMシンボルであり、1つのOFDMシンボルは12個のRE(Resource Element、リソースエレメント)を含む。
【0041】
MIMOはNRシステムの重要な技術の1つである。3GPP(3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナープロジェクト)Rel(Release、候補バージョン)―15/16/17では、FDD(Frequency Division Duplex、周波数分割デュプレクサ)およびTDD(Time Division Duplex、時分割デュプレクサ)システムに対して、MIMO相関の特性が研究され、標準化された。その主な内容は、DL MIMO操作のためである。Rel―18の主な内容は、UL MIMOの識別および標準化に必要な増強機能が要求されるとともに、NR導入の進化要件を満たすことで、FR1(Frequency Range 1、周波数範囲1)およびFR2(Frequency Range 2、周波数範囲2)に適用する大型アンテナアレイの使用に有利であるように、DL MIMOの導入に必要な増強機能も要求されている。上記のUL MIMOおよびDL MIMOに対して必要な増強機能は以下のMIMO増強分野に関する。
【0042】
さまざまの実用ケースによるDLおよびUL DMRSの多重化容量に対する要求が高まっている。そのため、DMRSを転送するための直交ポートの数を増やす必要がある。ここで、DMRSを転送するための直交ポートは本発明実施例に記載のDMRSポートである。
【0043】
本発明実施例が提供する技術案は上記の課題に対して設計されるものであり、CP―OFDM波形で支持するDMRSポートの数を増加させる。
【0044】
現在、標準化の観点から、CP―OFDM波形については、3GPP Rel―15/16/17では最大12個のDMRSポートが支持され、12個超えのDMRSポートに直接に拡張できない。具体的には、現在の標準におけるDMRSは、DMRS configuration type(構成タイプ)1およびDMRS configuration type2に分けられる。
【0045】
DMRS configuration type 1は、DMRSポートグループが1つのOFDMシンボルを占用する場合、
図1のaに示すように、4つの直交のDMRSポートを支持することができ、DMRSポートグループが2つのOFDMシンボルを占用する場合、
図1のbに示すように、最大8つの直交のDMRSポートを支持することができる。
図1のaおよびbでは、1つの長方形の枠は1つのREを表し、1列の長方形の枠は1つのOFDMシンボルを表す。
【0046】
図1のaに示すように、数字が0である長方形の枠は1つのCDMグループに占用されるREを表し、当該CDMグループはDMRSポート0およびDMRSポート1を含む。数字が1である長方形の枠は1つのCDMグループに占用されるREを表し、当該CDMグループはDMRSポート2およびDMRSポート3を含む。これより分かるように、DMRSポートグループが1つOFDMシンボルを占用する場合、すなわち、シングルOFDMシンボルの場合、最大4つのDMRSポートを支持することができる。
【0047】
図1のbに示すように、数字が0である長方形の枠は1つのCDMグループに占用されるREを表し、当該CDMグループはDMRSポート0、DMRSポート1、DMRSポート4およびDMRSポート5を含む。数字が1である長方形の枠は1つのCDMグループに占用されるREを表し、当該CDMグループはDMRSポート2、DMRSポート3、DMRSポート6およびDMRSポート7を含む。これより分かるように、DMRSポートグループが2つOFDMシンボルを占用する場合、すなわちデュアルOFDMシンボルの場合、最大8つのDMRSポートを支持することができる。
【0048】
図1のaおよびbから分かるように、DMRS configuration type 1は、最大8つのDMRSポートを支持することができ、各DMRSポートが平均に3RE/RB(Resource Block、リソースブロック)を占用する。
【0049】
DMRS configuration type 2は、
図2のaに示すように、シングルOFDMシンボルが最大6個の直交のDMRSポートを支持することができ、また、
図2のbに示すように、デュアルOFDMシンボルが最大12個の直交のDMRSポートを支持することができる。
図2のaおよびbに示すように、1つの長方形の枠は1つのREを表し、1列の長方形の枠は1つのOFDMシンボルを表す。
【0050】
図2のaに示すように、数字が0である長方形の枠は1つのCDMグループに占用されるREを表し、当該CDMグループはDMRSポート0およびDMRSポート1を含む。数字が1である長方形の枠は1つのCDMグループに占用されるREを表し、当該CDMグループはDMRSポート2およびDMRSポート3を含む。数字2である長方形の枠は1つのCDMグループに占用されるREを表し、当該CDMグループはDMRSポート4およびDMRSポート5を含む。それより分かるように、シングルOFDMシンボルの場合、最大6つのDMRSポートを支持することができる。
【0051】
図2のbに示すように、数字が0である長方形の枠は1つのCDMグループに占用されるREを表し、当該CDMグループはDMRSポート0、DMRSポート1、DMRSポート6およびDMRSポート7を含む。数字が1である長方形の枠は1つのCDMグループに占用されるREを表し、当該CDMグループはDMRSポート2、DMRSポート3、DMRSポート8およびDMRSポート9を含む。数字2である長方形の枠は1つのCDMグループに占用されるREを表し、当該CDMグループはDMRSポート4、DMRSポート5、DMRSポート10およびDMRSポート11を含む。それより分かるように、デュアルOFDMシンボルの場合、最大12個のDMRSポートを支持することができる。
【0052】
図2のaおよびbから分かるように、DMRS configuration type 2は、最大12個のDMRSポートを支持することができ、各DMRSポートが平均に2RE/RBを占用する。
【0053】
以上のように、標準化の観点から、現在、3GPP Rel―15/16/17は最大12個の直交のDMRSポートを支持することができ、より多くの直交のDMRSポートに直接に拡張できない。そのため、より多くの直交のDMRSポートを支持する方法を再設計する必要がある。
【0054】
これに鑑みて、本発明実施例が提供する信号送信方法および信号受信方法において、第1通信相手がDMRSポートグループのうち対応するDMRSポートを用いて、第2通信相手に参照信号を送信し、当該DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのREを占用することによって、CP―OFDM波形で支持可能の最大なDMRSポートの数は、DMRSポートグループに占用されるOFDMシンボルが含むREの数に達する。
【0055】
以下、具体的な実施例を用いて、本発明実施例が提供する信号送信方法および信号受信方法について詳しく説明する。
【0056】
図3を参照し、
図3は本発明実施例が提供する信号送信方法の1つの概略フローチャートである。当該方法は第1通信相手に適用可能であり、当該第1通信相手は基地局またはUEであってよい。第1通信相手は基地局である場合、第2通信相手はUEであり、第1通信相手はUEである場合、第2通信相手は基地局である。本発明実施例では、UEはCPE(Customer Premise Equipment、顧客構内設備)、FWA(Fixed Wireless Access、固定無線アクセス)、車両および産業機器等の高級UEであってもよい。上記の信号送信方法は以下のステップを含む。
【0057】
ステップS31、DMRSポートグループのうち第2通信相手に送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定し、DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのREを占用する。
【0058】
ステップS32、DMRSポートを用いて参照信号を送信する。
【0059】
本発明実施例が提供する技術案では、参照信号を送信するときに、第1通信相手がDMRSポートグループのうち対応するDMRSポートを用いて、第2通信相手に参照信号を送信し、当該DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのREを占用することによって、CP―OFDM波形で支持可能の最大なDMRSポートの数は、DMRSポートグループに占用されるOFDMシンボルが含むREの数に達する。
【0060】
本発明実施例では、基地局には、DMRSポートグループに占用されるシンボル数、DMRSポートグループに占用されるシンボル、DMRSポートグループに含まれるDMRSポートおよびCDMグループ、ならびに各DMRSポートの番号、CDMグループに含まれる各DMRSポートの番号等が予め設定されておいてもよい。
【0061】
DMRSポートグループにおいて、各DMRSポートは時間領域、周波数領域またはコード領域で直交する。DMRSは前方DMRSおよび追加DMRSを含み、本発明実施例におけるDMRSポートグループは前方DMRSポートとして用いてもよく、追加DMRSポートとして用いてもよい。つまり、DMRSポートグループは前方シンボル位置に位置してもよく、追加シンボル位置に位置してもよい。前方シンボル数は実際の要求に応じて設定してよく、前方シンボル数が3である場合、すなわち最初の3つのシンボルが前方シンボルである場合、追加シンボルは前方シンボルの後ろのいずれかの位置のシンボルである。追加DMRSポートは中/高速シーンに使用され、チャネル時変性に対する推定精度を満たすことができる。追加DMRSポートは前方DMRSポートの1つのコピーにすぎず、すなわち追加DMRSポートおよび前方DMRSポートはDMRSポート数、序列、占用OFDMシンボル数、およびOCC(Orthogonal Cover Code、直交カバーコード)が一致しなければならない。そのため、前方DMRSを設計した場合、特別に追加DMRSを設計する必要はない。
【0062】
以下、DMRSポートグループの設計について、前方DMRSポートを例として説明する。
【0063】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボル数は1であり、すなわち、DMRSポートグループは1つのOFDMシンボルを占用することであり、すなわち、シングルOFDMシンボルである。この場合、DMRSポートグループにCDMグループが存在していない場合、
図4のaに示すように、DMRSポートグループに含まれている各DMRSポートは周波数分割多重方式で1つのREを占用する。
図4のaに示すように、1つの長方形の枠は1つのREを表し、1列の長方形の枠は1つのシンボルを表す。
図4のaに示すように、数字が0~11である長方形の枠はそれぞれ、1つのDMRSポートに占用されるREを表す。
図4のaに示すように、各数字の長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は実際の要求に応じて設定することができる。
【0064】
例えば、各数字の長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は順番に設置してもよく、例えば、数字が0である長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は0であり、数字が1である長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は1であり、数字2である長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は3であり、これによって類推する。
【0065】
各数字の長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は所定値の間隔で設置してもよく、例えば、所定値が2である場合、数字が0である長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は0であり、数字が1である長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は2であり、数字2である長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は4であり、これによって類推する。
【0066】
図4のaから分かるように、シングルOFDMシンボルの場合、本発明実施例は最大12個のDMRSポートを支持することができる。これは、Rel―15/16/17におけるDMRSのオーバーヘッドを増加させなく、前方DMRSと同様に1つのOFDMシンボルだけを占用することを維持するとともに、シングルOFDMシンボルの場合に支持するDMRSポートの数を増加させる。
【0067】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボル数は1であり、すなわち、DMRSポートグループが1つのOFDMシンボルを占用することであり、すなわち、シングルOFDMシンボルである。この場合、DMRSポートグループにCDMグループが存在し、各CDMグループに第1プリセット数のDMRSポートが含まれている場合、DMRSポートグループに含まれているCDMグループは、第1プリセット長の周波数領域CDM方式で第1プリセット数のREを占用し、第1プリセット数の値が第1プリセット長の値とは同じであり、第1プリセット数の値は2以上である。
【0068】
第1プリセット数の値が2であることを例として説明し、
図4のbに示すように、各CDMグループは2つのDMRSポートを含み、長さが2である周波数領域CDM方式で、DMRSポートグループに占用されるシンボルにおいて、DMRSポートグループに含まれている各CDMグループが2つのREを占用する。
図4のbに示すように、1つの長方形の枠は1つのREを表し、1列の長方形の枠は1つのシンボルを表す。
図4のbに示すように、数字が0~5である長方形の枠はそれぞれに1つのCDMグループに占用されるREを表す。
図4のbに示すように、各CDMグループに含まれるDMRSポートの番号は実際の要求に応じて設定してよい。
【0069】
例えば、各CDMグループに含まれるDMRSポートの番号は順番に設置されてよい。数字が0である長方形の枠に対応するCDMグループでは、DMRSポートの番号は0および1であり、数字が1である長方形の枠に対応するCDMグループでは、DMRSポートの番号は2および3であり、数字3である長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は4および5であり、これによって類推する。
【0070】
各数字の長方形の枠に対応するCDMグループでは、DMRSポートの番号は所定値の間隔で設置してもよく、例えば、所定値が2である場合、数字が0である長方形の枠に対応するCDMグループでは、DMRSポートの番号は0および2であり、数字が1である長方形の枠に対応するCDMグループでは、DMRSポートの番号は4および6であり、数字3である長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は8および10であり、これによって類推する。
【0071】
本発明実施例では、
図4のbに示すように、各CDMグループに占用される第1プリセット数のREは隣接してよい。また、各CDMグループに占用される第1プリセット数のREは隣接しなくてもよく、例えば、
図4のcは、第1プリセット数が2である場合、DMRSポートグループに占用されるOFDMシンボルを示す模式図である。
図4のcに示すように、1つの長方形の枠は1つのREを表し、1列の長方形の枠は1つのシンボルを表す。
図4のcに示すように、数字が0~5である長方形の枠はそれぞれ、1つのCDMグループに占用されるREを表し、同じ数字を有する複数の長方形の枠が1つのCDMグループに対応する。
図4のcに示すように、各CDMグループが含んでいるDMRSポートの番号は実際の要求に応じて設定してよく、具体には、
図4のbの部分の相関記載を参照することができる。
【0072】
図4のbおよびcから分かるように、シングルOFDMシンボルの場合、本発明実施例は最大12個のDMRSポートを支持する。これによれば、Rel―15/16/17におけるDMRSのオーバーヘッドを増加させなく、前方DMRSと同様に、1つのOFDMシンボルだけを占用することを維持するとともに、シングルOFDMシンボルの場合に支持するDMRSポートの数を増加させる。
【0073】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボル数はプリセット値であり、当該プリセット値が2以上であり、すなわち、DMRSポートグループが複数のOFDMシンボルを占用することであり、すなわち、マルチOFDMシンボルである。この場合、DMRSポートグループにCDMグループが存在していない場合、DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式および時分割多重方式で1つのREを占用することができる。
【0074】
プリセット値が2であることを例として説明する。この時、DMRSポートグループが2つのOFDMシンボルを占用し、すなわち、デュアルOFDMシンボルであり、2つのOFDMシンボルは24個のREを含み、周波数分割多重方式および時分割多重方式で、DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートがそれぞれに1つのREを占用し、この場合、13、14、…、24個のDMRSポートを支持することができる。
図5のa~lはDMRSポートグループに占用されるOFDMシンボルを示す模式図である。
図5のa~lに示すように、1つの長方形の枠は1つのREを表し、1列の長方形の枠は1つのシンボルを表す。
図5のa~lに示すように、数字0~23である長方形の枠はそれぞれに1つのDMRSポートに占用されるREを表し、数字のない長方形の枠は占用されていないREである。
図5のa~lに示すように、各数字の長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は実際の要求に応じて設定してもよい。例えば、各数字の長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は順番に設置してもよく、所定値の間隔で設置してもよい。
【0075】
図5のa~lから分かるように、デュアルOFDMシンボルの場合、本発明実施例は最大24個のDMRSポートを支持する。これは、Rel―15/16/17におけるDMRSのオーバーヘッドを増加させなく、前方DMRSと同様に、2つのOFDMシンボルだけを占用することを維持するとともに、デュアルOFDMシンボルの場合に支持するDMRSポートの数を増加させる。
【0076】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボル数はプリセット値であり、当該プリセット値は2以上であり、すなわち、DMRSポートグループに占用される複数のOFDMシンボルであり、すなわち、マルチOFDMシンボルである。この場合、DMRSポートグループにはCDMグループに属しないDMRSポートが存在し、CDMグループも存在すると、各CDMグループはプリセット値の数のDMRSポートを含み、DMRSポートグループに含まれるCDMグループ以外の各DMRSポートは周波数分割多重方式および時分割多重方式で1つのREを占用する。DMRSポートグループに含まれる各CDMグループは周波数分割多重方式および長さがプリセット値である時間領域CDM方式でプリセット値の数のリソースエレメントを占用し、各CDMグループはプリセット値の数のDMRSポートを含む。
【0077】
プリセット値が2であることを例として説明する。この時、DMRSポートグループが2つのOFDMシンボルを占用し、すなわち、デュアルOFDMシンボルであり、2つのOFDMシンボルは24個のREを含み、各CDMグループは2つのDMRSポートを含む。周波数分割多重方式および時分割多重方式で、CDMグループ以外の各DMRSポート(すなわち、独立な各DMRSポート)は、1つのREを占用し、
図6のaに示すように、DMRSポート1、2、…、11等である。周波数分割多重方式および長さが2である時間領域CDM方式で、各CDMグループが2つのREを占用し、
図6のbに示すように、CDMグループ0およびCDMグループ1等である。この場合、13、14、…、24個のDMRSポートを支持することができる。
図6のa~lはDMRSポートグループに占用されるOFDMシンボルを示す模式図である。
図6のa~lに示すように、1つの長方形の枠は1つのREを表し、1列の長方形の枠は1つのシンボルを表す。
図6のa~l所示に示すように、数字0~11である長方形の枠はそれぞれに1つのDMRSポートまたは CDMグループに占用されるREを表し、数字のない長方形の枠は占用されていないREであり、同じ数字を有する複数の長方形の枠は1つのCDMグループに対応する。
図6のa~lに示すように、各数字の長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は実際の要求に応じて設定してもよく、各数字の長方形の枠に対応するCDMグループにおけるDMRSポートの番号は実際の要求に応じて設定してもい。例えば、各数字の長方形の枠に対応するDMRSポートの番号は順番に設置してもよく、所定値の間隔で設置してもよい。各数字の長方形の枠に対応するCDMグループにおけるDMRSポートの番号は順番に設置してもよく、所定値の間隔で設置してもよい。
【0078】
図6のa~lから分かるように、デュアルOFDMシンボルの場合、本発明実施例は最大24個のDMRSポートを支持する。これは、Rel―15/16/17におけるDMRSのオーバーヘッドを増加させなく、前方DMRSと同様に、2つのOFDMシンボルだけを占用することを維持するとともに、デュアルOFDMシンボルの場合に支持するDMRSポートの数を増加させる。
【0079】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボル数はプリセット値であり、当該プリセット値は2以上であり、すなわち、DMRSポートグループに占用される複数のOFDMシンボルであり、すなわち、マルチOFDMシンボルである。この場合、DMRSポートグループにはCDMグループに属しないDMRSポートが存在しなく、CDMグループだけが存在すると、各CDMグループは第2プリセット数のDMRSポートを含み、DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートに含まれる各CDMグループは第2プリセット長の周波数領域CDM方式および長さがプリセット値である時間領域CDM方式で第2プリセット数のREを占用する。第2プリセット数の値は第2プリセット長の値以上、かつプリセット値の倍数の第2プリセット長の値以下である。
【0080】
プリセット値が2であり、第2プリセット長が2であることを例として説明する。第2プリセットの数は2以上、かつ4以下である。この場合、DMRSポートグループが2つのOFDMシンボルを占用し、すなわち、デュアルOFDMシンボルであり、2つのOFDMシンボルは24個のREを含み、各CDMグループは2つのDMRSポートを含む。長さが2である周波数領域CDMおよび長さが2である時間領域CDM方式で、各CDMグループが2~4個のREを占用する。この場合、13、14、…、24個のDMRSポートを支持することができる。
図7のa~lはDMRSポートグループに占用されるOFDMシンボルを示す模式図である。
図7のa~lに示すように、1つの長方形の枠は1つのREを表し、1列の長方形の枠は1つのシンボルを表す。
図7のa~lに示すように、数字0~5である長方形の枠はそれぞれ1つのCDMグループに占用されるREを表し、数字のない長方形の枠は占用されていないREであり、同じ数字を有する複数の長方形の枠は1つのCDMグループに対応する。
図7のa~lに示すように、各数字の長方形の枠に対応するCDMグループにおけるDMRSポートの番号は実際の要求に応じて設定してよい。例えば、各数字の長方形の枠に対応するCDMグループにおけるDMRSポートの番号は順番に設置してもよく、所定値の間隔で設置してもよい。
【0081】
図7のa~lから分かるように、デュアルOFDMシンボルの場合、本発明実施例は最大24個のDMRSポートを支持する。これによれば、Rel―15/16/17におけるDMRSのオーバーヘッドを増加させなく、前方DMRSと同様に、2つのOFDMシンボルだけを占用することを維持するとともに、デュアルOFDMシンボルの場合に支持するDMRSポートの数を増加させる。
【0082】
本発明実施例では、
図7のa~lに示すように、各シンボルにおいて各CDMグループに占用される複数のREは隣接してもよい。各シンボルにおいて各CDMグループに占用される複数のREは隣接しなくてもよく、例えば、
図8のa~lはDMRSポートグループに占用されるOFDMシンボルを示す模式図である。
図8のa~lに示すように、1つの長方形の枠は1つのREを表し、1列の長方形の枠は1つのシンボルを表す。
図8のa~lに示すように、数字0~5である長方形の枠はそれぞれ1つのCDMグループに占用されるREを表し、同じ数字を有する複数の長方形の枠が1つのCDMグループに対応する。
図8のa~lに示すように、各CDMグループに含まれるDMRSポートの番号は実際の要求に応じて設定してよく、具体には、
図7のa~lの部分の相関記載を参照することができる。
【0083】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用される全てのシンボルのうちのターゲットシンボルにおいて、占用されるリソースエレメントがターゲットシンボルの開始位置に対してプリセットの量だけオフセットされた。ターゲットシンボルは、DMRSポートグループに含まれるDMRSポートによって占用されていないリソースエレメントが存在するシンボルであり、プリセットオフセット量は周波数領域においてオフセットするREの数を表す。プリセットオフセット量の大きさは、実際の要求に応じて設定してもよく、これに対して限定はない。
【0084】
プリセット値が2であり、プリセットオフセット量が5であることを例として説明する。
図9のaは、
図5のaに示した、13個のDMRSポートを支持する場合に対応する周波数領域オフセットを示す模式図である。
図9のaから分かるように、DMRSポートグループに占用される2つ目のシンボルにおいて占用されていないREが存在し、2つ目のシンボルはターゲットシンボルであり、2つ目のシンボルにおいてDMRSポート12によって占用されるREは2つ目のシンボルの開始位置に対して5つのREでオフセットされた。
図9のbは、
図6のaに示した、13個のDMRSポートを支持する場合に対応する周波数領域オフセットを示す模式図である。
図9のbから分かるように、DMRSポートグループに占用される2つ目のシンボルにおいて占用されていないREが存在し、2つ目のシンボルはターゲットシンボルであり、2つ目のシンボルにおいてCDMグループ5によって占用されるREは2つ目のシンボルの開始位置に対して5つのREでオフセットされた。
図9のcは、
図7のaに示した、13個のDMRSポートを支持する場合に対応する周波数領域オフセットを示す模式図である。
図9のcから分かるように、DMRSポートグループに占用される2つ目のシンボルにおいて占用されていないREが存在し、2つ目のシンボルはターゲットシンボルであり、2つ目のシンボルにおいてCDMグループ2によって占用されるREは2つ目のシンボルの開始位置に対して5つのREでオフセットされた。14、15、…、24個のDMRSポートを支持する場合に対応する周波数領域オフセットについては、13個のDMRSポートを支持する場合に対応する周波数領域オフセットと類似するので、ここで説明を省略する。
【0085】
デュアルOFDMシンボルの場合、関連技術における最大12個のDMRSポートを支持する技術と比べると、本発明実施例で提供する技術案では、より多くのDMRSポートを支持するために、各DMRSポートに占用されるREを低減し、例えば、24個のDMRSポートの場合には、各PRB(Physical Resource Block、物理的リソースブロック)の各DMRSポートが1つのREだけを占用するまで低減する。そのため、複数のDMRSポートを有するMU―MIMOシーンでは、本発明実施例で提供する技術案は、例えば、屋外の小型コンサート、テニスコート、または屋外カフェなどの小型オープンスペースの屋外環境のような周波数選択性の低い環境で支持されることができる。
【0086】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボル数はプリセット値であり、当該プリセット値は2以上であり、すなわち、DMRSポートグループが複数のOFDMシンボルを占用することであり、すなわち、マルチOFDMシンボルである。この場合、DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式で1つのREを占用する。ここで、DMRSポートは1つのCDMグループのうちのポートであってもよく、CDMグループのうちのポートでなくてもよい。つまり、本発明実施例では、DMRSポートグループは周波数領域において周波数分割多重方式でREを占用し、
図5に示すように、時間領域において時分割多重方式でREを占用することができ、
図6に示すように、時間領域において所定長さの時間領域CDMでREを占用することもできる。
【0087】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボル数はプリセット値であり、当該プリセット値は2以上であり、すなわち、DMRSポートグループが複数のOFDMシンボルを占用することであり、すなわち、マルチOFDMシンボルである。この場合、DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは時分割多重方式で1つのREを占用する。ここで、DMRSポートは1つのCDMグループのうちのポートであってもよく、CDMグループのうちのポートでなくてもよい。つまり、本発明実施例では、DMRSポートグループは時間領域において時分割多重方式でREを占用し、周波数領域において、
図5に示すように、周波数分割多重方式でREを占用してもよく、または、周波数領域において、
図10に示すように、所定長さの周波数領域CDMでREを占用してもよい。
図10には、数字0~8である長方形の枠はそれぞれ1つのCDMグループに占用されるREを表し、数字のない長方形の枠は占用されていないREであり、同じ数字を有する複数の長方形の枠は1つのCDMグループに対応する。
【0088】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用される一部のシンボルは前方シンボル位置に位置し、DMRSポートグループに占用される他の一部のシンボルは追加シンボル位置に位置する。本発明実施例では、前方シンボル位置に位置するDMRSポートを前方DMRSポートと呼ばれ、追加置シンボル位置に位置するDMRSポートを追加DMRSポートと呼ばれてよい。前方DMRSポートおよび追加DMRSポートの両者を合わせて、より多くの直交DMRSポートを支持することができ、DMRSポートグループのうちのDMRSポートは1つまたは複数のCDM組み合わせに属してもよく、CDM組み合わせに属しなくてもよい、これに対して限定はない。
【0089】
プリセット値が2であることを例として説明する。最初の3つのシンボルが前方シンボルであると仮定し、
図11に示すように、DMRSポートグループに占用される2つのOFDMシンボルのうち、1つ目のOFDMシンボルは1つのタイムスロットの3つ目のシンボルであり、つまり、1つ目のOFDMシンボルが前方シンボル位置に位置し、2つ目のOFDMシンボルは1つのタイムスロットの8つ目のシンボルであり、つまり、2つ目のOFDMシンボルが前方シンボルの後ろの追加シンボル位置に位置する。この場合、1つ目のOFDMシンボルは前方シンボルによって実現され、2つ目のOFDMシンボルにおけるDMRSポートは追加シンボルによって実現される。追加シンボル数および追加シンボルの1つのタイムスロットにおける位置は柔軟で、可変である。
図11には、数字0~11である長方形の枠はそれぞれ1つのCDMグループに占用されるREを表し、数字のない長方形の枠は占用されていないREであり、同じ数字を有する複数の長方形の枠は1つのCDMグループに対応する。
【0090】
本発明実施例が提供する技術案では、現在のDMRSオーバーヘッドを増加させない上で、DMRSポートの数を増加させる設計を行い、すなわち、1~2個のOFDMシンボルを使用するだけでDMRSポートの数を増加させる設計を行った。追加DMRSによって、本発明実施例が提供する技術案の適用範囲が広がった。
【0091】
1つの実施例では、DMRSポートグループにおいて、全てのDMRSポートに占用される全てのシンボルは前方シンボル位置に位置する。本発明実施例では、DMRSポートグループのうちのDMRSポートは1つまたは複数のCDM組み合わせに属してもよく、CDM組み合わせに属しなくてもよく、これに対して限定はない。
【0092】
プリセット値が2であることを例として説明する。最初の4つのシンボルが前方シンボルであると仮定し、
図12に示すように、DMRSポートグループが2つのOFDMシンボルを占用し、この2つのOFDMシンボルはそれぞれ1つのタイムスロットにおける3つ目のシンボルおよび4つ目のシンボルであり、つまり、この2つのOFDMシンボルが前方シンボル位置に位置する。
図12には、数字0~11である長方形の枠はそれぞれ1つのCDMグループに占用されるREを表し、数字のない長方形の枠は占用されていないREであり、同じ数字を有する複数の長方形の枠は1つのCDMグループに対応する。
【0093】
1つの実施例では、DMRSポートグループにおいて、全てのDMRSポートに占用される全てのシンボルは追加シンボル位置に位置する。本発明実施例では、DMRSポートグループにおけるDMRSポートは1つまたは複数のCDM組み合わせに属してもよく、CDM組み合わせに属しなくてもよく、これに対して限定はない。
【0094】
プリセット値が2であることを例として説明する。最初の4つのシンボルが前方シンボルであると仮定し、
図13に示すように、DMRSポートグループが2つのOFDMシンボルを占用し、この2つのOFDMシンボルはそれぞれ1つのタイムスロットにおける7つ目のシンボルおよび8つ目のシンボルであり、つまり、この2つのOFDMシンボルが前方シンボルの後ろの追加シンボル位置に位置する。
図13には、数字0~11である長方形の枠はそれぞれ1つのCDMグループに占用されるREを表し、数字のない長方形の枠は占用されていないREであり、同じ数字を有する複数の長方形の枠は1つのCDMグループに対応する。
【0095】
本発明実施例では、前方シンボル数は実際の要求に応じて設定してもよい。
【0096】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボルは1つまたは複数のタイムスロットに割り当てられた。DMRSポートグループに占用されるシンボルが複数のタイムスロットに割り当てられた場合、この複数のタイムスロットは連続であってもよく、連続でなくてもよい。各タイムスロットにおいて、DMRSポートグループに占用されるシンボル数およびタイムスロットにおける位置は柔軟で可変であり、各タイムスロットにおけるDMRSポートグループは前方シンボル位置に位置してもよく、追加シンボル位置に位置してもよい。
【0097】
プリセット値が2であることを例として説明する。1つのタイムスロットにおいて、DMRSポートグループが1つのOFDMシンボルを占用する。ここで、この1つのOFDMシンボルが2つのタイムスロットに割り当てられ、
図14に示すように、この2つのタイムスロットは連続な的タイムスロットであってもよく、また、
図15に示すように、この2つのタイムスロットは不連続なタイムスロットであってもよい。
図14および
図15には、数字0~11である長方形の枠はそれぞれ1つのDMRSポートに占用されるREを表し、数字のない長方形の枠は占用されていないREである。
【0098】
タイムスロットに対応するDMRSポートグループに占用されるシンボルの配置に基づいて、上記ステップS31は、現在のタイムスロットに割り当てられたDMRSポートグループに占用されるシンボルに基づいて、現在のタイムスロットにおけるDMRSポートグループのうち、第2通信相手に送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定することであってよい。ここで、現在のタイムスロットに割り当てられたDMRSポートグループに占用されるシンボルは、さらに、他のタイムスロットに配置されてもよく、つまり、DMRSポートグループに占用されるシンボルは複数のタイムスロットに配置されてもよい。
【0099】
本発明実施例が提供する技術案では、現在のDMRSオーバーヘッドを増加させない上で、DMRSポートの数を増加させる設計を行い、すなわち、1~2個のOFDMシンボルを使用するだけでDMRSポートの数を増加させる設計を行った。複数のタイムスロットによって、本発明実施例が提供する技術案の適用範囲が広がった。例えば、復調遅延に敏感ではなく、かつ大量の参照信号を伝送する必要があるシナリオに適している。
【0100】
いくつかの実施例では、第1通信相手が基地局であり、第2通信相手がUEである場合、第1通信相手が第2通信相手にプリセットビット数のDCIを送信することもできる。当該DCIは、DMRSポートグループのうち参照信号に対応するDMRSポートを指示する。プリセットビット数に対応する最大値は、DMRSポートグループに含まれるDMRSポートの最大数以上である。
【0101】
第2通信相手が基地局であり、第1通信相手がUEである場合、第1通信相手が第2通信相手から送信されたプリセットビット数のDCIを受信することもできる。当該DCIは、DMRSポートグループのうち参照信号に対応するDMRSポートを指示する。プリセットビット数に対応する最大値は、DMRSポートグループに含まれるDMRSポートの最大数以上である。
【0102】
例えば、プリセット値が2であり、1つのOFDMシンボルには12個のREが含まれている場合、DMRSポートグループに含まれるDMRSポートの最大数は2*12=24であり、4ビットに対応する最大値は2の4乗=16であり、5ビットに対応する最大値は2の5乗=32であり、16<24<32であるため、第1通信相手は、第2通信相手に、5ビットまたはより大きいビットのDCIを送信することができ、または、第1通信相手が第2通信相手から送信された5ビットまたはより大きいビットのDCIを受信することができる。このように、基地局は、正確にUE参照信号を受信または送信するためのDMRSポートをUEに割り当てることができる。
【0103】
例えば、基地局は、予め設定されたRank(ランク)の配置に基づいて、UEに割り当てたポート指示情報領域の値を取り、ポート指示情報領域の値をDCIに持たせ、UEに送信する。続いて、基地局は、DCIにおけるポート指示情報領域の値が対応するDMRSポートの集合に基づいて、UEに参照信号を送信し、UEから送信された参照信号を受信する。UEは、DCIにおけるポート指示情報領域の値が対応するDMRSポートの集合に基づいて、基地局に参照信号を送信し、基地局から送信された参照信号を受信する。
【0104】
最大シンボル数(max Length)が2であり、それぞれRank=1、Rank=12、Rank=24であることを例として説明する。Rank=1の配置は表1を参照し、Rank=12の配置は表2を参照し、Rank=24の配置は表3を参照する。
【0105】
【0106】
表1から分かるように、ポート指示情報領域の値はValueを表すことができ、DMRSポートはDMRS CDM group(s)で表すことができ、データ転送のないDMRS CDMグループの数はNumber of DMRS CDM group(s)without dataで表すことができ、前方シンボル数はNumber of front―load symbolsで表すことができる。表1に基づいて、基地局はポート指示情報領域の値0~23からランダムに1つのポート指示情報領域の値を選択し、当該ポート指示情報領域の値をDCIに持たせ、UEに送信することができる。続いて、基地局は、DCIにおけるポート指示情報領域の値が対応する1つのDMRSポートに基づいて、UEに参照信号を送信し、UEから送信された参照信号を受信する。UEは、DCIにおけるポート指示情報領域の値が対応する1つのDMRSポートに基づいて、基地局に参照信号を送信し、基地局から送信された参照信号を受信する。
【0107】
【0108】
表2に基づいて、基地局はポート指示情報領域の値0~1から1つのポート指示情報領域の値をランダムに選択し、当該ポート指示情報領域の値をDCIに持たせ、UEに送信することができる。続いて、基地局は、DCIにおけるポート指示情報領域の値が対応する12個のDMRSポートに基づいて、UEに参照信号を送信し、UEから送信された参照信号を受信する。UEは、DCIにおけるポート指示情報領域の値が対応する12個のDMRSポートに基づいて、基地局に参照信号を送信し、基地局から送信された参照信号を受信する。
【0109】
【0110】
表3に基づいて、基地局はポート指示情報領域の値0を選択し、当該ポート指示情報領域の値0をDCIに持たせ、UEに送信する。続いて、基地局は、DCIにおけるポート指示情報領域の値が対応する24個のDMRSポートに基づいて、UEに参照信号を送信し、UEから送信された参照信号を受信する。UEは、DCIにおけるポート指示情報領域の値が対応する24個のDMRSポートに基づいて、基地局に参照信号を送信し、基地局から送信された参照信号を受信する。
【0111】
本発明実施例では、各ポート指示情報領域の値に対応するDMRSポートは実際の要求に応じて設定してよく、例えば、表2におけるポート指示情報領域の値1はDMRSポート集合0~5、12~17に対応してもよく、DMRSポート集合12~23等に対応してもよく、これに対して限定はない。
【0112】
より多く数の直交DMRSポートを支持するために、対応するシグナリングプロセスに対して適切な変更、例えば、対応するPBCH(Physical Broadcast Channel、物理ブロードキャストチャンネル)、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)、MAC CE(Media Access Control Customer Edge、メディアアクセスコントロール顧客側装置)またはDCIにおけるDMRS指示に関する設計を変更または更新を行うことで、本発明実施例が提供する技術案を支持することがある。具体的に関連する可能性のあるシグナリングの更新/変更は、MIB(Master Information Block、マスター情報ブロック)、SIB(System Information Block、システム情報ブロック)1、MSG(Message、シグナリング)2、MSG4、RRC設置(Setup)、セキュリティモードコマンド(security Mode Command)、RRC再配置(Reconfiguration)におけるDMRSポートの数、DMRSポートに占用されるシンボルの位置情報、DMRSに占用されるシンボルの長さ、マップタイプ(mapping type)、追加DMRSの配置の有無等の相関パラメーターを含む。
【0113】
本発明実施例で提供する技術案は、現在のDMRSオーバーヘッドを増加させない上で、現在の標準で支持されているDMRSポートの最大数を12個から24個に増やすことができ、ダウンリンクおよびアップリンクのDMRS多重化容量が増加し、DMRSの直交ポートの数を増加させる必要がある、という要求を満たした。例えば、ホログラフィック通信、リアルタイムUHD(Ultra High Definition、超高精細度)ビデオ、セキュリティ監視、マシンビジョン、拡張現実(XR―Extended Reality)等新しい適用シーンでは、ダウンリンクおよびアップリンクのDMRS多重化容量に対する要求が増加し、DMRSの直交ポートの数を増加させる必要がある。
【0114】
上記の信号送信方法に対応し、
図16に示すように、本発明実施例は第2通信相手に適用されり信号受信方法を提供する。当該方法は、以下のステップS161およびステップS162を含む。
【0115】
ステップS161、DMRSポートグループのうち第1通信相手が送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定し、DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのリソースエレメントを占用する。
【0116】
ステップS162、DMRSポートを用いて送信される参照信号を受信する。
【0117】
ここで、第1通信相手は基地局であり、第2通信相手はUEであり、または、第1通信相手はUEであり、第2通信相手は基地局である。
【0118】
本発明実施例が提供する技術案では、参照信号を受信するときに、第1通信相手がDMRSポートグループのうち対応するDMRSポートを用いて、第2通信相手に参照信号を送信し、当該DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのREを占用する。このように、CP―OFDM波形で支持可能の最大なDMRSポートの数は、DMRSポートグループに占用されるOFDMシンボルが含むREの数に達する。
【0119】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボル数は1であり、
DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
DMRSポートグループに含まれる各CDMグループは第1プリセット長の周波数領域CDM方式で第1プリセット数のリソースエレメントを占用し、各CDMグループには第1プリセット数のDMRSポートが含まれており、第1プリセット数の値が第1プリセット長の値とは同じ、第1プリセット数の値は2以上である。
【0120】
いくつかの実施例では、各CDMグループに占用される第1プリセット数のリソースエレメントは隣接し、または、
各CDMグループに占用される第1プリセット数のリソースエレメントは隣接しない。
【0121】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボル数はプリセット値であり、プリセット値が2以上であり、
DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式および時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
または、DMRSポートグループに含まれるCDMグループ以外の各DMRSポートは周波数分割多重方式および時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、DMRSポートグループに含まれる各CDMグループが周波数分割多重方式および長さがプリセット値である時間領域CDM方式で1つのリソースエレメントを占用し、各CDMグループはプリセット値数のDMRSポートを含み、または、
DMRSポートグループに含まれる各CDMグループは第2プリセット長の周波数領域CDM方式および以及長さがプリセット値である時間領域CDM方式で第2プリセット数のリソースエレメント占用し、各CDMグループは第2プリセット数のDMRSポートを含み、第2プリセット数が第2プリセット長以上、かつプリセット値の倍数の第2プリセット長以下である。
【0122】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用される全てのシンボルのうちのターゲットシンボルにおいて、占用されるリソースエレメントがターゲットシンボルの開始位置に対してプリセットの量だけオフセットされ、ターゲットシンボルは、DMRSポートグループに含まれるDMRSポートによって占用されていないリソースエレメントが存在するシンボルである。
【0123】
いくつかの実施例では、各シンボルにおいて各CDMグループに占用される複数のリソースエレメントは隣接し、または、
各シンボルにおいて各CDMグループに占用される複数のリソースエレメントは隣接しない。
【0124】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用される一部のシンボルは前方シンボル位置に位置し、DMRSポートグループに占用される他の一部のシンボルは追加シンボル位置に位置し、または、
DMRSポートグループに占用される全てのシンボルは前方シンボル位置に位置し、または、
DMRSポートグループに占用される全てのシンボルは追加シンボル位置に位置する。
【0125】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボルは1つまたは複数のタイムスロットに割り当てられ、複数のタイムスロットの数がプリセット値以下であり、
DMRSポートグループに占用されるシンボルは複数のタイムスロットに割り当てられた場合、複数のタイムスロットは連続または不連続である。
【0126】
DMRSポートグループに占用されるシンボルは複数のタイムスロットに割り当てられた場合、
図17に示すように、上記の信号受信方法はさらにステップS173を含む。ステップS171~ステップS172が上記のステップS161~ステップS162とは同じである。
【0127】
ステップS173、複数のタイムスロットのうち一部のまたは全てのタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行う。
【0128】
本発明実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボルは複数のタイムスロットに割り当てられた場合、機器は一部のまたは全てのタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行い、チャネル推定の柔軟性が向上する。
【0129】
いくつかの実施例では、上記のステップS173は、具体的に、
複数のタイムスロットのうちの1つのタイムスロットにDMRSポートグループが含まれていない場合、当該タイムスロットの前のタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行い、または、当該タイムスロットの後ろのタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行い、または、当該タイムスロットの前のタイムスロットおよび当該タイムスロットの後ろのタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行う。
【0130】
図15に示す複数のタイムスロットを例として、
図15において、2つ目のタイムスロットにはDMRSポートグループが含まれていない。この場合、1つ目のタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によって2つ目のタイムスロットに対するチャネル推定を完成してもよく、3つ目のタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によって2つ目のタイムスロットに対するチャネル推定を完成してもよく、1つ目のタイムスロットおよび3つ目のタイムスロットこの2つのタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によって2つ目のタイムスロットに対するチャネル推定を完成してもよい。
【0131】
いくつかの実施例では、上記のステップS173は、具体的に、
複数のタイムスロットのうちの1つのタイムスロットにDMRSポートグループが含まれている場合、当該タイムスロットにおけるグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行し、または、当該タイムスロットおよび当該タイムスロットの前のタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行し、または、当該タイムスロットおよび当該タイムスロットの前のタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行し、または、当該タイムスロット、当該タイムスロットの前のタイムスロットおよび当該タイムスロットの後ろのタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行う。
【0132】
図15に示す複数のタイムスロットを例として、
図15において、1つ目のタイムスロットにはDMRSポートグループが含まれている。この場合、1つ目のタイムスロット自身のDMRSポートグループが持っている参照信号によって1つ目のタイムスロットに対するチャネル推定を完成することができ、1つ目のタイムスロットおよびその後ろの3つ目のタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によって1つ目のタイムスロットに対するチャネル推定を完成することができる。
【0133】
1つ目のタイムスロットの前に、対応するDMRSポートグループのシンボルの占用を実施した1つのタイムスロット、例えば、0番目のタイムスロットが存在する場合、1つ目のタイムスロットおよびその前の0番目のタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によって、1つ目のタイムスロットに対するチャネル推定を完成することができる。本発明実施例では、その前の0番目のタイムスロット、1つ目のタイムスロットおよび後ろの3つ目のタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によって、1つ目のタイムスロットに対するチャネル推定を完成することもできる。
【0134】
本発明実施例では、その前と後ろにそれぞれ1つのタイムスロットを有することのみを例として説明した。その前と後ろにそれぞれ有するタイムスロットの数に対して限定はなく、相応に、チャネル推定を補助する、その前と後ろにあるタイムスロットの数に対して限定はなく、例えば、その前の2つのタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行うことができる。
【0135】
いくつかの実施例では、上記の信号受信方法は、さらに、
第1通信相手が基地局であり、第2通信相手がUEである場合、第2通信相手が第1通信相手から送信されたプリセットビット数のDCIを受信することであって、DCIがDMRSポートグループのうち参照信号に対応するDMRSポートを指示し、プリセットビット数に対応する最大値がDMRSポートグループに含まれるDMRSポートの最大数以上であることと、
第2通信相手が基地局であり、第1通信相手がUEである場合、第2通信相手が第1通信相手にプリセットビット数のDCIを送信することであって、DCIがDMRSポートグループのうち参照信号に対応するDMRSポートを指示し、プリセットビット数に対応する最大値がDMRSポートグループに含まれるDMRSポートの最大数以上であることと、を含む。
【0136】
上記の信号送信方法に対応し、本発明実施例は第1通信相手に適用される信号送信装置を提供する。前記装置は、
図18に示すように、
DMRSポートグループのうち第1通信相手が送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定し、DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのリソースエレメントを占用する、確定手段181と、
DMRSポートを用いて送信された参照信号を受信する、送信手段182と、を含み、
ここで、第1通信相手は基地局であり、第2通信相手はUEであり、または、第1通信相手はUEであり、第2通信相手は基地局である。
【0137】
本発明実施例が提供する技術案では、参照信号を送信するときに、第1通信相手がDMRSポートグループのうち対応するDMRSポートを用いて、第2通信相手に参照信号を送信し、当該DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのREを占用することによって、CP―OFDM波形で支持可能の最大なDMRSポートの数は、DMRSポートグループに占用されるOFDMシンボルが含むREの数に達する。
【0138】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボル数は1であり、
DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
DMRSポートグループに含まれる各CDMグループは第1プリセット長の周波数領域CDM方式で第1プリセット数のリソースエレメント占用し、各CDMグループに含まれる第1プリセット数のDMRSポートにおいて、第1プリセット数の値が第1プリセット長の値とは同じ、第1プリセット数の値は2以上である。
【0139】
いくつかの実施例では、各CDMグループに占用される第1プリセット数のリソースエレメントは隣接し、または、
各CDMグループに占用される第1プリセット数のリソースエレメント隣接しない。
【0140】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボル数はプリセット値であり、プリセット値が2以上であり、
DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式および時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
DMRSポートグループに含まれるCDMグループ以外の各DMRSポートが周波数分割多重方式および時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、DMRSポートグループに含まれる各CDMグループが周波数分割多重方式および長さがプリセット値である時間領域CDM方式で1つのリソースエレメントを占用し、各CDMグループはプリセット値数のDMRSポートを含み、または、
DMRSポートグループに含まれる各CDMグループが第2プリセット長の周波数領域CDM方式および以及長さがプリセット値である時間領域CDM方式で第2プリセット数のリソースエレメント占用し、各CDMグループは第2プリセット数のDMRSポートを含み、第2プリセット数が第2プリセット長以上、かつプリセット値の倍数の第2プリセット長以下である。
【0141】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用される全てのシンボルのうちのターゲットシンボルにおいて、占用されるリソースエレメントがターゲットシンボルの開始位置に対してプリセットの量だけオフセットされた。ターゲットシンボルは、DMRSポートグループに含まれるDMRSポートによって占用されていなリソースエレメントが存在するシンボルである。
【0142】
いくつかの実施例では、各シンボルにおいて各CDMグループに占用される複数のリソースエレメントは隣接し、または、
各シンボルにおいて各CDMグループに占用される複数のリソースエレメントは隣接しない。
【0143】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用される一部のシンボルは前方シンボル位置に位置し、DMRSポートグループに占用される他の一部のシンボルは追加シンボル位置に位置し、または、
DMRSポートグループに占用される全てのシンボルは前方シンボル位置に位置し、または、
DMRSポートグループに占用される全てのシンボルは追加シンボル位置に位置する。
【0144】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボルは1つまたは複数のタイムスロットに割り当てられ、
DMRSポートグループに占用されるシンボルは複数のタイムスロットに割り当てられた場合、複数のタイムスロットは連続または不連続であり、
前記確定手段は、具体的には、現在のタイムスロットに割り当てられたDMRSポートグループに占用されるシンボルに基づいて、現在のタイムスロットにおけるDMRSポートグループのうち第2通信相手に送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定するためのものである。
【0145】
いくつかの実施例では、上記の信号送信装置は、さらに、処理手段を含む。前記処理手段は、
第1通信相手が基地局であり、第2通信相手がUEである場合、第2通信相手にプリセットビット数のDCIを送信することであって、DCIがDMRSポートグループのうち参照信号に対応するDMRSポートを指示し、プリセットビット数に対応する最大値がDMRSポートグループに含まれるDMRSポートの最大数以上であることと、
第2通信相手が基地局であり、第1通信相手がUEである場合、第2通信相手から送信されたプリセットビット数のDCIを受信することであって、DCIがDMRSポートグループのうち参照信号に対応するDMRSポートを指示し、プリセットビット数に対応する最大値がDMRSポートグループに含まれるDMRSポートの最大数以上であることと、に用いられる。
【0146】
上記の信号受信方法に対応し、
図19に示すように、本発明実施例は第2通信相手に適用される信号受信装置を提供する。前記装置は、
図19に示すように、
DMRSポートグループのうち第1通信相手が送信する必要がある参照信号に対応するDMRSポートを確定し、DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのリソースエレメントを占用する、確定手段191と、
DMRSポートを用いて送信された参照信号を受信する、受信手段192と、を含み、
第1通信相手が基地局であり、第2通信相手がユーザ機器UEであり、または、第1通信相手はUEであり、第2通信相手は基地局である。
【0147】
本発明実施例が提供する技術案では、参照信号を受信するときに、第1通信相手はDMRSポートグループのうち対応するDMRSポートを用いて第2通信相手に参照信号を送信し、当該DMRSポートグループにおける各DMRSポートは平均的に1つのREを占用することによって、CP―OFDM波形で支持可能の最大なDMRSポートの数は、DMRSポートグループに占用されるOFDMシンボルが含むREの数に達する。
【0148】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボル数は1であり、
DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
DMRSポートグループに含まれる各CDMグループは第1プリセット長の周波数領域CDM方式で第1プリセット数のリソースエレメント占用し、各CDMグループに含まれる第1プリセット数のDMRSポートにおいて、第1プリセット数の値が第1プリセット長の値とは同じ、第1プリセット数の値は2以上である。
【0149】
いくつかの実施例では、各CDMグループに占用される第1プリセット数のリソースエレメントは隣接し、または、
各CDMグループに占用される第1プリセット数のリソースエレメントは隣接しない。
【0150】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボル数はプリセット値であり、プリセット値が2以上であり、
DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
DMRSポートグループに含まれる各DMRSポートは周波数分割多重方式および時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、または、
DMRSポートグループに含まれるCDMグループ以外の各DMRSポートが周波数分割多重方式および時分割多重方式で1つのリソースエレメントを占用し、DMRSポートグループに含まれる各CDMグループが周波数分割多重方式および長さがプリセット値である時間領域CDM方式で1つのリソースエレメントを占用し、各CDMグループはプリセット値数のDMRSポートを含み、または、
DMRSポートグループに含まれる各CDMグループが第2プリセット長の周波数領域CDM方式および以及長さがプリセット値である時間領域CDM方式で第2プリセット数のリソースエレメント占用し、各CDMグループは第2プリセット数のDMRSポートを含み、第2プリセット数が第2プリセット長以上、かつプリセット値の倍数の第2プリセット長以下である。
【0151】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用される全てのシンボルのうちのターゲットシンボルにおいて、占用されるリソースエレメントがターゲットシンボルの開始位置に対してプリセットの量だけオフセットされた。ターゲットシンボルは、DMRSポートグループに含まれるDMRSポートによって占用されていないリソースエレメントが存在するシンボルである。
【0152】
いくつかの実施例では、各シンボルにおいて各CDMグループに占用される複数のリソースエレメントは隣接し、または、
各シンボルにおいて各CDMグループに占用される複数のリソースエレメントは隣接しない。
【0153】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用される一部のシンボルは前方シンボル位置に位置し、DMRSポートグループに占用される他の一部のシンボルは追加シンボル位置に位置し、または、
DMRSポートグループに占用される全てのシンボルは前方シンボル位置に位置し、または、
DMRSポートグループに占用される全てのシンボルは追加シンボル位置に位置する。
【0154】
いくつかの実施例では、DMRSポートグループに占用されるシンボルは1つまたは複数のタイムスロットに割り当てられ、
DMRSポートグループに占用されるシンボルは複数のタイムスロットに割り当てられた場合、複数のタイムスロットは連続または不連続であり、
この場合、
図20に示すように、上記の信号受信装置は、さらに、推定手段193を含み、
推定手段193は、DMRSポートグループに占用されるシンボルが複数のタイムスロットに割り当てられた場合、複数のタイムスロットのうちの一部または全てのタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行うことに用いられる。
【0155】
いくつなの実施例では、推定手段193は、具体的に、
DMRSポートグループに占用されるシンボルが複数のタイムスロットに割り当てられ、複数のタイムスロットのうちの1つのタイムスロットにDMRSポートグループが含まれていない場合、当該タイムスロットの前のタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行い、または、当該タイムスロットの後ろのタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行い、または、当該タイムスロットの前のタイムスロットおよび当該タイムスロットの後ろのタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行うことと、
複数のタイムスロットのうちの1つのタイムスロットにDMRSポートグループが含まれている場合、当該タイムスロットにおけるグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行い、または、当該タイムスロットおよび当該タイムスロットの前のタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行い、または、当該タイムスロットおよび当該タイムスロットの前のタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行い、または、当該タイムスロット、当該タイムスロットの前のタイムスロットおよび当該タイムスロットの後ろのタイムスロットにおけるDMRSポートグループが持っている参照信号によってチャネル推定を行うことと、に用いられる。
【0156】
いくつかの実施例では、上記の信号受信装置は、さらに、処理手段含む。前記処理手段は、
第1通信相手が基地局であり、第2通信相手がUEである場合、第1通信相手から送信されたプリセットビット数のDCIを受信することであって、DCIがDMRSポートグループのうち参照信号に対応するDMRSポートを指示し、プリセットビット数に対応する最大値がDMRSポートグループに含まれるDMRSポートの最大数以上であることと、
第2通信相手が基地局であり、第1通信相手がUEである場合、第1通信相手にプリセットビット数のDCIを送信することであって、DCIがDMRSポートグループのうち参照信号に対応するDMRSポートを指示し、プリセットビット数に対応する最大値がDMRSポートグループに含まれるDMRSポートの最大数以上であることと、に用いられる。
【0157】
本発明実施例は電子機器を提供し、前記電子機器は、
図21に示すように、プロセッサ211と機械可読記憶媒体212とを含み、前記機械可読記憶媒体212には前記プロセッサ211によって実行可能な機械実行可能命令が記憶されおり、前記機械実行可能命令は前記プロセッサ211に、上記の
図3~17の何れかの実施例に記載の方法ステップを実現させる。
【0158】
本発明実施例では、電子機器、例えば、上記の第1通信相手および第2通信相手は、基地局であってもよく、UEであってもよい。
【0159】
上記の電子機器に言及されている通信バスは、周辺機器相互接続規格(Peripheral Component Interconnect、PCI)バスまたは拡張工業標準構造(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バス等であってもよい。当該通信バスはアドレスバス、データバス、コントロールバス等であってもよい。便宜上、図では太い線で示すが、バスが1本または1種類だけであることを意味するものではない。
【0160】
通信インターフェイスは、上記の電子機器と他の機器の間での通信に使用される。
【0161】
メモリはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含んでもよく、不揮発性メモリ(Non―Volatile Memory、NVM)を含んでもよく、例えば、少なく1つのディスクメモリである。任意選択で、メモリは少なくとも1つの前述プロセッサから離れる記憶装置であってもよい。
【0162】
上記のプロセッサは通用のプロセッサであってもよく、中央演算処理装置(Central Processing Unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NP)等を含む。デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、専用集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field―Programmable Gate Array、FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリであってもよい。
【0163】
本発明が提供する他の1つの実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、当該コンピュータ可読記憶媒体にがコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、上記の
図3~16の何れかの実施例に記載の方法ステップを実現する。
【0164】
本発明が提供する他の1つの実施例は、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、上記の
図3~17の何れかの実施例に記載の方法ステップを実現する。
【0165】
上記実施例において、全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実現することができる。ソフトウェアを用いて実現すると、全部または一部はコンピュータプログラム製品の形で実現する。前記コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータ指令を含む。前記コンピュータプログラムの指令をコンピュータにロードして実行させると、その全部または一部が、本発明実施例で記載するフローまたは機能を実現する。前記コンピュータは通用のコンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であってもよい。前記コンピュータ指令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、または1つのコンピュータ可読記憶媒体から他の1つのコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、前記コンピュータ指令は、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンターから、有線(例えば同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者回線(DSL))または無線(例えば赤外線、無線、マイクロ波など)方式によって、他の1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンターに送信されてもよい。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の利用可能な媒体であってもよく、または1つまたは複数の利用可能な媒体が統合されたサーバ、データセンターなどのデータ記憶デバイスであってもよい。前記利用可能な媒体は、磁気媒体、(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブSolid State Disk(SSD))などであってもよい。
【0166】
なお、本明細書では、第1および第2などの関係用語は、あるエンティティまたは動作を別のエンティティまたは動作から区別するためにのみ使用され、必ずしもこれらのエンティティまたは動作間にそのような実際的な関係または順序が存在することを要求または暗示するわけではない。そして、「含む」、「備える」またはその他の任意のバリエーションも、排他的ではない包含を意味し、したがって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または設備には、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素も含まれるか、またはそのようなプロセス、方法、物品または設備に固有の要素も含まれる。それ以上の制限がない場合、「1つの……を含む」という用語で限定される要素は、前記要素を含む過程、方法、物品または設備に他の同じ要素が存在することを排除するものではない。
【0167】
本明細書における各実施例は、それぞれ関連するように記述されており、各実施例の間の共通する部分を互いに参照すればよく、各実施例は他の実施例との相違点を中心に説明されている。特に、装置、電子機器、記憶媒体およびコンピュータプログラムの実施例については、基本的に方法の実施形態と類似であるため、簡単に説明したが、関連する点については方法の実施形態の一部の説明を参照すればよい。
【0168】
以上の記載は本発明の好ましい実施例であり、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明の精神と原則内で行われたいかなる修正、同等の置換、改善なども、本発明の保護範囲に含まれる。
【国際調査報告】