(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-09
(54)【発明の名称】ダスト収集パイルおよび自動清掃システム
(51)【国際特許分類】
A47L 9/00 20060101AFI20241202BHJP
【FI】
A47L9/00 104
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536038
(86)(22)【出願日】2022-05-30
(85)【翻訳文提出日】2024-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2022096032
(87)【国際公開番号】W WO2023109021
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202111535371.6
(32)【優先日】2021-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】盧 澤輝
(72)【発明者】
【氏名】薛 文斌
(72)【発明者】
【氏名】包 安寧
【テーマコード(参考)】
3B006
【Fターム(参考)】
3B006MA03
(57)【要約】
本発明は、ダスト収集パイル(200)および自動清掃システムを提供し、前記ダスト収集パイル(200)は、頂面にダスト入口が設けられたダスト収集パイルベース(210)と、前記ダスト収集パイルベースに設けられ、ファンキャビティ(221)およびダスト収集ビン(222)を含むダスト収集パイル本体(220)と、前記ファンキャビティ(221)に設けられ、ダスト収集ビン(220)内に負圧を形成するように構成されたファン(231)と、前記ダスト収集ビン(222)内に設けられたダストバッグ支持体であって、前記ダストバッグ支持体(270)の側壁(271)にダスト出口ポート(272)が設けられ、前記ダスト出口ポート(272)はダスト収集通路を介して前記ダスト入口(211)と連通するダストバッグ支持体(270)と、を含み、ここで、前記ダストバッグ支持体(270)は前記側壁(271)上に摺動可能に設けられた摺動バッフル(273)をさらに含み、前記摺動バッフルは第1位置と第2位置との間で切り替え可能に構成され、前記摺動バッフル(273)が第1位置にあることに応答して、前記摺動バッフル(273)は前記ダスト出口ポート(272)を遮蔽し、前記摺動バッフル(273)が第2位置にあることに応答して、前記摺動バッフル(273)は前記ダスト出口ポート(272)を露出させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
頂面にダスト入口が設けられたダスト収集パイルベースと、
前記ダスト収集パイルベースに設けられ、ファンキャビティおよびダスト収集ビンを含むダスト収集パイル本体と、
前記ファンキャビティ内に設けられ、ダスト収集ビン内に負圧を形成するように構成されたファンと、
前記ダスト収集ビン内に設けられたダストバッグ支持体であって、前記ダストバッグ支持体の側壁にダスト出口ポートが設けられ、前記ダスト出口ポートはダスト収集通路を介して前記ダスト入口と連通するダストバッグ支持体と、を含み、
前記ダストバッグ支持体は前記側壁に摺動可能な摺動バッフルをさらに含み、第1位置と第2位置との間で切り替え可能に構成され、前記摺動バッフルが第1位置にあることに応答して、前記摺動バッフルは前記ダスト出口ポートを遮蔽し、前記摺動バッフルが第2位置にあることに応答して、前記摺動バッフルは前記ダスト出口ポートを露出させる、ことを特徴とするダスト収集パイル。
【請求項2】
前記ダスト収集パイルはダストバッグをさらに含み、前記ダストバッグは、
ダストバッグ本体と、
前記ダストバッグ本体に固定的に接続された係止板であって、前記係止板は係止板開口を有し、前記係止板開口は前記ダストバッグ本体の入口として使用される係止板と、
前記係止板に摺動可能に接続された摺動板であって、第3位置と第4位置との間で切り替え可能に構成され、前記摺動板が第3位置にあることに応答して、前記摺動板は前記係止板開口を遮蔽し、前記摺動板が第4位置にあることに応答して、前記摺動板は前記係止板開口を露出させる摺動板と、を含み、
前記ダストバッグはダストバッグ支持体に着脱可能に取り付けられるように構成され、前記ダストバッグがダストバッグ支持体に取り付けられることに応答して、前記摺動バッフルは第2位置にあり、前記摺動板は第4位置にあり、前記係止板開口は前記ダスト出口ポートに位置合わせて接続されている、請求項1に記載のダスト収集パイル。
【請求項3】
前記ダストバッグ支持体は摺動溝を有し、前記摺動バッフルの少なくとも一部が前記摺動溝内に位置し、これにより、前記摺動バッフルが前記摺動溝の延伸方向に沿って摺動し、
係止板と摺動板は、前記ダストバッグを前記ダストバッグ支持体に取り付けるために、前記摺動溝に挿入されて前記摺動溝の延伸方向に沿って摺動するように構成される、請求項2に記載のダスト収集パイル。
【請求項4】
前記摺動溝内に係止部が設けられ、前記係止板は前記係止部に適合する係止溝を有し、前記係止板が前記摺動溝の延伸方向に沿って係止位置まで摺動することに応答して、前記係止板開口は前記ダスト出口ポートに位置合わせて接続され、前記係止部は、前記ダストバッグを前記ダストバッグ支持体に固定するために、前記係止溝に適合して係止される、請求項3に記載のダスト収集パイル。
【請求項5】
前記摺動板はアンロックバンプブロックを有し、前記アンロックバンプブロックは、前記摺動板を前記係止溝から引き抜く過程において、前記係止部を前記係止溝から外れるように前記係止部を押圧するように構成される、請求項4に記載のダスト収集パイル。
【請求項6】
前記ダストバッグ支持体に弾性部材が設けられ、前記摺動バッフルに接続され、前記摺動バッフルが第1位置にある傾向を有するように構成される、請求項1~5のいずれか1項に記載のダスト収集パイル。
【請求項7】
前記摺動バッフルが第1位置にあることに応答して、前記ファンが非動作状態にあり、または
前記ファンの動作状態は前記摺動バッフルの位置とは無関係である、請求項1~5のいずれか1項に記載のダスト収集パイル。
【請求項8】
前記ダスト収集パイルは、
前記ダスト収集ビン内に設けられ、前記ダスト収集ビン内の空気圧を調整するように構成された圧力開放弁をさらに含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のダスト収集パイル。
【請求項9】
前記ファンは、前記圧力開放弁の起動に応答して動作を停止するように構成される、請求項8に記載のダスト収集パイル。
【請求項10】
前記ダスト収集パイルは、
前記ダスト収集パイル本体を前記ファンキャビティおよびダスト収集ビンに区画するように構成されたダストバレル支持体と、
ダストバレル支持体に合わせて前記ダスト収集ビンを形成するように構成された引き上げカバーと、をさらに含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のダスト収集パイル。
【請求項11】
前記ダスト収集パイルは、
前記ダストバレル支持体と引き上げカバーの内の少なくとも1つ上に設けられ、引き上げカバーと前記ダストバレル支持体の合わせる状態を検出するように構成された位置検出装置をさらに含む、請求項10に記載のダスト収集パイル。
【請求項12】
前記ダストバレル支持体の底壁に貫通孔が設けられ、前記貫通孔は前記ファンキャビティとダスト収集ビンとを連通するように構成され、前記ダスト収集パイルは、前記貫通孔に着脱可能に係止されるように構成された保護カバーをさらに含む、請求項10に記載のダスト収集パイル。
【請求項13】
前記ダスト収集パイルは、
前記ダスト収集ビンの内壁に設けられた支持リブをさらに含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のダスト収集パイル。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか1項に記載のダスト収集パイルと、
ダストボックスおよびダスト出口を含む自動清掃装置と、を含み、
前記ダスト出口が前記ダスト入口に合わせて接続され、かつ前記ファンが動作状態にあることに応答して、前記自動清掃装置のダストボックス中のゴミが前記ダスト入口を経過して前記ダスト収集ビン内に収集される、ことを特徴とする自動清掃システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2021年12月15日に出願された中国特許出願番号202111535371.6の優先権を主張し、その中国特許出願の全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、自動清掃の技術分野に関し、具体的に、ダスト収集パイルおよび自動清掃装置に関する。
【背景技術】
【0003】
技術の発展に伴い、掃き掃除ロボットのような自動清掃装置は一般家庭に広く採用されるようになり、掃き掃除ロボットは、従来の手作業による掃き掃除よりも時間短縮及び省力化が可能である。掃き掃除ロボットによる掃除が終わった後、ダストボックスを掃除するだけでよい。しかし、掃き掃除ロボットのダストボックスは容量が限られ、位置が低いため、使用者がかがんで掃除することが多く、使用者の体に良くない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示のいくつかの実施例はダスト収集パイルを提供し、
頂面にダスト入口が設けられたダスト収集パイルベースと、
前記ダスト収集パイルベース上に設けられ、ファンキャビティおよびダスト収集ビンを含むダスト収集パイル本体と、
前記ファンキャビティに設けられ、ダスト収集ビン内に負圧を形成するように構成されたファンと、
前記ダスト収集ビン内に設けられたダストバッグ支持体であって、前記ダストバッグ支持体の側壁にダスト出口ポートが設けられ、前記ダスト出口ポートはダスト収集通路を介して前記ダスト入口と連通するダストバッグ支持体と、を含み、
ここで、前記ダストバッグ支持体は前記側壁上に摺動可能な摺動バッフルをさらに含み、第1位置と第2位置との間で切り替え可能に構成され、前記摺動バッフルが第1位置にあることに応答して、前記摺動バッフルは前記ダスト出口ポートを遮蔽し、前記摺動バッフルが第2位置にあることに応答して、前記摺動バッフルは前記ダスト出口ポートを露出させる。
【0005】
いくつかの実施例では、前記ダスト収集パイルはダストバッグをさらに含み、前記ダストバッグは、
ダストバッグ本体と、
前記ダストバッグ本体に固定的に接続された係止板であって、前記係止板は係止板開口を有し、前記係止板開口は前記ダストバッグ本体の入口として使用される係止板と、
前記係止板に摺動可能に接続された摺動板であって、第3位置と第4位置との間で切り替え可能に構成された摺動板であって、前記摺動板が第3位置にあることに応答して、前記摺動板は前記係止板開口を遮蔽し、前記摺動板が第4位置にあることに応答して、前記摺動板は前記係止板開口を露出させる摺動板と、を含み、
前記ダストバッグはダストバッグ支持体に着脱可能に取り付けられるように構成され、前記ダストバッグがダストバッグ支持体に取り付けられることに応答して、前記摺動バッフルは第2位置にあり、前記摺動板は第4位置にあり、前記係止板開口は前記ダスト出口ポートに位置合わせて接続されている。
【0006】
いくつかの実施例では、前記ダストバッグ支持体は摺動溝を有し、前記摺動バッフルの少なくとも一部が前記摺動溝内に位置し、これにより、前記摺動バッフルが前記摺動溝の延伸方向に沿って摺動し、
係止板と摺動板は、前記ダストバッグを前記ダストバッグ支持体に取り付けるために、前記摺動溝に挿入されて前記摺動溝の延伸方向に沿って摺動するように構成される。
【0007】
いくつかの実施例では、前記摺動溝内に係止部が設けられ、前記係止板は前記係止部に適合する係止溝を有し、前記係止板が前記摺動溝の延伸方向に沿って係止位置まで摺動することに応答して、前記係止板開口は前記ダスト出口ポートに位置合わせて接続され、前記係止部は、前記ダストバッグを前記ダストバッグ支持体に固定するために、前記係止溝に適合して係止される。
【0008】
いくつかの実施例では、前記摺動板はアンロックバンプブロックを有し、前記アンロックバンプブロックは、前記摺動板を前記係止溝から引き抜く過程において、前記係止部を前記係止溝から外れるように前記係止部を押圧するように構成される。
【0009】
いくつかの実施例では、前記ダストバッグ支持体に弾性部材が設けられ、前記摺動バッフルに接続され、前記摺動バッフルが第1位置にある傾向を有するように構成される。
【0010】
いくつかの実施例では、前記ダスト収集パイルは、
前記ダスト収集ビンの内壁上に設けられた支持リブをさらに含む。
【0011】
いくつかの実施例では、前記摺動バッフルが第1位置にあることに応答して、前記ファンが非動作状態にあり、または
前記ファンの動作状態は前記摺動バッフルの位置とは無関係である。
【0012】
いくつかの実施例では、前記ダスト収集パイルは、
前記ダスト収集ビン内に設けられ、前記ダスト収集ビン内の空気圧を調整するように構成された圧力開放弁をさらに含む。
【0013】
いくつかの実施例では、前記圧力開放弁の起動に応答して、前記ファンは動作を停止する。
【0014】
いくつかの実施例では、前記ダスト収集パイルは、
前記ダスト収集パイル本体を前記ファンキャビティおよびダスト収集ビンに区画するように構成されたダストバレル支持体と、
ダストバレル支持体に合わせて前記ダスト収集ビンを形成するように構成された引き上げカバーと、をさらに含む。
【0015】
いくつかの実施例では、前記ダスト収集パイルは、
前記ダストバレル支持体と引き上げカバーの内の少なくとも1つ上に設けられ、引き上げカバーと前記ダストバレル支持体の合わせる状態を検出するように構成された位置検出装置をさらに含む。
【0016】
いくつかの実施例では、前記ダストバレル支持体の底壁に貫通孔が設けられ、前記貫通孔は前記ファンキャビティとダスト収集ビンとを連通するように構成され、前記ダスト収集パイルは、前記貫通孔に着脱可能に係止されるように構成された保護カバーをさらに含む。
【0017】
本開示のいくつかの実施例は自動清掃システムを提供し、
前記実施例に記載のダスト収集パイルと、
ダストボックスおよびダスト出口を含む自動清掃装置と、を含み、
前記ダスト出口が前記ダスト入口に位置合わせて接続され、かつ前記ファンが動作状態にあることに応答して、前記自動清掃装置のダストボックス中のゴミが前記ダスト入口を介して前記ダスト収集ビン内に収集される。
【発明の効果】
【0018】
本開示の実施例の上記解決策は関連技術に比べて、少なくとも以下の有益効果を有する。
【0019】
ダストバッグ支持体がダストバッグに装着されていない場合、その摺動バッフルはダスト出口ポートを遮蔽し、ダスト収集通路をダスト収集ビンから隔離し、ファンを非動作状態に制御する。
【0020】
ダストバッグがダストバッグ支持体に装着されていないとき、またはダストバッグ支持体から引き離されたとき、その摺動板は係止板開口を遮蔽し、ゴミ漏れを防止する。
【0021】
ダスト収集ビンの内壁に支持リブが設けられ、ダストバッグがダスト収集ビンの内壁上に接触して気流の流れが遮断されることを回避する。
【0022】
ダスト収集ビン内に圧力開放弁が設けられ、前記ダスト収集ビン内の空気圧を調整し、空気圧が低すぎることを回避する。
【0023】
位置検出装置は、引き上げカバーと前記ダストバレル支持体の合わせる状態を検出し、両者の不完全な合わせによるダスト収集ビンの空気漏れを防止する。
【0024】
ここでの添付図面は、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施例が示され、明細書とともに本開示の原理を解釈するために使用される。明らかに、以下の説明における添付図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの添付図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本開示のいくつかの実施例によって提供される自動清掃装置の構造概略図
【
図3】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダスト収集パイルの構造概略図
【
図4】本開示のいくつかの実施例によって提供される自動清掃装置がダスト収集パイルに戻った後のシーンの概略図
【
図5】本開示のいくつかの実施例によって提供されるファン下部ハウジングの構造概略図
【
図6】本開示のいくつかの実施例によって提供されるファンアセンブリの分解構造図
【
図7】本開示のいくつかの実施例によって提供されるファンアセンブリとダストバレル支持体の組立概略図
【
図8】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグ支持体の構造概略図
【
図9】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグ支持体の構造概略図
【
図10】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグの構造概略図
【
図11】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグの構造概略図
【
図12】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグ支持体とダストバッグの予め組立の概略図
【
図13】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグ支持体とダストバッグの組立構造の概略図
【
図14】本開示のいくつかの実施例によって提供される引き上げカバーの構造概略図
【
図15】本開示のいくつかの実施例によって提供される引き上げカバーとダストバレル支持体の組立の概略図
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、以下、添付図面を参照して本開示をより詳細に説明するが、明らかに、説明される実施例は、本開示の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施例は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。
【0027】
なお、「備える」、「含む」という用語または他の任意の変形は非排他的な包含をカバーすることを意図し、一連の要素を含む製品または装置はそれらの要素を含むだけでなく、明確に列挙された他の要素、またはこれらの製品または装置に固有の要素も含むことに留意されたい。さらに限定しない限り、「…を含む」という表現で定義される要素は、前記要素を含む製品または装置における他の同一要素の存在を排除するものではない。
【0028】
本開示は自動清掃装置、例えば掃き掃除ロボットのダスト収集パイルを提供し、本開示中のダスト収集パイルはダスト収集充電パイルであってもよく、例えばダスト収集パイルには自動清掃装置を充電する機能が統合されてもよく、これにより、掃き掃除ロボットが清掃を終えてダスト収集パイルに戻った後、ダスト収集パイルは掃き掃除ロボットのダストボックス内のゴミを回収することができる。ダスト収集パイルがダスト収集するとき、ダストが外部に漏れて二次汚染を引き起こすことを防止するために、掃き掃除ロボットのダスト出口をダスト収集パイルのダスト入口に合わせされる必要がある。ダスト収集パイルのダスト収集操作と自動清掃装置の充電操作は同時に実行されてもよく、別々に実行されてもよく、ここでは具体的に限定されない。
【0029】
本開示によって提供されるダスト収集パイルは、頂面にダスト入口が設けられたダスト収集パイルベースと、前記ダスト収集パイルベースに設けられ、ファンキャビティおよびダスト収集ビンを含むダスト収集パイル本体と、前記ファンキャビティに設けられ、ダスト収集ビン内に負圧を形成するように構成されたファンと、前記ダスト収集ビン内に設けられたダストバッグ支持体であって、前記ダストバッグ支持体の側壁にダスト出口ポートが設けられ、前記ダスト出口ポートはダスト収集通路を介して前記ダスト入口と連通するダストバッグ支持体と、を含み、ここで、前記ダストバッグ支持体は前記側壁上に摺動可能な摺動バッフルをさらに含み、第1位置と第2位置との間で切り替え可能に構成され、前記摺動バッフルが第1位置にあることに応答して、前記摺動バッフルは前記ダスト出口ポートを遮蔽し、前記摺動バッフルが第2位置にあることに応答して、前記摺動バッフルは前記ダスト出口ポートを露出させる。本開示では、ダストバッグ支持体にダストバッグが装着されていない場合、その摺動バッフルは例えば第1位置にあり、ダスト出口ポートを遮蔽し、ゴミをダスト収集通路内に密閉し、ダストバッグが取り付けられていないダスト収集ビン内へのゴミ侵入を防止する。
【0030】
以下、添付図面を参照しながら本開示の選択可能な実施例を詳細に説明する。
【0031】
図1は、本開示のいくつかの実施例によって提供される自動清掃装置の構造概略図であり、
図2は
図1に示す自動清掃装置の底部構造の概略図である。
【0032】
図1および
図2に示すように、自動清掃装置100、例えば掃き掃除ロボットは、ユニバーサルホイール120と駆動ホイール130を含み、ユニバーサルホイール120と駆動ホイール130の作用下で、自動清掃装置100は地面などの支持面を移動することができる。選択可能に、自動清掃装置100は予め設定された経路に沿って移動し、特定の状況下、例えば自動清掃装置100の自体パワーが不足している場合、自動掃除装置100のダスト収集ボックスがゴミで満杯である場合、又は自動掃除装置100が掃除、モップ掛け等を完了した場合、ダスト収集パイルに戻り、充電を完了し、ゴミをダスト収集パイルに降ろし、モップ掛けアセンブリを洗浄し、乾燥させる等してもよい。
【0033】
自動清掃装置100は、自動清掃装置100がダスト収集パイルに戻った後、ダスト収集パイルに電気的に接続されて自動清掃装置100を充電するように構成された充電電極140をさらに含む。
図2に示すように、いくつかの実施例では、充電電極140は自動清掃装置100の底面上に設けられ、その数は例えば2つであり、それぞれユニバーサルホイール120の両側に設けられる。当業者であれば、上記は充電電極の数および設置位置の一例に過ぎず、本開示では充電電極140の数および設置位置を具体的に限定するものではないことを理解されたい。
【0034】
自動清掃装置100は、ドライ清掃モジュールなどの清掃モジュール110をさらに含む。清掃モジュール110は、自動清掃装置100が地面などの支持面上を移動する時に支持面、例えば地面の少なくとも一部を清掃するように構成される。いくつかの実施例では、
図2に示すように、清掃モジュール110は例えば2つの駆動ホイール130間に設けられる。清掃モジュール110は、転動ブラシカバー112および転動ブラシカバー112内に設けられた転動ブラシ111を含み、転動ブラシ111の外周上に清掃部材1111が設けられ、毛ブラシまたはゴムブラシまたは毛とゴムの混合ブラシであってもよい。転動ブラシカバー112に通気口1121が設けられ、通気口1121は転動ブラシ111の少なくとも一部を露出させる。
【0035】
自動清掃装置100が清掃操作を実行する際に、転動ブラシ111が回転操作を行い、その上で転動ブラシカバー112によって露出された清掃部材1111は地面に接触することができ、同時に自動清掃装置100内のファンは、通気口1121を介して転動ブラシカバー112内に入る気流を発生させ、清掃部材1111と気流の作用下で、ゴミが通気口1121を通って転動ブラシカバー112内に入り、さらに自動清掃装置100のダストボックス内に収集され、通気口1121はゴミの流通口としても利用され、すなわち、自動清掃装置100が清掃操作を実行する際に、通気口1121は自動清掃装置100の吸塵口として機能し、ダスト収集の時、通気口1121は自動清掃装置100のダスト出口として使用されてダストボックス内のゴミを通気口1121からダスト収集パイルのゴミ収集容器に排出する。
図3は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるダスト収集パイルの構造概略図であり、
図3に示すように、ダスト収集パイル200は、自動清掃装置100にエネルギーを供給し、ゴミを収集するために構成される。ダスト収集パイル200はダスト収集パイルベース210とダスト収集パイル本体220を含む。ダスト収集パイルベース210は、自動清掃装置100がダスト収集パイル200に戻って充電またはダスト排出する際に前記自動清掃装置100を支持するように構成され、頂面にダスト入口211が設けられ、前記ダスト入口211は、自動清掃装置100がダスト収集パイル200に戻ってダスト収集パイルベース210によって支持されるとき自動清掃装置100のダスト出口に合わせされ、例えば封止合わせされるように構成される。
【0036】
ダスト収集パイル本体220は前記ダスト収集パイルベース210上に設けられ、前記ダスト収集パイルベースから離れたファンキャビティ221およびダスト収集ビン222を含み、前記ファンキャビティ221は、ファンアセンブリを収容するように構成され、前記ダスト収集ビン222はダスト収集パイプを介して前記ダスト入口211と連通し、自動清掃装置100からのゴミを収集するように構成される。
【0037】
図4は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるファンアセンブリの構造分解図であり、
図3および
図4に示すように、ダスト収集パイル200は、ファンアセンブリ230をさらに含み、前記ファンアセンブリ230はファンキャビティに設けられ、ダスト収集パイルのダスト収集操作に吸引力を提供するために使用される。ファンアセンブリ230はファン231および消音綿スリーブ232を含み、ファン231はモータ部分2311および前記モータ部分2311に隣接して前記モータ部分2311によって駆動される空気吸引部分2312を含み、空気吸引部分2312は例えば、モータ部分2311の駆動下で回転して気流を発生させるように構成されたブレードを含む。前記ファン231は、動作状態において気流を発生させてゴミを前記ダスト入口211を介してダスト収集ビン222に収集するように構成される。消音綿スリーブ232は、前記モータ部分2311の外周にスリーブされるように構成され、これにより、ファンが動作するとき、ファン自体の動作騒音を低減し、ダスト収集パイル200がダスト収集操作を実行するときの騒音を小さくすることができる。
【0038】
図5は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるファン下部ハウジングの構造概略図である、いくつかの実施例では、
図4および
図5に示すように、前記ファンアセンブリ230は、第1ハウジング233と第2ハウジング234をさらに含み、第1ハウジング233は、例えばファン下部ハウジングであってもよく、以下ファン下部ハウジング233とも呼ばれ、ファン取付位置2331を有し、前記ファン取付位置2331に、前記消音綿スリーブ232が嵌合される前記モータ部分2311を収容するように構成され、第2ハウジング234は、例えばファン上部ハウジングであり、以下ファン上部ハウジング234とも呼ばれ、前記ファン取付位置2331に合わせて、前記ファン231の空気吸引部分2312を収容するように構成される。ファン上部ハウジング234は、ねじなどの接続部材によってファン下部ハウジング233のファン取付位置2331に固定的に接続される場合があり、両者が合わせされてファン231を収容する収容空間が形成され、ファン231は該収容空間内で締結されて収容され、収容空間で位置がずれることを防止する。
【0039】
いくつかの実施例では、
図4に示すように、前記第2ハウジング234に第1開口2341が設けられ、前記ファン231の空気入口に位置合わせるように構成され、前記第1開口2341に格子構造が設けられる。これにより、操作者が誤って第2ハウジング234の第1開口2341に指を挿入し、指がファン231の空気入口のブレードに接触して怪我をすることを防止することができ、潜在的な安全上の危険を排除することができ、同時に大きな粒子のゴミが第1開口2341を通って空気吸引部分2312に侵入してファン、例えばブレードを破壊することを防止することができる。
【0040】
いくつかの実施例では、
図3~
図5に示すように、第1ハウジング233は、空気出口チャネル2332をさらに含み、空気出口チャネル2332は前記ファン取付位置2331に隣接して設けられ、前記ファン取付位置2331の側壁上の孔を介して前記ファン取付位置2331の内部空間と連通し、前記空気出口チャネル2332は、ファン231によって生成された気流を前記ダスト収集パイル本体220から流出させるように案内するように構成され、空気出口チャネル2332は、空気出口チャネル2332の端部に設けられ、ダスト収集パイル本体220のファンキャビティ221の側壁上の空気出口2211に位置合わせされた出口23322を含む。前記空気出口チャネル2332の内側壁上に気流消音構造が設けられ、気流の流出通路上に設けられて気流が空気出口チャネル2332を通過するときに発生する騒音を低減するために使用される。
【0041】
いくつかの実施例では、気流消音構造は間隔を置いて設けられた複数の仕切り板23321を含み、前記仕切り板23321は前記空気出口チャネルの内側壁から前記空気出口チャネル内の空気出口方向の反対方向に延伸し、空気出口方向は
図5において矢印で示され、前記複数の仕切り板は所在する空気出口チャネルの内側壁に対して傾斜している。具体的に、空気出口チャネルの対向する2つの内側壁に間隔を置いて設けられた複数の仕切り板23321が設けられ、間隔を置いて設けられた複数の仕切り板は均一または不均一に配置され、基本的に同一方向に沿って延伸し、すなわち、同一内側壁上の複数の仕切り板は互いに平行して設けられる。空気出口チャネルの対向する2つの内側壁の複数の仕切り板は鋸歯状の気流消音構造を形成し、気流が空気出口チャネル2332を通過するときに発生する騒音を低減することができる。仕切り板23321は所在する空気出口チャネルの内側壁に対して傾斜して設けられ、所在する空気出口チャネルの内側壁との角度は例えば30°~50°であり、具体的には、例えば45°であってもよい。
【0042】
他の実施例では、仕切り板は、空気出口チャネルの一方の内側壁にのみ配置されてもよく、または仕切り板は空気出口チャネルの底壁上に配置されてもよい。
【0043】
いくつかの実施例では、気流消音構造は、空気出口チャネル2332の側壁に複数の開口が形成され、空気出口チャネル2332の外側壁の対応する開口に吸音材料を設置してもよく、または空気出口チャネル2332の内側壁に直接吸音材料を設けてもよい。
【0044】
図6は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるファンアセンブリの分解構造図であり、
図3~
図6に示すように、前記第1ハウジング233の底壁に、前記ファン231の電源ケーブルが通過するように構成された貫通孔2333が設けられ、前記ダスト収集パイル200は、前記貫通孔2333に密着するように構成されたワイヤハーネス用ゴム栓2334をさらに含んでもよく、前記ワイヤハーネス用ゴム栓2334は、前記ファン231の電源ケーブルおよび/または信号線が通過するように構成された透孔を有する。ワイヤハーネス用ゴム栓233を前記貫通孔2333に密着して挿入し、前記貫通孔2333に密着させることにより、貫通孔2333とそれを貫通するファン231の電源ケーブル間の隙間を小さくすることができ、第1ハウジング233において貫通孔2333箇所での空気漏れを防止し、水蒸気や塵埃などが第1ハウジング233の底壁上の貫通孔2333からダスト収集パイル200の制御基板領域に侵入して、制御基板上の精密な電子部品に損傷を与えることを回避することができる。
【0045】
いくつかの実施例では、前記ダスト収集パイル200はダストバレル支持体240をさらに含み、ダストバレル支持体240は、前記ダスト収集パイル本体220を前記ファンキャビティ221およびダスト収集ビン222に区画するように構成され、前記ダストバレル支持体の底壁の前記ファンアセンブリ230に面する側に収容部241が設けられ、前記第2ハウジング234の一部を収容するように構成され、収容部241は、ファンアセンブリ230を位置決めるために使用される。ダスト収集パイル200は、前記第2ハウジング234の頂面と前記収容部241の底面との間に設けられ、ファンアセンブリ230とダストバレル支持体240の収容部241を封止して密着接続させ、空気漏れを回避し、ファンの動作の振動伝達を低減し、ダスト収集パイル200がダスト収集操作を実行してゴミをダスト収集ビン222内に進入させるのに十分な吸引力を提供するために使用される封止発泡綿250をさらに含む。
【0046】
図7は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるファンアセンブリとダストバレル支持体240の組立概略図であり、いくつかの実施例では、
図3~
図7に示すように、前記第2ハウジング234に、前記ファン231の空気入口に位置合わせされるように構成された第1開口2341が設けられ、前記ダストバレル支持体の底壁に、前記第1開口2341を露出させるように構成された第2開口242が設けられる。すなわち、第2開口も前記ファン231の空気入口に位置合わせされる。ファン231の空気入口は、第2ハウジング234の第1開口2341、ダストバレル支持体240の底壁上の第2開口242を介してダスト収集ビン222からガスを吸い込んで気流を形成し、ダスト収集ビン222が負圧状態になり、ゴミがダスト収集パイル210中のダスト入口211からダスト収集パイプによって吸引されてダスト収集ビン222に入り、例えばダスト収集ビンの222内のダスト収集袋に収集される。
【0047】
いくつかの実施例では、前記ダスト収集パイル200は保護カバー260をさらに含み、前記保護カバー260は、前記第2開口242に着脱可能に合わせ、保護カバー260は例えば前記ダストバレル支持体の底壁の前記ファンアセンブリから離れた側に前記第2開口242に係止される。保護カバー260は例えば係止によってダストバレル支持体底壁の第2開口242に係止され、保護カバー260の着脱を容易にすることができる。前記保護カバー260は格子状の中空構造を有し、第2開口242に合わせる場合、気流の流通に影響を与えず、保護カバー260の設置により、ダスト収集ビン222内のゴミがファン231の空気入口に侵入するのを防止する一方、ファン231の空気入口に指を誤って挿入してブレードの高速回転によってユーザが傷つけるのを保護することができる。
【0048】
いくつかの実施例では、第1ハウジング233は前記ダストバレル支持体240の底壁上に合わせて、両者は封止して接続され、空気漏れを防止し、これにより、第1ハウジング233に配置されたファン231は、ダスト収集ビン222に強い吸引力を与え、ダスト収集ビン222に負圧が形成されるようにすることができる。
【0049】
図8は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグ支持体の構造概略図であり、摺動バッフルが第1位置にあり、
図9は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグ支持体の構造概略図であり、摺動バッフルが第2位置にある。
【0050】
図1~
図9に示すように、いくつかの実施例では、ダスト収集パイル20はダストバッグ支持体270をさらに含み、ダストバッグ支持体270は前記ダスト収集ビン222に設けられ、例えばねじなどの固定部材によってダスト収集ビン222の内側壁上に設けられ、またはダストバッグ支持体270によって底部がダストバレル支持体240上に固定的に接続され、前記ダストバッグ支持体270の側壁271にダスト出口ポート272が設けられ、前記ダスト出口ポート272はダスト収集通路を介して前記ダスト入口211と連通し、ダスト収集通路は、ゴミをダスト収集ビン内、例えばダスト収集ビン内のダストバッグに案内するために使用される。ダスト出口ポート272は、ダストバッグと連通してゴミをダストバッグ内に収集するように構成される。
【0051】
前記ダストバッグ支持体270は、前記側壁271上を摺動可能な摺動バッフル273をさらに含み、摺動バッフル273は、第1位置と第2位置との間で切り替え可能であるように構成され、前記摺動バッフル273が第1位置にあることに応答して、前記摺動バッフル273は前記ダスト出口ポート272を遮蔽し、前記摺動バッフル273は第2位置にあり、前記摺動バッフル273は前記ダスト出口ポート272を露出させる。ダストバッグは消耗品であるため、ダストバッグ支持体270に着脱可能に取り付けられる。上記設計により、ダストバッグ支持体270にダストバッグが装着されていない場合、摺動バッフルがダスト出口ポートを遮蔽し、ダスト収集ビンをダスト収集通路から隔離し、ゴミをダスト収集通路内に密閉し、ダストバッグが装着されていないダスト収集ビン222にゴミが侵入するのを防止することができる。
【0052】
図10は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグの構造概略図であり、前記摺動板が第3位置にあり、
図11は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグの構造概略図であり、前記摺動板が第4位置にある。いくつかの実施例では、
図1~
図11に示すように、ダスト収集パイルは、ダストバッグ280をさらに含み、前記ダストバッグ280は、ダストバッグ支持体270に着脱可能に取り付けられてゴミを収集するように構成される。
【0053】
前記ダストバッグ280はダストバッグ本体281、係止板282および摺動板283を含む。ダストバッグ本体は、例えば不織布、紙材など通気性を有しながら微細な粒子を濾過できる材料から形成され、ダストバッグ本体は前記ゴミを收容するように構成される。係止板282は前記ダストバッグ本体281に固定的に接続され、前記係止板282は係止板開口2821を有し、前記係止板開口2821は前記ダストバッグ本体281の入口として機能する。摺動板283は前記係止板282に摺動可能に接続され、第3位置と第4位置との間で切り替え可能に構成され、前記摺動板283が第3位置にあることに応答して、前記摺動板283は前記係止板開口2821を遮蔽し、前記摺動板283が第4位置にあることに応答して、前記摺動板283は前記係止板開口2821を露出させる。
【0054】
具体的に、
図10および
図11に示すように、摺動板283は摺動板の開口2831を有し、前記摺動板283が第3位置にあることに応答して、
図10に示すように、前記係止板282上の摺動板の開口2831の正投影は前記係止板開口2821と重ならず、前記摺動板283は前記係止板開口2821を遮蔽する。
図11に示すように、前記摺動板283が第4位置にあることに応答して、前記係止板282上の摺動板の開口2831の正投影は前記係止板開口2821の少なくとも一部と重なり、前記摺動板283は摺動板の開口2831を介して前記係止板開口2821の少なくとも一部を露出させる。いくつかの実施例では、摺動板の開口2831のサイズは例えば係止板開口2821よりも大きく、前記摺動板283が第3位置にあることに応答して、前記係止板282上の摺動板の開口2831の正投影は前記係止板開口2821を覆う。いくつかの実施例では、摺動板の開口2831のサイズは例えば係止板開口2821よりも小さく、前記摺動板283が第3位置にあることに応答して、前記係止板282上の摺動板の開口2831の正投影が前記係止板開口2821に位置する。いくつかの実施例では、摺動板の開口2831のサイズは例えば係止板開口2821と等しく、前記摺動板283が第3位置にあることに応答して、前記係止板282上の摺動板の開口2831の正投影が前記係止板開口2821と重なり合う。
【0055】
前記ダストバッグ280は、ダストバッグ支持体270上に着脱可能に取り付けられ、前記ダストバッグ280がダストバッグ支持体270上に取り付けられることに応答して、前記摺動バッフル273は第2位置にあり、前記摺動板は第4位置にあり、前記係止板開口2821は前記ダスト出口ポート272に合わせされる。上記設置により、ダストバッグ支持体にダストバッグが装着されていない場合、その摺動バッフル273は第1位置にあり、ダスト出口ポート272を遮蔽し、ゴミをダスト収集通路内に密閉し、ダストバッグが取り付けられていないダスト収集ビン内へのゴミ侵入を防止する。ダストバッグがダストバッグ支持体に装着されていない場合、その摺動板283は係止板282の係止板開口2821を遮蔽し、ダストバッグ支持体が装着される場合摺動板283と係止板282の共同作用によって摺動バッフル273が第1位置から第2位置に押されて該第2位置に固定され、ダストバッグ支持体を引き離す場合、その摺動板は係止板開口を遮蔽し、ゴミ漏れを防止する。ダストバッグ支持体にダストバッグが装着された後、係止板開口、すなわちダストバッグ入口は前記ダスト出口ポートに合わせされ、ファンの気流の作用下で、自動清掃装置のダストボックス中のゴミがダスト収集パイルベース上のダスト入口、ダスト収集パイル内のダスト収集通路、ダストバッグ支持体上のダスト出口ポートおよびダストバッグ上の係止板開口を順次通過してダストバッグ本体に収集される。
【0056】
図12は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグ支持体とダストバッグの予め組立概略図であり、
図13は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグ支持体とダストバッグの組立構造概略図である。いくつかの実施例では、
図8~
図13に示すように、前記ダストバッグ支持体270は摺動溝274を含み、前記摺動バッフル273の少なくとも一部は前記摺動溝274内にあり、前記摺動バッフル273は前記摺動溝274の延伸方向Xに沿って摺動可能であり、さらに第1位置と第2位置との間で切り替え可能である。摺動溝274の数は例えば1つまたは複数であってもよく、
図8~
図13に示すように、摺動溝274の数は例えば2つであり、それぞれダストバッグ支持体270の側壁271の対向する両端部に設けられ、2つの摺動溝274はそれぞれ前記摺動バッフル273の対向する2つの端部を收容し、前記摺動バッフル273は前記摺動溝274の延伸方向Xに沿って摺動可能である。
【0057】
図8~
図13に示すように、ダストバッグ280の係止板282と摺動板283は、前記摺動溝274に挿入されて前記摺動溝274の延伸方向Xに沿って摺動し、これにより、前記ダストバッグ280を前記ダストバッグ支持体270に取り付ける。具体的に、ダストバッグ280の係止板282と摺動板283の両端部はそれぞれ上記の2つの摺動溝274に挿入され得る。
【0058】
図12に示すように、ダストバッグ280をダストバッグ支持体270に装着する過程において、ダストバッグ280は摺動溝274の延伸方向Xに沿ってダストバッグ支持体270に対して移動し、両者の取付の際に、ダストバッグ280の係止板282と摺動板283は前記ダストバッグ支持体270の側壁271に面し、係止板282と摺動板283が摺動溝274の延伸方向Xに沿って摺動溝274に挿入される過程中、摺動バッフル273が第1位置から第2位置まで移動するように押す。
図13は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストバッグ支持体とダストバッグの組立構造の断面図であり、
図8~
図13に示すように、前記摺動溝274内に係止部2741が設けられ、例えば弾性的なスナップであり、前記係止板282は前記係止部2741に適合する係止溝2821が設けられ、前記係止板282が前記摺動溝274の延伸方向Xに沿って係止位置まで摺動することに応答して、前記係止板開口2821は前記ダスト出口ポート272に合わせされ、前記係止部2741は前記係止溝2822に適合して係止され、前記ダストバッグ280が前記ダストバッグ支持体270に固定される。
【0059】
いくつかの実施例では、
図8~
図13に示すように、摺動板283の一端部に、操作者が前記摺動板283を握って移動するように構成されたハンドル部2832が設けられる。前記摺動板はアンロックバンプブロック2833をさらに含み、例えば前記摺動板283の両端部に設けられ、前記摺動板283を前記係止溝274から引き離す過程中、前記係止部2741を前記係止溝2822から離脱するように前記係止部2741を押圧し、係止部2741による係止板の固定を解除してダストバッグをダストバッグ支持体から円滑に離脱させるように構成される。
【0060】
いくつかの実施例では、
図8~
図13に示すように、前記アンロックバンプブロック2833は制限作用も有し、係止板282上の制限部材2823と協働して、摺動板283が前記係止板282から離脱するのを防止する。
【0061】
いくつかの実施例では、前記ダストバッグ支持体270に弾性部材、例えばバネが設けられ、前記摺動バッフル273に接続され、前記摺動バッフル273が第1位置にある傾向を有することができる。摺動バッフル273が外力を受けていないとき、弾性部材の作用下で、摺動バッフル273が第1位置にあり、摺動バッフル273でダスト出口ポート272を遮蔽する。
【0062】
以下、ダストバッグ280とダストバッグ支持体270の取付および取外し過程を詳細に説明する。ダストバッグ支持体270にダストバッグ280が装着されていない場合、ダストバッグ支持体270上の摺動バッフル273が第1位置にあり、ダスト出口ポート272を遮蔽し、ダストバッグ280上の摺動板283が第3位置にあり、係止板開口282を遮蔽し、すなわち、
図10に示す状態になる。ダストバッグ280がダストバッグ支持体270に装着される過程において、係止板282と摺動板283が摺動溝274の延伸方向Xに沿って摺動溝274に挿入され、使用者が摺動板283のハンドル部2832を握って前記ダストバッグ280を摺動溝274に押す過程において、摺動板283は係止板282に対して第3位置から徐々に第4位置まで移動し、摺動板283上の摺動板の開口2831が係止板282上の係止板開口2821に対して位置合わせされ、同時に係止板282と摺動板283は摺動バッフル273を押して第1位置から第2位置まで移動させ、摺動バッフル273をダスト出口ポート272から露出させる。前記係止板282が前記摺動溝274の延伸方向Xに沿って係止位置まで摺動すると、前記係止板開口2821は前記ダスト出口ポート272に合わせされ、前記係止部2741は前記係止溝2822に適合して係止され、前記ダストバッグ280は前記ダストバッグ支持体270上に固定される。
【0063】
ダストバッグ280がダストバッグ支持体270から着脱する過程において、操作者が摺動板283のハンドル部2832を握って摺動板283をダストバッグ支持体270の摺動溝274から徐々に引き離し、この過程において、摺動板283は係止板282に対して第4位置から第3位置まで徐々に移動し、摺動板283が係止板開口2821を遮蔽し、摺動板283上のアンロックバンプブロック2833は前記係止部2741を押圧して前記係止部2741を前記係止溝2822から離脱させる同時に、アンロックバンプブロック2833と係止板282の制限部材2823の相互作用により、摺動板283と係止板282をダストバッグ支持体270の摺動溝274から引き出すために摺動板283のハンドル部2832を引っ張り続け、ダストバッグ280が前記ダストバッグ支持体270から離脱され、摺動バッフル273が弾性部材の作用下で摺動バッフル273が第1位置に戻って、摺動バッフル273がダスト出口ポート272を遮蔽する。
【0064】
図14は、本開示のいくつかの実施例によって提供される引き上げカバーの構造概略図であり、
図15は、本開示のいくつかの示例によって提供される引き上げカバーとダストバレル支持体の組立概略図である。
図1~
図15に示すように、いくつかの実施例では、ダスト収集パイル200はダストバレル支持体240および引き上げカバー290をさらに含む。
【0065】
上述したように、ダストバレル支持体240は、前記ダスト収集パイル本体220を前記ファンキャビティ221およびダスト収集ビン222に区画するように構成され、引き上げカバー290は、ダストバレル支持体240に合わせて前記ダスト収集ビン222を形成するように構成される。いくつかの実施例では、
図14に示すように、引き上げカバー290の内壁上にシールストリップが設けられ、引き上げカバー290がダストバレル支持体240上に合わせて密閉したダスト収集ビン222を形成するように構成される。
【0066】
前記ダスト収集パイルは位置検出装置をさらに含み、前記ダストバレル支持体240と引き上げカバー290の内の少なくとも1つに設けられ、引き上げカバー290と前記ダストバレル支持体240の合わせる状態を検出するように構成される。位置検出装置はホール検出装置、光電検出装置などであってもよく、引き上げカバー290と前記ダストバレル支持体240が所定位置まで合わせてないと検出したときに警報を送信し、引き上げカバー290と前記ダストバレル支持体240との合わせが不良で、空気漏れの恐れがあることをユーザに知らせるために使用される。位置検出装置は例えばホール検出装置であり、ホール検出器(ホールセンサとも呼ばれている)および磁石を含み、それぞれ引き上げカバー290と前記ダストバレル支持体240上に設けられ、引き上げカバー290と前記ダストバレル支持体240が完全に合わせる場合、ホール検出器から出力された電気信号、例えば電圧値が所定閾値以上であることは、引き上げカバー290と前記ダストバレル支持体240の合わせが良好であることを示す。引き上げカバー290と前記ダストバレル支持体240が所定位置に合わせていない場合、ホール検出器から出力された電気信号、例えば電圧値が所定の閾値よりも小さいことは、引き上げカバー290と前記ダストバレル支持体240の合わせが不良であることを示す。
【0067】
いくつかの実施例では、位置検出装置は、前記ダストバッグ支持体270と引き上げカバー290の内の少なくとも1つに設けられ、引き上げカバー290が所定位置に取り付けられるかどうかを検出するが、ここでは繰り返さない。
【0068】
いくつかの実施例では、ダストバレル支持体240の底壁に貫通孔が設けられ、すなわち、前記実施例中の第2開口242は、前記ファンキャビティとダスト収集ビンとを連通するように構成され、前記ダスト収集パイルは保護カバー260をさらに含み、前記保護カバー260は、前記貫通孔に着脱可能に係止され、ダスト収集ビン内のゴミがファンキャビティ内に進入するのを防止する。
【0069】
いくつかの実施例では、
図7に示すように、上述したように、引き上げカバー290はダストバレル支持体240に合わせると密閉したダスト収集ビン222を形成し、ダストバレル支持体240の底壁はダスト収集ビン222の底壁として機能し、ダストバレル支持体240の側壁はダスト収集ビン222の側壁の一部として機能する。ダスト収集パイル200は支持リブ2221をさらに含み、
図7に示すように、支持リブ2221は前記ダスト収集ビン222の内壁上に設けられてもよく、例えばダスト収集ビン222の底壁および/または側壁上に設けられてもよい。このような設置により、ダストバッグがダスト収集ビンの内壁に密着して気流の流れが遮断されるのを防止することができる。
【0070】
いくつかの実施例では、
図7に示すように、前記ダスト収集パイル200は圧力開放弁2222をさらに含み、圧力開放弁2222は前記ダスト収集ビン222内に設けられ、前記ダスト収集ビン内の空気圧を調整するように構成され、ダスト収集ビン内の空気圧が低すぎるのを回避する。集成パイル200がダスト収集動作を行うとき、ファンは気流を流動させ、ダスト収集ビン内で負圧を形成し、ダスト収集ビン内の空気圧が予め設定された閾値よりも低いとき、圧力開放弁が起動し、ダスト収集ビンと外部環境とを連通して、ダスト収集パイル200を正常な動作状態にするようにする。
【0071】
いくつかの実施例では、ダストバッグ280がダストバッグ支持体270上に取り付けられるとき、摺動バッフル273が第2位置にあると、ファン231が正常に起動でき、システム全体が正常に動作し、ダストバッグ280がある程度満杯になると、システム全体の気流がスムーズでなくなり、ダスト収集ビン222内の空気圧がどんどん低くなり、ある程度低くなると、圧力開放弁が開いて不均衡な空気圧を均衡させる。いくつかの実施例では、前記圧力開放弁が起動することに応答して、前記ファンは動作を停止し、ファンを保護し、ダストバッグの清掃をユーザに思い出させることができる。
【0072】
いくつかの実施例では、ダストバッグ280がダストバッグ支持体270上に取り付けられていない場合、摺動バッフルが第1位置にあり、ダスト収集通路とダスト収集ビン222との連通を遮断し、このような場合に、ファンが起動しないように制御され、ダストバッグが取り付けられていない場合ファンが動作することを防止する。他の実施例では、ダストバッグ280がダストバッグ支持体270に取り付けられると、ファンは正常に起動することができ、このとき、ダスト収集ビン222がダスト収集通路から摺動バッフル273によって隔離され、ファンによって発生する吸引力がダスト収集ビン222内にのみ作用し、ダスト収集ビン222内の圧力が圧力開放弁の起動臨界値に達し、ファンが動作し続けると、圧力開放弁が起動して圧力を解放してダスト収集ビン222内の圧力を均衡させる。
【0073】
いくつかの実施例では、圧力開放弁は圧力センサに置き換えられてもよく、圧力の異常が検出された場合、ファンの動作を停止するか、またはダスト収集ビン222の圧力解放操作を行うように制御される。
【0074】
いくつかの実施例では、ファンのダスト収集時間は一定であってもよく、制御条件に応じて決定されてもよい。自動清掃装置が自動的にパイルに戻ってダスト収集する場合、ファンの動作時間は例えば10~15秒に設定されてもよく、ユーザが手動でパイル上のダスト収集ボタンを押圧するか、またはAPPを介して手動でダスト収集を開始する場合、時間は例えば20~30秒に設定されてもよい。いくつかの実施例では、機器がパイルに戻って自動的にダスト収集するとき、機器の動作時間に応じてダスト収集時間を決定してもよく、または例えばダスト収集時間は機器のダストボックス中のダスト量センサによって決定されてもよい。
【0075】
いくつかの実施例では、位置検出装置によって引き上げカバー290と前記ダストバレル支持体240の係止不良または取り付けられていないことが検出された場合、ファンを非動作状態に制御し、ファンがそのような場合に起動することを回避する。
【0076】
本開示のいくつかの実施例によって提供される自動清掃システムは、前記実施例中のダスト収集パイル200および前記実施例中の自動清掃装置100を含む。自動清掃装置は例えばダストボックスとダスト出口を含む。自動清掃装置100が洗浄清掃操作を終えてダスト収集パイル200に戻ってダスト収集操作を実行する際に、自動清掃装置100のダスト出口はダスト収集パイルベース210の頂面上のダスト入口211に突き合わせされ、ダスト収集パイル内のファン231が動作状態になり、前記自動清掃装置100のダストボックス中のゴミが前記ダスト入口211を通って前記ダスト収集ビン222のダスト収集袋またはゴミ分離機構に収集され、前記ゴミ分離機構は例えばサイクロン式ゴミ分級機であってもよい。
【0077】
最後に、本明細書における各実施例は漸進的に説明され、各実施例は他の実施例との相違点に焦点を当て、各実施例間で同一または類似の部分は互いに参照され得ることに留意されたい。実施例に開示されたシステムまたは装置について、実施例に開示された方法に対応するため、簡単に説明され、関連する部分は方法部分の説明を参照すればよい。
【0078】
以上の実施例は、本開示の技術的解決策を説明するために使用され、それらを限定するものではなく、前記実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者は、前記各実施例に記載された技術的解決策を依然として修正することができるか、またはその一部の技術的特徴を等価置換することができ、これらの修正や置換は、対応する技術的解決策の本質を本開示の各実施例の技術的解決策の精神および範囲から逸脱させないことを理解されたい。
【国際調査報告】