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特表2024-545529スケジューリング方法、パラメータ伝送方法、装置、デバイス、システム、および媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-09
(54)【発明の名称】スケジューリング方法、パラメータ伝送方法、装置、デバイス、システム、および媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/02 20090101AFI20241202BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20241202BHJP
   H04W 28/18 20090101ALI20241202BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W88/08
H04W28/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539599
(86)(22)【出願日】2022-12-23
(85)【翻訳文提出日】2024-08-08
(86)【国際出願番号】 CN2022141230
(87)【国際公開番号】W WO2023125256
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111668300.3
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】符 ▲鴻▼亮
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 素文
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 健
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 娟
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE10
5K067EE13
(57)【要約】
本出願は、通信技術の分野に属するスケジューリング方法、パラメータ伝送方法、装置、デバイス、システム、および媒体を開示する。方法は、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得することであって、第1の予測伝送パラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測伝送パラメータを示し、複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の合計よりも小さいことと、複数のセルのうちの少なくとも1つを、複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいてスケジュールすることとを含む。本出願において、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅が、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さいということが確実にされることが可能であり、それによって、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合にフロントホール帯域幅が節約されることが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケジューリング方法であって、前記方法は、
複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得することであって、前記第1の予測伝送パラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測伝送パラメータを示し、
前記複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、前記RUとベースバンドユニットBUとの間における最大伝送帯域幅は、前記複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の合計よりも小さいことと、
前記複数のセルのうちの少なくとも1つを、前記複数のセルの前記第1の予測伝送パラメータに基づいてスケジュールすることと
を含む方法。
【請求項2】
前記複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得することは、
前記RUによって送信されたそれぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを受信することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得することは、
前記現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる前記伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを取得することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる前記伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを取得することは、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、前記第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされた予測伝送パラメータを示し、前記実際の伝送パラメータは、前記前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの前記第2の予測伝送パラメータおよび前記実際の伝送パラメータに基づいて、それぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを決定することと
を含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータを含み、前記予測チャネルパラメータは、前記現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測物理チャネルパラメータを示し、
前記複数のセルのうちの少なくとも1つを、前記複数のセルの前記第1の予測伝送パラメータに基づいてスケジュールすることは、
前記複数のセルの前記予測チャネルパラメータおよび前記RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて、前記少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
前記少なくとも1つのセルの前記スケジュール可能チャネルパラメータに基づいて、前記少なくとも1つのセルをスケジュールすることと
を含む請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の予測伝送パラメータは、予測伝送帯域幅を含み、
前記複数のセルのうちの少なくとも1つを、前記複数のセルの前記第1の予測伝送パラメータに基づいてスケジュールすることは、
前記複数のセルの前記予測伝送帯域幅に基づいて前記複数のセルの予測チャネルパラメータを決定することであって、前記予測チャネルパラメータは、前記現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す、ことと、
前記複数のセルの前記予測チャネルパラメータおよび前記RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて、前記少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
前記少なくとも1つのセルの前記スケジュール可能チャネルパラメータに基づいて、前記少なくとも1つのセルをスケジュールすることと
を含む請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のセルは、同じ規格のセルであり、
前記複数のセルの前記予測チャネルパラメータおよび前記RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて、前記少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することは、
前記複数のセルの前記予測チャネルパラメータの総和を決定して、合計予測チャネルパラメータを取得することと、
前記合計予測チャネルパラメータが前記最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、前記最大許容可能チャネルパラメータと、前記合計予測チャネルパラメータに対する前記少なくとも1つのセルのうちのそれぞれの前記予測チャネルパラメータの比率とに基づいて、前記少なくとも1つのセルの前記スケジュール可能チャネルパラメータを決定することと
を含む請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み、前記2つの別々の規格のセルはそれぞれ、第1の規格のセルおよび第2の規格のセルであり、
前記複数のセルの前記予測チャネルパラメータおよび前記RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて、前記少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することは、
前記複数のセルにおける同じ規格のセルの予測チャネルパラメータの総和を決定して、前記第1の規格の合計予測チャネルパラメータおよび前記第2の規格の合計予測チャネルパラメータを取得することと、
前記第1の規格の前記合計予測チャネルパラメータと、前記第2の規格の前記合計予測チャネルパラメータとの総和が、前記最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、前記最大許容可能チャネルパラメータに基づいて前記第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータおよび前記第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
前記第1の規格の前記合計スケジュール可能チャネルパラメータと、前記第1の規格の前記合計予測チャネルパラメータに対する前記少なくとも1つのセルにおける前記第1の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて、前記少なくとも1つのセルにおける前記第1の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが決定することと、
前記第2の規格の前記合計スケジュール可能チャネルパラメータと、前記第2の規格の前記合計予測チャネルパラメータに対する前記少なくとも1つのセルにおける前記第2の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて、前記少なくとも1つのセルにおける前記第2の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが決定することと
を含む請求項5または6に記載の方法。
【請求項9】
前記予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理無線リソースブロックRBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む請求項5乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む請求項5乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記ダウンリンクデータチャネル、前記ダウンリンク制御チャネル、前記アップリンクデータチャネル、または前記アップリンク制御チャネルのうちのそれぞれの各ユーザ機器によって占有される前記リソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含み、
前記サウンディング参照チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有される前記リソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記2つの別々の規格は、ロングタームエボリューションLTEおよび新無線NRを含む請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のセルは、同じカバレッジエリアを有する請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
パラメータ伝送方法であって、前記方法は、
現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれによって必要とされる伝送パラメータを予測し、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得することと、
それぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータをベースバンドユニットBUに送信することであって、前記複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、前記RUと前記BUとの間における最大伝送帯域幅は、前記複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さいことと
を含む方法。
【請求項15】
前記現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれによって必要とされる伝送パラメータを予測し、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得することは、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、前記第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされた予測伝送パラメータを示し、前記実際の伝送パラメータは、前記前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの前記第2の予測伝送パラメータおよび前記実際の伝送パラメータに基づいて、それぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを決定することと
を含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含み、前記予測チャネルパラメータは、前記現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理無線リソースブロックRBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ダウンリンクデータチャネル、前記ダウンリンク制御チャネル、前記アップリンクデータチャネル、または前記アップリンク制御チャネルのうちのそれぞれの各ユーザ機器によって占有される前記リソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含み、
前記サウンディング参照チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有される前記リソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記複数のセルは、同じ規格のセルであり、または前記複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含む請求項14乃至19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記2つの別々の規格は、ロングタームエボリューションLTEおよび新無線NRを含む請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記複数のセルは、同じカバレッジエリアを有する請求項14乃至21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
スケジューリング装置であって、少なくとも1つのモジュールを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の方法のステップを実施するように構成されている装置。
【請求項24】
パラメータ伝送装置であって、少なくとも1つのモジュールを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、請求項14乃至22のいずれか一項に記載の方法のステップを実施するように構成されている装置。
【請求項25】
BUであって、メモリおよびプロセッサを含み、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに格納されている前記コンピュータプログラムを実行して、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の方法のステップを実施するように構成されているBU。
【請求項26】
RUであって、メモリおよびプロセッサを含み、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに格納されている前記コンピュータプログラムを実行して、請求項14乃至22のいずれか一項に記載の方法のステップを実施するように構成されているRU。
【請求項27】
スケジューリングシステムであって、RUおよびBUを含み、
前記RUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得し、それぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを前記BUに送信するように構成され、
前記BUは、前記RUによって送信されたそれぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを受信し、前記複数のセルの前記第1の予測伝送パラメータに基づいて、前記複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールするように構成され、
前記複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、前記RUとベースバンドユニットBUとの間における最大伝送帯域幅は、前記複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さいシステム。
【請求項28】
コンピュータ可読記憶媒体であって、命令を記憶し、前記命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータは、請求項1乃至22のいずれか一項に記載の方法のステップを実行することを可能にされるコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信テクノロジーの分野に関し、詳細には、スケジューリング方法、パラメータ伝送方法、装置、デバイス、システム、および媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2021年12月31日に中国国家知識産権局に出願された「SCHEDULING METHOD, PARAMETER TRANSMISSION METHOD, APPARATUS, DEVICE, SYSTEM, AND MEDIUM」と題されている中国特許出願第202111668300.3号に対する優先権を主張するものであり、その中国特許出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0003】
基地局は通常、ベースバンドユニット(baseband unit, BU)および無線ユニット(radio unit, RU)から構成される。BUおよびRUは通常、光ファイバを使用することによって接続され、BUとRUとの間におけるネットワークは、フロントホールネットワークと呼ばれる。光ファイバ配備のコストは高い。そのため、フロントホール帯域幅は、貴重なリソースとなる。
【0004】
現在、フロントホール帯域幅は、フロントホールネットワークにおけるチャネルパラメータ、たとえば、有効物理無線リソースブロック(resource block, RB)の数量、それぞれのRBのダウンリンクデータチャネル(たとえば、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel, PDSCH))ビームの数量、ダウンリンクデータチャネルレイヤの数量、ダウンリンク制御チャネル(たとえば、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH))ビームの数量、ダウンリンク制御チャネルレイヤの数量、アップリンクデータチャネル(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH))ビームの数量、アップリンクデータチャネルレイヤの数量、アップリンク制御チャネル(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH))ビームの数量、アップリンク制御チャネルレイヤの数量などに主に依存する。そのため、フロントホール帯域幅を節約するためにチャネルパラメータに基づいてスケジューリングをどのように実行するかが、現在解決されるべき緊急の課題となっている。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、フロントホール帯域幅を節約するためのスケジューリング方法、パラメータ伝送方法、装置、デバイス、システム、および媒体を提供する。技術的な解決策は、次のとおりである。
【0006】
第1の態様によれば、スケジューリング方法が提供される。この方法においては、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータが取得され、第1の予測伝送パラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測伝送パラメータを示す。複数のセルは、RUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の合計よりも小さい。複数のセルのうちの少なくとも1つは、複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいてスケジュールされる。
【0007】
複数のセルは、RUの信号カバレッジエリアにおけるすべてのセルであり得、またはRUの信号カバレッジエリアにおけるいくつかのセルであり得るということに留意されたい。加えて、複数のセルは、基地局にカバレッジを提供する複数のセルであり得、または同じフロントホール帯域幅を共有するすべてのセルであり得る。これは、本出願においては限定されない。
【0008】
加えて、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅とは、RUとBUとの間におけるフロントホールネットワークによって単位時間あたりに伝送されるデータの最大量である。それぞれのセルによって必要とされる最大伝送帯域幅とは、それぞれのセルがピーク負荷に到達したときにフロントホールネットワークを通じて単位時間あたりにそれぞれのセルによって伝送されるデータの最大量を指す。
【0009】
本出願においては、BUが複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得する2つの様式がある。以降では、それらの2つの様式について個別に記述する。
【0010】
第1の実施態様においては、RUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれによって必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得する。RUは、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータをBUに送信する。BUは、RUによって送信されたそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを受信する。
【0011】
第2の実施態様においては、BUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれによって必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得する。
【0012】
言い換えれば、第1の実施態様においては、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータは、RUを通じて予測され、第2の実施態様においては、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータは、BUを通じて予測される。
【0013】
現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータをRUが予測するかまたはBUが予測するかにかかわらず、予測方法は同じである。そのため、前述の2つの実施態様においては、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれによって必要とされる伝送パラメータを予測する実施プロセスは、複数のセルのうちのそれぞれの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、複数のセルのうちのそれぞれの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを含む。
【0014】
複数のセルは、同じ規格のセルであり得、または別々の規格のセルであり得るということに留意されたい。複数のセルが別々の規格のセルである場合には、それらの複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み得、そしてまた、2つよりも多い規格のセルを含み得る。すなわち、複数のセルは、少なくとも2つの規格のセルを含み得る。それらの少なくとも2つの規格は、LTEおよびNRを含み得、別の規格をさらに含み得る。
【0015】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有し得る。加えて、複数のセルは、代替として別々のカバレッジエリアを有し得る。
【0016】
第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含む。予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。予測伝送帯域幅は、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測伝送帯域幅を示す。
【0017】
いくつかの実施形態においては、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理RBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。すなわち、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理RBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
いくつかのその他の実施形態においては、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。言い換えれば、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネル(たとえば、サウンディング参照信号(sounding reference signal, SRS)を伝送するように構成されているチャネル)のうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。
【0019】
ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、またはアップリンク制御チャネルのそれぞれに関して、チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。サウンディング参照チャネルに関しては、チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0020】
どのパラメータが予測チャネルパラメータに含まれるかは、BUおよびRUのそれぞれの機能に依存するということに留意されたい。すなわち、どのパラメータが予測チャネルパラメータに含まれるかは、BUとRUとの間におけるフロントホールネットワークの機能が分割された後に、どの機能がBUによって実施され、どの機能がRUによって実施されるかに依存する。予測チャネルパラメータは、分割線に伴って変化する。
【0021】
前述の記述に基づけば、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含む。さまざまなケースにおいて、BUが複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールする様式は、さまざまである。そのため、以降では、それらのケースについて個別に記述する。
【0022】
第1のケースにおいては、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータを含む。このケースにおいては、BUは、複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定し得る。BUは、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールする。
【0023】
セルのスケジュール可能チャネルパラメータとは、現在の周期性でのスケジューリング中にセルによって使用されることが可能である最大のチャネルパラメータを指す。すなわち、現在の周期性でのスケジューリング中にセルによって実際に使用されるチャネルパラメータは、スケジュール可能チャネルパラメータを超えない。
【0024】
前述の記述に基づけば、複数のセルは、同じ規格のセルであり得、または2つの別々の規格のセルであり得る。さまざまなケースにおいて、複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する様式は、さまざまである。そのため、以降では、それらのケースについて個別に記述する。
【0025】
ケース1:複数のセルは、同じ規格のセルである。このケースにおいては、BUは、複数のセルの予測チャネルパラメータの総和を決定して、合計予測チャネルパラメータを取得し得る。合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、BUは、RUの最大許容可能チャネルパラメータと、合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルのうちのそれぞれの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する。
【0026】
すなわち、合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きいケースにおいては、少なくとも1つのセルのうちの任意のセルに関して、合計予測チャネルパラメータに対するそのセルの予測チャネルパラメータの比率が決定され、RUの最大許容可能チャネルパラメータがその比率を乗じられて、そのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを取得する。
【0027】
任意選択で、合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータ以下である場合には、それぞれのセルの予測チャネルパラメータが、スケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。すなわち、少なくとも1つのセルに関して、その少なくとも1つのセルの予測チャネルパラメータが、それぞれのスケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。
【0028】
ケース1においては、同じ規格の複数のセルに関して、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータが決定され、少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが、RUの最大許容可能チャネルパラメータと、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータとに基づいて動的に決定されて、少なくとも1つのセルをスケジュールする。すなわち、複数のセルは、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定される。それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合には、フロントホール帯域幅が節約されることが可能である。加えて、前述のケース1を通じてフロントホール帯域幅の20%が節約されることが可能であるということが実験によって証明されている。
【0029】
ケース2:複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み、それらのセルはそれぞれ、第1の規格のセルおよび第2の規格のセルである。このケースにおいては、BUは、複数のセルにおける同じ規格のセルどうしの予測チャネルパラメータの総和を決定して、第1の規格の合計予測チャネルパラメータおよび第2の規格の合計予測チャネルパラメータを取得し得る。第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が、RUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて第1の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータおよび第2の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータが決定される。第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。
【0030】
例として、RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータおよび第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを決定する実施プロセスは、RUの最大許容可能チャネルパラメータから第1の規格の合計予測チャネルパラメータを差し引いて第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを取得することと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータを第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータとして使用することとを含む。
【0031】
加えて、第1の規格および第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータは、その他の様式でも決定され得る。たとえば、第2の規格の合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータから差し引かれて、第1の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータを取得し、第2の規格の合計予測チャネルパラメータが、第2の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータとして使用される。別の例として、第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が決定されて、すべてのセルの合計予測チャネルパラメータを取得し、すべてのセルの合計予測チャネルパラメータに対する第1の規格の合計予測チャネルパラメータの比率が決定される。その比率がRUの最大許容可能チャネルパラメータを乗じられて、第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを取得する。すべてのセルの合計予測チャネルパラメータに対する第2の規格の合計予測チャネルパラメータの比率が決定される。その比率がRUの最大許容可能チャネルパラメータを乗じられて、第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを取得する。
【0032】
任意選択で、第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が、RUの最大許容可能チャネルパラメータ以下である場合には、それぞれのセルの予測チャネルパラメータが、スケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。すなわち、少なくとも1つのセルに関して、その少なくとも1つのセルの予測チャネルパラメータが、それぞれのスケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。
【0033】
ケース2においては、2つの別々の規格のセルに関して、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータが決定され、それらの2つの規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータが、RUの最大許容可能チャネルパラメータと、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータとに基づいて動的に決定され、それによって、少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが動的に決定されて、少なくとも1つのセルをスケジュールする。すなわち、それらの2つの規格は、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、それらの2つの規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定され、それによって、それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定される。それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合には、フロントホール帯域幅が節約されることが可能である。加えて、それらの2つの規格が同じスペクトル帯域幅を占有し、同じチャネルパラメータを有するケースにおいては、前述のケース2を通じてフロントホール帯域幅の50%が節約されることが可能であるということが実験によって証明されている。
【0034】
第2のケースにおいては、第1の予測伝送パラメータは、予測伝送帯域幅を含む。このケースにおいては、BUは、複数のセルの予測伝送帯域幅に基づいて複数のセルの予測チャネルパラメータを決定し、複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定し得る。BUは、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールする。
【0035】
第2の態様によれば、パラメータ伝送方法が提供される。この方法においては、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれによって必要とされる伝送パラメータが予測されて、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得する。それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータは、ベースバンドユニットBUに送信され、複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0036】
任意選択で、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれによって必要とされる伝送パラメータが予測されて、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得することは、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを含む。
【0037】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含み、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。
【0038】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理無線リソースブロックRBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。
【0040】
任意選択で、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、またはアップリンク制御チャネルのうちのそれぞれの各ユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
サウンディング参照チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0042】
任意選択で、複数のセルは、同じ規格のセルであり、または複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含む。
【0043】
任意選択で、2つの別々の規格は、ロングタームエボリューションLTEおよび新無線NRを含む。
【0044】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有する。
【0045】
第3の態様によれば、スケジューリング装置が提供される。このスケジューリング装置は、第1の態様におけるスケジューリング方法の行動を実施する機能を有する。このスケジューリング装置は、少なくとも1つのモジュールを含み、その少なくとも1つのモジュールは、第1の態様において提供されているスケジューリング方法を実施するように構成されている。
【0046】
すなわち、このスケジューリング装置は、
複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得するように構成されている取得モジュールであって、第1の予測伝送パラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測伝送パラメータを示し、
複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとベースバンドユニットBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい、取得モジュールと、
複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールするように構成されているスケジューリングモジュールとを含む。
【0047】
任意選択で、取得モジュールは、
RUによって送信されたそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを受信するように構成されている受信サブモジュールを含む。
【0048】
任意選択で、取得モジュールは、
現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得するように構成されている予測サブモジュールを含む。
【0049】
任意選択で、予測サブモジュールは、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0050】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータを含み、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。
【0051】
スケジューリングモジュールは、
複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定するように構成されているスケジュール可能パラメータ決定サブモジュールと、
少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールするように構成されているスケジューリングサブモジュールとを含む。
【0052】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測伝送帯域幅を含む。
【0053】
スケジューリングモジュールは、
複数のセルの予測伝送帯域幅に基づいてそれぞれのセルの予測チャネルパラメータを決定するように構成されている予測チャネルパラメータ決定サブモジュールであって、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す、予測チャネルパラメータ決定サブモジュールと、
複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定するように構成されているスケジュール可能パラメータ決定サブモジュールと、
少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールするように構成されているスケジューリングサブモジュールとを含む。
【0054】
任意選択で、複数のセルは、同じ規格のセルである。
【0055】
スケジュール可能パラメータ決定サブモジュールは、
複数のセルの予測チャネルパラメータの総和を決定して、合計予測チャネルパラメータを取得することと、
合計予測チャネルパラメータが最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、最大許容可能チャネルパラメータと、合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルのうちのそれぞれの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0056】
任意選択で、複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み、それらのセルはそれぞれ、第1の規格のセルおよび第2の規格のセルである。
【0057】
スケジュール可能パラメータ決定サブモジュールは、
複数のセルにおける同じ規格のセルどうしの予測チャネルパラメータの総和を決定して、第1の規格の合計予測チャネルパラメータおよび第2の規格の合計予測チャネルパラメータを取得することと、
第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が、最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、最大許容可能チャネルパラメータに基づいて第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータおよび第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0058】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理無線リソースブロックRBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0059】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。
【0060】
任意選択で、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、またはアップリンク制御チャネルのうちのそれぞれの各ユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
サウンディング参照チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0062】
任意選択で、2つの別々の規格は、ロングタームエボリューションLTEおよび新無線NRを含む。
【0063】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有する。
【0064】
第4の態様によれば、パラメータ伝送装置が提供される。このパラメータ伝送装置は、第1の態様におけるパラメータ伝送方法の行動を実施する機能を有する。このパラメータ伝送装置は、少なくとも1つのモジュールを含み、その少なくとも1つのモジュールは、第2の態様において提供されているパラメータ伝送方法を実施するように構成されている。
【0065】
すなわち、このパラメータ伝送装置は、
現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれによって必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得するように構成されているパラメータ予測モジュールと、
それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータをベースバンドユニットBUに送信するように構成されている送信モジュールとを含み、
複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0066】
任意選択で、パラメータ予測モジュールは、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0067】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含み、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。
【0068】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理無線リソースブロックRBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0069】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。
【0070】
任意選択で、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、またはアップリンク制御チャネルのうちのそれぞれの各ユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0071】
サウンディング参照チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0072】
任意選択で、複数のセルは、同じ規格のセルであり、または複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含む。
【0073】
任意選択で、2つの別々の規格は、ロングタームエボリューションLTEおよび新無線NRを含む。
【0074】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有する。
【0075】
第5の態様によれば、BUが提供され、このBUは、プロセッサおよびメモリを含み、メモリは、第1の態様において提供されているスケジューリング方法を実行するためのコンピュータプログラムを格納するように構成されている。プロセッサは、メモリに格納されているコンピュータプログラムを実行して、第1の態様によるスケジューリング方法を実施するように構成されている。
【0076】
任意選択で、このBUは、通信バスをさらに含み得る。通信バスは、プロセッサとメモリとの間における接続を確立するように構成されている。
【0077】
第6の態様によれば、RUが提供され、このRUは、プロセッサおよびメモリを含み、メモリは、第1の態様において提供されているパラメータ伝送方法を実行するためのコンピュータプログラムを格納するように構成されている。プロセッサは、メモリに格納されているコンピュータプログラムを実行して、第1の態様によるパラメータ伝送方法を実施するように構成されている。
【0078】
任意選択で、このRUは、通信バスをさらに含み得る。通信バスは、プロセッサとメモリとの間における接続を確立するように構成されている。
【0079】
第7の態様によれば、スケジューリングシステムが提供される。このシステムは、RUおよびBUを含む。
【0080】
RUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得し、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータをBUに送信するように構成されている。
【0081】
BUは、RUによって送信されたそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを受信し、複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールするように構成されている。
【0082】
複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとベースバンドユニットBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0083】
第8の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。この記憶媒体は、命令を記憶している。それらの命令がコンピュータ上で実行されると、そのコンピュータは、第1の態様によるスケジューリング方法のステップを実行すること、または第2の態様によるパラメータ伝送方法のステップを実行することを可能にされる。
【0084】
第9の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。それらの命令がコンピュータ上で実行されると、そのコンピュータは、第1の態様によるスケジューリング方法のステップを実行すること、または第2の態様によるパラメータ伝送方法のステップを実行することを可能にされる。
【0085】
言い換えれば、コンピュータプログラムが提供される。そのコンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されたときに、そのコンピュータは、第1の態様によるスケジューリング方法のステップを実行すること、または第2の態様によるパラメータ伝送方法のステップを実行することを可能にされる。
【0086】
第2の態様から第9の態様において取得される技術的な効果は、第1の態様における対応する技術的な手段を使用することによって取得される技術的な効果と同様である。詳細が再びここで記述されることはない。
【0087】
本出願において提供される技術的な解決策は、少なくとも下記の有益な効果をもたらすことが可能である。
【0088】
それぞれのセルによって必要とされる最大伝送帯域幅とは、それぞれのセルがピーク負荷に到達したときにフロントホールネットワークを通じて単位時間あたりにそれぞれのセルによって伝送されるデータの最大量を指す。しかしながら、すべてのセルがピーク負荷に同時に到達するということはあり得ない。そのため、本出願においては、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータが取得され、複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つがスケジュールされる。少なくとも1つのセルによって必要とされるチャネルパラメータは、その少なくとも1つのセルをスケジュールするために、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅が、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さいということが確実にされることが可能であり、それによって、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合にフロントホール帯域幅が節約されることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0089】
図1】本出願の実施形態によるシステムアーキテクチャーの概略図である。
図2】本出願の実施形態による別のシステムアーキテクチャーの概略図である。
図3】本出願の実施形態による複数のネットワーキング形態の概略図である。
図4】本出願の実施形態によるBUおよびRUのシステムブロック図である。
図5】本出願の実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。
図6】本出願の実施形態によるスケジューリング方法のフローチャートである。
図7】本出願の実施形態によるBUとRUとの機能分割の概略図である。
図8】本出願の実施形態によるBUとRUとの機能分割の別の概略図である。
図9】本出願の実施形態による単一規格セルの概略図である。
図10】本出願の実施形態による複数規格セルの概略図である。
図11】本出願の実施形態によるスケジューリング装置の構造の概略図である。
図12】本出願の実施形態によるパラメータ伝送装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0090】
本出願の実施形態の目的、技術的な解決策、および利点をより明確にするために、以降では、添付の図面を参照しながら詳細に本出願の実施態様についてさらに記述する。
【0091】
図1を参照されたい。図1は、本出願の実施形態によるシステムアーキテクチャーの概略図である。このシステムアーキテクチャーは、ベースバンドユニット(baseband unit, BU)および複数の無線ユニット(radio unit, RU)を含む。BUは、光ファイバを通じて複数のRUに接続されて、通信を実行する。図2を参照されたい。図2は、本出願の実施形態による別のシステムアーキテクチャーの概略図である。このシステムアーキテクチャーは、複数のBUおよび複数のRUを含み、複数のBUは、光ファイバを通じて複数のRUに接続されて、通信を実行する。言い換えれば、本出願のこの実施形態においては、1つのBUが複数のRUに接続され得、または複数のBUが複数のRUに同時に接続され得る。
【0092】
BUとRUとの間におけるネットワークは、フロントホールネットワークと呼ばれる。BUと複数のRUとの間には、複数のネットワーキング形態がある。図3を参照されたい。図3は、4つのネットワーキング形態を示している。ネットワーキング形態(a)においては、BUおよびRUは、光ファイバを通じて互いと通信する。ネットワーキング形態(b)においては、BUは、パッシブ波長分割多重化(wavelength division multiplexing, WDM)方式でRUと通信する。ネットワーキング形態(c)においては、BUは、アクティブWDM方式または光伝送ネットワーク(optical transport network, OTN)方式でRUと通信する。ネットワーキング形態(d)においては、BUは、シークレットプライベートネットワーク(secret private network, SPN)方式でRUと通信する。
【0093】
どのネットワーキング形態が使用されるかにかかわらず、データは、伝送媒体、たとえば、光ファイバを通じてBUとRUとの間において伝送される。光ファイバ配備のコストは高い。そのため、フロントホール帯域幅は、貴重なリソースとなる。フロントホール帯域幅を節約するために、本出願の実施形態においては、BUおよびRUが改良されている。図4を参照されたい。図4は、本出願の実施形態によるBUおよびRUのシステムブロック図である。BUは、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)モジュール、新無線(new radio, NR)モジュール、およびパラメータ制御モジュールを含み得る。LTEモジュールおよびNRモジュールの両方は、セル管理ユニット、チャネルスケジューリングユニット、およびベースバンド信号処理ユニットを含む。RUは、LTEモジュール、NRモジュール、およびパラメータ予測モジュールを含み得る。任意選択で、RUにおけるLTEモジュールおよびNRモジュールの両方は、ベースバンド信号処理ユニットを含み得る。
【0094】
RUに関しては、パラメータ予測モジュールは、スケジューリング中にLTEにおけるそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータを予測するように構成されており、スケジューリング中にNRにおけるそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの予測伝送パラメータを取得し、それぞれのセルの予測伝送パラメータをBUに送信するようにさらに構成されている。
【0095】
BUに関しては、パラメータ制御モジュールは、LTEにおけるそれぞれのセルの予測伝送パラメータと、NRにおけるそれぞれのセルの予測伝送パラメータとに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールするように構成されている。
【0096】
BUおよびRUは、1つの規格をサポートし得、または複数の規格をサポートし得るということに留意されたい。たとえば、図4は、BUおよびRUが2つの規格をサポートする例を使用することによって記述されている。任意選択で、BUは、ビルディングベースバンドユニット(building baseband unit, BBU)を含み、RUは、リモート無線ユニット(remote radio unit, RRU)を含む。あるいは、BUは、分散ユニット(distribute unit, DU)または集中ユニット(centralized unit, CU)を含み、RUは、アクティブアンテナユニット(active antenna unit, AAU)を含む。加えて、テクノロジーの発展およびシステムアーキテクチャーの進化に伴って、別の規格のネットワークがさらに出現し得る。このケースにおいては、BUおよびRUは、別の様式で分割または命名され得る。言い換えれば、本出願の実施形態において記述されているシステムアーキテクチャーは、本出願の実施形態における技術的な解決策をより明確に記述することを意図されており、本出願の実施形態において提供されている技術的な解決策についての限定を構成するものではない。システムアーキテクチャーの進化に伴って、本出願の実施形態において提供されている技術的な解決策はまた、類似の技術的な問題に適用可能である。
【0097】
図5を参照されたい。図5は、本出願の実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。このネットワークデバイスは、図1または図2において示されているBUまたはRUであり得る。このネットワークデバイスは、プロセッサ501およびメモリ502を含む。
【0098】
プロセッサ501は、汎用中央処理装置(central processing unit, CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor, NP)、マイクロプロセッサであり得、または本出願の解決策を実施するように構成されている1つもしくは複数の集積回路、たとえば、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device, PLD)、もしくはそれらの組合せであり得る。PLDは、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device, CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array, FPGA)、ジェネリックアレイロジック(generic array logic, GAL)、またはそれらの任意の組合せである。
【0099】
メモリ502は、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory, EEPROM)、光ディスク(コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory, CD-ROM)、コンパクトディスク、レーザーディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気ストレージデバイス、または、予期されるプログラムコードを命令もしくはデータ構造の形態で搬送もしくは格納することが可能な、およびコンピュータによってアクセスされることが可能な任意のその他の媒体であり得るが、それらに限定されない。メモリ502は、独立して存在し得、プロセッサ501に接続される。メモリ502およびプロセッサ501は、ともに統合され得る。
【0100】
任意選択で、ネットワークデバイスは、通信バス503および少なくとも1つの通信インターフェース504をさらに含み得る。通信バス503は、前述のコンポーネントどうしの間において情報を伝送するように構成されている。通信バス503は、アドレスバス、データバス、制御バスなどへと分類され得る。表示を容易にする目的で、図においてはバスを表すために1つの太線のみが使用されているが、これは、1つのバスのみが、または1つのタイプのバスのみがあるということを意味するものではない。
【0101】
通信インターフェース504は、トランシーバなどの任意の装置を使用し、別のデバイスまたは通信ネットワークと通信するように構成されている。通信インターフェース504は、有線通信インターフェースを含み、ワイヤレス通信インターフェースをさらに含み得る。有線通信インターフェースは、たとえば、イーサネットインターフェースであり得る。イーサネットインターフェースは、光インターフェース、電気インターフェース、またはそれらの組合せであり得る。ワイヤレス通信インターフェースは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)インターフェース、セルラーネットワーク通信インターフェース、またはそれらの組合せであり得る。
【0102】
任意選択で、一実施形態として、プロセッサ501は、1つまたは複数のCPU、たとえば、図5において示されているCPU 0およびCPU 1を含み得る。
【0103】
任意選択で、一実施形態として、ネットワークデバイスは、複数のプロセッサ、たとえば、図5において示されているプロセッサ501およびプロセッサ505を含み得る。それらのプロセッサのそれぞれは、シングルコアプロセッサであり得、またはマルチコアプロセッサであり得る。本明細書でのプロセッサは、データ(たとえば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成されている1つまたは複数のデバイス、回路、および/または処理コアであり得る。
【0104】
いくつかの実施形態においては、メモリ502は、本出願の実施形態を実行するためのプログラムコード510を格納するように構成され、プロセッサ501は、メモリ502に格納されているプログラムコード510を実行し得る。プログラムコード510は、1つまたは複数のソフトウェアモジュールを含み得る。ネットワークデバイスは、プロセッサ501と、メモリ502におけるプログラムコード510とを通じて、図6の下記の実施形態において提供される方法を実施し得る。
【0105】
図6は、本出願の実施形態によるスケジューリング方法のフローチャートである。図6を参照されたい。この方法は、下記のステップを含む。
【0106】
ステップ601:BUが、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得し、第1の予測伝送パラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測伝送パラメータを示す。複数のセルは、RUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0107】
複数のセルは、RUの信号カバレッジエリアにおけるすべてのセルであり得、またはRUの信号カバレッジエリアにおけるいくつかのセルであり得るということに留意されたい。加えて、複数のセルは、基地局にカバレッジを提供する複数のセルであり得、または同じフロントホール帯域幅を共有するすべてのセルであり得る。これは、本出願のこの実施形態においては限定されない。
【0108】
加えて、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅とは、RUとBUとの間におけるフロントホールネットワークによって単位時間あたりに伝送されるデータの最大量を指す。それぞれのセルによって必要とされる最大伝送帯域幅とは、それぞれのセルがピーク負荷に到達したときにフロントホールネットワークを通じて単位時間あたりにそれぞれのセルによって伝送されるデータの最大量を指す。
【0109】
本出願のこの実施形態においては、BUが複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得する2つの様式がある。以降では、それらの2つの様式について個別に記述する。
【0110】
第1の実施態様においては、RUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれによって必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得する。RUは、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータをBUに送信する。BUは、RUによって送信されたそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを受信する。
【0111】
第2の実施態様においては、BUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれによって必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得する。
【0112】
言い換えれば、第1の実施態様においては、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータは、RUを通じて予測され、第2の実施態様においては、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータは、BUを通じて予測される。
【0113】
現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータをRUが予測するかまたはBUが予測するかにかかわらず、予測方法は同じである。そのため、前述の2つの実施態様においては、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれによって必要とされる伝送パラメータを予測する実施プロセスは、複数のセルのうちのそれぞれの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、複数のセルのうちのそれぞれの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを含む。
【0114】
例においては、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータは、複数のセルのうちのそれぞれの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいて下記の式(1)に従って決定される。
CPredict=CPredictk-1+α(CUsek-1-CPredictk-1) (1)
【0115】
前述の式(1)において、CPredictは、複数のセルのうちのセルの第1の予測伝送パラメータである。CPredictk-1は、そのセルの第2の予測伝送パラメータである。αは、フィルタリング係数であり、このフィルタリング係数は、既知のパラメータである。CUsek-1は、そのセルの実際の伝送パラメータ、すなわち、前の周期性でのスケジューリング中にそのセルによって実際に使用された伝送パラメータである。
【0116】
第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリングの前に予測によって取得され得、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリングが完了された後に決定され得るということに留意されたい。同様に、第1の予測伝送パラメータは、現在の周期性でのスケジューリングの前に予測によって取得され得る。予測が実行される具体的な時点は、本出願においては限定されない。
【0117】
周期性の長さは、あらかじめ設定されており、実際の要件に従って調整され得る。たとえば、周期性の長さは、20ms、10m、5ms、1msなどであり得る。加えて、第1の周期性に関しては、RUの最大許容可能伝送パラメータが、複数のセルの数量に基づいて均等に分割されて、第1の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータを予測および取得し得る。
【0118】
複数のセルは、同じ規格のセルであり得、または別々の規格のセルであり得る。複数のセルが別々の規格のセルである場合には、それらの複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み得、そしてまた、2つよりも多い規格のセルを含み得る。すなわち、複数のセルは、少なくとも2つの規格のセルを含み得る。それらの少なくとも2つの規格は、LTEおよびNRを含み得、別の規格をさらに含み得る。
【0119】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有し得る。加えて、複数のセルは、代替として別々のカバレッジエリアを有し得る。
【0120】
第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含む。予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。予測伝送帯域幅は、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測伝送帯域幅を示す。
【0121】
いくつかの実施形態においては、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理RBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。すなわち、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理RBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量のうちの少なくとも1つを含む。
【0122】
いくつかのその他の実施形態においては、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。言い換えれば、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含み得る。
【0123】
ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、またはアップリンク制御チャネルのそれぞれに関して、チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。サウンディング参照チャネルに関しては、チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0124】
どのパラメータが予測チャネルパラメータに含まれるかは、BUおよびRUのそれぞれの機能に依存するということに留意されたい。すなわち、どのパラメータが予測チャネルパラメータに含まれるかは、BUとRUとの間におけるフロントホールネットワークの機能が分割された後に、どの機能がBUによって実施され、どの機能がRUによって実施されるかに依存する。予測チャネルパラメータは、分割線に伴って変化する。
【0125】
たとえば、図7を参照すると、図7において示されている分割線を使用することによって分割が実行された後に、アップリンクデータに関して、BUの機能は、PDSCH変調、PDCCH変調、PDSCHマッピング、PDCCHマッピング、PDSCHプリコーディング、PDCCHプリコーディング、およびフレーミングを含み、RUの機能は、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing, OFDM)信号生成を含む。ダウンリンクデータに関して、RUの機能は、OFDM信号復調を含み、BUの機能は、デフレーミング、PUSCHチャネル推定、PUCCHチャネル推定、SRS処理、PUSCH復調、PUCCH復調、PUSCHデコーディング、およびPUCCHデコーディングを含む。このケースにおいては、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理RBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量のうちの少なくとも1つを含む。
【0126】
別の例として、図8を参照すると、図8において示されている分割線を使用することによって分割が実行された後に、アップリンクデータに関して、BUの機能は、PDSCH変調およびPDCCH変調を含み、RUの機能は、PDSCHマッピング、PDCCHマッピング、PDSCHプリコーディング、PDCCHプリコーディング、フレーミング、およびOFDM信号生成を含む。ダウンリンクデータに関して、RUの機能は、OFDM信号復調、デフレーミング、PUSCHチャネル推定、PUCCHチャネル推定、SRS処理、PUSCH復調、PUCCH復調を含み、BUの機能は、PUSCHデコーディングおよびPUCCHデコーディングを含む。このケースにおいては、予測チャネルパラメータは、PDSCH、PDCCH、PUSCH、PUCCH、および、SRSを伝送するように構成されているチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含み得る。
【0127】
図7および図8は、本出願の実施形態において示されているBUおよびRUの機能分割の2つの例にすぎないということに留意されたい。本出願の実施形態は、BUおよびRUの機能分割の別のシナリオにさらに適用され得る。BUおよびRUの機能分割は、本出願の実施形態においては限定されない。
【0128】
ステップ602:BUは、複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールする。
【0129】
前述の記述に基づけば、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含む。さまざまなケースにおいて、BUが複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールする様式は、さまざまである。そのため、以降では、それらのケースについて個別に記述する。
【0130】
第1のケースにおいては、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータを含む。このケースにおいては、BUは、複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定し得る。BUは、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールする。
【0131】
セルのスケジュール可能チャネルパラメータとは、現在の周期性でのスケジューリング中にセルによって使用されることが可能である最大のチャネルパラメータを指す。すなわち、現在の周期性でのスケジューリング中にセルによって実際に使用されるチャネルパラメータは、スケジュール可能チャネルパラメータを超えない。
【0132】
前述の記述に基づけば、複数のセルは、同じ規格のセルであり得、または2つの別々の規格のセルであり得る。さまざまなケースにおいて、複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する様式は、さまざまである。そのため、以降では、それらのケースについて個別に記述する。
【0133】
ケース1: 複数のセルは、同じ規格のセルである。このケースにおいては、BUは、複数のセルの予測チャネルパラメータの総和を決定して、合計予測チャネルパラメータを取得し得る。合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、BUは、RUの最大許容可能チャネルパラメータと、合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルのうちのそれぞれの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する。
【0134】
すなわち、合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きいケースにおいては、少なくとも1つのセルのうちの任意のセルに関して、合計予測チャネルパラメータに対するそのセルの予測チャネルパラメータの比率が決定され、RUの最大許容可能チャネルパラメータがその比率を乗じられて、そのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを取得する。
【0135】
たとえば、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクRBの数量を含む。複数のセルは、それぞれセル1、セル2、およびセル3である。セル1の予測チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの数量は、0であり、セル2の予測チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの数量は、6であり、セル3の予測チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの数量は、6であり、RUの最大許容可能チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの数量は、10である。3つのセルの合計予測チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの総量は、12である。現在、セル3がスケジュールされる必要があると想定され、セル3のダウンリンクRBの総量に対するダウンリンクRBの数量の比率は1/2であると決定される。その比率が最大許容可能チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの数量を乗じられて、セルのスケジュール可能チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの数量が5であるということを取得する。
【0136】
任意選択で、合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータ以下である場合には、それぞれのセルの予測チャネルパラメータが、スケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。すなわち、少なくとも1つのセルに関して、その少なくとも1つのセルの予測チャネルパラメータが、それぞれのスケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。
【0137】
ケース1においては、同じ規格の複数のセルに関して、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータが決定され、少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが、RUの最大許容可能チャネルパラメータと、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータとに基づいて動的に決定されて、少なくとも1つのセルをスケジュールする。すなわち、複数のセルは、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定される。それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合には、フロントホール帯域幅が節約されることが可能である。加えて、前述のケース1を通じてフロントホール帯域幅の20%が節約されることが可能であるということが実験によって証明されている。
【0138】
たとえば、図9を参照すると、この規格は、セル0およびセル1という2つのセルを含む。それらの2つのセルは、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、それらの2つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定される。それらの2つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、それらの2つのセルがピーク負荷に同時に到達しない場合には、フロントホール帯域幅が節約されることが可能である。
【0139】
ケース2: 複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み、それらのセルはそれぞれ、第1の規格のセルおよび第2の規格のセルである。このケースにおいては、BUは、複数のセルにおける同じ規格のセルどうしの予測チャネルパラメータの総和を決定して、第1の規格の合計予測チャネルパラメータおよび第2の規格の合計予測チャネルパラメータを取得し得る。第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が、RUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて第1の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータおよび第2の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータが決定される。第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。
【0140】
例として、RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータおよび第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを決定する実施プロセスは、RUの最大許容可能チャネルパラメータから第1の規格の合計予測チャネルパラメータを差し引いて第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを取得することと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータを第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータとして使用することとを含む。
【0141】
加えて、第1の規格および第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータは、その他の様式でも決定され得る。たとえば、第2の規格の合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータから差し引かれて、第1の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータを取得し、第2の規格の合計予測チャネルパラメータが、第2の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータとして使用される。別の例として、第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が決定されて、すべてのセルの合計予測チャネルパラメータを取得し、すべてのセルの合計予測チャネルパラメータに対する第1の規格の合計予測チャネルパラメータの比率が決定される。その比率がRUの最大許容可能チャネルパラメータを乗じられて、第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを取得する。すべてのセルの合計予測チャネルパラメータに対する第2の規格の合計予測チャネルパラメータの比率が決定される。その比率がRUの最大許容可能チャネルパラメータを乗じられて、第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを取得する。
【0142】
第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する実施プロセスは、下記のステップを含む。少なくとも1つのセルにおける第1の規格の任意のセルに関して、第1の規格の合計予測チャネルパラメータに対するそのセルの予測チャネルパラメータの比率が決定される。その比率が第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを乗じられて、そのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを取得する。
【0143】
同様に、第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する実施プロセスは、下記のステップを含む。少なくとも1つのセルにおける第2の規格の任意のセルに関して、第2の規格の合計予測チャネルパラメータに対するそのセルの予測チャネルパラメータの比率が決定される。その比率が第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを乗じられて、そのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを取得する。
【0144】
任意選択で、第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が、RUの最大許容可能チャネルパラメータ以下である場合には、それぞれのセルの予測チャネルパラメータが、スケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。すなわち、少なくとも1つのセルに関して、その少なくとも1つのセルの予測チャネルパラメータが、それぞれのスケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。
【0145】
ケース2においては、2つの別々の規格のセルに関して、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータが決定され、それらの2つの規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータが、RUの最大許容可能チャネルパラメータと、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータとに基づいて動的に決定され、それによって、少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが動的に決定されて、少なくとも1つのセルをスケジュールする。すなわち、それらの2つの規格は、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、それらの2つの規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定され、それによって、それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定される。それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合には、フロントホール帯域幅が節約されることが可能である。加えて、それらの2つの規格が同じスペクトル帯域幅を占有し、同じチャネルパラメータを有するケースにおいては、前述のケース2を通じてフロントホール帯域幅の50%が節約されることが可能であるということが実験によって証明されている。
【0146】
たとえば、図10を参照すると、LTEおよびNRという2つの規格に関して、それらの2つの規格は、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、それらの2つの規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定され、それによって、それらの2つの規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定される。それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。図10におけるスペクトルリソース図を例にとると、それらの2つの規格は、RUのスペクトルリソースを共有し、それらの2つの規格によって必要とされるスペクトルリソースは、別々の周期性で動的に決定される。
【0147】
第2のケースにおいては、第1の予測伝送パラメータは、予測伝送帯域幅を含む。このケースにおいては、BUは、複数のセルの予測伝送帯域幅に基づいて複数のセルの予測チャネルパラメータを決定し、複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定し得る。BUは、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールする。
【0148】
伝送帯域幅と物理チャネルパラメータとの間にはマッピング関係がある。そのため、複数のセルのそれぞれに関して、それぞれのセルの予測伝送帯域幅と、マッピング関係とに基づいて、それぞれのセルの予測チャネルパラメータが決定され得る。
【0149】
複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する実施プロセス、ならびに少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールする実施プロセスに関しては、第1のケースにおける関連した記述を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0150】
本出願のこの実施形態においては、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータが取得され、それによって、複数のセルの第1の予測伝送パラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。加えて、複数のセルのスケジュール可能チャネルパラメータの総和は、RUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きくない。言い換えれば、複数のセルは、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータを予測することによって少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが動的に決定されて、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールすることが可能である。それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅が、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さいということが確実にされることが可能であり、それによって、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合にフロントホール帯域幅が節約されることが可能である。
【0151】
図11は、本出願の実施形態によるスケジューリング装置の構造の概略図である。このスケジューリング装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組合せによってBUの一部またはすべてとして実装され得る。そのBUは、図1または図2において示されているBUであり得る。図11を参照すると、この装置は、取得モジュール1101およびスケジューリングモジュール1102を含む。
【0152】
取得モジュール1101は、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得するように構成されており、第1の予測伝送パラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測伝送パラメータを示す。詳細な実施プロセスに関しては、前述の実施形態における対応する内容を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0153】
複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとベースバンドユニットBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0154】
スケジューリングモジュール1102は、複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールするように構成されている。詳細な実施プロセスに関しては、前述の実施形態における対応する内容を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0155】
任意選択で、取得モジュール1101は、
RUによって送信されたそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを受信するように構成されている受信サブモジュールを含む。
【0156】
任意選択で、取得モジュール1101は、
現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得するように構成されている予測サブモジュールを含む。
【0157】
任意選択で、予測サブモジュールは、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0158】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータを含み、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。
【0159】
スケジューリングモジュール1102は、
複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定するように構成されているスケジュール可能パラメータ決定サブモジュールと、
少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールするように構成されているスケジューリングサブモジュールとを含む。
【0160】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測伝送帯域幅を含む。
【0161】
スケジューリングモジュール1102は、
複数のセルの予測伝送帯域幅に基づいてそれぞれのセルの予測チャネルパラメータを決定するように構成されている予測チャネルパラメータ決定サブモジュールであって、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す、予測チャネルパラメータ決定サブモジュールと、
複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定するように構成されているスケジュール可能パラメータ決定サブモジュールと、
少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールするように構成されているスケジューリングサブモジュールとを含む。
【0162】
任意選択で、複数のセルは、同じ規格のセルである。
【0163】
スケジュール可能パラメータ決定サブモジュールは、
複数のセルの予測チャネルパラメータの総和を決定して、合計予測チャネルパラメータを取得することと、
合計予測チャネルパラメータが最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、最大許容可能チャネルパラメータと、合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルのうちのそれぞれの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0164】
任意選択で、複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み、それらのセルはそれぞれ、第1の規格のセルおよび第2の規格のセルである。
【0165】
スケジュール可能パラメータ決定サブモジュールは、
複数のセルにおける同じ規格のセルどうしの予測チャネルパラメータの総和を決定して、第1の規格の合計予測チャネルパラメータおよび第2の規格の合計予測チャネルパラメータを取得することと、
第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が、最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、最大許容可能チャネルパラメータに基づいて第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータおよび第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0166】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理無線リソースブロックRBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0167】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。
【0168】
任意選択で、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、およびアップリンク制御チャネルのうちのそれぞれの各ユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0169】
サウンディング参照チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0170】
任意選択で、2つの別々の規格は、ロングタームエボリューションLTEおよび新無線NRを含む。
【0171】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有する。
【0172】
本出願のこの実施形態においては、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータが取得され、それによって、複数のセルの第1の予測伝送パラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。加えて、複数のセルのスケジュール可能チャネルパラメータの総和は、RUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きくない。言い換えれば、複数のセルは、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータを予測することによって少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが動的に決定されて、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールすることが可能である。それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅が、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さいということが確実にされることが可能であり、それによって、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合にフロントホール帯域幅が節約されることが可能である。
【0173】
前述の実施形態において提供されているスケジューリング装置がスケジューリングを実行する場合には、前述の機能モジュールどうしの分割は、記述のための例として使用されているにすぎないということに留意されたい。実際の適用においては、前述の機能どうしは、要件に基づく実施のために別々の機能モジュールに割り当てられ得、すなわち、上述されている機能のうちのすべてまたはいくつかを実施するために、装置の内部構造が別々の機能モジュールへと分割される。加えて、前述の実施形態において提供されているスケジューリング装置と、スケジューリング方法実施形態とは、同じコンセプトに属している。その具体的な実施プロセスに関しては、方法実施形態を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0174】
図12は、本出願の実施形態によるパラメータ伝送装置の構造の概略図である。このパラメータ伝送装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組合せによってRUの一部またはすべてとして実装され得る。そのRUは、図1または図2において示されているRUであり得る。図12を参照すると、この装置は、パラメータ予測モジュール1201および送信モジュール1202を含む。
【0175】
パラメータ予測モジュール1201は、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれによって必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得するように構成されている。詳細な実施プロセスに関しては、前述の実施形態における対応する内容を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0176】
送信モジュール1202は、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータをベースバンドユニットBUに送信するように構成されている。詳細な実施プロセスに関しては、前述の実施形態における対応する内容を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0177】
複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0178】
任意選択で、パラメータ予測モジュール1201は、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0179】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含み、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。
【0180】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理無線リソースブロックRBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0181】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソースに関する情報とを含む。
【0182】
任意選択で、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、またはアップリンク制御チャネルのうちのそれぞれの各ユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0183】
サウンディング参照チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0184】
任意選択で、複数のセルは、同じ規格のセルであり、または複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含む。
【0185】
任意選択で、2つの別々の規格は、ロングタームエボリューションLTEおよび新無線NRを含む。
【0186】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有する。
【0187】
本出願のこの実施形態においては、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータが取得され、それによって、複数のセルの第1の予測伝送パラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。加えて、複数のセルのスケジュール可能チャネルパラメータの総和は、RUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きくない。言い換えれば、複数のセルは、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータを予測することによって少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが動的に決定されて、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールすることが可能である。それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅が、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さいということが確実にされることが可能であり、それによって、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合にフロントホール帯域幅が節約されることが可能である。
【0188】
前述の実施形態において提供されているパラメータ伝送装置がパラメータ伝送を実行する場合には、前述の機能モジュールどうしの分割は、記述のための例として使用されているにすぎないということに留意されたい。実際の適用においては、前述の機能どうしは、要件に基づく実施のために別々の機能モジュールに割り当てられ得、すなわち、上述されている機能のうちのすべてまたはいくつかを実施するために、装置の内部構造が別々の機能モジュールへと分割される。加えて、前述の実施形態において提供されているパラメータ伝送装置と、パラメータ伝送方法実施形態とは、同じコンセプトに属している。その具体的な実施プロセスに関しては、方法実施形態を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0189】
本出願の実施形態は、スケジューリングシステムをさらに提供する。このスケジューリングシステムは、RUおよびBUを含む。
【0190】
RUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれのセルによって必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得し、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータをBUに送信するように構成されている。
【0191】
BUは、RUによって送信されたそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを受信し、複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールするように構成されている。
【0192】
複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとベースバンドユニットBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0193】
BUおよびRUによって実施される機能の詳細な実施プロセスに関しては、前述の実施形態における対応する内容を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0194】
前述の実施形態のうちのすべてまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せによって実装され得る。それらの実施形態を実施するためにソフトウェアが使用される場合には、それらの実施形態のすべてまたは一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。そのコンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。それらのコンピュータ命令がコンピュータ上にロードされて実行されたときに、本出願の実施形態による手順または機能がすべてまたは部分的に生成される。そのコンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、またはその他のプログラム可能な装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得、または1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送され得る。たとえば、コンピュータ命令は、1つのネットワークデバイスまたはコンピュータから別のネットワークデバイスまたはコンピュータへ有線の(たとえば、光ファイバの)様式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合した、サーバもしくはデータセンターなどのコンピュータまたはデータストレージデバイスによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であり得る。それらの使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(たとえば、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc, DVD))、半導体媒体(たとえば、ソリッドステートディスク(solid state disk, SSD))などであり得る。本出願のこの実施形態において言及されているコンピュータ可読記憶媒体は、不揮発性記憶媒体であり得、または言い換えれば、非一時的記憶媒体であり得るということに留意されたい。
【0195】
本明細書において言及されている「少なくとも1つ」は、1つまたは複数を意味し、本明細書において言及されている「複数の」は、2つ以上を意味するということを理解されたい。本出願の実施形態の記述においては、別段の指定がない限り、「/」は「または」を意味する。たとえば、A/Bは、AまたはBを表し得る。本明細書においては、「および/または」は、関連付けられている対象どうしの間における関連付け関係のみを記述し、3つの関係が存在し得るということを表す。たとえば、「Aおよび/またはB」は、「Aのみが存在する」、「AおよびBの両方が存在する」、ならびに「Bのみが存在する」という3つのケースを表し得る。加えて、本出願の実施形態における技術的な解決策を明確に記述する目的で、同じアイテムどうし、または基本的に同じ機能もしくは目的を提供する類似のアイテムどうしの間を区別するために、本出願の実施形態においては「第1の」および「第2の」などの用語が使用されている。「第1の」および「第2の」などの用語は、数量または実行順序を限定するものではなく、「第1の」および「第2の」などの用語は、明確な違いを示すものではないということを当業者なら理解し得る。
【0196】
前述の記述は、本出願の実施形態にすぎず、本出願を限定することを意図されているものではない。本出願の趣旨および原理から逸脱することなく作成されるいかなる修正形態、均等な代替形態、または改良形態も、本出願の保護範囲内に収まるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2024-08-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケジューリング方法であって、前記方法は、
複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得することであって、前記第1の予測伝送パラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測伝送パラメータを示し、
前記複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、前記RUとベースバンドユニットBUとの間における最大伝送帯域幅は、前記複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の合計よりも小さいことと、
前記複数のセルのうちの少なくとも1つのセルを、前記複数のセルの前記第1の予測伝送パラメータに基づいてスケジュールすることと
を含む方法。
【請求項2】
前記複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得することは、
前記RUによって送信されたそれぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを受信することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得することは、
前記現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを取得することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる前記伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを取得することは、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、前記第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされた予測伝送パラメータを示し、前記実際の伝送パラメータは、前記前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの前記第2の予測伝送パラメータおよび前記実際の伝送パラメータに基づいて、それぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを決定することと
を含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータを含み、前記予測チャネルパラメータは、前記現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測物理チャネルパラメータを示し、
前記複数のセルのうちの少なくとも1つのセルを、前記複数のセルの前記第1の予測伝送パラメータに基づいてスケジュールすることは、
前記複数のセルの前記予測チャネルパラメータおよび前記RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて、前記少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
前記少なくとも1つのセルの前記スケジュール可能チャネルパラメータに基づいて、前記少なくとも1つのセルをスケジュールすることと
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の予測伝送パラメータは、予測伝送帯域幅を含み、
前記複数のセルのうちの少なくとも1つのセルを、前記複数のセルの前記第1の予測伝送パラメータに基づいてスケジュールすることは、
前記複数のセルの前記予測伝送帯域幅に基づいて前記複数のセルの予測チャネルパラメータを決定することであって、前記予測チャネルパラメータは、前記現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す、ことと、
前記複数のセルの前記予測チャネルパラメータおよび前記RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて、前記少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
前記少なくとも1つのセルの前記スケジュール可能チャネルパラメータに基づいて、前記少なくとも1つのセルをスケジュールすることと
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のセルは、同じ規格のセルであり、
前記複数のセルの前記予測チャネルパラメータおよび前記RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて、前記少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することは、
前記複数のセルの前記予測チャネルパラメータの総和を決定して、合計予測チャネルパラメータを取得することと、
前記合計予測チャネルパラメータが前記最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、前記最大許容可能チャネルパラメータと、前記合計予測チャネルパラメータに対する前記少なくとも1つのセルのうちのそれぞれの前記予測チャネルパラメータの比率とに基づいて、前記少なくとも1つのセルの前記スケジュール可能チャネルパラメータを決定することと
を含む請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み、前記2つの別々の規格のセルは、第1の規格のセルおよび第2の規格のセルであり、
前記複数のセルの前記予測チャネルパラメータおよび前記RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて、前記少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することは、
前記複数のセルにおける同じ規格のセルの予測チャネルパラメータの総和を決定して、前記第1の規格の合計予測チャネルパラメータおよび前記第2の規格の合計予測チャネルパラメータを取得することと、
前記第1の規格の前記合計予測チャネルパラメータと、前記第2の規格の前記合計予測チャネルパラメータとの総和が、前記最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、前記最大許容可能チャネルパラメータに基づいて前記第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータおよび前記第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
前記第1の規格の前記合計スケジュール可能チャネルパラメータと、前記第1の規格の前記合計予測チャネルパラメータに対する前記少なくとも1つのセルにおける前記第1の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて、前記少なくとも1つのセルにおける前記第1の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが決定することと、
前記第2の規格の前記合計スケジュール可能チャネルパラメータと、前記第2の規格の前記合計予測チャネルパラメータに対する前記少なくとも1つのセルにおける前記第2の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて、前記少なくとも1つのセルにおける前記第2の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが決定することと
を含む請求項5に記載の方法。
【請求項9】
パラメータ伝送方法であって、前記方法は、
現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれに必要とされる伝送パラメータを予測し、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得することと、
それぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータをベースバンドユニットBUに送信することであって、前記複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、前記RUと前記BUとの間における最大伝送帯域幅は、前記複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さいことと
を含む方法。
【請求項10】
前記現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれによって必要とされる伝送パラメータを予測し、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得することは、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、前記第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされた予測伝送パラメータを示し、前記実際の伝送パラメータは、前記前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの前記第2の予測伝送パラメータおよび前記実際の伝送パラメータに基づいて、それぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを決定することと
を含む請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含み、前記予測チャネルパラメータは、前記現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す請求項に記載の方法。
【請求項12】
スケジューリング装置であって、少なくとも1つのモジュールを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法のステップを実施するように構成されている装置。
【請求項13】
パラメータ伝送装置であって、少なくとも1つのモジュールを含み、前記少なくとも1つのモジュールは、請求項乃至11のいずれか一項に記載の方法のステップを実施するように構成されている装置。
【請求項14】
スケジューリングシステムであって、RUおよびBUを含み、
前記RUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得し、それぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを前記BUに送信するように構成され、
前記BUは、前記RUによって送信されたそれぞれのセルの前記第1の予測伝送パラメータを受信し、前記複数のセルの前記第1の予測伝送パラメータに基づいて、前記複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールするように構成され、
前記複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、前記RUとベースバンドユニットBUとの間における最大伝送帯域幅は、前記複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さいシステム。
【請求項15】
コンピュータ可読記憶媒体であって、命令を記憶し、前記命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータは、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法のステップを実行することを可能にされるコンピュータ可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信テクノロジーの分野に関し、詳細には、スケジューリング方法、パラメータ伝送方法、装置、デバイス、システム、および媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
基地局は通常、ベースバンドユニット(baseband unit, BU)および無線ユニット(radio unit, RU)を含む。BUおよびRUは通常、光ファイバを通じて接続され、BUとRUとの間におけるネットワークは、フロントホールネットワークと呼ばれる。光ファイバ配備のコストは高い。そのため、フロントホール帯域幅は、貴重なリソースとなる。
【0003】
現在、フロントホール帯域幅は、フロントホールネットワークにおけるチャネルパラメータ、たとえば、有効物理無線リソースブロック(resource block, RB)の数量、それぞれのRBについてのダウンリンクデータチャネル(たとえば、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel, PDSCH))ビームの数量、ダウンリンクデータチャネルレイヤの数量、ダウンリンク制御チャネル(たとえば、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH))ビームの数量、ダウンリンク制御チャネルレイヤの数量、アップリンクデータチャネル(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH))ビームの数量、アップリンクデータチャネルレイヤの数量、アップリンク制御チャネル(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH))ビームの数量、アップリンク制御チャネルレイヤの数量などに主に依存する。そのため、フロントホール帯域幅を節約するためにチャネルパラメータに基づいてスケジューリングをどのように実行するかが、現在解決されるべき緊急の課題となっている。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、フロントホール帯域幅を節約するためのスケジューリング方法、パラメータ伝送方法、装置、デバイス、システム、および媒体を提供する。技術的な解決策は、次のとおりである。
【0005】
第1の態様によれば、スケジューリング方法が提供される。この方法においては、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータが取得され、第1の予測伝送パラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測伝送パラメータを示す。複数のセルは、RUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の合計よりも小さい。複数のセルのうちの少なくとも1つは、複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいてスケジュールされる。
【0006】
複数のセルは、RUの信号カバレッジエリアにおけるすべてのセルであり得、またはRUの信号カバレッジエリアにおけるいくつかのセルであり得るということに留意されたい。加えて、複数のセルは、基地局にカバレッジを提供する複数のセルであり得、または同じフロントホール帯域幅を共有するすべてのセルであり得る。これは、本出願においては限定されない。
【0007】
加えて、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅とは、RUとBUとの間におけるフロントホールネットワークによって単位時間あたりに伝送されるデータの最大量である。それぞれのセルによって必要とされる最大伝送帯域幅とは、それぞれのセルがピーク負荷に到達したときにフロントホールネットワークを通じて単位時間あたりにそれぞれのセルによって伝送されるデータの最大量を指す。
【0008】
本出願においては、BUが複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得する2つの様式がある。以降では、それらの2つの様式について個別に記述する。
【0009】
第1の実施態様においては、RUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれに必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得する。RUは、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータをBUに送信する。BUは、RUによって送信されたそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを受信する。
【0010】
第2の実施態様においては、BUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれに必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得する。
【0011】
言い換えれば、第1の実施態様においては、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータは、RUによって予測され、第2の実施態様においては、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータは、BUによって予測される。
【0012】
現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータをRUが予測するかまたはBUが予測するかにかかわらず、予測方法は同じである。そのため、前述の2つの実施態様においては、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれに必要とされる伝送パラメータを予測する実施プロセスは、複数のセルのうちのそれぞれの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、複数のセルのうちのそれぞれの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを含む。
【0013】
複数のセルは、同じ規格のセルであり得、または別々の規格のセルであり得るということに留意されたい。複数のセルが別々の規格のセルである場合には、それらの複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み得、あるいは、2つよりも多い規格のセルを含み得る。すなわち、複数のセルは、少なくとも2つの規格のセルを含み得る。それらの少なくとも2つの規格は、LTEおよびNRを含み得、別の規格をさらに含み得る。
【0014】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有し得、あるいは、複数のセルは、別々のカバレッジエリアを有し得る。
【0015】
第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含む。予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。予測伝送帯域幅は、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測伝送帯域幅を示す。
【0016】
いくつかの実施形態においては、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理RBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。すなわち、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理RBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量のうちの少なくとも1つを含む。
【0017】
いくつかのその他の実施形態においては、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。言い換えれば、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネル(たとえば、サウンディング参照信号(sounding reference signal, SRS)を伝送するように構成されているチャネル)のうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。
【0018】
ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、またはアップリンク制御チャネルのそれぞれに関して、チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。サウンディング参照チャネルに関しては、チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
特定のパラメータが予測チャネルパラメータに含まれるかは、BUおよびRUのそれぞれの機能に依存するということに留意されたい。すなわち、特定のパラメータが予測チャネルパラメータに含まれるかは、BUとRUとの間におけるフロントホールネットワークの機能分割BUによって実施される機能およびRUによって実施される機能に依存する。予測チャネルパラメータは、分割線に伴って変化する。
【0020】
前述の記述に基づけば、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含む。さまざまなケースにおいて、BUが複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールする様式は、さまざまである。そのため、以降では、それらのケースについて個別に記述する。
【0021】
第1のケースにおいては、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータを含む。このケースにおいては、BUは、複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定し得る。BUは、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールする。
【0022】
セルのスケジュール可能チャネルパラメータとは、現在の周期性でのスケジューリング中にセルに使用されることが可能である最大のチャネルパラメータを指す。すなわち、現在の周期性でのスケジューリング中にセルに実際に使用されるチャネルパラメータは、スケジュール可能チャネルパラメータを超えない。
【0023】
前述の記述に基づけば、複数のセルは、同じ規格のセルであり得、または2つの別々の規格のセルであり得る。さまざまなケースにおいて、複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する様式は、さまざまである。そのため、以降では、それらのケースについて個別に記述する。
【0024】
ケース1:複数のセルは、同じ規格のセルである。このケースにおいては、BUは、複数のセルの予測チャネルパラメータの総和を決定して、合計予測チャネルパラメータを取得し得る。合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、BUは、RUの最大許容可能チャネルパラメータと、合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルのうちのそれぞれの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する。
【0025】
すなわち、合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きいケースにおいては、少なくとも1つのセルのうちの任意のセルに関して、合計予測チャネルパラメータに対するそのセルの予測チャネルパラメータの比率が決定され、RUの最大許容可能チャネルパラメータがその比率を乗じられて、そのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを取得する。
【0026】
任意選択で、合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータ以下である場合には、それぞれのセルの予測チャネルパラメータが、スケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。すなわち、少なくとも1つのセルに関して、その少なくとも1つのセルの予測チャネルパラメータが、それぞれのスケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。
【0027】
ケース1においては、同じ規格の複数のセルに関して、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータが決定され、少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが、RUの最大許容可能チャネルパラメータと、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータとに基づいて動的に決定されて、少なくとも1つのセルをスケジュールする。すなわち、複数のセルは、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づくのではなく、必要に応じて決定される。このやり方においては、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合には、フロントホール帯域幅が節約されることが可能である。加えて、ケース1においてフロントホール帯域幅の20%が節約されることが可能であるということが実験によって証明されている。
【0028】
ケース2:複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み、それらのセルは、第1の規格のセルおよび第2の規格のセルである。このケースにおいては、BUは、複数のセルにおける同じ規格のセルどうしの予測チャネルパラメータの総和を決定して、第1の規格の合計予測チャネルパラメータおよび第2の規格の合計予測チャネルパラメータを取得し得る。第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が、RUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて第1の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータおよび第2の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータが決定される。第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。
【0029】
例として、RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータおよび第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを決定する実施プロセスは、RUの最大許容可能チャネルパラメータから第1の規格の合計予測チャネルパラメータを差し引いて第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを取得することと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータを第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータとして使用することとを含む。
【0030】
1の規格および第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータは、代替としてその他の様式で決定され得る。たとえば、第2の規格の合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータから差し引かれて、第1の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータを取得し、第2の規格の合計予測チャネルパラメータが、第2の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータとして使用される。別の例として、第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が決定されて、すべてのセルの合計予測チャネルパラメータを取得し、すべてのセルの合計予測チャネルパラメータに対する第1の規格の合計予測チャネルパラメータの比率が決定される。その比率がRUの最大許容可能チャネルパラメータを乗じられて、第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを取得する。すべてのセルの合計予測チャネルパラメータに対する第2の規格の合計予測チャネルパラメータの比率が決定される。その比率がRUの最大許容可能チャネルパラメータを乗じられて、第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを取得する。
【0031】
任意選択で、第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が、RUの最大許容可能チャネルパラメータ以下である場合には、それぞれのセルの予測チャネルパラメータが、スケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。すなわち、少なくとも1つのセルに関して、その少なくとも1つのセルの予測チャネルパラメータが、それぞれのスケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。
【0032】
ケース2においては、2つの別々の規格のセルに関して、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータが決定され、それらの2つの規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータが、RUの最大許容可能チャネルパラメータと、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータとに基づいて動的に決定され、それによって、少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが動的に決定されて、少なくとも1つのセルをスケジュールする。すなわち、それらの2つの規格は、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、それらの2つの規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定され、それによって、それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づくのではなく、必要に応じて決定される。このやり方においては、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合には、フロントホール帯域幅が節約されることが可能である。加えて、それらの2つの規格が同じスペクトル帯域幅を占有し、同じチャネルパラメータを有するケースにおいては、ケース2においてフロントホール帯域幅の50%が節約されることが可能であるということが実験によって証明されている。
【0033】
第2のケースにおいては、第1の予測伝送パラメータは、予測伝送帯域幅を含む。このケースにおいては、BUは、複数のセルの予測伝送帯域幅に基づいて複数のセルの予測チャネルパラメータを決定し、複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定し得る。BUは、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールする。
【0034】
第2の態様によれば、パラメータ伝送方法が提供される。この方法においては、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれに必要とされる伝送パラメータが予測されて、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得する。それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータは、ベースバンドユニットBUに送信され、複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0035】
任意選択で、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれに必要とされる伝送パラメータが予測されて、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得することは、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを含む。
【0036】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含み、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。
【0037】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理無線リソースブロックRBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0038】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。
【0039】
任意選択で、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、またはアップリンク制御チャネルのうちのそれぞれの各ユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0040】
サウンディング参照チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
任意選択で、複数のセルは、同じ規格のセルであり、または複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含む。
【0042】
任意選択で、2つの別々の規格は、ロングタームエボリューションLTEおよび新無線NRを含む。
【0043】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有する。
【0044】
第3の態様によれば、スケジューリング装置が提供される。このスケジューリング装置は、第1の態様におけるスケジューリング方法の行動を実施する機能を有する。このスケジューリング装置は、少なくとも1つのモジュールを含み、その少なくとも1つのモジュールは、第1の態様において提供されているスケジューリング方法を実施するように構成されている。
【0045】
すなわち、このスケジューリング装置は、
複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得するように構成されている取得モジュールであって、第1の予測伝送パラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測伝送パラメータを示し、
複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとベースバンドユニットBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい、取得モジュールと、
複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールするように構成されているスケジューリングモジュールとを含む。
【0046】
任意選択で、取得モジュールは、
RUによって送信されたそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを受信するように構成されている受信サブモジュールを含む。
【0047】
任意選択で、取得モジュールは、
現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得するように構成されている予測サブモジュールを含む。
【0048】
任意選択で、予測サブモジュールは、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0049】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータを含み、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。
【0050】
スケジューリングモジュールは、
複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定するように構成されているスケジュール可能パラメータ決定サブモジュールと、
少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールするように構成されているスケジューリングサブモジュールとを含む。
【0051】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測伝送帯域幅を含む。
【0052】
スケジューリングモジュールは、
複数のセルの予測伝送帯域幅に基づいてそれぞれのセルの予測チャネルパラメータを決定するように構成されている予測チャネルパラメータ決定サブモジュールであって、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す、予測チャネルパラメータ決定サブモジュールと、
複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定するように構成されているスケジュール可能パラメータ決定サブモジュールと、
少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールするように構成されているスケジューリングサブモジュールとを含む。
【0053】
任意選択で、複数のセルは、同じ規格のセルである。
【0054】
スケジュール可能パラメータ決定サブモジュールは、
複数のセルの予測チャネルパラメータの総和を決定して、合計予測チャネルパラメータを取得することと、
合計予測チャネルパラメータが最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、最大許容可能チャネルパラメータと、合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルのうちのそれぞれの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0055】
任意選択で、複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み、それらのセルは、第1の規格のセルおよび第2の規格のセルである。
【0056】
スケジュール可能パラメータ決定サブモジュールは、
複数のセルにおける同じ規格のセルどうしの予測チャネルパラメータの総和を決定して、第1の規格の合計予測チャネルパラメータおよび第2の規格の合計予測チャネルパラメータを取得することと、
第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が、最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、最大許容可能チャネルパラメータに基づいて第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータおよび第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0057】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理無線リソースブロックRBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0058】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。
【0059】
任意選択で、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、またはアップリンク制御チャネルのうちのそれぞれの各ユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0060】
サウンディング参照チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
任意選択で、2つの別々の規格は、ロングタームエボリューションLTEおよび新無線NRを含む。
【0062】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有する。
【0063】
第4の態様によれば、パラメータ伝送装置が提供される。このパラメータ伝送装置は、第1の態様におけるパラメータ伝送方法の行動を実施する機能を有する。このパラメータ伝送装置は、少なくとも1つのモジュールを含み、その少なくとも1つのモジュールは、第2の態様において提供されているパラメータ伝送方法を実施するように構成されている。
【0064】
すなわち、このパラメータ伝送装置は、
現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれに必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得するように構成されているパラメータ予測モジュールと、
それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータをベースバンドユニットBUに送信するように構成されている送信モジュールとを含み、
複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルに必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0065】
任意選択で、パラメータ予測モジュールは、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0066】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含み、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。
【0067】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理無線リソースブロックRBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0068】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。
【0069】
任意選択で、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、またはアップリンク制御チャネルのうちのそれぞれの各ユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
サウンディング参照チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0071】
任意選択で、複数のセルは、同じ規格のセルであり、または複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含む。
【0072】
任意選択で、2つの別々の規格は、ロングタームエボリューションLTEおよび新無線NRを含む。
【0073】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有する。
【0074】
第5の態様によれば、BUが提供され、このBUは、プロセッサおよびメモリを含み、メモリは、第1の態様において提供されているスケジューリング方法を実行するためのコンピュータプログラムを格納するように構成されている。プロセッサは、メモリに格納されているコンピュータプログラムを実行して、第1の態様によるスケジューリング方法を実施するように構成されている。
【0075】
任意選択で、このBUは、通信バスをさらに含み得る。通信バスは、プロセッサとメモリとの間における接続を確立するように構成されている。
【0076】
第6の態様によれば、RUが提供され、このRUは、プロセッサおよびメモリを含み、メモリは、第1の態様において提供されているパラメータ伝送方法を実行するためのコンピュータプログラムを格納するように構成されている。プロセッサは、メモリに格納されているコンピュータプログラムを実行して、第1の態様によるパラメータ伝送方法を実施するように構成されている。
【0077】
任意選択で、このRUは、通信バスをさらに含み得る。通信バスは、プロセッサとメモリとの間における接続を確立するように構成されている。
【0078】
第7の態様によれば、スケジューリングシステムが提供される。このシステムは、RUおよびBUを含む。
【0079】
RUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得し、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータをBUに送信するように構成されている。
【0080】
BUは、RUによって送信されたそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを受信し、複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールするように構成されている。
【0081】
複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとベースバンドユニットBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0082】
第8の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。この記憶媒体は、命令を記憶している。それらの命令がコンピュータ上で実行されると、そのコンピュータは、第1の態様によるスケジューリング方法のステップを実行すること、または第2の態様によるパラメータ伝送方法のステップを実行することを可能にされる。
【0083】
第9の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。それらの命令がコンピュータ上で実行されると、そのコンピュータは、第1の態様によるスケジューリング方法のステップを実行すること、または第2の態様によるパラメータ伝送方法のステップを実行することを可能にされる。
【0084】
言い換えれば、コンピュータプログラムが提供される。そのコンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されたときに、そのコンピュータは、第1の態様によるスケジューリング方法のステップを実行すること、または第2の態様によるパラメータ伝送方法のステップを実行することを可能にされる。
【0085】
第2の態様から第9の態様において取得される技術的な効果は、第1の態様における対応する技術的な手段を使用することによって取得される技術的な効果と同様である。詳細が再びここで記述されることはない。
【0086】
本出願において提供される技術的な解決策は、少なくとも下記の有益な効果をもたらすことが可能である。
【0087】
それぞれのセルによって必要とされる最大伝送帯域幅とは、それぞれのセルがピーク負荷に到達したときにフロントホールネットワークを通じて単位時間あたりにそれぞれのセルによって伝送されるデータの最大量を指す。しかしながら、すべてのセルがピーク負荷に同時に到達するということはあり得ない。そのため、本出願においては、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータが取得され、複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つがスケジュールされる。少なくとも1つのセルに必要とされるチャネルパラメータは、その少なくとも1つのセルをスケジュールするために、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅が、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さいということが確実にされることが可能であり、それによって、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合にフロントホール帯域幅が節約されることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0088】
図1】本出願の実施形態によるシステムアーキテクチャーの概略図である。
図2】本出願の実施形態による別のシステムアーキテクチャーの概略図である。
図3】本出願の実施形態による複数のネットワーキング形態の概略図である。
図4】本出願の実施形態によるBUおよびRUのシステムブロック図である。
図5】本出願の実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。
図6】本出願の実施形態によるスケジューリング方法のフローチャートである。
図7】本出願の実施形態によるBUとRUとの機能分割の概略図である。
図8】本出願の実施形態によるBUとRUとの機能分割の別の概略図である。
図9】本出願の実施形態による単一規格セルの概略図である。
図10】本出願の実施形態による複数規格セルの概略図である。
図11】本出願の実施形態によるスケジューリング装置の構造の概略図である。
図12】本出願の実施形態によるパラメータ伝送装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0089】
本出願の実施形態の目的、技術的な解決策、および利点をより明確にするために、以降では、添付の図面を参照しながら詳細に本出願の実施態様についてさらに記述する。
【0090】
図1を参照されたい。図1は、本出願の実施形態によるシステムアーキテクチャーの概略図である。このシステムアーキテクチャーは、ベースバンドユニット(baseband unit, BU)および複数の無線ユニット(radio unit, RU)を含む。BUは、通信のために光ファイバを通じて複数のRUに接続される図2を参照されたい。図2は、本出願の実施形態による別のシステムアーキテクチャーの概略図である。このシステムアーキテクチャーは、複数のBUおよび複数のRUを含み、複数のBUは、通信のために光ファイバを通じて複数のRUに接続される。言い換えれば、本出願のこの実施形態においては、1つのBUが複数のRUに接続され得、または複数のBUが複数のRUに接続され得る。
【0091】
BUとRUとの間におけるネットワークは、フロントホールネットワークと呼ばれる。BUと複数のRUとの間には、複数のネットワーキング形態がある。図3を参照されたい。図3は、4つのネットワーキング形態を示している。図3ネットワーキング形態(a)においては、BUおよびRUは、光ファイバを通じて互いと通信する。図3ネットワーキング形態(b)においては、BUは、パッシブ波長分割多重化(wavelength division multiplexing, WDM)モードでRUと通信する。図3ネットワーキング形態(c)においては、BUは、アクティブWDMモードまたは光伝送ネットワーク(optical transport network, OTN)モードでRUと通信する。図3ネットワーキング形態(d)においては、BUは、シークレットプライベートネットワーク(secret private network, SPN)モードでRUと通信する。
【0092】
どのネットワーキング形態が使用されるかにかかわらず、データは、伝送媒体、たとえば、光ファイバを通じてBUとRUとの間において伝送される。光ファイバ配備のコストは高い。そのため、フロントホール帯域幅は、貴重なリソースとなる。フロントホール帯域幅を節約するために、本出願の実施形態においては、BUおよびRUが改良されている。図4を参照されたい。図4は、本出願の実施形態によるBUおよびRUのシステムブロック図である。BUは、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)モジュール、新無線(new radio, NR)モジュール、およびパラメータ制御モジュールを含み得る。LTEモジュールおよびNRモジュールの両方は、セル管理ユニット、チャネルスケジューリングユニット、およびベースバンド信号処理ユニットを含む。RUは、LTEモジュール、NRモジュール、およびパラメータ予測モジュールを含み得る。任意選択で、RUにおけるLTEモジュールおよびNRモジュールの両方は、ベースバンド信号処理ユニットを含み得る。
【0093】
RUに関しては、パラメータ予測モジュールは、スケジューリング中にLTEにおけるそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータを予測するように構成されており、スケジューリング中にNRにおけるそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの予測伝送パラメータを取得し、それぞれのセルの予測伝送パラメータをBUに送信するようにさらに構成されている。
【0094】
BUに関しては、パラメータ制御モジュールは、LTEにおけるそれぞれのセルの予測伝送パラメータと、NRにおけるそれぞれのセルの予測伝送パラメータとに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールするように構成されている。
【0095】
BUおよびRUは、1つの規格をサポートし得、または複数の規格をサポートし得るということに留意されたい。たとえば、図4は、BUおよびRUが2つの規格をサポートする例を使用することによって記述されている。任意選択で、BUは、ビルディングベースバンドユニット(building baseband unit, BBU)を含み、RUは、リモート無線ユニット(remote radio unit, RRU)を含む。あるいは、BUは、分散ユニット(distribute unit, DU)または中央ユニット(centra unit, CU)を含み、RUは、アクティブアンテナユニット(active antenna unit, AAU)を含む。加えて、テクノロジーの発展およびシステムアーキテクチャーの進化に伴って、別の規格のネットワークがさらに出現し得る。このケースにおいては、BUおよびRUは、別の様式で分割または命名され得る。言い換えれば、本出願の実施形態において記述されているシステムアーキテクチャーは、本出願の実施形態における技術的な解決策をより明確に記述することを意図されており、本出願の実施形態において提供されている技術的な解決策についての限定を構成するものではない。システムアーキテクチャーの進化に伴って、本出願の実施形態において提供されている技術的な解決策はまた、類似の技術的な問題に適用可能である。
【0096】
図5を参照されたい。図5は、本出願の実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。このネットワークデバイスは、図1または図2において示されているBUまたはRUであり得る。このネットワークデバイスは、プロセッサ501およびメモリ502を含む。
【0097】
プロセッサ501は、汎用中央処理装置(central processing unit, CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor, NP)、マイクロプロセッサであり得、または本出願の解決策を実施するように構成されている1つもしくは複数の集積回路、たとえば、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device, PLD)、もしくはそれらの組合せであり得る。PLDは、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device, CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array, FPGA)、ジェネリックアレイロジック(generic array logic, GAL)、またはそれらの任意の組合せである。
【0098】
メモリ502は、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory, EEPROM)、光ディスク(コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory, CD-ROM)、コンパクトディスク、レーザーディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気ストレージデバイス、または、予期されるプログラムコードを命令もしくはデータ構造の形態で搬送もしくは格納することが可能な、およびコンピュータによってアクセスされることが可能な任意のその他の媒体であり得るが、それらに限定されない。メモリ502は、独立して存在し得、プロセッサ501に接続される。メモリ502およびプロセッサ501は、ともに統合され得る。
【0099】
任意選択で、ネットワークデバイスは、通信バス503および少なくとも1つの通信インターフェース504をさらに含み得る。通信バス503は、前述のコンポーネントどうしの間において情報を伝送するように構成されている。通信バス503は、アドレスバス、データバス、制御バスなどへと分類され得る。表示を容易にする目的で、図においてはバスを表すために1つの太線のみが使用されているが、これは、1つのバスのみが、または1つのタイプのバスのみがあるということを意味するものではない。
【0100】
通信インターフェース504は、トランシーバなどの任意の装置を使用し、別のデバイスまたは通信ネットワークと通信するように構成されている。通信インターフェース504は、有線通信インターフェースを含み、ワイヤレス通信インターフェースをさらに含み得る。有線通信インターフェースは、たとえば、イーサネットインターフェースであり得る。イーサネットインターフェースは、光インターフェース、電気インターフェース、またはそれらの組合せであり得る。ワイヤレス通信インターフェースは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)インターフェース、セルラーネットワーク通信インターフェース、またはそれらの組合せであり得る。
【0101】
任意選択で、一実施形態において、プロセッサ501は、1つまたは複数のCPU、たとえば、図5において示されているCPU 0およびCPU 1を含み得る。
【0102】
任意選択で、一実施形態において、ネットワークデバイスは、複数のプロセッサ、たとえば、図5において示されているプロセッサ501およびプロセッサ505を含み得る。それらのプロセッサのそれぞれは、シングルコアプロセッサであり得、またはマルチコアプロセッサであり得る。本明細書でのプロセッサは、データ(たとえば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成されている1つまたは複数のデバイス、回路、および/または処理コアであり得る。
【0103】
いくつかの実施形態においては、メモリ502は、本出願の実施形態を実行するためのプログラムコード510を格納するように構成され、プロセッサ501は、メモリ502に格納されているプログラムコード510を実行し得る。プログラムコード510は、1つまたは複数のソフトウェアモジュールを含み得る。ネットワークデバイスは、プロセッサ501と、メモリ502におけるプログラムコード510とを通じて、図6の下記の実施形態において提供される方法を実施し得る。
【0104】
図6は、本出願の実施形態によるスケジューリング方法のフローチャートである。図6を参照されたい。この方法は、下記のステップを含む。
【0105】
ステップ601:BUが、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得し、第1の予測伝送パラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測伝送パラメータを示す。複数のセルは、RUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0106】
複数のセルは、RUの信号カバレッジエリアにおけるすべてのセルであり得、またはRUの信号カバレッジエリアにおけるいくつかのセルであり得るということに留意されたい。加えて、複数のセルは、基地局にカバレッジを提供する複数のセルであり得、または同じフロントホール帯域幅を共有するすべてのセルであり得る。これは、本出願のこの実施形態においては限定されない。
【0107】
加えて、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅とは、RUとBUとの間におけるフロントホールネットワークによって単位時間あたりに伝送されるデータの最大量である。それぞれのセルによって必要とされる最大伝送帯域幅とは、それぞれのセルがピーク負荷に到達したときにフロントホールネットワークを通じて単位時間あたりにそれぞれのセルによって伝送されるデータの最大量を指す。
【0108】
本出願のこの実施形態においては、BUが複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得する2つの様式がある。以降では、それらの2つの様式について個別に記述する。
【0109】
第1の実施態様においては、RUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれに必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得する。RUは、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータをBUに送信する。BUは、RUによって送信されたそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを受信する。
【0110】
第2の実施態様においては、BUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれに必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得する。
【0111】
言い換えれば、第1の実施態様においては、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータは、RUによって予測され、第2の実施態様においては、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータは、BUによって予測される。
【0112】
現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータをRUが予測するかまたはBUが予測するかにかかわらず、予測方法は同じである。そのため、前述の2つの実施態様においては、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれに必要とされる伝送パラメータを予測する実施プロセスは、複数のセルのうちのそれぞれの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、複数のセルのうちのそれぞれの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを含む。
【0113】
例においては、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータは、複数のセルのうちのそれぞれの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいて下記の式(1)に従って決定される。
CPredict=CPredictk-1+α(CUsek-1-CPredictk-1) (1)
【0114】
前述の式(1)において、CPredictは、複数のセルのうちのセルの第1の予測伝送パラメータである。CPredictk-1は、そのセルの第2の予測伝送パラメータである。αは、フィルタリング係数であり、このフィルタリング係数は、既知のパラメータである。CUsek-1は、そのセルの実際の伝送パラメータ、すなわち、前の周期性でのスケジューリング中にそのセルによって実際に使用された伝送パラメータである。
【0115】
第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリングの前に予測によって取得され得、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリングが完了された後に決定され得るということに留意されたい。同様に、第1の予測伝送パラメータは、現在の周期性でのスケジューリングの前に予測によって取得され得る。予測が実行される具体的な時点は、本出願においては限定されない。
【0116】
周期性の期間は、あらかじめ設定されており、実際の要件に従って調整され得る。たとえば、周期性の期間は、20ms、10m、5ms、1msなどであり得る。加えて、第1の周期性に関しては、RUの最大許容可能伝送パラメータが、複数のセルの数量に基づいて均等に分割されて、第1の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータを予測および取得し得る。
【0117】
複数のセルは、同じ規格のセルであり得、または別々の規格のセルであり得る。複数のセルが別々の規格のセルである場合には、それらの複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み得、そしてまた、2つよりも多い規格のセルを含み得る。すなわち、複数のセルは、少なくとも2つの規格のセルを含み得る。それらの少なくとも2つの規格は、LTEおよびNRを含み得、別の規格をさらに含み得る。
【0118】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有し得る。加えて、複数のセルは、代替として別々のカバレッジエリアを有し得る。
【0119】
第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含む。予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルによって必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。予測伝送帯域幅は、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測伝送帯域幅を示す。
【0120】
いくつかの実施形態においては、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理RBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。すなわち、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理RBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量のうちの少なくとも1つを含む。
【0121】
いくつかのその他の実施形態においては、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。言い換えれば、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含み得る。
【0122】
ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、またはアップリンク制御チャネルのそれぞれに関して、チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。サウンディング参照チャネルに関しては、チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0123】
特定のパラメータが予測チャネルパラメータに含まれるかは、BUおよびRUのそれぞれの機能に依存するということに留意されたい。すなわち、特定のパラメータが予測チャネルパラメータに含まれるかは、BUとRUとの間におけるフロントホールネットワークの機能分割BUによって実施される機能およびRUによって実施される機能に依存する。予測チャネルパラメータは、分割線に伴って変化する。
【0124】
たとえば、図7を参照すると、図7は、分割線を使用することによって分離された機能分割を示す。アップリンクデータに関して、BUの機能は、PDSCH変調、PDCCH変調、PDSCHマッピング、PDCCHマッピング、PDSCHプリコーディング、PDCCHプリコーディング、およびフレーミングを含み、RUの機能は、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing, OFDM)信号生成を含む。ダウンリンクデータに関して、RUの機能は、OFDM信号復調を含み、BUの機能は、デフレーミング、PUSCHチャネル推定、PUCCHチャネル推定、SRS処理、PUSCH復調、PUCCH復調、PUSCHデコーディング、およびPUCCHデコーディングを含む。このケースにおいては、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理RBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量のうちの少なくとも1つを含む。
【0125】
別の例として、図8を参照すると、図8は、分割線を使用することによって分離された機能分割を示す。アップリンクデータに関して、BUの機能は、PDSCH変調およびPDCCH変調を含み、RUの機能は、PDSCHマッピング、PDCCHマッピング、PDSCHプリコーディング、PDCCHプリコーディング、フレーミング、およびOFDM信号生成を含む。ダウンリンクデータに関して、RUの機能は、OFDM信号復調、デフレーミング、PUSCHチャネル推定、PUCCHチャネル推定、SRS処理、PUSCH復調、PUCCH復調を含み、BUの機能は、PUSCHデコーディングおよびPUCCHデコーディングを含む。このケースにおいては、予測チャネルパラメータは、PDSCH、PDCCH、PUSCH、PUCCH、および、SRSを伝送するように構成されているチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含み得る。
【0126】
図7および図8は、本出願の実施形態において示されているBUおよびRUの機能分割の2つの例にすぎないということに留意されたい。本出願の実施形態は、BUおよびRUの機能分割の別のシナリオにさらに適用され得る。BUおよびRUの機能分割は、本出願の実施形態においては限定されない。
【0127】
ステップ602:BUは、複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールする。
【0128】
前述の記述に基づけば、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含む。さまざまなケースにおいて、BUが複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールする様式は、さまざまである。そのため、以降では、それらのケースについて個別に記述する。
【0129】
第1のケースにおいては、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータを含む。このケースにおいては、BUは、複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定し得る。BUは、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールする。
【0130】
セルのスケジュール可能チャネルパラメータとは、現在の周期性でのスケジューリング中にセルに使用されることが可能である最大のチャネルパラメータである。すなわち、現在の周期性でのスケジューリング中にセルによって実際に使用されるチャネルパラメータは、スケジュール可能チャネルパラメータを超えない。
【0131】
前述の記述に基づけば、複数のセルは、同じ規格のセルであり得、または2つの別々の規格のセルであり得る。さまざまなケースにおいて、複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する様式は、さまざまである。そのため、以降では、それらのケースについて個別に記述する。
【0132】
ケース1: 複数のセルは、同じ規格のセルである。このケースにおいては、BUは、複数のセルの予測チャネルパラメータの総和を決定して、合計予測チャネルパラメータを取得し得る。合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、BUは、RUの最大許容可能チャネルパラメータと、合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルのうちのそれぞれの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する。
【0133】
すなわち、合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きいケースにおいては、少なくとも1つのセルのうちの任意のセルに関して、合計予測チャネルパラメータに対するそのセルの予測チャネルパラメータの比率が決定され、RUの最大許容可能チャネルパラメータがその比率を乗じられて、そのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを取得する。
【0134】
たとえば、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクRBの数量を含む。複数のセルは、セル1、セル2、およびセル3である。セル1の予測チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの数量は、0であり、セル2の予測チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの数量は、6であり、セル3の予測チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの数量は、6であり、RUの最大許容可能チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの数量は、10である。3つのセルの合計予測チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの総量は、12である。現在、セル3がスケジュールされる必要があると想定され、セル3のダウンリンクRBの総量に対するダウンリンクRBの数量の比率は1/2であると決定される。その比率が最大許容可能チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの数量を乗じられて、セルのスケジュール可能チャネルパラメータにおけるダウンリンクRBの数量が5であるということを取得する。
【0135】
任意選択で、合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータ以下である場合には、それぞれのセルの予測チャネルパラメータが、スケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。すなわち、少なくとも1つのセルに関して、その少なくとも1つのセルの予測チャネルパラメータが、それぞれのスケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。
【0136】
ケース1においては、同じ規格の複数のセルに関して、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータが決定され、少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが、RUの最大許容可能チャネルパラメータと、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータとに基づいて動的に決定されて、少なくとも1つのセルをスケジュールする。すなわち、複数のセルは、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づくのではなく、必要に応じて決定される。このやり方においては、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合には、フロントホール帯域幅が節約されることが可能である。加えて、ケース1においてフロントホール帯域幅の20%が節約されることが可能であるということが実験によって証明されている。
【0137】
たとえば、図9を参照すると、この規格は、セル0およびセル1という2つのセルを含む。それらの2つのセルは、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、それらの2つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定される。それらの2つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、それらの2つのセルがピーク負荷に同時に到達しない場合には、フロントホール帯域幅が節約されることが可能である。
【0138】
ケース2: 複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み、それらのセルは、第1の規格のセルおよび第2の規格のセルである。このケースにおいては、BUは、複数のセルにおける同じ規格のセルどうしの予測チャネルパラメータの総和を決定して、第1の規格の合計予測チャネルパラメータおよび第2の規格の合計予測チャネルパラメータを取得し得る。第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が、RUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて第1の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータおよび第2の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータが決定される。第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。
【0139】
例として、RUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータおよび第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを決定する実施プロセスは、RUの最大許容可能チャネルパラメータから第1の規格の合計予測チャネルパラメータを差し引いて第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを取得することと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータを第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータとして使用することとを含む。
【0140】
加えて、第1の規格および第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータは、その他の様式でも決定され得る。たとえば、第2の規格の合計予測チャネルパラメータがRUの最大許容可能チャネルパラメータから差し引かれて、第1の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータを取得し、第2の規格の合計予測チャネルパラメータが、第2の規格のスケジュール可能チャネル一般パラメータとして使用される。別の例として、第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が決定されて、すべてのセルの合計予測チャネルパラメータを取得し、すべてのセルの合計予測チャネルパラメータに対する第1の規格の合計予測チャネルパラメータの比率が決定される。その比率がRUの最大許容可能チャネルパラメータを乗じられて、第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを取得する。すべてのセルの合計予測チャネルパラメータに対する第2の規格の合計予測チャネルパラメータの比率が決定される。その比率がRUの最大許容可能チャネルパラメータを乗じられて、第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを取得する。
【0141】
第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する実施プロセスは、下記のステップを含む。少なくとも1つのセルにおける第1の規格の任意のセルに関して、第1の規格の合計予測チャネルパラメータに対するそのセルの予測チャネルパラメータの比率が決定される。その比率が第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを乗じられて、そのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを取得する。
【0142】
同様に、第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する実施プロセスは、下記のステップを含む。少なくとも1つのセルにおける第2の規格の任意のセルに関して、第2の規格の合計予測チャネルパラメータに対するそのセルの予測チャネルパラメータの比率が決定される。その比率が第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを乗じられて、そのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを取得する。
【0143】
任意選択で、第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が、RUの最大許容可能チャネルパラメータ以下である場合には、それぞれのセルの予測チャネルパラメータが、スケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。すなわち、少なくとも1つのセルに関して、その少なくとも1つのセルの予測チャネルパラメータが、それぞれのスケジュール可能チャネルパラメータとして使用される。
【0144】
ケース2においては、2つの別々の規格のセルに関して、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータが決定され、それらの2つの規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータが、RUの最大許容可能チャネルパラメータと、現在の周期性でのそれぞれのセルの予測チャネルパラメータとに基づいて動的に決定され、それによって、少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが動的に決定されて、少なくとも1つのセルをスケジュールする。すなわち、それらの2つの規格は、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、それらの2つの規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定され、それによって、それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づくのではなく、必要に応じて決定される。このやり方においては、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合には、フロントホール帯域幅が節約されることが可能である。加えて、それらの2つの規格が同じスペクトル帯域幅を占有し、同じチャネルパラメータを有するケースにおいては、ケース2においてフロントホール帯域幅の50%が節約されることが可能であるということが実験によって証明されている。
【0145】
たとえば、図10を参照すると、LTEおよびNRという2つの規格に関して、それらの2つの規格は、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、それらの2つの規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定され、それによって、それらの2つの規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータが、必要に応じて決定される。それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。図10におけるスペクトルリソース図を例にとると、それらの2つの規格は、RUのスペクトルリソースを共有し、それらの2つの規格によって必要とされるスペクトルリソースは、別々の周期性で動的に決定される。
【0146】
第2のケースにおいては、第1の予測伝送パラメータは、予測伝送帯域幅を含む。このケースにおいては、BUは、複数のセルの予測伝送帯域幅に基づいて複数のセルの予測チャネルパラメータを決定し、複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定し得る。BUは、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールする。
【0147】
伝送帯域幅と物理チャネルパラメータとの間にはマッピング関係がある。そのため、複数のセルのそれぞれに関して、それぞれのセルの予測伝送帯域幅と、マッピング関係とに基づいて、それぞれのセルの予測チャネルパラメータが決定され得る。
【0148】
複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定する実施プロセス、ならびに少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールする実施プロセスに関しては、第1のケースにおける関連した記述を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0149】
本出願のこの実施形態においては、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータが取得され、それによって、複数のセルの第1の予測伝送パラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。加えて、複数のセルのスケジュール可能チャネルパラメータの総和は、RUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きくない。言い換えれば、複数のセルは、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータを予測することによって少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが動的に決定されて、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールすることが可能である。それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅が、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さいということが確実にされることが可能であり、それによって、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合にフロントホール帯域幅が節約されることが可能である。
【0150】
図11は、本出願の実施形態によるスケジューリング装置の構造の概略図である。このスケジューリング装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組合せによってBUの一部またはすべてとして実装され得る。そのBUは、図1または図2において示されているBUであり得る。図11を参照すると、この装置は、取得モジュール1101およびスケジューリングモジュール1102を含む。
【0151】
取得モジュール1101は、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータを取得するように構成されており、第1の予測伝送パラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測伝送パラメータを示す。詳細な実施プロセスに関しては、前述の実施形態における対応する内容を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0152】
複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとベースバンドユニットBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0153】
スケジューリングモジュール1102は、複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールするように構成されている。詳細な実施プロセスに関しては、前述の実施形態における対応する内容を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0154】
任意選択で、取得モジュール1101は、
RUによって送信されたそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを受信するように構成されている受信サブモジュールを含む。
【0155】
任意選択で、取得モジュール1101は、
現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得するように構成されている予測サブモジュールを含む。
【0156】
任意選択で、予測サブモジュールは、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0157】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータを含み、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。
【0158】
スケジューリングモジュール1102は、
複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定するように構成されているスケジュール可能パラメータ決定サブモジュールと、
少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールするように構成されているスケジューリングサブモジュールとを含む。
【0159】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測伝送帯域幅を含む。
【0160】
スケジューリングモジュール1102は、
複数のセルの予測伝送帯域幅に基づいてそれぞれのセルの予測チャネルパラメータを決定するように構成されている予測チャネルパラメータ決定サブモジュールであって、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す、予測チャネルパラメータ決定サブモジュールと、
複数のセルの予測チャネルパラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定するように構成されているスケジュール可能パラメータ決定サブモジュールと、
少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールするように構成されているスケジューリングサブモジュールとを含む。
【0161】
任意選択で、複数のセルは、同じ規格のセルである。
【0162】
スケジュール可能パラメータ決定サブモジュールは、
複数のセルの予測チャネルパラメータの総和を決定して、合計予測チャネルパラメータを取得することと、
合計予測チャネルパラメータが最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、最大許容可能チャネルパラメータと、合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルのうちのそれぞれの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0163】
任意選択で、複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含み、それらのセルは、第1の規格のセルおよび第2の規格のセルである。
【0164】
スケジュール可能パラメータ決定サブモジュールは、
複数のセルにおける同じ規格のセルどうしの予測チャネルパラメータの総和を決定して、第1の規格の合計予測チャネルパラメータおよび第2の規格の合計予測チャネルパラメータを取得することと、
第1の規格の合計予測チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータとの総和が、最大許容可能チャネルパラメータよりも大きい場合には、最大許容可能チャネルパラメータに基づいて第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータおよび第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
第1の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第1の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第1の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することと、
第2の規格の合計スケジュール可能チャネルパラメータと、第2の規格の合計予測チャネルパラメータに対する少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルの予測チャネルパラメータの比率とに基づいて少なくとも1つのセルにおける第2の規格のそれぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0165】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理無線リソースブロックRBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0166】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。
【0167】
任意選択で、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、およびアップリンク制御チャネルのうちのそれぞれの各ユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0168】
サウンディング参照チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0169】
任意選択で、2つの別々の規格は、ロングタームエボリューションLTEおよび新無線NRを含む。
【0170】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有する。
【0171】
本出願のこの実施形態においては、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータが取得され、それによって、複数のセルの第1の予測伝送パラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。加えて、複数のセルのスケジュール可能チャネルパラメータの総和は、RUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きくない。言い換えれば、複数のセルは、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータを予測することによって少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが動的に決定されて、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールすることが可能である。それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅が、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さいということが確実にされることが可能であり、それによって、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合にフロントホール帯域幅が節約されることが可能である。
【0172】
前述の実施形態において提供されているスケジューリング装置がスケジューリングを実行する場合には、前述の機能モジュールどうしの分割は、記述のための例として使用されているにすぎないということに留意されたい。実際の適用においては、前述の機能どうしは、要件に基づく実施のために別々の機能モジュールに割り当てられ得、すなわち、上述されている機能のうちのすべてまたはいくつかを実施するために、装置の内部構造が別々の機能モジュールへと分割される。加えて、前述の実施形態において提供されているスケジューリング装置と、スケジューリング方法実施形態とは、同じコンセプトに属している。その具体的な実施プロセスに関しては、方法実施形態を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0173】
図12は、本出願の実施形態によるパラメータ伝送装置の構造の概略図である。このパラメータ伝送装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組合せによってRUの一部またはすべてとして実装され得る。そのRUは、図1または図2において示されているRUであり得る。図12を参照すると、この装置は、パラメータ予測モジュール1201および送信モジュール1202を含む。
【0174】
パラメータ予測モジュール1201は、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれに必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得するように構成されている。詳細な実施プロセスに関しては、前述の実施形態における対応する内容を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0175】
送信モジュール1202は、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータをベースバンドユニットBUに送信するように構成されている。詳細な実施プロセスに関しては、前述の実施形態における対応する内容を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0176】
複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0177】
任意選択で、パラメータ予測モジュール1201は、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータを取得することであって、第2の予測伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされた予測伝送パラメータを示し、実際の伝送パラメータは、前の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに実際に使用された伝送パラメータを示す、ことと、
それぞれのセルの第2の予測伝送パラメータおよび実際の伝送パラメータに基づいてそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを決定することとを行うように特に構成される。
【0178】
任意選択で、第1の予測伝送パラメータは、予測チャネルパラメータまたは予測伝送帯域幅を含み、予測チャネルパラメータは、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる予測物理チャネルパラメータを示す。
【0179】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンク有効物理無線リソースブロックRBの数量、ダウンリンクアンテナの数量、アップリンク有効物理RBの数量、およびアップリンクアンテナの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0180】
任意選択で、予測チャネルパラメータは、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、アップリンク制御チャネル、およびサウンディング参照チャネルというチャネルのうちの少なくとも1つのユーザ機器の数量と、それぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報とを含む。
【0181】
任意選択で、ダウンリンクデータチャネル、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、またはアップリンク制御チャネルのうちのそれぞれの各ユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネルレイヤの数量、およびそれぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量またはチャネルビームの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0182】
サウンディング参照チャネルのそれぞれのユーザ機器によって占有されるリソース情報は、RBの数量、それぞれのRBのチャネル物理アンテナの数量、およびそれぞれの無線フレームのサウンディング参照信号シンボルの数量というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0183】
任意選択で、複数のセルは、同じ規格のセルであり、または複数のセルは、2つの別々の規格のセルを含む。
【0184】
任意選択で、2つの別々の規格は、ロングタームエボリューションLTEおよび新無線NRを含む。
【0185】
任意選択で、複数のセルは、同じカバレッジエリアを有する。
【0186】
本出願のこの実施形態においては、複数のセルのうちのそれぞれの第1の予測伝送パラメータが取得され、それによって、複数のセルの第1の予測伝送パラメータおよびRUの最大許容可能チャネルパラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つのスケジュール可能チャネルパラメータが決定される。加えて、複数のセルのスケジュール可能チャネルパラメータの総和は、RUの最大許容可能チャネルパラメータよりも大きくない。言い換えれば、複数のセルは、RUの最大許容可能チャネルパラメータを共有し、現在の周期性でのスケジューリング中にそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータを予測することによって少なくとも1つのセルのうちのそれぞれのスケジュール可能チャネルパラメータが動的に決定されて、少なくとも1つのセルのスケジュール可能チャネルパラメータに基づいて少なくとも1つのセルをスケジュールすることが可能である。それぞれのセルのスケジュール可能チャネルパラメータは、それぞれのセルによって到達される可能性があるピーク負荷に基づいて決定されない。このやり方においては、RUとBUとの間における最大伝送帯域幅が、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さいということが確実にされることが可能であり、それによって、複数のセルがピーク負荷に同時に到達しない場合にフロントホール帯域幅が節約されることが可能である。
【0187】
前述の実施形態において提供されているパラメータ伝送装置がパラメータ伝送を実行する場合には、前述の機能モジュールどうしの分割は、記述のための例として使用されているにすぎないということに留意されたい。実際の適用においては、前述の機能どうしは、要件に基づく実施のために別々の機能モジュールに割り当てられ得、すなわち、上述されている機能のうちのすべてまたはいくつかを実施するために、装置の内部構造が別々の機能モジュールへと分割される。加えて、前述の実施形態において提供されているパラメータ伝送装置と、パラメータ伝送方法実施形態とは、同じコンセプトに属している。その具体的な実施プロセスに関しては、方法実施形態を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0188】
本出願の実施形態は、スケジューリングシステムをさらに提供する。このスケジューリングシステムは、RUおよびBUを含む。
【0189】
RUは、現在の周期性でのスケジューリング中に複数のセルのうちのそれぞれのセルに必要とされる伝送パラメータを予測して、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを取得し、それぞれのセルの第1の予測伝送パラメータをBUに送信するように構成されている。
【0190】
BUは、RUによって送信されたそれぞれのセルの第1の予測伝送パラメータを受信し、複数のセルの第1の予測伝送パラメータに基づいて複数のセルのうちの少なくとも1つをスケジュールするように構成されている。
【0191】
複数のセルは、無線ユニットRUの信号カバレッジエリアに含まれるセルであり、RUとベースバンドユニットBUとの間における最大伝送帯域幅は、複数のセルによって必要とされる最大伝送帯域幅の総和よりも小さい。
【0192】
BUおよびRUによって実施される機能の詳細な実施プロセスに関しては、前述の実施形態における対応する内容を参照されたい。詳細が再びここで記述されることはない。
【0193】
前述の実施形態のうちのすべてまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せによって実装され得る。それらの実施形態を実施するためにソフトウェアが使用される場合には、それらの実施形態のすべてまたは一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。そのコンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。それらのコンピュータ命令がコンピュータ上にロードされて実行されたときに、本出願の実施形態による手順または機能がすべてまたは部分的に生成される。そのコンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、またはその他のプログラム可能な装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得、または1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送され得る。たとえば、コンピュータ命令は、1つのネットワークデバイスまたはコンピュータから別のネットワークデバイスまたはコンピュータへ有線の(たとえば、光ファイバの)様式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合した、サーバもしくはデータセンターなどのコンピュータまたはデータストレージデバイスによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であり得る。それらの使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(たとえば、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc, DVD))、半導体媒体(たとえば、ソリッドステートディスク(solidstate disk, SSD))などであり得る。本出願のこの実施形態において言及されているコンピュータ可読記憶媒体は、不揮発性記憶媒体であり得、または言い換えれば、非一時的記憶媒体であり得るということに留意されたい。
【0194】
本明細書において言及されている「少なくとも1つ」は、1つまたは複数を意味し、本明細書において言及されている「複数の」は、2つ以上を意味するということを理解されたい。本出願の実施形態の記述においては、別段の指定がない限り、「/」は「または」を意味する。たとえば、A/Bは、AまたはBを表し得る。本明細書においては、「および/または」は、関連付けられている対象どうしの間における関連付け関係のみを記述し、3つの関係が存在し得るということを表す。たとえば、「Aおよび/またはB」は、「Aのみが存在する」、「AおよびBの両方が存在する」、ならびに「Bのみが存在する」という3つのケースを表し得る。加えて、本出願の実施形態における技術的な解決策を明確に記述する目的で、同じアイテムどうし、または基本的に同じ機能もしくは目的を提供する類似のアイテムどうしの間を区別するために、本出願の実施形態においては「第1の」および「第2の」などの用語が使用されている。「第1の」および「第2の」などの用語は、数量または実行順序を限定するものではなく、「第1の」および「第2の」などの用語は、明確な違いを示すものではないということを当業者なら理解し得る。
【0195】
前述の記述は、本出願の実施形態にすぎず、本出願を限定することを意図されているものではない。本出願の原理から逸脱することなく作成されるいかなる修正形態、均等な代替形態、または改良形態も、本出願の保護範囲内に収まるものとする。
【国際調査報告】