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特表2024-545537IABノード装置、IABドナー装置及びトポロジー退行方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-09
(54)【発明の名称】IABノード装置、IABドナー装置及びトポロジー退行方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/12 20090101AFI20241202BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20241202BHJP
【FI】
H04W36/12
H04W16/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539883
(86)(22)【出願日】2022-01-04
(85)【翻訳文提出日】2024-07-01
(86)【国際出願番号】 CN2022070174
(87)【国際公開番号】W WO2023130231
(87)【国際公開日】2023-07-13
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004381
【氏名又は名称】弁理士法人ITOH
(72)【発明者】
【氏名】ルゥ・ヤン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA26
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
(57)【要約】
本出願の実施例ではIABノード装置、IABドナー装置及びトポロジー退行方法が提供される。IABノードの上りリンクサービスの伝送径路が第一ドナー集中ユニットから第二ドナー集中ユニットに移行した後に、第二ドナー集中ユニットから第一ドナー集中ユニットに移行し、前記方法は、IABノード又は子ノードがネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し;及び、IABノード又は子ノードが径路移行設定を適用することを含み、IABノードのIAB-DUは第一donor-CUとF1接続を維持する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
IABノード装置であって、
その上りリンクサービスの伝送径路が第一ドナー集中ユニットから第二ドナー集中ユニットに移行された後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行され、
前記装置は、
ネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信する受信部;及び
前記径路移行設定を適用する処理部を含み、
前記IABノードのIAB-DUは前記第一ドナー集中ユニットとF1接続を維持する、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
前記IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一ドナー集中ユニットの第一ドナー分散ユニットから第二ドナー集中ユニットの第二ドナー分散ユニットに移行した後に、前記第二ドナー集中ユニットの第二ドナー分散ユニットから前記第一ドナー集中ユニットの第一ドナー分散ユニットに移行し、
前記径路移行設定は前記第一ドナー集中ユニットがF1APメッセージ又は無線リソース制御メッセージにより前記IABノード又は子ノードに送信する、装置。
【請求項3】
請求項2に記載の装置であって、
前記径路移行設定は次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードバックホール適応プロトコルアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定の増加、及び、前記IABノードの1つ前のホップノードバックホール適応プロトコルアドレス、入口リンク無線リンク制御チャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードバックホール適応プロトコルアドレスと、出口リンク無線リンク制御チャネル標識との間マッピング関係を指示するための第一無線リンク制御チャネルマッピング設定の増加であり、
前記第一ルーティング標識、前記IABノードの1つ前のホップノードバックホール適応プロトコルアドレス及び前記IABノードのネクストホップノードバックホール適応プロトコルアドレスは前記第一ドナー集中ユニットのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先バックホール適応プロトコルアドレスは前記第一ドナー分散ユニットのバックホール適応プロトコルアドレスである、装置。
【請求項4】
請求項3に記載の装置であって、
前記受信部は前記IAB-MTが前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットへの切り替えを実行する前に、前記径路移行設定を受信し、
前記径路移行設定はさらに次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第二ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのドナー集中ユニット間ルーティング標識書き換え設定のリリース、第二ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのバックホール適応プロトコルアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定のリリース、又は、前記IABノードの先行ホップノードのアドレス、入口リンク無線リンク制御チャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードバックホール適応プロトコルアドレスと、出口リンク無線リンク制御チャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第二無線リンク制御チャネルマッピング設定のリリースであり、
前記第一ルーティング標識及び前記IABノードの1つ前のホップノードバックホール適応プロトコルアドレスは前記第一ドナー集中ユニットのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先バックホール適応プロトコルアドレスは前記第一ドナー分散ユニットのバックホール適応プロトコルアドレスであり、前記第二ルーティング標識及び前記IABノードのネクストホップノードバックホール適応プロトコルアドレスは前記第二ドナー集中ユニットのネットワークトポロジードメインに属し、前記第二ルーティング標識の宛先バックホール適応プロトコルアドレスは前記第二ドナー分散ユニットのバックホール適応プロトコルアドレスである、装置。
【請求項5】
請求項3に記載の装置であって、
前記受信部はさらに、前記第一ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスで、前記第二ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報を受信するために用いられ、前記IPアドレスは前記IABノード又は前記子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる、装置。
【請求項6】
請求項5に記載の装置であって、
前記受信部は前記IAB-MTが前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットへの切り替えを実行する前に、前記設定情報を受信するために用いられ、
前記処理部は前記第一ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスで、前記第二ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを置き換えるために用いられる、装置。
【請求項7】
請求項5に記載の装置であって、
前記IABノードの前記設定情報は切り替え命令無線リソース制御メッセージ又は無線リソース制御再設定メッセージにより送信され、前記子ノードの前記設定情報は無線リソース制御再設定メッセージにより送信される、装置。
【請求項8】
請求項5に記載の装置であって、
前記設定情報は前記第一ドナー分散ユニットのバックホール適応プロトコルアドレスについてのIPアドレス設定情報であり、
前記設定情報は、前記第一ドナー分散ユニットのバックホール適応プロトコルアドレスについての、前記第二ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを、前記第一ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスに変更するために用いられる、装置。
【請求項9】
請求項1に記載の装置であって、
前記IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一ドナー集中ユニットの第一ドナー分散ユニットから第二ドナー集中ユニットの第二ドナー分散ユニットに移行した後に、前記第二ドナー集中ユニットの第二ドナー分散ユニットから前記第一ドナー集中ユニットの第三ドナー分散ユニットに移行し、
前記径路移行設定は前記第一ドナー集中ユニットがF1APメッセージ又は無線リソース制御メッセージにより前記IABノード又は子ノードに送信する、装置。
【請求項10】
請求項9に記載の装置であって、
前記径路移行設定は次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第三ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのドナー分散ユニット間ルーティング標識書き換え設定の増加、第三ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードバックホール適応プロトコルアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定の増加、及び、前記IABノードの1つ前のホップノードバックホール適応プロトコルアドレス、入口リンク無線リンク制御チャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードバックホール適応プロトコルアドレスと、出口リンク無線リンク制御チャネル標識との間マッピング関係を指示するための第一無線リンク制御チャネルマッピング設定の増加であり、
前記第一ルーティング標識、第三ルーティング標識、前記IABノードの1つ前のホップノードバックホール適応プロトコルアドレス及び前記IABノードのネクストホップノードバックホール適応プロトコルアドレスは前記第一ドナー集中ユニットのネットワークトポロジードメインに属し、前記第三ルーティング標識の宛先ックホール適応プロトコルアドレスは前記第三ドナー分散ユニットのバックホール適応プロトコルアドレスであり、前記第一ルーティング標識の宛先バックホール適応プロトコルアドレスは前記第一ドナー分散ユニットのバックホール適応プロトコルアドレスである、装置。
【請求項11】
請求項10に記載の装置であって、
前記受信部は前記IAB-MTが前記第二ドナー集中ユニットから前記第三ドナー集中ユニットへの切り替えを実行する前に、前記径路移行設定を受信し、
前記径路移行設定はさらに次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第二ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのドナー集中ユニット間ルーティング標識書き換え設定のリリース、第二ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのバックホール適応プロトコルアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定のリリース、又は、前記IABノードの先行ホップノードのアドレス、入口リンク無線リンク制御チャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードバックホール適応プロトコルアドレスと、出口リンク無線リンク制御チャネル標識との間マッピング関係を指示するための第二無線リンク制御チャネルマッピング設定のリリースであり、
前記第一ルーティング標識及び前記IABノードの1つ前のホップノードバックホール適応プロトコルアドレスは前記第一ドナー集中ユニットのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先バックホール適応プロトコルアドレスは前記第一ドナー分散ユニットのバックホール適応プロトコルアドレスであり、前記第二ルーティング標識及び前記IABノードのネクストホップノードバックホール適応プロトコルアドレスは前記第二ドナー集中ユニットのネットワークトポロジードメインに属し、前記第二ルーティング標識の宛先バックホール適応プロトコルアドレスは前記第二ドナー分散ユニットのバックホール適応プロトコルアドレスである、装置。
【請求項12】
請求項10に記載の装置であって、
前記受信部はさらに、前記第三ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスで、前記第二ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報を受信するために用いられ、前記IPアドレスは前記IABノード又は前記子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる、装置。
【請求項13】
請求項12に記載の装置であって、
前記受信部は前記IAB-MTが前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットへの切り替えを実行する前に、前記設定情報を受信し、
前記処理部は前記第三ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを、前記第二ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを置換する、装置。
【請求項14】
請求項12に記載の装置であって、
前記IABノードの前記設定情報は切り替え命令無線リソース制御メッセージ又は無線リソース制御再設定メッセージにより送信され、前記子ノードの前記設定情報は無線リソース制御再設定メッセージにより送信される、装置。
【請求項15】
請求項12に記載の装置であって、
前記設定情報は前記第一ドナー分散ユニットについてのバックホール適応プロトコルアドレスのIPアドレス設定情報であり、
前記設定情報は前記第一ドナー分散ユニットのバックホール適応プロトコルアドレスについての、前記第二ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを、前記第三ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを変更するために用いられる、装置。
【請求項16】
IABドナー装置であって、
IABノードの上りリンクサービスの伝送径路が第一ドナー集中ユニットから第二ドナー集中ユニットに移行した後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行し、
前記装置は、
前記第二ドナー集中ユニット送信のトポロジー退行要求を受信する受信部;及び
上りリンクデータの径路移行設定を送信する送信部を含み、
前記IABノードのIAB-DUは前記第一ドナー集中ユニットとF1接続を維持する、装置。
【請求項17】
請求項16に記載の装置であって、
前記送信部は前記径路移行設定をF1APメッセージ又は無線リソース制御メッセージにより前記IABノード又は子ノードに送信し、
前記トポロジー退行要求は前記第一ドナー分散ユニットのバックホール適応プロトコルアドレスについての、前記第二ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを含み、前記IPアドレスは前記IABノード又は子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる、装置。
【請求項18】
請求項16に記載の装置であって、
前記送信部は前記第二ドナー集中ユニットに、前記第一ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスで、前記第二ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報、又は、第三ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスで、前記第二ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報を送信するために用いられる、装置。
【請求項19】
請求項16に記載の装置であって、
前記送信部は前記IABノードのIAB-MTが前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに切り替える前又は前記第一ドナー集中ユニットに切り替えた後に、上りリンクデータの径路移行設定を送信し;又は
前記送信部は前記IABノードのIAB-MTが前記第二ドナー集中ユニットと再確立した後に、上りリンクデータの径路移行設定を送信し;又は
前記IABノードのIAB-MTは前記第一ドナー集中ユニット及び前記第二ドナー集中ユニットとデュアル接続を確立している、装置。
【請求項20】
IABルIABシステムであって、
IABドナー装置及びIABノード装置を含み、
前記IABノード装置の上りリンクサービスの伝送径路が第一ドナー集中ユニットから第二ドナー集中ユニットに移行した後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行し、
前記IABノード装置はネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し、及び前記径路移行設定を適用し、そのうち、前記IABノードのIAB-DUは前記第一ドナー集中ユニットとF1接続を維持する、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
将来のシームレスなセルラーネットワークのデプロイメントには非常に柔軟で超高密度の新無線(NR、new radio)セルのデプロイメントが必要であり、超高密度ネットワークは5Gの目標の1つであり、有線バックホールを必要としないNRネットワークのデプロイメントは5Gを実現する超高密度ネットワークにとって非常に重要である。5Gミリ波によりセルのカバレッジが縮小されるため、無線セルフバックホールシステムはデプロイメントのニーズを満たすためにマルチホップを必要とする。5Gの高帯域幅、大規模な多入力多出力(MIMO)及びビームシステムにより、LTEに比較して、5Gは超高密度NRセルの無線セルフバックホールシステムの開発が容易になる。このような無線セルフバックホール付きのマルチホップシステムを開発するために、3GPP(登録商標)はRel-16でIAB(Integrated access and backhaul)プロジェクトの研究と標準化を開始している。
【0003】
図1はIABシステムを示す図である。図1に示すように、IABシステムでは、アクセスとバックホールはNRのUuエアインターフェースを採用して無線伝送を行い、中継ノード(リレーノード)はアクセス(access)とバックホール(backhaul)の機能を同時にサポートし、中継ノードは時間領域、周波数領域又は空間領域でアクセスリンク(access link)とバックホールリンク(backhaul link)を多重化し、アクセスリンクとバックホールリンクは同じ又は異なる周波数バンドを使用できる。
【0004】
IABネットワークアーキテクチャにおいては、中継ノードとはIAB-node(IABノード)を指し、それはアクセスとバックホールの機能を同時にサポートする。ネットワーク側の最後の1つのホップのアクセスノードはIAB-donnor(IABドナー)と呼ばれ、それはgNB機能をサポートし、かつIAB-nodeのアクセスをサポートする。すべてのUEデータはシングルホップ又はマルチホップによりIAB-nodeを経由してIAB-donorにバックホールできる。
【0005】
IAB-nodeの機能は2つの部分に分けられ、1つの部分はgNB-DU機能であり、IAB-DU(分散ユニット)と呼ばれ、もう1つの部分はUE機能であり、IAB-MT(移動端末)と呼ばれる。IAB-DUはネットワーク側装置の機能を実現し、下流のchild IAB-node(子IABノードであり、又は、子ノードと略称される)に接続され、UE及び下流child IAB-nodeにNRエアインターフェースアクセスを提供し、かつIAB donor-CU(ドナー集中ユニット)との間でF1接続を確立している。IAB-MTは一部の端末装置の機能を実現し、上流のparent IAB-node(親IABノードであり、又は、親ノードと略称される)又はIAB donor-DUに接続され、IAB-MTは物理層、層2、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)及びNAS(Non-Access Stratum、非アクセス層)層の機能を含み、かつIAB Donor-CU及びコアネットワーク(Core Network、CN)に間接的に接続される。
【0006】
IABシステムでは、IAB-nodeはSA(Standalone)モード又はEN-DC(E-UTRA-NRDualConnectivity)モードによってネットワークにアクセスできる。図2はSAモードのIABアーキテクチャを示す図である。図3はEN-DCモードのIABアーキテクチャを示す図である。
【0007】
図4は1つのIABノード(IAB-node)、親ノード(parent IAB-node)及び子ノード(child IAB-node)を示す図である。図4に示すように、IABノードのIAB-DUはネットワーク側として子ノードのIAB-MTに接続され、IABノードのIAB-MTは端末側として親ノードのIAB-DUに接続される。
【0008】
図5はIAB-DUとIAB donor-CUとの間のF1ユーザプレーン(F1-U)プロトコルスタックを示す図である。図6はIAB-DUとIAB donor-CUとの間のF1コントロールプレーン(F1-C)プロトコルスタックを示す図である。図5及び図6に示すように、F1-U及びF1-CはIAB-DUとIAB donor-CUとの間の伝送(IP)層の上に確立されており、図5及び図6では2つのホップの無線バックホール及び1つのホップの有線バックホールが示されている。
【0009】
バックホールリンクでは、伝送(IP)層がバックホール適応プロトコル(BAP)サブ層にキャリー(carry)され、IAB-nodeにおけるBAP実体がIABシステムのルーティング機能を実現し、IAB donor-CUがルーティング表を提供する。BAP PDU(プロトコルデータユニット)がバックホールリンクのRLC(無線リンク制御)チャネルで伝送され、バックホールリンクの複数のRLCチャネルがIAB-donorにより、異なる優先度及びQoS(サービス品質)のサービス(トラフィック)をキャリーするように設定されても良く、BAP実体はBAP PDUを異なるバックホールRLCチャネルにマッピングする。
【0010】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確かつ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
発明者が次のようなことを発見した。即ち、移行ノード(migrating node)がソースdornor-CUのネットワークトポロジードメインから目標(ターゲット)dornor-CUのネットワークトポロジードメインに移行した後に、該目標dornor-CUのネットワークトポロジードメインからソースdornor-CUのネットワークトポロジードメインに移行する可能性があり、これはトポロジー退行(topology revoking)と称されても良い。移行ノード(migrating node)がトポロジー退行後にdonor-DUを変え得るため、移行ノードの上りリンクデータはdonor-CUに送信できない可能性があり、また、トポロジー退行後のdonor-DUがIPアドレスフィルタリング機能を有する場合に、トポロジー退行前のdonor-DUにより割り当てられたIPアドレスを含む上りリンクデータをドロップすることもあるため、比較的長い伝送遅延及びサービス中断時間を来す恐れがある。
【0012】
上述の問題のうちの少なくとも1つを解決するために、本出願の実施例はIABノード装置、IABドナー装置及びトポロジー退行方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本出願の実施例の1つの側面によれば、トポロジー退行方法が提供され、IABノードの上りリンクサービスの伝送径路が第一ドナー集中ユニット(donor-CU)から第二ドナー集中ユニットに移行された後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行され、前記方法は、
IABノード又は子ノードがネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し;及び
前記IABノード又は子ノードが前記径路移行設定を適用することを含み、
そのうち、前記IABノードのIAB-DUは前記第一donor-CUとF1接続を維持する。
【0014】
本出願の実施例のもう1つの側面によれば、IABノード装置が提供され、その上りリンクサービスの伝送径路が第一ドナー集中ユニットから第二ドナー集中ユニットに移行された後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行され、前記装置は、
ネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信する受信部;及び
前記径路移行設定を適用する処理部を含み、
そのうち、前記IABノードのIAB-DUは前記第一ドナー集中ユニットとF1接続を維持する。
【0015】
本出願の実施例のもう1つの側面によれば、トポロジー退行方法が提供され、IABノードの上りリンクサービスの伝送径路が第一ドナー集中ユニット(donor-CU)から第二ドナー集中ユニットに移行された後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行され、前記方法は、
前記第一donor-CUが前記第二donor-CUにより送信されるトポロジー退行要求を受信し;及び
前記第一donor-CUが上りリンクデータの径路移行設定を送信することを含み、
そのうち、前記IABノードのIAB-DUは前記第一donor-CUとF1接続を維持する。
【0016】
本出願の実施例のもう1つの側面によれば、IABドナー装置が提供され、IABノードの上りリンクサービスの伝送径路が第一ドナー集中ユニットから第二ドナー集中ユニットに移行された後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行され、前記装置は、
前記第二ドナー集中ユニットにより送信されるトポロジー退行要求を受信する受信部;及び
上りリンクデータの径路移行設定を送信する送信部を含み、
そのうち、前記IABノードのIAB-DUは前記第一ドナー集中ユニットとF1接続を維持する。
【0017】
本出願の実施例のもう1つの側面によれば、IABシステムが提供され、それはIABドナー装置及びIABノード装置を含み、
前記IABノード装置の上りリンクサービスの伝送径路が第一ドナー集中ユニットから第二ドナー集中ユニットに移行された後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行され、
そのうち、前記IABノード装置はネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し;及び、前記径路移行設定を適用し、
そのうち、前記IABノードのIAB-DUは前記第一ドナー集中ユニットとF1接続を維持する。
【発明の効果】
【0018】
本発明の実施例の有利な効果は少なくとも次のとおりであり、即ち、IABノード又は子ノードがネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し;及び、IABノード又は子ノードが前記径路移行設定を適用し、そのうち、IABノードのIAB-DUは前記第一donor-CUと持F1接続を維持する。これにより、上りリンクデータがドロップされる問題を減らし又は避け、伝送遅延を低減し、かつサービス(トラフィック)中断時間を減少させることができる。
【0019】
後述の説明及び図面を参照することで、本発明の特定の実施例を詳しく開示し、本発明の元の理を採用し得る態様を示す。なお、本発明の実施例は、範囲上ではこれらにより限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施例は、様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0020】
また、1つの実施例について説明した及び/又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で1つ又は複数の他の実施例に用い、他の実施例における特徴と組み合わせ、又は、他の実施例における特徴を置換することもできる。
【0021】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明の1つの図面又は1つの実施形態に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施形態に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似した符号は、幾つの図面における対応する部品を示し、複数の実施形態に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
【0023】
含まれている図面は、本発明の実施例への更なる理解を提供するために用いられ、これらの図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示し、文字記載とともに本発明の原理を説明するために用いられる。また、明らかのように、以下に記載される図面は、本発明の幾つかの実施例を示すためのものに過ぎず、当業者は、創造性のある労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
図1】IABシステムを示す図である。
図2】SAモードのIABアーキテクチャを示す図である。
図3】EN-DCモードのIABアーキテクチャを示す図である。
図4】親ノード(parent IAB-node)及び子ノード(child IAB-node)を示す図である。
図5】IABシステムのF1-Uプロトコルスタックを示す図である。
図6】IABシステムのF1-Cプロトコルスタックを示す図である。
図7】IABシステムのルーティングを示す図である。
図8】ネットワークトポロジー適応を示す図である。
図9】本出願の実施例におけるトポロジー退行を示す図である。
図10】本出願の実施例におけるトポロジー退行を示すもう1つの図である。
図11】本出願の実施例におけるトポロジー退行方法を示す図である。
図12】本出願の実施例におけるトポロジー退行の一例を示す図である。
図13】本出願の実施例におけるトポロジー退行のもう1つの例を示す図である。
図14】本出願の実施例におけるトポロジー退行のシグナリングのフローチャートである。
図15】本出願の実施例におけるトポロジー退行のもう1つのシグナリングのフローチャートである。
図16】本出願の実施例におけるIABノード装置を示す図である。
図17】本出願の実施例におけるIABドナー装置を示す図である。
図18】本出願の実施例におけるIAB装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
添付した図面及び以の下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴が明らかになる。なお、明細書及び図面では、本発明の特定の実施例を開示するが、それらは本発明の元の理を採用し得る一部のみの実施例を示し、理解すべきは、本発明は記載されている実施例に限定されず、即ち、本発明は添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものをも含むということである。
【0025】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、新無線(NR)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0026】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0027】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば、通信システムにおいて、端末装置を通信ネットワークに接続し、かつ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、IAB-node、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、AccessPoint)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0028】
そのうち、基地局は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」はそれらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供することができる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良く、これは該用語のコンテキストによるものである。
【0029】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は、例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、かつネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は、固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、AccessTerminal)、ステーションなどとも称される。
【0030】
そのうち、ユーザ装置は次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、例えば、セルラーフォン(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、モバイル装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0031】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオにおいて、ユーザ装置はさらに監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などである。
【0032】
IABシステムのルーティング機能がBAP層により実現され、各IAB-nodeノードにはルーティング設定(BH routing configuration)及びRLCチャネルマッピング設定(BH RLC Channel Mapping Configuration)が保存される。BAP実体はルーティング設定、RLCチャネルマッピング設定及びBAP層データパケットヘッダにおけるルーティング標識(Routing ID)に基づいてルーティングを行う。Routing IDは宛先BAPアドレス及び径路標識を含む。
【0033】
ルーティング設定はRouting IDとネクストホップ(next-hop)ノードのBAPアドレスとのマッピング関係を含む。RLCチャネルマッピング設定は1つ前のホップ(prior-hop)のノードのBAPアドレス、入口リンクRLCチャネルID及びネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネルIDとのマッピング関係を含む。
【0034】
図7はIABシステムルーティングを示す図である。図7に示すように、各データパケットについて、データパケットヘッダのrouting IDにより、ルーティング設定からネクストホップノードのBAPアドレスを見つけることができる。先行ホップノード(1つ前のホップのノード)のBAPアドレス及び入口リンクRLCチャネルIDはすべて既知のものである。このように、ネクストホップノードのBAPアドレスを確定した後に、RLCチャネルマッピング設定により、先行ホップノードのBAPアドレス+入口リンクRLCチャネルID+ネクストホップノードのBAPアドレスに基づいて出口リンクRLCチャネルIDを見つけることができる。
【0035】
IAB-donor DUにはルーティング設定(BH routing configuration)及び下りリンクRLCチャネルマッピング設定(Downlink Traffic to BH RLC Channel Mapping Configuration)が保存される。IAB-donor DUはルーティング設定、RLCチャネルマッピング設定及びBAP層データパケットヘッダにおけるRouting IDに基づいてルーティングを行う。ルーティング設定はRouting IDとネクストホップノードのアドレスとのマッピング関係を含む。下りリンクRLCチャネルマッピング設定は目標IPアドレス、DSCP(Differentiated Services Code Point)及びネクストホップノードのアドレスと、出口リンクRLCチャネルIDとのマッピング関係を含む。
【0036】
IAB-donor DUに到達する各下りリンクデータパケットについて、IAB-donor DUはデータパケットヘッダにおけるRouting IDに基づいてルーティング設定からネクストホップノードのアドレスを見つけることができる。このように、ネクストホップノードのアドレスを確定した後に、データパケットのIPアドレス及びDSCPに基づいて、下りリンクRLCチャネルマッピング設定から出口リンクRLCチャネルIDを見つけることができる。
【0037】
以上、IABシステムのルーティングを例示的に説明しており、以下、IABシステムのネットワークトポロジーの更新を説明する。Rel-16 NRでは既に、IAB-nodeが同じdonor-CUの下で移動するときのトポロジー適応(topology adaptation)プロセスについて規格化している。
【0038】
図8はCU内(intra-CU)トポロジー適応を示す図である。IAB-nodeは親ノードを変える(IAB-node 1からIAB-node 2に変える)ときに、donor-CUはRRC再設定メッセージにより、IAB-nodeのために径路移行関連設定を設定することで、IAB-nodeがF1伝送径路の移行を行うようにさせる。
【0039】
径路移行関連設定は上りリンクF1-C、F1-U及び非F1データのデフォルトバックホールRLCチャネル(default BH RLC channel)についての更新、デフォルトBAPルーティング標識(default BAP routing ID)についての更新、及びDonor-DUにルーティングするIPアドレスについての更新を含む。IAB-nodeは新しい親ノードにアクセスするときに上述の径路移行関連設定の適用を開始し、IAB-nodeの子ノードについても、同じ方法によって径路移行関連設定を行う。
【0040】
3GPP R17ではIAB-nodeが異なるdonor-CUの下で移動するときのトポロジー適応をサポートし、移行ノード(migrating node)はソースdornor-CU(F1-terminating CU又は第一dornor-CUと称しても良い)がサービングする親ノードから目標dornor-CU(non-F1-terminating CU又は第二dornor-CUと称しても良い)がサービングする親ノードに切り替えることができる。
【0041】
移行ノードがF1-terminating CUからnon-F1-terminating CUに切り替えられた後に、IAB-MTのRRC接続のみがnon-F1-terminating CUに切り替えられ、F1インターフェースが依然としてF1-terminating CUに属し、そのサービングする子ノード及びUEのRRC接続が依然としてF1-terminating CUに属し、このときに、移行ノードはboundary nodeと称されても良い。
【0042】
boundary nodeのF1と非F1データのrouting ID及び子ノードのF1と非F1データのrouting IDが不変に維持されても良いが、boundary nodeは上りリンクトラフィックの元のrouting IDを目標routing IDで置換する必要がある。そのうち、元のrouting IDはF1-terminating CUのトポロジードメインに属し、その宛先BAPアドレスはF1-terminating CUの下の元のdonor-DUであり、置換後のrouting IDはnon-F1-terminating CUのトポロジードメインに属し、その宛先BAPアドレスはnon-F1-terminating CUの下の目標donor-DUである。
【0043】
また、boundary nodeはnon-F1-terminating CUからF1-terminating CUに切り替え、即ち、トポロジー退行を行う可能性がある。boundary nodeがF1-terminating CUに切り替えるときに、boundary nodeは元のrouting IDをnon-F1-terminating CU域(ドメイン)のrouting IDで置換する必要がないが、元のrouting IDについてのルーティング設定、及びboudanry nodeからF1-terminating CU側の親ノードへのBH RLCチャネルマッピング設定を有する必要がある。
【0044】
発明者が次のようなことを発見した。即ち、boundary nodeがF1-terminating CUに切り替えられるときに、F1-terminating CUのdonor-DUがIPアドレスフィルタリング機能を有する場合に、non-F1-terminating CU側のdonor-DUにより割り当てられたIPアドレスをキャリーする上りリンクデータをdornor-CUに送信できなくなるため、比較的長い伝送遅延及びサービス中断時間をもたらす恐れがある。
【0045】
図9は本出願の実施例におけるトポロジー退行を示す図である。図9に示すように、IABノード3はソースdornor-CUのdornor-DU 1から目標dornor-CUのdornor-DU 2に移行された後に、目標dornor-CUのdornor-DU 2からソースdornor-CUのdornor-DU 1に退行される。ソースdornor-CUのdonor-DU 1がIPアドレスフィルタリング機能を有する場合に、目標dornor-CU側のdonor-CU 2により割り当てられたIPアドレスを有する上りリンクデータはソースdornor-CUに送信できず、何故なら、ソースdornor-CU側のdonor-DU 2によりドロップされ得るからである。ドロップされた上りリンクデータはUEにより再送され得るので、比較的長い伝送遅延及びサービス中断時間を来す可能性がある。
【0046】
また、発明者がさらに次のようなことを発見した。即ち、boundary nodeがF1-terminating CUに切り替えられるときに、boundary nodeの切り替え後のdonor-DUが元のdonor-DUとは異なる場合に、移行ノード及び子ノードが元のrouting IDに基づいて生成した上りリンクデータはF1-terminating CUに送信できなくなるため、比較的長い伝送遅延及びサービス中断時間をもたらすことがある。
【0047】
図10は本出願の実施例におけるトポロジー退行を示すもう1つの図である。図10に示すように、IABノード3はソースdornor-CUのdornor-DU 1から目標dornor-CUのdornor-DU 2に移行された後に、目標dornor-CUのdornor-DU 2からソースdornor-CUのdornor-DU 3に退行される。切り替えられた(退行された)後のdonor-DU 3が元のdonor-DU 1とは異なるため、移行ノード及び子ノードが元のrouting IDに基づいて生成した上りリンクデータはソースdornor-CUに送信できなくなる。その理由は次のとおりであり、即ち、元のrouting IDに基づいて生成された上りリンクデータがキャリーするのはdonor-DU 1のBAPアドレスであり、donor-DU 3のBAPアドレスとは異なり、これらの上りリンクデータは目標donor-DU 3によりドロップされ得る。ドロップされた上りリンクデータはUEにより再送され得るため、比較的長い伝送遅延及びサービス中断時間を来す恐れがある。
【0048】
上述した問題又は類似した問題のうちの少なくとも1つに鑑み、本出願の実施例におけるIABノード又は子ノードは、IABノードのIAB-MTが第二donor-CUから第一donor-CUに切り替えられる前又は第一donor-CUに切り替えられた後に、ネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し、以下、詳細な説明を行う。本出願の実施例では、特段の説明がない限り、移行ノードはIABノードであり、IABノード装置はIABノード又はその子ノードを含む。
【0049】
<第一側面の実施例>
本出願の実施例ではトポロジー退行方法が提供され、IABノード又は子ノード側から説明が行われる。そのうち、IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一ドナー集中ユニット(donor-CU)から第二ドナー集中ユニットに移行された後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行される。
【0050】
図11は本出願の実施例におけるトポロジー退行方法を示す図である。図11に示すように、該方法は以の下のステップを含む。
【0051】
1101:IABノード又は子ノードがネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し;及び
1102:IABノード又は子ノードが前記径路移行設定を適用し、そのうち、IABノードのIAB-DUは第一donor-CUとF1接続を維持する。
【0052】
なお、上述の図11は本出願の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本出願はこれに限定されない。例えば、各操作(ステップ)間の実行順序を適切に調整したり、他の幾つかの操作を増減したりすることができる。当業者は上述の図11の記載に限られずに上述の内容をもとに適切な変形を行うことができる。
【0053】
以下、IABノードの上りリンクサービス(F1-C、F1-U及びnon-F1サービス(トラフィック)を含む)の伝送径路が第一ドナー集中ユニット(donor-CU)から第二ドナー集中ユニットに移行される場合について説明を行う。
【0054】
IABノードの上りリンクサービスがF1-terminating CUからnon-F1-terminating CUに移行されるときに、ネットワーク装置は元のrouting IDと目標routing IDとのマッピング関係、即ち、ドナー集中ユニット間ルーティング標識書き換え情報(BAP Header Rewriting Information)をIABノードに設定できる。
【0055】
その後に、IABノードは上りリンクデータを転送するときに、元のrouting IDを目標routing IDで置き換え、目標routing IDがnon-F1-terminating CU域に属するため、IABノードは目標routing ID及び目標donor-CUのトポロジードメインのルーティング情報に基づいてルーティング選択を行う必要がある。よって、ネットワーク装置はIABノードに、ネクストホップノードのBAPアドレスがnon-F1-terminating CUのトポロジードメインに属するルーティング情報を設定できる(径路移行前のルーティング情報において、egress linkのネクストホップノードのBAPアドレスがF1-terminating CUのトポロジードメインに属する)。
【0056】
IABノードの先行ホップノードのBAPアドレスがF1-terminating CUのトポロジードメインに属し、かつネクストホップノードのBAPアドレスがnon-F1-terminating CUのトポロジードメインに属するので、ネットワーク装置はIABノードにおけるRLCチャネルマッピング情報を再設定できる(径路移行前のRLCチャネルマッピング情報において、先行ホップノードのアドレス及びネクストホップノードのアドレスがすべてF1-terminating CUのトポロジードメインに属する)。
【0057】
以下、IABノードの上りリンクサービス(F1-C、F1-U及びnon-F1サービスを含む)の伝送径路が第二donor-CUから第一donor-CUに移行(退行)される異なるシナリオにより、本出願の実施例をさらに説明する。以下、まず、ハンドオーバー(切り替え)のシナリオを例にして説明を行い、そのうち、IABノード又は子ノードは、前記IABノードのIAB-MTが第二donor-CUから第一donor-CUに切り替えられる前又は第一donor-CUに切り替えられ後に、ネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信する。ハンドオーバーのシナリオでは、IABノードの全部の上りリンクサービスの伝送径路を第二donor-CUから第一donor-CUに移行する必要がある。
【0058】
幾つかの実施例において、IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一ドナー分散ユニット(donor-DU)から第二donor-CUの第二donor-DUに移行した後に、第二donor-CUの第二donor-DUから第一donor-CUの第一donor-DUに移行する。
【0059】
幾つかの実施例において、径路移行設定は第一donor-CUからF1APメッセージ又はRRCメッセージによりIABノード又は子ノードに送信される。
【0060】
幾つかの実施例において、第一donor-CUに切り替える必要のある上りリンクサービスについて、径路移行設定は次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識とIABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定の増加(追加)、及び、IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス、入口リンク無線リンク制御(RLC)チャネル標識及びIABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第一RLCチャネルマッピング設定の増加であり、そのうち、第一ルーティング標識、IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス及びIABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは第一Donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは第一donor-DUのBAPアドレスである。
【0061】
例えば、boundary nodeがnon-F1-terminating CUからF1-terminating CUに切り替えられるときに、切り替え後の親ノードが依然として元のdonor-DUを使用する場合に、ネットワーク装置は元のrouting IDについての、F1-terminating CUトポロジードメインに属するルーティング情報、及びboundary nodeから切り替え後の親ノードへのRLCチャネルマッピング情報をboundary nodeに設定するだけで良い(先行ホップノードのアドレス及びネクストホップノードのアドレスがすべてF1-terminating CU域に属する)。
【0062】
幾つかの実施例において、IABノード又は子ノードは、IAB-MTが第二donor-CUから第一donor-CUへの切り替えを行う前に、径路移行設定を受信する。
【0063】
また、退行後に可用のルーティング又は出口RLCチャネルがないことによる上りリンクデータの紛失を避けるために、ネットワーク装置はboundary nodeが退行を実行する前に、元のrouting IDについての、F1-terminating CUトポロジードメインに属するルーティング情報、及び退行後の、boundary nodeから親ノードへのRLCチャネルマッピング情報を設定する必要がある(先行ホップノードのアドレス及びネクストホップノードのアドレスがすべてF1-terminating CUのトポロジードメインに属する)。よって、non-F1-terminating CUは、退行後にこれらのパラメータを適用することを完了するように、退行準備前又は退行準備時にトポロジー退行を開始できる。
【0064】
第一donor-CUに移行(退行)される上りリンクサービスについて、対応するルーティング標識書き換え標識、ルーティング情報及びRLCチャネルマッピング情報をリリースする必要がある。幾つかの実施例において、径路移行設定はさらに次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第二ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-CU間ルーティング標識書き換え設定のリリース、第二ルーティング標識とIABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定のリリース、又は、IABノードの先行ホップノードのアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及びIABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第二RLCチャネルマッピング設定のリリースであり、そのうち、第一ルーティング標識及びIABノードの先行ホップノードのBAPアドレスは第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは第一donor-DUのBAPアドレスであり、第二ルーティング標識及びIABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは第二donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、第二ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第二donor-DUのBAPアドレスである。
【0065】
例えば、径路移行設定にはルーティング標識書き換え設定のリリース、ルーティング設定のリリース、及び第二RLCチャネルマッピング設定のリリースのうちの1つが含まれても良く、任意の2つが含まれても良く、又は3つの設定がすべて含まれても良いが、本出願はこれに限られない。
【0066】
図12は本出願の実施例におけるトポロジー退行の一例を示す図である。図12に示すように、IABノード3(IAB-MT 3及びIAB-DU 3を含む)は移行ノードであり、そのサービングする伝送径路はソースdonor-CUのdonor-DU 1から目標donor-CUのdonor-DU 2に移行される。IABノード3のIAB-MT 3は切り替えが完了した後に、目標donor-CUのdonor-DU 2からソースdonor-CUのdonor-DU 1に移行される。
【0067】
図12の右側の部分の実線に示すように、IABノード3の上りリンクサービス及び子ノード(例えば、図12に示すIABノード4、IABノード5など)の上りリンクサービスのrouting IDは不変に維持でき、即ち、依然として、宛先アドレスがdornor-DU 1であるrouting IDを使用できる。
【0068】
以上、routing IDの場合について説明しており、以下、IPアドレスの場合について説明する。
【0069】
幾つかの実施例において、サービスを第一donor-CUに移行して戻すために、IABノード又は子ノードは第一donor-CUにより送信される設定情報を受信し、前記設定情報は、第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスで第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスの設定情報を置換することを設定するために用いられ、そのうち、前記IPアドレスはIABノード又は子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる。
【0070】
例えば、第一donor-DUがソースIPアドレスフィルタリング機能を有し、即ち、他のdonor-DUにより割り当てられたIPアドレスを含む上りリンクデータをドロップし得る場合に、移行ノードは上りリンクサービスがキャリーしたIPアドレスを、第一donor-DUにより割り当てられたIPアドレスに変更する必要がある。よって、donor-CUは目標donor-DUにより割り当てられたIPアドレスを、移行ノードが切り替えを実行する前に、移行ノードに設定する。
【0071】
本出願の実施例では、“donor-DUにアンカーされたIPアドレス(IP address anchored to IAB donor-DU)”は次のように理解されても良く、即ち、“donor-DUにより割り当てられたIPアドレス”又は“donor-DUを経由してルーティングできる伝送ネットワーク層(TNL)アドレス(TNL address(es) that is (are) routable via the IAB-donor-DU)”であり、これらの用語は交換使用可能であり、本出願はこれに限られない。
【0072】
サービス(上りリンク及び下りリンクサービスを含む)のrouting IDは移行ノード及子ノードにおいて不変に保つことができるが、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスは、第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスで置換する必要がある。また、IABノード及び子ノードが第一donor-DUのアドレスに基づいて選択され使用されるIPアドレスであるため、サービスのIPアドレスの設定は第一donor-DUのBAPアドレスについて行われる必要があり、第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスの増加及び第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスのリリースを含む。
【0073】
幾つかの実施例において、設定情報は第一donor-DUのBAPアドレスについてのIPアドレス設定情報である。例えば、該設定情報は、第一donor-DUのBAPアドレスについての、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを、第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスに変更するために用いられる。
【0074】
幾つかの実施例において、IABノード又は子ノードは、IAB-MTが第二donor-CUから第一donor-CUへの切り替えを行う前に、設定情報を受信する。
【0075】
幾つかの実施例において、IABノード又は子ノードは、IAB-MTが第二donor-CUから第一donor-CUへの切り替えを完了したときに、第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスで第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置き換える。
【0076】
例えば、移行ノードは切り替え完了時に、第一donor-DUにより割り当てられたIPアドレスを直ぐに適用する必要がある。また、例えば、上述の“置き換える”はさらに、“第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスの増加及び第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスのリリース”と理解されても良い。
【0077】
幾つかの実施例において、IABノードの設定情報はドナー集中ユニットが切り替え命令無線リソース制御(RRC)メッセージ又はRRC再設定メッセージにより送信する。子ノードの設定情報はドナー集中ユニットがRRC再設定メッセージにより送信する。
【0078】
例えば、F1-terminating CUの下のdonor-DUがIPアドレスフィルタリング機能を有する場合に、上りリンクデータのドロップを減少させるために、ネットワーク装置はF1-terminating CUのdonor-DUがboundary nodeのために割り当てたIPアドレスを、boundary nodeが切り替えを行う前に、boundary nodeに設定する必要があり、これによって、boundary nodeは切り替え完了時にIPアドレスを直ぐに適用できる。
【0079】
また、ネットワーク装置はF1-terminating CUの下のdonor-DUが子ノードのために割り当てたIPアドレスを、boundary nodeが切り替えを行う前に、子ノードに設定する必要があり、これによって、子ノードはboundary nodeの切り替え完了時に、該割り当てられたIPアドレスを直ぐに適用できる。
【0080】
また、例えば、退行完了時に、boundary nodeは子ノードに指示を送ることで、子ノードが上述のIPアドレスの設定を適用するようにさせることができ;又は、切り替える完了前に、ノードの親ノードは子ノードのために設定された上述のIPアドレスを、boundary nodeが退行を完了するまでキャッシュし、そして、子ノードに送信できる。
【0081】
以上、移行ノードの上りリンクサービスの伝送径路が元のdornor-DUに移行される場合について説明しており、以下、移行ノードの上りリンクサービス伝送径路が他のdornor-DUに移行(退行)される場合について説明する。
【0082】
幾つかの実施例において、IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一donor-DUから第二donor-CUの第二donor-DUに移行した後に、第二donor-CUの第二donor-DUから第一donor-CUの第三donor-DUに移行する。
【0083】
幾つかの実施例において、第一donor-CUに移行される上りリンクサービスについて、前記径路移行設定は次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第三ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-DU間ルーティング標識書き換え設定の増加、第三ルーティング標識とIABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定の増加、及び、IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及びIABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間マッピング関係を指示するための第一RLCチャネルマッピング設定の増加であり、そのうち、第一ルーティング標識、第三ルーティング標識、IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス及びIABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、第三ルーティング標識の宛先BAPアドレスは第三donor-DUのBAPアドレスであり、第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは第一donor-DUのBAPアドレスである。
【0084】
幾つかの実施例において、IABノード又は子ノードは、IAB-MTが第二donor-CUから第三donor-CUへの切り替えを行う前に、前記径路移行設定を受信する。
【0085】
第一donor-CUに移行して戻る上りリンクサービスについて、対応するルーティング標識書き換え標識、ルーティング情報及びRLCチャネルマッピング情報をリリースする必要がある。幾つかの実施例において、径路移行設定はさらに次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第二ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-CU間ルーティング標識書き換え設定のリリース、第二ルーティング標識とIABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定のリリース、又は、IABノードの先行ホップノードのアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第二RLCチャネルマッピング設定のリリースであり、そのうち、第一ルーティング標識及びIABノードの先行ホップノードのBAPアドレスは第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは第一donor-DUのBAPアドレスであり、第二ルーティング標識及びIABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは第二donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、第二ルーティング標識の宛先BAPアドレスは第二donor-DUのBAPアドレスである。
【0086】
例えば、径路移行設定にはルーティング標識書き換え設定のリリース、ルーティング設定のリリース、及び第二RLCチャネルマッピング設定のリリースのうちの1つが含まれても良く、任意の2つが含まれても良く、さらに、3つの設定がすべて含まれても良いが、本出願はこれに限られない。
【0087】
図13は本出願の実施例におけるトポロジー退行のもう1つの例を示す図である。図13に示すように、IABノード3(IAB-MT 3及びIAB-DU 3を含む)は移行ノードであり、そのサービングする伝送径路はソースdonor-CUのdonor-DU 1から目標donor-CUのdonor-DU 2に移行された後に、目標donor-CUのdonor-DU 2からソースdonor-CUのdonor-DU 3に移行して戻る。
【0088】
IABノード3のIAB-MT 3の退行完了後に、IABノード3の上りリンクサービス及び子ノード(例えば、図13に示すIABノード4、IABノード5など)の上りリンクサービスのrouting IDは不変に保つことができ、右側の部分の実線に示すとおりである。
【0089】
幾つかの実施例において、IABノードがネットワーク装置送信のマッピング関係情報(inter-donor-DU rewriting information)を既に受信したので、IABノードは上りリンクデータのBAPヘッダにキャリーされた第一ルーティング標識を第三ルーティング標識に書き換える(rewrite)ことができる。
【0090】
例えば、図13における右側の部分の点線に示すように、IABノード3は上りリンクサービス及び子ノード(例えば、図13に示すIABノード4、IABノード5など)の上りリンクサービスの元のrouting IDを目標routing IDで置き換えることが必要である。そのうち、元のrouting IDの宛先BAPアドレスはソースdonor-CUのdonor-DU 1であり、置換後のrouting IDの宛先BAPアドレスはソースdonor-CUのdonor-DU 3である。
【0091】
また、例えば、ソースrouting IDを目標routing IDで置換した後に、目標routing IDに基づいてルーティング選択及びbackhaul RLCチャネル選択を行うことができ、donor-CUは移行ノードにおけるルーティング情報及びRLCチャネルマッピング情報を更新する(何故なら、元のルーティング情報に目標routing IDの可用のルーティングが含まれないからである)。
【0092】
移行ノードは切り替え完了時又は設定受信時に、inter-donor-DU rewriting information、新ルーティング情報及びRLCチャネルマッピング情報を適用できる。donor-CUは、移行ノードが先に上述の径路移行設定をキャッシュするように指示し、そして、IAB-MTの切り替え完了時に上述の径路移行設定を適用できる。
【0093】
以上、routing IDの場合について説明しているが、以下、IPアドレスの場合について説明する。
【0094】
幾つかの実施例において、サービスを第一donor-CUに移行して戻すために、IABノード又は子ノードは、第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報を受信し、そのうち、前記IPアドレスはIABノード又は子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる。
【0095】
例えば、donor-DU 3がIPアドレスフィルタリング機能を有し、即ち、他のdonor-DUにより割り当てられたIPアドレスを含む上りリンクデータをドロップし得る場合に、移行ノードは上りリンクF1-UデータにおいてキャリーされたIPアドレスを、donor-DU 3により割り当てられたIPアドレスに変更する必要がある。よって、donor-CUはF1-Uのdonor-DU 3により割り当てられたIPアドレスを、移行ノードが切り替えを行う前に、移行ノードに設定する。
【0096】
本出願の実施例では、“donor-DUにアンカーされたIPアドレス(IP address anchored to IAB donor-DU)”は次のように理解されても良く、即ち、“donor-DUにより割り当てられたIPアドレス”又は“donor-DUを経由してルーティングできる伝送ネットワーク層(TNL)アドレス(TNL address(es) that is (are) routable via the IAB-donor-DU)”であり、これらの用語は交換使用できるが、本出願はこれに限られない。
【0097】
幾つかの実施例において、IABノード又は子ノードは、IAB-MTが第二donor-CUから第一donor-CUへの切り替えを行う前に、上述の設定情報を受信する。
【0098】
サービス(上りリンク及び下りリンクサービスを含む)のrouting IDは移行ノード及び子ノードにおいて不変に保つことができるが、第二Donor-DUにアンカーされたIPアドレスは、第三Donor-DUにアンカーされたIPアドレスで置換する必要がある。また、IABノード及び子ノードが第一Donor-DUのアドレスに基づいて選択され使用されるIPアドレスであるため、サービスのIPアドレスの設定は第一Donor-DUのBAPアドレスについて行われる必要があり、第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスの増加及び第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスのリリースを含む。
【0099】
幾つかの実施例において、設定情報は第一donor-DUのBAPアドレスについてのIPアドレス設定情報である。例えば、該設定情報は、第一donor-DUのBAPアドレスについての、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを、第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスに変更するために用いられる。
【0100】
幾つかの実施例において、IABノード又は子ノードはIAB-MTが第二donor-CUから第一donor-CUへの切り替えを完了したときに、第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換する。
【0101】
例えば、移行ノードは切り替え完了時に、donor-DU 3により割り当てられたIPアドレスを直ぐに適用する必要がある。また、例えば、上述の“置き換える”はさらに、“第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスの増加及び第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスのリリース”と理解されても良い。
【0102】
幾つかの実施例において、IABノードの設定情報はドナー集中ユニットが切り替え命令無線リソース制御(RRC)メッセージ又はRRC再設定メッセージにより送信する。子ノードの設定情報はドナー集中ユニットがRRC再設定メッセージにより送信する。
【0103】
以上、ハンドオーバーのシナリオを例にして例示的に説明しているが、以下、再確立のシナリオ及びデュアル接続のシナリオについて説明する。なお、ここでは、上述のハンドオーバーのシナリオと同じ内容の記載が省略される。
【0104】
幾つかの実施例において、IABノード又は子ノードは、前記IABノードのIAB-MTが前記第二donor-CUへ再確立した後に、ネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し;及び、前記IABノード又は子ノードは前記径路移行設定を適用し、そのうち、前記IABノードのIAB-DUは前記第一donor-CUとF1接続を維持する。再確立のシナリオでは、IABノードの全部のサービスの伝送径路を第二donor-CUから第一donor-CUに移行して戻す必要がある。
【0105】
幾つかの実施例において、IABノード又は子ノードはネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し;及び、前記IABノード又は子ノードは前記径路移行設定を適用し、そのうち、前記IABノードのIAB-MTは前記第一donor-CU及び前記第二donor-CUとデュアル接続を確立しており、前記IABノードのIAB-DUは前記第一donor-CUとF1接続を維持する。デュアル接続のシナリオでは、一部のIABノードのサービスの伝送径路のみを第二donor-CUから第一donor-CUに移行して戻しても良い。
【0106】
上述の各実施例は本出願の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本出願はこれに限られず、さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形を行うことができる。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0107】
上述の実施例から分かるように、IABノード又は子ノードがネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し;及び、前記IABノード又は子ノードが前記径路移行設定を適用し、そのうち、前記IABノードのIAB-DUは前記第一donor-CUとF1接続を維持する。これにより、上りリンクデータがドロップされる問題を減らし又は避け、伝送遅延を低減し、かつサービス中断時間を減少させることができる。
【0108】
<第二側面の実施例>
本出願の実施例ではトポロジー退行方法が提供され、ドナー集中ユニット側から説明が行われる。なお、ここでは第一側面の実施例と同じ内容の記載が省略される。
【0109】
幾つかの実施例において、IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一ドナー集中ユニット(donor-CU)から第二ドナー集中ユニットに移行された後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行される。第一donor-CUは第二donor-CUが送信したトポロジー退行要求を受信し;及び、第一donor-CUは上りリンクデータの径路移行設定を送信し、そのうち、IABノードのIAB-DUは第一donor-CUとF1接続を維持する。
【0110】
幾つかの実施例において、IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一ドナー分散ユニット(donor-DU)から第二donor-CUの第二donor-DUに移行された後に、第二donor-CUの第二donor-DUから第一donor-CUの第一donor-DUに移行して戻る(退行される)。
【0111】
幾つかの実施例において、IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一donor-DUから第二donor-CUの第二donor-DUに移行された後に、第二donor-CUの第二donor-DUから第一donor-CUの第三donor-DUに移行して戻る(退行される)。
【0112】
幾つかの実施例において、第一donor-CUは径路移行設定をF1APメッセージ又はRRCメッセージによりIABノード又は前記子ノードに送信する。
【0113】
幾つかの実施例において、トポロジー退行要求は第一donor-DUのBAPアドレスについての、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを含み、そのうち、前記IPアドレスはIABノード又は子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる。
【0114】
幾つかの実施例において、第一donor-CUは第二donor-CUに、第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換することを設定するための設定情報、又は、第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換することを設定するための設定情報を送信する。
【0115】
以下、まず、ハンドオーバーのシナリオを例にして説明を行う。
【0116】
幾つかの実施例において、第一donor-CUはIABノードのIAB-MTが第二donor-CUから第一donor-CUに切り替えられる前又は第一donor-CUに切り替えられた後に、上りリンクデータの径路移行設定を送信する。
【0117】
幾つかの実施例において、第二donor-CUは、IAB-MTの第一donor-CUへの切り替えについての切り替え要求を送信した後に、第一donor-CUにトポロジー退行要求を送信する。
【0118】
図14は本出願の実施例におけるトポロジー退行のシグナリングのフローチャートであり、IABノード(boundary node)がnon-F1-terminating CUからF1-terminating CUに切り替えられるときに、切り替え準備後にトポロジー退行を行う場合を例示的に示している。
【0119】
- boundary nodeが目標donor-CUに測定報告を送信することで、non-F1-terminating CU(目標donor-CU)がF1-terminating CU(ソースdonor-CU)への退行を開始する切り替え準備をトリガーする。
【0120】
- boundary nodeの退行完了後に、目標donor-CUはソースdonor-CUに、boudary node-MTについてのUEコンテキストのリリース要求を送信する。
【0121】
- 目標donor-CUはソースdonor-CUにトポロジー退行要求Xnメッセージを送信する(boundary nodeについてのUA(UE-associatedメッセージ)であり、かつboundary nodeのXnAP標識を使用する)。それには、移行ノードの場合に、F1又は非F1サービスのためにIPアドレスを割り当てる要求が含まれ、子ノードの場合に、F1と非F1サービスのためにIPアドレスを割り当てる要求が含まれる。
【0122】
- boundary nodeが元のdonor-DUに切り替えられる場合に、boundary nodeに、元のrouting IDについての、F1-terninated CUトポロジードメインにおけるルーティング情報を設定し、F1-terminating CUトポロジーに属する新しいRLCチャネルマッピング情報を設定し、元のdonor-DUがboundary nodeのF1と非F1サービスのためにIPアドレスを割り当てるように要求し、元のdonor-DUが子ノードのF1と非F1サービスのためにIPアドレスを割り当てるように要求する。boundary nodeが元のdonor-DUに切り替えられない場合に、boundary nodeに、F1-terminating CU域のinter-donor-DU rewriting informationを設定し、boundary nodeに、切り替え後の目標routing IDについての、F1-terninating CUトポロジードメインにおけるルーティング情報を設定し、F1-terminating CUトポロジーに属する新しいRLCチャネルマッピング情報を設定し、新donor-DUがboundary nodeのF1と非F1サービスのためにIPアドレスを割り当てるように要求し、新donor-DUが子ノードのF1と非F1サービスのためにIPアドレスを割り当てるように要求する。
【0123】
- ソースdonor-CUはF1APメッセージを使用してboundary nodeに上述のinter-donor-DU rewriting information、ルーティング情報及びRLCチャネルマッピング情報を送信し、かつ次のような設定をリリースし、即ち、BAP Header Rewriting Information、Non-F1-terminating CU域のルーティング情報、及び、先行ホップノードのアドレスがF1-terminating CUトポロジーに属し、かつネクストホップノードのアドレスがnon-F1-terminating CUトポロジーに属するRLCチャネルマッピング情報である。
【0124】
- ソースdonor-CUはboundary nodeにRRC再設定メッセージを送信する(F1と非F1サービスのための、F1-terninating-CUの下の新donor-DU又は元のdonor-DUにより割り当てられたIPアドレスを含む)。
【0125】
- ソースdonor-CUは子ノードにRRC再設定メッセージを送信する(F1と非F1サービスのための、F1-terninating-CUの下の新donor-DU又は元のdonor-DUにより割り当てられたIPアドレスを含む)。
【0126】
- (オプションとして)ソースdonor-CUは元の径路上のノードに対してルーティング情報及びRLCチャネルマッピング情報の更新を行う。
【0127】
- boundary nodeは設定されたIPアドレスを適用する。
【0128】
- 子ノードは設定されたIPアドレスを適用する。
【0129】
- ソースdonor-CUは目標donor-CUにトポロジー退行応答Xnメッセージ(boundary nodeについてのUA(UE-associatedメッセージ)であり、かつboundary nodeのXnAP標識を使用する)を送信する。
【0130】
- 目標donor-CU/ソースdornor-CUはboundary nodeについてのXnAP標識をリリースする。
【0131】
上述のシグナリングのプロセスは本出願の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本出願はこれに限られず、シグナリングのより具体的な内容については関連技術をさらに参照することもできる。
【0132】
幾つかの実施例において、第二donor-CUはトポロジー退行要求を、IAB-MTの第一donor-CUへの切り替えについての切り替え要求に含める。
【0133】
幾つかの実施例において、前記設定情報は、前記IAB-MTが前記第一donor-CUに切り替えられることについての切り替え要求応答メッセージに含まれるRRC再設定メッセージに含まれる。
【0134】
図15は本出願の実施例におけるトポロジー退行のもう1つのシグナリングのフローチャートであり、IABノード(boundary node)がnon-F1-terminating CUからF1-terminating CUに切り替えられるときに、切り替え準備を行うと同時にトポロジー退行を行う場合を例示的に示している。即ち、切り替え要求メッセージにはトポロジー回退要求が含まれ、図14に比べて、上りリンクデータドロップ及びサービス中断をさらに減少させることができる。
【0135】
- boundary nodeが目標donor-CUに測定報告を送信することで、non-F1-terminating CU(目標donor-CU)がF1-terminating CU(ソースdonor-CU)への退行を開始する切り替え準備をトリガーする。切り替え要求メッセージにはトポロジー回退要求が含まれ、それは次のような情報を含んでも良く、即ち、移行ノードの場合に、F1又は非F1サービスのためにIPアドレスを割り当てる要求;及び、子ノードの場合に、F1と非F1サービスのためにIPアドレスを割り当てる要求である。
【0136】
- boundary nodeが元のdonor-DUに切り替えられる場合に、boundary nodeに、元のrouting IDについての、F1-terninated CUトポロジードメインにおけるルーティング情報を設定し、F1-terminating CUトポロジーに属する新しいRLCチャネルマッピング情報を設定し、元のdonor-DUがboundary nodeのF1と非F1サービスのためにIPアドレスを割り当てるように要求し、元のdonor-DUが子ノードのF1と非F1サービスのためにIPアドレスを割り当てるように要求する。boundary nodeが元のdonor-DUに切り替えられない場合に、boundary nodeに、F1-terminating CU域のinter-donor-DU rewriting informationを設定し、boundary nodeに、置換後のrouting IDについての、F1-terninated CUトポロジードメインにおけるルーティング情報を設定し、F1-terminating CUトポロジーに属する新しいRLCチャネルマッピング情報を設定し、新donor-DUがboundary nodeのF1と非F1サービスのためにIPアドレスを割り当てるように要求し、新donor-DUが子ノードのF1と非F1サービスのためにIPアドレスを割り当てるように要求する。
【0137】
- ソースdonor-CUはF1APメッセージを使用してboundary nodeに上述のinter-donor-DU rewriting information、ルーティング情報及びRLCチャネルマッピング情報を送信し、かつ次のような設定をリリースし、即ち、BAP Header Rewriting Information、Non-F1-terminating CU域のルーティング表、及び、先行ホップノードのアドレスがF1-terminating CUトポロジーに属し、かつネクストホップノードのアドレスがnon-F1-terminating CUトポロジーに属するRLCチャネルマッピング情報である。
【0138】
- ソースdonor-CUは子ノードにRRC再設定メッセージ(F1と非F1サービスのための、F1-terminating-CUの下の新donor-DU又は元のdonor-DUにより割り当てられたIPアドレスを含む)を送信する。
【0139】
- ソースdonor-CUは目標donor-CUに切り替え要求応答Xnメッセージを送信し、それにはboundary nodeについての切り替える命令RRCメッセージが含まれる。
【0140】
- 目標donor-CUはboundary nodeに切り替える命令RRC再設定メッセージ(F1と非F1サービスのための、F1-terminating-CUの下の新donor-DU又は元のdonor-DUにより割り当てられたIPアドレスを含む)を送信する。
【0141】
- boundary nodeは切り替えのランダムアクセスプロシージャを実行する。
【0142】
- (オプションとして)ソースdonor-CUは元の径路上のノードに対してルーティング表及びRLCチャネルマッピング表の更新を行う。
【0143】
- boundary nodeは切り替え完了時に、設定されたIPアドレスを適用する。
【0144】
- 子ノードはboundary nodeの切り替え完了時に、設定されたIPアドレスを適用する。
【0145】
- boundary nodeの退行完了後に、ソースdonor-CUは目標donor-CUに、boudary node-MTについてのUEコンテキストのリリース要求を送信する。
【0146】
- ソースdonor-CU/目標dornor-CUはboundary nodeについてのXnAP標識をリリースする。
【0147】
上述のシグナリングのプロセスは本出願の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本出願はこれに限られず、シグナリングのより具体的な内容については関連技術をさらに参照することもできる。
【0148】
幾つかの実施例において、第二donor-CUは、IAB-MTの第一donor-CUへの切り替えについての切り替え要求を送信する前に、第一donor-CUにトポロジー退行要求を送信する。
【0149】
切り替え準備前にトポロジー退行を行う場合に、シグナリングのプロセスは図15に類似している。異なる点は例えば、トポロジー退行要求が独立したXnメッセージであることにある。また、独立したXnメッセージであるため、トポロジー退行要求は、ソースdonor-CUがトポロジー退行応答メッセージでなく、切り替え準備応答に含まれる切り替える命令RRCメッセージにおいて、割り当てられたIPアドレスをキャリーするように指示でき、これによって、boundary nodeは切り替え完了時に、設定されたIPアドレスを直ぐに適用できる。
【0150】
以上、ハンドオーバーのシナリオについて例示的に説明しているが、本出願はこれに限られない。以下、再確立のシナリオ及びデュアル接続のシナリオについて説明を行うが、ここでは同じ内容の記載が省略される。
【0151】
幾つかの実施例において、第一donor-CUはIABノードのIAB-MTが第二donor-CUへ再確立した後に、上りリンクデータの径路移行設定を送信する。このようなシナリオでは、第一donor-CUは、第二donor-CUがトポロジー回退要求を開始することをトリガーでき、例えば、IAB-MTが第一donor-CUへ再確立した場合に、第一donor-CUは第二donor-CUにIAB-MTのコンテキスト情報を得るように要求するときに、第二donor-CUがトポロジー回退要求を開始することをトリガーできる。
【0152】
幾つかの実施例において、IABノードのIAB-MTは第一donor-CU及び第二donor-CUとデュアル接続を確立している。このようなシナリオの場合に、例えば、トポロジー退行要求は、伝送径路が第二donor-CUから第一donor-CUに移行されるサービスの標識情報を含む。
【0153】
上述の各実施例は本出願の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本出願はこれに限られず、さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形を行うことができる。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0154】
上述の実施例から分かるように、IABノード又は子ノードの上りリンクサービス伝送径路が第二donor-CUから第一donor-CUに移行されるときに、ネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し;及び、前記IABノード又は子ノードが前記径路移行設定を適用し、そのうち、前記IABノードのIAB-DUは前記第一donor-CUとF1接続を維持する。これにより、上りリンクデータがドロップされる問題を減らし又は避け、伝送遅延を低減し、かつサービス中断時間を減少させることができる。
【0155】
<第三側面の実施例>
本出願の実施例ではIABノード装置が提供され、ここでは第一側面及び第二側面の実施例と同じ内容の記載が省略される。該装置は例えば、IABシステムにおけるIABノード又は子ノードであっても良く、該IABノード又は子ノードに配置される1つ又は複数の部品又はアセンブリ又はモジュールであっても良い。該IABノード装置の上りリンクサービスの伝送径路は第一ドナー集中ユニットから第二ドナー集中ユニットに移行された後に、第二ドナー集中ユニットから第一ドナー集中ユニットに移行される。
【0156】
図16は本出願の実施例におけるIABノード装置を示す図である。図16に示すように、IABノード装置1600は受信部1601及び処理部1602を含む。受信部1601はネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し、処理部1602は前記径路移行設定を適用し、そのうち、IABノードのIAB-DUは第一Donor-CUとF1接続を保つ。
【0157】
幾つかの実施例において、IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一ドナー分散ユニット(donor-DU)から第二donor-CUの第二donor-DUに移行した後に、第二donor-CUの第二donor-DUから第一donor-CUの第一donor-DUに移行する。
【0158】
幾つかの実施例において、径路移行設定は第一donor-CUからF1APメッセージ又はRRCメッセージによりIABノード又は子ノードに送信される。
【0159】
幾つかの実施例において、径路移行設定は次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定の増加、及び、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス、入口リンク無線リンク制御(RLC)チャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第一RLCチャネルマッピング設定の増加であり、そのうち、第一ルーティング標識、IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス及びIABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは第一Donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは第一donor-DUのBAPアドレスである。
【0160】
幾つかの実施例において、受信部1601はIAB-MTが第二donor-CUから第一donor-CUへの切り替えを行う前に、径路移行設定を受信する。
【0161】
幾つかの実施例において、径路移行設定はさらに次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第二ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-CU間ルーティング標識書き換え設定のリリース、第二ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定のリリース、又は、前記IABノードの先行ホップノードのアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第二RLCチャネルマッピング設定のリリースであり、そのうち、前記第一ルーティング標識及び前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレスは前記第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスであり、前記第二ルーティング標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第二donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第二ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第二donor-DUのBAPアドレスである。
【0162】
幾つかの実施例において、受信部1601はさらに、前記第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスで前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報を受信し、そのうち、前記IPアドレスは前記IABノード又は前記子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる。
【0163】
幾つかの実施例において、受信部1601は前記IAB-MTが前記第二donor-CUから前記第一donor-CUへの切り替えを実行する前に、前記設定情報を受信する。
【0164】
処理部1602は前記IAB-MTの、前記第二donor-CUから前記第一donor-CUへの切り替えが完了したときに、前記第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置き換える。
【0165】
幾つかの実施例において、IABノードの設定情報は切り替え命令無線リソース制御(RRC)メッセージ又はRRC再設定メッセージにより送信され、子ノードの設定情報はRRC再設定メッセージにより送信される。
【0166】
幾つかの実施例において、設定情報は第一donor-DUのBAPアドレスについてのIPアドレス設定情報である。例えば、該設定情報は第一donor-DUのBAPアドレスについての、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを、第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスに変更するために用いられる。
【0167】
幾つかの実施例において、IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一donor-DUから第二donor-CUの第二donor-DUに移行された後に、第二donor-CUの第二donor-DUから第一donor-CUの第三donor-DUに移行され、径路移行設定は第一donor-CUがF1APメッセージによりIABノード又は子ノードに送信する。
【0168】
幾つかの実施例において、径路移行設定は次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第三ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-DU間ルーティング標識書き換え設定の増加、第三ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定の増加、及び、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第一RLCチャネルマッピング設定の増加であり、そのうち、前記第一ルーティング標識、第三ルーティング標識、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第三ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第三donor-DUのBAPアドレスであり、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスである。
【0169】
幾つかの実施例において、受信部1601はIAB-MTが第二donor-CUから第三donor-CUへの切り替えを行う前に、径路移行設定を受信する。
【0170】
幾つかの実施例において、径路移行設定はさらに次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第二ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-CU間ルーティング標識書き換え設定のリリース、第二ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定のリリース、又は、前記IABノードの先行ホップノードのアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第二RLCチャネルマッピング設定のリリースであり、そのうち、前記第一ルーティング標識及び前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレスは前記第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスであり、前記第二ルーティング標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第二donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第二ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第二donor-DUのBAPアドレスである。
【0171】
幾つかの実施例において、受信部1601はさらに、前記第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報を受信し、そのうち、前記IPアドレスは前記IABノード又は前記子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる。
【0172】
幾つかの実施例において、受信部1601は前記IAB-MTが第二donor-CUから第一donor-CUへの切り替えを行う前に、設定情報を受信し、処理部1602はIAB-MTの、第二donor-CUから第一donor-CUへの切り替えが完了したときに、第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換する。
【0173】
幾つかの実施例において、IABノードの設定情報は切り替え命令無線リソース制御(RRC)メッセージ又はRRC再設定メッセージにより送信され、子ノードの設定情報はRRC再設定メッセージにより送信される。
【0174】
幾つかの実施例において、設定情報は第一donor-DUのBAPアドレスについてのIPアドレス設定情報である。例えば、該設定情報は第一donor-DUのBAPアドレスについての、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを、第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスに変更するために用いられる。
【0175】
上述の各実施例は本出願の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本出願はこれに限られず、さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形を行うことができる。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0176】
なお、以上、本出願に関連している各部品又はモジュールのみを説明しているが、本出願はこれに限られない。本出願の実施例におけるIABノード装置1600は他の部品又はモジュールをさらに含んでも良くが、これらの部品又はモジュールの具体的な内容については関連技術を参照できる。
【0177】
また、便宜のため、図16では各部品又はモジュール間の接続関係又は信号方向のみが示されているが、当業者が理解できるように、バス接続などの様々な関連技術を採用しても良い。上述の各部品又はモジュールは例えば、処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現されても良いが、本出願の実施はこれらに限定されない。
【0178】
上述の実施例から分かるように、IABノード又は子ノードがネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し;及び、前記IABノード又は子ノードが前記径路移行設定を適用し、そのうち、前記IABノードのIAB-DUは前記第一donor-CUとF1接続を維持する。これにより、上りリンクデータがドロップされる問題を減らし又は避け、伝送遅延を低減し、かつサービス中断時間を減少させることができる。
【0179】
<第四側面の実施例>
本出願の実施例ではIABドナー装置が提供され、ここでは第一乃至第三側面の実施例と同じ内容の記載が省略される。該装置は例えば、IABシステムにおけるIAB donor-CUであっても良く、該IAB donor-CUに配置される1つ又は複数の部品又はアセンブリ又はモジュールであっても良い。
【0180】
該IABシステムはIAB-donor装置及びIABノードを含む。IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一ドナー集中ユニットから第二ドナー集中ユニットに移行した後に、第二ドナー集中ユニットから第一ドナー集中ユニットに移行する。
【0181】
図17は本出願の実施例におけるIABドナー装置を示す図である。図17に示すように、IABドナー装置1700は受信部1701及び送信部1702を含む。受信部1701は第二donor-CUが送信したトポロジー退行要求を受信し;及び、送信部1702は上りリンクデータの径路移行設定を送信し、そのうち、IABノードのIAB-DUは第一donor-CUとF1接続を維持する。
【0182】
幾つかの実施例において、送信部1702は径路移行設定をF1APメッセージ又はRRCメッセージによりIABノード又は子ノードに送信する。
【0183】
幾つかの実施例において、トポロジー退行要求は第一donor-DUのBAPアドレスについての、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを含み、そのうち、前記IPアドレスはIABノード又は子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる。
【0184】
幾つかの実施例において、第二donor-CUは前記IAB-MTの第一donor-CUへの切り替えについての切り替え要求を送信する前に、第一donor-CUにトポロジー退行要求を送信し;又は、第二donor-CUはトポロジー退行要求を、前記IAB-MTの第一donor-CUへの切り替えについての切り替え要求に含め;又は、第二donor-CUは前記IAB-MTの第一donor-CUへの切り替えについての切り替え要求を送信した後に、第一donor-CUにトポロジー退行要求を送信する。
【0185】
幾つかの実施例において、送信部1702は第二donor-CUに、第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報、又は、第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報を送信する。
【0186】
幾つかの実施例において、設定情報は前記IAB-MTの第一donor-CUへの切り替えについての切り替え要求応答メッセージに含まれるRRC再設定メッセージに含まれる。
【0187】
上述の各実施例は本出願の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本出願はこれに限られず、さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形を行うことができる。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0188】
なお、以上、本出願に関連している各部品又はモジュールのみを説明しているが、本出願はこれに限られない。本出願の実施例におけるIABドナー装置1700は他の部品又はモジュールをさらに含んでも良くが、これらの部品又はモジュールの具体的な内容については関連技術を参照できる。
【0189】
また、便宜のため、図17では各部品又はモジュール間の接続関係又は信号方向のみが示されているが、当業者が理解できるように、バス接続などの様々な関連技術を採用しても良い。上述の各部品又はモジュールは例えば、処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現されても良いが、本出願の実施はこれらに限定されない。
【0190】
上述の実施例から分かるように、IABノード又は子ノードは前記IABノードの上りリンクサービスの伝送径路を第二donor-CUから第一donor-CUに移行するときに、ネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し;及び、前記IABノード又は子ノードは前記径路移行設定を適用し、そのうち、前記IABノードのIAB-DUは前記第一donor-CUとF1接続を維持する。これにより、上りリンクデータがドロップされる問題を減らし又は避け、伝送遅延を低減し、かつサービス中断時間を減少させることができる。
【0191】
<第五側面の実施例>
本出願の実施例では通信システムが提供され、それはドナー(donor)装置及びIABノード(IAB-node)を含む。なお、ドナー(donor)装置やIABノードのネットワークアーキテクチャについては関連技術をさらに参照できるため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0192】
本出願の実施例ではIAB装置がさらに提供され、該IAB装置はIABドナー装置であっても良く、IABノード装置(IABノード又は子ノード)であっても良い。
【0193】
図18は本出願の実施例におけるIAB装置を示す図である。図18に示すように、IAB装置1800は処理器(例えば、中央処理器CPU)1801及び記憶器1802を含んでも良く、記憶器1802は処理器1801に接続される。そのうち、該記憶器1802は各種のデータを記憶でき、また、情報処理用のプログラム1805をさらに記憶でき、かつ中央処理器1801の制御下で該プログラム1805を実行できる。
【0194】
例えば、処理器1801はプログラムを実行して第一側面の実施例におけるトポロジー退行方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器1801は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、ネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し;及び、前記径路移行設定を適用し、そのうち、前記IABノードのIAB-DUは第一donor-CUとF1接続を維持する。
【0195】
また、例えば、処理器1801はプログラムを実行して第二側面の実施例におけるトポロジー退行方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器1801は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、第二donor-CUが送信したトポロジー退行要求を受信し;及び、上りリンクデータの径路移行設定を送信し、そのうち、前記IABノードのIAB-DUは第一donor-CUとF1接続を維持する。
【0196】
また、図18に示すように、IAB装置1800はさらに、送受信機1803、アンテナ1804などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能は従来技術と類似しており、ここではその詳しい説明を省略する。なお、IAB装置1800は図18に示すすべての部品を含む必要がない。また、IAB装置1800はさらに、図18にない部品を含んでも良く、これについては従来技術を参照できる。
【0197】
本出願の実施例ではコンピュータ可読プログラムがさらに提供され、そのうち、IABノード装置で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムはコンピュータに、前記IABノード装置で第一側面の実施例におけるトポロジー退行方法を実行させる。
【0198】
本出願の実施例ではコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体がさらに提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムはコンピュータに、IABノード装置で第一側面の実施例におけるトポロジー退行方法を実行させる。
【0199】
本出願の実施例ではコンピュータ可読プログラムがさらに提供され、そのうち、IABドナー装置で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムはコンピュータに、前記IABドナー装置で第二側面の実施例におけるポロジー退行方法を実行させる。
【0200】
本出願の実施例ではコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体がさらに提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムはコンピュータに、IABドナー装置で第二側面の実施例におけるトポロジー退行方法を実行させる。
【0201】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明はさらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明はさらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0202】
さらに、図面に記載された機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組み合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0203】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0204】
また、上述の実施例などに関し、さらに以の下のような付記を開示する。
【0205】
(付記1)
トポロジー退行方法であって、
IABノードの上りリンクサービスの伝送径路を第一ドナー集中ユニット(donor-CU)から第二ドナー集中ユニットに移行した後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行し、
前記方法は、
IABノード又は子ノードがネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信し;及び
前記IABノード又は子ノードが前記径路移行設定を適用することを含み、
そのうち、前記IABノードのIAB-DUは前記第一donor-CUとF1接続を維持する、方法。
【0206】
(付記2)
付記1に記載の方法であって、
前記IABノード又は子ノードは前記IABノードのIAB-MTが前記第二donor-CUから前記第一donor-CUに切り替えられる前又は前記第一donor-CUに切り替えられた後に、前記ネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信する、方法。
【0207】
(付記3)
付記2に記載の方法であって、
前記IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一ドナー分散ユニット(donor-DU)から第二donor-CUの第二donor-DUに移行された後に、前記第二donor-CUの第二donor-DUから前記第一donor-CUの第一donor-DUに移行される、方法。
【0208】
(付記4)
付記3に記載の方法であって、
前記径路移行設定は前記第一donor-CUがF1APメッセージ又はRRCメッセージにより前記IABノード又は子ノードに送信する、方法。
【0209】
(付記5)
付記3又は4に記載の方法であって、
前記径路移行設定は次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定の増加、及び、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス、入口リンク無線リンク制御(RLC)チャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第一RLCチャネルマッピング設定の増加であり、
前記第一ルーティング標識、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第一Donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスである、方法。
【0210】
(付記6)
付記5に記載の方法であって、
前記IABノード又は子ノードは前記IAB-MTが前記第二donor-CUから前記第一donor-CUへの切り替えを実行する前に、前記径路移行設定を受信する、方法。
【0211】
(付記7)
付記5に記載の方法であって、
前記径路移行設定はさらに次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第二ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-CU間ルーティング標識書き換え設定のリリース、第二ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定のリリース、又は、前記IABノードの先行ホップノードのアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第二RLCチャネルマッピング設定のリリースであり、
そのうち、前記第一ルーティング標識及び前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレスは前記第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスであり、前記第二ルーティング標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第二donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第二ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第二donor-DUのBAPアドレスである、方法。
【0212】
(付記8)
付記5乃至7のうちの何れか1項に記載の方法であって、さらに、
前記IABノード又は子ノードは前記第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報を受信し、そのうち、前記IPアドレスは前記IABノード又は前記子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる、方法。
【0213】
(付記9)
付記8に記載の方法であって、
前記IABノード又は子ノードは前記IAB-MTが前記第二donor-CUから前記第一donor-CUへの切り替えを実行する前に、前記設定情報を受信する、方法。
【0214】
(付記10)
付記8に記載の方法であって、さらに、
前記IABノード又は子ノードは前記第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換する、方法。
【0215】
(付記11)
付記8乃至10のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記IABノードの前記設定情報は切り替え命令無線リソース制御(RRC)メッセージ又はRRC再設定メッセージにより送信され、前記子ノードの前記設定情報はRRC再設定メッセージにより送信される、方法。
【0216】
(付記12)
付記8乃至11のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記設定情報は前記第一donor-DUのBAPアドレスについてのIPアドレス設定情報である、方法。
【0217】
(付記13)
付記12に記載の方法であって、
前記設定情報は前記第一donor-DUのBAPアドレスについての、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを、前記第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスに変更するために用いられる、方法。
【0218】
(付記14)
付記2に記載の方法であって、
前記IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一donor-DUから第二donor-CUの第二donor-DUに移行された後に、前記第二donor-CUの第二donor-DUから前記第一donor-CUの第三donor-DUに移行される、方法。
【0219】
(付記15)
付記14に記載の方法であって、
前記径路移行設定は前記第一donor-CUがF1APメッセージ又はRRCメッセージにより前記IABノード又は子ノードに送信する、方法。
【0220】
(付記16)
付記14又は15に記載の方法であって、
前記径路移行設定は次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第三ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-DU間ルーティング標識書き換え設定の増加、第三ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定の増加、及び、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第一RLCチャネルマッピング設定の増加であり、前記第一ルーティング標識、第三ルーティング標識、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第三ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第三donor-DUのBAPアドレスであり、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスである、方法。
【0221】
(付記17)
付記14乃至16のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記IABノード又は子ノードは前記IAB-MTが前記第二donor-CUから前記第三donor-CUへの切り替えを実行する前に、前記径路移行設定を受信する、方法。
【0222】
(付記18)
付記16に記載の方法であって、
前記径路移行設定はさらに次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第二ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-CU間ルーティング標識書き換え設定のリリース、第二ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定のリリース、又は、前記IABノードの先行ホップノードのアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第二RLCチャネルマッピング設定のリリースであり、
そのうち、前記第一ルーティング標識及び前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレスは前記第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスであり、前記第二ルーティング標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第二donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第二ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第二donor-DUのBAPアドレスである、方法。
【0223】
(付記19)
付記16乃至19のうちの何れか1項に記載の方法であって、さらに、
前記IABノード又は子ノードは前記第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報を受信し、そのうち、前記IPアドレスは前記IABノード又は前記子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる、方法。
【0224】
(付記20)
付記19に記載の方法であって、
前記IABノード又は子ノードは前記IAB-MTが前記第二donor-CUから前記第一donor-CUへの切り替えを実行する前に、前記設定情報を受信する、方法。
【0225】
(付記21)
付記19に記載の方法であって、さらに、
前記IABノード又は子ノードは前記第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置き換える、方法。
【0226】
(付記22)
付記19乃至21のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記IABノードの前記設定情報は切り替え命令無線リソース制御(RRC)メッセージ又はRRC再設定メッセージにより送信され、前記子ノードの前記設定情報はRRC再設定メッセージにより送信される、方法。
【0227】
(付記23)
付記19乃至22のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記設定情報は第一donor-DUのBAPアドレスについてのIPアドレス設定情報である、方法。
【0228】
(付記24)
付記23に記載の方法であって、
前記設定情報は前記第一donor-DUのBAPアドレスについての、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを、前記第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスに変更するために用いられる、方法。
【0229】
(付記25)
付記1に記載の方法であって、
前記IABノード又は子ノードは前記IABノードのIAB-MTが前記第二donor-CUへ再確立した後に、前記ネットワーク装置送信の上りリンクデータの径路移行設定を受信する、方法。
【0230】
(付記26)
付記25に記載の方法であって、
前記IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一ドナー分散ユニット(donor-DU)から第二donor-CUの第二donor-DUに移行した後に、前記第二donor-CUの第二donor-DUから前記第一donor-CUの第一donor-DUに移行する、方法。
【0231】
(付記27)
付記26に記載の方法であって、
前記径路移行設定は前記第一donor-CUがF1APメッセージ又はRRCメッセージにより前記IABノード又は子ノードに送信する、方法。
【0232】
(付記28)
付記26又は27に記載の方法であって、
前記径路移行設定は次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定の増加、及び、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス、入口リンク無線リンク制御(RLC)チャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第一RLCチャネルマッピング設定に増加であり、
前記第一ルーティング標識、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第一Donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスである、方法。
【0233】
(付記29)
付記28に記載の方法であって、
前記径路移行設定はさらに次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第二ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-CU間ルーティング標識書き換え設定のリリース、第二ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定のリリース、又は、前記IABノードの先行ホップノードのアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第二RLCチャネルマッピング設定のリリースであり、
そのうち、前記第一ルーティング標識及び前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレスは前記第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスであり、前記第二ルーティング標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第二donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第二ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第二donor-DUのBAPアドレスである、方法。
【0234】
(付記30)
付記28又は29に記載の方法であって、さらに、
前記IABノード又は子ノードは前記第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報を受信し、そのうち、前記IPアドレスは前記IABノード又は前記子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる、方法。
【0235】
(付記31)
付記30に記載の方法であって、
前記設定情報は前記第一donor-DUのBAPアドレスについてのIPアドレス設定情報である、方法。
【0236】
(付記32)
付記31に記載の方法であって、
前記設定情報は前記第一donor-DUのBAPアドレスについての、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを、前記第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスに変更するために用いられる、方法。
【0237】
(付記33)
付記25に記載の方法であって、
前記IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一donor-DUから第二donor-CUの第二donor-DUに移行した後に、前記第二donor-CUの第二donor-DUから前記第一donor-CUの第三donor-DUに移行する、方法。
【0238】
(付記34)
付記33に記載の方法であって、
前記径路移行設定は前記第一donor-CUがF1APメッセージ又はRRCメッセージにより前記IABノード又は子ノードに送信する、方法。
【0239】
(付記35)
付記33又は34に記載の方法であって、
前記径路移行設定は次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第三ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-DU間ルーティング標識書き換え設定の増加、第三ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定の増加、及び、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第一RLCチャネルマッピング設定の増加であり、
前記第一ルーティング標識、第三ルーティング標識、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第三ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第三donor-DUのBAPアドレスであり、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスである、方法。
【0240】
(付記36)
付記35に記載の方法であって、
前記径路移行設定はさらに次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第二ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-CU間ルーティング標識書き換え設定のリリース、第二ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定のリリース、又は、前記IABノードの先行ホップノードのアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第二RLCチャネルマッピング設定のリリースであり、
そのうち、前記第一ルーティング標識及び前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレスは前記第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスであり、前記第二ルーティング標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第二donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第二ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第二donor-DUのBAPアドレスである、方法。
【0241】
(付記37)
付記35又は36に記載の方法であって、さらに、
前記IABノード又は子ノードは前記第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報を受信し、そのうち、前記IPアドレスは前記IABノード又は前記子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる、方法。
【0242】
(付記38)
付記37に記載の方法であって、
前記設定情報は前記第一donor-DUのBAPアドレスについてのIPアドレス設定情報である、方法。
【0243】
(付記39)
付記38に記載の方法であって、
前記設定情報は前記第一donor-DUのBAPアドレスについての、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを、前記第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスに変更するために用いられる、方法。
【0244】
(付記40)
付記1に記載の方法であって、
前記IABノードのIAB-MTは前記第一donor-CU及び前記第二donor-CUとデュアル接続を確立している、方法。
【0245】
(付記41)
付記40に記載の方法であって、
前記IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一ドナー分散ユニット(donor-DU)から第二donor-CUの第二donor-DUに移行した後に、前記第二donor-CUの第二donor-DUから前記第一donor-CUの第一donor-DUに移行する、方法。
【0246】
(付記42)
付記41に記載の方法であって、
前記径路移行設定は前記第一donor-CUがF1APメッセージ又はRRCメッセージにより前記IABノード又は子ノードに送信する、方法。
【0247】
(付記43)
付記41又は42に記載の方法であって、
前記径路移行設定は次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定の増加、及び、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス、入口リンク無線リンク制御(RLC)チャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第一RLCチャネルマッピング設定に増加であり、
前記第一ルーティング標識、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第一Donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスである、方法。
【0248】
(付記44)
付記43に記載の方法であって、
前記径路移行設定はさらに次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第二ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-CU間ルーティング標識書き換え設定のリリース、第二ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定のリリース、又は、前記IABノードの先行ホップノードのアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第二RLCチャネルマッピング設定のリリースであり、
そのうち、前記第一ルーティング標識及び前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレスは前記第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスであり、前記第二ルーティング標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第二donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第二ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第二donor-DUのBAPアドレスである、方法。
【0249】
(付記45)
付記43又は44に記載の方法であって、さらに、
前記IABノード又は子ノードは前記第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報を受信し、そのうち、前記IPアドレスは前記IABノード又は前記子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる、方法。
【0250】
(付記46)
付記45に記載の方法であって、
前記設定情報は前記第一donor-DUのBAPアドレスについてのIPアドレス設定情報である、方法。
【0251】
(付記47)
付記46に記載の方法であって、
前記設定情報は前記第一donor-DUのBAPアドレスについての、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを、前記第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスに変更するために用いられる、方法。
【0252】
(付記48)
付記40に記載の方法であって、
前記IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一donor-DUから第二donor-CUの第二donor-DUに移行した後に、前記第二donor-CUの第二donor-DUから前記第一donor-CUの第三donor-DUに移行する、方法。
【0253】
(付記49)
付記48に記載の方法であって、
前記径路移行設定は前記第一donor-CUがF1APメッセージ又はRRCメッセージにより前記IABノード又は子ノードに送信する、方法。
【0254】
(付記50)
付記48又は49に記載の方法であって、
前記径路移行設定は次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第三ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-DU間ルーティング標識書き換え設定の増加、第三ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定の増加、及び、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第一RLCチャネルマッピング設定の増加であり、
前記第一ルーティング標識、第三ルーティング標識、前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレス及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第三ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第三donor-DUのBAPアドレスであり、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスである、方法。
【0255】
(付記51)
付記50に記載の方法であって、
前記径路移行設定はさらに次のようなものを含み、即ち、第一ルーティング標識と第二ルーティング標識との間のマッピング関係を指示するためのdonor-CU間ルーティング標識書き換え設定のリリース、第二ルーティング標識と前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスとの間のマッピング関係を指示するためのルーティング設定のリリース、又は、前記IABノードの先行ホップノードのアドレス、入口リンクRLCチャネル標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスと、出口リンクRLCチャネル標識との間のマッピング関係を指示するための第二RLCチャネルマッピング設定のリリースであり、
そのうち、前記第一ルーティング標識及び前記IABノードの先行ホップノードのBAPアドレスは前記第一donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第一ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第一donor-DUのBAPアドレスであり、前記第二ルーティング標識及び前記IABノードのネクストホップノードのBAPアドレスは前記第二donor-CUのネットワークトポロジードメインに属し、前記第二ルーティング標識の宛先BAPアドレスは前記第二donor-DUのBAPアドレスである、方法。
【0256】
(付記52)
付記50又は51に記載の方法であって、さらに、
前記IABノード又は子ノードは前記第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報を受信し、そのうち、前記IPアドレスは前記IABノード又は前記子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる、方法。
【0257】
(付記53)
付記52に記載の方法であって、
前記設定情報は前記第一donor-DUのBAPアドレスについてのIPアドレス設定情報である、方法。
【0258】
(付記54)
付記53に記載の方法であって、
前記設定情報は前記第一donor-DUのBAPアドレスについての、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを、前記第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスに変更するために用いられる、方法。
【0259】
(付記55)
トポロジー退行方法であって、
IABノードの上りリンクサービスの伝送径路を第一ドナー集中ユニット(donor-CU)から第二ドナー集中ユニットに移行した後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行し、
前記方法は、
前記第一donor-CUが前記第二donor-CU送信のトポロジー退行要求を受信し;及び
前記第一donor-CUが上りリンクデータの径路移行設定を送信することを含み、
そのうち、前記IABノードのIAB-DUは前記第一donor-CUとF1接続を維持する、方法。
【0260】
(付記56)
付記55に記載の方法であって、
前記IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一ドナー分散ユニット(donor-DU)から第二donor-CUの第二donor-DUに移行した後に、前記第二donor-CUの第二donor-DUから前記第一donor-CUの第一donor-DUに移行する、方法。
【0261】
(付記57)
付記55に記載の方法であって、
前記IABノードの上りリンクサービスの伝送径路は第一donor-CUの第一donor-DUから第二donor-CUの第二donor-DUに移行した後に、前記第二donor-CUの第二donor-DUから前記第一donor-CUの第三donor-DUに移行する、方法。
【0262】
(付記58)
付記55乃至57のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記第一donor-CUは前記径路移行設定をF1APメッセージ又はRRCメッセージにより前記IABノード又は前記子ノードに送信する、方法。
【0263】
(付記59)
付記55乃至58のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記トポロジー退行要求は前記第一donor-DUのBAPアドレスについての、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを含み、
そのうち、前記IPアドレスは前記IABノード又は子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる、方法。
【0264】
(付記60)
付記55乃至59のうちの何れか1項に記載の方法であって、さらに、
前記第一donor-CUは前記第二donor-CUに、前記第一donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するための設定情報、又は、前記第三donor-DUにアンカーされたIPアドレスで、前記第二donor-DUにアンカーされたIPアドレスを置き換えるするように設定するための設定情報を送信する、方法。
【0265】
(付記61)
付記55乃至60のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記第一donor-CUは前記IABノードのIAB-MTが前記第二donor-CUから前記第一donor-CUに切り替えられる前又は前記第一donor-CUに切り替えられた後に、上りリンクデータの径路移行設定を送信する、方法。
【0266】
(付記62)
付記61に記載の方法であって、
前記第二donor-CUは前記IAB-MTの前記第一donor-CUへの切り替えについての切り替え要求を送信する前に、前記第一donor-CUに前記トポロジー退行要求を送信する、方法。
【0267】
(付記63)
付記61に記載の方法であって、
前記第二donor-CUは前記トポロジー退行要求を、前記IAB-MTの前記第一donor-CUへの切り替えについての切り替え要求に含める、方法。
【0268】
(付記64)
付記63に記載の方法であって、
前記設定情報は前記IAB-MTの前記第一donor-CUへの切り替えについての切り替え要求応答メッセージに含まれるRRC再設定メッセージに含まれる、方法。
【0269】
(付記65)
付記61に記載の方法であって、
前記第二donor-CUは前記IAB-MTの前記第一donor-CUへの切り替えについての切り替え要求を送信した後に、前記第一donor-CUに前記トポロジー退行要求を送信する、方法。
【0270】
(付記66)
付記55乃至60のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記第一donor-CUは前記IABノードのIAB-MTが前記第二donor-CUへ再確立した後に、上りリンクデータの径路移行設定を送信する、方法。
【0271】
(付記67)
付記66に記載の方法であって、
前記第一donor-CUは、前記第二donor-CUが前記第一donor-CUに前記トポロジー退行要求を送信することをトリガーする、方法。
【0272】
(付記68)
付記55乃至60のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記IABノードのIAB-MTは前記第一donor-CU及び前記第二donor-CUとデュアル接続を確立している、方法。
【0273】
(付記69)
付記68に記載の方法であって、
前記トポロジー退行要求は伝送径路が前記第二donor-CUから前記第一donor-CUに移行されるサービスの標識情報を含む、方法。
【0274】
(付記70)
IABノード装置であって、
記憶器及び処理器を含み、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行して付記1乃至54のうちの何れか1項に記載のトポロジー退行方法を実現するように構成される、IABノード装置。
【0275】
(付記71)
IABドナー(donor)装置であって、
記憶器及び処理器を含み、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行して付記55乃至69のうちの何れか1項に記載のトポロジー退行方法を実現するように構成される、IABドナー(donor)装置。
【0276】
(付記72)
通信システムであって、
IABドナー(donor)装置及びIABノード(IAB-node)装置を含み、
前記IABノード装置は付記1乃至54のうちの何れか1項に記載のトポロジー退行方法を実行するように構成され、前記IABドナー装置は付記55乃至69のうちの何れか1項に記載のトポロジー退行方法を実行するように構成される、通信システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2024-07-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一ドナー集中ユニット(Centralized Unit(CU))に適用されるIAB(Integrated Access and Backhaul)ドナー装置であって、
第二ドナー集中ユニットにより送信される第一メッセージを受信するように構成される受信器であって、前記第一メッセージはIABノードのトラフィックの伝送径路を前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行(Migrate)するために用いられる、受信器;及び
前記トラフィックの径路移行設定を送信するように構成される送信器を含む、IABドナー装置。
【請求項2】
請求項1に記載のIABドナー装置であって、
前記IABノードのIAB-DU(Distributed Unit(分散ユニット))は、前記第一ドナー集中ユニットとF1接続(F1 Connection)を維持する、IABドナー装置。
【請求項3】
請求項1に記載のIABドナー装置であって、
前記第一メッセージは、第一ドナー分散ユニットのバックホール適応プロトコルアドレスについての、第二ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを含み、
前記IPアドレスは、前記IABノード又は子ノードのF1ユーザプレーンデータ、F1コントロールプレーンデータ又は非F1データのために用いられる、IABドナー装置。
【請求項4】
請求項1に記載のIABドナー装置であって、
前記送信器は、前記第二ドナー集中ユニットに設定情報を送信するように構成され、
前記設定情報は、第一ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスで第二ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを置換し、又は、第三ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスで前記第二ドナー分散ユニットにアンカーされたIPアドレスを置換するように設定するために用いられる、IABドナー装置。
【請求項5】
請求項1に記載のIABドナー装置であって、
前記送信器は、前記IABノードのIAB-MT(Mobile Terminal)が前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットにハンドオーバーされる前又は前記第一ドナー集中ユニットにハンドオーバーされた後に、前記トラフィックの径路移行設定を送信するように構成される、IABドナー装置。
【請求項6】
請求項1に記載のIABドナー装置であって、
前記送信器は、前記IABノードのIAB-MTが前記第二ドナー集中ユニットへ再確立した後に、前記トラフィックの径路移行設定を送信するように構成される、IABドナー装置。
【請求項7】
請求項1に記載のIABドナー装置であって、
前記IABノードは、前記第一ドナー集中ユニットから前記第二ドナー集中ユニットに移行した後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行し、
前記IABノードのIAB-MTは、前記第一ドナー集中ユニット及び前記第二ドナー集中ユニットとデュアル接続を確立している、IABドナー装置。
【請求項8】
請求項7に記載のIABドナー装置であって、
前記第一メッセージは、前記IAB-MTが前記第一ドナー集中ユニットにハンドオーバーされるための切り替え要求メッセージである、IABドナー装置。
【請求項9】
請求項1に記載のIABドナー装置であって、
前記送信器はさらに、前記第二ドナー集中ユニットが前記第一メッセージを送信するために第二メッセージを前記第二ドナー集中ユニットに送信するように構成される、IABドナー装置。
【請求項10】
IABノード装置であって、
IABノードのトラフィックの伝送径路が第一ドナー集中ユニットから第二ドナー集中ユニットに移行された後に、前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行され、
前記IABノード装置は、
前記第一ドナー集中ユニットにより送信されるトラフィックの径路移行設定を受信するように構成される受信器であって、前記第一ドナー集中ユニットは前記第二ドナー集中ユニットにより送信される第一メッセージを受信するように構成され、前記第一メッセージはIABノードのトラフィックの伝送径路を前記第二ドナー集中ユニットから前記第一ドナー集中ユニットに移行するたに用いられる、受信器;及び
前記径路移行設定を適用するように構成される処理器を含む、IABノード装置。
【国際調査報告】