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特表2024-545557測定設定情報を受信または送信する方法、装置、デバイス及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-10
(54)【発明の名称】測定設定情報を受信または送信する方法、装置、デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20241203BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20241203BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20241203BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W84/06
H04W72/0446
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520665
(86)(22)【出願日】2021-10-09
(85)【翻訳文提出日】2024-04-09
(86)【国際出願番号】 CN2021122927
(87)【国際公開番号】W WO2023056651
(87)【国際公開日】2023-04-13
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】タオ,シューホワ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE07
5K067EE10
5K067FF05
5K067LL11
(57)【要約】
本開示は、無線通信技術分野に適用される測定設定情報を伝送する方法、装置、デバイス及び記憶媒体を提供し、前記方法は、ネットワークデバイスから測定設定情報を受信するステップであって、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なるステップと、前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するステップと、を含む。本開示では、同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルに対して異なるSMTCをそれぞれ設置して、ユーザイクイップメントが異なる時刻に同一のキャリアでの異なる測定すべき隣接セルを測定し、異なるセル間の伝送遅延差が大きい場合でも隣接セルの測定を完了することができ、これにより、異なるセル間の伝送遅延差が大きい場合でも隣接セル測定を完了させることができない問題を克服する。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザイクイップメントによって実行される測定設定情報を受信する方法であって、
ネットワークデバイスから測定設定情報を受信するステップであって、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なるステップと、
前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するステップと、を含む、ことを特徴とする測定設定情報を受信する方法。
【請求項2】
前記方法は、
ネットワークデバイスに測定補助情報を送信するステップをさらに含み、前記測定補助情報は、サービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項3】
前記方法は、
ネットワークデバイスに測定補助情報を送信するステップをさらに含み、前記測定補助情報は、前記ユーザイクイップメントの位置情報を含み、前記ユーザイクイップメントの位置情報は、前記ネットワークデバイスが前記ユーザイクイップメントの位置情報に基づいてサービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を計算するために使用される、ことを特徴とする請求項1に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項4】
前記測定設定情報における同一の測定対象に対応する測定すべき隣接セルのSMTCは、前記ネットワークデバイスによって対応する伝送遅延差に基づいて決定される、ことを特徴とする請求項2または3に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記ネットワークデバイスから前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を受信するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項2または3に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項6】
前記ネットワークデバイスから前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を受信するステップは、
前記ネットワークデバイスから指示情報を含む無線リンク制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリングまたはダウンリンク制御情報を受信するステップを含み、前記指示情報は、前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するために使用される、ことを特徴とする請求項2に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項7】
前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおけるオフセット値は異なる、ことを特徴とする請求項1に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項8】
前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおける周期値は同一または異なる、ことを特徴とする請求項7に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項9】
前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおける時間長の値は同一または異なる、ことを特徴とする請求項7に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項10】
前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルの測定ギャップ設定は異なり、
前記測定ギャップ設定は、
ギャップオフセット値、ギャップ長さ、ギャップ繰返し周期、及びギャップタイミングアドバンスを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項11】
ネットワークデバイスによって実行される測定設定情報を送信する方法であって、
ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される、ことを特徴とする測定設定情報を送信する方法。
【請求項12】
前記方法は、
前記ユーザイクイップメントによって送信された測定補助情報を受信するステップをさらに含み、前記測定補助情報は、サービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を含む、ことを特徴とする請求項11に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記ユーザイクイップメントによって送信された測定補助情報を受信するステップであって、前記測定補助情報は、前記ユーザイクイップメントの位置情報を含むステップと、
前記ユーザイクイップメントの位置情報に基づいてサービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を計算するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項12に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項14】
前記方法は、
前記伝送遅延差に基づいて同一の測定対象に対応する測定すべき隣接セルのSMTCを決定するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項12または13に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項15】
前記方法は、
前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を前記ユーザイクイップメントに送信するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項12または13に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項16】
前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を前記ユーザイクイップメントに送信するステップは、
指示情報を含む無線リンク制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリングまたはダウンリンク制御情報を前記ユーザイクイップメントに送信するステップを含み、前記指示情報は、前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するために使用される、ことを特徴とする請求項15に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項17】
前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおけるオフセット値は異なる、ことを特徴とする請求項11に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項18】
前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおける周期値は同一または異なる、ことを特徴とする請求項17に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項19】
前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおける時間長の値は同一または異なる、ことを特徴とする請求項17に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項20】
前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルの測定ギャップ設定は異なり、
前記測定ギャップ設定は、
ギャップオフセット値、ギャップ長さ、ギャップ繰返し周期、及びギャップタイミングアドバンスを含む、ことを特徴とする請求項11に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項21】
通信装置であって、
ネットワークデバイスから測定設定情報を受信するための送受信モジュールであって、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なる送受信モジュールと、
前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するための処理モジュールと、を含む、ことを特徴とする通信装置。
【請求項22】
通信装置であって、
ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信するための送受信モジュールを含み、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される、ことを特徴とする通信装置。
【請求項23】
通信装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、請求項1~10のいずれかに記載の方法を実現する、ことを特徴とする通信装置。
【請求項24】
通信装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、請求項11~20のいずれかに記載の方法を実現する、ことを特徴とする通信装置。
【請求項25】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には命令が記憶され、前記命令がコンピュータで呼び出して実行される場合、コンピュータに請求項1~10のいずれかに記載の方法を実行させる、ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項26】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には命令が記憶され、前記命令がコンピュータで呼び出して実行される場合、コンピュータに請求項11~20のいずれかに記載の方法を実行させる、ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信技術分野に関し、特に、測定設定情報を受信または送信する方法、装置、デバイス及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
非地上ネットワーク(Non-Terrestrial Networks、NTN)では、異なる軌道に位置する衛星の伝送遅延差が大きく、最大数百ミリ秒に達する。
【0003】
図1に示すように、第1のセルCell 1と第2のセルCell 2は隣接し、第1のセルCell 1は第1衛星に対応し、第2のセルCell 2は第2衛星に対応し、第1衛星と第2衛星は異なる軌道にあり、第1衛星と第2衛星の伝送遅延差は大きい。ユーザイクイップメント(User Equipment、UE)がCell 1からCell 2に入ろうとするが、第1の衛星と第2の衛星との間に大きな伝送遅延差があるため、既存の測定設定メカニズムに基づいて、UEはターゲットセルcell 2を正確に測定することができない。
【0004】
したがって、伝送遅延差が大きいため、隣接セルの測定を完了できないという問題は、解決すべき技術的な問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これを考慮して、本開示は、測定設定情報を受信または送信する方法、装置、デバイス及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、測定設定情報を受信する方法を提供し、前記方法は、ユーザイクイップメントによって実行され、その中、
ネットワークデバイスから測定設定情報を受信するステップであって、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なるステップと、
前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するステップと、を含む。
【0007】
本開示の実施例では、同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルに対して異なるSMTCをそれぞれ設置して、ユーザイクイップメントが異なる時刻に同一のキャリアでの異なる測定すべき隣接セルを測定し、異なるセル間の伝送遅延差が大きい場合でも隣接セルの測定を完了することができ、これにより、異なるセル間の伝送遅延差が大きいために隣接セル測定を完了させることができない問題を克服する。
【0008】
いくつかの可能な実施方式では、前記方法は、
ネットワークデバイスに測定補助情報を送信するステップをさらに含み、前記測定補助情報は、サービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を含む。
【0009】
いくつかの可能な実施方式では、前記方法は、
ネットワークデバイスに測定補助情報を送信するステップをさらに含み、前記測定補助情報は、前記ユーザイクイップメントの位置情報を含み、前記ユーザイクイップメントの位置情報は、前記ネットワークデバイスが前記ユーザイクイップメントの位置情報に基づいてサービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を計算するために使用される。
【0010】
いくつかの可能な実施方式では、前記測定設定情報における同一の測定対象に対応する測定すべき隣接セルのSMTCは、前記ネットワークデバイスによって対応する伝送遅延差に基づいて決定される。
【0011】
いくつかの可能な実施方式では、前記方法は、
前記ネットワークデバイスから前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を受信するステップをさらに含む。
【0012】
いくつかの可能な実施方式では、前記ネットワークデバイスから前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を受信するステップは、
前記ネットワークデバイスから指示情報を含む無線リンク制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリングまたはダウンリンク制御情報を受信するステップを含み、前記指示情報は、前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するために使用される。
【0013】
いくつかの可能な実施方式では、前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおけるオフセット値は異なる。
【0014】
いくつかの可能な実施方式では、前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおける周期値は同一または異なる。
【0015】
いくつかの可能な実施方式では、前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおける時間長の値は同一または異なる。
【0016】
いくつかの可能な実施方式では、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルの測定ギャップ設定は異なり、
前記測定ギャップ設定は、
ギャップオフセット値、ギャップ長さ、ギャップ繰返し周期、及びギャップタイミングアドバンスを含む。
【0017】
第2の態様では、測定設定情報を送信する方法を提供し、前記方法は、ユーザイクイップメントによって実行され、その中、
ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なるステップと、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される。
【0018】
いくつかの可能な実施方式では、前記方法は、
前記ユーザイクイップメントによって送信された測定補助情報を受信するステップをさらに含み、前記測定補助情報は、サービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を含む。
【0019】
いくつかの可能な実施方式では、前記方法は、
前記ユーザイクイップメントによって送信された測定補助情報を受信するステップであって、前記測定補助情報は、前記ユーザイクイップメントの位置情報を含むステップと、
前記ユーザイクイップメントの位置情報に基づいてサービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を計算するステップと、をさらに含む。
【0020】
いくつかの可能な実施方式では、前記方法は、
前記伝送遅延差に基づいて同一の測定対象に対応する測定すべき隣接セルのSMTCを決定するステップをさらに含む。
【0021】
いくつかの可能な実施方式では、前記方法は、
前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を前記ユーザイクイップメントに送信するステップをさらに含む。
【0022】
いくつかの可能な実施方式では、前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を前記ユーザイクイップメントに送信するステップは、
指示情報を含む無線リンク制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリングまたはダウンリンク制御情報を前記ユーザイクイップメントに送信するステップを含み、前記指示情報は、前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するために使用される。
【0023】
いくつかの可能な実施方式では、前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおけるオフセット値は異なる。
【0024】
いくつかの可能な実施方式では、前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおける周期値は同一または異なる。
【0025】
いくつかの可能な実施方式では、前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおける時間長の値は同一または異なる。
【0026】
いくつかの可能な実施方式では、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルの測定ギャップ設定は異なり、
前記測定ギャップ設定は、
ギャップオフセット値、ギャップ長さ、ギャップ繰返し周期、及びギャップタイミングアドバンスを含む。
【0027】
第3の態様では、本開示の実施例は通信装置を提供する。当該通信装置は、上述第1の態様または第1の態様の任意の可能な設計においてネットワークデバイスによって実行されるステップを実行するために使用されることができる。当該ネットワークデバイスは、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造+ソフトウェアモジュールの形式で上述各方法のうちの各機能を実現することができる。
【0028】
ソフトウェアモジュールで第3の態様の通信装置を実現する場合、当該通信装置は互いに結合された送受信モジュールと処理モジュールを含むことができ、その中、送受信モジュールは、通信装置の通信をサポートするために使用され、処理モジュールは、通信装置が処理操作を実行するために使用され、例えば、送信する必要がある情報/メッセージを生成し、または受信した信号を処理して情報/メッセージを取得することができる。
【0029】
上述第1の態様に記載のステップを実行する場合、送受信モジュールは、ネットワークデバイスから測定設定情報を受信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、処理モジュールは、前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定する。
【0030】
第4の態様では、本開示の実施例は通信装置を提供する。当該通信装置は、上述第2の態様または第2の態様の任意の可能な設計においてユーザイクイップメントによって実行されたステップを実行するために使用されることができる。当該ユーザイクイップメントは、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造+ソフトウェアモジュールの形式で上述各方法のうちの各機能を実現することができる。
【0031】
ソフトウェアモジュールで第4の態様の通信装置を実現する場合、当該通信装置は互いに結合された送受信モジュールと処理モジュールを含むことができ、その中、送受信モジュールは、通信装置の通信をサポートするために使用され、処理モジュールは、通信装置が処理操作を実行するために使用され、例えば、送信する必要がある情報/メッセージを生成し、または受信した信号を処理して情報/メッセージを取得することができる。
【0032】
上述第2の態様に記載のステップを実行する場合、送受信モジュールは、ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信するために使用され、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される。
【0033】
第5の態様では、本開示は通信システムを提供し、当該通信システムは第3の態様に示す通信装置と第4の態様に示す通信装置を含むことができる。その中、第3の態様に示す通信装置はソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアコンポーネントによって構成されることができる。第4の態様に示す通信装置はソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアコンポーネントによって構成されることができる。
【0034】
第6の態様では、本開示は通信装置を提供し、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、第1の態様または第1の態様の任意の可能な設計を実現する。
【0035】
第7の態様では、本開示は通信装置を提供し、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、第2の態様または第2の態様の任意の可能な設計を実現する。
【0036】
第8の態様では、本開示はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には命令(またはコンピュータプログラム、プログラム)が記憶され、コンピュータで呼び出して実行される場合、コンピュータが上述第1の態様または第1の態様の任意の可能な設計を実行する。
【0037】
第9の態様では、本開示はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には命令(またはコンピュータプログラム、プログラム)が記憶され、コンピュータで呼び出して実行される場合、コンピュータが上述第2の態様または第2の態様の任意の可能な設計を実行する。
【0038】
上述第2の態様~第9の態様及びその可能な設計における有益な効果は、第1の態様及びその任意の可能な設計における前記方法の有益な効果の説明を参照することができる。
【0039】
以上の一般的な説明及び後述の詳細な説明は例示的及び解釈的なものにすぎず、本開示を限定するものではないことを理解することができる。
【0040】
以上の一般的な説明及び後述の詳細な説明は例示的及び解釈的なものにすぎず、本開示を限定するものではないことを理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
ここで説明する図面は、本出願の一部を構成する本開示の実施例に対する更なる理解を提供するために使用され、本開示の実施例の概略的な実施例及びその説明は、本開示の実施例を説明するために使用され、本開示の実施例に対する不当な限定を構成するものではない。図面において、
ここで図面は明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示の実施例に適合する実施例を示し、明細書とともに本開示の実施例の原理をを説明するために使用される。
図1】例示的な実施例による衛星通信方式の概略図である。
図2】例示的な実施例による通信システムの概略図である。
図3】例示的な実施例による伝送測定設定情報のフローチャートである。
図4】例示的な実施例による測定設定情報を送信する装置の構造図である。
図5】例示的な実施例による測定設定情報を送信する装置の構造図である。
図6】例示的な実施例による測定設定情報を受信する装置の構造図である。
図7】例示的な実施例による測定設定情報を受信する装置の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、図面と具体的な実施方式を組み合わせて本開示の実施例をさらに説明する。
【0043】
ここでは、図面に示される例示的な実施例について詳細に説明する。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面における同一の数字は同一または類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載される実施例は、本開示の実施例と一致するすべての実施例を代表するものではない。対照的に、これらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載された、本開示のいくつかの態様と一致する装置および方法の例にすぎない。
【0044】
図2に示すように、本開示の実施例によって提供された測定設定情報を伝送する方法は、無線通信システム100に適用することができ、当該無線通信システムは、ユーザイクイップメント101とネットワークデバイス102を含むことができる。その中、ユーザイクイップメント101は、キャリアアグリゲーションをサポートするように設定され、ユーザイクイップメント101は、ネットワークデバイス102の複数のキャリアユニットに接続することができ、1つのプライマリキャリアユニットと1つまたは複数のセカンダリキャリアユニットを含む。
【0045】
以上の無線通信システム100は、低周波シナリオにも高周波シナリオにも適用できることを理解されたい。無線通信システム100の応用シナリオには、長期進化(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割デュプレクス(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割デュプレクス(time division duplex、TDD)システム、グローバル相互接続マイクロ波アクセス(worldwide interoperability for micro wave access、WiMAX)通信システム、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CRAN)システム、将来の第5世代(5th-Generation、5G)システム、新無線(new radio、NR)通信システムまたは将来的に進化するパブリックモバイルネットワーク(public land mobile network,PLMN)システムなどを含むが、これらに限定されない。
【0046】
以上に示すユーザイクイップメント101(user equipment、UE)は、端末(terminal)、アクセス端末、端末ユニット、端末局、移動局(mobile station、MS)、遠隔局、遠隔端末、移動端末(mobile terminal)、無線通信デバイス、端末エージェント、またはユーザイクイップメントなどであってもよい。ユーザイクイップメント101は、1つまたは複数の通信システムの1つまたは複数のネットワークデバイス(例えば、無線通信)と通信し、ネットワークデバイスによって提供されるネットワークサービスを受けることができる無線送受信機能を備えることができ、ここでのネットワークデバイスは、図に示すネットワークデバイス102を含むが、これらに限定されない。
【0047】
ここで、ユーザイクイップメント101は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナルデジタル処理(personal digital assistant、PDA)デバイス、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、計算デバイス、または無線モデムに接続される他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおけるユーザイクイップメント、または将来進化するPLMNネットワークにおけるユーザイクイップメントなどであってもよい。
【0048】
ネットワークデバイス102は、アクセスネットワークデバイス(またはアクセスサイトポイント)であってもよい。アクセスネットワークデバイスとは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)基地局などのネットワークアクセス機能を提供する装置を指す。ネットワークデバイス102は、具体的には、基地局(base station、BS)、または基地局および基地局を制御するための無線リソース管理デバイスなどを含むことができる。当該ネットワークデバイス102は、さらに、中継局(中継デバイス)、アクセスポイント、および将来の5Gネットワークにおける基地局、将来進化するPLMNネットワークにおける基地局またはNR基地局などを含むことができる。ネットワークデバイス102は、ウェアラブルデバイスまたは車載デバイスであってもよい。ネットワークデバイス102は、通信モジュールを有する通信チップであってもよい。
【0049】
例えば、ネットワークデバイス102は、5Gにおける次世代基地局(gnodeB、gNB)、LTEシステムにおける進化型ノードB(evolved node B、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、WCDMAシステムにおけるノードB(node B、NB)、CRANシステムにおける無線コントローラ、基地局コントローラ(basestation controller、BSC)、GSMシステムまたはCDMAシステムにおける基地局送受信局(base transceiver station、BTS)、ホーム基地局(例えば、home evolved nodeB、またはhome node B、HNB、またはhome node B、HNB)、ベースバンドユニット(baseband unit、BBU)、伝送ポイント(transmitting and receiving point、TRP)、送信ポイント(transmitting point、TP)、または移動交換センターなど)を含むが、これらに限定されない。
【0050】
本開示の実施例は測定設定情報を伝送する方法を提供する。図3を参照すると、図3は例示的な実施例による測定設定情報を伝送する方法のフローチャートである。図3に示すように、前記方法は以下のステップを含み、
ステップS31、ネットワークデバイス102がユーザイクイップメント101に測定設定情報を送信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SSB-based RRM Configuration Timing Measurement、SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なる。
【0051】
ステップS32、ユーザイクイップメント101がネットワークデバイス102から前記測定設定情報を受信する。
【0052】
ステップS33、ユーザイクイップメント101が前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定する。
【0053】
いくつかの可能な実施方式では、測定対象(measurement object)はセルに対応するキャリアである。
【0054】
本開示の実施例では、同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルに対して異なるSMTCをそれぞれ設置して、ユーザイクイップメントが異なる時刻に同一のキャリアでの異なる測定すべき隣接セルを測定し、異なるセル間の伝送遅延差が大きい場合でも隣接セルの測定を完了することができ、これにより、異なるセル間の伝送遅延差が大きいために隣接セル測定を完了させることができない問題を克服する。
【0055】
本開示の実施例は、測定設定情報を受信する方法を提供し、前記方法は、ユーザイクイップメントによって実行され、前記方法は以下のステップを含み、
ステップS1、ネットワークデバイスから測定設定情報を受信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、
ステップS2、前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定する。
【0056】
いくつかの可能な実施方式では、SMTCは、オフセット値(offset)、周期(periodt)、及び時間長(duration)を含む。
【0057】
本開示の実施例では、同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルに対して異なるSMTCをそれぞれ設置して、ユーザイクイップメントは異なる時刻に同一のキャリア下の異なる測定すべき隣接セルを測定することができ、異なるセル間の伝送遅延差が大きい場合でも隣接セルの測定を完了することができ、これにより、異なるセル間の伝送遅延差が大きいために隣接セル測定を完了させることができない問題を克服する。
【0058】
本開示の実施例は、測定設定情報を受信する方法を提供し、前記方法は、ユーザイクイップメントによって実行され、前記方法は以下のステップを含み、
ステップS0、ネットワークデバイスに測定補助情報を送信し、前記測定補助情報は、サービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を含む。
【0059】
ステップS1、ネットワークデバイスから測定設定情報を受信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、
ステップS2、前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定する。
【0060】
いくつかの可能な実施方式では、前記測定設定情報における同一の測定対象に対応する測定すべき隣接セルのSMTCは、前記ネットワークデバイスによって対応する伝送遅延差に基づいて決定される。
【0061】
いくつかの可能な実施方式では、前記測定設定情報における同一の測定対象に対応する測定すべき隣接セルのSMTCにおけるオフセット値は、前記ネットワークデバイスによって対応する伝送遅延差に基づいて決定される。
【0062】
本開示の実施例は、測定設定情報を受信する方法を提供し、前記方法は、ユーザイクイップメントによって実行され、前記方法は以下のステップを含み、
ステップS0、ネットワークデバイスに測定補助情報を送信し、前記測定補助情報は、前記ユーザイクイップメントの位置情報を含み、前記ユーザイクイップメントの位置情報は、前記ネットワークデバイスが前記ユーザイクイップメントの位置情報に基づいてサービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を計算するために使用される。
【0063】
ステップS1、ネットワークデバイスから測定設定情報を受信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、
ステップS2、前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定する。
【0064】
いくつかの可能な実施方式では、前記測定設定情報における同一の測定対象に対応する測定すべき隣接セルのSMTCは、前記ネットワークデバイスによって対応する伝送遅延差に基づいて決定される。
【0065】
いくつかの可能な実施方式では、前記測定設定情報における同一の測定対象に対応する測定すべき隣接セルのSMTCにおけるオフセット値は、前記ネットワークデバイスによって対応する伝送遅延差に基づいて決定される。
【0066】
本開示の実施例は、測定設定情報を受信する方法を提供し、前記方法は、ユーザイクイップメントによって実行され、前記方法は以下のステップを含み、
ステップS0’、前記ネットワークデバイスから前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を受信する。
【0067】
ステップS0、ネットワークデバイスに測定補助情報を送信し、前記測定補助情報は、前記ユーザイクイップメントの位置情報を含み、前記ユーザイクイップメントの位置情報は、前記ネットワークデバイスが前記ユーザイクイップメントの位置情報に基づいてサービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を計算するために使用される。
【0068】
ステップS1、ネットワークデバイスから測定設定情報を受信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なる。
【0069】
ステップS2、前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定する。
【0070】
いくつかの可能な実施方式では、ステップS0’では前記ネットワークデバイスから前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を受信するステップは、前記ネットワークデバイスから指示情報を含む無線リンク制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリングまたはダウンリンク制御情報を受信するステップを含み、前記指示情報は、前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するために使用される。
【0071】
本開示の実施例は、測定設定情報を受信する方法を提供し、前記方法は、ユーザイクイップメントによって実行され、前記方法は以下のステップを含み、
ステップS1、ネットワークデバイスから測定設定情報を受信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なる。
【0072】
ステップS2、前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定する。
【0073】
いくつかの可能な実施方式では、前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおけるオフセット値(offset)は異なり、且つ周期値は同一または異なり、且つ時間長の値は同一または異なる。
【0074】
一例では、サービングセルとターゲットセル1(cell 1)の伝送遅延差はd1であり、サービングセルとターゲットセル2(cell 2)の伝送遅延差はd2であり、cell 1のSMTCは、SMTC#1{Offset1、Period1、Duration1}として設定し、cell 2のSMTCは、SMTC#2{Offset2、Period2、Duration2}として設定し、その中、 Offset1とOffset2は異なり、Period1とPeriod2の値は同一または異なっていてもよく、Duration1とDuration2値は同一または異なっていてもよい。
【0075】
いくつかの可能な実施方式では、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルの測定ギャップ設定は異なり、
前記測定ギャップ設定は、
ギャップオフセット値、ギャップ長さ、ギャップ繰返し周期、及びギャップタイミングアドバンスを含む。
【0076】
本開示の実施例測定設定情報を送信する方法を提供し、前記方法はネットワークデバイス102によって実行され、前記方法は以下のステップを含み、
ステップS30、ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される。
【0077】
本開示の実施例では、同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルに対して異なるSMTCをそれぞれ設置して、ユーザイクイップメントは異なる時刻に同一のキャリア下の異なる測定すべき隣接セルを測定することができ、異なるセル間の伝送遅延差が大きい場合でも隣接セルの測定を完了することができ、これにより、異なるセル間の伝送遅延差が大きいために隣接セル測定を完了させることができない問題を克服する。
【0078】
本開示の実施例測定設定情報を送信する方法を提供し、前記方法はネットワークデバイス102によって実行され、前記方法は以下のステップを含み、
ステップS10、前記ユーザイクイップメントによって送信された測定補助情報を受信し、前記測定補助情報は、サービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を含む。
【0079】
ステップS30、ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される。
【0080】
本開示の実施例測定設定情報を送信する方法を提供し、前記方法はネットワークデバイス102によって実行され、前記方法は以下のステップを含み、
ステップS10’、前記ユーザイクイップメントによって送信された測定補助情報を受信し、前記測定補助情報は、前記ユーザイクイップメントの位置情報を含み、
ステップS20、前記ユーザイクイップメントの位置情報に基づいてサービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を計算する。
【0081】
ステップS30、ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される。
【0082】
本開示の実施例測定設定情報を送信する方法を提供し、前記方法はネットワークデバイス102によって実行され、前記方法は以下のステップを含み、
ステップS10、前記ユーザイクイップメントによって送信された測定補助情報を受信し、前記測定補助情報は、サービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を含む。
【0083】
ステップS30’、前記伝送遅延差に基づいて同一の測定対象に対応する測定すべき隣接セルのSMTCを決定する。
【0084】
ステップS30、ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される。
【0085】
本開示の実施例測定設定情報を送信する方法を提供し、前記方法はネットワークデバイス102によって実行され、前記方法は以下のステップを含み、
ステップS10’、前記ユーザイクイップメントによって送信された測定補助情報を受信し、前記測定補助情報は、前記ユーザイクイップメントの位置情報を含み、
ステップS20、前記ユーザイクイップメントの位置情報に基づいてサービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を計算する。
【0086】
ステップS30’、前記伝送遅延差に基づいて同一の測定対象に対応する測定すべき隣接セルのSMTCを決定する。
【0087】
ステップS30、ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される。
【0088】
本開示の実施例測定設定情報を送信する方法を提供し、前記方法はネットワークデバイス102によって実行され、前記方法は以下のステップを含み、
ステップS10’、前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を前記ユーザイクイップメントに送信する。
【0089】
ステップS20’、前記ユーザイクイップメントによって送信された測定補助情報を受信し、前記測定補助情報は、サービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を含む。または、前記測定補助情報は、前記ユーザイクイップメントの位置情報を含み、前記ユーザイクイップメントの位置情報に基づいてサービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を計算する。
【0090】
ステップS30’、前記伝送遅延差に基づいて同一の測定対象に対応する測定すべき隣接セルのSMTCを決定する。
【0091】
ステップS30、ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される。
【0092】
いくつかの可能な実施方式では、ステップS10’では前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を前記ユーザイクイップメントに送信するステップは、指示情報を含む無線リンク制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリングまたはダウンリンク制御情報を前記ユーザイクイップメントに送信するステップを含み、前記指示情報は、前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するために使用される。
【0093】
本開示の実施例測定設定情報を送信する方法を提供し、前記方法はネットワークデバイス102によって実行され、前記方法は以下のステップを含み、
ステップS30、ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される。
【0094】
いくつかの可能な実施方式では、前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおけるオフセット値(offset)は異なり、且つ周期値は同一または異なり、且つ時間長の値は同一または異なる。
【0095】
いくつかの可能な実施方式では、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルの測定ギャップ設定は異なり、
前記測定ギャップ設定は、
ギャップオフセット値、ギャップ長さ、ギャップ繰返し周期、及びギャップタイミングアドバンスを含む。
【0096】
以上の方法の実施例の同じ考え方に基づいて、本開示の実施例は通信装置をさらに提供し、当該通信装置は上述方法の実施例中のネットワークデバイス102の機能を備えることができ、上述方法の実施例によって提供されたネットワークデバイス102によって実行されたステップを実行するために使用されることができる。当該機能は、ハードウェアで実現することができ、ソフトウェアまたはハードウェアで対応するソフトウェアを実行することによって実現することもでき。当該ハードウェアまたはソフトウェアは1つまたは複数の上述機能に対応するモジュールを含む。
【0097】
可能な実現方式では、図4に示す通信装置400は、上述方法の実施例に関するネットワークデバイスとし、上述方法の実施例のネットワークデバイスによって実行されるステップを実行することができる。図4に示すように、当該通信装置400は送受信モジュール401と処理モジュール402を含むことができ、当該送受信モジュール401と処理モジュール402の間は互いに結合される。当該送受信モジュール401は通信装置400が通信するようにサポートすることができ、送受信モジュール401は、無線通信機能を有することができ、例えば、無線エアーインタフェースを介して他の通信装置と無線通信を行うことができる。処理モジュール402は、当該通信装置400をサポートして上述方法の実施例の処理動作を実行するために使用されることができる、送受信モジュール401によって送信された情報、メッセージを生成し、および/または、送受信モジュール401によって受信された信号に対して復調および復号などを行うことを含むがこれらに限定されない。
【0098】
ネットワークデバイス102によって実施されたステップを実行する場合、送受信モジュール401は、ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信するために使用され、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される。
【0099】
当該通信装置がネットワークデバイス102である場合、その構造はさらに図5に示すようにすることができる。基地局を例として通信装置の構造を説明する。図5に示すように、装置500は、メモリ501、プロセッサ502、送受信コンポーネント503、及び電源コンポーネント506を含む。その中、メモリ501はプロセッサ502と結合され、通信装置500が各機能を実現するための必要なプログラム及びデータを保存するために使用されることができる。当該プロセッサ502は、通信装置500をサポートして上述方法に対応する機能を実行するように設定され、前記機能は、メモリ501によって記憶されたプログラムを呼び出すことによって実現することができる。送受信コンポーネント503は無線トランシーバであってもよく、通信装置500が無線エアーインタフェースを介してシグナリングおよび/またはデータを受信し、及びシグナリングおよび/またはデータを送信することをサポートするために使用されることができる。送受信コンポーネント503は、送受信ユニットまたは通信ユニットと呼ばれることもでき、送受信コンポーネント503は、無線周波数コンポーネント504と1つまたは複数のアンテナ505を含むことができ、その中、無線周波数コンポーネント504は遠端無線周波数ユニット(remote radio unit、RRU)であってもよく、具体的には、無線周波数信号の伝送及び無線周波数信号とベースバンド信号の変換に使用されることができ、当該1つまたは複数のアンテナ505は、具体的には、無線周波数信号の放射及び受信のために使用することができる。
【0100】
通信装置500がデータを送信する必要がある場合、プロセッサ502は、送信すべきデータに対してベースバンド処理を行った後、ベースバンド信号を無線周波数ユニットに出力し、無線周波数ユニットがベースバンド信号に対して無線周波数処理を行った後に無線周波数信号をアンテナを介して電磁波の形式で送信することができる。データが通信装置500に送信される場合、無線周波数ユニットはアンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサ502に出力し、プロセッサ502はベースバンド信号をデータに変換し、当該データを処理することができる。
【0101】
以上の方法の実施例の同じ考え方に基づいて、本開示の実施例は通信装置をさらに提供し、当該通信装置は、上述方法の実施例のユーザイクイップメント101の機能を備えることができ、上述方法の実施例によって提供されたユーザイクイップメント101によって実行されたステップを実行するために使用されることができる。当該機能は、ハードウェアで実現することができ、ソフトウェアまたはハードウェアで対応するソフトウェアを実行することによって実現することもでき。当該ハードウェアまたはソフトウェアは1つまたは複数の上述機能に対応するモジュールを含む。
【0102】
可能な実現方式では、図6に示す通信装置600は、上述方法の実施例に関するユーザイクイップメントとし、上述方法の実施例のユーザイクイップメントによって実行されたステップを実行することができる。図6に示すように、当該通信装置600は、送受信モジュール601と処理モジュール602を含むことができ、当該送受信モジュール601と処理モジュール602との間は互いに結合される。当該送受信モジュール601は、通信装置600が通信することをサポートするために使用することができ、送受信モジュール601は、無線通信機能を有することができ、例えば、無線エアーインタフェースを介して他の通信装置と無線通信を行うことができる。処理モジュール602は、当該通信装置600が上述方法の実施例の処理動作を実行することをサポートするために使用することができ、送受信モジュール601によって送信された情報、メッセージを生成し、および/または、送受信モジュール601によって受信された信号に対して復調および復号などを行うことを含むが、これらに限定されない。
【0103】
ユーザイクイップメント102によって実施されたステップを実行する場合、送受信モジュール601は、ネットワークデバイスから測定設定情報を受信するために使用され、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、処理モジュール602は、前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される。
【0104】
当該通信装置がユーザイクイップメント101である場合、その構造はさらに図7に示すようにすることができる。装置700は、、携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージ受送信デバイス、ゲーム機、タブレットデバイス、医療デバイス、フィットネスデバイス、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0105】
図7を参照すると、装置700は、処理コンポーネント702、メモリ704、電源コンポーネント706、マルチメディアコンポーネント708、オーディオコンポーネント710、入出力(I/O)インターフェース712、センサコンポーネント714及び通信コンポーネント716のうちの1つ以上を含み得る。
【0106】
処理コンポーネント702は、通常、装置700の操作全体、例えば表示、電話コール、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作等を制御する。処理コンポーネント702には、上記の方法のステップの全部又は一部を完了するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ720が含まれ得る。また、処理コンポーネント702には、処理コンポーネント702と他のコンポーネントとの対話を容易にするために、1つまたは複数のモジュールが含まれ得る。例えば、処理コンポーネント702には、マルチメディアコンポーネント708と処理コンポーネント702との間の対話を容易にするために、マルチメディアモジュールが含まれ得る。
【0107】
メモリ704は、装置700の操作をサポートするための様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例には、装置700上で操作するためのいずれかの任意のアプリケーション又は方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオなどが含まれる。メモリ704は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、光ディスクなどの任意の揮発性又は不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現され得る。
【0108】
電源コンポーネント706は、装置700の様々なコンポーネントに電力を供給する。電源コンポーネント706には、電源管理システム、1つまたは複数の電源、及び装置700に対する電力の生成、管理及び分配に関連するコンポーネントが含まれ得る。
【0109】
マルチメディアコンポーネント708には、前記装置700とユーザとの間の出力インターフェースを提供するスクリーンが含まれる。一部の実施例では、スクリーンには、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)が含まれる。スクリーンにタッチパネルが含まれる場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして実装され得る。タッチパネルには、タッチ、スワイプ及びタッチパネル上のジェスチャを感知するための1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。前記タッチセンサは、タッチ又はスワイプ動作の境界を感知するだけでなく、前記タッチ又はスワイプ操作に関連する持続時間及び圧力も検出する。一部の実施例では、マルチメディアコンポーネント708には、前面カメラ及び/又は背面カメラが含まれる。デバイス700が、撮影モード又はビデオモードなどの操作モードである場合、前面カメラ及び/又は背面カメラは、外部のマルチメディアデータを受信できる。各前面カメラ及び背面カメラは、固定の光学レンズシステム又は焦点距離及び光学ズーム機能を有することができる。
【0110】
オーディオコンポーネント710は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント710は、マイクロフォン(MIC)を含み、装置700がコールモード、記録モード及び音声識別モードなどの操作モードにある場合、マイクロフォンは、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、さらに、メモリ704に記憶されるか、又は通信コンポーネント716を介して送信されることができる。一部の実施例では、オーディオコンポーネント710には、オーディオ信号を出力するためのスピーカーがさらに含まれる。
【0111】
I/Oインターフェース712は、処理コンポーネント702と、キーボード、クリックホイール、ボタンなどであり得る周辺インターフェースモジュールとの間のインターフェースを提供する。これらのボタンには、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンが含まれ得るが、これらに限定されない。
【0112】
センサコンポーネント714には、装置700に各態様の状態評価を提供するための1つまたは複数のセンサが含まれる。例えば、センサコンポーネント714は、装置700の開閉状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出することができ、例えば前記コンポーネントは、装置700のディスプレイ及びキーパッドであり、センサコンポーネント714は、装置700又は装置700の1つのコンポーネントの位置変更、ユーザと装置700とが接触したか接触していないか、装置700の方位又は加速/減速、及び装置700の温度変化を検出することもできる。センサコンポーネント714は、物理的な接触がない場合に近傍の物体の存在を検出するように設定された近接センサを含み得る。センサコンポーネント714は、CMOS又はCCD画像センサなどの、イメージングアプリケーションに使用するための光センサをさらに含み得る。一部の実施例では、当該センサコンポーネント714は、さらに、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサを含み得る。
【0113】
通信コンポーネント716は、装置700と他のデバイスとの間の有線または無線方式での通信を容易にするように構成される。装置700は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2Gや3G、又はそれらの組合せにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント716は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号又はブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な一実施例では、前記通信コンポーネント716は、さらに、近距離通信を促進するための近距離無線通信(NFC)モジュールを含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術及び他の技術に基づいて実現できる。
【0114】
例示的な実施例では、装置700は、上記の方法を実行するための1つまたは複数のアプリケーション、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタルシグナル処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子要素によって実装され得る。
【0115】
例示的な実施例では、さらに、命令を含むメモリ704などの、命令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供し、上記命令は、装置700のプロセッサ720によって実行されて、上記方法を完了する。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フレキシブルディスク及び光データ記憶装置等であってもよい。
【0116】
当業者であれば、本明細書を考慮し、且つ本明細書に開示された発明を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到できる。本開示の実施例は、本開示の一般原理に従い、且つ本開示の実施例に開示されていない当技術分野における通常の知識又は従来の技術手段を含む、本開示の実施例のあらゆる変形、使用、又は適応性変化を含むことを意図する。明細書および実施例は、例示的なものにみなされるだけで、本開示の実施例の実際の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0117】
なお、本開示の実施例は、上記で説明され、添付の図面に示された厳密な構造に限定されず、その範囲から逸脱せずに、様々な修正および変更を行える。本開示の実施例の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【0118】
産業上の実用性
同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルに対して異なるSMTCをそれぞれ設置して、ユーザイクイップメントが異なる時刻に同一のキャリアでの異なる測定すべき隣接セルを測定し、異なるセル間の伝送遅延差が大きい場合でも隣接セルの測定を完了することができ、これにより、異なるセル間の伝送遅延差が大きいために隣接セル測定を完了させることができない問題を克服する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-04-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザイクイップメントによって実行される測定設定情報を受信する方法であって、
ネットワークデバイスから測定設定情報を受信するステップであって、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なるステップと、
前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するステップと、を含む、
ことを特徴とする測定設定情報を受信する方法。
【請求項2】
前記方法は、
ネットワークデバイスに測定補助情報を送信するステップをさらに含み、前記測定補助情報は、サービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項3】
前記方法は、
ネットワークデバイスに測定補助情報を送信するステップをさらに含み、前記測定補助情報は、前記ユーザイクイップメントの位置情報を含み、前記ユーザイクイップメントの位置情報は、前記ネットワークデバイスが前記ユーザイクイップメントの位置情報に基づいてサービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を計算するために使用される、
ことを特徴とする請求項1に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項4】
前記測定設定情報における同一の測定対象に対応する測定すべき隣接セルのSMTCは、前記ネットワークデバイスによって対応する伝送遅延差に基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記ネットワークデバイスから前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を受信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項6】
前記ネットワークデバイスから前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を受信するステップは、
前記ネットワークデバイスから指示情報を含む無線リンク制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリングまたはダウンリンク制御情報を受信するステップを含み、前記指示情報は、前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するために使用される、
ことを特徴とする請求項2に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項7】
前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおけるオフセット値は異なる、
ことを特徴とする請求項1に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項8】
前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおける周期値は同一または異なる、
ことを特徴とする請求項7に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項9】
前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおける時間長の値は同一または異なる、
ことを特徴とする請求項7に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項10】
前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルの測定ギャップ設定は異なり、
前記測定ギャップ設定は、
ギャップオフセット値、ギャップ長さ、ギャップ繰返し周期、及びギャップタイミングアドバンスを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の測定設定情報を受信する方法。
【請求項11】
ネットワークデバイスによって実行される測定設定情報を送信する方法であって、
ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信し、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される、
ことを特徴とする測定設定情報を送信する方法。
【請求項12】
前記方法は、
前記ユーザイクイップメントによって送信された測定補助情報を受信するステップをさらに含み、前記測定補助情報は、サービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記ユーザイクイップメントによって送信された測定補助情報を受信するステップであって、前記測定補助情報は、前記ユーザイクイップメントの位置情報を含むステップと、
前記ユーザイクイップメントの位置情報に基づいてサービングセルに対応する衛星と測定すべき隣接セルに対応する衛星との伝送遅延差を計算するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項14】
前記方法は、
前記伝送遅延差に基づいて同一の測定対象に対応する測定すべき隣接セルのSMTCを決定するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項15】
前記方法は、
前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を前記ユーザイクイップメントに送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項16】
前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するための指示情報を前記ユーザイクイップメントに送信するステップは、
指示情報を含む無線リンク制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)シグナリングまたはダウンリンク制御情報を前記ユーザイクイップメントに送信するステップを含み、前記指示情報は、前記ユーザイクイップメントに前記測定補助情報を報告するように指示するために使用される、
ことを特徴とする請求項15に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項17】
前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおけるオフセット値は異なる、
ことを特徴とする請求項11に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項18】
前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおける周期値は同一または異なる、
ことを特徴とする請求項17に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項19】
前記測定設定情報における前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCにおける時間長の値は同一または異なる、
ことを特徴とする請求項17に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項20】
前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルの測定ギャップ設定は異なり、
前記測定ギャップ設定は、
ギャップオフセット値、ギャップ長さ、ギャップ繰返し周期、及びギャップタイミングアドバンスを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の測定設定情報を送信する方法。
【請求項21】
通信装置であって、
ネットワークデバイスから測定設定情報を受信するための送受信モジュールであって、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なる送受信モジュールと、
前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するための処理モジュールと、を含む、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項22】
通信装置であって、
ユーザイクイップメントに測定設定情報を送信するための送受信モジュールを含み、前記測定設定情報は、同一の測定対象に対応する1つ以上のSSBに基づく測定時間設定(SMTC)を含み、前記同一の測定対象に対応する異なる測定すべき隣接セルのSMTCは異なり、前記測定設定情報は、前記ユーザイクイップメントが前記測定設定情報に基づいて前記測定対象に対応する測定すべき隣接セルを測定するために使用される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項23】
通信装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、請求項1~10のいずれかに記載の方法を実現する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項24】
通信装置であって、
プロセッサとメモリとを含み、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、請求項11~20のいずれかに記載の方法を実現する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項25】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には命令が記憶され、前記命令がコンピュータで呼び出して実行される場合、コンピュータに請求項1~10のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項26】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には命令が記憶され、前記命令がコンピュータで呼び出して実行される場合、コンピュータに請求項11~20のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】