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特表2024-545585マルチキャスト/ブロードキャストサービスのための方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-10
(54)【発明の名称】マルチキャスト/ブロードキャストサービスのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 68/10 20090101AFI20241203BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20241203BHJP
【FI】
H04W68/10
H04W4/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527724
(86)(22)【出願日】2022-11-10
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 CN2022131169
(87)【国際公開番号】W WO2023083264
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/130392
(32)【優先日】2021-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.WCDMA
3.BLUETOOTH
4.ZIGBEE
5.Blu-ray
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100199705
【弁理士】
【氏名又は名称】仙波 和之
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】リン, ジェ
(72)【発明者】
【氏名】カン, チュイイン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァッス, ミカエル
(72)【発明者】
【氏名】シュリワ-ベルトリング, パウル
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067CC13
5K067DD13
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
本開示の実施形態は、マルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)のための方法および装置を提供する。ユーザ機器(UE)によって実施される方法が、無線アクセスネットワークノードから第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを受信することを含む。本方法は、ページングメッセージに応答して無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信することをさらに含む。サービス要求は、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションの識別子(ID)を示す第1の情報とを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって実施される方法(200)であって、
無線アクセスネットワークノードから第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを受信すること(202)と、
前記ページングメッセージに応答して前記無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信すること(204)と
を含み、
前記サービス要求が、前記第1のMBSセッションIDと、前記第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションの識別子(ID)を示す第1の情報とを含む、方法(200)。
【請求項2】
前記第1の情報が、前記第1のPDUセッションの前記IDを含むか、または前記第1のPDUセッションの前記IDを導出するために使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のMBSセッションIDが一時モバイルグループ識別情報(TMGI)を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の情報が、前記第1のMBSセッションIDによって識別される前記第1のMBSセッションに関連する前記第1のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の情報が、前記第1のMBSセッションIDによって識別される前記第1のMBSセッションに関連する前記第1のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記無線アクセスネットワークノードから第2のMBSセッションIDを含む新しいページングメッセージを受信すること(304)
をさらに含み、
前記サービス要求が、前記第2のMBSセッションIDと、前記第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の情報が、前記第2のPDUセッションの前記IDを含むか、または前記第2のPDUセッションの前記IDを導出するために使用される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のMBSセッションIDがTMGIを含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の情報が、前記第2のMBSセッションに関連する前記第2のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む、請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の情報が、前記第2のMBSセッションIDによって識別される前記第2のMBSセッションに関連する前記第2のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む、請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
同じPDUセッションが前記第1のMBSセッションと前記第2のMBSセッションの両方に関連するとき、前記第2の情報または前記第1の情報が前記サービス要求中に含まれる、請求項6から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記ページングメッセージに応答して前記無線アクセスネットワークノードに前記サービス要求を送信することは、
前記UEが接続管理アイドル状態にあるとき、前記無線アクセスネットワークノードに前記サービス要求を送信すること
を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記無線アクセスネットワークノードが、第5世代システムにおける無線アクセスネットワークノードを備える、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
無線アクセスネットワークノードによって実施される方法(400)であって、
第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを送信すること(402)と、
ユーザ機器(UE)からサービス要求を受信すること(404)と、
アクセスおよびモビリティ機能(AMF)に前記サービス要求を送出すること(406)と
を含み、
前記サービス要求が、前記第1のMBSセッションIDと、前記第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む、方法(400)。
【請求項15】
前記第1の情報が、前記第1のPDUセッションの前記IDを含むか、または前記第1のPDUセッションの前記IDを導出するために使用される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のMBSセッションIDが一時モバイルグループ識別情報(TMGI)を含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の情報が、前記第1のMBSセッションIDによって識別される前記第1のMBSセッションに関連する前記第1のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む、請求項14から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の情報が、前記第1のMBSセッションIDによって識別される前記第1のMBSセッションに関連する前記第1のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む、請求項14から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
第2のMBSセッションIDを含む新しいページングメッセージを送信すること(504)
をさらに含み、
前記サービス要求が、前記第2のMBSセッションIDと、前記第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む、請求項14から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の情報が、前記第2のPDUセッションの前記IDを含むか、または前記第2のPDUセッションの前記IDを導出するために使用される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第2のMBSセッションIDがTMGIを含む、請求項19または20に記載の方法。
【請求項22】
前記第2の情報が、前記第2のMBSセッションに関連する前記第2のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む、請求項19から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記第2の情報が、前記第2のMBSセッションIDによって識別される前記第2のMBSセッションに関連する前記第2のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む、請求項19から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
同じPDUセッションが前記第1のMBSセッションと前記第2のMBSセッションの両方に関連するとき、前記第2の情報または前記第1の情報が前記サービス要求中に含まれる、請求項19から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記UEが接続管理アイドル状態にある、請求項14から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記無線アクセスネットワークノードが、第5世代システムにおける無線アクセスネットワークノードを備える、請求項14から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
アクセスおよびモビリティ機能(AMF)によって実施される方法(600)であって、
無線アクセスネットワークノードからサービス要求を受信すること(602)と、
前記サービス要求に基づいてセッション管理機能(SMF)を決定すること(604)と
を含み、
前記サービス要求が、第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)と、前記第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む、方法(600)。
【請求項28】
前記第1の情報が、前記第1のPDUセッションの前記IDを含むか、または前記第1のPDUセッションの前記IDを導出するために使用される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第1のMBSセッションIDが一時モバイルグループ識別情報(TMGI)を含む、請求項27または28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1の情報が、前記第1のMBSセッションIDによって識別される前記第1のMBSセッションに関連する前記第1のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む、請求項27から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の情報が、前記第1のMBSセッションIDによって識別される前記第1のMBSセッションに関連する前記第1のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む、請求項27から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記サービス要求が、第2のMBSセッションIDと、前記第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む、請求項27から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記第2の情報が、前記第2のPDUセッションの前記IDを含むか、または前記第2のPDUセッションの前記IDを導出するために使用される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記第2のMBSセッションIDがTMGIを含む、請求項32または33に記載の方法。
【請求項35】
前記第2の情報が、前記第2のMBSセッションに関連する前記第2のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む、請求項32から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記第2の情報が、前記第2のMBSセッションIDによって識別される前記第2のMBSセッションに関連する前記第2のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む、請求項32から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
同じPDUセッションが前記第1のMBSセッションと前記第2のMBSセッションの両方に関連するとき、前記第2の情報または前記第1の情報が前記サービス要求中に含まれる、請求項32から36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記無線アクセスネットワークノードが、第5世代システムにおける無線アクセスネットワークノードを備える、請求項27から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
ユーザ機器(UE)(800)であって、
プロセッサ(821)と、
前記プロセッサ(821)に結合されたメモリ(822)と
を備え、前記メモリ(822)が、前記プロセッサ(821)によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、前記UE(800)が、
無線アクセスネットワークノードから第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを受信することと、
前記ページングメッセージに応答して前記無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信することと
を行うように動作可能であり、
前記サービス要求が、前記第1のMBSセッションIDと、前記第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションの識別子(ID)を示す第1の情報とを含む、ユーザ機器(UE)(800)。
【請求項40】
前記UEが、請求項2から13のいずれか一項に記載の方法を実施するようにさらに動作可能である、請求項39に記載のUE。
【請求項41】
無線アクセスネットワークノード(800)であって、
プロセッサ(821)と、
前記プロセッサ(821)に結合されたメモリ(822)と
を備え、前記メモリ(822)が、前記プロセッサ(821)によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、前記無線アクセスネットワークノード(800)が、
第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを送信することと、
ユーザ機器(UE)からサービス要求を受信することと、
アクセスおよびモビリティ機能(AMF)に前記サービス要求を送出することと
を行うように動作可能であり、
前記サービス要求が、前記第1のMBSセッションIDと、前記第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む、無線アクセスネットワークノード(800)。
【請求項42】
前記無線アクセスネットワークノードが、請求項15から26のいずれか一項に記載の方法を実施するようにさらに動作可能である、請求項41に記載の無線アクセスネットワークノード。
【請求項43】
アクセスおよびモビリティ機能(AMF)(800)であって、
プロセッサ(821)と、
前記プロセッサ(821)に結合されたメモリ(822)と
を備え、前記メモリ(822)が、前記プロセッサ(821)によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、前記AMF(800)が、
無線アクセスネットワークノードからサービス要求を受信することと、
前記サービス要求に基づいてセッション管理機能(SMF)を決定することと
を行うように動作可能であり、
前記サービス要求が、第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)と、前記第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)(800)。
【請求項44】
前記AMFが、請求項28から38のいずれか一項に記載の方法を実施するようにさらに動作可能である、請求項43に記載のAMF。
【請求項45】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から38のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令を記憶する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項46】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から38のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令を備える、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の非限定的なおよび例示的な実施形態は、一般に通信の技術分野に関し、詳細には、マルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、本開示のより良い理解を容易にし得る態様を紹介する。したがって、このセクションの記述は、この観点において読み取られるべきであり、従来技術にあるものまたは従来技術にないものに関する承認として理解されるべきではない。
【0003】
マルチキャストおよびブロードキャストサービス(MBS)は、データが単一のソースエンティティから複数の受信側に送信されるポイントツーマルチポイントサービスである。2つのタイプのMBSセッション、すなわち、ブロードキャストセッションおよびマルチキャストセッションがある。
【0004】
その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)TS23.247 V17.0.0は、5G(第5世代)マルチキャストブロードキャストサービスのためのアーキテクチャ拡張について説明する。3GPP TS23.247 V17.0.0において説明されるように、「5GC個別MBSトラフィック配信」という用語は、5G(第5世代)CN(コアネットワーク)が、MBSデータパケットの単一のコピーを受信し、それらのMBSデータパケットの別個のコピーを、UE(ユーザ機器)ごとのPDUセッションを介して個別のUEに配信し、したがって、各そのようなUEについて、1つのプロトコルデータユニット(PDU)セッションがマルチキャストセッションに関連することを必要とされることを意味する。「5GC共有MBSトラフィック配信」という用語は、5G CNが、MBSデータパケットの単一のコピーを受信し、それらのMBSデータパケットの単一のコピーをRAN(無線アクセスネットワーク)ノードに配信することを意味する。「関連するPDUセッション」という用語は、5GC(5Gコアネットワーク)個別MBSトラフィック配信方法のために、ならびに、加入(join)および離脱要求など、マルチキャストセッションへのユーザの参加に関係するシグナリングのために使用される、マルチキャストセッションに関連するPDUセッションを指す。「マルチキャストMBSセッション」という用語は、マルチキャスト通信サービスを配信するためのMBSセッションを指す。マルチキャストMBSセッションは、送出すべきコンテンツによって、サービスを受信し得るUEのリストによって、および随意に、サービスを分散させるべきマルチキャストエリアによって、特徴づけられる。
【0005】
TMGI(一時モバイルグループ識別情報)という用語は、その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、3GPP TS23.003 V17.2.0において規定されており、ブロードキャストMBSセッションまたはマルチキャストMBSセッションを識別することが可能であるために使用される。
【0006】
図1aは、3GPP TS23.247 V17.0.0の図5.1-1と同じである、マルチキャストおよびブロードキャストサービスのための5Gシステムアーキテクチャを示す。図1bは、3GPP TS23.247 V17.0.0の図5.1-2と同じである、参照ポイント表現における5G MBSシステムアーキテクチャを示す。5G MBSシステムアーキテクチャは、PCF(ポリシ制御機能)、MB-SMF(マルチキャスト/ブロードキャストセッション管理機能)、SMF(セッション管理機能)、MB-UPF(マルチキャスト/ブロードキャストユーザプレーン機能)、UPF(ユーザプレーン機能)、AMF(アクセスおよびモビリティ管理機能)、NG-RAN(次世代無線アクセスネットワーク)、UE(ユーザ機器)、AF/AS(アプリケーション機能/アプリケーションサーバ)、NEF(ネットワーク公開機能)、MBSF(マルチキャスト/ブロードキャストサービス機能)、MBSTF(マルチキャスト/ブロードキャストサービストランスポート機能)、UDM(統合データ管理)、UDR(統合データリポジトリ)、NRF(ネットワークリポジトリ機能)など、機能エンティティを備え得る。これらの機能エンティティは、3GPP TS23.247 V17.0.0の節5.3.2において説明されている。
【0007】
MBSFは随意であり、NEFまたはAF/ASとコロケートされ得、MBSTFは随意のネットワーク機能である。
【0008】
Nnrf、Nudm、およびNsmfの既存のサービスベースインターフェースは、5G MBSをサポートするように拡張される。NpcfおよびNnefの既存のサービスベースインターフェースは、5G MBSをサポートするように拡張される。
【0009】
xMB-C/MB2-CおよびxMB-U/MB2-Uは、レガシーASを対象とする。5G MBS対応AFは、MBSFと対話するためにNmbsfまたはNnefのいずれかを使用する。
【0010】
たとえば、MB-SMFは、MBSをサポートするために以下の機能を実施し得る。
- マルチキャストセッションおよびブロードキャストセッションについて汎用:
- (QoS(サービス品質)制御を含む)MBSセッション管理をサポートすること。
- PCFまたはローカルポリシからのマルチキャストおよびブロードキャストサービスのためのポリシルールに基づいて、マルチキャストおよびブロードキャストフローのトランスポートについてMB-UPFを設定すること。
- TMGIを割り当てることおよび割り当て解除すること。
- ブロードキャストセッションについて固有:
- 5GC共有MBSトラフィック配信方法を使用してデータトランスポートを制御するために(AMFを介して)RANと対話すること。
- マルチキャストセッションについて固有:
- MBSに関連するPDUセッションを修正するためにSMFと対話すること。
- 5GC共有MBSトラフィック配信方法のためのMB-UPFとRANノードとの間のデータ送信リソースを確立するために(AMFおよびSMFを介して)RANと対話すること。
- 5GC個別MBSトラフィック配信方法を使用してマルチキャストデータトランスポートを制御すること。
【0011】
SMFは、MBSをサポートするために以下の機能を実施し得る。
- マルチキャストセッションのためのMB-SMFを発見すること。
- 必要な場合、マルチキャストセッション加入動作を許可すること。
- マルチキャストセッションコンテキストを取得し、管理するためにMB-SMFと対話すること。
- 共有データ送信リソース確立のためにRANと対話すること。
【0012】
注:SMFとMB-SMFとは、コロケートされるか、または別個に展開され得る。
【0013】
AMFは、MBSをサポートするために以下の機能を実施し得る。
- MBSセッション管理のためのNG-RANおよびMB-SMFとのシグナリング。
- CM(接続管理)-IDLE状態にあるUEのほうへのマルチキャストセッションアクティブ化の通知のためのNG-RANの選択。
- ブロードキャストのためのNG-RANの選択。
- NG-RAN MBS能力のためのNG-RANとのシグナリング、または。
- NG-RAN MBS能力が設定され得る。
【0014】
MBSシステムアーキテクチャは、以下の参照ポイントを含んでいることがある。
【0015】
N3mb:(R)ANとMB-UPFとの間の参照ポイント。
【0016】
N4mb:MB-SMFとMB-UPFとの間の参照ポイント。
【0017】
N6mb:MB-UPFとAF/ASとの間の参照ポイント。
【0018】
N7mb:MB-SMFとPCFとの間の参照ポイント。
【0019】
N11mb:AMFとMB-SMFとの間の参照ポイント。
【0020】
N16mb:SMFとMB-SMFとの間の参照ポイント。
【0021】
N19mb:UPFとMB-UPFとの間の参照ポイント。
【0022】
N29mb:MB-SMFとNEFとの間の参照ポイント。
【0023】
Nmb1:MB-SMFとMBSFとの間の参照ポイント。
【0024】
Nmb2:MBSFとMBSTFとの間の参照ポイント。
【0025】
Nmb5:MBSFとNEFとの間の参照ポイント。
【0026】
Nmb8:MBSTFとAFとの間の参照ポイント。
【0027】
Nmb9:MB-UPFとMBSTFとの間の参照ポイント。
【0028】
Nmb10:MBSFとAFとの間の参照ポイント。
【0029】
Nmb12:MBSFとPCFとの間の参照ポイント。
【0030】
Nmb13:MB-SMFとAFとの間の参照ポイント。
【0031】
MBSのための5Gシステムアーキテクチャは、MBSをサポートするための拡張を伴ってN1、N2、N4、N10、N11、N30およびN33の既存の参照ポイントを再使用する。
【0032】
3GPP TS23.247 V17.0.0の節7は、MBS加入およびセッション確立プロシージャ、MBSセッションアクティブ化プロシージャなど、様々なMBSプロシージャについて説明する。
【0033】
図1cは、S2-2108011、3GPP TSG-SA2会議#147E(電子会議)、Elbonia、2021年10月18日~22日の図7.2.5.2-1と同じであるMBSセッションアクティブ化プロシージャを示す。S2-2108011は、合意されており、3GPP TS23.247 V17.0.0において反映されることになる。
【0034】
S2-21080111において説明されるように、このプロシージャでは、ステップ2~10とステップ11~14とは並列に実行され得る。
【0035】
1. プロシージャは、以下のイベントによってトリガされ得る。
【0036】
- MB-UPFがマルチキャストMBSセッションのためのダウンリンクデータを受信したとき、(3GPP TS23.247 V17.0.0の節7.2.5.3において説明されるように)MB-SMFからの命令に基づいて、MB-UPFは、DL MBSデータの到着を示すためのN4mb通知(N4セッションID)をMB-SMFに送出する。
【0037】
- AFは、直接、またはNEFを介して、MB-SMFにMBSアクティブ化要求(TMGI)を送出する。
【0038】
2. MB-SMFは、(1つまたは複数の)SMFにNmbsmf_MBSSession_ContextStatusNotify(サブスクリプション相関情報)を送出する。
【0039】
受信されたサブスクリプション相関情報に基づいて、SMFは、関係するマルチキャストMBSセッション状態を「アクティブ」状態としてセットし、関係するTMGIによって識別されるマルチキャストMBSセッションに加入したUEのリストを見つけ出す。SMFが、TMGIに関する(1つまたは複数の)UEの(1つまたは複数の)関連するPDUセッションのユーザプレーンがすでにアクティブ化されたと決定した場合、ステップ3~7は、(1つまたは複数の)それらのUEについてスキップされることになる。
【0040】
3. SMFは、(1つまたは複数の)AMFにNamf_MT_EnableGroupReachability要求(UEのリストおよび関連するPDUセッションのPDUセッションID、TMGI、UE到達可能性通知アドレス)を送出する。後のUEが到達不可能であるとき、UE到達可能性通知アドレスは、関係するSMFを識別し、関係するSMFに通知して、関連するPDUセッションをアクティブ化するためにAMFによって使用される。
【0041】
要求を受信した後に、リスト中の各UEについて、AMFはUEのCM状態を決定する。ステップ4~7を参照されたい。
【0042】
4a. マルチキャストMBSセッションに関与し、CM-CONNECTED状態にあるUEがある場合、AMFは、Namf_MT_EnableGroupReachability応答(UEリスト)を使用して、それらのUEをSMFに応答する。他の場合、その応答はUEリストを含まない。
【0043】
4b. ステップ4a中に含まれるUEリスト中の各UEについて、SMFは、ステップ3において識別されたUEについて、AMFにNamf_Communication_N1N2MessageTransfer(N2 SM情報(MBSセッション識別子、関連するQoSプロファイル、ユニキャストQoSフローとマルチキャストQoSフローとの間のマッピング情報))を送出する。関連するQoSプロファイル、ならびにユニキャストQoSフローとマルチキャストQoSフローとの間のマッピング情報は、5GC個別MBSトラフィック配信をサポートするために含まれる。
【0044】
プロシージャはステップ9において続く。
【0045】
5. [条件付き]CM-IDLE状態にあり、マルチキャストMBSセッションに関与するUEがあるとAMFが決定した場合、AMFは、ページングされる必要がある(1つまたは複数の)それらのUEのすべての登録エリアをカバーするページングエリアを解明する。AMFは、このページングエリアに属する(1つまたは複数の)NG-RANノードに、(1つまたは複数の)関係するNG-RANノードがMBSをサポートする場合、ページングされるように、識別子としてのTMGIを用いて、ページング要求メッセージを送出する。(1つまたは複数の)NG-RANノードがMBSをサポートしない場合、AMFは、3GPP TS23.502 V17.2.1の節4.2.3.3におけるステップ4bにおいて説明されるように、MBSセッションIDを使用せずにUEごとに(1つまたは複数の)NG-RANノードにページングメッセージを送出する。
【0046】
注1:ページングの詳細は、RAN WGによって指定される。
【0047】
6. CM-IDLE状態にある(1つまたは複数の)UEは、AMFにサービス要求メッセージを送出する。3GPP TS23.502 V17.2.1の節4.2.3を参照されたい。
【0048】
7a. (1つまたは複数の)UEによって送出されたサービス要求を受信した後に、
【0049】
ステップ3における受信されたPDUセッションIDに基づいて、AMFは、関係するSMFを識別し、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext要求を送出する。プロシージャはステップ9において続く。または
【0050】
ステップ3における受信されたUE到達可能性通知アドレスに基づいて、AMFは、関係するSMFを識別し、関係するSMFに、Namf_MT_UEReachabilityInfoNotifyメッセージを使用することによって、現在到達可能である(1つまたは複数の)UEおよびそのロケーション情報を通知する。この場合、そのメッセージは、分離された通知であるか、またはステップ8と組み合わせられ得る。
【0051】
8. ページングに応答しない(1つまたは複数の)UEについて、AMFは、Namf_MT_UEReachabilityInfoNotify中でSMFにページング失敗を知らせる。
【0052】
Namf_MT_UEReachabilityInfoNotifyメッセージを介して到達可能として通知された(1つまたは複数の)UEについて、SMFは、AMFにNamf_Communication_N1N2MessageTransfer(N2 SM情報())を送出する。
【0053】
9. AMFは、RANノードにN2要求メッセージ(N2 SM情報())を送出する。
【0054】
10a. 共有トンネルが前に確立されていない場合、共有トンネルは、3GPP TS23.247 V17.0.0の節7.2.1.4において規定されているように、このステップにおいて確立される。NG-RANは、必要な場合、UEにRRCメッセージを設定する。
【0055】
10b. 3GPP TS23.247 V17.0.0の節7.2.1.3において規定されているステップ9~12が実施される。5GC個別MBSトラフィック配信が使用される場合、SMFは、個別の配信についてUPFを設定し、必要な場合、UPFにマルチキャストデータを送出するようにMB-UPFを設定するようにMB-SMFに要求する。
【0056】
11. MB-SMFが、確立された共有トンネルがあることを見つけ出した場合、ステップ11~15が実施される。MB-SMFは、MB-UPFとの共有トンネルを有するNG-RANノードについて、AMFにNamf_MBSCommunication_N2MessageTransfer要求(TMGI、N2 SM情報(アクティブ化、TMGI))を送出する。このステップは、ステップ2と並列に実施され得る。
【0057】
注2: ステップ10a、11、および12におけるメッセージはMBS固有であり、ステップ10a、11、および12における(1つまたは複数の)AMFが、マルチキャストMBSセッションに関与するいかなるUEにも関連しないことが可能である。
【0058】
12. AMFは、NG-RANノードにNGAPアクティブ化要求メッセージ(N2 SM情報())を送出する。
【0059】
13. NG-RANノードは、NGAPアクティブ化応答メッセージによってAMFに応答する。NG-RANノードは、(1つまたは複数の)UEにマルチキャストMBSセッションデータを送信するための無線リソースを確立する。NG-RANは、マルチキャストセッションのみに加入したUEの無線接続を解放しないものとするが、これは、そのUEについてユニキャストトラフィックが受信されないからである。
【0060】
14. AMFからMB-SMF:Namf_MBSCommunication_N2MessageTransfer応答()。
【0061】
15. MB-SMFは、受信されたパケットをフォワーディングするために、MB-UPFにN4mbセッション修正要求を送出する。MB-UPFは、MB-SMF要求に肯定応答するN4mbセッション修正応答でMB-SMFに応答する。さらなる詳細については3GPP TS23.502 V17.2.1の節4.4を参照されたい。
【発明の概要】
【0062】
本発明の概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される概念の選択を簡略化された形で紹介するために提供される。本発明の概要は、請求される主題の主要な特徴または不可欠な特徴を識別するものではなく、請求される主題の範囲を限定するために使用されるものでもない。
【0063】
既存のMBSセッションアクティブ化プロシージャに、いくつかの問題がある。
【0064】
MBSセッションアクティブ化において、NG-RANは、TS23.247 V17.0.0の節7.2.5.2に従って、以下のやり方でグループページングを実施し得る。
【0065】
図1cのステップ5:AMFによって要求され、NG-RANは、識別子としてのMBSセッションID(たとえば、TMGI)を用いてCM-IDLE UEのためのグループページングを実施し得る。
【0066】
図1cのステップ12:NG-RANは、識別子としてのMBSセッションID(たとえば、TMGI)を用いてRRC-INACTIVE UEのためのグループページングを実施し得る。
【0067】
グループページングはMBSセッションID(たとえば、TMGI)に基づくので、CM-IDLE UEは、RRC-INACTIVE UEを対象とするグループページングメッセージに応答し得る。RRC-INACTIVE UEも、CM-IDLE UEを対象とするグループページングメッセージに応答し得る。
【0068】
CM-IDLE UEが、図1cのステップ12においてトリガされたグループページングに応答する場合、CM-IDLE UEは、AMFにサービス要求を送出し得る。この場合、図1cのステップ5とは異なり、AMFは、SMFから受信された関連する情報を有せず(たとえば、AMFは、関連するPDUセッションのPDUセッションIDもUE到達可能性通知アドレスも有せず)、これは、AMFが適切なSMFを見つけることができないという問題を引き起こし、したがって、いくつかのUEのUE加入情報は、NG-RANに提供されることが可能でないことがあり、したがって、それらのUEは、MBSデータを受信することが可能でないことになる。
【0069】
少なくとも1つの上述の問題または他の問題を克服または緩和するために、本開示の実施形態は、改善されたMBSソリューションを提案する。
【0070】
本開示の第1の態様では、ユーザ機器(UE)によって実施される方法が提供される。本方法は、無線アクセスネットワークノードから第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを受信することを含む。本方法は、ページングメッセージに応答して無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信することをさらに含む。サービス要求は、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションの識別子(ID)を示す第1の情報とを含む。
【0071】
一実施形態では、第1の情報は、第1のPDUセッションのIDを含むか、または第1のPDUセッションのIDを導出するために使用される。
【0072】
一実施形態では、第1のMBSセッションIDは一時モバイルグループ識別情報(TMGI)を含む。
【0073】
一実施形態では、第1の情報は、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む。
【0074】
一実施形態では、第1の情報は、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む。
【0075】
一実施形態では、本方法は、無線アクセスネットワークノードから第2のMBSセッションIDを含む新しいページングメッセージを受信することをさらに含む。サービス要求は、第2のMBSセッションIDと、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む。
【0076】
一実施形態では、第2の情報は、第2のPDUセッションのIDを含むか、または第2のPDUセッションのIDを導出するために使用される。
【0077】
一実施形態では、第2のMBSセッションIDはTMGIを含む。
【0078】
一実施形態では、第2の情報は、第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む。
【0079】
一実施形態では、第2の情報は、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む。
【0080】
一実施形態では、同じPDUセッションが第1のMBSセッションと第2のMBSセッションの両方に関連するとき、第2の情報または第1の情報はサービス要求中に含まれる。
【0081】
一実施形態では、ページングメッセージに応答して無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信することは、UEが接続管理アイドル状態にあるとき、無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信することを含む。
【0082】
一実施形態では、無線アクセスネットワークノードは、第5世代システムにおける無線アクセスネットワークノードを備える。
【0083】
本開示の第2の態様では、無線アクセスネットワークノードによって実施される方法が提供される。本方法は、第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを送信することを含む。本方法は、ユーザ機器(UE)からサービス要求を受信することをさらに含む。本方法は、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)にサービス要求を送出することをさらに含む。サービス要求は、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む。
【0084】
一実施形態では、第1の情報は、第1のPDUセッションのIDを含むか、または第1のPDUセッションのIDを導出するために使用される。
【0085】
一実施形態では、第1のMBSセッションIDは一時モバイルグループ識別情報(TMGI)を含む。
【0086】
一実施形態では、第1の情報は、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む。
【0087】
一実施形態では、第1の情報は、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む。
【0088】
一実施形態では、本方法は、第2のMBSセッションIDを含む新しいページングメッセージを送信することをさらに含む。サービス要求は、第2のMBSセッションIDと、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む。
【0089】
一実施形態では、第2の情報は、第2のPDUセッションのIDを含むか、または第2のPDUセッションのIDを導出するために使用される。
【0090】
一実施形態では、第2のMBSセッションIDはTMGIを含む。
【0091】
一実施形態では、第2の情報は、第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む。
【0092】
一実施形態では、第2の情報は、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む。
【0093】
一実施形態では、同じPDUセッションが第1のMBSセッションと第2のMBSセッションの両方に関連するとき、第2の情報または第1の情報はサービス要求中に含まれる。
【0094】
一実施形態では、UEは接続管理アイドル状態にある。
【0095】
一実施形態では、無線アクセスネットワークノードは、第5世代システムにおける無線アクセスネットワークノードを備える。
【0096】
本開示の第3の態様では、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)によって実施される方法が提供される。本方法は、無線アクセスネットワークノードからサービス要求を受信することを含む。本方法は、サービス要求に基づいてセッション管理機能(SMF)を決定することをさらに含む。サービス要求は、第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)と、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む。
【0097】
一実施形態では、第1の情報は、第1のPDUセッションのIDを含むか、または第1のPDUセッションのIDを導出するために使用される。
【0098】
一実施形態では、第1のMBSセッションIDは一時モバイルグループ識別情報(TMGI)を含む。
【0099】
一実施形態では、第1の情報は、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む。
【0100】
一実施形態では、第1の情報は、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む。
【0101】
一実施形態では、サービス要求は、第2のMBSセッションIDと、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む。
【0102】
一実施形態では、第2の情報は、第2のPDUセッションのIDを含むか、または第2のPDUセッションのIDを導出するために使用される。
【0103】
一実施形態では、第2のMBSセッションIDはTMGIを含む。
【0104】
一実施形態では、第2の情報は、第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む。
【0105】
一実施形態では、第2の情報は、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む。
【0106】
一実施形態では、同じPDUセッションが第1のMBSセッションと第2のMBSセッションの両方に関連するとき、第2の情報または第1の情報はサービス要求中に含まれる。
【0107】
一実施形態では、無線アクセスネットワークノードは、第5世代システムにおける無線アクセスネットワークノードを備える。
【0108】
本開示の第4の態様では、ユーザ機器(UE)が提供される。本UEは、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは、前記プロセッサによって実行可能な命令を含んでいる。前記UEは、無線アクセスネットワークノードから第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを受信するように動作可能である。前記UEは、ページングメッセージに応答して無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信するようにさらに動作可能である。サービス要求は、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションの識別子(ID)を示す第1の情報とを含む。
【0109】
本開示の第5の態様では、無線アクセスネットワークノードが提供される。本無線アクセスネットワークノードは、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは、前記プロセッサによって実行可能な命令を含んでいる。前記無線アクセスネットワークノードは、第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを送信するように動作可能である。前記無線アクセスネットワークノードは、ユーザ機器(UE)からサービス要求を受信するようにさらに動作可能である。前記無線アクセスネットワークノードは、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)にサービス要求を送出するようにさらに動作可能である。サービス要求は、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む。
【0110】
本開示の第6の態様では、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)が提供される。本AMFは、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを備える。前記メモリは、前記プロセッサによって実行可能な命令を含んでいる。前記AMFは、無線アクセスネットワークノードからサービス要求を受信するように動作可能である。前記AMFは、サービス要求に基づいてセッション管理機能(SMF)を決定するようにさらに動作可能である。サービス要求は、第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)と、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む。
【0111】
本開示の第7の態様では、UEが提供される。本UEは、無線アクセスネットワークノードから第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを受信するように設定された第1の受信モジュールを備える。本UEは、ページングメッセージに応答して無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信するように設定された送信モジュールをさらに備える。サービス要求は、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションの識別子(ID)を示す第1の情報とを含む。
【0112】
一実施形態では、本UEは、無線アクセスネットワークノードから第2のMBSセッションIDを含む新しいページングメッセージを受信するように設定された第2の受信モジュールをさらに備える。サービス要求は、第2のMBSセッションIDと、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む。
【0113】
本開示の第8の態様では、無線アクセスネットワークノードが提供される。本無線アクセスネットワークノードは、第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを送信するように設定された第1の送信モジュールを備える。本無線アクセスネットワークノードは、ユーザ機器(UE)からサービス要求を受信するように設定された受信モジュールをさらに備える。サービス要求は、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む。本無線アクセスネットワークノードは、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)にサービス要求を送出するように設定された送出モジュールをさらに備える。
【0114】
一実施形態では、本無線アクセスネットワークノードは、第2のMBSセッションIDを含む新しいページングメッセージを送信するように設定された第2の送信モジュールをさらに備える。サービス要求は、第2のMBSセッションIDと、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む。
【0115】
本開示の第9の態様では、AMFが提供される。本AMFは、無線アクセスネットワークノードからサービス要求を受信するように設定された受信モジュールを備える。サービス要求は、第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)と、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む。本AMFは、サービス要求に基づいてセッション管理機能(SMF)を決定するように設定された決定モジュールをさらに備える。
【0116】
本開示の第10の態様では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第1、第2および第3の態様による方法のいずれかを実施させる命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0117】
本開示の第11の態様では、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたとき、少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第1、第2および第3の態様による方法のいずれかを行わせる命令を備えるコンピュータプログラム製品が提供される。
【0118】
本開示の別の態様では、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、端末デバイスへの送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを含む。セルラネットワークは、(上述のAMFまたは無線アクセスネットワークノードなどの)ネットワークデバイス、および/または(上述のUEなどの)端末デバイスを含む。
【0119】
本開示の実施形態では、本システムは端末デバイスをさらに含む。端末デバイスは、ネットワークデバイスと通信するように設定される。
【0120】
本開示の実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され、端末デバイスは、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を含む。
【0121】
本開示の別の態様では、ホストコンピュータとネットワークデバイスとを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、端末デバイスからの送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを含む。送信は、端末デバイスからネットワークデバイスへのものである。ネットワークデバイスは上述のものであり、および/または、端末デバイスは上述のものである。
【0122】
本開示の実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定される。端末デバイスは、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それによりホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように設定される。
【0123】
本開示の別の態様では、ホストコンピュータと、ネットワークデバイスと、端末デバイスとを含み得る通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含み得る。随意に、本方法は、ホストコンピュータにおいて、本開示の第2および第3の態様による方法の任意のステップを実施し得るネットワークデバイスを備えるセルラネットワークを介して端末デバイスにユーザデータを搬送する送信を始動することを含み得る。
【0124】
本開示の別の態様では、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、端末デバイスへの送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え得る。セルラネットワークは、無線インターフェースと処理回路とを有するネットワークデバイスを備え得る。ネットワークデバイスの処理回路は、本開示の第2および第3の態様による方法の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0125】
本開示の別の態様では、ホストコンピュータと、ネットワークデバイスと、端末デバイスとを含み得る通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含み得る。随意に、本方法は、ホストコンピュータにおいて、ネットワークデバイスを備えるセルラネットワークを介して端末デバイスにユーザデータを搬送する送信を始動することを含み得る。端末デバイスは、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施し得る。
【0126】
本開示の別の態様では、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、端末デバイスへの送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え得る。端末デバイスは、無線インターフェースと処理回路とを備え得る。端末デバイスの処理回路は、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0127】
本開示の別の態様では、ホストコンピュータと、ネットワークデバイスと、端末デバイスとを含み得る通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施し得る端末デバイスからネットワークデバイスに送信されたユーザデータを受信することを含み得る。
【0128】
本開示の別の態様では、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、端末デバイスからネットワークデバイスへの送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え得る。端末デバイスは、無線インターフェースと処理回路とを備え得る。端末デバイスの処理回路は、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0129】
本開示の別の態様では、ホストコンピュータと、ネットワークデバイスと、端末デバイスとを含み得る通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、ネットワークデバイスから、ネットワークデバイスが端末デバイスから受信した送信から発生したユーザデータを受信することを含み得る。ネットワークデバイスは、本開示の第2および第3の態様による方法の任意のステップを実施し得る。
【0130】
本開示の別の態様では、ホストコンピュータを含み得る通信システムが提供される。ホストコンピュータは、端末デバイスからネットワークデバイスへの送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え得る。ネットワークデバイスは、無線インターフェースと処理回路とを備え得る。ネットワークデバイスの処理回路は、本開示の第2および第3の態様による方法の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0131】
本開示の実施形態による提案されるソリューションを適用することによって多くの利点が達成され得る。たとえば、本明細書のいくつかの実施形態では、NG-RANなど、無線アクセスネットワークノードにおいてグループページングが実施されるとき、CM-IDLE UEは、AMFにサービス要求を送出することによってグループページングに応答する。サービス要求は、少なくとも1つのMBSセッションIDと、少なくとも1つのMBSセッションIDに関連するPDUセッションIDを示す情報とを含み得る。したがって、AMFは、サービス要求を適切にハンドリングすることができる。たとえば、AMFは、関連するPDUセッションIDに基づいてSMFを決定することができる。したがって、これらのUEのUE加入情報が、NG-RANなど、無線アクセスネットワークノードに提供されることが可能であり得る。したがって、これらのUEは、MBSデータを受信することが可能であることになる。本明細書の実施形態は、上述の特徴および利点に限定されない。当業者は、以下の発明を実施するための形態を読めば、追加の特徴および利点を認識するであろう。
【0132】
本開示の様々な実施形態の上記および他の態様、特徴、および利益が、例として、同様の参照番号または文字が同様のエレメントまたは等価エレメントを指定するために使用される、添付の図面を参照しながら、以下の発明を実施するための形態から、より十分に明らかになろう。図面は、本開示の実施形態のより良い理解を容易にするために示されており、必ずしも一定の縮尺で描かれているとは限らない。
【図面の簡単な説明】
【0133】
図1a】マルチキャストおよびブロードキャストサービスのための5Gシステムアーキテクチャを示す図である。
図1b】参照ポイント表現における5G MBSシステムアーキテクチャを示す図である。
図1c】MBSセッションアクティブ化プロシージャを示す図である。
図2】本開示の一実施形態による、方法のフローチャートである。
図3】本開示の別の実施形態による、方法のフローチャートである。
図4】本開示の別の実施形態による、方法のフローチャートである。
図5】本開示の別の実施形態による、方法のフローチャートである。
図6】本開示の別の実施形態による、方法のフローチャートである。
図7】本開示の一実施形態による、UEが、グループページングに応答するためにサービス要求プロシージャを実施することのフローチャートである。
図8a】本開示のいくつかの実施形態を実践するのに好適な装置を示すブロック図である。
図8b】本開示の一実施形態による、UEを示すブロック図である。
図8c】本開示の一実施形態による、無線アクセスネットワークノードを示すブロック図である。
図8d】本開示の一実施形態による、AMFを示すブロック図である。
図9】いくつかの実施形態による、無線ネットワークを示す概略図である。
図10】いくつかの実施形態による、ユーザ機器を示す概略図である。
図11】いくつかの実施形態による、仮想化環境を示す概略図である。
図12】いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示す概略図である。
図13】いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータを示す概略図である。
図14】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す概略図である。
図15】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す概略図である。
図16】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す概略図である。
図17】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0134】
添付の図面を参照しながら本開示の実施形態が詳細に説明される。これらの実施形態は、本開示の範囲に対する限定を示唆するのではなく、当業者が、本開示をより良く理解し、したがって実装することを可能にする目的で論じられるにすぎないことを理解されたい。本明細書全体にわたる、特徴、利点、または同様の言い回しへの言及は、本開示とともに実現され得る特徴および利点のすべてが、本開示の単一の実施形態におけるものであるべきであることまたはその実施形態におけるものであることを暗示しない。むしろ、特徴および利点に言及する言い回しは、一実施形態に関して説明される特定の特徴、利点、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解されたい。さらに、本開示の説明される特徴、利点、および特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられ得る。具体的な実施形態の特定の特徴または利点のうちの1つまたは複数なしに本開示が実践され得ることを、当業者は認識されよう。他の事例では、本開示のすべての実施形態に存在するとは限らないことがある追加の特徴および利点が、いくつかの実施形態において認識され得る。
【0135】
本明細書で使用される「ネットワーク」という用語は、新無線(new radio:NR)、long term evolution(LTE)、LTEアドバンスト、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元アドレス(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)および他の無線ネットワークなど、任意の好適な通信規格に従うネットワークを指す。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装し得る。UTRAは、WCDMAとCDMAの他の変形態とを含む。TDMAネットワークは、GSM(Global System for Mobile Communications)などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、拡張UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMA、アドホックネットワーク、無線センサーネットワークなどの無線技術を実装し得る。以下の説明では、「ネットワーク」および「システム」という用語は、互換的に使用され得る。さらに、ネットワークにおける2つのデバイス間の通信は、限定はしないが、3GPPなどの規格団体によって規定された通信プロトコルを含む任意の好適な通信プロトコルに従って実施され得る。たとえば、通信プロトコルは、第1世代(1G)、2G、3G、4G、4.5G、5G通信プロトコル、および/あるいは現在知られているかまたは将来において開発されることになる任意の他のプロトコルを含み得る。
【0136】
「ネットワークデバイス」または「ネットワークノード」または「ネットワーク機能(NF)」という用語は、通信ネットワークのネットワークエレメント(物理または仮想)において実装され得る任意の好適な機能を指す。たとえば、ネットワーク機能は、専用ハードウェア上のネットワークエレメントとして、専用ハードウェア上で稼働するソフトウェアインスタンスとして、または適切なプラットフォーム上で、たとえば、クラウドインフラストラクチャ上でインスタンス化される仮想化された機能としてのいずれかで実装され得る。たとえば、5Gシステム(5GS)は、AMF(アクセスおよびモビリティ管理機能)、SMF(セッション管理機能)、AUSF(認証サービス機能)、UDM(統合データ管理)、PCF(ポリシ制御機能)、AF(アプリケーション機能)、NEF(ネットワーク公開機能)、UPF(ユーザプレーン機能)およびNRF(ネットワークリポジトリ機能)、RAN(無線アクセスネットワーク)、SCP(サービス通信プロキシ)、NWDAF(ネットワークデータ分析機能)、NSSF(ネットワークスライス選択機能)、NSSAAF(ネットワークスライス固有認証および許可機能)など、複数のNFを備え得る。
【0137】
「端末デバイス」という用語は、通信ネットワークにアクセスし、通信ネットワークからサービスを受信することができる任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、モバイル端末、ユーザ機器(UE)、または他の好適なデバイスを指す。UEは、たとえば、加入者局(SS)、ポータブル加入者局、移動局(MS)、またはアクセス端末(AT)であり得る。端末デバイスは、限定はしないが、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーミング端末デバイス、音楽記憶および再生器具、モバイルフォン、セルラフォン、スマートフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、携帯情報端末(PDA)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ウェアラブル端末デバイス、車載無線端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)などを含み得る。以下の説明では、「端末デバイス」、「端末」、「ユーザ機器」および「UE」という用語は、互換的に使用され得る。一例として、端末デバイスは、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)のLTE規格またはNR規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたUEを表し得る。本明細書で使用される「ユーザ機器」または「UE」は、必ずしも、関連のあるデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味における「ユーザ」を有するとは限らない。いくつかの実施形態では、端末デバイスは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、端末デバイスは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいは、通信ネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに初めに関連しないことがあるデバイスを表し得る。
【0138】
また別の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、端末デバイスは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。端末デバイスは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではマシン型通信(MTC)デバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、端末デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具、たとえば、冷蔵庫、テレビジョン、時計などの個人用ウェアラブルなどである。他のシナリオでは、端末デバイスは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連する他の機能が可能である。
【0139】
「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態」などへの本明細書における言及は、説明される実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示すが、あらゆる実施形態が、必ずしも、特定の特徴、構造、または特性を含むとは限らない。その上、そのような句は必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が実施形態に関して説明されるとき、明示的に説明されるか否かにかかわらず、他の実施形態に関してそのような特徴、構造、または特性に影響を及ぼすことは当業者の知識内にあることが具申される。
【0140】
様々なエレメントについて説明するために、「第1の」および「第2の」などの用語が本明細書で使用され得るが、これらのエレメントは、これらの用語によって限定されるべきでないことを理解されよう。これらの用語は、あるエレメントを別のエレメントと区別するために使用されるにすぎない。たとえば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1のエレメントは第2のエレメントと呼ばれることがあり、同様に、第2のエレメントは第1のエレメントと呼ばれることがある。本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連する列挙された用語のうちの1つまたは複数のいずれかのおよびすべての組合せを含む。
【0141】
本明細書で使用される「AおよびBのうちの少なくとも1つ」または「AまたはBのうちの少なくとも1つ」という句は、「Aのみ、Bのみ、またはAとBの両方」を意味すると理解されるべきである。「Aおよび/またはB」という句は、「Aのみ、Bのみ、またはAとBの両方」を意味すると理解されるべきである。
【0142】
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、例示的な実施形態を限定するものではない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が別段に明確に示さない限り、複数形をも含むものとする。本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、エレメント、および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、エレメント、構成要素および/またはそれらの組合せの存在または追加を排除しないことをさらに理解されよう。
【0143】
本明細書で使用されるこれらの用語は、説明、およびノード、デバイスまたはネットワークなどの間の区別の容易さのためにのみ使用されることに留意されたい。技術の発展とともに、同様の/同じ意味をもつ他の用語も使用され得る。
【0144】
以下の説明および特許請求の範囲において、別段に規定されていない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。
【0145】
本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図1aおよび図1bに示されている例示的なシステムアーキテクチャに適合される通信システムに関して説明される。簡単のために、図1aおよび図1bのシステムアーキテクチャは、いくつかの例示的なエレメントのみを図示する。実際には、通信システムは、端末デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくは端末デバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントをさらに含み得る。通信システムは、1つまたは複数の端末デバイスに通信および様々なタイプのサービスを提供して、端末デバイスの、通信システムへのアクセス、および/あるいは、通信システムによってまたは通信システムを介して提供されるサービスの使用を容易にし得る。
【0146】
図2は、ユーザ機器(UE)中で/UEとして実装されるかまたはUEに通信可能に結合された装置によって実施され得る、本開示の一実施形態による、方法のフローチャートを示す。したがって、装置は、方法200の様々な部分を達成するための手段、ならびに他の構成要素とともに他のプロセスを達成するための手段を提供し得る。
【0147】
ブロック202において、UEは、無線アクセスネットワークノードから第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを受信し得る。
【0148】
無線アクセスネットワークノードは、MBSをサポートする任意の好適なアクセスネットワークノードであり得る。一実施形態では、無線アクセスネットワークノードは、第5世代システムにおける無線アクセスネットワークノードを備え得る。別の実施形態では、無線アクセスネットワークノードは、5GC(5Gコアネットワーク)に接続された拡張ユニバーサル地上無線アクセスネットワークノードを備え得る。別の実施形態では、無線アクセスネットワークノードは、図1aおよび図1bに示されている、マルチキャストおよびブロードキャストサービスのための5Gシステムアーキテクチャに接続することができる無線アクセスネットワークノードを備え得る。
【0149】
ページングメッセージは、様々な理由により、UEに送信され得る。たとえば、ページングメッセージは、MBSセッションアクティブ化プロシージャ中にUEに送信され得る。たとえば、図1cのステップ5において、AMFからの要求に基づいて、NG-RANは、識別子としてのMBSセッションID(たとえば、TMGI)を用いてCM-IDLE UEのためのグループページングを実施し得る。図1cのステップ12において、NG-RANは、識別子としてのMBSセッションID(たとえば、TMGI)を用いてRRC-INACTIVE UEのためのグループページングを実施し得る。
【0150】
一実施形態では、UEは、MBSセッションID(たとえば、TMGI)によって識別されるMBSセッションに加入した。たとえば、TS23.247 V17.0.0の節7.2.1において説明される、MBS加入およびセッション確立プロシージャが実施されていることがある。一実施形態では、SMFなどのコアネットワークノードが、どのUEがMBSセッションID(たとえば、TMGI)によって識別されるMBSセッションに加入したかを知っていることがある。
【0151】
一実施形態では、UEは、IDLE状態にあるUEであり得る。一実施形態では、UEは、CONNECTED状態にあるUEであり得る。一実施形態では、UEは、RRC(無線リソース制御)非アクティブを伴うCONNECTED状態(CONNECTED with RRC (Radio Resource Control) Inactive state)にあるUEであり得る。IDLE状態にある端末デバイスは、AMFとの確立されたNAS(非アクセス階層)シグナリング接続を有しない。CONNECTED状態にある端末デバイスは、AMFとのNASシグナリング接続を有する。RRC非アクティブを伴うCONNECTED状態にある端末デバイスは、端末デバイスとRANとの間のRRC(無線リソース制御)接続を有しない。NASシグナリング接続は、端末デバイスとRANとの間のRRC接続を使用する。一実施形態では、IDLE状態は、その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、3GPP TS23.501 V17.1.1の節5.3.3.2.2において説明されるCM-IDLE状態と同じであり得る。一実施形態では、CONNECTED状態は、3GPP TS23.501 V17.1.1の節5.3.3.2.3において説明されるCM-CONNECTED状態と同じであり得る。RRC非アクティブを伴うCONNECTED状態は、3GPP TS23.501 V17.1.1の節5.3.3.2.5において説明されるRRC非アクティブを伴うCM-CONNECTED状態と同じであり得る。
【0152】
ブロック204において、UEは、ページングメッセージに応答して無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信し得る。一実施形態では、サービス要求は、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションの識別子(ID)を示す第1の情報とを含む。別の実施形態では、サービス要求は、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションの識別子(ID)を示す第1の情報を含む。
【0153】
たとえば、UEは、サービス要求プロシージャ中にページングメッセージに応答して無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信し得る。サービス要求プロシージャは、AMFへのセキュア接続の確立を要求するために、CM-IDLE状態にあるまたは(5GCなどの)コアネットワークにおけるUEによって使用され得る。サービス要求プロシージャはまた、確立されたPDUセッションのためのユーザプレーン接続をアクティブ化するために、UEがCM-IDLEにあるときとCM-CONNECTEDにあるときの両方で使用され得る。
【0154】
サービス要求は、任意の好適なサービス要求メッセージであり得る。一実施形態では、サービス要求が、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションの識別子(ID)を示す第1の情報とをさらに含むことを除いて、サービス要求は、その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、3GPP TS23.502 V17.1.0の節4.2.3.2において説明される対応するサービス要求と同様であり得る。
【0155】
一実施形態では、第1の情報は第1のPDUセッションのIDを含む。この実施形態では、第1の情報は明示的情報であり得る。
【0156】
一実施形態では、第1の情報は、第1のPDUセッションのIDを導出するために使用され得る。この実施形態では、第1の情報は、第1のPDUセッションのIDを導出するために使用され得る任意の好適な暗黙的情報であり得る。
【0157】
一実施形態では、第1のMBSセッションIDは一時モバイルグループ識別情報(TMGI)を含む。
【0158】
一実施形態では、第1の情報は、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む。たとえば、「グループページングを引き起こすMBSセッションに関連する(1つまたは複数の)PDUセッションのステータス」のための新しいIE(情報エレメント)が、MBSセッションに関係するUEによって使用された(1つまたは複数の)PDUセッションを示すために導入され得る。サービス要求は、新しいIEと第1のMBSセッションID(たとえば、TMGI)とを含み得る。
【0159】
一実施形態では、第1の情報は、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む。
【0160】
たとえば、第1の情報は、その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、3GPP TS24.501 V17.3.1の節9.11.3.57において説明されるアップリンクデータステータス情報エレメントであり得る。アップリンクデータステータス情報エレメントは、PDUセッションIDを導出するために使用され得る。
【0161】
3GPP TS24.501 V17.3.1の節9.11.3.57において説明されるように、アップリンクデータステータス情報エレメントの目的は、どの保存されたPDUセッションが保留中のアップリンクデータを有するかをネットワークに示すことである。
【0162】
アップリンクデータステータス情報エレメントは、3GPP TS24.501 V17.3.1の図9.11.3.44.1と同じである、表1に示されているようにコーディングされる。IEIは、情報エレメント識別子を示す。PSIは、PDUセッション識別情報を示す。
【0163】
PSI(x)は、以下のようにコーディングされるものとする。
【0164】
PSI(0):
【0165】
オクテット3のビット1は、スペアであり、0としてコーディングされるものとする。
【0166】
PSI(1)~PSI(15):
【0167】
0は、アップリンクデータが対応するPDUセッション識別情報について保留中でないこと、あるいは、PDUセッションがPDU SESSION INACTIVE状態にあるかまたはPDU SESSION ACTIVE状態にあり、ユーザプレーンリソースがすでに確立されていることを示す。
【0168】
1は、アップリンクデータが対応するPDUセッション識別情報について保留中であること、および対応するPDUセッションのためのユーザプレーンリソースが確立されていないことを示す。
【0169】
オクテット5~34中のすべてのビットは、スペアであり、それぞれのオクテットが情報エレメント中に含まれる場合、0としてコーディングされるものとする。
【0170】
「アップリンクデータステータス」は、どのPDUセッションが送出すべきUL(アップリンク)データを有するかをAMFに示すために、UEによって使用され得る。受信されたPDUセッションID(識別子)に基づいて、AMFは対応するSMFに接触し、対応するSMFは、PDUセッションリソースをセットアップするためにNG-RANとさらに対話する。
【0171】
この実施形態では、それは、保留中のアップリンクデータがないことがあるが、(1つまたは複数の)関連するPDUセッションを示すために、「アップリンクデータステータス」IEを再使用し得る。UEは、サービス要求中に、グループページングを引き起こす(1つまたは複数の)MBSセッションのための(1つまたは複数の)TMGIをも含めることになる。
【0172】
一実施形態では、UEは、UEが接続管理アイドル状態(たとえば、CM-IDLE状態)にあるとき、無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信し得る。
【0173】
図2は、グループページングの第1のユーザ事例を示す。第1のユーザ事例では、NG-RANなどの無線アクセスネットワークノードは、MBSセッション(TMGI)に従ってグループページングを実施する。また、UEは、グループページングに応答するために、1つの関連するPDUセッションIDと1つのMBSセッションID(たとえば、TMGI)とをもつサービス要求を送出する。関連するPDUセッションIDに基づいて、AMFは、関連するPDUセッションIDとMBSセッションID(たとえば、TMGI)とをもつNsmf_PDUSession_UpdateSMContextをSMFに送出する。
【0174】
図3は、ユーザ機器(UE)中で/UEとして実装されるかまたはUEに通信可能に結合された装置によって実施され得る、本開示の別の実施形態による、方法のフローチャートを示す。したがって、装置は、方法300の様々な部分を達成するための手段、ならびに他の構成要素とともに他のプロセスを達成するための手段を提供し得る。上記の実施形態で説明されたいくつかの部分について、それらの説明は、簡潔のためにここでは省略される。
【0175】
ブロック302において、UEは、無線アクセスネットワークノードから第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを受信し得る。ブロック302は、図2のブロック202と同じである。
【0176】
ブロック304において、UEは、無線アクセスネットワークノードから第2のMBSセッションIDを含む新しいページングメッセージを受信し得る。
【0177】
ブロック306において、UEは、ページングメッセージに応答して無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信し得る。
【0178】
サービス要求は、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションの識別子(ID)を示す第1の情報とを含む。サービス要求は、第2のMBSセッションIDと、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む。
【0179】
第2の情報は、上記で説明された第1の情報と同様である。
【0180】
一実施形態では、第2の情報は、第2のPDUセッションのIDを含むか、または第2のPDUセッションのIDを導出するために使用される。
【0181】
一実施形態では、第2のMBSセッションIDはTMGIを含む。
【0182】
一実施形態では、第2の情報は、第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む。
【0183】
一実施形態では、第2の情報は、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む。
【0184】
一実施形態では、同じPDUセッションが第1のMBSセッションと第2のMBSセッションの両方に関連するとき、第2の情報または第1の情報はサービス要求中に含まれる。
【0185】
図3は、グループページングの第2のユーザ事例を示す。第2のユーザ事例では、NG-RANなどの無線アクセスネットワークノードは、いくつかのMBSセッションについての複数グループページングを実施する。この場合、UEは、すべての複数グループページング要求の応答を組み合わせて1つのサービス要求にすることができる。すなわち、サービス要求中に含まれる1つまたは複数の関連するPDUセッションIDと複数のMBSセッションID(TMGI)とがあることになる。関連するPDUセッションIDに基づいて、AMFは、1つまたは複数のSMFを識別し、それらのSMFに、別々にNsmf_PDUSession_UpdateSMContextを送出することになる。各Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext要求中に、SMFによってハンドリングされる関連するPDUセッションIDと、すべてのMBSセッションID(TMGI)とが含まれることになり、それにより、SMFは、SMF内のUE加入情報に基づいて、ハンドリングされるべき適切なTMGIを解明する必要がある。
【0186】
UEが、同じ関連するPDUセッションIDをもつ応答複数グループページング要求を組み合わせて1つのサービス要求にすることも可能である。この場合、各サービス要求中に含まれるちょうど1つの関連するPDUセッションIDと複数のMBSセッションID(TMGI)とがあることになる。この関連するPDUセッションIDに基づいて、AMFは、関連するPDUセッションIDとMBSセッションID(TMGI)とをもつNsmf_PDUSession_UpdateSMContextをSMFに送出することができる。
【0187】
UEは、組合せ動作をスキップし、サービス要求を1つずつ送出することもできる。この場合、各サービス要求中に含まれるただ1つの関連するPDUセッションIDと1つのTMGIとがあることになる。AMFも、通常の事例としてサービス要求をハンドリングすることになる。
【0188】
図4は、無線アクセスネットワークノード中で/無線アクセスネットワークノードとして実装されるかまたは無線アクセスネットワークノードに通信可能に結合された装置によって実施され得る、本開示の別の実施形態による、方法のフローチャートを示す。したがって、装置は、方法400の様々な部分を達成するための手段、ならびに他の構成要素とともに他のプロセスを達成するための手段を提供し得る。上記の実施形態で説明されたいくつかの部分について、それらの説明は、簡潔のためにここでは省略される。
【0189】
ブロック402において、無線アクセスネットワークノードは、第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを送信し得る。ページングメッセージはブロードキャストメッセージであり得る。
【0190】
ページングメッセージは、様々な理由により、UEに送信され得る。たとえば、ページングメッセージは、MBSセッションアクティブ化プロシージャ中に送信され得る。たとえば、図1cのステップ5において、AMFからの要求に基づいて、NG-RANは、識別子としてのMBSセッションID(たとえば、TMGI)を用いてCM-IDLE UEのためのグループページングを実施し得る。図1cのステップ12において、NG-RANは、識別子としてのMBSセッションID(たとえば、TMGI)を用いてRRC-INACTIVE UEのためのグループページングを実施し得る。
【0191】
ブロック404において、無線アクセスネットワークノードは、ユーザ機器(UE)からサービス要求を受信し得る。サービス要求は、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む。たとえば、図2のブロック204において、UEは、ページングメッセージに応答して無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信し得、次いで、無線アクセスネットワークノードは、ユーザ機器(UE)からサービス要求を受信し得る。
【0192】
ブロック406において、無線アクセスネットワークノードは、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)にサービス要求を送出し得る。たとえば、サービス要求は、3GPP TS23.502 V17.2.1の節4.2.3.2において説明されるようにN2メッセージ中に含まれ得る。
【0193】
一実施形態では、第1の情報は、第1のPDUセッションのIDを含むか、または第1のPDUセッションのIDを導出するために使用される。
【0194】
一実施形態では、第1のMBSセッションIDは一時モバイルグループ識別情報(TMGI)を含む。
【0195】
一実施形態では、第1の情報は、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む。
【0196】
一実施形態では、第1の情報は、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む。
【0197】
一実施形態では、UEは接続管理アイドル状態にある。
【0198】
一実施形態では、無線アクセスネットワークノードは、第5世代システムにおける無線アクセスネットワークノードを備える。
【0199】
図5は、無線アクセスネットワークノード中で/無線アクセスネットワークノードとして実装されるかまたは無線アクセスネットワークノードに通信可能に結合された装置によって実施され得る、本開示の別の実施形態による、方法のフローチャートを示す。したがって、装置は、方法500の様々な部分を達成するための手段、ならびに他の構成要素とともに他のプロセスを達成するための手段を提供し得る。上記の実施形態で説明されたいくつかの部分について、それらの説明は、簡潔のためにここでは省略される。
【0200】
図5は、上記で説明された第2のユーザ事例に関係する。
【0201】
ブロック502において、無線アクセスネットワークノードは、第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを送信し得る。ページングメッセージはブロードキャストメッセージであり得る。ブロック502は、図4のブロック402と同じである。
【0202】
ブロック504において、無線アクセスネットワークノードは、第2のMBSセッションIDを含む新しいページングメッセージを送信し得る。サービス要求は、第2のMBSセッションIDと、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む。
【0203】
ブロック506において、無線アクセスネットワークノードは、ユーザ機器(UE)からサービス要求を受信し得る。サービス要求は、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む。サービス要求は、第2のMBSセッションIDと、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む。
【0204】
ブロック508において、無線アクセスネットワークノードは、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)にサービス要求を送出し得る。たとえば、サービス要求は、3GPP TS23.502 V17.2.1の節4.2.3.2において説明されるようにN2メッセージ中に含まれ得る。
【0205】
一実施形態では、第2の情報は、第2のPDUセッションのIDを含むか、または第2のPDUセッションのIDを導出するために使用される。
【0206】
一実施形態では、第2のMBSセッションIDはTMGIを含む。
【0207】
一実施形態では、第2の情報は、第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む。
【0208】
一実施形態では、第2の情報は、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む。
【0209】
一実施形態では、同じPDUセッションが第1のMBSセッションと第2のMBSセッションの両方に関連するとき、第2の情報または第1の情報はサービス要求中に含まれる。
【0210】
図6は、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)中で/AMFとして実装されるかまたはAMFに通信可能に結合された装置によって実施され得る、本開示の別の実施形態による、方法のフローチャートを示す。したがって、装置は、方法600の様々な部分を達成するための手段、ならびに他の構成要素とともに他のプロセスを達成するための手段を提供し得る。上記の実施形態で説明されたいくつかの部分について、それらの説明は、簡潔のためにここでは省略される。
【0211】
ブロック602において、AMFは、無線アクセスネットワークノードからサービス要求を受信し得る。サービス要求は、第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)と、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む。たとえば、無線アクセスネットワークノードは、図4のブロック406においてAMFにサービス要求を送出し得、次いで、AMFは、無線アクセスネットワークノードからサービス要求を受信し得る。
【0212】
ブロック604において、AMFは、サービス要求に基づいてセッション管理機能(SMF)を決定し得る。たとえば、AMFは、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のPDUセッションのIDに基づいてSMFを決定し得る。次いで、方法600は、図1cにおいて説明されたステップ7において続き得る。たとえば、(1つまたは複数の)UEによって送出されたサービス要求を受信した後に、受信された第1の情報(たとえば、関連するPDUセッションID)に基づいて、AMFは、関係するSMFを識別し、関係するSMFに、SMFに提供されるTMGIおよび関連するPDUセッションIDとともに、(1つまたは複数の)UEが現在到達可能であることを知らせる。
【0213】
グループページングでは、NG-RANなどの無線アクセスネットワークノードは、ページングメッセージ中のMBSセッションの識別子としてMBSセッションID(たとえば、TMGI)を使用する。UEがページングメッセージに応答するとき、UEは、関連するPDUセッションIDとMBSセッションID(たとえば、TMGI)とをサービス要求中に含める。MBSセッションID(たとえば、TMGI)は、UEがセッションデータを受信することを希望するMBSセッションを示すために使用され得る。AMFは、MBSセッションID(たとえば、TMGI)ならびに関連するPDUセッションIDをSMFにフォワーディングすることになり、それにより、SMFは、TMGIと関連するPDUセッションIDとに基づいてUEにMBSセッションデータを配信するようにNG-RANなどの無線アクセスネットワークノードに命令することができる。さらに、AMFは、各MBSセッションID(たとえば、TMGI)についての到達不可能UEリストを維持し得る。UEがページングメッセージに応答する(または到達可能である)場合、AMFは、そのUEをリストから削除する必要がある。タイムアウトの後に(たとえば、ページングエスカレーションの後に)、リスト中のUEは到達不可能と見なされることになり、AMFは、それらの到達不可能なUEについてSMFに通知することになる。
【0214】
一実施形態では、第1の情報は、第1のPDUセッションのIDを含むか、または第1のPDUセッションのIDを導出するために使用される。
【0215】
一実施形態では、第1のMBSセッションIDは一時モバイルグループ識別情報(TMGI)を含む。
【0216】
一実施形態では、第1の情報は、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む。
【0217】
一実施形態では、第1の情報は、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む。
【0218】
一実施形態では、サービス要求は、第2のMBSセッションIDと、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む。たとえば、AMFは、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDに基づいてSMFを決定し得る。次いで、方法600は、図1cにおいて説明されたステップ7において続き得る。たとえば、(1つまたは複数の)UEによって送出されたサービス要求を受信した後に、受信された第2の情報に基づいて、AMFは、関係するSMFを識別し、関係するSMFに、現在到達可能である(1つまたは複数の)UEを通知する。さらに、AMFは、第2のPDUセッションのIDが、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連することを知り得る。
【0219】
一実施形態では、第2の情報は、第2のPDUセッションのIDを含むか、または第2のPDUセッションのIDを導出するために使用される。
【0220】
一実施形態では、第2のMBSセッションIDはTMGIを含む。
【0221】
一実施形態では、第2の情報は、第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのステータスを含む新しい情報エレメントを含む。
【0222】
一実施形態では、第2の情報は、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションを示すためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む。
【0223】
一実施形態では、同じPDUセッションが第1のMBSセッションと第2のMBSセッションの両方に関連するとき、第2の情報または第1の情報はサービス要求中に含まれる。
【0224】
一実施形態では、無線アクセスネットワークノードは、第5世代システムにおける無線アクセスネットワークノードを備える。
【0225】
図7は、本開示の一実施形態による、UEが、グループページングに応答するためにサービス要求プロシージャを実施することのフローチャートを示す。
【0226】
グループページングに応答するCM-IDLE UEの場合、CM-IDLE UEは、図7に示されているようにサービスタイプ「モバイル着信サービス」をもつサービス要求を送出する。
【0227】
PDUセッション情報について、
【0228】
代替1(Alt-1):ステップ701aにおいて、UEは、AMFにサービス要求を送出する。サービス要求は、MBSセッションに関係するUEによって使用された(1つまたは複数の)PDUセッションを示すために「グループページングを引き起こすMBSセッションに関連する(1つまたは複数の)PDUセッションのステータス」のための新しいIEを含み得る。サービス要求は、グループページングを引き起こす(1つまたは複数の)MBSセッションのための(1つまたは複数の)TMGIをも含み得る。
【0229】
Alt-2:ステップ701bにおいて、UEは、AMFにサービス要求を送出する。サービス要求は、保留中のアップリンクデータがないことがあるが、(1つまたは複数の)関連するPDUセッションを示すために、(3GPP TS24.501 V17.3.1の節9.11.3.57において説明される)「アップリンクデータステータス」IEを含み得る。サービス要求は、グループページングを引き起こす(1つまたは複数の)MBSセッションのための(1つまたは複数の)TMGIをも含み得る。
【0230】
ステップ702において、サービス要求を受信した後に、AMFは、関連するPDUセッションIDに基づいてSMFを決定する。
【0231】
ステップ703において、AMFは、SMFにNsmf_PDUSession_UpdateSMContext要求を送出する。
【0232】
ステップ704において、3GPP TS23.247 V17.0.0の節7.2.1.3に指定されているようなNG-RANとのSMF対話。たとえば、SMFは、NG-RANにUE加入情報を提供することができる。
【0233】
たとえば、AMFは、MBSセッションID(たとえば、TMGI)ならびに関連するPDUセッションIDをSMFにフォワーディングすることになり、それにより、SMFは、TMGIと関連するPDUセッションIDとに基づいてUEにMBSセッションデータを配信するようにNG-RANなどの無線アクセスネットワークノードに命令することができる。さらに、AMFは、各MBSセッションID(たとえば、TMGI)についての到達不可能UEリストを維持し得る。UEがページングメッセージに応答する(または到達可能である)場合、AMFは、そのUEをリストから削除する必要がある。タイムアウトの後に(たとえば、ページングエスカレーションの後に)、リスト中のUEは到達不可能と見なされることになり、AMFは、それらの到達不可能なUEについてSMFに通知することになる。
【0234】
様々な実施形態によれば、CM-IDLE UEがMBSセッションID(たとえば、TMGI)を含むグループページング要求に応答するとき、グループページング要求は、MBSセッションID(たとえば、TMGI)とともに関連するPDUセッションIDを常に含み、それにより、AMFは、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContextを呼び出すために適切なSMFを決定することができ、SMFは、NG-RANにUE加入情報を提供することができる。
【0235】
本開示の実施形態による提案されるソリューションを適用することによって多くの利点が達成され得る。たとえば、本明細書のいくつかの実施形態では、NG-RANなど、無線アクセスネットワークノードにおいてグループページングが実施されるとき、CM-IDLE UEは、AMFにサービス要求を送出することによってグループページングに応答する。サービス要求は、少なくとも1つのMBSセッションIDと、少なくとも1つのMBSセッションIDに関連するPDUセッションIDを示す情報とを含み得る。したがって、AMFは、サービス要求を適切にハンドリングすることができる。たとえば、AMFは、関連するPDUセッションIDに基づいてSMFを決定することができる。したがって、これらのUEのUE加入情報が、NG-RANなど、無線アクセスネットワークノードに提供されることが可能であり得る。したがって、これらのUEは、MBSデータを受信することが可能であることになる。本明細書の実施形態は、上述の特徴および利点に限定されない。当業者は、以下の発明を実施するための形態を読めば、追加の特徴および利点を認識するであろう。
【0236】
図8aは、本開示のいくつかの実施形態を実践するのに好適な装置を示すブロック図である。たとえば、上記で説明されたUE、無線アクセスネットワークノード、またはAMFは、装置800として、または装置800を通して実装され得る。
【0237】
装置800は、デジタルプロセッサ(DP)など、少なくとも1つのプロセッサ821と、プロセッサ821に結合された少なくとも1つのメモリ(MEM)822とを備える。装置800は、プロセッサ821に結合された送信機TXおよび受信機RX823をさらに備え得る。MEM822はプログラム(PROG)824を記憶する。PROG824は、関連するプロセッサ821上で実行されたとき、装置800が、本開示の実施形態に従って動作することを可能にする、命令を含み得る。少なくとも1つのプロセッサ821と少なくとも1つのMEM822との組合せは、本開示の様々な実施形態を実装するように適応された処理手段825を形成し得る。
【0238】
本開示の様々な実施形態は、プロセッサ821、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェアのうちの1つまたは複数によって実行可能なコンピュータプログラムによって、またはそれらの組合せにおいて実行可能なコンピュータプログラムによって実装され得る。
【0239】
MEM822は、ローカル技術環境に好適な任意のタイプのものであり得、非限定的な例として、半導体ベースメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなど、任意の好適なデータ記憶技術を使用して実装され得る。
【0240】
プロセッサ821は、ローカル技術環境に好適な任意のタイプのものであり得、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0241】
装置がUEとしてまたはUEにおいて実装される一実施形態では、メモリ822は、プロセッサ821によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、UEは、上記で説明されたUEに関係する方法のいずれかに従って動作する。
【0242】
装置が無線アクセスネットワークノードとしてまたは無線アクセスネットワークノードにおいて実装される一実施形態では、メモリ822は、プロセッサ821によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、無線アクセスネットワークノードは、上記で説明された無線アクセスネットワークノードに関係する方法のいずれかに従って動作する。
【0243】
装置がAMFとしてまたはAMFにおいて実装される一実施形態では、メモリ822は、プロセッサ821によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、AMFは、上記で説明されたUEに関係する方法のいずれかに従って動作する。
【0244】
図8bは、本開示の一実施形態による、UEを示すブロック図である。図示のように、UE850は、無線アクセスネットワークノードから第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを受信するように設定された第1の受信モジュール851を備える。UE850は、ページングメッセージに応答して無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信するように設定された送信モジュール852をさらに備える。サービス要求は、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションの識別子(ID)を示す第1の情報とを含む。
【0245】
一実施形態では、UE850は、無線アクセスネットワークノードから第2のMBSセッションIDを含む新しいページングメッセージを受信するように設定された第2の受信モジュール853をさらに備える。サービス要求は、第2のMBSセッションIDと、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む。
【0246】
図8cは、本開示の一実施形態による、無線アクセスネットワークノードを示すブロック図である。図示のように、無線アクセスネットワークノード860は、第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを送信するように設定された第1の送信モジュール861を備える。無線アクセスネットワークノード860は、ユーザ機器(UE)からサービス要求を受信するように設定された受信モジュール862をさらに備える。サービス要求は、第1のMBSセッションIDと、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む。無線アクセスネットワークノード860は、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)にサービス要求を送出するように設定された送出モジュール863をさらに備える。
【0247】
一実施形態では、無線アクセスネットワークノード860は、第2のMBSセッションIDを含む新しいページングメッセージを送信するように設定された第2の送信モジュール864をさらに備える。サービス要求は、第2のMBSセッションIDと、第2のMBSセッションIDによって識別される第2のMBSセッションに関連する第2のPDUセッションのIDを示す第2の情報とをさらに含む。
【0248】
図8dは、本開示の一実施形態による、AMFを示すブロック図である。図示のように、AMF870は、無線アクセスネットワークノードからサービス要求を受信するように設定された受信モジュール871を備える。サービス要求は、第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)と、第1のMBSセッションIDによって識別される第1のMBSセッションに関連する第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションのIDを示す第1の情報とを含む。AMF870は、サービス要求に基づいてセッション管理機能(SMF)を決定するように設定された決定モジュール872をさらに備える。
【0249】
ユニットまたはモジュールという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能を行うための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/またはディスクリートデバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含み得る。
【0250】
機能ユニットがある場合、UE、無線アクセスネットワークノード、またはAMFは、固定プロセッサまたはメモリを必要としないことがあり、任意のコンピューティングリソースおよび記憶リソースが、通信システムにおけるUE、無線アクセスネットワークノード、またはAMFから構成され得る。仮想化技術およびネットワークコンピューティング技術の導入は、ネットワークリソースの使用効率およびネットワークのフレキシビリティを改善し得る。
【0251】
本開示の一態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶され、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されたとき、少なくとも1つのプロセッサに、上記で説明された方法のいずれかを行わせる命令を含む、コンピュータプログラム製品が提供される。
【0252】
本開示の一態様によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、少なくとも1つのプロセッサに、上記で説明された方法のいずれかを行わせる命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0253】
さらに、端末デバイスとネットワークノードとを含む例示的な全体的な通信システムが、以下のように導入されることになる。
【0254】
本開示の実施形態は、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、端末デバイスへの送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを含むホストコンピュータを含む通信システムを提供する。セルラネットワークは、上述の無線アクセスネットワークノードなどの基地局、および/または上述のUEなどの端末デバイスを含む。
【0255】
本開示の実施形態では、本システムは端末デバイスをさらに含む。端末デバイスは、基地局と通信するように設定される。
【0256】
本開示の実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され、端末デバイスは、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を含む。
【0257】
本開示の実施形態は、端末デバイスからの送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを含むホストコンピュータと、基地局とを含む通信システムをも提供する。送信は、端末デバイスから基地局へのものである。端末デバイスは、上述のUEである。基地局は、上述の無線アクセスネットワークノードである。
【0258】
本開示の実施形態では、ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行するように設定される。端末デバイスは、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行し、それによりホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように設定される。
【0259】
図9は、いくつかの実施形態による、無線ネットワークを示す概略図である。
【0260】
本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図9に示されている例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関して説明される。簡単のために、図9の無線ネットワークは、ネットワーク1006、(ネットワーク側ノードに対応する)ネットワークノード1060および1060b、ならびに(端末デバイスに対応する)WD1010、1010b、および1010cのみを図示する。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントをさらに含み得る。示されている構成要素のうち、ネットワークノード1060および無線デバイス(WD)1010は、追加の詳細とともに図示される。無線ネットワークは、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供して、無線デバイスの、無線ネットワークへのアクセス、および/あるいは、無線ネットワークによってまたは無線ネットワークを介して提供されるサービスの使用を容易にし得る。
【0261】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信(communication)、通信(telecommunication)、データ、セルラ、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを含み、および/またはそれらとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格あるいは他のタイプのあらかじめ規定されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、GSM(Global System for Mobile Communications)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、Bluetooth、Z-Waveおよび/またはZigBee規格など、任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
【0262】
ネットワーク1006は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
【0263】
ネットワークノード1060およびWD1010は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供することなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能を提供するために協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、リレー局、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
【0264】
本明細書で使用されるネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供するための、および/または、無線ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、無線ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))を含む。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)におけるノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/あるいはMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるように、仮想ネットワークノードであり得る。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスに提供し、あるいは、無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0265】
図9では、ネットワークノード1060は、処理回路1070と、デバイス可読媒体1080と、インターフェース1090と、補助機器1084と、電源1086と、電力回路1087と、アンテナ1062とを含む。図9の例示的な無線ネットワーク中に示されているネットワークノード1060は、ハードウェア構成要素の示されている組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せをもつネットワークノードを備え得る。ネットワークノードが、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能および方法を実施するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることを理解されたい。その上、ネットワークノード1060の構成要素が、より大きいボックス内に位置する単一のボックスとして、または複数のボックス内で入れ子にされている単一のボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の示されている構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体1080は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備え得る)。
【0266】
同様に、ネットワークノード1060は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード1060が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード1060は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体1080)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ1062がRATによって共有され得る)。ネットワークノード1060は、ネットワークノード1060に統合された、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための様々な示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップのセット、およびネットワークノード1060内の他の構成要素に統合され得る。
【0267】
処理回路1070は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定される。処理回路1070によって実施されるこれらの動作は、処理回路1070によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0268】
処理回路1070は、単体で、またはデバイス可読媒体1080などの他のネットワークノード1060構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノード1060機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。たとえば、処理回路1070は、デバイス可読媒体1080に記憶された命令、または処理回路1070内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路1070は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0269】
いくつかの実施形態では、処理回路1070は、無線周波数(RF)トランシーバ回路1072とベースバンド処理回路1074とのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路1072とベースバンド処理回路1074とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路1072とベースバンド処理回路1074との一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
【0270】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNBまたは他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体1080、または処理回路1070内のメモリに記憶された、命令を実行する処理回路1070によって実施され得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは別々のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路1070によって提供され得る。それらの実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路1070は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路1070単独に、またはネットワークノード1060の他の構成要素に限定されないが、全体としてネットワークノード1060によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0271】
デバイス可読媒体1080は、限定はしないが、永続記憶域、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路1070によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。デバイス可読媒体1080は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路1070によって実行されることが可能であり、ネットワークノード1060によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。デバイス可読媒体1080は、処理回路1070によって行われた計算および/またはインターフェース1090を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路1070およびデバイス可読媒体1080は、統合されていると見なされ得る。
【0272】
インターフェース1090は、ネットワークノード1060、ネットワーク1006、および/またはWD1010の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。示されているように、インターフェース1090は、たとえば有線接続上でネットワーク1006との間でデータを送出および受信するための(1つまたは複数の)ポート/(1つまたは複数の)端末1094を備える。インターフェース1090は、アンテナ1062に結合されるか、またはいくつかの実施形態では、アンテナ1062の一部であり得る、無線フロントエンド回路1092をも含む。無線フロントエンド回路1092は、フィルタ1098と増幅器1096とを備える。無線フロントエンド回路1092は、アンテナ1062および処理回路1070に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ1062と処理回路1070との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路1092は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路1092は、デジタルデータを、フィルタ1098および/または増幅器1096の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ1062を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ1062は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路1092によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路1070に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0273】
いくつかの代替実施形態では、ネットワークノード1060は別個の無線フロントエンド回路1092を含まないことがあり、代わりに、処理回路1070は、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路1092なしでアンテナ1062に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路1072の全部または一部が、インターフェース1090の一部と見なされ得る。さらに他の実施形態では、インターフェース1090は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末1094と、無線フロントエンド回路1092と、RFトランシーバ回路1072とを含み得、インターフェース1090は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路1074と通信し得る。
【0274】
アンテナ1062は、無線信号を送出および/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナ1062は、無線フロントエンド回路1090に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ1062は、たとえば2GHzから66GHzの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全指向性、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。全指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するために使用される見通し線アンテナであり得る。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、アンテナ1062は、ネットワークノード1060とは別個であり得、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード1060に接続可能であり得る。
【0275】
アンテナ1062、インターフェース1090、および/または処理回路1070は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくつかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ1062、インターフェース1090、および/または処理回路1070は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0276】
電力回路1087は、電力管理回路を備えるか、または電力管理回路に結合され得、本明細書で説明される機能を実施するための電力を、ネットワークノード1060の構成要素に供給するように設定される。電力回路1087は、電源1086から電力を受信し得る。電源1086および/または電力回路1087は、それぞれの構成要素に好適な形態で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノード1060の様々な構成要素に電力を提供するように設定され得る。電源1086は、電力回路1087および/またはネットワークノード1060中に含まれるか、あるいは電力回路1087および/またはネットワークノード1060の外部にあるかのいずれかであり得る。たとえば、ネットワークノード1060は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であり得、それにより、外部電源は電力回路1087に電力を供給する。さらなる例として、電源1086は、電力回路1087に接続された、または電力回路1087中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。光起電力デバイスなどの他のタイプの電源も使用され得る。
【0277】
ネットワークノード1060の代替実施形態は、本明細書で説明される機能、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能のいくつかの態様を提供することを担当し得る、図9に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード1060は、ネットワークノード1060への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノード1060からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノード1060のための診断、メンテナンス、修復、および他のアドミニストレーティブ機能を実施することを可能にし得る。
【0278】
本明細書で使用される無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。別段に記載されていない限り、WDという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と互換的に使用され得る。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴い得る。いくつかの実施形態では、WDは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、車載無線端末デバイスなどを含む。WDは、たとえばサイドリンク通信、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、V2X(Vehicle-to-Everything)のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具(たとえば冷蔵庫、テレビジョンなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連する他の機能が可能である。上記で説明されたWDは無線接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。さらに、上記で説明されたWDはモバイルであり得、その場合、デバイスはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
【0279】
示されているように、無線デバイス1010は、アンテナ1011と、インターフェース1014と、処理回路1020と、デバイス可読媒体1030と、ユーザインターフェース機器1032と、補助機器1034と、電源1036と、電力回路1037とを含む。WD1010は、WD1010によってサポートされる、たとえば、ほんの数個を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための示されている構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD1010内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップのセットに統合され得る。
【0280】
アンテナ1011は、無線信号を送出および/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、インターフェース1014に接続される。いくつかの代替実施形態では、アンテナ1011は、WD1010とは別個であり、インターフェースまたはポートを通してWD1010に接続可能であり得る。アンテナ1011、インターフェース1014、および/または処理回路1020は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ1011は、インターフェースと見なされ得る。
【0281】
示されているように、インターフェース1014は、無線フロントエンド回路1012とアンテナ1011とを備える。無線フロントエンド回路1012は、1つまたは複数のフィルタ1018と増幅器1016とを備える。無線フロントエンド回路1014は、アンテナ1011および処理回路1020に接続され、アンテナ1011と処理回路1020との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路1012は、アンテナ1011に結合されるか、またはアンテナ1011の一部であり得る。いくつかの実施形態では、WD1010は別個の無線フロントエンド回路1012を含まないことがあり、むしろ、処理回路1020は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ1011に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路1022の一部または全部が、インターフェース1014の一部と見なされ得る。無線フロントエンド回路1012は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路1012は、デジタルデータを、フィルタ1018および/または増幅器1016の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ1011を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ1011は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路1012によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路1020に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0282】
処理回路1020は、単体で、またはデバイス可読媒体1030などの他のWD1010構成要素と併せてのいずれかで、WD1010機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。たとえば、処理回路1020は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体1030に記憶された命令、または処理回路1020内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
【0283】
示されているように、処理回路1020は、RFトランシーバ回路1022、ベースバンド処理回路1024、およびアプリケーション処理回路1026のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。いくつかの実施形態では、WD1010の処理回路1020は、SOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路1022、ベースバンド処理回路1024、およびアプリケーション処理回路1026は、別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。代替実施形態では、ベースバンド処理回路1024およびアプリケーション処理回路1026の一部または全部は1つのチップまたはチップのセットになるように組み合わせられ得、RFトランシーバ回路1022は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路1022およびベースバンド処理回路1024の一部または全部は同じチップまたはチップのセット上にあり得、アプリケーション処理回路1026は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。また他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路1022、ベースバンド処理回路1024、およびアプリケーション処理回路1026の一部または全部は、同じチップまたはチップのセット中で組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路1022は、インターフェース1014の一部であり得る。RFトランシーバ回路1022は、処理回路1020のためのRF信号を調整し得る。
【0284】
いくつかの実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体1030に記憶された命令を実行する処理回路1020によって提供され得、デバイス可読媒体1030は、いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは別々のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路1020によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路1020は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路1020単独に、またはWD1010の他の構成要素に限定されないが、全体としてWD1010によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0285】
処理回路1020は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定され得る。処理回路1020によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路1020によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をWD1010によって記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0286】
デバイス可読媒体1030は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路1020によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体1030は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路1020によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路1020およびデバイス可読媒体1030は、統合されていると見なされ得る。
【0287】
ユーザインターフェース機器1032は、人間のユーザがWD1010と対話することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであり得る。ユーザインターフェース機器1032は、ユーザへの出力を作り出すように、およびユーザがWD1010への入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、WD1010にインストールされるユーザインターフェース機器1032のタイプに応じて変動し得る。たとえば、WD1010がスマートフォンである場合、対話はタッチスクリーンを介したものであり得、WD1010がスマートメーターである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されたガロンの数)を提供するスクリーン、または(たとえば、煙が検出された場合)可聴警報を提供するスピーカーを通したものであり得る。ユーザインターフェース機器1032は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに、出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1032は、WD1010への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路1020が入力情報を処理することを可能にするために、処理回路1020に接続される。ユーザインターフェース機器1032は、たとえば、マイクロフォン、近接度または他のセンサー、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、あるいは他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1032はまた、WD1010からの情報の出力を可能にするように、および処理回路1020がWD1010からの情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器1032は、たとえば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1032の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD1010は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書で説明される機能から利益を得ることを可能にし得る。
【0288】
補助機器1034は、概してWDによって実施されないことがある、より固有の機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための特殊化されたセンサー、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器1034の構成要素の包含、および補助機器1034の構成要素のタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変動し得る。
【0289】
電源1036は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態のものであり得る。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源も使用され得る。WD1010は、電源1036から、本明細書で説明または示される任意の機能を行うために電源1036からの電力を必要とする、WD1010の様々な部分に電力を配信するための、電力回路1037をさらに備え得る。電力回路1037は、いくつかの実施形態では、電力管理回路を備え得る。電力回路1037は、追加または代替として、外部電源から電力を受信するように動作可能であり得、その場合、WD1010は、電力ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であり得る。電力回路1037はまた、いくつかの実施形態では、外部電源から電源1036に電力を配信するように動作可能であり得る。これは、たとえば、電源1036の充電のためのものであり得る。電力回路1037は、電源1036からの電力に対して、その電力を、電力が供給されるWD1010のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、変換、または他の修正を実施し得る。
【0290】
図10は、いくつかの実施形態による、ユーザ機器を示す概略図である。
【0291】
図10は、本明細書で説明される様々な態様による、UEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるユーザ機器またはUEは、必ずしも、関連のあるデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味におけるユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連しないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連しないことがある、デバイス(たとえば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表し得る。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売、またはエンドユーザによる動作を意図されないが、ユーザに関連するか、またはユーザの利益のために動作され得る、デバイス(たとえば、スマート電力計)を表し得る。UE1100は、NB-IoT UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであり得る。図10に示されているUE1100は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたWDの一例である。前述のように、WDおよびUEという用語は、互換的に使用され得る。したがって、図10はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
【0292】
図10では、UE1100は、入出力インターフェース1105、無線周波数(RF)インターフェース1109、ネットワーク接続インターフェース1111、ランダムアクセスメモリ(RAM)1117と読取り専用メモリ(ROM)1119と記憶媒体1121などとを含むメモリ1115、通信サブシステム1131、電源1133、および/または任意の他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路1101を含む。記憶媒体1121は、オペレーティングシステム1123と、アプリケーションプログラム1125と、データ1127とを含む。他の実施形態では、記憶媒体1121は、他の同様のタイプの情報を含み得る。いくつかのUEは、図10に示されている構成要素のすべてを利用するか、またはそれらの構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変動し得る。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
【0293】
図10では、処理回路1101は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。処理回路1101は、(たとえば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態マシンなど、マシン可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶されたマシン命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態マシン、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路1101は、2つの中央処理ユニット(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に好適な形態での情報であり得る。
【0294】
図示された実施形態では、入出力インターフェース1105は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。UE1100は、入出力インターフェース1105を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、UE1100への入力およびUE1100からの出力を提供するために、USBポートが使用され得る。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであり得る。UE1100は、ユーザがUE1100に情報をキャプチャすることを可能にするために、入出力インターフェース1105を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、別の同様のセンサー、またはそれらの任意の組合せであり得る。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサーであり得る。
【0295】
図10では、RFインターフェース1109は、送信機、受信機、およびアンテナなど、RF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース1111は、ネットワーク1143aに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク1143aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク1143aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース1111は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信ネットワーク上で1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース1111は、通信ネットワークリンク(たとえば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機機能を実装し得る。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0296】
RAM1117は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシングを提供するために、バス1102を介して処理回路1101にインターフェースするように設定され得る。ROM1119は、処理回路1101にコンピュータ命令またはデータを提供するように設定され得る。たとえば、ROM1119は、不揮発性メモリに記憶される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能のための、不変低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体1121は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。一例では、記憶媒体1121は、オペレーティングシステム1123と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジン、あるいは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム1125と、データファイル1127とを含むように設定され得る。記憶媒体1121は、UE1100による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
【0297】
記憶媒体1121は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、あるいはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体1121は、UE1100が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、あるいはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、記憶媒体1121中に有形に具現され得、記憶媒体1121はデバイス可読媒体を備え得る。
【0298】
図10では、処理回路1101は、通信サブシステム1131を使用してネットワーク1143bと通信するように設定され得る。ネットワーク1143aとネットワーク1143bとは、同じ1つまたは複数のネットワークまたは異なる1つまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステム1131は、ネットワーク1143bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム1131は、IEEE802.11、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適した送信機機能または受信機機能をそれぞれ実装するための、送信機1133および/または受信機1135を含み得る。さらに、各トランシーバの送信機1133および受信機1135は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0299】
示されている実施形態では、通信サブシステム1131の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム1131は、セルラ通信と、Wi-Fi通信と、Bluetooth通信と、GPS通信とを含み得る。ネットワーク1143bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク1143bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであり得る。電源1113は、UE1100の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定され得る。
【0300】
本明細書で説明される特徴、利益および/または機能は、UE1100の構成要素のうちの1つにおいて実装されるか、またはUE1100の複数の構成要素にわたって区分され得る。さらに、本明細書で説明される特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。一例では、通信サブシステム1131は、本明細書で説明される構成要素のうちのいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路1101は、バス1102上でそのような構成要素のうちのいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかは、処理回路1101によって実行されたとき、本明細書で説明される対応する機能を実施する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの機能は、処理回路1101と通信サブシステム1131との間で区分され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの非計算集約的機能が、ソフトウェアまたはファームウェアで実装され得、計算集約的機能がハードウェアで実装され得る。
【0301】
図11は、いくつかの実施形態による、仮想化環境を示す概略図である。
【0302】
図11は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境1200を示す概略ブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、あるいはデバイス(たとえば、UE、無線デバイスまたは任意の他のタイプの通信デバイス)またはそのデバイスの構成要素に適用され得、機能の少なくとも一部分が、(たとえば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理処理ノード上で実行する、1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実装される、実装形態に関する。
【0303】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部または全部は、ハードウェアノード1230のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境1200において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが、無線アクセスノードではないか、または無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
【0304】
機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な、(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)1つまたは複数のアプリケーション1220によって実装され得る。アプリケーション1220は、処理回路1260とメモリ1290-1とを備えるハードウェア1230を提供する、仮想化環境1200において稼働される。メモリ1290-1は、処理回路1260によって実行可能な命令1295を含んでおり、それにより、アプリケーション1220は、本明細書で開示される特徴、利益、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0305】
仮想化環境1200は、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路1260を備える、汎用または専用のネットワークハードウェアデバイス1230を備え、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路1260は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは、デジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であり得る。各ハードウェアデバイスはメモリ1290-1を備え得、メモリ1290-1は、処理回路1260によって実行される命令1295またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリであり得る。各ハードウェアデバイスは、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)1270を備え得、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)1270は物理ネットワークインターフェース1280を含む。各ハードウェアデバイスは、処理回路1260によって実行可能なソフトウェア1295および/または命令を記憶した、非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体1290-2をも含み得る。ソフトウェア1295は、1つまたは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤ1250をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン1240を実行するためのソフトウェア、ならびに、それが、本明細書で説明されるいくつかの実施形態との関係において説明される機能、特徴および/または利益を実行することを可能にする、ソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
【0306】
仮想マシン1240は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想記憶域を備え、対応する仮想化レイヤ1250またはハイパーバイザによって稼働され得る。仮想アプライアンス1220の事例の異なる実施形態が、仮想マシン1240のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。
【0307】
動作中に、処理回路1260は、ソフトウェア1295を実行してハイパーバイザまたは仮想化レイヤ1250をインスタンス化し、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤ1250は、時々、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある。仮想化レイヤ1250は、仮想マシン1240に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
【0308】
図11に示されているように、ハードウェア1230は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードであり得る。ハードウェア1230は、アンテナ12225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェア1230は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーション1220のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)12100を介して管理される、(たとえば、データセンタまたは顧客構内機器(CPE)の場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。
【0309】
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタおよび顧客構内機器中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理記憶域上にコンソリデートするために使用され得る。
【0310】
NFVのコンテキストでは、仮想マシン1240は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。仮想マシン1240の各々と、その仮想マシンに専用のハードウェアであろうと、および/またはその仮想マシンによって仮想マシン1240のうちの他の仮想マシンと共有されるハードウェアであろうと、その仮想マシンを実行するハードウェア1230のその一部とは、別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
【0311】
さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ1230の上の1つまたは複数の仮想マシン1240において稼働する固有のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、図11中のアプリケーション1220に対応する。
【0312】
いくつかの実施形態では、各々、1つまたは複数の送信機12220と1つまたは複数の受信機12210とを含む、1つまたは複数の無線ユニット12200は、1つまたは複数のアンテナ12225に結合され得る。無線ユニット12200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード1230と直接通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
【0313】
いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノード1230と無線ユニット12200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム12230を使用して、実現され得る。
【0314】
図12は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示す概略図である。
【0315】
図12を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1311とコアネットワーク1314とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク1310を含む。アクセスネットワーク1311は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局1312a、1312b、1312cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア1313a、1313b、1313cを規定する。各基地局1312a、1312b、1312cは、有線接続または無線接続1315上でコアネットワーク1314に接続可能である。カバレッジエリア1313c中に位置する第1のUE1391が、対応する基地局1312cに無線で接続するか、または対応する基地局1312cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア1313a中の第2のUE1392が、対応する基地局1312aに無線で接続可能である。この例では複数のUE1391、1392が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局1312aまたは1312bまたは1312cに接続している状況に等しく適用可能である。
【0316】
通信ネットワーク1310は、それ自体、ホストコンピュータ1330に接続され、ホストコンピュータ1330は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ1330は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワーク1310とホストコンピュータ1330との間の接続1321および1322は、コアネットワーク1314からホストコンピュータ1330に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク1320を介して進み得る。中間ネットワーク1320は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク1320は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク1320は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0317】
図12の通信システムは全体として、接続されたUE1391、1392とホストコンピュータ1330との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続1350として説明され得る。ホストコンピュータ1330および接続されたUE1391、1392は、アクセスネットワーク1311、コアネットワーク1314、任意の中間ネットワーク1320、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続1350を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続1350は、OTT接続1350が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局1312aまたは1312bまたは1312cは、接続されたUE1391にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ1330から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局1312aまたは1312bまたは1312cは、UE1391から発生してホストコンピュータ1330に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングに気づいている必要がない。
【0318】
図13は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータを示す概略図である。
【0319】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図13を参照しながら説明される。通信システム1400では、ホストコンピュータ1410が、通信システム1400の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース1416を含む、ハードウェア1415を備える。ホストコンピュータ1410は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路1418をさらに備える。特に、処理回路1418は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1410は、ホストコンピュータ1410に記憶されるかまたはホストコンピュータ1410によってアクセス可能であり、処理回路1418によって実行可能である、ソフトウェア1411をさらに備える。ソフトウェア1411はホストアプリケーション1412を含む。ホストアプリケーション1412は、UE1430およびホストコンピュータ1410において終端するOTT接続1450を介して接続するUE1430など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1412は、OTT接続1450を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0320】
通信システム1400は、通信システム中に提供される基地局1420をさらに含み、基地局1420は、基地局1420がホストコンピュータ1410およびUE1430と通信することを可能にするハードウェア1425を備える。ハードウェア1425は、通信システム1400の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース1426、ならびに基地局1420によってサーブされるカバレッジエリア(図13に図示せず)中に位置するUE1430との少なくとも無線接続1470をセットアップおよび維持するための無線インターフェース1427を含み得る。通信インターフェース1426は、ホストコンピュータ1410への接続1460を容易にするように設定され得る。接続1460は直接であり得るか、あるいは、接続1460は、通信システムのコアネットワーク(図13に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局1420のハードウェア1425は、処理回路1428をさらに含み、処理回路1428は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局1420は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1421をさらに有する。
【0321】
通信システム1400は、すでに言及されたUE1430をさらに含む。UE1430のハードウェア1435は、UE1430が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続1470をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース1437を含み得る。UE1430のハードウェア1435は、処理回路1438をさらに含み、処理回路1438は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE1430は、UE1430に記憶されるかまたはUE1430によってアクセス可能であり、処理回路1438によって実行可能である、ソフトウェア1431をさらに備える。ソフトウェア1431はクライアントアプリケーション1432を含む。クライアントアプリケーション1432は、ホストコンピュータ1410のサポートのもとに、UE1430を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1410では、実行しているホストアプリケーション1412は、UE1430およびホストコンピュータ1410において終端するOTT接続1450を介して、実行しているクライアントアプリケーション1432と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション1432は、ホストアプリケーション1412から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続1450は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション1432は、クライアントアプリケーション1432が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0322】
図13に示されているホストコンピュータ1410、基地局1420およびUE1430は、それぞれ、図12のホストコンピュータ1330、基地局1312a、1312b、1312cのうちの1つ、およびUE1391、1392のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図13に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図12のものであり得る。
【0323】
図13では、OTT接続1450は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局1420を介したホストコンピュータ1410とUE1430との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE1430からまたはホストコンピュータ1410を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続1450がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判定を行い得る。
【0324】
UE1430と基地局1420との間の無線接続1470は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続1470が最後のセグメントを形成するOTT接続1450を使用して、UE1430に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、AMFがサービス要求を適切にハンドリングすることを可能にし得る。たとえば、AMFは、関連するPDUセッションIDに基づいてSMFを決定することができる。したがって、これらのUEのUE加入情報が、NG-RANなど、無線アクセスネットワークノードに提供されることが可能であり得る。したがって、これらのUEは、MBSデータを受信することが可能であることになる。
【0325】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1410とUE1430との間のOTT接続1450を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続1450を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ1410のソフトウェア1411およびハードウェア1415でまたはUE1430のソフトウェア1431およびハードウェア1435で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続1450が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア1411、1431が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続1450の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局1420に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局1420に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ1410の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア1411および1431が、ソフトウェア1411および1431が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続1450を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0326】
図14は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す概略図である。
【0327】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12および図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図14への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ1510において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1510の(随意であり得る)サブステップ1511において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1520において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1530において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ1540において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
【0328】
図15は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す概略図である。
【0329】
図15は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12および図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図15への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ1610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1620において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップ1630において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0330】
図16は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す概略図である。
【0331】
図16は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12および図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図16への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1710において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ1720において、UEはユーザデータを提供する。ステップ1720の(随意であり得る)サブステップ1721において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1710の(随意であり得る)サブステップ1711において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ1730において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ1740において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0332】
図17は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す概略図である。
【0333】
図17は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12および図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図17への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1810において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ1820において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1830において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0334】
さらに、本開示は、上述のようなコンピュータプログラムを含んでいるキャリアをも提供し得、そのキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。コンピュータ可読記憶媒体は、たとえば、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読取り専用メモリ)、フラッシュメモリ、磁気テープ、CD-ROM、DVD、Blu-rayディスクなどのような、光コンパクトディスクまたは電子メモリデバイスであり得る。
【0335】
本明細書で説明される技法は、一実施形態で説明される対応する装置の1つまたは複数の機能を実装する装置が、従来技術の手段だけでなく、その実施形態で説明される対応する装置の1つまたは複数の機能を実装するための手段をも備えるように、および、その装置が、各別個の機能のための別個の手段、あるいは2つまたはそれ以上の機能を実施するように設定され得る手段を備え得るように、様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの技法は、ハードウェア(1つまたは複数の装置)、ファームウェア(1つまたは複数の装置)、ソフトウェア(1つまたは複数のモジュール)、またはそれらの組合せで実装され得る。ファームウェアまたはソフトウェアの場合、実装は、本明細書で説明される機能を実施するモジュール(たとえば、プロシージャ、機能など)を通して行われ得る。
【0336】
本明細書の例示的な実施形態が、方法および装置のブロック図およびフローチャート図に関して上記で説明された。ブロック図およびフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図およびフローチャート図中のブロックの組合せが、それぞれ、コンピュータプログラム命令を含む様々な手段によって実装され得ることを理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、またはマシンを製造するための他のプログラマブルデータ処理装置にロードされ得、その結果、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置上で実行する命令は、フローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能を実装するための手段を作成する。
【0337】
さらに、動作は特定の順序で図示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示されている特定の順序または連続した順序で実施されること、あるいはすべての示された動作が実施されることを必要とするものとして理解されるべきではない。いくつかの状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利であり得る。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の説明中に含まれているが、これらは、本明細書で説明される主題の範囲に対する限定と解釈されるべきではなく、むしろ特定の実施形態に固有であり得る特徴の説明と解釈されるべきである。別個の実施形態のコンテキストにおいて説明されるいくつかの特徴は、単一の実施形態における組合せでも実装され得る。逆に、単一の実施形態のコンテキストにおいて説明される様々な特徴が、複数の実施形態において別個にも実装され、または任意の好適な部分組合せでも実装され得る。
【0338】
本明細書は多くの特定の実装の詳細を含んでいるが、これらは、任意の実装のまたは請求され得るものの範囲に対する限定と解釈されるべきではなく、むしろ特定の実装形態の特定の実施形態に固有であり得る特徴の説明と解釈されるべきである。別個の実施形態のコンテキストにおいて本明細書で説明されるいくつかの特徴は、単一の実施形態における組合せでも実装され得る。逆に、単一の実施形態のコンテキストにおいて説明される様々な特徴が、複数の実施形態において別個にも実装され、または任意の好適な部分組合せでも実装され得る。その上、特徴は、いくつかの組合せで働くものとして上記で説明され、さらには最初にそのようなものとして請求され得るが、請求される組合せからの1つまたは複数の特徴は、いくつかの場合にはその組合せから削除され得、請求される組合せは、部分組合せまたは部分組合せの変形を対象とし得る。
【0339】
技術が進歩するにつれて、発明概念が様々なやり方で実装され得ることが当業者に明らかであろう。上記で説明された実施形態は、本開示を限定するのではなく説明するために与えられており、当業者が容易に理解するように、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく修正および変形が行われ得ることを理解されたい。そのような修正および変形は、本開示の範囲および添付の特許請求の範囲内にあると見なされる。本開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定される。
図1a
図1b
図1c
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図8c
図8d
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2024-07-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって実施される方法(200)であって、
無線アクセスネットワークノードから1つまたは複数の第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)セッション識別子(ID)を含むページングメッセージを受信すること(202)と、
前記ページングメッセージに応答して前記無線アクセスネットワークノードにサービス要求を送信すること(204)と
を含み、
前記サービス要求が、前1つまたは複数の第1のMBSセッションIDによって識別される1つまたは複数の第1のMBSセッションに関連する1つまたは複数の第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションを識別するための第1の情報を含む、方法(200)。
【請求項2】
前記第1の情報が、前記第1のPDUセッションのIDを含むか、または前記第1のPDUセッションの前記IDを導出するために使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のMBSセッションIDが一時モバイルグループ識別情報(TMGI)を含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の情報が、前記1つまたは複数の第1のMBSセッションIDによって識別される前記1つまたは複数の第1のMBSセッションに関連する前記1つまたは複数の第1のPDUセッションを識別するためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記ページングメッセージに応答して前記無線アクセスネットワークノードに前記サービス要求を送信することは、
前記UEが接続管理アイドル状態にあるとき、前記無線アクセスネットワークノードに前記サービス要求を送信すること
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記無線アクセスネットワークノードが、第5世代システムにおける無線アクセスネットワークノードを備える、請求項に記載の方法。
【請求項7】
アクセスおよびモビリティ機能(AMF)によって実施される方法(600)であって、
無線アクセスネットワークノードからサービス要求を受信すること(602)と、
前記サービス要求に基づいてセッション管理機能(SMF)を決定すること(604)と
を含み、
前記サービス要求が、1つまたは複数の第1のマルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBSセッション識別子IDによって識別される1つまたは複数の第1のMBSセッションに関連する1つまたは複数の第1のプロトコルデータユニット(PDU)セッションを識別するための第1の情報を含む、方法(600)。
【請求項8】
前記第1の情報が、前記第1のPDUセッションのIDを含むか、または前記第1のPDUセッションの前記IDを導出するために使用される、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のMBSセッションIDが一時モバイルグループ識別情報(TMGI)を含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の情報が、前記1つまたは複数の第1のMBSセッションIDによって識別される前記1つまたは複数の第1のMBSセッションに関連する1つまたは複数の第1のPDUセッションを識別するためのアップリンクデータステータス情報エレメントを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記無線アクセスネットワークノードが、第5世代システムにおける無線アクセスネットワークノードを備える、請求項に記載の方法。
【請求項12】
ユーザ機器(UE)(800)であって、
プロセッサ(821)と、
前記プロセッサ(821)に結合されたメモリ(822)と
を備え、前記メモリ(822)が、前記プロセッサ(821)によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、前記UE(800)が、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実施するように動作可能であ、ユーザ機器(UE)(800)。
【請求項13】
アクセスおよびモビリティ機能(AMF)(800)であって、
プロセッサ(821)と、
前記プロセッサ(821)に結合されたメモリ(822)と
を備え、前記メモリ(822)が、前記プロセッサ(821)によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、前記AMF(800)が、請求項7から11のいずれか一項に記載の方法を実施するように動作可能であ、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)(800)。
【請求項14】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令を記憶する、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】