(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-10
(54)【発明の名称】通信方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20241203BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20241203BHJP
【FI】
H04W64/00 130
H04W24/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529555
(86)(22)【出願日】2022-11-17
(85)【翻訳文提出日】2024-06-27
(86)【国際出願番号】 CN2022132679
(87)【国際公開番号】W WO2023088396
(87)【国際公開日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】202111367563.0
(32)【優先日】2021-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲芸▼群
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 雅▲キ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ ▲イエン▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD20
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ51
(57)【要約】
通信方法および装置が提供される。本方法は以下を含む。端末デバイス(またはアクセスネットワークデバイス)は、チャネル特徴抽出モデルを使用することによる推論を通してチャネル特徴を取得し、チャネル特徴は、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間のチャネルに対応する。端末デバイス(またはアクセスネットワークデバイス)は、ロケーション管理機能LMFにチャネル特徴を送る。LMFは、チャネル特徴に基づいて、測位情報取得モデルを使用することによる推論を通して端末デバイスの測位情報を取得する。LMFは、測位情報に基づいて端末デバイスのロケーション情報を決定し得る。本方法によれば、端末デバイスの測位を実装するかまたはそれの測位の実装を支援するために人工知能モデルが使用されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
ロケーション管理機能LMFにX個のチャネル特徴を送るステップを含み、
前記X個のチャネル特徴は、端末デバイスのY個のチャネルに対応し、前記X個のチャネル特徴は、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、前記チャネル特徴抽出モデルの入力は、Y個のチャネル応答に基づいて決定され、前記Y個のチャネル応答は、前記Y個のチャネルと1対1の対応にあり、XおよびYは、1以上の整数である、通信方法。
【請求項2】
XはY以下であり、および/または前記X個のチャネル特徴の総次元は前記Y個のチャネル応答の総次元よりも小さい請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記X個のチャネル特徴は、測位情報取得モデルの入力を決定するために使用され、前記測位情報取得モデルの出力は、前記端末デバイスの測位情報を含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記測位情報は、前記端末デバイスのロケーション情報を示すか、または
前記測位情報は、前記Y個のチャネルの以下、すなわち、チャネルタイプ、第1の経路ロケーション、もしくは前記端末デバイスの相対方位角のうちの少なくとも1つを示す
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
通信方法であって、
ロケーション管理機能LMFにE個のチャネル特徴を送るステップを含み、Eは、1以上の整数であり、
前記E個のチャネル特徴は、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間のE個のチャネルに対応し、前記E個のチャネル特徴のそれぞれは、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、前記チャネル特徴抽出モデルの入力は、チャネル応答に基づいて決定され、前記チャネル応答は、前記チャネル特徴に対応するチャネルに対応する、通信方法。
【請求項6】
前記チャネル特徴の次元は前記チャネル応答の次元よりも小さい請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記E個のチャネル特徴は、測位情報取得モデルの入力を決定するために使用され、前記測位情報取得モデルの出力は、前記端末デバイスの測位情報を含む請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
前記測位情報は、前記端末デバイスのロケーション情報を示すか、または
前記測位情報は、前記E個のチャネルの以下、すなわち、チャネルタイプ、第1の経路ロケーション、もしくは前記端末デバイスの相対方位角のうちの少なくとも1つを示す
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記チャネルタイプ、前記第1の経路ロケーション、または前記端末デバイスの前記相対方位角のうちの少なくとも1つは、前記端末デバイスの前記ロケーション情報を決定するために使用される請求項4または8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記チャネル特徴抽出モデルに関する情報を受信するステップ
をさらに含む請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
第1の基準モデルに基づいて前記チャネル特徴抽出モデルを決定するステップをさらに含み、前記第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む
請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記チャネル特徴抽出モデルおよび前記第1の基準測位情報取得モデルが一致した方式で使用されるとき、損失関数の値は、第1のしきい値よりも小さいかまたは第1のしきい値以下である請求項11に記載の方法。
【請求項13】
通信方法であって、
X個のチャネル特徴を受信するステップであって、前記X個のチャネル特徴は、端末デバイスのY個のチャネルに対応し、XおよびYは、1以上の正の整数である、ステップと、
前記X個のチャネル特徴および測位情報取得モデルに基づいて前記端末デバイスの測位情報を取得するステップと
を含む、通信方法。
【請求項14】
XはY以下であり、および/または前記X個のチャネル特徴の総次元はY個のチャネル応答の総次元よりも小さい請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記測位情報は、前記端末デバイスのロケーション情報を示すか、または
前記測位情報は、前記Y個のチャネルの以下、すなわち、チャネルタイプ、第1の経路ロケーション、もしくは前記端末デバイスの相対方位角のうちの少なくとも1つを示す
請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記チャネルタイプ、前記第1の経路ロケーション、または前記端末デバイスの前記相対方位角のうちの少なくとも1つに基づいて前記端末デバイスの前記ロケーション情報を決定するステップ
をさらに含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記方法は、
前記測位情報取得モデルに関する情報を受信するステップ
をさらに含む請求項13乃至16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記方法は、
第1の基準モデルに基づいて前記測位情報取得モデルを決定するステップをさらに含み、前記第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む
請求項13乃至16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記測位情報取得モデルおよび前記第1の基準チャネル特徴抽出モデルが一致した方式で使用されるとき、損失関数の値は、第1のしきい値よりも小さいかまたは第1のしきい値以下である請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、
チャネル特徴抽出モデルに関する情報を送るステップをさらに含み、前記チャネル特徴抽出モデルの出力は前記チャネル特徴を含む
請求項13乃至19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
通信方法であって、
トレーニングデータセットを受信するステップであって、前記トレーニングデータセット中のトレーニングデータのそれぞれは、端末デバイスのY個のチャネルのY個のチャネル応答およびY個の測位情報を示し、前記Y個のチャネル応答は、前記Y個の測位情報と1対1の対応にある、ステップと、
前記トレーニングデータセットに基づくトレーニングを通してチャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルを取得するステップであって、前記チャネル特徴抽出モデルの入力は、前記Y個のチャネル応答のうちの少なくとも1つに基づいて決定され、前記測位情報取得モデルの入力は、前記チャネル特徴抽出モデルの出力に基づいて決定される、ステップと
を含む、通信方法。
【請求項22】
請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された、通信装置。
【請求項23】
プロセッサおよびメモリを備える、通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリに結合されており、前記プロセッサは、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された、通信装置。
【請求項24】
請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された、通信装置。
【請求項25】
プロセッサおよびメモリを備える、通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリに結合されており、前記プロセッサは、請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された、通信装置。
【請求項26】
請求項21に記載の方法を実装するように構成された、通信装置。
【請求項27】
請求項22もしくは23に記載の通信装置、および請求項24もしくは25に記載の通信装置を備えるか、
請求項22もしくは23に記載の通信装置、および請求項26に記載の通信装置を備えるか、
請求項24もしくは25に記載の通信装置、および請求項26に記載の通信装置を備えるか、または
請求項22もしくは23に記載の通信装置、請求項24もしくは25に記載の通信装置、および請求項26に記載の通信装置を備える、
通信システム。
【請求項28】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶しており、前記命令がコンピュータ上で稼働されたとき、前記コンピュータは、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法、または請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法、または請求項21に記載の方法を実施することを可能にされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項29】
命令を含む、コンピュータプログラム製品であって、前記命令がコンピュータ上で稼働されたとき、前記コンピュータは、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法、または請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法、または請求項21に記載の方法を実施することを可能にされる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に関し、詳細には、測位方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、それの全体が参照により本明細書に組み込まれる、2021年11月18日に中国国家知識産権局で出願された「COMMUNICATION METHOD AND APPARATUS」と題する中国特許出願第202111367563.0号の優先権を主張する。
【0003】
通信システムにおいて、測位技術は、モバイル端末のロケーション情報を取得するために使用されることが可能である。たとえば、測位技術は、ナビゲーションおよび航空、プロッティングおよび災害救助、車両ナビゲーション、ロジスティックス情報クエリ、または交通管理などの分野に適用されることがある。モバイル通信の発展とともに、ワイヤレスセルラーネットワークに基づく測位技術は広く適用されている。ワイヤレスセルラーネットワーク、たとえば、第四世代(4th generation, 4G)または第五世代(5th generation, 5G)モバイル通信ネットワークでは、モバイル端末のための測位技術は広く調査されている。いかにしてモバイル端末の測位効率を改善すべきかが、研究に値する技術的問題である。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、通信方法および装置を提供し、詳細には、端末デバイス測位方法に関する。本方法では、端末デバイス(またはアクセスネットワークデバイス)およびロケーション管理機能(location management function, LMF)が、チャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルを一致した方式で使用し、それにより、端末デバイスのインテリジェント測位が実装されることが可能である。
【0005】
第1の態様によれば、通信方法が提供され、端末デバイス側に実装され得る。本方法は、LMFにX個のチャネル特徴を送ることを含み、X個のチャネル特徴は、端末デバイスのY個のチャネルに対応し、X個のチャネル特徴は、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、チャネル特徴抽出モデルの入力は、Y個のチャネル応答に基づいて決定され、Y個のチャネル応答は、Y個のチャネルと1対1の対応にあり、XおよびYは、1以上の整数である。
【0006】
任意選択で、Y個のチャネルは、端末デバイスとP個のアクセスネットワークデバイスとの間のY個のチャネルである。任意選択で、P個のアクセスネットワークデバイスのそれぞれと端末デバイスとの間にE個のチャネルがあり、Eは、1以上の整数である。任意選択で、Eが1よりも大きいとき、E個のチャネル中の異なるチャネルは、異なるセル、異なる送受信ポイント(transmit receive point, TRP)、異なるアンテナパネル、異なるアンテナ、異なるビーム、または異なる周波数帯域のうちの1つまたは組合せに対応する。
【0007】
本方法では、LMFに送られたチャネル特徴は、端末デバイスの測位を実装するかまたは端末デバイスの測位の実装を支援するために使用され得る。この場合、本方法では、端末デバイスの測位問題を解決するために人工知能モデルが使用されてもよく、それにより、測位効率を改善する。たとえば、端末デバイスのロケーション情報を計算するための従来の決定論的アルゴリズムと比較して、人工知能モデルは、実際のチャネルデータを使用することによるトレーニングを通して取得される。上記の方法では、端末デバイスの測位を実装するかまたは端末デバイスの測位の実装を支援するために人工知能が使用されるとき、この測位は、実際のチャネル環境により近い。したがって、モデルを使用することによる端末デバイスの測位は、より正確である。
【0008】
可能な実装では、XはY以下であり、および/またはX個のチャネル特徴の総次元はY個のチャネル応答の総次元よりも小さい。
【0009】
本方法によれば、LMFと端末デバイスとの間のシグナリングオーバーヘッドは低減されることが可能である。
【0010】
可能な実装では、X個のチャネル特徴は、測位情報取得モデルの入力を決定するために使用され、測位情報取得モデルの出力は、端末デバイスの測位情報を含む。
【0011】
本方法によれば、LMFは、X個のチャネル特徴および測位情報取得モデルを使用することによって端末デバイスの測位情報を取得することができ、それにより、端末デバイスのインテリジェント測位が実装されることが可能であり、測位効率が改善される。
【0012】
可能な実装では、測位情報は、端末デバイスのロケーション情報を示す。
【0013】
可能な実装では、端末デバイスのロケーション情報は、以下、すなわち、端末デバイスのロケーションの経度、端末デバイスのロケーションの緯度、端末デバイスのロケーションの高度、基準ロケーションに対する端末デバイスのロケーション(たとえば、基準アクセスネットワークデバイスのロケーションまたは基準建築物のロケーション)のオフセットなどのうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
本方法によれば、端末デバイスのロケーション情報は、モデル推論を通して直接取得され、したがって、端末デバイスの測位は、より単純で、より便利である。
【0015】
可能な実装では、測位情報は、Y個のチャネルの以下、すなわち、チャネルタイプ、第1の経路ロケーション、または端末デバイスの相対方位角のうちの少なくとも1つを示す。
【0016】
任意選択で、チャネルタイプは、見通し線(line of sight, LOS)または非見通し線(non-line of sight, NLOS)を含む。
【0017】
任意選択で、第1の経路ロケーションは、1つのOFDMシンボルにおけるチャネル中の第1の経路の時間領域ロケーションを含む。
【0018】
任意選択で、Y個のチャネルのそれぞれについて、端末デバイスの相対方位角は、チャネルに対応する端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間の相対ロケーションを示す。任意選択で、相対方位角は、以下、すなわち、チャネル上の基準信号の到着角(angle of arrival, AoA)または離脱角(angle of departure, AOD)のうちの少なくとも1つを含む。任意選択で、基準信号は、チャネル上にあり、端末デバイスによってアクセスネットワークデバイスに送られる基準信号である。
【0019】
測位情報は、端末デバイスのロケーション情報を決定するために使用される。本方法によれば、LMFは、より単純でより便利なモデルを使用することによって端末デバイスの測位情報を取得して、端末デバイスの測位の実装を支援することができる。
【0020】
可能な実装では、本方法は、チャネル特徴抽出モデルに関する情報を受信することを含む。任意選択で、チャネル特徴抽出モデルに関する情報はLMFから受信されるか、またはチャネル特徴抽出モデルに関する情報は人工知能(artificial intelligence, AI)機能ネットワーク要素から受信される。
【0021】
本方法によれば、チャネル特徴抽出モデルのオンライントレーニングが実装されることが可能であり、それにより、端末デバイスは、現在のチャネル状態により良くマッチするチャネル特徴抽出モデルを取得し、それによって測位精度を改善する。
【0022】
可能な実装では、本方法は、第1の基準モデルに基づいてチャネル特徴抽出モデルを決定することを含み、第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む。
【0023】
可能な実装では、チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルが一致した方式で使用されるとき、損失関数の値は、第1のしきい値よりも小さいかまたは第1のしきい値以下である。
【0024】
本方法によれば、端末デバイスは、第1の基準モデルを使用することによるトレーニングを通してチャネル特徴抽出モデルを取得することができる。このようにして、トレーニング反復の量は低減されることが可能であり、トレーニングを通して取得されるチャネル特徴抽出モデルは、現在のチャネル状態により良くマッチすることができ、それにより、高速で、単純で、便利なインテリジェント測位が実装されることが可能である。
【0025】
第2の態様によれば、通信方法が提供され、アクセスネットワークデバイス側に実装され得る。本方法は、ロケーション管理機能LMFにE個のチャネル特徴を送ることを含み、Eは、1以上の整数であり、E個のチャネル特徴は、端末デバイスのE個のチャネルに対応し、E個のチャネル特徴のそれぞれは、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、チャネル特徴抽出モデルの入力は、チャネル応答に基づいて決定され、チャネル応答は、チャネル特徴に対応するチャネルに対応する。
【0026】
可能な実装では、チャネル特徴の次元はチャネル応答の次元よりも小さい。
【0027】
可能な実装では、E個のチャネル特徴は、測位情報取得モデルの入力を決定するために使用され、測位情報取得モデルの出力は、端末デバイスの測位情報を含む。
【0028】
測位情報の説明については、第1の態様を参照されたい。詳細について本明細書で再び説明されない。
【0029】
可能な実装では、本方法は、チャネル特徴抽出モデルに関する情報を受信することを含む。任意選択で、チャネル特徴抽出モデルに関する情報はLMFから受信されるか、またはチャネル特徴抽出モデルに関する情報はAI機能ネットワーク要素から受信される。
【0030】
可能な実装では、本方法は、第1の基準モデルに基づいてチャネル特徴抽出モデルを決定することを含み、第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む。
【0031】
可能な実装では、チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルが一致した方式で使用されるとき、損失関数の値は、第1のしきい値よりも小さいかまたは第1のしきい値以下である。
【0032】
第3の態様によれば、通信方法が提供され、AI機能ネットワーク要素側に実装され得る。本方法は、X個のチャネル特徴を受信することであって、X個のチャネル特徴は、端末デバイスのY個のチャネルに対応し、XおよびYは、1以上の正の整数であり、X個のチャネル特徴および測位情報取得モデルに基づいて端末デバイスの測位情報を取得することとを含む。
【0033】
任意選択で、X個のチャネル特徴は、端末デバイスから受信される。任意選択で、X個のチャネル特徴は、P個のアクセスネットワークデバイスから受信される。チャネル特徴のさらなる説明については、第1の態様または第2の態様を参照されたい。詳細について本明細書で再び説明されない。
【0034】
測位情報の説明については、第1の態様を参照されたい。詳細について本明細書で再び説明されない。
【0035】
可能な実装では、XはY以下であり、および/またはX個のチャネル特徴の総次元はY個のチャネル応答の総次元よりも小さい。
【0036】
可能な実装では、測位情報取得モデルは、第1の基準モデルに基づいて決定され、第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む。
【0037】
可能な実装では、測位情報取得モデルおよび第1の基準チャネル特徴抽出モデルが一致した方式で使用されるとき、損失関数の値は、第1のしきい値よりも小さいかまたは第1のしきい値以下である。
【0038】
第4の態様によれば、通信方法が提供され、AI機能ネットワーク要素側に実装され得る。本方法は、トレーニングデータセットを受信することであって、トレーニングデータセット中のトレーニングデータのそれぞれは、端末デバイスのY個のチャネルのY個のチャネル応答およびY個の測位情報を示し、Y個のチャネル応答は、Y個の測位情報と1対1の対応にあることと、トレーニングデータセットに基づくトレーニングを通してチャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルを取得することであって、チャネル特徴抽出モデルの入力は、Y個のチャネル応答のうちの少なくとも1つに基づいて決定され、測位情報取得モデルの入力は、チャネル特徴抽出モデルの出力に基づいて決定されることとを含む。
【0039】
可能な実装では、測位情報取得モデルの出力と、少なくとも1つのチャネル応答に対応する少なくとも1つの測位情報との間の損失関数は、しきい値よりも小さいかまたはしきい値以下である。
【0040】
可能な実装では、チャネル特徴抽出モデルは、端末デバイス、アクセスネットワークデバイス、またはLMFに送られる。
【0041】
可能な実装では、測位情報取得モデルは、LMFに送られる。
【0042】
第5の態様によれば、装置が提供される。本装置は、第1の態様による方法を実装するように構成される。本装置は、端末デバイス、または端末デバイス中に配設された装置、または一致した方式で端末デバイスとともに使用されることが可能な装置であり得る。設計では、本装置は、第1の態様において説明された方法/動作/ステップ/行為と1対1の対応にあり、それらを実施するように構成されたユニットを含む。ユニットは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはソフトウェアと組み合わせたハードウェア回路によって実装され得る。
【0043】
たとえば、本装置は、処理ユニットおよび通信ユニットを含んでもよく、処理ユニットおよび通信ユニットは、第1の態様における対応する機能を実施してもよい。たとえば、以下の通りである。
【0044】
通信ユニットは、LMFにX個のチャネル特徴を送るように構成され、X個のチャネル特徴は、端末デバイスのY個のチャネルに対応し、X個のチャネル特徴は、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、チャネル特徴抽出モデルの入力は、Y個のチャネル応答に基づいて決定され、Y個のチャネル応答は、Y個のチャネルと1対1の対応にあり、XおよびYは、1以上の整数である。X個のチャネル特徴は、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって処理ユニットによって取得される。
【0045】
Y個のチャネル、X個のチャネル特徴などの説明については、第1の態様を参照されたい。詳細について再び説明されない。
【0046】
可能な実装では、X個のチャネル特徴は、測位情報取得モデルの入力を決定するために使用され、測位情報取得モデルの出力は、端末デバイスの測位情報を含む。
【0047】
測位情報の説明については、第1の態様を参照されたい。詳細について本明細書で再び説明されない。
【0048】
可能な実装では、通信ユニットは、チャネル特徴抽出モデルに関する情報を受信するように構成される。任意選択で、チャネル特徴抽出モデルに関する情報はLMFから受信されるか、またはチャネル特徴抽出モデルに関する情報はAI機能ネットワーク要素から受信される。
【0049】
可能な実装では、処理ユニットは、第1の基準モデルに基づいてチャネル特徴抽出モデルを決定するように構成され、第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む。
【0050】
たとえば、本装置は、第1の態様において説明された方法を実装するように構成された、プロセッサを含む。本装置は、命令および/またはデータを記憶するように構成された、メモリをさらに含み得る。メモリはプロセッサに結合される。メモリに記憶されたプログラム命令を実行するとき、プロセッサは、第1の態様において説明された方法を実装することができる。本装置は、通信インターフェースをさらに含んでもよく、通信インターフェースは、別のデバイスと通信するために本装置によって使用される。たとえば、通信インターフェースは、トランシーバ、回路、バス、モジュール、ピン、または別のタイプの通信インターフェースであってもよい。可能な設計では、本装置は、
プログラム命令を記憶するように構成された、メモリと、
通信インターフェースと、
通信インターフェースを通してLMFにX個のチャネル特徴を送るように構成された、プロセッサとを含み、X個のチャネル特徴は、端末デバイスのY個のチャネルに対応し、X個のチャネル特徴は、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、チャネル特徴抽出モデルの入力は、Y個のチャネル応答に基づいて決定され、Y個のチャネル応答は、Y個のチャネルと1対1の対応にあり、XおよびYは、1以上の整数である。
【0051】
Y個のチャネル、X個のチャネル特徴などの説明については、第1の態様を参照されたい。詳細について再び説明されない。
【0052】
可能な実装では、プロセッサは、通信インターフェースを通してチャネル特徴抽出モデルに関する情報を受信する。任意選択で、チャネル特徴抽出モデルに関する情報はLMFから受信されるか、またはチャネル特徴抽出モデルに関する情報はAI機能ネットワーク要素から受信される。
【0053】
可能な実装では、プロセッサは、第1の基準モデルに基づいてチャネル特徴抽出モデルを決定するように構成され、第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む。
【0054】
第6の態様によれば、装置が提供される。本装置は、第2の態様による方法を実装するように構成される。本装置は、アクセスネットワークデバイス、またはアクセスネットワークデバイス中に配設された装置、または一致した方式でアクセスネットワークデバイスとともに使用されることが可能な装置であり得る。設計では、本装置は、第2の態様において説明された方法/動作/ステップ/行為と1対1の対応にあり、それらを実施するように構成されたユニットを含む。ユニットは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはソフトウェアと組み合わせたハードウェア回路によって実装され得る。
【0055】
たとえば、本装置は、処理ユニットおよび通信ユニットを含んでもよく、処理ユニットおよび通信ユニットは、第2の態様における対応する機能を実施してもよい。たとえば、以下の通りである。
【0056】
通信ユニットは、ロケーション管理機能LMFにE個のチャネル特徴を送るように構成され、Eは、1以上の整数であり、E個のチャネル特徴は、端末デバイスのE個のチャネルに対応し、E個のチャネル特徴のそれぞれは、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、チャネル特徴抽出モデルの入力は、チャネル応答に基づいて決定され、チャネル応答は、チャネル特徴に対応するチャネルに対応する。E個のチャネル特徴は、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって処理ユニットによって取得される。
【0057】
チャネル特徴の説明については、第2の態様を参照されたい。詳細について再び説明されない。
【0058】
可能な実装では、通信ユニットは、チャネル特徴抽出モデルに関する情報を受信するように構成される。任意選択で、チャネル特徴抽出モデルに関する情報はLMFから受信されるか、またはチャネル特徴抽出モデルに関する情報はAI機能ネットワーク要素から受信される。
【0059】
可能な実装では、処理ユニットは、第1の基準モデルに基づいてチャネル特徴抽出モデルを決定するように構成され、第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む。
【0060】
たとえば、本装置は、第2の態様において説明された方法を実装するように構成された、プロセッサを含む。本装置は、命令および/またはデータを記憶するように構成された、メモリをさらに含み得る。メモリはプロセッサに結合される。メモリに記憶されたプログラム命令を実行するとき、プロセッサは、第2の態様において説明された方法を実装することができる。本装置は、通信インターフェースをさらに含んでもよく、通信インターフェースは、別のデバイスと通信するために本装置によって使用される。たとえば、通信インターフェースは、トランシーバ、回路、バス、モジュール、ピン、別のタイプの通信インターフェースなどであってもよい。可能な設計では、本装置は、
プログラム命令を記憶するように構成された、メモリと、
通信インターフェースと、
通信インターフェースを通してロケーション管理機能LMFにE個のチャネル特徴を送るように構成された、プロセッサとを含み、Eは、1以上の整数であり、E個のチャネル特徴は、端末デバイスのE個のチャネルに対応し、E個のチャネル特徴のそれぞれは、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、チャネル特徴抽出モデルの入力は、チャネル応答に基づいて決定され、チャネル応答は、チャネル特徴に対応するチャネルに対応する。
【0061】
チャネル特徴の説明については、第2の態様を参照されたい。詳細について再び説明されない。
【0062】
可能な実装では、プロセッサは、通信インターフェースを通してチャネル特徴抽出モデルに関する情報を受信する。任意選択で、チャネル特徴抽出モデルに関する情報はLMFから受信されるか、またはチャネル特徴抽出モデルに関する情報はAI機能ネットワーク要素から受信される。
【0063】
可能な実装では、プロセッサは、第1の基準モデルに基づいてチャネル特徴抽出モデルを決定するように構成され、第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む。
【0064】
第7の態様によれば、第3の態様による方法を実装するために、装置が提供される。本装置は、LMF、またはLMF中に配設された装置、または一致した方式でLMFとともに使用されることが可能な装置であり得る。設計では、本装置は、第3の態様において説明された方法/動作/ステップ/行為と1対1の対応にあり、それらを実施するように構成されたユニットを含む。ユニットは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはソフトウェアと組み合わせたハードウェア回路によって実装され得る。
【0065】
たとえば、本装置は、処理ユニットおよび通信ユニットを含んでもよく、処理ユニットおよび通信ユニットは、第3の態様における対応する機能を実施してもよい。たとえば、以下の通りである。
【0066】
通信ユニットは、X個のチャネル特徴を受信するように構成され、X個のチャネル特徴は、端末デバイスのY個のチャネルに対応し、XおよびYは、1以上の正の整数である。
【0067】
通信ユニットは、X個のチャネル特徴および測位情報取得モデルに基づいて端末デバイスの測位情報を取得するように構成される。
【0068】
チャネル特徴、測位情報などの説明については、第3の態様を参照されたい。詳細について再び説明されない。
【0069】
可能な実装では、処理ユニットは、第1の基準モデルに基づいて測位情報取得モデルを決定するように構成され、第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む。
【0070】
たとえば、本装置は、第3の態様において説明された方法を実装するように構成された、プロセッサを含む。本装置は、命令および/またはデータを記憶するように構成された、メモリをさらに含み得る。メモリはプロセッサに結合される。メモリに記憶されたプログラム命令を実行するとき、プロセッサは、第3の態様において説明された方法を実装することができる。本装置は、通信インターフェースをさらに含んでもよく、通信インターフェースは、別のデバイスと通信するために本装置によって使用される。たとえば、通信インターフェースは、トランシーバ、回路、バス、モジュール、ピン、別のタイプの通信インターフェースなどであってもよい。可能な設計では、本装置は、
プログラム命令を記憶するように構成された、メモリと、
通信インターフェースと、
通信インターフェースを通してX個のチャネル特徴を受信するように構成された、プロセッサとを含み、X個のチャネル特徴は、端末デバイスのY個のチャネルに対応し、XおよびYは、1以上の正の整数である。
【0071】
プロセッサは、X個のチャネル特徴および測位情報取得モデルに基づいて端末デバイスの測位情報を取得するように構成される。
【0072】
チャネル特徴、測位情報などの説明については、第3の態様を参照されたい。詳細について再び説明されない。
【0073】
可能な実装では、プロセッサは、第1の基準モデルに基づいて測位情報取得モデルを決定するように構成され、第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む。
【0074】
第8の態様によれば、第4の態様による方法を実装するために、装置が提供される。本装置は、AI機能ネットワーク要素、またはAI機能ネットワーク要素中に配設された装置、または一致した方式でAI機能ネットワーク要素とともに使用されることが可能な装置であり得る。設計では、本装置は、第4の態様において説明された方法/動作/ステップ/行為と1対1の対応にあり、それらを実施するように構成されたユニットを含む。ユニットは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはソフトウェアと組み合わせたハードウェア回路によって実装され得る。
【0075】
たとえば、本装置は、処理ユニットおよび通信ユニットを含んでもよく、処理ユニットおよび通信ユニットは、第4の態様における対応する機能を実施してもよい。たとえば、以下の通りである。
【0076】
通信ユニットは、トレーニングデータセットを受信するように構成され、トレーニングデータセット中のトレーニングデータのそれぞれは、端末デバイスのY個のチャネルのY個のチャネル応答およびY個の測位情報を示し、Y個のチャネル応答は、Y個の測位情報と1対1の対応にある。
【0077】
処理ユニットは、トレーニングデータセットに基づくトレーニングを通してチャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルを取得するように構成され、チャネル特徴抽出モデルの入力は、Y個のチャネル応答のうちの少なくとも1つに基づいて決定され、測位情報取得モデルの入力は、チャネル特徴抽出モデルの出力に基づいて決定される。
【0078】
可能な実装では、通信ユニットは、端末デバイス、アクセスネットワークデバイス、またはLMFにチャネル特徴抽出モデルを送るように構成される。
【0079】
可能な実装では、通信ユニットは、LMFに測位情報取得モデルを送るように構成される。
【0080】
たとえば、本装置は、第4の態様において説明された方法を実装するように構成された、プロセッサを含む。本装置は、命令および/またはデータを記憶するように構成された、メモリをさらに含み得る。メモリはプロセッサに結合される。メモリに記憶されたプログラム命令を実行するとき、プロセッサは、第4の態様において説明された方法を実装することができる。本装置は、通信インターフェースをさらに含んでもよく、通信インターフェースは、別のデバイスと通信するために本装置によって使用される。たとえば、通信インターフェースは、トランシーバ、回路、バス、モジュール、ピン、別のタイプの通信インターフェースなどであってもよい。可能な設計では、本装置は、
プログラム命令を記憶するように構成された、メモリと、
通信インターフェースと、
通信インターフェースを通してトレーニングデータセットを受信するように構成された、プロセッサとを含み、トレーニングデータセット中のトレーニングデータのそれぞれは、端末デバイスのY個のチャネルのY個のチャネル応答およびY個の測位情報を示し、Y個のチャネル応答は、Y個の測位情報と1対1の対応にある。
【0081】
プロセッサは、トレーニングデータセットに基づくトレーニングを通してチャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルを取得するように構成され、チャネル特徴抽出モデルの入力は、Y個のチャネル応答のうちの少なくとも1つに基づいて決定され、測位情報取得モデルの入力は、チャネル特徴抽出モデルの出力に基づいて決定される。
【0082】
可能な実装では、プロセッサは、通信インターフェースを通して端末デバイス、アクセスネットワークデバイス、またはLMFにチャネル特徴抽出モデルを送る。
【0083】
可能な実装では、プロセッサは、通信インターフェースを通してLMFに測位情報取得モデルを送る。
【0084】
第9の態様によれば、通信システムが提供され、
第5の態様による装置および第7の態様による装置、
第6の態様による装置および第7の態様による装置、
第5の態様による装置および第8の態様による装置、
第6の態様による装置および第8の態様による装置、
第5の態様による装置、第7の態様による装置、および第8の態様による装置、
第6の態様による装置、第7の態様による装置、および第8の態様による装置、または
第5の態様による装置、第6の態様による装置、第7の態様による装置、および第8の態様による装置
を含む。
【0085】
第10の態様によれば、命令を含む、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。命令がコンピュータ上で稼働されたとき、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、または第4の態様による方法を実施することを可能にされる。
【0086】
第11の態様によれば、命令を含む、コンピュータプログラム製品が提供される。命令がコンピュータ上で稼働されたとき、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、または第4の態様による方法を実施することを可能にされる。
【0087】
第12の態様によれば、チップシステムが提供される。チップシステムは、プロセッサを含み、メモリをさらに含み得る。チップシステムは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、または第4の態様による方法を実装するように構成される。チップシステムは、チップを含み得るか、またはチップおよび別の個別構成要素を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【
図1】本開示による通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【
図2】本開示によるニューラルネットワークのレイヤ関係の概略図である。
【
図3A】本開示によるネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図3B】本開示によるネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図3C】本開示によるネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図3D】本開示によるネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図3E】本開示によるネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図4】本開示による測位方法の概略フローチャートである。
【
図5A】本開示によるシステムアーキテクチャの概略図である。
【
図5B】本開示によるシステムアーキテクチャの概略図である。
【
図6】本開示による測位方法の概略フローチャートである。
【
図7A】本開示によるUEと基地局との間の基準信号送信の概略図である。
【
図7B】本開示によるUEと基地局との間の基準信号送信の概略図である。
【
図8A】本開示によるモデルトレーニング構造の概略図である。
【
図8B】本開示によるモデルトレーニング構造の概略図である。
【
図8C】本開示によるモデルトレーニング構造の概略図である。
【
図9A】本開示によるモデル適用構造の概略図である。
【
図9B】本開示によるモデル適用構造の概略図である。
【
図9C】本開示によるモデル適用構造の概略図である。
【
図10】本開示によるUEのロケーションを推定することについての例示的な図である。
【
図11】本開示によるチャネルタイプの概略図である。
【
図12】本開示による測位方法の概略フローチャートである。
【
図13】本開示による測位方法の概略フローチャートである。
【
図14A】本開示によるモデルトレーニング構造の概略図である。
【
図14B】本開示によるモデルトレーニング構造の概略図である。
【
図15】本開示による測位方法の概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0089】
図1は、本開示が適用されることが可能な通信システム1000のアーキテクチャの概略図である。
図1に示されているように、通信システムは、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)100およびコアネットワーク(core network, CN)200を含む。任意選択で、通信システム1000はインターネット300をさらに含むことがある。無線アクセスネットワーク100は、少なくとも1つのアクセスネットワークデバイスを含むことがあり(または、RANデバイス、たとえば、
図1の110aおよび110b、と呼ばれることがあり)、少なくとも1つの端末(たとえば、
図1の120aから120j)をさらに含むことがある。端末は、アクセスネットワークデバイスにワイヤレス方式で接続される。アクセスネットワークデバイスは、コアネットワークにワイヤレスまたはワイヤード方式で接続される。コアネットワークデバイスおよびアクセスネットワークデバイスは、互いに独立した異なる物理デバイスであり得るか、またはコアネットワークデバイスの機能とアクセスネットワークデバイスの機能とを組み込んだ同じ物理デバイスであり得るか、または別の可能な場合であり得る。たとえば、一方の物理デバイスは、アクセスネットワークデバイスの機能とコアネットワークデバイスの機能の部分とを組み込むことがあり、他方の物理デバイスは、コアネットワークデバイスの機能の残りの部分を実装する。コアネットワークデバイスおよびアクセスネットワークデバイスの物理的存在形態は、本開示では限定されない。端末は、別の端末にワイヤードまたはワイヤレス方式で接続されることがある。アクセスネットワークデバイスは、別のアクセスネットワークデバイスにワイヤードまたはワイヤレス方式で接続されることがある。
図1は概略図にすぎず、本開示を限定することを意図されていない。たとえば、通信システムは、別のネットワークデバイスをさらに含むことがあり、たとえば、ワイヤレスリレーデバイス、ワイヤレスバックホールデバイスなどをさらに含むことがある。
【0090】
アクセスネットワークデバイスは、基地局(base station)、ノードB(NodeB)、発展型ノードB(evolved NodeB, eNodeB, またはeNB)、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)、第五世代(5th generation, 5G)モバイル通信システムにおける次世代ノードB(next generation NodeB, gNB)、オープン無線アクセスネットワーク(open radio access network, O-RAN, またはopen RAN)におけるアクセスネットワークデバイス、第六世代(6th generation, 6G)モバイル通信システムにおける次世代基地局、将来のモバイル通信システムにおける基地局、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi)システムにおけるアクセスノードなどであり得る。代替として、アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスの機能の部分を完了するモジュールまたはユニットであることがあり、たとえば、中央ユニット(central unit, CU)、分散ユニット(distributed unit, DU)、中央ユニット制御プレーン(CU control plane, CU-CP)モジュール、または中央ユニットユーザプレーン(CU user plane, CU-UP)モジュールであり得る。アクセスネットワークデバイスは、マクロ基地局(たとえば、
図1の110a)であり得るか、マイクロ基地局もしくは屋内基地局(たとえば、
図1の110b)であり得るか、またはリレーノード、ドナーノードなどであり得る。アクセスネットワークデバイスによって使用される特定の技術および特定のデバイス形態は、本開示では限定されない。5Gシステムは新無線(new radio, NR)システムと呼ばれることもある。
【0091】
本開示では、アクセスネットワークデバイスの機能を実装するように構成された装置は、アクセスネットワークデバイスであり得るか、または機能を実装する際にアクセスネットワークデバイスをサポートすることができる装置、たとえば、チップシステム、ハードウェア回路、ソフトウェアモジュール、もしくはソフトウェアモジュールを加えたハードウェア回路であり得る。本装置は、アクセスネットワークデバイス中に設置されてもよいか、または一致した方式でアクセスネットワークデバイスとともに使用されてもよい。本開示では、チップシステムは、チップを含み得るか、またはチップおよび別の個別構成要素を含み得る。説明しやすいように、以下で、アクセスネットワークデバイスの機能を実装するように構成された装置がアクセスネットワークデバイスであり、アクセスネットワークデバイスが基地局である例を使用することによって、提供される技術的解決策について説明する。
【0092】
(1)プロトコルレイヤ構造。
【0093】
アクセスネットワークデバイスと端末との間の通信は、プロトコルレイヤ構造に準拠する。たとえば、プロトコルレイヤ構造は、制御プレーンプロトコルレイヤ構造およびユーザプレーンプロトコルレイヤ構造を含み得る。たとえば、制御プレーンプロトコルレイヤ構造は、無線リソース制御(radio resource control, RRC)レイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)レイヤ、無線リンク制御(radio link control, RLC)レイヤ、媒体アクセス制御(media access control, MAC)レイヤ、物理(physical, PHY)レイヤなどを含み得る。たとえば、ユーザプレーンプロトコルレイヤ構造は、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、物理レイヤなどを含み得る。可能な実装では、PDCPレイヤの上にサービスデータ適応プロトコル(service data adaptation protocol, SDAP)レイヤがさらにあり得る。
【0094】
任意選択で、アクセスネットワークデバイスと端末との間のプロトコルレイヤ構造は、AI機能に関係するデータの送信のために使用される、人工知能(artificial intelligence, AI)レイヤをさらに含み得る。
【0095】
アクセスネットワークデバイスと端末との間のプロトコルレイヤ構造は、アクセス層(access stratum, AS)構造として考えられてもよい。任意選択で、ASの上に、非アクセス層(non-access stratum, NAS)レイヤがさらに存在することがあり、非アクセス層レイヤは、コアネットワークデバイスから端末に情報を転送するためにアクセスネットワークデバイスによって使用されるか、または端末からコアネットワークデバイスに情報を転送するためにアクセスネットワークデバイスによって使用される。この場合、端末とコアネットワークデバイスとの間に論理インターフェースがあると考えられてもよい。任意選択で、アクセスネットワークデバイスは、端末とコアネットワークデバイスとの間で情報を透過送信方式で転送してもよい。たとえば、NASシグナリング/NASメッセージは、RRCシグナリングにマッピングされるかまたはRRCシグナリングの要素としてRRCシグナリングに含められてもよい。
【0096】
(2)中央ユニット(central unit, CU)および分散ユニット(distributed unit, DU)
【0097】
アクセスネットワークデバイスは、CUおよびDUを含み得る。この設計はCU-DUスプリットと呼ばれることがある。複数のDUは、1つのCUによって集中型方式で制御されてもよい。たとえば、CUとDUとの間のインターフェースはF1インターフェースと呼ばれる。制御プレーン(control panel, CP)インターフェースはF1-Cであることがあり、ユーザプレーン(user panel, UP)インターフェースはF1-Uであることがある。インターフェースの特定の名前は、本開示では限定されない。CUおよびDUは、ワイヤレスネットワークのプロトコルレイヤに基づく分割を通して取得されてもよい。たとえば、PDCPレイヤおよびPDCPレイヤの上にあるプロトコルレイヤ(たとえば、RRCレイヤおよびSDAPレイヤ)の機能は、CUに割り振られ、PDCPレイヤの下にあるプロトコルレイヤ(たとえば、RLCレイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤ)の機能は、DUに割り振られる。別の例では、PDCPレイヤの上にあるプロトコルレイヤの機能は、CUに割り振られ、PDCPレイヤの下にあるプロトコルレイヤの機能は、DUに割り振られる。これは限定されない。
【0098】
プロトコルレイヤに基づいてCUおよびDUの機能を処理することについての上記の割振りは例にすぎず、別の割振り方式が代替として使用されてもよい。たとえば、CUまたはDUは、プロトコルレイヤのより多くの機能を有するように、分割を通して取得され得る。別の例では、CUまたはDUは、プロトコルレイヤの処理機能の部分を有するように、分割を通して取得される。たとえば、RLCレイヤの機能およびRLCレイヤの上にあるプロトコルレイヤの機能の部分は、CUに割り振られ、RLCレイヤの機能およびRLCレイヤの下にあるプロトコルレイヤの機能の残りの部分は、DUに割り振られる。別の例では、CUまたはDUの機能は、サービスタイプまたは別のシステム要件に基づいて割り振られ得、たとえば、遅延に基づいて割り振られてもよい。処理時間が遅延要件を満たす必要がある機能は、DUに割り振られ、処理時間が遅延要件を満たす必要がない機能は、CUに割り振られる。
【0099】
任意選択で、CUは、コアネットワークの1つまたは複数の機能を有してもよい。たとえば、CUは、集中型管理を容易にするためにネットワーク側に配設されてもよい。任意選択で、DUの無線ユニット(radio unit, RU)はリモートで配設され、RUは無線周波数機能を有する。
【0100】
たとえば、PHYレイヤの機能は、DUおよびRUに割り振られてもよい。たとえば、DUは、PHYレイヤの上位レイヤ機能を実装してもよく、RUは、PHYレイヤの下位レイヤ機能を実装してもよい。PHYレイヤが送信のために使用されるとき、PHYレイヤの機能は、以下の機能、すなわち、サイクリック冗長検査(cyclic redundancy check, CRC)ビット加算、チャネルコーディング、レートマッチング、スクランブリング、変調、レイヤマッピング、プリコーディング、リソースマッピング、物理アンテナマッピング、または無線周波数送信のうちの少なくとも1つを含み得る。PHYレイヤが受信のために使用されるとき、PHYレイヤの機能は、以下の機能、すなわち、CRCチェック、チャネル復号、デレートマッチング、デスクランブリング、復調、デレイヤマッピング、チャネル検出、リソースデマッピング、物理アンテナデマッピング、または無線周波数受信のうちの少なくとも1つを含み得る。PHYレイヤの上位レイヤ機能はPHYレイヤの機能の部分を含んでもよく、機能のこの部分はMACレイヤにより近い。PHYレイヤの下位レイヤ機能はPHYレイヤの機能の別の部分を含んでもよく、たとえば、機能のこの別の部分は無線周波数機能により近い。たとえば、PHYレイヤの上位レイヤ機能は、CRCビット加算、チャネルコーディング、レートマッチング、スクランブリング、変調、およびレイヤマッピングを含むことがあり、PHYレイヤの下位レイヤ機能は、プリコーディング、リソースマッピング、物理アンテナマッピング、および無線周波数送信を含むことがある。代替として、PHYレイヤの上位レイヤ機能は、CRCビット加算、チャネルコーディング、レートマッチング、スクランブリング、変調、レイヤマッピング、およびプリコーディングを含むことがあり、PHYレイヤの下位レイヤ機能は、リソースマッピング、物理アンテナマッピング、および無線周波数送信を含むことがある。たとえば、PHYレイヤの上位レイヤ機能は、CRCチェック、チャネル復号、デレートマッチング、復号、復調、およびデレイヤマッピングを含むことがあり、PHYレイヤの下位レイヤ機能は、チャネル検出、リソースデマッピング、物理アンテナデマッピング、および無線周波数受信を含むことがある。代替として、PHYレイヤの上位レイヤ機能は、CRCチェック、チャネル復号、デレートマッチング、復号、復調、デレイヤマッピング、およびチャネル検出を含むことがあり、PHYレイヤの下位レイヤ機能は、リソースデマッピング、物理アンテナデマッピング、および無線周波数受信を含むことがある。
【0101】
任意選択で、CUの機能は、1つのエンティティによって実装されてもよいか、または異なるエンティティによって実装されてもよい。たとえば、CUの機能は、制御プレーンおよびユーザプレーンがスプリットされ、異なるエンティティによって実装されるように、さらに割り振られてもよい。スプリットされたエンティティは、それぞれ、制御プレーンCUエンティティ(すなわち、CU-CPエンティティ)およびユーザプレーンCUエンティティ(すなわち、CU-UPエンティティ)である。CU-CPエンティティおよびCU-UPエンティティは、アクセスネットワークデバイスの機能を一緒に完了するために、DUに結合されてもよい。本開示では、エンティティは、モジュールまたはユニットとして理解されてもよく、エンティティの存在形態は、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはソフトウェアモジュールを加えたハードウェア構造であってもよい。これは限定されない。
【0102】
任意選択で、DU、CU、CU-CP、CU-UP、およびRUのいずれか1つが、ソフトウェアモジュール、ハードウェア構造、またはハードウェア構造を加えたソフトウェアモジュールであってもよい。これは限定されない。異なるエンティティは、同じ存在形態を有してもよいか、または異なる存在形態を有してもよい。たとえば、DU、CU、CU-CP、およびCU-UPはソフトウェアモジュールであり、RUはハードウェア構造である。説明の簡潔さのために、他の可能な組合せは本明細書で列挙されない。これらのモジュールおよびこれらのモジュールによって実施される方法も本開示の保護範囲内に入る。たとえば、本開示による方法がアクセスネットワークデバイスによって実施されるとき、本方法は、CU、DU、または以下で説明されるニアリアルタイムRICによって特に実施され得る。
【0103】
端末は、端末デバイス、ユーザ機器(user equipment, UE)、移動局、モバイル端末などと呼ばれることもある。端末は、通信のための様々なシナリオにおいて広く使用され得る。たとえば、シナリオは、限定はされないが、以下、すなわち、拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband, eMBB)、超高信頼低レイテンシ通信(ultra-reliable low-latency communication, URLLC)、大量マシンタイプ通信(massive machine-type communication, mMTC)、デバイス間(device-to-device, D2D)、ビークルツーエブリシング(vehicle-to-everything, V2X)、マシンタイプ通信(machine-type communication, MTC)、モノのインターネット(internet of things, IOT)、仮想現実、拡張現実、工業制御、自動運転、テレメディスン、スマートグリッド、スマート家具、スマートオフィス、スマートウェアラブル、インテリジェント輸送、スマートシティなどのうちの少なくとも1つを含む。端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ワイヤレストランシーバ機能をもつコンピュータ、ウェアラブルデバイス、車両、無人航空機、ヘリコプター、飛行機、船舶、ロボット、ロボットアーム、スマートホームデバイスなどであり得る。端末によって使用される特定の技術および特定のデバイス形態は、本開示では限定されない。
【0104】
本開示では、端末の機能を実装するように構成された装置は、端末であり得るか、または機能を実装する際に端末デバイスをサポートすることができる装置、たとえば、チップシステム、ハードウェア回路、ソフトウェアモジュール、もしくはソフトウェアモジュールを加えたハードウェア回路であり得る。本装置は、端末中に設置されてもよいか、または一致した方式で端末とともに使用されてもよい。説明しやすいように、以下で、端末の機能を実装するように構成された装置が端末である例を使用することによって、および任意選択で、端末がUEである例を使用することによって、本開示で提供される技術的解決策について説明する。
【0105】
基地局および/または端末は、固定位置にあり得るか、または可動であり得る。基地局および/または端末は、地上、屋内もしくは屋外に展開され得るか、またはハンドヘルドもしくは車両搭載型であり得るか、または水上に展開され得るか、または空中の飛行機、バルーン、もしくは衛星に展開され得る。基地局および端末のための環境/シナリオは、本出願では限定されない。基地局および端末は、同じ環境/シナリオまたは異なる環境/シナリオで展開されてもよい。たとえば、基地局と端末とは両方とも地上に展開される。代替として、基地局は地上に展開され、端末は水上に展開される。例は1つずつ提供されない。
【0106】
基地局と端末との役割は相対的であり得る。たとえば、
図1のヘリコプターまたは無人航空機120iは、モバイル基地局として構成されてもよい。120iを使用することによって無線アクセスネットワーク100にアクセスする端末120jにとって、端末120iは基地局である。基地局110aにとって、120iは端末であり得、言い換えれば、110aと120iとは、ワイヤレスエアインターフェースプロトコルに従って互いに通信し得る。代替として、110aと120iとは、基地局間のインターフェースプロトコルに従って互いに通信する。この場合、110aにとって、120iも基地局である。したがって、基地局および端末は、まとめて通信装置(または通信デバイス)と呼ばれることがある。
図1の110aおよび110bは、基地局機能を有する通信装置と呼ばれることがあり、
図1の120aから120jは、端末機能を有する通信装置と呼ばれることがある。
【0107】
通信は、認可スペクトルもしくは無認可スペクトルのいずれかを使用することによって、基地局と端末との間で、基地局の間で、もしくは端末の間で実施され得るか、または認可スペクトルと無認可スペクトルの両方を使用することによって実施され得る。通信は、6ギガヘルツ(gigahertz, GHz)を下回るスペクトルもしくは6GHzを上回るスペクトルを使用することによって実施され得るか、または6GHzを下回るスペクトルと6GHzを上回るスペクトルとの両方を使用することによって実施され得る。ワイヤレス通信のために使用されるスペクトルリソースは、本開示では限定されない。
【0108】
コアネットワーク200は、1つまたは複数のコアネットワーク要素を含み得る。5Gが例として使用され、コアネットワークは、以下のネットワーク要素、すなわち、アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function, AMF)ネットワーク要素、セッション管理機能(session management function, SMF)ネットワーク要素、ユーザプレーン機能(user plane function, UPF)ネットワーク要素、ポリシー制御機能(policy control function, PCF)ネットワーク要素、ユニファイドデータ管理(unified data management, UDM)ネットワーク要素、アプリケーション機能(application function, AF)ネットワーク要素、ロケーション管理機能(location management function, LMF)ネットワーク要素などのうちの少なくとも1つを含むことがある。これらのコアネットワーク要素は、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはソフトウェアモジュールを加えたハードウェア構造であってもよい。異なるネットワーク要素の実装形態は、同じであってもよいか、または異なってもよい。これは限定されない。異なるコアネットワーク要素は、異なる物理デバイスであってもよい(もしくはコアネットワークデバイスと呼ばれることがある)か、または複数の異なるコアネットワーク要素は、1つの物理デバイスへと統合されてもよく、言い換えれば、この物理デバイスは、複数のコアネットワーク要素の機能を有する。
【0109】
本開示では、コアネットワークデバイスの機能を実装するように構成された装置は、コアネットワークデバイスであり得るか、または機能を実装する際にコアネットワークデバイスをサポートすることができる装置、たとえば、チップシステム、ハードウェア回路、ソフトウェアモジュール、もしくはソフトウェアモジュールを加えたハードウェア回路であり得る。本装置は、コアネットワークデバイス中に設置されてもよいか、または一致した方式でコアネットワークデバイスとともに使用されてもよい。本開示では、コアネットワークデバイスの機能を実装するように構成された装置がコアネットワークデバイスである例が使用されて、本開示で提供される技術的解決策について説明する。
【0110】
通信システムでは、モバイル端末のための測位技術が実装されることがある。測位技術は、モバイル端末のロケーション情報を取得するために使用される。測位技術は、ナビゲーションおよび航空、プロッティングおよび災害救助、車両ナビゲーション、ロジスティックス情報クエリ、または交通管理などの分野に適用されることがある。モバイル通信の発展とともに、ワイヤレスセルラーネットワークに基づく測位技術は広く適用されている。ワイヤレスセルラーネットワーク、たとえば、第四世代(4th generation, 4G)または5Gモバイル通信ネットワークでは、モバイル端末のための測位技術は広く調査されている。4Gシステムはロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システムを含む。
【0111】
測位効率を改善して、システムがインテリジェントに測位機能を実装するかまたは測位機能の実装を支援できるようにするために、本開示では、測位機能のために人工知能(artificial intelligence, AI)技術を導入する。
【0112】
人工知能は、人間の知能をもつ機械を可能にすることができる。たとえば、機械は、コンピュータソフトウェアおよびハードウェアを使用することによって、何らかのインテリジェントな人間の挙動をシミュレートすることができる。人工知能を実装するために、機械学習方法または別の方法が使用され得る。これは限定されない。機械学習方法では、機械は、トレーニングデータを使用することによる学習またはトレーニングを通してモデル(またはルールと呼ばれる)を取得し、モデルを使用して推論または予測を実施する。推論結果または予測結果は、実際的な問題を解決するために使用されることが可能である。機械学習方法は、限定はされないが、以下、すなわち、ニューラルネットワーク(neural network, NN)、デシジョンツリー、ランダムフォレスト、線形モデル、ベイズ分類器、確率的グラフィカルモデル、サポートベクターマシン(support vector machine, SVM)などのうちの少なくとも1つを含む。
【0113】
ニューラルネットワークが例として使用される。普遍近似定理によれば、ニューラルネットワークは、理論上、どんな連続関数でも近似することができ、それにより、ニューラルネットワークは、どんなマッピングでも学習する能力を有する。したがって、ニューラルネットワークは、複雑な高次元問題に対して抽象的モデリングを正確に実施することができる。ニューラルネットワークのアイデアは、脳組織のニューロン構造から来ている。ニューロンのそれぞれは、ニューロンの入力値に対して加重和演算を実施し、活性化関数を通して加重和の結果を出力する。ニューロンの入力はx=[x
0,…,x
n]であり、入力に対応する重みはw=[w
0,…,w
n]であり、加重和のオフセットはbであると仮定される。活性化関数の形態は多様であってもよい。ニューロンの活性化関数がy=f(z)=max(0,z)である場合、ニューロンの出力は
【数1】
である。別の例では、ニューロンの活性化関数がy=f(z)=zである場合、ニューロンの出力は
【数2】
である。ニューロンの入力x中の要素x
i、重みwの要素w
i、またはオフセットbは、小数、整数(0、正の整数、負の整数などを含む)、または複素数など、様々な可能な値を有し得る。たとえば、bは0に等しい。ニューラルネットワーク中の異なるニューロンの活性化関数は、同じであるかまたは異なり得る。
【0114】
ニューラルネットワークはマルチレイヤ構造を概して含み、レイヤのそれぞれは1つまたは複数のニューロンを含み得る。ニューラルネットワークの深さおよび/または幅を増加させると、ニューラルネットワークの表現能力を改善し、複雑なシステムのためのより強力な情報抽出および抽象的モデリング能力を提供することができる。ニューラルネットワークの深さは、ニューラルネットワークに含まれるレイヤの量を示し、レイヤのそれぞれに含まれるニューロンの量は、レイヤの幅と呼ばれることがある。
図2は、ニューラルネットワークのレイヤ関係の例示的な図である。実装では、ニューラルネットワークは、入力レイヤおよび出力レイヤを含む。受信された入力に対してニューロン処理を実施した後に、ニューラルネットワークの入力レイヤは、結果を出力レイヤに転送し、出力レイヤは、ニューラルネットワークの出力結果を取得する。別の実装では、ニューラルネットワークは、入力レイヤ、隠れレイヤ、および出力レイヤを含む。ニューラルネットワークの入力レイヤは、受信された入力に対してニューロン処理を実施し、次いで、結果を中間の隠れレイヤに転送する。隠れレイヤは、次いで、計算結果を出力レイヤまたは隣接する隠れレイヤに転送する。最後に、出力レイヤは、ニューラルネットワークの出力結果を取得する。1つのニューラルネットワークは、連続的に接続された1つまたは複数の隠れレイヤを含んでもよい。これは限定されない。
【0115】
機械学習のモデルトレーニング処理では、損失関数が定義されることがある。損失関数は、モデルの出力値と理想的なターゲット値との間の差を記述する。損失関数の特定の形態は、本開示では限定されない。モデルトレーニング処理は、損失関数の値がしきい値よりも小さくなるかまたはターゲット要件を満たすように、モデルのパラメータの一部またはモデルの全部のパラメータを調整する処理である。たとえば、ニューラルネットワークのトレーニング処理では、ニューラルネットワークの出力と理想的なターゲット値との間の差ができる限り小さくなるかまたはしきい値よりも小さくなるように、以下のパラメータ、すなわち、ニューラルネットワークのレイヤの量、ニューラルネットワーク幅、レイヤ間の接続関係、ニューロンの一部または全部のニューロンの重み、ニューロンの一部または全部のニューロンの活性化関数、活性化関数におけるオフセットなどのうちの1つまたは複数が調整されてもよい。ニューラルネットワークはモデルとして考えられてもよい。
【0116】
本開示では、モデルはAIモデルと呼ばれることもある。AIモデルは、AI機能を実装するための特定の方法として考えられてもよい。AIモデルは、モデルの入力と出力との間のマッピング関係または関数モデルを表す。AI機能は、以下、すなわち、データ収集、モデルトレーニング(またはモデル学習)、モデル情報公開、モデルテスト、モデル推論(またはモデル推論、推論、予測などと呼ばれる)、モデル監視またはモデル検査、推論結果公開などのうちの少なくとも1つを含むことがある。AI機能はAI(関係の)演算と呼ばれることもある。
【0117】
本開示では、AI関係の演算または機能の一部またはAI関係の演算または機能の全部を実装するために、(たとえば、AIネットワーク要素、AIノード、またはAIデバイスと呼ばれる)独立したネットワーク要素が、
図1に示されている通信システムに導入されてもよい。AIネットワーク要素は、基地局に直接接続されてもよいか、またはサードパーティネットワーク要素を通して基地局に間接的に接続されてもよい。任意選択で、サードパーティネットワーク要素は、コアネットワーク要素、たとえば、AMFネットワーク要素またはUPFネットワーク要素であってもよい。代替として、AIエンティティは、AI関係の演算または機能を実装するために、通信システム中の別のネットワーク要素に配設されてもよい。AIエンティティは、AIモジュール、AIユニット、または別の名前で呼ばれることもあり、一部のAI機能またはAI機能の全部を実装するように主に構成される。AIエンティティの特定の名前は、本開示では限定されない。任意選択で、この別のネットワーク要素は、基地局、コアネットワーク要素、運用、アドミニストレーション、および保守(operation, administration, and maintenance, OAM)デバイスなどであってもよい。この場合、AI関係の演算を実施するネットワーク要素は、内蔵AI機能をもつネットワーク要素である。AIネットワーク要素とAIエンティティとの両方が、AI関係の機能を実装する。説明しやすいように、内蔵AI機能をもつAIネットワーク要素およびネットワーク要素は、以下ではAI機能ネットワーク要素としてまとめて説明される。
【0118】
本開示では、OAMは、コアネットワークデバイスの運用、管理、および/もしくは保守(コアネットワークデバイスの運用、アドミニストレーション、および保守システム)のために構成され、ならびに/またはアクセスネットワークデバイスの運用、管理、および/もしくは保守(アクセスネットワークデバイスの運用、アドミニストレーション、および保守システム)のために構成される。たとえば、本開示は、第1のOAMおよび第2のOAMを含み、第1のOAMは、コアネットワークデバイスの運用、アドミニストレーション、および保守システムであり、第2のOAMは、アクセスネットワークデバイスの運用、アドミニストレーション、および保守システムである。任意選択で、第1のOAMおよび/または第2のOAMは、AIエンティティを含む。別の例では、本開示は、第3のOAMを含み、第3のOAMは、コアネットワークデバイスとアクセスネットワークデバイスとの両方の運用、アドミニストレーション、および保守システムである。任意選択で、第3のOAMは、AIエンティティを含む。
【0119】
任意選択で、AI機能にマッチし、AI機能をサポートするために、AIエンティティは、端末または端末チップに組み込まれてもよい。
【0120】
図3Aは、通信システムにおけるAIの適用フレームワークの例示的な図である。
図3Aでは、データソース(data source)は、トレーニングデータおよび推論データを記憶するために使用される。モデルトレーニングホスト(model training host)は、データソースによって提供されるトレーニングデータ(training data)に基づいてトレーニングまたは更新トレーニングを実施して、AIモデルを取得し、モデル推論ホスト(model inference host)上にAIモデルを展開する。AIモデルは、モデルの入力と出力との間のマッピング関係を表す。モデルトレーニングホストによる学習を通してAIモデルを取得することは、トレーニングデータを使用することによるモデルトレーニングホストによる学習を通してモデルの入力と出力との間のマッピング関係を取得することと等価である。モデル推論ホストは、AIモデルを使用して、データソースによって提供される推論データに基づく推論を実施して、推論結果を取得する。本方法はまた、次のように説明され得る。モデル推論ホストは、推論データをAIモデルに入力し、AIモデルを使用することによって出力を取得し、出力は推論結果である。推論結果は、実行オブジェクトによって使用される(作用される)構成パラメータ、および/または実行オブジェクトによって実施される動作を示し得る。推論結果は、アクター(actor)エンティティによって一律に計画され、実行のために1つまたは複数の実行オブジェクト(たとえば、コアネットワーク要素、基地局、またはUE)に送られ得る。任意選択で、モデル推論ホストは、モデル推論ホストの推論結果をモデルトレーニングホストにフィードバックしてもよい。この処理はモデルフィードバックと呼ばれることがある。フィードバックされた推論結果は、モデルトレーニングホストがAIモデルを更新し、更新されたAIモデルをモデル推論ホスト上に展開することによって使用される。任意選択で、実行オブジェクトは、実行オブジェクトによって収集されたネットワークパラメータをデータソースにフィードバックしてもよい。この処理は性能フィードバックと呼ばれることがある。フィードバックされたネットワークパラメータは、トレーニングデータまたは推論データとして使用され得る。
【0121】
本開示では、
図3Aに示されている適用フレームワークは、
図1に示されているネットワーク要素に展開され得る。たとえば、
図3Aの適用フレームワークは、
図1の端末デバイス、アクセスネットワークデバイス、コアネットワークデバイス、または独立して展開されたAIネットワーク要素(図示されず)のうちの少なくとも1つに展開され得る。たとえば、(モデルトレーニングホストとして考えられてもよい)AIネットワーク要素は、端末デバイスおよび/またはアクセスネットワークデバイスによって提供されるトレーニングデータ(training data)に対して分析またはトレーニングを実施して、モデルを取得し得る。(モデル推論ホストとして考えられてもよい)端末デバイス、アクセスネットワークデバイス、またはコアネットワークデバイスのうちの少なくとも1つは、モデルおよび推論データを使用することによって推論を実施して、モデルの出力を取得し得る。推論データは、端末デバイスおよび/またはアクセスネットワークデバイスによって提供され得る。モデルの入力は、推論データを含み、モデルの出力は、モデルに対応する推論結果である。(実行オブジェクトとして考えられてもよい)端末デバイス、アクセスネットワークデバイス、またはコアネットワークデバイスのうちの少なくとも1つは、推論結果に基づく対応する動作を実施し得る。モデル推論ホストおよび実行オブジェクトは、同じであってもよいか、または異なってもよい。これは限定されない。
【0122】
図3Bから
図3Eを参照しながら、以下で、例を使用することによって、本開示で提供される方法が適用されることが可能なネットワークアーキテクチャについて説明する。
【0123】
図3Bに示されているように、第1の可能な実装では、アクセスネットワークデバイスは、モデルトレーニングおよび推論を実施するように構成された、ニアリアルタイムアクセスネットワークインテリジェントコントローラ(RAN intelligent controller, RIC)を含む。たとえば、ニアリアルタイムRICは、AIモデルをトレーニングし、AIモデルを推論のために使用するように構成されてもよい。たとえば、ニアリアルタイムRICは、CU、DU、またはRUのうちの少なくとも1つからネットワーク側および/または端末側に関する情報を取得し得る。この情報はトレーニングデータまたは推論データとして使用されてもよい。任意選択で、ニアリアルタイムRICは、推論結果をCU、DU、RU、または端末デバイスのうちの少なくとも1つにサブミットしてもよい。任意選択で、CUとDUとは、推論結果を交換してもよい。任意選択で、DUとRUとは、推論結果を交換してもよい。たとえば、ニアリアルタイムRICは、推論結果をDUにサブミットし、DUは、推論結果をRUに転送する。
【0124】
図3Bに示されているように、第2の可能な実装では、モデルトレーニングおよび推論を実施するように構成された、アクセスネットワーク外にある非リアルタイムRICがある(任意選択で、非リアルタイムRICはOAMまたはコアネットワークデバイス中に位置してもよい)。たとえば、非リアルタイムRICは、AIモデルをトレーニングし、このモデルを推論のために使用するように構成される。たとえば、非リアルタイムRICは、CU、DU、またはRUのうちの少なくとも1つからネットワーク側および/または端末側に関する情報を取得し得る。この情報はトレーニングデータまたは推論データとして使用されてもよい。推論結果は、CU、DU、RU、または端末デバイスのうちの少なくとも1つにサブミットされてもよい。任意選択で、CUとDUとは、推論結果を交換してもよい。任意選択で、DUとRUとは、推論結果を交換してもよい。たとえば、非リアルタイムRICは、推論結果をDUにサブミットし、DUは、推論結果をRUに転送する。
【0125】
図3Bに示されているように、第3の可能な実装では、アクセスネットワークデバイスはニアリアルタイムRICを含み、アクセスネットワーク外には非リアルタイムRICがある(任意選択で、非リアルタイムRICはOAMまたはコアネットワークデバイス中に位置してもよい)。第2の可能な実装と同じように、非リアルタイムRICは、モデルトレーニングおよび推論を実施するように構成されてもよい。追加/代替として、第1の可能な実装と同じように、ニアリアルタイムRICは、モデルトレーニングおよび推論を実施するように構成されてもよい。追加/代替として、非リアルタイムRICは、モデルトレーニングを実施し、ニアリアルタイムRICは、非リアルタイムRICからAIモデル情報を取得し、CU、DU、またはRUのうちの少なくとも1つからネットワーク側および/または端末側に関する情報を取得し、この情報およびAIモデル情報を使用することによって推論結果を取得してもよい。任意選択で、ニアリアルタイムRICは、推論結果をCU、DU、RU、または端末デバイスのうちの少なくとも1つにサブミットしてもよい。任意選択で、CUとDUとは、推論結果を交換してもよい。任意選択で、DUとRUとは、推論結果を交換してもよい。たとえば、ニアリアルタイムRICは、推論結果をDUにサブミットし、DUは、推論結果をRUに転送する。たとえば、ニアリアルタイムRICは、モデルAをトレーニングし、モデルAを推論のために使用するように構成される。たとえば、非リアルタイムRICは、モデルBをトレーニングし、モデルBを推論のために使用するように構成される。たとえば、非リアルタイムRICは、モデルCをトレーニングし、モデルCに関する情報をニアリアルタイムRICに送るように構成され、ニアリアルタイムRICは、モデルCを推論のために使用する。
【0126】
図3Cは、本開示で提供される方法が適用されることが可能なネットワークアーキテクチャの例示的な図である。
図3Bと比較して、
図3Cでは、CUは、CU-CPおよびCU-UPにスプリットされる。
【0127】
図3Dは、本開示で提供される方法が適用されることが可能なネットワークアーキテクチャの例示的な図である。
図3Dに示されているように、任意選択で、アクセスネットワークデバイスは、1つまたは複数のAIエンティティを含み、AIエンティティの機能は、上記のニアリアルタイムRICのそれと同様である。任意選択で、OAMは、1つまたは複数のAIエンティティを含み、AIエンティティの機能は、上記の非リアルタイムRICのそれと同様である。任意選択で、コアネットワークデバイスは、1つまたは複数のAIエンティティを含み、AIエンティティの機能は、上記の非リアルタイムRICのそれと同様である。OAMおよびコアネットワークデバイスがAIエンティティをそれぞれ含むとき、OAMおよびコアネットワークデバイスのAIエンティティによってトレーニングを通して取得されるモデルは異なり、および/または推論のために使用されるモデルは異なる。
【0128】
本開示では、モデルの差は、以下の差、すなわち、モデルの構造パラメータ(たとえば、ニューラルネットワークレイヤの量、ニューラルネットワーク幅、レイヤ間の接続関係、ニューロンの重み、ニューロンの活性化関数、もしくは活性化関数におけるオフセットのうちの少なくとも1つ)、モデルの入力パラメータ(たとえば、入力パラメータのタイプおよび/もしくは入力パラメータの次元)、またはモデルの出力パラメータ(たとえば、出力パラメータのタイプおよび/もしくは出力パラメータの次元)のうちの少なくとも1つを含む。
【0129】
図3Eは、本開示で提供される方法が適用されることが可能なネットワークアーキテクチャの例示的な図である。
図3Dと比較して、
図3Eのアクセスネットワークデバイスは、CUおよびDUにスプリットされる。任意選択で、CUは、AIエンティティを含んでもよく、AIエンティティの機能は、上記のニアリアルタイムRICのそれと同様である。任意選択で、DUは、AIエンティティを含んでもよく、AIエンティティの機能は、上記のニアリアルタイムRICのそれと同様である。CUおよびDUがAIエンティティをそれぞれ含むとき、CUおよびDUのAIエンティティによってトレーニングされるモデルは異なり、および/または推論のために使用されるモデルは異なる。任意選択で、
図3EのCUは、CU-CPおよびCU-UPにさらにスプリットされてもよい。任意選択で、1つまたは複数のAIモデルがCU-CPに展開されてもよい。任意選択で、1つまたは複数のAIモデルがCU-UPに展開されてもよい。
【0130】
図3Dまたは
図3Eにおいて、アクセスネットワークデバイスのOAMおよびコアネットワークデバイスのOAMは一律に展開される。代替として、上記で説明されたように、
図3Dまたは
図3Eにおいて、アクセスネットワークデバイスのOAMおよびコアネットワークデバイスのOAMは別々に展開されてもよい。
【0131】
本開示では、1つのモデルは、推論を通して1つの出力を取得することがあり、出力は、1つまたは複数のパラメータを含む。異なるモデルの学習処理またはトレーニング処理は、異なるデバイスもしくはノードで展開され得るか、または同じデバイスもしくはノードで展開され得る。異なるモデルの推論処理は、異なるデバイスもしくはノードで展開され得るか、または同じデバイスもしくはノードで展開され得る。
【0132】
本開示では、ネットワーク要素は、ネットワーク要素に関係するステップまたは動作の一部またはそれらの全部を実施し得る。これらのステップまたは動作は例にすぎない。本開示では、様々な動作の他の動作または変形がさらに実施されてもよい。加えて、ステップは、本開示で提示されるシーケンスとは異なるシーケンスで実施されてもよく、本開示におけるすべての動作が実施される必要があるとは限らない。
【0133】
本開示の例では、別段に記載されていない限りまたは論理的矛盾がない限り、異なる例における用語および/または説明は相互参照されてもよく、異なる例における技術的特徴は、それらの内部論理関係に基づいて組み合わされて、新しい例を形成してもよい。
【0134】
本開示では、少なくとも1つは、1つまたは複数としてさらに記述されてもよく、複数のは、2つの、3つの、4つの、またはそれより多くであり得る。これは限定されない。「/」は、関連する対象間の「または」関係を表し得る。たとえば、A/BはAまたはBを表し得る。「および/または」は、関連する対象間に3つの関係が存在することを記述するために使用され得る。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する、AとBとの両方が存在する、およびBのみが存在する、を表し得、AおよびBは単数形または複数形であり得る。本開示では技術的解決策を説明しやすいように、「第1の」、「第2の」、「A」、または「B」などの用語は、同じまたは同様の機能をもつ技術的特徴を区別するために使用されることがある。「第1の」、「第2の」、「A」、または「B」などの用語は、量および実行シーケンスを限定しない。加えて、「第1の」、「第2の」、「A」、または「B」などの用語は、明確に異なるように限定されない。「例」または「たとえば」などの用語は、例、例示、または説明を表すために使用される。「例」または「たとえば」として説明されたどんな設計解決策も、別の設計解決策よりも好ましいかまたは有利であるものとして説明されるべきではない。「例」または「たとえば」などの用語の使用は、関係する概念を理解しやすいように特定の方式で提示することを意図されている。
【0135】
本開示で説明されるネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本開示における技術的解決策についてより明確に説明することを意図されており、本開示で提供される技術的解決策に対する限定を構成しない。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャの発展および新しいサービスシナリオの出現とともに、本開示で提供される技術的解決策が同様の技術的問題に適用可能でもあることを知り得る。
【0136】
図4は、本開示による測位方法の概略フローチャートである。
図4に示されているように、本方法では、一致した方式で使用されるチャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルは、UEの測位を実装するかまたはUEの測位を実装することを支援して、UEのロケーション情報を取得するために使用される。本方法では、チャネル特徴抽出モデルは、RAN側に展開され、たとえば、基地局またはUEに展開され、チャネル応答などのチャネル情報をチャネル特徴にマッピングするために使用される。基地局またはUEは、チャネル特徴をコアネットワークに送る。測位情報取得モデルは、コアネットワーク側に展開され、たとえば、LMFに展開され、チャネル特徴をUEの測位情報にマッピングするために使用される。測位情報は、UEのロケーション情報を決定するために使用され得る。
【0137】
この方法では、AIモデルは、UEをインテリジェントに位置特定するために使用されることが可能であり、それにより、測位効率を改善する。たとえば、UEのロケーション情報を計算するための従来の決定論的アルゴリズムと比較して、本開示による方法では、モデルは、チャネル情報トレーニングを通して取得され、モデルに基づいて取得されたUEの測位情報は、実際のチャネル環境により近い。したがって、実装するかまたは実装を支援するためにモデルが使用されるUEの測位は、より正確である。
【0138】
チャネル特徴抽出モデルはAIモデルであり、チャネル特徴抽出モデルの(たとえば、モデル構造およびモデルパラメータを含む)名前および/またはモデルコンテンツは限定されない。たとえば、チャネル特徴抽出モデルは、第1のモデル、特徴抽出モデル、または別の名前で呼ばれることもあり、チャネル応答などのチャネル情報をチャネル特徴にマッピングするために使用される。
【0139】
測位情報取得モデルはAIモデルであり、測位情報取得モデルの(たとえば、モデル構造およびモデルパラメータを含む)名前および/またはモデルコンテンツは限定されない。たとえば、測位情報取得モデルは、第2のモデル、測位モデル、または別の名前で呼ばれることがあり、チャネル特徴をUEの測位情報にマッピングするために使用される。
【0140】
可能な実装では、UEの測位情報は、UEのロケーション情報を示す。たとえば、UEのロケーション情報は、以下、すなわち、UEのロケーションの経度、UEのロケーションの緯度、UEのロケーションの高度、基準ロケーションに対するUEのロケーション(たとえば、基準基地局のロケーションまたは基準建築物のロケーション)のオフセットなどのうちの少なくとも1つを含む。この実装では、測位情報取得モデルは、UEのロケーション情報を決定するために使用されることが可能である。
【0141】
可能な実装では、UEの測位情報は、以下、すなわち、UEと基地局との間のチャネルのタイプ、UEと基地局との間のチャネルの第1の経路のロケーション、またはUEと基地局との間の相対方位角(たとえば、UEと基地局との間で送信される信号の到着角(angle of arrival, AoA)および/もしくは離脱角(angle of departure, AOD))のうちの少なくとも1つを示す。本開示では、チャネルタイプは、見通し線(line of sight, LOS)または非見通し線(non-line of sight, NLOS)を含む。LMFは、チャネルタイプ、第1の経路ロケーション、またはUEの相対方位角のうちの少なくとも1つを取得し、取得されたパラメータに基づいてUEのロケーション情報を決定し得る。この実装では、測位情報取得モデルは、UEのための測位機能を実装する際にLMFを支援することができる。本開示では、相対方位角は、基地局とUEとの間の相対方位角、たとえば、基地局に対するUEの方位角、またはUEに対する基地局の方位角を表す。
【0142】
図5Aは、本開示による測位方法のシステムアーキテクチャの概略図である。UEのために、AMFがUEの測位サービスを開始することを決定したとき、またはAMFが、別のネットワーク要素、たとえば、UEもしくはゲートウェイモバイルロケーションセンター(gateway mobile location center, GMLC)からUEの測位サービス関係の要求を受信したとき、AMFは、LMFに測位サービス要求を送る。LMFは、測位サービス要求に基づいてUEのロケーション情報を取得し、ロケーション情報をAMFに送る。AMFが別のネットワーク要素からUEの測位サービス関係の要求を受信するシナリオでは、AMFは、UEのロケーション情報をこの別のネットワーク要素に送る。AMFとLMFとは、ワイヤードまたはワイヤレス方式で接続されてもよく、通常はワイヤード方式で接続される。AMFによってLMFに送られる測位サービス要求は、UE関係の情報を含み得る。この情報は、RAN中の基地局によってAMFに送られてもよいか、またはUEによってAMFに送られてもよい。RANは、1つのアクセス技術または複数のアクセス技術に基づく基地局を含み得る。たとえば、
図5Aは、LTE基地局eNBおよびNR基地局gNBを示している。基地局とAMFは、ワイヤードまたはワイヤレス方式で接続されてもよく、通常はワイヤード方式で接続される。任意選択で、UEがUE関係の情報をAMFに送るとき、またはAMFがUEのロケーション情報をUEに送るとき、データ送信は、UEとAMFとの間の論理インターフェースを通して実施されてもよい。
【0143】
本開示では、UEとコアネットワーク要素、たとえば、AMFまたはLMFとの間のデータ(または情報と呼ばれる)は、非アクセス層(non-access stratum, NAS)データとして使用されてもよく、基地局のエアインターフェースを通して転送される。たとえば、基地局は、AMFからのデータをNASデータとして使用し、エアインターフェースを通してデータをUEに転送し得る。UEは、AMFに送られ、NASデータとして使用されるデータを、エアインターフェースを通して基地局に送ってもよく、基地局は、データをAMFに転送する。
【0144】
図5Aは、本出願の実施形態による可能なシステムフレームワークを示しており、本出願を限定することを意図されていない。たとえば、
図5Aに示されているシステムフレームワークとは異なり、UEとLMFとの間に論理インターフェースがあり、UEは、AMFを使用せずにこの論理インターフェースを通してデータをLMFと交換してもよい。たとえば、UEは、LMFに測位サービス要求を送ってもよく、LMFは、UEにUEのロケーション情報を送ってもよい。UEとAMFとの間のデータ交換のための上記の方法と同様に、UEとLMFとの間のデータは、NASデータとして使用され、基地局によって転送されてもよい。別の例では、
図5Aに示されているシステムフレームワークとは異なり、基地局とLMFとの間にデータ交換のためのインターフェースがある。この場合、基地局とLMFとは、ワイヤードまたはワイヤレス方式で接続されてもよく、通常はワイヤード方式で接続される。別の例では、
図5Aに示されている通信システムとは異なり、AMFの機能およびLMFの機能は同じモジュールに統合されてもよいか、またはAMFの測位機能およびLMFの測位機能は同じモジュールに統合されてもよい。たとえば、
図5Bに示されているように、そのモジュールが位置しているデバイスは、測位サーバと呼ばれることがある。例は、本開示では1つずつ提供されない。
【0145】
本開示は、LMFが測位方法を実装する例を使用することによって説明される。本開示は、別のネットワーク要素が測位方法を実装する別の例に適用可能でもあり得る。この場合、LMFは別のネットワーク要素と交換されてもよい。測位方法を実装するように構成されたネットワーク要素は、LMFと呼ばれることがあるか、または別の名前、たとえば、第1のネットワーク要素もしくは別の名前を有することがある。これは限定されない。本開示では、
図5Aで説明されたように、AMFは、UEの測位機能を実装する際にLMFを支援し得る。AMFは、別の名前、たとえば、第2のネットワーク要素を有し得る。これは限定されない。
【0146】
図6は、本開示による第1の測位方法のフローチャートである。本方法は以下の動作を含む。
【0147】
任意選択で、動作S601:UEが、AI機能ネットワーク要素にトレーニングデータを送る。任意選択で、動作S602:LMFが、AI機能ネットワーク要素にトレーニングデータを送る。任意選択で、動作S603:AI機能ネットワーク要素が、トレーニングデータを使用することによってモデルトレーニングを実施する。
【0148】
AI機能ネットワーク要素は、チャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルを取得するために、トレーニングデータを使用することによってモデルトレーニングを実施し得る。トレーニングデータは、UEおよび/またはLMFによってAI機能ネットワーク要素に送られ得る。
【0149】
本開示では、UEが情報をAI機能ネットワーク要素と交換するとき、たとえば、UEがトレーニングデータをAI機能ネットワーク要素に送るとき、または以下のAI機能ネットワーク要素がチャネル特徴抽出モデルに関する情報をUEに送るとき、AI機能ネットワーク要素は、ワイヤードもしくはワイヤレス方式でUEと直接通信するか、またはAI機能ネットワーク要素は、別のネットワーク要素(たとえば、限定はされないが、コアネットワーク要素および/または基地局)による転送を通してUEと通信する。
【0150】
本開示では、LMFが情報をAI機能ネットワーク要素と交換するとき、たとえば、LMFがトレーニングデータをAI機能ネットワーク要素に送るとき、または以下のAI機能ネットワーク要素がモデル情報をLMFに送るとき、AI機能ネットワーク要素は、ワイヤードもしくはワイヤレス方式でLMFと直接通信するか、またはAI機能ネットワーク要素は、別のネットワーク要素(たとえば、限定はされないが、基地局、および/またはAMFもしくは別のコアネットワーク要素)による転送を通してLMFと通信する。
【0151】
動作S601、S602、およびS603は任意選択である。たとえば、チャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルは、オフライントレーニングの後にプロトコルにおいて合意される。代替として、チャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルは、サードパーティウェブサイトからダウンロードされる。この場合、S601、S602、およびS603はスキップされてもよい。
【0152】
任意選択で、動作S601および動作S603は実施されるが、動作S602は実施されないか、または動作S602および動作S603は実施されるが、動作S601は実施されないか、または動作S601、S602、およびS603はすべて実施される。動作S601において、UEによってAI機能ネットワーク要素に送られるトレーニングデータは、UEによって測定され、および/またはシグナリングを使用することによって基地局によってUEに送られてもよい。動作S602において、LMFによってAI機能ネットワーク要素に送られるトレーニングデータは、UEおよび/または基地局によってLMFに送られてもよい。
【0153】
AI機能ネットワーク要素によって取得されるトレーニングデータは、チャネル特徴抽出モデルの入力を決定するために使用されるトレーニングデータおよびこの入力に対応するラベルを含む。入力に対応するラベルは、測位情報取得モデルのターゲット出力または理想的出力として理解されてもよい。たとえば、チャネル特徴抽出モデルの入力が、トレーニングデータAに基づいて決定されたとき、測位情報取得モデルのターゲット出力は、トレーニングデータAに対応するラベルである。
【0154】
任意選択で、チャネル特徴抽出モデルの入力を決定するために使用されるトレーニングデータは、以下のうちの少なくとも1つを含む:
- UEと基地局との間のチャネル応答。
任意選択で、UEと基地局との間のチャネル応答は、UEによって測定され、次いで、AI機能ネットワーク要素またはLMFに送られる。たとえば、
図7Aに示されているように、P個(
図7Aでは3つが示されている事例が説明のための例として使用されるが、限定はされない)の基地局が、UEにY個のダウンリンク基準信号を送る。基地局によってUEに送られる基準信号はダウンリンク基準信号であるが、これは、本開示では略して基準信号と呼ばれることがある。UEはY個の基準信号を受信する。Yは、1以上の整数であり、通常、1よりも大きい整数、たとえば、3、4、5、またはより大きい数である。Pは、1以上でY以下の整数である(
図7AではYがPに等しい事例が説明のための例として使用されるが、限定はされない)。
任意選択で、本開示では、UEが基準信号を受信するとき、LMFまたは基地局は、UEのために基準信号の以下、すなわち、帯域幅、時間領域リソース、周波数領域リソース、送信カウント、アンテナポート、空間相関などのうちの少なくとも1つを構成し得る。
本開示では、1つの基地局は、異なるカバレージをもつ1つまたは複数のセルを管理し得る。1つのセルにおいて、基地局は、1つまたは複数の周波数帯域において作動し得る。基地局は、異なるセル中で、UEに複数の基準信号を送ってもよく、1つのセルは1つの基準信号に対応し、および/または基地局は、同じセルの異なる周波数帯域中で、UEに複数の基準信号を送ってもよく、1つの周波数帯域は1つの基準信号に対応する。本方法では、1つの基準信号は1つのチャネルに対応すると考えられてもよい。任意選択で、異なる周波数帯域は異なるセルとしてさらに考えられてもよい。たとえば、基地局Aは、セル1およびセル2中で、UEにそれぞれ基準信号1および基準信号2を送る。この場合、基地局Aは、セル1中で、チャネル1を通してUEに基準信号1を送り、セル2中で、チャネル2を通してUEに基準信号2を送ると考えられてもよい。異なる基地局によってUEに送られる基準信号の量は、同じであってもよいか、または異なってもよい。これは限定されない。任意選択で、1つのセル中で、基地局は、複数の異なるビームを使用することによってUEに複数の基準信号を送ってもよく、1つのビームは1つの基準信号に対応する。
本開示では、ダウンリンク基準信号は、ダウンリンク同期信号、測位基準信号(positioning reference signal, PRS)、または送信シーケンスが既知情報である別の信号であり得る。これは限定されない。既知情報は、プロトコルにおいて合意されてもよいか、またはシグナリングを使用することによって事前に基地局によってUEに通知されてもよい。
Y個の基準信号中の第yの基準信号について、UEは、UEにとって既知である基準信号の送りシーケンスと、UEによって受信された基準信号のシーケンスとに基づいて、基準信号が通過するチャネルのチャネル応答を推定または計算し得る。チャネル応答は、UEと、第yの基準信号を送る基地局との間のチャネルに対応する。たとえば、PがYに等しく、基地局のそれぞれがUEに1つの基準信号を送る場合、チャネル応答は、UEと、Y個の基地局中の第yの基地局との間のチャネルに対応する。yの値は1からYにわたる。たとえば、UEは、AI機能ネットワーク要素またはLMFに合計Y個のチャネル応答を送る。Y個のチャネル応答は、UEとP個の基地局との間のY個のチャネルと1対1の対応にあり、チャネル応答のそれぞれは、チャネルのうちの1つに一意に対応する。チャネル応答のそれぞれは多次元アレイの形態で表され得る。たとえば、送信アンテナの量がNtであり、受信アンテナの量がNrであり、周波数領域中にK個のサブキャリアがあり、時間領域中にL個の直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing, OFDM)シンボルがある場合、チャネル応答の配列次元はNt×Nr×K×Lである。Nt、Nr、K、およびLは正の整数であり、要素のそれぞれは、UEと基地局との間にあり、その要素に対応するインデックス上にある、チャネル応答を示す。たとえば、Nt、Nr、K、およびLは、それぞれ、第(j1)の送信アンテナ、第(j2)の受信アンテナ、第(j3)のサブキャリア、および第(j4)のOFDMシンボルに対応する。簡略のために、ノイズについては考慮されない。UEと基地局との間の応答hは、式、すなわち、Srs=Stx*hを満たす。式中、Srsは時間領域受信信号を表し、Stxは時間領域送信信号を表し、*は畳み込みを表し、hは時間領域チャネル応答を表す。代替として、UEと基地局との間の応答hは、式、すなわち、Srs=Stx×hを満たす。式中、Srsは周波数領域受信信号を表し、Stxは周波数領域送信信号を表し、×は乗算を表し、hは周波数領域チャネル応答を表す。Srs、Stx、およびhは実数または複素数であり得る。j1は1以上でNt以下であり、j2は1以上でNr以下であり、j3は1以上でK以下であり、j4は1以上でL以下である。説明の簡潔さのために、以下では、説明のために1つの基地局がUEに1つの基準信号を送る例を使用する。
任意選択で、UEと基地局との間のチャネル応答は、基地局によって測定され、次いで、UEまたはLMFに送られる。たとえば、
図7Bに示されているように、UEは、それぞれ、P個(
図7Bでは3つが示されている事例が説明のための例として使用される)の基地局にアップリンク基準信号をそれぞれ送り、合計Y個のアップリンク基準信号を送る。UEによって基地局に送られる基準信号はアップリンク基準信号であるが、これは、本開示では略して基準信号と呼ばれることがある。P個の基地局は、それぞれ、アップリンク基準信号を受信する。Yは、1以上の整数であり、通常、1よりも大きい整数、たとえば、3、4、5、またはより大きい数である。Pは、1以上でY以下の整数である(
図7BではYがPに等しい事例が説明のための例として使用されるが、限定はされない)。ダウンリンク基準信号の上記の説明と同様に、UEは、異なるセル中で、1つの基地局に複数の基準信号を送ってもよく、1つのセルは1つの基準信号に対応し、および/またはUEは、同じセルの異なる周波数帯域中で、1つの基地局に複数の基準信号を送ってもよく、1つの周波数帯域は1つの基準信号に対応する。本方法では、1つの基準信号は1つのチャネルに対応すると考えられてもよい。任意選択で、異なる周波数帯域は異なるセルとしてさらに考えられてもよい。たとえば、UEは、セル1およびセル2中で、基地局Aにそれぞれ基準信号1および基準信号2を送る。この場合、UEは、セル1中で、チャネル1を通して基地局Aに基準信号1を送り、セル2中で、チャネル2を通して基地局Aに基準信号2を送ると考えられてもよい。任意選択で、1つのセル中で、基地局は、複数の異なるビームを使用することによってUEから複数の基準信号を受信してもよく、1つのビームは1つの基準信号に対応する。UEによって異なる基地局に送られる基準信号の量は、同じであってもよいか、または異なってもよい。これは限定されない。本開示では、アップリンク基準信号は、ランダムアクセスプリアンブル、サウンディング基準信号(sounding reference signal, SRS)、または送りシーケンスが既知情報である別の信号であり得る。これは限定されない。既知情報は、プロトコルにおいて合意されてもよいか、またはシグナリングを使用することによって事前に基地局によってUEに通知されてもよい。第yのアップリンク基準信号を受信した後に、P個の基地局中の対応する基地局は、基地局にとって既知である基準信号の送りシーケンスと、基地局によって受信された基準信号のシーケンスとに基づいて、基準信号が通過するチャネルのチャネル応答を推定または計算し得る。チャネル応答は、UEと、第yのアップリンク基準信号を受信する基地局との間のチャネルに対応するか、または第yのアップリンク基準信号が通過するチャネルに対応するものとして説明される。基地局は、チャネル応答をUEまたはAI機能ネットワーク要素に送る。yの値は1からYにわたる。UEまたはAI機能ネットワーク要素は、P個の基地局から合計Y個のチャネル応答を受信する。説明の簡潔さのために、以下では、説明のためにUEが1つの基地局に1つの基準信号を送る例を使用する。
任意選択で、本開示では、基地局が基準信号を受信するとき、LMFは、基地局のために基準信号の以下、すなわち、帯域幅、時間領域リソース、周波数領域リソース、送信カウント、アンテナポート、空間相関などのうちの少なくとも1つを構成し得る。
本開示ではアップリンク基準信号とダウンリンク基準信号との両方が略して基準信号と呼ばれることがあるが、基準信号がアップリンク基準信号であるのかダウンリンク基準信号であるのかは、送信本体および/または受信本体に基づいて決定され得る。本開示では、アップリンク基準信号およびダウンリンク基準信号は、以下、すなわち、基準信号の送信方向、時間領域リソース、周波数領域リソース、またはシーケンス値のうちの少なくとも1つにおいて異なる。
任意選択で、トレーニングデータにおいて、「UEと基地局との間のチャネル応答」は、以下、すなわち、チャネル応答の振幅、チャネル応答の位相、チャネル応答の実数部、チャネル応答の虚数部、異なる受信アンテナもしくは送信アンテナのチャネル応答の位相差、または複数のチャネル応答の間の位相差のうちの少なくとも1つとさらに交換されてもよい。チャネル応答およびチャネル応答のこれらの変形は、チャネル情報とまとめて呼ばれることがある。任意選択で、チャネル情報は、基準信号受信電力(reference signal received power, RSRP)、基準信号時間差(reference signal time difference, RSTP)、およびUEが位置する環境のタイプをさらに含んでもよい。
- UEと基地局との間のチャネルのRSRP。
任意選択で、RSRPは、UEによって測定され、次いで、AI機能ネットワーク要素またはLMFに送られる。たとえば、
図7Aの上記の説明に基づいて、PがYに等しく、基地局のそれぞれがUEに1つの基準信号を送る例が使用される。UEと第yの基地局との間のチャネルのチャネル応答を推定した後に、UEは、チャネル応答に基づいてチャネルのRSRPを取得し得る。yの値は1からYにわたる。たとえば、UEは、AI機能ネットワーク要素またはLMFに合計Y個のRSRPを送り、Y個のRSRPは、UEとY個の基地局との間のY個のチャネルと1対1の対応にあり、RSRPのそれぞれは、チャネルのうちの1つに一意に対応する。PがYに等しくない事例は上記の説明と同様である。詳細について本明細書で再び説明されない。
任意選択で、情報は、基地局によって測定され、次いで、UEまたはLMFに送られる。たとえば、
図7Bの上記の説明に基づいて、PがYに等しく、UEが基地局のそれぞれに1つの基準信号を送る例が使用される。UEと第yの基地局との間のチャネルのチャネル応答を推定した後に、第yの基地局は、チャネル応答に基づいてチャネルのRSRPを取得し得る。第yの基地局は、RSRPをLMFまたはUEに送る。yの値は1からYにわたる。UEまたはAI機能ネットワーク要素は、Y個の基地局から合計Y個のRSRPを受信する。PがYに等しくない事例は上記の説明と同様である。詳細について本明細書で再び説明されない。
- UEと基地局との間のチャネルのRSTP。
情報は、UEによって測定され、次いで、AI機能ネットワーク要素またはLMFに送られる。たとえば、
図7Aの上記の説明に基づいて、UEは、推定を通して異なる基準信号のRSTDを取得し得る。たとえば、PはYに等しく、基地局のそれぞれはUEに1つの基準信号を送る。UEは、第yの基地局の基準信号のRSTDおよび第1の基地局の基準信号のRSTDを測定して、合計Y-1個のRSTDを取得してもよく、UEは、Y-1個のRSTDをAI機能ネットワーク要素またはLMFに送る。代替として、UEは、第yの基地局の基準信号のRSTDおよび第(y-1)の基地局の基準信号のRSTDを測定して、合計Y-1個のRSTDを取得してもよく、UEは、Y-1個のRSTDをAI機能ネットワーク要素またはLMFに送る。特定のRSTD報告方法は、本開示では限定されない。yの値は2からYにわたる。PがYに等しくない事例は上記の説明と同様である。詳細について本明細書で再び説明されない。
- UEが位置する環境のタイプ。
UEが位置する環境のタイプは、工場環境、オフィス環境、高速鉄道環境、地下鉄環境、ショッピングモール環境、住宅地域環境、または別の可能な環境であり得る。これは限定されない。情報は、UEまたは基地局によってAI機能ネットワーク要素またはLMFに報告されてもよい。本開示では、異なる環境に対応するトレーニングデータは、異なる環境に対応するモデルをトレーニングするために使用され得る。
任意選択で、測位情報取得モデルのターゲット出力(トレーニングデータのラベル)は、以下のうちの少なくとも1つを含む:
- UEのロケーション情報。
UEのロケーション情報は、UEのロケーションの経度、UEのロケーションの緯度、UEのロケーションの高度、基準ロケーションに対するUEのロケーション(たとえば、基準基地局のロケーションまたは基準建築物のロケーション)のオフセットなどを含む。
任意選択で、UEはビーコンUEである。UEは、UEのロケーション情報を知り、UEは、ロケーション情報をAI機能ネットワーク要素またはLMFに送る。代替として、基地局は、UEのロケーション情報を知り、基地局は、ロケーション情報をUEまたはLMFに送る。代替として、LMFは、UEのロケーション情報を知り、LMFは、ロケーション情報をAI機能ネットワーク要素に送る。基地局は、P個の基地局のうちの少なくとも1つである。
任意選択で、LMFは、非AIベースの測位方法を使用することによってUEのロケーション情報を取得し、ロケーション情報をAI機能ネットワーク要素に送る。たとえば、本開示では、非AIベースの測位方法は、ダウンリンク(downlink, DL)-到着時間差(time difference of arrival, TDOA)測位方法、アップリンク(uplink, UL)-DOA測位方法、UL-AoA測位方法、DL-AOD測位方法、または第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project, 3GPP)38.305プロトコルに記載された別の測位方法であり得る。これは限定されない。任意選択で、精度を増加させるために、LMFは、複数回の推定を通してUEの複数の推定されたロケーション情報を取得し、複数の推定されたロケーション情報の加重平均をUEのロケーション情報として使用し、このロケーション情報をAI機能ネットワーク要素に送ってもよい。
- UEと基地局との間のチャネルのタイプ。
所与の基地局について、UEと基地局との間のチャネルのタイプは、LOSまたはNLOSであり得る。
任意選択で、PがYに等しい例が使用され、UEはビーコンUEである。UEは、UEと第yの基地局との間のチャネルのチャネルタイプを知り、UEは、チャネルタイプをAI機能ネットワーク要素またはLMFに送り、UEは、合計Y個のチャネルタイプを送る。代替として、第yの基地局は、UEと第yの基地局との間のチャネルのチャネルタイプを知り、第yの基地局は、チャネルタイプをUEまたはLMFに送り、合計Y個の基地局は、チャネルタイプをUEまたはLMFに送り、UEまたはLMFは、合計Y個のチャネルタイプを受信する。代替として、LMFは、UEと第yの基地局との間のチャネルのチャネルタイプを知り、LMFは、チャネルタイプをAI機能ネットワーク要素に送り、LMFは、合計Y個のチャネルタイプを送る。yの値は1からYにわたる。PがYに等しくないとき、本方法は同様である。たとえば、基地局Aについて、基地局Aは、セル1およびセル2中で、UEとともに、それぞれ基準信号1および基準信号2の伝送(送信または受信)を実施する。この場合、基準信号1に対応するチャネル1および基準信号2に対応するチャネル2について、UEまたは基地局Aは、それぞれ、チャネル1のチャネルタイプおよびチャネル2のチャネルタイプを送る。言い換えれば、合計Y個のチャネルタイプが、P個の基地局とUEとの間のY個のチャネルについて決定され、チャネルのそれぞれは1つの基準信号に対応する。同様の場合について以下で再び説明されない。
任意選択で、PがYに等しい例が使用される。LMFは、非AIベースのチャネルタイプ決定方法を使用することによってUEと第yの基地局との間のチャネルのチャネルタイプを取得し、チャネルタイプをAI機能ネットワーク要素に送る。LMFは、合計Y個のチャネルタイプを送る。yの値は1からYにわたる。任意選択で、精度を増加させるために、LMFは、複数回の推定を通してUEと第yの基地局との間のチャネルのチャネルタイプを取得し、より頻繁に現れるかまたは高い確率で現れるチャネルタイプをUEと第yの基地局との間のチャネルのチャネルタイプとして使用し、チャネルタイプをAI機能ネットワーク要素に送ってもよい。たとえば、LMFは、5回の推定を通してUEと第yの基地局との間のチャネルのチャネルタイプを取得し、チャネルタイプは、それぞれ、LOS、NLOS、LOS、LOS、およびLOSである。LOSがより頻繁に現れるかまたは高い確率で現れるので、LMFは、UEと第yの基地局との間のチャネルタイプがLOSであると考える。PがYに等しくないとき、本方法は同様である。たとえば、基地局Aについて、基地局Aは、セル1およびセル2中で、UEとともに、それぞれ基準信号1および基準信号2の伝送(送信または受信)を実施する。この場合、基準信号1に対応するチャネル1および基準信号2に対応するチャネル2について、LMFは、それぞれ、チャネル1のチャネルタイプおよびチャネル2のチャネルタイプを決定する。言い換えれば、合計Y個のチャネルタイプが、P個の基地局とUEとの間のY個のチャネルについて決定され、チャネルのそれぞれは1つの基準信号に対応する。同様の場合について以下で再び説明されない。
任意選択で、本開示では、非AIベースのチャネルタイプ決定方法は、チャネル応答のライス(rician)ファクタを使用することによって、チャネルタイプがLOSであるかNLOSであるかを決定することであってもよい。通常、LOS信号のライスファクタは、NLOS信号のライスファクタよりも高い。たとえば、チャネル応答のライスファクタはしきい値と比較されてもよい。ライスファクタがしきい値以上であるとき、チャネルタイプはLOSであり、そうでない場合、チャネルタイプはNLOSである。チャネル応答について、チャネル応答のライスファクタは
【数3】
として表されてもよく、|h
max|
2は、チャネル応答における最も強い経路の電力を表し、
【数4】
は、チャネル応答における様々な経路の平均電力を表す。
任意選択で、本開示では、非AIベースのチャネルタイプ決定方法は、チャネル中の信号の別のパラメータ、たとえば、尖度、歪度、または2乗平均平方根遅延を使用することによって、チャネルタイプがLOSであるかNLOSであるかを決定することであってもよい。たとえば、チャネル応答の尖度はしきい値と比較されてもよい。尖度がしきい値以上であるとき、チャネルタイプはLOSであり、そうでない場合、チャネルタイプはNLOSである。チャネル応答について、チャネル応答の尖度は
【数5】
として表されてもよく、|h|は、チャネル応答の振幅を表し、μは、チャネル応答の振幅の平均値を表し、σ
4は、チャネル応答の振幅の分散の2乗を表し、E[ ]は、平均化を表す。同様に、チャネル応答の歪度は
【数6】
として表されてもよく、2乗平均平方根遅延は
【数7】
として表されてもよく、h(t)は時間領域チャネル応答であり、∫は積分演算を表す。信号の歪度または2乗平均平方根遅延を使用することによってチャネルタイプを決定するための方法は、尖度が歪度または2乗平均平方根遅延と交換されるとすれば、同様である。詳細について本明細書で再び説明されない。
- UEと基地局との間のチャネルの第1の経路ロケーション。
UEと基地局との間のチャネルの第1の経路ロケーションを決定するための方法および報告方法は、「UEと基地局との間のチャネルのタイプ」の上記の説明と同様である。たとえば、チャネルタイプは第1の経路ロケーションと交換され、上記のライスファクタは経路エネルギーと交換される。詳細について本明細書で再び説明されない。
【0155】
任意選択で、本開示では、トレーニングデータを測定するとき、測定精度を改善するために、UE、基地局、および/またはLMFは、単一のトレーニングデータを複数回繰り返し測定し、複数回の繰り返された測定の総合的な値、たとえば、平均値、加重和、または別の可能な値をトレーニングデータとして使用してもよい。本方法は、トレーニングデータの信頼性を改善することができる。任意選択で、トレーニングデータを測定するとき、UE、基地局、および/またはLMFは、モデルトレーニング処理において参照のためにトレーニングデータの信頼性および/または生成時間をさらにマークしてもよい。たとえば、トレーニング中に生成時間に近いおよび/または高い信頼性を有するトレーニングデータが、モデルトレーニングのために使用されてもよい。
【0156】
任意選択で、本開示では、AI機能ネットワーク要素は、少なくとも1つのUEに対応する複数のトレーニングデータを取得する。複数のトレーニングデータは、1つのトレーニングデータセットとして考えられてもよい。AI機能ネットワーク要素は、チャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルを取得するために、トレーニングデータセットを使用することによってモデルトレーニングを実施する。1つのトレーニングデータセットが複数のUEに対応するとき、トレーニングデータセット中の2つの異なるトレーニングデータは、2つの異なるUEに対応するか、2つの異なる地理的ロケーションにおける同じUEの測定データに対応するか、2つの異なる瞬間における同じUEの測定データに対応するか、または2つの異なる周波数帯域における同じUEの測定データに対応することがある。1つのトレーニングデータセットが1つのUEに対応するとき、トレーニングデータセット中の2つの異なるトレーニングデータは、2つの異なる地理的ロケーションにおける同じUEの測定データに対応するか、2つの異なる瞬間における同じUEの測定データに対応するか、または2つの異なる周波数帯域における同じUEの測定データに対応する。
【0157】
本開示では、1つのトレーニングデータセットは、1つの環境タイプに対応し得る。たとえば、AI機能ネットワーク要素は、環境中の少なくとも1つのUEに対応する複数のトレーニングデータを取得する。複数のトレーニングデータは、1つのトレーニングデータセットとして考えられてもよい。AI機能ネットワーク要素は、環境タイプに対応するチャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルを取得するために、トレーニングデータセットを使用することによってモデルトレーニングを実施する。上記の説明と同様に、1つのトレーニングデータセットが複数のUEに対応するとき、トレーニングデータセット中の2つの異なるトレーニングデータは、同じ環境タイプ中の2つの異なるUEに対応することがあるか、または同じ環境タイプ中にあるが2つの異なる地理的ロケーション、異なる瞬間、もしくは異なる周波数帯域にある同じUEの測定データに対応することがある。1つのトレーニングデータセットが1つのUEに対応するとき、トレーニングデータセット中の2つの異なるトレーニングデータは、同じ環境タイプ中にあるが、2つの異なる地理的ロケーション、異なる瞬間、または異なる周波数帯域にある同じUEの測定データに対応する。上記で説明されたように、環境タイプは、工場環境、オフィス環境、高速鉄道環境、地下鉄環境、ショッピングモール環境、住宅地域環境、または別の可能な環境であり得る。これは限定されない。本方法では、環境タイプのためにモデルを独立してトレーニングすることによって、環境タイプのそれぞれにより良くマッチするモデルが取得されることが可能である。したがって、モデル適用中に、対応するモデルが、UEの環境に基づいてマッチおよび適用され得る。
【0158】
本開示では、モデルトレーニングを実施するように構成されたUEと、モデル推論を実施するように構成されたUEは、(本開示の図に示されているように)同じであってもよいか、または異なってもよい。これは限定されない。たとえば、第1のUEは、動作S601を実施し、第2のUEは、動作S604、S606a、S606b、S607、およびS608を実施する。第2のUEの測位情報は動作S609において決定される。第1のUEと第2のUEとは、同じであってもよいか、または異なってもよい。第1のUEと第2のUEが同じであるかどうかにかかわらず、モデルトレーニングを実施するように構成された基地局と、モデル推論を実施するように構成された基地局とは、(本開示の図に示されているように)同じであってもよいか、または異なってもよい。これは限定されない。たとえば、モデルトレーニング処理(たとえば、動作S601)は、P個の基地局の第1のグループに関係し、モデル適用処理(たとえば、動作S607)は、P個の基地局の第2のグループに関係する。P個の基地局の第1のグループとP個の基地局の第2のグループとは、同じであってもよいか、または異なってもよい。P個の基地局の第1のグループとP個の基地局の第2のグループとが異なるとき、P個の基地局の第1のグループ中の少なくとも1つの基地局は、P個の基地局の第2のグループに含まれない。任意選択で、第1のUEと第2のUEとは同じであり、少なくとも1つの同じ基地局が、P個の基地局の第1のグループおよびP個の基地局の第2のグループ中に存在する。この同じ基地局は、P個の基地局の第1のグループ中にあるとき、第1のセル中のUEと通信し、P個の基地局の第2のグループ中にあるとき、第2のセル中のUEと通信する。第1のセルと第2のセルは、同じであってもよいか、または異なってもよい。
【0159】
トレーニングデータセットが収集された後、トレーニングデータセット中のトレーニングデータについて、AI機能ネットワーク要素は、トレーニングデータおよびトレーニングデータに対応するラベルを使用することによるトレーニングを通して、チャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルを取得し得る。モデルトレーニング中に、モデルのパラメータが調整されてもよく、モデルトレーニングの目的は次の通りである。トレーニングデータセット中のトレーニングデータに基づいてチャネル特徴抽出モデルの入力が決定され、チャネル特徴抽出モデルの出力に基づいて測位情報取得モデルの入力が取得されたとき、測位情報取得モデルの出力は、可能な限りトレーニングデータのラベルに近くなる。AIモデルのトレーニング方法は、本出願では詳細に説明されないかまたは限定されない。たとえば、確率的勾配降下(stochastic gradient descent, SGD)方法、バッチ勾配降下(batch gradient descent, BGD)方法、適応勾配アルゴリズム(adaptive gradient algorithm, AdaGrad)、モメンタムアルゴリズム(momentum algorithm)、およびニュートン法(newton’s method)など、ニューラルネットワークをトレーニングするための業界における成熟した方法が使用されて、反復トレーニングを通してできる限り最適であるニューラルネットワークパラメータを取得し得る。将来において業界における調査を通して取得されるモデルトレーニング方法も、本開示に適用可能である。これは限定されない。
【0160】
任意選択で、AI機能ネットワーク要素は、新しいトレーニングデータセットをさらに収集し、この新しいトレーニングデータセットを使用することによってモデル更新トレーニングを実施して、更新されたチャネル特徴抽出モデルおよび更新された測位情報取得モデルを取得してもよい。たとえば、更新トレーニングは周期的である。AI機能ネットワーク要素は、周期内に収集されたデータをトレーニングデータセットとして使用し、トレーニングデータセットを使用することによって更新トレーニングを実施する。別の例では、更新トレーニングはイベントによってトリガされる。たとえば、測位情報取得モデルの測定結果の誤差がしきい値を超えるとき、AI機能ネットワーク要素は、新しいトレーニングデータセットに基づいてチャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルに対して更新トレーニングを実施する。
【0161】
図8A、
図8B、および
図8Cは、測位のためにチャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルをトレーニングすることの構造図である。以下は、
図8A、
図8B、および
図8Cに基づいて、AI機能ネットワーク要素がトレーニングデータセットに基づいてチャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとをどのようにトレーニングするのかを説明する。
【0162】
トレーニングセット中の1つのトレーニングデータAについて、トレーニングデータAを使用することによってチャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとをトレーニングする処理は、トレーニング処理と呼ばれることがある。
【0163】
任意選択で、
図8Aに示されているように、トレーニングデータAは、Y個のチャネル応答H
1、H
2、...、H
Yを含む。Y個のチャネル応答のそれぞれについて、または第yのチャネル応答H
yについて、AI機能ネットワーク要素は、チャネル特徴抽出モデルの入力Feature_model_In
yを決定する。yの値は、1からYにわたる。AI機能ネットワーク要素は、入力Feature_model_In
yとチャネル特徴抽出モデルとに基づいてチャネル特徴抽出モデルの出力Feature_model_Out
yを取得し、ここで、Feature_model_Out
yは、チャネル特徴S
yを示す。AI機能ネットワーク要素は、チャネル特徴抽出モデルとY個のチャネル応答とに基づいて合計Y個のチャネル特徴S
1、S
2、...、S
Yを取得し得る。本方法では、チャネル応答H
yごとに、チャネル特徴抽出モデルは、チャネル応答に対応するチャネル特徴S
yを取得するために使用される。
【0164】
任意選択で、チャネル特徴Syは、実数、ベクトル、行列、または(1次元よりも大きい)多次元アレイであり得る。これは、限定されない。
【0165】
AI機能ネットワーク要素は、チャネル特徴抽出モデルの出力に基づいて測位情報取得モデルの入力を決定する。たとえば、AI機能ネットワーク要素は、Y個のチャネル特徴に基づいて測位情報取得モデルの入力を決定する。AI機能ネットワーク要素は、入力と測位情報取得モデルとに基づいて測位情報を出力する。たとえば、AI機能ネットワーク要素は、チャネル特徴S1、S2、...、SYに基づいて測位情報取得モデルのB個の入力Position_model_Inbを取得し得る。bの値は、1からBにわたり、Bは、1以上の整数である。AI機能ネットワーク要素は、測位情報取得モデルにB個の入力を入力して、B個の出力Position_model_Outbを取得する。bの値は、1からBにわたる。Position_model_Inbに対応する出力は、Position_model_Outbである。
【0166】
Position_model_Outbは、UEのロケーション情報を示すか、またはY個のチャネルのそれぞれの以下、すなわち、UEのチャネルタイプ、第1の経路ロケーション、または相対方位角(たとえば、チャネルを通して通信された基準信号のAOAおよび/またはAOD)のうちの少なくとも1つを示す。モデルトレーニングアルゴリズムでは、チャネル特徴抽出モデルおよび/または測位情報取得モデルは、出力Position_model_OutbをトレーニングデータAのラベル(ターゲット出力)と比較することによって適応的に調整される。1つのトレーニング処理で取得されるチャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとは、次の反復トレーニングのために使用され得る。次の反復トレーニングでは、トレーニングデータAに基づくトレーニングを通して取得されるチャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとは、更新トレーニングのための基本モデルまたは初期モデルとして使用される。複数回数の反復トレーニングの後に、測位情報取得モデルの出力とターゲット出力との間の差は、可能な限り小さくなることが可能にされる。たとえば、反復トレーニング数Ntrainが定義され得、Ntrain回の反復トレーニングの後に取得されたモデルは、トレーニングを通して取得されたモデルとして使用される。Ntrainは、正の整数である。別の例では、損失関数が定義され得る。損失関数は、測位情報取得モデルの出力とターゲット出力との間の差を表すために使用される。トレーニングデータセット中の複数のトレーニングデータを使用することによる複数の反復の後に、損失関数の値が、可能な限り小さくなるか、またはしきい値よりも小さく(もしくはしきい値に)なるとき、反復トレーニングを通して取得されたモデルは、トレーニングを通して取得されたモデルとして使用される。
【0167】
任意選択で、
図8Bに示されているように、トレーニングデータAは、Y個のチャネル応答H
1、H
2、...、H
Yを含む。AI機能ネットワーク要素は、Y個のチャネル応答に基づいてチャネル特徴抽出モデルの入力を決定し、入力とチャネル特徴抽出モデルとに基づいてチャネル特徴抽出モデルの出力を取得し、ここで、出力は、1つのチャネル特徴Sを示す。任意選択で、Sは、実数、ベクトル、行列、または(1次元よりも大きい)多次元アレイであり得る。これは、限定されない。チャネル特徴SがUEとP個の基地局との間のY個のチャネルに対応すると見なされ得る。AI機能ネットワーク要素は、チャネル特徴Sに基づいて測位情報取得モデルの入力を決定する。AI機能ネットワーク要素は、入力と測位情報取得モデルとに基づいてUEの測位情報を出力する。たとえば、AI機能ネットワーク要素は、チャネル特徴Sに基づいて測位情報取得モデルの入力Position_model_Inを取得し得る。AI機能ネットワーク要素は、測位情報取得モデルにPosition_model_Inを入力し、Position_model_Outを出力する。
【0168】
Position_model_Outは、UEのロケーション情報を示すか、またはY個のチャネルのそれぞれの以下、すなわち、UEのチャネルタイプ、第1の経路ロケーション、または相対方位角(たとえば、チャネルを通して通信された基準信号のAOAおよび/またはAOD)のうちの少なくとも1つを示す。
図8Aの上記の説明と同様に、トレーニングデータセット中の複数のトレーニングデータを使用することによる複数回の反復トレーニングが完了した後、チャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとが取得され得る。
【0169】
任意選択で、
図8Cに示されているように、トレーニングデータAは、Y個のチャネル応答H
1、H
2、...、H
Yを含む。AI機能ネットワーク要素は、Y個のチャネル応答に基づいてチャネル特徴抽出モデルの合計Q個の入力を決定し得る。入力のそれぞれは、Y個のチャネル応答中のT個のチャネル応答によって決定され、ここで、QとTとは、正の整数であり、Q×T=Yである。Q個の入力中の第qの入力について、AI機能ネットワーク要素は、入力とチャネル特徴抽出モデルとに基づいてチャネル特徴抽出モデルの出力を取得し、ここで、出力は、チャネル特徴S
qを示し、qの値は、1からQにわたる。任意選択で、チャネル特徴S
qは、実数、ベクトル、行列、または(1次元よりも大きい)多次元アレイであり得る。これは、限定されない。AI機能ネットワーク要素は、チャネル特徴抽出モデルとY個のチャネル応答とに基づいて合計Q個のチャネル特徴S
1、S
2、...、S
Qを取得し得る。Q個のチャネル特徴がY個のチャネルに対応すると見なされ得る。本方法では、T個のチャネル応答ごとに、チャネル特徴抽出モデルは、T個のチャネル応答に対応する1つのチャネル特徴S
Qを取得するために使用される。AI機能ネットワーク要素は、S
1、S
2、...、S
Qに基づいて測位情報取得モデルの入力を決定する。AI機能ネットワーク要素は、入力と測位情報取得モデルとに基づいてUEの測位情報を出力する。たとえば、AI機能ネットワーク要素は、チャネル特徴S
1、S
2、...、S
Qに基づいて測位情報取得モデルのN個の入力Position_model_In
nを取得し得、ここで、nの値は1からNにわたり、Nは、1以上の整数である。AI機能ネットワーク要素は、測位情報取得モデルにN個の入力Position_model_In
nを入力して、N個の出力Position_model_Out
nを取得する。nの値は、1からNにわたる。Position_model_In
nに対応する出力は、Position_model_Out
nである。
【0170】
Position_model_Out
nは、UEのロケーション情報を示すか、またはY個のチャネルのそれぞれの以下、すなわち、UEのチャネルタイプ、第1の経路ロケーション、または相対方位角(たとえば、チャネルを通して通信された基準信号のAOAおよび/またはAOD)のうちの少なくとも1つを示す。
図8Aの上記の説明と同様に、トレーニングデータセット中の複数のトレーニングデータを使用することによる複数回の反復トレーニングが完了した後、チャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとが取得され得る。
【0171】
任意選択で、本開示では、モデルトレーニングアルゴリズムにおいて、モデルの入力次元および/または出力次元は、あらかじめ定義されるか、またはあらかじめ決定され得る。したがって、トレーニングを通して取得されたチャネル特徴抽出モデルは、フィードバックオーバーヘッドと測位情報精度に対する要件を満たすことができる。たとえば、チャネル特徴抽出モデルのより小さい出力次元は、より低いフィードバックオーバーヘッドを示す。チャネル特徴抽出モデルのより大きい出力次元は、より高い測位情報精度を示す。
【0172】
本開示では、チャネル応答に基づいてチャネル特徴抽出モデルの入力を決定することは、限定はされないが、チャネル特徴抽出モデルの入力としてチャネル応答を使用すること、虚数部から次元がZ次元であるチャネル応答の実数部を分離し、次元がZ次元である分離された実数部行列と次元がZ次元である分離された虚数部行列とを2Z次元行列に組み合わせ、チャネル特徴抽出モデルの入力として2Z次元行列を使用すること、または位相から次元がZ次元であるチャネル応答の振幅を分離し、次元がZ次元である分離された振幅行列と次元がZ次元である分離された位相行列とを2Z次元行列に組み合わせ、チャネル特徴抽出モデルの入力として2Z次元行列を使用すること、実数部行列と、虚数部行列と、振幅行列と、位相行列とを4Z次元行列に組み合わせ、チャネル特徴抽出モデルの入力として4Z次元行列を使用すること、またはチャネル応答に関する情報(実数部、虚数部、振幅、または位相のうちの少なくとも1つ)と他のフィードバック情報(たとえば、RSRPおよび/またはRSTD)をチャネル特徴抽出モデルの入力に組み合わせることを含む。
【0173】
本開示では、チャネル特徴抽出モデルの出力に基づいて測位情報取得モデルの入力を決定することは、限定はされないが、チャネル特徴抽出モデルの1つまたは複数の出力に基づいて測位情報取得モデルの1つの入力を決定することを含む。たとえば、チャネル特徴抽出モデルの1つの出力は、測位情報取得モデルの1つの入力として使用され得るか、またはチャネル特徴抽出モデルの複数の出力は、測位情報取得モデルの1つの入力を形成するために接続されるか、もしくはそれに組み合わされ得るか、またはチャネル特徴抽出モデルの1つもしくは複数の出力と他のフィードバック情報(たとえば、RSRPおよび/またはRSTD)とは、測位情報取得モデルの1つの入力に組み合わされ得る。たとえば、S個のチャネル特徴は、S1、S2、...、SYとして表され得、測位情報取得モデルの1つの入力は、[S1,S2,...,SY]または[S1,S2,...,SY]Tを含み得る。たとえば、T個のチャネル特徴は、S、S2、...、STとして表され得、測位情報取得モデルの1つの入力は、[S1,S2,...,ST]または[S1,S2,...,ST]Tを含み得る。[ ]Tは、行列の移項を表す。チャネル応答に基づいてチャネル特徴抽出モデルの入力を決定することと同様に、測位情報取得モデルの入力は、チャネル特徴の実数部を虚数部から分離することおよび/またはチャネル特徴の振幅を位相から分離することによってさらに取得され得る。詳細は再び説明されない。同様の方法が、複数のチャネル応答に基づいてチャネル特徴抽出モデルの入力を決定するためにさらに使用され得る。詳細は再び説明されない。
【0174】
任意選択で、本開示では、上記のHyについて、Hyは、複数のサブチャネル応答にさらに分割され得、チャネル応答のそれぞれは、1つのアンテナポートに対応し、チャネル特徴抽出モデルの入力は、サブチャネル応答のそれぞれに基づいて決定される。たとえば、Hyの次元は、512×4×16であり、ここで、512は、(たとえば、512個のサブキャリアに対応する)周波数領域次元を表し、4は、(たとえば、4つのOFDMシンボルに対応する)時間領域次元を表し、16は、(たとえば、16個のアンテナポートに対応する)空間領域次元を表し、ここで、512、4、および16は、例として使用されるにすぎず、他の整数値と置き換えられ得る。チャネル特徴抽出モデルは、アンテナポートのそれぞれのチャネル応答のためのチャネル特徴抽出を実施するために使用され得る。たとえば、チャネル特徴抽出モデルの入力は、1つのアンテナポートのチャネル応答であり、入力の次元は、512×4である。代替として、1つのチャネル特徴抽出モデルは、16個のアンテナポートのためのチャネル特徴抽出に使用され得る。たとえば、チャネル特徴抽出モデルの入力は、複数のアンテナポートのチャネル応答であり、入力の次元は、512×4×16である。異なる方法が、チャネル特徴抽出モデルの入力次元に影響を及ぼすが、モデルトレーニングおよびモデル適用の方法は同様である。同様に、周波数領域および/または時間領域について、分割はまた、アンテナポートと同様の方式で実施され得る。周波数領域の分割粒度は、整数量のサブキャリア、整数量のリソースブロック(resource blocks、 RB)、整数量のリソースブロックグループ(resource block groups、 RBG)、または別の可能な事例であり得る。時間領域の分割粒度は、整数量のOFDMシンボル、整数量のスロット、または別の可能な事例であり得る。
【0175】
任意選択で、複数のペアのモデル(チャネル特徴抽出モデル+測位情報取得モデル)が、トレーニングされ得、適切なモデルが選択され、必要に応じて適用される。AIモデルの適用は、複雑性とパフォーマンスとの間の妥協をさらに考慮に入れ得る。ニューラルネットワークは、一例として使用され、ネットワークのより多くのレイヤおよびニューロンは、AIモデルのより高い複雑性とより高いパフォーマンスとを示すが、より多くのコンピューティングリソースが消費される必要がある。ネットワークのより少ないレイヤおよびニューロンは、AIモデルのより低い複雑性とより低いパフォーマンスとを示すが、より少ないコンピューティングリソースが消費されることを必要とする。AIモデルは、実際の適用シナリオを考慮に入れることによって選択されることができる。たとえば、高い計算能力をもつUE、たとえば、携帯電話、タブレットコンピュータ、または車載端末について、より複雑なAIモデルが使用され得る。低い計算能力をもつUE、たとえば、モノのインターネット端末またはmMTC端末について、わずかに単純なAIモデルまたはより少ないパラメータをもつAIモデルが使用され得る。相応して、適切なAIモデルがまた、LMFの計算能力に基づいて選択され得る。
【0176】
任意選択で、本開示では、チャネル特徴抽出モデルの入力は、UEと基地局との間のチャネルのRSRPおよび/またはUEと基地局との間のチャネルのRSTPをさらに含み得る。代替として、任意選択で、チャネル特徴抽出モデルの出力に基づいて決定された測位情報取得モデルの入力に加えて、測位情報取得モデルの入力は、UEと基地局との間のチャネルのRSRPおよび/またはUEと基地局との間のチャネルのRSTPをさらに含み得る。
【0177】
任意選択で、動作S604:UEは、LMFにUEの能力情報を送る。
【0178】
UEの能力情報は、UEの以下の情報のうちの少なくとも1つを示す。
- UEがAIベースの測位方法をサポートするのかどうか。
たとえば、UEがAIベースの測位方法をサポートするとき、LMFは、AIベースの測位方法を使用することによってUEの測位情報を決定し得る。たとえば、測位を実施するために、UEは、本開示で提供されるチャネル特徴抽出モデルを使用し、LMFは、本開示で提供される測位情報取得モデルを使用する。UEがAIベースの測位方法をサポートしないとき、LMFは非AIベースの測位方法を使用することによってUEのロケーション情報を決定し得る。
「UEがAIベースの測位方法をサポートするのかどうか」は、UEによってサポートされた測位方法タイプと置き換えられ得る。タイプは、AIベースの測位方法であり得るか、または非AIベースの測位方法であり得る。
任意選択で、本開示では、AIベースの測位方法は、機械学習アルゴリズムに基づく測位方法、AIモデルに基づく測位方法、または別の名前としてさらに説明され得る。これは、限定されない。
- UEのコンピューティング能力情報。
UEのコンピューティング能力情報は、単位時間ごとにUEによってサポートされた動作の量を示し得るか、またはUEの計算能力レベルを示し得る。たとえば、複数の計算能力レベルが、プロトコル中で合意されるか、またはUEのためにネットワーク側(たとえば、基地局、AMF、もしくはLMF)によって事前構成され、計算能力レベルのそれぞれは、単位時間ごとにUEによってサポートされた動作の量に対応する。UEは、単位時間ごとにUEによってサポートされた動作の量と複数の計算能力レベルとに基づいてUEの計算能力レベルを決定し得る。
ネットワーク側(たとえば、以下で説明されるLMFまたはAI機能ネットワーク要素)は、UEのコンピューティング能力情報に基づいてUEのための適切なチャネル特徴抽出モデルを構成し得る。本方法によれば、UEは、正常に動作することができる。たとえば、推論を実施するためにUEがチャネル特徴抽出モデルを使用するときにUEによって使用されるコンピューティングリソースは、UEの計算能力レベルを超えず、またはUEの計算能力をそれほど占有しない。UEのあまりに多くの計算能力を占有することは、UEのコンピューティングリソースの50%またはUEのコンピューティングリソースの別の割合よりも多くを占有することを含む。
- UEによってサポートされたモデル(AIモデル)に関する情報。
情報は、UEによってサポートされたAIモデルに関する情報を示す。UEによってサポートされたAIモデルに関する情報は、UEが特定のタイプのAIモデルをサポートするかどうかを示し得るか、またはUEがAIモデルの記述方式を示すかどうかを示し得るか、またはUEによってサポートされたAIモデルのタイプを示し得る。たとえば、情報は、UEが、AIモデルの以下のタイプ、すなわち、全結合ニューラルネットワーク、畳み込みニューラルネットワーク、再帰型ニューラルネットワーク、注意機構をサポートするニューラルネットワーク、または異なるニューラルネットワークタイプのうちの少なくとも1つをサポートするかどうかを示す。本方法によれば、ネットワーク側は、UEのための適切なモデルを構成し得る。
【0179】
本開示では、UEが、LMFに情報を送る、たとえば、UEの能力情報を送るときに、以下の方法が使用され得る。
【0180】
任意選択で、UEが、LMFに情報を送るとき、UEとLMFとの間に論理インターフェースがある場合、情報は、NASメッセージの形態で基地局にUEによって送られ得、コアネットワーク要素A(たとえば、AMFまたは別のネットワーク要素)に基地局によって転送され得、次いで、LMFにコアネットワーク要素Aによって転送され得るか、または情報は、NASメッセージの形態で基地局にUEによって送られ、次いで、LMFに基地局によって転送される。
【0181】
任意選択で、UEが、LMFに情報を送るとき、UEとLMFとの間に論理インターフェースがない場合、情報は、NASメッセージの形態で基地局にUEによって送られ得、コアネットワーク要素B(たとえば、AMFまたは別のネットワーク要素)に基地局によって転送され得、次いで、LMFにコアネットワーク要素Bによって通知され得るか、または情報は、NASメッセージの形態で基地局にUEによって送られ得、コアネットワーク要素Aに基地局によって転送され得、コアネットワーク要素Bにコアネットワーク要素Aによって転送され得、次いで、LMFにコアネットワーク要素Bによって通知され得る。UEとコアネットワーク要素Bとの間に論理インターフェースがあり、論理インターフェースは、上記の情報を通信するために使用される。UEとコアネットワーク要素Aとの間に論理インターフェースがないか、またはUEとコアネットワーク要素Aとの間に論理インターフェースがあるが、上記の情報は解釈されず、論理インターフェースレイヤにおいて通信されることができない。
【0182】
コアネットワーク要素Aは、1つのネットワーク要素(1ホップ転送)であり得るか、または複数のネットワーク要素(マルチホップ転送)であり得る。
【0183】
本開示では、以下で説明される、LMFがUEに情報を送る、たとえば、チャネル特徴抽出モデルに関する情報を送るときに、LMFは、前述の方法とは反対の経路を使用することによって情報を送り得る。たとえば、LMFが、UEに情報を送るとき、UEとLMFとの間に論理インターフェースがある場合、情報は、NASメッセージの形態でコアネットワーク要素AにLMFによって送られ得、基地局にコアネットワーク要素Aによって転送され得、次いで、UEに基地局によって転送され得るか、または情報は、NASメッセージの形態で基地局にLMFによって送られ、次いで、UEに基地局によって転送される。説明の簡潔さのために、本明細書では、詳細は再び説明されない。
【0184】
任意選択で、LMFにUEによって情報を送ることは、LMFに基づいて問い合わせていることがある(または要求していることがある)。たとえば、LMFは、UEにUE能力クエリ情報を送る。クエリ情報を受信した後に、UEは、LMFにUEの能力情報を報告する。
【0185】
任意選択で、UEは、LMFにUEの能力情報を事前に送り得る。たとえば、UEがネットワークにアクセスするとき、UEは、LMFにUEの能力情報を事前に送るか、またはUEによって能力情報を報告するための時間領域リソース(たとえば、周期および周期中のオフセット(offset))がプロトコル中で合意されるかもしくはLMFによって事前構成されるとき、UEは、時間領域リソース上でLMFにUEの能力情報を送るか、または能力情報が変化するときもしくはネットワークハンドオーバが生じるとき、UEは、LMFにUEの能力情報を送る。UEがLMFにUEの能力情報を送る理由は、本出願では限定されない。
【0186】
動作S604は、任意である。たとえば、UEの能力がプロトコル中で合意される場合、S604は実施される必要がない。たとえば、システム中に複数の能力タイプのUEがあるか、またはUEの能力が自律的に変化し得るとき、UEは、S604を実施し得る。
【0187】
任意選択で、動作S605(図示せず):測位情報取得モデルが構成される。任意選択で、動作S606(図示せず):チャネル特徴抽出モデルが構成される。S605とS606とは、モデル構成と総称され得る。動作S605と動作S606とを実施することによって、AI機能ネットワーク要素は、UEおよびLMF上で、トレーニングを通して取得されたモデルを展開し得る。
【0188】
モデル構成は、以下でモデル構成方式1またはモデル構成方式2を使用することによって実装され得る。
【0189】
モデル構成方式1:
【0190】
任意選択で、動作S605a:AI機能ネットワーク要素は、LMFに測位情報取得モデルに関する情報を送る。任意選択で、動作S606a:AI機能ネットワーク要素は、UEにチャネル特徴抽出モデルに関する情報を送る。
【0191】
動作S605aは、任意である。たとえば、測位情報取得モデルは、オフライントレーニングの後にプロトコル中で合意されるか、または測位情報取得モデルは、サードパーティのウェブサイトからダウンロードされ得る。したがって、S605aは、スキップされ得る。
【0192】
動作S606aは、任意である。たとえば、チャネル特徴抽出モデルは、オフライントレーニングの後にプロトコル中で合意されるか、またはチャネル特徴抽出モデルは、サードパーティのウェブサイトからダウンロードされ得る。したがって、S606aは、スキップされ得る。
【0193】
上記の方法では、動作S605aと動作S606aとの両方が実施され得るか、動作S605aも動作S606aも実施されないことがあるか、動作S605aは実施され得るが、S606aが実施されないか、または動作S605aは実施されないことがあるが、S606aが実施される。これは、限定されない。
【0194】
モデル構成方式2:
【0195】
任意選択で、動作S605b:AI機能ネットワーク要素は、LMFに測位情報取得モデルに関する情報とチャネル特徴抽出モデルに関する情報とを送る。動作S606b:LMFは、UEにチャネル特徴抽出モデルに関する情報を送る。
【0196】
可能な実装では、動作S605bおよび/または動作S606bは、任意である。たとえば、測位情報取得モデルとチャネル特徴抽出モデルとは、オフライントレーニングの後にプロトコル中で合意されるか、または測位情報取得モデルとチャネル特徴抽出モデルとは、サードパーティのウェブサイトからダウンロードされ得るか、または測位情報取得モデルもしくはチャネル特徴抽出モデルのどちらかは、オフライントレーニングの後にプロトコル中で合意され、他方は、サードパーティのウェブサイトからダウンロードされ得る。
【0197】
本開示では、モデル情報が(ネットワーク要素Cおよびネットワーク要素Dとして示される)異なるネットワーク要素の間で交換されるとき、たとえば、測位情報取得モデルに関する情報もしくはチャネル特徴抽出モデルに関する情報がAI機能ネットワーク要素とLMFとの間で交換されるとき、またはチャネル特徴抽出モデルに関する情報がAI機能ネットワーク要素とUEとの間で交換されるとき、またはチャネル特徴抽出モデルに関する情報がLMFとUEとの間で交換されるとき、または以下で説明される、チャネル特徴抽出モデルに関する情報がLMFと基地局との間で交換されるとき、または以下で説明される、チャネル特徴抽出モデルに関する情報がAI機能ネットワーク要素と基地局との間で交換されるとき、ネットワーク要素Cがネットワーク要素Dにモデル情報を送る一例が使用され、ネットワーク要素Cは、ネットワーク要素Dにモデルの以下の情報のうちの少なくとも1つを送り得る。
- モデルの入力パラメータの次元。
- モデルの入力パラメータのタイプ。
たとえば、入力パラメータのタイプは、チャネル応答、チャネルのRSRP、チャネルのRSTPなどを含む。
- モデルの勾配情報。
たとえば、情報は、基準モデルに対するもしくは前回送られたモデルに対する今回送られたモデルの勾配情報を示す。たとえば、ネットワーク要素Dにネットワーク要素Cによって以前に送られたモデル情報は、情報Aであり、ネットワーク要素Dは、情報Aと勾配情報とに基づいて情報Bを取得し得、情報Bは、モデルの新しいモデル情報を与える。言い換えれば、モデルは、モデルの勾配情報を使用することによって更新または再構成され得る。
- モデルのレイヤの量。
- モデルのレイヤ間の接続関係。
- モデルのニューロンのオフセット。
- モデルのニューロンの重み。
- モデルのインデックス(または識別子)。
- モデルの有効な期間。モデルは、有効な期間内に利用可能である。そうでない場合、モデルは、利用不可能である。
【0198】
任意選択で、AI機能ネットワーク要素がLMFであるか、またはAI機能ネットワーク要素とLMFとが同じデバイス中に位置するとき、AI機能ネットワーク要素がLMFにモデル情報を送ることは次のように実装され得る。LMFは、モデル情報を読み込む。
【0199】
動作S607:UEは、チャネル特徴抽出モデルを使用することによってチャネル特徴を抽出する。動作S608:UEは、LMFにチャネル特徴を送る。動作S609:LMFは、測位情報取得モデルを使用することによってUEの測位情報を取得する。
【0200】
たとえば、
図7Aに示されているように、モデルトレーニングの上記の説明と同様に、P個の基地局は、UEにY個のダウンリンク基準信号を送る。UEは、Y個の基準信号を受信する。Yは、1以上の整数であり、通常、1よりも大きい整数、たとえば、3、4、5、またはより大きい数である。Y個の基準信号中の第yの基準信号について、UEは、測定を通して、基準信号がパスするチャネルのチャネル応答を取得し得る。チャネル応答は、UEと基準信号を送る基地局との間のチャネルに対応する。yの値は、1からYにわたる。
【0201】
Y個のチャネル応答を取得した後に、UEは、Y個のチャネル応答に基づいてチャネル特徴抽出モデルの入力を決定し得、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって推論を通してX個のチャネル特徴を取得し得る。UEは、LMFにX個のチャネル特徴を送る。本方法は、以下のように説明され得る。UEは、LMFにX個のチャネル特徴を送り、ここで、X個のチャネル特徴は、UEのY個のチャネルに対応し、X個のチャネル特徴は、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、チャネル特徴抽出モデルの入力は、Y個のチャネル応答に基づいて決定され、Y個のチャネル応答は、Y個のチャネルと1対1の対応にあり、Yは、1以上の正の整数であり、Xは、1以上の整数である。
【0202】
Y個のチャネルは、UEとP個の基地局との間のY個のチャネルである。任意選択で、P個の基地局のそれぞれとUEとの間にE個のチャネルがあり、Eは、1以上の整数である。任意選択で、Eが1よりも大きいとき、E個のチャネル中の異なるチャネルは、異なるセルおよび/または周波数帯域に対応する。異なる基地局について、Eの値は、同じであることがあり、または異なることがある。これは、限定されない。
【0203】
LMFは、X個のチャネル特徴を受信し、X個のチャネル特徴と測位情報取得モデルとを使用することによってUEの測位情報を決定する。たとえば、LMFは、X個のチャネル特徴に基づいて測位情報取得モデルの入力を決定し、測位情報取得モデルを使用することによって推論を通してUEの測位情報を取得する。
【0204】
本方法では、測位は、AIモデルを使用することによって実施されて、インテリジェント測位を実装し、したがって、測位のパフォーマンスが、実際のチャネル環境により近くなり、それによって、より正確な測位を実装する。
【0205】
任意選択では、Xは、Y以下の正の整数である。Y個のチャネル応答を報告することと比較して、Y(X)個のよりも少ないチャネル特徴が報告されるとき、報告される情報の量が低減されることができ、シグナリングオーバーヘッドが低減されることができる。
【0206】
任意選択で、X個のチャネル特徴の全次元は、Y個のチャネル応答の全次元よりも少なくなる。本方法は、報告される情報の量を低減するための可能な方法であり、UEとLMFとの間のシグナリングオーバーヘッドを低減することができる。たとえば、UEの測位情報を決定するためにLMFに高次元のチャネル応答を送ることと比較して、本方法では、UEの測位情報を決定するためにLMFに低次元のチャネル特徴を送ることは、UEとLMFとの間のシグナリングオーバーヘッドを低減することができる。たとえば、Y個のチャネル応答の全次元は、512×4×16であり、X個のチャネル特徴の全次元は、16まで低減され得る。たとえば、16の実数または複素数は、チャネル応答に対応するチャネル特徴を表す。この例は、問題を説明するために使用されるにすぎず、本開示を限定することを意図されていない。
【0207】
図9A、
図9B、および
図9Cは、UEとLMFとがチャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとを使用することによって測位を実施する構造図である。
図9A、
図9B、および
図9Cは、それぞれ、
図8A、
図8B、および
図8Cと同様である。
図8A、
図8B、および
図8Cは、モデルトレーニングのために使用され、
図9A、
図9B、および
図9Cは、モデル適用またはモデル推論のために使用される。
図8A、
図8B、および
図8Cでは、および
図9A、
図9B、および
図9Cでは、チャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとは同じ方式で動作する。差は、
図8A、
図8B、および
図8Cでは、チャネル特徴抽出モデルおよび/または測位情報取得モデルのモデル情報がトレーニングを通して更新され得、最後に、トレーニングされたチャネル特徴抽出モデルおよび/またはトレーニングされた測位情報取得モデルのモデル情報が出力され、
図9A、
図9B、および
図9Cでは、推論が、トレーニングされたチャネル特徴抽出モデルおよび/またはトレーニングされた測位情報取得モデルを使用することによって実施され、この処理では、チャネル特徴抽出モデルおよび/または測位情報取得モデルのモデル情報は変化しない。
【0208】
任意選択で、
図9Aに示されているように、Y個のチャネル応答H
1、H
2、...、H
Yを取得した後に、Y個のチャネル応答のそれぞれについて、または第yのチャネル応答H
yについて、UEは、チャネル特徴抽出モデルの入力Feature_model_In
yを決定する。yの値は、1からYにわたる。UEは、入力Feature_model_In
yとチャネル特徴抽出モデルとに基づいて推論を通してチャネル特徴抽出モデルの出力Feature_model_Out
yを取得する。Feature_model_Out
yは、チャネル特徴S
yを示す。UEは、チャネル特徴抽出モデルとY個のチャネル応答とに基づいて合計Y個のチャネル特徴S
1、S
2、...、S
Yを取得し得る。本方法では、チャネル応答H
yごとに、チャネル特徴抽出モデルは、チャネル応答に対応するチャネル特徴S
yを取得するために使用される。任意選択で、チャネル特徴S
yは、実数、ベクトル、行列、または(1次元よりも大きい)多次元アレイであり得る。これは、限定されない。実際の処理では、UEは、1つのチャネル特徴抽出モデルを有し得(または記憶し得)、Y個のチャネル特徴は、すべて、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって推論を通して取得される。本方法は、UEの記憶リソースを節約することができる。代替として、UEは、複数の(たとえば、Y個の)チャネル特徴抽出モデルを有し得(または記憶し得)、Y個のチャネル特徴のうちの少なくとも2つは、同じチャネル特徴抽出モデルを使用することによって推論を通して取得される。本方法は、UEの処理速度を改善することができる。
【0209】
UEがチャネル応答に基づいてチャネル特徴抽出モデルの入力をどのように決定するのかのための方法は、
図8Aの対応する説明と同様である。詳細は、本明細書で再び説明されない。
【0210】
UEは、LMFに取得されたY個のチャネル特徴S1、S2、...、SYを送る。LMFは、Y個のチャネル特徴に基づいて測位情報取得モデルの入力を決定する。LMFは、入力と測位情報取得モデルとに基づいて推論を通してUEの測位情報を取得する。たとえば、LMFは、チャネル特徴S1、S2、...、SYに基づいて測位情報取得モデルのB個の入力Position_model_Inbを取得し得る。LMFは、測位情報取得モデルにB個の入力Position_model_Inbを入力して、推論を通して合計B個の出力Position_model_Outbを取得する。bの値は、1からBにわたり、Bは、1以上の整数である。Position_model_Inbに対応する出力は、Position_model_Outbである。Bが1よりも大きいとき、実際の処理では、LMFは、1つの測位情報取得モデルを有し得(または記憶し得)、複数の入力Position_model_Outbは、すべて、測位情報取得モデルを使用することによって推論を通して取得される。本方法は、LMFの記憶リソースを節約することができる。代替として、LMFは、複数の(たとえば、B個の)測位情報取得モデルを有し得(または記憶し得)、複数のPosition_model_Outbのうちの少なくとも2つのPosition_model_Outbは、同じ測位情報取得モデルを使用することによって推論を通して取得される。本方法は、LMFの処理速度を改善することができる。
【0211】
任意選択で、UEの測位情報は、UEのロケーション情報を示す。
【0212】
例A1:
【0213】
Bは、1に等しく、Position_model_Outbは、UEの経度、緯度、および高度のうちの少なくとも1つを示す。
【0214】
例B1:
【0215】
Bは、1に等しく、Position_model_Outbは、基準ロケーションに対するUEのオフセットを示す。任意選択で、測位情報取得モデルの入力は、基準ロケーションをさらに含み得る。
【0216】
任意選択で、例A1および例B1では、Position_model_Inbは、Y個の要素を含み得、ここで、第yの要素はSyであり、yの値は1からYにわたる。代替として、上記の説明と同様に、Position_model_Inbは、Y個のSyから分離された実数部、虚数部、振幅、および応答のうちの少なくとも1つを含む。
【0217】
任意選択で、UEの測位情報は、Y個のチャネルのそれぞれの以下、すなわち、UEのチャネルタイプ、第1の経路ロケーション、または相対方位角のうちの少なくとも1つを示す。UEのチャネルタイプ、第1の経路ロケーション、および/または相対方位角は、UEのロケーション情報を決定するために使用される。
【0218】
例C1:
【0219】
Bは、1以上であり、Position_model_Outb、b=1、...、Bは、Y個のチャネルのそれぞれの第1の経路ロケーション[First_Path1,First_Path2,...,First_PathY]を示す。
【0220】
たとえば、Bは、1に等しく、Position_model_Inbは、Y個の要素を含み、ここで、第yの要素は、Syであり、yの値は、1からYにわたり、Position_model_Outbは、Y個のチャネルのそれぞれの第1の経路ロケーションを示す。
【0221】
別の例では、Bは、1よりも大きく、たとえば、Bは2に等しくなり、Position_model_In1は、Y1個の要素を含み、ここで、第(y1)の要素は、Sy1であり、y1の値は、1からY1にわたり、Position_model_Out1は、第1のチャネルから第(Y1)のチャネルのそれぞれの第1の経路ロケーションを示し、Position_model_In2は、Y2個の要素を含み、ここで、第(y2)の要素は、SY1+y2であり、y2の値は、1からY2にわたり、Position_model_Out2は、第(Y1+1)のチャネルから第(Y1+Y2)のチャネルのそれぞれの第1の経路ロケーションを示す。Bが2に等しいことは、一例として使用されるにすぎず、本開示を限定することを意図されていない。Position_model_Inbは、チャネルのグループのチャネル特徴を使用することによって決定され、Position_model_Outbは、チャネルのグループの第1の経路ロケーションを示すことが理解され得る。
【0222】
任意選択で、Position_model_Outb、b=1、...、Bは、同じ時間長(たとえば、1つのOFDMシンボルの長さ)中のY個のチャネルのそれぞれの第1の経路の時間領域ロケーションFirst_Pathyを示し、ここで、yの値は、1からYにわたる。チャネルのそれぞれの第1の経路ロケーションを取得した後に、LMFは、少なくとも3つのチャネルの第1の経路ロケーションに基づいてUEのロケーション情報を取得し得る。
【0223】
たとえば、
図10は、第1の経路ロケーションに基づいてUEのロケーションを推定する一例を示す。
図10では、基地局1は、チャネル1を通してUEに基準信号P1を送り、P1の到着時間はt1であり、基地局2は、チャネル2を通してUEに基準信号P2を送り、P2の到着時間はt2であり、基地局3は、チャネル3を通してUEに基準信号P3を送り、P3の到着時間はt3である。t1、t2、およびt3は、0よりも大きい。UEは、測定を通して、P1とP2との間の到着時間差t1-t2またはt2-t1(t1-t2が図および以下で一例として使用される)を取得し得、P1とP3との間の到着時間差t1-t3またはt3-t1(t1-t3が図および以下で一例として使用される)を取得し得る。UEは、LMFに到着時間差t1-t2およびt1-t3を報告し得る。P1およびP2の出発時間は、それぞれ、P1_Tx_tおよびP2_Tx_tであると仮定される。P1_Tx_tおよびP2_Tx_tは、0よりも大きい。可能な実装では、P1_Tx_tおよびP2_Tx_tは、プロトコルで合意されたものと同じである。別の可能な実装形態では、P1_Tx_tおよびP2_Tx_tは、柔軟に構成され得る。この場合、P1_Tx_tおよびP2_Tx_tは、同じであることがあり、または異なることがある。基地局1は、LMFにP1_Tx_tを送り得、基地局2は、LMFにP2_Tx_tを送り得る。P1およびP3の出発時間は、それぞれ、P1_Tx_tおよびP3_Tx_tであると仮定される。P3_Tx_tは、0よりも大きい。可能な実装では、P1_Tx_tおよびP3_Tx_tは、プロトコルで合意されたものと同じである。別の可能な実装形態では、P1_Tx_tおよびP3_Tx_tは、柔軟に構成され得る。この場合、P1_Tx_tおよびP3_Tx_tは、同じであることがあり、または異なることがある。基地局1は、LMFにP1_Tx_tを送り得、基地局3は、LMFにP3_Tx_tを送り得る。LMFは、P1およびP2の第1の経路の間の到着時間差が、(t1-P1_Tx_t+First_Path
1)-(t2-P2_Tx_t+First_Path
2)であると決定し得、P1およびP3の第1の経路の間の到着時間差が、(t1-P1_Tx_t+First_Path
1)-(t3-P3_Tx_t+First_Path
3)であると決定し得る。P1_Tx_tおよびP2_Tx_tが同じであるとき、(t1-P1_Tx_t+First_Path
1)-(t2-P2_Tx_t+First_Path
2)は、(t1+First_Path
1)-(t2+First_Path
2)として簡略化され得る。P1_Tx_tおよびP3_Tx_tが同じであるとき、(t1-P1_Tx_t+First_Path
1)-(t3-P3_Tx_t+First_Path
3)は、(t1+First_Path
1)-(t3+First_Path
3)として簡略化され得る。LMFは、P1およびP3の第1の経路の間の到着時間差に基づいて、到着時間差を満たすUEのロケーションが曲線1であると決定し得、P1およびP2の第1の経路の間の到着時間差に基づいて、到着時間差を満たすUEのロケーションが曲線2であると決定し得る。したがって、LMFは、曲線1と曲線2との交点がUEのロケーションであると見なし得、言い換えれば、曲線1と曲線2との交点がUEのために推定されたロケーションと見なされ得る。
【0224】
任意選択で、Position_model_Outb、b=1、...、Bが3つより多いFirst_Pathyを示すとき、LMFは、3つのFirst_Pathyに対応する3つのチャネルを選択し得、上記の方法に従ってUEのロケーションを推定し得る。代替として、LMFは、UEのための複数のロケーションを推定し得、UEのロケーションとして複数の推定されたロケーションの平均値を決定し得る。UEの推定されたロケーションのそれぞれは、3つのFirst_Pathyに対応する3つのチャネルに基づく推定を通して取得される。
【0225】
本開示は、第1の経路ロケーションに基づいてUEのロケーションを決定するためにLMFによって使用される特定のアルゴリズムを限定せず、言い換えれば、LMFがUEの測位機能を実装するのを支援するために測位情報取得モデルの出力をどのように使用するのかを限定しない。
【0226】
例D1:
【0227】
Bは、1以上であり、Position_model_Outb、b=1、...、Bは、Y個のチャネルのそれぞれの第1の経路ロケーション[First_Path1,First_Path2,...,First_PathY]とチャネルタイプとを示す。例C1と同様に、Bは、1に等しくあり得るか、または1よりも大きくなり得る。Position_model_Inbは、チャネルのグループのチャネル特徴を使用することによって決定され、Position_model_Outbは、チャネルのグループの第1の経路ロケーションとチャネルタイプとを示すことが理解され得る。
【0228】
図11に示されているように、基地局は、UEに信号を送る。信号は、複数の経路を通ってUEに到着し得る。しかしながら、基地局とUEとの間のLOS経路が木によってブロックされるので、UEは、LOS経路上の信号を測定することができない。UEによって測定された第1の経路は、NLOS経路上にあり、壁によって反射される信号であると仮定される。UEのロケーションがNLOS経路上の信号の到着時間に基づいて推定される場合、UEと基地局との間の距離がd
2+d
3であると推定され得る。しかしながら、UEと基地局との間の実際の距離は、LOS経路上でd
1である。したがって、UEのロケーションの推定精度を改善するために、UEと基地局との間の第1の経路がLOS経路であるとき、UEのロケーションは、第1の経路のロケーションに基づいて推定され得る。
【0229】
例D1では、LMFは、チャネルタイプがPosition_model_Outb、b=1、...、Bによって示されるLOSであるチャネルの第1の経路ロケーションに基づいて、例C1と同様の方法を使用することによってUEのロケーションを決定し得る。たとえば、Position_model_Outb、b=1、...、Bは、[First_Path1,First_Path2,...,First_Path8]を示し、Position_model_Outb、b=1、...、Bは、チャネル1、チャネル2、チャネル4、チャネル5、チャネル7、およびチャネル8がLOS経路であることを示し、チャネル3およびチャネル6は、NLOS経路である。この場合、LMFは、First_Path1、First_Path2、First_Path4、First_Path5、First_Path7、およびFirst_Path8に基づいて、例C1において説明された方法を使用することによってUEのロケーションを決定し得る。
【0230】
例E1:
【0231】
Bは、1以上であり、Position_model_Outb、b=1、...、Bは、Y個のチャネルのそれぞれのチャネルタイプを示す。例C1と同様に、Bは、1に等しくあり得るか、または1よりも大きくなり得る。Position_model_Inbは、チャネルのグループのチャネル特徴を使用することによって決定され、Position_model_Outbは、チャネルのグループのチャネルタイプを示すことが理解され得る。
【0232】
例E1は、例D1と同様である。例D1とは異なり、Y個のチャネルのそれぞれの第1の経路ロケーションは、Position_model_Outb、b=1、...、Bによって示されず、別の方式で取得される。特定の方式は限定されない。たとえば、計算を簡略化するために、様々なチャネルの第1の経路ロケーションは、プロトコルで合意されたものと同じであるか、または第1の経路ロケーションは、LMFにUEまたは対応する基地局によって報告される。たとえば、UEは、Y個のチャネルのそれぞれの第1の経路ロケーションを報告するか、またはY個のチャネルに対応するY個の基地局のそれぞれは、基地局とUEとの間のチャネルの第1の経路ロケーションを報告する。
【0233】
例F1:
【0234】
Bは、1以上であり、Position_model_Outb、b=1、...、Bは、Y個のチャネルのそれぞれに対応するUEの相対方位角[Direction1,Direction2,...,DirectionY]を示す。
【0235】
たとえば、Bは、1に等しく、Position_model_Inbは、Y個の要素を含み、ここで、第yの要素は、Syであり、yの値は、1からYにわたり、Position_model_Outbは、Y個のチャネルのそれぞれに対応するUEの方位角を示す。
【0236】
別の例では、Bは、1よりも大きく、たとえば、Bは2に等しくなり、Position_model_In1は、Y1個の要素を含み、ここで、第(y1)の要素は、Sy1であり、y1の値は、1からY1にわたり、Position_model_Out1は、第1のチャネルから第(Y1)のチャネルのそれぞれに対応するUEの相対方位角を示し、Position_model_In2は、Y2個の要素を含み、ここで、第(y2)の要素は、SY1+y2であり、y2の値は、1からY2にわたり、Position_model_Out2は、第(Y1+1)のチャネルから第(Y1+Y2)のチャネルのそれぞれに対応するUEの相対方位角を示す。Bが2に等しいことは、一例として使用されるにすぎず、本開示を限定することを意図されていない。Position_model_Inbは、チャネルのグループのチャネル特徴を使用することによって決定され、Position_model_Outbは、チャネルのグループに対応するUEの相対方位角を示すことが理解され得る。
【0237】
任意選択で、Position_model_Outb、b=1、...、Bは、Y個のチャネルのそれぞれに対応するUEの相対方位角Directionyを示し、ここで、yの値は、1からYにわたる。チャネルに対応するUEの相対方位角を取得した後に、LMFは、チャネルのうちの少なくとも2つに対応するUEの相対方位角に基づいてUEのロケーション情報を取得し得る。
【0238】
チャネルについて、チャネルに対応するUEの相対方位角は、AOAおよび/またはAODであり得る。LMFがAOAおよびAODを使用することによってUEのロケーション情報をどのように決定するのかの方法については、3GPP 38.805のプロトコルに記載されている方法、たとえば、プロトコルに記載されているDL(ダウンリンク、 downlink)-AOD測位方法およびUL-AOA(アップリンク、uplink)測位方法を参照されたい。本開示は、AOAおよびAODに基づいて別の測位方法をさらに使用し得る。これは、限定されない。
【0239】
任意選択で、Position_model_Outb、b=1、...、Bが2つより多いDirectionyを示すとき、LMFは、Directionyに対応するチャネルの部分を選択し得、上記の方法に従ってUEのロケーションを推定し得る。代替として、LMFは、UEのための複数のロケーションを推定し得、UEのロケーションとして複数の推定されたロケーションの平均値を決定し得る。
【0240】
本開示は、UEの方位角に基づいてUEのロケーションを決定するためにLMFによって使用される特定のアルゴリズムを限定せず、言い換えれば、LMFがUEの測位機能を実装するのを支援するために測位情報取得モデルの出力をどのように使用するのかを限定しない。
【0241】
任意選択で、
図9Bに示されているように、Y個のチャネル応答H
1、H
2、...、H
Yを取得した後に、UEは、Y個のチャネル応答に基づいてチャネル特徴抽出モデルの1つの入力Feature_model_Inを決定し、入力とチャネル特徴抽出モデルとに基づいて推論を通してチャネル特徴抽出モデルの1つの出力Feature_model_Outを取得する。出力は、チャネル特徴Sを示す。UEは、チャネル特徴抽出モデルとY個のチャネル応答とに基づいて合計1つのチャネル特徴Sを取得し得る。任意選択で、Sは、実数、ベクトル、行列、または(1次元よりも大きい)多次元アレイであり得る。これは、限定されない。UEは、LMFにチャネル特徴Sを送る。本方法では、チャネル特徴SがY個のチャネルに対応すると見なされ得る。
【0242】
UEがチャネル応答に基づいてチャネル特徴抽出モデルの入力をどのように決定するのかのための方法は、
図8Bの対応する説明と同様である。詳細は、本明細書で再び説明されない。
【0243】
LMFは、チャネル特徴Sに基づいて測位情報取得モデルの入力を決定する。LMFは、入力と測位情報取得モデルとに基づいて推論を通してUEの測位情報を取得する。たとえば、LMFは、チャネル特徴Sに基づいて測位情報取得モデルの入力Feature_model_Inを取得し得る。LMFは、入力と測位情報取得モデルとに基づいて推論を通して出力Feature_model_Outを取得する。Feature_model_Outは、UEの測位情報を示す。
【0244】
任意選択で、UEの測位情報は、UEのロケーション情報を示すか、またはY個のチャネルのそれぞれのチャネルタイプおよび/もしくは第1の経路ロケーションを示す。チャネルタイプおよび/または第1の経路ロケーションは、UEのロケーション情報を決定するために使用される。チャネルタイプおよび/または第1の経路ロケーションは、LMFがUEのロケーション情報を決定するのを支援するために使用される。Feature_model_Outの説明は、
図9Aのそれらと同様である。詳細は再び説明されない。
図9Aおよび
図9Bでは、チャネル特徴抽出モデルの入力と出力とは異なるが、それらの処理アイデアは同様である。
図9Aでは、Y個のチャネルについて、LMF側は、1つまたは複数の測位情報取得モデルを使用することによって処理を実施し得る。
図9Bでは、Y個のチャネルについて、LMF側は、1つの測位情報取得モデルを使用することによって処理を実施し得る。
【0245】
任意選択で、
図9Cに示されているように、Y個のチャネル応答H
1、H
2、...、H
Yを取得した後に、UEは、Y個のチャネル応答に基づいてチャネル特徴抽出モデルの合計Q個の入力を決定し得、ここで、入力のそれぞれは、Y個のチャネル応答中のT個のチャネル応答によって決定され、QとTとは、正の整数であり、Q×T=Yである。Q個の入力中の第qの入力について、UEは、入力とチャネル特徴抽出モデルとに基づいてチャネル特徴抽出モデルの出力を取得し、ここで、出力は、チャネル特徴S
qを示し、qの値は、1からQにわたる。
【0246】
任意選択で、チャネル特徴Sqは、実数、ベクトル、行列、または(1次元よりも大きい)多次元アレイであり得る。これは、限定されない。UEは、チャネル特徴抽出モデルとY個のチャネル応答とに基づいて合計Q個のチャネル特徴S1、S2、...、SQを取得し得る。Q個のチャネル特徴がY個のチャネルに対応すると見なされ得る。本方法では、T個のチャネル応答ごとに、チャネル特徴抽出モデルは、T個のチャネル応答に対応する1つのチャネル特徴SQを取得するために使用される。実際の処理では、UEは、1つのチャネル特徴抽出モデルを記憶し得、Q個の入力のそれぞれは、チャネル特徴抽出モデルに基づいて連続的に推測される。代替として、UEは、複数の(たとえば、Q個の)チャネル特徴抽出モデルを記憶し得、Q個の入力のうちの少なくとも2つは、異なるチャネル特徴抽出モデルに基づいて推測される。これは、限定されない。
【0247】
UEは、LMFにQ個のチャネル特徴S1、S2、...、SQを送る。LMFは、S1、S2、...、SQに基づいて測位情報取得モデルの入力を決定する。LMFは、入力と測位情報取得モデルとに基づいて推論を通してUEの測位情報を取得する。たとえば、LMFは、チャネル特徴S1、S2、...、SQに基づいて測位情報取得モデルのN個の入力Position_model_Innを取得し得、ここで、nの値は1からNにわたり、Nは、1以上の整数である。LMFは、測位情報取得モデルにN個の入力Position_model_Innを入力して、推論を通してN個の出力Position_model_Outnを取得する。nの値は、1からNにわたる。Position_model_Innに対応する出力は、Position_model_Outnである。
【0248】
図9Aの説明と同様に、N=1であり、Position_model_Out
nは、UEのロケーション情報を示す。代替として、Nは、1以上であり、Position_model_Out
n、n=1、...、Nは、Y個のチャネルのそれぞれのチャネルタイプおよび/または第1の経路ロケーションを示す。チャネルタイプおよび/または第1の経路ロケーションは、LMFがUEのロケーション情報を決定するのを支援するために使用される。Position_model_Out
nの説明は、
図9Aのそれらと同様である。詳細は再び説明されない。
図9Aおよび
図9Cでは、チャネル特徴抽出モデルの入力と出力とは異なるが、それらの処理アイデアは同様である。
【0249】
【0250】
図12は、本開示による、第2の測位方法のフローチャートである。本方法は、以下の動作を含む。
【0251】
任意選択で、動作S1201:基地局は、AI機能ネットワーク要素にトレーニングデータを送る。任意選択で、動作S1202:LMFは、AI機能ネットワーク要素にトレーニングデータを送る。任意選択で、動作S1203:AI機能ネットワーク要素は、トレーニングデータを使用することによってモデルトレーニングを実施する。
【0252】
AI機能ネットワーク要素は、トレーニングデータを使用することによってモデルトレーニング処理を通してトレーニングを実施して、チャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとを取得し得る。トレーニングデータは、AI機能ネットワーク要素に基地局および/またはLMFによって送られ得る。
【0253】
本開示では、基地局がAI機能ネットワーク要素と情報を交換するとき、たとえば、基地局がAI機能ネットワーク要素にトレーニングデータを送るとき、または以下のAI機能ネットワーク要素が基地局にチャネル特徴抽出モデルに関する情報を送るとき、AI機能ネットワーク要素は、ワイヤードまたはワイヤレス方式で基地局と直接通信するか、またはAI機能ネットワーク要素は、別のネットワーク要素(たとえば、限定されないがコアネットワーク要素)によって転送することを通して基地局と通信する。
【0254】
動作S1201、S1202、およびS1203は任意である。たとえば、チャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとは、オフライントレーニングの後にプロトコル中で合意される。代替として、チャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとは、サードパーティのウェブサイトからダウンロードされる。この場合、S1201、S1202、およびS1203は、スキップされ得る。
【0255】
任意選択で、動作S1201と動作S1203とは、実施されるが、S1202は、実施されないか、または動作S1202と動作S1203とは、実施されるが、S1201は、実施されないか、または動作S1201とS1202とS1203とは、すべて実施される。動作S1202において、AI機能ネットワーク要素に基地局によって送られたトレーニングデータは、基地局によって測定され得、および/またはシグナリングを使用することによって基地局にUEによって報告され得る。動作S1202において、AI機能ネットワーク要素にLMFによって送られたトレーニングデータは、LMFにUEおよび/または基地局によって送られ得る。
【0256】
AI機能ネットワーク要素によって取得されたトレーニングデータは、チャネル特徴抽出モデルの入力と入力に対応するラベルとを決定するために使用されるトレーニングデータを含む。入力に対応するラベルは、測位情報取得モデルのターゲット出力または理想的な出力として理解され得る。たとえば、チャネル特徴抽出モデルの入力がトレーニングデータAに基づいて決定されるとき、測位情報取得モデルのターゲット出力はトレーニングデータAに対応するラベルである。
【0257】
任意選択で、チャネル特徴抽出モデルの入力を決定するために使用されるトレーニングデータは、以下のうちの少なくとも1つを含む。
- UEと基地局との間のチャネル応答。
任意選択で、情報は、UEによって測定され、次いで、基地局またはLMFに送られ、AI機能ネットワーク要素に基地局またはLMFによって送られる。特定の測定方法については、
図6の対応する説明を参照されたい。
任意選択で、情報は、基地局によって測定され、次いで、LMFまたはAI機能ネットワーク要素に送られ、任意選択で、AI機能ネットワーク要素にLMFによって送られる。特定の測定方法については、
図6の対応する説明を参照されたい。
- UEと基地局との間のチャネルのRSRP。
任意選択で、情報は、UEによって測定され、次いで、LMFまたは基地局に送られ、AI機能ネットワーク要素にLMFまたは基地局によって送られる。特定の測定方法については、
図6の対応する説明を参照されたい。
任意選択で、情報は、基地局によって測定され、次いで、LMFまたはAI機能ネットワーク要素に送られ、任意選択で、AI機能ネットワーク要素にLMFによって送られる。特定の測定方法については、
図6の対応する説明を参照されたい。
- UEと基地局との間のチャネルのRSTP。
情報は、UEによって測定され、次いで、LMFまたは基地局に送られ、AI機能ネットワーク要素にLMFまたは基地局によって送られる。特定の測定方法については、
図6の対応する説明を参照されたい。
- UEが位置する環境のタイプ。
環境タイプの説明については、
図6の対応する説明を参照されたい。情報は、LMFまたは基地局にUEによって報告され得、AI機能ネットワーク要素にLMFもしくは基地局によって送られ得るか、または情報は、AI機能ネットワーク要素もしくはLMFに基地局によって送られ得、任意選択で、AI機能ネットワーク要素にLMFによって送られ得る。
任意選択で、トレーニングデータ中で、測位情報取得モデルのターゲット出力は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
- UEのロケーション情報。
ロケーション情報の説明については、
図6の対応する説明を参照されたい。
任意選択で、UEは、ビーコンUEである。UEは、UEのロケーション情報を知っており、UEは、LMFまたは基地局にロケーション情報を報告し、次いで、LMFまたは基地局は、AI機能ネットワーク要素にロケーション情報を送る。代替として、基地局は、UEのロケーション情報を知っており、基地局は、AI機能ネットワーク要素またはLMFにロケーション情報を送り、次いで、任意選択で、LMFは、AI機能ネットワーク要素にロケーション情報を送る。代替として、LMFは、UEのロケーション情報を知っており、LMFは、AI機能ネットワーク要素にロケーション情報を送る。
任意選択で、LMFは、非AIベースの測位方法を使用することによってUEのロケーション情報を取得し、AI機能ネットワーク要素にロケーション情報を送る。非AIベースの測位方法の説明については、
図6の対応する説明を参照されたい。
- UEと基地局との間のチャネルのタイプ。
任意選択で、PがYに等しい一例が使用され、UEは、ビーコンUEである。UEは、UEと第yの基地局との間のチャネルのチャネルタイプを知っており、UEは、LMFまたは基地局にチャネルタイプを送り、UEは、合計Y個のチャネルタイプを送り、次いで、LMFまたは基地局は、AI機能ネットワーク要素にY個のチャネルタイプを送る。代替として、第yの基地局は、UEと第yの基地局との間のチャネルのチャネルタイプを知っており、第yの基地局は、AI機能ネットワーク要素またはLMFにチャネルタイプを送り、合計Y個の基地局は、AI機能ネットワーク要素またはLMFにチャネルタイプを送り、次いで、AI機能ネットワーク要素またはLMFは、合計Y個のチャネルタイプを受信し、任意選択で、LMFは、AI機能ネットワーク要素にY個のチャネルタイプを送る。代替として、LMFは、UEと第yの基地局との間のチャネルのチャネルタイプを知っており、LMFは、AI機能ネットワーク要素にチャネルタイプを送り、LMFは、合計Y個のチャネルタイプを送る。yの値は、1からYにわたる。
図6の対応する説明と同様に、PがYに等しくないとき、本方法は同様である。
任意選択で、PがYに等しい一例が使用される。LMFは、非AIベースの測位方法を使用することによってUEと第yの基地局との間のチャネルのチャネルタイプを取得し、AI機能ネットワーク要素にチャネルタイプを送る。LMFは、合計Y個のチャネルタイプを送る。yの値は、1からYにわたる。非AIベースの測位方法の説明については、
図6の対応する説明を参照されたい。
図6の対応する説明と同様、PがYに等しくないとき、本方法は同様である。
- UEと基地局との間のチャネルの第1の経路ロケーション。
UEと基地局との間のチャネルの第1の経路ロケーションを決定するための方法と報告する方法とは、「UEと基地局との間のチャネルのタイプ」の上記の説明と同様である。チャネルタイプが第1の経路ロケーションに置き換えられる。詳細は、再び本明細書で説明されない。
【0258】
図6の対応する説明と同じく、AI機能ネットワーク要素は、少なくとも1つのUEに対応する複数のトレーニングデータを取得する。複数のトレーニングデータは、1つのトレーニングデータセットと見なされ得る。モデルトレーニングは、トレーニングデータセットを使用することによって実施されて、チャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとを取得する。
【0259】
本開示では、
図6の対応する説明と同じく、モデルトレーニングを実施するように構成されたUEとモデル推論を実施するように構成されたUEとは、(本開示の図に示されているように)同じであることがあり、または異なることがある。これは、限定されない。たとえば、動作S1201、動作S1202、および動作S1203において説明されたUEは、第1のUEであり、動作S1207、S1208、およびS1209において説明されたUEは、第2のUEである。第1のUEと第2のUEとは、同じであり得るか、または異なり得る。第1のUEと第2のUEとが同じであるかどうかにかかわらず、モデルトレーニングを実施するように構成された基地局とモデル推論を実施するように構成された基地局とは、(本開示の図に示されているように)同じであることがあり、または異なることがある。これは、限定されない。たとえば、モデルトレーニング処理(たとえば、動作S1201)は、P個の基地局の第1のグループに関係し、モデル適用処理(たとえば、動作S1207)は、P個の基地局の第2のグループに関係する。P個の基地局の第1のグループとP個の基地局の第2のグループとの説明については、
図6の対応する説明を参照されたい。詳細は、再び本明細書で説明されない。
図6の対応する説明と同じく、AI機能ネットワーク要素は、トレーニングデータセットを使用することによってモデルトレーニングまたはモデル更新トレーニングを実施し得る。
図12に示されている方法では、AI機能ネットワーク要素がトレーニングデータセットを使用することによってモデルトレーニングまたはモデル更新トレーニングを実施する処理は、
図8Aに示されているそれと同じである。詳細は、再び本明細書で説明されない。
【0260】
任意選択で、
図6の説明と同様に、複数のペアのモデル(チャネル特徴抽出モデル+測位情報取得モデル)が、トレーニングされ得、適切なモデルが選択され、必要に応じて適用される。AIモデルは、実際の適用シナリオを考慮に入れることによって選択されることができる。たとえば、高い計算能力をもつ基地局、たとえば、マクロ基地局について、より複雑なAIモデルが使用され得る。低い計算能力をもつ基地局、たとえば、スモールセルまたはマイクロ基地局について、わずかに単純なAIモデルまたはより少ないパラメータをもつAIモデルが使用され得る。相応して、適切なAIモデルが、LMFの計算能力に基づいて選択されることもある。
【0261】
任意選択で、動作S1204:基地局は、LMFに基地局の能力情報を送る。
【0262】
基地局の能力情報は、基地局の以下の情報のうちの少なくとも1つを示す。
- 基地局がAIベースの測位方法をサポートするのかどうか。
たとえば、基地局がAIベースの測位方法をサポートするとき、LMFは、AIベースの測位方法を使用することによってUEの測位情報を決定し得る。たとえば、測位を実施するために、基地局は、本開示で提供されるチャネル特徴抽出モデルを使用し、LMFは、本開示で提供される測位情報取得モデルを使用する。基地局がAIベースの測位方法をサポートしないとき、LMFは非AIベースの測位方法を使用することによってUEのロケーション情報を決定し得る。
「基地局がAIベースの測位方法をサポートするのかどうか」は、基地局によってサポートされた測位方法タイプと置き換えられ得る。タイプは、AIベースの測位方法であり得るか、または非AIベースの測位方法であり得る。
- 基地局のコンピューティング能力情報。
図6に示されている方法におけるUEのコンピューティング能力情報と同様に、UEは、基地局と置き換えられる。
- 基地局の能力情報をサポートするAIモデル。
図6に示されている方法におけるUEの能力情報をサポートするAIモデルと同様に、UEは、基地局と置き換えられる。
【0263】
本開示では、基地局が、LMFに情報を送る、たとえば、基地局の能力情報を送るときに、以下の方法が使用され得る。
【0264】
任意選択で、基地局がLMFに情報を送るとき、基地局とLMFとの間にインターフェースがある場合、基地局はLMFに情報を送り得る。基地局とLMFとの間にインターフェースがない場合、LMFは、コアネットワーク要素E(たとえば、AMFまたは別のネットワーク要素)に情報を送り得、次いで、コアネットワーク要素Eは、LMFに情報を転送する。コアネットワーク要素Eは、1つのネットワーク要素(1ホップ転送)であり得るか、または複数のネットワーク要素(マルチホップ転送)であり得る。
【0265】
本開示では、以下で説明される、LMFが基地局に情報を送る、たとえば、チャネル特徴抽出モデルに関する情報を送るときに、LMFは、前述の方法とは反対の経路を使用することによって情報を送り得る。たとえば、LMFが基地局に情報を送るとき、基地局とLMFとの間にインターフェースがある場合、LMFは基地局に情報を送る。基地局とLMFとの間にインターフェースがない場合、LMFは、コアネットワーク要素E(たとえば、AMFまたは別のネットワーク要素)に情報を送り得、次いで、コアネットワーク要素Eは、基地局に情報を転送する。
【0266】
任意選択で、LMFに基地局によって情報を送ることは、LMFに基づいて問い合わせていることがある(または要求していることがある)。たとえば、LMFは、基地局に基地局能力クエリ情報を送る。クエリ情報を受信した後に、基地局は、LMFに基地局の能力情報を報告する。代替として、基地局は、LMFに基地局の能力情報を事前に送り得る。たとえば、ネットワーク展開中に、基地局は、LMFに基地局の能力情報を事前に送るか、または能力情報が変化するとき、基地局は、LMFに基地局の能力情報を送る。これは、限定されない。
【0267】
動作S1204は、任意である。たとえば、基地局の能力がプロトコル中で合意される場合、S1204は実施される必要がない。たとえば、システム中に複数の能力タイプの基地局があるか、または基地局の能力が自律的に変化し得るとき、基地局は、S1204を実施し得る。
【0268】
任意選択で、動作S1205(図示せず):測位情報取得モデルが構成される。任意選択で、動作S1206(図示せず):チャネル特徴抽出モデルが構成される。S1205とS1206とは、モデル構成と総称され得る。
【0269】
モデル構成は、以下でモデル構成方式1またはモデル構成方式2を使用することによって実装され得る。
【0270】
モデル構成方式1:
【0271】
任意選択で、動作S1205a:AI機能ネットワーク要素は、LMFに測位情報取得モデルに関する情報を送る。任意選択で、動作S1206a:AI機能ネットワーク要素は、基地局にチャネル特徴抽出モデルに関する情報を送る。
【0272】
任意選択で、AI機能ネットワーク要素と基地局とは、ワイヤードまたはワイヤレス方式で接続されるか、またはAI機能ネットワーク要素と基地局とは、別のネットワーク要素(たとえば、限定されないがコアネットワーク要素)によって転送することを通して互いに通信する。
【0273】
動作S1205aおよび動作S1206aの任意性の説明については、
図6の対応する説明を参照されたい。詳細は、再び本明細書で説明されない。
【0274】
モデル構成方式2:
【0275】
任意選択で、動作S1205b:AI機能ネットワーク要素は、LMFに測位情報取得モデルに関する情報とチャネル特徴抽出モデルに関する情報とを送る。動作S1206b:LMFは、基地局にチャネル特徴抽出モデルに関する情報を送る。
【0276】
動作S1205bおよび動作S1206bの任意性の説明については、
図6の対応する説明を参照されたい。詳細は、再び本明細書で説明されない。
【0277】
動作S1207:基地局は、チャネル特徴抽出モデルを使用することによってチャネル特徴を抽出する。動作S1208:基地局は、LMFにチャネル特徴を送る。動作S1209:LMFは、測位情報取得モデルを使用することによってUEの測位情報を決定する。
【0278】
たとえば、
図7Bに示されているように、PがYに等しく、UEが基地局のそれぞれに1つの基準信号を送る一例が使用される。UEは、Y個(
図7Bに3つが示されている事例が説明のために一例として使用される)の基地局にアップリンク基準信号を送る。Y個の基地局は、それぞれ、アップリンク基準信号を受信する。Yは、1以上の整数であり、通常、1よりも大きい整数、たとえば、3、4、5、またはより大きい数である。アップリンク基準信号を受信した後に、Y個の基地局中の第yの基地局は、第yの基地局に知られている基準信号の送信シーケンス値と基地局によって受信された基準信号のシーケンス値とに基づいて、基準信号がパスするチャネルのチャネル応答H
yを推定または計算し得る。チャネル応答H
yは、UEと第yの基地局との間のチャネルに対応する。yの値は、1からYにわたる。PがYに等しくない事例は上記の説明と同様である。詳細は、再び本明細書で説明されない。PがYに等しくないとき、P個の基地局は、推定を通してP個の基地局とUEとの間のY個のチャネルの合計Y個のチャネル応答を取得する。
【0279】
基地局のそれぞれに対応するE個のチャネル応答を取得した後に、基地局のそれぞれは、チャネル応答とチャネル特徴抽出モデルとに基づいてE個のチャネル特徴を取得し得、ここで、チャネル特徴のそれぞれは、1つのチャネル応答に対応する。基地局は、LMFにE個のチャネル特徴を送る。基地局ごとに、本方法は、次のように説明され得る。基地局は、LMFにE個のチャネル特徴を送り、ここで、E個のチャネル特徴は、UEと基地局との間のE個のチャネルに対応し、チャネル特徴のそれぞれは、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、チャネル特徴抽出モデルの入力は、チャネル応答に基づいて決定され、チャネル応答は、チャネル特徴に対応するチャネルに対応する。Eは、1以上の整数であり、異なる基地局に対応するEの値は、同じであることがあり、または異なることがある。合計P個の基地局は、LMFにy個のチャネル特徴を送る。
【0280】
LMFは、P個の基地局から合計Y個のチャネル特徴を受信し、Y個のチャネル特徴と測位情報取得モデルとを使用することによってUEの測位情報を決定する。たとえば、LMFは、Y個のチャネル特徴に基づいて測位情報取得モデルの入力を決定し、測位情報取得モデルを使用することによって推論を通してUEの測位情報を取得する。
【0281】
本方法では、測位は、AIモデルを使用することによって実施されて、インテリジェント測位を実装し、したがって、測位が、実際のチャネル環境により近くなり、それによって、より正確な測位を実装する。
【0282】
任意選択で、LMFに基地局によって送られるチャネル特徴の次元は、対応するチャネル応答の次元よりも小さい。本方法によれば、基地局とLMFとの間のシグナリングオーバーヘッドが低減されることができる。
【0283】
PがYに等しい一例が使用される。
図9Aは、基地局とLMFとがチャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとを使用することによって測位を実施する構造図である。
【0284】
図9Aに示されているように、第yの基地局(または基地局yと呼ばれる)は、チャネル応答H
yを取得し、H
yに基づいてチャネル特徴抽出モデルの入力Feature_model_In
yを決定し、ここで、yの値は、1からYにわたる。基地局yは、Feature_model_In
yと基地局のチャネル特徴抽出モデルとに基づいてチャネル特徴抽出モデルの出力Feature_model_Out
yを取得する。Feature_model_Out
yは、チャネル特徴S
yを示す。基地局は、LMFにS
yを送る。LMFは、Y個の基地局の合計Y個のチャネル特徴を受信する。Y個のチャネル特徴は、S
1、S
2、...、S
Yとして示される。LMFは、チャネル特徴S
1、S
2、...、S
Yに基づいて測位情報取得モデルの入力を取得し、測位情報取得モデルを使用することによって推論を通してUEの測位情報を取得する。LMFがS
1、S
2、...、S
Yに基づいてUEの測位情報とロケーション情報とをどのように決定するのかについての方法は、
図6の対応する説明と同様である。詳細は再び説明されない。
【0285】
図6および
図12の方法では、トレーニングデータが、収集され、チャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとは、収集されたデータを使用することによってトレーニングを通して取得される。本開示では、基準データセットおよび(基準チャネル特徴抽出モデルと基準測位情報取得モデルとを含む)基準モデルがさらに提供され得る。UEと、基地局と、LMFとは、基準モデルを使用することによって推論を実施して、UEの測位情報を取得し得る。代替として、UEまたは基地局は、オフライントレーニングもしくはオンライントレーニング方法を使用することによって基準チャネル特徴抽出モデルに対して更新トレーニングを実施して、更新されたチャネル特徴抽出モデルを取得し得、および/またはLMFは、オフライントレーニングもしくはオンライントレーニング方法を使用することによって基準測位情報取得モデルに対して更新トレーニングを実施して、更新された測位情報取得モデルを取得し得る。UEの測位情報は、更新されたチャネル特徴抽出モデルと基準測位情報取得モデルとを使用することによって、または基準チャネル特徴抽出モデルと更新された測位情報取得モデルとを使用することによって、または更新されたチャネル特徴抽出モデルと更新された測位情報取得モデルとを使用することによって推論を通して取得される。
【0286】
図13は、本開示による、第3の測位方法のフローチャートである。本方法は、以下の動作を含む。
【0287】
動作S1301:UEとLMFとは、第1の基準モデルを決定する。
【0288】
第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルと第1の基準測位情報取得モデルとを含む。第1の基準モデルは、UEの測位情報を決定するためにUEとLMFとによって使用され得る。
【0289】
本開示では、第1の基準モデルは、以下の方法のうちのいずれか1つを使用することによって決定され得る。
【0290】
第1の基準モデル決定方法1:
【0291】
第1の基準モデルは、プロトコル中で合意される。第1の基準モデルは、オフライントレーニングの後にプロトコル中で合意されると見なされ得る。任意選択で、基準データセットと、損失関数と、第1のしきい値とがプロトコル中で合意される。
【0292】
基準データセットと、損失関数と、第1のしきい値との詳細な説明については、以下の動作S1302を参照されたい。
【0293】
第1の基準モデル決定方法2:
【0294】
AI機能ネットワーク要素は、動作S601、S602、およびS603において説明された方法を使用することによってトレーニングを通して第1の基準モデルを取得する。AI機能ネットワーク要素は、UEとLMFとに第1の基準モデルに関する情報を送るか、またはAI機能ネットワーク要素は、LMFに第1の基準モデルに関する情報を送り、LMFは、UEに第1の基準モデルに関する情報を送る。任意選択で、AI機能ネットワーク要素は、UEとLMFとに基準データセット、損失関数、または第1のしきい値のうちの少なくとも1つをさらに示す。たとえば、AI機能ネットワーク要素は、UEとLMFとに基準データセットを示すか、またはAI機能ネットワーク要素は、LMFに基準データセットを示し、LMFは、UEに第1の基準データセットを示し、損失関数と第1のしきい値とは、プロトコル中で合意される。他の可能な事例は1つずつ提供されない。
【0295】
第1の基準モデル決定方法3:
【0296】
UEは、W個の基準モデルから第1の基準モデルを決定し、ここで、Wは、1以上の整数である。UEは、LMFに第1の基準モデルのインデックスを送り、LMFは、インデックスに基づいてW個の基準モデルから第1の基準モデルを決定する。
【0297】
任意選択で、UEは、UEのコンピューティング能力情報に基づいてW個の基準モデルから第1の基準モデルを選択する。UEのコンピューティング能力情報の説明については、
図6の対応する説明を参照されたい。たとえば、W個の基準モデルは構造の複雑さが異なり、より複雑な構造は、より高い計算能力を必要とする。UEは、UEの計算能力に基づいてW個の基準モデルから、UEの計算能力よりも高い計算能力を必要としない第1の基準モデルを選択する。
【0298】
任意選択で、W個の基準モデル中の(基準モデルAとして示される)基準モデルのそれぞれは、パラメータ構成のグループに対応し、パラメータ構成のグループは、チャネル応答に対応する送信アンテナポート量、チャネル応答に対応する受信アンテナポート量、チャネル応答に対応する帯域幅、またはチャネル応答に対応するOFDMシンボル量のうちの少なくとも1つを含む。チャネル応答は、基準モデルAのチャネル特徴抽出モデルの入力を決定するために使用される。表1から表5のいくつかの例に示されているように、2つの異なる基準モデルに対応するパラメータ構成の2つのグループ中に少なくとも1つの異なるパラメータ構成がある。これらの例は、本開示に対して限定を構成しない。UEは、UEのパラメータ構成(たとえば、送信アンテナポート量、受信アンテナポート量、帯域幅能力、および/もしくは処理された時間領域OFDMシンボルの最大量)に基づいてW個の基準モデルから適切な第1の基準モデルを選択するか、またはUEは、UEの測定構成(たとえば、測定アンテナポート量、測定帯域幅、および/もしくは測定時間領域OFDMシンボルの量)に基づいてW個の基準モデルから適切な第1の基準モデルを選択する。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0299】
任意選択で、W個の基準モデル中の(基準モデルAとして示される)基準モデルのそれぞれは、適用シナリオのグループに対応し、適用シナリオのグループは、以下のシナリオ、すなわち、eMBB、URLLC、mMTC、D2D、V2X、MTC、IoT、仮想現実、拡張現実、産業用制御、自律運転、遠隔医療、スマートグリッド、スマート家具、スマートオフィス、スマートウェアラブル、インテリジェント輸送、スマートシティなどのうちの少なくとも1つを含む。表6に示されているように、基準モデルのそれぞれに対応する適用シナリオのグループ中に少なくとも1つの異なる適用シナリオがある。UEは、UEの適用シナリオに基づいてW個の基準モデルから第1の基準モデルを選択する。
【表6】
【0300】
任意選択で、W個の基準モデル中の(基準モデルAとして示される)基準モデルのそれぞれは、適用環境のグループに対応し、適用環境のグループは、以下の環境、すなわち、工場環境、オフィス環境、高速鉄道環境、地下鉄環境などのうちの少なくとも1つを含む。表7に示されているように、基準モデルのそれぞれに対応する適用環境のグループ中に少なくとも1つの異なる適用環境がある。UEは、UEが位置する環境に基づいてW個の基準モデルから第1の基準モデルを選択する。
【表7】
【0301】
任意選択で、W個の基準モデルは、プロトコル中で合意され得る。任意選択で、基準モデルのそれぞれに対応する基準データセットと、損失関数と、第1のしきい値とがプロトコル中でさらに合意される。任意選択で、W個の基準モデルは、同じ損失関数および/または同じ第1のしきい値に対応する。
【0302】
任意選択で、W個の基準モデルは、UEとLMFとにAI機能ネットワーク要素によって示され得る。インジケーション方法は、第1の基準モデル決定方法2の対応する説明と同様である。任意選択で、AI機能ネットワーク要素は、UEとLMFとに、基準モデルのそれぞれに対応する基準データセット、損失関数、または第1のしきい値のうちの少なくとも1つをさらに示す。任意選択で、基準モデルのそれぞれに対応する損失関数および/または第1のしきい値はプロトコル中で合意される。任意選択で、W個の基準モデルは、同じ損失関数および/または同じ第1のしきい値に対応する。
【0303】
任意選択で、動作S1302:UEは、第1の基準モデルと第1の基準データセットとに基づいてモデル更新トレーニングを実施して、更新されたチャネル特徴抽出モデルを取得する。
【0304】
第1の基準データセットは、複数のトレーニングデータとトレーニングデータのそれぞれに対応するラベルとを含む。トレーニングデータとラベルとの説明については、
図6の対応する説明を参照されたい。UEは、動作S603において説明されたモデルトレーニング方法を使用することによってトレーニングを通して、更新されたチャネル特徴抽出モデルを取得する。動作S603において、トレーニングデータが、UEおよび/またはLMFから収集され、トレーニング処理中に、チャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとの両方のパラメータが更新され得る。動作S1302では、
図14Aに示されているように、トレーニングデータは基準データセットによって与えられ、トレーニング処理中に、チャネル特徴抽出モデルのパラメータは、更新され得、ここで、チャネル特徴抽出モデルの初期モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルであるが、測位情報取得モデルのパラメータは、更新されず、言い換えれば、測位情報取得モデルは、第1の基準測位情報取得モデルである。トレーニング処理中に、反復トレーニングは、基準データセット中のトレーニングデータを使用することによって第1の基準チャネル特徴抽出モデルに対して実施されて、更新されたチャネル特徴抽出モデルを取得する。トレーニングの目的は、基準データセット中のトレーニングデータを使用することによって、更新されたチャネル特徴抽出モデルの入力を決定することであり、更新されたチャネル特徴抽出モデルと第1の基準測位情報取得モデルとが一致した方式で使用されるときに、第1の基準測位情報取得モデルの出力とトレーニングデータのラベルとの間の損失関数が、第1のしきい値よりも小さいか、第1のしきい値以下であることを保証する。
【0305】
任意選択で、動作S1303:LMFは、第1の基準モデルと第1の基準データセットとに基づいてモデル更新トレーニングを実施して、更新された測位情報取得モデルを取得する。
【0306】
第1の基準データセットは、複数のトレーニングデータとトレーニングデータのそれぞれに対応するラベルとを含む。トレーニングデータとラベルとの説明については、
図6の対応する説明を参照されたい。LMFは、動作S603において説明されたモデルトレーニング方法を使用することによってトレーニングを通して更新された測位情報取得モデルを取得する。動作S603において、トレーニングデータが、UEおよび/またはLMFから収集され、トレーニング処理中に、チャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとの両方のパラメータが更新され得る。動作S1303では、
図14Bに示されているように、トレーニングデータは基準データセットによって与えられ、トレーニング処理中に、チャネル特徴抽出モデルのパラメータは更新されず、言い換えれば、チャネル特徴抽出モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルであるが、測位情報取得モデルは、更新され得、ここで、測位情報取得モデルの初期モデルは、第1の基準測位情報取得モデルである。トレーニング処理中に、反復トレーニングは、基準データセット中のトレーニングデータを使用することによって第1の基準測位情報取得モデルに対して実施されて、更新された測位情報取得モデルを取得する。トレーニングの目的は、基準データセット中のトレーニングデータを使用することによって第1の基準チャネル特徴抽出モデルの入力を決定することであり、第1の基準チャネル特徴抽出モデルと更新された測位情報取得モデルとが一致した方式で使用されるときに、更新された測位情報取得モデルの出力とトレーニングデータのラベルとの間の損失関数が、第1のしきい値よりも小さいか、または第1のしきい値以下であることを保証する。
【0307】
任意選択で、W個の基準モデルがあるとき、LMFは、最初に、第1の基準モデルを決定し得、次いで、第1の基準モデルに基づいてチャネル特徴抽出モデルをトレーニングし得る。代替として、LMFは、W個の基準モデル中の基準モデルのそれぞれに基づいてトレーニングを通して、事前に対応するチャネル特徴抽出モデルを取得し得る。第1の基準モデルが決定されるとき、第1の基準モデルに基づいてトレーニングされたチャネル特徴抽出モデルが取得され得る。
【0308】
動作S1304:UEは、チャネル特徴抽出モデルを使用することによってチャネル特徴を抽出する。動作S1305:UEは、LMFにチャネル特徴を送る。
【0309】
この動作において、S1302が実施されない場合、チャネル特徴抽出モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルであるか、またはS1302が実施される場合、チャネル特徴抽出モデルは更新されたチャネル特徴抽出モデルである。
【0310】
任意選択で、W個の基準モデルがあるとき、UEは、最初に、第1の基準モデルを決定し得、次いで、第1の基準モデルに基づいてチャネル特徴抽出モデルをトレーニングし得る。代替として、UEは、W個の基準モデル中の基準モデルのそれぞれに基づいてトレーニングを通して、事前に対応するチャネル特徴抽出モデルを取得し得る。第1の基準モデルが決定されるとき、第1の基準モデルに基づいてトレーニングされたチャネル特徴抽出モデルが取得され得る。
【0311】
S1304およびS1305の特定の実装は、
図6の対応する説明と同様である。詳細は、再び本明細書で説明されない。
【0312】
動作S1306:LMFは、測位情報取得モデルを使用することによってUEの測位情報を決定する。
【0313】
この動作において、S1303が実施されない場合、測位情報取得モデルは、第1の基準測位情報取得モデルであるか、またはS1303が実施される場合、測位情報取得モデルは、更新された測位情報取得モデルである。S1306の特定の実装は、
図6の対応する説明と同様である。詳細は、再び本明細書で説明されない。
【0314】
図15は、本開示による、第4の測位方法のフローチャートである。本方法は、以下の動作を含む。
【0315】
動作S1501:基地局とLMFとは、第1の基準モデルを決定する。
【0316】
第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルと第1の基準測位情報取得モデルとを含む。第1の基準モデルは、UEの測位情報を決定するために基地局とLMFとによって使用される。
【0317】
基地局とLMFとは、以下の方法のうちのいずれか1つを使用することによって第1の基準モデルを決定し得る。
【0318】
第1の基準モデル決定方法1:
図13の対応する説明と同じ。
【0319】
第1の基準モデル決定方法2:
図13の対応する説明と同様であり、UEは、基地局と置き換えられる。
【0320】
第1の基準モデル決定方法3:
【0321】
基地局は、W個の基準モデルから第1の基準モデルを決定し、ここで、Wは、1よりも大きい整数である。基地局は、LMFに第1の基準モデルのインデックスを送り、LMFは、インデックスに基づいてW個の基準モデルから第1の基準モデルを決定する。
【0322】
任意選択で、基地局は、基地局のコンピューティング能力情報に基づいてW個の基準モデルから第1の基準モデルを選択する。基地局のコンピューティング能力情報の説明については、
図12の対応する説明を参照されたい。たとえば、W個の基準モデルは構造の複雑さが異なり、より複雑な構造は、より高い計算能力を必要とする。基地局は、基地局の計算能力に基づいてW個の基準モデルから、基地局の計算能力よりも高い計算能力を必要としない第1の基準モデルを選択する。
【0323】
任意選択で、W個の基準モデル中の(基準モデルAとして示される)基準モデルのそれぞれは、パラメータ構成のグループに対応し、パラメータ構成のグループは、チャネル応答に対応する送信アンテナポート量、チャネル応答に対応する受信アンテナポート量、チャネル応答に対応する帯域幅、またはチャネル応答に対応するOFDMシンボル量のうちの少なくとも1つを含む。チャネル応答は、基準モデルAのチャネル特徴抽出モデルの入力を決定するために使用される。表1から表5のいくつかの例に示されているように、基準モデルのそれぞれに対応するパラメータ構成のグループ中に少なくとも1つの異なるパラメータ構成がある。基地局は、基地局のパラメータ構成(たとえば、送信アンテナポート量、受信アンテナポート量、帯域幅能力、および/または処理された時間領域OFDMシンボルの最大量)に基づいてW個の基準モデルから適切な第1の基準モデルを選択するか、または基地局は、基地局の測定情報(たとえば、測定アンテナポート量、測定帯域幅、および/または測定時間領域OFDMシンボルの量)に基づいてW個の基準モデルから適切な第1の基準モデルを選択する。
【0324】
任意選択で、W個の基準モデル中の(基準モデルAとして示される)基準モデルのそれぞれは、UEの適用シナリオのグループに対応する。適用シナリオの説明については、
図13の対応する説明を参照されたい。表6に示されているように、基準モデルのそれぞれに対応する適用シナリオのグループ中に少なくとも1つの異なる適用シナリオがある。基地局は、UEの適用シナリオに基づいてW個の基準モデルから第1の基準モデルを選択する。任意選択で、基地局によって学習されたUEの適用シナリオは、たとえば、UEのサービスタイプに基づいて決定されるか、または基地局にUEによって報告される。これは、限定されない。
【0325】
任意選択で、W個の基準モデル中の(基準モデルAとして示される)基準モデルのそれぞれは、適用環境のグループに対応する。適用シナリオの説明については、
図13の対応する説明を参照されたい。表7に示されているように、基準モデルのそれぞれに対応する適用環境のグループ中に少なくとも1つの異なる適用環境がある。基地局は、UEが位置する環境に基づいてW個の基準モデルから第1の基準モデルを選択する。任意選択で、基地局によって学習されるUEが位置する環境は、たとえば、UEに対応する測定情報に基づいて推定を通して取得されるか、または基地局にUEによって報告される。これは、限定されない。
【0326】
任意選択で、W個の基準モデルは、プロトコル中で合意され得る。任意選択で、基準モデルのそれぞれに対応する基準データセットと、損失関数と、第1のしきい値とがプロトコル中でさらに合意される。任意選択で、W個の基準モデルは、同じ損失関数および/または同じ第1のしきい値に対応する。
【0327】
任意選択で、W個の基準モデルは、基地局とLMFとにAI機能ネットワーク要素によって示され得る。インジケーション方法は、第1の基準モデル決定方法2の対応する説明と同様である。任意選択で、AI機能ネットワーク要素は、基地局とLMFとに、基準モデルのそれぞれに対応する基準データセット、損失関数、または第1のしきい値のうちの少なくとも1つをさらに示す。任意選択で、基準モデルのそれぞれに対応する損失関数および/または第1のしきい値はプロトコル中で合意される。任意選択で、W個の基準モデルは、同じ損失関数および/または同じ第1のしきい値に対応する。
【0328】
任意選択で、動作S1502:基地局は、第1の基準モデルと第1の基準データセットとに基づいてモデル更新トレーニングを実施して、更新されたチャネル特徴抽出モデルを取得する。
【0329】
第1の基準データセットは、複数のトレーニングデータとトレーニングデータのそれぞれに対応するラベルとを含む。トレーニングデータとラベルとの説明については、
図12の対応する説明を参照されたい。
図14Aに示されるように、基地局は、動作S1203において説明されたモデルトレーニング方法を使用することによってトレーニングを通して、更新されたチャネル特徴抽出モデルを取得する。動作S1502とS1203との間の差は、動作S1302とS603との間の差と同様である。詳細は、再び本明細書で説明されない。
【0330】
任意選択で、動作S1503:LMFは、第1の基準モデルと第1の基準データセットとに基づいてモデル更新トレーニングを実施して、更新されたチャネル特徴抽出モデルを取得する。
【0331】
第1の基準データセットは、複数のトレーニングデータとトレーニングデータのそれぞれに対応するラベルとを含む。トレーニングデータとラベルとの説明については、
図12の対応する説明を参照されたい。
図14Bに示されるように、LMFは、動作S1203において説明されたモデルトレーニング方法を使用することによってトレーニングを通して、更新されたチャネル特徴抽出モデルを取得する。動作S1503とS1203との間の差は、動作S1303とS603との間の差と同様である。詳細は、再び本明細書で説明されない。
【0332】
動作S1504:基地局は、チャネル特徴抽出モデルを使用することによってチャネル特徴を抽出する。動作S1505:基地局は、LMFにチャネル特徴を送る。
【0333】
この動作において、S1502が実施されない場合、チャネル特徴抽出モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルであるか、またはS1502が実施される場合、チャネル特徴抽出モデルは更新されたチャネル特徴抽出モデルである。
【0334】
S1304およびS1305の特定の実装は、
図12の対応する説明と同様である。詳細は、再び本明細書で説明されない。
【0335】
動作S1506:LMFは、測位情報取得モデルを使用することによってUEの測位情報を決定する。
【0336】
この動作において、S1503が実施されない場合、測位情報取得モデルは、第1の基準測位情報取得モデルであるか、またはS1503が実施される場合、測位情報取得モデルは、更新された測位情報取得モデルである。S1506の特定の実装は、
図12の対応する説明と同様である。詳細は、再び本明細書で説明されない。
【0337】
上記の方法における機能を実装するために、基地局と、UEと、LMFと、AI機能ネットワーク要素とは、機能を実施するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者は、本出願で説明される例におけるユニットおよび方法ステップを参照しながら、本出願がハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組合せによって実装されることができることを容易に認識する。機能がハードウェアによって実行されるかまたはコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、特定の適用シナリオと技術的解決策の設計制約とに依存する。
【0338】
図16および
図17は、本開示による、可能な通信装置の構造の概略図である。これらの通信装置は、上記の方法における基地局と、UEと、LMFと、AI機能ネットワーク要素との機能を実装するように構成され得、したがって、上記の方法の有益な効果を実装することもできる。
【0339】
図16に示されているように、通信装置900は、処理ユニット910とトランシーバユニット920とを含む。通信装置900は、
図6、
図12、
図13、または
図15に示されている方法を実装するように構成される。
【0340】
通信装置900が
図6または
図13に示されている方法におけるUEの機能を実装するように構成されるとき、トランシーバユニット920は、LMFにX個のチャネル特徴を送るように構成され、処理ユニット910は、Y個のチャネル応答とチャネル特徴抽出モデルとに基づいてX個のチャネル特徴を取得するように構成される。XとYとは、1以上の整数である。X個のチャネル特徴は、UEとP個の基地局との間のY個のチャネルに対応し、Y個のチャネル応答は、Y個のチャネルと1対1の対応にある。
【0341】
通信装置900が
図12または
図15に示されている方法における基地局の機能を実装するように構成されるとき、トランシーバユニット920は、LMFにE個のチャネル特徴を送るように構成され、ここで、Eは、1以上の整数であり、処理ユニット910は、E個のチャネル応答のそれぞれとチャネル特徴抽出モデルとに基づいて、チャネル応答に対応するチャネル特徴を取得するように構成される。E個のチャネル特徴は、UEと基地局との間のE個のチャネルに対応する。
【0342】
通信装置900が
図6、
図12、
図13、または
図15に示されている方法におけるLMFの機能を実装するように構成されるとき、トランシーバユニット920は、X個のチャネル特徴を受信するように構成され、ここで、X個のチャネル特徴は、UEとP個の基地局との間のY個のチャネルに対応し、XとYとは、1以上の整数であり、処理ユニット910は、X個のチャネル特徴と測位情報取得モデルとに基づいてUEの測位情報を取得するように構成される。
【0343】
通信装置900が
図6、
図12、
図13、または
図15に示されている方法におけるAI機能ネットワーク要素の機能を実装するように構成されるとき、トランシーバユニット920は、トレーニングデータを受信するように構成され、処理ユニット910は、トレーニングデータに基づいてトレーニングを通してチャネル特徴抽出モデルと測位情報取得モデルとを取得するように構成される。
【0344】
処理ユニット910とトランシーバユニット920とのより詳細な説明については、
図6、
図12、
図13、または
図15に示されている方法における関連説明を参照し、説明を直接取得されたい。詳細は、再び本明細書で説明されない。
【0345】
図17に示されているように、通信装置1000は、プロセッサ1010とインターフェース回路1020とを含む。プロセッサ1010とインターフェース回路1020とは、互いに結合される。インターフェース回路1020がトランシーバ、ピン、または入出力インターフェースであり得ることが理解され得る。任意選択で、通信装置1000は、プロセッサ1010によって実行される命令、命令を実行するためにプロセッサ1010によって必要とされる入力データ、またはプロセッサ1010が命令を実行した後に生成されるデータのうちの少なくとも1つを記憶するように構成されたメモリ1030をさらに含み得る。
【0346】
通信装置1000が、前述の方法を実装するように構成されるとき、プロセッサ1010は、上記の処理ユニット910の機能を実装するように構成され、インターフェース回路1020は、前述のトランシーバユニット920の機能を実装するように構成される。
【0347】
通信装置がUEにおいて使用されるチップであるとき、UEチップは、前述の方法におけるUEの機能を実装する。UEチップは、UE中の別のモジュール(たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ)から情報を受信し、ここで、情報は、UEに基地局、LMF、AI機能ネットワーク要素などによって送られる。代替として、UEチップは、UE中の別のモジュール(たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ)に情報を送り、ここで、情報は、基地局、LMF、AI機能ネットワーク要素などにUEによって送られる。
【0348】
通信装置が基地局において使用されるモジュールであるとき、基地局モジュールは、前述の方法における基地局の機能を実装する。基地局モジュールは、基地局中の別のモジュール(たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ)から情報を受信し、ここで、情報は、基地局にUE、LMF、またはAI機能ネットワーク要素によって送られる。代替として、基地局モジュールは、基地局中の別のモジュール(たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ)に情報を送り、ここで、情報は、UE、LMF、AI機能ネットワーク要素などに基地局によって送られる。本明細書における基地局モジュールは、基地局中のベースバンドチップであり得るか、または準リアルタイムRIC、CU、DU、もしくは別のモジュールであり得る。本明細書における準リアルタイムRIC、CU、およびDUは、O-RANアーキテクチャ中の準リアルタイムRIC、CU、およびDUであり得る。
【0349】
通信装置がLMFモジュール中で使用されるとき、LMFモジュールは、前述の方法におけるLMFの機能を実装する。LMFモジュールは、LMF中の別のモジュール(たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ)から情報を受信し、ここで、情報は、基地局にUE、基地局、またはAI機能ネットワーク要素によって送られる。代替として、LMFモジュールは、LMF中の別のモジュール(たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ)に情報を送り、ここで、情報は、UE、基地局、AI機能ネットワーク要素などにLMFによって送られる。
【0350】
本出願では、プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェア構成要素であり得、本開示における方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実施し得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサなどであり得る。本開示における方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実施され得るか、またはプロセッサ中のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組合せによって実施され得る。
【0351】
本出願では、メモリは、不揮発性メモリ、たとえば、ハードディスクドライブ(hard disk drive、 HDD)もしくはソリッドステートドライブ(solid-state drive、 SSD)であり得るか、または揮発性メモリ(volatile memory)、たとえば、ランダムアクセスメモリ(random access memory、 RAM)であり得る。メモリは、命令またはデータ構造の形態で予期されるプログラムコードを担持または記憶することができ、コンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体であるが、それに限定されない。代替として、本出願におけるメモリは、記憶機能を実装することができる回路または任意の他の装置であり得、プログラム命令および/またはデータを記憶するように構成される。
【0352】
本出願における方法は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せによって完全にまたは部分的に実装され得る。ソフトウェアが本方法を実装するために使用されるとき、本方法は、コンピュータプログラム製品の形態で完全にまたは部分的に実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータプログラムまたは命令を含む。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上にロードされ、実行されるとき、本出願における処理または機能は完全にまたは部分的に実施される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、アクセスネットワークデバイス、端末デバイス、コアネットワークデバイス、AI機能ネットワーク要素、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータプログラムまたは命令は、コンピュータ可読記憶媒体中に記憶され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信され得る。たとえば、コンピュータプログラムまたは命令は、ワイヤードまたはワイヤレス方式でウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターに送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることが可能な任意の使用可能な媒体または1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合するデータストレージデバイス、たとえば、サーバもしくはデータセンターであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体、たとえば、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、もしくは磁気テープであり得るか、または光媒体、たとえば、デジタルビデオディスクであり得るか、または半導体媒体、たとえば、ソリッドステートドライブであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、揮発性もしくは不揮発性記憶媒体であり得るか、または揮発性記憶媒体と不揮発性記憶媒体との両方を含み得る。
【0353】
上記の説明は、本発明の特定の実装にすぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図されていない。本発明において開示される技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなる変更または置換も、本発明の保護範囲内に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の保護範囲の対象であるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
ロケーション管理機能LMFにX個のチャネル特徴を送るステップを含み、
前記X個のチャネル特徴は、端末デバイスのY個のチャネルに対応し、前記X個のチャネル特徴は、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、前記チャネル特徴抽出モデルの入力は、Y個のチャネル応答に基づいて決定され、前記Y個のチャネル応答は、前記Y個のチャネルと1対1の対応にあり、XおよびYは、1以上の整数である、通信方法。
【請求項2】
XはY以下であり、および/または前記X個のチャネル特徴の総次元は前記Y個のチャネル応答の総次元よりも小さい請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記X個のチャネル特徴は、測位情報取得モデルの入力を決定するために使用され、前記測位情報取得モデルの出力は、前記端末デバイスの測位情報を含む請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記測位情報は、前記端末デバイスのロケーション情報を示すか、または
前記測位情報は、前記Y個のチャネルの以下、すなわち、チャネルタイプ、第1の経路ロケーション、もしくは前記端末デバイスの相対方位角のうちの少なくとも1つを示す
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
通信方法であって、
ロケーション管理機能LMFにE個のチャネル特徴を送るステップを含み、Eは、1以上の整数であり、
前記E個のチャネル特徴は、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間のE個のチャネルに対応し、前記E個のチャネル特徴のそれぞれは、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、前記チャネル特徴抽出モデルの入力は、チャネル応答に基づいて決定され、前記チャネル応答は、前記チャネル特徴に対応するチャネルに対応する、通信方法。
【請求項6】
前記チャネル特徴の次元は前記チャネル応答の次元よりも小さい請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記E個のチャネル特徴は、測位情報取得モデルの入力を決定するために使用され、前記測位情報取得モデルの出力は、前記端末デバイスの測位情報を含む請求項
5に記載の方法。
【請求項8】
前記測位情報は、前記端末デバイスのロケーション情報を示すか、または
前記測位情報は、前記E個のチャネルの以下、すなわち、チャネルタイプ、第1の経路ロケーション、もしくは前記端末デバイスの相対方位角のうちの少なくとも1つを示す
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記チャネルタイプ、前記第1の経路ロケーション、または前記端末デバイスの前記相対方位角のうちの少なくとも1つは、前記端末デバイスの前記ロケーション情報を決定するために使用される請求
項8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記チャネル特徴抽出モデルに関する情報を受信するステップ
をさらに含む請求項
5に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
第1の基準モデルに基づいて前記チャネル特徴抽出モデルを決定するステップをさらに含み、前記第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む
請求項
5に記載の方法。
【請求項12】
前記チャネル特徴抽出モデルおよび前記第1の基準測位情報取得モデルが一致した方式で使用されるとき、損失関数の値は、第1のしきい値よりも小さいかまたは第1のしきい値以下である請求項11に記載の方法。
【請求項13】
通信方法であって、
X個のチャネル特徴を受信するステップであって、前記X個のチャネル特徴は、端末デバイスのY個のチャネルに対応し、XおよびYは、1以上の正の整数である、ステップと、
前記X個のチャネル特徴および測位情報取得モデルに基づいて前記端末デバイスの測位情報を取得するステップと
を含む、通信方法。
【請求項14】
XはY以下であり、および/または前記X個のチャネル特徴の総次元はY個のチャネル応答の総次元よりも小さい請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記測位情報は、前記端末デバイスのロケーション情報を示すか、または
前記測位情報は、前記Y個のチャネルの以下、すなわち、チャネルタイプ、第1の経路ロケーション、もしくは前記端末デバイスの相対方位角のうちの少なくとも1つを示す
請求項1
3に記載の方法。
【請求項16】
前記チャネルタイプ、前記第1の経路ロケーション、または前記端末デバイスの前記相対方位角のうちの少なくとも1つに基づいて前記端末デバイスの前記ロケーション情報を決定するステップ
をさらに含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記方法は、
前記測位情報取得モデルに関する情報を受信するステップ
をさらに含む請求項1
3に記載の方法。
【請求項18】
前記方法は、
第1の基準モデルに基づいて前記測位情報取得モデルを決定するステップをさらに含み、前記第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む
請求項1
3に記載の方法。
【請求項19】
前記測位情報取得モデルおよび前記第1の基準チャネル特徴抽出モデルが一致した方式で使用されるとき、損失関数の値は、第1のしきい値よりも小さいかまたは第1のしきい値以下である請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、
チャネル特徴抽出モデルに関する情報を送るステップをさらに含み、前記チャネル特徴抽出モデルの出力は前記チャネル特徴を含む
請求項1
3に記載の方法。
【請求項21】
通信方法であって、
トレーニングデータセットを受信するステップであって、前記トレーニングデータセット中のトレーニングデータのそれぞれは、端末デバイスのY個のチャネルのY個のチャネル応答およびY個の測位情報を示し、前記Y個のチャネル応答は、前記Y個の測位情報と1対1の対応にある、ステップと、
前記トレーニングデータセットに基づくトレーニングを通してチャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルを取得するステップであって、前記チャネル特徴抽出モデルの入力は、前記Y個のチャネル応答のうちの少なくとも1つに基づいて決定され、前記測位情報取得モデルの入力は、前記チャネル特徴抽出モデルの出力に基づいて決定される、ステップと
を含む、通信方法。
【請求項22】
請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された
モジュールを備える、通信装置。
【請求項23】
プロセッサおよびメモリを備える、通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリに結合されており、前記プロセッサは、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された、通信装置。
【請求項24】
請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された
モジュールを備える、通信装置。
【請求項25】
プロセッサおよびメモリを備える、通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリに結合されており、前記プロセッサは、請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された、通信装置。
【請求項26】
請求項21に記載の方法を実装するように構成された
モジュールを備える、通信装置。
【請求項27】
請求項
1乃至12のいずれか一項に記載の
方法を実装するように構成された通信装置、および請求項
13乃至20のいずれか一項に記載の
方法を実装するように構成された通信装置を備えるか、
または、
請求項
1乃至12のいずれか一項に記載の
方法を実装するように構成された通信装置、および請求項
21に記載の
方法を実装するように構成された通信装置を備えるか、
または、
請求項
13乃至20のいずれか一項に記載の
方法を実装するように構成された通信装置、および請求項
21に記載の
方法を実装するように構成された通信装置を備えるか、または
請求項
1乃至12のいずれか一項に記載の
方法を実装するように構成された通信装置、請求項
13乃至20のいずれか一項に記載の
方法を実装するように構成された通信装置、および請求項
21に記載の
方法を実装するように構成された通信装置を備える、
通信システム。
【請求項28】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶しており、前記命令がコンピュータ上で稼働されたとき、前記コンピュータは、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法、または請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法、または請求項21に記載の方法を実施することを可能にされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項29】
命令を含む、コンピュータプログラム製品であって、前記命令がコンピュータ上で稼働されたとき、前記コンピュータは、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法、または請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法、または請求項21に記載の方法を実施することを可能にされる、コンピュータプログラム製品。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0216
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0216】
任意選択で、例A1および例B1では、Position_model_Inbは、Y個の要素を含み得、ここで、第yの要素はSyであり、yの値は1からYにわたる。代替として、上記の説明と同様に、Position_model_Inbは、Y個のSyから分離された実数部、虚数部、振幅、および位相のうちの少なくとも1つを含む。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
ロケーション管理機能
(LMF
)にX個のチャネル特徴を送るステップを含み、
前記X個のチャネル特徴は、端末デバイスのY個のチャネルに対応し、前記X個のチャネル特徴は、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、前記チャネル特徴抽出モデルの入力は、Y個のチャネル応答に基づいて決定され、前記Y個のチャネル応答は、前記Y個のチャネルと1対1の対応にあり、XおよびYは、1以上の整数である、通信方法。
【請求項2】
XはY以下であり、および/または前記X個のチャネル特徴の総次元は前記Y個のチャネル応答の総次元よりも小さい請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記X個のチャネル特徴は、測位情報取得モデルの入力を決定するために使用され、前記測位情報取得モデルの出力は、前記端末デバイスの測位情報を含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記測位情報は、前記端末デバイスのロケーション情報を示すか、または
前記測位情報は、前記Y個のチャネルの以下、すなわち、チャネルタイプ、第1の経路ロケーション、もしくは前記端末デバイスの相対方位角のうちの少なくとも1つを示す
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
通信方法であって、
ロケーション管理機能
(LMF
)にE個のチャネル特徴を送るステップを含み、Eは、1以上の整数であり、
前記E個のチャネル特徴は、端末デバイスとアクセスネットワークデバイスとの間のE個のチャネルに対応し、前記E個のチャネル特徴のそれぞれは、チャネル特徴抽出モデルを使用することによって取得され、前記チャネル特徴抽出モデルの入力は、チャネル応答に基づいて決定され、前記チャネル応答は、前記チャネル特徴に対応するチャネルに対応する、通信方法。
【請求項6】
前記チャネル特徴の次元は前記チャネル応答の次元よりも小さい請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記E個のチャネル特徴は、測位情報取得モデルの入力を決定するために使用され、前記測位情報取得モデルの出力は、前記端末デバイスの測位情報を含む請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記測位情報は、前記端末デバイスのロケーション情報を示すか、または
前記測位情報は、前記E個のチャネルの以下、すなわち、チャネルタイプ、第1の経路ロケーション、もしくは前記端末デバイスの相対方位角のうちの少なくとも1つを示す
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記チャネルタイプ、前記第1の経路ロケーション、または前記端末デバイスの前記相対方位角のうちの少なくとも1つは、前記端末デバイスの前記ロケーション情報を決定するために使用される請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記チャネル特徴抽出モデルに関する情報を受信するステップ
をさらに含む請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
第1の基準モデルに基づいて前記チャネル特徴抽出モデルを決定するステップをさらに含み、前記第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む
請求項5に記載の方法。
【請求項12】
前記チャネル特徴抽出モデルおよび前記第1の基準測位情報取得モデルが一致した方式で使用されるとき、損失関数の値は、第1のしきい値よりも小さいかまたは第1のしきい値以下である請求項11に記載の方法。
【請求項13】
通信方法であって、
X個のチャネル特徴を受信するステップであって、前記X個のチャネル特徴は、端末デバイスのY個のチャネルに対応し、XおよびYは、1以上の正の整数である、ステップと、
前記X個のチャネル特徴および測位情報取得モデルに基づいて前記端末デバイスの測位情報を取得するステップと
を含む、通信方法。
【請求項14】
XはY以下であり、および/または前記X個のチャネル特徴の総次元はY個のチャネル応答の総次元よりも小さい請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記測位情報は、前記端末デバイスのロケーション情報を示すか、または
前記測位情報は、前記Y個のチャネルの以下、すなわち、チャネルタイプ、第1の経路ロケーション、もしくは前記端末デバイスの相対方位角のうちの少なくとも1つを示す
請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記チャネルタイプ、前記第1の経路ロケーション、または前記端末デバイスの前記相対方位角のうちの少なくとも1つに基づいて前記端末デバイスの前記ロケーション情報を決定するステップ
をさらに含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記方法は、
前記測位情報取得モデルに関する情報を受信するステップ
をさらに含む請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記方法は、
第1の基準モデルに基づいて前記測位情報取得モデルを決定するステップをさらに含み、前記第1の基準モデルは、第1の基準チャネル特徴抽出モデルおよび第1の基準測位情報取得モデルを含む
請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記測位情報取得モデルおよび前記第1の基準チャネル特徴抽出モデルが一致した方式で使用されるとき、損失関数の値は、第1のしきい値よりも小さいかまたは第1のしきい値以下である請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、
チャネル特徴抽出モデルに関する情報を送るステップをさらに含み、前記チャネル特徴抽出モデルの出力は前記チャネル特徴を含む
請求項13に記載の方法。
【請求項21】
通信方法であって、
トレーニングデータセットを受信するステップであって、前記トレーニングデータセット中のトレーニングデータのそれぞれは、端末デバイスのY個のチャネルのY個のチャネル応答およびY個の測位情報を示し、前記Y個のチャネル応答は、前記Y個の測位情報と1対1の対応にある、ステップと、
前記トレーニングデータセットに基づくトレーニングを通してチャネル特徴抽出モデルおよび測位情報取得モデルを取得するステップであって、前記チャネル特徴抽出モデルの入力は、前記Y個のチャネル応答のうちの少なくとも1つに基づいて決定され、前記測位情報取得モデルの入力は、前記チャネル特徴抽出モデルの出力に基づいて決定される、ステップと
を含む、通信方法。
【請求項22】
請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されたモジュールを備える、通信装置。
【請求項23】
プロセッサおよびメモリを備える、通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリに結合されており、前記プロセッサは、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された、通信装置。
【請求項24】
請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されたモジュールを備える、通信装置。
【請求項25】
プロセッサおよびメモリを備える、通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリに結合されており、前記プロセッサは、請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された、通信装置。
【請求項26】
請求項21に記載の方法を実装するように構成されたモジュールを備える、通信装置。
【請求項27】
請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された通信装置、および請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された通信装置を備えるか、または、
請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された通信装置、および請求項21に記載の方法を実装するように構成された通信装置を備えるか、または、
請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された通信装置、および請求項21に記載の方法を実装するように構成された通信装置を備えるか、または
請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された通信装置、請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された通信装置、および請求項21に記載の方法を実装するように構成された通信装置を備える、
通信システム。
【請求項28】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶しており、前記命令がコンピュータ上で稼働されたとき、前記コンピュータは、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法、または請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法、または請求項21に記載の方法を実施することを可能にされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項29】
命令を含む、コンピュータプログラ
ムであって、前記命令がコンピュータ上で稼働されたとき、前記
命令は、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法、または請求項13乃至20のいずれか一項に記載の方法、または請求項21に記載の方法を
前記コンピュータに実行させる、コンピュータプログラ
ム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0089】
図1は、本開示が適用されることが可能な通信システム1000のアーキテクチャの概略図である。
図1に示されているように、通信システムは、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)100およびコアネットワーク(core network, CN)200を含む。任意選択で、通信システム1000はインターネット300をさらに含むことがある。無線アクセスネットワーク100は、少なくとも1つのアクセスネットワークデバイス
(RANデバイスと呼ばれることがあり、たとえば、図1の110aおよび110b)を含むことがあ
り、少なくとも1つの端末(たとえば、
図1の120aから120j)をさらに含むことがある。端末は、アクセスネットワークデバイスにワイヤレス方式で接続される。アクセスネットワークデバイスは、コアネットワークにワイヤレスまたはワイヤード方式で接続される。コアネットワークデバイスおよびアクセスネットワークデバイスは、互いに独立した異なる物理デバイスであり得るか、またはコアネットワークデバイスの機能とアクセスネットワークデバイスの機能とを組み込んだ同じ物理デバイスであり得るか、または別の可能な場合であり得る。たとえば、一方の物理デバイスは、アクセスネットワークデバイスの機能とコアネットワークデバイスの機能の部分とを組み込むことがあり、他方の物理デバイスは、コアネットワークデバイスの機能の残りの部分を実装する。コアネットワークデバイスおよびアクセスネットワークデバイスの物理的存在形態は、本開示では限定されない。端末は、別の端末にワイヤードまたはワイヤレス方式で接続されることがある。アクセスネットワークデバイスは、別のアクセスネットワークデバイスにワイヤードまたはワイヤレス方式で接続されることがある。
図1は概略図にすぎず、本開示を限定することを意図されていない。たとえば、通信システムは、別のネットワークデバイスをさらに含むことがあり、たとえば、ワイヤレスリレーデバイス、ワイヤレスバックホールデバイスなどをさらに含むことがある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0097】
アクセスネットワークデバイスは、CUおよびDUを含み得る。この設計はCU-DUスプリットと呼ばれることがある。複数のDUは、1つのCUによって集中型方式で制御されてもよい。たとえば、CUとDUとの間のインターフェースはF1インターフェースと呼ばれる。制御プレーン(control plane, CP)インターフェースはF1-Cであることがあり、ユーザプレーン(user plane, UP)インターフェースはF1-Uであることがある。インターフェースの特定の名前は、本開示では限定されない。CUおよびDUは、ワイヤレスネットワークのプロトコルレイヤに基づく分割を通して取得されてもよい。たとえば、PDCPレイヤおよびPDCPレイヤの上にあるプロトコルレイヤ(たとえば、RRCレイヤおよびSDAPレイヤ)の機能は、CUに割り振られ、PDCPレイヤの下にあるプロトコルレイヤ(たとえば、RLCレイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤ)の機能は、DUに割り振られる。別の例では、PDCPレイヤの上にあるプロトコルレイヤの機能は、CUに割り振られ、PDCPレイヤの下にあるプロトコルレイヤの機能は、DUに割り振られる。これは限定されない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0116
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0116】
本開示では、モデルはAIモデルと呼ばれることもある。AIモデルは、AI機能を実装するための特定の方法として考えられてもよい。AIモデルは、モデルの入力と出力との間のマッピング関係または関数モデルを表す。AI機能は、以下、すなわち、データ収集、モデルトレーニング(またはモデル学習)、モデル情報公開、モデルテスト、モデル推論(または推論、予測などと呼ばれる)、モデル監視またはモデル検査、推論結果公開などのうちの少なくとも1つを含むことがある。AI機能はAI(関係の)演算と呼ばれることもある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0134
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0134】
本開示では、「少なくとも1つ」は、1つまたは複数としてさらに記述されてもよく、「複数の」は、2つの、3つの、4つの、またはそれより多くであり得る。これは限定されない。「/」は、関連する対象間の「または」関係を表し得る。たとえば、A/BはAまたはBを表し得る。「および/または」は、関連する対象間に3つの関係が存在することを記述するために使用され得る。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する、AとBとの両方が存在する、およびBのみが存在する、を表し得、AおよびBは単数形または複数形であり得る。本開示では技術的解決策を説明しやすいように、「第1の」、「第2の」、「A」、または「B」などの用語は、同じまたは同様の機能をもつ技術的特徴を区別するために使用されることがある。「第1の」、「第2の」、「A」、または「B」などの用語は、量および実行シーケンスを限定しない。加えて、「第1の」、「第2の」、「A」、または「B」などの用語は、明確に異なるように限定されない。「例」または「たとえば」などの用語は、例、例示、または説明を表すために使用される。「例」または「たとえば」として説明されたどんな設計解決策も、別の設計解決策よりも好ましいかまたは有利であるものとして説明されるべきではない。「例」または「たとえば」などの用語の使用は、関係する概念を理解しやすいように特定の方式で提示することを意図されている。
【国際調査報告】