(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-10
(54)【発明の名称】セルフサービスキオスク
(51)【国際特許分類】
A47F 3/04 20060101AFI20241203BHJP
F25D 23/02 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
A47F3/04 E
F25D23/02 302
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531181
(86)(22)【出願日】2022-11-21
(85)【翻訳文提出日】2024-05-23
(86)【国際出願番号】 US2022050602
(87)【国際公開番号】W WO2023096866
(87)【国際公開日】2023-06-01
(32)【優先日】2021-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】591235706
【氏名又は名称】ペプシコ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】ロスブルク,クラウス
(72)【発明者】
【氏名】ジ ソウザ メシアス,グスタヴォ
(72)【発明者】
【氏名】アカイ,アリ
【テーマコード(参考)】
3B110
3L102
【Fターム(参考)】
3B110AA07
3B110CA05
3B110DA05
3B110HA25
3L102JA03
3L102KB01
3L102KD10
(57)【要約】
本開示の態様は、キオスク内部の製品へのアクセスを可能にするドアを有する、セルフサービスキオスクを含む。ドア上にはバーが配設され、当該バーは、ユーザが製品を購入することを可能にするユーザインターフェースを含む。バーはまた、ユーザがドアを開閉するために把持することができるハンドルも含む。バーは、ユーザインターフェース及び関連する構成要素へのメンテナンスアクセスを改善するアクセス位置までドアに対して回転させることができる。態様では、バー及び関連する構成要素は、既存の製品保管デバイスへのセルフサービス機能の一体化を改善する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売用の製品を格納するための製品冷却器であって、
ハウジングであって、前記ハウジングの内部へのアクセスを提供するように構成されているドアを含む、ハウジングと、
前記ハウジングの前記内部へのアクセスを制限するために前記ドアをロックするように構成されているロックと、
バーであって、ベース部材と、前記ベース部材の端部に配設され、かつ前記バーが前記ドアに対して回転することができるように前記ドアの外部に枢動的に接続された端部部材と、を含む、バーと、
前記ロックをロック及びロック解除するように構成されたコントローラと、
前記バーに装着されたユーザインターフェースと、を備える、製品冷却器。
【請求項2】
前記バーが、前記ドアの長手方向長さよりも長い長手方向長さを有し、
前記端部部材が、前記ドアのフレームの一部分に取り付けられている、請求項1に記載の製品冷却器。
【請求項3】
前記バーが、前記バーの反対側の端部に配設された第2の端部部材を備え、前記端部部材のどちらも前記ドアに枢動可能に接続されている、請求項1に記載の製品冷却器。
【請求項4】
枢軸ピンが、前記ドアの外部上に配設され、
前記端部部材のうちの少なくとも1つが、前記枢軸ピンを受容するように構成されたトラックを備え、
前記枢軸ピンが前記トラックの形状によって決定付けられた経路に沿って進行するときに、前記バーが、前記枢軸ピンの周りを前記ドアに対して回転するように構成されている、請求項3に記載の製品冷却器。
【請求項5】
前記バーが、前記ドアに対して時計回り方向に前記ドアから離れて回転するように構成されている、請求項4に記載の製品冷却器。
【請求項6】
前記バーが、前記ドアに対して反時計回り方向に前記ドアから離れて回転するように構成されている、請求項5に記載の製品冷却器。
【請求項7】
前記ドアを開くためのハンドルを更に備え、前記ハンドルが、前記ドアと前記バーとの間を摺動するように構成されており、かつ前記バーに装着されるように更に構成されている、請求項6に記載の製品冷却器。
【請求項8】
前記ハンドルを摺動可能に受容するように構成されており、かつ、締結具を介して前記バーに前記ハンドルを固定するように構成されているブラケットを更に備える、請求項7に記載の製品冷却器。
【請求項9】
前記ハンドルが、半透明材料を含む、請求項7に記載の製品冷却器。
【請求項10】
前記バーが、前記ハンドルの前記半透明材料を照明するように構成されたライトを備える、請求項9に記載の製品冷却器。
【請求項11】
前記コントローラが、前記バーに配設されている、請求項10に記載の製品冷却器。
【請求項12】
前記ハンドルが、前記ハンドル専用のライトを介して照明される、請求項10に記載の製品冷却器。
【請求項13】
セルフサービスキオスクであって、
ハウジングであって、前記ハウジングの内部へのアクセスを提供するように構成されているドアを含む、ハウジングと、
分配される製品を受容するように構成された、前記ハウジングの前記内部に配設された棚と、
前記ハウジングの前記内部へのアクセスを制限するために前記ドアをロックするように構成されているロックと、
前記ドアに移動可能に接続されているバーと、
前記バー上に配設され、ユーザによって把持されるように構成されたハンドルと、
前記ロックをロック及びロック解除するように構成されているコントローラと、を備え、
前記バーの動きが、メンテナンスのために前記コントローラへのアクセスを可能にするように構成されている、セルフサービスキオスク。
【請求項14】
前記バーが、前記ドアの長手方向長さよりも長い長手方向長さを有する、請求項13に記載のセルフサービスキオスク。
【請求項15】
前記バーが、前記ドアに枢動可能に接続されている、請求項13に記載のセルフサービスキオスク。
【請求項16】
前記バーが、トラックを備え、前記ドアが、スロットを通って延在するピンを備え、
バーが、前記トラックの形状によって決定付けられた経路に沿って、前記ドアに対して回転するように構成されている、請求項15に記載のセルフサービスキオスク。
【請求項17】
前記バーが、前記ドアに対して時計回り方向に回転するように構成されている、請求項15に記載のセルフサービスキオスク。
【請求項18】
前記バーが、前記ドアに対して反時計回り方向に回転するように構成されている、請求項15に記載のセルフサービスキオスク。
【請求項19】
前記ハンドルが、前記ドアと前記バーとの間を摺動するように構成されており、かつ前記バーに装着されるように更に構成されている、請求項13に記載のセルフサービスキオスク。
【請求項20】
前記ハンドルが、半透明材料を含み、前記バーが、前記ハンドルの前記半透明材料を照明するように構成されたライトを備える、請求項19に記載のセルフサービスキオスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、セルフサービスキオスクに関する。具体的には、本開示は、セルフサービスキオスク用のコントローラ及びハンドルのための装着システムに関する。
【背景技術】
【0002】
製品は、例えばセルフサービスキオスクから、消費者に提供され得る。セルフサービスキオスクは、販売員が存在することを必要とせずに、製品の販売時点情報管理として作用することが可能である。一例では、セルフサービスキオスクは、ユーザによって取り出された製品を自動的に検出することができ、また、取り出された製品の代金をユーザに自動的に請求することができる。例えば、ユーザは、セルフサービスキオスクのコントローラに支払い情報を入力することによって(例えば、クレジットカードをスワイプすることによって)、セルフサービスキオスクをロック解除することができる。コントローラは、支払い情報の受信に応じて、セルフサービスキオスクのドアをロック解除して、セルフサービスキオスク内に保管された製品へのアクセスを提供することができる。ユーザは、自分の好きなどの製品でも選択することができ、セルフサービスキオスクのセンサは、ユーザによって選択された製品を自動的に検出することができる。コントローラは、センサからのデータを処理して、選択された製品を識別することができ、また、選択された製品をユーザに表示して、自分の購入を確認することができる。コントローラは、入力された支払い情報を使用して、セルフサービスキオスクから取り出された選択された製品の代金をユーザに自動的に請求することができる。セルフサービスキオスクはまた、ユーザがセルフサービスキオスクに製品を戻したときを検出して、戻された製品の代金をユーザに請求及び/又はクレジットしないこともできる。セルフサービスキオスクの他の例は、製品を検出する別個のセンサを含むのではなく、ユーザが、例えばセルフサービスキオスクから製品を取り出した後に各製品をスキャンすることによって、自分が購入する1つ又は複数の製品を識別することに依存する。
【0003】
セルフサービスキオスクは、ユーザに簡単かつ便利な購入機会を提供するが、ユーザインターフェース、支払いインターフェース、及びコントローラなどのセルフサービスキオスクの構成要素をセルフサービスキオスクに一体化することには問題があり得る。例えば、これらの構成要素のうちの少なくともいくつかを、製品を購入するユーザ並びにコントローラを設置及び/又は修理点検する技術者の双方が容易にアクセス可能であるセルフサービスキオスクに一体化するための必要性が存在する。また、既存のキオスク設計を利用してコストを低減するために、既存の構造体を大幅に改造することなく、既存の構造体(例えば、冷却器)にこれらの構成要素を一体化するための必要性も存在する。
【発明の概要】
【0004】
本開示のいくつかの態様は、販売用の製品を格納するための製品冷却器であって、ハウジングであって、ハウジングの内部へのアクセスを提供するように構成されているドアを含む、ハウジングと、ハウジングの内部へのアクセスを制限するためにドアをロックするように構成されているロックと、バーであって、ベース部材と、ベース部材の端部に配設され、かつバーがドアに対して回転することができるようにドアの外部に枢動的に接続された端部部材と、を含む、バーと、ロックをロック及びロック解除するように構成されたコントローラと、バーに装着されたユーザインターフェースと、を有する、製品冷却器を含む。
【0005】
本明細書に記載されたいくつかの態様は、セルフサービスキオスクであって、ハウジングであって、ハウジングの内部へのアクセスを提供するように構成されているドアを含む、ハウジングと、ハウジングの内部へのアクセスを制限するためにドアをロックするように構成されているロックと、ドアに移動可能に接続されているバーと、ロックをロック及びロック解除するように構成されたコントローラと、を含む、セルフサービスキオスクに関する。
【0006】
本明細書に記載された他の態様は、セルフサービスキオスクであって、ハウジングであって、ハウジングの内部へのアクセスを提供するように構成されているドアを含む、ハウジングと、分配される製品を受容するように構成された、ハウジングの内部に配設された棚と、ハウジングの内部へのアクセスを制限するためにドアをロックするように構成されているロックと、ドアに移動可能に接続されているバーと、バー上に配設され、ユーザによって把持されるように構成されたハンドルと、ロックをロック及びロック解除するように構成されたコントローラと、を含む、セルフサービスキオスクに関する。バーの動きは、メンテナンスのためにコントローラへのアクセスを可能にするように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付図面は、本開示を例解し、本明細書と一緒に、本開示の原理を説明し、当業者が本開示を作製及び使用することを可能にする役割を更に果たす。
【
図1】本開示の態様による、セルフサービスキオスクの正面図である。
【
図2】本開示の態様による、第1の構成にあるセルフサービスのキオスクの上面図である。
【
図3】本開示の態様による、第2の構成にあるセルフサービスのキオスクの上面図である。
【
図4】本開示の態様による、セルフサービスキオスクのバーの斜視図である。
【
図5】本開示の態様による、セルフサービスキオスクのユーザインターフェースハウジングを示すバーの詳細図である。
【
図6】本開示の態様による、セルフサービスキオスクのコントローラハウジングを示すバーの詳細図である。
【
図7】本開示の態様による、セルフサービスキオスクの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付の図面に例解される代表的な態様を詳細に参照する。「一態様」、「ある態様」、「例示的な態様」などへの言及は、記載された態様が、特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、全ての態様が、その特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含み得るわけではないことを示す。更に、かかる句は、必ずしも同じ態様に言及するわけではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が態様に関連して記載される場合、明確に記載されているかどうかにかかわらず、他の態様に関連するかかる特徴、構造、又は特性への影響は、当業者の知識の範囲内であるものと提示される。
【0009】
セルフサービスキオスクは、ユーザに簡単かつ便利な購入機会を提供する。セルフサービスキオスクのオーナーもまた、販売時点情報管理において追加の要員を提供する必要なく、製品販売の増加による利益を得る。しかしながら、ユーザインターフェース及びコントローラ構成要素をセルフサービスキオスクに一体化することには問題があり得る。例えば、これらの構成要素を、製品を購入するためのユーザ並びにコントローラを設置及び/又は修理点検するための技術者の双方が容易にアクセス可能であるセルフサービスキオスクに一体化するための必要性が存在する。また、既存のキオスク設計を利用してコストを低減するために、既存の構造体(例えば、冷却器)を大幅に改造することなく、既存の構造体にこれらの構成要素を一体化するための必要性も存在する。これは、ユーザインターフェースが典型的には冷却器のドアの側面へのハウジング内に一体化されるので、これらの構成要素を既存の冷却器に一体化する場合に特に関連する。しかしながら、既存の冷却器ハウジングは、通常、冷却器のドアと同じ又はほぼ同じ幅であり、これは、ハウジングが、ユーザインターフェースを典型的な様式で組み込むために外向きに延在させる必要があることを意味する。これは、冷却器ハウジングの大幅な改造を必要とし、かつ冷却器のフットプリントを増加させるので望ましくない。
【0010】
本開示の態様は、販売用の製品を格納するための製品冷却器であって、ハウジングであって、ハウジングの内部へのアクセスを提供するように構成されているドアを含む、ハウジングと、ハウジングの内部へのアクセスを制限するためにドアをロックするように構成されているロックと、バーであって、ベース部材と、ベース部材の端部に配設され、かつバーがドアに対して回転することができるようにドアの外部に枢動的に接続された端部部材と、を含む、バーと、バー上に配設され、ロックをロック及びロック解除するように構成されたコントローラと、バーに装着されたユーザインターフェースと、を有する、製品冷却器を含む。
【0011】
本開示のこれらの及び他の態様は、既存の製品冷却器100のドアに容易に一体化される、単一の多機能バー140を開示する。バー140は、既存の外部ハンドルと交換することができ、また、ユーザが冷却器100のハウジング110のドア120を開閉するために把持することができるハンドル148を含むことができる。バー140は、製品冷却器にセルフサービス機能を実装するために必要な構成要素も含む。いくつかの態様では、ハウジング110の内部112に含めることが必要である特定のセンサを除いて、バー140は、既存の製品冷却器をセルフサービスのキオスク100に変換することを可能にする、必要なコントローラ及びユーザインターフェースを含む。態様では、バー140は、ドア120の外部に装着するだけであり、したがって、ハウジング110に対して最小限の追加の構造変更しか必要としない。更に、バー140は、ドア120に対して枢動させることが可能であり、これは、バー140に装着された任意の構成要素に対する改善されたメンテナンス及び設置アクセスを可能にし、一方で、バー140が枢動してその通常の動作位置に戻ったときに、これらの構成要素への無許可のアクセスも防止する。
【0012】
本明細書で考察されるこの及び他の態様のいくつかの利点は、ユーザインターフェース及びコントローラなどの構成要素をセルフサービスキオスクに一体化するための解決策を含み、これは、購入用の製品に対する簡単なユーザアクセスを可能にし、また、これらの構成要素の設置及びメンテナンスアクセスも改善する。他の利点としては、広範囲な構造的修正を必要とせずに、既存の構造体への改善された一体化が挙げられる。
【0013】
図1~
図3、及び
図7に示されるように、セルフサービスのキオスク100の一態様は、ハウジング110を有する。ハウジング110は、購入用の製品102を含む内部112を画定する。
図1に示された態様では、製品102は、ハウジング110の内部112に配設される棚114上に配置されている。ハウジング110は、任意の好適な形状に形成することができる。例えば、
図1及び
図7に示されるように、態様では、ハウジング110は、長方角柱として形成することができる。他の態様では、ハウジング110は、円柱形状又は他の角柱形状として形成することができる。ハウジング110は、任意の好適な材料から形成することができる。例えば、ハウジング110は、金属、プラスチック、若しくは複合材料、又はこれらの材料の任意の組み合わせから形成することができる。ハウジング110の態様は、接着剤、締結具、又は溶接を含む任意の好適な接合方法を使用して、これらの材料から形成された、壁を含むハウジング110の副構成要素を組み合わせることによって形成することができる。
【0014】
図1及び
図7に示されるように、ハウジング110は、ドア120を含む。ドア120は、ハウジング110の外面のうちの1つの少なくとも一部を形成し、内部112の製品102へのアクセスを可能にする。例えば、
図1に示されるように、ドア120は、内部112へのアクセスを可能にするために揺動開閉するように構成され得る。
図1に示された態様では、ドア120は、ハウジング110の右側に向かって揺動開放するが、ドア120の揺動態様は、任意の所望の方向に開放するように構成することができる。例えば、
図1に関して、ドア120は、代わりに、ハウジング110の左方、上方、又は下方に向かって揺動させることができる。ドア120の他の態様は、
図1に示された揺動とは異なる開放技術を使用して開くことができる。例えば、ドア120は、ハウジング110に対して摺動し得る。
図1に示されるように、ドア120は、ハウジング110の外面(すなわち、ハウジング110の前方)の一部分を備える。他の態様では、ドア120は、ハウジング110の外面全体を含むことができる。
図1に示されるように、ドア120は、ハウジング110の外部から内部112及び製品102を見ることを可能にする透明材料から少なくとも部分的に形成することができる。ドア120の態様は、ドア120の外周を画定するドアフレーム121を含むことができる。透明部分を有するドア120の態様では、ドアフレーム121は、金属又はプラスチックなどの不透明材料から形成することができ、ドア120の透明部分を取り囲むことができる。
【0015】
ドア120は、内部112へのアクセスを管理するために選択的にロック解除することができるロック150を含むことができる。ロック150は、ドア120をハウジング110に解放可能に固定することができる任意の好適なタイプのロックであり得る。例えば、ロック150は、ロックバーを前進及び後退させる、又はハウジング110にドア120を固定するためにハウジング110にラッチ係合する、リニアアクチュエータを備えることができる。この関係は、逆にすることができ、ロックバー又はラッチが、ハウジング110からドア120へと延在し得る。他の態様では、ロック150は、ハウジング110にドア120を磁気的に固定するために作動させることができる、ハウジング110又はドア120のいずれかに配設された電磁石であり得る。下で説明するように、ロック150の態様は、必要な場合にドア120をロック及びロック解除するように電子制御される。
【0016】
ハウジング110の態様は、冷却システム130を含むことができる。冷却システム130は、内部112の所望の温度を維持することができる。例えば、冷却システム130は、内部112を華氏マイナス5度~華氏5度、又は華氏35度~華氏45度に維持し得る。冷却システム130は、任意の好適な冷却システムであり得る。例えば、冷却システム130は、蒸発器と、圧縮機と、凝縮器との間で冷媒を循環させ、蒸発器の上を通過する空気を冷却して、内部112を循環する空気を冷却する、蒸発器-凝縮器タイプのシステムであり得る。冷却システム130を含むハウジング110の態様は、冷却性能を改善し、内部112の所望の温度を維持するために必要なエネルギーを低減するための好適な断熱材を含むことができる。
【0017】
図1~
図4及び
図7に示されるように、バー140は、ドア120の外面上に配設されている。バー140は、セルフサービスキオスク100の少なくとも2つの機能を果たす。第1に、ユーザがドア120を開けるために使用することができるハンドルとして作用する。第2に、いくつかの態様ではコントローラ170を含む、ユーザインターフェース160及び関連する構成要素のための支持体としての役割を果たす。
図4に示されるように、一態様では、バー140は、長方角柱として形成され、2つの長辺が開放されたままの状態の長方形ベース部材141を備える。すなわち、ベース部材141は、対応する長縁部に沿って互いに接合される2つの矩形シートを備える。一対の端部部材142は、バー140を部分的に取り囲むようにベース部材141の両側に接合されている。バー140は、例えば、金属、プラスチック、又は複合材料を含む、任意の好適な材料から形成することができる。バー140は、例えば曲げによって、単一のシート材料から形成され得、又は接着剤、締結具、若しくは溶接などの任意の好適な方法によって接合される異なる副構成要素から形成され得る。
【0018】
図1~
図3に示されるように、バー140は、ドア120の外面上に配設されている。これらの態様では、バー140は、ドア120が
図1の右方に向かって開放されるようにヒンジ結合しているので、ドア120の左側に位置決めされる。
図1に示されるいくつかの態様では、バー140は、ドア120の縁部又はその近くに配設されている。
図1に示される態様とは異なる方向にヒンジ結合されたドア120の他の態様では、又は摺動するドア120の態様では、例えば、バー140は、ドア120の異なる部分上に配設され得る。例えば、下方へ開くようにヒンジ結合されたドア120の一態様では、バー140は、ドア120の頂部又はその近くに位置決めされ得る。透明部分を有するドア120の態様では、バー140は、ドア120の透明部分の任意のシャドウイング又はカバーリングを最小限に抑えるように位置決めされ得る。例えば、
図1に示されるように、バー140は、ドア120(ここでは、ドアフレーム121)の不透明部分の上に全体的に位置決めされ得る。これは、ドア120を通した製品102の可視性を改善する。
図4に示されるように、バー140の開放構成は、ユーザが、バー140を把持してドア120を引いて開くことを可能にする。ドア120のハンドル機能に関する更なる詳細は、下で考察される。
【0019】
図7に最も良く示されるように、一態様では、バー140は、ドア120の全長よりも長くなり得、これは、下で説明するように、バー140を、ドア120の外部長手方向面に枢動可能に取り付けることを可能にする。他の態様では、バー140は、関連寸法のドア120に沿って部分的にだけ延在し得る。例えば、バー140が垂直に装着された、
図1のような態様では、バー140は、ドア120に沿って垂直に途中までだけ延在し得る。
【0020】
バー140は、バー140が
図3に示されるハンドル位置と
図4に示されるアクセス位置との間で回転することができるように、ドア120に回転可能に又は枢動可能に取り付けられている。ハンドル位置は、バー140の標準動作位置であり、購入プロセス中にユーザがバー140と相互作用することを可能にする。具体的には、この位置は、ユーザが、他の機能の中でも、バー140を使用してドア120を開くことを可能にする。アクセス位置は、ドア120の前方外面によって画定された平面から離れるように(すなわち、外向きに)バー140を回転させて、ユーザインターフェース160及びコントローラ170の設置及びメンテナンスのために、バー140の後部にアクセスすることを可能にする。一態様では、バー140の回転は、バー140をハウジング110の内部112から遠くに離れるように移動させる。バー140の回転は、任意の所望の配向であり得る。例えば、
図1、
図3、及び
図4に示されるように、バー140の回転は、縦軸に沿い得る。しかしながら、回転は、バー140とドア120との間の枢動接続に応じて、任意の他の所望のアクセスに対して起こり得る。
図4に示される一態様では、バー140とドア120との間の回転接続は、バー140のトラック144に嵌合されたドア120に固定された枢軸ピン122に嵌合することによって達成される。バー140の端部ごとに一対の枢軸ピン122及びトラック144が存在し得る。このようにして、枢軸ピン122は、トラック144によって画定された経路に沿ってバー140が摺動するときに、当該バーの動きを案内する。トラック144は、任意の好適な経路を画定し得る。例えば、トラック144は、
図4に示されるL字形状の経路を作成するように形成され得る。
図7に示される他の態様では、バー140は、バー140のどちらかの端部において、ヒンジ接続146によってドア120に接続され得る。任意の態様では、バー140は、未許可の回転を防止するようにドア120に固定され得る。例えば、バー140は、締結具によってドア120に固定され得る。いくつかの態様では、これらの締結具のうちの1つ以上は、ドア120がロック解除されたときにのみアクセス可能であり得る。これは次に、装着された構成要素を、バー140がアクセス位置にあるときにのみ取り出すことができるように構成することができるので、バー140に装着された任意の構成要素の追加の安全性を提供する。
【0021】
図4~
図6に示されるように、ハンドル148は、バー140に含まれる。ハンドル148は、ユーザが把持してドア120を開くのを支援するように構成されている。
図4~
図6に示されるように、ハンドル148は、バー140の後方面上に配設することができ、また、バー140から離れて横方向に延在して、バー140に妨げられない、ユーザが把持するための把握面を提供することができる。ハンドル148は、バー140の後方面上に配設されたハンドルブラケット149内へハンドル148を摺動させることによって、バー140に装着することができる。ハンドル148は、機械的締結具又はスナップ嵌合などの任意の好適な方法によってバー140に固定することができる。ハンドル148は、金属、プラスチック、又は複合材などの任意の好適な材料から構築することができる。いくつかの態様では、ハンドル148は、ユーザインターフェース160に隣接して位置決めされ、更には、ユーザインターフェース160の後方から延在するケーブル及び関連するコネクタを隠す役割を果たすことができる。
【0022】
いくつかの態様では、ハンドル148は、半透明の(すなわち、完全に不透明でない)プラスチック材料から構築される。これらの態様では、ライト143をハンドル148に又はその近くに装着して、ハンドル148の半透明材料を照明して、ハンドル148を照明することによる改善されたユーザエクスペリエンスを提供することができる。いくつかの態様では、この照明は、ハンドル148を背面照明し得る。いくつかの態様では、ライト143は、ドア120の好適な開口部を通して、又はドア120上に配設された透明材料を通して、ハンドル148及び内部空間112を照明するように構成されている。他の態様では、ライト143は、ハンドル148を照明するようにのみ構成されている。いくつかの態様では、ライト143は、異なる色を表示することができ、これは、セルフサービスキオスク100の状態を示す役割を果たすことができる。例えば、ライト143は、支払いを受け取ったときにはある色(例えば、緑色)でハンドル148を照明し得、セルフサービスキオスク100が待機モードであるときには第2の色(例えば、黄色)で照明し得る。ライト143はまた、様々なパターンでハンドル148を照明して、セルフサービスキオスク100の審美的な外観を改善するようにも構成することができる。ライト143は、例えば発光ダイオードを含む、任意の好適なライトであり得る。
【0023】
図1及び
図4に示されるように、バー140はまた、バー140の外面上に配設されたユーザインターフェース160も含む。ユーザインターフェース160は、ユーザが、例えば製品を購入するために、セルフサービスのキオスク100と相互作用することを可能にする。態様では、ユーザインターフェース160は、情報を表示すること、及びユーザ入力を受信することができるタッチスクリーンディスプレイを含むことができる。いくつかの態様では、ユーザインターフェースは、バー140(及び/又はセルフサービスキオスク100)に位置する唯一の入力デバイスとして、単一のタッチ画面のみを含む。ユーザインターフェース160は、例えば対応するクレジットカードリーダを有するクレジットカードスロット162などの、支払いレセプタクルも含むことができる。態様では、ユーザインターフェース160は、既存のセルラーデータネットワーク、Bluetooth、WiFi、NFC、又は無線通信方法の任意の組み合わせ、などの好適な送信方法を使用してデータを送信及び受信することができる、無線送受信機164を含むことができる。これらの態様では、ユーザインターフェース160はまた、無線送受信機164と、例えばユーザのモバイルデバイス上で動作するアプリケーションとの通信を介して、ユーザから無線で購入情報を受信することもできる。ユーザインターフェース160の物理的構成要素は、機械的締結具を含む任意の好適な方法を通してバー140に装着することができる。
【0024】
コントローラ170もまた、ハウジング110に配設されている。
図7に示されるいくつかの態様では、コントローラ170は、ハウジング110に(例えば、冷却システム130の近くに)配置され得る。
図6に示される他の態様では、コントローラ170は、ユーザインターフェース160と同じ場所に配置することができる。コントローラ170はまた、ハウジング110内のいくつかの異なる位置に分散させた複数の構成要素(例えば、プロセッサ、コンピュータメモリ)も構成することができる。いくつかの態様では、コントローラ170の一部又は前部は、ハウジング110から遠隔に、例えば、データ送信を介してアクセスすることができるリモートサーバに位置付けることができる。コントローラ170は、例えば、ユーザインターフェース160、下で考察されるセルフサービス機能、ドア120を開くことを可能にするためのロック及びロック解除ロック150、ハンドル148を照明するライト143を含む、セルフサービスキオスク100の様々な機能を制御する。態様では、コントローラ170は、コントローラ170の動作命令を格納したコンピュータメモリに動作可能に接続された1つ以上のプロセスを含む。
【0025】
バー140は、初期設計段階において新しいセルフサービスキオスク100に一体化することができ、また、ユーザインターフェース160及び上で考察された構成要素(例えば、コントローラ170)の改善されたメンテナンスアクセスを提供することができる。これらの構成要素をバー140内に配置することはまた、変換に必要とされる追加の構成要素の大部分がドア120の外部に固定された単一の構造体(バー140)に配置されるので、既存の製品冷却器をセルフサービスキオスク100に変換する簡単さを改善することもできる。バー140の取り付けは、該当する場合、既存の製品冷却器の内部に対して最小限の構造変更のみしか必要とせず、また、ドア120に対しては僅かな構造変更のみしか必要としない。この修正はまた、ユーザインターフェース160をユーザアクセスのための好適な位置に配置しながら、ユーザインターフェース160を収容するためにハウジング110を拡幅する必要性も低減又は排除する。セルフサービス機能(下で考察される)を実施するために必要な任意の追加のセンサは、比較的最小限の構造変更によって既存の製品冷却器の内部112に追加することができる。いくつかの態様では、下で考察されるように、追加のセンサは、一体型バー140であり得、既存の冷却器を修正する必要性を更に低減する。したがって、既存の製品冷却器のセルフサービスキオスク100への変換は、本開示の態様によって改善される。
【0026】
セルフサービスキオスク100は、購入プロセス中に、自律的に動作するか、又は販売員が物理的に存在することを必要とせずに動作する。態様では、セルフサービスキオスク100のセルフサービス動作は、ユーザがユーザインターフェース160と相互作用して、購入情報を入力することから始まる。例えば、ユーザインターフェース160は、自分のクレジットカードを挿入するようにユーザに促し得る。別の例では、ユーザインターフェース160は、支払い方法にリンクした既存のユーザアカウントを検索するために使用することができるユーザアカウント情報を入力するようにユーザに促し得る。コントローラ170がユーザインターフェース160によって受信した支払い情報を確認した後、コントローラ170は、ロック150をロック解除して、ユーザがドア120を開くことを可能にする。次いで、ユーザは、購入する1つ以上の製品102を選択して、内部112からそれらを取り出す。いくつかの態様では、コントローラ170に動作可能に接続された在庫センサ172は、どの製品102が内部112から取り出されているのかを検出し、次いで、コントローラ170が、受信した支払い情報を使用して、対応する金額をユーザに請求する。いくつかの態様では、在庫センサ172は、内部112内の製品102の位置を記録する1つ以上のカメラである。1つ以上の製品102が取り出されると、それらの取り出しがセンサ172によって検出されて、コントローラ170によって処理される。他の態様では、在庫センサ172は、例えば製品102上に配設されたNFCタグからのNFC送信を通して、製品102の存在を検出する無線センサを含むことができる。1つ以上の製品102の取り出しは、これらのセンサ172によって検出され、次に、ユーザに代金を請求するために、コントローラ170によって検出される。他の態様では、センサ172は、バー140(例えば、近くのユーザインターフェース160)上に配設された製品スキャナであり得る。これらの態様では、1つ以上の製品102を選択した後に、ユーザは、それらをセンサ172でスキャンして、どの製品102を取り出しているのかを識別する。次いで、上で考察されたように、コントローラ170がユーザに代金を請求する。
【0027】
「発明の概要」及び「要約書」の項ではなく、「発明を実施するための形態」の項は、特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されていることを理解されたい。「発明の概要」及び「要約書」の項は、本発明者によって想到されるような、本開示の1つ以上であるが全てではない例示的な態様を示し得、したがって、いかなる方式であれ本発明及び添付の「特許請求の範囲」を限定することを意図するものではない。
【0028】
特定の態様の上述の説明は、他者が、当業者の知識を適用することによって、過度の実験を行うことなく、本開示の一般的な概念から逸脱することなく、かかる特定の態様を様々な用途のために容易に修正するか又は適合させることができる、本発明の一般的な性質を完全に明らかにするであろう。したがって、かかる適合及び修正は、本明細書で提示される教示及び指導に基づいて、開示される態様の均等物の意味及び範囲内であることを意図するものである。本明細書の表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではないことを理解されたく、それ故、本明細書の用語法又は表現法は、本明細書の教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。
【0029】
本発明の広がり及び範囲は、上述の例示的な態様のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の「特許請求の範囲」及びそれらの均等物に従ってのみ定義されるべきである。
【国際調査報告】