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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-10
(54)【発明の名称】洗浄用噴射ノズル
(51)【国際特許分類】
   B05B 1/12 20060101AFI20241203BHJP
   B05B 3/04 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
B05B1/12
B05B3/04 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531722
(86)(22)【出願日】2022-10-25
(85)【翻訳文提出日】2024-06-18
(86)【国際出願番号】 KR2022016312
(87)【国際公開番号】W WO2023113207
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0178414
(32)【優先日】2021-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520366651
【氏名又は名称】リム ヨンキュン
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リム ヨンキュン
【テーマコード(参考)】
4F033
【Fターム(参考)】
4F033AA04
4F033BA04
4F033CA04
4F033CA11
4F033DA01
4F033EA01
4F033NA01
4F033PA01
4F033PB04
4F033PC02
(57)【要約】
本発明は、一つのノズル本体に直線形噴射流入部と螺旋形噴射流入部を一体型に形成して有機的に作動しながら直線状及び螺旋状の洗浄水を選択的に噴射することができ、螺旋状の洗浄水を形成するノズルチップの下端部が軸を中心に円周運動し、上端部はパッキン内で線接触するので、摩擦による摩耗現象を防止するだけでなく、微弱な水圧でも摩擦抵抗なしに螺旋状の洗浄水を形成することができ、螺旋状の洗浄水を形成するとき、逆流防止部材が直線形噴射流入部を閉鎖させるので逆流を防止することができるため、洗浄水の漏れ防止及び安定した作動が可能な洗浄用噴射ノズルに関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズル本体(100)と、
前記ノズル本体(100)の一側に形成される直線形噴射流入部(200)と、
前記直線形噴射流入部(200)の下部に形成される螺旋形噴射流入部(300)と、
前記ノズル本体(100)の回転空間(110)に装着され、螺旋形噴射流入部(300)を通じて流入する洗浄水によって回転する回転部(400)と、
前記回転部(400)の上部に装着され、回転部(400)によって円周運動しながら、螺旋形噴射流入部(300)を通じて流入する洗浄水に螺旋形アクションを付与する螺旋形アクション付与部(500)と、
前記直線形噴射流入部(200)に装着され、直線形噴射流入部(200)に洗浄水が流入すると直線形噴射流路(210)を開放し、螺旋形噴射流入部(300)に洗浄水が流入すると直線形噴射流路(210)を閉鎖して逆流を防止する逆流防止部(600)と、を含んでなり、
前記直線形噴射流入部(200)に洗浄水が流入すると、逆流防止部(600)が回転部(400)のストップ突起(430)を止めて洗浄水が直線状に噴射され、螺旋形噴射流入部(300)に洗浄水が流入すると、ノズル本体(100)の内部に圧力が発生して逆流防止部(600)がストップ突起(430)から離脱しながら直線形噴射流路(210)を閉鎖するとともに洗浄水が螺旋状に噴射されることを特徴とする、洗浄用噴射ノズル。
【請求項2】
前記ノズル本体(100)は、
前記回転部(400)が装着されて回転する回転空間(110)と、
前記回転空間(110)の上部に設けられ、螺旋形アクション付与部(500)が円周運動する作動空間(120)と、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の洗浄用噴射ノズル。
【請求項3】
前記回転部(400)は、
放射状に回転羽根(411)が形成される回転本体(410)と、
前記回転本体(410)の下部中央に形成されて溝部(451)に結合される軸(420)と、
前記回転本体(410)の上部に形成されるストップ突起(430)と、
前記回転本体(410)の上部内側に偏心して形成される偏心溝(440)と、
前記ノズル本体(100)の下部に回転結合方式で固定され、中央部に軸(420)が結合されるように溝部(341)が形成される閉塞キャップ(450)と、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の洗浄用噴射ノズル。
【請求項4】
前記回転本体(410)は、螺旋形噴射流入部(300)を通じてノズル本体(100)に洗浄水が流入すると、回転本体(410)が回転しながらストップ突起(430)が逆流防止部(600)を直線形噴射流路(210)側に押し出して洗浄水の逆流を防止することを特徴とする、請求項3に記載の洗浄用噴射ノズル。
【請求項5】
前記螺旋形アクション付与部(500)は、
前記ノズル本体(100)の上部に固定され、洗浄水が噴射孔(511)を通じて噴射されるカバー(510)と、
上端部(521)がカバー(510)の内側に位置し、下端部(522)は回転部(400)の偏心溝(440)に結合されることにより、回転部(400)の回転時に下端部(522)が円周運動しながら螺旋状の洗浄水を形成し、ノズル本体(100)の内部に供給された洗浄水が噴射孔(511)へ噴射されるように放射状に形成される流入ホール(523)を有するノズルチップ(530)と、
前記カバー(510)の下端部の内側に装着され、気密を保つパッキン(530)と、
前記カバー(510)とノズル本体(100)との間に装着され、洗浄水がノズル本体(100)の外部に漏れないようにする気密保持リング(540)と、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の洗浄用噴射ノズル。
【請求項6】
前記ノズルチップ(520)の下端部(522)が偏心溝(440)に結合されて円周運動をするとき、上端部(521)は線接触転がり現象が起こり、線接触構造は微弱な水圧でも摩擦抵抗なしに円滑な円周運動が可能であることを特徴とする、請求項5に記載の洗浄用噴射ノズル。
【請求項7】
前記逆流防止部(600)は、
前記直線形噴射流路(210)に長さ方向に装着される逆流防止本体(610)と、
前記逆流防止本体(610)の一側端部に放射状に突設され、洗浄水が通過するように空間を形成する流路突起(620)と、
前記流路突起(620)の一側に装着され、直線形噴射流入部(200)に密着する密閉リング(630)と、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の洗浄用噴射ノズル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄用噴射ノズルに係り、より詳細には、一つのノズル本体に直線形噴射流入部と螺旋形噴射流入部を一体型に形成して有機的に作動しながら直線状及び螺旋状の洗浄水を選択的に噴射することができ、螺旋状の洗浄水を形成するノズルチップの下端部が軸を中心に円周運動し、上端部はパッキン内で線接触するので、摩擦による摩耗現象を防止するだけでなく、微弱な水圧でも摩擦抵抗なしに螺旋状の洗浄水を形成することができ、螺旋状の洗浄水を形成するとき、逆流防止部材が直線形噴射流入部を閉鎖させるので逆流を防止することができるため、安定した作動が可能な洗浄用噴射ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、洗浄用噴射ノズルは、ポンピング手段によってポンピングされた高圧の洗浄用液体を遠距離の洗浄対象物に到達させるためのものである。
【0003】
このような洗浄用噴射ノズルの従来技術としては、韓国登録実用新案第0291462号公報に開示されているものが挙げられる。
【0004】
従来技術の洗浄用噴射ノズルは、ポンピング手段によってポンピングされた高圧の洗浄用液体が中央の移送路を通じて移送される案内管と、案内管の一側に結合され、案内管の内径より小さい内径の噴射孔を多数有する噴射キャップと、を含んでなる。さらに、案内管を通じて案内される洗浄用液体の移送を制御するために移送路を開閉する開閉手段が案内管の他側に設けられている。
【0005】
このように構成された従来技術の洗浄用噴射ノズルは、ポンピング手段によってポンピングされた高圧の洗浄用液体が案内管の移送路を通じて案内管の一側噴射キャップに到達し、噴射キャップに到達した高圧の洗浄用液体は噴射キャップの噴射孔を通じて外部へ排出される。
【0006】
この際、洗浄用液体は、案内管の内径より小さい内径の噴射孔により流速が増大して遠距離の洗浄対象物に到達する。
【0007】
そして、開閉手段によって案内管の移送路を開閉させ、ポンピングされた高圧の洗浄用液体の排出を制御する。
【0008】
しかし、従来技術の洗浄用噴射ノズルは、案内管に噴射キャップが固定されているため、噴射キャップの噴射孔を通じて排出される洗浄用液体は、直線方向の噴射力のみを有するので、洗浄対象物の表面を効果的に洗浄するには限界があった。
【0009】
また、洗浄効果を高めるために、作業者が案内管を様々な方向に調節して洗浄対象物の表面に洗浄用液体が様々な方向にぶつかるようにしなければならない作業上の不便さがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国登録実用新案第0291462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、その目的は、一つのノズル本体に直線形噴射流入部と螺旋形噴射流入部を一体型に形成して有機的に作動しながら直線状及び螺旋状の洗浄水を選択的に噴射することができる洗浄用噴射ノズルを提供することにある。
【0012】
また、本発明の他の目的は、螺旋状の洗浄水を形成するノズルチップの下端部が軸を中心に円周運動し、上端部はパッキン内で線接触するので、摩擦による摩耗現象を防止するだけでなく、微弱な水圧でも摩擦抵抗なしに螺旋状の洗浄水を形成することができる洗浄用噴射ノズルを提供することにある。
【0013】
また、本発明の別の目的は、螺旋状の洗浄水を形成する際に、逆流防止部材が直線形噴射流入部を閉鎖させるので、逆流を防止することができるため、洗浄水の漏水防止及び安定した作動が可能な洗浄用噴射ノズルを提供することにある。
【0014】
本発明の課題は、上述した課題に限定されず、上述していない別の課題は、以降の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するための本発明の洗浄用噴射ノズルは、ノズル本体と、前記ノズル本体の一側に形成される直線形噴射流入部と、前記直線形噴射流入部の下部に形成される螺旋形噴射流入部と、前記ノズル本体の回転空間に装着され、螺旋形噴射流入部を通じて流入する洗浄水によって回転する回転部と、前記回転部の上部に装着され、回転部によって円周運動しながら螺旋形噴射流入部を通じて流入する洗浄水に螺旋形アクションを付与する螺旋形アクション付与部と、前記直線形噴射流入部に装着され、直線形噴射流入部に洗浄水が流入すると直線形噴射流路を開放し、螺旋形噴射流入部に洗浄水が流入すると直線形噴射流路を閉鎖して逆流を防止する逆流防止部とから構成され、前記直線形噴射流入部に洗浄水が流入すると、逆流防止部が回転部のストップ突起を止めて洗浄水が直線状に噴射され、螺旋形噴射流入部に洗浄水が流入すると、ノズル本体の内部に圧力が発生して逆流防止部がストップ突起から離脱しながら直線形噴射流路を閉鎖するとともに洗浄水が螺旋状に噴射されることを特徴とする。
【0016】
前記ノズル本体は、前記回転部が装着されて回転する回転空間と、前記回転空間の上部に設けられ、螺旋形アクション付与部が円周運動する作動空間とを備える。
【0017】
前記回転部は、放射状に回転羽根が形成される回転本体と、前記回転本体の下部中央に形成されて溝部に結合される軸と、前記回転本体の上部に形成されるストップ突起と、前記回転本体の上部内側に偏心して形成される偏心溝と、前記ノズル本体の下部に回転結合方式で固定され、中央部に軸が結合されるように溝部が形成される閉塞キャップと、を備える。
【0018】
前記回転本体は、螺旋形噴射流入部を通じてノズル本体に洗浄水が流入すると、回転本体が回転しながらストップ突起が逆流防止部を直線形噴射流路側に押し出して洗浄水の逆流を防止することを特徴とする。
【0019】
前記螺旋形アクション付与部は、前記ノズル本体の上部に固定され、洗浄水が噴射孔を通じて噴射されるカバーと、上端部がカバーの内側に位置し、下端部は回転部の偏心溝に結合されることにより、回転部の回転時に下端部が円周運動しながら螺旋状の洗浄水を形成し、ノズル本体の内部に供給された洗浄水が噴射孔へ噴射されるように放射状に形成される流入ホールを有するノズルチップと、前記カバーの下端部の内側に装着され、気密を保つパッキンと、前記カバーと前記ノズル本体との間に装着され、洗浄水が前記ノズル本体の外部に漏れないようにする気密保持リングと、を備える。
【0020】
前記ノズルチップの下端部が偏心溝に結合されて円周運動をする際に、上端部は線接触転がり現象が起こり、線接触構造は、微弱な水圧でも摩擦抵抗なしに円滑な円周運動が可能になることを特徴とする。
【0021】
前記逆流防止部は、前記直線形噴射流路に長さ方向に装着される逆流防止本体と、前記逆流防止本体の一側端部に放射状に突設され、洗浄水が通過するように空間を形成する流路突起と、前記流路突起の一側に装着され、直線形噴射流入部に密着する密閉リングと、を備える。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、一つのノズル本体に直線形噴射流入部と螺旋形噴射流入部とを一体型に形成して有機的に作動しながら直線状及び螺旋状の洗浄水を選択的に噴射することができるという効果がある。
【0023】
また、本発明によれば、螺旋状の洗浄水を形成するノズルチップの下端部が軸を中心に円周運動し、上端部はパッキン内で線接触するので、摩擦による摩耗現象を防止するだけでなく、微弱な水圧でも摩擦抵抗なしに螺旋状の洗浄水を形成することができるという効果がある。
【0024】
また、本発明によれば、螺旋状の洗浄水を形成する際に、逆流防止部材が直線形噴射流入部を閉鎖させるので、逆流を防止することができるため、安定した作動が可能であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明による洗浄用噴射ノズルの斜視図である。
図2】本発明による洗浄用噴射ノズルの分離斜視図である。
図3】本発明による洗浄用噴射ノズルの側断面図である。
図4】本発明の直線形噴射流入部に洗浄水が供給されて噴射孔を通じて直線状の洗浄水が噴射される状態図である。
図5】同上。
図6】本発明の螺旋形噴射流入部に洗浄水が供給されて噴射孔を通じて螺旋状の洗浄水が噴射される状態図である。
図7】同上。
図8】同上。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面を参照して多様な実施形態をより詳細に説明する。本明細書に記載された実施形態は、多様に変形可能である。特定の実施形態が図面で描写され、詳細な説明で詳細に説明できる。ところが、添付図面に開示された特定の実施形態は、多様な実施形態を容易に理解するようにするためのものに過ぎない。よって、添付図面に開示された特定の実施形態によって技術的思想が限定されるものではなく、発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての均等物又は代替物を含むものと理解されるべきである。
【0027】
「第1」、「第2」などのように序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使用できるが、これらの構成要素は、上述した用語によって限定されるものではない。上述した用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。
【0028】
本明細書において、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらの組み合わせが存在することを指定しようとするものであり、一つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらの組み合わせの存在又は付加可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。ある構成要素が他の構成要素に「連結」又は「接続」されていると記載された場合には、ある構成要素が他の構成要素に直接連結又は接続されていてもよく、それらの間に別の構成要素が介在していてもよいと理解されるべきである。これに対し、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」又は「直接接続」されていると記載された場合には、それらの間に別の構成要素が介在していないと理解されるべきである。
【0029】
一方、本明細書で使用される構成要素に対する「モジュール」又は「部」は、少なくとも一つの機能又は動作を行う。そして、「モジュール」又は「部」は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって機能又は動作を行うことができる。また、特定のハードウェアで行われるべきである、或いは少なくとも一つのプロセッサで行われる「モジュール」又は「部」を除いた複数の「モジュール」又は複数の「部」は、少なくとも一つのモジュールに統合されてもよい。単数の表現は、文脈上、明らかに異なる意味を有しない限り、複数の表現を含む。
【0030】
その他にも、本発明を説明するにあたり、関連する公知の機能或いは構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に不明確にするおそれがあると判断された場合、それについての詳細な説明は縮約又は省略する。
【0031】
図1は、本発明による洗浄用噴射ノズルの斜視図、図2は、本発明による洗浄用噴射ノズルの分離斜視図、図3は、本発明による洗浄用噴射ノズルの側断面図である。
【0032】
本発明の洗浄用噴射ノズルは、ノズル本体100と、前記ノズル本体100の一側に形成される直線形噴射流入部200と、前記直線形噴射流入部200の下部に形成される螺旋形噴射流入部300と、前記ノズル本体100の回転空間110に装着され、螺旋形噴射流入部300を通じて流入する洗浄水によって回転する回転部400と、前記回転部400の上部に装着され、回転部400によって円周運動しながら螺旋形噴射流入部300を通じて流入する洗浄水に螺旋形アクションを付与する螺旋形アクション付与部500と、前記直線形噴射流入部200に装着され、直線形噴射流入部200に洗浄水が流入すると直線形噴射流路210を開放し、螺旋形噴射流入部300に洗浄水が流入すると直線形噴射流路210を閉鎖して逆流を防止する逆流防止部600と、を含んでなり、前記直線形噴射流入部200に洗浄水が流入すると、逆流防止部600が回転部400のストップ突起430を止めて洗浄水が直線状に噴射され、螺旋形噴射流入部300に洗浄水が流入すると、ノズル本体100の内部に圧力が発生して逆流防止部600がストップ突起430から離脱しながら、直線形噴射流路210を閉鎖するとともに洗浄水が螺旋状に噴射される。
【0033】
前記ノズル本体100は、噴射ノズルの基本骨格を形成するもので、カバー510の反対側である下部には、回転部400が装着されて回転する回転空間110が備えられ、前記回転空間110とカバー510との間には作動空間120が形成されている。
【0034】
また、前記直線形噴射流入部200は、ノズル本体100の一側に形成されており、前記直線形噴射流入部200においてノズル本体100側の内側には直線形噴射流路210が形成されて作動空間120と連通する。
【0035】
前記螺旋形噴射流入部300は、直線形噴射流入部200の下部のノズル本体100に形成されており、前記螺旋形噴射流入部300においてノズル本体100側の内側には螺旋形噴射流路310が形成されて回転空間110と連通する。
【0036】
前記直線形噴射流入部200と螺旋形噴射流入部300は、一体型に形成されてノズル本体100に装着される。
【0037】
また、前記回転部400は、洗浄水を螺旋状に噴射するためのものであって、放射状に回転羽根411が形成される回転本体410が備えられ、前記回転本体410の下部中央には軸420が形成されている。
【0038】
前記回転本体410の上部には、回転本体410の回転作動を中止させるストップ突起430が形成され、前記回転本体410の上部の中央部は、一定深さで凹入形成されており、凹入された底面には、偏心した位置に偏心溝440が形成される。
【0039】
前記回転本体410の下部には、回転結合方式で結合されてノズル本体100の下部を閉塞する閉塞キャップ450が形成され、前記閉塞キャップ450の上面中央には、溝部451が形成されて軸420が結合される。
【0040】
また、前記螺旋形アクション付与部500は、回転部400を回転させながら供給される洗浄水が噴射孔511を通じて螺旋状に噴射されるように円周運動するものである。
【0041】
前記螺旋形アクション付与部500は、ノズル本体100の上部にカバー510が固定され、前記カバー510には、洗浄水を外部へ噴射するように噴射孔511が形成される。
【0042】
前記カバー510と回転本体410との間には、ノズルチップ520が装着される。
【0043】
前記ノズルチップ520は、一定長さをなすシャフトタイプに形成され、上端部521はカバー510の内側に位置し、下端部522は回転部400の偏心溝440に結合される。前記ノズルチップ520は、洗浄水が流入するように放射状に貫通する流入ホール523が形成される。
【0044】
前記ノズルチップ520は、回転部400に螺旋形噴射流入部300を通じて洗浄水が流入すると、回転本体410が回転し、ノズルチップ520の下端部は円周運動をしながら、洗浄水が螺旋状を形成する。
【0045】
前記カバー510の内側にはパッキン530が装着され、ノズルチップ520の上端部521がパッキン530の内側に嵌め込まれ、前記カバー510とノズル本体100との間には、洗浄水が外部に漏れないように気密保持リング540が装着される。
【0046】
ここで、前記ノズルチップ520の下端部522が偏心溝440に結合されて円周運動をするとき、上端部521は、線接触転がり現象が起こり、前記線接触構造は、微弱な水圧でも摩擦抵抗なしに円滑な円周運動が可能である。
【0047】
また、前記逆流防止部600は、直線形噴射流路210に装着される一定長さの逆流防止部材610が備えられる。
【0048】
前記逆流防止部材610は、直線形噴射流路210内でスライド移動し、回転部400の回転を止めるストッパーの役割も果たす。
【0049】
すなわち、直線形噴射流入部200を通じてノズル本体100の内部に洗浄水が流入すると、逆流防止部材610が洗浄水の圧力で移動して回転部400のストップ突起430の回転を中断させ、螺旋形噴射流入部300を通じて洗浄水がノズル本体100の内部に流入すると、逆流防止部材610を直線形噴射流入部200側に押し出して洗浄水の逆流を防止する。
【0050】
前記逆流防止部材610の一側端部には、放射状に突設されて洗浄水が円滑に流入するように空間を形成する流路突起620が備えられ、前記流路突起620の一側には密閉リング630が装着されることにより、直線形噴射流入部200に密着する。
【0051】
次に、上述のように構成される本発明の使用状態を詳細に説明する。
【0052】
まず、図4及び図5に示すように、直線形噴射流入部200を通じてノズル本体100の内部に洗浄水が流入すると、洗浄水の圧力によって逆流防止部材610を回転部400側に加圧し、逆流防止部材610が直線形噴射流入部200から離隔して直線形噴射流路210を開放する。
【0053】
このとき、前記逆流防止部材610は、回転部400が回転しないようにストップ突起430を止め、前記洗浄水は、直線形噴射流路210を通じてノズル本体100の作動空間120に流入する。
【0054】
上述のように作動空間120に流入した洗浄水は、ノズルチップ520に放射状に形成された流入ホール523を通過した後、カバー510に形成された噴射孔511を通じて直線状をなしながら噴射される。
【0055】
また、図6乃至図8に示すように、螺旋形噴射流入部300を通じてノズル本体100の内部に洗浄水が流入すると、ノズル本体100の内部に圧力が発生するとともに、回転本体410が軸420を中心に回転する。
【0056】
前記回転本体410の回転及び洗浄水の圧力によって逆流防止部材610を直線形噴射流入部200側に加圧し、密閉リング630が直線形噴射流入部200の端部に密着しながら逆流を防止する状態となる。
【0057】
このとき、回転羽根411が形成された回転本体410は、洗浄水の圧力で回転し、前記回転本体410に結合されたノズルチップ520の下端部522は、月が地球の周りを回るように軸420を中心に円周運動を行い、上端部521は、パッキン530の内部で線接触転がり現象が起こる。
【0058】
この過程で、洗浄水は螺旋状をなし、螺旋状の洗浄水は、ノズルチップ520に放射状に形成された流入ホール523、及びカバー510に形成された噴射孔511を通じて噴射される。
【0059】
すなわち、本発明は、一つのノズル本体100に直線形噴射流入部200と螺旋形噴射流入部300を一体型に形成して有機的に作動しながら直線状及び螺旋状の洗浄水を選択的に噴射することができる。
【0060】
また、本発明は、螺旋状の洗浄水を形成するノズルチップ520の下端部522が軸420を中心に円周運動し、上端部521はパッキン530内で線接触するので、摩擦による摩耗現象を防止するだけでなく、微弱な水圧でも摩擦抵抗なしに螺旋状の洗浄水を形成することができる。
【0061】
また、螺旋状の洗浄水を形成するとき、逆流防止部材610が直線形噴射流入部200を閉鎖させるので、逆流を防止することができるため、安定した作動が可能である。
【0062】
本発明の好適な実施形態について図示し説明したが、本発明は、上述した特定の実施形態に限定されず、請求の範囲で請求する本発明の要旨から外れることなく、当該発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって様々な変形実施が可能であるのはもとより、それらの変形実施は、本発明の技術的思想や見通しから個別に理解されてはならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】