(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-10
(54)【発明の名称】多機能給電機器
(51)【国際特許分類】
H04L 12/10 20060101AFI20241203BHJP
【FI】
H04L12/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534456
(86)(22)【出願日】2022-12-12
(85)【翻訳文提出日】2024-07-26
(86)【国際出願番号】 EP2022085409
(87)【国際公開番号】W WO2023110757
(87)【国際公開日】2023-06-22
(32)【優先日】2021-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】502208205
【氏名又は名称】アクシス アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ヘルマン, ヨハン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンストルム, アンナ
(72)【発明者】
【氏名】ヨードー, ペータル
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030KA23
(57)【要約】
監視カメラシステムは、統合型入出力(I/O)およびオーディオポート機能性のうちの1つまたは複数を有するミッドスパンに対応する給電機器を含み、給電機器は、処理回路、1つまたは複数のデータポート、I/Oポートおよびオーディオポートのうちの1つまたは複数、ならびにPower over Ethernet(PoE)ポートを含む。加えて、監視カメラシステムは、PoEポートによって給電機器に接続されたカメラと、データポートのうちの1つによって給電機器に接続されたコンピュータとを備え、コンピュータは、給電機器を介してカメラからデータを受信し、カメラにデータを送信するように構成されている。
【選択図】
図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
統合型入出力(I/O)およびオーディオポート機能性のうちの1つまたは複数を有するミッドスパンに対応する給電機器であって、
処理回路、
1つまたは複数のデータポート、
I/Oポートとオーディオポートのうちの1つまたは複数、および
Power over Ethernet(PoE)ポートを備える、給電機器と、
前記PoEポートによって前記給電機器に接続されたカメラと、
電力供給部を介して前記給電機器に接続された電源と、
前記データポートのうちの1つによって前記給電機器に接続されたコンピュータとを備え、
前記コンピュータが、前記給電機器を介して前記カメラからデータを受信し、前記カメラにデータを送信するように構成されている、監視カメラシステム。
【請求項2】
カメラ取り付けブラケットをさらに備える、請求項1に記載の監視カメラシステム。
【請求項3】
前記給電機器が前記カメラ取り付けブラケットに含まれる、請求項2に記載の監視カメラシステム。
【請求項4】
前記I/Oポートが複数のI/Oピンを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の監視カメラシステム。
【請求項5】
前記電源が交流電源である、請求項1から4のいずれか一項に記載の監視カメラシステム。
【請求項6】
前記電力供給部からの電力は、第1の所定量の電力と第2の所定量の電力とに分割され、前記I/Oおよびオーディオポートは、前記第1の所定量の電力によってのみ給電される、請求項5に記載の監視カメラシステム。
【請求項7】
前記カメラは、前記第2の所定量の電力によってのみ給電され、前記第2の所定量の電力は、PoEに利用可能である、請求項6に記載の監視カメラシステム。
【請求項8】
前記処理回路は、
PoE接続に基づいて前記カメラの電力消費量を計算し、
算出された前記カメラの前記電力消費量を前記コンピュータに提供するように構成されている、請求項7に記載の監視カメラシステム。
【請求項9】
前記データポートのうちの1つによって前記給電機器に接続されたネットワークスイッチをさらに備え、前記コンピュータが、前記ネットワークスイッチを介して前記給電機器に接続されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の監視カメラシステム。
【請求項10】
前記オーディオポートによって前記給電機器に接続された1つまたは複数のスピーカおよび/またはデジタルもしくはアナログ音源をさらに備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の監視カメラシステム。
【請求項11】
前記I/Oポートによって前記給電機器に接続された1つまたは複数の低電圧アクセサリをさらに備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の監視カメラシステム。
【請求項12】
ミッドスパンであって、
統合型入出力(I/O)およびオーディオポート機能性のうちの1つまたは複数と、
処理回路と、
1つまたは複数のデータポートであって、コンピュータが、前記データポートのうちの1つによって前記ミッドスパンに接続され、前記ミッドスパンを介してカメラからデータを受信し、前記カメラにデータを送信するように構成されている、1つまたは複数のデータポートと、
I/Oポートおよびオーディオポートのうちの1つまたは複数と、
電力供給部であって、前記ミッドスパンが前記電力供給部を介して電源に接続される、電力供給部と、
Power over Ethernet(PoE)ポートであって、前記カメラが前記PoEポートによって前記ミッドスパンに接続される、PoEポートと
を備える、ミッドスパン。
【請求項13】
前記I/Oポートは、複数のI/Oピンを含む、請求項12に記載のミッドスパン。
【請求項14】
前記電源が交流電源である、請求項12または13に記載のミッドスパン。
【請求項15】
前記電力供給部からの電力が、第1の所定量の電力と第2の所定量の電力とに分割され、前記I/Oおよびオーディオポートが、前記第1の所定量の電力によってのみ給電される、請求項14に記載のミッドスパン。
【請求項16】
前記カメラが、前記第2の所定量の電力によってのみ給電され、前記第2の所定量の電力が、PoEに利用可能である、請求項15に記載のミッドスパン。
【請求項17】
前記処理回路が、
PoE接続に基づいて前記カメラの電力消費量を計算し、
算出された前記カメラの前記電力消費量を、前記カメラおよび前記コンピュータのうちの一方または両方に提供するように構成されている、請求項16に記載のミッドスパン。
【請求項18】
前記ミッドスパンが、前記データポートのうちの1つによってネットワークスイッチに接続され、前記コンピュータが、前記ネットワークスイッチを介して前記ミッドスパンに接続されている、請求項12から17のいずれか一項に記載のミッドスパン。
【請求項19】
1つまたは複数の低電圧アクセサリが、前記I/Oポートによって前記ミッドスパンに接続されている、請求項12から18のいずれか一項に記載のミッドスパン。
【請求項20】
電子デバイスであって、
統合型入出力(I/O)およびオーディオポート機能性のうちの1つまたは複数と、
処理回路と、
1つまたは複数のデータポートであって、コンピュータが、前記データポートのうちの1つによって前記電子デバイスに接続され、前記電子デバイスを介してカメラからデータを受信し、前記カメラにデータを送信するように構成されている、1つまたは複数のデータポートと、
I/Oポートおよびオーディオポートのうちの1つまたは複数と、
Power over Ethernet(PoE)ポートであって、前記カメラが前記PoEポートによって前記電子デバイスに接続される、PoEポートとを備え、
前記電子デバイスが、電力供給部を介して交流電源に接続され、前記電力供給部からの電力が、第1の所定量の電力と第2の所定量の電力とに分割され、前記I/Oおよびオーディオポートが、前記第1の所定量の電力によってのみ給電され、前記PoEが、前記第2の所定量の電力によってのみ給電され、前記カメラへの給電にのみ利用可能である、電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、給電機器のための装置および関連する手法に関する。より詳細には、本開示は、カメラにPower over Ethernetを提供するデバイス、システム、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータネットワークを介してモニタリングまたは監視サーバ(monitoring or surveillance server)に接続された施設、特に関心のある領域、および/またはプロセスをモニタするためのモニタリングシステムが、ますます普及している。ネットワークカメラシステムは、インターネットプロトコル(IP)に基づき、イーサネットベースのネットワーク技術を使用することができる。一部の用途では、アクセス性、使いやすさ、ケーブル配線の拡張性、導入と運用のコスト削減など、様々な要因により、ネットワークカメラシステムがアナログ閉回路テレビ(CCTV)に取って代わりつつある。
【0003】
典型的には、屋外監視カメラなどの既存の監視カメラは、様々な理由により、カメラへのオーディオ入力部および入出力(I/O)入力部を除去している。例えば、オーディオ入力部とI/O入力部を除去することにより、スペースを節約し、カメラをよりコンパクトにすることができる。加えて、侵入保護(IP)コードは、侵入、ほこり、偶発的な接触、および水に対する機械的ケーシングと電気エンクロージャによって提供される保護の程度を分類および評価するIEC規格(60529)であり、カメラからオーディオ入力部およびI/O入力部を除去することは、この規格を満たすのに役立ち得る。代わりに、この機能性をスイッチとカメラとの間に配置されたデバイスに追加することができる。このデバイスは、オーディオポートとI/Oポートの両方を有することができ、これらのポートにより、例えば音センサや追加のセンサを備え付けることができる。しかし、この場合も、オーディオポートとI/Oポートが必要な顧客のために、カメラとスイッチとの間に配置される追加のデバイスが必要である。
【0004】
本明細書で提供される「背景技術」の説明は、本開示の背景を概略的に提示することを目的としている。この背景技術の項目に記載されている範囲での現在名前が挙がっている発明者の成果は、その他の場合には出願時に先行技術として認定されない可能性のある記載の態様と同様に、本発明に対する先行技術として、明示的にもまたは黙示的にも認められるものではない。
【発明の概要】
【0005】
開示された主題の態様によれば、監視カメラシステムは、統合型入出力(I/O)および/またはオーディオポート機能性を有するミッドスパンに対応する給電機器を含み、給電機器は、処理回路、1つまたは複数のデータポート、I/Oポートおよびオーディオポートのうちの1つまたは複数、ならびにPower over Ethernet(PoE)ポートを含む。加えて、監視カメラシステムは、PoEポートによって給電機器に接続されたカメラと、データポートのうちの1つによって給電機器に接続されたコンピュータとを含み、コンピュータは、給電機器を介してカメラからデータを受信し、カメラにデータを送信するように構成されている。
【0006】
開示された主題の態様によれば、ミッドスパンは、統合型入出力(I/O)および/またはオーディオポート機能性と、処理回路と、1つまたは複数のデータポートであって、コンピュータが、データポートのうちの1つによってミッドスパンに接続され、ミッドスパンを介してカメラからデータを受信し、カメラにデータを送信するように構成されている、1つまたは複数のデータポートと、I/Oポートおよびオーディオポートのうちの1つまたは複数と、Power over Ethernet(PoE)ポートであって、カメラがPoEポートによってミッドスパンに接続される、PoEポートとを含む。
【0007】
開示された主題の態様によれば、電子デバイスは、統合型入出力(I/O)および/またはオーディオポート機能性と、処理回路と、1つまたは複数のデータポートであって、コンピュータが、データポートのうちの1つによって電子デバイスに接続され、電子デバイスを介してカメラからデータを受信し、カメラにデータを送信するように構成されている、1つまたは複数のデータポートと、I/Oポートおよびオーディオポートのうちの1つまたは複数と、Power over Ethernet(PoE)ポートであって、カメラがPoEポートによって電子デバイスに接続される、PoEポートとを含み、電子デバイスは交流電源に接続され、電力供給ユニットは、交流電源から受け取った交流電力(例えば、230Vの交流)を直流電力(例えば、54Vの直流)に変換する。次いで、この直流電力は、第1の所定量の電力と第2の所定量の電力とに分割され、内部機能(例えば、I/Oおよびオーディオポート機能を含む)は、直流信号から生成された第1の所定量の電力(例えば、内部供給電圧(例えば、3.3V))によってのみ給電され、PoEは、第2の所定量の電力によってのみ給電され、カメラへの給電にのみ利用可能である。一態様では、第2の所定量は、例えば、PoE規格によって規定することができる。
【0008】
前述の各段落は、概略的な導入部として提供されたものであり、後続の特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。記載されている実施形態は、添付の図面と併せて掲載した以下の詳細な説明を参照することによって、さらなる利点とともに、最もよく理解されるであろう。
【0009】
添付の図面との関連で検討しつつ以下の詳細な説明を参照することによって本開示およびそれに付随する利点の多くがより深く理解されるようになるため、それらのより完全な知見が容易に得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】開示された主題の1つまたは複数の態様による監視カメラシステムの例示的な概要を示す図である。
【
図1B】開示された主題の1つまたは複数の態様による監視カメラシステムの例示的な概要を示す図である。
【
図2】開示された主題の1つまたは複数の態様による多機能給電機器の正面図である。
【
図3】開示された主題の1つまたは複数の態様による多機能給電機器の斜視図である。
【
図4】開示された主題の1つまたは複数の態様による多機能給電機器の背面図である。
【
図5】開示された主題の1つまたは複数の態様による、カメラの電力消費量を決定する方法のアルゴリズムフローチャートである。
【
図6】開示された主題の1つまたは複数の例示的な態様によるコンピュータのハードウェアブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付の図面に関連して以下に記載される説明は、開示された主題の様々な実施形態の説明として意図されたものであり、必ずしも最良の(複数の)実施形態を表すことを意図するものではない。ある場合には、説明は、開示された主題の理解を提供する目的で具体的な詳細を含む。しかし、実施形態がこれらの具体的な詳細なしで実施され得ることは、当業者には明らかであろう。いくつかの場合には、周知の構造および構成要素は、開示された主題の概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図の形態で示され得る。
【0012】
本明細書全体を通じて「1つの実施形態」または「一実施形態」への言及は、一実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、特性、動作、または機能が、開示された主題の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書における「1つの実施形態において」または「一実施形態において」という語句の出現は、必ずしも同じ実施形態を指すものではない。さらに、特定の特徴、構造、特性、動作、または機能は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせられてもよい。さらに、開示された主題の実施形態は、記載された実施形態の改変および変形をカバーすることができ、実際にカバーすることが意図されている。
【0013】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されているように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に別段の指示をしない限り、複数の指示対象を含むことが留意されなければならない。すなわち、別段の明示がない限り、本明細書において使用される「a」および「an」等の語は、「1つまたは複数」の意味を有する。加えて、本明細書で使用され得る「左」、「右」、「上」、「下」、「前」、「後」、「側面」、「高さ」、「長さ」、「幅」、「上方」、「下方」、「内部」、「外部」、「内側」、「外側」などの用語は、単に基準点を説明するにすぎず、開示された主題の実施形態を特定の向きまたは構成に必ずしも限定するものではないことを理解されたい。さらに、「第1の」、「第2の」、「第3の」などの用語は、本明細書に記載されるように、複数ある部分、構成要素、基準点、動作、および/または機能のうちの1つを識別するにすぎず、同様に、開示された主題の実施形態を任意の特定の構成または向きに必ずしも限定するものではない。
【0014】
次に図面を参照すると、同様の参照符号は、複数の図にわたって同一のまたは対応する部分を示す。
【0015】
図1Aは、開示された主題の1つまたは複数の態様による監視カメラシステム100の例示的な概要を示す。1つの実施形態では、監視カメラシステム100(本明細書ではシステム100と称する)は、カメラ145に接続された多機能給電機器(PSE)105を含むことができる。多機能PSE105は、1つまたは複数のオーディオポート110、1つまたは複数のI/Oポート115、および電力供給部165を含むことができる。
【0016】
一般的に言って、ほとんどの監視設備は、実際には数台のカメラのコネクティビティのみを必要とする。その結果、多くの顧客は、コストを節約すると共により小型でよりコンパクトなカメラを実現する、内蔵コネクティビティのないカメラを選択する。さらに、カメラ、特に屋外カメラの内蔵コネクティビティを減らすことで、侵入保護(IP)コード規格を満たすことを支援できる。その場合、必要な場所にのみコネクティビティを追加できる。この追加のコネクティビティを得るために、顧客は、従来のミッドスパンデバイスとカメラとの間に配置され、それらに接続された中間デバイスを使用できる。従来のミッドスパンデバイスは、イーサネットケーブルを介したPower over Ethernet(PoE)デバイス(すなわち、この場合はカメラ)の給電に使用される。Power over Ethernet(PoE)は、ネットワーク製品に給電するための簡単で、高速な、費用対効果の高いソリューションを提供する。1本のネットワークケーブルで、ミッドスパンデバイスは、内蔵PoEサポートを有するネットワークデバイスに電力を注入することができ、カメラとスイッチとの間のデータ通信を可能にする。
【0017】
中間デバイスは、双方向のオーディオおよびI/Oコネクティビティをネットワークカメラに追加するように構成される。この追加のコネクティビティにより、例えば、意思決定をより適切にサポートすること、ユーザがトランザクションやインシデントをリッスンすることまたは侵入者に警告を伝えることを可能にすること、ドアが開いたり窓ガラスが割れたりした場合にアラームをトリガすることができるセンサを接続すること、ドアを開閉するための制御デバイスまたはリレーに出力を接続すること、照明のオンとオフを切り替えること、などができるようになる。しかし、(例えば、上記のようなIPクラスを充足するために)カメラからポート(例えば、オーディオポート、I/Oポート、など)を取り除くという利点を得る一方で、中間デバイスへの接続と給電を可能にする必要性が生じる。余分なケーブル配線を避けるために、中間デバイスが、従来のミッドスパンデバイスとカメラとの間のイーサネット接続に接続されることが好ましい。中間デバイスは、ミッドスパンデバイスを介したコンピュータへのデータ転送のために、また中間デバイスの内部機能のための電力供給部として、イーサネット接続を利用するように配置される。したがって、ミッドスパンデバイスは、カメラと中間デバイスの両方に電力を供給する。
【0018】
本明細書でさらに説明されるように、多機能PSE105は、単一のデバイスにおけるPoE注入および追加のポートの機能性を顧客に提供することによって、このセットアップを改善する。
【0019】
より具体的には、多機能PSE105は、従来のミッドスパンデバイスと同様にカメラ145に接続可能なPoEプロバイダであるミッドスパンデバイスである。より具体的には、多機能PSE105は、オーディオポート(例えば、オーディオポート110)およびI/Oポート(例えば、I/Oポート115)も含むことができる。換言すれば、多機能PSE105は、PoEポートだけでなく、オーディオポートやI/Oポートも備えている。加えて、オーディオポート110およびI/Oポート115は、電力供給部165によって電力供給され、カメラ145に供給されるPoE電力を使用しない。一態様では、電力供給部165は、230ボルト(V)の電力供給部とすることができる。また、接続されるカメラの電力消費量を、多機能PSE105によって計算することができる。一態様では、電力消費量を、ステータス情報として、または効率の分析のために、ユーザに表示することができる。
【0020】
本明細書におけるPoEへの言及は、いくつかのPoE規格のうちの1つまたは複数を参照し得ることを理解されたい。例えば、PoE規格には、元のIEEE802.3af-2003PoE規格、PoE+またはPoEplusとしても知られる更新されたIEEE802.3at-2009PoE規格、およびPoE++または4PPoEとしても知られるIEEE802.3bt-2018規格を含めることができる。換言すれば、別段の記載がない限り、本明細書でのPoEへの言及は、元のPoE規格、PoE+、および/またはPoE++を指すことができる。
【0021】
図1Bは、開示された主題の1つまたは複数の態様によるシステム100の例示的な概要を示す。1つの実施形態では、システム100は、多機能PSE105を含むことができる。多機能PSE105は、交流電力ケーブルが交流電源160と電力供給部165とを接続するように交流電源160に接続され、STPイーサネットケーブルがコンピュータ135とデータポートとを接続するようにコンピュータ135に接続され、STPイーサネットケーブルがカメラ145とPoEポートとを接続するようにカメラ145に接続され、1つまたは複数のスピーカおよび/またはデジタルもしくはアナログ音源(例えば、マイクロフォン)150に接続され、1つまたは複数のアクセサリ155に接続され得る。一態様では、多機能PSE105は、任意選択で、STPイーサネットケーブルまたはファイバケーブルを介してネットワークスイッチ130に接続される場合があり、コンピュータ135は、ネットワークスイッチ130を介して多機能PSE105に接続される場合がある。コンピュータ135は、多機能PSE105を介してカメラ145からデータを受信し、カメラ145にデータを送信するように構成することができる。
【0022】
加えて、多機能PSE105は、オーディオポート110、I/Oポート115、PoEポート120、データポート125、および処理回路140を含むことができる。
【0023】
オーディオポート110は、多機能PSE105内の1つまたは複数のオーディオポートを表すことができる。例えば、1つまたは複数のスピーカおよび/または1つまたは複数のデジタルもしくはアナログ音源(例えば、マイクロフォン)が、オーディオポート110を介して多機能PSE105に接続され得る。
【0024】
I/Oポート115は、多機能PSE105における1つまたは複数のI/Oポートを表すことができる。例えば、1つまたは複数のアクセサリ(例えば、アクセサリ155)が、I/Oポートを介して多機能PSE105に接続され得る。一態様では、アクセサリは、低電圧および/または低周波アクセサリであり得る。例えば、アクセサリには、ドアが開いたり、窓ガラスが割れたりした場合にアラームをトリガすることができるセンサの接続、ドアを開閉するための制御デバイスまたはリレーへの出力の接続、照明のオンとオフを切り替えるためのコントローラの接続、などを含めることができる。
【0025】
PoEポート120は、多機能PSE105における1つまたは複数のPoEポートを表すことができる。例えば、カメラ145は、PoEポート120を介して多機能PSE105に接続され得る。一態様では、カメラ145は、シールド付きツイストペア(STP)イーサネットケーブルによってPoEポート120に接続される場合がある。
【0026】
データポート125は、多機能PSE105内の1つまたは複数のデータポートを表すことができる。例えば、データポート125は、銅線用のデータ入力ポートと、光ファイバ用のデータ入力ポートとしてのSmall Form-Factor Pluggable(SFP)ポートとを含み得る。
【0027】
処理回路140は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、ステートマシン、などであってもよい。処理回路140は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/または多機能PSE105が本明細書でさらに説明するように動作することを可能にする任意の他の機能性を実行してもよい。
【0028】
一態様では、交流電源160からの直流電力は、電力供給部165によって分割され得る。一態様では、230Vの交流が交流電源160から受け取られ、電力供給部165は、この230Vの交流を54Vの直流に変換できる。次いで、電力供給部165は、1)直流電力の一部が、多機能PSE105の内部機能(例えば、オーディオポート110および/またはI/Oポート115)に使用される内部供給電圧(例えば、3.3V)を生成し、2)54Vの直流信号の別の部分が、電力がPoEに利用可能となるよう、PoEポート120を介するカメラのためのPoE信号を生成するために使用されるように、54Vの直流信号を分割することができる。例えば、この別の部分は、PoEを使用してカメラ145に給電するために使用され得る。換言すれば、直流電力は、第1の所定量の電力と第2の所定量の電力とに分割することができる。第1の所定量の電力は、オーディオポート110および/またはI/Oポート115に給電するために使用可能である。第2の所定量の電力は、PoEに利用可能とすることができ、PoEネゴシエーションは、所定の第2の量まで(例えば、カメラ145によって)使用される電力量を決定することができる。一態様では、オーディオポート110およびI/Oポート115(ならびに任意の他の内部機能)が第1の所定量の電力によってのみ給電され、カメラ145が第2の所定量の電力によってのみ給電されるように交流電力が分割され、第2の所定量の電力はPoEに利用可能である。直流電力が分割されるので、多機能PSE105は、PoE接続に基づいてカメラ145の電力消費量を(例えば、処理回路140により)計算することができる。次いで、多機能PSE105は、例えば、算出されたカメラ145の電力消費量をコンピュータ135に提供することができる。その結果、例えばステータス情報としてまたは効率の分析のために、電力消費量をユーザに表示することができる。
【0029】
図2は、開示された主題の1つまたは複数の態様による多機能PSE105の正面図を示す。多機能PSE105の正面図は、多機能PSE105に含まれ得る様々なポートのより詳細な図を示す。加えて、多機能PSE105は、1つまたは複数のLED220を含むことができる。一態様では、多機能PSE105は、多機能PSE105の電力状態を示す第1のLEDと、PoE状態(すなわち、PoEが使用中であるか否か)を示す第2のLEDとを含むことができる。
【0030】
オーディオポート110は、様々なピン配置を使用することができる。一態様では、オーディオポート110は、以下の配置で4つのピンを含むことができる。1:GND;2:+12.7V、最大50mA;3:オーディオ入力;4:オーディオ出力。I/Oポート115は、様々なピン配置を含むことができる。一態様では、I/Oポート115は、以下の配置で6つのピンを含むことができる。1:GND;2:+12.7V、最大50mA;3:入力/出力1;4:入力/出力2;5:入力/出力3;6:入力4。一態様では、PoEポート120は、データおよび(例えば、PoE規格IEEE802.3btによって設定された)最大90W、54Vの電力のためのPower over Ethernetおよびデータ出力(銅線)用のポートである。一態様では、データポート230は、1つまたは複数のデータポート125のうちの1つとすることができる。データポート230は、銅線用のデータ入力ポートとすることができ、電力無給のデータ専用に構成することができる。一態様では、SFPポート210は、1つまたは複数のデータポート125のうちの1つとすることができる。SFPポート210は、光ファイバ用のデータ入力ポートとすることができ、電力無給のデータ専用に構成することができる。
【0031】
図3は、開示された主題の1つまたは複数の態様による多機能PSE105の斜視図を示す。多機能PSE105は、1つまたは複数の通気孔235を含むことができる。一態様では、多機能PSE105は、1つの通気孔235が多機能PSE105の各側面に配置されるように、2つの通気孔を含むことができる。加えて、多機能PSE105は、多機能PSE105のシャーシ内に配置された、多機能PSE105に対して能動的冷却(例えば、ファン冷却)を提供するように構成されたファンを含むことができる。一態様では、多機能PSEのシャーシは、プラスチックで作製することができる。代替として、シャーシを金属製にして冷却を改善することもできる。一態様では、多機能PSE105は、カメラ145を装着するために使用される取り付けブラケット内に配置されるように構成される。これにより、設置の容易さを含む利点がもたらされる。
【0032】
図4は、開示された主題の1つまたは複数の態様による多機能PSE105の背面図を示す。多機能PSE105は、交流電源160用のコネクタ240を含むことができる。
【0033】
図5は、開示された主題の1つまたは複数の態様による、カメラ145の電力消費量を決定する方法のアルゴリズムフローチャートである。
【0034】
S505において、処理回路140は、PoE接続に基づいてカメラ(例えば、カメラ145)の電力消費量を計算するように構成することができる。換言すれば、処理回路140は、カメラへのケーブル内の電圧および電流を読み出し、これを電力の計算に用いる。電力がカメラと他の機能との間で分割されるため、カメラに送られる(およびカメラによってのみ使用される)電力量を正確に求めることができる。したがって、オーディオまたはI/Oを追加するために、多機能PSE105とカメラ145との間に他のデバイスを接続する必要はなく、それは、この機能性が多機能PSE105に追加され、カメラ145とは別に給電されるからである。
【0035】
S510において、処理回路140は、算出されたカメラ145の電力消費量をシステム100内のコンピュータ(例えば、コンピュータ135)に提供することができる。
【0036】
S515において、コンピュータ135は、(例えば、ステータス情報としてまたは効率の分析のために)算出された電力消費量を表示するように構成することができる。
【0037】
カメラ145の算出された電力消費量を表示した後、処理を終了することができる。
【0038】
図5の上記の説明において、フローチャートにおける任意のプロセス、記述、またはブロックは、プロセス内の特定の論理機能またはステップを実装するための1つまたは複数の実行可能な命令を含むコードのモジュール、セグメント、または部分を表すものとして理解することができ、代替実装形態が、当業者によって理解されるように、関係する機能性に応じて、実質的に同時にまたは逆の順序でなど、示されたまたは論じられたものと異なった順序で機能を実行することができる本進歩の例示的実施形態の範囲内に含まれる。本明細書に記載される様々な要素、特徴、およびプロセスは、互いに独立して使用されてもよいし、様々な方法で組み合わされてもよい。すべての可能な組み合わせおよびサブコンビネーションが、本開示の範囲内に入ることが意図されている。
【0039】
図6は、1つまたは複数のネットワーク化されたコンピュータおよびサーバのネットワーク化されたシステム800を示す機能ブロック図である。一実施形態では、
図6に図示されたハードウェアおよびソフトウェア環境は、本開示によるソフトウェアおよび/または方法の実装のための例示的なプラットフォームを提供し得る。例えば、一態様では、コンピュータ805は、コンピュータ135を表すことができる。
【0040】
図6を参照すると、ネットワーク化されたシステム800は、限定するものではないが、コンピュータ805、ネットワーク810、リモートコンピュータ815、ウェブサーバ820、クラウドストレージサーバ825、およびコンピュータサーバ830を含み得る。
【0041】
コンピュータ805のさらなる詳細が
図6に示されている。コンピュータ805内に図示された機能ブロックは、例示的な機能性を確立するためにのみ提供され、網羅的であることを意図したものではない。また、リモートコンピュータ815、ウェブサーバ820、クラウドストレージサーバ825、およびコンピュータサーバ830についての詳細は提供されないが、これらの他のコンピュータおよびデバイスは、コンピュータ805について示されるものと同様の機能性を含み得る。
【0042】
コンピュータ805は、パーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ネットブックコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、またはネットワーク810上の他のデバイスと通信可能な任意の他のプログラム可能な電子デバイスであってもよい。
【0043】
コンピュータ805は、プロセッサ835、バス837、メモリ840、不揮発性ストレージ845、ネットワークインターフェース850、ペリフェラルインターフェース855、およびディスプレイインターフェース865を含み得る。これらの機能の各々は、いくつかの実施形態では、個々の電子サブシステム(集積回路チップもしくはチップと関連デバイスの組み合わせ)として実装されてもよく、または、他の実施形態では、機能のいくつかの組み合わせが単一のチップ上に実装されてもよい(システムオンチップすなわちSoCと呼ばれることもある)。
【0044】
プロセッサ835は、Intel Corporation、Advanced Micro Devices,Inc.(AMD)、Arm Holdings(Arm)、Apple Computerなどによって設計および/または製造されたものなど、1つまたは複数のシングルチップまたはマルチチップマイクロプロセッサであってもよい。マイクロプロセッサの例には、Intel CorporationのCeleron、Pentium、Core i3、Core i5、およびCore i7、AMDのOpteron、Phenom、Athlon、Turion、およびRyzen、ならびにArmのCortex-A、Cortex-R、およびCortex-Mが含まれる。
【0045】
バス837は、ISA、PCI、PCI Express(PCI-e)、AGPなど、専有または業界標準の高速パラレルまたはシリアルペリフェラル相互接続バスであってもよい。
【0046】
メモリ840および不揮発性ストレージ845は、コンピュータ可読ストレージ媒体であってもよい。メモリ840は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)およびスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)などの任意の適切な揮発性ストレージデバイスを含み得る。不揮発性ストレージ845は、フレキシブルディスク、ハードディスク、ソリッドステートドライブ(SSD)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュ)、コンパクトディスク(CDまたはCD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、およびメモリカードまたはスティックのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0047】
プログラム848は、機械可読命令および/またはデータの集合体であってもよく、この集合体は、不揮発性ストレージ845に格納され、本開示の他の箇所で詳細に議論されると共に図面に図示された特定のソフトウェア機能を作成、管理、および制御するために使用される。いくつかの実施形態では、メモリ840は、不揮発性ストレージ845よりもかなり高速であり得る。そのような実施形態では、プログラム848は、プロセッサ835による実行に先立って、不揮発性ストレージ845からメモリ840に転送され得る。
【0048】
コンピュータ805は、ネットワークインターフェース850によりネットワーク810を介して他のコンピュータと通信および相互作用することができる。ネットワーク810は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネットなどのワイドエリアネットワーク(WAN)、またはそれら2つの組み合わせであってもよく、有線、無線、または光ファイバ接続を含み得る。一般に、ネットワーク810は、2台以上のコンピュータと関連デバイスとの間の通信をサポートする接続およびプロトコルの任意の組み合わせであり得る。
【0049】
ペリフェラルインターフェース855は、コンピュータ805とローカルに接続され得る他のデバイスとのデータの入出力を可能にし得る。例えば、ペリフェラルインターフェース855は、外部デバイス860への接続を提供し得る。外部デバイス860は、キーボード、マウス、キーパッド、タッチスクリーン、および/または他の適切な入力デバイスなどのデバイスを含み得る。外部デバイス860は、例えば、サムドライブ、ポータブル光ディスクまたは磁気ディスク、およびメモリカードなどの携帯型のコンピュータ可読ストレージ媒体も含み得る。一態様では、外部デバイス860は、多機能PSE105も含み得る。本開示の実施形態を実施するために使用されるソフトウェアおよびデータ、例えば、プログラム848は、このような携帯型のコンピュータ可読ストレージ媒体に格納され得る。そのような実施形態では、ソフトウェアは、不揮発性ストレージ845にロードされ得るか、または代替的に、ペリフェラルインターフェース855を介してメモリ840に直接ロードされ得る。ペリフェラルインターフェース855は、外部デバイス860と接続するために、RS-232またはユニバーサルシリアルバス(USB)などの業界標準接続を使用し得る。
【0050】
ディスプレイインターフェース865は、コンピュータ805をディスプレイ870に接続し得る。ディスプレイ870は、いくつかの実施形態では、コンピュータ805のユーザにコマンドラインまたはグラフィカルユーザインターフェースを提示するために使用され得る。ディスプレイインターフェース865は、VGA、DVI、DisplayPort、およびHDMIなどの1つまたは複数の専有または業界標準の接続を使用してディスプレイ870に接続してもよい。
【0051】
上述したように、ネットワークインターフェース850は、コンピュータ805の外部にある他のコンピューティングおよびストレージシステムまたはデバイスとの通信を提供する。本明細書で論じられるソフトウェアプログラムおよびデータは、例えば、リモートコンピュータ815、ウェブサーバ820、クラウドストレージサーバ825、およびコンピュータサーバ830から、ネットワークインターフェース850およびネットワーク810を介して不揮発性ストレージ845にダウンロードされ得る。さらに、本開示に記載されるシステムおよび方法は、ネットワークインターフェース850およびネットワーク810を介してコンピュータ805に接続された1つまたは複数のコンピュータによって実行され得る。例えば、いくつかの実施形態では、本開示に記載されるシステムおよび方法は、リモートコンピュータ815、コンピュータサーバ830、またはネットワーク810上で相互接続されたコンピュータの組み合わせによって実行され得る。
【0052】
本開示に記載されるシステムおよび方法の実施形態で採用されるデータ、データセット、および/またはデータベースは、リモートコンピュータ815、ウェブサーバ820、クラウドストレージサーバ825、およびコンピュータサーバ830から格納およびダウンロードされ得る。
【0053】
開示された主題の実施形態をここまで説明したが、上記は単なる例示であり、限定的なものではなく、例としてのみ提示されていることが、当業者には明らかである。したがって、本明細書では特定の構成が論じられているが、他の構成も採用することができる。多数の改変形態および他の実施形態(例えば、組み合わせ、再配置など)が本開示によって可能となり、当業者の範囲内にあり、開示された主題およびその任意の均等物の範囲内に入るものとして企図されている。開示された実施形態の特徴は、追加の実施形態を生み出すために、本発明の範囲内で組み合わせたり、再配置したり、省略したり、などが行われ得る。さらに、特定の特徴は、他の特徴の対応する使用なしに、しばしば有利に使用され得る。したがって、出願人は、開示された主題の趣旨と範囲内にあるすべてのそのような代替実施形態、改変形態、均等物、および変更形態を包含することを意図している。
【国際調査報告】