(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-10
(54)【発明の名称】掘削装置
(51)【国際特許分類】
E02F 3/38 20060101AFI20241203BHJP
E02F 3/36 20060101ALI20241203BHJP
E02F 9/00 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
E02F3/38 C
E02F3/36 C
E02F9/00 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538296
(86)(22)【出願日】2022-12-14
(85)【翻訳文提出日】2024-06-21
(86)【国際出願番号】 KR2022020304
(87)【国際公開番号】W WO2023121122
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0187321
(32)【優先日】2021-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0042903
(32)【優先日】2022-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524236404
【氏名又は名称】キョンウォンテック カンパニー,リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】524236415
【氏名又は名称】チョン,キョンレ
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョン,キョンレ
【テーマコード(参考)】
2D012
2D015
【Fターム(参考)】
2D012EA00
2D015BA03
(57)【要約】
本発明による掘削装置は、一端から他端に向かって次第に大きくなる幅を有し、他端から外周面に固定ホールを有する下アームと、下アームの他端上に位置してディスク状に形成され、下アームに回転固定される回転アーム台と、回転アーム台上に位置して回転アーム台に固定され、回転アーム台上で外周面に案内ホールを有する上アームと、下アームと回転アーム台と上アームによって囲まれ、下アームの固定ホールと上アームの案内ホールを介して外部に露出するセンタージョイントと、上アームの案内ホールを介してセンタージョイントに挿入されるか、或いはセンタージョイントから分離されるスリップリングと、を含む。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端から他端に向かって次第に大きくなる幅を有し、前記他端から外周面に固定ホールを有する下アームと、
前記下アームの前記他端上に位置してディスク状に形成され、前記下アームに回転固定される回転アーム台と、
前記回転アーム台上に位置して前記回転アーム台に固定され、前記回転アーム台上で外周面に案内ホールを有する上アームと、
前記下アームと前記回転アーム台と前記上アームによって囲まれ、前記下アームの前記固定ホールと前記上アームの前記案内ホールを介して外部に露出するセンタージョイントと、
前記上アームの前記案内ホールを介して前記センタージョイントに挿入されるか、或いは前記センタージョイントから分離されるスリップリングと、を含み、
前記上アームと前記センタージョイントは、
外観上、前記上アームの前記案内ホールにおいて前記センタージョイントの最上端を基準として前記上アームと前記センタージョイントとの間の中央空間の幅を2つの油圧ラインの直径よりもさらに大きく有する、掘削装置。
【請求項2】
前記回転アーム台は、
前記下アーム上に順次積層される下部回転台及び上部回転台と、前記上部回転台に対して前記下部回転台を相対的に回転させる駆動モータ部とを有し、
前記下部回転台及び前記上部回転台を介して前記下アーム及び前記上アームとそれぞれ結合する、請求項1に記載の掘削装置。
【請求項3】
前記下アームが、
前記下アームの長手方向に対して直角な面に着座ホールを有し、
前記回転アーム台が、
順次積層される下部回転台と上部回転台、及び前記下部回転台と前記上部回転台の中央領域を通る貫通ホールを有するとき、
前記センタージョイントは、
前記下アームの着座ホールに挿入されて前記回転アーム台の前記下部回転台に固定されるジョイントハウジングと、
前記ジョイントハウジングに挿入されて前記ジョイントハウジングに対して相対的に回転し、前記回転アーム台の前記貫通ホールを経由して前記上アームに向かって突出するジョイントシャフトと、を含む、請求項1に記載の掘削装置。
【請求項4】
前記スリップリングは、
前記センタージョイントの外部に位置する固定部と、前記固定部に嵌合されて前記センタージョイントの前記外部に位置し、前記固定部に対して相対的に回転する回転部と、前記回転部から始まって前記回転部の一側部に向かって延びる入力端と、前記回転部から始まって前記回転部の他側部に向かって延びる出力端と、を有する、請求項1に記載の掘削装置。
【請求項5】
前記センタージョイントが、
ジョイントハウジング、及び前記ジョイントハウジングに挿入されるジョイントシャフトを有し、
前記スリップリングが、
前記センタージョイントから分離された状態で前記ジョイントハウジングと前記ジョイントシャフトに挿入されるとき、
前記スリップリングの前記出力端は、
前記上アームの前記案内ホールに挿入されて前記ジョイントシャフトと前記ジョイントハウジングを順次通過して前記下アームの前記固定ホールに露出した後、前記下アームの前記固定ホールから前記外部に向かって引っ張られ、
前記スリップリングの前記固定部と前記回転部は、
前記出力端の引っ張り中に前記上アームの前記案内ホールに向かって導かれながら、前記ジョイントシャフトに部分的に挿入され、
前記スリップリングの前記入力端は、
前記出力端の引っ張り中に前記固定部及び前記回転部と共に前記上アームの前記案内ホールに向かって導かれながら、前記回転部から始まって前記上アームの前記案内ホールを介して前記外部に向かって延びる、請求項4に記載の掘削装置。
【請求項6】
前記センタージョイントが、
ジョイントハウジング、及び前記ジョイントハウジングに挿入されるジョイントシャフトを有し、
前記スリップリングが、
前記センタージョイントに結合された状態で前記ジョイントハウジングと前記ジョイントシャフトから分離されるとき、
前記スリップリングの前記入力端は、
前記上アームの前記案内ホールから前記外部に向かって引っ張られ、
前記スリップリングの前記固定部と前記回転部は、
前記入力端の引っ張り中に前記ジョイントシャフトから分離されて前記上アームの前記案内ホールから前記外部に向かって導かれ、
前記スリップリングの出力端は、
前記入力端の引っ張り中に前記ジョイントハウジングと前記ジョイントシャフトを順次通過して前記ジョイントシャフトから離隔する、請求項4に記載の掘削装置。
【請求項7】
前記上アームの前記案内ホール上に断片カバーをさらに含み、
前記上アームは、
前記上アームの前記案内ホールにおいて前記センタージョイント上にラウンド周辺部、及び前記ラウンド周辺部に複数位置する結合環を有し、
前記断片カバーは、
前記ラウンド周辺部の前記結合環とアラインする結合ホールとねじ部材を有し、
前記断片バーの前記結合ホールと前記ラウンド周辺部の前記結合環にねじ部材を挿入させて前記上アームに螺合される、請求項1に記載の掘削装置。
【請求項8】
前記上アームの前記案内ホール上に断片カバーをさらに含み、
前記上アームは、
前記上アームの前記案内ホールにおいて前記センタージョイント上にラウンド周辺部、及び前記ラウンド周辺部に複数位置する嵌合溝を有し、
前記断片カバーは、
前記ラウンド周辺部の前記嵌合溝にアラインされる嵌合突起を有し、
前記ラウンド周辺部の前記嵌合溝に前記断片カバーの前記嵌合突起を挿入させて前記上アームに嵌合される、請求項1に記載の掘削装置。
【請求項9】
前記上アームの前記案内ホール上に断片カバーをさらに含み、
前記上アームは、
前記上アームの前記案内ホールにおける前記センタージョイント上にラウンド周辺部、及び前記ラウンド周辺部に2つの補助ヒンジを有し、
前記断片カバーは、
前記ラウンド周辺部の前記2つの補助ヒンジにアラインされる主ヒンジとヒンジピンを有し、
前記ラウンド周辺部の個別補助ヒンジと前記断片カバーの前記主ヒンジに前記ヒンジピンを挿入させて前記上アームにヒンジ結合される、請求項1に記載の掘削装置。
【請求項10】
前記上アームの前記案内ホール上に断片カバーをさらに含み、
前記上アームは、
前記上アームの前記案内ホールにおける前記センタージョイント上にラウンド周辺部、前記ラウンド周辺部の中央領域に位置する2つの補助ヒンジ、及び前記ラウンド周辺部の両縁に位置する2つの磁石を有し、
前記断片カバーは、
前記ラウンド周辺部の前記2つの補助ヒンジにアラインされる主ヒンジとヒンジピンを有し、
前記ラウンド周辺部の個別補助ヒンジと前記断片カバーの前記主ヒンジに前記ヒンジピンを挿入させて前記上アームにヒンジ結合されながら前記ラウンド周辺部の個別磁石の磁力に引き付けられる、請求項1に記載の掘削装置。
【請求項11】
前記上アームが、
前記上アームの一側部の案内ホールにおける前記センタージョイント上に位置するラウンド周辺部を有し、
前記上アームの他側部の案内ホールにおける前記センタージョイント上に位置する角張った周辺部を有するとき、
前記ラウンド周辺部の前記案内ホールは、
前記センタージョイントの最上端を基準として前記センタージョイントと前記上アームとの間で前記角張った周辺部の前記案内ホールよりも前記上アームにさらに大きく開口する、請求項1に記載の掘削装置。
【請求項12】
前記上アームが、
前記上アームの一側部の案内ホールにおける前記センタージョイント上に位置するラウンド周辺部を有し、
前記上アームの他側部の案内ホールにおける前記センタージョイント上に位置する角張った周辺部を有するとき、
前記ラウンド周辺部は、
前記センタージョイントの最上端を基準として前記上アームにおいて前記角張った周辺部よりもさらに深く位置し、前記センタージョイントに面する天井と同じ曲率を有する、請求項1に記載の掘削装置。
【請求項13】
前記下アームの一側部及び他側部にそれぞれ位置して前記下アームの前記他端に回転固定されるバケットシリンダとクランプシリンダ、
前記下アームの前記一端に位置して前記下アーム及び前記バケットシリンダに回転固定されるリンク構造物、
前記リンク構造物の下に位置して前記リンク構造物に回転固定されるチルトリンク、
前記チルトリンクの下で前記チルトリンクに回転固定されるバケット、並びに
前記下アームの前記一端に位置して前記下アーム及び前記クランプシリンダに回転固定されるクランプをさらに含む、請求項1に記載の掘削装置。
【請求項14】
作業現場で運転席に向かって順次配列されて互いに対して回転結合するバケット、下アーム、回転アーム台、上アーム及びブームを有し、前記下アームと前記ブームの周辺にそれぞれ位置して前記バケット及び前記上アームと回転結合するバケットシリンダとアームシリンダを有する掘削装置であって、
前記上アームが、
前記回転アーム台上に順次位置するブーム結合孔部、及びアームシリンダ結合孔部を有するとき、
前記下アームは、
前記上アームの前記アームシリンダ結合孔部を垂直に通過して前記下アームの長さの半分以上を重畳する前記上アームの中心軸上に位置し、
前記上アームは、
前記回転アーム台の真上で前記上アームの側部に向かって前記回転アーム台よりも前記ブーム結合孔部をさらに突出させ、
前記バケットシリンダは、
前記下アームに前記バケットシリンダの両側部を介して回転可能に取り付ける、掘削装置。
【請求項15】
前記バケットと前記下アームと前記バケットシリンダとの間に多関節リンクを有するとき、
前記下アームは、
前記上アームの前記中心軸のすぐ隣で前記下アームの長手方向に沿って前記バケット及び前記多関節リンクと順次軸結合する、請求項14に記載の掘削装置。
【請求項16】
前記バケットシリンダは、
ロッドとピストンとシリンダを有し、
前記シリンダは、
前記回転アーム台の直下に位置するヘッドカバーと、前記ヘッドカバーに結合するチューブと、前記ヘッドカバーの反対側で前記チューブと結合するロッドカバーと、前記下アームに前記チューブを回転結合させるハンガーとを有し、
前記ロッドは、
前記チューブの内部と外部に位置し、前記ロッドカバーで囲まれて前記シリンダに対して相対的に動き、
前記ピストンは、
前記チューブの前記内部に位置して前記ロッドと共に動く、請求項14に記載の掘削装置。
【請求項17】
前記下アームの両側部に位置して前記下アームと軸結合する多関節リンクを有するとき、
前記ロッドは、
前記多関節リンクと軸結合して前記下アームの周辺で前記ロッドカバーから最小限に露出することにより前記多関節リンクと共に前記上アームの中心軸から遠ざかるか、或いは前記ロッドカバーから最大限に露出することにより前記多関節リンクと共に前記上アームの前記中心軸に近づく、請求項16に記載の掘削装置。
【請求項18】
前記ロッドが、
前記ロッドカバーから最小限に露出するとき、
前記ロッドと前記ロッドカバーと前記チューブと前記ヘッドカバーは、
前記上アームの中心軸から前記ロッドを離隔させながら、前記ロッドと前記ロッドカバーと前記チューブと前記ヘッドカバーの順に次第に遠ざかる、請求項16に記載の掘削装置。
【請求項19】
前記ロッドが、
前記ロッドカバーから最大限に露出するとき、
前記ロッドと前記ロッドカバーと前記チューブと前記ヘッドカバーは、
前記上アームの中心軸上に前記ロッドを位置させながら、前記ロッドと前記ロッドカバーと前記チューブと前記ヘッドカバーの順に次第に遠ざかる、請求項16に記載の掘削装置。
【請求項20】
前記下アームが、
前記チューブの両側部にブラケットを有するとき、
前記ハンガーは、
前記チューブを囲みながら前記ブラケットに向かって延びる円柱状の突起片を有する支持部と、
前記ブラケット上で前記ブラケットと共に前記突起片を屈曲状に囲み、前記ブラケットに螺合するロック部と、を含む、請求項16に記載の掘削装置。
【請求項21】
前記ロッドが、
前記ロッドカバーから最小限に露出するとき、
前記バケットと前記下アームと前記バケットシリンダに回転結合される多関節リンクを有し、
前記多関節リンクは、
前記上アームの前記中心軸のすぐ隣で前記下アームと軸結合し、
前記上アームの前記中心軸から前記下アームよりも前記バケットからさらに遠ざかって前記バケットと軸結合し、
前記上アームの前記中心軸から前記バケットよりも前記バケットシリンダからさらに遠ざかって前記バケットシリンダの前記ロッドと軸結合する、請求項16に記載の掘削装置。
【請求項22】
前記ロッドが、
前記ロッドカバーから最大限に露出するとき、
前記バケットと前記下アームと前記バケットシリンダに回転結合される多関節リンクを有し、
前記多関節リンクは、
前記上アームの前記中心軸のすぐ隣で前記上アームの前記中心軸の左右に位置して前記下アーム及び前記ロッドと軸結合し、
前記上アームの前記中心軸から前記下アームよりも前記バケットからさらに遠ざかって前記バケットと軸結合する、請求項16に記載の掘削装置。
【請求項23】
前記回転アーム台は、
前記下アームと上アームとの間で順次積層される下部回転台と上部回転台を有し、
前記下部回転台と前記上部回転台を前記下アームと前記上アームにそれぞれ固定させ、
前記上部回転台に対して前記下部回転台を相対的に回転させ、
前記下アームと共に前記下部回転台と前記上部回転台を貫通するセンタージョイントを有し、
前記センタージョイントは、
前記上アームの前記中心軸上に位置する、請求項14に記載の掘削装置。
【請求項24】
前記上アームが、
前記上アームの下部側と中部側と上部側にスリップ出入孔部と前記ブーム結合孔部と前記アームシリンダ結合孔部を有し、
前記下アームと前記回転アーム台が、
前記上アームの前記中心軸上にセンタージョイントを有するとき、
前記上アームの前記スリップ出入孔部は、
前記上アームの前記中心軸上で前記センタージョイントを外部に露出させて前記センタージョイントへのスリップの結合、又は前記センタージョイントからの前記スリップの分離を誘導させる、請求項14に記載の掘削装置。
【請求項25】
前記上アームが、
前記上アームの下部側と中部側と上部側にスリップ出入孔部と前記ブーム結合孔部と前記アームシリンダ結合孔部を有するとき、
前記上アームの前記スリップ出入孔部は、
前記上アームの前記中心軸上に位置して前記上アームの前記中心軸に対して直角な方向で前記ブーム結合孔部と同じレベルに位置する、請求項14に記載の掘削装置。
【請求項26】
前記上アームが、
前記上アームの下部側と中部側と上部側にスリップ出入孔部と前記ブーム結合孔部と前記アームシリンダ結合孔部を有するとき、
前記上アームの前記スリップ出入孔部と前記アームシリンダ結合孔部は、前記上アームの前記中心軸上に位置する、請求項14に記載の掘削装置。
【請求項27】
前記バケットと前記下アームに結合される回転リンクと、前記下アームの一側部に位置して前記下アームに結合される前記バケットシリンダと、前記下アームの他側部に位置して前記下アームに結合されるクランプシリンダと、前記下アームの端部に位置して前記下アームに結合されるクランプと、前記下アームと前記回転リンクと前記バケットシリンダに結合される多関節リンクを有するとき、
前記バケットと前記回転リンクは、
前記バケットシリンダの作動に応じて前記多関節リンクを伸縮させることにより前記上アームの前記中心軸の周囲に回転し、
前記クランプは、
前記上アームの前記中心軸の近くで前記下アームと軸結合し、前記クランプシリンダの作動に応じて前記下アームに対して相対的に動いて上下に回動する、請求項14に記載の掘削装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業現場で運転席に向かって順次配列されて互いに対して回転結合するバケット(bucket)、下アーム(lower arm)、回転アーム台、上アーム及びブーム(boom)を有し、下アームとブームの周辺にそれぞれ位置してバケット及び上アームと回転結合するバケットシリンダ(cylinder)とアームシリンダを有する掘削装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、掘削機は、建設現場、廃棄物集荷場又は撤去現場で作業対象物の荷重と体積の増加にもかかわらず、投入人員を減らしながら作業の効率化を図らせる。このために、
図1の第1掘削機160は、建設現場、廃棄物集荷場又は撤去現場で、多関節からなるアーム(arm)10、20、40にバケット(bucket)120とクランプ140を取り付け、アーム10、20、40の周辺でバケットシリンダ90とクランプシリンダ130の移動中にバケット120にクランプ140を係合させて木、石及び廃コンクリートの運搬に多く使われている。
【0003】
バケット120は、
図1を参照すると、第1掘削機160におけるアーム10、20、40の一端部に回転固定され、前記アーム10、20、40の他端部は第1掘削機160におけるブーム(図示せず)に回転固定される。したがって、前記バケット120の凹状入口は、ブームに対するアーム10、20、40の相対的な回動中に第1掘削機160の運転席に向かって開口するか、或いは第1掘削機160の運転席から遠い方向に向かって開口する。
【0004】
ここで、前記アーム10、20、40は、一つの柱状をなすために、順次積層される下部回転アーム10、回転ドライバ20、及び上部回転アーム40から構成される。前記回転ドライバ20は、上部回転アーム40に対して下部回転アーム10を相対的に回転させる。また、前記第1掘削機160は、下部回転アーム10とバケット120との間にリンク構造物100とチルトリンク110を備えることにより、リンク構造物100とチルトリンク110を介して下部回転アーム10にバケット120を連結させる。
【0005】
前記チルトリンク110は、リンク構造物100と共にバケット120に結合され、バケット120を下部回転アーム10の端部の周囲に回転させる。これにより、前記多関節アームの自転とチルトリンク110の自転は、リンク構造物100の動きとは異なり、ブームに対して多関節アーム10、20、40の相対的な回動中にバケット120の凹状入口の開口方向を連続して自由に変えることができる。一方、前記下部回転アーム10と回転ドライバ20と上部回転アーム40とは、
図2及び
図3を考慮すると、センタージョイント60とスリップリング80を囲む。
【0006】
前記センタージョイント60は、
図2及び
図3に示すように、ジョイントハウジング54とジョイントシャフト58を有する。前記ジョイントシャフト58は、ジョイントハウジング54に対して相対的に回転する。前記ジョイントハウジング54とジョイントシャフト58は、
図1及び
図3に示すように、下部回転アーム10の第1ホール5と上部回転アーム40の第2ホール35を介して外部に露出する。前記スリップリング80は、
図2に示すように、入力端74と出力端78を有する。前記スリップリング80は、下部回転アーム10の第1ホール5と上部回転アーム40の第2ホール35を介して入力端74と出力端78を外部に露出させる。
【0007】
前記入力端74は、第1掘削機160から電源の印加を受け、前記出力端78は、電子機器(例えば、レベル機等、図示せず)に連結されて入力端74の電源を電子機器に供給する。しかし、前記センタージョイント60にスリップリング80の出力端78を挿入するとき、前記上部回転アーム40とセンタージョイント60は、
図3において、上部回転アーム40の第2ホール35において上部回転アーム40とジョイントシャフト60との間の幅を1つの油圧ラインCの直径よりもさらに小さく有して、外部から第2ホール35にスリップリング80を直接挿入させ難い構造を形成する。
【0008】
従って、前記電子機器の故障、又はスリップリング80における入力端74又は出力端の断線時に、前記センタージョイント60から、既存に使用していたスリップリング80を除去した状態で、前記センタージョイント60への新しいスリップリング80の挿入は、回転ドライバ20からの下部回転アーム10と上部回転アーム40の組立解除を要求する。また、前記回転ドライバ20からの下部回転アーム10と上部回転アーム40の組立解除は、センタージョイント60から複数の油圧ラインCを除去させ、下部回転アーム10と回転ドライバ20とを連結する複数のねじ部材Bを締め状態から緩め状態へと繰り返し状態変更することにより行われる。
【0009】
したがって、前記センタージョイント60への新しいスリップリング80の挿入は、多関節アーム10、20、40の解体、及び複数の油圧ラインCからのセンタージョイント60の解体に関連して掘削作業者の手間を多く必要とし、掘削作業現場で作業スケジュールを遅らせて掘削作業現場の環境を劣悪にする。
【0010】
一方、
図4は、第1アーム1022の周辺に第1バケット1014、第1バケットシリンダ1044、第1多関節リンク1054及び第1ブーム1074を備える第2掘削機1084を示す。前記第1バケット1014は、一つの縁部において第1アーム1022の端部と軸結合する。前記第1アーム1022は、第1ブーム結合孔部1020を介して第1ブーム1074と軸結合し、第1アームシリンダ結合孔部1021を介して第1アームシリンダ(図示せず)と軸結合し、第1バケットシリンダ1044と軸結合する。
【0011】
前記第1バケットシリンダ1044が第1ロッド1031、第1ピストン(
図6の符号1034を参照)及び第1シリンダ1032を備えるが、前記第1シリンダ1032は、第1ロッド1031の反対側で第1チューブ(
図6の符号1036を参照)と結合する第1ヘッドカバー(
図6の符号1037を参照)、及び第1接続環(
図6の符号1038を参照)を有し、第1ロッド1031の近くで第1チューブと結合する第1ロッドカバー(
図6の符号1035を参照)を有する。
【0012】
ここで、前記第1バケットシリンダ1044は、第1接続環に軸を挿入して第1アーム1022と軸結合する。前記第1多関節リンク1054は、第1バケット1014の他の縁部と共に第1アーム1022及び第1ロッド1031と軸結合する。前記第1バケット1014は、第1バケットシリンダ1044の作動に応じて第1多関節リンク1054の形状変形を介して第1アーム1022の周囲に
図7と同様に回動し、前記第1アーム1022は、第1アームシリンダの作動に応じて第1ブーム1074の周囲に
図7と同様に回動する。
【0013】
前記第1ロッド1031が第1ロッドカバーから
図4のように最小限に露出するとき、前記第1バケットシリンダ1044は、第1接続環の中心と第1ロッド1031の端部との間に第1長さL1を有する。前記第1アーム1022は、第1ブーム結合孔部1020の中心と第1アーム1022の端部との間に第2長さL2を有する。前記第1アーム1022は、第1バケットシリンダ1044の作動に応じて第1バケット1014を回動させるため、第1バケットシリンダ1044の長さに比例して大きくなる。
【0014】
前記第2掘削機1084は、第1ロッドカバーから第1ロッド1031を
図4のように最小限に露出させるときに、第1アームシリンダ結合孔部1021を垂直に通過する延長線X1上に第1ロッド1031の端部を有する。前記第2掘削機1084は、第1アーム1022の周囲にのみ第1バケット1014を動かす。
【0015】
他の例として、
図5は、第2アーム1029の周辺に第2バケット1018と第2バケットシリンダ1048と第2多関節リンク1058と回転アーム1065と第2ブーム1078とを備える第3掘削機1088を示す。前記第2バケット1018と第2アーム1029と第2バケットシリンダ1048と第2多関節リンク1058と第2ブーム1078は、
図4における、第1バケット1014、第1アーム1022、第1バケットシリンダ1044、第1多関節リンク1054及び第1ブーム1074と類似の機能を果たす。
【0016】
前記第3掘削機1088が第2掘削機1084とは異なる機能を有するよう、前記第2アーム1029は、第2下アーム1024と第2上アーム1028に細分され、前記回転アームテーブル1065は、第2下アーム1024と第2上アーム1028との間に位置し、第2上アーム1028に対して第2下アーム1024を相対的に回転させる。ここで、前記第2バケットシリンダ1048は、第1バケットシリンダ1044と同一の構造を維持する。
【0017】
具体的には、前記第2バケットシリンダ1048は、
図6において、第2ロッド1033と第2ピストン1034と第2シリンダ1039を有する。前記第2シリンダ1039は、第2ロッドカバー1035、第2チューブ1036、第2ヘッドカバー1037、及び第2接続環1038を有する。前記第2バケットシリンダ1048は、第1バケットシリンダ1044の長さを類似に維持し、第2下アーム1024と第2上アーム1028との間に回転アーム台1065を位置させるために、第1バケットシリンダ1044の第1チューブの長さに比べて第2チューブ1036の長さを短くして形成される。
【0018】
したがって、前記第2バケットシリンダ1048は、第2接続環1038の中心と第2ロッド1033の端部との間に、第1バケットシリンダ1044の第1長さL1よりも小さい第3長さL3を有する。また、前記第2アーム1029は、第2バケットシリンダ1044の長さに対応して、第1アーム1022の長さに比べて第2アーム1029の長さを短くして形成される。よって、前記第2アーム1029は、第2ブーム結合孔部1026の中心と第2下アーム1024の端部との間に、第1アーム1022の第2長さL2よりもさらに小さい第4長さL4を有する。
【0019】
前記第3掘削機1088が第2バケットシリンダ1048に第3長さL3を、そして第2アーム1029に第4長さL4を
図5のように対応させた状態で、前記第3掘削機1088の作動中に、
図7において、前記第2バケット1018は、第2下アーム1024に対して第1半円運動(半径D1)を行い、前記第2アーム1029は、回転アーム台1065と共にブーム1078に対して第2半円運動(半径D2)を行う。
【0020】
しかし、前記第2バケット1018が地面1005に対して所定の小さい間隔1019を維持するから、前記第3掘削機1088の運転者は、第3掘削機1088の作動中に、第2バケット1018と地面1005との異常接触を懸念して、ブーム1078を介して第2アーム1029を上方向Mにしばしば上げなければならない。一方、前記第3掘削機1088は、
図5及び
図6を考慮すると、第2ロッドカバー1035から第2ロッド1033を最小限に露出させるとき、第2アームシリンダ結合孔部1027を垂直に通過する延長線X2上に第2ロッド1033の端部を有する。
【0021】
また、前記第2下アーム1024と回転アーム台1065は、内部にセンタージョイント1023を有し、前記センタージョイント1023は、第2上アーム1028において第2スリップ出入孔部025を介して外部に露出する。前記センタージョイント1023とスリップ出入孔部1025は、第2上アーム1028において延長線X2から離隔する。全体として、
図5及び
図7において、前記第3掘削機1088の形状を考慮すると、前記第3掘削機1088は、第2バケット1018と第2下アーム1024との間にアタッチメント(attachnent)をさらに取り付けるのに多くの困難を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
本発明は、従来の問題点を解決するために案出されたもので、センタージョイントを下アームと回転アーム台と上アームで囲みながら、下アームと回転アーム台と上アームの組立解除なしにもセンタージョイントにスリップリングを容易に挿入させるのに適した掘削装置を提供することを目的とする。
【0023】
また、本発明は、従来の問題点を解決するために案出されたもので、アームに回転アーム台を適用してアームを回転アーム台を基準に細分した後、回転アーム台の下に下アーム、回転アーム台上に上アームをそれぞれ有し、上アームの形状を変更してアームの長手方向に沿って上アームの長さを減らし、下アームに回転結合されるバケットシリンダの構造を変更してアームの長手方向に沿って下アームの長さを減らして掘削作業の余裕度を増加させるのに適した掘削装置を提供することを目的とする
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明による掘削装置は、一端から他端に向かって次第に大きくなる幅を有し、前記他端から外周面に固定ホールを有する下アームと、前記下アームの前記他端上に位置してディスク状に形成され、前記下アームに回転固定される回転アーム台と、前記回転アーム台上に位置して前記回転アーム台に固定され、前記回転アーム台上で外周面に案内ホールを有する上アームと、前記下アームと前記回転アーム台と前記上アームによって囲まれ、前記下アームの前記固定ホールと前記上アームの前記案内ホールを介して外部に露出するセンタージョイントと、前記上アームの前記案内ホールを介して前記センタージョイントに挿入されるか、或いは前記センタージョイントから分離されるスリップリングと、を含み、前記上アームと前記センタージョイントは、外観上、前記上アームの前記案内ホールにおいて前記センタージョイントの最上端を基準として、前記上アームと前記センタージョイントとの間の中央空間の幅を2つの油圧ラインの直径よりもさらに大きく有することを特徴とする。
【0025】
前記回転アーム台は、前記下アーム上に順次積層される下部回転台と上部回転台、及び前記上部回転台に対して前記下部回転台を相対的に回転させる駆動モータ部を有し、前記下部回転台及び前記上部回転台を介して前記下アーム及び上アームとそれぞれ結合することができる。
【0026】
前記下アームが、前記下アームの長手方向に対して直角な面に着座ホールを有し、前記回転アーム台が、順次積層される下部回転台と上部回転台、及び前記下部回転台と前記上部回転台の中央領域を通る貫通ホールを有するとき、前記センタージョイントは、前記下アームの前記着座ホールに挿入され、前記回転アーム台の前記下部回転台に固定されるジョイントハウジングと、前記ジョイントハウジングに挿入されて前記ジョイントハウジングに対して相対的に回転し、前記回転アーム台の前記貫通ホールを経由して前記上アームに向かって突出するジョイントシャフトと、を含むことができる。
【0027】
前記スリップリングは、前記センタージョイントの外部に位置する固定部と、前記固定部に嵌合されて前記センタージョイントの前記外部に位置し、前記固定部に対して相対的に回転する回転部と、前記回転部から始まって前記回転部の一側部に向かって延びる入力端と、前記回転部から始まって前記回転部の他側部に向かって延びる出力端と、を有することができる。
【0028】
前記センタージョイントが、ジョイントハウジング、及び前記ジョイントハウジングに挿入されるジョイントシャフトを有し、前記スリップリングが、前記センタージョイントから分離された状態で前記ジョイントハウジングと前記ジョイントシャフトに挿入されるとき、前記スリップリングの前記出力端は、前記上アームの前記案内ホールに挿入され、前記ジョイントシャフトと前記ジョイントハウジングを順次通過して前記下アームの前記固定ホールに露出した後、前記下アームの前記固定ホールから前記外部に向かって引っ張られ、前記スリップリングの前記固定部と前記回転部は、前記出力端の引っ張り中に前記上アームの前記案内ホールに向かって導かれながら、前記ジョイントシャフトに部分的に挿入され、前記スリップリングの前記入力端は、前記出力端の引っ張り中に、前記固定部及び前記回転部と共に前記上アームの前記案内ホールに向かって導かれながら、前記回転部から始まって前記上アームの前記案内ホールを介して前記外部に向かって延びることができる。
【0029】
前記センタージョイントが、ジョイントハウジング、及び前記ジョイントハウジングに挿入されるジョイントシャフトを有し、前記スリップリングが、前記センタージョイントに結合された状態で前記ジョイントハウジングと前記ジョイントシャフトから分離されるとき、前記スリップリングの前記入力端は、前記上アームの前記案内ホールから前記外部に向かって引っ張られ、前記スリップリングの前記固定部と前記回転部は、前記入力端の引っ張り中に前記ジョイントシャフトから分離されて前記上アームの前記案内ホールから前記外部に向かって導かれ、前記スリップリングの出力端は、前記入力端の引っ張り中に前記ジョイントハウジングと前記ジョイントシャフトを順次通過して前記ジョイントシャフトから離隔することができる。
【0030】
前記掘削機は、前記上アームの前記案内ホール上に断片カバーをさらに含み、前記上アームは、前記上アームの前記案内ホールにおいて前記センタージョイント上にラウンド周辺部、及び前記ラウンド周辺部に複数位置する結合環を有し、前記断片カバーは、前記ラウンド周辺部の前記結合環とアラインする結合ホールとねじ部材を有し、前記断片バーの前記結合ホールと前記ラウンド周辺部の前記結合環にねじ部材を挿入させて前記上アームに螺合され得る。
【0031】
前記掘削機は、前記上アームの前記案内ホール上に断片カバーをさらに含み、前記上アームは、前記上アームの前記案内ホールにおいて前記センタージョイント上にラウンド周辺部、及び前記ラウンド周辺部に複数位置する嵌合溝を有し、前記断片カバーは、前記ラウンド周辺部の前記嵌合溝とアラインする嵌合突起を有し、前記ラウンド周辺部の前記嵌合溝に前記断片カバーの前記嵌合突起を挿入させて前記上アームに嵌合され得る。
【0032】
前記掘削機は、前記上アームの前記案内ホール上に断片カバーをさらに含み、前記上アームは、前記上アームの前記案内ホールにおいて前記センタージョイント上にラウンド周辺部、及び前記ラウンド周辺部に2つの補助ヒンジを有し、前記断片カバーは、前記ラウンド周辺部の前記2つの補助ヒンジにアラインされる主ヒンジとヒンジピンとを有し、前記ラウンド周辺部の個別補助ヒンジと前記断片カバーの前記主ヒンジに前記ヒンジピンを挿入させて前記上アームにヒンジ結合され得る。
【0033】
前記掘削機は、前記上アームの前記案内ホール上に断片カバーをさらに含み、前記上アームは、前記上アームの前記案内ホールにおいて前記センタージョイント上にラウンド周辺部、前記ラウンド周辺部の中央領域に位置する2つの補助ヒンジ、及び前記ラウンド周辺部の両縁に位置する2つの磁石を有し、前記断片カバーは、前記ラウンド周辺部の前記2つの補助ヒンジにアラインされる主ヒンジとヒンジピンを有し、前記ラウンド周辺部の個別補助ヒンジと前記断片カバーの前記主ヒンジに前記ヒンジピンを挿入させることで前記上アームにヒンジ結合されながら前記ラウンド周辺部の個別磁石の磁力に引き付けられることができる。
【0034】
前記上アームが、前記上アームの一側部の案内ホールにおいて前記センタージョイント上に位置するラウンド周辺部を有し、前記上アームの他側部の案内ホールにおいて前記センタージョイント上に位置する角張った周辺部を有するとき、前記ラウンド周辺部の前記案内ホールは、前記センタージョイントの最上端を基準として前記センタージョイントと前記上アームとの間で前記角張った周辺部の前記案内ホールよりも前記上アームにさらに大きく開口することができる。
【0035】
前記上アームが、前記上アームの一側部の案内ホールにおいて前記センタージョイント上に位置するラウンド周辺部を有し、前記上アームの他側部の案内ホールにおいて前記センタージョイント上に位置する角張った周辺部を有するとき、前記ラウンド周辺部は、前記センタージョイントの最上端を基準として、前記上アームにおいて前記角張った周辺部よりもさらに深く位置し、前記センタージョイントに面する天井と同じ曲率を有することができる。
【0036】
前記掘削機は、前記下アームの一側部及び他側部にそれぞれ位置して前記下アームの前記他端に回転固定されるバケットシリンダとクランプシリンダ、及び前記下アームの前記一端に位置して前記下アーム及び前記バケットシリンダに回転固定されるリンク構造物と、前記リンク構造物の下に位置して記リンク構造物に回転固定されるチルトリンクと、前記チルトリンクの下で前記チルトリンクに回転固定されるバケットと、前記下アームの前記一端に位置して前記下アーム及び前記クランプシリンダに回転固定されるクランプと、をさらに含むことができる。
【0037】
また、本発明による掘削装置は、作業現場で運転席に向かって順次配列されて互いに対して回転結合するバケット、下アーム、回転アーム台、上アーム及びブーム(boom)を有し、前記下アームと前記ブームの周辺にそれぞれ位置して前記バケット及び前記上アームと回転結合するバケットシリンダとアームシリンダを有するように、前記上アームが、前記回転アーム台上に順次位置するブーム結合孔部及びアームシリンダ結合孔部を有するとき、前記下アームは、前記上アームの前記アームシリンダ結合孔部を垂直に通過して前記下アームの長さの半分以上を重畳する前記上アームの中心軸上に位置し、前記上アームは、前記回転アーム台の真上から前記上アームの側部に向かって前記回転アーム台よりも前記ブーム結合孔部をさらに突出させ、前記バケットシリンダは、前記下アームに前記バケットシリンダの両側部を介して回転可能に取り付けることを特徴とする。
【0038】
前記バケットと前記下アームと前記バケットシリンダとの間に多関節リンクを有するとき、前記下アームは、前記上アームの前記中心軸のすぐ隣で前記下アームの長手方向に沿って前記バケット及び前記多関節リンクと順次軸結合することができる。
【0039】
前記バケットシリンダは、ロッドとピストンとシリンダを有し、前記シリンダは、前記回転アーム台の直下に位置するヘッドカバーと、前記ヘッドカバーに結合するチューブと、前記ヘッドカバーの反対側で前記チューブと結合するロッドカバーと、前記下アームに前記チューブを回転結合させるハンガーを有し、前記ロッドは、前記チューブの内部及び外部に位置し、前記ロッドカバーで囲まれて前記シリンダに対して相対的に動き、前記ピストンは、前記チューブの前記内部に位置して前記ロッドと共に動くことができる。
【0040】
前記下アームの両側部に位置して前記下アームと軸結合する多関節リンクを有するとき、前記ロッドは、前記多関節リンクと軸結合して前記下アームの周辺で前記ロッドカバーから最小限に露出することにより前記多関節リンクと共に前記上アームの前記中心軸から遠ざかるか、或いは前記ロッドカバーから最大限に露出することにより前記多関節リンクと共に前記上アームの前記中心軸に近づくことができる。
【0041】
前記ロッドが前記ロッドカバーから最小限に露出するとき、前記ロッドと前記ロッドカバーと前記チューブと前記ヘッドカバーは、前記上アームの中心軸から前記ロッドを離隔させながら、前記ロッドと前記ロッドカバーと前記チューブと前記ヘッドカバーの順に次第に遠ざかることができる。
【0042】
前記ロッドが前記ロッドカバーから最大限に露出するとき、前記ロッドと前記ロッドカバーと前記チューブと前記ヘッドカバーは、前記上アームの中心軸上に前記ロッドを位置させながら、前記ロッドと前記ロッドカバーと前記チューブと前記ヘッドカバーの順に次第に遠ざかることができる。
【0043】
前記下アームが前記チューブの両側部にブラケットを有するとき、前記ハンガーは、前記チューブを囲みながら前記ブラケットに向かって延びる円柱状の突起片を有する支持部と、前記ブラケット上で前記ブラケットと共に前記突起片を屈曲状に囲み、前記ブラケットに螺合するロック部と、を含むことができる。
【0044】
前記ロッドが前記ロッドカバーから最小限に露出するとき、前記バケットと前記下アームと前記バケットシリンダに回転結合される多関節リンクを有し、前記多関節リンクは、前記上アームの前記中心軸のすぐ隣で前記下アームと軸結合し、前記上アームの前記中心軸から前記下アームよりもバケットからさらに遠ざかって前記バケットと軸結合し、前記上アームの前記中心軸から前記バケットよりも前記バケットシリンダからさらに遠ざかって前記バケットシリンダの前記ロッドと軸結合することができる。
【0045】
前記ロッドが前記ロッドカバーから最大限に露出するとき、前記バケットと前記下アームと前記バケットシリンダに回転結合される多関節リンクを有し、前記多関節リンクは、前記上アームの前記中心軸のすぐ隣で前記上アームの前記中心軸の左右に位置して前記下アーム及び前記ロッドと軸結合し、前記上アームの前記中心軸から前記下アームよりも前記バケットからさらに遠ざかって前記バケットと軸結合することができる。
【0046】
前記回転アーム台は、前記下アームと上アームとの間で順次積層される下部回転台と上部回転台を有し、前記下部回転台と前記上部回転台を前記下アームと前記上アームにそれぞれ固定させ、前記上部回転台に対して前記下部回転台を相対的に回転させ、前記下アームと共に前記下部回転台と前記上部回転台を貫通するセンタージョイント(center joint)を有し、前記センタージョイントは、前記上アームの前記中心軸上に位置することができる。
【0047】
前記上アームが、前記上アームの下部側と中部側と上部側にスリップ(slip)出入孔部と前記ブーム結合孔部と前記アームシリンダ結合孔部を有し、前記下アームと前記回転アーム台が前記上アームの前記中心軸上にセンタージョイントを有するとき、前記上アームの前記スリップ出入孔部は、前記上アームの前記中心軸上で前記センタージョイントを外部に露出させて前記センタージョイントへのスリップの結合、又は前記センタージョイントからの前記スリップの分離を誘導させることができる。
【0048】
前記上アームが、前記上アームの下部側と中部側と上部側にスリップ出入孔部と前記ブーム結合孔部と前記アームシリンダ結合孔部を有するとき、前記上アームの前記スリップ出入孔部は、前記上アームの前記中心軸上に位置して前記上アームの前記中心軸に対して直角な方向において前記ブーム結合孔部と同じレベルに位置することができる。
【0049】
前記上アームが、前記上アームの下部側と中部側と上部側にスリップ出入孔部と前記ブーム結合孔部と前記アームシリンダ結合孔部を有するとき、前記上アームの前記スリップ出入孔部と前記アームシリンダ結合孔部は、前記上アームの前記中心軸上に位置することができる。
【0050】
前記バケットと前記下アームに結合される回転リンクと、前記下アームの一側部に位置して前記下アームに結合される前記バケットシリンダと、前記下アームの他側部に位置して前記下アームに結合されるクランプシリンダと、前記下アームの端部に位置して前記下アームに結合されるクランプと、前記下アームと前記回転リンクと前記バケットシリンダに結合される多関節リンクを有するとき、前記バケットと前記回転リンクは、前記バケットシリンダの作動に応じて前記多関節リンクを伸縮させることにより前記上アームの前記中心軸の周囲を回転し、前記クランプは、前記上アームの前記中心軸の近くで前記下アームと軸結合し、前記クランプシリンダの作動に応じて前記下アームに対して相対的に動いて上下に回動することができる。
【発明の効果】
【0051】
本発明による掘削装置は、
多関節アームをなすように順次積層される下アーム、回転アーム台及び上アームと、回転アーム台の直下で下アームに位置する固定ホールと、回転アーム台の真上で上アームに位置する案内ホールと、下アームと回転アーム台と上アームに挿入されるセンタージョイントとを備えることにより、
下アームの固定ホールにセンタージョイントのジョイントハウジングを、上アームの案内ホールにセンタージョイントのジョイントシャフトをそれぞれ露出させ、上アームの案内ホールにおいてセンタージョイントの最上端を基準としてジョイントシャフトと上アームとの間の中央空間の幅を2つの油圧ラインの直径よりもさらに大きく有するので、
センタージョイントを下アームと回転アーム台と上アームで囲みながら、下アームと回転アーム台と上アームの組立解除なしにもセンタージョイントにスリップリングを容易に挿入させることができる。
【0052】
本発明による掘削装置は、
アームに回転アーム台を適用してアームを回転アーム台を基準として細分した後、回転アーム台の下で下アームと回転アーム台の上に上アームを有し、
アームの長手方向に沿って回転アーム台に向かって上アームの形状を減らしながら、アームの長手方向に対して直角な方向に回転アーム台よりも上アームをさらに大きくし、
バケットシリンダにおけるシリンダから接続環を除去してチューブの外周面を介してチューブを下アーム台に回転結合させながら、
下アームの周辺でシリンダのロッドカバーからロッドの最小露出長さ及び最大露出長さによるバケットの回転を適切に反映するので、
上アームの形状を変更してアームの長手方向に沿って上アームの長さを減らし、下アームに回転結合されるバケットシリンダの構造を変更してアームの長手方向に沿って下アームの長さを減らして掘削作業の余裕度を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【
図1】従来技術による第1掘削機を部分的に示す側面図である。
【
図2】
図1の第1掘削機におけるセンタージョイントとスリップリングとの結合関係を示すイメージである。
【
図3】
図1の第1掘削機における下部回転アームと回転ドライバと上部回転アームに位置するセンタージョイント(スリップリングを図示せず)を示すイメージである。
【
図4】従来技術の一実施形態による第2掘削機を示す側面図である。
【
図5】従来技術の他の実施形態による第3掘削機を示す側面図である。
【
図6】
図5の第3掘削機におけるバケットシリンダを概略的に示す側面図である。
【
図7】
図5の第3掘削機の動作を示す概略図である。
【
図8】本発明による第1掘削装置を部分的に示す側面図である。
【
図9】
図8の第1掘削装置を部分的に示す分解斜視図である。
【
図10】
図8の第1掘削装置において下アームと駆動モータ部と上アームに位置するセンタージョイントを領域別に拡大して示すイメージである。
【
図11】
図10の上アームとセンタージョイントとの位置関係を示すイメージである。
【
図12】
図11の上アームに位置する断片カバーを示すイメージである。
【
図13】
図12の上アームと断片カバーに対する第1変形例である。
【
図14】
図12の上アームと断片カバーに対する第2変形例である。
【
図15】
図12の上アームと断片カバーに対する第3変形例である。
【
図16】本発明による第2掘削装置を示す側面図である。
【
図17】
図16の第2掘削装置を部分的に拡大して示す側面図である。
【
図18】
図16の第2掘削装置を部分的に拡大して示す斜視図である。
【
図19】
図18のバケットシリンダを部分的に拡大して示す斜視図である。
【
図20】
図19のバケットシリンダにおけるシリンダから最大限に露出するロッドを示す概略図である。
【
図21】
図19のバケットシリンダにおけるシリンダから最小限に露出するロッドを示す概略図である。
【
図22】
図16の第2掘削装置にさらに取り付けられる回転リンクとクランプとクランプシリンダを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるようにするために、本発明の好適な実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0055】
図8は、本発明による第1掘削装置を部分的に示す側面図であり、
図9は、
図8の第1掘削装置を部分的に示す分解斜視図であり、
図10は、
図8の第1掘削装置において下アームと駆動モータ部と上アームに位置するセンタージョイントを領域別に拡大して示すイメージである。
【0056】
図11は、
図10の上アームとセンタージョイントとの位置関係を示すイメージであり、
図12は、
図11の上アームに位置する断片カバーを示すイメージである。
【0057】
【0058】
図8~
図12を参照すると、本発明による第1掘削装置410は、
図8において、下アーム210、回転アーム台230、上アーム250、センタージョイント270、及びスリップリング289を含む。概略的には、前記下アーム210は、
図8~
図10において、一端から他端に向かって次第に大きくなる幅を有し、他端上で外周面に固定ホール208を有する。
【0059】
前記回転アーム台230は、
図8~
図10において、下アーム210の他端上に位置してディスク状に形成され、下アーム210に回転固定される。前記上アーム250は、
図8~
図10において、回転アーム台230上に位置して回転アーム台230に固定され、回転アーム台230上で外周面に案内ホール244を有する。
【0060】
前記センタージョイント270は、
図8~
図10において、下アーム210と回転アーム台230と上アーム250によって囲まれ、下アーム210の固定ホール208と上アーム250の案内ホール244を介して外部に露出する。前記スリップリング289は、
図10を考慮すると、上アーム250の案内ホール244を介して外部からセンタージョイント270に直接挿入されるか、或いはセンタージョイント270から外部に向かって直接分離される。
【0061】
前記センタージョイント270及びスリップリング289は、
図2のセンタージョイント60及びスリップリング80と同じ形状を有する。ここで、前記上アーム250とセンタージョイント270は、
図10及び
図11において、外観上、上アーム250の案内ホール244においてセンタージョイント270の最上端を基準として上アーム250とセンタージョイント270との間の中央空間の幅を2つの油圧ラインEの直径よりもさらに大きく有する。
【0062】
より詳細に説明すると、前記回転アーム台230は、
図8~
図10において、下アーム210上に順次積層される下部回転台223及び上部回転台226と、上部回転台226に対して下部回転台223を相対的に回転させる駆動モータ部229とを有し、下部回転台223及び上部回転台226を介して下アーム210及び上アーム250とそれぞれ結合する。
【0063】
前記下アーム210は、
図9において、下アーム210の長手方向に対して直角な面に着座ホール204を有し、前記回転アーム台230が、
図9において、順次積層される下部回転台223及び上部回転台226と、下部回転台223と上部回転台226の中央領域を通過する貫通孔225とを有するとき、前記センタージョイント270は、
図8~
図10において、ジョイントハウジング264とジョイントシャフト268を含む。
【0064】
前記ジョイントハウジング264は、
図9及び
図10を考慮すると、下アーム210の着座ホール204に挿入されて回転アーム台230の下部回転台223に固定される。ジョイントシャフト268は、
図9及び
図10を考慮すると、ジョイントハウジング264に挿入されてジョイントハウジング264に対して相対的に回転し、回転アーム台230の貫通孔225を経由して上アーム250に向かって突出する。
【0065】
前記スリップリング289は、
図9~
図11を考慮すると、センタージョイント270の外部に位置する固定部282と、固定部282に嵌合されてセンタージョイント270の外部に位置し、固定部282に対して相対的に回転する回転部284と、回転部284から始まって回転部284の一側部に向かって延びる入力端286と、回転部284から始まって回転部284の他側部に向かって延びる出力端288と、を有する。
【0066】
前記センタージョイント270が、
図9及び
図10において、ジョイントハウジング264と、ジョイントハウジング264に挿入されるジョイントシャフト268とを有し、前記スリップリング289が、
図9及び
図10において、センタージョイント270から分離された状態でジョイントハウジング264とジョイントシャフト268に挿入されるとき、前記スリップリング289の出力端288は、
図9~
図11を参照すると、上アーム250の案内ホール244に挿入されてジョイントシャフト268とジョイントハウジング264を順次通過して下アーム210の固定ホール208に露出した後、下アーム210の固定ホール208から外部に向かって引っ張られる。
【0067】
また、スリップリング289の固定部282と回転部284は、
図9~
図11を参照すると、出力端288の引っ張り中に上アーム250の案内ホール244に向かって導かれながら、ジョイントシャフト268に部分的に挿入される。前記スリップリング289の入力端286は、
図9~
図11を参照すると、出力端288の引っ張り中に固定部282と回転部284と共に上アーム250の案内ホール244に向かって導かれながら、回転部284から始まって上アーム250の案内ホール244を介して外部に向かって延びる。
【0068】
これとは異なり、前記センタージョイント270が、
図9及び
図10において、ジョイントハウジング264と、ジョイントハウジング264に挿入されるジョイントシャフト268とを有し、前記スリップリング289が、
図9及び
図10において、センタージョイント270に結合された状態でジョイントハウジング264とジョイントシャフト268から分離されるとき、前記スリップリング289の入力端286は、
図9~
図11を参照すると、上アーム250の案内ホール244から外部に向かって引っ張られる。
【0069】
また、前記スリップリング289の固定部282と回転部284は、
図9~
図11を参照すると、入力端286の引っ張り中にジョイントシャフト268から分離されて上アーム250の案内ホール244から外部に向かって導かれる。前記スリップリング289の出力端288は、
図9~
図11を参照すると、入力端286の引っ張り中にジョイントハウジング264とジョイントシャフト268を順次通過してジョイントシャフト268から離隔する。
【0070】
前記第1掘削装置410は、
図11及び
図12を考慮すると、上アーム250の案内ホール244上に断片カバー300をさらに含む。ここで、前記上アーム250は、
図10及び
図11において、上アーム250の案内ホール244におけるセンタージョイント270上にラウンド周辺部R、及びラウンド周辺部Rに複数位置する結合環242を有する。前記断片カバー300は、
図10~
図12を考慮すると、ラウンド周辺部Rの結合環242とアラインされる結合ホール294とねじ部材298を有し、断片カバー300の結合ホール294とラウンド周辺部Rの結合環242にねじ部材298を挿入させて上アーム250に螺合される。
【0071】
前記上アーム250が、
図8、
図10及び
図11を考慮すると、上アーム250の一側部の案内ホール244におけるセンタージョイント270上に位置するラウンド周辺部Rを有し、上アーム250の他側部の案内ホール248におけるセンタージョイント270上に位置する角張った周辺部Sを有するとき、前記ラウンド周辺部Rの案内ホール244は、
図8、
図10及び
図11を考慮すると、センタージョイント270の最上端を基準としてセンタージョイント270と上アーム250との間で角張った周辺部Sの案内ホール248よりも上アーム250にさらに大きく開口する。
【0072】
また、前記上アーム250が、
図8、
図10及び
図11を考慮すると、上アーム250の一側部の案内ホール244におけるセンタージョイント270上に位置するラウンド周辺部Rを有し、上アーム250の他側部の案内ホール248におけるセンタージョイント270上に位置する角張った周辺部Sを有するとき、前記ラウンド周辺部Rは、
図10及び
図11を考慮すると、センタージョイント270の最上端を基準として上アーム250において角張った周辺部Sよりも深く位置し、センタージョイント270に面する天井と同じ曲率を有する。
【0073】
一方、前記第1掘削装置410は、
図8において、バケットシリンダ350とリンク構造物360とチルトリンク370とバケット380とクランプシリンダ390とクランプ400とを有する。前記バケットシリンダ350とクランプシリンダ390は、下アーム210の一側部及び他側部にそれぞれ位置して下アーム210の他端に回転固定される。前記リンク構造物360は、下アーム210の一端に位置して下アーム210及びバケットシリンダ350に回転固定される。
【0074】
また、前記チルトリンク370は、リンク構造物360の下に位置してリンク構造物360に回転固定される。前記バケット380は、チルトリンク370の下でチルトリンク370に回転固定される。前記クランプ400は、下アーム210の一端に位置して下アーム210及びクランプシリンダ390に回転固定される。
【0075】
図13は、
図12の上アームと断片カバーに対する第1変形例である。
【0076】
図13を参照すると、本発明の第1変形例による上アーム253と断片カバー320は、
図10~
図12の上アーム250及び断片カバー300とは異なる構造を有する。より詳細には、前記第1掘削装置410は、上アーム253の案内ホール249上に断片カバー320をさらに含む。
【0077】
前記上アーム253は、
図11及び
図13を考慮すると、上アーム253の案内ホール249におけるセンタージョイント270上にラウンド周辺部R、及びラウンド周辺部Rに複数位置する嵌合溝244を有する。前記断片カバー320は、
図9において、ラウンド周辺部Rの嵌合溝244にアラインされる嵌合突起315を有し、ラウンド周辺部Rの嵌合溝244に断片カバー320の嵌合突起315を挿入させて上アーム253に嵌合される。
【0078】
図14は、
図12の上アームと断片カバーに対する第2変形例である。
【0079】
図14を参照すると、本発明の第2変形例による上アーム256と断片カバー340は、
図10~
図12の上アーム250及び断片カバー300とは異なる構造を有する。より詳細には、前記第1掘削装置410は、上アーム256の案内ホール249上に断片カバー340をさらに含む。
【0080】
前記上アーム256は、
図11及び
図14を考慮すると、上アーム256の案内ホール249におけるセンタージョイント270上にラウンド周辺部Rを有し、ラウンド周辺部Rに2つの補助ヒンジ246を有する。前記断片カバー340は、
図14において、ラウンド周辺部Rの2つの補助ヒンジ246にアラインされる主ヒンジ334とヒンジピン338を有し、ラウンド周辺部Rの個別補助ヒンジ246と断片カバー340の主ヒンジ334にヒンジピン338を挿入させて上アーム256にヒンジ結合される。
【0081】
すなわち、前記断片カバー340は、上アーム256にヒンジ結合されて上アーム256に回転(R1)固定される。
【0082】
図15は、
図12の上アームと断片カバーに対する第3変形例である。
【0083】
図15を参照すると、本発明の第3変形例による上アーム259と断片カバー340は、
図10~
図12の上アーム250及び断片カバー300とは異なる構造を有する。より詳細には、前記第1掘削装置410は、上アーム259の案内ホール249上に断片カバー340をさらに含む。
【0084】
前記上アーム259は、
図11及び
図15を考慮すると、上アーム259の案内ホール249におけるセンタージョイント270上に位置するラウンド周辺部Rと、ラウンド周辺部Rの中央領域に位置する2つの補助ヒンジ246と、ラウンド周辺部Rの両縁に位置する2つの磁石247とを有する。前記断片カバー340は、
図15において、ラウンド周辺部Rの2つの補助ヒンジ246にアラインされる主ヒンジ334とヒンジピン338を有し、ラウンド周辺部Rの個別補助ヒンジ246と断片カバー340の主ヒンジ334にヒンジピン338を挿入させて上アーム259にヒンジ結合されながらラウンド周辺部Rの個別磁石247の磁力に引き付けられる。
【0085】
すなわち、前記断片カバー340は、上アーム259にヒンジ結合されて上アーム259に回転(R2)固定される。
【0086】
図16は、本発明による第2掘削装置を示す側面図であり、
図17は、
図16の第2掘削装置を部分的に拡大して示す側面図であり、
図18は、
図16の第2掘削装置を部分的に拡大して示す斜視図である。
【0087】
図19は、
図18のバケットシリンダを部分的に拡大して示す斜視図であり、
図20は、
図19のバケットシリンダにおけるシリンダから最大限に露出するロッドを示す概略図である。
【0088】
また、
図21は、
図19のバケットシリンダにおけるシリンダから最小限に露出するロッドを示す概略図であり、
図22は、
図16の第2掘削装置にさらに装着される回転リンクとクランプとクランプシリンダとを示す側面図である。
【0089】
【0090】
図16~
図22を参照すると、本発明による第2掘削装置1210は、作業現場で運転席に向かって順次配列されて互いに対して回転結合するバケット1095と下アーム1103と回転アーム台1189と上アーム1108とブーム1195を有し、下アーム1103とブーム1195の周辺にそれぞれ位置してバケット1095及び上アーム1108と回転結合するバケットシリンダ1160とアームシリンダ(図示せず)を有する。
【0091】
概略的には、前記上アーム1108が、
図16及び
図17において、回転アーム台1189上に順次位置するブーム結合孔部1105及びアームシリンダ結合孔部1106を有するとき、前記下アーム1103は、
図16において、上アーム1108のアームシリンダ結合孔部1106を垂直に通過して下アーム1103の長さの半分以上を重畳する上アーム1108の中心軸上に位置する。
【0092】
また、前記上アーム1108は、
図17において、回転アーム台1189の直上で上アーム1108の側部に向かって回転アーム台1189よりもブーム結合孔部1105をさらに突出させる。前記バケットシリンダ1160は、
図16~
図19において、下アーム1103にバケットシリンダ1160の両側部を介して回転可能に取り付ける。
【0093】
より詳細には、前記第2掘削装置1210が、前記バケット1095と下アーム1103とバケットシリンダ1160との間に多関節リンク1175を
図16のように有するとき、前記下アーム1103は、
図16において、上アーム1108の中心軸X3のすぐ隣で下アーム1103の長手方向に沿ってバケット1095及び多関節リンク1175と順次軸結合する。
【0094】
前記バケットシリンダ1160は、
図16~
図21において、ロッド1115とピストン1126とシリンダ1155を有する。前記シリンダ1155は、
図16~
図21において、回転アーム台1189の直下に位置するヘッドカバー1139と、ヘッドカバー1139に結合するチューブ1133と、ヘッドカバー1139の反対側でチューブ1133に結合するロッドカバー1136と、下アーム1103にチューブ1133を回転結合させるハンガー1149と、を有する。
【0095】
前記ロッド1115は、
図16~
図21において、チューブ1133の内部及び外部に位置し、ロッドカバー1136によって囲まれてシリンダ1155に対して相対的に動く。前記ピストン1126は、
図20及び
図21において、チューブ1133の内部に位置してロッド1115と共に動く。ここで、前記バケットシリンダ1160は、
図6に開示される第2シリンダ1039の第2接続環1038を有しない。
【0096】
なぜなら、前記第2接続環1038は、第2シリンダ1039において第2ピストン1034の移動速度に寄与しないからである。すなわち、
図20及び
図21を参照すると、前記シリンダ1155は、ピストン1126の等速運動及び減速運動を管理する。具体的には、前記ピストン1126の等速運動は、チューブ1133の大きさによって制限される。
【0097】
また、前記ピストン1126の減速運動は、ロッドカバー1136において第1流路P1に露出する第1調節ねじ1135、及びピストン1126からロッドカバー1136に向かう第1クッションリング1123によって、そして、ヘッドカバー1139において第2流路P2に露出する第2調節ねじ1138、及びピストン1126からヘッドカバー1139に向かう第2クッションリング1129によって制限される。
【0098】
前記第2掘削装置1210が下アーム1103の両側部に位置して下アーム1103と軸結合する多関節リンク1175を、
図16及び
図18のように有するとき、前記ロッド1115は、多関節リンク1175と
図16及び
図18で軸結合され、下アーム1103の周辺でロッドカバー1136から
図21において最小限に露出することにより多関節リンク1175と共に上アーム2108の中心軸X3から遠ざかるか、或いはロッドカバー1136から
図20において最大限に露出することにより多関節リンク1175と共に上アーム1108の中心軸X3に近づく。
【0099】
図21に示すように、前記ロッド1115がロッドカバー1136から最小限に露出するとき、前記ロッド1115とロッドカバー1136とチューブ1133とヘッドカバー1139は、
図16及び
図21において、上アーム1108の中心軸X3からロッド1115を離隔させながらロッド1115とロッドカバー1136とチューブ1133とヘッドカバー1139の順に次第に遠ざかる。
【0100】
図20に示すように、前記ロッド1115がロッドカバー1136から最大限に露出するとき、前記ロッド1115とロッドカバー1136とチューブ1133とヘッドカバー1139は、
図20及び
図22を考慮すると、上アーム1108の中心軸X3上にロッド1115を位置させながらロッド1115とロッドカバー1136とチューブ1133とヘッドカバー1139の順に次第に遠ざかる。
【0101】
これにより、
図21に示すように、ロッド1115がロッドカバー1136から最小限に露出するとき、前記ロッド1115は、ロッドカバー1136からヘッドカバー1139に向かって一方向M2に沿って動く。
図20に示すように、前記ロッド1115がロッドカバー1136から最大限に露出するとき、前記ロッド1115は、ヘッドカバー1139からロッドカバー1136に向かって他の方向M1に沿って動く。
【0102】
図18に示すように、前記下アーム1103がチューブ1133の両側部にブラケット1141を有するとき、前記ハンガー1149は、
図18~
図21において、チューブ1133を囲みながら、ブラケットBに向かって延びる円柱状の突起片1142を有する支持部1143、及びブラケットB上でブラケットBと共に突起片1142を屈曲状に囲み、ブラケット1141に螺合されるロック部1146を含む。
【0103】
図21に示すように、前記ロッド1115がロッドカバー1136から最小限に露出するとき、前記第2掘削装置1210は、
図16及び
図18において、バケット1095と下アーム1103とバケットシリンダ1160に回転結合される多関節リンク1175を有する。前記多関節リンク1175は、
図16において、上アーム1108の中心軸X3のすぐ隣で下アーム1103と軸結合する。
【0104】
また、前記多関節リンク1175は、
図16において、上アーム1108の中心軸X3から下アーム1103よりもバケット1095からさらに遠ざかってバケット1095と軸結合し、上アーム1108の中心軸X3からバケット1095よりもバケットシリンダ1160からさらに遠ざかってバケットシリンダ1160のロッド1115と軸結合する。
【0105】
これとは異なり、
図20及び
図22を考慮すると、前記ロッド1115がロッドカバー1136から最大限に露出するとき、前記第2掘削装置1210は、
図16及び
図18において、バケット1095と下アーム1103とバケットシリンダ1160に回転結合される多関節リンク1175を有する。
【0106】
前記多関節リンク1175は、
図22を考慮すると、上アーム1108の中心軸X3のすぐ隣で上アーム1108の中心軸X3の左右に位置して下アーム1103及びロッド1115と軸結合し、上アーム1108の中心軸X3から下アーム1103よりもバケット1095からさらに遠ざかってバケット1095と軸結合する。
【0107】
前記回転アーム台1189は、
図16及び
図17において、下アーム1103と上アーム1108との間で順次積層される下部回転台1183と上部回転台1186を有し、下部回転台1183と上部回転台1186を下アーム1103と上アーム1108にそれぞれ固定させる。
【0108】
また、前記回転アーム台1189は、
図16及び
図17において、上部回転台1186に対して下部回転台1183を相対的に回転させ、下アーム1103と共に下部回転台1183と上部回転台1186を貫通するセンタージョイント1102を有する。前記センタージョイント1102は、
図16及び
図17において、上アーム1108の中心軸X3上に位置する。
【0109】
前記上アーム1108が、
図16及び
図17において、上アーム1108の下部側と中部側と上部側にスリップ出入孔部1104とブーム結合孔部1105とアームシリンダ結合孔部1106を有し、前記下アーム1103と回転アーム台1189が、
図16及び
図17において、上アーム1108の中心軸X3上にセンタージョイント1102を有するとき、前記上アーム1108のスリップ出入孔部1104は、上アーム1108の中心軸X3上でセンタージョイント1102を外部に露出させてセンタージョイント1102へのスリップ(図示せず)の結合又はセンタージョイント1102からのスリップの分離を誘導させる。
【0110】
ここで、前記センタージョイント1102は、油圧ラインと結合しながら回転アーム台1189の回転に対して空転し、前記スリップは、電線を備えてセンタージョイント1102の回転に対して空転する。すなわち、前記スリップは、センサジョイント1102の回転時の電線のねじれを防止する。前記上アーム1108は、スリップ出入孔部1104を介して外部異物の流入を最小限に抑えるために栓1107を有する。
【0111】
前記上アーム1108が、
図16及び
図17のように、上アーム1108の下部側と中部側と上部側にスリップ出入孔部1104とブーム結合孔部1105とアームシリンダ結合孔部1106を有するとき、前記上アーム1108のスリップ出入孔部1104は、
図16及び
図17において、上アーム1108の中心軸X3上に位置して上アーム1108の中心軸X3に対して直角な方向でブーム結合孔部1105と同じレベルに位置する。
【0112】
前記上アーム1108が、
図16及び
図17のように、上アーム1108の下部側と中部側と上部側にスリップ出入孔部1104とブーム結合孔部1105とアームシリンダ結合孔部1106を有するとき、前記上アーム1108のスリップ出入孔部1104とアームシリンダ結合孔部1106は、
図16及び
図17において、上アーム1108の中心軸X3上に位置する。
【0113】
一方、前記第2掘削装置1210が、
図22に示すように、バケット1095と下アーム1103に結合する回転リンク1225と、下アーム1103の一側部に位置して下アーム1103に結合するバケットシリンダ1160と、下アーム1103の他側部に位置して下アーム1103に結合するクランプシリンダ1234と、下アーム1103の端部に位置して下アーム1103に結合するクランプ1238と、下アーム1103と回転リンク1225とバケットシリンダ1160に結合する多関節リンク1175とを有するとき、前記バケット1095と回転リンク1225は、
図22において、バケットシリンダ1160の作動に応じて多関節リンク1175を伸縮させることにより上アーム1108の中心軸X3の周囲に回転する。
【0114】
また、前記クランプ1238は、
図22において、上アーム1108の中心軸X3の近くで下アーム1103と軸結合し、クランプシリンダ1234の作動に応じて下アーム1103に対して相対的に動いて上下に回動する。
【国際調査報告】