(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-11
(54)【発明の名称】電力グリッドの変電所の監視
(51)【国際特許分類】
H02B 1/56 20060101AFI20241204BHJP
【FI】
H02B1/56 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522121
(86)(22)【出願日】2022-10-13
(85)【翻訳文提出日】2024-04-11
(86)【国際出願番号】 EP2022078554
(87)【国際公開番号】W WO2023062147
(87)【国際公開日】2023-04-20
(32)【優先日】2021-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523380173
【氏名又は名称】ヒタチ・エナジー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HITACHI ENERGY LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】メルケルト,レンナルト
【テーマコード(参考)】
5G016
【Fターム(参考)】
5G016AA03
5G016CG33
(57)【要約】
本開示は、少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視し、および/または浸水を判定するための方法に関する。方法は、コントローラによって、第1のセンサから、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信することと、コントローラによって、第2のセンサから、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信することと、コントローラによって、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供することとを含む。本開示はまた、それぞれのコントローラおよびシステムに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視し、および/または浸水を判定するための方法であって、
コントローラによって、第1のセンサから、前記少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信することと、
前記コントローラによって、第2のセンサから、前記少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信することであって、
前記第1のセンサのタイプは、前記第2のセンサのタイプ、特に温度センサおよび/または湿度センサと同じであり、
前記第1の少なくとも1つの環境条件のタイプは、前記第2の少なくとも1つの環境条件のタイプ、特に温度および/または湿度と同じであり、
前記第1のセンサは、前記第1のセクションの内部、特に前記第1のセクションの内部に配置された前記複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、
前記第2のセンサは、前記第2のセクションの内部、特に前記第2のセクションの内部に配置された前記複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置される、受信することと、
前記コントローラによって、前記第1の少なくとも1つの環境条件と前記第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記警告信号を前記提供することは、
前記第1の少なくとも1つの環境条件と前記第2の少なくとも1つの環境条件との間の前記差が設定された閾値を超える場合に前記警告信号を提供すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の少なくとも1つの環境条件と前記第2の少なくとも1つの環境条件との間の前記差は、前記少なくとも1つの変電所の前記第1または前記第2のセクションのうちの少なくとも1つのヒータ故障および/または浸水を示す、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの変電所の前記第1のセクションおよび/または前記第2のセクションは、キャビネットまたはキュービクルである、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のセクションは第1の変電所にあり、前記第2のセクションは第2の変電所にある、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記閾値は、少なくとも1つの自己学習モデルを使用することによって設定される、請求項2~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの自己学習モデルは、前記受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件またはデータを処理することによって訓練され、前記データは、環境条件の様々な差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、前記受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件に基づいて前処理される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記コントローラによって、第3のセンサから、前記少なくとも1つの変電所の第3のセクションの第3の環境条件を受信することであって、
前記第3のセンサのタイプは、前記第1および前記第2のセンサの前記タイプと同じであり、
前記第3の少なくとも1つの環境条件のタイプは、前記第1および前記第2の少なくとも1つの環境条件のタイプと同じであり、
前記第3のセンサは、前記第3のセクションの内部、特に第3のセクションの内部に配置された前記複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置される、受信すること
をさらに含み、
前記警告信号を前記提供することは、前記第1の少なくとも1つの環境条件、前記第2の少なくとも1つの環境条件、および前記第3の環境条件の間の差に従って前記警告信号を提供することを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の少なくとも1つの環境条件、前記第2の少なくとも1つの環境条件、および前記第3の環境条件の間の前記差に従って、前記浸入水および/または前記複数のヒータのうちの故障したヒータを含む、前記第1、前記第2、および前記第3のセクションのうちのセクションを識別すること
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のヒータは、前記少なくとも1つの変電所の前記第1または前記第2のセクションの内部に配置された少なくとも2つのヒータを含み、前記方法は、
前記コントローラによって、第3のセンサから、前記第1または前記第2のセクションの第3の環境条件を受信することであって、
前記第3のセンサのタイプは、前記第1および前記第2のセンサの前記タイプと同じであり、
前記第3の少なくとも1つの環境条件のタイプは、前記第1および前記第2の少なくとも1つの環境条件の前記タイプと同じであり、
前記第3のセンサは、前記少なくとも1つの変電所の前記第1または前記第2のセクションの内部に配置され、特に、前記第1および前記第3のセンサは、前記第1のセクションの内部に配置された前記少なくとも2つのヒータのそれぞれの上または近傍に配置され、あるいは、前記第2および前記第3のセンサは、前記第2のセクションの内部に配置された前記少なくとも2つのヒータのそれぞれの上または近傍に配置される、受信すること
をさらに含み、
前記警告信号を前記提供することは、前記第1と前記第3の少なくとも1つの環境条件との、または前記第2と前記第3の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って、前記警告信号を提供することを含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1と前記第3の環境条件との間、あるいは前記第2と前記第3の環境条件との間の前記差に基づいて、前記少なくとも1つの変電所の前記第1または前記第2のセクションの内部の前記浸入水および/または前記少なくとも2つのヒータのうちの故障したヒータを識別すること
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のセクションの少なくとも1つの物理的制約、特に形状、長さ、幅、または高さは、前記第2のセクションの少なくとも1つの物理的制約と同じであるか、またはマージンを伴って異なり、
前記第1のセクション内の前記第1のセンサは、第1の基準点から第1の距離だけ離れた位置に配置され、特に前記第1の基準点は、前記第1のセクションによって覆われる空間内に配置され、より具体的には、前記第1の基準点は、前記第1のセクションの頂点、前記第1のセクションの重心、または前記第1のセクション内のヒータの重心であり、
前記第2のセクション内の前記第2のセンサは、第2の基準点から第2の距離だけ離れた位置に配置され、特に前記第2の基準点は、前記第2のセクションによって覆われる空間内に配置され、より具体的には、前記第2の基準点は、前記第2のセクションの頂点、前記第2のセクションの重心、または前記第2のセクション内のヒータの重心であり、
前記第1の距離は、前記第2の距離と同じであるか、またはマージンを伴って異なる、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視し、および/または浸水を判定するためのコントローラであって、
第1のセンサから、前記少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信し、
第2のセンサから、前記少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信し、
前記第1のセンサのタイプは、前記第2のセンサのタイプ、特に温度センサおよび/または湿度センサと同じであり、
前記第1の少なくとも1つの環境条件のタイプは、前記第2の少なくとも1つの環境条件のタイプ、特に温度および/または湿度と同じであり、
前記第1のセンサは、前記第1のセクションの内部、特に前記第1のセクションの内部に配置された前記複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、
前記第2のセンサは、前記第2のセクションの内部、特に前記第2のセクションの内部に配置された前記複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、
前記第1の少なくとも1つの環境条件と前記第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供する
ように構成される、コントローラ。
【請求項14】
前記第1の少なくとも1つの環境条件と前記第2の少なくとも1つの環境条件との間の前記差は、前記少なくとも1つの変電所の前記第1または前記第2のセクションのうちの少なくとも1つのヒータ故障および/または浸水を示す、請求項13に記載のコントローラ。
【請求項15】
前記コントローラは、前記第1の少なくとも1つの環境条件と前記第2の少なくとも1つの環境条件との間の前記差が設定された閾値を超える場合に前記警告信号を提供するように構成される、請求項13または14に記載のコントローラ。
【請求項16】
前記コントローラは、少なくとも1つの自己学習モデルを使用することによって前記閾値を設定するように構成される、請求項15に記載のコントローラ。
【請求項17】
前記コントローラは、前記受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件またはデータを処理することによって前記少なくとも1つの自己学習モデルを訓練するように構成され、前記データは、環境条件の様々な差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、前記受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件に基づいて前処理される、請求項16に記載のコントローラ。
【請求項18】
請求項13~17のいずれか1項に記載のコントローラと、少なくとも1つの変電所内の複数のヒータとを備えるシステムであって、前記少なくとも1つの変電所は、前記少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を生成する第1のセンサと、前記少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を生成する第2のセンサとを備える、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電力グリッドの変電所を監視するための方法および装置に関し、特に、ヒータを監視するため、および/または電力グリッドの変電所における浸水を判定するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒータは、湿度を低下させ、寒冷環境で温度を上昇させるために使用される。ヒータの故障は、キャビネット内部の電気機器に損傷を引き起こし、例えば回路遮断器の故障につながる可能性がある。キャビネットへの浸水についても同様である。
【0003】
高電圧変電所における一般的なヒータ監視方法は、温度および/または湿度センサと組み合わせた電流センサに依存している。ヒータを通る電流が測定されたかどうかをチェックする警報および警告をトリガするためにロジックが適用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、電流センサは、ヒータ監視に関連する低温用途(例えば-20℃未満)用に設計されていないことが多い。さらに、複数のセンサの統合はさらなる故障を引き起こす可能性があるため、特に温度および/または湿度センサと組み合わせて電流センサを使用して監視することは好ましくない。したがって、電力グリッドの変電所の監視、特に変電所のヒータの監視および/または変電所の浸水の判定を改善する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的は、独立請求項の特徴によって達成される。従属請求項は、本開示の好ましい実施形態を規定する。
【0006】
本開示は、少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視し、および/または浸水を判定するための方法に関し、方法は、コントローラによって、第1のセンサから、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信することと、コントローラによって、第2のセンサから、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信することであって、第1のセンサのタイプは、第2のセンサのタイプ、特に温度センサおよび/または湿度センサと同じであり、第1の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第2の少なくとも1つの環境条件のタイプ、特に温度および/または湿度と同じであり、第1のセンサは、第1のセクションの内部、特に第1のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、第2のセンサは、第2のセクションの内部、特に第2のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置される、受信することと、コントローラによって、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供することとを含む。
【0007】
一実施形態では、警告信号を提供することは、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差が設定された閾値を超える場合に警告信号を提供することを含む。
【0008】
一実施形態では、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差は、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションのうちの少なくとも1つのヒータ故障および/または浸水を示す。
【0009】
一実施形態では、少なくとも1つの変電所の第1のセクションおよび/または第2のセクションは、キャビネットまたはキュービクルである。
【0010】
一実施形態では、第1のセクションは第1の変電所にあり、第2のセクションは第2の変電所にある。
【0011】
一実施形態では、閾値は、少なくとも1つの自己学習モデルを使用することによって設定される。
【0012】
一実施形態では、少なくとも1つの自己学習モデルは、受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件またはデータを処理することによって訓練され、データは、環境条件の様々な差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件に基づいて前処理される。
【0013】
一実施形態では、方法は、コントローラによって、第3のセンサから、少なくとも1つの変電所の第3のセクションの第3の環境条件を受信することであって、第3のセンサのタイプは、第1および第2のセンサのタイプと同じであり、第3の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第1および第2の少なくとも1つの環境条件のタイプと同じであり、第3のセンサは、第3のセクションの内部、特に第3のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置される、受信することをさらに含み、警告信号を提供することは、第1の少なくとも1つの環境条件、第2の少なくとも1つの環境条件、および第3の環境条件の間の差に従って警告信号を提供することを含む。
【0014】
一実施形態では、方法は、第1の少なくとも1つの環境条件、第2の少なくとも1つの環境条件、および第3の環境条件の間の差に従って、浸入水および/または複数のヒータのうちの故障したヒータを含む、第1、第2、および第3のセクションのうちのセクションを識別することをさらに含む。
【0015】
一実施形態では、複数のヒータは、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションの内部に配置された少なくとも2つのヒータを含み、方法は、コントローラによって、第3のセンサから、第1または第2のセクションの第3の環境条件を受信することであって、第3のセンサのタイプは、第1および第2のセンサのタイプと同じであり、第3の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第1および第2の少なくとも1つの環境条件のタイプと同じであり、第3のセンサは、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションの内部に配置され、特に、第1および第3のセンサは、第1のセクションの内部に配置された少なくとも2つのヒータのそれぞれの上または近傍に配置され、あるいは、第2および第3のセンサは、第2のセクションの内部に配置された少なくとも2つのヒータのそれぞれの上または近傍に配置される、受信することをさらに含み、警告信号を提供することは、第1と第3の少なくとも1つの環境条件との、または第2と第3の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って、警告信号を提供することを含む。
【0016】
一実施形態では、方法は、第1と第3の環境条件との間、あるいは第2と第3の環境条件との間の差に基づいて、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションの内部の浸入水および/または少なくとも2つのヒータのうちの故障したヒータを識別することをさらに含む。
【0017】
一実施形態では、第1のセクションの少なくとも1つの物理的制約、特に形状、長さ、幅、または高さは、第2のセクションの少なくとも1つの物理的制約と同じであるか、またはマージンを伴って異なる。
【0018】
一実施形態では、第1のセクション内の第1のセンサは、第1の基準点から第1の距離だけ離れた位置に配置され、特に第1の基準点は、第1のセクションによって覆われる空間内に配置され、より具体的には、第1の基準点は、第1のセクションの頂点、第1のセクションの重心、または第1のセクション内のヒータの重心であり、第2のセクション内の第2のセンサは、第2の基準点から第2の距離だけ離れた位置に配置され、特に第2の基準点は、第2のセクションによって覆われる空間内に配置され、より具体的には、第2の基準点は、第2のセクションの頂点、第2のセクションの重心、または第2のセクション内のヒータの重心である。一実施形態では、第1の距離は第2の距離と同じである。
【0019】
本開示はまた、少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視し、および/または浸水を判定するためのコントローラに関し、コントローラは、第1のセンサから、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信し、第2のセンサから、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信し、第1のセンサのタイプは、第2のセンサのタイプ、特に温度センサおよび/または湿度センサと同じであり、第1の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第2の少なくとも1つの環境条件のタイプ、特に温度および/または湿度と同じであり、第1のセンサは、第1のセクションの内部、特に第1のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、第2のセンサは、第2のセクションの内部、特に第2のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供するように構成される。
【0020】
一実施形態では、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差は、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションのうちの少なくとも1つのヒータ故障および/または浸水を示す。
【0021】
一実施形態では、コントローラは、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差が設定された閾値を超える場合に警告信号を提供するように構成される。
【0022】
一実施形態では、コントローラは、少なくとも1つの自己学習モデルを使用することによって閾値を設定するように構成される。
【0023】
一実施形態では、コントローラは、受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件またはデータを処理することによって少なくとも1つの自己学習モデルを訓練するように構成され、データは、環境条件の様々な差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件に基づいて前処理される。
【0024】
一実施形態では、コントローラは、上述の実施形態のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成される。
【0025】
本開示はまた、上述の実施形態のうちのいずれかによるコントローラと、少なくとも1つの変電所内の複数のヒータとを備えるシステムに関し、少なくとも1つの変電所は、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を生成する第1のセンサと、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を生成する第2のセンサとを備える。
【0026】
特に、本開示は、少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視し、および/または浸水を判定するための方法に関する。方法は、コントローラによって、第1のセンサから、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信することと、コントローラによって、第2のセンサから、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信することと、コントローラによって、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供することとを含む。
【0027】
様々な実施形態は、有利には、以下の特徴を実装し得る。
一実施形態によれば、警告信号を提供することは、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差が設定された閾値を超える場合に警告信号を提供することを含む。
【0028】
一実施形態によれば、少なくとも1つの変電所のセクションは、キャビネットまたはキュービクルである。
【0029】
一実施形態によれば、第1のセクションは第1の変電所にあり、第2のセクションは第2の変電所にある。
【0030】
一実施形態によれば、第1の少なくとも1つの環境条件は、第1のセクションの第1の温度を含み、第2の少なくとも1つの環境条件は、第2のセクションの第2の温度を含む。
【0031】
一実施形態によれば、第1の少なくとも1つの環境条件は、第1のセクションの第1の湿度を含み、第2の少なくとも1つの環境条件は、第2のセクションの第2の湿度を含む。
【0032】
一実施形態によれば、警告信号は、少なくとも1つの変電所の第1および第2のセクションのうちの少なくとも一方のヒータ故障および/または浸水に関する情報を含む。一実施形態によれば、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差は、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションのうちの少なくとも1つのヒータ故障および/または浸水を示す。一実施形態によれば、第1の少なくとも1つの環境条件は、第1のセクションの第1の温度および第1のセクションの第1の湿度を含み、第2の少なくとも1つの環境条件は、第2のセクションの第2の温度および第2の湿度を含む。一実施形態によれば、警告信号を提供することは、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差が第1の設定された閾値を超える場合にヒータ故障に関する警告信号を提供することを含む。一実施形態によれば、警告信号を提供することは、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差が第2の設定された閾値を超える場合に浸水に関する警告信号を提供することを含む。一実施形態によれば、第2の閾値は第1の閾値よりも大きい。
【0033】
一実施形態によれば、第1のセンサは第1のセクションの底部に配置され、第2のセンサは第2のセクションの底部に配置される。そのような構成では、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差は、浸水の検出に特に適しているが、これに限定されない。
【0034】
一実施形態によれば、第1のセンサは第1のセクション内のヒータの近傍に配置され、第2のセンサは第2のセクション内のヒータの近傍に配置される。そのような構成では、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差は、ヒータ故障の検出に特に適しているが、これに限定されない。
【0035】
一実施形態によれば、浸水は、限定ではないが、物理的開口部を通って容器、この場合は変電所および/またはそのセクションに入る液体のプロセスを記述する。加えて、または代替として、一実施形態によれば、浸水は、容器、この場合は変電所および/またはそのセクション内で、前記容器の内部もしくは外部の少なくとも1つの環境条件、または前記容器の内部と外部の両方の組合せに起因して液体を形成するプロセスを記述するが、これに限定されない。特に、浸水は、前記容器内の凝縮を記述する。より具体的には、前記凝縮は、前記容器の内部または外部のいずれかの温度変化、または前記容器の内部および外部の両方の温度変化によって引き起こされる。
【0036】
一実施形態によれば、閾値は、自己学習モデルを使用することによって設定される。
一実施形態によれば、少なくとも1つの自己学習モデルは、環境条件の少なくとも1つの差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、受信された環境条件または少なくとも1つの前処理されたデータを処理することによって訓練される。
【0037】
一実施形態によれば、方法は、コントローラによって、第3のセンサから、少なくとも1つの変電所の第3のセクションの第3の少なくとも1つの環境条件を受信することを含み、警告信号を提供することは、第1の少なくとも1つの環境条件、第2の少なくとも1つの環境条件、および第3の少なくとも1つの環境条件の間の差に従って警告信号を提供することを含む。
【0038】
一実施形態によれば、方法は、第1の少なくとも1つの環境条件、第2の少なくとも1つの環境条件、および第3の少なくとも1つの環境条件の間の差に従ってヒータシステムにおけるエラーの位置を識別することを含む。
【0039】
一実施形態によれば、閾値は、少なくとも1つの自己学習アルゴリズムを使用することによって設定される。
【0040】
一実施形態によれば、少なくとも1つの自己学習アルゴリズムの訓練は、環境条件の様々な差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、少なくとも1つの受信された環境条件または少なくとも1つの前処理されたデータを処理することを含む。
【0041】
本開示はまた、プロセッサを備える、少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視し、および/または浸水を判定するためのコントローラに関し、プロセッサは、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を第1のセンサから受信し、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を第2のセンサから受信し、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供するように構成される。
【0042】
様々な実施形態は、有利には、以下の特徴を実装し得る。
一実施形態によれば、コントローラは、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差が設定された閾値を超える場合に警告信号を提供するように構成される。
【0043】
一実施形態によれば、コントローラは、少なくとも1つの自己学習モデルを使用することによって閾値を設定する。
【0044】
一実施形態によれば、コントローラは、環境条件の少なくとも1つの差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、受信された環境条件または少なくとも1つの前処理されたデータを処理することによって少なくとも1つの自己学習モデルを訓練する。
【0045】
本開示はまた、上述のコントローラと、少なくとも1つの変電所内の複数のヒータとを備えるシステムに関し、少なくとも1つの変電所は、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を生成する第1のセンサと、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を生成する第2のセンサとを備える。
【0046】
以下の項目のリストは、好ましくは、例示的な実施形態を実現し得る。
A1.少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視するための方法であって、
コントローラによって、第1のセンサから、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信することと、
コントローラによって、第2のセンサから、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信することであって、
第1のセンサのタイプは、第2のセンサのタイプ、特に温度センサおよび/または湿度センサと同じであり、
第1の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第2の少なくとも1つの環境条件のタイプ、特に温度および/または湿度と同じであり、
第1のセンサは、第1のセクションの内部、特に第1のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、
第2のセンサは、第2のセクションの内部、特に第2のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置される、受信することと、
コントローラによって、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供することと
を含む。
【0047】
A2.少なくとも1つの変電所における浸水を判定するための方法であって、
コントローラによって、第1のセンサから、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信することと、
コントローラによって、第2のセンサから、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信することであって、
第1のセンサのタイプは、第2のセンサのタイプ、特に温度センサおよび/または湿度センサと同じであり、
第1の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第2の少なくとも1つの環境条件のタイプ、特に温度および/または湿度と同じであり、
第1のセンサは、第1のセクションの内部、特に第1のセクションのケーシング上に配置され、
第2のセンサは、第2のセクションの内部、特に第2のセクションのケーシング上に配置される、受信することと、
コントローラによって、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供することと
を含む。
【0048】
A3.警告信号を提供することは、
第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差が設定された閾値を超える場合に警告信号を提供すること
を含む、項目A1またはA2に記載の方法。
【0049】
A4.第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差は、第1および/または第2のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの1つにおけるヒータ故障または少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションのうちの少なくとも1つへの浸水を示す、項目A1~A3のいずれか1項に記載の方法。
【0050】
A5.少なくとも1つの変電所の第1のセクションおよび/または第2のセクションは、キャビネットまたはキュービクルである、項目A1~A4のいずれか1項に記載の方法。
【0051】
A6.閾値は、少なくとも1つの自己学習モデルを使用することによって設定される、項目A2~A5のいずれか1項に記載の方法。
【0052】
A7.少なくとも1つの自己学習モデルは、受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件またはデータを処理することによって訓練され、データは、環境条件の様々な差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件に基づいて前処理される、項目A6に記載の方法。
【0053】
A8.コントローラによって、第3のセンサから、少なくとも1つの変電所の第3のセクションの第3の環境条件を受信することであって、
第3のセンサのタイプは、第1および第2のセンサのタイプと同じであり、
第3の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第1および第2の少なくとも1つの環境条件のタイプと同じであり、
第3のセンサは、第3のセクションの内部、特に第3のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置される、受信すること
をさらに含み、
警告信号を提供することは、第1の少なくとも1つの環境条件、第2の少なくとも1つの環境条件、および第3の環境条件の間の差に従って警告信号を提供することを含む、項目A1~A7のいずれか1項に記載の方法。
【0054】
A9.第1の少なくとも1つの環境条件、第2の少なくとも1つの環境条件、および第3の環境条件の間の差に従って、浸入水または複数のヒータのうちの故障したヒータを含む、第1、第2、および第3のセクションのうちのセクションを識別することをさらに含む、項目A8に記載の方法。
【0055】
A10.複数のヒータは、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションの内部に配置された少なくとも2つのヒータを含み、方法は、
コントローラによって、第3のセンサから、第1または第2のセクションの第3の環境条件を受信することであって、
第3のセンサのタイプは、第1および第2のセンサのタイプと同じであり、
第3の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第1および第2の少なくとも1つの環境条件のタイプと同じであり、
第3のセンサは、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションの内部に配置され、特に、第1および第3のセンサは、第1のセクションの内部に配置された少なくとも2つのヒータのそれぞれの上または近傍に配置され、あるいは、第2および第3のセンサは、第2のセクションの内部に配置された少なくとも2つのヒータのそれぞれの上または近傍に配置される、受信すること
をさらに含み、
警告信号を提供することは、第1と第3の少なくとも1つの環境条件との、または第2と第3の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って、警告信号を提供することを含む、項目A1~A9のいずれか1項に記載の方法。
【0056】
A11.第1と第3の環境条件との間、あるいは第2と第3の環境条件との間の差に基づいて、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションの内部の浸入水または少なくとも2つのヒータのうちの故障したヒータを識別すること
をさらに含む、項目A10に記載の方法。
【0057】
A12.少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視するためのコントローラであって、
第1のセンサから、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信し、
第2のセンサから、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信し、
第1のセンサのタイプは、第2のセンサのタイプ、特に温度センサおよび/または湿度センサと同じであり、
第1の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第2の少なくとも1つの環境条件のタイプ、特に温度および/または湿度と同じであり、
第1のセンサは、第1のセクションの内部、特に第1のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、
第2のセンサは、第2のセクションの内部、特に第2のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、
第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供する
ように構成される、コントローラ。
【0058】
A13.少なくとも1つの変電所における浸水を判定するためのコントローラであって、
第1のセンサから、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信し、
第2のセンサから、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信し、
第1のセンサのタイプは、第2のセンサのタイプ、特に温度センサおよび/または湿度センサと同じであり、
第1の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第2の少なくとも1つの環境条件のタイプ、特に温度および/または湿度と同じであり、
第1のセンサは、第1のセクションの内部、特に第1のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、
第2のセンサは、第2のセクションの内部、特に第2のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、
第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供する
ように構成される、コントローラ。
【0059】
A14.第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差は、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションのうちの少なくとも1つのヒータ故障または浸水を示す、項目A12またはA13に記載のコントローラ。
【0060】
A15.コントローラは、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差が設定された閾値を超える場合に警告信号を提供するように構成される、項目A12~A14のいずれか1項に記載のコントローラ。
【0061】
A16.コントローラは、少なくとも1つの自己学習モデルを使用することによって閾値を設定するように構成される、項目A15に記載のコントローラ。
【0062】
A17.コントローラは、受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件またはデータを処理することによって少なくとも1つの自己学習モデルを訓練するように構成され、データは、環境条件の様々な差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件に基づいて前処理される、項目A16に記載のコントローラ。
【0063】
A18.項目A12~A17のいずれか1項に記載のコントローラと、少なくとも1つの変電所内の複数のヒータとを備えるシステムであって、少なくとも1つの変電所は、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を生成する第1のセンサと、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を生成する第2のセンサとを備える、システム。
【0064】
以下のさらなる項目のリストは、好ましくは、例示的な実施形態を実現し得る。
B1.少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視し、および/または浸水を判定するための方法であって、
コントローラによって、第1のセンサから、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信することと、
コントローラによって、第2のセンサから、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信することと、
コントローラによって、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供することと
を含む、方法。
【0065】
B2.警告信号を提供することは、
第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差が設定された閾値を超える場合に警告信号を提供すること
を含む、項目B1に記載の方法。
【0066】
B3.第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差は、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションのうちの少なくとも1つのヒータ故障および/または浸水を示す、項目B1またはB2に記載の方法。
【0067】
B4.少なくとも1つの変電所のセクションは、キャビネットまたはキュービクルである、項目B1またはB3のいずれか1項に記載の方法。
【0068】
B5.第1のセクションは第1の変電所にあり、第2のセクションは第2の変電所にある、項目B1~B4のいずれか1項に記載の方法。
【0069】
B6.第1の少なくとも1つの環境条件は、第1のセクションの第1の温度を含み、第2の少なくとも1つの環境条件は、第2のセクションの第2の温度を含む、項目B1~B5のいずれか1項に記載の方法。
【0070】
B7.第1の少なくとも1つの環境条件は、第1のセクションの第1の湿度を含み、第2の少なくとも1つの環境条件は、第2のセクションの第2の湿度を含む、項目B1~B6のいずれか1項に記載の方法。
【0071】
B8.閾値は、少なくとも1つの自己学習モデルを使用することによって設定される、項目B2~B7のいずれか1項に記載の方法。
【0072】
B9.少なくとも1つの自己学習モデルは、環境条件の少なくとも1つの差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、少なくとも1つの受信された環境条件または少なくとも1つの前処理されたデータを処理することによって訓練される、項目B8に記載の方法。
【0073】
B10.コントローラによって、第3のセンサから、少なくとも1つの変電所の第3のセクションの第3の環境条件を受信すること
をさらに含み、
警告信号を提供することは、第1の少なくとも1つの環境条件、第2の少なくとも1つの環境条件、および第3の環境条件の間の差に従って警告信号を提供することを含む、項目B1~B9のいずれか1項に記載の方法。
【0074】
B11.第1の少なくとも1つの環境条件、第2の少なくとも1つの環境条件、および第3の環境条件の間の差に従ってヒータシステムにおけるエラーの位置を識別すること
をさらに含む、項目B10に記載の方法。
【0075】
B12.プロセッサを備える、少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視し、および/または浸水を判定するためのコントローラであって、プロセッサは、
少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を第1のセンサから受信し、
少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を第2のセンサから受信し、
第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供する
ように構成される、コントローラ。
【0076】
B13.第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差は、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションのうちの少なくとも1つのヒータ故障および/または浸水を示す、項目B12に記載のコントローラ。
【0077】
B14.コントローラは、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差が設定された閾値を超える場合に警告信号を提供するように構成される、項目B12またはB13に記載のコントローラ。
【0078】
B15.コントローラは、少なくとも1つの自己学習モデルを使用することによって閾値を設定するように構成される、項目B14に記載のコントローラ。
【0079】
B16.コントローラは、環境条件の少なくとも1つの差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、少なくとも1つの受信された環境条件または少なくとも1つの前処理されたデータを処理することによって少なくとも1つの自己学習モデルを訓練するように構成される、項目B15に記載のコントローラ。
【0080】
B17.項目B12~B16のいずれか1項に記載のコントローラと、少なくとも1つの変電所内の複数のヒータとを備えるシステムであって、少なくとも1つの変電所は、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を生成する第1のセンサと、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を生成する第2のセンサとを備える、システム。
【0081】
本明細書に開示される例示的な実施形態は、添付の図面と併せて以下の説明を参照することによって容易に明らかになる特徴を提供することに向けられる。様々な実施形態によれば、例示的なシステム、方法、および装置が本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態は限定ではなく例として提示されていることが理解され、本開示を読んだ当業者には、開示された実施形態に対する様々な修正が本開示の範囲内に留まりながら行われ得ることが明らかであろう。
【0082】
したがって、本開示は、本明細書に記載および図示された例示的な実施形態および用途に限定されない。さらに、本明細書に開示される方法におけるステップの特定の順序および/または階層は、単なる例示的なアプローチである。設計の選好に基づいて、開示された方法またはプロセスのステップの特定の順序または階層は、本開示の範囲内に留まりながら再配置することができる。したがって、当業者であれば、本明細書に開示される方法および技術は、サンプルの順序で様々なステップまたは動作を提示し、本開示は、特に明記しない限り、提示される特定の順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
【0083】
上記および他の態様ならびにそれらの実施態様は、図面、説明、および特許請求の範囲において、より詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【
図1】本開示の一実施形態による電力グリッドの例示的な変電所を示す図である。
【
図2】本開示の一実施形態による2つの変電所を備える電力グリッドの例示的な変電所を示す図である。
【
図3】本開示の一実施形態による例示的なコントローラおよび例示的な信号を示す図である。
【
図4(a)】本開示の実施形態による自己学習エンジンおよび決定エンジンを備える例示的なコントローラならびに例示的な信号を示す図である。
【
図4(b)】本開示の実施形態による自己学習エンジンおよび決定エンジンを備える例示的なコントローラならびに例示的な信号を示す図である。
【
図5】本開示の例示的な実施形態による方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0085】
以下、本開示の例示的な実施形態について説明する。記載された実施形態のいずれか1つのいくつかの態様は、特に明記されない限りまたは明らかでない限り、いくつかの他の実施形態にも見られ得ることに留意されたい。しかしながら、了解度を高めるために、各態様は、最初に言及されたときにのみ詳細に説明され、同じ態様の繰り返しの説明は省略される。
【0086】
図1は、本開示の一実施形態による電力グリッドの例示的な変電所を示す。
図1に示す実施形態では、少なくとも1つの変電所100は、第1のセクション110および第2のセクション120を備える。第1のセクション110は、第1のセンサ115と、第1のヒータ111と、第2のヒータ112と、第3のヒータ113とを備える。第1の変電所100の第2のセクション120は、第2のセンサ125と、第4のヒータ121と、第5のヒータ122と、第6のヒータ123とを備える。第1のセンサ115は、第1のセクション110内のヒータ111~113を監視し、第1の変電所100の第1のセクション110の少なくとも1つの環境条件を検知する。第2のセンサ125は、第2のセクション120内のヒータ121~123を監視し、変電所100の第2のセクション120の少なくとも1つの環境条件を検知する。
【0087】
一実施形態によれば、第1のセンサ115は、第1のセクション110の内部または外部のいずれかの基準点に対して、少なくとも1つの変電所100の第1のセクション110内の固定位置に配置される。さらに、第2のセンサ125は、第2のセクション120の内部または外部のいずれかの基準点に対して、少なくとも1つの変電所100の第2のセクション120内の固定位置に配置され得る。一実施形態によれば、第1のセクションの少なくとも1つの物理的制約、例えば、形状、長さ、幅、高さなどは、第2のセクションのものと同じであるか、またはマージンを伴って異なる。一実施形態によれば、第1のセクション内の第1のセンサは、第1の基準点から第1の距離だけ離れた位置に配置され、特に第1の基準点は、第1のセクションによって覆われる空間内に配置され、より具体的には、第1の基準点は、第1のセクションの頂点、第1のセクションの重心、または第1のセクション内のヒータの重心であり、第2のセクション内の第2のセンサは、第2の基準点から第2の距離だけ離れた位置に配置され、特に第2の基準点は、第2のセクションによって覆われる空間内に配置され、より具体的には、第2の基準点は、第2のセクションの頂点、第2のセクションの重心、または第2のセクション内のヒータの重心である。第1の距離は、第2の距離と同じであっても、またはマージンを伴って異なってもよい。例えば、第1のセクションは、その頂点(第1の基準点)を有する長方形であってもよく、頂点はデカルト座標系の原点に表され、前記頂点を含む平面は、それぞれx-y平面、y-z平面、およびz-x平面と平行に位置合わせされる。第1のセンサの位置は、ベクトルp1=(x1,y1,z1)として表され得る。同様に、第2のセクションは、その頂点(第2の基準点)を有する長方形であってもよく、頂点はデカルト座標系の原点に表され、前記頂点を含む平面は、それぞれx-y平面、y-z平面、およびz-x平面と平行に位置合わせされる。第1のセクションの前記頂点は、特にその中のヒータ位置に関して幾何学的な意味で、第2のセクションの前記頂点と同じ頂点であってもよい。第2のセンサの位置は、ベクトルp2=(x2,y2,z3)として表され得る。p1は、p2と同じであってもよい。p1は、p2と、マージンを伴って異なってもよい。第1および第2のセクションは、任意の他の物理的制約を有してもよく、それぞれのセクションによって覆われる空間内の任意の他の点を原点と見なしてもよく、それに関して第1および第2のセクションの位置を決定し得ることが当業者には理解される。あるいは、空間内の点、特に第1および第2のセクションを二等分する平面内の点は、ベクトルp1およびp2が計算される基準点として選択され得る。第1のセクションおよび第2のセクションの重心を通るベクトルは、基準点を含む平面に直交してもよい。計算されるp1およびp2は、同じであっても、マージンを伴って異なってもよい。一実施形態では、それぞれのセクションまたはそれぞれのセクション内のヒータの重心は、第1および第2のセクションの位置が決定され得る選択された座標の原点として表され得る。
【0088】
一実施形態によれば、警告信号は、少なくとも1つの変電所100の第1のセクション110および第2のセクション120のうちの少なくとも一方のヒータ故障および/または浸水に関する情報を含む。換言すれば、特に環境条件が湿度および温度である場合、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差は、少なくとも1つの変電所100の第1のセクション110または第2のセクション120のうちの少なくとも1つのヒータ故障および/または浸水を示し得る。一実施形態によれば、警告信号を提供することは、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差が第1の設定された閾値を超える場合にヒータ故障に関する警告信号を提供することを含む。一実施形態によれば、警告信号を提供することは、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差が第2の設定された閾値を超える場合に浸水に関する警告信号を提供することを含む。一実施形態によれば、第2の閾値は第1の閾値よりも大きい。
【0089】
一実施形態によれば、第1のセンサ115は第1のセクション110の底部に配置され、第2のセンサ125は第2のセクション120の底部に配置される。そのような構成では、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差は、浸水の検出に特に適しているが、これに限定されず、例えばヒータ故障も同様に検出され得る。
【0090】
一実施形態によれば、第1のセンサ115は第1のセクション内の1つまたは複数のヒータの近傍に配置され、第2のセンサは第2のセクション内の1つまたは複数のヒータの近傍に配置される。そのような構成では、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差は、ヒータ故障の検出に特に適しているが、これに限定されず、例えば浸水も同様に検出され得る。
【0091】
一実施形態によれば、浸水は、限定ではないが、物理的開口部を通って容器、この場合は変電所および/またはそのセクションに入る液体のプロセスを記述する。加えて、または代替として、一実施形態によれば、浸水は、容器、この場合は変電所および/またはそのセクション内で、前記容器の内部もしくは外部の少なくとも1つの環境条件、または前記容器の内部と外部の両方の組合せに起因して液体を形成するプロセスを記述するが、これに限定されない。特に、浸水は、前記容器内の凝縮を記述する。より具体的には、前記凝縮は、前記容器の内部または外部のいずれかの温度変化、または前記容器の内部および外部の両方の温度変化によって引き起こされる。
【0092】
図2に示す実施形態では、2つの変電所200および250がある。しかしながら、変電所の数は2つに限定されず、例えば、任意の整数個の変電所、例えば3、4、5、6、...、10、...、20個などが存在し得ることが当業者によって理解される。第1の変電所200は、第1のセクション210および第2のセクション220を備える。第1の変電所200の第1のセクション210は、第1のセンサ215と、第1のヒータ211と、第2のヒータ212と、第3のヒータ213とを備える。第1の変電所200の第2のセクション220は、第2のセンサ225と、第4のヒータ221と、第5のヒータ222と、第6のヒータ223とを備える。第2の変電所250は、第1のセクション260および第2のセクション270を備える。第2の変電所250の第1のセクション260は、第1のセンサ265と、第1のヒータ261と、第2のヒータ262と、第3のヒータ263とを備える。第2の変電所250の第2のセクション270は、第2のセンサ275と、第4のヒータ271と、第5のヒータ272と、第6のヒータ273とを備える。
【0093】
第1の変電所200の第1のセクション210内の第1のセンサ215は、第1の変電所200の第1のセクション210内のヒータ211~213を監視し、第1の変電所200の第1のセクション210の少なくとも1つの環境条件を検知する。第1の変電所200の第2のセクション220内の第2のセンサ225は、第1の変電所200の第2のセクション220内のヒータ221~223を監視し、第1の変電所200の第2のセクション220の少なくとも1つの環境条件を検知する。第2の変電所250の第1のセクション260内の第1のセンサ265は、第2の変電所250の第1のセクション260内のヒータ261~263を監視し、第2の変電所250の第1のセクション260の少なくとも1つの環境条件を検知する。第2の変電所250の第2のセクション270内の第2のセンサ275は、第2の変電所250の第2のセクション270内のヒータ271~273を監視し、第2の変電所250の第2のセクション270の少なくとも1つの環境条件を検知する。
【0094】
少なくとも1つの変電所は少なくとも1つのセクションを備えることが当業者によって理解される。少なくとも1つのセクションは、複数のヒータと、少なくとも1つのセンサとを備える。したがって、上述の構成要素の数は、図に示す実施形態によって限定されないことが当業者には理解される。
【0095】
一実施形態によれば、少なくとも1つの変電所の第1のセクションおよび/または第2のセクションは、キャビネットまたはキュービクルである。
【0096】
一実施形態によれば、第1のセクションは第1の変電所にあり、第2のセクションは第2の変電所にある。すなわち、第1のセクションは、第1の変電所200の第1のセクション210であり、第2のセクションは、第2の変電所250の第2のセクション270、または変電所のセクションの任意の他の組合せである。
【0097】
一実施形態によれば、第1の少なくとも1つの環境条件は、第1のセクションの第1の温度を含み、第2の少なくとも1つの環境条件は、第2のセクションの第2の温度を含む。
【0098】
一実施形態によれば、第1の少なくとも1つの環境条件は、第1のセクションの第1の湿度を含み、第2の少なくとも1つの環境条件は、第2のセクションの第2の湿度を含む。
【0099】
図3は、本開示の一実施形態による例示的なコントローラおよび例示的な信号を示す。
図3に示す実施形態では、コントローラ300は、第1の変電所100の第1のセクション110の第1の環境条件301を受信する。コントローラ320はさらに、第1の変電所100の第2のセクション120の第2の環境条件302を受信する。コントローラは、第1の環境条件301と第2の環境条件302との間の差に従って警告信号304を提供する。代替的または追加的に、コントローラ300は、第1の変電所200の第1のセクション210の第1の環境条件301を受信する。コントローラ320は、第2の変電所250の第1のセクション260の第2の環境条件302をさらに受信する。コントローラは、第1の環境条件301と第2の環境条件302との間の差に従って警告信号304を提供する。代替的または追加的に、コントローラは、変電所のうちのいずれか1つのセクションのうちのいずれか1つからn個の環境条件を受信する。代替的または追加的に、コントローラ300は、変電所のセクションの任意の他の組合せから環境条件を受信する。簡単にするために省略されているが、コントローラは、第1の変電所100および/または他の変電所の第1のセクション110、第2のセクション120および/または他のセクションのさらなる環境条件を受信することが当業者によって理解される。さらに、コントローラが、第1の環境条件301と、第2の環境条件302と、もしあれば、さらに受信された環境条件との間の差に従って警告信号304を提供することは、当業者には理解される。
【0100】
一実施形態によれば、コントローラは、第1の変電所および第2の変電所の各々に配置される。追加的または代替的に、コントローラ300は、少なくとも1つの変電所の内部または外部に配置された中央ユニットである。一実施形態によれば、コントローラ300は、通信するように構成された他の少なくとも1つのエンティティと一方向または双方向に通信するようにさらに構成される。
【0101】
一実施形態によれば、コントローラ300は、少なくとも1つの変電所のセクション内の第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の関係または相関を計算および/または記憶するようにさらに構成される。
【0102】
一実施形態によれば、コントローラ300は、第1の少なくとも1つの環境条件および第2の少なくとも1つの環境条件が、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の計算および/または記憶された関係または相関に従うかどうかを監視することによって警告信号を生成するようにさらに構成される。
【0103】
一実施形態によれば、警告信号を提供することは、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差が設定された閾値を超える場合に警告信号を提供することを含む。
【0104】
一実施形態によれば、方法は、コントローラによって、第3のセンサから、少なくとも1つの変電所の第3のセクションの第3の環境条件を受信することであって、第3のセンサのタイプは、第1および第2のセンサのタイプと同じであり、第3の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第1および第2の少なくとも1つの環境条件のタイプと同じであり、第3のセンサは、第3のセクションの内部、特に第3のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置される、受信することをさらに含み、警告信号を提供することは、第1の少なくとも1つの環境条件、第2の少なくとも1つの環境条件、および第3の環境条件の間の差に従って警告信号を提供することを含む。
【0105】
一実施形態によれば、方法は、第1の少なくとも1つの環境条件、第2の少なくとも1つの環境条件、および第3の環境条件の間の差に従って、浸入水および/または複数のヒータのうちの故障したヒータを含む、第1、第2、および第3のセクションのうちのセクションを識別することをさらに含む。
【0106】
一実施形態によれば、複数のヒータは、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションの内部に配置された少なくとも2つのヒータを含み、方法は、コントローラによって、第3のセンサから、第1または第2のセクションの第3の環境条件を受信することであって、第3のセンサのタイプは、第1および第2のセンサのタイプと同じであり、第3の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第1および第2の少なくとも1つの環境条件のタイプと同じであり、第3のセンサは、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションの内部に配置され、特に、第1および第3のセンサは、第1のセクションの内部に配置された少なくとも2つのヒータのそれぞれの上または近傍に配置され、あるいは、第2および第3のセンサは、第2のセクションの内部に配置された少なくとも2つのヒータのそれぞれの上または近傍に配置される、受信することをさらに含み、警告信号を提供することは、第1と第3の少なくとも1つの環境条件との、または第2と第3の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って、警告信号を提供することを含む。
【0107】
一実施形態によれば、方法は、第1と第3の環境条件との間、あるいは第2と第3の環境条件との間の差に基づいて、少なくとも1つの変電所の第1または第2のセクションの内部の浸入水および/または少なくとも2つのヒータのうちの故障したヒータを識別することをさらに含む。
【0108】
一実施形態によれば、第1の少なくとも1つの環境条件、第2の少なくとも1つの環境条件、および第3の少なくとも1つの環境条件の間の差に従ってヒータシステムにおけるエラーの位置が識別される。
【0109】
一実施形態によれば、閾値は、少なくとも1つの自己学習アルゴリズムを使用することによって設定される。
【0110】
一実施形態によれば、少なくとも1つの自己学習アルゴリズムの訓練は、環境条件の様々な差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、少なくとも1つの受信された環境条件または少なくとも1つの前処理されたデータを処理することを含む。
【0111】
一実施形態によれば、少なくとも1つの自己学習モデルは、受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件またはデータを処理することによって訓練され、データは、環境条件の様々な差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件に基づいて前処理される。
【0112】
図4(a)に示す実施形態では、コントローラ400は、自己学習エンジン410を備える。自己学習エンジン410は、複数の機械可読命令および/または少なくとも1つの自己学習アルゴリズムを備える。自己学習アルゴリズムは、第1の環境条件401および/または第2の環境条件402を用いて訓練される。もしあれば、さらに受信された環境条件を使用してそのアルゴリズムを訓練することができることは当業者によって理解される。自己学習エンジン410は、第1の少なくとも1つの環境条件401と第2の環境条件402との差に閾値を設定し、設定された閾値を決定エンジン420に供給する。決定エンジンは、単独で、またはコントローラ400の他の機能ブロックとともに、警告信号404を生成することを決定する。一実施形態によれば、コントローラ400は、少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視し、および/または浸水を判定するためのコントローラであって、コントローラは、第1のセンサから、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信し、第2のセンサから、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信し、第1のセンサのタイプは、第2のセンサのタイプ、特に温度センサおよび/または湿度センサと同じであり、第1の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第2の少なくとも1つの環境条件のタイプ、特に温度および/または湿度と同じであり、第1のセンサは、第1のセクションの内部、特に第1のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、第2のセンサは、第2のセクションの内部、特に第2のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供するように構成される。
【0113】
図4(b)に示す実施形態では、コントローラ450は、決定エンジン420を備える。自己学習エンジン460は、コントローラ450とは別個のユニットであり、複数の機械可読命令および/または少なくとも1つの自己学習アルゴリズムを備える。自己学習アルゴリズムは、第1の環境条件451および/または第2の環境条件452を用いて訓練される。もしあれば、さらに受信された環境条件を使用してそのアルゴリズムを訓練することができることは当業者によって理解される。自己学習エンジン460は、第1の少なくとも1つの環境条件451と第2の環境条件452との差に閾値を設定し、設定された閾値をコントローラ450に供給する。コントローラ450は、警告信号454を生成することを決定する。
【0114】
自己学習エンジン410を訓練するための環境条件の数は、
図4に示す環境条件の数に限定されないことが当業者には理解される。
【0115】
図5は、本開示の例示的な実施形態による方法のフローチャートを示す。S510で、少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件が、コントローラによって第1のセンサから受信される。S520で、少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件が、コントローラによって第2のセンサから受信され、第1のセンサのタイプは、第2のセンサのタイプ、特に温度センサおよび/または湿度センサと同じであり、第1の少なくとも1つの環境条件のタイプは、第2の少なくとも1つの環境条件のタイプ、特に温度および/または湿度と同じであり、第1のセンサは、第1のセクションの内部、特に第1のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、第2のセンサは、第2のセクションの内部、特に第2のセクションの内部に配置された複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置される。S530で、警告信号が、第1の少なくとも1つの環境条件と第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って、コントローラによって提供される。
【0116】
以上、本開示の様々な実施形態について説明したが、それらは限定ではなく例としてのみ提示されていることを理解されたい。同様に、様々な図は、当業者が本開示の例示的な特徴および機能を理解することを可能にするために提供される例示的なアーキテクチャまたは構成を示し得る。しかしながら、そのような人は、本開示が図示された例示的なアーキテクチャまたは構成に限定されず、様々な代替的なアーキテクチャおよび構成を使用して実施することができることを理解するであろう。さらに、当業者によって理解されるように、一実施形態の1つまたは複数の特徴は、本明細書に記載の他の実施形態の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができる。したがって、本開示の幅および範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
【0117】
また、「第1」、「第2」などの指示を使用する本明細書における要素へのいかなる参照も、一般に、それらの要素の量または順序を限定するものではないことも理解される。むしろ、これらの指示は、本明細書において、2つ以上の要素または要素の例を区別する便利な手段として使用することができる。したがって、第1および第2の要素への言及は、2つの要素のみが使用され得ること、または第1の要素が何らかの方法で第2の要素の前になければならないことを意味しない。
【0118】
さらに、当業者は、情報および信号が様々な異なる技術および技術のいずれかを使用して表されることができることを理解するであろう。例えば、上記の説明で参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビットおよびシンボルは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは粒子、光場もしくは粒子、またはそれらの任意の組合せによって表すことができる。
【0119】
当業者であればさらに、本明細書に開示された態様に関連して記載された様々な例示的な論理ブロック、ユニット、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のうちの任意のものは、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、または2つの組合せ)、ファームウェア、命令(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアユニット」と呼ぶことができる)を組み込んだ様々な形式のプログラムまたは設計コード、あるいはこれらの技術の任意の組合せによって実施されることができることを認識するであろう。
【0120】
ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、ユニット、回路、およびステップが、それらの機能に関して一般的に上述されている。そのような機能がハードウェア、ファームウェアもしくはソフトウェア、またはこれらの技術の組合せとして実装されるかどうかは、システム全体に課される特定の用途および設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の用途ごとに様々な方法で実施することができるが、そのような実施決定は本開示の範囲から逸脱するものではない。様々な実施形態によれば、プロセッサ、装置、構成要素、回路、構造、機械、ユニットなどは、本明細書に記載の機能の1つまたは複数を行うように構成することができる。指定された動作または機能に関して本明細書で使用される「ように構成された」または「ために構成された」という用語は、指定された動作または機能を行うように物理的に構築、プログラムおよび/または配置されたプロセッサ、装置、構成要素、回路、構造、機械、ユニットなどを指す。
【0121】
さらに、当業者であれば、本明細書に記載の様々な例示的な方法、論理ブロック、ユニット、装置、構成要素および回路を、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)もしくは他のプログラマブル論理装置、またはそれらの任意の組合せを含むことができる集積回路(IC:integrated circuit)内に実装することができ、またはそれによって行うことができることを理解するであろう。論理ブロック、ユニット、および回路は、ネットワーク内または装置内の様々な構成要素と通信するためのアンテナおよび/またはトランシーバをさらに含むことができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替例では、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態マシンとすることができる。プロセッサはまた、コンピューティング装置の組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または、本明細書に記載された機能を行うための他の任意の適切な構成として実現されることができる。ソフトウェアで実施される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして記憶することができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェアとして実施することができる。
【0122】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムまたはコードをある場所から他の場所に転送することを可能にすることができる任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、または命令もしくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができる。
【0123】
さらに、本開示の実施形態では、メモリまたは他の記憶装置、ならびに通信構成要素が使用され得る。明確にするために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本開示の実施形態を説明したことが理解されよう。しかしながら、本開示を損なうことなく、異なる機能ユニット、処理論理要素またはドメイン間の機能性の任意の適切な分配が使用され得ることは明らかであろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって行われるように示されている機能は、同じ処理論理要素またはコントローラによって行われてもよい。したがって、特定の機能ユニットへの言及は、厳密な論理的または物理的な構造または組織を示すのではなく、記載された機能を提供するための適切な手段への言及にすぎない。
【0124】
本開示に記載された実施態様に対する様々な変更は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の実施態様に適用することができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実施態様に限定されることを意図するものではなく、以下の特許請求の範囲に記載されるように、本明細書に開示される新規の特徴および原理と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視し、および/または浸水を判定するための方法であって、
コントローラによって、第1のセンサから、前記少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信することと、
前記コントローラによって、第2のセンサから、前記少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信することであって、
前記第1のセンサのタイプは、前記第2のセンサのタイプ、特に温度センサおよび/または湿度センサと同じであり、
前記第1の少なくとも1つの環境条件のタイプは、前記第2の少なくとも1つの環境条件のタイプ、特に温度および/または湿度と同じであり、
前記第1のセンサは、前記第1のセクションの内部、特に前記第1のセクションの内部に配置された前記複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、
前記第2のセンサは、前記第2のセクションの内部、特に前記第2のセクションの内部に配置された前記複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置される、受信することと、
前記コントローラによって、前記第1の少なくとも1つの環境条件と前記第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供することと
を含
み、
前記少なくとも1つの変電所の前記第1のセクションおよび/または前記第2のセクションは、キャビネットまたはキュービクルである、方法。
【請求項2】
前記警告信号を前記提供することは、
前記第1の少なくとも1つの環境条件と前記第2の少なくとも1つの環境条件との間の前記差が設定された閾値を超える場合に前記警告信号を提供すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の少なくとも1つの環境条件と前記第2の少なくとも1つの環境条件との間の前記差は、前記少なくとも1つの変電所の前記第1または前記第2のセクションのうちの少なくとも1つのヒータ故障および/または浸水を示す、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のセクションは第1の変電所にあり、前記第2のセクションは第2の変電所にある、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記閾値は、少なくとも1つの自己学習モデルを使用することによって設定される、請求項
2に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの自己学習モデルは、前記受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件またはデータを処理することによって訓練され、前記データは、環境条件の様々な差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、前記受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件に基づいて前処理される、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記コントローラによって、第3のセンサから、前記少なくとも1つの変電所の第3のセクションの第3の環境条件を受信することであって、
前記第3のセンサのタイプは、前記第1および前記第2のセンサの前記タイプと同じであり、
前記第3の少なくとも1つの環境条件のタイプは、前記第1および前記第2の少なくとも1つの環境条件のタイプと同じであり、
前記第3のセンサは、前記第3のセクションの内部、特に第3のセクションの内部に配置された前記複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置される、受信すること
をさらに含み、
前記警告信号を前記提供することは、前記第1の少なくとも1つの環境条件、前記第2の少なくとも1つの環境条件、および前記第3の環境条件の間の差に従って前記警告信号を提供することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の少なくとも1つの環境条件、前記第2の少なくとも1つの環境条件、および前記第3の環境条件の間の前記差に従って、前記浸入水および/または前記複数のヒータのうちの故障したヒータを含む、前記第1、前記第2、および前記第3のセクションのうちのセクションを識別すること
をさらに含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のヒータは、前記少なくとも1つの変電所の前記第1または前記第2のセクションの内部に配置された少なくとも2つのヒータを含み、前記方法は、
前記コントローラによって、第3のセンサから、前記第1または前記第2のセクションの第3の環境条件を受信することであって、
前記第3のセンサのタイプは、前記第1および前記第2のセンサの前記タイプと同じであり、
前記第3の少なくとも1つの環境条件のタイプは、前記第1および前記第2の少なくとも1つの環境条件の前記タイプと同じであり、
前記第3のセンサは、前記少なくとも1つの変電所の前記第1または前記第2のセクションの内部に配置され、特に、前記第1および前記第3のセンサは、前記第1のセクションの内部に配置された前記少なくとも2つのヒータのそれぞれの上または近傍に配置され、あるいは、前記第2および前記第3のセンサは、前記第2のセクションの内部に配置された前記少なくとも2つのヒータのそれぞれの上または近傍に配置される、受信すること
をさらに含み、
前記警告信号を前記提供することは、前記第1と前記第3の少なくとも1つの環境条件との、または前記第2と前記第3の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って、前記警告信号を提供することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1と前記第3の環境条件との間、あるいは前記第2と前記第3の環境条件との間の前記差に基づいて、前記少なくとも1つの変電所の前記第1または前記第2のセクションの内部の前記浸入水および/または前記少なくとも2つのヒータのうちの故障したヒータを識別すること
をさらに含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のセクションの少なくとも1つの物理的制約、特に形状、長さ、幅、または高さは、前記第2のセクションの少なくとも1つの物理的制約と同じであるか、またはマージンを伴って異なり、
前記第1のセクション内の前記第1のセンサは、第1の基準点から第1の距離だけ離れた位置に配置され、特に前記第1の基準点は、前記第1のセクションによって覆われる空間内に配置され、より具体的には、前記第1の基準点は、前記第1のセクションの頂点、前記第1のセクションの重心、または前記第1のセクション内のヒータの重心であり、
前記第2のセクション内の前記第2のセンサは、第2の基準点から第2の距離だけ離れた位置に配置され、特に前記第2の基準点は、前記第2のセクションによって覆われる空間内に配置され、より具体的には、前記第2の基準点は、前記第2のセクションの頂点、前記第2のセクションの重心、または前記第2のセクション内のヒータの重心であり、
前記第1の距離は、前記第2の距離と同じであるか、またはマージンを伴って異なる、請求項
1に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つの変電所における複数のヒータを監視し、および/または浸水を判定するためのコントローラであって、
第1のセンサから、前記少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を受信し、
第2のセンサから、前記少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を受信し、
前記第1のセンサのタイプは、前記第2のセンサのタイプ、特に温度センサおよび/または湿度センサと同じであり、
前記第1の少なくとも1つの環境条件のタイプは、前記第2の少なくとも1つの環境条件のタイプ、特に温度および/または湿度と同じであり、
前記第1のセンサは、前記第1のセクションの内部、特に前記第1のセクションの内部に配置された前記複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、
前記第2のセンサは、前記第2のセクションの内部、特に前記第2のセクションの内部に配置された前記複数のヒータのうちの少なくとも1つの上または近傍に配置され、
前記第1の少なくとも1つの環境条件と前記第2の少なくとも1つの環境条件との間の差に従って警告信号を提供する
ように構成される、コントローラ。
【請求項13】
前記第1の少なくとも1つの環境条件と前記第2の少なくとも1つの環境条件との間の前記差は、前記少なくとも1つの変電所の前記第1または前記第2のセクションのうちの少なくとも1つのヒータ故障および/または浸水を示す、請求項
12に記載のコントローラ。
【請求項14】
前記コントローラは、前記第1の少なくとも1つの環境条件と前記第2の少なくとも1つの環境条件との間の前記差が設定された閾値を超える場合に前記警告信号を提供するように構成される、請求項
12または
13に記載のコントローラ。
【請求項15】
前記コントローラは、少なくとも1つの自己学習モデルを使用することによって前記閾値を設定するように構成される、請求項
14に記載のコントローラ。
【請求項16】
前記コントローラは、前記受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件またはデータを処理することによって前記少なくとも1つの自己学習モデルを訓練するように構成され、前記データは、環境条件の様々な差を表す少なくとも2つのクラスタを決定するために、前記受信された第1および/または第2の少なくとも1つの環境条件に基づいて前処理される、請求項
15に記載のコントローラ。
【請求項17】
請求項
12に記載のコントローラと、少なくとも1つの変電所内の複数のヒータとを備えるシステムであって、前記少なくとも1つの変電所は、前記少なくとも1つの変電所の第1のセクションの第1の少なくとも1つの環境条件を生成する第1のセンサと、前記少なくとも1つの変電所の第2のセクションの第2の少なくとも1つの環境条件を生成する第2のセンサとを備える、システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0099】
図3は、本開示の一実施形態による例示的なコントローラおよび例示的な信号を示す。
図3に示す実施形態では、コントローラ300は、第1の変電所100の第1のセクション110の第1の環境条件301を受信する。コントローラ
300はさらに、第1の変電所100の第2のセクション120の第2の環境条件302を受信する。コントローラは、第1の環境条件301と第2の環境条件302との間の差に従って警告信号304を提供する。代替的または追加的に、コントローラ300は、第1の変電所200の第1のセクション210の第1の環境条件301を受信する。コントローラ
300は、第2の変電所250の第1のセクション260の第2の環境条件302をさらに受信する。コントローラは、第1の環境条件301と第2の環境条件302との間の差に従って警告信号304を提供する。代替的または追加的に、コントローラは、変電所のうちのいずれか1つのセクションのうちのいずれか1つからn個の環境条件を受信する。代替的または追加的に、コントローラ300は、変電所のセクションの任意の他の組合せから環境条件を受信する。簡単にするために省略されているが、コントローラは、第1の変電所100および/または他の変電所の第1のセクション110、第2のセクション120および/または他のセクションのさらなる環境条件を受信することが当業者によって理解される。さらに、コントローラが、第1の環境条件301と、第2の環境条件302と、もしあれば、さらに受信された環境条件との間の差に従って警告信号304を提供することは、当業者には理解される。
【国際調査報告】