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特表2024-545746給湯器用の配管部材、配管アセンブリおよびその給湯器
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  • 特表-給湯器用の配管部材、配管アセンブリおよびその給湯器 図1
  • 特表-給湯器用の配管部材、配管アセンブリおよびその給湯器 図2
  • 特表-給湯器用の配管部材、配管アセンブリおよびその給湯器 図3
  • 特表-給湯器用の配管部材、配管アセンブリおよびその給湯器 図4
  • 特表-給湯器用の配管部材、配管アセンブリおよびその給湯器 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-11
(54)【発明の名称】給湯器用の配管部材、配管アセンブリおよびその給湯器
(51)【国際特許分類】
   F16L 21/00 20060101AFI20241204BHJP
   F16L 21/08 20060101ALI20241204BHJP
   F24H 9/00 20220101ALI20241204BHJP
【FI】
F16L21/00 D
F16L21/08 Z
F24H9/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525573
(86)(22)【出願日】2022-09-27
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 CN2022121575
(87)【国際公開番号】W WO2023124313
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202123359994.0
(32)【優先日】2021-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】程 東升
(72)【発明者】
【氏名】周 震群
【テーマコード(参考)】
3H015
3L036
【Fターム(参考)】
3H015KA00
3L036AA01
(57)【要約】
給湯器用の配管部材(10)、配管アセンブリ(100)およびその給湯器(200)。この給湯器用の配管部材(10)は、対応する継手(20)と接合するために用いられ、前記給湯器用の配管部材(10)は、管体(11)を含み、前記管体(11)の一端には、前記管体(11)と一体成型されかつ前記継手(20)と接合するための当接セグメント(12)が設けられており、ここで、前記当接セグメント(12)の外壁部には、少なくとも2つの凸リング部(121)が設けられており、隣接する2つの凸リング部(121)の間には、シール部材(30)を収容可能な凹漕部(122)が形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給湯器用の配管部材であって、対応する継手と接合するために用いられ、前記給湯器用の配管部材は管体を含み、前記管体の一端には、前記管体と一体成型されかつ前記継手と接合するための当接セグメントが設けられており、
ここで、前記当接セグメントの外壁部には、少なくとも2つの凸リング部が設けられており、隣接する2つの凸リング部の間には、シール部材を収容可能な凹漕部が形成されていることを特徴とする、給湯器用の配管部材。
【請求項2】
少なくとも2つの前記凸リング部は、それぞれ、第1凸リング部と第2凸リング部として設けられ、前記第1凸リング部は、前記第2凸リング部よりも前記管体に近接して配置され、前記継手との協働および前記シール部材の位置規制に用いられる、請求項1に記載の給湯器用の配管部材。
【請求項3】
前記当接セグメントの径方向に沿う前記凸リング部の厚さは前記管体の肉厚以上である、請求項1に記載の給湯器用の配管部材。
【請求項4】
前記当接セグメントの内径は前記管体の内径以上である、請求項1に記載の給湯器用の配管部材。
【請求項5】
前記凸リング部はプレス加工によって形成される、請求項1に記載の給湯器用の配管部材。
【請求項6】
前記凸リング部の数量は3つを含み、そのうちの2つの前記凸リング部は、前記管体に近接して配置されかつお互いに当接し、他の前記凸リング部は、前記管体から離れて配置され、かつ前記凹漕部を形成するように2つの前記凸リング部から間隔を空けて配置されている、請求項1に記載の給湯器用の配管部材。
【請求項7】
前記管体は銅管からなる、請求項1に記載の給湯器用の配管部材。
【請求項8】
配管アセンブリであって、継手と、シール部材と、請求項1~7のいずれか一項に記載の給湯器用の配管部材とを備え、前記シール部材は、前記凹漕部内に取り付けられ、前記継手は前記当接セグメントに外嵌されることを特徴とする配管アセンブリ。
【請求項9】
前記配管アセンブリはさらに固定片を備え、前記継手には前記継手の内部に連通される係止口が開設されており、前記固定片は前記係止口に挿設して前記継手と前記当接セグメントとをお互いに固定することができる、請求項8に記載の配管アセンブリ。
【請求項10】
給湯器であって、請求項8または9に記載の配管アセンブリを備えることを特徴とする給湯器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年12月28日に中国専利局に出願した、出願番号が202123359994.0、発明の名称が「給湯器用の配管部材、配管アセンブリおよびその給湯器」の中国特許出願に基づく優先権を主張するものであり、その全内容を参照によりここに援用する。
技術分野
本出願は給湯器の技術分野に関し、特に、給湯器用の配管部材、配管アセンブリおよびその給湯器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、給湯器の配管群で使用される配管継手接合方法は、銅管と成型された継手との間を互いに溶接することによるものであり、溶接された配管群は、後で漏れの危険性があり、材料費と人件費も比較的高く、加工過程では、工程間の物流を繰り返す必要があり、比較的時間と手間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願の様々な実施例によれば、給湯器用の配管部材、配管アセンブリおよびその給湯器が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
給湯器用の配管部材であって、対応する継手と接合するために用いられ、前記給湯器用の配管部材は管体を含み、前記管体の一端には、前記管体と一体成型されかつ前記継手と接合するための当接セグメントが設けられており、ここで、前記当接セグメントの外壁部には、少なくとも2つの凸リング部が設けられており、隣接する2つの凸リング部の間には、シール部材を収容可能な凹漕部が形成されている。
1つの実施例においては、少なくとも2つの前記凸リング部は、それぞれ、第1凸リング部と第2凸リング部として設けられ、前記第1凸リング部は、前記第2凸リング部よりも前記管体に近接して配置され、前記継手との協働および前記シール部材の位置規制に用いられる。
1つの実施例においては、前記当接セグメントの径方向に沿う前記凸リング部の厚さは前記管体の肉厚以上である。
1つの実施例においては、前記当接セグメントの内径は前記管体の内径以上である。
1つの実施例においては、前記凸リング部はプレス加工によって形成される。
1つの実施例においては、前記凸リング部の数量は3つを含み、そのうちの2つの前記凸リング部は、前記管体に近接して配置されかつお互いに当接し、他の前記凸リング部は、前記管体から離れて配置されかつ前記凹漕部を形成するように2つの前記凸リング部から間隔を空けて配置されている。
1つの実施例においては、前記管体銅管からなる。
本出願はさらに配管アセンブリを提供し、継手と、シール部材と、上記いずれか一項に記載の前記給湯器用の配管部材とを備え、前記シール部材は、前記凹漕部内に取り付けられ、前記継手は前記当接セグメントに外嵌される。
1つの実施例においては、前記配管アセンブリはさらに固定片を備え、前記継手には前記継手の内部に連通される係止口が開設されており、前記固定片は前記係止口に挿設して前記継手と前記当接セグメントとをお互いに固定することができる。
本出願の給湯器は、上記いずれか一項に記載の配管アセンブリを備える。
【0005】
本出願の1つまたは複数の実施例の詳細は、以下の添付図面および説明に示される。本出願の他の特徴、目的、および利点は、明細書、添付図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【0006】
本明細書で開示される出願のこれらの実施例および/または例をより良く記述し、説明するために、添付図面の1つまたは複数が参照されうる。添付図面を説明するために使用される追加の詳細または例は、開示される出願、現在記述されている実施例および/または例ならびに現在理解されているこれらの出願の最良態様のいずれかの範囲を限定するものとみなされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本出願の実施例による給湯器用の配管部材の構成模式図である。
図2】本出願の別の実施例による給湯器用の配管部材の構成模式図である。
図3】本出願の実施例による配管アセンブリの構成模式図である。
図4図3の配管アセンブリの分解図である。
図5】本出願の実施例による給湯器の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本出願の実施形態における技術的解決手段を本出願の実施形態における添付図面と併せて明確かつ完全に説明するが、説明される実施形態は本出願の実施形態の一部に過ぎず、実施形態の全てではないことは明らかである。本出願の実施形態に基づき、当業者が創造的な労力なしに得られた他の全ての実施形態はいずれも本出願の保護範囲に属する。
【0009】
説明すべきことは、エレメントが他のエレメントに「設けられる」とされる場合、他のエレメントに直接設けられてもよく、または介在するエレメントが存在してもよい。エレメントが他のエレメントに「配置される」とみなされる場合、他のエレメントに直接配置されてもよく、または介在するエレメントが同時に存在する可能性もある。エレメントが他のエレメントに「固定される」とみなされる場合、他のエレメントに直接固定されてもよく、または介在するエレメントが同時に存在する可能性もある。
【0010】
特に定義しない限り、本明細書で使用される技術用語および科学用語の全ては、当業者が通常理解している意味と同じである。本出願の明細書に使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的でのみ使用され、本出願を限定することを意図するものではない。本明細書に使用される「および/または」という用語は、関連する列挙された項目の1つまたは複数の任意のおよび全ての組み合わせを含む。
【0011】
図1から図4を参照すると、本出願は給湯器用の配管部材10を提供し、この給湯器用の配管部材10は、対応する継手20と接合するために用いられ、管路の接合を実現する。
【0012】
関連技術では、給湯器の配管群で使用される配管継手接合方法は、銅管と成型された継手との間を互いに溶接することによるものであり、溶接された配管群は、後で漏れの危険性があり、材料費と人件費も比較的高く、加工過程では、工程間の物流を繰り返す必要があり、比較的時間と手間がかかる。
【0013】
図1から図4を参照すると、この給湯器用の配管部材10は管体11を含み、管体11の一端には、管体11と一体成型され、かつ継手20と接合するための当接セグメント12が設けられている。ここで、当接セグメント12の外壁部には、少なくとも2つの凸リング部121が設けられ、隣接する2つの凸リング部121の間には、シール部材30を収容可能な凹漕部122が形成されている。
【0014】
管体11と、継手20と接合するための当接セグメント12とを一体成型することにより、当接セグメント12と管体11とを工程間の物流を繰り返して溶接する一連の工程を減らすことができ、加工工程と加工コストを著しく削減することができる。そして当接セグメント12と管体11とを一体に成形することにより、当接セグメント12と管体11との間に間隙がなく、溶接不良の問題もなく、両者間の漏れの危険性を排除することができる。
【0015】
少なくとも2つの凸リング部121は、それぞれ、第1凸リング部121aと第2凸リング部121bとして設けられ、第1凸リング部121aは第2凸リング部121bよりも管体11に近接して配置され、協働で継手20の位置規制を実現し、継手20が当接セグメント12から外れるのを防止することができる。また、第1凸リング部121aと第2凸リング部121bとの間に凹漕部122が形成されており、凹漕部122は、シール部材30を収容して位置規制するためのものであり、シール部材30のずれまたは脱落を防止する。もちろん、他の実施例においては、設けられる凸リング部121の数は、上記したものに限定されない。
【0016】
1つの実施例においては、図2から図4を参照すると、3つの凸リング部121が設けられ、それぞれ、第1凸リング部121a、第2凸リング部121b、および第3凸リング部121cであり、ここで、第1凸リング部121aと第2凸リング部121bとが管体11に近接しかつお互いに当接するように配置されており、第3凸リング部121cは、管体11から離れて配置され、かつ凹漕部122を形成するように第1凸リング部121aおよび第2凸リング部121bから間隔を空けて配置されており、第1凸リング部121aと第2凸リング部121bとがお互いに当接することにより、継手20に対する両者の位置規制強度を高めることができ、これにより、第1凸リング部121aが単独で位置規制する場合、強度不足により第1凸リング部121aが変形して、継手20との位置規制接合部のシール性に影響を与えるのを回避することができる。
【0017】
別の実施例においては、図1に示されるように、3つの凸リング部121が設けられ、それぞれ、第1凸リング部121a、第2凸リング部121b、および第3凸リング部121cであるが、隣接する第1凸リング部121aと第2凸リング部121bとの間に第1凹漕部122aが形成され、隣接する第2凸リング部121bと第3凸リング部121cとの間に第2凹漕部122bが形成されており、ここで、第1凹漕部122aおよび第2凹漕部122b内は、いずれもシール部材30を収容するために使用され得、継手20と当接セグメント12とのシール性を高めることができる。
【0018】
1つの実施例においては、当接セグメント12の径方向に沿う凸リング部121の厚さは管体11の肉厚以上であり、これにより、凸リング部121が十分な強度を確保し、継手20と管体11とが相対的に引っ張られた際に、凸リング部121の強度が不十分であると、凸リング部121が斜めになりやすく、継手20に対する位置規制に不具合が生じ、継手20が当接セグメント12から外れて漏れが生じることを回避する。したがって、凸リング部121の十分な強度の確保が特に重要である。もちろん、他の実施例においては、お互いに当接する複数の凸リング部121をお互いに協働して十分な位置規制強度を提供するように配置することも可能であり、これにより、当接セグメント12の径方向に沿う凸リング部121の厚さを限定する必要はなく、凸リング部121の厚さは、管体11の肉厚以上であってもよく、管体11の肉厚以下であってもよい。
【0019】
1つの実施例においては、当接セグメント12の内径が管体11の内径以上であるようにすることにより、管体11内から流れ出た液体が当接セグメント12を通過する際に、スムーズに流れ出ることができ、当接セグメント12の内径が小さ過ぎて流体に障害が生じ、流体の流速に影響を与えることを回避している。
【0020】
1つの実施例においては、凸リング部121がプレス加工によって形成され、プレス加工方法は簡単であり、プレス加工によって形成された凸リング部121と当接セグメント12とは一体構造であることにより、凸リング部121と当接セグメント12との間の比較的高い接合強度が確保され得、使用段階の後期で凸リング部121が脱落することを効果的に防止する。もちろん、他の実施例においては、例えば金型によって当接セグメント12と凸リング部121とを一体に形成するなど、他の加工方法によって凸リング部121を加工して形成してもよい。
【0021】
管体11は銅管からなり、銅管は、熱伝導性がより良好であり、経年劣化しにくく、靭性がより優れたものであり、給湯器での使用に特に適している。もちろん、他の実施例においては、管体11ステンレス鋼管であってもよい。
【0022】
本出願は配管アセンブリ100をさらに提供する。図3および図4を参照すると、この配管アセンブリ100は、継手20と、シール部材30と、上記いずれかの実施例における前記給湯器用の配管部材10とを備え、ここで、継手20は、当接セグメント12に外嵌されて、継手20と管体11との接合を実現する。また、シール部材30は、凹漕部122内に取り付けられ、継手20と当接セグメント12との密封を実現し、継手20と当接セグメント12との接合部における内部漏れを防止するために用いられる。
【0023】
図3および図4を参照すると、配管アセンブリ100は固定片40をさらに備え、継手20には継手20の内部に連通する係止口21が開設されており、固定片40は係止口21に挿設可能であり、このようにして、継手20を当接セグメント12に外嵌し、そして係止口21を管体11に対応させ、かつ管体11に近い凸リング部121の側に係止口21を位置させ、すなわち、管体11に近い第1凸リング部121aの側に係止口21を位置させるようにして固定片40を係止口21内に挿設することで、固定片40が第1凸リング部121aと協働して当接し、第1凸リング部121aが当接セグメント12への固定片40の移動を制限することができ、これにより、継手20と当接セグメント12との当接位置規制が実現され、継手20と管体11との組立接合が実現される。
【0024】
図5に示されるように、本出願は、上記したような配管アセンブリ100を備える給湯器200をさらに提供し、配管アセンブリ100における管体11と継手20とが強固に接合され、後の使用において漏れの危険性がないため、熱交換器の品質、性能の向上や長寿命化に寄与することができる。
【0025】
以上の実施形態の各技術的特徴は、任意の組み合わせが可能であり、説明を簡潔にするために上記の実施形態における各技術的特徴の可能な組み合わせの全てについて説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、いずれも本明細書の記載範囲内であるとみなすべきである。
【0026】
当業者であれば、以上の実施形態は本出願を説明するために使用されているに過ぎず、本出願を限定するためのものとして使用されることを意図していないことと、本出願の実質的な精神範囲内である限り、以上の実施形態の適切な変更および変形は、いずれも本出願の保護を請求する範囲に属することを認識すべきである。
【符号の説明】
【0027】
100 配管アセンブリ
200 給湯器
10 給湯器用の配管部材
11管体
12 当接セグメント
121 凸リング部
121a 第1凸リング部
121b 第2凸リング部
121c 第3凸リング部
122 凹漕部
122a 第1凹漕部
122b 第2凹漕部
20 継手
21 係止口
30 シール部材
40 固定片
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-06-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給湯器用の配管部材であって、対応する継手と接合するために用いられ、前記給湯器用の配管部材は管体を含み、前記管体の一端には、前記管体と一体成型されかつ前記継手と接合するための当接セグメントが設けられており、
ここで、前記当接セグメントの外壁部には、少なくとも2つの凸リング部が設けられており、隣接する2つの凸リング部の間には、シール部材を収容可能な凹漕部が形成されていることを特徴とする、給湯器用の配管部材。
【請求項2】
少なくとも2つの前記凸リング部は、それぞれ、第1凸リング部と第2凸リング部として設けられ、前記第1凸リング部は、前記第2凸リング部よりも前記管体に近接して配置され、前記継手との協働および前記シール部材の位置規制に用いられる、請求項1に記載の給湯器用の配管部材。
【請求項3】
前記当接セグメントの径方向に沿う前記凸リング部の厚さは前記管体の肉厚以上である、請求項1に記載の給湯器用の配管部材。
【請求項4】
前記当接セグメントの内径は前記管体の内径以上である、請求項1に記載の給湯器用の配管部材。
【請求項5】
前記凸リング部はプレス加工によって形成される、請求項1に記載の給湯器用の配管部材。
【請求項6】
前記凸リング部の数量は3つを含み、そのうちの2つの前記凸リング部は、前記管体に近接して配置されかつお互いに当接し、他の前記凸リング部は、前記管体から離れて配置され、かつ前記凹漕部を形成するように2つの前記凸リング部から間隔を空けて配置されている、請求項1に記載の給湯器用の配管部材。
【請求項7】
前記管体は銅管からなる、請求項1に記載の給湯器用の配管部材。
【請求項8】
配管アセンブリであって、継手と、シール部材と、請求項1~7のいずれか一項に記載の給湯器用の配管部材とを備え、前記シール部材は、前記凹漕部内に取り付けられ、前記継手は前記当接セグメントに外嵌されることを特徴とする配管アセンブリ。
【請求項9】
前記配管アセンブリはさらに固定片を備え、前記継手には前記継手の内部に連通される係止口が開設されており、前記固定片は前記係止口に挿設して前記継手と前記当接セグメントとをお互いに固定することができる、請求項8に記載の配管アセンブリ。
【請求項10】
給湯器であって、請求項8に記載の配管アセンブリを備えることを特徴とする給湯器。
【国際調査報告】