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特表2024-545748固定可能な医療用流体延在セットシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-11
(54)【発明の名称】固定可能な医療用流体延在セットシステム
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/158 20060101AFI20241204BHJP
   A61M 25/02 20060101ALI20241204BHJP
   A61M 39/26 20060101ALI20241204BHJP
【FI】
A61M5/158 500P
A61M25/02 502
A61M39/26
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529923
(86)(22)【出願日】2022-12-28
(85)【翻訳文提出日】2024-07-03
(86)【国際出願番号】 US2022054180
(87)【国際公開番号】W WO2023129610
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】63/295,346
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワイン、ジェイソン アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】カラハン、ライアン
(72)【発明者】
【氏名】バークホルツ、ジョン ケイ.
(72)【発明者】
【氏名】フラウスト、トマス
(72)【発明者】
【氏名】シェブゴール、シッダルタ
【テーマコード(参考)】
4C066
4C267
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD01
4C066FF01
4C066JJ04
4C066QQ15
4C267AA33
4C267AA80
4C267BB17
4C267BB18
4C267BB23
4C267CC01
4C267HH08
(57)【要約】
医療用流体延在セットシステムであって、チュービング(16)に結合されたチュービングアンカー(1100)および流体結合装置(2100)を含むことができ、患者からのチュービングアンカーまたはチュービングに結合されたカテーテル(18)の意図しない分離に抵抗し、かつ流体結合装置に対する引張力を超えると、チュービングとそれに結合された別の装置との間の流体経路の分離または切断を可能にするように患者に固定することができ、切断は、流体結合装置の切断時に第1および第2のバルブアセンブリの流体経路が閉塞されるように、第1および第2のバルブアセンブリの分離を含む、医療用流体延在セットシステムが開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用流体延在セットシステムであって、
第1の端部および第2の端部を有するチュービングと、
前記チュービングの前記第1の端部に結合された流体結合装置と、
前記チュービングの前記第1の端部と前記第2の端部との間で前記チュービングに結合されたチュービングアンカーと、
を備える、医療用流体延在セットシステム。
【請求項2】
前記流体結合装置が、第1のバルブアセンブリおよび第2のバルブアセンブリを備え、前記第1のバルブアセンブリおよび前記第2のバルブアセンブリが、一緒に取り外し可能に結合されて、前記チュービングおよび前記流体結合装置を通る流体流路を形成する、請求項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項3】
前記チュービングの前記第2の端部に結合されたカテーテルをさらに備える、請求項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項4】
前記チュービングアンカーが、前記チュービングの前記第1の端部と前記第2の端部との間の前記チュービングの長さに沿った前記チュービングアンカーの移動が抵抗されるように、前記チュービングに結合されている、請求項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項5】
前記チュービングアンカーの外側表面に沿って延在する接着剤層をさらに備える、請求項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項6】
前記チュービングアンカーが、第1の端部、第2の端部、第1の側壁、第2の側壁、上部端部、底部端部を有するアンカー本体と、前記第1の端部および前記第2の端部を通って延在し、前記アンカー本体の長手方向軸を画定するチュービング通路とを備える、請求項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項7】
前記チュービングアンカーが、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間の幅を備え、前記チュービングアンカーの前記幅が、前記チュービングアンカーの前記第1の端部から前記チュービングアンカーの前記第2の端部に向かう方向に減少する、請求項6に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項8】
前記チュービングが、前記チュービングアンカーの前記第2の端部が前記流体結合装置に向かって配向されるように、前記チュービングアンカーを通って延在する、請求項7に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項9】
前記第1の側壁が、前方部分および後方部分を備え、前記第1の側壁の前記前方部分および前記後方部分が、前記長手方向軸から離れるように延在し、前記第1の側壁の頂点で交差し、前記第2の側壁が、前方部分および後方部分を備え、前記第2の側壁の前記前方部分および前記後方部分が、前記長手方向軸から離れるように延在し、前記第2の側壁の頂点で交差する、請求項6に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項10】
前記第1の側壁および前記第2の側壁の前記頂点間の前記チュービングアンカーの幅が、前記上部端部と前記底部端部との間の前記チュービングアンカーの高さよりも大きい、請求項9に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項11】
前記第1の側壁の前記頂点から前記第2の側壁の前記頂点まで、および前記チュービングアンカーの前記第2の端部に沿って延在する前記チュービングアンカーの第1の長さが、前記第1の側壁の前記頂点から前記第2の側壁の前記頂点まで、および前記チュービングアンカーの前記第1の端部に沿って延在する前記チュービングアンカーの第2の長さよりも長い、請求項9に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項12】
流体コネクタが、前記チュービングの前記第2の端部に結合されており、前記流体コネクタの一部が、前記チュービングアンカーに結合されている、請求項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項13】
前記流体結合装置が、前記チュービングアンカーに枢動可能に結合されている、請求項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項14】
前記流体結合装置に結合された第1の端部を有する別のチュービングと、前記別のチュービングに結合された別のチュービングアンカーとをさらに備え、前記流体結合装置が、前記チュービングアンカーと前記別のチュービングアンカーとの間で流体的に結合されている、請求項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項15】
前記流体結合装置が、
第1のバルブアセンブリであって、
ハウジングであって、第1の端部、前記第1の端部とは反対側にある第2の端部、および前記第2の端部を通って前記ハウジングの前記第1の端部に向かって延在する空洞を形成する内側表面を有する、ハウジングと、
近位端部分および遠位端部分を有するポストであって、前記ポストの前記遠位端部分が、前記ハウジングの前記第1の端部から前記ハウジングの前記第2の端部に向かう方向に前記空洞内に延在する、ポストと、
前記ハウジングの前記第1の端部および前記ポストを通って延在する流体通路と、
前記空洞内に位置決めされた圧縮性バルブであって、近位端部分および遠位端部分を有し、前記近位端部分が、凹部を形成する内側表面を有する弾性部材を備え、前記遠位端部分が、ヘッドであって、前記ヘッドを通って前記凹部まで延在するスリットを有する、ヘッドを備える、圧縮性バルブと、
を備える、第1のバルブアセンブリと、
第2のバルブアセンブリであって、
本体であって、第1の端部、前記第1の端部とは反対側にある第2の端部、前記第2の端部を通って前記本体の前記第1の端部に向かって延在するボアを形成する内側表面、および前記本体の前記第1の端部を通って前記ボアまで延在する流体通路を有する、本体と、
前記ボア内に位置決めされたバルブプラグであって、第1の端部、第2の端部、ならびに前記バルブプラグの前記第1の端部および前記第2の端部を通って延在するスリットを有する、バルブプラグと、
を備える、第2のバルブアセンブリと、
を備える、請求項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項16】
前記第1のバルブアセンブリおよび前記第2のバルブアセンブリが互いから分離されているとき、前記圧縮性バルブが第1の位置にあり、前記ヘッドの遠位端部が前記ハウジングの前記第2の端部と位置合わせされており、前記ポストの前記遠位端部分が前記凹部内に位置決めされており、前記第1のバルブアセンブリおよび前記第2のバルブアセンブリが一緒に結合されているとき、前記本体の前記第2の端部が、前記ハウジングの前記空洞内に位置決めされており、それにより、前記圧縮性バルブが第2の位置にあり、前記ヘッドが前記ハウジングの前記第1の端部に向かって付勢され、前記ポストの前記遠位端部分が、前記圧縮性バルブの前記ヘッドの前記スリットおよび前記バルブプラグの前記スリットを通って延在し、それにより、前記第1のバルブアセンブリの前記流体通路が、前記第2のバルブアセンブリの前記流体通路と流体的に結合される、請求項15に記載の医療用流体延在セットシステム。
【請求項17】
医療用流体延在セットシステムを提供する方法であって、
第1の端部および第2の端部を有するチュービングを提供することであって、前記第1の端部が、流体結合装置を備える、提供することと、
チュービングアンカーが前記チュービングの前記第1の端部と前記第2の端部との間に位置決めされるように、前記チュービングアンカーを前記チュービングに結合することと、
を含む、方法。
【請求項18】
前記チュービングアンカーを前記チュービングに結合することが、前記チュービングアンカーの第1の端部および前記チュービングアンカーの第2の端部を通って延在するチュービング通路を通して前記チュービングを挿入することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記チュービングの前記第1の端部と前記第2の端部との間の前記チュービングの長さに沿った前記チュービングアンカーの移動が抵抗されるように、前記チュービングアンカーを前記チュービングに接合することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記チュービングの前記第2の端部にカテーテルを結合することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、包括的には、医療用流体コネクタに関し、より詳細には、患者からのカテーテルなどの医療用流体チュービングの意図しない分離に抵抗するために患者に添着することができ、医療用接続部を含むことができる固定可能な医療用流体延在セットシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療用接続部は、静脈内(IV)流体ラインまたはチュービング、血液アクセス、血液透析、腹膜透析、経腸栄養、薬物バイアルアクセス、および他の処置に関連して使用されるものなどの流体送達システムにおいて広く使用されている。チュービングは、例えばIV治療および経腸栄養を含む、患者の内部にアクセスすることを必要とし得る様々な治療に使用することができる。患者の内部には、患者の天然のまたは人工的な開口部を通って患者内に貫通または進入する経路を作成することによってアクセスすることができる。経路は、チュービングに結合されたカテーテルを含むIVセットなどの装置を使用して作成または維持することができる。
【0003】
場合によっては、IVセットなどの医療用流体のためのチュービングは、チュービング、カテーテル、および/または患者に接続されたIVセットもしくは流体経路の別の部分に意図しない力が加えられたときに、患者から意図せず抜去または分離される可能性がある。例えば、IVセットは、患者がベッド内で移動するかもしくは寝返りを打つとき、またはチュービングもしくはIVセットの別の部分がレールなどのベッドの一部に引っ掛かるとき、または患者がパニック状態、見当識障害、もしくは落ち着きがない状態になり、それにより、IVセットが患者からもしくはチュービングに結合された医療機器から意図せずにもしくは意図的に引き離されるときに、意図しない力を受ける可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
本明細書に開示される少なくともいくつかの実施形態によれば、医療用流体ラインなどの医療用接続部の意図しない抜去または切断は、患者から薬剤を奪うこと、患者への感染の可能性を高めること、および介護者を有害な薬剤に曝すことなどによって、患者または介護者に損傷をもたらす可能性があるという認識である。
【0005】
本開示の態様は、医療用流体延在セットシステムを提供する方法であって、第1の端部および第2の端部を有するチュービングを提供することであって、第1の端部は、流体結合装置を備える、提供することと、チュービングアンカーがチュービングの第1の端部と第2の端部との間に位置決めされるように、チュービングアンカーをチュービングに結合することと、を含む、方法を提供する。
【0006】
したがって、本出願は、従来の流体接続部で遭遇するいくつかの動作上の課題に対処し、流体接続部をより容易かつ正確に提供しながら、ユーザが安全性および有効性を高めることを可能にする多くの改良を提供する。
【0007】
主題技術の追加の特徴および利点は、以下の説明に記載され、その説明から部分的に明らかになるか、または主題技術の実施によって習得され得る。主題技術の利点は、本明細書および本明細書の実施形態ならびに添付の図面において特に指摘される構造によって実現され、達成される。
【0008】
前述の包括的な説明および以下の詳細な説明の両方は、例示的かつ説明的であり、主題技術のさらなる説明を提供することを意図していることを理解されたい。
【0009】
本発明の例示的な実施形態の種々の特徴を、図面を参照して以下に説明する。例示される実施形態は、本発明を例示することを意図しているが、本発明を限定することは意図していない。図面は、以下の図を含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の態様による、患者に静脈内結合された医療用流体延在セットシステムを示す図である。
図2】本開示の態様による、患者から離れる方向に引っ張られている図1の医療用流体延在セットシステムを示す図である。
図3】本開示の態様による、図1の医療用流体延在セットシステムの一部の再組立てを示す図である。
図4】本開示の態様による、患者に静脈内結合されたIVセットと共に使用されるチュービングアンカーを示す図である。
図5】本開示の態様による、医療用流体延在セットの一部に結合されたチュービングアンカーを示す図である。
図6】本開示の態様による、チュービングアンカーの正面斜視図である。
図7】本開示の態様による、チュービングアンカーの上面図である。
図8】本開示の態様による、チュービングアンカーの後面斜視図である。
図9】本開示の態様による、チュービングアンカーの後面斜視図である。
図10】本開示の態様による、医療用流体延在セットシステムの別の実施形態を示す図である。
図11】本開示の態様による、医療用流体延在セットシステムの別の実施形態を示す図である。
図12】本開示の態様による、医療用流体延在セットシステムの別の実施形態を示す図である。
図13】本開示の態様による、医療用流体延在セットシステムの別の実施形態を示す図である。
図14】本開示の態様による、医療用流体延在セットシステムの別の実施形態を示す図である。
図15】本開示の態様による、医療用流体延在セットシステムの別の実施形態を示す図である。
図16】本開示の態様による、医療用流体延在セットシステムの別の実施形態を示す図である。
図17】本開示の態様による、医療用流体延在セットシステムの別の実施形態を示す図である。
図18】本開示の態様による、流体結合装置の斜視図である。
図19A】本開示の態様による、図18の流体結合装置の斜視図である。
図19B】本開示の態様による、図18の流体結合装置の斜視図である。
図20】本開示の態様による、図19Aおよび図19Bの流体結合装置の断面図である。
図21】本開示の態様による、図18の流体結合装置の断面図である。
図22】本開示の態様による、流体結合装置の別の実施形態の断面図である。
図23】本開示の態様による、流体結合装置の別の実施形態の斜視図である。
図24A】本開示の態様による、図23の流体結合装置の斜視図である。
図24B】本開示の態様による、図23の流体結合装置の斜視図である。
図25】本開示の態様による、図24Aおよび図24Bの流体結合装置の断面図である。
図26】本開示の態様による、図23の流体結合装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明では、主題技術の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。主題技術は、これらの具体的な詳細のいくつかを伴うことなく実施され得ることを理解されたい。他の例では、主題技術を不明瞭にしないように、周知の構造および技術は詳細に示されていない。
【0012】
さらに、本明細書は、種々の実施形態の具体的な詳細を記載しているが、説明は例示にすぎず、決して限定として解釈されるべきではないことが認識されよう。加えて、本開示の特定の実施形態がIVセットの文脈で開示されるかまたは示され得るが、そのような実施形態は、他の流体搬送システムで使用することができることが企図される。さらに、そのような実施形態、および当業者が想到し得るその変更形態の種々の応用もまた、本明細書に記載の包括的な概念によって包含される。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、本出願は、医療用流体延在セットシステムの種々の特徴および利点を開示する。医療用流体延在セットシステムは、医療用流体を患者に向かってまたは患者から離れるように移送するために使用される接続部などの流体接続部の効率的かつ安全な維持を提供することができる。医療用流体延在セットシステムは、患者が移動するとき、または医療用チュービングが患者から引き離されるときなど、医療用流体延在セットシステムの一部に引張力または張力が加えられるときに、意図しない切断に抵抗することによって流体経路を維持することができる。
【0014】
医療用流体延在セットシステムはまた、引張力または張力が閾値を超えたときに、医療用流体延在セットシステムに結合されたカテーテルの切断または分離に抵抗することによって、患者または介護者への損傷を防止することができる。医療用流体延在セットシステムはまた、医療用流体延在セットシステムの部分間の切断または分離が生じたときに、流体経路を閉塞することによって、患者または介護者への損傷を防止することができる。さらに、医療用流体延在セットシステムは、切断または分離が生じた後にシステムの一部の再組立てを可能にすることによって、流体経路の効率的かつ安全な再確立を提供することができる。
【0015】
図1は、本開示の態様による、医療用流体延在セットシステム100を示す。医療用流体延在セットシステム100は、チュービング16と、チュービングアンカー1100と、流体結合装置2100とを含み、チュービングアンカー1100は、患者からの医療用流体延在セットシステム100の意図しない分離または抜去に抵抗するように構成されており、流体結合装置2100は、医療用流体延在セットシステムの流体経路を切断および閉塞するように構成されている。
【0016】
医療用流体延在セットシステムのチュービング16は、第1の端部115および第2の端部117を有し、チュービングアンカー1100は、チュービングの第1の端部115と第2の端部117との間でチュービング16に結合されている。
【0017】
流体結合装置2100は、医療用流体延在セットシステム100とIVセットのチュービング22との間に流体経路を形成するように、チュービング16の第1の端部115に結合されている。流体結合装置2100は、第1および第2のコネクタ20を有するIVセットのチュービング22に結合されているものとして示されているが、本開示は、流体結合装置2100を別の流体移送装置に、または流体結合装置2100からIVセットの別の部分、例えば薬剤バッグもしくはIVポンプに延在するチュービングに結合することができることを企図していることを理解されたい。
【0018】
チュービングの第2の端部117は、患者と共に静脈内流体経路を形成するように構成されたカテーテル18に結合されているものとして示されている。チュービングの第2の端部117は、カテーテル18または別の装置と取り外し可能に結合するように構成されたコネクタを含むことができ、本開示のいくつかの実施形態では、チュービングの第2の端部117は、カテーテル18に接合または添着される。チュービングの第2の端部117は、カテーテル18と結合されているものとして示されているが、本開示は、チュービングの第2の端部117が、別の流体移送装置と結合され得るか、または経腸栄養チューブの形成などにおいて患者内に直接延在し得ることを企図している。
【0019】
チュービングアンカー1100は、チュービングアンカー1100の上部表面にわたって延在するテープ28を用いて患者に添着されている。図2を参照すると、チュービング16もしくは医療用流体延在セットシステムの別の部分、またはIVセットの一部が、チュービングアンカーまたは患者から離れる方向DXに引っ張られる場合、チュービングアンカー1100および患者10に対するテープ28の係合が、その力に抵抗し、チュービングアンカー1100および/またはカテーテル18の患者からの意図しない抜去または切断を防止することができる。
【0020】
医療用流体延在セットシステム100は、チュービング16の少なくとも一部が、チュービングの第2の端部117の移動の前に、チュービングアンカー1110の移動を可能にするように、非線形または湾曲形状を形成するように構成することができる。本開示のいくつかの態様では、チュービング16の非線形または湾曲形状部分は、医療用流体延在セットシステム、またはそれに結合されたIVセットの一部が、チュービングアンカーまたは患者10から離れる方向DXに引っ張られるときに、チュービングの第2の端部117の移動の前に、チュービングアンカー1110の移動を可能にすることができる。
【0021】
非線形または湾曲形状を形成するために、チュービングアンカー1100は、チュービングの第2の端部117から距離D1に位置決めすることができ、距離D1は、チュービングアンカー1100とチュービングの第2の端部117との間に延在するチュービングの長さよりも小さい。本開示のいくつかの例では、距離D1は、チュービングアンカー1100からチュービングの第2の端部117まで延在するチュービングの長さよりも小さい。
【0022】
本開示のいくつかの実施形態では、医療用流体延在セットシステム100は、医療用流体延在セットが拘束されていないかまたは付勢されていないとき、チュービング16の少なくとも一部が、チュービングアンカー1100とチュービングの第2の端部117との間に非線形または湾曲形状を有する状態で形成または製造される。いくつかの実施形態では、チュービング16またはその一部は、チュービングの第1の端部115と第2の端部117との間でチュービング16の伸長を可能にするように構成されたベローズ形状を含むことができる。
【0023】
医療用流体延在セットシステムまたはその一部の患者からの分離に抵抗または防止するために、医療用流体延在セットシステムは、引張力または張力が閾値を超えたときに医療用流体延在セットシステムの流体経路を切断および閉塞するように構成された流体結合装置2100を含むことができる。医療用流体延在セットシステムの流体経路を切断および閉塞するために、流体結合装置2100は、一緒に取り外し可能に結合された第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210を含む。
【0024】
図3は、IVセットのチュービング22が流体結合装置2100の切断閾値を超える力でチュービングアンカー1100または患者10から離れる方向に引っ張られた後などの、切断構成にある第1および第2のバルブアセンブリ2110、2210を示す。
【0025】
第1のバルブアセンブリ2110の第2のバルブアセンブリ2210からの切断または分離時に、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210の各々の流体経路が閉塞される。閉塞された流体経路は、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210に結合されたそれぞれのチュービング16、22からの流体の漏れを防止する。
【0026】
第1のバルブアセンブリ2110の第2のバルブアセンブリ2210からの切断または分離後に、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210のいずれかを一緒に再接続して、医療用流体延在セットシステムとの流体経路を再確立することができる。
【0027】
図4は、患者に結合され、IVセットと共に使用されている医療用流体延在セットシステム100を示す。IVセットは、薬剤バッグ12、ドリップチャンバ14、およびチュービング22を含む。チュービング22は、ドリップチャンバ14と医療用流体延在セットシステムの流体結合装置2100との間に延在する。本開示は、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210のいずれかをIVセットのチュービング22に結合することができ、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210の他方を医療用流体延在セットシステムのチュービング16に結合することができることを企図していることを理解されたい。
【0028】
患者からのチュービング16またはカテーテル18の意図しない抜去または切断に抵抗するために、テープ26が、チュービング16およびカテーテル18にわたって配置され、そのため、テープは、チュービング16、カテーテル18、および患者に係合する。チュービング16またはカテーテル18の意図しない抜去または切断に対する抵抗を高めるために、チュービングアンカー1100は、チュービング16に沿って位置決めされており、テープ28は、チュービングアンカー1100にわたって配置されており、そのため、テープは、チュービングアンカー1100および患者10と係合する。
【0029】
使用時に、チュービング16、22または医療用流体延在セットシステム100の別の部分、およびチュービングアンカー1100と薬剤バッグ12との間のIVセットが、チュービングアンカーから離れる方向に引っ張られる場合、チュービングアンカー1100および患者10に対して係合しているテープ28は、その力に抵抗し、チュービングアンカー1100およびカテーテル18の患者からの意図しない抜去または切断を防止することができる。
【0030】
本開示のいくつかの実施形態では、チュービングアンカー1100は、患者に対して係合するように構成され、かつアンカーからのチュービングアンカー1100の意図しない分離に抵抗するように構成された表面に沿ってテープおよび/または接着剤を有することができる。
【0031】
ここで図5を参照すると、医療用流体延在セットシステム100は、チュービングの第2の端部117に結合されたカテーテル18を有し、明確にするために流体結合装置2100を有さない状態で示されている。チュービングアンカー1100およびチュービング16の一部の詳細図が図6に示されている。チュービングアンカー1100は、内側表面がチュービング通路を形成し、外側表面が側壁を形成するアンカー本体を含み、側壁は、チュービング通路から離れる方向に延在する。アンカー本体の外側表面は、テープによる係合のために、チュービングアンカーの同一の広がりを有する長さに沿ってチュービングの表面積に比してより大きな表面積を提供することができる。本開示のいくつかの実施形態では、チュービングアンカー1100は、チュービング通路から離れる方向に延在する第1および第2の側壁を含むことができる。
【0032】
チュービングアンカー1100は、医療用流体延在セットの流体経路に沿って結合されているものとして示されているが、チュービングアンカー1100は、IVチュービング、IVセット、または経腸栄養チューブなどの他の流体経路に接続することができることを理解されたい。本開示は、患者に結合するように構成された流体経路の別の部分に沿ってチュービングアンカーが位置決めされる実施形態を企図していることも理解されたい。
【0033】
本開示によって企図される種々の実施形態は、医療用流体延在セットが、流体コネクタ20、カテーテル18、およびチュービング16に結合された流体結合装置2100を含む実施形態を含むことができるが、これらに限定されない。チュービングアンカー1100は、流体コネクタ20とカテーテル18との間でチュービング16に結合することができる。本開示のいくつかの実施形態では、チュービングアンカー1100は、流体結合装置2100とカテーテル18との間でチュービング16に結合することができる。
【0034】
チュービングアンカー1100は、本開示のいくつかの実施形態では、流体結合装置2100に結合されるか、または一体化される。チュービングアンカー1100は、チュービングアンカー1100が流体結合装置2100に対して移動可能であるように、流体結合装置2100に結合されるか、または一体化されることができる。
【0035】
本開示のいくつかの実施形態では、医療用流体延在セットは、流体コネクタ20と流体結合装置2100との間でチュービング16に結合されたチュービングアンカー1100を有することができ、チュービングアンカー1100は、チュービングアンカー1100と流体コネクタ20との間の距離が、チュービングアンカー1100と流体結合装置2100との間の距離よりも小さくなるように、流体コネクタ20の近位に位置決めされる。医療用流体延在セットは、流体コネクタ20と流体結合装置2100との間でチュービング16に結合され、かつチュービングアンカー1100と流体結合装置2100との間の距離が、チュービングアンカー1100と流体コネクタ20との間の距離よりも小さくなるように、流体結合装置2100の近位に位置決めされる、チュービングアンカー1100を有することができる。
【0036】
本開示のいくつかの実施形態では、医療用流体延在セットは、流体結合装置2100と流体コネクタ20との間(例えば、流体結合装置2100の上流)でチュービング16に結合されたチュービングアンカー1100を有することができる。医療用流体延在セットは、チュービング16が患者の身体または皮膚とチュービングアンカー100との間にあるように患者10に結合されたチュービングアンカー1100を有することができる。医療用流体延在セットは、チュービング16の第1の長さに結合された第1のチュービングアンカー1100であって、チュービング16の第1の長さは、流体結合装置の第1のバルブアセンブリ2110に結合されている、第1のチュービングアンカー1100と、チュービング16の第2の長さに結合された第2のチュービングアンカー1100であって、チュービング16の第2の長さは、流体結合装置の第2のバルブアセンブリ2210に結合されており、それにより、流体結合装置2100が第1のアンカー1100と第2のアンカー1100との間に位置決めされる、第2のチュービングアンカー1100とを有することができる。
【0037】
チュービングアンカー1100の一実施形態が図6に示されている。チュービングアンカー1100は、アンカー本体1102であって、アンカー本体1102を通って延在するチュービング通路1104を形成する内側表面を有する、アンカー本体1102を含む。チュービング通路1104は、チュービング16の外側表面によって画定される直径にほぼ等しいかまたはそれより大きい断面直径を有することができる。
【0038】
アンカー本体1102はまた、第1の側壁1106および第2の側壁1108を含み、第1の側壁1106および第2の側壁1108の各々は、チュービング通路1104から離れる方向に延在する。本開示のいくつかの実施形態では、第1の側壁1106および第2の側壁1108は、それぞれ第1のウイング110および第2のウイング1112を形成するように成形されている。
【0039】
図7のチュービングアンカー1100の上面図を参照すると、チュービング通路1104は、アンカー本体の第1の端部1120および第2の端部1122を通って延在し、アンカー本体を通る長手方向軸A11を画定する。第1の側壁1106および第2の側壁1108は、長手方向軸A11から離れる方向に延在する。第1の側壁1106は、長手方向軸A11から離れる第1の方向に延在し、第2の側壁1108は、長手方向軸A11から離れる第2の方向に延在し、第2の方向は、第1の方向とは異なる。
【0040】
第1の側壁1106はまた、アンカー本体の第1の端部1120と第2の端部1122との間に延在し、第2の側壁1108は、アンカー本体の第1の端部1120と第2の端部1122との間に延在する。第1の側壁1106は、前方部分1124および後方部分1126を含み、前方部分1124は、第1の端部1120から離れるように延在し、後方部分1126は、第2の端部1122から離れるように延在する。前方部分1124および後方部分1126は、第1の側壁の頂点1128で交差する。
【0041】
第2の側壁1108は、前方部分1134および後方部分1136を含み、前方部分1134は、第1の端部1120から離れるように延在し、後方部分1136は、第2の端部1122から離れるように延在する。前方部分1134および後方部分1136は、第2の側壁の頂点1138で交差する。
【0042】
第1の側壁1106および第2の側壁1108の前方部分1124、1134および後方部分1126、1136はそれぞれ、互いに向かって延在して、長手方向軸A11から離れるにつれて先細になるウイング形状を形成することができる。ウイング1110、1112は、長手方向軸A11に隣接する近位部分と、長手方向軸A11の遠位にある頂点とを有して構成することができる。長手方向軸A11から離れるにつれて先細になるウイング形状を有する実施形態では、アンカー本体は、長手方向軸A11から離れる方向に第2の長さL12に向かって減少する、チュービング通路に隣接する第1の長さL12を有することができる。
【0043】
本開示のいくつかの態様では、第1の側壁1106および第2の側壁1108のそれぞれの前方部分1124、1134は、長手方向軸A11から、それらの間の第1の角度A12で離れるように延在し、第1の側壁1106および第2の側壁1108のそれぞれの後方部分1126、1136は、長手方向軸A11から、それらの間の第2の角度A13で離れるように延在する。第1の角度A12および第2の角度A13は、側壁1106、1108の前方部分および後方部分が交差するように選択することができる。いくつかの実施形態では、第1の角度A12は、第2の角度A13よりも大きい。
【0044】
チュービングアンカー1100は、第1および第2のウイングを形成する第1の側壁1106および第2の側壁1108を有するアンカー本体1102を有して示されているが、本開示のいくつかの実施形態では、1つの側壁または3つ以上の側壁を有するアンカー本体1102が企図されることを理解されたい。本開示のいくつかの実施形態では、ウイングを、長手方向軸A11から離れる方向に増加する長さを有するように構成することができることも企図される。
【0045】
アンカー本体1102は、図8および図9に示されるように、チュービングアンカーの上部端部1140および底部端部1142をさらに画定する。図8に示される上部端部1140は、チュービングアンカーの上部表面1141の少なくとも一部を含むことができ、図9に示される底部端部1142は、チュービングアンカーの底部表面1143の少なくとも一部を含むことができる。
【0046】
チュービングアンカー1100の上部表面および底部表面のいずれも、凸形状および/または凹形状のいずれかを形成することができる。上部表面は、アンカー本体の第1の端部1120と第2の端部1122との間で、チュービング通路に沿って延在する凸形状1144を形成することができる。上部表面の一部はまた、チュービング通路に隣接する凹形状1146を形成することができる。凸形状1144は、アンカー本体の第1の端部1120と第2の端部1122との間に延在することができ、凹形状1146を有する外側表面の部分の間に位置決めされることができる。
【0047】
底部表面は、上部表面の鏡像である凸形状および凹形状を有するプロファイル形状を形成することができる。本開示のいくつかの実施形態では、上部表面および底部表面は、同じまたは異なるプロファイル形状を有することができる。例えば、上部表面は、凸形状を含むことができ、底部表面は、凹形状を形成することができ、上部表面の凸形状は、アンカー本体の高さに比して大きな表面積を提供しながら、意図せずにぶつかるかまたは引っ張られることを回避するために薄型のアンカー本体を提供することができる。患者の身体によって画定される凸形状表面に対応する底部表面の凹形状は、それによって、アンカー本体が患者に対して係合されるときに患者の快適さを高める。
【0048】
アンカー本体1102の上部端部1140および底部端部1142は、それらの間にアンカー本体の高さH11を画定し、第1および第2の側壁の頂点1128、1138は、それらの間にアンカー本体の幅W11を画定する。幅W11は、アンカー本体の高さH11よりも大きくすることができ、幅W11および長さL12は、ある長さのテープに対しておよび患者に対してチュービングアンカーを係合させるためのより大きな表面積を提供するように構成することができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、アンカー本体の高さは、長手方向軸A11から離れる方向に減少する。例えば、アンカー本体の外側表面の凹部分は、長手方向軸A11から離れるにつれて先細になる高さH11の部分を形成することができる。いくつかの実施形態では、アンカー本体の幅は、第1の端部1120と第2の端部1122との間で減少する。例えば、アンカー本体の幅は、第1の端部1120から第2の端部1122に向かう方向に減少することができ、それによって、第2の端部1122に比して第1の端部1120のより広い断面プロファイルを提供する。第1の端部1120のより広い断面プロファイルは、チュービングアンカー1100が第2の端部1122から第1の端部1120に向かう方向に引っ張られたときに、患者からのチュービングの意図しない分離に対する抵抗を提供することができる。
【0050】
アンカー本体1102またはその一部は、熱可塑性エラストマー(TPE)などの軟質プラスチックから形成することができる。いくつかの実施形態では、アンカー本体1102の一部は、その別の部分に比してより可撓性であり得る。例えば、側壁の頂点に近位のアンカー本体1102の部分は、側壁の頂点に近位のアンカー本体1102の部分が、高さH11を有するアンカー本体1102の部分に比してより可撓性であるように、H11よりも低い高さH12を有することができる。アンカー本体1102の可撓性部分は、患者の身体により密接に対応するように、患者の皮膚に対して付勢または屈曲されるように構成することができる。
【0051】
チュービングアンカー1100は、チュービングをチュービング通路1104を通して挿入することによって、ある長さのチュービングに結合することができる。次いで、チュービングアンカー1100をチュービング16に沿って所望の位置に移動または摺動させることができる。次いで、チュービングアンカー1100を患者にテープ貼りすることによって、またはチュービングアンカーの外側表面上の接着剤を露出させることによって、チュービングアンカー1100を患者に添着することができる。接着剤は、患者に対して係合するように構成されたチュービングアンカー1100の底部表面に沿って延在することができる。
【0052】
医療用流体延在セットシステム100は、チュービングの第1の端部115と第2の端部117との間の、チュービング16に沿ったチュービングアンカー1100の長手方向の移動が抵抗されるように構成することができる。チュービング16に沿ったチュービングアンカー1100の移動に抵抗するために、チュービングアンカー1100は、チュービング16の外側表面とチュービング通路1104を形成する内側表面との間の接着剤または溶接部などによって、チュービングアンカー1100およびチュービング16を一緒に接着することによって、チュービング16に添着することができる。本開示のいくつかの実施形態では、チュービング16に沿ったチュービングアンカー1100の移動は、チュービングアンカー1100とチュービング16との間の締まり嵌めによって抵抗されることができる。締まり嵌めを形成するために、チュービング通路1104は、チュービング16の外側表面によって画定される直径にほぼ等しいかまたはそれよりも小さい断面直径を有することができる。
【0053】
チュービングアンカー1100は、アンカー本体の第1の端部1120または第2の端部1122のいずれかが、流体結合装置2100に向かって配向されるように、チュービング16と結合することができる。本開示のいくつかの実施形態では、チュービングアンカーの第2の端部1122は、流体結合装置を有するチュービングの第1の端部115に向かって配向されている。本開示のいくつかの態様では、チュービングアンカーの第2の端部1122は、チュービングアンカーの第1の端部1120に比して、より大きな表面積を提供して、チュービングアンカー1100から離れる方向へのチュービング16における引張力に抵抗する。
【0054】
チュービングアンカー1100から離間したチュービングの別の部分、またはチュービングの第1の端部115に結合された別の医療用装置が引っ張られると、チュービングアンカー1100に対するテープまたは接着剤の係合は、患者からのチュービングの分離に抵抗することができる。場合によっては、チュービングアンカー1100は、流体結合装置2100などの医療用流体延在セットシステムの別の部分が、チュービングアンカー1100に対して偏向または移動することを可能にすることができる。
【0055】
図10図17は、医療用流体延在セットシステム100を参照して本開示に記載される少なくともいくつかの特徴を有する医療用流体延在セットシステムの追加の実施形態を示す。図10図17を参照して開示された実施形態の特徴は、本開示の他の部分において説明される一貫した特徴であり、明確さおよび簡潔さのために同様の参照符号を含む。
【0056】
追加の実施形態は、チュービングアンカーが流体コネクタ20から上流の場所でチュービングに取り付けられる医療用流体延在セットシステムを含むが、これらに限定されない。流体コネクタ20は、分離可能な第1および第2の部分を有するコネクタとして構成することができ、第1および第2の部分は、それらの間に無針コネクタおよび/またはルアー接続部のいずれかを形成することができる。流体コネクタの第1の部分は、雄型ルアーコネクタとして形成することができ、流体コネクタの第2の部分は、無針コネクタとして形成することができ、第1および第2の部分は、一緒に取り外し可能に結合することができる。本開示のいくつかの実施形態では、流体コネクタの第1または第2の部分のいずれも、雌型ルアーコネクタとして形成することができる。本開示のいくつかの例では、医療用流体延在セットシステムは、2つ以上の流体コネクタ20を含むことができる。
【0057】
図10および図11は、チュービングアンカー1100および流体結合装置2100を含む医療用流体延在セットシステム200、300の実施形態を示し、チュービングアンカー1100は、流体コネクタ20の一部から上流の場所でチュービングに流体的に結合されている。
【0058】
流体コネクタの一部から上流で医療用流体延在セットシステム200、300を流体的に結合するために、医療用流体延在セットシステム200、300は、一緒に流体的に結合された流体結合装置2100および流体コネクタの第1の部分21を有するように構成されている。
【0059】
流体コネクタの第1の部分21は、チュービングアンカー1100が流体コネクタの第2の部分23から上流にあるように、流体コネクタの第2の部分23に流体的に結合されるように構成されている。例えば、医療用流体延在セットシステム200、300がIVセットとカテーテルとの間に結合される場合、チュービングアンカー1100は、流体コネクタの第2の部分23から上流にあり、カテーテルは、流体コネクタの第2の部分23の下流にある。
【0060】
図10を参照すると、医療用流体延在セットシステム200は、チュービングアンカー1100が流体コネクタの第1の部分21に結合または一体化された状態で構成されている。図11では、医療用流体延在セットシステム300は、チュービングアンカー1100が流体コネクタの第1の部分21から離間した状態で示されている。
【0061】
医療用流体延在セットシステム200、300は、流体コネクタ、または流体コネクタの一部21、23が患者の身体に対して圧力点を引き起こすことを低減または防止することができる。一体化されたチュービングアンカー1100および流体コネクタの第1の部分21を有する医療用流体延在セットシステム200は、流体コネクタの第1の部分21から離間したチュービングアンカー1100を有する医療用流体延在セットシステムに比して、医療用流体延在セットシステム200の長さを短くすることができる。
【0062】
本開示のいくつかの実施形態では、流体結合装置2100は、IVセットのチュービング22に結合することができ、流体コネクタの第2の部分23は、医療用流体延在セットシステム200、300がIVセットとカテーテルとの間で流体的に結合されるように、カテーテルに結合することができる。
【0063】
医療用流体延在セットシステム200、300をIVセットとカテーテルとの間で流体的に結合するために、医療用流体延在セットシステム200、300は、流体結合装置2100から上流の流体コネクタの第2の部分24を含む。流体コネクタの第2の部分24は、IVセットの流体コネクタの第1の部分25に結合することができる。したがって、医療用流体延在セットシステム200、300は、IVセットの流体コネクタの第1の部分25と流体コネクタの第2の部分23との間から分離または切断することができる。本開示のいくつかの態様では、医療用流体延在セットシステム200、300がIVセットと流体コネクタの第2の部分23との間から分離または切断されると、IVセットの流体コネクタの第1の部分25は、流体コネクタの第2の部分23に直接結合することができる。
【0064】
本開示のいくつかの実施形態では、チュービングアンカー1100および流体結合装置2100は、IVセットのチュービング22とカテーテルとの間でチュービング16に別々に結合可能であり得る。チュービング16によって一緒に流体的に結合された流体結合装置2100およびチュービングアンカー1100を有する医療用流体延在セットシステム400の一例が図12に示されている。
【0065】
チュービングの第1の端部115が、流体コネクタの第2の部分23に結合されており、流体コネクタの第2の部分23は、流体結合装置2100と流体的結合するように構成されている。チュービングの第2の端部117は、カテーテルまたは流体経路の別の部分と流体的に結合するように構成されている。チュービングアンカー1100は、チュービングの第1の端部115と第2の端部117との間でチュービングに結合されている。
【0066】
医療用流体延在セットシステム400の構成は、流体結合装置2100が流体コネクタの第2の部分23から上流に位置決めされ、チュービングアンカー1100およびカテーテルが流体コネクタの第2の部分23から下流に位置決めされることを提供する。医療用流体延在セットシステム400の特徴はまた、流体結合装置2100と流体コネクタの第2の部分23との間に位置決めされたチュービングアンカー1100を有する医療用流体延在セットシステムに比してシステム400の長さを短くする。
【0067】
本開示のいくつかの態様では、医療用流体延在セットシステム400は、流体コネクタの上流部分および下流部分を切断することによって、例えば、流体コネクタの第2の部分24を別の流体コネクタの第2の部分23から切断することによって、既存のIVセットに結合することができる。流体結合装置2100は、流体コネクタの上流部分と下流部分との間に挿入されて結合され得る。チュービングアンカー1100は、例えば、流体コネクタの第2の部分23とカテーテルとの間で、流体コネクタの第2の部分23から下流にあるチュービングの長さに結合することができる。
【0068】
本開示の任意の実施形態では、チュービングアンカーは、チュービングアンカーおよび流体結合装置が互いに対して移動可能であるように、流体結合装置に結合または一体化することができる。図13は、流体結合装置2102に結合されたまたは一体化されたチュービングアンカー1101を有する医療用流体延在セットシステム500の一実施形態の例を示す。
【0069】
チュービングアンカー1101および流体結合装置2102は、チュービングアンカー1101および流体結合装置2102のいずれかが互いに対して1つまたは複数の方向に移動可能であるように、一緒に結合されている。チュービングアンカー1101と流体結合装置2102との間の移動は、少なくとも1つの方向への、または少なくとも1つの平面に沿った回転移動であり得る。
【0070】
チュービングアンカー1101と流体結合装置2102との間の移動を可能にするために、医療用流体延在セットシステム500は、チュービングアンカー1101と流体結合装置2102との間に継手またはヒンジを形成する構造を含むことができる。本開示のいくつかの実施形態では、チュービングアンカー1101および流体結合装置2102のいずれかは、チュービングアンカー1101および流体結合装置2102の他方のリッジまたはポストの一部を受け入れるように構成されたスロット、チャネル、または溝を含むことができ、それにより、チュービングアンカー1101および流体結合装置2102は、互いに対して枢動、回転、または摺動することができる。本開示の任意の実施形態では、チュービングアンカー1101と流体結合装置2102とを一緒に接合または結合する1つまたは複数の構造は、チュービングアンカー1101と流体結合装置2102との間に枢動結合を形成することができる。
【0071】
チュービングアンカー1101と流体結合装置2102との間の移動は、流体結合装置2102およびチュービングアンカー1101を通って延在する軸a-aに対するものとすることができる。流体結合装置2102は、軸a-aの周りで流体結合装置2102を回転させることによって、チュービングアンカー1101の周りで枢動することができる。いくつかの実施形態では、チュービングアンカー1101と流体結合装置2102との間の移動方向は、流体結合装置2102の反対側の端部を通って延在する長手方向軸b-bに対するものとすることができ、長手方向軸b-bは、長手方向軸a-aに対して横断方向である。
【0072】
医療用流体延在セットシステム500が、チュービングアンカー1101が患者に対して係合または添着された状態で患者に結合されると、軸a-aの周りで流体結合装置2102を枢動させることにより、流体結合装置2102が軸a-aの周りで回転し、それにより、流体結合装置2102が患者から離れるように、または患者に向かって移動する。枢動結合部が長手方向軸b-bの周りで流体結合装置2102を移動させるように構成されている実施形態では、流体結合装置2102は、長手方向軸b-bの周りで回転するかまたはねじれることができる。
【0073】
チュービングアンカー1101と流体結合装置2102との間の移動は、曲げ荷重がアンカーに伝達されることに抵抗することができ、これは、そうでなければアンカーを患者から引き離すように作用する可能性がある。例えば、流体結合装置2102に結合されたIVセットのチュービング22、または流体結合装置2102自体が患者から離れる方向に引っ張られた場合、流体結合装置2102は、支点に対して回転するレバーのように、軸a-aの周りでおよび患者から離れる方向に枢動または回転することができる。別の例では、流体結合装置2102は、長手方向軸b-bの周りを回転することができ、これは、流体結合装置2102に結合されたIVセットのチュービング22、または流体結合装置2102自体がねじられた場合などに、ねじり応力をチュービングアンカー1101に伝達することに抵抗することができる。
【0074】
図14および図15を参照すると、チュービング16の長さに流体的に結合された流体結合装置2100と、チュービング16に結合されたチュービングアンカー1100とを有する医療用流体延在セットシステム600、700の実施形態が示されている。
【0075】
図14は、チュービングアンカー1100および流体結合装置2100が医療用流体延在セットシステム600の遠位端部に位置決めされた医療用流体延在セットシステム600の一実施形態を示す。チュービングアンカー1100および流体結合装置2100を医療用流体延在セットシステムの遠位端部に位置決めするために、チュービングの第1の端部115は、流体結合装置2100に流体的に結合されており、チュービングアンカー1100は、チュービングの第1の端部115に隣接し、そこから延在するチュービング16の一部に結合されている。
【0076】
本開示のいくつかの実施形態では、チュービングの第1の端部115は、チュービングアンカー1100の第1の端部1120または第2の端部1122のいずれかに結合され、チュービングアンカー1100の第1の端部1120または第2の端部1122の他方は、流体結合装置2100に結合される。チュービングがチュービングアンカー1100に結合されると、チュービングアンカーのチュービング通路1104は、それを通る流体経路の一部を形成することができる。
【0077】
図15は、医療用流体延在セットシステム700の一実施形態を示しており、チュービングアンカー1100および流体結合装置2100は、チュービング16に沿って離間しており、それにより、チュービングアンカー1100は、遠位端部に位置決めされており、流体結合装置2100は、医療用流体延在セットシステム700の近位端部に位置決めされている。チュービングアンカー1100および流体結合装置2100を医療用流体延在セットシステムの近位端部および遠位端部にそれぞれ位置決めするために、チュービングの第1の端部115は、流体結合装置2100に流体的に結合されており、チュービングアンカー1100は、チュービングの第2の端部117に隣接し、そこから延在するチュービング16の一部に結合されている。
【0078】
図16は、流体結合装置2100がカテーテルとチュービングアンカー1100との間に位置決めされるように、チュービングアンカー1100が流体結合装置2100から上流に位置決めされている、医療用流体延在セットシステム800の一実施形態を示す。
【0079】
医療用流体延在セットシステム800は、チュービング16、または医療用流体延在セットシステム800の別の部分、またはIVセットの一部が、チュービングアンカーまたは患者から離れる方向DXに引っ張られたときに、チュービングアンカー1100が患者からの医療用流体延在セットシステム800の分離に抵抗することができるように構成されている。しかしながら、引っ張りによって引き起こされる力に起因してチュービングアンカーが患者から分離される場合には、流体結合装置2100は、流体経路を切断するように構成されている。したがって、本開示のいくつかの実施形態では、流体結合装置2100の切断力は、患者の皮膚に対するチュービングアンカー1100の固設力よりも小さい。本開示のいくつかの態様では、流体結合装置2100の切断力は、患者へのカテーテルの固設力よりも小さい。いくつかの実施形態では、流体結合装置2100の切断力は、およそ1~2ポンドである。
【0080】
医療用流体延在セットシステム800の特徴は、チュービングアンカー1100の固設強度未満の力に対する切断事象の発生を低減することができ、これにより、流体結合装置2100が、例えばチュービングアンカー1100である第1の固設部が患者から分離された後にのみ分離することを確実にすることができる。
【0081】
チュービングアンカー1100が患者から分離された後の、流体結合装置2100またはその一部の制御された支持を提供するために、医療用流体延在セットシステム900は、図17に示されているように、第1のチュービングアンカー1100と第2のチュービングアンカー1103との間に位置決めされた流体結合装置2100を用いて構成することができる。
【0082】
医療用流体延在セットシステム900は、第1のチュービングアンカー1100および第2のチュービングアンカー1103を患者に添着するように構成された固設接着剤を含むことができる。固設接着剤は、患者と流体結合装置2100との間に固設接着剤が延在しないように、切り欠き部を伴って、または窓を形成する形状を有して成形することができる。本開示のいくつかの態様では、第1のチュービングアンカー1100および第2のチュービングアンカー1103を患者にそれぞれ添着するために、第1の固設接着剤27-1および第2の固設接着剤27-2が提供される。
【0083】
第1および第2の固設接着剤の互いに対する位置を維持するために、医療用流体延在セットシステム900は、少なくとも第1のチュービングアンカー1100および第2のチュービングアンカー1103にわたって延在するように構成されたフィルムオーバーレイ28を含むことができる。
【0084】
医療用流体延在セットシステム900は、第2のチュービングアンカー1103が第1のチュービングアンカー1100の前に患者から分離することができるように構成されている。第2のチュービングアンカー1103が第1のチュービングアンカー1100の前に患者から分離することを可能にするために、第2のチュービングアンカー1103は、第1のチュービングアンカー1100よりも小さくすることができる。第2のチュービングアンカー1103が分離すると、流体結合装置2100の第1および第2の部分は、分離して、第1のチュービングアンカー1100と第2のチュービングアンカー1103との間の流体経路を切断することができる。流体結合装置2100が分離された後、第1の固設接着剤27-1は、患者に結合された第1のチュービングアンカー1100を保持することができる。
【0085】
第2のチュービングアンカー1103の分離後および第1のチュービングアンカー1100の分離前に流体経路の切断を可能にするために、流体結合装置2100の切断力は、患者の皮膚に対するチュービングアンカー1100の固設力よりも小さい。いくつかの実施形態では、流体結合装置2100の切断力は、およそ1~2ポンドである。ここで図18を参照すると、本開示の態様による流体結合装置2100が示されている。流体結合装置2100は、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210を含む。第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210は、第2のバルブアセンブリ2210の一部を第1のバルブアセンブリ2110に挿入することによって一緒に結合され得る。第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210が一緒に結合されると、流体結合装置2100を通る流体経路が形成される。
【0086】
第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210のいずれかが、流体結合装置2100上の引張力または張力が閾値を超えるときなどに、互いから引き離される場合、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210は、互いから分離することができる。図19Aおよび図19Bに示されるように、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210が互いから分離すると、それぞれの第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210は、それらを通る流体の流れに抵抗することができる。本開示のいくつかの実施形態では、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210の各々は、それらのそれぞれのアセンブリを通る流体通路を閉塞することによって流体の流れに抵抗することができる。
【0087】
第1のバルブアセンブリ2110は、内部空洞を有するハウジング2112と、空洞内に位置決めされた圧縮性バルブ2114とを含む。第1のバルブアセンブリ2110が第2のバルブアセンブリ2210または他の嵌合コネクタと結合されていないとき、圧縮性バルブ2114は、第1の位置にあり、第1のバルブアセンブリ2110を通る流体通路は、圧縮性バルブ2114によって閉塞され、第1のバルブアセンブリ2110の流体通路を通る流体の流れに抵抗する。
【0088】
第1のバルブアセンブリ2110が第2のバルブアセンブリ2210と結合されると、圧縮性バルブ2114は、第2の位置に移動され、第1のバルブアセンブリ2110を通る流体通路は、閉塞されず、第1のバルブアセンブリ2110の流体通路を通る流体の流れに対する抵抗を低減する。
【0089】
第2のバルブアセンブリ2210は、内側ボアを有する本体2212と、ボア2220内に位置決めされたバルブプラグ2214とを含む。第1のバルブアセンブリ2110が第2のバルブアセンブリ2210に結合されていないとき、第2のバルブアセンブリ2210を通る流体通路は、バルブプラグ2214によって閉塞されている。
【0090】
第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210が一緒に結合されているとき、第1のバルブアセンブリ2110の一部が、バルブプラグ2214を移動または付勢して、第1のバルブアセンブリ2110を通る流体通路と第2のバルブアセンブリ2210を通る流体通路とを流体的に結合する。
【0091】
流体結合装置2100の断面図が図20および図21に示されている。第1のバルブアセンブリ2110は、第1の端部2116および第2の端部2118を有するハウジング2112を含む。ハウジング2112の内側表面が、第2の端部2118を通ってハウジングの第1の端部2116に向かって延在する空洞2119を形成する。
【0092】
第1のバルブアセンブリ2110はまた、空洞内に延在し、第1のバルブアセンブリ2110を通る流体通路の少なくとも一部を形成するポスト2120を含む。ポストは、近位端部分2122および遠位端部分2242124を含み、ポストの遠位端部分2242124は、ハウジングの第1の端部2116からハウジングの第2の端部2118に向かう方向に空洞内で延在する。本開示のいくつかの実施形態では、ポストの近位端部分2122は、第1のバルブアセンブリ2110の流体通路2126がハウジングの第1の端部2116およびポスト2120を通って延在するように、ハウジングの第1の端部2116と結合されている。
【0093】
ポスト2120は、ポストの近位端部分2122および遠位端部分2242124を通って延在する流体通路2126を形成する内側表面を含む。ポストの遠位端部分2242124において、流体通路2126は、ポストの遠位端部2127の開口部を通って延在する。本開示のいくつかの実施形態では、流体通路のための開口部は、ポストの遠位端部2127から離間した場所に位置決めされている。
【0094】
本開示のいくつかの実施形態では、ポスト2120は、空洞内に延在し、かつ第1のバルブアセンブリ2110を通る流体通路の少なくとも一部を形成する針として構成することができる。ポスト2120は、ハウジング2112もしくは第1のバルブアセンブリ2110の別の部分と一体に形成することができるか、またはポスト2120は、ハウジング2112もしくは第1のバルブアセンブリ2110の別の部分と結合することができる。いくつかの実施形態では、ポスト2120は、ポリマーおよび/または金属のいずれかを含む材料から形成される。
【0095】
本開示のいくつかの態様では、ハウジング2112は、ハウジングの第1の端部2116から、ハウジングの第2の端部2118から離れる方向に延在するボス2128を画定する。ボス2128は、第1のバルブアセンブリ2110の流体通路2126の一部を含むことができる。ボス2128を通って延在する流体通路2126の断面幅は、チュービングの端部を流体通路2126内に位置決めまたは挿入することができるように、接合ポケットとして構成することができる。本開示のいくつかの実施形態では、ボス2128を通って延在する流体通路2126の断面幅は、チュービングの断面幅にほぼ等しいかまたはそれよりも大きい。いくつかの実施形態では、チュービングは、締まり嵌めおよび/または第1のバルブアセンブリ2110とチュービングとの間の接合部を作成することのいずれかを使用して、第1のバルブアセンブリ2110に結合することができる。
【0096】
圧縮性バルブ2114は、空洞内に位置決めされており、圧縮性バルブ2114が第1の位置にあるときに流体通路2126を通る流体の流れに抵抗するように構成されている。流体通路2126を通る流体の流れは、圧縮性バルブ2114が第1の位置にあるときに、ポストの遠位端部2127とハウジングの第2の端部2118との間に位置決めされる圧縮性バルブ2114の一部によって抵抗される。
【0097】
圧縮性バルブ2114は、近位端部分2132および遠位端部分2134を含む。近位端部分2132は、凹部2136を形成する内側表面を有する弾性部材を備える。遠位端部分2134は、圧縮性バルブ2114の遠位端部2140を画定するヘッド2138を備える。ヘッド2138は、ヘッド2138を通って凹部2136まで延在するスリット2139を含む。
【0098】
弾性部材を形成する圧縮性バルブ2114の部分は、断面で見たときにアコーディオン形状の壁を有するチューブ形状の構造として示されているが、弾性部材は、ヘッド2138をハウジングの第2の端部2118に向かって付勢または方向付けることができる任意の構造として形成することができる。本開示のいくつかの実施形態では、弾性部材は、ヘッド2138とハウジングの第1の端部2116または第2の端部2118のいずれかとの間に位置決めされたばねまたはアームによって形成することができる。
【0099】
圧縮性バルブ2114が第1の位置にあるとき、圧縮性バルブ2114の遠位端部2140は、ハウジングの第2の端部2118と位置合わせされる。本開示のいくつかの実施形態では、圧縮性バルブ2114が第1の位置にあるときに、共通平面が、圧縮性バルブ2114の遠位端部2140およびハウジングの第2の端部2118と交差する。
【0100】
流体通路2126を通る流体の流れに抵抗するために、第1のバルブアセンブリ2110はまた、ポストの遠位端部分2242124がヘッド2138に対して係合し、それによってポストの流体通路2126を閉塞するように構成されている。本開示のいくつかの実施形態では、ポスト2120の最遠位端部は、ヘッドのスリット2139内に位置決めされている。ヘッド2138は、凹部2136から圧縮性バルブ2114の遠位端部2140に向かって延在する空洞または凹状内側表面を含むことができる。圧縮性バルブ2114が第1の位置にあるときに、ヘッド2138は、ポストを通る流体通路の開口部に対して係合して、そこを通る流体の流れに抵抗する。
【0101】
圧縮性バルブ2114が第1の位置にあるときに、圧縮性バルブのヘッド2138はまた、ハウジングの突出部2144に対して係合することができる。突出部2144は、ハウジング2112の内側表面から空洞内への方向に延在する。本開示のいくつかの実施形態では、突出部2144は、ハウジングの第2の端部2118に位置決めされており、圧縮性バルブ2114が第1の位置に向かって移動するとき、例えば、ヘッド2138がハウジングの第2の端部2118に向かって移動するときに、ヘッド2138が突出部2144に対して係合するように、内側表面の周囲に延在する。
【0102】
使用時に、ヘッド2138がハウジングの第2の端部2118に向かって移動するとき、突出部2144に対するヘッド2138の係合は、ハウジングの第1の端部2116から第2の端部2118に向かう方向へのヘッド2138の移動に抵抗することができる。突出部2144に対するヘッド2138の係合はまた、ヘッド2138とハウジング2112との間にシールを形成することができる。
【0103】
第1のバルブアセンブリ2110は、第1のバルブアセンブリ2110のハウジング2112の第2の端部2118を通して第2のバルブアセンブリ2210の一部を挿入することによって、第2のバルブアセンブリ2210と結合するように構成されている。次いで、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210を互いに向かって移動させて、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210を流体的に結合することができる。
【0104】
図20はまた、第1のバルブアセンブリ2110から分離されて離間された第2のバルブアセンブリ2210の断面図を示す。第2のバルブアセンブリ2210は、第1の端部2216および第2の端部2218を有する本体2212を含む。本体2212の内側表面が、本体の第1の端部2216に向かって第2の端部2218を通って延在するボア2220を形成する。
【0105】
本体2212はまた、本体の第1の端部2216を通ってボア2220まで延在する流体通路2226を含む。バルブプラグ2214は、ボア2220内に位置決めされており、第2のバルブアセンブリ2210が第1のバルブアセンブリ2110と結合されていないときに流体通路2226を閉塞するように構成されている。
【0106】
バルブプラグ2214は、第1の端部2236と、第2の端部2238と、バルブプラグの第1の端部2236および第2の端部2238を通って延在するスリット2240とを含む。バルブプラグの第2の端部2238は、本体の第2の端部2218と位置合わせされている。本開示のいくつかの実施形態では、共通平面が、バルブプラグの第2の端部2238および本体の第2の端部2218と交差する。
【0107】
本開示のいくつかの実施形態では、本体2212の第2の端部は、空洞に向かう方向に半径方向内向きに延在する。本体2212の半径方向内向きに延在する部分は、バルブプラグ2214に対して係合し、ボア2220からのバルブプラグ2214の移動に抵抗することができる。
【0108】
本開示のいくつかの態様では、本体の第1の端部2216は、第2の端部2218から離れる方向に延在し、流体通路2226の少なくとも一部を形成する雄型ルアー2242構造を画定する。本開示のいくつかの実施形態では、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210のいずれかの第1の端部2116、2216は、ボンドポケット、雌型ルアー、および/または雄型ルアーのいずれかを含むことができる。
【0109】
本体2212は、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210が一緒に結合されたときに第1のバルブアセンブリ2110の一部に対して係合するように構成された壁2244を形成する。壁2244は、本体の第1の端部2216と第2の端部2218との間に延在する長手方向軸A22に対して横断方向である方向に外側表面から離れるように延在する本体2212の一部によって形成することができる。本開示のいくつかの実施形態では、壁2244は、本体2212の外側表面の隣接部分に対して凸状または凹状である本体2212の外側表面の一部によって形成することができる。
【0110】
第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210は、図13に示されているように、第2のバルブアセンブリ2210用の本体の第2の端部2218を、第1のバルブアセンブリ2110用のハウジングの第2の端部2118の空洞内に開口部を通して挿入することによって、一緒に結合することができる。
【0111】
本体2212が空洞内に挿入され、ハウジングの第1の端部2116に向かって前進されると、本体の第2の端部2218および/またはバルブプラグの第2の端部2238のいずれかが、圧縮性バルブの遠位端部2140に対して係合する。第2のバルブアセンブリ2210がハウジングの第1の端部2116に向かって前進されると、圧縮性バルブの近位端部分2132によって形成された弾性部材が圧縮され、ヘッドが第1の端部2116に向かって移動する。ヘッド2138がハウジングの第1の端部2116に向かって移動すると、ポストの遠位端部分2242124がヘッドのスリット2139およびバルブプラグのスリット2240を通って移動するか、または貫通する。
【0112】
本体2212は、ハウジングの突出部2144が本体の壁2244にわたってそれを越えて移動するまで、ハウジングの第1の端部2116に向かって前進され、それにより、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210が一緒に結合されたときに突出部2144が壁2244と本体の第1の端部2216との間に位置決めされる。
【0113】
壁2244と本体の第2の端部2218との間の距離は、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210を通る流体経路を維持しながら、第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210の分離に抵抗するように構成されている。分離に抵抗し、流体経路を維持するために、壁2244は、本体の第2の端部2218から距離D21だけ離間しており、距離D22は、およそ、スリット2139の長さL21とスリット2240の長さL22との合計以上である。
【0114】
第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210が一緒に結合されると、ポストの遠位端部2127を通る開口部は、第1のバルブアセンブリ2110の流体通路2126が、第2のバルブアセンブリ2210の流体通路2226と流体的に結合されるように、バルブプラグ2214と本体の第1の端部2216との間に位置決めされる。
【0115】
図22に示される実施形態などの本開示のいくつかの実施形態では、流体通路のための開口部2141は、ポストの遠位端部2127から離間した場所に位置決めされている。開口部2141は、流体通路2126によって形成された長手方向軸A22に対して横断方向である方向に延在する流体通路2126の一部を形成する。例えば、ポストの遠位端部分2242124の開口部2141は、長手方向軸A22から離れるように延在する方向に半径方向外向きに延在する流体通路2126の一部を形成することができる。
【0116】
開口部は、ポストの遠位端部2127から離間することができ、長手方向軸A22と位置合わせされるかまたは平行な方向に延在する流体通路2126の一部を形成することができる。場合によっては、ポストの遠位端部2127は、ポストの近位端部分2122から遠位端部2127への方向に減少する断面幅を形成するように先細になる外側表面を有し、開口部は、先細の外側表面を通って延在する。
【0117】
本開示のいくつかの実施形態では、バルブプラグ2214は、スリット2240と交差する凹部2241を形成する内側表面を含むことができる。第1のバルブアセンブリ2110および第2のバルブアセンブリ2210が一緒に結合されると、第1のバルブアセンブリ2110のポストは、スリット2240および凹部2241を通って移動することができる。
【0118】
凹部は、バルブプラグの第2の端部2238に向かう方向に、バルブプラグの第1の端部2236内に延在する。凹部2241はまた、内側表面から凹部内に、長手方向軸A22に向かう方向に延在するリッジを含むことができる。リッジは、第1のバルブアセンブリ2110のポスト2242124に対して係合して、バルブプラグ2214のリッジとポスト2242124との間にシールを形成するように構成することができる。ポスト2242124がバルブプラグ2214を通して位置決めされると、リッジは、バルブプラグ2214とポスト2242124との間の流体のボア2220からの移動に抵抗することができる。
【0119】
図23を参照すると、流体結合装置2400の一実施形態が示されており、第1のバルブアセンブリ2410および第2のバルブアセンブリ2510が一緒に結合されたときに、第1のバルブアセンブリ2410の一部が第2のバルブアセンブリ2510のスリーブ2550内に受け入れられている。本明細書の他の実施形態を参照して説明した特徴と同様の流体結合装置2400の特徴は、本開示を明確かつ簡潔にするために本明細書では繰り返されない。
【0120】
流体結合装置2400は、第1のバルブアセンブリ2410が第2のバルブアセンブリ2510から切断または分離された状態で、図24Aおよび図24Bに示されている。第1のバルブアセンブリ2410は、ハウジング2412の外側表面から離れる方向に延在する突出部2460を含む。第1のバルブアセンブリ2410および第2のバルブアセンブリ2510が一緒に結合されると、突出部2460は、スリーブ2550の内側表面と本体2212の外側表面との間の空間に挿入される。
【0121】
流体結合装置2100の断面図が図25および図26に示されている。第1のバルブアセンブリ2410は、第1の端部2416および第2の端部2418を有するハウジング2412を含む。ハウジング2412の内側表面が、ハウジングの第1の端部2416に向かって第2の端部2418を通って延在する空洞を形成する。
【0122】
第1のバルブアセンブリ2410はまた、空洞内に延在し、第1のバルブアセンブリ2410を通る流体通路の少なくとも一部を形成するポスト2420を含む。ポスト2420は、近位端部分2422および遠位端部分2424を含み、ポストの遠位端部分2424は、第1の端部2416からハウジングの第2の端部2418に向かう方向に空洞内で延在する。
【0123】
ポスト2420は、ポストの近位端部分2422および遠位端部分2424を通って延在する流体通路2426を形成する内側表面を含む。ポストの遠位端部分2424において、流体通路2426は、ポストの遠位端部2427から離間した開口部2421を通って延在する。本開示のいくつかの実施形態では、開口部2421は、近位端部分2422から離れる方向に減少する断面幅を形成するように先細になる外側表面を有するポストの一部を通って延在する。
【0124】
圧縮性バルブ2414が、空洞内に位置決めされており、圧縮性バルブ2414が第1の位置にあるときに流体通路2426を閉塞するように構成されている。圧縮性バルブ2414は、近位端部分2432および遠位端部分2434を含む。図20および図21を参照して開示された圧縮性バルブ2114と同様に、近位端部分2432は、弾性部材を備え、遠位端部分2434は、ヘッド2438を備え、ヘッド2438は、ヘッド2438を通って弾性部材内の凹部まで延在するスリットを有する。
【0125】
本開示のいくつかの実施形態では、ヘッド2438は、圧縮性バルブの近位端部分2432から遠位端部分2434に向かって延在する凹部の一部を形成する内側表面を備える。ヘッド2438に沿った凹部は、圧縮性バルブが第1の位置にあるときに、ヘッドがポストに対して係合して開口部2421を閉塞するように構成することができる。
【0126】
ヘッド2438に沿った凹部の部分は、ポストの遠位端部分2424の外側表面の断面幅にほぼ等しい断面幅を有する内側表面によって形成されている。本開示のいくつかの実施形態では、ヘッド2438に沿った凹部の部分は、近位端部分2432からヘッド2438の遠位端部2440に向かう方向に減少する幅を形成するように先細になる断面幅を有することができる。
【0127】
ポストに対して係合するために、凹部の第1の部分2450が、近位端部分2432と開口部2421との間に位置するポストの外側表面の断面幅にほぼ等しい断面幅W1を有することができる。凹部の第1の部分2450とヘッドの遠位端部2440との間に位置する凹部の第2の部分2452が、開口部2421とポストの遠位端部2427との間に位置するポストの外側表面の断面幅にほぼ等しい断面幅W2を有することができる。
【0128】
圧縮性バルブ2414が第1の位置にあるとき、ヘッド2438は、ポストの遠位端部分2424がヘッドの凹部内にあり、通路2426およびポストの開口部2421を通る流体の流れに抵抗するように位置決めされる。
【0129】
本開示のいくつかの実施形態では、圧縮性バルブ2414が第1の位置にあるとき、凹部の第1の部分2450に沿ったヘッドの内側表面は、近位端部分2432と開口部2421との間のポストの一部に対して係合し、凹部の第2の部分2452に沿ったヘッドの内側表面は、ポストの開口部2421と遠位端部2427との間のポストの一部に対して係合する。
【0130】
圧縮性バルブ2414が第1の位置にあるときに、圧縮性バルブのヘッド2438はまた、ハウジングのレッジ2425に対して係合することができる。レッジ2425は、ハウジング2412の内側表面から空洞内への方向に終端する。本開示のいくつかの実施形態では、レッジ2425は、ハウジングの第1の端部2416から第2の端部2418に向かう方向に先細になる断面幅を有するハウジングの内側表面の一部によって形成されている。
【0131】
圧縮性バルブ2414が第1の位置に向かって移動すると、ヘッド2438の外側表面が、レッジ2425に対して係合することができる。本開示のいくつかの実施形態では、ヘッド2438の外側表面は、ヘッドの遠位端部2440に向かう方向に断面幅が減少するように先細になるヘッドの断面幅を画定する。
【0132】
ハウジング2412はまた、第1のバルブアセンブリ2410および第2のバルブアセンブリ2510が一緒に結合されたときに第2のバルブアセンブリ2510に対して係合するように構成された突出部2460を含む。突出部2460は、ハウジングの第1の端部2416と第2の端部2418との間に延在する長手方向軸A21に対して横断方向である方向に外側表面から離れるように延在するハウジング2412の一部によって形成することができる。本開示のいくつかの実施形態では、突出部2460は、ハウジング2412の外側表面の隣接部分に対して凸状または凹状であるハウジング2412の外側表面の一部によって形成することができる。
【0133】
突出部2460は、ハウジングの第2の端部2418に位置決めされており、レッジ2425は、長手方向軸A21に沿って突出部2460から離間している。本開示のいくつかの態様では、ポストの遠位端部2427は、レッジ2425と突出部2460との間に長手方向に位置決めされている。
【0134】
突出部2460は、第1のバルブアセンブリ2410および第2のバルブアセンブリ2510の互いからの意図しない分離に抵抗するために、第2のバルブアセンブリ2510に対して係合するように構成されている。第2のバルブアセンブリ2510は、内側ボアを有する本体2512と、ボア2520内に位置決めされたバルブプラグ2514とを含むことができる。第1のバルブアセンブリ2410が第2のバルブアセンブリ2510と結合されていないとき、バルブプラグ2514は、第2のバルブアセンブリ2510を通る流体通路を閉塞する。
【0135】
本開示のいくつかの実施形態では、バルブプラグ2514は、バルブプラグの第1の端部と第2の端部との間の外側表面内に延在する溝2515を含む。溝2515は、バルブプラグの外周の周りに、第2のバルブアセンブリ2510の長手方向軸A22に向かう方向に延在することができる。いくつかの態様では、溝2515は、ポスト2424がバルブプラグ2514を通って移動するときに、バルブプラグ2514が屈曲または付勢することを可能にすることができる。
【0136】
第1のバルブアセンブリ2410および第2のバルブアセンブリ2510の互いからの意図しない分離に抵抗するために、第2のバルブアセンブリ2510は、スリーブ2550を含む。スリーブは、本体の第1の端部2516から第2の端部2518に向かう方向に、本体2512の外側表面に沿って延在する。いくつかの実施形態では、スリーブ2550は、本体の第1の端部2516と第2の端部2518との間に延在する長手方向軸A22に平行な方向に延在する。
【0137】
スリーブ2550は、本体2512から離間しており、それらの間に第1のバルブアセンブリ2410の一部を挿入することを可能にする。スリーブ2550の内側表面と本体2512の外側表面との間には、スリーブ2550と本体2512との間の空間が形成されている。
【0138】
第1のバルブアセンブリ2410の一部がスリーブ2550と本体2512との間に位置決めされると、スリーブ2550およびハウジング2412の互いに対する係合は、第1のバルブアセンブリ2410および第2のバルブアセンブリ2510の互いからの意図しない分離に抵抗することができる。
【0139】
ハウジング2412に対して係合するスリーブ2550の部分は、壁2544を含むことができる。壁2544は、本体2512の外側表面に向かう方向にスリーブの内側表面から離れるように延在する。本開示のいくつかの実施形態では、壁の遠位端部は、本体2512の外側表面から距離D23だけ離間している。距離D23がハウジング2412の遠位端部の厚さT21よりも小さい場合、スリーブは、ハウジング2412の第2の端部2418がスリーブ2550と本体2512との間に挿入されるときに、本体2512の外側表面から離れるように屈曲または付勢することができる。
【0140】
一緒に結合された第1のバルブアセンブリ2410および第2のバルブアセンブリ2510の断面図が図26に示されている。本体2512がハウジング2412の空洞内に挿入され、ハウジングの第1の端部2416に向かって前進されると、本体の第2の端部2518および/またはバルブプラグの第2の端部2538のいずれかが、圧縮性バルブ2414の遠位端部2440に対して係合する。
【0141】
本体2512およびハウジング2412が互いに向かって移動すると、ハウジングの第2の端部2418は、スリーブ2550と本体2512の外側表面との間の空間内に移動する。次いで、突出部2460が壁2544と本体の第1の端部2516との間に位置決めされるまで、本体2512およびハウジング2412は、互いに向かってさらに移動され、それにより、壁2544に対する突出部2460の係合が、第1のバルブアセンブリ2410および第2のバルブアセンブリ2510の互いからの意図しない分離に抵抗する。
【0142】
本体2512がハウジング2412の空洞内に挿入され、ハウジングの第1の端部2416に向かって前進されると、ハウジングの流体通路2426は、本体2512がハウジング2412内に、ポストの遠位端部分を通る開口部2421がバルブプラグ2514と本体の第1の端部2516との間に位置決めされる距離だけ前進されると、本体の流体通路2526と流体的に結合される。
【0143】
本開示のいくつかの実施形態では、ポストの遠位端部2427は、レッジ2425と突出部2460との間に長手方向に位置決めされているため、第1のバルブアセンブリ2410および第2のバルブアセンブリ2510が一緒に結合されると、ポストの遠位端部分を通る開口部2421は、バルブプラグ2514と本体の第1の端部2516との間に位置決めされる。
【0144】
第1のバルブアセンブリ2410および第2のバルブアセンブリ2510が一緒に結合されると、流体結合装置2400の流体経路は、第1のバルブアセンブリ2410の流体通路2426および第1のバルブアセンブリ2510の流体通路2526によって形成される。第1のバルブアセンブリ2410および第2のバルブアセンブリ2510が互いから切断または分離されると、圧縮性バルブ2414は、ヘッド2438がポストを通る流体の流れを閉塞または抵抗し、バルブプラグ2514が流体通路2526を通る流体の流れに抵抗するように、非拘束位置に移動する。
【0145】
項としての主題技術の例示
主題技術は、例えば、以下に説明する様々な態様に従って例示される。主題技術の態様の様々な例は、便宜上、番号付きの項(1、2、3など)として説明される。これらは例として提供されており、主題技術を限定するものではない。従属項のうちのいずれも、任意の組み合わせで組み合わされ、それぞれの独立項、例えば、項1または項5に入れられ得ることに留意されたい。他の項もまた、同様に提示されることができる。
【0146】
項1.医療用流体延在セットシステムであって、第1の端部および第2の端部を有するチュービングと、チュービングの第1の端部に結合された流体結合装置と、チュービングの第1の端部と第2の端部との間でチュービングに結合されたチュービングアンカーと、を備える、医療用流体延在セットシステム。
【0147】
項2.流体結合装置は、第1のバルブアセンブリおよび第2のバルブアセンブリを備え、第1のバルブアセンブリおよび第2のバルブアセンブリは、一緒に取り外し可能に結合されて、チュービングおよび流体結合装置を通る流体流路を形成する、項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0148】
項3.チュービングの第2の端部に結合されたカテーテルをさらに備える、項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0149】
項4.アンカーとチュービングの第2の端部との間のチュービングの長さが、アンカーとチュービングの第2の端部との間の距離よりも大きい、項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0150】
項5.チュービングアンカーは、チュービングの第1の端部と第2の端部との間のチュービングの長さに沿ったチュービングアンカーの移動が抵抗されるように、チュービングに結合されている、項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0151】
項6.アンカーとチュービングの第2の端部との間のチュービングの一部が、チュービングの一部が付勢されていないときに非線形形状を含む、項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0152】
項7.アンカーとチュービングの第2の端部との間のチュービングの一部が、ベローズを備える、項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0153】
項8.チュービングアンカーの外側表面に沿って延在する接着剤層をさらに備える、項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0154】
項9.チュービングアンカーは、第1の表面積を画定する上部表面を備え、接着剤層は、第2の表面積を画定し、第2の表面積は、第1の表面積よりも大きい、項8に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0155】
項10.チュービングアンカーは、第1の端部、第2の端部、第1の側壁、第2の側壁、上部端部、底部端部を有するアンカー本体と、第1の端部および第2の端部を通って延在し、アンカー本体の長手方向軸を画定するチュービング通路とを備える、項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0156】
項11.チュービングアンカーは、第1の側壁と第2の側壁との間の幅を備え、チュービングアンカーの幅は、チュービングアンカーの第1の端部からチュービングアンカーの第2の端部に向かう方向に減少する、項10に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0157】
項12.チュービングは、チュービングアンカーの第2の端部が流体結合装置に向かって配向されるように、チュービングアンカーを通って延在する、項11に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0158】
項13.第1の側壁は、前方部分および後方部分を備え、第1の側壁の前方部分および後方部分は、長手方向軸から離れるように延在し、第1の側壁の頂点で交差し、第2の側壁は、前方部分および後方部分を備え、第2の側壁の前方部分および後方部分は、長手方向軸から離れるように延在し、第2の側壁の頂点で交差する、項10に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0159】
項14.第1の側壁および第2の側壁の頂点間のチュービングアンカーの幅が、上部端部と底部端部との間のチュービングアンカーの高さよりも大きい、項13に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0160】
項15.第1の側壁の頂点から第2の側壁の頂点まで、およびチュービングアンカーの第2の端部に沿って延在するチュービングアンカーの第1の長さが、第1の側壁の頂点から第2の側壁の頂点まで、およびチュービングアンカーの第1の端部に沿って延在するチュービングアンカーの第2の長さよりも長い、項13に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0161】
項15.流体コネクタが、チュービングの第2の端部に結合されており、流体コネクタの一部が、チュービングアンカーに結合されている、項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0162】
項16.流体コネクタは、チュービングアンカーに対して移動可能である、項15に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0163】
項17.チュービングの第1の端部と流体結合装置との間に結合された流体コネクタをさらに備える、項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0164】
項18.流体結合装置は、チュービングアンカーに枢動可能に結合されている、項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0165】
項19.流体結合装置に結合された第1の端部を有する別のチュービングと、別のチュービングに結合された別のチュービングアンカーとをさらに備え、流体結合装置は、チュービングアンカーと別のチュービングアンカーとの間で流体的に結合されている、項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0166】
項20.流体結合装置は、第1のバルブアセンブリであって、ハウジングであって、第1の端部、第1の端部とは反対側にある第2の端部、および第2の端部を通ってハウジングの第1の端部に向かって延在する空洞を形成する内側表面を有する、ハウジングと、近位端部分および遠位端部分を有するポストであって、ポストの遠位端部分は、ハウジングの第1の端部からハウジングの第2の端部に向かう方向に空洞内に延在する、ポストと、ハウジングの第1の端部およびポストを通って延在する流体通路と、空洞内に位置決めされた圧縮性バルブであって、近位端部分および遠位端部分を有し、近位端部分は、凹部を形成する内側表面を有する弾性部材を備え、遠位端部分は、ヘッドであって、ヘッドを通って凹部まで延在するスリットを有する、ヘッドを備える、圧縮性バルブと、を備える、第1のバルブアセンブリと、第2のバルブアセンブリであって、本体であって、第1の端部、第1の端部とは反対側にある第2の端部、第2の端部を通って本体の第1の端部に向かって延在するボアを形成する内側表面、および本体の第1の端部を通ってボアまで延在する流体通路を有する、本体と、ボア内に位置決めされたバルブプラグであって、第1の端部、第2の端部、ならびにバルブプラグの第1の端部および第2の端部を通って延在するスリットを有する、バルブプラグと、を備える、第2のバルブアセンブリと、を備える、項1に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0167】
項21.第1のバルブアセンブリおよび第2のバルブアセンブリが互いから分離されているとき、圧縮性バルブは第1の位置にあり、ヘッドの遠位端部がハウジングの第2の端部と位置合わせされており、ポストの遠位端部分は凹部内に位置決めされており、第1のバルブアセンブリおよび第2のバルブアセンブリが一緒に結合されているとき、本体の第2の端部は、ハウジングの空洞内に位置決めされており、それにより、圧縮性バルブは第2の位置にあり、ヘッドはハウジングの第1の端部に向かって付勢され、ポストの遠位端部分は、圧縮性バルブのヘッドのスリットおよびバルブプラグのスリットを通って延在し、それにより、第1のバルブアセンブリの流体通路は、第2のバルブアセンブリの流体通路と流体的に結合される、項20に記載の医療用流体延在セットシステム。
【0168】
項22.医療用流体延在セットシステムを提供する方法であって、第1の端部および第2の端部を有するチュービングを提供することであって、第1の端部は、流体結合装置を備える、提供することと、チュービングアンカーがチュービングの第1の端部と第2の端部との間に位置決めされるように、チュービングアンカーをチュービングに結合することと、を含む、方法。
【0169】
項23.チュービングアンカーをチュービングに結合することは、チュービングアンカーの第1の端部およびチュービングアンカーの第2の端部を通って延在するチュービング通路を通してチュービングを挿入することを含む、項22に記載の方法。
【0170】
項24.チュービングの第1の端部と第2の端部との間のチュービングの長さに沿ったチュービングアンカーの移動が抵抗されるように、チュービングアンカーをチュービングに接合することをさらに含む、項22に記載の方法。
【0171】
項25.チュービングの第2の端部にカテーテルを結合することをさらに含む、項22に記載の方法。
【0172】
項26.アンカーとチュービングの第2の端部との間のチュービングの長さが、非線形形状を含み、それにより、アンカーとチュービングの第2の端部との間のチュービングの長さが、アンカーとチュービングの第2の端部との間の距離よりも大きい、項22に記載の方法。
【0173】
項27.チュービングアンカーの外側表面および患者に対して係合するように構成された接着剤層を提供することをさらに含む、項22に記載の方法。
【0174】
さらなる考慮
いくつかの実施形態では、本明細書の項のいずれかは、独立項のいずれか1つまたは従属項のいずれか1つに従属し得る。一態様では、項(例えば、従属項または独立項)のいずれかは、任意の他の1つまたは複数の項(例えば、従属項または独立項)と組み合わせることができる。一態様では、請求項は、節、文、句または段落で記載された単語(例えば、ステップ、動作、手段または構成要素)の一部または全てを含み得る。一態様では、請求項は、1つまたは複数の節、文、句または段落で記載された単語の一部または全てを含むことができる。一態様では、各節、文、句または段落の単語の一部が削除されてもよい。一態様では、追加の単語または要素が、節、文、句または段落に追加されてもよい。一態様では、主題技術は、本明細書で説明される構成要素、要素、機能または動作のいくつかを利用することなく実装され得る。一態様では、主題技術は、追加の構成要素、要素、機能または動作を利用して実装され得る。
【0175】
本開示は、本明細書で説明される様々な態様が、いずれの当業者にも実施されることが可能であるように提供される。本開示は、主題技術の様々な例を提供し、主題技術はこれらの例に限定されない。これらの態様に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義される包括的な原理は、他の態様に適用され得る。
【0176】
単数形の要素への言及は、特に明記しない限り、「1つおよび1つだけの」を意味するものではなく、「1つまたは複数」を意味することを意図している。別途特に明記しない限り、「いくつか」という用語は、1つまたは複数を指す。男性代名詞(例えば、彼の)は、女性および中性(例えば、彼女の、およびその)を含み、その逆も同様である。見出しおよび小見出しがある場合、それらは便宜上使用されているにすぎず、本発明を限定するものではない。
【0177】
「例示的な」という語句は、本明細書では「例または例示としての役割を果たす」ことを意味するために使用される。本明細書で「例示的な」として説明される任意の態様または設計は、必ずしも他の態様または設計よりも好ましいまたは有用であると解釈されるものではない。一態様では、本明細書で説明される様々な代替的な構成および動作は、少なくとも同等であると見なされ得る。
【0178】
「態様」などの句は、このような態様が主題技術に必須であることも、このような態様が主題技術の全ての構成に適用されることも示唆しない。態様に関する開示は、全ての構成、または1つまたは複数の構成に適用され得る。態様は、1つまたは複数の例を提供することができる。一態様などの句は、1つまたは複数の態様を指すことができ、その逆も同様である。「実施形態」などの句は、このような実施形態が主題技術に必須であることも、このような実施形態が主題技術の全ての構成に適用されることも示唆しない。実施形態に関する開示は、全ての実施形態、または1つまたは複数の実施形態に適用され得る。実施形態は、1つまたは複数の例を提供することができる。一実施形態などの句は、1つまたは複数の実施形態を指すことができ、その逆も同様である。「構成」などの句は、このような構成が主題技術に必須であることも、このような構成が主題技術の全ての構成に適用されることも示唆しない。構成に関する開示は、全ての構成、または1つまたは複数の構成に適用され得る。構成は、1つまたは複数の例を提供することができる。「ある構成」などの句は、1つまたは複数の構成を指すことができ、その逆も同様である。
【0179】
一態様では、別途明記しない限り、続く特許請求の範囲を含む本明細書に記載されている全ての測定値、値、格付け、位置、大きさ、サイズ、および他の仕様は、近似的であり、正確ではない。一態様では、それらは、それらが関連する機能、およびそれらが属する当技術分野で慣用的なものと一致する合理的な範囲を有することを意図している。
【0180】
一態様では、「結合された」などの用語は、直接結合されていることを指し得る。別の態様では、「結合された」などの用語は、間接的に結合されていることを指し得る。
【0181】
「上」、「下」、「前」、「後」などの用語は、本開示で使用される場合、通常の重力の基準体系ではなく、任意の基準体系を指すものとして理解されるべきである。このようにして、上部表面、底部表面、前方表面、および後方表面は、重力の基準体系で上方に、下方に、斜めに、または水平に延在し得る。
【0182】
様々な項目は、全て主題技術の範囲から逸脱することなく、異なるように(例えば、別の順序で配置されたり、別の方法で区画されたりして)配置されてもよい。当業者に知られているまたは後に知られるようになる、本開示を通して説明される様々な態様の要素に対する全ての構造的均等物および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されることが意図される。さらに、本明細書で開示されたものには、このような開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公衆に専用であることを意図するものは何もない。請求項のいかなる要素も、要素が「~するための手段」という語句を使用して明確に列挙されておらず、または方法請求項の場合には、要素が「~するためのステップ」という語句を使用して列挙されていない限り、米国特許法第112条第6パラグラフの規定の下で解釈されるべきではない。さらに、「含む」、「有する」などの用語が使用される限りにおいて、このような用語は、特許請求の範囲において移行語として「備える」という用語が使用される場合に「備える」が解釈されるように同様に包括的であることを意図している。
【0183】
本開示の名称、背景技術、概要、図面の簡単な説明、および要約は、本明細書によって本開示に組み込まれ、限定的な説明としてではなく、本開示の例示的な例として提供される。それらが特許請求の範囲または意味を限定するようには使用されないことを理解して提出される。加えて、発明を実施するための形態では、説明が例示的な例を提供し、本開示を合理化する目的で、様々な特徴が様々な実施形態において合わせて群化されていることが理解できよう。この開示の方法は、特許請求される主題が、各請求項に明確に記載されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するとは解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、単一の開示された構成または動作の全ての特徴よりも少ない特徴にある。以下の特許請求の範囲は、本明細書によって発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は別個に特許請求される主題として独立している。
【0184】
特許請求の範囲は、本明細書で説明された態様に限定されることを意図するものではなく、特許請求の範囲の文言と一致する全範囲が与えられるべきであり、全ての法的均等物を包含するべきである。それにもかかわらず、特許請求の範囲のいずれも、米国特許法第101条、第102条、または第103条の要件を満たさない主題を包含することを意図しておらず、また、そのように解釈されるべきではない。
図1
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【国際調査報告】