(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-11
(54)【発明の名称】マンホールカバー用延長パイプ
(51)【国際特許分類】
E03F 5/04 20060101AFI20241204BHJP
E02D 29/14 20060101ALI20241204BHJP
【FI】
E03F5/04 D
E02D29/14 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024537157
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-08-15
(86)【国際出願番号】 US2022053535
(87)【国際公開番号】W WO2023122103
(87)【国際公開日】2023-06-29
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523113607
【氏名又は名称】ソワー セントリー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パトナム デイビッド アラン
【テーマコード(参考)】
2D063
2D147
【Fターム(参考)】
2D063DA11
2D147BB00
2D147CA04
(57)【要約】
下水道用のマンホールカバーアセンブリであって、マンホールカバーアセンブリは、上面及び底面を有するマンホールカバーを備える。開口部は、マンホールカバーを通って上面及び底面の間に延在する。アセンブリはさらに、マンホールカバーの開口部と同軸に位置合わせされ、及び、マンホールカバーの上面から延びる延長パイプであって、ロック機構でマンホールカバーに連結されている延長パイプを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下水道用のマンホールカバーアセンブリであって:
上面及び底面を有するマンホールカバーと;
前記マンホールカバーを通って前記上面及び前記底面の間に延在する前記マンホールカバーの開口部と;
前記マンホールカバーの前記開口部と同軸に位置合わせされ、及び、前記マンホールカバーの前記上面から延びる延長パイプとを備え、
前記延長パイプは、ロック機構で前記マンホールカバーに連結されている、マンホールカバーアセンブリ。
【請求項2】
前記ロック機構は、前記延長パイプと前記マンホールカバーの前記開口部との間にねじ接続を備える請求項1に記載のマンホールカバーアセンブリ。
【請求項3】
前記ロック機構は、対応する溝中における係合のための可撓性延在部材を備える、請求項1に記載のマンホールカバーアセンブリ。
【請求項4】
前記可撓性延在部材は前記延長パイプから延在する、請求項3に記載のマンホールカバーアセンブリ。
【請求項5】
前記延長パイプは前記マンホールカバーと一体的に形成される、請求項1に記載のマンホールカバーアセンブリ。
【請求項6】
前記延長パイプの長さは5フィートである、請求項1に記載のマンホールカバーアセンブリ。
【請求項7】
前記延長パイプは金属製である、請求項1に記載のマンホールカバーアセンブリ。
【請求項8】
前記延長パイプはプラスチック製である、請求項1に記載のマンホールカバーアセンブリ。
【請求項9】
ヒンジをさらに備え、前記ヒンジは、前記延長パイプの第1のセクションと前記延長パイプの第2のセクションとの間に配置されて、前記第2のセクションに対して前記第1のセクションが動くようにこれらを連結する、請求項1に記載の延長パイプ。
【請求項10】
前記ヒンジは付勢機構である、請求項9に記載のヒンジ。
【請求項11】
前記ヒンジはゴムスリーブである、請求項9に記載のヒンジ。
【請求項12】
前記ヒンジは前記延長パイプと一体的に形成されている、請求項9に記載のヒンジ。
【請求項13】
前記延長パイプは中空円筒形部材である、請求項1に記載の延長パイプ。
【請求項14】
マンホールカバーと共に用いられるマウントアセンブリであって:
延長パイプと;
弧状の上面を有するベース部材と、
前記ベース部材の底面から延在するマウントステムと、を備え、
前記マウントステムは、前記マンホールカバー中の対応する開口部の中に嵌合する大きさの長さ及び直径を有すると共に当該開口部を超えて延在し、
前記ベース部材は、前記上面から前記マウントステム全体を貫通して延びると共に、その中に前記延長パイプを収容する大きさの通路を備え;
前記ベース部材を前記マンホールカバーに固定するロック機構を備えるマウントアセンブリ。
【請求項15】
前記ロック機構はボルトを備える、請求項14に記載のマウントアセンブリ。
【請求項16】
前記延長パイプはヒンジを備え、前記ヒンジは、前記延長パイプの第1のセクションと前記延長パイプの第2のセクションとの間に配置されて、前記第2のセクションに対して前記第1のセクションが動くようにこれらを連結する、請求項14に記載のマウントアセンブリ。
【請求項17】
前記ヒンジは付勢機構である、請求項16に記載のヒンジ。
【請求項18】
前記ヒンジはゴムスリーブである、請求項16に記載のヒンジ。
【請求項19】
前記ヒンジは前記延長パイプと一体的に形成されている、請求項16に記載のヒンジ。
【請求項20】
前記延長パイプは中空円筒形部材である、請求項4に記載の延長パイプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「マンホールカバー用延長パイプ」と題された2021年12月22日に出願の米国仮特許出願第63/293,003号明細書に対する優先権を主張するものであり、その内容はすべて、本明細書において参照により援用される。
【0002】
本開示は、マンホールカバーアセンブリ、特に、マンホールカバーに連結された延長パイプに関する。
【背景技術】
【0003】
下水道システムは、廃棄された排水を、例えば水処理施設又は他の排出ステーションに輸送するための排出手段を提供する。下水道システムは、地表に対し水平に敷設された地下パイプ又は通路を備える。これらの通路は下水道立て管に接続され、これを通じて、下水道システムへのアクセスが提供される。下水道立て管は通路から概ね垂直に延び、下水道システムへのアクセス、又は、偶発的な人の落下を防止するためにマンホールカバーで閉じられたマンホール開口部を備える。マンホールカバーは通常周囲の地表面にあるか又はそれよりも低く、下水道ガスの換気のための比較的小型の開口部を備える。
【0004】
使用時において、この開口部は頻繁にゴミ及び汚物で塞がれて下水道ガスの換気が妨げられるか、及び/又は、低減してしまう。加えて、雨水、雪又は他の流体が地表面上に溜まって、開口部に入るか、及び/又は、開口部を塞ぐ可能性がある。
【0005】
また、草が過度に生い茂った地域、又は、植生が過剰である地域若しくは雪が大量に積もった地域では、保守要員がマンホールカバーの位置を特定することが困難である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、上面及び底面を有するマンホールカバーを有するマンホールカバーアセンブリが提供されている。マンホールカバーは、マンホールカバーを通って上面及び底面の間に延在する開口部を備える。マンホールカバーアセンブリは、マンホールカバーの開口部と位置合わせされ、及び、マンホールカバーの上面から延びる延長パイプを備える。マンホールカバーアセンブリの延長パイプは、ロック機構でマンホールカバーに連結されている。
【0007】
いくつかの実施形態において、ロック機構は、延長パイプ及びマンホールカバー間のねじ式の固定接続である。
【0008】
他の実施形態において、ロック機構は、延長パイプ及びマンホールカバー間のスナップフィット接続である。
【0009】
さらに他の実施形態において、延長パイプはマンホールカバーと一体的に形成されている。
【0010】
さらに他の実施形態において、延長パイプの長さは約5フィートである。
【0011】
さらに他の実施形態において、延長パイプは金属製である。
【0012】
さらに他の実施形態において、延長パイプはプラスチック製である。
【0013】
他の実施形態によれば、延長パイプはヒンジを備える。ヒンジは、延長パイプの第1のセクションと延長パイプの第2のセクションとの間に配置されて、第2のセクションに対して第1のセクションが動くようこれらを連結する。
【0014】
さらに他の実施形態において、ヒンジは付勢機構である。
【0015】
他の実施形態において、ヒンジはゴムスリーブである。
【0016】
いくつかの実施形態において、ヒンジは延長パイプと一体的に形成されている。
【0017】
さらに他の実施形態において、延長パイプは中空円筒形部材である。
【0018】
本開示の主題は、本明細書の結論部分において特に指摘され、明確に特許請求されている。本開示のより完全な理解は、しかしながら、図面と関連付けて考慮された場合に、発明を実施するための形態及び特許請求の範囲を参照することによりもっともよく得られ、ここで、同様の符号は同様の構成要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、マンホールカバーにねじで固定された延長パイプを備えるマンホールカバーアセンブリの部分断面図を示す。
【
図2】
図2は、マンホールカバーにねじで固定された延長パイプを備えるマンホールカバーアセンブリの部分断面図を示す。
【
図3】
図3は、マンホールカバーから取り外された延長パイプを示す
図1のマンホールカバーの一部の詳細分解組立図である。
【
図4】
図4は、延長パイプのねじ付端部がマウントアセンブリから取り外された、マウントアセンブリを有するマンホールカバーの部分断面図である。
【
図5】
図5は、延長パイプがマウントアセンブリに摩擦固定されている、マウントアセンブリを有するマンホールカバーの部分断面図である。
【
図6】
図6a及び6bは、延長パイプの少なくとも一端部を中に配置するための座部を有するマウントアセンブリの実施形態を示す。
【
図7】
図7は、マウントアセンブリに固定された延長パイプのヒンジ機構の動作を示す。
【
図8】
図8は、マンホールカバーに固定された延長パイプのヒンジ機構の動作を示す。
【
図9】
図9a及び9bはヒンジ機構の実施形態を示す。
【
図10】
図10は、延長パイプをマンホールカバーに固定するためのロック機構の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1、2及び3は、マンホールカバー19に可撓性の延長パイプ50が利点に採用されているマンホールカバーアセンブリ2を示す。
図1、2及び3に示す実施形態において、マンホールカバー19は、上面20及び底面22と、上面20及び底面22の間に延在する開口部40と有して形成されている。
図3に示すとおり、延長パイプ50は開口部40と同軸に位置合わせされており、上面20から上方/外方に延びている。以下により詳細に説明するとおり、このような実施形態において、延長パイプ50は、マンホールカバー19の開口部40に直接挿入されるよう構成されている。使用時において、マンホールカバーアセンブリ2は、マンホール開口部12を介した下水道14へのアクセスを提供する(
図1)。マンホール開口部12は、側壁15と、側壁15から径方向内方に延び、その上にマンホールカバー19を支持する肩部11とを有して形成されている。
【0021】
具体的には、
図3を参照すると、マンホールカバー19の開口部40は側壁44を有して形成されており、その一部分にねじ部45を備え、これにより、以下により詳細に説明するとおり、延長パイプ50をマンホールカバー19にしっかりと固定するために、延長パイプ50の対応するねじをねじ部45にねじ係合可能とされている。いくつかの実施形態において、開口部40は、任意に、中にしっかりと固定された時に延長パイプ50を支持するための座面肩部48を備える。
【0022】
本明細書に開示の実施形態によれば、延長パイプ50は、端部52及び54のそれぞれに開口部56及び58を有する中空円筒パイプである。延長パイプ50がマンホールカバー19に固定されると、マンホールカバー19の上面20から離間している開口部58を介して、マンホールカバー19の開口部40に対するアクセスが提供されている。これにより、地表面90上に堆積する流体(雨水等)及びゴミ(汚物等)が、堆積物が延長パイプ50の高さを超えるまではマンホールカバー19の開口部40に直接進入することが防止される。換言すると、延長パイプ50の高さにより、開口部40をマンホールカバー19の上面20から効果的に上に上げるか、又は、さもなければ離すことによって、開口部40を介して流体及びゴミが下水道14に進入することが防止又は実質的に低減される。
【0023】
流体及びゴミから下水道14を守ることに加えて、延長パイプ50は、下水道ガスの大気中への連続的な排出を可能とするために下水道14を連続的に通気する手段を提供する。特に、ゴミ、汚物等が地表面90上に堆積している場合(
図1)、延長パイプ50を使用しない場合には、このような物質がマンホールカバー19の開口部40を塞いでしまう場合がある。それ故、マンホールカバー19の上面20から開口部40の入口を離間させる延長パイプ50の使用により、ゴミ及び汚物が地表面90に堆積している場合でも、下水道14の通気を継続させることが可能である。延長パイプ50がなければ、ゴミ及び汚物がマンホールカバー19の開口部40への入口を塞いでしまう場合があり、それ故、下水道14の換気が妨げられ、又は、実質的に低減されてしまう。
【0024】
また、延長パイプ50は、マンホールカバー19の視認性を妨げるか、又は、実質的に低減させる可能性がある、植生が密である領域、並びに/又は、雪若しくは他の汚物及びゴミの堆積が過剰である領域において、マンホールカバー19のより効率的な位置特定を容易とする。特に、延長パイプ50の高さ及び/又は特徴的な色により、使用者はマンホールカバー19をより容易に位置特定することが可能となる。
【0025】
いくつかの実施形態によれば、延長パイプ50の高さは、0.152メートル、0.914メートル、又は、1.524メートル(1/2、3又は5フィート)であり得る。しかしながら、延長パイプ50の他の実施形態は、より高い又は低い高さであり得ることが理解されるべきである。また、延長パイプ50は、任意のタイプ又は剛性の、実質的に剛性の、又は、可撓性の材料及び/又はこれらの組み合わせで形成され得る。例えば、延長パイプ50は、ガラス繊維、金属、プラスチック、ゴム又は任意の他の剛性若しくは半剛性の材料、又は、これらの組み合わせで形成され得る。また、いくつかの実施形態において、延長パイプ50は、それぞれの場合に柔軟性を達し得するために、異なる剛性特性を有する同一の材料タイプ、及び/又は、異なる剛性特性を有する2種以上の異なる材料で形成され得る。
【0026】
図1、3、7、8、9a及び9bに示す実施形態において、延長パイプ50は、ヒンジ機構80を有して形成される。設置された時、ヒンジ機構80は、延長パイプ50に外力が作用するか、又は、外力が他の方法で加えられた時に、延長パイプ50の曲げ運動を可能とする柔軟性を提供する。例えば、
図7及び8に示されているとおり、例えば、雪又は汚物の蓄積、その上を通過する車両等によって矢印302の方向に延長パイプ50に曲げ力が適用されると、延長パイプ50に外力が作用した時に、延長パイプ50が折損、屈曲、又は、永久的に損傷する可能性を防止、又は、実質的に低減させるために、ヒンジ機構80により、延長パイプ50の旋回、及び/又は、そうでなければ曲げが可能となる。力が延長パイプ50に作用しなくなると、ヒンジ機構80により、例えば矢印304の方向に延長パイプ50を旋回させ、次いで、例えば概ね直立(すなわち、マンホールカバー上面20に対して実質的に垂直に延びる)などのその元の静的位置、又は、適性に機能するための任意の他の所望されるか若しくは必要とされる位置に復帰可能となる。
【0027】
いくつかの実施形態によれば、ヒンジ機構80は、延長パイプ50の曲げ運動を容易とするばね82などの付勢機構である。
図9aに示されている実施形態において、一例として、ばね82はねじりばねであり得るが、しかしながら、柔軟性をもたらすよう機能するいずれかの他のタイプのばねが利用され得ることが理解されるべきである。続いて
図9aを参照すると、ばね82は、延長パイプ50の2つの個別のセグメント50a,50bの間に配置されてこれらを連結する。他の実施形態において、ばね82は、全体が可撓性材料で形成された一部品の延長パイプ50に、一体的に形成(例えば、成形により)され得る。他の実施形態において、延長パイプ50は、ばねコイルが第1及び第2の端部52及び54間に延在するよう、その全体がばね82として形成されていてもよい。他の実施形態において、延長パイプ50は、実質的にばね82で形成されていてもよい(すなわち、延長パイプ50の半分超)。しかしながら、ばね82は、いずれかの所望の長さで延在し得ることが理解されるべきである。
【0028】
特に
図9aを参照すると、ばね82は、セグメント50a及び50bの間に位置してこれらを連結する。特に、ばね82は円筒形であって、セグメント50a及び50bを支持するのに十分に剛性とされており、これにより、これらは同軸に位置合わせされているが、例えば矢印102により示されているとおり、セグメント50bに対してセグメント50aが動くことが可能であるように十分に可撓性とされる。
図9aに示されている実施形態において、ばね82の各端部82a及び82bは、セグメント50a及び50bのそれぞれの外表面の部分と重なり合って摩擦係合して、その分離が防止されている。しかしながら、一例として、機械的締結具(スクリュー、バンド/クランプ等)及び接着剤などの、ばね82をセグメント50a及び50bに取り付ける他の手段を使用し得ることが理解されるべきである。
【0029】
いくつかの実施形態によれば、ヒンジ機構80はリビングヒンジ84であり得る。例えば、第1及び第2のセグメント50a及び50bを連結するリビングヒンジ84は、曲げられることが可能である可撓性材料で形成され得、その一方で、第1及び第2のセグメント50a及び50bはより剛性の材料で形成されている。それ故、一例として、第1及び第2のセグメント50a及び50bは、金属材料、又は、例えばポリ塩化ビニル(PVC)パイプなどの剛性プラスチックパイプで形成され得、付勢機構は、延長パイプ50に力が作用した時に、ゴム材料によってセグメント50bに対してセグメント50aが屈曲可能であるよう、ゴム材料で形成され得る。
【0030】
図9bに示されている実施形態を参照すると、リビングヒンジ84は、セグメント50a及び50bの間に配置されてこれらを連結するゴムスリーブである。特に、ゴムスリーブは円筒形であって、セグメント50a及び50bを支持するための剛性を有する一般的に可撓性の部材であり、これにより、これらは同軸に位置合わせされているが、例えば矢印102により示されているとおり、セグメント50bに対してセグメント50aを動くことが可能であるように十分に可撓性とされる。
図9bに示されている実施形態において、スリーブの各端部84a及び84bは、セグメント50a及び50bのそれぞれの外表面の部分と重なり合って摩擦係合して、その分離が防止されている。しかしながら、一例として、機械的締結具(スクリュー、バンド/クランプ等)及び接着剤などの、リビングヒンジ84をセグメント50a及び50bに取り付ける他の手段を使用し得ることが理解されるべきである。
【0031】
いくつかの実施形態によれば、マンホールカバーアセンブリ2は、任意に、例えば
図4、5、6a、6b、7、11及び12に示されているとおり、延長パイプ50をマンホールカバー19に固定するために使用可能であるマウントアセンブリ200を備えていることが可能である。
図11及び12中の実施形態に特に示されているとおり、マウントアセンブリ200は、弧状又はドーム状の上面204と、ベース部材202の底面208から延在するマウントステム206とを有するベース部材202を含む。図示のとおり、ベース部材202は、上面204からマウントステム206全体を貫通して延びると共に、以下により詳細に記載するとおり、延長パイプ50を収容し、及び、そうでなければ係合する大きさの通路210を備える。マウントステム206は、開口部40内に嵌合する大きさを有する外表面209を備えると共に、ねじ付ボルト/ナット212を受けてマウントアセンブリ200をマンホールカバー19に固定可能であるよう、マンホールカバー19の底面22(
図12)を超えて延在する。しかしながら、接着剤、コッタピン、摩擦嵌合等などの他の固定手段を使用可能であることが理解されるべきである。
【0032】
特に
図12を参照すると、通路210は延長パイプ50を収容するために適切な大きさとされ、これは、既述のとおり、マウントアセンブリ200に同様に固定されることが可能である。マウントアセンブリ200は、既存のマンホールカバー19への後付けに使用可能であり、他の実施形態において、マンホールカバー19と一体的に形成可能であり、この場合には、マウントステム206は省略可能であることが理解されるべきである。
【0033】
いくつかの実施形態によれば、延長パイプ50は、ロック機構110を介してマンホールカバー19に取り外し可能に取り付けられている。
図1、2及び3に示されている実施形態において、例えば、ロック機構110は、ねじ式アタッチメントを備える。特に、ロック機構110は、開口部40の座部46に形成されたねじ部45と、延長パイプ50における対応するねじ62とを備える。例えば、
図3は、座面肩部48から座部側壁49全体に延在するねじ部45を示す。このように、マンホールカバー19に対する取り付け又は取り外しが望まれる場合、延長パイプ50は、マンホールカバー19に対して時計回り又は反時計回りに回転される。他のロック機構110を使用可能であることが理解されるべきである。例えば、以下でさらに詳述するスナップフィット接続、ナット及びボルトを用いる接続、摩擦嵌合等を使用可能である。他の実施形態において、延長パイプ50はマンホールカバー19と一体的に形成され、これにより、ロック機構110の必要性が回避されている。
【0034】
いくつかの実施形態において、例えば
図5、6a及び6bに示されているとおり、延長パイプ50は、マウントアセンブリ200に摩擦により固定されている。特に
図6a及び6bを参照すると、マウントアセンブリ200の開口部400は側壁440を有して形成されている。いくつかの実施形態において、開口部400は任意に、延長パイプ50がその中に摩擦により固定される場合、延長パイプ50を支持する座部460及び座面肩部480を備える。例えば、
図6aはマンホールカバーアセンブリ2の詳細図を示し、ここで、延長パイプ50の端部52は、
図6bに示されるとおり、52の端面が座面肩部480に座するまでマウントアセンブリ200に挿入される。延長パイプ50は、座部460及び座面肩部480を有さないマウントアセンブリ200の側壁440に摩擦で固定され得ることを当業者は理解する。
【0035】
図10は、スナップフィット接続でマンホールカバー19に連結された延長パイプ50を示す。しかしながら、当業者は、延長パイプ50は、マンホールカバー19及び/又はマウントアセンブリ200に任意の他の手段を介して固定し得ることを理解する。例えば、いくつかの実施形態において、延長パイプ50は、マンホールカバー19及び/又はマウントアセンブリ200に、本明細書に記載のとおり摩擦で固定され得る。他の実施形態において、延長パイプ50は、マンホールカバー19及び/又はマウントアセンブリ200のいずれかと共に、任意の他の手段を介して成形又は一体的に形成され得る。また、マウントアセンブリ200は、延長パイプ50をマウントアセンブリ200及び/又はマンホールカバー19に対して取り外し可能に又は一体的に連結可能であるものと同様に、マンホールカバー19と取り外し可能に係合又は一体的に形成可能である。
【0036】
図10に示されている実施形態において、ロック機構110は、スナップフィット/舌部及び溝接続120を備える。例えば、
図10において、延長パイプ50は、開口部40の側壁44に摺動して係合するよう構成された、外表面124を有する可撓性延在部材/舌部122を備える。特に、延長パイプ50が矢印602の方向に開口部40に挿入されると、可撓性延在部材122の外表面124が側壁44に係合して、マンホールカバー19中の対応する溝128に延在部が配置されるまで、可撓性延在部材122を矢印126の方向に内方に変形させる。溝128内に入ると、可撓性延在部材122は、可撓性延在部材122の上面130が溝128と係合して延長パイプ50をマンホールカバー19にロックするよう、その元の静位置に戻る。
図10は可撓性延在部材122が延長パイプ50から延在すると共に、溝128がマンホールカバー19中に配置されている状態を示すが、可撓性延在部材122がマンホールカバー19中に配置されると共に、溝128が延長パイプ50中に配置されてもよいことを当業者は理解する。
【0037】
一定の実施形態の前述の説明では、明確さのために特定の用語が用いられている。しかしながら、本開示はそのように選択された特定の用語に限定されることは意図されておらず、特定の用語は各々、同様の技術的目的を達成するように同様に作動する他の技術的均等物を含むことが理解されるべきである。「左」及び「右」、「前」及び「後」、「上」及び「下」等などの用語は、基準点を提供するための便宜上の用語として用いられ、限定的な用語として解釈されるべきではない。
【0038】
この明細書において、「を含む(comprising)」という用語は、「オープン」な意味で、すなわち、「を含む(including)」の意味で理解されるべきであり、それ故、「クローズド(closed)」な意味で、すなわち、「~のみからなる(consisting only of)」の意味に限定されない。「を含む(comprise)」、「を含む(comprised)」及び「を含む(comprises)」という対応する用語が表記されている場合には、対応する意味を有するものとする。
【0039】
加えて、前述の記載は本発明のいくつかの実施形態のみを説明するものであって、改変、修正、追加及び/又は変更は開示の実施形態の範囲及び趣旨を逸脱することなく行うことが可能であり、実施形態は例示であって限定的ではない。
【0040】
さらに、本発明はもっとも実用的であると共に好ましい実施形態であると現在において考えられているものに関連して記載されており、本発明は本開示の実施形態に限定されるべきではなく、むしろ、本発明の趣旨及び範囲内に含まれる種々の修正及び均等な構成を包含することが意図されていることが理解されるべきである。また、上記の種々の実施形態は、他の実施形態と併せて実装されてもよく、例えば、一の実施形態の態様は、さらに他の実施形態を実現するために、他の実施形態の態様と組み合わされてもよい。さらに、いずれかの所与のアセンブリの独立した特徴又は構成要素の各々は、追加の実施形態を構成し得る。
【国際調査報告】