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特表2024-545846基板チャック、ディスペンサ及び平坦化ヘッドを含む装置、及び、それを使用する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-13
(54)【発明の名称】基板チャック、ディスペンサ及び平坦化ヘッドを含む装置、及び、それを使用する方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/027 20060101AFI20241206BHJP
   B29C 59/02 20060101ALI20241206BHJP
【FI】
H01L21/30 502D
H01L21/30 578
B29C59/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523539
(86)(22)【出願日】2022-11-21
(85)【翻訳文提出日】2024-06-04
(86)【国際出願番号】 US2022050528
(87)【国際公開番号】W WO2023121801
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】17/645,352
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウストゥルク, ウスカン
(72)【発明者】
【氏名】アギリ, アリレザ
【テーマコード(参考)】
4F209
5F146
【Fターム(参考)】
4F209AA44
4F209AF14
4F209AG03
4F209AH33
4F209PA02
4F209PB01
4F209PC16
4F209PG02
4F209PJ06
4F209PN06
4F209PN09
4F209PQ11
5F146AA31
5F146AA32
5F146JA20
(57)【要約】
装置は、第1基板を保持するように構成された第1基板チャックと、第2基板を保持するように構成された第2基板チャックと、前記第1基板が前記第1基板チャックに置かれている間に前記第1基板の上に成形可能材料を分配し、前記第2基板が前記第2基板チャックに置かれている間に前記第2基板の上に前記成形可能材料を分配するように構成されたディスペンサと、を含む。基板の上に平坦化層を形成する方法は、前記装置を用いることができる。物品を製造する方法は、前記平坦化層を形成する前記方法を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板を保持するように構成された第1基板チャックと、
第2基板を保持するように構成された第2基板チャックと、
前記第1基板が前記第1基板チャックに置かれている間に前記第1基板の上に成形可能材料を分配し、前記第2基板が前記第2基板チャックに置かれている間に前記第2基板の上に前記成形可能材料を分配するように構成されたディスペンサと、
を有する、ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記第1基板が前記第1基板チャックに置かれている間に前記第1基板の上の前記成形可能材料を平坦化するように構成された第1平坦化ヘッドと、
前記第2基板が前記第2基板チャックに置かれている間に前記第2基板の上の前記成形可能材料を平坦化するように構成された第2平坦化ヘッドと、
を更に有する、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
ロードステーションを更に有し、
前記ディスペンサは、分配ステーションの一部であり、
前記分配ステーションは、上面視において、前記ロードステーションと前記第1平坦化ヘッドとの間に配置されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ディスペンサは、分配ステーションの一部であり、
前記第1平坦化ヘッドは、上面視において、ロードステーションと前記分配ステーションとの間に配置されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記ディスペンサに結合されたディスペンサコンベアを更に有し、
前記第1基板チャックは、第1軸に沿って移動するように構成され、
前記第2基板チャックは、第2軸に沿って移動するように構成され、
前記ディスペンサコンベアは、前記第1軸及び前記第2軸のそれぞれとは異なる第3軸に沿って、前記ディスペンサを移動するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第1基板チャックに結合し、第1基板位置から第2基板位置に前記第1基板を移動するように構成された第1基板ステージと、
前記第2基板チャックに結合し、第3基板位置から第4基板位置に前記第2基板を移動するように構成された第2基板ステージと、
を更に有する、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記ディスペンサに結合されたディスペンサコンベアを更に有し、
前記第1基板ステージは、第1軸に沿って、前記第1基板チャックを移動させるように構成され、
前記第2基板ステージは、第2軸に沿って、前記第2基板チャックを移動させるように構成され、
前記ディスペンサコンベアは、前記第1軸及び前記第2軸のそれぞれとは異なる第3軸に沿って、前記ディスペンサを移動するように構成されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記第3軸は、前記第1軸又は前記第2軸に直交する1度以内である、ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1基板チャックは、分配している間に移動するように構成され、前記ディスペンサは、分配している間に静止したままであるように構成されている、ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記第1基板チャックは、分配している間に静止したままであるように構成され、前記ディスペンサは、分配している間に移動するように構成されている、ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記ディスペンサは、長さと、幅と、を有し、前記長さは、前記幅よりも大きく、前記長さは、第4軸に沿って配向されている、ことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項12】
前記第4軸は、前記第1軸又は前記第2軸に直交する1度以内である、ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第4軸は、前記第1軸又は前記第2軸に平行する1度以内である、ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記ディスペンサは、複数の分配ヘッドを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記第1基板チャックの上で前記第1基板を移動させ、前記第1基板チャックから前記第1基板を取り除くように、
前記第2基板チャックの上で前記第2基板を移動させ、前記第2基板チャックから前記第2基板を取り除くように、
構成された基板コンベアを更に有する、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項16】
第1基板チャックの上に第1基板を配置することと、
前記第1基板が前記第1基板チャックの上にある間に、前記第1基板の上に成形可能材料を分配することと、
前記成形可能材料が前記第1基板の上にあり、前記第1基板が前記第1基板チャックの上にある間に、前記成形可能材料を第1スーパーストレートと接触させることと、
第1平坦化層を形成するために、前記第1基板の上の前記成形可能材料を硬化させることと、
第2基板チャックの上に第2基板を配置することと、
前記第2基板が前記第2基板チャックの上にある間に、前記第2基板の上に前記成形可能材料を分配することと、
前記成形可能材料が前記第2基板の上にあり、前記第2基板が前記第2基板チャックの上にある間に、前記成形可能材料を第2スーパーストレートと接触させることと、
第2平坦化層を形成するために、前記第2基板の上の前記成形可能材料を硬化させることと、
を有し、
前記第1基板の上に前記成形可能材料を分配することと、前記第2基板の上に前記成形可能材料を分配することとは、同一のディスペンサを用いて実施されること、を特徴とする方法。
【請求項17】
第1軸に沿って、第1分配ステーションから第1平坦化ステーションに前記第1基板を移動させることと、
第2軸に沿って、第2分配ステーションから第2平坦化ステーションに前記第2基板を移動させることと、
第3軸に沿って、前記第1分配ステーションから前記第2分配ステーションに前記ディスペンサを移動させることと、
を更に有する、ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第3軸は、前記第1軸又は前記第2軸に直交する1度以内である、ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1基板の上の前記成形可能材料を硬化させることは、前記成形可能材料が前記第1基板及び前記第1スーパーストレートと接触し、前記第1基板が前記第1基板チャックの上にある間に、前記成形可能材料を化学線に曝露することを有し、
前記方法は、前記成形可能材料を前記化学線に曝露した後に、前記成形可能材料から前記第1スーパーストレートを分離することを更に有する、
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記第1基板の上に前記成形可能材料を分配している間において、
前記第1基板が移動し、前記ディスペンサが静止したままである、又は、
前記ディスペンサが移動し、前記第1基板が静止したままである、
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項21】
物品を製造する方法であって、
請求項16に記載の方法を用いて、第1基板の上に第1平坦化層を形成することと、
前記物品の形成を完了するために、前記第1基板を処理することと、
を有する、ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置、それを使用する方法及び物品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
流体堆積技術は、半導体ウエハの上に電子デバイスを製造するのに有用である。そのような技術は、ウエハの上に成形可能材料を分配するための流体分配システムの使用を含むことができる。スーパーストレートは、分配された材料がウエハの上で固化される前に、分配された材料を平坦化する。平坦化技術は、半導体デバイスを製造するのに有用である。例えば、半導体デバイスを製造するためのプロセスは、基板に材料を追加し、基板から材料を除去することを繰り返すことを含む。このプロセスは、不規則な高さ変動(即ち、トポグラフィ)を有する層状基板を生成し、より多くの層が追加されるにつれて、基板の高さ変動が増加する。高さ変動は、層状基板に更なる層を追加する能力に悪影響を及ぼす。それとは別に、半導体基板(例えば、シリコンウエハ)自体は、必ずしも完全に平坦ではなく、初期表面高さ変動(即ち、トポグラフィ)を含む。この問題に対処する1つの方法は、積層ステップの間に基板を平坦化することである。
【0003】
インクジェットベースアダプティブ平坦化(IAP)と呼ばれることもある平坦化技術は、基板とスーパーストレートとの間に重合可能材料の可変ドロップパターンを分配することを含み、ドロップパターンは、基板トポグラフィに依存して変化する。そして、スーパーストレートは、重合可能材料と接触させられ、その後、材料は、基板上で重合され、スーパーストレートが取り除かれる。
【0004】
しかしながら、コリメート光が重合可能材料に到達する前にスーパーストレートチャックによって偏向されると、欠陥が発生する可能性がある。従って、ウエハ全体の処理を可能にするために、流体処理技術の改善が望まれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一側面において、装置が開示される。かかる装置は、第1基板を保持するように構成された第1基板チャックと、第2基板を保持するように構成された第2基板チャックと、前記第1基板が前記第1基板チャックに置かれている間に前記第1基板の上に成形可能材料を分配し、前記第2基板が前記第2基板チャックに置かれている間に前記第2基板の上に前記成形可能材料を分配するように構成されたディスペンサと、を有する。
【0006】
実施形態において、前記装置は、前記第1基板が前記第1基板チャックに置かれている間に前記第1基板の上の前記成形可能材料を平坦化するように構成された第1平坦化ヘッドと、前記第2基板が前記第2基板チャックに置かれている間に前記第2基板の上の前記成形可能材料を平坦化するように構成された第2平坦化ヘッドと、を更に有する。
【0007】
特定の実施形態において、前記装置は、ロードステーションを更に有し、前記ディスペンサは、分配ステーションの一部であり、前記分配ステーションは、上面視において、前記ロードステーションと前記第1平坦化ヘッドとの間に配置されている。
【0008】
別の特定の実施形態において、前記ディスペンサは、分配ステーションの一部であり、前記第1平坦化ヘッドは、上面視において、前記ロードステーションと前記分配ステーションとの間に配置されている。
【0009】
更なる実施形態において、前記装置は、前記ディスペンサに結合されたディスペンサコンベアを更に有し、前記第1基板チャックは、第1軸に沿って移動するように構成され、前記第2基板チャックは、第2軸に沿って移動するように構成され、前記ディスペンサコンベアは、前記第1軸及び前記第2軸のそれぞれとは異なる第3軸に沿って、前記ディスペンサを移動するように構成されている。
【0010】
別の実施形態において、前記装置は、前記第1基板チャックに結合し、第1基板位置から第2基板位置に前記第1基板を移動するように構成された第1基板ステージと、前記第2基板チャックに結合し、第3基板位置から第4基板位置に前記第2基板を移動するように構成された第2基板ステージと、を更に有する。
【0011】
特定の実施形態において、前記装置は、前記ディスペンサに結合されたディスペンサコンベアを更に有し、前記第1基板ステージは、第1軸に沿って、前記第1基板チャックを移動させるように構成され、前記第2基板ステージは、第2軸に沿って、前記第2基板チャックを移動させるように構成され、前記ディスペンサコンベアは、前記第1軸及び前記第2軸のそれぞれとは異なる第3軸に沿って、前記ディスペンサを移動するように構成されている。
【0012】
より特定の実施形態において、前記第3軸は、前記第1軸又は前記第2軸に直交する1度以内である。
【0013】
別の特定の実施形態において、前記第1基板チャックは、分配している間に移動するように構成され、前記ディスペンサは、分配している間に静止したままであるように構成されている。
【0014】
更なる特定の実施形態において、前記第1基板チャックは、分配している間に静止したままであるように構成され、前記ディスペンサは、分配している間に移動するように構成されている。
【0015】
別の実施形態において、前記ディスペンサは、長さと、幅と、を有し、前記長さは、前記幅よりも大きく、前記長さは、第4軸に沿って配向されている。
【0016】
特定の実施形態において、前記第4軸は、前記第1軸又は前記第2軸に直交する1度以内である。
【0017】
別の特定の実施形態において、前記第4軸は、前記第1軸又は前記第2軸に平行する1度以内である。
【0018】
更なる実施形態において、前記ディスペンサは、複数の分配ヘッドを有する。
【0019】
別の実施形態において、前記装置は、前記第1基板チャックの上で前記第1基板を移動させ、前記第1基板チャックから前記第1基板を取り除くように、前記第2基板チャックの上で前記第2基板を移動させ、前記第2基板チャックから前記第2基板を取り除くように、構成された基板コンベアを更に有する。
【0020】
別の側面において、平坦化層を形成する方法が開示される。かかる方法は、第1基板チャックの上に第1基板を配置することと、前記第1基板が前記第1基板チャックの上にある間に、前記第1基板の上に成形可能材料を分配することと、前記成形可能材料が前記第1基板の上にあり、前記第1基板が前記第1基板チャックの上にある間に、前記成形可能材料を第1スーパーストレートと接触させることと、第1平坦化層を形成するために、前記第1基板の上の前記成形可能材料を硬化させることと、第2基板チャックの上に第2基板を配置することと、前記第2基板が前記第2基板チャックの上にある間に、前記第2基板の上に前記成形可能材料を分配することと、前記成形可能材料が前記第2基板の上にあり、前記第2基板が前記第2基板チャックの上にある間に、前記成形可能材料を第2スーパーストレートと接触させることと、第2平坦化層を形成するために、前記第2基板の上の前記成形可能材料を硬化させることと、を有し、前記第1基板の上に前記成形可能材料を分配することと、前記第2基板の上に前記成形可能材料を分配することとは、同一のディスペンサを用いて実施される。
【0021】
実施形態において、前記方法は、第1軸に沿って、第1分配ステーションから第1平坦化ステーションに前記第1基板を移動させることと、第2軸に沿って、第2分配ステーションから第2平坦化ステーションに前記第2基板を移動させることと、第3軸に沿って、前記第1分配ステーションから前記第2分配ステーションに前記ディスペンサを移動させることと、を更に有する。
【0022】
特定の実施形態において、前記第3軸は、前記第1軸又は前記第2軸に直交する1度以内である。
【0023】
別の実施形態において、前記第1基板の上の前記成形可能材料を硬化させることは、前記成形可能材料が前記第1基板及び前記第1スーパーストレートと接触し、前記第1基板が前記第1基板チャックの上にある間に、前記成形可能材料を化学線に曝露することを有する。前記方法は、前記成形可能材料を前記化学線に曝露した後に、前記成形可能材料から前記第1スーパーストレートを分離することを更に有する。
【0024】
更なる実施形態において、前記第1基板の上に前記成形可能材料を分配している間において、前記第1基板が移動し、前記ディスペンサが静止したままである、又は、前記ディスペンサが移動し、前記第1基板が静止したままである。
【0025】
更なる側面において、物品を製造する方法が開示される。かかる方法は、請求項15に記載の方法を用いて、第1基板の上に第1平坦化層を形成することと、前記物品の形成を完了するために、前記第1基板を処理することと、を有する。
【0026】
前記方法は、基板チャックの上に基板を配置することと、前記基板が前記基板チャックの上にある間に、前記基板の上に成形可能材料を分配することと、前記成形可能材料が前記基板の上にあり、前記基板が前記基板チャックの上にある間に、前記成形可能材料をスーパーストレートと接触させることと、前記物品の形成を完了するために、前記基板を処理することと、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
実施形態は、例として示され、添付図面に限定されない。
図1図1は、実施形態における装置の上面図のイラストレーションを含む。
図2図2は、別の実施形態における装置の上面図のイラストレーションを含む。
図3図3は、基板と、基板チャックと、ディスペンサと、を含むレーンの上面図を含む。
図4図4は、基板と、基板チャックと、ディスペンサと、を含むレーンの上面図を含む。
図5図5は、基板と、基板チャックと、ディスペンサと、を含むレーンの上面図を含む。
図6図6は、基板と、基板チャックと、ディスペンサと、を含むレーンの上面図を含む。
図7図7は、基板と、基板チャックと、ディスペンサと、を含むレーンの上面図を含む。
図8図8は、基板と、基板チャックと、ディスペンサと、を含むレーンの上面図を含む。
図9図9は、実施形態における装置を用いて物品を製造する方法のフロー図を含む。
図10図10は、成形可能材料の分配動作の間のワークピースの一部の断面図のイラストレーションを含む。
図11図11は、スーパーストレートを用いた平坦化動作の間の図10のワークピースの断面図のイラストレーションを含む。
図12図12は、成形可能材料を化学線に曝露する間の図11のワークピースの断面図のイラストレーションを含む。
図13図13は、スーパーストレートが取り除かれた後の図12のワークピースの断面図のイラストレーションを含む。
図14図14は、基板と、層と、成形可能材料と、を含むワークピースの一部の断面図のイラストレーションを含む。
図15図15は、パターンのあるモールドを用いたパターニング動作の間の図14のワークピースの断面図のイラストレーションを含む。
図16図16は、成形可能材料からパターン層を形成するために、パターンのあるモールドを用いたパターニング動作の間の図15のワークピースの断面図のイラストレーションを含む。
図17図17は、パターンのあるモールドが取り除かれた後の図16のワークピースの断面図のイラストレーションを含む。
図18図18は、層を貫通して延在する開口を規定するために、層をエッチングした後の図17のワークピースの断面図のイラストレーションを含む。
図19図19は、成形可能材料のパターン層を除去した後の図18のワークピースの断面図のイラストレーションを含む。 当業者であれば、図面における要素は、簡略化及び明確化のために示され、必ずしも縮尺通りに描かれていないことを理解するであろう。例えば、図面における幾つかの要素の寸法は、発明の実施形態の理解を助けるために、他の要素に対して誇張されている場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図面と組み合わせた以下の説明は、本明細書に開示される教示の理解を助けるために提供される。以下の議論は、教示の特定の実装及び実施形態に焦点を当てる。この焦点は、教示を説明するのを助けるために提供され、教示の範囲又は適用性を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0029】
他に定義されない限り、本明細書で用いられる全ての技術的及び科学的用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。材料、方法及び実施例は、単なる例示であって、限定することを意図するものではない。本明細書に記載されていない限り、特定の材料及び処理行為に関する多くの詳細は、従来のものであって、教科書及び当技術分野の他のソースに見出すことができる。
【0030】
装置は、従来の装置と比較して、より高いスループットを可能にする構成を有する。かかる装置は、基板が基板チャックの上にある間に、成形可能材料を分配し、成形可能材料をスーパーストレートと接触させることができるように構成される。このように、レジストレーション(registration)ステップは、分配動作と平坦化動作との間に必要とされない。かかる装置は、従来の装置と比較して、比較的小さい面積を占める。従って、貴重な製造スペースは、他の装置又はツールに使用することができる。
【0031】
図1は、基板の上に平坦化層を形成するために用いることができる装置100の上面図を含む。図示するように、X方向及びY方向は、図面シートの表面に沿っており、Z方向は、図面シートの内外である。
【0032】
図1に示すように、装置100は、EFEM(Equipment Front End Module)120と、分配ステーション150と、平坦化ステーション170と、を有する。
【0033】
EFEM120は、基板容器122を含み、それぞれは、1つ以上の基板を保持する。より多い又はより少ない基板容器122は、EFEM120とともに使用することができる。基板容器122は、ウエハカセットとすることができる、或いは、より特定の実施形態において、FOUP(Front Opening Universal Pod)とすることができる。
【0034】
EFEM120は、平坦化層が基板の上に形成される前又は後に用いられる処理ステーション124を更に含む。処理ステーション124は、基板を、所定の位置で、又は、基板を加熱又は冷却するとともに、洗浄するように構成することができる。実施形態において、EFEM120は、複数の処理ステーション124を含み、処理ステーション124のうちの1つは、基板を加熱又は冷却するように構成され、別の処理ステーション124は、基板を洗浄するように構成される。処理ステーションの多くの他の組み合わせが使用することができる。前述の実施形態のいずれにおいても、任意の特定の処理ステーション124は、ある期間の間に基板を洗浄し、異なる期間の間に同一又は別の基板を加熱又は冷却するように構成することができる。例えば、処理ステーション124のうちの1つは、成形可能材料が基板の上に形成される前に基板を洗浄し、他の処理ステーション124は、成形可能材料をベークするために、成形可能材料が化学線に曝露された後に基板を加熱する。装置100は、より多い又はより少ない処理ステーション124を有することができる。処理ステーション124は、装置100の一部として図示されている。別の実施形態において、処理ステーション124の一方又は両方は、異なる装置の一部であってもよい。
当業者は、特定のアプリケーションに対するニーズ又は要望を満たすために、装置100が任意の処理ステーション124を有するかどうか、処理ステーション124の数、処理ステーション124によって提供される機能、及び、装置100の内部の処理ステーション124の位置を決定することができる。
【0035】
EFEM120は、基板の位置を計測するように構成されたアライメントステーション126を含む。実施形態において、アライメントステーション126は、基板を回転させ、基板の周縁に沿ってノッチ(ノッチ部分)を計測することができる。このアライメントは、チャックの上の基板を正しい向きに配置するために用いられる。基板が分配する前にチャックの上に配置されると、レジストレーションが必要となる。このレジストレーションは、適切に形成された平坦化層を達成するために、成形可能材料が基板の上に適切な面密度で分配され、平坦化されることを確実にするのを助ける。
【0036】
EFEM120は、EFEM120の内部で、又は、EFEM120から、分配ステーション150又は平坦化ステーション170のいずれかに配置することができる基板チャック162に基板を移動させるように構成された基板搬送ステーション130(破線で図示)を含む。基板搬送ステーション130は、基板ハンドラ134を操作することによって、基板を並進方向(X-Y方向)、垂直方向(Z方向)、回転方向(Oz方向)に移動させる基板コンベア132を含む。実施形態において、基板搬送ステーション130は、アライメントステーション126から基板を取得し、並進運動、垂直運動又は回転運動、或いは、そのような運動の組み合わせを用いて、基板チャック162のうちの1つに基板を配置することができる。
【0037】
基板チャック162のそれぞれは、対応する基板チャック162が分配ステーション150と平坦化ステーション170のうちの少なくとも1つとの間を移動することを可能にするように構成された基板ステージ164に結合される。実施形態において、各基板チャック162は、平坦化ステーション170のうちの1つと関連付けられ、別の実施形態において、基板チャック162は、少なくとも2つの異なる平坦化ステーション170とともに用いられてもよい。
【0038】
EFEM120は、コントローラ140を更に含む。コントローラ140は、EFEM120、分配ステーション150及び平坦化ステーション170で実行される動作を含む、装置100の動作を制御する。別の実施形態において、コントローラ140は、分配ステーション150又は平坦化ステーション170の内部に、又は、近くに配置してもよい。別の実施形態において、2つ以上のコントローラが使用することができる。例えば、EFEM120、分配ステーション150及び平坦化ステーション170のそれぞれは、コントローラを含む。EFEM120、分配ステーション150及び平坦化ステーション170のうちの任意の1つ又は複数の同一の又は異なる実施形態において、2つ以上のコントローラを有する。実施形態において、コントローラは、処理ステーション124、アライメントステーション126又は基板搬送ステーション130のそれぞれ又は組み合わせを制御することができる。同一又は別の実施形態において、分配ステーション150の内部で、1つのコントローラがディスペンサ152を制御することができ、異なるコントローラがディスペンサコンベア154を制御することができる。この明細書を読んだ後、当業者であれば、コントローラの位置及び数は、特定のアプリケーションのニーズ又は要望を満たすように選択することができることを理解するであろう。
【0039】
分配ステーション150は、ディスペンサ152と、ディスペンサコンベア154と、を含む。ディスペンサ152は、基板の上に成形可能材料を分配するように構成される。ディスペンサ152は、貯蔵タンク(不図示)からディスペンサ152の吐出面に成形可能材料を供給する供給システム(不図示)に結合される。貯蔵タンクは、装置100の内部、又は、装置100の外部にあってもよい。供給システムは、成形可能材料の物理的特性、ディスペンサの吐出面の湿潤性、及び、分配ステーション150の内部の圧力を安定に保つのを助けるポンプを含むことができる。実施形態において、分配ステーション150は、スピンコータ又はスリットコータによって、成形可能材料を塗布するように構成することができる。別の実施形態において、分配ステーション150は、液体噴射ヘッドを用いて、成形可能材料を塗布するように構成することができ、成形可能材料は、最初は液滴の形態である、又は、成形可能材料の層を形成するために合体する島又はフィルムの形態である。インクジェット法は、基板の上に成形可能材料を分配するのに用いることができる。
【0040】
平坦化ステーション170のそれぞれは、平坦化ヘッド172を含み、平坦化ステーション170の内部のスーパーストレート174を用いて、成形可能材料の層の露出した平坦化面を形成するように構成される。スーパーストレート174は、平坦化プロセスの間に、成形可能材料と接触するように構成された表面を有する。スーパーストレート174は、パターンがなく、成形可能材料と接触するように構成された接触面を有する。スーパーストレート174は、基板によって占められる面積と同一、又は、それよりも大きい面積を占める。同一の又は異なる実施形態において、平坦化層は、化学線への僅か1回の曝露を用いて形成することができる。
【0041】
装置100は、平坦化ヘッド172と、分配ステーション150の対応する部分と、を含むレーン182、184及び186(破線で図示)を含む。レーンの重要性は、図3乃至図8に関して、この明細書において後述する。
【0042】
図1において、分配ステーション150は、EFEM120と平坦化ステーション170との間に配置される。図2において、装置200は、EFEM120と分配ステーション150との間に配置された平坦化ステーション170を有する。各装置は、利点を有する。例えば、装置100は、比較的に複雑でない基板搬送ステーション130を有することができる。装置200は、レーン282、284及び286(破線で図示)を有する。分配ステーション150は、装置200の一方の側からより容易にアクセス可能であり、そのような設計は、分配ステーション150の洗浄及びメンテナンスを、装置100と比較して、比較的に容易にすることを可能にする。
【0043】
本明細書に記載の装置は、大量生産を目的とする。従って、装置の設計は、(1)基板が基板容器122から取り出される時間から(2)平坦化層を有する基板が同一の又は異なる基板容器122に戻される時間までの経過時間によって影響さされる。1つ以上の他の考慮事項も装置の設計に影響を与える。装置100及び200の設計は、例示的なものであって、添付の請求の範囲に定義される発明を限定することを意図するものではない。当業者は、特定のアプリケーションのニーズ又は要望を達成するために、装置の設計を決定することができる。
【0044】
分配及び平坦化動作は、1つの構成に対して図3乃至図5に示されるように、別の構成に対して図6乃至図8に示されるように、レーンに関して説明される。図3乃至図5は、分配動作の間において、基板チャック162が移動する一方で、ディスペンサ152が静止したままである実施形態を示す。図6乃至図8は、分配動作の間において、ディスペンサ152が移動する一方で、基板チャック162が静止したままである実施形態を示す。
【0045】
コントローラ140、ディスペンサコンベア154、基板ステージ164、平坦化ヘッド172及びスーパーストレート174は、レーン内のプロセスの理解を簡単にするために、図3乃至図8には図示されていないが、そのような構成要素は、以下で参照され、装置内に存在する。
【0046】
図3乃至図8に図示された実施形態において、ディスペンサ152は、複数の分配ヘッド156を含む。成形可能材料は、基板が基板チャック162の上にあるときに、分配ヘッド156から基板の上に分配される。図3乃至図8において、基板ステージ及び基板チャック162は、分配動作のための位置から平坦化動作のための位置に移動するように構成され、そのような動きは、図3乃至図8の上部及び下部を指す各レーン内の両矢印によって図示される。ディスペンサコンベア154は、ディスペンサ152を1つのレーンにおける位置から別のレーンにおける位置に移動させるように構成され、そのような動きは、図3乃至図8の左側及び右側を指す両矢印によって図示される。このように、ディスペンサ152は、基板及び基板チャック162が移動する方向と直交する方向に移動するように構成される。
【0047】
図3において、ディスペンサ152は、レーン312の内部に位置する。上面図から、ディスペンサ152は、長さと、幅と、を有し、長さは、幅よりも大きい。ディスペンサ152の長さは、軸158に沿って配向される。レーン312の内部で、基板ステージ164は、軸318に沿って基板チャック162を移動させるように構成され、レーン412の内部で、基板ステージ164は、軸418に沿って基板チャック162を移動させるように構成され、レーン512の内部で、基板ステージ164は、軸518に沿って基板チャック162を移動させるように構成される。理想的には、軸318、418及び518は、互いに平行であり、軸158に直交する。製造公差に起因して、軸318、418及び518は、互いに平行である1度以内であってもよく、軸158に直交する1度以内であってもよい。本明細書で使用する場合、+/-1度を意味し、平行に関して、少なくとも2つの軸の交点を含まず(事実上、0度)、直交に関して、89度から91度の範囲における角度での任意の2つの軸の交点を含み、そのような範囲内に90度を含む。
【0048】
分配動作が開始される前に、必要に応じて、レーン312の内部の基板302、基板チャック162及び基板ステージ164は、図3の上部に近い位置から、図3の下部に近い別の位置に移動することができる。レーン312の内部の分配動作の間において、基板ステージ164は、基板チャック162及び基板302をディスペンサ152の下で移動させ、ディスペンサ152は、静止したままである。成形可能材料は、基板302の露出面の上に分配される。実施形態において、基板302は、露出面に沿って1つ以上の凹部を有する別の局所領域と比較して、相対的に高い位置にある局所領域内に1つ以上の凸部を有する露出面を有する。コントローラ140は、他の局所領域と比較して、相対的に高い位置にある局所領域に対して、より低い面密度の成形可能材料を分配するように、分配ステーション150に命令する、或いは、信号を提供することができる。
【0049】
成形可能材料が基板302の上に分配された後、基板ステージ164は、基板302及び基板チャック162を、図3の上部に近い、平坦化動作が実行される位置に移動し続ける。成形可能材料の平坦化は、レーン312において、平坦化ヘッド172及びスーパーストレート174によって実行され、平坦化動作は、図3の上部に近い位置のレーン312の内部で実行される。平坦化動作が完了した後、基板302が取り除かれ、図4に示すように、基板322が基板チャック162の上に配置される。
【0050】
図3及び図4を参照するに、ディスペンサコンベアは、ディスペンサ152を、レーン312の内部の位置からレーン412の内部の位置に移動させる。分配動作が開始される前に、必要に応じて、レーン412の内部の基板402、基板チャック162及び基板ステージ164は、図4の上部に近い位置から、図4の下部に近い別の位置に移動することができる。レーン412の内部の分配動作の間において、基板ステージ164は、基板チャック162及び基板402をディスペンサ152の下で移動させ、ディスペンサ152は、静止したままである。成形可能材料は、基板402の露出面の上に分配される。実施形態において、基板402は、露出面に沿って1つ以上の凹部を有する別の局所領域と比較して、相対的に高い位置にある局所領域内に1つ以上の凸部を有する露出面を有する。コントローラ140は、他の局所領域と比較して、相対的に高い位置にある局所領域に対して、より低い面密度の成形可能材料を分配するように、分配ステーション150に命令する、或いは、信号を提供することができる。
【0051】
成形可能材料が基板402の上に分配された後、基板ステージ164は、基板402及び基板チャック162を、図4の上部に近い、平坦化動作が実行される位置に移動し続ける。成形可能材料の平坦化は、レーン412において、平坦化ヘッド172及びスーパーストレート174によって実行され、平坦化動作は、図4の上部に近い位置のレーン412の内部で実行される。平坦化は、この明細書で後述するように、平坦化層を形成するために実行することができる。平坦化動作が完了した後、基板402が取り除かれ、図5に示すように、基板422が基板チャック162の上に配置される。
【0052】
図4及び図5を参照するに、ディスペンサコンベアは、ディスペンサ152を、レーン412の内部の位置からレーン512の内部の位置に移動させる。分配動作が開始される前に、必要に応じて、レーン512の内部の基板502、基板チャック162及び基板ステージ164は、図5の上部に近い位置から、図5の下部に近い別の位置に移動することができる。レーン512の内部の分配動作の間において、基板ステージ164は、基板チャック162及び基板502をディスペンサ152の下で移動させ、ディスペンサ152は、静止したままである。成形可能材料は、基板502の露出面の上に分配される。実施形態において、基板502は、露出面に沿って1つ以上の凹部を有する別の局所領域と比較して、相対的に高い位置にある局所領域内に1つ以上の凸部を有する露出面を有する。コントローラ140は、他の局所領域と比較して、相対的に高い位置にある局所領域に対して、より低い面密度の成形可能材料を分配するように、分配ステーション150に命令する、或いは、信号を提供することができる。
【0053】
成形可能材料が基板502の上に分配された後、基板ステージ164は、基板502及び基板チャック162を、図5の上部に近い、平坦化動作が実行される位置に移動し続ける。成形可能材料の平坦化は、レーン512において、平坦化ヘッド172及びスーパーストレート174によって実行され、平坦化動作は、図5の上部に近い位置のレーン512の内部で実行される。平坦化は、この明細書で後述するように、平坦化層を形成するために実行することができる。平坦化動作が完了した後、基板502が取り除かれ、別の基板(図5では、不図示)が基板チャック162の上に配置される。
【0054】
図6において、ディスペンサ152は、レーン612の内部に位置する。上面図から、ディスペンサ152は、長さと、幅と、を有し、長さは、幅よりも大きい。ディスペンサ152の長さは、軸159に沿って配向される。レーン612の内部で、基板ステージ164は、軸618に沿って基板チャック162を移動させるように構成され、レーン712の内部で、基板ステージ164は、軸718に沿って基板チャック162を移動させるように構成され、レーン812の内部で、基板ステージ164は、軸818に沿って基板チャック162を移動させるように構成される。理想的には、軸618、718及び818は、互いに平行であり、軸159に直交する。製造公差に起因して、軸159、618、718及び818は、互いに平行である1度以内であってもよい。
【0055】
分配動作が開始される前に、必要に応じて、レーン612の内部の基板602、基板チャック162及び基板ステージ164は、図6の上部に近い位置から、図6の下部に近い別の位置に移動することができる。レーン612の内部の分配動作の間において、ディスペンサコンベアは、ディスペンサ152を基板602の上で移動させ、基板ステージ164、基板チャック162及び基板602は、静止したままである。成形可能材料は、基板602の露出面の上に分配される。実施形態において、基板602は、露出面に沿って1つ以上の凹部を有する別の局所領域と比較して、相対的に高い位置にある局所領域内に1つ以上の凸部を有する露出面を有する。コントローラ140は、他の局所領域と比較して、相対的に高い位置にある局所領域に対して、より低い面密度の成形可能材料を分配するように、分配ステーション150に命令する、或いは、信号を提供することができる。
【0056】
成形可能材料が基板602の上に分配された後、基板ステージ164は、基板602及び基板チャック162を、図6の上部に近い、平坦化動作が実行される位置に移動させる。成形可能材料の平坦化は、レーン612において、平坦化ヘッド172及びスーパーストレート174によって実行され、平坦化動作は、図6の上部に近い位置のレーン612の内部で実行される。平坦化は、この明細書で後述するように、平坦化層を形成するために実行することができる。平坦化動作が完了した後、基板602が取り除かれ、図7に示すように、基板622が基板チャック162の上に配置される。
【0057】
図6及び図7を参照するに、ディスペンサコンベアは、ディスペンサ152を、レーン612の内部の位置からレーン712の内部の位置に移動させる。分配動作が開始される前に、必要に応じて、レーン712の内部の基板702、基板チャック162及び基板ステージ164は、図7の上部に近い位置から、図7の下部に近い別の位置に移動することができる。レーン712の内部の分配動作の間において、ディスペンサコンベアは、ディスペンサ152を基板702の上で移動させ、基板ステージ164、基板チャック162及び基板702は、静止したままである。成形可能材料は、基板702の露出面の上に分配される。実施形態において、基板702は、露出面に沿って1つ以上の凹部を有する別の局所領域と比較して、相対的に高い位置にある局所領域内に1つ以上の凸部を有する露出面を有する。コントローラ140は、他の局所領域と比較して、相対的に高い位置にある局所領域に対して、より低い面密度の成形可能材料を分配するように、分配ステーション150に命令する、或いは、信号を提供することができる。
【0058】
成形可能材料が基板702の上に分配された後、基板ステージ164は、基板702及び基板チャック162を、図7の上部に近い、平坦化動作が実行される位置に移動させる。成形可能材料の平坦化は、レーン712において、平坦化ヘッド172及びスーパーストレート174によって実行され、平坦化動作は、図7の上部に近い位置のレーン712の内部で実行される。平坦化は、この明細書で後述するように、平坦化層を形成するために実行することができる。平坦化動作が完了した後、基板702が取り除かれ、図8に示すように、基板722が基板チャック162の上に配置される。
【0059】
図7及び図8を参照するに、ディスペンサコンベアは、ディスペンサ152を、レーン712の内部の位置からレーン812の内部の位置に移動させる。分配動作が開始される前に、必要に応じて、レーン812の内部の基板802、基板チャック162及び基板ステージ164は、図8の上部に近い位置から、図8の下部に近い別の位置に移動することができる。レーン812の内部の分配動作の間において、ディスペンサコンベア154は、ディスペンサ152を基板802の上で移動させ、基板ステージ164、基板チャック162及び基板802は、静止したままである。成形可能材料は、基板802の露出面の上に分配される。実施形態において、基板802は、露出面に沿って1つ以上の凹部を有する別の局所領域と比較して、相対的に高い位置にある局所領域内に1つ以上の凸部を有する露出面を有する。コントローラ140は、他の局所領域と比較して、相対的に高い位置にある局所領域に対して、より低い面密度の成形可能材料を分配するように、分配ステーション150に命令する、或いは、信号を提供することができる。
【0060】
成形可能材料が基板802の上に分配された後、基板ステージ164は、基板802及び基板チャック162を、図8の上部に近い、平坦化動作が実行される位置に移動させる。成形可能材料の平坦化は、レーン812において、平坦化ヘッド172及びスーパーストレート174によって実行され、平坦化動作は、図8の上部に近い位置のレーン812の内部で実行される。
平坦化は、この明細書で後述するように、平坦化層を形成するために実行することができる。平坦化動作が完了した後、基板802が取り除かれ、別の基板(図8では、不図示)が基板チャック162の上に配置される。
【0061】
図3乃至図8において、基板は、全ての基板チャックの上に図示されている。実際には、成形可能材料を特定のレーンの内部の特定の基板の上に分配するとき、基板は、他のレーンにおいて、基板チャック162の上にあってもなくてもよい。基板の移動及び処理は、大量生産を達成するために、最高の持続可能な装置スループットを有するために実行することができる。更なる実施形態において、各レーンは、各レーンが他のレーンから独立して動作することができるように、それ自身のディスペンサを有することができる。当業者は、装置の複雑さ、及び、それが装置のスループットに与える影響を評価し、特定のアプリケーションのニーズ又は要望を達成するように、装置を設計することができる。
【0062】
装置の利点は、平坦化動作に関して考慮すると、更に明らかになる。
【0063】
図9は、本明細書に記載の装置のいずれかとともに用いることができるプロセスのフロー図を含む。図9におけるプロセスは、図2に示される装置200、及び、図3の分配及び平坦化構成に関して説明される。かかるプロセスは、図1における装置100、及び、図4乃至8における分配及び平坦化構成にも適用可能である。
【0064】
図9におけるブロック922において、プロセスは、基板容器から基板を取り出すことを含む。基板302は、ガラス、セラミック、金属、半導体、樹脂などであってもよい。特定の実施形態において、基板302は、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、シリカガラスなどを含む。図2及び図3を参照するに、基板コンベア132は、基板ハンドラ134を基板容器122に移動させ、基板容器122から基板302を取り出す。
【0065】
ブロック924において、プロセスは、基板を洗浄することを含む。基板302は、十分に清浄であればよいため、洗浄動作は、任意である。処理ステーション124が基板を洗浄するように構成されている場合、基板コンベア132は、基板ハンドラ134を基板302とともに処理ステーション124に移動させる。洗浄は、基板302が処理ステーション124の内部にある間に実行される。別の実施形態において、洗浄動作は、基板302を有する基板容器122が装置200に配置される前に実行することができる。この実施形態において、洗浄動作が実行される場合、洗浄動作は、図9のブロック922で基板が取り出される前に実行される。
【0066】
ブロック926において、プロセスは、基板のノッチを用いてアライメントすることを含む。基板コンベア132は、基板ハンドラ134を基板302とともにアライメントステーション126に移動させる。アライメントステーション126は、基板302を回転させ、基板302の周縁に沿ってノッチ(ノッチ部分)を計測する。このアライメントは、プロセスにおいて、後述する適切な分配及び平坦化動作を可能にする。アライメントは、適切に形成された平坦化層を達成するために、成形可能材料が基板の上に適切な面密度で分配され、平坦化されることを確実にするのを助ける。
【0067】
プロセスは、ブロック928において、基板チャックの上に基板を配置することと、ブロック930において、基板の上のパターン又は基板チャックにレジストレーションすることと、を含む。図2及び図3を参照するに、基板搬送ステーション130の基板コンベア132は、基板ハンドラ134を、基板302とともに、アライメントステーション126からレーン312における基板チャック162に移動させる。レーン312の内部において、基板ステージ164は、基板チャック162及び基板302を、平坦化ヘッド172から分配ステーション150の内部の対応する部分に移動させるように構成される。基板302が基板チャック162の上に配置されるとき、基板チャック162及び基板ステージ164は、図3の上部の近くにある。
【0068】
図9におけるブロック942において、プロセスは、基板及び基板チャックを分配ステーションに移動させることを更に含む。基板ステージ164は、基板ステージ164が分配ステーション150の内部にまだない場合、基板302及び基板チャック162を分配ステーション150に移動させる。図2を参照するに、平坦化ステーション170は、EFEM120と分配ステーション150との間に配置される。この実施形態において、基板302が分配動作のための適切な位置にない場合、基板ステージ164は、基板チャック162及び基板302を図3の下部の近くの位置に移動させる。
【0069】
図9におけるブロック944において、プロセスは、基板が基板チャックの上にある間に成形可能材料を分配することを含む。図2図3及び図10を参照するに、成形可能材料1002が基板302の上に分配されるように、ディスペンサ152の下を移動する。
【0070】
成形可能材料1002は、硬化エネルギーによって硬化させることができる。成形可能材料1002の製造者は、成形可能材料1002とともに用いられる特定の種類のエネルギーに関する情報を提供する。硬化エネルギーは、熱、又は、10nmから1000nmの範囲の波長を有する化学線を含むことができる。実施形態において、化学線は、紫外線、可視光線、又は、赤外線である。同一の又は異なる実施形態において、成形可能材料1002は、重合性化合物と、光重合開始剤と、を含む。成形可能材料1002は、非重合性化合物又は溶媒を含んでもよいし、含まなくてもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内部離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、又は、それらの組み合わせを含むことができる。
【0071】
基板302の露出面に沿って、凸部3022及び凹部3024がある。
凸部3022が局所領域の比較的に大きな部分を占める場合には、成形可能材料1002のより低い面密度が分配され、凹部3024が異なる局所領域の比較的に大きな部分を占める場合には、成形可能材料1002のより高い面密度が分配される。実際には、基板302の露出面は、図10に示すよりもかなり複雑であり、2つの高さのみに限定されない。図10における基板302の露出面は、本明細書に記載の概念の理解を助けるために簡略化されている。
【0072】
図3に示すように、基板302の上に分配している間において、基板ステージ164が基板チャック162及び基板302を移動させ、ディスペンサ152は静止している。図6に示すように、別の実施形態において、基板302の上に成形可能材料を分配するとき、ディスペンサコンベア154がディスペンサ152を移動させ、基板ステージ164は静止している。
【0073】
図9におけるブロック962において、プロセスは、基板及び基板チャックを平坦化ステーションに移動させることを更に含む。図3を参照するに、基板ステージ164は、基板チャック162及び基板302を、図3の下部の近くの位置に移動させる。図2及び図3を参照するに、移動は、基板302及び基板チャック162が平坦化ヘッド172の下にある平坦化のための適切な位置になるまで継続する。必要又は所望であれば、ディスペンサ152は、基板ステージ164が基板チャック162及び基板302をレーン312における平坦化セクションに移動させることを完了する前、その間、又は、その後に、レーン412又は512などの異なるレーンに移動させることができる。
【0074】
図9におけるブロック964において、プロセスは、基板が基板チャックの上にある間に成形可能材料を平坦化することを含む。図11を参照するに、スーパーストレート1122は、成形可能材料1002と接触するまで下降される。スーパーストレート1122は、成形可能材料1002を、基板302の露出面に沿って流動させる。
【0075】
分配及び平坦化動作の間において、基板302が基板チャックの上に残るため、レジストレーション動作は、成形可能材料を分配することと、成形可能材料1002を平坦化することとの間に必要としない。従って、より高いスループット及びより高い歩留まりは(少なくとも部分的には基板のハンドリングが少ないことに起因して)、図2における装置、及び、図1における装置100によっても達成することができる。
【0076】
スーパーストレート1112が、その所望の位置に到達した後、化学線1212は、図12に示すような上面1222を有する平坦化層1202を形成するために、成形可能材料を重合させるために、成形可能材料を曝露するのに用いられる。図13に図示する実施形態において、スーパーストレート1122は、取り除かれる。
【0077】
図9におけるブロック966において、プロセスは、平坦化した後に成形可能材料をベーキングすることを更に含む。基板コンベア132は、基板302を、基板チャック162から処理ステーション124のうちの1つに移動させるために、基板搬送ステーション130の基板ハンドラ134を操作する。平坦化層1202における溶媒の量を低減し、平坦化層1202を更に重合させるために、基板302がベークされる。また、平坦化層1202の収縮及び歪み緩和のために、ベーキング動作が実行される。ベーキング動作は、任意であり、装置100又は200の外部で実行されてもよい。
【0078】
図9におけるブロック982において、プロセスは、基板を基板容器に戻すことを含む。基板コンベア132は、基板302を、処理ステーション124から基板容器122に移動させるために、基板搬送ステーション130の基板ハンドラ134を操作する。
【0079】
プロセスの多くは、図2における装置200、及び、図3に関する分配及び平坦化動作に関して説明された。基板402及び502のための処理は、基板402又は502に対する処理を開始する前に、基板302に対する全ての処理を実行することと比較して、より高いスループットを可能にするために、互い違いの開始時間を有することができる。例えば、基板402のための処理は、基板302を基板チャック162の上に配置した後に開始することができる。図1における装置100、又は、図6乃至図8における分配及び平坦化動作は、装置200、又は、図3乃至図5における分配及び平坦化動作の代わりに用いられてもよい。この明細書を読んだ後、当業者は、本明細書に開示された教示と一致する特定のアプリケーションのニーズ又は要望を満たすように、装置及びプロセスフローを設計することができる。
【0080】
平坦化プロセスは、物品を製造する製造プロセスの一部として統合することができる。物品は、電気回路素子、光学素子、マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)、記録素子、センサ、モールドなどである。電気回路素子としては、例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、フラッシュメモリ、磁気抵抗メモリ(MRAM)などの半導体メモリ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、デジタルシグナルプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は半導体素子、パワートランジスタ、電荷結合素子(CCD)、イメージセンサなどである。製造する間において、パターン化されたマスキング層は、基板又は基板の上にある層を選択的にエッチング又はドープするために用いられる。
【0081】
以下の説明は、図14乃至図19に図示されるように、基板の上にある層を選択的にパターニングすることを対象とする。装置100及び200は、成形可能材料の層をパターン化するように修正することができる。平坦化ヘッド172を有する平坦化ステーション170は、パターニングヘッドを有するパターニングステーションにすることができる。スーパーストレート174は、パターンのあるモールドに置換される。図14乃至図19に関連するプロセスは、図2における装置200に関して、及び、基板302が基板1402及び基板1402の上にある層1422を含むワークピースに置換され、スーパーストレート174がパターンのあるモールドに置換されることを除いて、図3のレーン312に関連する分配及び平坦化動作に関して説明される。他の実施形態において、図1における装置100、又は、図4乃至図8に示すような他のレーンが用いられる。
【0082】
図14に関して、ブロック922乃至944における動作は、完了している。図14は、成形可能材料1002が基板1402の上にある層1422の上に分配された後のワークピースを示す。実施形態において、基板1402は、単結晶半導体ウエハを含むことができ、層1422の下に1つ以上の他の層を含んでいても含んでいなくてもよい。層1422は、ワークピースの露出面に沿ってあり、絶縁層、導電層又はエピタキシャル層である。層1422は、成形可能材料1002と接触する平面を有する。層1422の平面は、平坦化層を用いて達成することができ、平坦化層は、上述した装置及び技術のいずれかを用いて形成される。
【0083】
プロセスは、基板及び基板チャックをパターニングステーションに移動させることを更に含む。成形可能材料1002を分配した後、レーン312の内部で、基板ステージ164は、基板チャック162を移動させ、基板1402及び層1422は、図3の上部の近くにあるパターニングステーションに移動される。パターニングステーションの内部において、パターニングヘッドは、図15に示すように、パターンのある接触面を有するモールド1522を含む。
【0084】
プロセスは、基板1402が基板チャック162の上にある間に成形可能材料1002をモールド1522と接触させることを更に含む。図16は、成形可能材料1002にパターンを形成するために、成形可能材料1002と接触するモールド1522を示す。成形可能材料1002は、成形可能材料1002を重合させ、パターン層1602を形成するために、化学線に曝露される。
【0085】
図10乃至図13に関して説明したプロセスと同様に、図14乃至図19に関連するプロセスは、分配及びパターニング動作の間において、基板1402及び層1422を含むワークピースが基板チャック162の上に残るため、成形可能材料を分配することと、成形可能材料1002をパターニングすることとの間のレジストレーション動作を必要としない。
【0086】
図17に示すように、イメージ層1602が形成された後に、モールド1522が取り除かれる。モールド1522は、ステップフィールドに対応し、基板1402によって占められる面積よりも小さい面積を占める。モールド1522は、層1422の上の成形可能材料の大部分又は全てがパターニングされるまで、繰り返し用いられる。
【0087】
プロセスは、パターニングした後に成形可能材料をベーキングすることを更に含む。基板コンベア132は、基板1402及びパターン層1602を含むワークピースを、基板チャック162から処理ステーション124のうちの1つに移動させるために、基板搬送ステーション130の基板ハンドラ134を操作する。パターン層1602における溶媒の量を低減し、パターン層1602を更に重合させるために、ワークピースがベークされる。また、パターン層1602の収縮及び歪み緩和のために、ベーキング動作が実行される。ベーキング動作は、任意であり、装置100又は200の外部で実行されてもよい。パターン層1602は、基板1402又は層1422を選択的に処理するために用いることができるマスキング層である。
【0088】
プロセスは、基板を基板容器に戻すことを含む。基板コンベア132は、基板1402及びイメージ層1602を含むワークピースを、処理ステーション124から基板容器122に移動させるために、基板搬送ステーション130の基板ハンドラ134を操作する。
【0089】
ワークピースを有する基板容器122は、装置200からエッチングツール(不図示)に移動される。実施形態において、図18に示すように、層1422は、基板1402まで延在する開口1822を定義するために、エッチングされる。エッチングは、エッチングツールを用いて実行される。開口1822が定義された後、図19に示すように、パターン層1602が除去される。物品の製造を完了するために、更なるプロセス動作が実行される。
【0090】
上述した実施形態は、装置のユーザに利益を提供する。僅か1回のレジストレーション動作が装置の内部で実行されてもよい。成形可能材料から平坦化層を形成する場合、より少ない動作を実行することができる。より少ない動作は、より高いスループット能力を有することを可能にし、基板は、装置を介してより迅速に処理され、基板のより少ないハンドリングに起因して、歩留まりがより高くなる。装置の設計は、従来の装置と比較して、装置によって占められるエリアを著しく低減することを可能にする。ユーザが特定のアプリケーションのニーズ又は要望にあわせて装置を構成することを可能にするために、異なるレイアウトが装置とともに用いられる。
【0091】
なお、一般的な説明又は実施例において、上述したアクティビティの全てが費用とされるわけではなく、特定のアクティビティの一部が必要とされてなくてもよく、説明したそれらに加えて、1つ以上の更なるアクティビティが実行されてもよい。更に、アクティビティがリストされる順序は、必ずしも、それらが実行される順序ではない。
【0092】
利益、他の利点、及び、課題の解決策は、特定の実施形態に関して上記で説明されている。但し、利益、利点、課題の解決策、及び、任意の利益、利点、或いは、解決策を発生させる、又は、より顕著にする任意の特徴は、請求の範囲の一部又は全ての重要、必要又は必須な特徴として解釈されるべきではない。
【0093】
本明細書に記載される実施形態の明細書及び図面は、様々な実施形態の構成の一般的な理解を提供することを意図している。明細書及び図面は、本明細書に記載の構成又は方法を用いる装置及びシステムの要素及び特徴の全ての網羅的、且つ、包括的な説明として機能することを意図したものではない。別個の実施形態は、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよく、一方、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、別個に、又は、任意のサブコンビネーションで提供されてもよい。更に、範囲で記載された値への言及は、その範囲内のそれぞれ及び全ての値を含む。多くの他の実施形態は、この明細書を読んだ後に、当業者には明らかとなるであろう。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、又は、別の変更が行われるように、本開示から使用及び導出することができる。従って、本開示は、限定的ではなく、例示的であると解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
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【国際調査報告】