(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-13
(54)【発明の名称】マルチプライティッシュウェブの回転エンボス加工用スリーブ交換カレンダー
(51)【国際特許分類】
B31F 1/07 20060101AFI20241206BHJP
【FI】
B31F1/07
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024528534
(86)(22)【出願日】2022-08-18
(85)【翻訳文提出日】2024-06-07
(86)【国際出願番号】 DE2022100615
(87)【国際公開番号】W WO2023083401
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】102021129739.7
(32)【優先日】2021-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524116298
【氏名又は名称】マシューズ インターナショナル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】クリストフ ローリング
(72)【発明者】
【氏名】ヨルグ ゴッツキー
(72)【発明者】
【氏名】フランク ラウカンプ
(72)【発明者】
【氏名】トーマス ハックフォート
(72)【発明者】
【氏名】ヘインズ ウィッターブロック
【テーマコード(参考)】
3E078
【Fターム(参考)】
3E078AA20
3E078BB51
3E078BC06
3E078DD09
(57)【要約】
本発明は、マルチプライティッシュウェブを回転エンボス加工するための、またはマルチプライティッシュウェブの個々のプライの間にプライ結合を生じさせるためのスリーブ交換カレンダー(1)であって、スリーブ交換カレンダーは、少なくとも1つのロール(12、13)が取り付けられたロールフレーム(7)を有し、ロールフレーム(7)には拡張可能な支持コア(3)と交換可能なスリーブ(4)とが取り付けられており、スリーブは、組み立てのために支持コアに押し込むことができ、摩擦嵌めで支持コアに固定することができ、支持コアは、別個の圧力ゾーン(10)に個別に圧力を加えるためのマルチチャンバーシステム(11)を備えて設計されている、スリーブ交換カレンダー(1)に関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチプライティッシュウェブ(2)を回転エンボス加工するための、または前記マルチプライティッシュウェブ(2)の個々のプライの間にプライ結合を生じさせるためのスリーブ交換カレンダー(1)であって、
前記スリーブ交換カレンダー(1)は、少なくとも1つのロール(12、13)が取り付けられたロールフレーム(7)を有し、前記ロールフレーム(7)には拡張可能な支持コア(3)と交換可能なスリーブ(4)とが取り付けられており、
前記スリーブ(4)は、組み立てのために前記支持コア(3)に押し込むことができ、摩擦嵌めで前記支持コア(3)に固定することができ、
前記支持コア(3)が、別個の圧力ゾーン(10)に個別に圧力を加えるためのマルチチャンバーシステム(11)を備えて設計されていることを特徴とする、
前記スリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項2】
前記圧力ゾーン(10)は、それぞれ個別に調整可能な圧力を受けることができ、それによって、選択的及び/または空間的に分解されるように、異なるエンボス加工ゾーンを生成できるようにし、前記圧力ゾーン(10)は前記ロール(12、13)の軸方向に沿って分割されている、請求項1に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項3】
前記スリーブの外径(D)は、前記支持コア(3)の前記個々の圧力ゾーン(10)で別々に調整可能な油圧を介して圧力制御方式で部分的に調整可能である、請求項1または請求項2に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項4】
前記支持コア(3)、特に第1の支持コア要素(5)は、油圧オイルを伝達するための少なくとも1つの回転フィードスルー(14)を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項5】
前記圧力ゾーン(10)、または前記圧力ゾーン(10)に割り当てられた油圧シリンダー(9)は、それぞれ、前記少なくとも1つの回転フィードスルー(14)に接続された別個の媒体チャネル(15)を介して圧力を受けることができる、請求項4に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項6】
前記支持コア(3)は、外側面が円錐状に研磨され、及び/または耐摩耗性の高い材料でコーティングされている、請求項1~5のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項7】
前記スリーブ(4)は、高強度工具鋼で作られ、及び/または表面に型彫りが施されている、請求項1~6のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項8】
前記支持コア(3)が、前記ロールフレーム(7)の3箇所に取り付けられている、請求項1~7のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項9】
前記支持コアベアリングは、ベアリング冷却(21)を介して、特に全ての支持コアベアリングポイントを冷却することによって、調整される、請求項1~8のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項10】
前記駆動側ベアリング(17)は、前記ロールフレーム(17)またはスライド(8)内に、しっかりと取り付けられている、請求項1~9のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項11】
前記オペレータ側ベアリング(17)は、折りたたみ式ベアリングとして設計され、及び/または前記操作側ロールベアリング(17)は、リニアガイド(18)及び/またはボールブッシュを介して開閉可能である、請求項1~10のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項12】
上部ロール(12)と下部ロール(13)とを有し、前記上部ロール(12)の前記下部ロール(13)に対する中心オフセットが調整可能である、請求項1~11のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項13】
さらにアクティブニップ制御を備え、これにより、ロールニップ(19)における前記調整可能な圧力を、前記異なる圧力ゾーンに合わせて選択的に制御することができる、請求項1~12のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項14】
前記上部ロール(12)と前記下部ロール(13)との間の前記ニップ(19)は、細かいねじ山を有するねじスピンドルによって調整可能であり、前記ねじスピンドルが、好ましくは、前記ニップ(19)を形成する調整可能なウェッジ(20)を調整する、請求項12または請求項13に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項15】
前記上部ロール(12)と前記下部ロール(13)との間の前記ニップ(19)は、前記ロールニップ(19)を開閉するための少なくとも2つの単動または複動油圧シリンダー(9)によって、さらに調整可能である、請求項12または請求項13に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項16】
前記支持コア(3)上の前記スリーブの位置を検出するための少なくとも1つのレーザー参照ユニットを備え、前記支持コア(2)上の前記スリーブの位置の前記検出は、前記スリーブ表面上に配置された少なくとも1つの検出可能な基準点によって行われる、請求項1~15のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項17】
前記少なくとも1つのレーザー参照ユニットを介して前記上部ロール(12)及び前記下部ロール(13)のエンボス加工された型彫り(8)を互いに位置合わせすることができ、前記スリーブの外表面上の前記基準点を、前記レーザーを介して検出することができ、対応する、前記ロール(12、13)の互いに対する軸方向及び/または半径方向の調整が、前記支持コア(3)の少なくとも1つの、モーター駆動による軸方向調整及び/または駆動モーターによる半径方向調整を介して行われる、請求項15に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項18】
前記ロールフレーム(7)は、密閉構造に設計されており、クロスメンバーが溶接されたサイドスタンドと、統合された振動減衰構成要素とを有する、請求項1~17のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダー(1)。
【請求項19】
請求項1~18のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダー(1)と、スリーブ(4)を前記支持コア(3)に押し込む、またはスリーブ(4)を前記支持コア(3)から押し出すように設計されたスリーブ交換キャリッジ(24)とを含む、装置。
【請求項20】
請求項1~18のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダー(1)上のスリーブ(4)を交換する方法であって、
-可動スリーブ交換キャリッジ(24)の前面を前記カレンダー(1)に対して位置決めすることと、
-前記支持コア(3)を緩めることと、
-取り外し対象のスリーブ(4)を前記支持コア(3)から前記スリーブ交換キャリッジ(24)に押し込むことと、
-取り付け対象のスリーブ(4)を前記スリーブ交換キャリッジ(24)から前記支持コア(3)に押し込むことと、
のステップを含む、前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチプライティッシュウェブを回転エンボス加工するための、またはマルチプライティッシュウェブの個々のプライの間にプライ結合を生じさせるためのスリーブ交換カレンダーであって、スリーブ交換カレンダーは、少なくとも1つのロールが取り付けられたロールフレームを有し、ロールフレームには拡張可能な支持コアと交換可能なスリーブとが取り付けられており、スリーブは組み立てのために支持コアに押し込むことができ、摩擦嵌めで支持コアに固定することができるスリーブ交換カレンダーに関する。スリーブ交換カレンダーは、例えば、EP 1 967 360 A2から知られている。
【0002】
ただし、先行技術では、エンボスニップの延長部にわたって異なる圧力を発生させることができるスリーブ交換カレンダーは知られていない。しかし、これには、エンボス加工ニップ内の圧力勾配を、エンボス加工対象の製品やパターンに正確に適合させることができるという技術的な利点がある。
【0003】
したがって、本発明の目的は、より柔軟に調整可能であり、より良好なエンボス加工結果を生み出すスリーブ交換カレンダーを提供することである。
【0004】
この目的は、独立請求項の特徴を備えた装置または方法によって達成される。
【0005】
したがって、支持コアは、別個の圧力ゾーンに個別に圧力を加えるためのマルチチャンバーシステムを備えて設計されると規定されている。
【0006】
様々な圧力ゾーンで異なる圧力を設定する際の局所的な選択性には、特にエンボスパターンを作成する領域でより高い圧力を供給することができ、対照的に、エンボス加工対象のティッシュのエンボス加工がない領域は、より低い圧力でエンボス加工ニップに通すことができるという利点がある。この利点は、エンボス加工された領域とエンボス加工されていない領域とが作成される紙ハンカチのエンボス加工時に特に重要である。通常、複数のティッシュウェブがロールの軸方向に隣接してエンボス加工される。マルチチャンバーシステムの各チャンバーには少なくとも1つの圧力ゾーンがあると規定することができる。複数の圧力チャンバーは、互いに軸方向に間隔を置いて配置されてもよい。スリーブ交換カレンダーは、織物材料または不織布材料のエンボス加工用に設計することもできると規定することができる。
【0007】
本発明の意義の範囲内でティッシュウェブは、不織布(non-woven fabric)または不織布(nonwoven fabric)であってもよい。特に、ティッシュウェブは、紙を含むかまたは紙からなるティッシュ材料を含むことができる。例えば、ティッシュウェブは、セルロース製の衛生紙などのペーパータオルなどのティッシュペーパーであってもよい。ティッシュウェブは、トイレットペーパー、キッチンペーパー、紙ナプキン、または紙ハンカチの製造に使用できる。
【0008】
各圧力ゾーンには少なくとも1つの流体チャネルがあると規定することができる。支持コアには、複数の、例えば少なくとも4つの異なる圧力ゾーンが設けられると規定することができる。特に、各圧力ゾーンに個別の圧力をかけること、または全ての圧力ゾーンに異なる圧力をかけることによって、選択的及び/または空間的に分解された異なるエンボス加工ゾーンを生成できるようにすると規定することができる。圧力ゾーンは、ロールの軸方向に沿って分割することができる。圧力ゾーンの幅は異なる場合がある。圧力ゾーンは全て同じ幅にすることができる。これにより、スリーブの外径を圧力によって変更することができ、この変更は、異なる流体圧力を提供することによって、異なる圧力ゾーンで個別に設定できる。
【0009】
好ましくは、スリーブ交換カレンダーは、中心となる支持コアを備えた3部構造を有し、その上に、圧力ゾーンを有する第1のゾーンスリーブが押し付けられ、すなわち収縮される。外周に型彫りを有する交換可能なスリーブが、その外周に押し込められる。圧力ゾーンは、支持コアに面したゾーンスリーブの内側の凹部として形成できる。少なくとも1つの流体チャネルが、凹部のそれぞれに通じ得、それを介して圧力ゾーンに個別の流体圧力をかけることができる。
【0010】
好ましくは、圧力ゾーンは、スリーブのエンボス加工画像に影響を与えるために、スリーブのエンボス加工パターンに応じて配置される。代替的にまたは追加的に、異なる圧力ゾーンは、カレンダーの全長またはティッシュウェブの全幅にわたって均一なエンボス加工圧力が提供されるように圧力を受けることができる。特に、カレンダーの長さに沿った様々な圧力ゾーンは、カレンダーが無負荷状態で膨らむような負荷を受ける可能性があり、その結果、カレンダーの端部ベアリングに近い領域と比較して、中央に向かって直径が大きくなる。圧力ゾーンの圧力は、カレンダーが対向するベアリングポイントを介して対向ロールに押し込められるアプリケーションにおいては、ロールの全長にわたって、したがってエンボス加工の幅全体にわたって、本質的に一定のエンボス加工圧力が提供されるように調整され得る。
【0011】
したがって、支持コアの個々の圧力ゾーンで別々に調整可能な油圧を介してスリーブの外径を部分的に圧力制御できると規定することができる。
【0012】
支持コア、特に第1の支持コア要素には、油圧オイルを伝達するための少なくとも1つの回転フィードスルーが設けられると規定することができる。
【0013】
圧力ゾーン、または圧力ゾーンに割り当てられた油圧シリンダーは、それぞれ、少なくとも1つの回転フィードスルーに接続された別個の媒体チャネルを介して圧力を受けることができる。
【0014】
したがって、支持コアまたはエキスパンダーは、異なる圧力負荷に対応するマルチチャンバーシステムと、別個の媒体チャネルで油圧オイルを伝送するための回転フィードスルーとを備えて設計され得る。
【0015】
媒体チャネルは、最大動作圧力80~400barに合わせて設計されると規定することができる。
【0016】
支持コアは、緊急停止及び/または電圧喪失、及び/または油圧のシャットダウン/故障が発生した場合でも、取り付けられたスリーブが所定の位置にしっかりと留まることができるように構成され得る。この目的のために、設定された油圧を支持コア内にクランプすることができる。例えば、内蔵のロック可能なチェックバルブを介して油圧が維持されると規定することができる。
【0017】
支持コアは、外側面が円錐状に研磨され、及び/または耐摩耗性の高い材料でコーティングされていると規定することができる。耐摩耗性の高い材料は、例えば、クロムまたは炭化タングステンを含むか、またはクロムまたは炭化タングステンであってもよい。したがって、円錐状の研磨面により、スリーブの迅速な取り外しと取り付けが容易になり、スリーブの迅速な交換が可能になる。外側面のクロムメッキは、例えば鋼とクロムを組み合わせることによって、スリーブの内周と支持コアの外周との間の摩擦係数を低く抑えることも保証するが、同じ効果を持つ他の材料の組み合わせを検討することもできる。
【0018】
スリーブは、高強度工具鋼で作られ、及び/または表面に型彫りが施されている場合がある。
【0019】
支持コアは、ロールフレームに3箇所で支持されると規定することができる。これによりシャフトの剛性が向上する。第3のベアリングは、動圧プレーンベアリングとして設計され得る。
【0020】
支持コアベアリングは、ベアリング冷却システムを介して、特に全ての支持コアベアリングポイントを冷却することによって、温度制御できると規定することができる。ベアリング冷却は、例えば、ベアリングカバー内に構成することができる。これは、ベアリング冷却を、従来知られているソリューションよりもはるかに大きく設計できることを意味する。これにより、よりスムーズな動作が保証され、その結果、振動が少なくなることが保証される。
【0021】
駆動側ベアリングが、ロールフレームまたはスライド内に恒久的に設置されると規定することができる。
【0022】
また、駆動側のベアリングとは反対側の操作側のベアリングが、折りたたみ式ベアリングとして設計される、及び/または操作側のロールベアリングが、リニアガイドを介して開閉可能である、と規定することもできる。折りたたみ式ベアリングまたはリニアガイドを設けることで、特にスリーブ交換時にベアリングを簡単かつ迅速に折りたたむことができ、したがって交換すべきスリーブに素早くアクセスできるようになる。
【0023】
駆動側のベアリングは、機械フレームまたはスライドにしっかりと設置することができ、操作側のベアリングは、折りたたみ式ベアリングとして設計できるため、スリーブを交換するときに、それらを引き抜いて、横に振り動かすことができる。
【0024】
スリーブ交換カレンダーには、支持コアまたはロールを機械内で直接簡単に交換するための交換装置を装備することもできる。スリーブ交換カレンダーのロールまたは支持コアを、自動張力調整システムによって、最小限の労力で交換することができる。スリーブまたはロール、あるいは支持コアを交換する場合、この場合もやはりリニアガイドまたは折りたたみ式ベアリングを使用することで、操作側のベアリングを簡単に開閉することができる。
【0025】
特に、スリーブ交換カレンダーは上部ロール及び下部ロールを有し、上部ロールの下部ロールに対する中心オフセットは調整可能であると規定することができる。その利点は、上部ロールの下部ロールに対する中心オフセットを調整できるため、エンボス加工プロセス中にベアリングのゼロ点決定を均一にするのを保証することである。
【0026】
スリーブ交換カレンダーにはアクティブニップ制御も備わっており、これによりロールニップ内の調整可能な圧力を、異なる圧力ゾーンに合わせて選択的に制御できる。さらに、ロールニップ内の圧力が油圧で調整可能であると規定することができる。上部ロールと下部ロールとの間のニップは、細かいねじ山を備えたねじスピンドルによって調整可能であり、このねじスピンドルは、好ましくは、ニップを形成する調整可能なウェッジを調整すると規定することができる。下部スリーブエンボス加工ロールと上部スリーブエンボス加工ロールとの間のニップ調整は、調整可能なウェッジを使用して実行できるため、これらは、手動で調整可能であり、または細かいねじ山を使用したねじスピンドルで自動的に調整可能である。ニップ設定データを再現できるスケールが提供されてもよい。あるいは、ニップ設定データを、別の方法で機械的に調整可能であると規定してもよい。さらに、ウェッジは、油圧で調整可能であってもよい。さらに、ニップ調整は、圧電方式で行うことができる。あるいは、この目的のために固定スペーサーを設けることもできる。
【0027】
代替的にまたは追加的に、上部ロールと下部ロールとの間のニップは、ロールニップを開閉するための少なくとも2つの単動または複動油圧シリンダーによって調整できると規定することができる。あるいは、ロールニップは、スピンドルを介して調整することもできる。
【0028】
機械式/油圧式ロール調整の組み合わせは、例えば、調整可能なウェッジを介して油圧的に事前調整が実行され、その後、細かいねじ山を使用したねじスピンドルで微調整が手動で実行されるような方法で実装できる。さらに、ロール調整の油圧を、駆動側と操作側とで別々に制御及び調整することが可能である。
【0029】
スリーブ交換カレンダーには、支持コア上のスリーブの特に軸方向及び/または半径方向の位置を検出するための少なくとも1つのレーザー参照ユニットが設けられ、支持コア上のスリーブの位置の検出は、スリーブ表面に配置された少なくとも1つの検出可能な基準点によって行われると規定することができる。これにより、スリーブを自動的にセットアップできるようになる。レーザー参照により、上部スリーブ及び下部スリーブのエンボス加工された型彫りが正確に揃うことが保証される。レーザーは、スリーブ表面の基準点またはレジストレーションマークを自動的に検出して、軸方向及び半径方向の調整を自動的に実行できるようにする。この目的のために、下部または上部の支持コアをモーターによって軸方向に移動させることができ、半径方向の調整を駆動モーターによって実行することができる。その場合、支持コアは、その上に取り付けられたエンボス加工スリーブとともに、サーボドライブモーターを使用して正確な角度で駆動することができる。そして、必要に応じて、ユーザーインターフェースを介して製造中に最終的な微調整を行うことができる。
【0030】
少なくとも1つのレーザー参照ユニットを介して上部ロール及び下部ロールのエンボス加工された型彫りを互いに位置合わせすることができ、スリーブ表面上の基準点を、レーザーを介して検出することができ、対応する、ロールの互いに対する軸方向及び/または半径方向の調整が、下部支持コアの少なくとも1つの、モーター駆動による軸方向調整及び/または駆動モーターによる半径方向調整を介して行われると規定することができる。一対のロールにおいて、各ロールは一対のマーキングを有し得、各マーキングの対は、ロール軸に平行に走る第1のマーキングと、第1のマーキングに対して0°~90°、好ましくは45°の角度で走る第2のマーキングとから構成される。マーキングは、上部ロール及び下部ロールの外側面の縁部に、軸方向に配置することができる。これにより、ロール表面から、したがってマーキングから少し離れて配置できる少なくとも1つのスキャンユニットを使用して、マーキングを簡単にスキャンできるようになる。
【0031】
ロールフレームは密閉設計で設計され、溶接されたクロスメンバーと統合された振動減衰構成要素を備えたサイドスタンドを備えることができると規定することができる。
【0032】
例えば、スリーブ交換カレンダーは、マルチプライティッシュウェブの回転エンボス加工用に設計できる。以下の全てのタイプのプロセス、すなわち、ドット/ドット、または交互、またはドット/スムーズのエンボス加工を実施することができる。エンボス加工により、マルチプライティッシュウェブの個々のプライの間にプライ結合が作成される。例えば、ゴム表面などのソリッドロールをエンボス加工に使用することもできる。
【0033】
スリーブエンボス加工ロールは、交換可能なスリーブを圧力及び/または摩擦によって押し付けて固定できる、恒久的に設置される拡張可能な支持体として設計され得る。これらのスリーブは、高強度工具鋼で作られ、表面に型彫りが施されている場合がある。
【0034】
支持コアの調整は、少なくとも1つの単動または複動油圧シリンダーを介して行われると規定することができる。代替的にまたは追加的に、支持コアを調整するための機械的手段も提供され得る。
【0035】
支持コアベアリングには、第1の支持コア要素及び/または第2の支持コア要素用の油圧クリアランスリリースが設けられると規定することができる。例えば、特に精密転がりベアリングを含むトリプルベアリングのセットには、上部支持コア及び下部支持コア用の油圧クリアランスリリースが設けられ得る。
【0036】
さらに、垂直方向または水平方向に変位可能な第2の支持コア要素が、スライド内の予め装填された及び/またはボールベアリングの精密リニアガイドに取り付けられると規定することができる。例えば、垂直方向に変位可能な下部拡張支持コアにベアリングガイドのセットを設けることができ、リニアガイドは、予め装填されたボールベアリング精密リニアガイドとして設計することができる。
【0037】
本発明は、さらに、先行請求項のいずれか1項に記載のスリーブ交換カレンダーと、スリーブを支持コアに押し込む、またはスリーブを支持コアから押し出すように設計されたスリーブ交換キャリッジとを含む装置に関する。スリーブ交換キャリッジにはAGVを含めることができるため、スリーブ交換キャリッジを、スリーブ交換カレンダーに向けて自動的に移動させ、またはスリーブ交換カレンダーから自動的に離すことができる。スリーブ交換キャリッジには、高さ調節可能な支持面を設けることができる。支持面には、スリーブ交換キャリッジ上でスリーブを移動するためのロールコンベア、特にゴム製のロールコンベアを設けることができる。支持面は、充填されたスリーブを横方向に固定するために、少なくとも部分的に溝形状にすることができる。支持面は、スリーブ交換キャリッジが2つのスリーブを受け入れることができるように設計することができ、その装置では、好ましくは、スリーブがキャリッジ上で上下に平行に配置されるものとする。これにより、キャリッジのスリーブ支持位置の1つに取り付けられる「新しい」スリーブを装填し、スリーブ支持位置が空のスリーブ交換カレンダーに移動することで、スリーブ交換を高速化できるようになる。取り外し対象のスリーブを装填した後、スリーブ交換キャリッジは、装着するスリーブを、例えば横に動かすか、またはスリーブ交換キャリッジに設けられたカルーセルによって支持コアに押し込むことができるように位置を変更する。カルーセルは、カレンダーに交互に合わせることができる2つの支持位置を有する。これにより、スリーブ交換用キャリッジの追加の移動が回避される。
【0038】
本発明はまた、上記のようなスリーブ交換カレンダー上のスリーブを交換する方法に関し、ステップ、すなわち、
-可動スリーブ交換キャリッジの前面をカレンダーに対して位置決めすることと、
-支持コアを緩めることと、
-取り外し対象のスリーブを支持コアからスリーブ交換キャリッジに押し込むことと、
-取り付け対象のスリーブをスリーブ交換キャリッジから支持コアに押し込むことと、
を含む。
【0039】
この方法は、スリーブを手動で押し付けたり外したりできるようにしてもよい。
【0040】
この方法は、スリーブ交換キャリッジがケーブルウインチまたは駆動ロールコンベアなどの引き取り装置を備えて、支持コアからの押し出しまたは支持コアへの押し込みを自動的に行うことができるようにすることをさらに含んでもよい。
【0041】
この方法は、さらに、装着対象のスリーブをスリーブ交換キャリッジから支持コア上にスライドさせた後、レーザー参照ユニットによって支持コアを位置合わせすることと、支持コアをクランプすることとを含むことができる。支持コアのクランプには、異なる圧力ゾーンで個別の圧力(例えば、等しい圧力または異なる圧力)を生成することが含まれ得る。
【0042】
操作側のベアリングが折りたたみ式ベアリングとして設計されている場合、この方法は、以下の、取り外し対象のスリーブを支持コアからスリーブ交換キャリッジに押し込む前に、折りたたみ式ベアリングを引き抜いて横方向に振り、ロール装置から離すというステップをさらに含むことができる。
【0043】
取り外したスリーブは、別個の貯蔵庫及び輸送パレットに保管できる。
【0044】
レーザー参照ユニットを使用すると、支持コア上の実際のスリーブ位置を検出できるため、上部スリーブと下部スリーブとのエンボス加工された型彫りが正確に揃うことが保証される。レーザーがスリーブの外側面のレジストレーションマークを検出して、この情報に基づいて軸方向と半径方向との調整を自動的に実行できるようにする。この目的のために、下部または上部の支持コアをモーターによって軸方向に移動させることができ、半径方向の調整を駆動モーターによって実行することができる。
【0045】
さらに、素早いコア交換を行うこともできる。支持コア全体を、別の支持コア、例えば異なる直径の支持コア、またはソリッドロールに置き換えることができる。この目的のために、駆動系全体を別個のコンソールに取り付けることができる。
【0046】
本発明の例示的な実施形態を、以下の図を用いて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図1】本発明に係るスリーブ交換カレンダーの例示的な実施形態の断面図である。
【
図2】スリーブ交換カレンダーのロールを通る断面図である。
【
図3】本発明に係るスリーブ交換カレンダー上に配置されたスリーブ交換キャリッジの側面図である。
【
図4】スリーブ交換カレンダー上に配置されたスリーブ交換キャリッジの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
図1に示すスリーブ交換カレンダー1は、ロールフレーム7に取り付けられた上部ロール12及び下部ロール13を有する。2つのロールの間にはロールニップ19が形成され、その間を、マルチプライティッシュ材料などの、セルロース製の、吸収性があり、好ましくは細かくクレープ加工された衛生紙が通過し、所定のパターンに従ってティッシュウェブにエンボス加工され得る。ティッシュ素材は、例えば、トイレットペーパー、キッチンペーパー、紙ナプキン、または紙ハンカチとして使用するために設計され得る。ロール12、13は、それぞれ拡張可能な支持コア3を備え、その上に、それぞれの交換可能なスリーブ4が取り付けられ、その外側面16がロールニップ19内で互いに対して転がる。ロール間隔19は、相互に調整可能なウェッジ20によって調整することができ、ウェッジ20は細かいねじ山によって調整することができ、それによって調整スピンドルは異なるねじピッチを持つことができる。したがって、所定のロール距離を超えると、ロールニップ19が小さい領域よりもスピンドルのねじピッチが大きくなると規定することができる。振動を最小限に抑えるために、ロールフレーム7には振動ダンパー6が装備されている。振動ダンパー6は、ロールフレーム7とスライド28が支持されている油圧シリンダー9との間にそれぞれ配置されている。ロール12、13は、互いに対して油圧的に調整可能であり、上部ロール12または上部ロール12の支持コア要素3は、スリーブ交換カレンダー1のロールフレーム7内に調整不能に取り付けられ、下部ロール13または下部支持コア要素3は、ロールフレーム7内に設けられたスライド28内に取り付けられ、このスライドを介して、下部支持コア要素3を第1の支持コア要素3に対して油圧的に調整することができる。スライドは、図示のように、滑りベアリングとともに垂直リニアガイドを備えていてもよい。ロールフレームのベアリングは、駆動側25と操作側17とにトリプルベアリング21を介して設けられており、それによってシャフトの剛性が向上している。ベアリング冷却装置14は、ベアリングカバー内に、特にベアリングポイントの周囲に配置され、各支持コアベアリングポイントが個別に冷却されると規定されている。駆動側では、ロール12、13は、取り外し可能なクラッチ27を介してロールに接続されるモーター25によって、それぞれ反対の方向に駆動される。さらに、モーター25とクラッチ27との間にはギアが配置されており、このギアは特にアングルギアとして設計することができる。操作側のベアリング17は、リニアガイド18を介してシャフトジャーナルから軸方向に取り外すことができ、またベアリング17をロール軸から横方向に枢動させることができるように、折りたたみ式ベアリングとして設計されている。これにより、スリーブの交換が特に簡単かつ迅速になる。これにより、スリーブ交換キャリッジ24を交換対象のスリーブに向けて軸方向に移動させることが可能になり、取り外されたスリーブを速やかにスリーブ交換キャリッジ24の支持面上に水平に押し込むことができるようにする。その後、新しいスリーブを同じ方法で反対の方向に取り付けることができる。その後、ベアリング17は、リニアガイド18を介して、それぞれのシャフトジャーナルに、枢動し返して、押し込め戻される。その後、油圧式クリアランスリリースを使用して、所望のベアリング予圧を設定することができる。駆動側には、マルチチャネル回転フィードスルー23が設けられており、これを介して、支持コア内に設けられたマルチチャンバーシステム11のうちの1つの、異なる圧力ゾーン10に個別の圧力を加えることができる。圧力ゾーン10は、互いに軸方向に間隔を空けて配置され、支持コア内で環状に延在し、ロール軸と実質的に平行である。各圧力ゾーン10は、別個の媒体チャネル15に接続されている。
図1に示す詳細Eは、ロールニップ19内の圧力曲線の例示的な誇張された詳細表現であり、図には、圧力ゾーン10を備えた支持コア3の断面が示されている。軸方向に間隔を置いて配置された様々な圧力ゾーン10が異なる圧力を受けるため、支持コア3上に引っ張られたスリーブ4の外周Dが軸方向に変化するので、それに応じてロールニップ19に異なる圧力が設定されることがわかる。圧力ゾーン10は、特に、均一な寸法の圧力ゾーン10が、上部ロール12上と下部ロール13上とで互いに対向して位置するように設計することができる。上部ロール12と下部ロール13とを互いに回転位置合わせするために、スリーブ交換カレンダー1は、図示の実施形態では、スリーブに設けられたマークのそれぞれの位置合わせを測定するために、下部ロール13を下側からスキャンし、上部ロール12を上側からスキャンするレーザー参照ユニット5をさらに備える。位置合わせを修正するために、マークが正確に所定の位置に揃うまで、2つのロール12、13を互いに対して回転させることができる。
【0049】
図2は、スリーブ交換カレンダー1のロールの1つ、つまり上部ロール12または下部ロール13の断面図を示す。この図には、マルチチャンバーシステム11が示され、マルチチャンバーシステム11はロール12、13の軸方向に複数の圧力ゾーン10を備え、これらの圧力ゾーン10は、支持コア3の外周にわたって形成され、支持コア3と、それに軸方向に押し込められたスリーブ4との間に摩擦接続を生じさせる役割を果たす。図示の実施形態は、4つの圧力ゾーン10を示しており、圧力ゾーン10は、それぞれ同じ幅を有し、好ましくはロールの全幅にわたって均一に延在し得る。したがって、各圧力ゾーン10は、ロール12、13の一部にわたって軸方向に延びる幅を有する。また、各圧力ゾーン10は支持コア3の接線方向に環状に形成されているため、スリーブ4に作用する圧力は円周にわたって均一となる。各圧力ゾーン10には個別の流体供給部があり、各流体チャネル15には、支持コアを通って軸方向に延びる第1の部分15.1と、第1の部分15.1から半径方向に垂直に分岐し、それぞれの流体チャネル15に割り当てられている対応する圧力ゾーン10に通じる第2の部分15.2とがある。
【0050】
好ましくは、スリーブ交換カレンダー1は、中心となる支持コア3を備えた3部構造を有し、その上に、圧力ゾーン10を有する第1のゾーンスリーブが押し付けられ、すなわち収縮される。外周に型彫り8を有する交換可能なスリーブ4が、その外周に押し込まれる。圧力ゾーン10は、支持コア3に面するゾーンスリーブの内側に凹部として形成される。流体チャネル15の少なくとも1つが、凹部のそれぞれに通じる。
【0051】
図3は、本発明に係るスリーブ交換カレンダー1上に配置されたスリーブ交換キャリッジ24の側面図を示す。例示では、スリーブ4を上部ロール12の支持コア3から引き抜くプロセスが行われており、スリーブ4は、スリーブ交換キャリッジ24の上部スリーブ受け装置29上に水平方向へ押し込められる。スリーブ4を交換するには、スリーブ受け装置29をスリーブ交換カレンダー1に向けて移動させ、スリーブ4を受ける受け装置29の上面が、スリーブを交換するロール12、13の支持コア3の上面と揃うようにする。スリーブ4を取り外すために、スリーブ交換キャリッジ29は、例えばスリーブを水平方向に移動させることができる複数の駆動ロールなどのモーター駆動式の取り外し装置を備えることができる。スリーブ交換キャリッジ24には、上下に垂直に配置された2つのスリーブ受け装置29が設けられており、スリーブ交換キャリッジ24は、上部ロール12及び下部ロール13の両方のスリーブ4を一度に受けることができる。スリーブ受け装置29は、スリーブ交換キャリッジ24に高さ調節可能に取り付けることができる。これにより、スリーブ受け装置29を、取り外し対象のスリーブ4を有する位置合わせされた移送位置へ、次々に移動させることができるようになる。あるいは、スリーブ交換キャリッジ24がスリーブ交換カレンダー1に近づくときに、両方のスリーブ受け装置29がそれぞれの支持コア3と既に位置合わせされているように、スリーブ受け装置29間の垂直距離が設定されると規定することもできる。スリーブ交換キャリッジ24は、ローラー31を備えたシャーシ30を有し、シャーシ30上に保持フレーム32が取り付けられ、保持フレーム32にスリーブ受け装置29が固定される。
【0052】
図4は、スリーブ交換工程中にスリーブ交換カレンダー1のオペレータ側の端部に配置されたスリーブ交換キャリッジ24の正面図を示す。操作側のベアリング17が支持コア3から軸方向に引き抜かれ、水平リニアガイド33を介して、横方向に、つまり半径方向に移動され、スリーブを交換できるようにすることがわかる。水平リニアガイド33は、ロールフレーム7に取り付けられている。特に、スリーブ交換キャリッジ24及び/またはスリーブ交換カレンダー1に位置決め装置を設け、この位置決め装置によってスリーブ交換キャリッジ24をスリーブ交換カレンダー1上で自動調芯式に位置決めできるようにして、スリーブ交換キャリッジ24がスリーブ交換カレンダー1に向かって移動するとすぐに、スリーブ交換を行うことができるようにすると規定することができる。
図4に示すように、スリーブ受け装置29は、高さ方向及び横方向の両方で調整できるようにスリーブ交換キャリッジ24に取り付けられている。保持フレーム32はシャーシ30に対して移動可能であると規定することができる。さらに、スリーブ交換キャリッジ24は、スリーブ受け装置29を2つまたは4つ備えると規定することもできる。スリーブ受け装置29が4つある実施形態では、スリーブ交換のために2つの新しいスリーブ4を持ち込むことが可能であり、したがって、まず交換対象のスリーブ4が取り外され、次にスリーブ受け装置29が、スリーブ交換キャリッジ上で横方向に調整されるか、または次に引っ張り対象のスリーブ4を支持コア3上に引っ張るために、スリーブ交換キャリッジ24が横方向に移動される。
【0053】
上記の説明、図、及び特許請求の範囲に開示された本発明の特徴は、個別にも、また任意の組み合わせでも、本発明の実施に不可欠となり得る。
【符号の説明】
【0054】
1 スリーブ交換カレンダー
3 支持コア
4 スリーブ
4.1 ゾーンスリーブ
5 レーザー参照ユニット
6 振動ダンパー
7 ロールフレーム
8 型彫り
9 油圧シリンダー
10 圧力ゾーン
11 マルチチャンバーシステム
12 上部ロール
13 下部ロール
14 ベアリング冷却
15 媒体チャネル
16 外側面
17 操作側ベアリング
18 リニアガイド
19 ロールニップ
20 ウェッジ
21 トリプルベアリング
23 回転フィードスルー
24 スリーブ交換キャリッジ
25 駆動モーター/駆動側
27 クラッチ
28 スライド
29 スリーブ保持装置
30 シャーシ
31 ローラー
32 支持フレーム
33 リニアガイド
D スリーブ外径
E ロールニップの圧力曲線の誇張された詳細
【国際調査報告】