(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-13
(54)【発明の名称】アプリケーションデータユニット伝送のためのパケットフレーミング
(51)【国際特許分類】
H04W 28/06 20090101AFI20241206BHJP
H04W 28/12 20090101ALI20241206BHJP
H04W 92/14 20090101ALI20241206BHJP
【FI】
H04W28/06 110
H04W28/12
H04W92/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531284
(86)(22)【出願日】2022-10-31
(85)【翻訳文提出日】2024-05-24
(86)【国際出願番号】 US2022048443
(87)【国際公開番号】W WO2023096724
(87)【国際公開日】2023-06-01
(32)【優先日】2021-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】ロスバッハ ラルフ
(72)【発明者】
【氏名】シロトキン アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】シュ ファンリ
(72)【発明者】
【氏名】フ ハイジン
(72)【発明者】
【氏名】リアン フアルイ
(72)【発明者】
【氏名】パレ ヴェンカタ ナヴィーン クマール アール
(72)【発明者】
【氏名】ヌッゲハリ パヴァン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンガラ サルマ ヴイ
(72)【発明者】
【氏名】グルムールシー セトゥラマン
(72)【発明者】
【氏名】マニターラ ヴァマナン スディープ
(72)【発明者】
【氏名】チェン ユチン
(72)【発明者】
【氏名】ウー ジビン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
本出願は、ワイヤレスネットワークにおけるアプリケーションデータユニット伝送のためのパケットフレーミングのための技術のための装置、システム、及び方法を含むデバイス及び構成要素に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
命令を有する1つ以上のコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、ユーザ機器(UE)に、
データユニット(DU)がアプリケーションデータユニット(ADU)に関連付けられていると判定させ、
前記DUに、前記ADUに関連する1つ以上のパラメータを示すためのADU情報を追加させ、
前記DUを伝送させる、1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項2】
前記ADU情報は、ADU記述子を含み、前記命令は、実行されると、前記UEに、更に、
前記DUを含む複数のDUが前記ADUに関連付けられていると判定させ、
前記複数のDUに共通である前記1つ以上のパラメータを示すために前記ADU記述子を生成させ、
前記ADU記述子を前記複数のDUのうちの前記DUのみに追加させる、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項3】
前記DUは、第1のDUであり、前記命令は、実行されると、前記UEに、更に、
第1のADUヘッダであって、前記第1のADUヘッダは、前記複数のDUのうちの前記第1のDUに固有のADUパラメータを含むためのものである、第1のADUヘッダを、前記第1のDUに追加させ、
第2のADUヘッダであって、前記第2のADUヘッダは、前記複数のDUのうちの前記第2のDUに固有のADUパラメータを含むためのものである、第2のADUヘッダを、第2のDUに追加させる、請求項2に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項4】
前記DUは、前記ADUに関連付けられた複数のDUのうちの第1のDUであり、前記ADU情報は、ADUヘッダであり、前記1つ以上のパラメータは、前記第1のDUに固有のADUパラメータを含み、前記命令は、実行されると、前記UEに、更に、
アクセス層、トランスポートネットワーク、又は非アクセス層シグナリングを介して、前記複数のDUに共通の少なくとも1つのADUパラメータを含むADU記述子を伝送させる、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項5】
前記ADU情報は、ADUのシーケンス内の前記ADUを識別するタグ番号、前記ADUのタイプ又は重要性のレベルを識別するタイプ値、前記ADUの複数のDUのシーケンス内の前記DUの位置を示すパケット番号、又は前記ADUのDUの総数を示すADUサイズを含むADUヘッダである、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項6】
前記DUは、第1のDUであり、前記ADU情報は、第1のADUヘッダであり、前記命令は、実行されると、前記UEに、更に、
第2のDUが前記ADUに関連付けられると判定させ、
第2のADUヘッダを前記第2のDUに追加させる、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項7】
前記ADU情報は、前記ADUのタイプ又は重要性のレベルを識別するためのタイプ値を含むADUヘッダであり、前記DUが前記ADUの最後のパケットであることを示すためのエンドマーカ、前記DUが前記ADUの全てのバイトを含むこと、前記ADUの第1のパケットであること、前記ADUの最後のパケットであること、又は前記ADUの第1のパケットでも最後のパケットでもないことを示すための2ビットデリミタ値、又は、ADUのシーケンス中の前記ADUを識別するためのタグ番号を含む、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項8】
前記ADU情報は、前記DUのデータがシーケンス中の前記DUに先行する前記ADUの1つ以上のDUからのデータと組み合わされることを示すための継続フラグ、ADUヘッダのADUパケット長フィールドのサイズ又はADUヘッダのサイズを示すためのヘッダサイズ拡張、又は、前記DUの長さを示すためのADUパケット長フィールドを含むADUヘッダである、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項9】
前記命令は、実行されると、前記UEに、更に、
ADUコンバージェンス層を実装させ、
前記DUは前記ADUに関連付けられていると判定させ、
前記ADU情報を前記DUに追加させ、
ADU記述子を受信し、前記ADU記述子に基づいて前記DUは前記ADUに関連付けられていると判定させる、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項10】
前記ADUコンバージェンス層は、データ構造、アテンション(AT)コマンド、又はアプリケーションプログラミングインタフェース(API)命令として、前記UEの別の層から、又はネットワークノードから前記ADU記述子を受信するためのものである、請求項9に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
前記ADUコンバージェンス層は、無線リソース制御(RRC)シグナリング又は非アクセス層(NAS)シグナリングを介してネットワークノードから前記ADU記述子を受信するためのものである、請求項9に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
デバイスを動作させる方法であって、前記方法は、
アプリケーションデータユニット(ADU)のデータを含むデータユニット(DU)を受信することと、
前記DUに関連付けられた識別子を決定することと、
前記識別子に基づいてADUパラメータのセットにアクセスすることと、
前記ADUパラメータのセットに基づいて前記DUを処理することと、を含む、方法。
【請求項13】
前記DUは、前記識別子を含むヘッダを有し、前記識別子は、アプリケーションデータユニット(ADU)フロー識別子(AFI)である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
アクセス層又は非アクセス層シグナリングを介して前記ADUパラメータのセットを受信すること、又は、
前記デバイスにおいて事前構成された情報に基づいて前記ADUパラメータのセットを決定することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記DUは、フローの一部であり、前記方法は、
前記フローに関連付けられた差別化サービス(DiffServ)値又はフローラベル値に基づいて前記識別子を決定することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記DUは、フローの一部であり、前記識別子は、前記フローに対応するサービス品質(QoS)プロファイルを識別するQoSインジケータであり、前記ADUパラメータのセットは、前記QoSプロファイルに含まれ、前記方法は、
前記ADUパラメータのセットを含むように前記QoSプロファイルを更新するために非アクセス層(NAS)シグナリングを受信することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
装置であって、
無線周波数(RF)インタフェースと、
RFインタフェースに結合された処理回路と、を備え、前記処理回路は、
データバーストのアプリケーションデータユニット(ADU)に対応するADU記述子を構成するための情報を受信し、
前記ADU記述子に基づいて、ADU情報を生成し、
前記ADUのデータを有するDUのヘッダに前記ADU情報を追加し、
前記RFインタフェースを介して、前記ヘッダとともに前記DUを伝送する、装置。
【請求項18】
前記ADU記述子は、前記ADUのフレームタイプ、スライスタイプ、又はスライスシーケンスを示すためのADUタイプを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記ADU記述子は、スライスグループ識別子、レイテンシクラス、信頼性クラス、優先度レベル、最大パケットサイズ、又は前記ADUのDUの伝送速度を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記ADU記述子は、2つのデータバーストの開始の間の時間期間を定義するための周期性、前記データバーストの第1のパケットの最も遅い可能な到着時間を提供するためのバーストタイミング、又はアプリケーションがデータバーストを受信することなしに存続し得る時間期間を提供するための存続時間を含む、請求項17に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年11月24日に出願された「Packet Framing for Application Data Unit Transmission」と題する米国仮出願第63/282,929号の優先権を主張し、その内容全体が全ての目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project、3GPP)技術仕様書(Technical Specification、TS)は、新無線(New Radio、NR)無線ネットワークの規格を定義する。これらのTSを開発するための研究の1つの領域は、低レイテンシ通信及び拡張現実(XR)アプリケーションのためのサポートを提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】いくつかの実施形態に係るネットワーク環境を示す。
【0004】
【
図2】いくつかの実施形態による、アプリケーションデータを交換するためにアプリケーション層間で伝送され得るデータバーストを示す。
【0005】
【
図3】いくつかの実施形態によるネットワークトラフィックを示す。
【0006】
【
図4】いくつかの実施形態による、アプリケーションデータユニット(ADU)パケットの伝送及び受信を示す。
【0007】
【
図5】いくつかの実施形態による、ADUパケットの追加の伝送及び受信を示す。
【0008】
【
図6】いくつかの実施形態による、ADUパケットの追加の伝送及び受信を示す。
【0009】
【
図7】いくつかの実施形態による、ADUパケットの追加の伝送及び受信を示す。
【0010】
【
図8】いくつかの実施形態による動作フロー/アルゴリズム構造を示す。
【0011】
【
図9】いくつかの実施形態による別の動作フロー/アルゴリズム構造を示す。
【0012】
【
図10】いくつかの実施形態によるユーザ機器を示す。
【0013】
【
図11】いくつかの実施形態によるネットワークノードを示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。同じ参照番号が、同じ又は類似の要素を識別するために、異なる図面において使用される場合がある。以下の記載において、限定するためでなく説明の目的上、様々な実施形態の様々な態様の完全な理解を提供するために、特定の構造、アーキテクチャ、インタフェース、及び技法の具体的な詳細を説明する。しかし、様々な実施形態の様々な態様が、これらの具体的な詳細から逸脱した他の例において実施され得ることは、本開示の利益を有する技術分野の当業者には明らかであろう。場合によっては、様々な実施形態の説明を不必要な詳細によって不明瞭にしないように、周知のデバイス、回路、及び方法の説明は省略される。本書面の目的については、「A/B」並びに「A又はB」という語句は、(A)、(B)、あるいは(A及びB)を意味する。
【0015】
以下は、本開示で使用され得る用語の用語集である。
【0016】
本明細書で使用される「回路」という用語は、説明される機能を提供するように構成されたハードウェア構成要素を指す、その一部である、又はそれを含む。ハードウェア構成要素は、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用又はグループ)又はメモリ(共有、専用又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、複合PLD(CPLD)、大容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC、プログラム可能なシステムオンチップ(SoC))、あるいはデジタル信号プロセッサ(DSP)を含み得る。いくつかの実施形態では、回路は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行して、記載された機能の少なくとも一部を提供することができる。「回路」という用語はまた、1つ以上のハードウェア要素(又は、電気システム若しくは電子システムにおいて使用される回路の組合せ)と、使用されるプログラムコードを組み合わせて、そのプログラムコードの機能を実行することを指すことができる。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードとの組合せは、特定の種類の回路構成と呼ばれ得る。
【0017】
本明細書で使用するとき、「プロセッサ回路構成」という用語は、一連の算術演算若しくは論理演算又はデジタルデータの記録、記憶若しくは転送を順次自動的に実行することができる回路構成を指すか、その一部であるか、又はそれを含む。「プロセッサ回路」という用語は、アプリケーションプロセッサ、ベースバンドプロセッサ、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クアドコアプロセッサ、あるいはプログラムコード、ソフトウェアモジュール又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行する、又は他の方法で動作させることができる任意の他のデバイスを指し得る。
【0018】
本明細書で使用するとき、「インタフェース回路構成」という用語は、2つ以上の構成要素又はデバイス間の情報の交換を可能にする回路構成を指すか、その一部であるか、又はそれを含む。「インタフェース回路」という用語は、1つ以上のハードウェアインタフェース、例えば、バス、I/Oインタフェース、周辺構成要素インタフェース、及びネットワークインタフェースカードを指し得る。
【0019】
本明細書で使用される「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、通信ネットワーク内のネットワークリソースにユーザがアクセスすることを可能にし得る無線通信機能を有するデバイスを指す。「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、クライアント、モバイル、モバイルデバイス、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、モバイル局、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、遠隔局、アクセスエージェント、ユーザエージェント、受信器、無線機器、再構成可能な無線機器、又は再構成可能なモバイルデバイスと同義であると見なされ得、またそのように呼ばれ得る。更に、「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、無線通信インタフェースを含む任意の種類の無線/有線デバイス又は任意のコンピューティングデバイスを含み得る。
【0020】
本明細書で使用するとき、用語「コンピュータシステム」は、任意のタイプの相互接続された電子デバイス、コンピュータデバイス、又はそれらの構成要素を指す。加えて、「コンピュータシステム」又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合されたコンピュータの様々な構成要素を指し得る。更に、「コンピュータシステム」又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合され、コンピューティングリソース又はネットワーキングリソースを共有するように構成された複数のコンピュータデバイス又は複数のコンピューティングシステムを指し得る。
【0021】
本明細書で使用するとき、「リソース」という用語は、コンピュータデバイス、機械的デバイス、メモリ空間、プロセッサ/CPU時間、プロセッサ/CPU使用量、プロセッサ及びアクセラレータ負荷、ハードウェア時間又は使用量、電力、入出力動作、ポート又はネットワークソケット、チャネル/リンク割り当て、スループット、メモリ使用量、ストレージ、ネットワーク、データベース及びアプリケーション、あるいはワークロードユニットなど、物理デバイス又は仮想デバイス、コンピューティング環境内の物理的構成要素又は仮想コンポーネント、あるいは、特定のデバイス内の物理的構成要素又は仮想コンポーネントを指す。「ハードウェアリソース」は、物理的ハードウェア要素によって提供される計算リソース、記憶リソース又はネットワークリソースを指し得る。「仮想化リソース」は、仮想化インフラストラクチャによってアプリケーション、デバイス又はシステムに提供される計算リソース、記憶リソース又はネットワークリソースを指し得る。「ネットワークリソース」又は「通信リソース」という用語は、通信ネットワークを介してコンピュータデバイス/システムによってアクセス可能なリソースを指し得る。「システムリソース」という用語は、サービスを提供するための任意の種類の共有エンティティを指し得、コンピューティングリソース又はネットワークリソースを含み得る。システムリソースは、このようなシステムリソースが単一のホスト又は複数のホスト上に存在し、かつ明確に識別可能なサーバを通じてアクセスできるコヒーレント機能、ネットワークデータオブジェクト又はサービスのセットと考えられてもよい。
【0022】
本明細書で使用するとき、用語「チャネル」は、データ又はデータストリームを通信するために使用される有形又は非有形のいずれかの伝送媒体を指す。「チャネル」という用語は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「伝送チャネル」、「データ伝送チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「キャリア」、「高周波キャリア」又はデータが通信される経路又は媒体を示す任意の他の同様の用語と同義又は同等であり得る。加えて、本明細書で使用するとき、用語「リンク」は、情報を送受信する目的での2つのデバイス間の接続を指す。
【0023】
本明細書で使用するとき、「インスタンス化する」、「インスタンス化」などの用語は、インスタンスの作成を指す。「インスタンス」はまた、例えばプログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的な発生を指す。
【0024】
「接続される」という用語は、共通の通信プロトコルレイヤにある2つ以上の要素が、通信チャネル、リンク、インタフェース又は基準点を介して互いに確立されたシグナリング関係を有することを意味し得る。
【0025】
本明細書で使用するとき、「ネットワーク要素」という用語は、ワイヤード又はワイヤレス通信ネットワークサービスを提供するために使用される物理又は仮想化機器又はインフラストラクチャを指す。「ネットワーク要素」という用語は、ネットワーク化コンピュータ、ネットワーク用ハードウェア、ネットワーク機器、ネットワークノード又は仮想化ネットワーク機能と同義であると見なされ得、又はそのように呼ばれ得る。
【0026】
「情報要素」という用語は、1つ以上のフィールドを含む構造要素を指す。「フィールド」という用語は、情報要素、又はコンテンツを含むデータ要素の個々のコンテンツを指す。情報要素は、1つ以上の更なる情報要素を含み得る。
【0027】
上記で簡単に紹介したように、3GPP TSを開発するための1つの研究分野は、低レイテンシ通信及びXRアプリケーションをサポートしている。関係するキーパフォーマンスインジケータ(KPI)及びサービス品質(QoS)の態様は、QoS、アプリケーションデータユニット(ADU)ベースのQoS、及びXR固有のQoSパラメータのための拡張されたグラニュラリティのための無線アクセスネットワーク(RAN)サポートを指定することができる。QoSフロー処理及び対応するデータ無線ベアラ(DRB)制御も指定され得る。
【0028】
RAN動作におけるアプリケーションアウェアネスに関して、複数の潜在的な開発分野があり得る。例えば、次世代ノードB(gNB)が、QoSフロー関連付け、フレームレベルQoS、ADUベースQoS、及びXR固有QoSを認識するために、XRトラフィック特性及びアプリケーション層属性を識別することが有益であり得る。更に、例えば、フレームレート、遅延、及びパケット重要度などのアプリケーション層情報は、XR固有の処理(例えば、スケジューリング及び無線ベアラ処理)を支援し得る。本開示の実施形態は、拡張されたQoSを可能にするためにADUのネットワーク認識を容易にするための態様を説明する。
【0029】
図1は、いくつかの実施形態に係るネットワーク環境100を示す。ネットワーク環境100は、アクセスノード(AN)108と通信可能に結合されたUE104を含み得る。UE104及びAN108は、それぞれ、第5世代(5G)NRシステム規格を定義するものなどの3GPP TSと互換性があるエアインタフェースを経由して通信するためのアクセス層(AS)の層106及び110を有し得る。AN108は、UE104に向かってNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提示する、1つ以上の5G新しい無線(NR)セルを提供するためのgNBであり得る。
【0030】
手短に言えば、プロトコルスタック層106及び110は、ユーザプレーンAS及び制御プレーンプロトコルスタックにおいて編成された種々の層を含み得る。ユーザプレーンプロトコルスタックは、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)、メディアアクセス制御(MAC)、及び物理(PHY)層を含み得る。制御プレーンプロトコルスタックは、無線リソース制御(RRC)、PDCP、RLC、MAC、及びPHYを含み得る。
【0031】
ネットワーク環境100は、コアネットワーク(CN)112、例えば、第5世代コアネットワーク(5GC)を更に含み得る。CN112は、UE104中の非アクセス層(NAS)の層120と通信可能に結合されたNAS層122を含み得る。
【0032】
CN112は、アクセスノード108と外部ネットワークとの間でユーザプレーンパケットをルーティング及びフォワーディングすることを担当するユーザプレーン機能(UPF)を有し得る。UPFは、プロトコルデータユニット(PDU)セッションのユーザプレーン経路を処理することができる。UPFは、セッション管理機能(SMF)に結合することができ、SMFは、SMFにおけるトラフィックステアリング、QoS制御、及びポリシー関連機能を構成し、PDUセッション管理、IPアドレス割り振り、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコル-ユーザプレーン(GTP-U)トンネル管理、ユーザプレーン機能の選択及び制御、並びにダウンリンク通知管理を実行する。CN112はまた、接続及びモビリティ管理タスクを処理するためのアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)を有し得る。
【0033】
AN108は、CN112内のトランスポート層148と通信可能に結合されたトランスポート層144を含み得る。トランスポート層144/148は、AN108とCN112のUPFとの間のN3インタフェースを介して、又は異なるUPF間のN9インタフェースを介して、種々のトランスポートプロトコル機能を扱うことができる。これらの機能は、例えば、TS23.501 v17.2.0(2021-09-24)、TS38.414 v16.0.0(2020-07-17)、TS38.415 v16.5.0(2021-07-01)、及びTS38.410 v16.4.0(2021-10-01)における説明と同様であり得る、リルーティング、ローミング、マルチホーミングなどを含み得る。
【0034】
ネットワーク環境100の種々の構成要素は、プリケーション層116とデバイス142中のアアプリケーション層140との間の伝送のためのQoSマッピング動作を実行することができる。デバイス142は、サーバ、別のUE、又は別のネットワークノードであり得る。本明細書で別段に説明される場合を除いて、これらのQoSマッピング動作は、3GPP TS23.501 v17.2.0(2021-09)の5.7項のQoSモデルで説明されるものと同様であり得る。
【0035】
各QoSフローは、例えば、リソースタイプ、パケット遅延バジェット(PDB)、パケットエラーレート(PER)、優先度レベル、及び平均化ウィンドウなど、QoS特性のセットに関連付けられ得る。QoS特性は、AN108に格納されたQoSプロファイルの一部である。QoSプロファイルは、QoS識別子(例えば、5G QoS識別子(5QI))によって参照され得る。
【0036】
3GPP TS23.501 v17.2.0(2021-09-24)のセクション5.7は、標準化された5QI及び関連するQoS特性のセットを定義する。拡張された範囲の事業者固有の5QIも構成され得る。標準化された5QI値をもつ非保証ビットレート(GBR)QoSフローの場合、5QI値がQFIとして使用され得、デフォルト割り振り/保持優先度(ARP)が仮定され得る。(AMFとAN108との間の)N2インタフェースを介した追加のシグナリングは必要とされないことがある。GBR及び非GBR QoSフローの場合、QFIに対応する全ての必要なQoSパラメータは、PDUセッション確立又は変更としてAN108にQoSプロファイルとして送信され得る。
【0037】
QoSルールは、PDUセッション確立/修正を使用してNAS層120からNAS層122にシグナリングされるか、UE104において事前構成されるか、又はリフレクティブQoSを適用することによって暗黙的に導出され得る。QoSルールは、関連するQoSフローのQFI、パケットフィルタセット、及び優先度値を含み得る。動的に割り当てられたQFIの場合、QoSルールは、UE104に関連するQoSパラメータ(例えば、5QI、GBR、最大ビットレート(MBR)、及び平均化ウィンドウ)を含み得る。完全なQoS特性は、無線で転送されなくてもよい。UE104は、代わりにQoSルールを提供され得る。
【0038】
図2は、いくつかの実施形態による、アプリケーションデータを交換するためにアプリケーション層116と140との間で伝送され得るデータバースト204を示す。データバーストは、相互に関連するアプリケーションデータのビットストリームであり得る。データは、例えば、XRアプリケーションなどのアプリケーションに対応し得る。ビットストリームは、複数のADUに分割され得る。ADUは、アプリケーション層によって独立して処理され得る最小のデータユニットと見なされ得る。1つのADUは、無線伝送用の複数の下位層パケットを含み得る。例えば、1つのADUを複数の下位層パケットにパケット化してもよい。下位層パケットはまた、本明細書全体を通してADUパケット又はデータユニット(DU)と称され得る。DUは、プロトコルデータユニット(PDU)又はサービスデータユニット(SDU)であり得る。例えば、1つのADUに複数の下位層パケットが含まれてもよい。
図7は、m個のパケットを有する各ADUを示すが、異なるADUは異なる数のパケットを有してもよい。
【0039】
ADUは、3GPPファイル形式(3GP)ファイル中のコーディングフォーマット及びRTPペイロードフォーマットについて指定され得る。オーディオ及びスピーチの場合、ADUは、トランスポートのために意図されたコード化フレームとして指定され得る。オーディオコーデックの場合、ADUはオーディオフレームとして定義され得る。H.263ビデオ圧縮規格の場合、ADUは、RTPペイロード全体を含み得る。H.264アドバンストビデオコーディング(AVC)規格又はH.265高効率ビデオコーディング(HEVC)規格の場合、ADUはネットワークアダプテーション層ユニット(NALU)であり得る。時限テキストの場合、ADUは、タイプ1~5のRTPペイロードユニットのいずれかを含み得る。ADUの更なる定義及び説明は、3GPP技術仕様書(TS)26.234 v16.2.0(2020-12-23)、TS26.244 v16.1.0(2020-09-25)、TS26.346 v16.9.1(2021-05-26)、IETF RFC 6363(2011年10月)、又はIETF RFC 2736(1999年12月)に見出すことができる。
【0040】
いくつかのビデオ圧縮規格(例えば、H.264)では、画像はスライスと称される領域に分割され得る。各スライスは、マクロブロックのセットを含み得、同じピクチャ内の他のスライスから独立して再構成され得る。フレームは、1つ以上のスライスを含み得る。スライスは、独立して処理され得るフレームのセグメントであり得る。H.264は、3つのスライスタイプ、すなわち、イントラコード化ピクチャ(I)スライスと、予測(P)スライスと、双方向予測(B)スライスとを含み得る。Iスライスは、Iフレームとして形成され得、Pスライスは、Pフレームとして形成され得、Bスライスは、Bフレームとして形成され得る。他のフレームのための基準として機能するIフレームの伝送は、P/Bフレームの伝送に対して優先され得る。P/Bフレームは、より高い圧縮レートで伝送することができる。
【0041】
ADUは、以下のオプションのうちの1つ以上に従って、フレーム全体又は1つ以上のスライスを含み得る。第1のオプションでは、下位層がスライスをADUとして扱うことができる。しかしながら、RTPパケットは、例えば、(例えば、3GPP TS26.114 v17.2.0(2021-09-24)に記載されているように)単一のUDPパケットにマッピングされた単一のスライスのみを含んでいることがある。この場合、複数のスライスがADUを形成すると考えることができる。第2のオプションでは、下位層は、フレームをADUとして扱うことができる。第3のオプションでは、ADUは、単一のフレーム、単一のスライス、複数のスライス、又は特別なADUタイプの和集合を指すことができる。
【0042】
図3は、いくつかの実施形態によるネットワークトラフィック300を示す。ネットワークトラフィック300は、5つの異なるADUに属するパケットを含み得る。「A」とマークされたパケットは第1のADUに属し、「B」とマークされたパケットは第2のADUに属し、以下同様である。典型的には、パケットがバースト内で互いに接近すると、それらはしばしば、それらの共通の宛先に到達するまで一緒に留まる。ネットワークノードにおける接続不良又は輻輳により、発信キューが満杯になることがある。バーストは、ホップが空き容量を有し、ノードが全ての待機パケットを直ちに送信するときに発生することがある。これにより、ネットワークトラフィック300は、同じADUに属するパケットが互いに隣接する可能性が高い「塊」のように見えることがある。
【0043】
実施形態は、RAN/CNレベルでADUの認識を与えて、ネットワークを通じたデータのルーティング及び処理を改善する。ネットワークノードは、特定のADUに属するパケットの知識を有する場合、そのパケットを有利な方法で転送するか、又は他の方法で処理することができる。例えば、ネットワークノードは、いくつかのADU(例えば、IフレームADU)に対応するパケットの伝送を他のものよりも優先させるか、又は同じADUに属するパケットのルーティング/フォワーディング/ドロッピングを協調させることができる。どのRLC/PDCP/SDAP DUが同じADUを搬送するかの知識はまた、DU及びパケットがシーケンス外で配信されるときの動作を容易にし得る。
【0044】
実施形態は、どのパケットがどのADUに属するかについての認識を説明するが、異なるパケットが依然として同じQoSフロー内で搬送され得る。次いで、下位層は、これらのパケットがグループとして扱われ得ることを確実にし得る。
【0045】
下位層にADUアウェアネスを提供することは、ネットワークを通じたADUの確実かつ効率的な伝送を容易にすることができる。例えば、受信者のアプリケーションは、全ての(又は大量の)DUの成功した受信を必要とする場合があり、そうでない場合、ADUは処理されないことがある。データが時間通りに配信され得ない(例えば、パケット遅延バジェットが超過される)場合、後続のデータの伝送はドロップされ得る。
【0046】
本開示のいくつかの態様は、ADUベースのQoS目標に対処する。例えば、異なるQoS/保護をもつADUを伝送する能力を可能にすることによって、QoS区別を提供することが望ましいことがある。これは、Iフレーム/スライス及びPフレーム/スライスが異なる信頼性で処理されることを必要とし得る。ネットワークノード(例えば、UE104、AN108、UPF、又は中間ノード)が、例え下位層が、シーケンス外で受信され、配信されたパケットの複数のチャンクにわたってパケットを拡散したとしても、ADUの全ての所望のIPパケットを受信したことを識別することが更に望ましいことがある。ADUを形成する全てのパケットの識別、ADU境界(例えば、開始、停止、ADU長)の識別、又はADUの重要性/重大度の識別が更に望ましい場合がある。
【0047】
種々の実施形態は、DUのヘッダ内にADU情報を提供して、シーケンス外ADUパケットの処理を容易にし、ADUが下位層パケットにマッピングされることを可能にし、任意の他の所望のパラメータとともにADUを記述し得るパラメータセットを提供することを説明する。いくつかの実施形態は、RAN層(及び特にUuインタフェース)に焦点を当てるが、実施形態の態様(例えば、ヘッダフィールド及びADUパラメータ)は、ネットワークインタフェースにも適用され得る。
【0048】
DUのヘッダ中にADU情報を提供することは、上記で説明したネットワークトラフィックに関連する塊/バースト特性に鑑みて、ADUパケットアグリゲーション及びスケジューリング最適化を可能にし得る。どのパケットがどのADUに属するかを知ることにより、スケジューラはパケットを集約し、それらを一緒に送信することができる。スケジューラは、ADUの閾値数のパケット(例えば、全てのパケット)が前のホップから受信されるまで、パケットをフォワーディングすることを遅延させ得る。これは、エアインタフェースを介して進むトラフィックにとって特に有益であり得る。例えば、AN108のスケジューラは、ADUのタイプに基づいて物理リソースを最適化することができるだけでなく、パケットのサブセットがレイテンシ境界内に到着しない場合、ADUの全てのパケットがプロセスの早期に破棄され得る。これは、ADUバースト開始/終了時間を利用することによって、又はCN112からAN108に提供される支援情報を通して達成され得る。この情報はまた、AN108によるアップリンクスケジューリングとダウンリンクスケジューリングの両方に影響を及ぼし得る。
【0049】
図4は、いくつかの実施形態によるADUパケットの伝送及び受信を示す。2つのADU、ADU#1及びADU#2は、404においてアプリケーション層で生成され得る。ADUは、伝送機におけるデータフォーマッティング及び準備の既存の原理に基づいて、下位層パケット(例えば、層2(L2)DU)にパケット化され得る。
【0050】
伝送機のADUコンバージェンス層はまた、ADU情報(ADU info)をL2 DUのうちの1つ以上に追加し得る。ADUコンバージェンス層は、既存の層(SDAP、PDCP、RLC、MAC、GTP-U DU、又はPDUセッションユーザプレーンプロトコル、XN-U、F1-U、若しくはE1-Uインタフェースを表す機能)に統合されるか、又は別個に実装され得る。L2 DUは、ADU#1に対応する4つのDUと、ADU#2に対応する2つのDUとを含んでもよい。L2 DUは、SDAP、PDCP、RLC、MAC、GTP-U、PDUセッションユーザプレーンプロトコル、Xn-U、F1-U、若しくはE1-U DU、又はADUコンバージェンスプロトコルDU(この層が別個に実装される場合)に対応し得る。
【0051】
L2 DUは、408において伝送機の下位層によって伝送され、412において受信者の下位層によって受信され得る。図示のように、L2 DUは、それらが伝送された順序とは異なる順序で412において受信され得る。
【0052】
いくつかの実施形態では、DUに追加されるADU情報は、ADU記述子又はADUヘッダと称されるヘッダとして追加され得る。ADU記述子は、2つのうちの大きい方のヘッダであってもよい。全てのADU内の1つのパケットは、ADU記述子を搬送することができ、ADU記述子は、ADU内の全てのパケットに共通のADUパラメータを示すことができる。例えば、ADU記述子に含まれ得るADUパラメータは、ADUタイプ又は重要性などのADUを記述するパラメータであり得る。いくつかの実施形態では、ADU記述子は、ADUの1つのパケット、例えば、第1のパケットのみに含まれ得る。図示されるように、ADU記述子は、L2 DU1 ADU#1及びL2 DU1 ADU#2のADU情報内に存在し得る。
【0053】
各個々のパケットのADU情報はまた、パケット特有のフィールドを含むADUヘッダを含み得る。例えば、ADUヘッダ中に含まれ得るADUパラメータは、ADUを伝達するパケットのセットに対するパケットの位置を記述するパラメータであり得る。ADU記述子及びADUヘッダにおいて提供されるADUパラメータは、種々の実施形態に関して以下で更に詳細に説明される。
【0054】
ADU記述子を搬送するパケットの成功した伝送は、他のパケットの伝送よりも優先され得る。そのパケットが失われた場合、ADUはドロップされなければならない。しかしながら、いくつかの実施形態では、ADUをドロップする必要なしに、特定の量の低優先度パケットの損失が生じ得る。したがって、いくつかの実施形態は、ADU記述子を搬送するパケットが失われる可能性を低減するための特徴を提供する。例えば、ADU記述子は、重要度の高いパケットに配置されてもよく、受信者は、ADU記述子を受信するまで早期パケットをバッファリングしてもよい。その時点で、受信者は、ADUの完全な解釈を開始することができる。加えて/代替的に、ADU記述子の使用は、パケットが失われる可能性が低い肯定応答モード伝送又は他の構成/環境において適用され得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、ADUの一部分を搬送するパケット中でADU記述子を送る代わりに、UE104は、ASスケジューリング支援情報中でAN108にADU記述子を提供することができる。ASスケジューリング支援情報は、L2プロトコルを介して伝送され得る。ASスケジューリング支援情報は、RRC(例えば、UE支援情報を使用する)、SDAP制御PDU、PDCP制御PDU、又はMAC CEによって伝送されてもよい。RRC UE支援情報によってASスケジューリング支援情報を伝送することは、ADUパラメータが長期間にわたって同じままである安定したQoSフローのために使用され得る。MAC CEによってASスケジューリング支援情報を伝送することは、より高速な調整を可能にし得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、UE104は、NASシグナリングを通じてCN112にADU記述子を提供することができる。ADU記述子は、修正された既存のNASメッセージ又は新しいNASメッセージ/パラメータセットを使用して、NASメッセージを介してSMFにシグナリングされ得る。ADU記述子は、QoSフロー又はPDUセッションに関係する他のスケジューリング支援情報とともにNAS支援情報中で伝送され得る。
【0057】
ASスケジューリング支援情報又はNASメッセージによって提供されるADU記述子は、QoSフロー、DRB、又はPDUセッションに関連付けられた典型的なADUパラメータ値を含み得る。AN108又はCN112は、ADUパラメータ値に基づいて適切なシグナリングオプションをマッピング/構成することができる。追加的/代替的に、シグナリングオプションは、3GPP TSによって予め定義され得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、ASスケジューリング支援情報又はNASメッセージによってADU記述子を提供することに加えて、1つ以上のユーザデータADUパケットはまた、ADU記述子を含み得る。ほとんどのADUパラメータは、AS/NASシグナリングからAN108又はCN112にすでに知られていることがあるため、ADUパケット中でシグナリングされるADUパラメータは、パラメータのデルタセット(例えば、事前シグナリングされた共通セットへの更新)であり得る。パケットで受信されたADU記述子は、現在のADUに対してのみ有効であってもよく、又は現在のADU及び後続のADUに対して有効であってもよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、ADU記述子を伝送することなく、ADUヘッダを全てのパケットに含めることができる。ADUヘッダは、ADUタイプ及びADUの境界などの最も基本的な情報を提供するADUパラメータの少なくとも最小セットを伝達することができる。種々のオプションを以下に説明する。
【0060】
図5は、いくつかの実施形態によるADUパケットの伝送及び受信を示す。2つのADUが生成され、
図4に関して上述したものと同様の合計6つのDUで伝送される。この実施形態では、共通ADUパラメータとパケット固有ADUパラメータの両方を有するADUヘッダを各DUに追加することができる。例えば、ADUヘッダは、ADUタグ、タイプ、及びパケットの数などの共通のADUパラメータを含み得、パケット番号などのパケット固有のパラメータを含み得る。
【0061】
ADUタグ(ADU_tag)は、ADUタグ番号を示すことができる。タグ番号は、ADUの全てのパケットに共通のIDであってもよい。ADUタグを使用して、全てが同じADUに属するパケットを識別するか、又はADU境界を識別することができる。いくつかの実施形態では、ADUタグは、所望される場合、小範囲シーケンス番号と見なされ得る。ADUシーケンス番号付けは、ADU間の相互依存性を有するシナリオに適用可能であり得る。
【0062】
ADUタイプ(ADU_type)は、ADUのタイプ(例えば、フレームタイプ又はスライスタイプ)又は重要性を識別するために使用され得る。ADUタイプフィールドは、DUの重要性のレベルにマッピングされ得る数を含み得る。タイプフィールドは、所望のレベルの保護(例えば、信頼性)、優先度付け、パケットドロッピングなどのインジケーションであり得る。いくつかの実施形態では、ADUが異なるQoSフローにマッピングされる場合、ADUタイプは必要とされないことがある。
【0063】
通常、ADUは、フレーム又はスライスのいずれかとして使用され得る(又はそれを含むように構成され得る)。フレームとスライスとの間の区別が所望される場合、以下のオプションが使用され得る。
【0064】
第1のオプションでは、追加のパラメータ(F/S)がADUヘッダに追加され得る。F/Sパラメータは、現在のヘッダがフレーム又はスライスのためのものであるかどうかを示す1ビットパラメータであり得る。
【0065】
第2のオプションでは、ADUタイプフィールドは、フレーム及びスライスのための専用値を有し得る。例えば、0はPフレームに対応し得、1はIフレームに対応し得、2はBフレームに対応し得、3は別のフレームに対応し得、4はPスライスに対応し得、5はIスライスに対応し得、6はBスライスに対応し得、7は切替えI(SI)スライスに対応し得、8は切替えP(SP)スライスに対応し得、9は瞬時復号リフレッシュ(IDR)スライスに対応し得、10はランダムアクセス内ピクチャ(IRAP)スライスに対応し得、11は別のスライスタイプに対応し得る。他の実施形態では、他の値が他のフレーム又はスライスタイプに対応し得る。
【0066】
第3のオプションでは、タイプは、優先度又はクラス値を示すことができる。この値は、上位層又は制御構成に従ってマッピングされ得る。
【0067】
ADUウィンドウサイズ(ADU_window_size)と称されることもあるパケットの数(Nof_packets)フィールドは、ADU中のDUの総数を示すために使用され得る。ADU記述子がない場合、このフィールドは全てのADUヘッダ内に存在することができる。そうでない場合には、ADU記述子内にこのフィールドが存在すれば十分である。
【0068】
パケット番号(packet#)フィールドは、現在のADUパケット(DU)番号、例えば、ADU中のi番目のパケットを示すことができる。このフィールドは、送信者/受信者がウィンドウ(例えば、ADU_window_size)中のパケットをカウントするためにPDCP/RLCシーケンス番号(SN)に依拠する場合、必要とされないことがある。
【0069】
パケット番号及びパケット数パラメータの存在は、後続のパケットをいつドロップすべきかのより良い推定を可能にし得る。所定数を超えるパケットの損失のためにADUを正常に受信することができない場合、残りのパケットをドロップすることができる。成功した伝送が行われないと判定した後できるだけ早く残りのパケットをドロップすることが望ましいことがある。
【0070】
ADUヘッダに共通ADUパラメータとパケット固有ADUパラメータの両方の混合を提供することは、上記で説明したようにADU記述子とADUヘッダの両方を使用することと比較して、又は以下で説明するように
図6中のADUヘッダを使用することと比較して、わずかに高いシグナリングオーバーヘッドを有し得る。しかしながら、この実施形態は、ADU記述子を含むパケットの損失に対する回復力を提供することができる。この実施形態は、パケット配信がそれほど確実ではない非肯定応答モード、肯定応答モード、又は何らかの他のシナリオにおいて使用され得る。
【0071】
図6は、いくつかの実施形態によるADUパケットの伝送及び受信を示す。2つのADUが生成され、
図4に関して上述したものと同様の合計6つのDUで伝送される。各DUに追加されたADUヘッダは、共通ADUパラメータとパケット固有ADUパラメータの両方を含み得る。
図6は、ADUヘッダにADUパラメータを提供するための3つのオプションを提供する。
【0072】
第1のオプションでは、ADUヘッダは、ADUタイプとエンドマーカとを含み得る。エンドマーカは、DUがADUの最後のパケットであるかどうかを識別するための1ビット値であり得る。エンドマーカの使用は、ADUパケットが常に送信者(上位層)によって順番にパケット化されるという仮定に基づき得る。受信者は、エンドマーカビットを観察することによってADUを区切ることができる。このオプションは、最後のパケットが失われないシナリオにおいて最も有益であり得る。
【0073】
第2のオプションでは、ADUヘッダは、ADUタイプ及びデリミタ情報を含み得る。デリミタ情報は、ADU境界の情報を提供することができる。例えば、デリミタ情報は、DUがADU(00)の全てのバイトを含むか、ADU(01)の第1のパケットであるか、ADU(10)の最後のパケットであるか、又は、ADU(11)の第1のパケットでも最後のパケットでもないか、を示す2ビット値であってもよい。括弧内に示される2ビット値は、いくつかの例である。他の組合せが使用されてもよい。このオプションは、第1のオプションと比較して、より多くの保護を追加することができるが、これは、受信者は、終了マーカが失われた場合であっても、開始マーカ又は開始も終了もないマーカを依然として得ることができ、その逆も同様であるためである。
【0074】
第3のオプションでは、ADUヘッダは、ADUタグ、ADUタイプ、及びデリミタ情報を含む。タグを追加することは、ADU同期性のより良好な信頼性をもたらす何らかの冗長性を提供し得る。
【0075】
第3のオプションと比較して、第2のオプションでは、失われたADUパケットを検出するために、又は失われたADUパケット番号が別の層から取り出される必要がある場合にADUの残りをいつドロップすべきかを検出するために、わずかにより多くの時間を消費し得る。また、ADUは、全てのADUパケットのうちの特定の割合が失われた場合にのみ、早期ドロップに適格であり得る。
【0076】
この実施形態の3つのオプションは、比較的小さいシグナリングオーバーヘッド(例えば、2ビットまで)を提供することができる。これらのオプションは、パケットロスが典型的には発生しない環境に好適であり得る。例えば、コア/アクセスネットワーク又はRANにおけるトランスポートネットワークリンクでは、比較的安定した無線状態又は良好なエラー保護があるときである。これらのオプションは、主に肯定応答モードを対象とし得るが、他のモードとともに使用されてもよい。
【0077】
これらの3つのオプションのいずれかを用いて、シーケンス外パケットは、既存のPDCP/RLC SNを評価することによって検出され得る。これは、送信者(上位層)がADUパケット(DU)を下位層に順次サブミットすることを暗示することができる。
【0078】
図7は、いくつかの実施形態によるADUパケットの伝送及び受信を示す。2つのADUが生成され、
図4に関して上述したものと同様の合計6つのDUで伝送される。各DUに追加されたADUヘッダは、共通ADUパラメータとパケット固有ADUパラメータの両方を含み得る。特に、ADUヘッダは、継続フラグ、ヘッダサイズ拡張、及びADUパケット長を含み得る。
【0079】
ADUヘッダは、1ビットの継続フラグを含み得る。継続フラグが「1」に設定されている場合、継続フラグを含むDU内のデータは、大きすぎて1つ以上の前のDU内に収まらなかったADUの継続であり、そうでない場合、継続フラグは「0」に設定される。例えば、ADU#1に関して、継続フラグは、DU1において「0」に設定され、DU2、DU3、及びDU4において「1」に設定される。継続フラグは、1つ以上の他のオプションと組み合わせられてもよく、又は、例えば、終了マーカの代わりに使用されてもよい。
【0080】
ヘッダサイズ拡張フラグは、(他のL2層に従って)複数の構成可能なオプションのうちのADUパケット長フィールドのサイズ、又はバイト単位のADUヘッダ全体のサイズを示すために使用され得る。ヘッダサイズ拡張フラグは、xビットであり得、ここで、xは、構成され得る最大DU長に依存する整数である。
【0081】
ADUパケット長は、DUを搬送するADUパケットの長さを示すことができる。バイト単位であり得る長さは、yビットによって伝達され得、ここで、yは整数である。
【0082】
ヘッダサイズ拡張フラグ及びADUパケット長フィールドは、ADU機能が、例えば、SDAP、又は他の層中の既存のDU長にアクセスしない別個のADUコンバージェンス層中に位置する場合、有用であり得る。ADU機能が他の層における既存のDU長へのアクセスを有する場合、これらのフィールドは必要とされないことがある。
【0083】
本実施形態の特徴は、他の実施形態の特徴と交換されてもよい。
【0084】
上述のようにDU内にADU情報を提供することによって、ADUコンバージェンス層機能は、RAN又はCN内のADUの認識を生成する。これは、受信者がADU構造を再作成すること、又は中間ノードがADUを搬送するDUを効率的に転送することを可能にし得る。
【0085】
ADUコンバージェンス層は、データ構造、アテンション(AT)コマンド、又はアプリケーションプログラミングインタフェース(API)命令を受信することによって、ADU記述子を用いて構成され得る。構成されたADU記述子は、ADUを記述するために必要な全ての情報を含むことができ、ADU全体に共通のパラメータを有することができる。ADU記述子は、所与のサービス又は5QIのためのアプリケーションに関連し得る。したがって、上位層は、コンテンツ及びそのパラメータの関連付けの知識を有することになる。ADU記述子は、以下のオプションのうちの1つに従ってADUコンバージェンス層に提供され得る。
【0086】
第1のオプションでは、上位層は、ADU記述子をデータ構造としてADUコンバージェンス層に伝達することができる。これはローカル伝達であり得る。
【0087】
第2のオプションでは、全ての必要なADUパラメータを含むように、(例えば、3GPP TS27.007 v17.3.0(2021-09-25)に記載されているatコマンドを介して)標準化されたAPIが定義され得る。
【0088】
第3のオプションでは、ADUコンバージェンス層は、RRCシグナリング又はNASシグナリングを介してネットワークからADU記述子を受信することができる。
【0089】
パケット化プロセス中に、ADUコンバージェンス層は、構成されたADU記述子に基づいてパケット固有ADUパラメータを導出することができる。次いで、ADUコンバージェンス層は、ADUパケットのヘッダ中に含まれ得る、本明細書の他の場所で説明されるような共通又はパケット固有ADUパラメータをもつADU情報を生成することができる。
【0090】
ADUコンバージェンス層が(例えば、DUのヘッダ情報又はAS/NASシグナリングを通して)ADUの伝送とともにシグナリングするADU記述子は、構成されたADU記述子のパラメータの一部又は全部を含み得る。構成されたADU記述子は、動作モードのためのADUコンバージェンス層を構成することができる。構成は、上で説明されたように、制御プレーンシグナリング、事前構成、又は手動構成を介して、上位層からもたらされ得る。通信の一方の側にADU情報の1つのセットで構成されたADUコンバージェンス層を有することは、ADU情報のセット全体が通信の他方の側に伝達される必要があることを意味しない。ADUコンバージェンス層は、動作のために構成されると、送信者又は受信者として機能することができる。例えば、送信者は、3つのオプションのうちの1つを介してADU記述子を用いて構成され得る。受信者は、必ずしもADU記述子を知らなくてもよく、したがって、送信者は、シグナリングを介してその一部又は全部を受信者に伝達することができる。別の変形形態では、ネットワークが送信者と受信者の両方のためにADU記述子を共通に構成するように、全ての「インテリジェンス」がネットワーク内にあってもよい。又は、更に別の変形形態では、両端がローカルに構成され、2つのエンドポイント全てが、送信された実際のユーザプレーンパケットのADU情報を交換する必要がある。いくつかの例では、ADU記述子は、ADU記述子データ構造(デバイス又はノードにおいて使用される共通データ構造)、又はADU記述子メッセージ部分(層間のプリミティブとして、又はUE/ノード間のメッセージとして伝送されるメッセージ部分)であり得る。両方のオプションは、同じプリンシパル情報を表す。
【0091】
いくつかの実施形態では、ADU記述子は、ネットワークの他のノードへの所望の情報の伝達を容易にするために、識別子にマッピングされ得る。例えば、1つ以上のADUパラメータは、ADUフロー識別子(AFI)と関連付けられてもよい。UE104又はネットワークは、
図4に関して上記で説明したものと同様のAS又はNAS支援情報を介して、ADUを記述するように意図された全てのパラメータをシグナリングすることができる。このようにして、複数のパラメータセットが構成され得、各パラメータセットはそれぞれのAFIに関連付けられる。ADUコンバージェンス層は、ADUパケットのADUヘッダにAFIを含み得る。これは、ADU記述子を含む代わりに、又は唯一のヘッダとして行われてもよい。AFIは、必要に応じて(例えば、シグナリングメッセージにおいて)ADUフローを識別するために追加的/代替的に使用されてもよい。AFIは、UE104及びネットワークの両方において、ADU記述子又はADUパラメータセット全体へのポインタとして機能し得る。このようにして、全ての所望のADUパラメータは、伝送中に適切なノードに利用可能であり、適切なノードによって容易に参照され得る。
【0092】
この実施形態は、ADUパラメータが比較的安定しているときに最も有利であり得る。いくつかの実施形態では、AFIは、ADUパラメータの安定したセットに関連付けられ得るが、より動的なパラメータは、ADUヘッダ中で伝送される。
【0093】
いくつかの実施形態では、ADU記述子又はADUパラメータセットは、所与のAFIのためにネットワーク及びUE104において事前構成され得る。事前構成は、3GPP TS内の種々のパラメータセット及び関連付けられたAFIを定義することによって達成され得る。
【0094】
他の実施形態では、パラメータセット(例えば、ADU記述子又はADUパラメータセット全体)は、他の識別子に関連付けられてもよい。例えば、パラメータセットは、AFIを使用する代わりに、差別化サービス(DiffServ)値又はフローラベル値に関連付けられてもよい。かかる識別子に関連付けられたパラメータセットは、上記で説明したようにAS/NASによって構成されるか、又は3GPP TSにおいて予め定義され得る。
【0095】
いくつかの実施形態では、ADU情報は、例えば、5QI/QFIなどのQoS情報にリンクされ得る。共通のADU記述子は、関連するトラフィック特性に一致するように定義され得る。共通ADU記述子は、5QI/QFIとともにQoSプロファイル及びQoS特性に関連付けられ得る。これは、ADU記述子のパラメータを、5QI/QFIに関連するQoSプロファイル(例えば、QoS特性)に追加することによって達成され得る。このようにして、3GPP TS23.501 v17.2.0(2021-09-24)、セクション5.7によって規格化されたQoSパラメータのセットは、ADUパラメータを含むように拡張され得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、事業者固有の5QI/QFIsに関連付けられたQoSプロファイルは、NASシグナリングを通して追加のADUパラメータを提供することによって拡張され得る。
【0097】
ADUパラメータをQoS情報にリンクすることは、ADUパラメータ(少なくとも、標準化された又は拡張された5QI/QFIsに関連するもの)をシグナリングする必要がないという利点に関連し得る。これはまた、それぞれ、QoSルールを修正するか、又はQFI/AFIにマップするために好適なパケットフィルタを構築する機会をネットワークに提供し得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、AFIは、QFIに対するサブフィールドとしてAFIを定義することによって、QFI/5QIとリンクされ得る。この実施形態は、いくつかの状況では望ましいことがあるが、QFIに関連するパラメータセットを拡張することは、リンク付けを実装するためのより簡単な方法であり得る。
【0099】
いくつかの実施形態では、5QI/QFIは、NASシグナリングを通じてADU固有のパラメータで動的に更新され得る。この実施形態では、UE104は、5QI/QFIに関連するQoS特性の基本セットを利用することができ、ADUパラメータの追加セットを動的に追加することができる。ADUパラメータを含むように5QI/QFI特性を拡張することは、必要に応じて使用されるオプションの特徴であり得る。
【0100】
ADU情報をQoS情報にリンクする態様は、本明細書で説明する他の態様とともに使用され得る。
【0101】
構成されたADU記述子は、以下のADUパラメータのうちの1つ以上を含むパラメータセットであり得る。特定の実施形態のADU記述子は、列挙されたパラメータのうちの一部のみを含み得る。
【0102】
ADU内の全バイト数を示す全ADU長(ADU_length)。
【0103】
ADUに含まれるパケットの数を示すADUウィンドウサイズ(ADU_window_size)。ADUウィンドウサイズは、いくつかの事例では、パケットの数(Nof_packets)と称されることもある。ADUウィンドウは、ADUに関連付けられたパケットを定義し、完全なADUを上位サブ層に配信する前に再アセンブルするために使用することができる(再アセンブルが上位層に保持されない限り)。例えば、
図4に関して、ADUウィンドウサイズは、ADU#1については4つのADUパケットに等しく、ADU#2については2つのADUパケットに等しくてもよい。ADUウィンドウサイズは、(伝送機での)ADU下位層パケットアセンブリ及び(受信者での、上位層への)ADUリアセンブリを実行するために、又は(リアセンブリ機能がアプリケーション層に存在するとき)一度に(受信者での)別個のより小さいADUパケットのセットを上位層に配信するために、ADUコンバージェンス層によって使用され得る。ADUコンバージェンス層はまた、上位層へのパケット配信、早期ドロップ、及びADUヘッダの設定のためにADUウィンドウに依存し得る。
【0104】
いくつかの事例では、ADUコンバージェンス層は、性能上の理由で望まれる場合、早期に(例えば、ADUウィンドウが閉じる前に)ADUパケットを上位サブ層に配信することができる。また、パケットドロッピングが構成される場合、ADUコンバージェンス層は、閾値数のパケットが処理されると、又は障害などのイベントに基づいて、パケットの送信又は受信をドロップすることができる。
【0105】
ADUを復号又は処理するために必要とされるパケットの最小数、又はADUを復号又は処理するために必要とされるADU中のバイトの最小割合を示すADU閾値(ADU_threshold)(又はパケットドロッププリファレンス)。ADUが、全てのADUパケットが正常に受信され、ADU全体が使用可能であるように順序付けられることを必要とする場合、このパラメータは、ADU_window_size又はNof_packetsの値に等しいか、あるいは100%に設定される。ノードが、ADU_thresholdよりも少ないパケットが受信されたと判定した場合、ADUコンバージェンス層は、ADUを上位サブ層又は次のトップに配信しないことがある。代替的に、ADUコンバージェンス層は、いくつかのパケットをすでに配信していることがあるが、残りのパケットの送信又は受信をドロップし得る。ノード(例えば、UE104、AN108、又はUPF)がADUのためのADUパケットのサブセットを受信した場合、スケジューラはまた、ADU_thresholdパラメータを使用して、そのキュー中のリソースの割り振り又はパケットのスケジューリングを最適化することができる。スケジューラは、パケットを早くドロップする(パケットがノードで集約される場合)か、又は遅く到着するパケットをドロップする(他のパケットがすでに伝送されている場合)か、又は再伝送をトリガすることをいつ停止するかを判定することなどができる。
【0106】
ADUタグ番号を示すADUタグ(ADU_tag)。タグ番号は、ADUの全てのパケットに共通のIDであってもよい。ADUタグを使用して、全てが同じADUに属するパケットを識別するか、又はADU境界を識別することができる。いくつかの実施形態では、ADUタグは、所望される場合、小範囲シーケンス番号と見なされ得る。ADUシーケンス番号付けは、ADU間の相互依存性を有するシナリオに適用可能であり得る。
【0107】
全体としてADUの重要性又はクラスに関する情報を提供するADUタイプ(ADU_type)。ADUタイプは、ADUヘッダに含まれるADUタイプに関して上述したものと同様であってもよい。ADUタイプフィールドは、サブフィールドとして、フレームタイプ、スライスタイプ、又はスライスシーケンスを示すことができる。ADUタイプは、トラフィックルートを選択し、パケット優先度付け又は信頼性設定(例えば、いつトラフィックを高い信頼性をもつ構成にマッピングすべきか)のようなスケジューリング関連決定を通知するために使用され得る重要な情報を提供することができる。AN108は、ADUタイプを使用して、伝送パラメータ(例えば、DRB、QoSフロー、構成された許可構成、PHY構成、又は論理チャネル優先度付け(LCP))を適切なより高い又はより低い信頼性/優先度にマッピングすることができる。
【0108】
異なるサービスは、ADUコンテナを異なる方法で使用することができ、上位層情報に基づいてADUタイプのサブフィールドを設定することができる。例えば、ADU中のパケットがIフレームに属する場合、サブフィールドは「フレーム」に設定され得る。しかしながら、フレームが(IPPPのような)異なるスライスタイプにセグメント化される場合、サブフィールドは「スライスシーケンス」に設定され得る。ADUの概念がフレームに基づくか、又はスライスに基づくかは、ネットワーク全体にわたって一貫して処理されるべきであり、これはまた、UPF及びUE104におけるトラフィック検出の一部である。しかしながら、フレームとスライスとの間の区別は、下位サブ層にとって必ずしも必須ではないことがある。いくつかの実施形態は、この情報を上位層にも保持することができる。
【0109】
ADUタイプと同様であるが、スライスのみに関するスライスタイプ(Slice_type)。
【0110】
フレームタイプ(Frame_type)は、ADUタイプと同様であるが、フレームのみである。
【0111】
スライスグループIDを提供するADUスライスグループ(ADU_slice_group)。ADU内の同じスライスに属する全てのパケットは、同じスライスグループIDを搬送することができる。ADUスライスグループは、スライスタイプのインジケーションと組み合わせることができる。例えば、スライスグループ1はIスライスを示し得、スライスグループ2はPスライスを示し得、以下同様である。リアルタイムトランスポート制御プロトコル(RTCP)又は他の制御パケット(例えば、伝送制御プロトコル(TCP)肯定応答)も、ADU又はスライスグループにマッピングされ得る。
【0112】
ADUスライスシーケンス(ADU_slice_sequence)は、ADUに含まれるスライスの数(それぞれがそれ自体のADUスライスグループによって識別される)、それらのスライスタイプは何か、及びそれらがADUにおいてどのような順序で発生するかをアドバタイズする。ADUスライスシーケンスは、例えば、Iスライス、Pスライス、Pスライス、Pスライス(IPPP)であってもよい。ADUスライスシーケンスは、RTCPパケット(又は他の制御情報)をADUにマッピングし、ADU内でパケットにより高い優先度を提供するために使用され得る。3GPP TS26.114においてマルチメディアテレフォニーサービス又はIPマルチメディアサービス(MTSI)のために現在指定されているように、1つのスライスが1つのADUパケット(DU)に適合すると仮定され得る。スライスが複数のADUパケットにまたがる場合、ADUスライスシーケンスの代わりにADUタイプを使用することができ、又は追加のサブ構造を挿入することができる。
【0113】
いくつかの実施形態では、ADU記述子は、ADUのための異なるQoS要件を指定するための追加のパラメータを含み得る。いくつかの例は、以下の通りであり得る。ADUパケットが遅延され得る上限を定義するためのADUレイテンシクラス(ADU_delay_budget)。ADU信頼性クラス(ADU_error_rate)は、アプリケーションによって要求される伝送要件(DUの損失、複製、ミスシーケンス、又は破損の確率に関して)を示す。ADU優先度レベル(ADU_priority)は、ADUを伝送するための列挙された優先度レベルを提供する。概して、より低い優先度レベルは、より高い優先度に関連付けられ得る。ADUパケットサイズは、ADUパケットのサイズを提供する。ADU又はADUに含まれるパケットの予想される伝送/到着レートの統計的分布を記述するADU伝送レート(分布)パラメータ(例えば、パレート、切り詰められたガウス、又は完全にランダムなど)。2つのバーストの開始の間の期間を定義するADU周期性。ADUバーストタイミングは、データバーストの第1のパケットが(ダウンリンクフロー方向における)RANの入口インタフェース又は(アップリンクフロー方向における)UE104の出口インタフェースのいずれかに到着する、可能な限り遅い時間を提供する。ADU方向(例えば、アップリンク又はダウンリンク)。アプリケーションに時間期間を提供する存続時間は、バーストなしに存続することができる。
【0114】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明されるADU記述子のADUパラメータの少なくともサブセットが、N3/N9インタフェースを介してトランスポート層機能において使用され得る。
【0115】
図8は、いくつかの実施形態による動作フロー/アルゴリズム構造800を示す。動作フロー/アルゴリズム構造800は、例えば、UE104若しくは1000、デバイス142、ネットワークノード1100、又はそれらの構成要素、例えば、処理回路1004若しくは1104などのノードのADUコンバージェンス層によって実施され得る。
【0116】
動作フロー/アルゴリズム構造800は、804において、DUがADUに関連付けられていると判定することを含み得る。DUは、ADUのデータの一部又は全部を含み得る。いくつかの実施形態では、複数のDUが、1つのADUのデータを伝達するために使用され得る。
【0117】
動作フロー/アルゴリズム構造800は、808において、ADU情報をDUに追加することを更に含み得る。ADU情報は、ADUに関連付けられた1つ以上のパラメータを示すことができる。パラメータは、ADU自体を記述することができ、したがって、ADUのデータを搬送する全てのDUに共通とすることができる。追加的/代替的に、パラメータはDUに固有であり得る。例えば、パラメータは、ADUのデータのその部分を搬送する際のDUの役割を記述することができる。
【0118】
いくつかの実施形態では、共通パラメータは、ADUのデータを搬送するDUのサブセット(例えば、1つの)DU中で伝送されるADU記述子と称されることがあり、パケット固有パラメータは、各パケットに追加されるADUヘッダと称される。いくつかの実施形態では、ADUヘッダは、共通パラメータとパケット固有パラメータとの組合せを含み得る。共通パラメータの一部又は全部はまた、DU自体とは別個に、AS又はNASシグナリングによってシグナリングされ得る。
【0119】
いくつかの実施形態では、DUに追加される(又はDUの伝送とともにシグナリングされる)ADU情報は、ADUコンバージェンス層がそれを用いて構成されるADU記述子に基づき得る。ADUコンバージェンス層は、ADUコンバージェンス層を実装するデバイスの上位層によって、又はネットワークノードによって、ADU記述子を用いて構成され得る。
【0120】
動作フロー/アルゴリズム構造800は、812において、DUを伝送することを更に含み得る。
【0121】
図9は、いくつかの実施形態による動作フロー/アルゴリズム構造900を示す。動作フロー/アルゴリズム構造900は、例えば、UE104、AN108、デバイス142、UE1000、ネットワークノード1100、又はそれらの構成要素、例えば、処理回路1104若しくは1204などのデバイスによって実施されてもよい。
【0122】
動作フロー/アルゴリズム構造900は、904において、DUを受信することを含み得る。DUは、ADUのデータの一部又は全部を含むL2 DUであり得る。
【0123】
動作フロー/アルゴリズム構造900は、908において、DUに関連付けられた識別子を決定することを更に含み得る。識別子は、AFI、QoSインジケータ(例えば、5QI/QFI)、DiffServ値、又はフローラベル値であり得る。
【0124】
動作フロー/アルゴリズム構造900は、912において、識別子に基づいてADUパラメータのセットにアクセスすることを更に含み得る。いくつかの実施形態では、動作フロー/アルゴリズム構造900内のデバイス実装は、パラメータセットと識別子との間の関連付けを用いて構成され得る。この構成は、メモリに記憶され、識別子の受信時にアクセスされ得る。いくつかの実施形態では、識別子はQoSインジケータであり、パラメータセットと識別子との間の関連付けは、規格によって定義されたQoSプロファイル内に記憶されるか、又はネットワークシグナリングによって更新される。
【0125】
動作フロー/アルゴリズム構造900は、916において、ADUパラメータのセットに基づいてDUを処理することを更に含み得る。いくつかの実施形態では、DUの処理は、受信者の下位層によって実行され得る。これらの実施形態では、下位層は、ADUの十分な数のDUが時間内に正常に受信されたかどうかを判定し、そうである場合、更なる処理のために上位層にDUを提供することができる。十分な数のDUが時間内に正常に受信されない場合、DUの処理は、DUをドロップすることを含み得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、DUの処理は、ネットワーク中の中間ノードによって実行され得る。これらの実施形態では、処理は、ADUの1つ以上のDUが所定の期間内に受信されるかどうかを判定することと、DUのグループの伝送を協調させることと、を含み得る。これらの実施形態では、処理は、追加的/代替的に、ADU又はDUのシグナリング特性(例えば、重要性、レイテンシ制約、又は優先度レベル)と一貫性のあるリソースを使用してDUをフォワーディングすることを含み得る。いくつかの実施形態では、ADUの成功した伝送がもはや可能ではないと判定された場合(例えば、他のDUの遅延又は損失を仮定して)、DUの処理は、DUをドロップすることを含み得る。
【0127】
図10は、いくつかの実施形態によるUE1000を示す。UE1000は、
図1のUE104又はデバイス142と同様であり、それらと実質的に交換可能であり得る。
【0128】
UE1000は、例えば、モバイルフォン、コンピュータ、タブレット、XRデバイス、眼鏡、産業用ワイヤレスセンサ(例えば、マイクロフォン、炭酸ガスセンサ、気圧センサ、湿気センサ、温度計、動きセンサ、加速度計、レーザスキャナ、流体レベルセンサ、在庫センサ、電圧/電流計、又はアクチュエータ)、ビデオ監視/モニタリングデバイス(例えば、カメラ又はビデオカメラ)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)、又はモノのインターネットデバイスなどの、任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスであり得る。
【0129】
UE1000は、プロセッサ1004と、RFインタフェース回路1008と、メモリ/ストレージ1012と、ユーザインタフェース1016と、センサ1020と、ドライバ回路1022と、電力管理集積回路(PMIC)1024と、アンテナ構造1026と、バッテリ1028とを含み得る。UE1000の構成要素は、集積回路(IC)、その一部分、別個の電子デバイス若しくは他のモジュール、ロジック、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組合せとして実装され得る。
図10のブロック図は、UE1000の構成要素の一部のハイレベル図を示すことを意図している。しかしながら、示されている構成要素のいくつかは省略されてもよく、追加の構成要素が存在してもよく、示されている構成要素の異なる配置が他の実施態様で発生してもよい。
【0130】
UE1000の構成要素は、1つ以上の相互接続部1032を介して、様々な他の構成要素と結合され得、1つ以上の相互接続部は、(共通の又は異なるチップ又はチップセット上の)様々な回路構成要素が互いに相互作用することを可能にする、任意の種類のインタフェース、入力/出力部、(ローカル、システム、若しくは拡張)バス、伝送線、トレース、又は光学接続部などを表し得る。
【0131】
プロセッサ1004は、例えば、ベースバンドプロセッサ回路(BB)1004A、中央処理装置回路(CPU)1004B及びグラフィック処理装置回路(GPU)1004Cなどのプロセッサ回路を含み得る。プロセッサ1004は、メモリ/ストレージ1012からのプログラムコード、ソフトウェアモジュール又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行する、又は他の方法で動作させて、本明細書に記載される動作をUE1000に実行させる、任意の種類の回路又はプロセッサ回路を含み得る。
【0132】
いくつかの実施形態では、ベースバンドプロセッサ回路1004Aは、3GPP準拠ネットワークを介して通信するために、メモリ/ストレージ1012内の通信プロトコルスタック1036にアクセスし得る。概して、ベースバンドプロセッサ回路1004Aは、通信プロトコルスタック1036にアクセスして、PHY層、MAC層、RLCサブ層、PDCPサブ層、SDAPサブ層、及び上位層においてユーザプレーン機能を実行し、PHY層、MAC層、RLCサブ層、PDCPサブ層、RRC層、及びNAS層において制御プレーン機能を実行することができる。いくつかの実施形態において、PHY層動作は、追加的に/代替的に、RFインタフェース回路1008の構成要素によって実行されてよい。
【0133】
ベースバンドプロセッサ回路1004Aは、3GPP準拠ネットワーク内で情報を搬送するベースバンド信号又は波形を生成又は処理し得る。いくつかの実施形態では、NRのための波形は、アップリンク又はダウンリンクにおけるサイクリックプレフィックスOFDM(CP-OFDM)、及びアップリンクにおける離散フーリエ変換スプレッドOFDM(DFT-S-OFDM)に基づき得る。
【0134】
メモリ/ストレージ1012は、本明細書に記載される様々な動作をUE1000に実行させるためにプロセッサ1004の1つ以上によって実行され得る命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、通信プロトコルスタック1036)を含み得る。メモリ/ストレージ1012は、UE1000全体にわたって分散され得る任意のタイプの揮発性又は非揮発性メモリを含む。いくつかの実施形態では、メモリ/ストレージ1012の一部は、プロセッサ1004自体(例えば、L1及びL2キャッシュ)に配置されてもよく、一方、他のメモリ/ストレージ1012は、プロセッサ1004の外部にあるが、メモリインタフェースを介してアクセス可能である。メモリ/ストレージ1012は、限定はしないが、揮発性又は不揮発性メモリ、例えばダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、又は任意の他のタイプのメモリデバイス技術など、任意の適切な揮発性又は非プログラマブルROMを含み得る。
【0135】
RFインタフェース回路1008は、UE1000が無線アクセスネットワークを介して他のデバイスと通信することを可能にするトランシーバ回路及び無線周波数フロントモジュール(RFEM)を含み得る。RFインタフェース回路1008は、伝送経路又は受信経路に配置された種々の要素を含み得る。これらの要素は、例えば、スイッチ、混合器、増幅器、フィルタ、合成器回路及び制御回路を含み得る。
【0136】
受信経路では、RFEMは、アンテナ構造1026を介してエアインタフェースから放射信号を受信し、(低ノイズ増幅器を用いて)信号をフィルタリング及び増幅することができる。信号は、プロセッサ1004のベースバンドプロセッサに提供されるベースバンド信号にRF信号をダウンコンバートするトランシーバの受信者に提供され得る。
【0137】
送信経路では、送受信機の送信機は、ベースバンドプロセッサから受信されたベースバンド信号をアップコンバートし、RF信号をRFEMに提供する。RFEMは、信号がアンテナ1026を介してエアインタフェースにわたって放射される前に、電力増幅器を通してRF信号を増幅し得る。
【0138】
種々の実施形態において、RFインタフェース回路1008は、NRアクセス技術と互換性のある方法で信号を伝送/受信するように構成されてよい。
【0139】
アンテナ1026は、電気信号を電波に変換して空中を進行させるとともに、受信した電波を電気信号に変換するアンテナ素子を含んでもよい。アンテナ要素は、1つ以上のアンテナパネルに配置され得る。アンテナ1026は、ビームフォーミング及び多入力多出力通信を可能にするために、無指向性、指向性、又はそれらの組合せであるアンテナパネルを有し得る。アンテナ1026には、マイクロストリップアンテナ、1つ以上のプリント回路基板の表面上に組み立てられたプリントアンテナ、パッチアンテナ、又はフェーズドアレイアンテナが含まれ得る。アンテナ1026は、FR1又はFR2の帯域を含む特定の周波数帯域用に設計された1つ以上のパネルを有することができる。
【0140】
ユーザインタフェース回路1016は、UE1000とのユーザ相互作用を可能にするように設計された様々な入力/出力(I/O)デバイスを含む。ユーザインタフェース1016は、入力デバイス回路及び出力デバイス回路を含む。入力デバイス回路構成は、とりわけ、1つ以上の物理又は仮想ボタン(例えば、リセットボタン)、物理キーボード、キーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、マイクロフォン、スキャナ、ヘッドセット、などを含む入力を受け付けるための任意の物理又は仮想手段を含む。出力デバイス回路は、センサ読み取り値、アクチュエータ位置(単数又は複数)、又は他の同様の情報などの情報を表示するか、又は別様に情報を伝達するための任意の物理的手段又は仮想的手段を含む。出力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の単純視覚出力/インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED)及びマルチキャラクタ視覚出力などのバイナリステータスインジケータ)、又はディスプレイデバイス若しくはタッチスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、LEDディスプレイ、クオンタムドットディスプレイ、及びプロジェクタ)などのより複雑な出力を含む、任意の数又は組合せのオーディオ若しくは視覚ディスプレイを含んでもよく、キャラクタ、グラフィックス、マルチメディアオブジェクト、及び同等物の出力は、UE1000の動作から生成又は作成される。
【0141】
センサ1020は、その目的がその環境内でのイベント又は変化を検出し、検出されたイベントに関する情報(センサデータ)をいくつかの他のデバイス、モジュール、又はサブシステムに送信することである、デバイス、モジュール、又はサブシステムを含み得る。そのようなセンサの例としては、加速度計、ジャイロスコープ若しくは磁力計を備える慣性測定ユニット;3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ若しくは磁力計を備えるマイクロ電気機械システム又はナノ電気機械システム;レベルセンサ;流れセンサ;温度センサ(例えば、サーミスタ);圧力センサ;気圧センサ;重力計;高度計;画像キャプチャデバイス(例えば、カメラ又はレンズ無し絞り);光検出及び測距センサ、近接センサ(例えば、赤外線検出器など)、深度センサ、周囲光センサ、超音波送受信機;マイクロフォン又は他の同様の音声キャプチャデバイスが挙げられる。
【0142】
ドライバ回路1022は、UE1000に組み込まれるか、UE1000に取り付けられるか、又は別様でUE1000と通信可能に結合される特定のデバイスを制御するように動作するソフトウェア及びハードウェア要素を含み得る。ドライバ回路1022は、他の構成要素が、UE1000内に存在し得るか、又はそれに接続され得る様々な入力/出力(I/O)デバイスと相互作用するか、又はそれらを制御することを可能にする個々のドライバを含み得る。例えば、ドライバ回路1022は、ディスプレイデバイスへのアクセスを制御し可能にするディスプレイドライバ、タッチスクリーンインタフェースへのアクセスを制御し可能にするタッチスクリーンドライバ、センサ回路1020のセンサ読み取り値を取得し、センサ回路1020へのアクセスを制御し可能にするセンサドライバ、電気機械構成要素のアクチュエータ位置を取得し、又は電気機械構成要素へのアクセスを制御し可能にするドライバ、埋込み画像キャプチャデバイスへのアクセスを制御し可能にするカメラドライバ、1つ以上のオーディオデバイスへのアクセスを制御し可能にするオーディオドライバを含み得る。
【0143】
PMIC1024は、UE1000の様々な構成要素に提供される電力を管理し得る。特に、プロセッサ1004に関して、PMIC1024は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御し得る。
【0144】
いくつかの実施形態では、PMIC1024は、本明細書で論じるDRXを含む、UE1000の様々な省電力機構を制御してもよく、又は他の場合にはその一部であってもよい。
【0145】
バッテリ1028は、UE1000に電力供給してもよいが、いくつかの例では、UE1000は、固定ロケーションに搭載され、展開されてもよく、配電網に結合される電源を有してもよい。バッテリ1028は、リチウムイオンバッテリ、亜鉛空気バッテリなどの金属空気バッテリ、アルミニウム空気バッテリ、リチウム空気バッテリなどであってもよい。車両ベースの用途などのいくつかの実装形態では、バッテリ1028は、典型的な自動車用鉛蓄電池であってもよい。
【0146】
図11は、いくつかの実施形態によるネットワークノード1100を示す。ネットワークノード1100は、
図1のアクセスノード108、デバイス142、又はCN112のノードと同様であり、それらと実質的に交換可能であり得る。
【0147】
ネットワークノード1100は、プロセッサ1104、RFインタフェース回路1108(アクセスノードとして実装される場合)、コアネットワーク(CN)インタフェース回路1112、メモリ/記憶回路1116、及びアンテナ構造1126(アクセスノードとして実装される場合)を含み得る。
【0148】
ネットワークノード1100の構成要素は、1つ以上の相互接続部1128を介して種々の他の構成要素に結合され得る。
【0149】
プロセッサ1104、RFインタフェース回路1108、メモリ/記憶回路1116(通信プロトコルスタック1110を含む)、アンテナ構造1126、及び相互接続部1128は、
図10に関して図示及び説明した同様の名称の要素と同様であり得る。ネットワークノード1100がアクセスノードとして実装される場合、通信プロトコルスタック1110はアクセスストラタム層を含み得る。ネットワークノード1100がコアネットワーク内のデバイスとして、例えば、UPF又はSMFとして実装される場合、通信プロトコルスタック1110はNAS層を含み得る。
【0150】
CNインタフェース回路1112は、キャリアイーサネットプロトコルなどの5GC互換コアネットワークプロトコル、又は何らかの他の好適なプロトコルを使用して、コアネットワーク、例えば、第5世代ネットワークインタフェース(5GC)への接続性を提供することができる。ネットワーク接続性は、光ファイバ又はワイヤレスバックホールを介してネットワークノード1100へ/から提供され得る。CNインタフェース回路1112は、前述のプロトコルのうちの1つ以上を使用して通信するために、1つ以上の専用プロセッサ又はFPGAを含んでもよい。いくつかの実装形態では、CNインタフェース回路1112は、同じ又は異なるプロトコルを使用して他のネットワークへの接続性を提供するために複数のコントローラを含み得る。
【0151】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード1100は、アンテナ構造1126、CNインタフェース回路、又は他のインタフェース回路を使用して、伝送受信ポイント(TRP)に結合され得る。
【0152】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されたい。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理及び取り扱いされるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
【0153】
1つ以上の実施形態については、前述の図のうちの1つ以上に記載されている構成要素のうちの少なくとも1つは、以下の例示的なセクションに記載されているような1つ以上の動作、技術、プロセス又は方法を実行するように構成され得る。例えば、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したベースバンド回路は、以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されていてもよい。別の例として、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したようなUE、基地局、ネットワーク要素に関連付けられた回路は、実施例セクションにおいて以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成され得る。
実施例
【0154】
以下のセクションには、更なる例示的な実施形態が提供される。
【0155】
例1は、ユーザ機器(UE)を動作させる方法を含み、方法は、データユニット(DU)がアプリケーションデータユニット(ADU)に関連付けられていると判定することと、DUに、ADUに関連付けられた1つ以上のパラメータを示すためのADU情報を追加することと、DUを伝送することと、を含む。
【0156】
例2は、例1又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADU情報は、ADU記述子を含む。
【0157】
例3は、例2又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、DUを含む複数のDUがADUに関連付けられることを決定することと、複数のDUに共通である1つ以上のパラメータを示すためにADU記述子を生成することと、ADU記述子を複数のDUのうちのDUのみに追加することと、を更に含む。
【0158】
例4は、例3又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、DUは第1のDUであり、方法は、第1のADUヘッダを第1のDUに追加することであって、第1のADUヘッダは、複数のDUのうちの第1のDUに固有のADUパラメータを含む、ことと、第2のADUヘッダを第2のDUに追加することであって、第2のADUヘッダは、複数のDUのうちの第2のDUに固有のADUパラメータを含む、ことと、を更に含む。
【0159】
例5は、例1又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、DUは、ADUに関連付けられた複数のDUのうちの第1のDUであり、ADU情報はADUヘッダであり、1つ以上のパラメータは、第1のDUに固有のADUパラメータを含み、方法は、アクセス層、トランスポートネットワーク、又は非アクセス層シグナリングを介して、複数のDUに共通の少なくとも1つのADUパラメータを含むADU記述子を伝送することを更に含む。
【0160】
例6は、例5又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADU記述子は、第1のADU記述子であり、ADU情報は、第1のADU記述子の少なくとも1つのADUパラメータに対する更新を有する第2のADU記述子を含む。
【0161】
例7は、例1又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADU情報は、ADUのシーケンス内のADUを識別するタグ番号、ADUのタイプ又は重要性のレベルを識別するタイプ値、ADUの複数のDUのシーケンス内のDUの位置を示すパケット番号、又はADUのDUの総数を示すADUサイズを含むADUヘッダである。
【0162】
例8は、例7又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADUヘッダは、ADUをフレーム又はスライスとして識別し、ADUをフレーム又はスライスのタイプとして識別し、又は、ADUを優先度又はクラス値に関連付けられているものとして識別するためのタイプ値を含む。
【0163】
例9は、例1又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、DUは第1のDUであり、ADU情報は第1のADUヘッダであり、方法は、第2のDUがADUに関連付けられていると判定することと、第2のADUヘッダを第2のADUに追加することと、を更に含む。
【0164】
例10は、例1又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADU情報は、ADUのタイプ又は重要性のレベルを識別するためのタイプ値を含むADUヘッダであり、DUがADUの最後のパケットであることを示すためのエンドマーカ、DUはADUの全てのバイトを含むこと、ADUの第1のパケットであること、ADUの最後のパケットであること、又はADUの第1のパケットでも最後のパケットでもないことを示すための2ビットデリミタ値、又はADUのシーケンス中のADUを識別するためのタグ番号を含む。
【0165】
例11は、例1又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADU情報は、DUのデータが、シーケンスにおいてDUに先行するADUの1つ以上のDUからのデータと組み合わされることを示すための継続フラグ、ADUヘッダのADUパケット長フィールドのサイズ又はADUヘッダのサイズを示すためのヘッダサイズ拡張、又は、DUの長さを示すためのADUパケット長フィールドを含む。
【0166】
例12は、例1又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、決定すること及び追加することを実行するためにADUコンバージェンス層を実装することを更に含む。
【0167】
例13は、例12又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADUコンバージェンス層によって、ADU記述子を受信することと、ADU記述子に基づいて、DUがADUに関連付けられていると判定することと、を更に含む。
【0168】
例14は、例13又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、UEの別の層から、又はネットワークノードから、データ構造、アテンション(AT)コマンド、又はアプリケーションプログラミングインタフェース(API)命令としてADU記述子を受信することを更に含む。
【0169】
例15は、例13又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ネットワークノードから、無線リソース制御(RRC)シグナリング又は非アクセス層(NAS)シグナリングを介して、ADU記述子を受信することを更に含む。
【0170】
例16は、デバイスを動作させる方法を含み、方法は、アプリケーションデータユニット(ADU)のデータを含むデータユニット(DU)を受信することと、DUに関連付けられた識別子を決定することと識別子に基づいてADUパラメータのセットにアクセスすることと、ADUパラメータのセットに基づいてDUを処理することと、を含む。
【0171】
例17は、例16又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、DUは、識別子を含むヘッダを有し、識別子は、アプリケーションデータユニット(ADU)フロー識別子(AFI)である。
【0172】
例18は、例16又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、アクセス層又は非アクセス層シグナリングを介してADUパラメータのセットを受信することを更に含む。
【0173】
例19は、例16又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADUパラメータのセットは、デバイスにおいて事前構成される。
【0174】
例20は、例16又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、DUはフローの一部であり、方法は、フローに関連付けられた差別化サービス(DiffServ)値又はフローラベル値に基づいて識別子を決定することを更に含む。
【0175】
例21は、例16又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、DUは、フローの一部であり、識別子は、フローに対応するサービス品質(QoS)プロファイルを識別するQoSインジケータであり、ADUパラメータのセットは、QoSプロファイルに含まれる。
【0176】
例22は、例21又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、非アクセス層(NAS)シグナリングを受信して、ADUパラメータのセットを含むようにQoSプロファイルを更新することを更に含む。
【0177】
例23は、データバーストのアプリケーションデータユニット(ADU)に対応するADU記述子を構成するための情報を受信することと、ADU記述子に基づいて、ADU情報を生成することと、ADUのデータを有するDUのヘッダにADU情報を追加することと、ヘッダとともにDUを伝送することと、を含む。
【0178】
例24は、例23又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADU記述子は、ADUの重要性又はクラスを示すADUタイプを含む。
【0179】
例25は、例24又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADUタイプは、ADUのフレームタイプ、スライスタイプ、又はスライスシーケンスを示す。
【0180】
例26は、例23又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADU記述子は、ADUのスライスグループ識別子を含む。
【0181】
例27は、例23又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADU記述子は、ADUのレイテンシクラス、信頼性クラス、又は優先度レベルを含む。
【0182】
例28は、例23又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADU記述子は、ADUのDUについての最大パケットサイズ又は伝送レートを含む。
【0183】
例29は、例23又は本明細書のいくつかの他の例の方法を含み、ADU記述子は、2つのデータバーストの開始の間の期間を定義する周期性、データバーストの第1のパケットの最も遅い可能な到着時間を提供するバーストタイミング、又は、アプリケーションがデータバーストを受信することなく存続し得る期間を提供する存続時間を含む。
【0184】
例30は、例1~29のいずれかに記載されるか若しくはそれに関連する方法、又は本明細書に記載される任意の他の方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行するための手段を備える装置を含み得る。
【0185】
例31は、命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得、命令は、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによる命令の実行時に、電子デバイスに、例1~29のいずれかに記載されるか若しくはそれに関連する方法、又は本明細書に記載される任意の他の方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行させる。
【0186】
例32は、例1~29のいずれかに記載された、若しくはそれに関連する方法、又は本明細書に記載された任意の他の方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行するためのロジック、モジュール、又は回路を備える装置を含み得る。
【0187】
例33は、例1~29のいずれかに記載された、若しくはそれらに関連する方法、技術、若しくはプロセス、又はそれらの一部若しくは部分を含み得る。
【0188】
例34は、1つ以上のプロセッサと、命令を有する1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を有する装置を含み得、命令は、1つ以上のプロセッサにより実行されると、1つ以上のプロセッサに、例1~29のいずれかに記載される又は関連する方法、技術又は処理、又はそれらの一部を実行させる。
【0189】
例35は、例1~29のいずれかに記載されるか、若しくはそれに関連する信号、又はその一部若しくは部分を含み得る。
【0190】
例36は、例1~29のうちのいずれかに記載された、若しくはそれに関連するデータグラム、情報要素、パケット、フレーム、セグメント、PDU、若しくはメッセージ、又はそれらの部分若しくは一部、あるいは本開示に記載された他のものを含み得る。
【0191】
例37は、例1~29のいずれかに記載されるか、若しくはそれに関連するデータでコード化された信号、又はその一部分若しくは一部、あるいは本開示に記載される他の信号を含み得る。
【0192】
例38は、例1~29のいずれかに記載されているか若しくはそれに関連するデータグラム、IE、パケット、フレーム、セグメント、PDU、若しくはメッセージ、又はそれらの部分若しくは一部で符号化された信号、あるいは本開示で他の方法で記載された信号を含み得る。
【0193】
例39は、複数のコンピュータ可読命令を搬送する電磁信号を含んでよく、1つ以上のプロセッサによる複数のコンピュータ可読命令の実行は、1つ以上のプロセッサに、例1~29のいずれか又はその複数の部分に記載された、又はそれらに関連する方法、技術、又はプロセスを実行させる。
【0194】
例40は、命令を含むコンピュータプログラムを含んでもよく、処理要素によるプログラムの実行は、処理要素に、例1~29のいずれかに記載された又は例1~29のいずれかに関連する方法、技術又は処理、又はそれらの一部を実行させる。
【0195】
例41は、本明細書で図示及び説明されるようなワイヤレスネットワークにおける信号を含み得る。
【0196】
例42は、本明細書に図示及び記載されたワイヤレスネットワークにおいて通信する方法を含み得る。
【0197】
例43は、本明細書に示され説明されたワイヤレス通信を提供するためのシステムを含み得る。
【0198】
例44は、本明細書に示され説明されたようなワイヤレス通信を提供するためのデバイスを含み得る。
【0199】
上記の例のいずれも、特に明記しない限り、任意の他の実施例(又は実施例の組合せ)と組み合わされ得る。1つ以上の実装形態の前述の説明は、例示及び説明を提供するが、網羅的であることを意図するものではなく、又は、実施形態の範囲を開示される正確な形態に限定することを意図するものではない。修正及び変形は、上記の教示を踏まえると可能であり、又は様々な実施形態の実践から習得し得る。
【0200】
上記の実施形態は、かなり詳細に記載されているが、上記の開示が完全に理解されれば、多数の変形形態及び修正形態が当業者には明らかになる。以下の特許請求の範囲は、全てのこのような変形及び修正を包含すると解釈されることが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
命令を有する1つ以上のコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、実行されると、処理回路に、
データユニット(DU)がアプリケーションデータユニット(ADU)に関連付けられていると判定させ、
前記DUに、前記ADUに関連する1つ以上のパラメータを示すためのADU情報を追加させ、
伝送のために前記DUを提供させる、1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項2】
前記ADU情報は、ADU記述子を含み、前記命令は、実行されると、前記処理回路に、更に、
前記DUを含む複数のDUが前記ADUに関連付けられていると判定させ、
前記複数のDUに共通である前記1つ以上のパラメータを示すために前記ADU記述子を生成させ、
前記ADU記述子を前記複数のDUのうちの前記DUのみに追加させる、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項3】
前記DUは、第1のDUであり、前記命令は、実行されると、前記処理回路に、更に、
第1のADUヘッダであって、前記第1のADUヘッダは、前記複数のDUのうちの前記第1のDUに固有のADUパラメータを含むためのものである、第1のADUヘッダを、前記第1のDUに追加させ、
第2のADUヘッダであって、前記第2のADUヘッダは、前記複数のDUのうちの前記第2のDUに固有のADUパラメータを含むためのものである、第2のADUヘッダを、第2のDUに追加させる、請求項2に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項4】
前記DUは、前記ADUに関連付けられた複数のDUのうちの第1のDUであり、前記ADU情報は、ADUヘッダであり、前記1つ以上のパラメータは、前記第1のDUに固有のADUパラメータを含み、前記命令は、実行されると、前記処理回路に、更に、
アクセス層、トランスポートネットワーク、又は非アクセス層シグナリングを介した伝送のために、前記複数のDUに共通の少なくとも1つのADUパラメータを含むADU記述子を提供させる、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項5】
前記ADU情報は、ADUのシーケンス内の前記ADUを識別するタグ番号、前記ADUのタイプ又は重要性のレベルを識別するタイプ値、前記ADUの複数のDUのシーケンス内の前記DUの位置を示すパケット番号、又は前記ADUのDUの総数を示すADUサイズを含むADUヘッダである、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項6】
前記DUは、第1のDUであり、前記ADU情報は第1のADUヘッダであり、前記命令は、実行されると、前記処理回路に、更に、
第2のDUが前記ADUに関連付けられると判定させ、
第2のADUヘッダを前記第2のDUに追加させる、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項7】
前記ADU情報は、前記ADUのタイプ又は重要性のレベルを識別するためのタイプ値を含むADUヘッダであり、前記DUが前記ADUの最後のパケットであることを示すためのエンドマーカ、前記DUが前記ADUの全てのバイトを含むこと、前記ADUの第1のパケットであること、前記ADUの最後のパケットであること、又は前記ADUの第1のパケットでも最後のパケットでもないことを示すための2ビットデリミタ値、又は、ADUのシーケンス中の前記ADUを識別するためのタグ番号を含む、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項8】
前記ADU情報は、前記DUのデータがシーケンス中の前記DUに先行する前記ADUの1つ以上のDUからのデータと組み合わされることを示すための継続フラグ、ADUヘッダのADUパケット長フィールドのサイズ又はADUヘッダのサイズを示すためのヘッダサイズ拡張、又は、前記DUの長さを示すためのADUパケット長フィールドを含むADUヘッダである、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項9】
前記命令は、実行されると、前記処理回路に、更に、
ADUコンバージェンス層を実装させ、
前記DUは前記ADUに関連付けられていると判定させ、
前記ADU情報を前記DUに追加させ、
ADU記述子を受信し、前記ADU記述子に基づいて前記DUは前記ADUに関連付けられていると判定させる、請求項1に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項10】
前記ADUコンバージェンス層は、無線リソース制御(RRC)シグナリング又は非アクセス層(NAS)シグナリングを介してネットワークノードから前記ADU記述子を受信するためのものである、請求項9に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
前記DUは、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U)DUである、請求項1~10のいずれかに記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
方法であって、
アプリケーションデータユニット(ADU)のデータを含むデータユニット(DU)を受信することと、
前記DUに関連付けられた識別子を決定することと、
前記識別子に基づいてADUパラメータのセットにアクセスすることと、
前記ADUパラメータのセットに基づいて前記DUを処理することと、を含む、方法。
【請求項13】
前記DUは、前記識別子を含むヘッダを有し、前記識別子は、アプリケーションデータユニット(ADU)フロー識別子(AFI)である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
アクセス層又は非アクセス層シグナリングを介して前記ADUパラメータのセットを受信すること、又は、
事前構成された情報に基づいて前記ADUパラメータのセットを決定することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記DUは、フローの一部であり、前記方法は、
前記フローに関連付けられた差別化サービス(DiffServ)値又はフローラベル値に基づいて前記識別子を決定することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記DUは、フローの一部であり、前記識別子は、前記フローに対応するサービス品質(QoS)プロファイルを識別するQoSインジケータであり、前記ADUパラメータのセットは、前記QoSプロファイルに含まれ、前記方法は、
前記ADUパラメータのセットを含むように前記QoSプロファイルを更新するために非アクセス層(NAS)シグナリングを受信することを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
プロセッサであって、
処理回路であって、
データバーストのアプリケーションデータユニット(ADU)に対応するADU記述子を構成するための情報を受信し、
前記ADU記述子に基づいて、ADU情報を生成し、
前記ADUのデータを有するDUのヘッダに前記ADU情報を追加し、
伝送のために、前記ヘッダを前記DUに提供する、処理回路と、
前記処理回路に結合された相互接続部であって、前記処理回路がデバイスの構成要素と対話することを可能にする、相互接続部と、を備える、プロセッサ。
【請求項18】
前記ADU記述子は、前記ADUのフレームタイプ、スライスタイプ、又はスライスシーケンスを示すためのADUタイプを含む、請求項17に記載のプロセッサ。
【請求項19】
前記ADU記述子は、スライスグループ識別子、レイテンシクラス、信頼性クラス、優先度レベル、最大パケットサイズ、又は前記ADUのDUのための伝送レートを含む、請求項17に記載のプロセッサ。
【請求項20】
前記ADU記述子は、2つのデータバーストの開始の間の時間期間を定義するための周期性、前記データバーストの第1のパケットの最も遅い可能な到着時間を提供するためのバーストタイミング、又はアプリケーションがデータバーストを受信することなしに存続し得る時間期間を提供するための存続時間を含む、請求項17に記載のプロセッサ。
【国際調査報告】