(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-13
(54)【発明の名称】安全性が改善された角型二次電池
(51)【国際特許分類】
H01M 10/058 20100101AFI20241206BHJP
H01M 50/103 20210101ALI20241206BHJP
H01M 50/586 20210101ALI20241206BHJP
H01M 50/595 20210101ALI20241206BHJP
H01M 50/55 20210101ALI20241206BHJP
H01M 50/474 20210101ALI20241206BHJP
H01M 50/486 20210101ALI20241206BHJP
H01M 50/477 20210101ALI20241206BHJP
H01M 10/052 20100101ALI20241206BHJP
【FI】
H01M10/058
H01M50/103
H01M50/586
H01M50/595
H01M50/55 101
H01M50/474
H01M50/486
H01M50/477
H01M10/052
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534096
(86)(22)【出願日】2023-08-09
(85)【翻訳文提出日】2024-06-06
(86)【国際出願番号】 KR2023011711
(87)【国際公開番号】W WO2024035092
(87)【国際公開日】2024-02-15
(31)【優先権主張番号】10-2022-0100399
(32)【優先日】2022-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ジ・ミン・パク
(72)【発明者】
【氏名】ジュ・ファン・スン
(72)【発明者】
【氏名】キョン・ファン・ジュン
【テーマコード(参考)】
5H011
5H021
5H029
5H043
【Fターム(参考)】
5H011AA01
5H011AA13
5H011BB04
5H011DD06
5H021AA02
5H021CC09
5H021CC14
5H021EE02
5H021EE06
5H021EE08
5H021EE09
5H029AJ11
5H029AK01
5H029AK03
5H029AL02
5H029AL06
5H029AL11
5H029AL12
5H029AM02
5H029AM04
5H029AM05
5H029AM07
5H029BJ02
5H029DJ04
5H029EJ12
5H043AA02
5H043AA04
5H043BA11
5H043BA17
5H043CA04
5H043DA08
5H043GA22
5H043GA27
(57)【要約】
開示される発明は、角型二次電池に関するものであって、一つの例において、少なくともいずれか一面が開放面を形成するケースと、上記ケースの開放面を介して上記ケース内部に収納される電極組立体と、上記ケースの開放面を密封するように結合し、正極及び負極の電極端子を備えるキャッププレートと、を含み、上記電極組立体の表面には、上記ケース内に充填された電解液と接触して伸長または膨張するスウェリングテープが付着され、上記ケースの前後左右縁に沿って少なくとも互いに対向する2面上には凹状の第1ビーディング加工部が形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともいずれか一面が開放面を形成するケースと、
前記ケースの開放面を介して前記ケース内部に収納される電極組立体と、
前記ケースの前記開放面を密封するように結合し、正極及び負極の電極端子を備えるキャッププレートと、を含み、
前記電極組立体の表面には、前記ケース内に充填された電解液と接触して伸長または膨張するスウェリングテープが付着され、
前記ケースの前後左右縁に沿って少なくとも互いに対向する2面上には凹状の第1ビーディング加工部が形成された、角型二次電池。
【請求項2】
前記スウェリングテープは、前記電解液と接触して長手方向に伸長するか、または体積膨張する、請求項1に記載の角型二次電池。
【請求項3】
前記スウェリングテープは、
前記電極組立体の前後左右面に付着された、請求項1に記載の角型二次電池。
【請求項4】
前記スウェリングテープは、
前記電極組立体の前後左右面の縁に沿って連続して付着された、請求項3に記載の角型二次電池。
【請求項5】
前記スウェリングテープは、
前記電極組立体の前後左右面の縁に沿って付着され、かつ前記電極組立体の前後左右の各面間の縁全体に沿って第1空白部を形成する、請求項3に記載の角型二次電池。
【請求項6】
前記スウェリングテープは、
前記電極組立体の前後面中央部に第2空白部を形成する、請求項5に記載の角型二次電池。
【請求項7】
前記第2空白部によって前記電極組立体の前後面に付着されたスウェリングテープは、両側が断絶される、請求項6に記載の角型二次電池。
【請求項8】
前記スウェリングテープは、
前記電極組立体の左右側面中央部に第3空白部を形成する、請求項6又は7に記載の角型二次電池。
【請求項9】
前記第1ビーディング加工部は、
前記ケース内部に収納された前記電極組立体に付着された前記スウェリングテープの表面を圧迫する、請求項1に記載の角型二次電池。
【請求項10】
前記第1ビーディング加工部は、
前記ケース内部に収納された前記電極組立体の電極タブから離隔する位置に形成され、
前記ケース内部に収納された前記電極組立体の上部を圧迫するように、前記キャッププレートに隣接して形成された、請求項9に記載の角型二次電池。
【請求項11】
前記第1ビーディング加工部は、
前記ケースの前後左右縁に沿って4面にわたって連続的に形成された、請求項9に記載の角型二次電池。
【請求項12】
前記ケースの底面に隣接する高さにおいて、前後左右縁に沿って少なくとも互いに対向する2面上に形成された第2ビーディング加工部をさらに含む、請求項10に記載の角型二次電池。
【請求項13】
前記第2ビーディング加工部は、
前記ケース内部に収納された電極組立体の下部を支持する、請求項12に記載の角型二次電池。
【請求項14】
前記第2ビーディング加工部は、
前記電極組立体の底面に接触して支持する、請求項12に記載の角型二次電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電極組立体の内部揺動を防止することにより安全性を改善した角型二次電池に関するものである。
【0002】
本出願は、2022年8月11日付の韓国特許出願第10-2022-0100399号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は、本明細書の一部として含まれる。
【背景技術】
【0003】
二次電池は一次電池とは異なって再充電が可能であり、また、小型および大容量化の可能性により近年多く研究開発されている。モバイル機器に対する技術開発と需要が増加し、また、環境保護の時代的要求に合わせて浮上する電気自動車とエネルギー貯蔵システムなどにより、エネルギー源としての二次電池の需要はさらに急激に増加している。
【0004】
二次電池は、電池ケースの形状に応じて、コイン型電池、円筒型電池、角型電池およびパウチ型電池に分類される。二次電池において電池ケースの内部に装着される電極組立体は、電極および分離膜の積層構造からなる充放電が可能な発電素子である。
【0005】
電極組立体は、活物質が塗布されたシート状の正極と負極との間に分離膜を介在して巻取したジェリーロール(Jellyroll)型、多数の正極と負極を分離膜が介在された状態で順次的に積層したスタック型、およびスタック型の単位セルを長い長さの分離フィルムで巻取したスタックアンドフォールディング(Stack&Folding)型に大まかに分類し得る。
【0006】
角型二次電池に収納される電極組立体の正極タブと負極タブは、それぞれ電極リードに接合された後に、ケース上の正極端子と負極端子に連結される。電極組立体を収容するケースは、電極組立体の電気連結のための空間と電解液の必要注液量などにより若干の余裕空間が形成されている。したがって、ケース内の電極組立体には、外部衝撃によって揺れたり滑ったりする揺動現象(スリップ現象)が発生する。特に、ハイブリッド自動車や電気自動車に用いられる角型二次電池は、走行中の衝撃により揺動現象が頻繁に発生する。
【0007】
電極組立体の構造的支持は、主に正極端子と負極端子に連結された正極タブと負極タブ(電極タブ)によりなされる。このため、電極組立体に揺動現象が起きると、電極タブに応力が集中してタブが破れたり、電気接触によるショートが発生したりするなどの各種問題が発生し得る。また、タブ損傷により二次電池の容量減少やバッテリーパックに収納された多数のバッテリーの間に不均衡が起こり、結果としてバッテリーの寿命が低下する各種安全性問題が起こり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国公開特許第2014-0017743号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、角型二次電池の内部に収納された電極組立体の支持構造を改善し、使用中に揺動を起こすことを抑制し得るようにすることにその目的がある。
【0010】
ただし、本発明が解決しようとする技術的課題は上述した課題に制限されず、言及されない別の課題は、下記に記載された発明の説明から通常の技術者に明確に理解され得る。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、角型二次電池に関するものであって、一つの例において、少なくともいずれか一面が開放面を形成するケースと、上記ケースの開放面を介して上記ケース内部に収納される電極組立体と、上記ケースの開放面を密封するように結合し、正極及び負極の電極端子を備えるキャッププレートと、を含み、上記電極組立体の表面には、上記ケース内に充填された電解液と接触して伸長または膨張するスウェリングテープが付着され、上記ケースの前後左右縁に沿って少なくとも互いに対向する2面上には凹状の第1ビーディング加工部が形成される。
【0012】
上記スウェリングテープは、上記電解液と接触して長手方向に伸長するか、または体積膨張する。
【0013】
そして、上記スウェリングテープは、上記電極組立体の前後左右面に付着され得る。
【0014】
本発明の一実施形態において、上記スウェリングテープは、上記電極組立体の前後左右面の縁に沿って連続して付着され得る。
【0015】
または、上記スウェリングテープは、上記電極組立体の前後左右面の縁に沿って付着され、かつ上記電極組立体の前後左右の各面間の縁全体に沿って第1空白部を形成し得る。
【0016】
さらに、上記スウェリングテープは、上記電極組立体の前後面中央部に第2空白部を形成し得る。
【0017】
ここで、上記第2空白部によって上記電極組立体の前後面に付着されたスウェリングテープは、両側が断絶され得る。
【0018】
また、上記スウェリングテープは、上記電極組立体の左右側面中央部に第3空白部を形成し得る。
【0019】
一方、本発明の一実施形態において、上記第1ビーディング加工部は、上記ケース内部に収納された電極組立体に付着された上記スウェリングテープの表面を圧迫する。
【0020】
上記第1ビーディング加工部は、上記ケース内部に収納された電極組立体の電極タブから離隔する位置に形成され、上記ケース内部に収納された電極組立体の上部を圧迫するように、上記キャッププレートに隣接して形成され得る。
【0021】
そして、上記第1ビーディング加工部は、上記ケースの前後左右縁に沿って4面にわたって連続的に形成され得る。
【0022】
そして、上記ケースの底面に隣接する高さにおいて、前後左右縁に沿って少なくとも互いに対向する2面上に形成された第2ビーディング加工部をさらに含み得る。
【0023】
上記第2ビーディング加工部は、上記ケース内部に収納された電極組立体の下部を支持する。
【0024】
本発明の一実施形態において、上記第2ビーディング加工部は、上記電極組立体の底面に接触して支持し得る。
【発明の効果】
【0025】
上記のような構成を有する本発明の角型二次電池は、ケース内に充填された電解液と接触して伸長または膨張するスウェリングテープが電極組立体の前後左右面に付着され、電解液に接触したスウェリングテープがケースの内面と電極組立体との間の間隙を埋めることになり、これにより電極組立体の前後左右方向の揺動を抑制することになる。
【0026】
また、本発明の角型二次電池は、ケースに形成された凹状のビーディング加工部が電極組立体をスウェリングテープを介して圧迫して固定しており、これにより電極組立体の支持構造が改善される。
【0027】
したがって、本発明の角型二次電池は、電極組立体の前後左右方向の揺動を抑制して、全体的な支持構造を改善することにより、使用中の揺動現象による電気接触によるショートやタブが破れるなどの各種問題が防止される。これにより二次電池の安全性が大幅に向上する。
【0028】
ただし、本発明によって得ることができる技術的効果は上述した効果に制限されず、言及されない別の効果は、下記に記載された発明の説明から通常の技術者に明確に理解され得る。
【0029】
本明細書に添付される下記の図面は、本発明の好ましい実施形態を例示するものであり、後述される発明の詳細な説明と共に本発明の技術思想をさらに理解させる役割を果たすものであるため、本発明はそのような図面に記載された事項にのみ限定されて解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の一実施形態に係る角型二次電池の分解斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るスウェリングテープの付着構造を図示した斜視図である。
【
図3】第1空白部を備えるスウェリングテープの付着構造を図示した斜視図である。
【
図4】第2空白部を備えるスウェリングテープの付着構造をそれぞれ図示した斜視図である。
【
図5】第2空白部を備えるスウェリングテープの付着構造をそれぞれ図示した斜視図である。
【
図6】第3空白部を備えるスウェリングテープの付着構造を図示した斜視図である。
【
図7】第1ビーディング加工部が電極組立体を支持する構造を図示した断面図である。
【
図8】第1ビーディング加工部と電極組立体との相対位置を図示した図面である。
【
図9】第1ビーディング加工部と第2ビーディング加工部とを備える実施形態を図示した斜視図である。
【
図10】第1ビーディング加工部および第2ビーディング加工部が電極組立体を支持する構造を図示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な実施形態を有し得るので、特定の実施形態を以下に詳細に説明する。
【0032】
しかしながら、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物または代替物を含むものとして理解され得る。
【0033】
本発明において、「含む」や「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらの組み合わせが存在することを指定しようとするものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないものとして理解され得る。
【0034】
また、本発明において、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」あると記載された場合、これは他の部分の「真上に」ある場合のみならず、その中間に別の部分がある場合も含む。逆に、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「下に」あると記載された場合、それは他の部分の「真下に」ある場合のみならず、その中間に別の部分がある場合も含む。また、本出願において「上に」配置されるということは、上部のみならず下部に配置される場合も含むものであり得る。
【0035】
本発明は、角型二次電池に関するものであって、一つの例において、少なくともいずれか一面が開放面を形成するケースと、上記ケースの開放面を介して上記ケース内部に収納される電極組立体と、上記ケースの開放面を密封するように結合し、正極と負極の電極端子を備えるキャッププレートと、を含む。
【0036】
ここで、本発明の角型二次電池は、上記電極組立体の表面に上記ケース内に充填された電解液と接触して伸長または膨張するスウェリングテープが付着される。
【0037】
ここで、上記スウェリングテープは、上記電解液と接触して長手方向に伸長するか、または上記電解液と接触して体積膨張するものであり得る。
【0038】
そして、上記ケースの前後左右縁に沿って少なくとも互いに対向する2面上には凹状の第1ビーディング加工部が形成される。
【0039】
ここで、ケースの内側に向かって凹状に形成された第1ビーディング加工部は、ケース内部に収納された電極組立体に付着された上記スウェリングテープの表面を圧迫する。
【0040】
このような構成を備えた本発明の角型二次電池は、ケース内に充填された電解液と接触して伸長または膨張するスウェリングテープが電極組立体の前後左右面に付着され、電解液に接触したスウェリングテープがケースの内面と電極組立体との間の間隙を埋めることになり、これにより電極組立体の前後左右方向の揺動が抑制される。
【0041】
そして、本発明の角型二次電池は、ケースに形成された凹状のビーディング加工部が電極組立体の表面をスウェリングテープを介して間接的に圧迫して固定しているので電極組立体の支持構造が改善され、使用中のスリップ現象が抑制されることにより、電気接触によるショートやタブが破れるなどの各種問題が防止される。これにより二次電池の安全性が大幅に向上する。
【0042】
また、ビーディング加工部が電極組立体の表面を直接圧迫しないため、ビーディング加工部に対して微小な摩擦が生じても、それをスウェリングテープが緩衝することにより電極組立体が損傷を受ける恐れが大きく減少する。
【0043】
したがって、本発明の角型二次電池は、電極組立体の前後左右方向の揺動が抑制され、支持構造が改善されることにより、使用中の揺動現象による電気接触によるショートやタブが破れるなどの各種問題が防止される。これにより、二次電池の安全性が大幅に向上する。
【0044】
以下、添付された図面を参照して本発明の角型二次電池の具体的な実施形態について詳細に説明する。参考として、以下の説明で使用される相対的な位置を指定する前後や上下左右の方向は発明の理解を助けるためのものであり、特に定義がない限り図面に図示された方向を基準とする。
【0045】
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る角型二次電池10の分解斜視図である。
【0046】
図示された角型二次電池10は、少なくともいずれか一面が開放面を形成するケース100を備え、複数の単位セルが積層された電極組立体300は、ケース100の開放面を介してケース100の内部に収納される。そして、正極と負極の電極端子210を備えるキャッププレート200がケース100の開放面を密封するように結合する。
【0047】
図1に図示された第1実施形態の角型二次電池10は、正極と負極の電極端子210がケース100の上面に共に配置される一方向二次電池であって、ケース100の上面が開放面をなすことにより、キャッププレート200がケース100の上面を密封することになる。
【0048】
単位セルが積層された電極組立体300は、ケース100内に密封収納される。単位セルは、負極/分離膜/正極の単位構造からなっているセルをいうものであって、複数の単位セルが積層されることにより1つの電極組立体300が構成される。単位セルの一般的な構成を説明すると、次のようになる。
【0049】
正極は、正極集電体と、正極集電体の一面または両面上に塗布された正極活物質とを含む。正極集電体の幅方向一側端部には、正極活物質が塗布されない無地部が存在する。無地部に対してノッチング(打抜)加工を施すことにより、正極タブ312が形成される。
【0050】
負極は、負極集電体と、負極集電体の一面または両面上に塗布された負極活物質とを含む。負極集電体の幅方向一側端部には、負極活物質が塗布されない無地部が存在する。同様に、負極の無地部は負極タブ314として機能する。
【0051】
第1実施形態において、電極タブ310、すなわち、正極タブ312と負極タブ314は、電極組立体300の幅方向、すなわち、角型二次電池10の高さ方向に沿って同一端部に位置する。図示された例において、正極タブ312と負極タブ314は角型二次電池10の上面に向かって延長され、正極タブ312と負極タブ314は、キャッププレート200上に備えられた正極端子と負極端子にそれぞれ電気的に連結される。
【0052】
本発明において、正極集電体にコーティングされる正極活物質と負極集電体にコーティングされる負極活物質は、当業界で公知の活物質であれば制限なく使用され得る。
【0053】
一つの例において、正極活物質は、一般化学式A[AxMy]O2+z(AはLi、NaおよびKのうち少なくとも1つ以上の元素を含む;MはNi、Co、Mn、Ca、Mg、Ti、Si、Fe、V、Zn、Cu、Al、Mo、Sc、Zr、RuおよびCrから選択された少なくとも1つ以上の元素を含む;x≧0、1≦x+y≦2、0.1≦z≦2;x、y、zおよびMに含まれる成分の化学量論的係数は、化合物が電気的中性を維持するように選択される)で表されるアルカリ金属化合物を含み得る。
【0054】
他の例において、正極活物質は、US6,677,082、US6,680,143などに開示されたアルカリ金属化合物xLiM1O2(1x)Li2M2O3(M1は平均酸化状態3を有する少なくとも1つ以上の元素を含む;M2は平均酸化状態4を有する少なくとも1つ以上の元素を含む;0≦x≦1)であり得る。
【0055】
別の例において、正極活物質は、一般化学式LiaM1
xFe1xM2
yP1yM3
zO4z(M1はTi、Si、Mn、Co、Fe、V、Cr、Mo、Ni、Nd、MgおよびAlから選択された少なくとも1つ以上の元素を含む;M2はTi、Si、Mn、Co、Fe、V、Cr、Mo、Ni、Nd、Mg、Al、As、Sb、Si、Ge、VおよびSから選択された少なくとも1つ以上の元素を含む;M3はFを選択的に含むハロゲン族元素を含む;0<a≦2、0≦x≦1、0≦y<1、0≦z<1;a、x、y、z、M1、M2およびM3に含まれる成分の化学量論的係数は、化合物が電気的中性を維持するように選択される)、またはLi3M2(PO4)3[MはTi、Si、Mn、Fe、Co、V、Cr、Mo、Ni、MgおよびAlから選択された少なくとも1つの元素を含む]で表されるリチウム金属ホスフェートであり得る。
【0056】
好ましくは、正極活物質は、一次粒子および/または一次粒子が凝集した二次粒子を含み得る。
【0057】
一例において、負極活物質は、炭素材、リチウム金属またはリチウム金属化合物、ケイ素またはケイ素化合物、スズまたはスズ化合物などを使用し得る。電位が2V未満であるTiO2、SnO2のような金属酸化物も負極活物質として使用可能である。炭素材としては、低結晶炭素、高結晶性炭素などがいずれも使用され得る。
【0058】
そして、正極と負極との間に介在される分離膜は、多孔性高分子フィルム、例えば、エチレン単独重合体、プロピレン単独重合体、エチレン/ブテン共重合体、エチレン/ヘキセン共重合体、エチレン/メタクリレート共重合体などのようなポリオレフィン系高分子から製造した多孔性高分子フィルムを単独でまたはこれらを積層して使用し得る。他の例示として、分離膜は、通常的な多孔性不織布、例えば、高融点のガラス繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維などの不織布を使用し得る。
【0059】
分離膜の少なくとも片方の表面には、無機物粒子のコーティング層を含み得る。また、分離膜自体が無機物粒子のコーティング層からなることも可能である。コーティング層を構成する粒子は、隣接する粒子間にインタースティシャル・ボリューム(interstitial volume)が存在するようにバインダーと結合された構造を有し得る。
【0060】
無機物粒子は、誘電率が5以上である無機物からなり得る。非制限的な例示として、上記無機物粒子は、Pb(Zr、Ti)O3(PZT)、Pb1xLaxZr1yTiyO3(PLZT)、PB(Mg3Nb2/3)O3PbTiO3(PMNPT)、BaTiO3、hafnia(HfO2)、SrTiO3、TiO2、Al2O3、ZrO2、SnO2、CeO2、MgO、CaO、ZnOおよびY2O3からなる群から選択された少なくとも1つ以上の物質を含み得る。
【0061】
そして、電極組立体300が含浸される電解液400をなす電解質は、A+B-のような構造を有する塩であり得る。ここで、A+はLi+、Na+、K+のようなアルカリ金属カチオンやこれらの組み合わせからなるイオンを含む。そして、B-はF-、Cl-、Br-、I-、NO3
-、N(CN)2
-、BF4
-、ClO4
-、AlO4
-、AlCl4
-、PF6
-、SbF6
-、AsF6
-、BF2C2O4
-、BC4O8
-、(CF3)2PF4
-、(CF3)3PF3
-、(CF3)4PF2
-、(CF3)5PF-、(CF3)6P-、CF3SO3
-、C4F9SO3
-、CF3CF2SO3
-、(CF3SO2)2N-、(FSO2)2N-、CF3CF2(CF3)2CO-、(CF3SO2)2CH-、(SF5)3C-、(CF3SO2)3C-、CF3(CF2)7SO3
-、CF3CO2
-、CH3CO2
-、SCN-および(CF3CF2SO2)2N-からなる群から選択されたいずれか1つ以上のアニオンを含む。
【0062】
電解質はまた、有機溶媒に溶解して使用し得る。有機溶媒としては、プロピレンカーボネート(propylene carbonate、PC)、エチレンカーボネート(ethylene carbonate、EC)、ジエチルカーボネート(diethyl carbonate、DEC)、ジメチルカーボネート(dimethyl carbonate、DMC)、ジプロピルカーボネート(dipropyl carbonate、DPC)、ジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide)、アセトニトリル(acetonitrile)、ジメトキシエタン(dimethoxyethane)、ジエトキシエタン(diethoxyethane)、テトラヒドロフラン(tetrahydrofuran)、N-メチル-2-ピロリドン(N-methyl-2-pyrrolidone、NMP)、エチルメチルカーボネート(ethyl methyl carbonate、EMC)、ガンマブチロラクトン(γ-butyrolactone)またはこれらの混合物が使用され得る。
【0063】
図1に戻ると、本発明の角型二次電池10は、電極組立体300の表面に付着されたスウェリングテープ500を含む。スウェリングテープ500は、ケース100内に充填された電解液400と接触して伸長または膨張する特性を有している。すなわち、スウェリングテープ500は、電解液400と接触して長手方向に伸長するか、または体積膨張する特性を有している。
【0064】
電極組立体300とケース100との間には、電極組立体300の組立性、電気連結のための空間、電解液400の必要注液量などを考慮して若干の余裕空間が存在する。しかしながら、このような余裕空間は、ケース100内の電極組立体300が外部衝撃によって揺れたり滑ったりする揺動現象の原因となる。
【0065】
このような問題を解決するために、本発明の角型二次電池10は、電極組立体300の表面にスウェリングテープ500が付着されている。電解液400に反応する膨張性素材のスウェリングテープ500は、電解液400に接触しない初期状態では、電極組立体300とケース100との間の間隙を完全に埋める程度の厚さを有しない。これにより、スウェリングテープ500が付着された電極組立体300をケース100内に収納する際の組立性は良好に維持される。
【0066】
そして、スウェリングテープ500が付着された電極組立体300のケース100収納が完了すると、スウェリングテープ500に電解液400が接触し、スウェリングテープ500は伸長または膨張することになる。スウェリングテープ500が体積膨張をして膨らむと、電極組立体300とケース100との間の間隙が埋めることになり、長さが伸長する場合にもスウェリングテープ500の基材層が膨張することにより発生する力と粘着層の固定力の相互バランスにより屈曲した立体形状をなすことによって間隙を埋めることになる。
【0067】
スウェリングテープ500の基材層は、例えば、電解液400などの液体と接触すると長さ伸長または体積膨張をする素材で作られ、基材層の形状は特に制限されない。例えば、フィルムまたはシート状であり得る。
【0068】
基材層の素材は、液体接触により膨張する特性を有するものであればどのような素材も使用し得る。一つの例として、基材層は高分子フィルムまたはシートであり、製造過程での延伸または収縮処理によって流体と接触すると膨張特性を示すように製造されたフィルムまたはシートであり得る。
【0069】
一つの例示において、基材層としては、ウレタン結合、エステル結合またはエーテル結合を含むか、またはセルロースエステル化合物を含む基材層を使用し得る。このような基材層としては、アクリレート系基材層、ウレタン系基材層、エポキシ系基材層またはセルロース系基材層が例示され得る。
【0070】
このような膨張特性を有するスウェリングテープ500が粘着層を介して電極組立体300の表面に付着された状態で、ケース100に充填された電解液400に接触して伸長または膨張し、電極組立体300とケース100との間の間隙が無くなることにより、電極組立体300の揺動が防止される。スウェリングテープ500を介して電極組立体300が安定的に支持されることにより、電極タブ310の短絡などの問題がなくなり、角型二次電池10の安全性が向上する。
【0071】
また、本発明の角型二次電池10は、ケース100の前後左右縁に沿って少なくとも互いに対向する2面上に凹状の第1ビーディング加工部600が形成されている。第1ビーディング加工部600は細い線状の凹面を形成し、第1ビーディング加工部600の凹面は、ケース100の内部に収納された電極組立体300を圧迫する深さをなしている。より正確には、第1ビーディング加工部600の凹面は、電極組立体300の表面に付着されたスウェリングテープ500の表面を直接圧迫し、これにより電極組立体300は間接的に圧迫される。
【0072】
第1ビーディング加工部600は細い線状をなすので、ケース100の内側に凹面を形成しても角型二次電池10の容量に及ぼす影響は非常に少ない。すなわち、第1ビーディング加工部600は、電極組立体300および/または電解液400などのケース100の内部に収納される角型二次電池10の必須構成要素の容量または大きさに及ぼす影響が非常に制限的である。
【0073】
図1に図示されたように、ケース100の前後左右縁に沿って少なくとも互いに対向する2面上に形成された第1ビーディング加工部600は、電極組立体300の表面を対向する両方向から圧迫する。すなわち、ケース100に対して余裕空間を有する電極組立体300は、対向する第1ビーディング加工部600により両方向から押されて固定され、これにより電極組立体300の支持構造が改善されることによって使用中のスリップ現象が抑制される。その結果、電極組立体300の流動性がスウェリングテープ500と第1ビーディング加工部600の両者によってより確実に制限されることにより、電気接触によるショートやタブが破れるなどの各種問題が防止され、これにより角型二次電池10の安全性が大幅に向上する。
【0074】
一方、本発明の第1実施形態は、スウェリングテープ500の付着構造の多様な実施形態を提供する。例えば、
図2に図示されたように、スウェリングテープ500は、電極組立体300の前後左右面の四方に付着され得る。スウェリングテープ500が電極組立体300の前後左右に付着されることにより、前後左右方向の揺動発生が抑制される。
【0075】
図示された実施形態において、スウェリングテープ500は、電極組立体300の前後左右面の縁に沿ってぐるりと連続して付着されているが、ロールタイプで巻取されたスウェリングテープ500を使用して自動/半自動で付着する場合に特に効率的な付着構造と言える。
【0076】
また、スウェリングテープ500の幅が電極組立体300の幅に対応することにより、スウェリングテープ500が電極組立体300の前後左右全体面にわたって連続して付着され得る。スウェリングテープ500は絶縁性を有するので、電極組立体300の前後左右全体面をスウェリングテープ500が保護することにより電気ショートなどの問題を防止するのにさらに有利である。
【0077】
そして、スウェリングテープ500の機能性をさらに強化するために、スウェリングテープ500の付着構造にはいくつかの空白部が備えられ得る。
【0078】
図3は、第1空白部510を備えるスウェリングテープ500の付着構造を図示した斜視図である。
図3を参照すると、スウェリングテープ500が電極組立体300の前後左右面の縁に沿って付着される中、電極組立体300の前後左右の各面間の縁全体に沿って第1空白部510が形成されている。
【0079】
言い換えれば、
図3の実施形態は、電極組立体300の前後左右各面に付着されたスウェリングテープ500が、電極組立体300の前後左右の4つの縁を境界として互いに断絶されている構造である。
【0080】
これは、
図2の実施形態のように、スウェリングテープ500が電極組立体300の前後左右面の縁に沿ってぐるりと連続して付着されると、縁部分でスウェリングテープ500が折れ曲がることになるが、この場合、スウェリングテープ500の直角に折れ曲がった部位に応力が集中するという短所があることを考慮したものである。
【0081】
スウェリングテープ500が折れ曲がった部位に応力が集中すると、スウェリングテープ500の膨張時に電極組立体300の縁に強い力が作用することによって電極組立体300に変形を起こす恐れがある。
図3の実施形態は、スウェリングテープ500に対して電極組立体300の前後左右の各面間の縁全体に沿って第1空白部510を形成することにより、このような応力集中の問題を解消する。
【0082】
そして、
図4および
図5は、第2空白部520を備えるスウェリングテープ500の付着構造をそれぞれ図示した斜視図である。参考として、
図4および
図5はいずれも第1空白部510を備えるように図示されているが、第1空白部510と第2空白部520は互いに独立的な構成であって、必ずしも共に組み合わせる必要はない。
【0083】
第2空白部520は、電極組立体300の前後面中央部に形成された空白部であって、
図4のように、第2空白部520がスウェリングテープ500の内部で閉じられた図形の形態をなすか、または
図5のように、第2空白部520が電極組立体300の前後面に付着されたスウェリングテープ500の両側を断絶する形態をなすように形成され得る。
【0084】
第2空白部520は、スウェリングテープ500が占める体積によって減少する電解液400の注液量を一定量回復するための空間を形成するためのものであり、また、充放電サイクルが繰り返されるほど電極組立体300の中央部分が膨らむ現象(スウェリング現象)に対応するためのものである。
【0085】
ここで、電極組立体300の前後面は図面を基準として称するものであり、形態的に見たときに角型二次電池10において最も広い面を意味するものでもある。すなわち、第2空白部520が電極組立体300の最も広い面に形成されることが本来意図した目的に合致するものである。
【0086】
さらに、
図6は、電極組立体300の左右側面中央部に第3空白部530を形成する実施形態を図示している。第3空白部530は、第2空白部520を補うためのものであって、第2空白部520と共に備えられることが好ましいと言える。
【0087】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態は、ビーディング加工部の多様な実施形態を提供する。第2実施形態において、ビーディング加工部は、第1ビーディング加工部600と第2ビーディング加工部610と、を含む。
【0088】
図7は、第1ビーディング加工部600が電極組立体300を支持する構造を図示した断面図であり、
図8は、第1ビーディング加工部600と電極組立体300との相対位置を図示した図面である。
【0089】
図7に図示されたように、第1ビーディング加工部600は、ケース100の内部に収納された電極組立体300に付着されたスウェリングテープ500の表面を圧迫する。より具体的には、第1ビーディング加工部600の凹面は、電極組立体300の表面に付着されたスウェリングテープ500の表面を直接圧迫し、これにより電極組立体300は間接的に圧迫される。これにより、ケース100の内部で電極組立体300は、第1ビーディング加工部600の圧迫によって損傷を受ける恐れなく、その支持構造が著しく改善される。
【0090】
そして、
図8は、角型二次電池10の前面を図示した図面であるが、ケース100の内部に収納された電極組立体300が隠線で表されている。第1ビーディング加工部600は、電極組立体300の電極タブ310から離隔する位置に形成されている。これは、第1ビーディング加工部600が電極タブ310を直接圧迫して電極タブ310に応力を生成させることを防止するためのものであり、また、第1ビーディング加工部600の位置が確実にスウェリングテープ500に向かうようにするためのものでもある。
【0091】
また、第1ビーディング加工部600は、ケース100の内部に収納された電極組立体300の上部を圧迫するように、ケース100の上面をなすキャッププレート200に隣接して形成され得る。
【0092】
そして、第1ビーディング加工部600は、ケース100の前後左右縁のうち幅方向長さが最も長い2つの面、すなわち、図面を基準としてケース100の前面および後面に形成され得る。これにより、第1ビーディング加工部600を十分な長さに形成し得るので、電極組立体300を堅固に支持し得る。または、
図1に図示されたように、第1ビーディング加工部600は、ケース100の前後左右縁に沿って4面にわたって連続的に形成されることもでき、四方から電極組立体300を間接圧迫することによって、より確実に電極組立体300を支持し得る。
【0093】
一方、
図9は、第1ビーディング加工部600と第2ビーディング加工部610とを備える実施形態を図示した斜視図であり、
図10は、第1ビーディング加工部600および第2ビーディング加工部610が電極組立体300を支持する構造を図示した断面図である。
【0094】
図9および
図10に図示されたように、第2実施形態の他の実施形態によると、ケース100の底面に隣接する高さにおいて、前後左右縁に沿って少なくとも互いに対向する2面上に形成された第2ビーディング加工部610をさらに含んでいる。
【0095】
第2ビーディング加工部610は、上述した第1ビーディング加工部600を補助し、電極組立体300のスリップ現象をより確実に防止するために追加される構成である。第1ビーディング加工部600は電極組立体300の上部を圧迫して支持する一方、第2ビーディング加工部610は電極組立体300の下部を支える。
【0096】
図10の断面図を見ると、第2ビーディング加工部610は、ケース100の内部に収納された電極組立体300の表面を圧迫せずに電極組立体300の底面に接触して支持している。すなわち、第2ビーディング加工部610は、電極組立体300を直接圧迫せず、電極組立体300が下方に滑らないように底面を支える役割を果たす。
【0097】
このような実施形態は、第2ビーディング加工部610が電極組立体300の底面を支える中で、第1ビーディング加工部600が電極組立体300の上部を圧迫して固定する構造であるので、電極組立体300のスリップ現象は完全に消えることになる。
【0098】
ここで、第2ビーディング加工部610が電極組立体300を圧迫する構造として形成しないことは、電極組立体300の上下部がいずれも固定されるように挿入する過程で電極組立体300に意図しない変形が発生し得、また、角型二次電池10の繰り返し充放電により電極組立体300にスウェリング現象が発生した場合に、電極組立体300の変形を受け入れることにおいて、第2ビーディング加工部610が圧迫する構造が邪魔になり得ることを考慮したからである。
【0099】
そして、第1ビーディング加工部600の場合と同様に、第2ビーディング加工部610は、ケース100の前後左右縁のうち幅方向長さが最も長い前面および後面に形成されるか、またはケース100の前後左右縁に沿って4面にわたって連続的に形成され得る。
図9には、ケース100の前後左右縁に沿って4面にわたって第2ビーディング加工部610が連続的に形成された実施形態が図示されている。
【0100】
以上、図面と実施形態などにより本発明をより詳細に説明した。しかしながら、本明細書に記載された図面または実施形態などに記載された構成は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替し得る多様な均等物と変形例があり得ることを理解し得る。
【符号の説明】
【0101】
10:角型二次電池
100:ケース
200:キャッププレート
210:電極端子
300:電極組立体
310:電極タブ
312:正極タブ
314:負極タブ
400:電解液
500:スウェリングテープ
510:第1空白部
520:第2空白部
530:第3空白部
600:第1ビーディング加工部
610:第2ビーディング加工部
【国際調査報告】