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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-13
(54)【発明の名称】多機能パワーオフブレーキハンドル
(51)【国際特許分類】
   B62L 3/02 20060101AFI20241206BHJP
   B62K 23/06 20060101ALI20241206BHJP
【FI】
B62L3/02 F
B62K23/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024537593
(86)(22)【出願日】2023-07-26
(85)【翻訳文提出日】2024-06-20
(86)【国際出願番号】 CN2023109287
(87)【国際公開番号】W WO2024066707
(87)【国際公開日】2024-04-04
(31)【優先権主張番号】202211196733.8
(32)【優先日】2022-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519196254
【氏名又は名称】唐澤交通器材(泰州)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】孫浙勇
(72)【発明者】
【氏名】唐文貴
(72)【発明者】
【氏名】陳剣勝
(72)【発明者】
【氏名】阮徳林
【テーマコード(参考)】
3D013
【Fターム(参考)】
3D013CJ02
(57)【要約】
本発明は、多機能パワーオフブレーキハンドルを開示する。前記多機能パワーオフブレーキハンドルは、パワーオフブレーキハンドル本体と損傷防止部品を含む。前記パワーオフブレーキハンドル本体の一側に、ブレーキワイヤーが設けられ、取付ブロックが固定設置され、前記取付ブロックの一側に配置溝が設けられている。前記損傷防止部品は、前記配置溝内に配置され、前記ブレーキワイヤーの損傷を防ぐために用いられる。パワーオフブレーキハンドル本体、ブレーキワイヤー、取付ブロック、配置溝、位置制限溝、操作柱、位置制限板、移動溝、接続穴、制限柱、固定ブロック、係合溝、シュート、位置制限ブロック、クリーニングリング、接続柱、スポンジ、および保護スリーブを組み合わせて使用することにより、ブレーキワイヤーの表面に積もった雪を簡単に掻き落とし、さらに、スポンジがブレーキワイヤーの表面に密着して移動することにより、ブレーキワイヤー上の雨や雪の掃除が容易になり、雨や雪がパワーオフブレーキハンドル本体とブレーキワイヤーを長時間覆うことによるブレーキワイヤーの損傷を防止する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パワーオフブレーキハンドル本体(1)と損傷防止部品を含む多機能パワーオフブレーキハンドルであって、
前記パワーオフブレーキハンドル本体(1)の一側に、ブレーキワイヤー(2)が設けられ、取付ブロック(3)が固定設置され、前記取付ブロック(3)の一側に配置溝(4)が設けられ、
前記損傷防止部品は、前記配置溝(4)内に配置され、前記ブレーキワイヤー(2)の損傷を防ぐために用いられ、
前記損傷防止部品は操作柱(6)を含み、前記操作柱(6)は前記配置溝(4)内に移動可能に嵌合接続され、前記配置溝(4)の内部上面および下面には、それぞれ位置制限溝(5)が設けられ、前記操作柱(6)の上面及び下面には、それぞれ位置制限板(7)が固定設置され、前記位置制限板(7)は前記位置制限溝(5)にスライド可能に接続され、前記操作柱(6)の一側に移動溝(8)が設けられ、前記移動溝(8)の内部の一側に接続穴(9)が設けられ、前記移動溝(8)内に制限柱(10)が移動可能に嵌合接続され、前記制限柱(10)は前記接続穴(9)にスライド可能に接続され、前記制限柱(10)の一側に固定ブロック(11)が固定設置され、前記配置溝(4)の内部の一側に係合溝(12)が設けられ、前記制限柱(10)が前記係合溝(12)に移動可能に嵌合接続され、前記移動溝(8)の内部上面および下面には、それぞれシュート(13)が設けられ、前記制限柱(10)の上面及び下面には、それぞれ位置制限ブロック(14)が固定設置され、前記位置制限ブロック(14)は前記シュート(13)にスライド可能に接続され、前記ブレーキワイヤー(2)の外周壁面にクリーニングリング(15)が移動可能に嵌合接続され、前記クリーニングリング(15)の外周壁面に接続柱(16)が固定設置され、前記接続柱(16)は前記操作柱(6)に固定設置され、前記クリーニングリング(15)の内周壁面にスポンジ(17)が移動可能に嵌合接続され、前記ブレーキワイヤー(2)の外周壁面に保護スリーブ(24)が移動可能に嵌合接続され、前記保護スリーブ(24)は前記クリーニングリング(15)に移動可能に嵌合接続されることを特徴とする、
多機能パワーオフブレーキハンドル。
【請求項2】
前記保護スリーブ(24)の内周壁面に断熱層(33)が固定嵌合接続され、前記断熱層(33)の内周壁面に防食層(34)が移動可能に嵌合接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の多機能パワーオフブレーキハンドル。
【請求項3】
前記移動溝(8)の内部の一側に可動柱(18)が固定設置され、前記可動柱(18)の外周壁面にスプリング(19)が移動可能に嵌合接続され、前記制限柱(10)の一側に可動溝(20)が設けられ、前記可動柱(18)は前記可動溝(20)に移動可能に嵌合接続され、前記制限柱(10)に前記スプリング(19)が固定設置され、前記スプリング(19)は前記移動溝(8)の内部の一側に固定設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の多機能パワーオフブレーキハンドル。
【請求項4】
前記取付ブロック(3)の上面に固定穴(21)が設けられ、前記固定穴(21)は前記位置制限溝(5)に連通しており、前記固定穴(21)の内周壁面にネジ柱(23)が移動可能に嵌合接続され、前記操作柱(6)の上面に位置する前記位置制限板(7)の上面にネジ溝(22)が設けられ、前記ネジ柱(23)は前記ネジ溝(22)に螺合されることを特徴とする、請求項1に記載の多機能パワーオフブレーキハンドル。
【請求項5】
前記保護スリーブ(24)の外周壁面に第1の固定スリーブ(25)が固定嵌合接続され、前記第1の固定スリーブ(25)の外周壁面にネジが設けられ、前記ブレーキワイヤー(2)の外周壁面に第2の固定スリーブ(26)が固定嵌合接続され、前記第2の固定スリーブ(26)の外周壁面にネジが設けられ、前記ブレーキワイヤー(2)の外周壁面に接続リング(27)が移動可能に嵌合接続され、前記接続リング(27)の上面に回転溝(29)が設けられ、前記回転溝(29)の内周壁面に旋転溝(30)が設けられ、前記旋転溝(30)の内周壁面に回転リング(31)が移動可能に嵌合接続され、前記回転リング(31)は前記回転溝(29)に移動可能に嵌合接続され、前記回転リング(31)の上面に固定リング(28)が固定設置され、前記固定リング(28)の内周壁面に接続スリーブ(32)が設けられ、前記接続スリーブ(32)は前記第1の固定スリーブ(25)に螺合され、前記接続リング(27)は前記第2の固定スリーブ(26)に螺合されることを特徴とする、請求項1に記載の多機能パワーオフブレーキハンドル。
【請求項6】
前記パワーオフブレーキハンドル本体(1)の上面にコンパス(35)が固定設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の多機能パワーオフブレーキハンドル。
【請求項7】
前記パワーオフブレーキハンドル本体(1)の上面に取付板(36)が固定設置され、前記取付板(36)の一側に円形の貫通孔が設けられ、前記円形の貫通孔の内周壁面に照明ランプ(37)が固定嵌合接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の多機能パワーオフブレーキハンドル。
【請求項8】
前記パワーオフブレーキハンドル本体(1)の外周壁面に滑り止めスリーブ(38)が固定嵌合接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の多機能パワーオフブレーキハンドル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パワーオフブレーキハンドルの技術分野に関し、特に多機能パワーオフブレーキハンドルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
電動自転車とは、バッテリーを補助エネルギー源として、通常の自転車をベースに、モーター、コントローラー、バッテリー、回転ブレーキハンドルなどのステアリング部品と表示・計器システムを装着した電気機械的に一体化した個人用輸送車両である。電動自転車のブレーキハンドルにはパワーオフスイッチが装備されており、ブレーキをかけるときに、ライダーはブレーキハンドルを握り締めて、ブレーキシステムでブレーキをかけ、同時にパワーオフスイッチを作動させてモーターへのパワーを遮断し、さらに動力出力を遮断することで、効率的かつ迅速なブレーキを実現する。
【0003】
従来技術では、電動自転車のパワーオフブレーキハンドルのブレーキワイヤーは外部に露出し、電動自転車やそのパワーオフブレーキハンドルなどの構造物は常に屋外に放置されているため、天候の影響により、パワーオフブレーキハンドルやワイヤーの表面が雨や雪で覆われ、気温が高い場合、ワイヤーの表面温度が上昇し、ブレーキワイヤーが損傷することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の欠点を考慮して、本発明は、電動自転車のパワーオフブレーキハンドルのブレーキワイヤーが外部に露出し、電動自転車やそのパワーオフブレーキハンドルなどの構造物が常に屋外に放置されているため、天候の影響により、パワーオフブレーキハンドルやワイヤーの表面が雨や雪で覆われ、気温が高い場合、ワイヤーの表面温度が上昇し、ブレーキワイヤーが損傷するという問題を解決する、多機能パワーオフブレーキハンドルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上記の技術的目的は、以下の技術的手段によって達成される。
パワーオフブレーキハンドル本体と損傷防止部品を含む多機能パワーオフブレーキハンドルである。前記パワーオフブレーキハンドル本体の一側にブレーキワイヤーが設けられ、取付ブロックが固定設置され、前記取付ブロックの一側に配置溝が設けられている。前記損傷防止部品は、前記配置溝内に配置され、前記ブレーキワイヤーの損傷を防ぐために用いられる。前記損傷防止部品は操作柱を含み、前記操作柱は前記配置溝内に移動可能に嵌合接続され、前記配置溝の内部上面および下面には、それぞれ位置制限溝が設けられ、前記操作柱の上面及び下面には、それぞれ位置制限板が固定設置され、前記位置制限板は前記位置制限溝にスライド可能に接続され、前記操作柱の一側に移動溝が設けられ、前記移動溝の内部の一側に接続穴が設けられ、前記移動溝内に制限柱が移動可能に嵌合接続され、前記制限柱は前記接続穴にスライド可能に接続され、前記制限柱の一側に固定ブロックが固定設置され、前記配置溝の内部の一側に係合溝が設けられ、前記制限柱が前記係合溝に移動可能に嵌合接続され、前記移動溝の内部上面および下面には、それぞれシュートが設けられ、前記制限柱の上面及び下面には、それぞれ位置制限ブロックが固定設置され、前記位置制限ブロックは前記シュートにスライド可能に接続され、前記ブレーキワイヤーの外周壁面にクリーニングリングが移動可能に嵌合接続され、前記クリーニングリングの外周壁面に接続柱が固定設置され、前記接続柱は前記操作柱に固定設置され、前記クリーニングリングの内周壁面にスポンジが移動可能に嵌合接続され、前記ブレーキワイヤーの外周壁面に保護スリーブが移動可能に嵌合接続され、前記保護スリーブは前記クリーニングリングに移動可能に嵌合接続されている。
【0006】
上記の技術的手段を採用し、パワーオフブレーキハンドル本体、ブレーキワイヤー、取付ブロック、配置溝、位置制限溝、操作柱、位置制限板、移動溝、接続穴、制限柱、固定ブロック、係合溝、シュート、位置制限ブロック、クリーニングリング、接続柱、スポンジ、および保護スリーブを組み合わせて使用することにより、ブレーキワイヤー上の雨や雪の掃除が容易になり、雨や雪がパワーオフブレーキハンドル本体とブレーキワイヤーを長時間覆うことによるブレーキワイヤーの損傷を防止する。
【0007】
好ましくは、前記保護スリーブの内周壁面に断熱層が固定嵌合接続され、前記断熱層の内周壁面に防食層が移動可能に嵌合接続されている。
【0008】
上記の技術的手段を採用し、断熱層を設けることにより、ブレーキワイヤーを容易に断熱し、太陽光がブレーキワイヤーに直接さらされるのを防ぐことができる。
【0009】
好ましくは、前記移動溝の内部の一側に可動柱が固定設置され、前記可動柱の外周壁面にスプリングが移動可能に嵌合接続され、前記制限柱の一側に可動溝が設けられ、前記可動柱は前記可動溝に移動可能に嵌合接続され、前記制限柱に前記スプリングが固定設置され、前記スプリングは前記移動溝の内部の一側に固定設置されている。
【0010】
上記の技術的手段を採用し、スプリングを設けることにより、制限柱を移動溝の内部に移動させ、さらに可動柱を可動溝の内部に進入させてスプリングを押圧し、その後、スプリングにより制限柱が復帰することで、制限柱は係合溝の内部に入り込み、操作柱を制限し、可動柱とスプリングにより、制限柱の後方移動を防止することができる。
【0011】
好ましくは、前記取付ブロックの上面に固定穴が設けられ、前記固定穴は前記位置制限溝に連通しており、前記固定穴の内周壁面にネジ柱が移動可能に嵌合接続され、前記操作柱の上面に位置する前記位置制限板の上面にネジ溝が設けられ、前記ネジ柱は前記ネジ溝に螺合される。
【0012】
上記の技術的手段を採用し、ネジ柱を設けることにより、クリーニングリングを長期間使用しない場合、ネジ柱をネジ溝の内部に入れることで、操作柱の固定が容易になる。
【0013】
好ましくは、前記保護スリーブの外周壁面に第1の固定スリーブが固定嵌合接続され、前記第1の固定スリーブの外周壁面にネジが設けられ、前記ブレーキワイヤーの外周壁面に第2の固定スリーブが固定嵌合接続され、前記第2の固定スリーブの外周壁面にネジが設けられ、前記ブレーキワイヤーの外周壁面に接続リングが移動可能に嵌合接続され、前記接続リングの上面に回転溝が設けられ、前記回転溝の内周壁面に旋転溝が設けられ、前記旋転溝の内周壁面に回転リングが移動可能に嵌合接続され、前記回転リングは前記回転溝に移動可能に嵌合接続され、前記回転リングの上面に固定リングが固定設置され、前記固定リングの内周壁面に接続スリーブが設けられ、前記接続スリーブは前記第1の固定スリーブに螺合され、前記接続リングは前記第2の固定スリーブに螺合される。
【0014】
上記の技術的手段を採用し、接続リングを設けることにより、作業者は固定リングを回転させて回転リングを回転させると、第1の固定スリーブとの接続を解除し、次に接続リングを回転させて第2の固定スリーブとの接続を解除する。その後、作業者は接続リングをブレーキワイヤーから分離することで、保護スリーブの規制が解除され、保護スリーブの取り外しが容易になる。
【0015】
好ましくは、前記パワーオフブレーキハンドル本体の上面にコンパスが固定設置されている。
【0016】
上記の技術的手段を採用し、コンパスを設けることにより、作業者が自転車に乗るときに方向を容易に識別することができる。
【0017】
好ましくは、前記パワーオフブレーキハンドル本体の上面に取付板が固定設置され、前記取付板の一側に円形の貫通孔が設けられ、前記円形の貫通孔の内周壁面に照明ランプが固定嵌合接続されている。
【0018】
上記の技術的手段を採用し、照明ランプを設けることにより、夜間走行時の照明が容易になる。
【0019】
好ましくは、前記パワーオフブレーキハンドル本体の外周壁面に滑り止めスリーブが固定嵌合接続されている。
【0020】
上記の技術的手段を採用し、滑り止めスリーブを設けることにより、パワーオフブレーキハンドル本体の滑り止め性を容易に高めることができる。
【発明の効果】
【0021】
上記のように、本発明は主に以下の有益な効果を有する。パワーオフブレーキハンドル本体、ブレーキワイヤー、取付ブロック、配置溝、位置制限溝、操作柱、位置制限板、移動溝、接続穴、制限柱、固定ブロック、係合溝、シュート、位置制限ブロック、クリーニングリング、接続柱、スポンジ、および保護スリーブを組み合わせて使用することにより、ブレーキワイヤーの表面に付着した雨水を拭き取りやすくなり、雨や雪がパワーオフブレーキハンドル本体とブレーキワイヤーを長時間覆うことによるブレーキワイヤーの損傷を防止する。ブレーキワイヤーを保護スリーブで包むことで、ブレーキワイヤーの保護が容易になり、ブレーキワイヤーが雨や雪に直接接触することが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の立体構造模式図である。
図2】本発明の取付板の構造模式図である。
図3】本発明の取付ブロックの構造模式図である。
図4】本発明の制限柱の構造模式図である。
図5】本発明のクリーニングリングの構造模式図である。
図6図2におけるAの部分構造模式図である。
図7】本発明の接続リングの構造模式図である。
図8】本発明の断熱層の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施例の技術的手段を、本発明の実施例の添付図面を参照しながら明確かつ完全に説明するが、説明される実施例は、本発明の実施例の一部にすぎず、すべての実施例ではないことは明らかである。本発明の実施例に基づいて、創造的な努力なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0024】
実施例1
図1図2図3図4図5図6図7図8を参照する。パワーオフブレーキハンドル本体1を含む多機能パワーオフブレーキハンドルである。前記パワーオフブレーキハンドル本体1の一側にブレーキワイヤー2が設けられ、前記パワーオフブレーキハンドル本体1の一側に取付ブロック3が固定設置され、前記取付ブロック3の一側に配置溝4が設けられている。前記配置溝4の内部に、前記ブレーキワイヤー2の損傷を防ぐための損傷防止部品が配置されている。前記損傷防止部品は操作柱6を含み、前記操作柱6は前記配置溝4内に移動可能に嵌合接続され、前記配置溝4の内部上面および下面には、それぞれ位置制限溝5が設けられ、前記操作柱6の上面及び下面には、それぞれ位置制限板7が固定設置され、前記位置制限板7は前記位置制限溝5にスライド可能に接続され、前記操作柱6の一側に移動溝8が設けられ、前記移動溝8の内部の一側に接続穴9が設けられ、前記移動溝8内に制限柱10が移動可能に嵌合接続され、前記制限柱10は前記接続穴9にスライド可能に接続され、前記制限柱10の一側に固定ブロック11が固定設置され、前記配置溝4の内部の一側に係合溝12が設けられ、前記制限柱10は前記係合溝12に移動可能に嵌合接続され、前記移動溝8の内部上面および下面には、それぞれシュート13が設けられ、前記制限柱10の上面及び下面には、それぞれ位置制限ブロック14が固定設置され、前記位置制限ブロック14は前記シュート13にスライド可能に接続され、前記ブレーキワイヤー2の外周壁面にクリーニングリング15が移動可能に嵌合接続され、前記クリーニングリング15の外周壁面に接続柱16が固定設置され、前記接続柱16は前記操作柱6に固定設置され、前記クリーニングリング15の内周壁面にスポンジ17が移動可能に嵌合接続され、前記ブレーキワイヤー2の外周壁面に保護スリーブ24が移動可能に嵌合接続され、前記保護スリーブ24は前記クリーニングリング15に移動可能に嵌合接続されている。パワーオフブレーキハンドル本体1、ブレーキワイヤー2、取付ブロック3、配置溝4、位置制限溝5、操作柱6、位置制限板7、移動溝8、接続穴9、制限柱10、固定ブロック11、係合溝12、シュート13、位置制限ブロック14、クリーニングリング15、接続柱16、スポンジ17、および保護スリーブ24を組み合わせて使用することにより、ブレーキワイヤー2上の雨や雪の掃除が容易になり、雨や雪がパワーオフブレーキハンドル本体1とブレーキワイヤー2を長時間覆うことによるブレーキワイヤー2の損傷を防止する。前記保護スリーブ24の内周壁面に断熱層33が固定嵌合接続され、前記断熱層33の内周壁面に防食層34が移動可能に嵌合接続されている。
【0025】
実施例2
上記の実施例1を踏まえ、図1図2図3図4図5図6、および図7を参照する。前記移動溝8の内部の一側に可動柱18が固定設置され、前記可動柱18の外周壁面にスプリング19が移動可能に嵌合接続され、前記制限柱10の一側に可動溝20が設けられ、前記可動柱18は前記可動溝20に移動可能に嵌合接続され、前記制限柱10に前記スプリング19が固定設置され、前記スプリング19は前記移動溝8の内部の一側に固定設置され、前記取付ブロック3の上面に固定穴21が設けられ、前記固定穴21は前記位置制限溝5に連通しており、前記固定穴21の内周壁面にネジ柱23が移動可能に嵌合接続され、前記操作柱6の上面に位置する前記位置制限板7の上面にネジ溝22が設けられ、前記ネジ柱23は前記ネジ溝22に螺合される。
【0026】
実施例3
上記の実施例1または2を踏まえ、図1図2図3図4図5図6、および図7を参照する。前記保護スリーブ24の外周壁面に第1の固定スリーブ25が固定嵌合接続され、前記第1の固定スリーブ25の外周壁面にネジが設けられ、前記ブレーキワイヤー2の外周壁面に第2の固定スリーブ26が固定嵌合接続され、前記第2の固定スリーブ26の外周壁面にネジが設けられ、前記ブレーキワイヤー2の外周壁面に接続リング27が移動可能に嵌合接続され、前記接続リング27の上面に回転溝29が設けられ、前記回転溝29の内周壁面に旋転溝30が設けられ、前記旋転溝30の内周壁面に回転リング31が移動可能に嵌合接続され、前記回転リング31は前記回転溝29に移動可能に嵌合接続され、前記回転リング31の上面に固定リング28が固定設置され、前記固定リング28の内周壁面に接続スリーブ32が設けられ、前記接続スリーブ32は前記第1の固定スリーブ25に螺合され、前記接続リング27は前記第2の固定スリーブ26に螺合される。接続リング27を設けることにより、保護スリーブ24の取り外しが容易になる。前記パワーオフブレーキハンドル本体1の上面にコンパス35が固定設置されている。
【0027】
実施例4
上記の実施例1、2または3を踏まえ、図1および図2を参照する。前記パワーオフブレーキハンドル本体1の上面に取付板36が固定設置され、前記取付板36の一側に円形の貫通孔が設けられ、前記円形の貫通孔の内周壁面に照明ランプ37が固定嵌合接続され、前記パワーオフブレーキハンドル本体1の外周壁面に滑り止めスリーブ38が固定嵌合接続されている。
【0028】
動作原理としては、図1図8に示すように、クリーニングリング15を設けることにより、パワーオフブレーキハンドル本体1が屋外に放置され、天候の影響によりブレーキワイヤー2の表面が雨や雪で覆われている場合、作業者が接続柱16を移動させることで、クリーニングリング15および操作柱6を移動させる。操作柱6が移動すると、位置制限板7を移動させ、さらに、操作柱6が配置溝4の内部から外に移動する。操作柱6が移動すると、位置制限板7も操作柱6に追従して位置制限溝5の内部から外に移動することで、クリーニングリング15の規制が解除される。次に、作業者は操作柱6を移動させて、位置制限板7、接続柱16、クリーニングリング15、およびスポンジ17を移動させ、さらに、クリーニングリング15とスポンジ17をブレーキワイヤー2の表面上で移動させる。ブレーキワイヤー2の外面がスポンジ17の内壁に密着しているため、クリーニングリング15とスポンジ17が移動する際に、ブレーキワイヤー2の表面を引っ掻くことができる。その後、クリーニングリング15とスポンジ17で引っ掻くことで、ブレーキワイヤー2の表面に積もった雪を簡単に掻き落とす。スポンジ17がブレーキワイヤー2の表面に密着して移動することにより、ブレーキワイヤー2の表面に付着した雨水を拭き取りやすくなり、ブレーキワイヤー2上の雨や雪の掃除が容易になり、雨や雪がパワーオフブレーキハンドル本体1とブレーキワイヤー2を長時間覆うことによるブレーキワイヤー2の損傷を防止する。接続柱16とスポンジ17の使用が終了すると、操作柱6を移動させて位置制限板7、接続柱16、クリーニングリング15、およびスポンジ17を移動させ、さらに、位置制限板7が位置制限溝5の内部に入るように、操作柱6を配置溝4の内部に移動させる。次に、制限柱10の一端が接続穴9を通して出て係合溝12の内部に入るように、固定ブロック11を押して制限柱10を移動させることで、操作柱6を配置溝4の内部に制限することが容易になる。ブレーキワイヤー2を保護スリーブ24で包むことで、ブレーキワイヤー2の保護が容易になり、ブレーキワイヤー2が雨や雪に直接接触することが少なくなる。
【0029】
接続リング27を設けることにより、作業者は固定リング28を回転させて回転リング31を回転させ、第1の固定スリーブ25との接続を解除することができる。次に接続リング27を回転させて第2の固定スリーブ26との接続を解除することで、保護スリーブ24の規制を解除することができる。その後、保護スリーブ24を移動させて、保護スリーブ24をブレーキワイヤー2から分離することにより、保護スリーブ24の取り外しが容易になる。
【0030】
本発明の実施例を図示し説明したが、当業者であれば、本発明の原理および精神から逸脱することなく、これらの実施例に対して様々な変更、修正、置換よび変形を行うことができ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義されることが理解されたい。
【符号の説明】
【0031】
1、パワーオフブレーキハンドル本体;2、ブレーキワイヤー;3、取付ブロック;4、配置溝;5、位置制限溝;6、操作柱;7、位置制限板;8、移動溝;9、接続穴;10、制限柱;11、固定ブロック;12、係合溝;13、シュート;14、位置制限ブロック;15、クリーニングリング;16、接続柱;17、スポンジ;18、可動柱;19、スプリング;20、可動溝;21、固定穴;22、ネジ溝;23、ネジ柱;24、保護スリーブ;25、第1の固定スリーブ;26、第2の固定スリーブ;27、接続リング;28、固定リング;29、回転溝;30、旋転溝;31、回転リング;32、接続スリーブ;33、断熱層;34、防食層;35、コンパス;36、取付板;37、照明ランプ;38、滑り止めスリーブ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】