(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-13
(54)【発明の名称】固体エアロゾル発生基体およびサセプタを備えるエアロゾル発生物品
(51)【国際特許分類】
A24D 1/20 20200101AFI20241206BHJP
A24F 40/465 20200101ALI20241206BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20241206BHJP
【FI】
A24D1/20
A24F40/465
A24F40/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024537911
(86)(22)【出願日】2022-12-29
(85)【翻訳文提出日】2024-06-21
(86)【国際出願番号】 EP2022088034
(87)【国際公開番号】W WO2023126494
(87)【国際公開日】2023-07-06
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ファッシャーニ キアーラ
(72)【発明者】
【氏名】ガンブス セリーヌ
(72)【発明者】
【氏名】フォルマー ジャン-イヴ
【テーマコード(参考)】
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B045AA50
4B045AB01
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB22
4B162AC13
(57)【要約】
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品(10)であって、エアロゾル発生物品は、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および(i)非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しないか、または(ii)25℃で3.5以下の水中pKaを有するか、または(iii)非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタ(44)と、を備え、固体エアロゾル発生基体は、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する。エアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体を加熱するように構成されたインダクタを含む電気的に作動するエアロゾル発生装置とを備える、エアロゾル発生システム。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、前記エアロゾル発生物品が、
ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および(i)非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しないか、または(ii)25℃で3.5以下の水中pKaを有するか、または(iii)非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、
前記固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタと、を備え、
前記固体エアロゾル発生基体が、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、エアロゾル発生物品。
【請求項2】
前記固体エアロゾル発生基体が、酢酸、アジピン酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、ミリスチン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、およびウンデカン酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含む、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項3】
前記固体エアロゾル発生基体が、酢酸、アジピン酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、ミリスチン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、およびウンデカン酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含む、請求項1または2に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項4】
前記固体エアロゾル発生基体が、酢酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、およびリンゴ酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含む、請求項1または2に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項5】
前記固体エアロゾル発生基体が、酢酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、およびマレイン酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項6】
前記固体エアロゾル発生基体が、フマル酸、マレイン酸、およびリンゴ酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含む、請求項1、2、または4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項7】
前記固体エアロゾル発生基体が、フマル酸およびマレイン酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項8】
前記固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項9】
前記固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比が、0.5:1~4:1である、請求項8に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項10】
前記固体エアロゾル発生基体が、イオタカラギーナンまたはカッパカラギーナンを含まない、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項11】
前記固体エアロゾル発生基体が、乳酸およびレブリン酸から選択される一つ以上のカルボン酸をさらに含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項12】
前記固体エアロゾル発生基体が、1重量パーセント~6重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項13】
前記固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比が、0.5:1~5:1である、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項14】
前記固体エアロゾル発生基体が、35重量パーセント~50重量パーセントの総セルロース系剤含有量を有する、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項15】
前記固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースから選択される一つ以上のセルロース系フィルム形成剤を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項16】
前記固体エアロゾル発生基体が、セルロース繊維、微結晶セルロース、およびセルロース粉末から選択される一つ以上のセルロース系強化剤を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項17】
前記固体エアロゾル発生基体が、少なくとも部分的にサセプタを囲む、請求項1~16のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項18】
前記固体エアロゾル発生基体が、固体エアロゾル発生フィルムである、請求項1~17のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項19】
前記固体エアロゾル発生フィルムが、摂氏180度~摂氏350度の温度に加熱されるときに固体のままである、請求項1~18のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項20】
エアロゾル発生システムであって、
請求項1~19のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品と、
前記エアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体を加熱するように構成されたインダクタを含む電気的に作動するエアロゾル発生装置と、を備える、エアロゾル発生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体エアロゾル発生基体とサセプタとを備えるエアロゾル発生物品に関する。本発明はまた、エアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品を加熱するように構成された電気的に作動するエアロゾル発生装置とを備えるエアロゾル発生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
たばこ含有材料などのエアロゾル発生基体が、エアロゾルを形成するために燃焼されるのではなく加熱されて煙を形成するエアロゾル発生物品は、当業界で公知である。このような「加熱式」エアロゾル発生物品の一つの目的は、従来の紙巻たばこにおけるたばこの燃焼および熱分解性分解によって発生されるタイプの既知の有害な煙成分を低減させることである。
【0003】
典型的に、加熱式エアロゾル発生物品において、エアロゾルは熱源から物理的に分離したエアロゾル発生基体への熱の伝達によって発生する。使用時に、揮発性化合物は、熱源からエアロゾル発生基体への熱伝達によってエアロゾル発生基体から放出され、エアロゾル発生物品を通って引き出される空気中に同伴される。放出された化合物が冷えるにつれて、これらは凝縮してユーザーによって吸入されるエアロゾルを形成する。
【0004】
加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体を加熱するよう構成された多数の手持ち式のエアロゾル発生装置が当技術分野で知られている。こうした装置は、エアロゾル発生装置の一つ以上の電気発熱体から加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体への熱伝達によってエアロゾルが発生される、電気的に作動するエアロゾル発生装置を含む。既知の手持ち式の電気的に作動するエアロゾル発生装置は典型的に、電池と、制御電子機器と、エアロゾル発生装置で使用するために特別に設計された加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体を加熱するための一つ以上の電気発熱体を備える。
【0005】
一部の既知の電気的に作動するエアロゾル発生装置は、加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体内に挿入されるように構成された内部発熱体を含む。例えば、2013/098410A2は、エアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体に挿入されるブレードの形態の発熱体を含む電気的に作動するエアロゾル発生装置とを備えるエアロゾル発生システムを開示する。
【0006】
他の既知の電気的に作動するエアロゾル発生装置は、一つ以上の外部発熱体を含む。例えば、WO2020/115151A1は、エアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品の外周部を囲む外部発熱体を含む電気的に作動するエアロゾル発生装置とを含む、エアロゾル発生システムを開示している。
【0007】
加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体を誘導的に加熱するように構成されたインダクタを含む、電気的に作動するエアロゾル発生装置も、当技術分野で知られている。例えば、WO2015/176898A1は、エアロゾル発生基体と熱接触する細長いサセプタと、エアロゾル発生基体を加熱するためのインダクタを有する電気的に作動するエアロゾル発生装置とを含む、エアロゾル発生物品を含むエアロゾル発生システムを開示する。使用時に、インダクタにより生成された変動または交流電磁場が、抵抗損失(ジュール加熱)およびヒステリシス損失(サセプタが磁性である場合)の一方または両方の結果としてサセプタの加熱を引き起こすサセプタにおける渦電流を誘導する。サセプタ内で発生された熱は、伝導によりエアロゾル発生基体に伝達される。
【0008】
加熱式エアロゾル発生物品で使用するための固体エアロゾル発生基体は典型的に、グリセリンおよびプロピレングリコールなどの一つ以上のエアロゾル形成体を含む。加熱式エアロゾル発生物品で使用するための固体エアロゾル発生基体に風味剤を含めることは公知である。また、加熱式エアロゾル発生物品で使用するための固体エアロゾル発生基体に酸を含めることも公知である。
【0009】
加熱式エアロゾル発生物品で使用するための固体エアロゾル発生基体に酸を含めることにより、有利なことに、改善された感覚特性を有する吸入可能なエアロゾルを発生させることが可能になり得る。加熱式エアロゾル発生物品で使用するための、ニコチンを含む固体エアロゾル発生基体に酸を含めることにより、有利なことに、ユーザーに改善されたニコチン満足度を提供する、吸入可能なエアロゾルを発生させることが可能になり得る。
【0010】
しかしながら、加熱式エアロゾル発生物品で使用するための固体エアロゾル発生基体に酸を含めることは、加熱式エアロゾル発生物品の貯蔵中の固体エアロゾル発生基体の安定性に悪影響を及ぼす場合がある。例えば、加熱式エアロゾル発生物品で使用するための、一つ以上の風味剤を含む固体エアロゾル発生基体に酸を含めることにより、不都合なことに、加熱式エアロゾル発生物品の貯蔵中の固体エアロゾル発生基体の風味安定性が減少し得る。
【0011】
加熱式エアロゾル発生物品で使用するための固体エアロゾル発生基体に酸を含めることは、不都合なことに、加熱式エアロゾル発生物品を備えるエアロゾル発生システムの構成要素の腐食につながる場合がある。例えば、加熱式エアロゾル発生物品で使用するための固体エアロゾル発生基体に酸を含めることは、不都合なことに、加熱式エアロゾル発生物品を備えるエアロゾル発生システムの金属構成要素の腐食につながる場合がある。特に、加熱式エアロゾル発生物品で使用するための固体エアロゾル発生基体に酸を含めることは、不都合なことに、加熱式エアロゾル発生物品を備えるエアロゾル発生システムの、例えばクロム含有成分、銅含有成分、ニッケル含有成分、スズ含有成分、および亜鉛含有成分などの非貴金属成分の腐食につながり得る。
【0012】
加熱式エアロゾル発生物品で使用するための固体エアロゾル発生基体に酸を含めることにより、不都合なことに、加熱式エアロゾル発生物品の構成要素の腐食につながる場合がある。例えば、エアロゾル発生システムで使用するための加熱式エアロゾル発生物品が固体エアロゾル発生基体およびサセプタを備える場合、固体エアロゾル発生基体に酸を含めることは、不都合なことに、サセプタの腐食につながる場合がある。特に、エアロゾル発生システムで使用するための加熱式エアロゾル発生物品が固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備える場合、固体エアロゾル発生基体に酸を含めることは、不都合なことに、サセプタの腐食につながり得る。
【0013】
グリセリンおよびプロピレングリコールなどのエアロゾル形成体は、吸湿性である。加熱式エアロゾル発生物品で使用するための固体エアロゾル発生基体に高いエアロゾル形成体含有量を含めることは、不都合なことに、加熱式エアロゾル発生物品を備えるエアロゾル発生システムの構成要素の腐食を悪化させる場合がある。
【0014】
セルロース系剤は、親水性である。加熱式エアロゾル発生物品で使用するための固体エアロゾル発生基体に高いセルロース系剤含有量を含めることは、不都合なことに、加熱式エアロゾル発生物品を備えるエアロゾル発生システムの構成要素の腐食を悪化させる場合がある。
【0015】
公知のエアロゾル発生物品と比較して改善された安定性を呈する固体エアロゾル発生基体を備えるエアロゾル発生物品が望ましい。
【0016】
特に、固体エアロゾル発生基体と、公知のエアロゾル発生物品と比較して改善された安定性を示すサセプタとを備えるエアロゾル発生物品を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0017】
本発明は、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品に関する。エアロゾル発生物品は、固体エアロゾル発生基体を備え得る。エアロゾル発生物品はサセプタを備えてもよい。サセプタは、固体エアロゾル発生基体を直接接触してもよい。固体エアロゾル発生基体は、ニコチンを含んでもよい。固体エアロゾル発生基体は、一つ以上のエアロゾル形成体を含んでもよい。固体エアロゾル発生基体は、一つ以上のセルロース系剤を含んでもよい。固体エアロゾル発生基体は、一つ以上のカルボン酸を含んでもよい。一つ以上のカルボン酸は、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有しない場合がある。一つ以上のカルボン酸は、ケトン基を含まない場合がある。一つ以上のカルボン酸は、25℃で3.5以下の水中pKaを有してもよい。固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量を有してもよい。固体エアロゾル発生基体は、35重量パーセント以上の総セルロース系剤含有量を有してもよい。固体エアロゾル発生基体は、0.5重量パーセント以上の総カルボン酸含有量を有してもよい。固体エアロゾル発生基体は、イオタカラギーナンまたはカッパカラギーナンを含まない場合がある。固体エアロゾル発生基体は、摂氏180度~摂氏350度の温度に加熱されたときに固体のままであり得る。
【0018】
本発明はまた、エアロゾル発生システムに関する。エアロゾル発生システムは、エアロゾル発生物品を備え得る。エアロゾル発生物品は、固体エアロゾル発生基体を備え得る。エアロゾル発生物品はサセプタを備えてもよい。サセプタは、固体エアロゾル発生基体を直接接触してもよい。固体エアロゾル発生基体は、ニコチンを含んでもよい。固体エアロゾル発生基体は、一つ以上のエアロゾル形成体を含んでもよい。固体エアロゾル発生基体は、一つ以上のセルロース系剤を含んでもよい。固体エアロゾル発生基体は、一つ以上のカルボン酸を含んでもよい。一つ以上のカルボン酸は、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有しない場合がある。一つ以上のカルボン酸は、ケトン基を含まない場合がある。一つ以上のカルボン酸は、25℃で3.5以下の水中pKaを有してもよい。固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量を有してもよい。固体エアロゾル発生基体は、35重量パーセント以上の総セルロース系剤含有量を有してもよい。固体エアロゾル発生基体は、0.5重量パーセント以上の総カルボン酸含有量を有してもよい。固体エアロゾル発生基体は、イオタカラギーナンまたはカッパカラギーナンを含まない場合がある。固体エアロゾル発生基体は、摂氏180度~摂氏350度の温度に加熱されたときに固体のままであり得る。エアロゾル発生システムは、電気的に作動するエアロゾル発生装置を備えてもよい。電気的に作動するエアロゾル発生装置は、インダクタを備えてもよい。インダクタは、エアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体を加熱するように構成され得る。
【0019】
本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および(i)非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しないか、または(ii)25℃で3.5以下の水中pKaを有するか、または(iii)非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品が提供されている。
【0020】
本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品が提供されている。
【0021】
本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品が提供されている。
【0022】
本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品が提供されている。
【0023】
特に、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および酢酸、アジピン酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、ミリスチン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、ウンデカン酸、およびC1~C10飽和アルキルモノカルボン酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品が提供されている。
【0024】
特に、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および酢酸、アジピン酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、ミリスチン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、およびウンデカン酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品が提供されている。
【0025】
特に、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および酢酸、アジピン酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、ミリスチン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、およびウンデカン酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品が提供されている。
【0026】
特に、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および酢酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、およびリンゴ酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品が提供されている。
【0027】
特に、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および酢酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、およびマレイン酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品が提供されている。
【0028】
特に、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、およびフマル酸、マレイン酸、およびリンゴ酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品が提供されている。
【0029】
特に、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、およびフマル酸、およびマレイン酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品が提供されている。
【0030】
特に、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、およびフマル酸を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品が提供されている。
【0031】
また、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、イオタカラギーナンまたはカッパカラギーナンを含まない、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品も提供されている。
【0032】
また、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、イオタカラギーナンまたはカッパカラギーナンを含まない、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品も提供されている。
【0033】
また、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、イオタカラギーナンまたはカッパカラギーナンを含まない、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品も提供されている。
【0034】
また、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、摂氏180度~摂氏350度の温度に加熱されたときに固体のままである、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品も提供されている。
【0035】
また、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および25℃で3.5以下の水中pKaを有するカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、摂氏180度~摂氏350度の温度に加熱されたときに固体のままである、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品も提供されている。
【0036】
また、本発明の第一の態様によると、固体エアロゾル発生基体であって、ニコチン、一つ以上のエアロゾル形成体、一つ以上のセルロース系剤、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備え、固体エアロゾル発生基体は、摂氏180度~摂氏350度の温度に加熱されたときに固体のままである、エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品も提供されている。
【0037】
本発明の第二の態様によると、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体を加熱するように構成されたインダクタを含む電気的に作動するエアロゾル発生装置とを備えるエアロゾル発生システムが提供されている。
【0038】
驚くべきことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の貯蔵中の固体エアロゾル発生基体の安定性が改善され得ることが見出された。特に、驚くべきことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の貯蔵中の固体エアロゾル発生基体中のニコチンの安定性が改善され得ることが見出された。
【0039】
驚くべきことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の構成要素および本発明の第二の態様によるエアロゾル発生システムの構成要素の腐食が阻害され得ることが見出された。特に、驚くべきことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の金属構成要素および本発明の第二の態様によるエアロゾル発生システムの金属構成要素の腐食が阻害され得ることが見出された。
【0040】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品のサセプタの腐食が阻害され得ることが見出された。特に、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の貯蔵中に、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品のサセプタの腐食が阻害され得ることが見出された。
【0041】
驚くべきことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の貯蔵中の固体エアロゾル発生基体の安定性が改善され得ることが見出された。特に、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の貯蔵中の固体エアロゾル発生基体中のニコチンの安定性が改善され得ることが見出された。
【0042】
驚くべきことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の構成要素および本発明の第二の態様によるエアロゾル発生システムの構成要素の腐食が阻害され得ることが見出された。特に、驚くべきことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の金属構成要素および本発明の第二の態様によるエアロゾル発生システムの金属構成要素の腐食が阻害され得ることが見出された。
【0043】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品のサセプタの腐食が阻害され得ることが見出された。特に、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の貯蔵中に、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品のサセプタの腐食が阻害され得ることが見出された。
【0044】
理論に束縛されることを望むものではないが、固体エアロゾル発生基体に含まれる場合、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有しないカルボン酸は、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含むカルボン酸よりも、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の他の構成要素および本発明の第二の態様によるエアロゾル発生システムの構成要素を酸化させにくいと考えられる。理論に束縛されることを望むものではないが、固体エアロゾル発生基体に含まれる場合、ケトン基を含有しないカルボン酸は、ケトン基を含有するカルボン酸よりも、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の他の構成要素および本発明の第二の態様によるエアロゾル発生システムの構成要素を酸化させにくいと考えられる。固体エアロゾル発生基体に、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸を含めることにより、それによって、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の構成要素および本発明の第二の態様によるエアロゾル発生システムの構成要素の腐食が阻害されると考えられる。
【0045】
理論に束縛されることを望むものではないが、固体エアロゾル発生基体に含まれる場合、25°で3.5以下の水中pKaを有するカルボン酸は、25℃で3.5超の水中pKaを有するカルボン酸よりも、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の他の構成要素および本発明の第二の態様によるエアロゾル発生システムの構成要素を酸化させにくいと考えられる。固体エアロゾル発生基体に、25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含めることにより、それによって、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の構成要素および本発明の第二の態様によるエアロゾル発生システムの構成要素の腐食を阻害すると考えられる。
【0046】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生物品」という用語は、加熱されて吸入可能なエアロゾルを発生させてユーザーに送達するエアロゾル発生基体を含む物品を記述するために使用される。
【0047】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「エアロゾル」という用語は、気体中の固体微粒子、または液滴、または固体微粒子および液滴の組み合わせの分散体を記述するために使用される。エアロゾルは、可視または不可視であり得る。エアロゾルは、室温にて通常は液体または固体である物質の蒸気、ならびに固体微粒子、または液滴、または固体微粒子と液滴の組み合わせを含んでもよい。
【0048】
本発明に関連して本明細書で使用される「エアロゾル発生基体」という用語は、加熱に伴いエアロゾルを発生することができる揮発性化合物を放出する能力を有するエアロゾル発生材料を含む基体を記述するために使用される。
【0049】
本発明に関連して本明細書で使用される「固体」という用語は、安定したサイズおよび形状を有し、23℃で流動しないエアロゾル発生基体を記述するために使用される。
【0050】
本発明に関連して本明細書で使用される「エアロゾル発生装置」という用語は、エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体と相互作用してエアロゾルを発生する装置を記述するために使用される。
【0051】
別段の記載がない限り、本明細書において列挙される固体エアロゾル発生基体の構成要素の重量パーセントは、固体エアロゾル発生基体の乾燥重量に基づく。
【0052】
エアロゾル発生物品は、使用時に、ユーザーに送達するためにエアロゾルがエアロゾル発生物品を抜け出る近位端を有する。エアロゾル発生物品の近位端はまた、エアロゾル発生物品の口側端と呼ばれる場合がある。使用時に、エアロゾル発生物品によって生成されたエアロゾルを吸い込むために、ユーザーはエアロゾル発生物品の近位端を吸い込む。
【0053】
エアロゾル発生物品は、遠位端を有する。遠位端は、近位端の反対側である。
【0054】
エアロゾル発生物品の構成要素は、エアロゾル発生物品の近位端とエアロゾル発生物品の遠位端との間のそれらの相対的な位置に基づいて、互いの上流または下流にあると説明され得る。
【0055】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「長軸方向」という用語は、エアロゾル発生物品の近位端と遠位端との間の方向を記述するために使用される。
【0056】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「横断方向」は、長軸方向に対して直角をなす方向を記述するために使用される。それは、エアロゾル発生物品の近位端と遠位端との間の方向に対して垂直な方向である。
【0057】
本発明に関連して本明細書で使用される「長さ」という用語は、エアロゾル発生物品およびエアロゾル発生物品の構成要素の長軸方向における最大寸法を記述するために使用される。すなわち、エアロゾル発生物品の近位端と遠位端との間の方向における、エアロゾル発生物品とエアロゾル発生物品の構成要素の最大寸法である。
【0058】
本発明に関連して本明細書で使用される「幅」という用語は、エアロゾル発生物品およびエアロゾル発生物品の構成要素の横断方向における最大寸法を記述するために使用される。すなわち、エアロゾル発生物品の近位端と遠位端との間の方向に対して直角をなす方向における、エアロゾル発生物品およびエアロゾル発生物品の構成要素の最大寸法である。
【0059】
固体エアロゾル発生基体は、摂氏180度~摂氏350度の温度に加熱されたときに固体のままであり得る。以下でさらに説明するように、これは有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品のクラスト化を低減または除去し得る。
【0060】
例えば、固体エアロゾル発生基体は、摂氏200度~摂氏320度、摂氏220度~摂氏300度、または摂氏240度~摂氏280度の温度に加熱されたときに固体のままであり得る。
【0061】
固体エアロゾル発生基体は、固体エアロゾル発生フィルムであってもよい。
【0062】
本発明に関連して本明細書で使用される「フィルム」という用語は、その幅または長さよりも実質的に小さな厚さを有する固体エアロゾル発生基体を記述するために使用される。
【0063】
本発明に関連して本明細書で使用される「厚さ」という用語は、固体エアロゾル発生フィルムの実質的に平行な対向する表面間の最小寸法を記述するために使用される。
【0064】
固体エアロゾル発生フィルムは、0.05ミリメートル以上、0.1ミリメートル以上、0.2ミリメートル以上、または0.3ミリメートル以上の厚さを有してもよい。
【0065】
固体エアロゾル発生フィルムは、1.2ミリメートル以下、1ミリメートル以下、0.8ミリメートル以下、0.6ミリメートル以下、または0.4ミリメートル以下の厚さを有してもよい。
【0066】
固体エアロゾル発生フィルムは、0.05ミリメートル~1.2ミリメートル、0.05ミリメートル~1ミリメートル、0.05ミリメートル~0.8ミリメートル、0.05ミリメートル~0.6ミリメートル、または0.05ミリメートル~0.4ミリメートルの厚さを有してもよい。
【0067】
固体エアロゾル発生フィルムは、0.1ミリメートル~1.2ミリメートル、0.1ミリメートル~1ミリメートル、0.1ミリメートル~0.8ミリメートル、0.1ミリメートル~0.6ミリメートル、または0.1ミリメートル~0.4ミリメートルの厚さを有してもよい。
【0068】
固体エアロゾル発生フィルムは、0.2ミリメートル~1.2ミリメートル、0.2ミリメートル~1ミリメートル、0.2ミリメートル~0.8ミリメートル、0.2ミリメートル~0.6ミリメートル、または0.2ミリメートル~0.4ミリメートルの厚さを有してもよい。
【0069】
固体エアロゾル発生フィルムは、0.3ミリメートル~1.2ミリメートル、0.3ミリメートル~1ミリメートル、0.3ミリメートル~0.8ミリメートル、0.3ミリメートル~0.6ミリメートル、または0.3ミリメートル~0.4ミリメートルの厚さを有してもよい。
【0070】
固体エアロゾル発生フィルムは、85グラム/平方メートル以上、100グラム/平方メートル以上、120グラム/平方メートル以上、または140グラム/平方メートル以上の坪量を有してもよい。
【0071】
固体エアロゾル発生フィルムは、300グラム/平方メートル以下、280グラム/平方メートル以下、または260グラム/平方メートル以下の坪量を有してもよい。
【0072】
固体エアロゾル発生フィルムは、85グラム/平方メートル~300グラム/平方メートル、85グラム/平方メートル~280グラム/平方メートル、または85グラム/平方メートル~260グラム/平方メートルの坪量を有してもよい。
【0073】
固体エアロゾル発生フィルムは、100グラム/平方メートル~300グラム/平方メートル、100グラム/平方メートル~280グラム/平方メートル、または100グラム/平方メートル~260グラム/平方メートルの坪量を有してもよい。
【0074】
固体エアロゾル発生フィルムは、120グラム/平方メートル~300グラム/平方メートル、120グラム/平方メートル~280グラム/平方メートル、または120グラム/平方メートル~260グラム/平方メートルの坪量を有してもよい。
【0075】
固体エアロゾル発生フィルムは、140グラム/平方メートル~300グラム/平方メートル、140グラム/平方メートル~280グラム/平方メートル、または140グラム/平方メートル~260グラム/平方メートルの坪量を有してもよい。
【0076】
固体エアロゾル発生フィルムは、任意の好適な方法によって形成されてもよい。例えば、固体エアロゾル発生フィルムは、バッチキャスティング、連続キャスティング、または押出成形によって形成されてもよい。
【0077】
固体エアロゾル発生フィルムは、自己支持型であってもよい。言い換えれば、固体エアロゾル発生フィルムの特性は、固体エアロゾル発生フィルムがスラリーを支持表面上にキャスティングすることによって形成されている場合であっても、固体エアロゾル発生フィルムを支持表面から分離することができるような特性であり得る。
【0078】
固体エアロゾル発生フィルムは、支持体上に配置されてもよく、または固体エアロゾル発生フィルムは、他の材料の間に挟まれてもよい。これにより、固体エアロゾル発生フィルムの機械的安定性が強化され得る。例えば、固体エアロゾル発生フィルムは、層状支持体上に配設されてもよい。
【0079】
固体エアロゾル発生フィルムは、巻かれて本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品に含めるためのエアロゾル発生ロッドを形成し得る、複数の細片または断片に切断されるか、または別の方法で分割されてもよい。
【0080】
固体エアロゾル発生フィルムは、集合されて本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品に含めるためのエアロゾル発生ロッドを形成してもよい。
【0081】
固体エアロゾル発生フィルムは、テクスチャ加工されてもよい。これは、固体エアロゾル発生フィルムを集合して、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品に含めるためのエアロゾル発生ロッドを形成することを容易にし得る。
【0082】
本発明に関連して本明細書で使用される「テクスチャ加工された」という用語は、捲縮した、エンボス加工された、デボス加工された、穿孔された、または別の方法で変形がなされた固体エアロゾル発生フィルムを記述するために使用される。テクスチャ加工された固体エアロゾル発生フィルムは、複数の離間したへこみ、突出部、穿孔、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0083】
固体エアロゾル発生フィルムは、捲縮されてもよい。
【0084】
本発明に関連して本明細書で使用される「捲縮した」という用語は、「しわ付けした」という用語と同義語であることが意図され、複数の実質的に平行な隆起または波形を有する固体エアロゾル発生フィルムを記述するために使用される。
【0085】
捲縮された固体エアロゾル発生フィルムは、実質的にエアロゾル発生ロッドの円筒軸に平行な複数の隆起または波形を有し得る。これは、有利なことに、捲縮した固体エアロゾル発生フィルムを集合してエアロゾル発生ロッドを形成することを容易にし得る。
【0086】
固体エアロゾル発生フィルムは、フィルタートウ、紙およびその他の材料にテクスチャ加工するための好適な周知の機械類を使用してテクスチャ加工してもよい。
【0087】
固体エアロゾル発生フィルムは、回転可能な一対の捲縮ローラーを備えるCH-A-691156号に記載されているタイプの捲縮ユニットを使用して捲縮され得る。しかし、当然のことながら、固体エアロゾル発生フィルムは、固体エアロゾル発生フィルムを変形または穿孔するその他の好適な機械類およびプロセスを使用してテクスチャ加工されてもよい。
【0088】
固体エアロゾル発生フィルムは、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品に含めるためのエアロゾル発生ロッドに直接組み込まれてもよい。
【0089】
固体エアロゾル発生フィルムは、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品に含めるためのエアロゾル発生ロッドに組み込まれる前に、層状支持体に適用されてもよい。例えば、固体エアロゾル発生フィルムは、シート材料の表面に適用されてもよい。層状支持体として使用するのに好適なシート材料には、限定されるものではないが、紙、段ボール、および均質化した植物材料が挙げられる。例えば、固体エアロゾル発生フィルムは、紙シート、アルミニウム被覆紙シート、またはポリエチレン被覆紙シートに適用されてもよい。
【0090】
固体エアロゾル発生フィルムが適用された層状支持体は、上述のように、複数の細片または断片に切断またはその他の方法で分割され得る。
【0091】
固体エアロゾル発生フィルムが適用された層状支持体は、上述のように集合されてもよい。
【0092】
固体エアロゾル発生フィルムが適用された層状支持体は、上述のようにテクスチャ加工されてもよい。
【0093】
固体エアロゾル発生フィルムは、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品に含めるためのエアロゾル発生ロッドに組み込まれる前に管状支持体に適用されてもよい。例えば、固体エアロゾル発生フィルムは、中空管状支持体の内表面に適用されてもよい。
【0094】
固体エアロゾル発生基体は、ニコチンを含む。
【0095】
本発明に関連して本明細書で使用される「ニコチン」という用語は、ニコチン、ニコチン塩基、またはニコチン塩を記述するために使用される。固体エアロゾル発生基体がニコチン塩基またはニコチン塩を含む実施形態では、本明細書において列挙されるニコチンの量は、それぞれ遊離塩基ニコチンの量またはプロトン化されたニコチンの量である。
【0096】
固体エアロゾル発生基体は、天然ニコチン、または合成ニコチン、または天然ニコチンと合成ニコチンの組み合わせを含み得る。
【0097】
固体エアロゾル発生基体は、0.5重量パーセント以上、1重量パーセント以上、1.5重量パーセント以上、または2重量パーセント以上のニコチン含有量を有してもよい。
【0098】
固体エアロゾル発生基体は、10重量パーセント以下、8重量パーセント以下、6重量パーセント以下、または4重量パーセント以下のニコチン含有量を有してもよい。
【0099】
固体エアロゾル発生基体は、0.5重量パーセント~10重量パーセント、0.5重量パーセント~8重量パーセント、0.5重量パーセント~6重量パーセント、または0.5重量パーセント~4重量パーセントのニコチン含有量を有してもよい。
【0100】
固体エアロゾル発生基体は、1重量パーセント~10重量パーセント、1重量パーセント~8重量パーセント、1重量パーセント~6重量パーセント、または1重量パーセント~4重量パーセントのニコチン含有量を有してもよい。
【0101】
固体エアロゾル発生基体は、1.5重量パーセント~10重量パーセント、1.5重量パーセント~8重量パーセント、1.5重量パーセント~6重量パーセント、または1.5重量パーセント~4重量パーセントのニコチン含有量を有してもよい。
【0102】
固体エアロゾル発生基体は、2重量パーセント~10重量パーセント、2重量パーセント~8重量パーセント、2重量パーセント~6重量パーセント、または2重量パーセント~4重量パーセントのニコチン含有量を有してもよい。
【0103】
固体エアロゾル発生基体は、一つ以上のエアロゾル形成体を含む。
【0104】
本発明に関連して本明細書で使用される「エアロゾル形成体」という用語は、使用時にエアロゾルの形成を容易にし、かつ好ましくはエアロゾル発生物品または固体エアロゾル発生基体を備えるエアロゾル発生システムの動作温度にて熱分解に対して実質的に耐性がある化合物を記述するために使用される。
【0105】
好適なエアロゾル形成体の例には、多価アルコール(1,3-ブタンジオール、グリセリン、1,3-プロパンジオール、プロピレングリコール、およびトリエチレングリコールなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、ジアセテートまたはトリアセテートなど)、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチル、およびテトラデカン二酸ジメチルなど)が挙げられる。
【0106】
固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量を有する。
【0107】
本発明に関して本明細書で使用される場合、「総エアロゾル形成体含有量」という用語は、固体エアロゾル発生基体中のすべてのエアロゾル形成体の合計含有量を記述するために使用される。
【0108】
固体エアロゾル発生基体は、46重量パーセント以上、48重量パーセント以上、50重量パーセント以上、または52重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量を有してもよい。
【0109】
固体エアロゾル発生基体は、62重量パーセント以下、60重量パーセント以下、58重量パーセント以下、56重量パーセント以下、または54重量パーセント以下の総エアロゾル形成体含有量を有してもよい。
【0110】
固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント~62重量パーセント、45重量パーセント~60重量パーセント、45重量パーセント~58重量パーセント、45重量パーセント~56重量パーセント、または45重量パーセント~54重量パーセントの総エアロゾル形成体含有量を有してもよい。
【0111】
固体エアロゾル発生基体は、42重量パーセント~62重量パーセント、46重量パーセント~60重量パーセント、46重量パーセント~58重量パーセント、46重量パーセント~56重量パーセント、または46重量パーセント~54重量パーセントの総エアロゾル形成体含有量を有してもよい。
【0112】
固体エアロゾル発生基体は、48重量パーセント~62重量パーセント、48重量パーセント~60重量パーセント、48重量パーセント~58重量パーセント、48重量パーセント~56重量パーセント、または48重量パーセント~54重量パーセントの総エアロゾル形成体含有量を有してもよい。
【0113】
固体エアロゾル発生基体は、50重量パーセント~62重量パーセント、50重量パーセント~60重量パーセント、50重量パーセント~58重量パーセント、50重量パーセント~56重量パーセント、または50重量パーセント~54重量パーセントの総エアロゾル形成体含有量を有してもよい。
【0114】
固体エアロゾル発生基体は、52重量パーセント~62重量パーセント、52重量パーセント~60重量パーセント、52重量パーセント~58重量パーセント、52重量パーセント~56重量パーセント、または52重量パーセント~54重量パーセントの総エアロゾル形成体含有量を有してもよい。
【0115】
固体エアロゾル発生基体は、一つ以上の多価アルコールを含むことが好ましい。
【0116】
固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント以上、46重量パーセント以上、48重量パーセント以上、50重量パーセント以上、または52重量パーセント以上の総多価アルコール含有量を有してもよい。
【0117】
本発明に関連して本明細書で使用される「総多価アルコール含有量」という用語は、固体エアロゾル発生基体中のすべての多価アルコールの合計含有量を記述するために使用される。
【0118】
固体エアロゾル発生基体は、62重量パーセント以下、60重量パーセント以下、58重量パーセント以下、56重量パーセント以下、または54重量パーセント以下の総多価アルコール含有量を有してもよい。
【0119】
固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント~62重量パーセント、45重量パーセント~60重量パーセント、45重量パーセント~58重量パーセント、45重量パーセント~56重量パーセント、または45重量パーセント~54重量パーセントの総多価アルコール含有量を有してもよい。
【0120】
固体エアロゾル発生基体は、46重量パーセント~62重量パーセント、46重量パーセント~60重量パーセント、46重量パーセント~58重量パーセント、46重量パーセント~56重量パーセント、または46重量パーセント~54重量パーセントの総多価アルコール含有量を有してもよい。
【0121】
固体エアロゾル発生基体は、48重量パーセント~62重量パーセント、48重量パーセント~60重量パーセント、48重量パーセント~58重量パーセント、48重量パーセント~56重量パーセント、または48重量パーセント~54重量パーセントの総多価アルコール含有量を有してもよい。
【0122】
固体エアロゾル発生基体は、50重量パーセント~62重量パーセント、50重量パーセント~60重量パーセント、50重量パーセント~58重量パーセント、50重量パーセント~56重量パーセント、または50重量パーセント~54重量パーセントの総多価アルコール含有量を有してもよい。
【0123】
固体エアロゾル発生基体は、52重量パーセント~62重量パーセント、52重量パーセント~60重量パーセント、52重量パーセント~58重量パーセント、52重量パーセント~56重量パーセント、または52重量パーセント~54重量パーセントの総多価アルコール含有量を有してもよい。
【0124】
特定の好ましい実施形態では、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上の多価アルコール、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備えてもよく、固体エアロゾル発生基体は、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、45重量パーセント以上の総多価アルコール含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する。
【0125】
特定の好ましい実施形態では、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上の多価アルコール、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.5以下のpKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備えてもよく、固体エアロゾル発生基体は、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、45重量パーセント以上の総多価アルコール含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する。
【0126】
特定の好ましい実施形態では、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上の多価アルコール、および25℃で3.5以下のpKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備えてもよく、固体エアロゾル発生基体は、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、45重量パーセント以上の総多価アルコール含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する。
【0127】
固体エアロゾル発生基体は、1,3-ブタンジオール、グリセリン、1,3-プロパンジオール、プロピレングリコール、およびトリエチレングリコールから選択される一つ以上の多価アルコールを含むことが好ましい。
【0128】
固体エアロゾル発生基体は、グリセリンおよびプロピレングリコールから選択される一つ以上の多価アルコールを含むことがより好ましい。
【0129】
固体エアロゾル発生基体は、グリセリンを含むことが最も好ましい。
【0130】
固体エアロゾル発生基体は、35重量パーセント以上、40重量パーセント以上、45重量パーセント以上、46重量パーセント以上、48重量パーセント以上、50重量パーセント以上、または52重量パーセント以上のグリセリン含有量を有してもよい。
【0131】
固体エアロゾル発生基体は、62重量パーセント以下、60重量パーセント以下、58重量パーセント以下、56重量パーセント以下、または54重量パーセント以下のグリセリン含有量を有してもよい。
【0132】
固体エアロゾル発生基体は、35重量パーセント~62重量パーセント、35重量パーセント~60重量パーセント、35重量パーセント~58重量パーセント、35重量パーセント~56重量パーセント、または35重量パーセント~54重量パーセントのグリセリン含有量を有してもよい。
【0133】
固体エアロゾル発生基体は、40重量パーセント~62重量パーセント、40重量パーセント~60重量パーセント、40重量パーセント~58重量パーセント、40重量パーセント~56重量パーセント、または40重量パーセント~54重量パーセントの総グリセリン含有量を有してもよい。
【0134】
固体エアロゾル発生基体は、45重量パーセント~62重量パーセント、45重量パーセント~60重量パーセント、45重量パーセント~58重量パーセント、45重量パーセント~56重量パーセント、または45重量パーセント~54重量パーセントのグリセリン含有量を有してもよい。
【0135】
固体エアロゾル発生基体は、46重量パーセント~62重量パーセント、46重量パーセント~60重量パーセント、46重量パーセント~58重量パーセント、46重量パーセント~56重量パーセント、または46重量パーセント~54重量パーセントのグリセリン含有量を有してもよい。
【0136】
固体エアロゾル発生基体は、48量パーセント~62重量パーセント、48重量パーセント~60重量パーセント、48重量パーセント~58重量パーセント、48重量パーセント~56重量パーセント、または48重量パーセント~54重量パーセントのグリセリン含有量を有してもよい。
【0137】
固体エアロゾル発生基体は、50重量パーセント~62重量パーセント、50重量パーセント~60重量パーセント、50重量パーセント~58重量パーセント、50重量パーセント~56重量パーセント、または50重量パーセント~54重量パーセントの総グリセリン含有量を有してもよい。
【0138】
固体エアロゾル発生基体は、52重量パーセント~62重量パーセント、52重量パーセント~60重量パーセント、52重量パーセント~58重量パーセント、52重量パーセント~56重量パーセント、または52重量パーセント~54重量パーセントの総グリセリン含有量を有してもよい。
【0139】
特定の好ましい実施形態では、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、グリセリン、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備えてもよく、固体エアロゾル発生基体は、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、45重量パーセント以上のグリセリン含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する。
【0140】
特定の好ましい実施形態では、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、グリセリン、および25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備えてもよく、固体エアロゾル発生基体は、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、45重量パーセント以上のグリセリン含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する。
【0141】
特定の好ましい実施形態では、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、グリセリン、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体と、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタとを備えてもよく、固体エアロゾル発生基体は、少なくとも35重量パーセントの総セルロース系剤含有量、45重量パーセント以上のグリセリン含有量、および少なくとも0.5重量パーセントの総カルボン酸含有量を有する。
【0142】
固体エアロゾル発生基体は、一つ以上のカルボン酸を含む。
【0143】
固体エアロゾル発生基体は、複数のカルボン酸を含み得る。すなわち、固体エアロゾル発生基体は、二つ以上のカルボン酸を含み得る。例えば、固体エアロゾル発生基体は、二つのカルボン酸、三つのカルボン酸、四つのカルボン酸、または五つのカルボン酸を含み得る。
【0144】
固体エアロゾル発生基体は、非カルボキシルアルキヒドロキシル基を含まず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0145】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「非カルボキシルアルキルヒドロキシル基」という用語は、カルボキシル基の一部を形成しないアルキルヒドロキシル基を記述するために使用される。
【0146】
例えば、固体エアロゾル発生基体は、酢酸、アジピン酸、安息香酸、フマル酸、マレイン酸、ミリスチン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、およびウンデカン酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0147】
固体エアロゾル発生基体は、非カルボキシルアルキヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない複数のカルボン酸を含み得る。例えば、固体エアロゾル発生基体は、安息香酸およびコハク酸を含み得る。
【0148】
固体エアロゾル発生基体は、25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0149】
本発明に関連して本明細書で使用される「25℃で3.5以下の水中pKaを有するカルボン酸」という用語は、25℃で3.5以下の水中pKaを有する一塩基カルボン酸、および25℃で3.5以下の水中pKa1を有する多塩基カルボン酸を記述するために使用される。
【0150】
例えば、固体エアロゾル発生基体は、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、シュウ酸、およびサリチル酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0151】
固体エアロゾル発生基体は、25℃で3.5以下の水中pKaを有する複数のカルボン酸を含み得る。例えば、固体エアロゾル発生基体は、クエン酸およびリンゴ酸を含み得る。
【0152】
固体エアロゾル発生基体は、非カルボキシルアルキヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含み得る。例えば、固体エアロゾル発生基体は、フマル酸、マレイン酸、シュウ酸、およびサリチル酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0153】
固体エアロゾル発生基体は、非カルボキシルアルキヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する複数のカルボン酸を含み得る。例えば、固体エアロゾル発生基体は、フマル酸およびマレイン酸を含み得る。
【0154】
固体エアロゾル発生基体は、25℃で3.6以上の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0155】
本発明に関連して本明細書で使用される「25℃で3.6以上の水中pKaを有するカルボン酸」という用語は、25℃で3.6以上の水中pKaを有する一塩基カルボン酸、および25℃で3.6以上の水中pKa1を有する多塩基カルボン酸を記述するために使用される。
【0156】
固体エアロゾル発生基体は、非カルボキシルアルキヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.6以上の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含み得る。例えば、固体エアロゾル発生基体は、酢酸、アジピン酸、安息香酸、およびコハク酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0157】
固体エアロゾル発生基体は、非カルボキシルアルキヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.6以上の水中pKaを有する複数のカルボン酸を含み得る。例えば、固体エアロゾル発生基体は、酢酸および安息香酸を含み得る。
【0158】
固体エアロゾル発生基体は、非カルボキシルアルキヒドロキシル基を含有し、かつ25℃で3.6以上の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸をさらに含み得る。例えば、固体エアロゾル発生基体は、乳酸をさらに含んでもよい。
【0159】
固体エアロゾル発生基体は、ケトン基を含有し、かつ25℃で3.6以上の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸をさらに含み得る。例えば、固体エアロゾル発生基体は、レブリン酸をさらに含んでもよい。
【0160】
固体エアロゾル発生基体は、25℃で3.6以上の水中pKaを有する複数のカルボン酸を含み得る。例えば、固体エアロゾル発生基体は、安息香酸および乳酸を含み得る。
【0161】
固体エアロゾル発生基体は、25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、および25℃で3.6以上の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0162】
例えば、固体エアロゾル発生基体は、フマル酸、マレイン酸、およびリンゴ酸から選択される一つ以上のカルボン酸、ならびに酢酸、安息香酸、乳酸、およびレブリン酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0163】
例えば、固体エアロゾル発生基体は、フマル酸、ならびに酢酸、安息香酸、乳酸、およびレブリン酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0164】
固体エアロゾル発生基体は、酢酸、アジピン酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、ミリスチン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、ウンデカン酸、およびC1~C10飽和アルキルモノカルボン酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0165】
固体エアロゾル発生基体は、酢酸、アジピン酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、ミリスチン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、およびウンデカン酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0166】
固体エアロゾル発生基体は、酢酸、アジピン酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、ミリスチン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、およびウンデカン酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体から選択される一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0167】
固体エアロゾル発生基体は、酢酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、およびリンゴ酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0168】
固体エアロゾル発生基体は、酢酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、およびマレイン酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0169】
固体エアロゾル発生基体は、フマル酸、マレイン酸、およびリンゴ酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0170】
固体エアロゾル発生基体は、フマル酸およびマレイン酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含むことが好ましい。
【0171】
固体エアロゾル発生基体は、フマル酸を含むことがより好ましい。
【0172】
固体エアロゾル発生基体は、乳酸およびレブリン酸から選択される一つ以上のカルボン酸をさらに含んでもよい。
【0173】
固体エアロゾル発生基体は、0.5重量パーセント以上の総カルボン酸含有量を有する。
【0174】
本発明に関連して本明細書で使用される「総カルボン酸含有量」という用語は、固体エアロゾル発生基体中の全てのカルボン酸の合計含有量を記述するために使用される。例えば、固体エアロゾル発生基体が、安息香酸およびフマル酸からなる複数のカルボン酸を含む場合、「総カルボン酸含有量」という用語は、固体エアロゾル発生基体の合計した安息香酸およびフマル酸の合計含有量を記述する。
【0175】
固体エアロゾル発生基体は、1重量パーセント以上、1.5重量パーセント以上、または2重量パーセント以上の総カルボン酸含有量を有してもよい。
【0176】
固体エアロゾル発生基体は、8重量パーセント以下、6重量パーセント以下、または4重量パーセント以下の総カルボン酸含有量を有してもよい。
【0177】
固体エアロゾル発生基体は、0.5重量パーセント~8重量パーセント、0.5重量パーセント~6重量パーセント、または0.5重量パーセント~4重量パーセントの総カルボン酸含有量を有してもよい。
【0178】
固体エアロゾル発生基体は、1重量パーセント~8重量パーセント、1重量パーセント~6重量パーセント、または1重量パーセント~4重量パーセントの総カルボン酸含有量を有してもよい。
【0179】
固体エアロゾル発生基体は、1.5重量パーセント~8重量パーセント、1.5重量パーセント~6重量パーセント、または1.5重量パーセント~4重量パーセントの総カルボン酸含有量を有してもよい。
【0180】
固体エアロゾル発生基体は、2重量パーセント~8重量パーセント、2重量パーセント~6重量パーセント、または2重量パーセント~4重量パーセントの総カルボン酸含有量を有してもよい。
【0181】
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比は、0.5:1以上、1:1以上、1.5:1以上、または2:1以上であってもよい。
【0182】
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比は、5:1以下、4.5:1以下、4:1以下、または3.5:1以下であってもよい。
【0183】
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比は、0.5:1~5:1、0.5:1~4.5:1、0.5:1~4:1、または0.5:1~3.5:1であってもよい。
【0184】
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比は、1:1~5:1、1:1~4.5:1、1:1~4:1、または1:1~3.5:1であってもよい。
【0185】
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比は、1.5:1~5:1、1.5:1~4.5:1、1.5:1~4:1、または1.5:1~3.5:1であってもよい。
【0186】
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比は、2:1~5:1、2:1~4.5:1、2:1~4:1、または2:1~3.5:1であってもよい。
【0187】
固体エアロゾル発生基体は、0.5重量パーセント以上、1重量パーセント以上、1.5重量パーセント以上、または2重量パーセント以上のフマル酸含有量を有してもよい。
【0188】
固体エアロゾル発生基体は、8重量パーセント以下、6重量パーセント以下、または4重量パーセント以下のフマル酸含有量を有してもよい。
【0189】
固体エアロゾル発生基体は、0.5重量パーセント~8重量パーセント、0.5重量パーセント~6重量パーセント、または0.5重量パーセント~4重量パーセントのフマル酸含有量を有してもよい。
【0190】
固体エアロゾル発生基体は、1重量パーセント~8重量パーセント、1重量パーセント~6重量パーセント、または1重量パーセント~4重量パーセントのフマル酸含有量を有してもよい。
【0191】
固体エアロゾル発生基体は、1.5重量パーセント~8重量パーセント、1.5重量パーセント~6重量パーセント、または1.5重量パーセント~4重量パーセントのフマル酸含有量を有してもよい。
【0192】
固体エアロゾル発生基体は、2重量パーセント~8重量パーセント、2重量パーセント~6重量パーセント、または2重量パーセント~4重量パーセントのフマル酸含有量を有してもよい。
【0193】
固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比は、0.5:1以上、1:1以上、1.5:1以上、または2:1以上であってもよい。
【0194】
固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比は、4:1以下、または3.5:1以下、3:1以下、または2.5:1以下であってもよい。
【0195】
固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比は、0.5:1~4:1、0.5:1~3.5:1、0.5:1~3:1、または0.5:1~2.5:1であってもよい。
【0196】
固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比は、1:1~4:1、1:1~3.5:1、1:1~3:1、または1:1~2.5:1であってもよい。
【0197】
固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比は、1.5:1~4:1、1.5:1~3.5:1、1.5:1~3:1、または1.5:1~2.5:1であってもよい。
【0198】
固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比は、2:1~4:1、2:1~3.5:1、2:1~3:1、または2:1~2.5:1であってもよい。
【0199】
固体エアロゾル発生基体は、一つ以上のセルロース系剤を含む。
【0200】
本発明に関連して本明細書で使用される「セルロース系剤」という用語は、セルロース系物質を記述するために使用される。セルロース系剤の例としては、セルロース系フィルム形成剤、セルロース系強化剤、およびセルロース系結合剤が挙げられる。
【0201】
固体エアロゾル発生基体は、複数のセルロース系剤を含み得る。すなわち、固体エアロゾル発生基体は、二つ以上のセルロース系剤を含み得る。例えば、固体エアロゾル発生基体は、二つのセルロース系剤、三つのセルロース系剤、四つのセルロース系剤、または五つのセルロース系剤を含み得る。
【0202】
固体エアロゾル発生基体は、25重量パーセント以上、または30重量パーセント以上の総セルロース系剤含有量を有してもよい。
【0203】
本発明に関連して本明細書で使用される「総セルロース系剤」という用語は、固体エアロゾル発生基体中のすべてのセルロース系剤の合計含有量を記述するために使用される。例えば、固体エアロゾル発生基体が、セルロース系フィルム形成剤、セルロース系強化剤、およびセルロース系結合剤からなる複数のセルロース系剤を含む場合、「総セルロース系剤含有量」という用語は、固体エアロゾル発生基体の、セルロース系フィルム形成剤、セルロース系強化剤、およびセルロース系結合剤の合計含有量を記述する。
【0204】
固体エアロゾル発生基体は、35重量パーセント以上の総セルロース系剤含有量を有することが好ましい。
【0205】
固体エアロゾル発生基体は、36重量パーセント以上、38重量パーセント以上、または40重量パーセント以上の総セルロース系剤含有量を有してもよい。
【0206】
固体エアロゾル発生基体は、52重量パーセント以下、50重量パーセント以下、48重量パーセント以下、46重量パーセント以下、または44重量パーセント以下の総セルロース系剤含有量を有してもよい。
【0207】
固体エアロゾル発生基体は、35重量パーセント~52重量パーセント、35重量パーセント~50重量パーセント、35重量パーセント~48重量パーセント、35重量パーセント~46重量パーセント、または35重量パーセント~44重量パーセントの総セルロース系剤含有量を有してもよい。
【0208】
固体エアロゾル発生基体は、36重量パーセント~52重量パーセント、36重量パーセント~50重量パーセント、36重量パーセント~48重量パーセント、36重量パーセント~46重量パーセント、または36重量パーセント~44重量パーセントの総セルロース系剤含有量を有してもよい。
【0209】
固体エアロゾル発生基体は、38重量パーセント~52重量パーセント、38重量パーセント~50重量パーセント、38重量パーセント~48重量パーセント、38重量パーセント~46重量パーセント、または38重量パーセント~44重量パーセントの総セルロース系剤含有量を有してもよい。
【0210】
固体エアロゾル発生基体は、40重量パーセント~52重量パーセント、40重量パーセント~50重量パーセント、40重量パーセント~48重量パーセント、40重量パーセント~46重量パーセント、または40重量パーセント~44重量パーセントの総セルロース系剤含有量を有してもよい。
【0211】
固体エアロゾル発生基体は、一つ以上のセルロース系フィルム形成剤を含んでもよい。
【0212】
本発明に関連して本明細書で使用される「セルロース系フィルム形成剤」という用語は、セルロースポリマーであって、それ自体で、または補助増粘剤の存在下で、連続フィルムを形成する能力を有する、セルロースポリマーを記述するために使用される。
【0213】
有利なことに、固体エアロゾル発生基体は、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース(HEMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、およびメチルセルロース(MC)から選択される一つ以上のセルロース系フィルム形成剤を含み得る。
【0214】
より有利なことに、固体エアロゾル発生基体は、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルセルロース(EC)、メチルセルロース(MC)、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)から選択される一つ以上のセルロース系フィルム形成剤を含み得る。
【0215】
最も有利なことに、固体エアロゾル発生基体は、カルボキシメチルセルロース(CMC)およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)から選択される一つ以上のセルロース系フィルム形成剤を含む。
【0216】
固体エアロゾル発生基体は、カルボキシメチルセルロース(CMC)およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を含むことが好ましい。
【0217】
一つ以上のセルロース系フィルム形成剤は、固体エアロゾル発生基体の結合剤として作用し得る。
【0218】
固体エアロゾル発生基体は、15重量パーセント以上、20重量パーセント以上、または25重量パーセント以上の総セルロース系フィルム形成剤を有してもよい。
【0219】
本発明に関連して本明細書で使用される「総セルロース系フィルム形成剤含有量」という用語は、固体エアロゾル発生基体中のすべてのセルロース系フィルム形成剤の合計含有量を記述するために使用される。
【0220】
固体エアロゾル発生基体は、40重量パーセント以下、35重量パーセント以下、または30重量パーセント以下の総セルロース系フィルム形成剤含有量を有してもよい。
【0221】
固体エアロゾル発生基体は、15重量パーセント~40重量パーセント、15重量パーセント~35重量パーセント、または15重量パーセント~30重量パーセントの総セルロース系フィルム形成剤含有量を有してもよい。
【0222】
固体エアロゾル発生基体は、20重量パーセント~40重量パーセント、20重量パーセント~35重量パーセント、または20重量パーセント~30重量パーセントの総セルロース系フィルム形成剤含有量を有してもよい。
【0223】
固体エアロゾル発生基体は、25重量パーセント~40重量パーセント、25重量パーセント~35重量パーセント、または25重量パーセント~30重量パーセントの総セルロース系フィルム形成剤含有量を有してもよい。
【0224】
固体エアロゾル発生基体にヒドロキシプロピルメチルセルロースを含めることは、有利なことに、固体エアロゾル発生基体の製造を容易にする場合がある。例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、有利なことに、固体エアロゾル発生基体の製造中に生成される固体エアロゾル発生基体の構成要素のスラリーの全体的な粘度を低減し得る。低粘度スラリーは、流動しやすく、製造工程中に混合、移動、および処理することが容易であり得る。
【0225】
ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、有利なことに、固体エアロゾル発生基体の結合剤として作用し得る。
【0226】
固体エアロゾル発生基体は、14重量パーセント以上、16重量パーセント以上、18重量パーセント以上、または20重量パーセント以上のヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有してもよい。
【0227】
固体エアロゾル発生基体は、40重量パーセント以下、35重量パーセント以下、30重量パーセント以下、または25重量パーセント以下のヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有してもよい。
【0228】
固体エアロゾル発生基体は、14重量パーセント~40重量パーセント、14重量パーセント~35重量パーセント、14重量パーセント~30重量パーセント、または14重量パーセント~25重量パーセントのヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有してもよい。
【0229】
固体エアロゾル発生基体は、16重量パーセント~40重量パーセント、16重量パーセント~35重量パーセント、16重量パーセント~30重量パーセント、または16重量パーセント~25重量パーセントのヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有してもよい。
【0230】
固体エアロゾル発生基体は、18重量パーセント~40重量パーセント、18重量パーセント~35重量パーセント、18重量パーセント~30重量パーセント、または18重量パーセント~25重量パーセントのヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有してもよい。
【0231】
固体エアロゾル発生基体は、20重量パーセント~40重量パーセント、20重量パーセント~35重量パーセント、20重量パーセント~30重量パーセント、または20重量パーセント~25重量パーセントのヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有してもよい。
【0232】
固体エアロゾル発生基体にカルボキシメチルセルロースを含めることにより、有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品のクラスト化を低減または除去し得る。
【0233】
本発明に関連して本明細書で使用される「クラスト化」という用語は、エアロゾル発生物品の構成要素上の固体層の形成を記述するために使用される。
【0234】
クラスト化は、固体エアロゾル発生基体の構成要素が溶融し、その後、その使用中にエアロゾル発生物品の構成要素の周りに再固化することに起因して生じ得る。クラスト化は、固体エアロゾル形成基体と直接接触しているサセプタを含有する、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品において特定の問題である場合がある。クラストがサセプタ上に形成される場合、クラストを有するサセプタは、固体エアロゾル発生基体を加熱するのに効果的でなくなる場合がある。これは、不利なことに、ユーザーへのニコチン送達の低減、および固体エアロゾル発生基体からのエアロゾル形成の低減のうちの一方または両方につながり得る。
【0235】
固体エアロゾル発生基体は、カルボキシメチルセルロースナトリウムを含んでもよい。
【0236】
固体エアロゾル発生基体は、2重量パーセント以上、3重量パーセント以上、4重量パーセント以上、または5重量パーセント以上のカルボキシメチルセルロース含有量を有してもよい。
【0237】
固体エアロゾル発生基体は、12重量パーセント以下、10重量パーセント以下、8重量パーセント以下、または6重量パーセント以下のカルボキシメチルセルロース含有量を有してもよい。
【0238】
固体エアロゾル発生基体は、2重量パーセント~12重量パーセント、2重量パーセント~10重量パーセント、2重量パーセント~8重量パーセント、または2重量パーセント~6重量パーセントのカルボキシメチルセルロース含有量を有してもよい。
【0239】
固体エアロゾル発生基体は、3重量パーセント~12重量パーセント、3重量パーセント~10重量パーセント、3重量パーセント~8重量パーセント、または3重量パーセント~6重量パーセントのカルボキシメチルセルロース含有量を有してもよい。
【0240】
固体エアロゾル発生基体は、4重量パーセント~12重量パーセント、4重量パーセント~10重量パーセント、4重量パーセント~8重量パーセント、または4重量パーセント~6重量パーセントのカルボキシメチルセルロース含有量を有してもよい。
【0241】
固体エアロゾル発生基体は、5重量パーセント~12重量パーセント、5重量パーセント~10重量パーセント、5重量パーセント~8重量パーセント、または5重量パーセント~6重量パーセントのカルボキシメチルセルロース含有量を有してもよい。
【0242】
固体エアロゾル発生基体は、一つ以上のセルロース系強化剤を含み得る。
【0243】
固体エアロゾル発生基体に一つ以上のセルロース系強化剤を含めることは、有利なことに、固体エアロゾル発生基体の引張強さを増大させ得る。特に、固体エアロゾル発生基体が固体エアロゾル発生フィルムである場合、固体エアロゾル発生基体に一つ以上のセルロース系強化剤を含めることにより、有利なことに、固体エアロゾル発生フィルムの引張強さが増大し得る。高い引張強さを有する固体エアロゾル発生基体は、有利なことに、製造および保管中に劣化または破損する可能性が低くなり得る。
【0244】
有利なことに、固体エアロゾル発生基体は、セルロース繊維、セルロース粉末、および微結晶セルロース(MCC)から選択される一つ以上のセルロース系強化剤を含み得る。
【0245】
固体エアロゾル発生基体は、セルロース繊維を含むことが好ましい。セルロース繊維は、固体エアロゾル発生基体の引張強さを増大させるのに特に効果的であり得る。
【0246】
固体エアロゾル発生基体は、5重量パーセント以上、10重量パーセント以上、または15重量パーセント以上の総セルロース系強化剤含有量を有してもよい。
【0247】
本発明に関連して本明細書で使用される「総セルロース系強化剤含有量」という用語は、固体エアロゾル発生基体中の全てのセルロース系強化剤の合計含有量を記述するために使用される。
【0248】
固体エアロゾル発生基体は、30重量パーセント以下、25重量パーセント以下、または20重量パーセント以下の総セルロース系強化剤含有量を有してもよい。
【0249】
固体エアロゾル発生基体は、5重量パーセント~30重量パーセント、5重量パーセント~25重量パーセント、または5重量パーセント~20重量パーセントの総セルロース系強化剤含有量を有してもよい。
【0250】
固体エアロゾル発生基体は、10重量パーセント~30重量パーセント、10重量パーセント~25重量パーセント、または10重量パーセント~20重量パーセントの総セルロース系強化剤含有量を有してもよい。
【0251】
固体エアロゾル発生基体は、15重量パーセント~30重量パーセント、15重量パーセント~25重量パーセント、または15重量パーセント~20重量パーセントの総セルロース系強化剤含有量を有してもよい。
【0252】
固体エアロゾル発生基体は、0.2ミリメートル以上、0.5ミリメートル以上、0.7ミリメートル以上、または0.9ミリメートル以上の長さを有するセルロース繊維を含んでもよい。
【0253】
固体エアロゾル発生基体は、2ミリメートル以下、1.8ミリメートル以下、1.6ミリメートル以下、または1.4ミリメートル以下の長さを有するセルロース繊維を含んでもよい。
【0254】
固体エアロゾル発生基体は、0.2ミリメートル~2.0ミリメートル、0.2ミリメートル~1.8ミリメートル、0.2ミリメートル~1.6ミリメートル、または0.2ミリメートル~1.4ミリメートルの長さを有するセルロース繊維を含んでもよい。
【0255】
固体エアロゾル発生基体は、0.5ミリメートル~2.0ミリメートル、0.5ミリメートル~1.8ミリメートル、0.5ミリメートル~1.6ミリメートル、または0.5ミリメートル~1.4ミリメートルの長さを有するセルロース繊維を含んでもよい。
【0256】
固体エアロゾル発生基体は、0.5ミリメートル~2.0ミリメートル、0.5ミリメートル~1.8ミリメートル、0.5ミリメートル~1.6ミリメートル、または0.5ミリメートル~1.4ミリメートルの長さを有するセルロース繊維を含んでもよい。
【0257】
固体エアロゾル発生基体は、0.7ミリメートル~2.0ミリメートル、0.7ミリメートル~1.8ミリメートル、0.7ミリメートル~1.6ミリメートル、または0.7ミリメートル~1.4ミリメートルの長さを有するセルロース繊維を含んでもよい。
【0258】
固体エアロゾル発生基体は、0.9ミリメートル~2.0ミリメートル、0.9ミリメートル~1.8ミリメートル、0.9ミリメートル~1.6ミリメートル、または0.9ミリメートル~1.4ミリメートルの長さを有するセルロース繊維を含んでもよい。
【0259】
固体エアロゾル発生基体は、2重量パーセント以上、5重量パーセント以上、10重量パーセント以上、または15重量パーセント以上のセルロース繊維含有量を有してもよい。
【0260】
固体エアロゾル発生基体は、30重量パーセント以下、25重量パーセント以下、または20重量パーセント以下のセルロース繊維含有量を有してもよい。
【0261】
固体エアロゾル発生基体は、2重量パーセント~30重量パーセント、2重量パーセント~25重量パーセント、または2重量パーセント~20重量パーセントのセルロース繊維含有量を有してもよい。
【0262】
固体エアロゾル発生基体は、5重量パーセント~30重量パーセント、5重量パーセント~25重量パーセント、または5重量パーセント~20重量パーセントのセルロース繊維含有量を有してもよい。
【0263】
固体エアロゾル発生基体は、10重量パーセント~30重量パーセント、10重量パーセント~25重量パーセント、または10重量パーセント~20重量パーセントのセルロース繊維含有量を有してもよい。
【0264】
固体エアロゾル発生基体は、15重量パーセント~30重量パーセント、15重量パーセント~25重量パーセント、または15重量パーセント~20重量パーセントのセルロース繊維含有量を有してもよい。
【0265】
固体エアロゾル発生基体は、5マイクロメートル以上、10マイクロメートル以上、または15マイクロメートル以上のD50粒径を有する微結晶セルロースを含み得る。
【0266】
本発明に関連して本明細書で使用される「D50粒径」という用語は、粒子状材料の粒径中央値を記述する。D50粒径は、分布を半分に分割する粒径であり、粒子の半分はD50粒径よりも大きく、粒子の半分はD50粒径よりも小さい。粒径分布は、レーザー回折によって決定され得る。例えば、粒径分布は、製造業者の指示に従って、Malvern Mastersizer 3000レーザー回折粒径分析器を使用してレーザー回折によって決定され得る。
【0267】
固体エアロゾル発生基体は、100マイクロメートル以下、90マイクロメートル以下、または80マイクロメートル以下のD50粒径を有する微結晶セルロースを含んでもよい。
【0268】
固体エアロゾル発生基体は、5マイクロメートル~100マイクロメートル、5マイクロメートル~90マイクロメートル、または5マイクロメートル~80マイクロメートルのD50粒径を有する微結晶セルロースを含んでもよい。
【0269】
固体エアロゾル発生基体は、10マイクロメートル~100マイクロメートル、10マイクロメートル~90マイクロメートル、または10マイクロメートル~80マイクロメートルのD50粒径を有する微結晶セルロースを含んでもよい。
【0270】
固体エアロゾル発生基体は、15マイクロメートル~100マイクロメートル、15マイクロメートル~90マイクロメートル、または150マイクロメートル~80マイクロメートルのD50粒径を有する微結晶セルロースを含んでもよい。
【0271】
固体エアロゾル発生基体は、2重量パーセント以上、5重量パーセント以上、10重量パーセント以上、または15重量パーセント以上の微結晶セルロース含有量を有してもよい。
【0272】
固体エアロゾル発生基体は、30重量パーセント以下、25重量パーセント以下、または20重量パーセント以下の微結晶セルロース含有量を有してもよい。
【0273】
固体エアロゾル発生基体は、2重量パーセント~30重量パーセント、2重量パーセント~25重量パーセント、または2重量パーセント~20重量パーセントの微結晶セルロース含有量を有してもよい。
【0274】
固体エアロゾル発生基体は、5重量パーセント~30重量パーセント、5重量パーセント~25重量パーセント、または5重量パーセント~20重量パーセントの微結晶セルロース含有量を有してもよい。
【0275】
固体エアロゾル発生基体は、10重量パーセント~30重量パーセント、10重量パーセント~25重量パーセント、または10重量パーセント~20重量パーセントの微結晶セルロース含有量を有してもよい。
【0276】
固体エアロゾル発生基体は、15重量パーセント~30重量パーセント、15重量パーセント~25重量パーセント、または15重量パーセント~20重量パーセントの微結晶セルロース含有量を有してもよい。
【0277】
固体エアロゾル発生基体は、25マイクロメートル以上、30マイクロメートル以上、または35マイクロメートル以上のD50粒径を有するセルロース粉末を含んでもよい。
【0278】
固体エアロゾル発生基体は、250マイクロメートル以下、225マイクロメートル以下、または200マイクロメートル以下のD50粒径を有するセルロース粉末を含んでもよい。
【0279】
固体エアロゾル発生基体は、25マイクロメートル~250マイクロメートル、25マイクロメートル~225マイクロメートル、または25マイクロメートル~200マイクロメートルのD50粒径を有するセルロース粉末を含んでもよい。
【0280】
固体エアロゾル発生基体は、30マイクロメートル~250マイクロメートル、30マイクロメートル~225マイクロメートル、または30マイクロメートル~200マイクロメートルのD50粒径を有するセルロース粉末を含んでもよい。
【0281】
固体エアロゾル発生基体は、35マイクロメートル~250マイクロメートル、35マイクロメートル~225マイクロメートル、または35マイクロメートル~200マイクロメートルのD50粒径を有するセルロース粉末を含んでもよい。
【0282】
固体エアロゾル発生基体は、2重量パーセント以上、5重量パーセント以上、10重量パーセント以上、または15重量パーセント以上のセルロース粉末含有量を有してもよい。
【0283】
固体エアロゾル発生基体は、30重量パーセント以下、25重量パーセント以下、または20重量パーセント以下のセルロース粉末含有量を有してもよい。
【0284】
固体エアロゾル発生基体は、2重量パーセント~30重量パーセント、2重量パーセント~25重量パーセント、または2重量パーセント~20重量パーセントのセルロース粉末含有量を有してもよい。
【0285】
固体エアロゾル発生基体は、5重量パーセント~30重量パーセント、5重量パーセント~25重量パーセント、または5重量パーセント~20重量パーセントのセルロース粉末含有量を有してもよい。
【0286】
固体エアロゾル発生基体は、10重量パーセント~30重量パーセント、10重量パーセント~25重量パーセント、または10重量パーセント~20重量パーセントのセルロース粉末含有量を有してもよい。
【0287】
固体エアロゾル発生基体は、15重量パーセント~30重量パーセント、15重量パーセント~25重量パーセント、または15重量パーセント~20重量パーセントのセルロース粉末含有量を有してもよい。
【0288】
固体エアロゾル発生基体は、水を含んでもよい。
【0289】
固体エアロゾル発生基体は、固体エアロゾル発生基体の総重量に基づいて、5重量パーセント以上、10重量パーセント以上、15重量パーセント以上、または17重量パーセント以上の含水量を有してもよい。
【0290】
固体エアロゾル発生基体は、固体エアロゾル発生基体の総重量に基づいて、35重量パーセント以下、30重量パーセント以下、または25重量パーセント以下の含水量を有してもよい。
【0291】
固体エアロゾル発生基体は、固体エアロゾル発生基体の総重量に基づいて、5重量パーセント~35重量パーセント、5重量パーセント~30重量パーセント、または5重量パーセント~25重量パーセントの含水量を有してもよい。
【0292】
固体エアロゾル発生基体は、固体エアロゾル発生基体の総重量に基づいて、10重量パーセント~35重量パーセント、10重量パーセント~30重量パーセント、または10重量パーセント~25重量パーセントの含水量を有してもよい。
【0293】
固体エアロゾル発生基体は、固体エアロゾル発生基体の総重量に基づいて、15重量パーセント~35重量パーセント、15重量パーセント~30重量パーセント、または15重量パーセント~25重量パーセントの含水量を有してもよい。
【0294】
固体エアロゾル発生基体は、固体エアロゾル発生基体の総重量に基づいて、17重量パーセント~35重量パーセント、17重量パーセント~30重量パーセント、または17重量パーセント~25重量パーセントの含水量を有してもよい。
【0295】
固体エアロゾル発生基体は、一つ以上の非セルロース系増粘剤を含んでもよい。
【0296】
本発明に関連して本明細書で使用される「非セルロース系増粘剤」という用語は、水性または非水性の液体組成物に添加されたときに、液体組成物のその他の特性を実質的に改変することなく、液体組成物の粘度を増大させる非セルロース物質を記述するために使用される。一つ以上の非セルロース系増粘剤は、安定性を増大させ、液体組成物中の成分の懸濁を改善し得る。増粘剤は、「増粘剤(thickener)」または「レオロジー修正剤」あるいは「増粘剤(viscosifying agent)」とも称され得る。
【0297】
固体エアロゾル発生基体は、アルギネート、ゲルランガム、グアルガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、ペクチン、デンプン、およびキサンタンガムから選択される一つ以上の非セルロース系増粘剤を含み得る。
【0298】
固体エアロゾル発生基体は、イオタカラギーナンまたはカッパカラギーナンを含まない場合がある。イオタカラギーナンまたはカッパカラギーナンを含まない固体エアロゾル発生基体は、有利なことに、摂氏180度~摂氏350度の温度に加熱されたときに固体のままであり得る。これは有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品におけるクラスト化を低減または除去し得る。
【0299】
固体エアロゾル発生基体は、寒天を含まない場合がある。寒天を含まない固体エアロゾル発生基体は、有利なことに、摂氏180度~摂氏350度の温度に加熱されたときに固体のままであり得る。これは有利なことに、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品におけるクラスト化を低減または除去し得る。
【0300】
固体エアロゾル発生基体は、1重量パーセント以上、2重量パーセント以上、または3重量パーセント以上の総セルロース系増粘剤を有してもよい。
【0301】
本発明に関連して本明細書で使用される「総非セルロース系増粘剤含有量」という用語は、固体エアロゾル発生基体中のすべての非セルロース系増粘剤の合計含有量を記述するために使用される。
【0302】
固体エアロゾル発生基体は、10重量パーセント以下、8重量パーセント以下、または6重量パーセント以下の総非セルロース系増粘剤含有量を有してもよい。
【0303】
固体エアロゾル発生基体は、1重量パーセント~10重量パーセント、1重量パーセント~8重量パーセント、または1重量パーセント~6重量パーセントの総非セルロース系増粘剤含有量を有してもよい。
【0304】
固体エアロゾル発生基体は、2重量パーセント~10重量パーセント、2重量パーセント~8重量パーセント、または2重量パーセント~6重量パーセントの総非セルロース系増粘剤含有量を有してもよい。
【0305】
固体エアロゾル発生基体は、3重量パーセント~10重量パーセント、3重量パーセント~8重量パーセント、または3重量パーセント~6重量パーセントの総非セルロース系増粘剤含有量を有してもよい。
【0306】
固体エアロゾル発生基体は、一つ以上の風味剤を含んでもよい。
【0307】
好適な風味剤が当技術分野で知られており、メントールが挙げられるが、これに限定されない。
【0308】
本発明に関連して本明細書で使用される「メントール」という用語は、その異性体のいずれかにおける化合物2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサノールを記述するために使用される。
【0309】
本発明に関連して本明細書で使用される「総風味剤含有量」という用語は、固体エアロゾル発生基体中のすべての風味剤の合計含有量を記述するために使用される。
【0310】
固体エアロゾル発生基体は、0.5重量パーセント以上、1重量パーセント以上、2重量パーセント以上、または3重量パーセント以上の総風味剤含有量を有してもよい。
【0311】
固体エアロゾル発生基体は、6重量パーセント以下、5重量パーセント以下、または4重量パーセント以下の総風味剤含有量を有してもよい。
【0312】
固体エアロゾル発生基体は、0.5重量パーセント~6重量パーセント、0.5重量パーセント~5重量パーセント、または0.5重量パーセント~4重量パーセントの総風味剤含有量を有してもよい。
【0313】
固体エアロゾル発生基体は、1重量パーセント~6重量パーセント、1重量パーセント~5重量パーセント、または1重量パーセント~4重量パーセントの総風味剤含有量を有してもよい。
【0314】
固体エアロゾル発生基体は、2重量パーセント~6重量パーセント、2重量パーセント~5重量パーセント、または2重量パーセント~4重量パーセントの総風味剤含有量を有してもよい。
【0315】
固体エアロゾル発生基体は、3重量パーセント~6重量パーセント、3重量パーセント~5重量パーセント、または3重量パーセント~4重量パーセントの総風味剤含有量を有してもよい。
【0316】
固体エアロゾル発生基体は、実質的にたばこを含まない固体エアロゾル発生基体であってもよい。
【0317】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「実質的にたばこを含まない固体エアロゾル発生基体」という用語は、1重量パーセント未満のたばこ含有量を有する固体エアロゾル発生基体を記述するために使用される。例えば、固体エアロゾル発生基体は、0.75重量パーセント未満、0.5重量パーセント未満、または0.25重量パーセント未満のたばこ含有量を有してもよい。
【0318】
固体エアロゾル発生基体は、たばこを含まないエアロゾル発生フィルムであってもよい。
【0319】
本発明に関連して本明細書で使用される「たばこを含まない固体エアロゾル発生基体」という用語は、0重量パーセントのたばこ含有量を有する固体エアロゾル発生基体を記述するために使用される。
【0320】
エアロゾル発生物品は任意の所望の形状を有してもよい。例えば、エアロゾル発生物品は実質的に円筒形であってもよい。
【0321】
エアロゾル発生物品は任意の所望の横断断面を有してもよい。例えば、エアロゾル発生物品は、実質的に円形、長円形、または楕円形の横断断面を有してもよい。
【0322】
エアロゾル発生物品は任意の所望の長さを有してもよい。例えば、エアロゾル発生物品は、30ミリメートル~70ミリメートル、35ミリメートル~65ミリメートル、または40ミリメートル~60ミリメートルの長さを有してもよい。
【0323】
エアロゾル発生物品は任意の所望の幅を有してもよい。例えば、エアロゾル発生物品は、5ミリメートル~10ミリメートル、6ミリメートル~9ミリメートル、または7ミリメートル~8ミリメートルの幅を有してもよい。
【0324】
エアロゾル発生物品は、固体エアロゾル発生基体を含むエアロゾル発生ロッドを備えてもよい。
【0325】
エアロゾル発生物品は、固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタを備える。
【0326】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含まず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、サセプタの腐食が低減または防止され得る。
【0327】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、サセプタの腐食が低減または防止され得る。
【0328】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体に、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含まず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含めることにより、有利なことに、サセプタの腐食が低減または防止され得る。
【0329】
サセプタは、固体エアロゾル発生基体を含むエアロゾル発生ロッド内に位置してもよい。
【0330】
サセプタは、固体エアロゾル発生基体内に位置してもよい。
【0331】
固体エアロゾル発生基体は、少なくとも部分的にサセプタを囲んでもよい。
【0332】
固体エアロゾル発生基体は、サセプタ上に配置されてもよい。例えば、固体エアロゾル発生基体が固体エアロゾル発生フィルムである場合、サセプタは、少なくとも部分的に固体エアロゾル発生フィルムで被覆されてもよい。
【0333】
サセプタは、少なくとも部分的に固体エアロゾル発生基体内に包埋されてもよい。例えば、固体エアロゾル発生基体が固体エアロゾル発生ゲルである場合、サセプタは、少なくとも部分的に固体エアロゾル発生ゲル内に包埋されてもよい。
【0334】
サセプタは、細長いサセプタであってもよい。
【0335】
本発明に関連して本明細書で使用される「細長い」という用語は、その幅よりも大きな長さを有するサセプタを記述するために使用される。例えば、サセプタの長さは、少なくともその幅の二倍であってもよい。
【0336】
サセプタは、任意の所望の長さを有してもよい。例えば、サセプタは、6ミリメートル~18ミリメートル、8ミリメートル~16ミリメートル、または10ミリメートル~14ミリメートルの長さを有してもよい。
【0337】
サセプタは、固体エアロゾル発生基体の長さと実質的に同じであるか、または固体エアロゾル発生基体を含むエアロゾル発生ロッドの長さと実質的に同じ長さを有してもよい。
【0338】
サセプタは、エアロゾル発生物品の長軸方向軸に沿って延びてもよい。
【0339】
サセプタは、任意の所望の幅を有してもよい。例えば、サセプタは、2ミリメートル~8ミリメートル、3ミリメートル~7ミリメートル、または4ミリメートル~6ミリメートルの幅を有してもよい。
【0340】
サセプタは、任意の所望の厚さを有してもよい。例えば、サセプタは、30マイクロメートル~90マイクロメートル、40マイクロメートル~80マイクロメートル、または50マイクロメートル~70マイクロメートルの厚さを有してもよい。
【0341】
サセプタ要素は、固体エアロゾル発生基体からエアロゾルを発生させるのに十分な温度へと誘導加熱することができる任意の材料から形成され得る。
【0342】
サセプタは、金属、合金または炭素を含むことが好ましい。
【0343】
サセプタは、強磁性材料(例えば、強磁性合金、フェライト鉄、または強磁性鋼もしくは強磁性ステンレス鋼)を含んでよく、またはそれらから成ってもよい。好適なサセプタプは、アルミニウムを含むか、またはアルミニウムから成ってもよい。
【0344】
サセプタは、400シリーズのステンレス鋼、例えばグレード410のステンレス鋼、またはグレード420のステンレス鋼、またはグレード430のステンレス鋼から形成されてもよい。異なる材料は、類似の値の周波数および磁界強度を有する電磁場内に位置付けられた時に、異なる量のエネルギーを散逸させる。
【0345】
サセプタは、非金属コアの上に配置された金属層を有する非金属コア(例えば、セラミックコアの表面上に形成された金属のトラック)を備えてもよい。
【0346】
サセプタは、保護外部層、例えば保護外部セラミック層または保護外部ガラス層を有してもよい。
【0347】
サセプタは、ガラス、セラミック、または不活性金属で形成される保護外部被覆を含み得る。
【0348】
エアロゾル発生物品は、一つ以上の他の構成要素を含んでもよい。
【0349】
一つ以上の他の構成要素は、上流要素、支持要素、エアロゾル冷却要素、およびマウスピース要素のうちの一つ以上を含み得る。
【0350】
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の遠位端に位置する上流要素を備え得る。
【0351】
上流要素は、固体エアロゾル発生基体のすぐ上流に位置してもよい。
【0352】
上流要素は、有利なことに、固体エアロゾル発生基体との直接的な接触を防止し得る。これは、有利なことに、エアロゾル発生物品の輸送および取り扱い中のサセプタの変位または変形を防止するのに役立ち得る。
【0353】
上流要素は、多孔性材料のプラグを含み得る。例えば、上流要素は、セルロースアセテートプラグを含み得る。
【0354】
上流要素は、任意の所望の形状を有してもよい。例えば、上流要素は、実質的に円筒形であってもよい。
【0355】
上流要素は、任意の所望の横断断面を有してもよい。例えば、支持要素は、実質的に円形、長円形、または楕円形の横断断面を有してもよい。
【0356】
上流要素は、任意の所望の長さを有してもよい。例えば、上流要素は、1mm~10mm、1mm~8mm、または1mm~6mmの長さを有してもよい。例えば、上流要素は、3mm~10mm、3mm~8mm、または3mm~6mmの長さを有してもよい。
【0357】
上流要素は、任意の所望の幅を有してもよい。例えば、上流要素は、5ミリメートル~10ミリメートル、6ミリメートル~9ミリメートル、または7ミリメートル~8ミリメートルの幅を有してもよい。上流要素は、エアロゾル発生物品の幅と実質的に同じ幅を有してもよい。
【0358】
エアロゾル発生物品は、固体エアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する支持要素を備え得る。
【0359】
支持要素は、固体エアロゾル発生基体のすぐ下流に位置し得る。
【0360】
支持要素は中空管状セグメントを備え得る。例えば、支持要素は、中空のセルロースアセテート管を含み得る。
【0361】
中空管状セグメントは、無制限の流れチャネルを提供する長軸方向の空洞を画定し得る。
【0362】
支持要素は、任意の所望の形状を有してもよい。例えば、支持要素は、実質的に円筒形であってもよい。
【0363】
支持要素は、任意の所望の横断断面を有してもよい。例えば、支持要素は、実質的に円形、長円形、または楕円形の横断断面を有してもよい。
【0364】
支持要素は、任意の所望の長さを有してもよい。例えば、支持要素は、5mm~15mm、5mm~12mm、または5mm~10mmの長さを有してもよい。例えば、支持要素は、7mm~15mm、7mm~12mm、または7mm~10mmの長さを有してもよい。
【0365】
支持要素は、任意の所望の幅を有してもよい。例えば、支持要素は、5ミリメートル~10ミリメートル、6ミリメートル~9ミリメートル、または7ミリメートル~8ミリメートルの幅を有してもよい。支持要素は、エアロゾル発生物品の幅と実質的に同じ幅を有してもよい。
【0366】
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の近位端に位置するマウスピースを備え得る。
【0367】
マウスピース要素は、多孔性材料のプラグを含み得る。例えば、マウスピース要素は、セルロースアセテートプラグを含み得る。
【0368】
マウスピース要素は、口側端の空洞を備え得る。
【0369】
口側端の空洞は、マウスピース要素の近位端に提供された中空の管状要素によって画定され得る。
【0370】
口側端の空洞は、ラッパーによって画定され得る。
【0371】
マウスピース要素は、任意の所望の形状を有し得る。例えば、マウスピース要素は、実質的に円筒形であってもよい。
【0372】
マウスピース要素は、任意の所望の横断断面を有してもよい。例えば、マウスピース要素は、実質的に円形、長円形、または楕円形の横断断面を有してもよい。
【0373】
マウスピースは、任意の所望の長さを有してもよい。例えば、マウスピース要素は、5mm~20mm、5mm~15mm、または5mm~10mmの長さを有してもよい。例えば、マウスピース要素は、6mm~20mm、6mm~15mm、または6mm~10mmの長さを有してもよい。例えば、マウスピース要素は、7mm~20mm、7mm~15mm、または7mm~10mmの長さを有してもよい。
【0374】
マウスピース要素は、任意の所望の幅を有してもよい。例えば、マウスピース要素は、5ミリメートル~10ミリメートル、6ミリメートル~9ミリメートル、または7ミリメートル~8ミリメートルの幅を有してもよい。マウスピース要素は、エアロゾル発生物品の幅と実質的に同じ幅を有してもよい。
【0375】
エアロゾル発生物品は、固体エアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置するエアロゾル冷却要素を備え得る。
【0376】
エアロゾル発生物品がマウスピース要素を備える場合、エアロゾル冷却要素は、マウスピース要素のすぐ上流に位置してもよい。
【0377】
エアロゾル発生物品が支持要素を備える場合、エアロゾル冷却要素は、支持要素のすぐ下流に位置し得る。
【0378】
エアロゾル冷却要素は、中空管状セグメントを備え得る。例えば、エアロゾル冷却要素は、中空のセルロースアセテート管を含み得る。
【0379】
中空管状セグメントは、無制限の流れチャネルを提供する長軸方向の空洞を画定し得る。
【0380】
エアロゾル冷却要素は、任意の所望の形状を有してもよい。例えば、マウスピース要素は、実質的に円筒形であってもよい。
【0381】
エアロゾル冷却要素は、任意の所望の横断断面を有してもよい。例えば、エアロゾル冷却要素は、実質的に円形、長円形、または楕円形の横断断面を有してもよい。
【0382】
エアロゾル冷却要素は、任意の所望の長さを有してもよい。例えば、エアロゾル冷却要素は、5m~20mm、または5mm~15mmの長さを有してもよい。例えば、エアロゾル冷却要素は、6mm~20mm、または6mm~15mmの長さを有してもよい。例えば、エアロゾル冷却要素は、7mm~20mm、または7mm~15mmの長さを有してもよい。
【0383】
エアロゾル冷却要素は、任意の所望の幅を有してもよい。例えば、エアロゾル冷却要素は、5ミリメートル~10ミリメートル、6ミリメートル~9ミリメートル、または7ミリメートル~8ミリメートルの幅を有してもよい。エアロゾル冷却要素は、エアロゾル発生物品の幅と実質的に同じ幅を有してもよい。
【0384】
固体エアロゾル発生基体、サセプタ、およびエアロゾル発生物品の一つ以上の他の構成要素は、一つ以上のラッパー内に組み立てられて、エアロゾル発生物品を形成してもよい。例えば、固体エアロゾル発生基体、サセプタ、およびエアロゾル発生物品の他の構成要素は、一つ以上のラッパー内に組み立てられて細長いロッドを形成してもよい。
【0385】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品で使用するための適切なラッパーが、当技術分野で知られており、以下に限定されないが、シガレットペーパー、フィルタープラグラップ、ティッピングペーパー、金属化紙、金属ホイル、および金属ホイル紙ラミネートが挙げられる。
【0386】
エアロゾル発生物品は、固体エアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する通気ゾーンを備え得る。
【0387】
エアロゾル発生物品がエアロゾル冷却要素を備える場合、通気ゾーンは、エアロゾル冷却要素に沿った場所に提供され得る。
【0388】
エアロゾル発生物品は、10パーセント以上、15パーセント以上、20パーセント以上、または25パーセント以上の通気レベルを有してもよい。
【0389】
エアロゾル発生物品は、50パーセント以下、45パーセント以下、または40パーセント以下の通気レベルを有してもよい。
【0390】
エアロゾル発生物品は、10パーセント~50パーセント、10パーセント~45パーセント、または10パーセント~40パーセントの通気レベルを有してもよい。
【0391】
エアロゾル発生物品は、15パーセント~50パーセント、15パーセント~45パーセント、または15パーセント~40パーセントの通気レベルを有してもよい。
【0392】
エアロゾル発生物品は、20パーセント~50パーセント、20パーセント~45パーセント、または20パーセント~40パーセントの通気レベルを有してもよい。
【0393】
エアロゾル発生物品は、25パーセント~50パーセント、25パーセント~45パーセント、または25パーセント~40パーセントの通気レベルを有してもよい。
【0394】
エアロゾル発生物品は、30パーセント~50パーセント、30パーセント~45パーセント、または30パーセント~40パーセントの通気レベルを有してもよい。
【0395】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、従来の火のついた先のある紙巻たばこと類似してもよい。
【0396】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、公知の方法および機械を使用して組み立てられ得る。
【0397】
本発明の第二の態様によると、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体を加熱するように構成されたインダクタを含む電気的に作動するエアロゾル発生装置とを備えるエアロゾル発生システムが提供される。
【0398】
エアロゾル発生システムは、本発明の第一の態様による消耗品エアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体を加熱するように構成された再使用可能な電気的に作動するエアロゾル発生装置とを備え得る。
【0399】
電気的に作動するエアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品の少なくとも一部分を受容するように構成された装置空洞を画定するハウジングを備え得る。
【0400】
電気的に作動するエアロゾル発生装置は、少なくともエアロゾル発生物品の遠位部分を受容するように構成された装置空洞を画定するハウジングを備え得る。
【0401】
電気的に作動するエアロゾル発生装置は、手持ち式の電気的に作動するエアロゾル発生装置であってもよい。
【0402】
電気的に作動するエアロゾル発生装置は、電源および制御電子機器を備え得る。
【0403】
電気的に作動するエアロゾル発生装置は、電池および制御電子機器を備えてもよい。
【0404】
電気的に作動するエアロゾル発生装置は、一つ以上の誘導コイルを含むインダクタを備え得る。
【実施例】
【0405】
以下に非限定的な実施例の非網羅的な一覧を提供している。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様の任意の一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【0406】
実施例1:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有しない一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例2:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例3:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および非カルボキシルヒドロキシル基を含有しない一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例4:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および非カルボキシルヒドロキシル基を含有せず、かつケトン基を含有しない一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例5:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例6:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例7:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例8:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および非カルボキシルヒドロキシル基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例9:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および非カルボキシルヒドロキシル基を含有せず、ケトン基を含有しない、かつ25℃で3.5以下の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例10:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および酢酸、アジピン酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、ミリスチン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、ウンデカン酸、およびC1~C10飽和アルキルモノカルボン酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例11:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および酢酸、アジピン酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、ミリスチン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、およびウンデカン酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例12:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および酢酸、アジピン酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、ミリスチン酸、シュウ酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、およびウンデカン酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例13:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および酢酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、およびリンゴ酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例14:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、および酢酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、およびマレイン酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例15:
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、エアロゾル発生物品が、ニコチン、一つ以上のセルロース系剤、一つ以上のエアロゾル形成体、およびフマル酸、マレイン酸、およびリンゴ酸から選択される一つ以上のカルボン酸、を含む固体エアロゾル発生基体を備える、エアロゾル発生物品。
実施例16:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸およびマレイン酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含む、実施例1~53のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例17:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含む、実施例1~54のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例18:
固体エアロゾル発生基体が、イオタカラギーナンまたはカッパカラギーナンを含まない、実施例1~17のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例19:
固体エアロゾル発生基体が、寒天を含まない、実施例1~18のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例20:
固体エアロゾル発生基体が、摂氏180度~摂氏350度の温度に加熱されるときに固体のままである、実施例1~19のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例21:
固体エアロゾル発生基体が、摂氏200度~摂氏320度の温度に加熱されるときに固体のままである、実施例1~19のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例22:
固体エアロゾル発生基体が、摂氏220度~摂氏300度の温度に加熱されるときに固体のままである、実施例1~19のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例23:
固体エアロゾル発生基体が、摂氏240度~摂氏280度の温度に加熱されるときに固体のままである、実施例1~19のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例24:
固体エアロゾル発生基体が、0.5重量パーセント以上のニコチン含有量を有する、実施例1~23のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例25:
固体エアロゾル発生基体が、1重量パーセント以上のニコチン含有量を有する、実施例1~124のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例26:
固体エアロゾル発生基体が、1.5重量パーセント以上のニコチン含有量を有する、実施例1~125のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例27:
固体エアロゾル発生基体が、2重量パーセント以上のニコチン含有量を有する、実施例1~26のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例28:
固体エアロゾル発生基体が、10重量パーセント以下のニコチン含有量を有する、実施例1~27のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例29:
固体エアロゾル発生基体が、8重量パーセント以下のニコチン含有量を有する、実施例1~28のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例30:
固体エアロゾル発生基体が、6重量パーセント以下のニコチン含有量を有する、実施例1~29のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例31:
固体エアロゾル発生基体が、4重量パーセント以下のニコチン含有量を有する、実施例1~30のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例32:
固体エアロゾル発生基体が、45重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量を有する、実施例1~31のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例33:
固体エアロゾル発生基体が、46重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量を有する、実施例1~32のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例34:
固体エアロゾル発生基体が、48重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量を有する、実施例1~33のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例35:
固体エアロゾル発生基体が、50重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量を有する、実施例1~34のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例36:
固体エアロゾル発生基体が、52重量パーセント以上の総エアロゾル形成体含有量を有する、実施例1~35のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例37:
固体エアロゾル発生基体が、62重量パーセント以下の総エアロゾル形成体含有量を有する、実施例1~36のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例38:
固体エアロゾル発生基体が、60重量パーセント以下の総エアロゾル形成体含有量を有する、実施例1~37のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例39:
固体エアロゾル発生基体が、58重量パーセント以下の総エアロゾル形成体含有量を有する、実施例1~38のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例40:
固体エアロゾル発生基体が、56重量パーセント以下の総エアロゾル形成体含有量を有する、実施例1~39のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例41:
固体エアロゾル発生基体が、54重量パーセント以下の総エアロゾル形成体含有量を有する、実施例1~40のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例42:
固体エアロゾル発生基体が、一つ以上の多価アルコールを含む、実施例1~41のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例43:
固体エアロゾル発生基体が、45重量パーセント以上の総多価アルコール含有量を有する、実施例42によるエアロゾル発生物品。
実施例44:
固体エアロゾル発生基体が、46重量パーセント以上の総多価アルコール含有量を有する、実施例42または43によるエアロゾル発生物品。
実施例45:
固体エアロゾル発生基体が、48重量パーセント以上の総多価アルコール含有量を有する、実施例42~44のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例46:
固体エアロゾル発生基体が、50重量パーセント以上の総多価アルコール含有量を有する、実施例42~45のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例47:
固体エアロゾル発生基体が、52重量パーセント以上の総多価アルコール含有量を有する、実施例42~46のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例48:
固体エアロゾル発生基体が、62重量パーセント以下の総多価アルコール含有量を有する、実施例42~47のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例49:
固体エアロゾル発生基体が、60重量パーセント以下の総多価アルコール含有量を有する、実施例42~48のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例50:
固体エアロゾル発生基体が、58重量パーセント以下の総多価アルコール含有量を有する、実施例42~49のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例51:
固体エアロゾル発生基体が、56重量パーセント以下の総多価アルコール含有量を有する、実施例42~50のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例52:
固体エアロゾル発生基体が、54重量パーセント以下の総多価アルコール含有量を有する、実施例42~51のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例53:
固体エアロゾル発生基体が、1,3-ブタンジオール、グリセリン、1,3-プロパンジオール、プロピレングリコール、およびトリエチレングリコールから選択される一つ以上の多価アルコールを含む、実施例42~52のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例54:
固体エアロゾル発生基体が、グリセリンおよびプロピレングリコールから選択される一つ以上の多価アルコールを含む、実施例42~53のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例55:
固体エアロゾル発生基体が、グリセリンを含む、実施例42~54のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例56:
固体エアロゾル発生基体が、35重量パーセント以上のグリセリン含有量を有する、実施例55によるエアロゾル発生物品。
実施例57:
固体エアロゾル発生基体が、40重量パーセント以上のグリセリン含有量を有する、実施例55または56によるエアロゾル発生物品。
実施例58:
固体エアロゾル発生基体が、45重量パーセント以上のグリセリン含有量を有する、実施例55~57のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例59:
固体エアロゾル発生基体が、46重量パーセント以上のグリセリン含有量を有する、実施例55~58のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例60:
固体エアロゾル発生基体が、48重量パーセント以上のグリセリン含有量を有する、実施例55~59のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例61:
固体エアロゾル発生基体が、50重量パーセント以上のグリセリン含有量を有する、実施例55~60のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例62:
固体エアロゾル発生基体が、52重量パーセント以上のグリセリン含有量を有する、実施例55~61のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例63:
固体エアロゾル発生基体が、62重量パーセント以下のグリセリン含有量を有する、実施例55~62のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例64:
固体エアロゾル発生基体が、60重量パーセント以下のグリセリン含有量を有する、実施例55~63のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例65:
固体エアロゾル発生基体が、58重量パーセント以下のグリセリン含有量を有する、実施例55~64のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例66:
固体エアロゾル発生基体が、56重量パーセント以下のグリセリン含有量を有する、実施例55~65のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例67:
固体エアロゾル発生基体が、54重量パーセント以下のグリセリン含有量を有する、実施例55~66のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例68:
固体エアロゾル発生基体が、複数のカルボン酸を含む、実施例1~67のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例69:
固体エアロゾル発生基体が、非カルボキシルヒドロキシル基を含有する一つ以上のカルボン酸を含む、実施例1~68のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例70:
固体エアロゾル発生基体が、非カルボキシルアルキルヒドロキシル基を含有する一つ以上のカルボン酸を含む、実施例1~69のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例71:
固体エアロゾル発生基体が、ケトン基を含有する一つ以上のカルボン酸を含む、実施例1~70のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例72:
固体エアロゾル発生基体が、25℃で3.6以上の水中pKaを有する一つ以上のカルボン酸を含む、実施例1~71のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例73:
固体エアロゾル発生基体が、酢酸、安息香酸、乳酸、およびレブリン酸から選択される一つ以上のカルボン酸を含む、実施例1~72のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例74:
固体エアロゾル発生基体が、0.5重量パーセント以上の総カルボン酸含有量を有する、実施例1~73のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例75:
固体エアロゾル発生基体が、1重量パーセント以上の総カルボン酸含有量を有する、実施例1~74のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例76:
固体エアロゾル発生基体が、1.5重量パーセント以上の総カルボン酸含有量を有する、実施例1~75のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例77:
固体エアロゾル発生基体が、2重量パーセント以上の総カルボン酸含有量を有する、実施例1~76のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例78:
固体エアロゾル発生基体が、8重量パーセント以下の総カルボン酸含有量を有する、実施例1~77のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例79:
固体エアロゾル発生基体が、6重量パーセント以下の総カルボン酸含有量を有する、実施例1~78のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例80:
固体エアロゾル発生基体が、4重量パーセント以下の総カルボン酸含有量を有する、実施例1~79のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例81:
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比が、0.5:1以上である、実施例1~80のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例82:
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比が、1:1以上である、実施例1~81のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例83:
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比が、1.5:1以上である、実施例1~82のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例84:
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比が、2:1以上である、実施例1~83のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例85:
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比が、5:1以下である、実施例1~84のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例86:
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比が、4.5:1以下である、実施例1~85のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例87:
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比が、4:1以下である、実施例1~86のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例88:
固体エアロゾル発生基体中の総カルボン酸とニコチンのモル比が、3.5:1以下である、実施例1~87のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例89:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体が、0.5重量パーセント以上のフマル酸含有量を有する、実施例1~88のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例90:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体が、1重量パーセント以上のフマル酸含有量を有する、実施例1~89のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例91:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体が、1.5重量パーセント以上のフマル酸含有量を有する、実施例1~90のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例92:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体が、2重量パーセント以上のフマル酸含有量を有する、実施例1~91のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例93:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体が、8重量パーセント以下のフマル酸含有量を有する、実施例1~92のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例94:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体が、6重量パーセント以下のフマル酸含有量を有する、実施例1~93のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例95:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体が、4重量パーセント以下のフマル酸含有量を有する、実施例1~94のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例96:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比が、0.5:1以上である、実施例1~95のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例97:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比が、1:1以上である、実施例1~96のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例98:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比が、1.5:1以上である、実施例1~97のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例99:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比が、2:1以上である、実施例1~98のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例100:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比が、4:1以下である、実施例1~99のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例101:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比が、3.5:1以下である、実施例1~100のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例102:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比が、3:1以下である、実施例1~101のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例103:
固体エアロゾル発生基体が、フマル酸を含み、固体エアロゾル発生基体中のフマル酸とニコチンのモル比が、2.5:1以下である、実施例1~102のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例104:
固体エアロゾル発生基体が、複数のセルロース系剤を含む、実施例1~103のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例105:
固体エアロゾル発生基体が、25重量パーセント以上の総セルロース系剤含有量を有する、実施例1~104のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例106:
固体エアロゾル発生基体が、30重量パーセント以上の総セルロース系剤含有量を有する、実施例1~105のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例107:
固体エアロゾル発生基体が、35重量パーセント以上の総セルロース系剤含有量を有する、実施例1~106のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例108:
固体エアロゾル発生基体が、36重量パーセント以上の総セルロース系剤含有量を有する、実施例1~107のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例109:
固体エアロゾル発生基体が、38重量パーセント以上の総セルロース系剤含有量を有する、実施例1~108のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例110:
固体エアロゾル発生基体が、40重量パーセント以上の総セルロース系剤含有量を有する、実施例1~109のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例111:
固体エアロゾル発生基体が、52重量パーセント以下の総セルロース系剤含有量を有する、実施例1~110のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例112:
固体エアロゾル発生基体が、50重量パーセント以下の総セルロース系剤含有量を有する、実施例1~111のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例113:
固体エアロゾル発生基体が、48重量パーセント以下の総セルロース系剤含有量を有する、実施例1~112のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例114:
固体エアロゾル発生基体が、46重量パーセント以下の総セルロース系剤含有量を有する、実施例1~113のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例115:
固体エアロゾル発生基体が、44重量パーセント以下の総セルロース系剤含有量を有する、実施例1~114のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例116:
固体エアロゾル発生基体が、一つ以上のセルロース系フィルム形成剤を含む、実施例1~115のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例117:
固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース(HEMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、およびメチルセルロース(MC)から選択される一つ以上のセルロース系フィルム形成剤を含む、実施例116によるエアロゾル発生物品。
実施例118:
固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルセルロース(EC)、メチルセルロース(MC)、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)から選択される一つ以上のセルロース系フィルム形成剤を含む、実施例116または117によるエアロゾル発生物品。
実施例119:
固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロース(CMC)およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)から選択される一つ以上のセルロース系フィルム形成剤を含む、実施例116~118のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例120:
固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロース(CMC)およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を含む、実施例116~119のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例121:
一つ以上のセルロース系フィルム形成剤が、固体エアロゾル発生基体のための結合剤として作用する、実施例116~120のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例122:
固体エアロゾル発生基体が、15重量パーセント以上の総セルロース系フィルム形成剤含有量を有する、実施例116~121のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例123:
固体エアロゾル発生基体が、20重量パーセント以上の総セルロース系フィルム形成剤含有量を有する、実施例116~122のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例124:
固体エアロゾル発生基体が、25重量パーセント以上の総セルロース系フィルム形成剤含有量を有する、実施例116~123のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例125:
固体エアロゾル発生基体が、40重量パーセント以下の総セルロース系フィルム形成剤含有量を有する、実施例116~124のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例126:
固体エアロゾル発生基体が、35重量パーセント以下の総セルロース系フィルム形成剤含有量を有する、実施例116~125のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例127:
固体エアロゾル発生基体が、30重量パーセント以下の総セルロース系フィルム形成剤含有量を有する、実施例116~126のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例128:
固体エアロゾル発生基体が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、14重量パーセント以上のヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有する、実施例116~127のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例129:
固体エアロゾル発生基体が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、16重量パーセント以上のヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有する、実施例116~128のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例130:
固体エアロゾル発生基体が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、18重量パーセント以上のヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有する、実施例116~129のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例131:
固体エアロゾル発生基体が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、20重量パーセント以上のヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有する、実施例116~130のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例132:
固体エアロゾル発生基体が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、40重量パーセント以下のヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有する、実施例116~131のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例133:
固体エアロゾル発生基体が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、35重量パーセント以下のヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有する、実施例116~132のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例134:
固体エアロゾル発生基体が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、30重量パーセント以下のヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有する、実施例116~133のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例135:
固体エアロゾル発生基体が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、25重量パーセント以下のヒドロキシプロピルメチルセルロース含有量を有する、実施例116~134のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例136:
固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、2重量パーセント以上のカルボキシメチルセルロース含有量を有する、実施例116~135のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例137:
固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、3重量パーセント以上のカルボキシメチルセルロース含有量を有する、実施例116~136のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例138:
固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、4重量パーセント以上のカルボキシメチルセルロース含有量を有する、実施例116~137のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例139:
固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、5重量パーセント以上のカルボキシメチルセルロース含有量を有する、実施例116~138のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例140:
固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、12重量パーセント以下のカルボキシメチルセルロース含有量を有する、実施例116~139のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例141:
固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、10重量パーセント以下のカルボキシメチルセルロース含有量を有する、実施例116~140のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例142:
固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、8重量パーセント以下のカルボキシメチルセルロース含有量を有する、実施例116~141のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例143:
固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロースを含み、固体エアロゾル発生基体が、6重量パーセント以下のカルボキシメチルセルロース含有量を有する、実施例116~142のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例144:
固体エアロゾル発生基体が、カルボキシメチルセルロースナトリウムを含む、実施例116~143のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例145:
固体エアロゾル発生基体が、一つ以上のセルロース系結合剤を含む、実施例1~144のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例146:
固体エアロゾル発生基体が、一つ以上のセルロース系強化剤を含む、実施例1~145のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例147:
固体エアロゾル発生基体が、5重量パーセント以上の総セルロース系強化剤含有量を有する、実施例146によるエアロゾル発生物品。
実施例148:
固体エアロゾル発生基体が、10重量パーセント以上の総セルロース系強化剤含有量を有する、実施例146または147によるエアロゾル発生物品。
実施例149:
固体エアロゾル発生基体が、15重量パーセント以上の総セルロース系強化剤含有量を有する、実施例146~148のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例150:
固体エアロゾル発生基体が、30重量パーセント以下の総セルロース系強化剤含有量を有する、実施例146~149のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例151:
固体エアロゾル発生基体が、25重量パーセント以下の総セルロース系強化剤含有量を有する、実施例146~150のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例152:
固体エアロゾル発生基体が、20重量パーセント以下の総セルロース系強化剤含有量を有する、実施例146~151のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例153:
固体エアロゾル発生基体が、セルロース繊維、セルロース粉末、および微結晶セルロース(MCC)から選択される一つ以上のセルロース系強化剤を含む、実施例146~152のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例154:
固体エアロゾル発生基体が、セルロース繊維を含む、実施例146~153のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例155:
固体エアロゾル発生基体が、0.2ミリメートル以上の長さを有するセルロース繊維を含む、実施例154によるエアロゾル発生物品。
実施例156:
固体エアロゾル発生基体が、0.5ミリメートル以上の長さを有するセルロース繊維を含む、実施例154または155によるエアロゾル発生物品。
実施例157:
固体エアロゾル発生基体が、0.7ミリメートル以上の長さを有するセルロース繊維を含む、実施例154~156のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例158:
固体エアロゾル発生基体が、0.9ミリメートル以上の長さを有するセルロース繊維を含む、実施例154~157のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例159:
固体エアロゾル発生基体が、2ミリメートル以下の長さを有するセルロース繊維を含む、実施例154~158のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例160:
固体エアロゾル発生基体が、1.8ミリメートル以下の長さを有するセルロース繊維を含む、実施例154~159のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例161:
固体エアロゾル発生基体が、1.6ミリメートル以下の長さを有するセルロース繊維を含む、実施例154~160のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例162:
固体エアロゾル発生基体が、1.4ミリメートル以下の長さを有するセルロース繊維を含む、実施例154~161のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例163:
固体エアロゾル発生基体が、2重量パーセント以上のセルロース繊維含有量を有する、実施例154~162のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例164:
固体エアロゾル発生基体が、5重量パーセント以上のセルロース繊維含有量を有する、実施例154~163のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例165:
固体エアロゾル発生基体が、10重量パーセント以上のセルロース繊維含有量を有する、実施例154~164のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例166:
固体エアロゾル発生基体が、15重量パーセント以上のセルロース繊維含有量を有する、実施例154~165のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例167:
固体エアロゾル発生基体が、30重量パーセント以下のセルロース繊維含有量を有する、実施例154~166のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例168:
固体エアロゾル発生基体が、25重量パーセント以下のセルロース繊維含有量を有する、実施例154~167のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例169:
固体エアロゾル発生基体が、20重量パーセント以下のセルロース繊維含有量を有する、実施例154~168のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例170:
固体エアロゾル発生基体が、微結晶セルロースを含む、実施例146~169のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例171:
固体エアロゾル発生基体が、5マイクロメートル以上のD50粒径を有する微結晶セルロースを含む、実施例170によるエアロゾル発生物品。
実施例172:
固体エアロゾル発生基体が、10マイクロメートル以上のD50粒径を有する微結晶セルロースを含む、実施例170または171によるエアロゾル発生物品。
実施例173:
固体エアロゾル発生基体が、15マイクロメートル以上のD50粒径を有する微結晶セルロースを含む、実施例170~172のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例174:
固体エアロゾル発生基体が、100マイクロメートル以下のD50粒径を有する微結晶セルロースを含む、実施例170~173のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例175:
固体エアロゾル発生基体が、90マイクロメートル以下のD50粒径を有する微結晶セルロースを含む、実施例170~174のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例176:
固体エアロゾル発生基体が、80マイクロメートル以下のD50粒径を有する微結晶セルロースを含む、実施例170~175のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例177:
固体エアロゾル発生基体が、2重量パーセント以上の微結晶セルロース含有量を有する、実施例170~176のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例178:
固体エアロゾル発生基体が、5重量パーセント以上の微結晶セルロース含有量を有する、実施例170~177のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例179:
固体エアロゾル発生基体が、10重量パーセント以上の微結晶セルロース含有量を有する、実施例170~178のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例180:
固体エアロゾル発生基体が、15重量パーセント以上の微結晶セルロース含有量を有する、実施例170~179のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例181:
固体エアロゾル発生基体が、30重量パーセント以下の微結晶セルロース含有量を有する、実施例170~180のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例182:
固体エアロゾル発生基体が、25重量パーセント以下の微結晶セルロース含有量を有する、実施例170~181のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例183:
固体エアロゾル発生基体が、20重量パーセント以下の微結晶セルロース含有量を有する、実施例170~182のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例184:
固体エアロゾル発生基体が、セルロース粉末を含む、実施例146~183のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例185:
固体エアロゾル発生基体が、25マイクロメートル以上のD50粒径を有するセルロース粉末を含む、実施例184によるエアロゾル発生物品。
実施例186:
固体エアロゾル発生基体が、30マイクロメートル以上のD50粒径を有するセルロース粉末を含む、実施例184または185によるエアロゾル発生物品。
実施例187:
固体エアロゾル発生基体が、35マイクロメートル以上のD50粒径を有するセルロース粉末を含む、実施例184~186のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例188:
固体エアロゾル発生基体が、250マイクロメートル以下のD50粒径を有するセルロース粉末を含む、実施例184~187のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例189:
固体エアロゾル発生基体が、225マイクロメートル以下のD50粒径を有する微結晶セルロースを含む、実施例184~188のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例190:
固体エアロゾル発生基体が、200マイクロメートル以下のD50粒径を有する微結晶セルロースを含む、実施例184~189のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例191:
固体エアロゾル発生基体が、2重量パーセント以上のセルロース粉末含有量を有する、実施例184~190のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例192:
固体エアロゾル発生基体が、5重量パーセント以上のセルロース粉末含有量を有する、実施例184~191のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例193:
固体エアロゾル発生基体が、10重量パーセント以上のセルロース粉末含有量を有する、実施例184~192のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例194:
固体エアロゾル発生基体が、15重量パーセント以上のセルロース粉末含有量を有する、実施例184~193のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例195:
固体エアロゾル発生基体が、30重量パーセント以下のセルロース粉末含有量を有する、実施例184~194のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例196:
固体エアロゾル発生基体が、25重量パーセント以下のセルロース粉末含有量を有する、実施例184~195のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例197:
固体エアロゾル発生基体が、20重量パーセント以下のセルロース粉末含有量を有する、実施例184~196のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例198:
固体エアロゾル発生基体が、水を含む、実施例1~197のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例199:
固体エアロゾル発生基体が、固体エアロゾル発生基体の総重量に基づいて、5重量パーセント以上の含水量を有する、実施例198によるエアロゾル発生物品。
実施例200:
固体エアロゾル発生基体が、固体エアロゾル発生基体の総重量に基づいて、10重量パーセント以上の含水量を有する、実施例198または199によるエアロゾル発生物品。
実施例201:
固体エアロゾル発生基体が、固体エアロゾル発生基体の総重量に基づいて、15重量パーセント以上の含水量を有する、実施例198~200のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例202:
固体エアロゾル発生基体が、固体エアロゾル発生基体の総重量に基づいて、17重量パーセント以上の含水量を有する、実施例198~201のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例203:
固体エアロゾル発生基体が、固体エアロゾル発生基体の総重量に基づいて、35重量パーセント以下の含水量を有する、実施例198~202のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例204:
固体エアロゾル発生基体が、固体エアロゾル発生基体の総重量に基づいて、30重量パーセント以下の含水量を有する、実施例198~203のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例205:
固体エアロゾル発生基体が、固体エアロゾル発生基体の総重量に基づいて、25重量パーセント以下の含水量を有する、実施例198~204のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例206:
固体エアロゾル発生基体が、一つ以上の非セルロース系増粘剤を含む、実施例1~205のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例207:
固体エアロゾル発生基体が、アルギネート、ジェランガム、グアーガム、アラビアゴム、ローカストビーンガム、ペクチン、デンプン、およびキサンタンガムから選択される一つ以上の非セルロース系増粘剤を含む、実施例206によるエアロゾル発生物品。
実施例208:
固体エアロゾル発生基体が、1重量パーセント以上の総非セルロース系増粘剤含有量を有する、実施例206または207によるエアロゾル発生物品。
実施例209:
固体エアロゾル発生基体が、2重量パーセント以上の総非セルロース系増粘剤含有量を有する、実施例206~208のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例210:
固体エアロゾル発生基体が、3重量パーセント以上の総非セルロース系増粘剤含有量を有する、実施例206~209のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例211:
固体エアロゾル発生基体が、10重量パーセント以下の総非セルロース系増粘剤含有量を有する、実施例206~210のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例212:
固体エアロゾル発生基体が、8重量パーセント以下の総非セルロース系増粘剤含有量を有する、実施例206~211のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例213:
固体エアロゾル発生基体が、6重量パーセント以下の総非セルロース系増粘剤含有量を有する、実施例206~212のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例214:
固体エアロゾル発生基体が、一つ以上の風味剤を含む、実施例1~213のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例215:
固体エアロゾル発生基体が、0.5重量パーセント以上の総風味剤含有量を有する、実施例214によるエアロゾル発生物品。
実施例216:
固体エアロゾル発生基体が、1重量パーセント以上の総風味剤含有量を有する、実施例214~215によるエアロゾル発生物品。
実施例217:
固体エアロゾル発生基体が、2重量パーセント以上の総風味剤含有量を有する、実施例214~216のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例218:
固体エアロゾル発生基体が、3重量パーセント以上の総風味剤含有量を有する、実施例214~217のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例219:
固体エアロゾル発生基体が、6重量パーセント以下の総風味剤含有量を有する、実施例214~218のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例220:
固体エアロゾル発生基体が、5重量パーセント以下の総風味剤含有量を有する、実施例214~219のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例221:
固体エアロゾル発生基体が、4重量パーセント以下の総風味剤含有量を有する、実施例214~220のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例222:
固体エアロゾル発生基体が、1重量パーセント未満のたばこ含有量を有する、実施例214~221のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例223:
固体エアロゾル発生基体が、0.75重量パーセント未満のたばこ含有量を有する、実施例214~222のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例224:
固体エアロゾル発生基体が、0.5重量パーセント未満のたばこ含有量を有する、実施例214~223のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例225:
固体エアロゾル発生基体が、0.25重量パーセント未満のたばこ含有量を有する、実施例214~209のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例226:
固体エアロゾル発生基体が、0重量パーセントのたばこ含有量を有する、実施例214~210のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例227:
固体エアロゾル発生基体が、固体エアロゾル発生フィルムである、実施例1~226のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例228:
固体エアロゾル発生フィルムが、0.05ミリメートル以上の厚さを有する、実施例227によるエアロゾル発生物品。
実施例229:
固体エアロゾル発生フィルムが、0.1ミリメートル以上の厚さを有する、実施例227または228によるエアロゾル発生物品。
実施例230:
固体エアロゾル発生フィルムが、0.2ミリメートル以上の厚さを有する、実施例227~229のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例231:
固体エアロゾル発生フィルムが、0.3ミリメートル以上の厚さを有する、実施例227~230のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例232:
固体エアロゾル発生フィルムが、1.2ミリメートル以下の厚さを有する、実施例227~231のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例233:
固体エアロゾル発生フィルムが、1ミリメートル以下の厚さを有する、実施例227~232のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例234:
固体エアロゾル発生フィルムが、0.8ミリメートル以下の厚さを有する、実施例227~233のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例235:
固体エアロゾル発生フィルムが、0.6ミリメートル以下の厚さを有する、実施例227~234のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例236:
固体エアロゾル発生フィルムが、0.4ミリメートル以下の厚さを有する、実施例227~235のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例237:
固体エアロゾル発生フィルムが、85グラム/平方メートル以上の坪量を有する、実施例227~236のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例238:
固体エアロゾル発生フィルムが、90グラム/平方メートル以上の坪量を有する、実施例227~237のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例239:
固体エアロゾル発生フィルムが、100グラム/平方メートル以上の坪量を有する、実施例227~238のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例240:
固体エアロゾル発生フィルムが、120グラム/平方メートル以上の坪量を有する、実施例227~239のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例241:
固体エアロゾル発生フィルムが、140グラム/平方メートル以上の坪量を有する、実施例227~240のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例242:
固体エアロゾル発生フィルムが、300グラム/平方メートル以下の坪量を有する、実施例227~241のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例243:
固体エアロゾル発生フィルムが、280グラム/平方メートル以下の坪量を有する、実施例227~242のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例244:
固体エアロゾル発生フィルムが、260グラム/平方メートル以下の坪量を有する、実施例227~243のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例245:
固体エアロゾル発生フィルムが、自己支持型である、実施例227~244のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例246:
固体エアロゾル発生フィルムが、支持体上に配置される、実施例227~245のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例247:
固体エアロゾル発生フィルムが、層状支持体上に配置される、実施例227~244のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例248:
固体エアロゾル発生フィルムが、シート材料上に配置される、実施例227~244のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例249:
固体エアロゾル発生フィルムが、紙シート、アルミニウム被覆紙シート、またはポリエチレン被覆紙シート上に配置される、実施例227~244のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例250:
固体エアロゾル発生フィルムが、管状支持体上に配置される、実施例227~244のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例251:
固体エアロゾル発生フィルムが、中空の管状支持体の内表面上に配置される、実施例227~244のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例252:
エアロゾル発生物品が、固体エアロゾル発生フィルムを含むエアロゾル発生ロッドを備え、固体エアロゾル発生フィルムが、巻かれてエアロゾル発生ロッドを形成する、複数の細片または断片へと切断またはその他の方法で分割される、実施例227~251のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例253:
エアロゾル発生物品が、固体エアロゾル発生フィルムを含むエアロゾル発生ロッドを備え、固体エアロゾル発生フィルムが、集合してエアロゾル発生ロッドを形成する、実施例227~251のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例254:
固体エアロゾル発生フィルムが、テクスチャ加工される、実施例253によるエアロゾル発生物品。
実施例255:
固体エアロゾル発生フィルムが、捲縮される、実施例253によるエアロゾル発生物品。
実施例256:
エアロゾル発生物品が、固体エアロゾル発生基体を含むエアロゾル発生ロッドを備える、実施例1~255のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例257:
固体エアロゾル発生基体と直接接触しているサセプタを備える、実施例1~256のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例258:
エアロゾル発生物品が、固体エアロゾル発生基体を含むエアロゾル発生ロッドを備え、サセプタが、固体エアロゾル発生基体を含むエアロゾル発生ロッド内に位置する、実施例257によるエアロゾル発生物品。
実施例259:
サセプタが、固体エアロゾル発生基体内に位置する、実施例257または258によるエアロゾル発生物品。
実施例260:
固体エアロゾル発生基体が、少なくとも部分的にサセプタを囲む、実施例257~259のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例261:
固体エアロゾル発生基体が、サセプタ上に配置される、実施例257~259のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例262:
固体エアロゾル発生基体が、固体エアロゾル発生フィルムであり、サセプタが、少なくとも部分的に固体エアロゾル発生フィルムで被覆される、実施例257~259のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例263:
固体エアロゾル発生基体が、少なくとも部分的に固体エアロゾル発生基体内に包埋されている、実施例257~259のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例264:
固体エアロゾル発生基体が、固体エアロゾル発生ゲルであり、サセプタが、少なくとも部分的に固体エアロゾル発生ゲル内に包埋されている、実施例257~259のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例265:
サセプタが細長い、実施例257~264のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例266:
サセプタが、エアロゾル発生物品の長軸方向軸に沿って延びる、実施例257~265のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例267:
サセプタが、6ミリメートル~18ミリメートルの長さを有する、実施例257~266のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例268:
サセプタが、8ミリメートル~16ミリメートルの長さを有する、実施例257~267のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例269:
サセプタが、10ミリメートル~14ミリメートルの長さを有する、実施例257~268のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例270:
サセプタが、2ミリメートル~8ミリメートルの幅を有する、実施例257~269のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例271:
サセプタが、3ミリメートル~7ミリメートルの幅を有する、実施例257~270のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例272:
サセプタが、4ミリメートル~6ミリメートルの幅を有する、実施例257~271のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例273:
サセプタが、30マイクロメートル~90マイクロメートルの厚さを有する、実施例257~272のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例274:
サセプタが、40マイクロメートル~80マイクロメートルの厚さを有する、実施例257~273のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例275:
サセプタが、50マイクロメートル~70マイクロメートルの厚さを有する、実施例257~274のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例276:
エアロゾル発生物品が、エアロゾル発生物品の遠位端に位置する上流要素を備える、実施例1~275のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例277:
上流要素が、固体エアロゾル発生基体のすぐ上流に位置する、実施例276によるエアロゾル発生物品。
実施例278:
上流要素が、多孔性材料のプラグを含む、実施例276または277によるエアロゾル発生物品。
実施例279:
上流要素が、セルロースアセテートプラグを含む、実施例276~278のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例280:
エアロゾル発生物品が、固体エアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する支持要素を備える、実施例1~279のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例281:
支持要素が、固体エアロゾル発生基体のすぐ下流に位置する、実施例280によるエアロゾル発生物品。
実施例282:
支持要素が、中空管状セグメントを含む、実施例280または281によるエアロゾル発生物品。
実施例283:
中空管状セグメントが、制限のない流れチャネルを提供する長軸方向の空洞を画定する、実施例280~282のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例284:
支持要素が、中空のセルロースアセテート管を含む、実施例280~283のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例285:
エアロゾル発生物品が、エアロゾル発生物品の近位端に位置するマウスピース要素を備える、実施例1~284のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例286:
マウスピース要素が、多孔性材料のプラグを含む、実施例285によるエアロゾル発生物品。
実施例287:
マウスピース要素が、セルロースアセテートプラグを含む、実施例285または286によるエアロゾル発生物品。
実施例288:
マウスピース要素が、口側端の空洞を含む、実施例285~287のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例289:
口側端の空洞が、マウスピース要素の近位端に提供される中空の管状要素によって画定される、実施例288によるエアロゾル発生物品。
実施例290:
口側端の空洞が、ラッパーによって画定される、実施例288によるエアロゾル発生物品。
実施例291:
エアロゾル発生物品が、固体エアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置するエアロゾル冷却要素を備える、実施例1~290のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例292:
エアロゾル発生物品が、マウスピースを備え、エアロゾル冷却要素が、マウスピース要素のすぐ上流に位置する、実施例291によるエアロゾル発生物品。
実施例293:
エアロゾル発生物品が、支持要素を備え、エアロゾル冷却要素が、支持要素のすぐ下流に位置する、実施例291または292によるエアロゾル発生物品。
実施例294:
エアロゾル冷却要素が、中空管状セグメントを含む、実施例291~293のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例295:
中空管状セグメントが、制限のない流れチャネルを提供する長軸方向の空洞を画定する、実施例291~294のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例296:
エアロゾル冷却要素が、中空のセルロースアセテート管を含む、実施例291~295のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例297:
エアロゾル発生物品が、固体エアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する通気ゾーンを備える、実施例1~296のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例298:
エアロゾル発生物品が、エアロゾル冷却要素を備え、通気ゾーンが、エアロゾル冷却要素に沿った場所に提供される、実施例297によるエアロゾル発生物品。
実施例299:
エアロゾル発生物品が、10パーセント以上の通気レベルを有する、実施例297または298によるエアロゾル発生物品。
実施例300:
エアロゾル発生物品が、15パーセント以上の通気レベルを有する、実施例297~299のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例301:
エアロゾル発生物品が、20パーセント以上の通気レベルを有する、実施例297~300のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例302:
エアロゾル発生物品が、25パーセント以上の通気レベルを有する、実施例297~301のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例303:
エアロゾル発生物品が、50パーセント以下の通気レベルを有する、実施例297~302のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例304:
エアロゾル発生物品が、45パーセント以下の通気レベルを有する、実施例297~303のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例305:
エアロゾル発生物品が、40パーセント以下の通気レベルを有する、実施例297~304のいずれか一つによるエアロゾル発生物品。
実施例306:
実施例1~305のいずれか一つによるエアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体を加熱するように構成されたエアロゾル発生装置とを備える、エアロゾル発生システム。
実施例307:
実施例1~305のいずれか一つによるエアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体を加熱するように構成された電気的に作動するエアロゾル発生装置とを備える、エアロゾル発生システム。
実施例308:
実施例1~305のいずれか一つによるエアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品の固体エアロゾル発生基体を加熱するように構成されたインダクタを含む電気的に作動するエアロゾル発生装置と、を備える、エアロゾル発生システム。
実施例309:
エアロゾル発生装置が、少なくともエアロゾル発生物品の一部分を受容するように構成された装置の空洞を画定するハウジングを備える、実施例306~308のいずれか一つによるエアロゾル発生システム。
実施例310:
エアロゾル発生装置が、手持ち式エアロゾル発生装置である、実施例306~309のいずれか一つによるエアロゾル発生システム。
実施例311:
エアロゾル発生装置が、電源および制御電子機器を備える、実施例306~310のいずれか一つによるエアロゾル発生システム。
実施例312:
エアロゾル発生装置が、電池および制御電子機器を備える、実施例306~311のいずれか一つによるエアロゾル発生システム。
実施例313:
エアロゾル発生装置が、一つ以上の誘導コイルを含むインダクタを備える、実施例306~311のいずれか一つによるエアロゾル発生システム。
【0407】
ここで本発明を、例として、以下の実施例および添付図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0408】
【
図1】
図1は、固体エアロゾル発生基体とサセプタとを備える、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の一実施形態の概略断面図である。
【
図2】
図2は、
図1に示すエアロゾル発生物品とインダクタを含む電気的に作動するエアロゾル発生装置とを備える、本発明の第二の態様によるエアロゾル発生システムの一実施形態の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0409】
図1に示すエアロゾル発生物品10は、エアロゾル発生ロッド12と、エアロゾル発生ロッド12の下流に位置する近位セクション14と、エアロゾル発生ロッド12の上流に位置する遠位セクション16とを備える。
図1に示すように、エアロゾル発生物品10は、上流端または遠位端18と、下流端または近位端20とを有する。エアロゾル発生物品10は、45ミリメートルの全長および7.2ミリメートルの外径を有してもよい。
【0410】
エアロゾル発生物品10の近位セクション14は、エアロゾル発生ロッド12のすぐ下流に位置する支持要素22と、支持要素22のすぐ下流に位置するエアロゾル冷却要素24と、エアロゾル冷却要素24のすぐ下流に位置するマウスピース要素42とを含む。支持要素22およびエアロゾル冷却要素24は共に、エアロゾル発生物品10の中間中空セクション50を画定する。
【0411】
支持要素22は、第一の中空管状セグメント26を含んでもよい。第一の中空管状セグメント26は、セルロースアセテートで作製された中空円筒管の形態である。第一の中空管状セグメント26は、第一の中空管状セグメントの上流端30から第一の中空管状セグメント20の下流端32へと延びる内部空洞28を画定する。第一の中空管状セグメント26は、8ミリメートルの長さおよび6.9ミリメートルの外径を有してもよい。第一の中空管状セグメント26は、1.9ミリメートルの内径を有してもよい。
【0412】
エアロゾル冷却要素24は、第二の中空管状セグメント34を備える。第二の中空管状セグメント34は、セルロースアセテートで作製された中空円筒管の形態である。第二の中空管状セグメント34は、第二の中空管状セグメントの上流端38から第二の中空管状セグメント34の下流端40へと延びる内部空洞36を画定する。第二の中空管状セグメント34は、13ミリメートルの長さおよび6.9ミリメートルの外径を有してもよい。第二の中空管状セグメント34は、3.25ミリメートルの内径を有してもよい。
【0413】
図1の垂直線に示すように、エアロゾル発生物品10は、第二の中空管状セグメント34に沿った場所に提供された通気ゾーン60を備える。通気ゾーンは、第二の中空管状セグメント34の上流端から2ミリメートルに提供されてもよい。エアロゾル発生物品10の通気レベルは、35パーセントであってもよい。
【0414】
マウスピース要素42は、低密度セルロースアセテートの円筒形プラグの形態である。マウスピース要素42は、7ミリメートルの長さおよび6.9ミリメートルの外径を有してもよい。
【0415】
エアロゾル発生ロッド12は、実施例Aに示す組成物を有する固体エアロゾル発生フィルムで被覆された捲縮した紙シートの集合体を含む。エアロゾル発生ロッド12は、12ミリメートルの長さおよび6.9ミリメートルの外径を有してもよい。
【0416】
エアロゾル発生物品10は、エアロゾル発生ロッド12内に位置する細長いサセプタ44を備える。
図2に示すように、細長いサセプタ44は、固体エアロゾル発生フィルムで被覆された捲縮した紙シートの集合体によって囲まれ、エアロゾル発生ロッド12の上流端からエアロゾル発生ロッド12の下流端へとエアロゾル発生ロッド12の長軸方向軸に沿って延びる。細長いサセプタ44は、固体エアロゾル発生フィルムと直接接触している。細長いサセプタ44は、12ミリメートルの長さ、5ミリメートルの幅、および60マイクロメートルの厚さを有する細片の形態であってもよい。
【0417】
エアロゾル発生物品10の遠位セクション16は、エアロゾル発生ロッド12のすぐ上流に位置する上流要素46を含む。
【0418】
上流要素46は、硬質ラッパーによって囲まれたセルロースアセテートの円筒形プラグの形態である。上流要素46は、5ミリメートルの長さおよび6.9ミリメートルの外径を有してもよい。
【0419】
当然のことながら、
図1に示すエアロゾル発生物品10は、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の一実施形態の一つの例にすぎず、他の実施形態も可能である。
【0420】
図2に示すエアロゾル発生システム100は、
図1に示すエアロゾル発生物品10と、手持ち式の電気的に作動するエアロゾル発生装置110とを備える。
【0421】
エアロゾル発生装置110は、エアロゾル発生物品10の遠位部分を受容するように構成された装置空洞114を画定するハウジング112を備える。
【0422】
エアロゾル発生装置110は、エアロゾル発生物品10の遠位部分が装置の空洞114内に受容されたときに、エアロゾル発生物品10のエアロゾル発生ロッド12内の固体エアロゾル発生フィルムを加熱するように構成されたインダクタ116を備える。
【0423】
また、エアロゾル発生装置は、再充電可能リチウムイオン電池などの電池の形態の電源(図示せず)、および制御回路(図示せず)も備える。
【0424】
インダクタ116は、誘導コイルを含む。制御回路は、電池から誘導コイルへの電力供給を制御する。
【0425】
使用時に、インダクタ116の誘導コイルによって生成される変動電磁場または交流電磁場は、エアロゾル発生物品10のエアロゾル発生ロッド12内の細長いサセプタ44内に渦電流を誘導し、細長いサセプタ44を加熱する。細長いサセプタ44内で発生した熱は、伝導によってエアロゾル発生物品10のエアロゾル発生ロッド12内の固体エアロゾル発生フィルムに伝達される。
【0426】
ユーザーは、エアロゾル発生物品10のマウスピース要素42を吸う。ユーザーがマウスピース142を吸うと、空気が、遠位端18を介してエアロゾル発生物品10内に引き込まれる。引き込まれた空気は、上流要素46を通ってエアロゾル発生ロッド12へと通過する。固体エアロゾル発生フィルムの加熱は、揮発性および半揮発性化合物を放出し、これが、エアロゾル発生ロッド12を通って流れるにつれて引き出された空気中に同伴されるエアロゾルを形成する。引き込まれた空気および同伴されたエアロゾルは、エアロゾル発生物品10の中間中空セクション50を通過し、そこで冷却および凝縮される。次いで、冷却されたエアロゾルは、エアロゾル発生物品10のマウスピース要素42を通してユーザーの口中へと下流に通過する。
【0427】
実施例
固体エアロゾル発生フィルム-実施例A~G
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品で使用するための固体エアロゾル発生フィルムは、以下の実施例A~Gに示す組成物を有して製造される。
【0428】
実施例A~Gの固体エアロゾル発生フィルムは、
(1)攪拌により構成成分を水と混合して、スラリーを形成することと、
(2)平面上にスラリーの層をキャスティングして、600~1000マイクロメートルの厚さを有するフィルムを形成することと、
(3)フィルムを平面上に放置して固化させることと、
(4)フィルムを摂氏140度に8分間加熱することによりフィルムを乾燥させて、固体エアロゾル発生フィルムを形成することと、によって調製される。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【0429】
実施例A~Gで調製された固体エアロゾル発生フィルムは、摂氏250度~摂氏260度の温度に加熱され、本発明の第二の態様によるエアロゾル発生システムにおける使用条件をシミュレートする。固体エアロゾル発生フィルム中のニコチンおよびグリセリンが蒸発および凝縮して、吸入可能なエアロゾルを形成する。固体エアロゾル発生フィルムはわずかに収縮し、その体積が減少する。しかしながら、固体エアロゾル発生フィルムは固体のままである。
【0430】
エアロゾル発生物品-実施例1~6および比較例7および8
図1に示す構造を有する本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品で使用するためのエアロゾル発生ロッドは、実施例A~Cに示す組成物を有する固体エアロゾル発生フィルムで被覆された捲縮した紙シートの集合体を含むように調製される。
【0431】
図1に示す構造を有する本発明によらないエアロゾル発生物品で使用するための比較エアロゾル発生ロッドは、以下の比較例に示す組成物を有する固体エアロゾル発生フィルムで被覆された捲縮した紙シートの集合体を含むように調製される。
【表8】
【0432】
エアロゾル発生ロッドおよび比較エアロゾル発生ロッドの各々は、12ミリメートルの長さおよび6.9ミリメートルの外径を有する。
【0433】
エアロゾル発生ロッドおよび比較エアロゾル発生ロッドの各々は、12ミリメートルの長さ、5ミリメートルの幅、およびエアロゾル発生ロッドの長軸方向軸に沿って延びる60マイクロメートルの厚さを有する細片の形態の細長いサセプタを含む。細長いサセプタは、固体エアロゾル発生フィルムと直接接触し、3.5マイクロメートルの厚さを有するAK Steel 430の層、14マイクロメートルの厚さを有するAperamによって供給されるPHYTHERM 260(Ni-Fe-Cr合金)の層、および42.5マイクロメートルの厚さを有するAK Steel 430の層から成る。
【0434】
エアロゾル発生ロッドおよび比較エアロゾル発生ロッド内のサセプタは、エネルギー分散型X線分光法(EDX)を使用し、かつ走査電子顕微鏡(SEM)を使用する目視検査によって、製造直後(T
0)、製造7日後(T
1)、および製造7週間後(T
2)に腐食の兆候(例えば、サセプタの表面の酸化または孔食)について評価される。結果を下記の表1に示す。表1のカラムT
0、T
1およびT
2の値は、サセプタが腐食の兆候を示すエアロゾル発生ロッドの数、ならびに実施例および比較例の各々について、腐食の兆候についてサセプタを評価したエアロゾル発生ロッドの総数を示す。例えば、7/10は、腐食の兆候についてサセプタを評価した合計10個のエアロゾル発生ロッドのうち、サセプタが腐食の兆候を示す7個のエアロゾル発生ロッドがあることを意味する。
【表9】
【0435】
表1に示すように、乳酸を含む固体エアロゾル発生フィルムを含む比較例7および8のエアロゾル発生ロッドでは、サセプタの大部分が製造7日後(T1)および製造7週間後(T2)に腐食の兆候を示す。
【0436】
対照的に、リンゴ酸を含む実施例5および6のエアロゾル発生ロッドでは、サセプタのわずかな割合のみが、製造7日後(T1)に腐食の兆候を示し、フマル酸を含む固体エアロゾル発生フィルムを含む実施例1および2の、またはマレイン酸を含む固体エアロゾル発生フィルムを含む実施例3および4のエアロゾル発生ロッドのいずれにおいても、サセプタは製造7日後(T1)または製造7週間後(T2)に腐食の兆候を示さない。
【0437】
上記に説明された特定の実施形態および実施例は、本発明を例示するが、限定しない。本発明の他の実施形態がなされてもよく、また本明細書に記載の具体的な実施形態および実施例は網羅的なものでないことが理解される。
【0438】
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、数量(quantities)、割合などを表すすべての数字は、すべての場合において用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。したがって、この文脈では、数Aは、A±Aの10%として理解される。この文脈内において、数Aは、数Aが修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられ得る。数Aは、添付の特許請求の範囲で使用する一部の事例において、Aが逸脱する量が、特許請求する本発明の基本的かつ新規の特性に実質的に影響を及ぼさないという条件で、上記に列挙された割合だけ逸脱し得る。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されている場合もあり、列挙されていない場合もある。
【国際調査報告】