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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-13
(54)【発明の名称】除草剤の組合せ
(51)【国際特許分類】
   A01N 39/04 20060101AFI20241206BHJP
   A01N 33/22 20060101ALI20241206BHJP
   A01N 37/26 20060101ALI20241206BHJP
   A01N 43/80 20060101ALI20241206BHJP
   A01N 43/12 20060101ALI20241206BHJP
   A01N 47/12 20060101ALI20241206BHJP
   A01N 43/40 20060101ALI20241206BHJP
   A01P 13/02 20060101ALI20241206BHJP
【FI】
A01N39/04 B
A01N33/22 101
A01N37/26
A01N43/80 101
A01N43/12 A
A01N47/12 A
A01N43/40 101F
A01P13/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538433
(86)(22)【出願日】2022-12-23
(85)【翻訳文提出日】2024-07-12
(86)【国際出願番号】 GB2022053389
(87)【国際公開番号】W WO2023126626
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】21306956.0
(32)【優先日】2021-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520077872
【氏名又は名称】ユーピーエル コーポレーション リミテッド
【氏名又は名称原語表記】UPL CORPORATION LIMITED
(71)【出願人】
【識別番号】522073629
【氏名又は名称】ユーピーエル ヨーロッパ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】UPL Europe Ltd.
【住所又は居所原語表記】The Centre, 1st Floor, Birchwood Park, Warrington, Cheshire, United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ポレット ジャン-フェリペ
(72)【発明者】
【氏名】ボネット マルク
(72)【発明者】
【氏名】ユアール ジェラルド
(72)【発明者】
【氏名】ディノセンツォ セバスチャン
【テーマコード(参考)】
4H011
【Fターム(参考)】
4H011AB01
4H011BA06
4H011BB04
4H011BB06
4H011BB08
4H011BB09
4H011BB10
4H011BB13
4H011DF05
(57)【要約】
本開示は、ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、第2の除草剤、特にエトフメセート、プロスルホカルブ、ピロキサスルホン、プロピソクロール、ビクスロゾン又はアクロニフェンとを含む除草剤の組合せに関する。本開示はまた、除草剤の組合せ及び少なくとも1つの農芸化学的に許容される賦形剤を含む除草剤組成物、並びに除草剤の組合せを使用して雑草を防除する方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
雑草を防除するための除草剤の組合せであって、
(a)ナプロパミド、その塩、エステル、異性体又はその誘導体と、
(b)第2の除草剤と
を含む、除草剤の組合せ。
【請求項2】
ナプロパミドが、ナプロパミド-Mを含む、請求項1に記載の組合せ。
【請求項3】
前記第2の除草剤が、エトフメセート、プロスルホカルブ、ピロキサスルホン、プロピソクロール、ビクスロゾン及びアクロニフェンを含む群から選択される、請求項1に記載の組合せ。
【請求項4】
前記組合せが、ナプロパミド/ナプロパミド-M及びエトフメセートを含む、請求項1に記載の組合せ。
【請求項5】
前記組合せが、ナプロパミド/ナプロパミド-M及びプロスルホカルブを含む、請求項1に記載の組合せ。
【請求項6】
ナプロパミド/ナプロパミド-M及びピロキサスルホンを含む、請求項1に記載の組合せ。
【請求項7】
ナプロパミド/ナプロパミド-M及びプロピソクロールを含む、請求項1に記載の組合せ。
【請求項8】
ナプロパミド/ナプロパミド-M及びビクスロゾンを含む、請求項1に記載の組合せ。
【請求項9】
ナプロパミド/ナプロパミド-M及びアクロニフェンを含む、請求項1に記載の組合せ。
【請求項10】
第3の除草剤を更に含む、請求項1に記載の組合せ。
【請求項11】
前記第3の除草剤が、ジフルフェニカンである、請求項10に記載の組合せ。
【請求項12】
ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せの、雑草を防除するための使用。
【請求項13】
ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む前記除草剤の組合せが、禾穀類中の雑草を防除する、請求項12に記載の使用。
【請求項14】
雑草を防除するための除草剤組成物であって、前記組成物が、
(a)ナプロパミド、その塩、エステル、異性体又はその誘導体と、
(b)第2の除草剤と、
(c)少なくとも1つの農芸化学的に許容される賦形剤と、
を含む、除草剤組成物。
【請求項15】
ナプロパミドが、ナプロパミド-Mを含む、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記第2の除草剤が、エトフメセート、プロスルホカルブ、ピロキサスルホン、プロピソクロール、ビクスロゾン及びアクロニフェンを含む群から選択される、請求項14に記載の組成物。
【請求項17】
前記組成物が、第3の除草剤を更に含む、請求項14に記載の組成物。
【請求項18】
前記第3の除草剤が、ジフルフェニカンである、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記少なくとも1つの農芸化学的に許容される賦形剤が、界面活性剤、不凍剤、湿潤剤、消泡剤、増粘剤、保存剤、着色剤、充填剤、及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項14に記載の組成物。
【請求項20】
前記少なくとも1つの農芸化学的に許容される賦形剤が、前記組成物の総重量の約1%~約30%w/vの範囲の量で存在する、請求項14に記載の組成物。
【請求項21】
雑草を防除する方法であって、
ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せを、同時に又は連続的に植物又はその生息地に施用すること
を含む、雑草を防除する方法。
【請求項22】
前記第2の除草剤が、エトフメセート、プロスルホカルブ、ピロキサスルホン、プロピソクロール、ビクスロゾン及びアクロニフェンを含む群から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記組合せが、第3の除草剤を更に含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記第3の除草剤が、ジフルフェニカンである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記方法が、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せを約100~約3000g/Haの範囲で施用することを含む、請求項21に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、禾穀類中の望ましくない植物/雑草の成長を防除するための除草剤の組合せに関する。より詳細には、本発明はまた、その除草剤の組合せを含む除草剤組成物に関する。より詳細には、本開示は、禾穀類中の望ましくない植物/雑草の成長を、この植物又はその生息地に除草剤の組合せを施用することによって防除する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
除草剤は、望ましくない植物/雑草を特異的に防除するために使用される化学物質である。除草剤の作用様式は、望ましくない植物/雑草を防除するために使用される生化学的又は物理的機構である。特定の除草剤に感受性ではない、特定の種類の望ましくない植物/雑草又は望ましくない植物/雑草の群がある。これは、除草剤が異なる生化学的経路を使用するか、又は除草剤がわずかに異なる酵素を有するためかのいずれかであってもよい。除草剤は、その作用様式に基づいた使用のために選択されることが多い。状況によっては、1つの除草剤が無効である場合、異なる作用様式を有する別の除草剤が、より良好な結果を提供してもよい。このため、望ましくない植物/雑草の成長を防除するための有効な除草剤の組合せを開発することが常に必要とされている。
【0003】
更に、禾穀類などの商業作物中の望ましくない植物/雑草を選択的に防除することは、現代農業が直面している重要な課題である。望ましくない植物/雑草は典型的には、栄養素、水分、光及び空間に関して禾穀類と競合し、それ故に、禾穀類中の望ましくない植物/雑草の存在を制御できないと、禾穀類の収量が減少することとなる。これらの望ましくない植物/雑草はまた、多くの有害生物及び病気を宿すことができ、これらが禾穀類に移行すると、作物の収量を更に減少させることとなる。更に、望ましくない植物/雑草の種子は、所望の禾穀類と一緒に不注意に収穫されることもあり、こうなると、収穫された禾穀類の更なる処理若しくは加工が必要となる場合があり、又は極端な場合には、収穫された禾穀類を完全に廃棄することもある。したがって、作物の汚染を防止するために望ましくない植物/雑草の成長を防除することができる有効な除草剤の組合せが明らかに必要とされている。
【0004】
望ましくない植物/雑草の成長を防除するために、多くの除草剤が開発されている。そのような除草剤は、パラコート、グルホシネート、グリホセートなどを含む。しかしながら、そのような除草剤は非選択的であり、望ましくない植物/雑草に加えて作物も損なうため、禾穀類などの作物中の望ましくない植物/雑草の成長を選択的に防除するために使用することができない。したがって、これを克服するために、作物を温存しながら、望ましくない植物/雑草を防除することができる選択的除草剤の組合せを使用する必要がある。
【0005】
既知の除草剤の1つは、N,N-ジエチル-2-(α-ナフトキシ)プロピオンアミドとしても知られているナプロパミドである。ナプロパミドの構造は以下の通りである。
【0006】
【化1】
【0007】
ナプロパミドはキラル炭素原子を含むため、ナプロパミドは2つの立体異性体、一方は、(R)異性体としても知られているD異性体(D-ナプロパミド)、他方は、(S)異性体としても知られているL異性体(L-ナプロパミド)、として存在する。
【0008】
D-異性体であるD-ナプロパミドはまた、ナプロパミド-Mとも呼ばれ、その構造は以下に示す通りである。
【0009】
【化2】
【0010】
ナプロパミド-Mは、国際公開第2009004642号に開示されている方法など、当該技術分野において公知の任意の適切な方法によって調製することができる。
【0011】
特に明記しない限り、及び以下で更に記載されるように、本明細書で使用される場合、「ナプロパミド」という用語は、N,N-ジエチル-2-(α-ナフトキシ)プロピオンアミド若しくはその異性体、又はそのような異性体の混合物を指す。したがって、特に明記しない限り、又は文脈からそうでないことが明らかでない限り、ナプロパミドという用語は、D-ナプロパミド及びL-ナプロパミドの混合物を指すことがある。混合物は、例えば、ラセミ混合物(すなわち、D-ナプロパミド及びL-ナプロパミドの1:1混合物)であってもよい。ナプロパミドという用語はまた、例えばD-ナプロパミドを含むN,N-ジエチル-2-(α-ナフトキシ)プロピオンアミドの純粋な異性体も包含する。
【0012】
現在、多数の除草剤の組合せが開発され、使用されているが、望ましくない植物/雑草を防除することが常に可能であるわけではない。更に、除草剤耐性雑草の事例がますます一般的になってきている。したがって、作物中の望ましくない植物/雑草を防除する新しい除草剤の組合せ及び方法が依然として必要とされている。
【発明の概要】
【0013】
本開示の目的
本開示の主な目的は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せを提供することである。
【0014】
本開示の更に別の目的は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤組成物を提供することである。
【0015】
本開示の別の目的は、禾穀類中の望ましくない植物/雑草を選択的に防除するための、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せの使用を提供することである。
【0016】
本開示の別の目的は、禾穀類中の望ましくない植物/雑草の成長を選択的に防除する方法であって、この植物又はその生育地に除草剤の組合せを施用することを含む、禾穀類中の望ましくない植物/雑草の成長を選択的に防除する方法を提供することである。
【0017】
本開示の一態様では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せを提供する。
【0018】
更に別の態様では、本開示は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤組成物を提供する。
【0019】
別の態様では、本開示は、望ましくない植物/雑草を選択的に防除するための、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せの使用を提供する。
【0020】
別の態様では、本開示は、望ましくない植物/雑草を防除する方法であって、この方法は、この植物又はその生育地に、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤組成物を施用することを含む、望ましくない植物/雑草を防除する方法を提供する。
【0021】
本開示の更なる特徴及び利点は、例えば、本明細書に記載される本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない、本開示の最も好ましい特徴に従う、例として示す以下の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の実施形態を示す添付の実施例を参照して、本開示を以下に説明する。この説明は、本開示を実装してもよい全ての異なる方法、又は本開示に追加されてもよい全ての特徴の詳細な目録であることを意図するものではない。例えば、一実施形態に関して示される特徴は、他の実施形態に組み込まれてもよく、特定の実施形態に関して示される特徴は、その実施形態から削除されてもよい。したがって、本開示は、本開示のいくつかの実施形態では、本明細書に記載される任意の特徴又は特徴の組合せを除外又は省略することができることを企図する。更に、本明細書で示唆された様々な実施形態に対する多数の変形及び追加は、本開示に照らして当業者には明らかであり、これらは本開示から逸脱しない。したがって、以下の説明は、本開示のいくつかの特定の実施形態を例示することを意図しており、その全ての置換、組合せ、及び変形を網羅的に指定することを意図していない。
【0023】
別段の定めがない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと類似又は同等の方法及び材料を本開示の実施又は試験において使用することができるが、好適な方法及び材料を本明細書に記載する。
【0024】
本明細書で使用される「約」又は「およそ」は、記載された値を含み、問題の測定値及び特定の量の測定値に関連する誤差(すなわち、測定限界)を考慮して当業者によって決定される特定の値の許容可能な偏差の範囲内にあることを意味する。例えば、「約」は、1以上の標準偏差の範囲内、又は記載された値の±10%若しくは±5%の範囲内にあることを意味し得る。
【0025】
値の範囲の列挙は、本明細書に別段の指示がない限り、単に、その範囲内に入る各別個の値を個別に言及する簡略方法として機能することを意図しているに過ぎず、各別個の値は、あたかもそれが本明細書に個別に列挙されているかのように本明細書に組み込まれる。全ての範囲の端点は、その範囲内に含まれ、独立して組み合わせることができる。本明細書で使用される場合、全ての数値又は数値範囲は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、かかる範囲内の整数とその値の小数部、又はその範囲内の整数を含む。したがって、例えば、90%~100%の範囲への言及には、91%、92%、93%、94%、95%、95%、97%など、並びに91.1%、91.2%、91.3%、91.4%、91.5%など、92.1%、92.2%、92.3%、92.4%、92.5%などが含まれる。本明細書に記載の全ての方法は、本明細書に別段の指示がない限り、又は文脈と明らかに矛盾しない限り、適切な順序で実行することができる。
【0026】
「a」、「an」及び「the」という用語、並びに類似の参照対象(特に以下の特許請求の範囲の文脈において)の使用は、本明細書に別段の指示がない限り、又は文脈によって明確に矛盾しない限り、単数形及び複数形の両方を網羅すると解釈されるべきである。本明細書で使用される第1、第2などの用語は、特定の順序を示すことを意味するのではなく、単に便宜上、複数の、例えば層を示すことを意味する。
【0027】
「含む(comprising)」、「有する」、「含む(including)」、及び「含有する」という用語は、特に明記しない限り、非制限用語(すなわち、「含むがこれに限定されない」を意味する)として解釈されるべきである。
【0028】
ありとあらゆる例又は例示的な言語(例えば、「など」)の使用は、単に本開示をよりよく説明することを意図しており、別段の主張がない限り、本開示の範囲を限定するものではない。本明細書のいかなる言語も、本明細書で使用される本開示の実施に不可欠な特許請求されていない要素を示すと解釈されるべきではない。
【0029】
本開示を例示的な実施形態を参照して説明したが、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行ってもよく、同等物をその要素に置き換えてもよいことを理解するであろう。更に、特定の状況又は材料を本開示の教示に適合させるために、本開示の本質的な範囲から逸脱することなく多くの修正を行ってもよい。したがって、本開示は、本開示を実施するために企図される最良の形態として開示されている特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示は、添付の特許請求の範囲内に含まれる全ての実施形態を含むことが意図される。
【0030】
「防除」という用語は、雑草に関するものであり、雑草の防除、並びに植物、植物の一部又は植物種子をこの雑草による攻撃又は侵入から保護することを含む。
【0031】
「%」又は「%w/v」に関する様々な量の表現は、特に明記しない限り、全溶液又は組成物の重量パーセントを意味する。
【0032】
本明細書で使用される「除草剤」という用語は、望ましくない雑草/植物を防除する又は成長を改変する化合物を意味する。
【0033】
「除草有効量」という用語は、有害植物/望ましくない植生/雑草を防除する又は成長に対する効果を改変することができるそのような化合物又はそのような化合物の組合せの量を示す。防除効果としては、自然発生からの全ての偏差、例えば、死滅、遅延、葉枯れ、白化、矮化などが挙げられる。
【0034】
本明細書で使用する場合、「出芽前」という用語は、実生が地面から出芽する前の時点を指す。任意の除草剤を出芽前段階で施用する場合、発芽した雑草実生の定着を防ぐ。
【0035】
本明細書で使用する場合、「出芽後」という用語は、実生が地面から出芽した後の時点を指す。任意の除草剤を出芽後段階で施用する場合、発芽した雑草実生の成長を防ぐ。
【0036】
「植物」という用語は、種子、苗、幼樹、根、塊茎、茎、柄、枝葉、及び果実を含む、植物の全ての物理的部分を指す。
【0037】
「生育地」という用語は、植えられた作物の領域又は雑草が発生若しくは成長するか、又は発生若しくは成長することができる場所を指し、土壌、土壌以外の成長培地を含むことが意図される。本開示は、禾穀類の生育地で成長する雑草を選択的に防除するための、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む組合せを提供し、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む組合せは、穀類作物の生育地に施用される。
【0038】
「選択的防除」という用語は、除草剤の組合せが植物のある種の成長を防除し、一方、他種の成長を可能にすることを意味する。したがって、雑草の選択的防除とは、雑草の成長を防除する一方で、禾穀類などの他の非雑草植物の成長を防除しない、又は雑草の成長よりも大幅に少ない程度に防除することを意味する。通常、雑草の成長の制御は、雑草植物の発芽、発根、又は成長の防止を含む。多くの場合、雑草の成長の防除は、雑草植物の成長速度の遅延又は停止を含む。雑草の成長の防除は、根の発達の防止又は遅延を含んでもよい。雑草の成長の防除はまた、細胞分裂を阻害し、それによって根又は葉の発達、特に根の発達を防止することを含んでもよい。雑草の成長の防除は、雑草の種子の発芽の防止、抑制又は遅延を含んでもよい。除草剤の組合せの施用後、雑草の成長は、除草剤の組合せの非存在下での雑草の成長と比較して相対的に減少してもよい。多くの場合、除草剤の組合せの施用後の雑草の成長は、除草剤の組合せの非存在下における雑草の成長と比較して少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、好ましくは少なくとも97%、好ましくは少なくとも98%、又は好ましくは少なくとも99%抑制される。本開示では、除草剤の組合せは、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む。
【0039】
本願発明者らは、驚くべきことに、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せが、禾穀類における望ましくない植物/雑草の成長を効果的かつ選択的に防除することができることを見出した。本開示で説明するように、本発明者らは、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む組合せを禾穀類に施用する場合、禾穀類自体が選択的に温存される一方で、一般的な草型雑草を含む雑草を選択的に標的化することを示した。この知見は、禾穀類と草型雑草の両方が単子葉植物であるという事実を考慮すると有利である。したがって、異なる種類の単子葉植物間で選択性を示す除草剤の組合せを見つけることは、そのような選択性を予測することができないために容易な試みではない。したがって、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む組合せが単子葉植物の1つの種類、すなわち、草型雑草を防除することができると同時に、禾穀類などの他の種類の単子葉植物を温存することができることは予想外であった。
【0040】
除草剤の組合せは、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む。あるいは、組合せは、1以上の農芸化学的に許容される賦形剤、希釈剤、アジュバント及び/又は薬害軽減剤などの1以上の更なる成分を含む組成物の形態で投与されてもよい。
【0041】
したがって、禾穀類の生育地で成長する雑草の選択的防除は通常、禾穀類の発芽、発根又は成長を防止しないが、雑草の発芽、発根又は成長を防止することを含む。例えば、除草剤の組合せの施用後の禾穀類の成長は、除草剤の組合せの非存在下での禾穀類の成長と比較して少なくとも50%であってもよい。多くの場合、除草剤の組合せの施用後の禾穀類の成長は、除草剤の組合せの非存在下での禾穀類の成長と比較して少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%、好ましくは少なくとも97%、好ましくは少なくとも98%、好ましくは少なくとも99%、又は好ましくは更に100%であってもよい。最も典型的には、除草剤の組合せの施用は、望ましくない植物/雑草の成長を著しく防除しながら、禾穀類の成長にそれほど影響を及ぼさない。
【0042】
本開示では、禾穀類の生育地は、雑草の選択的防除が必要とされる禾穀類の近傍である。本開示では、生育地は、例えば、植木鉢又は栽培袋などの容器、花壇又は畑であってもよい。本開示では通常、生育地は、畑である。生育地は、禾穀類が植えられている任意の生育地、又は除草剤の組合せの施用後に植えられる任意の生育地である。生育地は、除草剤の組合せの施用がない場合に雑草の成長が発生した、又は発生すると予想される領域である。
【0043】
本開示では、その生育地に植えられた又は植えられる予定の禾穀類は、任意の禾穀類とすることができる。本開示では、「作物」という用語は典型的には、多数の所望の作物植物、すなわち禾穀類植物に関するが、同様にただ1つの所望の作物植物、すなわち1つの禾穀類植物を指してもよい。したがって、「作物」という用語は、植物の標的部分(例えば、種子)が既に発達している、又は植物の標的部分がまだ発達していない植物、例えば若い又は未成熟植物を包含する。
【0044】
当業者が理解するように、禾穀類は、一般に単子葉種である。典型的には、禾穀類は、単子葉の禾穀類である。本開示では、禾穀類は典型的には、小麦、大麦、米、トウモロコシ、モロコシ、オート麦、ライ麦、キビ、ライコムギ及びフォニオから選択される。時々、禾穀類は、大麦、米、トウモロコシ、モロコシ、オート麦、ライ麦、キビ、ライコムギ及びフォニオから選択される。本開示では通常、禾穀類は、小麦、大麦、米、及びトウモロコシから選択される。より多くの場合、本開示では、禾穀類は、小麦、米及びトウモロコシから選択される。更に多くの場合、本開示では、禾穀類は、小麦及びトウモロコシから選択される。より多くの場合、本開示では、禾穀類は、小麦である。
【0045】
本開示では、禾穀類が小麦である場合、小麦は、冬小麦であっても春小麦であってもよい。通常、小麦は、冬小麦である。当業者は、冬小麦は秋に植えられ、したがって、冬にわたって成長する小麦の株であることを理解するであろう。典型的な冬小麦は、柔らかい小麦(冬)であり、これは、欧州及び地中海植物保護機構(EPPO)コードTRZAWを有する。したがって、冬小麦は、TRZAWとすることができる。冬小麦は、発芽して幼植物に成長し、冬季は栄養相のままであり、早春に成長を再開する。冬小麦の場合、植物が春化を経験するまで、通常約0℃~5℃で約30~約60日間の後、出穂の生理学的段階(穂が最初に現れる時)が遅れる。
【0046】
本開示では、選択的に防除される雑草は典型的には、単子葉の雑草である。したがって、本開示は典型的には、単子葉禾穀類の生育地で成長する単子葉雑草を選択的に防除するための、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せの使用であって、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む組合せを単子葉禾穀類の生育地に施用する、使用を提供する。換言すれば、本開示は、単子葉作物における単子葉雑草を選択的に防除する手段を提供する。
【0047】
本開示において選択的に標的とされる雑草の属は、典型的には、スズメノテッポウ属(Alopecurus)(例えば、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides))、ヒエ属(Echinochloa)(例えば、イヌビエ(Echinochloa crus-galli L.))、スズメノチャヒキ属(Bromus)(例えば、カラスノチャヒキ(Bromus secalinus)又はウマノチャヒキ(Bromus tectorum L.))、ドクムギ属(Lolium)(例えば、ネズミムギ(Lolium multiflorum Lam.)(イタリアンライグラス、LOLMU)、Poa及びエノコログサ(Setaria)(例えばキンエノコロ(Setaria glauca L.Beauv.))及びダイコン属(Raphanus)(例えば、ダイコン種(Raphanus sativus))から選択される。
【0048】
例えば、雑草は、以下の種のうちの1つ以上とすることができる。
【0049】
Alopecurus aequalis、Alopecurus albovii、Alopecurus anatolicus、Alopecurus apiatus、Alopecurus arundinaceus、Alopecurus aucheri、Alopecurus baptarrhenius、Alopecurus bonariensis、Alopecurus borii、Alopecurus bornmuelleri、Alopecurus brachystachus、Alopecurus bulbosus、Alopecurus carolinianus、Alopecurus creticus、Alopecurus dasyanthus、Alopecurus davisii、Alopecurus geniculatus、Alopecurus gerardii、Alopecurus glacialis、Alopecurus×haussknechtianus、Alopecurus heliochloides、Alopecurus himalaicus、Alopecurus hitchcockii、Alopecurus japonicas、Alopecurus laguroides、Alopecurus lanatus、Alopecurus longiaristatus、Alopecurus magellanicus、Alopecurus×marssonii、Alopecurus mucronatus、Alopecurus myosuroides、Alopecurus nepalensis、Alopecurus×plettkei、Alopecurus ponticus、Alopecurus pratensis、Alopecurus rendlei、Alopecurus saccatus、Alopecurus setarioides、Alopecurus textilis、Alopecurus turczaninovii、Alopecurus×turicensis、Alopecurus utriculatus、Alopecurus vaginatus、Alopecurus×winklerianus、Bromus aleutensis、Bromus alopecuros、Bromus anomalus、Bromus arenarius、Bromus arizonicus、Bromus arvensis、Bromus berteroanus、Bromus biebersteinii、Bromus briziformis、Bromus bromoideus、Bromus carinatus、Bromus cabrerensis、Bromus catharticu、Bromus ciliates、Bromus ciliates(inc.ssp.ciliates及びrichardsonii)、Bromus commutatu、Bromus danthoniae、Bromus diandrus、Bromus erectu、Bromus exaltatus、Bromus fibrosus、Bromus frigidus、Bromus frondosus、Bromus grandis、Bromus grossus、Bromus hordeaceus、Bromus hordeaceus(inc.ssp.ferronii、hordeaceus、molliformis、pseudothominii及びthominei)、Bromus inermis、Bromus inermis(inc.ssp.inermis及びpumpellianus)、Bromus interruptus、Bromus japonicas、Bromus kalmia、Bromus kinabaluensis、Bromus koeieanus、Bromus kopetdagensis、Bromus laevipes、Bromus lanatipes、Bromus lanceolatus、Bromus latiglumis、Bromus Lepidus、Bromus luzonensis、Bromus macrostachys、Bromus madritensis、Bromus mango、Bromus marginatus、Bromus maritimus、Bromus mucroglumis、Bromus nottowayanus、Bromus orcuttianus、Bromus pacificus、Bromus polyanthus(inc.ssp.paniculatus及びpolyanthus)、Bromus porter、Bromus pseudolaevipes、Bromus pseudosecalinus、Bromus pseudothominii、Bromus pubescens、Bromus ramosus(inc ssp.benekii及びramosus)、Bromus rigidus、Bromus scoparius、Bromus secalinus、Bromus sitchensis、Bromus squarrosus、Bromus stamineus、Bromus sterilis、Bromus suksdorfii、Bromus tectorum、Bromus texensis、Bromus vulgaris、Bromus willdenowii。
【0050】
Echinochloa brevipedicellata、Echinochloa callopus、Echinochloa chacoensis、Echinochloa colona、Echinochloa crus-galli、Echinochloa crus-pavonis、Echinochloa elliptica、Echinochloa glabrescens、Echinochloa haploclada、Echinochloa helodes、Echinochloa holciformis、Echinochloa inundata、Echinochloa jaliscana、Echinochloa jubata、Echinochloa kimberleyensis、Echinochloa lacunaria、Echinochloa macrandra、Echinochloa muricata、Echinochloa obtusiflora、Echinochloa oplismenoides、Echinochloa oryzoides、Echinochloa paludigena、Echinochloa picta、Echinochloa pithopus、Echinochloa polystachya、Echinochloa praestans、Echinochloa pyramidalis、Echinochloa rotundiflora、Echinochloa telmatophila、Echinochloa turneriana、Echinochloa ugandensis、Echinochloa walteri、Lolium arundinaceum、Lolium canariense、Lolium giganteum、Lolium×hybridum、Lolium mazzettianum、Lolium multiflorum、Lolium perenne L.、Lolium persicum、Lolium pratense、Lolium remotum、Lolium rigidum、Lolium saxatile、Lolium temulentum L、Setaria acromelaena、Setaria alonsoi、Setaria apiculata、Setaria appendiculata、Setaria arizonica、Setaria atrata、Setaria australiensis、Setaria austrocaledonica、Setaria barbata、Setaria barbinodis、Setaria bathiei、Setaria cernua、Setaria chondrachne、Setaria cinerea、Setaria clivalis、Setaria cordobensis、Setaria corrugate、Setaria dielsii、Setaria elementii、Setaria faberi、Setaria fiebrigii、Setaria finite、Setaria forbesiana、Setaria glauca L.Beauv.、Setaria globulifera、Setaria gracillima、Setaria grandis、Setaria grisebachii、Setaria guizhouensis、Setaria hassleri、Setaria homonyma、Setaria humbertiana、Setaria hunzikeri、Setaria incrassate、Setaria intermedia、Setaria italic、Setaria jaffrei、Setaria kagerensis、Setaria lachnea、Setaria latifolia、Setaria leucopila、Setaria liebmannii、Setaria lindenbergiana、Setaria longipila、Setaria longiseta、Setaria macrosperma、Setaria macrostachya、Setaria madecassa、Setaria magna、Setaria megaphylla、Setaria mendocina、Setaria mildbraedii、Setaria montana、Setaria nepalense、Setaria nicorae、Setaria nigrirostris、Setaria oblongata、Setaria obscura、Setaria oplismenoides、Setaria orthosticha、Setaria palmeri、Setaria palmifolia、Setaria pampeana、Setaria paraguayensis、Setaria parodii、Setaria parviflora、Setaria paspalidioides、Setaria pauciflora、Setaria paucifolia、Setaria perrieri、Setaria petiolata、Setaria pflanzii、Setaria plicata、Setaria poiretiana、Setaria pseudaristata、Setaria pumila、Setaria queenslandica、Setaria restioidea、Setaria rigida、Setaria roemeri、Setaria rosengurttii、Setaria sagittifolia、Setaria scabrifolia、Setaria scandens、Setaria scheelei、Setaria scottii、Setaria seriata、Setaria setosa、Setaria sphacelata、Setaria stolonifera、Setaria submacrostachya、Setaria sulcata、Setaria surgens、Setaria tenacissima、Setaria tenax、Setaria texana、Setaria vaginata、Setaria vatkeana、Setaria verticillata、Setaria villosissima、Setaria viridis、Setaria vulpiseta、Setaria welwitschii、及びSetaria yunnanensis。
【0051】
本開示の1つの有益な態様は、禾穀類中の雑草の選択的防除であり、その雑草は、ナプロパミド以外の従来の選択的除草剤による制御に耐性がある。当業者は、所定の除草剤による防除に耐性のある雑草が必ずしも除草剤の施用によって完全に影響を受ける必要がないことを理解するであろう。むしろ、所定の除草剤による防除に耐性のある雑草は、除草剤の非存在下のときよりも低いレベルではあるが、除草剤の存在下で成長することができてもよい。所定の除草剤による防除には耐性があるが、ナプロパミド/ナプロパミド-Mによる防除には耐性がない雑草は、ナプロパミドを含む有効量の組合せの存在下よりも、有効量の除草剤の存在下でより良く成長してもよい。換言すれば、ナプロパミド/ナプロパミド-Mは、他の除草剤よりも雑草の成長を防除するのにより効果的であってもよい。例えば、所定の雑草が耐性を有する除草剤は、典型的には、その雑草に対して97%未満の有効性を示してもよく、換言すれば、有効量の除草剤が施用された雑草植物の少なくとも3%が除草剤の施用を生き延びてもよい。より典型的には、そのような除草剤は、雑草に対して95%未満の有効性、好ましくは90%未満の有効性、好ましくは80%未満の有効性、好ましくは70%未満の有効性、好ましくは60%未満の有効性、好ましくは50%未満の有効性、好ましくは40%未満の有効性、又は35%未満などの更に低い有効性を示してもよい。換言すれば、典型的には、有効量の除草剤が施用された雑草植物の少なくとも5%、例えば雑草植物の少なくとも10%、好ましくは雑草植物の少なくとも20%、好ましくは雑草植物の少なくとも30%、好ましくは雑草植物の少なくとも40%、好ましくは雑草植物の少なくとも50%、好ましくは雑草植物の少なくとも60%、又は雑草植物の少なくとも65%を超えるなどの更に多くが、除草剤の施用を生き延びる。対照的に、そのような雑草は典型的には、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む組合せによる防除を受けやすく、例えば、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む組合せは典型的には、そのような耐性雑草の成長を、ナプロパミドを含む組合せの非存在下での雑草の成長と比較して、少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%、好ましくは少なくとも97%、好ましくは少なくとも98%、又は好ましくは少なくとも99%抑制することができる。例えば、一部の雑草については、従来の除草剤は、50%未満の有効性、好ましくは40%未満の有効性、又は更に低い有効性、好ましくは35%未満の有効性であり、ナプロパミド/ナプロパミド-Mは、少なくとも60%の有効性、好ましくは少なくとも70%の有効性、好ましくは80%の有効性、又は好ましくは90%の有効性である。
【0052】
したがって、一実施形態では、本開示は、除草剤の組合せを提供する。
【0053】
別の実施形態では、本開示は、アセトアミド除草剤及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せを提供する。
【0054】
本開示を通して使用する場合、アセトアミド除草剤又は他の活性成分、例えば、第2の除草剤は、それらの塩、エステル、エーテル、多形(溶媒和物及び水和物を含む)を含む。塩は、活性成分の生物学的有効性及び特性を保持し、生物学的又は他の点で望ましくないものではない塩を含み、親化合物がその無機及び有機の非毒性の酸又は塩基付加塩を生じることによって修飾されている、開示された化合物の誘導体を含む。塩は、従来の化学的方法によって親化合物から合成することができる。
【0055】
一実施形態では、アセトアミド除草剤は、ジフェナミド、ナプロアニリド、ナプロパミド及びナプロパミド-Mを含む。
【0056】
別の実施形態によれば、アセトアミド除草剤はナプロパミドである。
【0057】
別の実施形態によれば、アセトアミド除草剤は、ナプロパミド-Mである。
【0058】
別の実施形態によれば、アセトアミド除草剤は、ナプロパミド又はナプロパミド-Mである。
【0059】
一実施形態では、本開示は、アセトアミド除草剤及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せであって、アセトアミド除草剤がナプロパミドである、除草剤の組合せを提供する。
【0060】
一実施形態では、本開示は、アセトアミド除草剤及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せであって、アセトアミド除草剤がナプロパミド-Mである、除草剤の組合せを提供する。
【0061】
一実施形態では、本開示は、ナプロパミド、その塩、エステル、異性体又はその誘導体と、第2の除草剤とを含む除草剤の組合せを提供する。
【0062】
一実施形態では、ナプロパミドはナプロパミド-Mを含む。
【0063】
一実施形態では、本開示は、ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、第2の除草剤とを含む除草剤の組合せを提供する。
【0064】
一実施形態では、本開示は、雑草を防除するための除草剤の組合せであって、この組合せがナプロパミド/ナプロパミド-Mと、第2の除草剤とを含む、除草剤の組合せを提供する。
【0065】
一実施形態では、ナプロパミドを含む除草剤の組合せは、ナプロパミドとは別の第2の除草剤を含む。
【0066】
一実施形態では、ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せは、ナプロパミド-Mとは別の第2の除草剤を含む。
【0067】
一実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せは、ナプロパミド/ナプロパミド-Mとは別の第2の除草剤を含む。
【0068】
一実施形態では、第2の除草剤は、超長鎖脂肪酸合成阻害剤、デオキシ-d-キシルロースリン酸シンターゼ阻害剤、ソラネシル二リン酸シンターゼ阻害剤、又はそれらの組合せを含む群から選択される。
【0069】
別の好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せは、第2の除草剤として超長鎖脂肪酸合成阻害剤を含む。
【0070】
別の実施形態では、超長鎖脂肪酸合成阻害剤は、α-クロロアセトアミド、α-チオアセトアミド、α-オキシアセトアミド、オキシラン、イソオキサゾリン、アゾリル-カルボキサミド、ベンゾフラン、チオカルバメート、及びそれらの組合せを含む。
【0071】
別の実施形態では、超長鎖脂肪酸合成阻害剤は、アセトクロール、アラクロール、ベルノレート、ピペロホス、ジメテナミド、メタザクロール、メトラクロール、プレチラクロール、プロパクロール、ジメタクロール、アニロホス、エスプロカルブ、ジメピペレート、ペトキサミド、トリアレート、シクロアート、チオベンカルブ/ベンチオカルブ、オルベンカルブ、フルフェナセット、プロスルホカルブ、ブタクロール、メフェナセット、モリネート、S-エチルジプロピルチオカルバメート(EPTC)、ベンフレセート、インダノファン、カフェンストロール、トリジファン、フェノキサスルホン、イプフェンカルバゾン、ピロキサスルホン、エトフメセート、テニルクロール、プロピソクロール及びフェントラザミドを含む。
【0072】
好ましい実施形態では、超長鎖脂肪酸合成阻害剤は、エトフメセート、プロスルホカルブ、ピロキサスルホン及びプロピソクロールを含む。
【0073】
別の好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せのための第2の除草剤は、エトフメセート、プロスルホカルブ、ピロキサスルホン及びプロピソクロールから選択される。
【0074】
一実施形態では、第2の除草剤はエトフメセートである。
【0075】
一実施形態では、第2の除草剤はプロスルホカルブである。
【0076】
一実施形態では、第2の除草剤はピロキサスルホンである。
【0077】
一実施形態では、第2の除草剤はプロピソクロールである。
【0078】
別の好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せは、第2の除草剤としてデオキシ-d-キシルロースリン酸シンターゼ阻害剤を含む。
【0079】
別の実施形態では、デオキシ-d-キシルロースリン酸シンターゼ阻害剤は、イソオキサゾリジノンを含む。
【0080】
別の実施形態では、イソオキサゾリジノンは、ビクスロゾン及びクロマゾンを含む。
【0081】
別の好ましい実施形態では、デオキシ-d-キシルロースリン酸シンターゼ阻害剤はビクスロゾンを含む。
【0082】
一実施形態では、第2の除草剤はビクスロゾンである。
【0083】
別の好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せのための第2の除草剤は、ビクスロゾンである。
【0084】
別の好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せは、第2の除草剤としてソラネシル二リン酸シンターゼ阻害剤を含む。
【0085】
別の実施形態では、ソラネシル二リン酸シンターゼ阻害剤はアクロニフェンを含む。
【0086】
一実施形態では、第2の除草剤はアクロニフェンである。
【0087】
別の好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せのための第2の除草剤は、アクロニフェンである。
【0088】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)アセトアミド除草剤と、(b)第2の除草剤と、を含む。
【0089】
一実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド、その塩、エステル、異性体又はその誘導体と、(b)第2の除草剤とを含む。
【0090】
一実施形態では、ナプロパミドはナプロパミド-Mを含む。
【0091】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)第2の除草剤とを含む。
【0092】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)エトフメセート、プロスルホカルブ、ピロキサスルホン及びプロピソクロールを含む群から選択される超長鎖脂肪酸合成阻害剤とを含む。
【0093】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)エトフメセートとを含む。
【0094】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)プロスルホカルブとを含む。
【0095】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)ピロキサスルホンとを含む。
【0096】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)プロピソクロールとを含む。
【0097】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)ビクスロゾンを含むデオキシ-d-キシルロースリン酸シンターゼ阻害剤とを含む。
【0098】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)ビクスロゾンとを含む。
【0099】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)アクロニフェンを含むソラネシル二リン酸シンターゼ阻害剤とを含む。
【0100】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)アクロニフェンとを含む。
【0101】
別の実施形態では、第2の除草剤は、エトフメセート、プロスルホカルブ、ピロキサスルホン、プロピソクロール、ビクスロゾン及びアクロニフェンを含む群から選択される。
【0102】
一実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せは、第3の除草剤を更に含む。
【0103】
一実施形態では、本開示は、ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、第2の除草剤とを含み、第3の除草剤を更に含む除草剤の組合せを提供する。
【0104】
一実施形態では、本開示は、ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、第2の除草剤とを含み、任意で第3の除草剤を含む除草剤の組合せを提供する。
【0105】
一実施形態では、本開示は、ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、超長鎖脂肪酸合成阻害剤、デオキシ-d-キシルロースリン酸シンターゼ阻害剤及びソラネシル二リン酸シンターゼ阻害剤を含む群から選択される第2の除草剤とを含み、第3の除草剤を更に含む除草剤の組合せを提供する。
【0106】
一実施形態では、本開示は、ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、超長鎖脂肪酸合成阻害剤、デオキシ-d-キシルロースリン酸シンターゼ阻害剤及びソラネシル二リン酸シンターゼ阻害剤を含む群から選択される第2の除草剤とを含み、任意で第3の除草剤を含む除草剤の組合せを提供する。
【0107】
一実施形態では、第3の除草剤は、フィトエンデサチュラーゼ(phytoene desaturase)阻害剤を含む群から選択される。
【0108】
別の実施形態では、フィトエンデサチュラー阻害剤は、フェニル-エーテル、n-フェニル複素環、ジフェニル複素環、及びそれらの組合せを含む。
【0109】
好ましい実施形態では、フェニル-エーテルは、ジフルフェニカン、ベフルブタミド、及びピコリナフェンを含む。
【0110】
好ましい実施形態では、フェニル複素環は、フルロクロリドン(flurochloridone)及びノルフルラゾンを含む。
【0111】
好ましい実施形態では、ジフェニル複素環は、フルリドン及びフルルタモンを含む。
【0112】
好ましい実施形態では、フィトエンデサチュラーゼ阻害剤は、ジフルフェニカン、ベフルブタミド、フルオロクロリドン、フルリドン、ピコリナフェン、ノルフルラゾン及びフルルタモンを含む。
【0113】
好ましい実施形態では、第3の除草剤は、ジフルフェニカン、ベフルブタミド、フルオロクロリドン、フルリドン、ピコリナフェン、ノルフルラゾン及びフルルタモンを含む群から選択される。
【0114】
一実施形態では、第3の除草剤はジフルフェニカンである。
【0115】
別の好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せのための第3の除草剤は、ジフルフェニカンである。
【0116】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)アセトアミド除草剤;(b)第2の除草剤;及び(c)任意で第3の除草剤を含む。
【0117】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)アセトアミド除草剤;(b)第2の除草剤;及び(c)第3の除草剤を含む。
【0118】
一実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド、その塩、エステル、異性体又はその誘導体と、(b)第2の除草剤と、(c)第3の除草剤とを含む。
【0119】
一実施形態では、ナプロパミドはナプロパミド-Mを含む。
【0120】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)第2の除草剤と、(c)第3の除草剤とを含む。
【0121】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)エトフメセート、プロスルホカルブ、ピロキサスルホン及びプロピソクロールを含む群から選択される超長鎖脂肪酸合成阻害剤と、(c)ジフルフェニカン、ベフルブタミド、フルオロクロリドン、フルリドン、ピコリナフェン、ノルフルラゾン及びフルルタモンを含む群から選択されるフィトエンデサチュラーゼ阻害剤とを含む。
【0122】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)エトフメセートと、(c)ジフルフェニカンとを含む。
【0123】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)プロスルホカルブと、(c)ジフルフェニカンとを含む。
【0124】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)ピロキサスルホンと、(c)ジフルフェニカンとを含む。
【0125】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)プロピソクロールと、(c)ジフルフェニカンとを含む。
【0126】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)ビクスロゾンを含むデオキシ-d-キシルロースリン酸シンターゼ阻害剤フルオロクロリドン(c)ジフルフェニカン、ベフルブタミド、フルオロクロリドン、フルリドン、ピコリナフェン、ノルフルラゾン、及びフルルタモンを含む群から選択されるフィトエンデサチュラーゼとを含む。
【0127】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)ビクスロゾンと、(c)ジフルフェニカンとを含む。
【0128】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)アクロニフェンを含むソラネシル二リン酸シンターゼ阻害剤と、(c)ジフルフェニカン、ベフルブタミド、フルオロクロリドン、フルリドン、ピコリナフェン、ノルフルラゾン及びフルルタモンを含む群から選択されるフィトエンデサチュラーゼ阻害剤とを含む。
【0129】
別の実施形態では、本開示の除草剤の組合せは、(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、(b)アクロニフェンと、(c)ジフルフェニカンとを含む。
【0130】
一実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せは、超長鎖脂肪酸合成阻害剤、デオキシ-d-キシルロースリン酸シンターゼ阻害剤及びソラネシル二リン酸シンターゼ阻害剤を含む群から選択される第2の除草剤;並びに任意でジフルフェニカンを含む。
【0131】
一実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せは、超長鎖脂肪酸合成阻害剤、デオキシ-d-キシルロースリン酸シンターゼ阻害剤及びソラネシル二リン酸シンターゼ阻害剤を含む群から選択される第2の除草剤、並びにジフルフェニカンを含む。
【0132】
好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mは、約1~約700g/Lの濃度範囲で存在し、第2の除草剤は、約500~約1000g/Lの濃度範囲で存在する。
【0133】
好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mは、約50~約600g/Lの濃度範囲で存在し、第2の除草剤は、約600~約1000g/Lの濃度範囲で存在する。
【0134】
好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mは、約200~約550g/Lの濃度範囲で存在し、第2の除草剤は、約700~約900g/Lの濃度範囲で存在する。
【0135】
好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mは約450g/Lの濃度で存在し、第2の除草剤は約800g/Lの濃度で存在する。
【0136】
好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mは、約450g/Lの濃度範囲で存在する。
【0137】
好ましい実施形態では、プロスルホカルブは、約800g/Lの濃度範囲で存在する。
【0138】
別の実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せであって、ナプロパミド/ナプロパミド-Mの第2の除草剤に対する重量比が約1:100~約100:1の範囲である、除草剤の組合せを提供する。
【0139】
好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mの第2の除草剤に対する重量比は、1:1、10:1、20:1、30:1、40:1、50:1、60:1、70:1、80:1、90:1及び100:1を含む比から選択される。
【0140】
好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mの第2の除草剤に対する重量比は、1:1、1:10、1:20、1:30、1:40、1:50、1:60、1:70、1:80、1:90及び1:100を含む比から選択される。
【0141】
好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mの第2の除草剤に対する重量比は、約1:0.1~約1:10である。
【0142】
好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mの第2の除草剤に対する重量比は、約1:0.1~約1:5である。
【0143】
好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mの第2の除草剤に対する重量比は、約1:0.5~約1:3である。
【0144】
好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mの第2の除草剤に対する重量比は、約1:1~約1:3である。
【0145】
好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mのプロスルホカルブに対する重量比は1:1.7である。
【0146】
好ましい実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mのプロピソクロールに対する重量比は、1:1.6である。
【0147】
したがって、一実施形態では、本開示は、除草剤組成物を提供する。
【0148】
別の実施形態では、本開示は、
(a)アセトアミド除草剤と、
(b)第2の除草剤と
を含む除草剤組成物を提供する。
【0149】
一実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド、その塩、エステル、異性体又はその誘導体と、 (b)第2の除草剤と
を含む除草剤組成物を提供する。
【0150】
一実施形態では、ナプロパミドはナプロパミド-Mを含む。
【0151】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)第2の除草剤と
を含む除草剤組成物であって、
この第2の除草剤が、エトフメセート、プロスルホカルブ、ピロキサスルホン、プロピソクロール、ビクスロゾン及びアクロニフェンを含む群から選択される、除草剤組成物を提供する。
【0152】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)エトフメセートと
を含む除草剤組成物を提供する。
【0153】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)プロスルホカルブと
を含む除草剤組成物を提供する。
【0154】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)ピロキサスルホンと
を含む除草剤組成物を提供する。
【0155】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)プロピソクロールと
を含む除草剤組成物を提供する。
【0156】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)ビクスロゾンと
を含む除草剤組成物を提供する。
【0157】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)アクロニフェンと
を含む除草剤組成物を提供する。
【0158】
別の実施形態では、本開示は、
(a)アセトアミド除草剤と、
(b)第2の除草剤と、
(c)任意で第3の除草剤と
を含む除草剤組成物を提供する。
【0159】
一実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド、その塩、エステル、異性体又はその誘導体と、
(b)第2の除草剤と、
(c)任意で第3の除草剤と
を含む除草剤組成物を提供する。
【0160】
一実施形態では、ナプロパミドはナプロパミド-Mを含む。
【0161】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)第2の除草剤と、
(c)任意で第3の除草剤と
を含む除草剤組成物を提供する。
【0162】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)第2の除草剤と、
(c)第3の除草剤と
を含む、除草剤組成物を提供する。
【0163】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)第2の除草剤と、
(c)第3の除草剤と
を含む除草剤組成物であって、
この第3の除草剤が、ジフルフェニカン、ベフルブタミド、フルロクロリドン、フルリドン、ピコリナフェン、ノルフルラゾン及びフルルタモンを含む群から選択される、除草剤組成物を提供する。
【0164】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)第2の除草剤と、
(c)ジフルフェニカンと
を含む除草剤組成物を提供する。
【0165】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)エトフメセートと、
(c)ジフルフェニカンと
を含む除草剤組成物を提供する。
【0166】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)プロスルホカルブと、
(c)ジフルフェニカンと
を含む除草剤組成物を提供する。
【0167】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)ピロキサスルホンと、
(c)ジフルフェニカンと
を含む除草剤組成物を提供する。
【0168】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)プロピソクロールと、
(c)ジフルフェニカンと
を含む除草剤組成物を提供する。
【0169】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)ビクスロゾンと、
(c)ジフルフェニカンと
を含む除草剤組成物を提供する。
【0170】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)アクロニフェンと、
(c)ジフルフェニカンと
を含む除草剤組成物を提供する。
【0171】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)第2の除草剤と、
(c)少なくとも1つの農芸化学的に許容される賦形剤と
を含む、除草剤組成物を提供する。
【0172】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)第2の除草剤と
を含む除草剤組成物であって、
(c)任意で第3の除草剤と、
(d)少なくとも1つの農芸化学的に許容される賦形剤と
を含む、除草剤組成物を提供する。
【0173】
別の実施形態では、本開示は、
(a)ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、
(b)第2の除草剤と
を含む除草剤組成物であって、
(c)第3の除草剤と、
(d)少なくとも1つの農芸化学的に許容される賦形剤と
を含む、除草剤組成物を提供する。
【0174】
本開示の一実施形態によれば、農芸化学的に許容される賦形剤は、乳化剤、着色剤、増粘剤/結合剤、不凍剤、消泡剤、酸化防止剤、溶媒、保存剤、流動促進剤、固化防止剤、pH調節剤、緩衝剤、配合助剤、崩壊剤、又はそれらの組合せのうちの1つ以上から選択される。
【0175】
別の実施形態では、本明細書で有利に用いることができる乳化剤は、当業者によって容易に決定することができ、様々な非イオン性、アニオン性、カチオン性、及び両性乳化剤、又は2種以上の乳化剤のブレンドが挙げられる。乳化可能な濃縮物を調製するのに有用な非イオン性乳化剤の例としては、ポリアルキレングリコールエーテル、並びにアルキル及びアリールフェノール、脂肪族アルコール、脂肪族アミン又は脂肪酸とエチレンオキシド、プロピレンオキシドとの縮合生成物、例えば、ポリオール又はポリオキシアルキレンで可溶化されたエトキシル化アルキルフェノール及びカルボン酸エステルが挙げられる。カチオン性乳化剤としては、四級アンモニウム化合物及び脂肪アミン塩が挙げられる。アニオン性乳化剤としては、アルキルアリールスルホン酸の油溶性塩(例えば、カルシウム)、油溶性塩又は硫酸化ポリグリコールエーテル、及びリン酸化ポリグリコールエーテルの適切な塩が挙げられる。
【0176】
一実施形態において、着色剤は、酸化鉄、酸化チタン、及びプルシアンブルー、並びにアリザリン染料、アゾ染料、又は金属フタロシアニン染料などの有機染料、並びに鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデン、及び亜鉛の塩などの微量元素から選択することができる。
【0177】
一実施形態では、増粘剤又は結合剤は、これらに限定されないが、糖蜜、グラニュー糖、アルギン酸塩、カラヤガム、ジャガーガム、トラガカントガム、多糖ガム、粘液、キサンタンガム、又はそれらの組合せから選択されてもよい。別の実施形態では、結合剤は、ケイ酸アルミニウムマグネシウムなどのケイ酸塩、ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール共重合体、エチルセルロース及びメチルセルロースを含むセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルプロピル-セルロース、ポリビニルピロリドン、デキストリン、マルト-デキストリン、多糖類、脂肪、油、タンパク質、アラビアゴム、シェラック、塩化ビニリデン、塩化ビニリデン共重合体、リグノスルホン酸カルシウム、アクリル酸共重合体、デンプン、ポリビニルアクリレート、ゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、キトサン、ポリエチレンオキシド、アクリルイミドポリマー及び共重合体、ポリヒドロキシエチルアクリレート、メチルアクリルイミドモノマー、アルギン酸塩、エチルセルロース、ポリクロロプレン、並びにシロップ又はそれらの混合物;酢酸ビニル、メチルセルロース、塩化ビニリデン、アクリル酸、セルロース、ポリビニルピロリドン、及び多糖類のポリマー及び共重合体;塩化ビニリデン及び酢酸ビニル-エチレン共重合体のポリマー及び共重合体;ポリビニルアルコールとスクロースとの組合せ;グリセロール、プロピレングリコール、ポリグリコールなどの可塑剤から選択されてもよい。
【0178】
別の実施形態では、組成物に添加される不凍剤は、限定されないが、エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,4-ペンタンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、2,3-ジメチル-2,3-ブタンジオール、トリメチロールプロパン、マンニトール、ソルビトール、グリセロール、ペンタエリスリトール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、キシレノール、ビスフェノール、例えばビスフェノールAなどから成る群から選択されるアルコールであってもよい。加えて、エーテルアルコール、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、約4000までの分子量のポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ブトキシエタノール、ブチレングリコールモノブチルエーテル、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、テトラペンタエリスリトール、ジグリセロール、トリグリセロール、テトラグリセロール、ペンタグリセロール、ヘキサグリセロール、ヘプタグリセロール、オクタグリセロール。
【0179】
一実施形態によれば、消泡剤は、ポリジメトキシシロキサン、ポリジメチルシロキサン、アルキルポリアクリレート、ヒマシ油、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸硫酸塩、脂肪アルコール、脂肪アルコールエステル、脂肪アルコール硫酸塩、フットオリーブ油、モノ及びジグリセリド、パラフィン油、パラフィンワックス、ポリプロピレングリコール、シリコーン油、植物性脂肪、植物性脂肪硫酸塩、植物油、植物油硫酸塩、植物ワックス、植物ワックス硫酸塩、ケイ素又はステアリン酸マグネシウムに基づく薬剤から選択されてもよい。
【0180】
別の実施形態では、酸化防止剤は、例えば、アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)及びその誘導体、イミダゾール及びイミダゾール誘導体(例えば、ウロカニン酸)、ペプチド、例えば、D,L-カルノシン、D-カルノシン、L-カルノシン及びその誘導体(例えば、アンセリン)、カロテノイド、カロテン(例えば、α-カロテン、β-カロチン、リコペン)及びその誘導体、リポ酸及びその誘導体(例えば、ジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシル及び更なるチオ化合物(例えば、チオグリセロール、チオソルビトール、チオグリコール酸、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン及びそのグリコシル、N-アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル、ラウリル、パルミトイル、オレイル、γ-リノレイル、コレステリル及びグリセリルエステル)、並びにそれらの塩、ジラウリルチオジプロピオナート、ジステアリルチオジプロピオナート、チオジプロピオン酸及びその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド及び塩)、並びに極低耐量(例えばpmol/kg~pmol/kg)のスルホキシイミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ-、ヘキサ-、ヘプタチオニンスルホキシミン)、同様に金属キレート剤(例えば、α-ヒドロキシ脂肪酸、EDTA、EGTA、フィチン酸、ラクトフェリン)、α-ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、没食子酸エステル(例えば、没食子酸プロピル、オクチル及びドデシル)、フラボノイド、カテキン、ビリルビン、ビリベルジン及びそれらの誘導体、不飽和脂肪酸及びその誘導体(例えば、γ-リノレン酸、リノール酸、アラキドン酸、オレイン酸)、葉酸及びその誘導体、ヒドロキノン及びその誘導体(例えば、アルブチン)、ユビキノン及びユビキノール、並びにそれらの誘導体、ビタミンC及びその誘導体(例えば、アスコルビルパルミテート、ステアレート、ジパルミテート、アセテート、Mgアスコルビルホスフェート、アスコルビン酸ナトリウム及びマグネシウム、ジナトリウムアスコルビルホスフェート及びスルフェート、カリウムアスコルビルトコフェリルホスフェート、キトサンアスコルビン酸)、イソアスコルビン酸及びその誘導体、トコフェロール及びその誘導体(例えば、トコフェリルアセタート、リノレアート、オレアート及びスクシナート、トコフェレス-5、トコフェレス-10、トコフェレス-12、トコフェレス-18、トコフェレス-50、トコフェルソラン)、ビタミンA及び誘導体(例えば、ビタミンAパルミタート)、ベンゾイン樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン、rutinic acid及びその誘導体、ルチニル二硫酸2ナトリウム、桂皮酸及びその誘導体(例えば、フェルラ酸、フェルラ酸エチル、コーヒー酸)、コウジ酸、キトサングリコール酸及びサリチル酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアイアシック酸(nordihydroguaiacic acid)、ノルジヒドログアイアレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸及びその誘導体、マンノース及びその誘導体、セレン及びその誘導体(例えば、セレノメチオニン)、スチルベン及びその誘導体(例えば、スチルベンオキシド、trans-スチルベンオキシド)である。本開示によれば、これらの特定の活性成分の適切な誘導体(塩、エステル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチド、及び脂質)及び混合物又はこれらの酸化防止剤を含む植物抽出物(例えば、ティーツリー油、ローズマリー抽出物及びローズマリン酸)を使用することができる。一般に、前述の酸化防止剤の混合物が可能である。
【0181】
一実施形態によれば、適切な溶媒の例は、水、植物油、又は誘導体である。原則として、溶媒混合物も同様に使用してもよい。
【0182】
別の実施形態では、適切な保存剤は、例えば、ベンゾチアゾール、1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン、ジクロロ-s-トリアジントリオンナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、1,2-フェニル-イソチアゾリン-3-オン、パラオキシ安息香酸インタークロロキシレノールブチル及び安息香酸並びにそれらの組合せである。
【0183】
本開示の一実施形態によれば、除草剤組成物は、組成物の総重量の約1%~約40%w/vの範囲の量でナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む。
【0184】
本開示の一実施形態によれば、除草剤組成物は、組成物の総重量の約1%~約70%w/vの範囲の量で第2の除草剤を含む。
【0185】
本開示の一実施形態によれば、除草剤組成物は、組成物の総重量の約1%~約30%w/vの範囲の量の1つ又は複数の農学的に許容される賦形剤を含む。
【0186】
一実施形態によれば、本開示は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む除草剤組成物であって、この除草剤組成物が液体製剤の形態で存在する除草剤組成物を提供する。
【0187】
一実施形態では、安定な除草剤組成物は、カプセル懸濁液(CS)、分散性濃縮物(DC)、エマルション、油中水(EO)、エマルション、水中油(EW)、油分散液(OD)、油混和性流動性濃縮物(油混和性懸濁液(OF)、油混和性液体(OL)、懸濁濃縮物(SC)、可溶性濃縮物(SL)又はサスポエマルション(SE)から選択される。
【0188】
一実施形態では、本発明は、アセトアミド除草剤及び第2の除草剤を含む液体製剤を提供する。
【0189】
一実施形態では、本発明は、アセトアミド除草剤及び第2の除草剤を含む水溶性液体製剤を提供する。
【0190】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド、その塩、エステル、異性体又はその誘導体及び第2の除草剤を含む液体製剤を提供する。
【0191】
一実施形態では、ナプロパミドはナプロパミド-Mを含む。
【0192】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む液体製剤を提供する。
【0193】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及びエトフメセートを含む液体製剤を提供する。
【0194】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及びプロスルホカルブを含む液体製剤を提供する。
【0195】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及びピロキサスルホンを含む液体製剤を提供する。
【0196】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及びプロピソクロールを含む液体製剤を提供する。
【0197】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及びビクスロゾンを含む液体製剤を提供する。
【0198】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及びアクロニフェンを含む液体製剤を提供する。
【0199】
一実施形態では、本発明は、アセトアミド除草剤、第2の除草剤、及び任意で第3の除草剤を含む液体製剤を提供する。
【0200】
一実施形態では、本発明は、アセトアミド除草剤、第2の除草剤及び第3の除草剤を含む液体製剤を提供する。
【0201】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、エトフメセート及びジフルフェニカンを含む液体製剤を提供する。
【0202】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、プロスルホカルブ及びジフルフェニカンを含む液体製剤を提供する。
【0203】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、ピロキサスルホン及びジフルフェニカンを含む液体製剤を提供する。
【0204】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、プロピソクロール及びジフルフェニカンを含む液体製剤を提供する。
【0205】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、ビクスロゾン及びジフルフェニカンを含む液体製剤を提供する。
【0206】
一実施形態では、本発明は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、アクロニフェン及びジフルフェニカンを含む液体製剤を提供する。
【0207】
一実施形態では、本発明は、アセトアミド除草剤、第2の除草剤、及び任意で第3の除草剤を含む液体製剤を、タンクミックスか又は予め製剤化された(プレミックス)/レディーミックス組成物のいずれかの形態で提供する。
【0208】
一実施形態では、本発明は、アセトアミド除草剤、第2の除草剤及び第3の除草剤を含む液体製剤を、タンクミックスか又は予め製剤化された(プレミックス)/レディーミックス組成物のいずれかの形態で提供する。
【0209】
一実施形態では、本発明は、アセトアミド除草剤、第2の除草剤、及び任意で第3の除草剤を含む液体製剤をタンクミックス組成物の形態で提供する。
【0210】
一実施形態では、本発明は、アセトアミド除草剤、第2の除草剤及び第3の除草剤を含む液体製剤をタンクミックス組成物の形態で提供する。
【0211】
一実施形態では、本発明は、アセトアミド除草剤、第2の除草剤、及び任意で第3の除草剤を含むタンクミックス製剤を提供する。
【0212】
一実施形態では、本発明は、アセトアミド除草剤、第2の除草剤及び第3の除草剤を含むタンクミックス製剤を提供する。
【0213】
別の態様では、本開示は、本発明の除草剤組成物を調製するためのプロセスであって、除草剤組成物は、アセトアミド除草剤、第2の除草剤及び任意で第3の除草剤を含む、本発明の除草剤組成物を調製するためのプロセスを提供する。
【0214】
別の態様では、本開示は、本発明の除草剤組成物を調製するためのプロセスであって、除草剤組成物は、アセトアミド除草剤、第2の除草剤及び第3の除草剤を含む、本発明の除草剤組成物を調製するためのプロセスを提供する。
【0215】
典型的には、本開示では、除草剤の組合せ又は当該組合せを含む組成物は、この雑草の出芽前段階で禾穀類の生育地に施用される。例えば、除草剤の組合せは、耕作後の既知の地点で、又は雑草の発生の可能性を監視してそれと相関があることができる成長特性を定義した雑草とは異なる参照植物の成長を参照して、生育地に施用されることができる。
【0216】
本開示の他の実施形態では、除草剤の組合せは、この雑草が部分的に成長した時に当該生育地に施用されてもよい。除草剤は、雑草の出芽後にその生育地に施用されてもよい。
【0217】
植物成長の既知の尺度は、BBCH(Biologische Bundesanstalt、Bundessortenamt und Chemische Industrie)スケールによって提供される。BBCHスケールは、植物の生物季節学的発達段階を識別するために使用されるスケールである。禾穀類や雑草を含む一連の種のために一連のBBCHスケールが開発された。BBCHスケールは、10進コードシステムを使用し、これは、主成長段階及び二次成長段階に分けられる。
【0218】
典型的には、その生育地への除草剤の組合せの施用は、その生育地の土壌への除草剤の組合せの施用を含む。通常、除草剤の組合せは、土壌の表面に施用される。しかしながら、雑草が部分的に成長した時、特に雑草が出芽後の成長段階、例えばBBCHweed09~BBCHweed19の成長段階に成長した時に、除草剤の組合せを生育地に施用すると、除草剤の組合せを雑草に直接施用することができる。BBCHweed09は、出芽段階:子葉が土壌表面を突き破る段階を示し、BBCHweed19は、9枚以上の本葉、葉対又は輪生体が展開される段階を示す。典型的には、除草剤の組合せは、組成物の形態で噴霧することによって施用される。
【0219】
上述したように、本開示において使用されるナプロパミドは、ラセミナプロパミドであってもよい、すなわち、等量のD-ナプロパミド(ナプロパミド-M又は(R)-ナプロパミドとも呼ばれる)及びL-ナプロパミド((S)-ナプロパミドとも呼ばれる)の混合物であってもよい。しかしながら、ナプロパミドの2つの異性体のうち、D-異性体のみが有意な除草活性を有することが知られており、したがって、D-ナプロパミドは、ラセミナプロパミドよりも優先して使用することができる。したがって、多くの場合、本開示において使用されるナプロパミドは、L-ナプロパミドよりも多くのD-ナプロパミドを含む。例えば、本開示において使用されるナプロパミドにおけるD-ナプロパミドのL-ナプロパミドに対するモル比は、1:1よりも大きくてもよい。使用されるD-ナプロパミドのL-ナプロパミドに対するモル比は、例えば少なくとも3:2、又は例えば少なくとも7:3、例えば少なくとも4:1、又は少なくとも9:1とすることができる。本開示において使用されるナプロパミドは、例えば、D-ナプロパミドであってもよい。したがって、除草剤の組合せは多くの場合、L-ナプロパミド((S)-ナプロパミド)を実質的に含まないか又は含まない。換言すれば、本開示は、L-ナプロパミドを含む組成物であって、有効成分がD-ナプロパミドを含む、組成物を除外しない。しかしながら典型的には、本開示では、除草剤の組合せは、L-ナプロパミドを含まない。したがって、本開示において使用されるナプロパミドは、D-ナプロパミドから成ってもよい。
【0220】
本開示では、除草剤の組合せは、その生育地での雑草作物の防除を達成するために任意の適切な量で施用されてもよい。除草剤の組合せは、例えば、約10g/Ha~約2kg/HaのD-ナプロパミド、又は例えば約10g/Ha~約1.5kg/HaのD-ナプロパミドに相当する量で施用されてもよい。例えば、除草剤の組合せは、約10g/Ha~約1kg/HaのD-ナプロパミドに相当する量で施用されてもよい。例えば、除草剤の組合せは、約450g/LのD-ナプロパミドを含む懸濁液濃縮物から施用されてもよい。したがって、そのような組成物の0.1L/Ha投与は、45g/HaのD-ナプロパミドの投与に相当する。同様に、そのような組成物の0.4L/Ha投与は、180g/HaのD-ナプロパミドの投与に相当し、そのような組成物の0.7L/Ha投与は、315g/HaのD-ナプロパミドの投与に相当し、そのような組成物の1L/Ha投与は、450g/HaのD-ナプロパミドの投与に相当し、そのような組成物の1.4L/Ha投与は、630g/HaのD-ナプロパミドの投与に相当し、そのような組成物の1.7L/Ha投与は、765g/HaのD-ナプロパミドの投与に相当するなどである。
【0221】
より多くの場合、本開示では、除草剤の組合せは、約400g/Ha~約700g/HaのD-ナプロパミドに相当する量で施用される。本発明者らは、雑草に対する活性は減らないが、作物への長期効果(例えば、開花後約25~約54日測定、DAA)がそのような投与レベルで改善されてもよいため、そのような投与レベルが特に有利であることを見出した。例えば、約450g/LのD-ナプロパミドを含む約1~約1.5L/Haの懸濁液濃縮物に対応する投与計画が特に有利であることがわかった。
【0222】
前の2つの段落で引用されたg又はkg単位のナプロパミドの各量は、D-ナプロパミド及びL-ナプロパミドの両方を含むナプロパミドの総量ではなく、D-異性体、すなわちD-ナプロパミドの量であることが強調されるべきである。上述したように、除草剤の組合せは、D-ナプロパミドに加えてL-ナプロパミドを含んでも、含まなくてもよい(例えば、ラセミナプロパミドを含んでもよい)。除草剤の組合せがL-ナプロパミドを含まない場合、すなわち、除草剤組成物に使用されているナプロパミドがD-ナプロパミドのみである場合、D-ナプロパミドの量に関する上記の2つの段落で与えられた各値は、除草剤の組合せ中のナプロパミドの総量と同じである。一方、除草剤に使用されるナプロパミドがラセミナプロパミドであり、したがって1:1のモル比のD-ナプロパミド及びL-ナプロパミドを含有する場合、D-ナプロパミドの量に関する上記の2つの段落で与えられた各値は、D-及びL-ナプロパミドの両方を含む、施用される除草剤の組合せ中のナプロパミドの総量の半分である。
【0223】
例えば、いくつかの実施形態では、本開示において使用されるナプロパミドは、ラセミナプロパミドであり、D-及びL-異性体の両方を含むナプロパミドの総量は、D-ナプロパミドについて上記指定した量の2倍になる。したがって、いくつかの実施形態では、除草剤の組合せに使用されるナプロパミドは、ラセミナプロパミドであり、除草剤は、約20g/Ha~約4kg/Haのラセミナプロパミド、又は例えば約20g/Ha~約3kg/Haのラセミナプロパミドに相当する量で生育地の雑草作物の防除を達成するために施用されてもよい。例えば、ナプロパミドを含む除草剤の組合せは、約20g/Ha~約2kg/Haのラセミナプロパミドに相当する量で施用されてもよい。例えば、除草剤は、約450g/Lのラセミナプロパミドを含む懸濁液濃縮物から適用されてもよい。したがって、そのような組成物の0.2L/Ha投与は、90g/Haのラセミナプロパミドの投与に相当する。同様に、そのような組成物の0.8L/Ha投与は、360g/Haのラセミナプロパミドの投与に相当し、そのような組成物の1.4L/Ha投与は、630g/Haのラセミナプロパミドの投与に相当し、そのような組成物の2L/Ha投与は、900g/Haのラセミナプロパミドの投与に相当し、そのような組成物の2.8L/Ha投与は、1260g/Haのラセミナプロパミドの投与に相当し、そのような組成物の3.4L/Ha投与は、1530g/Haのラセミナプロパミドの投与に相当するなどである。
【0224】
本開示のいくつかの実施形態では、ナプロパミドは、ラセミナプロパミドであり、ナプロパミドを含む除草剤の組合せは、約800g/Ha~約1400g/Haのラセミナプロパミドに相当する量で施用される。雑草に対する活性は減らないが、作物への長期効果(例えば、開花後約25~約54日測定、DAA)がそのような投与レベルで改善されてもよいため、そのような投与レベルは特に有利である。例えば、約450g/Lのラセミナプロパミドを含む約2~約3L/Haの可溶性濃縮物に対応する投与計画が特に有利である。
【0225】
別の実施形態では、本開示は、穀物中の雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せは、アセトアミド除草剤及び第2の除草剤を含む。
【0226】
別の実施形態では、本開示は、穀物中の雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せは、ナプロパミド、その塩、エステル、異性体又はその誘導体及び第2の除草剤を含む。
【0227】
一実施形態では、ナプロパミドはナプロパミド-Mを含む。
【0228】
別の実施形態では、本開示は、穀物中の雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せがナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む。
【0229】
別の実施形態では、本開示は、穀物中の雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せがナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む。
【0230】
別の実施形態では、本開示は、穀物中の雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せは、ナプロパミド/ナプロパミド-M及びエトフメセートを含む。
【0231】
別の実施形態では、本開示は、穀物中の雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せがナプロパミド/ナプロパミド-M及びプロスルホカルブを含む。
【0232】
別の実施形態では、本開示は、穀物中の雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せがナプロパミド/ナプロパミド-M及びピロキサスルホンを含む。
【0233】
別の実施形態では、本開示は、穀物中の雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せがナプロパミド/ナプロパミド-M及びプロピソクロールを含む。
【0234】
別の実施形態では、本開示は、穀物中の雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せがナプロパミド/ナプロパミド-M及びビクスロゾンを含む。
【0235】
別の実施形態では、本開示は、穀物中の雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せがナプロパミド/ナプロパミド-M及びアクロニフェンを含む。
【0236】
別の実施形態では、本開示は、穀物中の雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せが、ナプロパミド/ナプロパミド-M、第2の除草剤及び任意で第3の除草剤を含む。
【0237】
別の実施形態では、本開示は、穀物中の雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せが、ナプロパミド/ナプロパミド-M、第2の除草剤及び第3の除草剤を含む。
【0238】
別の実施形態では、本開示は、穀物中の雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せが、ナプロパミド/ナプロパミド-M、第2の除草剤及びジフルフェニカンを含む。
【0239】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤組成物の使用を提供し、除草剤組成物は、アセトアミド除草剤及び第2の除草剤を含む。
【0240】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤組成物の使用を提供し、除草剤組成物は、アセトアミド除草剤、第2の除草剤及び任意で第3の除草剤を含む。
【0241】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤組成物の使用を提供し、除草剤組成物は、アセトアミド除草剤、第2の除草剤及び第3の除草剤を含む。
【0242】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せは、ナプロパミド、その塩、エステル、異性体又はその誘導体及び第2の除草剤を含む。
【0243】
一実施形態では、ナプロパミドはナプロパミド-Mを含む。
【0244】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤組成物の使用を提供し、除草剤組成物は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む。
【0245】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤の組合せの使用を提供し、除草剤の組合せは、ナプロパミド、その塩、エステル、異性体又はその誘導体、第2の除草剤及び任意で第3の除草剤を含む。
【0246】
一実施形態では、ナプロパミドはナプロパミド-Mを含む。
【0247】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤組成物の使用を提供し、除草剤組成物は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、第2の除草剤及び任意で第3の除草剤を含む。
【0248】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤組成物の使用を提供し、除草剤組成物は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、第2の除草剤及び第3の除草剤を含む。
【0249】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤組成物の使用を提供し、除草剤組成物は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、エトフメセート及びジフルフェニカンを含む。
【0250】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤組成物の使用を提供し、除草剤組成物は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、プロスルホカルブ及びジフルフェニカンを含む。
【0251】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤組成物の使用を提供し、除草剤組成物は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、ピロキサスルホン及びジフルフェニカンを含む。
【0252】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤組成物の使用を提供し、除草剤組成物は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、プロピソクロール及びジフルフェニカンを含む。
【0253】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤組成物の使用を提供し、除草剤組成物は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、ビクスロゾン及びジフルフェニカンを含む。
【0254】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための本発明の除草剤組成物の使用を提供し、除草剤組成物は、ナプロパミド/ナプロパミド-M、アクロニフェン及びジフルフェニカンを含む。
【0255】
別の実施形態では本開示は、禾穀類の生育地で成長する雑草を選択的に防除する方法を提供し、方法は、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む組合せを生育地に施用することを含み、禾穀類は生育地に存在するか、又はナプロパミド/ナプロパミド-Mを含むこの組合せを生育地に施用した後に生育地に植えられる。方法は、生育地への除草剤の組合せの施用とそれに続く禾穀類の植え付けを含んでもよく、又は禾穀類の植え付けとそれに続く除草剤の組合せの施用を含んでもよい。
【0256】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための方法を提供し、方法は、ナプロパミド、その塩、エステル、異性体又はその誘導体、及び第2の除草剤を含む除草剤の組合せを、植物又はその生育地に同時に又は連続的に施用することを含む。
【0257】
一実施形態では、ナプロパミドはナプロパミド-Mを含む。
【0258】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための方法を提供し、ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤、及び第2の除草剤の組合せを、植物又はその生育地に同時に又は連続的に施用することを含む、雑草を防除するための方法を提供する。
【0259】
別の実施形態では、本開示は、禾穀類中の雑草を防除するために本発明の除草剤組成物を使用する方法を提供し、除草剤組成物が、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む。
【0260】
別の実施形態では、本開示は、禾穀類中の雑草、例えばネズミムギ(Lolium multiflorum Lam.)(イタリアンライグラス、LOLMU)を防除するために本発明の除草剤組成物を使用する方法を提供し、除草剤組成物は、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む。
【0261】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除する方法を提供し、方法は、ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、第2の除草剤との組合せを約10~約5000g/Haの範囲で含む除草剤組成物を施用することを含む。
【0262】
別の実施形態において、本開示は、雑草を防除するための方法を提供し、方法は、ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、第2の除草剤との組合せを約50~約4000g/Haの範囲で含む除草剤組成物を施用することを含む。
【0263】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するための方法を提供し、方法は、ナプロパミド/ナプロパミド-Mと、第2の除草剤との組合せを約100~約3000g/Haの範囲で含む除草剤組成物を施用することを含む。
【0264】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するために本発明の除草剤組成物を使用する方法を提供し、除草剤組成物がナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含み、ナプロパミド/ナプロパミド-Mが約315g/Haの割合で施用される。
【0265】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するために本発明の除草剤組成物を使用する方法を提供し、除草剤組成物がナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含み、ナプロパミド/ナプロパミド-Mが約750g/Haの割合で施用される。
【0266】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するために本発明の除草剤組成物を使用する方法を提供し、除草剤組成物がナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含み、ナプロパミド/ナプロパミド-Mが約1000g/Haの割合で施用される。
【0267】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するために本発明の除草剤組成物を使用する方法を提供し、除草剤組成物がナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含み、ナプロパミド/ナプロパミド-Mが約1500g/Haの割合で施用される。
【0268】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するために本発明の除草剤組成物を使用する方法を提供し、除草剤組成物がアセトアミド除草剤及び第2の除草剤を含み、第2の除草剤が約1600g/Haの割合で施用される。
【0269】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するために本発明の除草剤組成物を使用する方法を提供し、除草剤組成物がアセトアミド除草剤及び第2の除草剤を含み、第2の除草剤が約2400g/Haの割合で施用される。
【0270】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するために本発明の除草剤組成物を使用する方法を提供し、除草剤組成物がアセトアミド除草剤及び第2の除草剤を含み、第2の除草剤が約1000g/Haの割合で施用される。
【0271】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するために本発明の除草剤組成物を使用する方法を提供し、除草剤組成物がナプロパミド/ナプロパミド-M及びプロスルホカルブを含み、プロスルホカルブが約1600g/Haの割合で施用される。
【0272】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するために本発明の除草剤組成物を使用する方法を提供し、除草剤組成物がナプロパミド/ナプロパミド-M及びプロスルホカルブを含み、プロスルホカルブが約2400g/Haの割合で施用される。
【0273】
別の実施形態では、本開示は、雑草を防除するために本発明の除草剤組成物を使用する方法を提供し、除草剤組成物がナプロパミド/ナプロパミド-M及びプロピソクロールを含み、プロピソクロールが約1000g/Haの割合で施用される。
【0274】
本発明はまた、禾穀類を栽培するための生育地を提供し、雑草及び禾穀類の両方がその生育地に存在し、その生育地はそこに生える雑草の選択的制御のための除草剤の組合せを有し、この除草剤の組合せは、ナプロパミド/ナプロパミド-M及び第2の除草剤を含む。雑草、禾穀類及び除草剤組成物自体に加えて、禾穀類を栽培するのに適した土壌を典型的に含む生育地は、本明細書で更に定義される通りであってもよい。例えば、生育地は、植木鉢や栽培袋などの容器、ガーデンベッド又は畑とすることができる。
【0275】
本開示の実施形態によれば、除草剤組成物の様々な成分は、本開示による組成物を調製するために、個別に使用するか、又は少なくとも1つの他の成分と事前に部分的若しくは完全に混合されていてもよい。それらを包装し、パーツキットのような組成物として更に使用することも可能である。
【0276】
本開示はまた、禾穀類を栽培するための生育地で雑草を選択的に防除するためのプロパミド/ナプロパミド-Mの組合せ及び使用説明書を含むキットを提供する。使用説明書は典型的には、プロパミド/ナプロパミド-Mの組合せを生育地へ施用するための説明書を含む。禾穀類は、その生育地に存在するか又はこのプロパミド/ナプロパミド-Mの組合せをその生育地に施用した後にその生育地に植え付けられる。
【0277】
通常、キットは、以下を含む:
i)アセトアミド除草剤であって、ナプロパミド、その塩、異性体、エステル又はその誘導体である、アセトアミド除草剤;
ii)第2の除草剤、及び
iii)任意で第3の除草剤。
必要に応じて更に以下を含む:
iv)使用説明書。
【0278】
通常、キットは、以下を含む:
i)ナプロパミド/ナプロパミド-M;
ii)第2の除草剤、及び
iii)任意で第3の除草剤。
必要に応じて更に以下を含む:
iv)使用説明書。
【0279】
通常、使用説明書は、キットの成分を混合するようにユーザに指示する説明書を含む。通常、使用説明書は、キットの成分を生育地に適用する前にキットの成分を混合するようにユーザに指示する説明書を含む。
【0280】
多くの場合、キットの構成品は、別々に包装される。しかしながら、本開示は、成分が別々に包装されているキットに限定されるものではない。例えば、アセトアミド除草剤と第2の除草剤とを一緒に包装してもよいし、一緒に製剤化してもよい。
【0281】
アセトアミド除草剤と第2の除草剤とが別々に包装される本開示のキットの実施形態では、生育地に投与される前にタンク混合されてもよい。典型的には、そのような生育地への投与は噴霧による。
【0282】
典型的には、本開示のキットでは、このナプロパミドは、D-ナプロパミドである。
【0283】
典型的には、使用説明書は、禾穀類を栽培するための生育地にアセトアミド除草剤(すなわち、ナプロパミド/ナプロパミド-M、又はナプロパミドを含む組成物)を投与するようにユーザに指示し、禾穀類は、その生育地に存在するか又はこの投与後にその生育地に植え付けられる。多くの場合、使用説明書は、禾穀類を栽培する生育地にアセトアミド除草剤(すなわち、ナプロパミド/ナプロパミド-M、又はナプロパミドを含む組成物)を投与するようにユーザに指示し、雑草及び禾穀類が両方ともその生育地に存在する。換言すれば、使用説明書は典型的には、禾穀類及び単子葉雑草が生育している生育地にアセトアミド除草剤(すなわち、ナプロパミド/ナプロパミド-M、又はナプロパミドを含む組成物)を投与するようにユーザに指示する。
【0284】
典型的には、使用説明書は、生育地に少なくとも1cm(例えば少なくとも2cm)の深さで植えられている禾穀類に、アセトアミド除草剤(すなわち、ナプロパミド/ナプロパミド-M、又はナプロパミドを含む組成物)を投与するようにユーザに指示する。
【0285】
典型的には、使用説明書は、雑草が存在する生育地でアセトアミド除草剤(すなわち、ナプロパミド/ナプロパミド-M、又はナプロパミドを含む組成物)を投与するようにユーザに指示する。多くの場合、使用説明書は、禾穀類及び雑草が生育する生育地にアセトアミド除草剤(すなわち、ナプロパミド/ナプロパミド-M、又はナプロパミドを含む組成物)を施用するようにユーザに指示し、雑草は、ナプロパミド/ナプロパミド-Mとは異なる従来の選択的除草剤による防除に耐性がある。
【0286】
典型的には、使用説明書は、アセトアミド除草剤(すなわち、ナプロパミド/ナプロパミド-M、又はナプロパミドを含む組成物)を、禾穀類及び単子葉雑草が生育する生育地で、第2の除草剤と共に投与するようにユーザに指示する。
【0287】
別の実施形態では、ナプロパミド/ナプロパミド-Mと第2の除草剤との除草剤の組合せは、標的雑草の成長を防除するのに有効であり、雑草防除の有効性を改善するために投与することができる。
【0288】
本開示の一実施形態では、キットは、除草剤組成物を調製するために使用され得る1以上(全てを含む)成分を含んでもよく、例えば、キットは、活性成分及び/又は分散剤を含んでもよい。成分のうちの1以上は、既に一緒に組み合わされていてもよく、又は予め製剤化されていてもよい。2を超える成分がキット中に提供される実施形態では、成分は既に一緒に組み合わされていてもよく、したがって、バイアル、ボトル、缶、パウチ、バッグ又はキャニスターなどの単一の容器中に包装される。
【0289】
以下の実施例は、本開示を例示するものである。しかしながら、それらはいかなる方法でも本開示を限定するものではない。特に、禾穀類を栽培するための生育地に施用される場合、除草剤組成物の有効性と選択性の多くの尺度が存在するため、特定の方法での否定的な結果は決定的ではない。本明細書及び実施例は例示であって本開示を限定するものではなく、本開示の精神及び範囲内の他の実施形態が当業者に示唆されることが理解されるであろう。同様に本開示の範囲内にある他の実施形態を実施することができる。
【実施例
【0290】
実施例1
ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せが、従来の除草剤による防除に耐性がある雑草(LOLMU)を防除する有効性を評価するために実験を行った。ナプロパミド/ナプロパミド-M及びプロスルホカルブを含む除草剤の組合せの施用後、除草剤の組合せの有効性の割合を経時的に決定した(開花後日数[DAA]として測定した)。除草剤の組合せを、出芽前段階でLOLMU(S-株)に噴霧することによって施用した。この実験の結果を表1に開示した。
【0291】
【表1】
【0292】
ナプロパミド/ナプロパミド-Mとプロスルホカルブとの組合せは、標的雑草の成長を防除するのに有効であり、雑草防除の有効性を増大させるために投与することができることが観察された。
【0293】
実施例2
ナプロパミド/ナプロパミド-Mを含む除草剤の組合せが、小麦禾穀類における雑草、ネズミムギ(Lolium multiflorum Lam.)(イタリアンライグラス、LOLMU)を防除する効力を評価するために実験を行った。雑草は、従来の除草剤による防除に耐性がある。ナプロパミド/ナプロパミド-M及びプロピソクロールを含む除草剤の組合せの施用後、除草剤の組合せの有効性の割合を経時的に決定した(開花後日数[DAA]として測定した)。除草剤の組合せを、出芽前段階でLOLMUに噴霧することによって施用した。この実験の結果を表2に開示した。
【0294】
【表2】
【0295】
更に、除草剤の組合せの効果を、コムギ作物中の雑草の重量についても評価し、結果を表3に開示した。
【0296】
【表3】
【0297】
ナプロパミド/ナプロパミド-Mとプロピソクロールとの組合せは、標的雑草の成長を防除するのに有効であり、雑草防除の有効性を増大させるために投与することができることが観察された。
【国際調査報告】