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特表2024-545930エアロゾル生成装置及びその制御方法、制御ユニットならびに記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-13
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置及びその制御方法、制御ユニットならびに記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/53 20200101AFI20241206BHJP
【FI】
A24F40/53
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024541083
(86)(22)【出願日】2022-12-12
(85)【翻訳文提出日】2024-07-08
(86)【国際出願番号】 CN2022138393
(87)【国際公開番号】W WO2023134358
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】202210044755.6
(32)【優先日】2022-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519403945
【氏名又は名称】深▲せん▼麦時科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【弁理士】
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【弁理士】
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 香子
(74)【代理人】
【識別番号】100206586
【弁理士】
【氏名又は名称】市田 哲
(72)【発明者】
【氏名】黄鵬飛
(72)【発明者】
【氏名】趙書民
(72)【発明者】
【氏名】韋力根
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC34
4B162AD13
4B162AD15
4B162AD20
(57)【要約】
エアロゾル生成装置及びその制御方法、制御ユニットならびに記憶媒体である。エアロゾル生成装置は、使用者が吸い取るエアロゾルを提供するものであり、エアロゾル形成基質を加熱してエアロゾルを生成するための加熱素子(110)と、加熱素子(110)に電気的に接続される電源(120)と、加熱素子(110)及び電源(120)に電気的に接続される検出ユニット(130)と、前記検出ユニット(130)の電気的パラメータを取得し、検出ユニット(130)の電気的パラメータに基づき使用者の吸い取る動作を識別するための制御ユニット(140)と、を含む。エアロゾル生成装置は、吸い取る動作を精度高く正確に検出することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が吸い取るエアロゾルを提供するエアロゾル生成装置であって、
エアロゾル形成基質を加熱して前記エアロゾルを生成するための加熱素子と、
前記加熱素子に電気的に接続され、前記加熱素子に電気エネルギーを出力して前記加熱素子を加熱させるための電源と、
前記加熱素子及び前記電源に接続される検出ユニットと、
前記検出ユニットに電気的に接続され、前記検出ユニットの電気的パラメータを取得し、前記検出ユニットの電気的パラメータに基づき使用者の吸い取る動作を判断するための制御ユニットと、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記検出ユニットは、前記加熱素子と分圧するために前記加熱素子と前記電源との間に接続され、参照抵抗及び検出スイッチを含み、
前記検出スイッチの第1端は、前記電源に電気的に接続され、前記検出スイッチの第2端は、前記参照抵抗の第1端に電気的に接続され、前記検出スイッチの制御端は、前記制御ユニットに電気的に接続され、
前記参照抵抗の第2端は、前記加熱素子に電気的に接続され、
前記電気的パラメータは、前記参照抵抗の両端の電圧であり、
前記制御ユニットは、前記参照抵抗の第1端の第1電圧及び前記参照抵抗の第2端の第2電圧を取得し、前記第1電圧及び第2電圧の変化に基づき前記吸い取る動作を識別し、
さらに前記検出スイッチのオン/オフを制御して、検出モードのオン/オフを実現する、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記制御ユニットは、前記第1電圧及び前記第2電圧に基づき吸い取る状態量を計算し、現在時刻においての前記吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の前記吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きいときに、現在時刻で前記吸い取る動作が発生したと判定する、
請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記吸い取る状態量は、前記第1電圧と前記第2電圧との差値に前記第2電圧をかけた値に等しい、
請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記制御ユニットは、さらに前記吸い取る動作が発生したと判定したときに、吸い取る回数の記録を更新する、
請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記エアロゾル生成装置は、電力スイッチをさらに含み、
前記電力スイッチの第1端は、前記加熱素子に接続され、前記電力スイッチの第2端は、前記電源に電気的に接続され、前記電力スイッチの制御端は、前記制御ユニットに電気的に接続され、
前記制御ユニットは、加熱霧化モードでPWM信号を送信して前記電力スイッチのオン/オフを制御し、
前記加熱霧化モード及び前記検出モードの切り替えを実現するために、前記電力スイッチ又は前記検出スイッチがオンになるように切り替え制御を行う、
請求項2乃至5のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
エアロゾル生成装置に用いられる制御方法であって、
前記エアロゾル生成装置は、使用者が吸い取るエアロゾルを提供するものであり、前記エアロゾル生成装置は、加熱素子、電源及び検出ユニットを含み、前記加熱素子は、エアロゾル形成基質を加熱して前記エアロゾルを生成するものであり、前記検出ユニットは、前記加熱素子及び前記電源に電気的に接続され、
前記制御方法は、
前記検出ユニットの電気的パラメータを取得することと、
前記検出ユニットの電気的パラメータに基づき使用者の吸い取る動作を判断することと、を含む、
制御方法。
【請求項8】
前記検出ユニットは、前記加熱素子と前記電源との間に接続されるとともに参照抵抗及び検出スイッチを含み、前記参照抵抗の第1端は、前記検出スイッチを介して前記電源に電気的に接続され、前記参照抵抗の第2端は、前記加熱素子に電気的に接続され、前記検出ユニットの電気的パラメータは、前記参照抵抗の第1端の第1電圧及び前記参照抵抗の第2端の第2電圧を含み、
前記検出ユニットの両端の変化に基づき使用者の吸い取る動作を判断することは、
前記第1電圧及び前記第2電圧に基づき吸い取る状態量を計算することと、
現在時刻においての前記吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の前記吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きいかどうかを判断することと、
現在時刻においての前記吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の前記吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きければ、現在時刻で前記吸い取る動作が発生したと判定することと、を含む、
請求項7に記載の制御方法。
【請求項9】
前記吸い取る状態量は、前記第1電圧と前記第2電圧との差値に前記第2電圧をかけた値に等しい、
請求項8に記載の制御方法。
【請求項10】
前記制御方法は、さらに、前記吸い取る動作が発生したと判定したときに、吸い取る回数の記録を更新することを含む、
請求項8に記載の制御方法。
【請求項11】
エアロゾル生成装置に用いられる制御ユニットであって、
前記エアロゾル生成装置は、使用者が吸い取るエアロゾルを提供するものであり、前記エアロゾル生成装置は、加熱素子、電源及び検出ユニットを含み、前記加熱素子は、エアロゾル形成基質を加熱して前記エアロゾルを生成するものであり、前記検出ユニットは、前記加熱素子及び前記電源に電気的に接続され、
前記制御ユニットは、
前記検出ユニットの電気的パラメータを取得するためのパラメータ取得モジュールと、
前記検出ユニットの電気的パラメータに基づき使用者の吸い取る動作を判断するための吸い取る動作判断モジュールと、を含む、
制御ユニット。
【請求項12】
使用者が吸い取るエアロゾルを提供するエアロゾル生成装置であって、
エアロゾル形成基質を加熱して前記エアロゾルを生成するための加熱素子と、
前記加熱素子に電気的に接続され、前記加熱素子に電気エネルギーを出力して前記加熱素子を加熱させるための電源と、
前記加熱素子及び前記電源に電気的に接続される検出ユニットと、
メモリ及びプロセッサを含み、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されるコントローラと、を含み、
前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するときに、
請求項7乃至10のいずれか1項に記載の方法のステップが実施される、
エアロゾル生成装置。
【請求項13】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、
プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するときに、
請求項7乃至10のいずれか1項に記載の方法のステップが実施される、
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、霧化技術分野に関し、特にエアロゾル生成装置及びその制御方法、制御ユニットならびに記憶媒体に関する。
【0002】
<関連出願の相互参照>
本出願は、2022年1月14日に中国国家知識産権局に出願した、出願番号が202210044755.6であり、出願の名称が「エアロゾル生成装置及びその制御方法、制御ユニットならびに記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は、参照により本願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
霧化技術の発展に伴い、エアロゾル霧化技術が出現し、加熱素子によりエアロゾル形成基質を加熱して霧化を実現し、エアロゾルを生成する。吸い取ることで使用されるエアロゾル生成装置に対して、使用者は、吸い取る動作によりエアロゾル生成装置の生成するエアロゾルを吸入する。
【0004】
吸い取ることで使用される一部のエアロゾル生成装置は、いずれも吸い取る回数の記録機能が設定され、それにより、使用習慣の分析、エアロゾル形成基質の残量の判断などを行うことが可能である。現在、一般的にセンサを用いて気流を検出することで使用者が吸い取る動作を行ったかどうかを検出し、検出結果に基づきカウントを行うが、専用のセンサを増設して吸い取る動作を検出する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このことに鑑みて、上記技術的問題に対して、吸い取る動作を精度高く正確に検出できるエアロゾル生成装置及びその制御方法、制御ユニットならびに記憶媒体を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
使用者が吸い取るエアロゾルを提供するエアロゾル生成装置であって、
エアロゾル形成基質を加熱して前記エアロゾルを生成するための加熱素子と、
前記加熱素子に電気的に接続され、前記加熱素子に電気エネルギーを出力して前記加熱素子を加熱させるための電源と、
前記加熱素子及び前記電源に接続される検出ユニットと、
前記検出ユニットに電気的に接続され、前記検出ユニットの電気的パラメータを取得し、前記検出ユニットの電気的パラメータに基づき使用者の吸い取る動作を判断するための制御ユニットと、を含む、エアロゾル生成装置。
【0007】
いくつかの実施例では、前記検出ユニットは、前記加熱素子と前記電源との間に接続され、前記検出ユニットは、参照抵抗及び検出スイッチを含み、
前記検出スイッチの第1端は、前記電源に電気的に接続され、前記検出スイッチの第2端は、前記参照抵抗の第1端に電気的に接続され、前記検出スイッチの制御端は、前記制御ユニットに電気的に接続され、
前記参照抵抗の第2端は、前記加熱素子に電気的に接続され、前記電気的パラメータは、前記参照抵抗の両端の電圧であり、
前記制御ユニットは、前記参照抵抗の第1端の第1電圧及び前記参照抵抗の第2端の第2電圧を取得し、前記第1電圧及び第2電圧の変化に基づき前記吸い取る動作を識別し、さらに前記検出スイッチのオン/オフを制御して、検出モードのオン/オフを実現する。
【0008】
いくつかの実施例では、前記制御ユニットは、前記第1電圧及び前記第2電圧に基づき吸い取る状態量を計算し、現在時刻においての前記吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の前記吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きいときに、現在時刻で前記吸い取る動作が発生したと判定する。
【0009】
いくつかの実施例では、前記吸い取る状態量は、前記第1電圧と前記第2電圧との差値に前記第2電圧をかけた値に等しい。
【0010】
いくつかの実施例では、前記制御ユニットは、さらに前記吸い取る動作が発生したと判定したときに、吸い取る回数の記録を更新する。
【0011】
いくつかの実施例では、前記エアロゾル生成装置は、電力スイッチをさらに含み、
前記電力スイッチの第1端は、前記加熱素子に接続され、前記電力スイッチの第2端は、前記電源に電気的に接続され、前記電力スイッチの制御端は、前記制御ユニットに電気的に接続され、
前記制御ユニットは、加熱霧化モードでPWM信号を送信して前記電力スイッチのオン/オフを制御し、前記加熱霧化モード及び前記検出モードの切り替えを実現するために、前記電力スイッチ又は前記検出スイッチがオンになるように切り替え制御を行う。
【0012】
エアロゾル生成装置に用いられる制御方法であって、
前記エアロゾル生成装置は、使用者が吸い取るエアロゾルを提供するものであり、前記エアロゾル生成装置は、加熱素子、電源及び検出ユニットを含み、前記加熱素子は、エアロゾル形成基質を加熱して前記エアロゾルを生成するものであり、前記検出ユニットは、前記加熱素子及び前記電源に電気的に接続され、
前記制御方法は、
前記検出ユニットの電気的パラメータを取得することと、
前記検出ユニットの電気的パラメータに基づき使用者の吸い取る動作を判断することと、を含む。
【0013】
いくつかの実施例では、前記検出ユニットは、前記加熱素子と前記電源との間に接続されるとともに参照抵抗及び検出スイッチを含み、前記参照抵抗の第1端は、前記検出スイッチを介して前記電源に電気的に接続され、前記参照抵抗の第2端は、前記加熱素子に電気的に接続され、前記検出ユニットの電気的パラメータは、前記参照抵抗の第1端の第1電圧及び前記参照抵抗の第2端の第2電圧を含み、
前記検出ユニットの両端の変化に基づき使用者の吸い取る動作を判断することは、
前記第1電圧及び前記第2電圧に基づき吸い取る状態量を計算することと、
現在時刻においての前記吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の前記吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きいかどうかを判断することと、
現在時刻においての前記吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の前記吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きければ、現在時刻で前記吸い取る動作が発生したと判定することと、を含む。
【0014】
いくつかの実施例では、前記吸い取る状態量は、前記第1電圧と前記第2電圧との差値に前記第2電圧をかけた値に等しい。
【0015】
いくつかの実施例では、前記制御方法は、さらに、前記吸い取る動作が発生したと判定したときに、吸い取る回数の記録を更新することを含む。
【0016】
エアロゾル生成装置に用いられる制御ユニットであって、
前記エアロゾル生成装置は、使用者が吸い取るエアロゾルを提供するものであり、前記エアロゾル生成装置は、加熱素子、電源及び検出ユニットを含み、前記加熱素子は、エアロゾル形成基質を加熱して前記エアロゾルを生成するものであり、前記検出ユニットは、前記加熱素子及び前記電源に電気的に接続され、
前記制御ユニットは、
前記検出ユニットの電気的パラメータを取得するためのパラメータ取得モジュールと、
前記検出ユニットの電気的パラメータに基づき使用者の吸い取る動作を判断するための吸い取る動作判断モジュールと、を含む。
【0017】
使用者が吸い取るエアロゾルを提供するエアロゾル生成装置であって、
エアロゾル形成基質を加熱して前記エアロゾルを生成するための加熱素子と、
前記加熱素子に電気的に接続され、前記加熱素子に電気エネルギーを出力して前記加熱素子を加熱させるための電源と、
前記加熱素子及び前記電源に電気的に接続される検出ユニットと、
メモリ及びプロセッサを含み、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されるコントローラと、を含み、
前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するときに、
前記検出ユニットの両端の電圧を取得するステップと、
前記検出ユニットの両端の変化に基づき使用者の吸い取る動作を判断するステップと、が実施される、エアロゾル生成装置。
【0018】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、
プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するときに、
前記検出ユニットの両端の電圧を取得するステップと、
前記検出ユニットの両端の変化に基づき使用者の吸い取る動作を判断するステップと、が実施される。
【発明の効果】
【0019】
上記エアロゾル生成装置及びその制御方法、制御ユニット及び記憶媒体を提供し、検出ユニットは、電源及び加熱素子に電気的に接続され、加熱素子は、温度が上昇すると、抵抗値も上昇し、さらにそれに電気的に接続された検出ユニットの電気的パラメータは変化する。加熱素子は、加熱時間の経過に伴い、加熱温度が安定し、さらに加熱素子の抵抗値も安定し、エアロゾル生成装置が使用者に吸い取られるときに、加熱素子に蓄積された熱が減少し、さらに加熱素子の抵抗値も低下するため、検出ユニットの電気的パラメータに基づき、使用者が吸い取る動作を行ったかどうかを判断することができ、それにより、吸い取る動作を精度高く正確に検出することができ、吸い取る回数の正確なカウントが実現し、且つコストが低い。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では実施例の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は本発明の好適な実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、さらにこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
図1】本出願に係る一実施例におけるエアロゾル生成装置の構成を示すブロック図である。
図2】本出願に係る他の実施例におけるエアロゾル生成装置の回路構成を示す模式図である。
図3】本出願に係る別の実施例におけるエアロゾル生成装置の回路構成を示す模式図である。
図4】本出願に係る一実施例においてエアロゾル生成装置に用いられる制御方法のフローチャートである。
図5】本出願に係る一実施例においてエアロゾル生成装置に用いられる制御ユニットの構成を示すブロック図である。
図6】本出願に係る一実施例におけるエアロゾル生成装置の構成を示す模式図である。
図7】本出願に係る他の実施例におけるエアロゾル生成装置の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本出願の理解を容易にするために、本出願のより完全な説明が、関連する図面を参照して行われる。本出願の実施例を図面に示す。しかしながら、本出願は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施例に限定されない。むしろ、これらの実施例は、本出願が徹底的かつ完全であるように提供される。
【0022】
他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての技術的用語および科学的用語は、本出願が属する分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本出願の明細書において本明細書で使用される用語は、特定の実施例を説明することのみを目的としており、本出願を限定することを意図するものではない。
【0023】
理解できるように、本出願で使用される「第1」、「第2」などの用語は、様々な特徴を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの特徴はこれらの用語によって限定されない。これらの用語は、異なる特徴を区別するだけである。
【0024】
なお、ある要素が別の要素に「接続されている」と言及される場合、それは、他の要素に直接接続されていてもよいし、介在要素を介して他の要素に接続されていてもよい。また、以下の実施例における「接続」とは、接続された物体間で電気信号やデータの授受が行われる場合には、「電気的に接続されている」、「通信可能に接続されている」等を意味する。
【0025】
本明細書で使用される場合、単数形「1」、「1つ」、および「前記/当該」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形も含み得る。「含む/包含」または「有する」などの用語は、述べられた特徴、全体、ステップ、操作、構成要素、部分、またはそれらのグループの存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、全体、ステップ、操作、構成要素、部分、またはそれらのグループの存在または追加の可能性を排除しないことがさらに理解されよう。また、本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連する列挙された項目の任意およびすべての組合せを含む。
【0026】
図1に示すように、本出願に係る実施例において、エアロゾル生成装置が提供され、当該エアロゾル生成装置は、使用者が吸い取るエアロゾルを提供し、使用者が吸入するために用いられる。エアロゾル生成装置は、加熱素子110、電源120、検出ユニット130及び制御ユニット140を含む。
【0027】
また、加熱素子110は、エアロゾル形成基質を加熱してエアロゾルを生成するものであり、電源120は、加熱素子110に電気的に接続され、加熱素子110に電気エネルギーを出力して、加熱素子110を加熱するために用いられ、検出ユニット130は、加熱素子110及び電源120に電気的に接続され、制御ユニット140は、検出ユニット130に電気的に接続され、且つ検出ユニット130の電気的パラメータを取得し、検出ユニット130の電気的パラメータに基づき使用者の吸い取る動作を識別するために用いられる。
【0028】
検出ユニット130は、電源120及び加熱素子110に電気的に接続され、加熱素子110は、温度が上昇すると、抵抗値も上昇し、さらにそれに電気的に接続された検出ユニット130の電気的パラメータは、変化する。加熱素子110は、加熱時間の経過に伴い、加熱温度が安定し、さらに加熱素子110の抵抗値も安定する。エアロゾル生成装置が使用者に吸い取られるときに、加熱素子110に蓄積された熱は減少し、さらに、加熱素子110の抵抗値も低下する。従って、検出ユニット130の電気的パラメータに基づき、使用者が吸い取ることを行ったかどうかを判断することができ、それにより、吸い取る動作を精度高く正確に検出することができる。
【0029】
1つの実施例では、検出ユニット130の電気的パラメータは、抵抗値、両端の電圧、電力、電流などであってもよい。本出願に係る実施例において、検出ユニット130の両端の電圧を例として説明する。
【0030】
1つの実施例では、制御ユニット140は、電源120が加熱素子110に出力する電力又は出力が持続する時間を制御することにより、加熱素子110の加熱温度を制御することができ、それにより、加熱素子110は、安定的に霧化してエアロゾルを生成できる温度に維持される。理解できるように、電源120は、さらに加熱素子110と別の接続通路が存在し、検出が必要とされない場合、電源120は、当該通路を通じて加熱ユニットに給電する。
【0031】
加熱素子110の抵抗値の温度に伴う変化が変更することがあり、温度が上昇すると、加熱素子110の抵抗値も上昇する。制御ユニット140は、検出ユニット130の通電時間を制限することにより、検出ユニット130の抵抗値が変わらないようにすることができる。分圧の原理に基づき、検出ユニット130の両端の電圧の変化状況は、加熱素子110の温度変化を反映することができ、温度が急に変化したときに、使用者がエアロゾル生成装置に対して吸い取る動作を行ったと判定することができる。
【0032】
なお、図1において、検出ユニット130が加熱素子110及び電源120に電気的に接続される具体的な形態は、検出ユニット130が加熱素子110と電源120との間に接続されることである。このとき、検出ユニット130の電源120に接続された一端の電圧は、電源120の電圧の大きさを示し、検出ユニット130の加熱素子110に接続された一端の電圧は、加熱素子110の抵抗値及び検出ユニット130の抵抗値に依存する。他の一部の実施例では、検出ユニット130が加熱素子110及び電源120に電気的に接続される形態は、加熱素子110が検出ユニット130と電源120との間に接続されることであってもよい。このとき、電気的に接続される形態が異なるが、検出ユニット130の両端の電圧は、依然として電源120の電圧の大きさ、加熱素子110の抵抗値及び検出ユニット130の抵抗値に依存する。理解できるように、加熱素子110と検出ユニット130は、さらに分圧構造を構成できる他の接続形態を採用することができる。
【0033】
上記エアロゾル生成装置は、検出ユニット130が電源120及び加熱素子110に電気的に接続され、加熱素子110は、加熱時間の経過に伴い、加熱温度が安定するため、加熱素子110の温度も安定し、エアロゾル生成装置が使用者に吸い取られるときに、加熱素子110に蓄積された熱が減少し、さらに加熱素子110の抵抗値も低下する。従って、検出ユニット130の両端の電圧の変化に基づき、使用者が吸い取る動作を行ったかどうかを判断することができ、それにより、吸い取る動作を精度高く正確に検出することができ、吸い取る回数の正確なカウントが実現する。また、センサを増設することは、エアロゾル生成装置のコストを高くし、回路設計をより複雑にするが、本出願に係る実施例では、加熱素子110と電源120との間に検出ユニット130を設置するだけで、吸い取る動作の識別を実現することができ、回路設計が簡単であり、当時にエアロゾル生成装置のコストを低減させることができる。
【0034】
図2に示すように、1つの実施例では、検出ユニット130は、加熱素子110と電源120との間に接続されている。検出ユニット130は、参照抵抗RS及び検出スイッチQ1を含む。また、検出スイッチQ1の第1端は、電源に電気的に接続され、検出スイッチQ1の第2端は、参照抵抗RSの第1端に電気的に接続され、検出スイッチQ1の制御端は、制御ユニット140に電気的に接続され、参照抵抗RSの第2端は、加熱素子110に電気的に接続されている。制御ユニット140は、参照抵抗RSの第1端の第1電圧V1及び参照抵抗RSの第2端の第2電圧V2を取得し、第1電圧V1及び第2電圧V2の変化に基づき吸い取る動作を識別するために用いられ、制御ユニット140は、さらに検出スイッチQ1のオン/オフを制御して、検出モードのオン/オフを実現するために用いられる。
【0035】
また、電源120が出力する電圧は、VSである。本実施例では、検出ユニット130の電気的パラメータは、参照抵抗RSの両端の電圧を含む。検出を行う必要がある場合、制御ユニット140は、検出スイッチQ1がオンになるように制御し、このとき、電源120は、直列に接続された参照抵抗RS及び加熱素子110に電気エネルギーを提供する。制御ユニット140は、この過程において参照抵抗RSの両端の電圧、即ち第1電圧V1及び第2電圧V2を取得し、第1電圧V1は、電源120の出力電圧であり、そのため、第1電圧V1は、相対的に安定した電圧範囲内に維持されるが、第2電圧V2は、加熱素子110の抵抗値の変化による影響を受ける。第1電圧V1に異常が発生していない場合、第2電圧V2は、加熱素子110の抵抗値を示すことができる。従って、第1電圧V1及び第2電圧V2の変化により、吸い取る動作が発生したかどうかを識別することができる。1つの実施例では、制御ユニット140は、検出モードで複数グループの第1電圧V1及び第2電圧V2を取得し、第1電圧V1、第2電圧V2のそれぞれの最大値及び最小値を除去した後、それぞれ平均値を取り、最終的に第1電圧V1の平均値及び第2電圧V2の平均値を用いて吸い取る動作が発生したかどうかを判断し、さらに検出誤差を低下させ、識別の正確性を向上させる。
【0036】
1つの実施例では、検出スイッチQ1の内部抵抗と加熱素子110の抵抗値レベルとの差値は、大きくない。検出スイッチQ1と参照抵抗RS及び加熱素子は、直列分圧を構成し、加熱素子110の抵抗値が変化すると、第1電圧V1も急に変化し、このとき、第1電圧V1及び第2電圧V2を共に用いて吸い取る動作を識別するときに、依然として識別の正確性を保証することができる。
【0037】
検出モードをオフにする必要がある場合、制御ユニット140は、検出スイッチQ1がオフになるように制御し、参照抵抗RSが位置する分岐回路を切断し、このとき、電源120は、他の分岐回路を介して加熱素子110に給電する。
【0038】
1つの実施例では、検出スイッチQ1として、トランジスタ、MOS電界効果トランジスタ、IGBTなどの電子スイッチを用いることができる。
【0039】
1つの実施例では、検出ユニット130の電気的パラメータは、さらに参照抵抗RSの抵抗値、参照抵抗RSの電力、又は参照抵抗RSを流れる電流であってもよい。
【0040】
1つの実施例では、制御ユニット140は、予め設定された周期に基づき、検出スイッチQ1が予め設定された時間でオンするように制御し、検出スイッチQ1のオンする時間が予め設定された時間に達すると、それがオフになるように制御する。制御ユニット140は、検出スイッチQ1がオンするときに、第1電圧V1及び第2電圧V2を取得する。例示的に、予め設定された周期は、10msであってもよく、予め設定された時間は、250μsであってもよい。
【0041】
1つの実施例では、制御ユニット140は、第1電圧V1及び第2電圧V2に基づき吸い取る状態量を計算し、現在時刻においての吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きいときに、吸い取る動作が発生したと判定するために用いられる。
【0042】
吸い取る状態量は、参照抵抗RSの両端の電圧の変化を示す場合の物理量である。予め設定された閾値は、吸い取る動作が発生しておらず、且つ加熱素子110が加熱状態にある場合、参照抵抗RSの両端の電圧の変化を反映する場合の参照値である。第1電圧V1及び第2電圧V2に基づき吸い取る動作の判定を直接行う場合、大きな誤差が存在する可能性があり、且つ電源120の電気量又は他の原因による影響によって、第1電圧V1及び第2電圧V2に異常な変化が存在する可能性があるため、第1電圧V1及び第2電圧V2に基づき吸い取る状態量を計算し、現在時刻と現在時刻の直前の吸い取る時刻との吸い取る状態量の差の絶対値を計算し、吸い取る状態量の差の絶対値が予め設定された閾値よりも多いければ、現在時刻に吸い取る動作が発生したと判定することができる。例示的に、吸い取る状態量は、第1電圧V1と第2電圧V2との差値、又は第1電圧V1と第2電圧V2との差値の変化率であってもよい。理解できるように、現在時刻と現在時刻の直前の吸い取る時刻とは、連続に2つの検出が行われた時刻であり、必ずしも時間的な連続性を有する必要がない。例示的に、予め設定された閾値は、0.08であってもよい。
【0043】
1つの実施例では、吸い取る状態量は、第1電圧V1と第2電圧V2との差値、と第2電圧V2の積に等しい。例示的に、吸い取る状態量をKとすると、K=V2(V1―V2)である。
【0044】
表1には、1つの実施例において、1つの吸い取る期間内で、採取された第1電圧V1、第2電圧V2に基づき計算して得られた吸い取る状態量K、及び隣接する2つの時刻での吸い取る状態量の差の絶対値ΔKが時間の経過に伴って変化する場合を示す。
【0045】
具体的には、吸い取る動作が発生していないときに、ΔKは、1つの予め設定された参照値以下、例えば0.01に安定する。また、1回の吸い取る動作が発生した後、加熱素子の抵抗値は、加熱に伴い徐々に上昇して定常状態値に戻り、この過程において、ΔKは、予め設定された参照値よりも高いままである可能性がある。従って、吸い取る動作が発生したと判定した後、ΔKが予め設定された参照値よりも低く、予め設定された閾値を超えるまで再び上昇すると識別した後、再び吸い取る動作が発生したと判定する必要がある。例えば、表1においてt=3であるときに、ΔKは、予め設定された閾値0.08を超え、このとき、吸い取る動作が発生したと判定する。しかし、t=4であるときに、ΔKは、依然として予め設定された閾値0.08よりも大きく、このとき、加熱素子の抵抗値が連続的に変化し、2回目に吸い取る動作が発生したと判定することはせず、t=7の時刻の後、再びΔKが予め設定された閾値0.08を超えたと識別したときに、再び吸い取る動作が発生したと判定する。
【0046】
1つの実施例では、制御ユニット140は、さらに吸い取る動作が発生したと判定した場合、吸い取る回数の記録を更新するために用いられる。
【0047】
制御ユニット140は、吸い取る動作が発生したと判定すると、吸い取る回数に1を加算し、吸い取る回数の記録を更新する。
【0048】
図3に示すように、1つの実施例では、エアロゾル生成装置は、電力スイッチQ2をさらに含む。電力スイッチQ2の第1端は、加熱素子110に接続され、電力スイッチQ2の第2端は、電源120に電気的に接続され、電力スイッチQ2の制御端は、制御ユニット140に電気的に接続されている。制御ユニット140は、加熱霧化モードでPWM信号を送信して電力スイッチQ2のオン/オフを制御するために用いられ、さらに電力スイッチQ2又は検出スイッチQ1がオンになるように切り替えて制御し、それにより、加熱霧化モード及び検出モードの切り替えを実現する。
【0049】
制御ユニット140は、PWM信号を送信することにより、電力スイッチQ2のオン/オフを制御し、加熱素子110の電力制御を実現し、即ち、加熱素子110の温度制御を実現することができる。エアロゾル生成装置がオンする状態又はトリガ―されて加熱される状態で、制御ユニット140は、電力スイッチQ2にPWM信号を出力してそのオン/オフを制御し、それにより、加熱素子110に出力された電力を調節して、温度制御を実現する。具体的には、温度制御は、予め設定された温度曲線に基づき制御することができる。検出モードに切り替えて吸い取る動作を検出する必要があるとき、制御ユニット140は、電力スイッチQ2がオフになるように制御し、且つ検出スイッチQ1がオンになるように制御し、検出が終了後、制御ユニット140は、検出スイッチQ1がオフになるように制御し、引き続きPWM信号を発生させることにより、電力スイッチQ2の動作を制御する。
【0050】
本実施例は、検出モードと加熱霧化モードを柔軟に切り替えることができ、検出がエアロゾル生成装置の正常な動作に影響を与えることを回避する。
【0051】
図4に示すように、本出願に係る実施例は、さらにエアロゾル生成装置の制御方法を提供し、エアロゾル生成装置の制御ユニットに応用されることを例として説明すると、前記制御方法は、
ステップ410において、検出ユニットの電気的パラメータを取得することと、
ステップ420において、検出ユニットの電気的パラメータに基づき使用者の吸い取る動作を判断することと、を含む。
【0052】
1つの実施例では、検出ユニットは、加熱素子と電源との間に接続され、検出ユニットは、参照抵抗及び検出スイッチを含み、参照抵抗の第1端は、検出スイッチを介して電源に電気的に接続され、参照抵抗の第2端は、加熱素子に電気的に接続され、検出ユニットの両端の電圧は、参照抵抗の第1端の第1電圧及び参照抵抗の第2端の第2電圧を含む。
【0053】
1つの実施例では、前記検出ユニットの両端の変化(電圧の変化等)に応じて使用者の吸い取る動作を判断するステップは、
第1電圧及び第2電圧に基づき吸い取る状態量を計算することと、
現在時刻においての吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きいかどうかを判断することと、
現在時刻においての吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きければ、現在時刻に吸い取る動作が発生したと判定することとを含む。
【0054】
1つの実施例では、吸い取る状態量は、第1電圧と第2電圧との差値、と第2電圧の積に等しい。
【0055】
1つの実施例では、前記制御方法は、さらに、
吸い取る動作が発生したと判定すると、吸い取る回数の記録を更新することを含む。
【0056】
エアロゾル生成装置に用いられる制御方法に対する具体的な限定について、上述したエアロゾル生成装置に対する限定を参照すればよく、ここで繰り返し述べない。
【0057】
図4のフローチャートにおける各ステップは、矢印によって示されるように連続して示されているが、これらのステップは、必ずしも矢印によって示される順序で連続して実行される必要はないことを理解されたい。これらのステップの実行は、本明細書で明示的に述べられない限り、厳密な順序に限定されず、これらのステップは、他の順序で実行されてもよい。さらに、図4のステップのうちの少なくとも一部のステップは、複数のステップまたは複数の段階を含むことができ、これらのステップまたは段階は、必ずしも同一の時刻に実行されるのではなく、異なる時刻に実行されてもよく、これらのステップまたは段階は、必ずしも連続して実行されるのではなく、他のステップまたは他のステップのうちのステップもしくは段階の少なくとも一部と順番に又は交互に実行されてもよい。
【0058】
一実施例では、図5に示すように、エアロゾル生成装置に用いられる制御ユニット500が提供され、前記制御ユニットは、
前記検出ユニットの電気的パラメータを取得するための取得モジュール510と、
前記検出ユニットの電気的パラメータに基づき使用者の吸い取る動作を判断するための吸い取る動作判断モジュール520と、を含む。
【0059】
1つの実施例では、前記吸い取る動作判断モジュール520は、
前記第1電圧及び前記第2電圧に基づき吸い取る状態量を計算するための計算ユニットと、
現在時刻においての吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きいかどうかを判断するための判断ユニットと、
現在時刻においての吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きいときに、現在時刻に吸い取る動作が発生したと判定するための吸い取る動作判定ユニットとを含む。
【0060】
1つの実施例では、前記制御ユニットは、さらに、
吸い取る動作が発生したと判定すると、吸い取る回数の記録を更新するためのカウントモジュールを含む。
【0061】
エアロゾル生成装置に用いられる制御ユニットに対する具体的な限定について、上述したエアロゾル生成装置に対する限定を参照すればよく、ここで繰り返し述べない。上記制御ユニットにおける各モジュールは、全体または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、およびそれらの組合せによって実現され得る。上記各モジュールは、ハードウェアの形態でコンピュータデバイス内のプロセッサに組み込まれるか、または独立してもよく、ソフトウェアの形態でコンピュータデバイス内のメモリに記憶されてもよく、それにより、プロセッサは、上記の各モジュールに対応する動作を呼び出して実行することができる。本出願の実施例においてモジュールに対する区分は模式的なものであり、論理機能の区分にすぎず、実際に実装されるときには別の区分方式があり得ることに留意されたい。
【0062】
1つの実施例では、エアロゾル生成装置が提供され、前記エアロゾル生成装置は、使用者が吸い取るエアロゾルを提供するものであり、前記エアロゾル生成装置は、
エアロゾル形成基質を加熱して前記エアロゾルを生成するために用いられる加熱素子と、
前記加熱素子に電気的に接続された電源と、
前記加熱素子及び前記電源に電気的に接続された検出ユニットと、
メモリ及びプロセッサを含むコントローラとを含み、
前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、プロセッサがコンピュータプログラムを実行するときに以下のステップが実施され、
前記検出ユニットの電気的パラメータを取得し、
前記検出ユニットの電気的パラメータに基づき使用者の吸い取る動作を判断する。
【0063】
1つの実施例では、プロセッサがコンピュータプログラムを実行するときにさらに以下のステップが実施され、
前記第1電圧及び前記第2電圧に基づき吸い取る状態量を計算し、
現在時刻においての吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きいかどうかを判断し、
現在時刻においての吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きければ、現在時刻に吸い取る動作が発生したと判定する。
【0064】
1つの実施例では、プロセッサがコンピュータプログラムを実行するときにさらに以下のステップが実行され、
吸い取る動作が発生したと判定すると、吸い取る回数の記録を更新する。
【0065】
1つの実施例では、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、当該コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるときに以下のステップが実施され、
前記検出ユニットの電気的パラメータを取得し、
前記検出ユニットの電気的パラメータに基づき、使用者の吸い取る動作を判断する。
【0066】
1つの実施例では、コンピュータプログラムがプロセッサに実行されるときに、さらに以下のステップが実施され、
前記第1電圧及び前記第2電圧に基づき、吸い取る状態量を計算し、
現在時刻においての吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きいかどうかを判断し、
現在時刻においての吸い取る状態量と現在時刻の直前の吸い取る時刻の吸い取る状態量との差の絶対値が予め設定された閾値よりも大きければ、現在時刻に吸い取る動作が発生したと判定する。
【0067】
1つの実施例では、コンピュータプログラムがプロセッサに実行されるときにさらに以下のステップが実施され、
吸い取る動作が発生したと判定すると、吸い取る回数の記録を更新する。
【0068】
当業者が理解できるように、上記実施例の方法における全部又は一部のフローを実現することは、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアを命令して完了することができ、前記コンピュータプログラムは不揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができ、当該コンピュータプログラムが実行されるときに、上記各方法の実施例のフローを含むことができる。ここで、本出願の提供する各実施例で使用されるメモリ、ストレージ、データベース又は他の媒体に対する任意の参照は、いずれも不揮発性及び揮発性メモリのうちの少なくとも1種を含むことができる。不揮発性メモリは読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、テープ、フレキシブルディスク、フラッシュメモリ又は光メモリ等を含むことができる。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)又は外部キャッシュメモリを含むことができる。これらは、説明のためであって限定するものではなく、RAMは様々な形式であってもよく、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory、SRAM)又はダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory、DRAM)等である。
【0069】
図6に示すように、1つの実施例では、エアロゾル生成装置は、加熱されて燃焼しない電子タバコであってもよく、エアロゾル形成基質は、固体のエアロゾル形成基質200であってもよく、固体のエアロゾル形成基質200をエアロゾル生成装置に挿入し、加熱してエアロゾルを生成することで、使用者が吸入するために用いられる。
【0070】
図7に示すように、1つの実施例では、エアロゾル生成装置は、液体のエアロゾル形成基質を用いて霧化を行うことができ、エアロゾル生成装置内には、エアロゾル形成基質を収容するための貯液キャビティ150が設けられ、加熱素子は、貯液キャビティ内におけるエアロゾル形成基質を加熱することで、エアロゾルを生成して使用者が吸入するために用いられる。
【0071】
本明細書の説明において、「いくつかの実施例」、「他の実施例」、「理想的な実施例」などの記述は、実施例または例示を参照して説明される特定の特徴、構造、材料、または特性が、本出願の少なくとも1つの実施例または例示に含まれることを意味する。本明細書において、上記の用語の概略的な説明は、必ずしも同じ実施例または例示を指すものではない。
【0072】
以上説明した実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについては説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載される範囲内であると考えられるべきである。
【0073】
上記の実施例は、本発明の技術案を具体的かつ詳細に理解できるように本願のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、本願の発明の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者であれば、本願の思想から逸脱することなく、本願の範囲に含まれるいくつかの変形および改善を行うことができることに留意されたい。したがって、本発明の特許の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に準じるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】