(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-16
(54)【発明の名称】スチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
D06F 33/54 20200101AFI20241209BHJP
D06F 33/34 20200101ALI20241209BHJP
【FI】
D06F33/54
D06F33/34
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531251
(86)(22)【出願日】2022-10-04
(85)【翻訳文提出日】2024-06-07
(86)【国際出願番号】 KR2022014879
(87)【国際公開番号】W WO2023096138
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0164397
(32)【優先日】2021-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】キム,ボムジュン
(72)【発明者】
【氏名】チャ,スンチョル
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソヌ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨンホ
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AA02
3B167AA05
3B167AE01
3B167AE04
3B167BA09
3B167BA45
3B167KA18
3B167KB16
3B167LC15
3B167LE04
3B167LE06
3B167LF01
3B167LG08
(57)【要約】
【要約】 本発明は、スチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法に関し、キャビネットと、キャビネットの内部に位置し、対象物を収容する収容部と、対象物の収容部の外部に位置し、収容部に供給されるためのスチームを発生させるスチーム発生装置とを備える衣類処理装置であって、スチーム発生装置は、スチーム水を収容し、加熱空間を形成するハウジングと、ハウジングを覆うカバーと、第1水位の下部でスチーム水を加熱する第1ヒーターと、第1水位の上部で第1ヒーターによって加熱されたスチーム水又はスチームを加熱する第2ヒーターとを備えるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置であって、
キャビネットと、
前記キャビネットの内部に位置し、対象物を収容する収容部と、
前記対象物の収容部の外部に位置し、前記収容部に供給されるためのスチームを発生させるスチーム発生装置と、を備えてなり、
前記スチーム発生装置は、
スチーム水を収容し、加熱空間を形成するハウジング;
前記加熱空間を覆うカバー;
第1水位で前記スチーム水を予熱するか、又は、前記スチーム水を加熱してスチームを生成する第1ヒーター;
前記第1水位より高い第2水位のスチーム水を加熱してスチームを生成するか、又は、前記第1水位で発生するスチームを前記第1水位と前記第2水位との間の空間で加熱して過熱スチームを生成する第2ヒーター;を備えることを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項2】
前記スチーム発生装置は、前記加熱空間に給水されるスチーム水の前記第1水位及び前記第2水位を検知する水位検知部;を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記水位検知部は、前記第1水位を検知する第2水位電極及び前記第2水位を検知する第2水位電極を備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記第1ヒーターは、前記第1水位電極の水位検知に従って前記第1水位のスチーム水を予熱及び加熱し、
前記第2ヒーターは、前記第2水位電極の水位検知に従って第2水位のスチーム水を加熱してスチームを生成することを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記スチーム発生装置は、前記加熱空間の内部の温度を検知してスチームの発生を検知する温度センサ;を更に備え、
前記第2ヒーターは、前記温度センサのスチーム検知に従って前記第1水位の上部でスチームを加熱して過熱スチームを生成することを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記スチーム発生装置は、
前記第1水位で発生するスチームの移動経路を形成する下部隔壁;
前記第2ヒーターの上部に位置し、前記下部隔壁と共に前記スチームの移動経路を形成する上部隔壁;を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記第2ヒーターは、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間に位置し、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間を移動する前記スチームを加熱して過熱スチームを生成することを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記下部隔壁及び前記上部隔壁は、前記スチーム及び前記過熱スチームを拡散するように、複数の貫通穴を備えることを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記下部隔壁は、一側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、
前記上部隔壁は、他側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、
前記第1水位で生成される前記スチームの移動経路を備えることを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
衣類処理装置であって、
キャビネットと、
前記キャビネットの内部に位置し、対象物を収容する収容部と、
前記対象物の収容部の外部に位置し、前記収容部に供給されるためのスチームを発生させるスチーム発生装置と、を備えてなり、
前記スチーム発生装置は、
スチーム水を収容し、加熱空間を形成するハウジング;
前記加熱空間を覆うカバー;
前記加熱空間に給水されるスチーム水の第1水位及び前記第1水位より高い第2水位を検知する水位検知部;
前記第1水位の下部でスチーム水を加熱する第1ヒーター;
前記第1水位の上部で前記第1ヒーターによって加熱されて発生したスチームを加熱して過熱スチームを生成するか、又は、前記第2水位まで給水された前記スチーム水を加熱してスチームを生成する第2ヒーター;を備えることを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項11】
前記水位検知部は、前記第1水位を検知する第1水位電極と、前記第2水位を検知する第2水位電極と、を備えることを特徴とする、請求項10に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
前記第1ヒーターは、前記第1水位電極の水位検知に従って前記第1水位のスチーム水を予熱及び加熱し、
前記第2ヒーターは、前記第2水位電極の水位検知に従って第2水位のスチーム水を加熱してスチームを生成することを特徴とする、請求項11に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
前記スチーム発生装置は、前記加熱空間の内部の温度を検知し、スチームの発生を検知する温度センサ;を更に備え、
前記第2ヒーターは、前記温度センサのスチーム検知に従って前記第1水位の上部でスチームを加熱して過熱スチームを生成することを特徴とする、請求項10に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記スチーム発生装置は、
前記第1水位で発生するスチームの移動経路を形成する下部隔壁;
前記第2ヒーターの上部に位置し、前記下部隔壁と共に前記スチームの移動経路を形成する上部隔壁;を更に備えることを特徴とする、請求項10に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記第2ヒーターは、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間に位置し、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間を移動する前記スチームを加熱して過熱スチームを生成することを特徴とする、請求項14に記載の衣類処理装置。
【請求項16】
前記下部隔壁及び前記上部隔壁は、前記スチーム及び前記過熱スチームを拡散するように、複数の貫通穴を備えることを特徴とする、請求項14に記載の衣類処理装置。
【請求項17】
前記下部隔壁は、一側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、
前記上部隔壁は、他側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、
前記第1水位で生成される前記スチームの移動経路を構成することを特徴とする、請求項14に記載の衣類処理装置。
【請求項18】
衣類処理装置であって、
キャビネットと、
前記キャビネットの内部に位置し、対象物を収容する収容部と、
前記対象物の収容部の外部に位置し、前記収容部に供給されるためのスチームを発生させるスチーム発生装置と、を備えてなり、
前記スチーム発生装置は、
給水されたスチーム水を収容する函体状のハウジング;
前記ハウジングを覆うカバー;
前記ハウジングの下部に位置する第1ヒーター;
前記第1ヒーターの上部に位置する下部隔壁;
前記下部隔壁の上部に位置する第2ヒーター;
前記第2ヒーターの上部に位置する上部隔壁;を備え、
前記第1ヒーターによって加熱されて発生するスチームは、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間の空間に移動し、前記第2ヒーターによって過熱スチームに切り換えられることを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項19】
前記下部隔壁は、前記第1ヒーターによって生成されるスチームが前記下部隔壁と前記上部隔壁との間に移動するように構成され、
前記下部隔壁及び前記上部隔壁は、前記第2ヒーターによって加熱されるスチーム加熱空間を構成することを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置。
【請求項20】
前記下部隔壁及び前記上部隔壁は、前記スチーム及び前記過熱スチームを拡散するように、複数の貫通穴を備えることを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置。
【請求項21】
前記下部隔壁は、一側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、
前記上部隔壁は、他側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、
前記第1水位で生成される前記スチームの移動経路を構成することを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置。
【請求項22】
衣類処理装置であって、
キャビネットと、
前記キャビネットの内部に位置し、対象物を収容する収容部と、
前記対象物の収容部の外部に位置し、前記収容部に供給されるためのスチームを発生させるスチーム発生装置と、を備えてなり、
前記スチーム発生装置は、
スチーム水を収容し、加熱空間を形成するハウジング;
前記加熱空間を覆うカバー;
前記加熱空間に給水されるスチーム水の第1水位及び前記第1水位より高い第2水位を検知する水位検知部;
前記第1水位の下部に位置する第1ヒーター;
前記第1水位と前記第2水位との間に位置する第2ヒーター;
前記第1水位と前記第2ヒーターとの間に位置する下部隔壁;
前記第2水位の上部に位置し、前記下部隔壁とスチーム流路を形成する上部隔壁;を備え、
前記第2ヒーターは、前記スチーム水が前記第1水位に位置するとき、前記第1ヒーターによって加熱されて発生するスチームを加熱して過熱スチームを生成し、
前記スチーム水が前記第2水位に位置するとき、前記第1ヒーターのように、前記スチーム水を加熱してスチームを生成することを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項23】
前記水位検知部は、前記第1水位を検知する第1水位電極と、前記第2水位を検知する第2水位電極と、を備え、
前記第1ヒーターは、前記第1水位電極の水位検知に従って前記第1水位のスチーム水を予熱又は加熱することを特徴とする、請求項22に記載の衣類処理装置。
【請求項24】
前記スチーム発生装置は、前記加熱空間の内部の温度を検知し、スチームの発生を検知する温度センサを更に備え、
前記第2ヒーターは、前記温度センサのスチーム検知に従って前記第1水位の上部でスチームを加熱して過熱スチームを生成することを特徴とする、請求項22に記載の衣類処理装置。
【請求項25】
衣類処理装置を制御する方法であって、
前記衣類処理装置は、
加熱空間に給水されるスチーム水の第1水位及び前記第1水位より高い第2水位を検知する水位検知部と、
前記第1水位の下部に位置する第1ヒーターと、
前記第1水位と前記第2水位との間に位置する第2ヒーターとを備えるスチーム発生装置と、を備えてなり、
前記スチーム発生装置にスチーム水を給水する給水段階;
給水されるスチーム水の第1水位を検知する第1水位検知段階;
前記第1水位のスチーム水が前記第1ヒーターによって予熱される予熱段階;
前記第1水位より高い第2水位を検知する第2水位検知段階;
前記第2水位検知に従って前記第2ヒーターによって前記第2水位のスチーム水が加熱されてスチームを発生させる加熱段階;を含むことを特徴とする、制御方法。
【請求項26】
前記加熱段階以後に、前記スチーム水の水位が第2水位を維持するか否かを判断する第2水位維持検知段階;を更に含むことを特徴とする、請求項25に記載の制御方法。
【請求項27】
前記第2水位維持検知段階において前記第2水位より水位が下がる場合、追加のスチーム水を給水する追加給水段階;を更に含むことを特徴とする、請求項26に記載の制御方法。
【請求項28】
衣類処理装置を制御する方法であって、
前記衣類処理装置は、
加熱空間に給水されるスチーム水の第1水位及び前記第1水位より高い第2水位を検知する水位検知部と、
前記第1水位の下部に位置する第1ヒーターと、
前記第1水位と前記第2水位との間に位置する第2ヒーターとを備えるスチーム発生装置と、備えてなり、
前記スチーム発生装置にスチーム水を給水する給水段階;
給水されるスチーム水の第1水位を検知する第1水位検知段階;
前記第1水位のスチーム水が前記第1ヒーターによって加熱されてスチームが発生する加熱段階;
前記第1水位で発生したスチームが第2ヒーターによって加熱されて過熱スチームを生成する過熱スチーム生成段階;を含むことを特徴とする、制御方法。
【請求項29】
前記加熱段階以後に、前記加熱空間の温度を測定し、前記スチームの発生を検知するスチーム検知段階;を更に含むことを特徴とする、請求項28に記載の制御方法。
【請求項30】
前記加熱段階以後に、前記スチーム水の水位が第1水位を維持するか否かを判断する第1水位維持検知段階;を更に含むことを特徴とする、請求項29に記載の制御方法。
【請求項31】
前記第1水位維持検知段階において前記第1水位より水位が下がる場合、追加のスチーム水を給水する追加給水段階;を更に含むことを特徴とする、請求項30に記載の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法に関し、より詳細には、互いに異なる容量のヒーターを備え、発生したスチームを2次加熱することで過熱し、過熱スチームが生成できるようにしたスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、衣類処理装置は、給水された洗濯水及び洗剤の作用によって、衣類に付着した汚染物を分離させる洗濯装置、濡れた衣類に熱風を供給し、衣類を乾燥させる乾燥装置、及び水による洗濯ではなく、熱風やスチームを用いて衣類をリフレッシュする衣類管理装置を含む家電機器を意味することができる。
【0003】
近来、衣類処理装置の中には、スチーム発生装置を用いて、衣類の殺菌、匂い除去及びシワ除去などが可能なものがあるが、従来のスチーム発生装置は、外部から供給される水を貯留する貯留空間、貯留した水と直接接触するように前記貯留空間の内部に備えられるヒーターを含む構造であった。
【0004】
ここで、スチーム発生装置は、スチームを発生させ、衣類や食器のような対象物へ供給するための装置である。また、スチームは、対象物を加熱する加熱源、及び対象物に水分を供給する水分供給源としての機能を行う。よって、かかる機能は、洗濯装置だけではなく、様々な家電製品へ拡張することができる。
【0005】
すなわち、スチーム発生装置は、洗濯装置に備えられ、高温のスチームを生成し、洗濯物の洗濯行程中にスチームを提供することで、洗濯の効果を増大させる役割を行うことができる。また、乾燥機能を持つ洗濯装置、すなわち、乾燥装置や衣類管理装置などのような衣類処理装置に備えられ、スチームを提供することで、シワや匂いを除去し、新しい服のような感じを与えるリフレッシュの役割を行うこともできる。
【0006】
以下、衣類処理装置の代表的な例として洗濯装置を中心に説明し、他の装置と排他的で矛盾しない限り、その他の洗濯装置、乾燥装置、衣類管理装置及び家電製品へも適用が可能である。
【0007】
以下、従来の技術による洗濯装置用スチーム発生装置を添付する図面を参照して、次のように説明する。
【0008】
図1は、従来の技術による洗濯装置を簡略に示す斜視図であり、
図2は、従来の技術によるスチーム発生装置を示す斜視図であり、
図3は、
図2に示すスチーム発生装置の内部構造を示す断面図である。
【0009】
図1に示すように、従来の技術によるスチーム発生装置が備えられた洗濯装置は、外観を成すケース10と、前記ケース10内に水平に支持され、洗濯水を貯留する円筒形のタブ12と、前記タブ12内に回転自在に設けられたドラム14と、前記ドラム14の内部へスチームを供給するためのスチーム発生装置16とを含んでなる。
【0010】
ここで、前記ドラムは、対象物を収容する収容部であって、洗濯対象物である衣類などを収容する。また、乾燥装置では、乾燥対象物である衣類などを収容する。同様に、リフレッシュのためには、乾燥した衣類が対象物収容部に収容される。よって、前記収容部は、その形状、対象物の種類、家電製品の機能及び形状などに応じて様々な構成に拡張することができる。すなわち、食器の収容される収容部、リフレッシュのための衣類の収容される収容部、垂直洗濯装置の内槽などに様々に拡張することができる。
【0011】
前記ケース10には、前面に洗濯物の投入及び取り出しが可能にドラム14の内部と連通する投入口18が形成され、前記投入口18の開閉が可能にドア20が前方に旋回自在に設けられる。
【0012】
一方、前記ケース10の一側には、前記スチーム発生装置16に水を供給するための給水弁22及び給水ホース24が備えられる。
【0013】
また、前記スチーム発生装置16の一側には、前記スチーム発生装置16から生成されたスチームを前記ドラム14の内部に導いて噴射するための通路となるスチーム供給管26が連結される。
【0014】
以下、
図2及び
図3を参照して、前記スチーム発生装置16についてより詳細に説明する。
【0015】
前記スチーム発生装置16は、水を貯留するための空間を形成する下部ケース28と、前記下部ケース28の上部と結合する上部ケース30と、前記スチーム発生装置16の内部に貯留された水を加熱するためのヒーター32とを含んでなる。
【0016】
前記上部ケース28には、給水ホース24から水が供給される給水口34と、スチーム発生装置30内で生成されたスチームを前記スチーム供給管26へ吐出するスチーム吐出口36とが備えられる。
【0017】
一方、前記ヒーター32は、前記下部ケース28の底部に、下部ケース28の底面に平行に設けられる。前記ヒーター32は、前記スチーム発生装置16に水が供給されると、水に完全に浸された状態で水を加熱するように作動する。
【0018】
以下、前記ヒーターの取り付け構造についてより詳細に説明する。
【0019】
図3に示すように、長方形に形成されたケース28、30の側面のうち、面積の狭い一側面を介して長方形にヒーター32が前記ケースの内部に前記下部ケースの底部に平行に挿入される。もちろん、前記ヒーターが挿入される側面には、漏水などが防止されるように封止され、前記ヒーターには、端子35を通じて電源が供給される。
【0020】
一方、前記下部ケース28の底面にはブラケットが備えられるが、前記ブラケットの内部に前記ヒーターを挿入して固定される。よって、前記ヒーター32は、一側が前記ブラケット33に固定され、他側は前記ケースの一側面に固定される。
【0021】
前記上部ケース30の一側にはスチーム発生装置16内に貯留された水の水位を検知するための水位センサ40が備えられ、前記上部ケース28の中央部には、前記ヒーター32によって加熱される水及びスチームの温度を測定するための温度センサ42が備えられる。
【0022】
前記水位センサ40は、高水位及び低水位をセンシングするように、高水位電極棒40c、低水位電極棒40b、及び共通電極棒40aを含んでなる。また、水位センサ40を囲む隔壁45、46が備えられ、これらはセンシングされる水位を安定的に維持し、水位検知時の誤差を減らす機能を行う。
【0023】
前述のように構成された従来のスチーム発生装置は、以下のように作動する。
【0024】
まず、洗濯装置の洗濯行程が開始される場合、給水口34を介してスチーム発生装置16の内部に水が流入される。
【0025】
前記スチーム発生装置16の内部に流入された水は、ヒーター32によって加熱されてスチームへ変換され、前記スチームは、前記スチーム吐出口36を介して洗濯物が収容されたドラム14の内部に流入され、洗濯物の布濡らし及びふやかし作用を行って、洗濯の効率を向上させる。
【0026】
ここで、前記スチーム吐出口36へ吐出されるスチームは、高温のスチームである。もちろん、前記スチーム吐出口の前又は後に、スチームの圧力によって開閉する吐出弁が備えられる場合、前記スチーム吐出口へ吐出されるスチームは、高温高圧のスチームになる。但し、いずれの場合でも、自体圧力によってドラムにスチームが供給される。
【0027】
一方、前述のように、洗濯物の布濡らし及びふやかし作用を完了した後には、スチーム発生装置16の作動を中止し、この一連の洗濯行程を行い、洗濯物の洗濯を完了する。
【0028】
前述のような従来の技術によるスチーム発生装置は、貯留空間の内部に所定量の水を満たしてからヒーターを作動させるため、貯留空間の内部の水が全部満たされた状態でヒーターを作動し、貯留された水が沸かれてからこそスチームが供給可能な構造であった。
【0029】
よって、従来のスチーム発生装置は、スチームを発生するために多くの時間がかかるだけではなく、スチーム発生装置から排出されるスチームの温度を調節し難い構造であった。
【0030】
また、従来のスチーム発生装置は、スチームの発生のために固定容量のヒーターのみを備えているため、洗濯物の量に応じてスチームの発生量を調節することが難しく、洗濯物の量が多い場合は、適量のスチームを発生するために、多くの時間がかかるという問題があった。
【0031】
また、従来のスチーム発生装置は、ヒーターによって加熱された水が沸かれて発生するスチームのみを用い、これは、スチームの温度が比較的に低く、スチームの供給距離(すなわち、スチーム供給管)が長くなる場合、スチーム供給距離に応じてスチームの温度が低下し、スチームの供給が円滑に行われないという問題があった。
【0032】
また、従来のスチーム発生装置は、水を加熱してスチームを生成するという構造的な限界によって、不飽和スチームを生成しざるを得ない構造であった。しかし、近来、洗濯物及び洗濯水の早い加熱のために、100℃以上の過熱スチームを用いることが台頭している。
【0033】
また、従来のスチーム発生装置の場合、水を加熱してスチームを生成するという構造的な限界によって、不飽和スチームを生成しざるを得ない構造で、近来、殺菌能力の向上のために、100℃以上の過熱スチームを用いることが台頭している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0034】
本発明は、前述したような問題点を解決するためになされたものであって、衣類処理時に必要なスチーム容量に応じてスチーム発生量を調節し、必要なスチーム容量を選択的に発生させるようにしたスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法を提供することにその目的がある。
【0035】
また、本発明は、前述したような問題点を解決するためになされたものであって、通常のスチーム水が供給されるにつれて、予熱及び加熱の過程を通じて、より早い時間内にスチームが発生可能なスチーム発生装置及びこれを用いた衣類処理装置を提供することにその目的がある。
【0036】
また、本発明は、前述したような問題点を解決するためになされたものであって、通常のスチーム水が供給されるにつれて、小容量又は大容量のスチームが供給可能なスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法を提供することにその目的がある。
【0037】
また、本発明は、前述したような問題点を解決するためになされたものであって、通常のスチーム温度より高い温度の過熱スチームを生成して供給可能なスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法を提供することにその目的がある。
【0038】
また、本発明は、前述したような問題点を解決するためになされたものであって、発生したスチームを2次加熱することで、過熱スチームが生成可能なスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法を提供することにその目的がある。
【0039】
また、本発明は、前述したような問題点を解決するためになされたものであって、通常のスチーム温度より高い温度の過熱スチームを生成し、スチームの移動距離が長くなっても、高温のスチームが供給可能なスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法を提供することにその目的がある。
【0040】
また、本発明は、前述したような問題点を解決するためになされたものであって、少量の水を用いてスチームを生成し、生成したスチームを2次加熱し、過熱スチームが生成可能なスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法を提供することにその目的がある。
【0041】
一方、本発明の目的は、以上において言及した目的に制限されず、言及されていないまた他の目的は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0042】
前述した目的を達成するための本発明の一実施例によるスチーム発生装置を含む衣類処理装置は、キャビネットと、前記キャビネットの内部に位置し、対象物を収容する収容部と、前記対象物の収容部の外部に位置し、前記収容部に供給されるためのスチームを発生させるスチーム発生装置とを含む衣類処理装置において、前記スチーム発生装置は、スチーム水を収容し、加熱空間を形成するハウジング;前記加熱空間を覆うカバー;第1水位で前記スチーム水を予熱するか、前記スチーム水を加熱してスチームを生成する第1ヒーター;前記第1水位より高い第2水位のスチーム水を加熱してスチームを生成するか、前記第1水位で発生するスチームを前記第1水位と前記第2水位との間の空間で加熱して過熱スチームを生成する第2ヒーターを含む(備える;構成する;構築する;設定する;包接する;包含する;含有する)ことが好ましい。
【0043】
ここで、前記スチーム発生装置は、前記加熱空間に給水されるスチーム水の前記第1水位及び前記第2水位を検知する水位検知部を更に備えることが好ましい。
【0044】
一方、前記水位検知部は、前記第1水位を検知する第1水位電極と、前記第2水位を検知する第2水位電極とを備えることが好ましい。
【0045】
また、前記第1ヒーターは、前記第1水位電極の水位検知に従って前記第1水位のスチーム水を予熱及び加熱し、前記第2ヒーターは、前記第2水位電極の水位検知に従って第2水位のスチーム水を加熱してスチームを生成することが好ましい。
【0046】
ここで、前記スチーム発生装置は、前記加熱空間の内部の温度を検知してスチームの発生を検知する温度センサを更に備え、前記第2ヒーターは、前記温度センサのスチーム検知に従って前記第1水位の上部でスチームを加熱して過熱スチームを生成することが好ましい。
【0047】
一方、前記スチーム発生装置は、前記第1水位で発生するスチームの移動経路を形成する下部隔壁;前記第2ヒーターの上部に位置し、前記下部隔壁と共に前記スチームの移動経路を形成する上部隔壁を更に備えることが好ましい。
【0048】
ここで、前記第2ヒーターは、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間に位置し、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間を移動する前記スチームを加熱して過熱スチームを生成することが好ましい。
【0049】
また、前記下部隔壁及び前記上部隔壁は、前記スチーム及び前記過熱スチームを拡散するように、複数(多数)の貫通穴が形成されることが好ましい。
【0050】
また、前記下部隔壁は、一側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、前記上部隔壁は、他側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、前記第1水位で生成される前記スチームの移動経路を形成(構成:備え:装備)することが好ましい。
【0051】
一方、前述した目的を達成するための本発明の一実施例によるスチーム発生装置を含む衣類処理装置は、キャビネットと、前記キャビネットの内部に位置し、対象物を収容する収容部と、前記対象物の収容部の外部に位置し、前記収容部に供給されるためのスチームを発生させるスチーム発生装置とを含む衣類処理装置において、前記スチーム発生装置は、スチーム水を収容し、加熱空間を形成するハウジング;前記加熱空間を覆うカバー;前記加熱空間に給水されるスチーム水の第1水位及び前記第1水位より高い第2水位を検知する水位検知部;前記第1水位の下部でスチーム水を加熱する第1ヒーター;前記第1水位の上部で前記第1ヒーターによって加熱されて発生したスチームを加熱して過熱スチームを生成するか、又は前記第2水位まで給水された前記スチーム水を加熱してスチームを生成する第2ヒーターを含むことが好ましい。
【0052】
ここで、前記水位検知部は、前記第1水位を検知する第1水位電極と、前記第2水位を検知する第2水位電極とを備えることが好ましい。
【0053】
また、前記第1ヒーターは、前記第1水位電極の水位検知に従って前記第1水位のスチーム水を予熱及び加熱し、前記第2ヒーターは、前記第2水位電極の水位検知に従って第2水位のスチーム水を加熱してスチームを生成することが好ましい。
【0054】
また、前記スチーム発生装置は、前記加熱空間の内部の温度を検知してスチームの発生を検知する温度センサを更に備え、前記第2ヒーターは、前記温度センサのスチーム検知に従って前記第1水位の上部でスチームを加熱して過熱スチームを生成することが好ましい。
【0055】
また、前記スチーム発生装置は、前記第1水位で発生するスチームの移動経路を形成する下部隔壁;前記第2ヒーターの上部に位置し、前記下部隔壁と共に前記スチームの移動経路を形成する上部隔壁を更に備えることが好ましい。
【0056】
また、前記第2ヒーターは、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間に位置し、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間を移動する前記スチームを加熱して過熱スチームを生成することが好ましい。
【0057】
また、前記下部隔壁及び前記上部隔壁は、前記スチーム及び前記過熱スチームを拡散するように、多数の貫通穴が形成されることが好ましい。
【0058】
また、前記下部隔壁は、一側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、前記上部隔壁は、他側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、前記第1水位で生成される前記スチームの移動経路を形成することが好ましい。
【0059】
また、前記第2ヒーターは、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間を流動するスチームを加熱して過熱スチームを生成することが好ましい。
【0060】
また、前述した目的を達成するための本発明の一実施例によるスチーム発生装置を用いる衣類処理装置は、キャビネットと、前記キャビネットの内部に位置し、対象物を収容する収容部と、前記対象物の収容部の外部に位置し、前記収容部に供給されるためのスチームを発生させるスチーム発生装置とを含む衣類処理装置において、前記スチーム発生装置は、給水されたスチーム水を収容する函体状のハウジング;前記ハウジングを覆うカバー;前記ハウジングの下部に位置する第1ヒーター;前記第1ヒーターの上部に位置する下部隔壁;前記下部隔壁の上部に位置する第2ヒーター;前記第2ヒーターの上部に位置する上部隔壁;を備え、前記第1ヒーターによって加熱されて発生するスチームは、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間の空間に移動し、前記第2ヒーターによって過熱スチームに切り換えられることが好ましい。
【0061】
また、前記下部隔壁は、前記第1ヒーターによって生成されるスチームが前記下部隔壁と前記上部隔壁との間に移動するように導き、前記下部隔壁及び上部隔壁は、前記第2ヒーターによって加熱されるスチーム加熱空間を形成することが好ましい。
【0062】
また、前記下部隔壁及び前記上部隔壁は、前記スチーム及び前記過熱スチームを拡散するように、多数の貫通穴が形成されることが好ましい。
【0063】
また、前記下部隔壁は、一側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、前記上部隔壁は、他側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、前記第1水位で生成される前記スチームの移動経路を形成することが好ましい。
【0064】
また、前述した目的を達成するための本発明の一実施例によるスチーム発生装置を用いる衣類処理装置は、キャビネットと、前記キャビネットの内部に位置し、対象物を収容する収容部と、前記対象物の収容部の外部に位置し、前記収容部に供給されるためのスチームを発生させるスチーム発生装置とを含む衣類処理装置において、前記スチーム発生装置は、スチーム水を収容し、加熱空間を形成するハウジング;前記加熱空間を覆うカバー;前記加熱空間に給水されるスチーム水の第1水位及び前記第1水位より高い第2水位を検知する水位検知部;前記第1水位の下部に位置する第1ヒーター;前記第1水位と前記第2水位との間に位置する第2ヒーター;前記第1水位と前記第2ヒーターとの間に位置する下部隔壁;前記第2水位の上部に位置し、前記下部隔壁とスチーム流路を形成する上部隔壁;を備え、前記第2ヒーターは、前記スチーム水が前記第1水位に位置するとき、前記第1ヒーターによって加熱されて発生するスチームを加熱して過熱スチームを生成し、前記スチーム水が前記第2水位に位置するとき、前記第1ヒーターのように前記スチーム水を加熱してスチームを生成することが好ましい。
【0065】
また、前記水位検知部は、前記第1水位を検知する第1水位電極と、前記第2水位を検知する第2水位電極とを備え、前記第1ヒーターは、前記第1水位電極の水位検知に従って前記第1水位のスチーム水を予熱又は加熱することが好ましい。
【0066】
前記スチーム発生装置は、前記加熱空間の内部の温度を検知してスチームの発生を検知する温度センサを更に備え、前記第2ヒーターは、前記温度センサのスチーム検知に従って前記第1水位の上部でスチームを加熱して過熱スチームを生成することが好ましい。
【0067】
一方、前述した目的を達成するための本発明の一実施例によるスチーム発生装置を用いる衣類処理装置の制御方法は、加熱空間に給水されるスチーム水の第1水位及び前記第1水位より高い第2水位を検知する水位検知部と、前記第1水位の下部に位置する第1ヒーターと、前記第1水位と前記第2水位との間に位置する第2ヒーターとを備えるスチーム発生装置を含む衣類処理装置の制御方法は、前記スチーム発生装置にスチーム水を給水する給水段階;給水されるスチーム水の第1水位を検知する第1水位検知段階;前記第1水位のスチーム水が前記第1ヒーターによって予熱される予熱段階;前記第1水位より高い第2水位を検知する第2水位検知段階;前記第2水位検知に従って前記第2ヒーターによって前記第2水位のスチーム水が加熱されてスチームを発生する加熱段階を含むことが好ましい。
【0068】
ここで、前記加熱段階以後に、前記スチーム水の水位が第2水位を維持するか否かを判断する第2水位維持検知段階を更に含むことが好ましい。
【0069】
また、前記第2水位維持検知段階において、前記第2水位より水位が下がる場合、追加のスチーム水を給水する追加給水段階を更に含むことが好ましい。
【0070】
一方、前述した目的を達成するための本発明の一実施例によるスチーム発生装置を用いる衣類処理装置の制御方法は、加熱空間に給水されるスチーム水の第1水位及び前記第1水位より高い第2水位を検知する水位検知部と、前記第1水位の下部に位置する第1ヒーターと、前記第1水位と前記第2水位との間に位置する第2ヒーターとを備えるスチーム発生装置を含む衣類処理装置の制御方法は、前記スチーム発生装置にスチーム水を給水する給水段階;給水されるスチーム水の第1水位を検知する第1水位検知段階;前記第1水位のスチーム水が前記第1ヒーターによって加熱されてスチームが発生する加熱段階;前記第1水位から発生するスチームが第2ヒーターによって加熱されて過熱スチームを生成する過熱スチーム生成段階を含むことが好ましい。
【0071】
ここで、前記加熱段階以後に、前記加熱空間の温度を測定し、前記スチームの発生を検知するスチーム検知段階を更に含むことが好ましい。
【0072】
一方、前記加熱段階以後に、前記スチーム水の水位が第1水位を維持するか否かを判断する第1水位維持検知段階を更に含むことが好ましい。
【0073】
また、前記第2水位維持検知段階において、前記第2水位より水位が下がる場合、追加のスチーム水を給水する追加給水段階を更に含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0074】
本発明によるスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法は、衣類処理時に必要なスチーム容量に応じてスチーム発生量を調節することで、スチーム容量が選択的に発生できるという効果がある。
【0075】
また、本発明によるスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法は、通常のスチーム水が供給されるにつれて、予熱及び加熱の過程を通じて、より早い時間内にスチームが発生できるという効果がある。
【0076】
また、本発明によるスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法は、通常のスチーム水が供給されるにつれて、小容量又は大容量のスチームが供給できるという効果がある。
【0077】
また、本発明によるスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法は、通常のスチーム温度より高い温度の過熱スチームを生成して供給できるという効果がある。
【0078】
また、本発明によるスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法は、発生したスチームを2次加熱することで、過熱スチームが生成できるという効果がある。
【0079】
また、本発明によるスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法は、通常のスチーム温度より高い温度の過熱スチームを生成し、スチームの移動距離が長くなっても、高温のスチームが供給できるという効果がある。
【0080】
また、本発明によるスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法は、少量の水を用いてスチームを生成し、生成したスチームを2次加熱して過熱スチームが生成可能であるという効果がある。
【0081】
一方、本発明の効果は、以上において言及した効果に制限されず、言及されていないまた他の効果は、請求範囲の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【
図1】従来の技術による洗濯装置を簡略に示す斜視図である。
【
図2】従来の技術によるスチーム発生装置を示す斜視図である。
【
図3】
図2に示すスチーム発生装置の内部構造を示す断面図である。
【
図4】本発明の一実施例によるスチーム発生装置を示す斜視図である。
【
図5】本発明の一実施例によるスチーム発生装置を示す分解斜視図である。
【
図6】本発明の一実施例によるスチーム発生装置の内部構造を示す断面図である。
【
図7】本発明の一実施例によるスチーム発生装置を備える衣類処理装置の作動過程を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の一実施例によるスチーム発生装置のスチームの発生過程を示すフローチャートである。
【
図9】本発明の一実施例によるスチーム発生装置の大容量のスチームの発生過程を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の一実施例によるスチーム発生装置の過熱スチームの発生過程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0083】
以下、添付図面を参考しながら本発明の一実施例によるスチーム発生装置を備える衣類処理装置及び衣類処理装置の制御方法について詳細に説明する。
【0084】
本発明の説明において、定義される各構成要素の名称は、本発明での機能を考慮して定義されたものである。よって、本発明の技術的な構成要素を限定する意味として理解されてはいけない。また、各構成要素に定義された各々の名称は、当業界においてその他の名称によって呼ばれることもある。
【0085】
まず、添付する図面を参照して、本発明の一実施例によるスチーム発生器及びこれを用いた衣類処理装置について詳細に説明する。
【0086】
図4は、本発明の一実施例によるスチーム発生装置を示す斜視図であり、
図5は、本発明の一実施例によるスチーム発生装置を示す分解斜視図であり、
図6は、本発明の一実施例によるスチーム発生装置の内部構造を示す断面図である。
【0087】
図4乃至
図5に示すように、本発明の一実施例によるスチーム発生装置100は、供給されるスチーム水が一時貯留される貯留空間を形成する函体状のハウジング110と、ハウジング110に締結されて備えられ、ハウジング110に貯留されたスチーム水を加熱してスチーム(不飽和蒸気又は湿り蒸気、以下、「スチーム」という)を生成する第1ヒーター130と、ハウジング110に締結され、第1ヒーター130に対して上側に離隔して備えられ、ハウジング110に貯留されたスチーム水又は第1ヒーター130によって発生するスチームを加熱して過熱スチーム(過熱蒸気、以下、「過熱スチーム」という)を生成する第2ヒーター140と、ハウジング110の開放面をカバーするカバー120と、カバー120に備えられ、ハウジング110に貯留されたスチーム水の水位を判断する水位検知部150と、第1ヒーター130及び第2ヒーター140によって発生するスチームの温度を検知する温度センサ160とを備える。
【0088】
一方、第1ヒーター130によって生成されるスチームは、最も一般的な形態の蒸気の一種であって、通常、気化していない水分子の湿気を含んでいる。通常、3%~5%の湿気を含有している。このスチームは、100℃内外の温度を有し、洗濯物又は洗濯水の加熱、及び比較的に低温の殺菌に用いられる。
【0089】
また、第2ヒーター140によって生成される過熱スチームは、スチームに比べて高い温度(少なくとも100℃以上)において気化速度と液化速度が同一であるときに生成される。このような過熱スチームは、過熱スチームの潜熱による高い熱伝達係数によって早く且つ均一な加熱が可能であり、洗濯物又は洗濯水の早い加熱、及び比較的に高温の殺菌に用いられる。
【0090】
ここで、第2ヒーター140の下部及び上部には、第2ヒーター140に対して所定間隔に離隔して、第1ヒーター130から発生するスチームが一時的に滞留可能な空間を形成する下部隔壁180及び上部隔壁190が更に形成される。
【0091】
前記ハウジング110は、貯留空間の底面を形成するベース111と、側面を形成する側壁112a、112b、112c、112dとからなる。ベース111及び側壁112a、112b、112c、112dによって内部貯留空間が形成される。
【0092】
また、ハウジング110は長方形に形成される。すなわち、長方形のベース111、及び側壁で構成される。長方形であるため、長さ方向が幅方向より長いと定義できる。よって、長さ方向の側壁121b、112d、及び幅方向の側壁112a、112cがベース111から上部へ延在して上部が開放される函体状に形成される。
【0093】
一方、ベース111及び側壁112a、112b、112c、112dを介して内部に水が収容される貯留空間が形成される。もちろん、ハウジング110は、水が加熱されるにつれて、上部又は全体でスチームを収容することもできる。よって、ハウジング110は、スチーム水を加熱する加熱空間を形成する。
【0094】
ここで、側壁112a、112b、112c、112dのうち、後方に形成される側壁112cには、第1ヒーター130及び第2ヒーター140が締結されるための下部ヒーター取付口113bと上部ヒーター取付口113aとが形成される。
【0095】
一方、第1ヒーター130は、下部ヒーター取付口113bに固定される第1ヒーターブラケット132と、第1ヒーターブラケット132からハウジング110の内側へ延在する第1ヒーターコイル131と、第1ヒーターブラケット132からハウジング110の外側に備えられ、電源が連結される第1ヒーター端子143とが備えられる。
【0096】
また、第2ヒーター140は、上部ヒーター取付部113aに固定される第2ヒーターブラケット142と、第2ヒーターブラケット142からハウジング110の内側へ延在する第2ヒーターコイル141と、第2ヒーターブラケット142からハウジング110の外側に備えられ、電源が連結される第2ヒーター端子143とが備えられる。
【0097】
ここで、第1ヒーター130及び第2ヒーター140は、別の製造過程によって、ハウジング110の下部ヒーター取付口113bと上部ヒーター取付口113aのそれぞれに挿入され、締結及び固定される。その他には、ハウジング110の製造時に、ハウジング110を耐熱性合成樹脂材質で射出成形し、第1ヒーター130の第1ヒーターブラケット132及び第2ヒーター140の第2ヒーターブラケット142が下部ヒーター取付口113bと上部ヒーター取付口113aにインサート射出されるように形成してもよい。
【0098】
一方、第1ヒーター130と第1ヒーター130とは互いに異なる出力を有することが好ましい。具体的には、第2ヒーター140は、第1ヒーター130より相対的に小さい出力を有するように備えられる。例えば、第1ヒーター130が1000Wの出力を有するものと仮定する場合、第2ヒーター140は600Wの出力を有するように備えられる。通常、衣類処理装置の場合、衣類処理装置が作動するときの最大電流が限定されていて、これを超える場合には、宅内の電流負荷に対する無理になる。よって、第1ヒーター130と第2ヒーター140の出力は、宅内の電流負荷を考慮して変更することができる。
【0099】
また、第1ヒーター130の場合、常にスチーム水を加熱するように備えられ、第2ヒーター140の場合、スチーム水又はスチームを選択的に加熱するように備えられてもよい。よって、第1ヒーター130の第1ヒーターコイル131と、第2ヒーター140の第2ヒーターコイル141とは互いに異なる対象物を加熱するように、互いに異なる材質で形成されてもよい。
【0100】
一方、前述した第1ヒーター130と第2ヒーター140の場合、各々が同時に又は個々に作動し、第2ヒーター140は第1ヒーター130によって加熱される洗濯水を再度加熱するか、第1ヒーター130によって加熱されるスチーム水から発生するスチームを再度加熱して、過熱スチームを生成するように制御される。第1ヒーター130及び第2ヒーター140の制御過程については、スチーム発生装置100の制御において詳細に説明する。
【0101】
一方、ハウジング110の側壁112a、112b、112c、112dの内周面には、下部隔壁180及び上部隔壁190が支持されるための上部支持リブ(未図示)及び下部支持リブ(未図示)が所定間隔で上下方向に離隔して突設される。
【0102】
ここで、上部支持リブと下部支持リブは、上部隔壁190及び下部隔壁180を個々に支持する。下部支持リブが支持する下部隔壁180の下部には、第1ヒーター130の第1ヒーターコイル131が延在して位置する。また、上部支持リブが支持する上部隔壁190の下部には、第2ヒーター140の第2ヒーターコイル141が延在して位置する。すなわち、第2ヒーターコイル141は、下部隔壁180と上部隔壁190との間の空間に延在するように形成される。
【0103】
一方、ハウジング110の加熱空間は、加熱空間で加熱される対象に応じて異なる空間に区分される。すなわち、本発明の場合、前述のように、スチーム水を加熱する第1ヒーター130と、第1ヒーター130によって加熱されるスチーム水から発生するスチームを加熱する第2ヒーター140とを備える。
【0104】
ここで、第1ヒーター130の場合、加熱空間の下部に位置し、加熱空間に貯留されるスチーム水を加熱し、第2ヒーター140は、加熱空間に貯留されたスチーム水の上部から発生するスチームを加熱する。
【0105】
よって、第1ヒーター130によってスチーム水が加熱される空間は、スチーム水加熱空間、第2ヒーター140によってスチームが加熱される空間は、スチーム加熱空間にも区分できる。
【0106】
一方、下部隔壁180及び上部隔壁190には、スチーム水及びスチームが通過するための多数の貫通穴181、191が形成される。ここで、下部隔壁180に形成される貫通穴は、第1ヒーター130から発生するスチーム又はスチーム水が通過するように備えられる。また、上部隔壁190に形成される多数の貫通穴191は、第2ヒーター140によって加熱されるスチーム水又はスチームが通過するように備えられる。
【0107】
また、下部隔壁180は、第1ヒーター130と第2ヒーター140との間に位置する。この下部隔壁180及び上部隔壁190は、第1ヒーター130及び第2ヒーター140によって加熱されるスチーム水又はスチームの加熱空間を区画する役割を行う。
【0108】
一方、下部隔壁180及び上部隔壁190の各々は、加熱空間の一側と他側を開放するように備えられる。すなわち、下部隔壁180は、ハウジングの側壁112aと所定間隔で離隔するように形成され、上部隔壁190は、ハウジングの側壁112cと所定間隔で離隔するように形成される。
【0109】
よって、第1ヒーター130によって加熱されるスチーム水から発生するスチームは、下部隔壁と側壁112aとの間の空間を通じて、下部隔壁180と上部隔壁190との間に移動する。下部隔壁180と上部隔壁190との間に移動したスチームは、第2ヒーター140によって加熱されて過熱スチームに加熱される。
【0110】
ここで、下部隔壁180及び上部隔壁190に形成される多数の貫通穴181、191は、スチーム水の移動に加えて、第1ヒーター130によって発生されるスチームが多数の貫通穴181、191を介して加熱空間の内部に拡散されるようにする。
【0111】
すなわち、第1ヒーター130によって加熱されるスチーム水は、下部隔壁180より下方に位置する水位で第1ヒーター130によって加熱されてスチームが発生し、発生したスチームは、下部隔壁180の貫通穴181を通過して、下部隔壁180の上に拡散され、下部隔壁180と上部隔壁190との間の空間に拡散される。
【0112】
また、下部隔壁180と上部隔壁190との間の空間に移動したスチームは、第2ヒーター140によって再度加熱され、過熱スチームに切り換えられる。また、下部隔壁180と上部隔壁190において加熱された過熱スチームは、上部隔壁190に形成される多数の貫通穴191を通過しながら拡散され、カバー120に形成されるスチーム吐出口120bに吐出される。
【0113】
一方、ハウジング110のベース111の上面には、第1ヒーター130の第1ヒーターコイル131を支持するための第1ヒーター固定ブラケット115が備えられる。ハウジング110の場合、耐熱性合成樹脂を用いて射出成形によって製造されることができるが、ハウジング110の加熱空間の下部に位置する第1ヒーター130が直接に接触する場合、ハウジング110の変形をもたらす可能性がある。よって、ハウジング110のベース111と第1ヒーター130が所定間隔を維持するように、第1ヒーター130の第1ヒーターコイル131を支持する第1ヒーター固定ブラケット115が備えられる。
【0114】
前記カバー120は、ハウジング110の上部開放面をカバーするように形成され、ハウジング110と同じ耐熱性合成樹脂材質によって射出成形される。カバー120の下面の外周面は、ハウジング110の上部の開放面に対応する形状に形成され、超音波融着のような結合方法によってハウジング110と一体として締結される。
【0115】
一方、カバー120の一側には、ハウジング110の加熱空間にスチーム水を供給するためのスチーム水給水口120aが形成される。スチーム水給水口120aは、衣類処理装置の給水部(未図示)を介してスチーム水が供給される。また、給水部とスチーム水給水口120aを連結する流路には、別の制御弁又は減圧弁が備えられ、スチーム水の供給を制御し、ハウジング110に供給されるスチーム水の流量を検知する流量計が更に備えられてもよい。
【0116】
また、カバー120の他側には、ハウジング110の加熱空間で発生するスチームを供給するためのスチーム吐出口120bが形成される。スチーム吐出口120bは、スチーム流路を形成するホース(未図示)によって衣類が収容されるタブ(未図示)又はドラム(未図示)のような収容部にスチームを供給する。
【0117】
一方、カバー120の上面には、カバー120を貫通して、ハウジング110の加熱空間に延在する水位検知部150、温度センサ160、共通電極170が備えられる。このために、カバー120の内側には、水位検知部150が取り付けられる水位センサ取付部121と、温度センサ160が取り付けられる温度センサ取付部122と、共通電極170が取り付けられる共通電極取付部123とが備えられる。
【0118】
ここで、水位センサ取付部121は、水位検知部150が挿入される貫通穴121aと、カバー120の下部において貫通穴121aに隣接して加熱空間側に所定距離が延長される水位センサ収容部121bとが形成される。ここで、水位センサ収容部121bは、後述する水位検知部の各電極153a、153b、153cに隣接するスチーム水の流動を遮断して、水位検知部の誤作動を防止するためのものである。
【0119】
ここで、水位センサ収容部121bの両側には、開口部が形成される。開口部121cは、水位センサ収容部121bの内部にスチーム水が流入するか、水位センサ収容部121bの内部の空気が外部に移動するように連通される構造で形成される。
【0120】
一方、水位検知部150は、カバー120の水位センサ取付部121の外部に設けられるリセプタクルハウジング151と、リセプタクルハウジング151の下部に延在する多数の電極153a、153b、153cと、リセプタクルハウジング151の上部に形成され、制御部(未図示)と各電極が連結される多数の端子152a、152b、152cとを含んで備えられる。
【0121】
ここで、各電極153a、153b、153cの数は、これに限定されず、測定しようとする水位に応じて決定することができ、スチーム発生装置100の内部に貯留されるスチーム水の水位を検知するように、ハウジング110の底面から適宜な高さに設けられる。本発明では、3つの電極の低水位電極153a、第1水位電極153b、第2水位電極153cを含む。
【0122】
一方、低水位電極153a、第1水位電極153b、第2水位電極153cは、共通電極170との通電によって水位を検知するように備えられる。よって、共通電極は、低水位電極153a、第1水位電極153b、第2水位電極153cのうち、最も低水位を検知する低水位電極153aの長さと等しいか長く加熱空間に延在される。
【0123】
ここで、低水位電極153aは、ハウジング110の下部に位置する第1ヒーター130が安定的に作動するための最低水位を検知する電極である。この低水位電極153aは、第1ヒーター130の安全作動水位に対応して、加熱空間の下部に延在される。
【0124】
また、第1水位電極153bは、第1ヒーター130によって加熱されるスチーム水の水位を検知するものである。第1水位電極153bは、低水位電極153aより相対的に上側に位置し、必要に応じて、第1水位電極153bの機能を低水位電極153aの機能によって行うこともできる。
【0125】
また、第1水位電極153bの場合、下部隔壁180と等しいか相対的に低い位置に水位を検知するように備えられる。第1水位電極153bが下部隔壁180より高い水位を検知する場合、第1ヒーター130によって加熱されるスチーム水の水位が下部隔壁180より高い位置でスチームを生成し、第1ヒーター130によって生成されるスチームが下部隔壁180の貫通穴181を通過できず、スチームの拡散性が低下する可能性がある。ここで、スチームの拡散性を考慮しない場合には、第1水位電極153bの位置が下部隔壁180より上部に位置しても関係ない。
【0126】
一方、第2水位電極153cは、第2ヒーター140によってスチーム水が加熱される場合の水位を検知するものである。よって、第2水位電極153cは、第2ヒーター140より高い水位を検知するようにカバー120から加熱空間に延在される。
【0127】
すなわち、第2ヒーター140の場合、スチーム水の供給水位に応じて、スチームを再度加熱するか、スチーム水を加熱してスチームを生成する。例えば、飽和スチームを生成する場合、第1水位電極153bの水位検知に従って第1ヒーター130のスチーム水の加熱によって発生するスチームを再度加熱する。
【0128】
一方、第2水位電極153cの水位検知に従って、第1ヒーター130と第2ヒーター140がスチーム水を同時に加熱し、より早くスチーム水を生成したり、より多量のスチームを生成したりすることができる。
【0129】
温度センサ160は、カバー120の温度センサ取付部122に設けられ、加熱空間の内部の温度を検知するものである。この温度センサ160は、加熱空間で生成するスチームの温度を検知し、スチーム、過熱スチームの生成を検知する。
【0130】
ここで、温度センサ160は、カバーの温度センサ取付部122に締結するための温度センサブラケット161を更に備える。よって、温度センサ160は、温度センサブラケット161によってカバー120の温度センサ取付部122に締結され、カバー120を貫通して、加熱空間の内部に延在される。この温度センサ160は、加熱空間の内部のスチームの温度を検知する必要があるため、加熱空間の比較的に上側に位置することが好ましい。
【0131】
共通電極170は、水位検知部150の低水位電極153a、第1水位電極153b、第2水位電極153cとスチーム水によって通電するためのものである。共通電極は、低水位電極と等しいか、低水位電極より更に延在され、加熱空間に延在される。
【0132】
ここで、共通電極170は、カバーの共通電極取付部123に締結するための共通電極ブラケット171を更に備える。よって、共通電極170は、共通電極ブラケット171によってカバー120の共通電極取付部123に締結され、カバー120を貫通して、加熱空間の内部に延在される。
【0133】
これによって、本発明の一実施例による衣類処理装置の作動を実施例によって詳細に説明する。以下において言及する各々の要素は、前述した説明及び図面を参照して理解され得るだろう。
【0134】
図7は、本発明の一実施例によるスチーム発生装置を備える衣類処理装置の作動過程を示すフローチャートである。
【0135】
本発明では、洗濯装置のような衣類処理装置の作動を一例として説明する。但し、本発明のスチーム発生装置を用いるその他の衣類処理装置に適用することができる。例えば、スチームを用いて洗濯対象物を乾燥する乾燥装置、又はスチームを用いて衣類を管理する衣類管理装置に適用する場合は、本発明の範囲内のものと考えられる。
【0136】
一般の洗濯装置の場合、洗濯行程、すすぎ行程、脱水行程、乾燥行程を行う。このような洗濯行程、すすぎ行程、脱水行程、乾燥行程の場合、一般の過程と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0137】
まず、衣類処理装置の作動が開始されるにつれて、ドラムのような収容部に収容された対象物の収容部に洗濯物が投入され、洗濯の準備が完了すると、複数の洗濯コースのいずれか1つの洗濯コースが選択され、洗濯コースが開始される。
【0138】
洗濯コースの開始後、洗濯対象となる洗濯物の量、すなわち、布量が検知される(S110)。布量に基づいて、洗濯のための洗濯水がタブ又はドラムに給水される(S120)。給水と同時に、又は給水後の所定時間の間、布濡らしが行われる。
【0139】
また、布濡らしが完了した後、洗濯(S150)又は本洗濯が行われる。本洗濯の後、排水が行われ、洗濯行程が終了される。洗濯行程が終了した後、すすぎ行程(S160)と脱水行程(S170)が順次に行われ、洗濯コースが終了される。
【0140】
洗濯コースは、洗濯水のみを用いて洗濯を行う一般の洗濯コースを一例とし、洗濯コースの進行中にスチーム行程(S200)が更に行われてもよい。
【0141】
より具体的には、スチーム行程(S200)は、給水段階(S120)と洗濯行程(S150)との間に行われる。すなわち、布濡らしが行われる過程中にスチーム行程(S200)が行われてもよい。これは、洗濯水がこれ以上追加されない状態で行われる洗濯行程(S200)の前に、スチーム行程(S200)が行われる。
【0142】
スチーム行程(S200)は、洗濯水及びスチームを用いて洗濯を行うコースである。よって、給水段階(S120)の以後にスチーム発生装置100へスチーム水が給水される。一方、スチーム行程(S200)は、布量又は布質に応じて、スチーム発生装置から供給されるスチームの量及びスチームの温度が可変できる。
【0143】
一例として、スチームをドラムの内部に供給し、ドラムの内部の温度が設定温度に到達するまでスチームを供給するスチーム行程(S200)が行われる。もちろん、設定時間の間にスチーム行程(S200)が行われてもよい。スチーム発生装置100は、設定温度に応じて、スチーム発生装置100へ供給されるスチーム水の水位及び第1ヒーター130及び第2ヒーター140を制御し、スチーム発生装置100から発生するスチームの量を制御することができる。
【0144】
その他の例として、スチームをドラムの内部に供給し、ドラムの内部に投入された洗濯物を所定温度以上に加熱し、洗濯物の殺菌を行うスチーム行程(S200)が行われる。このとき、供給されるスチームの量は、洗濯物の布量に応じて増加又は減少することができる。スチーム発生装置100は、検知される布量に応じて、スチーム発生装置100へ供給されるスチーム水の水位及び第1ヒーター130及び第2ヒーター140を制御し、スチーム発生装置100から発生するスチームの量を制御することができる。
【0145】
前述のようなスチーム発生装置100は、スチームを供給するいずれの場合でも、スチーム水の給水及び第1ヒーター130、第2ヒーター140の制御を繰り返して行うことができる。
【0146】
以下、前述のような衣類処理装置の作動におけるスチーム発生装置100の作動について詳細に説明する。本発明のスチーム発生装置100の作動は、供給されるスチームの量、温度に応じて区分され、各スチームの供給過程を分離して説明する。
【0147】
まず、本発明の衣類処理装置の一般的なスチーム発生過程を説明する。
図8は、本発明の一実施例によるスチーム発生装置のスチーム発生過程を示すフローチャートである。
【0148】
図示のように、本発明の衣類処理装置は、スチームの供給のために、スチーム発生装置100へスチーム水が給水される(S130)。スチーム水が給水されるにつれて、水位検知部150は、低水位電極153aと、第1水位電極153bを介して加熱空間に給水されるスチーム水の水位を判断する(S141a)。
【0149】
ここで、加熱空間に給水されるスチーム水の水位が水位検知部150の第1水位電極153bによって第1水位に到達する場合、スチーム水の給水を中止する(S142a)。この後、スチーム水が第1水位に到達するにつれて、第1ヒーター130に電源が供給され、第1ヒーターコイル131の加熱によって第1水位に到達したスチーム水が加熱され、スチームを発生する(S143a)。
【0150】
一方、加熱空間に給水されるスチーム水の水位が低水位電極によって低水位として検知される場合、第1ヒーター130の作動を開始し、第1水位の以前にスチーム水の予熱を行う。この場合、第1水位に到達した後、スチーム水を加熱してスチームを発生するよりも、早い時間にスチームを生成することができる。
【0151】
この後、水位検知部150は、第1ヒーター130のスチームの発生によるスチーム水の水位の変動を検知する(S144a)。ここで、水位検知部150の第1水位電極153bにおいて第1水位より低くなったことが検知される場合、スチーム水を追加に給水し、スチーム水を補充する(S145a)。
【0152】
一方、第1ヒーター130に電源が印加され、スチームが発生する場合、スチームの発生による設定時間が経過したか否かを判断し(146a)、設定時間が経過していない場合、第1水位の検知(S144a)及びスチーム水追加給水(S145a)を繰り返して行う。
【0153】
ここで、前述のような過程を経て生成されるスチームは、カバー120に備えられるスチーム吐出口120bを介して収容部へ供給され、スチームの発生による設定時間が経過するにつれて、第1ヒーター130の作動を中止し、スチーム行程を終了する(S147a)。
【0154】
一方、本発明の衣類処理装置の場合、洗濯物の布量に応じて、多量のスチームが必要となることがある。ここで、多量のスチームを供給するための過程を詳細に説明する。
図9は、本発明の一実施例によるスチーム発生装置の大容量のスチームの発生過程を示すフローチャートである。
【0155】
図示のように、本発明の衣類処理装置は、スチームの供給のために、スチーム発生装置100へスチーム水が給水される(S130)。スチーム水が給水されるにつれて、水位検知部150は、低水位電極153aと第1水位電極153bを介して加熱空間へ給水されるスチーム水の水位を判断する(S141b)。ここで、加熱空間へ給水されるスチーム水の水位が水位検知部150の第1水位電極153bによって第1水位へ到達した場合、スチーム水の給水を中止する。
【0156】
この後、スチーム水が第1水位に到達するにつれて、第1ヒーター130に電源が供給され、第1ヒーターコイル131の加熱によって第1水位に到達したスチーム水が予熱される(S142a)。すなわち、第1水位に到達したスチーム水の場合、第2水位まで到達する前の中間水位であり、第2水位まで給水する前に第1ヒーター130に電源を供給することで、第1水位まで給水されたスチーム水を予め予熱し、第2水位において第2ヒーター140によって加熱されるスチーム水の加熱時間を短縮することができる。
【0157】
一方、水位検知部150は、第1水位を超えて給水されるスチーム水の水位が第2水位に到達したか否かを判断する(S143b)。ここで、スチーム水の水位が第2水位に到達した場合、第2ヒーター140に電源が供給され、第2ヒーターコイル141によって第2水位まで到達したスチーム水を加熱し、スチームを発生する。
【0158】
ここで、第1ヒーターの第1ヒーターコイルは、第1水位の下のスチーム水を加熱し、第2ヒーターの第2ヒーターコイルは、第1水位と第2水位との間のスチーム水を加熱し、加熱空間内部の全体のスチーム水を早く加熱し、スチームを発生させる。
【0159】
また、第1ヒーターの場合、第1水位まで給水されてスチーム水を予め予熱し、第2ヒーターの場合、第2水位まで給水された後、スチーム水を加熱する。よって、スチーム水が第2水位まで完全に給水された後、第1ヒーターと第2ヒーターが作動するよりも早くスチーム水を予熱及び加熱して、スチームを発生させることができる。
【0160】
この後、水位検知部150は、第1ヒーター130のスチームの発生によるスチーム水の水位の変動を検知する(S145b)。ここで、水位検知部150の第2水位電極153cにおいて第2水位より低くなったことが検知される場合、スチーム水を追加に給水し、スチーム水を補充する(S146b)。
【0161】
一方、第2ヒーター140に電源が印加され、スチームが発生した場合、スチームの発生による設定時間が経過したか否かを判断し(147b)、設定時間が経過していない場合、第2水位検知(S145b)及びスチーム水追加給水(S146b)を繰り返して行う。
【0162】
ここで、前述のような過程を経て生成されたスチームは、カバー120に備えられるスチーム吐出口(120b)を介して収容部へ供給され、スチームの発生による設定時間が経過したことにつれて、第1ヒーター130と第2ヒーター140の作動を中止し、スチーム行程を終了する(S148b)。
【0163】
一方、本発明の衣類処理装置の場合、洗濯行程の進行につれて、比較的に高温のスチームが必要となることがある。ここで、高温のスチームを供給するための過程を詳細に説明する。
図10は、本発明の一実施例によるスチーム発生装置の過熱スチームの発生過程を示すフローチャートである。
【0164】
図示のように、本発明の衣類処理装置は、スチームの供給のためにスチーム発生装置100へスチーム水が給水される(S130)。スチーム水が給水され、水位検知部150は、低水位電極153aと第1水位電極153bを介して加熱空間へ給水されるスチーム水の水位を判断する(S141c)。ここで、加熱空間へ給水されるスチーム水の水位が水位検知部150の第1水位電極153bによって第1水位に到達した場合、スチーム水の給水を中止する。
【0165】
この後、スチーム水が第1水位に到達することにつれて、第1ヒーター130に電源が供給され、第1ヒーターコイル131の加熱によって第1水位に到達したスチーム水が加熱され、スチームが発生する(S142a)。
【0166】
一方、温度センサ160は、第1水位において第1ヒーター130によって加熱されて発生するスチームの温度を検知し、スチームが発生したか否かを判断する(S143c)。ここで、温度センサ160で検知される温度がスチーム温度に到達していない場合、スチームが発生していないと判断し、スチーム発生温度まで待機する(S144c)。
【0167】
ここで、第1ヒーター130によって第1水位で発生するスチームは、下部隔壁180の貫通穴181を介して、下部隔壁180と上部隔壁190の間に移動すると同時に、下部隔壁180とハウジング110の側壁112aとの間の空間を介して、下部隔壁180と上部隔壁190の間に移動する。
【0168】
一方、温度センサ160でスチーム発生温度を検知した場合、第2ヒーター140に電源が供給され、第2ヒーター140の第2ヒーターコイル141の加熱によって、下部隔壁180と上部隔壁190の間に滞留するスチームが再度加熱され、下部隔壁180と上部隔壁190の間に滞留するスチームが過熱スチームに加熱される(S145c)。
【0169】
ここで、第2ヒーター140によって下部隔壁と上部隔壁の間で加熱された過熱スチームは、第1ヒーター130によって発生するスチームに比べて相対的に高温/高圧を形成する。よって、過熱スチームを用いて、洗濯水の加熱、洗濯物の加熱及び洗濯物の殺菌により効果的に用いることができる。
【0170】
ここで、下部隔壁180と上部隔壁190の間で加熱された過熱スチームは、上部隔壁190の貫通穴191及び上部隔壁190とハウジング110の側壁112cの間に形成される空間を介して、上部隔壁190の上部に移動する。
【0171】
この後、水位検知部150は、第1ヒーター130のスチームの発生によるスチーム水の水位の変動を検知する(S146c)。ここで、水位検知部150の第1水位電極153bにおいて第1水位より低くなったことが検知される場合、スチーム水を追加に給水し、スチーム水を補充する(S147c)。
【0172】
一方、第1ヒーター130に電源が印加され、スチームが発生した場合、スチームの発生による設定時間が経過したか否かを判断し(S148c)、設定時間が経過していない場合、第1水位の検知(S146c)及びスチーム水追加給水(S147c)を繰り返して行う。
【0173】
ここで、前述のような過程を経て生成されたスチームは、カバー120に備えられるスチーム吐出口120bを介して収容部へ供給され、スチームの発生による設定時間が経過するにつれて、第1ヒーター130及び第2ヒーター140の作動を中止し、スチーム行程を終了する(S147a)。
【0174】
以上のように、本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、添付する請求範囲に定義された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明を様々に改変して実施することができる。よって、本発明のこれからの実施例の変更は、本発明の技術から逸脱することができない。
【0175】
〔特許請求の範囲(国際出願時)〕
〔請求項1〕
衣類処理装置であって、
キャビネットと、
前記キャビネットの内部に位置し、対象物を収容する収容部と、
前記対象物の収容部の外部に位置し、前記収容部に供給されるためのスチームを発生させるスチーム発生装置と、を備えてなり、
前記スチーム発生装置は、
スチーム水を収容し、加熱空間を形成するハウジング;
前記加熱空間を覆うカバー;
第1水位で前記スチーム水を予熱するか、又は、前記スチーム水を加熱してスチームを生成する第1ヒーター;
前記第1水位より高い第2水位のスチーム水を加熱してスチームを生成するか、又は、前記第1水位で発生するスチームを前記第1水位と前記第2水位との間の空間で加熱して過熱スチームを生成する第2ヒーター;を備えることを特徴とする、衣類処理装置。
〔請求項2〕
前記スチーム発生装置は、前記加熱空間に給水されるスチーム水の前記第1水位及び前記第2水位を検知する水位検知部;を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
〔請求項3〕
前記水位検知部は、前記第1水位を検知する第2水位電極及び前記第2水位を検知する第2水位電極を備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
〔請求項4〕
前記第1ヒーターは、前記第1水位電極の水位検知に従って前記第1水位のスチーム水を予熱及び加熱し、
前記第2ヒーターは、前記第2水位電極の水位検知に従って第2水位のスチーム水を加熱してスチームを生成することを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置。
〔請求項5〕
前記スチーム発生装置は、前記加熱空間の内部の温度を検知してスチームの発生を検知する温度センサ;を更に備え、
前記第2ヒーターは、前記温度センサのスチーム検知に従って前記第1水位の上部でスチームを加熱して過熱スチームを生成することを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
〔請求項6〕
前記スチーム発生装置は、
前記第1水位で発生するスチームの移動経路を形成する下部隔壁;
前記第2ヒーターの上部に位置し、前記下部隔壁と共に前記スチームの移動経路を形成する上部隔壁;を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
〔請求項7〕
前記第2ヒーターは、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間に位置し、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間を移動する前記スチームを加熱して過熱スチームを生成することを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
〔請求項8〕
前記下部隔壁及び前記上部隔壁は、前記スチーム及び前記過熱スチームを拡散するように、複数の貫通穴を備えることを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
〔請求項9〕
前記下部隔壁は、一側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、
前記上部隔壁は、他側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、
前記第1水位で生成される前記スチームの移動経路を備えることを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
〔請求項10〕
衣類処理装置であって、
キャビネットと、
前記キャビネットの内部に位置し、対象物を収容する収容部と、
前記対象物の収容部の外部に位置し、前記収容部に供給されるためのスチームを発生させるスチーム発生装置と、を備えてなり、
前記スチーム発生装置は、
スチーム水を収容し、加熱空間を形成するハウジング;
前記加熱空間を覆うカバー;
前記加熱空間に給水されるスチーム水の第1水位及び前記第1水位より高い第2水位を検知する水位検知部;
前記第1水位の下部でスチーム水を加熱する第1ヒーター;
前記第1水位の上部で前記第1ヒーターによって加熱されて発生したスチームを加熱して過熱スチームを生成するか、又は、前記第2水位まで給水された前記スチーム水を加熱してスチームを生成する第2ヒーター;を備えることを特徴とする、衣類処理装置。
〔請求項11〕
前記水位検知部は、前記第1水位を検知する第1水位電極と、前記第2水位を検知する第2水位電極と、を備えることを特徴とする、請求項10に記載の衣類処理装置。
〔請求項12〕
前記第1ヒーターは、前記第1水位電極の水位検知に従って前記第1水位のスチーム水を予熱及び加熱し、
前記第2ヒーターは、前記第2水位電極の水位検知に従って第2水位のスチーム水を加熱してスチームを生成することを特徴とする、請求項11に記載の衣類処理装置。
〔請求項13〕
前記スチーム発生装置は、前記加熱空間の内部の温度を検知し、スチームの発生を検知する温度センサ;を更に備え、
前記第2ヒーターは、前記温度センサのスチーム検知に従って前記第1水位の上部でスチームを加熱して過熱スチームを生成することを特徴とする、請求項10に記載の衣類処理装置。
〔請求項14〕
前記スチーム発生装置は、
前記第1水位で発生するスチームの移動経路を形成する下部隔壁;
前記第2ヒーターの上部に位置し、前記下部隔壁と共に前記スチームの移動経路を形成する上部隔壁;を更に備えることを特徴とする、請求項10に記載の衣類処理装置。
〔請求項15〕
前記第2ヒーターは、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間に位置し、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間を移動する前記スチームを加熱して過熱スチームを生成することを特徴とする、請求項14に記載の衣類処理装置。
〔請求項16〕
前記下部隔壁及び前記上部隔壁は、前記スチーム及び前記過熱スチームを拡散するように、複数の貫通穴を備えることを特徴とする、請求項14に記載の衣類処理装置。
〔請求項17〕
前記下部隔壁は、一側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、
前記上部隔壁は、他側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、
前記第1水位で生成される前記スチームの移動経路を構成することを特徴とする、請求項14に記載の衣類処理装置。
〔請求項18〕
衣類処理装置であって、
キャビネットと、
前記キャビネットの内部に位置し、対象物を収容する収容部と、
前記対象物の収容部の外部に位置し、前記収容部に供給されるためのスチームを発生させるスチーム発生装置と、を備えてなり、
前記スチーム発生装置は、
給水されたスチーム水を収容する函体状のハウジング;
前記ハウジングを覆うカバー;
前記ハウジングの下部に位置する第1ヒーター;
前記第1ヒーターの上部に位置する下部隔壁;
前記下部隔壁の上部に位置する第2ヒーター;
前記第2ヒーターの上部に位置する上部隔壁;を備え、
前記第1ヒーターによって加熱されて発生するスチームは、前記下部隔壁と前記上部隔壁との間の空間に移動し、前記第2ヒーターによって過熱スチームに切り換えられることを特徴とする、衣類処理装置。
〔請求項19〕
前記下部隔壁は、前記第1ヒーターによって生成されるスチームが前記下部隔壁と前記上部隔壁との間に移動するように構成され、
前記下部隔壁及び前記上部隔壁は、前記第2ヒーターによって加熱されるスチーム加熱空間を構成することを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置。
〔請求項20〕
前記下部隔壁及び前記上部隔壁は、前記スチーム及び前記過熱スチームを拡散するように、複数の貫通穴を備えることを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置。
〔請求項21〕
前記下部隔壁は、一側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、
前記上部隔壁は、他側が開放されるように前記ハウジングに備えられ、
前記第1水位で生成される前記スチームの移動経路を構成することを特徴とする、請求項18に記載の衣類処理装置。
〔請求項22〕
衣類処理装置であって、
キャビネットと、
前記キャビネットの内部に位置し、対象物を収容する収容部と、
前記対象物の収容部の外部に位置し、前記収容部に供給されるためのスチームを発生させるスチーム発生装置と、を備えてなり、
前記スチーム発生装置は、
スチーム水を収容し、加熱空間を形成するハウジング;
前記加熱空間を覆うカバー;
前記加熱空間に給水されるスチーム水の第1水位及び前記第1水位より高い第2水位を検知する水位検知部;
前記第1水位の下部に位置する第1ヒーター;
前記第1水位と前記第2水位との間に位置する第2ヒーター;
前記第1水位と前記第2ヒーターとの間に位置する下部隔壁;
前記第2水位の上部に位置し、前記下部隔壁とスチーム流路を形成する上部隔壁;を備え、
前記第2ヒーターは、前記スチーム水が前記第1水位に位置するとき、前記第1ヒーターによって加熱されて発生するスチームを加熱して過熱スチームを生成し、
前記スチーム水が前記第2水位に位置するとき、前記第1ヒーターのように、前記スチーム水を加熱してスチームを生成することを特徴とする、衣類処理装置。
〔請求項23〕
前記水位検知部は、前記第1水位を検知する第1水位電極と、前記第2水位を検知する第2水位電極と、を備え、
前記第1ヒーターは、前記第1水位電極の水位検知に従って前記第1水位のスチーム水を予熱又は加熱することを特徴とする、請求項22に記載の衣類処理装置。
〔請求項24〕
前記スチーム発生装置は、前記加熱空間の内部の温度を検知し、スチームの発生を検知する温度センサを更に備え、
前記第2ヒーターは、前記温度センサのスチーム検知に従って前記第1水位の上部でスチームを加熱して過熱スチームを生成することを特徴とする、請求項22に記載の衣類処理装置。
〔請求項25〕
衣類処理装置を制御する方法であって、
前記衣類処理装置は、
加熱空間に給水されるスチーム水の第1水位及び前記第1水位より高い第2水位を検知する水位検知部と、
前記第1水位の下部に位置する第1ヒーターと、
前記第1水位と前記第2水位との間に位置する第2ヒーターとを備えるスチーム発生装置と、を備えてなり、
前記スチーム発生装置にスチーム水を給水する給水段階;
給水されるスチーム水の第1水位を検知する第1水位検知段階;
前記第1水位のスチーム水が前記第1ヒーターによって予熱される予熱段階;
前記第1水位より高い第2水位を検知する第2水位検知段階;
前記第2水位検知に従って前記第2ヒーターによって前記第2水位のスチーム水が加熱されてスチームを発生させる加熱段階;を含むことを特徴とする、制御方法。
〔請求項26〕
前記加熱段階以後に、前記スチーム水の水位が第2水位を維持するか否かを判断する第2水位維持検知段階;を更に含むことを特徴とする、請求項25に記載の制御方法。
〔請求項27〕
前記第2水位維持検知段階において前記第2水位より水位が下がる場合、追加のスチーム水を給水する追加給水段階;を更に含むことを特徴とする、請求項26に記載の制御方法。
〔請求項28〕
衣類処理装置を制御する方法であって、
前記衣類処理装置は、
加熱空間に給水されるスチーム水の第1水位及び前記第1水位より高い第2水位を検知する水位検知部と、
前記第1水位の下部に位置する第1ヒーターと、
前記第1水位と前記第2水位との間に位置する第2ヒーターとを備えるスチーム発生装置と、備えてなり、
前記スチーム発生装置にスチーム水を給水する給水段階;
給水されるスチーム水の第1水位を検知する第1水位検知段階;
前記第1水位のスチーム水が前記第1ヒーターによって加熱されてスチームが発生する加熱段階;
前記第1水位で発生したスチームが第2ヒーターによって加熱されて過熱スチームを生成する過熱スチーム生成段階;を含むことを特徴とする、制御方法。
〔請求項29〕
前記加熱段階以後に、前記加熱空間の温度を測定し、前記スチームの発生を検知するスチーム検知段階;を更に含むことを特徴とする、請求項28に記載の制御方法。
〔請求項30〕
前記加熱段階以後に、前記スチーム水の水位が第1水位を維持するか否かを判断する第1水位維持検知段階;を更に含むことを特徴とする、請求項29に記載の制御方法。
〔請求項31〕
前記第1水位維持検知段階において前記第1水位より水位が下がる場合、追加のスチーム水を給水する追加給水段階;を更に含むことを特徴とする、請求項30に記載の制御方法。
【国際調査報告】