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特表2024-545960方法、通信デバイス、及びインフラストラクチャ機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-16
(54)【発明の名称】方法、通信デバイス、及びインフラストラクチャ機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/30 20090101AFI20241209BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20241209BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20241209BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20241209BHJP
【FI】
H04W36/30
H04W92/18
H04W24/10
H04W88/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536222
(86)(22)【出願日】2022-12-06
(85)【翻訳文提出日】2024-08-15
(86)【国際出願番号】 EP2022084638
(87)【国際公開番号】W WO2023117411
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】21217506.1
(32)【優先日】2021-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ ユーシン
(72)【発明者】
【氏名】シャーマ ヴィベック
(72)【発明者】
【氏名】若林 秀治
(72)【発明者】
【氏名】アワッド ヤシン アデン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067JJ12
5K067JJ39
(57)【要約】
無線通信ネットワークに対して信号を送受信すると共に複数のリモート通信デバイスに対して信号を送受信するように構成される中継ノードとして機能する通信デバイスを動作させる方法が提供される。当該方法は、前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークに対して信号を送受信すると共に複数のリモート通信デバイスに対して信号を送受信するように構成される中継ノードとして機能する通信デバイスを動作させる方法であって、
前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す複数の測定レポートを蓄積し、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、
前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信する
方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスは、前記無線通信ネットワークの第1のインフラストラクチャ機器から前記無線通信ネットワークの第2のインフラストラクチャへの前記中継通信デバイスを用いたグループハンドオーバーを実行すべきであると判定したことに基づいて、前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数を選択する
方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスは、前記中継通信デバイスから他の中継通信デバイスへのグループハンドオーバーを実行すべきであると判定したことに基づいて、前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数を選択する
方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記蓄積測定レポートは、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスのそれぞれに関係付けられた識別子、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられたリモート通信デバイス数、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数のそれぞれに関する前記測定、及び
前記測定に基づいてトリガされた1つ又は複数のイベント
のうちの1つ又は複数に関する指標から成る
方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、さらに、
前記送信した蓄積測定レポートに応答して前記無線通信ネットワークから、グループハンドオーバーが指定ターゲットノードに対して実行されることを示すグループハンドオーバーコマンドを受信する
方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、
前記ターゲットノードは、他の中継通信デバイスであり、
前記グループハンドオーバーは、複数の前記リモート通信デバイスによって、前記中継通信デバイスから前記他の中継通信デバイスへ実行される
方法。
【請求項7】
請求項5に記載の方法であって、
前記ターゲットノードは、前記無線通信ネットワークの第2のインフラストラクチャであり、
前記グループハンドオーバーは、前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスの1つ又は複数とによって、前記無線通信ネットワークの第1のインフラストラクチャ機器から前記第2のインフラストラクチャへ実行される
方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
前記リモート通信デバイスに対して基準信号を送信し、
前記リモート通信デバイスによって前記送信した基準信号に対して実行された前記測定を示す前記測定レポートを前記リモート通信デバイスから受信する
方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの前記選択される1つ又は複数は、所定の期間中に前記リモート通信デバイスから受信されたものである
方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、さらに、
前記所定の期間中に前記リモート通信デバイスから受信された前記蓄積した複数の測定レポートのうちの前記選択される1つ又は複数の数が予め定義された閾値を超えた場合のみ、前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信する
方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
前記リモート通信デバイスから基準信号を受信し、
前記受信した基準信号に対して前記測定を実行して前記複数の測定レポートを生成する
方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
前記受信した基準信号のそれぞれは、受信元の前記リモート通信デバイスに関係付けられた識別子に関する指標から成る
方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、さらに、
前記蓄積した測定レポートのうちの前記選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスによって、前記中継通信デバイスから前記他の中継通信デバイスへ実行されるグループハンドオーバーのターゲットである他の中継通信デバイスに対して前記無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器を介して、前記蓄積した測定レポートのうちの前記選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスに関係付けられた識別子に関する指標を送信する
方法。
【請求項14】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
他の中継通信デバイスに対して前記無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器を介して、前記複数のリモート通信デバイスの1つ又は複数に関係付けられた識別子に関する指標を送信する
方法。
【請求項15】
請求項13又は14に記載の方法であって、
前記他の中継通信デバイスは、前記無線通信ネットワークの、前記中継通信デバイスと同じセル内に存在する
方法。
【請求項16】
請求項13又は14に記載の方法であって、
前記他の中継通信デバイスは、前記無線通信ネットワークの、前記中継通信デバイスとは異なるセル内に存在する
方法。
【請求項17】
中継ノードとして機能する通信デバイスであって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信すると共に複数のリモート通信デバイスに対して信号を送受信するように構成される送受信回路と、
前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス。
【請求項18】
中継ノードとして機能する通信デバイス用の回路であって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信すると共に複数のリモート通信デバイスに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路
通信デバイス用の回路。
【請求項19】
インフラストラクチャ機器を動作させる方法であって、前記インフラストラクチャ機器は、前記インフラストラクチャ機器と複数のリモート通信デバイスとの間で信号を中継する中継ノードとして機能する通信デバイスから信号を送受信するように構成される無線通信ネットワークの一部を成す、方法において、
前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを前記中継通信デバイスから受信する
方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
前記蓄積測定レポートは、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスのそれぞれに関係付けられた識別子、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられたリモート通信デバイス数、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数のそれぞれに関する前記測定、及び
前記蓄積測定レポートに基づいてトリガされた1つ又は複数のイベント
のうちの1つ又は複数に関する指標から成る
方法。
【請求項21】
請求項20に記載の方法であって、さらに、
前記受信した蓄積測定レポートに応答して前記中継通信デバイスに対して、グループハンドオーバーが指定ターゲットノードに対して実行されることを示すグループハンドオーバーコマンドを送信する
方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、
前記ターゲットノードは、他の中継通信デバイスであり、
前記グループハンドオーバーは、複数の前記リモート通信デバイスによって、前記中継通信デバイスから前記他の中継通信デバイスへ実行される
方法。
【請求項23】
請求項21に記載の方法であって、
前記ターゲットノードは、前記無線通信ネットワークの第2のインフラストラクチャであり、
前記グループハンドオーバーは、前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスの1つ又は複数とによって、前記インフラストラクチャ機器から前記第2のインフラストラクチャへ実行される
方法。
【請求項24】
請求項20に記載の方法であって、さらに、
前記受信した蓄積測定レポートに応答して前記中継通信デバイスに対して、グループハンドオーバーが他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへ実行されることを示すグループハンドオーバーコマンドを送信する
方法。
【請求項25】
請求項20に記載の方法であって、さらに、
前記受信した蓄積測定レポートに応答して他の中継通信デバイスに対して、前記グループハンドオーバーが前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへ実行されることを示すグループハンドオーバーコマンドを送信する
方法。
【請求項26】
無線通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャ機器であって、
前記インフラストラクチャ機器と複数のリモート通信デバイスとの間で信号を中継する中継ノードとして機能する通信デバイスから信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを前記中継通信デバイスから受信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路
インフラストラクチャ機器。
【請求項27】
無線通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャ機器用の回路であって、
前記インフラストラクチャ機器と複数のリモート通信デバイスとの間で信号を中継する中継ノードとして機能する通信デバイスから信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを前記中継通信デバイスから受信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
インフラストラクチャ機器用の回路。
【請求項28】
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される中継ノードとして機能する通信デバイスを動作させる方法であって、
前記中継通信デバイスと、他の中継通信デバイスを介して前記無線通信ネットワークに接続中である複数のリモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す1つ又は複数の測定レポートを蓄積し、
前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、
前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信する
方法。
【請求項29】
請求項28に記載の方法であって、さらに、
前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの前記選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスは、前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへグループハンドオーバーを実行すべきであると判定したことに基づいて、前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの前記選択される1つ又は複数を選択する
方法。
【請求項30】
請求項28に記載の方法であって、
前記蓄積測定レポートは、
前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスのそれぞれに関係付けられた識別子、
前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられたリモート通信デバイス数、
前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数のそれぞれに関する前記測定、及び
前記蓄積測定レポートに基づいてトリガされた1つ又は複数のイベント
のうちの1つ又は複数に関する指標から成る
方法。
【請求項31】
請求項30に記載の方法であって、さらに、
前記送信した蓄積測定レポートに応答して前記無線通信ネットワークから、グループハンドオーバーが前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへ実行されることを示すグループハンドオーバーコマンドを受信する
方法。
【請求項32】
中継ノードとして機能する通信デバイスであって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、他の中継通信デバイスを介して前記無線通信ネットワークに接続中である複数のリモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す1つ又は複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス。
【請求項33】
中継ノードとして機能する通信デバイス用の回路であって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、他の中継通信デバイスを介して前記無線通信ネットワークに接続中である複数のリモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す1つ又は複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス用の回路。
【請求項34】
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される中継ノードとして機能する通信デバイスを動作させる方法であって、
前記中継通信デバイスと、他の中継通信デバイスを介して前記無線通信ネットワークに接続中である複数のリモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す1つ又は複数の測定レポートを蓄積し、
前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートに基づいて、関係付けられた前記リモート通信デバイスの1つ又は複数は前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへハンドオーバーを行うべきであると判定し、
関係付けられた前記リモート通信デバイスの1つ又は複数は前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへハンドオーバーを行うべきであることを示す指標を前記無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器に対して送信する
方法。
【請求項35】
中継ノードとして機能する通信デバイスであって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、他の中継通信デバイスを介して前記無線通信ネットワークに接続中である複数のリモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す1つ又は複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートに基づいて、関係付けられた前記リモート通信デバイスの1つ又は複数は前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへハンドオーバーを行うべきであると判定し、関係付けられた前記リモート通信デバイスの1つ又は複数は前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへハンドオーバーを行うべきであることを示す指標を前記無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器に対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備し、
通信デバイス。
【請求項36】
中継ノードとして機能する通信デバイス用の回路であって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、他の中継通信デバイスを介して前記無線通信ネットワークに接続中である複数のリモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す1つ又は複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートに基づいて、関係付けられた前記リモート通信デバイスの1つ又は複数は前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへハンドオーバーを行うべきであると判定し、関係付けられた前記リモート通信デバイスの1つ又は複数は前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへハンドオーバーを行うべきであることを示す指標を前記無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器に対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス用の回路。
【請求項37】
無線通信ネットワークに対して信号を送受信すると共に複数の通信デバイスから信号を送受信するように構成される中継ノードとして機能する通信デバイスを動作させる方法であって、
中継ノードとして機能する1つ又は複数のリモート通信デバイス及び/又は1つ又は複数の他の通信デバイスから成る前記複数の通信デバイスの1つ又は複数から且つ/又は前記無線通信ネットワークの1つ又は複数のインフラストラクチャ機器から基準信号を受信し、
前記受信した基準信号に対して測定を実行し、
前記実行した測定のそれぞれに関する指標から成る測定レポートを生成し、
トリガ条件が満たされたと判定し、
前記トリガ条件が満たされたとの判定に応じて、前記生成した測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信する
方法。
【請求項38】
請求項37に記載の方法であって、
前記トリガ条件は、前記中継通信デバイスが、前記実行した測定の1つ又は複数に基づいて1つ又は複数のイベントがトリガされたと判定することを含む
方法。
【請求項39】
請求項37に記載の方法であって、
前記トリガ条件は、前記中継通信デバイスによって最後の測定レポートが前記無線通信ネットワークに対して送信されてから、予め定義された期間が経過することを含む
方法。
【請求項40】
請求項37に記載の方法であって、
前記トリガ条件は、前記測定の少なくとも1つが1つ又は複数の所定の基準を満たすことを含む
方法。
【請求項41】
中継ノードとして機能する通信デバイスであって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
中継ノードとして機能する1つ又は複数のリモート通信デバイス及び/又は1つ又は複数の他の通信デバイスから成る前記複数の通信デバイスの1つ又は複数から且つ/又は前記無線通信ネットワークの1つ又は複数のインフラストラクチャ機器から基準信号を受信し、前記受信した基準信号に対して測定を実行し、前記実行した測定のそれぞれに関する指標から成る測定レポートを生成し、トリガ条件が満たされたと判定し、前記トリガ条件が満たされたとの判定に応じて、前記生成した測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス。
【請求項42】
中継ノードとして機能する通信デバイス用の回路であって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
中継ノードとして機能する1つ又は複数のリモート通信デバイス及び/又は1つ又は複数の他の通信デバイスから成る前記複数の通信デバイスの1つ又は複数から且つ/又は前記無線通信ネットワークの1つ又は複数のインフラストラクチャ機器から基準信号を受信し、前記受信した基準信号に対して測定を実行し、前記実行した測定のそれぞれに関する指標から成る測定レポートを生成し、トリガ条件が満たされたと判定し、前記トリガ条件が満たされたとの判定に応じて、前記生成した測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路
を具備する
通信デバイス用の回路。
【請求項43】
請求項17に記載の中継デバイスとして機能する通信デバイス、請求項32に記載の中継デバイスとして機能する通信デバイス、請求項35に記載の中継デバイスとして機能する通信デバイス、請求項41に記載の中継デバイスとして機能する通信デバイス、及び請求項26に記載のインフラストラクチャ機器のうちの少なくとも1つを具備する無線通信システム。
【請求項44】
コンピュータにロードされると、請求項1、請求項19、請求項28、請求項34、又は請求項37に記載の方法を前記コンピュータに実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【請求項45】
請求項44に記載のコンピュータプログラムを記憶された非一過性のコンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して、無線通信ネットワークで動作する通信デバイス及びインフラストラクチャ機器に関し、特に、係る無線通信ネットワークで実行されるハンドオーバー手順に関する。
【0002】
本出願は、2021年12月23日に出願された欧州特許出願第21217506.1号のパリ条約優先権を主張するものであり、その内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
本明細書において提供される「背景」の説明は、本開示の文脈を一般的に提示する目的のためのものである。この背景のセクションに記載されている範囲における現時点で氏名が記載されている発明者らの研究、及び出願時に先行技術として適格でない可能性がある本明細書の態様は、本発明に対する先行技術として明示的にも黙示的にも認められない。
【0004】
最新世代のモバイル通信システムは、以前の世代のモバイル通信システムで提供されていた単純な音声及びメッセージングサービスよりも幅広いサービスをサポートすることができる。例えば、LTEシステムが提供する改良された無線インタフェースと向上したデータレートにより、ユーザは、モバイルビデオストリーミングやモバイルビデオ会議等、以前は固定回線のデータ接続でしか利用できなかったような高データレートのアプリケーションを楽しむことができる。そのため、このようなネットワークの展開に対する需要は高く、このようなネットワークのカバーエリア(ネットワークへのアクセスが可能な地理的位置)は、今後急速に拡大し続けることが予想される。
【0005】
将来の無線通信ネットワークは、既存のシステムがサポートするために最適化されるよりも、種類が増え続けるデバイス及びデータトラフィックプロファイルとの通信を効率的にサポートすることが期待される。例えば、将来のワイヤレス通信ネットワークは、複雑さを低減したデバイス、マシン型通信デバイス、高解像度ビデオディスプレイ、バーチャルリアリティヘッドセット等を含むデバイスとの通信を効率的にサポートすることが期待される。このような様々なタイプのデバイスの一部は、例えば「モノのインターネット」をサポートするための複雑度の低いデバイス等、非常に多く配置される場合があり、通常、比較的高い遅延耐性を持つ比較的少量のデータの伝送に関連し得る。
【0006】
このことから、将来の無線通信ネットワーク、例えば、5G又は新しい無線システム/新しい無線アクセス技術(RAT:New Radio Access Technology)システム[1]と呼ばれ得るもの、及び既存のシステムの将来の新しいバージョン/リリースには、異なるアプリケーション及び異なる特性データトラフィックプロファイルに関係付けられた広範囲のデバイスの接続性を効率的にサポートすることが望まれている。デバイスの接続性は、従来、いわゆる「ハンドオーバー」手順を用いることによって維持される。「ハンドオーバー」手順において、通信デバイスは、無線通信ネットワークからの指示に応じて、又は1つ又は複数の条件が満たされたことに応じて、無線通信ネットワークへのアクセスポイントを変更する。将来のワイヤレス通信ネットワークの幅広いデバイスの種類と能力を考慮すると、ハンドオーバー手順の改善が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第2017/119919号
【特許文献2】米国特許出願第2016/345345号
【特許文献3】米国特許出願第2018/213379号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、上述した問題の少なくともいくつかに対処又は軽減するのに役立つものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本技術の実施形態は、無線通信ネットワークに対して信号を送受信すると共に複数のリモート通信デバイスに対して信号を送受信するように構成される中継ノードとして機能する通信デバイスを動作させる方法を提供することができる。当該方法は、前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信する。
【0010】
通信デバイスを動作させる方法に加えて、通信デバイス、インフラストラクチャ機器、インフラストラクチャ機器を動作させる方法、及び通信デバイス及びインフラストラクチャ用の回路にも関連する本技術の実施形態は、無線通信ネットワークにおける通信デバイスによるハンドオーバーをより効率的に実行することを可能にする。
【0011】
本開示の各態様及び特徴は、添付の特許請求の範囲において定義される。
【0012】
上述の一般的な説明と以下の詳細な説明の両方は、本技術を例示するものであり、制限するものではないことを理解されたい。記載された実施形態は、さらなる利点と共に、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって最も良く理解されるであろう。
【0013】
本開示及びこれに付随する利点の多くは、添付の図面(同様の参照符号は複数の図を跨いて同一又は対応する部分を示す)と関連して検討された場合の以下の詳細な説明を参照することによってより良く理解されるようになると、容易により完全な理解が得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の特定の実施形態によって動作するように構成されることができるLTEタイプの無線電気通信システムのいくつかの態様を概略的に表す。
図2】本開示の特定の実施形態によって動作するように構成されることができる新しい無線アクセス技術(RAT)無線電気通信システムのいくつかの態様を概略的に表す。
図3】本開示の特定の実施形態によって動作するように構成されることができる例示的なインフラストラクチャ機器及び通信デバイスの概略ブロック図である。
図4】従来のハンドオーバー手順の各態様を概略的に表す。
図5】[4]から引用したもので、グループハンドオーバー手順のシナリオ例を示している。
図6】[4]から引用したもので、グループハンドオーバーコマンドの例を示している。
図7】本技術の実施形態によって通信デバイスと無線通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャ機器との間の通信の一部概略図、一部メッセージのフローチャートである。
図8】本技術の実施形態による通信システムにおける通信の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ロングタームエボリューション高度無線アクセス技術(4G)
図1は、一般にLTEの原理に従って動作する移動通信ネットワーク/システム6のいくつかの基本的な機能を示す概略図であるが、他の無線アクセス技術をサポートすることもでき、本明細書で説明する本開示の実施形態を実装するように適合させることもできる。図1の様々な要素及びそれぞれの動作モードの特定の態様は、周知であり、3GPP(登録商標)(RTM)機関によって管理される関連規格で定義されており、また、このテーマに関する多くの書籍、例えば、Holma H. and Toskala A [2]にも記載されている。本明細書に記載される電気通信ネットワークの運用上の側面で、特に記述されていないもの(例えば、異なる要素間で通信するための特定の通信プロトコルや物理チャネルに関するもの)は、既知の技術、例えば、関連する規格や、関連する規格に対する既知の修正案や追加案に従って実装することができることが理解されるであろう。
【0016】
ネットワーク6は、コアネットワーク2に接続された複数の基地局1を含む。各基地局は、通信デバイス4との間でデータが通信可能なカバーエリア3(例えばセル)を提供する。各基地局1は図1では単一のエンティティとして示されているが、当業者であれば、基地局の機能の一部は、アンテナ、リモートラジオヘッド、増幅器等の、ばらばらで相互に接続された要素によって実行されてもよいことを理解するであろう。集合的に、1つ又は複数の基地局は無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)を形成することができる。
【0017】
データは、基地局1から無線ダウンリンク(DL)を介してそれぞれのカバーエリア3内の通信デバイス4に送信される。通信デバイス4から基地局1へは、無線アップリンク(UL)を介してデータが送信される。コアネットワーク2は、それぞれの基地局1を介して通信デバイス4との間でデータをルーティングし、認証、モビリティ管理、充電等の機能を提供する。端末装置は、移動局、ユーザ装置(UE)、ユーザ端末、移動無線、通信デバイス等とも称する。[裕平1]コアネットワーク2によって提供されるサービスには、インターネット又は外部の電話サービスへの接続が含まれる場合がある。コアネットワーク2はさらに、通信デバイス4に向けてダウンリンクデータを送信するために通信デバイス4と効率的にコンタクト(すなわちページング)することができるように、通信デバイス4の位置を追跡することができる。
【0018】
ネットワークインフラストラクチャ機器の一例である基地局は、トランシーバ局、ノードB、e-nodeB、eNB、g-nodeB、gNB等とも称する。この点で、異なる用語は、大まかに同等の機能を提供する要素について、異なる世代の無線通信システムに関連付けられることが多い。しかしながら、本開示の特定の実施形態は、異なる世代の無線電気通信システムにおいて等しく実装されることが可能であり、簡略化のために、基礎となるネットワークアーキテクチャに関係なく、特定の用語が使用され得る。すなわち、特定の例示的な実施形態に関連して特定の用語を用いることは、これらの実施形態が、その特定の用語に最も関連し得る特定の世代のネットワークに限定されることを示すことを意図するものではない。
【0019】
新しい無線アクセス技術(5G)
新しい無線及び5Gで提案され、使用される用語の一部を用いる無線通信ネットワークの構成例を図2に示す。図2では、複数の送受信ポイント(TRP:Transmission and Reception Point)10が、分散制御ユニット(DU:Distributed control Unit)41,42に、線16で表された接続インタフェースによって接続されている。TRP10の各々は、無線通信ネットワークで利用可能な無線周波数帯域で無線アクセスインタフェースを介して信号を送受信するように配置されている。したがって、無線アクセスインタフェースを介して無線通信を実行するための範囲内で、TRP10の各々は、円12で表されるように、無線通信ネットワークのセルを形成する。このように、セル12によって提供される無線通信範囲内に存在する無線通信デバイス14は、無線アクセスインタフェースを介してTRP10に対して信号を送受信することができる。分散ユニット41,42の各々は、インタフェース46を介して中央ユニット(CU:Central Unit)40(制御ノードとも称する)に接続されている。中央ユニット40は、次に、無線通信デバイスと通信を行うためのデータ伝送に必要な他の全ての機能を含むコアネットワーク20に接続され、コアネットワーク20は、他のネットワーク30に接続されてもよい。
【0020】
図2に示される無線アクセスネットワークの要素は、図1の例に関して説明されるようなLTEネットワークの対応する要素と同様に動作することができる。図2に表される電気通信ネットワーク、及び本開示の実施形態によって本明細書に記載される他のネットワークの動作態様であって、具体的に説明されていないもの(例えば、異なる要素間で通信するための特定の通信プロトコル及び物理チャネルに関連するもの)は、任意の既知の技術に従って、例えば、無線電気通信システムの係る動作態様を実装するための現在使用されている手法に従って、例えば、関連する規格に従って実装されてもよいことが理解されるであろう。
【0021】
図2のTRP10は、部分的に、LTEネットワークの基地局又はeNodeBに対応する機能を有し得る。同様に、通信デバイス14は、LTEネットワークでの動作について既知のUEデバイス4に対応する機能を有し得る。したがって、新しいRATネットワークの運用態様(例えば、異なる要素間で通信するための特定の通信プロトコル及び物理チャネルに関連する)は、LTE又は他の既知のモバイル通信規格から知られているものとは異なる可能性があることが理解されよう。しかし、新しいRATネットワークのコアネットワークコンポーネント、基地局、及び通信デバイスの各々は、それぞれ、LTE無線通信ネットワークのコアネットワークコンポーネント、基地局、及び通信デバイスと機能的に類似することも理解されよう。
【0022】
広範な最上位レベルの機能性の観点から、図2に表される新しいRAT電気通信システムに接続されるコアネットワーク20は、図1に表されるコアネットワーク2に対応すると大まかに考えることができ、それぞれの中央ユニット40及びそれらに関連する分散ユニット/TRP10は、図1の基地局1に対応する機能性を提供すると大まかに考えることができる。ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードという用語は、これらの要素及び無線通信システムの従来の基地局タイプの要素を包含するために使用されてもよい。それぞれの分散ユニットと通信デバイスとの間の無線インタフェース上でスケジューリングされる送信のスケジューリング責任は、目下のアプリケーションに応じて、制御ノード/中央ユニット及び/又は分散ユニット/TRPにある場合がある。図2には、第1の通信セル12のカバーエリア内に通信デバイス14が表されている。この通信デバイス14は、したがって、第1の通信セル12に関係付けられた分散ユニット/TRP10のうちの1つを介して、第1の通信セル12内の第1の中央ユニット40とシグナリングを交換することができる。
【0023】
図2は、本明細書で説明する原則に従った手法が採用され得る新しいRATベースの電気通信システムの提案アーキテクチャの単なる一例を表しており、本明細書で開示する機能は、異なるアーキテクチャを有する無線電気通信システムに関しても適用され得ることがさらに理解されるであろう。
【0024】
したがって、本明細書に記載される本開示の特定の実施形態は、図1及び図2に示される例示的なアーキテクチャ等、様々な異なるアーキテクチャに従ってワイヤレス電気通信システム/ネットワークにおいて実装され得る。したがって、任意の所与の実施態様における特定のワイヤレス電気通信アーキテクチャは、本明細書で説明される原理にとってあまり重要ではないことが理解されよう。この点に関して、本開示の特定の実施形態は、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードと通信デバイスとの間の通信の文脈で一般的に説明されることがあり、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノード及び通信デバイスの具体的な性質は、目下の実施態様のネットワークインフラストラクチャに依存する。例えば、いくつかのシナリオでは、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードは、本明細書に記載される原理に従って機能を提供するように適合された図1に示されるようなLTEタイプの基地局1等の基地局から成ってもよく、他の例では、ネットワークインフラストラクチャ機器は、本明細書に記載される原理に従って機能を提供するように適合された図2に示されるような制御ユニット/制御ノード40及び/又はTRP10から成ってもよい。
【0025】
図2に示されたネットワークの構成要素のいくつかのより詳細な図は、図3によって提供される。図3において、図2に示されるようなTRP10は、簡略化された表現として、無線送信機30と、無線受信機32と、送信機30及び無線受信機32を制御し、TRP10によって形成されるセル12内の1つ又は複数のUE14に無線信号を送受信させるように動作することができるコントローラ又は制御プロセッサ34とを備える。図3に示すように、例示的なUE14は、対応する送信機49と、受信機48と、送信機49及び受信機48を制御し、TRP10によって形成される無線アクセスインタフェースを介して無線通信ネットワークにアップリンクデータを表す信号を送信させ、従来の動作に従って送信機30によって送信されると共に受信機48によって受信される信号としてダウンリンクデータを受信させるように構成されるコントローラ44とを備える。
【0026】
送信機30,49及び受信機32,48(並びに本開示の例及び実施形態に関連して説明する他の送信機、受信機及び送受信機)は、例えば5G/新しい無線規格に従って無線信号を送受信するために、無線周波数フィルタ及び増幅器並びに信号処理コンポーネント及びデバイスを含み得る。コントローラ34,44(並びに本開示の例及び実施形態に関連して説明する他のコントローラ)は、例えば、マイクロプロセッサ、CPU、又は専用チップセット等であってもよく、不揮発性メモリ等のコンピュータ可読媒体に記憶される命令を実行するように構成される。本明細書で説明する処理ステップは、例えば、ランダムアクセスメモリと組み合わせたマイクロプロセッサが、コンピュータ可読媒体に格納された命令に従って動作することにより実行することができる。送信機、受信機、及びコントローラは、簡単に表現するために、図3に別個の要素として概略的に示されている。しかし、これらの要素の機能は、例えば、1つ又は複数の適切にプログラムされたプログラム可能なコンピュータ、又は1つ又は複数の適切に構成される特定用途向け集積回路/回路/チップ/チップセットを使用して、様々な異なる方法で提供することができることが理解されるであろう。理解されるように、インフラストラクチャ機器/TRP/基地局及びUE/通信デバイスは、一般に、その動作機能に関連する様々な他の要素から構成される。
【0027】
図3に示すように、TRP10は、物理インタフェース16を介してDU42に接続するネットワークインタフェース50も含む。したがって、ネットワークインタフェース50は、DU42及びCU40を介してTRP10からコアネットワーク20へのデータ及びシグナリングトラフィックのための通信リンクを提供する。
【0028】
DU42とCU40との間のインタフェース46はF1インタフェースとして知られており、物理又は論理インタフェースとすることができ、光ファイバー又は他の有線又は無線の高帯域幅接続から形成することができる。一例では、TRP10からDU42への接続16は光ファイバー経由である。TRP10とコアネットワーク20との間の接続は、一般にバックホールと呼ぶことができ、これはTRP10のネットワークインタフェース50からDU42へのインタフェース16と、DU42からCU40へのF1インタフェース46とから構成される。
【0029】
ハンドオーバーが実行され得る無線通信ネットワークの詳細図を図4に示す。図4から理解されるように、通信デバイス72は、ソースインフラストラクチャ機器74から、コアネットワーク60への無線アクセスネットワークの一部を成すターゲットインフラストラクチャ機器76へハンドオーバーされる。理解されるように、通信デバイス72は、図1図2及び図3の通信デバイス14等の通信デバイスの一例である。通信デバイス72は、一例ではUEであってもよい。
【0030】
ハンドオーバー前に、通信デバイス72は、アップリンクULで信号を送信し、ソースインフラストラクチャ機器74からダウンリンクDLで信号を受信する。ソースインフラストラクチャ機器74及びターゲットインフラストラクチャ機器76はそれぞれ、図1に示されるようなgNB1、又は図2及び図3に示されるような制御ノード40及びTRP10の組合せと考えることができる。ハンドオーバーの前に、通信デバイス72は、破線矢印64bによって概略的に示されるように、無線アクセスインタフェースのアップリンクリソースULを介してアップリンクデータをソースインフラストラクチャ機器74に対して送信するように示される。通信デバイス72は、同様に、ソースインフラストラクチャ機器74から通信デバイス72へ破線矢印66bで示されるようにダウンリンクリソースDLを介してソースインフラストラクチャ機器74によって送信されたダウンリンクデータを受信するように構成されることができる。ハンドオーバー後、通信デバイス72は、実線矢印66aによって概略的に示されるように、無線アクセスインタフェースのアップリンクリソースULを介してターゲットインフラストラクチャ機器76にアップリンクデータを送信するように示される。通信デバイス72は、同様に、ターゲットインフラストラクチャ機器76から通信デバイス72へ実線矢印64aで示されるように、ダウンリンクリソースDLを介してターゲットインフラストラクチャ機器76によって送信されたダウンリンクデータを受信するように構成されることができる。
【0031】
図4において、ソース及びターゲットインフラストラクチャ機器74,76はそれぞれ、それぞれのインフラストラクチャ機器74[裕平2]のコントローラ74c,76cへのインタフェース61,62を介してコアネットワーク60に接続されている。ソース及びターゲットインフラストラクチャ機器74,76はそれぞれ、アンテナ74d,76dに接続された受信機74b,76bと、アンテナ74d,76dに接続された送信機74a,76aとを備える。これに対応して、通信デバイス72は、アンテナ72dから信号を受信する受信機72bに接続されたコントローラ72cと、同じくアンテナ72dに接続された送信機72aとを備える。
【0032】
コントローラ74c,76cは、それぞれ、ソース及びターゲットインフラストラクチャ機器74,76を制御するように構成され、プロセッサ回路から成り得る。当該プロセッサ回路は、本明細書でさらに説明されるような機能を提供するための様々なサブユニット/サブ回路から成り得る。これらのサブユニットは、個別のハードウェア要素として実装されてもよいし、プロセッサ回路の適切に構成される機能として実装されてもよい。したがって、コントローラ74c,76cは、無線電気通信システムの装置用の従来のプログラミング/構成技術を用いて、所望の機能を提供するように適切に構成/プログラムされた回路から成り得る。送信機74a,76a及び受信機74b,76bは、従来の配置に従った信号処理及び無線周波数フィルタ、増幅器及び回路から成り得る。送信機74a,76a、受信機74b,76b及びコントローラ74c,76cは、簡単に表現するために、別個の要素として図4に概略的に示されている。しかしながら、これらの要素の機能は、例えば、1つ又は複数の適切にプログラムされたプログラム可能なコンピュータ、又は1つ又は複数の適切に構成される特定用途向け集積回路/回路/チップ/チップセットを用いて、様々な異なる方法で提供することができることが理解されよう。理解されるように、インフラストラクチャ機器74は、一般に、その動作機能に関連する様々な他の要素から成る。
【0033】
これに対応して、通信デバイス72のコントローラ72cは、送信機72a及び受信機72bを制御するように構成され、プロセッサ回路から成り得る。当該プロセッサ回路は、本明細書でさらに説明されるような機能を提供するための様々なサブユニット/サブ回路から成り得る。これらのサブユニットは、個別のハードウェア要素として実装されてもよいし、プロセッサ回路の適切に構成される機能として実装されてもよい。したがって、コントローラ72cは、無線電気通信システムの装置用の従来のプログラミング/構成技術を用いて、所望の機能を提供するように適切に構成/プログラムされた回路から成り得る。同様に、送信機72a及び受信機72bは、従来の配置に従った信号処理及び無線周波数フィルタ、増幅器及び回路から成り得る。送信機72a、受信機72b、及びコントローラ72cは、簡単に表現するために、別個の要素として図4に概略的に示されている。しかしながら、これらの要素の機能は、例えば、1つ又は複数の適切にプログラムされたプログラム可能なコンピュータ、又は1つ又は複数の適切に構成される特定用途向け集積回路/回路/チップ/チップセットを用いて、様々な異なる方法で提供することができることが理解されよう。理解されるように、通信デバイス72は、一般に、その動作機能に関連する他の様々な要素、例えば、電源、ユーザインタフェース等から成るが、これらは、簡略化のために図4には示されていない。
【0034】
コントローラ74c、72cは、不揮発性メモリ等のコンピュータ可読媒体に記憶された命令を実行するように構成されることができる。本明細書で説明する処理ステップは、例えば、ランダムアクセスメモリと組み合わせたマイクロプロセッサが、コンピュータ可読媒体に格納された命令に従って動作することにより実行することができる。
【0035】
サイドリンクリレー
上述したように、新しい無線では、幅広い種類の新しいデバイスと機能が導入されるため、デバイスと無線通信ネットワークとの接続性を維持する上で技術的な課題が生じる。現在3GPPグループで開発中の新しい無線の一態様は、3GPPグループの標準の3GPP Release-17で議論されているサイドリンクリレーである。例えば、3GPPの研究項目[3]では、シングルホップの新しい無線のサイドリンクベースの中継が議論されている。特に、[3]では次のような目標を掲げている。
・レイヤ3中継及びレイヤ2中継について、以下の側面(該当する場合)を中心に、サイドリンクベースのUE間中継及びUE間中継のサービス及びシステム側面(SA:Service and System Aspect)要件をサポートするための、仕様への影響が最小となるメカニズムを検討する[RAN2]。
-中継(再)選択基準と手順
-中継/リモートUE認証
-中継機能のQoS
-サービスの継続性
-SA3が結論を出した後の中継コネクションのセキュリティ
-ユーザプレーンのプロトコルスタック及び制御プレーンの手順(例えば、中継コネクションのコネクション管理)への影響
・新しい物理層チャネル/信号がないと仮定して、サイドリンクリレーのための発見モデル/手順の上位層オペレーションをサポートするメカニズムを検討する[RAN2]。
【0036】
[3]では、UE間中継及びUE間中継が同じ中継ソリューションを用いることが期待されており、将来の規格リリースにおけるマルチホップ中継サポートの前方互換性が考慮されるべきであることが指摘されている。また、[3]では、レイヤ2のUE間中継については、[4]で推奨されているエンドツーエンドのPacket Data Convergence Protocol(PDCP)とホップバイホップのRadio Link Control(RLC)のアーキテクチャが出発点として考慮されていることが述べられている。
【0037】
3GPPの会合(RAN2#115e)において、電子メールによる議論[5]で当初合意された。中継UEは、そのリモートUEのパス切り替えを目的として、特定のリモートUEに対する測定値で構成されるべきではないことが合意された。つまり、[5]によれば、中継UEは、リモートUEに対する測定値で構成されるべきではなかった。しかし、電子メールによる議論の中で、この提案に関心が示された。その後、中継UEがリモートUEに対する測定値で構成することができるようになれば、ハンドオーバーに関連するいくつかの追加機能拡張が可能になることが合意された。Device-to-Device(FeD2D)ネットワークのさらなる拡張では、グループハンドオーバーシナリオが、リレーとそのリモートUEが一緒にハンドオーバーを実行することを定義しているため、グループハンドオーバーコマンドは、中継UEの測定値(サービング基地局から受信した基準信号に基づく)がサービング基地局に示されることによってトリガされる。このグループハンドオーバーのシナリオをグループハンドオーバーシナリオ1と称する。グループハンドオーバーシナリオ1には、中継UEに接続中のリモートUEのうち、いずれのリモートUEが中継UEと一緒に移動するのかを、中継UEがどのようにして知るのかという問題がまだ残っている(全てのリモートUEが中継UEと一緒に移動するわけではない場合)。グループハンドオーバーシナリオ1に従ったグループハンドオーバーの例を図5及び図6に示す(いずれも[4]から引用)。
【0038】
リモートUEのグループが1つの中継UEから他の中継UEへハンドオーバーする、もう1つのグループハンドオーバーシナリオが考えられ、このグループハンドオーバーシナリオをグループハンドオーバーシナリオ2と称する。この場合、中継UEにリモートUEへの測定が設定されていない場合、レガシーの手順は次のようになる。リモートUEが測定を実行し、これらの測定値を中継UEを介してサービング基地局に送信する。しかし、この手順には次のような欠点がある。
・個々のリモートUEは、それ自身の測定レポートを中継UEを介して基地局に送信するため、PC5(リモートUEと中継UEとの間)及びUu(中継UEと基地局との間)の両方のリンクでシグナリングオーバーヘッドが発生する。
・ネットワークがリレー宛ての1つのRRCメッセージにおいて複数のハンドオーバーコンフィギュレーションを構成し、リレーがそのRRCメッセージを各リモートUEに転送する場合、その代わりに、ネットワークは、そのリモートUEが自身の測定レポートを送信することに基づいて、各リモートUEに個別のハンドオーバーコマンドを送信するため、グループハンドオーバーがトリガされないことがある。そのため、グループハンドオーバーの利点が失われる。
【0039】
本技術の実施形態によって、(少なくともいくつかの実施形態において)中継UEがリモートUEに対する測定値で構成される可能性があることが想定され、この想定に基づいて、いくつかの機能向上(特に、測定及びグループハンドオーバー手順に関連する)が提案される。
【0040】
サイドリンクリレーにおける測定とハンドオーバーの向上
図7は、本技術の実施形態によって、中継ノードとして機能する通信デバイス又はUE101とワイヤレス通信ネットワークとの間のワイヤレス通信システム100内の通信の一部概略図、一部メッセージのフローチャートを示す。無線通信ネットワークは、中継通信デバイス101が配置され得る又は出入りし得るカバーエリアを有する第1のセルを提供及び制御するインフラストラクチャ機器102を含むことができる。中継通信デバイス101は、複数のリモート通信デバイスに対して信号を送受信すると共に、無線通信ネットワークに対して信号を送受信する(例えば、無線通信ネットワークによって提供される無線アクセスインタフェースを介してインフラストラクチャ機器102に)又は実際には他の無線通信ネットワークから信号を受信するように構成される送受信機(又は送受信回路)101.1と、送受信回路101.1を制御して信号を送受信させるように構成されるコントローラ(又は制御回路)101.2とを備える。図7に見られるように、インフラストラクチャ機器102はまた、無線アクセスインタフェースを介して中継通信デバイス101に対して信号を送受信するように構成されることができる送受信機(又は送受信回路)102.1と、送受信回路102.1を制御して信号を送受信させるように構成されることができるコントローラ(又は制御回路)102.2とを備えることができる。コントローラ101.2,102.2のそれぞれは、例えば、マイクロプロセッサ、CPU、又は専用チップセット等であってもよい。
【0041】
中継通信デバイス101の制御回路101.2は、中継通信デバイス101と、リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す複数の測定レポートを蓄積(104)し、蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数の測定レポートに関する指標から成る蓄積測定レポートを生成(106)し、生成した蓄積測定レポートを無線通信ネットワークに(例えば、インフラストラクチャ機器102に)送信(108)するように中継通信デバイス101の送受信回路101.1と組み合わせて構成される。
【0042】
基本的に、本技術の実施形態は、ネットワークがシグナリングオーバーヘッドを低減してインフォームドグループハンドオーバーを実行するのを支援するために、リモートUEから個々の測定レポートを受信する毎に転送するのではなく、又は各リモートUEに向けて実行された測定に基づいて中継UEによって生成された個々の測定レポートを送信するのではなく、蓄積測定レポートが収集され、生成され、中継UEからネットワークに送信されることを提案する。さらに、本技術の少なくともいくつかの実施形態は、サービング中継UE及びターゲット中継UEがリモートUEに対する測定値で構成される場合、(上述のグループハンドオーバーシナリオ2に従って)潜在的なターゲット中継候補UEは、リモートUEのグループをモニタリングしている場合/単一のリモートUEがそれに向かって移動している場合、ハンドオーバー手順を自ら開始することができることを提案する。この手順により、測定レポートをトリガとするハンドオーバーに依存するシグナリングオーバヘッドを削減できる。
【0043】
図7を参照すると、蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数、例えば、蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられたリモート通信デバイスは無線通信ネットワークの第1のインフラストラクチャ機器101[裕平3]から無線通信ネットワークの第2のインフラストラクチャ機器への中継通信デバイス102[裕平4]を用いたグループハンドオーバーを実行すべきであると判定したことに基づいて、すなわち、グループハンドオーバーシナリオ1に従って、中継通信デバイス101によって選択されてもよい。代替的に、蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数、例えば、蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられたリモート通信デバイスは中継通信デバイス101から他の中継通信デバイスへグループハンドオーバーを実行すべきであると判定したことに基づいて、すなわち、グループハンドオーバーシナリオ2に従って、中継通信デバイス101によって選択されてもよい。したがって、事実上、中継通信デバイス101は、複数のリモート通信デバイスに関係付けられた測定レポートを蓄積する(ここで、係る測定レポートは、個々のリモート通信デバイスによって生成されてもよいし、各リモート通信デバイスに対して個別に中継通信デバイス101によって生成されてもよい)。次いで、蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数が生成した蓄積測定レポートに含められる。これは、例えばそれらの測定レポートが類似すること、及び、これにより、中継通信デバイス101は、中継通信デバイス101及び無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器間のリモート通信デバイスのうちの1つ又は複数とによって、又は、中継通信デバイス101と他の中継通信デバイスとの間の複数のリモート通信デバイスによって、ハンドオーバーが実行されるべきであると判定したことに基づいて行われる。したがって、中継通信デバイス101は、基本的に、蓄積測定レポートに含める測定レポートに対してフィルタリング機能を実行すると共に、個々の測定レポートとしてではなく、単一のレポートとして蓄積測定レポートを送信する。したがって、これは、2つの方法でシグナリングオーバーヘッドの削減を可能にし、測定レポートの効率及びグループハンドオーバー性能をさらに向上させる。本技術の実施形態のいくつかの配置によれば、中継UEは、リモートUEに対する測定値で構成されない場合があり、すなわち、中継UEは、自身で測定を実行してそれらのリモートUEから受信した信号(例えば、基準信号又はディスカバリメッセージ)に関する測定レポートを生成することはしない。この場合、リモートUEは測定レポートを中継UEに送信し、中継UEは蓄積測定レポートを生成して、これをサービングgNBに送信する。言い換えれば、中継通信デバイスは、リモート通信デバイスに基準信号/ディスカバリメッセージを送信し、リモート通信デバイスから測定レポートを受信するように構成されてもよく、当該測定レポートによって示される測定は、リモート通信デバイスが送信された基準信号/ディスカバリメッセージに対して実行したものである。
【0044】
[裕平5][裕平6]グループハンドオーバーシナリオ1では、互いに類似した測定結果を有するリモートUE(中継UEに関して比較的安定した測定結果を有する場合もある)が、これらのリモートUEがeNBlからeNB2へ中継UEを用いてハンドオーバーすべきことを示し、したがって、これらの測定結果が蓄積される。グループハンドオーバーシナリオ2では、互いに類似した測定結果を有するリモートUEが、これらのリモートUEが特定の中継UEに向かって移動していることを示し、したがって、係る測定結果が同様に蓄積される。各リモートUEに対して個別の測定レポートを送信する代わりに、蓄積測定レポートを送信することで、制御シグナリングのオーバヘッドの削減に関してメリットが得られる。
【0045】
蓄積測定レポートには、以下の情報要素のうち1つ又は複数を含めることができる。
1)リモートUEのID-ローカルUEのID
2)リモートUE(すなわち、同様の測定値を有し、したがって(又は他の方法で)その測定値が蓄積測定レポートに含まれるUE)の数
3)測定結果:各リモートUEの個々の測定結果(例えば、基準信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)、基準信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)、干渉レベル、又は受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator))。例えば、グループハンドオーバーシナリオ1の場合、中継UEはネットワークからハンドオーバーコマンドを受信し、いずれの中継UEが一緒にハンドオーバーすべきかを独自に決定することができる。そうでない場合は、ネットワークが必要なハンドオーバーの決定を行うのを支援するために、この情報をネットワークに送信する必要がある
4)トリガイベント(例えば、[6]で定義されているイベントA3/A5/A4(当業者にはよく理解されるであろう))
5)ターゲットノード(例えば、グループハンドオーバーシナリオ1のターゲットeNB/gNB、又はグループハンドオーバーシナリオ2のターゲット中継UE)。このターゲットノードに関する指標は暗示であってもよく、例えば、測定結果(上記項目3)で言及)を強度の高い順にリストにすることで、グループハンドオーバーのターゲットノード又はグループハンドオーバーの一部を成す必要がある1つ又は複数のリモートUEを暗に示すことができる
【0046】
言い換えれば、蓄積測定レポートは、蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられたリモート通信デバイスのそれぞれに関係付けられた識別子、蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられたリモート通信デバイスの数、蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数のそれぞれの測定、及び測定に基づいてトリガされた1つ又は複数のイベントのうちの1つ又は複数に関する指標を含むことができる。
【0047】
個々の測定結果の少なくとも一部が蓄積レポートに含まれない場合、それに応じて送信される情報量を削減することができる。例えば、蓄積レポートを用いなければ、リモートUEから個々のレポートを受信する毎に、中継UEは各個別レポートを転送する必要がある。一方、蓄積レポートを用いると、中継UEは係るレポートを1つだけ送信すれば済む。これにより、中継UEからの必要なアクセスシグナリングが削減される。また、各メッセージを異なる時間に個別に送信する代わりに、中継UEが蓄積レポートを1回/1メッセージで送信するため、中継UEでの消費電力も削減することができる可能性がある。
【0048】
全てのリモートUEが同時に測定レポートを送信することは予期されないため、いつ蓄積測定レポートを生成して送信するか、及びいずれの個々のリモートUE測定レポートをこの蓄積測定レポートに含めるべきかを知るために、測定レポート受信ウィンドウ(すなわち、時間期間)を中継UEに構成することができる。言い換えれば、複数の蓄積測定レポートのうち選択される1つ又は複数の測定レポートは、所定の期間中にリモート通信デバイスから受信されたものである。
【0049】
中継UEは、この期間中に受信した測定レポートを収集し、受信したレポートの数が予め定義された閾値以上であるという条件でのみ、蓄積レポートを送信することができる。言い換えれば、中継通信デバイスは、所定の期間中にリモート通信デバイスから受信した、蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数の数が予め定義された閾値以上である場合にのみ、生成した蓄積測定レポートを無線通信ネットワークに送信するように構成される。
【0050】
受信ウィンドウは、中継UEが任意のリモートUEから最初の測定レポート(すなわち、直近に送信された蓄積測定レポートに含まれていた、最後に受信した測定レポート以降の最初の測定レポート)を受信した後にトリガする(すなわち、開始する)ことができる。当業者であれば、この閾値を1に設定可能であることを理解することができるであろうが、これは、時間ウィンドウの間にどれだけ多くのレポートが受信されても、蓄積レポートが送信されることを意味する。閾値が1より大きい場合、ウィンドウの間に受信されたレポートの数が閾値を下回れば、個々のレポートのみが転送される。
【0051】
本技術の実施形態のいくつかの配置によれば、中継UEは、リモートUEに対する測定値で構成されることができる。すなわち、中継UEは、測定を実行し、それらのリモートUEから受信した信号(例えば、基準信号)に関する測定レポートを生成する。次いで、中継UEは、これらの生成された測定レポートの1つ又は複数を含む蓄積測定レポートを生成し、当該蓄積測定レポートをそのサービングgNBに送信する。言い換えれば、中継通信デバイスは、リモート通信デバイスから基準信号を受信し、受信した基準信号に対して測定を実行して複数の測定レポートを生成するように構成されることができる。
【0052】
グループハンドオーバーシナリオ1の場合、中継UE/gNBは、gNB間のハンドオーバー時にいずれのリモートUEが中継UEに留まるか(いずれのリモートUEが留まらないか)を識別する必要がある。中継UEがリモートUEに対する測定値で構成され、リモートUEから受信した参照信号を特定のリモートUEに関連付けることができる場合(例えば、参照信号がローカルリモートUE[裕平7]のIDでスクランブルされる)、中継UEは、例えば、それらが安定したRSRP値又は中継UEに対する安定した相対距離を有すること等を判定することによって、そのUEに留まるリモートUEを識別することができる。その後、蓄積測定レポートが中継UEからgNBに送信される。言い換えれば、受信された基準信号の各々は、それが受信されたリモート通信デバイスに関連する識別子に関する指標から成る。グループハンドオーバーシナリオ2の場合、ターゲットとなる可能性のある中継UEは、いずれのリモートUEに切り替えようとしているかを識別する必要がある。言い換えれば、中継通信デバイスは、無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器を介して他の中継通信デバイスに、蓄積した測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられたリモート通信デバイスに関係付けられた識別子に関する指標を送信するように構成されてもよく、他の中継装置は、蓄積した測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられたリモート通信デバイスによって、中継通信デバイスから他の中継通信デバイスへ実行されるグループハンドオーバーのターゲットである。より一般的には、本技術の実施形態のいくつかの配置によれば、ID共有は、蓄積した測定レポートに基づいて(又は、蓄積した測定レポートに関連して)全く行われなくてもよく、言い換えれば、中継通信デバイスは、無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器を介して、複数のリモート通信デバイスのうちの1つ又は複数に関係付けられた識別子に関する指標を、他の中継通信デバイスに送信するように構成されてもよい。
【0053】
他の(ターゲットの)中継通信デバイスは、無線通信ネットワークの、中継通信デバイスと同じセル(イントラセル)内にある場合もあれば、他の(ターゲットの)中継通信デバイスは、中継通信デバイスと無線通信ネットワークの異なるセル(インターセル)内にある場合もある。イントラセルの場合、セル内の全ての中継UEを、任意のリモートUEに対する測定によって構成することができる。ローカルリモートUEのIDはリレー間で共有できるが、リレー間でローカルリモートUEのIDの衝突がないことを保証するかどうかは、gNBの実装次第である。セル間の場合、異なるセルを跨る中継UEが特定のリモートUEを識別することを可能にするため、ローカルリモートUEのIDを交換するためのセル間交換シグナリングが行われる。
【0054】
本明細書で説明する拡張グループハンドオーバー手順は、グループハンドオーバーシナリオ1及びグループハンドオーバーシナリオ2の両方に適用できる。ここで、以下に説明する配置では、中継UEがリモートUEに対する測定値で構成されるものと仮定する。以下に説明する拡張グループハンドオーバー手順は、本開示の実施形態の異なる配置によって、ソース中継UE又は(グループハンドオーバーシナリオ2の場合)ターゲット中継UEのいずれかによって開始することができる。
【0055】
グループハンドオーバー手順が(グループハンドオーバーシナリオ1又はグループハンドオーバーシナリオ2のいずれかについて)ソース中継UEによって開始される本技術の実施形態の配置では、ソース中継UEはリモートUEに向けて測定を実行し、例えば、1つのgNBから他のgNBへハンドオーバーするときにいずれのリモートUEがそのリモートUEに留まるか(グループハンドオーバーシナリオ1)、又はいずれのリモートUEが他の中継UEに切り替わるか(グループハンドオーバーシナリオ2)に関連する情報を取得する。次いで、ソース中継UEは、リモートUE情報及びグループハンドオーバーのターゲットノードに関する暗示的指標、並びに(蓄積した測定レポートの情報要素に関して上述したように)トリガされた1つ又は複数のイベントに関するを含む蓄積した測定レポートをネットワークに送信する。ターゲットノードは、無線通信ネットワークの第2のインフラストラクチャ機器であり、グループハンドオーバーは、中継通信デバイス及び1つ又は複数のリモート通信デバイスによって、無線通信ネットワークの第1のインフラストラクチャ機器から第2のインフラストラクチャ機器へ実行される(グループハンドオーバーシナリオ1)か、又は、ターゲットノードは、他の中継通信デバイスであり、グループハンドオーバーは、複数のリモート通信デバイスによって、中継通信デバイスから他の中継通信デバイスへ実行される(グループハンドオーバーシナリオ2)かのいずれかである。
【0056】
その後、ネットワークは、ターゲットノードとネゴシエートし、FeD2Dグループハンドオーバーで既に説明したように、上記段落で説明したようにグループハンドオーバーが実行される前に、グループハンドオーバーコマンドをソース中継UEに送信する。言い換えれば、中継通信デバイスは、送信された蓄積測定レポートに応答して、無線通信ネットワークから、グループハンドオーバーが実行されることを示すグループハンドオーバーコマンドを受信するように構成されることができる。
【0057】
グループハンドオーバー手順がターゲット中継UEによって開始される(グループハンドオーバーシナリオ2の場合)本技術の実施形態の配置では、ターゲット中継UEがリモートUEに対する測定値で構成され、リモートUEのグループがターゲット中継UEに向かって移動していることをモニタリングしている場合、潜在的なターゲット中継UEは、蓄積測定レポートをネットワークに送信する。次いで、これらのリモートUEのソースノードを特定し、同じソースノードに属する場合には、ソース中継UEとターゲット中継UEの両方に対してグループハンドオーバーコマンドを発行するのがネットワークの役割である。
【0058】
ソース中継UE又はターゲット中継UEから蓄積測定レポートを受信したにもかかわらず、ネットワークがグループハンドオーバーが必要でないと判定した場合、ネットワークは、ソース中継UE又はターゲット中継UEにその旨を示すことができる。これは、ターゲット中継UEが潜在的なハンドオーバー手順を開始した場合に特に重要である場合があり、これにより、ターゲット中継UEは、当該ターゲット中継UEへハンドオーバーするかもしれない潜在的なリモートUEのために予約していたリソースを解放することができる。
【0059】
当業者であれば、ターゲット中継UE主導のグループハンドオーバー手順に関して上述した本技術の実施形態の配置は、係る手順が、非蓄積測定レポートの場合及び非グループハンドオーバーの場合の一方又は両方にも適用可能であることを理解するであろう。ここで、グループハンドオーバー及び蓄積測定レポートの使用に関して上述したのと同じ方法で、ターゲット中継UEは、(実際に蓄積測定レポートを生成及び送信することなく)単一のリモートUE/リモートUEのグループに関して実行された測定に基づいて、その単一のリモートUE/リモートUEのグループが現在の中継UEからターゲット中継UEへハンドオーバーすべきであることの判定[裕平8]を開始することができる。言い換えれば、ターゲット中継UEは、中継通信デバイスと、他の中継通信デバイスを介してワイヤレス通信ネットワークに接続中である複数のリモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定を示す1つ又は複数の測定レポートをそれぞれ蓄積し、蓄積した1つ又は複数の測定レポートに基づいて、関係付けられたリモート通信デバイスのうちの1つ又は複数が、他の中継通信デバイスから中継通信デバイスへハンドオーバーを実行すべきであると判定し、関係付けられたリモート通信デバイスのうちの1つ又は複数が、他の中継通信デバイスから中継通信デバイスへハンドオーバーを実行すべきであると示す指標を、無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器に対して送信するように構成されることができる。
【0060】
本技術のいくつかの実施形態では、別々のリモートUEに関係付けられた測定レポートを含む蓄積測定レポートを送信するのではなく(又は場合によっては、当該送信することに加えて)、中継UEは、中継UEの範囲内に存在するリモートUE及び/又は中継UEの全て(又は少なくともいくつか)に関連する測定を含む、及び/又は中継UEの範囲内に存在するサービングgNB及び/又は他のgNBに関連する測定を含む、既存の単一の測定レポートの修正バージョンを送信する場合がある。言い換えれば、中継UEは、1つ又は複数のリモート通信デバイス及び/又はリレーノードとして機能する1つ又は複数の他の通信デバイスを含む1つ又は複数の通信デバイスから、且つ/又は無線通信ネットワークの1つ又は複数のインフラストラクチャ機器から基準信号を受信し、受信した基準信号に対して測定を実行し、実行された測定の各々に関する指標から成る測定レポートを生成し、トリガ条件が満たされたと判定し、トリガ条件が満たされたとの判定に応じて、生成した測定レポートを無線通信ネットワークに送信するように構成されることができる。ここで、このようなトリガ条件は、1つ又は複数のイベント(例えば、前述のイベントA3、A4、又はA5)が、実行した測定のうちの1つ又は複数に基づいてトリガされたこと、及び/又は、最後の測定レポートが中継通信デバイスによって無線通信ネットワークに送信されてから予め定義された期間が経過したことを中継通信デバイスが判定すること(すなわち、この変更された単一の測定レポートが周期的であること)、又は、周期的な報告に基づいてトリガされるイベント[裕平9][裕平10]、及び/又は、測定の少なくとも1つが、1つ又は複数の所定の基準(例えば、中継UEに接続されたリモートUEのうちの1つのリモートUEの測定されたRSRP、又はgNBから受信した信号の測定されたRSRPが閾値レベル以下である可能性がある-ただし、当業者であれば、測定タイプ又は関係する測定リンクが異なる可能性があることを理解するであろう)を満たすことを含むことができる。
【0061】
本質的にここでは、本技術の係る実施形態によって、中継UEは、中継UEについて既存のトリガ条件(周期的な測定を含む)が満たされたときに、サイドリンクリモートUE/他の中継UEの測定値を報告する。つまり、gNBは、例えば、中継UEに対してハンドオーバーがトリガされようとしているときに、サイドリンクリモートUE/中継UEの測定値を受信する。中継UEに対してトリガされるトリガ基準が満たされる毎に、中継UEはこの単一レポートにレポートのトリガとなった測定を含めるが、このレポートをネットワークに送信する前に、リモートUE又は他の中継UEに対して実施した他の測定もこの単一レポートに含めることができる。この測定レポート(Uuリンク測定とサイドリンク測定の両方を含むことができる単一のレポート)を用いることで、ネットワークは、ハンドオーバー又はグループハンドオーバーの構成又は管理方法(例えば、いずれのリモートUEが中継UEと共にハンドオーバーされる可能性があるか)をより充分に把握することができる。
【0062】
図8は、本技術の実施形態による通信システムにおける通信の処理例を示すフローチャートである。図8に示す処理は、無線通信ネットワークに対して信号を送受信すると共に複数のリモート通信デバイスに対して信号を送受信するように構成される中継ノードとして機能する通信デバイスを動作させる方法である。
【0063】
本方法は、ステップS1で開始する。本方法は、ステップS2において、中継通信デバイスと、リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定を示す複数の測定レポートをそれぞれ蓄積する。ステップS3において、本処理は、蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数の測定レポートの表示を含む蓄積した測定レポートを生成する。次いで、本方法は、ステップS4において、生成した蓄積測定レポートを無線通信ネットワークに送信する。本処理はステップS5で終了する。
【0064】
当業者であれば、図8によって示される方法は、本明細書に記載される本技術の実施形態によって適合され得ることを理解するであろう。例えば、他の中間ステップを本方法に含めてもよいし、ステップを任意の論理的順序で実行してもよい。さらに、本技術の実施形態は、図7に示す例示的なシステムによって主に説明されてきたが、本明細書に記載されたシステム以外のシステムにも同様に適用できることは、当業者には明らかであろう。
【0065】
当業者は、本明細書で定義したようなワイヤレス通信ネットワーク及び/又は通信デバイスが、前述の段落で議論された様々な配置及び実施形態によってさらに定義され得ることをさらに理解するであろう。本明細書で定義し、説明したような係るワイヤレス通信ネットワーク及び通信デバイスは、本開示によって定義した通信システム以外の通信システムの一部を成し得ることが、当業者にはさらに理解されよう。以下の番号付けされた段落は、本技術のさらなる例示的な態様及び特徴を提供する。
【0066】
段落1 無線通信ネットワークに対して信号を送受信すると共に複数のリモート通信デバイスに対して信号を送受信するように構成される中継ノードとして機能する通信デバイスを動作させる方法であって、
前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す複数の測定レポートを蓄積し、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、
前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信する
方法。
【0067】
段落2 段落1に記載の方法であって、さらに、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスは、前記無線通信ネットワークの第1のインフラストラクチャ機器から前記無線通信ネットワークの第2のインフラストラクチャへの前記中継通信デバイスを用いたグループハンドオーバーを実行すべきであると判定したことに基づいて、前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数を選択する
方法。
【0068】
段落3 段落1又は2に記載の方法であって、さらに、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスは、前記中継通信デバイスから他の中継通信デバイスへのグループハンドオーバーを実行すべきであると判定したことに基づいて、前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数を選択する
方法。
【0069】
段落4 段落1~3のいずれかに記載の方法であって、
前記蓄積測定レポートは、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスのそれぞれに関係付けられた識別子、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられたリモート通信デバイス数、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数のそれぞれに関する前記測定、及び
前記測定に基づいてトリガされた1つ又は複数のイベント
のうちの1つ又は複数に関する指標から成る
方法。
【0070】
段落5 段落4に記載の方法であって、さらに、
前記送信した蓄積測定レポートに応答して前記無線通信ネットワークから、グループハンドオーバーが指定ターゲットノードに対して実行されることを示すグループハンドオーバーコマンドを受信する
方法。
【0071】
段落6 段落5に記載の方法であって、
前記ターゲットノードは、他の中継通信デバイスであり、
前記グループハンドオーバーは、複数の前記リモート通信デバイスによって、前記中継通信デバイスから前記他の中継通信デバイスへ実行される
方法。
【0072】
段落7 段落5又は6に記載の方法であって、
前記ターゲットノードは、前記無線通信ネットワークの第2のインフラストラクチャであり、
前記グループハンドオーバーは、前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスの1つ又は複数とによって、前記無線通信ネットワークの第1のインフラストラクチャ機器から前記第2のインフラストラクチャへ実行される
方法。
【0073】
段落8 段落1~7のいずれかに記載の方法であって、さらに、
前記リモート通信デバイスに対して基準信号を送信し、
前記リモート通信デバイスによって前記送信した基準信号に対して実行された前記測定を示す前記測定レポートを前記リモート通信デバイスから受信する
方法。
【0074】
段落9 段落8に記載の方法であって、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの前記選択される1つ又は複数は、所定の期間中に前記リモート通信デバイスから受信されたものである
方法。
【0075】
段落10 段落9に記載の方法であって、さらに、
前記所定の期間中に前記リモート通信デバイスから受信された前記蓄積した複数の測定レポートのうちの前記選択される1つ又は複数の数が予め定義された閾値を超えた場合のみ、前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信する
方法。
【0076】
段落11 段落1~10のいずれかに記載の方法であって、さらに、
前記リモート通信デバイスから基準信号を受信し、
前記受信した基準信号に対して前記測定を実行して前記複数の測定レポートを生成する
方法。
【0077】
段落12 段落11に記載の方法であって、
前記受信した基準信号のそれぞれは、受信元の前記リモート通信デバイスに関係付けられた識別子に関する指標から成る
方法。
【0078】
段落13 段落12に記載の方法であって、さらに、
前記蓄積した測定レポートのうちの前記選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスによって、前記中継通信デバイスから前記他の中継通信デバイスへ実行されるグループハンドオーバーのターゲットである他の中継通信デバイスに対して前記無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器を介して、前記蓄積した測定レポートのうちの前記選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスに関係付けられた識別子に関する指標を送信する
方法。
【0079】
段落14 段落1~13のいずれかに記載の方法であって、さらに、
他の中継通信デバイスに対して前記無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器を介して、前記複数のリモート通信デバイスの1つ又は複数に関係付けられた識別子に関する指標を送信する
方法。
【0080】
段落15 段落13又は14に記載の方法であって、
前記他の中継通信デバイスは、前記無線通信ネットワークの、前記中継通信デバイスと同じセル内に存在する
方法。
【0081】
段落16 段落13又は14に記載の方法であって、
前記他の中継通信デバイスは、前記無線通信ネットワークの、前記中継通信デバイスとは異なるセル内に存在する
方法。
【0082】
段落17 中継ノードとして機能する通信デバイスであって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信すると共に複数のリモート通信デバイスに対して信号を送受信するように構成される送受信回路と、
前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス。
【0083】
段落18 中継ノードとして機能する通信デバイス用の回路であって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信すると共に複数のリモート通信デバイスに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路
通信デバイス用の回路。
【0084】
段落19 インフラストラクチャ機器を動作させる方法であって、前記インフラストラクチャ機器は、前記インフラストラクチャ機器と複数のリモート通信デバイスとの間で信号を中継する中継ノードとして機能する通信デバイスから信号を送受信するように構成される無線通信ネットワークの一部を成す、方法において、
前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを前記中継通信デバイスから受信する
方法。
【0085】
段落20 段落19に記載の方法であって、
前記蓄積測定レポートは、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスのそれぞれに関係付けられた識別子、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられたリモート通信デバイス数、
前記蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数のそれぞれに関する前記測定、及び
前記蓄積測定レポートに基づいてトリガされた1つ又は複数のイベント
のうちの1つ又は複数に関する指標から成る
方法。
【0086】
段落21 段落20に記載の方法であって、さらに、
前記受信した蓄積測定レポートに応答して前記中継通信デバイスに対して、グループハンドオーバーが指定ターゲットノードに対して実行されることを示すグループハンドオーバーコマンドを送信する
方法。
【0087】
段落22 段落21に記載の方法であって、
前記ターゲットノードは、他の中継通信デバイスであり、
前記グループハンドオーバーは、複数の前記リモート通信デバイスによって、前記中継通信デバイスから前記他の中継通信デバイスへ実行される
方法。
【0088】
段落23 段落21又は22に記載の方法であって、
前記ターゲットノードは、前記無線通信ネットワークの第2のインフラストラクチャであり、
前記グループハンドオーバーは、前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスの1つ又は複数とによって、前記インフラストラクチャ機器から前記第2のインフラストラクチャへ実行される
方法。
【0089】
段落24 段落20~23のいずれかに記載の方法であって、さらに、
前記受信した蓄積測定レポートに応答して前記中継通信デバイスに対して、グループハンドオーバーが他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへ実行されることを示すグループハンドオーバーコマンドを送信する
方法。
【0090】
段落25 段落20~24のいずれかに記載の方法であって、さらに、
前記受信した蓄積測定レポートに応答して他の中継通信デバイスに対して、前記グループハンドオーバーが前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへ実行されることを示すグループハンドオーバーコマンドを送信する
方法。
【0091】
段落26 無線通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャ機器であって、
前記インフラストラクチャ機器と複数のリモート通信デバイスとの間で信号を中継する中継ノードとして機能する通信デバイスから信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを前記中継通信デバイスから受信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路
インフラストラクチャ機器。
【0092】
段落27 無線通信ネットワークの一部を成すインフラストラクチャ機器用の回路であって、
前記インフラストラクチャ機器と複数のリモート通信デバイスとの間で信号を中継する中継ノードとして機能する通信デバイスから信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、前記リモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す蓄積した複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを前記中継通信デバイスから受信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
インフラストラクチャ機器用の回路。
【0093】
段落28 無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される中継ノードとして機能する通信デバイスを動作させる方法であって、
前記中継通信デバイスと、他の中継通信デバイスを介して前記無線通信ネットワークに接続中である複数のリモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す1つ又は複数の測定レポートを蓄積し、
前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、
前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信する
方法。
【0094】
段落29 段落28に記載の方法であって、さらに、
前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの前記選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスは、前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへグループハンドオーバーを実行すべきであると判定したことに基づいて、前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの前記選択される1つ又は複数を選択する
方法。
【0095】
段落30 段落28又は29に記載の方法であって、
前記蓄積測定レポートは、
前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられた前記リモート通信デバイスのそれぞれに関係付けられた識別子、
前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関係付けられたリモート通信デバイス数、
前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数のそれぞれに関する前記測定、及び
前記蓄積測定レポートに基づいてトリガされた1つ又は複数のイベント
のうちの1つ又は複数に関する指標から成る
方法。
【0096】
段落31 段落30に記載の方法であって、さらに、
前記送信した蓄積測定レポートに応答して前記無線通信ネットワークから、グループハンドオーバーが前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへ実行されることを示すグループハンドオーバーコマンドを受信する
方法。
【0097】
段落32 中継ノードとして機能する通信デバイスであって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、他の中継通信デバイスを介して前記無線通信ネットワークに接続中である複数のリモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す1つ又は複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス。
【0098】
段落33 中継ノードとして機能する通信デバイス用の回路であって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、他の中継通信デバイスを介して前記無線通信ネットワークに接続中である複数のリモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す1つ又は複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートのうちの選択される1つ又は複数に関する指標から成る蓄積測定レポートを生成し、前記生成した蓄積測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス用の回路。
【0099】
段落34 無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される中継ノードとして機能する通信デバイスを動作させる方法であって、
前記中継通信デバイスと、他の中継通信デバイスを介して前記無線通信ネットワークに接続中である複数のリモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す1つ又は複数の測定レポートを蓄積し、
前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートに基づいて、関係付けられた前記リモート通信デバイスの1つ又は複数は前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへハンドオーバーを行うべきであると判定し、
関係付けられた前記リモート通信デバイスの1つ又は複数は前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへハンドオーバーを行うべきであることを示す指標を前記無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器に対して送信する
方法。
【0100】
段落35 中継ノードとして機能する通信デバイスであって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、他の中継通信デバイスを介して前記無線通信ネットワークに接続中である複数のリモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す1つ又は複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートに基づいて、関係付けられた前記リモート通信デバイスの1つ又は複数は前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへハンドオーバーを行うべきであると判定し、関係付けられた前記リモート通信デバイスの1つ又は複数は前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへハンドオーバーを行うべきであることを示す指標を前記無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器に対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備し、
通信デバイス。
【0101】
段落36 中継ノードとして機能する通信デバイス用の回路であって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
前記中継通信デバイスと、他の中継通信デバイスを介して前記無線通信ネットワークに接続中である複数のリモート通信デバイスのうちの1つとの間の通信チャネルの測定をそれぞれ示す1つ又は複数の測定レポートを蓄積し、前記蓄積した1つ又は複数の測定レポートに基づいて、関係付けられた前記リモート通信デバイスの1つ又は複数は前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへハンドオーバーを行うべきであると判定し、関係付けられた前記リモート通信デバイスの1つ又は複数は前記他の中継通信デバイスから前記中継通信デバイスへハンドオーバーを行うべきであることを示す指標を前記無線通信ネットワークのインフラストラクチャ機器に対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス用の回路。
【0102】
段落37 無線通信ネットワークに対して信号を送受信すると共に複数の通信デバイスから信号を送受信するように構成される中継ノードとして機能する通信デバイスを動作させる方法であって、
中継ノードとして機能する1つ又は複数のリモート通信デバイス及び/又は1つ又は複数の他の通信デバイスから成る前記複数の通信デバイスの1つ又は複数から且つ/又は前記無線通信ネットワークの1つ又は複数のインフラストラクチャ機器から基準信号を受信し、
前記受信した基準信号に対して測定を実行し、
前記実行した測定のそれぞれに関する指標から成る測定レポートを生成し、
トリガ条件が満たされたと判定し、
前記トリガ条件が満たされたとの判定に応じて、前記生成した測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信する
方法。
【0103】
段落38 段落37に記載の方法であって、
前記トリガ条件は、前記中継通信デバイスが、前記実行した測定の1つ又は複数に基づいて1つ又は複数のイベントがトリガされたと判定することを含む
方法。
【0104】
段落39 段落37又は38に記載の方法であって、
前記トリガ条件は、前記中継通信デバイスによって最後の測定レポートが前記無線通信ネットワークに対して送信されてから、予め定義された期間が経過することを含む
方法。
【0105】
段落40 段落37~39のいずれかに記載の方法であって、
前記トリガ条件は、前記測定の少なくとも1つが1つ又は複数の所定の基準を満たすことを含む
方法。
【0106】
段落41 中継ノードとして機能する通信デバイスであって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
中継ノードとして機能する1つ又は複数のリモート通信デバイス及び/又は1つ又は複数の他の通信デバイスから成る前記複数の通信デバイスの1つ又は複数から且つ/又は前記無線通信ネットワークの1つ又は複数のインフラストラクチャ機器から基準信号を受信し、前記受信した基準信号に対して測定を実行し、前記実行した測定のそれぞれに関する指標から成る測定レポートを生成し、トリガ条件が満たされたと判定し、前記トリガ条件が満たされたとの判定に応じて、前記生成した測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス。
【0107】
段落42 中継ノードとして機能する通信デバイス用の回路であって、
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように構成される送信回路と、
中継ノードとして機能する1つ又は複数のリモート通信デバイス及び/又は1つ又は複数の他の通信デバイスから成る前記複数の通信デバイスの1つ又は複数から且つ/又は前記無線通信ネットワークの1つ又は複数のインフラストラクチャ機器から基準信号を受信し、前記受信した基準信号に対して測定を実行し、前記実行した測定のそれぞれに関する指標から成る測定レポートを生成し、トリガ条件が満たされたと判定し、前記トリガ条件が満たされたとの判定に応じて、前記生成した測定レポートを前記無線通信ネットワークに対して送信するように前記送信回路と組み合わせて構成される制御回路
を具備する
通信デバイス用の回路。
【0108】
段落43 段落17に記載の中継デバイスとして機能する通信デバイス、段落32に記載の中継デバイスとして機能する通信デバイス、段落35に記載の中継デバイスとして機能する通信デバイス、段落41に記載の中継デバイスとして機能する通信デバイス、及び段落26に記載のインフラストラクチャ機器のうちの少なくとも1つを具備する無線通信システム。
【0109】
段落44 コンピュータにロードされると、段落1~16のいずれか、段落19~25、段落28~31、段落34、又は段落37~40に記載の方法を前記コンピュータに実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【0110】
段落45 段落44に記載のコンピュータプログラムを記憶された非一過性のコンピュータ可読記録媒体。
【0111】
本開示の実施形態が、少なくとも部分的に、ソフトウェア制御データ処理装置によって実施されるものとして説明されてきた限りにおいて、光ディスク、磁気ディスク、半導体メモリ等のような、係るソフトウェアを担持する非一過性の機械可読媒体もまた、本開示の実施形態を表すと考えられることが理解されよう。
【0112】
上記説明では、明確にするために、異なる機能ユニット、回路及び/又はプロセッサを参照して実施形態を説明してきたことが理解されよう。しかしながら、異なる機能ユニット、回路及び/又はプロセッサ間の任意の適切な機能性の分配が、実施形態から逸脱することなく用いられ得ることは明らかであろう。
【0113】
記載された実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組合せを含む任意の適切な形態で実装され得る。記載された実施形態は、任意選択で、1つ又は複数のデータプロセッサ及び/又はデジタル信号プロセッサで実行されるコンピュータソフトウェアとして少なくとも部分的に実装されてもよい。任意の実施形態の要素及び構成要素は、物理的、機能的、及び論理的に、任意の適切な方法で実装することができる。実際、機能は、単一のユニット、複数のユニット、又は他の機能ユニットの一部として実装されてもよい。このように、開示された実施形態は、単一のユニットで実装されてもよいし、異なるユニット、回路及び/又はプロセッサ間で物理的及び機能的に分散されてもよい。
【0114】
本開示は、いくつかの実施形態に関連して記載されているが、本明細書で規定される特定の形態に限定されることを意図するものではない。さらに、或る特徴が特定の実施形態に関連して記載されているように見えるかもしれないが、当業者であれば、記載された実施形態の様々な特徴を、技術を実施するのに適した任意の方法で組み合わせることができることを認識するであろう。
【0115】
[引用]
[1] RP-182090, "Revised SID: Study on NR Industrial Internet of Things (IoT)," 3GPP RAN#81.
[2] Holma H. and Toskala A, "LTE for UMTS OFDMA and SC-FDMA based radio access", John Wiley and Sons, 2009.
[3] RP-193253, "New SID: Study on NR sidelink relay" (OPPO), December 2019.
[4] TR 36.746, "3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Study on further enhancements to LTE Device to Device (D2D), User Equipment (UE) to network relays for Internet of Things (IoT) and wearables; (Release 15) (version 15.1.1)" (3GPP Organisation), April 2018.
[5] R2-2108939, "Email Report of (ATI 15 -e] [609] [Relay] Service continuity procedures" (MediaTek Inc.), August 2021.
[6] TS 38.311, "3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Radio Resource Control (RRC) protocol specification (Release 16)" (3GPP Organisation), September 2021.
図1
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【国際調査報告】