(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-17
(54)【発明の名称】覆われたX線装置
(51)【国際特許分類】
G01T 1/20 20060101AFI20241210BHJP
G21K 4/00 20060101ALI20241210BHJP
G01N 23/046 20180101ALI20241210BHJP
【FI】
G01T1/20 E
G21K4/00 A
G01N23/046
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518974
(86)(22)【出願日】2022-11-15
(85)【翻訳文提出日】2024-05-14
(86)【国際出願番号】 US2022050014
(87)【国際公開番号】W WO2023091435
(87)【国際公開日】2023-05-25
(32)【優先日】2021-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524114814
【氏名又は名称】ルマフィールド,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ダミアーノ,アダム
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ブライアン
【テーマコード(参考)】
2G001
2G083
2G188
【Fターム(参考)】
2G001AA01
2G001BA11
2G001CA01
2G001DA01
2G001DA02
2G001DA03
2G001DA05
2G001DA09
2G001DA10
2G001HA14
2G083AA02
2G083AA08
2G083CC05
2G188AA02
2G188BB02
2G188CC09
2G188CC15
2G188CC22
(57)【要約】
【課題】シンチレータを使用したX線電磁放射の検出のためのシステム、方法、装置、及びコンピュータプログラムプロダクトを提供する。
【解決手段】例示のための一実施形態において、少なくとも1つのX線装置は、X線コーンを放出するように構成されたX線源、シンチレータ、検出器、及び迷光が検出器に到達することを阻止するように位置決めされた少なくとも1つのシュラウドを有し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線装置であって、
X線コーンを放出するように構成された少なくとも1つのX線源と、
シンチレータと、
検出器と、
迷光が前記検出器に到達することを阻止するように位置決めされた少なくとも1つのシュラウドと、
を有する装置。
【請求項2】
前記シュラウドが、迷光の90%~99.999%が前記検出器に到達することを阻止する、請求項1に記載のX線装置。
【請求項3】
前記シュラウドが、迷光の少なくとも80%が前記検出器に到達することを阻止する、請求項1又は2に記載のX線装置。
【請求項4】
前記シュラウドが、迷光の少なくとも90%が前記検出器に到達することを阻止する、請求項1~3のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項5】
前記シュラウドが、迷光の少なくとも95%が前記検出器に到達することを阻止する、請求項1~4のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項6】
前記シュラウドが、迷光の少なくとも99%が前記検出器に到達することを阻止する、請求項1~5のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項7】
前記シュラウドが、迷光を信号の0.1%未満に阻止する、請求項1~6のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項8】
前記シュラウドが、迷光を前記検出器の読取りノイズ又はその近傍において阻止する、請求項1~7のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項9】
前記シュラウドが、前記検出器上の入射光を前記シンチレータからのシンチレーション光のみに阻止する、請求項1~8のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項10】
前記シンチレータが、有機シンチレータ材料、無機シンチレータ材料、有機-無機シンチレータ材料、又はこれらの任意の組合せを有する、請求項1~9のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項11】
前記シンチレータが、ドーパント、燐光体、量子ドット、及びこれらの組合せを任意選択によって有するハロゲン化アルカリ金属から選択された無機シンチレータ材料である、請求項1~10のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項12】
前記シンチレータが、硫酸化ガドリニウム(Gadox)、テルビウム活性化Gadox、ヨウ化セシウム、又はこれらの組合せを有する、請求項1~11のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項13】
前記シンチレータのフォームファクタが薄膜である、請求項1~12のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項14】
前記検出器が、光学カメラ、電荷結合素子検出器、フォトダイオード、又はこれらの任意の組合せを有する、請求項1~13のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項15】
前記光学カメラが相補型金属酸化膜半導体デジタルカメラセンサを有する、請求項14に記載のX線装置。
【請求項16】
前記光学カメラが赤色-緑色-緑色-青色ベイヤフィルタを有する、請求項14又は15に記載のX線装置。
【請求項17】
前記光学カメラがモノクロ光学カメラを有する、請求項14又は15に記載のX線装置。
【請求項18】
前記光学カメラが裏面照射型センサを有する、請求項14~17のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項19】
前記光学カメラが表面照射型センサを有する、請求項14~17のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項20】
前記シュラウドが、前記少なくとも1つのX線源と前記検出器の間に位置決めされている、請求項1~19のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項21】
前記シュラウドが、フラットであり、前記X線光コーンの少なくとも90%が前記シュラウドを通じて伝播することを許容する開口部を有する、請求項1~20のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項22】
前記シュラウドが、前記検出器の光学入口にマッチングする、テーパー化され断ち切られた先端を有する、請求項1~21のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項23】
前記X線光コーンが、20°~90°の角度を有する右円錐を有する、請求項1~22のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項24】
前記シンチレータの長軸と前記シュラウドの長軸が平行である、請求項1~23のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項25】
前記シンチレータが、長さ及び幅を有し、前記シュラウドが、長さ及び幅を有し、前記シンチレータの前記長さが前記シュラウドの前記長さに対して平行であり、前記シンチレータの前記幅が前記シュラウドの前記幅に対して平行である、請求項1~24のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項26】
前記シンチレータからの光を前記検出器に反射するように構成された1つ又は複数のミラーを更に有する、請求項1~25のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項27】
前記1つ又は複数のミラーが、前記検出器へ、前記シンチレータからの光を90°反射するように構成されている、請求項26に記載のX線装置。
【請求項28】
前記1つ又は複数のミラーが、前記検出器へ、前記シンチレータからの光を45°反射するように構成されている、請求項26に記載のX線装置。
【請求項29】
前記1つ又は複数のミラーのうち第1のミラーが、前記シンチレータに関して45°において取り付けられており、前記複数のミラーの第2のミラーが、前記第1のミラーに関して90°に取り付けられている、請求項26に記載のX線装置。
【請求項30】
前記ミラーの1つ又は複数が、光を180°反射するように構成されている、請求項26に記載のX線装置。
【請求項31】
前記第1のミラーが、前記シンチレータから約200ミリメートルにおいて位置決めされており、前記第2のミラーが、前記第1のミラーから約300ミリメートルにおいて位置決めされており、前記検出器が、前記第2のミラーから約300ミリメートルにおいて位置決めされている、請求項29又は30に記載のX線装置。
【請求項32】
前記検出器が前記シュラウドと前記少なくとも1つのX線源との間に位置決めされている、請求項1~18及び20~31のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項33】
前記シンチレータが、320ミリメートルの長さ及び320ミリメートルの幅を有するパネルを有する、請求項1~32のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項34】
前記シンチレータが、前記パネルのエッジの20ミリメートル以内において位置決めされた複数の取付タブを有する、請求項1~33のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項35】
前記シュラウドが、第1のコンポーネント及び第2のコンポーネントを有し、前記第1のコンポーネントが、前記第2のコンポーネントよりも長い請求項1~34のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項36】
前記第1のコンポーネント及び第2のコンポーネントが、180°未満の角度を形成する、請求項35に記載のX線装置。
【請求項37】
前記第1のコンポーネント及び第2のコンポーネントが、約40°~60°の角度を形成する、請求項35に記載のX線装置。
【請求項38】
前記第1のコンポーネント及び前記第2のコンポーネントが、約45°の角度を形成する、請求項35~37のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項39】
前記シュラウドが、X線光に対して透明である、請求項1~38のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項40】
前記X線光コーンの少なくとも80%が、前記シュラウドを通じて伝播する、請求項1~39のいずれか1項に記載のX線CT装置。
【請求項41】
前記X線光コーンの少なくとも90%が、前記シュラウドを通じて伝播する、請求項1~40のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項42】
前記シンチレータ及び前記シュラウドが平行ではない、請求項1~24及び26~41のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項43】
前記シュラウドが、前記検出器によって検出可能である光の波長に対して少なくとも50%不透明である、請求項1~42のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項44】
前記シュラウドが、前記検出器によって検出可能である光の波長に対して100%不透明である、請求項1~43のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項45】
前記検出器によって検出可能である光が赤外及び可視光を有する、請求項1~44のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項46】
前記X線光コーンが、ソフトX線及びハードX線から選択されたX線を有する、請求項1~45のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項47】
前記X線光が、20kV~225kVの範囲内の電圧を有する電極によって生成されている、請求項1~46のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項48】
前記X線光が5ピコメートル~60ピコメートルの範囲内である、請求項1~46のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項49】
前記迷光が、前記少なくとも1つのX線源からの光、少なくとも1つのX線源コントローラからの光、リミットスイッチからの光、前記検出器からの光、及び反射された光から選択される、請求項1~48のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項50】
前記迷光が非シンチレーション光である、請求項1~49のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項51】
前記シュラウドが、織物、発泡体、シート金属、紙、カードボード、又はこれらの任意の組合せを有する、請求項1~50のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項52】
前記X線装置が、前記シンチレータからの光を前記検出器に反射するための1つ又は複数のミラーを有さない請求項1~25のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項53】
前記X線装置がX線コンピュータ断層撮影装置である、請求項1~52のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項54】
スキャンの際に前記X線装置を再位置決めするように構成されたモーションシステムを更に有する、請求項53に記載のX線装置。
【請求項55】
前記少なくとも1つのX線源、前記検出器、及びスキャンターゲットの少なくとも1つが、スキャンの際に前記モーションシステムによって動かされるように構成されている、請求項53又は54に記載のX線装置。
【請求項56】
前記少なくとも1つのX線源が、ペンシルビーム、ファンビーム、又はコーンビームとしてX線コーンを放出するように構成されている、請求項1~55のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項57】
前記迷光が、可視光、赤外光、又は紫外光の少なくとも1つを有する、請求項1~56のいずれか1項に記載のX線装置。
【請求項58】
請求項1~57のいずれか1項に記載の前記X線装置を使用して光学又は赤外シンチレーション光を検出することを有する、放射線写真を提供する方法。
【請求項59】
少なくとも1つのX線源により、迷光の存在下においてX線をシンチレータに向かって伝播させることであって、前記X線は、撮像対象の物体を通過する、伝播させることと、
シンチレータにより、前記X線を受け取ることに応答して可視光を放出することと、
シュラウドにより、前記検出器からの前記迷光又はその一部分を阻止することと、
検出器により、前記シンチレータからの前記可視光を検出することと、
を有する方法。
【請求項60】
モーションシステムにより、前記少なくとも1つのX線源、前記検出器、及びスキャンターゲットの少なくとも1つを動かすことを更に有する、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記迷光が、可視光、赤外光、又は紫外光の少なくとも1つを有する、請求項59又は60に記載のX線装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2021年11月16日付けで出願された米国仮特許出願第63/280,064号の利益及び優先権を主張するものである。この参照された特許出願の内容は、引用により、そのすべてが明細書に包含される。
【0002】
技術分野
[0002] いくつかの例示のための実施形態は、一般に、シンチレータ及び/又はシュラウドを使用したX線電磁放射の検出に関し得る。例えば、特定の例示のための実施形態は、X線電磁放射を使用した物体の非侵襲的スキャニングのためのシステム及び/又は方法に関し得る。
【背景技術】
【0003】
背景
[0003] コンピュータ断層撮影(CT)装置などのX線装置は、物体を分解することなしに物体内の欠陥及び/又は損傷を検出するために使用することができる。しかしながら、現時点のX線検出機器は、改善を必要としており、その理由は、これらが、特定の分析の場合に費用がかかり過ぎており、特定の状況下において使用されるには大き過ぎるか又は嵩張り過ぎており、適切な分解能によって物体の内部の画像を形成することができず、当技術分野において既知のその他の問題点を有するからである。本明細書において記述されているのは、当技術分野において既知のこれらの及びその他の問題点に対する解決策である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
概要
[0004] 様々な例示のための実施形態によれば、X線装置は、X線コーンを放出するように構成された少なくとも1つのX線源と、シンチレータと、検出器と、迷光が検出器に到達することを阻止するように位置決めされた少なくとも1つのシュラウドと、を含み得る。
【0005】
[0005] 特定の例示のための実施形態において、シュラウドは、迷光の90%~99.999%が検出器に到達することを阻止し得る。
【0006】
[0006] いくつかの例示のための実施形態において、シュラウドは、迷光の少なくとも80%が検出器に到達することを阻止し得る。
【0007】
[0007] 様々な例示のための実施形態において、シュラウドは、迷光の少なくとも90%が検出器に到達することを阻止し得る。
【0008】
[0008] 特定の例示のための実施形態において、シュラウドは、迷光の少なくとも95%が検出器に到達することを阻止し得る。
【0009】
[0009] いくつかの例示のための実施形態において、シュラウドは、迷光の少なくとも99%が検出器に到達することを阻止し得る。
【0010】
[0010] 様々な例示のための実施形態において、シュラウドは、迷光を信号の0.1%未満に阻止し得る。
【0011】
[0011] 特定の例示のための実施形態において、シュラウドは、迷光を検出器の読取りノイズ又はその近傍において阻止し得る。
【0012】
[0012] いくつかの例示のための実施形態において、シュラウドは、検出器上の入射光をシンチレータからのシンチレーション光のみに阻止し得る。
【0013】
[0013] 様々な例示のための実施形態において、シンチレータは、有機シンチレータ、無機シンチレータ、有機-無機シンチレータ、又はこれらの任意の組合せであり得る。
【0014】
[0014] いくつかの例示のための実施形態において、シンチレータは、有機シンチレータ材料、無機シンチレータ材料、有機-無機シンチレータ材料、又はこれらの任意の組合せであり得る。
【0015】
[0015] 特定の例示のための実施形態において、シンチレータは、任意選択により、ドーパント、燐光体、量子ドット、及びこれらの組合せを有するハロゲン化アルカリ金属から選択された無機シンチレータであり得る。
【0016】
[0016] いくつかの例示のための実施形態において、シンチレータは、硫酸化ガドリニウム(Gadox)、テルビウム活性化Gadox、ヨウ化セシウム、又はこれらの組合せを含み得る。
【0017】
[0017] 様々な例示のための実施形態において、シンチレータのフォームファクタは、薄膜であり得る。
【0018】
[0018] 特定の例示のための実施形態において、検出器は、光学カメラ、電荷結合素子検出器、フォトダイオード、又はこれらの任意の組合せを含み得る。
【0019】
[0019] いくつかの例示のための実施形態において、光学カメラは相補型金属酸化膜半導体デジタルカメラセンサを含み得る。
【0020】
[0020] 様々な例示のための実施形態において、光学カメラは赤色-緑色-緑色-青色ベイヤフィルタを含み得る。
【0021】
[0021] 特定の例示のための実施形態において、光学カメラはモノクロ光学カメラを含み得る。
【0022】
[0022] いくつかの例示のための実施形態において、光学カメラは裏面照射型センサを含み得る。
【0023】
[0023] 様々な例示のための実施形態において、光学カメラは表面照射型センサを含み得る。
【0024】
[0024] 特定の例示のための実施形態において、シュラウドは、少なくとも1つのX線源と検出器の間に位置決めされ得る。
【0025】
[0025] いくつかの例示のための実施形態において、シュラウドはフラットであり、X線光コーンの少なくとも90%がシュラウドを通じて伝播することを許容する開口部を有し得る。
【0026】
[0026] 様々な例示のための実施形態において、シュラウドは、検出器の光学入口にマッチングする、テーパー化され、断ち切られた先端を含み得る。
【0027】
[0027] 特定の例示のための実施形態において、X線光コーンは、20°~90°の角度を有する右円錐を含み得る。
【0028】
[0028] いくつかの例示のための実施形態において、シンチレータの長軸とシュラウドの長軸は平行であり得る。
【0029】
[0029] 様々な例示のための実施形態において、シンチレータは長さ及び幅を有し得、シュラウドは長さ及び幅を有し得、シンチレータの長さはシュラウドの長さに対して平行であり得、シンチレータの幅はシュラウドの幅に対して平行であり得る。
【0030】
[0030] 特定の例示のための実施形態は、シンチレータからの光を検出器に反射するように構成された1つ又は複数のミラーを更に有する。
【0031】
[0031] いくつかの例示のための実施形態において、1つ又は複数のミラーは、検出器へ、シンチレータからの光を90°反射するように構成され得る。
【0032】
[0032] 様々な例示のための実施形態において、1つ又は複数のミラーは、検出器へ、シンチレータからの光を45°反射するように構成され得る。
【0033】
[0033] 特定の例示のための実施形態において、1つ又は複数のミラーの第1のミラーは、シンチレータに関して45°に取り付けることができ、複数のミラーの第2のミラーは、第1のミラーに関して90°に取り付けることができる。
【0034】
[0034] いくつかの例示のための実施形態において、ミラーの1つ又は複数は、光を180°反射するように構成され得る。
【0035】
[0035] 様々な例示のための実施形態において、第1のミラーは、シンチレータから約200ミリメートルにおいて位置決めされ得、第2のミラーは、第1のミラーから約300ミリメートルにおいて位置決めされ得、検出器は、第2のミラーから約300ミリメートルにおいて位置決めされ得る。
【0036】
[0036] 特定の例示のための実施形態において、検出器は、シュラウドと少なくとも1つのX線源の間に位置決めされ得る。
【0037】
[0037] いくつかの例示のための実施形態において、シンチレータは、320ミリメートルの長さ及び320ミリメートルの幅を有するパネルを含み得る。
【0038】
[0038] 様々な例示のための実施形態において、シンチレータは、パネルのエッジの20ミリメートル以内において位置決めされた複数の取付タブを含み得る。
【0039】
[0039] 特定の例示のための実施形態において、シュラウドは、第1のコンポーネント及び第2のコンポーネントを含み得、第1のコンポーネントは、第2のコンポーネントよりも長くてもよい。
【0040】
[0040] いくつかの例示のための実施形態において、第1のコンポーネント及び第2のコンポーネントは、180°未満の角度を形成することができる。
【0041】
[0041] 様々な例示のための実施形態において、第1のコンポーネント及び第2のコンポーネントは、約40°~60°の角度を形成することができる。
【0042】
[0042] 特定の例示のための実施形態において、第1のコンポーネント及び第2のコンポーネントは、約45°の角度を形成することができる。
【0043】
[0043] いくつかの例示のための実施形態において、シュラウドはX線光に対して透明であり得る。
【0044】
[0044] 様々な例示のための実施形態において、X線光コーンの少なくとも80%は、シュラウドを通じて伝播し得る。
【0045】
[0045] 特定の例示のための実施形態において、X線光コーンの少なくとも90%は、シュラウドを通じて伝播し得る。
【0046】
[0046] いくつかの例示のための実施形態において、シンチレータ及びシュラウドは、平行でなくてもよい。
【0047】
[0047] 様々な例示のための実施形態において、シュラウドは、検出器によって検出可能である光の波長に対して少なくとも50%不透明であり得る。
【0048】
[0048] 特定の例示のための実施形態において、シュラウドは、検出器によって検出可能である光の波長に対して100%不透明であり得る。
【0049】
[0049] いくつかの例示のための実施形態において、検出器によって検出可能である光は、赤外及び可視光を含み得る。
【0050】
[0050] 様々な例示のための実施形態において、X線光コーンは、ソフトX線及びハードX線から選択されたX線を含み得る。
【0051】
[0051] 特定の例示のための実施形態において、X線光は、20kV~225kVの範囲内の電圧を有する電極によって生成することができる。
【0052】
[0052] いくつかの例示のための実施形態において、X線光は、5ピコメートル~60ピコメートルの範囲内であり得る。
【0053】
[0053] 様々な例示のための実施形態において、迷光は、少なくとも1つのX線源からの光、少なくとも1つのX線源コントローラからの光、リミットスイッチからの光、検出器からの光、及び反射された光から選択することができる。
【0054】
[0054] 特定の例示のための実施形態において、迷光は非シンチレーション光であり得る。
【0055】
[0055] いくつかの例示のための実施形態において、シュラウドは、織物、発泡体、シート金属、紙、カードボード、又はこれらの任意の組合せを含み得る。
【0056】
[0056] 様々な例示のための実施形態において、X線装置は、シンチレータからの光を検出器に反射するための1つ又は複数のミラーを有していなくてもよい。
【0057】
[0057] 特定の例示のための実施形態において、X線装置はX線コンピュータ断層撮影装置であり得る。
【0058】
[0058] いくつかの例示のための実施形態において、X線装置は、スキャニングの際にX線装置を再位置決めするように構成されたモーションシステムを更に含み得る。
【0059】
[0059] 様々な例示のための実施形態において、少なくとも1つのX線源、検出器、及びスキャンターゲットの少なくとも1つは、スキャニングの際にモーションシステムによって動かされるように構成され得る。
【0060】
[0060] 特定の例示のための実施形態において、少なくとも1つのX線源は、ペンシルビーム、ファンビーム、又はコーンビームとしてX線コーンを放出するように構成され得る。
【0061】
[0061] いくつかの例示のための実施形態において、迷光は、可視光、赤外光、又は紫外光の少なくとも1つを含み得る。
【0062】
[0062] 様々な例示のための実施形態によれば、放射線写真を提供する方法は、X線装置を使用して光学又は赤外シンチレーション光を検出することを含み得る。
【0063】
[0063] いくつかの例示のための実施形態によれば、方法は、X線をシンチレータに向かって伝播させる少なくとも1つのX線源を含み得る、X線は、撮像対象の物体を通過することができる。X線を受け取るのに応答して、シンチレータは、可視光を放出することができる。
【0064】
[0064] 特定の例示のための実施形態において、方法は、モーションシステムにより、少なくとも1つのX線源、検出器、及びスキャンターゲットの少なくとも1つを動かすことを更に含み得る。
【0065】
[0065] いくつかの例示のための実施形態において、迷光は、可視光、赤外光、又は紫外光の少なくとも1つを含み得る。
【0066】
[0066] 検出器は、シンチレータから可視光を検出することができる。シュラウドは、検出器を迷光又はX線源からのX線光の少なくとも1つから阻止するように位置決めすることができる。
【0067】
[0067] いくつかの実施形態において、本明細書における開示は、迷光を含む環境においてX線CTを使用して物体を撮像するのに有用である。本明細書における開示は、迷光問題に起因して現時点においては使用され得ない場所においてX線CTスキャナを配置する能力を提供する。
【0068】
[0068] いくつかの実施形態において、本明細書における開示は、本明細書における開示を使用して少なくとも1つ又は複数の放射線写真を提供する方法について記述する。
【0069】
[0069] いくつかの実施形態において、本明細書における開示は、X線コーンを放出するように構成された少なくとも1つのX線源、シンチレータ、検出器、及び迷光が検出器に到達することを阻止するように位置決めされた少なくとも1つのシュラウドを含むX線装置を使用して少なくとも1つ又は複数の放射線写真を提供する方法について記述する。
【0070】
図面の簡単な説明
[0070] 例示のための実施形態の適切な理解のために、以下の添付図面を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【
図1】[0071]特定の例示のための実施形態によるX線装置の一例を示す。
【
図2】[0072]様々な例示のための実施形態による別のX線装置の一例を示す。
【
図3】[0073]いくつかの例示のための実施形態による別のX線装置の一例を示す。
【
図4】[0074]特定の例示のための実施形態によるX線装置によって実行される方法のフロー図の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0072】
詳細な説明
[0075] 本明細書の図において概略的に記述及び図示されている特定の例示のための実施形態のコンポーネントは、様々な異なる構成において構成及び設計され得ることが容易に理解されよう。従って、X線画像を検出するシステム、方法、及び装置のいくつかの例示のための実施形態に関する以下の詳細な説明は、特定の例示のための実施形態の範囲を限定することを意図したものではなく、その代わりに、選択された例示のための実施形態を表する。
【0073】
定義
[0076] 本明細書において使用されている「約(approximately)」という用語は、実質的に、ほぼ、およそ、又はこれらに類似したものの任意のものを意味する。
【0074】
[0077] 本明細書において使用されている「裏面照射型センサ」という用語は、撮像要素の特定の構成を有するデジタル画像センサを意味する。例えば、裏面照射型センサは、(上部から下部へと記述した場合に)レンズ(例えば、マイクロレンズ、上部層)、フィルタ(例えば、カラーフィルタ)、フォトダイオード基材、及び金属配線(例えば、下部層)を有することができる。
【0075】
[0078] 本明細書において使用されている「CCD」という用語は、電荷結合素子を意味する。
【0076】
[0079] 本明細書において使用されている「CMOS」という用語は、相補型金属酸化膜半導体を意味する。
【0077】
[0080] 本明細書において使用されている「CPU」という用語は、中央処理ユニットを意味する。
【0078】
[0081] 本明細書において使用されている「CsI」という用語は、ヨウ化セシウムを意味する。
【0079】
[0082] 本明細書において使用される「CT」という用語は、コンピュータ断層撮影を意味する。
【0080】
[0083] 本明細書において使用されている「検出器」という用語は、可視、紫外、又は赤外光を検出するように構成された装置又は機器を意味する。
【0081】
[0084] 本明細書において使用されている「表面照射型センサ」という用語は、撮像要素の特定の構成を有するデジタル画像センサを意味する。例えば、表面照射型センサは、(上部から下部へと記述した場合に)レンズ(或いは、マイクロレンズ、上部層)、フィルタ(例えば、カラーフィルタ)、金属配線、及びフォトダイオード基材(下部層)を有することができる。
【0082】
[0085] 本明細書において使用されている「Gadox」という用語は、硫酸化ガドリニウムを意味する。
【0083】
[0086] 本明細書において使用されている「kV」という用語は、キロボルトを意味する。
【0084】
[0087] 本明細書において使用されている「検出器の読取りノイズ近傍」という用語は、動作の際の検出と関連する固有ノイズ又はバックグラウンド信号を意味する。
【0085】
[0088] 本明細書において使用されている「RGGB」という用語は、赤色-緑色-緑色-青色を意味する。
【0086】
[0089] 本明細書において使用されている「PS」という用語は、ポリスチレンを意味する。
【0087】
[0090] 本明細書において使用されている「PVT」という用語は、ポリビニルトルエンを意味する。
【0088】
[0091] 本明細書において使用されている「シンチレータ」とい用語は、X線放射によって励起された際に可視、紫外、及び/又は赤外光を放出する材料を意味する。
【0089】
[0092] 本明細書において使用されている「シュラウド」という用語は、可視、紫外、及び/又は赤外光が検出器に到達することを阻止する覆い(カバリング)を意味する。
【0090】
[0093] 本明細書において使用されている「信号」という用語は、センサピクセル上に入射する光の強度に対応する画像ピクセル強度値を意味する。
【0091】
[0094] 本明細書において使用されている「迷光」という用語は、検出器の読取りノイズ超のノイズを寄与することにより、検出器に影響を及ぼす可視光、赤外光、及び/又は紫外光を意味する。
【0092】
[0095] 本明細書において使用されている「薄膜」という用語は、1ミクロン未満の厚さを有する膜を意味する。
【0093】
[0096] 本明細書において使用されている「Tb」という用語は、テルビウムを意味する。
【0094】
[0097] 本明細書において使用されている「X線源」という用語は、X線放射を放出する装置を意味する。
【0095】
[0098] 本明細書において記述されている特定の例示のための実施形態は、上述の欠点を克服するために様々な利益及び/又は利点を有することができる。例えば、特定の例示のための実施形態は、撮像装置の画像品質及び/又は寿命を改善することができる。特定の例示のための実施形態は、携帯型である。特定の例示のための実施形態は、既知のX線装置よりも保守が容易である。従って、後述する特定の例示のための実施形態は、コンピュータに関係する技術、具体的には、X線スキャニング及び撮像技術、における改善を対象とする。
【0096】
[0099]
図1は、X線装置100の一例を示す。X線装置100は、X線102をシンチレータ103に向かって放出するように構成されたX線源101を含み得る。X線102がスキャンターゲット107を通過し且つシンチレータ103と衝突するのに伴って、シンチレータ103は、画像を描く可視光108を放出することができる。1つ又は複数のミラー104は、可視光108を検出器105に向かって反射することができる。
【0097】
[0100] 様々な例示のための実施形態において、X線装置100は、X線源101、検出器105、及び/又はスキャンターゲット107を動かす、再位置決めする、操作する、又はその他の方法で操るように構成されたモーションシステム106を含み得る。更には、X線装置100は、X線CT装置であってもよい。様々な例示のための実施形態において、X線源101は、X線コーンを放出してもよく、これは、ペンシルビーム、ファンビーム、コーンビーム、などであり得る。
【0098】
[0101] いくつかの例示のための実施形態において、X線102は、20°、30°、40°、50°、60°、70°、80°、又は90°などの20°~90°の任意の角度における左円錐又は右円錐として放出することができる。一例として、右円錐として放出されるX線102は、ソフトX線及びハードX線から選択されたX線を含み得る。X線102は、20kV~230kV(例えば、20kV、30kV、40kV、50kV、60kV、70kV、80kV、90kV、100kV、110kV、120kV、130kV、140kV、150kV、160kV、170kV、180kV、190kV、200kV、210kV、220kV、230kV)の範囲内であってよく、及び/又は、5~60ピコメートル(pm)(例えば、5pm、10pm、15pm、20pm、25pm、30pm、35pm、40pm、45pm、50pm、55pm、60pm)の範囲内であり得る。本明細書において、20kV~225kVは、X線102を生成する電極に印加される電圧であり得る。5~10keV超(例えば、0.2~0.1nm波長未満)の大きな光子エネルギーを有するX線102は、「ハードX線」と呼称され得る一方で、相対的に小さな光子エネルギー(並びに、相対的に長い波長)は、「ソフトX線」と呼称することができる。
【0099】
[0102] 様々な例示のための実施形態において、シンチレータ103は、X線などのイオン化放射に曝露された際に発光するルミネッセント材料を有することができる。このようなルミネッセント材料は、X線102などのイオン化放射を可視光108に変換することができる。シンチレータ103は、有機シンチレータ、無機シンチレータ、有機-無機シンチレータ、又はこれらの任意の組合せを有することができる。例えば、無機シンチレータは、ドーパント、燐光体、量子ドット、及びこれらの組合せを任意選択によって有するハロゲン化アルカリ金属から選択することができる。これに加えて、又はこの代わりに、シンチレータ103は、硫酸化ガドリニウム(Gadox)、テルビウム(Tb)活性化Gadoxシンチレータ、及びヨウ化セシウム(CsI)の少なくとも1つを有することもできる。また、シンチレータ103は、薄い可撓性膜を有することもできる。
【0100】
[0103] 特定の例示のための実施形態において、シンチレータ103は、300ミリメートル×300ミリメートル又は300ミリメートル~350ミリメートルなどの任意の寸法の1つ又は複数のパネルを含み得る。これに加えて、又はこの代わりに、シンチレータ103は、例えば、シンチレータ103の任意の又はそれぞれのエッジの15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、又は25ミリメートル以内において位置決めされた複数の取付タブを含み得るが、取付タブは、取付及び/又は吊り下げのためにシンチレータ103のエッジから任意の距離又は位置において配置することができる。
【0101】
[0104] いくつかの例示のための実施形態において、ミラー104は、折り畳みミラー(即ち、特定の角度において可視光108を反射するように構成された折り畳まれたオプティクス)であってよく、これは、光学経路をシステム(例えば、X線装置100)のサイズよりも長くするような方式で可視光108を反射するように構成され得る。例えば、1つ又は複数の折り畳みミラー104は、シンチレータ103と検出器105の間の15°、30°、45°、60°、75°、90°、又は180°の角度などにおいてシンチレータ103からの可視光108の画像を検出器105に反射するように構成され得る。更には、複数の折り畳みミラーの第1のミラーは、シンチレータ103に関して15°、30°、45°、60°、75°、90°、又は180°の角度において取り付けられ得ると共に、複数のフォールドミラーの第2のミラーは、第1のミラーに関して15°、30°、45°、60°、75°、90°、又は180°の角度において取り付けることができる。いくつかの例においては、第1の折り畳みミラーは、シンチレータ103から約150~350ミリメートルにおいて位置決めされてもよく、第2の折り畳みミラーは、第1の折り畳みミラーから約250~350ミリメートルにおいて位置決めされてもよく、検出器105は、第2の折り畳みミラーから約250~350ミリメートルにおいて位置決めすることができる。或いは、この代わりに、X線装置100は、なんらのミラー104をも有していなくてもよく、むしろ、検出器105は、シンチレータ103(
図1には図示されていない)から直接的に放出された可視光108を検出するように位置決めすることができる。
【0102】
[0105] いくつかの例示のための実施形態において、検出器105は、光学カメラ、電荷結合素子(CCD)検出器、フォトダイオード、又はこれらの任意の組合せを有することができる。例えば、光学カメラは、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)デジタルカメラセンサを有することができる。代替的または追加的に、光学カメラは、赤色-緑色-緑色-青色(RGGB)ベイヤフィルタ及び/又はモノクロ光学カメラを有することもできる。その他の例において、光学カメラは、裏面照射型センサ及び/又は表面照射型センサを有することができる。一例として、検出器105は、赤外光、紫外光、及び/又は可視光108を検出するように構成され得る。
【0103】
[0106] いくつかの例示のための実施形態において、検出器105からの画像は、調節及び補正を含む、検出された画像を使用可能なデータに変換するための一連の準備及び処理ステップを経験することができる。
【0104】
[0107] いくつかの例示のための実施形態において、光収集効率は、検出器105の表面法線がシンチレータ103の表面法線と平行になり、これにより、X線装置100のフィールド距離の必要とされる深さを極小化するように、検出器105の焦点面(または、ミラー104が使用されている場合にはミラー104の反射された焦点面)を方向付けすることにより、改善することができる。この結果、検出器105のカメラレンズは、可能な最大アパーチャを使用し、これにより、収集された光及び画像の信号対ノイズ比を改善することができる。
【0105】
[0108]
図2は、様々な例示のための実施形態によるX線装置の一例を示す。
図1に示されているX線装置100と同様に、X線装置200は、シンチレータ203に向かってX線202を放出するように構成されたX線源201を含み得る。X線202がシンチレータ203と衝突するのに伴って、シンチレータ203は、可視光210を放出することができると共に可視画像を投射することができる。1つ又は複数の折り畳みミラーは、可視光210を検出器205に向かって反射することができる。
図1と同様に、検出器205は、シュラウド206がX線源201から放出された迷光、可視光及び/又はX線202を阻止し且つこれから検出器205を保護するために、X線源201からシンチレータ203及びシュラウド206の反対側において位置決めすることができる。更に、ケース207も、要素201~206及び208~210を完全に取り囲むように位置決めすることができる。様々な例示のための実施形態において、X線源201は、X線コーンを放出してもよく、これは、ペンシルビーム、ファンビーム、コーンビーム、などであり得る。
【0106】
[0109] 様々な例示のための実施形態において、X線装置200は、X線源201、検出器205、及び/又はスキャンターゲット209を動かす、再位置決めする、操作する、又はその他の方法で操るように構成されたモーションシステム208を含み得る。更には、X線装置200は、X線CT装置であってもよい。
【0107】
[0110] いくつかの例示のための実施形態において、X線202は、20°~90°の角度を有する右円錐として放出することがきる。一例として、左円錐又は右円錐として放出されるX線202は、ソフトX線及びハードX線から選択されたX線を含み得る。X線202は、20kV~225kVが印加された電極から生成され得、及び/又は波長において5ピコメートル~60ピコメートルの範囲内であり得る。
【0108】
[0111] 特定の例示のための実施形態において、シンチレータ203の長さは、シュラウド206の長さと等しくてもよく、シンチレータ203の高さは、シュラウド206の高さと等しくてもよく、及び/又はシンチレータ203の幅は、シュラウド206の幅と等しくてもよい。これに加えて、シンチレータ203及びシュラウド206は、(図示されているように)互いに平行であってもよく、或いは、互いに90°の(または、任意のその他の)角度を有することもできる。
【0109】
[0112] 様々な例示のための実施形態において、シンチレータ203は、有機シンチレータ、無機シンチレータ、有機-無機シンチレータ、又はこれらの任意の組合せを有することができる。例えば、無機シンチレータは、任意選択により、ドーパント、燐光体、量子ドット、及びこれらの組合せを有するハロゲン化アルカリ金属から選択することができる。これに加えて、又はこの代わりに、シンチレータ203は、Gadox、Tb活性化Gadoxシンチレータ、及びCsIの少なくとも1つを有することができる。また、シンチレータ203は、薄膜を有することもできる。
【0110】
[0113] 特定の例示のための実施形態において、シンチレータ203は、320ミリメートル×320ミリメートルなどの任意のサイズのパネルを含み得る。これに加えて、又はこの代わりに、シンチレータ203は、例えば、シンチレータ203のパネルのそれぞれのエッジの20ミリメートル以内において位置決めされた複数の取付タブを含み得るが、取付タブは、例えば、シュラウド206に装着するために及び/又はケース207から(上方から、図示されてはいない)から吊り下げるために、シンチレータ203のエッジから任意の距離又は位置において取り付けることができる。
【0111】
[0114] いくつかの例示のための実施形態において、ミラー204は、上述のように、折り畳みミラーであり得る。例えば、1つ又は複数の折り畳みミラー204は、シンチレータ203と検出器205の間の45°、90°、又は180°などにおいて、シンチレータ203からの可視光210を検出器205に反射するように構成され得る。更には、複数の折り畳みミラーの第1のミラーは、シンチレータ203に関して45°において取り付けられ得ると共に、複数の折り畳みミラーの第2のミラーは、第1のミラーに関して90°において取り付けることができる。いくつかの例において、第1の折り畳みミラーは、シンチレータ203から約200ミリメートルにおいて位置決めされてもよく、第2の折り畳みミラーは、第1の折り畳みミラーから約300ミリメートルにおいて位置決めされてもよく、検出器205は、第2の折り畳みミラーから約300ミリメートルにおいて位置決めすることができる。または、この代わりに、X線装置200は、なんらのミラー204を含んでいなくてもよく、むしろ、検出器205は、シンチレータ203から直接的に可視光210を検出するように位置決めすることもできる。
【0112】
[0115] いくつかの例示のための実施形態において、検出器205は、光学カメラ、CCD検出器、フォトダイオード、又はこれらの任意の組合せを有することができる。例えば、光学カメラは、CMOSデジタルカメラセンサを有することができる。代替的に又は追加的に、光学カメラは、RGGBベイヤフィルタ及び/又はモノクロ光学カメラを有することもできる。その他の例において、光学カメラは、裏面照射型センサ及び/又は表面照射型センサを有することができる。一例として、検出器205は、赤外及び/又は可視光210を検出するように構成され得る。
【0113】
[0116] いくつかの例示のための実施形態において、迷光は、X線源201、X線源コントローラ(図示されてはいない)、リミットスイッチ(図示されてはいない)、検出器205、反射された光、ケース207の外部上の光源、及び/又はシンチレータ203によって放出されたシンチレーション光を含んでいない任意のその他の迷光に由来し得る。むしろ、X線装置100内の要素によって生成される迷光、可視光は、シュラウド206及び/又はケース207によって阻止され得、これにより、影響を受けることから検出器205を保護することができる。本明細書においては、検出器は、迷光が検出器の読取りノイズ超のノイズを生成した際に影響を受けることになる。
【0114】
[0117] ケース207は、シュラウド206による阻止に加えて、検出器を迷光から更に遮蔽することができる。例えば、検出器205が迷光、可視光を検出する場合に、検出器205は、シンチレータ203からの真の信号のみならず、迷光、可視光からの誤った信号の組合せも含む信号を生成し得る。その結果、信号が後続の動作(例えば、スキャニングされた固体部分の再構築)において使用された際に、信号の誤った部分が誤り及び歪をもたらし得る。
【0115】
[0118] シュラウド206及び/又はケース207は、少なくとも最小閾値の不透明性を有していてもよく、例えば、シュラウド206及び/又はケース207は、迷光の80%~90%又は80%~99%が検出器205に到達することを阻止する及び/又はこれを吸収することができる。本明細書において、パーセントは、検出器205に対する可視光光子の合計光束のパーセントであり得る。特定の例示のための実施形態において、シュラウド206及び/又はケース207は、迷光を1ppmにまで阻止し得る。その他の例示のための実施形態において、シュラウド206及び/又はケース207は、迷光の少なくとも80%、90%、95%、又は99%が検出器205に到達することを阻止する及び/又はこれを吸収することができる。或いは、この代わりに、シュラウド206及び/又はケース207は、飽和の信号(16ビットイメージャの場合には65535)などの信号の1%未満に迷光を阻止する及び/又はこれを吸収することができる。いくつかの例示のための実施形態において、信号は、画像ピクセル強度値を意味し得る。例えば、16ビット画像ピクセルが完全に白色である際には、画像ピクセル強度値は65535であり得る。同様に、16ビット画像ピクセルが完全に黒色である際には、画像ピクセル強度値は0であり得る。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、シュラウド206及び/又はケース207は、迷光を検出器205の読取りノイズ又はその近傍において阻止する及び/又はこれを吸収することができ、及び/又は、画像の品質を改善するためにシンチレータ203からのシンチレーション光210以外の検出器205上の入射光を阻止する及び/又はこれを吸収することができる。例えば、電子撮像センサの固有の物理的特性に起因して、それぞれのピクセルは、ある程度のノイズを含み得る。このノイズは、センサを冷却する及び/又は干渉要素を隔離するためにセンサ設計を調節するなどにより、様々な方式で低減することができる。除去され得ないノイズの閾値量(「ノイズフロア」)が存在し得る。従って、ゼロ光環境において稼働する検出器205は、依然として、非ゼロ信号(即ち、ピクセル値)を生成し得る。画像に対するこれらの影響を極小化するように、その他のノイズ源をノイズフロア未満において維持することが望ましい。
【0116】
[0119] 様々な例示のための実施形態において、シュラウド206及び/又はケース207は、検出器205によって検出可能である光の波長に対して少なくとも50%不透明であってよく、或いは、検出器205によって検出可能である光の波長に対して100%不透明であってもよい。シュラウド206及び/又はケース207は、検出器205によって検出可能である可視光の波長の不透明性に従って、織物、発泡体、シート金属、紙、カードボード、又はこれらの任意の組合せを有することができる。
【0117】
[0120] 特定の例示のための実施形態において、シュラウド206及び/又はケース207は、フラットであり得、及び/又は、X線のコーンの少なくとも90%がシュラウド206及び/又はケース207を通過することを許容する開口部を有することができる。本明細書において、シュラウド206を通過する光のパーセントは、輝度に基づいていてもよい。また、シュラウド206及び/又はケース207は、検出器205の光学入口にマッチングするテーパー化された及び/又は断ち切られた先端を含み得る。例えば、先端は、サイズ、形状、材料タイプ、又はその他の特性に従って検出器205の光学入口にマッチングし得る。
【0118】
[0121] 様々な例示のための実施形態において、シュラウド206は、複数のセグメントから製造されていてもよく、この場合に、第1のセグメントは、(
図2に示されているように)第2のセグメントよりも長くてもよく又は短くてもよい。更には、シュラウド206の第1のセグメント及び第2のセグメントは、(
図2に示されているように)平行であってもよく、或いは、180°未満の角度、約40°~60°の角度、又は約45°の角度を形成することもできる。更には、シュラウド206及び/又はケース207は、X線放射に関して部分的に又は完全に不透明であってもよく、或いは、X線光コーンに対して部分的に透明であってもよく、一例として、X線光コーンの少なくとも80%、90%、又は99%がシュラウド206を通過することができる。これに加えて、又はこの代わりに、シンチレータ203及びシュラウド206の1つ又は複数のコンポーネントは、(
図2に示されているように)平行であってもよく又はそうでなくてもよい。
【0119】
[0122]
図3は、それぞれ、
図1及び
図2に示されているX線装置100及び200に類似した様々な例示のための実施形態による別のX線装置300の一例を示す。検出器304(検出器205に類似する)及びシュラウド305(シュラウド206に類似する)は、X線源301(X線源201に類似する)と同一のシンチレータ303(シンチレータ203に類似する)の側において位置決めすることができる。その結果、X線302(X線202に類似する)は、シンチレータ303に接触する前にシュラウド305を通過してもよく、次いで、これが、可視光309を検出器304に向かって伝播させている。いくつかの例示のための実施形態において、シュラウド305及び/又はケース306(ケース207に類似する)は、検出器304によって検出可能である光の波長(即ち、赤外、可視、及び紫外波長)に対しては不透明であり得るが、X線源301によって放出された光の波長に対しては透明であり得る。
図2の例示のための実施形態と同様に、X線源301によって放出された光の波長は、スキャニング及び/又は2次元放射線写真術(即ち、ソフト及びハードX線)のために使用することができる。折り畳みミラーを伴うことなしに、X線装置300は、ミラーの反射によって生成される損失を低減することができ、及び/又は相対的にコンパクトなサイズを有することができる。これに加えて、X線衝突の初期表面からの画像が改善され、これにより、X線がシンチレータ303のシンチレーション媒体を通じて移動するのに伴ってシンチレータ303によって放出され得る画像のぼけを回避することができる。
【0120】
[0123] 様々な例示のための実施形態において、X線装置300は、X線源301、検出器304、及び/又はスキャンターゲット308を動かす、再位置決めする、操作する、又はその他の方法で操るように構成されたモーションシステム307を含み得る。更には、X線装置300は、X線CT装置であってもよい。
【0121】
[0124]
図4は、様々な例示のための実施形態による上述のX線装置などのX線装置によって実行され得る方法のフロー図の一例を示す。401において、X線源は、迷光の存在下にあり得るX線をシンチレータに向かって伝播させてもよく、403において、X線は、撮像対象の物体を通過することができる。405において、シンチレータは、X線源からのX線の吸収に応答して可視光を放出することができる。407において、迷光又はその一部分が、シュラウドなどにより、検出器から阻止され得る。409において、検出器は、シンチレータからの可視光を検出することができる。411において、モーションシステムは、X線源、検出器、及びスキャンターゲットの少なくとも1つを動かすことができる。
【0122】
[0125] 特定の例示のための実施形態は、情報を処理するための且つ命令又は動作を実行するためのプロセッサを含み得る装置内において実装することができる。プロセッサは、任意のタイプの汎用又は特殊目的プロセッサであり得る。実際に、プロセッサは、例として、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)、用途固有の集積回路(ASIC)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づいたプロセッサの1つ又は複数を含み得る。特定の例示のための実施形態において、装置は、マルチプロセッシングをサポートし得るマルチプロセッサを形成し得る2つ以上のプロセッサを含み得ることを理解されたい。特定の例示のための実施形態において、マルチプロセッサシステムは、(例えば、コンピュータクラスタを形成するために)密結合又は疎結合させることができる。プロセッサは、装置の動作と関連する機能を実行することができる。
【0123】
[0126] 装置は、プロセッサによって実行され得る情報及び命令を保存するためにプロセッサに結合され得る(内部又は外部)メモリを更に含んでいてもよく又はこれに結合されていてもよい。メモリは、1つ又は複数のメモリであってもよく、ローカルアプリケーション環境に適する任意のタイプであってもよく、半導体に基づいたメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ、及び/又は着脱自在のメモリなどの任意の適切な揮発性又は不揮発性データストレージ技術を使用して実装することができる。例えば、メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気又は光ディスクなどの静的ストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、又は一時的ではない機械又はコンピュータ可読媒体の任意のその他のタイプの任意の組合せから構成され得る。メモリ内において保存されている命令は、プロセッサによって実行された際に装置が本明細書において記述されているタスクを実行することを可能にするプログラム命令又はコンピュータプログラムコードを含み得る。
【0124】
[0127] 例示のための一実施形態において、装置は、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、又は任意のその他のストレージ媒体などの外部コンピュータ可読ストレージ媒体を受け入れ且つ読み取るように構成された(内部又は外部)ドライブ又はポートを更に含んでいてもよく又はこれに結合されていてもよい。例えば、外部コンピュータ可読ストレージ媒体は、プロセッサ及び/又は装置による実行のためのコンピュータプログラム又はソフトウェアを保存することができる。
【0125】
[0128] また、いくつかの例示のための実施形態において、装置は、信号及び/又はデータを送信及び受信するための1つ又は複数のアンテナを含んでいてもよく又はこれに結合されていてもよい。装置は、情報を送信及び受信するように構成されたトランシーバを更に含んでいてもよく又はこれに結合されていてもよい。これに加えて、又はこの代わりに、いくつかの例示のための実施形態において、装置は、入力及び/又は出力装置(I/O装置)を含むこともできる。
【0126】
[0129] 例示のための一実施形態において、メモリは、プロセッサによって実行された際に機能を提供するソフトウェアモジュールを保存することができる。モジュールは、例えば、装置用のオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含み得る。また、メモリは、装置用の更なる機能を提供するために、アプリケーション又はプログラムなどの1つ又は複数の機能モジュールを保存することもできる。装置のコンポーネントは、ハードウェアにおいて或いはハードウェアとソフトウェアの任意の適切な組合せとして、実装することができる。
【0127】
[0130] いくつかの例示のための実施形態によれば、プロセッサ及びメモリは、処理回路又は制御回路内に含まれていてもよく又はその一部分を形成していてもよい。これに加えて、いくつかの例示のための実施形態において、トランシーバは、トランシーバ回路内に含まれていてもよく又はその一部分を形成していてもよい。
【0128】
[0131] 本明細書において使用されている「回路」という用語は、ハードウェアのみの回路実装形態(例えば、アナログ及び/又はデジタル回路)、ハードウェア回路及びソフトウェアの組合せ、ソフトウェア/ファームウェアを有するアナログ及び/又はデジタルハードウェア回路の組合せ、装置が様々な機能を実行するようにするために協働する(デジタル信号プロセッサを含む)ソフトウェアを有する1つ又は複数のハードウェアプロセッサの任意の部分、及び/又は、動作のためにソフトウェアを使用するがソフトウェアは自身が動作のために必要とされていない際には存在しなくてもよい1つ又は複数のハードウェア回路及び/又は1つ又は複数のプロセッサ又はこれらの一部分を意味し得る。また、更なる一例として、本明細書において使用されている「回路」という用語は、ハードウェア回路又はプロセッサ(或いは、複数のプロセッサ)のみの実装形態、或いは、ハードウェア回路又はプロセッサの一部分、及びその付随するソフトウェア及び/又はファームウェアをカバーし得る。また、回路という用語は、例えば、サーバー内のベースバンド集積回路、セルラーネットワークノード又は装置、或いは、その他の演算又はネットワーク装置をカバーし得る。
【0129】
[0132] 特定の例示のための実施形態によれば、装置は、本明細書及び添付の資料内において記述されている例示のための実施形態の任意のものと関連する機能を実行するためにメモリ及びプロセッサによって制御することができる。
【0130】
[0133] いくつかの例示のための実施形態がWINDOWS(登録商標)製品及び/又はサービスなどの特定の例を使用して記述されているが、本明細書において記述されている特定の例示のための実施形態は、これらの特定の例に限定されるものではない。例えば、本明細書において記述されている特定の例示のための実施形態は、製造者、供給者、などとは無関係に、任意の演算装置及び/又はオペレーティングシステムに適用可能である。
【0131】
[0134] 本明細書の全体を通じて記述されている例示のための実施形態の特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の例示のための実施形態において任意の適切な方式で組み合わせることができる。本明細書の全体を通じた、例えば、「様々な実施形態」、「特定の実施形態」、「いくつかの実施形態」というフレーズ又はその他の類似の言語の使用は、例示のための一実施形態との関連において記述されている特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも1つの例示のための実施形態において含まれ得るという事実を意味する。従って、本明細書の全体を通じた「様々な実施形態において」、「特定の実施形態において」、「いくつかの実施形態において」というフレーズ又はその他の類似の言語の出現は、必ずしもすべてが例示のための実施形態の同一のグループを意味するものではなく、記述されている特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の例示のための実施形態において任意の適切な方式で組み合わせることができる。
【0132】
[0135] これに加えて、望ましい場合に、上述の異なる機能又は手順は、異なる順序において及び/又は互いとの間に同時に実行することができる。更には、望ましい場合に、記述されている機能又は手順の1つ又は複数は、任意選択であってもよく又は組み合わせられてもよい。従って、以上の説明は、特定の例示のための実施形態の原理及び教示の限定としてではなく、これらを例示するものとして見なされたい。
【0133】
[0136] 当業者は、上述の例示のための実施形態は、異なる順序における手順と共に及び/又は開示されたものとは異なる構成におけるハードウェア要素と共に実施され得ることを容易に理解するであろう。従って、いくつかの例示のための実施形態がこれらの例示のための実施形態に基づいて説明されているが、特定の変更、変形、及び代替構造が、例示のための実施形態の精神及び範囲内に留まりつつ、明らかとなることが当業者には明らかであろう。
【国際調査報告】