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特表2024-545988螺旋スクリューコンベアユニット、ウォーム軸、ウォームエクストルーダ及びウォーム軸を準備する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-17
(54)【発明の名称】螺旋スクリューコンベアユニット、ウォーム軸、ウォームエクストルーダ及びウォーム軸を準備する方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 33/32 20060101AFI20241210BHJP
   B65G 33/08 20060101ALI20241210BHJP
   B30B 9/14 20060101ALI20241210BHJP
   F16C 3/02 20060101ALI20241210BHJP
   C02F 11/125 20190101ALI20241210BHJP
   B01D 29/17 20060101ALI20241210BHJP
   C12M 1/32 20060101ALI20241210BHJP
   B65G 33/26 20060101ALI20241210BHJP
【FI】
B65G33/32
B65G33/08
B30B9/14 B
F16C3/02
C02F11/125
B01D29/30 501
C12M1/32
B65G33/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522077
(86)(22)【出願日】2022-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-04-11
(86)【国際出願番号】 EP2022078334
(87)【国際公開番号】W WO2023062052
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】21202998.7
(32)【優先日】2021-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516042103
【氏名又は名称】カナデビア イノバ アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100112357
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 繁樹
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】マルク オイグスター
(72)【発明者】
【氏名】エイドリアン シャッツ
(72)【発明者】
【氏名】マルク グスポナー
(72)【発明者】
【氏名】パトリック グスポナー
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル シュミット
【テーマコード(参考)】
3F040
3J033
4B029
4D059
4D116
【Fターム(参考)】
3F040AA10
3F040BA01
3F040CA00
3F040FA02
3J033AA01
3J033BA20
4B029AA09
4B029BB01
4B029CC01
4B029DG08
4B029GB05
4B029HA09
4D059AA07
4D059BE15
4D059BE26
4D116BB01
4D116BC26
4D116BC27
4D116BC48
4D116BC71
4D116DD06
4D116KK04
4D116QA02C
4D116QA02D
4D116QA02F
4D116QB50
4D116VV12
4D116VV30
(57)【要約】
本発明は、螺旋スクリューコンベアユニット、ウォーム軸、ウォームエクストルーダ及びウォーム軸を準備する方法に関する。ウォームエクストルーダのウォーム軸(200)のねじ形状又は螺旋形状に巻かれた螺旋(240)のための交換部材として形成された螺旋スクリューコンベアユニット(100)であって、ねじ形状に巻かれた螺旋部材(30)を備えたベースボディ(10)を有するものをさらに改良して、その螺旋スクリューコンベアユニット(100)をより少ない整備の手間で整備することができるようにするために、-外套面の上側(16)が長手軸線(L)を中心にシェル形状に凹状に湾曲されており、かつベースボディ(10)が、ウォーム軸(200)のシャフト(230)の固定領域(40)を挿通させるように形成された径方向の開口部(20)を有し、-螺旋部材(30)が最大で半分の螺旋回転を有し、-ベースボディ(10)の外套面が、固定領域(40)上に載置するように形成された内側面(18)を有し、かつ-螺旋スクリューコンベアユニット(100)が、固定領域(40)にベースボディ(10)を取り外し可能に固定するように形成された、少なくとも1つの固定部材(34)を有することが、提案される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウォーム軸(200)のねじ形状又は螺旋形状に巻かれた螺旋(240)のための交換部材として構成された、螺旋スクリューコンベアユニット(100)であって、長手軸線(L)に沿って延びるベースボディ(10)を有し、前記ベースボディ(10)が2つの軸方向の終端領域(12、14)と前記終端領域(12、14)を互いに連結する外套面とを有し、前記外套面の上側(16)に、前記上側(16)から径方向外側へ離れるように延びる、ねじ形状に巻かれた少なくとも1つの螺旋部材(30)が配置されている、螺旋スクリューコンベアユニットにおいて、
-前記外套面の前記上側(16)が、前記長手軸線(L)を中心にシェル形状に凹状に湾曲されており、かつ前記ベースボディ(10)が径方向の開口部(20)を有し、前記径方向の開口部(20)が次のように、即ち前記ウォーム軸(200)のシャフト(230)の固定領域(40)が、前記長手軸線(L)に対して垂直な方向に前記開口部(20)を通して案内可能かつ前記ベースボディ(10)によって形成された中空室内に配置可能であるように、構成されており、
-前記螺旋部材(30)が、最大で半分の螺旋回転を有しており、
-前記ベースボディ(10)の前記外套面が、前記固定領域(40)上に載置されるように構成された内側面(18)を有し、かつ
-前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)が、前記固定領域(40)に前記ベースボディ(10)を取り外し可能に固定するように構成された、少なくとも1つの固定部材(34)を有している、ことを特徴とする螺旋スクリューコンベアユニット。
【請求項2】
前記ベースボディ(10)が前記長手軸線(L)を中心に半円形状又はハーフシェル形状に延びて、特にハーフシェルとして構成されており、かつ前記螺旋部材(30)が半分の螺旋回転を有している、ことを特徴とする請求項1に記載の螺旋スクリューコンベアユニット。
【請求項3】
前記ベースボディ(10)の前記内側面(18)が次のように、即ち前記ベースボディ(10)の前記内側面(18)が前記ウォーム軸(200)の前記固定領域(40)上に載置された結果として、前記ウォーム軸(200)における前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)の前記螺旋部材(30)の方向づけが定められ、かつ前記ウォーム軸(200)上の前記ベースボディ(10)の径方向の可動性が少なくとも制限されるように、成形されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の螺旋スクリューコンベアユニット。
【請求項4】
前記ウォーム軸(200)における前記螺旋部材(30)の前記方向づけのために、前記外套面の前記内側面(18)が、前記シャフト(230)の前記固定領域(40)に対して相補的な形状の輪郭を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の螺旋スクリューコンベアユニット。
【請求項5】
前記螺旋部材(30)が次のように、即ち前記ウォーム軸(200)の前記固定領域(40)上に前記ベースボディ(10)の前記内側面(18)が載置された結果として、前記螺旋部材(30)が少なくとも実質的に、前記ウォーム軸(200)のねじ形状又は螺旋形状に巻かれた前記螺旋(240)の推移を延長して方向づけされるように、成形されている、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の螺旋スクリューコンベアユニット。
【請求項6】
ウォームエクストルーダ(300)内で使用するためのウォーム軸(200)であって、長手軸線(L)に沿って延びるシャフト(230)を有し、ねじ状又は螺旋形状に巻かれた螺旋(240)を備える、ウォーム軸において、
請求項1から5の少なくとも1つに記載の螺旋スクリューコンベアユニット(100)を少なくとも1つと、前記固定部材(34)に取り外し可能に固定するように構成された少なくとも1つの固定手段(212)とを有する、ことを特徴とするウォーム軸。
【請求項7】
前記固定手段(212)が、前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)が前記ウォーム軸(200)の前記固定領域(40)に取り外し可能に固定可能であるように、前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)の前記固定部材(34)と協働するように構成される、ことを特徴とする請求項6に記載のウォーム軸。
【請求項8】
前記ウォーム軸(200)の前記固定領域(40)が次のように、即ち前記固定領域(40)上に載置された前記ベースボディ(10)の径方向の移動が少なくとも制限されるように、成形されている、ことを特徴とする請求項6又は7に記載のウォーム軸(200)。
【請求項9】
少なくとも2つの固定領域(40)であって、その他においては円筒形状である軸ボディ部材(210)の少なくとも1つの凹部又は少なくとも1つの溝によって形成され、かつ互いに対して径方向及び軸方向にずらされて配置されている、少なくとも2つの固定領域(40)を有する、ことを特徴とする請求項6から8の少なくとも1つに記載のウォーム軸(200)。
【請求項10】
前記シャフト(230)が円筒形状の軸ボディと前記固定領域(40)とを有し、前記固定領域(40)が、前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)の前記ベースボディ(10)を支持するように構成された、前記シャフト(230)の支持領域(210)に対応づけられており、かつ前記円筒形状の軸ボディよりも小さい横断面直径を有する、ことを特徴とする請求項6から9の少なくとも1つに記載のウォーム軸(200)。
【請求項11】
前記支持領域(210)が偏心して、特に、例えば前記シャフト(230)の末端近傍の領域に、例えば末端の領域に、配置されている、ことを特徴とする請求項10に記載のウォーム軸(200)。
【請求項12】
前記支持領域(210)が少なくとも2つの、請求項1から5の少なくとも1つに記載の螺旋スクリューコンベアユニット(100)を有し、前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)が次のように、即ち前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)の前記螺旋部材(30)が、前記円筒形状の軸ボディの前記軸ボディの前記螺旋(240)の推移を延長し、かつそれと一緒に共通の軸ボディ螺旋ユニットを形成するように、配置されている、ことを特徴とする請求項10又は11に記載のウォーム軸。
【請求項13】
前記ウォーム軸が少なくとも2つの螺旋スクリューコンベアユニット(100)を有し、前記少なくとも2つの螺旋スクリューコンベアユニット(100)がそれぞれ互いに隣接して配置されており、かつ一緒になって、前記シャフト(230)を一周完全に取り囲む、完全な1回の螺旋回転を形成する、ことを特徴とする請求項10から12の少なくとも1つに記載のウォーム軸。
【請求項14】
懸濁液を脱水するための、特に有機材料の嫌気発酵によって得られた消化液を脱水するためのウォームエクストルーダ(300)であって、エクストルーダチャンバを有し、その中にねじ形状に巻かれた螺旋部材を有するウォーム軸(200)がその長手軸線(L)を中心に回転可能に取り付けられている(250)、ウォームエクストルーダにおいて、
前記ウォーム軸(200)が請求項6から13の少なくとも1つに記載のウォーム軸(200)であり、前記ウォーム軸(200)の前記シャフト(230)が、少なくとも2つの螺旋スクリューコンベアユニット(100)を有し、特に少なくとも2つの螺旋スクリューコンベアユニット(100)によって取り囲まれており、かつ前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)が請求項1から5の少なくとも1つに記載の螺旋スクリューコンベアユニット(100)である、ことを特徴とするウォームエクストルーダ。
【請求項15】
ウォームエクストルーダ(300)内で使用するように構成されたウォーム軸(200)を提供する方法において、
-請求項1から5の少なくとも1つに記載の螺旋スクリューコンベアユニット(100)が、前記固定領域(40)に配置され、かつ
-前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)に対応づけられた前記固定部材(34)を用いて、取り外し可能に前記固定領域(40)に固定される、ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に記載された螺旋スクリューコンベアユニットに関する。
本発明は、さらに、請求項6の前文に記載された、ウォーム軸、言い換えるとコンベアウォームに関する。
【0002】
本発明は、さらに、請求項14の前文に記載されたウォームエクストルーダに関する。
【0003】
そして本発明は、請求項15の前文に従って構成された、ウォーム軸を準備する方法に関する。
【背景技術】
【0004】
ウォームエクストルーダ内で使用するためのウォーム軸と懸濁液を脱水するためのウォームエクストルーダの一般的な構造は、例えば欧州特許出願公開第1072574号明細書、米国特許出願公開第2017/08778号明細書及び欧州特許出願公開第2792739号明細書に記述されている。
【0005】
欧州特許出願公開第1072574号明細書は、発酵槽と円筒形状のウォームコンベアとしての脱水装置とを有する発酵設備を開示している。このウォームコンベアは、直線軸線に沿って延びている。図1から3に示すように、ウォーム軸を有する螺旋部材が、固定のユニットを形成している。
【0006】
米国特許出願公開第2017/08778号明細書は、有機材料の水性懸濁液を脱水するためのウォームエクストルーダを開示している。この装置は、エクストルーダチャンバを有しており、その中で螺旋部材を有するエクストルーダウォームがねじ形状に巻かれており、かつその長手軸線を中心に回転可能に支承されている。ウォームエクストルーダの簡単かつ迅速な整備を可能にするために、米国特許出願公開第2017/08778号明細書は幾つかにわかれた高揺動可能なスクリーンバスケットを設けることを教示しており、それがエクストルーダチャンバへの容易なアクセス性と1人によるバスケット交換を可能にする。
【0007】
欧州特許出願公開第2792739号明細書は、例えば細胞破壊エクストルーダの例として知られているような、エクストルーダチャンバ内のダブルウォーム軸を開示している。この螺旋スクリューコンベアユニットは、並べて配置されたウォーム軸上に、いわゆる歯状スペーサを有している。
【0008】
嫌気性発酵(AD/anaerobic digestion)は、有機の残留物質、特に緑の廃棄物を、バイオガスに変換することによってエネルギー的に活用する、バイオプロセスである。基質が、発酵槽内の嫌気性条件の下で可溶性にされ、廃棄物を含む発酵材料が液体と混合されて、そのようにして得られた発酵材料懸濁液が発酵槽内で嫌気性発酵される。
【0009】
発酵材料懸濁液の発酵の際に生じる消化液がウォームエクストルーダを用いて脱水され、その場合にプレス水が分離されると、消化液に対する乾燥基質割合が増大させられたプレスケーキが得られる。従って基質が発酵槽を出た後に、その基質はウォームエクストルーダによって固体と液体の発酵残留物に分離される。
【0010】
実質的に、ウォームエクストルーダは、スクリュー状に巻かれた螺旋部材を備えた、内側に位置するウォーム軸と、そのウォーム軸を覆うスクリーンドラムもしくはスクリーンシリンダを有している。脱水すべき消化液は、消化液入口を介してスクリーンドラム内へ汲み込まれる。ウォーム軸が回転し、それによって消化液をプレスケーキ出口へ移送し、そこには抵抗、例えば対圧円錐が存在し、それに対して消化液が圧接される。プレス水は、プレス水出口を介して流出する。
【0011】
消化液が前方へ向かって、即ち抵抗の方向へ、移送されるほど、体積が減少し、消化液にかかる圧力が高くなる。それによってさらに多くの液体が消化液から押し出され、その液体がプレス水として流出する。脱水されたプレスケーキは、プレスケーキ出口を介してウォームエクストルーダから排出される。
【0012】
ウォームエクストルーダを駆動する場合に、螺旋部材が時間と共に摩耗する。この摩耗は、螺旋部材から消化液へより多くの圧力がもたらされるほど、それだけ急速に生じ、ウォーム軸の前方の、プレスケーキ出口近傍の領域内で特に著しい。摩耗によってプレス点が後方へ移動し、それによって消化液の脱水が弱まる。従って摩耗した螺旋部材は、修理又は交換されなければならない。
【0013】
米国特許出願公開第2017/08778号明細書の図2と3に示されるように、螺旋部材は通常ウォーム軸のシャフトと堅固に連結され、例えば溶接されている。従って個々の螺旋部材が摩耗した場合には、広範な溶接作業を実施しなければならず、あるいはウォーム軸全体を交換しなければならない。
【0014】
欧州特許出願公開第0098340号明細書からは、固体及び粒子状の材料を移送するためのウォームポンプが知られている。ウォーム螺旋の特に著しく摩耗する終端領域を交換可能に配置するために、終端領域内に交換可能なスリーブが設けられており、そのスリーブをウォーム軸から軸方向に引き抜くことができる。スリーブを交換するためには、ウォーム軸をウォームポンプから取り外さなければならない。
【0015】
さらに、英国特許出願公開第859416号明細書は、スリーブとして差し嵌め可能な交換螺旋部材を有するウォーム螺旋コンベアを開示している。整備及び修理作業のためにウォーム軸の個々のセクションを取り外すことができるようにするために、ウォーム軸は複数のつながりあったスリーブ形状の長手セクションから構築されている。これらの長手セクションが、半円形のブラケット形状の軸受を用いてウォーム軸のシャフトに取り外し可能に固定されている。軸受を緩めた後に、スリーブ形状の長手セクションをウォーム軸のシャフトから軸方向に引き出すことができ、そのためにウォーム軸は少なくとも1つの側においてその軸受から取り外すことができなければならない。
【0016】
ウォームコンベアの羽根を摩耗後に手間をかけて溶接作業により除去して修理する必要がないようにするために、中国実用新案第212831025号明細書は、羽根を溝とねじを用いて軸に固定することを教示している。羽根は、それぞれ別体のパドル状の部材であって、それらが互いに独立して軸に螺合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1072574号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2017/08778号明細書
【特許文献3】欧州特許出願公開第2792739号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第0098340号明細書
【特許文献5】英国特許出願公開第859416号明細書
【特許文献6】中国実用新案第212831025号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明の課題は、冒頭で挙げた種類の螺旋スクリューコンベアユニット、冒頭で挙げた種類のウォーム軸、冒頭で挙げた種類のウォームエクストルーダ、及び冒頭で挙げた種類の方法をさらに発展させて、整備の手間を少なくして螺旋スクリューコンベアユニットを整備できるようにすることである。特に螺旋のための交換部材として構成される螺旋スクリューコンベアユニットは、ウォーム軸をその軸受から取り外すことなく交換可能でなければならない。さらに、ウォーム軸の整備コストを低減させなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0019】
この課題は、請求項1に記載の特徴を有する螺旋スクリューコンベアユニットによって、請求項6に記載の特徴を有するウォーム軸によって、請求項14に記載の特徴を有するウォームエクストルーダによって、そして請求項15に記載の特徴を有する方法によって、解決される。本発明の好ましい形態と目的にあった展開が、それぞれの従属請求項で特徴づけられている。
【0020】
従って本発明は、螺旋スクリューコンベアユニットが径方向に交換可能に、ウォーム軸のシャフトの固定領域に取り付け可能であることに、基づいている。即ち螺旋スクリューコンベアユニットは、交換可能な代替部材として、ウォームエクストルーダの回転可能に軸承されたウォーム軸に取り付けることができる。従って本発明は、螺旋スクリューコンベアユニットの迅速な交換を可能にする。というのは、螺旋スクリューコンベアユニットの、シャフトを収容するように形成されたベースボディの径方向の開口部によって、これを径方向に交換可能にシャフトに取り付けることができ、かつ、シャフトがその軸方向の端部において少なくとも1つの回転軸受内に軸承されている場合でも、交換することができるからである。
【0021】
ここで「径方向」というのは、ウォーム軸のウォーム軸シャフトもしくはベースボディの長手軸線(L)に対して垂直に配置される方向である。従って、径方向に交換できることで、ウォーム軸をその軸受から取り外すことなく螺旋部材を効率的に交換することができ、ウォーム軸の長時間の駆動が可能になる。
【0022】
ウォーム軸のシャフトは、回転運動を伝達するためのバー形状の部材である。螺旋スクリューコンベアユニットは、取り外し可能な代替部品としてシャフトの固定領域に取り付けることができる。従って螺旋スクリューコンベアユニットは、好ましくは、上述したウォーム軸の固定領域に取り外し可能に取り付けられるように構成されている。さらにウォーム軸は、好ましくは、上述した種類のウォームエクストルーダ内に取り付けるのに適している。
【0023】
螺旋部材のベースボディを固定領域に取り外し可能に固定するために、螺旋スクリューコンベアユニットは少なくとも1つの固定部材を有している。従って、好ましくは、上述した種類の螺旋スクリューコンベアユニットの固定部材は、上述した種類のウォーム軸の固定手段と、特に固定構造と、取り外し可能に連結可能である。
【0024】
好ましい実施例において、ベースボディは螺旋部材の足部部材であって、その足部部材は螺旋部材の径方向内側の領域に配置されている。その場合に固定部材は、足部部材を固定領域に取り外し可能に固定するように、構成されている。その場合に足部部材は、足形式で固定領域上に取り付け可能であって、かつ螺旋部材が足部部材から外側へ向かって離れるように延びている。
【0025】
螺旋部材を簡単なやり方で、ウォーム軸に径方向に取り外し可能に固定するために、固定部材はその使用位置においてシャフトの、螺旋スクリューコンベアユニットを支持するように構成された支持領域内へ径方向に延びることができ、かつ固定領域上に載置された足部部材を支持領域に固定することができる。
【0026】
好ましい実施例において、シャフトの支持領域は少なくとも2つの螺旋部材を有しており、その場合に各螺旋部材に少なくとも1つの固定部材が対応づけられており、かつ互いに隣接する螺旋部材の固定部材は、互いに対して軸方向にも径方向にもずらされて配置されている。固定部材は、好ましくは円筒ボルトであって、固定手段はねじである。代替的に、固定部材は固定手段と、取り外し可能なスナップファスナーの形式で協働することもできる。
【0027】
好ましくは、上述した種類の螺旋スクリューコンベアユニットのベースボディの内側面は、上述した種類のウォーム軸の固定領域上に載置し、特に支承するように、構成されている。言い換えると、固定領域は、ウォーム軸の、螺旋スクリューコンベアユニットのベースボディを支持するように構成された領域に対応づけられている。
【0028】
ウォーム軸における螺旋スクリューコンベアユニットの交換を特に簡単に構成するために、ベースボディの内側面は、好ましくは、次のように、即ちウォーム軸の固定領域上にベースボディの内側面を載置することによって、ウォーム軸における螺旋スクリューコンベアユニットの螺旋部材の方向づけが定められ、かつウォーム軸上のベースボディの径方向の可動性が少なくとも制限されるように、成形されている。従って、好ましくは、ベースボディの内側面と固定領域は、協働し、かつシャフトを中心とする螺旋スクリューコンベアユニットの径方向の滑り移動又は回転運動を阻止する、形状又は構造を有している。その場合にシャフトを中心とする螺旋スクリューコンベアユニットの径方向の回転運動は、固定領域の形状又は構造とベースボディの内側面の形状又は構造との協働によって、すでに阻止されている。その場合に固定手段は、さらに、あるいは付加的に固定するために用いられる。以下で詳細に説明するように、形状又は構造によって得られるこの固定は、例えば固定領域の正方形状によって達成することができる。固定領域は、螺旋スクリューコンベアユニットの固定部材を取り外し可能に固定するように構成されており、かつ、螺旋スクリューコンベアユニットを支持するように構成された、ウォーム軸のシャフトの支持領域に対応づけられている。固定領域は、少なくとも1つの固定手段、例えば固定構造を有している。好ましくは、支持領域は少なくとも2つの固定領域を有しているので、好ましくは、上述した種類の少なくとも2つの螺旋スクリューコンベアユニットがウォーム軸の支持領域に取り外しできるように固定可能である。
【0029】
従って、好ましくは、ウォーム軸は少なくとも2つの螺旋スクリューコンベアユニットを有している。その場合に支持領域の固定領域は、好ましくは、次のように、即ち隣接する螺旋スクリューコンベアユニットがそれぞれ互いに対して軸方向にも径方向にもずらされて、例えば鏡面対称になるようにずらされて、配置されるように、構成されている。この好ましい実施例において、ウォーム軸は少なくとも2つの、軸方向と径方向に互いに対してずらされて配置された螺旋部材を有している。従って支持領域は、少なくとも2つの互いに対して軸方向と径方向にずらされて配置された固定領域を有する。好ましくは、この実施例において、隣接する螺旋スクリューコンベアユニットの固定部材も、互いに対して軸方向と径方向にずらされて配置され、例えば90度だけずらされて、例えば互いに対して垂直に配置されている。
【0030】
螺旋部材は、部分的な螺旋回転、例えば4分の1から半分の螺旋回転を有している。複数の隣接する螺旋部材が、一緒になって螺旋形状又はヘリックス形状又はねじ形状の螺旋回転を生じさせる。複数の螺旋回転が一緒になって、ウォーム軸のねじ形状又はヘリックス形状又は螺旋形状に巻かれた螺旋を生じさせる。本発明においては、螺旋部材は交換可能であるので、取り外しできない螺旋部材を有する従来技術から知られたウォーム軸に比較して、これらの螺旋部材の材料摩耗の増大を甘受することができ、消化液の脱水のためにより大きい力消費を提供するために、ウォームエクストルーダの抵抗を増大させ、例えば対圧円錐を拡大し、あるいは延長することができる。
【0031】
螺旋スクリューコンベアユニットのベースボディは、径方向の開口部を有している。この開口部を通して固定領域を径方向に、即ちベースボディの長手軸線(L)に対して垂直に配置された方向に、案内し、かつベースボディの内側面に配置することができる。言い換えると、支持領域は開口部に挿通可能であって、凹状のベースボディによって包囲される中空室内に収容可能である。
【0032】
固定部材は、好ましくは、ベースボディと支持領域又はシャフトの軸ボディ部材との間の相補形状の連結を提供するように構成されており、例えば円筒ボルト等のボルトである。代替的に、固定部材は、スナップ連結又はクリップ連結を提供するように、構成することもできる。
【0033】
ベースボディを支持領域上に支持して配置することができるようにするために、ベースボディの内側面は固定領域に対して相補形状に構成されており、かつベースボディの外側は凹状に湾曲し、かつ長手軸線を中心に、好ましくはハーフシェル形状又は半円形状に、延びている。
【0034】
固定領域は、ベースボディ、特にベースボディの内側面を支持するように構成された、少なくとも1つの載置面を有している。載置面上でベースボディが滑り移動するのを阻止するために、ベースボディの外套面(Mantlefla¨che)の内側面は、好ましくは、ベースボディを固定領域に場所固定で配置するように形成された、少なくとも1つの輪郭を有しており、かつ、好ましくは、固定領域に対して、もしくは固定領域の載置面に対して、相補形状で構成されている。好ましくは、螺旋スクリューコンベアユニットのベースボディの内側面の輪郭は、横断面においてu字状又はn字状に形成されている。
【0035】
螺旋部材が次のように、即ちベースボディの内側面をウォーム軸の固定領域上に載置することによって、螺旋部材が方向づけされて、それによってウォーム軸のねじ形状又は螺旋形状に巻かれた螺旋の推移を少なくとも実質的に延長するように、形成されている場合に、ウォーム軸における螺旋スクリューコンベアユニットは特に迅速かつ簡単に交換することができる。
【0036】
シャフト上のベースボディの径方向の滑り移動を回避するために、外套面の内側面は、例えば直角に成形したり、屈曲させたり、湾曲させたり、あるいは階段状に成形することができる。例えば固定領域は、横断面においてu字状に、そしてベースボディの内側面は、横断面においてn字状に形成することができ、あるいはその逆でもよい。
【0037】
シャフトの支持領域は、少なくとも固定領域の領域内で正方形として構成されることができる。代替的に固定領域は、その他においては円筒形状の支持領域の少なくとも1つの凹部又は少なくとも1つの溝によって形成することができる。例えば固定領域は、その他においては円筒形状である支持領域のu字状又はn字状の凹部とすることができる。固定領域上で螺旋スクリューコンベアユニットが滑り移動することを阻止するために、固定領域は、好ましくは正方形の座部を有している。
【0038】
螺旋部材は、螺旋回転の一部又はセクションを、好ましくは半分の螺旋回転を有している。代替的に、螺旋部材は、例えば3分の1の螺旋回転又は4分の1の螺旋回転を有することもできる。螺旋スクリューコンベアユニットは、少なくとも1つの螺旋ユニット、好ましくは複数の、例えば4つの、互いに並べて配置された螺旋ユニットを有する。正しい嵌め合いで連結するために、互いに並べて配置された螺旋スクリューコンベアユニットの螺旋部材は、互いに溶接して、研磨することができる。
【0039】
好ましくは、固定部材はその使用位置において、支持領域を通って径方向に延びて、ベースボディ内へ、あるいは支持領域に配置された少なくとも1つの螺旋スクリューコンベアユニットのベースボディを通って突出する。特に好ましくは、固定部材は、支持領域から突き出たその端部において、螺旋スクリューコンベアユニットのベースボディ内へ突出する。従って、固定部材は、螺旋スクリューコンベアユニットを交換するために、部分的に外すだけでよく、例えば螺旋スクリューコンベアユニットのベースボディからのみ外し、支持領域に固定されたままの状態とすることができる。これにより、固定部材の紛失を防止する。
【0040】
ウォーム軸は、好ましくは、上述した種類に基づく少なくとも1つの螺旋スクリューコンベア部材を有しており、その場合に螺旋スクリューコンベア部材は固定領域に取り外しできるように固定可能である。
【0041】
シャフトは、螺旋スクリューコンベア部材の他に、さらに、軸ボディのまわりにねじ形状に巻かれた少なくとも1つの軸ボディ螺旋を備えた、長手軸線に沿って延びる円筒形状の軸ボディを有することができる。同様に長手軸線に沿って延びる支持領域を有する固定領域は、円筒形状の軸ボディに比較して小さい横断面直径を有している。これが、螺旋スクリューコンベアユニットを支持領域に次のように、即ちその外套面の上側が円筒形状の軸ボディと同一平面で境界を成すように配置することを、可能にする。
【0042】
好ましくは、支持領域は偏心して、特に、円筒形状の軸ボディの終端近傍の、例えば末端にある領域に、配置されている。即ちウォーム軸はウォームエクストルーダ内に次のように、即ち少なくとも1つの交換可能な螺旋部材が、ウォームエクストルーダの前方の、プレスケーキ出口の近傍の領域内に配置されるように、配置することができる。もっとも激しく摩耗した前方の螺旋のみの交換が、ウォーム軸を簡単、迅速かつより少ないコスト消費で整備することを可能にする。
【0043】
本発明の方法の好ましい実施形態において、ウォーム軸は、
-第1の螺旋スクリューコンベアユニットを固定領域に固定する、少なくとも1つの固定手段が緩められ、
-第1の螺旋スクリューコンベアユニットがウォーム軸から取り外され、
-他の螺旋スクリューコンベアユニットが固定領域に配置され、かつ
-この他の螺旋スクリューコンベアユニットに対応づけられた固定手段を用いて、固定領域に取り外し可能に固定される、ことによって、整備される。
【0044】
そして本発明は、発酵槽を用いて処理された生物由来の残留物質、特に緑の廃棄物から固体と液体の発酵残留物を分離するために、上述した種類のウォームエクストルーダ内で上述した種類の少なくとも1つのウォーム軸を使用することに関する。
【0045】
すでに上で検討したように、本発明の教示を好ましいやり方で形成し、かつ展開する種々の可能性が存在する。そのために、一方で、請求項1と請求項6に従属する請求項を参照し、他方では、本発明の他の形態、特徴及び利点を以下で、特に図1から7によって明らかにされる実施例を用いてより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1図1は、本発明に基づくウォーム軸の第1の実施例の長手方向断面の斜視図である。本発明に基づく螺旋スクリューコンベアユニットがウォーム軸上に取り外し可能に配置されており、本発明の方法に基づいて交換可能である。
図2図2は、図1のウォーム軸の長手方向断面図である。
図3図3は、図1のウォーム軸の側面図である。
図4図4は、図2のウォーム軸の前方領域の詳細図である。
図5図5は、図1の螺旋スクリューコンベアユニットを、図3に示すB-B線に沿って切断した断面図である。
図6図6は、図1のウォーム軸の分解斜視図である。
図7図7は、図1のウォーム軸を有する、本発明に基づくウォームエクストルーダの実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
図1から7において、同一又は類似の形態、部材又は特徴は、同一の参照符号を有している。
【0048】
図1は、ウォーム軸200のための螺旋スクリューコンベアユニット100の実施例を示している。螺旋スクリューコンベアユニット100は、長手軸線Lに沿って延びるベースボディ10を有している。このベースボディは、2つの終端領域を有し、それらが長手軸線に対して垂直に延びており、言い換えると長手軸線の方向に互いに対向している。終端領域12、14は、外套面によって互いに連結されており、外套面の上側16即ち外側のまわりにねじ形状に巻き付く少なくとも1つの螺旋部材30が配置されている。
【0049】
図1から3に示す実施例において、ウォーム軸200は複数の、例えば2つの、螺旋部材30を有している。これらの螺旋部材30を正しい嵌め合いで連結するために、これらを互いに溶接し、かつ研磨することができる。
【0050】
少なくとも1つの螺旋部材30は、部分的な、特に4分の1から半分の螺旋回転を有している。ベースボディは、凹状に湾曲しており、従って内側へ湾曲しており、かつ径方向の開口部20を有している。言い換えると、ベースボディは中空に形成されており、長手軸線Lを中心に弧状に延びている。好ましくは、ベースボディは長手軸線Lを中心に、部分円形状、例えばハーフシェル形状に延びている。
【0051】
螺旋スクリューコンベアユニット100は、ウォーム軸200に、好ましくは、有機材料の嫌気発酵によって得られた消化液を脱水するように構成されたウォームエクストルーダ300のウォーム軸200に、交換可能に設置されるように構成される。
【0052】
図6は、ウォーム軸200の分解斜視図を示している。このウォーム軸が4つの螺旋スクリューコンベアユニット100を有し、それらが一緒になって2つの回転螺旋を形成している。それぞれ隣接する螺旋スクリューコンベアユニット100は、互いに対して180°だけ径方向にずらされて、従って鏡面対称になるように、配置されている。ベースボディ100を支持領域210の固定領域40に取り外し可能に固定するために、螺旋スクリューコンベアユニットはそれぞれ2つの円筒ボルト34を有している。固定領域40は、部分的に正方形もしくは長方形の形状に形成されている。支持領域210の、螺旋スクリューコンベアユニット100もしくは固定領域40に対向する領域は、充填ボディとして構成されている。これが、支持領域210を支持し、かつ安定させる。この充填ボディは、支持領域210と堅固に連結し、例えば支持領域210と一体的に形成するか、あるいは支持領域210に取り外し可能に固定することができる。充填ボディは、長手軸線Lを中心に凹状に湾曲されている。
【0053】
図7に示すように、ウォームエクストルーダ300は、外側へ向かって離れるように延びるねじ形状に巻きつく螺旋部材30、210を備えた、内側に位置するウォーム軸200と、ウォーム軸200を包み込むスクリーンドラム340とを有している。スクリーンドラム340は、揺動可能なスクリーンシェルを有することができ、そのことがウォーム軸への容易なアクセス及びスクリーン部分と摩耗部分の迅速な交換を可能にする。
【0054】
ウォーム軸200に交換可能に取り付けるために、螺旋スクリューコンベアユニット100は、
-ベースボディ10の外套面に、シャフト230の支持領域210を収容するように構成された内側面18を有し、かつ
-この内側面18を支持領域210に取り外し可能に固定するように構成された、少なくとも1つの固定部材34を有している。
【0055】
従って螺旋スクリューコンベアユニット100は、ウォーム軸200のための取り外しできるように固定可能あるいは交換可能な部材である。
【0056】
本発明の、ここには図示されていない実施例において、ウォーム軸200は、交換可能な螺旋部材30のみを有することができる。あるいは、図1から7に示すように、ウォーム軸200の一部の領域のみ、例えば使用位置においてプレスケーキ出口350に近い前方の領域のみを、交換可能な螺旋スクリューコンベアユニット100として構成することが可能である。
【0057】
図1から7に示すウォーム軸は、交換可能な螺旋スクリューコンベアユニット100の他に、さらに、円筒形状の軸ボディとシャフト230のまわりにねじ形状に巻かれた軸ボディ螺旋240とを備えたシャフト230を有している。円筒形状の軸ボディの領域内で、軸ボディ螺旋240はシャフト230と取り外しできないように連結されており、例えばシャフト230と一体的に形成され、あるいはシャフト230と溶接されている。
【0058】
螺旋スクリューコンベアユニット100の支持領域210は、取り外しできないように、例えば溶接の技術を用いて、例えば溶接継目232を用いて、円筒形状の軸ボディと連結することができる。代替的に、支持領域210は、シャフト230の円筒形状の軸ボディと一体的に形成することもできる。
【0059】
螺旋スクリューコンベアユニット100は、螺旋部材30が円筒形状の軸ボディの軸ボディ螺旋240の推移を延長して、それと一緒に共通の軸ボディ螺旋ユニットを形成するように、配置されている。
【0060】
螺旋スクリューコンベアユニット100のベースボディ10は、凹状に湾曲されている。その場合にベースボディは次のように、即ちウォーム軸200の使用位置において支持領域210が、支持領域210に配置されている螺旋スクリューコンベアユニット100のベースボディ10によって完全に包み込まれているように(図示せず)、構成することができる。例えばそれぞれ2つの、ハーフシェルとして構成されている螺旋スクリューコンベアユニット100が軸ボディ部材210を完全に包み込むことができる。
【0061】
代替的に、ベースボディ10は、螺旋部材30の足部部材32とすることができ、その足部部材は螺旋部材30の径方向内側の領域に配置されており、かつ支持領域210の溝として構成されている固定領域40内に交換可能に配置することができる。
【0062】
図1から7に示す実施例において、螺旋部材30の螺旋周波数は、軸ボディ螺旋240の螺旋周波数と同一である。しかし、螺旋部材30の螺旋周波数もしくはピッチは、軸ボディ螺旋240の螺旋周波数に比較して増大させることもできる。
【0063】
ウォームエクストルーダ300内にウォーム軸200を回転可能に軸承するために、ウォームエクストルーダは少なくとも1つの回転軸受250を有している。ウォームエクストルーダ300のギア機構の径方向と軸方向の力の負荷を除去するために、ウォーム軸200は、二重に軸承することができる。これが、ウォームエクストルーダ300のより長い寿命を可能にする。
【0064】
上述した種類の螺旋スクリューコンベアユニット100及び上述した種類のウォーム軸200のための好ましい材料は、鋼である。
【符号の説明】
【0065】
10 ベースボディ、特に螺旋部材30の足部部材
12 ベースボディの第1の終端領域、特にベースボディの長手軸線に対して垂直に延びる第1の終端領域
14 ベースボディの第2の終端領域、特にベースボディの長手軸線に対して垂直に延びる第2の終端領域
16 ベースボディ10の外套面の上側、特に外側
18 ベースボディ10の外套面の内側
20 ベースボディ10の径方向もしくは凹状の開口部
30 螺旋スクリューコンベアユニット100の螺旋部材
34 螺旋部材30の固定部材
40 ベースボディ10の固定領域、特にu字状に形成された固定領域、正方形部材又は収容部材
42 充填ボディ
100 螺旋スクリューコンベアユニット
200 ウォーム軸又はコンベアウォーム又はエクストルーダウォーム、特にねじ形状又は螺旋状に巻かれた螺旋部材240、30を有するバー形状のウォーム軸シャフト
210 軸ボディ部材、又は螺旋スクリューコンベアユニット100のベースボディ10を支持するように構成された、ウォーム軸シャフト230の支持領域、特にウォーム軸200のシャフト230のシャフト載置領域又は支持領域
212 軸ボディ部材210の固定手段、特にねじ
230 ウォーム軸200のシャフト又はバー形状のベースボディ、特に円筒形状の軸ボディと螺旋スクリューコンベアユニット100のベースボディ10を支持するように構成された支持領域210を有する
232 円筒形状の軸ボディ230をベースボディ10と連結するための溶接継目、特に隅肉継目
240 ウォーム軸200の螺旋形状、ヘリックス形状又はねじ形状に巻かれた軸ボディ螺旋、あるいは螺旋部材
250 回転軸受(図4を参照)
300 ウォームエクストルーダ
340 スクリーンドラム
350 プレスケーキ出口
360 消化液入口
370 抵抗、特に対圧円錐
L 長手軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
図6は、ウォーム軸200の分解斜視図を示している。このウォーム軸が4つの螺旋スクリューコンベアユニット100を有し、それらが一緒になって2つの回転螺旋を形成している。それぞれ隣接する螺旋スクリューコンベアユニット100は、互いに対して180°だけ径方向にずらされて、従って鏡面対称になるように、配置されている。ベースボディ10を支持領域210の固定領域40に取り外し可能に固定するために、螺旋スクリューコンベアユニットはそれぞれ2つの円筒ボルト34を有している。固定領域40は、部分的に正方形もしくは長方形の形状に形成されている。支持領域210の、螺旋スクリューコンベアユニット100もしくは固定領域40に対向する領域は、充填ボディとして構成されている。これが、支持領域210を支持し、かつ安定させる。この充填ボディは、支持領域210と堅固に連結し、例えば支持領域210と一体的に形成するか、あるいは支持領域210に取り外し可能に固定することができる。充填ボディは、長手軸線Lを中心に凹状に湾曲されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
上述した種類の螺旋スクリューコンベアユニット100及び上述した種類のウォーム軸200のための好ましい材料は、鋼である。
また、本開示は、以下の態様も含む。
〔態様1〕
ウォーム軸(200)のねじ形状又は螺旋形状に巻かれた螺旋(240)のための交換部材として構成された、螺旋スクリューコンベアユニット(100)であって、長手軸線(L)に沿って延びるベースボディ(10)を有し、前記ベースボディ(10)が2つの軸方向の終端領域(12、14)と前記終端領域(12、14)を互いに連結する外套面とを有し、前記外套面の上側(16)に、前記上側(16)から径方向外側へ離れるように延びる、ねじ形状に巻かれた少なくとも1つの螺旋部材(30)が配置されている、螺旋スクリューコンベアユニットにおいて、
-前記外套面の前記上側(16)が、前記長手軸線(L)を中心にシェル形状に凹状に湾曲されており、かつ前記ベースボディ(10)が径方向の開口部(20)を有し、前記径方向の開口部(20)が次のように、即ち前記ウォーム軸(200)のシャフト(230)の固定領域(40)が、前記長手軸線(L)に対して垂直な方向に前記開口部(20)を通して案内可能かつ前記ベースボディ(10)によって形成された中空室内に配置可能であるように、構成されており、
-前記螺旋部材(30)が、最大で半分の螺旋回転を有しており、
-前記ベースボディ(10)の前記外套面が、前記固定領域(40)上に載置されるように構成された内側面(18)を有し、かつ
-前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)が、前記固定領域(40)に前記ベースボディ(10)を取り外し可能に固定するように構成された、少なくとも1つの固定部材(34)を有している、ことを特徴とする螺旋スクリューコンベアユニット。
〔態様2〕
前記ベースボディ(10)が前記長手軸線(L)を中心に半円形状又はハーフシェル形状に延びて、特にハーフシェルとして構成されており、かつ前記螺旋部材(30)が半分の螺旋回転を有している、ことを特徴とする態様1に記載の螺旋スクリューコンベアユニット。
〔態様3〕
前記ベースボディ(10)の前記内側面(18)が次のように、即ち前記ベースボディ(10)の前記内側面(18)が前記ウォーム軸(200)の前記固定領域(40)上に載置された結果として、前記ウォーム軸(200)における前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)の前記螺旋部材(30)の方向づけが定められ、かつ前記ウォーム軸(200)上の前記ベースボディ(10)の径方向の可動性が少なくとも制限されるように、成形されている、ことを特徴とする態様1又は2に記載の螺旋スクリューコンベアユニット。
〔態様4〕
前記ウォーム軸(200)における前記螺旋部材(30)の前記方向づけのために、前記外套面の前記内側面(18)が、前記シャフト(230)の前記固定領域(40)に対して相補的な形状の輪郭を有する、ことを特徴とする態様3に記載の螺旋スクリューコンベアユニット。
〔態様5〕
前記螺旋部材(30)が次のように、即ち前記ウォーム軸(200)の前記固定領域(40)上に前記ベースボディ(10)の前記内側面(18)が載置された結果として、前記螺旋部材(30)が少なくとも実質的に、前記ウォーム軸(200)のねじ形状又は螺旋形状に巻かれた前記螺旋(240)の推移を延長して方向づけされるように、成形されている、ことを特徴とする態様2又は3に記載の螺旋スクリューコンベアユニット。
〔態様6〕
ウォームエクストルーダ(300)内で使用するためのウォーム軸(200)であって、長手軸線(L)に沿って延びるシャフト(230)を有し、ねじ状又は螺旋形状に巻かれた螺旋(240)を備える、ウォーム軸において、
態様1から5の少なくとも1つに記載の螺旋スクリューコンベアユニット(100)を少なくとも1つと、前記固定部材(34)に取り外し可能に固定するように構成された少なくとも1つの固定手段(212)とを有する、ことを特徴とするウォーム軸。
〔態様7〕
前記固定手段(212)が、前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)が前記ウォーム軸(200)の前記固定領域(40)に取り外し可能に固定可能であるように、前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)の前記固定部材(34)と協働するように構成される、ことを特徴とする態様6に記載のウォーム軸。
〔態様8〕
前記ウォーム軸(200)の前記固定領域(40)が次のように、即ち前記固定領域(40)上に載置された前記ベースボディ(10)の径方向の移動が少なくとも制限されるように、成形されている、ことを特徴とする態様6又は7に記載のウォーム軸(200)。
〔態様9〕
少なくとも2つの固定領域(40)であって、その他においては円筒形状である軸ボディ部材(210)の少なくとも1つの凹部又は少なくとも1つの溝によって形成され、かつ互いに対して径方向及び軸方向にずらされて配置されている、少なくとも2つの固定領域(40)を有する、ことを特徴とする態様6から8の少なくとも1つに記載のウォーム軸(200)。
〔態様10〕
前記シャフト(230)が円筒形状の軸ボディと前記固定領域(40)とを有し、前記固定領域(40)が、前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)の前記ベースボディ(10)を支持するように構成された、前記シャフト(230)の支持領域(210)に対応づけられており、かつ前記円筒形状の軸ボディよりも小さい横断面直径を有する、ことを特徴とする態様6から9の少なくとも1つに記載のウォーム軸(200)。
〔態様11〕
前記支持領域(210)が偏心して、特に、例えば前記シャフト(230)の末端近傍の領域に、例えば末端の領域に、配置されている、ことを特徴とする態様10に記載のウォーム軸(200)。
〔態様12〕
前記支持領域(210)が少なくとも2つの、態様1から5の少なくとも1つに記載の螺旋スクリューコンベアユニット(100)を有し、前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)が次のように、即ち前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)の前記螺旋部材(30)が、前記円筒形状の軸ボディの前記軸ボディの前記螺旋(240)の推移を延長し、かつそれと一緒に共通の軸ボディ螺旋ユニットを形成するように、配置されている、ことを特徴とする態様10又は11に記載のウォーム軸。
〔態様13〕
前記ウォーム軸が少なくとも2つの螺旋スクリューコンベアユニット(100)を有し、前記少なくとも2つの螺旋スクリューコンベアユニット(100)がそれぞれ互いに隣接して配置されており、かつ一緒になって、前記シャフト(230)を一周完全に取り囲む、完全な1回の螺旋回転を形成する、ことを特徴とする態様10から12の少なくとも1つに記載のウォーム軸。
〔態様14〕
懸濁液を脱水するための、特に有機材料の嫌気発酵によって得られた消化液を脱水するためのウォームエクストルーダ(300)であって、エクストルーダチャンバを有し、その中にねじ形状に巻かれた螺旋部材を有するウォーム軸(200)がその長手軸線(L)を中心に回転可能に取り付けられている(250)、ウォームエクストルーダにおいて、
前記ウォーム軸(200)が態様6から13の少なくとも1つに記載のウォーム軸(200)であり、前記ウォーム軸(200)の前記シャフト(230)が、少なくとも2つの螺旋スクリューコンベアユニット(100)を有し、特に少なくとも2つの螺旋スクリューコンベアユニット(100)によって取り囲まれており、かつ前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)が態様1から5の少なくとも1つに記載の螺旋スクリューコンベアユニット(100)である、ことを特徴とするウォームエクストルーダ。
〔態様15〕
ウォームエクストルーダ(300)内で使用するように構成されたウォーム軸(200)を提供する方法において、
-態様1から5の少なくとも1つに記載の螺旋スクリューコンベアユニット(100)が、前記固定領域(40)に配置され、かつ
-前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)に対応づけられた前記固定部材(34)を用いて、取り外し可能に前記固定領域(40)に固定される、ことを特徴とする方法。
〔符号の説明〕
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウォーム軸(200)のねじ形状又は螺旋形状に巻かれた螺旋(240)のための交換部材として構成された、螺旋スクリューコンベアユニット(100)であって、長手軸線(L)に沿って延びるベースボディ(10)を有し、前記ベースボディ(10)が2つの軸方向の終端領域(12、14)と前記終端領域(12、14)を互いに連結する外套面とを有し、前記外套面の上側(16)に、前記上側(16)から径方向外側へ離れるように延びる、ねじ形状に巻かれた少なくとも1つの螺旋部材(30)が配置されている、螺旋スクリューコンベアユニットにおいて、
-前記外套面の前記上側(16)が、前記長手軸線(L)を中心にシェル形状に凹状に湾曲されており、かつ前記ベースボディ(10)が径方向の開口部(20)を有し、前記径方向の開口部(20)が次のように、即ち前記ウォーム軸(200)のシャフト(230)の固定領域(40)が、前記長手軸線(L)に対して垂直な方向に前記開口部(20)を通して案内可能かつ前記ベースボディ(10)によって形成された中空室内に配置可能であるように、構成されており、
-前記螺旋部材(30)が、最大で半分の螺旋回転を有しており、
-前記ベースボディ(10)の前記外套面が、前記固定領域(40)上に載置されるように構成された内側面(18)を有し、かつ
-前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)が、前記固定領域(40)に前記ベースボディ(10)を取り外し可能に固定するように構成された、少なくとも1つの固定部材(34)を有している、ことを特徴とする螺旋スクリューコンベアユニット。
【請求項2】
前記ベースボディ(10)が前記長手軸線(L)を中心に半円形状又はハーフシェル形状に延びて、特にハーフシェルとして構成されており、かつ前記螺旋部材(30)が半分の螺旋回転を有している、ことを特徴とする請求項1に記載の螺旋スクリューコンベアユニット。
【請求項3】
前記ベースボディ(10)の前記内側面(18)が次のように、即ち前記ベースボディ(10)の前記内側面(18)が前記ウォーム軸(200)の前記固定領域(40)上に載置された結果として、前記ウォーム軸(200)における前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)の前記螺旋部材(30)の方向づけが定められ、かつ前記ウォーム軸(200)上の前記ベースボディ(10)の径方向の可動性が少なくとも制限されるように、成形されている、ことを特徴とする請求項1に記載の螺旋スクリューコンベアユニット。
【請求項4】
前記ウォーム軸(200)における前記螺旋部材(30)の前記方向づけのために、前記外套面の前記内側面(18)が、前記シャフト(230)の前記固定領域(40)に対して相補的な形状の輪郭を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の螺旋スクリューコンベアユニット。
【請求項5】
前記螺旋部材(30)が次のように、即ち前記ウォーム軸(200)の前記固定領域(40)上に前記ベースボディ(10)の前記内側面(18)が載置された結果として、前記螺旋部材(30)が少なくとも実質的に、前記ウォーム軸(200)のねじ形状又は螺旋形状に巻かれた前記螺旋(240)の推移を延長して方向づけされるように、成形されている、ことを特徴とする請求項2に記載の螺旋スクリューコンベアユニット。
【請求項6】
ウォームエクストルーダ(300)内で使用するためのウォーム軸(200)であって、長手軸線(L)に沿って延びるシャフト(230)を有し、ねじ状又は螺旋形状に巻かれた螺旋(240)を備える、ウォーム軸において、
請求項1から5のいずれか一項に記載の螺旋スクリューコンベアユニット(100)を少なくとも1つと、前記固定部材(34)に取り外し可能に固定するように構成された少なくとも1つの固定手段(212)とを有する、ことを特徴とするウォーム軸。
【請求項7】
前記固定手段(212)が、前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)が前記ウォーム軸(200)の前記固定領域(40)に取り外し可能に固定可能であるように、前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)の前記固定部材(34)と協働するように構成される、ことを特徴とする請求項6に記載のウォーム軸。
【請求項8】
前記ウォーム軸(200)の前記固定領域(40)が次のように、即ち前記固定領域(40)上に載置された前記ベースボディ(10)の径方向の移動が少なくとも制限されるように、成形されている、ことを特徴とする請求項6に記載のウォーム軸
【請求項9】
少なくとも2つの前記固定領域(40)であって、その他においては円筒形状である軸ボディ部材(210)の少なくとも1つの凹部又は少なくとも1つの溝によって形成され、かつ互いに対して径方向及び軸方向にずらされて配置されている、少なくとも2つの前記固定領域(40)を有する、ことを特徴とする請求項6に記載のウォーム軸
【請求項10】
前記シャフト(230)が円筒形状の軸ボディと前記固定領域(40)とを有し、前記固定領域(40)が、前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)の前記ベースボディ(10)を支持するように構成された、前記シャフト(230)の支持領域(210)に対応づけられており、かつ前記円筒形状の軸ボディよりも小さい横断面直径を有する、ことを特徴とする請求項6に記載のウォーム軸
【請求項11】
前記支持領域(210)が偏心して、特に、例えば前記シャフト(230)の末端近傍の領域に、例えば末端の領域に、配置されている、ことを特徴とする請求項10に記載のウォーム軸
【請求項12】
前記支持領域(210)が少なくとも2つの、前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)を有し、前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)が次のように、即ち前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)の前記螺旋部材(30)が、前記円筒形状の軸ボディの前記軸ボディの前記螺旋(240)の推移を延長し、かつそれと一緒に共通の軸ボディ螺旋ユニットを形成するように、配置されている、ことを特徴とする請求項10に記載のウォーム軸。
【請求項13】
前記ウォーム軸が少なくとも2つの螺旋スクリューコンベアユニット(100)を有し、前記少なくとも2つの螺旋スクリューコンベアユニット(100)がそれぞれ互いに隣接して配置されており、かつ一緒になって、前記シャフト(230)を一周完全に取り囲む、完全な1回の螺旋回転を形成する、ことを特徴とする請求項10に記載のウォーム軸。
【請求項14】
懸濁液を脱水するための、特に有機材料の嫌気発酵によって得られた消化液を脱水するためのウォームエクストルーダ(300)であって、エクストルーダチャンバを有し、その中にねじ形状に巻かれた螺旋部材を有するウォーム軸(200)がその長手軸線(L)を中心に回転可能に取り付けられている(250)、ウォームエクストルーダにおいて、
前記ウォーム軸(200)が請求項6に記載のウォーム軸(200)であり、前記ウォーム軸(200)の前記シャフト(230)が、少なくとも2つの前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)を有し、特に少なくとも2つの前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)によって取り囲まれている、ことを特徴とするウォームエクストルーダ。
【請求項15】
ウォームエクストルーダ(300)内で使用するように構成されたウォーム軸(200)を提供する方法において、
-請求項1から5のいずれか一項に記載の螺旋スクリューコンベアユニット(100)が、前記固定領域(40)に配置され、かつ
-前記螺旋スクリューコンベアユニット(100)に対応づけられた前記固定部材(34)を用いて、取り外し可能に前記固定領域(40)に固定される、ことを特徴とする方法。
【国際調査報告】