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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-17
(54)【発明の名称】騒音低減型乾燥式インスタント蛇口
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/042 20060101AFI20241210BHJP
   F24H 3/04 20220101ALI20241210BHJP
   E03C 1/044 20060101ALI20241210BHJP
   A47K 10/48 20060101ALI20241210BHJP
   F16K 27/12 20060101ALN20241210BHJP
【FI】
E03C1/042 B
F24H3/04 302
E03C1/044
A47K10/48 Z
A47K10/48
F16K27/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024528457
(86)(22)【出願日】2022-05-07
(85)【翻訳文提出日】2024-05-11
(86)【国際出願番号】 CN2022091429
(87)【国際公開番号】W WO2023206596
(87)【国際公開日】2023-11-02
(31)【優先権主張番号】202210466009.6
(32)【優先日】2022-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524178861
【氏名又は名称】广東愛尼智能家電制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG AINI INTELLIGENT HOUSEHOLD ELECTRICAL APPLIANCE MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】A, No. 1, De Road, Xingtan Town, Shunde District Foshan, Guangdong 528000 (CN)
(74)【代理人】
【識別番号】100194526
【弁理士】
【氏名又は名称】叶野 徹
(72)【発明者】
【氏名】楊飛
(72)【発明者】
【氏名】楊宇聡
(72)【発明者】
【氏名】莫毓敏
【テーマコード(参考)】
2D060
3H051
3L028
【Fターム(参考)】
2D060BA03
2D060BB03
2D060BE20
2D060BF03
3H051CC06
3L028AC02
3L028BA03
(57)【要約】
本発明は、生活用品の技術分野に関し、具体的には、騒音低減型乾燥式インスタント蛇口を開示し、この騒音低減型乾燥式インスタント蛇口は、給水装置と、熱風吐水装置とを含み、熱風吐水装置は、給水装置の上端に位置し、前記熱風吐水装置は、ケーシングを含み、前記ケーシング内にキャビティがあり、前記キャビティの一側に吸風口が設置され、他側に排風口が設置され、前記ケーシング内の上端にジェスチャー制御コンポーネントが取り付けられ、前記キャビティ内には、冷気と熱気とを混合するための熱風加熱コンポーネントが取り付けられ、前記熱風加熱コンポーネント内に単独な加熱チャンバーがあり、前記加熱チャンバーの一端が吸風口に接続され、他端が排風口に接続され、前記キャビティの下端には、ホースを介して給水装置と連通するバブラーが取り付けられる。該騒音低減型乾燥式インスタント蛇口は、ダクトの長さを小さくするとともに、キャビティ内において冷気と熱気とを混合しやすく、排風風量を向上させた上で、熱を効果的に利用し、熱の散逸を防止し、蛇口の熱利用率を高めることができる。
【選択図】図2



【特許請求の範囲】
【請求項1】
騒音低減型乾燥式インスタント蛇口であって、
給水装置(1)と、熱風吐水装置と、濾過蓋コンポーネント(7)とを含み、
給水装置(1)の一側には、熱水と冷水とを切り替えるためのノブ(2)が設置され、給水装置(1)の下端に給水ねじ管(3)が設置され、
熱風吐水装置は、給水装置(1)の上端に位置し、前記熱風吐水装置は、ケーシング(4)を含み、前記ケーシング(4)内にキャビティがあり、前記キャビティの一側に吸風口が設置され、他側に排風口が設置され、前記ケーシング(4)内の上端にジェスチャー制御コンポーネント(5)が取り付けられ、前記キャビティ内には、冷気と熱気とを混合するための熱風加熱コンポーネント(19)が取り付けられ、前記熱風加熱コンポーネント(19)内に単独な加熱チャンバーがあり、前記加熱チャンバーの一端が吸風口に接続され、他端が排風口に接続され、
濾過蓋コンポーネント(7)は、吸風口の外側に位置し、前記濾過蓋コンポーネント(7)は、吸風口の外側に取り付けられる吸風蓋(13)を含み、該吸風蓋(13)内に第1の濾過スクリーン(14)と第2の濾過スクリーン(15)が取り付けられ、
前記キャビティの下端には、ホース(32)を介して給水装置(1)と連通するバブラー(6)が取り付けられ、
前記熱風加熱コンポーネント(19)は、モータ取り付け筒(33)と、熱風加熱筒(35)とを含み、
該モータ取り付け筒(33)の内部に吸風モータ(36)が取り付けられ、
熱風加熱筒(35)は、モータ取り付け筒(33)の取り付けリング(34)から離れた端に位置し、且つ熱風加熱筒(35)がモータ取り付け筒(33)の内部と連通して前記加熱チャンバーを形成し、該熱風加熱筒(35)内に冷気熱気混合発熱部(39)が挿着して取り付けられ、該冷気熱気混合発熱部(39)と熱風加熱筒(35)の内壁との間には、冷気と熱気とを混合するための複数のダクトが形成され、該熱風加熱筒(35)のモータ取り付け筒(33)から離れた端には、排風口と連通する熱風吐出口が設置される、ことを特徴とする騒音低減型乾燥式インスタント蛇口。
【請求項2】
前記モータ取り付け筒(33)の一端には、吸風口に接続される取り付けリング(34)が設置され、該モータ取り付け筒(33)の取り付けリング(34)に近い端の内部に吸風モータ(36)が取り付けられ、他端の内部に熱風制御PCBボード(37)が取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の騒音低減型乾燥式インスタント蛇口。
【請求項3】
前記熱風加熱筒(35)の断面が横台形を呈し、前記熱風加熱筒(35)のモータ取り付け筒(33)に近い端の内壁に突起した係止壁(38)が設置され、該係止壁(38)は、冷気熱気混合発熱部(39)の外壁と接触し且つ冷気熱気混合発熱部(39)を係着して固定し、該係止壁(38)のモータ取り付け筒(33)から離れた端に熱風ガイドカバー(40)が取り付けられ、該熱風ガイドカバー(40)の内壁が冷気熱気混合発熱部(39)の外壁と接触せず、該熱風ガイドカバー(40)の外壁と熱風加熱筒(35)の内壁との間に熱風ダクト(42)が形成され、熱風ダクト(42)が熱風吐出口と連通し、該熱風ガイドカバー(40)の外壁に複数のスルーホール(41)が開設され、前記熱風吐出口の外に導風蓋(8)がカバーされ、該導風蓋(8)の下端に複数の熱風孔(80)が設置される、ことを特徴とする請求項2に記載の騒音低減型乾燥式インスタント蛇口。
【請求項4】
前記冷気熱気混合発熱部(39)は、
発熱線取り付け筒(390)と、熱伝導フィン(391)とを含み、
該発熱線取り付け筒(390)は、テーパ筒を呈し、該発熱線取り付け筒(390)の内部に発熱線が取り付けられ、該テーパ筒の容積が熱風吐出口の方向へ小さくなり、
該熱伝導フィン(391)は、発熱線取り付け筒(390)の長手方向に沿って設置され、且つ発熱線取り付け筒(390)の円周上に放射状で設置され、隣接する2枚の熱伝導フィン(391)の間には、発熱線取り付け筒(390)に開設される複数の通風孔が設置され、該熱伝導フィン(391)の外縁が斜面であり、熱伝導フィン(391)の一部の縁が係止壁(38)と接触することで、冷気熱気混合発熱部(39)を係着して固定する、ことを特徴とする請求項3に記載の騒音低減型乾燥式インスタント蛇口。
【請求項5】
複数の前記通風孔の数は、熱風吐出口の方向へ徐々に増加している、ことを特徴とする請求項4に記載の騒音低減型乾燥式インスタント蛇口。
【請求項6】
前記ジェスチャー制御コンポーネント(5)は、キャビティ内の上端に設置される上蓋板(16)を含み、該上蓋板(16)の上端に電源板(17)が取り付けられ、該電源板(17)にジェスチャーセンサが設置され、該電源板(17)の上端に電源板蓋(18)が設置され、該電源板蓋(18)にジェスチャーセンサに対応するジェスチャー方向矢印が設置される、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の騒音低減型乾燥式インスタント蛇口。
【請求項7】
前記ケーシング(4)の下端の一側に上ケース(12)が設置され、該上ケース(12)内に固定板(31)が設置され、前記給水装置(1)は、下ケース(9)と、電磁弁(21)と、アルミダイカスト製加熱体(26)とを含み、
下ケース(9)は、上ケース(12)内に挿着され、該下ケース(9)の下部の一側にノブ孔(10)が開設され、
電磁弁(21)は、下ケース(9)内に位置し、該電磁弁(21)は、ジェスチャーセンサに導線で接続されることで、ジェスチャーセンサにより電磁弁のオンオフを制御し、該電磁弁(21)は、手動機能付きの電磁弁であり、該電磁弁(21)の下端に水流流量筒(20)が接続され、該水流流量筒(20)の下端に給水ねじ管(3)が接続され、前記ノブ(2)が電磁弁(21)に接続され、
該アルミダイカスト製加熱体(26)内に熱水チャンバーが設置され、該熱水チャンバーの下端が接続管(25)を介して電磁弁(21)と連通し、上端に熱水管(27)が取り付けられ、該熱水管(27)の上端にねじヘッダー(28)が取り付けられ、該ねじヘッダー(28)が固定板(31)にねじ接続され、前記ホース(32)の一端がねじヘッダー(28)に接続され、他端がバブラー(6)に接続される、ことを特徴とする請求項6に記載の騒音低減型乾燥式インスタント蛇口。
【請求項8】
前記電磁弁(21)の外側に放熱スリーブ(22)が覆われ、該放熱スリーブ(22)の外側にシリコン制御整流素子(30)が取り付けられ、前記水流流量筒(20)内に水流センサが設置され、前記水流流量筒(20)の外側には、シリコン制御整流素子(30)に接続されるホールセンサ(29)が取り付けられる、ことを特徴とする請求項7に記載の騒音低減型乾燥式インスタント蛇口。
【請求項9】
前記電磁弁(21)のノブ(2)に近い側に微動スイッチ(24)が取り付けられ、前記ノブ(2)の内側に、微動スイッチ(24)に対応する、突起した押圧ブロック(23)が設置される、ことを特徴とする請求項8に記載の騒音低減型乾燥式インスタント蛇口。
【請求項10】
前記導風蓋(8)の外側には、吸風モータ(36)及び発熱線をオンオフするための赤外線センサ(45)が取り付けられる、ことを特徴とする請求項3に記載の騒音低減型乾燥式インスタント蛇口。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生活用品の技術分野に関し、具体的には、特に騒音低減型乾燥式インスタント蛇口である。
【背景技術】
【0002】
蛇口は、水流の大きさと開始停止を制御するために用いられる。蛇口の更新速度が非常に速く、旧式鋳鉄プロセスから電気メッキノブ式に発展し、ステンレス鋼製単一温度単一制御式蛇口、ステンレス鋼製二重温度二重制御式蛇口、台所用半自動蛇口、インスタント蛇口などに発展したが、市販のこれらの蛇口に排風乾燥機能がなく、排風乾燥機能が必要なら単独な装置を使用し、占有空間が大きく、使用コストが高いため、乾燥機能付きの蛇口が現れる。
【0003】
例えば中国特許文献CN214248446Uに開示された多機能検知式蛇口構造は、ケーシングと、吐水コンポーネントとを含み、ケーシングは、垂直部と横方向部とを含み、ケーシング内に取り付けチャンネルが設けられ、吐水コンポーネントは、ノズルと、吐水管と、電磁弁と、第1の検知スイッチとを含み、ノズルに取り付けチャンネルと連通する吐水口が設けられ、吐水管が取り付けチャンネル内に設けられ、吐水管の一端が吐水口にねじ接続され、他端が電磁弁に接続され、検知スイッチが制御電磁弁に接続され、ケーシング内に排風チャンネルが設けられ、ノズルに、排風チャンネルの出口と対応して連通する排風口が設けられ、排風チャンネルの入口に後取り付け溝が連通し、後取り付け溝内に排風乾燥モジュールが設けられる。
【0004】
該構造において、排風チャンネルが長すぎ、排風チャンネルが吐水管に近く、そして加熱コンポーネントが排風口から離れるため、排風するに熱風が排風チャンネル全体を通る必要があり、吐水中、排風チャンネルの温度が低減しやすく、熱風の熱の散逸が多く、蛇口全体の熱利用率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術に存在する欠点を克服するために、本発明は、上記背景技術における問題を解決するために、騒音低減型乾燥式インスタント蛇口を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明がその技術課題を解決するために採用される技術案は、以下のとおりである。騒音低減型乾燥式インスタント蛇口であって、給水装置と、熱風吐水装置と、濾過蓋コンポーネントとを含み、
前記給水装置の一側には、熱水と冷水とを切り替えるためのノブが設置され、前記給水装置の下端に給水ねじ管が設置され、
熱風吐水装置は、給水装置の上端に位置し、前記熱風吐水装置は、ケーシングを含み、前記ケーシング内にキャビティがあり、前記キャビティの一側に吸風口が設置され、他側に排風口が設置され、前記ケーシング内の上端にジェスチャー制御コンポーネントが取り付けられ、前記キャビティ内には、冷気と熱気とを混合するための熱風加熱コンポーネントが取り付けられ、前記熱風加熱コンポーネント内に単独な加熱チャンバーがあり、前記加熱チャンバーの一端が吸風口に接続され、他端が排風口に接続され、
濾過蓋コンポーネントは、吸風口の外側に位置し、前記濾過蓋コンポーネントは、吸風口の外側に取り付けられる吸風蓋を含み、該吸風蓋内に第1の濾過スクリーンと第2の濾過スクリーンが取り付けられ、
前記キャビティの下端には、ホースを介して給水装置と連通するバブラーが取り付けられる。
【0007】
本発明の有益な効果は、以下のとおりである。
【0008】
1、熱風吐水装置は、給水装置の上端に設置され、キャビティの一端で吸風し、他端で排風することで、ダクトの長さを小さくするとともに、キャビティ内に、冷気と熱気とを混合するための熱風加熱コンポーネントを取り付けることで、キャビティ内において冷気と熱気とを混合しやすく、排風風量を向上させた上で、熱を効果的に利用し、熱の散逸を防止し、蛇口の熱利用率を高めることができ、
2、濾過蓋コンポーネントは、異物や塵がキャビティ内に入ることを防止し、使用寿命に影響を与えることを防止するために使用することができ、
3、バブラーは、ホースを介して給水装置と連通することで、水が直接ケーシング内に充満したりケーシングと接触したりして、内部の温度を持ち去ることを防止し、熱の散逸を防止する。
【0009】
さらに、前記熱風加熱コンポーネントは、モータ取り付け筒と、熱風加熱筒とを含み、
該モータ取り付け筒の一端には、吸風口に接続される取り付けリングが設置され、該モータ取り付け筒の取り付けリングに近い端の内部に吸風モータが取り付けられ、他端の内部に熱風制御PCBボードが取り付けられ、
熱風加熱筒は、モータ取り付け筒の取り付けリングから離れた端に位置し、且つ熱風加熱筒がモータ取り付け筒の内部と連通して前記加熱チャンバーを形成し、該熱風加熱筒内に冷気熱気混合発熱部が挿着して取り付けられ、該冷気熱気混合発熱部と熱風加熱筒の内壁との間には、冷気と熱気とを混合するための複数のダクトが形成され、該熱風加熱筒のモータ取り付け筒から離れた端には、排風口と連通する熱風吐出口が設置される。
【0010】
上記さらなる構造を採用した後、吸風モータにより空気をモータ取り付け筒内に吸入し、そして冷気を熱風加熱筒内に導入し、冷気熱気混合発熱部を使用して冷気の一部を加熱し、そして別の一部を予め加熱し、ダクト内において加熱された空気と混合し、そして混合後の熱風を排風口から出力し、この構造は、空気の流れ長さを大幅に縮み、熱を効果的に利用し、熱の散逸を防止する。
【0011】
さらに、前記熱風加熱筒の断面が横台形を呈し、前記熱風加熱筒のモータ取り付け筒に近い端の内壁に突起した係止壁が設置され、該係止壁は、冷気熱気混合発熱部の外壁と接触し且つ冷気熱気混合発熱部を係着して固定し、該係止壁のモータ取り付け筒から離れた端に熱風ガイドカバーが取り付けられ、該熱風ガイドカバーの内壁が冷気熱気混合発熱部の外壁と接触せず、該熱風ガイドカバーの外壁と熱風加熱筒の内壁との間に熱風ダクトが形成され、且つ熱風ダクトが熱風吐出口と連通し、該熱風ガイドカバーの外壁に複数のスルーホールが開設され、前記熱風吐出口の外に導風蓋がカバーされ、該導風蓋の下端に複数の熱風孔が設置される。
【0012】
上記さらなる構造を採用した後、熱風加熱筒の断面が横台形を呈し、冷気熱気混合発熱部の挿着固定により有利となり、そして突起した係止壁が一部だけ設置され、固定作用を果たすとともに、冷気熱気混合発熱部と熱風加熱筒の内壁との間に、冷気と熱気とを混合するための複数のダクトを形成することができ、一部の冷気をダクトに入れ、冷気熱気混合発熱部の外側で予め加熱し、別の一部を冷気熱気混合発熱部の内部に入れて加熱し、且つダクト内において、予め加熱された空気と混合し、冷気熱気混合発熱部の熱をより良く利用し、熱利用率を高めることができる。
【0013】
さらに、前記冷気熱気混合発熱部は、発熱線取り付け筒と、熱伝導フィンとを含み、
該発熱線取り付け筒は、テーパ筒を呈し、該発熱線取り付け筒の内部に発熱線が取り付けられ、該テーパ筒の容積が熱風吐出口の方向へ小さくなり、
該熱伝導フィンは、発熱線取り付け筒の長手方向に沿って設置され、且つ発熱線取り付け筒の円周上に放射状で設置され、隣接する2枚の熱伝導フィンの間には、発熱線取り付け筒に開設される複数の通風孔が設置され、該熱伝導フィンの外縁が斜面であり、熱伝導フィンの一部の縁が係止壁と接触することで、冷気熱気混合発熱部を係着して固定する。
【0014】
上記さらなる構造を採用した後、テーパ筒の容積が熱風吐出口の方向へ小さくなることで、吸風量が大きく、排風圧力が増加し、また、冷気が発熱線取り付け筒に入ることができ、直接発熱線と接触して加熱され、テーパ筒内の加熱効率が高まる。熱伝導フィンは、発熱線取り付け筒において熱伝導現象が生じ、冷気熱気混合発熱部の外側での冷気を予め加熱するために用いられ、発熱線と直接接触して加熱された熱風は、通風孔から出力され、予め加熱された空気とダクトにおいて初めて混合された後、熱風ガイドカバー内に輸送されてさらに混合され、そしてスルーホールから熱風ダクトに入って出力され、全過程の熱利用率が高く、熱の散逸を防止し、そして熱風ガイドカバーと熱風ダクトとの協力により、排風騒音を低減できる。
【0015】
さらに、複数の前記通風孔の数は、熱風吐出口の方向へ徐々に増加している。
【0016】
上記さらなる構造を採用した後、テーパ筒内の空気をより長時間加熱することができ、空気の温度がより高くなり、後続の混合温度があまり低くならないようにする。
【0017】
さらに、前記ジェスチャー制御コンポーネントは、キャビティ内の上端に設置される上蓋板を含み、該上蓋板の上端に電源板が取り付けられ、該電源板にジェスチャーセンサが設置され、該電源板の上端に電源板蓋が設置され、該電源板蓋にジェスチャーセンサに対応するジェスチャー方向矢印が設置される。
【0018】
上記さらなる構造を採用した後、ジェスチャーセンサによって給水装置の給水過程をジェスチャーで起動又は停止することができ、そしてジェスチャー制御コンポーネントがキャビティ内に設置されることで、装置の体積を低減させ、占有空間を減少させることができる。
【0019】
さらに、前記ケーシングの下端の一側に上ケースが設置され、該上ケース内に固定板が設置され、前記給水装置は、下ケースと、電磁弁と、アルミダイカスト製加熱体とを含み、
下ケースは、上ケース内に挿着され、該下ケースの下部の一側にノブ孔が開設され、
電磁弁は、下ケース内に位置し、該電磁弁は、ジェスチャーセンサに導線で接続されることで、ジェスチャーセンサにより電磁弁のオンオフを制御し、該電磁弁は、手動機能付きの電磁弁であり、該電磁弁の下端に水流流量筒が接続され、該水流流量筒の下端に給水ねじ管が接続され、前記ノブが電磁弁に接続され、
該アルミダイカスト製加熱体内に熱水チャンバーが設置され、該熱水チャンバーの下端が接続管を介して電磁弁と連通し、上端に熱水管が取り付けられ、該熱水管の上端にねじヘッダーが取り付けられ、該ねじヘッダーが固定板にねじ接続され、前記ホースの一端がねじヘッダーに接続され、他端がバブラーに接続される。
【0020】
上記さらなる構造を採用した後、ケーシングに上ケースを介して給水装置を取り付けることができ、構造が簡単で実用的で、空間占有量が少なく、電磁弁が手動型電磁弁であり、ジェスチャーセンサによってオンオフを制御できるほか、さらにノブによって手動でオンオフでき、適用性が高い。
【0021】
さらに、前記電磁弁の外側に放熱スリーブが覆われ、該放熱スリーブの外側にシリコン制御整流素子が取り付けられ、前記水流流量筒内に水流センサが設置され、前記水流流量筒の外側には、シリコン制御整流素子に接続されるホールセンサが取り付けられる。
【0022】
上記さらなる構造を採用した後、給水を自動的に停止するのを容易にするために、水流流量筒内の水流センサにより水流量を検知することができる。
【0023】
さらに、前記電磁弁のノブに近い側に微動スイッチが取り付けられ、前記ノブの内側に、微動スイッチに対応する、突起した押圧ブロックが設置される。
【0024】
上記さらなる構造を採用した後、微動スイッチは、アルミダイカスト製加熱体をオンにして加熱作動させるように制御するために用いられ、ノブを回転することで、押圧ブロックを微動スイッチと接触させることで、熱水を吐出し、ノブを他側まで回転すると、押圧ブロックが微動スイッチと接触していないことで、冷水を吐出する。
【0025】
さらに、前記導風蓋の外側には、吸風モータ及び発熱線をオンオフするための赤外線センサが取り付けられる。
【0026】
上記さらなる構造を採用した後、導風蓋に設置される赤外線センサは、乾燥機能を単独に起動するために用いることができ、操作が簡単で実用的である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の蛇口の立体構造概略図である。
図2】本発明の蛇口の分解構造概略図である。
図3】ケーシングの内部構造概略図である。
図4】熱風加熱コンポーネントの構造概略図である。
図5】冷気熱気混合発熱部の構造概略図である。
図6】給水装置の立体構造概略図である。
図7】本発明の蛇口の平面構造概略図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を併せて本発明の具体的な実施形態についてさらに説明する。ここで説明すべきこととして、これらの実施形態の説明は、本発明の理解を助けるために用いられるが、本発明に対する限定を構成するものではない。なお、以下に記述されている本発明の各実施形態に係る技術的特徴は、互いに衝突を構成していない限り互いに組み合わされてもよい。
【0029】
図1図5を併せて示す騒音低減型乾燥式インスタント蛇口は、給水装置1と、熱風吐水装置と、濾過蓋コンポーネント7とを含み、前記給水装置1の一側には、熱水と冷水とを切り替えるためのノブ2が設置され、前記給水装置1の下端に給水ねじ管3が設置され、熱風吐水装置は、給水装置1の上端に位置し、前記熱風吐水装置は、ケーシング4を含み、前記ケーシング4内にキャビティがあり、前記キャビティの一側に吸風口が設置され、他側に排風口が設置され、前記ケーシング4内の上端にジェスチャー制御コンポーネント5が取り付けられ、前記キャビティ内には、冷気と熱気とを混合するための熱風加熱コンポーネント19が取り付けられ、前記熱風加熱コンポーネント19内に単独な加熱チャンバーがあり、前記加熱チャンバーの一端が吸風口に接続され、他端が排風口に接続され、熱風吐水装置は、給水装置1の上端に設置され、キャビティの一端で吸風し、他端で排風することで、ダクトの長さを小さくするとともに、キャビティ内に、冷気と熱気とを混合するための熱風加熱コンポーネント19を取り付けることで、キャビティ内において冷気と熱気とを混合しやすく、排風風量を向上させた上で、熱を効果的に利用し、熱の散逸を防止し、蛇口の熱利用率を高めることができ、
濾過蓋コンポーネント7は、吸風口の外側に位置し、前記濾過蓋コンポーネント7は、吸風口の外側に取り付けられる吸風蓋13を含み、該吸風蓋13内に第1の濾過スクリーン14と第2の濾過スクリーン15が取り付けられ、濾過蓋コンポーネント7は、異物や塵がキャビティ内に入ることを防止し、使用寿命に影響を与えることを防止するために使用することができる。
【0030】
前記キャビティの下端には、ホース32を介して給水装置1と連通するバブラー6が取り付けられ、水が直接ケーシング4内に充満したりケーシング4と接触したりして、内部の温度を持ち去ることを防止し、熱の散逸を防止する。
【0031】
図4図5に示すように、前記熱風加熱コンポーネント19は、モータ取り付け筒33と熱風加熱筒35とを含み、モータ取り付け筒33の一端には、吸風口に接続される取り付けリング34が設置され、該モータ取り付け筒33の取り付けリング34に近い端の内部に吸風モータ36が取り付けられ、他端の内部に熱風制御PCBボード37が取り付けられ、熱風加熱筒35は、モータ取り付け筒33の取り付けリング34から離れた端に位置し、且つ熱風加熱筒35がモータ取り付け筒33の内部と連通して前記加熱チャンバーを形成し、該熱風加熱筒35内に冷気熱気混合発熱部39が挿着して取り付けられ、該冷気熱気混合発熱部39と熱風加熱筒35の内壁との間には、冷気と熱気とを混合するための複数のダクトが形成され、該熱風加熱筒35のモータ取り付け筒33から離れた端には、排風口と連通する熱風吐出口が設置され、吸風モータ36により空気をモータ取り付け筒33内に吸入し、そして冷気を熱風加熱筒35内に導入し、冷気熱気混合発熱部39を使用して冷気の一部を加熱し、そして別の一部を予め加熱し、ダクト内において加熱された空気と混合し、そして混合後の熱風を排風口から出力し、この構造は、空気の流れ長さを大幅に縮み、熱を効果的に利用し、熱の散逸を防止する。
【0032】
図4に示すように、前記熱風加熱筒35の断面が横台形を呈し、熱風加熱筒35のモータ取り付け筒33に近い端の内壁に突起した係止壁38が設置され、該係止壁38は、冷気熱気混合発熱部39の外壁と接触し且つ冷気熱気混合発熱部39を係着して固定し、該係止壁38のモータ取り付け筒33から離れた端に熱風ガイドカバー40が取り付けられ、該熱風ガイドカバー40の内壁が冷気熱気混合発熱部39の外壁と接触せず、該熱風ガイドカバー40の外壁と熱風加熱筒35の内壁との間には、熱風吐出口と連通する熱風ダクト42が形成され、該熱風ガイドカバー40の外壁に複数のスルーホール41が開設され、前記熱風吐出口の外に導風蓋8がカバーされ、該導風蓋8の下端に複数の熱風孔80が設置され、熱風加熱筒35の断面が横台形を呈し、冷気熱気混合発熱部39の挿着固定により有利となり、そして突起した係止壁38が一部だけ設置され、固定作用を果たすとともに、冷気熱気混合発熱部39と熱風加熱筒35の内壁との間に、冷気と熱気とを混合するための複数のダクトを形成することができ、一部の冷気をダクトに入れ、冷気熱気混合発熱部39の外側で予め加熱し、別の一部を冷気熱気混合発熱部39の内部に入れて加熱し、且つダクト内において予め加熱された空気と混合し、冷気熱気混合発熱部39の熱をより良く利用し、熱利用率を高めることができる。
【0033】
図5に示すように、前記冷気熱気混合発熱部39は、発熱線取り付け筒390と熱伝導フィン391とを含み、発熱線取り付け筒390は、テーパ筒を呈し、該発熱線取り付け筒390の内部に発熱線が取り付けられ、該テーパ筒の容積が熱風吐出口の方向へ小さくなることで、吸風量が大きく、排風圧力が増加し、また、冷気が発熱線取り付け筒390に入ることができ、直接発熱線と接触して加熱され、テーパ筒内の加熱効率が高まる。
【0034】
熱伝導フィン391は、発熱線取り付け筒390の長手方向に沿って設置され、且つ発熱線取り付け筒390の円周上に放射状で設置され、隣接する2枚の熱伝導フィン391の間には、発熱線取り付け筒390に開設される複数の通風孔が設置され、該熱伝導フィン391の外縁が斜面であり、熱伝導フィン391の一部の縁が係止壁38と接触することで、冷気熱気混合発熱部39を係着して固定する。熱伝導フィン391は、発熱線取り付け筒390において熱伝導現象が生じ、冷気熱気混合発熱部39の外側での冷気を予め加熱するために用いられ、発熱線と直接接触して加熱された熱風は、通風孔から出力され、予め加熱された空気とダクトにおいて初めて混合された後、熱風ガイドカバー40内に輸送されてさらに混合され、そしてスルーホール41から熱風ダクト42に入って出力され、全過程の熱利用率が高く、熱の散逸を防止し、そして熱風ガイドカバー40と熱風ダクト42との協力により、排風騒音を低減できる。
【0035】
そのうち、複数の前記通風孔の数は、熱風吐出口の方向へ徐々に増加していることで、テーパ筒内の空気をより長時間加熱することができ、空気の温度がより高くなり、後続の混合温度があまり低くならないようにする。
【0036】
図1図6及び図7に示すように、ジェスチャー制御コンポーネント5は、キャビティ内の上端に設置される上蓋板16を含み、該上蓋板16の上端に電源板17が取り付けられ、該電源板17にジェスチャーセンサが設置され、該電源板17の上端に電源板蓋18が設置され、該電源板蓋18にジェスチャーセンサに対応するジェスチャー方向矢印が設置され、ジェスチャーセンサによって給水装置の給水過程をジェスチャーで起動又は停止することができ、そしてジェスチャー制御コンポーネント5がキャビティ内に設置されることで、装置の体積を低減させ、占有空間を減少させることができる。
【0037】
前記ケーシング4の下端の一側に上ケース12が設置され、該上ケース12内に固定板31が設置され、前記給水装置1は、下ケース9と、電磁弁21と、水流を加熱するためのアルミダイカスト製加熱体26とを含み、下ケース9は、上ケース12内に挿着され、該下ケース9の下部の一側にノブ孔10が開設され、電磁弁21は、下ケース9内に位置し、該電磁弁21は、ジェスチャーセンサに導線で接続されることで、ジェスチャーセンサにより電磁弁のオンオフを制御し、該電磁弁21は、手動機能付きの電磁弁であり、該電磁弁21の下端に水流流量筒20が接続され、該水流流量筒20の下端に給水ねじ管3が接続され、前記ノブ2が電磁弁21に接続される。
【0038】
該アルミダイカスト製加熱体26内に熱水チャンバーが設置され、該熱水チャンバーの下端が接続管25を介して電磁弁21と連通し、上端に熱水管27が取り付けられ、該熱水管27の上端にねじヘッダー28が取り付けられ、該ねじヘッダー28が固定板31にねじ接続され、前記ホース32の一端がねじヘッダー28に接続され、他端がバブラー6に接続される。
【0039】
ケーシング4に上ケース12を介して給水装置1を取り付けることができ、構造が簡単で実用的で、空間占有量が少なく、電磁弁が手動型電磁弁であり、ジェスチャーセンサによってオンオフを制御できるほか、さらにノブ2によって手動でオンオフでき、適用性が高い。
【0040】
図6に示すように、前記電磁弁21の外側に放熱スリーブ22が覆われ、該放熱スリーブ22の外側にシリコン制御整流素子30が取り付けられ、前記水流流量筒20内に水流センサが設置され、前記水流流量筒20の外側には、シリコン制御整流素子30に接続されるホールセンサ29が取り付けられる。給水を自動的に停止するのを容易にするために、水流流量筒20内の水流センサにより水流量を検知することができる。
【0041】
前記電磁弁21のノブ2に近い側に微動スイッチ24が取り付けられ、前記ノブ2の内側に、微動スイッチ24に対応する、突起した押圧ブロック23が設置され、微動スイッチ24は、アルミダイカスト製加熱体26をオンにして加熱作動させるように制御するために用いられ、ノブ2を回転させて、押圧ブロック23を微動スイッチ24と接触させることで、熱水を吐出し、ノブ2を他側まで回転すると、押圧ブロック23が微動スイッチ24と接触していないことで、冷水を吐出する。
【0042】
前記導風蓋8の外側には、吸風モータ36及び発熱線をオンオフするための赤外線センサ45が取り付けられ、導風蓋8に設置される赤外線センサ45は、乾燥機能を単独に起動するために用いることができ、操作が簡単で実用的である。図7に示すように、ジェスチャーセンサは、2つ設置され、それぞれジェスチャー検知領域に対応する左矢印43と右矢印44が電源板蓋18にそれぞれ設置され、ジェスチャーが右から左に移動すると、給水し且つアルミダイカスト製加熱体26をオンにし、ジェスチャーが繰り返して移動すると、停水し且つアルミダイカスト製加熱体26を停止し、ジェスチャーが左から右に移動すると、冷水のみを供給し、アルミダイカスト製加熱体26が作動せず、ジェスチャーを繰り返すと停水する。
【0043】
本実施例において、水温を制御調節するために、さらに吐水NTCを取り付けることができ、吸風モータ36は、10W回転数の直流周波数変換モータを採用し、熱風ガイドカバー40及び熱風ダクト42の構造と組み合わせることで、騒音をさらに低減できる。
【0044】
説明すべきこととして、本実施例における関連する制御回路は、従来技術であり、ここでこれ以上説明しない。
【0045】
以上、本発明の実施形態について図面を併せて詳細に説明したが、本発明は、説明した実施形態に限定されるものではない。当業者にとっては、本発明の原理と精神を逸脱することなく、これらの実施形態に対して様々な変化、修正、置換や変形を行い、本発明の保護範囲内にある。
【符号の説明】
【0046】
図において、給水装置1、ノブ2、給水ねじ管3、ケーシング4、ジェスチャー制御コンポーネント5、バブラー6、濾過蓋コンポーネント7、導風蓋8、熱風孔80、下ケース9、ノブ孔10、上ケース12、吸風蓋13、第1の濾過スクリーン14、第2の濾過スクリーン15、上蓋板16、電源板17、電源板蓋18、熱風加熱コンポーネント19、水流流量筒20、電磁弁21、放熱スリーブ22、押圧ブロック23、微動スイッチ24、接続管25、アルミダイカスト製加熱体26、熱水管27、ねじヘッダー28、ホールセンサ29、シリコン制御整流素子30、固定板31、ホース32、モータ取り付け筒33、取り付けリング34、熱風加熱筒35、吸風モータ36、熱風制御PCBボード37、係止壁38、冷気熱気混合発熱部39、発熱線取り付け筒390、熱伝導フィン391、熱風ガイドカバー40、スルーホール41、熱風ダクト42、左矢印43、右矢印44、赤外線センサ45。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】