(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-17
(54)【発明の名称】画像収集方法、装置、コンピュータ機器、及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20241210BHJP
G06F 3/0346 20130101ALI20241210BHJP
G06F 21/32 20130101ALI20241210BHJP
G06T 19/00 20110101ALI20241210BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06F3/0346 422
G06F21/32
G06T19/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532535
(86)(22)【出願日】2023-05-31
(85)【翻訳文提出日】2024-05-30
(86)【国際出願番号】 CN2023097392
(87)【国際公開番号】W WO2024021848
(87)【国際公開日】2024-02-01
(31)【優先権主張番号】202210893900.8
(32)【優先日】2022-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
【氏名又は名称原語表記】TENCENT TECHNOLOGY (SHENZHEN) COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】35/F,Tencent Building,Kejizhongyi Road,Midwest District of Hi-tech Park,Nanshan District, Shenzhen,Guangdong 518057,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】焦 路路
【テーマコード(参考)】
5B050
5B087
5E555
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA09
5B050CA07
5B050EA09
5B050EA27
5B050FA02
5B050FA05
5B050FA08
5B087AA07
5B087BC32
5E555AA07
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5E555BA03
5E555BA05
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5E555BA38
5E555BB38
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5E555CA42
5E555CA50
5E555CB23
5E555CB45
5E555CC01
5E555DB32
5E555DB44
5E555DC24
5E555DC53
5E555DC54
5E555DC84
5E555DC85
5E555DD03
5E555DD06
5E555DD08
5E555EA10
5E555EA14
5E555EA22
5E555FA00
(57)【要約】
本願は、画像収集方法、装置、コンピュータ機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品に関する。前記方法は、ターゲットオブジェクトのターゲット部位によりトリガされた仮想キャラクタ表示操作に応答して、表示素子が仮想キャラクタを表示するように制御するステップ(ステップS302)と、前記ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御するステップ(ステップS304)と、前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たす状況下で、前記画像収集素子をトリガして前記ターゲット部位の部位画像を収集するステップ(ステップS306)と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像収集方法であって、収集機器により実行され、前記方法は、
ターゲットオブジェクトのターゲット部位によりトリガされた仮想キャラクタ表示操作に応答して、表示素子が仮想キャラクタを表示するように制御するステップと、
前記ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御するステップと、
前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たす状況下で、前記画像収集素子をトリガして前記ターゲット部位の部位画像をタッチレス収集するステップと、を含む、画像収集方法。
【請求項2】
前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たす状況下で、前記画像収集素子をトリガして前記ターゲット部位の部位画像をタッチレス収集する前記ステップの前に、前記方法は、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する相対位置がプリセット位置範囲内にある状況下で、前記仮想キャラクタがプリセット姿勢で第1運動を行う運動アニメーションを表示するステップと、
第1提示情報を出力するステップであって、前記第1提示情報は、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット部位と前記画像収集素子との間の相対静止状態を保持することで、前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を前記プリセット姿勢に保持するように指示することに用いられる、ステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記相対位置は、空間高さを含み、前記ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御するステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが第2運動を行う運動アニメーションを表示するステップであって、前記仮想キャラクタが第2運動を行う過程におけるキャラクタ姿勢は、前記空間高さの変化に伴って変化する、ステップを含む、ことを特徴とする請求項1、及び2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2運動は、垂直運動を含み、前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが第2運動を行う運動アニメーションを表示する前記ステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが仮想道具を垂直運動させるように制御することを表示するステップであって、ここで、前記仮想道具の垂直運動の方向、及び前記仮想道具と前記仮想キャラクタとの間の距離は、前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さと対応関係を有する、ステップを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが仮想道具を垂直運動させるように制御することを表示する前記ステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さがますます高くなる状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが前記仮想道具を上向きに垂直運動させるように制御することを表示するステップと、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さがますます低くなる状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが前記仮想道具を下向きに垂直運動させるように制御することを表示するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが仮想道具を垂直運動させるように制御することを表示する前記ステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する現在の空間高さを決定するステップと、
前記空間高さとプリセット高さとの間の高さの差を決定するステップと、
事前に設定された距離マッピング関係に基づいて、前記高さの差を前記仮想道具と前記仮想キャラクタとの間の相対距離にマッピングするステップであって、ここで、前記高さの差が大きいほど、前記相対距離が大きくなる、ステップと、
表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが前記仮想道具を操作して前記仮想道具を前記空間高さの変化に応じて垂直運動させることを表示するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記画像収集素子の周辺に複数の距離センサが配備され、前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する現在の空間高さを決定する前記ステップは、
前記ターゲット部位が前記画像収集素子の収集範囲内にある状況下で、前記複数の距離センサによって前記ターゲット部位のキー領域と対応する複数の有効距離を取得するステップと、
前記複数の有効距離に基づいて、前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する現在の空間高さを決定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さがプリセット高さ範囲内にない状況下で、表示素子を制御して前記仮想キャラクタが第2運動を行う運動アニメーションを表示する際に、第2提示情報を出力するステップであって、前記第2提示情報は、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さを調整することで、ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さをプリセット高さ範囲内に位置させるように指示することに用いられる、ステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記相対位置は、水平位置を含み、前記ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御するステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する水平位置が変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが第3運動を行う運動アニメーションを表示するステップであって、前記仮想キャラクタが第3運動を行う過程におけるキャラクタ姿勢は、前記水平位置の変化に伴って変化する、ステップを含む、ことを特徴とする請求項1、及び2に記載の方法。
【請求項10】
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する水平位置が変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが第3運動を行う運動アニメーションを表示する前記ステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する水平位置が変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが仮想道具を傾斜運動させるように制御することを表示するステップであって、ここで、前記仮想道具の傾斜方向は、前記ターゲット部位のオフセット方向と同方向であり、前記オフセット方向は、前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する水平位置に対応した方向である、ステップを含む、ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する水平位置がプリセット水平範囲内にない状況下で、表示素子を制御して前記仮想キャラクタが第3運動を行う運動アニメーションを表示する際に、第3提示情報を出力するステップであって、前記第3提示情報は、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する水平位置を調整するように指示することに用いられる、ステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記相対位置は、傾斜姿勢を含み、前記ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御するステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する傾斜姿勢が変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが第4運動を行う運動アニメーションを表示するステップであって、前記仮想キャラクタが第4運動を行う過程におけるキャラクタ姿勢は、前記傾斜姿勢の変化に伴って変化する、ステップを含む、ことを特徴とする請求項1、及び2に記載の方法。
【請求項13】
前記画像収集素子の周辺に少なくとも3つの距離センサが配備され、前記傾斜姿勢は、傾斜角度と、傾斜方向と、を含み、前記方法は、
前記ターゲット部位が前記画像収集素子の収集範囲内にある状況下で、前記距離センサによって前記ターゲット部位のキー領域と対応する少なくとも3つの有効距離を取得するステップと、
前記少なくとも3つの有効距離に基づいて、前記キー領域の仮想平面を構築するステップと、
前記仮想平面と標準平面との間の相対角度に基づいて、前記キー領域の傾斜角度、及び傾斜方向を決定するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ターゲットオブジェクトのターゲット部位によりトリガされた仮想キャラクタ表示操作に応答して、表示素子が仮想キャラクタを表示するように制御する前記ステップの前に、前記方法は、
画像収集素子の収集範囲内に出現するターゲットに対してターゲット検出、及びライブネス検出を行うステップと、
前記ターゲットがターゲットオブジェクトのターゲット部位であると検出され、且つライブネスが検出された状況下で、ターゲットオブジェクトのターゲット部位が認証操作をトリガしたと決定するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項、又は複数項に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、
収集された前記ターゲット部位の部位画像をサーバに送信するステップであって、前記部位画像は、前記サーバが前記部位画像と前記ターゲットオブジェクトとを関連付けて記憶するように指示することに用いられ、それによって、前記ターゲットオブジェクトのターゲット部位が認証操作をトリガする状況下で、関連付けて記憶された部位画像に基づいて前記ターゲットオブジェクトに対して生体認証を行うことに用いられる、ステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項、又は複数項に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、
収集された前記ターゲット部位の部位画像をサーバに送信するステップであって、前記部位画像は、前記サーバが前記部位画像に対して生体認証を行い、かつ生体認証に合格した状況下でリソース転送を実行するように指示することに用いられる、ステップと、
生体認証に合格した状況下で、前記サーバからフィードバックされたリソース転送結果を受信し、かつ表示するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項、又は複数項に記載の方法。
【請求項17】
画像収集装置であって、前記装置は、表示モジュールと、収集モジュールと、を含み、
前記表示モジュールは、ターゲットオブジェクトのターゲット部位によりトリガされた仮想キャラクタ表示操作に応答して、表示素子が仮想キャラクタを表示するように制御することに用いられ、
前記表示モジュールは、さらに、前記ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御することに用いられ、
前記収集モジュールは、前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たす状況下で、前記画像収集素子をトリガして前記ターゲット部位の部位画像をタッチレス収集することに用いられる、ことを特徴とする画像収集装置。
【請求項18】
コンピュータ機器であって、メモリと、プロセッサと、を含み、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するときに、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法のステップを実現する、コンピュータ機器。
【請求項19】
コンピュータ可読記憶媒体であって、それにおいてコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサに実行されるときに、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法のステップを実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
コンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムがプロセッサに実行されるときに、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、画像処理の技術分野に関し、特に画像収集方法、装置、コンピュータ機器、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品に関する。
【0002】
本願は、2022年7月27日に中国特許庁に提出された、出願番号が第2022108939008号であり、発明の名称が「画像収集方法、装置、コンピュータ機器、及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全部の内容は、引用によって本願に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
画像認識技術の発展に伴い、画像を利用して生体認証を行う方式は、各々の分野に広く応用されている。生体認証は、顔認識認証、掌紋認識認証、又は虹彩認識認証等を含む。
【0004】
生体認証の過程において、ユーザは、収集対象の部位の位置を絶えず調整する必要があり、それによって収集対象の部位が適切な位置にあるようにする。掌紋認識を例とすると、掌紋認識の前提は、掌紋を収集することであり、現在一般的に使用されている掌紋収集方式は、接触式収集である。掌紋の接触式収集方式において、ユーザは、手の部分を収集機器上に置き、かつ手の部分の位置を調整する必要があり、手の部分を収集機器の規定された収集領域内に位置させることで、収集機器が手のひらの画像を撮影する。
【0005】
しかしながら、ユーザは、手のひらを絶えず移動させて手のひらを収集機器の指定された収集領域内におく必要があり、ユーザは、配置の試行錯誤を複数回繰り返してはじめて収集に成功することができ、収集効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これに基づいて、前記技術的問題に対しては、画像収集効率を向上させることができる画像収集方法、装置、コンピュータ機器、コンピュータ可読記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品を提供することが必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の様々な実施例によれば、本願は、画像収集方法を提供する。前記方法は、
ターゲットオブジェクトのターゲット部位によりトリガされた仮想キャラクタ表示操作に応答して、仮想キャラクタを表示するステップであって、前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、前記ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置と関連する、ステップと、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する相対位置が変化する状況下で、現在表示されている前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢が前記相対位置の変化に伴って変化するステップと、
前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たす状況下で、前記画像収集素子をトリガして前記ターゲット部位の部位画像を収集するステップと、を含む。
【0008】
本願の様々な実施例によれば、本願は、画像収集装置をさらに提供する。前記装置は、表示モジュールと、収集モジュールと、を含み、
前記表示モジュールは、ターゲットオブジェクトのターゲット部位によりトリガされた仮想キャラクタ表示操作に応答して、仮想キャラクタを表示することに用いられ、前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、前記ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置と関連し、
前記表示モジュールは、さらに、前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する相対位置が変化する状況下で、現在表示されている前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢が前記相対位置の変化に伴って変化することに用いられ、
前記収集モジュールは、前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たす状況下で、前記画像収集素子をトリガして前記ターゲット部位の部位画像を収集することに用いられる。
【0009】
本願の様々な実施例によれば、本願は、コンピュータ機器をさらに提供する。前記コンピュータ機器は、メモリと、プロセッサと、を含み、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するときに、前記画像収集方法のステップを実現する。
【0010】
本願の様々な実施例によれば、本願は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体において、コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサに実行されるときに、前記画像収集方法のステップを実現する。
【0011】
本願の様々な実施例によれば、本願は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムがプロセッサに実行されるときに、前記画像収集方法のステップを実現する。
【0012】
ここで開示されるそれらの発明の実施例、及び/又は例をより好適に記述、及び説明するために、1つ、又は複数の図面を参照することができる。図面を記述することに用いられる追加の詳細、又は例は、開示された発明、現在記述される実施例及び/又は例、並びに現在理解されるこれらの発明の最適なモードのうちのいかなる1つの範囲を制限するものとみなされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】いくつかの実施例による従来の手のひらスキャン収集方法の模式図である。
【
図2】いくつかの実施例による画像収集方法の応用環境図である。
【
図3】いくつかの実施例による画像収集方法のフロー模式図である。
【
図4A】いくつかの実施例による仮想キャラクタの姿勢の模式図である。
【
図4B】別のいくつかの実施例による仮想キャラクタの姿勢の模式図である。
【
図5A】いくつかの実施例による仮想キャラクタが異常姿勢にある模式図である。
【
図5B】別のいくつかの実施例による仮想キャラクタが異常姿勢にある模式図である。
【
図6A】いくつかの実施例による距離センサの設置模式図である。
【
図6B】別のいくつかの実施例による距離センサの設置模式図である。
【
図7A】さらに別のいくつかの実施例による仮想キャラクタが異常姿勢にある模式図である。
【
図7B】さらなるいくつかの実施例による仮想キャラクタが異常姿勢にある模式図である。
【
図8】いくつかの実施例によるタッチレス操作を開始していないときのインタフェースの模式図である。
【
図9】いくつかの実施例によるタッチレス操作を開始した後の紹介インタフェースである。
【
図10A】いくつかの実施例による手のひらが適切な位置にあるときのシーンの模式図である。
【
図10B】いくつかの実施例による手のひらが比較的低いときのシーンの模式図である。
【
図10C】いくつかの実施例による手のひらが比較的高いときのシーンの模式図である。
【
図11A】いくつかの実施例による収集が失敗するインタフェースの模式図である。
【
図11B】いくつかの実施例による収集が成功するインタフェースの模式図である。
【
図12】いくつかの実施例によるシーンのフロー模式図である。
【
図13】いくつかの実施例によるアルゴリズム認識フロー模式図である。
【
図14】いくつかの実施例による画像収集装置の構造ブロック図である。
【
図15】いくつかの実施例によるコンピュータ機器の内部構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本願の目的、技術的解決手段、及び利点をより明確にするために、以下、図面、及び実施例と併せて、本願をさらに詳しく説明する。理解されるように、ここで記述される具体的な実施例は、単に本願を解釈するために用いられるものであり、本願を限定することに用いられるものではない。
【0015】
現在の手のひらスキャン収集方式は、
図1に示され、ユーザが絶えず試したり手の部分の置き位置を調整したりする必要があり、収集効率が比較的低い。そして、接触式の手のひらスキャン収集方式では、専用の収集機器が必要であり、例えば、収集機器において手のひらの静脈センサが設置される必要があり、それにより手のひらの皮膚下の静脈を感知し、このような方式は、ハードウェアの性能に対して一定の要求を有する。
【0016】
これに鑑みて、本願の実施例は、画像収集方法を提供し、接触式の手のひらスキャン収集方式を放棄し、非接触式の手のひらスキャン収集方式で掌紋を収集し、ハードウェアインフラストラクチャに対してのハードウェア的な要求を打開する。非接触式の手のひらスキャン収集方式において、手の部分の掌紋の画像を収集し、かつ表示インタフェースにおける仮想キャラクタのキャラクタ姿勢によって手のひらに対して具現化された表現を行うことによって、ユーザの手のひらの姿勢を分かりやすくフィードバックし、ユーザが調整することを助けることができ、それにより収集、及び支払いの完了率を大幅に高め、ユーザの利便性を高め、ユーザが迅速に収集することを容易にする。
【0017】
本願の実施例が提供する画像収集方法は、
図2に示される応用環境において応用することができる。ここで、収集機器202は、ネットワークによってサーバ204と通信する。データ記憶システムは、サーバ204が処理する必要があるデータを記憶することができる。データ記憶システムは、サーバ204に集積されてもよく、クラウド、又はその他のサーバにセットされてもよい。
【0018】
いくつかの実施例において、ターゲットオブジェクトは、ターゲット部位を画像収集素子の可視範囲内におくことによって、仮想キャラクタ表示操作をトリガすることで、表示素子によって仮想キャラクタを表示する。ターゲットオブジェクトがそのターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置を変更するときに、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢もそれに伴って変化する。ターゲットオブジェクトは、表示されている仮想キャラクタのキャラクタ姿勢に従って、そのターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置を調整することで、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢をプリセット姿勢にすることができる。仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を一定の時間だけ保持した後に、画像収集素子をトリガしてターゲット部位の部位画像を収集する。
【0019】
ここで、収集機器202は、ターゲットオブジェクトのターゲット部位のキー領域の画像を収集することに用いられる。収集機器202は、少なくとも画像収集素子を含み、画像収集素子は、可視範囲内の物体を捕捉することに用いられる。ここで、画像収集素子の可視範囲は、視野角に基づいて決まる。いくつかの実施例において、画像収集素子は、例えばカメラ、ビデオ撮像カメラ、光学システムやCCDチップが集積された撮像モジュール、又は光学システム、及びCMOSチップが集積された撮像モジュール等である。ここで、画像収集素子は、収集機器202に集積されてもよく、収集機器202から独立して設置されてもよい。例えば、画像収集素子は、収集機器202に外付けして設置され、かつ有線、又は無線の方式によって通信接続することができる。
【0020】
いくつかの実施例において、収集機器202は、表示素子をさらに含んでもよい。表示素子は、インタフェースを提供することでターゲットオブジェクトが仮想キャラクタを確認することに用いられる。いくつかの実施例において、表示素子は、例えば液晶表示スクリーン、又は投影機等である。ここで、表示素子は、収集機器202に集積されてもよく、収集機器202から独立して設置されてもよい。例えば、表示素子は、収集機器202に外付けして設置され、かつ有線、又は無線の方式によって通信接続することができる。
【0021】
例示的には、収集機器202は、さらに、様々なデスクトップコンピュータ、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットパソコン、モノのインターネット機器、又はポータブルウェアラブル機器であってもよいが、これらに限定されず、モノのインターネット機器は、スマートスピーカー、スマートテレビ、スマートエアコン、又はスマート車載機器等であってもよい。ポータブルウェアラブル機器は、スマートウォッチ、スマートバンド、又はヘッドマウント機器等であってもよい。いくつかの実施例において、収集機器202は、さらに支払い機能を有する電子機器であってもよい。
【0022】
ここで、サーバ204は、独立した物理サーバであってもよく、複数の物理サーバで構成されるサーバクラスタ、又は分散システムであってもよく、さらに、クラウドサービス、クラウドデータベース、クラウドコンピューティング、クラウド関数、クラウド記憶、ネットワークサービス、クラウド通信、ミドルウェアサービス、ドメイン名サービス、セキュリティサービス、CDN(Content Delivery Network、コンテンツ配信ネットワーク)、又はビッグデータや人工知能プラットフォーム等の基礎的なクラウドコンピューティングサービスを提供するクラウドサーバであってもよい。
【0023】
いくつかの実施例において、収集機器202においてAPP(Application)アプリケーションプログラム、又は仮想キャラクタの提示機能を備えるアプリケーションプログラムが搭載されてもよく、単独でインストールする必要がある従来のアプリケーションプログラム、及びダウンロードしてインストールする必要がなく使用することができるアプレットを含む。アプリケーションプログラムは、ソーシャル機能、インスタント通信機能、又は支払い機能等のうちの一つ、又は複数を備えるアプリケーションプログラムであってもよい。
【0024】
いくつかの実施例において、
図3に示されるように、生体を認証する方法が提供され、該方法は、収集機器により単独で実行されてもよく、収集機器、及びサーバにより協働して実行されてもよい。以下では、該方法が
図2における収集機器に応用されることを例として説明し、収集機器は、画像収集素子と、表示素子と、を含む。該方法は、以下のステップを含む。
【0025】
ステップS302:ターゲットオブジェクトのターゲット部位によりトリガされた仮想キャラクタ表示操作に応答して、表示素子が仮想キャラクタを表示するように制御する。
【0026】
ここで、ターゲットオブジェクトは、指定されたタイプのオブジェクトであり、例えば、ターゲットオブジェクトとして人間、及び動物等を指定することができる。ターゲット部位は、事前に指定されたターゲットオブジェクトの部位であり、ターゲットオブジェクトの顔、手のひら、又は指等のうちの一つ、又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0027】
ここで、仮想キャラクタ表示操作とは、収集機器の表示素子により仮想キャラクタを表示するようにトリガするために用いられる操作を指す。たとえば、ターゲット部位が画像収集素子の可視範囲内に位置するときに、ターゲットオブジェクトのターゲット部位が仮想キャラクタ表示操作をトリガしたとみなすことができ、又は、ターゲット部位が画像収集素子の可視範囲内に留まる時間が一定の閾値を超えるときに、ターゲットオブジェクトのターゲット部位が仮想キャラクタ表示操作をトリガしたとみなすことができる。
【0028】
いくつかの実施例において、画像収集素子がその可視範囲内でターゲット部位を検出し、すなわち、ターゲット部位が画像収集素子の可視範囲内に位置するときに、仮想キャラクタ表示操作をトリガすることができる。例を挙げると、画像収集素子は、動作、又はスリープ状態にあってもよく、画像収集素子が起動されて画像収集をスタートした後に、画像収集素子は、様々な物体の画像を検出することができ、画像収集素子がターゲットオブジェクトのターゲット部位を検出したときに、ターゲット部位が仮想キャラクタ表示操作をトリガしたと決定し、かつ表示素子により仮想キャラクタを表示する。換言すれば、画像収集素子は、その他の物体を検出しても、仮想キャラクタ表示操作をトリガすることがなく、これにより、ターゲットオブジェクトのみがターゲット部位によってトリガすることを保証し、その後の収集過程の安全性を向上させる。たとえば、ターゲットオブジェクトが手を伸ばして画像収集素子の上方を越えるときに、画像収集素子は、例えば手首の腕時計等の物体の画像を検出し得る可能性があり、このとき、仮想キャラクタ表示操作をトリガすることがなく、ターゲットオブジェクトがその手のひらを画像収集素子の可視範囲内に位置させるときにのみ、表示素子をトリガして仮想キャラクタを表示するようになる。この過程において、ターゲットオブジェクトの手首は、非ターゲット部位であり、ターゲットオブジェクトの手のひらは、ターゲット部位である。
【0029】
いくつかの実施例において、ターゲットオブジェクトの動きによる誤トリガを回避するために、画像収集素子は、ターゲット部位を検出した後に、ターゲット部位が画像収集素子の可視範囲内に留まる時間がプリセット時間以上である状況下で、ターゲット部位が仮想キャラクタ表示操作をトリガしたと決定する。すなわち、画像収集素子は、プリセット時間でターゲット部位の画像を連続して検出したときに、ターゲット部位が仮想キャラクタ表示操作をトリガしたと決定する。これにより、ターゲット部位が可視範囲内に一時的に留まることによる誤トリガの現象を回避し、ターゲットオブジェクトが画像収集の意思を有することを確保する。
【0030】
ターゲットオブジェクトがターゲット部位によって画像収集素子をトリガして仮想キャラクタ表示操作を行うときに、収集機器は、表示素子によってプリセットの仮想キャラクタを表示する。ここで、仮想キャラクタは、ターゲットオブジェクトのターゲット部位の、表示素子に表示されているインタフェースにおける具現化表示である。仮想キャラクタは、動物、仮想アバター、又は擬人化イメージ等であってもよい。仮想キャラクタは、2次元、又は3次元等のイメージの仮想キャラクタであってもよい。例示的には、ターゲットオブジェクトが例えば人間であるときに、ターゲット部位は、例えば人間の手のひらであり、対応して、収集機器は、手のひらの具現化表示として仮想アバターを表示する。仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、ターゲット部位の状態を反映することができる。
【0031】
画像収集素子が収集して得た画像の品質要求を満たすために、通常、ターゲット部位を標準状態に一定の時間だけ保持する必要があり、この期間に、画像収集素子は、ターゲット部位に対して画像収集を行い、収集された画像は、すなわちターゲット部位の部位画像である。ターゲット部位が標準状態からオフセットするときに、収集された画像は、正確ではない可能性がある。いくつかの実施例において、ターゲット部位が標準状態にあるか否かは、通常、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置によって判断される。
【0032】
ここで、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置と関連する。
【0033】
いくつかの実施例において、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、仮想キャラクタ自身の運動状況により表されてもよい。例えば、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、肢体の動き(たとえば頭部、四肢、もしくは胴体等)、運動状態(例えば静止、もしくは運動等)、運動の種類(しゃがみ、歩き、回り、もしくはランニング等)、又は運動速度(例えば静止、低速、もしくは高速等)等のうちの一つ、又は複数によって表すことができる。
【0034】
別のいくつかの実施例において、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、さらに仮想キャラクタに制御された仮想道具の状態により表されてもよい。仮想道具の状態は、ぼかしの程度、色、又は運動状態等のうちの一種、もしくは複数種を含むが、これらに限定されない。例を挙げると、仮想キャラクタは、仮想道具が仮想キャラクタ自身に対して運動するように制御し、かつ仮想道具の運動状態によりターゲット部位の状態を反映する。又は、仮想キャラクタは、仮想道具の外観を制御して変化させ、仮想道具の外観の変化状況、又は変化速度等でターゲット部位の状態を反映する。さらにたとえば、仮想道具のぼかしの程度(すなわち透明度)は、ターゲット部位の状態を反映することに用いられ、ターゲット部位が画像収集素子から比較的遠いときに、仮想道具のぼかしの程度が比較的高い。
【0035】
さらに別のいくつかの実施例において、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、さらに仮想キャラクタ自身の運動状況と、それに制御された仮想道具の状態とにより総合的に表されてもよい。例えば、仮想キャラクタの運動状態が変化するときに、仮想道具の状態も同時に変化し、ターゲット部位の状態の変化状況を総合的に反映する。
【0036】
ここで、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置と関連することとは、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置の影響を受けることを指す。
【0037】
いくつかの実施例において、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置と関連することは、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置とマッピング関係を有することを含む。たとえば、仮想キャラクタ自身の運動状況は、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置とマッピング関係を有する。さらにたとえば、仮想キャラクタに制御された仮想道具の状態は、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置とマッピング関係を有する、等である。
【0038】
ステップS304:ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御する。
【0039】
いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置は、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さ、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置、又はターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜姿勢等のうちの一つ、又は複数を含むが、これらに限定されない。したがって、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢の変化によってターゲット部位の標準状態に対する変化を反映し、ターゲット部位の現在の状態が標準的であるか否かをユーザに非常に直感的で、分かりやすく知らせることができる。
【0040】
具体的には、収集機器は、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置を取得し、かつターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御する。ここで、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が変化するにつれて変化する。換言すれば、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が変化する状況下で、現在表示されている仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、相対位置の変化に伴って変化する。ターゲット部位の現在の状態を直感的でリアルタイムにフィードバックするために、いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が変化する状況下で、現在表示されている仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、相対位置が変化するにつれてリアルタイムに変化する。これにより、ターゲットオブジェクトに直感的で、明確な感知を与えることができ、すなわち、自身のターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に対して明瞭な認知があり、これによりターゲットオブジェクトがターゲット部位の状態を調整するように迅速に直接ガイドすることができ、それにより画像収集素子が適切な部位画像をより速く収集することを容易にする。
【0041】
例示的には、収集機器は、表示素子が仮想キャラクタを表示するように制御した後に、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置をリアルタイムにモニタリングし、かつターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って仮想キャラクタのキャラクタ姿勢をリアルタイムに調整する。たとえば、収集機器は、表示素子が仮想キャラクタを表示するように制御した後に、距離センサによってターゲット部位の画像収集素子に対する相対距離をリアルタイムにモニタリングし、かつ該相対距離の大きさに従って仮想キャラクタのキャラクタ姿勢をリアルタイムに調整し、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を相対位置が変化するにつれてリアルタイムに変化させる。
【0042】
ここで、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さは、通常、ターゲット部位の中心と該画像収集素子がある平面との間の距離である。画像収集素子がある平面は、例えばカメラ内の光学レンズがある平面である。ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置とは、ターゲット部位が画像収集素子のある平面上にマッピングされる投影中心と、画像収集素子のそれがある平面上の中心との間の平面内距離を指す。画像収集素子のそれがある平面上の中心は、例えばカメラの中心等である。ターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜姿勢は、ターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜角度と、ターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜方向と、を含む。ターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜角度とは、ターゲット部位がある平面と画像収集素子がある平面との間の平面夾角を指す。ターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜方向は、平面夾角の正負符号、又は角度の数値の大きさによって判断することができる。
【0043】
説明する必要があるように、水平位置は、ターゲット部位の、画像収集素子と平行な平面内の位置である。水平位置は、ターゲット部位の画像収集素子に対する方位を反映する。ターゲット部位が画像収集素子に正対するときに、ターゲット部位の水平位置は、それがある該正対する平面内の平面位置である。ターゲット部位が画像収集素子に対して一定の傾斜角度が存在するときに、ターゲット部位の水平位置は、その投影の、画像収集素子と平行なある平面内の位置である。
【0044】
いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が変化するときに、例えばターゲット部位の画像収集素子からの高さが高すぎる、又は低すぎるときに、収集機器は、仮想キャラクタが上肢を持ち上げる、又は上肢を下げ、立ち上がる、又はしゃがむ等の方式を表示するように表示素子を制御し、肢体の動きの変化によってターゲット部位の高さを体現する。さらにたとえば、仮想キャラクタは、運動速度の変化によってターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さを表すことができ、例えば、高すぎること、又は低すぎることは、いずれも運動によって表され、高さが適当であるときに、静止を保持する等とする。
【0045】
いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が変化するときに、例えばターゲット部位の画像収集素子からの高さが高すぎる、又は低すぎるときに、収集機器は、表示素子を制御して、仮想キャラクタが仮想道具を上下運動させるように制御することを表示し、それにより高さの変化を直感的に反映する。さらにたとえば、ターゲット部位が画像収集素子に対して傾斜が存在するときに、収集機器は、仮想キャラクタが制御する仮想道具もそれに伴って傾斜することを表示するように表示素子を制御し、傾斜する角度とターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜角度とは、一定のマッピング関係が存在し、これによりターゲット部位の傾斜状態を直感的に反映する。
【0046】
感度が高すぎるため操作・制御しにくいという問題を回避するために、いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置の変化量には1つの許容範囲が存在し、相対位置の変化量が該許容範囲内にある状況下で、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が変化しないとみなすことができる。対応して、表示素子に表示されている仮想キャラクタのキャラクタ姿勢も変化することがない。
【0047】
さらにたとえば、別のいくつかの実施例において、相対位置の変化量が該許容範囲内にある状況下で、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が変化したとしても、収集機器が表示素子を制御して表示している仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、変化することがない。
【0048】
いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が変化していない状況下で、収集機器が表示する仮想キャラクタのキャラクタ姿勢も変化しないように保持される。
【0049】
ステップS306:仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たす状況下で、画像収集素子をトリガしてターゲット部位の部位画像をタッチレス収集する。
【0050】
ここで、タッチレス収集とは、非接触式の画像収集を指す。ここで、非接触式の画像収集とは、ターゲットオブジェクトのターゲット部位と画像収集素子とが接触しないことを指す。タッチレス収集は、収集機器の画像収集素子により実行される。タッチレス収集の目的は、ターゲットオブジェクトのターゲット部位の部位画像を収集することである。換言すれば、タッチレス収集とは、画像収集素子がターゲットオブジェクトのターゲット部位と接触しない状況下で画像収集素子によりターゲット部位に対して画像収集を行うことを指す。
【0051】
全体的に、ターゲットオブジェクトがそのターゲット部位によって画像収集素子をトリガして起動した後に、収集機器は、表示素子に表示されている仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御することにより、ターゲットオブジェクトをガイドしてそのターゲット部位の画像収集素子に対する位置を調整し、さらに画像収集素子によってターゲット部位の部位画像を収集する。その後に、該部位画像によって生体認証等をさらに行うことができる。生体認証とは、ターゲットオブジェクトに対して身元認証を行うことを指す。例を挙げると、収集された画像は、サーバにアップロードして記憶することで該ターゲットオブジェクトの生体認証テンプレートとすることに用いられ、その後に、ターゲットオブジェクトに対して生体認証を行うときに、サーバは、リアルタイムに収集された画像と、事前に収集され、かつ記憶された該生体認証テンプレートとを比較することで、ターゲットオブジェクトの身元の正当性を決定することができる。
【0052】
タッチレス収集のシーンの下で、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が制御不能であり、且ついつでも変化する可能性があるため、収集過程ではターゲット部位が正しい位置にある、又は正しい位置に一定の時間だけ保持する必要がある。例えば、ターゲット部位の画像収集素子からの空間高さが適当である必要があり、高すぎる、又は低すぎると、収集された部位画像がぼやけて不明瞭である、又は不完全であるようになり、さらにたとえば、ターゲット部位が画像収集素子の収集範囲内にある必要があり、オフセットが大きすぎると、収集された部位画像が不完全である、又は歪みが存在するようになり、最終的に、画像収集結果が正確ではないことを引き起こす。ここで、収集範囲は、画像収集素子の可視範囲内にある。
【0053】
したがって、ターゲットオブジェクトがそのターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置を調整するようにガイドし、ターゲットオブジェクトに直接、明確なフィードバックを与えることを可能にするために、標準のキャラクタ姿勢をプリセットすることができ、すなわちプリセット姿勢であり、ターゲットオブジェクトがターゲット部位を適切な状態にするように制御するときに、収集機器は、仮想キャラクタがプリセット姿勢にあるように表示する。いくつかの実施例において、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢が仮想道具の状態を含むときに、プリセット姿勢は、仮想キャラクタがプリセット姿勢にあり、且つ仮想道具がプリセットされた標準の道具姿勢にあることを含む。
【0054】
例を挙げると、仮想キャラクタのプリセット姿勢は、仮想キャラクタが固定された軌道において一定の速度で等速に走ることであり、ターゲット部位の画像収集素子からの高さが高すぎる、又は低すぎるときに、仮想キャラクタの速度が遅くなる、又は速くなり、ターゲット部位が画像収集素子の水平位置から左寄り、又は右寄り(上寄り、又は下寄り)にあるときに、仮想キャラクタの軌道に対する位置がオフセットするようになり(例えば左向きに走る、又は右向きに走る)、ターゲット部位が傾斜するときに、仮想キャラクタ自身も対応して傾斜する等とする。
【0055】
さらにたとえば、仮想キャラクタのプリセット姿勢は、仮想キャラクタが仮想道具を制御して1つの安定する等速前進状態にすることであり、ターゲット部位の画像収集素子からの高さが高すぎる、又は低すぎるときに、仮想キャラクタは、仮想道具を上向き、又は下向きに運動させるように制御し、ターゲット部位が画像収集素子の水平位置から左寄り、又は右寄り(上寄り、又は下寄り)にあるときに、仮想キャラクタは、仮想道具を左へ、又は右へ傾斜させるように制御する等とする。
【0056】
ここで、プリセット収集条件は、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間が閾値を超えること、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間が規則的に変化すること、又は仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間が閾値に複数回達すること等のうちの一つ、又は複数を含むが、これらに限定されない。たとえば、もし仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間が5秒を超えるならば、収集機器は、画像収集素子がターゲット部位の部位画像を収集するように制御する。さらにたとえば、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間が1回目に3秒を超え、2回目に5秒を超えるときに、収集機器は、画像収集素子がターゲット部位の部位画像を収集するように制御する。
【0057】
換言すれば、ターゲット部位が画像収集を行うことに適する1つの状態にあるときに、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢であるように表示することで、ターゲット部位を動かさないように保持することをターゲットオブジェクトに提示し、ターゲット部位が該状態にある時間が閾値を超えるときに、プリセット収集条件を満たし、その場合、収集機器は、画像収集素子をトリガしてターゲット部位の部位画像を収集する。
【0058】
いくつかの実施例において、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たす状況下で、収集機器は、画像収集素子がターゲット部位のマルチフレームの部位画像を収集するように制御することで、画像収集の正確性、及び完全性を向上させる。マルチフレームは、2フレーム、又は2フレーム以上を含む。
【0059】
いくつかの実施例において、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たしていない状況下で、収集機器は、表示素子がターゲット部位を動かさないように保持することをターゲットオブジェクトに提示するように制御することで、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間をプリセット収集条件に満たさせ、それにより画像収集素子をトリガしてターゲット部位の部位画像を収集する。
【0060】
上記画像収集方法において、タッチレス収集の方式で画像収集を行い、ハードウェアインフラストラクチャに対してのハードウェア的な要求を打開する。ターゲットオブジェクトのターゲット部位によりトリガされた仮想キャラクタ表示操作に応答することによって、かつ可視化の方式で、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に対して、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢によって具現化の提示を行い、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢の変化によって、ターゲット部位の標準姿勢に対する変化を反映し、より生き生きとして、鮮やかになる。ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が変化する状況下で、現在表示されている仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、相対位置の変化に伴って変化し、ターゲット部位の現在の状態が標準的であるか否かをユーザに非常に直感的で、分かりやすく知らせることができる。仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たす状況下で、画像収集素子をトリガして収集することは、収集効率を大幅に高め、画像収集の正確性を保証することもできる。
【0061】
本願の実施例において、ターゲットオブジェクトのターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置で仮想キャラクタのキャラクタ姿勢に影響を与えることを、ミニゲームとすることができ、このようなミニゲームの方式でユーザに没入感のある収集体験を提供し、ユーザがミニゲームに没入して実際の収集過程を感知しない状況下で、ターゲット部位の画像収集を効率的に完成することができ、体験感がより高い。過程全体において、仮想キャラクタは、いずれも動的な姿勢であり(静止が1つの特殊な動的姿勢とみなすこともでき、又は仮想キャラクタが全体的に静止を保持する状況下で、例えば肢体等の局所の動きによって動くこともできる)、ユーザとのインタラクティブ性が高く、画像収集過程の興趣性を向上させることができ、ユーザが画像収集素子の収集過程を感知しないようにする。
【0062】
いくつかの実施例において、上記方法は、収集されたターゲット部位の部位画像をサーバに送信するステップであって、部位画像は、サーバが部位画像とターゲットオブジェクトとを関連付けて記憶するように指示することに用いられ、それによって、ターゲットオブジェクトのターゲット部位が認証操作をトリガする状況下で、関連付けて記憶された部位画像に基づいてターゲットオブジェクトに対して生体認証を行うことに用いられる、ステップをさらに含む。
【0063】
具体的には、収集機器は、画像収集素子を制御してターゲット部位の1フレーム、又はマルチフレームの部位画像を収集して得た後に、1フレーム、又はマルチフレームの部位画像をサーバに送信し、サーバは、該1フレーム、又はマルチフレームの部位画像と該ターゲットオブジェクトとを関連付けて記憶する。例示的には、サーバは、個々のターゲットオブジェクトのためにそれと対応する記憶空間を新規作成し、かつターゲットオブジェクトの識別子情報(例えば新規作成されたアカウント、及びニックネーム等)をインデックスにして検索を容易にする。個々のターゲットオブジェクト夫々の記憶空間において自身の部位画像が記憶されている。
【0064】
その後に、例えば生体認証を行う過程において、サーバは、リアルタイムに収集された部位画像に基づいて、事前に記憶された部位画像とマッチングし、それによりターゲットオブジェクトの正当性を判断することで、生体認証結果を得ることができる。例えば、サーバは、リアルタイムに収集された部位画像が事前に記憶された部位画像とマッチングすると決定したときに、ターゲットオブジェクトが正当であると判断する。ここで、リアルタイムに収集された部位画像が事前に記憶された部位画像とマッチングすることは、両者の画像類似度がプリセット閾値を超える等であってもよい。
【0065】
上記実施例において、収集された部位画像とターゲットオブジェクトとを関連付けて記憶することによって、記憶された部位画像は、その後の様々なシーンにおける、ターゲットオブジェクトに対して身元チェック、又は生体認証を行う根拠とすることができ、その後にリアルタイムに収集された部位画像が事前に記憶された該ターゲットオブジェクトの部位画像とマッチングしない状況下で、又は該ターゲットオブジェクトと関連付けられた部位画像を見つけることができない状況下で、ターゲットオブジェクトに対してのチェックが失敗し、これによってターゲットオブジェクトのプライバシー安全を保障する。
【0066】
ターゲットオブジェクトのプライバシー安全をさらに保障し、他人がターゲットオブジェクトになりすますことでターゲットオブジェクトの生体情報を改竄することを回避するために、いくつかの実施例において、ターゲットオブジェクトのターゲット部位によりトリガされた仮想キャラクタ表示操作に応答して、仮想キャラクタを表示するステップの前に、上記方法は、画像収集素子の収集範囲内に出現するターゲットに対してターゲット検出、及びライブネス検出を行うステップと、ターゲットがターゲットオブジェクトのターゲット部位であると検出され、且つライブネスが検出された状況下で、ターゲットオブジェクトのターゲット部位が認証操作をトリガしたと決定するステップと、をさらに含む。
【0067】
具体的には、収集機器は、画像収集素子の収集範囲内に出現するターゲットに対してターゲット検出を行うことで、仮想キャラクタ表示操作をトリガする物体がターゲットオブジェクトのターゲット部位であり、その他の物体、又はターゲットオブジェクトのその他の部位ではないことを確保する。同時に、収集機器は、画像収集素子の収集範囲内に出現するターゲットに対してライブネス検出を行うことで、現在検出されたターゲット部位が写真、及び彫像等ではなくバイタルサインを有することを決定する。
【0068】
例示的には、収集機器に赤外線センサがさらに設置され、赤外線センサによって画像収集素子の収集範囲内に出現するターゲットを検出し、かつ静脈特徴が存在するか否かを検出する。ここで、静脈特徴とは、画像における静脈パターンに属する画像特徴を指す。静脈特徴を検出した状況下で、収集機器は、現在モニタリングされているターゲットがライブネス検出に合格したと決定する。逆に、静脈特徴を検出することができない状況下で、収集機器は、現在モニタリングされているターゲットがライブネス検出に合格することができないと決定し、したがって、仮想キャラクタ表示操作の実行を拒否することができる。これにより、ターゲットオブジェクトが知らない状況下で、ターゲットオブジェクト以外のその他のオブジェクトがターゲットオブジェクトのターゲット部位の写真を使用してターゲットオブジェクトになりすますことを防止することができ、さらにターゲットオブジェクトのプライバシー安全、及びリソース安全を保障する。
【0069】
上記実施例において、仮想キャラクタ表示操作のトリガを決定する前にターゲット検出、及びライブネス検出を実行することによって、安全な生体認証の前提において、ターゲットオブジェクトのプライバシー安全を保護することができる。
【0070】
上記のように、ターゲット部位が画像収集に適する1つの状態にあるときに、ターゲット部位を動かさないように保持することをターゲットオブジェクトに提示する必要があり、それによって、画像収集素子がターゲット部位に対して画像収集を行うことを容易にする。このため、上記方法は、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置がプリセット位置範囲内にある状況下で、仮想キャラクタがプリセット姿勢で第1運動を行う運動アニメーションを表示するステップと、第1提示情報を出力するステップであって、第1提示情報は、ターゲットオブジェクトがターゲット部位と画像収集素子との間の相対静止状態を保持することで、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢をプリセット姿勢に保持するように指示することに用いられる、ステップと、をさらに含む。
【0071】
ここで、プリセット位置範囲は、ターゲット部位の位置が該範囲内にあるときに画像収集に適する状態にあることを指示することに用いられる。プリセット位置範囲は、プリセットの位置範囲であり、例えばプリセットの空間高さ範囲、又はプリセットの水平距離範囲等である。例を挙げると、プリセット位置範囲は、画像収集素子と10cm~15cm離間し、ターゲット部位と画像収集素子との間の距離が10cm~15cm内にあるときに、ターゲット部位は、該プリセット位置範囲に位置する。
【0072】
ここで、相対静止状態とは、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が変化しないことを指し、又は、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置の変化の程度が許容範囲内にあるときに、ターゲット部位と画像収集素子との間が相対静止状態を保持するとみなしてもよい。
【0073】
ここで、第1提示情報は、ターゲット部位が現在の状態にあって変化しないように保持することをターゲットオブジェクトに提示することに用いられる。実際のシーンにおいて、ターゲットオブジェクトは、ターゲット部位が現在の状態にあるように保持するときに、ターゲットオブジェクトは、ターゲット部位が現在の状態にあって変化しないように保持するとみなすことができる。第1運動は、ターゲット部位が相対静止状態を満たすことの下での仮想キャラクタの標準運動であり、第1運動の運動種類は、歩行、走行、回転、飛行、又は静止等のうちの一つ、又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0074】
具体的には、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置がプリセット位置範囲内にある状況下で、収集機器をトリガして第1提示情報を出力することで、ターゲット部位の現在の状態を保持することをターゲットオブジェクトに提示し、それによりターゲット部位と画像収集素子との間が相対静止状態を保持するように制御する。対応して、ターゲットオブジェクトは、ターゲット部位と画像収集素子との間が相対静止状態を保持するように制御する期間に、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢も、プリセット姿勢を保持し、それにより生き生きとして鮮やかな状態フィードバックを提供する。
【0075】
ここで、収集機器は、表示素子によって表示インタフェースにおいて、文字、パターン、又はアニメーション等の方式で第1提示情報を提示することができる。さらにたとえば、収集機器は、スピーカ等のサウンド再生素子によって音声、又は音楽等の方式で第1提示情報を再生することができる。ここで、サウンド再生素子は、収集機器に集積されてもよく、収集機器から独立して設置されてもよく、例えば外付け方式によってサウンド再生素子と収集機器とを接続する。
【0076】
例を挙げると、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置がプリセット位置範囲内にある状況下で、収集機器は、表示素子を制御して、仮想キャラクタが一定の速度で等速に走る運動アニメーションを表示することで、ターゲット部位がプリセット位置範囲内にあることを提示する。同時に、収集機器は、表示インタフェースにおける語句を第1提示情報として制御することにより、ターゲット部位と画像収集素子との間の相対静止状態を保持することをターゲットオブジェクトに提示する。
【0077】
さらにたとえば、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置がプリセット位置範囲内にある状況下で、収集機器は、表示素子を制御して、仮想キャラクタが棒を持ち上げてワイヤー上で等速に前進する運動アニメーションを表示することで、ターゲット部位がプリセット位置範囲内にあることを提示する。
【0078】
例示的には、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが変化するときに、収集機器は、表示素子が
図4Aに示されるインタフェースを表示するように制御し、仮想キャラクタ(アバター)は、仮想道具(棒)を制御して正常の高さを保持し、そして自身は、正常に前へ歩行する状態にあり、対応して、表示素子は、仮想キャラクタが仮想道具を制御して水平状態に保持し、且つ正常に前へ歩行する運動アニメーションを表示する。ターゲット部位がプリセット高さ範囲に一定時間だけ保持した後に、表示素子は、さらに
図4Bに示されるインタフェースを表示することができ、それから分かるように、仮想キャラクタは、仮想道具を制御して水平状態に保持し、且つ正常に前へある距離だけ歩行する。
【0079】
同時に、手のひらを例として、表示素子は、さらに
図4A、及び
図4Bにおいて「手のひらのバランスを保持してください」という第1提示情報を表示することで、手のひらと画像収集素子との間の相対静止状態を保持することをターゲットオブジェクトに提示する。
【0080】
上記実施例において、第1提示情報を出力し、仮想キャラクタが第1運動を行う運動アニメーションを併せることによって、ターゲット部位の状態がプリセット収集条件を満たしたことをターゲットオブジェクトに適時に、明確にフィードバックし、ターゲット部位がさらに運動することを回避することができ、これにより完成率を向上させ、かつ収集効率を向上させることができる。
【0081】
ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が変化する状況下で、現在表示されている仮想キャラクタのキャラクタ姿勢は、相対位置の変化に伴って変化する。一方では、仮想キャラクタは、ある運動の運動アニメーションによって、ターゲット部位の画像収集素子に対する高さが標準の高さに対して高すぎるか低すぎるかを体現することができる。
【0082】
同時に、プリセット収集条件を満たす第1運動と区別するために、いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が変化する状況下で、現在表示されている仮想キャラクタのキャラクタ姿勢が相対位置の変化に伴って変化するステップは、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、仮想キャラクタが第2運動を行う運動アニメーションを表示するステップであって、仮想キャラクタが第2運動を行う過程におけるキャラクタ姿勢は、空間高さの変化に伴って変化する、ステップを含む。
【0083】
ここで、第2運動は、ターゲット部位が相対静止状態を満たさないことの下での仮想キャラクタの運動であり、第2運動の運動種類は、歩行、走行、しゃがみ、回転、飛行、又は静止等のうちの一つ、又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0084】
具体的には、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、収集機器は、表示素子を制御して、仮想キャラクタが第2運動を行う運動アニメーションを表示し、かつ仮想キャラクタが第2運動を行う過程において、空間高さが変化するときに、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢もそれに伴って変化する。換言すれば、仮想キャラクタが第2運動を行うことによって、ターゲット部位の実際の物理空間における空間高さを体現し、空間高さが変化するときに、仮想キャラクタは、依然として第2運動を行うが、第2運動を行う過程において具体的なキャラクタ姿勢が異なり、例えば自身の姿勢が変化してもよく、仮想キャラクタに制御された仮想道具の姿勢が変化してもよく、仮想キャラクタ、及びそれに制御された仮想道具の姿勢がいずれも変化してもよい。
【0085】
例示的には、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが低すぎるときに、
図5Aに示されるように、仮想キャラクタは、例えば歩行速度が変化する等の、歩行が不安定である姿勢として表示することができる。同時に、仮想キャラクタは、仮想道具が仮想キャラクタ自身に対して比較的低い高さにあるように制御する。
【0086】
ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが高すぎるときに、
図5Bに示されるように、仮想キャラクタは、歩行が不安定である姿勢として表示することができ、同時に、仮想キャラクタは、仮想道具が仮想キャラクタ自身に対して比較的高い高さにあるように制御する。
【0087】
ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さがプリセット高さ範囲内にあるときに、
図4A、及び
図4Bに示されるように、仮想キャラクタは、正常に前へ歩行する状態を表示し、同時に、仮想キャラクタは、仮想道具が仮想キャラクタ自身に対して正常の高さにあるように制御する。
【0088】
上記実施例において、仮想キャラクタが運動を行う運動アニメーションによってターゲット部位の空間高さの変化を体現し、ターゲット部位の現在の空間高さの状況をターゲットオブジェクトに生き生きとして鮮やかに提示することができ、ターゲットオブジェクトがターゲット位置の空間高さを調整することを容易にし、収集効率を向上させる。
【0089】
より明確な提示をターゲットオブジェクトに与えることで、ターゲット部位の空間高さを調整することをターゲットオブジェクトに提示するために、いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さがプリセット高さ範囲内にない状況下で、仮想キャラクタが第2運動を行う運動アニメーションを表示する際に、第2提示情報を出力する。ここで、第2提示情報は、ターゲットオブジェクトがターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さを調整するように指示することに用いられる。
【0090】
具体的には、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さがプリセット高さ範囲内にない状況下で、収集機器は、表示素子によって表示インタフェースにおいて、文字、パターン、又はアニメーション等の方式で第2提示情報を提示することができる。さらにたとえば、収集機器は、スピーカ等のサウンド再生素子によって音声、又は音楽等の方式で第2提示情報を提示することができる。
【0091】
例示的には、再度
図5Aに示されるように、ターゲット部位が手のひらであることを例とし、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが低すぎるときに、表示インタフェース内に「手のひらがやや低く、歩行が不安定ですよ」という第2提示情報がさらに表示されている。再度
図5Bに示されるように、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが高すぎるときに、表示インタフェース内に「手のひらが高過ぎて、もう持ち上げられないですよ」という第2提示情報がさらに表示されている。
【0092】
上記実施例において、第2提示情報を出力し、仮想キャラクタが第2運動を行う運動アニメーションを併せることによって、ターゲット部位の空間高さがプリセット高さ範囲内にないことをターゲットオブジェクトに適時に、明確にフィードバックすることができ、それによって、ターゲットオブジェクトがそのターゲット部位の空間高さを調整することを助ける。
【0093】
ここで、いくつかの実施例において、第2運動は、垂直運動を含み、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、仮想キャラクタが第2運動を行う運動アニメーションを表示するステップは、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、仮想キャラクタが仮想道具を垂直運動させるように制御することを表示するステップを含む。ここで、仮想道具の垂直運動の方向、及び仮想道具と仮想キャラクタとの間の距離は、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さと対応関係を有する。
【0094】
具体的には、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、収集機器は、表示素子を制御して、仮想キャラクタが仮想道具を垂直運動させるように制御することを表示し、例えば、仮想キャラクタは、仮想道具が仮想キャラクタ自身に対して上下運動するように制御し、又は仮想キャラクタは、仮想道具が仮想道具の正常位置に対して垂直方向におけるオフセット等を行うように制御する。仮想道具の正常の位置は、ターゲット部位がプリセット高さ範囲内にあるときにある位置である。
【0095】
ここで、仮想道具の垂直運動の方向は、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さと対応関係を有する。いくつかの実施例において、仮想道具の垂直運動の方向がターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さと対応関係を有することは、仮想道具の垂直運動の方向が空間高さとプリセット高さ範囲との差と対応関係を有することを含む。例えば、仮想道具の垂直運動の方向は、差と比例関係、又は反比例関係等を持つことができる。
【0096】
いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、仮想キャラクタが仮想道具を垂直運動させるように制御することを表示するステップは、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さがますます高くなる状況下で、仮想キャラクタが仮想道具を上向きに垂直運動させるように制御することを表示するステップと、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さがますます低くなる状況下で、仮想キャラクタが仮想道具を下向きに垂直運動させるように制御することを表示するステップと、を含む。具体的には、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さがますます高くなるときに、収集機器は、表示素子を制御して、仮想キャラクタが仮想道具を上向きに垂直運動させるように制御する運動アニメーションを表示し、逆に、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さがますます低くなるときに、収集機器は、表示素子を制御して、仮想キャラクタが仮想道具を下向きに垂直運動させるように制御する運動アニメーションを表示する。
【0097】
例えば、ターゲット部位がプリセット高さ範囲よりも低いときに、収集機器は、表示素子が仮想道具の下向きの垂直運動を表示するように制御し、又は、ターゲット部位がプリセット高さ範囲よりも高いときに、収集機器は、表示素子が仮想道具の上向きの垂直運動を表示するように制御する。
【0098】
ここで、仮想道具と仮想キャラクタとの間の距離も、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さと対応関係を有する。いくつかの実施例において、仮想道具と仮想キャラクタとの間の距離と、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さとの対応関係は、垂直方向における仮想道具と仮想キャラクタとの間の距離が、空間高さとプリセット高さ範囲との差と比例することを含む。例えば、空間高さがプリセット高さ範囲よりも低いときに、仮想道具は、下へ垂直運動し、且つ空間高さが低いほど、仮想道具は、下へ運動して仮想キャラクタの以前の垂直方向における距離から遠くなる。
【0099】
例示的には、
図4Aと
図5Aとの対比に示されるように、仮想キャラクタは、仮想道具を下向きに運動させるように制御することで、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが低すぎることを生き生きとして体現する。
図4Aと
図5Bとの対比に示されるように、仮想キャラクタは、仮想道具を上向きに運動させるように制御することで、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが高すぎることを生き生きとして体現する。
【0100】
上記実施例において、仮想道具の変化とターゲット部位の変化とが同一の方向に保持され、且つ運動の幅が空間高さの変化量と比例し、普遍的な法則や一般的な認知に合致し、それによって、ターゲット部位の空間高さとプリセット高さ範囲との比較関係を十分に直感的に体現することができ、ターゲットオブジェクトがターゲット部位の空間高さを調整することを迅速に助けることができ、それによってターゲット部位が画像収集素子に対して合理的な高さにあることを確保し、さらに収集効率を向上させる。
【0101】
いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、仮想キャラクタが仮想道具を垂直運動させるように制御することを表示するステップは、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、ターゲット部位の画像収集素子に対する現在の空間高さを決定するステップと、空間高さとプリセット高さとの間の高さの差を決定するステップと、事前に設定された距離マッピング関係に基づいて、高さの差を仮想道具と仮想キャラクタとの間の相対距離にマッピングするステップであって、ここで、高さの差が大きいほど、相対距離が大きくなる、ステップと、仮想キャラクタが仮想道具を操作して相対位置に応じて垂直運動させるように制御するステップと、を含む。
【0102】
具体的には、収集機器は、画像収集素子がターゲット部位の画像収集素子に対する現在の空間高さを検出するように制御し、かつリアルタイムに収集して得られた該空間高さとプリセット高さとを比較し、両者間の高さの差を計算し、かつプリセットの距離マッピング関係によって、高さの差を仮想道具と仮想キャラクタとの間の相対距離にマッピングし、かつ仮想キャラクタが仮想道具を運動させるように制御する過程において体現し、すなわち、収集機器は、表示素子を制御して、仮想キャラクタが仮想道具を垂直運動させるように操作することを表示することで、仮想道具をある位置に移動させ、該位置と標準位置との間の相対位置は、高さの差と数値マッピング関係を有し、例えば仮想道具の元の位置と垂直運動を行った後の位置との間の相対距離が大きいほど、ターゲット部位と画像収集素子との高さの差が大きくなることを表す。
【0103】
上記実施例において、仮想道具が同一の方向に運動し、且つ運動の幅が空間高さの変化量と比例し、普遍的な法則や一般的な認知に合致し、それによって、ターゲット部位の空間高さとプリセット高さ範囲との比較関係を十分に直感的に体現することができ、ターゲットオブジェクトがターゲット部位の空間高さを調整することを迅速に助けることができ、さらに収集効率を向上させる。
【0104】
いくつかの実施例において、収集機器は、収集された画像によってターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さを取得することができる。例えば、収集されたターゲット部位におけるキー領域の大きさと空間高さとのマッピング関係に基づいて、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さを計算して得る。ここで、キー領域は、ターゲット部位におけるキー情報が運ばれる領域であり、該キー情報は、画像認識、又はデータ分析等を行うことに用いることができる。手のひらを例とし、掌領域は、キー領域であり、例えば指、及び手首等のその他の領域は、非キー領域である。
【0105】
別のいくつかの実施例において、画像収集素子の周辺に複数の距離センサが配備され、ターゲット部位が画像収集素子の可視範囲内に置かれるときに、収集機器は、距離センサによってターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さを検知して得ることができる。対応して、いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する現在の空間高さを決定するステップは、ターゲット部位が画像収集素子の収集範囲内にある状況下で、複数の距離センサによってターゲット部位のキー領域と対応する複数の有効距離を取得するステップと、複数の有効距離に基づいて、ターゲット部位の画像収集素子に対する現在の空間高さを決定するステップと、を含む。
【0106】
ここで、距離センサの数量は、実際の要求に従って設定することができ、距離センサは、対称に分布する。距離センサは、例えばToF(Time of Flight、飛行時間)技術を採用するセンサ等である。距離センサが物体を検出していない、又はそれと物体との間の距離が検知可能範囲を超える状況下で、距離センサは、1つの特定の値を出力し得る。距離センサがその検知可能範囲内で物体を検出したときに、距離センサは、該距離値を出力する。
【0107】
通常、ターゲット部位は、少なくとも1つの距離センサを遮蔽し得る。その場合、収集機器は、該少なくとも1つの距離センサ夫々が検知して出力した距離に基づいて計算し、最終的な距離を得て、該最終的な距離は、ターゲット部位の画像収集素子に対する現在の空間高さである。
【0108】
具体的には、ターゲット部位が画像収集素子の収集範囲内にある状況下で、ターゲット部位は、1つ、又は複数の距離センサの検知可能範囲内に位置し、すなわち、ターゲット部位のキー領域が距離センサのある平面に投影される投影領域は、1つ、又は複数の距離センサをカバーする。その場合、収集機器は、該1つ、又は複数の距離センサによって、ターゲット部位のキー領域と対応する複数の有効距離を取得する。ターゲット部位を検知していない残りの距離センサは、無効の距離値を出力し得る。これにより、収集機器は、複数の有効距離に従って、ターゲット部位の画像収集素子に対する現在の空間高さを決定することができる。例示的には、収集機器は、複数の有効距離の平均値をターゲット部位の画像収集素子に対する現在の空間高さとする。
【0109】
例示的には、
図6Aに示されるように、画像収集素子のカメラの周囲に、複数の距離センサPが設置されている。収集機器は、ターゲット部位のキー領域Rがカバーした範囲に従って、該範囲において対応して設置された距離センサ、すなわちターゲット部位に遮蔽された距離センサを決定し、かつこれらの距離センサが出力した距離値に基づいて、ターゲット部位の画像収集素子に対する現在の空間高さを得る。
【0110】
実際のシーンにおいて、腕等の遮蔽現象が存在する可能性があるため、複数の距離センサがいずれも1つの距離値を返すことを引き起こすが、そのうちの一部の距離値のみがターゲット部位に対応する距離値であり、残りの距離値が腕等の遮蔽によって検知された腕の距離値である可能性があり、さらに距離の検知結果が正確ではないことを引き起こす。
【0111】
したがって、いくつかの実施例において、設置された各々の距離センサを象限に分割し、個々の象限内に複数の距離センサが存在する。これにより、収集機器は、画像収集素子が検出したターゲット部位のキー領域に従って、キー領域の中心Gを決定し、かつ該キー領域の中心Gが位置する象限に従って、該象限内の複数の距離センサが出力した複数の距離値を取得し、かつ該複数の距離値に基づいてターゲット部位の画像収集素子に対する現在の空間高さを決定する。
【0112】
図6Bに示されるように、収集機器は、画像収集素子が検出して得たターゲット部位のキー領域Rに基づいて、キー領域の中心Gがある象限が第1象限であると決定し、したがって、該第1象限における距離センサ(図面において黒丸で示されていることで、その他のセンサと区別する)を決定し、かつこれらのセンサが出力した距離値を取得する。
【0113】
これにより、カメラの周囲に複数の距離センサを設置して検知することによって、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さをより正確に取得することができ、さらに、現されたマッピングパターンの大きさをより正確にすることができ、ターゲットオブジェクトがターゲット部位の空間高さを調整するときにより迅速で、正確である。
【0114】
他方では、いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置が変化する状況下で、仮想キャラクタが第3運動を行う運動アニメーションを表示し、仮想キャラクタが第3運動を行う過程におけるキャラクタ姿勢は、水平位置の変化に伴って変化する。
【0115】
ここで、第3運動は、ターゲット部位が相対静止状態を満たさないことの下での仮想キャラクタの運動でもあり、第3運動の運動種類は、歩行、走行、しゃがみ、回転、飛行、又は静止等のうちの一つ、又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0116】
説明する必要があるように、第2運動、及び第3運動は、いずれも第1運動とは異なり、そして、第3運動は、第2運動とは異なる。換言すれば、ターゲット部位がどのような状態であるかを仮想キャラクタのキャラクタ姿勢が明確に反映できるようにすることで、ターゲット部位の空間高さと水平位置との2つの次元における変化を区別するために、第2運動と第3運動とは、異なる種類の運動、又は同じ運動の下での異なる次元の運動方式に属する。例を挙げると、第2運動は、上下ジャンプであってもよく、第3運動は、左右傾斜であってもよい等とする。さらにたとえば、仮想キャラクタは、いずれも飛行する運動状態(例えば仮想キャラクタは、飛行機、小鳥、又は飛行体が運ぶ仮想アバター等である)であり、空間高さが変化するときに、仮想キャラクタの飛行位置は、上にずれ、又は下にずれ、水平位置が変化するときに、仮想キャラクタの飛行位置は、左にずれ、又は右にずれ、ターゲット部位が傾斜するときに、仮想キャラクタ自身の飛行姿勢も傾斜する等とする。
【0117】
具体的には、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置が変化する状況下で、収集機器は、表示素子を制御して、仮想キャラクタが第3運動を行う運動アニメーションを表示し、かつ仮想キャラクタが第3運動を行う過程において、水平位置が変化するときに、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢もそれに伴って変化する。換言すれば、仮想キャラクタが第3運動を行うことによって、ターゲット部位の実際の物理空間における水平位置を体現し、水平位置が変化するときに、仮想キャラクタは、依然として第3運動を行うが、第3運動を行う過程における具体的なキャラクタ姿勢が異なり、例えば自身の姿勢が変化してもよく、仮想キャラクタに制御された仮想道具の姿勢が変化してもよく、仮想キャラクタ、及びそれに制御された仮想道具の姿勢がいずれも変化してもよい。
【0118】
例示的には、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置が左寄りにあるときに、
図7Aに示されるように、仮想キャラクタ(アバター)は、身体が左へ傾斜するように表示される。逆に、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置が右寄りにあるときに、
図7Bに示されるように、仮想キャラクタは、身体が右へ傾斜するように表示される。
【0119】
ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置がプリセット水平範囲内にあるときに、仮想キャラクタは、身体が正常でオフセットしていない状態、すなわち
図4A、及び
図4Bに示される姿勢を表示する。
【0120】
上記実施例において、仮想キャラクタが運動を行う運動アニメーションによってターゲット部位の水平位置の変化を体現し、ターゲット部位の現在の水平位置の状況をターゲットオブジェクトに生き生きとして鮮やかに提示することができ、ターゲットオブジェクトがターゲット位置の水平位置を調整することを容易にし、収集効率を向上させる。
【0121】
より明確な提示を与えることで、ターゲット部位の水平位置を調整することをターゲットオブジェクトに提示するために、いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置がプリセット水平範囲内にない状況下で、仮想キャラクタが第3運動を行う運動アニメーションを表示する際に、第3提示情報を出力し、第3提示情報は、ターゲットオブジェクトがターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置を調整するように指示することに用いられる。
【0122】
具体的には、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置がプリセット水平範囲内にない状況下で、収集機器は、表示素子によって表示インタフェースにおいて、文字、パターン、又はアニメーション等の方式で第3提示情報を提示することができる。さらにたとえば、収集機器は、スピーカ等のサウンド再生素子によって音声、又は音楽等の方式で第3提示情報を提示することができる。
【0123】
例示的には、再度
図7Aに示されるように、ターゲット部位が手のひらであることを例とし、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置が左にずれるときに、表示インタフェース内に「手のひらが左に寄り過ぎて、落ちそうです」という第2提示情報がさらに表示されている。再度
図7Bに示されるように、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置が右にずれるときに、表示インタフェース内に「手のひらが右に寄り過ぎて、落ちそうです」という第2提示情報がさらに表示されている。
【0124】
上記実施例において、第3提示情報を出力し、仮想キャラクタが第3運動を行う運動アニメーションを併せることによって、ターゲット部位の水平位置がプリセット水平範囲内にないことをターゲットオブジェクトに適時に、明確にフィードバックすることができ、それによって、ターゲットオブジェクトがそのターゲット部位の水平位置を調整することを助ける。
【0125】
仮想キャラクタ自身の姿勢変化に加えて、さらに仮想キャラクタに制御された仮想道具の姿勢変化によってターゲット部位の水平位置の変化を体現することができる。いくつかの実施例において、第3運動は、仮想キャラクタが仮想道具を制御して行った傾斜運動を含む。対応して、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置が変化する状況下で、仮想キャラクタが第3運動を行う運動アニメーションを表示するステップは、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置が変化する状況下で、仮想キャラクタが仮想道具を傾斜運動させるように制御することを表示するステップであって、ここで、仮想道具の傾斜方向は、ターゲット部位のオフセット方向と同方向であり、オフセット方向は、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置に対応した方向である、ステップを含む。
【0126】
具体的には、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、収集機器は、表示素子を制御して、仮想キャラクタが仮想道具を傾斜させるように制御することを表示し、例えば、仮想キャラクタは、仮想道具が仮想道具の標準位置に対して左向きに傾斜する、又は右向きに傾斜する等のように制御する。仮想道具の標準位置は、ターゲット部位がプリセット水平範囲内にあるときにある位置である。
【0127】
ここで、仮想道具の傾斜方向は、ターゲット部位のオフセット方向と同方向であり、それによりターゲット部位の画像収集素子に対する方位を直感的に反映する。オフセット方向は、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置に対応した方向であり、例えば、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置が左にずれるときに、オフセット方向は、左へオフセットすることであり、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置が右にずれるときに、オフセット方向は、右へオフセットすることである。
【0128】
上記実施例において、仮想道具の変化とターゲット部位の変化とが同一の方向に保持され、普遍的な法則や一般的な認知に合致し、それによって、ターゲット部位の方位とプリセット水平範囲との比較関係を十分に直感的に体現することができ、ターゲットオブジェクトがターゲット部位の水平位置を調整することを迅速に助けることができ、それによってターゲット部位が画像収集素子に対して正しい方位にあることを確保し、さらに収集効率を向上させる。
【0129】
この他、空間高さ、及び水平位置以外に、ターゲット部位の傾斜状況も、画像収集の正確性や効率に影響を与え得る可能性がある。したがって、いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置が変化する状況下で、現在表示されている仮想キャラクタのキャラクタ姿勢が相対位置の変化に伴って変化するステップは、ターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜姿勢が変化する状況下で、仮想キャラクタが第4運動を行う運動アニメーションを表示するステップであって、仮想キャラクタが第4運動を行う過程におけるキャラクタ姿勢は、傾斜姿勢の変化に伴って変化する、ステップを含む。
【0130】
具体的には、ターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜姿勢が変化する状況下で、収集機器は、表示素子を制御して、仮想キャラクタが第4運動を行う運動アニメーションを表示し、かつ仮想キャラクタが第4運動を行う過程において、傾斜姿勢が変化するときに、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢もそれに伴って変化する、又は仮想キャラクタが制御する仮想道具の姿勢もそれに伴って変化する。例示的には、ターゲット部位が傾斜するときに、仮想キャラクタ自身も傾斜し、そして傾斜の程度は、ターゲット部位の傾斜の程度と正の相関を有する。
【0131】
上記実施例において、仮想キャラクタが第4運動を行う運動アニメーションを提示することによって、ターゲット部位に傾斜が存在することをターゲットオブジェクトに適時に、明確にフィードバックすることができ、それによって、ターゲットオブジェクトがターゲット部位の画像収集素子に対する角度を迅速に調整することを助け、それによって画像収集素子が画像の品質標準に合致する部位画像を収集することを確保する。
【0132】
ここで、傾斜姿勢は、傾斜角度と、傾斜方向と、を含む。いくつかの実施例において、画像収集素子の周辺に少なくとも3つの距離センサが配備される。方法は、ターゲット部位が画像収集素子の収集範囲内にある状況下で、距離センサによってターゲット部位のキー領域と対応する少なくとも3つの有効距離を取得するステップと、少なくとも3つの有効距離に基づいて、キー領域の仮想平面を構築するステップと、仮想平面と標準平面との間の相対角度に基づいて、キー領域の傾斜角度、及び傾斜方向を決定するステップと、をさらに含む。
【0133】
具体的には、ターゲット部位が画像収集素子の収集範囲内にある状況下で、ターゲット部位は、少なくとも3つの距離センサの検知可能範囲内に位置し、すなわちターゲット部位のキー領域が距離センサのある平面に投影される投影領域は、少なくとも3つの距離センサをカバーする。これにより、収集機器は、距離センサが出力した少なくとも3つの有効距離を取得することができる。該少なくとも3つの有効距離に従って、収集機器は、ターゲット部位の現在の姿勢に対応したキー領域の仮想平面を構築する。これにより、仮想平面と標準平面との間の相対角度(例えば正接角)に基づいて、収集機器は、キー領域の相対姿勢、すなわちターゲット部位の現在の傾斜姿勢を決定することができる。これにより、ターゲット部位の現在の傾斜姿勢に従って、収集機器は、表示素子を制御して、該相対姿勢に従ってマッピングパターンの表示状態を調整することができる。
【0134】
例示的には、キー領域の相対姿勢に従って、収集機器は、その高さ方向、及び平面方向における成分を計算し、かつ成分に従って、マッピングパターンの表示位置と表示の大きさとの両方の変化量にそれぞれマッピングし、これによりターゲット部位の現在の傾斜姿勢を体現する。
【0135】
これにより、ターゲット部位の姿勢が変化し、ターゲット部位の姿勢が一定程度傾斜するときに、マッピングパターンの表示状態によってリアルタイムなフィードバックを行うこともでき、収集された画像がより精確であることを保証することができる。
【0136】
ターゲット部位が傾斜し、移動速度が速すぎ、近すぎ、遠すぎ、又はその他の要因により暗すぎ、又は明るすぎる等の状況下で、収集された部位画像にも様々な状況が存在するようになり、画像の品質が比較的低いことを引き起こす。例えば、移動速度が速すぎるときに、収集された画像にぼやけの状況が存在する可能性がある。したがって、収集された画像の品質が標準を満たすことを保証するために、いくつかの実施例において、画像収集素子によって部位画像を収集するステップの前に、画像収集素子の収集範囲内にあるターゲット部位の移動速度を取得するステップをさらに含む。移動速度が速すぎるときに、収集された画像にぼやけの状況が存在し、その後のステップの正確性に影響を与える可能性がある。
【0137】
具体的には、収集機器は、画像収集素子が検出したターゲット部位の連続マルチフレーム画像に基づいて、該連続マルチフレーム画像に対応したキー領域の空間高さの変化量、又は水平位置のオフセット量のうちの少なくとも一種に従って、ターゲット部位の移動速度を判断する。
【0138】
例示的には、収集機器は、画像収集素子が検出したターゲット部位の連続Nフレーム画像に基づいて、隣接する2フレーム毎の間の空間高さの変化量を計算する。変化量がプリセット閾値よりも小さいときに、収集機器は、ターゲット部位の移動速度が適切で、収集条件を満たすと決定する。さらにたとえば、収集機器は、画像収集素子が検出したターゲット部位の連続Nフレーム画像に基づいて、隣接する2フレーム毎の間の水平位置のオフセット量を計算する。オフセット量がプリセット閾値よりも小さいときに、収集機器は、ターゲット部位の移動速度が適切で、収集条件を満たすと決定する。またたとえば、隣接する2フレーム毎の間の空間高さの変化量と水平位置のオフセット量とがいずれも相応な閾値条件を満たすときにのみ、収集機器は、ターゲット部位の移動速度が適切で、収集条件を満たすと決定する等とする。
【0139】
これにより、移動速度に基づいて検出されたターゲット部位が収集条件を満たすと決定するときに、収集機器は、画像収集素子によってターゲット部位のキー領域の画像を収集するステップを実行する。さらには、ターゲット部位の画像収集素子の可視範囲内での移動速度が速すぎるときに、収集が失敗する、又は収集して得られた画像の品質が高くないことを引き起こすという状況を回避し、それにより収集の正確性、及び成功率を向上させ、かつさらに収集効率を向上させる。
【0140】
実際のシーンにおいてキー領域がその他の物体に遮蔽される(例えば掌が袖に遮蔽される等)可能性があることを考慮し、収集の正確性を保証するために、別のいくつかの実施例において、画像収集素子によってターゲット部位のキー領域の画像を収集するステップの前に、方法は、画像収集素子の収集範囲内にあるターゲット部位に対して完全性検出を行い、完全性検出結果を得るステップをさらに含む。具体的には、収集機器は、画像収集素子がターゲット部位の画像を取得するように制御し、かつ該ターゲット部位の画像に対して完全性検出を行い、それにより完全性検出結果を得て、該完全性検出結果は、ターゲット部位のキー領域が完全であるか否か、換言すれば、キー領域が遮蔽される状況が存在するか否かを表すことに用いられる。ターゲット部位に遮蔽が存在しないときに、収集機器は、ターゲット部位が収集条件を満たすと決定する。例示的には、収集機器は、皮膚の色判断の方式によって該ターゲット部位の画像に対して完全性検出を行うことができる。例えば、収集機器は、ターゲット部位のキー領域内の画素値を抽出し、かつそれと非キー領域の画素値とを比較することによって、画素値の差異が閾値を超えるときに、キー領域に遮蔽が存在すると説明される。さらにたとえば、収集機器は、事前に訓練された分類モデルを利用し、該ターゲット部位の画像を該分類モデルに入力し、該分類モデルにより遮蔽が存在するか否かの完全性検出結果を出力することができる。
【0141】
さらに別のいくつかの実施例において、収集の正確性をさらに保証するために、移動速度と完全性検出結果とがいずれも収集条件を満たすときに、画像収集素子によって部位画像を収集するステップを実行する。
【0142】
いくつかの実施例において、上記方法は、収集されたターゲット部位の部位画像をサーバに送信するステップであって、部位画像は、サーバが部位画像に対して生体認証を行い、かつ生体認証に合格した状況下でリソース転送を実行するように指示することに用いられる、ステップと、生体認証に合格した状況下で、サーバからフィードバックされたリソース転送結果を受信し、かつ表示するステップと、をさらに含む。
【0143】
具体的には、収集機器は、収集された部位画像をサーバに送信する。サーバは、部位画像を受信した後に、該部位画像に対して生体認証を行う。生体認証に合格した状況下で、サーバは、ターゲットオブジェクトと関連するリソース転送操作を実行することができる。例えば、サーバは、掌紋認識モデル等を利用してキー領域の画像を認識し、画像における掌紋、掌型、又は静脈等の一つ、又は複数の生体情報を抽出し、かつ該一つ、又は複数の生体情報に従って認識し、該ターゲットオブジェクトが事前に登録されたオブジェクトであるか否かを決定することができる。ターゲットオブジェクトが事前に登録されたオブジェクトである状況下で、該ターゲットオブジェクトの生体認証に合格したと決定する。もちろん、収集機器のハードウェア条件がサポートする状況下で、収集機器自身によりキー領域の画像を処理して生体認証を行うこともできる。
【0144】
ここで、リソース転送操作とは、生体認証に合格した状況下で、サーバが記憶された該ターゲットオブジェクトと事前にバインディングされたアカウントにおけるプリセットリソースを、あるプリセットアカウントに転送することを指す。
【0145】
1つの具体的なシーンを例とし、ターゲットオブジェクトが生体認証に合格した状況下で、サーバは、該ターゲットオブジェクトのアカウントにおける財産、及び道具等のリソースを、プリセット数量だけ取り出し、かつ別の1つのプリセットアカウントに転送する。該プリセットアカウントは、事業者のアカウントであってもよく、例えば該事業者のアカウントに一定の金額を支払う。該プリセットアカウントは、その他の非事業者のアカウントであってもよく、例えば該非事業者のアカウントに振り替える、又は仮想道具を該非事業者のアカウントに転送する等とする。
【0146】
いくつかの実施例において、収集機器は、さらにサーバから返された認証結果を受信し、かつ表示素子によって表示インタフェースにおいて認証結果を表示する。例えば、ターゲットオブジェクトの生体認証に合格した状況下で、収集機器は、サーバから返された認証に合格した認証結果を受信し、かつ表示素子によって表示インタフェースにおいて、例えば「認証に合格しました、おめでとうございます」、又は「認証が成功しました」等の提示を表示することで、認証結果をターゲットオブジェクトにフィードバックする。
【0147】
上記実施例において、非接触式の生体認証の方式によって、ハードウェア機器に対しての要求を回避し、現在一般的に使用されている携帯電話支払い、及びコードスキャン支払いの状況下で、ポータブル端末を運び忘れることによる不便も回避する。同時に、手のひらスキャンの方式によって生体認証を行うことでリソース転送を行うことは、より効率的であり、利便性を大幅に高める。
【0148】
本願は、応用シーンをさらに提供し、該応用シーンは、上記画像収集方法を応用する。具体的には、該画像収集方法の該応用シーンでの応用は、例えば以下のとおりである。ターゲット部位が手のひらであることを例とし、ユーザが機器において手のひらスキャン支払い機能を有効化するときに、登録することでサーバがユーザの手のひらの画像を記憶する必要がある。ユーザは、収集機器をトリガして仮想キャラクタ表示操作を行い、初期状態にある仮想キャラクタのインタフェースを表示し、収集機器は、リアルタイムに検出する過程において、ユーザの手のひらの画像収集素子に対する高さが変化するときに、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢もそれに伴って変化し、ユーザの手のひらの画像収集素子に対する方位が変化するときに、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢もそれに伴って変化する等とする。仮想キャラクタのキャラクタ姿勢の変化によって、手のひらの高さ、及び方位等を調整することをユーザに提示することで、ユーザが手のひらを適切な高さ範囲内におき、かつ手のひらを画像収集素子に対して適切な方位に位置させるようにガイドする。
【0149】
ユーザの手のひらの高さ、及び方位等がいずれも条件を満たす状況下で、仮想キャラクタは、プリセット姿勢として表示され、かつユーザが現在の手のひら状態を保持して変化しないようにガイドし、対応して、仮想キャラクタは、該プリセット姿勢を保持するように表示される。仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たす状況下で、画像収集素子をトリガして部位画像を収集し、それによりユーザの手のひら部位の画像収集を完了し、さらに手のひらスキャン支払い機能の有効化が成功することを実現する。
【0150】
これにより、インタフェース内のゲームインタラクションによって、手のひらと収集機器との相対位置が変化するにつれて、ゲームインタフェース内の仮想キャラクタも対応するフィードバックを与え、ゲームとのインタラクション中に手のひらスキャンの有効化を完了し、画像収集の効率を高める。もちろん、これに限定されず、本願が提供する画像収集方法は、その他の応用シーン、例えばアカウント登録、及び手のひらスキャン支払い等に応用されてもよい。
【0151】
具体的な応用シーンにおいて、ユーザは、収集機器をトリガして仮想キャラクタ表示操作を行う前に、収集機器は、表示素子が
図8に示されるインタフェースを表示するように制御することで、今回の収集過程の相関情報を知らせる。ユーザが収集機器箇所で手のひらを伸ばしてタッチレス手のひらスキャンを開始し、すなわち仮想キャラクタ表示操作をトリガした後に、収集機器は、表示素子が
図9に示されるインタフェースを表示するように制御し、画面と併せることによってユーザが次に行う操作・制御のフローを紹介する。
【0152】
1つの状態下で、
図10Aに示されるように、ユーザが手のひらをプリセット高さ範囲(例えば8~12cmの高さ範囲)に保持し、且つプリセット水平範囲内に位置するときに、収集機器は、表示素子が
図4Aに示されるインタフェースを表示するように制御する。ユーザが手のひらをプリセット高さ範囲に保持し、且つプリセット水平範囲内に一定時間だけ位置した後に、収集機器は、表示素子が
図4Bに示されるインタフェースを表示するように制御する。
【0153】
1つの状態下で、
図10Bに示されるように、ユーザの手のひらが比較的低いときに、例えば8cmよりも低いときに、収集機器は、表示素子が
図5Aに示されるインタフェースを表示するように制御し、仮想キャラクタの歩行が不安定であり、且つ持っている道具である棒の位置が比較的低いことを提示する。
【0154】
1つの状態下で、
図10Cに示されるように、ユーザの手のひらが比較的高いときに、例えば12cmよりも高いときに、収集機器は、表示素子が
図5Bに示されるインタフェースを表示するように制御し、仮想キャラクタの歩行が不安定であり、且つ持っている道具である棒の位置が比較的高いことを提示する。
【0155】
1つの状態下で、ユーザの手のひらが左寄りの方位にあるときに、収集機器は、表示素子が
図7Aに示されるインタフェースを表示するように制御する。
【0156】
1つの状態下で、ユーザの手のひらが右寄りの方位にあるときに、収集機器は、表示素子が
図7Bに示されるインタフェースを表示するように制御する。
【0157】
ユーザの手のひらが比較的低く、比較的高く、左寄り、又は右寄り等の状態のうちの一つ、又は複数にあり、且つ一定の時間だけ保持した後に、収集機器は、表示素子が
図11Aに示されるインタフェースを表示するように制御することで、収集が成功できないことをユーザに提示する。収集が成功した後に、収集機器は、さらに、表示素子が
図11Bに示されるインタフェースを表示するように制御することができる。
【0158】
これにより、ゲーム化の提示によって、部位画像を収集するときの退屈さを減少させ、ユーザが収集機器で手のひらを認識する過程をより簡単で面白くし、収集機器と手のひらとの相対位置によって、スクリーンにおいてゲームキャラクタの歩行のバランス状態によって距離と位置とを提示し、ユーザが適切な距離と位置とを調整することを容易にし、それによりユーザが支払いを行うときの手のひら位置をより容易に調整することを助ける。このような方式において、ユーザと機器との間は、比較的高いインタラクション性を有することができ、ユーザ体験がより良好である。
【0159】
1つの具体的な例において、本願の実施例の全体的なフローは、
図12に示されてもよく、ユーザは、手のひらスキャンによる登録を開始した後に、収集機器は、手のひらを認識し、かつ表示インタフェースにおいてプリセットの初期ゲームインタフェースを表示する。収集機器は、手のひらの相対位置を認識することによって、手のひらの相対位置に従って表示インタフェースにおいて仮想キャラクタの相応な姿勢を表示する。通常、ユーザがスタートしたばかりの手のひらの相対位置は、適切な範囲にあることがない。したがって、ユーザが手のひらの相対位置を調整し、その場合、収集機器は、手のひらの相対位置の変化に従ってリアルタイムにフィードバックする。ユーザの手のひらが正しい位置にあるときに、収集機器は、画像収集素子が手のひらの画像を収集するように制御し、かつ相応な処理(例えばトリミング、又は階調化等)、及び記憶を行う。次に、収集機器は、収集した手のひらの画像をサーバにアップロードする。
【0160】
図13に示されるように、収集機器が手のひらの認識をスタートするときに、収集機器は、画像収集素子におけるカメラが手のひらを撮影するように制御し、かつ手のひらの距離、及び位置情報に従って画像収集の要求に合うか否かを判断する。検出された手のひらの相対位置が画像収集の要求に合わないときに、収集機器は、表示素子がエラー情報をフィードバックするように制御し、かつゲームインタフェースにおいて仮想キャラクタの姿勢によって表現することで、ユーザが手のひらの位置を調整するようにガイドする。次に、収集機器は、画像収集素子が収集した次のフレームの撮影画面を取得し、同様に認識、及びリアルタイムなフィードバック等のステップを行う。ユーザの手のひらが正しい位置にあるときに、収集機器は、画像収集素子が手のひらの画像を収集し、かつ記憶し、かつその後にサーバにアップロードするように制御することで、サーバは、記憶、及び符号化等の処理を行う。
【0161】
理解すべきであるように、上述した各実施例に関わっているフローチャートにおける各々のステップは、矢印の指示に応じて順に表示されているが、これらのステップは、必ずしも矢印に指示される順序に応じて順に実行されるわけではない。本明細書に明示的に説明されない限り、これらのステップの実行には厳密な順序制限がなく、これらのステップは、他の順序で実行されてもよい。そして、上述した各実施例に関わっているフローチャートにおける少なくとも一部のステップは、複数のステップ、又は複数の段階を含んでもよく、これらのステップ、又は段階は、必ずしも同一の時刻に実行されて完了するわけではなく、異なる時刻に実行されてもよく、これらのステップ、又は段階の実行順序も、必ずしも順に行われるわけではなく、他のステップ、又は他のステップにおけるステップ、又は段階の少なくとも一部と順番、又は交互に実行されてもよい。
【0162】
同様の発明構想に基づいて、本願の実施例は、上記に関わっている画像収集方法を実現することに用いられる画像収集装置をさらに提供する。該装置が提供する問題を解決する実現手段は、上記方法に記載された実現手段と類似するため、以下では、提供する1つ、又は複数の画像収集装置の実施例における具体的な限定は、上記における画像収集方法に対しての限定を参照することができ、ここで再度詳細に説明しない。
【0163】
いくつかの実施例において、
図14に示されるように、画像収集装置1400を提供し、表示モジュール1401と、収集モジュール1402と、を含み、ここで、
表示モジュール1401は、ターゲットオブジェクトのターゲット部位によりトリガされた仮想キャラクタ表示操作に応答することに用いられ、
表示モジュール1401は、さらに、上記ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って上記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御することに用いられ、
収集モジュール1402は、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たす状況下で、画像収集素子をトリガしてターゲット部位の部位画像をタッチレス収集することに用いられる。
【0164】
いくつかの実施例において、上記装置は、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置がプリセット位置範囲内にある状況下で、仮想キャラクタがプリセット姿勢で第1運動を行う運動アニメーションを表示することと、第1提示情報を出力することであって、第1提示情報は、ターゲットオブジェクトがターゲット部位と画像収集素子との間の相対静止状態を保持することで、仮想キャラクタのキャラクタ姿勢をプリセット姿勢に保持するように指示することに用いられる、ことと、に用いられる第1出力モジュールをさらに含む。
【0165】
いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置は、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さを含み、表示モジュールは、さらに、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、表示素子を制御して、仮想キャラクタが第2運動を行う運動アニメーションを表示することに用いられ、仮想キャラクタが第2運動を行う過程におけるキャラクタ姿勢は、空間高さの変化に伴って変化する。
【0166】
いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置は、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置を含み、表示モジュールは、さらに、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置が変化する状況下で、表示素子を制御して、仮想キャラクタが第3運動を行う運動アニメーションを表示することに用いられ、仮想キャラクタが第3運動を行う過程におけるキャラクタ姿勢は、水平位置の変化に伴って変化する。
【0167】
いくつかの実施例において、表示モジュールは、さらに、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、表示素子を制御して、仮想キャラクタが仮想道具を垂直運動させるように制御することを表示することに用いられ、ここで、仮想道具の垂直運動の方向、及び仮想道具と仮想キャラクタとの間の距離は、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さと対応関係を有する。
【0168】
いくつかの実施例において、表示モジュールは、さらに、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さがますます高くなる状況下で、表示素子を制御して、仮想キャラクタが仮想道具を上向きに垂直運動させるように制御することを表示することと、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さがますます低くなる状況下で、仮想キャラクタが仮想道具を下向きに垂直運動させるように制御することを表示することと、に用いられる。
【0169】
いくつかの実施例において、表示モジュールは、さらに、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、ターゲット部位の画像収集素子に対する現在の空間高さを決定することと、空間高さとプリセット高さとの間の高さの差を決定するステップと、事前に設定された距離マッピング関係に基づいて、高さの差を仮想道具と仮想キャラクタとの間の相対距離にマッピングすることであって、ここで、高さの差が大きいほど、相対距離が大きくなる、ことと、表示素子を制御して、仮想キャラクタが仮想道具を操作して仮想道具を空間高さの変化に応じて垂直運動させるように制御することを表示することと、に用いられる。
【0170】
いくつかの実施例において、画像収集素子の周辺に複数の距離センサが配備され、表示モジュールは、さらに、ターゲット部位が画像収集素子の収集範囲内にある状況下で、複数の距離センサによってターゲット部位のキー領域と対応する複数の有効距離を取得することと、複数の有効距離に基づいて、ターゲット部位の画像収集素子に対する現在の空間高さを決定することと、に用いられる。
【0171】
いくつかの実施例において、表示モジュールは、さらに、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置が変化する状況下で、表示素子を制御して、仮想キャラクタが仮想道具を傾斜運動させるように制御することを表示することに用いられ、ここで、仮想道具の傾斜方向は、ターゲット部位のオフセット方向と同方向であり、オフセット方向は、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置に対応した方向である。
【0172】
いくつかの実施例において、上記装置は、ターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さがプリセット高さ範囲内にない状況下で、表示素子を制御して仮想キャラクタが第2運動を行う運動アニメーションを表示する際に、第2提示情報を出力することであって、第2提示情報は、ターゲットオブジェクトがターゲット部位の画像収集素子に対する空間高さを調整するように指示することに用いられる、ことに用いられる第2出力モジュールをさらに含む。
【0173】
いくつかの実施例において、上記装置は、ターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置がプリセット水平範囲内にない状況下で、表示素子を制御して仮想キャラクタが第3運動を行う運動アニメーションを表示する際に、第3提示情報を出力することであって、第3提示情報は、ターゲットオブジェクトがターゲット部位の画像収集素子に対する水平位置を調整するように指示することに用いられる、ことに用いられる第3出力モジュールをさらに含む。
【0174】
いくつかの実施例において、ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置は、ターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜姿勢を含み、表示モジュールは、さらに、ターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜姿勢が変化する状況下で、表示素子を制御して、仮想キャラクタが第4運動を行う運動アニメーションを表示することに用いられ、仮想キャラクタが第4運動を行う過程におけるキャラクタ姿勢は、傾斜姿勢の変化に伴って変化する。
【0175】
いくつかの実施例において、画像収集素子の周辺に少なくとも3つの距離センサが配備され、ターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜姿勢は、ターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜角度と、ターゲット部位の画像収集素子に対する傾斜方向と、を含み、上記装置は、ターゲット部位が画像収集素子の収集範囲内にある状況下で、距離センサによってターゲット部位のキー領域と対応する少なくとも3つの有効距離を取得することと、少なくとも3つの有効距離に基づいて、キー領域の仮想平面を構築することと、仮想平面と標準平面との間の相対角度に基づいて、キー領域の傾斜角度、及び傾斜方向を決定することと、に用いられる決定モジュールをさらに含む。
【0176】
いくつかの実施例において、上記装置は、画像収集素子の収集範囲内に出現するターゲットに対してターゲット検出、及びライブネス検出を行うことと、ターゲットがターゲットオブジェクトのターゲット部位であると検出され、且つライブネスが検出された状況下で、ターゲットオブジェクトのターゲット部位が認証操作をトリガしたと決定することと、に用いられる検出モジュールをさらに含む。
【0177】
いくつかの実施例において、上記装置は、収集されたターゲット部位の部位画像をサーバに送信することに用いられるアップロードモジュールをさらに含み、部位画像は、サーバが部位画像とターゲットオブジェクトとを関連付けて記憶するように指示することに用いられ、それによって、ターゲットオブジェクトのターゲット部位が認証操作をトリガする状況下で、関連付けて記憶された部位画像に基づいてターゲットオブジェクトに対して生体認証を行うことに用いられる。
【0178】
いくつかの実施例において、上記装置は、送信モジュールをさらに含み、収集されたターゲット部位の部位画像をサーバに送信し、部位画像は、サーバが部位画像に対して生体認証を行い、かつ生体認証に合格した状況下でリソース転送を実行するように指示することに用いられ、生体認証に合格した状況下で、サーバからフィードバックされたリソース転送結果を受信し、表示モジュールは、さらに、リソース転送結果を表示することに用いられる。
【0179】
上記画像収集装置における各々のモジュールの全部、又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、及びそれらの組み合わせによって実現することができる。上記各モジュールは、ハードウェア形式でコンピュータ機器におけるプロセッサに組み込まれてもよく、又はそれから独立してもよく、ソフトウェア形式でコンピュータ機器におけるメモリに記憶されてもよく、それによって、プロセッサは、以上の各々のモジュールに対応する操作を呼び出して実行する。
【0180】
いくつかの実施例において、コンピュータ機器を提供し、該コンピュータ機器は、上記実施例における収集機器であってもよく、その内部構造図は、
図15に示すことができる。該コンピュータ機器は、プロセッサと、メモリと、入力/出力インターフェースと、通信インターフェースと、表示素子と、画像収集素子と、を含む。ここで、プロセッサ、メモリ、及び入力/出力インターフェースは、システムバスによって接続され、通信インターフェース、表示素子、及び画像収集素子は、入力/出力インターフェースによってシステムバスに接続される。ここで、該コンピュータ機器のプロセッサは、計算や制御能力を提供することに用いられる。該コンピュータ機器のメモリは、不揮発性記憶媒体と、内部メモリとを含む。該不揮発性記憶媒体にオペレーティングシステム、及びコンピュータプログラムが記憶されている。該内部メモリは、不揮発性記憶媒体におけるオペレーティングシステム、及びコンピュータプログラムの動作のために環境を提供する。該コンピュータ機器の入力/出力インターフェースは、プロセッサと外部機器との間に情報を交換することに用いられる。該コンピュータ機器の通信インターフェースは、外部の端末と有線、又は無線方式の通信を行うことに用いられ、無線方式は、WIFI、モバイルセルラーネットワーク、NFC(近距離通信)、又はその他の技術によって実現することができる。該コンピュータプログラムは、プロセッサに実行されるときに、生体認証方法を実現する。該コンピュータ機器の表示素子は、視覚的に見える画面を形成することに用いられ、表示スクリーン、投影装置、又は仮想現実画像形成装置であってもよく、表示スクリーンは、液晶表示スクリーン、又は電子インク表示スクリーンであってもよく、該コンピュータ機器の入力装置は、表示スクリーン上にカバーされたタッチ層であってもよく、コンピュータ機器のハウジング上に設置されたボタン、トラックボール、又はタッチ制御パッドであってもよく、さらに外付けのキーボード、タッチ制御パッド、又はマウス等であってもよい。
【0181】
当業者が理解できるように、
図15において示されている構造は、単に本願の解決手段と関連する一部の構造のブロック図であり、本願の解決手段を応用するコンピュータ機器に対しての限定を構成するものではなく、具体的なコンピュータ機器は、図面において示されるものよりも多い、又はよりも少ない部材を含んでもよく、又はいつくかの部材を組み合わせてもよく、又は異なる部材配置を有してもよい。
【0182】
いくつかの実施例において、コンピュータ機器をさらに提供し、メモリと、プロセッサと、を含み、メモリにおいてコンピュータプログラムが記憶されており、該プロセッサは、コンピュータプログラムを実行するときに、上記各方法実施例におけるステップを実現する。
【0183】
いくつかの実施例において、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、それにおいてコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサに実行されるときに、上記各方法実施例におけるステップを実現する。
【0184】
いくつかの実施例において、コンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムがプロセッサに実行されるときに、上記各方法実施例におけるステップを実現する。
【0185】
説明する必要があるように、本願に関わっているユーザ情報(ユーザの手の部分の部位の情報、及びユーザのアカウント情報等を含むが、これらに限定されない)、及びデータ(分析に用いられるデータ、記憶されたデータ、及び提示されたデータ等を含むが、これらに限定されない)は、いずれもユーザにより認可される、又は各当事者により十分に認可される情報、及びデータであり、且つ関連データの収集、使用、及び処理は、関連国家や地域の関連法律法規、及び標準に準拠する必要がある。
【0186】
当業者が理解できるように、上記実施例方法における全部、又は一部のフローを実現することは、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアに命令して完了することができ、上記コンピュータプログラムは、1つの不揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができ、該コンピュータプログラムが実行されるときに、上記各方法の実施例のフローを含んでもよい。ここで、本願が提供する各実施例において使用されるメモリ、データベース、又は他の媒体に対してのいかなる引用は、いずれも不揮発性、及び揮発性メモリのうちの少なくとも一種を含んでもよい。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、磁気テープ、フロッピーディスク、フラッシュメモリ、光メモリ、高密度組み込み式不揮発性メモリ、抵抗変化型メモリ(ReRAM)、磁気抵抗メモリ(Magnetoresistive Random Access Memory、MRAM)、強誘電体メモリ(Ferroelectric Random Access Memory、FRAM)、相変化メモリ(Phase Change Memory、PCM)、及びグラフェンメモリ等を含んでもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、又は外部高速キャッシュメモリ等を含んでもよい。限定ではなく説明として、RAMは、複数種の形式であってもよく、たとえば静的ランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory、SRAM)、又は動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory、DRAM)等である。本願が提供する各実施例に関わっているデータベースは、リレーショナルデータベース、及び非リレーショナルデータベースのうちの少なくとも一種を含んでもよい。非リレーショナルデータベースは、ブロックチェーンに基づく分散型データベース等を含んでもよいが、これに限定されない。本願が提供する各実施例に関わっているプロセッサは、汎用プロセッサ、中央プロセッサ、図形プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、プログラマブルロジックデバイス、及び量子計算に基づくデータ処理ロジックデバイス等であってもよいが、これらに限定されない。
【0187】
以上の実施例の各技術的特徴を任意に組み合わせることができ、記述を簡潔にするために、上記実施例における各々の技術的特徴のすべての可能な組み合わせを記述しておらず、しかし、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾が存在しない限り、いずれも本明細書に記載された範囲に属するとみなされるべきである。
【0188】
以上の実施例は、単に本願のいくつかの実施形態を示しており、その記述は、比較的具体的で詳しいが、これにしたがって本願の特許範囲を制限するものであると理解すべきではない。なお、当業者にとっては、本願の構想から逸脱しない前提において、さらに複数の変形や改良を行うことができ、これらは、いずれも本願の保護範囲に属する。したがって、本願の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に準じるべきである。
【符号の説明】
【0189】
202 収集機器
204 サーバ
1400 画像収集装置
1401 表示モジュール
1402 収集モジュール
【手続補正書】
【提出日】2024-05-30
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像収集方法であって、収集機器により実行され、前記方法は、
ターゲットオブジェクトのターゲット部位によりトリガされた仮想キャラクタ表示操作に応答して、表示素子が仮想キャラクタを表示するように制御するステップと、
前記ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御するステップと、
前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たす状況下で、前記画像収集素子をトリガして前記ターゲット部位の部位画像をタッチレス収集するステップと、を含む、画像収集方法。
【請求項2】
前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢がプリセット姿勢を保持する時間がプリセット収集条件を満たす状況下で、前記画像収集素子をトリガして前記ターゲット部位の部位画像をタッチレス収集する前記ステップの前に、前記方法は、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する相対位置がプリセット位置範囲内にある状況下で、前記仮想キャラクタがプリセット姿勢で第1運動を行う運動アニメーションを表示するステップと、
第1提示情報を出力するステップであって、前記第1提示情報は、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット部位と前記画像収集素子との間の相対静止状態を保持することで、前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を前記プリセット姿勢に保持するように指示することに用いられる、ステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記相対位置は、空間高さを含み、前記ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御するステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが第2運動を行う運動アニメーションを表示するステップであって、前記仮想キャラクタが第2運動を行う過程におけるキャラクタ姿勢は、前記空間高さの変化に伴って変化する、ステップを含む、ことを特徴とする請求項1
または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2運動は、垂直運動を含み、前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが第2運動を行う運動アニメーションを表示する前記ステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが仮想道具を垂直運動させるように制御することを表示するステップであって、ここで、前記仮想道具の垂直運動の方向、及び前記仮想道具と前記仮想キャラクタとの間の距離は、前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さと対応関係を有する、ステップを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが仮想道具を垂直運動させるように制御することを表示する前記ステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さがますます高くなる状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが前記仮想道具を上向きに垂直運動させるように制御することを表示するステップと、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さがますます低くなる状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが前記仮想道具を下向きに垂直運動させるように制御することを表示するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが仮想道具を垂直運動させるように制御することを表示する前記ステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さが変化する状況下で、前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する現在の空間高さを決定するステップと、
前記空間高さとプリセット高さとの間の高さの差を決定するステップと、
事前に設定された距離マッピング関係に基づいて、前記高さの差を前記仮想道具と前記仮想キャラクタとの間の相対距離にマッピングするステップであって、ここで、前記高さの差が大きいほど、前記相対距離が大きくなる、ステップと、
表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが前記仮想道具を操作して前記仮想道具を前記空間高さの変化に応じて垂直運動させることを表示するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記画像収集素子の周辺に複数の距離センサが配備され、前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する現在の空間高さを決定する前記ステップは、
前記ターゲット部位が前記画像収集素子の収集範囲内にある状況下で、前記複数の距離センサによって前記ターゲット部位のキー領域と対応する複数の有効距離を取得するステップと、
前記複数の有効距離に基づいて、前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する現在の空間高さを決定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さがプリセット高さ範囲内にない状況下で、表示素子を制御して前記仮想キャラクタが第2運動を行う運動アニメーションを表示する際に、第2提示情報を出力するステップであって、前記第2提示情報は、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さを調整することで、ターゲット部位の前記画像収集素子に対する空間高さをプリセット高さ範囲内に位置させるように指示することに用いられる、ステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記相対位置は、水平位置を含み、前記ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御するステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する水平位置が変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが第3運動を行う運動アニメーションを表示するステップであって、前記仮想キャラクタが第3運動を行う過程におけるキャラクタ姿勢は、前記水平位置の変化に伴って変化する、ステップを含む、ことを特徴とする請求項1
または2に記載の方法。
【請求項10】
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する水平位置が変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが第3運動を行う運動アニメーションを表示する前記ステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する水平位置が変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが仮想道具を傾斜運動させるように制御することを表示するステップであって、ここで、前記仮想道具の傾斜方向は、前記ターゲット部位のオフセット方向と同方向であり、前記オフセット方向は、前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する水平位置に対応した方向である、ステップを含む、ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する水平位置がプリセット水平範囲内にない状況下で、表示素子を制御して前記仮想キャラクタが第3運動を行う運動アニメーションを表示する際に、第3提示情報を出力するステップであって、前記第3提示情報は、前記ターゲットオブジェクトが前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する水平位置を調整するように指示することに用いられる、ステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記相対位置は、傾斜姿勢を含み、前記ターゲット部位の画像収集素子に対する相対位置に従って前記仮想キャラクタのキャラクタ姿勢を制御するステップは、
前記ターゲット部位の前記画像収集素子に対する傾斜姿勢が変化する状況下で、表示素子を制御して、前記仮想キャラクタが第4運動を行う運動アニメーションを表示するステップであって、前記仮想キャラクタが第4運動を行う過程におけるキャラクタ姿勢は、前記傾斜姿勢の変化に伴って変化する、ステップを含む、ことを特徴とする請求項1
または2に記載の方法。
【請求項13】
前記画像収集素子の周辺に少なくとも3つの距離センサが配備され、前記傾斜姿勢は、傾斜角度と、傾斜方向と、を含み、前記方法は、
前記ターゲット部位が前記画像収集素子の収集範囲内にある状況下で、前記距離センサによって前記ターゲット部位のキー領域と対応する少なくとも3つの有効距離を取得するステップと、
前記少なくとも3つの有効距離に基づいて、前記キー領域の仮想平面を構築するステップと、
前記仮想平面と標準平面との間の相対角度に基づいて、前記キー領域の傾斜角度、及び傾斜方向を決定するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ターゲットオブジェクトのターゲット部位によりトリガされた仮想キャラクタ表示操作に応答して、表示素子が仮想キャラクタを表示するように制御する前記ステップの前に、前記方法は、
画像収集素子の収集範囲内に出現するターゲットに対してターゲット検出、及びライブネス検出を行うステップと、
前記ターゲットがターゲットオブジェクトのターゲット部位であると検出され、且つライブネスが検出された状況下で、ターゲットオブジェクトのターゲット部位が認証操作をトリガしたと決定するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、
収集された前記ターゲット部位の部位画像をサーバに送信するステップであって、前記部位画像は、前記サーバが前記部位画像と前記ターゲットオブジェクトとを関連付けて記憶するように指示することに用いられ、それによって、前記ターゲットオブジェクトのターゲット部位が認証操作をトリガする状況下で、関連付けて記憶された部位画像に基づいて前記ターゲットオブジェクトに対して生体認証を行うことに用いられる、ステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、
収集された前記ターゲット部位の部位画像をサーバに送信するステップであって、前記部位画像は、前記サーバが前記部位画像に対して生体認証を行い、かつ生体認証に合格した状況下でリソース転送を実行するように指示することに用いられる、ステップと、
生体認証に合格した状況下で、前記サーバからフィードバックされたリソース転送結果を受信し、かつ表示するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項17】
画像収集装置であって、
請求項1に記載の方法を実行するように構成された、画像収集装置。
【請求項18】
コンピュータ機器であって、メモリと、プロセッサと、を含み、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するときに、請求項
1に記載の方法のステップを実現する、コンピュータ機器。
【請求項19】
コンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプロセッサに実行されるときに、請求項
1に記載の方法を実現する、コンピュータプログラム。
【国際調査報告】