(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-17
(54)【発明の名称】自動車両用バッテリサブモジュール
(51)【国際特許分類】
H01M 50/211 20210101AFI20241210BHJP
H01M 50/249 20210101ALI20241210BHJP
H01M 50/293 20210101ALI20241210BHJP
H01M 50/548 20210101ALI20241210BHJP
H01M 50/50 20210101ALI20241210BHJP
H01M 50/528 20210101ALI20241210BHJP
H01M 10/658 20140101ALI20241210BHJP
H01M 10/6554 20140101ALI20241210BHJP
H01M 50/204 20210101ALI20241210BHJP
H01M 50/516 20210101ALI20241210BHJP
H01M 50/291 20210101ALI20241210BHJP
H01M 50/289 20210101ALI20241210BHJP
H01M 10/625 20140101ALI20241210BHJP
H01M 10/647 20140101ALI20241210BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20241210BHJP
H01M 50/242 20210101ALI20241210BHJP
【FI】
H01M50/211
H01M50/249
H01M50/293
H01M50/548 301
H01M50/50 201Z
H01M50/528
H01M10/658
H01M10/6554
H01M50/204 401H
H01M50/516
H01M50/291
H01M50/289 101
H01M10/625
H01M10/647
H01M50/204 401F
H01M10/613
H01M50/242
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538180
(86)(22)【出願日】2022-12-21
(85)【翻訳文提出日】2024-06-21
(86)【国際出願番号】 EP2022087368
(87)【国際公開番号】W WO2023118380
(87)【国際公開日】2023-06-29
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524080427
【氏名又は名称】プラスチック・オムニウム・クリーン・エナジー・システムズ・リサーチ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ニコラ・デランジェール
(72)【発明者】
【氏名】ピエール・オズワルド
(72)【発明者】
【氏名】フランク・ドシー
【テーマコード(参考)】
5H031
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H031AA09
5H031EE04
5H031HH08
5H031KK01
5H031KK02
5H040AA03
5H040AA28
5H040AA37
5H040AS04
5H040AT04
5H040AY05
5H040AY10
5H040CC13
5H040CC25
5H040CC28
5H040CC38
5H040DD03
5H040DD13
5H040DD24
5H040JJ03
5H040JJ06
5H040LL06
5H040NN01
5H040NN03
5H043AA04
5H043AA09
5H043AA13
5H043AA19
5H043CA08
5H043CA22
5H043DA08
5H043FA04
5H043FA26
5H043HA04F
5H043HA06F
5H043HA09F
5H043HA11F
5H043HA17D
5H043HA17F
5H043JA13F
5H043JA15
5H043KA08F
5H043KA09F
5H043KA22
5H043LA21D
5H043LA21F
(57)【要約】
本発明は、2つのパウチ型バッテリセルと支持フレーム(33)とを備える自動車両用バッテリサブモジュール(11)であって、各々のバッテリセルが2つの電極(37、38、39、40)を備え、各々の電極(37、38、39、40)は支持フレーム(33)の外に突出し第1のバッテリセルの第1の電極(37)は、支持フレーム(33)の外で第2のバッテリセルの第1の電極(39)と向かい合い、その第1の電極(39)と溶接接合によって連結され、第1のバッテリセルの第2の電極(38)は、支持フレーム(33)の外で第2のバッテリセルの第2の電極(40)と向かい合い、その第2の電極(40)と溶接接合によって連結される、バッテリサブモジュール(11)に関する。本発明は、前述のタイプの複数のバッテリサブモジュールを備える自動車両用バッテリモジュールにも関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パウチ型の第1のバッテリセル(27)と、
パウチ型の第2のバッテリセル(29)と、
前記第1のバッテリセル(27)と前記第2のバッテリセル(29)との間に挟み込まれた圧縮可能な材料の層(31)と、
を積層軸Eに沿って積層された形で含むセル積層体を備える自動車両(1)用バッテリサブモジュール(11、11’)であって、
前記バッテリサブモジュール(11、11’)が、前記第1のバッテリセル(27)と、前記圧縮可能な材料の層(31)と、前記第2のバッテリセル(29)とを少なくとも部分的に取り囲むプラスチック材料製の支持フレーム(33)を備え、
前記支持フレーム(33)は、前記第1のバッテリセル(27)と、前記圧縮可能な材料の層(31)と、前記第2のバッテリセル(29)とを支持し、各々のバッテリセル(27、29)は、前記積層軸Eに対して横断方向に対向し合う2つの電極(37、38、39、40)を備え、
各々の電極(37、38、39、40)は、前記支持フレーム(33)の外に突出し、前記第1のバッテリセル(27)の第1の電極(37)は、前記支持フレーム(33)の外で前記第2のバッテリセル(29)の第1の電極(39)と向かい合い、さらに前記第2のバッテリセル(29)の前記第1の電極(39)と溶接接合によって連結され、前記第1のバッテリセル(27)の第2の電極(38)は、前記支持フレーム(33)の外で前記第2のバッテリセル(29)の前記第2の電極(40)と向かい合い、さらに前記第2のバッテリセル(29)の前記第2の電極(40)と溶接接合によって連結される、バッテリサブモジュール(11、11’)において、
前記支持フレーム(33)が、部分的に前記第1のバッテリセル(27)の前記第1の電極(37)と前記第2のバッテリセル(29)の前記第1の電極(39)との間に配置されること、
および
前記支持フレーム(33)が、部分的に前記第1のバッテリセル(27)の前記第2の電極(38)と前記第2のバッテリセル(29)の前記第2の電極(40)との間に配置されること、
を特徴とする、バッテリサブモジュール(11、11’)。
【請求項2】
前記圧縮可能な材料の層(31)が、前記第1のバッテリセル(27)および前記第2のバッテリセル(29)の前記積層軸E沿いの膨張を吸収するように構成され、前記圧縮可能な材料の層(31)が断熱性であり、それによって前記第1のバッテリセル(27)および前記第2のバッテリセル(29)が互いに熱的に保護されるように構成され、前記圧縮可能な材料の層(31)が、フォームシートやポリマー材料主体のテープからなるグループの中から選ばれる、請求項1に記載のバッテリサブモジュール(11、11’)。
【請求項3】
前記セル積層体の端部に配置されたヒートシンクプレート(35)を備え、
前記ヒートシンクプレート(35)と前記支持フレーム(33)は、固定手段(41)を介して互いに固定されており、
前記ヒートシンクプレート(35)はL字形をなしており、前記積層軸Eと平行に延びる前記バッテリサブモジュールの縁の大半が前記ヒートシンクプレート(35)によって形成されるようになっている、請求項1または2に記載のバッテリサブモジュール(11、11’)。
【請求項4】
第1のバスバー(47)を備え、前記第1のバッテリセル(27)の前記第1の電極(37)が、前記第1のバスバー(47)に直接溶接され、前記第2のバッテリセル(29)の前記第1の電極(39)が、前記第1のバスバー(47)に直接溶接される、請求項1から3のいずれか一項に記載のバッテリサブモジュール(11)。
【請求項5】
前記第1のバスバー(47)が前記支持フレーム(33)に固定される、請求項4に記載のバッテリサブモジュール(11)。
【請求項6】
前記支持フレーム(33)外での前記第1のバッテリセル(27)の前記第1の電極(37)と前記第2のバッテリセル(29)の前記第1の電極(39)との距離が、前記支持フレーム(33)内における前記第1のバッテリセル(27)の前記第1の電極(37)と前記第2のバッテリセル(29)の前記第1の電極(39)との距離よりも長い、請求項1から5のいずれか一項に記載のバッテリサブモジュール(11)。
【請求項7】
前記第1のバッテリセル(27)の前記第2の電極(38)が、前記第2のバッテリセル(29)の前記第2の電極(40)に直接溶接される、請求項1から6のいずれか一項に記載のバッテリサブモジュール(11’)。
【請求項8】
前記積層軸E沿いに測った場合、前記支持フレーム(33)の全厚が、前記セル積層体および前記ヒートシンクプレート(35)の厚さの合計を下回る、請求項1から7のいずれか一項に記載のバッテリサブモジュール(11、11’)。
【請求項9】
前記支持フレーム(33)が、凸形要素(53)と、前記凸形要素(53)に対して相補的な形状をもつ凹形要素(55)によって形成される取り違え防止手段(51)を備えており、前記凸形要素(53)と前記凹形要素(55)は前記積層軸Eと平行な同一の軸に向きを合わされて、前記凸形要素(53)と前記凹形要素(55)は、前記積層軸E沿いに前記セル積層体の中心から離れたところに反対向きに配置される、請求項1から8のいずれか一項に記載のバッテリサブモジュール(11、11’)。
【請求項10】
前記支持フレーム(33)が、正しく2つのバッテリセル、すなわち前記第1のバッテリセル(27)と前記第2のバッテリセル(29)とを支持する、請求項1から9のいずれか一項に記載のバッテリサブモジュール(11、11’)。
【請求項11】
前記支持フレーム(33)が、
前記第1のバッテリセル(27)の前記第1の電極(37)を前記第2のバッテリセル(29)の前記第1の電極(39)に連結する前記溶接接合と、
前記第1のバッテリセル(27)の前記第2の電極(38)を前記第2のバッテリセル(29)の前記第2の電極(40)に連結する前記溶接接合と、
によってのみ、前記セル積層体を支持する、請求項1から10のいずれか一項に記載のバッテリサブモジュール(11、11’)。
【請求項12】
前記第1のバッテリセル(27)、前記第2のバッテリセル(29)、および前記圧縮可能な材料の層(31)が、
前記第1のバッテリセル(27)の前記第1の電極(37)を前記第2のバッテリセル(29)の前記第1の電極(39)に連結する前記溶接接合と、
前記第1のバッテリセル(27)の前記第2の電極(38)を前記第2のバッテリセル(29)の前記第2の電極(40)に連結する前記溶接接合と、
を通して、前記支持フレーム(33)上の定位置に保持される、請求項1から11のいずれか一項に記載のバッテリサブモジュール(11、11’)。
【請求項13】
前記バッテリサブモジュール(11、11’)が前記積層軸Eに沿って積層されて前記バッテリサブモジュール(11、11’)の並びを形成し、バッテリモジュール(9)は前記バッテリサブモジュール(11、11’)の並びの各々の端部に固定プレート(13a、13b)を備え、前記固定プレート(13a、13b)は軸方向圧縮手段(15)によって前記積層軸E沿いに互いの間を連結され、前記軸方向圧縮手段(15)は前記バッテリサブモジュール(11、11’)の並びを軸方向に圧縮する、請求項1から12のいずれか一項に記載のバッテリサブモジュール(11、11’)を複数備える自動車両用バッテリモジュール(9)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車両用バッテリサブモジュール、そのバッテリサブモジュールを含むバッテリモジュール、そのバッテリモジュールを含むバッテリアセンブリ、そのバッテリアセンブリを備える自動車両、そのバッテリサブモジュールの取付け方法およびそのバッテリモジュールの取付け方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現行の技術水準では、パウチ型のバッテリセルをそれぞれが含んだ複数のバッテリモジュールを含むバッテリアセンブリがすでに知られている。こうしたバッテリアセンブリは、たとえば、英語の「Battery Electric Vehicle(バッテリ式電気自動車)」の頭字語であるBEVとしても知られるバッテリ式電気自動車などで使用されている。
【0003】
しかし、パウチ型バッテリセルはその柔軟性のためなどもあって、バッテリモジュールの取付け時の取扱いは決して容易ではなく、そのバッテリモジュールの製造や組立ては少々厄介である。また、パウチ型バッテリセルは、保管時や取付け前の取扱いの際などに損傷しやすいという面もある。
【0004】
そうした不都合に対処するため、文献国際公開第2020/111665号や文献米国特許出願公開2021/0057692A1などで開示されているように、パウチ型の複数のバッテリセルが含まれたバッテリサブモジュールを製作することが知られている。しかし、そうしたバッテリサブモジュールの組立てには、そのバッテリサブモジュール内にパウチ型バッテリセルを保持することなどに関して少々厄介なところがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2020/111665号
【特許文献2】米国特許出願公開第2021/0057692号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、バッテリサブモジュールの組立てを簡易にすることをとりわけ目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのため、本発明は、
-パウチ型の第1のバッテリセルと、
-パウチ型の第2のバッテリセルと、
-第1のバッテリセルと第2のバッテリセルとの間に挟み込まれた圧縮可能な材料の層と、
を積層軸Eに沿って積層された形で含むセル積層体を備える自動車両用バッテリサブモジュールであって、
バッテリサブモジュールが、第1のバッテリセルと、圧縮可能な材料の層と、第2のバッテリセルとを少なくとも部分的に取り囲むプラスチック材料製の支持フレームを備え、
各々のバッテリセルは、積層軸Eに対して横断方向に対向し合う2つの電極を備え、
各々の電極は支持フレームの外に突出し、
第1のバッテリセルの第1の電極は、支持フレームの外で第2のバッテリセルの第1の電極と向かい合い、さらに第2のバッテリセルの第1の電極と溶接接合によって連結され、第1のバッテリセルの第2の電極は、支持フレームの外で第2のバッテリセルの第2の電極と向かい合い、さらに第2のバッテリセルの第2の電極と溶接接合によって連結され、
支持フレームは、部分的に第1のバッテリセルの第1の電極と第2のバッテリセルの第1の電極との間に配置され、
支持フレームは、部分的に第1のバッテリセルの第2の電極と第2のバッテリセルの第2の電極との間に配置され、
好ましくは、支持フレームは、第1のバッテリセルと、圧縮可能な材料の層と、第2のバッテリセルとを支持する、
バッテリサブモジュールを対象とする。
【0008】
したがって、支持フレームは、溶接接合によってのみセル積層体を支持する。より具体的には、パウチ型バッテリセルおよびそのバッテリセルの間に挟み込まれた圧縮可能な材料の層は、溶接接合を通して支持フレーム上の定位置に保持される。そのため、積層体を構成する要素を支持フレームに固定するための追加的な要素を用意する必要はない。そのため、バッテリセルの保持は簡易に行われ、バッテリサブモジュールの組立ては簡易化される。また、このような組立体は、その構成要素の再利用やリサイクルのための解体を容易にすることができる。
【0009】
「パウチ型バッテリセル」、英語で「pouch cell battery(パウチ電池)」は、バッテリ分野におけるこの表現の通常の意味に従い、電解質と電極がパウチ型バッテリセルの内部スペースに収容され、パウチ型の被覆材によってその内部スペースが包み込まれたものと理解される必要がある。被覆材には、外側遮断層、金属層、さらに場合によって内側接着層などが含まれる。外側遮断層は、外部の湿分および/またはガスの浸透を妨げるもので、ポリマー材料などからなる。金属層は、被覆材の機械的強度を高めることができるものである。金属層は、たとえばアルミニウムで形成される。別法では、金属層は、鉄、炭素、クロムおよびマンガンの合金によって、または鋼によって、またはニッケルによって、またはニッケル合金によって、またはアルミニウムによって形成される。電極は、舌状導体の形で被覆材から突出して延び、被覆材がその舌状導体の周りに封止されると、パウチ型バッテリセルが組み立てられた段階で舌状導体はパウチ型バッテリセルの電極を形成する。パウチ型バッテリセルの形状は長方形であることが好ましい。
【0010】
「圧縮可能な材料の層」とは、圧縮可能な材料の層が、セル積層体のそれ以外の要素、すなわち、第1のバッテリセルおよび第2のバッテリセルよりも積層軸E沿いに高い圧縮性をもつものとして特に理解されなければならない。
【0011】
バッテリサブモジュールが有する任意選択によるその他の特徴をそれぞれ単独で、または組み合わせて採り入れたものによれば、
【0012】
-支持フレームは、正しく2つのバッテリセル、すなわち第1のバッテリセルと第2のバッテリセルとを支持する。
【0013】
-支持フレームは、第1のバッテリセルの第1の電極を第2のバッテリセルの第1の電極と連結する溶接接合と、第1のバッテリセルの第2の電極を第2のバッテリセルの第2の電極と連結する溶接接合とによってのみ、セル積層体を支持する。
【0014】
-第1のバッテリセル、第2のバッテリセル、および圧縮可能な材料の層は、第1のバッテリセルの第1の電極を第2のバッテリセルの第1の電極と連結する溶接接合と、第1のバッテリセルの第2の電極を第2のバッテリセルの第2の電極と連結する溶接接合とを通して、支持フレーム上の定位置に保持される。
【0015】
-圧縮可能な材料の層は、第1のバッテリセルおよび第2のバッテリセルの積層軸E沿いの膨張を吸収するように構成され、圧縮可能な材料の層は断熱性であり、それによって第1のバッテリセルおよび第2のバッテリセルが互いに熱的に保護されるように構成される。そのため、圧縮可能な材料の層は、バッテリセルの膨張を吸収する機能と、バッテリセル同士の熱的保護の機能とを同時、かつ簡易に果たすことができる。
【0016】
-圧縮可能な材料の層は、フォームシートやポリマー材料主体のテープからなるグループの中から選ばれる。そのようにフォームシートを圧縮可能な材料の層として使用することでバッテリサブモジュールの重量を抑えることができ、非常に経済的にもなる。あるいは、圧縮可能な材料の層にポリマー材料主体のテープを使用することで、圧縮可能な材料の層の適用を容易にすることができる。
【0017】
-圧縮可能な材料の層は難燃性である。難燃性とは、たとえば200℃超の温度に耐えること、好ましくはUL94V0規格に適合することとして理解される必要がある。それにより、第1のバッテリセルおよび第2のバッテリセルのいずれかが発火することがあっても、他方のバッテリセルは守られる。
【0018】
-圧縮可能な材料の層は、シリコーンを主体として形成される。
【0019】
-圧縮可能な材料の層は、20~50のショアA硬度を有する。ショアA硬度は、たとえばASTM D-2240規格に従って測定される。
【0020】
-圧縮可能な材料の層は、0.5~1.0g/cm3の密度を有する。密度は、たとえばASTM D-792規格に基づいて測定される。
【0021】
-支持フレームは、熱可塑性材料からなる。そのため、支持フレームは、非常にシンプルかつ経済的に製造される。
【0022】
-支持フレームは、射出成形によって製作される。そのため、支持フレームは、非常にシンプルかつ経済的に製作される。
【0023】
-支持フレーム、第1のバッテリセルおよび第2のバッテリセルは、長方形である。そのため、支持フレームの形状はバッテリセルの形状に対応しており、それによって支持フレーム内でのバッテリセルの移動は限られたものとなる。また、溶接接合を行う前のセル積層体の移動が支持フレームによって制限されることで、組立てが容易になる。
【0024】
-圧縮可能な材料の層には、圧縮可能な材料の層と第1のバッテリセルおよび第2のバッテリセルとの接触を保つため、積層軸E沿いのその2つの面に接着剤が塗布される。そのため、溶接接合の実施前に、さほど強固ではないにせよ、セル積層体の保持が得られることから、組立てが容易になる。
【0025】
-バッテリサブモジュールは、セル積層体の端部に配置されたヒートシンクプレートを備え、ヒートシンクプレートと支持フレームは、固定手段を介して互いに固定される。
【0026】
-ヒートシンクプレートはL字形をなしており、積層軸Eと平行に延びるバッテリサブモジュールの縁の大半がヒートシンクプレートによって形成されるようになっている。そのため、プラスチック材料製の支持フレームを使用するにもかかわらず、大半がヒートシンクプレートによって形成されるバッテリサブモジュールの縁を通して放熱または冷却がなされることで、放熱は改善される。
【0027】
-積層軸Eと平行に延びるバッテリサブモジュールの縁は、好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも90%がヒートシンクプレートによって形成される。そのため、放熱は、一段と改善される。
【0028】
-ヒートシンクプレートは、アルミニウム製である。そのため、ヒートシンクプレートは、軽量であるとともに熱伝導性に優れ、難燃性も備える。
【0029】
-ヒートシンクプレートは、ヒートシンクプレートと第1のバッテリセルまたは第2のバッテリセルとの接触を保つために、その内面に接着剤が塗布される。そのため、溶接接合の実施前に、さほど強固ではないにせよ、ヒートシンクプレート上、したがって支持フレーム上へのセル積層体の保持が得られることから、組立てが容易になる。
【0030】
-固定手段には、支持フレームおよび/または第2のバッテリセルおよび/またはヒートシンクプレート上に配置された、締結爪および/またはクリップおよび/またはコントルフォルム(contreforme)が含まれる。そのため、ヒートシンクプレートの固定は、きわめて簡易に行われる。
【0031】
-ヒートシンクプレートは、締結またはラッチ留めにより支持フレームに固定される。そのため、ヒートシンクプレートの固定は、きわめて簡易に行われる。
【0032】
-ヒートシンクプレートは、支持フレームにラッチ留めするためのラッチ爪を備える。そのため、支持フレームへのヒートシンクプレートの固定は、きわめて簡易である。
【0033】
-バッテリサブモジュールは第1のバスバーを備えており、第1のバッテリセルの第1の電極は、第1のバスバーに直接溶接され、第2のバッテリセルの第1の電極は、第1のバスバーに直接溶接される。そのため、第1の電極と第1のバスバーとの間の電気接続は、簡易かつ確実に行われる。
【0034】
-バッテリサブモジュールは第2のバスバーを備えており、第1のバッテリセルの第2の電極は、第2のバスバーに直接溶接され、第2のバッテリセルの第2の電極は、第2のバスバーに直接溶接される。そのため、第2の電極と第2のバスバーとの間の電気接続は、簡易かつ確実に行われる。
【0035】
-第1のバスバーは支持フレームに固定される。そのため、第1のバスバーの取付けは、簡易に行われる。
【0036】
-第1のバスバーは、締結またはラッチ留めにより支持フレームに固定される。そのため、第1のバスバーの取付けは、きわめて簡易に行われる。
【0037】
-第1のバスバーは爪を備えており、その爪が支持フレームに対して締結される。
【0038】
-第2のバスバーは支持フレームに固定される。そのため、第2のバスバーの取付けは、きわめて簡易に行われる。
【0039】
-第2のバスバーは、締結またはラッチ留めにより支持フレームに固定される。そのため、第2のバスバーの取付けは、きわめて簡易に行われる。
【0040】
-第2のバスバーは爪を備えており、その爪が支持フレームに対して締結される。
【0041】
-支持フレーム外での第1のバッテリセルの第1の電極と第2のバッテリセルの第1の電極との距離は、支持フレーム内における第1のバッテリセルの第1の電極と第2のバッテリセルの第1の電極との距離よりも長い。そのため、組立ての際、第1のバスバーに対する第1の電極の溶接が楽になる。
【0042】
-支持フレーム外での第1のバッテリセルの第2の電極と第2のバッテリセルの第2の電極との距離は、支持フレーム内における第1のバッテリセルの第2の電極と第2のバッテリセルの第2の電極との距離よりも長い。そのため、組立ての際、第2のバスバーに対する第2の電極の溶接が楽になる。
【0043】
-第1のバッテリセルの第1の電極は、第2のバッテリセルの第1の電極に直接溶接される。そのため、第1の電極間の電気接続は、きわめて簡易かつ確実に行われる。
【0044】
-第1のバッテリセルの第2の電極は、第2のバッテリセルの第2の電極に直接溶接される。そのため、第2の電極間の電気接続は、きわめて簡易かつ確実に行われる。
【0045】
-各々のバッテリセルの電極はそれぞれ異なっている。そのため、バッテリサブモジュールの組立て時には、その違いが、電極に用意された取り違え防止効果を発揮してバッテリセルを逆に取り付けるのを防ぐことができる。それによって、バッテリサブモジュールの組立てが簡易化される。
【0046】
-積層軸E沿いに測った場合、支持フレームの全厚は、セル積層体およびヒートシンクプレートの厚さの合計を下回る。そのため、バッテリモジュール内にバッテリサブモジュールを取り付ける際のバッテリセルの圧縮が容易になる。
【0047】
-支持フレームは、凸形要素と、その凸形要素に対して相補的な形状をもつ凹形要素によって形成される取り違え防止手段を備えており、凸形要素と凹形要素は積層軸Eと平行な同一の軸にその向きを合わされて、凸形要素と凹形要素は、積層軸E沿いにセル積層体の中心から離れたところに反対向きに配置される。それにより、それら取り違え防止手段は、複数のバッテリサブモジュール同士の組立てを簡易化することができる。こうして、複数の同一のバッテリサブモジュールを含むバッテリモジュールの組立ては、より簡易で、より確実なものとなる。
【0048】
-支持フレームは、非対称で形違いの4つの縁を備えている。そのため、バッテリサブモジュールの組立ての際には、その形違いであることによる取り違え防止効果で支持フレームの取付けの誤りを防ぐことができる。したがって、バッテリサブモジュールの組立てが簡易化される。
【0049】
本発明はまた、先に定義したような複数のバッテリサブモジュールを備える自動車両用バッテリモジュールであって、バッテリサブモジュールが積層軸Eに沿って積層されてバッテリサブモジュールの並びが形成され、バッテリモジュールはバッテリサブモジュールの並びの各々の端部に固定プレートを備え、両固定プレートは軸方向圧縮手段によって積層軸E沿いに互いの間を連結され、軸方向圧縮手段がバッテリサブモジュールの並びを軸方向に圧縮する、バッテリモジュールも対象とする。
【0050】
そのため、バッテリモジュールは、簡易かつ非常にコンパクトに実現される。
【0051】
バッテリモジュールが有する任意選択によるその他の特徴をそれぞれ単独で、または組み合わせて採り入れたものによれば、
【0052】
-バッテリサブモジュールの並びを形成するバッテリサブモジュールはいずれも同じものである。
【0053】
-バッテリサブモジュールは、互いに電気的に接続される。
【0054】
-バッテリサブモジュールの並びの第1の電極は、電気接続部の溶接によって互いに電気的に接続され、バッテリサブモジュールの並びの第2の電極は、電気接続部の溶接によって互いに電気的に接続される。
【0055】
-軸方向圧縮手段には少なくとも1つのねじ棒が含まれる。それにより、軸方向圧縮手段は、簡易かつ経済的に製作される。
【0056】
-固定プレートは、強化プラスチック材料、好ましくは繊維強化プラスチック材料で、または金属、好ましくはアルミニウムで形成される。
【0057】
-バッテリサブモジュールの凸形要素は、隣接するバッテリサブモジュールの凹形要素の中に挿入される。そのため、取付けミスは確実に回避され、バッテリモジュール組立て時の取り違え防止機能が果たされる。
【0058】
-バッテリモジュールは、熱が冷却プレートに伝達されるように構成され、各々のヒートシンクプレートは、冷却プレートとの間で熱伝達状態になる。熱伝達は、たとえば、直接的な接触によって、または熱伝導ペーストを用いた間接的な接触によって行われる。
【0059】
本発明は、先に定義したようなバッテリモジュール複数を含んだバッテリアセンブリ、好ましくは先に定義したようなバッテリモジュールの複数の並びを含んだバッテリアセンブリもその対象とする。
【0060】
本発明は、バッテリ式電気自動車であることが好ましい自動車両であって、先に定義したバッテリアセンブリと、好ましくは冷却プレートとを備え、バッテリアセンブリの各々のバッテリモジュールが冷却プレートに熱を伝達するように構成された、バッテリアセンブリを備える自動車両も対象とする。
【0061】
本発明は、先に定義したようなバッテリサブモジュールの取付け方法であって、
-プラスチック材料製の支持フレームを用意するステップと、
-第1のパウチ型バッテリセルと、第2のパウチ型バッテリセルと、第1のバッテリセルと第2のバッテリセルとの間に挟み込まれた圧縮可能な材料の層とを、積層軸E沿いに積層した形で含むセル積層体であって、支持フレームの中に配置されたセル積層体を製作するステップと、
-第1のバッテリセルの第1の電極と第2のバッテリセルの第1の電極との間で溶接接合を行うステップと、
-第1のバッテリセルの第2の電極と第2のバッテリセルの第2の電極との間で溶接接合を行うステップと、
を含む方法も対象とする。
【0062】
バッテリのサブモジュールの取付け方法に関する任意選択によるその他の特徴をそれぞれ単独で、または組み合わせて採り入れたものによれば、
【0063】
-バッテリサブモジュールの組立て方法は、以下のステップを含むことができる。すなわち、セル積層体の一端にヒートシンクプレートを固定して、ヒートシンクプレートと支持プレートが互いに固定されるようにするステップ。
【0064】
-バッテリサブモジュールの取付け方法は、以下のステップを含むことができる。すなわち、第1のバッテリセルの第1の電極と第2のバッテリセルの第1の電極との間で溶接接合を行うステップの前に、第1のバスバーを支持フレームに固定するステップ。
【0065】
-バッテリサブモジュールの取付け方法は、以下のステップを含む。すなわち、第1のバッテリセルの第2の電極と第2のバッテリセルの第2の電極との間で溶接接合を実行するステップの前に、第2のバスバーを支持フレームに固定するステップ。
【0066】
-第1のバッテリセルの第1の電極と第2のバッテリセルの第1の電極との間の溶接接合は、第1のバッテリセルの第1の電極と第1のバスバーとの間の溶接および第2のバッテリセルの第1の電極と第1のバスバーとの間の溶接により、好ましくはレーザー溶接によって、果たされる。
【0067】
-第1のバッテリセルの第2の電極と第2のバッテリセルの第2の電極との間の溶接接合は、第1のバッテリセルの第2の電極と第2のバスバーとの間の溶接および第2のバッテリセルの第2の電極と第2のバスバーとの間の溶接により、好ましくはレーザー溶接によって、果たされる。
【0068】
-バッテリサブモジュールの取付け方法は、以下のステップを含む。すなわち、溶接接合の実行後、第1のバスバーまたは第2のバスバーから飛び出した電極の自由端を切り取るステップ。
【0069】
-第1のバッテリセルの第1の電極と第2のバッテリセルの第1の電極との間の溶接接合は、第1のバッテリセルの第1の電極と第2のバッテリセルの第1の電極を直接接合することにより、好ましくはレーザー溶接によって、行われる。支持フレームを傷めることなく溶接を行うことができるように、支持フレームの外で第1のバッテリセルの第1の電極と第2のバッテリセルの第1の電極との間に工具の指状体を挿入する。第1のバッテリセルの第1の電極は、第2のバッテリセルの第1の電極と接触するように指状体の上に折り返されて、第1のバッテリセルの第1の電極と第2のバッテリセルの第1の電極との間の溶接が行われる。あるいは、第2のバッテリセルの第1の電極が、第1のバッテリセルの第1の電極と接触するように指状体の上に折り返されて、第1のバッテリセルの第1の電極と第2のバッテリセルの第1の電極との間の溶接が行われる。
【0070】
-第1のバッテリセルの第2の電極と第2のバッテリセルの第2の電極との間の溶接接合は、第1のバッテリセルの第2の電極と第2のバッテリセルの第2の電極を直接溶接することにより、好ましくはレーザー溶接によって、行われる。支持フレームを傷めることなく溶接を行うことができるように、支持フレームの外で第1のバッテリセルの第2の電極と第2のバッテリセルの第2の電極との間に指状体を挿入する。第1のバッテリセルの第2の電極は、第2のバッテリセルの第2の電極と接触するように指状体の上に折り返されて、第1のバッテリセルの第2の電極と第2のバッテリセルの第2の電極との間の溶接が行われる。あるいは、第2のバッテリセルの第2の電極は、第1のバッテリセルの第2の電極と接触するように指状体の上に折り返されて、第1のバッテリセルの第2の電極と第2のバッテリセルの第2の電極との間の溶接が行われる。
【0071】
本発明は、先に定義したようなバッテリモジュールの取付け方法であって、
-先に定義したようなバッテリサブモジュール複数を積層軸Eに沿ってバッテリサブモジュールの並びの形に積層するステップと、
-バッテリサブモジュールの並びの各々の端部に固定プレートを設けるステップと、
-軸方向圧縮手段を積層軸Eに沿って取り付け、それによって固定プレートを互いに連結することでバッテリサブモジュールの並びを軸方向に圧縮するステップと、
を含む方法も対象とする。
【0072】
バッテリモジュールの取付け方法に関する任意選択によるその他の特徴をそれぞれ単独で、または組み合わせて採り入れたものによれば、
【0073】
-バッテリモジュールの取付け方法は、軸方向圧縮手段を取り付けるステップの後、以下のステップを含む。すなわち、バッテリサブモジュール同士を、それぞれの第1の電極および/もしくはそれぞれの第1のバスバーを介した溶接によって、ならびに/またはそれぞれの第2の電極および/もしくはそれぞれの第2のバスバーを介した溶接によって、電気的に接続するステップ。
【0074】
本発明については、それぞれ次のような添付の図面を参照しながら、あくまでも例として以下に掲げる説明を読むことで、よりよい理解が得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【
図1】複数のバッテリモジュールを含むバッテリアセンブリを備える自動車両の概略図である。
【
図2】第1の実施形態による、複数のバッテリサブモジュールを備えるバッテリモジュールの斜視図である。
【
図3】第1の実施形態による、バッテリサブモジュールの一部を形成するセル積層体の分解斜視図である。
【
図4】第1の実施形態による、バッテリサブモジュールの斜視図である。
【
図5】
図4に示したバッテリサブモジュールの細部の分解斜視図である。
【
図6】
図4に示したバッテリサブモジュールの一部を形成する支持フレームの斜視図である。
【
図7】第2の実施形態による、バッテリサブモジュールの細部の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0076】
すべての図面を通して同じ符号は同一の要素を指している。
【0077】
この詳細説明では、以下に挙げる実施物は例である。説明は1つまたは複数の実施形態について行われるが、それぞれの特徴が1つの実施形態だけに関わるものであることを意味するものではない。異なる実施形態の個々の特徴が組み合わさることによって、かつ/または互いに入れ替わることによって、別の実施物がもたらされ得る。
【0078】
図1は、バッテリアセンブリ3と冷却プレート5を備える自動車両1を概略的に示している。この例では、自動車両1はバッテリ式電気自動車であり、そのため、自動車両1の移動を駆動するように構成された電気モータ7を備えている。
【0079】
バッテリアセンブリ3は、複数のバッテリモジュール9を備えている。より具体的には、この例では、バッテリアセンブリ3は、バッテリモジュール9の複数の並び、好ましくは、
図1に示すように、4つのバッテリモジュール9からなる並び2つを備える。バッテリアセンブリ3の各々のバッテリモジュール9は、冷却プレート5に熱を伝達するように構成されている。
【0080】
図2に特に示すように、バッテリモジュール9は、複数のバッテリサブモジュール11を備える。バッテリサブモジュール11は、バッテリサブモジュール11の並びを形成するように積層軸Eに沿って積層される。この例では、バッテリモジュール9は、8つのバッテリサブモジュール11を備え、バッテリサブモジュール11の並びを形成するバッテリサブモジュール11はいずれも同じものである。バッテリモジュール9は、バッテリサブモジュール11の並びの各々の端部に固定プレート13a、13bを備えている。
【0081】
固定プレート13a、13bは、強化プラスチック材料、好ましくは繊維強化プラスチック材料で、または金属、好ましくはアルミニウムで形成される。
【0082】
固定プレート13a、13bは、積層軸Eに沿って軸方向圧縮手段15によって互いの間を連結され、軸方向圧縮手段15は、バッテリサブモジュール11の並びを軸方向に圧縮する。軸方向圧縮手段15は、少なくとも1つのねじ棒17を備える。より具体的には、この例では、
図2に示すとおり、軸方向圧縮手段15は、4つのねじ棒17を備えている。
【0083】
各々のねじ棒17は、積層軸Eに沿って延び、2つの固定プレート13a、13bの一方との連結用のねじ端19と、2つの固定プレート13a、13bのもう一方に対する当接ヘッド21とを備えることで、積層軸E沿いの軸方向の圧縮が得られるようにする。2つの固定プレート13a、13bのいずれか一方はねじ棒17が通る通し穴23を有しており、もう一方は、ねじ端19と係合する連結穴25を備える。当接ヘッド21は、通し穴23の周囲に支えられる。
【0084】
図3に特に示されるように、バッテリサブモジュール11は、積層軸Eに沿って積層されたセル積層体であって、
-パウチ型の第1のバッテリセル27と、
-パウチ型の第2のバッテリセル29と、
-第1のバッテリセル27と第2のバッテリセル29との間に挟み込まれた圧縮可能な材料の層31と、
を含むセル積層体を備える。
【0085】
バッテリサブモジュール11は、
図3および
図5に特に示されたプラスチック材料製の支持フレーム33をさらに備える。
図4に示すように、支持フレーム33は、第1のバッテリセル27と、圧縮可能な材料の層31と、第2のバッテリセル29とを少なくとも部分的に取り囲む。より具体的には、支持フレーム33は、第1のバッテリセル27と、圧縮可能な材料の層31と、第2のバッテリセル29とを支持する。そのため、この例では、支持フレーム33は、2つのバッテリセル、すなわち第1のバッテリセル27と第2のバッテリセル29を確かに支持している。この例では、支持フレーム33、第1のバッテリセル27および第2のバッテリセル29は長方形である。支持フレーム33は熱可塑性材料からなり、射出成形によって製作される。
【0086】
バッテリサブモジュール11は、セル積層体の端部に配置されたヒートシンクプレート35も備える。
【0087】
図4に特に示すように、第1のバッテリセル27は、積層軸Eに対して横断方向に対向し合う2つの電極37、38を備え、第2のバッテリセル29は、積層軸Eに対して横断方向に対向し合う2つの電極39、40を備える。各々の電極37、38、39、40は、金属薄板、好ましくはアルミニウムの薄板によって形成された舌状体などである。
【0088】
各々の電極37、38、39、40は、支持フレーム33から突出する。第1のバッテリセル27の第1の電極37は、支持フレーム33の外で第2のバッテリセル29の第1の電極39と向い合せになり、溶接接合によって第2のバッテリセル29の第1の電極39に連結される。第1のバッテリセル27の第2の電極38は、支持フレームの外で第2のバッテリセル29の第2の電極40と向い合せになり、溶接接合によって第2のバッテリセル29の第2の電極40に連結される。そのため、支持フレーム33は、第1のバッテリセル27の第1の電極37を第2のバッテリセル29の第1の電極39と連結する溶接接合と、第1のバッテリセル27の第2の電極38を第2のバッテリセル29の第2の電極40と連結する溶接接合とによってのみ、セル積層体を支持している。言葉を換えれば、第1のバッテリセル27、第2のバッテリセル29および圧縮可能な材料の層31は、第1のバッテリセル27の第1の電極37を第2のバッテリセル29の第1の電極39と連結する溶接接合と、第1のバッテリセル27の第2の電極38を第2のバッテリセル29の第2の電極40と連結する溶接接合とを通して、支持フレームの定位置に保持される。
【0089】
支持フレーム33は、第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセル29の第1の電極39との間に一部が配置され、支持フレーム33は、部分的に第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセルの第2の電極40との間に配置される。積層軸E沿いに測った場合、支持フレーム33の全厚は、セル積層体およびヒートシンクプレート35の厚さの合計を下回る。そのため、バッテリモジュール9内にバッテリサブモジュール11を取り付ける際のバッテリセル27、29の圧縮が容易になる。
【0090】
この例では、電極37、38、39、40はそれぞれ支持フレーム33の切込みを通り抜け、その切込みのために積層軸E沿いに薄くなった支持フレーム33の部分は、積層軸Eに対して横断方向に支持フレーム33の両側で外に向かって耳の形で突出する。
【0091】
この例では、各々のバッテリセル27、29の電極37、38、39、40は、それぞれ異なっている。そのため、特に
図5に示されるように、第1のバッテリセル27の第1の電極37につけられたマークは、それによって第1のバッテリセル27の第2の電極との区別がつくようにされている。同様に、第2のバッテリセル29の第1の電極39につけられたマークも、それによって第2のバッテリセル29の第2の電極40との区別がつくようにされている。この例では、それらのマークはハイフン「-」からなる。図示されていない変形形態では、支持フレーム33は、非対称で異なる4つの縁を備えている。
【0092】
図3に示すように、第1のバッテリセル27と第2のバッテリセル29との間に挟み込まれた圧縮可能な材料の層31は、第1のバッテリセル27と第2のバッテリセル29の積層軸E沿いの膨張を吸収するように構成されている。さらに、圧縮可能な材料の層31は断熱性を有しており、それによって第1のバッテリセル27と第2のバッテリセル29が互いに熱的に保護されるように構成されるほか、圧縮可能な材料の層31は難燃性を有している。
【0093】
この例では、圧縮可能な材料の層31は、フォームシートやポリマー材料主体のテープからなるグループの中から選ばれる。好ましくは、圧縮可能な材料の層31は、シリコーンを主体に形成され、20~50のショアA硬度を有し、0.5~1.0g/cm3の密度を有する。この例では、圧縮可能な材料の層31には、圧縮可能な材料の層31と第1のバッテリセル27および第2のバッテリセル29との接触を保つため、積層軸E沿いのその両面に接着剤が塗布される。
【0094】
この例では、ヒートシンクプレート35はアルミニウム製であり、ヒートシンクプレート35の内面は、第2のバッテリセル29の外面と接触している。
【0095】
また、ヒートシンクプレート35はL字形をなしており、積層方向Xと平行に延びるバッテリサブモジュール11の縁の大半がヒートシンクプレート35によって形成されるようになっている。
図2、
図3、
図4および
図6では、バッテリサブモジュール11の前述の縁は上縁である。より具体的には、この例では、積層軸Eと平行に延びるバッテリサブモジュール11のこの縁は、特に
図4に示されるように、好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも90%がヒートシンクプレート35で形成される。このバッテリサブモジュール11の縁は、熱を冷却プレート5に伝達するように構成される。
【0096】
ヒートシンクプレート35と第2のバッテリセル29との接触を保つため、ヒートシンクプレート35にもその内側面に接着剤が塗布される。
【0097】
ヒートシンクプレート35と支持フレーム33は、固定手段41によって互いに固定されている。そのため、ヒートシンクプレート35は、締結またはラッチ留めにより支持フレーム33に固定される。
【0098】
特に
図3に示すとおり、固定手段41は、支持フレーム33および/または第2のバッテリセル29および/またはヒートシンクプレート35上に配置された締結爪43および/またはクリップおよび/またはコントルフォルムを備える。より具体的には、この例では、ヒートシンクプレート35は締結により支持フレーム33に固定され、固定手段41はヒートシンクプレート35上に配置された締結爪43を備える。その締結爪43は、弾性変形によって支持フレーム33内に挿入されて、ヒートシンクプレート35および支持フレーム33を互いが固定されるように保持する。あるいは、図示されていない変形形態によれば、ヒートシンクプレート35は、ラッチ留めによって支持フレーム33に固定され、ヒートシンクプレート35は、支持フレーム33にラッチ留めされるラッチ爪を備える。
【0099】
そのため、バッテリモジュール9は、冷却プレート5に熱を伝達するように構成され、各々のヒートシンクプレート35は、冷却プレート5との間で熱伝達状態となる。熱伝達は、たとえば、直接的な接触または熱伝導ペーストを用いた間接的接触によって行われる。
【0100】
バッテリサブモジュール11は、第1のバスバー47をさらに備えており、第1のバッテリセル27の第1の電極37は第1のバスバー47に直接溶接され、第2のバッテリセル29の第1の電極39は第1のバスバー47に直接溶接される。
【0101】
バッテリサブモジュール11は、第2のバスバー49も備えており、第1のバッテリセル27の第2の電極38は第2のバスバー49に直接溶接され、第2のバッテリセル29の第2の電極40は第2のバスバー49に直接溶接される。
【0102】
第1のバスバー47は、締結またはラッチ留めによって支持フレーム33に固定される。この例では、第1のバスバー47は爪50を備えており、その爪50が支持フレーム33に締め付けられる。より具体的には、第1のバスバー47は、第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセル29の第1の電極39との間に延びる支持フレーム33の部分に対して補完的な形状をもつ。支持フレーム33のこの部分は、積層軸Eに沿って薄くなっており、積層軸Eに対して横断方向に外に向かって耳の形で突出する。
【0103】
この例では、第2のバスバー49は第1のバスバー47と同一である。そのため、第2のバスバー49は、締結またはラッチ留めによって支持フレーム33に固定され、第2のバスバー49には、支持フレーム33に対して締め付けられる爪50が備わる。より具体的には、第2のバスバー49は、第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセル29の第2の電極40との間に延びる支持フレーム33の部分に対して相補的な形状を有する。支持フレーム33のこの部分は、積層軸Eに沿って薄くなっており、積層軸Eに対して横断方向に外に向かって耳の形で突出する。
【0104】
第1のバスバー47および第2のバスバー49は導電性であり、たとえば銅製またはアルミニウム製である。
【0105】
支持フレーム33の外における第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセル29の第1の電極39との距離は、支持フレーム33内における第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセル29の第1の電極39との距離よりも長い。つまり、
図5に示されるように、バッテリサブモジュール11の組立て前、第1のバスバー47の幅Lbは、第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセルの第1の電極39との距離Dcよりも大きい。同様に、支持フレーム33の外における第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセル29の第2の電極40との距離は、支持フレーム33内における第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセル29の第2の電極40との距離よりも長い。つまり、バッテリサブモジュール11の組立て前、第2のバスバー49の幅は、第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセルの第2の電極40との距離よりも大きい。
【0106】
支持フレーム33は、
図6に示すように、凸形要素53と、凸形要素53に対して相補的な形状をもつ凹形要素55とで形成される取り違え防止手段51をさらに備えており、凸形要素53と凹形要素55は、積層軸Eに対して平行な同じ軸に向きを合わされて、凸形要素53と凹形要素55は積層軸Eに沿ったセル積層体の中心から離れたところに反対向きに配置されている。この例では、凸形要素53はオス型であり、凹形要素55はメス型である。
【0107】
そして、バッテリモジュール9では、バッテリサブモジュール11の凸形要素53が、隣接するバッテリサブモジュール11の凹形要素55に挿入される。
【0108】
一方、バッテリモジュール9では、バッテリサブモジュール11は互いに電気的に接続される。たとえば、バッテリサブモジュール11の並びの第1の電極37、39は、電気接続部の溶接によって互いに電気的に接続され、バッテリサブモジュール11の並びの第2の電極38、40は、電気接続部の溶接によって互いに電気的に接続される。電気接続部の溶接は、たとえば、第1の電極37、39、第2の電極38、40、それぞれを重ねて折り曲げた後、レーザー溶接して行う。あるいは、第1の電気接続棒を第1のバスバー47と接触させた状態にして第1のバスバー47とレーザー溶接し、第2の電気接続棒を第2のバスバー49と接触させた状態にして第2のバスバー49にレーザー溶接する。
【0109】
図7は、第2の実施形態によるバッテリサブモジュール11’の詳細を示している。バッテリサブモジュール11’の構造をわかりやすくするため、
図7には、第1のバッテリセル27と第2のバッテリセル29だけを示している。第2の実施形態によるこのバッテリサブモジュール11’は、バスバーが含まれないという点で、前述の第1の実施形態によるバッテリサブモジュール11とは異なっている。実際、この第2の実施形態では、第1のバッテリセル27の第1の電極37は、第2のバッテリセル29の第1の電極39に直接溶接される。同様に、図示されてはいないが、第1のバッテリセル27の第2の電極38は、第2のバッテリセル29の第2の電極40に直接溶接される。
【0110】
先に定義したバッテリサブモジュール11、11’の取付け方法の例について以下に説明する。その取付け方法は、
-プラスチック材料製の支持フレーム33を用意するステップと、
-パウチ型の第1のバッテリセル27と、パウチ型の第2のバッテリセル29と、第1のバッテリセル27と第2のバッテリセル29との間に挟み込まれた圧縮可能な材料の層31とを、積層軸E沿いに積層された形で含むセル積層体であって、支持フレーム33の中に配置されたセル積層体を製作するステップと、
-第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセル29の第1の電極39との間で溶接接合を行うステップと、
-第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセル29の第2の電極40との間で溶接接合を行うステップと、
を含む。
【0111】
バッテリサブモジュール11、11’の取付け方法は、セル積層体の端部にヒートシンクプレート35を固定して、ヒートシンクプレート35と支持フレーム33が互いに固定されるようにするステップをさらに含む。
【0112】
第1の実施形態によるバッテリサブモジュール11の取付け方法は、第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセル29の第1の電極39との間で溶接接合を行うステップの前に、第1のバスバー47を支持フレーム33に固定するステップをさらに含む。第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセル29の第1の電極39との間の溶接接合は、第1のバッテリセル27の第1の電極37と第1のバスバー47との間の溶接、および第2のバッテリセル29の第1の電極39と第1のバスバー47との間の溶接により、好ましくはレーザー溶接によって、果たされる。
【0113】
第1の実施形態によるバッテリサブモジュール11の取付け方法は、第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセル29の第2の電極40との間で溶接接合を行うステップの前に、第2のバスバー49を支持フレーム33に固定するステップをさらに含む。第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセル29の第2の電極40との間の溶接接合は、第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバスバー49との間の溶接、および第2のバッテリセル29の第2の電極40と第2のバスバー49との間の溶接により、好ましくはレーザー溶接によって、果たされる。
【0114】
図示されていない変形形態によれば、第1の実施形態によるバッテリサブモジュール11の取付け方法は、溶接接合の実施後、第1のバスバー47または第2のバスバー49の外に突出した電極37、38、39、40の自由端を切り取るステップをさらに含む。
【0115】
第2の実施形態によるバッテリサブモジュール11’の取付け方法は、第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセル29の第1の電極39との間の溶接接合が、第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセル29の第1の電極39との間で直接溶接を行うことにより、好ましくはレーザー溶接によって、果たされることをさらに特徴とする。
【0116】
支持フレーム33を傷めることなく溶接を行えるようにするため、第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセル29の第1の電極39との間に支持フレーム33の外で指状体が挿入される。第1のバッテリセル27の第1の電極37は、第2のバッテリセル29の第1の電極39と接触するように指状体の上に折り返されて、第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセル29の第1の電極39との間で溶接が行われる。あるいは、図示されていない変形形態によれば、第2のバッテリセル29の第1の電極39は、第1のバッテリセル27の第1の電極37と接触するように指状体の上に折り返されて、第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセル29の第1の電極39との間で溶接が行われる。
【0117】
同様に、図示されていないが、第2の実施形態によるバッテリサブモジュール11’の取付け方法は、第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセル29の第2の電極40との間の溶接接合が、第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセル29の第2の電極40を直接溶接することにより、好ましくはレーザー溶接によって、行われることをさらに特徴とする。
【0118】
支持フレームを傷めることなく溶接を行えるようにするため、第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセル29の第2の電極40との間に支持フレーム33の外で指状体が挿入される。第1のバッテリセル27の第2の電極38は、第2のバッテリセル29の第2の電極40と接触するように指状体の上に折り返されて、第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセル29の第2の電極40との間で溶接が行われる。
【0119】
あるいは、図示されていない変形形態によれば、第2のバッテリセル29の第2の電極40は、第1のバッテリセル27の第2の電極38と接触するように指状体の上に折り返されて、第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセル29の第2の電極40との間で溶接が行われる。
【0120】
先に定義したバッテリモジュール9の取付け方法の例について以下に説明する。その取付け方法は、
-先に定義したようなバッテリサブモジュール11、11’複数を積層軸Eに沿ってバッテリサブモジュール11、11’の並びの形に積層するステップと、
-バッテリサブモジュール11、11’の並びの各々の端部に固定プレート13a、13bを配置するステップと、
-積層軸Eに沿って軸方向圧縮手段15を取り付け、それによって固定プレート13a、13bを互いに連結することで、バッテリサブモジュール11、11’の並びを軸方向に圧縮するステップと、
を含む。
【0121】
バッテリサブモジュールの取付け方法は、軸方向圧縮手段15の取付けステップの後、バッテリサブモジュール11、11’同士を、それぞれの第1の電極37、39および/もしくはそれぞれの第1のバスバー47を介した溶接によって、ならびに/またはそれぞれの第2の電極38、40および/もしくはそれぞれの第2のバスバー49を介した溶接によって、電気的に接続するステップをさらに含む。
【0122】
本発明は、説明した実施形態だけに限定されるものではなく、当業者であればそれ以外の実施形態も明らかであろう。
【0123】
とりわけ、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせて、バッテリサブモジュールが第1のバッテリセル27の第1の電極37と第2のバッテリセル29の第1の電極39を連結する第1のバスバー47を備え、第1のバッテリセル27の第2の電極38が第2のバッテリセル29の第2の電極40に直接溶接されるか、またはバッテリサブモジュールが第1のバッテリセル27の第2の電極38と第2のバッテリセル29の第2の電極40とを連結する第2のバスバー49を備え、第1のバッテリセル27の第1の電極37が第2のバッテリセル29の第1の電極39に直接溶接されるようにすることが可能である。
【符号の説明】
【0124】
1 自動車両
3 バッテリアセンブリ
5 冷却プレート
7 電気モータ
9 バッテリモジュール
11、11’ バッテリサブモジュール
13a、13b 固定プレート
15 軸方向圧縮手段
17 ねじ棒
19 ねじ端
21 当接ヘッド
23 通し穴
25 連結穴
27 第1のバッテリセル
29 第2のバッテリセル
31 圧縮可能な材料の層
33 支持フレーム
35 ヒートシンクプレート
37、38、39、40 電極
41 固定手段
43 締結爪
47 第1のバスバー
49 第2のバスバー
50 爪
51 取り違え防止手段
52 凸形要素
53 凹形要素
E 積層軸
Lb 幅
Dc 距離
【国際調査報告】