(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-19
(54)【発明の名称】ピストン負荷可能なディスクエレメントを備えたブレーキおよび/またはクランプ装置
(51)【国際特許分類】
F16D 49/00 20060101AFI20241212BHJP
F16D 49/14 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
F16D49/00 Z
F16D49/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535949
(86)(22)【出願日】2022-12-07
(85)【翻訳文提出日】2024-08-05
(86)【国際出願番号】 DE2022000118
(87)【国際公開番号】W WO2023109993
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】102021006219.1
(32)【優先日】2021-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509060154
【氏名又は名称】マルティン ツィマー
【氏名又は名称原語表記】Martin Zimmer
【住所又は居所原語表記】Im Salmenkopf 7, 77866 Rheinau, Germany
(71)【出願人】
【識別番号】509060143
【氏名又は名称】ギュンター ツィマー
【氏名又は名称原語表記】Guenther Zimmer
【住所又は居所原語表記】Im Salmenkopf 13, 77866 Rheinau, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】マルティン ツィマー
(72)【発明者】
【氏名】ギュンター ツィマー
【テーマコード(参考)】
3J058
【Fターム(参考)】
3J058AA03
3J058AA06
3J058AA18
3J058AA24
3J058AA28
3J058AA30
3J058AA33
3J058AA38
3J058BA02
3J058BA07
3J058CA02
3J058CC02
3J058CC36
3J058CC72
3J058CC76
3J058FA32
(57)【要約】
本発明は、ブレーキおよび/またはクランプ装置であって、少なくとも1つの空気圧または液圧接続部を有し、軸方向に向けられたロッド収容部を取り囲むリング状のケーシングを備えており、ケーシングは、底面部分とカバー部分とを有しており、ケーシングの内側には少なくとも1つのリング状の圧力室が配置されている、ブレーキおよび/またはクランプ装置に関する。圧力室は、軸方向で移動可能な少なくとも1つのピストンによって軸方向で画定されている。圧力室は、ケーシングの外壁と、ケーシングの、少なくとも1つの内壁区分を有する内壁を取り囲む少なくとも1つの内部リングとによって半径方向で画定されている。圧力室とは反対側の、軸方向に向けられたピストン上面上に、ケーシング内でディスクエレメントが配置されており、このピストン上面はディスクエレメントに当て付けられており、または当て付け可能であり、または固定されている。内壁区分は突出して、ケーシングのカバー部分内にまたは底面部分内に配置されている。本発明により、僅かな行程を有し、かつ精度の高い、迅速に反応するブレーキおよび/またはクランプ装置が開発される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)であって、少なくとも1つの空気圧または液圧接続部(13)を有し、軸方向(15)に向けられたロッド収容部(22)を取り囲むリング状のケーシング(21)を備えており、前記ケーシング(21)は、底面部分(51)とカバー部分(31)とを有しており、前記ケーシング(21)の内側には少なくとも1つのリング状の圧力室(16)が配置されている、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)において、
-前記圧力室(16)は、湾曲したピストン上面(97)を有する、軸方向(15)で移動可能な少なくとも1つのピストン(90;100)によって軸方向(15)で画定されており、
-前記圧力室(16)は、前記ケーシング(21)の外壁(34,52)と、前記ケーシング(21)の、少なくとも1つの内壁区分(41;81)を有する内壁(27)を取り囲む少なくとも1つの内部リング(110)とによって半径方向で画定されており、
-前記圧力室(16)とは反対側の、軸方向(15)に向けられた前記ピストン上面(97)上に、前記ケーシング(21)内でディスクエレメント(120;140)が配置されており、前記ピストン上面(97)は前記ディスクエレメント(120;140)に当て付けられており、または当て付け可能であり、または固定されており、
-前記内壁区分(41,81)は突出して、前記ケーシング(21)のカバー部分(31)内にまたは底面部分(51)内に配置されており、
-前記ディスクエレメント(120;140)は、前記ディスクエレメント(120;140)の変形が増大するほど、前記ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の、軸方向(15)に向けられた長手方向軸線(14)の方向への半径方向の、前記内壁区分(41,81)への負荷が減少するように、前記内壁区分(41;81)に当接している
ことを特徴とする、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)。
【請求項2】
前記ピストン(90;100)は、前記外壁(34,52)と、前記内部リング(110)とに対してシールされている、請求項1記載のブレーキおよび/またはクランプ装置(10)。
【請求項3】
前記ケーシング(21)内に、少なくとも2つの逆向きのピストン(90,100)と、少なくとも2つのディスクエレメント(120;140)とが配置されており、各ピストン(90;100)は、それぞれ1つのディスクエレメント(120;140)に当て付けられており、または当て付け可能であり、または固定されている、請求項1記載のブレーキおよび/またはクランプ装置(10)。
【請求項4】
前記内部リング(110)は、互いに合同の2つの支持リング(117,118)から成っており、第1の支持リング(117)は前記カバー部分(31)内に形成されているかまたは取り付けられており、第2の支持リング(118)は前記底面部分(51)に形成されているかまたは取り付けられている、請求項1記載のブレーキおよび/またはクランプ装置(10)。
【請求項5】
前記内壁区分(41;81)はリング状の1つの線に沿って配置されている、請求項1記載のブレーキおよび/またはクランプ装置(10)。
【請求項6】
前記ディスクエレメント(120;140)の間に2つのリング(151,152)が配置されており、第1のリング(151)は前記内部リング(110)と前記内壁(27)との間のリング室(130)内に位置しており、第2のリング(152)は前記外壁(34,52)に当て付けられている、請求項1記載のブレーキおよび/またはクランプ装置(10)。
【請求項7】
個々の前記ディスクエレメント(120;140)は、負荷軽減状態で、中央の貫通孔(122)に隣接する半径方向に向けられたスリット(123)を備えた平坦なディスクであり、個々の前記スリット(123)の幅は、前記ディスクエレメント(120;140)の厚さよりも大きい、請求項1記載のブレーキおよび/またはクランプ装置(10)。
【請求項8】
個々の前記ピストン(90;100)は、前記ピストン上面(97)に、前記ディスクエレメント(120;140)に面した、内面(92)に対して同軸に配置された隆起部(98)を有している、請求項1記載のブレーキおよび/またはクランプ装置(10)。
【請求項9】
各内壁区分(41;81)はその内面(85)に、少なくとも1つのクランプ接触区域(43,83)を有している、請求項1記載のブレーキおよび/またはクランプ装置(10)。
【請求項10】
前記内部リング(110)はその外面(111)に内側のピストンガイド領域(113)を有している、請求項1記載のブレーキおよび/またはクランプ装置(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキおよび/またはクランプ装置であって、少なくとも1つの空気圧または液圧接続部を有し、軸方向に向けられたロッド収容部を取り囲むリング状のケーシングを備えており、ケーシングは、底面部分とカバー部分とを有しており、ケーシングの内側には少なくとも1つのリング状の圧力室が配置されている、ブレーキおよび/またはクランプ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような形式のブレーキおよび/またはクランプ装置は、国際公開第2004/067222号から公知である。圧力室は、リング状のホースによって画定されている。クランプの際には、長手方向でスリットを入れられた環状のリングが変形させられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の根底にある課題は、僅かな行程を有し、かつ精度の高い、迅速に反応するブレーキおよび/またはクランプ装置を開発することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題は、請求項1に記載の特徴によって解決される。このために、圧力室は、湾曲したピストン上面を有する、軸方向で移動可能な少なくとも1つのピストンによって軸方向で画定されている。圧力室は、ケーシングの外壁と、ケーシングの、少なくとも1つの内壁区分を有する内壁を取り囲む少なくとも1つの内部リングとによって半径方向で画定されている。圧力室とは反対側の、軸方向に向けられたピストン上面上に、ケーシング内でディスクエレメントが配置されており、このピストン上面はディスクエレメントに当て付けられており、または当て付け可能であり、または固定可能である。内壁区分はそれぞれ突出して、ケーシングのカバー部分内にまたは底面部分内に配置されている。ディスクエレメントは、ディスクエレメントの変形が増大するほど、ブレーキおよび/またはクランプ装置の、軸方向に向けられた長手方向軸線の方向への半径方向の、内壁区分への負荷が減少するように、内壁区分に当接している。
【0005】
ブレーキおよび/またはクランプ装置は、互いに対して可動な機械部品を制動するためにかつ/またはクランプするために使用される。この場合、ブレーキおよび/またはクランプ装置は、例えば、ブレーキおよび/またはクランプ装置の長手方向軸線に一致する中心線を有するロッドを取り囲んでいる。圧力無負荷状態では、圧力室は最小の容積を有している。ディスクエレメントは初期形状を有している。ディスクエレメントは内壁を負荷し、内壁の内壁区分は、長手方向軸線に向かって変形している。ブレーキおよび/またはクランプ装置内にロッドが装着されている場合は、このクランプ状態で、内壁区分はロッドに押し付けられる。
【0006】
ブレーキおよび/またはクランプ装置を通気するためには、圧力室に、空気圧または液圧が供給される。圧力室は拡大し、この際に、圧力室を画定している少なくとも1つのピストンが摺動する。各ピストンは、-圧力室の圧力負荷状態で-少なくとも1つのディスクエレメントを負荷し、変形させる。これにより内壁は負荷軽減される。セルフリターン式の内壁区分は、無負荷の初期位置をとる。ロッドのクランプは解消されるかまたは減じられる。
【0007】
本発明のさらなる詳細および特徴は、従属請求項、概略的に示した実施形態の以下の説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】ブレーキおよび/またはクランプ装置を示す図である。
【
図7】
図1の装置を、カバー部分を取り外した状態で示す図である。
【
図10】1つのピストンを備えたブレーキおよび/またはクランプ装置を示す図である。
【
図11】ブレーキおよび/またはクランプ装置の変化態様を示す図である。
【
図19】ブレーキおよび/またはクランプ装置の別の変化態様を示す図である。
【
図20】
図19のブレーキおよび/またはクランプ装置の底面部分を示す図である。
【
図21】
図19のブレーキおよび/またはクランプ装置のカバー部分を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1~
図9には、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)が示されている。このような装置(10)は、例えば、ガイドロッドに対して機械テーブルを減速するかまたは固定するために、例えば工作機械で使用される。ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は、軸方向(15)でガイドロッドに沿って移動可能または位置調節可能である。半径方向では、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は、ここには図示されていないガイドロッドを完全に取り囲んでいる。ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は2つの作動状態を有している。第1の作動状態は、通気または解除位置(11)である(
図9参照)。この通気位置(11)では、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は軸方向(15)で、ガイドロッドに対して例えば移動可能である。別の作動状態は、クランプ位置(12)である(
図8参照)。このクランプ位置(12)では、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は、制動および/またはブロックのために、半径方向で押圧するようにガイドロッドに当接する。
【0010】
ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は、例えば、リング状の平坦なケーシング(21)を有しており、このケーシングは、例えば中央のロッド収容部(22)を有している。ロッド収容部(22)の、例えば円形の横断面は、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の、軸方向(15)に向けられた中央の長手方向軸線(14)に対して垂直に向けられている。長手方向軸線(14)は、ロッド収容部(22)の中心線に一致する。ケーシング(21)の周面(23)は、例えば、ロッド収容部(22)に対して同心に形成されている。
【0011】
ロッド収容部(22)は、本実施例では、50mmの公称直径を有している。この公称直径は、ロッド収容部(22)内に収容可能なガイドロッドの外径に相当する。ロッド収容部(22)の直径は、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の通気状態では、公称直径よりも例えば0.06%だけ大きい。クランプ位置(12)では、-ガイドロッドが挿入されていない状態で-直径を、公称直径の例えば96%にまで減じることができる。
【0012】
ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の外径は、本実施例では、公称直径の2.9倍である。ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の、軸方向(15)に向かう長さは、公称直径の例えば34%である。したがって、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の長さは、ロッド収容部(22)の公称直径の50%未満である。
【0013】
本実施例では、ケーシング(21)は、その上面(24)および下面(25)の両方に1つの空気圧接続部(13)を有している。これらの接続部(13)のうちの1つは、プラグキャップによって閉じられてよい。上面(24)および/または下面(25)に2つの接続部を設けることも考えられる。1つの接続部または複数の接続部が、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の周面(23)に設けられていてもよい。本実施例では、空気圧接続部(13)は、ケーシング(21)のカバー部分(31)の縁部領域(32)に設けられている。少なくとも1つの空気圧接続部(13)の代わりに、少なくとも1つの液圧接続部がケーシング(21)に設けられていてもよい。
【0014】
ケーシング(21)は、底面部分(51)と、底面部分に接合されたカバー部分(31)とを含む。本実施例では、両部分(31,51)は互いにねじ固定されている。このために、カバー部分(31)および底面部分(51)の両方に結合ねじ(26)が装着されており、それぞれ他方の部分(51;31)に設けられたねじ山(53;33)にねじ込まれている。しかしながら、両部分(31,51)は、例えば溶接によって材料接続的に、または例えばねじ結合によってもしくはロックエレメントによって摩擦接続的にかつ/または形状接続的に、互いに結合されていてもよい。結合ねじ(26)はこの場合、それぞれ縁部領域(32)に配置されている。
【0015】
ロッド収容部(22)を画定する、ケーシング(21)の内壁(27)は、本実施例では、16個の内壁区分(41,81)から成る包絡輪郭から形成される。内壁区分(41,81)は、本実施例ではクランプ接触板(41,81)として形成されている。これらのクランプ接触板(41,81)の一方の半分は、底面部分(51)に配置されていて、カバー部分(31)の方向に突出している。これらのクランプ接触板(81)は、以下では、第1のクランプ接触板(81)と呼ぶ。これらのクランプ接触板(41,81)の他方の半分は、カバー部分(31)に配置されていて、底面部分(51)の方向に張り出している。これらのクランプ接触板(41)は、以下では、第2のクランプ接触板(41)と呼ぶ。個々のクランプ接触板(41;81)は、その自由端部(42,82)にクランプ接触区域(43;83)を有している。クランプ接触区域は、例えば半径方向に長手方向軸線(14)の方向を向いている。
【0016】
本実施例では、すべての内壁区分(41;81)が同一に形成されており、ケーシング(21)の、例えば分離ギャップ(28)の平面に位置する1つの共通の部分円に沿って配置されている。本実施例では、内壁区分はそれぞれ、リング状の線に沿って配置されている。内壁区分は、同じジオメトリ寸法を有している。しかしながら、個々の内壁区分(41;81)または内壁区分(41;81)のグループが、例えば、周方向に向かう別の幅をもって形成されていることも考えられる。例えば、個々の内壁区分(41;81)は、ピン状に形成されていてもよい。
【0017】
図1に示されたクランプ接触ジョー(41;81)は、互いに等間隔を有している。しかしながら、個々のクランプ接触板(41;81)の間の間隔は異なるように形成されていてもよい。
【0018】
図2には、底面部分(51)が示されている。底面部分(51)は、剛性の外壁(52)と、底面(71)と、第1のクランプ接触板(81)とを有している。外壁(52)は、軸方向(15)で、貫通孔(54)と、結合ねじ(26)のためのねじ山付き孔(53)とによって貫通されている。
【0019】
さらに、外壁(52)には、センタリングピン受容部(56)と組付け孔(57)とが設けられている。外壁(52)には、分配通路(58)と導入領域(64)とがエンボス加工されている。この分配通路(58)と導入領域(64)とによって、例えば圧縮空気が空気圧接続部(13)からブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の圧力室(16)内に導入される。
【0020】
外壁(52)は、円筒周面状に形成されている。その内面(59)は多段に形成されている。内面は、底面(71)に隣接して、長手方向軸線(14)に対して同軸的に配置されたディスク収容領域(61)を有している。ディスク収容領域には、移行領域(62)が続いている。移行領域の上側には、
図2、
図8、および
図9の図では、外側のピストンガイド領域(63)が形成されている。外側のピストンガイド領域(63)は、円筒状であり長手方向軸線(14)に対して同軸的に形成されている。外側のピストンガイド領域(63)には、外壁(52)の上縁部で導入領域(64)が続いている。
【0021】
底面(71)はリング状に形成されている。底面は、中央の環状凹部(72)を有している(
図8および
図9参照)。環状凹部(72)の幅は、本実施例では、外壁(52)に対するクランプ接触板(81)の間隔の82%に相当する。曲率中心線は、例えば、上記間隔の例えば半分のところに位置している。底面(71)の内面(73)は、半分が湾曲して形成されていてもよいし、または平坦に形成されていてもよい。半分が湾曲している場合は、この湾曲は、長手方向軸線(14)に対して同軸の円筒の外側または内側に位置して曲率中心線を成していてよい。
【0022】
本実施例では、個々の第1のクランプ接触板(81)は、それぞれ22度の1つのリング区分をカバーしている。個々の第1のクランプ接触板は、底面部分(51)の底面(71)に結合されている。個々のクランプ接触板(81)は、例えばほぼ一定の横断面のクランプアーム(84)を有している。クランプアーム(84)の外半径は、内半径よりも例えば3%だけ大きい。クランプアーム(84)は、所定の領域で、例えば矩形の横断面を有していてもよい。また、個々のクランプアーム(84)は、残りのクランプ接触板(81)に対して先細りするように形成されていてよい。場合によっては、個々のクランプ接触板(81)はその内面(85)に、長手方向軸線(14)に対して平行に向けられた長手方向切欠を有していてもよい。
【0023】
個々のクランプ接触板(81)の、長手方向軸線(14)に面した内面(85)には、クランプ接触区域(83)が形成されている。クランプ接触区域は、1/10mmだけ長手方向軸線(14)に向かって隆起するように形成されている。第1の接触板(81)および第2のクランプ接触板(41)のすべてのクランプ接触区域(43,83)の接触面積の合計は、本実施例では、公称直径の横断面積の20%よりも大きい。本実施例では、すべての接触面積の合計は、公称直径の横断面積の25%である。クランプ接触区域(43,83)は、被覆材、例えばブレーキライニングまたは摩擦ライニングを有していてよい。
【0024】
クランプ接触板(81)の外面には、例えば、それぞれ1つの差込溝(86)がエンボス加工されている。この差込溝(86)は、周方向に延在している。差込溝は、本実施例では、一定の深さと、軸方向(15)に向かう一定の長さとを有している。例えば1つのクランプ接触板(81)の差込溝(86)は、例えば長手方向に向けられたセンタリングウェブを有していてよい。
【0025】
図3には、カバー部分(31)が示されている。カバー部分(31)は、底面部分(51)と同様に構成されている。
【0026】
例えば、底面部分(51)とカバー部分(31)とは同じ外寸を有している。カバー部分(31)の外壁(34)は、本実施例では、分配通路(58)なしで、かつ導入領域(64)なしで形成されている。カバー部分(31)は、ロッド収容部(22)に隣接する領域で第2のクランプ接触板(41)を支持している。これらの第2のクランプ接触板(41)は、カバー部分(31)のカバー(35)に結合されている。これらの第2のクランプ接触板は、この図では軸方向(15)に張り出している。ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の組み付けられた状態では、第2のクランプ接触板は、底面部分(51)の方向に突出している。
【0027】
図4には、ピストン(90;100)が示されている。本実施例のブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は2つのピストン(90;100)を有しており、その各下面(91;101)は互いに向かい合っている(
図8および
図9参照)。両ピストン(90,100)は、本実施例では同一に形成されている。個々のピストン(90;100)は、リングピストン(90;100)である。リングピストンの外径は、リングピストンの内径の例えば2.25倍である。内径は、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の公称直径よりも例えば9.6%だけ大きい。リングピストン(90;100)のこの内径は、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の公称直径よりも少なくとも5%だけ大きい。長手方向軸線(14)に対して同軸的に形成された内面(92)は、シールリング(108)を収容するためのリング溝(93)を有している(
図8参照)。外側シールリング(109)を収容するための別のシールリング溝(94)が、リングピストン(90;100)の周面(95)にエンボス加工されている。
【0028】
ピストン下面(91;101)は、環状のリング(96)を有している。環状のリングは、例えば、軸方向(15)に向かう1/10mmの長さと、半径方向に向かう2.5mmの幅とを有している。
【0029】
ピストン上面(97)は、湾曲として形成された環状の隆起部(98)を有している。隆起部(98)の湾曲の曲率半径は、本実施例では、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の公称直径の2.4倍である。湾曲中心線は、リングピストン(90;100)の中央の直径上に位置している。隆起部(98)の頂部(99)は、本実施例では、公称直径の2%分だけ縁部に対して長手方向(15)でずらされている。隆起部(98)は、環状のウェブとして形成されていてもよい。隆起部は、ピストン(90;100)の内面(92)に対して同軸に配置されている。
【0030】
図5には、内部リング(110)が示されている。本実施例の内部リング(110)は、一定の横断面プロフィールを有している。内部リングの、円筒周面状に形成された外面(111)と内面(112)とは、長手方向軸線(14)に対して同軸に形成されている。内部リング(110)の内径は、本実施例では、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の公称直径よりも5%だけ大きい。外径は、本実施例では、公称直径よりも9.2%だけ大きい。内部リング(110)の軸方向(15)の長さは、公称直径の例えば18%である。ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の組み付けられた状態では、内部リング(110)が内壁(27)を取り囲んでいる。例えば、内部リングは、ケーシング(21)の内側で、軸方向(15)で浮動式に支持されている。
【0031】
図6には、ディスクエレメント(120;140)が示されている。本実施例では開放可能なブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は、少なくとも2つのディスクエレメント(120;140)を有している。第1のディスクエレメント(120)は、底面部分(51)で底面(71)と第1のリングピストン(90)との間に支持されている。第2のディスクエレメント(140)は、カバー部分(31)で第2のリングピストン(100)とカバー(35)との間に位置している。両ディスクエレメント(120,140)は、同一に形成されている。本実施例では、両ディスクエレメント(120,140)は、組み込まれていない状態では面平行な平坦なディスクである。個々のディスクエレメント(120,140)は、皿ばね状に湾曲させることができる。それぞれ複数のディスクエレメント(120,140)が重ねられて配置されていることも考えられる。
【0032】
例えばリング状に形成されたディスクエレメント(120,140)の外径は、本実施例では、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の公称直径の2.44倍である。ディスクエレメント(120,140)の内径は、公称直径よりも例えば3.5%だけ大きい。ディスクエレメント(120,140)の厚さは、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の公称直径の例えば1.8%である。個々のディスクエレメント(120,140)は、ストリップ状に形成されていてもよい。この場合、個々のディスクエレメントは、互いに対向する円区分状の2つの周方向区分と1つの中央の貫通孔(122)とを有している。個々のディスクエレメント(120,140)は、金属材料、例えば、鋼、ばね鋼、アルミニウム等から製作されている。
【0033】
個々のディスクエレメント(120,140)は、複数のディスクセグメント(121)を有している。本実施例では、ディスクエレメント(120;140)のディスクセグメント(121)の数は、第1のクランプ接触板(81)の数の2倍または第2のクランプ接触板(41)の数の2倍である。個々のディスクセグメント(121)は、それぞれ中央の貫通孔(122)に隣接するスリット(123)によって互いに分離されている。個々のスリット(123)は、例えば、公称直径の62.5%の長さおよび公称直径の2.4%の幅を有している。個々のスリット(123)は、それぞれ1つの負荷軽減孔(124)で終端している。
【0034】
各ディスクセグメント(121)は、中央の貫通孔(122)に隣接するセグメント押圧区域(125)と、中央の貫通孔(122)の包絡輪郭から離隔されている開放面(126)とを有している。本実施例では、セグメント押圧区域(125)の周方向の長さは、中央の貫通孔(122)におけるディスクセグメント(121)の仮想の扇形弧長の半分未満である。この弧長は、2つの隣接するスリット(123)の間隔の半分よりも短い。開放面(126)は、この場合、例えば四分楕円によって画定されている。個々のディスクセグメント(121)は、それぞれ2つのセグメント押圧区域(125)とそれぞれ2つの開放面(126)とが互いに隣接して位置するように配置されている。ディスクエレメント(120;140)の外側の領域には、別の貫通孔(127)が配置されている。
【0035】
ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の組み立てられた状態では、第1のディスクエレメント(120)の外周面(128)は、底面部分(51)の外壁(52)のディスク収容領域(61)に位置している。セグメント押圧区域(125)は、第2のクランプ接触板(41)の差込溝(86)内に装着されている。この場合、それぞれ2つのセグメント押圧区域(125)がクランプ接触板(41)に当て付けられている。例えば、ディスクエレメント(120)の半径方向の位置は、例えば、差込溝(86)内に配置されたセンタリングウェブによって、第2のクランプ接触板(41)に対してセンタリングされる。開放面(126)はそれぞれ、第1のクランプ接触板(41)の外側に位置しているので、開放面は第1のクランプ接触板に接触しない。
【0036】
第2のディスクエレメント(140)は、これと同様に、カバー部分(31)内に配置されている。第2のディスクエレメント(140)のセグメント押圧区域(125)は、この場合、第1のクランプ接触板(81)に当て付けられている。
【0037】
内部リング(110)、ケーシング(21)の外壁(34,52)、および両ピストン(90,100)は、圧力室(16)を画定している。この圧力室(16)は、液圧または空気圧接続部(13)に接続されている。両ピストン(90,100)はそれぞれ、シールリング(108)によって内部リング(110)に対して、シールリング(109)によって外壁(34,52)に対してシールされている。
【0038】
圧力室(16)が圧力負荷されていない場合には、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は、
図8に示されたクランプ位置(12)をとる。ピストン(90,100)は、互いに僅かな間隔を置いて、底面部分(51)とカバー部分(31)との間の分離ギャップ(28)の近傍に位置している。例えば、両ピストン(90,100)は、環状のリング(96)に互いに当て付けられている。圧力室(16)は、最小の容積を有している。ディスクエレメント(120,140)は、例えば平坦な初期位置で、ピストン(90,100)の隆起部(98)に接触している。この位置では、ディスクエレメント(120,140)はクランプ接触板(41,81)を負荷している。クランプ接触板(41,81)は、ディスクエレメント(120,140)によって長手方向軸線(14)に向かって弾性変形されている。例えば、クランプアーム(84)は、クランプ接触板(41,81)の屈曲区域を形成する。この屈曲区域は、クランプアーム(84)の所定の領域に、例えば、横断面減少領域に限定されてもよい。屈曲区域をジョイント状に形成することも考えられる。
【0039】
第1のクランプ接触板(81)および第2のクランプ接触板(41)は両方とも、このクランプ位置(12)では、例えば同じ量だけロッド収容部(22)内に突入している。ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)によって把持されるロッドは、これにより安定的に把持される。クランプ接触区域(43,83)は、ロッドに大面積で当て付けられている。これにより、ロッドに対するブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の位置を、高い精度で保持することができる。この場合、第1および第2のクランプ接触板(41,81)は、高いクランプ力を可能にする。
【0040】
ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)をロッドに対して摺動させるために、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は通気される(
図9参照)。このために、例えば空気圧接続部(13)を介して圧縮空気が圧力室(16)内に圧送される。両ピストン(90,100)は、互いに離れるように押される。圧力室(16)は拡大する。軸方向(15)での個々のピストン(90;100)の行程は、公称直径の例えば2%である。底面(71)の方向に押しのけられた第1のピストン(90)は、その隆起部(98)で第1のディスクエレメント(120)を負荷する。第1のディスクエレメント(120)は、この場合、外壁(52)のディスク収容領域(61)とクランプ接触板(41)の差込溝(86)との両方において保持される。第2のディスクエレメント(140)は、これと同様に、カバー部分(31)内で第1のクランプ接触板(81)に保持される。ピストン(90,100)による個々のディスクエレメント(120,140)の負荷は、ディスクエレメント(120,140)の弾性的な変形につながる。ディスクエレメント(120,140)は、少なくとも頂部(99)の領域で隆起部(98)に密着する。セグメント押圧区域(125)は、半径方向外側に向かって移動する。セグメント押圧区域(125)の半径方向の行程は、公称直径の例えば1.6%である。クランプ接触板(41,81)は、負荷軽減される。個々のディスクエレメント(120;140)の変形が増大するほど、それぞれ配属されたクランプ接触板(41;81)の負荷は減少する。弾性的な戻り変形により、クランプ接触板は、
図2および
図3に示された初期位置をとる。ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は通気される。
【0041】
図9には、通気位置(11)にあるブレーキおよび/またはクランプ装置(10)が示されている。圧力室(16)は、最大の容積を有している。ピストン(90,100)は、この通気位置(11)でも圧力室(16)を画定している。第1のピストン(90)は、下方の終端位置に位置する。第1のディスクエレメント(120)は、底面(71)の方向に湾曲している。第2のピストン(100)は、上方の終端位置にある。第2のディスクエレメント(140)は、カバー(35)の方向に変形している。ディスクエレメント(41;81)が負荷されている場合、それぞれ配属されている内壁区分(41;81)は負荷軽減されている。ロッド収容部(22)に装着されたロッドは、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の通気状態では、例えば自由に摺動可能である。
【0042】
再びブレーキおよび/またはクランプするために、圧力室(16)内の例えば空気圧を減じる。このために、圧力室(16)の内圧を、放出弁によって周囲圧力に適合させることができる。例えば、サクションポンプによって、圧力室(16)内の圧力を減じることも考えられる。例えば、各ディスクエレメント(120;140)は、配属されたピストン(90;100)に固定されていてよい。ディスクエレメント(120;140)とピストン(90;100)とを、圧力室(16)とは反対側から圧力負荷することもできる。両ピストン(90,100)は、それぞれ軸方向(15)で互いに接近するように移動する。
【0043】
両ディスクエレメント(120,140)は、負荷軽減されている。両ディスクエレメントは、弾性的に変形して、例えば平坦な初期位置に戻る。この場合、ディスクエレメント(120,140)は、各クランプ接触板(41,81)を、
図8に示されたクランプ位置(12)の方向に押しのける。個々のディスクエレメント(120;140)の変形が減少するほど、配属されているクランプ接触板(41;81)の変形は増大する。
【0044】
クランプ接触区域(43;38)の領域における個々のクランプ接触板(41;81)のクランプ行程は、例えば、セグメント押圧区域(125)の半径方向の行程に相当する。ディスクエレメント(120,140)の戻り変形とクランプ接触板(41,81)の弾性変形とは、例えばピストン(90,100)の移動と同時に行われる。ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は、これにより直接、圧力室(16)の圧力変化に反応する。組み込まれた状態で、ディスクエレメント(120;140)が負荷されていない場合は、内壁区分(41;81)はロッドに押し付けられる。
【0045】
図10には、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の1つの変化態様の断面図が示されている。このブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は、例えば、上記の実施例で説明したブレーキおよび/またはクランプ装置(10)と同じロッド収容部(22)の公称直径と外寸とを有している。
【0046】
本実施例では、底面部分(51)は、
図2に示した底面部分(51)と類似して形成されている。内部リング(110)は、
図10の図では、底面部分(51)に一体成形されている。しかしながら、内部リング(110)は、本実施例でも、軸方向(15)で浮動するように支持されていてよい。内部リングは、底面部分(51)にねじ固定されていてもよい。この内部リング(110)の内径および外径は、
図5に示された内部リング(110)の寸法に相当する。場合によっては、内部リング(110)は、底面(71)の領域で、ピストンガイド領域(113)におけるよりも厚く形成されていてよい。この場合、例えば、内部リング(110)は行程ストッパを形成する。
【0047】
底面部分(51)に配置されたクランプ接触板(81)は、上述したように形成されている。第1の実施例の、例えば8個のクランプ接触板(81)の代わりに、このブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は、底面部分(51)に配置された少なくとも2つのクランプ接触板(81)を有することができる。
【0048】
カバー部分(31)は、
図3に示されたカバー部分(31)と類似して形成されている。しかしながら、
図10の図では、カバー部分は、クランプ接触板(41)を有していない。本実施例では、カバー部分側のクランプ接触板(41)の個所に、剛性の舌片が配置されていてよい。
【0049】
カバー部分(31)には、ピストン(100)が軸方向(15)に摺動可能に支持されている。このピストン(100)は、
図4に示されたピストン(100)のように形成されている。本実施例で使用されるディスクエレメント(140)は、例えば、
図6に示されたディスクエレメント(140)に相当する。
【0050】
組み立てる際には、例えば、まず少なくとも1つのディスクエレメント(140)をカバー部分(31)に挿入する。場合によっては、ディスクエレメント(140)を回動しないように固定することができる。次いで、シールエレメント(108,109)が設けられたピストン(100)を、隆起部(98)がディスクエレメント(140)に面するようにカバー部分(31)に装着する。次いで、底面部分(51)と内部リング(110)とを、例えば、セグメント押圧区域(125)が、クランプ接触板(81)の間に位置するように装着する。底面部分(51)の被せ嵌め後、底面部分を、例えば、クランプ接触板(81)の半ピッチ分だけ、長手方向軸線(14)を中心としてディスクエレメント(140)に対して旋回させる。セグメント押圧区域(125)は今や、クランプ接触板(81)の後方に位置する。開放面(126)は、クランプ接触板(81)の間に位置する。底面部分(51)とカバー部分(31)とは、今や互いに接合させることができる。組み立ての他の順序も考えられる。
【0051】
ピストン(100)が負荷軽減されている場合、カバー部分(31)に支持されたディスクエレメント(140)は、底面部分(51)に配置されたクランプ接触板(81)を長手方向軸線(14)に向かって半径方向で負荷する。この場合、ピストン(100)は、行程ストッパに当接することができる。ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は、ロッドの相対運動を減速させることができる、またはロッドをブレーキおよび/またはクランプ装置(10)に対して固定することができる。
【0052】
ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の通気のために、ピストン(100)を、例えば圧縮空気によって、ディスクエレメント(140)の方向で移動させる。ディスクエレメント(140)は弾性的に変形して、クランプ接触板(81)を負荷軽減する。セルフリターン式のクランプ接触板(81)は、無負荷の初期位置をとる。
【0053】
図10に示されたブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は、カバー部分(31)に配置されたクランプ接触板(41)を備えて形成されていてもよい。ピストン(90)とディスクエレメント(120)とは、この場合、底面部分(51)に支持されている。
【0054】
図示した実施例では、底面部分側の内壁区分(81)は底面部分(51)の一部であり、カバー部分側の内壁区分(41)はカバー部分(31)の一部である。しかしながら、内壁区分(41;81)が、例えば、ばね負荷されたジョイントにおいて、底面部分(51)および/またはカバー部分(31)で支持されることも考えられる。この場合、ディスクエレメント(120;140)がピストン(90,100)によって負荷されている場合に負荷を軽減するジョイントばねは、内壁区分(41,81)を、負荷軽減される初期位置に戻す。
【0055】
図11~
図18には、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の別の例が示されている。ロッド収容部(22)の公称直径と外寸とは、例えば、上述の実施例との関連で説明したブレーキおよび/またはクランプ装置(10)と一致する。
【0056】
ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)のケーシング(21)は、本実施例でも、底面部分(51)と、底面部分(51)に接合されるカバー部分(31)とを有している。この場合、底面部分(51)は第1の内壁区分(81)を含む。第1の内壁区分(81)は、本実施例でもクランプ接触板(81)として形成されている。底面(71)には、第1のクランプ接触板(81)の領域で貫通孔(75)が配置されている。貫通孔は、例えば、個々のクランプ接触板(81)を底面(71)に結合する領域に位置している。個々のクランプ接触板(81)は、その外面(87)に差込溝(86)を有していない。
【0057】
カバー部分(31)は、クランプ接触板(41)として形成された第2の内壁区分(41)を含む。カバー部分(31)も貫通孔(36)を有している。貫通孔は、第2のクランプ接触板(41)をカバー(35)に結合する領域に配置されている。
【0058】
個々のピストン(90;100)は、
図4に示されたピストン(90;100)と類似して形成されている。ピストンの内径は、本実施例では、公称直径よりも25%だけ大きい。
【0059】
図14は、本実施例の内部リング(110)を示している。ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の組み立てられた状態では、内部リング(110)がケーシング(21)の内壁(27)を取り囲んでいる。内部リング(110)は、円筒周面状に形成されている。内部リングの外面(111)は、内側のピストンガイド領域(113)を形成している。端面(114)には、ねじ山付きインサート(115)が配置されている。場合によっては、内部リング(110)の端面(114)に、ねじ山付きインサート(115)とは反対側でそれぞれ1つのスペーサ(116)を配置することができる。
【0060】
図15には、ディスクエレメント(120;140)が示されている。個々のディスクエレメント(120;140)のディスクセグメント(121)の数は、第1のクランプ接触板(81)または第2のクランプ接触板(41)の数の2倍に相当する。ディスクセグメント(121)は、四分円形状の開放面(126)を有している。個々のセグメント押圧区域(125)の弧長は、ディスクセグメント(120;140)によって画定された1つの扇形の例えば40%である。本実施例でも、複数のディスクエレメント(120;140)が互いに重ねられて配置されてもよい。
【0061】
図16には、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の等角断面図が示されている。この図では、カバー部分(31)は部分的に切り取られている。本実施例でも、第1のクランプ接触板(81)と第2のクランプ接触板(41)とは、ケーシング(21)の内壁(27)を形成している。
【0062】
本実施例のブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の組み立てられた状態では、底面部分(51)内に第1のピストン(90)と第1のディスクエレメント(120)とが位置している。第1のディスクエレメント(120)のセグメント押圧区域(125)は、第2のクランプ接触板(41)の方向を向いている。図示した状態では、第1のピストン(90)は第1のディスクエレメント(120)を負荷している。底面部分(51)の方向に突出する第2のクランプ接触板(41)は負荷軽減されている。例えば、セグメント押圧区域(125)は、クランプ接触板(41)の外面に当て付けられている。
【0063】
カバー部分(31)内では、第2のピストン(100)が第2のディスクエレメント(140)を負荷している。第2のピストン(100)は、この場合、外壁(34)および内部リング(110)の両方に対してシールされている。第1のクランプ接触板(81)は負荷軽減されている。第1のピストン(90)および第2のピストン(100)は、本実施例でも、圧力室(16)を画定している。
【0064】
内部リング(110)は、本実施例では、カバー部分(31)および底面部分(51)の両方にねじ固定されている。このために、結合手段(29)として、例えば、六角ねじ(29)が貫通孔(36;75)に装着されている。内部リング(110)は固定されていなくてもよい。このために、例えば、ケーシング(21)の軸方向予荷重を相応に設計することができる。ねじ山付きインサート(115)は、開放面(126)によって取り囲まれる領域に装着されている。
【0065】
図17には、
図11のブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の断面図が、通気位置(11)で示されている。圧力室(16)は圧力負荷されている。第1のピストン(90)は、下方の終端位置に位置している。第1のディスクエレメント(120)は、底面部分(51)において、外側ではディスク収容領域(61)で、内側ではディスクエレメント接触部(65)で支持されている。第1のディスクエレメント(120)は、これら両対応ホルダ(61,65)の間で変形されている。第2のクランプ接触板(41)は負荷軽減されている。
【0066】
第2のピストン(100)は、上方の終端位置に位置している。変形された第2のディスクエレメント(140)は、第1のクランプ接触板(81)を負荷軽減している。このクランプ接触板(81)は、
図12に示された初期位置にある。
【0067】
図18では、このブレーキおよび/またはクランプ装置(10)はクランプ位置(12)で示されている。圧力室(16)は放圧されている。両ピストン(90,100)は、底面部分(51)とカバー部分(31)との間の分離ギャップ(28)の方向に移動されている。ディスクエレメント(120,140)は負荷軽減されて、弾性的に変形して、例えば平坦な初期位置に戻っている。
【0068】
この場合、ディスクエレメントは、内壁(27)を弾性的に変形させている。すべての第1のクランプ接触板(81)とすべての第2のクランプ接触板(41)とは、長手方向軸線(14)に向かって変形している。クランプを再度解除するためには、圧力室(16)に再び、例えば空気圧を負荷することができる。
【0069】
場合によっては、第1のディスクエレメント(120)と底面(71)との間にかつ/または第2のディスクエレメント(140)とカバー(35)との間に、別の圧力室が配置されていてよい。この場合、この別の圧力室は、例えば、ディスクエレメント(120;140)に当て付け可能な別のピストンを有している。この別の圧力室は、この場合、例えば、第1の圧力室(16)とは逆向きに圧力負荷可能である。これにより、個々のディスクエレメント(120;140)は、例えば、迅速な反応でクランプするために、第1の圧力室(16)内では負圧によって、別の圧力室内では正圧によって負荷することができる。
【0070】
図19~
図25には、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の別の変化態様が示されている。このブレーキおよび/またはクランプ装置は、上記の実施例で示されたブレーキおよび/またはクランプ装置(10)と同じ外寸を有している。例えば、空気圧接続部(13)は、ケーシング(21)の上面(24)に配置されている。
【0071】
ケーシング(21)は、
図20に示された底面部分(51)と、
図21に示されたカバー部分(31)とを有している。ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の組み付けられた状態では、両部分は、結合ねじ(26)によって接合されている。空気圧接続部(13)は、2つの部分から成る圧力室(16)内に開口している。第1の圧力室領域(17)は、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の組み付けられた状態で、底面部分(51)において底面(71)と第1のピストン(90)との間に位置している(
図24および
図25参照)。第2の圧力室領域(18)は、カバー部分(31)においてカバー(35)と第2のリングピストン(100)との間に位置している。両圧力室領域(17,18)は、外壁(34,52)に配置された接続通路(19)によって互いに接続されている。底面部分(51)では、接続通路(19)は、デルタ状に拡開する底面ノズル(76)に開口している。例えば、ジオメトリ的に同一に形成されたカバーノズル(37)が、カバー部分(31)に形成されている。
【0072】
ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の内部リング(110)は、本実施例では、2つの部分から形成されている。内部リングは、互いに合同の2つの支持リング(117,118)を有している。第1の支持リング(117)は、底面部分(51)に形成されている。第1の支持リングは、例えば、底面(71)に一体成形されている。しかしながら、第1の支持リング(117)は、底面部分(81)に取り付けられていてもよい。第2の支持リング(118)は、カバー部分(31)に形成されているまたは取り付けられている。個々の支持リング(117;118)の内径は、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の公称直径よりも14%だけ大きい。個々の支持リング(117;118)の外径は、本実施例では、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の公称直径よりも34%だけ大きい。個々の支持リング(117;118)の、長手方向(15)に向かう長さは、それぞれ公称直径の12.5%である。各支持リング(117;118)の自由端部は、外面でそれぞれ面取りされている。
図23~
図25の図では、センタリングピン受容部(119)が内部リング(110)を貫通している。
【0073】
ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の内壁(27)は、2つの内壁区分(41;81)を有している。両内壁区分(41;81)はリング状に形成されている。第1の内壁区分(81)は、底面部分(51)の一部である。第2の内壁区分(41)は、カバー部分(31)の一部である。個々の内壁区分(41;81)の、軸方向(15)に向かう長さは、本実施例では、公称直径の16.8%である。カバー部分側の内壁区分(41)と底面部分側の内壁区分(81)との間に、例えば、0.2mmの長さの環状のギャップが生じている。このギャップは、例えば、分離ギャップ(28)に関して対称に形成されている。
【0074】
各内壁区分(41;81)は、その自由端部(42,82)にクランプ接触区域(43;83)を有している。クランプ接触区域はそれぞれリング状に形成されている。クランプ接触区域(43;83)の領域における各内壁区分(41,81)の厚さは、本実施例では、公称直径の1.5%である。各クランプアーム(44,84)は、クランプ接触区域(43,83)を内部リング(110)に接続している。移行部は、本実施例では、円弧状に形成されている。クランプアーム(44,84)の領域における内壁区分(41;81)の厚さは、クランプ接触区域(43,83)の領域における厚さの、例えば81%である。
【0075】
各内壁区分(41;81)は外面(47,87)で、その自由端部(42,82)に圧着斜面(48;88)を有している。圧着斜面は、クランプ接触区域(43,83)と10度の角度を成している。圧着斜面(48,88)は、丸み付け部で各クランプアーム(44,84)に移行している。
【0076】
内部リング(110)の外面(111)の円筒状の領域は、本実施例でも、ピストン(90,100)のためのガイド面を成している。両ピストン(90;100)は、上記の実施例との関連で説明したように形成されている。ピストンはその内面(92)に、シールリング(108)を収容するためのリング溝(93)を有している。このシールリング(108)によって、個々のピストン(90;100)は、内部リング(110)の外面(111)に対してシールされている。ピストン(90;100)のそれぞれはその周面(95)に、外側シールリング(109)を収容するためのシールリング溝(94)を有している。この外側シールリング(109)によって、個々のピストン(90;100)は外壁(34;52)に沿ってガイドされている。
【0077】
両ピストン(90;100)は、その隆起部(98)が互いに向かい合うようにケーシング(21)内に配置されている。底面部分側のピストン(90)の下面(91)は、底面(71)の方向を向いている。底面ノズル(76)は、底面(71)に整合している。カバー部分側のピストン(100)の下面(101)は、カバー(35)の方向に向けられている。カバーノズル(37)は、カバー(35)に隣接している。
【0078】
両ピストン(90,100)の間には、ディスクエレメント(120,140)が配置されている。両ディスクエレメント(120,140)は、2つのリング(151,152)によって互いに離隔されている。両リング(151,152)は、例えば、同じ材料から成っている。材料は、エラストマー、金属材料等であってよい。リングは、同じ、例えば円形の横断面を有している。個々のリング(151;152)の太さは、本実施例では、3mmである。
【0079】
第1のリング(151)は、以下では内側のリング(151)と呼ぶ。内側のリングの中央径は、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)の公称直径よりも例えば8%だけ大きい。このリング(151)は、内壁(27)と内部リング(110)とによって画定されるリング室(130)内に位置している。
【0080】
第2のリング(152)は、以下では外側のリング(152)と呼ぶ。外側のリング(152)の中央径は、本実施例では、公称直径の2.5倍である。外側のリング(152)は、例えば、外壁(34,52)の段状凹部(38,77)内に位置している。
【0081】
図22には、本実施例のディスクエレメント(120;140)が示されている。両ディスクエレメント(120,140)は、例えば同一に形成されている。両ディスクエレメントは、本実施例では1mmの厚さを有している。個々のディスクエレメント(120;140)の外径は、例えば、公称直径の2.53倍である。変形されていないディスクエレメント(120,140)の内径は、公称直径よりも2.7%だけ大きい。
【0082】
個々のディスクエレメント(120;140)は、本実施例でも、半径方向のスリット(123)によって互いに離隔されている16個のディスクセグメント(121)を有している。中央で長手方向軸線(14)の方向を向いている各セグメント押圧区域(125)は、本実施例では、開放面なしに形成されている。
【0083】
図19~
図25に示されたブレーキおよび/またはクランプ装置(10)を組み立てる場合には、例えば、まず第1のピストン(90)を底面部分(51)に、第2のピストン(100)をカバー部分(31)に、それぞれピストン上面(97)が見えるように挿入する。次いで、それぞれ1つのディスクエレメント(120;140)をディスク載置部(39)とディスク収容領域(61)とに挿入する。両部分構成群を組み合わせる前に、両リング(151,152)を挿入する。最後に、底面部分(51)がカバー部分(31)に接合される。組み立ては、本実施例でも、別の順序で行われてもよい。ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)のロッドへの組付けは、他の実施例に関連して説明したのと同様に行われる。
【0084】
圧力室(16)が負荷されていない状態では、ピストン(90,100)は終端位置に位置している。例えば、下側のピストン(90)は、例えば環状のリング(96)で底面部分(51)の底面(71)に接触している。上側のピストン(100)は、例えば環状のリング(96)でカバー部分(31)のカバー(35)に接触している。両ディスクエレメント(120,140)は、例えば、ピストン上面(97)に接触している。ピストン上面は、例えば互いに平行に、ケーシング(21)内に位置している。この場合、ディスクエレメント(120,140)は内壁区分(41,81)を負荷しており、内壁区分は長手方向軸線(14)の方向へ半径方向内側に向かって変形している。この場合、第1のディスクエレメント(120)は、それぞれ第1の内壁区分(81)を押圧する。第2のディスクエレメント(140)は、それぞれ第2の内壁区分(41)を負荷している。このような閉鎖位置では、ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は、ロッド収容部(22)内に収容されたロッドをクランプしている。
【0085】
圧力室(16)が圧力負荷されている場合には、例えば、空気圧が、第1の圧力室領域(17)および第2の圧力室領域(18)の両方に形成される。両ピストン(90,100)は、ケーシング(21)に対して軸方向(15)で互いに接近するように移動される。ピストン(90,100)の移動の際に、各ディスクエレメント(120;140)は、それぞれ隣接するピストン(90;100)に密着する。リング(151,152)は負荷される。ピストン(90,100)の移動が増大するほど、各ピストン(90,100)の隆起部(98)に対するディスクエレメント(120,140)の接触面積は増大する。各内壁区分(41,81)は負荷軽減される。内壁(27)は、弾性的に変形して初期位置に戻る。本実施例でも、戻し変形を、ピストン上面(97)における圧力および/またはピストン下面(91;101)における負圧によって支援することができる。
【0086】
図19~
図25に示されたブレーキおよび/またはクランプ装置は、単一のピストン(90;100)および単一のディスクエレメント(120;140)を備えて形成されていてもよい。複数のピストン(90;100)がケーシング(21)に対して同じ方向に移動することもできる。この場合、1つのピストン(90;100)につき、1つ以上のディスクエレメント(120;140)が使用されてもよい。ブレーキおよび/またはクランプ装置(10)は、変形可能な1つだけの内壁区分(41;81)を有することもできる。しかしながら、複数のピストン(90;100)、ディスクエレメント(120;140)および/または内壁区分(41;81)が使用されてもよい。この場合、例えば、変形可能な各内壁区分(41;81)に、少なくとも1つのディスクエレメント(120;140)およびピストン(90;100)が配属されている。
【0087】
個々の実施例の組み合わせも考えられる。
【符号の説明】
【0088】
10 ブレーキおよび/またはクランプ装置
11 通気位置、解除位置
12 クランプ位置
13 接続部、空気圧接続部
14 長手方向軸線
15 軸方向、長手方向
16 圧力室
17 第1の圧力室領域
18 第2の圧力室領域
19 接続通路
21 ケーシング
22 ロッド収容部
23 (21)の周面
24 上面、端面、カバー部分側
25 下面、端面、底面部分側
26 結合ねじ
27 内壁
28 分離ギャップ
29 六角ねじ、結合手段
31 カバー部分
32 縁部領域
33 ねじ山
34 外壁
35 カバー
36 貫通孔
37 カバーノズル
38 段状凹部
39 ディスク載置部
41 内壁区分、第2のクランプ接触板
42 (41)の自由端部
43 クランプ接触区域
44 クランプアーム
47 外面
48 圧着斜面
51 底面部分
52 外壁
53 ねじ山
54 貫通孔
56 センタリングピン受容部
57 組付け孔
58 分配通路
59 内面
61 ディスク収容領域、収容溝
62 移行領域
63 外側のピストンガイド領域
64 導入領域
65 ディスクエレメント接触部、対応ホルダ
71 底面
72 環状凹部
73 (71)の内面
75 貫通孔
76 底面ノズル
77 段状凹部
81 内壁区分、第1のクランプ接触板
82 (81)の自由端部
83 クランプ接触区域
84 クランプアーム
85 (81)の内面
86 差込溝、対応ホルダ
87 外面
88 圧着斜面
90 ピストン、第1のピストン、リングピストン
91 (90)の下面
92 内面
93 リング溝
94 シールリング溝
95 周面
96 環状のリング
97 ピストン上面
98 隆起部
99 (98)の頂部
100 ピストン、第2のピストン、リングピストン
101 (100)の下面
108 シールリング
109 外側シールリング
110 内部リング
111 外面
112 内面
113 内側のピストンガイド領域
114 端面
115 ねじ山付きインサート
116 スペーサ
117 支持リング
118 支持リング
119 センタリングピン受容部
120 ディスクエレメント、第1のディスクエレメント
121 ディスクセグメント
122 中央の貫通孔
123 スリット
124 負荷軽減孔
125 セグメント押圧区域
126 開放面
127 貫通孔
128 周面
130 リング室
140 ディスクエレメント、第2のディスクエレメント
151 リング、内側のリング
152 リング、外側のリング
【国際調査報告】