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特表2024-546275マイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-19
(54)【発明の名称】マイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20241212BHJP
   G01M 11/00 20060101ALI20241212BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20241212BHJP
   H10K 50/10 20230101ALI20241212BHJP
   H10K 59/10 20230101ALI20241212BHJP
   H10K 71/70 20230101ALI20241212BHJP
【FI】
G09F9/00 352
G01M11/00 T
G09F9/33
H10K50/10
H10K59/10
H10K71/70
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535977
(86)(22)【出願日】2021-12-16
(85)【翻訳文提出日】2024-07-22
(86)【国際出願番号】 CN2021138838
(87)【国際公開番号】W WO2023108549
(87)【国際公開日】2023-06-22
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520510771
【氏名又は名称】ジェイド バード ディスプレイ(シャンハイ) リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】シュイ, チェンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】ユエ, ヤン
(72)【発明者】
【氏名】リ, チーミン
【テーマコード(参考)】
2G086
3K107
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
2G086EE03
3K107AA01
3K107BB01
3K107BB02
3K107CC45
3K107GG56
5C094AA60
5C094BA23
5C094BA29
5C094CA19
5C094GB10
5G435AA17
5G435BB04
5G435BB05
5G435CC09
5G435GG08
5G435KK05
5G435KK10
(57)【要約】
マイクロLED配列パネル(00)を検査するための検査ツールは、マイクロLED配列パネル(00)に含まれるマイクロLED配列から発せられた光を集光するように構成された光学コレクタ群(01)と、光学コレクタ群(01)によって集光された光を受光するために光学コレクタ群(01)と接続され、マイクロLED配列の画像を取り込むように構成された画像検出器(02)と、光学コレクタ群(01)によって集光された光を受光するために光学コレクタ群(01)と電気的に接続され、マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた光を測定するように構成された光測定デバイス(03)とを含む。光学コレクタ群(01)は、マイクロLED配列の任意の位置から発せられた光を受光するように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロ発光ダイオード(LED)配列パネルを検査するための検査ツールであって、
前記マイクロLED配列パネルに含まれるマイクロLED配列から発せられた光を集光するように構成された光学コレクタ群と、
前記光学コレクタ群によって集光された前記光を受光するために前記光学コレクタ群と接続され、前記マイクロLED配列の画像を取り込むように構成された画像検出器と、
前記光学コレクタ群によって集光された前記光を受光するために前記光学コレクタ群と電気的に接続され、前記マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた前記光を測定するように構成された光測定デバイスと
を備え、
前記光学コレクタ群が、前記マイクロLED配列の任意の位置から発せられた前記光を受光するように構成された、
検査ツール。
【請求項2】
前記光学コレクタ群が、第1の光学コレクタおよび第2の光学コレクタを備え、前記第1の光学コレクタが、前記画像検出器と接続され、前記第2の光学コレクタが、前記光測定デバイスと電気的に接続され、前記第1の光学コレクタが、前記マイクロLED配列の上方に配設され、前記マイクロLED配列と垂直方向に整合され、前記第1の光学コレクタが、前記マイクロLED配列から発せられた前記光を前記画像検出器に向けるように構成された、請求項1に記載のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール。
【請求項3】
前記第2の光学コレクタの1つまたは複数の部分が、前記マイクロLED配列パネルに面する凹湾曲面を有する、請求項2に記載のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール。
【請求項4】
前記第2の光学コレクタが、前記第1の光学コレクタの1つまたは複数の側部にまたは前記第1の光学コレクタの周りにおよび前記マイクロLED配列パネルより上に、前記凹湾曲面を少なくとも備えるように構成され、前記マイクロLED配列パネルが、前記凹湾曲面の中心に配置され、前記凹湾曲面が、前記マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた前記光を集光するために使用される、請求項3に記載のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール。
【請求項5】
前記第2の光学コレクタが、前記第1の光学コレクタと接続されず、前記第1の光学コレクタの側壁に接触しない、請求項4に記載のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール。
【請求項6】
光学伝送チャネルが、前記第1の光学コレクタと前記画像検出器との間に構成され、前記第2の光学コレクタが、前記光学伝送チャネルの1つまたは複数の側部にまたは前記光学伝送チャネルの周りにおよび前記マイクロLED配列パネルより上に、前記凹湾曲面を少なくとも備えるように構成され、前記マイクロLED配列パネルが、前記凹湾曲面の中心に配置され、前記凹湾曲面が、前記マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた前記光を集光するために使用される、請求項3に記載のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール。
【請求項7】
前記第2の光学コレクタが、前記光学伝送チャネルと接続されず、前記光学伝送チャネルの側壁に接触しない、請求項7に記載のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール。
【請求項8】
フィルタが、前記第1の光学コレクタと前記画像検出器との間に配置された、請求項2に記載のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール。
【請求項9】
前記第2の光学コレクタが、前記マイクロLED配列パネルの1つまたは複数の側部にまたは前記マイクロLED配列パネルの周りに、前記凹湾曲面を少なくとも備えるように構成され、前記マイクロLED配列パネルが、前記凹湾曲面の中心に配置され、前記凹湾曲面が、前記マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた前記光を集光するために使用される、請求項3に記載のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール。
【請求項10】
前記第2の光学コレクタが、積分半球であり、前記マイクロLED配列パネルが、前記半球の中心に配設され、開口部が、前記第1の光学コレクタを挿入するために前記半球の頂上に形成された、請求項9に記載のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール。
【請求項11】
前記第2の光学コレクタの表面全体が湾曲された、請求項3に記載のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール。
【請求項12】
前記第1の光学コレクタの検出領域が、前記マイクロLED配列の発光領域以上である、請求項3に記載のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール。
【請求項13】
前記第2の光学コレクタの検出領域が、前記マイクロLED配列の前記発光領域よりも大きい、請求項12に記載のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール。
【請求項14】
前記第2の光学コレクタの検出領域が、前記マイクロLED配列の前記発光領域よりも小さいか、または前記マイクロLED配列の前記発光領域に等しい、請求項12に記載のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツール。
【請求項15】
請求項1に記載の検査ツールを少なくとも備える、マイクロLED配列パネルを検査するための検査システム。
【請求項16】
光学コレクタ群が、第1の光学コレクタおよび第2の光学コレクタを備え、前記第1の光学コレクタが、画像検出器と接続され、前記第2の光学コレクタが、前記光測定デバイスと接続され、前記第1の光学コレクタが、前記マイクロLED配列の上方に配設され、前記マイクロLED配列と垂直方向に整合され、前記第1の光学コレクタが、前記マイクロLED配列から発せられた前記光を前記画像検出器に向けるように構成された、請求項15に記載の検査システム。
【請求項17】
前記検査システムが、前記マイクロLED配列パネルを支持するための試料台をさらに備える、請求項16に記載の検査システム。
【請求項18】
前記第2の光学コレクタが、前記試料台に取り付けられた、請求項17に記載の検査システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に、発光ダイオードの技術分野に関し、より詳細には、マイクロ発光ダイオード(LED)配列パネルを検査するための検査ツールに関する。
【背景技術】
【0002】
面積が格段に小さく、解像度が高いマイクロLEDは、世界で人気が高くなっている。マイクロLED配列パネルは、カメラモジュール、投光モジュール、表示モジュール、VR/AR光学モジュールなど、様々な種類のデバイスを形成するために使用され得る。
【0003】
しかしながら、発光領域およびマイクロLED配列パネルによって表示される画像は、以前よりもはるかにより小さいので、マイクロLED配列パネルの画素欠陥は、従来の方法で検出および識別するのが容易ではない。これにより、オペレータは、マイクロLEDパネルの様々なパターン画像を表示するグラフィカルユーザインターフェースを通してウエハ、チップ、およびマスクを精査して、パターン欠陥を識別する必要がある。
【0004】
追加として、マイクロLED配列パネルの発光領域は、3mm*5mmなど、極めて小さい。しかし、マイクロLED配列パネル上のマイクロLED配列によって発せられた光を集光するための光学コレクタの集光領域は、光学コレクタにおける様々な光学構成要素により、マイクロLED配列パネルの発光領域と同じくらい小さくはなり得ない。これにより、画像収集プロセスおよび光集光プロセスは、同時に実施され得ない。その上、画像収集プロセスおよび光集光プロセスが、同時に実施される場合、光学コレクタに入った光は弱められ、それにより、画像精度および測定精度を低下させる。
【0005】
上記の内容は、本出願の技術的解決策を理解するのを助けるためにのみ使用され、上記のことが従来技術であると認めることにはならない。
【発明の概要】
【0006】
上記で陳述された欠点を克服するために、本開示は、検出効率および検出精度を改善するための、マイクロLED配列パネルを検査するための検査ツールを提供する。
【0007】
上記の目的を達成するために、本開示は、光学コレクタに入る光量を増加させるための、マイクロLED配列パネルを検出するための検査ツールを提供する。
【0008】
本開示によるマイクロ発光ダイオード(LED)配列パネルを検査するための検査ツールは、
マイクロLED配列パネルに含まれるマイクロLED配列から発せられた光を集光するように構成された光学コレクタ群と、
光学コレクタ群によって集光された光を受光するために光学コレクタ群と接続され、マイクロLED配列の画像を取り込むように構成された画像検出器と、
光学コレクタ群によって集光された光を受光するために光学コレクタ群と電気的に接続され、マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた光を測定するように構成された光測定デバイスと
を備え、
光学コレクタ群が、マイクロLED配列の任意の位置から発せられた光を受光するように構成される。
【0009】
いくつかの実施形態では、光学コレクタ群は、第1の光学コレクタおよび第2の光学コレクタを備え、第1の光学コレクタが、画像検出器と接続され、第2の光学コレクタが、光測定デバイスと電気的に接続され、第1の光学コレクタが、マイクロLED配列の上方に配設され、マイクロLED配列と垂直方向に整合され、第1の光学コレクタが、マイクロLED配列から発せられた光を画像検出器に向けるように構成される。
【0010】
いくつかの実施形態では、第2の光学コレクタの1つまたは複数の部分は、マイクロLED配列パネルに面する凹湾曲面を有する。
【0011】
いくつかの実施形態では、第2の光学コレクタは、第1の光学コレクタの1つまたは複数の側部にまたは第1の光学コレクタの周りにおよびマイクロLED配列パネルより上に、凹湾曲面を少なくとも備えるように構成され、マイクロLED配列パネルは、凹湾曲面の中心に配置され、凹湾曲面が、マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた光を集光するために使用される。
【0012】
いくつかの実施形態では、第2の光学コレクタは、第1の光学コレクタと接続されず、第1の光学コレクタの側壁に接触しない。
【0013】
いくつかの実施形態では、光学伝送チャネルが、第1の光学コレクタと画像検出器との間に構成され、第2の光学コレクタが、光学伝送チャネルの1つまたは複数の側部にまたは光学伝送チャネルの周りにおよびマイクロLED配列パネルより上に、凹湾曲面を少なくとも備えるように構成され、マイクロLED配列パネルが、凹湾曲面の中心に配置され、凹湾曲面が、マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた光を集光するために使用される。
【0014】
いくつかの実施形態では、第2の光学コレクタは、光学伝送チャネルと接続されず、光学伝送チャネルの側壁に接触しない。
【0015】
いくつかの実施形態では、フィルタが、第1の光学コレクタと画像検出器との間に配置される。
【0016】
いくつかの実施形態では、第2の光学コレクタは、マイクロLED配列パネルの1つまたは複数の側部にまたはマイクロLED配列パネルの周りに、凹湾曲面を少なくとも備えるように構成され、マイクロLED配列パネルが、凹湾曲面の中心に配置され、凹湾曲面が、マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた光を集光するために使用される。
【0017】
いくつかの実施形態では、第2の光学コレクタは、積分半球であり、マイクロLED配列パネルが、半球の中心に配設され、開口部が、第1の光学コレクタを挿入するために半球の頂上に形成される。
【0018】
いくつかの実施形態では、第2の光学コレクタの表面全体は湾曲されている。
【0019】
いくつかの実施形態では、第1の光学コレクタの検出領域は、マイクロLED配列の発光領域以上である。
【0020】
いくつかの実施形態では、第2の光学コレクタの検出領域は、マイクロLED配列の発光領域よりも大きい。
【0021】
いくつかの実施形態では、第2の光学コレクタの検出領域は、マイクロLED配列の発光領域よりも小さいか、またはマイクロLED配列の発光領域に等しい。
【0022】
上記の目的を達成するために、マイクロLED配列パネルを検査するための検査システムは、上述の検査ツールを少なくとも備える。
【0023】
いくつかの実施形態では、光学コレクタ群が、第1の光学コレクタおよび第2の光学コレクタを備え、第1の光学コレクタが、画像検出器と接続され、第2の光学コレクタが、光測定デバイスと接続され、第1の光学コレクタが、マイクロLED配列の上方に配設され、マイクロLED配列と垂直方向に整合され、第1の光学コレクタが、マイクロLED配列から発せられた光を画像検出器に向けるように構成される。
【0024】
いくつかの実施形態では、検査システムは、マイクロLED配列パネルを支持するための試料台をさらに備える。
【0025】
いくつかの実施形態では、第2の光学コレクタは、試料台に取り付けられる。
【0026】
本開示の多くの他の利点および特徴が、以下の詳細な説明および添付の図面によってさらに理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本開示の一実施形態によるマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツールを示すブロック図である。
図2】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図3】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図4】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図5】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図6】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図7】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図8】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図9】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図10】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図11】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図12】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図13】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図14】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図15】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図16】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図17】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図18】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図19】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図20】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図21】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図22】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図23】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図24】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
図25】本開示の様々な実施形態による検査ツールの構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に、本開示のさらなる理解を提供するために、本発明の好ましい実施形態への言及が詳細に行われる。論じられる特定の実施形態および添付の図面は、本開示を作成および使用するための特定のやり方を例示するにすぎず、本開示の範囲または添付の特許請求の範囲を限定するものではない。
【0029】
図1および図2を参照すると、本開示の実施形態のマイクロLED配列パネルを検査するための検査ツールは、
マイクロLED配列パネル00に含まれるマイクロLED配列から発せられた光を集光するように構成された光学コレクタ群01と、
光学コレクタ群01によって集光された光を受光するために光学コレクタ群01と接続され、マイクロLED配列の画像を取り込むように構成された画像検出器02と、
光学コレクタ群によって集光された光を受光するために光学コレクタ群01と電気的に接続され、マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた光を検出するための光測定デバイス03と
を備え、
光学コレクタ群01が、マイクロLED配列の任意の位置から発せられた光を受光するように構成される。
【0030】
追加として、画像検出器02は、限定はしないが、電荷結合デバイス検出器、光電子増倍管検出器などを含み得る。光測定デバイス03は、限定はしないが、分光計を含み得る。光測定デバイス03は、半値ピーク幅、ピーク幅など、発する光の任意の光学パラメータを測定することができる。
【0031】
光学コレクタ群01は、第1の光学コレクタ101および第2の光学コレクタ102を備え、第1の光学コレクタ101が、画像検出器02と接続され、第2の光学コレクタ102が、光測定デバイス03と電気的に接続され、第1の光学コレクタ101が、マイクロLED配列パネル00の上方に配設され、マイクロLED配列パネル00と垂直方向に整合され、第1の光学コレクタ101が、マイクロLED配列パネル00から発せられた光を画像検出器02に向ける。
【0032】
その上、第2の光学コレクタ102の1つまたは複数の部分は、マイクロLED配列パネル00に面する凹湾曲面を備える。凹湾曲面は、皿または椀の縁部の部片と同様である、内側に凹んだ形状を有し得る。好ましくは、第2の光学コレクタ102の表面全体が湾曲され得る。ここで、第1の光学コレクタ101は、マイクロLED配列から発せられた光を集光し、向けるための様々な光学構成要素を備える。光学構成要素は、レンズ、ミラー、フィルタ、ビームスプリッタなどを備え得る。図2を参照すると、たとえば、フィルタ104が、予期しない光をフィルタ処理するかまたは光強度を弱めるために、第1の光学コレクタ101と画像検出器02との間で光路中に配置され得る。第2の光学コレクタ102は、導電線06を介して光測定デバイス03と電気的に接続され得ることに留意されたい。導電線06は、光ファイバーを備え得る。いくつかの実施形態では、第2の光学コレクタは、凹湾曲面によって集光された光を導電線06の端部に集束させる光集束デバイスを含み得る。
【0033】
図3および図4を参照すると、第2の光学コレクタ102は、第1の光学コレクタ101の1つまたは複数の側部より下にまたは第1の光学コレクタ101の下部の周りにおよびマイクロLED配列パネル00より上に、凹湾曲面を少なくとも備えるように構成され、凹湾曲面は、マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた光を集光するために使用される。たとえば、1つの実施形態による検査ツールの断面図である図3に示されているように、第2の光学コレクタ102は、第1の光学コレクタ101の1つの側部より下に凹湾曲面の一部分を備える。別の例として、別の実施形態による検査ツールの断面図である図4に示されているように、第2の光学コレクタ102は、第1の光学コレクタ101の下部を囲む全凹湾曲面を備える。追加として、第2の光学コレクタ102は、第1の光学コレクタ101と接続されず、第1の光学コレクタ101の側壁に接触しない。図5および図6を参照すると、第2の光学コレクタ102は、マイクロLED配列パネル00を支持するための試料台04に取り付けられ得る。図7および図8を参照すると、第2の光学コレクタ102は、マイクロLED配列パネル00を支持するための第1の光学コレクタ101に取り付けられ得る。好ましくは、マイクロLED配列パネル00の少なくとも1つの点または中心が、凹湾曲面の中心に配置される。
【0034】
その上、図9および図10を参照すると、第2の光学コレクタ102は、マイクロLED配列パネル00の1つまたは複数の側部にまたはマイクロLED配列パネル00の周りに、凹湾曲面を備えるように構成され、好ましくは、マイクロLED配列パネル00は、マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた光を集光するために、凹湾曲面の中心に配置される。好ましくは、凹湾曲面は半球である。第2の光学コレクタ102の下部は、マイクロLED配列パネル00の下部より下にあってもよいことに留意されたい。
【0035】
その上、図11を参照すると、第2の光学コレクタ102は球体である。たとえば、第2の光学コレクタ102は、積分半球であってもよく、好ましくは、マイクロLED配列パネル00は、半球の中心に配設される。ここで、開口部が、第1の光学コレクタ101を挿入するために、球体の上部に形成される。
【0036】
図12および図13を参照すると、第2の光学コレクタ102は、第1の光学コレクタ101の1つまたは複数の側部にまたは第1の光学コレクタ101の周りにおよびマイクロLED配列パネル00より上に、凹湾曲面を備えるように構成され、凹湾曲面は、マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた光を集光するために使用される。追加として、第2の光学コレクタ102は、第1の光学コレクタ101と接続されず、第1の光学コレクタ101の側壁に接触しない。好ましくは、マイクロLED配列パネル00は、凹湾曲面の中心に配置される。図14図17を参照すると、第2の光学コレクタ102は、第1の光学コレクタ101に、またはマイクロLED配列パネル00を支持するための試料台04に取り付けられ得る。好ましくは、マイクロLED配列パネル00の少なくとも1つの点または中心が、凹湾曲面の中心に配置される。
【0037】
その上、図18および図19を参照すると、光学伝送チャネル103が、第1の光学コレクタ101と画像検出器02との間に構成される。図18および図19に示されているように、第2の光学コレクタ102は、光学伝送チャネル103の1つまたは複数の側部にまたは光学伝送チャネル103の周りにおよびマイクロLED配列パネル00より上に、凹湾曲面を備えるように構成され、好ましくは、マイクロLED配列パネル00は、凹湾曲面の中心に配置され、第2の光学コレクタ102は、マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた光を集光するために使用される。その上、第2の光学コレクタ102は、光学伝送チャネル103と接続されず、光学伝送チャネル103の側壁に接触しない。図20図23を参照すると、第2の光学コレクタ102は、光学伝送チャネル103に、またはマイクロLED配列パネル00を支持するための試料台04に取り付けられ得る。追加として、第2の光学コレクタ102は、光学伝送チャネル103の周りにおよびマイクロLED配列パネル00より上に、凹湾曲面を備えるように構成され得、マイクロLED配列パネル00は、マイクロLED配列の1つまたは複数の部分から発せられた光を集光するために、凹湾曲面の中心に配置される。
【0038】
図24および図25を参照すると、第2の光学コレクタ102の下部は、マイクロLED配列パネル00の下方にあってもよいことに留意されたい。
【0039】
上述の検査ツールは、画素欠陥検査システム、光学検査システムなど、マイクロLED配列パネルを検出するための任意のシステムのために使用され得る。追加として、マイクロLED配列パネル00は、1つの部片からなるパネルであり得るか、またはマイクロLED配列パネルは、1つのウエハに配設されたより多くの部片からなるパネルと置き換えられ得る。マイクロLED配列パネル00は、試料台04に支持される。試料台04は、マイクロLED配列パネル00を第1の光学コレクタ101と整合させるために、任意の方向に移動し、および/または任意の角度に回転し得る。
【0040】
第2の光学コレクタ102は、試料台04に、あるいは撮像コレクタ02または第1の光学コレクタ101などを取り付けるための取付具など、検査システムの任意の他の位置に取り付けられ得ることに留意されたい。動作中に、第1の光学コレクタ101は、マイクロLED配列の明瞭な画像の1つまたは複数の部分を取得するための最適化された位置に調整され得る。マイクロLED配列パネル00が、第1の光学コレクタ101と整合されたとき、検査プロセスは、第2の光学コレクタ102の位置を調整することなしに開始され得る。すなわち、第2の光学コレクタ102の上述の位置は、マイクロLED配列の1つまたは複数のポートから発せられた光を集光するための最適化された位置である。
【0041】
マイクロLED配列パネル00は、マイクロ自発光パネルである。パネル中のLEDは、有機LEDであることも、無機LEDであることもある。マイクロLED配列パネル00の発光領域は、3mm*5mmなど、極めて小さい。発光領域は、マイクロLED配列の領域であることに留意されたい。マイクロLED配列パネルは、1600×1200、680×480、1920×1080など、画素配列を形成するマイクロLED配列を備える。マイクロLEDの直径は、200nm~2μmの範囲内にある。しかし、第1の光学コレクタ101の集光領域は、第1の光学コレクタ101における様々な光学構成要素により、マイクロLED配列パネル00の発光領域と同じくらい小さくはなり得ず、これは、第1の光学コレクタ101が垂直方向に配置された場合、第2の光学コレクタ102に直接的に到達する光を防ぐ。これにより、本開示の実施形態における第1の光学コレクタ101および第2の光学コレクタ102の構成は、この問題を解決することができる。ICバックプレーンが、マイクロLED配列の裏面に形成され、マイクロLED配列と電気的に接続される。ICバックプレーンは、光を発するように、対応するマイクロLEDを制御するために、信号線を介して外部から画像データなどの信号を取得する。ICバックプレーンは、一般的に、8ビットデジタルアナログ変換器(DAC)を採用する。8ビットDACは、表示の256個のレベルを有し、各レベルは、1つのグレーレベルに対応し、すなわち、8ビットDACは、256個の異なるグレーレベルを提供し得る。256個のグレーレベルのうちのいずれか1つが、マイクロLEDに適用され得るので、0から255に及ぶグレーレベルが、1つの画素によって表示され得る。随意に、マイクロLEDの輝度値が、ICバックプレーンによって取得された信号の電圧振幅または電流振幅によって制御され得、グレーレベルは、信号の時間間隔、たとえば、パルス幅によって示され得る。
【0042】
実施形態では、第1の光学コレクタ101の検出領域は、マイクロLED配列の発光領域よりも大きい。別の実施形態では、第1の光学コレクタ101の検出領域は、マイクロLED配列の発光領域に等しくてもよい。
【0043】
追加として、第2の光学コレクタ102の検出領域は、実施形態によるマイクロLED配列の発光領域よりも大きい。別の実施形態では、第2の光学コレクタ102の検出領域は、マイクロLED配列の発光領域よりも小さいか、またはマイクロLED配列の発光領域に等しくてもよい。
【0044】
第1の光学コレクタ101および第2の光学コレクタ102は、実施形態において別々に配置されることに留意されたい。しかし、別の実施形態では、第1の光学コレクタ101および第2の光学コレクタ102は、1つの光集光領域を形成するために一緒に構成され得、たとえば、第1の光学コレクタ101は稼働状態にあり、第2の光学コレクタ102は非稼働状態にあるか、または第1の光学コレクタ101は非稼働状態にあり、第2の光学コレクタ102は稼働状態にある。したがって、第1の光学コレクタ101および第2の光学コレクタ102のための光伝送経路は、本開示の範囲に従って、1つの光伝送経路または種々の伝送経路を共有することができる。
【0045】
上記の説明は、本開示の実施形態にすぎず、本開示はこれらに限定されない。本開示の概念および原理から逸脱することなくなされた修正、等化の置換、および改善は、本開示の保護範囲内にあるものとする。
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【国際調査報告】