(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-19
(54)【発明の名称】集積回路デバイス用ハイブリッドコーティング
(51)【国際特許分類】
H01L 21/768 20060101AFI20241212BHJP
H01L 21/822 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
H01L21/90 B
H01L27/04 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536186
(86)(22)【出願日】2022-12-22
(85)【翻訳文提出日】2024-06-17
(86)【国際出願番号】 US2022053809
(87)【国際公開番号】W WO2023122273
(87)【国際公開日】2023-06-29
(32)【優先日】2021-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524059674
【氏名又は名称】レイセオン カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイヤンクール、ジャロッド,エヌ.
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィス,ウィリアム,ジェイ.
【テーマコード(参考)】
5F033
5F038
【Fターム(参考)】
5F033GG01
5F033GG02
5F033HH07
5F033JJ01
5F033JJ07
5F033KK07
5F033MM08
5F033NN32
5F033RR21
5F033RR27
5F033SS22
5F033TT03
5F033UU03
5F033WW01
5F033XX04
5F038CD05
5F038DF02
(57)【要約】
集積回路デバイス用の相互接続層は、相互接続層の主要部分を形成する低無線周波数(RF)損失のプライマリコーティングと、プライマリコーティングに形成された開口部と、開口部内の高アスペクト比のパターン化可能なセカンダリコーティングと、セカンダリコーティングに形成されたビアと、を含む。ビアのアスペクト比は、開口部のアスペクト比よりも大きい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互接続層であって、
前記相互接続層の主要部分を形成する低無線周波数(RF)損失プライマリコーティングと、
前記プライマリコーティングに形成された開口部と、
前記開口部内の高アスペクト比のパターン化可能なセカンダリコーティングと、
前記セカンダリコーティング内に形成されたビアと、
を含み、前記ビアのアスペクト比が前記開口部のアスペクト比よりも大きい、
集積回路デバイス用の相互接続層。
【請求項2】
前記プライマリコーティングが、前記セカンダリコーティングとは異なる組成を有する、請求項1に記載の相互接続層。
【請求項3】
前記プライマリコーティングが、ベンゾシクロブテン(BCB)ベースのポリマーである、請求項2に記載の相互接続層。
【請求項4】
前記セカンダリコーティングが、部分あたり平均8個のエポキシ官能基を有する高コントラストのエポキシベースのネガ型フォトレジスト(SU-8)である、請求項2に記載の相互接続層。
【請求項5】
前記プライマリコーティングのRF損失正接が、前記セカンダリコーティングのRF損失正接よりも小さい、請求項1に記載の相互接続層。
【請求項6】
前記セカンダリコーティングの有効厚さが、前記プライマリコーティングの厚さと少なくとも同じ厚さである、請求項1に記載の相互接続層。
【請求項7】
前記ビアの前記アスペクト比が0.6より大きい、請求項1に記載の相互接続層。
【請求項8】
前記ビアの前記アスペクト比が1.0より大きい、請求項7に記載の相互接続層。
【請求項9】
前記ビアの直径が、60マイクロメートル(μm)未満であり、前記プライマリコーティングの厚さが、20μmより大きい、請求項1に記載の相互接続層。
【請求項10】
前記ビアの前記直径が、20μmより小さい、請求項9に記載の相互接続層。
【請求項11】
ウェーハと、
前記ウェーハを少なくとも部分的に覆う低無線周波数(RF)損失プライマリコーティングと、
前記ウェーハ上に位置付けられた特徴部を露出させるために前記プライマリコーティングに形成された開口部と、
前記開口部内の高アスペクト比のパターン化可能なセカンダリコーティングと、
前記セカンダリコーティング内に形成されたビアと、
を含み、前記ビアのアスペクト比が前記開口部のアスペクト比よりも大きい、集積回路デバイス。
【請求項12】
前記プライマリコーティングが、前記セカンダリコーティングとは異なる組成を有する、請求項11に記載の集積回路デバイス。
【請求項13】
前記プライマリコーティングが、ベンゾシクロブテン(BCB)ベースのポリマーである、請求項12に記載の集積回路デバイス。
【請求項14】
前記セカンダリコーティングが、部分あたり平均8個のエポキシ官能基を有する高コントラストのエポキシベースのネガ型フォトレジスト(SU-8)である、請求項12に記載の集積回路デバイス。
【請求項15】
前記集積回路デバイスが、モノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)である、請求項11に記載の集積回路デバイス。
【請求項16】
前記集積回路デバイスが、10GHzより大きな動作周波数を有する、請求項11に記載の集積回路デバイス。
【請求項17】
集積回路デバイスからの無線周波数(RF)損失を低減する方法であって、
集積回路デバイスウェーハ上に低RF損失プライマリコーティングを堆積することと、
前記ウェーハ上に位置付けられた特徴部を露出するために前記プライマリコーティング内に開口部を形成することと、
前記開口部内に高アスペクト比のパターン化可能なセカンダリコーティングを堆積することと、
前記セカンダリコーティングにビアを形成することと、
を含む、
方法。
【請求項18】
前記プライマリコーティングが、前記セカンダリコーティングとは異なる組成を有する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記プライマリコーティングが、ベンゾシクロブテン(BCB)ベースのポリマーであり、前記セカンダリコーティングが、部分あたり平均8個のエポキシ官能基を有する高コントラストのエポキシベースのネガ型フォトレジスト(SU-8)である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記集積回路デバイスを10GHzより大きな周波数で動作させることをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本開示は、一般に集積回路デバイスに関し、より具体的には集積回路デバイス用のコーティングに関する。
【0002】
集積回路デバイスは、様々な業界における幅広い用途がある。例えば、モノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)は、マイクロ波混合、電力増幅、低ノイズ増幅、高周波スイッチングに一般的に使用される集積回路デバイスの一種である。集積回路デバイスは、無線周波数(RF)信号を送受信できる。そのため、集積回路デバイスは、デバイス表面上に様々なRF特徴部を含み得る。露出した特徴部は、取り扱いによって損傷を受けることがあり、そのため、集積回路デバイスを保護するためにコーティングが使用され得る。
【発明の概要】
【0003】
一例では、集積回路デバイスの相互接続層は、相互接続層の主要部分を形成する低無線周波数(RF)損失のプライマリコーティング、プライマリコーティングに形成された開口部、開口部内の高アスペクト比のパターン化可能なセカンダリコーティング、及びセカンダリコーティングに形成されたビアが含まれる。ビアのアスペクト比は、開口部のアスペクト比よりも大きい。
【0004】
別の例では、集積回路デバイスは、ウェーハと、ウェーハを少なくとも部分的に覆う低無線周波数(RF)損失のプライマリコーティング、ウェーハ上に位置付けられた特徴部を露出させるためにプライマリコーティングに形成された開口部、開口部内の高アスペクト比のパターン化可能なセカンダリコーティング、及びセカンダリコーティングに形成されたビアを含む。ビアのアスペクト比は、開口部のアスペクト比よりも大きい。
【0005】
別の例では、集積回路デバイスからの無線周波数(RF)損失を低減する方法は、集積回路デバイスウェーハ上に低RF損失のプライマリコーティングを堆積すること、ウェーハ上に位置付けられた特徴部を露出させるためにプライマリコーティングに開口部を形成すること、高アスペクト比のパターン化可能なセカンダリコーティングを開口部内に堆積すること、及びセカンダリコーティングにビアを形成することが含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】ハイブリッドコーティング及び高アスペクト比ビアを備えた集積回路デバイスの概略断面側面図である。
【
図2】ハイブリッドコーティング及びテーパ状の高アスペクト比ビアを有する集積回路デバイスの概略断面図である。
【
図3】集積回路デバイス用のハイブリッドコーティング及び高アスペクト比ビアを製造するためのステップを示すプロセスフロー図である。
【
図4A】集積回路デバイス用のハイブリッドコーティング及び高アスペクト比ビアを製造するためのステップを示す概略断面側面図である。
【
図4B】集積回路デバイス用のハイブリッドコーティング及び高アスペクト比ビアを製造するためのステップを示す概略断面側面図である。
【
図4C】集積回路デバイス用のハイブリッドコーティング及び高アスペクト比ビアを製造するためのステップを示す概略断面側面図である。
【
図4D】集積回路デバイス用のハイブリッドコーティング及び高アスペクト比ビアを製造するためのステップを示す概略断面側面図である。
【
図4E】集積回路デバイス用のハイブリッドコーティング及び高アスペクト比ビアを製造するためのステップを示す概略断面側面図である。
【
図4F】集積回路デバイス用のハイブリッドコーティング及び高アスペクト比ビアを製造するためのステップを示す概略断面側面図である。
【
図5】ハイブリッドコーティングにおける高アスペクト比ビアの間隔を示す集積回路デバイスの概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示の技術によれば、集積回路デバイス用のハイブリッドコーティングは、低アスペクト比の開口部を画定する低無線周波数(RF)損失コーティングと、低アスペクト比の開口部を充填し、その中に高アスペクト比のビアを画定する高アスペクト比のパターン化可能なコーティングと、を含む。高アスペクト比ビアを備えたハイブリッドコーティングは、高周波でのRF損失を低減し、集積回路デバイスのウェーハ表面上の特徴部の凝固を可能にする。本明細書に開示される集積回路デバイスのハイブリッドコーティング及びそれに対応する製造方法について、
図1~
図5を参照して以下に説明する。
【0008】
図1は、ハイブリッドコーティング15及び高アスペクト比ビア24を備える集積回路デバイス10の概略断面側面図である。集積回路デバイス10は、ウェーハ12、コンタクト14、ハイブリッドコーティング15、相互接続部16、及び上部特徴部17を含む。ハイブリッドコーティング15は、開口部20を画定し、側壁21を有するプライマリコーティング18、及びビア24を画定し、側壁26を有するセカンダリコーティング22を含む。同様に
図1に示されるものに、ハイブリッドコーティングの厚さA、開口部の幅B、及びビアの幅Cがある。
【0009】
ウェーハ12は、集積回路デバイス10の第1の層、またはベース層である。ウェーハ12は、いくつかの非限定的例を挙げると、結晶シリコン(Si)、シリコンカーバイド(SiC)、Si上の窒化ガリウム(GaN)、またはSiC上のGaNなどの半導体の薄片であり得る。ウェーハ12は、ウェーハ12内に、及び/またはウェーハ12上に組み込まれたマイクロエレクトロニクス特徴部の基板として機能することができる。例えば、無線周波数(RF)特徴部または伝送線路が、ウェーハ12の上面に形成され得る。ウェーハ12の上面にあるRF特徴部は、RF信号を送信及び/または受信できる。
図1に概略的に示すように、ウェーハ12は集積回路デバイス10の完成した回路を表すことができる。
【0010】
ハイブリッドコーティング15は、ウェーハ12の上面全体に広がり、ウェーハ12の上面をコーティングする。したがって、ハイブリッドコーティング15は、集積回路デバイス10の第2の層である。ウェーハ12の上面に形成されたマイクロエレクトロニクス特徴部は、ウェーハ12とハイブリッドコーティング15の間にあり得る。ハイブリッドコーティング15は、ウェーハ12上に組み込まれた、及び/またはウェーハ12上にあるマイクロエレクトロニクス特徴部が露出されないようにするウェーハ12の上面を覆う保護コーティングであり得る。
【0011】
ハイブリッドコーティング15はまた、集積回路デバイス10の相互接続層であり得る。例えば、上部特徴部17は、ハイブリッドコーティング15の上面に位置付けられ得る。上部特徴部17は、変圧器、インダクタ、その他の特徴部、または特徴部の任意の組み合わせなど、任意のマイクロエレクトロニクス特徴部であり得る。簡潔化のために、上部特徴部17は、断面の後方のボックスとして
図1に概略的に表されている。
図1は、2つの上部特徴部17を備えた集積回路デバイス10を示しているが、他の例は、より多くの、またはより少ない上部特徴部17を含むことができる。さらに他の例では、集積回路デバイス10は、上部特徴部17を含み得ない。集積回路デバイス10は、任意の適切な数の上部特徴部17を含むことができる。上部特徴部17は、ハイブリッドコーティング15の上面に集積回路デバイス10の追加の機能層を形成し、ハイブリッドコーティング15を通ってウェーハ12まで延びる接続(例えば、以下で説明する相互接続部16)を有することができる。このような例では、ハイブリッドコーティング15は、ウェーハ12と追加の機能層との間に位置付けられるように構成される。
【0012】
ハイブリッドコーティング15は、プライマリコーティング18とセカンダリコーティング22とを含む。プライマリコーティング18は、ハイブリッドコーティング15のプライマリコーティングである。プライマリコーティング18は、低RF損失材料(つまり、低RF損失正接を有する材料)であり得る。具体的には、プライマリコーティング18は、ベンゾシクロブテン(BCB)ベースのポリマーであり得る。BCBベースのポリマーは、薄膜マイクロエレクトロニクスの用途に適した、光画像化可能または感光性の誘電体であり得る。例えば、BCBベースのポリマーの1つのグループは、Kayaku Advanced Materials, Inc., 200 Flanders Road, Westborough, MA 01581 USAから入手可能なCYCLOTENE(Dow Chemical Companyの商標)4000シリーズという商標名で市販されている。
【0013】
プライマリコーティング18は、ウェーハ12の上面にわたって広がり、ハイブリッドコーティング15の主要部分を形成し、それによって集積回路デバイス10の相互接続層の主要部分を形成する。プライマリコーティング18は、セカンダリコーティング22と比較して、ウェーハ12の上面のより広い表面積を覆うことができる。例えば、プライマリコーティング18は、開口部20によって露出される部分または特徴部を除いて、ウェーハ12の上面のすべてまたはほぼすべてを覆うことができ、これについては以下でより詳細に説明する。
【0014】
図1に示すように、ハイブリッドコーティング15は、厚さAを有する。厚さAは、ウェーハ12の上面(上側)からプライマリコーティング18におけるハイブリッドコーティング15の上面(すなわち、プライマリコーティング18の上面)まで測定される。したがって、厚さAは、プライマリコーティング18の厚さを表すことができる。厚さAは、集積回路デバイス10の所望の用途、及び/またはハイブリッドコーティング15(すなわち、プライマリコーティング18及び/またはセカンダリコーティング22)の特性に依存し得る。例えば、厚さAは、プライマリコーティング18の所望のRF損失正接に依存し得る。いくつかの例では、厚さAは15マイクロメートル(μm)を超え得る。いくつかの例では、厚さAは20μmを超え得る。いくつかの例では、厚さAは約20~30μmになり得る。いくつかの例では、厚さAは約24~25μmになり得る。さらに他の例では、厚さAは30μm超になり得る。
【0015】
開口部20は、ハイブリッドコーティング15のプライマリコーティング18に形成されたチャネルまたはトレンチである。開口部20は、プライマリコーティング18を貫通してウェーハ12の上面まで延びるか、またはウェーハ12の上面に位置付けられ、開口部20によって露出される特徴部(例えば、以下で説明するコンタクト14)まで延びることができる。ウェーハ12上の特徴部の上面からではなく、ウェーハ12の上面から測定された開口部20の高さは、開口部20の有効高さと呼ばれ得る。開口部20の有効高さは、コンタクト14などの特徴部の厚さが変化し得ることから、アスペクト比を判断する目的では便利な測定値である。さらに、開口部20はプライマリコーティング18を貫通しているので、開口部20の有効高さは厚さAとして一般化され得る。
【0016】
開口部20は幅Bも画定する。開口部幅Bはプライマリコーティング18の特性に依存し得る。いくつかの例では、幅Bは15μmを超え得る。いくつかの例では、幅Bは約40~60μmになり得る。幅Bは厚さAよりも大きくなり得る。つまり、開口部20は、1.0未満であるアスペクト比(例えば、厚さAと幅Bの比)を有し得る。いくつかの例では、開口部20のアスペクト比は約0.6である。開口部20は、低アスペクト比開口部と称されることができる。
【0017】
開口部20は、側壁21によってプライマリコーティング18内に画定される。側壁21は、直線状であり、ウェーハ12に対して垂直に延びているものとして
図1に概略的に描かれている。つまり、開口部20は、開口部20の高さに沿って一定の幅(幅B)を有する。他の例では、側壁21は、(
図2に関して以下で説明するように)角度が付けられることができ、テーパ状にされることができる。さらに他の例では、側壁21は、開口部20のいずれかの端の近くで、輪郭を有す、または丸められたエッジを有していてもよい。さらに他の例では、側壁21は、プライマリコーティング18の特性に基づいて任意の適切なプロファイルを有することができる。
【0018】
セカンダリコーティング22は、ハイブリッドコーティング15のセカンダリコーティングである。セカンダリコーティング22はプライマリコーティング18とは異なる組成を有する。セカンダリコーティング22は、高アスペクト比のパターン化可能な材料(つまり、高アスペクト比の特徴部を形成するようにパターン化できる材料)であり得る。セカンダリコーティング22はまた、プライマリコーティング18と比較して、比較的高いRF損失材料(つまり、高いRF損失正接を有する材料)であってもよく、つまり、セカンダリコーティング22は、プライマリコーティング18よりも高いRF損失正接を有することができる。具体的には、セカンダリコーティング22は、Kayaku Advanced Materials,Inc.,200 Flanders Road,Westborough,MA 01581 USAから様々な粘度(例:SU-85、SU-810、SU-825、SU-850、SU-8100など)を有するSU-8####という商標名(本明細書では簡潔化のため、総称して「SU-8」と称される)で市販されている部分あたりに平均して8つのエポキシ官能基を有する高コントラストのエポキシベースのネガ型フォトレジストであり得る。SU-8の材料特性には、360ナノメートル(nm)より大きな波長(近紫外線)での高い光学的透過性により、厚膜でほぼ垂直な側壁を用いた高アスペクト比のイメージングへの適合性、及び1回のスピンコートプロセスで最大200マイクロメートル(μm)の厚さのフィルムを形成する能力が含まれる。SU-8フィルムの架橋部分は、液体現像剤に対して不溶性である。SU-8は通常、例えば、高い耐薬品性や耐熱性が求められる恒久的用途に使用される。
【0019】
セカンダリコーティング22はプライマリコーティング18の開口部20内にある。したがって、セカンダリコーティング22は、プライマリコーティング18と比較して少ない表面積で、ウェーハ12の上面を覆うことができる。例えば、セカンダリコーティング22は、開口部20によって露出されるウェーハ12の上面の部分または特徴部のみを覆うことができる。セカンダリコーティング22は、少なくとも開口部20の全高にわたって延びることができる。このように、セカンダリコーティングは、(
図2に示すような)ウェーハ12の上面及び/またはウェーハ12の上面に位置付けられた特徴部(例えば、以下で説明するコンタクト14)に接触することができる。ウェーハ12上の特徴部の上面からではなく、ウェーハ12の上面から測定されたセカンダリコーティング22の厚さは、セカンダリコーティング22の有効厚さと称され得る。セカンダリコーティング22の有効厚さは、コンタクト14などの特徴部の厚さが変化し得ることから、アスペクト比を判断する目的では便利な測定値である。いくつかの例では、セカンダリコーティング22は、(セカンダリコーティング22の有効厚さに基づいて)プライマリコーティング18と少なくとも同じ厚さである。このような例では、セカンダリコーティング22の有効厚さは厚さAとして一般化され得る。他の例では、セカンダリコーティング22は、プライマリコーティング18の上面より上に延びており、セカンダリコーティング22の有効厚さは厚さAよりも大きくなり得る。
【0020】
ビア24は、ハイブリッドコーティング15のセカンダリコーティング22に形成された開口部またはチャネルである。ビア24は、セカンダリコーティング22を貫通してウェーハ12の上面まで、またはウェーハ12の上面に位置付けられ、ビア24によって露出される特徴部(例えば、以下で説明するコンタクト14)まで延びることができる。ウェーハ12上の特徴部の上面からではなく、ウェーハ12の上面から測定されたビア24の高さは、ビア24の有効高さと呼ばれ得る。ビア24の有効高さは、コンタクト14などの特徴部の厚さが変化し得ることから、アスペクト比を判断する目的では便利な測定値である。さらに、ビア24はセカンダリコーティング22を貫通していることから、セカンダリコーティング22が、(セカンダリコーティング22の有効厚さに基づいて)プライマリコーティング18と少なくとも同じ厚さである例では、ビア24の有効高さは、厚さAとして一般化できる。セカンダリコーティング22がプライマリコーティング18の上面より上に延びる他の例では、ビア24の有効高さは、厚さAよりも大きくなり得る。
【0021】
ビア24は幅Cも画定する。ビア幅Cはセカンダリコーティング22の特性に依存し得る。いくつかの例では、幅Cは60μmより小さくなり得る。いくつかの例では、幅Cは30μmより小さくなり得る。いくつかの例では、幅Cは20μmより小さくなり得る。いくつかの例では、幅Cは約15μmになり得る。幅Cは、ビア24の側壁26(例えば、以下で説明する相互接続部16)にコーティングされる材料の所望の厚さを収容するのに十分な大きさであってもよく、同時にセカンダリコーティング22を貫通する開口部も提供する。ビア24のアスペクト比(例えば、厚さAと幅Cの比)は、開口部20のアスペクト比よりも大きくなり得る。例えば、ビア24のアスペクト比は0.6より大きくなり得る。さらに、幅Cは厚さA以下となり得る。つまり、ビア24のアスペクト比は1.0以上になり得る。いくつかの例では、ビア24のアスペクト比は5:1から25:1の範囲である。ビア24は、高アスペクト比ビアと称され得る。
【0022】
ビア24は、側壁26によってセカンダリコーティング22内に画定される。側壁26は、直線状であり、ウェーハ12に対して垂直に延びているものとして
図1に概略的に描かれている。つまり、ビア24は、ビア24の高さに沿って一定の幅(幅C)を有する。他の例では、側壁26は、(
図2に関して以下で説明するように)角度が付けられることができ、テーパ状にされることができる。さらに他の例では、側壁26は、ビア24のいずれかの端の近くで、輪郭を有する、または丸められたエッジを有していてもよい。さらに他の例では、側壁26は、セカンダリコーティング22の特性に基づいて任意の適切なプロファイルを有することができる。
【0023】
コンタクト14は、ウェーハ12の上面に位置付けられている。コンタクト14は電気コンタクト材料である。例えば、コンタクト14は金属であってよい。コンタクト14は、開口部20及びビア24がコンタクト14の上になるように位置付けられている。言い換えれば、開口部20及びビア24は、ハイブリッドコーティング15(それぞれプライマリコーティング18及びセカンダリコーティング22を貫通)を貫通してコンタクト14に至る開口部である。コンタクト14は、ウェーハ12上の特徴部の所望の間隔に基づいて、任意の適切なサイズであってもよい。
図1に示すように、コンタクト14は、ビア幅Cよりも広い幅を有し得る。したがって、コンタクト14の一部分は、ウェーハ12とハイブリッドコーティング15との間に存在することができる。例えば、コンタクト14の一部分は、(
図1に示すように)ウェーハ12とプライマリコーティング18及びセカンダリコーティング22との両方との間に存在してもよく、または、コンタクト14の一部分は、(
図2に示すように)ウェーハ12とセカンダリコーティング22との間に存在してもよいが、プライマリコーティング18との間には存在してはならない。
【0024】
コンタクト14は、相互接続部16と電気的接続を形成する。相互接続部16は導電性材料である。例えば、相互接続部16は金属であってもよい。相互接続部16は、ハイブリッドコーティング15の上面(ウェーハ12と接触するハイブリッドコーティング15の面の反対側)に層を形成し、側壁26上で、例えば、相互接続部16は、上面金属層であり得る。具体的には、相互接続部16は、ハイブリッドコーティング15の上面からビア24を通り、側壁26に沿ってコンタクト14まで延びている。相互接続部16は、ウェーハ12の上面にあるマイクロエレクトロニクス特徴部と、例えば、ハイブリッドコーティング15の上面に位置付けられ得る変圧器やインダクタなどの他の特徴部との間の電気的接続を提供する。
【0025】
動作中、集積回路デバイス10によって、ハイブリッドコーティング15を介して無線周波数(RF)信号(または多重のRF信号)が送信または受信され得る。RF信号は、高周波RF信号であってもよい。例えば、集積回路デバイス10は、10GHzより大きな動作周波数を有することができる。いくつかの例では、集積回路デバイス10は、マイクロ波周波数で動作するモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)であり得る。ハイブリッドコーティング15のプライマリコーティング18は、セカンダリコーティング22よりもウェーハ12のより大きな部分を覆うため、集積回路デバイス10からのRF信号は、ウェーハ12の平面内を移動する際に、主にプライマリコーティング18に遭遇する。RF信号は、セカンダリコーティング22が開口部20を埋めているウェーハ12上の限定された領域でのみセカンダリコーティング22に遭遇する。RF信号の一部は、プライマリコーティング18及び/またはセカンダリコーティング22で失われ得る。RF損失正接は、特定の材料を通過するRF損失の計算における数値であり、エネルギーはRF損失正接に比例して失われる。RF損失正接が低いということは、材料に失われる信号が少ないことを意味する。集積回路デバイス10からのRF損失の量は、プライマリコーティング18とセカンダリコーティング22のRF損失正接に依存する。
【0026】
ハイブリッドコーティング15はまた、集積回路デバイス10の取り扱いによってウェーハ12の上面の特徴部が傷ついたり損傷したりするのを防止する。集積回路デバイス10の特徴部が損傷すると、集積回路デバイス10は使用不可能になり、交換が必要になることがあり、これにはコストと時間がかかる。
【0027】
集積回路デバイス10などの集積回路デバイスは、多くの業界で幅広い用途を有する。コーティングは、回路特徴部を保護するのに望ましいが、使用されるコーティング材料に応じて、特徴部の間隔とデバイスのRF損失との間に大きなトレードオフが生じることがある。
【0028】
BCBベースのポリマーは、低いRF損失正接を有し、低解像度(つまり、低アスペクト比)のパターン形成が可能である。より具体的には、RF損失正接とBCBベースのポリマーの厚さとの間には逆の関係がある。例えば、BCBベースのポリマーの厚さを2倍にしてBCB層(例えば、プライマリコーティング18)を厚くすると、対応するRF損失正接を有することができる。したがって、プライマリコーティング18は、ウェーハ12の大部分をコーティングするのに適しており、長距離のエンドツーエンドのRF信号伝送をサポートする。しかし、より厚いBCB層は、材料のアスペクト比の要件により、BCB層により広い開口部(開口部20など)を必要とする。開口部が広くなると、より大きなウェーハ表面のコンタクト(例えば、コンタクト14)を必要とし、デバイスからのRF損失が増加することになるインダクタンスを増加する。
【0029】
一方、SU-8は高解像度(つまり、高アスペクト比)のパターン形成が可能である。例えば、SU-8では、最大約200:1のアスペクト比を有する特徴部のパターン化が可能である。しかし、SU-8のRF損失正接は、通常、同じ厚さのBCBベースのポリマーのRF損失正接よりも約1桁大きくなる。SU-8層(例えば、セカンダリコーティング22)の厚さを増すと、RF損失を大幅に増加させることがある。したがって、セカンダリコーティング22は、デバイスのより大きな部分にわたってRF損失が増加するため、ウェーハ12の全体(または大部分)を覆うのにプライマリコーティング18よりも効果が低くなる。
【0030】
ハイブリッドコーティング15は、プライマリコーティング18とセカンダリコーティング22の特性を組み合わせて活用し、集積回路デバイス10の性能を向上させる。集積回路デバイス10は、ウェーハ12の表面の大部分を覆うプライマリコーティング18の低いRF損失正接により、ウェーハ12の表面の大部分にわたって低いRF損失の利点を維持する。つまり、セカンダリコーティング22のRF損失正接が比較的高いとしても、RF信号線がプライマリコーティング18に比べてセカンダリコーティング22と接触する距離が非常に短いため、最終製品の損失に大きな影響を与えることはない。集積回路デバイス10はまた、限られた場所(例えば、開口部20内)でセカンダリコーティング18を戦略的に使用することにより、高アスペクト比パターン化の利点も保持し、高アスペクト比の特徴部(例えば、ビア24)を形成する。ハイブリッドコーティング15の代わりにプライマリコーティング18とセカンダリコーティング22のいずれか一方のみを使用すると、集積回路デバイス10のRF損失が増加し、性能に悪影響を与える可能性がある。
【0031】
ハイブリッドコーティング15により、集積回路デバイス10上に高アスペクト比のビア24を形成できるようになり、これにより、ウェーハ12上の特徴部をビア24を介してハイブリッドコーティング15上の特徴部に接続するために、ハイブリッドコーティング15の層が相互接続層として使用されることを可能にする。このように使用すると、ハイブリッドコーティング15はまた、ウェーハ12の表面上の特徴部の圧縮も可能にする。具体的には、ビア24は、製造中にコンタクト14の露出した表面領域内に設置される必要があるため、コンタクト14はビア24の開口部よりも広くなる必要がある。したがって、コンタクト14のサイズに少なくとも部分的に基づいて、別の接続(別のビア)をビア24から分離する必要がある。より広い(例えば、アスペクト比が低い)ビアに対応するためにより大きなコンタクトを使用すると、個々のビアの間隔を広げる必要があり、特に高周波ではウェーハ上で信号強度が失われる。高アスペクト比ビア24は、BCBなどの材料で形成された従来のビアよりも狭くすることができ、そのため隣接するビア及び下層の特徴部は、ウェーハ12の表面上のビア24により近づけて位置付けられることができる。つまり、ハイブリッドコーティング15では、隣接するビア24はプライマリコーティング18(BCBなど)のみを備えたウェーハ上の同等のビアよりも、より近くに位置付けられることができる。高アスペクト比ビア24を備えたハイブリッドコーティング15によって可能になる、ウェーハ12の上面におけるこの特徴部の圧縮により、集積回路デバイス10上の特徴部の密度を高め、及び/またはデバイス全体を小型化できるようにする。
【0032】
RF損失は、高周波数、かつ可能な限り強力な信号が求められる用途において、集積回路デバイスの性能に最も大きな影響を与えることができる。したがって、高アスペクト比ビア24を備えたハイブリッドコーティング15は、集積回路デバイス10の高周波用途に特に有用になり得る。例えば、高アスペクト比ビア24を備えたハイブリッドコーティング15は、5Gブロードバンドセルラーネットワーク技術やその他の高周波GaN on SiCまたはGaN on Si MMICにメリットをもたらすことがある。
【0033】
図2は、ハイブリッドコーティング115及びテーパ付き高アスペクト比ビア124を備える集積回路デバイス100の概略断面図である。集積回路デバイス100は、ウェーハ112、コンタクト114A~114C、ハイブリッドコーティング115、相互接続部116、及び上部特徴部117を含む。ハイブリッドコーティング115は、テーパ状の開口部120を画定し、角度の付いた側壁121を有するプライマリコーティング118、及びテーパ状のビア124を画定し、角度の付いた側壁126を有するセカンダリコーティング122を含む。
図1には、ハイブリッドコーティングの厚さD、開口部の幅E、及びビアの幅Fも示されている。集積回路デバイス100は、
図1の集積回路デバイス10を参照して上で説明したものと基本的に同じ構造及び機能を備えているが、集積回路デバイス100には、(例えば、
図1に示されているような)直線状壁の開口部及び/またはビアではなく、コンタクト114A~114Cのスタック、角度付き側壁121を備えたテーパ状の開口部120、及び角度付き側壁126を備えたテーパ状のビア124が含まれている。
【0034】
集積回路デバイス100の所望の特性に応じて、単一のコンタクト(例えば、
図1のコンタクト14)の代わりにコンタクト114A~114Cのスタックを利用することが望ましくなり得る。コンタクト114A~114Cのスタックは、集積回路デバイス100内で、集積回路デバイス10(
図1に示す)内のコンタクト14と本質的に同じ構造及び機能を有する。コンタクト114A~114Cは、ウェーハ112の上面に積み重ねられている。各コンタクト114A~114Cは電気コンタクト材料である。例えば、各コンタクト114A~114Cは、個別の金属層であってよく、これらが共にコンタクト114A~114Cのスタックを形成する。コンタクト114A~114Cのスタックは、開口部120及びビア124がコンタクト114A~114Cの上になるように位置付けられている。コンタクト114A~114Cのうちの一番上のコンタクト(例えば、
図2のコンタクト114C)は、ビア124によって露出され、コンタクト114A~114Cのうちの一番上のコンタクトは、相互接続部116との電気的接続を形成することができる。
図2は、3つのコンタクト114A~114Cを有する集積回路デバイス100を示しているが、他の例では、より多くの、またはより少ないコンタクト114を含むことができる。集積回路デバイス100は、任意の適切な数のコンタクト114を含むことができる。
【0035】
コンタクト114A~114Cは、ウェーハ112上の特徴部の所望の間隔に基づいて、任意の適切なサイズであってもよい。各コンタクト114A~114Cは、同じ寸法、または異なる寸法を有してもよい。
図2に示すように、コンタクト114A~114Cはビア幅Fよりも広い幅を有することができる。したがって、コンタクト114A~114Cの一部分は、ウェーハ112とハイブリッドコーティング115との間にあってもよい。例えば、コンタクト114A~114の一部分は、ウェーハ112と(
図2に示すように)プライマリコーティング118ではないセカンダリコーティング122との間にあってもよく、また、コンタクト114A~114Cの一部分は、ウェーハ112と(
図1に示すように)プライマリコーティング118及びセカンダリコーティング122の両方との間にあってもよい。コンタクト114A~114Cの各々は、セカンダリコーティング122とプライマリコーティング118内に同じ距離、または異なる距離で横方向に延びることができる。
【0036】
コンタクト114A~114Cの厚さは変化する可能性があるため、開口部120の高さ及びビア124の高さ(開口部120の有効高さ及びビア124の有効高さ)は、コンタクト114A~114Cの上面からではなく、ウェーハ112の上面から測定することができる。さらに、コンタクト114A~114Cの幅が(
図2に示すように)等しくない場合、開口部120の高さは開口部120の幅(幅E)に沿って変化する。したがって、開口部120の有効高さとビア124の有効高さは、開口部120とビア124のアスペクト比を決定するための便利な測定値である。
【0037】
開口部120は、側壁121によってプライマリコーティング118内に画定される。側壁121には角度が付けられ、またはテーパ状になっている。開口部120の第1の端部は、ウェーハ112の上面及び/またはウェーハ112の上面に位置付けられた特徴部(コンタクト114A~114Cなど)に隣接する開口部120の第2の端部よりも幅が広い。言い換えれば、開口部120は、ウェーハ112に向かって次第に狭くなっている。開口部120のアスペクト比は、
図1の開口部20に関して上述したように決定されることができ、アスペクト比に関連する開口部120の幅(例えば、幅E)は、側壁121に沿った任意の点で測定され得る。簡潔化のために、開口部120の第1の端部での幅Eが
図2に示されている。いくつかの例では、幅Eは、側壁121に沿った中間点から測定され得る。
【0038】
図1に示す側壁21と同様に、側壁121も開口部120の両端付近に輪郭のある、または丸みを帯びたエッジを有することができる。側壁121は、プライマリコーティング118の特性に基づいて、任意の適切なプロファイルを有することができる。例えば、テーパ状側壁121の角度は、プライマリコーティング118の材料特性に依存することができる。
【0039】
同様に、ビア124は、側壁126によってセカンダリコーティング122内に画定される。側壁126には角度が付けられ、またはテーパ状になっている。ビア124の第1の端部は、ウェーハ112の上面及び/またはウェーハ112の上面に位置付けられた特徴部(コンタクト114A~114Cなど)に隣接するビア124の第2の端部よりも幅が広い。言い換えれば、ビア124は、ウェーハ112に向かって次第に狭くなっている。ビア124のアスペクト比は、
図1のビア24に関して上述したように決定されることができ、アスペクト比に関連するビア124の幅(例えば、幅F)は、側壁126に沿った任意の点で測定され得る。簡潔化のために、幅Fは、
図2ではビア124の第1の端部で示されている。いくつかの例では、幅Fは、側壁126に沿った中間点から測定され得る。
【0040】
図1に示す側壁26と同様に、側壁126もビア124の両端付近に輪郭のある、または丸みを帯びたエッジを有することができる。側壁126は、セカンダリコーティング122の特性に基づいて、任意の適切なプロファイルを有することができる。例えば、テーパ状側壁126の角度は、セカンダリコーティング122の材料特性に依存することができる。したがって、テーパ状側壁126の角度は、テーパ状側壁121の角度と同じであってよく、または異なっていてもよい。いくつかの例では(
図2に示すように)、テーパ状側壁126は、テーパ状側壁121よりも急勾配であってもよい(すなわち、テーパ状側壁126の角度は、テーパ状側壁121の角度よりも大きくてもよい)。
【0041】
ハイブリッドコーティング115は、プライマリコーティング118とセカンダリコーティング122の特性を組み合わせて活用し、集積回路デバイス100の性能を向上させる。集積回路デバイス100は、ウェーハ112の表面の大部分を覆うプライマリコーティング118の低いRF損失正接により、ウェーハ112の表面の大部分にわたって低いRF損失の利点を維持する。集積回路デバイス100はまた、限られた場所(例えば、開口部120内)でセカンダリコーティング118を戦略的に使用することにより、高アスペクト比パターン化の利点も保持し、高アスペクト比の特徴部(例えば、ビア124)を形成する。ハイブリッドコーティング115の代わりにプライマリコーティング118とセカンダリコーティング122のいずれか一方のみを使用すると、集積回路デバイス100のRF損失が増加し、性能に悪影響を与えることがある。
【0042】
ハイブリッドコーティング115により、集積回路デバイス100上に高アスペクト比のビア124を形成できるようになり、これにより、ウェーハ112上の特徴部をビア124を介してハイブリッドコーティング115上の特徴部に接続するために、ハイブリッドコーティング115の層が相互接続層として使用されることを可能にする。このように使用すると、ハイブリッドコーティング115はまた、ウェーハ112の表面上の特徴部の圧縮も可能にする。具体的には、ビア124は製造中にコンタクト114A~114Cのスタックの露出表面領域内に配置される必要があるため、コンタクト114A~114Cはビア124の開口部よりも広くなる必要がある。したがって、コンタクト114A~114Cのサイズに少なくとも部分的に基づいて、別の接続(別のビア)をビア124から分離する必要がある。より広い(例えば、アスペクト比が低い)ビアに対応するためにより大きなコンタクトを使用すると、個々のビアの間隔を広げる必要があり、特に高周波ではウェーハ上で信号強度が失われる。高アスペクト比ビア124は、BCBなどの材料で形成された従来のビアよりも狭くすることができ、そのため隣接するビア及び下層の特徴部は、ウェーハ112の表面上のビア124により近づけて位置付けられることができる。つまり、ハイブリッドコーティング115では、隣接するビア124はプライマリコーティング118(BCBなど)のみを備えたウェーハ上の同等のビアよりも、より近くに位置付けられることができる。高アスペクト比ビア124を備えたハイブリッドコーティング115によって可能になる、ウェーハ112の上面におけるこの特徴部の圧縮により、集積回路デバイス100上の特徴部の密度を高め、及び/またはデバイス全体を小型化できるようにする。
【0043】
RF損失は、高周波数で、かつ可能な限り強力な信号が求められる場合において、集積回路デバイスの性能に最も大きな影響を与えることができる。したがって、高アスペクト比ビア124を備えたハイブリッドコーティング115は、集積回路デバイス100の高周波用途に特に有用になり得る。例えば、高アスペクト比ビア124を備えたハイブリッドコーティング115は、5Gブロードバンドセルラーネットワーク技術やその他の高周波GaN on SiCまたはGaN on Si MMICにメリットをもたらすことがある。
【0044】
ハイブリッド上面コーティング及び高アスペクト比のビアを有する集積回路デバイス(例えば、集積回路デバイス10及び100)の製造について、
図3~
図4Fを参照して説明する。このセクションでは、仕掛品(WIP)特徴部の連続した反復は、連続した文字(例えば、「300A」、「300B」など)で示され、WIP特徴部は、一般に共通の参照番号で参照され得る。
【0045】
説明を容易にするために、
図3~
図4Fを共に説明する。
図3は、集積回路デバイス(例えば、
図1及び
図2にそれぞれ示される集積回路デバイス10及び100)のためのハイブリッドコーティング及び高アスペクト比ビアを製造するためのプロセス200のステップを示すプロセスフロー図である。
図4A~
図4Fは、集積回路デバイスWIP300のためのハイブリッドコーティング319及び高アスペクト比ビア322を製造するためのステップ210~222を示す概略断面側面図である。集積回路デバイスWIP300及びその構成部品は、工程内差異が指摘されている点を除いて、集積回路デバイス10及び100ならびにその構成部品(それぞれ
図1及び
図2を参照して上で説明したもの)と構造が実質的に同様である。
【0046】
図4Aは、ウェーハ310とその上に位置付けられたコンタクト312を含む集積回路デバイスWIP300Aを示す。プロセス200のステップ210では、ウェーハ310には、プライマリコーティング314Aがコーティングされ、集積回路デバイスWIP300B(
図4Bに示す)を形成する。例えば、プライマリコーティング314Aは、ウェーハ310上にスピンコーティングされることも、BCBを堆積するのに適した他のいずれかのプロセスによって堆積されることもできる。プライマリコーティング314Aは、ウェーハ310及びコンタクト312の上面に層を形成する。
【0047】
ステップ212では、プライマリコーティング314Aに露光、現像、エッチング、または現像とエッチングの組み合わせが行われ、プライマリコーティング314Aをパターン化し、低アスペクト比の開口部316を形成する。現像またはエッチングのプロセスの選択は、プライマリコーティング314Aの特性に依存し得る。低アスペクト比開口部316を形成した後に、プライマリコーティング314Aは硬化されることができる。プライマリコーティング314Aを硬化する前に、所望の収率に応じて、プライマリコーティング314Aの追加の処理ステップを含めることができる。
図4Cに示すように、結果として得られる集積回路デバイスWIP300Cには、低アスペクト比の開口部316がパターン化された硬化したプライマリコーティング314Bが含まれる。
【0048】
ステップ214では、ウェーハ310上のプライマリコーティング314Bにセカンダリコーティング318Aをコーティングして、集積回路デバイスWIP300Cを平坦化し、ハイブリッドコーティング320A(
図4Dに示す)を備えた集積回路デバイスWIP300Dを形成する。例えば、セカンダリコーティング318Aは、ウェーハ310上(プライマリコーティング314Bの上)にスピンコーティングされるか、またはSU-8を堆積するのに適した他のプロセスによって堆積されることができ、その後、セカンダリコーティング318Aがソフトベークされることができる。セカンダリコーティング318Aは、低アスペクト比の開口部316がプライマリコーティング314に形成された後にのみ堆積される。セカンダリコーティング318Aは、低アスペクト比の開口部316を完全に埋めることができる。ハイブリッドコーティング320Aには、プライマリコーティング314B、低アスペクト比の開口部316、及びセカンダリコーティング318Aが含まれる。
【0049】
ステップ216では、セカンダリコーティング318Aが露光され、現像(またはエッチング)されてセカンダリコーティング318Aをパターン化し、セカンダリコーティング318A内に高アスペクト比のビア322と低アスペクト比の開口部316を形成する。現像プロセスかエッチングプロセスの選択は、セカンダリコーティング318Aの特性に依存することがある。結果として得られる集積回路デバイスWIP300Eには、高アスペクト比のビア322でパターン化されたセカンダリコーティング318Bが含まれる(
図4Eに示されている)。したがって、ハイブリッドコーティング320Bは、プライマリコーティング314B、低アスペクト比の開口部316、セカンダリコーティング318B、及び高アスペクト比のビア322を含む。
図4Eに示すように、高アスペクト比ビア322のアスペクト比は、低アスペクト比開口部316のアスペクト比よりも大きい。高アスペクト比ビア322は、コンタクト312を露出する。
【0050】
ステップ218では、上側金属324がパターン化され、プライマリコーティング314B、セカンダリコーティング318B、及びコンタクト312の露出部分の上でウェーハ310上にメッキされる。結果として得られる集積回路デバイスWIP300Fには、少なくとも部分的に上側金属324によって覆われたハイブリッドコーティング320Bと高アスペクト比ビア322(
図4Fに示す)が含まれる。
【0051】
完全に製造された集積回路デバイスWIP300Fは、
図1~
図2の集積回路デバイス10及び100の実施形態であってもよく、
図1~2に関して上で説明した特徴部の任意の組み合わせを含むことができる。さらに、プロセス200のステップ212及びステップ216で説明したパターン形成ステップは、同じ製造プロセス中にウェーハ全体にわたって低アスペクト比の開口部と高アスペクト比のビアの複数のペアを形成するために使用されてもよい。
【0052】
図5は、ハイブリッドコーティング412における高アスペクト比ビア414A~414Dの間隔を示す集積回路デバイス400の概略上面図である。集積回路デバイス400には、ウェーハ410、ハイブリッドコーティング412、及び相互接続413が含まれる。ハイブリッドコーティング412にはビア414A~414Dが含まれる。
図5には、中心間距離Gも示されている。集積回路デバイス400は、
図1~
図2の集積回路デバイス10及び100を参照して上で説明したものと本質的に同じ構造及び機能を備えているが、集積回路デバイス400には、相互接続413によって接続された複数のビア414A~414Dが含まれている。
【0053】
ビア414A~414Dは、ハイブリッドコーティング412に形成された開口部またはチャネルである。ビア414A~414Dは、ハイブリッドコーティング412内で間隔を空けている。いくつかの例では、ビア414A~414Dの隣接するビアの間にあるハイブリッドコーティング412の一部分には、プライマリコーティング(例えば、
図1~2のプライマリコーティング18または118)とセカンダリコーティング(例えば、
図1~2のセカンダリコーティング22または122)の両方が含まれ得る。より具体的には、ビア414A~414Dの隣接するビアは、それぞれセカンダリコーティングで囲まれ、プライマリコーティングは囲まれたビア間の空間に延在することができる。他の例では、ビア414A~414Dの隣接するビアの間にあるハイブリッドコーティング412の一部分は、セカンダリコーティングのみを含む。つまり、ハイブリッドコーティング412のプライマリコーティング内の単一の開口部(例えば、
図1~
図2の開口部20または120)を埋めるセカンダリコーティング内に複数のビア414が形成されることができる。
【0054】
各ビア414A~414Dは、
図1のビア24及び/または
図2のビア124を参照して上記で説明したものと本質的に同じ構造及び機能を有することができる。
図5は、4つのビア414A-414Dを備えた集積回路デバイス400を示しているが、他の例では、より多くのまたはより少ないビア414を含むことができる。集積回路デバイス400は、所望の回路トポロジーに適した任意の数のビア414を含むことができる。さらに、ビア414A~414Dは、円形(例えば、ビア414A及び414D)、長方形、正方形(例えば、ビア414B及び414C)、またはその他の適切な丸型、多角形、または不規則な形状など、任意の適切な形状にすることができる。ビア414A~414Dの各々は、同じ形状、または異なる形状を有し得る。任意の2つ以上のビア414は、相互接続(つまり、上部金属)413によって電気的に接続され得る。
【0055】
ビア414A~414Dの隣接するビアは、中心間距離Gだけ離れている。例えば、距離Gは、90マイクロメートル(μm)未満であってもよい。いくつかの例では、距離Gは約40μmになり得る。ビア414A~414Dの隣接するビアの間にあるハイブリッドコーティング412の部分にプライマリコーティングとセカンダリコーティングの両方が含まれる場合、距離Gは約40μmになり得る。いくつかの例では、距離Gは約20μmになり得る。ビア414A~414Dの隣接するビアの間にあるハイブリッドコーティング412の一部分が、セカンダリコーティングのみを含む場合、距離Gは約20μmになり得る。距離Gは、各ビア414A~414Dの幅、及び/または下層のコンタクト(例えば、
図1~
図2のコンタクト14またはコンタクト114A~114C)、またはウェーハ410の表面上のマイクロエレクトロニクス特徴部の望ましい配置(つまり、下層の回路の設計ルール)に応じて異なり得る。
【0056】
図1及び
図2を参照して上で説明したように、ハイブリッドコーティング412は、プライマリコーティングとセカンダリコーティングの特性を組み合わせて活用し、集積回路デバイス400の性能を向上させる。集積回路デバイス400は、ウェーハ410の表面の大部分を覆うハイブリッドコーティング412のプライマリコーティングの低RF損失正接により、ウェーハ410の表面の大部分にわたって低RF損失の利点を維持する。集積回路デバイス400はまた、ハイブリッドコーティング412のセカンダリコーティングを限られた場所で戦略的に使用することにより、高アスペクト比の特徴部(例えば、ビア414A~414D)を形成する高アスペクト比パターン化の利点を保持する。ハイブリッドコーティング412の代わりにプライマリコーティングとセカンダリコーティングのいずれか一方のみを使用すると、集積回路デバイス400のRF損失が増加し、性能に悪影響を与えることがある。
【0057】
ハイブリッドコーティング412により、集積回路デバイス400上に高アスペクト比のビア414A~414Dを形成できるようになり、これにより、ウェーハ410上の特徴部をビア414A~414Dおよび相互接続413を介してハイブリッドコーティング412上の特徴部に接続するために、ハイブリッドコーティング412の層が相互接続層として使用されることを可能にする。このように使用すると、ハイブリッドコーティング412はまた、ウェーハ410の表面上の特徴部の圧縮も可能にする。具体的には、個々のビア414A~414Dは製造中に露出したコンタクト表面領域内に設置される必要があるため、コンタクト(例えば、
図1に示すコンタクト14)は、それぞれの対応するビア414A~414Dの開口部よりも広くなる必要がある。したがって、別の接続(別のビア)は、少なくとも部分的にコンタクトのサイズに基づいて、ビア414A~414Dの他の接続から分離される必要がある。より広い(例えば、アスペクト比が低い)ビアに対応するためにより大きなコンタクトを使用すると、個々のビアの間隔を広げる必要があり、特に高周波ではウェーハ上で信号強度が失われる。高アスペクト比ビア414A~414Dは、BCBなどの材料で形成された従来のビアよりも狭くすることができ、そのため隣接するビア414A~414Dのうち1つ及び下層の特徴部は、共にウェーハ410の表面上でより近づけて位置付けられることができる。つまり、ハイブリッドコーティング412では、ビア414A~414Dはプライマリコーティング(例えば、BCB)のみを備えたウェーハ上の同等のビアよりも、共により近くに位置付けられることができる。高アスペクト比ビア414A~414Dを備えたハイブリッドコーティング412によって可能になる、ウェーハ410の上面におけるこの特徴部の圧縮により、集積回路デバイス400上の特徴部の密度を高め、及び/またはデバイス全体の小型化が可能になる。
【0058】
RF損失は、高周波数で、かつ可能な限り強力な信号が求められる場合において、集積回路デバイスの性能に最も大きな影響を与えることができる。したがって、高アスペクト比ビア414A~414Dを備えたハイブリッドコーティング412は、集積回路デバイス400の高周波用途に特に有用になり得る。例えば、高アスペクト比ビア414A~414Dを備えたハイブリッドコーティング412は、5Gブロードバンドセルラーネットワーク技術やその他の高周波GaN on SiCまたはGaN on SiMMICにメリットをもたらすことがある。
【0059】
可能な実施形態の考察
以下は、本発明の可能な実施形態の非排他的な説明である。
【0060】
集積回路デバイス用の相互接続層は、相互接続層の主要部分を形成する低無線周波数(RF)損失のプライマリコーティングと、プライマリコーティングに形成された開口部と、開口部内の高アスペクト比のパターン化可能なセカンダリコーティングと、セカンダリコーティングに形成されたビアと、を含む。ビアのアスペクト比は、開口部のアスペクト比よりも大きい。
【0061】
先述の段落の相互接続層は、任意選択で、追加的に、及び/または代替的に以下の特徴、構成、及び/または追加構成要素のいずれか1つ以上を含むことができる。
【0062】
プライマリコーティングは、セカンダリコーティングとは異なる組成を有することができる。
【0063】
プライマリコーティングは、ベンゾシクロブテン(BCB)ベースのポリマーであり得る。
【0064】
セカンダリコーティングは、部分あたり平均8個のエポキシ官能基を有する高コントラストのエポキシベースのネガ型フォトレジスト(SU-8)であってもよい。
【0065】
プライマリコーティングのRF損失正接は、セカンダリコーティングのRF損失正接よりも小さくてもよい。
【0066】
セカンダリコーティングの有効厚さは、プライマリコーティングの厚さと少なくとも同じ厚さであってもよい。
【0067】
ビア24のアスペクト比は、0.6より大きくてもよい。
【0068】
ビア24のアスペクト比は、1.0より大きくてもよい。
【0069】
ビアの直径は、60マイクロメートル(μm)未満であってよく、プライマリコーティングの厚さは、20μmより大きくてよい。
【0070】
ビアの直径は、20μm未満であってよい。
【0071】
プライマリコーティングの厚さは、30μmより大きくてよい。
【0072】
集積回路デバイスは、ウェーハと、ウェーハを少なくとも部分的に覆う低無線周波数(RF)損失のプライマリコーティング、ウェーハ上に位置付けられた特徴部を露出させるためにプライマリコーティングに形成された開口部、開口部内の高アスペクト比のパターン化可能なセカンダリコーティング、及びセカンダリコーティングに形成されたビアを含む。ビアのアスペクト比は、開口部のアスペクト比よりも大きい。
【0073】
先述の段落の集積回路デバイスは、任意選択で、追加的に、及び/または代替的に以下の特徴、構成、及び/または追加構成要素のいずれか1つ以上を含むことができる。
【0074】
プライマリコーティングは、セカンダリコーティングとは異なる組成を有することができる。
【0075】
プライマリコーティングは、ベンゾシクロブテン(BCB)ベースのポリマーであり得る。
【0076】
セカンダリコーティングは、部分あたり平均8個のエポキシ官能基を有する高コントラストのエポキシベースのネガ型フォトレジスト(SU-8)であってもよい。
【0077】
集積回路デバイスは、モノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)であってもよい。
【0078】
集積回路デバイスは、10GHzより大きな動作周波数を有することができる。
【0079】
集積回路デバイスからの無線周波数(RF)損失を低減する方法は、集積回路デバイスウェーハ上に低RF損失のプライマリコーティングを堆積すること、ウェーハ上に位置付けられた特徴部を露出させるためにプライマリコーティングに開口部を形成すること、高アスペクト比のパターン化可能なセカンダリコーティングを開口部内に堆積すること、及びセカンダリコーティングにビアを形成することが含まれる。
【0080】
先述の段落の方法は、任意選択で、追加的に、及び/または代替的に以下の特徴、構成動作、及び/または追加構成要素のいずれか1つ以上を含むことができる。
【0081】
プライマリコーティングは、セカンダリコーティングとは異なる組成を有することができる。
【0082】
プライマリコーティングは、ベンゾシクロブテン(BCB)ベースのポリマーであってもよく、セカンダリコーティングは、部分あたり平均8個のエポキシ官能基を有する高コントラストのエポキシベースのネガ型フォトレジスト(SU-8)であってもよい。
【0083】
本方法は、集積回路デバイスを10GHzより大きな周波数で動作させることをさらに含むことができる。
【0084】
本発明は、例示的な実施形態(複数可)を参照して説明されてきたが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱せずに、様々な変更を行なうことができ、均等物を実施形態の要素の代わりに用いることができることを理解するであろう。加えて、本発明の基本的な範囲から逸脱せずに、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるための多くの変形がなされてもよい。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態(複数可)に限定されることがないが、添付の特許請求の範囲に収まる全ての実施形態を含むことが意図される。
【国際調査報告】