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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-19
(54)【発明の名称】再構成可能なトレイ係合アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B65B 43/46 20060101AFI20241212BHJP
   B65B 43/48 20060101ALI20241212BHJP
   B65B 7/28 20060101ALN20241212BHJP
【FI】
B65B43/46 B
B65B43/48
B65B7/28 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538068
(86)(22)【出願日】2022-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-08-15
(86)【国際出願番号】 US2022053457
(87)【国際公開番号】W WO2023122057
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】63/292,014
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504075588
【氏名又は名称】グラフィック パッケージング インターナショナル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】ウォルシュ,ジョセフ,シー.
(72)【発明者】
【氏名】ストランド,スコット,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ウッドワード,マーク
【テーマコード(参考)】
3E030
3E049
【Fターム(参考)】
3E030AA01
3E030BB01
3E030CA01
3E030DA01
3E030EA01
3E030EB01
3E049AA05
3E049AB03
3E049BA04
3E049DB01
3E049FA06
(57)【要約】
トレイ係合アセンブリは、第1の垂直支持体と、第2の垂直支持体と、第1の垂直支持体に連結された第1のガイドレールと、第2の垂直支持体に連結された第2のガイドレールであって、少なくとも1つのトレイを少なくとも部分的に受容するためのポケットが第1のガイドレールと第2のガイドレールとの間に画定されるように第1のガイドレールから離間されている第2のガイドレールと、少なくとも1つのトレイと係合するためにそれぞれのガイドレールに枢動可能に結合された複数のトレイ係合部材と、を含んでいる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の垂直支持体と、
第2の垂直支持体と、
前記第1の垂直支持体に連結された第1のガイドレールと、
前記第2の垂直支持体に連結された第2のガイドレールであって、少なくとも1つのトレイを少なくとも部分的に受け入れるために前記第1のガイドレールと第2のガイドレールとの間にポケットが画定されるように、前記第1のガイドレールから離間されている第2のガイドレールと、
少なくとも1つのトレイを係合するためにそれぞれのガイドレールに枢動可能に結合されている複数のトレイ係合部材と、を備えたトレイ係合アセンブリ。
【請求項2】
前記複数のトレイ係合部材は、前記ポケット内に伸張している、請求項1に記載のトレイ係合アセンブリ。
【請求項3】
前記トレイ係合アセンブリは、上流端と、下流端と、前記上流端から前記下流端に延在する機械方向とを画定し、前記複数のトレイ係合部材は、前記機械方向にほぼ垂直な横方向に、前記第1のガイドレールおよび前記第2のガイドレールのそれぞれに対して調節可能である、請求項2に記載のトレイ係合アセンブリ。
【請求項4】
前記第1のガイドレールは第1の上側ガイドレールであり、前記トレイ係合アセンブリは、前記第1の上側ガイドレールに結合された第1の下側ガイドレールと、前記複数のトレイ係合部材のうちの前記第1の上側ガイドレールに枢動可能に結合された少なくとも1つのトレイ係合部材と、前記複数のトレイ係合部材のうちの前記第1の下側ガイドレールに枢動可能に結合された少なくとも1つのトレイ係合部材と、をさらに備える、請求項3に記載のトレイ係合アセンブリ。
【請求項5】
前記第1の下側ガイドレールは、垂直方向に沿って前記第1の上側ガイドレールに対して選択的に調整可能であり、前記垂直方向は、前記機械方向および前記横方向の各々にほぼ垂直である、請求項4に記載のトレイ係合アセンブリ。
【請求項6】
カップリングが、前記第1の上側ガイドレールと、前記第1の上側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材と、前記第1の下側ガイドレールと、前記第1の下側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材との各々を通って少なくとも部分的に延在する、請求項4に記載のトレイ係合アセンブリ。
【請求項7】
前記複数のトレイ係合部材のうちの前記第1の上側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材は、前記ポケット内の第1の回転位置に位置決め可能であり、前記複数のトレイ係合部材のうちの前記第1の下側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材は、前記ポケット内の第2の回転位置に位置決め可能であり、前記第1の回転位置は、前記第2の回転位置とは異なる、請求項6に記載のトレイ係合アセンブリ。
【請求項8】
前記第2のガイドレールは第2の上側ガイドレールであり、前記トレイ係合アセンブリは、前記第2の上側ガイドレールに結合された第2の下側ガイドレールと、前記複数のトレイ係合部材のうちの前記第2の上側ガイドレールに枢動可能に結合された少なくとも1つのトレイ係合部材と、前記複数のトレイ係合部材のうちの前記第2の下側ガイドレールに枢動可能に結合された少なくとも1つのトレイ係合部材とをさらに備える、請求項6に記載のトレイ係合アセンブリ。
【請求項9】
前記第1の上側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材、前記第1の下側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材、前記第2の上側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材、及び前記第2の下側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材はそれぞれ、前記ポケット内に少なくとも部分的に受け入れられて前記少なくとも1つのトレイと少なくとも部分的に係合するように位置決めされる、請求項8に記載のトレイ係合アセンブリ。
【請求項10】
前記第1の上側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材、前記第1の下側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材、前記第2の上側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材、及び前記第2の下側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材はそれぞれ、前記ポケット内において前記機械方向に対して概ね斜めに位置決めされる、請求項9に記載のトレイ係合アセンブリ。
【請求項11】
第1の取り付け装置が前記第1の垂直支持体に結合され、第2の取り付け装置が前記第2の垂直支持体に結合され、前記第1の取り付け装置は、前記第1の垂直支持体に結合された第1の部分と、前記第1の取り付け装置の前記第1の部分および前記第1のガイドレールのそれぞれに結合された第2の部分と、を備え、前記第2の取り付け装置は、前記第2の垂直支持体に結合された第1の部分と、前記第2の取り付け装置の前記第1の部分および前記第2のガイドレールの各々に結合された第2の部分とを備える、請求項3に記載のトレイ係合アセンブリ。
【請求項12】
前記第1の取り付け装置の前記第2の部分は、前記横方向に沿って移動可能に前記第1の取り付け装置の前記第1の部分に結合され、前記第2の取り付け装置の前記第2の部分は、前記横方向に沿って移動可能に前記第2の取り付け装置の前記第1の部分に結合されている、請求項11に記載のトレイ係合アセンブリ。
【請求項13】
第1の垂直支持体を得ることと、
第2の垂直支持体を得ることと、
第1のガイドレールを前記第1の垂直支持体に結合することと、
前記第1のガイドレールが第2のガイドレールから離間し、少なくとも1つのトレイを少なくとも部分的に受け入れるために前記第1のガイドレールと前記第2のガイドレールとの間にポケットが画定されるように、前記第2のガイドレールを前記第2の垂直支持体に結合することと、
複数のトレイ係合部材を、少なくとも1つのトレイと係合するためにそれぞれのガイドレールに枢動可能に結合することと、を含む方法。
【請求項14】
前記複数のトレイ係合部材は、前記ポケット内に伸張している、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のガイドレールおよび前記第2のガイドレールは、上流端と、下流端と、前記上流端から前記下流端に延在する機械方向とを画定するように配置され、前記複数のトレイ係合部材は、前記機械方向にほぼ垂直な横方向に調節可能であるように、前記第1のガイドレールおよび前記第2のガイドレールのそれぞれに枢動可能に結合されている、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記複数のトレイ係合部材のうちの少なくとも1つのトレイ係合部材を、前記第1のガイドレールおよび前記第2のガイドレールのそれぞれに対して横方向に移動させることをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のガイドレールは第1の上側ガイドレールであり、当該方法は、第1の下側ガイドレールを第1の上側ガイドレールに結合することを含み、前記複数のトレイ係合部材をそれぞれのガイドレールに枢動可能に結合することは、前記複数のトレイ係合部材のうちの少なくとも1つのトレイ係合部材を前記第1の上側ガイドレールに枢動可能に結合することを含み、前記複数のトレイ係合部材をそれぞれのガイドレールに枢動可能に結合することは、前記複数のトレイ係合部材のうちの少なくとも1つのトレイ係合部材を前記第1の下側ガイドレールに枢動可能に結合することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の下側ガイドレールを前記第1の上側ガイドレールに結合することは、前記機械方向および前記横方向の各々にほぼ垂直である垂直方向に沿って前記第1の下側ガイドレールを前記第1の上側ガイドレールに対して選択的に調整可能であるように結合することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の下側ガイドレールを前記垂直方向に沿って前記第1の上側ガイドレールに対して調整することさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記複数のトレイ係合部材をそれぞれのガイドレールに結合することは、前記第1の上側ガイドレール、前記第1の上側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材、前記第1の下側ガイドレール、及び前記第1の下側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材の各々を少なくとも部分的に通して伸張するようにカップリングを位置決めすることを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記複数のトレイ係合部材をそれぞれのガイドレールに結合することは、前記複数のトレイ係合部材のうちの前記少なくとも1つのトレイ係合部材を前記ポケット内の第1の回転位置で前記第1の上側ガイドレールに枢動可能に結合することを含み、前記複数のトレイ係合部材をそれぞれのガイドレールに結合することは、前記複数のトレイ係合部材のうちの前記少なくとも1つのトレイ係合部材を前記ポケット内の第2の回転位置において前記第1の下側ガイドレールに枢動可能に結合することを含み、前記第1の回転位置は前記第2の回転位置とは異なる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第2のガイドレールは第2の上側ガイドレールであり、当該方法は、第2の下側ガイドレールを前記第2の上側ガイドレールに結合することをさらに含み、前記複数のトレイ係合部材をそれぞれのガイドレールに結合することは、前記複数のトレイ係合部材のうちの少なくとも1つのトレイ係合部材を前記第2の上側ガイドレールに枢動可能に結合することを含み、前記複数のトレイ係合部材をそれぞれのガイドレールに結合することは、前記複数のトレイ係合部材のうちの少なくとも1つのトレイ係合部材を前記第2の下側ガイドレールに枢動可能に結合することを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の上側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材、前記第1の下側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材、前記第2の上側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材、及び前記第2の下側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材はそれぞれ、前記ポケット内に少なくとも部分的に受け入れられる少なくとも1つのトレイと少なくとも部分的に係合するように位置決めされる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の上側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材、前記第1の下側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材、前記第2の上側ガイドレールに枢動可能に結合された前記少なくとも1つのトレイ係合部材、及び前記第2の下側ガイドレールに枢動可能に結合された少なくとも1つのトレイ係合部材はそれぞれ、前記ポケット内において前記機械方向に対して概ね斜めに位置決めされる、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
当該方法は、第1の取り付け装置を前記第1の垂直支持体に結合することと、第2の取り付け装置を前記第2の垂直支持体に結合することと、をさらに含み、前記第1の取り付け装置は、前記第1の垂直支持体に結合された第1の部分と、前記第1の取り付け装置の前記第1の部分および前記第1のガイドレールの各々に結合された第2の部分とを備え、前記第2の取り付け装置は、前記第2の垂直支持体に結合された第1の部分と、前記第2の取り付け装置の前記第1の部分および前記第2のガイドレールの各々に結合された第2の部分と、を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の取り付け装置の前記第2の部分は、前記横方向に沿って移動可能に前記第1の取り付け装置の前記第1の部分に結合され、前記第2の取り付け装置の前記第2の部分は、前記横方向に沿って移動可能に前記第2の取り付け装置の前記第1の部分に結合されている、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の取り付け装置の前記第1の部分に対して前記第1の取り付け装置の前記第2の部分の少なくとも一つを前記横方向に沿って移動させることと、前記第2の取り付け装置の前記第1の部分に対して前記第2の取り付け装置の前記第2の部分を前記横方向に沿って移動させることと、をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、2021年12月21日に出願された米国仮特許出願63/292,014 の利益を主張する。
【0002】
引用による補充
2020年11月6日に出願された米国仮特許願63/110,578、2020年11月6日に出願された米国仮特許願63/110,582、2020年11月6日に出願された米国仮特許願63/110,587、2020年12月16日に出願された米国仮特許願63/126,157、2020年12月21日に出願された米国仮特許願63/128,418、2021年1月20日に出願された米国仮特許願63/139,341、2021年4月1日に出願された米国仮特許願63/169,302、2021年4月1日に出願された米国仮特許願63/169,418、2021年4月14日に出願された米国仮特許願63/174,724、2021年4月22日に出願された米国仮特許願63/178,116、2021年5月21日に出願された米国仮特許願63/191,412、2021年11月4日に出願された米国特許出願17/519,080、2021年11月4日に出願された米国特許出願17/519,084、2021年11月4日に出願された米国特許出願17/519,092、2021年11月4日に出願された米国特許出願17/519,097、2021年11月4日に出願された米国特許出願17/519,107、及び2021年12月21日に出願された米国仮特許願63/292,014の開示は、あたかもその全体が本明細書に提示されているかのように、あらゆる目的のために引用により本明細書に補充される。
【0003】
開示の背景
本開示は、概して、容器、トレイ、および/または他の好適な構築物を形成および/または完成させるためのシステムおよび方法に関する。
【発明の概要】
【0004】
一態様によれば、本開示は、概してトレイ係合アセンブリに関し、トレイ係合アセンブリは、第1の垂直支持体と、第2の垂直支持体と、第1の垂直支持体に結合された第1のガイドレールと、第2の垂直支持体に結合された第2のガイドレールであって、少なくとも1つのトレイを少なくとも部分的に受け入れるために、第1のガイドレールと第2のガイドレールとの間にポケットが画定されるように、第1のガイドレールから離間された第2のガイドレールと、少なくとも1つのトレイに係合するためにそれぞれのガイドレールに枢動可能に結合された複数のトレイ係合部材と、を備えている。
【0005】
別の態様によれば、本開示は、第1の垂直支持体を得ることと、第2の垂直支持体を得ることと、第1のガイドレールを第1の垂直支持体に結合することと、第1のガイドレールが第2のガイドレールから離間するように、かつ少なくとも1つのトレイを少なくとも部分的に受け入れるために第1のガイドレールと第2のガイドレールとの間にポケットが画定されるように、第2のガイドレールを第2の垂直支持体に結合することと、複数のトレイ係合部材を少なくとも1つのトレイに係合するために、複数のトレイ係合部材をそれぞれのガイドレールに枢動可能に結合することと、を含む方法に関する。
【0006】
当業者は、以下に列挙される図面を参照して実施形態の以下の詳細な説明を読むことにより、様々な追加の実施形態の上記の利点ならびに他の利点および利益を理解するであろう。上で論じた態様が、個々に、および様々な組合せでの両方で提供されることは、本開示の範囲内である。
【0007】
慣例によれば、以下で論じられる図面の様々な特徴は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。図面における様々な特徴および要素の寸法は、本開示の実施形態をより明確に示すために拡大または縮小され得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の例示的な実施形態によるトレイ係合アセンブリの斜視図である。
図2図1のトレイ係合アセンブリの一部の拡大斜視図である。
図3図1のトレイ係合アセンブリの別の部分の拡大斜視図である。
図4図1のトレイ係合アセンブリの一部の拡大平面図である。
図5】複数のトレイに係合する図1のトレイ係合アセンブリの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
対応する部分は、図面全体を通して対応する参照番号によって指定される。
【0010】
本開示は、概して、食品、例えば、果物または野菜などの物品を保持するためのトレイ、パッケージ、カートン、容器、または他の構造物を調製し、加工し、形成し、および/または仕上げるシステムおよび方法に関する。一実施形態では、本明細書に記載の物品は、トマト(例えば、サクランボトマトなど)、ベリー(例えば、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、イチゴなど。)、リンゴ、オレンジ、タンジェリン、クレメンチン、レモン、ライム、チェリーなどの果実であり得る。別の実施形態では、本明細書に記載の物品は、トレイの実施形態内に少なくとも部分的に配置される製品パッケージ、容器、ボトル、缶などであり得る。当該物品は、例えば、食品および飲料製品を包装するために使用することができる。
【0011】
図1は、本開示の例示的な実施形態によるトレイ20を係合するためのアセンブリ100の例示的な実施形態の斜視図である。図2図4は、トレイ係合アセンブリ100の部分のさらなる図であり、図5は、複数のトレイ20に係合するトレイ係合アセンブリ100の斜視図である。
【0012】
図5に示されるように、トレイ20は、その内部22の周囲にわたって少なくとも部分的に延在する複数のパネルを有し、複数のパネルは、そこから外向きに延在するリム24を有する。トレイ20は、示されるように、概して下向きに先細の構成を有し、1つ以上のトレイ20は、本開示から逸脱することなく、異なる構成を有することができる。アセンブリ100と共に使用するのに適したタイプのトレイは、2020年11月6日に出願された米国仮特許願63/110,578、2020年11月6日に出願された米国仮特許願63/110,582、2020年11月6日に出願された米国仮特許願63/110,587、2020年12月16日に出願された米国仮特許願63/126,157、2020年12月21日に出願された米国仮特許願63/128,418、2021年1月20日に出願された米国仮特許願63/139,341、2021年4月1日に出願された米国仮特許願63/169,302、2021年4月1日に出願された米国仮特許願63/169,418、2021年4月14日に出願された米国仮特許願63/174,724、2021年4月22日に出願された米国仮特許願63/178,116、2021年5月21日に出願された米国仮特許願63/191,412、2021年11月4日に出願された米国特許出願17/519,080、2021年11月4日に出願された米国特許出願17/519,084、2021年11月4日に出願された米国特許出願17/519,092、2021年11月4日に出願された米国特許出願17/519,097、2021年11月4日に出願された米国特許出願17/519,107に記載されており、その各々の開示は、その全体が引用により本明細書に補充される。アセンブリ100と係合されるトレイは、本開示から逸脱することなく、異なる構成を有することができることが理解されるであろう。
【0013】
本明細書で説明されるように、トレイ係合アセンブリ100は、例えば、トレイ20に関するプロセスが、アセンブリ100に接近/進入することから始まり、少なくとも部分的にアセンブリ100に沿って、退出することにより終了することができるように、それ自体に関してシステムを形成することができる。1つ以上のプロセスがそれらの間に生じ得ることが理解されるであろう。トレイ係合アセンブリ100はまた、例えば、2021年12月1日に出願された米国仮特許願63/284,823、及び2022年11月30日に出願された米国特許出願18/071,985に開示されるようなトレイを形成するためのシステムのような、より大きなシステムの一部またはサブシステムとすることができ、その各々の開示全体は、あたかもその全体が本明細書に提示されるかのように、あらゆる目的のために引用により本明細書に補充される。
【0014】
図1に示すように。アセンブリ100は、上流端103及び下流端105を有して構成することができ、機械方向Mは、上流端103から下流端105に概ね画定される。アセンブリ100はまた、本明細書でさらに説明されるように、機械方向Mに概して垂直である、双方向矢印Vによって示される垂直方向にトレイを移動させるように構成することもできる。
【0015】
本明細書で説明されるアセンブリ100の構成要素は、1つ以上のフレーム、例えば、プラットフォーム、脚部、支柱、バー、プラットフォーム、キャスター、それらの接続部分等に支持され得ることが理解されるであろう。上述のように、アセンブリ100は、トレイ20を形成するためのより大型のシステムに結合され、装着され、支持されるか、またはそうでなければそれと協働して配置され得る。これに関して、アセンブリ100は、そのようなシステムの下流端に近接して連結され、取り付けられ、支持され、位置決めされることができる。
【0016】
アセンブリ100は、例えば、1つ以上のトレイ20をその上に支持および搬送するための1つ以上の回転可能に駆動されるベルト、チェーン等を有する、1つ以上のトレイ搬送装置に対して配置することができる。いくつかの実施形態では、1つ以上のフライト、ラグ、または別様に概して直立トレイ係合部材が、それぞれのトレイ20の一部分に係合するために、そのようなベルト、チェーン等に結合されることができる。図示の実施形態では、トレイ搬送装置106は、トレイ係合アセンブリ100の下方に配置された状態で概略的に示されている。これに関して、トレイ搬送装置106は、トレイ20が少なくとも部分的にトレイ係合アセンブリ100に沿って機械方向Mに移動するように、その上で1つ以上のトレイを支持し移動させることができる。
【0017】
また、示されるように、アセンブリ100は、概略的に107で示される蓋装置の下方に配置され得る。蓋装置107は、一つ以上のトレイ20のリム24に蓋フィルムまたは他の被覆構造を適用して、その内部24を覆うように構成することができる。そのような蓋フィルムは、ポリマー材、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)または他のプラスチックなどのフィルムであり得る。一実施形態では、蓋フィルムは、トレイ20のリム24に接着することができる。別の実施形態では、蓋フィルムは、トレイ20のリム24にヒートシールまたは他の方法で結合することができる。蓋装置107はまた、それぞれのトレイ20への蓋フィルムの適用の前および/または後に、蓋フィルムを適切にサイズ設定(例えば、切断、トリミング、ニップなどによる。)するように構成される。
【0018】
図1を継続して参照すると、アセンブリ100は、一対の垂直支持体109(概して、「第1の垂直支持体」および「第2の垂直支持体」である)を含むことができ、各垂直支持体は、複数の細長いスロット113を画定する本体111を有し、細長いスロットを通して、垂直支持体109は、例えば、1つ以上の締結具または他の機械的接続を介して、蓋装置107の一部または蓋装置107に近接する搭載構造に結合されることができる。一実施形態では、垂直支持体109は、アクチュエータ、例えば、ホイール、クランク、ジャッキ等の手動または電気アクチュエータ、空気圧または油圧駆動ピストン等に機械的に連結されることができる。
【0019】
この点に関して、トレイ係合アセンブリ100の1つ以上の部分は、細長いスロット113を通って延在するカップリング部材を駆動させるか、または別様に所望の方向に移動させることによって、蓋装置107に向かって垂直方向Vに、またはそれから離れるように選択的に移動させることができる。垂直支持体109は、本開示から逸脱することなく、アセンブリ100を垂直方向Vに沿って異なる構成で移動させるための他の構造と協働することができることが理解されよう。
【0020】
図2図4をさらに参照すると、各垂直支持体109の下側部分は、それぞれの取り付け装置115に結合することができる。各取り付け装置115は、それぞれの垂直支持体109の本体111に結合されたベース部分または第1の部分117と、1つまたは複数のそれぞれの締結具121を介してそれぞれの第1の部分117に移動可能に結合されたそれぞれの遠位部分または第2の部分119とを含むことができる。それぞれの取り付け装置115の第1の部分117および第2の部分119はそれぞれ、それぞれの第1の部分117およびそれぞれの第2の部分119が少なくとも部分的に入れ子の構成で配置されるように概して段付きの構成を有して示されているが、取り付け装置115の一方または両方の1つまたは複数の部分は、本開示から逸脱することなく異なる構成を有し得ることが理解されよう。
【0021】
一実施形態では、第2の部分119の一方または両方は、それぞれの第1の部分117を通って延在するそれぞれのアパーチャまたはスロット126(図4)と位置合わせするために、それを通って延在するそれぞれのスロット123を含むことができる。
【0022】
この点に関して、それぞれの第2の部分119は、機械方向Mに概して垂直であり、双方向矢印Lによって示される横方向において、それぞれの垂直支持体109に向かう方向又はそれから離れる方向への位置に選択的に位置決めされ得る。そのような横方向への移動は、それぞれのスロットの選択された位置にそれぞれの部分117,119をそれぞれの締結具121により結合することにより行うことができる。それぞれの締結具121の位置は、例えば、1つ以上のワッシャ124、ナット等によって維持することができる。
【0023】
平行で離間した一対の上側ガイドレール125(概して、「第1のガイドレール」および「第2のガイドレール」、または「第1の上側ガイドレール」および「第2の上側ガイドレール」である)は、それぞれの締結具127においてそれぞれの取り付け装置115のそれぞれの第2の部分119に結合することができる。なお、上側ガイドレール125の間隔は、上述した各取り付け装置115の第2部分119の一方または両方の移動によって変更することができる。
【0024】
下側ガイドレール129(概して、「第1のガイドレール」および「第2のガイドレール」、または「第1の下側ガイドレール」および「第2の下側ガイドレール」である)は、それぞれの上側ガイドレール125の下に概ね平行かつ離間した関係で位置決めすることができ、それぞれの締結具131によって上側ガイドレールに結合することができる。締結具131の位置決めは、例えば、ワッシャ、ナット、クリップ、クランプなどを介して維持することができる。図示の実施形態では、離間部材133は、上側ガイドレール125と下側ガイドレール129との間に延在するそれぞれの締結具131の一部分の周りに配置することができる。したがって、離間部材133は、それぞれのガイドレール125、129間に所望の垂直間隔を提供するように、例えば、垂直方向Vに選択的にサイズ決定され、および/またはそれぞれの締結具131に沿って選択的に位置付けられることができる。示されるように、ポケットPまたは動作空間は、各ガイドレール125と各ガイドレール129との間に(横方向Lに)画定され得、それらの間で垂直方向に延在する空間は、本明細書でさらに説明されるように、そこにおいてトレイ係合アセンブリ100の構成要素が移動することができ、また、そこにおいて少なくとも1つのトレイ20が受容され得る。
【0025】
トレイ係合装置100は、それぞれの対の結合されたガイドレール125、129を有するように示されているが、本開示から逸脱することなく、それぞれの下側ガイドレール129を伴わずに、一対の離間したガイドレール125を設けることができることが理解されよう。
【0026】
引き続き図1図5を参照すると、トレイ係合装置100は、それぞれのガイドレール125、129に移動可能に、枢動可能に結合され、ポケットP内に延在する複数のトレイ係合部材135を備えることができる。
【0027】
示されるように、それぞれのトレイ係合部材135は、指状構成を有する概して細長い突出部であり得る。本明細書でさらに説明されるように、トレイ係合部材135は、トレイ20を所望の位置に維持するために、トレイ20のそれぞれの部分に接触し、係合するように構成される。これに関して、トレイ係合部材135は、板紙トレイと係合するのに適した材料、例えばポリマー、金属、及び/又は複合材料で形成することができる。1つ以上のトレイ係合部材135はさらに、1つ以上の強化されたトレイ係合構成または表面特徴、例えば、曲線、切り欠き、フック、カール、刻み目、隆起等を備えることができる。いくつかの実施形態では、トレイ係合部材135は、それぞれのトレイとの係合を強化するためのコーティングまたはスリーブ、例えば、ゴムまたは他のポリマーコーティングまたはスリーブを備えることができる。
【0028】
図示される構成では、一連のトレイ係合部材135は、機械方向Mに沿って離間した関係で提供され、それぞれの上側ガイドレール125の下側部分に結合されることができる。
【0029】
同様に、一連のトレイ係合部材135は、機械方向Mに沿って間隔を空けて設けられ、それぞれの下側ガイドレール129の下側部分に結合され得る。上側ガイドレール125に関連付けられたトレイ係合部材135および下側ガイドレール129に関連付けられたトレイ係合部材135は、概して位置合わせされ、機械的に協働することができるが、トレイ係合部材135のうちの1つまたは複数は、本明細書でさらに説明するように、それぞれのガイドレールに独立して結合し、動作することができることを理解されたい。トレイ係合部材135は、本開示から逸脱することなく、異なる数および/または配置で提供され得ることがさらに理解されるであろう。
【0030】
示されるように、上側および下側トレイ係合部材135のそれぞれの対は、それを通って延在するカップリング137を介して、相互に連結されることができる。カップリング137は、上側ガイドレール125から下側ガイドレール129まで延在する概して細長いねじ付き本体139を有することができ、カップリング137の本体139は、上側フランジ付きヘッド140および下側フランジ付きヘッド140のそれぞれと交差する。
【0031】
カップリング137は、上側ガイドレール125に画定されたそれぞれのスロット141および下側ガイドレール129に画定されたそれぞれのスロット143を通って延在することができ、それにより、カップリング137は、それぞれのスロット141、143を通る選択的な位置決めによって、例えば横方向Lにおいて、ポケットPに向かう方向またはポケットPから離れる方向に移動することができる。
【0032】
カップリング137はまた、それぞれの上側トレイ係合部材135と下側ガイドレール129との間に位置付けられたそれぞれの離間部材145と連結するように構成することもできる。図示の実施形態では、それぞれのカップリング137の本体139は、それぞれの離間部材145を通して少なくとも部分的に受け入れられることができる。いくつかの実施形態では、離間部材145の内面は、カップリング137のねじ付き本体139とねじ係合するためのねじ付き表面を有することができる。いくつかの実施形態では、カップリング137および離間部材145は、ねじ付き構成を欠くことができる。
【0033】
図示された構成では、それぞれの上側トレイ係合部材135は、それぞれの上側ガイドレール125とそれぞれの離間部材145との間に位置決めすることができ、それぞれの下側トレイ係合部材135は、それぞれのカップリング137のそれぞれの下側フランジ付きヘッド140とそれぞれの下側ガイドレール129との間に位置決めすることができる。トレイ係合部材135は、本開示から逸脱することなく、異なる配置構成でそれぞれのガイドレール125、129に連結され得ることが理解されるであろう。
【0034】
したがって、離間部材145は、それぞれの上側トレイ係合部材135と下側トレイ係合部材135との間に所望の垂直間隔を提供するように、垂直方向Vに選択的にサイズ決定することができる。いくつかの実施形態では、離間部材145は、上側ガイドレール125と下側ガイドレール129との間に設けられる離間部材133に比例するサイズにすることができる。いくつかの実施形態では、離間部材145は、垂直方向Vに沿ったそれぞれの上側ガイドレール125および下側ガイドレール129のねじ式または他の選択的な相対的調整を容易にすることができる。
【0035】
トレイ係合部材135、カップリング137及び離間部材145は、一対のガイドレール125,129と一対のガイドレール125,129との間のポケットPの少なくとも一部を介して一体に回転するように上下に対をなして配置することができる。これに関して、カップリング137は、例えば、ポケットPを通る双方向矢印A1、A2の方向に所望の経路でトレイ係合部材135のそれぞれの対を回転させるように、回転駆動部材またはアクチュエータを受容するためのアダプタ凹部147を、それぞれのカップリング137のフランジ付きヘッド140の一方または両方に含むことができる。いくつかの実施形態では、離間部材145は、例えば、それぞれのトレイ係合部材135の位置決めが比較的静的な位置に維持されることが望ましい状況において、それぞれの矢印A1、A2によって示される経路を通る回転に対して所望の抵抗を及ぼすように設けることができる。
【0036】
図示の実施形態では、それぞれの上側トレイ係合部材135は、それぞれの双方向矢印A1、A2に沿ってそれぞれの下側トレイ係合部材135に対してそれぞれの双方向矢印A1、A2に沿って独立して調整可能であり得る。これに関して、それぞれのカップリング137によってそれぞれの上側ガイドレール125に枢動可能に連結されたそれぞれの上側トレイ係合部材135は、ポケットP内の第1の回転位置、例えば、図4に示すような第1の回転位置Xに位置決めすることができる。そして、それぞれのカップリング137によってそれぞれの下側ガイドレール129に枢動可能に結合されたそれぞれの下側トレイ係合部材135は、ポケットP内の第2の回転位置、例えば、図4に示すような第2の回転位置Yに位置決めすることができ、第1の回転位置Xは、第2の回転位置Yとは異なる。
【0037】
図1図5を引き続き参照し、本開示の例示的な実施形態によるトレイ係合アセンブリ100の1つまたは複数の動作を説明する。
【0038】
図示の実施形態では、1つ以上のトレイ20をコンベヤ装置106上に支持することができ、コンベヤ装置106を駆動してトレイ20を機械方向Mに少なくとも部分的にガイドレール125、129の間のポケットP内に前進させることができる。トレイ20は、そうでなければ、アセンブリ100のポケットP内に少なくとも部分的に位置付けられ得ることが理解されるであろう。
【0039】
これにより、トレイ20の上部を上側ガイドレール125から上方に延ばして位置決めすることができる。トレイ20をポケットPに沿った所望の位置に位置決めすると、1つまたは複数のアクチュエータ/回転駆動部材が、それぞれのカップリング137のそれぞれのアダプタ凹部147に係合することができる。これに関して、ツールヘッドまたは他の駆動部材は、それぞれのアダプタ凹部147内に少なくとも部分的に挿入され、例えば、それぞれの双方向矢印A1、A2に沿って回転されて、それぞれのカップリング137を回転させ、それに結合されたそれぞれのトレイ係合部材135がポケットPを通って回転するようにすることができる。
【0040】
図示の実施形態では、トレイ20の後端に配置されたトレイ係合部材135は、トレイ20の後端部分と接触するように回転駆動することができ、トレイ20の先端部分に近接して配置されたトレイ係合部材135は、トレイ20の先端部分と接触するように回転駆動することができる。この点に関して、機械方向Mに沿った連続するカップリング137は、例えば、それぞれの矢印A1、A2に沿って、どちらかの回転方向に回転するように駆動されて、トレイ係合部材135の前述の方向移動を引き起こし、それぞれのトレイ20の前部および後部に係合させることができる。いくつかの実施形態では、例えば、各トレイ20が第1の上部ガイドレール125に連結されたトレイ係合部材135、第2上側ガイドレール125に連結されたトレイ係合部材135、第1下側ガイドレール129に連結されたトレイ係合部材135、及び第2下側ガイドレール129に連結されたトレイ係合部材135によって少なくとも部分的に係合されるように、それぞれのガイドレール125、129に連結されたそれぞれのトレイ係合部材135は、機械方向Mに対して概して斜めの関係でポケットP内に位置決めされ得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、それぞれのカップリング137に連結された上側トレイ係合部材135および下側トレイ係合部材135は、それぞれのカップリング137の共通の回転なしに、所望の回転位置でポケットP内に位置決めすることができ、例えば、それぞれの上側トレイ係合部材135は、それぞれのカップリング137に対して回転方向に位置決めすることができ、それぞれの下側トレイ係合部材135は、それぞれのカップリング137に対して独立して回転方向に位置決めすることができる。
【0042】
トレイ係合部材135とトレイ20とのそのような係合の前、その間、および/またはその後に、トレイ係合アセンブリ100の1つまたは複数の部分を、それぞれのトレイ20またはその一部分との係合を容易にするように再構成することができる。例えば、1つ以上のトレイ係合部材135の位置は、それぞれのトレイ20をよりタイトにまたはあまりタイトにせずに係合する、または異なる寸法を有するトレイ20を係合するという要請に基づいて調整することができる。
【0043】
一例では、上述のように、それぞれの取り付け装置115のそれぞれの第1の部分117に対してそれぞれの第2の部分119を移動させることによって、例えばポケットPを広げまたは狭めて、それぞれの対のガイドレール125、129を、横方向Lにトレイ20に向かってまたはトレイ20から離れるように移動させることができる。一例では、取り付け装置115のそのような再構成は、それぞれの締結具121を緩め、第2の部分119を所望の方向に動かすことによって、例えば、締結具121がそれぞれのスロット123内の異なる位置に位置決めされるように、行うことができる。
【0044】
別の例では、上述したように、それぞれのガイドレール125、129間の離間部材133を交換し、調整し、又は移動して、例えば垂直方向Vにおけるガイドレール125、129間の距離を変更して、それぞれのトレイ係合部材135をトレイ20の異なる部分と係合するように位置決めし、代替的または追加的なトレイ係合部材135などを提供することができる。
【0045】
さらに別の例として、カップリング137およびそれに接続されたトレイ係合部材135の位置決めは、それぞれのカップリング137をそれぞれのスロット141、143を通して横方向LにポケットPに向かってまたはそれから離れるように移動させることによって、ガイドレール125、129に対して調整することができる。
【0046】
さらに、それぞれのトレイ係合部材135が接触するトレイ20に沿った点は、垂直方向Vにおける作動構造に対する垂直支持体109の移動を介して変更することができる。
【0047】
したがって、アセンブリ100は、1つ以上のトレイ係合部材135をポケットPに対して所望の直線方向(例えば、機械方向M、垂直方向V、又は機械方向M及び垂直方向Vの両方に概ね垂直な横方向Lである)に移動させるための再構成の複数のモダリティを提供する。
【0048】
これに関して、トレイ係合アセンブリ100の1つ以上の部分は、より大きい、より小さい、又は異なる構成のトレイ20を収容するように再構成することができる。一実施形態では、トレイ係合アセンブリ100は、特定のトレイまたは一連のトレイとともに使用するのに適した構成を決定するように反復的に再構成することができる。トレイ係合アセンブリ100の所望の構成のそのような決定に応じて、例えば、トレイ係合アセンブリは、その付加的ユニットを加工するために使用されることができる。そのような追加のユニットは、トレイ係合アセンブリ100が、そこから永久アセンブリを再現することができる試験または測定デバイスとして使用され得るように、上記で論議される再構成可能な特徴のうちの1つ以上を伴わずに提供されてもよい。したがって、トレイ係合アセンブリ100は、別のアセンブリ/システム/サブシステム等と協働するためのモジュール式構成要素として提供されてもよく、それは、所望に応じて、設置および除去されることができる。
【0049】
このようにトレイ係合部材135にトレイ20を係合させると、トレイ係合装置100を鉛直方向Vに沿って蓋装置107に向けて上昇させて、上記のように蓋フィルムを塗布することができる。
【0050】
このようなトレイ係合装置100の蓋装置107への接近は、例えば、アクチュエータと協働する垂直支持体109の移動を介して行うことができる。
【0051】
アセンブリ100の1つまたは複数の構成要素は、本開示から逸脱することなく、異なる構成、位置、配置などを有することができることが理解されよう。
【0052】
また、本明細書に記載のシステムの構成要素の1つまたは複数は、本開示から逸脱することなく異なる構成を有することができることも理解されよう。適切な支持構造(例えば、基部、脚部、プラットフォーム、支持体、ブレースなど。)は、本明細書に記載される様々な構成要素を支持し、動作を容易にするために提供され得ることがさらに理解されるであろう。
【0053】
概して、本開示のブランクは、通常の紙よりも重くかつ剛性であるようにキャリパーを有する板紙から構築され得る。ブランクはまた、厚紙などの他の材料、または構築物が少なくとも概して上述したように機能することを可能にするのに適した特性を有する任意の他の材料で構築することもできる。ブランクは、例えば粘土コーティングでコーティングすることができる。粘土コーティングは、次いで、製品、広告、および他の情報または画像を印刷されてもよい。次いで、ブランクは、ブランク上に印刷された情報を保護するためにワニスでコーティングされてもよい。ブランクはまた、ブランクの片側または両側に、例えば水分バリア層でコーティングされてもよい。ブランクはまた、選択されたパネルまたはパネルセクションにおいて、1つ以上のシート状材料に積層されるか、または1つ以上のシート状材料でコーティングされ得る。
【0054】
本開示の前述の説明は、種々の実施形態を図示および説明する。本開示の範囲から逸脱することなく上記の構成に様々な変更を加えることができるので、上記の説明に含まれる、または添付の図面に示されるすべての事項は、限定的な意味ではなく例示的なものとして解釈されるべきであることが意図される。さらに、本開示の範囲は、上述の実施形態の様々な修正、組み合わせ、変更等を包含する。加えて、本開示は、選択された実施形態のみを示し、説明するが、種々の他の組み合わせ、修正、および環境は、本明細書に表されるような本開示の範囲内であり、上記の教示に相応し、および/または関連技術の技能もしくは知識の範囲内である。さらに、各実施形態のある特徴および特性は、選択的に交換され、本開示の他の図示および非図示の実施形態に適用されてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】