(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-19
(54)【発明の名称】炭化水素流からメタノール又はCO2を除去するための吸着剤
(51)【国際特許分類】
B01D 53/04 20060101AFI20241212BHJP
B01J 20/18 20060101ALI20241212BHJP
B01J 20/28 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
B01D53/04
B01J20/18 B
B01J20/28 Z
B01J20/18 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538123
(86)(22)【出願日】2022-12-27
(85)【翻訳文提出日】2024-06-21
(86)【国際出願番号】 US2022082412
(87)【国際公開番号】W WO2023129916
(87)【国際公開日】2023-07-06
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598055242
【氏名又は名称】ユーオーピー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100133765
【氏名又は名称】中田 尚志
(72)【発明者】
【氏名】シュー、チン
(72)【発明者】
【氏名】リン、ジェー
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ルー
【テーマコード(参考)】
4D012
4G066
【Fターム(参考)】
4D012BA02
4D012CA03
4D012CA20
4D012CC10
4D012CE03
4D012CF10
4D012CG01
4D012CG02
4G066AA62B
4G066AA64D
4G066BA25
4G066BA36
4G066CA35
4G066CA56
4G066DA01
4G066FA37
(57)【要約】
炭化水素流からメタノール、CO2、又は両方を除去するプロセスが記載される。このプロセスは、バインダレス3A型ゼオライトを含む吸着剤を使用する。吸着剤は、高いメタノール除去能力及び低いオレフィン共吸着能力、並びにオレフィン流中の低い反応性を有する。これにより、下流の触媒性能及び生成物品質を維持しながら、吸着剤充填量を減少させることができる。吸着剤は、5%未満の結合剤及び30%~70%のイオン交換比から構成されている3A型ゼオライトを含む。吸着プロセスによって、1ppmw以下の出口メタノール含有量を得ることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭化水素流からメタノール、CO
2又はその両方を除去するプロセスであって、
炭化水素及び前記メタノール、前記CO
2、又はその両方を含む炭化水素流を、3A型ゼオライトを含む吸着剤と接触させて、前記メタノール、前記CO
2、又はその両方の少なくとも一部を除去して、10.0ppmv以下のメタノール、又は10.0ppmv以下のCO
2、又はその両方を含む精製炭化水素流を生成することを含み、前記3A型ゼオライトが、5%未満の結合剤を含み、30%~70%のイオン交換比を有する、プロセス。
【請求項2】
前記炭化水素がオレフィンを含む、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
前記オレフィンがエチレン又はプロペンを含む、請求項2に記載のプロセス。
【請求項4】
前記3A型ゼオライトが、30%~50%のイオン交換比を有する、請求項1~2のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項5】
前記精製炭化水素流が、1.0ppmv以下のメタノール、又は2.0ppmv以下のCO
2、又はその両方を含む、請求項1~2のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項6】
前記吸着剤が15%~50%の気孔率を有する、請求項1~2のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項7】
前記吸着剤が添加剤を更に含む、請求項1~2のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項8】
前記結合剤及び前記添加剤の総量が5重量%未満である、請求項7に記載のプロセス。
【請求項9】
前記接触が15℃~50℃の範囲の温度で行われる、請求項1~2のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項10】
吸着剤であって、
5%未満の結合剤、30%~60%のイオン交換率、及び15%~50%の気孔率から構成されている3A型ゼオライトを含む、吸着剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権の記載)
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2021年12月31日出願の米国仮特許出願第63/266,290号への優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
特定の炭化水素流中のメタノール及び/又はCO2の存在は、下流の反応に問題を引き起こし得る。例えば、メタノールは、下流プロセスにおいて触媒と反応し、触媒性能を低下させ得る。CO2は、装置の閉塞及び触媒性能の低下を引き起こし得る。結果として、メタノールは、例えば、いくつかのプロセスにおいて、1ppmw未満の濃度まで炭化水素流から除去されなければならない。
【0003】
オレフィンなどの炭化水素流からメタノールを除去するために様々な技術が使用されてきた。米国特許第4,371,718号には、炭化水素流からメタノールを除去するための活性アルミナの使用が記載されている。中国特許第105582885号及び中国特許第105585405号には、炭化水素流からメタノールを除去するためのMFI/FAU/CHA型ゼオライトの使用が記載されている。変性4A型ゼオライト、AZ-300(UOPから入手可能な球状アルミナ-ゼオライト複合体)、及びOG-491(UOPから入手可能な3A型アルカリ金属アルミノケイ酸塩)などの他のゼオライトも使用されている。しかしながら、これらの方法には、容量の低さ、共吸着、及びオレフィンの場合の高反応性を含む問題がある。炭化水素からCO2を除去するために、多くの様々な方法が使用されてきた。アミンによる吸着は、CO2除去のために広く使用されている。炭素モレキュラーシーブはまた、拡散/吸着速度の差のために、CO2及びC2H4を分離するために使用されてきた。しかし、炭素モレキュラーシーブは、静的吸着選択性が低く、かつ強度が低いため、同時に水分を除去することができない。ゼオライトは、CO2及びC2H4を分離するために使用されていないが、その理由は、類似の分子サイズ及び特性が分離を行うことを困難にするからである。
【0004】
したがって、炭化水素流からメタノール及びCO2を分離する改善された方法が必要とされている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本発明の3A型ゼオライト吸着剤と市販の3A型ゼオライト吸着剤のメタノール蒸気吸着等温線を比較したグラフである。
【
図2】本発明の3A型ゼオライト吸着剤のメタノール及びエチレンに対する吸着等温線を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明は、炭化水素流からメタノール及びCO2を除去するために使用することができる3A型ゼオライトを含む吸着剤を提供することによって、その必要性を満たす。吸着剤は、より高いメタノール除去能力及び低いオレフィン共吸着能力、並びにオレフィン流中の低い反応性を有する。これにより、下流の触媒性能及び生成物品質を維持しながら、吸着剤充填量を減少させることができる。
【0007】
吸着剤は、5%未満の結合剤を含む3A型ゼオライトを含む。任意の添加剤を含むことができる。その場合、結合剤と添加剤の合計量は5%未満である。
【0008】
吸着プロセスは、10ppmw以下、又は7ppmw以下、又は5ppmw以下、又は3ppmw以下、又は1ppmw以下の出口メタノール含有量を得ることができる。
【0009】
吸着プロセスは、10ppmv以下、又は8ppmv以下、又は6ppmv以下、又は4ppmv以下、又は2ppmv以下の出口CO2含有量を得ることができる。
【0010】
3A型ゼオライトは、以下の化学式を有するカリウム交換リンデA型(LTA)ゼオライトである。
mNa2O・nK2O・2.0 SiO2・Al2O3
ここで、m+n=1である。細孔開口は3Åである。吸着剤として使用される場合、高い機械的耐摩耗性及び強度を有する球体又はペレットとしてのゼオライト-結合剤凝集体が必要とされる。結合剤含量は少なくとも10%であり、ほとんどの場合15%を超える。3Aゼオライトの細孔開口サイズ及びゼオライトの分子ふるい特性を考慮して、3Aゼオライトは主に脱水吸着剤として使用された。ここでは、結合剤をゼオライトに変換したバインダレス3Aゼオライト吸着剤を使用した。
【0011】
3A型ゼオライトは、30%~70%のKイオン交換率(Kモル/(Kモル+Naモル))を有することができる。例えば、イオン交換率30%ではm=0.7、n=0.3であり、イオン交換率60%ではm=0.4、n=0.6である。カリウムが30%~60%で3Aゼオライト吸着剤内のカチオン交換可能部位に存在する場合、カリウムは、揮発性物質を含まない基準で3Aゼオライト吸着剤の8重量%~16重量%の範囲である。
【0012】
いくつかの実施形態では、3A型ゼオライトは、以下:20%~40%の気孔率(ASTM 4284-17);イオン交換率30%~60%(UOP 961-12(ASTM Internationalから入手可能))のうちの1つ以上を有し得る。気孔率は、15%~50%、又は20%~40%、又は20%~35%の範囲であり得る。イオン交換比は、30%~70%、又は30%~60%、又は30%~50%、又は35%~70%、又は40%~70%、又は40%~60%の範囲であり得る。
【0013】
一実施形態において、吸着剤は、5%未満の結合剤及び0.40~0.44(K/K+Na)のKイオン交換率を有する3A型ゼオライトを含む。モレキュラーシーブ試料の元素組成を、蛍光X線、誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-OES)、又はその両方を用いて分析した。吸着剤は、プロペン及びイソブチレンなどの炭化水素からメタノールを除去するために使用することができる。1mmHg及び298Kでのメタノール/C3H6の吸着選択性は、5000mol/molより大きい。メタノール及びC3H6の平衡吸着容量は、Micromeritics’3 Flex Surface Characterization Analyzer又はBELSORP-max表面積及び細孔径分布分析装置などの加速表面積及びポロシメトリーシステムを298Kで使用して、物理吸着等温線によって試験することができる。吸着選択性は、メタノール/C3H6の吸着容量比として定義した。吸着剤は、エチレンなどの炭化水素からCO2を除去するためにも使用することができる。吸着剤は、高いCO2/C2H4選択性を有する。250mmHgでのCO2/C2H4の吸着選択性は23mol/molである。CO2及びC2H4の平衡吸着容量は、Micromeritics’3 Flex Surface Characterization Analyzer又はBELSORP-max表面積及び細孔径分布分析装置などの298Kでの加速表面積及びポロシメトリーシステムを使用して、物理吸着等温線によって試験することができる。吸着選択性は、CO2/C2H4の吸着容量比として定義した。これは、炭素モレキュラーシーブ及び他の型のゼオライト吸着剤の典型的な選択性よりもはるかに高い。更に、CO2は、より小さい分子サイズ(動的直径3.3Å)及びゼオライト型吸着剤に対するより高い親和性を有し、これらの両方ともがCO2/C2H4分離に有益である。
【0014】
25℃及び250mmHgでのCO2容量は4~7%である。25℃及び250mmHgでのC2H4容量は0.11%である。
【0015】
吸着剤は、高い水容量を有する。例えば、25℃及び17.5mmHgにおいて、静的水容量は23~25%の範囲であってもよく、動的水容量は18~20%より大きくてもよい。典型的な3A型ゼオライトは、15~19%より大きい静的水容量を有するが、動的水容量は13~14%より大きい。
【0016】
吸着剤は、以下の方法で製造することができる。バインダレズベース4Aビーズ又はペレットは、通常の粘土変換プロセスから形成することができる。最終生成物のKイオン交換率が30%~70%の間になるように、KCl溶液をイオン交換に使用することができる。イオン交換された3A型ゼオライトは、水分を8~25%の範囲まで除去するために乾燥させることができる。次いで、乾燥した吸着剤を400~750℃の温度で焼成して、完成した吸着剤を得る。
【0017】
吸着剤は、吸着、脱着及び冷却を含む精製ユニットにおいて使用することができる。吸着は、典型的には15~50℃の範囲の温度で行われる。吸着剤の再生は、典型的には、窒素、空気、又はメタンを含むがこれらに限定されないガス下で、150℃を超える温度で行われる。
【実施例】
【0018】
3A型ゼオライトは、バインダレス4A型ゼオライトから製造された。850gのゼオライトA及び150gの不活性カオリン結合剤からなる吸着剤凝集体を混合することによって、バインダレス4A型ゼオライトを作製した。30gのCMCを凝集体形成工程中に添加し、これを付着ビーズ形成装置中で8×12メッシュビーズに形成した。形成された凝集体を150℃で2時間乾燥させた。乾燥した凝集体を、温度を5℃/分の勾配で675℃まで上昇させ、3時間保持することによって焼成して、カオリン粘土結合剤をメタ-カオリン粘土結合剤に変換した。包装のために材料を100℃に冷却した。吸着剤を、1.8N水酸化ナトリウム溶液を用いて88℃の温度で20時間苛性温浸して、メタカオリン結合剤を結合剤変換ゼオライトに変換した。液体をデカントし、洗浄水のpHが11未満になるまで、周囲温度の脱イオン水を使用して固体を洗浄した。
【0019】
バインダレス4Aゼオライト吸着剤を45℃で1N KCl溶液に曝露し、イオン交換のために8時間保持して、3A型バインダレスゼオライト吸着剤を生成した。
【0020】
3A型ゼオライト吸着剤のメタノール吸着容量を、物理吸着等温線を用いて測定し、いくつかの市販の吸着剤と比較した。
【0021】
表1は、メタノール吸着容量の比較結果を示す。
【0022】
【0023】
本発明の3A型ゼオライト吸着剤は、市販の吸着剤よりも著しく高いメタノール吸着を有する。
【0024】
図1は、本発明の3A型ゼオライト吸着剤と市販の3A型ゼオライト吸着剤との間のメタノール蒸気吸着等温線比較を示す。
【0025】
図2は、本発明の3A型ゼオライト吸着剤のメタノール及びエチレンに対する吸着等温線を示す。それは、低い分圧、例えば0.2mmHgであっても高いメタノール吸着容量を有し、12重量%を達成することができる。エチレンの場合、吸着容量は750mmHgでわずか0.15重量%である。
【0026】
特定の実施形態
以下を特定の実施形態と併せて説明するが、この説明は、前述の説明及び添付の特許請求の範囲の範囲を例解するものであり、限定することを意図するものではないことが理解されよう。
【0027】
本発明の第1の実施形態は、炭化水素流からメタノール、CO2又はその両方を除去するプロセスであって、炭化水素及びメタノール、CO2又はその両方を含む炭化水素流を、3A型ゼオライトを含む吸着剤と接触させて、メタノール、CO2又はその両方の少なくとも一部を除去して、10.0ppmw以下のメタノール又は10.0ppmv以下のCO2又はその両方を含む精製炭化水素流を生成することを含み、3A型ゼオライトが5%未満の結合剤を含み、30%~70%のイオン交換比を有するプロセスである。本発明の実施形態は、炭化水素がオレフィンを含む、本段落の第1の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。本発明の実施形態は、オレフィンがエチレン又はプロペンを含む、本段落の第1の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。本発明の実施形態は、3A型ゼオライトのイオン交換率が30%~50%である、本段落の第1の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。本発明の実施形態は、精製炭化水素流が1.0ppmw以下のメタノールを含む、本段落の第1の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。本発明の実施形態は、吸着剤が15%~50%の気孔率を有する、本段落の第1の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。本発明の実施形態は、吸着剤が添加剤を更に含む、本段落の第1の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。本発明の実施形態は、結合剤及び添加剤の総量が5重量%未満である、本段落の第1の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。本発明の実施形態は、接触が15℃~50℃の範囲の温度で行われる、本段落の第1の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。本発明の実施形態は、精製炭化水素流が2.0ppmv以下のCO2を含む、本段落の第1の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。
【0028】
本発明の第2の実施形態は、エチレン又はプロペン流からメタノール、CO2、又はその両方を除去するプロセスであって、エチレンを含むエチレン流又はプロペン及びメタノール、CO2、又はその両方を含むプロペン流を、3A型ゼオライトを含む吸着剤と接触させて、メタノール、CO2、又はその両方の一部を除去して、1.0ppmw以下のメタノール、又は10.0ppmv以下のCO2、又はその両方を含む精製されたエチレン又はプロペン流を生成することを含み、3A型ゼオライトが、5%未満の結合剤を含み、30%~70%のイオン交換比を有するプロセスである。本発明の実施形態は、3A型ゼオライトのイオン交換率が30%~50%である、本段落の第2の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。本発明の実施形態は、精製されたエチレン又はプロペン流が2.0ppmv以下のCO2を含む、本段落の第2の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。本発明の実施形態は、吸着剤が15%~50%の気孔率を有する、本段落の第2の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。本発明の実施形態は、吸着剤が添加剤を更に含む、本段落の第2の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。本発明の実施形態は、結合剤と添加剤の総量が5重量%未満である、本段落の第2の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。本発明の実施形態は、接触が15℃~50℃の範囲の温度で行われる、本段落の第2の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。
【0029】
本発明の第3の実施形態は、5%未満の結合剤、30%~60%のイオン交換率、及び15%~50%の気孔率から構成されている3A型ゼオライトを含む組成物である。本発明の実施形態は、イオン交換率が30%~50%である、本段落の第3の実施形態までの本段落の先の実施形態の1つ、いずれか、又は全てである。
【0030】
更に詳述することなく、前述の説明を使用して、当業者が、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく本発明を最大限まで利用し、かつ本発明の本質的な特性を容易に確認することができ、本発明の様々な変更及び修正を行い、様々な使用及び条件に適合させることができると考えられる。したがって、先行する好ましい特定の実施形態は、単なる例示として解釈されるべきであり、いかなる仕方であっても本開示の残りを限定するものではなく、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれる様々な修正及び同等の構成を網羅することを意図するものである。
【0031】
上記では、全ての温度は摂氏度で記載され、全ての部及び百分率は、別途記載のない限り、重量基準である。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭化水素流からメタノール、CO
2又はその両方を除去するプロセスであって、
炭化水素及び前記メタノール、前記CO
2、又はその両方を含む炭化水素流を、3A型ゼオライトを含む吸着剤と接触させて、前記メタノール、前記CO
2、又はその両方の少なくとも一部を除去して、10.0ppmv以下のメタノール、又は10.0ppmv以下のCO
2、又はその両方を含む精製炭化水素流を生成することを含み、前記3A型ゼオライトが、5%未満の結合剤を含み、30%~70%のイオン交換比を有する、プロセス。
【請求項2】
前記3A型ゼオライトが、30%~50%のイオン交換比を有する、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
前記吸着剤が15%~50%の気孔率を有する、請求項1~2のいずれか一項に記載のプロセス。
【国際調査報告】