(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-19
(54)【発明の名称】液浸冷却式バッテリーモジュール、並びに、それを含むバッテリーパック及び車両
(51)【国際特許分類】
H01M 50/204 20210101AFI20241212BHJP
H01M 50/249 20210101ALI20241212BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20241212BHJP
H01M 10/625 20140101ALI20241212BHJP
H01M 10/6556 20140101ALI20241212BHJP
H01M 10/6567 20140101ALI20241212BHJP
H01M 50/211 20210101ALI20241212BHJP
H01M 10/647 20140101ALI20241212BHJP
H01M 50/291 20210101ALI20241212BHJP
H01M 50/588 20210101ALI20241212BHJP
H01M 50/593 20210101ALI20241212BHJP
【FI】
H01M50/204 101
H01M50/204 401H
H01M50/249
H01M10/613
H01M10/625
H01M10/6556
H01M10/6567
H01M50/211
H01M10/647
H01M50/291
H01M50/588
H01M50/593
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539357
(86)(22)【出願日】2023-08-07
(85)【翻訳文提出日】2024-06-27
(86)【国際出願番号】 KR2023011619
(87)【国際公開番号】W WO2024106693
(87)【国際公開日】2024-05-23
(31)【優先権主張番号】10-2022-0151508
(32)【優先日】2022-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ジュン-フン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ドゥ-スン・キム
(72)【発明者】
【氏名】テ-キ・ウム
(72)【発明者】
【氏名】ジェ-ウク・リュ
【テーマコード(参考)】
5H031
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H031AA09
5H031KK08
5H040AA18
5H040AA28
5H040AA32
5H040AS01
5H040AS04
5H040AT04
5H040AY04
5H040LL06
5H040NN03
5H043AA04
5H043CA08
5H043GA23
5H043GA26
5H043LA21
(57)【要約】
本発明の一実施形態による液浸冷却式バッテリーモジュールは、複数のバッテリーセルを含むバッテリー組立体と、少なくとも一端に開口を有し、前記開口と連結された内部空間に前記バッテリー組立体及び冷却液を収容するモジュールケースと、前記開口に挿入されて前記開口を気密に覆うシーリングカバーと、前記シーリングカバーが挿入された前記開口に結合されて前記開口を覆うエンドカバーと、を含み、前記シーリングカバーは、前記開口を成す前記モジュールケースの開口縁と所定の間隔を置いて対面する壁体部を含み、前記エンドカバーの周縁部分の少なくとも一部分は、前記開口縁と前記壁体部との間に挿入されて結合されるように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のバッテリーセルを含むバッテリー組立体と、
少なくとも一端に開口を有し、前記開口と連結された内部空間に前記バッテリー組立体及び冷却液を収容するモジュールケースと、
前記開口に挿入されて前記開口を気密に覆うシーリングカバーと、
前記シーリングカバーが挿入された前記開口に結合されて前記開口を覆うエンドカバーと、
を含み、
前記シーリングカバーは、前記開口を成す前記モジュールケースの開口縁と所定の間隔を置いて対面する壁体部を含み、
前記エンドカバーの周縁部分の少なくとも一部分は、前記開口縁と前記壁体部との間に挿入されて結合されるように構成される、液浸冷却式バッテリーモジュール。
【請求項2】
前記シーリングカバーは、第1面から前記内部空間側に突出した固定部をさらに含み、
前記固定部の周縁は、前記モジュールケースの内側面に付着されて固定されるように構成される、請求項1に記載の液浸冷却式バッテリーモジュール。
【請求項3】
一面が前記固定部の周縁に付着され、他面が前記モジュールケースの内側面に付着されるシーリングテープをさらに含む、請求項2に記載の液浸冷却式バッテリーモジュール。
【請求項4】
前記エンドカバーは、
前記開口を覆う本体と、
前記本体で前記モジュールケースの内部空間側に延在して、前記開口縁の内側面と前記壁体部との間に挿入される内側周縁と、
前記本体から前記開口縁の外側面側に延在して、前記開口縁の外側面に付着される外側周縁と、
を含む、請求項1に記載の液浸冷却式バッテリーモジュール。
【請求項5】
前記内側周縁と前記外側周縁とは、所定の間隔を置いて相互に離隔し、
前記開口縁は、前記内側周縁と前記外側周縁との間に挿入されるように構成される、請求項4に記載の液浸冷却式バッテリーモジュール。
【請求項6】
前記内側周縁と前記開口縁の内側面との間にはシーラントが介在され、前記外側周縁と前記開口縁の外側面との間には構造用接着剤が介在されている、請求項4に記載の液浸冷却式バッテリーモジュール。
【請求項7】
前記内側周縁と前記壁体部との間にはシーラントが介在されている、請求項4に記載の液浸冷却式バッテリーモジュール。
【請求項8】
前記バッテリー組立体は、
複数のバッテリーセルが積層されたバッテリーセル積層体をそれぞれ備え、第1方向に並んで配置される複数のサブバッテリーモジュールと、
絶縁材料から構成され、複数の前記サブバッテリーモジュールのうち互いに隣接する第1サブバッテリーモジュールと第2サブバッテリーモジュールとの間に配置される絶縁ブロックと、
を含む、請求項1に記載の液浸冷却式バッテリーモジュール。
【請求項9】
前記絶縁ブロックは、前記モジュールケースの内側面に密着する前記絶縁ブロックの周縁部分に設けられ、前記第1サブバッテリーモジュール側から前記第2サブバッテリーモジュール側へと前記冷却液を通過させる連通溝を備える、請求項8に記載の液浸冷却式バッテリーモジュール。
【請求項10】
前記絶縁ブロックは、両端部がそれぞれ前記第1サブバッテリーモジュール及び前記第2サブバッテリーモジュールと結合されている、請求項8に記載の液浸冷却式バッテリーモジュール。
【請求項11】
前記モジュールケースは、前記モジュールケースの内側面から突出して前記絶縁ブロックを支持することで、前記絶縁ブロックの移動を制限するストッパを含む、請求項10に記載の液浸冷却式バッテリーモジュール。
【請求項12】
前記冷却液は、絶縁油又は誘電性液体を含む、請求項1に記載の液浸冷却式バッテリーモジュール。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載の液浸冷却式バッテリーモジュールを含む、バッテリーパック。
【請求項14】
請求項1から12のいずれか一項に記載の液浸冷却式バッテリーモジュールを含む、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2022年11月14日付け出願の韓国特許出願第10-2022-0151508号に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、液浸冷却(immersion cooling)式バッテリーモジュール、並びに、それを含むバッテリーパック及び車両に関し、より詳しくは、充放電可能なバッテリーセルを冷却液と直接接触させて冷却する液浸冷却式バッテリーモジュール、並びに、それを含むバッテリーパック及び車両に関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、二次電池とは、リチウムイオンバッテリー、リチウムポリマーバッテリー、ニッケルカドミウムバッテリー、ニッケル水素バッテリー、ニッケル亜鉛バッテリーなどのように繰り返して充放電可能なバッテリーを称する。最も基本的な二次電池に該当するバッテリーセルは、約2.5Vから4.2V程度の出力電圧を提供する。
【0004】
近年、このような二次電池が電気車両、エネルギー貯蔵システム(ESS;Energy Storage System)などのように高い出力電圧と大量の充電容量を必要とする装置やシステムに適用されるにつれて、多数のバッテリーセルを制限された空間に稠密に配置し、直列、並列、又は直列と並列とを混合した方式で連結したバッテリーモジュールや、このようなバッテリーモジュールをさらに稠密に配置し、直列、並列、又は直列と並列とを混合した方式で連結したバッテリーパックが広く用いられている。このように制限された空間に多数のバッテリーセルが稠密に配置されているバッテリーモジュールやバッテリーパックが正常に動作するためには、バッテリーセルの温度が適切に維持されなければならない。
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたように、従来の技術はバッテリーセルの下端エッジ部分のみに接触するヒートシンク300を用いてバッテリーセルを冷却する。したがって、このような従来の技術は、バッテリーセルの冷却性能が劣り、バッテリーセルで発生する熱暴走(thermal runaway)を防止し難いという問題がある。また、このような従来の技術は、バッテリーセルの熱暴走時に発生する火災を制御できないため、熱暴走が発生したバッテリーセルの周辺の他のバッテリーセルや他のバッテリーモジュールの連鎖的な熱暴走を防止し難いという問題がある。
【0006】
また、特許文献2に開示されたように、絶縁油を用いてバッテリーモジュールに内蔵されたバッテリーセルを冷却する従来の技術は、バッテリーセル積層体100を収容するフレーム200の開口を単純な構造のエンドプレート300でシーリングするため、絶縁油漏れの危険が常にあり、シーリング構造の耐久性及び安全性が低下する問題がある。また、このような従来の技術は、バッテリーモジュールのケース200、300をバッテリーセル積層体毎に提供し、それぞれのケース200、300毎に独立した配管500、600、700を通して絶縁油を供給し排出するため、絶縁油の配管設置のために多くの空間を必要とし、その結果、当該バッテリーモジュールを含むバッテリーパックの製造コストが嵩むことは勿論、バッテリーパックの全体体積及び重量を増加させてエネルギー密度を低下させるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国特許公開第10-2019-0053574号公報
【特許文献2】韓国特許公開第10-2021-0048855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする技術的課題は、バッテリーモジュールの冷却性能を改善することで、バッテリーモジュールに含まれたバッテリーセルの熱暴走又は連鎖的な熱暴走を防止する液浸冷却式バッテリーモジュール、並びに、それを含むバッテリーパック及び車両を提供する。
【0009】
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、冷却油の漏出危険を最小化し、エネルギー密度を向上させることができる液浸冷却式バッテリーモジュール、並びに、それを含むバッテリーパック及び車両を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様による液浸冷却式バッテリーモジュールは、複数のバッテリーセルを含むバッテリー組立体と、少なくとも一端に開口を有し、前記開口と連結された内部空間に前記バッテリー組立体及び冷却液を収容するモジュールケースと、前記開口に挿入されて前記開口を気密に覆うシーリングカバーと、前記シーリングカバーが挿入された前記開口に結合されて前記開口を覆うエンドカバーと、を含み、前記シーリングカバーは、前記開口を成す前記モジュールケースの開口縁と所定の間隔を置いて対面する壁体部を含み、前記エンドカバーの周縁部分の少なくとも一部分は、前記開口縁と前記壁体部との間に挿入されて結合されるように構成される。
【0011】
一実施形態において、前記シーリングカバーは、第1面から前記内部空間側に突出した固定部をさらに含み、前記固定部の周縁は、前記モジュールケースの内側面に付着されて固定されるように構成され得る。
【0012】
一実施形態において、一面が前記固定部の周縁に付着され、他面が前記モジュールケースの内側面に付着されるシーリングテープをさらに含み得る。
【0013】
一実施形態において、前記エンドカバーは、前記開口を覆う本体と、前記本体で前記モジュールケースの内部空間側に延在して、前記開口縁の内側面と前記壁体部との間に挿入される内側周縁と、前記本体から前記開口縁の外側面側に延在して、前記開口縁の外側面に付着される外側周縁と、を含み得る。
【0014】
一実施形態において、前記内側周縁と前記外側周縁とは、所定の間隔を置いて相互に離隔し、前記開口縁は、前記内側周縁と前記外側周縁との間に挿入されるように構成され得る。
【0015】
一実施形態において、前記内側周縁と前記開口縁の内側面との間にはシーラントが介在され、前記外側周縁と前記開口縁の外側面との間には構造用接着剤が介在され得る。
【0016】
一実施形態において、前記内側周縁と前記壁体部との間にはシーラントが介在され得る。
【0017】
一実施形態において、前記バッテリー組立体は、複数のバッテリーセルが積層されたバッテリーセル積層体をそれぞれ備え、第1方向に並んで配置される複数のサブバッテリーモジュールと、絶縁材料から構成され、複数の前記サブバッテリーモジュールのうち互いに隣接する第1サブバッテリーモジュールと第2サブバッテリーモジュールとの間に配置される絶縁ブロックと、を含み得る。
【0018】
一実施形態において、前記絶縁ブロックは、前記モジュールケースの内側面に密着する前記絶縁ブロックの周縁部分に設けられ、前記第1サブバッテリーモジュール側から前記第2サブバッテリーモジュール側へと前記冷却液を通過させる連通溝を備え得る。
【0019】
一実施形態において、前記絶縁ブロックは、両端部がそれぞれ前記第1サブバッテリーモジュール及び前記第2サブバッテリーモジュールと結合され得る。
【0020】
一実施形態において、前記モジュールケースは、前記モジュールケースの内側面から突出して前記絶縁ブロックを支持することで、前記絶縁ブロックの移動を制限するストッパを含み得る。
【0021】
一実施形態において、前記冷却液は、絶縁油又は誘電性液体(dielectric liquid)を含み得る。
【0022】
本発明の他の一態様によるバッテリーパックは、上述した実施形態のうちのいずれか一つによる液浸冷却式バッテリーモジュールを含む。
【0023】
本発明のさらに他の一態様による車両は、上述した実施形態のうちのいずれか一つによる液浸冷却式バッテリーモジュールを含む。
【発明の効果】
【0024】
本発明の一態様によれば、バッテリーモジュールのモジュールケースの内部に収容されたバッテリーセルが、前記モジュールケースの内部に流れ込んだ冷却液との直接接触を通じて冷却されることで、サーマルパッド(thermal pad)とヒートシンクなどのようなバッテリーセル冷却手段を省略できるだけでなく、バッテリーセルの冷却性能を改善し、バッテリーセルの熱暴走を効果的に防止することができる。また、バッテリーセルの熱暴走によって火災が発生したとき、モジュールケースの内部に充填されている冷却液が消火剤としての機能を果たすことで、熱暴走が発生したバッテリーセルの周辺の他のバッテリーセルや他のバッテリーモジュールの連鎖的な熱暴走を防止することができる。
【0025】
また、モジュールケースの一端の開口を覆う第1エンドカバーの内側周縁が、前記開口に挿入された第1シーリングカバーの壁体部と前記開口の周縁との間に挿入されて結合され、前記開口の周縁が第1エンドカバーの内側周縁と外側周縁との間に挿入されて結合されて、蛇行形状のシーリング構造を形成することで、バッテリーモジュールの内部に流れ込んだ冷却液の漏出危険を最小化することができる。
【0026】
また、前記シーリング構造に適用されたシーリングテープ、液体シーラント及び構造用接着剤が、冷却液の漏出を三重で遮断することで、液浸冷却式バッテリーモジュールの耐久性及び安全性を向上させることができる。
【0027】
また、複数のバッテリーセルが積層されたバッテリーセル積層体をそれぞれ備える複数のサブバッテリーモジュールが、一つのモジュールケースに収容されて一つのバッテリーモジュールを構成することで、バッテリーパックに含まれるバッテリーモジュールの個数を減少させることができる。その結果、複数のバッテリーモジュールを含むバッテリーパックにおいて、バッテリーモジュール毎に設けられる入口(inlet)と出口(outlet)が占める空間、及び冷却液をそれぞれのバッテリーモジュールに供給し、それぞれのバッテリーモジュールから回収するために必要な配管の占有空間が減少して、バッテリーパックの製造コストを節減できるだけでなく、バッテリーパックの全体体積及び重量を減少させ、バッテリーパックのエネルギー密度を向上させることができる。
【0028】
また、複数の前記サブバッテリーモジュールのうち互いに隣接して配置される第1サブバッテリーモジュールと第2サブバッテリーモジュールとの間に配置される絶縁モジュールが、前記第1サブバッテリーモジュール及び第2サブバッテリーモジュールとそれぞれ結合して前記第1サブバッテリーモジュール及び第2サブバッテリーモジュールを支持することで、サブバッテリーモジュールの電気的安全性を保証しながらも、物理的な衝撃や振動などによるサブバッテリーモジュールの損傷を防止することができる。
【0029】
また、前記モジュールケースの内側面に密着する前記絶縁ブロックの周縁部分に冷却液を通過させる連通溝が設けられることで、冷却液の流れを円滑にし、その結果、バッテリーモジュールの冷却性能を一層向上させることができる。
【0030】
また、複数の前記サブバッテリーモジュールに対応する複数の回路基板のうちの一つの回路基板が、自らがセンシングした電気信号と残りの回路基板によってセンシングされた電気信号とを、一つの防水コネクタを通じて外部に伝達することで、バッテリーモジュールと外部電気装置との間の電気的接続を容易にし、複数のバッテリーモジュールを含むバッテリーパックの配線構造を簡素化でき、バッテリーモジュールの状態をサブバッテリーモジュール毎にモニタリングすることができる。
【0031】
また、前記防水コネクタが、入口又は出口が設けられたシーリングカバーに結合され、入口又は出口と配管とを連結するために確保された空間に配置されることで、バッテリーパック内で前記防水コネクタの電気的接続作業を可能にするために別途の空間を確保する必要がなく、前記防水コネクタの電気的接続作業が容易になる。
【0032】
さらに、本発明が属する技術分野において通常の知識を持つ者であれば、本発明による多様な実施形態が上述していない多様な技術的課題を解決可能であることを以下の説明から容易に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の一実施形態による液浸冷却式バッテリーモジュールを示した斜視図である。
【
図2】
図1に示された液浸冷却式バッテリーモジュールを示した分解斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態による液浸冷却式バッテリーモジュールのモジュールケースに収容されるバッテリー組立体を示した分解斜視図である。
【
図4】
図3に示されたバッテリー組立体の絶縁ブロックを示した拡大図である。
【
図6】本発明の一実施形態による液浸冷却式バッテリーモジュールの第1シーリングカバーを示した斜視図である。
【
図7】モジュールケースに結合された第1シーリングカバーを示した縦断面図である。
【
図8】本発明の一実施形態による液浸冷却式バッテリーモジュールの第1エンドカバーを示した斜視図である。
【
図9】
図8に示された第1エンドカバーのS-S’線に沿った縦断面図である。
【
図10】モジュールケースに結合された第1エンドカバーを示した縦断面図である。
【
図12】本発明の一実施形態によるバッテリーパックを示した図である。
【
図13】本発明の一実施形態による車両を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の技術的課題に対応する解決方案を明確にするため、図面を参照して本発明による実施形態を詳しく説明する。但し、本発明の説明において、関連公知技術についての説明が却って本発明の要旨を不明瞭にし得る場合は、その説明を省略する。
【0035】
また、本明細書で使われる用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であって、これらは設計者、製造者などの意図又は慣例などによって変わり得る。したがって、後述する用語の定義は、本明細書の全体にわたる内容に基づいて行われなければならない。
【0036】
参考までに、図面に示された本発明の構成要素は、技術的な理解を容易にするため、その一部分又は全体が縮小、拡大、省略又は簡素化され得る。
【0037】
図1は、本発明の一実施形態による液浸冷却式バッテリーモジュール10を示した斜視図である。
【0038】
図2は、
図1に示された液浸冷却式バッテリーモジュール10を示した分解斜視図である。
【0039】
図1及び
図2に示されたように、本発明の一実施形態によるバッテリーモジュール10は、モジュールケース100の内部空間に収容されたバッテリーセルを冷却液と直接接触させて冷却するように構成される。そのため、バッテリーモジュール10は、モジュールケース100、バッテリー組立体200、シーリングカバー110、110’、防水コネクタ120、及びエンドカバー130、130’を含み得る。
【0040】
前記モジュールケース100は、少なくとも一端に開口を有し、前記開口と連結された内部空間にバッテリー組立体200及び冷却液を収容するように構成され得る。例えば、モジュールケース100は、第1方向(Y軸方向)に延在した内部空間、及び第1方向の両端にそれぞれ開口を備える管型で構成され得る。
【0041】
このようなモジュールケース100は、一定の強度を有する金属材料から構成され得る。また、モジュールケース100は、冷却液の流出が発生しないように、押出成形や板金工程を通じて一体的に構成され得る。
【0042】
前記バッテリー組立体200は、複数のバッテリーセルを含み、モジュールケース100の内部空間に収容され得る。さらに後述するが、このようなバッテリー組立体200は、複数のバッテリーセルが積層されたバッテリーセル積層体をそれぞれ備える複数のサブバッテリーモジュール、及び複数のサブバッテリーモジュールに対応する複数の回路基板を含み得る。この場合、複数の前記回路基板は、複数の前記サブバッテリーモジュールに関連する電気信号をセンシングするように構成され得る。
【0043】
前記シーリングカバー110、110’は、モジュールケース100の内部空間に冷却液を流入させる入口112、及び前記内部空間に流れ込んだ冷却液をモジュールケース100の外部へと排出させる出口112’のうちの少なくとも一つを備え、モジュールケース100の開口に挿入されて当該開口を気密に覆うように構成され得る。
【0044】
このようなシーリングカバー110、110’は、入口112を備えてモジュールケース100の一端の開口を覆う第1シーリングカバー110、及び出口112’を備えてモジュールケース100の他端の開口を覆う第2シーリングカバー110’を含み得る。この場合、前記第1シーリングカバー110には、バッテリーモジュール10の出力を提供する高電圧(HV;High Voltage)端子114、114’、及び防水コネクタ120が配置され得る。
【0045】
前記防水コネクタ120は、第1シーリングカバー110に結合されて支持され、前記バッテリー組立体200の回路基板と電気的に接続されて、それぞれの回路基板によってセンシングされた電気信号をモジュールケース100の外部に伝達するように構成され得る。
【0046】
前記エンドカバー130、130’は、シーリングカバー110、110’が挿入されて結合されたモジュールケース100の開口に結合されて、当該開口を覆うように構成され得る。このようなエンドカバー130、130’は、第1シーリングカバー110が挿入された一端の開口を覆う第1エンドカバー130、及び第2シーリングカバー110’が結合された他端の開口を覆う第2エンドカバー130’を含み得る。
【0047】
本発明に適用される冷却液は、耐電圧(withstand voltage)の高い絶縁油又は誘電性液体を含み得る。例えば、前記冷却液は、リン酸トリオクチル(TOP)、リン酸トリブチル(TOB)、リン酸トリフェニル、リン酸トリメチル、リン酸トリプロピルのうちの1種又は2種以上を含み得る。
【0048】
変形形態において、バッテリー組立体を収容する、変形されたモジュールケースは、その長手方向の一端のみに開口が設けられ、その長手方向の他端は閉鎖されるように構成され得る。また、変形されたモジュールケースの開口を覆ってシーリングする、変形されたシーリングカバーは、入口及び出口をともに備えるように構成されてもよい。このような変形形態によれば、
図1及び
図2に示された第2シーリングカバー110’及び第2エンドカバー130’に対応する構成を省略可能である。この場合、変形されたシーリングカバーの入口から流れ込んだ冷却液は、該変形されたモジュールケースの内部空間を循環しながらバッテリーセルを冷却させた後、変形されたシーリングカバーの出口を通って排出され得る。
【0049】
このように本発明の一実施形態によれば、バッテリーモジュール10のモジュールケース100に収容されたバッテリーセルが、モジュールケース100の内部に流れ込んだ冷却液との直接接触を通じて冷却されることで、サーマルパッドとヒートシンクなどのようなバッテリーセル冷却手段を省略でき、バッテリーセルの冷却性能を改善し、バッテリーセルの熱暴走を効果的に防止することができる。また、バッテリーセルの熱暴走によって火災が発生したとき、モジュールケースの内部に充填されている冷却液が消火剤としての機能を果たすことで、熱暴走が発生したバッテリーセルの周辺の他のバッテリーセルや他のバッテリーモジュールの連鎖的な熱暴走を防止することができる。
【0050】
図3は、本発明の一実施形態による液浸冷却式バッテリーモジュールのモジュールケースに収容されるバッテリー組立体200を示した分解斜視図である。
【0051】
図3に示されたように、前記バッテリー組立体200は、複数のサブバッテリーモジュール210、220、絶縁ブロック230、及び複数の回路基板240、250を含み得る。
【0052】
複数の前記サブバッテリーモジュール210、220はそれぞれ、複数のバッテリーセル212、222が積層されたバッテリーセル積層体を備え、モジュールケース100の内部空間に収容されてモジュールケース100の長手方向(Y軸方向)に沿って並んで配置され得る。
【0053】
例えば、前記バッテリー組立体200は、第1サブバッテリーモジュール210、及び第2サブバッテリーモジュール220を含み得る。
【0054】
この場合、第1サブバッテリーモジュール210は、複数のバッテリーセル212がモジュールケース100の幅方向(X軸方向)に積層された第1バッテリーセル積層体、第1バッテリーセル積層体の長手方向(Y軸方向)の一端に配置される第1バスバーフレーム214、及び第1バッテリーセル積層体の長手方向の他端に配置される第2バスバーフレーム216を含み得る。
【0055】
また、第2サブバッテリーモジュール220は、複数のバッテリーセル222がモジュールケース100の幅方向(X軸方向)に積層された第2バッテリーセル積層体、第2バッテリーセル積層体の長手方向(Y軸方向)の一端に配置される第3バスバーフレーム224、及び第2バッテリーセル積層体の長手方向の他端に配置される第4バスバーフレーム226を含み得る。
【0056】
第1バスバーフレーム214、第2バスバーフレーム216、第3バスバーフレーム224、及び第4バスバーフレーム226はそれぞれ、バッテリーセルの電極リードを他のバッテリーセルの電極リードや別途の端子と電気的に接続するバスバー214aを支持するように構成され得る。
【0057】
また、それぞれのサブバッテリーモジュール210、220のバッテリーセル積層体を構成するバッテリーセルは、パウチ型のケースの内部に電極組立体と電解質物質を収納したパウチ型バッテリーセルを含み得る。
【0058】
前記絶縁ブロック230は、絶縁材料から構成され、複数の前記サブバッテリーモジュールのうち互いに隣接して配置される第1サブバッテリーモジュール210と第2サブバッテリーモジュール220との間に配置され得る。また、前記絶縁ブロック230の一端部は第1サブバッテリーモジュール210と結合し、前記絶縁ブロック230の他端部は第2サブバッテリーモジュール220と結合し得る。
【0059】
このように絶縁ブロック230が互いに隣接するサブバッテリーモジュール210、220と結合してこれらサブバッテリーモジュール210、220を支持することで、サブバッテリーモジュール210、220の電気的安全性を保証しながらも、物理的な衝撃や振動などによるサブバッテリーモジュール210、220の損傷を防止することができる。
【0060】
複数の前記回路基板240、250は、複数の前記サブバッテリーモジュール210、220にそれぞれ対応する個数の回路基板を含み得る。例えば、複数の前記回路基板240、250は、第1サブバッテリーモジュール210に対応する第1回路基板240、及び第2サブバッテリーモジュール220に対応する第2回路基板250を含み得る。このような複数の回路基板240、250は、モジュールケース100の内部空間に収容されて、複数の前記サブバッテリーモジュール210、220に関連する電気信号をセンシングするように構成され得る。
【0061】
そのため、複数の前記回路基板240、250は、それぞれ対応するサブバッテリーモジュールの上端に配置され得る。また、複数の前記回路基板240、250はそれぞれ、フレキシブルプリント回路基板(FPCB;Flexible Printed Circuit Board)から構成され得る。
【0062】
この場合、前記第1回路基板240は、複数のサブバッテリーモジュール210、220のうち第1サブバッテリーモジュール210に関連する第1電気信号をセンシングするように構成され得る。前記第1電気信号は、第1サブバッテリーモジュール210に含まれたバッテリーセルの出力電圧、出力電流又は充電状態などを示す電気信号を含み得る。
【0063】
前記第2回路基板250は、複数のサブバッテリーモジュール210、220のうち第2サブバッテリーモジュール220に関連する第2電気信号をセンシングするように構成され得る。前記第2電気信号は、第2サブバッテリーモジュール220に含まれたバッテリーセルの出力電圧、出力電流又は充電状態などを示す電気信号を含み得る。
【0064】
また、前記第1回路基板240は、第2回路基板250から第2電気信号の伝達を受けて、自らがセンシングした第1電気信号と前記第2回路基板250から受け取った第2電気信号とを取り集めて、防水コネクタ120を通じて外部に伝達するように構成され得る。
【0065】
そのため、前記バッテリー組立体200は、フレキシブルフラットケーブル(FFC;Flat Flexible Cable)260をさらに含み得る。フレキシブルフラットケーブル260は、第1回路基板240と第2回路基板250とを電気的に接続して、第2回路基板250によってセンシングされた第2電気信号を第1回路基板240に伝達するように構成され得る。
【0066】
一般に、バッテリーモジュールの長さはバッテリーモジュールを構成するバッテリーセルの長さに対応する。しかし、本発明の一実施形態による液浸冷却式バッテリーモジュール10は、その長手方向(Y軸方向)に並んで配置される複数のサブバッテリーモジュール210、220を含むため、本発明と同一サイズのバッテリーセルを含む一般的なバッテリーモジュールよりも2倍以上の長さを有する。例えば、一般的なバッテリーモジュールが500mm~610mm程度の長さで製作されるとすれば、本発明の一実施形態による液浸冷却式バッテリーモジュール10は1000mm以上の長さで製作され得る。
【0067】
図4は、
図3に示されたバッテリー組立体の絶縁ブロック230を示した拡大図である。
【0068】
図4に示されたように、絶縁ブロック230は、互いに隣接して配置される第1サブバッテリーモジュール210と第2サブバッテリーモジュール220との間に配置され得る。このような絶縁ブロック230は、その両端部がそれぞれ前記第1サブバッテリーモジュール及び前記第2サブバッテリーモジュールと結合するように構成され得る。すなわち、絶縁ブロック230の一端部は第1サブバッテリーモジュール210と結合し、絶縁ブロック230の他端部は第2サブバッテリーモジュール220と結合し得る。
【0069】
一実施形態において、絶縁ブロック230はその周縁がモジュールケース100の内側面に密着するように構成され得る。この場合、絶縁ブロック230は連通溝232を備え得る。
【0070】
前記連通溝232は、モジュールケース100の内側面に密着する絶縁ブロック230の周縁部分に設けられ、モジュールケース100の内部に流れ込んだ冷却液を第1サブバッテリーモジュール210側から第2サブバッテリーモジュール220側に通過させるように構成され得る。そのため、連通溝232は、第1サブバッテリーモジュール210側から第2サブバッテリーモジュール220側に延在した形態を有し得る。
【0071】
また、前記連通溝232は、第1サブバッテリーモジュール210側から第2サブバッテリーモジュール220側に向かって細くなるように構成され、連通溝232を通過する冷却液の流速を増加させることができる。その結果、モジュールケース100に流れ込んだ冷却液が第1サブバッテリーモジュール210側から第2サブバッテリーモジュール220側に移動する間に冷却液の流速が落ちて冷却性能が低下する現象を防止することができる。
【0072】
一実施形態において、前記バッテリー組立体200は、第1サブバッテリーモジュール210と第2サブバッテリーモジュール220とを電気的に接続する連結部材218をさらに含み得る。このような連結部材218は、金属のような導電性材料から構成され得る。
【0073】
この場合、絶縁ブロック230は、前記連結部材218の少なくとも一部分が挿入されて支持される支持溝234を備え得る。
【0074】
図5には、
図4のA1部分の縦断面図が示されている。
【0075】
図5に示されたように、絶縁ブロック230の一端部は第1サブバッテリーモジュールの第2バスバーフレーム216と結合し、絶縁ブロック230の他端部は第2サブバッテリーモジュールの第4バスバーフレーム226と結合し得る。
【0076】
前記第2バスバーフレーム216は、第1サブバッテリーモジュールのバッテリーセル212と電気的に連結されるバスバー又は端子を支持するように構成され得る。前記第4バスバーフレーム226は、第2サブバッテリーモジュールのバッテリーセル222と電気的に連結されるバスバー又は端子を支持するように構成され得る。
【0077】
前記連結部材218は、その一端部が前記第2バスバーフレーム216に配置されたバスバー又は端子と連結され、その他端部が絶縁ブロック230の支持溝234に沿って延在して前記第4バスバーフレーム226に配置されたバスバー又は端子と連結されるように構成され得る。
【0078】
一実施形態において、第2バスバーフレーム216は第1結合突起216aを備え、絶縁ブロック230は前記第1結合突起216aが挿入されて結合される第1結合溝236aを備え得る。この場合、第1結合突起216aは、絶縁ブロック230に向かう第1方向(例えば、Y軸方向)に延在してから、前記第1方向と交差する第2方向(例えば、Z軸方向)に折り曲げられた形態を有し得る。前記第1結合溝236aは、このような第1結合突起216aと型合わせする形態で構成され得る。
【0079】
また、第4バスバーフレーム226は第2結合突起226aを備え、絶縁ブロック230は前記第2結合突起226aが挿入されて結合される第1結合溝236bを備え得る。この場合、第2結合突起226aは、絶縁ブロック230に向かう第3方向に延在してから、前記第3方向と交差する第4方向(例えば、Z軸方向)に折り曲げられた形態を有し得る。前記第2結合溝236bは、前記第2結合突起226aと型合わせする形態で構成され得る。
【0080】
また、一実施形態において、前記モジュールケース100は、その内部空間を成す内側面から突出して絶縁ブロック230を支持することで、絶縁ブロック230の移動を制限するストッパ102を含み得る。この場合、ストッパ102は、絶縁ブロック230の両端に密着し、絶縁ブロック230が正位置から離脱して第1サブバッテリーモジュール210側や第2サブバッテリーモジュール220側に偏らないように、絶縁ブロック230の移動を制限することができる。
【0081】
このように絶縁ブロック230がサブバッテリーモジュールと結合されてサブバッテリーモジュールを支持し、ストッパ102が絶縁ブロック230の移動を制限することで、サブバッテリーモジュールの電気的安全性を保証しながらも、物理的な衝撃や振動などによるサブバッテリーモジュールの損傷を防止することができる。
【0082】
図6は、本発明の一実施形態による液浸冷却式バッテリーモジュールの第1シーリングカバー110を示した斜視図である。
【0083】
図6に示されたように、第1シーリングカバー110は、モジュールケース100の内部空間に冷却液を流入させる入口112を備え、モジュールケース100の開口に挿入されて前記開口を気密に覆うように構成され得る。そのため、前記第1シーリングカバー110は、カバー部110a、固定部110b、及び壁体部110cを含み得る。
【0084】
前記カバー部110aは、その周縁がモジュールケース100の開口と型合わせする形態を有して前記開口に挿入されるように構成され得る。
【0085】
前記固定部110bは、モジュールケース100の内部空間に隣接した第1シーリングカバー110の第1面(例えば、前記カバー部110aの第1面)から前記内部空間側に突出し、その周縁がモジュールケース100の内側面に付着されて固定されるように構成され得る。そのため、モジュールケース100の内側面と対面する前記固定部110bの周縁面には、両面接着が可能なシーリングテープが貼り付けられ得る。
【0086】
前記壁体部110cは、前記第1面の反対面に該当し、第1エンドカバー130と対面する第1シーリングカバー110の第2面(例えば、カバー部110aの第2面)から突出し、前記開口を成す前記モジュールケース100の開口縁と所定の間隔を置いて対面するように構成され得る。この場合、前記壁体部110cは、カバー部110aの周りに沿って一周するルーフ(loop)形態で構成され得る。
【0087】
さらに後述するが、前記第1シーリングカバー110の壁体部110cは、前記カバー部110aの周縁部分及びモジュールケース100の開口縁とともに、第1挿入溝を形成し得る。このような第1挿入溝には、後述するエンドカバー130の内側周縁が挿入されて結合され得る。
【0088】
一方、前記第1シーリングカバー110の第2面には、バッテリーモジュール10の出力を提供する高電圧(HV)端子114、114’、及び防水コネクタ120が配置され得る。この場合、防水コネクタ120は、ボルトのような締結部材120aによって第1シーリングカバー110に固定され得る。
【0089】
図7は、モジュールケース100に結合された第1シーリングカバー110を示した縦断面図である。
【0090】
図7に示されたように、第1シーリングカバー110は、モジュールケース100の内部空間に冷却液を流入させる入口112を備え、モジュールケース100の一端の開口に挿入されて前記開口を気密に覆い得る。
【0091】
そのため、前記第1シーリングカバー110のカバー部110aは、その周縁がモジュールケース100の開口と型合わせする形態を有するように構成され得る。
【0092】
前記第1シーリングカバー110の固定部110bは、前記カバー部110aの第1面からモジュールケース100の内部空間側に突出し、その周縁がモジュールケース100の内側面に付着されて固定される。
【0093】
そのため、モジュールケース100の内側面と対面する前記固定部110bの周縁面には、両面接着が可能なシーリングテープ118aが貼り付けられ得る。この場合、シーリングテープ118aは、防水性材料からなる基材層の両面にそれぞれ粘着層を備えた多層構造で構成され得る。
【0094】
例えば、シーリングテープ118aの基材層は、ポリイミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びポリエチレンテレフタレートのうちの1種又は2種以上で構成された1つ又は2つ以上の物質層を含み得る。また、シーリングテープ118aの粘着層は、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、及びポリメタクリル酸ブチルのうちの1種又は2種以上で構成され得る。
【0095】
また、シーリングテープ118aは、前記粘着層を覆う剥離紙をさらに含み得る。このような剥離紙は、シーリングテープ118aの付着直前に作業者によって除去され得る。
【0096】
前記第1シーリングカバー110の壁体部110cは、モジュールケース100の内部空間に隣接した第1面の反対面である前記第1シーリングカバー110の第2面から、モジュールケース100の内部空間と遠くなる方向に突出して、前記開口を成すモジュールケース100の開口縁と所定の間隔を置いて対面するように構成され得る。上述したように、前記壁体部110cは、カバー部110aの周りに沿って一周するルーフ形態で構成され得る。
【0097】
このような第1シーリングカバー110の壁体部110cは、前記カバー部110aの周縁部分及び前記開口の周縁を成すモジュールケース100の内側面とともに、第1挿入溝G1を形成し得る。このような第1挿入溝G1の内側面にはシーリンググルー(sealing glue)のような液体シーラント118bが塗布され得る。
【0098】
また、前記モジュールケース100の開口縁の外側面には、高いせん断強度を有する構造用接着剤(structural adhesive)104が塗布され得る。このような構造用接着剤104は、ポリマーアロイ接着剤やポリイミド接着剤を含み得る。さらに後述するが、前記構造用接着剤104が塗布された開口の周縁の外側面には、後述する第1エンドカバー130の外側周縁が付着されて固定され得る。
【0099】
一方、前記第1シーリングカバー110は、防水コネクタ120の少なくとも一部分が挿入される貫通孔116を備え得る。
【0100】
また、防水コネクタ120は、コネクタ本体122、接触ピン124、及び連結ピン126を含み得る。
【0101】
前記コネクタ本体122は、モジュールケース100の内部空間に隣接した第1シーリングカバー110の第1面及び前記第1面の反対側である第1シーリングカバー110の第2面のうちの第2面に結合され、第2面に形成された前記貫通孔116の開口を覆うように構成され得る。このような防水コネクタ120のコネクタ本体122は、絶縁性を有する高分子合成樹脂から構成され得、ボルトのような締結部材によって第1シーリングカバー110に固定され得る。
【0102】
一実施形態において、前記防水コネクタ120は、コネクタ本体122と第1シーリングカバー110の第2面との間に介在されて前記貫通孔116の開口の周縁をシーリングするシーリング部材124aをさらに含み得る。この場合、シーリング部材124aはシーラント又はガスケットを含むか、若しくは、両方とも含み得る。
【0103】
前記接触ピン124は、コネクタ本体122によって支持され、モジュールケース100の内部空間から遠くなる方向に延在するように構成され得る。このような接触ピン124は、前記防水コネクタ120に連結される対応コネクタ(図示せず)の対応接触ピンと接触して電気的に連結され得る。そのため、接触ピン124は、導電性を有する金属材料から構成され得る。前記防水コネクタ120は、このような接触ピン124を1つ又は2つ以上含み得る。
【0104】
前記連結ピン126は、接触ピン124と電気的に接続され、前記貫通孔116を通ってコネクタ本体122からモジュールケース100の内部空間側に延在して、モジュールケース100に収容された複数の回路基板240、250のうち第1回路基板240と電気的に連結されるように構成され得る。そのため、連結ピン126は、導電性を有する金属材料から構成され得る。前記防水コネクタ120は、このような連結ピン126を1つ又は2つ以上含み得る。
【0105】
一実施形態において、前記接触ピン124と前記連結ピン126とは、一体的に構成され得る。また、一実施形態において、前記コネクタ本体122は、インサート成形工程を通じて前記接触ピン124及び前記連結ピン126と一体的に構成され得る。
【0106】
一方、前記バッテリーモジュール10は、前記防水コネクタ120と第1回路基板240との間の電気的接続のため、連結回路基板128及びケーブル128aをさらに含み得る。
【0107】
この場合、前記連結回路基板128は、モジュールケース100の内部空間に隣接した前記第1シーリングカバー110の第1面に結合され、第1面に形成された前記貫通孔116の他端の開口を覆い、前記連結ピン126と電気的に連結されるように構成され得る。そのため、前記連結回路基板128は、連結ピン126が挿入されるビアホール(via hole)を備え得る。このような連結回路基板128のビアホールに挿入された連結ピン126は、半田付け工程を通じて前記連結回路基板128にさらに固定され得る。
【0108】
前記ケーブル128aは、一端が連結回路基板128と電気的に接続され、他端が第1回路基板240と電気的に連結されるように構成され得る。このようなケーブル128aは、フレキシブルフラットケーブル(FFC)を含み得る。このようにケーブル128aと連結された第1回路基板240は、バッテリーセル212の電極リードと連結されたバスバー214aと電気的に連結され得る。この場合、バスバー214aは、第1バスバーフレーム214に結合されて固定され得る。
【0109】
参考までに、
図1及び
図2を参照して上述したように、モジュールケース100の他端の開口を覆う第2シーリングカバー110’は、モジュールケース100の内部空間に流れ込んだ冷却液を排出させる出口112’を備え、前記他端の開口に挿入されて前記他端の開口を気密に覆い得る。そのため、前記第2シーリングカバー110’は、前記第1シーリングカバー110のカバー部110a、固定部110b及び壁体部110cにそれぞれ対応する構成を含み得る。但し、前記第2シーリングカバー110’には、HV端子114、114’や防水コネクタ120に対応する構成が配置されない。
【0110】
図8は、本発明の一実施形態による液浸冷却式バッテリーモジュールの第1エンドカバー130を示した斜視図である。
【0111】
図8に示されたように、前記第1エンドカバー130は、第1シーリングカバー110が挿入されたモジュールケース100の開口に結合されて、当該開口を覆うように構成され得る。このような第1エンドカバー130は、第1シーリングカバー110の入口112が通過する入口孔132、及び防水コネクタ120の少なくとも一部分が挿入されて外部に露出するコネクタ孔138を備え得る。
【0112】
また、前記第1エンドカバー130は、第1シーリングカバー110に配置されたHV端子114、114’が通過する端子孔134、134’、及び端子孔134、134’を通過して外部に延在したHV端子114、114’の端部を支持する支持部136、136’をさらに備え得る。
【0113】
図9は、
図8に示された第1エンドカバー130のS-S’線に沿った縦断面図である。
【0114】
図9に示されたように、前記第1エンドカバー130は、第1シーリングカバー110が挿入されたモジュールケース100の開口を覆うキャップ構造であり得る。また、第1エンドカバー130の周縁部分の少なくとも一部分は、モジュールケース100の開口縁と第1シーリングカバー110の壁体部110cとの間に挿入されて結合されるように構成され得る。この場合、前記第1エンドカバー130は、前記開口を覆う本体、及びこのような本体に延在した内側周縁130aと外側周縁130bを含み得る。
【0115】
前記内側周縁130aは、第1エンドカバー130の本体からモジュールケース100の内部空間側に延在して、モジュールケース100の開口縁と第1シーリングカバー110の壁体部110cとの間に挿入され得る。すなわち、内側周縁130aは、モジュールケース100の開口縁と、第1シーリングカバー110の周縁部分及び壁体部110cとによって形成された第1挿入溝G1に挿入されるように構成され得る。
【0116】
前記外側周縁130bは、モジュールケース100の外側面側に延在して、構造用接着剤104が塗布された外側面部分に貼り付けられ得る。
【0117】
また、前記内側周縁130aと前記外側周縁130bとは、所定の間隔を置いて離隔して、モジュールケース100の開口縁が挿入される第2挿入溝G2を形成し得る。
【0118】
図10は、モジュールケース100に結合された第1エンドカバー130を示した縦断面図である。
【0119】
図10に示されたように、第1エンドカバー130の内側周縁130aは、第1エンドカバー130の本体からモジュールケース100の内部空間側に延在して、モジュールケース100の開口縁と第1シーリングカバー110の壁体部110cとの間に挿入され得る。すなわち、内側周縁130aは、モジュールケース100の開口縁と、第1シーリングカバー110の周縁部分及び壁体部110cとによって形成された第1挿入溝G1に挿入されるように構成され得る。
【0120】
また、第1エンドカバー130の外側周縁130bは、モジュールケース100の外側面側に延在して、構造用接着剤が塗布された外側面部分に貼り付けられ得る。
【0121】
また、モジュールケース100の開口縁は、第1エンドカバー130の内側周縁130aと外側周縁130bとの間に挿入されて結合され得る。すなわち、モジュールケース100の開口縁は、内側周縁130aと外側周縁130bとの間に形成された第2挿入溝G2に挿入されて結合され得る。
【0122】
一方、防水コネクタ120の終端部は、第1エンドカバー130のコネクタ孔138に挿入されて支持され得る。
【0123】
【0124】
図11に示されたように、第1エンドカバー130の内側周縁130aは、モジュールケース100の内部空間側に延在して、モジュールケース100の開口縁100aと第1シーリングカバー110の壁体部110cとの間に形成された第1挿入孔G1に挿入されて結合され得る。この場合、前記第1挿入孔G1には液体シーラント118bが充填され得る。その結果、第1エンドカバー130の内側周縁130aと第1シーリングカバー110の壁体部110cとの間には、液体シーラント118bが介在され得る。また、第1エンドカバー130の内側周縁130aとモジュールケース100の開口縁100aとの間にも液体シーラント118bが介在され得る。
【0125】
第1エンドカバー130の外側周縁130bは、開口縁100aの外側面側に延在して、構造用接着剤104が塗布された開口縁100aの外側面に貼り付けられ得る。
【0126】
一方、モジュールケース100の開口縁100aは、第1エンドカバー130の内側周縁130aと外側周縁130bとの間に形成された第2挿入溝に挿入されて結合され得る。その結果、前記内側周縁130aと開口縁100aの内側面との間には液体シーラント118bが介在される一方、前記外側周縁130bと開口縁100aの外側面との間には構造用接着剤104が介在され得る。
【0127】
このように第1エンドカバー130の内側周縁130aが第1シーリングカバー110の壁体部110cとモジュールケース100の開口縁100aとの間に挿入されて結合され、モジュールケース100の開口縁100aが第1エンドカバー130の内側周縁130aと外側周縁130bとの間に挿入されて結合されることで、蛇行形状のシーリング構造を形成し、その結果、バッテリーモジュール10の内部に流れ込んだ冷却液の漏出危険を最小化することができる。
【0128】
また、バッテリーモジュール10のシーリング構造に適用されるシーリングテープ118a、液体シーラント118b及び構造用接着剤104が、冷却液の漏出を三重で遮断することで、液浸冷却式バッテリーモジュール10の耐久性及び安全性を向上させることができる。
【0129】
参考までに、
図1及び
図2を参照して上述したように、第2シーリングカバー110’とともにモジュールケース100の他端の開口を覆う第2エンドカバー130’は、第2シーリングカバー110’の出口112’が通過する出口孔を備え、前記第2シーリングカバー110’が挿入された前記他端の開口を覆い得る。そのため、第2エンドカバー130’は、前記第1エンドカバー130の内側周縁130a及び外側周縁130bに対応する構成を含み得る。一方、前記第2エンドカバー130’は、前記第1エンドカバー130の端子孔134、134’やコネクタ孔138に対応する構成を含まない。
【0130】
図12には本発明の一実施形態によるバッテリーパック20が示されている。
【0131】
図12に示されたように、本発明の一実施形態によるバッテリーパック20は、本発明の一実施形態によるバッテリーモジュール10、及び前記バッテリーモジュール10を1つ又は2つ以上収容するパックケース22、24を含み得る。前記パックケース22、24は、複数のバッテリーモジュールを収容して載置する複数の載置空間を備え得る。
【0132】
また、前記バッテリーパック20は、前記バッテリーモジュール10に冷却液を供給する供給管26、及び前記バッテリーモジュール10から排出される冷却液を回収する回収管28をさらに含み得る。
図12に示されていないが、前記バッテリーパック20は、冷却液を貯蔵する冷却液タンク、冷却液タンクに貯蔵された冷却液を供給管26と回収管28を通して循環させるポンプ、及び回収管28を通って回収された冷却液の熱を除去するチラー(chiller)などをさらに含み得る。
【0133】
また、前記バッテリーパック20は、パックケース22、24に収容されたバッテリーモジュール10の充放電動作を制御するか、又は、SOC(State of Charge)、SOH(State of Health)などをモニタリングする各種の電装部品(図示せず)をさらに含み得る。このような電装部品はバッテリーモジュール10とともにパックケース22、24に収容され得る。
【0134】
図13には本発明の一実施形態による車両2が示されている。
【0135】
図13に示されたように、本発明の一実施形態による車両2は、上述した多様な実施形態のうちのいずれか一つによるバッテリーモジュール10を1つ又は2つ以上含むか、若しくは、前記バッテリーモジュール10を含む少なくとも一つのバッテリーパック20を含み得る。
【0136】
このように車両2に適用されたバッテリーモジュール10又はバッテリーパック20は、車両2の多様な動作に必要な電気エネルギーを提供することができる。
【0137】
参考までに、本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールは、車両の他にも、エネルギー貯蔵システム(ESS;Energy Storage System)や多様な電気装置に適用され得る。
【0138】
上述したように、本発明の一実施形態によれば、バッテリーモジュールのモジュールケースの内部に収容されたバッテリーセルが、前記モジュールケースの内部に流れ込んだ冷却液との直接接触を通じて冷却されることで、サーマルパッドとヒートシンクなどのようなバッテリーセル冷却手段を省略できるだけでなく、バッテリーセルの冷却性能を改善し、バッテリーセルの熱暴走を効果的に防止することができる。また、バッテリーセルの熱暴走によって火災が発生したとき、モジュールケースの内部に充填されている冷却液が消火剤としての機能を果たすことで、熱暴走が発生したバッテリーセルの周辺の他のバッテリーセルや他のバッテリーモジュールの連鎖的な熱暴走を防止することができる。
【0139】
また、モジュールケースの一端の開口を覆う第1エンドカバーの内側周縁が、前記開口に挿入された第1シーリングカバーの壁体部と前記開口の周縁との間に挿入されて結合され、前記開口の周縁が第1エンドカバーの内側周縁と外側周縁との間に挿入されて結合されて、蛇行形状のシーリング構造を形成することで、バッテリーモジュールの内部に流れ込んだ冷却液の漏出危険を最小化することができる。
【0140】
また、前記シーリング構造に適用されたシーリングテープ、液体シーラント及び構造用接着剤が、冷却液の漏出を三重で遮断することで、液浸冷却式バッテリーモジュールの耐久性及び安全性を向上させることができる。
【0141】
また、複数のバッテリーセルが積層されたバッテリーセル積層体をそれぞれ備える複数のサブバッテリーモジュールが、一つのモジュールケースに収容されて一つのバッテリーモジュールを構成することで、バッテリーパックに含まれるバッテリーモジュールの個数を減少させることができる。その結果、複数のバッテリーモジュールを含むバッテリーパックにおいて、バッテリーモジュール毎に設けられる入口と出口が占める空間、及び冷却液をそれぞれのバッテリーモジュールに供給し、それぞれのバッテリーモジュールから回収するために必要な配管の占有空間が減少して、バッテリーパックの製造コストを節減できるだけでなく、バッテリーパックの全体体積及び重量を減少させ、バッテリーパックのエネルギー密度を向上させることができる。
【0142】
また、複数の前記サブバッテリーモジュールのうち互いに隣接して配置される第1サブバッテリーモジュールと第2サブバッテリーモジュールとの間に配置される絶縁モジュールが、前記第1サブバッテリーモジュール及び第2サブバッテリーモジュールとそれぞれ結合して前記第1サブバッテリーモジュール及び第2サブバッテリーモジュールを支持することで、サブバッテリーモジュールの電気的安全性を保証しながらも、物理的な衝撃や振動などによるサブバッテリーモジュールの損傷を防止することができる。
【0143】
また、前記モジュールケースの内側面に密着する前記絶縁ブロックの周縁部分に冷却液を通過させる連通溝が設けられることで、冷却液の流れを円滑にし、その結果、バッテリーモジュールの冷却性能を一層向上させることができる。
【0144】
また、複数の前記サブバッテリーモジュールに対応する複数の回路基板のうちの一つの回路基板が、自らがセンシングした電気信号と残りの回路基板によってセンシングされた電気信号とを、一つの防水コネクタを通じて外部に伝達することで、バッテリーモジュールと外部電気装置との間の電気的接続を容易にし、複数のバッテリーモジュールを含むバッテリーパックの配線構造を簡素化でき、バッテリーモジュールの状態をサブバッテリーモジュール毎にモニタリングすることができる。
【0145】
また、前記防水コネクタが、入口又は出口が設けられたシーリングカバーに結合され、入口又は出口と配管とを連結するために確保された空間に配置されることで、バッテリーパック内で前記防水コネクタの電気的接続作業を可能にするために別途の空間を確保する必要がなく、前記防水コネクタの電気的接続作業が容易になる。
【0146】
さらに、本発明による実施形態は、当技術分野はもちろん、関連技術分野において、本明細書に記載された内容以外の他の多様な技術的課題を解決できることは言うまでもない。
【0147】
以上のように、本発明を具体的な実施形態を参考して説明したが、当業者であれば本発明の技術的範囲で多様な変形形態が具現可能であることを明確に理解できるであろう。したがって、上述した実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。すなわち、本発明の真正な技術的思想の範囲は特許請求の範囲に示されており、それと均等範囲内のあらゆる相違点は本発明に含まれると解釈されるべきであろう。
【符号の説明】
【0148】
10 液浸冷却式バッテリーモジュール
20 バッテリーパック
22 パックケース
24 パックケース
26 供給管
28 回収管
100 モジュールケース
102 ストッパ
104 構造用接着剤(structural adhesive)
110 第1シーリングカバー
110’ 第2シーリングカバー
112 入口
112’ 出口
114 高電圧(HV;High Voltage)端子
114’ 高電圧(HV;High Voltage)端子
116 貫通孔
120 防水コネクタ
122 コネクタ本体
124 接触ピン
126 連結ピン
128 連結回路基板
130 第1エンドカバー
130’ 第2エンドカバー
132 入口孔
134 端子孔
134’ 端子孔
136 支持部
136’ 支持部
138 コネクタ孔
200 バッテリー組立体
210 第1サブバッテリーモジュール
212 バッテリーセル
214 第1バスバーフレーム
216 第2バスバーフレーム
218 連結部材
220 第2サブバッテリーモジュール
222 バッテリーセル
224 第3バスバーフレーム
226 第4バスバーフレーム
230 絶縁ブロック
232 連通溝
234 支持溝
240 第1回路基板
250 第2回路基板
260 フレキシブルフラットケーブル(FFC;Flat Flexible Cable)
【国際調査報告】