(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-19
(54)【発明の名称】冷凍機器
(51)【国際特許分類】
F25D 11/02 20060101AFI20241212BHJP
F25D 17/08 20060101ALI20241212BHJP
F25D 21/14 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
F25D11/02 A
F25D17/08 305
F25D21/14 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539738
(86)(22)【出願日】2022-06-28
(85)【翻訳文提出日】2024-08-27
(86)【国際出願番号】 CN2022101929
(87)【国際公開番号】W WO2023123939
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111653846.1
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517215032
【氏名又は名称】合肥美的電冰箱有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI MIDEA REFRIGERATOR CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.669,West Changjiang Road,Hefei,Anhui 230601,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】516320344
【氏名又は名称】合肥華凌股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI HUALING CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.176 JinXiu Road,Hefei Economic And Technological Development Area Hefei,Anhui, 230601,China
(71)【出願人】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】崔 向前
(72)【発明者】
【氏名】余 平新
(72)【発明者】
【氏名】崔 ▲懐▼雷
(72)【発明者】
【氏名】肖 ▲遥▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 源
(72)【発明者】
【氏名】任 志▲潔▼
(72)【発明者】
【氏名】▲覃▼ 元成
(72)【発明者】
【氏名】瞿 ▲賽▼
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 宇航
【テーマコード(参考)】
3L045
3L048
3L345
【Fターム(参考)】
3L045AA04
3L045BA01
3L045CA02
3L045DA02
3L045EA01
3L045HA01
3L045PA04
3L048AA01
3L048BA01
3L048BC03
3L048CA02
3L048CB03
3L048CD02
3L048DA02
3L048GA02
3L345AA02
3L345AA14
3L345BB01
3L345BB02
3L345CC01
3L345DD33
3L345DD53
3L345KK04
(57)【要約】
本開示は、冷凍機器の技術分野に関し、冷凍機器を提供し、キャビネット及び風路コンポーネントを含み、風路コンポーネントは、キャビネット内に位置し、第1の区画と第2の区画とを仕切り、風路コンポーネントは、仕切板部材、風路部材、蒸発器及び排水板を含み、仕切板部材と風路部材は、第1のキャビティと、第1の吸気口と、第2の吸気口と、第1の排気口と、第2の排気口とを画定し、第1の吸気口と、第1のキャビティと、第1の排気口と、第1の区画とは連通するように構成されており、第2の吸気口と、第1のキャビティと、第2の排気口と、第2の区画とは連通するように構成されており、第1のキャビティ内には、蒸発器及び排水板が設けられており、蒸発器と水平面との夾角は、所定角度以下であるか、又は、蒸発器は、水平面に平行である。本開示に係る冷凍機器によれば、蒸発器の占める高さ空間が減少し、風路コンポーネントの占めるキャビネット内の空間が減少し、これにより、キャビネット内の容量を拡大する役割を果たし、大容量の冷凍機器を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネットと、
前記キャビネット内に位置し、第1の区画と第2の区画とを仕切る風路コンポーネントであって、仕切板部材、風路部材、蒸発器、及び排水板を含む、風路コンポーネントと、を含み、
前記仕切板部材と前記風路部材は、第1のキャビティ、第1の吸気口、第2の吸気口、第1の排気口、及び第2の排気口を画定し、前記第1の吸気口と、前記第1のキャビティと、前記第1の排気口と、前記第1の区画とは連通するように構成されており、前記第2の吸気口と、前記第1のキャビティと、前記第2の排気口と、前記第2の区画とは連通するように構成されており、前記第1のキャビティ内には、前記蒸発器及び前記排水板が設けられており、前記風路部材は、前記排水板を支持し、前記蒸発器と水平面との夾角は、所定角度以下であるか、又は、前記蒸発器は水平面に平行であることを特徴とする冷凍機器。
【請求項2】
前記排水板は、前記排水板の天井面に対して下向きに凹んだ導水部を有して構成されており、前記導水部の延在方向と前記風路コンポーネントの送気方向とは、第4の夾角を形成することを特徴とする
請求項1に記載の冷凍機器。
【請求項3】
前記排水板は、前記排水板の天井面に対して下向きに凹んだ排水部を有して構成されており、前記排水部は、出口を有して構成されており、前記排水部は、前記導水部に連通することを特徴とする
請求項2に記載の冷凍機器。
【請求項4】
前記排水部の方向に向かって、前記導水部の底部は、第1の方向に沿って傾斜しており、前記導水部の前記排水部の方向に凹んだ深さが徐々に大きくなるように、前記第1の方向と前記排水板の天井面とが第6の夾角を形成することを特徴とする
請求項3に記載の冷凍機器。
【請求項5】
前記出口の方向に向かって、前記排水部の底部は、第2の方向に沿って傾斜しており、前記排水部の前記出口の方向に凹んだ深さが徐々に大きくなるように、前記第2の方向と前記排水板の天井面とが第7の夾角を形成することを特徴とする
請求項3に記載の冷凍機器。
【請求項6】
前記導水部は、前記排水板の端部まで延びて開口を形成し、前記開口が位置する側には、第1の排水部材が設けられていることを特徴とする
請求項2に記載の冷凍機器。
【請求項7】
ファンをさらに含み、前記ファンの回動軸線と鉛直方向とは、第1の夾角を形成することを特徴とする
請求項1に記載の冷凍機器。
【請求項8】
ファン及びファン蓋板をさらに含み、前記ファンは、前記蒸発器の一方側に設けられており、前記ファン蓋板は、前記ファンと前記蒸発器との間に位置し、前記ファンの入口は、前記ファン蓋板の換気口を介して前記第1のキャビティに連通し、前記ファン蓋板は、前記第1の排気口及び前記第2の排気口を有して構成されていることを特徴とする
請求項1に記載の冷凍機器。
【請求項9】
前記キャビネットは、ボックスライナー本体を含み、前記ボックスライナー本体は、第1の通路を有して構成されており、前記仕切板部材の内部には、空洞が形成されており、前記仕切板部材の側辺には、第2の通路が設けられており、前記第2の通路と、前記空洞とは、前記第1の通路に連通することを特徴とする
請求項1に記載の冷凍機器。
【請求項10】
前記仕切板部材は、
第1の板体と、
前記第1の板体の下方に設けられている第2の板体とを含み、前記第2の板体と前記第1の板体とは、前記空洞を囲んでおり、前記第2の板体のエッジには、下向きに凹んで前記空洞に連通する凹部が形成され、前記凹部は、前記第2の通路に連通することを特徴とする
請求項9に記載の冷凍機器。
【請求項11】
前記仕切板部材及び前記風路部材のうちの少なくとも1つには、仕切部が設けられており、前記仕切部の前記第1の吸気口での正投影は、前記第1の吸気口の部分面積をカバーし、前記正投影は、前記第1の吸気口の前記第2の吸気口に近い一端に位置し、前記仕切部と前記第1の吸気口との間は所定間隔を隔てられていることを特徴とする
請求項1から10のいずれか1項に記載の冷凍機器。
【請求項12】
前記第2の吸気口は、前記風路部材の前側に設けられており、前記仕切板部材の前側には、前記第2の吸気口を遮蔽する取り付け部が設けられていることを特徴とする
請求項1から10のいずれか1項に記載の冷凍機器。
【請求項13】
前記第1の吸気口は、前記風路コンポーネントの左側及び右側に位置し、且つ前記風路コンポーネントの前側に近接していることを特徴とする
請求項1から10のいずれか1項に記載の冷凍機器。
【請求項14】
前記第1の区画は、前記第2の区画の上方に位置し、前記第1の区画は、冷蔵区画であり、前記第2の区画は、冷凍区画であることを特徴とする
請求項1から10のいずれか1項に記載の冷凍機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2021年12月30日に提出された、出願番号が202111653846.1であり、発明の名称が「冷凍機器」である中国特許出願の優先権を主張し、その全体が参照により本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は、冷凍機器の技術分野に関し、特に、冷凍機器に関する。
【背景技術】
【0003】
生活品質の向上に伴い、消費者の冷凍機器内の収納空間に対する要求は、ますます高くなり、冷凍機器(例えば、冷蔵庫)内の収納空間の大きさも消費者の注目点となっている。どのように冷凍機器の体積を変化させずに冷凍機器内の収納空間を増大させるかは、技術者の1つの開発方向となっている。ここで、冷凍システムの部材はキャビネットの一部の体積を占める必要があり、冷凍システムの部材のキャビネット内での取り付け位置は、キャビネットの体積及びキャビネットによって制限される収納空間の大きさに影響を与える。冷凍システムにおける蒸発器は、冷蔵庫の冷凍区画の後側に設けられており、キャビネットの厚さは比較的大きく、キャビネットの深さ方向の収納空間が不足であり、ユーザ体験が良くない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、少なくとも関連技術に存在する課題の1つを解決する。そのために、本開示は、冷凍機器を提案し、風路コンポーネントは、キャビネット内で横置きされており、風路コンポーネントの高さ及び体積はいずれも削減され、冷凍機器の空間は拡大され、冷凍機器の容量は向上した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施形態に係る冷凍機器によれば、
キャビネットと、
前記キャビネット内に位置し、第1の区画と第2の区画とを仕切る風路コンポーネントであって、仕切板部材、風路部材、蒸発器、及び排水板を含む、風路コンポーネントと、を含み、
前記仕切板部材と前記風路部材は、第1のキャビティ、第1の吸気口、第2の吸気口、第1の排気口、及び第2の排気口を画定し、前記第1の吸気口と、第1のキャビティと、第1の排気口と、前記第1の区画とは連通するように構成されており、前記第2の吸気口と、前記第1のキャビティと、前記第2の排気口と、前記第2の区画とは連通するように構成されており、前記第1のキャビティ内には、前記蒸発器及び前記排水板が設けられており、前記風路部材は、前記排水板を支持し、前記蒸発器と水平面との夾角は、所定角度以下であるか、又は、前記蒸発器は水平面に平行である。
【0006】
本開示の実施形態に係る冷凍機器によれば、キャビネットと、キャビネット内に設けられている風路コンポーネントとを含み、風路コンポーネントは、2つの区画を仕切るように、キャビネット内に横置きされており、風路コンポーネントは、仕切板部材及び風路部材を含み、仕切板部材と風路部材との間には、蒸発器が設けられており、蒸発器は、風路コンポーネント内に横置きされており、蒸発器と水平面との夾角は所定角度内であり、又は、蒸発器は、水平面に平行であり、蒸発器と水平面との夾角を所定角度内に限定することにより、蒸発器の高さを規制することができ、蒸発器の高さが小さくなると、風路コンポーネントの占めるキャビネット内の空間が減少し、さらにキャビネットの容量を拡大して、冷凍機器の容量を増大することができる。
【0007】
本開示の1つの実施形態によれば、前記排水板は、前記排水板の天井面に対して下向きに凹んだ導水部を有して構成されており、前記導水部の延在方向と前記風路コンポーネントの送気方向とは、第4の夾角を形成する。風路コンポーネント内の風は、導水部の延在方向に沿って流れ、風が送気方向に沿って流出することを遅延し、風の風路コンポーネント内での熱交換時間を延長し、熱交換効果を最適化する。
【0008】
本開示の1つの実施形態によれば、前記排水板は、前記排水板の天井面に対して下向きに凹んだ排水部を有して構成されており、前記排水部は、出口を有して構成されており、前記排水部は、前記導水部に連通する。排水部の延在方向は限定されず、排水板によって受け取られた水は、出口に沿って排出することができ、熱交換及び排水効果が確保される。
【0009】
本開示の1つの実施形態によれば、前記排水部の方向に向かって、前記導水部の底部は、第1の方向に沿って傾斜しており、前記導水部の前記排水部の方向に凹んだ深さが徐々に大きくなるように、前記第1の方向と前記排水板の天井面とが第6の夾角を形成する。導水部内の水が排水部に流入することが容易になり、排水効率が向上し、排水効果が確保される。
【0010】
本開示の1つの実施形態によれば、前記出口の方向に向かって、前記排水部の底部は、第2の方向に沿って傾斜しており、前記排水部の前記出口の方向に凹んだ深さが徐々に大きくなるように、前記第2の方向と前記排水板の天井面とが第7の夾角を形成する。排水部内の水が排水板から排出されることが容易になる。
【0011】
本開示の1つの実施形態によれば、前記風路部材には、導水材が設けられており、前記導水材の一方側は前記出口に向かっていて前記出口に連通し、前記導水材の他方側は排水口を構成し、導水材が水を導出するように、導水材は、出口から離れる方向に、下向きに傾斜している。
【0012】
本開示の1つの実施形態によれば、前記導水部は、前記排水板の端部まで延びて開口を形成し、前記開口が位置する側には、第1の排水部材が設けられており、導水部の開口は排水の役割を果たすことができる。
【0013】
本開示の1つの実施形態によれば、ファンをさらに含み、前記ファンの回動軸線と鉛直方向とは第1の夾角を形成する。ファンは、横方向に設けられており、ファンの占める高さ空間を小さくし、風路コンポーネントの占める空間を縮小する。
【0014】
本開示の1つの実施形態によれば、ファン及びファン蓋板をさらに含み、前記ファンは、前記蒸発器の一方側に設けられており、前記ファン蓋板は、前記ファンと前記蒸発器との間に位置し、前記ファンの入口は、前記ファン蓋板の換気口を介して前記第1のキャビティに連通し、前記ファン蓋板は、前記第1の排気口及び前記第2の排気口を有して構成されている。この場合、ファンの実装方式は限定されず、横方向に設けられてもよいし、又は縦方向に設けられてもよい。
【0015】
本開示の1つの実施形態によれば、前記キャビネットは、ボックスライナー本体を含み、前記ボックスライナー本体は、第1の通路を有して構成されており、前記仕切板部材の内部には、空洞が形成されており、前記仕切板部材の側辺には、第2の通路が設けられており、発泡空間を形成するように、前記第2の通路と、前記空洞とは、前記第1の通路に連通する。風路コンポーネントとボックスライナー本体は一体に発泡され、風路コンポーネントとボックスライナー本体との間に取り付け隙間が生じるという問題を解決することができ、第1の区画と第2の区画との独立性が確保される。
【0016】
本開示の1つの実施形態によれば、前記仕切板部材は、
第1の板体と、
前記第1の板体の下方に設けられている第2の板体とを含み、前記第2の板体と前記第1の板体とは、前記空洞を囲んでおり、前記第2の板体のエッジには、下向きに凹んで前記空洞に連通する凹部が形成され、前記凹部は、前記第2の通路に連通し、これにより、発泡工程を最適化し、生産効率を向上させることができる。
【0017】
本開示の1つの実施形態によれば、前記仕切板部材及び前記風路部材のうちの少なくとも1つには、仕切部が設けられており、前記仕切部の前記第1の吸気口での正投影は、前記第1の吸気口の部分面積をカバーし、前記正投影は、前記第1の吸気口の前記第2の吸気口に近い一端に位置し、前記仕切部と前記第1の吸気口との間は所定間隔を隔てられており、第1の吸気口からの一部の吸気を導流し、2つの吸気口からの吸気が交差して接触する風量を低減し、吸気が交差して接触する位置での着霜量を低減し、霜取りの間隔時間を延長し、霜取りのエネルギー消費を低減する。
【0018】
本開示の1つの実施形態によれば、前記第2の吸気口は、前記風路部材の前側に設けられており、前記仕切板部材の前側には、前記第2の吸気口を遮蔽する取り付け部が設けられており、第2の吸気口の換気効果が確保される場合、第2の吸気口を隠すことにより、第2の吸気口に異物が入ることを回避し、風路コンポーネントの前端構造の一体性も確保される。
【0019】
本開示の1つの実施形態によれば、前記第1の吸気口は、前記風路コンポーネントの左側及び右側に位置し、且つ前記風路コンポーネントの前側に近接している。
【0020】
本開示の1つの実施形態によれば、前記第1の区画は、前記第2の区画の上方に位置し、前記第1の区画は、冷蔵区画であり、前記第2の区画は、冷凍区画である。
【発明の効果】
【0021】
本開示の付加的な態様及び利点は、一部が以下の説明で与えられ、一部が以下の説明から明らかになり、又は本開示の実施によって理解される。
【0022】
以下、本開示の実施形態又は関連技術における技術案をより明確に説明するために、実施形態又は関連技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働を行わずに、これらの図面に基づいて他の図面をさらに得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本開示の実施形態に係る冷凍機器の構造の概略図であり、扉体は図示されていない。
【
図2】本開示の実施形態に係る冷凍機器の部分構造の概略図であり、キャビネットの部分構造及びボックスライナーが図示されていない。
【
図3】
図2におけるAの部分拡大構造の概略図である。
【
図4】本開示の実施形態に係る1種目の風路コンポーネントの部分構造の概略図である。
【
図5】本開示の実施形態に係る1種目の風路コンポーネントの一部の構造の分解状態の概略図である。
【
図6】本開示の実施形態に係る1種目の風路コンポーネントの分解状態の構造の概略図である。
【
図7】本開示の実施形態に係る1種目の風路コンポーネントの部分平面概略図であり、排水板の上方の部材が図示されていない。
【
図9】本開示の実施形態に係る1種目の風路コンポーネントの部分構造の側面構造の概略図である。
【
図10】本開示の実施形態に係る2種目の冷凍機器の部分構造の概略図であり、
図2との主な相違点は、排水板の構造が異なることであり、扉体は図示されていない。
【
図11】
図10におけるC部位の部分拡大構造の概略図である。
【
図12】本開示の実施形態に係る2種目の風路コンポーネントの部分構造の概略図であり、排水板の上方の部材は図示されていない。
【
図13】本開示の実施形態に係る2種目の風路コンポーネントの一部の構造の分解状態の概略図である。
【
図14】本開示の実施形態に係る3種目の風路コンポーネントの縦断面構造の概略図であり、ファンの位置を表示するためのものである。
【
図15】本開示の実施形態に係る3種目の風路コンポーネントの部分構造の概略図であり、排水板の上方の部材は図示されていない。
【
図16】本開示の実施形態に係る3種目の風路コンポーネントの一部の構造の分解状態の概略図である。
【
図17】本開示の実施形態に係る3種目の冷凍機器の構造の概略図であり、扉体は図示されていない。
【
図18】本開示の実施形態に係る3種目の冷凍機器の縦断面構造の概略図である。
【
図19】
図18におけるD部位の部分拡大構造の概略図である。
【
図20】本開示の実施形態に係る4種目の風路コンポーネントの分解状態の構造の概略図である。
【
図21】本開示の実施形態に係る4種目の風路コンポーネントの底面構造の概略図である。
【
図22】本開示の実施形態に係る排水板の斜視構造の概略図である。
【
図23】本開示の実施形態に係る排水板の平面構造の概略図である。
【
図26】本開示の実施形態に係る風路コンポーネントの仕切板部材における第2の板体及びその取り付け状態の構造の概略図である。
【
図27】本開示の実施形態に係る風路コンポーネントの仕切板部材における別の第2の板体及びその取り付け状態の構造の概略図である。
【
図28】本開示の実施形態に係る風路コンポーネントの仕切板部材における第2の板体の第1の内凹部及び第2の内凹部の構造の概略図である。
【
図29】本開示の実施形態に係る風路コンポーネントの仕切板部材における第2の板体の第3の内凹部の構造の概略図である。
【
図30】本開示の実施形態に係る蒸発器及び排水板の取り付け状態の斜視構造の概略図である。
【
図31】本開示の実施形態に係る蒸発器及び排水板の取り付け状態の側面構造の概略図である。
【
図32】本開示の実施形態に係る蒸発器、排水板及び加熱材の分解状態の概略図その1である。
【
図33】本開示の実施形態に係る蒸発器、排水板及び加熱材の分解状態の概略図その2である。
【
図34】本開示の実施形態に係る蒸発器、排水板及び第2のヒーターの取り付け状態の概略図である。
【
図35】本開示の実施形態に係る蒸発器、排水板及び第2のヒーターの分解状態の概略図である。
【
図36】本開示の実施形態に係る蒸発器、排水板及び風路部材の取り付け状態の概略図である。
【
図37】本開示の実施形態に係る風路部材における第1の支持部の構造の概略図である。
【
図38】
図37におけるH部位の部分拡大構造の概略図である。
【
図39】本開示の実施形態に係る仕切板部材の平面構造の概略図である。
【
図41】本開示の実施形態に係るボックスライナーの分解状態の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面及び実施形態を参照しながら、本開示の実施形態をさらに詳しく説明する。以下の実施形態は、本開示を説明するためのものであるが、本開示の範囲を制限するものではない。
【0025】
本開示の実施形態の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」「内」、「外」等の用語が指示する方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本開示の実施形態を説明しやすく且つ説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は素子が特定の方位を有しなければならず、特定の方位で構成及び操作しなければならないことを指示又は示唆するためのものではないため、本開示の実施形態に対する制限として理解されることができない。また、「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、説明するためのものに過ぎず、相対的な重要性を指示又は示唆するためのものとして理解されることはできない。また、本開示の説明において、特に説明がない限り、「複数」、「複数本」、「複数組」は、2つの又は2つ以上を意味する。
【0026】
本開示の実施形態の説明において、特に明確な規定及び限定がない限り、「互いに接続」、「接続」などの用語は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよく、着脱可能な接続であってもよく、又は一体に接続されてもよく、機械的接続であってもよく、電気的接続であってもよく、直接接続してもよく、中間媒体を介して間接的に接続してもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記の用語の本開示の実施形態における具体的な意味を理解することができる。
【0027】
本開示の実施形態において、特に明確な規定及び限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」または「下」に位置することは、第1特徴が第2特徴と直接的に接触することであってもよく、第1特徴が中間媒体を介して第2特徴と間接的に接触することであってもよい。また、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」及び「上のほう」に位置することは、第1特徴が第2特徴の真上や斜め上に位置することであってもよく、あるいは、第1特徴の水平高さが第2特徴より高いことのみを表す。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」や「下のほう」に位置することは、第1特徴が第2特徴の真下や斜め下に位置することであってもよく、あるいは、第1特徴の水平高さが第2特徴より低いことのみを表す。
【0028】
本明細書の説明において、「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例」、「具体的な例」、又は「いくつかの例」等の用語を参照した説明は、当該実施形態又は例を参照して説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性が、本願の実施形態のうちの少なくとも1つの実施形態又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記の用語に対する例示的な表現は、必ずしも同じ実施形態又は例に該当するものではない。さらに、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、いずれか1つ又は複数の実施形態又は例において適切な形で組み合わせられてもよい。また、互いに矛盾しない場合、当業者は、本明細書において説明された異なる実施形態又は例、及び異なる実施形態又は例の特徴に対して結合及び組み合わせを行ってもよい。
【0029】
本開示の実施形態は、
図1から
図41に示すように、キャビネット400を含む冷凍機器を提供し、キャビネット400は、ボックスライナーを含む。
【0030】
冷凍機器は、冷蔵庫、冷凍庫、ショーケース、販売ケース、または酒棚等の複数種の機器であってもよく、冷凍機器は、冷蔵又は冷凍に用いることができる。
【0031】
ここで、下記の実施形態において、前後左右上下の方位は、冷凍機器の方位と1対1に対応している。
【0032】
本開示の実施形態は、ボックスライナーを提供し、ボックスライナーは、ボックスライナー本体300及び風路コンポーネント200を含み、ボックスライナー本体300内の空間は、風路コンポーネント200により、互いに独立した第1の区画410と第2の区画420とに仕切られている。
【0033】
風路コンポーネント200は、区画を仕切る役割を果たすことができ、循環送風の役割を果たすこともできる。なお、第1の区画410と第2の区画420の独立性を確保するために、第1の区画410と第2の区画420との間の気体の混合を回避するように、風路コンポーネント200とボックスライナー本体300の取り付け箇所の密閉を確保する必要がある。
【0034】
本開示の実施形態は、風路コンポーネント200を提供し、風路コンポーネント200は、ボックスライナー本体300内の空間全体を第1の区画410と第2の区画420との2つの部分に分けてもよいし、又は、風路コンポーネント200は、ボックスライナー本体300内の部分空間を第1の区画410と第2の区画420との2つの部分に仕切ってもよい。
【0035】
風路コンポーネント200は、第1の区画410と第2の区画420に独立して送風し、第1の区画410と第2の区画420の機能は、同じであってもよいし、又は異なっていてもよい。第1の区画410と第2の区画420の機能が異なっており、つまり、第1の区画410と第2の区画420内の環境温度が異なっている場合、第1の区画410は冷蔵区画、第2の区画420は冷凍区画であってもよく、風路コンポーネント200が冷蔵区画に送風する頻度は、冷凍区画に送風する頻度より低い。第1の区画410と第2の区画420の機能が同じであり、例えば、いずれも冷蔵区画である場合、2つの冷蔵区画の環境温度は同じであってもよいし、異なっていてもよい、この場合、風路コンポーネント200が2つの冷蔵区画に送風する頻度は同じであってもよいし、異なっていてもよく、具体的には必要に応じて設定することができる。無論、風路コンポーネント200によって仕切られた区画は、機能が冷蔵及び冷凍に限られず、変温区画又は他の機能区画であってもよく、具体的には必要に応じて設定することができる。
【0036】
キャビネット400が扉体に接続され、扉体がキャビネット400を密閉する位置にある場合、第1の区画410と第2の区画420は、2つの密閉され且つ独立した空間であり、扉体はキャビネット400を開ける位置にある場合、第1の区画410及び第2の区画420のうちの少なくとも1つから物品を出し入れすることができる。
【0037】
ここで、冷凍機器内に設置される風路コンポーネント200の数は、必要に応じて設定することができる。
【0038】
理解されるように、
図2から
図3、
図10、
図11、及び
図17から
図20に示すように、風路コンポーネント200は、仕切板部材210、風路部材220、蒸発器230、及び排水板100を含み、仕切板部材210は、風路部材220の上方に位置し、仕切板部材210と風路部材220は、第1のキャビティ282と、第1のキャビティ282に連通することに適した吸気口と、第1のキャビティ282に連通することに適した排気口とを構成し、第1のキャビティ282内には、蒸発器230及び排水板100が設けられており、排水板100は蒸発器230の下方に位置する。仕切板部材210と風路部材220は、風路コンポーネント200に入った風が熱交換してから排出されるように、互いに連通した吸気口と、第1のキャビティ282と、排気口とを共同で画定する。
【0039】
図1及び
図2に示すように、仕切板部材210は、ボックスライナー本体300に接続され、ボックスライナー本体300内の空間を互いに独立した第1の区画410と第2の区画420とに仕切るように、仕切板部材210とボックスライナー本体300との接続箇所がシールされる。仕切板部材210と風路部材220の間の第1のキャビティ282は、第1の区画410と第2の区画420との熱交換の需要を満たすように、蒸発器230、排水板100、霜取りのための加熱構造等の部材を取り付けるために用いられる。
【0040】
風路コンポーネント200の吸気口は、第1の吸気口201及び第2の吸気口202に分けられ、風路コンポーネント200の排気口は、第1の排気口203及び第2の排気口204に分けられ、第1の吸気口201と、第1のキャビティ282と、第1の排気口203と、第1の区画410とは連通して第1の循環経路を形成し、第2の吸気口202と、第1のキャビティ282と、第2の排気口204と、第2の区画420とは連通して第2の循環経路を形成し、第1の循環経路は、第1の区画410及び第2の区画420に送風するように、第2の循環経路における少なくとも1つに連通する。第1の吸気口201、第2の吸気口202、第1の排気口203、及び第2の排気口204の数及び位置は限定されない。
【0041】
図1及び
図2に示すように、第1の区画410は、風路コンポーネント200の上方に位置し、第1の区画410は、冷蔵区画として設けられており、第2の区画420は、風路コンポーネント200の下方に位置し、第2の区画420は、冷凍区画として設けられており、つまり、第1の区画410は、第2の区画420の上方に位置し、風路コンポーネント200には、上方に向かう第1の排気口203及び下方に向かう第2の排気口204が設けられており、第1の排気口203において、開閉調整をするための第1のダンパー250が設けられており、第2の排気口204において、開閉調整をするための第2のダンパーが設けられている。風路コンポーネント200の前端に近い位置には、第1の吸気口201及び第2の吸気口202が設けられており、第1の吸気口201は、冷蔵区画の還気風路に連通し、第1の吸気口201は、風路コンポーネント200の左右両側に設けられており、第2の吸気口202は、冷凍区画に連通し、第2の吸気口202は、風路コンポーネント200の前側又は下側に設けられている。
【0042】
なお、第1の吸気口201と第2の吸気口202は風路コンポーネント200の同一の端に近く、第1の排気口203と第2の排気口204も風路コンポーネント200の同一の端に近く、且つ吸気口と排気口は一般的に対向する両端に位置し、上述したように吸気口は前端に近く、排気口は後端に近く、上述した位置に限定されず、吸気口はいずれも左端又は右端に近接していてもよく、吸気口と排気口の位置は柔軟であり、具体的には必要に応じて選択することができる。
【0043】
一部の場合では、第1の吸気口201は、第1のキャビティ282の第1の側に位置し、第2の吸気口202は、第1のキャビティ282の第2の側に位置し、第1の側と第2の側が隣接しており、つまり、第1の吸気口201と第2の吸気口202は、風路コンポーネント200の異なる側に設けられており、この場合、第1の吸気口201の吸気と第2の吸気口202の吸気は、第1のキャビティ282内で合流し、第1の吸気口201と第2の吸気口202が異なる吸気温度を有する(つまり、第1の区画410と第2の区画420は環境温度が異なっている)と、第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気との合流箇所は、接触による熱交換が原因で着霜しやすい。第1の吸気口201と第2の吸気口202が風路コンポーネント200の異なる側に位置することは、第1の吸気口201と第2の吸気口202とが夾角を形成することとして理解されてもよい。
【0044】
図6に示すように、上記の第1の側は、左側及び右側のうちの少なくとも一方であり、第2の側は、前側である。
【0045】
以下、
図1から
図16及び
図20から
図25に示すように、排水板100の実施形態が提供され、排水板100が上記の風路コンポーネント200内に取り付けられていることを例として、排水板100の構造を説明する。ただし、排水板100は、上記の風路コンポーネント200内に取り付けられることに限定されず、下記の実施形態における排水板100を取り付けることに適した他の構造に、下記の排水板100を取り付けてもよい。
【0046】
本開示の実施形態は、
図1から
図7に示すように、排水板100を提供し、排水板100は、排水板100の天井面に対して下向きに凹んだ導水部を有して構成されており、導水部は、排水板100の縁部が開口170を形成するように、所定面の両側に向かって排水板100の縁部まで延びており、開口170は、第1の吸気口201による一部の吸気が開口170を通過して導水部の延在方向に沿って第1のキャビティ282内に流入するように、第1の吸気口201が位置する側に向かっている。
【0047】
ここでの第1の吸気口201の機能は限定されず、冷蔵区画に連通し、導水部が冷蔵風をガイドしてもよいし、又は、導水部が冷凍区画に連通して、冷凍風をガイドしてもよい。導水部を設けることにより、排水板を逆V字型構造に設計し、一部の冷蔵還気がV字型構造空間を介して蒸発器230に入るようにさせ、それにより、冷蔵庫の還気凝縮の問題を解決し、冷蔵還気と冷凍還気との接触を低減し、冷凍還気との凝集混合による凝縮を低減し、霜を蒸発器内により均一に分布させ、霜による冷凍還気の閉塞を低減する。
【0048】
第1の吸気口201による一部の吸気は、開口170を通過して導水部の延在方向に沿って第1のキャビティ282内に導入され、第1の吸気口201による一部の吸気を分流し、第2の吸気口202による吸気と合流する風量を低減し、さらに第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気とが接触することで凝縮する霜を低減し、2回の霜取りの間の間隔時間を延長し、霜取りの回数を低減し、霜取りに必要な消費電力を低減し、冷凍機器の消費電力を低減する。
【0049】
導水部が排水板100の天井面に対して下向きに凹むことにより、排水板100に凹溝が形成され、第1の吸気口201による一部の吸気は、凹溝に沿って第1のキャビティ282の内部に流れ、導水部は、その内の風に対して導流の役割を果たす。
【0050】
ここで、所定面と導水部の延在方向とが夾角を形成し、所定面は吸気口から排気口の方向に沿って延びており、例えば、吸気口は風路コンポーネント200の前端に位置し、排気口は風路コンポーネント200の後端に位置すると、所定面は前から後に延びている。ここで、所定面の延在傾向は、前から後へとすればよく、所定面は傾斜して延びていてもよく、所定面の位置は、必要に応じて選択することができる。
【0051】
一部の場合では、所定面は、排水板100の対称面であり、所定面の両側に導水部が対称的に設けられてもよく、それにより、排水板100が対称構造となり、排水板100の構造安定性がより良くなる。
【0052】
無論、所定面は対称面に限定されず、開口170は排水板100の片側又は両側に設けられてもよい。開口170が排水板100の片側に設けられている場合、所定面は排水板100の1つの側面であってもよく、この側面は第1の吸気口201の反対側に位置し、開口170が排水板100の両側に設けられている場合、所定面は前から後に延びている任意の面であってもよい。
【0053】
上記排水板100の開口170は、第1の吸気口201による一部の吸気に対する導流の役割を果たすことができ、排水板100の開口170はさらに排水の役割を果たすことができる。
【0054】
排水板100の開口170が一部の吸気を分流する役割を果たす場合、導水部が排水板100の天井面に対して凹んだ深さは限定されない。
【0055】
一部の場合では、導水部の凹んだ深さは、開口170の方向に向かって徐々に大きくなり、この構造の導水部は、第2の導水部130と呼ばれてもよい。つまり、第2の導水部130は、開口170に向かう一端の深さが比較的大きく、その内での風の流れを案内することに寄与する。蒸発器230が排水板100の上方に配置されると、第2の導水部130の深さが徐々に大きくなり、蒸発器230と排水板100との間の間隔も増大し、風の流動空間を適切に拡大することができ、さらに排水板100が受け取った霜取り水の開口170からの排水に寄与する。
【0056】
ここで、第2の導水部130の深さは、開口170の一端に向かって徐々に大きくなり、連続的に増大してもよいし、又は階段的に増大してもよい。
【0057】
理解されるように、開口170の方向に向かって、第2の導水部130の底部は、第1の所定方向に沿って傾斜し、第1の所定方向と排水板100の天井面とは第1の所定夾角を形成する。つまり、第2の導水部130の底面は、第1の所定方向に沿って下向きに延びる斜面であり、風の第1のキャビティ282内への流れに寄与し、排水も容易にする。
【0058】
第1の所定方向は、天井面と第1の所定夾角を形成し、且つ所定面に沿って開口170に対して斜め下向きに傾斜する方向であり、第1の所定夾角の大きさは、必要に応じて選択することができる。
【0059】
排水板100の高さ方向のサイズを小さくするために、第1の所定夾角は、7°以下の夾角であってもよく、排水効果及び導風効果はいずれも需要を満たすことができ、さらに風路コンポーネント200の高さ方向のサイズを小さくし、風路コンポーネント200の占めるキャビネット400内の高さ方向空間を小さくすることをでき、キャビネット400内の区画空間の増大に寄与し、大容量の冷凍機器を提供するのに役立つ。
【0060】
一部の場合では、第1の所定夾角は、3°として設けられ、3°とすることは、排水板100の排水需要を満たすことができ、さらに排水板100の高さを十分に小さくし、小角度の排水を実現することができる。無論、第1の所定夾角は、1°、2°、4°、5°、6°又は7°として設けられてもよい。
【0061】
無論、第2の導水部の凹んだ深さは、変わらなくてもよく(図示せず)、第2の導水部の凹んだ深さは一致したままであり、導風及び排水の役割も果たすことができる。
【0062】
理解されるように、導水部は、導水部の延在方向に沿って設けられた導流面を含み、排水板100の天井面から底面に向かう方向において、導流面はその対向する側面に近づいていく。つまり、第2の導水部130には、その延在方向に沿って第3の導流面131が設けられており、排水板100の天井面から底面に向かう方向において、第3の導流面131は対向する側面に近づき、第3の導流面131は、その対向側に傾斜する斜面である。
【0063】
排水板100天井面及び第3の導流面131が受け取った霜取り水は、第3の導流面131の導流方向に沿って導水部の底部に落ちることができ、それにより、導水部内に霜取り水を集め、導水部内の水の排出を容易にすることができる。
【0064】
第3の導流面131に対向する側面は、立設された面であってもよく、又は導流面であってもよく、具体的には必要に応じて選択することができる。
図5及び
図6に示すように、第2の導水部130の2つの対向する側面はいずれも第3の導流面131である。
【0065】
図5から
図7に示すように、排水板100の所定面の各側には、いずれも複数の第2の導水部130が設けられており、複数の第2の導水部130が並列して設けられており、第1の吸気口201による一部の吸気が複数の開口170に沿って第1のキャビティ282に入ることができるように、排水板100の両側には、いずれも複数の開口170が形成されている。
【0066】
第2の導水部130内で受け取った水が開口170の方向へ集まるように、所定高さ位置において、第2の導水部130の幅は、開口170の方向に向かって徐々に小さくされる。
【0067】
図1から
図7に示すもの及び上記内容を参照し、上記の第2の導水部130を有する排水板100には、排水部110が設けられていなくてもよい。
【0068】
図1から
図16、
図20から
図25に示すように、本開示の実施形態は、別の排水板100を提供し、排水板100は、排水板100の天井面に対して凹んだ導水部を有して構成されており、導水部の延在方向と排水板100の上方の送気方向とは、第4の夾角を形成する。
【0069】
上記の排水板100及び蒸発器230がいずれも風路コンポーネント200の第1のキャビティ282内に設けられる場合、風は風路コンポーネント200の吸気口から第1のキャビティ282に入って排気口の方向に流れ、第1のキャビティ282内の風は、排水板100と蒸発器230との間の空間及び蒸発器230内部の空間において流れる。風が排水板100と蒸発器230との間に流れる時、導水部と送気方向とは第4の夾角を形成し、風が導水部から排気口に直接流れることを抑制することができ、これにより、風が第1のキャビティ282内で滞在する時間を延長することができ、風が蒸発器230と十分に接触して熱交換を行い、熱交換後の風はさらに排気口から排出され、熱交換効率の向上に寄与する。
【0070】
ここで、送気方向は吸気口から排気口への方向であり、一部の場合では、吸気口と排気口は1つずつ設けられており、1対1に対応する関係であり、1つの送気方向を形成し、一部の場合では、吸気口又は排気口のうちの少なくとも1つは複数設けられており、複数の送気方向を形成することができる。導水部の延在方向と少なくとも1つの送気方向とが夾角を形成し、1つの方向において、風の熱交換効率を確保することができ、無論、導水部の延在方向と全ての送気方向とがいずれも夾角を形成すると、複数の流れ経路における風がいずれも効果的に熱交換することができることを確保することができ、熱交換効率を確保することができる。ここで、吸気口は一般的に風路コンポーネント200の前寄りの一端に設けられており、排気口は一般的に風路コンポーネント200の後寄りの一端に設けられており、送気方向は前から後への方向であってもよい。
【0071】
吸気口が第1の吸気口201及び第2の吸気口202に分けられ、第2の吸気口202が風路コンポーネント200の前方に設けられ、排気口が風路コンポーネント200の後方に設けられ、第2の吸気口202と排気口との連通経路が第1の送気方向を形成し、第2の吸気口202が蒸発器230の下寄りの位置に対応すると、風は下から上、前から後への方向に沿って流れる。
【0072】
本実施形態に係る排水板100は、導水部の延在方向と第1の送気方向とが夾角を形成し、つまり、導水部の延在方向と前後方向とが夾角を形成する。第1の吸気口201は風路コンポーネント200の左右両側のうちの少なくとも一方に設けられてもよく、第1の吸気口201と排気口との連通経路が第2の送気方向を形成し、導水部の延在方向と第2の送気方向とも夾角を形成する。導水部の延在方向と第1の送気方向との夾角も、導水部の延在方向と第2の送気方向との夾角も、いずれも第4の夾角として理解されてもよく、しかし、具体的な角度値は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0073】
導水部の延在方向は、直線経路であってもよいし、曲線経路であってもよい。導水部の延在経路が直線経路である場合、導水部の排水部110から離れた一端から導水部の排水部110に連通する他端までの経路は延在経路であり、導水部の延在経路が曲線経路である場合、曲線経路の導水部は複数の排水部110に連通するヘッダを有してもよく、曲線経路は複数セグメントの直線経路が連通して形成された折れ線経路であってもよく、又は、曲線経路は1つ又は複数の曲率半径を有する曲線であってもよく、曲線経路の形状は必要に応じて設定することができる。1つの導水部の延在方向は送気方向と1つ又は複数の夾角を形成してもよく、つまり、第4の夾角は、1つ又は複数の角度値であってもよく、具体的には必要に応じて設定することができる。
【0074】
図10から
図25に示すように、本開示の実施形態は、別の排水板100を提供し、排水板100は、排水部110及び導水部を有して構成されており、排水部110は出口114を有して構成されており、排水部110は、排水板100の天井面に対して凹んでおり、導水部は排水部110に連通し、導水部は、排水板100の天井面に対して凹んでおり、導水部の延在方向と排水板100の上方の送気方向とが第5の夾角θ1を形成する。
【0075】
使用状態において、排水板100は蒸発器230の下方に設けられており、蒸発器230の表面の霜が熱に遭うことによって生じた霜取り水を受け取るために用いられる。一部の水は導水部に落ちて導水部の延在方向に沿って排水部110に導入され、導水部は一般的に複数設けられており、各導水部が受け取った水は排水部110に集まって排水部110出口114を介して排出される。他の一部の水は排水部110に直接落ちて排水部110を介して排出される。
【0076】
ここで、第5の夾角と第4の夾角の相違点は、導水部と排水部とが同時に設けられている排水板において、導水部の延在方向と送気方向との夾角は第5の夾角であり、導水部のみが設けられている排水板において、導水部の延在方向と送気方向との夾角は第4の夾角であることである。第5の夾角及び第4の夾角の角度値は、必要に応じて選択することができ、ここでは限定されない。
【0077】
図23における排水板100の上方の実線矢印は、導水部の延在方向を示し、破線矢印は送気方向を示し、第5の夾角θ1が示され、図では第5の夾角が90°である状況が示されている。なお、導水部及び排水部110はいずれも排水板100の天井面に基づいて凹んでおり、天井面は平面又は曲面であってもよく、天井面は複数の線によって画定された面であってもよいし、又は複数の面によって画定された面であってもよい。それに対応して、導水部の底部と排水部110の底部とは排水板100の底面を形成し、底面は平面又は曲面であってもよく、底面は複数の線によって画定された面であってもよいし、又は複数の面によって画定された面であってもよい。排水板100の上面は、排水板100の上方を向いている全ての表面であり、天井面は上面の一部であり、排水板100の下面は、排水板100の下方を向いている全ての表面であり、底面は下面の一部である。
【0078】
本実施形態に係る排水板100によれば、導水部が排水部110と協働して、受け取った水を排出することができ、風路コンポーネント200内の排水の問題を解決し、且つ、延在方向と風路コンポーネント200の送気方向とが夾角を形成するように導水部を設けることにより、熱交換効率を向上させ、冷凍機器の冷凍需要を満たすように、風が風路コンポーネント200内で滞在する時間、即ち、熱交換時間を延長することができ、且つ排水板100の構造が簡単である。
【0079】
本開示の実施形態に係る排水板100の構造については、導水部が排水板100の天井面に対して下向きに凹んだ深さが不変であり、且つ排水板100は排水板100の天井面に対して凹んだ排水部110を有して構成されており、この導水部は第3の導水部140と呼ばれてもよく、
図11から
図13に示すように、排水部110は出口114を有して構成されており、第3の導水部140は排水部110に連通し、第3の導水部140が受け取った霜取り水は排水板100の端部の開口170から排出されてもよいし、排水部110の出口114から排出されてもよく、多方位排水が実現され、構造が簡単で排水効果が良い。
【0080】
この場合、蒸発器230と排水板100が水平に配置されることができ、霜取り水の排出を完了することができ、さらに風路コンポーネント200の高さを小さくすることができる。蒸発器230と排水板100とがいずれも斜め下向きに設けられて排水すると、蒸発器230と排水板100が下向きに傾斜する角度(蒸発器230と排水板100が下向きに傾斜する角度は7°以下であってもよい)を小さくすることができ、さらに風路コンポーネント200の高さ方向のサイズを小さくし、冷凍機器内の容量を拡大する役割を果たすことができる。
【0081】
排水部110の出口114と排気口は第1のキャビティ282の同じ側に位置し、排水部位と排気部位は第1のキャビティ282の同じ側に位置し、これにより、排水構造と排気構造とを一体化することが容易になる。
【0082】
風路コンポーネント200内にはファン270が設けられており、ファン270と排気口が同じ側に位置し、つまり、出口114と、排気口と、ファン270とはいずれも同じ側に位置する場合、ファン270の霜取り水は排水板100の霜取り水とともに排出されることができる。
【0083】
排水部110の延在方向に沿って、排水部110の両側には、いずれも複数の第3の導水部140が並列して設けられており、複数の第3の導水部140は蒸発器230の下方に分布し、これにより、蒸発器230の下方の複数の位置で霜取り水を受け取ることが容易になり、迅速な排水に寄与する。
【0084】
排水部110は複数設けられてもよく、複数の排水部110は、互いに平行であり又は夾角を形成してもよい。排水板100の面積が不変である場合、排水部110の数が多いほど、第3の導水部140の長さが短くなり、これにより、第3の導水部140が受け取った水は排水部110内で集まることに寄与し、霜取り水の排水時間の短縮を容易にすることができる。排水部110が複数設けられていると、排水板の縁部に近い第3の導水部140は開口を有し、他の第3の導水部140は排水部110に連通する。
【0085】
理解されるように、排水部110の凹んだ深さは、出口114の方向に向かって、徐々に大きくなり、これにより、排水部110内の水が重力の作用で出口114に流れることが容易になる。
【0086】
理解されるように、排水部110の底部は第2の方向に沿って傾斜しており、第2の方向と排水板100の天井面とが第7の夾角θ3を形成する。つまり、排水部110の底部は傾斜しており、排水部110内の水は傾斜経路(第2の方向)に沿って出口114に集まって排出され、排水効果がよく、局所的な水溜まりの問題を回避することができ、且つ水はスムーズに流れることができる。
【0087】
排水板100の天井面が水平に設けられていることは、第2の方向と水平面とが第7の夾角θ3を形成すると理解されてもよい。排水板100の天井面に沿って、出口114の位置に向かって徐々に下向きに凹んで排水部110を形成する。この場合、第7の夾角θ3は、排水部110の底部と水平面との夾角であり、第2の方向は、斜め下向きの方向である。
【0088】
ここで、排水部110の底部は、斜線又は斜面であってもよく、一部の場合では、排水部110の底部は斜面であり、斜面は平面又は曲面であってもよく、具体的には必要に応じて選択することができる。
【0089】
一部の場合では、排水部110の底部は、連続的な斜線又は斜面を形成せず、例えば、階段状である場合、依然として排水需要を満たすことができる。
【0090】
理解されるように、第7の夾角θ3は、7°以下であってもよく、第7の夾角θ3の角度が小さいことで、排水板100の天井面から底面までの距離を小さくすることに寄与し、小角度の排水を実現することができ、さらに風路コンポーネント200の高さ方向のサイズを小さくし、風路コンポーネント200の占める空間を縮小し、冷凍機器の貯蔵空間の向上に寄与し、大容量の冷凍機器を提供する。
【0091】
なお、第7の夾角θ3は7°より大きくてもよく、排水部110の占める排水板100の面積は比較的少さく、排水部110が下向きに傾斜する角度はやや大きく、排水板100全体の体積に対する影響は大きくないので、第7の夾角θ3の角度は厳密に限定されない。
【0092】
一部の場合では、
図12に示すように、排水部110の凹んだ深さは不変であり、この場合、排水部は第3の排水部115と呼ばれてもよく、排水を容易にするように、排水板100は出口114の方向に傾斜する。例えば、出口114は風路コンポーネント200の後端に位置し、排水部110内の水が後に流れて排出されるように、排水板100は前から後へ斜め下向きに傾斜する。
【0093】
図11及び
図12に示すように、第3の導水部140は、第3の導水部140の延在方向に沿って設けられた第4の導流面141を含み、排水板100の天井面から底面に向かう方向において、第4の導流面141はその対向する側面に近づいていく。第3の導水部140内の水が排出されるように、第4の導流面141は、排水板100天井面及び第4の導流面141が受け取った霜取り水を第3の導水部140の底部に導入する。
【0094】
排水板100の底面から天井面に向かう方向において、第4の導流面141は出口114の方向に傾斜している。排水板100が出口114の方向に傾斜し、第3の導水部140内で集水された水量が比較的多いと、第4の導流面141は後に導流し、一部の水流が後方から排出されるように案内することができる。
【0095】
本開示の実施形態は、
図20から
図25に示すように、排水部110の方向に向かって、導水部の凹んだ深さは徐々に大きくなり、この場合、導水部は、第1の導水部120と呼ばれてもよい。水が重力の作用で排水部110に流れて排水部110の出口114から排出されるように、第1の導水部120は、排水部110の方向に向かって深さが徐々に大きくなる。
【0096】
理解されるように、排水部110の方向に向かって、第1の導水部120の底部は、第1の方向に沿って傾斜しており、第1の方向と排水板100の天井面とが第6の夾角θ2を形成する。つまり、第1の導水部120の底部は傾斜しており、第1の導水部120内の水は傾斜経路(第1の方向)に沿って排水部110に集まり、排水効果がよく、局所的な水溜まりの問題を回避することができ、且つ水はスムーズに流れることができる。
【0097】
排水板100の天井面が水平に設けられていることは、第1の方向と水平面とが第6の夾角θ2を形成すると理解されてもよい。排水板100の天井面に沿って、排水部110から離れた一端から排水部110に連通する位置に向かって徐々に下向きに凹んで第1の導水部120を形成する。この場合、第6の夾角θ2は、第1の導水部120の底部と水平面との夾角であり、第1の方向は、斜め下向きの方向である。
【0098】
ここで、第1の導水部120の底部は、斜線又は斜面であってもよく、一部の場合では、第1の導水部120の底部は斜面であり、斜面は平面又は曲面であってもよく、具体的には必要に応じて選択することができる。
【0099】
一部の場合では、第1の導水部120の底部は、連続的な斜線又は斜面を形成せず、例えば、階段状である場合、依然として導水需要を満たすことができる。
【0100】
理解されるように、第6の夾角θ2は、7°以下であり、第6の夾角θ2の角度が小さいことで、排水板100の天井面から底面までの距離を小さくすることに寄与し、小角度の排水を実現することができ、さらに風路コンポーネント200の高さ方向のサイズを小さくし、風路コンポーネント200の占める空間を縮小し、冷凍機器の貯蔵空間の向上に寄与し、大容量の冷凍機器を提供する。
【0101】
一部の場合では、第6の夾角θ2は、3°として設けられ、3°であることは、排水板100の排水需要を満たすことができ、さらに排水板100の高さを十分に小さくし、小角度の排水を実現することができる。無論、第6の夾角は、1°、2°、4°、5°又は6°であってもよい。
【0102】
一部の場合では、第1の導水部120と上記の第3の導水部140との相違点は、第1の導水部120が排水板100内の排水部110に向かって傾斜しており、第3の導水部140が排水板100の端部に向かって傾斜していることであり、つまり、傾斜方向が異なっていることであり、他の構造及びパラメータは同じに設定してもよく、例えば、傾斜する角度は同一であってもよい。
【0103】
理解されるように、排水部110の同じ側に並列して設けられている複数の導水部は、対応する排水板100の底面が面一であり、それにより、排水板100の底面の平坦性はより良好なものとなり、排水板100は、外観が簡潔であり、且つ位置決め及び取り付けが容易になる。
【0104】
ここでの並列して設けられていることは、排水部110の延在方向の片側に、複数の導水部が順に並んでいると理解されてもよい。一般的に、排水部110の両側には、いずれも複数の導水部が並列して設けられており、つまり、排水部110は、2列の導水部の間に設けられている。無論、排水部110が排水板100の端部に設けられていると、導水部は排水部110の片側のみに設けられている。
【0105】
理解されるように、十分に熱交換するように、導水部の延在方向は送気方向に垂直であり、風が第1のキャビティ282内で滞在する時間を効果的に延長する。
【0106】
理解されるように、排水部110の延在方向と送気方向とが第8の夾角を形成し、風が排水部110の延在方向に沿って排出されることをできるだけ低減し、風が第1のキャビティ282内で滞在する時間を延長し、熱交換効果を確保することもできる。
【0107】
無論、排水部110は送気方向に沿って延べていてもよく、排水部110の両側には導水部が対称的に設けられてもよく、排水部110の両側の導水部が均一で安定的に導水することに便利である。
【0108】
図20及び
図25に示すように、排水部110が送気方向に沿って延べていると、導水部は送気方向に垂直であり、導水部に入る風をできるだけ低減する。
【0109】
理解されるように、
図24及び
図25に示すように、排水部110の凹んだ深さは、導水部の凹んだ深さ以上である。つまり、導水部の水を排水部110に集水して、導水部の水溜まりを回避するように、排水部110の最小深さは、導水部の最大深さ以上である必要がある。
【0110】
理解されるように、
図20、
図21及び
図24に示すように、排水部110の両側には、いずれも互いに平行である複数の導水部が設けられており、複数の導水部は、異なる部位の水を排水部110に導入する。複数の導水部を設けることにより、排水部110の両側はいずれも波状構造に形成されると理解されてもよく、排水板100の天井面の面積をできるだけ低減し、排水板100の天井面の水溜まりを低減し、排水板100によって受け取られた水を導水部及び排水部110に沿って出口114から素早く排出させる。
【0111】
理解されるように、
図22及び
図23に示すように、排水部110は、少なくとも2つ設けられており、2つ及び2つ以上の排水部110は2つ以上の出口114を有し、複数の位置による排水を実現し、排水板100における水の迅速な排出に寄与する。排水板100の面積が不変である場合、排水部110の数が増えると、導水部の長さを短縮することができ、水が素早く排水部110に入る。
【0112】
隣接する排水部110は、第1の排水部111及び第2の排水部112であり、第1の排水部111と第2の排水部112との間には、第1の排水部111の側に位置する第1の導水領域123及び第2の排水部112の側に位置する第2の導水領域124が構成されており、第1の排水部111の方向に向かって、第1の導水領域123の導水部の凹んだ深さは徐々に大きくなり、第2の排水部112の方向に向かって、第2の導水領域124の導水部の凹んだ深さは徐々に大きくなる。つまり、第1の導水領域123と第2の導水領域124との当接位置において、導水部の凹んだ深さは最小であり、第1の導水領域123が受け取った水を第1の排水部111に導入し、第2の導水領域124が受け取った水を第2の排水部112に導入することに寄与し、導水部の長さを短縮し、水の排水部110への集まりを容易にすることができる。
【0113】
無論、
図15に示すように、排水部110は1つ設けられてもよく、この場合、排水部110の出口114はファン270の入口をできるだけ避けている。排水部110の両側には、いずれも互いに平行である複数の導水部が設けられており、導水部の導水経路を短縮し、水の導出を速くすることに寄与する。
【0114】
図12、
図13、
図15、
図16及び
図22から
図23に示すように、排水部110は前から後に延びており、出口114は排水板100の後端に設けられおり、導水部は左右方向に延びており、排水部110の左右両側は波状構造に形成され、波板の設置は水を集めて排出することに有利であり、この場合、蒸発器230が前後方向に沿って傾斜して下向きに設けられる必要はない。
【0115】
導水部と排水板100の天井面とが7°より小さい夾角を形成し、つまり、排水板100には、左右方向において傾斜して延びている導水部が形成されており、導水部の傾斜角度は排水板100の前後方向の角度に影響を与えない。排水部110は前から後に延びており、排水部110は前から後に向かって水平面と第7の夾角θ3を形成し、第7の夾角θ3は排水板100の前後方向における高さの変化に影響を与えず、しかし、全体的に見ると、排水部110は排水板100の局所的な位置に設けられ、排水部110の占める排水板100の面積は比較的小さく、排水板100の局所的な位置の傾斜角はやや大きく、区画内全体の貯蔵空間に対する影響が比較的小さく、区画内の容積を最適化することもできる。
【0116】
上記内容において、導水部は、上記の第1の導水部120及び第3の導水部140のうちの少なくとも1つであってもよく、つまり、排水板100は、上記の排水部110と、上記の第1の導水部120及び第3の導水部140のうちの少なくとも1つとを有して構成されてもよく、排水板100の構造は多様である。
【0117】
理解されるように、
図24及び
図25に示すように、第1の導水部120は、第1の導水部120の延在方向に沿って設けられた第1の導流面121を含み、排水板100の天井面から底面に向かう方向において、第1の導流面121は、その対向する側面に近づいていき、つまり、第1の導水部120の縦断面は上から下に向かって収束し、それにより、第1の導流面121及び天井面に落ちた水が第1の導水部120の底部に集まり、さらに第1の導水部120に沿って排水部110に集まる。
【0118】
第1の導水部120は、その延在方向に沿う両側の側面のうち、少なくとも1つの側面が第1の導流面121として設けられている。第1の導水部120の縦断面の形状は、逆三角形又は逆台形であってもよい。
図24及び
図25に示すように、第1の導水部120の延在方向の両側の側面は、いずれも第1の導流面121であり、第1の導水部120の両側は、いずれも導流することができる。
【0119】
理解されるように、
図24及び
図25に示すように、排水部110は、排水部110の延在方向に沿って設けられた第2の導流面113を含み、排水板100の天井面から底面に向かう方向において、第2の導流面113は、その対向する側面に近づいていき、それにより、排水部110の縦断面は上から下に向かって収束し、第2の導流面113及び天井面に落ちた水は、排水部110の底部に集まって、さらに出口114から排出されることができる。
【0120】
排水部110は、その延在方向に沿う両側の側面のうち、少なくとも1つの側面が第2の導流面113として設けられている。排水部110の縦断面の形状は、逆三角形又は逆台形であってもよい。
図25に示すように、排水部110の延在方向の両側の側面は、いずれも第2の導流面113であり、排水部110の両側は、いずれも導流することができる。
【0121】
図24及び
図25に示すように、第1の導水部120には第1の導流面121が設けられており、排水部110には第2の導流面113が設けられており、排水板100によって受け取られた水が素早く出口114から排出されるように、十分に導流する。
【0122】
上記実施形態において、第1の導流面121と第2の導流面113は平面又は曲面であってもよく、具体的には必要に応じて選択することができる。
【0123】
理解されるように、導水部の延在方向の第1の所定断面は、排水部110の方向に向かって導水部の幅が徐々に小さくなる。導水部は、排水部110の方向に向かって、徐々に収束していく状態であり、それにより、導水部内の水を集水させ、導水部内の水が排水部110に入ることに寄与すると理解されてもよい。
【0124】
ここでの第1の所定断面は、排水板100の天井面に平行な断面であって、排水板100が取り付けられた状態である水平断面として理解されてもよい。導水部の幅は、導水部の延在方向の2つの側壁の間の距離として理解され、第1の導水部120を例として、2つの第1の導流面121の間の距離として理解されてもよい。徐々に小さくすることは、連続的に小さくすることが一般的であるが、段階的に小さくすることは排除されない。
【0125】
理解されるように、排水部110の延在方向の第2の所定断面は、出口114の方向に向かって排水部110の幅が大きくなる。複数の導水部が受け取った霜取り水は排水部110に向かって集水され、排水部110の出口114の位置での水量は最大であり、排水部110の幅は増大し、より大きい排水空間を提供することができ、水の安定的な排出に寄与する。
【0126】
ここの第2の所定断面は、排水板100の天井面に平行な断面であって、排水板100が取り付けられた状態である水平断面として理解されてもよい。排水部110の幅は、排水部110の延在方向の2つの側壁の間の距離、即ち、2つの第2の導流面113の間の距離として理解されてもよい。大きくなることは、徐々に大きくなることが一般的であるが、段階的に大きくなることは排除されない。
【0127】
第1の所定断面は第2の所定断面に平行であり、面一であってもよい。
【0128】
理解されるように、
図22に示すように、排水板100の縁部は、上向きに折り返されてフランジ150を構成し、フランジ150が排水板100を取り囲み、且つ出口114に対応する位置で溝があけられている。フランジ150は排水板100の上面の水が外へオーバーフローすることを遮断する役割を果たし、それにより、排水板100の上面の水がいずれも出口114に沿って排出され、さらに風路コンポーネント200内の水がいずれも排水口から排出されることが確保される。
【0129】
フランジ150の局所的な位置は上に延びて位置決め部151を形成し、隣接する2つの位置決め部151は、排水板100の上方の第1のヒーター231を位置制限するためのものであり、第1のヒーター231の固定方式が簡単であり、且つ排水板100の構造が簡単である。
【0130】
なお、導水部の端部には開口が形成されていると、フランジを設ける必要がない。
【0131】
上記実施形態において、排水板100の輪郭形状は、蒸発器230及び風路コンポーネント200の形状に関連し、排水板100の形状は限定されない。排水板100の輪郭形状は矩形、台形、円形又は他の形状であってもよい。排水板100の上面と下面の形状は同一である。
【0132】
上記実施形態における排水板100は、風路コンポーネント200に適用され、つまり、排水板100は、蒸発器230の下方に設けられており、前から後への方向において、蒸発器230が下向きに傾斜する必要がなく、蒸発器230が傾斜角度を有すると、区画内容積を損なうという問題を解決し、風路コンポーネント200内の熱交換効率を確保する上で、小角度の霜取り及び排水を実現し、及び風路コンポーネント200の高さ方向の落差を小さくし、区画内容積の最大化に寄与する。
【0133】
無論、実際の使用において、蒸発器230はやや下向きに傾斜してもよいが、蒸発器230が下向きに傾斜しなくても、排水効果に影響を与えない。
【0134】
排水板100には振動子(図示せず)がさらに接続されており、振動子により霜取りの需要に応じて振動作用力を提供する。振動子の開閉は、霜取りのタイミングに密接に関連し、振動子は霜取りの動作と同期に動作してもよいし、霜取りの動作より適切に遅延されてもよい。
【0135】
振動子は、偏心モータ、超音波振動子、電磁振動子のうちのいずれかであってもよい。
【0136】
以下、上記の排水板100に基づいて、排水板100と排水管とを連通する排水構造について説明する。
【0137】
図2から
図13に示すように、風路コンポーネント200は、第1の排水部材260をさらに含み、第1の排水部材260は、第1のキャビティ282内の排水板100の開口170に連通し、第1の排水部材260とファン270は、排水板100の異なる側(例えば、隣接する両側)に位置し、第1の排水部材260は、サイド排水構造として理解されてもよい。
【0138】
第1の排水部材260には、第1の排水口262が設けられており、第1の排水口262は排水管路(排水管路は第1の排水管263である)に連通し、それにより、排水板100が受け取った水を排出する。
【0139】
第1の排水部材260は、排水通路を有して構成されており、排水通路の横断面積は、上から下に向かって徐々縮小し、開口170の位置の排水を全面的に受け取ることを確保することができ、さらに排水を第1の排水口262に集水させることができる。
【0140】
図6及び
図7に示すように、第1の排水部材260は、排水板100の全ての開口170をできるだけカバーし、第1の排水部材260と、風路部材220と、仕切板部材210との接続部位のシール性を確保し、風漏れと水漏れの発生を回避する。
図5及び
図7に示すように、一部の開口170は、第1の排水部材260に対応していないことは、開口170の位置を示すためであり、実際の応用において、第1の排水部材260は全ての開口170をカバーする。
【0141】
第1の排水部材260は、開口170に連通する貫通孔を有して構成されており、貫通孔の面積は、全ての開口170をカバーし、それにより、排水効果及び密閉効果を確保し、水漏れの発生を回避する。
【0142】
理解されるように、第1の排水部材260には、少なくとも1つの吸気口が設けられており、つまり、第1の排水部材260には、第1の吸気口201及び第2の吸気口202のうちの少なくとも1つが設けられている。
図6及び
図9に示すように、第1の排水部材260には第1の吸気口201が設けられていることを例として説明し、第1の吸気口201は第1の排水部材260の内部を通って第1のキャビティ282に連通し、第1の区画410の還気を実現する。第1の吸気口201は還気部材430を介して第1の区画410に連通することにより、還気を行う。
【0143】
図13に示すように、第1の排水部材260は、対向して設けられた第1の壁板264及び第2の壁板265を含み、第1の壁板264は、貫通孔を有して構成されており、第2の壁板265は、第1の吸気口201を有して構成されている。第1の壁板264は排水板100に向かっており、第2の壁板265はキャビネット400に向かっている。ここで、第1の壁板264と第2の壁板265は取り外し可能に接続され又は一体成形されてもよい。一部の場合では、第1の排水部材260は一体成形された構造に構成され、接続箇所での漏れの発生を回避する。
【0144】
なお、第1の排水部材260に第1の吸気口201が設けられていない場合、仕切板部材210は、風路部材220の上方に取り付けられ、仕切板部材210には第1の吸気口が開設されており、それにより、第1の区画410の還気部材430は第1の吸気口201を介して第1のキャビティ282に入る。
【0145】
図2から
図13に示すように、排水板100の開口170は第1のキャビティ282の第1の側に向かっており、第2のキャビティ281は第1のキャビティ282の第2の側に位置し、第2のキャビティ281内には、ファン270が設けられており、第1のキャビティ282の第1の側と第2の側は隣接している。第1のキャビティ282の第1の側は、左側及び右側のうちの少なくとも一方として理解され、第2のキャビティ281の第2の側は後側として理解されてもよい。排水板100の吐水方向は、第1のキャビティ282の送気方向と異なり、風に搬送される水蒸気を低減し、排水によるファン270への影響を小さくし、ファン270の着霜量を低減することができる。この場合、排水板100の開口170は左側及び右側のうちの少なくとも一方に向かっている。
【0146】
図5から
図8に示すように、排水板100は、第2の導水部130を含み、第2の導水部130は、排水板100の天井面に対して凹んでおり、第2の導水部130の延在方向と排水板100の上方の送気方向とが夾角を形成し、第2の導水部130の凹んだ深さは、所定面に沿って第2のキャビティ281の第1の側の方向へ徐々に大きくなり、第2の導水部130は、第2のキャビティ281の第1の側の端部に向かって開口170を構成し、第2の導水部130が受け取った水は、導水部の延在方向に沿って開口170から排出され、開口170は、上記の第1の排水部材260に連通し、それにより、水は第1の排水口262から排出される。排水板100の構造が簡単であり、且つ排水効果が良い。且つ、第1の区画410の還気は、第1の吸気口201を介して第1のキャビティ282に入り、風は左側又は右側から第1のキャビティ282に入り、第2の導水部130に沿って流れることができ、第2の区画420の還気は、第2の吸気口202を介して第1のキャビティ282に入り、風は風路コンポーネント200の前側から第1のキャビティ282に入り、第1の区画410の還気と第2の区画420の還気とが第1のキャビティ282に入る経路が異なっており、2つの還気の接触を低減し、2つの還気の接触によって生じた着霜量も低減する。
【0147】
この場合、排水板100の上方の送気方向は前から後に向かっており、第2の導水部130の延在方向は左右方向であると、第2の導水部130の延在方向と排水板100の上方の送気方向との夾角は90°であり、第2の導水部130は、風の第1のキャビティ282内での流動速度を緩和する役割を果たすことができ、風の第1のキャビティ282内で滞在する時間を延長し、熱交換効果を最適化することができる。
【0148】
なお、排水板100は、所定位置から左側に延びている第2の導水部130と、所定位置から右側に延びている第2の導水部130とを含み、排水板100は、左右両側に向かう開口170を有し、風路コンポーネント200の左右両側には、いずれも第1の排水部材260が設けられており、構造が簡単であり、且つ導水効果が良い。ここで、所定位置は、排水板100の対称面であってもよく、又は、前後方向に沿って延びる縦方向面であってもよい。所定面は、上記の排水部の端面であってもよく、排水板の左側及び右側に延びる第2の導水部の所定面は、同じ縦方向面又は異なる縦方向面であってもよい。
【0149】
上記実施形態とは異なり、
図10から
図13に示すように、風路コンポーネント200内に設けられた排水板100は、第3の導水部140を有して構成されており、第3の導水部140の開口170は第1の排水部材260に連通する。
【0150】
ファン270が風路コンポーネント200の後側に設けられている場合、第1の排水部材260は、風路コンポーネント200の左側及び右側のうちの少なくとも一方に設けられ、上記排水方式はサイド排水であると理解されてもよい。ファン270が風路コンポーネント200の後方に設けられているため、この場合、蒸発器230とファン270は独立して排水し、蒸発器230の霜取り水は第1の排水部材260を介して左右両側から排出され、ファン方向に流れる霜取り水及びファン270に遭って凝縮した水は、ファン270の下方の構造を介して排出されることができ、ファン270の下方の構造は下記の後排水構造であってもよいし、又は第2のキャビティ281内の水を排出することができる他の構造であってもよい。
【0151】
上記の第1の排水部材260の排水方式とは異なり、
図10から
図16に示すように、風路コンポーネント200は、ファンカバー240をさらに含み、ファンカバー240は、第2のキャビティ281を画定し、ファン270は、ファンカバー240の第2のキャビティ281内に設けられており、ファンカバー240は、換気口244を有して構成されており、第2のキャビティ281は換気口244を介して第1のキャビティ282に連通する。
【0152】
一部の場合では、ファンカバー240及びファン270は、いずれも風路コンポーネント200の後側に設けられており、第2の排水部材290はファンが位置する側に位置し、第2の排水部材290は後排水の方式を提供する。
【0153】
ファンカバー240には、第2の排水部材290が設けられており、第2の排水部材290はファンカバー240内に設けられており、又は、第2の排水部材290はファンカバー240の外側の下方に設けられている。
【0154】
図14から
図16に示すように、第2の排水部材290がファンカバー240内に設けられていると、ファンカバー240内の空間を十分に利用し、風路コンポーネント200の高さを縮小し、冷凍機器の容量を拡大することができる。
【0155】
排水板100の出口114が位置する側には、ファンカバー240が設けられており、ファンカバー240の排水板100に向かう一端は排水板100の出口114に連通する。ファンカバー240は、第1のカバー241と、第1のカバー241の下方に位置する第2のカバー242とを含み、ファン270は第2のカバー242の上方に設けられている。第2のカバー242には第3の排水口2423が設けられており、排水板100の出口114から排出される水は、第2のカバー242に沿って第3の排水口2423に流れる。第2のカバー242は、排水板100から導出された水、第1のカバー241から滴下した水、及びファン270から滴下した水を受け取って、第1のキャビティ282の霜取り水を導出することができ、風路コンポーネント200の構造の簡易化に寄与する。この場合、排水板100は、排水部110を有する構造を採用することができ、具体的には上記排水板100の実施形態を参照することができる。排水板100の出口114は後方に向かっており、第2のカバー242は排水板100の後方に位置し、第2のカバー242を設けることより、後排水構造を提供することができる。
【0156】
第2の排水部材290は、排水板100の出口114に連通する第1の導水通路2421を構成し、第2の排水部材290は、第2のカバー242の表面に沿って上に突出した隔壁部2422を含み、隔壁部2422は、第1の導水通路2421を画定し、ファン270は隔壁部2422の側に位置する。隔壁部2422は、第1の導水通路2421とファン270とを仕切る役割を果たし、水がファン270に流れることを阻止し、水によるファン270への影響を小さくする。
【0157】
排水板100の出口114から離れる方向に、第1の導水通路2421は、第1の導水通路2421内の水が下向きに導出されるように、下向きに傾斜し、構造が簡単であり、且つ排水効果が良い。第1の導水通路2421の端部は第3の排水口2423を形成し、第3の排水口2423は排水管に接続され、排水管を介して水を圧縮機区画内に排出する。
【0158】
ここで、隔壁部2422は、第2のカバー242の上に突出した板状構造又はブロック状構造であってもよく、具体的には必要に応じて選択することができる。無論、隔壁部2422は、第2のカバー242に取り外し可能に接続されたパーツ、例えば、第2のカバー242に挿着又は係止される板構造であってもよく、隔壁部2422の構造はこれに限定されず、他の隔壁機能を実現可能な構造であってもよい。
【0159】
なお、排水板100と第2のカバー242との間には、仕切板2427が設けられており、仕切板2427は、排水板100と第2のカバー242とを出口114のみで連通させ、他の部位は仕切板2427により仕切られ、これにより、第1のキャビティ282と第2のキャビティ281とが換気口244及び出口114で連通し、他の部位は仕切られることを確保する。仕切板2427は、第2のカバー242と一体成形されてもよいし、又は取り外し可能に接続されてもよい。
【0160】
第2のカバー242と排水板100は、独立した2つの部材であってもよいし、又は、第2のカバー242と排水板100は一体部材として一体成形される。
【0161】
上記のファンカバー240の内部には、第1の導風部2424及び第2の導風部2425が設けられており、第1の導風部2424と、第2の導風部2425と、ファン270とは、協働して第1の排気口203及び第2の排気口204に導風し、風が対応する経路から流出されることを確保する。
図15に示すように、第2のカバー242には、第1の導風部2424及び第2の導風部2425が設けられている。
【0162】
ファン270は、ファン取り付け座271を介して第2のカバー242の上面に取り付けられ、第2のカバー242の上面には、複数の第2の取り付け柱2426が設けられており、ファン取り付け座271は、第2の取り付け柱2426に固定され、異なる位置の第2の取り付け柱2426の高さを調整することにより、ファン270の傾斜の角度及び方向を調整することができ、且つ構造が簡単である。
【0163】
排水板100から離れる方向、即ち、第3の排水口2423に向かう方向に、第2のカバー242の上面は、斜め下向きに傾斜し、それにより、第2のカバー242の表面の霜取り水は重力の作用で第3の排水口2423の方向に流れることができる。
【0164】
第2のカバー242は、集水部2428を有して構成されており、集水部2428は、第2のカバー242の第3の排水口2423に向かう側に位置し、集水部2428は、第3の排水口2423の方向に向かって面積が徐々に小さくなって第3の排水口2423に連通し、集水部2428が集めた水は、第3の排水口2423を介して排出されることができる。第2のカバー242が受け取った霜取り水が集まった後に排出されるように、集水部2428は、第3の排水口2423の方向に向かって面積が徐々に小さくなり、つまり、集水部2428は、第3の排水口2423の方向に収束する。
【0165】
第2のカバー242の上面が第3の排水口2423の方向に向かって下向きに傾斜することに基づいて、集水部2428も下向きに傾斜することができ、排水効果がより良いが、集水部2428は下向きに傾斜することに限定されず、集水部が水平に設けられることが排除されない。
【0166】
第2のカバー242には、加熱部材226が設けられており、加熱部材226は、第2のカバー242を加熱することによりファンカバー240及びその内のファン270等の部材に対して加熱及び霜取りを行う。ここで、加熱部材226は、第2のカバー242に成形された加熱フィルムであってもよく、又は、加熱部材226は、第2のカバー242の下方に位置する加熱板であってもよく、加熱部材226の構造形式はこれに限定されず、加熱及び霜取りを実現可能な他の構造であってもよい。
【0167】
上記の第2の排水部材290とは異なり、
図10及び
図11に示すように、第2の排水部材290は、ファンカバー240の下方に位置してもよく、第2の排水部材290とファンカバー240の外面とはシールされることにより、排水板100の出口114に連通する第2の導水通路を構成する。第2の導水通路と第2のキャビティ281は互いに仕切られており、つまり、第2の導水通路とファン270は、ファンカバー240を介して仕切られ、第2の導水通路内の水によるファン270等の部材への影響が小さくされる。
【0168】
第2の排水部材290の形状は、フランジを有するU形構造として設けられてもよく、又は、第2の排水部材290は、第2のカバー242の下方に一体成形された構造として設けられており、第2の排水部材290の構造は多様であり、必要に応じて選択することができる。排水板100には複数の出口114が設けられていると、ファンカバー240の下方に複数の第2の排水部材290を設けることができ、第2の導水通路とファン270は互いに干渉しない。風路コンポーネント200の下方において、第2の排水部材290に対応する局所的な位置は下向きに突出し、それにより、風路コンポーネント200の局所的な位置の高さが比較的大きく、他の位置の高さに影響を与えず、冷凍機器の容量を拡大する役割を果たすこともできる。
【0169】
第2の導水通路内の水が下向きに導出されるように、排水板100の出口114から離れる方向に、第2の導水通路は、下向きに傾斜し、構造が簡単であり、且つ排水効果が良い。第2の排水部材290には第2の排水口が設けられており、第2の排水口は第2の排水管291に接続され、第2の排水管291を介して水を圧縮機区画内に排出する。
【0170】
無論、導水通路(第1の導水通路2421又は第2の導水通路)は、水平に設けられてもよく、導水通路によって風路コンポーネント200の高さ方向のサイズが増加することがなく、風路コンポーネント200の高さを縮小することに寄与し、さらに冷凍機器の貯蔵空間を増大する。
【0171】
上記のファンカバー240には、配線孔が開設されており、これにより、風路コンポーネント200の電気接続部材が配線孔を介して配線され、電気的な接続が実現され、構造が簡単であり、且つ配線が容易になる。
【0172】
ファン270の実装方式は、上記方式と異なり、つまり、ファンカバー240が設けられていない場合、排水方式は、上記第1の排水部材260及び第2の排水部材290と異なっている。風路部材220は、排水板100を支持し、排水板100は、蒸発器230の下方に位置し、排水板100の出口114が位置する側には、導水材223が設けられており、導水材223の一方側は出口114に向かっていて出口114に連通し、導水材223の他方側が排水口を構成し、それにより、導水材223は第3の排水管2231に連通し、排水板100の出口114から排出される水は、導水材223に沿って第3の排水管2231に流れる。ファン270は、蒸発器230の一方側に設けられ、ファン蓋板243は、ファン270と蒸発器230との間に位置し、ファン270の入口は、ファン蓋板243の換気口244を介して第1のキャビティ282に連通する。ファン蓋板243は、導水材223の外側に設けられており、ファン蓋板243は、ボックスライナー本体300に固定され、ボックスライナー本体300の後壁との間には、ファン270を取り付けるためのキャビティが囲まれて設けられており、このキャビティは、ファン蓋板243に開設された換気口244を介して第1のキャビティ282に連通する。又は、ファン蓋板243自体によって囲まれて設けられた、ファン270を取り付けるためのキャビティは、第1のキャビティ282に連通し、ファン蓋板243は、ボックスライナー本体300に固定されて取り付けられている。ファン蓋板243と導水材223との間には、第3のキャビティが画定されており、第1のキャビティ282内の風は第3のキャビティを通ってからファン270に導出される。
【0173】
ここで、導水材223は、風路部材220の一部、又は、風路部材220とは独立したパーツとして理解されてもよく、具体的には必要に応じて選択することができる。ファン蓋板243は、ファン270の取り付け部材であり、ファン蓋板243の主な機能は、ファンカバー240の主な機能に近く、1つの風路コンポーネント200内にはファン蓋板243又はファンカバー240が設けられており、ファン蓋板243は導水材223と組み合わせて使用され、ファンカバー240は第2の排水部材290と組み合わせて使用される。風路コンポーネント200がファンカバー240を含むと、ファンカバー240には換気口244が開設され、これにより、第1のキャビティ282内の風が換気口244を介してファン270によって排出される。
【0174】
ファン蓋板243には、第3の導風部2431及び第4の導風部2432が設けられており、ファン蓋板243には、第1の排気口203及び第2の排気口204が設けられており、それにより、ファン270は風を第1の排気口203及び第2の排気口204から送り出す。
【0175】
以下、ファン270及びファン270の実装方式について説明する。
【0176】
図5から
図16に示すように、風路コンポーネント200は、ファン270をさらに含み、ファン270の回動軸線と鉛直方向とが第1の夾角α1を形成し、ファンカバー240には、換気口244が開設されており、ファン270の入口は、換気口244に向かっており、第2のキャビティ281は、換気口244を介して第1のキャビティ282の送気領域に連通し、第2のキャビティ281は、風路コンポーネント200の排気口に連通する。第1のキャビティ282内の風は、ファンカバー240における換気口244を介してファン270によって第2のキャビティ281内に吸引され、ファン270の作用下で、第2のキャビティ281内の風は、排気口を介して第1の区画410又は第2の区画420に入る。つまり、第2のキャビティ281と上記の第1の排気口203及び第2の排気口204はオンオフ調整可能である。
【0177】
ファン270の回動軸線と鉛直方向とが第1の夾角α1を形成することは、ファン270の回動軸線の前端は後端より低く、または高くなっていると理解されてもよい。換気及び排水の需要を満たす上で、第1の夾角α1の角度をできるだけ小さくし、ファン270の回動軸線の前端と後端との高さの差をできるだけ大きくし、つまり、ファン270はできるだけほぼ水平に設けられ、それにより、高さ方向においてファン270の占める空間を小さくし、さらに風路コンポーネント200の高さ方向のサイズを小さくする。
【0178】
この場合、換気口244は第1のキャビティ282の排水出口とずらして設けられ、排水出口での風がファン270によって吸い出されることをできるだけ低減し、風の第1のキャビティ282内での熱交換時間を延長し、熱交換効率を向上させる。
【0179】
ファンカバー240は、ボックスライナー本体300に固定され、第1のキャビティ282内の風は、第2のキャビティ281を通過してファン270によって導出される。
【0180】
理解されるように、風路コンポーネント200は、ファンカバー240をさらに含み、ファンカバー240は、第1のカバー241及び第2のカバー242を含み、第1のカバー241は、ファン270に向かっている導流表面2411を有して構成されており、導流表面2411の第1の側は、導流表面2411の第2の側より高く、導流表面2411の第1の側と、導流表面2411の第2の側とは対向する両側であり、ファンカバー240は、第2のキャビティ281を画定し、第2のキャビティ281内には、ファン270が設けられている。第1のカバー241は、ファン270の上方の水蒸気を集める役割を果し、集まった水滴を導流表面2411の第1の側から導流表面2411の第2の側に流すことができ、第1のカバー241を設けることは、第2のキャビティ281内の水蒸気の集まり及び排出を促進し、水蒸気によるファン270への腐食を小さくし、ファン270の寿命を延長することができる。
【0181】
ここで、第1の夾角α1は、7°以上であることにより、導流表面2411の第1の側に集まった水は、それ自体の表面の勾配に沿って第2の側に流れ、水はファン270の下方の風路部材220に沿って第3の排水口2423に導流され、第1のカバー241の表面に集まった水はファン270内に滴下することを回避し、水がファン270に落ちることをできるだけ阻止する。ここで、導流表面2411の第1の側は、導流表面2411の第2の側より高く、第1のカバー241のファン270に向かう表面は、傾斜している平面又は曲面であってもよく、導流表面2411が平面であると、第1のカバー241の構造の簡易化に寄与し、加工を容易にすることができる。また、ファン270の面に溜まった水は、重力の作用で落下して排出される。
【0182】
第1の夾角α1は、高さを小さくする目的を達成するように、70°未満である必要があり、第1の夾角α1は、60°、50°、45°、30°、20°又は10°未満であってもよく、第1の夾角α1は小さいほど、風路コンポーネント200の高さ方向のサイズは小さくなる。
【0183】
なお、第1の夾角α1が7°未満である場合、排気の需要を満たすことができ、且つ風路コンポーネント200の高さ方向のサイズがより小さいが、第1のカバー241のファン270に向かう表面の導水効果が好ましくなく、排水効果が需要を満たすことが困難である。第1の夾角α1が7°未満であると、ファンカバー240の排水の問題を解決する必要がある。
【0184】
一部の場合では、第1のキャビティ282と第2のキャビティ281は、前後に並列して設けられた2つのキャビティであり、又は、第2のキャビティ281は、第1のキャビティ282によって囲まれ、第1のキャビティ282と第2のキャビティ281の位置関係はこれに限定されず、2つのキャビティの連通関係を実現することができればよい。第2のキャビティ281が第1のキャビティ282の後方に位置することを例として、ファン270は前方に向かって第1の夾角α1傾斜し、又は後方に向かって第1の夾角α1傾斜し、
図14に示すように、ファン270は前方に向かって第1の夾角α1傾斜し、
図8に示すように、ファン270は、後方に向かって第1の夾角α1傾斜する。つまり、ファン270の回動軸線の上端は、鉛直方向に対して、前に傾斜して第1の夾角α1を形成し、又は、後に傾斜して第1の夾角α1を形成する。
【0185】
ここで、ファン270は、前から後に徐々に上向きに傾斜し、つまり、ファン270の入口は、第1のキャビティ282の送気方向に向かっており、第1のキャビティ282内の風がファン270の入口に入ることに寄与し、換気効果を向上させることができる。ファン270は、前から後に徐々に下向きに傾斜し、空間利用率を向上させることができる。上述した構造は、いずれも蒸発器230とファン270とが排水構造を共用することが考えられ、それにより、構造の簡易化を実現することができ、又は、蒸発器230とファン270は独立した排水構造を採用して排水することが考えられ、排水によるファン270への影響を小さくすることができる。
図5、
図6、
図12及び
図13に示すように、蒸発器230の排水は、左右両側の第1の排水部材260から導出され、ファン270の排水は、後端から排出される。
【0186】
理解されるように、ファン270の回動軸線は、換気口244の中心軸線と共線であり、第1のキャビティ282内の風を換気口244を介して第2のキャビティ281に吸い込む過程において、ファン270の吸引効果がよく、風路コンポーネント200内の風の循環流動の効果に寄与する。一部の場合では、第1のキャビティ282内の風が換気口244を介してファン270によって第2のキャビティ281に吸い込まれるように、換気口244の形状は、ファン270の入口の形状と適合する。
【0187】
ファン270の回動軸線は、換気口244の中心軸線と共線であり、第1のカバー241の導流表面2411をファン270と平行に設定し、又は、第1のカバー241のファン270に対応する領域をファン270に平行に設定することが一般的である。ファン270は、一般的に遠心ファンを選択し、遠心ファンは、風を第1の区画410又は第2の区画420に送るように、風の流れ方向を変えることができる。無論、他の循環送風効果を満たすことができるファン270であってもよい。
【0188】
理解されるように、
図4から
図6に示すように、第1のカバー241は、ファン270の上方に位置し、導流表面2411の第1の側は、排水板100に背向し、導流表面2411の第2の側は、排水板100に向かっており、導流表面2411の第1の側は、導流表面2411の第2の側に対して上向きに第2の夾角α2傾斜し、即ち、排水板100から離れる方向に向かっており、第1のカバー241の導流表面2411は、上向きに第2の夾角α2傾斜し、つまり、換気口244は、第1のキャビティ282の送気方向に向かっており、第1のキャビティ282内の風が第2のキャビティ281に入ることに寄与し、換気効果を向上させることができ、且つ、構造の簡易化を実現するように、蒸発器230とファン270が排水構造を共用することが考えられる。
図14から
図16及び
図21に示すように、風路コンポーネント200は、後端の第2の排水口又は第3の排水口2423から排水する。
【0189】
図12から
図25に示すように、排水板100が導水部及び排水部110を含むと、排水部110は、出口114を有して構成されており、排水板100が受け取った水は、導水部に沿って排水部110に流れて出口114から排出され、この構造の影響を受けて、一部の風も導水部及び排水部110に沿って出口114に流れ、出口114と換気口244とをずらして設けると、出口114の方向に流れる風が換気口244から直接排出されることを阻止し、風の第1のキャビティ282内での熱交換の時間をできるだけ延長し、熱交換効率を向上させることができる。ここで、第2のキャビティ281が第1のキャビティ282の後方に位置すると、排水板100から離れる方向は、前から後への方向である。無論、第1のキャビティ282と第2のキャビティ281は左右に設けられてもよく、排水板100から離れる方向は、左右方向であり、作動原理は前後方向と一致し、ここではこれ以上説明しない。
図1から
図3、
図10、
図11及び
図17から
図19に示すように、第2のキャビティ281が第1のキャビティ282の後方に位置することを例として説明する。
【0190】
図1から
図3、
図10、
図11及び
図17から
図19に示すように、第1のカバー241は、ファン270の上方に位置し、導流表面2411の第1の側は、排水板100に向かっており、導流表面2411の第2の側は、排水板100に背向しており、導流表面2411の第2の側は、導流表面2411の第1の側に対して下向きに第3の夾角α3傾斜し、即ち、第1のカバー241の導流表面2411は、排水板100から離れる方向に、下向きに第3の夾角α3傾斜し、第1のカバー241は、ファン270の後方に水流を案内し、集まった水の迅速な排出に寄与する。
【0191】
一部の場合では、ファン270の回動軸線と換気口244の中心軸線が共線するように、第2の夾角α2と第3の夾角α3は、第1の夾角α1と同じ角度に設定され、風路コンポーネント200内の風流れ効果、及び冷凍機器内の風循環効果が確保される。
【0192】
上記実施形態における排水板100、ファンカバー240、導水材223等の部材は、いずれも風路部材220により支持及び断熱する必要があり、以下は風路コンポーネント200の構造について説明する。
【0193】
風路部材220は、仕切板部材210に固定接続されることにより、ボックスライナー本体300に固定されてもよく、又は、風路部材220は、ボックスライナー本体300に直接固定接続されてもよい。
【0194】
風路部材220は、支持板、及び排水板100の下方に設けられた第2の断熱層221を含み、支持板は、第2の断熱層221の下方に支持され、第2の断熱層221の上面の形状は、排水板100の下面の形状に適合し、それにより、第2の断熱層221は排水板100を十分に断熱し、冷熱の外への拡散を低減し、熱交換効率を確保する。
【0195】
排水板100の下面が曲面、例えば、波状であると、第2の断熱層221の上面は、対応する曲面であり、排水板100の下面が平面であると、第2の断熱層221の上面は、平面であり、具体的には必要に応じて設定することができる。
【0196】
ここで、支持板は、第1の支持部222、及び第1の支持部222に沿って斜め下向きに傾斜している第2の支持部225を含み、第2の支持部225と排水板100の出口114は、風路コンポーネント200の同じ側に位置し、第1の支持部222は、第2の断熱層221を支持し、第2の支持部225の上方には、第3の断熱層224が設けられており、第3の断熱層224の上方には、導水材223又はファンカバー240が設けられており、第2の支持部225は、第3の断熱層224及び第3の断熱層224の上方の部材(例えば、導水材223又はファンカバー240)を支持する役割を果たす。
【0197】
第1の支持部222と第2の支持部225は、互いに独立したパーツ、例えば、板部材であり、取り外し可能な接続方式、例えば、挿着、係止、及び締結具等の方式により取り付けられ、又は、第1の支持部222と第2の支持部225は一体成形された構造であり、パーツの数量を低減し、組立を簡易化することができる。一部の場合では、導水材223と排水板100は、2つの独立したパーツであり、無論、導水材223と排水板100は、一体式構造に成形されてもよい。
【0198】
風路部材220には、吸気口が開設されてもよく、それにより、第1の区画410及び第2の区画420のうちの少なくとも1つの還気は、風路部材220に開設された吸気口を介して第1のキャビティ282に入る。支持板に吸気口が開設されると、
図13に示すように、第1の支持部222の前端には、第2の区画420に連通する第2の吸気口202が開設されており、それにより、第2の区画420は、風路コンポーネント200の前端の第2の吸気口202を介して第1のキャビティ282内に還気する。
【0199】
図36から
図38に示すように、第1のキャビティ282の第1の側には、第1の吸気口201が設けられており、第1のキャビティ282の第2の側には、第2の吸気口202が設けられており、これは、それぞれの吸気方向に垂直な第1の吸気口201の断面と第2の吸気口202の断面とが夾角を形成すると理解されてもよい。第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気は、異なる温度を持つ吸気である。
【0200】
風路部材220には、仕切部2221が設けられており、仕切部2221の第1の吸気口201での正投影は、第1の吸気口201の部分面積をカバーし、仕切部2221の第1の吸気口201での正投影は、第1の吸気口201の第2の側に近い一端に位置し、仕切部2221と第1の吸気口201との間に所定間隔aが置かれ、第1の吸気口201による吸気は、仕切部2221の方向に流れ、風が流れる過程において、そのうちの一部の風は、仕切部2221の延在方向に沿って導流され、一部が吸気方向に沿って流れ続け、第1の吸気口201と第2の吸気口202が同時に吸気すると、第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気とが交差して接触する風量を低減することができる。
【0201】
第1のキャビティ282内において、蒸発器230の第2の側に向かう一端と第2の吸気口202との間には、間隔が空けられており、第1の吸気口201と第2の吸気口202の殆どの吸気はこの間隔で合流して接触して熱交換した後に、さらに蒸発器230に沿って排気口に流れ、この間隔の位置で、仕切部2221は、第1の吸気口201による一部の吸気を仕切部2221の延在方向に案内する役割を果たし、第1の吸気口201の吸気と第2の吸気口202の吸気のうちの、接触して熱交換する風量を低減し、さらに吸気の温度の違いによる蒸発器230の第2の側に近い一端での着霜量を低減し、第2の側の着霜量が大きいことによる第1のキャビティ282の吸気量への影響を回避し、第2の側の着霜量が大きいことによる霜取り周期が短い問題も解決し、霜取り周期を適切に延長し、省電力の役割を果たす。仕切部2221を設けることにより、第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気とが仕切部2221の両側にできるだけ保持される。
【0202】
図36に示すように、第1の吸気口201が風路部材220の縁部と揃っていることを例として、所定間隔aは、風路部材220の第1の側縁部から仕切部2221までの距離である。なお、所定間隔aを設定するのは、第1の吸気口201から仕切部2221までに適切な流動空間を提供することを確保し、風が第1のキャビティ282内に流れることを容易にし、仕切部2221がそれに対応する第1の吸気口201の部位を塞ぐことを回避し、従って、所定間隔aの数値は限定されず、必要に応じて選択することができる。正投影は、第1の吸気口201の吸気方向に沿った第1の吸気口201での投影と理解されてもよい。
【0203】
なお、風路部材220には、第1の吸気口201(図示せず)が成形されてもよい。
【0204】
第1のキャビティ282内には、蒸発器230が設けられており、蒸発器230のヒートシンク234は、第2の吸気口202から排気口への方向に沿って延びており(図面においては前から後への方向である)、それにより、蒸発器230と第2の吸気口202との間の間隔での風は、ヒートシンク234のガイド方向に沿って排気口に流れることができる。
【0205】
仕切部2221は、第2の吸気口202から排気口への方向に沿って延びており、第1の吸気口201による一部の吸気は、仕切部2221に沿って蒸発器230内に流れ、仕切部2221とヒートシンク234の延在方向が合致していると、仕切部2221はヒートシンク234と協働して風を排気口の方向に導流する。
【0206】
第1の吸気口201から仕切部2221への方向において、風路部材220には、ガイド面2222が設けられており、ガイド面2222は曲面であり、仕切部2221は、ガイド面2222の第1の端に位置して第1の端に接し、ガイド面2222の第2の端は、第1の吸気口201を画定する第1の壁面に向かって延びている。第1の吸気口201から第1のキャビティ282に入った一部の風は、ガイド面2222のガイド経路に沿って流れることができ、つまり、この部分の風をガイド面2222の曲面に沿って流し、ガイド面2222により一部の風の流れを変え、一部の風は、仕切部2221の延在方向に沿って流れ、第1の吸気口201の吸気方向に沿って流れる風を低減し、さらに第1の吸気口201と第2の吸気口202の両方の一部の吸気における、接触して熱交換する風量を小さくする。
【0207】
一部の場合では、ガイド面2222の第2の端は、第1の吸気口201を画定する第1の壁面に垂直であり、それにより、第1の吸気口201による吸気は、ガイド面2222に沿って仕切部2221に流れる。無論、ガイド面2222の第2の端は、さらに第1の壁面と鈍角又は鋭角の夾角を形成して、吸気をガイド面2222に沿って流すことができ、ガイド面2222の具体的な構造は、必要に応じて選択することができる。
【0208】
図37及び
図38に示すように、ガイド面2222は、平面部22222及び曲面部22221を含み、曲面部22221の一端は仕切部2221に接続され、曲面部22221の他端は、平面部22222に接続されて平面部22222に接し、平面部22222は、第1の壁面の方向に向かって延びており、曲面部22221は、風の流れ方向を変える役割を果たし、平面部22222は、風を曲面部22221に案内することができ、平面部22222は、曲面部22221と協働して、第1の吸気口201による吸気はよりスムーズになる。
【0209】
一部の場合では、平面部22222は、第1の壁面に接続されるまで延びている。しかし、平面部22222と第1の壁面との間には、間隔が設けられてもよく、平面部22222と第1の壁面との具体的な位置関係は限定されない。
【0210】
風路部材220には、第2の吸気部が設けられており、第2の吸気部は、第2の吸気口202を有して構成され、第2の吸気部の両端には、いずれも仕切部2221が設けられており、第1の側は、第2の側に隣接する2つの側面を含み、つまり、第2の吸気口202に隣接する両側には、いずれも第1の吸気口201が設けられており、第2の吸気部の両端の仕切部2221により、対応する第1の吸気口201による一部の吸気をそれぞれ仕切ることができ、構造が簡単であり、且つ対称性が良い。
【0211】
風路部材220には、導流板2223が設けられており、導流板2223は、風路部材220のエッジと仕切部2221とを接続し、導流板2223は、仕切部2221とガイド面2222の下方に位置し、導流板2223は、仕切部2221を支持する役割を果たすことができ、それにより、仕切部2221が所定高さ位置に保持され、第1の吸気口201による吸気と仕切部2221との対応関係が確保され、同時に、第1の吸気口201による吸気は、導流板2223の排気口の方向に向かって流れることができる。
【0212】
仕切部2221の高さは、第1の吸気口201の高さの1/3以下であり、それにより、仕切部2221が高さ方向の一部の吸気を仕切り、第1の吸気口201の吸気効果に対する影響が比較的小さく、第1の吸気口201の吸気効率を確保することができる。
【0213】
仕切部2221の長さは、第1の吸気口201の長さの1/3以下であり、それにより、仕切部2221が長さ方向の一部の吸気を仕切り、第1の吸気口201の吸気効果に対する影響が比較的小さく、第1の吸気口201の吸気効率を確保することができる。ここで、仕切部2221の長さは、風路部材220に沿って蒸発器230の方向に延びる長さである。
【0214】
風路部材220には、仕切部2221が一体成形されており、仕切部2221は独立した加工及び取り付けを必要とせず、風路コンポーネント200の組立工程を簡易化し、組立時間を節約することができる。又は、風路部材220には、仕切部2221が取り外し可能に接続され、仕切部2221の構造及び形状は、実際の必要に応じて選択又は交換することができ、それにより、風路コンポーネント200の構造がより柔軟且つ多様になる。
【0215】
風路部材220は、支持部材及び断熱層を含み、支持部材は、断熱層及びその上の部材を支持する役割を果たし、支持部材は、第2の吸気口202を有して構成されている。一部の場合では、仕切部2221は、支持部材に一体成形され又は取り外し可能に接続され、この場合、上記のガイド面2222は、支持部材の表面の一部でもあり、無論、仕切部2221が断熱層と一体成形され又は取り外し可能に接続される状況は排除されない。
【0216】
上記の仕切部2221の実施形態及び仕切部2221に関連するガイド面2222、導流板2223の実施形態は、仕切板部材210に設けられてもよく、仕切板部材210及び風路部材220のうちの少なくとも1つは上記の機能を有する。
【0217】
排水板100についての上記説明に基づいて、風路部材220は、上記の1つの実施形態に係る排水板100を支持する。風路部材220は、支持板、及び支持板の上方に位置する断熱層を含み、支持板は、上記の第1の支持部222及び第2の支持部225を含み、断熱層は、上記第2の断熱層221及び第3の断熱層224を含み、第1の支持部222の上方には、第2の断熱層221が設けられており、第2の断熱層221の上方には、排水板100が設けられている。
【0218】
図20から
図25に示すように、排水板100の構造は、排水部110及び導水部を含む構造であると、排水部110は、出口114を有して構成されており、排水部110は、排水板100の天井面に対して凹んでおり、導水部は、排水部110に連通し、導水部は、排水板100の天井面に対して凹んでおり、導水部の延在方向と排水板100の上方の送気方向とが第5の夾角を形成し、排水部110の方向に向かって、導水部の底部は、第1の方向に沿って傾斜しており、第1の方向と排水板100の天井面とが第6の夾角θ2を形成する。ここの導水部は、上記実施形態における第1の導水部120として理解されてもよい。
【0219】
第2の断熱層221の上面は、排水板100の下面に適合し、排水板100が波板であると、第2の断熱層221の上面は、適合する波状表面であり、第2の断熱層221の下面の形状は、必要に応じて設定することができ、下面が水平方向に延びている平面であると、それにより、風路部材220の下面も水平方向に延びている平面として配置されることができ、風路コンポーネント200の下面の形状が規則的であり、且つ外観構造が簡潔である。
【0220】
図37に示すように、第2の断熱層221の下面は、第1の方向に沿って傾斜した第1の支持斜面を有して構成されており、第1の支持部222は、第1の支持斜面に適合する第2の支持斜面2224を有して構成されており、第1の支持斜面及び第2の支持斜面2224は、加工が簡便であり、且つ風路コンポーネント200の厚さを小さくする役割を果たすことができる。
【0221】
第2の断熱層221は、排水部110に適合する第1の支持凹溝を有してさらに構成されており、第1の支持部222は、第1の支持凹溝に適合する第2の支持凹溝2225を有して構成されており、第2の支持凹溝2225の後端の開口170は、排水板100が受け取った霜取り水を導出するように、排水構造に連通する。
【0222】
以下は、排水板100の上方の蒸発器230について説明する。
【0223】
図18から
図20に示すように、蒸発器230は、風路コンポーネント200の第1のキャビティ282内に横置きされており、排水板100は、蒸発器230の下方に霜取り水を受け取る役割を果たす。排水板100の天井面は、蒸発器230の底面に平行である。ここで、
図1、
図2、
図10及び
図11の排水板100の上方は、蒸発器230を配置するために用いられるが、蒸発器230の構造は図示されていない。
【0224】
蒸発器230が横置きされていることは、蒸発器230の高さが長さ及び幅より小さいと理解されてもよい。
【0225】
排水板100は、蒸発器230の下方に位置し、排水板100には、天井面に対して凹んだ導水部が設けられており、蒸発器230と水平面との夾角は、所定夾角以下である。
【0226】
ここで、蒸発器230と水平面との夾角は、所定角度以下であり、蒸発器230の排気口に向かう一端は、蒸発器230の吸気口に向かう一端より低く、蒸発器230の排気口に向かう一端と吸気口に向かう一端との結線と、水平面とが所定角度を形成すると理解されてもよく、ここの結線は、蒸発器230の底面又は高さ方向の対称面に位置してもよい。蒸発器230の形状が直方体であると、蒸発器230の底面及び対称面はいずれも水平方向と所定角度を形成する。
【0227】
一部の場合では、所定角度は7°以下の角度であってもよく、所定角度は、1°、2°、3°、4°、5°、6°及び7°のうちの少なくとも1つの角度であってもよい。なお、ここで、所定角度を7°以下の角度に限定するのは、風路コンポーネント200の高さを小さくするためであり、風路コンポーネント200の高さを厳密に限定しない場合、所定角度を適切に増大することができる。
【0228】
又は、排水板100には、天井面に対して凹んだ導水部が設けられており、さらに蒸発器230が第1のキャビティ282内に水平に設けられることを実現することができ、この場合、風路コンポーネント200の高さを十分に小さくすることができる。
【0229】
蒸発器230の占める高さ方向の空間を減少するように、蒸発器230と水平面との夾角は、所定角度以下であり、風路コンポーネント200全体の高さを小さくすることができ、冷凍機器の容量を拡大する目的を達成することができる。
【0230】
ここで、
図3から
図14に示す排水板100の構造を参照し、所定角度は、7°であってもよく、蒸発器230の霜取り水の排水要求を満たし、同時に風路コンポーネント200全体の高さを小さくすることができる。
【0231】
理解されるように、蒸発器230が排水板100の上方に水平に取り付けられてもよいことは、蒸発器230の底面が水平面に平行であると理解されてもよく、蒸発器230が傾斜して設けられる状況と比べて、水平に設けられた蒸発器230に必要な取り付け空間の高さは小さくなり、それによって、風路コンポーネント200の高さ方向のサイズもそれに伴って小さくなり、さらに風路コンポーネント200の占めるボックスライナー本体300内の空間が小さくなり、ボックスライナー本体300の外観サイズが不変である場合、大容量の冷凍機器を提供するように、ボックスライナー本体300の容量を効果的に向上させることができる。
【0232】
この場合、排水板100の取り付け状態は限定されず、排水板100の天井面は、蒸発器230の底面に平行であり、又は、排水板100の天井面は、蒸発器230の底面に対して前から後に斜め下向きに傾斜する。
【0233】
理解されるように、排水板100の天井面は、平面であり、水平面にも平行であり、つまり、蒸発器230の底面と排水板100の天井面は、いずれも水平に配置されており、排水板100の天井面は、蒸発器230の下方に位置する。蒸発器230の底面は、排水板100の天井面と互いに平行であり又は接触し、蒸発器230と排水板100との間の隙間が小さくなり、第1のキャビティ282内の風が蒸発器230と排水板100との間の隙間から換気口244に直接流れることを阻止することができ、風が第1のキャビティ282内で十分に熱交換することに寄与する。
【0234】
なお、蒸発器230と排水板100との間の隙間をできるだけ小さくし、風が蒸発器230と排水板100との間の隙間から換気口244に流れる速度を緩和し、風が第1のキャビティ282内で滞在する時間を延長し、それにより、風が第1のキャビティ282内で蒸発器230と十分に熱交換してから流出し、熱交換効率が確保される。
【0235】
上記実施例において、蒸発器230は、冷凍機器における冷凍システムの一部であり、冷凍システムは、圧縮機、凝縮器、スロットル素子及び蒸発器230を含み、冷凍システムにおける冷媒は、蒸発器230において蒸発して吸熱し、第1のキャビティ282内の風のために冷凍環境を提供する。
【0236】
以下、蒸発器230の構造について説明する。なお、蒸発器230が風路コンポーネントに取り付けられることを例として説明するが、蒸発器230は風路コンポーネント200に適用されることに限定されず、他の適用される環境に取り付けられてもよい。
【0237】
蒸発器230は、熱交換管233、及び熱交換管233に接続されたヒートシンク234を含み、ヒートシンク234は、第1の吸気口201による吸気が通過するための換気部23421を有して構成されており、それにより、第1の吸気口201による吸気が換気部23421を通って蒸発器230の内部に流れ、第1の吸気口201による吸気が十分に熱交換する。
【0238】
なお、一部のヒートシンク234には、換気部23421が開設されてもよいし、又は、全てのヒートシンク234には、換気部23421が開設されてもよく、具体的には必要に応じて選択することができる。
【0239】
以下、一部のヒートシンク234には、換気部23421が開設されていることを例として説明する。
【0240】
蒸発器230は、熱交換管233、第1のヒートシンク2341、及び第2のヒートシンク2342を含み、第1のヒートシンク2341と第2のヒートシンク2342はいずれも熱交換管233に接続され、複数の第1のヒートシンク2341は並列して設けられて第1の放熱部を形成し、第1の放熱部の少なくとも一側には、第2のヒートシンク2342が設けられており(蒸発器が風路コンポーネント内に取り付けられると、第2のヒートシンク2342は、第1のヒートシンク2341と第1の吸気口201との間に設けられている)、第2のヒートシンク2342は、第1の吸気口201による吸気が通過するための換気部23421を有して構成されており、それにより、第1の吸気口201による一部の吸気は、換気部23421を介して蒸発器230の内部に分流され、さらに第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気とのうちの、交差して接触して熱交換する風量を低減し、第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気とが接触して熱交換することによって凝縮された霜を低減する。
【0241】
蒸発器230の第2のヒートシンク2342により第1の吸気口201による吸気が分流され、風路コンポーネント200全体の構造への影響が小さく、一部のヒートシンク234を換気部23421を有する第2のヒートシンク2342に置き換えればよく、構造が簡単であり、且つ吸気の分流効果が比較的良い。
【0242】
ここで、第2のヒートシンク2342は、第1のヒートシンク2341の少なくとも一側に位置し、つまり、風路コンポーネント200の片側には、第1の吸気口201が設けられていると、第2のヒートシンク2342は、対応する側に位置し、風路コンポーネント200の対向する両側にはいずれも第1の吸気口201が設けられていると、第1のヒートシンク2341の両側にはいずれも第2のヒートシンク2342が設けられている。第2のヒートシンク2342の表面は、第1の吸気口201に向かっており、第2の吸気口202は、第2のヒートシンク2342の一端に位置し、排気口は、第2のヒートシンク2342の他端に位置する。
【0243】
第2のヒートシンク2342の数は、必要に応じて設定することができ、第2のヒートシンク2342は1つ又は複数設けられている。第2のヒートシンク2342が1つ設けられていると、第1の吸気口201による一部の吸気は、換気部23421を介して第2のヒートシンク2342と第1のヒートシンク2341との間に流れて、第2のヒートシンク2342と第1のヒートシンク2341との間の空間に沿って排気口の方向に向かって流れ、第2のヒートシンク2342が複数設けられていると、風は第2のヒートシンク2342の換気部23421を介して隣接する第2のヒートシンク2342の間の空間、及び第2のヒートシンク2342と第1のヒートシンク2341との間の空間に沿って流れ、排気口に流れ、風の流動空間はより大きく、流動性がより良い。
【0244】
隣接する第2のヒートシンク2342の換気部23421は、直線に沿って貫通しており、つまり、隣接する2つの第2のヒートシンク2342のうち、1つの第2のヒートシンク2342の換気部23421の正投影は、もう1つの第2のヒートシンク2342の換気部23421の正投影をカバーし、それにより、一部の風は、換気部23421を順調に通って、第1のヒートシンク2341の方向に流れることができる。
【0245】
隣接する第2のヒートシンク2342の換気部23421がずらして連通することは、つまり、隣接する2つの第2のヒートシンク2342のうち、1つの第2のヒートシンク2342の換気部23421の正投影は、もう1つの第2のヒートシンク2342の換気部23421の正投影の部分をカバーし、又は、隣接する2つの第2のヒートシンク2342の換気部23421の正投影は交差しないことであり、それにより、一部の風は、第2のヒートシンク2342の延在方向に沿って流れることができる。
【0246】
ここで、隣接する2つの第2のヒートシンク2342は、直線に貫通している換気部23421、及びずらして連通した換気部23421を有してもよく、構造がより多様になる。
【0247】
第2のヒートシンク2342が複数設けられていると、蒸発器230の外側から第1のヒートシンク2341に向かう方向において、換気部23421の断面の面積は徐々に小さくすることができ、第1のヒートシンク2341の方向に向かって換気部23421を通る吸気量は小さくされ、換気部23421の断面の面積の減少は、風の流動性に対する影響が小さく、さらに第2のヒートシンク2342の放熱面積を確保することができる。
【0248】
換気部23421は、閉ループ貫通孔及び開口を有する貫通孔のうちの少なくとも1つを含み、換気部23421の構造が多様であり、且つ加工が簡便である。
【0249】
換気部23421の形状は、矩形、円形、楕円形、台形、及び三角形のうちの少なくとも1つであり、換気部23421の形状が多様であり、且つ構造が簡単である。
【0250】
ここで、換気部23421の形状は、閉じた矩形、円形、楕円形、台形、及び三角形のうちの少なくとも1つであり、又は、換気部23421の形状は、開口を有する矩形、円形、楕円形、台形、及び三角形のうちの少なくとも1つであり、例えば、一端が開口した矩形、切り欠きを有する円形、切り欠きを有する楕円形等である。
【0251】
無論、換気部23421の形状は、上述した形状に限定されず、換気部23421の具体的な形状は、必要に応じて設定することができる。
【0252】
蒸発器230の両側には、いずれも第1の吸気口201が設けられており、複数の第1のヒートシンク2341が並列して設けられて第1の放熱部を形成し、第1の放熱部の両側には、第2のヒートシンク2342が対称に設けられており、蒸発器230の2つの第1の吸気口201に対応する位置には、いずれも換気部23421が設けられており、2つの第1の吸気口201による一部の吸気はいずれも換気部23421を介して分流できることが確保される。
【0253】
図13に示すように、風路コンポーネント200の左右両側には、いずれも還気部材430が設けられており、還気部材430は第1の吸気口201に連通し、風路コンポーネント200の両側の吸気が実現される。
【0254】
排水板100により蒸発器230の霜取り水を受け取るように、第1のヒートシンク2341及び第2のヒートシンク2342は、排水板100の上方に設けられており、構造が簡単であり、且つ蒸発器230の取り付けが容易になる。
【0255】
蒸発器230には、重力センサがさらに設けられてもよく、重力センサにより蒸発器230の重量変化を取得し、重量変化に基づいて蒸発器230が霜取りを行う必要があるか否かを決定する。蒸発器230には、振動子がさらに設けられてもよく、振動子は、振動作用力を提供し、霜取りを補助する役割を果たすことができる。
【0256】
以下は、風路コンポーネント200の内部の霜取りのための加熱構造について説明する。
【0257】
図20に示すように、一部の場合では、排水板100の上方には、第1のヒーター231が設けられており、つまり、第1のヒーター231は、排水板100と蒸発器230との間に設けられ、蒸発器230が霜取りを行う必要がある時に、第1のヒーター231をオンにし、第1のヒーター231が生じた熱は、蒸発器230の表面に付着した霜を加熱するために用いられる。一部の場合では、蒸発器230のヒートシンク234には、第1のヒーター231を取り付けるための係止溝が設けられており、第1のヒーター231は、係止溝によりヒートシンク234に係止されており、係止溝は、第1のヒーター231が排水板100と熱交換管233との間に位置するように、ヒートシンク234の下寄りの位置に設けられてもよく、この場合、第1のヒーター231の取り付けが簡便であり、且つ霜取り効果が良い。
【0258】
無論、霜取りのための加熱構造は、排水板100と蒸発器230との間に設けられることに限定されず、一部の場合では、加熱構造は、蒸発器230の熱交換管233の間に設けられてもよく、例えば、加熱構造は、蒸発器230のヒートシンク234に挿着された第2のヒーター232であり、挿着の構造が簡単であり、且つ取り付けが簡便であり、取り付け効率の向上に寄与する。ヒートシンク234には、取り付け孔2343が開設されており、第2のヒーター232は、取り付け孔2343に挿着され、構造が簡単であり、且つ着脱が簡便である。
【0259】
第2のヒーター232は、蒸発器230の第1の端に沿って第2の端まで延びており、第1の端と第2の端は、対向する両端であり、それにより、十分に蒸発器230に熱を提供し、ここの第2の端と第1の端は、ヒートシンク234の延在方向と夾角を形成する両端、例えば、蒸発器230の左端及び右端である。
【0260】
第2のヒーター232は、上下の2列の熱交換管233を均一に加熱して霜取りするように、2列の熱交換管233の間に挿着されてもよく、この場合、第2のヒーター232と熱交換管233、及び第2のヒーター232と熱交換管233におけるヒートシンク234の熱交換効率がより高く、加熱及び霜取りの効率を向上させることもできる。
【0261】
第2のヒーター232は、蒸発器230の複数の位置を加熱するように、蒸発器230の高さ方向に沿って複数層に分布している。
【0262】
第2のヒーター232は、複数の固定接続された加熱材を含み、複数の加熱材は、一体に固定接続され、組立過程において直接ヒートシンク234に一体的に挿着され、組立が簡便であり、且つ組立効率が高い。
【0263】
第2のヒーター232は、複数の互いに独立した加熱材を含み、加熱材の位置は柔軟であり、且つ加熱材を単独で交換することが容易になり、加熱材の着脱もさらに容易になる。
【0264】
第2のヒーター232が複数の互いに独立した加熱材を含むと、加熱材は、蒸発器230の高さ方向に沿ってずらして分布してもよく、加熱材の数を低減することができ、さらに十分に蒸発器230に対して全面的に霜取りを行うことができる。
【0265】
加熱構造が排水板100と蒸発器230との間に設けられていないと、蒸発器230は直接排水板100に配置されることができ、蒸発器230と排水板100との間の隙間を効果的に小さくすることができ、風速を緩和する役割を果たし、熱交換効率を向上させる役割を果たすこともできる。
【0266】
加熱構造は、加熱材160として設けられてもよく、加熱材160は排水板100の表面に貼り付けられ、加熱材160は、排水板100と一体型構造に集積されてもよく、加熱材160を有する排水板100は、複数種の構造の蒸発器230の下方に取り付けられてもよく、この排水板100は、霜取り水を受け取って排出することができるだけではなく、加熱して霜取りすることもでき、排水板100は、二重機能を有し、この排水板100は、風路コンポーネント200内に取り付けられ、風路コンポーネント200の高さを小さくすることができる。
【0267】
なお、加熱材160を有する排水板100は、横置きされている蒸発器230の下方に取り付けられてもよい。又は、加熱材160を有する排水板100は、キャビネット400内に鉛直に取り付けられた蒸発器230の下方に取り付けられてもよく、ここでは排水板100の応用場面は限定されない。
【0268】
加熱材160は、上記のいずれか1種の実施形態に係る排水板100と一体成形されてもよい。又は、加熱材160は、霜取り水を受け取って排出することができる他の排水板100と一体成形され、それにより、排水板100は多くの場面に幅広く適用することができる。
【0269】
加熱材160は、排水板100の下面をカバーし、排水板100の上面は、霜取り水を受け取るために用いられ、排水板100の下面に位置する加熱材160は、水と直接接触することを回避することができ、回路故障による漏電事故の発生を回避することができ、冷凍機器の安全性能がより良くなる。
【0270】
無論、加熱材160の防水性能が確保される場合、加熱材160は、排水板100の上面をカバーしてもよい。
【0271】
加熱材160は、排水板100の表面に設けられた加熱ワイヤ又は加熱フィルムであってもよい。
【0272】
以下は、加熱材が加熱フィルムであることを例として説明する。
【0273】
加熱材160は、絶縁層、及び絶縁層の下面に設けられた複合加熱層を含み、絶縁層は、排水板100の下面に接続され、排水板100と複合加熱層との間は絶縁層によって絶縁保護を行い、漏電リスクを低下させることができる。この場合、排水板100の材料は、限定されず、排水板100は鋼材を選択することができ、加工が簡便であり、排水板100の熱伝導効果を確保することもできる。
【0274】
加熱材160は、複合加熱層を含み、排水板100は、絶縁熱伝導構造であり、複合加熱層は、排水板100の下面に設けられており、排水板100は、熱伝導及び絶縁機能を同時に有し、絶縁層を省略することができ、それにより、排水板100の加工過程はより簡便になり、生産効率の向上に寄与する。ここで、排水板100は、セラミックとガラス繊維材料が複合した構造であってもよい。
【0275】
ここで、加熱材160の複合加熱層は、グラフェン加熱層、ナノ加熱層又は炭素繊維加熱層及び複数種の電気加熱材料が複合した加熱層であってもよい。複合加熱層が通電されると、電気エネルギーを加熱材160の熱エネルギーに変換して、霜取りのために熱を提供することができる。複合加熱層がグラフェン加熱層であることを例として、グラフェン加熱層は、炭素原子からなる六角型でハニカム格子を呈する平面フィルムであり、一つの原子の厚さのみを有し、それによって、加熱材160の厚さを制御することができる。
【0276】
なお、加熱材160は、排水板100の下面に設けられていると、複合加熱層の下方にさらに絶縁断熱層を設ける必要があり、熱が下方に拡散することを低減し、加熱の熱効率を確保することができる。複合加熱層と絶縁層との間、複合加熱層と排水板100との間、及び絶縁断熱層と複合加熱層との間は、導熱接着剤層を用いて接着され、導熱接着剤層は、熱伝導効果を実現すると同時に、各層の間の確実な接続を実現することができる。
【0277】
加熱材160は、設定方向に沿って分布する複数の加熱領域を含み、設定方向に沿って加熱領域の単位面積あたりの加熱功率は徐々に大きくなり、異なる位置の着霜量の違いに応じて、対応する加熱領域の加熱功率を調整することができ、迅速且つ十分な霜取りを実現することができ、さらに消費電力を低下させることができる。
【0278】
複合加熱層がグラフェン加熱層を採用すると、異なる加熱領域のグラフェン加熱層のグリッド分布は異なっているため、異なる加熱領域におけるグラフェン加熱層の抵抗分布が異なっている。排水板100の下面には、2種類の異なる抵抗のグラフェン加熱層が分布していてもよく、無論、任意の複数種の異なる抵抗のグラフェン加熱層が分布していてもよい。さらに、異なる抵抗のグラフェン加熱層同士は直列に接続されてもよく、並列に接続されてもよく、さらに異なる回路に接続されてもよい。
【0279】
上記実施形態における加熱材160は、上記の風路コンポーネント200に適用され、蒸発器230の霜取りのために用いられ、ヒーターの占める空間を小さくすることができ、風路コンポーネント200の高さを小さくする役割を果たすことができ、さらに風路コンポーネント200の体積を小さくすることができ、このような風路コンポーネント200を有する冷凍機器は、貯蔵空間を適切に増大して、冷凍機器の容量拡大の役割を果たすことができる。
【0280】
上記実施形態における加熱材160を有する排水板100は、霜取り効率を向上させるように、上記第1のヒーター231及び第2のヒーター232のうちの少なくとも1つと組み合わせて使用することができる。
【0281】
なお、上記加熱材160は、上記実施形態に係る排水板100に適用されることができるが、これに限定されず、加熱材160はさらに他の構造の排水板に適用されることができる。
【0282】
上記の霜取りのための加熱構造は、導線を介して風路コンポーネント200の外部の電源に電気的に接続される必要があり、導線は、上記のファンカバー240に開設された配線孔を介して配線することができ、構造が簡単であり、且つ組立が容易である。
【0283】
以下は、仕切板部材210の構造について説明する。
【0284】
仕切板部材210と風路部材220は、第1のキャビティ282、吸気口、及び排気口を画定し、第1のキャビティ282内には、蒸発器230及び排水板100が設けられており、吸気口による吸気は、第1のキャビティ282内で熱交換してから排気口から排出され、排気口は、風を区画内に送り込んで、冷凍機器に冷凍環境を提供する。吸気口が第1の吸気口201及び第2の吸気口202を含むと、第1の吸気口201と第2の吸気口202は、異なる温度の吸気を含む。
【0285】
仕切板部材210は、ボックスライナー本体300に固定接続されてもよく、例えば、仕切板部材210の縁部は、溶接、係止又は締結具等の方式によりボックスライナー本体300に固定される。
図6及び
図20に示すように、仕切板部材210は、第1の板体211及び第2の板体212を含み、第1の板体211及び第2の板体212には、第1の断熱層213が設けられており、第1の断熱層213は、取り外し可能に第1の板体211と第2の板体212との間に設けられており、又は第1の断熱層213は、第1の板体211及び第2の板体212と一体に発泡成形される。
【0286】
第1の断熱層213が第1の板体211及び第2の板体212と一体に発泡成形される場合、まず第1の板体211と第2の板体212とをボックスライナー本体300に固定して取り付ける。第1の断熱層213はキャビネット400の断熱層と一体に発泡成形され、仕切板部材210とボックスライナー本体300との間のシール性能がより良くなり、第1の区画410と第2の区画420との間の気体の混合が回避される。
【0287】
図6及び
図20に示すように、仕切板部材210は、第3の板体214をさらに含み、第3の板体214と第1の板体211及び第2の板体212は、取り付け空間を画定し、取り付け空間を画定する部位は、取り付け部と呼ばれてもよく、第3の板体214は、風路コンポーネント200の前方に位置し、取り付け空間は、仕切板部材210の前方に位置し、取り付け空間は、機能部材、例えば、コントローラ、照明モジュール、インタラクションモジュール及び表示モジュール等を取り付けるために用いられる。第2の吸気口202が風路コンポーネント200の前側に設けられている場合、仕切板部材210の取り付け空間を画定する部位(取り付け部)は、第2の吸気口202の前端に位置し、取り付け空間を画定する部位(取り付け部)は、前端で第2の吸気口202を覆う役割を果たし、これにより、第2の吸気口202が隠され、第2の吸気口202の下方は、第2の区画420に連通する。
【0288】
なお、第2の吸気口202は、風路コンポーネント200の前側に設けられることに限定されず、第2の吸気口202は、風路コンポーネント200の下側の前寄りの位置に設けられてもよい。
【0289】
図26から
図28に示すように、仕切板部材210と風路部材220は、第1のキャビティ282、第1の吸気口201、第2の吸気口202及び排気口を画定し、第1の吸気口201と第2の吸気口202は、異なる温度の吸気を含み、第1の吸気口201は、風路コンポーネント200の第1の側に位置し、第2の吸気口202は、風路コンポーネント200の第2の側に位置し、第1の側と第2の側は、隣接しており、又は、第1の吸気口201と第2の吸気口202は、同じ側に位置し、仕切板部材210は、仕切板部材210の内側に向かって凹んだ内凹部を有して構成されており、内凹部は、第1の吸気口201及び第2の吸気口202のうちの少なくとも1つによる一部の吸気が内凹部内に分流されるように案内するように構成されており、つまり、第1の吸気口201及び第2の吸気口202のうちの少なくとも1つによる一部の吸気は、それぞれの対応する内凹部に分流され、それにより、第1の吸気口201と第2の吸気口202による吸気のうちの、交差して接触する風量を小さくし、吸気が交差して接触する領域での着霜量を低減し、さらに2回の霜取りの間隔時間を延長し、霜取りの回数を低減し、霜取りの消費電力を低下させる。
【0290】
第1の吸気口201と第2の吸気口202が異なる側に位置し、且つ吸気方向が互いに交差することを例として、吸気過程において、第1の吸気口201の一部の風は、対応する内凹部の延在方向に沿って導流され、一部は、吸気方向に沿って流れ続け、第1の吸気口201と第2の吸気口202が同時に吸気すると、吸気方向に沿って流れ続ける風と第2の吸気口202による吸気とが交差し、第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気とのうちの、交差して流れる風量が低減する。第2の吸気口202に対応する領域に内凹部を設ける原理は同じであり、ここではこれ以上説明しない。
【0291】
第1の吸気口201と第2の吸気口202は同じ側に位置し(例えば、いずれも前側に位置し)、且つ吸気方向が同じであることを例として、内凹部の延在方向は、対応する吸気口の延在方向と一致し、第1の吸気口201による一部の吸気は、対応する内凹部の延在方向に沿って流れ、第1の吸気口201による別の一部の吸気は、その流れ方向に沿って流れ続ける。
【0292】
図26に示すように、内凹部は、第1の内凹部2121を含み、第1の内凹部2121は、仕切板部材210の第2の側に沿って第3の側に第1の所定幅L1で第1の所定長さL2だけ延びており、第2の吸気口202は第2の側に位置し、第3の側は、第2の側に隣接しない側であり、第3の側は、排気口が位置する側であってもよく、第1の内凹部2121は、仕切板部材210の第1の側の縁部に近接し、第1の吸気口201は、第1の側に位置する。
【0293】
第1の吸気口201から第1のキャビティ282に入った吸気は、一部が第1の吸気口201の吸気方向に沿って流れて第2の吸気口202による吸気と交差して接触し、他の一部が第1の内凹部2121の延在方向に沿って流れ、第1の内凹部2121は、ガイド及び分流の役割を果たし、それにより、第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気と合流する風量を低減し、さらに着霜量を低減する。
【0294】
ここで、第1の所定幅L1は、第1の吸気口201から第2の吸気口202までの最小距離以下に設定されてもよく、第1の所定長さL2は、蒸発器230の長さ以下に設定されてもよく、蒸発器230の長さ方向は、吸気口から排気口への方向である。
【0295】
図26に示すように、第1の内凹部2121は、第1の天井面2123、及び第1の天井面2123に接続された第1の案内面2122を有して構成されており、第1の案内面2122は、第1の天井面2123から離れる方向に沿って下向きに傾斜し、第1の案内面2122は、第1の吸気口201から離れた側に位置し、第1の案内面2122は、風を排気口の方向に向かって案内し、第1の内凹部2121によって画定された凹溝内に風が溜まることを回避し、風の循環流動効果を確保する。
【0296】
第1のキャビティ282の第1の側が2つ以上の側面を含み、例えば、第1の側が対向する左側及び右側として設けられると、第1の吸気口201は、風路コンポーネント200の左側及び右側に設けられ、仕切板部材210の両側には、第1の内凹部2121が対称的に設けられており、第1の内凹部2121のそれぞれは、1つの第1の吸気口201に対応し、各第1の吸気口201による吸気は、いずれも第1の内凹部2121によって一部の風が分流されることが確保される。
【0297】
ここで、第1の案内面2122は、第1の内凹部2121の後側、左側又は右側に設けられてもよい。
図26に示すように、1つの第1の案内面2122が第1の内凹部2121の後側に位置し、もう1つの第1の案内面2122が第1の内凹部2121の左側に位置することを示している。
図26は、異なる位置の第1の案内面2122を示すための図であり、実際の応用において、2つの第1の内凹部2121は、一般的に対称に設けられる。
【0298】
図27及び
図28に示すように、内凹部は、第2の内凹部2124を含み、第2の内凹部2124の一方側は、第2の吸気口202に向かっており、それにより、第2の内凹部2124は、第2の吸気口202による一部の吸気が第2の内凹部2124によって画定された凹溝に沿って流れるように案内し、第2の吸気口202の一部の吸気も分流され、第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気とが合流する風量を低減することができ、着霜量を低減することもできる。
【0299】
第2の内凹部2124は、仕切板部材210の第2の側に沿って第3の側に第2の所定幅L3で第2の所定長さL4だけ延びており、第2の所定長さL4は第1のキャビティ282内の蒸発器230の長さより小さく、蒸発器230の長さは、第2の側に沿って第3の側への長さである。ここの第2の側及び第3の側は、上記の説明を参照することができる。第2の内凹部2124の長さは、蒸発器230の長さより小さく、第1の内凹部2121内の風が排気口に直接流れることが回避され、第1の内凹部2121内の風は、蒸発器230と熱交換してから排気口から排出されることが確保される。
【0300】
第2の内凹部2124は、第2の天井面2126、及び第2の天井面2126に接続された第2の案内面2125を有して構成されており、第2の案内面2125は、第2の天井面2126から離れる方向に沿って下向きに傾斜し、第2の案内面2125は、排気口が位置する側に向かって、第2の案内面2125の斜面により風を下向きに案内し、これにより、風が十分に蒸発器230に流れる。
【0301】
一部の場合では、第1の内凹部2121と第2の内凹部2124は、組み合わせて使用されることができ、つまり、仕切板部材210には、第1の内凹部2121及び第2の内凹部2124が同時に設けられており、この場合、第2の内凹部2124と第1の内凹部2121は、第3の壁板215により仕切られており、第1の内凹部2121と第2の内凹部2124の凹んだ深さは同じであり、構造が簡単であり、且つ加工が容易である。
【0302】
仕切板部材210には、第1の内凹部2121及び第2の内凹部2124が同時に設けられている場合、第1の所定長さL2は、第2の所定長さL4より大きく、又はそれに等しく、第1の内凹部2121は、十分に排気口の方向に向かって第1の吸気口201による吸気を案内し、第2の内凹部2124は、排気口の方向に向かって第2の吸気口202による吸気を案内し、風と蒸発器230との熱交換効果を確保することができる。
【0303】
なお、第2の内凹部2124内の風は、第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気が合流して混合した後の風を含んでもよい。
【0304】
蒸発器230は、熱交換管233、及び熱交換管233に接続されたヒートシンク234を含み、ヒートシンク234は、第2の吸気口202が位置する側に沿って排気口が位置する側に延びており、ヒートシンク234は、風が吸気口が位置する側から排気口が位置する側に流れるように案内することができる。
【0305】
ヒートシンク234は、突出部を有して構成されており、突出部は、第2の内凹部2124内の風が十分にヒートシンク234と熱交換することを確保するように、第2の内凹部2124内に入り込む。
【0306】
図29に示すように、仕切板部材210は、第3の内凹部2127を有して構成されており、第3の内凹部2127の一方側は、第1の吸気口201に向かっており、第3の内凹部2127の他方側は、第2の吸気口202に向かっており、第1の吸気口201と第2の吸気口202は、第3の内凹部2127が第1の吸気口201と第2の吸気口202に対応する交差領域に位置するように、隣接する両側に位置し、第3の内凹部2127は、第1の吸気口201と第2の吸気口202の吸気の交差領域の空間を増大し、霜収容空間を増大し、吸気口が位置する端の吸気可能時間を延長し、霜取り回数を低減し、これにより、霜取り周期を延長し、霜取りの消費電力を節約することができる。
【0307】
ここで、第1の吸気口201と第2の吸気口202は、隣接する両側に位置し、
図5に示すように、第1の吸気口201は、風路コンポーネント200の左右両側に位置して還気部材430を介して第1の区画410に連通し、第2の吸気口202は、風路コンポーネント200の前側に位置し、第1の吸気口201と第2の吸気口202は、いずれも風路コンポーネント200の前寄りの位置に位置する。
【0308】
第1の吸気口201と第2の吸気口202は、対向する両側(図示せず)に位置してもよく、例えば、第1の吸気口201は、風路コンポーネント200の左側に位置し、第2の吸気口202は、風路コンポーネント200の右側に位置し、この場合、第3の内凹部2127により、第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気に対してより大きい合流空間を提供することができる。第1の吸気口201と第2の吸気口202は、対向する両側に位置してもよく、第1の吸気口201と第2の吸気口202との間隔を増大してもよく、交差して熱交換する風量を適切に低減する。
【0309】
第3の内凹部2127は、第2の吸気口202が位置する側に沿って排気口が位置する側に第3の所定幅L5で第3の所定長さL6だけ延びており、第3の所定長さL6は、第1のキャビティ282内の蒸発器230の長さより小さく、蒸発器230の長さは、第2の吸気口202が位置する側から排気口が位置する側への長さである。
【0310】
図29に示すように、第3の内凹部2127の幅方向は、第2の吸気口202から排気口に向かう方向に垂直であり、第3の所定幅L5は、この方向のサイズであり、第3の所定長さL6は、第2の吸気口202から排気口に向かう方向の長さである。
【0311】
第3の内凹部2127は、第3の天井面2128、及び第3の天井面2128に接続された第3の案内面2129を有して構成されており、第3の案内面2129は、第3の天井面2128から離れる方向に沿って下向きに傾斜し、第3の案内面2129は、排気口が位置する側に向かっている。第3の案内面2129は、第3の内凹部2127内の風を蒸発器230の方向に案内し、これにより、この部分の風が十分に熱交換してから排出される。
【0312】
上記排水板100、ファンカバー240、ファン270、風路部材220、霜取りの加熱構造及び仕切板部材210等の各部材に関する実施形態に基づいて、以下の風路コンポーネント200の構造を提案し、しかし、風路コンポーネント200は下記の構造に限定されない。
【0313】
図1から
図13に示すように、風路コンポーネント200は、仕切板部材210及び風路部材220を含み、仕切板部材210と風路部材220は、互いに連通した第1のキャビティ282、吸気口、及び排気口を構成し、吸気口は、第1の吸気口201及び第2の吸気口202に分けられ、第1のキャビティ282内に排水板100が設けられ、排水板100は、排水板100の天井面に対して下向きに凹んだ導水部を有して構成されており、導水部は、排水板100の縁部が開口170を形成するように、所定面の両側に向かって排水板100の縁部まで延びており、開口170は、第1の吸気口201が位置する側に向かっており、それにより、第1の吸気口201による一部の吸気は、開口170を介して導水部の延在方向に沿って第1のキャビティ282内に流入するように構成される。第1の吸気口201による一部の吸気は、開口170を介して導水部の延在方向に沿って第1のキャビティ282内に導入され、第1の吸気口201による一部の吸気を分流することができ、第2の吸気口202による吸気と交差して接触する風量を低減することができ、さらに第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気が交差して接触することによって凝縮する霜を低減することができ、霜取り回数を低減し、霜取り周期を延長し、霜取りに必要な消費電力を低減し、冷凍機器の消費電力を低減することができる。
【0314】
導水部は、
図1から
図13に示す少なくとも1種の構造であり、つまり、導水部は、第2の導水部130及び第3の導水部140のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0315】
理解されるように、風路コンポーネント200は、第1の側に位置する第1の排水部材260をさらに含み、第1の排水部材260は、排水板100の開口170に連通し、第1の排水部材260は、排水口を有して構成されている。第1の排水部材260は、排水及び吸気の機能を同時に有する。
【0316】
理解されるように、風路コンポーネント200は、ファンカバー240をさらに含み、ファンカバー240は、第2のキャビティ281を画定し、第2のキャビティ281内には、ファン270が設けられており、ファン270の回動軸線と鉛直方向とが第1の夾角α1を形成し、ファンカバー240には、換気口244が開設されており、ファン270の入口は、換気口244に向かっている。ファン270は、ファンカバー240内に横置きされており、ファン270の高さを小さくすることができ、さらに風路コンポーネント200の高さを小さくし、風路コンポーネント200の下方に引き出しを取り付けることができる。
【0317】
理解されるように、第1のキャビティ282内には、蒸発器230が設けられており、排水板100は、蒸発器230の下方に位置し、蒸発器230と水平方向との夾角は、所定角度以下であるか、又は、蒸発器230は、水平方向に平行であり、蒸発器230は、横置きされており、且つそれが下向きに傾斜した角度は、7°以下であるか、又は水平であってもよく、蒸発器230の占める高さ方向の空間が減少し、風路コンポーネント200の高さもそれに伴って小さくされ、冷凍機器の空間の増大に寄与する。
【0318】
仕切板部材210、風路部材220、第1の排水部材260、ファン270、ファンカバー240、排水板100、及び蒸発器230等の部材は、いずれも上記実施形態に係る構造を採用することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0319】
図10から
図25に示すように、風路コンポーネント200は、仕切板部材210、風路部材220、蒸発器230、及び排水板100を含み、仕切板部材210と風路部材220は、互いに連通した第1のキャビティ282と、第1の吸気口201と、第2の吸気口202と、排気口とを構成し、第1の吸気口201は、第1のキャビティ282の第1の側に位置し、第2の吸気口202は、第1のキャビティ282の第2の側に位置し、第1の側と第2の側は、隣接しており、蒸発器230は、第1のキャビティ282内に設けられ、排水板100は、第1のキャビティ282内に位置し、排水板100は、蒸発器230の下方に位置し、排水板100の天井面に対して下向きに凹んだ導水部、及び排水部110を有して構成されており、排水部110は、出口114が構成されていて導水部に連通し、排水部110の延在方向と導水部の延在方向とが第5の夾角を形成し、導水部の端部は、開口170を構成し、且つ開口170は、第1の吸気口201に向かっており、それにより、第1の吸気口201の風が導水部の延在方向に沿って第1のキャビティ282内に流入するように構成される。導水部は、第1の吸気口201による吸気を導流する役割を果たすことにより、第1の吸気口201による一部の吸気は、導水部に沿って第1のキャビティ282内に流れ、第1の吸気口201と第2の吸気口202の吸気のうちの、交差して接触する風量を小さくし、異なる温度の風が接触することによって凝縮した霜を減少し、さらに霜取り間隔の時間を延長し、霜取り回数を低減し、霜取りの消費電力を節約し、省電力及び省エネの役割を果たす。
【0320】
この場合、導水部の構造は、第3の導水部140であってもよい。
【0321】
理解されるように、排水板100の出口114と排気口は、第1のキャビティ282の同じ側に位置し、排水板100の出口114に流れる霜取り水の熱は、同じ側のファン270に対して霜取りの役割を果たすことができる。
【0322】
理解されるように、排水板100の天井面と蒸発器230の底面は、いずれも斜め下向きに所定角度傾斜し、又は、排水板100の天井面と蒸発器230の底面はいずれも水平面に平行である。蒸発器230は、横置きされており、且つそれが下向きに傾斜した角度は、7°以下であるか、又は水平であってもよく、蒸発器230の占める高さ方向の空間が減少し、風路コンポーネント200の高さもそれに伴って小さくされ、冷凍機器の空間の増大に寄与する。
【0323】
風路コンポーネント200は、第1の側に位置する第1の排水部材260をさらに含み、第1の排水部材260は、開口170を囲んで開口170に連通し、第1の排水部材260は、第1の排水口262を有して構成されている。第1の排水部材260は、区画の空間を増大するように、キャビネット400の発泡層内に設けられてもよい。
【0324】
風路コンポーネント200は、ファンカバー240をさらに含み、ファンカバー240は、第2のキャビティ281を画定し、第2のキャビティ281内には、ファン270が設けられており、ファン270の回動軸線と鉛直方向とが第1の夾角α1を形成し、ファンカバー240には、換気口244が開設されており、ファン270の入口は、換気口244に向かっている。ファン270は、ファンカバー240内に横置きされており、ファン270の高さを低下させ、さらに風路コンポーネント200全体の高さを低下させる。
【0325】
仕切板部材210、風路部材220、第1の排水部材260、ファン270、ファンカバー240、排水板100、及び蒸発器230等の部材は、いずれも上記実施形態に係る構造を採用することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0326】
図10から
図25に示すように、風路コンポーネント200は、仕切板部材210、風路部材220、蒸発器230、及び排水板100を含み、仕切板部材210と風路部材220は、互いに連通した第1のキャビティ282と、第1の吸気口201と、第2の吸気口202と、排気口とを構成し、第1の吸気口201は、第1のキャビティ282の第1の側に位置し、第2の吸気口202は、第1のキャビティ282の第2の側に位置し、第1の側と第2の側は、隣接しており、蒸発器230は、第1のキャビティ282内に設けられ、排水板100は、第1のキャビティ282内に位置し、排水板100は、蒸発器230の下方に位置し、排水板100は、導水部及び出口114を有して構成されており、導水部は、排水板100の天井面に対して凹んで出口114に連通し、導水部の延在方向と第1のキャビティ282の送気方向とは、第4の夾角を形成する。
【0327】
この場合、導水部は、上記第2の導水部130及び第3の導水部140のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0328】
蒸発器230と水平方向との夾角は、所定角度以下であるか、又は、蒸発器230は、水平方向に沿って設けられている。蒸発器230は、横置きされており、且つそれが下向きに傾斜した角度は、7°以下であるか、又は水平であってもよく、蒸発器230の占める高さ方向の空間が減少し、風路コンポーネント200の高さもそれに伴って小さくされ、冷凍機器の空間の増大に寄与する。
【0329】
風路コンポーネント200は、第1のキャビティ282の一方側に位置するファン270をさらに含み、排水板100の出口114は、ファン270が位置する側に向かっている。排水板100の出口114とファン270の入口は、水がファン270に流れることを阻止するように、ずらしている。
【0330】
第2の吸気口202は、風路コンポーネント200の前側に位置して第2の区画420に連通し、第1の吸気口201は、風路コンポーネント200の左側及び右側のうちの少なくとも一方に位置し且つ前端に近く、第1の吸気口201と第1の区画410は連通し、それにより、風路コンポーネント200の前端を介して還気を行う。
【0331】
仕切板部材210、風路部材220、第1の排水部材260、第2の排水部材290、ファン270、ファンカバー240、排水板100、及び蒸発器230等の部材は、いずれも上記実施形態に係る構造を採用することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0332】
図1から
図25に示すように、風路コンポーネント200は、仕切板部材210、風路部材220、ファン270、蒸発器230、及び排水板100を含み、仕切板部材210と風路部材220は、互いに連通した第1のキャビティ282と、第1の吸気口201と、第2の吸気口202と、排気口とを構成し、第1の吸気口201は、第1のキャビティ282の第1の側に位置し、第2の吸気口202は、第1のキャビティ282の第2の側に位置し、第1の側と第2の側は、隣接しており、蒸発器230は、第1のキャビティ282内に設けられ、排水板100は、第1のキャビティ282内に位置し、排水板100は、霜取り水を受け取るように、蒸発器230の下方に位置し、排水板100は、排水板100の天井面に対して下向きに凹んだ導水部を有して構成されており、導水部は、排水板100の縁部が排水に適する開口170を形成するように、所定面の両側に向かって排水板100の縁部まで延びており、開口170は、第1の側に向かっており、ファン270は、第1のキャビティ282の第3の側に位置する。つまり、ファン270と排水板100の排水位置は、異なる側に位置し、ファン270の位置する側が占める空間を小さくし、さらに冷凍機器内の区画空間を増大することができ、それにより、大容量の冷凍機器を提供する。
【0333】
風路コンポーネント200は、第1の側に位置する第1の排水部材260をさらに含み、第1の排水部材260の排水通路は、開口170に連通し、第1の排水部材260は、排水口を有して構成されている。第1の排水部材260は、キャビネット400の発泡層内に成形されてもよく、区画の空間を占めず、区画の容量を効果的に拡大する。排水板100の開口170側は、第1の排水部材260により排水され、第1の排水部材260の構造は、上記内容を参照することができる。
【0334】
蒸発器230と水平方向との夾角は、所定角度以下であり、蒸発器230は、横置きされており、且つそれが下向きに傾斜した角度は、7°以下であってもよく、蒸発器230の占める高さ方向の空間が減少し、風路コンポーネント200の高さもそれに伴って小さくされ、冷凍機器の空間の増大に寄与する。
【0335】
第2の吸気口202は、第1のキャビティ282の第2の側に位置し、第1の側と第2の側が隣接しており、第2の吸気口202と第1の吸気口201は、異なる吸気温度を有し、第1の吸気口201と第2の吸気口202に連通している区画は、異なる環境温度を有する。
【0336】
第1の側は、左側及び右側のうちの少なくとも一方であり、第1の吸気口201と第1の排水部材260は、左側と右側のうちの少なくとも一方に位置し、第2の側は、前側であり、第2の吸気口202は、前側に位置し、第3の側は、後側であり、ファン270は、後側に位置する。
【0337】
第1の区画410が冷蔵区画であり、第2の区画420が冷凍区画であると、冷蔵区画に連通する第1の吸気口201は、風路コンポーネント200の左側及び右側に設けられており、冷凍区画に連通する第2の吸気口202は、風路コンポーネント200の前側に設けられており、第2の吸気口202の前端は、仕切板部材210によって遮蔽されており、第2の吸気口202は、仕切板部材210の下方を介して冷凍区画に連通し、風路コンポーネント200の後側には、ファン270が設けられており、ファン270は、風を排気口から排出する。
【0338】
風路コンポーネント200は、仕切板部材210と風路部材220との間に設けられているファンカバー240をさらに含み、ファンカバー240は、第2のキャビティ281を構成し、第2のキャビティ281内には、ファン270が設けられており、ファンカバー240は、換気口244を有して構成されており、ファン270の入口は、換気口244に向かっており、ファンカバー240は、ファン270を保護する役割を果たす。
【0339】
ファン270の回動軸線と鉛直方向とが第1の夾角α1を形成し、ファン270の占める高さ方向のサイズを小さくすることができる。換気口244は、ファン270が風路部材220によって支持されるように、ファン270の上方に位置し、且つファン270の上方は、蒸発器230の位置に対応する。第1のキャビティ282内の風がファン270によって排気口から順調に導出されることを確保するように、換気口244の中心軸線は、ファン270の回動軸線と共線である。
【0340】
ファンカバー240は、ファン270の上方に位置してファン270に向かっている導流表面2411を有して構成されており、導流表面2411は、排水板100に向かう側に沿って上向き又は下向きに傾斜しており、導流表面2411は、水蒸気を集めて、集めた水をファンカバー240の一方側から排出する役割を果たすことができる。
【0341】
仕切板部材210、風路部材220、第1の排水部材260、ファン270、ファンカバー240、排水板100、及び蒸発器230等の部材は、いずれも上記実施形態に係る構造を採用することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0342】
図1から
図13に示すように、風路コンポーネント200は、仕切板部材210、風路部材220、ファン270、蒸発器230、及び排水板100を含み、仕切板部材210と風路部材220は、互いに連通した第1のキャビティ282と、第1の吸気口201と、第2の吸気口202と、排気口とを構成し、第1の吸気口201は、第1のキャビティ282の第1の側に位置し、第2の吸気口202は、第1のキャビティ282の第2の側に位置し、第1の側と第2の側は、隣接しており、蒸発器230は、第1のキャビティ282内に設けられ、排水板100は、第1のキャビティ282内に位置し、排水板100は、蒸発器230の下方に位置し、排水板100は、開口170及び出口114を有して構成されており、開口170は、第1の側に向かっており、出口114は、第3の側に向かっており、第1の排水部材260は、第1の側に位置して、開口170に連通した排水通路を有して構成されており、これにより、排水板100での水が開口170を介して第1の排水部材260に導入され、第2の排水部材290は、第3の側に位置して、出口114に連通した導水通路を有して構成されている。第1の排水部材260と第2の排水部材290は協働し、それにより、風路コンポーネント200は異なる側から排水することができ、排水経路が多くなり、排水板100が受け取った霜取り水が複数の方位から排出されることに寄与し、霜取り及び排水効率を向上させることができる。
【0343】
風路コンポーネント200は、ファンカバー240、及びファンカバー240内に設けられたファン270をさらに含み、ファンカバー240内又はファンカバー240の下方には、第2の排水部材290が設けられている。ファンカバー240は、換気口244を有して構成されており、ファン270の回動軸線と鉛直方向とは第1の夾角を形成し、ファン270の入口は、換気口244に向かっている。ファン270は、横置きに取り付けられ、風路コンポーネント200の高さを小さくすることに寄与する。
【0344】
蒸発器230と水平方向との夾角は、所定角度以下であり、蒸発器230は、横置きされており、且つそれが下向きに傾斜した角度は、7°以下であってもよく、蒸発器230の占める高さ方向の空間が減少し、風路コンポーネント200の高さもそれに伴って小さくされ、冷凍機器の空間の増大に寄与する。
【0345】
仕切板部材210、風路部材220、第1の排水部材260、第2の排水部材290、ファン270、ファンカバー240、排水板100、及び蒸発器230等の部材は、いずれも上記実施形態に係る構造を採用することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0346】
図10から
図16に示すように、風路コンポーネント200は、仕切板部材210、風路部材220、ファン270、蒸発器230、及び排水板100を含み、仕切板部材210と風路部材220は、互いに連通した第1のキャビティ282と、吸気口と、排気口とを構成し、蒸発器230は、第1のキャビティ282内に設けられており、排水板100は、第1のキャビティ282内に位置し、排水板100は、蒸発器230の下方に位置し、排水板100は、排水部110及び導水部を有して構成されており、排水部110は、出口114を有して構成されており、排水部110は、排水板100の天井面に対して凹んでおり、導水部は、排水部110に連通し、導水部は、排水板100の天井面に対して凹んでおり、導水部の延在方向と第1のキャビティ282の送気方向とが第5の夾角を形成し、ファンカバー240は、換気口244、第2のキャビティ281及び導水通路を構成し、第2のキャビティ281は、換気口244を介して第1のキャビティ282に連通し、導水通路は、出口114に連通し、ファン270は、第2のキャビティ281内に位置し、ファン270の回動軸線と鉛直方向とは第1の夾角を形成し、ファン270の入口は、換気口244を介して第1のキャビティ282に連通する。ファン270を取り付けるためのファンカバー240により排水することで、風路コンポーネント200の構造をよりコンパクトにすることができ、風路コンポーネント200のパーツの数量を低減し、組立をより簡便にすることができ、ファン270が横置きされていることにより、風路コンポーネント200の高さを小さくすることもできる。
【0347】
出口114から離れる方向に向かって、導水通路は下向きに傾斜しており、傾斜した角度で導水することで、水が迅速に且つ全て排出される。
【0348】
蒸発器230と水平方向との夾角は、所定角度以下であり、蒸発器230は、横置きされており、且つそれが下向きに傾斜した角度は、7°以下であってもよく、蒸発器230の占める高さ方向の空間が減少し、風路コンポーネント200の高さもそれに伴って小さくされ、冷凍機器の空間の増大に寄与する。
【0349】
風路部材220と仕切板部材210は、第1のキャビティ282に連通した吸気口及び送気口を構成し、排水部110は、吸気口から送気口への方向に沿って延びており、これにより、排水板100の出口114の水がファンカバー240の導水通路を介して排出される。
【0350】
吸気口は、第1の吸気口201及び第2の吸気口202を含み、第1の吸気口201と第2の吸気口202は、異なる温度の吸気を有し、第1の吸気口201と第2の吸気口202は、第1のキャビティ282の異なる側に位置する。第1の吸気口201は、第1のキャビティ282の第1の側に位置し、第2の吸気口202は、第1のキャビティ282の第2の側に位置し、第1の側と第2の側が隣接しており、第1の吸気口201は、風路コンポーネント200の前端から吸気するように、前側に近い位置に位置する。
【0351】
仕切板部材210、風路部材220、第1の排水部材260、第2の排水部材290、ファン270、ファンカバー240、排水板100、及び蒸発器230等の部材は、いずれも上記実施形態に係る構造を採用することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0352】
図1から
図38に示すように、風路コンポーネント200は、仕切板部材210、風路部材220、ファン270、蒸発器230、排水板100、及び分流部を含み、仕切板部材210と風路部材220は、互いに連通した第1のキャビティ282と、吸気口と、排気口とを構成し、蒸発器230は、第1のキャビティ282内に設けられており、排水板100は、第1のキャビティ282内に位置し、排水板100は、蒸発器230の下方に位置し、分流部は、仕切板部材210及び風路部材220のうちの少なくとも1つに設けられており、第1の吸気口201による一部の吸気が分流部のガイド方向に沿って流れるように案内するために用いられる。分流部は、第1の吸気口201による一部の吸気を分流する役割を果たし、さらに第1の吸気口201による吸気と第2の吸気口202による吸気とが合流する風量を低減し、温度の違いによって生じた霜を低減し、2回の霜取りの間隔時間を延長し、霜取りの消費電力を低下させる。
【0353】
ここで、分流部の構造は、
図21から
図38に示すものを参照することができる。
【0354】
分流部は、仕切板部材210に構成された第1の内凹部2121であり、第1の内凹部2121は、仕切板部材210の内側に向かって凹んでおり、第1の内凹部2121は、第1の吸気口201による一部の吸気を第1の内凹部2121内に分流するように案内するように構成され、第1の吸気口201は、第1のキャビティ282の左側及び右側のうちの少なくとも一方に位置する。
【0355】
風路コンポーネント200は、第1のキャビティ282内に設けられた蒸発器230をさらに含み、蒸発器230は、熱交換管233及びヒートシンク234を含み、ヒートシンク234は、第1のヒートシンク2341及び第2のヒートシンク2342を含み、第1のヒートシンク2341は、熱交換管233に接続されており、複数の第1のヒートシンク2341は、第1の放熱部を構成し、第2のヒートシンク2342は、熱交換管233に接続されており、第2のヒートシンク2342は、第1の放熱部の少なくとも一側に設けられており、分流部は、第2のヒートシンク2342に構成された換気部23421であり、第1のヒートシンク2341の第2のヒートシンク2342への投影は、換気部23421をカバーし、第1の吸気口201の第2のヒートシンク2342への投影は、換気部23421をカバーし、第1のヒートシンク2341と第2のヒートシンク2342はいずれも第2の側に沿って第3の側に延びており、第3の側は、排気口が位置する側である。換気部23421の具体的な実施形態及び効果は、上記蒸発器230の実施形態を参照することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0356】
蒸発器230と水平方向との夾角は、所定角度以下であり、蒸発器230は、横置きされており、且つそれが下向きに傾斜した角度は、7°以下であってもよく、蒸発器230の占める高さ方向の空間が減少し、風路コンポーネント200の高さもそれに伴って小さくされ、冷凍機器の空間の増大に寄与する。
【0357】
仕切板部材210、風路部材220、第1の排水部材260、第2の排水部材290、ファン270、ファンカバー240、排水板100、及び蒸発器230等の部材は、いずれも上記実施形態に係る構造を採用することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0358】
図1から
図25に示すように、風路コンポーネント200は、仕切板部材210、風路部材220、蒸発器230、及び排水板100を含み、仕切板部材210の下方に位置する風路部材220と、仕切板部材210とは、互いに連通した第1のキャビティ282と、吸気口と、排気口とを構成し、蒸発器230は、第1のキャビティ282内に設けられており、蒸発器230と水平方向との夾角は、所定角度以下であり、排水板100は、第1のキャビティ282内に設けられており、排水板100は、蒸発器230の下方に位置し、排水板100は、出口114、及び排水板100の天井面に対して凹んだ導水部を有して構成されており、導水部は、出口114に連通し、導水部の延在方向と吸気口から排気口への方向とは、第4の夾角を形成し、加熱材160は、排水板100の表面に設けられている。蒸発器230が風路コンポーネント200内に横置きされており、且つ蒸発器230が水平方向に対して下向きに傾斜した角度が所定角度以内に制御されることにより、蒸発器230の占める高さを小さくすることができ、蒸発器230により風路コンポーネント200の高さを小さくすることができ、排水板100には、導水部が設けられており、導水部により排水需要を満たし、さらに送風熱交換の需要を満たすこともでき、第1のキャビティ282内の風が十分に蒸発器230と熱交換してから排出されることが確保され、導水部を有する排水板100は蒸発器230と協働することにより、蒸発器230が傾斜した角度を小さくすることができ、さらに排水板100に加熱材160を設けることにより、加熱及び霜取り構造の占める高さを節約し、さらに風路コンポーネント200の高さを小さくする。
【0359】
上記内容を参照し、蒸発器230と、排水板100と、加熱材160とは協働することにより、風路コンポーネント200の高さを十分に小さくすることができる。
【0360】
加熱材160は、排水板100の下面をカバーすることにより、加熱材160と排水板100の上方が受け取った霜取り水が直接接触することを回避し、セキュリティリスクを小さくすることができる。
【0361】
ここで、仕切板部材210、風路部材220、第1の排水部材260、第2の排水部材290、ファン270、ファンカバー240、排水板100、加熱材160、及び蒸発器230等の部材は、いずれも上記実施形態に係る構造を採用することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0362】
上記実施形態に係る風路コンポーネント200がボックスライナー及び冷凍機器に適用されると、ボックスライナー及び冷凍機器は、上記の有益な効果を有する。
【0363】
以下、上記の風路コンポーネントを参照して、ボックスライナーの構造について説明する。
【0364】
ボックスライナーは、ボックスライナー本体300、及びボックスライナー本体300内に設けられた風路コンポーネント200を含み、風路コンポーネント200は、ボックスライナー本体300内の空間を第1の区画410及び第2の区画420に仕切る。
【0365】
図39から
図41に示すように、ボックスライナー本体300には、第1の通路312が設けられており、仕切板部材210の内部には、空洞216が形成されており、仕切板部材210の側辺には、第2の通路218が設けられており、第1の通路312と第2の通路218は1対1に対応し、空洞216と、第2の通路218と、第1の通路312とは連通する。
【0366】
ここで、なお、第2の通路218は、第2の板体212の側辺に設けられてもよく、第1の板体211の側辺に設けられてもよい。
【0367】
ボックスライナー本体300に第1の通路312を設け、仕切板部材210の側辺に第2の通路218を設けることにより、仕切板部材210がボックスライナー本体300に装入された後、第1の通路312と第2の通路218は協働して、ウレタンフォームシール剤が空洞216に入るためのウレタンフォームシール剤通路を構成し、それにより、仕切板部材210は、ボックスライナー本体300とともに発泡することができ、発泡の前に、蒸発器230、風路部材220、及び排水板100等の部材を仕切板部材210に予め組み立てて風路コンポーネント200を形成し、さらに風路コンポーネント200をボックスライナー本体300内に装入して一緒に発泡し、モジュール化実装方式を実現することができ、関連技術における実装方式と比べて、実装ステップが効果的に簡易化され、実装時間が短縮され、生産効率が向上した。
【0368】
ボックスライナーが冷凍機器に適用されると、冷凍機器のキャビネットは、ボックスライナー本体300を含み、ボックスライナー本体300は、第1の通路312を有して構成されており、仕切板部材の内部には、空洞216が形成されており、仕切板部材の側辺には、第2の通路218が設けられており、第2の通路218と、空洞216と、第1の通路312とは連通し、それにより、発泡空間が形成され、風路コンポーネントとボックスライナー本体300の一体的な発泡成形が実現され、風路コンポーネント200の接続部位のシール性能が確保される。
【0369】
冷凍機器のキャビネット400は、ボックスライナー本体300の外側に設けられたハウシングを含み、ハウシングとボックスライナー本体300との間には、発泡区画が形成されており、ボックスライナー本体は、第1の通路312を有して構成されており、仕切板部材210の内部には、空洞216が形成されており、仕切板部材の側辺には、第2の通路218が設けられており、発泡区画と、第2の通路218と、空洞216と、第1の通路312とは連通し、それにより、発泡空間が形成され、風路コンポーネントとキャビネットの一体的な発泡成形が実現され、加工工程が簡易化される。
【0370】
本開示の実施形態において、仕切板部材210は、空洞216に連通する凹部217を有して構成されており、凹部217は、第2の通路218に連通し、凹部217は、空洞216の周辺に設けられており、ウレタンフォームシール剤は、第2の通路218を介して凹部217内に入り、さらに凹部217を介して異なる方向から隙間に入り、それにより、ウレタンフォームシール剤が迅速に隙間全体を充填し、第1の断熱層213を形成し、発泡時間が短縮され、発泡効率が向上した。
【0371】
仕切板部材210は、第1の板体211及び第2の板体212を含むと、第2の板体212のエッジは、下向きに凹んでおり、空洞216と連通する凹部217が形成され、凹部217は、U型を呈しており、第2の板体212の側辺には、凹部217に連通する貫通孔、即ち、第2の通路218が設けられている。第2の板体212の底部には、凹溝が設けられており、第2の板体212の中部と第1の板体211との間の隙間が比較的小さく、発泡過程においてウレタンフォームシール剤が隙間に入る速度は比較的遅い。第2の板体212のエッジに凹部217を設けることにより、ウレタンフォームシール剤は、まず第2の通路218を介して凹部217内に入って、さらに凹部217を介して異なる方向から隙間に入り、それにより、ウレタンフォームシール剤が迅速に隙間全体を充填し、第1の断熱層213を形成し、発泡時間が短縮され、発泡効率が向上した。
【0372】
図41に示すように、ボックスライナー本体300には、スロット311が設けられており、仕切板部材210の側辺は、スロット311に係止接続されており、第1の通路312は、スロット311に設けられた貫通孔である。取り付けの時、仕切板部材210の側辺をスロット311に係止接続し、さらに仕切板部材210をボックスライナー本体300とともに発泡させれば、風路コンポーネント200の取り付けを完了することができ、実装ステップが効果的に簡易化され、実装時間が短縮され、動作効率が向上した。
【0373】
ここで、なお、第2の通路218と第1の通路312は、いずれも貫通孔の形態であり、無論、スリットの形態であってもよい。取り付け構造の具体的な構造形式は、スロット311に限定されず、スナップファスナー又は他の接続構造を採用してもよい。
【0374】
本願の実施形態において、
図41に示すように、冷凍機器のボックスライナーは、還気部材430をさらに含み、還気部材430は、第1の区画410の内壁に設けられており、還気部材430は、第1の吸気口201に連通する。ファン270が起動する時、第1の区画410内の空気は、蒸発器230と熱交換するように、還気部材430を介して第1のキャビティ282に入り、空気の温度が低下して冷たい空気になり、冷たい空気はさらに第1の排気口203及び第2の排気口204を介して、それぞれ第1の区画410及び第2の区画420に入る。
【0375】
還気部材430を第1の区画410の内壁に設けることにより、還気部材430に対するメンテナンスを容易にし、発泡プロセスによる還気部材430への影響を回避し、冷凍機器の実装ステップを簡易化し、生産効率を向上させることができ、還気部材430が第1の区画410内に位置するため、ボックスライナー本体300とハウシングとの間の空間を小さくし、ボックスライナー本体300の収納空間を増加し、ボックスライナー本体300の容量を効果的に向上させることができる。
【0376】
図41に示すように、還気部材430は、還気管431をさらに含み、第1の区画410の内壁には、位置決め溝313が設けられており、還気管431は、対応する位置決め溝313内に嵌め込まれ、還気管431の送気口は、対応する第1の吸気口201に連通する。
【0377】
還気管431が位置決め溝313内に嵌め込まれることにより、還気部材430の占める空間を縮小し、冷凍機器の貯蔵空間の向上に寄与し、大容量の冷凍機器を提供する。
【0378】
還気管431の送気口は、第1の吸気口201に取り外し可能に接続され、還気管431の送気口を第1の吸気口201に取り外し可能に接続することにより、第1の吸気口201の形状及びサイズは、還気部材430の送気口の形状及びサイズに適合する。第1の吸気口201は、第1の板体211の側辺に設けられてもよいし、第2の板体212の側辺に設けられてもよい。
【0379】
図41に示すように、還気管431は、上下方向に沿って設けられ、還気管431の上端には、還気管431の送気口に連通する主還気口432が形成されており、還気管431の一方側には、還気管431の送気口に連通する補助還気口433が形成されている。
【0380】
還気部材430は、2つの還気管431を含み、第1の区画410の左側壁と右側壁には、上下に延びている位置決め溝313がそれぞれ設けられており、位置決め溝313は、それぞれ左側壁及び右側壁の扉体に近い側に位置し、2つの還気管431は、それぞれ対応する位置決め溝313内に嵌め込まれる。
【0381】
扉体の近傍の冷風の温度が最も高いため、還気部材430を内壁の扉体に近い側に設けることにより、還気部材430は、還気部材430により扉体の近傍の冷たい空気を第1のキャビティ282内に還流させて熱交換することができ、排気口から出た冷風が還気部材430に直接入ることが効果的に回避され、冷凍機器の冷凍効率が向上した。
【0382】
以下は、上記の風路コンポーネントを参照し、冷凍機器の実施形態を提供する。
【0383】
冷凍機器は、キャビネット及び風路コンポーネントを含み、風路コンポーネントは、キャビネット内に位置して第1の区画と第2の区画を仕切り、風路コンポーネントは、仕切板部材、風路部材、蒸発器及び排水板を含み、仕切板部材と風路部材は、第1のキャビティと、第1の吸気口と、第2の吸気口と、第1の排気口と、第2の排気口とを画定し、第1の吸気口と、第1のキャビティと、第1の排気口と、第1の区画とは連通するように構成されており、第2の吸気口と、第1のキャビティと、第2の排気口と、第2の区画とは連通するように構成されており、第1のキャビティ内には、蒸発器及び排水板が設けられており、風路部材は、排水板を支持し、排水板は、蒸発器の下方に位置し、蒸発器と水平面との夾角は、所定角度以下であるか、又は、蒸発器は、水平面に平行である。蒸発器は、風路コンポーネント内に横置きされており、且つ蒸発器が水平方向に対して下向きに傾斜した角度が所定角度以内に制御されてもよく、又は蒸発器は、水平に設けられてもよく、蒸発器の占める高さ空間を小さくすることができ、さらに風路コンポーネント全体の高さを小さくし、風路コンポーネントの占めるキャビネット内の空間を小さくすることができ、キャビネット内の貯蔵空間は相応に増大し、大容量の冷凍機器を提供することができる。
【0384】
一部の場合では、第1の区画は、第2の区画の上方に位置し、第1の区画は、冷蔵区画であり、第2の区画は、冷凍区画である。
【0385】
第1の吸気口は、風路コンポーネントの左側及び右側に位置し、且つ風路コンポーネントの前側に近接し、第1の吸気口は、風路コンポーネントの上方の第1の区画に連通する。第2の吸気口は、風路コンポーネントの前側に位置し、第2の吸気口は、風路コンポーネントの下方の第2の区画に連通する。
【0386】
排水板は、上記の1つ又は複数の構造であってもよいが、具体的には上記内容を参照することができ、ここではこれ以上説明しない。風路コンポーネントの排水構造は、上記の排水方式、例えば、サイド排水の第1の排水部材、後排水の第2の排水部材、又は導水材223による排水、又は複数種の排水方式の組み合わせであってもよい。
【0387】
風路コンポーネントは、ファン270をさらに含み、ファン270は、蒸発器の一方側に設けられており、ファン270は、横方向に設けられてもよいし、又は縦方向に設けられてもよく、具体的には上記ファン270に関する説明を参照することができる。風路コンポーネント200は、ファンと協働して使用されるファンカバー、ファン蓋板243等の構造をさらに含み、上記内容を参照することもでき、ここではこれ以上説明しない。
【0388】
ボックスライナー本体300、仕切板部材210、風路部材220及び他の構造はいずれも上記内容を参照することができ、ここではこれ以上説明しない。
【0389】
上記の実施形態は、本開示を説明するためのものに過ぎず、それを限定するものではないことである。実施形態を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者であれば、本開示の技術案に対して組み合わせ、修正、または等価的に置き換えを行うことは、いずれも本開示の技術案の精神及び範囲から逸脱せず、いずれも本開示の特許請求の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0390】
100:排水板 110:排水部 111:第1の排水部 112:第2の排水部 113:第2の導流面 114:出口 115:第3の排水部 120:第1の導水部 121:第1の導流面 123:第1の導水領域 124:第2の導水領域 130:第2の導水部 131:第3の導流面 140:第3の導水部 141:第4の導流面 150:フランジ 151:位置決め部 160:加熱材 170:開口 200:風路コンポーネント 201:第1の吸気口 202:第2の吸気口 203:第1の排気口 204:第2の排気口 210:仕切板部材 211:第1の板体 212:第2の板体 2121:第1の内凹部 2122:第1の案内面 2123:第1の天井面 2124:第2の内凹部 2125:第2の案内面 2126:第2の天井面 2127:第3の内凹部 2128:第3の天井面 2129:第3の案内面 213:第1の断熱層 214:第3の板体 215:第3の壁板 216:空洞 217:凹部 218:第2の通路 220:風路部材 221:第2の断熱層 222:第1の支持部 2221:仕切部 2222:ガイド面 22221:曲面部 22222:平面部 2223:導流板 2224:第2の支持斜面 2225:第2の支持凹溝 223:導水材 2231:第3の排水管 224:第3の断熱層 225:第2の支持部 226:加熱部材 230:蒸発器 231:第1のヒーター 232:第2のヒーター 233:熱交換管 234:ヒートシンク 2341:第1のヒートシンク 2342:第2のヒートシンク 23421:換気部 2343:取り付け孔 240:ファンカバー 241:第1のカバー 2411:導流表面 242:第2のカバー 2421:第1の導水通路 2422:隔壁部 2423:第3の排水口 2424:第1の導風部 2425:第2の導風部 2426:第2の取り付け柱 2427:仕切板 2428:集水部 243:ファン蓋板 2431:第3の導風部 2432:第4の導風部 244:換気口 250:第1のダンパー 260:第1の排水部材 262:第1の排水口 263:第1の排水管 264:第1の壁板 265:第2の壁板 270:ファン 271:ファン取り付け座 281:第2のキャビティ 282:第1のキャビティ 290:第2の排水部材 291:第2の排水管 300:ボックスライナー本体 312:第1の通路 311:スロット 313:位置決め溝 400:キャビネット 410:第1の区画 420:第2の区画 430:還気部材 431:還気管 432:主還気口 433:補助還気口 α1:第1の夾角 α2:第2の夾角 α3:第3の夾角 θ2:第6の夾角 θ3:第7の夾角
【国際調査報告】