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特表2024-546356エンコーディング構成方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-19
(54)【発明の名称】エンコーディング構成方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/00 20060101AFI20241212BHJP
【FI】
H04L1/00 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024540980
(86)(22)【出願日】2022-10-17
(85)【翻訳文提出日】2024-08-15
(86)【国際出願番号】 CN2022125641
(87)【国際公開番号】W WO2023130796
(87)【国際公開日】2023-07-13
(31)【優先権主張番号】202210015997.2
(32)【優先日】2022-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 徐明
(72)【発明者】
【氏名】▲羅▼ 成先
【テーマコード(参考)】
5K014
【Fターム(参考)】
5K014BA05
(57)【要約】
本出願は、エンコーディング構成方法および装置を提供する。方法は、以下を含む。光ネットワークユニットが、第1の情報を受信し、第1の情報は、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示す。光ネットワークユニットが、第1の情報に基づいて前方誤り訂正コードワード情報を決定する。本出願において提供される技術的解決策によれば、前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量が示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ネットワークユニットによって、第1の情報を受信するステップであって、前記第1の情報が、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示す、ステップと、
前記光ネットワークユニットによって、前記第1の情報に基づいて前記前方誤り訂正コードワード情報を決定するステップと
を含むエンコーディング構成方法。
【請求項2】
前記第1の情報が、第2の情報を含み、前記第2の情報が、前記第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報と比べた前記前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報の変化量を、ビットシーケンスを使用することによって示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の情報の前記ビットシーケンスが、第1のシーケンスを含み、前記第1のシーケンスの値は、前記第1のシーケンスに対応する前記第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されることを表す0である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の情報の前記ビットシーケンスが、第1のシーケンスを含み、前記第1のシーケンスに対応する値は、前記第1のシーケンスに対応する前記第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されることを表す1である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の情報が、第3の情報をさらに含み、前記第3の情報が、前記第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報と比べた前記前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報の変化量を、前記ビットシーケンスを使用することによって示す、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第3の情報の前記ビットシーケンスが、第3のシーケンスを含み、前記第3のシーケンスに対応する値は、前記第3のシーケンスに対応する前記第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされることを表す0である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第3の情報の前記ビットシーケンスが、第3のシーケンスを含み、前記第3のシーケンスに対応する値は、前記第3のシーケンスに対応する前記第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされることを表す1である、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の情報は、前記前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、前記第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報のM個のビットが第1の順序に基づいて短縮されることを示す第1の値を含み、Mは、前記第1の値に256または128を乗算することによって取得される、請求項1および5から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の情報は、前記前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報を取得するために、前記第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報のN個のビットが第2の順序に基づいてパンクチャされることを示す第2の値を含み、Nは、前記第2の値に256または128を乗算することによって取得される、請求項1から4および8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の順序および/または前記第2の順序が、後ろから前または前から後ろである、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の情報が、第4の情報をさらに含み、前記第4の情報は、前記第1の情報が有効になることを示す、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の情報が、第1のメッセージ内で搬送され、前記第1のメッセージが、以下、すなわち、
物理層運用・管理・保守PLOAMメッセージ、光ネットワーク端末管理および制御インターフェースOMCIメッセージ、ならびに運用・管理・保守OAMメッセージのうちの少なくとも1つを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記光ネットワークユニットによって、能力報告情報を送信するステップであって、前記能力報告情報が、前記光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を示し、前記光ネットワークユニットによってサポートされる前記前方誤り訂正母符号が、前記第1の前方誤り訂正母符号を含む、ステップをさらに含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記光ネットワークユニットによって、能力問合せ情報を受信するステップであって、前記能力問合せ情報が、前記光ネットワークユニットによってサポートされる前記前方誤り訂正母符号を問い合わせるために使用される、ステップをさらに含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
光回線終端装置によって、第1の情報を決定するステップであって、前記第1の情報が、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示す、ステップと、
前記光回線終端装置によって、光ネットワークユニットに前記第1の情報を送信するステップと
を含むエンコーディング構成方法。
【請求項16】
前記第1の情報が、第2の情報を含み、前記第2の情報が、前記第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報と比べた前記前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報の変化量を、ビットシーケンスを使用することによって示す、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の情報の前記ビットシーケンスが、第1のシーケンスを含み、前記第1のシーケンスの値は、前記第1のシーケンスに対応する前記第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されることを表す0である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の情報の前記ビットシーケンスが、第1のシーケンスを含み、前記第1のシーケンスに対応する値は、前記第1のシーケンスに対応する前記第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されることを表す1である、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の情報が、第3の情報をさらに含み、前記第3の情報は、前記第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報と比べた前記前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報の変化量を、前記ビットシーケンスを使用することによって示す、請求項15から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記第3の情報の前記ビットシーケンスが、第3のシーケンスを含み、前記第3のシーケンスに対応する値は、前記第3のシーケンスに対応する前記第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされることを表す0である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第3の情報の前記ビットシーケンスが、第3のシーケンスを含み、前記第3のシーケンスに対応する値は、前記第3のシーケンスに対応する前記第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされることを表す1である、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の情報は、前記前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、前記第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報のM個のビットが第1の順序に基づいて短縮されることを示す第1の値を含み、Mは、前記第1の値に256または128を乗算することによって取得される、請求項15および19から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の情報は、前記前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報を取得するために、前記第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報のN個のビットが第2の順序に基づいてパンクチャされることを示す第2の値を含み、Nは、前記第2の値に256または128を乗算することによって取得される、請求項15から18および22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の順序および/または前記第2の順序が、後ろから前または前から後ろである、請求項22または23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1の情報が、第4の情報をさらに含み、前記第4の情報は、前記第1の情報が有効になることを示す、請求項15から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の情報が、第1のメッセージ内で搬送され、前記第1のメッセージが、以下、すなわち、
物理層運用・管理・保守PLOAMメッセージ、光ネットワーク端末管理および制御インターフェースOMCIメッセージ、ならびに運用・管理・保守OAMメッセージのうちの少なくとも1つを含む、請求項15から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記光回線終端装置によって、能力報告情報を受信するステップであって、前記能力報告情報が、前記光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を示し、前記光ネットワークユニットによってサポートされる前記前方誤り訂正母符号が、前記第1の前方誤り訂正母符号を含む、ステップをさらに含む、請求項15から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記光回線終端装置によって、能力問合せ情報を送信するステップであって、前記能力問合せ情報が、前記光ネットワークユニットによってサポートされる前記前方誤り訂正母符号を問い合わせるために使用される、ステップをさらに含む、請求項15から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
第1の情報を受信するように構成されたトランシーバユニットであって、前記第1の情報が、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示す、トランシーバユニットと、
前記第1の情報に基づいて前記前方誤り訂正コードワード情報を決定するように構成された処理ユニットと
を含むエンコーディング構成装置。
【請求項30】
第1の情報を決定するように構成された処理ユニットであって、前記第1の情報が、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示す、処理ユニットと、
光ネットワークユニットに前記第1の情報を送信するように構成されたトランシーバユニットと
を含むエンコーディング構成装置。
【請求項31】
プロセッサを含む通信装置であって、前記プロセッサは、メモリに結合され、前記メモリ内の命令を読み込んだ後、
請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行するか、または
請求項15から28のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された、通信装置。
【請求項32】
チップシステムであって、
前記チップシステムが設置されている通信デバイスが請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にするために、または
前記チップシステムが設置されている通信デバイスが請求項15から28のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にするために、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、前記コンピュータプログラムを実行するように構成されたプロセッサを含む、チップシステム。
【請求項33】
光回線終端装置と光ネットワークユニットとを含む通信システムであって、
前記光ネットワークユニットが、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成され、
前記光回線終端装置が、請求項15から28のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された、通信システム。
【請求項34】
コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ可読媒体がプログラムコードを記憶し、前記プログラムコードがコンピュータにおいて実行されるときに、前記コンピュータが、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にされるか、または、
前記コンピュータが、請求項15から28のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にされる、コンピュータ可読媒体。
【請求項35】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータプログラムコードを含み、前記コンピュータプログラムコードがコンピュータにおいて実行されるときに、前記コンピュータが、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にされるか、または
前記コンピュータが、請求項15から28のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にされる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2022年1月7日に中国国家知識産権局に出願された、発明の名称を「エンコーディング構成方法および装置」とする中国特許出願第202210015997.2号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、光通信の分野に関し、より詳細には、エンコーディング構成方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
受動光ネットワーク(passive optical network、PON)システムにおいては、異なる光ネットワークユニット(optical network unit、ONU)が、光回線終端装置(optical line termination、OLT)まで異なる送信距離を有するか、または異なる光ネットワークユニットが、光回線終端装置まで異なる光スプリッターを通過し、結果として、異なるONUとOLTとの間の異なるリンク損失(link loss)を生じる。前方誤り訂正(forward error correction、FEC)が、光スプリッターおよび光ファイバー送信によって引き起こされるリンク損失および伝送ペナルティの問題を解決するために使用される。このテクノロジーにおいては、受信端における光信号対雑音比(optical signal-to-noise ratio、OSNR)の許容範囲を大幅に狭くし、ビット誤り率および送信電力を下げるために、冗長な誤り訂正符号が送信符号列に追加される場合がある。
【0004】
現在、送信性能を保証するために、FEC符号化方法が、起こり得る最大のリンク損失に基づいてOLTとONUとの間で定義され、統一されたFEC符号化が使用される。概して、PONシステムにおいて、あるONUからOLTへのリンク損失は大きく、別のONUからOLTへのリンク損失は小さい。リンク損失が小さいONUは、強力な誤り訂正能力を持つFEC符号化を必要としないが、リンク損失が大きいONUのFEC符号化方法と同じFEC符号化方法を使用する必要がある。しかし、そのようなFEC符号化は、概して、大きなオーバーヘッドを有するかまたは複雑であり、結果として無駄を生じる。
【0005】
したがって、前方誤り訂正FECコードワード情報の柔軟な構成を実施するためのエンコーディング構成方法が、至急に必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願は、前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、エンコーディング構成方法および装置を提供する。
【0007】
第1の態様によれば、エンコーディング構成方法が提供される。方法は、以下を含む。光ネットワークユニットが、第1の情報を受信し、第1の情報は、第1の前方誤り訂正母符号(mother code)と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示す。光ネットワークユニットが、第1の情報に基づいて前方誤り訂正コードワード情報を決定する。
【0008】
本出願において提供される技術的解決策によれば、前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量が示される。
【0009】
第1の態様に関連して、第1の態様の一部の実装において、第1の情報を受信する前に、方法は、以下をさらに含む。光ネットワークユニットが、能力報告情報を送信し、能力報告情報は、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を示し、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号は、第1の前方誤り訂正母符号を含む。
【0010】
本出願において提供される技術的解決策によれば、光回線終端装置が、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号から第1の前方誤り訂正母符号を決定し、第1の前方誤り訂正母符号を処理して、光ネットワークユニットに好適な前方誤り訂正コードワード情報を決定することができる。さらに、規格で定義されたコードワード情報は、必要とされない。これは、前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助ける。
【0011】
第1の態様に関連して、第1の態様の一部の実装において、能力報告情報を送信する前に、方法は、以下をさらに含む。光ネットワークユニットが、能力問合せ情報を受信し、能力問合せ情報は、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を問い合わせるために使用される。
【0012】
第1の態様に関連して、第1の態様の一部のその他の実装において、第1の情報は、第2の情報を含む。第2の情報は、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報の変化量を、ビットシーケンスを使用することによって示す。
【0013】
第1の態様に関連して、第1の態様の一部のその他の実装において、第2の情報のビットシーケンスは、第1のシーケンスを含み、第1のシーケンスの値は、第1のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されることを表す0である。この場合、第2の情報のビットシーケンスは、第2のシーケンスをさらに含んでよく、第2のシーケンスの値は、第2のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されないことを表す1である。代替的に、第2の情報のビットシーケンスは、第1のシーケンスを含み、第1のシーケンスに対応する値は、第1のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されることを表す1である。この場合、第2の情報のビットシーケンスは、第2のシーケンスをさらに含んでよく、第2のシーケンスの値は、第2のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されないことを表す0である。
【0014】
ビットシーケンス内のビットは、母符号行列の1列(または半列)に対応し、母符号情報の256(または128)ビットに対応する。
【0015】
第1の態様に関連して、第1の態様の一部のその他の実装において、第1の情報は、第3の情報をさらに含む。第3の情報は、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報の変化量を、ビットシーケンスを使用することによって示す。
【0016】
第1の態様に関連して、第1の態様の一部のその他の実装において、第3の情報のビットシーケンスは、第3のシーケンスを含み、第3のシーケンスに対応する値は、第3のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされることを表す0である。この場合、第3の情報のビットシーケンスは、第4のシーケンスをさらに含んでよく、第4のシーケンスに対応する値は、第4のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされないことを表す1である。代替的に、第3の情報のビットシーケンスは、第3のシーケンスを含み、第3のシーケンスに対応する値は、第3のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされることを表す1である。この場合、第3の情報のビットシーケンスは、第4のシーケンスをさらに含んでよく、第4のシーケンスに対応する値は、第4のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされないことを表す0である。
【0017】
本出願の技術的解決策において、具体的な前方誤り訂正コードワード情報は、ビットシーケンスによって表される。前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、第1の前方誤り訂正母符号は、前方誤り訂正コードワード情報を取得するために符号化された行列の1列または半列単位で処理されてよい。
【0018】
第1の態様に関連して、第1の態様のさらに一部の実装において、第1の情報は、前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報のM個のビットが第1の順序に基づいて短縮されることを示す第1の値を含み、Mは、第1の値に256または128を乗算することによって取得される。
【0019】
第1の態様に関連して、第1の態様のさらに一部の実装において、第1の情報は、前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報のN個のビットが第2の順序に基づいてパンクチャされることを示す第2の値を含み、Nは、第2の値に256または128を乗算することによって取得される。
【0020】
本出願の技術的解決策において、前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、値は、第1の前方誤り訂正母符号に対応する母符号行列が具体的な前方誤り訂正コードワード情報を取得するために処理されることを表す。
【0021】
第1の順序および/または第2の順序は、後ろから前または前から後ろである。
【0022】
第1の態様に関連して、第1の態様の一部の実装において、第1の情報は、第4の情報をさらに含む。第4の情報は、第1の情報が有効になることを示す。
【0023】
第1の情報は、第1のメッセージ内で搬送される。第1のメッセージは、以下、すなわち、物理層運用・管理・保守(physical layer operations, administration and maintenance)PLOAMメッセージ、光ネットワーク端末管理および制御インターフェース(optical network terminal management and control interface)OMCIメッセージ、ならびに運用・管理・保守(operations, administration and maintenance)OAMメッセージのうち少なくとも1つを含む。
【0024】
第2の態様によれば、エンコーディング構成方法が提供される。方法は、以下を含む。光回線終端装置が、第1の情報を決定し、第1の情報は、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示す。光回線終端装置は、光ネットワークユニットに第1の情報を送信し、第1の情報は、前方誤り訂正コードワード情報を決定するために光ネットワークユニットによって使用される。
【0025】
本出願において提供される技術的解決策によれば、前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量が示される。
【0026】
第2の態様に関連して、第2の態様の一部の実装において、第1の情報を送信する前に、方法は、以下をさらに含む。光回線終端装置が、能力報告情報を受信し、能力報告情報は、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を示し、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号は、第1の前方誤り訂正母符号を含む。
【0027】
本出願において提供される技術的解決策によれば、光回線終端装置が、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号から第1の前方誤り訂正母符号を決定し、第1の前方誤り訂正母符号を処理して、光ネットワークユニットに好適な前方誤り訂正コードワード情報を決定することができる。さらに、規格で定義されたコードワード情報は、必要とされない。これは、前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助ける。
【0028】
第2の態様に関連して、第2の態様の一部の実装において、能力報告情報を受信する前に、方法は、以下をさらに含む。光回線終端装置が、能力問合せ情報を送信し、能力問合せ情報は、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を問い合わせるために使用される。
【0029】
第2の態様に関連して、第2の態様の一部のその他の実装において、第1の情報は、第2の情報を含む。第2の情報は、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報の変化量を、ビットシーケンスを使用することによって示す。
【0030】
第2の態様に関連して、第2の態様の一部のその他の実装において、第2の情報のビットシーケンスは、第1のシーケンスを含み、第1のシーケンスの値は、第1のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されることを表す0である。この場合、第2の情報のビットシーケンスは、第2のシーケンスをさらに含んでよく、第2のシーケンスの値は、第2のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されないことを表す1である。代替的に、第2の情報のビットシーケンスは、第1のシーケンスを含み、第1のシーケンスに対応する値は、第1のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されることを表す1である。この場合、第2の情報のビットシーケンスは、第2のシーケンスをさらに含んでよく、第2のシーケンスの値は、第2のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されないことを表す0である。
【0031】
ビットシーケンス内のビットは、母符号行列の1列(または半列)に対応し、母符号情報の256(または128)ビットに対応する。
【0032】
第2の態様に関連して、第2の態様の一部のその他の実装において、第1の情報は、第3の情報をさらに含む。第3の情報は、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報の変化量を、ビットシーケンスを使用することによって示す。
【0033】
第2の態様に関連して、第2の態様の一部のその他の実装において、第3の情報のビットシーケンスは、第3のシーケンスを含み、第3のシーケンスに対応する値は、第3のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされることを表す0である。この場合、第3の情報のビットシーケンスは、第4のシーケンスをさらに含んでよく、第4のシーケンスに対応する値は、第4のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされないことを表す1である。代替的に、第3の情報のビットシーケンスは、第3のシーケンスを含み、第3のシーケンスに対応する値は、第3のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされることを表す1である。この場合、第3の情報のビットシーケンスは、第3のシーケンスをさらに含んでよく、第3のシーケンスに対応する値は、第3のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされないことを表す0である。
【0034】
本出願の技術的解決策において、具体的な前方誤り訂正コードワード情報は、ビットシーケンスによって表される。前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、第1の前方誤り訂正母符号は、前方誤り訂正コードワード情報を取得するために符号化された行列の1列または半列単位で処理されてよい。
【0035】
第2の態様に関連して、第2の態様のさらに一部の実装において、第1の情報は、前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報のM個のビットが第1の順序に基づいて短縮されることを示す第1の値を含み、Mは、第1の値に256または128を乗算することによって取得される。
【0036】
第2の態様に関連して、第2の態様のさらに一部の実装において、第1の情報は、前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報のN個のビットが第2の順序に基づいてパンクチャされることを示す第2の値を含み、Nは、第2の値に256または128を乗算することによって取得される。
【0037】
本出願の技術的解決策において、前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、値は、第1の前方誤り訂正母符号に対応する母符号行列が具体的な前方誤り訂正コードワード情報を取得するために処理されることを表す。
【0038】
第1の順序および/または第2の順序は、後ろから前または前から後ろである。
【0039】
第2の態様に関連して、第2の態様の一部の実装において、第1の情報は、第4の情報をさらに含む。第4の情報は、第1の情報が有効になることを示す。
【0040】
第1の情報は、第1のメッセージ内で搬送される。第1のメッセージは、以下、すなわち、物理層運用・管理・保守PLOAMメッセージ、光ネットワーク端末管理および制御インターフェースOMCIメッセージ、ならびに運用・管理・保守OAMメッセージのうち少なくとも1つを含む。
【0041】
第3の態様によれば、エンコーディング構成装置が提供される。装置は、第1の情報を受信するように構成されたトランシーバユニットであって、第1の情報が、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示す、トランシーバユニットと、第1の情報に基づいて前方誤り訂正コードワード情報を決定するように構成された処理ユニットとを含む。
【0042】
第3の態様に関連して、第3の態様の一部の実装において、トランシーバユニットは、能力報告情報を送信するようにさらに構成され、能力報告情報は、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を示し、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号は、第1の前方誤り訂正母符号を含む。
【0043】
第3の態様に関連して、第3の態様の一部の実装において、トランシーバユニットは、能力問合せ情報を受信するようにさらに構成され、能力問合せ情報は、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を問い合わせるために使用される。
【0044】
第4の態様によれば、エンコーディング構成装置が提供される。装置は、第1の情報を決定するように構成された処理ユニットであって、第1の情報が、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示す、処理ユニットと、光ネットワークユニットに第1の情報を送信するように構成されたトランシーバユニットとを含む。
【0045】
第4の態様に関連して、第4の態様の一部の実装において、トランシーバユニットは、能力報告情報を受信するようにさらに構成され、能力報告情報は、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を示し、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号は、第1の前方誤り訂正母符号を含む。
【0046】
第4の態様に関連して、第4の態様の一部の実装において、トランシーバユニットは、能力問合せ情報を送信するようにさらに構成され、能力問合せ情報は、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を問い合わせるために使用される。
【0047】
第5の態様によれば、プロセッサを含む通信装置が提供される。プロセッサは、メモリに結合され、メモリ内の命令を読み込んだ後、命令に基づいて前述の態様のいずれか1つによる方法を実行するように構成される。通信装置は、第1の態様における光ネットワークユニットエンティティ、もしくは光ネットワークユニットエンティティを含む装置である場合があり、または通信装置は、第2の態様における光回線終端装置エンティティ、もしくは光回線終端装置エンティティを含む装置である場合がある。
【0048】
第5の態様に関連して、可能な実装において、通信装置はメモリをさらに含む。メモリは、必要なプログラム命令およびデータを記憶するように構成される。
【0049】
第5の態様に関連して、可能な実装において、通信装置は、チップまたはチップシステムである。任意で、通信装置がチップシステムであるとき、通信装置は、チップを含む場合があり、またはチップおよび別のディスクリートデバイスを含む場合がある。
【0050】
第6の態様によれば、プロセッサおよびインターフェース回路を含む通信装置が提供される。インターフェース回路は、コンピュータプログラムまたは命令を受信し、コンピュータプログラムまたは命令をプロセッサに送信するように構成される。プロセッサは、通信装置が第1の態様または第2の態様による方法を実行するように、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成される。
【0051】
第6の態様に関連して、可能な実装において、通信装置は、チップまたはチップシステムである。任意で、チャージのために使用される装置がチップシステムであるとき、装置は、チップを含む場合があり、またはチップおよび別のディスクリートデバイスを含む場合がある。
【0052】
第7の態様によれば、第1の態様および第2の態様による光ネットワークユニットおよび光回線終端装置を含む通信システムが提供される。
【0053】
光ネットワークユニットは、第1の態様による方法を実行するように構成される。光回線終端装置は、第2の態様による方法を実行するように構成される。
【0054】
第8の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータは、前述の態様による方法を実行することを可能にされる。
【0055】
コンピュータプログラムコードの全部または一部は、第1の記憶媒体に記憶されてよいことに留意されたい。第1の記憶媒体は、プロセッサと一緒にカプセル化される場合があり、またはプロセッサとは別にカプセル化される場合がある。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。
【0056】
第9の態様によれば、コンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ可読媒体は、プログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムコードがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータは、前述の態様による方法を実行することを可能にされる。
【0057】
第10の態様によれば、メモリおよびプロセッサを含むチップシステムが提供される。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。プロセッサは、チップシステムが設置されている通信デバイスが第1の態様および第2の態様ならびにそれらの可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することを可能にするために、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し、コンピュータプログラムを実行するように構成される。
【0058】
チップシステムは、情報またはデータを送信するように構成された入力チップまたはインターフェースと、情報またはデータを受信するように構成された出力チップまたはインターフェースとを含んでよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
図1】PONシステムにおける上り送信および下り送信の概略図である。
図2】本出願の実施形態によるエンコーディング構成方法の概略図である。
図3】本出願の実施形態によるエンコーディング構成方法の具体的な例の概略図である。
図4】本出願の実施形態による、ビットシーケンスを使用することによって前方誤り訂正コードワード情報を示す概略図である。
図5】本出願の実施形態による、値を使用することによって前方誤り訂正コードワード情報を示す概略図である。
図6】本出願の実施形態によるエンコーディング構成デバイスの概略図である。
図7】本出願の実施形態によるエンコーディング構成装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
以下で、添付の図面を参照して本出願の技術的な解決策を説明する。
【0061】
電気通信サービスがますます充実するにつれて、ユーザの帯域幅の需要も増している。中国国内および世界中の通信事業者は、ファイバー・トゥ・ザ・ホーム(fiber to the home、FTTH)を、アクセスネットワークの必然的な選択肢と考えてきた。PONシステムを使用するFTTHは、主流の選択肢となった。PONネットワークにおいて、このアクセステクノロジーは、機器室を借りるまたは電源を提供する必要なしに、光ファイバーおよび光スプリッターなどの受動光デバイスのみがアクセスネットワークのローカルエンド(OLT)とユーザ(ONU)との間で使用されることを可能にする。したがって、PONネットワークは、受動光ネットワークと呼ばれる。データの送信および受信中に、PONネットワークの下り方向ではブロードキャスト形式が使用され、PONネットワークの上り方向ではユニキャスト形式が使用される。
【0062】
図1は、PONシステムにおける上り送信および下り送信の概略図である。
【0063】
図1に示されるように、下り送信中に、OLTから配信された信号は、光スプリッター(Splitter)を使用することによってN個の信号に分割され、N個の信号の各々が、ONUの各々に同時に送信される。ONUは、ONUと同じIDを持つ下りデータを選択的に受信し、その他のデータを破棄する。
【0064】
上り方向の間は、ONUからのN個の光信号が、時分割多重(time division multiplexing、TDM)テクノロジーを使用することによって1つの光信号グループへと組み合わされる。原理は、上り送信時間がいくつかのタイムスロットTi(i=1、2、3、...、32、...)に分割することである。各タイムスロットにおいては、1つのONUのみが、グループ化方式でOLTにグループ化情報を送信するように手配され、各ONUは、OLTによって指定された順序に基づいてグループ化情報を順に送信する。TDMは、OLTがOLTと各ONUとの間の距離を測定し、それから、各ONUに関して厳密な送信タイミングを実行することを要求する。各ONUは、OLTによって送信された下り信号からタイミング情報を取得し、ONU間の競合を回避するために、OLTによって指定されたタイムスロットにおいて上りグループ化信号を送信する。原理に基づくPONは、時分割多重受動光ネットワーク(TDM-PON)と呼ばれる。
【0065】
PONシステムにおいては、異なるONUが、OLTまで異なる送信距離を有するか、または異なるONUが、OLTまで異なる光スプリッターを通過し、結果として、異なるONUとOLTとの間の異なるリンク損失を生じる。FECテクノロジーが、光スプリッターおよび光ファイバー送信によって引き起こされるリンク損失および伝送ペナルティの問題を解決するために使用される。このテクノロジーにおいては、受信端におけるOSNRの許容範囲を大幅に狭くし、ビット誤り率および送信電力を下げるために、冗長な誤り訂正符号が送信符号列に追加される場合がある。さらに、このテクノロジーは、光ファイバー信号送信のために使用されるチャネルを効果的に改善することができる。媒体における信号送信中には、様々な種類の歪みおよび不均等なレイテンシが常に存在する。信号のビット誤り率およびジッタの最終的な結果は、システムのビット誤り率によって反映され得る。FECテクノロジーは、長距離、超長距離、および大容量の高密度波長分割多重(dense wavelength division multiplexing、DWDM)光ファイバー通信システムにおいて、ファイバー分散(fiber dispersion)、信号の減衰、チャネル雑音、および複数の光ファイバー間の干渉の問題を解決することができる。これは、システム間の性能を大幅に低下させる。
【0066】
10G PONにおいては、リード・ソロモン(Reed-Solomon、RS)符号化されたFECが、使用される。しかし、50G PONにおいては、低密度パリティ検査(low density parity check、LDPC)符号化方法が、選択される。異なるFEC符号化方法は、異なる性能および実装コストを有する。複雑なFEC符号化方法は、通常、より多くの符号化の利点をもたらすことができる。同じ符号化方法に関して、より多くの符号化の利点をもたらすために、より多くのオーバーヘッドが導入されることも可能である。
【0067】
現在、送信性能を保証するために、FEC符号化方法が、起こり得る最大のリンク損失に基づいてOLTとONUとの間で定義され、統一されたFEC符号化が使用される。概して、PONシステムにおいて、あるONUからOLTへのリンク損失は大きく、別のONUからOLTへのリンク損失は小さい。リンク損失が小さいONUは、強力な誤り訂正能力を持つFEC符号化を必要としないが、リンク損失が大きいONUのFEC符号化方法と同じFEC符号化方法を使用する必要がある。しかし、そのようなFEC符号化は、概して、大きなオーバーヘッドを有するかまたは複雑であり、結果として無駄を生じる。
【0068】
これに基づいて、本出願は、前方誤り訂正FECコードワード情報の柔軟な構成を実施したいと望んで、エンコーディング構成方法および装置を提供する。以下では、光回線終端装置110と光ネットワークユニット120との間のインタラクションの例を使用することによって、本出願の技術的解決策を詳細に説明する。
【0069】
図2は、本出願の実施形態によるエンコーディング構成方法の概略図である。
【0070】
S210: 光ネットワークユニット120が、第1の情報を受信し、第1の情報は、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示す。
【0071】
第1の情報は、光回線終端装置110によって決定される。光回線終端装置110は、光ネットワークユニット120の信号品質、送信電力などに基づいて、光ネットワークユニット120に好適な前方誤り訂正コードワード情報を決定してよい。加えて、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量が、第1の情報の形式で示され、したがって、光ネットワークユニット120は、前方誤り訂正コードワード情報を正確に知る。
【0072】
第1の情報を受信する前に、光ネットワークユニット120は、能力報告情報を光回線終端装置110に送信してよく、能力報告情報は、光ネットワークユニット120によってサポートされる前方誤り訂正母符号を示し、光ネットワークユニット120によってサポートされる前方誤り訂正母符号は、第1の前方誤り訂正母符号を含む。
【0073】
このようにして、光回線終端装置110は、光ネットワークユニット120によってサポートされる前方誤り訂正母符号から第1の前方誤り訂正母符号を決定し、第1の前方誤り訂正母符号を処理して、光ネットワークユニット120に好適な前方誤り訂正コードワード情報を決定することができる。さらに、規格で定義されたコードワード情報は、必要とされない。これは、前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助ける。
【0074】
任意で、能力報告情報を送信する前に、光ネットワークユニット120は、光回線終端装置110によって送信された能力問合せ情報を受信してよく、能力問合せ情報は、光ネットワークユニット120によってサポートされる前方誤り訂正母符号を問い合わせるために使用される。
【0075】
第1の情報は、第1のメッセージ内で搬送される。第1のメッセージは、以下、すなわち、物理層運用・管理・保守PLOAMメッセージ、光ネットワーク端末管理および制御インターフェースOMCIメッセージ、ならびに運用・管理・保守OAMメッセージのうち少なくとも1つを含む。
【0076】
S220: 光ネットワークユニット120が、第1の情報に基づいて前方誤り訂正コードワード情報を決定する。
【0077】
可能な実装において、第1の情報は、第2の情報を含んでよい。第2の情報は、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報の変化量を、ビットシーケンスを使用することによって示す。
【0078】
第2の情報のビットシーケンスは、第1のシーケンスを含み、第1のシーケンスの値は、第1のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されることを表す0である。この場合、第2の情報のビットシーケンスは、第2のシーケンスをさらに含んでよく、第2のシーケンスの値は、第2のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されないことを表す1である。
【0079】
代替的に、第2の情報のビットシーケンスは、第1のシーケンスを含み、第1のシーケンスに対応する値は、第1のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されることを表す1である。この場合、第2の情報のビットシーケンスは、第2のシーケンスをさらに含んでよく、第2のシーケンスの値は、第2のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットが短縮されないことを表す0である。
【0080】
ビットシーケンス内のビットは、母符号行列の1列(または半列)に対応し、母符号情報の256(または128)ビットに対応する。
【0081】
任意で、第1の情報は、第3の情報をさらに含んでよい。第3の情報は、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報の変化量を、ビットシーケンスを使用することによって示す。
【0082】
第3の情報のビットシーケンスは、第3のシーケンスを含み、第3のシーケンスに対応する値は、第3のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされることを表す0である。この場合、第3の情報のビットシーケンスは、第4のシーケンスをさらに含んでよく、第4のシーケンスに対応する値は、第4のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされないことを表す1である。
【0083】
代替的に、第3の情報のビットシーケンスは、第3のシーケンスを含み、第3のシーケンスに対応する値は、第3のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされることを表す1である。この場合、第3の情報のビットシーケンスは、第4のシーケンスをさらに含んでよく、第4のシーケンスに対応する値は、第4のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットまたは128ビットがパンクチャされないことを表す0である。
【0084】
本出願の技術的解決策において、具体的な前方誤り訂正コードワード情報は、ビットシーケンスによって表される。前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、第1の前方誤り訂正母符号は、前方誤り訂正コードワード情報を取得するために符号化された行列の1列または半列単位で処理されてよい。
【0085】
別の可能な実装において、第1の情報は、前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報のM個のビットが第1の順序に基づいて短縮されることを示す第1の値を含んでよく、Mは、第1の値に256または128を乗算することによって取得される。
【0086】
任意で、第1の情報は、前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報のN個のビットが第2の順序に基づいてパンクチャされることを示す第2の値をさらに含んでよく、Nは、第2の値に256または128を乗算することによって取得される。
【0087】
第1の順序および/または第2の順序は、後ろから前または前から後ろである。
【0088】
本出願の技術的解決策において、前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、値は、第1の前方誤り訂正母符号に対応する母符号行列が具体的な前方誤り訂正コードワード情報を取得するために処理されることを表す。
【0089】
任意で、第1の情報は、第4の情報をさらに含んでよい。第4の情報は、第1の情報が有効になることを示す。
【0090】
本出願において提供される技術的解決策によれば、前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量が示される。
【0091】
図3は、本出願の実施形態によるエンコーディング構成方法の具体的な例の概略図である。
【0092】
S310: 光ネットワークユニット120が、光回線終端装置110によって送信された能力問合せ情報を受信する。
【0093】
能力問合せ情報は、光ネットワークユニット120によってサポートされる前方誤り訂正母符号を問い合わせるために使用される。能力問合せ情報は、第1のメッセージ内で搬送されてよい。第1のメッセージは、以下、すなわち、物理層運用・管理・保守PLOAMメッセージ、光ネットワーク端末管理および制御インターフェースOMCIメッセージ、ならびに運用・管理・保守OAMメッセージのうち少なくとも1つを含む。
【0094】
限定ではなく例として、能力問合せ情報がPLOAMメッセージ内で搬送されるとき、能力問合せ情報の具体的な形式および内容は、以下のTable 1(表1)に示され得る。太字の「FEC capability query」が、光ネットワークユニット120によってサポートされ、光回線終端装置110によって問い合わされるまたは照会される前方誤り訂正母符号の種類を表す。
【0095】
【表1】
【0096】
S320: 光ネットワークユニット120が、能力報告情報を送信する。
【0097】
限定ではなく例として、能力報告情報がPLOAMメッセージ内で搬送されるとき、能力報告情報の具体的な形式は、以下のTable 2(表2)およびTable 3(表3)に示され得る。太字の「FEC code Capability」は、光ネットワークユニット120によってサポートされる前方誤り訂正母符号の種類を表す。Table 2(表2)において、光ネットワークユニット120によってサポートされる前方誤り訂正母符号は、LDPCを含む。Table 3(表3)において、光ネットワークユニット120は、前方誤り訂正FEC母符号の短縮およびパンクチャをサポートする。
【0098】
【表2】
【0099】
【表3】
【0100】
S330: 光回線終端装置110が、第1の情報を決定し、第1の情報は、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示す。
【0101】
前方誤り訂正コードワード情報は、ペイロード情報およびパリティビット情報を含む。本出願のこの実施形態において、第1の情報は、ビットシーケンスおよび/または値を使用することによって、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示してよい。50GのPONでは、12*69エンコーディング行列が使用される。エンコーディング行列に基づいて新しいコードワード構造が生成されるとき、行列の列は、概して、1列または半列単位で刈り込まれる。図4に示されるように、デフォルトのコードワードLDPC(17280, 14592)は、エンコーディング中に行列の最初の57列および12列を使用する。第1の情報の異なる内容に基づいて以下の4つのケースがある可能性がある。
【0102】
ケース1:
前方誤り訂正コードワード情報のペイロード部分およびパリティビット部分が、ビットシーケンスを使用することによって示される。
【0103】
具体的には、前述の第1の情報は、第2の情報と第3の情報との両方を含む場合がある。第2の情報は、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報の変化量を、ビットシーケンスを使用することによって示す。第3の情報は、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報の変化量を、ビットシーケンスを使用することによって示す。このようにして、光ネットワークユニット120のために構成された前方誤り訂正コードワード情報が、ビットシーケンスによって表される。
【0104】
限定ではなく例として、第1の情報がPLOAMメッセージ内で搬送されるとき、第1の情報の具体的な形式は、以下のTable 4(表4)に示され得る。太字の「FEC capability set」は、メッセージが光ネットワークユニット120のために構成された前方誤り訂正コードワード情報であることを表す。太字の「FEC code selection」は、メッセージがビットシーケンスを含むことを表す。
【0105】
【表4】
【0106】
図4に示されるように、12*69母符号行列は、合計で69列を有し、57列が、ペイロード情報であり、12列が、パリティビット情報である。たとえば、前方誤り訂正コードワード情報は、ビットシーケンスAによって表される。母符号行列の1列は、コードワード情報の256ビットに対応し、ビットシーケンスAの1ビットに対応する。ビットシーケンスAは、ビットシーケンスA1およびビットシーケンスA2を含む。ビットシーケンスAは、69ビットを含み、ビットシーケンスA1は、57ビットを含み、ビットシーケンスA2は、12ビットを含む。ビットシーケンスA1は、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報の変化量を表す。ビットシーケンスA2は、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報の変化量を表す。言い換えると、第1の情報は、ビットシーケンスAであり、第2の情報は、ビットシーケンスA1であり、第3の情報は、ビットシーケンスA2である。ビットシーケンスA1は、第1のシーケンス(たとえば、1番目の列および2番目の列)を含み、第1のシーケンスの値は、第1のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットが短縮されることを表す0である。この場合、ビットシーケンスA1は、第2のシーケンス(たとえば、3番目の列から57番目の列)をさらに含み、第2のシーケンスの値は、第2のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットが短縮されないことを表す0である。このようにして、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報の変化量が、ビットシーケンスA1を使用することによって示される。第2の情報(すなわち、ビットシーケンスA1)を受信した後、光ネットワークユニット120は、光ネットワークユニット120のために構成された前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、ビットシーケンスの表示に基づいて、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報を短縮してよい。この場合、ビットシーケンスA2は、第3のシーケンス(たとえば、最後の列から、最後から3番目の列)を含み、第3のシーケンスに対応する値は、第3のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットがパンクチャされることを表す0である。この場合、ビットシーケンスA2は、第4のシーケンス(たとえば、最後から4番目の列から、最後から12番目の列)をさらに含み、第4のシーケンスに対応する値は、第4のシーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットがパンクチャされないことを表す1である。このようにして、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報の変化量が、ビットシーケンスA2を使用することによって示される。第3の情報(すなわち、ビットシーケンスA2)を受信した後、光ネットワークユニット120は、光ネットワークユニット120のために構成された前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報を取得するために、ビットシーケンスの表示に基づいて、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報をパンクチャしてよい。
【0107】
それに対応して、たとえば、前方誤り訂正コードワード情報は、ビットシーケンBによって表される。母符号行列の半列は、コードワード情報の128ビットに対応し、ビットシーケンスBの1ビットに対応する。ビットシーケンスBは、ビットシーケンスB1およびビットシーケンスB2を含む。前述のビットシーケンスAと異なり、ビットシーケンスBは、69*2=138ビットを含み、ビットシーケンスB1は、57*2=114ビットを含み、ビットシーケンスB2は、12*2=24ビットを含む。その他の説明に関しては、ビットシーケンスAの前述の説明を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0108】
本出願のこの実施形態においては、シーケンスに対応する値を0に設定することが、シーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットもしくは128ビットが短縮もしくはパンクチャされることを表す場合があり、またはシーケンスに対応する値を1に設定することが、シーケンスに対応する第1の前方誤り訂正母符号の256ビットもしくは128ビットが短縮もしくはパンクチャされることを表す場合があることを理解されたい。これは、本出願において限定されない。
【0109】
この場合、半列が単位として使用されるとき、ビットシーケンスは、最大で69*2=138ビットを含み、言い換えると、18バイト(144ビット)が、表示を完結するために使用される場合がある。列が単位として使用されるとき、ビットシーケンスは、最大で69ビットを含み、言い換えると、9バイト(72ビット)が、表示を完結するために使用される場合がある。これは、シグナリングのオーバーヘッドを削減し、送信リソースを節約するのに役立つ。
【0110】
任意で、コードワードの有効性を保証するために、概して、すべての列がパンクチャされ、短縮されるのではなく、列の一部のみがパンクチャされ、短縮され得る。たとえば、最大32列が短縮されることが可能であり、8列がパンクチャされることが可能である。半列が単位として使用されるとき、ビットシーケンスは、最大で(32+8)*2=80ビットを含み、言い換えると、10バイト(80ビット)が、表示を完結するために使用される場合がある。列が単位として使用されるとき、ビットシーケンスは、最大で32+8=40ビットを含み、言い換えると、5バイト(40ビット)が、表示を完結するために使用される場合があり、その結果、シグナリングのオーバーヘッドが、さらに削減されることが可能であり、送信リソースが、節約されることが可能である。
【0111】
任意で、短縮の優先順位は、短縮が最後の列から始まることであってよい。たとえば、3列が短縮される場合、短縮は、57番目の列から始まる。具体的には、57番目の列、56番目の列、および55番目の列が、連続的に短縮される。パンクチャ中に、パンクチャは、59番目の列、60番目の列、61番目の列、62番目の列、67番目の列などの優先順位に基づいて実行されてよい。
【0112】
ケース1において説明された技術的解決策によれば、具体的な前方誤り訂正コードワード情報は、ビットシーケンスによって表される。前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、第1の前方誤り訂正母符号は、前方誤り訂正コードワード情報を取得するために符号化された行列の1列または半列単位で処理されてよい。
【0113】
ケース2:
前方誤り訂正コードワード情報のペイロード部分およびパリティビット部分が、値を使用することによって示される。
【0114】
具体的には、前述の第1の情報は、第1の値と第2の値との両方を含む場合があり、第1の値は、前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報のM個のビットが第1の順序に基づいて短縮されることを示す。第2の値は、前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報のN個のビットが第2の順序に基づいてパンクチャされることを示す。Mは、第1の値に256または128を乗算することによって取得され、Nは、第2の値に256または128を乗算することによって取得される。
【0115】
限定ではなく例として、第1の情報がPLOAMメッセージ内で搬送されるとき、第1の情報の具体的な形式は、以下のTable 5(表5)に示され得る。太字の「FEC capability set」は、メッセージが光ネットワークユニット120のために構成された前方誤り訂正コードワード情報であることを表す。太字の「Shortened columns number」は、第1の値を表す。太字の「Punctured columns number」は、第2の値を表す。
【0116】
【表5】
【0117】
図5に示されるように、12*69母符号行列は、合計で69列を有し、57列が、ペイロード情報であり、12列が、パリティビット情報である。
【0118】
可能な実装において、母符号行列の1列は、コードワード情報の256ビットに対応し、第1の値の1ビットに対応する。第1の値が3であり、第1の順序が後ろから前であるとき、それは、前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報のM個のビットが後ろから前に短縮されることを表す。Mは、第1の値に256を乗算することによって取得され、つまり、M=3*256=768である。このようにして、第1の値を受信した後、光ネットワークユニット120は、前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報を処理してよい。
【0119】
第2の値が2であり、第2の順序が後ろから前であるとき、それは、前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報のN個のビットが後ろから前にパンクチャされることを表す。Nは、第2の値に256を乗算することによって取得され、つまり、N=2*256=512である。このようにして、第2の値を受信した後、光ネットワークユニット120は、前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報を処理してよい。
【0120】
別の可能な実装において、母符号行列の半列は、コードワード情報の128ビットに対応し、第1の値の1ビットに対応する。第1の値が3であり、第1の順序が後ろから前であるとき、それは、前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報のM個のビットが後ろから前に短縮されることを表す。Mは、第1の値に128を乗算することによって取得され、つまり、M=3*128=384である。このようにして、第1の値を受信した後、光ネットワークユニット120は、前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報を処理してよい。第2の値が2であり、第2の順序が後ろから前であるとき、それは、前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報のN個のビットが後ろから前にパンクチャされることを表す。Nは、第2の値に128を乗算することによって取得され、つまり、N=2*128=256である。このようにして、第2の値を受信した後、光ネットワークユニット120は、前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報を処理してよい。
【0121】
本出願のこの実施形態において、第1の順序および/または第2の順序は、後ろから前または前から後ろであってよいことを理解されたい。第1の順序は、第2の順序と同じであるかまたは異なる場合がある。任意で、第1の順序および/または第2の順序は、代替的に、たとえば、真ん中の列から始まる、ネゴシエーションによってまたはプロトコルに従って指定された複数の順序/1つの順番であってよい。これは、本出願において限定されない。第1の順序および/または第2の順序は、連続していてよい。たとえば、第1の値が3のとき、3つの連続した列(または半列)が処理される。任意で、第1の順序および/または第2の順序は、代替的に、不連続であってよい。たとえば、第1の値が3であるとき、列は、ネゴシエーションを通じてまたはプロトコルに従って指定された順序、たとえば、奇数列または偶数列の順序に基づいて処理される場合がある。これは、本出願において限定されない。
【0122】
任意で、短縮の優先順位は、短縮が最後の列から始まることであってよい。たとえば、3列が短縮される場合、短縮は、57番目の列から始まる。具体的には、57番目の列、56番目の列、および55番目の列が、連続的に短縮される。パンクチャ中に、パンクチャは、59番目の列、60番目の列、61番目の列、62番目の列、67番目の列などの優先順位に基づいて実行されてよい。
【0123】
この場合、半列が単位として使用されるとき、ペイロード部分は、合計で57*2の可能性を有し、パリティビットは、合計で12*2の可能性を有する。ペイロード部分は、少なくとも7ビットを使用することによって表され、パリティビットは、5ビットを使用することによって表される。これは、シグナリングのオーバーヘッドを削減し、送信リソースを節約するのに役立つ。
【0124】
任意で、コードワードの有効性を保証するために、概して、すべての列がパンクチャされ、短縮されるのではなく、列の一部のみがパンクチャされ、短縮され得る。たとえば、最大32列が短縮されることが可能であり、8列がパンクチャされることが可能である。半列が単位として使用されるときは、ペイロード部分を表すために6ビットだけが必要とされ、パリティ部分を表すために4ビットが必要とされ、その結果、シグナリングのオーバーヘッドがさらに削減されることが可能であり、送信リソースが節約されることが可能である。
【0125】
ケース2において説明された技術的解決策によれば、前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、値は、第1の前方誤り訂正母符号に対応する母符号行列が具体的な前方誤り訂正コードワード情報を取得するために処理されることを表す。
【0126】
ケース3:
前方誤り訂正コードワード情報のペイロード部分が、ビットシーケンスを使用することによって示される。前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット部分が、値を使用することによって示される。
【0127】
具体的には、前述の第1の情報は、第2の情報と第2の値との両方を含む場合がある。第2の情報は、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報の変化量を、ビットシーケンスを使用することによって示す。第2の値は、前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報のN個のビットが第2の順序に基づいてパンクチャされることを示す。Nは、第2の値に256または128を乗算することによって取得される。たとえば、第2の情報は、ビットシーケンスA1を含む。半列が単位として使用されるとき、ビットシーケンスA1は、57*2=114ビットを含む。この場合、パリティビット部分は、値の表現方法で5ビットを使用することによって示されてよい。
【0128】
第2の情報および第2の値の具体的な表現方法および有益な効果に関しては、前述のケース1およびケース2の説明を参照するものと理解されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0129】
ケース3において説明された技術的解決策によれば、前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報は、ビットシーケンスによって表され、前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報は、値によって表される。前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、第1の前方誤り訂正母符号は、前方誤り訂正コードワード情報を取得するために符号化された行列の1列または半列単位で処理されてよい。
【0130】
ケース4:
前方誤り訂正コードワード情報のペイロード部分が、値を使用することによって示される。前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット部分が、ビットシーケンスを使用することによって示される。
【0131】
具体的には、第1の情報は、第3の情報と第1の値との両方を含む場合がある。第1の値は、前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報のM個のビットが第1の順序に基づいて短縮されることを示す。Mは、第1の値に256または128を乗算することによって取得される。第3の情報は、第1の前方誤り訂正母符号のパリティビット情報と比べた前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報の変化量を、ビットシーケンスを使用することによって示す。たとえば、列が単位として使用されるとき、ペイロード部分は、7ビットを使用することによって表され、第3の情報は、ビットシーケンスA2を含み、ビットシーケンスA2は、12ビットを含む。
【0132】
第3の情報および第1の値の具体的な表現方法および有益な効果に関しては、前述のケース1およびケース2の説明を参照するものと理解されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0133】
ケース4において説明された技術的解決策によれば、前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報は、値によって表され、前方誤り訂正コードワード情報のパリティビット情報は、ビットシーケンスによって表される。前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、第1の前方誤り訂正母符号は、前方誤り訂正コードワード情報を取得するために符号化された行列の1列または半列単位で処理されてよい。
【0134】
S340: 光回線終端装置110が、光ネットワークユニット120に第1の情報を送信する。
【0135】
第1の情報は、第1のメッセージ内で搬送される。第1のメッセージは、以下、すなわち、物理層運用・管理・保守PLOAMメッセージ、光ネットワーク端末管理および制御インターフェースOMCIメッセージ、ならびに運用・管理・保守OAMメッセージのうち少なくとも1つを含む。
【0136】
S350: 光ネットワークユニット120が、第1の情報に基づいて前方誤り訂正コードワード情報を決定する。
【0137】
具体的には、S330の説明に対応して、光ネットワークユニット120は、前方誤り訂正コードワード情報を取得するために、第1の情報の内容ならびにビットシーケンスおよび/または値に基づいて、符号化された行列の1列または半列単位で第1の前方誤り訂正母符号を処理する。
【0138】
本出願において提供される技術的解決策によれば、前方誤り訂正コードワード情報の柔軟な構成を実施するのを助けるために、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量が示される。
【0139】
前述のプロセスのシーケンス番号は、実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実施プロセスに対するいかなる限定とも考えられるべきでない。
【0140】
本出願の実施形態においては、特段の断りがないかまたは論理の矛盾が起こらない限り、異なる実施形態における用語および/または説明は、一貫しており、相互に参照されてよく、異なる実施形態の技術的特徴が、新しい実施形態を形成するためにそれらの内部の論理的な関係に基づいて組み合わされてよいことをさらに理解されたい。
【0141】
本出願の前述の実施形態において、通信デバイスによって実施される方法が、代替的に、通信デバイスの内部に構成され得るコンポーネント(たとえば、チップまたは回路)によって実施されてよいことは理解されるであろう。
【0142】
本出願の実施形態において提供されるエンコーディング構成方法が、図2図3図4、および図5を参照して上で詳細に説明されている。前述のエンコーディング構成方法は、主にネットワーク要素間のインタラクションの観点から説明されている。前述の機能を実装するために、各装置が各機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことは、理解されるであろう。当業者は、本明細書で開示される実施形態において説明される例のユニットおよびアルゴリズムのステップと組み合わせて、本出願がハードウェアまたはハードウェアおよびコンピュータソフトウェアの組合せによって実装され得ることに気付くはずである。機能がハードウェアによって実行されるのかまたはコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるのかは、技術的解決策の具体的な用途および設計の制約に応じて決まる。当業者は、異なる方法を使用してそれぞれの具体的な用途のために説明された機能を実装してよいが、実装は、本出願の範囲を逸脱すると考えられるべきでない。
【0143】
以下で、図6および図7を参照して、本出願の実施形態において提供されるエンコーディング構成装置を詳細に説明する。装置の実施形態の説明は、方法の実施形態の説明に対応することを理解されたい。したがって、詳細に説明されない内容に関しては、前述の方法の実施形態を参照されたい。簡潔にするために、内容の一部は本明細書において再度説明されない。
【0144】
本出願の実施形態において、送信端デバイスまたは受信端デバイスは、前述の方法の例に基づいて機能モジュールに分割されてよい。たとえば、各機能モジュールが、それぞれの対応する機能に基づく分割によって取得される場合があり、または2つ以上の機能が、1つの処理モジュールに統合される場合がある。統合されたモジュールは、ハードウェアの形式で実装される場合があり、またはソフトウェアの機能モジュールの形式で実装される場合がある。本出願の実施形態において、モジュールの分割は例であり、論理的な機能の分割に過ぎないことに留意されたい。実際の実装においては、別の分割方法が、使用される場合がある。各機能モジュールがそれぞれの対応する機能に基づく分割によって取得される例が、以下で説明のために使用される。
【0145】
図6は、本出願によるエンコーディング構成装置の例の構造の概略図である。光回線終端装置および光ネットワークユニットなどの、前述の方法200から400のいずれか1つに関与するいずれの装置も、図6に示されるエンコーディング構成装置によって実装されてよい。
【0146】
エンコーディング構成装置600がエンティティデバイスである場合があり、またはエンティティデバイスのコンポーネント(たとえば、集積回路もしくはチップ)である場合があり、またはエンティティデバイス内の機能モジュールである場合があることを理解されたい。
【0147】
図6に示されるように、エンコーディング構成装置600、1つまたは複数のプロセッサ610を含む。プロセッサ610は、本出願の実施形態の方法を実行するための実行命令を記憶してよい。任意で、プロセッサ610は、受信機能および送信機能を実現するためのインターフェースを呼び出す場合がある。インターフェースは、論理インターフェースまたは物理インターフェースであってよく、これは限定されない。たとえば、インターフェースは、トランシーバ回路またはインターフェース回路であってよい。受信機能および送信機能を実現するように構成されたトランシーバ回路またはインターフェース回路は、分離される場合があり、または一緒に統合される場合がある。トランシーバ回路もしくはインターフェース回路は、符号/データを読み、書くように構成されてよく、またはトランシーバ回路もしくはインターフェース回路は、信号を送信もしくは転送するように構成されてよい。
【0148】
任意で、インターフェースは、トランシーバによって実装されてよい。任意で、エンコーディング構成装置600は、トランシーバ630をさらに含んでよい。トランシーバ630は、トランシーバユニット、トランシーバマシン、トランシーバ回路、またはトランシーバと呼ばれる場合があり、受信機能および送信機能を実現するように構成される。
【0149】
任意で、エンコーディング構成装置600は、メモリ620をさらに含んでよい。メモリ620の具体的な配備の場所は、本出願のこの実施形態において特に限定されない。メモリは、プロセッサに組み込まれてよく、またはプロセッサから独立していてよい。エンコーディング構成装置600がメモリを含まない場合、エンコーディング構成装置600は、処理機能を有してさえいればよく、メモリは、別の場所(たとえば、クラウドシステム)に配備されてよい。
【0150】
プロセッサ610、メモリ620、およびトランシーバ630は、制御信号および/またはデータ信号を転送するために内部接続経路を通じて互いに通信する。
【0151】
示されていないが、エンコーディング構成装置600が入力装置、出力装置、またはバッテリなどの別の装置をさらに含んでよいことは、理解されるであろう。
【0152】
任意で、一部の実施形態において、メモリ620は、本出願の実施形態の方法を実行するための実行命令を記憶してよい。プロセッサ610は、メモリ620に記憶された命令を実行し、その他のハードウェア(たとえば、トランシーバ630)との組合せで、以下の方法で実行されるステップを完結する場合がある。具体的な作動プロセスおよび有益な効果に関しては、前述の方法の実施形態における説明を参照されたい。
【0153】
本出願の実施形態において開示される方法は、プロセッサ610に適用されてよく、またはプロセッサ610によって実施されてよい。プロセッサ610は、集積回路チップである場合があり、信号処理能力を有する。実施プロセスにおいて、方法のステップは、プロセッサのハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形式の命令を使用することによって完結される場合がある。プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであってよい。本出願の実施形態において開示される方法、ステップ、および論理ブロック図が、実施または実行されてよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサである場合があり、またはプロセッサは任意の通常のプロセッサなどである場合がある。本出願の実施形態に関連して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサによって直接実行および完結される場合があり、またはデコーディングプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組合せを使用することによって実行および完結される場合がある。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの当技術分野の成熟した記憶媒体に置かれてよい。記憶媒体は、メモリに置かれ、プロセッサは、メモリ内の命令を読み、プロセッサのハードウェアとの組合せで前述の方法のステップを完結する。
【0154】
メモリ620が揮発性メモリもしくは不揮発性メモリである場合があり、または揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含む場合があることは、理解されるであろう。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリROM、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリRAMである場合があり、外部キャッシュとして働く場合がある。限定的ではなく例示的な説明として、多くの形式のRAM、たとえば、スタティック・ランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンスト同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンク(synchlink)ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびDirect Rambusランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が、利用可能である。本明細書において説明されるシステムおよび方法のメモリは、これらのメモリおよび別の適切な種類の任意のメモリを含むがこれらに限定されないことに留意されたい。
【0155】
図7は、本出願によるエンコーディング構成装置の例の構造の概略図である。
【0156】
任意で、エンコーディング構成装置700の具体的な形式は、汎用コンピュータデバイスまたは汎用コンピュータデバイス内のチップであってよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。図7に示されるように、エンコーディング構成装置は、処理ユニット710およびトランシーバユニット720を含む。
【0157】
具体的には、エンコーディング構成装置700は、本出願における任意の装置であってよく、装置によって実施され得る機能を実現してよい。エンコーディング構成装置700がエンティティデバイスである場合があり、またはエンティティデバイスのコンポーネント(たとえば、集積回路もしくはチップ)である場合があり、またはエンティティデバイス内の機能モジュールである場合があることを理解されたい。
【0158】
可能な設計において、エンコーディング構成装置700は、前述の方法の実施形態における光回線終端装置である場合があり、または前述の方法の実施形態における光回線終端装置の機能を実現するように構成されたチップである場合がある。
【0159】
たとえば、処理ユニット710は、第1の情報を決定するように構成され、第1の情報は、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示し、トランシーバユニット720は、光ネットワークユニットに第1の情報を送信するように構成される。
【0160】
任意で、トランシーバユニット720は、能力報告情報を受信するようにさらに構成され、能力報告情報は、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を示し、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号は、第1の前方誤り訂正母符号を含む。
【0161】
任意で、トランシーバユニット720は、能力問合せ情報を送信するようにさらに構成され、能力問合せ情報は、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を問い合わせるために使用される。
【0162】
エンコーディング構成装置700が光回線終端デバイスであるとき、エンコーディング構成装置700のトランシーバユニット720は、通信インターフェース(たとえば、トランシーバまたは入力/出力インターフェース)を使用することによって実装されてよく、エンコーディング構成装置700の処理ユニット710は、少なくとも1つのプロセッサを使用することによって実装されてよく、たとえば、図6に示されたプロセッサ610に対応する場合があることを理解されたい。
【0163】
任意で、エンコーディング構成装置700は、記憶ユニットをさらに含んでよい。記憶ユニットは、命令またはデータを記憶するように構成されてよい。処理ユニットは、記憶ユニットに記憶された命令またはデータを呼び出して、対応する動作を実施してよい。
【0164】
ユニットが前述の対応するステップを実行する具体的なプロセスは、前述の方法の実施形態において詳細にされていることを理解されたい。簡潔にするために、詳細は本明細書において説明されない。
【0165】
別の可能な設計において、エンコーディング構成装置700は、前述の方法の実施形態における光ネットワークユニット装置である場合があり、または前述の方法の実施形態における光ネットワークユニットの機能を実現するように構成されたチップである場合がある。
【0166】
たとえば、トランシーバユニット720は、第1の情報を受信するように構成され、第1の情報は、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示し、処理ユニット710は、第1の情報に基づいて前方誤り訂正コードワード情報を決定するように構成される。
【0167】
任意で、トランシーバユニット720は、能力報告情報を送信するようにさらに構成され、能力報告情報は、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を示し、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号は、第1の前方誤り訂正母符号を含む。
【0168】
任意で、トランシーバユニット720は、能力問合せ情報を受信するようにさらに構成され、能力問合せ情報は、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正母符号を問い合わせるために使用される。
【0169】
エンコーディング構成装置700が光ネットワークユニット装置であるとき、エンコーディング構成装置700のトランシーバユニット720は、通信インターフェース(たとえば、トランシーバまたは入力/出力インターフェース)を使用することによって実装されてよく、たとえば、図6に示されたトランシーバ630に対応する場合があり、エンコーディング構成装置700の処理ユニット710は、少なくとも1つのプロセッサを使用することによって実装されてよく、たとえば、図6に示されたプロセッサ610に対応する場合があることを理解されたい。
【0170】
任意で、エンコーディング構成装置700は、記憶ユニットをさらに含んでよい。記憶ユニットは、命令またはデータを記憶するように構成されてよい。処理ユニットは、記憶ユニットに記憶された命令またはデータを呼び出して、対応する動作を実施してよい。
【0171】
ユニットが前述の対応するステップを実行する具体的なプロセスは、前述の方法の実施形態において詳細に説明されていることを理解されたい。簡潔にするために、詳細は本明細書において説明されない。
【0172】
装置700は、前述の方法の実施形態における光回線終端装置および光ネットワークユニットの機能を実現するようにさらに構成されてよいことをさらに理解されたい。トランシーバユニット720は、受信および送信に関する動作を実施するように構成されてよく、処理ユニット710は、受信および送信以外の別の動作を実施するように構成されてよい。詳細に関しては、前述の方法の実施形態の説明を参照するものとし、詳細は本明細書において再度列挙されない。
【0173】
また、本出願において、エンコーディング構成装置700は、機能モジュールの形式で提示される。本明細書における「モジュール」は、特定用途向け集積回路ASIC、回路、1つもしくは複数のソフトウェアもしくはファームウェアプログラムを実行するプロセッサおよびメモリ、集積論理回路、ならびに/または前述の機能を提供することができる別のデバイスである場合がある。簡単な実施形態において、当業者は、装置700が図7に示された形式であってよいことを理解するであろう。処理ユニット710は、図6に示されたプロセッサ610を使用することによって実装されてよい。任意で、図6に示されたエンコーディング構成装置がメモリ620を含む場合、処理ユニット710は、プロセッサ610およびメモリ620を使用することによって実装されてよい。トランシーバユニット720は、図6に示されたトランシーバ630を使用することによって実装されてよい。トランシーバ630は、受信機能および送信機能を含む。具体的には、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実施される。任意で、装置700がチップである場合、トランシーバユニット720の機能および/または実施プロセスは、代替的に、ピン、回路などを使用することによって実施されてよい。任意で、メモリは、レジスタまたはキャッシュなどのチップ内の記憶ユニットであってよい。記憶ユニットは、コンピュータデバイス内にあり、チップの外部に置かれている記憶ユニット、たとえば、図6に示されたメモリ620であってもよく、または別のシステムもしくはデバイス内に配備されているが、コンピュータデバイス内には置かれていない記憶ユニットであってよい。
【0174】
本出願の態様または特徴は、標準的なプログラミングおよび/またはエンジニアリングテクノロジーを使用する方法、装置、または製品として実装される場合がある。本出願において使用される用語「製品」は、任意のコンピュータ可読デバイス、担体、または媒体からアクセスされる場合があるコンピュータプログラムを包含する。たとえば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶コンポーネント(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、または磁気テープ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(compact disc、CD)およびデジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、スマートカード、ならびにフラッシュメモリコンポーネント(たとえば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、カード、スティック、またはキードライブ)を含んでよいがこれらに限定されない。さらに、本明細書に記載の様々な記憶媒体は、情報を記憶するように構成される1つまたは複数のデバイスおよび/または別の機械可読媒体を表す場合がある。用語「機械可読媒体」は、命令および/またはデータを記憶する、含む、および/または搬送することができる無線チャネルおよび様々なその他の媒体を含んでよいがこれらに限定されない。
【0175】
本出願の実施形態において提供される方法によれば、本出願は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータは、図2または図3に示されたいずれかの実施形態による方法を実行することを可能にされる。
【0176】
本出願の実施形態において提供される方法によれば、本出願は、コンピュータ可読媒体をさらに提供する。コンピュータ可読媒体は、プログラムコードを記憶する。プログラムコードがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータは、図2または図3に示されたいずれかの実施形態による方法を実行することを可能にされる。
【0177】
本出願の実施形態において提供される方法によれば、本出願は、前述の装置またはデバイスを含むシステムをさらに提供する。
【0178】
前述の実施形態のすべてまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組合せを使用することによって実装されてよい。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用されるとき、実施形態のすべてまたは一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータにロードされ、実行されるとき、本出願の実施形態による手順または機能が、すべてまたは一部生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラミング可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶される場合があり、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信される場合がある。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターに有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバー、もしくはデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))またはワイヤレス(たとえば、赤外線、無線、もしくはマイクロ波)の方式で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の使用可能な媒体、または1つもしくは複数の使用可能な媒体を組み込むデータ記憶デバイス、たとえば、サーバもしくはデータセンターであってよい。使用可能な媒体は、磁気式媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光学式媒体(たとえば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD))、半導体媒体(たとえば、ソリッドステートディスク(solid-state disc、SSD))などであってよい。
【0179】
本明細書において使用される「コンポーネント」、「モジュール」、および「システム」などの用語は、コンピュータに関連するエンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行されているソフトウェアを表すために使用される。たとえば、コンポーネントは、プロセッサにおいて実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってよいがこれらに限定されない。図を使用することによって示されたように、コンピューティングデバイスにおいて実行されるアプリケーションとコンピューティングデバイスとの両方が、コンポーネントである場合がある。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセスおよび/または実行スレッド内にある場合があり、コンポーネントは、1つのコンピュータに置かれる、および/または2つ以上のコンピュータの間に分散される場合がある。加えて、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造を記憶する様々なコンピュータ可読媒体から実行される場合がある。コンポーネントは、たとえば、1つまたは複数のデータパケット(たとえば、ローカルシステム内の、分散システム内の、および/または信号を使用することによって別のシステムとインタラクションするインターネットなどのネットワークの向こう側の別のコンポーネントとインタラクションする2つのコンポーネントからのデータ)を有する信号に基づいて、ローカルおよび/またはリモートプロセスを使用することによって通信を実行する場合がある。
【0180】
本明細書における用語「および/または」は、関連する対象の間の関連付けの関係のみを示し、3つの関係が存在する可能性があることを表すことをさらに理解されたい。たとえば、Aおよび/またはBは、次の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBとの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表す可能性がある。加えて、本明細書における文字「/」は、概して、関連する対象の間の「または」の関係を表す。
【0181】
さらに、本出願の実施形態において導入される数「第1の」、「第2の」などは、異なる対象を区別する、たとえば、異なる「情報」、「デバイス」、または「ユニット」を区別するように意図されているに過ぎないことをさらに理解されたい。具体的な対象および異なる対象の間の対応の理解は、対象の機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実施プロセスに対するいかなる限定とも考えられるべきでない。
【0182】
都合の良い簡潔な説明を目的として、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作動プロセスに関しては、前述の方法の実施形態の対応するプロセスを参照するものとすることは、当業者によって明確に理解されるであろう。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0183】
本出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されるシステム、装置、および方法は別様に実装されてよいことを理解されたい。たとえば、説明された装置の実施形態は、例であるに過ぎない。たとえば、ユニットの分割は、論理的な機能の分割である過ぎず、実際の実装においてはその他の分割である場合がある。たとえば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされるかもしくは別のシステムに統合される場合があり、またはいくつかの特徴が無視されるかもしくは実行されない場合がある。加えて、示されたまたは検討された相互の結合または直接的な結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実装される場合がある。装置またはユニットの間の間接的な結合または通信接続は、電子的、機械的、または別の形式で実装されてよい。
【0184】
別々のコンポーネントとして説明されたユニットは、物理的に分かれている場合があり、または物理的に分かれていない場合があり、ユニットとして示されたコンポーネントは、物理的なユニットである場合があり、または物理的なユニットではない場合があり、1つの位置に置かれる場合があり、または複数のネットワークユニットに分散される場合がある。ユニットの一部またはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0185】
加えて、本出願の実施形態の機能ユニットが、1つの処理ユニットに統合される場合があり、ユニットの各々が、物理的に独立して存在する場合があり、または2つ以上のユニットが、1つのユニットに統合される。
【0186】
機能がソフトウェアの機能ユニットの形式で実装され、独立した製品として販売されるかまたは使用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は、基本的にソフトウェア製品の形式で実装される場合があり、または通常のテクノロジーに寄与する部分、もしくは技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形式で実装される場合がある。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本出願の実施形態において説明された方法のステップのすべてまたは一部を実行するように(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってよい)コンピュータデバイスに命じるためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどのプログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0187】
前述の説明は、本出願の具体的な実装であるに過ぎず、本出願の保護範囲を限定するように意図されていない。本出願において開示される技術的範囲内で当業者によって容易に想到されるすべての変更または置き換えは、本出願の保護範囲に入る。したがって、本出願の保護範囲は、請求項の保護範囲に従う。
【符号の説明】
【0188】
110 光回線終端装置
120 光ネットワークユニット
200~400 方法
600 エンコーディング構成装置
610 プロセッサ
620 メモリ
630 トランシーバ
700 エンコーディング構成装置
710 処理ユニット
720 トランシーバユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-09-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
図1に示されるように、下り送信中に、OLTから配信された1つのチャネルの信号は、光スプリッター(Splitter)を使用することによってN個のチャネルの信号に分割され、N個のチャネルの号がすべてのONUに同時に送信される。ONUは、ONUと同じIDを持つ下りデータを選択的に受信し、その他のデータを破棄する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
上り方向において、ONUからのN個のチャネルの光信号が、時分割多重(time division multiplexing、TDM)テクノロジーを使用することによって1つの光信号グループへと組み合わされる。原理は、上り送信時間がいくつかのタイムスロットTi(i=1、2、3、...、32、...)に分割することである。各タイムスロットにおいては、1つのONUのみが、グループ化方式でOLTにグループ化情報を送信するように手配され、各ONUは、OLTによって指定された順序に基づいてグループ化情報を順に送信する。TDMは、OLTがOLTと各ONUとの間の距離を測定し、それから、各ONUに関して厳密な送信タイミングを実行することを要求する。各ONUは、OLTによって送信された下り信号からタイミング情報を取得し、ONU間の競合を回避するために、OLTによって指定されたタイムスロットにおいて上りグループ化信号を送信する。原理に基づくPONは、時分割多重受動光ネットワーク(TDM-PON)と呼ばれる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0144
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0144】
本出願の実施形態において、送信端デバイスまたは受信端デバイスは、前述の方法の例に基づいて機能モジュールに分割されてよい。たとえば、各機能モジュールが、それぞれの対応する機能に基づく分割によって取得される場合があり、または2つ以上の機能が、1つの処理モジュールに統合される場合がある。統合されたモジュールは、ハードウェアの形式で実装される場合があり、またはソフトウェアの機能モジュールの形式で実装される場合がある。本出願の実施形態において、モジュールの分割は例であり、論理的な機能の分割に過ぎないことに留意されたい。実際の実装の間、別の分割方法が、使用される場合がある。各機能モジュールがそれぞれの対応する機能に基づく分割によって取得される例が、以下で説明のために使用される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0174
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0174】
本出願の態様または特徴は、標準的なプログラミングおよび/またはエンジニアリングテクノロジーを使用する方法、装置、または製品として実装される場合がある。本出願において使用される用語「製品」は、任意のコンピュータ可読デバイス、担体、または媒体からアクセスされることが可能であるコンピュータプログラムを包含する。たとえば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶コンポーネント(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、または磁気テープ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(compact disc、CD)およびデジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、スマートカード、ならびにフラッシュメモリコンポーネント(たとえば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、カード、スティック、またはキードライブ)を含んでよいがこれらに限定されない。さらに、本明細書に記載の様々な記憶媒体は、情報を記憶するように構成される1つまたは複数のデバイスおよび/または別の機械可読媒体を表す場合がある。用語「機械可読媒体」は、命令および/またはデータを記憶する、含む、および/または搬送することができる無線チャネルおよび様々なその他の媒体を含んでよいがこれらに限定されない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0183
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0183】
本出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されるシステム、装置、および方法は別様に実装されてよいことを理解されたい。たとえば、説明された装置の実施形態は、例であるに過ぎない。たとえば、ユニットの分割は、論理的な機能の分割である過ぎず、実際の実装の間、その他の分割である場合がある。たとえば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされるかもしくは別のシステムに統合される場合があり、またはいくつかの特徴が無視されるかもしくは実行されない場合がある。加えて、示されたまたは検討された相互の結合または直接的な結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実装される場合がある。装置またはユニットの間の間接的な結合または通信接続は、電子的、機械的、または別の形式で実装されてよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンコーディング構成方法であって、
光ネットワークユニットによって、能力問合せ情報を受信するステップであって、前記能力問合せ情報が、前記光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正能力を問い合わせるために使用される、ステップと、
前記光ネットワークユニットによって、能力報告情報を送信するステップであって、前記能力報告情報は、前記光ネットワークユニットが前方誤り訂正母符号の短縮をサポートするかどうかを示す、ステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記能力報告情報は、前記光ネットワークユニットが前方誤り訂正母符号の短縮をサポートすることを示し、前記方法は、
前記光ネットワークユニットによって、第1の情報を受信するステップであって、前記第1の情報が、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示す、ステップと、
前記光ネットワークユニットによって、前記第1の情報に基づいて前記前方誤り訂正コードワード情報を決定するステップと
さらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の情報は、前記前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、前記第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報のM個のビットが第1の順序に基づいて短縮されることを示す第1の値を含み、Mは、前記第1の値に256または128を乗算することによって取得される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の順序および/または前記第2の順序が、後ろから前または前から後ろである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の情報が、第4の情報をさらに含み、前記第4の情報は、前記第1の情報が有効になることを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の情報が、第1のメッセージ内で搬送され、前記第1のメッセージが、以下、すなわち、
物理層運用・管理・保守PLOAMメッセージ、光ネットワーク端末管理および制御インターフェースOMCIメッセージ、ならびに運用・管理・保守OAMメッセージのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
エンコーディング構成方法であって、
光回線終端装置によって、能力問合せ情報を送信するステップであって、前記能力問合せ情報が、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正能力を問い合わせるために使用される、ステップと、
前記光回線終端装置によって、能力報告情報を受信するステップであって、前記能力報告情報は、前記光ネットワークユニットが前方誤り訂正母符号の短縮をサポートするかどうかを示す、ステップと
を含む方法。
【請求項8】
前記能力報告情報は、前記光ネットワークユニットが前方誤り訂正母符号の短縮をサポートすることを示し、前記方法は、
前記光回線終端装置によって、第1の情報を決定するステップであって、前記第1の情報が、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示す、ステップと、
前記光回線終端装置によって、前記光ネットワークユニットに前記第1の情報を送信するステップと
さらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の情報は、前記前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、前記第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報のM個のビットが第1の順序に基づいて短縮されることを示す第1の値を含み、Mは、前記第1の値に256または128を乗算することによって取得される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の順序および/または前記第2の順序が、後ろから前または前から後ろである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の情報が、第4の情報をさらに含み、前記第4の情報は、前記第1の情報が有効になることを示す、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の情報が、第1のメッセージ内で搬送され、前記第1のメッセージが、以下、すなわち、
物理層運用・管理・保守PLOAMメッセージ、光ネットワーク端末管理および制御インターフェースOMCIメッセージ、ならびに運用・管理・保守OAMメッセージのうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
プロセッサを含む通信装置であって、前記プロセッサは、
能力問合せ情報を受信するように構成され、前記能力問合せ情報が、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正能力を問い合わせるために使用され、
前記プロセッサは、能力報告情報を送信するように構成され、前記能力報告情報は、前記光ネットワークユニットが前方誤り訂正母符号の短縮をサポートするかどうかを示す、通信装置。
【請求項14】
前記能力報告情報は、前記光ネットワークユニットが前方誤り訂正母符号の短縮をサポートすることを示し、前記プロセッサは、
第1の情報を受信するようにさらに構成され、前記第1の情報が、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示し、
前記プロセッサは、前記第1の情報に基づいて前記前方誤り訂正コードワード情報を決定するようにさらに構成された、請求項13に記載の通信装置。
【請求項15】
前記第1の情報は、前記前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、前記第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報のM個のビットが第1の順序に基づいて短縮されることを示す第1の値を含み、Mは、前記第1の値に256または128を乗算することによって取得される、請求項14に記載の通信装置。
【請求項16】
前記第1の順序および/または前記第2の順序が、後ろから前または前から後ろである、請求項15に記載の通信装置。
【請求項17】
プロセッサを含む通信装置であって、前記プロセッサは、
能力問合せ情報を送信するように構成され、前記能力問合せ情報が、光ネットワークユニットによってサポートされる前方誤り訂正能力を問い合わせるために使用され、
前記プロセッサは、能力報告情報を受信するように構成され、前記能力報告情報は、前記光ネットワークユニットが前方誤り訂正母符号の短縮をサポートするかどうかを示す、通信装置。
【請求項18】
前記能力報告情報は、前記光ネットワークユニットが前方誤り訂正母符号の短縮をサポートすることを示し、前記プロセッサは、
第1の情報を決定するようにさらに構成され、前記第1の情報が、第1の前方誤り訂正母符号と比べた前方誤り訂正コードワード情報の変化量を示し、
前記プロセッサは、前記光ネットワークユニットに前記第1の情報を送信するようにさらに構成された、請求項17に記載の通信装置。
【請求項19】
前記第1の情報は、前記前方誤り訂正コードワード情報のペイロード情報を取得するために、前記第1の前方誤り訂正母符号のペイロード情報のM個のビットが第1の順序に基づいて短縮されることを示す第1の値を含み、Mは、前記第1の値に256または128を乗算することによって取得される、請求項18に記載の通信装置。
【請求項20】
前記第1の情報が、第4の情報をさらに含み、前記第4の情報は、前記第1の情報が有効になることを示す、請求項19に記載の通信装置。
【国際調査報告】