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特表2024-546376高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造及びそれを含む高密度焦点式超音波発生装置
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  • 特表-高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造及びそれを含む高密度焦点式超音波発生装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-20
(54)【発明の名称】高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造及びそれを含む高密度焦点式超音波発生装置
(51)【国際特許分類】
   A61N 7/02 20060101AFI20241213BHJP
【FI】
A61N7/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024537505
(86)(22)【出願日】2022-12-16
(85)【翻訳文提出日】2024-06-20
(86)【国際出願番号】 KR2022020528
(87)【国際公開番号】W WO2023132515
(87)【国際公開日】2023-07-13
(31)【優先権主張番号】10-2022-0001327
(32)【優先日】2022-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520331970
【氏名又は名称】ジェイシス メディカル インコーポレイテッド
【住所又は居所原語表記】307, 308, 401, 808, 1015, DAERYUNG TECHNO TOWN 8TH, 96, GAMASAN-RO, GEUMCHEON-GU, SEOUL 08501, REPUBLIC OF KOREA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】イ ウォンジュ
(72)【発明者】
【氏名】コン ユンキュン
(72)【発明者】
【氏名】ファン ソミン
(72)【発明者】
【氏名】カン ドンファン
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160JJ33
(57)【要約】
本発明による高密度焦点式超音波発生装置は、複数のトランスデューサがトランスデューサホルダーにそれぞれ装着され、前記トランスデューサホルダーは、超音波放射フレームに着脱自在に結合されることにより、それぞれのトランスデューサの個別的な取り替え及び修理が容易であるだけではなく、トランスデューサホルダーの側面のうち少なくとも一部が切開されて開口部が形成されることにより、前記トランスデューサホルダーに載置された前記トランスデューサから前方に放射される振動波エネルギーが最大化されて、出力が向上する。また、トランスデューサは、トランスデューサホルダーの支持突部上に載置され、トランスデューサホルダーと前記トランスデューサとの間には、フレキシブルグルーで接着されることにより、前記トランスデューサの位置は固定していながらも、前記トランスデューサの振動が可能であるため、前記トランスデューサの振動波エネルギーの損失が減少しうる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面が凹状に形成され、複数の結合孔が形成された超音波放射フレームと、
前記超音波放射フレームの前方で前記複数の結合孔にそれぞれ挿入され、前記超音波放射フレームを貫通して着脱自在に結合された複数のトランスデューサホルダーと、
複数の前記トランスデューサホルダーに前面が露出されるようにそれぞれ装着された複数のトランスデューサと、を含み、
前記トランスデューサホルダーの側面のうち少なくとも一部は、前記トランスデューサから発生して放射される振動波エネルギーを最大化させるために切開されて開口部が形成された、高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造。
【請求項2】
前記トランスデューサと前記トランスデューサホルダーとの間には、フレキシブルグルーで満たされたフレキシブルグルー層が形成された、請求項1に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造。
【請求項3】
前記トランスデューサホルダーは、
前記超音波放射フレームの前面に載置され、前記トランスデューサが挿入載置される載置溝が形成され、前記開口部が形成されたヘッド部と、前記ヘッド部から後方に延びて、前記結合孔を貫通して、前記超音波放射フレームの後方で締結部材によって結合されるように形成されたボディー部と、を含む、請求項1に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造。
【請求項4】
前記載置溝の側面には、前記トランスデューサの下面を支持し、前記トランスデューサと前記載置溝の底面との間に離隔空間を形成する少なくとも1つの支持突部が突設された、請求項3に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造。
【請求項5】
前記載置溝の底面には、前記トランスデューサの下面を支持し、前記トランスデューサと前記載置溝の底面との間に離隔空間を形成する少なくとも1つの支持突部が突設された、請求項3に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造。
【請求項6】
前記トランスデューサの下面と前記支持突部の上面との間には、フレキシブルグルーで満たされて、前記トランスデューサの振動波エネルギーの損失を減少させるフレキシブルグルー層が形成された、請求項4に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造。
【請求項7】
前記トランスデューサの下面と前記支持突部の上面との間には、フレキシブルグルーで満たされて、前記トランスデューサの振動波エネルギーの損失を減少させるフレキシブルグルー層が形成された、請求項5に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造。
【請求項8】
前記ボディー部は、
前記トランスデューサに結合される電源供給部が通過するように長手方向に長く形成された電源供給孔を含む、請求項3に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造。
【請求項9】
前記電源供給部と前記電源供給孔との間は、防水用グルーで満たされた防水用グルー層が形成された、請求項7に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造。
【請求項10】
前記ボディー部は、
前記ヘッド部から後方に延びて、前記結合孔に押込まれる軸部と、
前記軸部から後方に延びて、前記結合孔を貫通した後、前記超音波放射フレームの後方で前記締結部材と結合されるネジ部と、を含む、請求項2に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造。
【請求項11】
前面が凹状に形成され、複数の結合孔が形成された超音波放射フレームと、
前記超音波放射フレームの前方で前記複数の結合孔にそれぞれ挿入され、前記超音波放射フレームを貫通して着脱自在に結合された複数のトランスデューサホルダーと、
複数の前記トランスデューサホルダーに前面が露出されるようにそれぞれ装着された複数のトランスデューサと、を含み、
前記トランスデューサホルダーは、
前記超音波放射フレームの前面に載置され、前記トランスデューサが挿入載置される載置溝が形成されたヘッド部と、
前記ヘッド部から後方に延びて、前記結合孔を貫通して、前記超音波放射フレームの後方で締結部材によって結合されるように形成されたボディー部と、
前記ヘッド部の側面のうち少なくとも一部は、前記トランスデューサから発生する振動波エネルギーを最大化させるために切開されて開口部が形成され、
前記載置溝の底面には、前記トランスデューサの下面を支持し、前記トランスデューサと前記底面との間に離隔空間を形成するように突設された支持突部が形成され、
前記トランスデューサと前記支持突部との間には、フレキシブルグルーで満たされたフレキシブルグルー層が形成された、高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造に係り、より詳細には、複数のトランスデューサが超音波放射フレームにトランスデューサホルダーによって個別装着され、トランスデューサホルダーに装着されたトランスデューサの振動波エネルギーを最大化させることができる高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、高密度焦点式超音波(HIFU、high-intensity focused ultrasound)発生装置は、トランスデューサから発生する超音波を集束して高密度の超音波エネルギーを発生させ、それを患者の患部に照射して患部温度を上昇させることにより、外科的手術なしに患部を治療することができる装置である。
【0003】
従来の高密度焦点式超音波発生装置で数十または数百個のトランスデューサを使用する場合、多数のトランスデューサを超音波放射フレームの前面に装着した後、前記超音波放射フレームの前面全体をグルーでコーティングして防水層を形成することにより、前記防水層によって多数のトランスデューサを固定させると共に漏れを防止した。
【0004】
しかし、前記トランスデューサから前方に発生する超音波エネルギーが、前記防水層に吸収されるため、それを補償するために、入力電圧を増加させなければならないという問題点があるだけではなく、前記多数のトランスデューサのうち何れか1つのみ故障しても、前記超音波放射フレームを取り替えねばならないという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、トランスデューサの振動波エネルギーを最大化して出力を向上させうる高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造は、前面が凹状に形成され、複数の結合孔が形成された超音波放射フレームと、前記超音波放射フレームの前方で前記複数の結合孔にそれぞれ挿入され、前記超音波放射フレームを貫通して着脱自在に結合された複数のトランスデューサホルダーと、複数の前記トランスデューサホルダーに前面が露出されるようにそれぞれ装着された複数のトランスデューサと、を含み、前記トランスデューサホルダーの側面のうち少なくとも一部は、前記トランスデューサから発生して放射される振動波エネルギーを最大化させるために切開されて開口部が形成される。
【0007】
前記トランスデューサと前記トランスデューサホルダーとの間には、フレキシブルグルーで満たされたフレキシブルグルー層が形成される。
【0008】
前記トランスデューサホルダーは、前記超音波放射フレームの前面に載置され、前記トランスデューサが挿入載置される載置溝が形成され、前記開口部が形成されたヘッド部と、前記ヘッド部から後方に延びて、前記結合孔を貫通して、前記超音波放射フレームの後方で締結部材によって結合されるように形成されたボディー部と、を含む。
【0009】
前記載置溝の側面には、前記トランスデューサの下面を支持し、前記トランスデューサと前記載置溝の底面との間に離隔空間を形成する少なくとも1つの支持突部が突設される。
【0010】
前記載置溝の底面には、前記トランスデューサの下面を支持し、前記トランスデューサと前記載置溝の底面との間に離隔空間を形成する少なくとも1つの支持突部が突設される。
【0011】
前記トランスデューサの下面と前記支持突部の上面との間には、フレキシブルグルーで満たされて、前記トランスデューサの振動波エネルギーの損失を減少させるフレキシブルグルー層が形成される。
【0012】
前記ボディー部は、前記トランスデューサに結合される電源供給部が通過するように長手方向に長く形成された電源供給孔を含む。
【0013】
前記電源供給部と前記電源供給孔との間は、防水用グルーで満たされた防水用グルー層が形成される。
【0014】
前記ボディー部は、前記ヘッド部から後方に延びて、前記結合孔に押込まれる軸部と、前記軸部から後方に延びて、前記結合孔を貫通した後、前記超音波放射フレームの後方で前記締結部材と結合されるネジ部と、を含む。
【0015】
本発明の他の側面による高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力最大化構造は、前面が凹状に形成され、複数の結合孔が形成された超音波放射フレームと、前記超音波放射フレームの前方で前記複数の結合孔にそれぞれ挿入され、前記超音波放射フレームを貫通して着脱自在に結合された複数のトランスデューサホルダーと、複数の前記トランスデューサホルダーに前面が露出されるようにそれぞれ装着された複数のトランスデューサと、を含み、前記トランスデューサホルダーは、前記超音波放射フレームの前面に載置され、前記トランスデューサが挿入載置される載置溝が形成されたヘッド部と、前記ヘッド部から後方に延びて、前記結合孔を貫通して、前記超音波放射フレームの後方で締結部材によって結合されるように形成されたボディー部と、前記ヘッド部の側面のうち少なくとも一部は、前記トランスデューサから発生する振動波エネルギーを最大化させるために切開されて開口部が形成され、前記載置溝の底面には、前記トランスデューサの下面を支持し、前記トランスデューサと前記底面との間に離隔空間を形成するように突設された支持突部が形成され、前記トランスデューサと前記支持突部との間には、フレキシブルグルーで満たされたフレキシブルグルー層が形成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明による高密度焦点式超音波発生装置は、複数のトランスデューサがトランスデューサホルダーにそれぞれ装着され、前記トランスデューサホルダーは、超音波放射フレームに着脱自在に結合されることにより、それぞれのトランスデューサの個別的な取り替え及び修理が容易であるだけではなく、トランスデューサホルダーの側面のうち少なくとも一部が切開されて開口部が形成されることにより、前記トランスデューサホルダーに載置された前記トランスデューサから前方に放射される振動波エネルギーが最大化されて、出力が向上する。
【0017】
また、トランスデューサは、トランスデューサホルダーの支持突部上に載置され、トランスデューサホルダーと前記トランスデューサとの間には、フレキシブルグルーで接着されることにより、前記トランスデューサの位置は固定していながらも、前記トランスデューサの振動が可能であるため、前記トランスデューサの振動波エネルギーの損失が減少しうる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態による高密度焦点式超音波発生装置のヘッドモジュールが示された斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による超音波放射フレームとトランスデューサホルダーとの結合構造を示す分解斜視図である。
図3図1のA部分の拡大図である。
図4】本発明の一実施形態によるトランスデューサとトランスデューサホルダーとの結合状態を示す断面図である。
図5】本発明の一実施形態によるトランスデューサホルダーの前面斜視図である。
図6図5に示されたトランスデューサホルダーの背面斜視図である。
図7】本発明の他の実施形態によるトランスデューサホルダーの前面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態について説明すれば、次の通りである。
【0020】
本発明の実施形態による高密度焦点式超音波発生装置は、高密度焦点式超音波(HIFU)を利用した装置である。前記高密度焦点式超音波発生装置は、数十または数百個のトランスデューサが放射状に配列されたトランスデューサアレイを含んで、腫瘍などがある患者の患部を治療するだけではなく、アルツハイマーやうつ病などを治療するために、脳に刺激を与えることもでき、特定の部位に熱を加えて免疫力を高めることもできる。
【0021】
図1は、本発明の実施形態による高密度焦点式超音波発生装置のヘッドモジュールが示された斜視図である。図2は、本発明の実施形態による超音波放射フレームとトランスデューサホルダーとの結合構造を示す分解斜視図である。
【0022】
図1及び図2を参照すれば、前記高密度焦点式超音波発生装置のヘッドモジュールは、超音波放射フレーム10、複数のトランスデューサ(transducer)20及び複数のトランスデューサホルダー100を含む。
【0023】
前記超音波放射フレーム10は、前面10aの中央にプローブ11が結合され、前記プローブ11を中心に複数の結合孔12が放射状に配列される。前記超音波放射フレーム10は、前記複数のトランスデューサ20から放射する超音波を集束させて一箇所に放射できるように前面が凹状に形成された皿状に形成される。
【0024】
前記複数の結合孔12は、互いに所定の間隔で離隔して形成された貫通孔である。前記結合孔12の個数は、前記トランスデューサ20の個数によって設定される。
【0025】
前記複数のトランスデューサ20は、圧電素子を含みうる。前記トランスデューサ20は、電圧が印加されれば、超音波を発生させる。前記トランスデューサ20は、円板状に形成されているものとして例に挙げて説明する。前記トランスデューサ20は、数十または数百個が放射状に配列されてトランスデューサアレイを形成する。前記トランスデューサ20の個数は、放射しようとする超音波エネルギーによって設定しうる。
【0026】
前記トランスデューサ20の上端・下端には、電源供給部が連結される。前記電源供給部は、第1電極線21及び第2電極線22であるものとして例に挙げて説明する。前記第1電極線21は、前記トランスデューサ20の前面中央で半田付けで前記トランスデューサ20と連結され、前記第2電極線22は、前記トランスデューサ20の裏面中央で半田付けでトランスデューサ20と連結される。前記第1電極線21と前記第2電極線22は、前記トランスデューサホルダー100の電極線孔を通じて前記超音波放射フレーム10の後方に引き出されて別途の回路基板に連結される。但し、これに限定されず、前記電源供給部は、ピン、コネクタのように電源を供給することができるものであれば、如何なるものであっても適用可能である。
【0027】
前記トランスデューサホルダー100は、前記複数の結合孔12ごとにそれぞれ着脱自在に結合される。前記トランスデューサホルダー100には、前記トランスデューサ20がそれぞれ結合される。
【0028】
図3ないし図6を参照すれば、前記トランスデューサホルダー100は、前記トランスデューサ20が挿入載置される載置溝110aが形成されたヘッド部110と、前記ヘッド部110の後方に延設されて前記結合孔12に結合されるボディー部120と、を含む。
【0029】
前記ヘッド部110は、前記超音波放射フレーム10の前面10aに載置されるように、前記結合孔12よりも直径が大きく形成される。前記ヘッド部110には、前記載置溝110a、支持突部110b、係止突部110c及び開口部110dが形成される。
【0030】
前記載置溝110aは、前記ヘッド部110の前方に前面が開口されるように形成されて、前記トランスデューサ20が載置されるように形成された溝である。
【0031】
前記支持突部110bは、前記載置溝110aの側面で所定の高さに突設されて、前記トランスデューサ20の下面を支持するように形成された段差部である。前記支持突部110bは、前記トランスデューサ20の下面と前記載置溝110aの底面との間に離隔空間Sを形成して、前記トランスデューサ20に結合される電極線180が通る通路を形成して電極構造を安定して具現するだけではなく、前記トランスデューサ20の振動を可能にして、前記トランスデューサ20の振動波エネルギーの損失を防止することができる。前記支持突部110bは、複数個構成され、互いに所定の間隔で離隔するように形成されるものとして例に挙げて説明する。また、前記支持突部110bは、前記ヘッド部110に一体に形成されてもよく、前記載置溝110aの底面に非導電性素材、例えば、グルーを塗布して形成することも可能である。
【0032】
前記係止突部110cは、前記載置溝110aの底面から突出し、先端が内側に折り曲げられるように形成されて、前記載置溝110aに挿入された前記トランスデューサ20の離脱を防止することができる。前記係止突部110cの先端は、フック状など、前記トランスデューサ20の離脱を防止することができる形状であれば、変更可能である。前記係止突部110cは、複数個が互いに所定の間隔で離隔して形成される。本実施形態では、前記複数の係止突部110cの中で一部は、前記支持突部110bから突設されているものとして例に挙げて説明する。
【0033】
前記開口部110dは、前記載置溝110aの側面中で切開されて開口されるように形成された部分である。前記開口部110dによって組み立てが容易であるという利点がある。また、前記開口部110dは、前記トランスデューサ20から発生して前方に放射される振動波エネルギーを最大化させることができる。
【0034】
前記ボディー部120は、前記ヘッド部110から後方に延び、前記結合孔12を貫通するように形成されることが望ましい。前記ボディー部120は、前記ヘッド部110の直径よりも小さく形成される。前記ボディー部120の中央には、前記電源供給部が通過するように電源供給孔が形成される。前記電源供給孔は、前記第1電極線21及び第2電極線22が通過するように形成された電極線孔120aであるものとして例に挙げて説明する。
【0035】
前記ボディー部120は、軸部121とネジ部122とを含む。
【0036】
前記軸部121は、前記ヘッド部110から後方に延び、前記結合孔12に押込まれるように円筒状に形成される。
【0037】
前記ネジ部122は、前記軸部121から後方に延び、外周面に締結部材150によって締結されるようにネジ山が形成される。
【0038】
前記締結部材150は、ナットであることが望ましいが、これに限定されない。
【0039】
前記ボディー部120の中央には、前記第1電極線21及び第2電極線22が挿通するように電極線孔120aが形成される。
【0040】
前記電極線孔120aと前記第1電極線21及び第2電極線22との間には、防水用グルー層250が形成される。前記防水用グルーは、シリコンやエポキシ系のグルーを使用することができ、非導電性である接着素材であれば、適用可能である。前記防水用グルーは、後述するフレキシブルグルーと同一のものが使われる。本実施形態では、前記防水用グルー層250は、前記電極線孔120aの上側のみに備えられたものとして例に挙げて説明したが、前記防水用グルーで前記離隔空間Sをいずれも満たすように形成されてもよい。
【0041】
図4を参照すれば、前記トランスデューサ20の裏面と側面とのうち少なくとも一面と前記トランスデューサホルダー30との間には、フレキシブルグルー層200が形成される。
【0042】
前記フレキシブルグルー層200は、フレキシブルグルーなどの接着部材で満たされて形成された層である。前記フレキシブルグルーは、シリコンやエポキシ系のグルーを使用することができ、フレキシブルで且つ非導電性の接着素材であれば、適用可能である。
【0043】
本実施形態では、前記フレキシブルグルー層200は、前記トランスデューサ20の裏面と前記支持突部110bとの間に形成されているものとして例に挙げて説明する。但し、これに限定されず、前記フレキシブルグルー層200は、前記トランスデューサ20の側面と前記係止突部110cの内側面との間にも形成されうる。すなわち、前記フレキシブルグルー層200は、前記トランスデューサ20の前面を塞がないならば、如何なる位置にも適用可能である。また、前記フレキシブルグルー層200は、前記フレキシブルグルーで前記離隔空間Sをいずれも満たすように形成されてもよい。
【0044】
前記トランスデューサ20が、前記フレキシブルグルーによって前記トランスデューサホルダー100に接着されて固定されることにより、前記トランスデューサホルダー100の内部において、前記トランスデューサ20の位置は固定していながらも、前記トランスデューサ20は振動可能なので、前記トランスデューサ20の振動波エネルギーの損失を最小化させることができる。また、前記トランスデューサ20の前面には、グルーが塗布されないので、前記トランスデューサ20から前方に放射される超音波エネルギーの損失が防止される。すなわち、前記フレキシブルグルー層200は、前記トランスデューサ20の裏面または側面のみに形成されるため、前記トランスデューサ20の前面を覆わないので、前記前面を通じた超音波エネルギーの放射に制約が伴わない。
【0045】
一方、前記トランスデューサホルダー100と前記超音波放射フレーム10との間は、シーリング部材によってシーリングされる。
【0046】
前記シーリング部材は、前記トランスデューサホルダー100のヘッド部110と前記超音波放射フレーム10の前面10aとの間をシーリングする第1シーリング部材210と、前記ボディー部120と前記超音波放射フレーム10の裏面10bとの間をシーリングする第2シーリング部材220と、を含む。
【0047】
前記第1シーリング部材210は、前記ヘッド部110の裏面に挿設された2個の第1Oリング211及び第2Oリング212(O-ring)を含んだものとして例に挙げて説明する。但し、これに限定されず、前記第1シーリング部材210の個数は、多様に変更して適用可能である。また、前記第1シーリング部材210は、Oリング以外に、シリコン、ゴムなど多様な素材からなり、シーリングすることができる構造であれば、如何なるものであっても適用可能である。
【0048】
前記第1Oリング211と前記第2Oリング212は、互いに直径が異なって形成されることが望ましい。前記第1Oリング211と前記第2Oリング212は、前記ヘッド部110の裏面で形成されたリング状の溝110eに挿入され、前記超音波放射フレーム10の前面10aに密着されてシーリングする。
【0049】
前記第2シーリング部材220は、前記ボディー部120の軸部121に外挿される第3Oリング221と、前記第3Oリング221の後方から前記軸部121に外挿されて、前記第3Oリング221を前記超音波放射フレーム10の裏面10bに密着させるOリング加圧部材222と、を含む。
【0050】
前記Oリング加圧部材222は、リング状に形成され、前面に前記第3Oリング221の一部が載置されるように傾斜面222aが形成される。
【0051】
前記第2シーリング部材220は、前記Oリング加圧部材222と前記締結部材150との間に備えられるワッシャー223をさらに含みうる。前記ワッシャー223は、前記第2シーリング部材220の必須構成ではなく、さらに含みうる。前記ワッシャー223は、前記第3Oリング221と前記Oリング加圧部材222とをシーリングし、前記トランスデューサホルダー100を取る役割を行うことができる。
【0052】
前記第2シーリング部材220は、Oリングやワッシャー以外に、シリコン、ゴムなど多様な素材からなり、シーリングすることができる構造であれば、如何なるものであっても適用可能である。
【0053】
一方、前記実施形態では、前記トランスデューサ20に前記第1電極線21及び第2電極線22が結合されたものとして例に挙げて説明したが、これに限定されず、前記トランスデューサホルダー100が導電性素材でコーティングされて電極を形成し、前記トランスデューサの前面と側面とが前記電極に接触されて接地され、前記トランスデューサの裏面には、電極線のような電源供給部が結合されてもよい。
【0054】
前述したように構成された高密度焦点式超音波発生装置は、前記超音波放射フレーム10に複数のトランスデューサ20を前記トランスデューサホルダー100を用いて装着して、前記トランスデューサ20と前記トランスデューサホルダー100との間を前記フレキシブルグルーで接着してシーリングすることにより、前記超音波放射フレーム10の前面にグルーを全体塗布しないとしても、前記超音波放射フレーム10の前面から内部への漏れの発生を防止することができる。
【0055】
また、前記トランスデューサホルダー200の側面のうち少なくとも一部が切開されて開口部110dが形成されることにより、前記トランスデューサホルダー200に載置された前記トランスデューサ20から前方に放射される振動波エネルギーが最大化されて、出力が向上する。
【0056】
また、前記超音波放射フレーム10の前面にグルーを全体塗布しないため、前記トランスデューサ20の前面全体が露出されて、前記トランスデューサ20から前方に放射される超音波エネルギーの損失が防止される。従来のように、前記トランスデューサ20の前面がグルー層によって塞がれる場合、グルー層によって超音波エネルギーが吸収されるという問題点があるが、本発明では、前記トランスデューサ20の前面全体が露出されるので、それを防止することができる。
【0057】
また、前記トランスデューサホルダー100の内部において、前記トランスデューサ20との間には、前記フレキシブルグルーで接着されることにより、前記トランスデューサ20の位置は、固定されて離隔は防止されていながらも、前記トランスデューサ20の振動は可能であるため、前記トランスデューサ20の振動波エネルギーの損失が減少しうる。
【0058】
また、前記複数のトランスデューサ20が、前記トランスデューサホルダー100を通じて個別的に装着され、前記トランスデューサホルダー100は、前記超音波放射フレーム10に着脱自在に結合されるため、前記トランスデューサ20の個別的な修理及び取り替えが可能であるという利点がある。
【0059】
また、前記複数のトランスデューサ20が、前記トランスデューサホルダー100を通じて個別的に装着されるため、前記複数のトランスデューサ20のうち少なくとも一部の容量を異なって構成できるという利点がある。例えば、前記超音波放射フレーム10の中央側に配されたトランスデューサの容量を増加させることも可能であり、前記複数のトランスデューサ20に印加される電圧を互いに異なって制御することも可能である。
【0060】
また、前記トランスデューサホルダー100と前記超音波放射フレーム10との間は、Oリングのようなシーリング部材によってシーリングされることにより、前記超音波放射フレーム10の前面から後方への漏れが防止されるだけではなく、超音波放射フレームからのトランスデューサホルダーの着脱が容易であるという利点がある。
【0061】
一方、前記実施形態では、前記超音波放射フレーム10の結合孔12に前記トランスデューサ20がいずれも結合されたものとして例に挙げて説明したが、これに限定されず、前記高密度焦点式超音波発生装置の容量によって、前記結合孔12のうちの少なくとも一部のみに前記トランスデューサ20を備えることも可能である。前記結合孔12のうちの少なくとも一部のみに前記トランスデューサ20を備える場合、前記結合孔12の全体には、前記トランスデューサホルダー100は結合され、前記トランスデューサホルダー100の中で前記トランスデューサ20が結合されない一部のトランスデューサホルダーには、開口された前面を遮蔽させるためのホルダーカバー(図示せず)が着脱自在に結合されても良い。前記ホルダーカバー(図示せず)は、前記トランスデューサ20とは異なる素材であるが、同じ形状に形成され、グルーによって結合されうる。したがって、前記トランスデューサ20の装着個数を調節可能であって、前記高密度焦点式超音波発生装置のエネルギー容量を調節可能である。
【0062】
一方、図7は、本発明の他の実施形態によるトランスデューサホルダーの前面斜視図である。
【0063】
図7を参照すれば、前記トランスデューサホルダーの支持突部110bが、前記載置溝110aの底面に備えられたことが前記一実施形態とは異なり、その他の残りの構成及び作用は、類似しているので、以下、異なる点を中心に説明する。
【0064】
前記支持突部110bは、前記載置溝110aの底面から突出し、3個が互いに所定の間隔で離隔して備えられたものとして例に挙げて図示した。但し、これに限定されず、前記支持突部110bの個数と位置は、多様に変更して適用可能である。すなわち、前記支持突部110bは、前記載置溝110aの底面の中央に1つが備えられてもよい。
【0065】
また、前記支持突部110bは、前記ヘッド部110に一体に形成されてもよく、前記載置溝110aの底面に非導電性素材、例えば、グルーを塗布して形成することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明によれば、トランスデューサの振動波エネルギーを最大化させることができる高密度焦点式超音波発生装置を製造することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-06-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの結合孔が形成された超音波放射フレームと、
前記少なくとも1つの結合孔にそれぞれ挿入され着脱自在に結合された少なくとも1つのトランスデューサホルダーと、
前記少なくとも1つのトランスデューサホルダーそれぞれ装着された少なくとも1つのトランスデューサと、を含み、
前記少なくとも1つのトランスデューサホルダーのうちの少なくとも1つの側面のうち少なくとも一部は切開されて開口部が形成された、高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造
【請求項2】
前記トランスデューサと前記トランスデューサホルダーとの間には、フレキシブルグルーで満たされたフレキシブルグルー層が形成された、請求項1に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造
【請求項3】
前記トランスデューサホルダーは、
前記超音波放射フレームの前面に載置され、前記トランスデューサが挿入載置される載置溝が形成され、前記開口部が形成されたヘッド部と、前記ヘッド部から後方に延びて、前記結合孔を貫通して、前記超音波放射フレームの後方で締結部材によって結合されるように形成されたボディー部と、を含む、請求項1に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造
【請求項4】
前記載置溝の側面または底面には、前記トランスデューサの下面を支持し、前記トランスデューサと前記載置溝の底面との間に離隔空間を形成する少なくとも1つの支持突部が突設された、請求項3に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造
【請求項5】
前記トランスデューサの下面と前記支持突部の上面との間には、フレキシブルグルーで満たされて、前記トランスデューサの振動波エネルギーの損失を減少させるフレキシブルグルー層が形成された、請求項4に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造
【請求項6】
前記ボディー部は、
前記トランスデューサに結合される電源供給部が通過するように長手方向に長く形成された電源供給孔を含む、請求項3に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造
【請求項7】
前記電源供給部と前記電源供給孔との間は、防水用グルーで満たされた防水用グルー層が形成された、請求項に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造
【請求項8】
前記ボディー部は、
前記ヘッド部から後方に延びて、前記結合孔に押込まれる軸部と、
前記軸部から後方に延びて、前記結合孔を貫通した後、前記超音波放射フレームの後方で前記締結部材と結合されるネジ部と、を含む、請求項2に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造
【請求項9】
前記支持突部は、前記ヘッド部と一体に形成された、請求項4に記載の高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造。
【請求項10】
少なくとも1つの結合孔が形成された超音波放射フレームと、
前記少なくとも1つの結合孔にそれぞれ挿入されて着脱自在に結合された少なくとも1つのトランスデューサホルダーと、
前記少なくとも1つのトランスデューサホルダーにそれぞれ装着された少なくとも1つのトランスデューサと、を含み、
前記少なくとも1つのトランスデューサホルダーのうち少なくとも1つの側面のうち少なくとも一部は、切開されて開口部が形成された、高密度焦点式超音波発生装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明の目的は、トランスデューサの振動波エネルギーを最大化して出力を向上させうる高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造を提供することである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明による高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造は、前面が凹状に形成され、複数の結合孔が形成された超音波放射フレームと、前記超音波放射フレームの前方で前記複数の結合孔にそれぞれ挿入され、前記超音波放射フレームを貫通して着脱自在に結合された複数のトランスデューサホルダーと、複数の前記トランスデューサホルダーに前面が露出されるようにそれぞれ装着された複数のトランスデューサと、を含み、前記トランスデューサホルダーの側面のうち少なくとも一部は、前記トランスデューサから発生して放射される振動波エネルギーを最大化させるために切開されて開口部が形成される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
本発明の他の側面による高密度焦点式超音波発生装置のトランスデューサホルダーの振動波出力構造は、前面が凹状に形成され、複数の結合孔が形成された超音波放射フレームと、前記超音波放射フレームの前方で前記複数の結合孔にそれぞれ挿入され、前記超音波放射フレームを貫通して着脱自在に結合された複数のトランスデューサホルダーと、複数の前記トランスデューサホルダーに前面が露出されるようにそれぞれ装着された複数のトランスデューサと、を含み、前記トランスデューサホルダーは、前記超音波放射フレームの前面に載置され、前記トランスデューサが挿入載置される載置溝が形成されたヘッド部と、前記ヘッド部から後方に延びて、前記結合孔を貫通して、前記超音波放射フレームの後方で締結部材によって結合されるように形成されたボディー部と、前記ヘッド部の側面のうち少なくとも一部は、前記トランスデューサから発生する振動波エネルギーを最大化させるために切開されて開口部が形成され、前記載置溝の底面には、前記トランスデューサの下面を支持し、前記トランスデューサと前記底面との間に離隔空間を形成するように突設された支持突部が形成され、前記トランスデューサと前記支持突部との間には、フレキシブルグルーで満たされたフレキシブルグルー層が形成される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
また、前記トランスデューサホルダー100の側面のうち少なくとも一部が切開されて開口部110dが形成されることにより、前記トランスデューサホルダー100に載置された前記トランスデューサ20から前方に放射される振動波エネルギーが最大化されて、出力が向上する。
【国際調査報告】