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特表2024-546393PDCCHの監視方法、装置、端末及び可読記憶媒体
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  • 特表-PDCCHの監視方法、装置、端末及び可読記憶媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-20
(54)【発明の名称】PDCCHの監視方法、装置、端末及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20230101AFI20241213BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20241213BHJP
【FI】
H04W72/12
H04W72/0457 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539592
(86)(22)【出願日】2022-12-30
(85)【翻訳文提出日】2024-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2022144013
(87)【国際公開番号】W WO2023125952
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111665999.8
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 根
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA22
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
(57)【要約】
本出願は、端末がN1個の第1スケジューリングセルを決定し、N1個の第1スケジューリングセルはタイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有するステップと、端末が端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値とN1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて各第1スケジューリングセルに対応する目標値を決定するステップと、端末が各第1スケジューリングセルに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うステップとを含み、N1は正の整数であり、目標情報は目標値を含み、複合値は第1値と第2値を含み、第1値は重複しない連続したタイムスロットグループに含まれるタイムスロットの数を表し、第2値はプリセットサーチスペースがタイムスロットグループ内で設定及び監視できるタイムスロットの数を表し、目標値は1つの複合値又は1つの複合値に含まれる第1値である、PDCCHの監視方法等を開示する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末がN1個の第1スケジューリングセルを決定するステップであって、前記N1個の第1スケジューリングセルは、前記端末が設定したサービングセルのうち、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセルであるステップと、
前記端末が、前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定するステップと、
端末が前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うステップと、を含み、
ただし、N1は正の整数であり、前記目標情報は前記目標値を含み、前記複合値は第1値と第2値を含み、前記第1値は重複しない連続したタイムスロットグループに含まれるタイムスロットの数を表し、前記第2値はプリセットサーチスペースが前記タイムスロットグループ内で設定および監視できるタイムスロットの数を表し、前記目標値は1つの前記複合値又は1つの複合値に含まれる第1値である
物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視方法。
【請求項2】
端末がN1個の第1スケジューリングセルを決定する前記ステップの前に、
端末が、ネットワーク側機器から送信された目標指示情報に従って、前記端末が設定したサービングセルのうちの各スケジューリングセルのPDCCH監視能力タイプを決定するステップをさらに含み、
前記PDCCH監視能力タイプは、前記N1個の第1スケジューリングセルを決定するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標指示情報は、
前記端末が設定した各サービングセルのPDCCH監視能力と、
前記端末が設定した各サービングセルのサブキャリア間隔と、
前記端末が設定した各サービングセルのアクティブ帯域幅部分BWP上のPDCCH監視能力と、
前記端末が設定した各サービングセルのアクティブBWP上のサブキャリア間隔と、のうちの少なくとも1つを指示するためのものである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1スケジューリングセルに対応する目標値は、
目標値に含まれる第1値が前記少なくとも1つの複合値に含まれる最大又は最小の第1値であることと、
前記少なくとも1つの複合値のうちの第1値がすべて同じである場合、前記目標値に含まれる第1値がいずれかの複合値に含まれる第1値であることと、
前記複合値の個数が1である場合、前記目標値が前記複合値であることと、
前記複合値の個数が1よりも大きい場合、プリセットルールに従って目標セットから前記目標値を選択することと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記目標セットは、サービングセル又はサービングセルのアクティブBWPのサーチスペース設定が第1プリセット条件を満たす場合の対応する複合値を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1プリセット条件は、
第1サーチスペースグループの監視タイムスロットがいずれもXs個のタイムスロットを含むタイムスロットグループにおけるプリセットされた連続するYs個のタイムスロットにあり、且つ前記Ys個のタイムスロットがXs*K個のタイムスロットの間隔を隔てている(Kは正の整数)ことと、
第1サーチスペースグループのXs個のタイムスロットを含む全てのタイムスロットグループにおける第1タイムスロットと第2タイムスロットのスパンがYs個のタイムスロット以下であることと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイムスロットは、監視機会が設定された最初のタイムスロットであり、前記第2タイムスロットは、監視機会が設定された最後のタイムスロットであり、Xsは、複合値のうちの第1値を表し、Ysは、前記複合値のうちの第2値を表し、前記第1サーチスペースグループは、サービングセル又はサービングセルのアクティブBWPに設定される少なくとも1つのプリセットタイプのサーチスペースである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記プリセットルールは、
前記目標セットに含まれる最大の第1値を前記目標値の第1値として選択することと、
前記目標セットのうち目標対象に関連する最大の第1値を前記目標値の第1値として選択し、前記目標対象がブラインドデコーディング及び制御チャネルエレメントのうちの少なくとも1つを含むことと、
前記目標セットのうちの最大の第1値に対応するL1個の複合値を決定し、前記L1個の複合値から第2値が最小である複合値を前記目標値として選択することと、
前記目標セットのうち目標対象に関連する最大の第1値に対応するL2個の複合値を決定し、前記L2個の複合値から第2値が最小である複合値を前記目標値として選択することと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記端末が前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行う監視ルールは、
前記端末が各第1スケジューリングセルにおいて前記第1スケジューリングセルに対応する目標対象制限に従ってPDCCH監視を行うことと、
前記目標情報に従って前記N1個の第1スケジューリングセルを各グループが総目標対象制限を満たすようにグループ分けし、総目標対象制限下でPDCCH監視を行うことと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記目標対象はブラインドデコーディング及び制御チャネルエレメントのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルごとに、前記第1スケジューリングセルに対応する目標対象制限は、
第1スケジューリングセルにコアセットプールインデックスが設定されていない又は第1スケジューリングセルが1つのコアセットプールインデックス値のみを含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第1プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルにコアセットプールインデックスが設定されていない又は第1スケジューリングセルが1つのコアセットプールインデックス値のみを含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第2プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される同じコアセットプールインデックスに対応する候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第1プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される同じコアセットプールインデックスに対応する非重複の制御チャネルエレメントの数が第2プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が前記第1プリセット値のR倍を超えることを望まない(Rは正の整数)ことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が前記第2プリセット値のR倍を超えることを望まず、且つ前記第1スケジューリングセルに設定されるコアセットプールインデックスが少なくとも2つのインデックス値を含むことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記目標タイムスロットグループは前記第1スケジューリングセルのアクティブBWP上にXs0個のタイムスロットを含むいずれかのタイムスロットグループであり、前記Xs0は前記目標値に含まれる第1値である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記総目標対象制限は、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第3プリセット値を超えることを望まないことと、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第4プリセット値を超えることを望まないことと、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第5プリセット値を超えることを望まないことと、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第6プリセット値を超えることを望まないことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイムスロットグループは、いずれかのグループ内の全ての第1スケジューリングセルのアクティブBWP上にXs0個のタイムスロットを含むタイムスロットグループであり、前記Xs0は前記目標値に含まれる第1値であり、前記第3プリセット値及び第4プリセット値は、グループ内の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数と前記N1個の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数に基づいて決定され、前記第5プリセット値及び第6プリセット値は、第1サービングセルの数、第2サービングセルの数、第3サービングセルの数および第4サービングセルの数に基づいて決定され、前記第1サービングセルはグループ内の第1タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第2サービングセルはグループ内の第2タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第3サービングセルは、前記N1個の第1スケジューリングセルのうちの第1タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第4サービングセルは、前記N1個の第1スケジューリングセルのうちの第2タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルである、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1タイプの第1スケジューリングセルは、コアセットプールインデックスが設定されていない又は1つのコアセットプールインデックス値のみを含むスケジューリングセルであり、
前記第2タイプの第1スケジューリングセルは、少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含むスケジューリングセルである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第3プリセット値及び前記第4プリセット値のうちの少なくとも1つはBであり、Bは、
=floor(Wmax*T1/M)を満たし、ただし、Wmaxは、前記端末によって監視される候補PDCCH、ブラインドデコーディング又は制御チャネルエレメントの最大数を表し、T1は、グループ内の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数を表し、Mは、前記N1個の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数を表す、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第5プリセット値及び前記第6プリセット値のうちの少なくとも1つはBであり、Bは、
=floor(Wmax*(a1*T2+a2*T3)/(a1*M1+a2*M2))を満たし、ただし、Wmaxは、前記端末によって監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの最大数を表し、T2は、前記第1サービングセルの数を表し、T3は、前記第2サービングセルの数を表し、M1は、前記第3サービングセルの数を表し、M2は、前記第4サービングセルの数を表し、a1とa2は定数である、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記目標情報はサブキャリア間隔をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項14】
端末が前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行う前記ステップは、
第1スケジューリングセルごとに、前記端末が前記第1スケジューリングセルをプリセットサブキャリア間隔の単一タイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する仮想サービングセルと仮定するステップと、
前記端末が前記仮想サービングセル及び前記端末が設定したサービングセルのうち前記第1スケジューリングセルを除く第2スケジューリングセルをプリセットグループ分け処理した後、PDCCH監視を行うステップと、を含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記プリセットサブキャリアは、
前記プリセットサブキャリアがプロトコルによって約束されるか、又はネットワーク側機器によって設定されるサブキャリア間隔であることと、
前記プリセットサブキャリア間隔が前記第1スケジューリングセルの実際のサブキャリア間隔と前記目標値に含まれる第1値との商であることと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記仮想サービングセルのタイムスロット境界、サブフレーム境界及びフレーム境界のうちの少なくとも1つは、対応する第1スケジューリングセルのタイムスロット境界、対応する第1スケジューリングセルのサブフレーム境界、対応する第1スケジューリングセルのフレーム境界、対応する第1スケジューリングセルに設定される時間領域オフセット、および対応する第1スケジューリングセルとプリセットサブキャリアの非仮想スケジューリングセルの時間領域オフセットのうちの少なくとも1つに関連付けられる、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記仮想サービングセルの1つのタイムスロットは、対応する第1スケジューリングセルによって決定される少なくとも1つのタイムスロットグループを含む請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記仮想サービングセルとプライマリーサービングセルの時間領域オフセットは、
対応する第1スケジューリングセルに設定されるプライマリーサービングセルに対する時間領域オフセットと、
対応する第1スケジューリングセルのサブキャリア間隔と、
前記仮想サービングセルのサブキャリア間隔と、のうちの少なくとも1つに関連付けられる、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記プリセットグループ分け処理は、
前記仮想スケジューリングセル及び前記第2スケジューリングセルをPDCCH監視能力タイプに従って一緒に分類し、第1PDCCH監視能力タイプに基づくセルであるP1個のスケジューリングセル及び第2PDCCH監視能力タイプに基づくセルであるQ1個のスケジューリングセルを得る(P1とQ1はいずれも正の整数)ことと、
サブキャリア間隔に従って前記P1個のスケジューリングセル及び前記Q1個のスケジューリングセルをそれぞれグループ分けすることと、を含む請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記端末が設定したサービングセルは、
前記端末が設定した全てのサービングセルのフレーム又はサブフレーム境界が整列していることと、
前記端末が設定したサービングセルのうちの全てのスケジューリングセルのフレーム又はサブフレーム境界が整列していることと、
前記N1個の第1スケジューリングセルのフレーム又はサブフレーム境界が整列していることと、のうちの少なくとも1つの条件を満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
N1個の第1スケジューリングセルを決定するための第1決定モジュールであって、前記N1個の第1スケジューリングセルは、端末が設定したサービングセルのうち、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセルである第1決定モジュールと、
前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定するための第2決定モジュールと、
前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うための監視モジュールと、を備え、
ただし、N1は正の整数であり、前記目標情報は前記目標値を含み、前記複合値は第1値と第2値を含み、前記第1値は重複しない連続したタイムスロットグループに含まれるタイムスロットの数を表し、前記第2値はプリセットサーチスペースが前記タイムスロットグループ内で設定および監視できるタイムスロットの数を表し、前記目標値は1つの前記複合値又は1つの複合値に含まれる第1値である
物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視装置。
【請求項22】
ネットワーク側機器から送信された目標指示情報に従って、前記端末が設定したサービングセルのうちの各スケジューリングセルのPDCCH監視能力タイプを決定するための第3決定モジュールをさらに備え、
前記PDCCH監視能力タイプは、前記N1個の第1スケジューリングセルを決定するためのものである、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記第1スケジューリングセルに対応する目標値は、
目標値に含まれる第1値が前記少なくとも1つの複合値に含まれる最大又は最小の第1値であることと、
前記少なくとも1つの複合値のうちの第1値がすべて同じである場合、前記目標値に含まれる第1値がいずれかの複合値に含まれる第1値であることと、
前記複合値の個数が1である場合、前記目標値が前記複合値であることと、
前記複合値の個数が1よりも大きい場合、プリセットルールに従って目標セットから前記目標値を選択することと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記目標セットは、サービングセル又はサービングセルのアクティブBWPのサーチスペース設定が第1プリセット条件を満たす場合の対応する複合値を含む、請求項21に記載の装置。
【請求項24】
プロセッサとメモリとを備え、前記メモリには、前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項1~20のいずれか1項に記載の物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視方法のステップが実現される端末。
【請求項25】
プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、請求項1~20のいずれか1項に記載の物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視方法のステップが実現される可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年12月31日に中国で出願された中国特許出願No.202111665999.8の優先権を主張し、その全ての内容は援用によりここに取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信の技術分野に属し、具体的には、PDCCHの監視方法、装置、端末及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
通信システムでは、通常、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical downlink control channel,PDCCH)の監視能力は、スロット(slot)又は複数のシンボル(symbol)に基づいて定義される。しかし、通信システムが高周波数帯域で作動する場合、サブキャリア間隔が大きくなる。そのため、X個のslotに基づくPDCCH監視能力の定義が必要となる。
【0004】
通信技術の発展に伴い、通信システムでは、端末が複数のサービングセルを設定することをサポートするようになっている。端末が複数のサービングセルを設定する場合、PDCCH監視をどのように行うかは、現在まだ議論中である。そのため、端末が複数のサービングセルを設定する場合、PDCCH監視をどのように実現するかが緊急に解決すべき問題となっている。
【発明の概要】
【0005】
本出願の実施例は、端末が複数のサービングセルを設定する場合にPDCCH監視を実現可能なPDCCHの監視方法、装置、端末及び可読記憶媒体を提供する。
【0006】
第1側面では、
端末がN1個の第1スケジューリングセルを決定するステップであって、前記N1個の第1スケジューリングセルは、前記端末が設定したサービングセルのうち、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセルであるステップと、
前記端末が、前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定するステップと、
端末が前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うステップと、を含み、
ただし、N1は正の整数であり、前記目標情報は前記目標値を含み、前記複合値は第1値と第2値を含み、前記第1値は重複しない連続したタイムスロットグループに含まれるタイムスロットの数を表し、前記第2値はプリセットサーチスペースが前記タイムスロットグループ内で設定および監視できるタイムスロットの数を表し、前記目標値は1つの前記複合値又は1つの複合値に含まれる第1値であるPDCCHの監視方法を提供する。
【0007】
第2側面では、
N1個の第1スケジューリングセルを決定するための第1決定モジュールであって、前記N1個の第1スケジューリングセルは、端末が設定したサービングセルのうち、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセルである第1決定モジュールと、
前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定するための第2決定モジュールと、
前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うための監視モジュールと、を備え、
ただし、N1は正の整数であり、前記目標情報は前記目標値を含み、前記複合値は第1値と第2値を含み、前記第1値は重複しない連続したタイムスロットグループに含まれるタイムスロットの数を表し、前記第2値はプリセットサーチスペースが前記タイムスロットグループ内で設定および監視できるタイムスロットの数を表し、前記目標値は1つの前記複合値又は1つの複合値に含まれる第1値であるPDCCHの監視装置を提供する。
【0008】
第3側面では、プロセッサとメモリとを備え、前記メモリには、前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される端末を提供する。
【0009】
第4側面では、プロセッサと、通信インタフェースとを備える端末であって、前記プロセッサは、N1個の第1スケジューリングセルを決定することであって、前記N1個の第1スケジューリングセルは、端末が設定したサービングセルのうち、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセルであること、前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定することに用いられ、通信インタフェースは、前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うことに用いられ、ただし、N1は正の整数であり、前記目標情報は前記目標値を含み、前記複合値は第1値と第2値を含み、前記第1値は重複しない連続したタイムスロットグループに含まれるタイムスロットの数を表し、前記第2値はプリセットサーチスペースが前記タイムスロットグループ内で設定および監視できるタイムスロットの数を表し、前記目標値は1つの前記複合値又は1つの複合値に含まれる第1値である端末を提供する。
【0010】
第5側面では、プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される可読記憶媒体を提供する。
【0011】
第6側面では、プロセッサと、前記プロセッサに結合された通信インタフェースとを備え、前記プロセッサはプログラム又はコマンドを実行して第1側面に記載の方法のステップを実現するためのものであるチップを提供する。
【0012】
第7側面では、記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで第1側面に記載の方法のステップが実現されるコンピュータプログラム/プログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本出願の実施例では、前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定し、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有する第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うことにより、端末が複数のサービングセルを設定する場合に、PDCCH監視を実現することができる。同時に、端末が少なくとも2つの複合値をサポートする場合に、異なる第1スケジューリングセルに対して異なる目標値が存在し得るので、PDCCH監視の柔軟性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本出願の実施例が適用可能なネットワークシステムの構造図である。
図2】本出願の実施例で提供されるPDCCHの監視方法のフローチャートである。
図3】本出願の実施例で提供されるPDCCHの監視装置のブロック図である。
図4】本出願の実施例で提供される通信機器の構造図である。
図5】本出願の実施例で提供される端末の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に説明する。当然ながら、説明される実施例は本出願の全ての実施例ではなく、その一部である。本出願における実施例に基づいて当業者によって得られた他の実施例は、全て本願の保護範囲に属するものとする。
【0016】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、類似する対象を区別するためのものであり、特定の順序又は順番を説明するためのものではない。このように使用される用語は、本出願の実施例が本明細書に図示または記載されたそれらの順序以外の順序で実施できるように、適切な場合に交換可能であり、また、「第1」、「第2」により区別される対象は通常同種類のものであり、対象の個数が限定されず、例えば第1対象は1つであっても複数であってもよいことを理解されたい。また、明細書及び特許請求の範囲において、「及び/又は」は、接続対象の少なくとも1つを示し、「/」という記号は、一般的に、前後に関連している対象が「又は」という関係であることを表す。
【0017】
指摘すべきこととして、本出願の実施例で説明される技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution,LTE)/LTEの進化型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、他の無線通信システム、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency Division Multiple Access,SC-FDMA)及びその他のシステムに用いることもできる。本出願の実施例における「システム」と「ネットワーク」という用語は、多くの場合、交換可能に使用され、説明される技術は、上述したシステム及び無線技術だけでなく、他のシステム及び無線技術にも使用され得る。以下では、例示するために新しい無線(New Radio,NR)システムについて説明し、また、以下の説明の大部分において、NRという用語が使用されるが、これらの技術は、NRシステム以外にも適用可能であり、例えば第6世代(6th Generation,6G)通信システムに適用可能である。
【0018】
図1には、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図が示されている。無線通信システムは、端末11及びネットワーク側機器12を備える。端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルピーシー(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、拡張現実(augmented reality,AR)/仮想現実(virtual reality,VR)機器、ロボット、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、車載機器(Vehicle User Equipment,VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment,PUE)、スマートホーム(冷蔵庫、テレビ、洗濯機又は家具などのような無線通信機能を有するホーム機器)、ゲーム機、パソコン(personal computer,PC)、現金自動預払機又はキオスク等の端末側機器であってもよい。ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、スマートブレスレット、スマートイヤホン、スマートグラス、スマートアクセサリー(スマートバングル、スマートチェーンブレスレット、スマート指輪、スマートネックレス、スマート足輪、スマートアンクレット等)、スマートリストバンド、スマート服装等を含む。なお、本出願の実施例では、端末11の具体的なタイプが限定されない。ネットワーク側機器12は、アクセスネットワーク機器又はコアネットワーク機器を含んでもよく、アクセスネットワーク機器12は、無線アクセスネットワーク機器、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)、無線アクセスネットワーク機能又は無線アクセスネットワークユニットとも呼ばれる。アクセスネットワーク機器12は、基地局、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks,WLAN)アクセスポイント又はWiFiノード等を含んでもよく、基地局は、ノードB、進化型ノードB(eNB)、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、ホームBノード、ホーム進化型Bノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は上記の分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同様な技術的効果を達成できれば、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。なお、本出願の実施例では、NRシステムにおける基地局のみを例として説明するが、基地局の具体的なタイプが限定されない。
【0019】
理解しやすいように、以下に、本出願の実施例に関連する内容を説明する。
【0020】
一、PDCCH監視能力の第1定義
PDCCHの監視能力は、必須(Mandatory)能力及びオプション(Optional)能力に分けられる。
【0021】
まず、シグナリングではない場合の必須能力(Mandatory without capability signaling)は、次のとおりである。
制御リソースセット(Control resource set,Coreset):各セル(Cell)の各帯域幅部分(Bandwidth Part,BWP)では、Coreset 0をベースとして1つの追加のCoresetを設定できる。追加のCoresetは、以下を満たす。
周波数範囲(Frequency range,FR)1について:周波数領域は、6つのリソースブロック(Resource Block,RB)のビットマップ(bitmap)に基づいて設定され、時間領域幅は、1~3つのシンボルの設定をサポートできる;FR 2について:タイプ(Type)0/0A/2の共通サーチスペース(Common search space,CSS)及び非専用無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)で設定されたType 1のCSSの場合、周波数領域は6つのRBのbitmapに基づいて設定され、時間領域幅は、1~3つのシンボルの設定をサポートできる;専用RRCで設定されたType 1とType 3のCSS及びユーザ機器専用サーチスペース(UE-specific search space,USS)の場合、周波数領域は6つのRBのbitmapに基づいて設定され、時間領域幅は、1~2つのシンボルの設定をサポートできる;リソースエレメントグループ(Resource Element Group,REG)バンドルサイズ(bundle size):2/3/6;インターリーブおよび非インターリーブCCEからREGへのマッピング(Interleaved and non-interleaved CCE to REG mapping);プリコーダ粒度サイズ(precoder granularity size)をREG bundle sizeに設定することをサポートする;専用復調参照信号(Dedicated demodulation reference signals,DM-RS)スクランブリングをサポートする;1つ又は複数の伝送設定インジケーター(Transmission Configuration Indicator,TCI)状態(states)の設定をサポートする。
【0022】
CSSとUSSでのユニキャスト(unicast)PDCCH伝送は、以下を満たす。アグリゲーションレベル(Aggregation Level,AL)は1、2、4、8又は16である;スケジューリングされたセカンダリセル(Secondary Cell,Scell)の場合、各BWPの各slotには、最大3つのサーチスペース(Search Space,SS)セット(sets)があり、また、この制限は、SSドロッピング(dropping)を行う前のものである;専用RRCで設定されたType 1とType 3のCSS及びUSSの場合、モニタリング機会(Monitoring occasions)は、1つのslotの前の3つのシンボルにある;Type0/0A/2のCSS(Type0/0A/2-PDCCH CSS set)及び非専用RRCで設定されたType 1のCSSの場合、Monitoring occasionsは、1つのslotの任意の1つのシンボルかつ1つのslotのシングルスパン(single span)内にあってもよく、single spanは、3つの連続した直交周波数分割多重(Orthogonal frequency division multiplex,OFDM)シンボルとして理解されてもよい;
監視をサポートするダウンリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)のフォーマットは、0_0、0_1、1_0及び1_1を含む;
周波数分割複信(Frequency Division Duplex,FDD)システムの場合、スケジューリングされたコンポーネントキャリア(Component Carrier,CC)ごとに、各slotは、1つのスケジューリングダウンリンク(Downlink,DL)unicastで伝送されたDCI及び1つのスケジューリングアップリンク(Uplink,UL)unicastで伝送されたDCIのみを処理する;
時分割複信(Time Division Duplex,TDD)システムの場合、スケジューリングされたCCごとに、各slotは、1つのスケジューリングDL unicastで伝送されたDCI及び2つのスケジューリングUL unicastで伝送されたDCIのみを処理する。
【0023】
次に、シグナリングの場合の必須能力(Mandatory with capability signaling)は、次のとおりである。
FR2におけるCoresetは以下を満たす。専用RRCで設定されたType 1とType 3のCSS及びUSSの場合、周波数領域は6つのRBのbitmapに基づいて設定され、時間領域幅は3つのシンボルの設定をサポートできる。
【0024】
最後に、Optional能力は、次のとおりである。
単一のPDCCHモニタリング機会(pdcchMonitoringSingleOccasion)は以下を満たす。FR1の場合、UEが、1つの15KHzのslotの任意の3つの連続したシンボルでのセル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier,C-RNTI)及び設定スケジューリング無線ネットワーク一時識別子(Configured Scheduling RNTI,CS-RNTI)によってスクランブリングされたPDCCHの受信をサポートするように指示する;
任意のPDCCHモニタリング機会(pdcch-MonitoringAnyOccasions)は以下を満たす。DCIなしのギャップ(withoutDCI-gap)の場合、専用RRCで設定されたType 1とType 3のCSS及びUSSでは、Monitoring occasionsは、1つのslotの任意の1つのシンボルにあり、ブラインドデコーディング(Blind decoding,BD)バジェット(budget)の制限を満たす;DCIギャップ(withDCI-gap)の場合、専用RRCで設定されたType 1とType 3のCSS及びUSSでは、Monitroing occasionsは1つのslotの任意の1つのシンボルにあるが、任意の2つのC-RNTI、変調およびコーディングスキーム(Modulation and coding scheme,MCS)-C-RNTI、又はCS-RNTIによってスクランブリングされた連続したPDCCHの間は、gapの制限及びBD budgetの制限を満たす必要があり、ここで、gapの制限は、15KHzの2つのシンボル(symbols)、30KHzの4つのシンボル、30KHz又はネットワークコアプロトコル(Network Core Protocol,NCP)の7つのシンボル、120KHzの14つのシンボルを含む。
【0025】
PDCCHは、スパンギャップのあるあらゆる状況を監視し(pdcch-MonitoringAnyOccasionsWithSpanGap)、すべてのSSのMonitoring occasionで設定されたUEによって報告された(X,Y)値に基づいてスパンパターン(span pattern)を決定し、ここで、各slotのspan patternは同じであり、Span patternの1つ目のspanの開始位置は、いずれかのslotの1つ目のmonitoring occassionの位置であり、spanの長さはmax{X1,Y1}であり、最後のspanの長さはより短い場合があり、次のspanの開始位置は、前のspanに含まれていないmonitoring occasionの1つ目の位置であり、ただし、X1は、全てのCORESET持続時間の最大値(maximum value of all CORESET durations)を表し、Y1は、端末によって報告されるすべての候補Y値のうちの最小値(minimum value of Y in the UE reported candidate value)を表す;
span patternが少なくとも1つの報告(reporting)された(X,Y)制限を満たすか否かを確認する。
【0026】
二、PDCCH監視能力の第2定義
以下に示すように、すべてのPDCCH監視能力はoptional能力である。
【0027】
PDCCH監視(pdcch-Monitoring)は、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical downlink shared channel,PDSCH)処理タイプ(Per PDSCH processing type)、及びサブキャリア間隔(subcarrier space)ごとに、サポートされるspanの値を報告でき、各spanでは対応するBD/CCE制限を満たす。
混合PDCCH監視(pdcch-MonitoringMixed)は、異なるサービングセル(serving cell)が異なるPDCCH監視能力(pdcch monitoring capability)設定を持つことをサポートする。
キャリアアグリゲーションPDCCH監視(pdcch-MonitoringCA)では、端末がPDCCH監視を報告し(UE report pdcch-Monitoring)、per span BD and CCE制限を行う際のmonitoring cellsの最大数を設定し、同時に、サポートされるスパンアレンジメント(span arrangement)が整列(aligned)するか否かを指示する。
【0028】
三、端末の混合PDCCH監視能力処理
NR Rel-16は、次の2つのセルタイプがある。
Cell Type 1(FR1/FR2):slotに基づくPDCCH監視能力に設定される。
Cell Type 2(FR1 only):spanに基づくPDCCH監視能力に設定される。
【0029】
NR Rel-16 UEsは、以下の設定ケース(case)が発生する場合がある。
Case 1:設定されたすべてのスケジューリングセルはcell Type 1に属する。
Case 2:設定されたすべてのスケジューリングセルはcell Type 2に属する。
Case 3:少なくとも1つのスケジューリングセルはCell Type 1に属し、少なくとも1つのスケジューリングセルはCell Type 2に属する。
【0030】
最大処理能力パラメータについては、UEは、サポートされるcaseごとに個別に報告する。同時に、Caseごとに、全てのセルを異なるPDCCH処理能力に応じてグループ分けし、最大処理能力パラメータを個別に報告する。
【0031】
二、PDCCH監視能力の第2定義
UEは、480K/960KHzのセル又はBWP上で(Xs,Ys)のマルチタイムスロットに基づくPDCCH監視能力をサポートする。タイムスロットグループはXs個のタイムスロットを含み、各タイムスロットグループは重複せず、連続している。Ys個のslotは、タイムスロットグループ内にあり、各タイムスロットグループにおけるYs個のslotの位置は同じである。上位層シグナリングによって提供されるPDCCHタイプ1のCSSセット(Type1-PDCCH CSS set provided by dedicated higher layer signaling)、PDCCHタイプ1のCSSセット(Type3-PDCCH CSS sets,and USS sets)の場合、これらのmonitor occasionは、タイムスロットグループにおけるYs個のslot内に制限される。Type0/0A/2-PDCCH CSS set及びシステム情報ブロック(System Information Block,SIB)1によって提供されるPDCCHタイプ1のCSSセット(Type1-PDCCH CSS set provided in SIB1)の場合、これらのmonitor occasionは、タイムスロットグループの任意のslotにあってもよい。
【0032】
各slotの監視できるsymbol位置について:Y>1(480KHz and 960KHz)の場合、必須能力は、UEが前の3つのsymbolのみを監視する必要があることである。Y=1(960KHz)の場合、必須能力は、UEの1つのslot内のspanが(7,3)制限を満たすことである。Y=1(480KHz)の場合、必須能力は、UEの1つのslot内のspanが(4,3)及び(7,3)制限を満たし、また、1つのslot内のspanの最大数が2であることである。
【0033】
BD/CCEの制限について、すべてのサーチスペースをタイムスロットグループの粒度で定義する。
【0034】
Xs及びYsの値について:サブキャリア間隔(Subcarrier Spacing,SCS)が480KHzである場合、(4,1)がmandatory値であり、(4,2)がoptional値である。SCSが960KHzである場合、(8,1)がmandatory値であり、(8,4)、(4,2)及び(4,1)がoptional値である。
【0035】
以下に、図面を参照しがなら、いくつかの実施例及びその適用場面により本出願の実施例で提供されるPDCCHの監視方法を詳しく説明する。
【0036】
図2を参照し、本出願の実施例で提供されるPDCCHの監視方法は、
端末がN1個の第1スケジューリングセルを決定するステップ201であって、前記N1個の第1スケジューリングセルは、前記端末が設定したサービングセルのうち、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセルであるステップ201と、
前記端末が、前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定するステップ202と、
端末が前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うステップ203と、を含み、
ただし、N1は正の整数であり、前記目標情報は前記目標値を含み、前記複合値は第1値と第2値を含み、前記第1値は重複しない連続したタイムスロットグループに含まれるタイムスロットの数を表し、前記第2値はプリセットサーチスペースが前記タイムスロットグループ内で設定および監視できるタイムスロットの数を表し、前記目標値は1つの前記複合値又は1つの複合値に含まれる第1値である。
【0037】
本出願の実施例では、端末が設定したサービングセルは、複数のサービングセルを含み、該複数のサービングセルのうちの少なくとも一部のサービングセルは、スケジューリングセルであってもよく、例えば端末が設定したサービングセルは、複数のサービングセルを含み、計N個のスケジューリングセルを含み、Nは正の整数であり、該N個のスケジューリングセルは、端末が設定した全てのサービングセルをスケジューリングできる。スケジューリングセルは、セルフスケジューリング及び/又はクロスキャリアスケジューリングを行うことができ、セルフスケジューリングは、セルAがセルAをスケジューリングすることとして理解することができ、クロスキャリアスケジューリングは、セルAがセルBをスケジューリングすることとして理解することができる。
【0038】
上記のN個のスケジューリングセルは、N1個の第1スケジューリングセルを含んでもよく、N2個の第2スケジューリングセルをさらに含んでもよく、該第2スケジューリングセルは、前記端末が設定したサービングセルのうち前記第1スケジューリングセルを除くスケジューリングセルであり、例えば、単一タイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセル及びシンボルレベルスパンに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセルを含んでもよい。
【0039】
任意に、端末によってサポートされるタイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力に関連するパラメータは、端末によって報告又は事前定義されてもよく、該タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力に関連するパラメータは、上記の少なくとも1つの複合値を含む。ここで、第1値をXs、第2値をYsと表すことができ、この場合、複合値は、(Xs,Ys)と表すことができる。
【0040】
端末は、N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースに従って、サポートされる少なくとも1つの複合値から第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を選択することができ、ここで、異なる第1スケジューリングセルに対応する目標値は同じであってもよく、異なってもよく、また、一部の第1スケジューリングセルに対応する目標値が同じであってもよい。該目標値は、第1値のみを含んでもよく、第1値と第2値を含んでもよく、決定された目標値に含まれる第1値をXs0、決定された目標値に含まれる第2値をYs0と表すことができ、この場合、目標値は、Xs0又は(Xs0,Ys0)と表すことができる。
【0041】
第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定した後、第1スケジューリングセルに対応する目標値に基づいて、該スケジューリングセルのPDCCH監視を行うことができる。
【0042】
本出願の実施例では、前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定し、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有する第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うことにより、端末が複数のサービングセルを設定する場合に、PDCCH監視を実現することができる。同時に、端末が少なくとも2つの複合値をサポートする場合に、異なる第1スケジューリングセルに対して異なる目標値が存在し得るので、PDCCH監視の柔軟性を向上させることができる。
【0043】
任意に、いくつかの実施例では、端末がN1個の第1スケジューリングセルを決定する前記ステップの前に、前記方法は、
端末が、ネットワーク側機器から送信された目標指示情報に従って、前記端末が設定したサービングセルのうちの各スケジューリングセルのPDCCH監視能力タイプを決定するステップをさらに含み、
前記PDCCH監視能力タイプは、前記N1個の第1スケジューリングセルを決定するためのものである。
【0044】
ネットワーク側機器は、目標指示情報により、各スケジューリングセルのPDCCH監視能力タイプを暗黙的または明示的に指示できると理解されたい。例えば、いくつかの実施例では、前記目標指示情報は、
前記端末が設定した各サービングセルのPDCCH監視能力と、
前記端末が設定した各サービングセルのサブキャリア間隔と、
前記端末が設定した各サービングセルのアクティブ帯域幅部分BWP上のPDCCH監視能力と、
前記端末が設定した各サービングセルのアクティブBWP上のサブキャリア間隔と、のうちの少なくとも1つを指示するために使用され得る。
【0045】
本出願の実施例では、目標指示情報が、端末が設定した各サービングセルのPDCCH監視能力又は前記端末が設定した各サービングセルのアクティブ帯域幅部分BWP上のPDCCH監視能力を指示する場合、具体的には、PDCCH監視能力の指示情報により指示することができ、例えばある能力指示値によりタイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を指示し、別の能力指示値により単一タイムスロットに基づくPDCCH監視能力を指示することができる。目標指示情報に何の能力指示値も含まれていない場合、デフォルトで特定のPDCCH監視能力、例えば単一タイムスロットに基づくPDCCH監視能力である。目標指示情報が、端末が設定した各サービングセルのサブキャリア間隔又は前記端末が設定した各サービングセルのアクティブBWP上のサブキャリア間隔を指示する場合、端末は、サブキャリア間隔とPDCCH監視能力との対応関係に基づいて各サービングセルのPDCCH監視能力を決定することができる。例えば、端末が、480K/960KのサービングセルのアクティブBWP上で実行又は作動する場合、デフォルトでマルチタイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力である。
【0046】
任意に、いくつかの実施例では、前記第1スケジューリングセルに対応する目標値は、
目標値に含まれる第1値が前記少なくとも1つの複合値に含まれる最大又は最小の第1値であることと、
前記少なくとも1つの複合値のうちの第1値がすべて同じである場合、前記目標値に含まれる第1値がいずれかの複合値に含まれる第1値であることと、
前記複合値の個数が1である場合、前記目標値が前記複合値であることと、
前記複合値の個数が1よりも大きい場合、プリセットルールに従って目標セットから前記目標値を選択することと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記目標セットは、サービングセル又はサービングセルのアクティブBWPのサーチスペース設定が第1プリセット条件を満たす場合の対応する複合値を含む。
【0047】
本出願の実施例では、端末によってサポートされる複数の(Xs,Ys)値のXsが同じである場合、Xs0は該Xs値である。端末が複数の(Xs,Ys)値をサポートする場合、第1条件に基づいて目標セットを決定することができ、該目標セットにおける複合値に基づいて決定されたタイムスロットグループは、全てサーチが第1プリセット条件を満たすようにすることができ、即ち、上記の目標セットは、端末によってサポートされる複数の複合値のうち、サーチが第1プリセット条件を満たすことができる全ての複合値として理解できる。
【0048】
任意に、いくつかの実施例では、前記プリセットルールは、
前記目標セットに含まれる最大の第1値を前記目標値の第1値として選択するルール1と、
前記目標セットのうち目標対象に関連する最大の第1値を前記目標値の第1値として選択し、前記目標対象がブラインドデコーディング及び制御チャネルエレメントのうちの少なくとも1つを含むルール2と、
前記目標セットのうちの最大の第1値に対応するL1個の複合値を決定し、前記L1個の複合値から第2値が最小である複合値を前記目標値として選択するルール3と、
前記目標セットのうち目標対象に関連する最大の第1値に対応するL2個の複合値を決定し、前記L2個の複合値から第2値が最小である複合値を前記目標値として選択するルール4と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
本出願の実施例では、ルール1及びルール2は、目標値がXs0であると理解でき、ルール3及びルール4は、目標値が複合値であると理解できる。
【0050】
任意に、ルール3は、まず目標セットからXsが最大の(Xs,Ys)を選択して第1中間セットを得てから、第1中間セットからYxが最小の(Xs,Ys)を選択して(Xs0,Ys0)として決定すると理解できる。第1中間セットには、L1個の複合値が含まれ、また、L1個の複合値の各々の第1値はすべて最大のXsである。
【0051】
任意に、ルール4は、まず目標セットから目標対象に関連する最大の第1値に対応する複合値(Xs,Ys)を選択して第2中間セットを得てから、第2中間セットからYxが最小の(Xs,Ys)を選択して(Xs0,Ys0)として決定すると理解できる。第2中間セットには、L2個の複合値が含まれ、また、L2個の複合値の各々の第1値はすべて最大のXsである。
【0052】
任意に、いくつかの実施例では、前記端末が前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行う監視ルールは、
前記端末が各第1スケジューリングセルにおいて前記第1スケジューリングセルに対応する目標対象制限に従ってPDCCH監視を行うことと、
前記目標情報に従って前記N1個の第1スケジューリングセルを各グループが総目標対象制限を満たすようにグループ分けし、総目標対象制限下でPDCCH監視を行うことと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記目標対象はブラインドデコーディング及び制御チャネルエレメントのうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
任意に、上記の総目標対象制限は、M又はa1*M1+a2*M2が対応するセル容量パラメータよりも大きい場合に行われ、前記セル容量パラメータNcellcapは、端末が設定したサービングセルに対応するPDCCH監視能力タイプの組合せに関連し、前記M1は、CoresetPoolIndexが設定されていない又はCoresetPoolIndexが設定されるが1つのインデックス値のみを含むスケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数であり、M2は、CoresetPoolIndexが設定され且つ複数のインデックス値を含むスケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数であり、a1およびa2は、プロトコルによって事前定義されるか、UEによって報告されるか、又は基地局によって設定される値である。
【0054】
任意に、前記第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルごとに、前記第1スケジューリングセルに対応する目標対象制限は、
第1スケジューリングセルにコアセットプールインデックス(CoresetPoolIndex)が設定されていない又は第1スケジューリングセルが1つのコアセットプールインデックス値のみを含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH(PDCCH candidate)又はブラインドデコーディングの数が第1プリセット値を超えることを望まない制限条件1と、
第1スケジューリングセルにコアセットプールインデックスが設定されていない又は第1スケジューリングセルが1つのコアセットプールインデックス値のみを含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第2プリセット値を超えることを望まない制限条件2と、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される同じコアセットプールインデックスに対応する候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第1プリセット値を超えることを望まない制限条件3と、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される同じコアセットプールインデックスに対応する非重複の制御チャネルエレメントの数が第2プリセット値を超えることを望まない制限条件4と、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が前記第1プリセット値のR倍を超えることを望まない(Rは正の整数)制限条件5と、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が前記第2プリセット値のR倍を超えることを望まず、且つ前記第1スケジューリングセルに設定されるコアセットプールインデックスが少なくとも2つのインデックス値を含む制限条件6と、のうちの少なくとも1つを含み、
前記目標タイムスロットグループは前記第1スケジューリングセルのアクティブBWP上にXs0個のタイムスロットを含むいずれかのタイムスロットグループであり、前記Xs0は前記目標値に含まれる第1値である。
【0055】
本出願の実施例では、上記の制限条件1及び制限条件2は、スケジューリングされるサービングセルごとに、端末が、スケジューリングセルのアクティブBWP上のXs0個のタイムスロットを含むそれぞれのタイムスロットグループ上でBmaX個のPDCCH candidate/BD又はCmaX個の非重複のCCEを監視することを望まず、前記スケジューリングセルにCoresetPoolIndexが設定されていない又はCoresetPoolIndexが設定されるが1つのインデックス値のみを含むと理解でき、ここで、Bmaxは上記の第1プリセット値であり、Cmaxは上記の第2プリセット値である。
【0056】
上記の制限条件3及び制限条件4は、スケジューリングされるサービングセルごとに、端末が、スケジューリングセルのアクティブBWPにおいて同じCoresetPoolIndexを有するCoreset及びXs0個のタイムスロットを含むそれぞれのタイムスロットグループ上でBmaX個のPDCCH candidate/BD又はCmaX個の非重複のCCEを監視することを望まず、前記スケジューリングセルにはCoresetPoolIndexが設定され、かつ複数のインデックス値が含まれると理解できる。
【0057】
上記の制限条件5及び制限条件6は、スケジューリングされるサービングセルごとに、端末が、スケジューリングセルのアクティブBWP上のXs0個のタイムスロットを含むそれぞれのタイムスロットグループ上でR*BmaX個のPDCCH candidate/BD又はR*CmaX個の非重複のCCEを監視することを望まず、前記スケジューリングセルにはCoresetPoolIndexが設定され、かつ複数のインデックス値が含まれると理解でき、前記Rは、プロトコルによって事前定義されるか、UEによって報告されるか、又は基地局によって設定される値である。
【0058】
任意に、前記総目標対象制限は、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第3プリセット値を超えることを望まない制限条件7と、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第4プリセット値を超えることを望まない制限条件8と、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第5プリセット値を超えることを望まない制限条件9と、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第6プリセット値を超えることを望まない制限条件10と、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイムスロットグループは、いずれかのグループ内の全ての第1スケジューリングセルのアクティブBWP上にXs0個のタイムスロットを含むタイムスロットグループであり、前記Xs0は前記目標値に含まれる第1値であり、前記第3プリセット値及び第4プリセット値は、グループ内の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数と前記N1個の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数に基づいて決定され、前記第5プリセット値及び第6プリセット値は、第1サービングセルの数、第2サービングセルの数、第3サービングセルの数および第4サービングセルの数に基づいて決定され、前記第1サービングセルはグループ内の第1タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第2サービングセルはグループ内の第2タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第3サービングセルは、前記N1個の第1スケジューリングセルのうちの第1タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第4サービングセルは、前記N1個の第1スケジューリングセルのうちの第2タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルである。
【0059】
なお、本出願の実施例では、スケジューリングセルのグループ分けの方式は、実際の需要に応じて設定することができ、例えば、いくつかの実施例では、目標情報に従ってグループ分けすることができ、
SCS μ及び(Xs0,Ys0)が全て同じであるセルを1つのグループに分けることと、
SCS μ及びXs0が全て同じであるセルを1つのグループに分けることと、
SCS μ及びXs0がμ/Xs0又はXs0/μが同じであることを満たすセルを1つのグループに分けることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0060】
本出願の実施例では、上記のSCSは、セルキャリアのSCS又はアクティブBWPのSCSであってもよいと理解されたい。
【0061】
任意に、前記第1タイプの第1スケジューリングセルは、コアセットプールインデックスが設定されていない又は1つのコアセットプールインデックス値のみを含むスケジューリングセルであり、
前記第2タイプの第1スケジューリングセルは、少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含むスケジューリングセルである。
【0062】
任意に、前記第3プリセット値及び前記第4プリセット値のうちの少なくとも1つはBであり、Bは、
=floor(Wmax*T1/M)を満たし、ただし、Wmaxは、前記端末によって監視される候補PDCCH、ブラインドデコーディング又は制御チャネルエレメントの最大数を表し、T1は、グループ内の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数を表し、Mは、前記N1個の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数を表す。
【0063】
任意に、前記第5プリセット値及び前記第6プリセット値のうちの少なくとも1つはBであり、Bは、
=floor(Wmax*(a1*T2+a2*T3)/(a1*M1+a2*M2))を満たし、ただし、Wmaxは、前記端末によって監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの最大数を表し、T2は、前記第1サービングセルの数を表し、T3は、前記第2サービングセルの数を表し、M1は、前記第3サービングセルの数を表し、M2は、前記第4サービングセルの数を表し、a1とa2は定数である。
【0064】
本出願の実施例では、上記の制限条件7及び8は、端末が、該グループ内の全てのスケジューリングセルのアクティブBWP上のXs0個のタイムスロットを含むそれぞれのタイムスロットグループ上でBtotal=floor(Ncellcap*Bmax*T1/M)個を超えるPDCCH candidate/BD又はCtotal=floor(Ncellcap*Cmax*T1/M)個を超える非重複のCCEを監視することを望まないと理解でき、ただし、T1は該グループ内のスケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの総数である。
【0065】
上記の条件9及び条件10は、端末が、該グループ内の全てのスケジューリングセルのアクティブBWP上のXs0個のタイムスロットを含むそれぞれのタイムスロットグループ上でBtotal=floor(Ncellcap*Bmax*(a1*T2+a2*T3)/ (a1*M1+a2*M2))個を超えるPDCCH candidate/BD又はCtotal=floor(Ncellcap*Cmax*(a1*T2+a2*T3)/ (a1*M1+a2*M2))個を超える非重複のCCEを監視することを望まないと理解できる。
【0066】
任意に、いくつかの実施例では、前記目標情報はサブキャリア間隔をさらに含む。
【0067】
任意に、端末が前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行う前記ステップは、
第1スケジューリングセルごとに、前記端末が前記第1スケジューリングセルをプリセットサブキャリア間隔の単一タイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する仮想サービングセルと仮定するステップと、
前記端末が前記仮想サービングセル及び前記端末が設定したサービングセルのうち前記第1スケジューリングセルを除く第2スケジューリングセルをプリセットグループ分け処理した後、PDCCH監視を行うステップと、を含む。
【0068】
本出願の実施例では、各セルのSCS及び/又は目標値に従って、SCSがμであり、マルチタイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する各サービングセルを、SCSがμ’であり、単一タイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する仮想サービングセルに等価化し、計N1’個の仮想スケジューリングセルを得、その後、N1’個の仮想スケジューリングセルを第2スケジューリングセルとともにプリセットグループ分け処理し、PDCCH監視を行うことができる。ここで、第2スケジューリングセルは、単一タイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセルとして理解することもでき、μ’は、上記のプリセットサブキャリア間隔として理解できる。
【0069】
任意に、いくつかの実施例では、前記プリセットサブキャリアは、
前記プリセットサブキャリアがプロトコルによって約束されるか、又はネットワーク側機器によって設定されるサブキャリア間隔であることと、
前記プリセットサブキャリア間隔が前記第1スケジューリングセルの実際のサブキャリア間隔と前記目標値に含まれる第1値との商であることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0070】
任意に、前記仮想サービングセルのタイムスロット境界、サブフレーム境界及びフレーム境界のうちの少なくとも1つは、対応する第1スケジューリングセルのタイムスロット境界、対応する第1スケジューリングセルのサブフレーム境界、対応する第1スケジューリングセルのフレーム境界、対応する第1スケジューリングセルに設定される時間領域オフセット、および対応する第1スケジューリングセルとプリセットサブキャリアの非仮想スケジューリングセルの時間領域オフセットのうちの少なくとも1つに関連付けられる。
【0071】
任意に、前記仮想サービングセルの1つのタイムスロットは、対応する第1スケジューリングセルによって決定される少なくとも1つのタイムスロットグループを含む。
【0072】
任意に、前記仮想サービングセルとプライマリーサービングセルの時間領域オフセットは、
対応する第1スケジューリングセルに設定されるプライマリーサービングセルに対する時間領域オフセットと、
対応する第1スケジューリングセルのサブキャリア間隔と、
前記仮想サービングセルのサブキャリア間隔と、のうちの少なくとも1つに関連付けられる。
【0073】
任意に、前記プリセットグループ分け処理は、
前記仮想スケジューリングセル及び前記第2スケジューリングセルをPDCCH監視能力タイプに従って一緒に分類し、第1PDCCH監視能力タイプに基づくセルであるP1個のスケジューリングセル及び第2PDCCH監視能力タイプに基づくセルであるQ1個のスケジューリングセルを得る(P1とQ1はいずれも正の整数)ことと、
サブキャリア間隔に従って前記P1個のスケジューリングセル及び前記Q1個のスケジューリングセルをそれぞれグループ分けすることと、を含む。
【0074】
本出願の実施例では、スケジューリングセルをSCSに従ってグループ分けした後に、各グループにおいて総BD/CCE制限を満たすことができ、総BD/CCE制限下でPDCCH監視を行うことができる。ここで、該総BD/CCE制限は、P/a1*P11+a2*P12又はQ/a1*Q11+a2*Q12が対応するセル容量パラメータよりも大きい場合に行われ、前記セル容量パラメータNcellcapは、N1個の仮想スケジューリングセルの等価化したPDCCH監視能力タイプによる組合せ状況及びN~N1個のスケジューリングセルのPDCCH監視能力タイプによる組合せ状況に関連する。
【0075】
任意に、PはP1個のスケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数であり、QはQ1個のスケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数であり、P11及びQ11は、グループ内にCoresetPoolIndexが設定されていない又はCoresetPoolIndexが設定されるが1つのインデックス値のみを含むスケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数であり、P12及びQ12はCoresetPoolIndexが設定され且つ複数のインデックス値を含むスケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数である。
【0076】
なお、本出願の実施例では、上記のアクティブBWPは、アクティブ状態でのサービングセルのアクティブBWP又は非アクティブ状態でのサービングセルに設定される第1アクティブBWPであり、上記のSCSはセルキャリア、アクティブ状態でのサービングセルのアクティブBWP又は非アクティブ状態でのサービングセルに設定される第1アクティブBWPのSCSである。
【0077】
任意に、いくつかの実施例では、前記端末が設定したサービングセルは、
前記端末が設定した全てのサービングセルのフレーム又はサブフレーム境界が整列していることと、
前記端末が設定したサービングセルのうちの全てのスケジューリングセルのフレーム又はサブフレーム境界が整列していることと、
前記N1個の第1スケジューリングセルのフレーム又はサブフレーム境界が整列していることと、のうちの少なくとも1つの条件を満たす。
【0078】
本出願をよりよく理解するために、以下に、いくつかの例により詳しく説明する。
【0079】
実施例1
UEによって報告されるPDCCH監視能力情報は、以下を含む。
480KHzのマルチタイムスロットPDCCH監視能力の場合、(Xs,Ys)=(4,1),(4,2)をサポートする。
960KHzのマルチタイムスロットPDCCH監視能力の場合、(Xs,Ys)=(8,1),(8,4),(4,2),(4,1)をサポートする。
【0080】
UEは、6つのサービングセルを設定し、そのうち、
Cell#0はプライマリーサービングセル(Primary cell,Pcell)であり、そのアクティブBWPのSCSは120KHzであり、セルフスケジューリングを行い、タイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する。
Cell#1はScellであり、そのアクティブBWPのSCSは480KHzであり、Pcellによってクロスキャリアスケジューリングされる。
Cell#2はScellであり、そのアクティブBWPのSCSは480KHzであり、セルフスケジューリングを行い、マルチタイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する。
Cell#3はScellであり、そのアクティブBWPのSCSは960KHzであり、セルフスケジューリングを行い、マルチタイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する。
Cell#4はScellであり、そのアクティブBWPのSCSは960KHzであり、セルフスケジューリングを行い、マルチタイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する。
Cell#5はScellであり、そのアクティブBWPのSCSは960KHzであり、Cell#4によってクロスキャリアスケジューリングされる。
この際に、N=4であり、N個のスケジューリングセルは、Cell#0,2,3,4を含み、N1=3であり、N1個のスケジューリングセルは、Cell#2,3,4を含み、M=4であり、M個のサービングセルは、Cell#2,3,4,5を含む。
【0081】
N1個のスケジューリングセル上のサーチスペース設定に基づいて決定される第1条件を満たす(Xs,Ys)値は、以下を含む。
Cell#2:(4,1),(4,2);
Cell#3:(8,1),(8,4),(4,1),(4,2);
Cell#4:(4,2)。
【0082】
Xsは最大値を取り、Ysは最小値を取ると、Xs0及び/又はYs0が得られ、即ち、
Cell#2:(4,1);
Cell#3:(8,1);
Cell#4:(4,2)。
【0083】
Cell#2、Cell#3及びCell#4上において、端末は、それぞれ決定された(Xs0,Ys0)に対応するBD/CCE制限を満たす。
【0084】
まず、PDCCH監視能力タイプに従ってスケジューリングセルを分類し、即ち、Cell#0を第1類、Cell#2,3,4を第2類に分類する。
【0085】
タイムスロットとマルチタイムスロットが混在する場面では、マルチタイムスロットに基づくPDCCH監視能力に対応するセル容量パラメータは2である。M=4>2であるため、スケジューリングセルを各グループが総BD/CCE制限に従うようにグループ分けする必要がある。例えば、SCSと(Xs0,Ys0)が同じであると、1つのグループにし、Cell#2,3及び4がそれぞれ1つのグループになる。Cell#4のグループでは、T1=2である。
【0086】
実施例2
UEによって報告されるPDCCH監視能力情報は、以下を含む。
480KHzのマルチタイムスロットPDCCH監視能力の場合、(Xs,Ys)=(4,1),(4,2)をサポートする。
960KHzのマルチタイムスロットPDCCH監視能力の場合、(Xs,Ys)=(8,1),(8,4),(4,2),(4,1)をサポートする。
【0087】
UEは、6つのサービングセルを設定し、そのうち、
Cell#0はPcellであり、そのアクティブBWPのSCSは120KHzであり、セルフスケジューリングを行い、タイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する。
Cell#1はScellであり、そのアクティブBWPのSCSは480KHzであり、Pcellによってクロスキャリアスケジューリングされる。
Cell#2はScellであり、そのアクティブBWPのSCSは480KHzであり、セルフスケジューリングを行い、マルチタイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する。
Cell#3はScellであり、そのアクティブBWPのSCSは960KHzであり、セルフスケジューリングを行い、マルチタイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する。
Cell#4はScellであり、そのアクティブBWPのSCSは960KHzであり、セルフスケジューリングを行い、マルチタイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する。
Cell#5はScellであり、そのアクティブBWPのSCSは960KHzであり、Cell#4によってクロスキャリアスケジューリングされる。
この際に、N=4であり、N個のスケジューリングセルはCell#0,2,3,4を含み、N1=3であり、N1個のスケジューリングセルは、Cell#2,3,4を含み、M=4であり、M個のサービングセルは、Cell#2,3,4,5を含む。
【0088】
N1個のスケジューリングセル上のサーチスペース設定に基づいて決定される第1条件を満たす(Xs,Ys)値は、以下を含む。
Cell#2:(4,1),(4,2);
Cell#3:(8,1),(8,4)、(4,1),(4,2);
Cell#4:(4,2)。
【0089】
Xsは最大値を取り、Ysは最小値を取ると、Xs0及び/又はYs0が得られ、即ち、
Cell#2:(4,1);
Cell#3:(8,1);
Cell#4:(4,2)。
【0090】
Cell#2、Cell#3及びCell#4上において、端末は、それぞれ決定された(Xs0,Ys0)に対応するBD/CCE制限を満たす。
【0091】
Cell#2、Cell#3及びCell#4をSCS=120KHzのタイムスロットに基づく仮想スケジューリングセルに等価化し、Cell#0と合わせて処理し、即ちCell#0,2,3,4を同類にし、また、それらによってスケジューリングされるサービングセルの数がセル容量パラメータを超える場合に、120Kのslotで総BD/CCE budget制限を行う。
【0092】
本出願の実施例で提供されるPDCCHの監視方法は、その実行主体がPDCCHの監視装置であってもよい。本出願の実施例では、PDCCHの監視装置がPDCCHの監視方法を実行する場合を例として、本出願の実施例で提供されるPDCCHの監視装置を説明する。
【0093】
図3を参照し、本出願の実施例は、PDCCHの監視装置をさらに提供する。図3に示すように、PDCCHの監視装置300は、
N1個の第1スケジューリングセルを決定するための第1決定モジュール301であって、前記N1個の第1スケジューリングセルは、端末が設定したサービングセルのうち、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセルである第1決定モジュール301と、
前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定するための第2決定モジュール302と、
前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うための監視モジュール303と、を備え、
ただし、N1は正の整数であり、前記目標情報は前記目標値を含み、前記複合値は第1値と第2値を含み、前記第1値は重複しない連続したタイムスロットグループに含まれるタイムスロットの数を表し、前記第2値はプリセットサーチスペースが前記タイムスロットグループ内で設定および監視できるタイムスロットの数を表し、前記目標値は1つの前記複合値又は1つの複合値に含まれる第1値である。
【0094】
任意に、前記PDCCHの監視装置は、
ネットワーク側機器から送信された目標指示情報に従って、前記端末が設定したサービングセルのうちの各スケジューリングセルのPDCCH監視能力タイプを決定するための第3決定モジュールをさらに備え、
前記PDCCH監視能力タイプは、前記N1個の第1スケジューリングセルを決定するためのものである。
【0095】
任意に、前記目標指示情報は、
前記端末が設定した各サービングセルのPDCCH監視能力と、
前記端末が設定した各サービングセルのサブキャリア間隔と、
前記端末が設定した各サービングセルのアクティブ帯域幅部分BWP上のPDCCH監視能力と、
前記端末が設定した各サービングセルのアクティブBWP上のサブキャリア間隔と、のうちの少なくとも1つを指示するためのものである。
【0096】
任意に、前記第1スケジューリングセルに対応する目標値は、
目標値に含まれる第1値が前記少なくとも1つの複合値に含まれる最大又は最小の第1値であることと、
前記少なくとも1つの複合値のうちの第1値がすべて同じである場合、前記目標値に含まれる第1値がいずれかの複合値に含まれる第1値であることと、
前記複合値の個数が1である場合、前記目標値が前記複合値であることと、
前記複合値の個数が1よりも大きい場合、プリセットルールに従って目標セットから前記目標値を選択することと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記目標セットは、サービングセル又はサービングセルのアクティブBWPのサーチスペース設定が第1プリセット条件を満たす場合の対応する複合値を含む。
【0097】
任意に、前記第1プリセット条件は、
第1サーチスペースグループの監視タイムスロットがいずれもXs個のタイムスロットを含むタイムスロットグループにおけるプリセットされた連続するYs個のタイムスロットにあり、且つ前記Ys個のタイムスロットがXs*K個のタイムスロットの間隔を隔てている(Kは正の整数)ことと、
第1サーチスペースグループのXs個のタイムスロットを含む全てのタイムスロットグループにおける第1タイムスロットと第2タイムスロットのスパンがYs個のタイムスロット以下であることと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイムスロットは、監視機会が設定された最初のタイムスロットであり、前記第2タイムスロットは、監視機会が設定された最後のタイムスロットであり、Xsは、複合値のうちの第1値を表し、Ysは、前記複合値のうちの第2値を表し、前記第1サーチスペースグループは、サービングセル又はサービングセルのアクティブBWPに設定される少なくとも1つのプリセットタイプのサーチスペースである。
【0098】
任意に、前記プリセットルールは、
前記目標セットに含まれる最大の第1値を前記目標値の第1値として選択することと、
前記目標セットのうち目標対象に関連する最大の第1値を前記目標値の第1値として選択し、前記目標対象がブラインドデコーディング及び制御チャネルエレメントのうちの少なくとも1つを含むことと、
前記目標セットのうちの最大の第1値に対応するL1個の複合値を決定し、前記L1個の複合値から第2値が最小である複合値を前記目標値として選択することと、
前記目標セットのうち目標対象に関連する最大の第1値に対応するL2個の複合値を決定し、前記L2個の複合値から第2値が最小である複合値を前記目標値として選択することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0099】
任意に、前記端末が前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行う監視ルールは、
前記端末が各第1スケジューリングセルにおいて前記第1スケジューリングセルに対応する目標対象制限に従ってPDCCH監視を行うことと、
前記目標情報に従って前記N1個の第1スケジューリングセルを各グループが総目標対象制限を満たすようにグループ分けし、総目標対象制限下でPDCCH監視を行うことと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記目標対象はブラインドデコーディング及び制御チャネルエレメントのうちの少なくとも1つを含む。
【0100】
任意に、前記第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルごとに、前記第1スケジューリングセルに対応する目標対象制限は、
第1スケジューリングセルにコアセットプールインデックスが設定されていない又は第1スケジューリングセルが1つのコアセットプールインデックス値のみを含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第1プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルにコアセットプールインデックスが設定されていない又は第1スケジューリングセルが1つのコアセットプールインデックス値のみを含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第2プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される同じコアセットプールインデックスに対応する候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第1プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される同じコアセットプールインデックスに対応する非重複の制御チャネルエレメントの数が第2プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が前記第1プリセット値のR倍を超えることを望まない(Rは正の整数)ことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が前記第2プリセット値のR倍を超えることを望まず、且つ前記第1スケジューリングセルに設定されるコアセットプールインデックスが少なくとも2つのインデックス値を含むことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記目標タイムスロットグループは前記第1スケジューリングセルのアクティブBWP上にXs0個のタイムスロットを含むいずれかのタイムスロットグループであり、前記Xs0は前記目標値に含まれる第1値である。
【0101】
任意に、前記総目標対象制限は、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第3プリセット値を超えることを望まないことと、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第4プリセット値を超えることを望まないことと、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第5プリセット値を超えることを望まないことと、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第6プリセット値を超えることを望まないことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイムスロットグループは、いずれかのグループ内の全ての第1スケジューリングセルのアクティブBWP上にXs0個のタイムスロットを含むタイムスロットグループであり、前記Xs0は前記目標値に含まれる第1値であり、前記第3プリセット値及び第4プリセット値は、グループ内の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数と前記N1個の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数に基づいて決定され、前記第5プリセット値及び第6プリセット値は、第1サービングセルの数、第2サービングセルの数、第3サービングセルの数および第4サービングセルの数に基づいて決定され、前記第1サービングセルはグループ内の第1タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第2サービングセルはグループ内の第2タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第3サービングセルは、前記N1個の第1スケジューリングセルのうちの第1タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第4サービングセルは、前記N1個の第1スケジューリングセルのうちの第2タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルである。
【0102】
任意に、前記第1タイプの第1スケジューリングセルは、コアセットプールインデックスが設定されていない又は1つのコアセットプールインデックス値のみを含むスケジューリングセルであり、
前記第2タイプの第1スケジューリングセルは、少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含むスケジューリングセルである。
【0103】
任意に、前記第3プリセット値及び前記第4プリセット値のうちの少なくとも1つはBであり、Bは、
=floor(Wmax*T1/M)を満たし、ただし、Wmaxは、前記端末によって監視される候補PDCCH、ブラインドデコーディング又は制御チャネルエレメントの最大数を表し、T1は、グループ内の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数を表し、Mは、前記N1個の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数を表す。
【0104】
任意に、前記第5プリセット値及び前記第6プリセット値のうちの少なくとも1つはBであり、Bは、
=floor(Wmax*(a1*T2+a2*T3)/(a1*M1+a2*M2))を満たし、ただし、Wmaxは、前記端末によって監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの最大数を表し、T2は、前記第1サービングセルの数を表し、T3は、前記第2サービングセルの数を表し、M1は、前記第3サービングセルの数を表し、M2は、前記第4サービングセルの数を表し、a1とa2は定数である。
【0105】
任意に、前記目標情報はサブキャリア間隔をさらに含む。
【0106】
任意に、前記監視モジュール303は、具体的に、第1スケジューリングセルごとに、前記第1スケジューリングセルをプリセットサブキャリア間隔の単一タイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する仮想サービングセルと仮定し、前記仮想サービングセル及び前記端末が設定したサービングセルのうち前記第1スケジューリングセルを除く第2スケジューリングセルをプリセットグループ分け処理した後、PDCCH監視を行うためのものである。
【0107】
任意に、前記プリセットサブキャリアは、
前記プリセットサブキャリアがプロトコルによって約束されるか、又はネットワーク側機器によって設定されるサブキャリア間隔であることと、
前記プリセットサブキャリア間隔が前記第1スケジューリングセルの実際のサブキャリア間隔と前記目標値に含まれる第1値との商であることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0108】
任意に、前記仮想サービングセルのタイムスロット境界、サブフレーム境界及びフレーム境界のうちの少なくとも1つは、対応する第1スケジューリングセルのタイムスロット境界、対応する第1スケジューリングセルのサブフレーム境界、対応する第1スケジューリングセルのフレーム境界、対応する第1スケジューリングセルに設定される時間領域オフセット、および対応する第1スケジューリングセルとプリセットサブキャリアの非仮想スケジューリングセルの時間領域オフセットのうちの少なくとも1つに関連付けられる。
【0109】
任意に、前記仮想サービングセルの1つのタイムスロットは、対応する第1スケジューリングセルによって決定される少なくとも1つのタイムスロットグループを含む。
【0110】
任意に、前記仮想サービングセルとプライマリーサービングセルの時間領域オフセットは、
対応する第1スケジューリングセルに設定されるプライマリーサービングセルに対する時間領域オフセットと、
対応する第1スケジューリングセルのサブキャリア間隔と、
前記仮想サービングセルのサブキャリア間隔と、のうちの少なくとも1つに関連付けられる。
【0111】
任意に、前記プリセットグループ分け処理は、
前記仮想スケジューリングセル及び前記第2スケジューリングセルをPDCCH監視能力タイプに従って一緒に分類し、第1PDCCH監視能力タイプに基づくセルであるP1個のスケジューリングセル及び第2PDCCH監視能力タイプに基づくセルであるQ1個のスケジューリングセルを得る(P1とQ1はいずれも正の整数)ことと、
サブキャリア間隔に従って前記P1個のスケジューリングセル及び前記Q1個のスケジューリングセルをそれぞれグループ分けすることと、を含む。
【0112】
任意に、前記端末が設定したサービングセルは、
前記端末が設定した全てのサービングセルのフレーム又はサブフレーム境界が整列していることと、
前記端末が設定したサービングセルのうちの全てのスケジューリングセルのフレーム又はサブフレーム境界が整列していることと、
前記N1個の第1スケジューリングセルのフレーム又はサブフレーム境界が整列していることと、のうちの少なくとも1つの条件を満たす。
【0113】
本出願の実施例では、前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定し、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有する第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うことにより、端末が複数のサービングセルを設定する場合に、PDCCH監視を実現することができる。同時に、端末が少なくとも2つの複合値をサポートする場合に、異なる第1スケジューリングセルに対して異なる目標値が存在し得るので、PDCCH監視の柔軟性を向上させることができる。
【0114】
本出願の実施例におけるPDCCHの監視装置は、オペレーティングシステムを備えた電子機器のような電子機器であってもよいし、集積回路又はチップのような電子機器における部材であってもよい。該電子機器は、端末であってもよく、端末以外の他の機器であってもよい。例示的に、端末は、上記に挙げられた端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限定されない。他の機器は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)等であってもよいが、本出願の実施例では、具体的に限定されない。
【0115】
本出願の実施例で提供されるPDCCHの監視装置は、図2の方法の実施例によって実現される各プロセスを実現し、同様な技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0116】
任意に、図4に示すように、本出願の実施例は、プロセッサ401と、前記プロセッサ401上で実行可能なプログラム又はコマンドが記憶されているメモリ402とを備える通信機器400をさらに提供する。例えば、該通信機器400が端末である場合に、該プログラム又はコマンドがプロセッサ401により実行されると、上記のPDCCHの監視方法の実施例の各ステップを実現し、同様な技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0117】
本出願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースとを備える端末をさらに提供する。プロセッサは、端末が設定したサービングセルのうち、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセルであるN1個の第1スケジューリングセルを決定し、前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定するためのものであり、通信インタフェースは、前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うためのものであり、ただし、N1は正の整数であり、前記目標情報は前記目標値を含み、前記複合値は第1値と第2値を含み、前記第1値は重複しない連続したタイムスロットグループに含まれるタイムスロットの数を表し、前記第2値はプリセットサーチスペースが前記タイムスロットグループ内で設定および監視できるタイムスロットの数を表し、前記目標値は1つの前記複合値又は1つの複合値に含まれる第1値である。該端末の実施例は、上記の端末側方法の実施例に対応し、上記の方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、すべて該端末の実施例に適用可能であり、同様な技術的効果を達成することができる。具体的には、図5は本出願の実施例を実現するための端末のハードウェア構造模式図である。
該端末500は、高周波ユニット501、ネットワークモジュール502、オーディオ出力ユニット503、入力ユニット504、センサ505、表示ユニット506、ユーザ入力ユニット507、インタフェースユニット508、メモリ509及びプロセッサ510等の少なくとも一部の部材を含むが、それらに限定されない。
【0118】
当業者であれば、端末500は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムを介してプロセッサ510に論理的に接続されることで、電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費の管理等の機能を実現することができると理解できるであろう。図5に示す端末構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示より多く又は少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいが、ここで説明を省略する。
【0119】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット504は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)5041と、マイクロホン5042とを含んでもよい。表示ユニット506は、表示パネル5061を含んでもよく、表示パネル5061は、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置されてもよい。ユーザ入力ユニット507は、タッチパネル5071及び他の入力機器5072の少なくとも1種を含む。タッチパネル5071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル5071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラという2つの部分を含んでもよい。他の入力機器5072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここで説明を省略する。
【0120】
本出願の実施例では、高周波ユニット501は、ネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ510に伝送して処理を行うことができる。また、高周波ユニット501は、ネットワーク側機器にアップリンクデータを送信することができる。通常、高周波ユニット501は、アンテナ、増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0121】
メモリ509は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び各種のデータを記憶するために用いることができる。メモリ509は、プログラム又はコマンドを記憶する第1記憶領域と、データを記憶する第2記憶領域とを主に含んでもよく、第1記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能である。また、メモリ509は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリを含んでもよいし、揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM,DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM,SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM,DDRSDRAM)、強化型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM,ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synch link DRAM,SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM,DRRAM)であってもよい。本出願の実施例におけるメモリ509は、それら及び他の任意の適当なタイプのメモリを含むが、それらに限定されない。
【0122】
プロセッサ510は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。任意に、プロセッサ510には、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等に関連する操作を主に扱うアプリケーションプロセッサと、無線通信信号を主に処理するベースバンドプロセッサのようなモデムプロセッサとが統合されている。上記のモデムプロセッサは、プロセッサ510に統合されなくてもよいと理解され得る。
【0123】
プロセッサ510は、端末が設定したサービングセルのうち、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセルであるN1個の第1スケジューリングセルを決定し、前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定するためのものであり、
高周波ユニット501は、前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うためのものであり、
ただし、N1は正の整数であり、前記目標情報は前記目標値を含み、前記複合値は第1値と第2値を含み、前記第1値は重複しない連続したタイムスロットグループに含まれるタイムスロットの数を表し、前記第2値はプリセットサーチスペースが前記タイムスロットグループ内で設定および監視できるタイムスロットの数を表し、前記目標値は1つの前記複合値又は1つの複合値に含まれる第1値である。
【0124】
本出願の実施例では、前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定し、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有する第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うことにより、端末が複数のサービングセルを設定する場合に、PDCCH監視を実現することができる。同時に、端末が少なくとも2つの複合値をサポートする場合に、異なる第1スケジューリングセルに対して異なる目標値が存在し得るので、PDCCH監視の柔軟性を向上させることができる。
【0125】
任意に、前記高周波ユニット501は、さらに、ネットワーク側機器から送信された目標指示情報に従って、前記端末が設定したサービングセルのうちの各スケジューリングセルのPDCCH監視能力タイプを決定するためのものであり、
前記PDCCH監視能力タイプは、前記N1個の第1スケジューリングセルを決定するためのものである。
【0126】
任意に、前記目標指示情報は、
前記端末が設定した各サービングセルのPDCCH監視能力と、
前記端末が設定した各サービングセルのサブキャリア間隔と、
前記端末が設定した各サービングセルのアクティブ帯域幅部分BWP上のPDCCH監視能力と、
前記端末が設定した各サービングセルのアクティブBWP上のサブキャリア間隔と、のうちの少なくとも1つを指示するためのものである。
【0127】
任意に、前記第1スケジューリングセルに対応する目標値は、
目標値に含まれる第1値が前記少なくとも1つの複合値に含まれる最大又は最小の第1値であることと、
前記少なくとも1つの複合値のうちの第1値がすべて同じである場合、前記目標値に含まれる第1値がいずれかの複合値に含まれる第1値であることと、
前記複合値の個数が1である場合、前記目標値が前記複合値であることと、
前記複合値の個数が1よりも大きい場合、プリセットルールに従って目標セットから前記目標値を選択することと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記目標セットは、サービングセル又はサービングセルのアクティブBWPのサーチスペース設定が第1プリセット条件を満たす場合の対応する複合値を含む。
【0128】
任意に、前記第1プリセット条件は、
第1サーチスペースグループの監視タイムスロットがいずれもXs個のタイムスロットを含むタイムスロットグループにおけるプリセットされた連続するYs個のタイムスロットにあり、且つ前記Ys個のタイムスロットがXs*K個のタイムスロットの間隔を隔てている(Kは正の整数)ことと、
第1サーチスペースグループのXs個のタイムスロットを含む全てのタイムスロットグループにおける第1タイムスロットと第2タイムスロットのスパンがYs個のタイムスロット以下であることと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイムスロットは、監視機会が設定された最初のタイムスロットであり、前記第2タイムスロットは、監視機会が設定された最後のタイムスロットであり、Xsは、複合値のうちの第1値を表し、Ysは、前記複合値のうちの第2値を表し、前記第1サーチスペースグループは、サービングセル又はサービングセルのアクティブBWPに設定される少なくとも1つのプリセットタイプのサーチスペースである。
【0129】
任意に、前記プリセットルールは、
前記目標セットに含まれる最大の第1値を前記目標値の第1値として選択することと、
前記目標セットのうち目標対象に関連する最大の第1値を前記目標値の第1値として選択し、前記目標対象がブラインドデコーディング及び制御チャネルエレメントのうちの少なくとも1つを含むことと、
前記目標セットのうちの最大の第1値に対応するL1個の複合値を決定し、前記L1個の複合値から第2値が最小である複合値を前記目標値として選択することと、
前記目標セットのうち目標対象に関連する最大の第1値に対応するL2個の複合値を決定し、前記L2個の複合値から第2値が最小である複合値を前記目標値として選択することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0130】
任意に、前記端末が前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行う監視ルールは、
前記端末が各第1スケジューリングセルにおいて前記第1スケジューリングセルに対応する目標対象制限に従ってPDCCH監視を行うことと、
前記目標情報に従って前記N1個の第1スケジューリングセルを各グループが総目標対象制限を満たすようにグループ分けし、総目標対象制限下でPDCCH監視を行うことと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記目標対象はブラインドデコーディング及び制御チャネルエレメントのうちの少なくとも1つを含む。
【0131】
任意に、前記第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルごとに、前記第1スケジューリングセルに対応する目標対象制限は、
第1スケジューリングセルにコアセットプールインデックスが設定されていない又は第1スケジューリングセルが1つのコアセットプールインデックス値のみを含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第1プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルにコアセットプールインデックスが設定されていない又は第1スケジューリングセルが1つのコアセットプールインデックス値のみを含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第2プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される同じコアセットプールインデックスに対応する候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第1プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される同じコアセットプールインデックスに対応する非重複の制御チャネルエレメントの数が第2プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が前記第1プリセット値のR倍を超えることを望まない(Rは正の整数)ことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が前記第2プリセット値のR倍を超えることを望まず、且つ前記第1スケジューリングセルに設定されるコアセットプールインデックスが少なくとも2つのインデックス値を含むことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記目標タイムスロットグループは前記第1スケジューリングセルのアクティブBWP上にXs0個のタイムスロットを含むいずれかのタイムスロットグループであり、前記Xs0は前記目標値に含まれる第1値である。
【0132】
任意に、前記総目標対象制限は、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第3プリセット値を超えることを望まないことと、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第4プリセット値を超えることを望まないことと、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第5プリセット値を超えることを望まないことと、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第6プリセット値を超えることを望まないことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイムスロットグループは、いずれかのグループ内の全ての第1スケジューリングセルのアクティブBWP上にXs0個のタイムスロットを含むタイムスロットグループであり、前記Xs0は前記目標値に含まれる第1値であり、前記第3プリセット値及び第4プリセット値は、グループ内の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数と前記N1個の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数に基づいて決定され、前記第5プリセット値及び第6プリセット値は、第1サービングセルの数、第2サービングセルの数、第3サービングセルの数および第4サービングセルの数に基づいて決定され、前記第1サービングセルはグループ内の第1タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第2サービングセルはグループ内の第2タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第3サービングセルは、前記N1個の第1スケジューリングセルのうちの第1タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第4サービングセルは、前記N1個の第1スケジューリングセルのうちの第2タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルである。
【0133】
任意に、前記第1タイプの第1スケジューリングセルは、コアセットプールインデックスが設定されていない又は1つのコアセットプールインデックス値のみを含むスケジューリングセルであり、
前記第2タイプの第1スケジューリングセルは、少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含むスケジューリングセルである。
【0134】
任意に、前記第3プリセット値及び前記第4プリセット値のうちの少なくとも1つはBであり、Bは、
=floor(Wmax*T1/M)を満たし、ただし、Wmaxは、前記端末によって監視される候補PDCCH、ブラインドデコーディング又は制御チャネルエレメントの最大数を表し、T1は、グループ内の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数を表し、Mは、前記N1個の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数を表す。
【0135】
任意に、前記第5プリセット値及び前記第6プリセット値のうちの少なくとも1つはBであり、Bは、
=floor(Wmax*(a1*T2+a2*T3)/(a1*M1+a2*M2))を満たし、ただし、Wmaxは、前記端末によって監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの最大数を表し、T2は、前記第1サービングセルの数を表し、T3は、前記第2サービングセルの数を表し、M1は、前記第3サービングセルの数を表し、M2は、前記第4サービングセルの数を表し、a1とa2は定数である。
【0136】
任意に、前記目標情報はサブキャリア間隔をさらに含む。
【0137】
任意に、前記高周波ユニット501は、具体的に、第1スケジューリングセルごとに、前記第1スケジューリングセルをプリセットサブキャリア間隔の単一タイムスロットに基づくPDCCH監視能力を有する仮想サービングセルと仮定し、前記仮想サービングセル及び前記端末が設定したサービングセルのうち前記第1スケジューリングセルを除く第2スケジューリングセルをプリセットグループ分け処理した後、PDCCH監視を行うためのものである。
【0138】
任意に、前記プリセットサブキャリアは、
前記プリセットサブキャリアがプロトコルによって約束されるか、又はネットワーク側機器によって設定されるサブキャリア間隔であることと、
前記プリセットサブキャリア間隔が前記第1スケジューリングセルの実際のサブキャリア間隔と前記目標値に含まれる第1値との商であることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0139】
任意に、前記仮想サービングセルのタイムスロット境界、サブフレーム境界及びフレーム境界のうちの少なくとも1つは、対応する第1スケジューリングセルのタイムスロット境界、対応する第1スケジューリングセルのサブフレーム境界、対応する第1スケジューリングセルのフレーム境界、対応する第1スケジューリングセルに設定される時間領域オフセット、および対応する第1スケジューリングセルとプリセットサブキャリアの非仮想スケジューリングセルの時間領域オフセットのうちの少なくとも1つに関連付けられる。
【0140】
任意に、前記仮想サービングセルの1つのタイムスロットは、対応する第1スケジューリングセルによって決定される少なくとも1つのタイムスロットグループを含む。
【0141】
任意に、前記仮想サービングセルとプライマリーサービングセルの時間領域オフセットは、
対応する第1スケジューリングセルに設定されるプライマリーサービングセルに対する時間領域オフセットと、
対応する第1スケジューリングセルのサブキャリア間隔と、
前記仮想サービングセルのサブキャリア間隔と、のうちの少なくとも1つに関連付けられる。
【0142】
任意に、前記プリセットグループ分け処理は、
前記仮想スケジューリングセル及び前記第2スケジューリングセルをPDCCH監視能力タイプに従って一緒に分類し、第1PDCCH監視能力タイプに基づくセルであるP1個のスケジューリングセル及び第2PDCCH監視能力タイプに基づくセルであるQ1個のスケジューリングセルを得る(P1とQ1はいずれも正の整数)ことと、
サブキャリア間隔に従って前記P1個のスケジューリングセル及び前記Q1個のスケジューリングセルをそれぞれグループ分けすることと、を含む。
【0143】
任意に、前記端末が設定したサービングセルは、
前記端末が設定した全てのサービングセルのフレーム又はサブフレーム境界が整列していることと、
前記端末が設定したサービングセルのうちの全てのスケジューリングセルのフレーム又はサブフレーム境界が整列していることと、
前記N1個の第1スケジューリングセルのフレーム又はサブフレーム境界が整列していることと、のうちの少なくとも1つの条件を満たす。
【0144】
本出願の実施例は、プログラム又はコマンドが記憶されている可読記憶媒体をさらに提供する。該プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、上記のPDCCHの監視方法の実施例の各プロセスを実現し、同様な技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0145】
前記プロセッサは、上記の実施例に記載される端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータリードオンリーメモリROM、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスク又は光ディスク等のようなコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0146】
本出願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースとを備えるチップをさらに提供する。前記通信インタフェースは、前記プロセッサに結合され、前記プロセッサは、プログラム又はコマンドを実行し、上記のPDCCHの監視方法の実施例の各プロセスを実現するためのものであり、同様な技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0147】
理解すべきこととして、本出願の実施例に述べているチップは、システムオンチップ、システムチップ、チップシステム又はSoC等とも呼ばれる。
【0148】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム/プログラム製品をさらに提供する。前記コンピュータプログラム/プログラム製品は、記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム/プログラム製品が少なくとも1つのプロセッサにより実行されることによって、上記のPDCCHの監視方法の実施例の各プロセスを実現し、同様な技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0149】
なお、本明細書において、「含む」、「備える」という用語又は他の如何なる変形は、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置がそれらの要素だけでなく、明確に列記されていない他の要素、又は、このようなプロセス、方法、物品又は装置の固有の要素も含むように、非排他的な包含をカバーすることを意図している。更なる制限がない限り、「…を含む」という記述により限定された要素は、当該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置にさらに別の同一の要素が存在する場合を除外するものではない。また、指摘すべきこととして、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、ここで示された又は議論された順で機能を実行することに限定されず、関連する機能によっては、ほぼ同時に、或いは反対の順で機能を実行することをさらに含んでもよい。例えば、説明された順と異なる順で上記の方法を実行してもよく、さらに、各ステップを追加し、省略し、又は組み合わせてもよい。
【0150】
以上の実施形態の説明により、当業者であれば、上記の実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームを併用することにより実現できることを明確に理解可能であり、当然のことながら、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合において前者がより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術方案は、本質的に、又は従来技術に寄与する部分が、コンピュータソフトウェア製品として具現化されてよく、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶されており、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干のコマンドを含む。
【0151】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は、上記の具体的な実施形態に限定されるものではなく、上記の具体的な実施形態は、制限的なものではなく、例示的なものに過ぎず、当業者であれば、本出願の示唆をもとに、本出願の趣旨及び特許請求の範囲の保護範囲から逸脱することなく他の種々の態様を作ることが可能であり、それらは、全て本出願の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-06-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末がN1個の第1スケジューリングセルを決定するステップであって、前記N1個の第1スケジューリングセルは、前記端末が設定したサービングセルのうち、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセルであるステップと、
前記端末が、前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定するステップと、
端末が前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うステップと、を含み、
ただし、N1は正の整数であり、前記目標情報は前記目標値を含み、前記複合値は第1値と第2値を含み、前記第1値は重複しない連続したタイムスロットグループに含まれるタイムスロットの数を表し、前記第2値はプリセットサーチスペースが前記タイムスロットグループ内で設定および監視できるタイムスロットの数を表し、前記目標値は1つの前記複合値であり、
前記第1スケジューリングセルに対応する目標値は、
目標値に含まれる第1値が前記少なくとも1つの複合値に含まれる最大又は最小の第1値であることと、
前記少なくとも1つの複合値のうちの第1値がすべて同じである場合、前記目標値に含まれる第1値がいずれかの複合値に含まれる第1値であることと、
前記複合値の個数が1である場合、前記目標値が前記複合値であることと、
前記複合値の個数が1よりも大きい場合、プリセットルールに従って目標セットから前記目標値を選択することと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記目標セットは、サービングセル又はサービングセルのアクティブBWPのサーチスペース設定が第1プリセット条件を満たす場合の対応する複合値を含み、
前記プリセットルールは、
前記目標セットのうち目標対象に関連する最大の第1値を前記目標値の第1値として選択し、前記目標対象がブラインドデコーディング及び制御チャネルエレメントのうちの少なくとも1つを含むこと、
を含む、
物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視方法。
【請求項2】
端末がN1個の第1スケジューリングセルを決定する前記ステップの前に、
端末が、ネットワーク側機器から送信された目標指示情報に従って、前記端末が設定したサービングセルのうちの各スケジューリングセルのPDCCH監視能力タイプを決定するステップをさらに含み、
前記PDCCH監視能力タイプは、前記N1個の第1スケジューリングセルを決定するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標指示情報は、
前記端末が設定した各サービングセルのPDCCH監視能力と、
前記端末が設定した各サービングセルのサブキャリア間隔と、
前記端末が設定した各サービングセルのアクティブ帯域幅部分BWP上のPDCCH監視能力と、
前記端末が設定した各サービングセルのアクティブBWP上のサブキャリア間隔と、のうちの少なくとも1つを指示するためのものである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1プリセット条件は、
第1サーチスペースグループの監視タイムスロットがいずれもXs個のタイムスロットを含むタイムスロットグループにおけるプリセットされた連続するYs個のタイムスロットにあり、且つ前記Ys個のタイムスロットがXs*K個のタイムスロットの間隔を隔てている(Kは正の整数)ことと、
第1サーチスペースグループのXs個のタイムスロットを含む全てのタイムスロットグループにおける第1タイムスロットと第2タイムスロットのスパンがYs個のタイムスロット以下であることと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイムスロットは、監視機会が設定された最初のタイムスロットであり、前記第2タイムスロットは、監視機会が設定された最後のタイムスロットであり、Xsは、複合値のうちの第1値を表し、Ysは、前記複合値のうちの第2値を表し、前記第1サーチスペースグループは、サービングセル又はサービングセルのアクティブBWPに設定される少なくとも1つのプリセットタイプのサーチスペースである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記端末が前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行う監視ルールは、
前記端末が各第1スケジューリングセルにおいて前記第1スケジューリングセルに対応する目標対象制限に従ってPDCCH監視を行うことと、
前記目標情報に従って前記N1個の第1スケジューリングセルを各グループが総目標対象制限を満たすようにグループ分けし、総目標対象制限下でPDCCH監視を行うことと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記目標対象はブラインドデコーディング及び制御チャネルエレメントのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルごとに、前記第1スケジューリングセルに対応する目標対象制限は、
第1スケジューリングセルにコアセットプールインデックスが設定されていない又は第1スケジューリングセルが1つのコアセットプールインデックス値のみを含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第1プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルにコアセットプールインデックスが設定されていない又は第1スケジューリングセルが1つのコアセットプールインデックス値のみを含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第2プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される同じコアセットプールインデックスに対応する候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第1プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される同じコアセットプールインデックスに対応する非重複の制御チャネルエレメントの数が第2プリセット値を超えることを望まないことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が前記第1プリセット値のR倍を超えることを望まない(Rは正の整数)ことと、
第1スケジューリングセルが少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含む場合、端末が、目標タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が前記第2プリセット値のR倍を超えることを望まず、且つ前記第1スケジューリングセルに設定されるコアセットプールインデックスが少なくとも2つのインデックス値を含むことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記目標タイムスロットグループは前記第1スケジューリングセルのアクティブBWP上にXs0個のタイムスロットを含むいずれかのタイムスロットグループであり、前記Xs0は前記目標値に含まれる第1値である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記総目標対象制限は、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第3プリセット値を超えることを望まないことと、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第4プリセット値を超えることを望まないことと、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの数が第5プリセット値を超えることを望まないことと、
端末が、第1タイムスロットグループ上で監視される非重複の制御チャネルエレメントの数が第6プリセット値を超えることを望まないことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイムスロットグループは、いずれかのグループ内の全ての第1スケジューリングセルのアクティブBWP上にXs0個のタイムスロットを含むタイムスロットグループであり、前記Xs0は前記目標値に含まれる第1値であり、前記第3プリセット値及び第4プリセット値は、グループ内の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数と前記N1個の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数に基づいて決定され、前記第5プリセット値及び第6プリセット値は、第1サービングセルの数、第2サービングセルの数、第3サービングセルの数および第4サービングセルの数に基づいて決定され、前記第1サービングセルはグループ内の第1タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第2サービングセルはグループ内の第2タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第3サービングセルは、前記N1個の第1スケジューリングセルのうちの第1タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルであり、前記第4サービングセルは、前記N1個の第1スケジューリングセルのうちの第2タイプの第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルである、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第1タイプの第1スケジューリングセルは、コアセットプールインデックスが設定されていない又は1つのコアセットプールインデックス値のみを含むスケジューリングセルであり、
前記第2タイプの第1スケジューリングセルは、少なくとも2つのコアセットプールインデックス値を含むスケジューリングセルである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第3プリセット値及び前記第4プリセット値のうちの少なくとも1つはB1であり、B1は、
Bl=floor(Wmax*T1/M)を満たし、ただし、Wmaxは、前記端末によって監視される候補PDCCH、ブラインドデコーディング又は制御チャネルエレメントの最大数を表し、T1は、グループ内の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数を表し、Mは、前記N1個の第1スケジューリングセルによってスケジューリングされるサービングセルの数を表す、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第5プリセット値及び前記第6プリセット値のうちの少なくとも1つはB2であり、B2は、
B2=floor(Wmax*(a1*T2+a2*T3)/(a1*M1+a2*M2))を満たし、ただし、Wmaxは、前記端末によって監視される候補PDCCH又はブラインドデコーディングの最大数を表し、T2は、前記第1サービングセルの数を表し、T3は、前記第2サービングセルの数を表し、M1は、前記第3サービングセルの数を表し、M2は、前記第4サービングセルの数を表し、a1とa2は定数である、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
N1個の第1スケジューリングセルを決定するための第1決定モジュールであって、前記N1個の第1スケジューリングセルは、端末が設定したサービングセルのうち、タイムスロットグループに基づくPDCCH監視能力を有するスケジューリングセルである第1決定モジュールと、
前記端末によってサポートされる少なくとも1つの複合値と前記N1個の第1スケジューリングセルに対応するサーチスペースとに基づいて前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標値を決定するための第2決定モジュールと、
前記第1スケジューリングセルのそれぞれに対応する目標情報に従ってPDCCH監視を行うための監視モジュールと、を備え、
ただし、N1は正の整数であり、前記目標情報は前記目標値を含み、前記複合値は第1値と第2値を含み、前記第1値は重複しない連続したタイムスロットグループに含まれるタイムスロットの数を表し、前記第2値はプリセットサーチスペースが前記タイムスロットグループ内で設定および監視できるタイムスロットの数を表し、前記目標値は1つの前記複合値であり、
前記第1スケジューリングセルに対応する目標値は、
目標値に含まれる第1値が前記少なくとも1つの複合値に含まれる最大又は最小の第1値であることと、
前記少なくとも1つの複合値のうちの第1値がすべて同じである場合、前記目標値に含まれる第1値がいずれかの複合値に含まれる第1値であることと、
前記複合値の個数が1である場合、前記目標値が前記複合値であることと、
前記複合値の個数が1よりも大きい場合、プリセットルールに従って目標セットから前記目標値を選択することと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記目標セットは、サービングセル又はサービングセルのアクティブBWPのサーチスペース設定が第1プリセット条件を満たす場合の対応する複合値を含み、
前記プリセットルールは、
前記目標セットのうち目標対象に関連する最大の第1値を前記目標値の第1値として選択し、前記目標対象がブラインドデコーディング及び制御チャネルエレメントのうちの少なくとも1つを含むこと、
を含む、
物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視装置。
【請求項12】
プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、請求項1~10のいずれか1項に記載の物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視方法のステップが実現される可読記憶媒体。
【請求項13】
プロセッサと、前記プロセッサに結合された通信インタフェースとを含むチップであって、前記プロセッサはプログラム又はコマンドを実行して請求項1~10のいずれか1項に記載の物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHの監視方法のステップを実現する、チップ。
【国際調査報告】