(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-24
(54)【発明の名称】グラフィック設計システムのためのコメント特徴
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04817 20220101AFI20241217BHJP
【FI】
G06F3/04817
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024528484
(86)(22)【出願日】2022-11-16
(85)【翻訳文提出日】2024-07-10
(86)【国際出願番号】 US2022050134
(87)【国際公開番号】W WO2023091506
(87)【国際公開日】2023-05-25
(32)【優先日】2021-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】524179765
【氏名又は名称】フィグマ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハッサン、ライハン
(72)【発明者】
【氏名】サイモン、クリスタ
(72)【発明者】
【氏名】パブル、トーマス ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ハリス、マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ガマチェ、ミーガン
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA24
5E555AA76
5E555BA78
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC18
5E555BC19
5E555BD09
5E555DB18
5E555DB25
5E555DB41
5E555DC09
5E555FA00
(57)【要約】
コンピュータ・システム及び方法が、キャンバス上に1つ又は複数のコメント特徴を生成し、各コメント特徴は、所与のソースからの少なくとも1つのコメントを搬送する。各コメント特徴は、ピン構成要素とコメント本文要素とを含むことができる。ピン構成要素は、キャンバス上の対応するロケーションに関連付けられる。本コンピュータ・システム及び本方法は、ユーザが、キャンバスの対応する関連付けられたロケーションと一致するようにピン構成要素をレンダリングしながら、所与のソースからの少なくとも1つのコメントを閲覧するためにキャンバスの少なくとも領域の周りでコメント本文要素を移動することを可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
命令のセットを記憶するためのメモリ・サブシステムと、
命令の前記セットを1つ又は複数のユーザ・デバイスに通信するように動作可能である1つ又は複数のプロセッサであって、命令の前記セットは、前記1つ又は複数のデバイスの各々によって実行されたとき、前記1つ又は複数のデバイスに、
グラフィック設計を含むキャンバス上にレンダリングされる1つ又は複数のコメント特徴を生成することであって、各コメント特徴が、所与のソースからの少なくとも1つのコメントを搬送し、各コメント特徴が、ピン構成要素とコメント本文要素とを含む、生成することと、
各コメント特徴の前記ピン構成要素を前記キャンバス上の対応するロケーションに関連付けることと、
ユーザが、前記グラフィック設計を更新するための入力をコンカレントに提供しながら、前記キャンバス上にレンダリングされるコメント本文要素と対話することを可能にすることと
を含む動作を実施させる、命令を含む、1つ又は複数のプロセッサと
を備える、ネットワーク・コンピュータ・システム。
【請求項2】
前記キャンバス上の前記対応するロケーションが、前記グラフィック設計の設計要素に対応する、請求項1に記載のネットワーク・コンピュータ・システム。
【請求項3】
前記キャンバス上の前記対応するロケーションが、ユーザ入力によって指定された、前記キャンバスの領域に対応する、請求項1に記載のネットワーク・コンピュータ・システム。
【請求項4】
前記キャンバス上の前記対応するロケーションが、前記キャンバスの座標である、請求項1に記載のネットワーク・コンピュータ・システム。
【請求項5】
前記動作は、前記ユーザが、前記キャンバスの前記対応する関連付けられたロケーションと一致するように前記ピン構成要素をレンダリングしながら、前記所与のソースからの前記少なくとも1つのコメントを閲覧するために前記キャンバスの少なくとも領域の周りで前記コメント本文要素を移動することを可能にすることを含む、請求項1に記載のネットワーク・コンピュータ・システム。
【請求項6】
各コメント特徴のコメント本文が、閲覧済み状態と未閲覧状態とを含む、複数の状態のうちの1つにおいてレンダリング可能である、請求項1に記載のネットワーク・コンピュータ・システム。
【請求項7】
各コメント特徴の前記コメント本文要素が、未閲覧状態における1つ、前記キャンバスの少なくとも領域の周りで移動可能である、請求項1に記載のネットワーク・コンピュータ・システム。
【請求項8】
各コメント特徴の前記ピン構成要素が、前記コメント本文中で提供される少なくとも1つのコメントのソースの視覚インジケータを提供する、請求項1に記載のネットワーク・コンピュータ・システム。
【請求項9】
前記視覚インジケータが、前記コメント本文中で提供される前記少なくとも1つのコメントを作成したユーザの画像を含む、請求項8に記載のネットワーク・コンピュータ・システム。
【請求項10】
前記1つ又は複数のコメント特徴が、複数のソースからのコメントを搬送する少なくとも第1のコメント特徴を含み、前記第1のコメント特徴の前記コメント本文要素は、複数のコメントの各々が閲覧されることを可能にするようにレンダリング可能である、請求項1に記載のネットワーク・コンピュータ・システム。
【請求項11】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、コンピュータ・システムの1つ又は複数のプロセッサによって実行されたとき、前記コンピュータ・システムに、
グラフィック設計を含むキャンバス上にレンダリングされる1つ又は複数のコメント特徴を生成することであって、各コメント特徴が、所与のソースからの少なくとも1つのコメントを搬送し、各コメント特徴が、ピン構成要素とコメント本文要素とを含む、生成することと、
各コメント特徴の前記ピン構成要素を前記キャンバス上の対応するロケーションに関連付けることと、
ユーザが、前記グラフィック設計を更新するための入力をコンカレントに提供しながら、前記キャンバス上にレンダリングされるコメント本文要素と対話することを可能にすることと
を含む動作を実施させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記キャンバス上の前記対応するロケーションが、前記グラフィック設計の設計要素に対応する、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記キャンバス上の前記対応するロケーションが、ユーザ入力によって指定された、前記キャンバスの領域に対応する、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項14】
前記キャンバス上の前記対応するロケーションが、前記キャンバスの座標である、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記動作は、前記ユーザが、前記キャンバスの前記対応する関連付けられたロケーションと一致するように前記ピン構成要素をレンダリングしながら、前記所与のソースからの前記少なくとも1つのコメントを閲覧するために前記キャンバスの少なくとも領域の周りで前記コメント本文要素を移動することを可能にすることを含む、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
各コメント特徴のコメント本文が、閲覧済み状態と未閲覧状態とを含む、複数の状態のうちの1つにおいてレンダリング可能である、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
各コメント特徴の前記コメント本文要素が、未閲覧状態における1つ、前記キャンバスの少なくとも前記領域の周りで移動可能である、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
各コメント特徴の前記ピン構成要素が、前記コメント本文中で提供される少なくとも1つのコメントのソースの視覚インジケータを提供する、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記視覚インジケータが、前記コメント本文中で提供される前記少なくとも1つのコメントを作成したユーザの画像を含む、請求項18に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
ネットワーク・コンピュータ・システムを動作させるためのコンピュータ実装方法であって、前記方法は、1つ又は複数のプロセッサによって実装され、
キャンバス上に1つ又は複数のコメント特徴を生成することであって、各コメント特徴が、所与のソースからの少なくとも1つのコメントを搬送し、各コメント特徴が、ピン構成要素とコメント本文要素とを含む、生成することと、
各コメント特徴の前記ピン構成要素を前記キャンバス上の対応するロケーションに関連付けることと、
ユーザが、前記キャンバスの前記対応する関連付けられたロケーションと一致するように前記ピン構成要素をレンダリングしながら、前記所与のソースからの前記少なくとも1つのコメントを閲覧するために前記キャンバスの少なくとも領域の周りで前記コメント本文要素を移動することを可能にすることと
を含む、コンピュータ実装方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、(i)2022年11月16日に出願された米国特許出願第17/988,563号及び(ii)2021年11月16日に出願された仮米国特許出願第63/280,140号の各々の優先権の利益を主張し、上述の優先権出願は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェア設計ツールは、多くの形態及びアプリケーションを有する。アプリケーション・ユーザ・インターフェースの領域では、たとえば、ソフトウェア設計ツールは、設計者が、プログラムの機能的態様を、美しさ、さらには法的要件と調和させることを必要とし、アプリケーションのユーザ・インターフェースを形成するページの集合を生じる。所与のアプリケーションについて、設計者は、しばしば、追跡することが困難である多くの目的及び要件を有する。
【0003】
グラフィック設計の分野では、ユーザは、しばしば、たとえば、アプリケーション・インターフェースの挙動を定義する、詳細なグラフィック設計を作成する。その設計は、キャンバス上で形成され、ユーザ・インターフェースの様々な機能的及び装飾的態様を表す多数の設計要素を含んでいることがある。有意味なやり方で設計態様についてコメントするために、ユーザは、一般に、コメントを、そのコメントが関係する設計の部分の近くに配置する必要がある。従来の手法の下で、ユーザは、しばしば、そのようなグラフィック設計のためのコメントを、グラフィック設計の一部になるテキスト・ボックスと、設計ユーザが完了の前に手動で除去しなければならない何かとを使用して、提供する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1A】1つ又は複数の実施例による、ユーザのコンピューティング・デバイスのための対話型グラフィック設計システムを示す図である。
【
図1B】1つ又は複数の実施例による、ユーザ・コンピューティング・デバイス上に対話型グラフィック設計システムを実装するためのネットワーク・コンピューティング・システムを示す図である。
【
図1C】1つ又は複数の実施例による、共同的(collaborative)環境において複数のユーザのための対話型グラフィック設計システムを実装するためのネットワーク・コンピューティング・システムを示す図である。
【
図2】1つ又は複数の実施例による、グラフィック設計のためのコメント特徴を作成するための例示的な方法を示す図である。
【
図3】1つ又は複数の実施例による、コメント構成要素を示す図である。
【
図4A】1つ又は複数の実施例による、コメント特徴がキャンバス上にレンダリングされる、例示的なインターフェースを示す図である。
【
図4B】1つ又は複数の実施例による、コメント特徴がキャンバス上にレンダリングされる、例示的なインターフェースを示す図である。
【
図4C】1つ又は複数の実施例による、コメント特徴がキャンバス上にレンダリングされる、例示的なインターフェースを示す図である。
【
図4D】1つ又は複数の実施例による、コメント特徴がキャンバス上にレンダリングされる、例示的なインターフェースを示す図である。
【
図4E】1つ又は複数の実施例による、コメント特徴がキャンバス上にレンダリングされる、例示的なインターフェースを示す図である。
【
図4F】1つ又は複数の実施例による、コメント特徴が提供され、そのコメント特徴が、複数の共同するユーザによって提供されるコンテンツを含む、例示的なインターフェースを示す図である。
【
図4G】1つ又は複数の実施例による、コメント特徴が提供され、そのコメント特徴が、複数の共同するユーザによって提供されるコンテンツを含む、例示的なインターフェースを示す図である。
【
図4H】1つ又は複数の実施例による、コメント特徴が提供され、そのコメント特徴が、複数の共同するユーザによって提供されるコンテンツを含む、例示的なインターフェースを示す図である。
【
図4I】1つ又は複数の実施例による、コメント特徴が提供され、そのコメント特徴が、複数の共同するユーザによって提供されるコンテンツを含む、例示的なインターフェースを示す図である。
【
図4J】1つ又は複数の実施例による、コメント特徴が提供され、そのコメント特徴が、複数の共同するユーザによって提供されるコンテンツを含む、例示的なインターフェースを示す図である。
【
図4K】1つ又は複数の実施例による、例示的なクラスタリング・コメント特徴を示す図である。
【
図4L】1つ又は複数の実施例による、キャンバス中に又は特定の設計に関して、出現するコメントをレンダリングするために提供され得る例示的なコメント・サイドバーを示す図である。
【
図4M】1つ又は複数の実施例による、コメント・サイドバーとともに、編集中のグラフィック設計の例示的なシミュレーション(又は「プロトタイプ」)レンダリングを示す図である。
【
図4N】1つ又は複数の実施例による、コメント特徴が提供される例示的なインターフェースを示す図である。
【
図5】1つ又は複数の実施例が実装され得る、コンピュータ・システムを示す図である。
【
図6】説明されるように、1つ又は複数の実例とともに使用するためのユーザ・コンピューティング・デバイスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
コンピュータ・システム及び方法が、キャンバス上に1つ又は複数のコメント特徴を生成し、各コメント特徴は、所与のソースからの少なくとも1つのコメントを搬送する。各コメント特徴は、ピン構成要素とコメント本文とを含むことができる。ピン構成要素は、キャンバス上の対応するロケーションに関連付けられる。本コンピュータ・システム及び本方法は、ユーザが、キャンバスの対応する関連付けられたロケーションと一致するようにピン構成要素をレンダリングしながら、所与のソースからの少なくとも1つのコメントを閲覧するためにキャンバスの少なくとも領域(region)の周りでコメント本文を移動することを可能にする。
【0006】
技術的利点の中でも、説明されるような実施例は、ユーザが、キャンバスのピン・ロケーションにリンクされ得る対話型及び機能的コメント特徴を生成することを可能にして、レビュー者が、コメントと、そのコメントが関係する設計要素又は態様とを容易に閲覧することを可能にする。したがって、実例では、ユーザが、同時に、コメント特徴、及びグラフィック設計の設計要素と対話することができる、少なくとも第1のモードにおいて動作することができる、グラフィック設計システムが提供される。いくつかの実例では、すべてのコメントが隠され得る第2のモードにおいてのものを含む、追加のモードにおいて動作することができる、グラフィック設計システムが提供される。その上、コメント特徴がグラフィック設計上に提供される実例では、コメント特徴は、解説を隠し、それにより、コメント特徴の存在を最小化し得る、ピン構成要素によって表される。
【0007】
実施例は、さらに、グラフィック設計が本質的に乱雑であることを認識する。たとえば、共同的環境において、あるユーザによってグラフィック設計に対して行われた変更は、別のユーザによって見つけるのが困難であり得る。実施例は、コメント特徴をピン構成要素として表示するグラフィック設計システムを提供し、ここで、コメントは可視でなく、ピン構成要素の視覚的態様が、そのコメント特徴に関係する変更を反映するように調整される。たとえば、コメント特徴のためのピン構成要素は、コメント特徴が新規、更新済み又は未解決であることを反映するように調整され得る。そのような視覚キューは、ユーザに、ユーザの注意がキャンバス上のどこで必要とされ得るかを通知することができる。
【0008】
本明細書で説明される1つ又は複数の実施例は、コンピューティング・デバイスによって実施される方法、技法、及びアクションが、プログラム的に、又はコンピュータ実装方法として実施されることを可能にする。本明細書で使用される、プログラム的に、は、コード又はコンピュータ実行可能命令の使用によって、を意味する。これらの命令は、コンピューティング・デバイスの1つ又は複数のメモリ・リソースに記憶され得る。プログラム的に実施されるステップは、自動であることも自動でないこともある。
【0009】
本明細書で説明される1つ又は複数の実施例は、プログラム的モジュール、エンジン、又は構成要素を使用して実装され得る。プログラム的モジュール、エンジン、又は構成要素は、1つ又は複数の述べられたタスク又は機能を実施することが可能な、プログラム、サブルーチン、プログラムの一部分、或いはソフトウェア構成要素又はハードウェア構成要素を含むことができる。本明細書で使用される、モジュール又は構成要素は、他のモジュール又は構成要素とは無関係にハードウェア構成要素上に存在することができる。代替的に、モジュール又は構成要素は、他のモジュール、プログラム又は機械の共有される要素又は処理であり得る。
【0010】
本明細書で説明されるいくつかの実施例は、概して、処理リソース及びメモリ・リソースを含む、コンピューティング・デバイスの使用を必要とすることがある。たとえば、本明細書で説明される1つ又は複数の実施例は、全部又は一部、サーバ、デスクトップ・コンピュータ、セルラー又はスマートフォン、タブレット、ウェアラブル電子デバイス、ラップトップ・コンピュータ、プリンタ、デジタル・ピクチャ・フレーム、ネットワーク機器(たとえば、ルータ)及びタブレット・デバイスなど、コンピューティング・デバイス上に実装され得る。メモリ・リソース、処理リソース、及びネットワーク・リソースは、すべて、(任意の方法の実施に関連して、又は任意のシステムの実装に関連して、を含む)本明細書で説明される任意の実施例の、確立、使用、又は実施に関連して使用され得る。
【0011】
さらに、本明細書で説明される1つ又は複数の実施例は、1つ又は複数のプロセッサによって実行可能である命令の使用によって実装され得る。これらの命令は、コンピュータ可読媒体上で搬送され得る。以下で図とともに示される又は説明される機械は、本発明の実施例を実装するための命令が搬送及び/又は実行され得る処理リソース及びコンピュータ可読媒体の実例を提供する。特に、本発明の実施例とともに示される多数の機械は、(1つ又は複数の)プロセッサと、データ及び命令を保持するためのメモリの様々な形態とを含む。コンピュータ可読媒体の実例は、パーソナル・コンピュータ又はサーバ上のハード・ドライブなど、永続的メモリ記憶デバイスを含む。コンピュータ記憶媒体の他の実例は、CD又はDVDユニット、(スマートフォン、多機能デバイス又はタブレット上で搬送されるなどの)フラッシュ・メモリ、及び磁気メモリなど、ポータブル記憶ユニットを含む。コンピュータ、端末、ネットワーク対応デバイス(たとえば、セル・フォンなど、モバイル・デバイス)は、すべて、コンピュータ可読媒体に記憶されたプロセッサ、メモリ、及び命令を利用する機械及びデバイスの実例である。さらに、実施例は、コンピュータプログラム、又はそのようなプログラムを搬送することが可能なコンピュータ使用可能キャリア媒体の形態で、実装され得る。
【0012】
グラフィック設計システム
【0013】
図1Aは、1つ又は複数の実例による、ユーザのコンピューティング・デバイスのための対話型グラフィック設計システムを示す。対話型グラフィック設計システム(「IGDS」:interactive graphic design system)100が、複数の異なるコンピューティング環境のいずれか1つにおいて実装され得る。たとえば、いくつかの変形形態では、IGDS100は、様々な実例とともに説明される機能性を提供するために、ユーザ・コンピューティング・デバイス10上で実行するクライアント側アプリケーションとして実装され得る。
図1B及び
図1Cとともに説明されるような、他の実例では、IGDS100は、ウェブベース・アプリケーション80の使用によって実装され得る。
図1とともに説明されるような、追加又は代替として、IGDS100は、分散型システムとして実装され得、したがって、様々な実例とともに説明されるプロセスが、ネットワーク・コンピュータ(たとえば、サーバ)上で、及びユーザ・デバイス10上で実行する。
【0014】
実例によれば、IGDS100は、対応するユーザが、グラフィカル要素を使用して様々なタイプのインターフェースを設計することを可能にするために、ユーザ・コンピューティング・デバイス10上に実装され得る。IGDS100は、コンピューティング・デバイス10上にインストールされるウェブベース・アプリケーション80として又はそれを通して実行するプロセスを含むことができる。様々な実例によって説明されるように、ウェブベース・アプリケーション80は、IGDS100の機能性を実装するために、スクリプト、コード及び/又は他の論理(「プログラム的構成要素」)を実行することができる。さらに、いくつかの変形形態では、IGDS100は、ウェブベース・アプリケーション80が、IGDS100のプロセスを実行するために、1つ又は複数のリモート・コンピュータ(たとえば、ネットワーク・サービスのために使用されるサーバ)と通信する、ネットワーク・サービスの一部として実装され得る。
【0015】
いくつかの実例では、ウェブベース・アプリケーション80は、IGDS100を実装するためのプログラム的リソースの一部又は全部をネットワーク・サイトから取り出す。追加又は代替として、ウェブベース・アプリケーション80は、プログラム的リソースの一部又は全部を、ローカル・ソース(たとえば、コンピューティング・デバイス10とともに常駐するローカル・メモリ)から取り出すことができる。ウェブベース・アプリケーション80はまた、IGDS100を提供する際に、様々なタイプのデータ・セットにアクセスし得る。データ・セットは、(たとえば、アカウントに関連して、サーバ上に)リモートで又はローカルに記憶され得る、ファイル及びライブラリに対応することができる。データ・セットはまた、以下で説明されるように、コメント記録とコメント記録データ・ストアとを含むことができる。
【0016】
実例では、ウェブベース・アプリケーション80は、市販のブラウザに対応することができる。そのような実例では、IGDS100のプロセスは、ウェブベース・アプリケーション80がネットワーク・サイトからダウンロードするスクリプト及び/又は他の埋込みコードとして実装され得る。たとえば、ウェブベース・アプリケーション80は、IGDS100のプロセスを実装するために、ウェブページ内に埋め込まれたコードを実行することができる。ウェブベース・アプリケーション80はまた、それらのスクリプトを実行して、他のスクリプト及びプログラム的リソース(たとえば、ライブラリ)を、ネットワーク・サイト及び/或いは他のローカル・ロケーション又はリモート・ロケーションから取り出すことができる。実例として、ウェブベース・アプリケーション80は、HTMLリソース(たとえば、W3C又はWHATWGコンソーシアムによって公開された規格の下で提供される、HTML5.0又は他のバージョンに従って構造化されたウェブ・ページ)中に埋め込まれた、JAVASCRIPTを実行し得る。いくつかの実例では、レンダリング・エンジン120及び/又は他の構成要素は、グラフィックス処理ユニット(GPU:graphics processing unit)上で実行するグラフィックス・ライブラリ・シェーダ言語(GLSL:Graphics Library Shader Language)プログラムを実行するWebGL(ウェブ・グラフィックス・ライブラリ)プログラムを通して提供されるものなど、GPU加速論理を利用し得る。
【0017】
実例によれば、コンピューティング・デバイス10のユーザは、IGDS100を実装するためにプログラム的リソースが取り出され、実行される、ネットワーク・サイトにアクセスするために、ウェブベース・アプリケーション80を動作させる。このようにして、ユーザは、設計インターフェースを作成及び/又は編集する目的で、IGDS100を実装するためのセッションを始動し得る。実例では、IGDS100は、プログラム・インターフェース102と、入力インターフェース118と、レンダリング・エンジン120とを含む。プログラム・インターフェース102は、プログラム的リソースにアクセスし、それをローカル及び/又はリモート・ソースから取り出すために実行する、1つ又は複数のプロセスを含むことができる。
【0018】
一実装形態では、プログラム・インターフェース102は、たとえば、ウェブベース・アプリケーション80に関連付けられたプログラム的リソースを使用して、キャンバス122(たとえば、HTML5.0キャンバス)を生成することができる。追加又は変形形態として、プログラム・インターフェース102はローカル・ソース(たとえば、メモリ)、又は(たとえば、ネットワーク・サービスからの)リモート・ソースから取り出されるプログラム的リソース及びデータ・セット(たとえば、キャンバス・パラメータ)を使用して生成されるようにキャンバス122をトリガするか又はさもなければキャンバス122がそのように生成されることを引き起こすことができる。
【0019】
プログラム・インターフェース102はまた、キャンバス122とともに使用するためのアプリケーション・フレームワークを含むプログラム的リソースを取り出し得る。アプリケーション・フレームワークは、ユーザが設計インターフェースを作成及び/又は編集するための入力を提供することを可能にするために、たとえば、キャンバス122と統合し、入力インターフェース118を備える、対話型グラフィック・ツールのセットを定義又は構成するデータ・セットを含むことができる。
【0020】
いくつかの実例によれば、入力インターフェース118は、ユーザ入力を検出及び解釈するためにキャンバス122と統合された機能的レイヤとして実装され得る。入力インターフェース118は、たとえば、ユーザ入力(たとえば、「クリック」)のスクリーン・ロケーションを識別するためにキャンバス122の参照を使用することができる。さらに、入力インターフェース118は、検出された入力のロケーション(たとえば、入力の位置が、ツール、キャンバス又はキャンバスの領域上にレンダリングされたオブジェクトの、選択を示すかどうか)、所与の時間期間における検出された入力の頻度(たとえば、ダブルクリック)、並びに/或いは入力又は一連の入力の開始位置及び終了位置(たとえば、クリック&ドラッグの開始位置及び終了位置)の他に、ユーザが、1つ又は複数の入力デバイスを通して指定することができる様々な他の入力タイプ(たとえば、右クリック、スクリーンタップなど)に基づいて、ユーザの入力アクションを解釈することができる。このようにして、入力インターフェース118は、たとえば、一連の入力を、設計ツール選択(たとえば、入力のロケーションに基づく形状選択)として、並びに、選択された形状の属性(たとえば、寸法)を定義するための入力として、解釈することができる。
【0021】
さらに、プログラム・インターフェース102は、ローカル又はリモート・ソースから、ユーザのためのアクティブ作業空間を備えるファイル101を含む、プログラム的リソース及びデータ・セットを取り出すために使用され得る。取り出されたデータ・セットは、グラフィック設計125(又は進行中の設計インターフェース)を集合的に形成する設計要素を含むことができる。各ファイル101は、グラフィック設計125を集合的に定義する、(「DSR111」として示される)1つ又は複数のDSR表現111を含むことができる。いくつかの実例とともにより詳細に説明されるように、DSR表現111は、ドキュメント・オブジェクト・モデル(DOM:document object model)を含むことができる。ファイル101はまた、アクティブ作業空間に関連付けられた追加のデータ・セットを含み得る。たとえば、いくつかの実例とともに説明されるように、作業空間ファイルは、レンダリング・エンジン120によってコメント特徴135としてレンダリングされ得る、コメント記録133を記憶することができる。
【0022】
実例では、レンダリング・エンジン120は、DSR表現111を使用して、キャンバス122上で対応するグラフィック設計125をレンダリングし、グラフィック設計125は、ファイル101の個々のページとともに提供される、設計要素とそれらのそれぞれの属性とを反映する。ユーザは、入力インターフェース118を使用してグラフィック設計125を編集することができる。代替的に、レンダリング・エンジン120は、キャンバス122のためのブランク・ページを生成することができ、ユーザは、入力インターフェース118を使用して、グラフィック設計125を生成することができる。レンダリングされるとき、グラフィック設計125は、オブジェクトのセットなどの設計要素(たとえば、形状、テキスト、画像、プログラム的要素)、並びに個々の設計要素の属性を含むことができる。設計要素の各属性は、属性タイプと属性値とを含むことができる。オブジェクトの場合、属性のタイプは、形状、寸法(又はサイズ)、レイヤ、タイプ、色、線の太さ、テキスト・サイズ、テキスト色、フォント、及び/又は他の視覚特性を含む。実装形態に応じて、属性は、2次元又は3次元設計の性質を反映する。このようにして、個々のオブジェクトの属性値は、たとえば、グラフィック設計125の一部としてレンダリングされる要素のための、サイズ、色、配置、レイヤリング、及びコンテンツの、視覚特性を定義することができる。
【0023】
いくつかの実例とともに説明されるように、入力インターフェース118はまた、ユーザがコメント特徴及び記録を作成、更新、編集及び/又は解決、削除することを可能にするためのツールを含むことができる。コメント特徴は、ユーザ指定の入力を搬送及び受信するために、キャンバス122上に又はキャンバス122にわたって(又はキャンバス122とともに)レンダリングされる、対話型ユーザ・インターフェース要素に対応することができる。各コメント特徴は、コメント記録に基づくか又は対応することができる。コメント記録は、ユーザ指定のコメント、並びに、状態値及びソース識別子など、他のデータ・セットを搬送する、構造化されたデータ・セットに対応することができる。グラフィック設計に関連付けられた又はさもなければグラフィック設計とともに提供されるコメント記録は、コメント記録ストアとともに記憶又は維持され得る。
【0024】
いくつかの実例によれば、レンダリング・エンジン120は、キャンバス122上に(又はキャンバス122にわたって)対話型コメント特徴135をレンダリングするために、コメント論理132を実行する。各コメント特徴135は、ユーザ指定のコンテンツをレンダリングする対話型要素に対応することができ、ユーザ入力(たとえば、テキスト入力、リンク、画像、反応、絵文字など)を受信することができる。各コメント特徴135は、関連付けられたファイル101とともに記憶され得る、コメント記録133に対応することができる。レンダリング・エンジン120はまた、コメント記録133が、キャンバス122に隣接するコメント・サイドバー138中でなど、構造化された形式又は表形式で別々に閲覧されることを可能にし得る。ユーザは、コメント特徴135及び対応するコメント記録133を作成するために、入力インターフェース118の設計ツールと対話することができる。レンダリング・エンジン120はまた、ユーザが、対応するコメント特徴135との対話を通して個々のコメント記録133を閲覧及び更新することを可能にするように、コメント論理132を実装することができる。同様に、レンダリング・エンジン120は、コメント記録133に基づいて、及び説明される1つ又は複数の実例に従って、コメント特徴135をレンダリングすることができる。
図1Aの一実例を参照すると、レンダリング・エンジン120はまた、対応するコメント特徴135をレンダリングするために、ローカル・データ・ストアからコメント記録133を取り出すように、コメント論理132を実装することができる。
【0025】
実例では、コメント特徴135は、ピン・ロケーションでピン留めされるか、それにリンクされるか、又はさもなければそれに関連付けられ得る。コメント特徴のピン・ロケーションは、キャンバス122上にレンダリングされた、特定の設計要素(たとえば、整形された設計要素)と一致することがある。いくつかの実装形態では、コメント特徴135が設計要素にピン留めされたとき、コメント特徴135(又は対応する記録133)への参照が、生成され、ピン留めされた設計要素を識別するDSR表現111内のノード識別子に関連付けられる。その後、設計要素が移動又はリサイズされるとき、コメント特徴は、コメント特徴135とピン・ロケーションとの間の相対位置(又は空間関係)を維持するように自動的に移動又は再配置され得る。
【0026】
実例では、各コメント記録133は、ソース識別子、1つ又は複数のコメント(たとえば、テキスト、画像データ、リンク、又はユーザによって提供される他のコンテンツ)、及び/又はメタデータを含み、メタデータは、コメントのコンテンツのためのオーサー(author)又はソースのための識別子と、個々のコンテンツ寄与がコメント記録133に対して行われたときのタイム・スタンプと、コメントが、解決済み/未解決、及び/又は閲覧済み/未閲覧であるかどうかを示す状態情報とを含む。いくつかの変形形態では、個々のコメント記録133は、キャンバス・ロケーション・データを識別することができ、キャンバス・ロケーション・データは、特定のコメントに関連付けられるべきであるキャンバス122上のロケーションを識別する。実例とともに説明されるように、キャンバス122に対するコメントのロケーションは、(たとえば、X-Y座標によって識別されるなどの)キャンバス・ロケーション、キャンバスの領域、又は設計要素に対応することができる。
【0027】
レンダリング・エンジン120はまた、コメント記録133が作成、更新及びレンダリングされ得る、コメント・サイドバー138を提供するように、コメント論理132を実装することができる。ユーザはまた、コメント記録133を閲覧、検索、ソート又はフィルタ処理するために、コメント・サイドバー138と対話することができる。いくつかの実例では、コメント・サイドバー138は、入力を提供するときにユーザが選択/トグルすることができるモード特徴として実装される。コメント・サイドバー138は、ユーザが、コメント(又はコメント記録133)のために指定される入力を提供することを可能にするようにトグルされ得る。
【0028】
追加又は変形形態として、コメント・サイドバー138は、ユーザが、グラフィック設計125を編集することを同時に可能にしながら、ユーザが、コメント記録133にアクセスする及び/又はコメント記録133を更新することを可能にするために、提供される。いくつかの実例では、コメント・サイドバー138は、動作モードを有するように実装され得、個々のコメント記録133によって搬送される情報は、ユーザが、グラフィック設計125を編集することが可能であると同時に、ユーザによって、閲覧及び作用され得る。
【0029】
実例では、IGDS100は、ユーザが、グラフィック設計125を更新及び編集するためにIGDS100とも対話しながら、キャンバス122上にレンダリングされるコメント特徴135を閲覧し、それと対話することができる、第1のモードを含む、複数のモードを実装するように動作する。さらに、ユーザがコメント特徴135を作成及び編集することを可能にするための追加の対話型要素も、可能にされる。このようにして、ユーザは、ユーザが、IGDS100のコメント機能性を利用することをも可能にしながら、IGDS100の入力インターフェース118及び機能性(たとえば、サイドバー、キャンバス・ツールなどに関する対話型設計ツール)へのフル・アクセスを有し得る。したがって、たとえば、ユーザは、コメント特徴135を閲覧し、それと対話することを同時に行いながら、キャンバスのグラフィック設計125と対話して、グラフィック設計に対する編集又は変更を行うことができる。
【0030】
またさらに、実例では、IGDS100は、コメント特徴の使用を容易にするために、代替モードにおいて動作され得る。実例では、レンダリング・エンジン120は、ユーザが、キャンバス122上に提供されるコメント特徴を作成し、それと対話することができる、第1のモードにおいて動作するように、コメント論理132を実装することができる。さらに、レンダリング・エンジン120は、グラフィック設計125をクラスタリングしないように、コメント特徴が隠される第2のモードにおいてのものを含む、代替モードにおいて実装され得る。またさらに、代替モードにおいて、レンダリング・エンジン120は、新規(又は更新済み)又は未解決であるコメント特徴など、特定の状態を有するコメント特徴を表示するようにレンダリングされ得る。
【0031】
IGDSを実装するためのネットワーク・コンピューティング・システム
【0032】
図1Bは、1つ又は複数の実例による、ユーザ・コンピューティング・デバイス上に対話型グラフィック設計システムを実装するためのネットワーク・コンピューティング・システムを示す。
図1Bの一実例とともに説明されるようなネットワーク・コンピューティング・システムが、1つ又は複数のネットワークにわたってユーザ・コンピューティング・デバイスと通信する1つ又は複数のサーバを使用して実装され得る。
【0033】
図1Bの一実例では、ネットワーク・コンピューティング・システム150は、IGDS100がユーザ・コンピューティング・デバイス10上に実装されることを可能にするための動作を実施する。変形形態では、ネットワーク・コンピューティング・システム150は、ブラウザ又は他のウェブベース・アプリケーションを利用するユーザ・コンピューティング・デバイスによるIGDS100の使用をサポートするために、ネットワーク・サービス152を提供する。ネットワーク・コンピューティング・システム150は、ウェブ・リソース155のセット(たとえば、ウェブ・ページ)がサイト訪問者のために利用可能にされる、ウェブサイトを管理するためのサイト・マネージャ158を含むことができる。ウェブ・リソース155は、ユーザ・コンピューティング・デバイスのブラウザ又はウェブ構成要素によって実行可能である、スクリプト又は他の論理(「IGDS命令157」)など、命令を含むことができる。
【0034】
いくつかの変形形態では、コンピューティング・デバイス10が、ウェブ・リソース155にアクセスし、それをダウンロードすると、ウェブベース・アプリケーション80が、
図1Aのいくつかの実例とともに説明されるような機能性を実装するためにIGDS命令157を実行する。たとえば、IGDS命令157は、ユーザ・コンピューティング・デバイス10上でプログラム・インターフェース102を始動するために、ウェブベース・アプリケーション80によって実行され得る。プログラム・インターフェース102の始動は、たとえば、プログラム・インターフェース102とネットワーク・コンピューティング・システム150のサービス構成要素160との間のウェブ・ソケット接続の確立と一致し得る。
【0035】
いくつかの実例では、ウェブ・リソース155は、ウェブベース・アプリケーション80がプログラム・インターフェース102の1つ又は複数のプロセスを始動するために実行する、論理を含み、IGDS100が、実例によって説明されるような機能性を実装するための追加のプログラム的リソース及びデータ・セットを取り出すことを引き起こす。ウェブ・リソース155は、たとえば、ユーザのコンピューティング・デバイスによるダウンロードのためのHTMLページ中に、GPU加速論理を含む、論理(たとえば、JAVASCRIPTコード)を埋め込むことができる。プログラム・インターフェース102は、IGDS100を実装するために、たとえば、ネットワーク・サービス152から、及び/又はコンピューティング・デバイス10のローカル・リソースから、追加のプログラム的リソース及びデータ・セットを取り出すようにトリガされ得る。たとえば、IGDS100の構成要素のうちのいくつかが、認証が実施された後に、及び/又はユーザが追加のアクションを実施する(たとえば、アカウント識別子に関連付けられた作業空間の1つ又は複数のページをダウンロードする)と、コンピューティング・デバイス10上にダウンロードされ得るウェブ・ページを通して、実装され得る。したがって、説明される実例では、ネットワーク・コンピューティング・システム150は、IGDS命令157がウェブベース・アプリケーション80によって受信及び実行される、ウェブベース・アプリケーション80のダウンロード・アクティビティを通してを含む、ネットワーク通信の組合せを通して、IGDS命令157をコンピューティング・デバイス10に通信することができる。
【0036】
コンピューティング・デバイス10は、ウェブベース・アプリケーション80を使用して、ネットワーク・サービス152のウェブサイトにアクセスして、ウェブページ又はウェブ・リソースをダウンロードすることができる。ウェブサイトにアクセスすると、ウェブベース・アプリケーション80は、自動的に(たとえば、保存された証明を通して)又は手動入力を通して、サービス構成要素160にアカウント識別子を通信することができる。いくつかの実例では、ウェブベース・アプリケーション80はまた、ユーザ識別子に相関する1つ又は複数の追加の識別子を通信することができる。
【0037】
さらに、いくつかの実例では、サービス構成要素160は、ユーザ又はアカウント識別子を使用して、ユーザ・プロファイル・ストア166からプロファイル情報109を取り出すことができる。追加又は変形形態として、ユーザのためのプロファイル情報109が、決定され、ユーザのコンピューティング・デバイスにローカルに記憶され得る。
【0038】
サービス構成要素160は、ファイル・ストア164から、ユーザ・アカウント又は識別子にリンクされた、アクティブ作業空間のファイル(「アクティブ作業空間ファイル163」)をも取り出すことができる。プロファイル・ストア166はまた、アカウント及び/又はユーザによって識別される作業空間を識別することができ、ファイル・ストア164は、作業空間を備えるデータ・セットを記憶することができる。ファイル・ストア164とともに記憶されるデータ・セットは、たとえば、作業空間のページと、作業空間ファイルのアクティブ・セットのための制約を識別するデータ・セットと、それぞれのアクティブ作業空間ファイルからレンダリング可能である、編集中の設計のための1つ又は複数のデータ構造表現161とを含むことができる。
【0039】
さらに、実例では、サービス構成要素160は、ユーザに関連付けられた作業空間の表現159を、ウェブベース・アプリケーション80に提供し、その表現は、たとえば、ユーザ及び/又はユーザ・アカウントに関連付けられた個々のファイルを識別する。作業空間表現159は、たとえば、ドキュメント・オブジェクト・モデル(DOM)表現111の形態のものであり得る。表現159は、ファイルのセットを識別することができ、各ファイルは、1つ又は複数のページを含み、各ページは、設計インターフェースの一部であるオブジェクトを含む。
【0040】
ユーザ・デバイス10上で、ユーザは、ウェブベース・アプリケーション80を通して作業空間表現を閲覧することができ、ユーザは、ウェブベース・アプリケーション80を通して作業空間のファイルを開くことを選ぶことができる。実例では、ユーザがアクティブ作業空間ファイル163のうちの1つを開くことを選ぶと、ウェブベース・アプリケーション80は、キャンバス122を始動する。たとえば、IGDS100は、ウェブベース・アプリケーション80の構成要素としてHTML5.0キャンバスを始動することができ、レンダリング・エンジン120は、キャンバス122上に、対応するグラフィック設計125をレンダリングするために、グラフィック設計125のDSR111にアクセスすることができる。
【0041】
図1Bの一実例では、レンダリング・エンジン120は、オンライン設計環境の一部として、コメント記録133及びコメント特徴135にアクセスし、それらをレンダリングするように、コメント論理132を実装する。たとえば、コメント記録133は、たとえば、グラフィック設計125とともにコメント特徴135をレンダリングするために、(サードパーティ・サイトを含む)リモート・ソースから取り出され得る。
【0042】
共同的ネットワーク・プラットフォーム
【0043】
図1Cは、1つ又は複数の実施例による、共同的環境において複数のユーザのための対話型グラフィック設計システムを実装するためのネットワーク・コンピューティング・システムを示す。
図1Cの一実例では、共同的ネットワーク・プラットフォームが、ネットワーク・コンピューティング・システム150によって実装され、ネットワーク・コンピューティング・システム150は、複数のコンピューティング・デバイス10、12の各々上にIGDS100を実装するために、1つ又は複数のネットワーク(たとえば、ワールド・ワイド・ウェブ)にわたって複数のユーザ・コンピューティング・デバイス10、12と通信する。
図1Cは、2人のユーザが共同的ネットワーク・プラットフォームを利用する一実例を示しているが、説明される実例は、ユーザのより大きいグループの間での設計インターフェースに関する共同を可能にすることになる、ネットワーク・コンピューティング・システム150を考慮に入れる。
【0044】
図1Cに関して、ユーザ・コンピューティング・デバイス10、12は、共通アカウントに関連付けられたユーザによって動作されるものとして仮定され得、各ユーザ・コンピューティング・デバイス10、12は、互いに重複するそれぞれのセッション中に同じ作業空間にアクセスするように、対応するIGDS100を実装する。したがって、ユーザ・コンピューティング・デバイス10、12の各々は、同時にアクティブ作業空間ファイル163の同じセットにアクセスし得、各ユーザ・コンピューティング・デバイス10、12上のIGDS100のそれぞれのプログラム・インターフェース102は、サービス構成要素160との対応する通信チャネル(たとえば、ウェブ・ソケット接続)を確立するように動作する。
【0045】
実例では、サービス構成要素160は、コンピューティング・デバイス10、12が、同時にアクティブ作業空間ファイル163のグラフィック設計125をレンダリングするように、各ユーザ・コンピューティング・デバイス10、12にアクティブ作業空間ファイル163のコピーを通信することができる。さらに、コンピューティング・デバイス10、12の各々は、アクティブ作業空間ファイル163から決定されるように、それぞれのグラフィック設計125のローカルDSR表現111を維持することができる。サービス構成要素160はまた、アクティブ作業空間のファイル163から取得され、コンピューティング・デバイス10、12の各々上のローカル・データ構造表現111と一致する、ネットワーク側データ構造表現161を維持することができる。
【0046】
ネットワーク・コンピューティング・システム150は、ユーザ・コンピューティング・デバイスの各々上のアクティブ作業空間ファイル163を連続的に同期させることができる。特に、一方のコンピューティング・デバイス10、12上のグラフィック設計125に対してユーザによって行われた変更が、他方のユーザ・コンピューティング・デバイス10、12上にレンダリングされたグラフィック設計125上で直ちに反映され得る。実例として、コンピューティング・デバイス10、12のユーザは、それぞれのグラフィック設計125に対する変更を行うことができ、それぞれのレンダリング・エンジン120は、DSR表現111のローカル・コピーにおいて反映された更新を実装することができる。コンピューティング・デバイス10から、IGDS100のプログラム・インターフェース102は、ユーザ入力の変更を反映する変更データ121を、サービス構成要素160にストリーミングすることができる。サービス構成要素160は、ユーザ・コンピューティング・デバイスの変更データ121を処理する。サービス構成要素160は、変更データ121を使用して、ネットワーク側データ構造表現161に対して、対応する変更を行うことができる。サービス構成要素160はまた、(提供された実例では、ユーザ・デバイス10から受信された変更データ121に対応するか又はそれを反映する)リモートで生成された変更データ171をコンピューティング・デバイス12にストリーミングして、対応するIGDS100が、そのデバイス上にレンダリングされるグラフィック設計125を更新することを引き起こすことができる。コンピューティング・デバイス12はまた、リモートで生成された変更データ171を使用して、そのコンピューティング・デバイス12のローカル・データ構造表現111とともに更新することができる。コンピューティング・デバイス12のプログラム・インターフェース102は、ネットワーク・コンピューティング・システム150から更新を受信することができ、レンダリング・エンジン120は、グラフィック設計125と、コンピューティング・デバイス12のDSR表現111のそれぞれのローカル・コピーとを更新することができる。
【0047】
(たとえば、第2のコンピューティング・デバイスのユーザが、第2のコンピューティング・デバイス12上にレンダリングされるグラフィック設計125を更新することに対応する)第2のコンピューティング・デバイス12から通信される変更データ121を使用してネットワーク・コンピューティング・システム150のデータ構造表現161を更新するために、逆のプロセスも実装され得る。次に、ネットワーク・コンピューティング・システム150は、(提供された実例では、ユーザ・デバイス12から受信された変更データ121に対応するか又はそれを反映する)リモートで生成された変更データ171をストリーミングして、第1のコンピューティング・デバイス10上のグラフィック設計125のローカルDSR表現111を更新することができる。このようにして、第1のコンピューティング・デバイス10のグラフィック設計125は、第2のコンピューティング・デバイス12のユーザが、グラフィック設計125を変更するためのユーザ入力を提供することに対する応答として、更新され得る。
【0048】
コンピューティング・デバイス10、12上のDSR表現111、111の同期を容易にするために、ネットワーク・コンピューティング・システム150は、第1のコンピューティング・デバイス10とネットワーク・コンピューティング・システム150との間で、及び第2のコンピューティング・デバイス12とネットワーク・コンピューティング・システム150との間で交換されるデータ・ストリームをマージするための、ストリーム・コネクタを実装する。いくつかの実装形態では、ストリーム・コネクタは、各コンピューティング・デバイス10、12が、場合によっては各デバイスからのストリームを別々に処理するために必要とされ得る、追加データ複製なしに、ネットワーク側データ表現161に対する変更を行うことを可能にするように、実装され得る。
【0049】
さらに、時間とともに、コンピューティング・デバイス10、12の一方又は両方が、サーバ側データ表現161と同期外れになり得る。そのような場合、それぞれのコンピューティング・デバイス10、12は、そのデバイス上でレンダリング及び編集されるグラフィック設計125のデータ構造表現のそれの維持を再開するために、アクティブ作業空間ファイル163を再ダウンロードすることができる。
【0050】
コメント特徴及び記録を同期させること
【0051】
いくつかの実装形態では、レンダリング・エンジン120は、コメント記録133及び特徴135をレンダリングすることと、共同するユーザの間でコメント記録133及び特徴135の作成/変更を同期させることとを行うように、コメント論理132を実装する。たとえば、コメント特徴135は、コメントがピン留めされる設計要素とともに、DSR表現111中で参照され得る。コメント特徴135(及び対応するコメント記録133)に対する変更は、いくつかの実例とともに説明されるように、DSR表現111による同期を通して同期され得る。
【0052】
図1Cの一実例を参照すると、コメント記録133及び特徴135は、共同的環境において複数のオーサーを有することができる。たとえば、オンライン共同的セッションにおいて、複数のユーザが、設計要素に関連付けられたコメント特徴135にコメントを提供し得、それらのユーザは、コメント特徴によって搬送されるコメントを生成及び/又は更新することができる。各コメント記録133及び特徴135は、共同的環境の複数のユーザによる寄与を含むメッセージング・スレッドを搬送するために使用され得る。このようにして、各コメント特徴135は、ユーザが、ユーザの注意を設計要素又はキャンバスの特定の部分に集中させながら、フィードバック及び入力を提供することを可能にする。そのような実例では、一連のコメント、又はコメントのシーケンスが、スレッドとして構造化され得る。レンダリング・エンジン120は、共通スレッドの一部であるもの(たとえば、別のコメントへの返答であるコメント)として推定されるか又はさもなければ示されるコメント記録133を、リンクするか又はさもなければ構造化するように、コメント論理132を実装することができる。いくつかの変形形態では、コメント・スレッドは、複数のユーザからのコメントを含むように個々のコメント記録133を更新することによって実装され得る。
【0053】
共同的環境において、コメント特徴及び対応するコメント記録133は、状態情報(たとえば、関連、コメント記録133が「読まれた」かどうか)を含むことができる。さらに、いくつかの実例では、状態情報のうちの一部が、共同的セッションの個々のユーザに固有であり得る。たとえば、状態情報は、特定の閲覧者に固有であり得、その閲覧者が、コメント特徴135又は対応する記録133を前に開いたかどうかを示す。追加又は変形形態として、状態情報は、コメント特徴135及び記録133が解決済みであるかどうかを示すことができる。共同的環境において、状態データにおける変形形態は、コメント特徴の外観(たとえば、ピン構成要素408(
図4A~
図4J参照))を視覚的に調整することによって、反映され得る。このようにして、ユーザは、入力が別のユーザによって提供される、ユーザ注意を必要とするコメント特徴135を容易に識別することができる。
【0054】
コメント特徴のクラスタリング
【0055】
図1A~
図1Cを参照すると、レンダリング・エンジン120は、クラスタ中のコメント特徴135をレンダリングするように、コメント論理132を実装することができる。特に、実例は、重複すると見なされるコメント特徴135の関連付けられたピン・ロケーションに関して条件が満たされるときにクラスタリングされるべきコメント特徴135を提供する。クラスタリングされたとき、レンダリング・エンジン120は、代替コメント・クラスタ要素139を生成することができ、コメント・クラスタ要素139は、基礎をなすコメント特徴135と、関連付けられたコメント記録133とに関する情報を示す。たとえば、代替クラスタ要素139は、クラスタ中のコメント特徴の数、クラスタ中の未解決又は新規コメントの数、クラスタの後ろのソースの数などの情報、及び/或いは最近更新されたコメント特徴に関する情報を含むことができる。
【0056】
実例では、コメント特徴135が、クラスタ要素139によって表されるべきであるという決定は、コメント特徴135の相対表示配置に部分的に基づき得る。表示配置139は、それぞれのユーザ・コンピューティング・デバイス10、12のズーム・レベルに基づき得る。したがって、複数のコメント特徴135がクラスタ要素139によって表されるべきであるという決定は、選択されたズーム・レベルにおけるコメント特徴135の配置が、しきい値よりも小さい表示距離だけ分離されるかどうかに基づき得る。そのような場合、複数のコメント特徴135は、重複条件を満たすと言われ、レンダリング・エンジン120は、クラスタリングされた要素139として複数のコメント特徴135を表す。
【0057】
実例では、重複条件は、クラスタリングされているコメント特徴のピン・ロケーション間の視覚的分離に基づき得、この視覚的分離は、スクリーン距離を反映する。たとえば、2つ又はそれ以上のコメント特徴135間の視覚的分離が、指定されたしきい値よりも小さい場合、レンダリング・エンジン120は、コメント特徴135をクラスタ要素139としてレンダリングする。各ユーザ・コンピューティング・デバイスの表示エリアが、ユーザ固有拡大パラメータを反映するので、クラスタ形式でのレンダリングのためのコメント特徴135の選択は、それぞれのユーザ拡大設定に基づいて、個々のユーザのために動的に決定され得る。したがって、ユーザのズーム・レベルは、クラスタ要素によって表されるコメント特徴135の数及び/又はクラスタ要素139によって示される状態情報を含む、クラスタ要素を動的に変動させることができる。同様に、レンダリング・エンジン120は、ズーム・レベルが十分に拡大されたとき、クラスタ要素139を動的になくすことができる。
【0058】
例として、「ズーム・アウト」された所与のユーザの場合、所与の表示領域(たとえば、しきい値表示エリア)が、関連付けられたコメント記録133を有するより大きい数のピン・ロケーションを包含し得る。そのような場合、レンダリング・エンジン120は、対応するクラスタリングされた要素139として対応するコメント特徴を表示することができ、コメント特徴135は、選択されたズーム・レベルにおいて、キャンバスの表示エリア上のグループにおいて表示される。
【0059】
逆に、「ズーム・イン」された別のユーザの場合、所与の表示領域が、コメント特徴135に関連付けられた1つのピン・ロケーションのみを包含し得る。そのような場合、キャンバス122の部分は、単数のコメント特徴135を含むことができる。
【0060】
方法論
【0061】
図2は、1つ又は複数の実施例による、グラフィック設計のためのコメント特徴を作成するための例示的な方法を示す。
図2の一実例とともに説明されるような方法が、
図1A~
図1Cの実例とともに説明されるようなシステムを使用して実装され得る。したがって、説明されるステップ又はサブステップを実装するための構成要素を示す目的で、
図1A~
図1Cの要素への参照が行われ得る。さらに、
図2の実例について説明する際に、1つ又は複数の実施例による、例示的なコメント特徴を示す目的で、
図4A~
図4Jへの参照が行われる。
【0062】
図2を参照すると、ステップ210において、IGDS100は、キャンバス402上にレンダリングされる、グラフィック設計425のための1つ又は複数のコメント特徴410を生成する。各コメント特徴410は、ユーザが対応するコンピューティング・デバイス10、12を動作させることによって生成され得る。共同的環境において、ユーザは、グラフィック設計425と、(たとえば、整形された要素の属性などの)グラフィック設計の特定の態様に関するコメントとを閲覧することができる。
【0063】
ステップ220において、IGDS100は、各コメント特徴410をキャンバス402上のピン・ロケーションに関連付けるか、又はさもなければリンクする。実例では、ピン・ロケーションは、キャンバス402上の座標(又は座標のセット)に対応することができる。変形形態(ステップ224参照)では、ピン・ロケーションは、設計要素に対応することができる。またさらに、ピン・ロケーションは、キャンバス402の領域に対応することができる(たとえば、
図4N参照)。
【0064】
いくつかの実例とともに説明されるように、コメント特徴410のレンダリング可能な要素は、ピン構成要素408(
図4A~
図4J参照)とコメント本文要素418(
図4A~
図4J参照)とを含む。コメント特徴410が作成されるとき、ピン構成要素408は、ピン・ロケーションによって決定されるロケーションにおいてキャンバス402上に(又はキャンバス402にわたって)レンダリングされ得る。
【0065】
実例では、ステップ224が、設計要素に対応すべきピン・ロケーションを提供することができる。ユーザは、整形された要素であるべきコメント特徴410のピン・ロケーションを指定する入力を提供することができる。たとえば、ユーザは、グラフィック設計425の特定の設計要素に関する(たとえば、設計者のための)フィードバックを提供するためにコメントを挿入することを選ぶことができる。ユーザは、IGDS100と対話して、特定の設計要素を指定することができる(たとえば、ユーザは、整形された設計要素を選択することと、コメントを作成することとを行うために、別個のコマンドを入れる(enter))。応答して、IGDS100は、キャンバス402上に新規コメント特徴410を作成し、新規作成されたコメント特徴410は、ユーザ入力の特定の設計要素にリンクされる。さらに、実例では、ピン構成要素408が、コメント特徴410にリンクされた整形された要素又はフレームにわたって或いはそれの近くにレンダリングされ得る。実例とともにさらに説明されるように、コメント特徴410のコメント本文要素418は、実装、設定又はユーザ入力に応じて、ピン・ロケーションに隣接されるか、それから隠されるか、又はそれから分離され得る。
【0066】
ステップ230において、コメント特徴410は、グラフィック設計425とともにキャンバス402上にレンダリングされる。実例では、コメント特徴410は、閉状態及び開状態においてレンダリングされ得る。閉状態では、ピン構成要素408が、コメント本文要素418なしにキャンバス402上にレンダリングされ得る。開状態では、コメント本文要素418が、グラフィック設計425とともにキャンバス402上にレンダリングされ得る。開状態と閉状態の両方において、実例は、リンクされた設計要素409に対する指定された近傍又は位置においてレンダリングされるべきピン構成要素408を提供する。
【0067】
ステップ240において、IGDS100は、ユーザが、形状要素に対するコメント特徴の少なくとも一部分の相対位置を維持しながら、リンクされた設計要素409の1つ又は複数の属性を操作することを可能にすることを含む、ユーザがレンダリングを操作することを可能にする。いくつかの実例では、コメント特徴410のピン構成要素408は、リンクされた設計要素に対する位置関係を維持するように移動又は再配置され得る。いくつかの変形形態では、コメント本文要素418も、設計要素409が移動又はリサイズされることに基づいて、再配置され得る。
【0068】
追加又は代替として、IGDS100は、ユーザがコメント特徴410と(たとえば、コメント本文要素418と)対話することを可能にすることができ、ユーザは、キャンバス402上のグラフィック設計425を更新することが可能である。たとえば、ユーザは、IGDS100のツール及び機能性を使用してグラフィック設計425を編集しながら、キャンバスにわたってコメント本文要素418を開き、配置(及び再配置)することができる。ユーザとコメント本文要素418との間の対話は、コメントを閲覧し、編集すること、新規コメントを追加すること、問題解決特徴(たとえば、チェックマーク)に反応し、それと対話すること、コメントを却下することなどを含むことができる。いくつかの実例では、IGDS100は、ユーザが、コメント特徴と対話し、グラフィック設計425を更新するためのツール及び機能性と対話することができる、代替モード実装形態、入って来るコメント設計モードを含むことができる。
【0069】
コメント構成要素
【0070】
図3は、1つ又は複数の実施例による、コメント構成要素を示す。
図3の一実例とともに説明されるようなコメント構成要素300は、コメント論理132を実装するIGDS100の構成要素及びプロセスを表すことができる。したがって、実例では、コメント構成要素300は、
図1A~
図1Cの実例において説明されるような、コメント論理132を実行するレンダリング・エンジン120(又はIGDS100の別の構成要素)によって実装され得る。さらに、例示の目的で、
図4A~
図4Jとともに説明される要素への参照が行われ得る。
【0071】
図3を参照すると、コメント構成要素300は、ユーザが、グラフィック設計のコメント特徴330を作成することと、それと対話することとを可能にするために、1つ又は複数の入力インターフェース310を提供するためのプロセスを実装する。他の実例とともに説明されるように、コメント特徴330は、レンダリングされたグラフィック設計の態様に関するコメント、すなわち、個々のユーザによって入れられたコンテンツを搬送し、示す、ユーザ対話型特徴を含む。入力インターフェース310を使用して、ユーザは、対応する入力311を指定することによってグラフィック設計のための新規コメント特徴330を作成することができる。さらに、入力311は、コメントのためのピン・ロケーション313を指定することができる。いくつかの実例では、ピン・ロケーション313は、グラフィック要素(たとえば、整形された要素、フレーム構成要素など)、又はそれの部分を識別する。たとえば、ユーザは、キャンバス122上にレンダリングされた整形された要素を選択することと、整形された要素にピン留めされる新規コメントを作成するための専用入力機構としてのツールバーを使用することとによって、コメントを作成することができる。ピン・ロケーション313が設計要素に対応するとき、コメント・レンダリング320が、たとえば、グラフィック設計125の階層表現を使用して、ユーザによる選択されたロケーションを、設計要素とマッピングすることができる。いくつかの変形形態では、コメント・レンダリング320は、入力によって指定されたロケーションに対応する、トップ・レベル・ノード(たとえば、ページ・ノードでない、最上レベル・ノード)を識別するために、DOM表現にアクセスする。その後、ピン留めされたロケーションの設計要素が、キャンバス上で移動又はリサイズされるとき、コメントは、同様に、移動及び再配置される。
【0072】
追加又は変形形態として、ピン・ロケーション313は、キャンバス・ロケーション(たとえば、キャンバス122上に記録されたX、Y座標)を指定することができる。さらに別の変形形態として、ピン・ロケーションは、複数の設計要素を包含する領域など、キャンバス122の領域を指定することができる。
【0073】
新規コメント生成
【0074】
新規コメント入力311に応答して、コメント構成要素300は、キャンバス122上にレンダリングされる対応するグラフィック設計125に関連して、コメント記録ストア325に記憶された新規コメント記録323を作成するように、記録マネージャ316によって表されるプロセスを実装する。コメント記録ストア325は、新規作成されたストアのためのコメント記録323を記憶するデータ構造を表すことができる。追加のコメント特徴330及び対応する記録325が、(たとえば、共同的環境においてなど)1人又は複数のユーザによって作成及びレンダリングされ、コメント記録ストア325とともに記憶される複数のコメント記録323を生じ得る。このようにして、グラフィック設計125上の各レンダリングされたコメントは、コメント記録ストア325の一部として記憶される対応するコメント記録323を含むことができる。
【0075】
さらに、新規コメント入力311に応答して、コメント・レンダリング・プロセス320は、グラフィック設計125とともに新規の対応するコメント特徴330をレンダリングする。実例とともに説明されるように、コメント特徴330は、対話型であり、指定されたピン・ロケーション313に基づく位置においてキャンバス122上に又はキャンバス122にわたって配置され得る。コメント記録323はまた、キャンバス122とは別個の、専用コメント・インターフェースを通して閲覧され得る。
【0076】
いくつかの実例によれば、コメント特徴330は、ピン要素322とコメント本文要素324とを含むように生成される。実装形態に応じて、ピン要素322は、ピン・ロケーション313に隣接して、その近くに、又はそれにわたって配置され得る。たとえば、配置ルールのセットが、ユーザ入力によって指定された対応するピン・ロケーション313に対するピン要素322の位置を決定するために利用され得る。たとえば、ピン要素322は、(i)キャンバス122に対して測定された固定距離又は動的距離(たとえば、ピン・ロケーション313からピン要素322の参照ポイントを分離するピクセルの数)、及び/或いは(ii)ユーザのズーム・レベルに部分的に基づいて動的に決定され得る視覚距離、のいずれかによって、ピン・ロケーション313から離間され得る。
【0077】
実例では、コメント本文要素324は、対話型であり、その特定のコメントのための入力インターフェースの一部を形成することができる。初期ユーザが、入力(たとえば、コメント、反応入力、絵文字、リンク、画像など)を提供するために、ピン・ロケーション313を指定することと、コメント本文要素324と対話することとによって、コメント特徴330を作成することができる。その後、コメント・レンダリング320は、ユーザ指定のコンテンツを含むコメント本文要素324とともに、コメント特徴330をレンダリングすることができる。コメント本文要素324は、閉状態においてレンダリングされ、開かれ、開かれたときに対話され得る、要素として実装され得る。コメント特徴が開かれたとき、他のユーザは、たとえば、コメント本文要素324と対話して、追加のコメントを生成する、既存のコメントに応答する、コメントに反応する(たとえば、絵文字を指定する)、コメントをナビゲートする(たとえば、コメント本文要素324内でスクロール又は検索する)、又は他の機能を実施することができる。またさらに、いくつかの実装形態では、コメント本文要素324は、ユーザが交換するメッセージのスレッドを搬送することができる。
【0078】
コメントを更新すること
【0079】
共同的環境において実装されたとき、複数のユーザが、個々のコメント特徴330のコメント本文要素324によって搬送されるコンテンツに寄与することができる。コメント入力インターフェース310は、各コメント特徴330のコメント本文要素324との対話を検出するためのプロセスを含むことができる。さらなる対話が検出されたとき、コンテンツを作成した元のユーザによって、又は別のユーザによってのいずれかで、入力インターフェース310は、追加の入力を反映するように、対応するコメント記録323を更新することができる。さらに、コメント・レンダリング320は、入力が受信されたコメント特徴330のレンダリングを更新することができる。
【0080】
例として、第1のユーザ(たとえば、レビュー者)が、グラフィック設計の特定の設計要素又は態様のためのフィードバックを提供するために、コメント特徴を生成することができる。第2のユーザ(たとえば、設計ユーザ)が、コメント特徴330のコメント本文要素324を通して伝達されるフィードバック提案を実装することができる。代替的に、第2のユーザ(たとえば、設計ユーザ又は別のレビュー者)が、自分自身のコンテンツを提供することによって、フィードバックに応答することができる。いくつかの変形形態では、コメント特徴330は、任意のユーザが、コメントによって提起された問題が解決されたことを示すことによってコメントに応答することを可能にする、解決入力機構を含むことができる。実装形態に応じて、問題解決機構が、たとえば、応答ユーザがクリックして解決を通信することができるチェックマーク特徴に対応することができる。追加又は変形形態として、問題解決機構は、却下又は質問特徴、或いは応答の特定のカテゴリーを指定する他のショートカット入力を含むことができる。
【0081】
コメント・アクティビティ・モニタリング
【0082】
実例では、コメント構成要素300は、各コメント特徴330又は記録323に関して発生するイベントに関係する情報を追跡及び伝達するために、コメント・アクティビティ・モニタ336によって表されるプロセスを実装することができる。アクティビティ・モニタ336は、対応するコメント記録323とともに各コメント特徴330のためのそのようなイベント情報を記録することができる。いくつかの実例では、各コメント記録323は、所与のコメントに関して発生し得る異なるタイプのイベントを反映する1つ又は複数の状態値に関連付けられ得る。
【0083】
いくつかの実例では、コメント(すなわち、コメント特徴のコメント本文要素324を通してユーザによって入れられたコンテンツ)が、問題であると(たとえば、ユーザ入力によって)カテゴリー分類されるか又はさもなければ仮定され得る。アクティビティ・モニタ336は、対応するコメント記録323の問題解決状態を未解決であると識別することができる。後続のユーザ入力が受信されたとき、同じ又は異なるユーザによって、問題解決状態は、解決(「解決済み」)を反映するように状態において変更され得る。変形形態では、問題が解決されたかどうかの決定は、後で受信される入力のタイプに基づき得る。たとえば、後続のユーザが、問題が解決されたことを示す入力を指定することができる。代替的に、問題が解決されたかどうかの決定は、先行するコメント中で識別されたユーザが、コメント本文要素324のための入力、及び/或いは特定のタイプ又は種類の入力を後で提供した(たとえば、ユーザが、チェックマークをクリックした、又は「解決済み」という用語を指定した)かどうかに部分的に基づき得る。コメント特徴330のコメント本文要素324が複数のコメントを含む場合、アクティビティ・モニタ336は、解決のための複数の問題を識別することができる。たとえば、コメント本文要素324は、コメント・ユーザが、コメント・ユーザのそれぞれのコメントを問題であるとして指定する又は示すことを可能にするように構造化され得る。アクティビティ・モニタ336は、各コメントについて、又は代替的に各コメント特徴330の対応するコメント記録323について、問題解決状態を維持することができる。後者の場合、コメント記録323は、1つの問題のみが未解決のままであるとき、未解決状態を反映することができる。
【0084】
コメント・レンダリング320は、代替閲覧状態においてキャンバス上にコメント特徴330をレンダリングすることができる。いくつかの実例では、コメント・レンダリング320は、閉状態及び開状態においてコメント特徴330をレンダリングする。閉状態では、コメント特徴330は、コメント本文要素324が可視でないか又は最小化されるかのいずれかであるように、ピン構成要素322として出現することができる。ユーザが、コメント本文要素324を開く又は閲覧するために、ピン構成要素322と対話することができる。たとえば、ユーザは、コメント本文要素324のコンテンツをプレビューすることを選ぶ(たとえば、閲覧専用モード)か、又はコメント本文要素324を開き、それと対話する(たとえば、コメントへの返答を入れる、既存のコメントに反応する、それにチェックをつけるなど)ことができる。
【0085】
さらに、実例では、コメント本文要素324は、コメント特徴330が開状態である間に、ユーザ入力に応答して、移動することができる。そのような実例では、ユーザは、ピン・ロケーションを変更すること又はピン構成要素322を移動することなしに、コメント特徴をキャンバス122上の特定のロケーションに移動することができる。そのような実例では、ユーザは、コメント本文要素324を、コメント本文要素324のコンテンツによって指定された設計要素に直接隣接するなど、最も好都合であるキャンバス上の位置に移動することができる。これは、ユーザが、コメントの識別された又は関連する設計要素を閲覧しながら、グラフィックに対する編集を行うことを可能にする。
【0086】
さらに、いくつかの実例では、コメント構成要素300は、コメント・レンダリング320が、ユーザが、同時にキャンバス122上でグラフィック設計125を編集又は更新することをも可能にしながら、ユーザが、コメント特徴330を閲覧し、それと対話することを可能にする、コメント設計モードを実装することができる。コメント設計モードでは、ユーザは、IGDS100の設計ツール及び機能性へのフル・アクセスを有し得る。したがって、ユーザは、ユーザが、グラフィック設計125に対する編集を行うことをも可能にしながら、コメント特徴330と対話する(たとえば、コメント本文要素324を開き、閲覧する、コメント本文要素324をキャンバスの周りで移動する)ことができる。このようにして、ユーザの注意は、コメント本文要素324のコメントによって識別され得る作業に関係する正確なロケーションにおいて、キャンバス122上に残ることができる。変形形態では、コメント構成要素300は、コメント・レンダリング320が、コメント特徴を隠すようにトグルされ、これは、ユーザが、グラフィック設計125を閲覧及び編集/更新することを、コメント特徴がグラフィック設計125のそれらの閲覧を乱雑にすることなしに、可能にし得る。
【0087】
共同的環境において、コメント構成要素300は、所与のユーザによって指定されたモードにおいて実装され得る。したがって、各ユーザは、グラフィック設計125上で共同するために、所望のコメント設計モードを実装することができる。
【0088】
さらに、いくつかの実例では、新規コメントが生成されたとき、対応するコメント記録323は、コメント特徴330の閲覧状態を記録することができる。アクティビティ・モニタ336は、1つ又は複数のコメントを閲覧し、それらと対話するために、ユーザが対応するコメント本文要素324をいつ閲覧したかを記録することができる。アクティビティ・モニタ336は、コメント記録323の閲覧状態を、たとえば、閲覧済みに更新し、ユーザがコメント本文要素324を開いたことを反映することができる。さらに、アクティビティ・モニタ336は、コメントの閲覧状態がユーザ固有であり得るように、コメントを閲覧したユーザの識別子を記録することができる。そのユーザがコメント本文要素324を開くと、アクティビティ・モニタ336は、コメントに関連付けられた状態を閲覧済みに変更することができる。しかしながら、別のユーザが、コメント本文要素324のコメントに追加したとき、アクティビティ・モニタ336は、コメント特徴330とともに未閲覧のコンテンツがあることを反映するために、コメント記録の状態を再び変更することによってイベントを記録することができる。さらに、対応するコメント記録323は、新規に入れられたコメントを反映するように更新され得る。
【0089】
またさらに、いくつかの実例では、アクティビティ・モニタ336は、各コメント記録323を、対応するコメント特徴のためのコメントを提供した各ユーザのユーザ識別子に関連付ける。いくつかの実装形態では、各ユーザ識別子は、ユーザ・プロファイルに関連付けられ、ユーザ・プロファイルは、プロファイル・ピクチャ、名前、又は他の識別子(ニックネームなど)を含むことができる。
【0090】
コメント・レンダリング320は、個々のコメント特徴330に関して発生するイベントを表すための情報をレンダリングすることができる。コメント・レンダリング320は、たとえば、各コメントのソース(たとえば、コメントを提供したユーザ又はオーサー)、各コメント特徴に関連付けられたコメント(又は代替的に未解決コメント)の数、及び/又はコメント(又は未解決コメント)を提供した最後の人の識別子を示すために、各コメント特徴330を選択的にレンダリングすることができる。実例として、コメント・レンダリング320は、コメンテータ、コメントの数、及び/又は未解決問題の数を反映する、数を含むようにコメント特徴330をレンダリングすることができる。実例として、コメント特徴330は、コメンテータの数、未解決問題の数、及び/又は最後の問題を反映するために、(閉状態において)ピン構成要素322及び/又はコメント本文要素324をレンダリングすることができる。さらに、コメント・レンダリング320は、コメント特徴のコメント又は未解決かどうか、或いはコメント本文要素324が、未閲覧である新規コメントを搬送するかどうかなど、状態情報を反映するために、コメント特徴330をレンダリングすることができる。コメント本文要素324が開かれたとき、様々なコメントが、たとえば、コメントのソース(又はオーサー)、コメントが入れられたときのタイムスタンプ、及び他の情報、のインジケータとともにレンダリングした。
【0091】
実例では、コメント・レンダリング320はまた、表示エリアに関するコメント特徴330のズーム・レベル及び/又は相対配置に基づいて、コメント特徴の代わりにクラスタ要素を生成することができる。コメント特徴330が互いに十分な表示距離内にあると見なされる場合、コメント・レンダリング320は、クラスタリングされたコメント特徴330の代わりにクラスタ要素326を生成することができる。コメント特徴を閲覧するために、ユーザは、ズーム・インするか、又は代替的に、クラスタ要素を選択して、それの構成要素を閲覧することができる。いくつかの実例では、入力インターフェース310はまた、クラスタリングされた要素とともに提供されたコメント特徴330の数を反映するクラスタ要素を動的に生成及び調整することによってズーム・レベルを調整する閲覧入力に応答することができる。提供され得る他の情報は、たとえば、個々に又は全体としてのいずれかで、コメント特徴のソース(たとえば、オーサー)とコメント特徴の状態とに関する情報を含むことができる。
【0092】
コメント特徴実例
【0093】
図4A~
図4Eは、1つ又は複数の実施例による、コメント特徴がキャンバス上にレンダリングされる、例示的なインターフェースを示す。
図4F~
図4Jは、1つ又は複数の実施例による、別の例示的なコメント特徴が提供され、そのコメント特徴が、複数の共同するユーザによって提供されるコンテンツを含む、例示的なインターフェースを示す。
図4Kは、1つ又は複数の実施例による、クラスタリングされたコメント特徴の実装形態を示す。
図4Lは、1つ又は複数の実施例による、キャンバス中に又は特定の設計に関して、出現するコメントをレンダリングするために提供され得るコメント・サイドバーを示す。
図4Mは、1つ又は複数の実施例による、コメント・サイドバーとともに、編集中のグラフィック設計のシミュレーション(又は「プロトタイプ」)レンダリングを示す。
図4A~
図4Mの実例について説明する際に、説明される機能性を提供するための好適な構成要素を示すために、
図1A~
図1C及び
図3の要素への参照が行われる。
【0094】
図4Aを参照すると、インターフェース400は、グラフィック設計425が提供されるキャンバス402を含む。グラフィック・インターフェース425は、
図1A~
図1Cとともに説明されるような、対話型グラフィック設計システムを利用するコンピューティング・デバイス10、12を動作させる1人又は複数のユーザによって作成され得る。そのような共同的環境において、コンピューティング・デバイス10、12を動作させる個々のユーザが、たとえば、(i)新規コメント特徴を作成すること、及び/又は(ii)(他のユーザによって作成されたコメント特徴を含む)(1つ又は複数の)既存のコメント特徴と対話すること、によって、グラフィック設計425の態様を閲覧し、それらに関してコメントすることができる。グラフィック設計425は、各々が、属性の対応するセット(たとえば、テキスト、中身、形状など)をもつ、複数の設計要素(たとえば、整形された要素)を含むことができる。示される一実例では、コメント特徴410のピン構成要素408が、キャンバス402上に提供される。ピン構成要素408は、設計要素409など、ピン・ロケーションに関連付けられるか又はリンクされ得る。設計要素409が移動又はリサイズされるとき、ピン構成要素408はまた、ピン構成要素408と、リンクされた設計要素409との間の相対配置を維持するように移動され得る。さらに、ピン構成要素408は、ユーザが閲覧することができるコメントの存在を示す。ピン構成要素408は、コメント特徴410によって搬送されるコメントに関するソース(又はオーサー)又は他の情報を示す属性を含むことができる。示される一実例では、ピン構成要素408は、コメント特徴410によって搬送されるコメントの、アバター又は他の識別子を含む。
【0095】
インターフェース400は、ユーザが、設計要素、並びにコメント特徴を作成及び編集することを可能にするために、設計ツール(図示せず)を含むことができる。さらに、図示のように、インターフェース400は、いくつかの実例では、コメント特徴410が、ピン・ロケーションの設計要素に関連して識別される、グラフィック設計425のDSR表現405を表示することができる。
【0096】
図4Bは、
図4Aのピン構成要素408の、拡大及び分離された図を示す。コメント特徴410のピン構成要素408は、ピン・ロケーション(たとえば、キャンバス402上の設計要素)に関連付けられ得、これは、(少なくとも最初に)コメンテータによって指定され得る。ピン構成要素408は、コメント特徴410の関連付けられたピン・ロケーションを視覚的に示すように整形され得る。たとえば、ピン構成要素408の角413は、特定のピン・ロケーションを示すようにテーパを付けられるか又は先をとがらせられ得る。いくつかの変形形態では、ピン構成要素408のピン・ロケーションは、共同者からの入力によって移動され得る。
【0097】
実例では、ピン構成要素408は、コメント特徴に関する追加の情報を示すための、複数の構成可能な要素を含む。たとえば、ピン構成要素408は、コメント特徴に含まれるコメントのオーサーを示すための、ソース識別子415(たとえば、アバター)を含むことができる。追加又は変形形態として、ソース識別子は、直近のコメントの、又は最も古い未読コメントの、オーサーを表すことができる。
【0098】
共同的環境において、いくつかの実例は、キャンバス402上にレンダリングされる設計上で共同する1人又は複数のユーザのための視覚識別子(たとえば、写真画像、アバター)を示すことができるソース・インジケータ415を提供する。このようにして、ソース識別子415は、コメント特徴410によって搬送されるコメントのオーサー又はソースに関する識別子をユーザに通信する。さらに、視覚ソース・インジケータ415は、特定のコメント特徴410のコメント本文要素418中のコンテンツ(
図4C~
図4E参照)に返答したユーザを考慮することができる。いくつかの実装形態では、コメント特徴410は、複数のユーザから(たとえば、複数の基礎をなす記録133からの、複数のユーザからのコメントをもつスレッドからの、など)コメントを搬送することができ、その場合、ピン構成要素408は、複数のソースを識別するソース識別子415を含むことができる。たとえば、ソース識別子415は、対応するユーザ識別子(たとえば、プロファイル・ピクチャ)を使用してコメント特徴410の単一のコメンテータを識別するか、又は、各識別子がコメント本文要素418中で搬送されるコメントのうちの1つの対応するオーサーを表す、複数の識別子を表示することによって複数のコメンテータを識別することができる。またさらに、他の変形形態では、ピン構成要素408は、コメント特徴410によって搬送されるコメント又はコメントのソースの数を示すための、数を含むことができる。
【0099】
さらに、示される実例では、ピン構成要素408は、状態インジケータを示すために、強調表示、シェーディング又は他の視覚キュー(たとえば、変調要素)を使用することができ、状態インジケータは、コメント特徴410の対応する状態を示す。コメント特徴410の状態は、たとえば、閲覧状態、解決状態及び/又は選択状態を含むことができる。閲覧状態は、ユーザが、コメント特徴410のコメント本文要素を開いた又はプレビューしたかどうかを反映することができる。解決状態は、コメント特徴とともに搬送されるコメントによって提起された問題が解決されたかどうかを反映することができる。選択状態は、ユーザが、コメント特徴410のコメント本文を閲覧又はプレビューすることを選択したかどうかに対応することができる。
【0100】
ピン構成要素408の状態インジケータ、ソース・インジケータ415及び他のインジケータは、コメント特徴410が、キャンバス402上で最小状態において維持される間に、ユーザが、コメント特徴410に関する情報(たとえば、閲覧状態、解決状態など)を閲覧することを可能にする。最小状態では、たとえば、コメント特徴410は、コメント本文要素418なしにレンダリングされる(
図4C~
図4E参照)。いくつかの実例では、ピン構成要素408は、たとえば、ピン構成要素408と統合された又はそれに関連付けられた、リング、バナー又は他の要素の形態のものである、閲覧状態インジケータ414を提供することができる。共同的実装形態において、閲覧状態は、個々のユーザに固有であり得、これは、キャンバス402を閲覧する各ユーザが、特定のユーザが、対応するコメント本文を前に開いた、閲覧した、又は読んだかどうかを示す閲覧状態インジケータとともにコメント特徴410を提供されることを意味する。変形形態では、閲覧状態インジケータ414は、キャンバス402のすべてのユーザについて同じである閲覧状態を反映することができる。そのような場合、あるユーザが、コメント特徴410のコメント本文要素418を閲覧したかプレビューしたか又は開いたとき、閲覧状態インジケータ414は、すべてのユーザについて、コメント本文要素418が、前に開かれたか閲覧されたか又は読まれたことを反映するように変わる。
【0101】
追加又は変形形態として、実例では、閲覧状態インジケータ414は、コメント特徴410が、コメント特徴が読まれた又は解決済みとしてレンダリングされたときの前のインスタンス以来、更新されたかどうかを示すことができる。いくつかの変形形態では、コメント特徴410とのユーザの対話が、閲覧状態インジケータ414によって、詳細には、対話するユーザのコンピューティング・デバイス上にレンダリングされたように、反映され得る。したがって、共同的環境において、コメント特徴410は、あるユーザのコンピューティング・デバイス上には、閲覧状態インジケータ414が既読状態を反映するように、レンダリングされ得るが、コメント特徴410は、他のユーザには、未読状態においてレンダリングされる。いくつかの実例が、バイナリ状態値(閲覧済み、未閲覧)を示すように閲覧状態インジケータ414を提供するが、変形形態では、閲覧状態インジケータは、(i)たとえば、ユーザが、コメントを閲覧し、それに応答する、未解決状態、及び(ii)閲覧状態インジケータ414が、設計で共同する1人又は複数のユーザがコメント特徴のコンテンツを閲覧していないことを示す、部分的閲覧済み状態、など、追加の状態を示すことができる。
【0102】
実例では、閲覧状態インジケータ414に関係するように、ユーザが、コメント特徴410のコメント本文418を開くか、閲覧するか又は読むために、1つ又は複数のタイプの入力を提供することができる。ユーザは、コメント本文要素418を開くために、第1の入力(たとえば、左クリック)を提供することができ、それにより、コメント特徴410の閲覧状態が、コメント特徴(又はコメント特徴410によって表される、基礎をなすコメント記録)を「既読」であるものとして反映することになる。追加又は変形形態として、ユーザは、コメント特徴410の閲覧状態を維持するか、又は「未読」に変更しながら、コメント本文要素418からのコンテンツをレンダリングするために、第2の入力(右クリック)を提供することができる。
【0103】
さらに、コメント特徴410のソース・インジケータ415は、コメント特徴によって示された(1つ又は複数の)コメント記録133のソースを示すことができる。共同的環境において、ソース・インジケータ415は、キャンバス402上にレンダリングされる設計上で共同する1人又は複数のユーザのための視覚識別子(たとえば、写真画像、アバター)を示すことができる。このようにして、ソース識別子415は、コメント特徴410によって搬送されるコメントのオーサー又はソースに関する識別子をユーザに通信する。さらに、視覚ソース・インジケータ415は、特定のコメント特徴410のコメント本文要素418中のコンテンツに返答したユーザを考慮することができる。いくつかの実装形態では、コメント特徴410は、複数のユーザから(たとえば、複数の基礎をなす記録133からの、複数のユーザからのコメントをもつスレッドからの、など)コメントを搬送することができ、その場合、ピン構成要素412は、複数のソースを識別するソース識別子415を含むことができる。たとえば、ソース識別子415は、対応するユーザ識別子(たとえば、プロファイル・ピクチャ)を使用してコメント特徴410の単一のコメンテータを識別するか、又は、各識別子がコメント特徴中で搬送されるコメントのうちの1つの対応するオーサーを表す、複数の識別子を表示することによって複数のコメンテータを識別することができる。
【0104】
図4Cを参照すると、インターフェース400は、開状態におけるコメント特徴410を示す。開状態では、コメント特徴410のコメント本文要素418は、ユーザが、コメント本文要素418によって搬送されるコメント419を閲覧し、それと対話することを可能にするために、キャンバス402上にレンダリングされる。ピン構成要素408は、(たとえば、設計要素409にリンクされる)ピン・ロケーションにおいて、キャンバス402上に残ることができる。さらに、ピン構成要素408は、たとえば、コメント本文要素418が閲覧されている(又は閲覧済み状態にある)ことを反映するために、状態を変更することができる。状態の変更は、閲覧状態インジケータ414によって反映され得、たとえば、ピン構成要素408の外周の着色又は共有が変更される。
【0105】
図4Dは、
図4Cのコメント本文要素418の、拡大及び分離された図を示す。
図4Dでは、コメント本文要素418は、単一のコメンテータからのコメント419を含み、そのコメンテータは、ソース識別子415によって示される。いくつかの変形形態では、コメント本文要素418は、ユーザが、コメント419によって提起された問題の解決をマークするための入力を提供することを可能にする入力特徴(図示せず)など、他の対話型特徴を含むことができる。
【0106】
図4Eは、コメント本文要素418の変形形態を示す。示される一実例では、コメント本文要素418は、ユーザがコメント本文要素418を(開くのではなく)プレビューするアクションを反映するために、着色又はシェーディングされ得る。プレビュー・モードにあるとき、コメント本文要素418は、コメント特徴410の閲覧状態を調整することなしに、所与のユーザからのコメントをレンダリングする。さらに、いくつかの変形形態では、コメント本文要素418は、ユーザがコメント・エントリ・モードにトグルすることを必要とすることなしに、1つ又は複数のコメントのプレビューをレンダリングすることができる。
【0107】
図4Fを参照すると、インターフェース400は、1つ又は複数の実施例による、コメント特徴410が、複数のユーザ(たとえば、4人)からのコメント又は他の入力を含むように更新された後の、閉状態にあるコメント特徴410の一実例を示す。示される一実例では、コメント特徴410は、共同的セッションの複数のユーザからのコメントを搬送する。いくつかの実例では、各ユーザ・コメントが、対応するコメント記録133の一部として記憶され得、各コメント記録133は、キャンバス・ロケーションに関連付けられる。実例では、キャンバス・ロケーションは、キャンバス上の座標(又は、キャンバス122の領域など、座標の範囲)に対応する。変形形態では、キャンバス・ロケーションは、設計要素のロケーションに対応する。代替的に、コメント特徴410によって示されるコメントのうちの少なくともいくつかが、所与のコメント記録133に組み合わせられ得る。
【0108】
図4Fをさらに参照すると、ピン構成要素408は、設計要素409にリンクされたままである。さらに、ピン構成要素408は、入力を提供したソース/オーサーのうちのいくつかを識別するデータ要素を含むことができる。追加のコメントも、コメント特徴に関連付けられた1つ又は複数の状態を変更することができる。
【0109】
図4Gは、
図4Fのピン構成要素408の、拡大及び分離された図を示す。ピン構成要素408は、1つ又は複数のソース識別子を含むことができる。示される一実例では、ピン構成要素408は、第1のソースのための第1の識別子415aと、第2のソース(たとえば、第2のコメンテータ)のための第2の識別子415bと、追加のコメンテータを表す数415cとを含むことができる。コメンテータの総数を表示するための数など、多数の変形形態が可能であり得る。さらに、ピン構成要素408の1つ又は複数の状態インジケータ414は、たとえば、新規に挿入されたコメントが未読であること、又は1つ又は複数の新規コメントによって提示された問題が未解決であることを反映するように変わることができる。
【0110】
図4Hは、開状態における、
図4Fによって表される、コメント特徴410とともにインターフェース400を示す。開状態では、コメント本文要素418が、ピン構成要素408の近傍に又はその近くにレンダリングされ得る。ピン構成要素408は、設計要素409にリンクされ得る。開状態では、コメント本文要素418は、グラフィック設計425上で共同する複数のユーザからのコメントを表示することができる。コメント本文要素418はまた、ユーザが、他のユーザのコメントと対話すること、及びユーザ自身のコメントを提供することを可能にするための、入力インターフェースを提供することができる。
【0111】
図4Iは、
図4Hに示されているような、開状態におけるコメント本文要素418の、拡大及び分離された図を示す。
図4Iでは、コメント本文要素418は、異なるオーサーからの複数のコメント419を含むことができる。さらに、それらのコメントのためのソース・インジケータ415a、415b、415cが、コメント本文要素418によって示され得る。いくつかの変形形態では、コメント本文要素418は、ユーザに、コメント本文要素418のコメントをレビューさせ、それと対話させる、スクロール機能性を可能にすることができる。コメント本文要素418は、たとえば、ユーザが、他のユーザのコメントによって提起された問題を却下する(又は受け入れる、拒否するなど)ことを可能にするための対話型特徴を提供することができる。閲覧されると、ピン構成要素408の閲覧インジケータ414は、たとえば、コメント特徴410の状態を、既読であるものとして反映するために、コメント本文要素418の状態の変更を反映するように改変又は変更され得る。
【0112】
図4Jは、プレビュー状態におけるコメント本文要素418の変形形態を示す。プレビュー状態では、ユーザは、たとえば、コメント本文要素418のコメント419のうちの1つ又は複数を閲覧することができる。コメント本文要素418がプレビューされたとき、408の閲覧状態インジケータ414は、たとえば、未読状態を反映するために、不変のままであることができる。
【0113】
図4C、
図4F及び
図4Hを参照すると、コメント本文要素418は、ユーザが、コメント419を閲覧することと、同時にグラフィック設計425の特定の態様上で作業することとを可能にするように、キャンバス402にわたって移動され得る。このようにして、コメント本文要素418は、グラフィック設計425の特定の態様に関して、コメント特徴のコメント419からのフィードバックを実装するために、ユーザが、キャンバスに向けられた単一の視野を使用することを可能にすることができる。
【0114】
図4Kは、1つ又は複数の実施例による、キャンバス中に又は特定の設計に関して、出現するコメントをレンダリングするために提供され得るコメント・サイドバー450を示す。各サイドバー・コメント452が、コメント特徴430にリンクするか、又はそれを表し得、対応するコメント特徴430が、対応するコメント構成要素412又はコメント本文要素418とともにキャンバス402上にレンダリングされるか又はレンダリング可能であり得る。いくつかの実例では、コメント・サイドバー450は、レンダリング・エンジン120が、コメント・エントリ・モードにおいて動作されるときに表示され得る。コメント・サイドバー450は、ユーザが、たとえば、個々のコメントのキーワード、ソース又はオーサー、メタデータ(タイムスタンプ)或いは他の識別子によってコメントを検索することを可能にするための、検索及びフィルタ特徴455を含むことができる。
【0115】
図4Lは、1つ又は複数の実施例による、コメント構成要素300が、複数のコメント特徴の代わりにクラスタリング特徴460を生成する、実装形態を示す。実例では、コメント特徴410のピン・ロケーション(
図4A~
図4L参照)は、それぞれのユーザ・コンピューティング・デバイスのズーム・ファクタに基づいて、(それぞれのピン・ロケーションに基づく)表示ロケーションにおいて重複する。ピン・ロケーションの表示距離がしきい値よりも小さいとき、複数のコメント特徴は、重複すると見なされ得る。コメント特徴410は、1つのクラスタリングされたコメント特徴460として出現するようにレンダリングされ得る。クラスタリングされたコメント特徴460は、構成要素であるコメント特徴435のピン・ロケーションに基づくピン・ロケーションを含むことができる。さらに、クラスタ・コメント特徴460は、個々のコメント特徴のためのソースを含む、構成要素であるコメント特徴に関する情報を示す、状態情報、ソース情報及び/又は他のインジケータを含むことができる。レンダリングされたコメント特徴410のための、個々のコメントのためのソース情報(又は対応するコメント記録)である。同様に、グラフィック設計425が、ズーム(拡大)動作を受けるとき、クラスタリングされたコメント特徴460は、
図4A~
図4Jとともに説明されるように、複数のコメント特徴に分離され得る。
【0116】
図4Mは、1つ又は複数の実施例による、コメント・サイドバーとともに、編集中のグラフィック設計のシミュレーション(又は「プロトタイプ」)レンダリングを示す。図示のように、コメント・サイドバーは、ユーザが、シミュレートされているグラフィック設計の特徴とともにコメントを閲覧することを可能にするために、編集中の設計のプロトタイプ・レンダリングに関して提供され得る。サイドバー・コメントは、実装形態及び設定に応じて、隠されるか又は表示され得る。
【0117】
図4Nは、1つ又は複数の実施例による、コメント特徴が提供される別の例示的なインターフェースを示す。
図4Nでは、グラフィック設計470が、キャンバス472上にレンダリングされる。ユーザが、第1のピン・ロケーションにおいてコメント特徴474を作成するためにコメント構成要素300を使用することができ、第1のピン・ロケーションは、設計要素475に関連付けられる。追加又は代替として、ユーザは、キャンバス472の領域477にわたってコメント特徴474をドラッグする(又は、他の入力を提供する)ことができる。ドラッグされると、コメント特徴474は、領域477に関連付けられる。示される一実例では、コメント特徴474は、設計要素475及び領域477に関連付けられ得る。いくつかの実装形態では、コメント特徴474は、グラフィック要素475と、また、キャンバス領域477のロケーションとに対応する、2つのピン・ロケーションを有するようにコピーされる。別の追加又は変形形態として、ユーザは、領域477を選択し、コメント特徴を領域477に関連付けることができる。
【0118】
ネットワーク・コンピュータ・システム
【0119】
図5は、1つ又は複数の実施例が実装され得る、コンピュータ・システムを示す。コンピュータ・システム500が、たとえば、サーバ又はサーバの組合せ上に実装され得る。たとえば、コンピュータ・システム500は、
図1A~
図1Cのネットワーク・コンピューティング・システム150として実装され、さらに、
図2のプラグイン管理システム200によって利用され得る。
【0120】
一実装形態では、コンピュータ・システム500は、処理リソース510と、メモリ・リソース520(たとえば、読取り専用メモリ(ROM:read-only memory)又はランダム・アクセス・メモリ(RAM:random-access memory))と、1つ又は複数の命令メモリ・リソース540と、通信インターフェース550とを含む。コンピュータ・システム500は、情報と、プロセッサ510によって実行可能である命令とを記憶するための、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)又は他のダイナミック・ストレージ・デバイスによって提供されるものなど、メモリ・リソース520とともに記憶される情報を処理するための、少なくとも1つのプロセッサ510を含む。メモリ・リソース520はまた、プロセッサ510によって実行されるべき命令の実行中に、一時変数又は他の中間情報を記憶するために使用され得る。
【0121】
通信インターフェース550は、ネットワーク・リンク580(ワイヤレス又はワイヤ)の使用によって1つ又は複数のネットワーク(たとえば、セルラー・ネットワーク)にわたって、コンピュータ・システム500が1つ又は複数のユーザ・コンピューティング・デバイスと通信することを可能にする。ネットワーク・リンク580を使用して、コンピュータ・システム500は、1つ又は複数のコンピューティング・デバイス、特殊なデバイス及びモジュール、並びに/又は1つ又は複数のサーバと通信することができる。
【0122】
実例では、プロセッサ510は、
図1A~
図1Cとともに説明されるような実例において、ネットワーク・コンピューティング・システムが、ネットワーク・サービス152を実装し、ネットワーク・コンピューティング・システム150として動作することを可能にするために、メモリ・リソース520とともに記憶される、サービス命令522を実行し得る。
【0123】
コンピュータ・システム500はまた、ユーザ・コンピューティング・デバイスが、IGDS100とともに説明されるような機能性を実装することを可能にするために、ウェブ・ページ及び他のウェブ・リソースで埋め込まれた実行可能命令セット(「IGDS命令545」)を記憶するための追加のメモリ・リソース(「命令メモリ540」)を含み得る。
【0124】
したがって、本明細書で説明される実例は、本明細書で説明される技法を実装するためのコンピュータ・システム500の使用に関係する。一態様によれば、技法は、プロセッサ510が、メモリ520中に含まれている1つ又は複数の命令の1つ又は複数のシーケンスを実行することに応答して、コンピュータ・システム500によって実施される。そのような命令は、別の機械可読媒体からメモリ520に読み込まれ得る。メモリ520中に含まれている命令のシーケンスの実行は、プロセッサ510が、本明細書で説明されるプロセス・ステップを実施することを引き起こす。代替実装形態では、本明細書で説明される実例を実装するために、ソフトウェア命令の代わりに又はそれと組み合わせて、ハードワイヤード回路が使用され得る。したがって、説明される実例は、ハードウェア回路とソフトウェアとの特定の組合せに限定されない。
【0125】
ユーザ・コンピューティング・デバイス
【0126】
図6は、説明されるように、1つ又は複数の実例とともに使用するためのユーザ・コンピューティング・デバイスを示す。実例では、ユーザ・コンピューティング・デバイス600が、たとえば、設計インターフェース及びグラフィック設計作業のレンダリングを可能にするために好適であるグラフィックス処理能力を有する、ワークステーション、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ又は他のコンピュータ・システムに対応することができる。変形形態では、ユーザ・コンピューティング・デバイス600は、スマートフォン、タブレット・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、VR又はARヘッドセット・デバイスなど、モバイル・コンピューティング・デバイスに対応することができる。
【0127】
実例では、コンピューティング・デバイス600は、中央又はメイン・プロセッサ610と、グラフィックス処理ユニット612と、メモリ・リソース620と、1つ又は複数の通信ポート630とを含む。コンピューティング・デバイス600は、ブラウザ625又は他のウェブベース・アプリケーションを記憶及び起動するために、メイン・プロセッサ610とメモリ・リソース620とを使用することができる。ユーザは、通信ポート630を使用して、ネットワーク・サービス152のネットワーク・サイトにアクセスするために、ブラウザ625を動作させることができ、ネットワーク・サービス152(
図1A~
図1C及び
図2参照)のための1つ又は複数のウェブ・ページ又は他のリソース605が、ダウンロードされ得る。ウェブ・リソース605は、アクティブ・メモリ624(キャッシュ)に記憶され得る。
【0128】
様々な実例によって説明されるように、プロセッサ610は、IGDS100(
図1A~
図1C参照)を実装するために、ウェブ・リソースで埋め込まれたスクリプト及び他の論理を検出及び実行することができる。実例のうちのいくつかでは、ウェブ・リソース605で埋め込まれたスクリプト615のうちのいくつかが、GPU612によって直接実行されるGPU加速論理を含むことができる。メイン・プロセッサ610とGPUとは、表示構成要素640上で編集中の設計インターフェース(design interface under edit)(「DIUE611」)をレンダリングするために、組み合わせることができる。レンダリングされた設計インターフェースは、ブラウザ625からのウェブ・コンテンツを含み、並びに、ウェブ・リソース605で埋め込まれたスクリプト及び他の論理によって生成される、設計インターフェース・コンテンツ及び機能要素を含むことができる。GPU612上で直接実行可能であるスクリプト615を含むことによって、ウェブ・リソース605で埋め込まれた論理は、様々な実例とともに説明されるように、IGDS100をより良く実行することができる。
【0129】
結論
【0130】
実例が、添付の図面を参照しながら本明細書で詳細に説明されるが、概念は、それらの正確な実例に限定されないことを理解されたい。したがって、概念の範囲は、以下の特許請求の範囲及びそれらの等価物によって定義されるものとする。さらに、個々に又は一実例の一部としてのいずれかで説明される特定の特徴は、他の個々に説明される特徴、又は他の実例の一部と組み合わせられ得、これは、それらの他の特徴及び実例が、その特定の特徴に言及しない場合でも、行われ得ることが企図される。したがって、組合せについての説明がないことは、そのような組合せに対する権利を有することを排除するべきでない。
【国際調査報告】