(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-24
(54)【発明の名称】患者監視システムで使用するためのRFID技術を使用する患者監視デバイス
(51)【国際特許分類】
A61B 90/98 20160101AFI20241217BHJP
【FI】
A61B90/98
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538732
(86)(22)【出願日】2022-12-27
(85)【翻訳文提出日】2024-07-12
(86)【国際出願番号】 US2022054088
(87)【国際公開番号】W WO2023129551
(87)【国際公開日】2023-07-06
(32)【優先日】2021-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519422371
【氏名又は名称】ムラタ バイオス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】バーテ、ダッタトラヤ
(57)【要約】
患者監視デバイスは、センサ識別情報を含むセンサと、センサに接続され、センサから取り外される着脱式パックとを含む。着脱式パックは、着脱式パック識別情報を伝送する無線周波数識別(RFID)タグと、着脱式パック識別情報に関連付けられたRFIDデータを記憶するメモリとを含む。センサが患者に接続されると、センサは患者データを感知し、患者監視デバイスは、患者データ、センサ識別情報、及びRFIDデータをリモートコンピュータシステムに通信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサ識別情報を含むセンサと、
前記センサに接続され、前記センサから取り外される着脱式パックと、を備える患者監視デバイスであって、前記着脱式パックは、
着脱式パック識別情報を伝送する無線周波数識別(RFID)タグと、
前記着脱式パック識別情報に関連付けられたRFIDデータを記憶するメモリと、を含み、
前記センサが患者に接続されると、
前記センサは、患者データを感知し、
前記患者監視デバイスは、前記患者データ、前記センサ識別情報、及び前記RFIDデータをリモートコンピュータシステムに通信する、患者監視デバイス。
【請求項2】
前記着脱式パックが前記センサに接続されると、前記センサは、前記着脱式パックから前記RFIDデータを受信し、前記RFIDデータを前記リモートコンピュータシステムに通信する、請求項1に記載の患者監視デバイス。
【請求項3】
前記着脱式パックは、前記センサを覆う又は実質的に覆うバッテリ及び金属板の少なくとも一方を含む、請求項1又は2に記載の患者監視デバイス。
【請求項4】
前記メモリは、読み出し専用メモリである、請求項1~3のいずれか一項に記載の患者監視デバイス。
【請求項5】
前記RFIDデータは、前記着脱式パック識別情報を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の患者監視デバイス。
【請求項6】
前記RFIDタグは、携帯型モバイルデバイスによって読み取り可能であり、前記着脱式パック識別情報が前記携帯型モバイルデバイスによって受信されると、前記患者データが前記携帯型モバイルデバイス上に表示される、請求項1~5のいずれか一項に記載の患者監視デバイス。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の患者監視デバイスと、
前記リモートコンピューティングシステムと、
前記RFIDタグを読み取って前記着脱式パック識別情報を受信し、前記着脱式パック識別情報を前記リモートコンピューティングシステムに伝送する携帯型モバイルデバイスと、を備える患者監視システムであって、
前記リモートコンピューティングシステムは、
前記センサが前記患者に取り付けられた後に前記センサ識別情報を受信し、
前記着脱式パックが前記センサに接続された後に前記患者監視デバイスから前記RFIDデータを受信し、
前記着脱式パック識別情報を前記携帯型モバイルデバイスから受信し、
前記患者監視デバイスが前記患者に接続される第1の期間にわたって前記センサ識別情報を前記患者の患者識別情報と関連付け、
前記RFIDデータに基づいて、前記着脱式パックが前記センサに接続される第2の期間にわたって前記着脱式パック識別情報を前記患者識別情報と関連付け、
前記着脱式パック識別情報を前記携帯型モバイルデバイスから受信した後に、患者データを前記携帯型モバイルデバイスに送信する、ようにプログラムされる及び/又は構成される、患者監視システム。
【請求項8】
前記第1の期間は、前記第2の期間より長い、請求項7に記載の患者監視システム。
【請求項9】
前記第1の期間は約24時間より長く、前記第2の期間は約24時間より短い、請求項8に記載の患者監視システム。
【請求項10】
前記センサ、前記携帯型モバイルデバイス、及び前記リモートコンピューティングシステムを含む無線ローカルエリアネットワークをさらに備える、請求項7~9のいずれか一項に記載の患者監視システム。
【請求項11】
前記リモートコンピューティングシステムに接続されるリモート監視システムをさらに備える、請求項7~10のいずれか一項に記載の患者監視システム。
【請求項12】
第1の期間にわたって患者監視デバイスを患者に取り付けるステップであって、前記患者監視デバイスは、センサ識別情報を含むとともに患者データを感知するセンサを含む、ステップと、
前記第1の期間よりも短い第2の期間にわたって第1の着脱式パックを前記センサに取り付けるステップであって、前記第1の着脱式パックは、
第1の着脱式パック識別情報を伝送する第1の無線周波数識別(RFID)タグと、
前記第1の着脱式パック識別情報に関連付けられた第1のRFIDデータを記憶する第1のメモリと、を含む、ステップと、
前記第2の期間の後、前記第1の着脱式パックを取り外し、第2の着脱式パックを前記センサに取り付けるステップであって、前記第2の着脱式パックは、
第2の着脱式パック識別情報を伝送する第2の無線周波数識別(RFID)タグと、
前記第2の着脱式パック識別情報に関連付けられた第2のRFIDデータを記憶する第2のメモリと、を含む、ステップと、
前記患者データ、前記センサ識別情報、前記第1のRFIDデータ、及び前記第2のRFIDデータをリモートコンピューティングシステムに電気的に通信して、
前記第1の期間中、前記センサ識別情報を前記患者の患者識別情報と関連付け、
前記第2の期間中、前記第1のRFIDデータに基づいて、前記第1の着脱式パック識別情報を前記患者識別情報に関連付け、
前記第2の期間の後、前記第2のRFIDデータに基づいて、前記患者識別情報の関連付けを前記第1の着脱式パック識別情報から前記第2の着脱式パックIDに変更する、ステップと、を含む、患者監視方法。
【請求項13】
携帯型モバイルデバイスを使用して、
前記第2の期間中、前記第1のRFIDタグを読み取って前記第1の着脱式パック識別情報を受信し、前記第1の着脱式パック識別情報を前記リモートコンピューティングシステムに伝送し、
前記第2の期間の後に、前記第2のRFIDタグを読み取って前記第2の着脱式パック識別情報を受信し、前記第2の着脱式パック識別情報を前記リモートコンピューティングシステムに伝送する、ステップと、
前記リモートコンピュータシステムを使用して、
前記第2の期間中で前記第1の着脱式パック識別情報を受信した後に、患者データを前記携帯型モバイルデバイスに送信し、
前記第2の期間の後で前記第2の着脱式パック識別情報を受信した後に、患者データを前記携帯型モバイルデバイスに送信する、ステップと、をさらに含む、請求項12に記載の患者監視方法。
【請求項14】
前記着脱式パックは、前記センサを覆う又は実質的に覆うバッテリ及び金属板の少なくとも一方を含む、請求項12又は13に記載の患者監視方法。
【請求項15】
前記第1のメモリ及び前記第2のメモリは、読み出し専用メモリである、請求項12~14のいずれか一項に記載の患者監視方法。
【請求項16】
前記第1のRFIDデータは、前記第1の着脱式パック識別情報を含み、
前記第2のRFIDデータは、前記第2の着脱式パック識別情報を含む、請求項12~15のいずれか一項に記載の患者監視方法。
【請求項17】
前記第1の期間は約24時間より長く、前記第2の期間は約24時間より短い、請求項12~16のいずれか一項に記載の患者監視方法。
【請求項18】
前記センサ、前記携帯型モバイルデバイス、及び前記リモートコンピューティングシステムを含む無線ローカルエリアネットワークを使用して、データを伝送及び受信するステップをさらに含む、請求項12~17のいずれか一項に記載の患者監視方法。
【請求項19】
前記リモートコンピューティングシステムに接続されるリモート監視システムを使用して、データを伝送及び受信するステップをさらに含む、請求項12~18のいずれか一項に記載の患者監視方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、患者データを感知することができ、感知した患者データをリモートコンピューティングシステムに通信することができる患者監視デバイスに関する。より具体的には、本発明は、無線周波数識別(RFID:radio-frequency identification)技術を使用して携帯型モバイルデバイスと通信し、例えばワイヤレスフィディリティ(WiFi:wireless fidelity)技術又は他の適切な無線通信技術を使用して実装することができるワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)を使用してリモートコンピューティングシステムと通信する患者監視デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、患者監視デバイスHW、ベッドサイドモニタBSM、及び中央サーバCSを含む既知の患者監視システムを示す。患者監視デバイスHWは、患者に取り付けられ、例えば患者の生理学的データを含む患者データを感知して伝送することができる。患者監視デバイスHW及びベッドサイドモニタBSMは、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)技術を使用して通信するパーソナルエリアネットワーク(PAN:personal area network)に含まれてもよい。ベッドサイドモニタBSMは、例えばタブレットとすることができる。ベッドサイドモニタBSMは、患者データへのアクセスを提供するため及び/又は患者データを表示するために、患者の部屋に配置することができる。WLANは、通信がWiFi技術を使用して電気的に実行される、ベッドサイドモニタBSM及び中央サーバCSの両方を含むことができる。既知の患者監視システムはまた、中央サーバCSに接続される中央ステーションモニタCSM及び/又はリモート監視サービスRMSを含むことができる。中央ステーションモニタCSMは、WLANに含めることができ、WiFi技術を使用して中央サーバCSと通信することができる。正しい患者データを表示するため、介護者は、ベッドサイドモニタBSMを使用して患者監視デバイスHWを患者の患者IDに関連付けることができ、これにより、中央サーバCSが正しい患者データを中央ステーションモニタCSMに送信することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既知の患者監視システムに関する課題は、各患者に対して高価なベッドサイドモニタBSMを必要とすること、ペアリングを達成するのが遅い及び/又は困難であり得るデバイス間のペアリングを必要とするブルートゥース技術の使用を必要とすること、患者及びベッドサイドモニタBSMがブルートゥースの狭い通信範囲内にあることを必要とすること、ベッドサイドモニタBSMが患者のベッドサイドに設置されることを必要とすること、並びに携帯型モバイルデバイスを容易に使用できないことである。
【0004】
高価なベッドサイドモニタBSMのない患者監視システムでも、介護者は、中央サーバCSが正しい患者データを送信することができるように、患者監視デバイスHWと患者IDとの間の関連付けを中央サーバCSに通信しなければならない。
【0005】
可能な解決策は、患者監視デバイスHW上でバーコード又はクイックレスポンス(QR:quick-response)コード(登録商標)を使用することであるが、バーコード又はQRコードは、カメラ又は他の同様の光学デバイスなどの光学リーダ、バーコードと光学リーダとの間の見通し線、及び光学リーダがバーコード又はQRコードを読み取るのに十分な光の全てを必要とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の好ましい実施形態は、それぞれ患者監視システム及び方法で使用されて感知した患者データをリモートコンピューティングシステムに送信することができ、感知した患者データを携帯型モバイルデバイス上に表示することができるように、RFID技術を使用して携帯型モバイルデバイスと通信することができる患者監視デバイスを提供する。RFID技術を使用することによって、本発明の好ましい実施形態による患者監視デバイスは、上述のブルートゥース技術、バーコード、及びQRコードを使用することに伴う問題を回避する。
【0007】
本発明の好ましい実施形態によれば、患者監視デバイスは、センサ識別情報を含むセンサと、センサに接続され、センサから取り外される着脱式パックとを含む。着脱式パックは、着脱式パック識別情報を伝送する無線周波数識別(RFID)タグと、着脱式パック識別情報に関連付けられたRFIDデータを記憶するメモリとを含む。センサが患者に接続されると、センサは患者データを感知し、患者監視デバイスは、患者データ、センサ識別情報、及びRFIDデータをリモートコンピュータシステムに通信する。
【0008】
着脱式パックがセンサに接続されると、センサは、着脱式パックからRFIDデータを受信することができ、RFIDデータをリモートコンピュータシステムに通信することができる。着脱式パックは、センサを覆う又は実質的に覆うバッテリ及び/又は金属板を含んでもよい。メモリは、読み出し専用メモリであってもよい。RFIDデータは、着脱式パック識別情報を含んでもよい。RFIDタグは、携帯型モバイルデバイスによって読み取り可能であってもよく、着脱式パック識別情報が携帯型モバイルデバイスによって受信されると、患者データが携帯型モバイルデバイス上に表示されてもよい。
【0009】
本発明の好ましい実施形態によれば、患者監視システムは、本発明の様々な好ましい実施形態のうちの1つの患者監視デバイスと、リモートコンピューティングシステムと、RFIDタグを読み取って着脱式パック識別情報を受信し、着脱式パック識別情報をリモートコンピューティングシステムに伝送する携帯型モバイルデバイスとを含む。リモートコンピューティングシステムは、センサが患者に取り付けられた後にセンサ識別情報を受信し、着脱式パックがセンサに接続された後に患者監視デバイスからRFIDデータを受信し、携帯型モバイルデバイスから着脱式パック識別情報を受信し、患者監視デバイスが患者に接続される第1の期間にわたってセンサ識別情報を患者の患者識別情報に関連付け、RFIDデータに基づいて、着脱式パックがセンサに接続される第2の期間にわたって着脱式パック識別情報を患者識別情報に関連付け、携帯型モバイルデバイスから着脱式パック識別情報を受信した後に、患者データを携帯型モバイルデバイスに送信するようにプログラム及び/又は構成される。
【0010】
第1の期間は、第2の期間より長くてもよい。第1の期間は約24時間より長くてもよく、第2の期間は約24時間より短くてもよい。患者監視システムは、センサ、携帯型モバイルデバイス、及びリモートコンピューティングシステムを含むことができる無線ローカルエリアネットワークをさらに含んでもよい。患者監視システムは、リモートコンピューティングシステムに接続されるリモート監視システムをさらに含んでもよい。
【0011】
本発明の好ましい実施形態によれば、患者監視方法は、第1の期間にわたって患者に患者監視デバイスを取り付けるステップであって、患者監視デバイスは、センサ識別情報を含むとともに患者データを感知するセンサを含む、ステップと、第1の期間よりも短い第2の期間にわたってセンサに第1の着脱式パックを取り付けるステップであって、第1の着脱式パックは、第1の着脱式パック識別情報を伝送する第1の無線周波数識別(RFID)タグと、第1の着脱式パック識別情報に関連付けられた第1のRFIDデータを記憶する第1のメモリとを含む、ステップと、第1の期間の後、第1の着脱式パックを取り外し、第2の着脱式パックをセンサに取り付けるステップであって、第2の着脱式パックは、第2の着脱式パック識別情報を伝送する第2の無線周波数識別(RFID)タグと、第2の着脱式パック識別情報に関連付けられた第2のRFIDデータを記憶する第2のメモリとを含む、ステップと、患者データ、センサ識別情報、第1のRFIDデータ、及び第2のRFIDデータをリモートコンピューティングシステムに電気的に通信して、第1の期間中、センサ識別情報を患者の患者識別情報と関連付け、第2の期間中、第1のRFIDデータに基づいて、第1の着脱式パック識別情報を患者識別情報に関連付け、第2の期間の後、第2のRFIDデータに基づいて、患者識別情報の関連付けを第1の着脱式パック識別情報から第2の着脱式パックIDに変更する、ステップと、を含む。
【0012】
患者監視方法は、携帯型モバイルデバイスを使用して、第2の期間中、第1のRFIDタグを読み取って第1の着脱式パック識別情報を受信し、第1の着脱式パック識別情報をリモートコンピューティングシステムに伝送し、第2の期間の後に、第2のRFIDタグを読み取って第2の着脱式パック識別情報を受信し、第2の着脱式パック識別情報をリモートコンピューティングシステムに伝送する、ステップと、リモートコンピュータシステムを使用して、第2の期間中で第1の着脱式パック識別情報を受信した後に、患者データを携帯型モバイルデバイスに送信するステップと、第2の期間の後で第2の着脱式パック識別情報を受信した後に、患者データを携帯型モバイルデバイスに送信する、ステップと、をさらに含んでもよい。
【0013】
着脱式パックは、センサを覆う又は実質的に覆うバッテリ及び/又は金属板を含んでもよい。第1のメモリ及び第2のメモリは、読み出し専用メモリであってもよい。第1のRFIDデータは、第1の着脱式パック識別情報を含んでもよく、第2のRFIDデータは、第2の着脱式パック識別情報を含んでもよい。第1の期間は約24時間より長くてもよく、第2の期間は約24時間より短くてもよい。
【0014】
患者監視方法は、センサ、携帯型モバイルデバイス、及びリモートコンピューティングシステムを含む無線ローカルエリアネットワークを使用して、データを伝送及び受信するステップをさらに含んでもよい。患者監視方法は、リモートコンピューティングシステムに接続されるリモート監視システムを使用して、データを伝送及び受信するステップをさらに含んでもよい。
【0015】
添付の図面を参照した本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明から、本発明の上記及び他の特徴、要素、特性、ステップ、並びに利点がより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】ブルートゥースを介してベッドサイドモニタと通信するセンサハードウェアを含む既知の患者監視システムの図である。
【
図2】RFID技術及びWLANを使用して通信することができるセンサデバイスを含む患者監視システムの図である。
【
図3】
図2の患者監視システムで使用することができるセンサデバイスの正面図である。
【
図4】
図2の患者監視システムで使用することができるセンサデバイスの背面図である。
【
図5】
図3のセンサデバイスに使用される着脱式パックの斜視図である。
【
図6】上部ハウジングがない状態の
図5の着脱式パックの斜視図である。
【
図7】
図5の着脱式パックの上部ハウジングの正面斜視図である。
【
図8】RFIDタグを有する
図7の上部ハウジングの背面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図2は、患者監視デバイスHW、携帯型モバイルデバイスMD、及びリモートコンピューティングシステムCSを含む患者監視システムを示す。患者監視デバイスHWは、患者に取り付けられるセンサを含み、センサが患者に取り付けられている間、異なる着脱式パックを、センサに接続し、センサから取り外すことができる。介護者は、携帯型デバイスを使用して、異なる着脱式パックに接続されたRFIDタグを読み取ることができる。介護者が携帯型モバイルデバイスMDを使用してセンサに接続された着脱式パック上のRFIDタグを読み取る場合、リモートコンピューティングシステムCSは、正しい患者データを介護者の携帯型モバイルデバイスMDに送信すべきである。正しい患者データを介護者の携帯型モバイルデバイスMDに送信できるようにするために、リモートコンピューティングシステムCSは、(1)センサに接続された着脱式パックを一意に識別する着脱式パックIDを、(2)患者を一意に識別する患者IDと動的に関連付ける必要がある。新しい着脱式パックがセンサに接続された後であるものの、介護者が携帯型モバイルデバイスMDを使用して新しい着脱式パック上又は内のRFIDタグを読み取る前に、新しい着脱式パックを一意に識別する新しい着脱式パックに記憶されたRFIDデータを患者監視デバイスHWが送信する場合、正しい患者データの送信を達成することができる。
【0018】
図2の患者監視システムは、患者監視デバイスHW、携帯型モバイルデバイスMD、及びリモートコンピューティングシステムCSを含むWLANを含むことができる。WLANは、通信するためにWiFi技術又は他の同様の無線通信技術を使用することができる。
図2の患者監視システムはまた、中央サーバCSに接続される中央ステーションモニタCSM及び/又はリモート監視サービスRMSを含むことができる。中央ステーションモニタCSMは、WLANに含めることができ、WiFi技術又は他の同様の技術を使用して中央サーバCSと通信することができる。
【0019】
携帯型モバイルデバイスMDは、例えば、RFIDタグを読み取ることができ、データを表示することができる携帯電話又は他の同様のデバイスを含むことができる。
リモートコンピューティングシステムCSは、以下に説明する機能を提供するようにプログラム及び/又は構成され得る任意の適切な1つ又は複数のコンピューティングシステムとすることができる。リモートコンピューティングCSは、患者が位置する施設内に位置してもよく、又はクラウドベースのサーバとしてもよい。リモートコンピューティングシステムCSは、患者から「離れて(remote)」位置することができる。例えば、リモートコンピューティングシステムCSは、患者と同じ施設、例えば同じ病院に位置することができるが、患者と同じ部屋に位置することはできない。リモートコンピューティングシステムCSはまた、患者データが患者監視デバイスHWからクラウドベースのサーバに送信され、クラウドベースのサーバから携帯型モバイルデバイスMDに送信されるように、クラウドベースのサーバに接続されたアクセスポイントを含むことができる。
【0020】
患者監視デバイス10が
図3及び
図4に示されている。患者監視デバイス10は、例えばWLANのWiFi技術を使用して、リモートコンピューティングシステムCSと通信することができる。患者監視デバイス10は、患者に接続され、患者から取り外すことができるセンサ20を含むことができ、センサ20に接続され、センサ20から取り外すことができる着脱式パック30を含むことができる。センサ20及び/又は着脱式パック30は、データの送信及び/又は受信を可能にする通信モジュールを含むことができる。通信モジュールは、例えばWiFi技術を使用することができる。例えば、患者の心臓及び/又は呼吸に関するデータを感知することができる胸部センサを含む、任意の適切なセンサ20が使用され得る。
【0021】
センサ20は、患者の皮膚に取り付けることができる電極に接続されたリード40を含むことができる。
図3及び
図4は、3つのリード40を示すが、任意の数のリード40を使用することができる。
図4に示すように、センサ20はまた、患者の皮膚に取り付けることができる電極21をセンサ20の背面に含むことができる。
図4は、2つの電極21を示すが、任意の数の電極21を使用することができる。センサ20は、センサ20を一意に識別するセンサIDを記憶するメモリを含む。リモートコンピューティングシステムCSでは、センサIDは、患者監視デバイス10が取り付けられた患者を一意に識別する患者IDに関連付けることができる。例えば、介護者は、リモートコンピューティングシステムCSにおいてセンサIDを患者IDに手動で関連付けることができ、又は携帯型モバイルデバイスを使用してセンサIDを患者IDに関連付けることができる。古いセンサ20が患者から取り外され、新しいセンサ20が患者に接続される場合、新しいセンサ20の新しいセンサIDと患者IDとの間の新しい関連付けを作成することができ、古いセンサIDはもはや患者IDと関連付けることができない。新しいセンサIDと患者IDとの間の新しい関連付けは、手動で、又は携帯型モバイルデバイスを通して作成することができる。
【0022】
着脱式パック30が
図5及び
図6に示されている。着脱式パック30は、バッテリ33を含むことができるが、そうである必要はない。患者の皮膚を刺激する可能性を減らすために、センサ20を患者の皮膚に接続したままにし、センサ20を再び取り付ける必要を回避することが好ましい。着脱式パック30がバッテリ33を含む場合、特定の時間が経過した後、又はバッテリ33が所定のレベルまで放電されたときに、新しい着脱式パック30をセンサ20に接続することができる。バッテリ33が使用される場合、例えば充電式バッテリを含む任意の適切なバッテリ33を使用することができる。センサ20に電力を供給するバッテリ33を変更することにより、センサ20を患者の皮膚に接続したままにすることができ、これにより、患者データを連続的に感知することができる。非限定的な実施例として、センサ20は、約24時間を超える第1の期間にわたって患者に接続されることができる一方、着脱式パック30は、約24時間未満の第2の期間にわたってセンサ20に接続されることができ、センサ20に電力を供給するバッテリ33が約24時間毎に交換されることを可能にする。
【0023】
図5に示されるように、着脱式パック30は、上部ハウジング31及び下部ハウジング32を含むことができる。上部ハウジング31及び下部ハウジング32は、プラスチック又は任意の他の適切な材料から作製することができる。
図6は、上部ハウジング31がない状態の着脱式パック30を示す。
図6において、着脱式パック30は、バッテリ33及びプリント回路基板(PCB:printed circuit board)36を含む。以下に説明するように、着脱式パック30を一意に識別するために使用することができるデータを含むデータを記憶するために、メモリをPCB36に接続することができる。例えば、電気的に消去・プログラム可能な読み出し専用メモリ(EEPROM:electrically erasable programmable read-only memory)等の読み出し専用メモリを含む、任意の好適なメモリを使用することができる。
【0024】
上部ハウジング31は、
図7及び
図8に示されている。
図8に示すように、RFIDタグ50は、上部ハウジング31の内面に付けることができる。RFIDタグ50を使用して、着脱式パック30を一意に識別する着脱式パックIDを伝送することができる。携帯型モバイルデバイスは、着脱式パック30上又は内のRFIDタグ50を読み取って着脱式パックIDを受信することができ、着脱式パックIDをリモートコンピューティングシステムCSに伝送することができる。
【0025】
バーコード又はQRコードを使用することとは対照的に、RFIDタグ50を使用することは、光学リーダを使用する必要なく、光学リーダとバーコード又はQRコードとの間の見通し線を確保することなく、若しくはバーコード又はQRコードを読み取るための十分な光を確保することなく、携帯型モバイルデバイスをRFIDタグ50に近接させることによって、着脱式パック30を容易に識別することを可能にする。
【0026】
着脱式パック30内のPCB36に接続されたメモリは、着脱式パック30を一意に識別することができるように、着脱式パックIDに関連付けられたRFIDデータを記憶することができる。典型的には、RFIDデータは、着脱式パックIDと同一であるが、RFIDデータが関連付けられた着脱式パック30を識別するために使用できる限り、RFIDデータは着脱式パックIDと同一である必要はない。RFIDデータは、着脱式パック30の製造中にメモリに記憶することができる。着脱式パック30がセンサ20に接続されると、RFIDデータをメモリからセンサ20に伝送することができ、センサ20は、センサID、RFIDデータ、及び患者データをリモートコンピューティングシステムCSに伝送することができる。また、通信モジュールが着脱式パック30に含まれる場合、着脱式パック30は、センサ20から患者データ及びセンサIDを受信し、着脱式パック30は、センサID、RFIDデータ、及び患者データをリモートコンピューティングシステムCSに伝送することができる。データは、例えば集積回路間(I2C:inter-integrated circuit)プロトコルを含む、任意の好適な通信プロトコルを使用して、センサ20と着脱式パック30との間で伝送することができる。
【0027】
着脱式パック30は、
図3に示すように、センサ20を覆うか又は実質的に覆うことができる。実質的に覆うとは、例えば着脱式パック30がセンサ20の少なくとも約70%を覆うことを意味し得る。着脱式パック30がバッテリ33又は金属板を含む場合、バッテリ33又は金属板がRFIDタグ50の読み取りを妨げるので、RFIDタグ50をセンサ20上に配置することができない。
【0028】
簡略化のため、患者監視デバイス10が第1の期間にわたって患者に接続され、第1の着脱式パック30が第1の期間よりも短い第2の期間にわたってセンサ20に接続され、第2の期間の後に第2の着脱式パック30をセンサ20に接続することを必要とする例を説明する。
【0029】
まず、患者監視デバイス10を患者に接続することができ、患者監視デバイス10は、センサIDをリモートコンピューティングシステムに電気的に通信することができる。第1の着脱式パック30は、患者監視デバイス10が患者に接続される前にセンサ20に接続されてもよく、センサ20が患者に接続された後に接続されてもよい。患者監視デバイス10は、第1のRFIDデータをリモートコンピューティングシステムに電気的に通信することができる。
【0030】
次いで、リモートコンピューティングシステムは、センサID及び第1のRFIDデータを患者IDと関連付けることができる。
第2の期間中、介護者が第1の着脱式パック30のRFIDタグ50を携帯型モバイルデバイスで読み取ると、携帯型モバイルデバイスは、第1の着脱式パックIDをリモートコンピューティングシステムに送信する。第1の着脱式パックIDは、第1のRFIDデータと同じであるか、又は第1のRFIDデータに関連付けられるので、リモートコンピューティングシステムは、正しい患者データを携帯型モバイルデバイスに送信することができ、これにより、携帯型モバイルデバイスが正しい患者データを介護者に表示することができる。
【0031】
第2の期間の後、第1の着脱式パック30をセンサ20から取り外すことができ、第2の着脱式パック30をセンサ20に接続することができる。次いで、患者監視デバイス10は、第2のRFIDデータをリモートコンピューティングシステムに電気的に通信することができる。リモートコンピューティングシステムは、患者IDの関連付けを動的に変更し、第1のRFIDデータとの関連付けを除去し、第2のRFIDデータとの関連付けを追加することができる。
【0032】
第2の期間の後、介護者が第2の着脱式パック30のRFIDタグ50を携帯型モバイルデバイスで読み取ると、携帯型モバイルデバイスは、第2の着脱式パックIDをリモートコンピューティングシステムに送信することができる。第2の着脱式パックIDは、第2のRFIDデータと同じであるか、又は第2のRFIDデータに関連付けられるので、リモートコンピューティングシステムは、正しい患者データを携帯型モバイルデバイスに送信することができ、これにより、携帯型モバイルデバイスが正しい患者データを介護者に表示することができる。
【0033】
前述の説明は、本発明の例示にすぎないことを理解されたい。当業者であれば、本発明から逸脱することなく、様々な代替形態及び修正形態を考案することができる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲内に収まる、全てのそのような代替形態、修正形態、及び変形形態を包含することが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサ識別情報を含むセンサと、
前記センサに接続され、前記センサから取り外される着脱式パックと、を備える患者監視デバイスであって、前記着脱式パックは、
着脱式パック識別情報を伝送する無線周波数識別(RFID)タグと、
前記着脱式パック識別情報に関連付けられたRFIDデータを記憶するメモリと、を含み、
前記センサが患者に接続されると、
前記センサは、患者データを感知し、
前記患者監視デバイスは、前記患者データ、前記センサ識別情報、及び前記RFIDデータをリモート
コンピューティングシステムに通信する、患者監視デバイス。
【請求項2】
前記着脱式パックが前記センサに接続されると、前記センサは、前記着脱式パックから前記RFIDデータを受信し、前記RFIDデータを前記リモート
コンピューティングシステムに通信する、請求項1に記載の患者監視デバイス。
【請求項3】
前記着脱式パックは、前記センサを覆う又は実質的に覆うバッテリ及び金属板の少なくとも一方を含む、請求項
1に記載の患者監視デバイス。
【請求項4】
前記メモリは、読み出し専用メモリである、請求項
1に記載の患者監視デバイス。
【請求項5】
前記RFIDデータは、前記着脱式パック識別情報を含む、請求項
1に記載の患者監視デバイス。
【請求項6】
前記RFIDタグは、携帯型モバイルデバイスによって読み取り可能であり、前記着脱式パック識別情報が前記携帯型モバイルデバイスによって受信されると、前記患者データが前記携帯型モバイルデバイス上に表示される、請求項1~5のいずれか一項に記載の患者監視デバイス。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の患者監視デバイスと、
前記リモートコンピューティングシステムと、
前記RFIDタグを読み取って前記着脱式パック識別情報を受信し、前記着脱式パック識別情報を前記リモートコンピューティングシステムに伝送する携帯型モバイルデバイスと、を備える患者監視システムであって、
前記リモートコンピューティングシステムは、
前記センサが前記患者に取り付けられた後に前記センサ識別情報を受信し、
前記着脱式パックが前記センサに接続された後に前記患者監視デバイスから前記RFIDデータを受信し、
前記着脱式パック識別情報を前記携帯型モバイルデバイスから受信し、
前記患者監視デバイスが前記患者に接続される第1の期間にわたって前記センサ識別情報を前記患者の患者識別情報と関連付け、
前記RFIDデータに基づいて、前記着脱式パックが前記センサに接続される第2の期間にわたって前記着脱式パック識別情報を前記患者識別情報と関連付け、
前記着脱式パック識別情報を前記携帯型モバイルデバイスから受信した後に、患者データを前記携帯型モバイルデバイスに送信する、ようにプログラムされる及び/又は構成される、患者監視システム。
【請求項8】
前記第1の期間は、前記第2の期間より長い、請求項7に記載の患者監視システム。
【請求項9】
前記第1の期間は約24時間より長く、前記第2の期間は約24時間より短い、請求項8に記載の患者監視システム。
【請求項10】
前記センサ、前記携帯型モバイルデバイス、及び前記リモートコンピューティ
ングシステムを含む無線ローカルエリアネットワークをさらに備える、請求項
7に記載の患者監視システム。
【請求項11】
前記リモートコンピューティングシステムに接続されるリモート監視システムをさらに備える、請求項
7に記載の患者監視システム。
【請求項12】
第1の期間にわたって患者監視デバイスを患者に取り付けるステップであって、前記患者監視デバイスは、センサ識別情報を含むとともに患者データを感知するセンサを含む、ステップと、
前記第1の期間よりも短い第2の期間にわたって第1の着脱式パックを前記センサに取り付けるステップであって、前記第1の着脱式パックは、
第1の着脱式パック識別情報を伝送する第1の無線周波数識別(RFID)タグと、
前記第1の着脱式パック識別情報に関連付けられた第1のRFIDデータを記憶する第1のメモリと、を含む、ステップと、
前記第2の期間の後、前記第1の着脱式パックを取り外し、第2の着脱式パックを前記センサに取り付けるステップであって、前記第2の着脱式パックは、
第2の着脱式パック識別情報を伝送する第2の無線周波数識別(RFID)タグと、
前記第2の着脱式パック識別情報に関連付けられた第2のRFIDデータを記憶する第2のメモリと、を含む、ステップと、
前記患者データ、前記センサ識別情報、前記第1のRFIDデータ、及び前記第2のRFIDデータをリモートコンピューティングシステムに電気的に通信して、
前記第1の期間中、前記センサ識別情報を前記患者の患者識別情報と関連付け、
前記第2の期間中、前記第1のRFIDデータに基づいて、前記第1の着脱式パック識別情報を前記患者識別情報に関連付け、
前記第2の期間の後、前記第2のRFIDデータに基づいて、前記患者識別情報の関連付けを前記第1の着脱式パック識別情報から前記第2の着脱式パック
識別情報に変更する、ステップと、を含む、患者監視方法。
【請求項13】
携帯型モバイルデバイスを使用して、
前記第2の期間中、前記第1のRFIDタグを読み取って前記第1の着脱式パック識別情報を受信し、前記第1の着脱式パック識別情報を前記リモートコンピューティングシステムに伝送し、
前記第2の期間の後に、前記第2のRFIDタグを読み取って前記第2の着脱式パック識別情報を受信し、前記第2の着脱式パック識別情報を前記リモートコンピューティングシステムに伝送する、ステップと、
前記リモート
コンピューティングシステムを使用して、
前記第2の期間中で前記第1の着脱式パック識別情報を受信した後に、患者データを前記携帯型モバイルデバイスに送信し、
前記第2の期間の後で前記第2の着脱式パック識別情報を受信した後に、患者データを前記携帯型モバイルデバイスに送信する、ステップと、をさらに含む、請求項12に記載の患者監視方法。
【請求項14】
前記
第1の着脱式パック
及び前記第2の着脱式パックは、前記センサを覆う又は実質的に覆うバッテリ及び金属板の少なくとも一方を含む、請求項12又は13に記載の患者監視方法。
【請求項15】
前記第1のメモリ及び前記第2のメモリは、読み出し専用メモリである、請求項12
又は13に記載の患者監視方法。
【請求項16】
前記第1のRFIDデータは、前記第1の着脱式パック識別情報を含み、
前記第2のRFIDデータは、前記第2の着脱式パック識別情報を含む、請求項12
又は13に記載の患者監視方法。
【請求項17】
前記第1の期間は約24時間より長く、前記第2の期間は約24時間より短い、請求項12
又は13に記載の患者監視方法。
【請求項18】
前記センサ
、携帯型モバイルデバイス、及び前記リモートコンピューティングシステムを含む無線ローカルエリアネットワークを使用して、データを伝送及び受信するステップをさらに含む、請求項12
又は13に記載の患者監視方法。
【請求項19】
前記リモートコンピューティングシステムに接続されるリモート監視システムを使用して、データを伝送及び受信するステップをさらに含む、請求項12
又は13に記載の患者監視方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の好ましい実施形態によれば、患者監視デバイスは、センサ識別情報を含むセンサと、センサに接続され、センサから取り外される着脱式パックとを含む。着脱式パックは、着脱式パック識別情報を伝送する無線周波数識別(RFID)タグと、着脱式パック識別情報に関連付けられたRFIDデータを記憶するメモリとを含む。センサが患者に接続されると、センサは患者データを感知し、患者監視デバイスは、患者データ、センサ識別情報、及びRFIDデータをリモートコンピューティングシステムに通信する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
着脱式パックがセンサに接続されると、センサは、着脱式パックからRFIDデータを受信することができ、RFIDデータをリモートコンピューティングシステムに通信することができる。着脱式パックは、センサを覆う又は実質的に覆うバッテリ及び/又は金属板を含んでもよい。メモリは、読み出し専用メモリであってもよい。RFIDデータは、着脱式パック識別情報を含んでもよい。RFIDタグは、携帯型モバイルデバイスによって読み取り可能であってもよく、着脱式パック識別情報が携帯型モバイルデバイスによって受信されると、患者データが携帯型モバイルデバイス上に表示されてもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明の好ましい実施形態によれば、患者監視方法は、第1の期間にわたって患者に患者監視デバイスを取り付けるステップであって、患者監視デバイスは、センサ識別情報を含むとともに患者データを感知するセンサを含む、ステップと、第1の期間よりも短い第2の期間にわたってセンサに第1の着脱式パックを取り付けるステップであって、第1の着脱式パックは、第1の着脱式パック識別情報を伝送する第1の無線周波数識別(RFID)タグと、第1の着脱式パック識別情報に関連付けられた第1のRFIDデータを記憶する第1のメモリとを含む、ステップと、第1の期間の後、第1の着脱式パックを取り外し、第2の着脱式パックをセンサに取り付けるステップであって、第2の着脱式パックは、第2の着脱式パック識別情報を伝送する第2の無線周波数識別(RFID)タグと、第2の着脱式パック識別情報に関連付けられた第2のRFIDデータを記憶する第2のメモリとを含む、ステップと、患者データ、センサ識別情報、第1のRFIDデータ、及び第2のRFIDデータをリモートコンピューティングシステムに電気的に通信して、第1の期間中、センサ識別情報を患者の患者識別情報と関連付け、第2の期間中、第1のRFIDデータに基づいて、第1の着脱式パック識別情報を患者識別情報に関連付け、第2の期間の後、第2のRFIDデータに基づいて、患者識別情報の関連付けを第1の着脱式パック識別情報から第2の着脱式パック識別情報に変更する、ステップと、を含む。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
患者監視方法は、携帯型モバイルデバイスを使用して、第2の期間中、第1のRFIDタグを読み取って第1の着脱式パック識別情報を受信し、第1の着脱式パック識別情報をリモートコンピューティングシステムに伝送し、第2の期間の後に、第2のRFIDタグを読み取って第2の着脱式パック識別情報を受信し、第2の着脱式パック識別情報をリモートコンピューティングシステムに伝送する、ステップと、リモートコンピューティングシステムを使用して、第2の期間中で第1の着脱式パック識別情報を受信した後に、患者データを携帯型モバイルデバイスに送信するステップと、第2の期間の後で第2の着脱式パック識別情報を受信した後に、患者データを携帯型モバイルデバイスに送信する、ステップと、をさらに含んでもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
図2の患者監視システムは、患者監視デバイスHW、携帯型モバイルデバイスMD、及びリモートコンピューティングシステムCSを含むWLANを含むことができる。WLANは、通信するためにWiFi技術又は他の同様の無線通信技術を使用することができる。
図2の患者監視システムはまた、
リモートコンピューティングシステムCSに接続される中央ステーションモニタCSM及び/又はリモート監視サービスRMSを含むことができる。中央ステーションモニタCSMは、WLANに含めることができ、WiFi技術又は他の同様の技術を使用して
リモートコンピューティングシステムCSと通信することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
携帯型モバイルデバイスMDは、例えば、RFIDタグを読み取ることができ、データを表示することができる携帯電話又は他の同様のデバイスを含むことができる。
リモートコンピューティングシステムCSは、以下に説明する機能を提供するようにプログラム及び/又は構成され得る任意の適切な1つ又は複数のコンピューティングシステムとすることができる。リモートコンピューティングシステムCSは、患者が位置する施設内に位置してもよく、又はクラウドベースのサーバとしてもよい。リモートコンピューティングシステムCSは、患者から「離れて(remote)」位置することができる。例えば、リモートコンピューティングシステムCSは、患者と同じ施設、例えば同じ病院に位置することができるが、患者と同じ部屋に位置することはできない。リモートコンピューティングシステムCSはまた、患者データが患者監視デバイスHWからクラウドベースのサーバに送信され、クラウドベースのサーバから携帯型モバイルデバイスMDに送信されるように、クラウドベースのサーバに接続されたアクセスポイントを含むことができる。
【国際調査報告】