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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】表示基板及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   H10K 59/80 20230101AFI20241219BHJP
   H10K 59/122 20230101ALI20241219BHJP
   H10K 50/86 20230101ALI20241219BHJP
   H10K 59/35 20230101ALI20241219BHJP
   H10K 59/38 20230101ALI20241219BHJP
   H10K 50/844 20230101ALI20241219BHJP
   H10K 59/40 20230101ALI20241219BHJP
   G02B 5/20 20060101ALI20241219BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20241219BHJP
   G09F 9/302 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
H10K59/80
H10K59/122
H10K50/86 865
H10K59/35
H10K59/35 553
H10K59/38
H10K50/844
H10K59/40
G02B5/20 101
G09F9/30 349C
G09F9/30 349Z
G09F9/302 C
G09F9/30 349B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577770
(86)(22)【出願日】2021-12-30
(85)【翻訳文提出日】2023-12-15
(86)【国際出願番号】 CN2021143117
(87)【国際公開番号】W WO2023123217
(87)【国際公開日】2023-07-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】511121702
【氏名又は名称】成都京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1188,Hezuo Rd.,(West Zone),Hi-tech Development Zone,Chengdu,Sichuan,611731,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 如芹
(72)【発明者】
【氏名】孔 超
(72)【発明者】
【氏名】祁 一歌
(72)【発明者】
【氏名】曾 平川
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲豐▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 静
(72)【発明者】
【氏名】▲鄒▼ 洪▲運▼
【テーマコード(参考)】
2H148
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
2H148BD11
2H148BF05
2H148BG06
2H148BH01
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC06
3K107CC24
3K107CC37
3K107DD89
3K107EE07
3K107EE22
3K107EE27
3K107EE46
3K107EE66
3K107FF06
3K107FF15
5C094AA22
5C094BA27
5C094CA20
5C094ED02
5C094ED15
(57)【要約】
本開示の実施例は表示基板及び表示装置を提供する。前記表示基板は、ベースと、前記ベースの一方側に位置し、異なる色を出射する複数の画素開口部を有し、前記画素開口部は前記ベースに画素開口部の正投影を有する画素画定層と、前記画素画定層の前記ベースから離れる側に位置し、前記画素開口部に対応するブラックマトリクス開口部を含み、前記ブラックマトリクス開口部は前記ベースにブラックマトリクス開口部の正投影を有し、前記ブラックマトリクス開口部の正投影は対応する前記画素開口部の正投影を被覆し、前記ブラックマトリクス開口部は前記画素開口部に比べて開口部の外広がりを有し、少なくとも2つの出光色の異なる前記画素開口部の位置で、前記ベースに平行な同一方向において、前記開口部の外広がりは前記画素開口部の正投影の長さに反比例するブラックマトリクスと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示基板であって、
ベースと、
前記ベースの一方側に位置し、異なる色を出射する複数の画素開口部を有し、前記画素開口部は前記ベースに画素開口部の正投影を有する画素画定層と、
前記画素画定層の前記ベースから離れる側に位置し、前記画素開口部に対応するブラックマトリクス開口部を含み、前記ブラックマトリクス開口部は前記ベースにブラックマトリクス開口部の正投影を有し、前記ブラックマトリクス開口部の正投影は対応する前記画素開口部の正投影を被覆し、前記ブラックマトリクス開口部は前記画素開口部に比べて開口部の外広がりを有し、少なくとも2つの出光色の異なる前記画素開口部の位置で、前記ベースに平行な同一方向において、前記開口部の外広がりは前記画素開口部の正投影の長さに反比例するブラックマトリクスと、
を含む表示基板。
【請求項2】
前記画素開口部の正投影は多角形であり、前記画素開口部は第1色の光を出射する第1画素開口部を含み、前記第1画素開口部は第1方向に沿って延伸する第1辺を有し、前記第1画素開口部の前記第1辺の長さは前記第1画素開口部の残りの辺長以上であり、且つ残りの出光色の前記画素開口部の最大辺長以上であり、
少なくとも2つの出光色の異なる前記画素開口部の位置で、前記ベースに平行で且つ前記第1方向に垂直な方向において、前記開口部の外広がりは前記画素開口部の正投影の長さに反比例する、請求項1に記載の表示基板。
【請求項3】
少なくとも2つの出光色の異なる前記画素開口部の位置で、前記ベースに平行な前記第1方向において、前記開口部の外広がりは前記画素開口部の正投影の長さに反比例する、請求項2に記載の表示基板。
【請求項4】
前記第1画素開口部は赤色光を出射する赤色画素開口部であり、前記画素開口部は青色光を出射する青色画素開口部と、緑色光を出射する緑色画素開口部とをさらに含み、
一つの前記青色画素開口部、一つの前記赤色画素開口部、及び一つの前記緑色画素開口部は前記第1方向に垂直な方向に沿って順次配置され、繰り返し単位を形成し、複数の前記繰り返し単位は前記第1方向に垂直な方向に沿って順次配置され、画素開口部の行を形成する、請求項2又は3に記載の表示基板。
【請求項5】
前記第1画素開口部は青色光を出射する青色画素開口部であり、前記画素開口部は赤色光を出射する赤色画素開口部と、緑色光を出射する緑色画素開口部とをさらに含み、
一つの前記赤色画素開口部、一つの前記緑色画素開口部、及び一つの前記青色画素開口部は繰り返し単位を形成し、且つ前記繰り返し単位内で、前記赤色画素開口部及び前記緑色画素開口部は前記第1方向に沿って配置され、前記青色画素開口部の中心を通って且つ前記第1方向に垂直な直線は前記赤色画素開口部と前記緑色画素開口部との間の隙間に位置し、複数の前記繰り返し単位は前記第1方向に垂直な方向に沿って順次に配置され、画素開口部の行を形成する、請求項2又は3に記載の表示基板。
【請求項6】
前記第1画素開口部は青色光を出射する青色画素開口部であり、前記画素開口部は赤色光を出射する赤色画素開口部と、緑色光を出射する第1緑色画素開口部及び第2緑色画素開口部とをさらに含み、
一つの前記赤色画素開口部、一つの前記第1緑色画素開口部、一つの前記第2緑色画素開口部、及び前記青色画素開口部は繰り返し単位を形成し、且つ前記繰り返し単位内で、前記赤色画素開口部の中心、前記青色画素開口部の中心、前記第1緑色画素開口部の中心、及び前記第2緑色画素開口部の中心は四角形を形成し、前記四角形の2つの辺は前記第1方向に平行であり、残りの2つの辺は前記第1方向に垂直であり、前記赤色画素開口部の中心と前記青色画素開口部の中心とを結ぶ線は前記四角形の第1対角線を形成し、前記繰り返し単位は前記第1対角線に平行な方向に沿って順次配置され、画素開口部の行を形成する、請求項2又は3に記載の表示基板。
【請求項7】
前記画素開口部の前記ベースにおける投影は円形であり、前記画素開口部は、青色光を出射する青色画素開口部と、赤色光を出射する赤色画素開口部と、緑色光を出射する第1緑色画素開口部及び第2緑色画素開口部とを含み、
一つの前記赤色画素開口部、一つの前記第1緑色画素開口部、一つの前記第2緑色画素開口部、及び一つの前記青色画素開口部は繰り返し単位を形成し、且つ前記繰り返し単位内で、前記赤色画素開口部の中心、前記青色画素開口部の中心、前記第1緑色画素開口部の中心、及び前記第2緑色画素開口部の中心は四角形を形成し、前記赤色画素開口部の中心と前記青色画素開口部の中心とを結ぶ線は前記四角形の第1対角線を形成し、前記繰り返し単位は前記第1対角線に平行な方向に沿って順次配置され、画素開口部の行を形成する、請求項1に記載の表示基板。
【請求項8】
前記ベースに平行な同一方向において、少なくとも2つの出光色の異なる前記画素開口部の前記開口部の外広がりの比率は、対応する出光色の前記画素開口部の正投影の長さ比率にほぼ反比例する、請求項1~7のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項9】
前記開口部の外広がりの範囲は2nm~10nmである、請求項1~8のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項10】
前記表示基板は、前記画素開口部に位置する発光部と、前記ブラックマトリクスの前記画素画定層から離れる側に位置するカラーフィルタ層と、をさらに含み、前記カラーフィルタ層は前記ブラックマトリクス開口部に位置するカラーレジストを含み、
前記カラーレジストの透過スペクトルのピーク波長は対応する前記発光部の発光スペクトルのピーク波長に対してブルーシフトする、請求項1~9のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項11】
前記カラーレジストの透過スペクトルのピーク波長は対応する前記発光部の発光スペクトルのピーク波長に対して10nm~15nmブルーシフトする、請求項10に記載の表示基板。
【請求項12】
異なる前記カラーレジストの透過スペクトルのピーク波長が対応する前記発光部の発光スペクトルのピーク波長に対してブルーシフトする長さはほぼ同じである、請求項10に記載の表示基板。
【請求項13】
前記カラーレジストは、赤色光をフィルタリングする赤色カラーレジストと、青色光をフィルタリングする青色カラーレジストと、緑色光をフィルタリングする緑色カラーレジストとを含み、
前記緑色カラーレジストを介して出射される緑色光輝度減衰スペクトルは、前記赤色カラーレジストを介して出射される赤色光輝度減衰スペクトルと前記青色カラーレジストを介して出射される青色光輝度減衰スペクトルとの間に位置する、請求項10に記載の表示基板。
【請求項14】
前記発光部は有機発光層を含む、請求項10に記載の表示基板。
【請求項15】
前記表示基板は、前記画素画定層と前記ブラックマトリクスとの間に位置する封止層と、前記封止層と前記ブラックマトリクスとの間に位置するタッチ層とをさらに含む、請求項1~14のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか1項に記載の表示基板を含む表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は半導体の技術分野に関し、特に表示基板及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アクティブマトリクス有機発光ダイオード(Active-matrix organic light-emitting diode、AMOLED)は自発光でき(バック光源不要)、構造が簡単で、視野角が広く、消費電力が低く、フレキシブル表示を実現できるなどの利点を有し、現在最も将来性のある表示技術の1つである。最近では、大型化及び折りたたみ可能な有機発光ディスプレイの革新的な発展に伴い、表示分野では低消費電力への要件も高まっており、発光層の上層コンポーネントの透過率を向上させることでELの消費電力を効果的に低下させることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の実施例は表示基板及び表示装置を提供する。前記表示基板は、
ベースと、
前記ベースの一方側に位置し、異なる色を出射する複数の画素開口部を有し、前記画素開口部は前記ベースに画素開口部の正投影を有する画素画定層と、
前記画素画定層の前記ベースから離れる側に位置し、前記画素開口部に対応するブラックマトリクス開口部を含み、前記ブラックマトリクス開口部は前記ベースにブラックマトリクス開口部の正投影を有し、前記ブラックマトリクス開口部の正投影は対応する前記画素開口部の正投影を被覆し、前記ブラックマトリクス開口部は前記画素開口部に比べて開口部の外広がりを有し、少なくとも2つの出光色の異なる前記画素開口部の位置で、前記ベースに平行な同一方向において、前記開口部の外広がりは前記画素開口部の正投影の長さに反比例するブラックマトリクスと、を含む。
【0004】
可能な実施形態では、前記画素開口部の正投影は多角形であり、前記画素開口部は第1色の光を出射する第1画素開口部を含み、前記第1画素開口部は第1方向に沿って延伸する第1辺を有し、前記第1画素開口部の前記第1辺の長さは前記第1画素開口部の残りの辺長以上であり、且つ残りの出光色の前記画素開口部の最大辺長以上であり、
少なくとも2つの出光色の異なる前記画素開口部の位置で、前記ベースに平行で且つ前記第1方向に垂直な方向において、前記開口部の外広がりは前記画素開口部の正投影の長さに反比例する。
【0005】
可能な実施形態では、少なくとも2つの出光色の異なる前記画素開口部の位置で、前記ベースに平行な前記第1方向において、前記開口部の外広がりは前記画素開口部の正投影の長さに反比例する。
【0006】
可能な実施形態では、前記第1画素開口部は赤色光を出射する赤色画素開口部であり、前記画素開口部は青色光を出射する青色画素開口部と、緑色光を出射する緑色画素開口部とをさらに含み、
一つの前記青色画素開口部、一つの前記赤色画素開口部、及び一つの前記緑色画素開口部は前記第1方向に垂直な方向に沿って順次配置され、繰り返し単位を形成し、複数の前記繰り返し単位は前記第1方向に垂直な方向に沿って順次配置され、画素開口部の行を形成する。
【0007】
可能な実施形態では、前記第1画素開口部は青色光を出射する青色画素開口部であり、前記画素開口部は赤色光を出射する赤色画素開口部と、緑色光を出射する緑色画素開口部とをさらに含み、
一つの前記赤色画素開口部、一つの前記緑色画素開口部、及び一つの前記青色画素開口部は繰り返し単位を形成し、且つ前記繰り返し単位内で、前記赤色画素開口部及び前記緑色画素開口部は前記第1方向に沿って配置され、前記青色画素開口部の中心を通って且つ前記第1方向に垂直な直線は前記赤色画素開口部と前記緑色画素開口部との間の隙間に位置し、複数の前記繰り返し単位は前記第1方向に垂直な方向に沿って順次配置され、画素開口部の行を形成する。
【0008】
可能な実施形態では、前記第1画素開口部は青色光を出射する青色画素開口部であり、前記画素開口部は赤色光を出射する赤色画素開口部と、緑色光を出射する第1緑色画素開口部及び第2緑色画素開口部とをさらに含み、
一つの前記赤色画素開口部、一つの前記第1緑色画素開口部、一つの前記第2緑色画素開口部、及び一つの前記青色画素開口部は繰り返し単位を形成し、且つ前記繰り返し単位内で、前記赤色画素開口部の中心、前記青色画素開口部の中心、前記第1緑色画素開口部の中心、及び前記第2緑色画素開口部の中心は四角形を形成し、前記四角形の2つの辺は前記第1方向に平行であり、残りの2つの辺は前記第1方向に垂直であり、前記赤色画素開口部の中心と前記青色画素開口部の中心とを結ぶ線は前記四角形の第1対角線を形成し、前記繰り返し単位は前記第1対角線に平行な方向に沿って順次配置され、画素開口部の行を形成する。
【0009】
可能な実施形態では、前記画素開口部の前記ベースにおける投影は円形であり、前記画素開口部は青色光を出射する青色画素開口部と、赤色光を出射する赤色画素開口部と、緑色光を出射する第1緑色画素開口部及び第2緑色画素開口部とを含み、
一つの前記赤色画素開口部、一つの前記第1緑色画素開口部、一つの前記第2緑色画素開口部、及び一つの前記青色画素開口部は繰り返し単位を形成し、且つ前記繰り返し単位内で、前記赤色画素開口部の中心、前記青色画素開口部の中心、前記第1緑色画素開口部の中心、及び前記第2緑色画素開口部の中心は四角形を形成し、前記赤色画素開口部の中心と前記青色画素開口部の中心とを結ぶ線は前記四角形の第1対角線を形成し、前記繰り返し単位は前記第1対角線に平行な方向に沿って順次配置され、画素開口部の行を形成する。
【0010】
可能な実施形態では、前記ベースに平行な同一方向において、少なくとも2つの出光色の異なる前記画素開口部の前記開口部の外広がりの比率は、対応する出光色の前記画素開口部の正投影の長さ比率にほぼ反比例する。
【0011】
可能な実施形態では、前記開口部の外広がりの範囲は2nm~10nmである。
【0012】
可能な実施形態では、前記表示基板は前記画素開口部に位置する発光部と、前記ブラックマトリクスの前記画素画定層から離れる側に位置するカラーフィルタ層とをさらに含み、前記カラーフィルタ層は前記ブラックマトリクス開口部に位置するカラーレジストを含み、
前記カラーレジストの透過スペクトルのピーク波長は対応する前記発光部の発光スペクトルのピーク波長に対してブルーシフトする。
【0013】
可能な実施形態では、前記カラーレジストの透過スペクトルのピーク波長は対応する前記発光部の発光スペクトルのピーク波長に対して10nm~15nmブルーシフトする。
【0014】
可能な実施形態では、異なる前記カラーレジストの透過スペクトルのピーク波長が対応する前記発光部の発光スペクトルのピーク波長に対してブルーシフトする長さはほぼ同じである。
【0015】
可能な実施形態では、前記カラーレジストは赤色光をフィルタリングする赤色カラーレジストと、青色光をフィルタリングする青色カラーレジストと、緑色光をフィルタリングする緑色カラーレジストとを含み、
前記緑色カラーレジストを介して出射される緑色光輝度減衰スペクトルは、前記赤色カラーレジストを介して出射される赤色光輝度減衰スペクトルと前記青色カラーレジストを介して出射される青色光輝度減衰スペクトルとの間に位置する。
【0016】
可能な実施形態では、前記発光部は有機発光層を含む。
【0017】
可能な実施形態では、前記表示基板は、前記画素画定層と前記ブラックマトリクスとの間に位置する封止層と、前記封止層と前記ブラックマトリクスとの間に位置するタッチ層とをさらに含む。
【0018】
本開示の実施例は表示装置をさらに提供し、本開示の実施例に係る前記表示基板を含む。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1はPOL構造と集積COE構造のOLEDディスプレイの視野角色ずれの比較模式図である。
図2図2はPOL構造と集積COE構造のOLEDディスプレイの視野角輝度減衰の比較模式図である。
図3図3はPOL構造と集積COE構造のOLEDディスプレイの視野角特性の具体的なパラメータの比較模式図である。
図4図4は本開示の実施例に係る表示基板の断面模式図である。
図5図5は本開示の実施例に係る画素開口部及びブラックマトリクス開口部の第1模式図である。
図6図6は本開示の実施例に係る画素開口部及びブラックマトリクス開口部の第2模式図である。
図7図7は本開示の実施例に係る画素開口部及びブラックマトリクス開口部の第3模式図である。
図8図8は本開示の実施例に係る画素開口部及びブラックマトリクス開口部の第4模式図である。
図9図9は本開示の実施例に係る画素開口部及びブラックマトリクス開口部の第5模式図である。
図10図10は本開示の実施例に係る画素構造を配置する第1模式図である。
図11図11図10における繰り返し単位の画素構造の配置模式図である。
図12図12図11における画素構造を配置するときの視野角輝度減衰の模式図である。
図13図13図11における画素構造を配置するときのW視野角のCIE軌跡を示す図である。
図14図14図11における画素構造を配置するときのW視野角特性パラメータの模式図である。
図15図15図16における繰り返し単位の画素構造の配置模式図である。
図16図16は本開示の実施例に係る画素構造を配置する第2模式図である。
図17図17図18における繰り返し単位の画素構造の配置模式図である。
図18図18は本開示の実施例に係る画素構造を配置する第3模式図である。
図19図19図20における繰り返し単位の画素構造の配置模式図である。
図20図20は本開示の実施例に係る画素構造を配置する第4模式図である。
図21図21は緑色カラーレジストの透過スペクトルのピーク位置が左右に移動するときの白色光視野角輝度減衰のシミュレーション模式図である。
図22図22は緑色カラーレジストが角度に伴って変化する透過率スペクトルを示す図である。
図23図23は電界発光スペクトルが角度に伴って変化する模式図である。
図24図24は電界発光スペクトル及び緑色カラーレジストの透過スペクトルの模式図である。
図25図25は赤色、緑色、青色の3つの出光色の光視野角輝度減衰のマッチング模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本開示の実施例の図面を参照しながら、本開示の実施例の技術的解決手段を明確、かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は本開示の実施例の一部であり、実施例の全部ではない。説明される本開示の実施例に基づき、当業者が創造的な労働を必要とせずに取得した全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0021】
特に定義されない限り、本開示で使用される技術用語又は科学用語は、当業者が理解できる一般的な意味を有する。本開示で使用される「第1」、「第2」及び類似する用語は、何らかの順序、数又は重要性を示すものではなく、異なる構成要素を区別するためのものに過ぎない。「含む」又は「包含」などの類似する用語は、該用語の前に記載された素子又は部材が、該用語の後に列挙される素子又は部材、及びそれらの同等物を含むことを指し、他の素子又は部材を排除するものではない。「接続」又は「連結」などの類似する用語は、物理的又は機械的接続に限定されず、直接接続されるか間接的に接続されるかに関わらず、電気的接続を含んでもよい。「上」、「下」、「左」、「右」などは、相対的な位置関係を表すためのものに過ぎず、説明対象の絶対位置が変化すると、該相対的な位置関係も対応して変化する可能性がある。
【0022】
以下の本開示の実施例の説明を明確かつ簡潔に維持するために、本開示では既知の機能及び既知の部材についての詳細な説明を省略する。
【0023】
円偏光板(POL)構造の代わりに、封止層の上に位置するカラーフィルタ(Color Filter on Encapsulation、COE)+ブラックマトリクスの方法を使用することは、透過率を効果的に向上させる方法であり、同時に、より薄いディスプレイモジュールを取得することができ、折りたたみ可能なスクリーンの更なる発展にも有利である。しかしながら、有機発光半導体(Organic Electroluminescence Display、OLED)ディスプレイにCOE構造を導入すると視野角特性は深刻に劣化し、図1図2及び図3に示すように、図1はPOL構造と集積COE構造のOLEDディスプレイの視野角色ずれの比較模式図であり、図2はPOL構造と集積COE構造のOLEDディスプレイの視野角輝度減衰の比較模式図であり、図3はPOL構造と集積COE構造のOLEDディスプレイの視野角特性の具体的なパラメータの比較模式図であり、図1図2及び図3から分かるように、集積COE構造のOLEDディスプレイの視野角色ずれ及び視野角輝度減衰はいずれも悪くなり、その原因は主に2つあり、一方はブラックマトリクス(Black Matrix、BM)による光線の吸収遮蔽作用であり、他方はカラーフィルタ層(Color filter、CF)による光線の吸収である。
【0024】
これに鑑みて、本開示の実施例は表示基板を提供し、図4図9に示すように、
ベース1と、画素画定層2と、ブラックマトリクス3とを含み、
画素画定層2はベース1の一方側に位置し、異なる色を出射する複数の画素開口部20を有し、画素開口部20はベース1に画素開口部の正投影200を有し、具体的には、例えば、画素開口部20は第1画素開口部21と、第2画素開口部22と、第3画素開口部23とを含み、第1画素開口部21、第2画素開口部22、及び第3画素開口部23の出光色はそれぞれ異なり、
ブラックマトリクス3は画素画定層2のベース1から離れる側に位置し、画素開口部20に対応するブラックマトリクス開口部30を含み、具体的には、例えば、ブラックマトリクス開口部30は第1画素開口部20に対応する第1ブラックマトリクス開口部31と、第2画素開口部22に対応する第2ブラックマトリクス開口部32と、第3画素開口部23に対応する第3ブラックマトリクス開口部33とを含み、ブラックマトリクス開口部30はベース1にブラックマトリクス開口部の正投影300を有し、ブラックマトリクス開口部30は画素開口部20に比べて開口部の外広がりを有し、すなわち、ブラックマトリクス開口部30のサイズがより大きく、ブラックマトリクス開口部30は画素開口部20に対して外部に広がり、具体的には、開口部の外広がりはブラックマトリクス開口部30の最小開口部の位置と画素開口部20の最小位置との差であると理解でき、例えば、図4に示すように、ブラックマトリクス開口部20の断面は上端開口部が下端開口部よりも大きい台形であり、画素開口部20の断面は上端開口部が下端開口部よりも大きい台形であり、開口部の外広がりはブラックマトリクス30の下端の開口部と画素開口部20の下端の開口部であってもよく、少なくとも2つの出光色の異なる画素開口部20の位置で、ベース1に平行な同一方向において、開口部の外広がりは画素開口部の正投影200の長さに反比例し、具体的には、例えば、第1画素開口部21の位置で、図5における矢印ABで示される方向において、第1ブラックマトリクス開口部31と第1画素開口部21の開口部の外広がりはa12であり(図6及び図7に示すように、a12はすなわち第1ブラックマトリクス開口部31の長さa13と第1画素開口部21の長さa11との差の半分である)、該開口部の外広がりは第1画素開口部21の長さa11に反比例し、換言すれば、第1画素開口部21の長さが長いほど、第1画素開口部21の位置での開口部の外広がりが小さくなるように設定でき、すなわち、第1ブラックマトリクス開口部31の第1画素開口部21に対する外広がり量が小さくなるように設定する。
【0025】
本開示の実施例では、画素開口部20の位置で、ベース1に平行な同一方向において、開口部の外広がりを画素開口部の正投影200の長さに反比例させることにより、画素開口部20のサイズが大きいほど、第1ブラックマトリクス開口部31の第1画素開口部21に対する外広がり量を小さくし、画素開口部20のサイズが小さいほど、第1ブラックマトリクス開口部31の第1画素開口部21に対する外広がり量を大きくし、さらに、出光色が異なり且つ開口部のサイズが異なる画素開口部については、異なる出光色の画素開口部の輝度減衰をほぼ平衡にすることができ、異なる色の視野角輝度減衰がブラックマトリクス開口部の影響を受ける度合いが一致しないため(画素開口部のサイズが小さいほど、視野角輝度減衰の度合いが大きくなる)、最終的な表示時に大きな視野角に視野角色ずれが存在し及び視野角輝度減衰が悪くなるという問題を回避する。
【0026】
可能な実施形態では、画素開口部20の正投影は多角形であり、画素開口部20は第1色の光を出射する第1画素開口部21を含み、第1画素開口部21は第1方向ABに沿って延伸する第1辺を有し、第1画素開口部21の第1辺の長さは第1画素開口部21の残りの辺長以上であり、且つ残りの出光色の画素開口部の最大辺長以上であり、すなわち第1画素開口部21は最大辺長を含む画素開口部20であり、且つ第1辺は第1画素開口部21の最大辺であり、第1方向ABは第1辺が位置する方向であり、少なくとも2つの出光色の異なる画素開口部20の位置で、ベース1に平行で且つ第1方向ABに垂直な方向(図5における矢印CDで示される方向)において、開口部の外広がりは画素開口部20の正投影の長さに反比例する。具体的には、例えば、図5に示すように、第1画素開口部21の位置で、ベース1に平行で且つ第1方向に垂直な方向(図5における矢印CDで示される方向)において、第1ブラックマトリクス開口部31と第1画素開口部21の開口部の外広がりはa22であり(図8及び図9に示すように、a22はすなわち第1ブラックマトリクス開口部31の長さa23と第1画素開口部21の長さa21との差の半分である)、該開口部の外広がりa22は第1画素開口部21の長さa21に反比例する。本開示の実施例では、少なくとも2つの出光色の異なる画素開口部20の位置で、ベース1に平行で且つ第1方向に垂直な方向(図5における矢印CDで示される方向)において、開口部の外広がりは画素開口部の正投影200の長さに反比例し、さらに第1方向ABに垂直な方向における視野角色ずれ及び視野角輝度減衰が悪くなるという問題を改善することができる。
【0027】
可能な実施形態では、少なくとも2つの出光色の異なる画素開口部20の位置で、ベース1に平行な第1方向ABにおいて、開口部の外広がりは画素開口部の正投影200の長さに反比例する。本開示の実施例では、具体的には、ブラックマトリクス開口部30の画素開口部20の最大辺が位置する方向における開口部の外広がりは画素開口部20の正投影の長さに反比例し、第1方向ABにおける視野角色ずれ及び視野角輝度減衰が悪くなるという問題を改善することができる。
【0028】
可能な実施形態では、ベース1に平行な同一方向において、少なくとも2つの出光色の異なる画素開口部の開口部の外広がりの比率は、対応する出光色の画素開口部の正投影の長さ比率にほぼ反比例する。具体的には、例えば、ベース1に平行な同一方向において、赤色光を出射する画素開口部の正投影の長さと緑色光を出射する画素開口部の正投影の長さとの比率がa:bであると、赤色光を出射する画素開口部の開口部の外広がりと緑色光を出射する画素開口部の開口部の外広がりとの比率はb:aである。本開示の実施例では、ベース1に平行な同一方向において、少なくとも2つの出光色の異なる画素開口部の開口部の外広がりの比率は、対応する出光色の画素開口部の正投影の長さ比率にほぼ反比例し、少なくとも2つの出光色の異なる画素開口部の輝度減衰をほぼ平衡にさせ、表示時に大きな視野角に視野角色ずれが存在し及び視野角輝度減衰が悪くなるという問題を回避することができる。
【0029】
可能な実施形態では、ベース1に平行な同一方向において、各出光色の異なる画素開口部の開口部の外広がりの比率は、対応する出光色の画素開口部の正投影の長さ比率にほぼ反比例する。具体的には、例えば、ベース1に平行な同一方向において、赤色光を出射する画素開口部の正投影の長さはaであり、緑色光を出射する画素開口部の正投影の長さはbであり、青色光を出射する画素開口部の正投影の長さはcであり、画素開口部の正投影のうち最も大きいものに対応する開口部の外広がりを1とし、a<b<cであり、すなわち、青色光を出射する開口部の外広がりを1とすると、赤色光を出射する開口部の外広がりy=c/a(すなわちa:c=1:y)であり、同様に、緑色光を出射する開口部の外広がりx=c/b(すなわちb:c=1:x)であり、赤色光を出射する画素開口部の開口部の外広がりy:緑色光を出射する画素開口部の開口部の外広がりx:緑色光を出射する画素開口部の開口部の外広がり1の比率はy:x:1=c/a:c/b:1である。具体的には、例えば、第1方向ABにおいて、赤色光を出射する画素開口部の正投影の長さは15.45μmであり、緑色光を出射する画素開口部の正投影の長さは18.55μmであり、青色光を出射する画素開口部の正投影の長さは34μmであり、3つの比率がほぼ1:1.2:2.2であると、赤色光を出射する画素開口部の開口部の外広がり:緑色光を出射する画素開口部の開口部の外広がり:青色光を出射する画素開口部の開口部の外広がりは2.2:1.8:1である。本開示の実施例では、ベース1に平行な同一方向において、各出光色の異なる画素開口部の開口部の外広がりの比率は、対応する出光色の画素開口部の正投影の長さ比率にほぼ反比例し、赤色光を出射する画素開口部、緑色光を出射する画素開口部、及び青色光を出射する画素開口部の輝度減衰をほぼ平衡にさせ、大きな視野角に視野角色ずれが存在し及び視野角輝度減衰が悪くなるという問題を回避することができる。
【0030】
本開示の実施例に係る表示基板のブラックマトリクス開口部の設置をより明確に理解するために、以下、例を挙げて説明する。
【0031】
例えば、図10及び図11に示すように、第1画素開口部21は赤色光を出射する赤色画素開口部であり、画素開口部は青色光を出射する青色画素開口部と、緑色光を出射する緑色画素開口部とをさらに含み、具体的には、緑色画素開口部は2つのサブ緑色画素開口部を含み、具体的には、例えば、第2画素開口部22は緑色光を出射する緑色画素開口部であり、第3画素開口部23は青色光を出射する青色画素開口部であり、青色画素開口部(すなわち第3画素開口部23)、赤色画素開口部(すなわち第1画素開口部21)、及び緑色画素開口部(すなわち第2画素開口部22)は第1方向に垂直な方向(すなわち矢印CDで示される方向)に沿って順次配置され、繰り返し単位Zを形成し、複数の繰り返し単位Zは第1方向に垂直な方向(すなわち矢印CDで示される方向)に沿って順次配置され、画素開口部の行を形成する。
【0032】
図10及び図11示される画素配置方式では、例えば、第1方向ABに垂直な方向(矢印CDで示される方向)において、赤色画素開口部(すなわち第1画素開口部21)の幅a21、緑色画素開口部(すなわち第2画素開口部22)の幅b21、及び青色画素開口部(すなわち第3画素開口部23)の幅c21はそれぞれ10.2μm、22.6μm、25μmであり、比率はほぼ1:2.2:2.5であり、赤色画素開口部(すなわち第1画素開口部21)の開口部の外広がりa22、緑色画素開口部(すなわち第2画素開口部22)の開口部の外広がりb22、及び青色画素開口部(すなわち第3画素開口部23)の開口部の外広がりc22の比率を2.5:1:1に設計すると、異なる色の視野角輝度減衰がブラックマトリクス開口部30の影響を受ける度合いはほとんど同じであり、第1方向ABにおいて、赤色画素開口部(すなわち第1画素開口部21)の幅a11、緑色画素開口部(すなわち第2画素開口部22)の幅b11、及び青色画素開口部(すなわち第3画素開口部23)の幅c11はそれぞれ51.19μm、47.65μm、42.64μmであり、各画素開口部20のサイズは大きく且つ1:1:1に近く、同じ開口部の外広がりを設計することができ、説明する必要があるように、緑色画素開口部の2つのサブ画素開口部は1つのブラックマトリクス開口部に対応する(すなわち2つのサブ緑色画素開口部の中間位置にブラックマトリクスが存在しない)。
【0033】
以上のマッチングにより、図11に示すように、第1方向ABに垂直な方向(矢印CDで示される方向)において、赤色画素開口部(すなわち第1画素開口部21)の開口部の外広がりa22、緑色画素開口部(すなわち第2画素開口部22)の開口部の外広がりb22、及び青色画素開口部(すなわち第3画素開口部23)の開口部の外広がりc22はそれぞれ5μm、2μm、2μmであり、第1方向ABにおいて、赤色画素開口部(すなわち第1画素開口部21)の開口部の外広がりa12、緑色画素開口部(すなわち第2画素開口部22)の開口部の外広がりb12、及び青色画素開口部(すなわち第3画素開口部23)の開口部の外広がりc12はそれぞれ2μm、2μm、2μmであるように設計される。赤色画素開口部(すなわち第1画素開口部21)、緑色画素開口部(すなわち第2画素開口部22)、及び青色画素開口部(すなわち第3画素開口部23)の視野角輝度減衰のマッチングは図12に示され、W視野角のCIE軌跡図は図13に示され、W視野角特性パラメータは図14に示され、図12図13及び図14から分かるように、上記マッチング設計により、集積COE構造のOLEDスクリーンの視野角色ずれは明らかに改善され、30°、45°、60°の視野角色ずれはそれぞれ2JNCD、1.8JNCD、2JNCDに低下し、POL構造のOLEDスクリーンに近く、大きな視野角の60°の視野角色ずれはPOL構造のOLEDスクリーンよりも低くなった。同時に、視野角輝度減衰も明らかに改善され、30°の視野角輝度減衰はCOE構造の影響を受けておらず、45°及び60°の視野角輝度減衰がCOE構造の影響を受ける度合いは低下した。
【0034】
また例えば、図15及び図16に示すように、第1画素開口部21は青色光を出射する青色画素開口部であり、画素開口部20は赤色光を出射する赤色画素開口部と、緑色光を出射する緑色画素開口部とをさらに含み、具体的には、例えば、第2画素開口部22は赤色光を出射する赤色画素開口部であり、第3画素開口部23は緑色光を出射する緑色画素開口部であり、一つの赤色画素開口部(第2画素開口部22)、一つの緑色画素開口部(第3画素開口部23)、及び一つの青色画素開口部(第1画素開口部21)は繰り返し単位Zを形成し、且つ繰り返し単位Z内で、赤色画素開口部(第2画素開口部22)及び緑色画素開口部(第3画素開口部23)は第1方向ABに沿って配置され、青色画素開口部(第1画素開口部21)の中心を通って第1方向に垂直な直線k1は赤色画素開口部(第2画素開口部22)と緑色画素開口部(第3画素開口部23)との間の隙間に位置し、具体的には、赤色画素開口部(第2画素開口部22)と緑色画素開口部(第3画素開口部23)は直線k1に対して対称であってもよく、複数の繰り返し単位Zは第1方向ABに垂直な方向(すなわち矢印CDで示される方向)に沿って順次配置され、画素開口部の行を形成する。
【0035】
図15及び図16に示される画素配置方式では、例えば、第1方向ABに垂直な方向(矢印CDで示される方向)において、赤色画素開口部(すなわち第2画素開口部22)の幅b21、緑色画素開口部(すなわち第3画素開口部23)の幅c21、青色画素開口部(すなわち第1画素開口部21)の幅a21はそれぞれ18.7μm、18.7μm、15.3μmであり、比率はほぼ1.2:1.2:1であり、赤色画素開口部(すなわち第2画素開口部22)の開口部の外広がりb22、緑色画素開口部(すなわち第3画素開口部23)の開口部の外広がりc22、青色画素開口部(すなわち第1画素開口部21)の開口部の外広がりa22の比率を1:1:1.2に設計すると、異なる色の視野角輝度減衰がブラックマトリクス開口部の影響を受ける度合いはほとんど同じである。
【0036】
第1方向ABにおいて、赤色画素開口部(すなわち第2画素開口部22)の幅b11、緑色画素開口部(すなわち第3画素開口部23)の幅c11、及び青色画素開口部(すなわち第1画素開口部21)の幅a11はそれぞれ15.45μm、18.55μm、34μmであり、比率はほぼ1:1.2:2.2であり、赤色画素開口部(すなわち第2画素開口部22)の開口部の外広がりb12、緑色画素開口部(すなわち第3画素開口部23)の開口部の外広がりc12、青色画素開口部(すなわち第1画素開口部21)の開口部の外広がりa12の比率は2.2:1.8:1であるように設計される。
【0037】
以上のマッチングにより、図15に示すように、第1方向ABに垂直な方向(矢印CDで示される方向)において、赤色画素開口部(すなわち第2画素開口部22)の開口部の外広がりb22、緑色画素開口部(すなわち第3画素開口部23)の開口部の外広がりc22、及び青色画素開口部(すなわち第1画素開口部21)の開口部の外広がりa22はそれぞれ2μm、2μm、2.4μmであり、第1方向ABにおいて、赤色画素開口部(すなわち第2画素開口部22)の開口部の外広がりb12、緑色画素開口部(すなわち第3画素開口部23)の開口部の外広がりc12、及び青色画素開口部(すなわち第1画素開口部21)の開口部の外広がりa12はそれぞれ5.2μm、4.2μm、2.4μmであるように設計される。
【0038】
また例えば、図17及び図18に示すように、第1画素開口部21は青色光を出射する青色画素開口部であり、画素開口部20は赤色光を出射する赤色画素開口部と、緑色光を出射する第1緑色画素開口部及び第2緑色画素開口部とをさらに含み、具体的には、例えば、第2画素開口部22は赤色光を出射する赤色画素開口部であり、第3画素開口部23は緑色光を出射する第1緑色画素開口部及び第2緑色画素開口部232を含み、一つの赤色画素開口部(第2画素開口部22)、一つの第1緑色画素開口部231、一つの第2緑色画素開口部232、及び一つの青色画素開口部(第1画素開口部21)は繰り返し単位Zを形成し、且つ繰り返し単位Z内で、赤色画素開口部(第2画素開口部22)の中心、青色画素開口部の中心(第1画素開口部21)、第1緑色画素開口部231の中心、及び第2緑色画素開口部232の中心は四角形を形成し、四角形の2つの辺は第1方向ABに平行であり、残りの2つの辺は第1方向ABに垂直であり、赤色画素開口部(第2画素開口部22)の中心と青色画素開口部(第1画素開口部21)の中心とを結ぶ線は四角形の第1対角線k2を形成し、繰り返し単位Zは第1対角線k2に平行な方向に沿って順次配置され、画素開口部の行を形成する。
【0039】
図17及び図18に示される画素配置方式では、青色画素開口部(第1画素開口部21)は辺長が最も大きい辺を有し、青色画素開口部(第1画素開口部21)の最大辺が位置する方向を第1方向とすると、第1方向ABに垂直な方向(矢印CDで示される方向)において、赤色画素開口部(第2画素開口部22)の画素幅b21、第1緑色画素開口部231の画素幅c21、第2緑色画素開口部232の画素幅c24、及び青色画素開口部(第1画素開口部21)の画素幅a21はそれぞれ20.2μm、19.35μm、27.1μm、12.13μmであり、比率はほぼ1:1:1.4:0.6であり、赤色画素開口部(第2画素開口部22)の開口部の外広がりb22、第1緑色画素開口部231の開口部の外広がりc22、第2緑色画素開口部232の開口部の外広がりc24、及び青色画素開口部(第1画素開口部21)の開口部の外広がりa22の比率を1.4:1.4:1:2.2に設計すると、異なる色の視野角輝度減衰がブラックマトリクス開口部の影響を受ける度合いはほとんど同じであり、第1方向ABにおいて、赤色画素開口部(第2画素開口部22)の画素幅b11、第1緑色画素開口部231の画素幅c11、第2緑色画素開口部232の画素幅c14、及び青色画素開口部(第1画素開口部21)の画素幅a11はそれぞれ20.2μm、12.13μm、27.1μm、19.35μmであり、比率はほぼ1:0.6:2.2:1であり、赤色画素開口部(第2画素開口部22)の開口部の外広がりb12、第1緑色画素開口部231の開口部の外広がりc12、第2緑色画素開口部232の開口部の外広がりc14、及び青色画素開口部(第1画素開口部21)の開口部の外広がりa12の比率は1.4:2.2:1:1.4であるように設計される。
【0040】
以上のマッチングにより、第1方向ABに垂直な方向(矢印CDで示される方向)において、赤色画素開口部(第2画素開口部22)の開口部の外広がりb22、第1緑色画素開口部231の開口部の外広がりc22、第2緑色画素開口部232の開口部の外広がりc24、及び青色画素開口部(第1画素開口部21)の開口部の外広がりa22はそれぞれ2.8μm、2.8μm、2μm、4.4μmであり、第1方向ABにおいて、赤色画素開口部(第2画素開口部22)の開口部の外広がりb12、第1緑色画素開口部231の開口部の外広がりc12、第2緑色画素開口部232の開口部の外広がりc14、及び青色画素開口部(第1画素開口部21)の開口部の外広がりa12はそれぞれ2.8μm、4.4μm、2μm、2.8μmであるように設計され、第1緑色画素開口部231及び第2緑色画素開口部232の第1方向AB及び第1方向ABに垂直な方向におけるサイズはいずれも異なるため、画素開口部のサイズに基づいてそれぞれ設計する必要がある。
【0041】
また例えば、図19及び図20に示すように、画素開口部20のベース1における投影は円形であり、画素開口部20は青色光を出射する青色画素開口部と、赤色光を出射する赤色画素開口部と、緑色光を出射する第1緑色画素開口部及び第2緑色画素開口部とを含み、具体的には、例えば、第1画素開口部21は青色光を出射する青色画素開口部であり、第2画素開口部22は赤色光を出射する赤色画素開口部であり、第3画素開口部23は緑色光を出射する第1緑色画素開口部231及び第2緑色画素開口部232を含み、一つの赤色画素開口部(第2画素開口部22)、一つの第1緑色画素開口部231、一つの第2緑色画素開口部232、及び一つの青色画素開口部(第1画素開口部21)は繰り返し単位Zを形成し、且つ繰り返し単位Z内で、赤色画素開口部(第2画素開口部22)の中心、青色画素開口部の中心(第1画素開口部21)、第1緑色画素開口部231の中心、及び第2緑色画素開口部232の中心は四角形を形成し、赤色画素開口部(第2画素開口部22)の中心と青色画素開口部(第1画素開口部21)の中心とを結ぶ線は四角形の第2対角線k3を形成し、繰り返し単位Zは第2対角線k3に平行な方向に沿って順次配置され、画素開口部の行を形成する。
【0042】
図19及び図20示される画素配置方式では、赤色画素開口部(第2画素開口部22)、第1緑色画素開口部231、第2緑色画素開口部232、及び青色画素開口部(第1画素開口部21)の形状はいずれも円形であり、直径はそれぞれ20μm、15μm、15μm、20μmであり、比率は1:0.75:0.75:1であり、赤色画素開口部(第2画素開口部22)の開口部の外広がりb12、第1緑色画素開口部231の開口部の外広がりc12、第2緑色画素開口部232の開口部の外広がりc14、及び青色画素開口部(第1画素開口部21)の開口部の外広がりa12の比率を1:1.3:1.3:1に設計すると、異なる色の視野角輝度減衰がブラックマトリクス開口部の影響を受ける度合いはほとんど同じであり、この画素構造の形状は円形であるため、各方向の開口部の外広がりの比率は同じになるように設計される。
【0043】
以上のマッチングにより、赤色画素開口部(第2画素開口部22)の開口部の外広がりb12、第1緑色画素開口部231の開口部の外広がりc12、第2緑色画素開口部232の開口部の外広がりc14、及び青色画素開口部(第1画素開口部21)の開口部の外広がりa12はそれぞれ2μm、2.6μm、2.6μm、2μmである。
【0044】
可能な実施形態では、図5に示すように、開口部の外広がりの範囲は2nm~10nmである。本開示の実施例では、プロセスの制限により、開口部の外広がりが2nmよりも大きく、10nmよりも小さい必要があり、2つの画素間の画素画定層が小さすぎてブラックマトリクスが存在しなくなることを回避できる。
【0045】
可能な実施形態では、図4に示すように、表示基板は画素開口部20に位置する発光部4と、ブラックマトリクス3の画素画定層2から離れる側に位置するカラーフィルタ層とをさらに含み、カラーフィルタ層はブラックマトリクス開口部30に位置するカラーレジスト5を含み、具体的には、発光部4は第1画素開口部21に位置する第1発光部41と、第2画素開口部22に位置する第2発光部42と、第3画素開口部23に位置する第3発光部43とを含むことができ、カラーレジスト5は第1ブラックマトリクス開口部31に位置する第1カラーレジスト51と、第2ブラックマトリクス開口部32に位置する第2カラーレジスト52と、第3ブラックマトリクス開口部33に位置する第3カラーレジスト53とを含み、カラーレジスト5の透過スペクトルのピーク波長は対応する発光部4の発光スペクトルのピーク波長に対してブルーシフトし、具体的には、例えば、第1カラーレジスト51の透過スペクトルのピーク波長は対応する第1発光部41の発光スペクトルのピーク波長に対してブルーシフトし、第2カラーレジスト52の透過スペクトルのピーク波長は対応する第2発光部42の発光スペクトルのピーク波長に対してブルーシフトし、第3カラーレジスト53の透過スペクトルのピーク波長は対応する第3発光部43の発光スペクトルのピーク波長に対してブルーシフトする。具体的には、カラーレジスト5の透過スペクトルのピーク波長は対応する発光部4の発光スペクトルのピーク波長に対して10nm~15nmブルーシフトする。本開示の実施例では、図21に示すように、図21では緑色画素開口部(例えば、緑色画素開口部は第3画素開口部23である)のCF透過スペクトルのピーク位置が左右に移動するときに白色光視野角輝度減衰のシミュレーション結果が示され、図中のCF p-0は緑色光を出射する発光部5のスペクトルのピーク位置が対応する緑色カラーレジストの透過スペクトルのピーク位置と一致することを示し、CF p-10は緑色カラーレジストの透過スペクトルのピークが緑色光を出射する発光部5の発光スペクトルのピークに対して10nmブルーシフトすることを示し、CF p+10は緑色カラーレジストの透過スペクトルのピークが緑色光を出射する発光部5の発光スペクトルのピークに対して10nmレッドシフトすることを示し、シミュレーション結果から分かるように、カラーレジスト5の透過スペクトルのピーク波長は対応する発光部4の発光スペクトルのピーク波長に対してブルーシフトし、カラーレジスト5による視野角輝度減衰の影響を大幅に低下させることができる。説明する必要があるように、ここでは、緑色カラーレジストのみを例として説明するが、このような調整は赤色カラーレジスト及び青色カラーレジストにも適用される。
【0046】
可能な実施形態では、カラーフィルタ層はブラックマトリクス3の画素画定層2に対向する側に位置してもよい。
【0047】
カラーレジスト5の透過スペクトルのピーク波長の対応する発光部4の発光スペクトルのピーク波長に対するブルーシフトを調整することについては、カラーレジスト5による視野角輝度減衰の原理を改善することができ、以下にさらに説明する。
【0048】
吸光度の式はA=lg(I/I)=kcL(1)であり、Iは入射光強度であり、Iは透過光強度であり、kは吸光係数であり、cはカラーフィルタを形成するときの溶液濃度であり、Lは光路であり、吸光度の式(1)に基づいてlgT=lg(I/I)=-kcL(2)を得ることができ、これにより、透過率とカラーフィルタフィルムの厚さとの関係式T=T (L/L0)(3)を換算することができ、視野角で光線がカラーフィルタフィルムを通過する光路Lθ=L/cosθ(4)であり、式(3)及び(4)に基づき、視野角での透過率Tθ=T (1/cosθ)(5)を得ることができ、図22は緑色カラーレジストが角度に伴って変化する透過率スペクトルを示す図であり、図22から分かるように、大きな角度で透過スペクトルが激しく低下し、透過スペクトルの減衰が速くなる。
【0049】
電界発光デバイスに基づき、微小共振器によって強化されたスペクトルはELスペクトルと呼ばれ、材料固有スペクトルはPLスペクトルと呼ばれ、両者間の関係はEL(λ)=PL(λ)Gcav(λ)(6)であり、微小共振器ゲインGcav(λ)は以のとおりであり、
【数1】
τcav.、τはそれぞれ微小共振器及び自由空間における分子励起状態の平均寿命であり、R、Rはそれぞれ不透明電極及び半透明電極の反射率を表し(不透明電極及び半透明電極はそれぞれ発光デバイスの2つの対向する電極であってもよい)、kは有機層内の波数ベクトルを表し、φ及びφはそれぞれ不透明電極及び半透明電極の反射位相シフトを表し、Lは不透明電極までの光学距離であり、Tは半透明電極の透過率であり、Lは光学共振器長である。
【0050】
図23に示すように、微小共振器ゲインGcav(λ)は角度が大きくなるにつれてブルーシフトし、ピーク位置と角度の関係式は
【数2】
であり、式(8)から分かるように、θが大きいほど、cosθが小さくなり、λが小さくなり、すなわち、微小共振器ゲインのスペクトルピークλはブルーシフトし、材料固有スペクトルが変化せず、従って、ELスペクトルはブルーシフトし、視野角で電界発光スペクトル(ELスペクトル)がブルーシフトすることになる。
【0051】
ELスペクトルのピークλは正視野角(すなわち0°)でCF透過スペクトルのピークから10nm以上レッドシフトし、図24に示される位置関係のように、大きな視野角ではELスペクトルはCF透過率が向上する方向(すなわち、図24における左側)に移動し、CF透過率が最大になる位置とELスペクトルが最大になる位置とが重なるため、全体透過率が向上し、それにより視野角で光路の増加に起因する透過率の低下を減少させ、輝度減衰を遅くするという目的を達成することができる。
【0052】
可能な実施形態では、異なるカラーレジスト5の透過スペクトルのピーク波長が対応する発光部4の発光スペクトルのピーク波長に対してブルーシフトする長さはほぼ同じである。具体的には、異なるカラーレジスト5の透過スペクトルのピーク波長が対応する発光部4の発光スペクトルのピーク波長に対してブルーシフトする長さはほぼ同じであり、異なるカラーレジストの透過スペクトルのピーク波長が対応する発光部4の発光スペクトルのピーク波長に対してブルーシフトする長さが5nmを超えないと理解できる。
【0053】
可能な実施形態では、図4に示すように、カラーレジスト4は赤色光をフィルタリングする赤色カラーレジストと、青色光をフィルタリングする青色カラーレジストと、緑色光をフィルタリングする緑色カラーレジストとを含み、具体的には、例えば、第1カラーレジスト41は赤色カラーレジストであり、第2カラーレジスト42は緑色カラーレジストであり、第3カラーレジスト43は青色カラーレジストであり、図25に示すように、緑色カラーレジスト41を介して出射される緑色光輝度減衰スペクトル(
【数3】
で示される曲線)は、赤色カラーレジストを介して出射される赤色光輝度減衰スペクトル(
【数4】
で示される曲線)と青色カラーレジストを介して出射される青色光輝度減衰スペクトル(
【数5】
で示される曲線)との間に位置する。本開示の実施例では、緑色光の視野角輝度減衰傾向と、赤色光の視野角輝度減衰傾向、B青色光の視野角輝度減衰傾向との差が小さいほど、白色光での視野角色ずれが小さくなり、3つの色の光の視野角輝度減衰を図25に示されるように調整して、視野角での異なる光の輝度マッチングを再マッチングすることにより、視野角光学特性を改善するという目的を達成する。
【0054】
可能な実施形態では、発光部5は有機発光層を含む。具体的には、発光部5はベース1の順に位置する陽極、正孔注入層、正孔輸送層、有機発光層、電子輸送層、電子注入層、陰極のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0055】
可能な実施形態では、図4に示すように、表示基板は、画素画定層2とブラックマトリクス3との間に位置する封止層6と、封止層6とブラックマトリクス3との間に位置するタッチ層7とをさらに含む。具体的には、カラーフィルタ層5の画素画定層2から離れる側に被覆層81がさらに設置されてもよく、被覆層81のカラーフィルタ層5から離れる側に光学接着層82がさらに設置されてもよく、光学接着層82の被覆層81から離れる側にカバーフィルム9がさらに設置されてもよい。被覆層81は具体的に有機被覆層81であってもよく、カラーフィルタ層5の画素画定層2から離れる側の表面を平坦化することに用いられる。具体的には、封止層6は薄膜封止層であり、積層設置された第1無機封止層、有機封止層、第2無機封止層を含むことができる。
【0056】
同一の発明構想に基づき、本開示の実施例は表示装置をさらに提供し、本開示の実施例に係る表示基板を含む。
【0057】
本開示の実施例では、画素開口部20の位置で、ベース1に平行な同一方向において、開口部の外広がりを画素開口部の正投影200の長さに反比例させることにより、画素開口部20のサイズが大きいほど、第1ブラックマトリクス開口部31の第1画素開口部21に対する外広がり量を小さくし、画素開口部20のサイズが小さいほど、第1ブラックマトリクス開口部31の第1画素開口部21に対する外広がり量を大きくし、さらに、出光色が異なり且つ開口部のサイズが異なる画素開口部については、異なる出光色の画素開口部の輝度減衰をほぼ平衡にすることができ、異なる色の視野角輝度減衰がブラックマトリクス開口部の影響を受ける度合いが一致しないため(画素開口部のサイズが小さいほど、視野角輝度減衰の度合いが大きくなる)、最終的な表示時に大きな視野角に視野角色ずれが存在し及び視野角輝度減衰が悪くなるという問題を回避する。
【0058】
本発明の好ましい実施例を説明してきたが、当業者は、基本的な発明概念を理解すれば、これらの実施例に対して追加の変更及び修正を行うことができる。従って、添付の特許請求の範囲は、好ましい実施例及び本発明の範囲に含まれる全ての変更及び修正を含むものとして解釈されることが意図される。
【0059】
明らかに、当業者は、本発明の実施例の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の実施例に対して様々な変更及び変形を行うことができる。従って、本発明の実施例のこれらの修正及び変形が本発明の特許請求の範囲及びそれらの同等技術の範囲内にある場合、本発明はこれらの変更及び変形を含むことも意図される。
図1
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【国際調査報告】