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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-26
(54)【発明の名称】表示基板及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20241219BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20241219BHJP
   G09G 3/3233 20160101ALI20241219BHJP
   H10K 59/65 20230101ALI20241219BHJP
   H10K 59/121 20230101ALI20241219BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G09F9/30 365
G09G3/20 624B
G09G3/20 680F
G09G3/20 680G
G09G3/3233
H10K59/65
H10K59/121 213
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505081
(86)(22)【出願日】2022-01-07
(85)【翻訳文提出日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 CN2022070822
(87)【国際公開番号】W WO2023130382
(87)【国際公開日】2023-07-13
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】511121702
【氏名又は名称】成都京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1188,Hezuo Rd.,(West Zone),Hi-tech Development Zone,Chengdu,Sichuan,611731,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ワン ベンリアン
(72)【発明者】
【氏名】リウ コン
(72)【発明者】
【氏名】フアン ヤオ
(72)【発明者】
【氏名】ロン ユエ
(72)【発明者】
【氏名】リウ ジアンフア
【テーマコード(参考)】
3K107
5C080
5C094
5C380
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC33
3K107CC36
3K107CC43
3K107EE03
3K107EE07
3K107EE68
3K107FF15
3K107HH05
5C080BB05
5C080CC03
5C080DD23
5C080JJ01
5C080JJ03
5C080JJ06
5C080KK02
5C080KK07
5C080KK43
5C080KK47
5C094AA15
5C094AA51
5C094BA03
5C094BA27
5C094CA19
5C094DA09
5C094DA13
5C094DB01
5C094DB04
5C094JA08
5C380AA01
5C380AB06
5C380AC08
5C380AC11
5C380AC12
5C380BA19
5C380CB01
5C380CC07
5C380CC26
5C380CC33
5C380CC37
5C380CC64
5C380CD017
(57)【要約】
表示基板は第1表示領域及び第2表示領域を含む。第2表示領域は少なくとも一部分が第1表示領域を囲む。表示基板は、第1表示領域に設けられた第1発光素子群と、第2表示領域に設けられた第1画素回路群と、リード群と、第2表示領域に設けられた複数の第2画素回路とを備える。第1発光素子群はNつの第1発光素子を備える。第1画素回路群はNつの第1画素回路を備える。リード群はN本のリードを備える。iつ目の第1発光素子は、i本目のリードによりiつ目の第1画素回路に電気的に接続され、1本目~N本目のリードの長さは徐々に長くなる。N≧2、Nは整数であり、i=1~Nである。1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて少なくとも1行の第2画素回路または少なくとも1列の第2画素回路が設けられる。N本のリードは、第1表示領域から、少なくとも1行の第2画素回路または少なくとも1列の第2画素回路を通って、第2表示領域まで延在する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示領域及び第2表示領域を含み、前記第2表示領域は少なくとも一部分が前記第1表示領域を囲む表示基板であって、
前記第1表示領域に設けられた第1発光素子群であって、前記第1発光素子群はNつの第1発光素子を備え、第1方向に沿って、且つ前記第2表示領域から前記第1表示領域へ指して、前記Nつの第1発光素子はそれぞれ1つ目~Nつ目の第1発光素子である第1発光素子群と、
前記第2表示領域に設けられた第1画素回路群であって、前記第1画素回路群はNつの第1画素回路を備え、1つ目~Nつ目の第1画素回路は、前記第1表示領域から離れる方向に沿って順次に設けられる第1画素回路群と、
並行に設けられたN本のリードを備えるリード群であって、iつ目の第1発光素子は、i本目のリードによりiつ目の第1画素回路に電気的に接続され、1本目~N本目のリードの長さは徐々に長くなり、N≧2、Nは整数であり、i=1~Nであるリード群と、
前記第2表示領域に設けられた複数の第2画素回路であって、前記複数の第2画素回路は、前記第1方向に沿って複数の列に配列され、第2方向に沿って複数の行に配列され、前記第1方向は前記第2方向と交差する複数の第2画素回路と、
を備え、
1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて少なくとも1行の第2画素回路または少なくとも1列の第2画素回路が設けられ、前記N本のリードは、前記第1表示領域から、前記少なくとも1行の第2画素回路または前記少なくとも1列の第2画素回路を通って、前記第2表示領域まで延在する、
表示基板。
【請求項2】
前記第1発光素子群と、前記第1発光素子群に電気的に接続された第1画素回路群とは、前記第1方向に沿って同じ行に設けられ、
前記1つ目の第1発光素子と前記1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて少なくとも1列の第2画素回路が設けられ、
前記N本のリードは、前記第1表示領域から、前記第1方向に沿って前記少なくとも1列の第2画素回路を通って、前記第2表示領域まで延在する、
請求項1に記載の表示基板。
【請求項3】
前記第2表示領域に設けられた複数の第2発光素子を備え、少なくとも1つの第2発光素子は、少なくとも1つの第2画素回路に電気的に接続され、前記少なくとも1つの第2発光素子と前記少なくとも1つの第2画素回路は、前記表示基板が位置する平面における正投影が、少なくとも部分的に重なり、
前記表示基板は複数の画素ユニットを備え、各画素ユニットは前記第1方向に沿って配列された3つのサブ画素を備え、各サブ画素は電気的に接続された第2発光素子及び第2画素回路を備え、
前記1つ目の第1発光素子と前記1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて少なくとも1つの画素ユニットに属するXつの第2画素回路が設けられ、Xは3の倍数である、
請求項2に記載の表示基板。
【請求項4】
前記第2表示領域に設けられた複数の第2発光素子を備え、少なくとも1つの第2発光素子は、少なくとも1つの第2画素回路に電気的に接続され、前記少なくとも1つの第2発光素子と前記少なくとも1つの第2画素回路は、前記表示基板が位置する平面における正投影が、少なくとも部分的に重なり、
前記表示基板は複数の画素ユニットをさらに備え、各画素ユニットは複数のサブ画素を備え、各サブ画素は電気的に接続された第2発光素子及び第2画素回路を備え、前記複数の画素ユニットの配列方式はペンタイル配列であり、
前記1つ目の第1発光素子と前記1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて少なくとも1つの画素ユニットに属するYつの第2画素回路が設けられ、Yは2の倍数である、
請求項2に記載の表示基板。
【請求項5】
前記N本のリードの前記第1方向における長さ値によって構成された数列は、等差数列である、
請求項1~4のいずれかに記載の表示基板。
【請求項6】
前記N本のリードの抵抗値によって構成された数列は、等差数列である、
請求項5に記載の表示基板。
【請求項7】
各リードと、それが通った第2画素回路及び/又は第1画素回路との間には、寄生容量が形成され、
前記N本のリードが形成した寄生容量値によって構成された数列は、等差数列である、
請求項5または6に記載の表示基板。
【請求項8】
前記表示基板は、前記第1表示領域に位置する複数行の第1発光素子を備え、各行の第1発光素子は、基準線の両側に位置する2つの第1発光素子群に分け、前記基準線は、前記第2方向に沿って延在し、且つ前記第1表示領域を通過する1本の直線であり、前記第2方向は前記第1方向に対して垂直であり、
前記2つの第1発光素子群に電気的に接続された2つの第1画素回路群は、それぞれ前記第1表示領域の前記第1方向における対向する両側に位置し、
前記2つの第1発光素子群に電気的に接続された2つのリード群は、それぞれ前記基準線の両側に位置する、
請求項1~7のいずれかに記載の表示基板。
【請求項9】
前記2つの第1発光素子群に電気的に接続された2つのリード群は、前記基準線に対して対称に設けられる、
請求項8に記載の表示基板。
【請求項10】
前記第1表示領域は中心を有し、前記基準線は前記中心を通る直線である、
請求項8または9に記載の表示基板。
【請求項11】
前記第1発光素子群と、前記第1発光素子群に電気的に接続された第1画素回路群とは、前記第1方向に沿って同じ行に設けられ、
前記表示基板は転送ホール群をさらに備え、前記転送ホール群はNつの転送ホールを備え、前記Nつの転送ホールは、前記第1方向に沿って順次に配列され、それぞれ前記Nつの第1発光素子に対応し、
前記第2方向に沿って、iつ目の第1発光素子に電気的に接続されたi本目のリードは、i+1つ目の第1発光素子に電気的に接続されたi+1本目のリードに対して、より前記転送ホール群に近接し、前記第2方向は前記第1方向に対して垂直である、
請求項1~10のいずれかに記載の表示基板。
【請求項12】
前記第1発光素子群と、前記第1発光素子群に電気的に接続された第1画素回路群とは、前記第1方向に沿って同じ行に設けられ、
前記表示基板は転送ホール群をさらに備え、前記転送ホール群はNつの転送ホールを備え、前記Nつの転送ホールは、前記第1方向に沿って順次に配列され、それぞれ前記Nつの第1発光素子に対応し、
iつ目の第1発光素子に電気的に接続されたi本目のリードと、i+1つ目の第1発光素子に電気的に接続されたi+1本目のリードは、それぞれ前記転送ホール群の前記第2方向における対向する両側に位置し、前記第2方向は前記第1方向に対して垂直である、
請求項1~10のいずれかに記載の表示基板。
【請求項13】
ベースと、
前記ベース上に設けられた画素回路層であって、前記第1画素回路群及び前記複数の第2画素回路は前記画素回路層に位置する画素回路層と、
前記画素回路層の前記ベースから離れた側に設けられた発光素子層であって、前記第1発光素子群は前記発光素子層に位置する発光素子層と、
前記画素回路層と前記発光素子層との間に設けられた複数のリード層であって、前記複数のリード層の材料は透光可能な導電材料を備える複数のリード層と、
を備え、
前記リード群のN本のリードは、それぞれ前記複数のリード層に位置する、
請求項1~12のいずれかに記載の表示基板。
【請求項14】
前記複数のリード層の数量は2つであり、
前記N本のリードのうち、1本目~N本目のリードは、2つのリード層に交互に位置している、
請求項13に記載の表示基板。
【請求項15】
前記N本のリードのうち、N本目のリードと1本目のリードとの長さ比率はαであり、α≦25である、
請求項1~14のいずれかに記載の表示基板。
【請求項16】
前記長さ比率αは、α≦15を満たす、
請求項15に記載の表示基板。
【請求項17】
前記1つ目の第1発光素子と前記1つ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられた第2画素回路の行数または列数はβであり、β≦30である、
請求項1~16のいずれかに記載の表示基板。
【請求項18】
前記Nつ目の第1発光素子と前記Nつ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられた画素回路の行数または列数と、前記1つ目の第1発光素子と前記1つ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられた第2画素回路の行数または列数との比率はγであり、5≦γ≦50である、
請求項1~17のいずれかに記載の表示基板。
【請求項19】
前記第2表示領域は通常領域及び圧縮領域を含み、前記第1画素回路群は前記圧縮領域に位置し、前記複数の第2画素回路のうちの一部分の第2画素回路は、前記通常領域に位置し、別の一部分の第2画素回路は、前記圧縮領域に位置し、且つ前記圧縮領域において、前記第1方向に沿って、隣接する2つの第1画素回路の間には、少なくとも1つの第2画素回路が設けられ、
前記圧縮領域に位置する第1画素回路または第2画素回路が位置する列領域の幅は、通常領域に位置する第2画素回路が位置する列領域の幅よりも小さい、
請求項1~18のいずれかに記載の表示基板。
【請求項20】
請求項1~19のいずれかに記載の表示基板と、
前記表示基板の非発光側に設けられた光学素子であって、前記表示基板の第1表示領域に位置する光学素子と、
を備える、
表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示技術分野に関し、特に表示基板及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の継続的な発展に伴い、ユーザーは表示装置の画面対本体比に対する要望が上がる。
【0003】
関連技術分野では、全画面の概念が出現し、すなわち、表示装置における画像収集装置などの光学素子を表示画面の下に設置する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様では、表示基板が提供される。前記表示基板は、第1表示領域及び第2表示領域を含む。前記第2表示領域は、少なくとも一部分が前記第1表示領域を囲む。前記表示基板は、前記第1表示領域に設けられた第1発光素子群と、前記第2表示領域に設けられた第1画素回路群と、リード群と、前記第2表示領域に設けられた複数の第2画素回路とを備える。前記第1発光素子群は、Nつの第1発光素子を備える。第1方向に沿って、且つ前記第2表示領域から前記第1表示領域に指して、前記Nつの第1発光素子はそれぞれ1つ目~Nつ目の第1発光素子である。前記第1画素回路群は、Nつの第1画素回路を備える。1つ目~Nつ目の第1画素回路は、前記第1表示領域から離れる方向に沿って順次に設けられる。前記設定方向は、Nつの第1画素回路の配列方向である。リード群は、並行に設けられたN本のリードを備える。iつ目の第1発光素子は、i本目のリードによりiつ目の第1画素回路に電気的に接続され、1本目~N本目のリードの長さは徐々に長くなる。N≧2、Nは整数であり、i=1~Nである。前記複数の第2画素回路は、前記第1方向に沿って複数の列に配列され、第2方向に沿って複数の行に配列される。前記第1方向は、前記第2方向と交差する。1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて少なくとも1行の第2画素回路または少なくとも1列の第2画素回路が設けられる。前記N本のリードは、前記第1表示領域から、前記少なくとも1行の第2画素回路または前記少なくとも1列の第2画素回路を通って、前記第2表示領域まで延在する。
【0005】
幾つかの実施例では、前記第1発光素子群と、前記第1発光素子群に電気的に接続された第1画素回路群とは、前記第1方向に沿って同じ行に設けられる。前記1つ目の第1発光素子と前記1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて少なくとも1列の第2画素回路が設けられる。前記N本のリードは、前記第1表示領域から、前記第1方向に沿って前記少なくとも1列の第2画素回路を通って、前記第2表示領域まで延在する。
【0006】
幾つかの実施例では、前記表示基板は、前記第2表示領域に設けられた複数の第2発光素子を備え、少なくとも1つの第2発光素子は、少なくとも1つの第2画素回路に電気的に接続され、前記少なくとも1つの第2発光素子と前記少なくとも1つの第2画素回路は、前記表示基板が位置する平面上の正投影が、少なくとも部分的に重なる。前記表示基板は複数の画素ユニットを備え、各画素ユニットは前記第1方向に沿って配列された3つのサブ画素を備え、各サブ画素は電気的に接続された第2発光素子及び第2画素回路を備える。前記1つ目の第1発光素子と前記1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて少なくとも1つの画素ユニットに属するXつの第2画素回路が設けられ、Xは3の倍数である。
【0007】
幾つかの実施例では、前記表示基板は、前記第2表示領域に設けられた複数の第2発光素子を備え、少なくとも1つの第2発光素子は、少なくとも1つの第2画素回路に電気的に接続され、前記少なくとも1つの第2発光素子と前記少なくとも1つの第2画素回路は、前記表示基板が位置する平面上の正投影が、少なくとも部分的に重なる。前記表示基板は複数の画素ユニットをさらに備え、各画素ユニットは複数のサブ画素を備え、各サブ画素は電気的に接続された第2発光素子及び第2画素回路を備える。前記複数の画素ユニットの配列方式は、ペンタイル(pentile)配列である。前記1つ目の第1発光素子と前記1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて少なくとも1つの画素ユニットに属するYつの第2画素回路が設けられ、Yは2の倍数である。
【0008】
幾つかの実施例では、前記N本のリードの前記第1方向における長さ値によって構成された数列は、等差数列である。
【0009】
幾つかの実施例では、前記N本のリードの抵抗値によって構成された数列は、等差数列である。
【0010】
幾つかの実施例では、各リードと、それが通った第2画素回路及び/又は第1画素回路との間には、寄生容量が形成される。前記N本のリードが形成した寄生容量値によって構成された数列は、等差数列である。
【0011】
幾つかの実施例では、前記表示基板は、前記第1表示領域に位置する複数行の第1発光素子を備え、各行の第1発光素子は、基準線の両側に位置する2つの第1発光素子群に区画される。前記基準線は、前記第2方向に沿って延在し、且つ前記第1表示領域を通過する1本の直線であり、前記第2方向は、前記第1方向に対して垂直である。前記2つの第1発光素子群に電気的に接続された2つの第1画素回路群は、それぞれ前記第1表示領域の前記第1方向における対向する両側に位置する。前記2つの第1発光素子群に電気的に接続された2つのリード群は、それぞれ前記基準線の両側に位置する。
【0012】
幾つかの実施例では、前記2つの第1発光素子群に電気的に接続された2つのリード群は、前記基準線に対して対称に設けられる。
【0013】
幾つかの実施例では、前記第1表示領域は中心を有し、前記基準線は前記中心を通る直線である。
【0014】
幾つかの実施例では、前記第1発光素子群と、前記第1発光素子群に電気的に接続された第1画素回路群とは、前記第1方向に沿って同じ行に設けられる。前記表示基板は、転送ホール群をさらに備える。前記転送ホール群は、Nつの転送ホールを備え、前記Nつの転送ホールは、前記第1方向に沿って順次に配列され、それぞれ前記Nつの第1発光素子に対応する。前記第2方向に沿って、iつ目の第1発光素子に電気的に接続されたi本目のリードは、i+1つ目の第1発光素子に電気的に接続されたi+1本目のリードに対して、より前記転送ホール群に近接する。前記第2方向は、前記第1方向に対して垂直である。
【0015】
幾つかの実施例では、前記第1発光素子群と、前記第1発光素子群に電気的に接続された第1画素回路群とは、前記第1方向に沿って同じ行に設けられる。前記表示基板は、転送ホール群をさらに備える。前記転送ホール群は、Nつの転送ホールを備え、前記Nつの転送ホールは、前記第1方向に沿って順次に配列され、それぞれ前記Nつの第1発光素子に対応する。iつ目の第1発光素子に電気的に接続されたi本目のリードと、i+1つ目の第1発光素子に電気的に接続されたi+1本目のリードは、それぞれ前記転送ホール群の前記第2方向における対向する両側に位置する。前記第2方向は、前記第1方向に対して垂直である。
【0016】
幾つかの実施例では、前記表示基板は、ベースと、前記ベース上に設けられた画素回路層であって、前記第1画素回路群及び前記複数の第2画素回路は前記画素回路層に位置する画素回路層と、前記画素回路層の前記ベースから離れた側に設けられた発光素子層であって、前記第1発光素子群は前記発光素子層に位置する発光素子層と、前記画素回路層と前記発光素子層との間に設けられた複数のリード層であって、前記複数のリード層の材料は透光可能な導電材料を備える複数のリード層と、を備える。前記リード群のN本のリードは、それぞれ前記複数のリード層に位置する。
【0017】
幾つかの実施例では、前記複数のリード層の数量は2つである。前記N本のリードのうち、1本目~N本目のリードは、2つのリード層に交互に位置している。
【0018】
幾つかの実施例では、前記N本のリードのうち、N本目のリードと1本目のリードとの長さ比率はαであり、α≦25である。
【0019】
幾つかの実施例では、前記長さ比率αは、α≦15を満たす。
【0020】
幾つかの実施例では、前記1つ目の第1発光素子と前記1つ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられた第2画素回路の行数または列数はβであり、β≦30である。
【0021】
幾つかの実施例では、前記Nつ目の第1発光素子と前記Nつ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられた画素回路の行数または列数と、前記1つ目の第1発光素子と前記1つ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられた第2画素回路の行数または列数との比率はγであり、5≦γ≦50である。
【0022】
幾つかの実施例では、前記第2表示領域は、通常領域及び圧縮領域を含む。前記第1画素回路群は前記圧縮領域に位置し、前記複数の第2画素回路のうちの一部分の第2画素回路は、前記通常領域に位置し、別の一部分の第2画素回路は、前記圧縮領域に位置し、且つ前記圧縮領域において、前記第1方向に沿って、隣接する2つの第1画素回路の間には、少なくとも1つの第2画素回路が設けられる。前記圧縮領域に位置する第1画素回路または第2画素回路が位置する列領域の幅は、通常領域に位置する第2画素回路が位置する列領域の幅よりも小さい。
【0023】
別の一態様では、表示装置が提供される。前記表示装置は、上記いずれかの実施例に記載の表示基板と、前記表示基板の非発光側に設けられた光学素子とを備え、前記光学素子は、前記表示基板の第1表示領域に位置する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
以下、本開示に係る技術案をより明確に説明するために、本開示における幾つかの実施例で使用される図面について簡単に説明するが、以下の説明における図面は、本開示における幾つかの実施例の一部にすぎないことは明らかである。当業者であれば、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。また、以下の説明における図面は、概略図と見なすことができ、本開示の実施例に係る製品の実際の寸法等を限定するものではない。
図1】本開示の幾つかの実施例に係る表示基板の構造図である。
図2】本開示の幾つかの実施例に係る別の表示基板の構造図である。
図3】本開示の幾つかの実施例に係る表示基板の部分拡大図である。
図4図3に示す表示基板のE-E’方向に沿った断面図である。
図5】本開示の幾つかの実施例に係る別の表示基板の部分拡大図である。
図6図5に示す表示基板のF-F’方向に沿った断面図である。
図7】本開示の幾つかの実施例に係るサブ画素の回路図である。
図8】本開示の幾つかの実施例に係るサブ画素の構造図である。
図9】本開示の幾つかの実施例に係る別の表示基板の部分拡大図である。
図10】本開示の幾つかの実施例に係る別の表示基板の部分拡大図である。
図11】本開示の幾つかの実施例に係る別の表示基板の部分拡大図である。
図12】本開示の幾つかの実施例に係る別の表示基板の部分拡大図である。
図13】本開示の幾つかの実施例に係る別の表示基板の部分拡大図である。
図14】本開示の幾つかの実施例に係る別の表示基板の部分拡大図である。
図15】本開示の幾つかの実施例に係る別の表示基板の部分拡大図である。
図16】本開示の幾つかの実施例に係る別の表示基板の部分拡大図である。
図17図16に示す表示基板のG-G’方向に沿った断面図である。
図18】本開示の幾つかの実施例に係る表示装置の構造図である。
図19】本開示の幾つかの実施例に係る別の表示装置の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下は図面を参照して、本開示の幾つかの実施例の技術案について、明確かつ完全に説明するが、説明された実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本開示の幾つかの実施例に基づいて、当業者が得られた全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0026】
文脈上別段の解釈を要しない限り、本明細書及び特許請求の範囲全体において、用語「含む(comprise)」及びその他の形式、例えば、第三人称の単数形である「含む(comprises)」及び現在分詞の形式である「含む(comprising)」は、開放、包括的な意味、即ち「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。明細書の説明において、用語「1つの実施例(one embodiment)」、「幾つかの実施例(some embodiments)」、「例示的な実施例(exemplary embodiments)」、「例(example)」、「特定の例(specific example)」、又は「幾つかの例(some examples)」等は、その実施例又は例に関連する特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを示すことが意図される。上記の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すわけではない。さらに、記載された特定の特徴、構造、材料、又は特性は、任意の適切な態様で、任意の1つ又は複数の実施例又は例に含み得る。
【0027】
以下において、「第1」、「第2」という用語は、単に目的を説明するためのものであり、相対的な重要性を指示又は暗示するものとして、若しくは指示された技術的特徴の数量を暗示するものと理解されるべきでない。従って、「第1」、「第2」と定義された特徴は、1つ又は複数の当該特徴を明示的又は暗示的に含み得る。本開示の実施例の説明では、特に説明がない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
【0028】
幾つかの実施例を説明する時、「接続」及びそれらに由来する表現を使用する場合がある。例えば、幾つかの実施例を説明する際に、2つ又は2つ以上の構成要素が互いに直接的な物理的又は電気的接触を有することを示すように、「接続」という用語を使用する場合がある。本明細書に開示された実施例は、必ずしも本明細書に限定されるものではない。
【0029】
「A、B及びCの少なくとも1つ」は、「A、B又はCの少なくとも1つ」と同じ意味であり、いずれもAのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBの組合せ、A及びCの組合せ、B及びCの組合せ、並びにA、B及びCの組合せを含む。
【0030】
「A及び/又はB」は、Aのみ、Bのみ、及びAとBの組合せの3つの組合せを含む。
【0031】
本明細書で使用されるように、文脈に応じて、用語「と」は、「…とき」又は「…際」又は「…の決定に応答して」又は「…の検出に応答して」を意味すると任意選択的に解釈される。同様に、文脈に応じて、「…が決定された場合」又は『[記載された条件又はイベント]が検出された場合』という文節は、「…が決定される時」、又は「…の決定に応答して」、又は『[記載された条件又はイベント]が検出された時』を意味すると任意選択的に解釈される。
【0032】
本明細書において、「…に適用される」又は「…ように構成される」の使用は開放的且つ包括的な言語を意味し、追加のタスク又はステップを実行するように適用又は配置される装置を排除しない。
【0033】
また、「基づいて」の使用は、1つ又は複数の記載された条件又は値に基づくプロセス、ステップ、計算、又は他の動作が、実際には、追加の条件に基づき得る又は記載された値を超えることができるので、開放的且つ包括的であることを意味する。
【0034】
本明細書において使用されるように、「約」又は「近似」は、記載された値、及び特定値の許容可能な偏差範囲内の平均値を含み、ここで、前記許容可能な偏差範囲は、当業者によって検討されている測定及び特定量の測定に関連する誤差(即ち、測定システムの制限性)を考慮して決定される。
【0035】
本明細書では理想化された例示的な図面である断面図及び/又は平面図を参照して例示的な実施形態を説明している。図面において、明確的に表示するために、層及び領域の厚さが拡大されている。したがって、例えば製造技術及び/又は公差に起因する、図面に対する形状の変動が想定され得る。したがって、例示的な実施形態は、本明細書に示された領域の形状に限定されるものではなく、製造等に起因する形状の偏差を含むものとして解釈すべきである。例えば、矩形として示されるエッチング領域は、通常、湾曲した特徴を有する。したがって、図面に示される領域は、本質的に例示的なものであり、且つそれらの形状は、設備の領域の実際形状を示すことを意図するものではないし、例示的な実施態様の範囲を限定することを意図するものでもない。
【0036】
本開示の実施例によって提供される回路において、説明すべきなのは、用いられるトランジスタは、薄膜トランジスタ、電界効果トランジスタ、又は特性が同じである他のスイッチング素子であってもよく、本開示の実施例では、いずれも薄膜トランジスタを例として説明する。
【0037】
幾つかの実施例では、各回路が用いられる各トランジスタの制御極はトランジスタのゲートであり、第1極はトランジスタのソース及びドレインのうちの一方であり、第2極はトランジスタのソース及びドレインのうちの他方である。トランジスタのソースとドレインは構造的に対称であってもよいため、そのソースとドレインは構造的に区別がなくてもよく、すなわち、本開示の実施例におけるトランジスタの第1極と第2極は、構造的に区別がなくてもよい。例示的に、トランジスタがP型トランジスタの場合、トランジスタの第1極はソースであり、第2極はドレインである。例示的に、トランジスタがN型トランジスタの場合、トランジスタの第1極はドレインであり、第2極はソースである。
【0038】
本開示の実施例によって提供される回路において、「ノード」は実際に存在する構成要素を示すのではなく、回路図における関連する電気接続の合流点を示し、すなわち、これらのノードは、回路図における関連する電気接続の合流点から等価的に形成されるノードである。
【0039】
本開示の実施例によって提供される回路に備えられるトランジスタは、いずれもN型トランジスタであってもよいし、P型トランジスタであってもよい。また、各回路に備えられるトランジスタにおける一部分のトランジスタは、N型トランジスタであってもよく、別の一部分はP型トランジスタであってもよい。
【0040】
本開示では、「有効レベル」とは、トランジスタをオンにすることができるレベルを指す。
【0041】
以下、本開示の実施例によって提供される回路において、トランジスタがいずれもP型トランジスタ(この際、有効レベルはローレベル)であることを例にして説明する。なお、下記の各回路におけるトランジスタは、同じ導通タイプを用いることにより、プロセスのフローを簡略化し、プロセスの難易度を低減し、製品(例えば表示基板100、表示装置1000)の歩留まりを向上させることができる。
【0042】
本開示の幾つかの実施例は、表示基板100が提供され、図1に示すように、当該表示基板100は、第1表示領域A1及び第2表示領域A2を有し、第2表示領域A2は少なくとも一部分が第1表示領域A1を囲む。例えば、第2表示領域A2の面積は、第1表示領域A1の面積よりも大きい。
【0043】
ここで、第1表示領域A1の数量は、少なくとも1つであってもよく、第2表示領域A2の数量は、例えば1つであってもよい。以下、図1に示すように、第1表示領域A1の数量が1つである場合を例にして、表示基板100の構造について概略的に説明する。
【0044】
例示的に、第2表示領域A2は、第1表示領域A1を囲んでもよい。この際、第1表示領域A1の形状は、例えば、円形、楕円形、または矩形等であってもよい。
【0045】
例示的に、第2表示領域A2は、第1表示領域A1の一部分を囲んでもよく、すなわち、第2表示領域A2の境界の一部分は、第1表示領域A1の境界の一部分と重なっている。この際、第1表示領域A1の形状は、例えば、矩形、角丸矩形、水滴形、または半円形等であってもよい。
【0046】
幾つかの実施例では、図2に示すように、上記の表示基板100は、ベース1を備えることができる。
【0047】
上記のベース1のタイプは、様々があり、実際のニーズに応じて選択して設置することができる。
【0048】
例示的に、上記のベース1は剛性ベースであってもよい。当該剛性ベースは、ガラスベースまたはPMMA(Polymethyl methacrylate,ポリメチルメタクリレート)ベース等であってもよい。
【0049】
例示的に、上記のベース1はフレキシブルベースであってもよい。当該フレキシブルベースは、PET(Polyethylene terephthalate,ポリエチレンテレフタレート)ベース、PEN(Polyethylene naphthalate two formic acid glycol ester,ポリエチレンナフタレート)ベース、またはPI(Polyimide,ポリイミド)ベース等であってもよい。この際、上記の表示基板100は、例えば、フレキシブル表示を実現することができる。
【0050】
幾つかの実施例では、図2図6に示すように、表示基板100は、ベース1から離れた側に設けられた画素回路層2をさらに備えることができる。
【0051】
例示的に、図3図5、及び図8に示すように、表示基板100に備えられる画素回路層2は、ベース1に垂直な方向且つベース1から離れる方向に順次に積層された半導体層、第1ゲート導電層、第2ゲート導電層、及びソースドレイン導電層を備えることができる。また、半導体層と第1ゲート導電層との間に第1ゲート絶縁層を設け、第1ゲート導電層と第2ゲート導電層との間に第2ゲート絶縁層を設け、第2ゲート導電層とソースドレイン導電層との間に層間絶縁層を設けてもよい。
【0052】
例えば、図3図5及び図8に示すように、表示基板100に備えられる画素回路層2は、ソースドレイン導電層のベース基板1から離れた側に設けられる転送層をさらに備えることができる。当該転送層の材料は、ソースドレイン導電層の材料と同じであってもよい。ソースドレイン導電層と転送層との間に平坦化層を設けることができる。
【0053】
例示的に、上記の画素回路層2は、複数の第1画素回路21及び複数の第2画素回路22を備えることができる。
【0054】
上記の第1画素回路21及び第2画素回路22の構造は、様々があり、実際のニーズに応じて選択して設置することができる。例えば、第1画素回路21または第2画素回路22の構造は、「2T1C」、「6T1C」、「7T1C」、「6T2C」、または「7T2C」等の構造を備えることができる。ここで、「T」はトランジスタを表し、「T」の前に位置する数字はトランジスタの数量を表し、「C」は蓄積コンデンサを表し、「C」の前に位置する数字は蓄積コンデンサの数量を表す。
【0055】
例示的に、図7に示すように、第1画素回路21の構造と第2画素回路22の構造は、例えば同じであってもよい。例えば、両者の構造は7T1C構造である。図7は第2画素回路22の等価回路図であり、図8図3または図5における1つの第2画素回路22の構造図である。以下、図7及び図8を参照して、画素回路層2及び第2画素回路22の構造について概略的に説明する。勿論、第1画素回路21の等価回路図は図7に示す等価回路と同じであってもよく、第1画素回路21の構造図は図8に示す構造図と同じであってもよい。
【0056】
例えば、図7に示すように、第2画素回路22は、スイッチングトランジスタT1、駆動トランジスタT2、補償トランジスタT3、第1発光制御トランジスタT4、第2発光制御トランジスタT5、第1リセットトランジスタT6、第2リセットトランジスタT7、及び蓄積コンデンサCstを備える。
【0057】
リセット信号線RSTによって伝送されたリセット信号のレベルが有効レベルである場合、第1リセットトランジスタT6及び第2リセットトランジスタT7は、当該リセット信号の制御下でオンになり、初期信号線Vinitから伝送された初期信号を受信することができ、第1リセットトランジスタT6は初期信号を蓄積コンデンサCstの一端に伝送して蓄積コンデンサCstをリセットすることができる。第2リセットトランジスタT7は初期信号を第2リセットトランジスタT7の第2極に伝送して第2リセットトランジスタT7をリセットすることができる。ここで、駆動トランジスタT2は、初期信号の制御下でオンになることができる。
【0058】
走査信号線Gateによって伝送された走査信号のレベルが有効レベルである場合、スイッチングトランジスタT1及び補償トランジスタT3は、当該走査信号の制御下でオンになることができ、データ信号線Dataによって伝送されたデータ信号は、順次にスイッチングトランジスタT1、駆動トランジスタT2、補償トランジスタT3を経由して、駆動トランジスタT2の制御極に伝送され、駆動トランジスタT2がカットオフになるまで駆動トランジスタT2の制御極を充電することができる。この際、駆動トランジスタT2の閾値電圧の補償が完了する。
【0059】
イネーブル信号線EMによって伝送されたイネーブル信号のレベルが有効レベルである場合、第1発光制御トランジスタT4及び第2発光制御トランジスタT5は、当該イネーブル信号の制御下でオンになり、第1電圧信号線ELVDDからの第1電圧信号を受信することができ、駆動トランジスタT2は、データ信号及び第1電圧信号に応じて駆動信号を生成し、駆動信号差を第2リセットトランジスタT7の第2極に伝送することができる。
【0060】
例えば、図8に示すように、半導体層において、第1ゲート導電層によって覆われた部分は、それぞれ各トランジスタのアクティブ層を構成する。第1ゲート導電層によって覆われていない部分は、ドーピングされることがあり、導体を形成する。第1ゲート導電層における半導体層を覆う部分は、各トランジスタの制御極を構成し、例えば、スイッチングトランジスタT1の制御極T11、駆動トランジスタT2の制御極T21、補償トランジスタT3の制御極T31、第1発光制御トランジスタT4の制御極T41、第2発光制御トランジスタT5の制御極T51、第1リセットトランジスタT6の制御極T61、及び第2リセットトランジスタT7の制御極T71を備える。
【0061】
例えば、蓄積コンデンサCstの第1極板Cst1、走査信号を伝送するための走査信号線Gate、リセット信号を伝送するためのリセット信号線RST、及びイネーブル信号を伝送するためのイネーブル信号線EMは、第1ゲート導電層に位置することができる。蓄積コンデンサCstの第2極板Cst2及び初期信号を伝送するための初期信号線Vinitは、第2ゲート導電層に位置することができる。データ信号を伝送するためのデータ信号線Data及び第1電圧信号を伝送するための第1電圧信号線ELVDDは、ソースドレイン導電層に位置することができる。転送層は、転送のための転送部61と、シールドのためのシールドブロック62とをさらに備えることができる。
【0062】
半導体層における導体が各トランジスタの第1極及び第2極を構成することができることは、理解される。本開示では、トランジスタの第1極または第2極を明確に識別するために、ソースドレイン導電層のうち、導体と接続された部分をトランジスタの第1極または第2極とする。
【0063】
図8に示すように、スイッチングトランジスタT1の第1極T12は、データ信号線Dataと一体構造をなし、且つ層間ゲート絶縁層、第2ゲート絶縁層及び第1絶縁層を順次に貫通する第1ビアホールH1を介して、半導体層に位置するアクティブ層に接続され得る。スイッチングトランジスタT1の制御極T11は、走査信号線Gateと一体構造をなすことができる。
【0064】
スイッチングトランジスタT1の第2極及び第1発光制御トランジスタT4の第2極は、半導体層における導体に位置し、且つ一体構造をなすことができる。第1発光制御トランジスタT4の第1極T42は、第1電圧信号線ELVDDと一体構造をなし、且つ層間ゲート絶縁層、第2ゲート絶縁層及び第1絶縁層を順次に貫通する第5ビアホールH5を介して、半導体層に位置するアクティブ層に接続され得る。
【0065】
駆動トランジスタT2の第1極も半導体層における導体に位置し、且つスイッチングトランジスタT1の第2極と一体構造をなすことができる。駆動トランジスタT2の第2極及び補償トランジスタT3の第1極も、半導体層における導体に位置し、且つ一体構造をなすことができる。駆動トランジスタT2の制御極T21は、蓄積コンデンサCstの第1極板Cst1と一体構造をなし、且つ層間ゲート絶縁層、第2ゲート絶縁層及び第1絶縁層を順次に貫通する第3ビアホールH3を介して、第1リセットトランジスタT6の第2極T63に接続され得る。
【0066】
蓄積コンデンサCstの第2極板Cst2は、層間絶縁層を貫通する第4ビアホールH4を介して第1電圧信号線ELVDDに接続され得る。
【0067】
補償トランジスタT3の第2極T33は、第1リセットトランジスタT6の第2極T63と一体構造をなすことができる。補償トランジスタT3の制御極T31は、走査信号線Gateと一体構造をなすことができる。補償トランジスタT3はダブルゲートトランジスタである。
【0068】
第1リセットトランジスタT6の制御極T61は、リセット信号線RSTと一体構造をなすことができる。第1リセットトランジスタT6の第1極T62は、第2ゲート絶縁層を貫通する第7ビアホールH7を介して初期信号線Vinitに接続され得る。
【0069】
第2リセットトランジスタT7の制御極T71は、リセット信号線RSTと一体構造をなすことができる。第2リセットトランジスタT7の第1極T72は、第2ゲート絶縁層を貫通する第8ビアホールH8を介して初期信号線Vinitに接続され得る。第2リセットトランジスタT7の第2極T73は、第2発光制御トランジスタT5の第2極T53と一体構造をなす。同じ第2画素回路22において、第1リセットトランジスタT6と第2リセットトランジスタT7の制御極は、異なるリセット信号線RSTに接続されており、第1リセットトランジスタT6と第2リセットトランジスタT7の第1極は、異なる初期信号線Vinitに接続されている。
【0070】
第2発光制御トランジスタT5の第1極は、半導体層における導体に位置し、駆動トランジスタT2の第2極は一体構造をなすことができる。第2発光制御トランジスタT5の制御極T51は、イネーブル信号線EMに接続され、一体構造をなす。
【0071】
選択的に、図9図11に示すように、上記の複数の第2画素回路22は、第1方向Xに沿って複数の列に配列され得、第2方向Yに沿って複数の行に配列され得る。各列の第2画素回路は複数の第2画素回路22を備えることができ、当該複数の第2画素回路22は第2方向Yに沿って順次に配列される。各行の第2画素回路は複数の第2画素回路22を備えることができ、当該複数の第2画素回路22は第1方向Xに沿って順次に配列される。
【0072】
例えば、第1方向Xは第2方向Yと交差する。
【0073】
ここで、第1方向Xと第2方向Yとの間の夾角は、実際のニーズに応じて選択して設置することができる。例えば、第1方向Xと第2方向Yとの間の夾角は、85°、88°、または90°などである。
【0074】
なお、本開示の幾つかの例では、第1画素回路21と第2画素回路22は、いずれも上記の各信号線をカバーすることができるが、本開示は説明の便宜のため、第1画素回路21、第2画素回路22、信号線を別々に説明する。
【0075】
幾つかの実施例では、図2図4及び図6に示すように、上記の表示基板100は、画素回路層2のベース基板1から離れた側に設けられる発光素子層3をさらに備えることができる。
【0076】
例示的に、上記の発光素子層3は、複数の第1発光素子31及び複数の第2発光素子32を備えることができる。第1発光素子31の構造と第2発光素子32の構造は、例えば同じであってもよい。例えば、図15に示すように、第1発光素子21は、順次に積層して設けられた陽極、発光層、及び陰極を備える。対応して、第2発光素子32も、順次に積層して設けられた陽極、発光層、及び陰極を備えることができる。
【0077】
例示的に、少なくとも1つの第1画素回路21は、少なくとも1つの第1発光素子31に電気的に接続され得る。例えば、第1画素回路21と第1発光素子31との間は一対一対応して電気的に接続され得、または、1つの第1画素回路21は複数の第1発光素子31に電気的に接続され得、または、複数の第1画素回路21は1つの第1発光素子31に電気的に接続され得る。各第1画素回路21は、対応する第1発光素子31に駆動信号を提供して、当該対応する第1発光素子31を駆動して発光させることができる。図7に示すように、本開示は、1つの第1画素回路21と1つの第1発光素子31との電気接続を例にして説明する。
【0078】
例示的に、少なくとも1つの第2画素回路22は、少なくとも1つの第2発光素子32に電気的に接続され得る。例えば、第2画素回路22と第2発光素子32との間は一対一対応して電気的に接続され得、または、1つの第2画素回路22は複数の第2発光素子32に電気的に接続され得、または、複数の第2画素回路22は1つの第2発光素子32に電気的に接続され得る。各第2画素回路22は、対応する第2発光素子32に駆動信号を提供して、当該対応する第2発光素子32を駆動して発光させることができる。図7に示すように、本開示は、1つの第2画素回路22と1つの第2の発光素子32との電気接続を例にして説明する。
【0079】
例えば、上記の少なくとも1つの第2発光素子32と上記の少なくとも1つの第2画素回路22は、表示基板100が位置する平面における正投影が、少なくとも部分的に重なる。すなわち、互いに電気的に接続された第2発光素子32と第2画素回路22は、表示基板100が位置する平面における正投影が、部分的に重なってもよいし、完全に重なってもよい。
【0080】
上記の複数の第1発光素子31及び複数の第2発光素子32から発せられた光は互いに連携することにより、表示基板100は画像表示を実現することができる。第1表示領域A1と第2表示領域A2の面積の和は、表示基板100の面積にほぼ相当するため、表示基板100における表示可能な領域の面積比率を高め、表示基板100の画面対本体比を高めるのに有利であり、表示基板100が全画面表示を実現することができる。
【0081】
幾つかの例では、図10及び図11に示すように、上記の画素回路層2における複数の第1画素回路21及び複数の第2画素回路22は、いずれも第2表示領域A2に位置してもよい。上記の発光素子層3における複数の第1発光素子31は、いずれも第1表示領域A1に位置してもよく、複数の第2発光素子32は、いずれも第2表示領域A2に位置してもよい。表示基板100の第1表示領域A1に位置する部分の透過率は、表示基板100の第2表示領域A2に位置する部分の透過率よりも大きい。
【0082】
ここで、画素回路層2における第1画素回路21、第2画素回路22及び信号線は、電気信号を良好に伝送する必要がある。これに基づいて、第1画素回路21の一部分、第2画素回路22の一部分及び信号線は、金属材料により形成されることがある。金属材料が光線を遮ることができることは、理解される。
【0083】
本開示の幾つかの例では、第1発光素子31に駆動信号を提供する第1画素回路21は、第2表示領域A2の後方に設けられることにより、第1表示領域A1における光線を遮ることができる構造が減少し、外界光線も表示基板100の第1表示領域A1に位置する部分の一方側(例えば、発光側)から、任意の隣接する2つの第1発光素子31の間の隙間を通って、表示基板100の第1表示領域A1に位置する部分の他方側(例えば、非発光側)から出射することができるため、表示基板100の第1表示領域A1に位置する部分は高い透過率を有する。
【0084】
このように、表示基板100を表示装置1000に適用し、表示基板100の非発光側であって、且つ第1表示領域A1に光学素子200を設ける場合、外界光線は、表示基板100の第1表示領域A1に位置する部分を透過して光学素子200に入射し、光学素子200に採集され、光学素子200を正常に動作させることができる。
【0085】
例示的に、上記の複数の第1発光素子31の分布密度は、上記の複数の第2発光素子32の分布密度と同じである。これにより、表示基板100は全画面表示を実現することができるだけでなく、表示基板100の良好な画像表示品質の確保にも有利である。
【0086】
例示的に、上記の複数の第1発光素子31の分布密度は、上記の複数の第2発光素子32の分布密度よりも小さい。これにより、任意の隣接する2つの第1発光素子31の間の間隔を大きくし、第1発光素子31による外界光線に対する遮蔽を低減し、表示基板100の第1表示領域A1に位置する部分における透光可能部分の面積を大きくすることができるので、外界光線が表示基板100の第1表示領域A1に位置する部分を透過可能な量をさらに増加することができる。表示基板100を表示装置1000に適用した後、光学素子200によって収集された外界光線の量を向上させ、光学素子200の動作性能を向上させることに有利である。
【0087】
幾つかの例では、図9図11に示すように、上記の表示基板100は、複数のリード41をさらに備えることができる。
【0088】
例示的に、図9図11に示すように、各リード41の一端は第1画素回路21に電気的に接続され、他端は第1発光素子31に電気的に接続され得る。これにより、リード41用いて第1画素回路21と第1発光素子31との間の電気接続を実現することができ、第1画素回路21は、リード41を介して対応する第1発光素子31に駆動信号を伝送することができる。
【0089】
リード41が、第1画素回路21から第1発光素子31まで延在する過程において、第1画素回路21及び/又は第2画素回路22を跨いで寄生容量を形成する可能性があることは、理解される。
【0090】
上記の寄生容量の存在は、第1発光素子31が受信した駆動信号の精度に影響を与えやすく、さらに第1発光素子31の発光精度に影響を与えやすく、表示基板の第1表示領域に位置する部分の表示効果に影響を与える。
【0091】
一実現方式では、リードの寄生容量の影響を低減するために、異なるリードの寄生容量が一致する傾向になるようにリードの走行経路を調整することがある。しかし、このようにすると、異なるリードの長さのばらつきが大きくなり、規則性に欠け、異なるリードの寄生容量に応じてその走行経路を特別に設計する必要もあり、表示基板の設計や製造の難易度が増加しやすい。
【0092】
これに基づいて、幾つかの例では、図9図11に示すように、第1表示領域A1に位置する複数の第1発光素子31は、複数の第1発光素子群31aに区画されることができる。第1発光素子群31aは、Nつの第1発光素子31を備えることができる。対応的に、第2表示領域A2に位置する複数の第1画素回路21は、複数の第1画素回路群21aに区画されることができる。第1画素回路群21aは、Nつの第1画素回路21を備えることができる。上記の複数のリード41は、複数のリード群41aに区画されることができる。リード群41aは、N本のリード41を備えることができる。N≧2であり、Nは整数である。
【0093】
例示的に、異なる第1発光素子群31aに備えられる第1発光素子31の数量は、同じであってもよく、異なってもよい。異なる第1画素回路群21aに備えられる第1画素回路21の数量は、同じであってもよく、異なってもよい。異なるリード群41aに備えられるリード41の数量は、同じであってもよく、異なってもよい。
【0094】
電気的に接続された第1発光素子群31a、第1画素回路群21a、及びリード群41aにおいて、第1発光素子31の数量、第1画素回路21の数量、及びリード41の数量は同じである。
【0095】
例えば、電気的に接続された第1発光素子群31a、第1画素回路群21a、及びリード群41aにおいて、当該第1発光素子群31aは、20つの第1発光素子31を備え、当該第1画素回路群21aは、20つの第1画素回路21を備え、当該リード群41aは、20本のリード41を備える。各第1発光素子31は、1本のリード41により対応する1つの第1画素回路21に電気的に接続される。
【0096】
例示的には、第1方向Xに沿って、且つ第2表示領域A2から第1表示領域A1へ指して、第1発光素子群31aにおけるNつの第1発光素子31は、それぞれ1つ目つ~Nつ目の第1発光素子である。
【0097】
第1表示領域A1と第2表示領域A2との位置関係に基づいて、第2表示領域A2が、第1表示領域A1の第1方向Xに沿った対向する両側を囲むことになることは、理解される。例えば、図1に示すように、本開示は、第2表示領域A2のうち、第1表示領域A1の第1方向Xに沿った両側に位置する部分を、それぞれ第1サブ領域A21a及び第2サブ領域A22aと呼ぶ。この際、上記の「第1方向Xに沿って、且つ第2表示領域A2から第1表示領域A1へ指す」とは、第1方向Xに沿って、且つ第1サブ領域A21aから第1表示領域A1へ指すこと、及び/又は、第1方向Xに沿って、且つ第2サブ領域A22aから第1表示領域A1へ指す。
【0098】
例えば、上記の「第1方向Xに沿って、且つ第2表示領域A2から第1表示領域A1へ指す」とは、第1方向Xに沿って、且つ第1サブ領域A21aから第1表示領域A1へ指す場合、第1発光素子群31aにおけるNつの第1発光素子31のうち、1つ目の第1発光素子は、第1サブ領域A21aに最も近く、すなわち、第1表示領域A1の境界に最も近いことを意味する。即ち、2つ目、3つ目、4つ目……N-1つ目、Nつ目の第1発光素子は、第1サブ領域A21aから順次に離れる。
【0099】
また、例えば、上記の「第1方向Xに沿って、且つ第2表示領域A2から第1表示領域A1へ指す」とは、第1方向Xに沿って、且つ第2サブ領域A22aから第1表示領域A1へ指す場合、第1発光素子群31aにおけるNつの第1発光素子31のうち、1つ目の第1発光素子は、第2サブ領域A22aに最も近く、すなわち、第1表示領域A1の境界に最も近いことを意味する。即ち、2つ目、3つ目、4つ目……N-1つ目、Nつ目の第1発光素子は、第2サブ領域A22aから順次に離れる。
【0100】
また、例えば、上記の「第1方向Xに沿って、且つ第2表示領域A2から第1表示領域A1へ指す」とは、第1方向Xに沿って、且つ第1サブ領域A21aから第1表示領域A1へ指し、及び、第1方向Xに沿って、且つ第2サブ領域A22aから第1表示領域A1へ指す場合、上記の複数の第1発光素子群31aにおける一部分の第1発光素子群31aのうち、1つ目の第1発光素子は、第1サブ領域A21aに最も近く、他の第1発光素子は、第1サブ領域A21aから順次に離れ、且つNつ目の第1発光素子と第2サブ領域A22aとの間には一定の間隔を有する。別の一部分の第1発光素子群31aのうち、1つ目の第1発光素子は、第2サブ領域A22aに最も近く、他の第1発光素子は、第2サブ領域A22aから順次に離れ、且つNつ目の第1発光素子と第1サブ領域A21aとの間には一定の間隔を有すること意味する。
【0101】
例示的に、第1画素回路群21aにおけるNつの第1画素回路21は、それぞれ1つ目~Nつ目の第1画素回路である。1つ目~Nつ目の第1画素回路は、第1表示領域A1から離れる方向に沿って順次に設けられる。
【0102】
すなわち、第1画素回路群21aにおいて、第1発光素子群31aに最も近い第1画素回路21は、1つ目の第1画素回路である。2つ目、3つ目、4つ目……N-1つ目、Nつ目の第1画素回路は、第1発光素子群31aから順次に離れる。
【0103】
1つ目~Nつ目の第1画素回路の配列方向は、様々があり、実際のニーズに応じて選択して設置することができる。
【0104】
例えば、1つ目~Nつ目の第1画素回路の配列方向は、第1方向Xであってもよい。すなわち、第1画素回路群21aにおける複数の第1画素回路21の配列方向は、第1発光素子群31aにおける複数の第1発光素子31の配列方向と同じである。
【0105】
また、例えば、1つ目~Nつ目の第1画素回路の配列方向は、第1方向Xとの間に夾角を有してもよい。当該夾角の寸法は、実際のニーズに応じて選択して設置することができる。選択的に、当該夾角は45°または90°であってもよい。
【0106】
例示的に、図9図11に示すように、リード群41aに備えられるN本のリード41は並列に設けられる。当該N本のリード41の延在方向は、例えば平行または略平行である。
【0107】
例えば、iつ目の第1発光素子は、i本目のリードによりiつ目の第1画素回路に電気的に接続される。ここで、i=1~Nである。すなわち、1つ目の第1発光素子は、1本目のリードにより1つ目の第1画素回路に電気的に接続され得、2つ目の第1発光素子は、2本目のリードにより2つ目の第1画素回路に電気的に接続され得……N-1つ目の第1発光素子は、N-1本目のリードによりN-1つ目の第1画素回路に電気的に接続され得、Nつ目の第1発光素子は、N本目のリードによりNつ目の第1発光素子に電気的に接続され得る。
【0108】
例えば、1本目~N本目のリードの長さは、徐々に長くなる。
【0109】
第1画素回路群21aにおける1つ目~Nつ目の第1画素回路が、その配列方向に沿って第1発光素子群31aから順次に離れ、これは、1つ目、2つ目、3つ目……N-1つ目、Nつ目の第1画素回路と第1発光素子群31aとの間の間隔が徐々に大きくなり、それに対応して、1つ目の第1画素回路と1つ目の第1発光素子との間の間隔、2つ目の第1画素回路と2つ目の第1発光素子との間の間隔……N-1つ目の第1画素回路とN-1つ目の第1発光素子との間の間隔、Nつ目の第1画素回路とNつ目の第1発光素子との間の間隔が徐々に大きくなることを意味することは、理解される。これにより、1つ目の第1画素回路と1つ目の第1発光素子とを接続する1本目のリードの長さ、2つ目の第1画素回路と2つ目の第1発光素子とを接続する2本目のリードの長さ……N-1つ目の第1画素回路とN-1つ目の第1発光素子とを接続するN-1本目のリードの長さ、Nつ目の第1画素回路とNつ目の第1発光素子とを接続するN本目のリードの長さも、徐々に長くなる。
【0110】
例えば、各リード41のうち、対応する第1画素回路21と対応する第1発光素子31との間に位置する部分は、直線状をなす。この際、リード41の長さは、例えば、対応する第1画素回路21と対応する第1発光素子31との間の間隔を指す。これにより、リード41の製造及び形成を容易にするだけでなく、リード41における曲がり角や鋭い先端の形成も回避し、リード41における駆動信号の良好な伝送を確保することができる。
【0111】
本開示は上記の設置方式及び接続方式を用いることにより、リード41の走行経路を計画することは容易になり、リード群41aにおける任意の隣接する2本のリード41の長さの相違の規則性を向上させるだけでなく、使用する必要なリード41の数量を減らし、表示基板100の構造を簡略化し、表示基板100の製造及び形成の難易度を軽減することができる。
【0112】
また、画素回路層2における第1画素回路21、第2画素回路22及び信号線は、規則的に配置されている。これにより、リード41の延在する過程において、リード群41aにおける任意の隣接する2本のリード41が跨った第1画素回路21及び/又は第2画素回路22の数量の相違の規則性を向上させることができ、さらにリード群41aにおける任意の隣接する2本のリード41が形成した寄生容量の変化の均一性を向上させることが容易となる。
【0113】
ここで、本開示は、例えば、外部補償の方式を用いることができ、当該方式は、リード41によって形成された寄生容量を補償し、第1発光素子31によって受信された駆動信号及び出された光の精度を向上させ、表示基板の第1表示領域に位置する部分の表示効果を確保することができる。上記の外部補償方式は、外部光学補償(demura)方式を含むが、これに限定されない。
【0114】
本開示は、リード群41aにおける任意の隣接する2本のリード41が形成した寄生容量の変化の均一性を向上させることにより、外部光学補償(demura)のアルゴリズムの最適化に有利であり、表示基板100の表示均一性を向上させ、表示基板100が表示する画像の品質を向上させるのに便利である。
【0115】
幾つかの例では、図9図11に示すように、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて少なくとも1行の第2画素回路または少なくとも1列の第2画素回路が設けられる。リード群41aにおけるN本のリード41は、第1表示領域A1から、上記の少なくとも1行の第2画素回路または上記の少なくとも1列の第2画素回路を通って、第2表示領域A2まで延在する。
【0116】
例えば、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて1行、3行、4行または7行の第2画素回路を設置することができる。または、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて1列、3列、4列、8列、10列または第2列の第2画素回路を設置することができる。
【0117】
例示的に、図9図11に示すように、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて少なくとも1列の第2画素回路が設けられる場合、リード群41aにおける1本目のリードは、第1表示領域A1から、当該少なくとも1列の第2画素回路を跨いで第2表示領域A2まで延在し、2本目、3本目……N本目のリードは、第1表示領域A1から、当該少なくとも1列の第2画素回路を跨いだ後、少なくとも1列の第2画素回路を引き続き跨いで第2表示領域A2まで延在する。
【0118】
一実現方式では、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路とは、隣接して設けられ、且つ両者の間に間隔を空けて第2画素回路が設けられていなく、この際、リード群における長さが最も小さい1本目のリードの長さは、例えばLである。例えば、リード群における任意の隣接する2本のリードの間の長さの差は、mであり、この際、長さが最も大きいN本目のリードの長さは、L+m(N-1)である。N本目のリードの長さと1本目のリードの長さとの比率は、以下の式1に示す。
【0119】
【数1】
である。
【0120】
本開示の幾つかの例では、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて少なくとも1行の第2画素回路または少なくとも1列の第2画素回路が設けられた後、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路とを接続する1本目のリードの長さは、例えばL+pである。例えば、リード群における任意の隣接する2本のリードの長さの差はmであり、この際、長さが最も大きいN本目のリードの長さは、L+p+m(N-1)である。N本目のリードの長さと1本目のリードの長さとの比率は、以下の式2に示す。
【0121】
【数2】
ただし、
【数3】

【数4】
よりも小さい。それに対応して、N本目のリードが形成した寄生容量と、1本目のリードが形成した寄生容量との比率も、上記の実現方式における比率よりも小さくなる。
【0122】
すなわち、本開示は、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて少なくとも1行の第2画素回路または少なくとも1列の第2画素回路が設けられた後、1本目のリードの長さは大きな倍数を増加することができるが、N本目のリードの長さは小さな倍数だけ増加することにより、N本目のリードの長さと1本目のリードの長さとの間の比率を効果的に減少し、N本目のリードが形成した寄生容量と1本目のリードが形成した寄生容量との間の比率を効果的に減少することができる。
【0123】
長さが最も大きいN本目のリードと長さが最も小さい1本目のリードとの間の長さ比率が小さいほど、N本目のリードが形成した寄生容量と1本目のリードが形成した寄生容量との間の差が小さくなり、駆動信号のN本目のリードでの損失と1本目のリードでの損失との間の差が小さくなるので、表示基板100が画像表示を行う過程において、表示グレイスケールの差を小さくし、表示品質を向上させることができる。さらに、その後の外部光学補償(demura)アルゴリズムによるグレイスケールの差を補償する過程において、表示グレイスケールの差が小さいほど、外部光学補償(demura)アルゴリズムの作業負荷が小さくなることにより、外部補償(demura)のアルゴリズムをさらに最適化するのに有利である。また、表示グレイスケールの差がある程度まで減少した後、外部光学補償(demura)アルゴリズムを用いて補償する必要がなくなることが可能であり、すなわち、表示基板100の良好な画質を確保することができる。
【0124】
上記により、本開示の幾つかの実施例によって提供される表示基板100は、第1表示領域A1及び第2表示領域A2を設け、且つ第1発光素子31を第1表示領域A1に設け、第1発光素子31に駆動信号を提供するための第1画素回路21を第2表示領域A2に設けることにより、第1画素回路21が第1表示領域A1に入射した光線に対する遮蔽を回避し、表示基板100の第1表示領域A1に位置する部分の透過率を向上させる。表示基板100が表示装置1000に適用された後、外界光線は、表示基板100の第1表示領域A1に位置する部分を透過して、表示装置1000の光学素子200に入射することができる。これにより、光学素子200を正常に動作させることができるとともに、表示基板100における表示可能面積の比率を高め、表示基板100及び表示装置1000が全画面表示を実現することができる。
【0125】
さらに、本開示は、第1発光素子31と第1画素回路21とを接続するリード41を設け、リード群におけるN本のリード41を並列に設けることにより、1本目~N本目のリードの長さが徐々に長くなり、また、第1発光素子群31aの1つ目の第1発光素子と第1画素回路群21aの1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて少なくとも1行の第2画素回路または少なくとも1列の第2画素回路を設けることにより、リード41の走行経路を計画することは容易になり、リード群41aにおける任意の隣接する2本のリード41の長さの差の規則性を向上させ、リード群41aにおける任意の隣接する2本のリード41が形成した寄生容量の変化の均一性を向上させるだけでなく、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられた少なくとも1行の第2画素回路または少なくとも1列の第2画素回路を用いて、1本目のリードの長さを大幅に長くすることができ、さらにN本目のリードの長さと1本目のリードの長さとの間の比率を減少させ、N本目のリードが形成した寄生容量と1本目のリードが形成した寄生容量との間の比率を減少させ、表示基板100の表示グレイスケールの差を減少させ、外部光学補償(demura)のアルゴリズムを最適化し、さらに外部光学補償(demura)のアルゴリズムを節約することができる。
【0126】
幾つかの実施例では、リード群41aに備えられるN本のリード41のうち、N本目のリードと1本目のリードとの長さの比率はαであり、α≦25である。
【0127】
幾つかの例では、α=25、α≦24、α≦22、α≦20、またはα≦18等である。
【0128】
N本目のリードと1本目のリードとの長さの比率を25以下に設置することにより、長さが最も大きいN本目のリードと長さが最も小さい1本目のリードとの長さの比率を効果的に小さくすることができ、N本目のリードが形成した寄生容量と1本目のリードが形成した寄生容量との間の差を小さくし、さらに表示基板100が表示した画像のグレイスケールの差を小さくする。さらに、その後の外部光学補償(demura)アルゴリズムによるグレイスケールの差を補償する過程において、外部光学補償(demura)アルゴリズムの作業負荷を軽減することができ、外部補償(demura)のアルゴリズムを最適化する。
【0129】
例示的に、上記の長さ比率αは、α≦15を満たす。
【0130】
N本目のリードと1本目のリードとの長さの比率を15以下に設置することにより、長さが最も大きいN本目のリードと長さが最も小さい1本目のリードとの長さの比率をさらに小さくすることができ、N本目のリードが形成した寄生容量と1本目のリードが形成した寄生容量との間の差をさらに小さくし、さらに表示基板100が表示した画像のグレイスケールの差を小さくすることができる。さらに、その後の外部光学補償(demura)アルゴリズムによるグレイスケールの差を補償する過程において、外部光学補償(demura)アルゴリズムの作業負荷をさらに軽減することができ、外部補償(demura)のアルゴリズムをさらに最適化する。
【0131】
例えば、長さの比率αの値の範囲は、5~10、10~15、15~20、または7~13等であってもよい。
【0132】
例えば、長さ比率αの値は、5、6、7.5、9.1、10、12、14、または15等であってもよい。
【0133】
幾つかの実施例では、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて設けられた第2画素回路の行数または列数は、βであり、β≦30である。
【0134】
幾つかの例では、図9図11に示すように、第1画素回路群21aにおけるNつの第1画素回路は、第1方向Xに沿って順次に設けられる。この際、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて少なくとも1列の第2画素回路が設けられる。間隔を空けて設けられた第2画素回路22の列数は、βであり、β≦30である。
【0135】
例示的に、上記のβは、β=30、β≦28、β≦25、β≦21、β≦20、またはβ≦15等を満たす。
【0136】
上記の設置方式を用いることにより、N本目のリードの長さの増加の倍数を小さく確保することができるため、N本目のリードと1本目のリードとの長さの比率を小さく確保し、表示基板100が表示した画像のグレイスケールの差に対する良好な改善効果、及び外部補償(demura)のアルゴリズムに対する良好な最適化効果を確保することができる。
【0137】
幾つかの実施例では、Nつ目の第1発光素子とNつ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられた画素回路の行数または列数と、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられた第2画素回路の行数または列数との比率は、γであり、5≦γ≦50である。
【0138】
1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路に加えて、iつ目の第1発光素子とiつ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて第1画素回路21及び第2画素回路22が設けられることは、理解される。すなわち、Nつ目の第1発光素子とNつ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられる画素回路は、第1画素回路及び第2画素回路を備える。
【0139】
また、第1表示領域A1の形状は変形可能であるため、異なる第1発光素子群31aに備えられる第1発光素子31の数量は、異なっていてもよい。例えば、図1に示すように、第2方向Yに沿って、第1発光素子群31aが第1表示領域A1の上部境界または下部境界に近づくほど、第1発光素子群31aに備えられる第1発光素子31の数量は少なくなり、第1発光素子群31aが第1表示領域A1の中部境界に近づくほど、第1発光素子群31aに備えられる第1発光素子31の数量は多くなる。
【0140】
数量が少ない第1発光素子群31aにおいて、Nつ目の第1発光素子とNつ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられた画素回路の行数または列数と、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられた第2画素回路の行数または列数との比率γは、小さくてもよい。数量が多い第1発光素子群31aにおいて、Nつ目の第1発光素子とNつ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられた画素回路の行数または列数と、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に間隔を空けて設けられた第2画素回路の行数または列数との比率γは、大きくてもよい。
【0141】
上記の設置方式を用いることにより、N本目のリードの長さが長くなりすぎず、N本目のリードと1本目のリードとの長さの比を小さく確保することができ、ディ表示基板100が表示した画像のグレイスケールの差に対する良好な改善効果、及び外部補償(demura)のアルゴリズムに対する良好な最適化効果を確保する。
【0142】
幾つかの実施例では、リード群41aにおいて、N本のリード41の長さ値によって構成された数列は、等差数列である。すなわち、任意の隣接する2つのリード41の長さの差は等しい。または、リード群41aにおいて、N本のリード41の第1方向Xの長さ値によって構成された数列は、等差数列である。すなわち、任意の隣接する2つのリード41の長さの差は等しい。
【0143】
リード41の延在方向と第1方向Xとの間に夾角がある場合、リード41の第1方向Xの長さは、リード41の実際の長さが第1方向Xの分量であることは、理解される。
【0144】
例示的に、1本目のリードの長さは、例えばLであり、リード群41aにおける任意の隣接する2本のリード41の間の長さの差は、mである。この際、上記のN本のリード41の長さ値によって構成された数列は、L、L+m、L+2m、L+3m……L+m(N-2)、L+m(N-1)である。リード41の第1方向Xの長さ値については、ここでの説明を参照することができ、繰り返し説明しない。
【0145】
上記のN本のリード41の長さ値または第1方向Xの長さ値によって構成された数列を等差数列に設置することにより、当該N本のリード41の長さ値が均一に変化することを確保することができ、これは外部光学補償(demura)のアルゴリズムの最適化に有利であり、表示基板100の表示品質の向上に有利である。さらに、この設置方式を用いることにより、N本のリード41が形成した寄生容量の変化の均一性の向上にも有利であるため、外部光学補償(demura)のアルゴリズムのさらなる最適化に有利であり、表示基板100の表示品質のさらなる向上に有利である。
【0146】
幾つかの実施例では、リード群41aにおいて、N本のリード41の抵抗値によって構成された数列は、等差数列である。すなわち、任意の隣接する2つのリード41の抵抗値の差は等しい。
【0147】
例示的に、1本目のリードの抵抗値は、例えばRであり、リード群41aにおける隣接する2本のリード41の間の抵抗値の差は、tである。この際、上記のN本のリード41の抵抗値によって構成された数列は、R、R+t、R+2t、R+3t……R+t(N-2)、R+t(N-1)である。
【0148】
第1画素回路21によって提供された駆動信号がリード41に伝送された後、リード41における抵抗の存在により、駆動信号にある程度の損失が生じ、第1発光素子31が受信した駆動信号の精度が低下することは、理解される。
【0149】
上記のN本のリード41の抵抗値によって構成された数列を等差数列に設置することにより、当該N本のリード41の抵抗値が均一に変化することを確保することができる。これにより、リード41の抵抗を補償する難易度を軽減するのに有利であり、表示基板100の表示品質を向上させる。
【0150】
幾つかの実施例では、各リード41と、それが通過した第2画素回路22及び/又は第1画素回路21との間には、寄生容量が形成される。上記のN本のリード41が形成した寄生容量値によって構成された数列は、等差数列である。すなわち、任意の隣接する2つのリード41が形成した寄生容量の差は等しい。
【0151】
例示的に、1本目のリードが形成した寄生容量値は、例えばCsであり、リード群41aにおける任意の隣接する2つのリード41の間の寄生容量差は、uである。この際、上記のN本のリード41の抵抗値によって構成された数列は、Cs、Cs+u、Cs+2u、Cs+3u……Cs+u(N-2)、Cs+u(N-1)である。
【0152】
第1画素回路21によって提供された駆動信号がリード41に伝送された後、リード41における寄生容量の存在により、駆動信号に大きな損失が生じ、第1発光素子31が受信した駆動信号の精度が大幅に低下し、第1発光素子31が駆動信号を受信する時間が遅延することは、理解される。
【0153】
上記のN本のリード41が形成した寄生容量値によって構成された数列を等差数列に設置することにより、当該N本のリード41が形成した寄生容量値を均一に変化させることを確保することができる。これにより、当該寄生容量値及び遅延時間の補償が容易になり、外部光学補償(demura)のアルゴリズムの最適化に有利であり、表示基板100の表示品質の向上に有利である。
【0154】
第1画素回路群21aにおける1つ目~Nつ目の第1画素回路の配列方向は、複数の設置方式があってもよいことが理解される。
【0155】
幾つかの例では、図9図11に示すように、上記の配列方向は、第1方向Xである。
【0156】
例示的に、第1発光素子群31aと、当該第1発光素子群31aに電気的に接続された第1画素回路群21aは、同じ行に設けられる。すなわち、第1方向Xに沿って、第1発光素子群31aと第1画素回路群21aは同じ行に位置する。これに対応して、リード群41aにおけるN本のリード41は、第1方向Xに沿って延在することができる。
【0157】
この際、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて少なくとも1列の第2画素回路を設置することができる。これに対応して、上記のN本のリード41は、第1表示領域A1から、第1方向Xに沿って当該少なくとも1列の第2画素回路を通って、第2表示領域A2まで延在することができる。
【0158】
設定方向Zを第1方向Xに設置し、且つ第1発光素子群31aと、当該第1発光素子群31aに電気的に接続された第1画素回路群21aとを同じ行に設置することにより、画素回路層2における信号線(例えば、ゲート線)の配置を容易にし、第1画素回路群21aの駆動を容易にし、表示基板100の設計及び製造の難易度を低減することができる。
【0159】
第1画素回路群21aが1行の第2画素回路と同じ行に設置することができるため、当該画素回路群21aと当該1行の第2画素回路を同時に駆動するのに有利であることは、理解される。任意の隣接する2つの第1画素回路21の間に、少なくとも1つの第2画素回路22を設置することができるので、第2画素回路22と対応する第2発光素子32との位置ずれを低減することができる。例えば、任意の隣接する2つの第1画素回路21の間に間隔を空けて設けられた第2画素回路22の数量は、同じである。これにより、リード群41aにおけるN本のリード41の長さの変化の均一性を向上させ、N本のリード41が形成した寄生容量の変化の均一性を向上させるのに有利である。
【0160】
例示的に、図9に示すように、第1画素回路群21aは20つの第1画素回路21を備えることができ、第1発光素子群31aは20つの第1発光素子31を備えることができ、リード群41aは20本のリード41を備えることができる。1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて6列の第2画素回路を設置することができる。任意の隣接する2つの第1画素回路21の間に、間隔を空けて2つの第2画素回路22が設けられ、すなわち、各2つの第2画素回路22の間に、間隔を空けて1つの第1画素回路21が設けられる。
【0161】
例えば、図9に示すように、第1方向Xに沿って、各第2画素回路22または各第1画素回路21が占める領域の寸法はbであり、各第1発光素子31が占める領域の寸法はcであり、3b=2cである。
【0162】
この際、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に間隔を空けて第2画素回路が設けられていない場合、1本目のリードの長さは、1つ目の第1画素回路と1つ目の第1画素回路とが占める領域の寸法の和であり、すなわち、b+c=2.5bである。任意の隣接する2つのリードの間の長さ差は、2つの第2画素回路、1つの第1画素回路、及び1つの第1発光素子が占める領域の寸法の和であり、すなわち、2b+b+c=3b+cである。N本目(すなわち、第20本)のリードの長さは、(b+c)+19(3b+c)=88bである。第20本のリードの長さと1本目のリードの長さとの比率は、35.20である。
【0163】
1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて6列の第2画素回路が設けられる場合、1本目のリードの長さは、1つ目の第1画素回路、1つ目の第1発光素子、及び1つ目の第1画素回路と1つ目の第1発光素子との間に間隔を空けて設けられた6つの第2画素回路が占める領域の寸法の和であり、すなわち、b+c+6b=7b+cである。3b=2cのため、7b+c=8.5bである。任意の隣接する2つのリードの長さ差は、2つの第2画素回路、1つの第1画素回路、及び1つの第1発光素子が占める領域の寸法の和であり、すなわち、2b+b+c=3b+cである。N本目(すなわち、第20本)のリードの長さは、(7b+c)+19(3b+c)=94bである。第20本のリードの長さと1本目のリードの長さとの比率は、11.06(小数点以下2桁を保留)である。
【0164】
上記から分かるように、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて6列の第2画素回路が設けられた後、第2画素回路が間隔を空けて設けられない場合に比べて、1本目のリードの長さは6b増加し、増加の倍数は比較的に大きいと同時に、N本目のリードの長さも6b増加し、増加の倍数は比較的に小さい。これに対応して、第20本のリードの長さと1本目のリードの長さとの間の比率は大幅に減少し、外部光学補償(demura)のアルゴリズムの最適化に有利である。
【0165】
選択的に、本開示は、また、各4つの第2画素回路22の間に、間隔を空けて1つの第1画素回路21を設置することができ、または、各6つの第2画素回路22の間に、間隔を空けて1つの第1画素回路21を設置することができ、または、各7つの第2画素回路22の間に、間隔を空けて1つの第1画素回路21を設置することができ、これにより、N番目のリードと1番目のリードとの比率を低減することができ、外部光学補償(demura)のアルゴリズムを最適化することができる。
【0166】
幾つかの他の例では、上記の配列方向と第1方向Xとの間の夾角は45°である。この際、リード群41aにおけるN本のリード41は、例えば、第1方向Xと垂直する方向に沿って延在することができ、且つ第1表示領域A1から、第1方向Xと垂直する方向に沿って、少なくとも1行または少なくとも1列の第2画素回路を通って、第2表示領域A2まで延在する。
【0167】
また、幾つかの例では、上記の配列方向と第1方向Xとの間の夾角は90°である。この際、リード群41aにおけるN本のリード41の延在方向と第1方向Xとの間の夾角は、例えば45°である。当該N本のリード41は、第1表示領域A1から、第1方向Xに対して45°の夾角をなす方向に沿って、少なくとも1行または少なくとも1列の第2画素回路を通って、第2表示領域A2まで延在することができる。
【0168】
1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて設けられた第2画素回路の行数または列数が、実際のニーズに応じて選択して設置することができるため、N本目のリード41と1本目のリード41との長さの比率を予め設定された値以下にすることができることは、理解される。
【0169】
選択的に、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて設けられた第2画素回路の行数または列数は、表示基板100におけるサブ画素Pの配置方式と関連する。すなわち、異なるサブ画素Pの配置方式は異なり、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて設けられた第2画素回路の行数または列数は異なってもよい。これにより、外部光学補償アルゴリズム(demura)の正常な使用を確保するのに有利であり、アルゴリズムに混乱が生じるのを回避することができる。
【0170】
例示的に、上記のサブ画素Pは、電気的に接続された第2画素回路22及び第2発光素子32を備えることができる。勿論、サブ画素Pは、電気的に接続された第1画素回路21及び第1発光素子31も備えることができる。
【0171】
以下、上記の配列方向を第1方向Xとし、第1発光素子群31aと当該発光素子群31aに電気的に接続された第1画素回路群21aとが同じ行に設置する場合を例にして、異なるサブ画素Pの配置方式に応じて、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間に、間隔を空けて設けられた第2画素回路の列数について概略的に説明する。
【0172】
幾つかの例では、図12に示すように、表示基板100は複数の画素ユニットを備え、各画素ユニットは、第1方向Xに沿って配列された3つのサブ画素Pを備える。
【0173】
例示的に、上記の3つのサブ画素Pは、赤色サブ画素(R)と、緑色サブ画素(G)と、青色サブ画素(B)とを含む。ここで、RGBは第1方向Xに沿って周期的に配置される。
【0174】
例示的に、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて少なくとも1つの画素ユニットに属するXつの第2画素回路22が設けられ、Xは3の倍数である。
【0175】
例えば、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて3つ、6つ、9つ、または12つなどの第2画素回路22を設置することができる。
【0176】
幾つかの他の例では、図13に示すように、表示基板100は複数の画素ユニットを備え、各画素ユニットは複数のサブ画素Pを備える。上記の複数の画素ユニットの配列方式はペンタイル(pentile)配列である。
【0177】
例示的に、ペンタイル配列とは、例えばRGBG、RGBW、RGBY等を実現するために、RGBに基づいて1つのサブ画素を追加し、且つペンタイル配列におけるサブ画素Pの一部分は「共有」されることであるため、視覚効果上で実際の解像度よりも高い解像度を実現することを意味する。Wは白色サブ画素を表し、Yは黄色サブ画素を表す。各画素ユニットに備えられるサブ画素Pの数量は、共有状況に応じて決定することができ、本開示はこれに限定されない。
【0178】
例示的に、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて少なくとも1つの画素ユニットに属するYつの第2画素回路が設けられ、Yは2の倍数である。
【0179】
例えば、1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路との間には、間隔を空けて2つ、4つ、6つ、または8つなどの第2画素回路22を設置することができる。
【0180】
幾つかの実施例では、図10及び図11に示すように、表示基板100は、第2方向Yに沿って延在し、且つ第1表示領域A1を通過する1本の直線を有し、当該直線は基準線D-D’と呼ぶことができる。第2方向Yは、例えば、第1方向Xに対して垂直である。
【0181】
表示基板100に備えられる第1画素回路群21aと、第1発光素子群31aと、リード群41aと、基準線D-D’との間の位置関係は、様々があり、実際のニーズに応じて選択して設置することができる。
【0182】
幾つかの例では、第1画素回路群21a、第1発光素子群31a、及びリード群41aは、いずれも基準線D-D’の同じ側に位置することができる。
【0183】
幾つかの他の例では、図10及び図11に示すように、第1表示領域A1に位置する複数の第1発光素子31は、第2方向Yに沿って複数行に配列されてもよく、各行の第1発光素子31は、第1方向Xに沿って順次に配列される複数の第1発光素子31を備えることができる。各行の第1発光素子は、基準線D-D’の両側に位置する2つの第1発光素子群31aに区画されることができる。
【0184】
これに対応して、同じ行に位置する2つの第1発光素子群31aに電気的に接続された2つの第1画素回路群21aは、それぞれ第1表示領域A1の第1方向Xの対向する両側に位置することができる。この際、当該2つの第1画素回路群21aは、基準線D-D’の両側に位置する。
【0185】
対応的に、同じ行に位置する2つの第1発光素子群31aに電気的に接続された2つのリード群41aは、それぞれ基準線D-D’の両側に位置する。
【0186】
第1画素回路群21a、第1発光素子群31a、リード群41aを基準線D-D’の両側に設置することにより、第1画素回路群21aに備えられる第1画素回路21の数量を減少し、第1発光素子群31aに備えられる第1発光素子31の数量を減少し、リード群41aに備えられるリード41の数量を減少することができる。これにより、リード41の走行経路の複雑さを軽減するのに有利であり、外部光学補償(demura)アルゴリズムの圧力を軽減することにも有利である。
【0187】
例示的に、図10及び図11に示すように、上記の2つの第1発光素子群31aに電気的に接続された2つのリード群41aは、基準線D-D’に対して対称に設置されている。
【0188】
これにより、リード41の走行経路の複雑さをさらに軽減するだけでなく、上記の2つのリード群41aの長さの変化規則及びそれらによって形成された寄生容量の変化規則を同じにするのに有利であり、外部光学補償(demura)アルゴリズムの圧力をさらに軽減し、外部光学補償(demura)のアルゴリズムを最適化することができる。
【0189】
例示的に、図10及び図11に示すように、第1表示領域A1は中心Oを有し、上記の基準線D-D’は中心Oを通る直線である。
【0190】
これにより、同じ行に位置する2つの第1発光素子群31aに備えられる第1発光素子31の数量を同じにすることができ、さらに、対応する2つの第1画素回路21aに備えられる第1画素回路の数量を同じにすることができ、対応する2つのリード群41aに備えられるリード41の数量を同じにすることができる。これにより、外部光学補償(demura)アルゴリズムの圧力を軽減することに有利である。
【0191】
第1発光素子31と対応するリード41との間は、短絡を回避するために、転送ホール5(すなわち、ビアホール)を介して電気的に接続されていることが理解される。
【0192】
これに基づいて、幾つかの例では、図14及び図15に示すように、表示基板100は、転送ホール群5aをさらに備える。当該転送ホール群5aは、Nつの転送ホール5を備える。当該Nつの転送ホール5は、第1方向Xに沿って順次に配列され、且つそれぞれ第1発光素子群31aにおけるNつの第1発光素子31に対応する。
【0193】
例示的に、転送ホール群5aにおけるNつの転送ホール5と、第1発光素子群31aにおけるNつの第1発光素子31とは、一対一対応して設けられている。また、転送ホール群5aにおけるNつの転送ホール5と、リード群41aにおけるN本のリード41とは、一対一対応して設けられている。これにより、各第1発光素子31は、対応する転送ホール5により対応するリード41に電気的に接続され得る。
【0194】
選択的に、転送ホール5のベース1上の正投影形状は、実際のニーズに応じて選択して設置することができる。例えば、転送ホール5のベース1における正投影形状は、円形または方形等であってもよい。
【0195】
ここで、リード群41aにおけるN本のリード41と転送ホール群5aとの間の位置関係は、様々があることができる。以下、第1発光素子群31a及び当該第1発光素子群31aに電気的に接続された第1画素回路群21aが第1方向Xに沿って同じ行に設置された場合を例にして、概略的に説明する。
【0196】
例示的に、図14に示すように、第2方向Yに沿って、iつ目の第1発光素子に電気的に接続されたi本目のリードは、i+1つ目の第1発光素子に電気的に接続されたi+1本目のリードに対して、転送ホール群5aにより近い。
【0197】
すなわち、リード群41aにおけるN本のリード41は、転送ホール群5aの同じ側に位置し、且つ第2方向Yに沿って、1本目、2本目、3本目……N-1本目、N本目のリードは、転送ホール群5aから順次に離れる。
【0198】
例示的に、図15に示すように、iつ目の第1発光素子に電気的に接続されたi本目のリードと、i+1つ目の第1発光素子に電気的に接続されたi+1本目のリードは、それぞれ転送ホール群5aの第2方向Yの対向する両側に位置する。
【0199】
すなわち、リード群41aにおいて、奇数本のリードは転送ホール群5aの第2方向Yの一方側に位置することができ、偶数本のリードは転送ホール群5aの第2方向Yの他方側に位置することができる。
【0200】
幾つかの実施例では、図2図6に示すように、表示基板100は、画素回路層2と発光素子層3との間に設けられる複数のリード層4をさらに備えるころができる。当該複数のリード層4は、ベース1に対して垂直な方向に沿って、順次に積層して設置することができる。例えば、リード層4の数量は2層、3層またはそれ以上であってもよい。
【0201】
画素回路層2と上記の複数のリード層4との間に、間隔を空けて絶縁層を設置することができ、任意の隣接する2つのリード層4の間に、間隔を空けて絶縁層を設置することができ、上記の複数のリード層4と発光素子層3との間に、間隔を空けて絶縁層を設置することができる。図4に示すように、転送ホール群5aは、上記の複数のリード層4と発光素子層3との間の絶縁層に位置していてもよい。図4では発光素子層3を陽極として表す。
【0202】
幾つかの例では、リード群41aにおけるN本のリード41は、それぞれ上記の複数のリード層4に位置する。
【0203】
例示的に、各リード層4は、N本のリード41のうちの少なくとも1本のリード41を備えることができる。
【0204】
例示的に、図4図6及び図17に示すように、各リード層4は、複数の接続部42をさらに備えることができる。当該接続部42は、それに電気的に接続されたリード41の層を変更することができ、当該リード41を対応する第1発光素子31または第1画素回路21に電気的に接続され得る。
【0205】
例えば、図3及び図4に示すように、リード層4の数量は3層であることを例にして、図4に示すように、垂直方向且つベース1から離れる方向に沿って、当該3層のリード層4は、それぞれ第1リード層4a、第2リード層4b、及び第3リード層4cである。
【0206】
図4に示すように、各第2画素回路22は、第1リード層4aに位置する接続部42、第2リード層4bに位置する接続部42、及び第3リード層4cに位置する接続部42を順次に介して、対応する第2発光素子32に電気的に接続され得る。図11では、第2発光素子32の陽極を用いて第2発光素子32を表し、第2画素回路22における駆動トランジスタT5を用いて第2画素回路22を表す。
【0207】
例えば、第1画素回路21の一部分は、第1リード層4aに位置するリード41の一端に電気的に接続され得、当該リード41の他端は、第2リード層4bに位置する接続部42及び第3リード層4cに位置する接続部42を順次に介して、対応する第1発光素子31に電気的に接続され得る。
【0208】
例えば、第1画素回路21の一部分は、第1リード層4aに位置する接続部42を介して、第2リード層4bに位置するリード41の一端に電気的に接続され得、当該リード41の他端は、第3リード層4cに位置する接続部42を介して、対応する第1発光素子31に電気的に接続され得る。
【0209】
例えば、第1画素回路21の一部分は、第1リード層4aに位置する接続部42及び第2リード層4bに位置する接続部42を介して、第3リード層4cに位置するリード41の一端に電気的に接続され得、当該リード41の他端は、対応する第1発光素子31に電気的に接続され得る。
【0210】
例えば、図5及び図6に示すように、リード層4の数量は2層であることを例にして、図13に示すように、垂直方向且つベース1から離れる方向に沿って、当該2層のリード層4は、それぞれ第1リード層4aと第2リード層4bである。
【0211】
図6に示すように、各第2画素回路22は、第1リード層4aに位置する接続部42及び第2リード層4bに位置する接続部42を順次に介して、対応する第2発光素子32に電気的に接続され得る。図11では、第2発光素子32の陽極を用いて第2発光素子32を表し、第2画素回路22における駆動トランジスタT5を用いて第2画素回路22を表す。
【0212】
例えば、第1画素回路21の一部分は、第1リード層4aに位置するリード41の一端に電気的に接続され得、当該リード41の他端は、第2リード層4bに位置する接続部42により、対応する第1発光素子31に電気的に接続され得る。
【0213】
例えば、第1画素回路21の一部分は、第1リード層4aに位置する接続部42により、第2リード層4bに位置するリード41の一端に電気的に接続され得、当該リード41の他端は、対応する第1発光素子31に電気的に接続され得る。
【0214】
幾つかの例では、上記の複数のリード層4の材料は、透光可能な導電材料を備える。
【0215】
透光可能な導電材料は、高い透過率を有することが理解される。透光可能な導電材料を用いてリード層4を形成することにより、リード層4に位置するリード41に高い透過率を持たせ、表示基板100の第1表示領域A1に位置する部分を透過する光線に対する遮蔽を回避することができるので、表示基板100の第1表示領域A1に位置する部分の高い透過率を確保することができる。
【0216】
例示的に、上記の透光可能な導電材料は、酸化インジウム錫、酸化インジウム亜鉛、酸化インジウムガリウム亜鉛などの材料のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0217】
幾つかの実施例では、図3図6に示すように、表示基板100は、画素回路層2と上記の複数のリード層4との間に設けられる転送層6をさらに備える。当該転送層6の材料は、金属材料を含む。
【0218】
例示的に、転送層6の材料は、ソースドレイン導電層の材料と同じであってもよい。これにより、転送層6が良好な導電性能を有することを確保することができる。
【0219】
例えば、上記の金属材料は、銅またはアルミニウムなどを含むことができる。
【0220】
幾つかの例では、図4及び図6に示すように、転送層6には、複数の転送部61が設けられる。当該複数の転送部61は、それぞれ表示基板100に備えられる複数の第1画素回路21及び複数の第2画素回路22に対応して設けられ、例えば、一対一対応して設けられる。各転送部61は、それぞれ第2発光制御トランジスタT5の第2極と、ベース1に最も近いリード層4とに接続され得る。
【0221】
転送層6を設けることにより、表示基板100の配線空間を大きくし、配線の難易度を低減するのに有利である。
【0222】
図16では、折れ線状の破線は、第1表示領域A1と第2表示領域A2との境界である。最も右側の第1発光素子31は1つ目の第1発光素子であり、最も左側の第1画素回路21は1つ目の第1画素回路である。1つ目の第1発光素子と1つ目の第1画素回路とを接続するリード41は、1本目のリードである。図16におけるH字状の実線で囲まれた領域に、第1画素回路21が対応して設けられており、隣接する2つのH字状の実線の間の領域に、第2画素回路22が設けられている。仮想画素回路については、以下の説明を参照することができ、ここでは繰り返し説明しない。
【0223】
幾つかの例では、図17に示すように、表示基板100に備えられるリード層4の数量は、2つである。上記のN本のリード41のうち、1本目~N本目のリードは、2つのリード層4に交互に位置している。
【0224】
これにより、同じリード層4に位置する複数のリード41のうち、任意の隣接する2本のリード41の間に大きな間隔を持たせ、隣接する2本のリード41の間に短絡することが形成されることを回避し、駆動信号の伝送精度を確保することができる。
【0225】
なお、第2表示領域A2に位置する第1画素回路21と第2画素回路22との間には、様々な設置方式があり、実際のニーズに応じて選択して設置することができる。
【0226】
幾つかの実施例では、図10に示すように、第2表示領域A2は部分的に圧縮されて設けられる。
【0227】
幾つかの例では、図10に示すように、第2表示領域A2は、通常領域A21b及び圧縮領域A22bを備える。第1画素回路群21aは圧縮領域A22bに位置し、複数の第2画素回路22のうちの一部分の第2画素回路22は通常領域A21bに位置し、別の一部分の第2画素回路22は圧縮領域A22bに位置し、且つ圧縮領域A22bにおいて、第1方向Xに沿って、隣接する2つの第1画素回路21の間には少なくとも1つの第2画素回路22が設けられる。圧縮領域A22bに位置する第1画素回路21または第2画素回路22が位置する列領域の幅は、通常領域A21bに位置する第2画素回路22が位置する列領域の幅よりも小さい。
【0228】
例示的に、第1画素回路21が位置する列領域の幅とは、第1画素駆動回路21が位置する画素回路列が第1方向Xに占める領域の寸法を意味する。第2画素回路22が位置する列領域の幅とは、第2画素駆動回路22が位置する画素回路列が第1方向Xに占める領域の寸法を意味する。
【0229】
圧縮領域A22bに位置する第1画素回路21または第2画素回路22が位置する列領域の幅は、通常領域A21bに位置する第2画素回路22が位置する列領域の幅よりも小さい。つまり、圧縮領域A22bに位置する第1画素回路21または第2画素回路22が位置する列領域の幅は圧縮され、通常領域A21bに位置する第2画素回路22が位置する列領域の幅は圧縮されない。
【0230】
圧縮領域A22bに位置する第1画素回路21または第2画素回路22が位置する列領域の幅を圧縮することにより、圧縮領域A22bにおいて、第1画素回路21を配置するための空間をつくることができる。
【0231】
幾つかの他の実施例では、図11に示すように、第2表示領域A2全体が圧縮されて設けられる。すなわち、第1方向Xにおいて、第1画素回路21または第2画素回路22が位置する列領域の幅は、いずれも圧縮されている。
【0232】
これにより、第1画素回路21の配置可能な空間をさらに拡大することに有利であり、第2表示領域A2により多くの第1画素回路21を配置することが容易になる。
【0233】
なお、図9図14図15及び図16に示す仮想画素回路とは、矩形パターンが占める領域に画素回路が設けられていなく、且つ当該矩形パターンの第1方向Xの幅が、第1画素回路21または第2画素回路22が位置する列領域の幅と同じであることを意味する。これにより、第2画素回路22の配置の規則性を向上させ、リード41の長さの変化の規則性を向上させるのに有利である。
【0234】
本開示の幾つかの実施例は、表示装置1000が提供される。図18及び図19に示すように、当該表示装置1000は、上記の幾つかの実施例のいずれかに記載の表示基板100と、当該表示基板100の非発光側に設けられた光学素子200とを備える。光学素子200は、表示基板100の第1表示領域A1に位置する。
【0235】
幾つかの例では、上記の光学素子200は、感光性装置を備えることができる。例示的に、当該感光性装置は、画像収集装置(例えば、カメラ)または赤外線受信装置を備えることができる。
【0236】
ここで、光学素子200の設置数量は、実際のニーズに応じて選択して設置することができる。
【0237】
例示的に、光学素子200を第1表示領域A1に設け、且つ表示基板100の非発光側に位置させた後、外界光線は表示基板100の第1表示領域A1に位置する部分を透過し、光学素子200に入射することができ、光学素子200を動作させることができる。
【0238】
例示的に、光学素子200が動作していない場合、表示基板100の第1表示領域A1に位置する部分が表示することができるので、表示基板100及び表示装置1000全体も画像を表示することができる。
【0239】
例示的に、光学素子200(例えば、画像収集装置)が動作している(例えば、ユーザーが自撮りをしている)場合、上記の第1表示領域A1は黒色の画面を表示し、第2表示領域A2はユーザーが自撮りをしている画面を表示し、画像収集装置が位置する場所をより明確に表示することができる。または、第1表示領域A1及び第2表示領域A2全体は、ユーザーが自撮りをしている画面を表示し、画像収集装置が位置する場所を表示しない。
【0240】
本発明の幾つかの実施例によって提供される表示装置1000が実現可能な有益な効果は、上記の幾つかの実施例に記載の表示基板100が実現可能な有益な効果と同じであり、ここでは繰り返し説明しない。
【0241】
幾つかの例では、表示装置1000は、フレーム、フレーム内に設けられた回路基板、表示駆動IC(Integrate Circuit,集積回路)、及び他の電子素子等をさらに備えることができる。
【0242】
幾つかの実施例では、上記の表示装置1000は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、ラップトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ディスプレイ、ウェアラブルデバイス等、表示機能及び画像収集機能を有する任意の製品またはコンポーネントであってもよい。
【0243】
上記は、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲はこれに限定されず、本開示の技術的範囲内で当業者が容易に想到できる変更又は置換は、全て本開示の技術的範囲内に包含するものである。従って、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲に記載された範囲を準拠するものとする。
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【国際調査報告】